したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

東方魔弾撃

1終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:24:53 ID:7QMizcUo
俺がグダグダ書く小説です。
諸事情により、過去より未来を大切にするみんなの板から移転してきました。
呼んでくれたら俺が喜びます。
なお、ここには俺以外書き込みをしないでください。
指摘、感想等はお喋り広場に書き込んでください。

2終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:27:30 ID:7QMizcUo
キャラ設定
名前:闇影 将(やみかげ しょう)
年齢:18歳
性別:男
能力:全てを殲滅する程度の能力
武器:P-90(サブマシンガン)×2
   デザートイーグルゼロモデル(ハンドガン)×1
   タイガーナイフ×1
   ※黒騎士時
   長剣
   大盾
   腕部組み込み式ボウガン
   ※黒獣時
   爪
   牙
   背部ガトリング砲
ステータス: 通常時 バースト時 黒騎士時 黒獣時
  攻撃力   A    S      SS     SS
  防御力   B    A      SS     S
  機動力    A    S      SS     SSS
  知能    A    S      S     A
  霊力    S    SS      SSS     SSS

3終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:28:12 ID:7QMizcUo
スペルカードの名称と能力
・破砲「バスターレイル」
    超大出力の極太ビームを発射。
・炎弾「クリムゾンレイル」
    無数の大型火炎弾を発射。
・地雷「トリックボム」
    地面に無数の地雷を設置する。
・空爆「空からの死」
    空中から爆撃される。ただし攻撃範囲がやたらデカイ
・開錠「バーストアウト」
    肉体強化。バーストモードになる。
    限定スペルカードが使用可能になる
・霊撃「闇霊撃」
    闇の力を乗せた霊撃。一時的に相手に疲労を与える。
※バーストモード限定
・兵装「バルドブラック」
    黒き鎧を纏う黒騎士又は翼を持ち要所に鎧を纏った黒獣になる
    限定スペルカードのみ使用可能
・電光「プラズマレイル」
    使用中の銃の銃弾がプラズマをまとう。
※黒騎士限定
・真空「かまいたち」
    強力な斬撃で真空の刃を作り正面の敵を切りつける。
・爆炎「フレイムハリアー」
    大盾から5発の火炎弾を音速で発射する。
・暗黒一閃
    闇の力を乗せた強力な一閃。斬られた者は苦しみと共に闇に飲まれる
・暗黒「ダークオーラ」
    暗黒の力を開放し、一時的に無敵になる。
    触れた者は肉体の触れた部分が腐敗する。
・炎矢「ファイヤーアロー」
    ボウガンの矢に火炎を纏わせる。
・毒矢「ポイズンアロー」
    ボウガンの矢に即効性の高い強力な毒を塗って撃つ。
※黒獣限定
・咆哮「バインドボイス」
    耳を塞ぎたくなるような大きな咆哮。
    一時的に相手の行動を止める。
・炎撃「フレイムブレス」
    その名のとおり、口から炎を吐く
・魔弾「ダークレイピア」
    背部カトリング砲の弾の貫通力を上げ、当たった者の精神を崩壊させる。
・破撃「バスターブレス」
    口から極太ビームを放つ。
・双爪「ダブルスラッシュ」
    空中から爪で強力な斬撃で相手を切り裂く。

※随時追加アリ

4終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:29:50 ID:7QMizcUo
その他:通常時は黒くポケットの多いズボンに黒いシャツと黒いマントを愛用し、
    腰には、デザートイーグルとP-90を2丁、そしてタイガーナイフを常に装備している
    マントの代わりに黒い上着を着ることも・・・
    バーストモード発動時、シャツとズボンに紅い線が入り、常に発光する
    性格は基本的に温厚だが、戦闘に入ると冷酷になる
相性の良いキャラ:鈴仙・優曇華院・イナバ、因幡てゐ、河城ニトリ、

5終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:30:05 ID:7QMizcUo
ラストスペル:終焉「ダークネスジャッジメント」
          自分が敵とみなした者全てを殲滅する黒い光の雨が降る

6終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:30:31 ID:7QMizcUo
ダダ、ダダダダダ
銃撃音が鳴り響く。
将「撤退だ!撤退だ!・・・・ぐあっ!」
不意に背中に激痛が走り、意識が遠退く。
将「くそ、撃たれたか・・・・」
友軍兵「将!大丈夫か!?」
将「俺は無理だ・・・お前だけでも・・・先に・・・行け・・・」
友軍兵「お前を置いて行けるかよ!」
遠くで銃撃音が聞こえる
将「敵が・・・来る・・・お前だけも・・・逃げろ!」
友軍兵「くっ、すまない!」
足音が遠退いていく。
???「あら、貴方まだ生きてるのね?」
将「女?民間人・・・か?逃げろ・・・ここは・・・危険だ!」
銃撃音が近づいてくる。
???「そのようね、なら帰ろうかしら。貴方を連れて・・・ね?」
将「俺を・・・連れて?」
その瞬間、床が無くなり、どこかに落とされている感覚がした。
そして、将は意識を失った・・・。
声が聞こえる・・・。
???「師匠、ぜんぜん目を覚まさないんですけど、この人本当に大丈夫なんですか?」
???「そのはずよ、ちゃんと心臓は動いてるし、息もしてるから大丈夫よ。」
???「でも、もう2ヶ月ですよ?ちょっと心配になりますよ。」
???「そのうち起きるわよ。安心しなさい。」
今まで聞いたことのない声だ。
ゆっくりと意識が遠退いていく。
そしてまた、深い眠りについた・・・。
どれくらい経っただろうか?
意識が戻っていく・・・。
気がつくと、俺は布団のしかれた和室に寝ていた。
将「・・・ここは、何処だ?」
自分の姿を見てみる。
白い浴衣を着てており、体に傷は無い。手当てされたようだ。
もちろん、装備は無い。
将「俺は・・・確かギガロ戦争で、撤退時に撃たれて・・・
そうだ、あの女!あいつはいったい・・・。」
考え事をしていると、不意に襖が開いた。

7終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:31:07 ID:7QMizcUo
???「ウサ?」
そう言うとすぐに、襖を閉めてしまった。
将「今のは何だったんだ?頭になにかあったようだが・・・。」
???「目が覚めたようですね。」
先ほど閉じられた襖から別の女性が入ってきた、ウサミミをつけた女性が。
将「お前は誰だ?さっきの奴とは違うようだが・・・」
???「私は鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん・うどんげいん・いなば)。
先ほど貴方が見たのはてゐですね。」
将「そうか、俺は闇影 将だ。俺はいつから寝ていたんだ?」
うどんげ「もう、4ヶ月になりますね。貴方はここ永遠亭の前で
背中から大量の血を流して倒れていたんですよ。」
将「そうか、あの時俺は戦場に居たんだ。そこで、民間人らしき女に出会ったんだ。
その後、どこかに落とされた感覚がしたんだ。」
???「貴方が会ったのは八雲 紫ね。」
綺麗な長い銀髪を三つ編みにした女性が入ってきた。
うどんげ「あ、師匠。」
???「私は、八意 永琳よ。話は聞いていたわ。紫がスキマを使ってここの前に落としたのね。」
将「スキマ?何だそれは?」
永琳「色々と説明が必要そうね。うどんげ!この人の服と武器を持ってきて。」
うどんげ「はい、師匠!」
うどんげは、俺の装備を取りに部屋を出て行った。
永琳「なにから話したらいいかしら・・・。」
    〜永琳説明中・・・〜
将「なるほど、ここは幻想郷で妖怪や、魔法使いが普通に居ると・・・。
まるでおとぎ話みたいだな。」
永琳「ちなみに、私やうどんげは宇宙人で、てゐは妖怪よ。」
将「初めて会ったのが妖怪と宇宙人か。いきなりだな。」
俺は半ば笑い気味みだった。
永琳「そうね、でもそのうち慣れるわ。」
将「おっと、そういや礼がまだだったな。命を助けてくれたんだ、とても感謝している。」
永琳「私は治療しただけよ。お礼ならうどんげに言いなさい、あなたが眠っている間
あの子が貴方の世話をしてくれていたのよ。」
将「そうなのか、後で礼を言っておかなくてはな。」

8終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:32:28 ID:7QMizcUo
うどんげ「持って来ましたよ〜。どうぞ。」
将「すまないな。それに、俺が寝ていた間世話をしてくれたとか、感謝している。」
うどんげ「気にしないでください。」
将「とりあえず、着替えたいからすまないが出て行ってもらっていいか?」
うどんげ「はい、分かりました。師匠、行きましょう。着替え終わったら呼んでくださいね〜。」
将「ああ、わかった。」
二人が出て行ってくれたので、俺は、迷彩服を確認してみた。
俺の迷彩服はまるで新品だったかのように綺麗になっていた。
銃器は後でチェックしておくことにしよう。俺のじゃないものもあるが、それは後回しだ。
将「とりあえず、服を着てみるか・・・。」
今まで来ていたとうりしっくりくる。
防弾ベストを手にとってみる。
前回の戦闘で結構傷んでいたはずだが
どうやったは知らないがこれも新品同様になっている。
思い返してみれば、あの時俺はこの防弾ベストを着ていなかったはずだ。これもあの女の仕業だろう。
それに何も描かれていないカードが30枚程度ある。後で永琳さんか誰かに聞いてみよう。
全部確認したが1つだけ足りないものがあった。
将「俺のネックレスが無いな。」
内心かなりあせっていた、なぜならそれは大切なネックレスだったから。
将「入ってきていいぞ。」
うどんげ「は〜い。服どうですか?私が直したんですが、自信が無くて・・・・。」
将「うどんげさん?が直してくれたのか、ありがとうしっくりきてるし、新品みたいだ。感謝するぞ。」
そう、微笑みながら言った
うどんげ「うどんげでいいですよ。何か足りないものとかありませんでしたか?」
将「ネックレスが無かったか?弾丸の付いた銀色のネックレスなんだが。」
うどんげ「あれ?無かったですか?師匠知りません?」
永琳「もしかして・・・・昨日てゐが持っていたような気がするわ。」
うどんげ「ホントですか!?あの子ったら・・・。待っててくださいね、すぐ取り返してきますから!」
そういい残して、うどんげは走ってどこかに行ってしまった。

9終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:33:02 ID:7QMizcUo
永琳「大切な物だったの?」
将「ああ、今は亡き人からの贈り物だ。」
永琳「あら、いけないことを聞いたわ、ごめんなさいね。」
将「気にするな。それよりこんなカードがあったんだが、何か分からないか?」
永琳「ちょっと貸してくれる?」
俺は、カードの束を永琳さんに渡した。
永琳「これは・・・スペルカードのようね、ただし何も描かれてなくて使い物にならないけど。」
将「これが・・・スペルカード。」
話には聞いていたが、実際に持ってみるとトランプかトレカか何かに間違えてしまいそうだ。
永琳「ええ、今は使い物にならないけど、これに新しいスペルをいれたら、
あなた用のスペルカードにすることが出来るわよ。」
将「なら作ってみたいな。ここで生活するのには必要そうだしな。」
永琳「そうね、今度作り方を・・・・あらうどんげ、お帰りなさい。」
うどんげ「ただいま戻りました〜。」
うどんげが帰って来たようだが、かなり疲れている様子だ。
将「どうだ?あったか?」
うどんげ「確かにてゐが持ってました、ただし捕まえられなくて、
でも夕飯の時に必ず取り返しますね。」
将「手間をかけてすまないな。」
うどんげ「いえ、気にしないでください。あ、私は夕飯作ってきますね。」
そういい残して、うどんげは夕飯を作りに行ってしまった。
いろいろ聞きたいことがあったんだが・・・・特に頭のウサミミとか。
永琳「それじゃあ私は部屋で薬の調合の続きに戻るわね、
何かあったらうどんげを呼んでちょうだいね。」
将「ああ、すまないな。」
そういって永琳も部屋に戻ってしまった。
俺は防弾ベストを脱いで、予備マガジンを防弾ベストに入れていった。
そして、俺のものじゃない銃器の確認をし始めた。
まず、「ダネルMGL」(グレネードランチャー)。ご丁寧にリロードされておりいつでも撃てる代物だ。
そして、「M4A1カービン」(アサルトライフル)こちらもリロード済みで安全装置をはずせば撃てる。
3つ目は、「ステアーAUG」(アサルトライフル)もちろんリロード済みで、ご丁寧に予備マガジンまである。
そして最後、「M21狙撃銃」これはリロードされておらず、20発の弾が散らばっていた。
その中で俺M21狙撃銃に目をつけた。
それは紛れも無い、彼女が使っていた物だったから。

10終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:34:07 ID:7QMizcUo
将「愛里・・・。」
久々に彼女の名をつぶやいた。
障子の方から視線を感じる・・・。
将「誰だ!?」
てゐ「あ〜見つかった〜。」
将「お前はたしか・・・てゐだったか・・・。」
てゐ「え、何で知ってるの!?」
どうやら当たりのようだ。
将「うどんげに聞いたんだ。それより、俺のネックレス帰してくれないか?」
てゐ「はいこれ。」
将「ありがとうな。」
割と素直に返してくれた。でも、何か違和感がある。
俺はそのネックレスを後ろに投げ捨てる。
将「本物は何処だ?」
てゐ「え、何のことウサ?」
ビンゴだな。急に棒読みになったし、語尾にウサって付いたし。
将「あれは偽者だ。大切な物だからな、間違えるはずが無い。」
俺は威嚇の為デザートイーグルをホルスターから抜いて構える。
てゐ「わ、分かったよ〜。」
そういってネックレスを投げてきた。
今度は本物だ。俺はすぐにネックレスをつけた。
これで、安心できる。デザートイーグルをホルスターに戻す。
てゐ「そんなに大切なものなの?」
将「ああ、今は亡き人からの最後の贈り物だからな。」
てゐ「ふ〜ん。」
うどんげ「将さん〜、ご飯できまし・・・てゐ!ネックレス返しなさい。」
将「もう返してもらったぜ。」
そういうと、俺は首から下げたネックレスを見せる。
うどんげ「そうですか、よかった。」
てゐ「で、愛里って誰?」
将「今は亡きパートナーの名でこのネックレスをくれた人だ。」
てゐ「ふ〜ん。」
うどんげ「あ、二人ともご飯ですよ。」
将「ああ、分かったがどこに行けばいい?」
うどんげ「あ、こっちです。」
俺はうどんげについて行くことになった。

