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光という名の暗い世界。
7
:
ニコ
◆H81ulOUr/g
:2011/11/19(土) 23:11:47 HOST:i180-63-6-226.s41.a021.ap.plala.or.jp
逆に怒られてしまった俺だが、適当に「へーへー」と言い古乃の隣を歩いている。古乃は小さくため息を付き「さっきとは大違いだな」と呟いたようにも見えたが特には気にせず、窓の外をジッと見つめる。パラパラと落ちる木の葉は無性に悲しくなったりもする。“光”つっーのは明るい共言うけど案外暗い物だよな。木の葉を見て何故かそう思っていると2-Dと書かれたプレートの教室が見えて、ドアを開けるとザワッッとクラスメイトの声が飛び交う。クラスメイトほぼ全員がワッと俺の周りに集まって「大丈夫?」とか「どったん?」とか色々聴いてくるが古乃の「席につけー、成績下げっぞ」と言う理不尽な言葉を聴いて慌ててみんな席に座って行った。……休み時間、大変そうだな……。
かるーく授業を受け流す俺だが、これでも音羽学園高等学院生徒会長と言う長ったらしい名前の役職をしている。三年生の候補者を無視して選挙に参戦。遊びのつもりが案外俺に票が集まってしまったらしい。まあ、古乃が生徒会担当だから話易いから有り難い、うん。
あーあ、それにしても、もう四時限目か。俺、三時間も寝てたってことは寝不足か?しかも、もう九月二十六日。二学期始まって約一ヵ月立ってんのか……。
……ん?んん? 二十六…日?文化祭って……十月三十日つっーことは……ヤベッ!!生徒会集会やんねぇと!!あーヤバいぞ!!
一人で授業中にパニクっている俺を見て、古乃は何となく分かったようでやっと思い出したか的な表情をしていた。
取り合えず国語のノートに黒板を移す前にこれからの案件について猛スピードで書き始める。えーっと、出し物とか決めさせて、クラスそれぞれ準備して……。はぁ……。
とかまぁ、文化祭について考えてたらいつの間にか授業が終わっていて、古乃に呼び出されたかと思うと大爆笑されて……。散々な午前中でした。取り合えず生徒会役員召集もしたし一応OK!!あとは昼休みに話を適当に進めれば良し。そんなことをニヤリと笑いながら考えていると、ツンツンと後ろから肩を突っつかれた。んーと、後ろはルチだけ、と思い振り返ると予想通りルチであった。ルチは心配そうに此方を見ていて「ユイハ、大丈夫なの? その……忘れてないよな?親、の……コト」とポツリポツリと言った。俺はああ、そう言えばという表情をしたのだろう。ルチは呆れたため息を付く。俺はあせあせと「ま、大丈夫。俺の事は気にすんな。お前はお前で俺は俺なんだしよ」と笑いながら言った。
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