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光という名の暗い世界。
1
:
ニコ
◆H81ulOUr/g
:2011/10/31(月) 20:23:24 HOST:i180-63-6-226.s41.a021.ap.plala.or.jp
初めまして。ニコ、と申し上げます。ニコと言うのは、笑顔、とかニコニコ、と言う表情の表現から取らせて頂きました。
さて、今回が私の一作目となりますにも関わらず、大分暗い題名で申し訳無く思います。
今作は、現実的+ややファンタジーとしていきたいと思います。多分現実的になると思います。……多分!!
えと、この作品を読んで貰うにあたって注意しなければならないことがあります。
・基本的に描写とか分かりにくいかと思われます。そのあたりは駄文ですのでご了承下さい。
・荒らし、中傷、ご遠慮下さい。
・グロイ表現があります。ご注意して読んで頂ければ幸いです。
・この作品は、何一つ真似してはおりません!! そこだけは完璧にご理解頂きますよう、宜しくお願い致しますっ!!
以上、ニコで御座いました。ここから、ストーリーの世界観について説明させて頂きます。
*世界観*
地球に存在する、47都道府県がある国……日本の最北端でその事件は起こった。北海道と言う、寒い寒い所で。
空には薄く雲が掛かり、赤い血が雪に染み込んで行く。この事件に警察、探偵でさえも手をやいた……。その事件に関わる少年少女とは……!?
*****
すいません……あらすじになってしまいました……!!
取り合えず気を取り直してスタートです!
2
:
燐
:2011/10/31(月) 20:28:24 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
まずこの小説を拝見させていただきます。
でも最近・・・調子が悪くてですね・・
読む暇がないと思います。
なので暇な時に拝見させていただきます。
3
:
ニコ
◆H81ulOUr/g
:2011/11/01(火) 06:38:38 HOST:i180-63-6-226.s41.a021.ap.plala.or.jp
*序章†あの時、俺は……*
殺すしかない。
いつになく真面目に俺はそう思った。ただ、そのときの思い付きで俺は基本的に動いている。
殺されないためにどうするべきか? それはもう、逆に殺す、という選択肢しかないのである。
優しいあの手を振りほどいたとき、俺は変わってしまったのかも知れない。
俺は誰も信じない。信じれない。信じる必要性自体無いだろう?
それは人それぞれだ。
だけど……俺の手が真っ赤に染まっていることも、俺の目の前の真っ赤な雪景色も、俺の頭から……“心”から本当に消えることはないだろうー……?
*Next story†第一章 俺は俺で君は君*
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
序章は短いものかな、と思いまして、短くしてみましたが、みじかめ、すいません。
次からは長くなると思いますので、お許し下さいませ!
>>燐様
拝見ありがとうございます。
暇なときでも良いので、読んでくださるだけで有り難いですv
4
:
ニコ
◆H81ulOUr/g
:2011/11/01(火) 18:32:42 HOST:i180-63-6-226.s41.a021.ap.plala.or.jp
*第一章†俺は俺で君は君*
「結やーん!! おっはよー!!」
朝から、高めの声が聞こえ俺に勢い良く体当たりをしてくる。結やん、と言うのは……否定したいが俺のことであろう。俺、月音 結葉(ツキネ ユイハ)の最近のあだ名は結やん、である。
「む、結やん髪ボサボサだよっ? 駄目だよ、目つきでさえ怖いんだから不良さんだって思われちゃうよっ」
黒いボサボサした髪を見て、幼馴染の瑠璃音 小鳥(ルリネ コトリ)は頬を軽く膨らませ、怒ったような表情をした。
彼女の言う通り、俺はボサボサの黒髪をしいて、つり目の黒い瞳に、着くずした制服。それだけで不良っぽく思われてしまうのかもしれない。
そんな俺と対照的に、小鳥は腰まである茶髪のサラサラのストレートの髪に、クリッとした大きなライトブルーの瞳をして制服には少しアレンジを加えてある。
「小鳥。結やんはヤメロ。な?」
「えーっ? じゃあねっ、結葉……結くんって呼ぶー」
語尾に音符が付き添うな程ハイテンションな彼女は朗らかな笑顔を浮かべほかの友達のところへと去っていった。
○ ○ ○ ○
結くんを、困らせるようなことだけはしたくない。
結くんは、私にとって大事な大事な、たった一人の“本当の”お友達だったんだもんね。
お母さん、大好きです。
お父さん、大好きです。
弟の、羽鳥(ハトリ)も大好きだよ。
それは……私だけ、なの……っ?