11終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:34:36 ID:7QMizcUo
将「囲炉裏か、久しぶりに見たな。」
永琳「あらそう、ここら辺では普通よ。」
小学生時代にどこかの博物館で見た以来だろうか、それぐらい久しぶりに見た。
見回すと、もう永琳は座っていて、その隣に見知らぬ女性が座っていた。
???「あなた、が闇影 将ね、永琳から聞いているわ、私は蓬莱山 輝夜(ほうらいざん かぐや)よ。
よろしくね。」
将「ああ、あんたが永琳さんの言ってったもう一人の住人か?よろしくな。」
永琳「さて、全員揃ったからから食べましょうか。それと将、私のことは永琳でいいわよ。」
将「ああ、わかった。」
一同「いただきます!」
鈴仙「あ、てゐ!私の魚返しなさい!」
てゐ「ヤダウサ!」
俺は懐かしさについ微笑んでしまう。
永琳「どうしたの?」
将「ん?ああ、懐かしくってな、こうやって普通の食事を囲んで食べることがな。」
うどんげ「普通の食事?それじゃあ、どんな食事してたんですか?」
将「何時死ぬか分からない戦場で、必要最低限の栄養のある携帯食しか食べてなかったな。」
うどんげ「へ〜ならここで、ゆっくりしていってくださいね!」
将「ああ・・・ありがとな。」
俺は自然と笑顔になっていた。

12終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:35:21 ID:7QMizcUo
飯を食べてから借りている部屋に戻った。
輝夜さんはクエストに誘われてるからと言って早々に部屋に戻ったが、オンゲか何かだろうか?
というか、そもそもPCあるのか?
まあ、向こうとつながっているからあってもおかしくは無いが・・・。
銃器の簡易点検だけして俺は寝ることにした。
ただし、布団には入らない。
壁にもたれかかった状態で、P90をそばにおいて寝る。コレが俺の寝方になっている。
将「ん〜、よく寝たぜ。」
俺は障子を開けて、外を見る。
将「こうやって朝を迎えるのも何年ぶりだろうな。」
うどんげ「あ、おはようございます。」
後ろからうどんげが声をかけてくる。
将「ああ、おはよう。」
うどんげ「もう少ししたら、朝ごはんですよ。」
将「ああ、分かった。」
俺は銃器の点検をして、M21狙撃銃を手にとって眺めていた。
その銃に刻まれたA.F.Mのイニシャルを。
うどんげ「将さん、朝ご飯ですよ〜。」
将「ああ、今行く。」
俺は銃を置いて部屋を後にする。
永琳「来たわね。さ、食べましょうか。」
一同「いただきます。」
永琳「うどんげ、今日は将に幻想郷の案内のついでに薬を売ってきてちょうだい。」
うどんげ「分かりました、師匠」
永琳「てゐ、今日は付いていかなくてもいいわよ。」
てゐ「は〜い。」
俺は、早めに朝飯を食べて部屋に戻った。
襖をあけようと手をかけて、あけるのをやめた。
人の気配がする。
とっさにデザートイーグルを抜き、セーフティーをはずす。
そして、ゆっくりと襖を開け、一気に突入する。
???「あら、貴方は命の恩人に銃を向けるの?」
将「どういうことだ?お前は誰だ?」
???「私は八雲 紫。永琳から色々聞いてると思うんだけどまだだったかしら?」
将「いや話は少しなら聞いている。助けてくれた件は感謝する。」
紫「いいことを教えてあげるわ。」
将「なんだ?」
紫「南・F・愛里は死んでいない、この幻想郷のどこかに居るわ。」
将「なん・・・だと・・・。愛里が・・・生きている・・・だと・・・。」
紫「ええ、そうよ。ただ、場所と状態は自分で探して自分の目で確認しなさい。」
そういうなり、八雲 紫は空間を引き裂いた。
アレが、スキマというやつだろう。
紫「あ、そうそう。貴方にいいものをあげるわ。」
そういってスキマの中から何かを投げてきた。
将「これは・・・俺の服じゃねぇか!」
紫「また会いましょう。」
そういってスキマは消えていった。

13終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:35:55 ID:7QMizcUo
うどんげ「将さん、誰か居たようですけど・・・」
将「ああ、八雲 紫が居た・・・。」
うどんげ「本当ですか!?」
将「ああ、それで俺の私服を渡されたのと、死んだと思ってた人がこの幻想郷で
生きているという事を教えられた。」
うどんげ「本当ですか!?よかったじゃないですか!」
将「ああ、探さないとな・・・。」
うどんげ「なら、案内と薬売りのついでに探しましょうよ!」
将「そうだな、そうするか。その前に・・・着替えるわ。」
うどんげ「分かりました。外で待ってますね。」
将「わかった。」
うどんげが出て行ったことを確認すると、俺は着替え始めた。
そういえばこの服を着るのも久しぶりだな。
このマント・・・懐かしいな・・・。
将「愛里・・・今何処に居るんだ・・・。」
銃とマガジンの装備を終わらせて、外に出る。
もちろん狙撃銃も背中に背負っている。
うどんげ「遅かったですね。行きましょうか。」
将「すまない、装備の入れ替えに時間がかかった。」
そういうと俺たちは歩き出した。
周りは薄暗い竹林だ。
道に迷うと、出るには苦労しそうな所だ。うどんげから離れないようにしないとな。
うどんげ「私から離れないでくださいね。ここは迷いの竹林と言って、迷うと自力で出られませんよ。」
将「そういうヤバイことをさらっと言うなよ・・・。」
うどんげについて行くと、薄暗い竹林が少しずつ明るくなってきた。
うどんげ「出ましたよ。」
そこは、一面に田畑の広がる山に囲まれた広い盆地だった

14終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:37:46 ID:7QMizcUo
将「のどかな所だな。」
うどんげ「そうでもありませんよ。妖怪が村を襲ったり、異変があったり大変ですよ。」
将「異変?何だそれは?」
うどんげ「その時々でちがいますから説明しにくいですが、春が来なかったりとか、
赤い霧に覆われたりとかそんな感じです。」
将「なるほどな。」
何分歩いただろうか。俺はふと行き先を聞いてないことに気づいた。
将「そういえば、これから何処に行くんだ?」
うどんげ「まずは香霖堂(こうりんどう)に行って、魔法の森の魔理沙さんと
アリスさんの家に行って、紅魔館(こうまかん)に寄って川でニトリさん探して、
博麗神社行って、人里寄って夕飯の買い物して今日は終わりです。」
将「長いな・・・一日がけで回るのか?」
うどんげ「そうですよ。」
将「ふむ。分かった。」
何分歩いたか分からないが目の前の森の入り口付近に一件の小屋があった。
うどんげ「あれが香霖堂です。」
うどんげが小屋を指差して言う。話によると、店らしいが少々不安を覚える。
将「小さいな」
うどんげ「いっちゃだめですよ。」
うどんげは少々苦笑いしていた。
俺たちは店に入っていく。
店内には誰も居ない。
見た限り雑貨屋という感じだが、ところどころ妙な物がおいてあるが気にしないでおく。
うどんげ「こんにちは〜森近さ〜ん、いらっしゃいますか〜?」
???「やあ、うどんげそれと・・・。」
うどんげ「こちらは、闇影 将さんといって、外の世界の方です。」
???「なるほど、僕は森近 霖之助(もりちかりんのすけ)、見てのとおりここの店主さ。よろしくね。」
将「ああ、闇影 将だ。よろしく。」
霖之助「ところで何の用だい?」
うどんげ「お薬の販売に来ました。永琳印のお薬いかがですか?」
霖之助「永琳印の薬か、よく効くから1つ貰うよ。」
うどんげ「ありがとうございます!」

15終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:38:48 ID:7QMizcUo
将「そういえば、向こうの世界の金は使えるのか?」
うどんげ「無理ですよ。何か買うんですか?」
将「ああ、銃弾が欲しくてな。」
霖之助「どんなのだい?」
将「これだ。」
俺はマントの中からデザートイーグルのマガジンから、50AE弾を1つ出して霖之助にわたす。
将「これと同じものが欲しくてな。まあ、金がないから今度でいい。」
そういって銃弾を霖之助から返してもらう。
うどんげ「そろそろ行きましょうか。」
将「そうだな。じゃあな。」
うどんげ「お邪魔しました〜。」
俺たちは香霖堂から出ると森の中に入っていく。
将「森の中に誰か住んでいるのか?」
うどんげ「はい。ここは魔法の森といって、禍々しい妖気や化け物茸の胞子が待っていて
普通の人間は瘴気に長時間耐えられない森です。なので、手早く済ませましょう。」
将「おいおい、そんなヤバイ所につれてくるなよ・・・。」
うどんげ「でも、大丈夫そうですね。普通は入った時点でめまいとか幻覚の症状がでるはずですから。」
将「先に言えよ・・・。」
とんでもないことをさらっと言った、うどんげに少々あきれていた。
まもなく、一軒の家が見えてきた。
扉の上には「霧雨魔法店」と書かれた看板があった。

16終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:39:17 ID:7QMizcUo
魔法店?いったい何が売っているんだ?
そんなことを考えていると、うどんげはもうノックをしていた。
うどんげ「魔理沙さ〜ん、いらっしゃいますか〜?」
???「ああ〜居るぜ〜。今手がふさがってるから入ってきてくれ〜。」
うどんげ「わかりました〜。おじゃましま〜す」
将「失礼します。」
俺たちは家に入っていく。
ぱっと見て、汚い。
足の踏み場はあるが実験で使うようなビーカーやフラスコが並んだ机、古く分厚い本などが
所せましと並んでいる。
俺たちは置くの方に入っていく。
うどんげ「魔理沙さ〜ん、どこですか〜?」
???「こっちだ〜、ちょっと来てくれ〜・・・うわぁ!」
ドサドサと何かが落ちる音がしたので俺たちは急いでいってみる。
???「イタタタ・・・。あ、うどんげ!それと・・・誰だ?」
将「俺は闇影 将、外の世界の人間だ。」
???「へ〜、私は霧雨 魔理沙(きりさめまりさ)。よろしくだぜ!」
将「よろしくな。ところで大丈夫か?」
魔理沙「ああ、頭上におもいっきり本の山が降ってきたから、まだ頭が痛いけど大丈夫だぜ。それはそうとうどんげ、
どうしたんだ?」
うどんげ「永琳印のお薬いかがですか?」
魔理沙「じゃあ、2つ貰うんだぜ。それより、いつもいつもご苦労さんだな。」
うどんげ「いえいえ、これが私のお仕事ですから。」
魔理沙「それより将、ここに入って大丈夫なのか?」
将「いきなり呼び捨てか・・・まあいい。幻覚は無いし、大丈夫みたいだ。」
魔理沙「へぇ〜なんにせよ早く森から出ることをオススメするぜ。」
将「ああ、そうすることにする。
うどんげ「そろそろ行きましょうか。」
将「そうだな、またな。」
うどんげ「おじゃましました〜。」
魔理沙「またな〜。」
霧雨 魔理沙か・・・、見た感じ俺と相性はよさそうだ。
次はアリスさんの家ですよ。

17終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:40:04 ID:7QMizcUo
お詫びと訂正
前レスに少しミスを発見いたしました。お詫び申し上げます。
訂正点:前レス最終行 次はアリスさんの家ですよ。→うどんげ「次はアリスさんの家ですよ。」

まだこの森に用があるのか・・・。出来ればもう出たいと思ったが、仕方ないので付いていく。
歩いていくと、また家があった。
将「ここか?」
うどんげ「はい、ここです。」
将「それより、先客居るようだぜ。」
うどんげ「え?どこですか?」
どうやら気づいていないようだ。
だが、仕方ないことだ。ここの妖気はすごいらしいし、木のしなり具合で、木の上に誰か居ることが分かるのは、
俺の経験だからな。
俺はP90を2丁とも抜きモードを3点バースト(3連射)にする。
将「出てきな、俺があいてするぜ。」
俺は木に向かってトリガーを引く。
???「クソ、何で分かった!?」
???「予定が狂ったが、まあいい。お前ら降りて来い、こいつに変更だ!」
たくさんの人影が木から下りてくる。
人間・・・ではない。彼らには人間には無いもの「角」があった。
うどんげ「鬼・・・気をつけてください、低級ですが、ここまで居ると・・・。」
将「14体・・・しかも囲まれたな。まあ、好都合だが。」
実際、俺は囲まれた時の対処方法はあるし、相手の武器が斧や棍棒といった近接武器という事もあり、
大分俺のほうが有利であった。
俺はP90を3点バーストからフルオート切り替える。
鬼「七色の人形使いをしとめるつもりだったが、お前に見つかった以上お前からしとめてやる。
お前ら、あいつの手に持ってるへんな武器に注意しろ!」
どうやら、今まで喋っていたあの鬼がリーダー格らしい。
よく見ると、左肩に血痕がある。さっきの弾があたったらしい。
将「うどんげ、伏せてろ。一瞬でしとめる。」
うどんげ「無理ですよ!こんな状態で!ここは私が・・・。」
将「いや、可能だ。なめてもらっては困る。」
うどんげ「そこまで言うなら・・・。」
うどんげはしぶしぶ伏せた。
俺は少しかがむ。
将「さらばだ。」
鬼「来るぞ!注意しろ!」

