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邪気眼少女と桜の欠片
122
:
ピーチ
:2013/06/02(日) 17:39:37 HOST:em114-51-132-215.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
天音の言葉に対する返答は、凄いものだった。
「………吸血鬼?」
「ヴァンパイア?」
思わず顔を見合わせて、何ともつかないような表情になる。
でも、それ以上に困った返答が。
「…ねぇ、あおり?」
「うん、なに?」
やたらとゆっくりした口調で、天音が困ったように苦笑した。
「私たち、いつから魔女になったの?」
「さぁ、分かんないや」
俺たちの言葉を聞いていたらしい、日永くんの呟きが聞こえた。
「でも、美羽じゃないけど魔女みたいだったよな」
「確かにねー」
傍に居た女の子と話しながら俺らのほうを見た日永くんが、聞こえていたと気付いて慌てて弁解しようとした。
「え、ええとこれはっ!」
「大丈夫だよ。……魔女じゃ、ないけどね」
「すいません……」
大丈夫だよと返しながら、困って天音と……美羽、ちゃんを交互に見る。
「…じゃあ、まず誤解から解かせてもらうわ。まず私たちは魔女じゃない」
苦笑気味に答える天音に、美羽ちゃんがえ、と返す。
「じ、じゃあ…」
「でも、近いとも言えるわね。魔女じゃないけど、異能者ってことに変わりはないから」
天音が言った、直後。
「うわっ!?」
突然上がった声に、俺たちが振り返る。
「え、ちょ、姫宮!?」
日永くんの視線の先には、さっき彼と話してた女の子。
ついでに、その隣に居た男の子にまで……。
「……え?」
なんで?
「おい柊一」
「うん、俺も思った」
俺が声をかけようとする前に、昇が怒鳴る。
「おい天音!」
昇が叫びながら鼬に飛びかかる。
呼ばれた天音までもが、目の前の光景に目を瞠った。
「…なんで?」
「俺たちも聞きたいなぁそれ」
「……あのすいません」
俺たちの会話に、日永くんが口を挟んだ。
思考と行動を中断して、俺が振り返る。
「なに?」
「さっきからなんでって言ってるけど、どうした……」
「あぁ」
苦笑気味に笑った俺の言葉に、日永くんが硬直した。
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