高校生活して、楽しく過ごせたら良いねっ、て電話したよ……?
お母さん達とまた暮らしたいなぁって!!
私には才能があるからって、言ったよね?
でも………。 どう、してっ?
○ ○ ○ ○
はぁっ、と俺はため息を付き音羽学園(オトバネガクエン)と書かれた校門をとおり校舎に入る。
校舎は掃除が綺麗にしてあって、ピカピカと輝いている。俺はその廊下を躊躇いもなく歩いて行き、美術科、音楽科、普通科、デザイン科と四つに分かれた廊下で立ち止まり、美術科と指されてある方向へと歩いて行く。二年D組、と書かれたプレートのドアを開ければ「うぃーす」や「おは、月音」などの声が上がり、わらわらと俺の周りに集まってくる。背丈が大きなお陰で注目を浴びている俺だが、ソコだけ少し得をしたと思っていたりする。
「なーなー昨日のあれ、みた? ニュースだけどよ」
「あー、アレなぁ?」
俺の右隣と左隣にいる、一番親しい友人、茶髪と黒髪の混ざった奇妙な髪をショートカットにし、赤の瞳をした右隣の少年、暁 鈴音(アカツキ スズト)と、イタリア人と日本人のハーフの息子で日本語ペラペラな、金髪を太股まで伸ばし銀の瞳をした左隣の少年、ルチアーノ=クローチェが複雑そうな表情で言った。
「何?」
「ヤ、あのー……。瑠璃音小鳥の両親と弟が殺されてたって」
「うちの学校、寮生活だから瑠璃音自身もあまり知らなかったらしいが……」
ルチ(ルチアーノ)と、鈴音がおずおずと申し訳なさそうに言った。
5
:
ニコ
◆H81ulOUr/g
:2011/11/05(土) 21:51:26 HOST:i180-63-6-226.s41.a021.ap.plala.or.jp
ルチは苦笑して「まあ……殺されたってのが本当かは……なぁ?」と誰に問うわけでもなく問い掛ける。しかし鈴音はここからが本番だと言うように「それで……本題だけどさ……?」と目を細める。キョトン、と俺がそんな表情をすると「他人がこんな事言う理由ないんだけど……お前の両親も一緒に……」とポツポツと言う。
「……は? 俺ん家、の親?」
「殺されてた……て。あの、瑠璃音の親と一緒に、さ」
一瞬、時が止まったように感じた。頭をハンマーで叩かれたように強い衝撃が走り、目のまえがぐらぐら、と揺れる。俺は……何も聞いてない……!!それは小鳥も同じなのか?
目の前がぐるぐると回る。まだ一時間目も始まっていないのに眩暈?可笑しい!!
グラッと体が大きく揺れ、周りで悲鳴が起きる。悲鳴を聞き付けた生徒か教員がざわざわと集まってきて、生徒達に対応を言い聞かせている。ルチと鈴音は「おい!?」とか結葉やら月音とやら読んでいる。しかし目覚めたくても目覚められない。いっそこのまま死ねるのか? そう思ったくらいだ。
「結……君? ねぇ……ルチ君、鈴君!!あれ、結君だよね!? ねぇ、何?何があったの!?」
「瑠璃音!? 取りあえず落ち着け!!」
「落ち着いてるから!! なんなの!」
小鳥は騒ぎを聞きつけ、ヒョコと見てみると酷く青ざめた表情の俺の様子を見て叫んでいる。……っても、意識が、無……理。 プツッと言うノイズと共に意識は途切れた。
● ● ● ●
結君。私やっぱり、結君のこと大嫌い。
嫌いだよ。うん、大嫌い。
理由? フツーに嫌いなだけ。フツーはフツーだけど?
お父さんとお母さんは私を「ことちゃん」って呼んで頼っているようにも見えるけど、そんなお父さんとお母さんなんて大嫌いだよ。……でも、大好きだったんだよ?
私は、お父さんとお母さんを励ませれる訳でもないし、頼りにされて助けられる力もない。
なのに「ことちゃん、ことちゃん」って言われ続ける私の気持ちが分かる?