18終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:40:30 ID:7QMizcUo
俺は両腕を水平にして、トリガーを引きながら一気に回転する。
2回転ぐらいで止まると、リーダー格らしき鬼以外は倒れていた。
鬼「う、嘘だろ・・・。」
俺はP90にセーフティーをかけてしまいながら、デザートイーグルを抜きセーフティーをはずす。
そして、銃口を最後の鬼に向ける。
将「残念だったな。お前で最後だ。」
うどんげ「う、嘘・・・あの数を・・・一瞬で・・・!?」
鬼「チッ・・・。」
そういうと鬼は逃げ出した。
将「逃がすか!」
バスン、バスン、バスン。だが、3発ともはずれる。
将「くそ、何て身体能力だ・・・。」
俺は追いかけようとするが、うどんげに止められる。
うどんげ「深追いは禁物ですよ。それに追いかけたところで、あの鬼には追いつけません。」
将「どういうことだ?」
うどんげ「あの鬼は、この付近一帯を荒しまわっている鬼のリーダーで、恐ろしい身体能力をもっています。
追いつけるのは、射命丸 文さん以外居ないでしょうね。」
将「射命丸がだれかは聞かないことにするが、・・・逃がしたか。」
敵を逃がしたのは久々だったので、少々悔しかったが、また戦うことになりそうなので次にする。
???「騒がしいわね、一体なんなのよ・・・。」
家から誰か出てきた。
うどんげ「あ、アリスさん!こんにちは。」
アリス「あら、うどんげこんにちは。えっと・・・あなたは?」
将「俺は闇影 将、外の世界の住人だ。よろしく。」
アリス「私はアリス・マーガトロイドよろしく。ところでうどんげ、聞きたいことが山ほどあるんだけれど
いいかしら?」
うどんげ「ええ、どうぞ。」
アリス「まず、この状況よ!何よこれ!しかも変なにおいするし!説明してくれるかしら?」
うどんげ「それはですね・・・。」
 〜少女説明中...〜

19終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:41:05 ID:7QMizcUo
アリス「なるほど、状況は大体把握できたわ。で、私に何の用?まぁ、その手に持ってるもので大体想像はつくわ。」
うどんげ「想像どうりだと思います。永琳印のお薬いかがですか?」
アリス「2ついただくわ。これがあると重宝するもの。」
うどんげ「ありがとうございます!とりあえず、掃除してから次にいきますね・・・って将さん、何やってるんですか?」
将「片付けも兼ねて、鬼の持ち物の確認だ。使えるものがあるかと思ったんだが、何も無かった。」
アリス「後片付けは、私がやっておくわ。」
うどんげ「え、そんな、いいんですか?」
アリス「ええ、それに将さんは人間でしょ?妖気とか大丈夫なの?私は魔法使いだから、大丈夫だけど早く出たほうがいいと思うわ。」
うどんげ「そうですね。では、お願いします。」
アリス「わかったわ。さようなら。」
うどんげ「さよなら〜。」
将「じゃぁな。」
俺たちはアリスの家を後にする。
うどんげ「これで、魔法の森は終わりですよ。次は紅魔館です。」

20終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:41:27 ID:7QMizcUo
俺たちは森を歩いていく。すると、少しづつ森が開けてきた。
将「出口か・・・・少し霧が出てきたな。」
うどんげ「はい、この森を出たら霧の湖ですから。」
将「霧の湖か・・・でかいのか?」
うどんげ「ええ、けっこう大きいですよ。」
そうこうしてる内に森を抜けた。
この時点で、霧は結構濃いもののなっていた。
将「ここで、鬼に奇襲されたら、ヤバイな・・・・。」
うどんげ「その心配は無いと思います。この先の紅魔館の主は相当な力をもってますから、鬼共はうかつに近寄りませんよ。」
将「ほう、それは一度会ってみたいな。」
???「あ、うどんげ!とお前誰だ?」
???「初めてなのに失礼だよ、チルノちゃん。あ、うどんげさんこんにちは。」
うどんげ「あら、チルノさん大妖精さんこんにちは。」
将「飛んでる・・・、妖精というやつか。」
???「はじめまして、大妖精って言います。よろしくお願いします。」
???「あたいはチルノていうんだよ!よろしく!」
将「俺は、闇影 将だ、よろしくな。」
大妖精「うどんげさんはいつものお薬売りですか?」
うどんげ「はい、今から紅魔館に行くところです。」
大妖精「いつもご苦労様です。がんばってくださいね。」
チルノ「大ちゃん、先に行くよ〜。」
大妖精「あ、さよなら、うどんげさん、闇影さん。まって、チルノちゃ〜ん!」
将「忙しいな。やつらだな。」
俺は半ば笑っていた。
うどんげ「ああいう、子たちなんですよ。それよりも、見えましたよ。あれが紅魔館です。」
霧で見えなかったが、俺の目の前にはとても大きくて紅い城があった。
将「これが・・・紅魔館・・・。館と言うよりもはや城だな。」
近づくにつれて大体の大きさも把握できるようになった。とてつもなく大きい。
見る限り、この湖の出島見たいな所に建っているらしい。
俺たちはどんどん近づいていくと、正門らしき格子戸が見えてきた。
どうやら、鉄製の格子戸のようだ。
その隣には門番が・・・・
門番「すぴ〜」
門番が寝てる。
うどんげ「また寝てますね・・・。」
将「またって・・・いつものことか?
うどんげ「ええ、いっつもです。」
超、無用心だな・・・ここ。本当に大丈夫なのか心配になってきた。

21終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:41:46 ID:7QMizcUo
うどんげ「美鈴さん、起きてください!美鈴さん!」
門番「むにゃむにゃ・・・・すぅ〜。」
将「起きないな。」
うどんげ「困りましたね・・・・。」
その時、何処からか門番のおでこにナイフが突き刺さった。
将「!?」
俺はバックステップで後退し、デザートイーグルを抜きセーフティーをはずす。
???「武器を捨てなさい。」
いつの間にか背中にナイフが付き立てられている。
うどんげ「二人ともやめてください!敵ではありません!」
???「あら、そうなの?」
将「敵襲じゃないのか?」
俺は念のためセーフティーをはずしたまましまう。
???「で、うどんげ。彼は誰?」
うどんげ「この人は闇影 将さん、外の世界の人です。」
???「へぇ、私は十六夜 咲夜(いざよいさくや)よ。よろしく。」
将「さっきの紹介のとおりだ。よろしく。」
咲夜「ところで、うどんげ今日は何の用?」
うどんげ「永琳印のお薬どうですか?」
咲夜「ちょうどよかった1本頂くわ。パチュリー様が珍しく風邪引いたのよね。
うどんげ「それは珍しいですね。」
咲夜「ええ、そうなのよ。それよりこの門番、いつになったら起きるのかしら・・・。」
将「まったくだ、よく寝れるな。それより頭のナイフは大丈夫なのか?」
咲夜「ええ、いつものことよ。」
いつもって・・・どんだけ丈夫なんだこいつ・・・。
うどんげ「さ、そろそろ行きましょう。次は時間がかかりますからね。では、さよなら。」
将「じゃあな。」

22終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:42:09 ID:7QMizcUo
俺たちは川沿いを歩いていく。
湖から離れるにしたがって、霧が晴れていく。
うどんげ「にとりさん居ませんね・・・」
将「こんな所に居るのか?」
うどんげ「ええ、にとりさんはカッパですからね」
将「なるほど、だから川か。」
うどんげ「仕方ありませんにとりラボに行きます。居たらいいんですが・・・。」
ラボがあるのか・・・、何でもありだな。
川沿いから外れ、山の中に入っていく。
すると、鋼鉄の扉が見えてきた。
俺たちはその中に入って行く。
うどんげ「にとりさ〜ん。居ませんか〜?」
???「ごめ〜ん、今手が離せないから入ってきて〜。」
うどんげ「わかりました〜。」
うどんげは何のためらいも無く扉の中にはいていくので俺も後に続く。
長い螺旋階段を降りると、広く器材の多い部屋に出た。
???「奥のほうから光が見える。」
溶接の光か、ここだけなぜかハイテクだな。幻想郷・・・なんでもありなのか・・・。
???「こっちだよ〜。」
俺たちは声のしたほうに行く。
???「ふぅ、終わった。」
うどんげ「こんどは何作ったんですか?」
???「あ〜光学迷彩の修理してたんだよ。・・・誰?」
将「俺は闇影 将、外の世界の住人だ。よろしく。」
???「私は河城にとり。機械好きのカッパだよ、よろしく。にとりって呼んでくれてかまわないよ。それより外の世界の話聞かせて!」
将「うどんげ、時間あるか?」
うどんげ「え〜っと、博麗神社行って、人里で夕飯のおかず買って・・・それから夕飯作って・・・ギリギリですね〜。」
将「そうか、なら話はまた今度だな。」
にとり「仕方ないな〜。で、うどんげいつものあれ?」
うどんげ「ええ、永琳印のお薬いかがですか?」
にとり「3つもらうよ。この前、ひどい傷を負った人間見つけてね。今はヒーリングカプセルに入れているけど、
これがないとちょっと怖かったんだ〜。」
うどんげ「ちょうどよかったですね。」
にとり「ほんとだよ、タイミングよすぎだよ。それと、その人間外の人間みたいなんだ。」
将「その人が入ってるのカプセルどれだ?見てみたいんだが。」
にとり「わかった〜。こっちだよ。」
俺たちはラボの一角にある大型のカプセルに近づいていく。
にとり「この窓から顔が見えるよ。」
俺は窓をのぞいて目を疑った。
将「嘘だろ・・・。まさか・・・。」

23終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/03(水) 22:24:36 ID:7QMizcUo
にとり「知り合い?」
将「こんなに早く見つかるとはな・・・愛里。」
うどんげ「愛里ってまさか・・・、将さんの探してるって人ですか!?」
将「ああ、久しぶりだな、愛里。」
うどんげ「よかったですね、見つかって。」
にとり「ただね、もう6ヶ月は眠ったままなんだ。死んではいないんだけどね・・・。」
将「俺は4ヶ月眠ったままだった。それに、愛里は目を覚ますさ。」
うどんげ「なんで分かるんですか?」
将「俺の勘さ。」
にとり「ふ〜ん、パートナーだから分かるんだ。」
うどんげ「では、そろそろ行きましょうか。」
将「そうだな、愛里をたのんだぜ。」
にとり「まかせてよ!明日来てもらっていいかな?いろいろ聞きたいし。」
将「そうしたいが、道が分からない。」
にとり「ちょうど、送迎用のロボットが出来た所だし。それに迎えにいかせるよ。」
将「わかった。うどんげ、明日迷いの竹林の案内たのんでいいか?」
うどんげ「いいですよ、帰りにでも迷いの竹林の抜け方教えますよ。」
将「それは助かる。じゃあな、また明日な。」
にとり「ばいばーい。」
うどんげ「おじゃましました〜。」
俺たちは螺旋階段を上って外に出る。
そして、また川沿いを歩いていく。
何分歩いただろうか、目の前に町が見えてきた。
うどんげ「やっと人里ですか、もうちょっとです。」
将「次は何処に行くんだ?」
うどんげ「博麗神社です。あの、人里の奥にあるんですよ。」
将「神社か・・・。」
うどんげ「思い出でもあるんですか?」
将「ガキの頃幼馴染の奴らとよく虫取りをした覚えがあるな。」
うどんげ「へぇ〜、将さんの昔話聞いてみたいです。」
将「昔話か、そうだな・・・。」

24終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/04(木) 21:33:04 ID:7QMizcUo
将「昔はそこらへんによくいるただのガキだったな、10歳まではな。」
うどんげ「10歳までは?」
将「ああ、10歳の夏だ。そこで戦争が始まってな。」
うどんげ「あ、ここの石段登りますよ。」
将「ああ、分かった。」
うどんげ「戦争ですか、そっちの戦争はどうなんですか?」
将「そっちの戦争?ここにも戦争はあるのか?」
うどんげ「月の戦争です。私は戦争が始まる前に逃げちゃいましたがね。」
将「俺たちの戦争は、鋼鉄と鋼鉄のぶつかり合い、戦闘機や戦車を駆使しての殺し合いだ。」
うどんげ「戦闘機?戦車?なんですかそれ?」
将「戦闘機は空を飛ぶ乗り物で、機関銃やミサイルで戦う兵器、戦車は陸上を走る乗り物で1撃で強力な破壊力を誇る戦車砲を使って戦う兵器だ。」
うどんげ「へぇ〜、外の世界はそんあものがあるんですね。それにしても、戦争はどこも変わりませんね。」
将「まぁな、話がそれたが夏から戦争が始まってな、そこで両親が敵の攻撃で死んだんだ。だから軍人になって戦ってきたんだ。恨みをはらすためにな。」
うどんげ「すみません、悪いことを聞いちゃいましたね。」
将「気にするな。それと、愛里は入隊時からのパートナーだったんだ。」
うどんげ「長い間パートナーだったんですね。」
将「もう、家族同然だったからな。」
うどんげ「へぇ〜そうだったんですか。あ、付きましたよ。」
そこは、鳥居こそ大きいものの小さな神社だった。
将「一応参拝しておくか。使えない金だが賽銭はこれでいいか。」
俺は財布から5円を取り出し賽銭箱に入れる。
俺は一通り参拝をすませる。
???「あら、参拝客?珍しいわね。うどんげも居るのね、あれでしょ?」
うどんげ「はい、永琳印のお薬いかがですか?」

25終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/05(金) 21:27:09 ID:7QMizcUo
???「今日は遠慮しておくわ、お金が・・・ね?」
うどんげ「あ〜なるほど。分かりました。」
???「そういや、あなた。見かけない顔ね。」
将「ん?ああ、外の世界の人間だからな。俺は闇影 将だよろしくな。」
???「私は博麗 霊夢(はくれいれいむ)よ、よろしく。それより私なら外の世界にあなたを送れるけどどうする?」
将「いや、遠慮しておくまだここに用事がある。それに、向こうでは俺は死んだことになってるはずだ。」
霊夢「何があったかは知らないけど、帰らないのね?」
将「ああ、そうだ。明日にとりとの約束もあるしな。」
霊夢「ふーん。ホントにあんた人間?人間にしちゃ霊力が強すぎるわね。」
将「俺は人間だが、そんなに強いのか?まだ、スペルカードも作ってないからな。」
霊夢「ええ、私でも分かるぐらいにね。」
うどんげ「あ、そろそろ行かないと時間が・・・。」
将「おっと、すまない。それじゃあな。」
うどんげ「さようなら〜。」
俺たち博麗神社を後にし、石段を降りていく。
うどんげ「あとは、人里で最後です。それよりよく私のペースについてこられますね。
かなり早いのに・・・。」
将「ん?ああ、戦場ではこれぐらいのペースだから全然問題ないぜ。」
石段を降りきって人里の位置を確認する。
目の前の近い所に見えるから神社から近い所にあるらしい。
うどんげ「人里ではどうします?」
将「どうするって?」
うどんげ「私が夕飯のお買い物してる間ですよ。自由行動します?」
将「そうだな、薬売るまでは一緒に居て、そこから自由行動にするかな。」
うどんげ「わかりました。じゃあ、集合場所だけ決めておきますね。」
将「ああ、わかった。」
そんな話をしてるうちに人里の入り口についていた。

26終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/06(土) 22:53:50 ID:7QMizcUo
人里の中はゆっくり歩くことになった。
商店街らしく買い物客でにぎわっている。
そこからすこし外れたところに一軒の大きな屋敷に入っていく。
うどんげ「こんにちわー。慧音さん、いらっしゃいますか〜?」
???「は〜い、ちょっとまっててくださ〜い。」
将「ここが最後の場所か?」
うどんげ「ええ、ここの上白沢 慧音(かみしらさわけいね)さんの所で最後です。」
???「おまたせしました、ってうどんげか。どうしたんだ?」
うどんげ「いつものアレです。永琳印のお薬いかがですか?」
???「2つ貰うよ。最近体調が優れなくてな。」
うどんげ「注意してくださいね。最近の風邪は熱から来るそうですから。」
???「ああ、今日は早く寝ることにするよ。ところでそっちの人は誰だい?」
うどんげ「こちらは闇影 将さん。外の世界の人です。」
???「私は上白沢 慧音、この寺小屋で働いているんだ。よろしく。」
将「ああ、よろしくな。」
うどんげ「では、私は買い物がありますので失礼しますね。」
慧音「ああ、ありがとうな。」
将「じゃあな。」
俺たちは寺小屋から出て商店街戻って、3体の地蔵の前で止まる。
うどんげ「じゃあ、この3体のお地蔵様の前に集合でいいですか?」
将「この地蔵はここだけなのか?」
うどんげ「ええ、お地蔵様はここだけです。」
将「ならいい。」
うどんげ「あ、お金を少しだけ渡しておきますね。」
将「すまない、じゃあ、また後でな。」
俺はうどんげと別れ商店街を歩き出す。
八百屋、魚屋、うなぎ屋など、さまざまな店が並んでいる。
その中で、絵本屋という店が目に留まったので入ってみる。」
中には普通の絵本が並んであったが奥には見慣れた絵や本が多数並んであった。
将「なのはに生徒会、ガンダムまである。幻想郷にはこんなものまであるのか。」
すると、奥の引き戸が開き、1人の男が出てきた。
???「いらっしゃい、何にします?」
将「いや、見てるだけだ。それよりこの絵お前も外の世界の人間か?」
???「と、いうとお客さんも外の世界の人間で?」
将「ああ、そうだ。」
???「本当か!?こんな所で同じ世界の人と話すなんて初めてだ!俺は安芸だよろしくな!」
将「俺は闇影 将だよろしく。」

27終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/07(日) 20:00:57 ID:7QMizcUo
俺たちは握手を交わす。
安芸「それよりなのはとかは分かる人で?」
将「ああ、コミックトレジャーもいけるときは行っている。」
安芸「へぇ、俺は壁サークルの絵描きをしているんだ。もしかして、うちのサークルの本持ってるかな?」
将「この絵は・・・買ったことあるぞ。確かすごい行列だった気がする。」
安芸「あ〜うちのサークルは人気だからね。」
将「話は変わるが、絵本屋って言うのはなんだ?」
安芸「え?ああ、俺はこんな絵しかかけないしここの本は文章だけだったから絵本にしたら売れるんじゃないかって思ってね。
案の定アタリだったみたいでね。今や妖怪も買いに来るようになったよ。」
将「それはすごいな。・・・おっとそろそろ戻らないと。じゃあな、また来るぜ。」
安芸「ああ、いつでもまってるよ。」
俺は絵本屋を離れ地蔵の所まで戻っていく。
すると、もううどんげは待っていた。
うどんげ「あ、将さん、こっちです。」
将「すまない、待たせたか?」
うどんげ「いいえ、そんなに待ってませんよ。さ、帰りましょう。」
将「ああ。」
俺たちは人里を離れ、迷いの竹林にさしかかる。
うどんげ「えっと、この迷いの竹林の抜け方はですね・・・。」
〜少女説明中...〜
将「なるほど、そうやって抜けるのか。」
うどんげ「ええ、案外簡単ですよ。・・・あ、着きましたね。」
将「多分時間はかかるがもう迷わないだろうな。だが、明日は頼む。」
うどんげ「ええ、分かりました。」
俺たちは永遠亭に入っていく。
うどんげ「師匠、ただいま戻りました。」
永琳「あら、お帰りなさい、早かったわね。」
うどんげ「ええ、将さんが私のスピードについて来れたんで、案外すんなり回れました。」
永琳「へぇ、うどんげのスピードに・・・。」
うどんげ「そうです。そろそろ夕飯の準備しますね。」
永琳「ええ、お願いね。」
将「永琳、ちょっといいか?」
永琳「ええ、どうしたの?」
将「スペルカードの作り方を教えてくれないか?」
永琳「ええ、いいわよ。夕飯の後に私の部屋に来てちょうだいね。」
将「ああ、わかった。」
俺は部屋に戻り、M21狙撃銃とマントをおろし、スペルカードをスボンに入れる。

28終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/07(日) 20:03:29 ID:7QMizcUo
(再)〜〜〜〜〜〜緊急募集〜〜〜〜〜〜(再)
俺の書いてる東方魔弾撃の敵キャラを募集します。

※理由:敵キャラを考えてなかったから(´・ω・`)b

※募集枠
リーダー×1
戦闘機パイロット×2
カッパ×1
その他×2

※確定した名前
イリス
アイオーン
ラグナ・ゼロ

※応募の決まり
・名前に関しては上記の3つ+オリジナル3つを登場させようと思います。
・必ず、「リーダー」、「カッパ」、「戦闘機パイロット」、「その他」を
 書いてください。
・ステータスは不用です。
・書き始めの1行目に「魔弾撃敵キャラ応募とお書きください」
・どんどんご応募ください
追加
・特徴や口癖等もあわせてお書きください。

29終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/07(日) 20:20:01 ID:7QMizcUo
どうも黒騎士です。
上に少し告知をさせていただきました。
(正直に言うと書くとこ間違えた。)
期限は13日の夜12:00分です。
お喋リ広場の方に応募の決まりをよくお読みになってからご応募ください。
ちょこちょここうやって、告知やこういった書き込みをしていきます。
どうか呼んでやってください。
紅魔館等の描写は俺の独断と偏見で書いております。
感想やご指摘等もお喋り広場の方にてお受けいたしております。

追加のスペルカード
・今回はありません。

次回以降の予告
かつてのパートナー愛里を見つけた将。
将は今後に必要なスペルカードを手に入れにとりから新たな移動手段を与えられる。
そして、異変は起こる。

30終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/08(月) 21:37:21 ID:7QMizcUo
俺はP90の残弾を確認して銃の整備をする。
てゐ「ウサ?」
将「ん?てゐ、どうした?」
てゐ「いや、ただ物音がしたから覗いてみただけだよ。」
将「そうか。」
俺は話しながらも整備を続ける。
てゐ「何やってんの?」
将「銃の整備だ。中の砂や泥をとってるんだ。」
てゐ「なんで?そんなのめんどくさいじゃん。」
将「これをしておかないと、壊れるんだ。だから使用後は毎回整備をしなけりゃいけないんだ。」
てゐ「ふ〜ん」
将「それよりだ、今盗ったネジを返してもらおうか。」
てゐ「う、わかったよ〜。」
こいつの手癖悪さときたら・・・、油断も隙もあたもんじゃないな。
将「よし、整備終了。」
うどんげ「将さーん、夕飯です・・・あ、てゐ。あんたもいたのね、夕飯よ。」
将「ああ、分かった。今行く。」
てゐ「わかったー。」
俺たちは、飯を食べに向かう。
もう、全員揃っているようだ。
一同「いただきます。」
将「そうだ、永琳。」
永琳「どうしたの?」
将「永琳の部屋ってどこだ?」
永琳「そういや案内してなかったわね。食べ終わったらついて来て、案内するわ。」
将「わかった。」
てゐ「いただいたウサ!」
うどんげ「あ、私の漬物返しなさい!」
昨日もだったが、無駄に賑やかだな。
いや、俺がこんな所に居るのが久々なだけか。
その後、夕飯を食ってから俺は永琳の部屋に案内された。
永琳「まずは空のスペルカード貸してちょうだい。」
俺は、ズボンからスペルカードを出し手渡す。
それじゃあ・・・。
〜永琳説明中...〜
将「なるほど、後で作ってみることにする。」
俺は部屋の戻ってスペルカードを作る。
〜スペカ制作中...〜
将「よし、こんなものか。」
何枚か残ったが、これは後で何か作るだろう。
スペルカードも作ったことだし寝るか。
俺は、いつもの体勢寝る。

31安芸 ◆WosCZrAhqw:2010/03/09(火) 20:51:13 ID:kSxroFT6
ここに書き込むのは止めてくれとのことだったが、一つ言わせてくれ

>>26 >>27
と う と う 出 て き た !
あれは完全に俺だわ。(絵は書けないケド)
にしても何か気恥ずかしい……

32終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/09(火) 22:24:46 ID:7QMizcUo
将「ん、よく寝たぜ。」
俺は障子を開け、銃の確認と調整をする。
すると襖が開いてうどんげが入ってくる。
うどんげ「あ、もう起きてるんですか?早いですね。」
将「いや、いつものことさ。夜はあまり寝ないんだ。それより何か用か?」
うどんげ「いえ、物音がしたので、ちょっと来てみたのともうすぐ朝ご飯なんで起こしに来ました。」
将「ああ、分かった。用意してから行く。」
うどんげ「わかりました。」
俺は顔を洗ったりしてから、朝食を食べに行く。
そして、朝食後武器の装備をして俺はうどんげと共に竹林を抜ける。
すると、そこには1台のバギーがあった。
うどんげ「これのようですね。」
将「バギーかよ。」
うどんげ「バギー?これの名前ですか?」
将「ああそうだ。こっちではどんな地形でも対応できる乗り物だ。」
うどんげ「へ〜、そうなんですか〜。あ、それじゃあ、いってらっしゃい。」
将「ああ、行ってくる。」
俺がバギーに乗り込むと自動で動き出した。
俺はバギーに乗り込んで何分かすると、川の前で止まった。
将「ここから歩けってか・・・。うおっ!」
俺がバギーから降りようとした瞬間、地面が下がった。
いや、下がっていった。
どうやら、見た目は分からないようになっているが昇降機が設置してあるらしい。
そして、ガコン!!という音と共にバギーがまた動き出した。
バギーは細い通路を進む。すると、あの地下ラボに到着した。
にとり「あ、来たみたいだね。」
将「ああ、おじゃまするぜ。」
にとり「送迎用のロボットどうだった?」
将「ああ、ちゃんとここまで連れてきてくれたし文句なしだ。だが、なぜバギーなんだ?」
にとり「バギー?あれのそっちの世界の名前?私は、たまたま山に落ちてたから、
拾って改造しただけだよ?」
将「落ちてた?」
にとり「うん、幻想郷は外の世界のものがよく落ちてるんだよ。」
将「ほう、だから外の世界の人間がこっちに居るのか。」
にとり「それは多分八雲 紫の仕業だとおもうけどね。それより外の世界の話してよ。」
将「そうだな、まずは・・・。」
〜外の世界の話中...〜
にとり「ありがと、大体はわかったよ。」
将「そうか、それはよかった。それより、愛里は?」
にとり「昨日と変わってないよ。でもそろそろじゃないかな?」
将「そうか。そういや今は何を作ってるんだ?」

33終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/12(金) 00:22:56 ID:7QMizcUo
お知らせ
pixivにてMISSILE228さんに主人公の闇影 将を描いてもらいました。
↓はその画像です。
ちなみにマントverではなく上着verです
http://dl7.getuploader.com/g/9|sho_movie/143/9295219.jpg

にとり「今は何も作ってないよ。」
将「そうか、なら俺の移動用の装備を作ってくれないか?」
にとり「う〜ん・・・いいよ!外の世界の話も聞けたしね!」
将「そうか、助かる。」
にとり「具体的にはどんなのがいいの?」
将「そうだな・・・、飛行するのがいいな。」
にとり「飛行か〜・・・。絵とか無い?」
将「俺は持ってないな。」
にとり「絵、描ける?」
将「無理だ。・・・もしかしたら、あいつが持ってるかもしれんな。」
にとり「え、誰?」
将「人里で知り合った、俺と同じ外の世界の人間だ。」
にとり「へ〜。なら会ってみる価値ありだね!」
将「ああ、ちょっとバギー貸してくれないか?」
にとり「いいよ。ちょっと待ってね。色々調整するから。」
将「ああ、分かった。」
にとりが調整してる間俺は愛里のもとに行く。
窓越しから見える顔はあの時のままだった。
にとり「ちょっと来て〜。」
俺はにとりのもとへ行くとそこには1台のオフロードバイクがあった。
将「これは・・・。」
にとり「たまたま落ちてたから、霊力駆動に改造したんだけど、問題があってねしまってあったんだよ。」
将「問題?・・・あ、なるほどな。」
にとり「そこ、一人で納得しない!恥ずかしいけど、背丈的に乗れないんだよ。」
将「やっぱりな。」
にとり「うぅ〜。だから、これあげるよ。私は乗れないからね。あ、もちろん飛行するやつも作るからね!」
将「本当か!?それは助かる。」
にとり「とりあえず、その知り合いをつれて来てよ。」
将「ああ、わかった。」
俺はバイクに乗り込み。バギーで通ってきた通路を通って外にでる。
そして、人里に向かった。
人里に着くと、俺はバイクを隠した。
もちろん、鬼や妖怪に取られないためである。
俺は絵本屋に向かって歩き出した。
すると、誰かが後をつけてくる。
俺は、デザートイーグルのセーフティーをはずしそのまま放っておく。
絵本屋の前で立ち止まると、後ろから声がした。
安芸「やっぱり将だったか。」
将「ああ、さっきから俺をつけていたのはお前か?」
安芸「ああ、将かどうか不安だったから声をかけづらかったんだ。」
どうやら、つけていたのは安芸だったらしい。
安芸「それより、俺に何か用か?」
将「実はな・・・。」
〜将、説明中...〜
安芸「なるほど、ちょうど今仕事終わった所だしフライングアーマーの絵なら
家にあったはずだから一緒行くよ。」
将「すまんな。」
安芸「気にするな、それに河童のラボか・・・これは楽しみだ!」