きっと、分からないよね。
でも本当につらいのは、そんな私に、気づいてくれなかったてことだよ。
何より、私自身の気持ちに気付いてくれないことが人生の中で一番……つらかったよ。
● ● ● ●
ふと目を覚ますと、薬の香りがふわりと漂ってきた。保健室、か。
パッと横をみると、俺のクラスの男担任である、20代後半若干イケメンの、古乃 有紀(フルノ ユウキ)がいた。ああ、コイツか。俺苦手なんだよなー。と言うことを思いながら「ども」と軽く挨拶をした。
「珍しいな、結葉が倒れるなんてよ?」
「や、ただの寝不足なんで」
多分、コイツは知ってるのだろう。俺の親が死んでいること。寝不足なんてバレバレの嘘だと思うけど……うん、きっと大丈夫だ。
窓の外をチラリと眺めると、青い空に転々と雲があり、緑の鮮やかな葉っぱが落ちて行く。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの、
>>4
で○ ○ ○ ○ で区切られたところがあるとおもうんですけど、そこは無しにしてください。お願いします。
6
:
ニコ
◆H81ulOUr/g
:2011/11/07(月) 19:19:15 HOST:i180-63-6-226.s41.a021.ap.plala.or.jp
はぁっ、と微かに古乃がため息を付くと苦い笑みを浮かべ「親……殺されてたんだってな」と微かに呟く。ビクッと俺の肩が微かに揺れて「別に……。親なんてそんな好きじゃないですし」と低い声で言えばキュッと目を瞑る。微かに怒りの籠もった声で「……それで、用があるんでしょう?」と古乃に背中を向けて話す。
「や、これと言った事は無いが担当授業も無いから様子を見に来ただけだ」
「そうすか……。や、もう良いんで……」
はっきり言って早く帰って欲しかった。ギュッと唇を結びうつろな瞳が古乃に向かい「俺は…何が出来たんでしょうかね……?」と弱気な口調で言った。ぐっと拳を握りしめた瞬間「ゆーいー!!」と叫ぶ声と共にドアが勢い良く開けば俺と古乃を見てピッと止まると「………腐?」と青ざめた表情で言った。俺には全く意味が分からんが、古乃はアホかと言う顔をすると「ったく、お前は相変わらずだな。あ、次授業だわ、あと宜しく」とそそくさと去って行った。
まあ、俺はまず小鳥の言った“腐”の意味が分からんが。
特には気にせず「結君、大丈夫?」と上目遣いで尋ねてくる小鳥は心配そうな言葉とは裏腹に、どこか笑みを浮かべているようにも見えだが、……俺の気のせいであるだろう。
「俺も、もう教室帰るから小鳥も行くぞ」
「えー? まだ遊びたーい」
「馬鹿言うな。行くぞ」
スタスタとすねる小鳥を置いて保健室を出ると小鳥も慌てて保健室を出て来て俺の腕を掴む。小鳥がニコニコしていて、俺は「お前、音楽科だろ? そっち」と音楽科の方を指差す。ムーッと小鳥が頬を膨らませるがバイバーイと言いながら走って行った。
ああ、次、国語か。古乃か。面倒臭いな。
窓が開いているせいで冷たい風がブワッと入ってきて、廊下に葉っぱが落ちていたりする。小さくため息を付き「めんどくせー」と言うと「国語が、か」と言われ驚き振り返ると国語の教科書を持った古乃がいた。
今日は良く遭う、とか思いつつ「あー、ども。先生行かねぇの?」とポツリと言うと「アホ。お前も行け」と逆に怒られてしまった。
7
:
ニコ
◆H81ulOUr/g
:2011/11/19(土) 23:11:47 HOST:i180-63-6-226.s41.a021.ap.plala.or.jp
逆に怒られてしまった俺だが、適当に「へーへー」と言い古乃の隣を歩いている。古乃は小さくため息を付き「さっきとは大違いだな」と呟いたようにも見えたが特には気にせず、窓の外をジッと見つめる。パラパラと落ちる木の葉は無性に悲しくなったりもする。“光”つっーのは明るい共言うけど案外暗い物だよな。木の葉を見て何故かそう思っていると2-Dと書かれたプレートの教室が見えて、ドアを開けるとザワッッとクラスメイトの声が飛び交う。クラスメイトほぼ全員がワッと俺の周りに集まって「大丈夫?」とか「どったん?」とか色々聴いてくるが古乃の「席につけー、成績下げっぞ」と言う理不尽な言葉を聴いて慌ててみんな席に座って行った。……休み時間、大変そうだな……。
かるーく授業を受け流す俺だが、これでも音羽学園高等学院生徒会長と言う長ったらしい名前の役職をしている。三年生の候補者を無視して選挙に参戦。遊びのつもりが案外俺に票が集まってしまったらしい。まあ、古乃が生徒会担当だから話易いから有り難い、うん。
あーあ、それにしても、もう四時限目か。俺、三時間も寝てたってことは寝不足か?しかも、もう九月二十六日。二学期始まって約一ヵ月立ってんのか……。
……ん?んん? 二十六…日?文化祭って……十月三十日つっーことは……ヤベッ!!生徒会集会やんねぇと!!あーヤバいぞ!!