34終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/12(金) 22:19:06 ID:7QMizcUo
安芸は家に入って数分後、鞄を持って出てきた。
安芸「用意は終わったから早く行こう!」
将「よし、ついて来い。こっちにバイクがある。」
安芸「ああ、わかったよ。」
俺たちは人里の外に隠しておいたオフロードバイクに乗り込みにとりのラボへと向かった。
安芸「こんな山奥にラボが?」
将「ああ、ここら辺の地下一帯全てラボだ。」
安芸「え!?マジか!?」
将「マジだ。」
俺たちはエレベータで地下に下りラボに到着した。
にとり「あ、お帰り〜。君が将の知り合い?」
安芸「ああ、俺は安芸。君が河童かい?」
にとり「うん、私は河城 にとり機械好きの河童だよ!よろしく!」
安芸「ああ、よろしく。」
将「安芸、フライングアーマーの絵を。」
安芸「ああ、わかった。」
安芸は鞄から一枚の絵を取り出して、にとりに渡した。
にとり「これか〜・・・。これなら何とかなりそうだよ!外見も気に入ったしね!」
将「それはよかった。」
安芸「ちょっとラボの中を見せてもらっていいかい?」
にとり「いいよ〜、でも触らないでね。」
安芸「わかった〜。」
安芸が離れたのを見計らって、俺はにとりに話しかける。
将「にとり、ちょっといいか?」
にとり「何〜?」
将「実は・・・・・・・を出来るだけ、内密にできるか?」
にとり「OK!大丈夫だよ!」
将「すまんな。」
そして、俺たちは1日中色々と話し合った。
にとり「あ、そろそろ夕方だよ。」
将「そうか、ならそろそろ帰るか。なぁ、安芸。」
安芸「そうだな。店のこともあるし、そろそろ帰るか。」
将「俺は安芸を送ってから帰る。今日は世話になったな。」
にとり「気にしないでよ!おかげで、色々と面白い話も聞けたしね。」
将「そうか、じゃあな!」
安芸「お世話になりました〜。」
俺はバイクに乗って人里に向かう。
安芸「お、もう着いたのか。じゃあな!」
将「じゃあな。」
俺は永遠亭に向かって、バイクを走らせた。
この時、俺はまだ知らなかった。もう異変が起こっていることを。
それは、迷いの竹林が見えだした頃だった。
竹林の前に無数の人影があった。
その人影は近づくにつれて人数を増してこちらに近づいてきているようだった。
近づくにつれて、それが何なのかが分かってきた。
それは、人では無かった。
人の服こそ着ているものの、それは紛れも無い、骸骨だった。

35終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/14(日) 00:02:46 ID:7QMizcUo
俺がバイクを止めると、奴らは1列に並びはじめた。
そして、一斉にトンプソン短機関銃を構え静止した。
俺はすかさず左手にP90を構えた。
この量ではまともにやりあうのは圧倒的不利・・・なら・・・。
将「炎弾クリムゾンレイル!」
銃口からは無数の火炎弾が放たれ骸骨の壁は一瞬にして炎の壁へに変わり、そして灰となった。
将「まさか、これほどの威力とは・・・。」
俺はバイクを走らせ迷いの竹林を抜けるすると、目の前に人影が現れた。
俺はバイクを止め、話しかけることにした。
将「お前は誰だ?なぜここに居る。」
???「私は貴方に助言をしに来ただけです。」
将「助言だと?」
???「ええ。もう異変は起こっている、それを伝えたかっただけです。」
将「異変だと?何だそれは?」
???「いずれ分かりますよ。では、私はこれで。」
将「待て!お前は誰だ!」
???「そうですね・・・ちょっとキザな占い師と名乗っておきましょうかね。」
そういうと、その占い師と名乗る者は竹林の中に消えていった。
将「あいつはいったい・・・。」
そんな疑問を残したまま、永遠亭に帰っていった。
将「ただいま〜。」
うどんげ「お帰りなさい!大丈夫でしたか!?」
将「どうした?何かあったのか?」
うどんげ「骸骨が銃を持って襲ってきたんですよ!将さんは出会いませんでしたか!?」
将「ああ、出会った。だが、あらかた倒してしたぞ。」
うどんげ「そうですか、よかった。」
その日の夕食時おれは竹林であったこと話した。
永琳「やはり、異変だったのね・・。」
将「そもそも異変って何だ?」
永琳「あら、言ってなかったかしら?」
将「ああ、聞いてない。」
永琳「異変って言うのは・・・・。」
〜異変説明中...〜
将「なるほど、大体分かった。明日にでも聞き込みをしてみよう。」
永琳「助かるわ、私とうどんげは明日は家から動けないのよ。」
将「了解した。何かあったら戻ってくることにする。」
永琳「お願いするわ。」
その後いつもどうり寝てよく朝、朝食後早速聞き込みに出た。

36終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/15(月) 23:01:46 ID:7QMizcUo
俺は、一番話の聞けそうな人里に訪れた。
とにかく、手近な人に声をかけるが、一向に手がかりが集まる気配はない。
俺は、安芸の所へも行ってみたが、どこかに出かけているらしく店は留守だった。
俺はまた手近な店に聞き込みをしてみたが、一向に情報は得られ無かったので場所を移動することにした。
俺はその足で博麗神社に行ってみた。
霊夢「あら?将、何か用?」
将「ああ、ここら辺で発生している異変について調査してる所だ。」
霊夢「あれね・・・。残念だけど、私のところも情報無しよ。」
将「ここも手がかり無し・・・か。」
霊夢「私も手伝うわ。何かあったらそっちに知らせるわ。」
将「助かる。こちらも何か情報を掴み次第連絡する。じゃあな。」
霊夢「ええ。」
俺は博麗神社を後にする。
バイクで香霖堂で話を聞くが情報は得られず、そのまま魔法の森に入ることにした。
俺は霧雨魔法店に向かう途中

37終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/15(月) 23:31:02 ID:7QMizcUo
お知らせ
前レスを書いている途中にミスって書き込むボタンを押してしまいました。
なので、このレスは前レスの続きです。

何か見覚えのあるものを見つけた。
バイクを止めて確認すると、それは自軍で使っていたM134機関銃であった。
ただ、壊れているらしく、使いのもにはなりそうにないので、バイクにくくりつけて
そのまま行くことにする。
これは後でにとりラボにでも置いてこよう。
霧雨魔法店に到着したが魔理沙は居ないらしく、そのままアリスの家に行くとアリスのほかに魔理沙もいた。
将「アリス、いるか?」
アリス「あら、将さんどうしたの?」
将「ああ、ちょっと聞き込みをしててな。」
魔理沙「へぇ、何かあったのか?」
将「ああ、異変だ。」
アリス「異変・・久々ね。」
魔理沙「で、具体的には何が起こってるんだ?」
将「今確認してるだけでは、銃を持った骸骨が出現する程度だが、まだ、何かありそうだ。」
アリス「なるほどね。」
将「うわさをすれば・・・向こうからお出でなすったぜ!」
俺たちは玄関から外に飛び出した。
そこにはもう、何十匹と言う骸骨共が居た

38終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/16(火) 22:59:49 ID:7QMizcUo
アリス「これが例の骸骨ね?」
将「ああ、そうだ。」
よくみると骸骨共はトンプソン短機関銃や、薙刀、ナイフなど色々持っている。
魔理沙「見慣れない武器があるな・・・あの骸骨の持ってるのは何なんだ?」
将「あれは・・・おいおい、何であんなもんがここに!?」
アリス「で、いったい何なの?」
将「RPG-7、1撃で人1人殺せるこっちの世界の空飛ぶ爆弾だ。」
魔理沙「えぇ!?なんでそんなもんがここに!?」
将「知らん!ここら辺ほぼ1撃でしとめないと・・・死ぬぞ。」
魔理沙「なら、私がマスパで・・・。」
将「まて!3人で同時に撃つぞ。魔理沙は右を頼む。俺は中央と左、アリスはもれた奴らを頼む!」
魔理沙「分かったぜ!」
アリス「任せて!」
将「用意はいいか!?3、2、1、で撃つぞ!」
俺はP90を両手に構え射撃体勢に入る。
魔理沙「・・・OKだぜ!」
アリス「こっちもいいわよ!」
将「よし!3、2、1、破砲バスターレイル!」
魔理沙「恋符マスタースパーク!」
アリス「魔符アーティフルサクリファイス!」
俺と魔理沙の大出力ビームにアリスの弾幕が加わりあたりの敵を一掃した。
スペルが収まるとそこには敵の武器と灰だけが残った。
魔理沙「ふぅ・・・何とか倒せたぜ。」
アリス「全部灰になった・・・なんなのよ、この骸骨。」
将「分からん、ただこいつらが敵としか分かってない状態だ。」
その後、落ちてる武器を一箇所に集めた。
するととんでもない量の武器が集まった。
魔理沙「なあアリス、こんなに骸骨居たか?」
アリス「居なかったはずよ、こんな山のような武器・・・多すぎよ。」
目の前には高さ合わせると1メートルぐらいはあろうかという武器の山があった。
俺はただ、よくRPG-7が爆発しなかったなと関心するだけであった。
将「2人とも、欲しい武器あるか?」
アリス「私は・・・そうね・・・これとこれにしようかしら。」
アリスが選んだものは鉈とグラディウスだった。なぜグラディウスが・・・。
魔理沙「え〜っと、・・・これがいい!これ貰うぜ!」
魔理沙が選んだものは刃のついた忍者刀だった。だから、何でこんな古いものが・・・。
将「これをどうしたものか・・・。」
魔理沙「にとり呼んだら急い来るんじゃないか?」
将「なら俺が呼んでこよう。ちょうど用事もあるしな。」
アリス「なら、私たちはここで、この武器の見張りでもしてるわ。」
将「頼んだ。」
そういい残して俺はにとりのラボへと向かった。
念のため川沿いを走っていると魔法の森をでた辺りでにとりが川から首を出しているのを発見した。

39終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/18(木) 20:03:31 ID:7QMizcUo
将「にとり!」
にとり「ん?ああ、将。どうしたの?」
将「実はかくかくしかじかでな。」
にとり「なるほど、なら今上がるよ。」
そういうとにとりは川から上がってきた。ただ、首から下はロボットであった。
将「なんだそれは?」
にとり「これは水中戦闘用のアーマーだよ。今、耐水試験してたんだ。」
将「ズゴッ・・・いやなんでもない。とりあえずどうやって運ぶんだ?」
にとり「ラボに移動式大型倉庫があるから急いでいくから先に行ってて。」
将「分かった。急いで来いよ。」
俺はにとりと別れ、アリスの家に戻った。
アリス「あら、お帰りなさい、にとりは?」
将「後で来るらしい。」
魔理沙「今調べてたんだけど、剣はの方はきれいでかなり上物だぜ。
ただ、この変なやつの使い方がわかんないんだ。」
将「これは銃といって、俺たちの正解の武器だ。これは俺が点検しよう。」
俺は銃の点検に取り掛かった。ただ、どの銃も不具合は見つからず、
完璧な状態でいつでも撃てるものであった。
魔理沙「これなんだ?」
将「どれだ?・・・ちょっと待て、その上のピン抜くなよ。」
魔理沙が持っていたもの、それは手榴弾であった。
魔理沙「それだ?これか?」
将「それだ、ぞれを抜くなよ。」
魔理沙「・・・えい!」
将「だから抜くな!!」
魔理沙「あ、ちょっと!返せ!」
俺は魔理沙の手から手榴弾を引ったくり、遠くのほうに放り投げ、地面に落ちた瞬間
爆音と共に辺りが吹き飛んだ。
アリス「ちょっと・・・何よあれ!」
将「あれは手榴弾と言って、投げる為の爆弾だ。」
魔理沙「あはは・・・抜くなって言ったら抜きたくなるじゃないか。」
将「分からないでもないが、今後気をつけろよ。」
魔理沙「わかったぜ!」
分かったんだか分からないんだか知らないが魔理沙ケラケラと笑っていた。
アリス「笑い事じゃ無いわよ!将さんが居なかったらどうなってたことか・・・。」
魔理沙「いや〜わりいわりい。お、ちょうどいい所ににとりが来たぜ!」
にとり「おーい!例の武器はどれだーい?」
俺が振り向くとにとりがやってきたところであった、小さなギャロップ級陸戦艇に乗って。

40終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/20(土) 01:12:00 ID:7QMizcUo
将「ギャロップ・・・!?」
にとり「「ん?ギャロップって?」
将「お前の乗ってるそれだ。」
にとり「ああ、これ?この前安芸が来た時、フライングアーマーのついでに絵を借りといたんだよ。」
将「なるほど。」
にとり「それより、すごい量だね〜。」
アリス「ええ、いったいどうやって持ってたのか不思議なぐらいよ。」
にとり「じゃあ、全部ここに積み込んでよ。」
魔理沙「よし、やるか!」
そうして、ギャロップの中に積み込んだ。入りきらなかった分は屋根兼操縦席に乗せた。
にとり「じゃあ、私は帰るよ。」
将「俺も一緒に行こう、異変についても聞きたいしな。」
にとり「わかったよ〜。」
将「じゃあ、行くわ。迷惑かけたな。」
魔理沙「気にするな!」
アリス「魔理沙!それは私のセリフよ!でも、気にしないで、貴方が居たから倒せたと言っても過言ではないわ。
ありがとう。それじゃあね!」
俺とにとりはにとりのラボに戻り、武器の事や、異変に関して話し合った。
ただ、異変に関しては有力な情報を得られなかった。
ラボを出ると、辺りは夕焼け色に染まっていたので、永遠亭に帰った。
うどんげ「お帰りなさい、どうでした?」
将「有力な情報は無かったが、アリスの家に話聞きに言ってると向こうさんからお出ましなってくれた。まぁ、殲滅したがな。」
うどんげ「なるほど、明日はどうされますか?」
将「明日は紅魔館にでも言ってみるよ。紅魔館の主にも会ってみたいしな。」
うどんげ「そうですか、わかりました。」
その後はいつもどうり過ごし翌朝、紅魔館に向けてバイクを走らせた。

41終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/21(日) 01:12:45 ID:7QMizcUo
紅魔館の門の前に付いたが、案の定門番は寝ていた。
バイクを隠し、門番を起こしにかかる。
将「おい、起きろ!」
揺らしても一向に起きる気配が無い。
仕方ないので、耳元でワッ叫んでみた。
門番「ん・・・どちら様ですか・・・?」
やっと起きたが、まだ眠いのか、目をこすっている。
将「俺は闇影 将、異変について聞きたいのだが・・・・咲夜さんの方が話が早そうだ。入っていいか?」
門番「私は紅 美鈴(ほんめいりん)っていいます。よろしく〜。」
咲夜「呼んだかしら?」
咲夜さんはいつの間にか俺の背後に立っていた。
将「お前は神出鬼没だな。それより、異変について聞いて回っているんだが何か無かったか?」
咲夜「あら、神出鬼没とは心外ね。それより、異変・・・もしかして、あの骸骨かしら?」
将「そうだ、ここにも現れたか・・・。」
咲夜「やはり、異変だったのね・・・。お嬢様に報告してくるわ。それしゃあね。」
すると、次の瞬間にはもう居なくなっていた。
将「あいつは瞬間移動でも出来るのか・・・?」
美鈴「咲夜さんは時間を操る能力を持ってるんですよ。」
将「だからか・・・。そろそろ俺は行く、じゃあな。」
美鈴「はい、分かりました。またお越しくださいね。」
俺は隠しておいたバイクに乗って、にとりのラボへ向かった。フライングアーマーの状況確認と
愛里の様態の確認の為だ。
にとり「お、またきたね。」
将「ああフライングアーマーはどうなってる?」
にとり「飛行ともなると難しいね・・・。ギャロップだっけ?あれは、構造自体簡単だし、
倉庫前提に作ったから、1日で作れたけど・・・。難しいね〜。」
将「そうか、愛里はどうだ?」
にとり「前と変わらず、寝たまんまだよ。」
将「そうか、アレはどうなった?」
にとり「修理は終わったよ、いつでも使えるよ。」
将「そうか、でもこれはここに置いておく。何かあった時の為にな。」
にとり「わかったよ。」
こんな感じで、1ヶ月程度が過ぎた。
日に日に、骸骨の出現率は多くなり、交戦回数増えてきたので、にとりに霊力で銃弾を自動的に作るマガジンを作ってもらった。
ある日、フライングアーマーが完成したとにとりから連絡があったので、俺はそれを取りに行った。

42終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/22(月) 00:40:05 ID:7QMizcUo
将「来たぞ!にとり〜どこだ〜?」
にとり「こっちだよ〜。」
声のしたほうに行くと、そこには2機のフライングアーマーがあった。
1機は正規の白と黒の塗装、もう1機は素体のままの無塗装の機体があった。
にとり「どうだい?すごいだろ?」
将「ああ、まるで夢でも見てるかのようだ。」
にとり「じゃあ、依頼どうり、正規カラーが将のだよ、乗ってみたら?乗り方は・・・。」
〜少女説明中...〜
将「なるほど、外で乗ってみる。」
にとり「わかったよ。そこがカタパルトになってるから使ってよ。」
将「ああ、そうする。」
フライングアーマーをカタパルトに設置しうつ伏せの状態で乗る。
にとり「システムオールグリーン、いつでもいけるよ!」
将「発進する!」
霊力エンジンを起動させ、ブーストを噴射し発進する。
風を切って空を突き進む、初めての感覚であった。
空を飛ぶことがこんなに気持ちのよいことだったんだと、初めて実感した。
少しの間、空中の散歩を楽しみ、にとりのラボに帰還する。
にとり「どうだった?」
将「最高だ!こんないいものを・・・ありがとう。」
にとり「どういたしまして。エヘヘ。」
その時だった。爆発音と共にラボがゆれた。
にとり「何これ!?」
将「わからん、とにかく外に出るぞ!」
俺たちは階段を駆け上がった。
そこにはものすごい光景が広がっていた。
辺り一帯が骸骨で埋め尽くされていたのだ。
将「これは・・・絶体絶命やつか・・・。」
その、骸骨共をかき分けて一人の男が出てきた。
???「その声・・・ゴースト!」
将「お前は・・・アイオーン!?貴様生きてたのか!」
そいつは昔殺したはずの宿敵アイオーンであった。

43終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/23(火) 01:00:50 ID:7QMizcUo
アイオーン「貴様がここに居るとは・・・それはそれで好都合だ。あの時の恨みここで晴らさせてもらう!
・・・といいたい所だが、俺は交戦するなとの上からの命令でな。今日のところは下がるが、次は無いと思え!」
将「ああ、何度来ても一緒だ。全て俺が殲滅するまでだ!」
アイオーン「それは、この骸骨の大軍を倒せてからほざくんだな。まぁ、お前がこの程度で死ぬわけは無いと思ってるがな。さらばだ。」
将「待て!」
俺が追いかけようすると骸骨共がそれを阻止するように立ちはだかった。
将「行かせる気はない・・・か。なら・・・殲滅するまで!」
にとり「どうするんだよ、この量!不可能だよ!」
将「たとえ無理であっても、それをやってのけなきゃならん時があるんだ。」
骸骨共はそれぞれの武器を構え、合図を待っているように静止していた。
将「闇霊撃!」
霊撃で一番前の骸骨を吹き飛ばす。すかさず、P90を抜きフルオートにする。
将「開錠 バーストアウト!」
これは、俺が肉体強化の為に作ったスペルカードだ。ただ、どこまで強くなるかは正直賭けだった。
すると、体に赤い線が入り発光しだした。それを合図に俺は銃を構え、3つ目のスペルカードを発動させる。
将「破砲 バスターレイル!」
2つの銃口から、極太のビームを放ち、そのまま腕を横に振り敵をなぎ払う。
ビームが収まってから確認するとほとんどが灰となっていたが、1匹だけ生き残っていた。
将「生き残りが居るとはな。・・・・さらばだ。」
生き残った骸骨に向けてP90を撃つ。その弾は吸い込まれるように骸骨の頭に命中し、灰となっていった。
にとり「つ、強・・・。」
将「不可能じゃなかっただろ?」
にとり「うん・・・。」
その後、バイクはラボに置いておき、人里の安芸のもとへ向かった。
将「安芸、居るか?」
安芸「ん?将か、どうしたんだい?」
将「ああ、ちょっとな。明日は開いてるか?」
安芸「ああ、開いてるよ。」
将「明日、にとりのラボに来れるか?」
安芸「全然行けるよ。でもなんでだ?」
将「それは、行ってのお楽しみだ。」
安芸「そりゃぁ楽しみだ。」
将「それだけ言いに来たんだ、じゃあな。」
安芸「おう、じゃあな。」
そして、永遠亭に戻り、今日の報告をして就寝した。

44終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/25(木) 01:07:09 ID:7QMizcUo
翌日、安芸と共ににとりのラボへ行った。
安芸「お!フライングアーマーじゃないか!完成したのか!」
将「ああ、それが俺のだ。」
ラボの脇においてあるフライングボードを指差す。
安芸「じゃあ、これは予備か?」
将「ああこれはな。」
にとり「安芸のだよ!将が安芸の分も作ってくれって頼んだんだよ。」
将「あ、人のセリフをとるな!」
にとり「こういうのは言った者勝ちだよ。」
安芸「え、俺の・・・?本当に俺の分なのか・・・?」
将「ああ、そうだ。」
安芸「うぉっしゃぁぁぁぁぁ!」
にとり「相当喜んでるみたいだね。」
将「ああ、そうだな。」
安芸「なぁなぁ!どうやって乗るんだ!?」
にとり「まぁそうあるなよ。」
将「俺は行く、後は頼んだぜ。」
にとり「わかったよ〜。」
俺はにとりのラボを後にして、空をから、幻想郷を見て回る。
???「あ、居た居た!おーい、こっちですよ〜。」
後ろから声がするが、無視して加速する。
???「ぶーなんで加速するんですか〜?」
さっきまで後ろにいたはずなのにもう隣に居やがる。
将「取材が嫌だから。」
???「うわ、素直に言いましたね。」
こいつは射命丸 文(しゃめいまるあや)音速のパパラッチだ。
将「どうせ、このフライングアーマーの取材だろ?」
文「ピンポーン。えーっと・・・名称はフライングアーマーっと。で、性能は?」
将「飛行する程度だ。」
文「飛行する程度っと。特殊な性能は?」
将「銃を2丁までマウントできるぐらいだ。」
文「銃を2丁までマウント可能っと。」
将「それだけか?」
文「ええ、以上です。」
案外少なかったな。
文「それでは急いでますので私はこれで〜。」
将「ああ。」
この日は何ごとも無かったが、
翌朝新聞を見て笑ったのは言うまでもない。
笑うだけ笑った後、いつもどうり見回りに行く。

45終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/26(金) 02:19:36 ID:7QMizcUo
だが、その日はいつもと違った。
博麗神社、魔法の森、人里、紅魔館等そこら中に骸骨が現れていた。
何かを仕掛けようとしているのは目に見えて分かったのだが理由が分からない。
俺は一人だから、物量戦でやったほうが有利だ。
だが、こうやっておとりを使っている。なぜなんだ・・・。
その理由が分かったのは霧の湖を越えた辺りだった。
目の前の湿地帯に骸骨が集結している。もちろんアイオーンも居る。
彼は、俺を待っているかのように骸骨共の先頭に仁王立ちしている。
俺はすぐさま、フライングアーマーを着陸させオートパイロットに切り替え飛ばし空中待機させる。
アイオーン「待っていたぞ!ゴースト!」
将「アイオーン、貴様こんな所で何をやっている!?」
アイオーン「決まっている!お前をおびき寄せていたんだ!今こそ決着の時!」
将「そうだな、貴様は俺がしとめる!」
アイオーン「出来るかな!?」
そして、俺とアイオーンとの先頭が開始されたのであった。

46終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/27(土) 00:27:09 ID:7QMizcUo
〜Episode鈴仙〜

〜これは一週間ほど前のお話〜
私は、いつもどうりの時間に起きて朝食の準備をする。
そして朝食をとり、部屋に戻って日記をつける。
ふと、師匠に呼ばれいたのを思い出し師匠の部屋に向かう。
うどんげ「師匠、何のようですか?」
永琳「ええ、ちょっとね。」
この「ちょっと」は私を実験に使うときの師匠の口癖だ。
私は恐る恐る聞いてみる。
うどんげ「師匠、今度は何の薬の実験ですか?」
永琳「ちょっとした、風邪薬よ。うふふ・・・・・。」
うどんげ「遠慮しておきますよ。アハハ・・・・・。」
私は師匠の部屋に背を向け一目散に走り出す。」
永琳「逃がさないわ!」
その瞬間体中に黒いコードが巻きついた。
うどんげ「しまった!」
永琳「さあ・・・行きましょうか。うふふふふ。」
うどんげ「嫌〜!師匠〜やめてください〜!」
必死のあがくが、私は部屋の奥に連れて行かれた。
夕方、やっと開放された。
家中探し回ってもてゐが居ないので探してくることにする。
うどんげ「てゐ〜!どこなの〜!」
すると、2発の銃声。
私は急いで音のしたほうに走っていく。
そこには・・・。
うどんげ「てゐ!」
てゐ「鈴仙!」
てゐは涙目でそうつぶやくと、私に抱きついてきた。
てゐ「怖かったよ・・・。」
うどんげ「てゐ!なにがあったの!?」
てゐ「骸骨に襲われて・・・倒しても倒しても復活して・・・囲まれてたの。怖くて、もうだめかと思ったら
骸骨の頭にどこからか飛んできた弾が当たって灰になって消えたの。あの弾鈴仙のだったんでしょ?ありがとう。」
うどんげ「え、私は何も・・・、どういたしまして。さぁ、帰りましょう。」
てゐ「うん!」
私は何もしていないが、てゐは私が倒したと思ってるにたい。
てゐをたくけてくれた人に会ったらお礼を言っておかなくちゃ。
今日は本当に疲れたわ。
明日はゆっくり出来たらいいな。

〜Episode鈴仙END〜

47終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/29(月) 00:05:41 ID:7QMizcUo
>>45にて誤字発見
最終行 先頭→戦闘
ご迷惑をおかけしました。

アイオーン「骸骨共!貴様らは下がっていろ!」
すると、骸骨共は地面に沈んでいった。
将「サシか・・・。やってやろうじゃないか。」
アイオーン「さぁ、来い!」
そして、銃撃戦が始まった。
お互い1歩も引かぬ銃撃戦。
たった、1つのミスが命取りの鋼鉄の弾幕ごっこ。
何時間も・・・何時間も・・・俺たちは撃ち合った。
そして・・・・。
アイオーン「昔と変わらないな。だが!」
奴は1枚のカードを取り出した。
アイオーン「このスペルカードさえあれば、俺は勝ったも同然!」
俺も1枚カードを取り出して言う。
将「残念だったな。スペルカードぐらい俺も持っている。」
アイオーン「なんだと!?・・・だが、この1撃で決まるさ。」
将「さぁ、それは分からないぞ。」
アイオーン「なら、やってみるか?」
将「いいぜ、やってやるよ。」
長い沈黙が流れる。
アイオーン「いくぜ・・・水弾アクアエレメント!」
将「炎弾クリムゾンレイル!」
俺の放った、火炎弾と奴の放った水球がぶつかり合い、水蒸気のなって視界をさえぎる。
その瞬間、俺は横に飛び、霧の中に向けて銃を撃つ。
そして、霧が晴れた時勝敗が決まった。
俺は無傷、奴は片膝をついて右手で肩を押さえていた。
俺は銃を向けながら、こう告げる。
将「言っただろう?俺がしとめるとな。」
アイオーン「く、1度ならず2度までも・・・!」
???「そこまでだ!」
将「誰だ!」
周囲を見回すが誰も居ない。
アイオーン「イリス様!」
???「我が名はイリス。この幻想郷を制服する者なり。」
将「制服だと?笑わせる。」
イリス「今日は我が部下が世話になったみたいだな。これはそのお礼だ。」
すると、地面から3対の軍服に身を包んだ骸骨が現れた。
アイオーン「今回はやられたが、次はないと思え!」
そう言い残し奴は撤退していく。
将「行かせるか!」
俺が走り出そうとすると骸骨が足元に発砲。どうやら行かせてくれる気は無いようだ。
イリス「そいつらは今までの骸骨とは違う。せいぜい楽しみたまえ。」
そういって、謎の声は消えていった。
将「そうかよ。なら、せいぜい楽しませてもらうぜ!」
そして、骸骨との戦闘が開始した。