一人で授業中にパニクっている俺を見て、古乃は何となく分かったようでやっと思い出したか的な表情をしていた。
取り合えず国語のノートに黒板を移す前にこれからの案件について猛スピードで書き始める。えーっと、出し物とか決めさせて、クラスそれぞれ準備して……。はぁ……。
とかまぁ、文化祭について考えてたらいつの間にか授業が終わっていて、古乃に呼び出されたかと思うと大爆笑されて……。散々な午前中でした。取り合えず生徒会役員召集もしたし一応OK!!あとは昼休みに話を適当に進めれば良し。そんなことをニヤリと笑いながら考えていると、ツンツンと後ろから肩を突っつかれた。んーと、後ろはルチだけ、と思い振り返ると予想通りルチであった。ルチは心配そうに此方を見ていて「ユイハ、大丈夫なの? その……忘れてないよな?親、の……コト」とポツリポツリと言った。俺はああ、そう言えばという表情をしたのだろう。ルチは呆れたため息を付く。俺はあせあせと「ま、大丈夫。俺の事は気にすんな。お前はお前で俺は俺なんだしよ」と笑いながら言った。
8
:
ニコ
◆H81ulOUr/g
:2011/11/24(木) 20:24:38 HOST:i180-63-6-226.s41.a021.ap.plala.or.jp
さてと、購買にでも行きましょうか。そう思いながら階段を降りて行く。途中数名の生徒会役員に会い色々質問されたが苦笑いで突き通した。
購買につくも、何を食べるかなんて決めてねぇし。ほぼパンとかねぇし。あー、もうメロンパンで良っか。
100円をパッと払い食べながら歩く訳なんだが、俺の教室に戻るまでには職員室を通らなければならない訳で。食べ歩きしてたらいけない訳で。しかも俺、生徒会会長なんで一般生徒の二倍は怒られる訳なんですよ。
まあ一気に食い終われば……助かるがな? あと半分は残ってるワケで……。しかもあと数分で会議始まる訳で。慌てて生徒会室に駆け込めば案の定全員揃っていた。
銀髪の髪を太股まで伸ばして、右目薄水色、左目紫色のオッドアイの瞳を持ち、白いYシャツ、肌色のリボンに黒いラインの入った白いブレザーを来て、ひだの入った黒のミニスカートをはいた少女、音羽学院高等部生徒会副会長の立華 奏(タチバナ カナデ)は静かな無表情で読んでいた本から俺に目を写した。その隣には奏の双子の弟、しかも一卵生で容姿全てそっくりな立華 奏羽(タチバナ カナウ)は遅い、と言うように俺に視線を向けてくる。うーん、姉は無関心で弟はせっかちか……親の顔を見てみたいよ。
さてさて、まあその双子の前にはおっとりとした笑みを浮かべる俺の婚約者、右宮 葵(ウミヤ アオイ)は黒い腰までのストレートの髪に薄い赤色の瞳、白いYシャツに黒いネクタイ、白いブレザー、黒いミニスカートに身を包んだ葵さんは俺より一つ年上の高校三年生で書記をしてもらっている。
葵さんは、右宮家の令嬢で、俺ん家は何か社長とかやってて、知らん間に婚約者になっていたのだ。
9
:
ジャック
◆Rcaz7RUzJM
:2011/11/24(木) 22:54:09 HOST:KHP059138212218.ppp-bb.dion.ne.jp
ニコさん、頑張ってください!