48終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/30(火) 00:26:32 ID:7QMizcUo
>>47にて誤字発見
最終行 制服→征服
度々ご迷惑をおかけしました

骸骨自体は強くなっていたもののあっさり倒すことができた。
しかし、イリスか・・・しかも、幻想郷の征服とは・・・なんと言っていいのやら・・・。
その後永遠亭で今日の報告をして、就寝。翌朝は見回りに行かず、1日がけでP90の点検をして、
その翌日、博麗神社に行くことにした。情報提供の約束があるからだ。
将「おーい、霊夢!居るか〜?」
霊夢「そんな大声で呼ばなくても聞こえるわよ。」
彼女は神社の中からゆっくり出てきた。
霊夢「それで、どうしたの?」
将「実は・・・・。」
〜少年説明中...〜
霊夢「なるほどね。敵がそんなことを考えていたなんて・・・。情報ありがとう。こっちでも何か手をうつわ。」
将「了解した。じゃあな。」
霊夢「ええ、またね。」
そのまま、俺は人里に向かった。

49終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/31(水) 23:40:48 ID:7QMizcUo
追加と変更
1部書き方を変更しました。

俺は今1件の屋敷の前に立っている。
正式には屋敷ではなく寺小屋だ。
なぜ、ここに居るかと言うと、慧音に異変が起こってからの街の様子について聞きに来たのである。
ただ、今は昼を少しすぎた頃なので、授業をしていないか心配なので、庭に回って、様子を見ることにする。
庭に回ってみると、障子で締め切られてきてので中までは分からないが、中から慧音の声と子供の声がする。
慧音「この問題が分かる人〜?」
少女「はい!53です!」
慧音「よく出来ました。次の問題は・・・・。」
授業の邪魔にならないように今はやめておこう。
そっと、寺小屋から出て、大通りを歩く。
すると、向こうのほうから男が叫びながら走ってくる。
男「骸骨が出たぞー!逃げろー!」
将「骸骨はどこから来ている!?」
男「向こうの方だ!この里を出た所に数体おる!悪いことは言わん、お前さんも早く逃げろ!」
そういって、男は逃げてしまった。
俺は、教えてもらったとおり、人里を走って抜けると武器を構えた骸骨が5体おり、
その脇にカゴを背負った女性が1人座り込んでいた。
俺は、すかさずデザートイーグルで骸骨を倒し、女性の下に駆け寄る。
将「大丈夫か?」
女性「あ、あなたが助けてくれたの?」
将「ああ、なぜこんな所に?」
女性「旦那と山に山菜摘みにいってたの。その帰りに骸骨に襲われて・・・。旦那は逃げたけど、私は腰をぬかして動けなかったの。
  そこに、あなたが来てくれたの、本当にありがとう。」
将「そうか、立てるか?」
女性「ええ、なんとか。それより、恩返しがしたいわ。」
将「なら、ちょっと話を聞かせてくれないか?」
女性「私の教えられることならなんでもいいわよ。」
将「助かる。内容は先ほどの骸骨についてだ。知ってることを全部教えて欲しい。」
女性「骸骨ね。こいつらが初めて現れたのが、1ヶ月程度前ね。ここの反対側から現れたわ。
   それで、寺小屋にを襲ったわ。その時は慧音先生が何とかしてくれたけれど、
   その日からたまに出てきては食べ物を奪って逃げていくわ。」
将「食べ物を・・・。貴重な情報ありがとう。」
女性「こちらこそ、こんな話でよければいつでもしてあげるわ。それと、私はいつも八百屋で売り子をしてるから、
   用があればいつでも来てね。」
将「分かった。じゃあな。」
俺はそのまま永遠亭に帰っていった。

50終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/02(金) 00:29:29 ID:7QMizcUo
俺は永遠亭にかえるなり永琳の部屋に直行した。
そして、アイオーンとの戦闘、イリスの事、新種の骸骨、女性の話、全てを永琳に話した。
永琳「幻想郷の征服・・・また大きい事を考えるわね・・・。それに、新種の骸骨、厄介な敵になりそうね。」
将「ああ、次は何をやってくるか分かったもんじゃない。それににとりのラボの位置も知られている。」
永琳「困ったわね・・・・。とりあえず、あなたはいつもどうりにしててちょうだい。」
将「わかった。」
その後見回りに行ったが、特に何事も無かった。
翌日、永琳に紅魔館に行ってくれと言われたので見回りついでに寄ってみた。
美鈴「・・・・すぅ〜。」
毎度の事ながら、気持ちよさそうに寝てる。
その寝顔に呆れていると、後ろから声がした。
咲夜「早速来たわね。」
振り向きながら答える。
将「今日は何のようだ?」
咲夜「お嬢様があなたに会いたいっておっしゃるので呼んだのよ。」
将「お嬢様・・・・この館の主か?」
咲夜「ええ、そうよ。」
将「なら、早速案内してくれ。」
咲夜「ええ、分かったわ。」
紅魔館の中を咲夜の後をついていく。
すると、1つの扉の前で立ち止まった。
咲夜「お嬢様、例の方をお連れしました。」
???「入りなさい。」
咲夜「かしこまりました。」
そしてその部屋に入ると大きな部屋の奥に1人の少女が座っていた。
そう、悪魔のような翼をつけた少女が。

51終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/02(金) 23:58:16 ID:7QMizcUo
少女「あなたが闇影 将ね?私は誇り高き貴族で恐ろしきヴァンパイアのレミリア・スカーレットよ。」
将「私が闇影 将です。お初にお目にかかります。」
多分この少女がこの館の主だろう、永琳から館の主の名はレミリア・スカーレットでヴァンパイアだと聞いている。」
レミリア「あら、礼儀はいいみたいね。」
将「恐れ入ります。ところで、なぜ私をここへ?」
レミリア「ここへ呼んだのは他でもないわ、最近のあなたの活躍聞いてるわよ。」
将「恐れ入ります。」
レミリア「ところで、あなたの持ってる武器は外の世界の武器らしいわね、詳しく教えてくれないかしら?」
将「分かりました。」
デザートイーグル抜き説明を始める。
〜武器説明中...〜
レミリア「なるほど、外の世界にはそんな武器があるのね・・・。」
将「その他にも数々の武器がありますが、長くなりますので説明は省かせていただきます。」
レミリア「よくわかったわ。それより、なぜ、あなたに運命の鎖が巻きつけられているのかしら?」
将「運命の鎖・・・ですか?私には分かりかねますが?」
レミリア「おかしいわね・・・この鎖は私しか使えないはず・・・まぁいいわ解いてあげるわ。」
将「はぁ・・・。」
彼女が何を言っているのかは分からないが運命の鎖なんて始めて聞いたが、なにやら開放されるようだ。
レミリア「これで解けたわ。それより、あなたの能力はなんなの?」
将「能力ですか?それも、分かりかねますが?」
レミリア「要するに、知らないのね・・・。咲夜!パチェに能力を教えてもらってきて。」
彼女は扉の近くに立っていた、咲夜に言った。
咲夜「かしこまりました。」
レミリア「あなたは咲夜についていきなさい。」
将「分かりました。」
咲夜「こちらへどうぞ。」
俺は言われるがままに咲夜について行く。
館内を下へ下へと降りていくと、彼女はまたしても大きな扉の前で立ち止まった。
咲夜「ここよ。ここにパチュリー様が居るわ。来てちょうだい。」
咲夜の後に続いて扉をくぐると、そこはとてつもない大きさの図書館であった。

52終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/03(土) 23:10:19 ID:7QMizcUo
その奥に彼女は居た。
咲夜「パチュリー様」
???「あら、咲夜どうしたの?」
咲夜「お嬢様がこの方の能力を教えて欲しいとおっしゃられております。」
???「見かけない顔ね。」
将「闇影 将と申します。以後お見知りおきを。」
???「私はパチュリー・ノーレッジよ、よろしく。それで、あなたの能力よね?ちょっと待ってて・・・・。」
将「そのようです、よろしくお願いいたします。」
パチュリー「分かったわ。あなたの能力は全てを殲滅する程度の能力よ。」
将「またまた、ご冗談を。」
パチュリー「いいえ、これは本当よ。」
将「本当ですか・・・・!?すごい能力ですね。」
パチュリー「他人事じゃないわよ。それがあなたの能力よ。」
将「そうなんですか、正直実感がわきませんがね。」
パチュリー「私はよくわからないわ。用件はそれだけ?」
将「そうらしいです。」
咲夜「そろそろ、戻りましょうか?」
将「ああ、そうする。」
パチュリー「わかったわ、それじゃあね。」
将「失礼しました。」
そういって図書館を出る。
咲夜「お嬢様とパチュリー様には礼儀正しいのね。」
将「まぁな、あの二人はパッと見た感じ飛びぬけて強いとわかったからな。」
咲夜「だから、敵に回さないようにする為に?」
将「否定はしない。」
そのまま、あの部屋まで2人ともずっと無言であった。
咲夜「失礼します、お嬢様この者の能力が判明いたしました。」
レミリア「ご苦労様。で、あなたの能力は?」
将「全てを殲滅する程度の能力です。」

53終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/05(月) 00:23:39 ID:7QMizcUo
レミリア「殲滅する程度・・・・フフッ気に入ったわ。あなた、私に忠誠を誓いなさい。」
将「拒否すれば?」
レミリア「あなたに拒否権は無いわ。」
将「なら・・・答えNOだ。俺が忠誠を誓うのは我がガルドミラ軍創始者アル・グラートただ一人!」
レミリア「そう、残念ね。ここで真っ赤に散りなさい。」
そういってレミリアは立ち上がったので俺もP90を抜く。
レミリア「私のスペルは早いわよ。避けられるかしら?必殺ハートブレイク。」
レミリアの手に大きな槍が現れた瞬間俺はその場から飛びのいたその脇を槍が飛んできた。
避けるのが後一瞬遅れていたら、今頃はあの槍の餌食だった出あろう。
将「なら俺もスペルカードを使わせて貰おうか。開錠バーストアウト。」
服に紅い線が入り発光しだす。
レミリア「強化系のスペルを使ったところで私には勝てないわ。そういう運命だもの。」
将「この状態では・・・だろ?なら、もっと強くなればいい。」
レミリア「そんなことが出来るのかしら?」
将「それは後のお楽しみだ。電光プラズマレイル。」
レミリア「また強化?それで勝った気でいるつもり?」
将「やってみなくちゃ分からないそれが戦闘だぜ。・・・さぁ、ショーの始まりだ!」
そう叫んで、構えていたP90のトリガーを引いた。

54終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/06(火) 00:33:45 ID:7QMizcUo
弾こそ当たらなかったものの普通とは違う弾丸は警告になっただろう。
レミリア「今のは・・・・当たったらまずいわね。でも、私が当たる分けないわ。」
弾幕と銃弾がぶつかり合い相殺する。
槍を避け弾幕を相殺しまた避ける。
数発相殺されずに通ってコウモリ分裂して避けられる。
じりじりと押されてきているのは分かっていた。
そして・・・つい壁際まで追い詰められてしまった。
レミリア「追い詰めたわよ。これで終わりね。」
将「ふ、そろそろ隠し玉を使うか・・・。闇霊撃。」
接近していたレミリアを遠くに吹き飛ばしもう1枚スペルカードを発動する。
将「兵装バルドブラック。」
俺の体は見る見るうちに闇に包まれていく。
そして、その闇が消える頃には、将の姿は獣と化していた。
パッと見たら人狼であるが、背中には大きな翼と黒光りするガトリング砲がある。
将「グルルルル・・・・。」
レミリア「人狼・・・ですって!?・・・こ、これも運命どうりよ!」
どこからどう聞いても強がりにしか聞こえない。
横目で咲夜を見てみると、驚愕の眼差しでこっちを見つめていた。
俺は加速する為に壁に向かって飛び、壁を蹴りまた別の壁に向かって飛びその繰り返してどんどん加速する。
その時俺は風となっていた。
レミリア「う、嘘・・・こんな事って!?」
側を通り抜け際に右手レミリアを狙う。
レミリアは追いつけてないらしく、左腕を引き裂く事に成功した。
レミリア「キャッ!」
それを合図に俺は一気に攻撃を畳み掛けた。
レミリア「キャァァァァ!」
次で決められる。そう確信し攻撃をしかける。
次の瞬間、レミリアが消えた。
加速したまま、辺りを調べると咲夜がレミリアを抱きかかえていた。
俺は加速を止め部屋の中央に立ち止まる。
咲夜「まさか、こんな隠し玉があるなんて思って無かったわ。それにお嬢様がここまでやられるなんて・・・。悪いけど今日は帰ってもらえるかしら?」
将「無論、そうさせてもらうつもりだ。」
俺は戦闘によって破壊された窓から外に出て空中のフライングアーマーに乗って元にもどる。
さすがに無理があったのか体のあちこちが傷む。
明日は動けそうにないな・・・。
そう思いながら永遠亭に帰っていった。

55終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/07(水) 00:16:45 ID:7QMizcUo
案の定昨日の夜から極度の肉体疲労で体が動かない。
うどんげ「まったくそんな事するからですよ。分かってるんですか?」
将「いや〜、あの状態があそこまでの力を発揮するとは思ってなかったんだ。」
うどんげ「全く、自分の作ったスペルカードの力ぐらい分かっててよ・・・。」
この1ヶ月でこの永遠亭にも馴染んで、今やこの家の住人になってきつつあるぐらいだ。
うどんげ「でも、・・・・あのレミリアを倒すだなんて・・・。あの時は驚いたわよ。入ってくるなり倒れたんだもの。」
将「今もな。」
うどんげ「威張らない!それにしても・・・将のスペルカードってパワーがすごいわね。」
将「そうか?魔理沙のマスタースパークと互角程度の威力しかないぞ?」
うどんげ「それだけあれば十分すぎるわよ・・・。まぁ、いいわ、そろそろ寝る?」
将「そうだな。」
うどんげ「おやすみなさい。」
将「おやすみ。」
そういって俺は深い眠りについた。」