10
:
ニコ
◆H81ulOUr/g
:2011/11/27(日) 06:39:35 HOST:i180-63-6-226.s41.a021.ap.plala.or.jp
と、まぁ、副会長二人と書記一人か。
ん? 古乃と会計いないし!!会計って誰だっけ?とまぁ、そんなことを考え混んでいると「わりわり、遅れたー」と呑気に言う古乃と「あわわわ、すいません!!遅れましたっ!!」と頭を下げる会計係、赤色の髪を肩までのショートカットにしていて、頭に黒いリボンの付いたカチューシャをしていてウルウルと涙目になっている黄緑色の瞳にセーラー服ver.の制服を着ている少女、風ノ宮 星羅(カザノミヤ セイラ)。俺は星羅に微笑み掛けると「会議始めます」とだけ短く言った。
「えーと、まず文化祭の予算案。会計、星羅」
星羅は名前を呼ばれると、ゆっくりと立ち上がり「クラスごとに現金は生徒会予算から出します。部活動には、それぞれの部活動予算にお任せすることにしました」と若干首を傾げつつ言う。俺は座るように促してから「では、次。体育館貸切の吹奏楽やその他の出演予定のことについて、副会長」と告げた。副会長である奏と奏羽は目を合わせてからスッと奏が立ち「……吹奏楽部、音楽科2〜3チーム、一般応募25チーム。それぞれ2曲か3曲になってる……」と静かに言った。古乃を見ればオッケーというような軽い表情をしていて「では、各クラス出し物を決めさせるために、部活動の部長、クラスごとに学級委員を集める」と言い終わると、葵さんが「三年生のクラスには私が言ってくるわ。部長は二年生ばかりだから結が言ってね。一年生には星羅と奏ちゃん達ね」と仕切ってくれた。
生徒会が終わると星羅は古乃と喋っていた。星羅は古乃に笑いながら「有紀ちゃん先生面白過ぎです」と笑っていた。
星羅が笑うのなんて……初めて見たような気がする……
11
:
ニコ
◆H81ulOUr/g
:2011/12/08(木) 21:27:27 HOST:i180-63-6-226.s41.a021.ap.plala.or.jp
やー、星羅って頼りなさそうだけど男受け良いんだよなぁ……。まあ、俺的には葵さんの方が好きなんだけど。
まあ、下らない事を考えていると葵さんが「結、行くよ?」と優しい笑みを浮かべてくる。んー、葵さんを見ていると春の情景が思い浮かぶな。つか俺等一緒にいくらしいですよ、ええ。星羅達もいつの間にかいないみたいだし……いくか。
「葵さんも忙しいのに悪いな。俺、忘れてたよ」
「ううん、いいの。 結と二人だけで会話するのも久し振りだよね?」
「あー……そう言えばそうだなぁ。何時も古乃に邪魔されたりして……」
会話を続けながらふと窓の外を見ると、まだ緑色の葉っぱがザァッ、ザァッと大きな揺れを起こしながら葉っぱが落ちて行く。
葵さんは、何やら嬉しそうに微笑んでいる。葵さんってすこし前まではこんな大人びてなかったのに……いきなり朝ちゃんみたいに大人びて……。って、妄想に浸るんじゃなくて!!
そう、話題だ!!
俺はいそいそと「朝ちゃんは最近元気? 会ってないけど」と穏やかに言う。すると葵さんの後ろから「私にようかしら、結葉?」と静かに微笑む朝ちゃんがいた。
朝ちゃんと言うのは葵さんと同じ学年でリーダー的存在な、斎藤 朝加(サイトウ アサカ)のことで、艶やかな黒髪を太股まで伸ばしひだの入った黒いスカートを揺らしながら白いYシャツに黒いネクタイをしめた優等生のような格好をしている子だ。
今まさに、その朝ちゃんが葵さんの後ろにいて俺達の話を聞いていたらしい。………しかも、朝ちゃんの後ろに古乃がいるんですけど。
「何してんすか、センセーと朝ちゃん。珍しい組み合わせですけど」
俺はさり気なく聞いただけだったのに、古乃はニヤリと笑みを浮かべ「何だい?嫉妬かい? 青春だねー?」とちゃかすように言ってきたので「俺は葵さんが……ゴメン、なんでも……ない、ですっ!!」と挙動不審な行動をしてから葵さん達のところから逃げ出し、ハァッハァッと息を切らせながら玄関近くについた。
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