56終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/08(木) 00:23:38 ID:7QMizcUo
目が覚めて布団から起き上がる。
体はもう動くようだ。
ただ、俺の勘が今日は何かがあると告げていた。
その警告を頭の片隅においておいて、朝食をすませ見回りに出る。
今回は、フライングアーマーにステアーAUGをマウントしてある。
俺は何の気もなしににとりのラボに寄ってみる。
にとり「あ、ちょうどいい所に来たね!朗報だよ!」
将「なんだ?」
にとり「昨日の夜の事なんだけど、愛里さんが少しの間、目を覚ましたんだよ!」
将「本当か!?それで愛里は!?」
にとり「今はまた寝てるよ。でも、将の事をしきりに聞いてきたよ。」
将「そうか、それを聞いて安心したぜ。」
にとり「そろそろ、完全に復活するんじゃないかな?1度目を覚ましたんだもんね!」
将「そうか、これで一安心だな。じゃあ、俺はそろそろ行く。」
にとり「あ、わかったよ〜。」
俺はラボを後にしてこの間発見したもう一つの神社に行ってみた。

57終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/09(金) 23:26:09 ID:7QMizcUo
俺は例の神社に降り立った。
見た感じ博麗神社より広かった。
???「あら、参拝の方ですか?」
将「まぁ、そんな感じだ。ところでここは何ていう神社なんだ?」
???「ここは守矢神社です。私はここの巫女で東風谷 早苗(こちやさなえ)といいます。」
将「俺は闇影 将だ。よろしくな。」
とりあえず、参拝だけは済ましておく。
???「早苗〜イナゴ獲ってきたよ〜。」
早苗「あ、ありがとうございます。」
???「あれ?この人誰?」
早苗「参拝客の方です。あ、こちらは洩矢 諏訪子(もりやすわこ)様で
この神社に祭られている神の1人です。」
諏訪子「よろしくね〜。」
将「俺は闇影 将だ。よろしくな。」
早苗「それより、あなたは大丈夫でしたか?」
将「何がだ?」
早苗「異変ですよ。この辺りにも骸骨が出るようになったんです。」
将「ここもか・・・・。あ、俺は大丈夫だ。」
早苗「そうですか。よかった。」
将「じゃあ、俺は行く。じゃあな。」
早苗「はい、それでは。」
諏訪子「またねー」

58終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/11(日) 20:02:15 ID:7QMizcUo
俺は守矢神社を後にする。
守矢神社を出たがやる事がないので空中をぶらぶら空中散歩する。
すると、前から接近してくるものがある。
俺は、その形に見覚えがあった。
将「Su-33・・・フランカー!?なんでこんなものが!?」
だが、考えている余裕はない。
あの戦闘機は着実に接近している。
俺は無我夢中で機首を下げ急降下する。
すると、向こうも俺を追いかけるように機首を下げ降下してくる。
向こうは戦闘機、すぐ追いつかれるだろう。
そうこう考えているうちに地面が目の前に迫ってきていた。
期待がミシミシと悲鳴を上げるが無理やり機首を上げ大地をすべるように飛行する。
向こうは、機首を上げ切れなかったらしく、機体の腹から地面に激突した。
1機は何とかなったもののまだ、戦闘機が上空を飛行していないとはがぎらないので、
近くの森の中に身を隠すことにした。
フライングアーマーを停止させ、木の間から上空を確認すると、案の定もう1機空中を旋回していた。
今は森から出ないほうが良さそうなので、森の中を移動することにした。
急いで入ったから分からなかったが、どうやら魔法の森らしい。
行くあてもないので、霧雨魔法店にいく事にした。

59終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/13(火) 00:12:59 ID:7QMizcUo
フライングアーマーに乗って行くのは少々危険そうだったので、フライングアーマーは担いで行くことにした。
乗ってる時はいいが、いざ、担ぐとなると、相当重い。
なんとか、霧雨魔法店についたが、前歩いてきた時の倍の距離を歩いた感じだ。
魔理沙が居てくれればいいのだが・・・。
ノックして霧雨魔法店に入っていく。
将「魔理沙〜居るか?」
魔理沙「お〜居るぜ〜。」
将「ちょっと、隠れさせてくれないか?」
魔理沙「かくれんぼならお断りだぜ。」
将「かくれんぼか・・・確かにかくれんぼだな。」
魔理沙はやれやれといった感じで聞いてくる。
魔理沙「で、誰から隠れてるんだ?」
将「空飛ぶ鋼鉄の塊さ。」
魔理沙「なんだそれ。」
将「そのうち分かるさ。」

60終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/15(木) 00:19:35 ID:7QMizcUo
すると、アリスが勢いよく入ってきた。
アリス「魔理沙!そ、空に変なのが飛んでたわよ!」
魔理沙「まぁ、落ち着けって。それってどんなんだ?」
アリス「説明しづらいわ。強いて言うなら、三角形の金属の塊かしら?」
魔理沙「三角形の金属の塊・・・それって!?」
将「そうだ、俺が隠れてる鬼だ。アリスが見た塊に間違いないだろう。そろそろ帰って欲しいものだ。」
アリス「アレはなんなの!?」
将「戦闘機、こっちの世界の乗り物・・・いや、兵器だ。」
魔理沙「何でそんなもんがここにあるんだ!?」
将「こっちが聞きたいぐらいだ。だが、今回の異変と関係があるとみて良さそうだ。」
魔理沙「まぁ、今回の異変はにとりは大喜びだろうな。」
将「まぁ、そうだろうが、一刻も早くどうにかしないと・・・・幻想郷が荒地にてるかもしれん。」
アリス「ちょっと大げさすぎない?」
将「いや、荒地で済んだらいいほうだ。下手したら、人が住めなくなってただの土だけの場所になるぞ。」
実際、やろうと思えば戦闘機1機で何とかなる。空対地長距離ミサイルや機関砲で主要な所を叩けば
後は、ミサイルで山火事を起こせば火は幻想郷全部にいきわたる。
魔理沙「人が住めなく・・・・いくらなんでもそれはないだろ。」
将「大げさではない。核なんて持ってこられたら・・・幻想郷は終わりだ。」
アリス「そんな・・・・嘘でしょ・・・・。」
アリスは絶望の淵に立たされたような顔をしていた。
無理もない。戦闘機を見た後すぐにこんな事を言われたら、普通は呆然と立ち尽くすか、嘆くかするだろう。
だが、魔理沙はぜんぜん平気といった様子で、アリスの横に突っ立っている。
将「俺は行く。魔理沙、アリスを頼んだ。」
魔理沙「わかったぜ!」
俺は魔理沙の家を出てもう1機の戦闘機の破壊に向かう。

61終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/16(金) 23:10:33 ID:7QMizcUo
俺はフライングアーマーに乗り、最高速で低空飛行し永遠亭に急ぐ。
そして、大急ぎでM21狙撃銃を持ってきて大空に舞い戻る。
空に戻ると、目の前に離れていく、もう1機のフランカーを確認できた。
相手は俺に気づいたらしく、旋回する。
俺はすぐさま、降下し前と同じように、地面ギリギリで機首をあげ、低空飛行をする。
しかし、相手はそれが分かっていたらしく俺の後ろを追いかけてきた。
将「同じ手は2度も通用しないか・・・。」
このままでは、俺は撃墜されるだけだ。どうにかしないといけない。
すると、相手はミサイルを撃ってきた。
見たことのない形のミサイルだ。
普通のミサイルなら急旋回すれば、ふりきれるので、上に急上昇する。
ギリギリまで迫っていたミサイルはそのまま直進・・・するはずだった。
だが、ミサイルは俺の後を追ってくる。
特殊ミサイル・・・!?とてつもない追尾能力を持ったミサイル・・・なら手はある!
俺は急旋回し、フランカーに向かって突っ込んでいく。
機関砲を撃ってきたが気にせず突っ込み、フランカーの上スレスレを抜ける。
刹那、後方で爆発。それは、敵のフランカーが自分の放った特殊ミサイルに当たった爆発だった。
その爆風で吹き飛ばされる。
フライングアーマーからは振り落とされずにすんだが、期待の制御がとれない。
俺は、そのまま霧の湖に墜落した。

62終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/17(土) 23:36:54 ID:7QMizcUo
気がつくと俺は湖のほとりに横たわっていた。
悲鳴をあげる関節を無理に動かしながら俺は立ち上がる。
左足が焼けるように痛い。どうやら、火傷をしているようだ。
近くにフライングアーマーも置いてあった。
軽く点検をするがやはり飛行する事はできない。
仕方ないなと肩を落としていると後ろから声がした。
大妖精「あ、もう大丈夫なんですか?」
将「ああ、一応な。それより、大妖精がここまで運んでくれたのか?」
大妖精「はい、湖でその重い板の上で倒れていたのでなんとかここまで運んできたんです。」
将「ありがとうな。」
俺は大妖精の頭をなでてやる。
大妖精「どういたしまして。」
大妖精は子供のように微笑んでいた。
将「俺は行く。今日は助かった。」
大妖精「本当に大丈夫ですか?」
将「ああ、問題ない。」
俺はフライングアーマーを担ぐ。足が悲鳴を上げるが無視をする。
大妖精「そうですか・・・?ならいいですけど。」
将「じゃあな。」
大妖精「はい。さようなら。」
俺は、足の火傷を大妖精に悟られないようにしながら、紅魔館に向かって歩いていく。
美鈴にでも言えば、温湿布ぐらい持ってきてくれるだろう。
足が痛みを堪えながらなんとか紅魔館の正門にたどり着いた。
門番を起こしに・・・・かからなくていいようだ。今日はめずらしく起きているようだ。
美鈴「あれ?将さん、どうしたんですか?」

63終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/19(月) 22:00:52 ID:7QMizcUo
将「今日は起きてるのか?」
美鈴「いや〜ちょっと前にものすごい音がありましてね。それで起こされたんですよ、アハハ。」
どうやらあの爆発で起こされたようだ。
そろそろ足がヤバイのでその場に座り込む。
将「ちょっと温湿布か軟膏かないか?」
美鈴「え?中に入ればありますけど・・・どうしてですか?」
将「これだ。」
俺はズボンの裾をめくり上げる。
案の定、足は赤く火傷みたいになっていた。ただれてないだけマシだろう。
美鈴「うわ、ひどい火傷。何したんですか!?」
将「ちょっといろいろあってな。」
美鈴「ちょっと待っててくださいね、今軟膏持ってきますから!」
そういうと美鈴は紅魔館の中に走っていった。
俺は足を確認する為に靴を脱いだ。
さすがに足の甲も火傷しているようだ。
すると咲夜が目の前に現れる。
咲夜「はい、軟膏よ。」
将「すまない。」
咲夜「さっきの音と関係ありそうね。」
俺は軟膏を塗りながら先ほど起こった事を全て話した。
咲夜「なるほどね、そんなものが・・・・。」
将「早く何とかしないと・・・。」
俺は靴を履きなおし立ち上がる。
咲夜「その足でどこに行く気?」
将「にとりのラボだ、こいつの修理を頼まないといかん。」
咲夜「今日はここに泊まって行ったら?」
将「遠慮しておこう。夜中に血を吸い尽くされそうで怖いぜ。」
咲夜「そう、なら止めないわ。」
将「これは返しておく。助かった。じゃあな。」
咲夜「ええ、また。」
俺はフライングアーマーを担ぎにとりのラボに向かって歩き出す。
こんな時に骸骨には襲われたくないな。
そんな事を考えながら足を動かしているとラボのエレベータの前まで来ていた。
そのエレベーターを使って地下に下りラボに行く。

64終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/22(木) 00:22:33 ID:7QMizcUo
にとり「あれ?なんでソレ担いでるの?いつもならそれに乗って来るのに。」
将「フライングアーマーの修理頼む。」
にとり「いいよ〜。何かあったの?」
俺はにとりにフライングアーマーを預けながら言う。
将「戦闘機が出てきた。」
にとり「え!?そっちの世界の兵器だろぅ!?」
俺はこれまでの事をにとりに話した。
にとり「なるほど、大体分かったよ。それは私たちは手出しできないなぁ・・・。」
将「向こうがその気ならこっちも考えがある。」
紫「あら?あなたも居たの?」
振り返るとそこにはスキマから上半身をだした紫の姿があった。
にとり「何か用かい?」
紫「アレを取りに来たのよ。」
にとり「あ、はいはい。出来てるよ。」
にとりが渡したものはどうみてもダ○ソンの掃除機だった。
将「渡したものには突っ込まない事にして、紫頼みがある。」
紫「あら、何かしら?」
将「俺を向こうの世界に連れて行ってくれ。」
すると、紫の目つきが変わった。
紫「なぜ?」
将「愚問だな、お前なら知っているだろう?この世界に出現した戦闘機の事を。」
紫「ええ、知っているわ。」
将「アレとまともに戦うにはこっちも戦闘機を使うしかない。」
紫「・・・3日後よ。」
将「3日後?」
紫「3日後私の屋敷に着なさい。場所は博麗神社の反対側にあるわ。そこで話があるわ。」
将「わかった。」
そういうと、紫はスキマの中に消えていった。
にとり「とりあえず、用件はフライングアーマーの修理だけかい?」
将「おっと、これも頼む。」
俺は持ってきていた、M21狙撃銃も渡す。
将「あと、ヒーリングカプセル空いてるか?」
にとり「1台だけ空いてるよ。」
将「借りるぜ。」
にとり「はいは〜い。どんなに早くしても1時間はかかるけど大丈夫?」
将「問題ない。」
にとり「なら、ついてきてよ。」
俺はにとりについていき、ヒーリングカプセルに入った。
そして、深い眠りについた。
にとり「よしっと。じゃあ、次はフライングアーマーの修理だね。」
にとりはフライングアーマーをいじり始めた。
そして20分後。
にとり「ふぅ、終わった終わった。次は・・・うわぁ!」
ドンッという鈍い音と共にゆれがラボを襲う。
にとりは走ってモニターの元に走っていき、愕然とした。
にとり「うそ・・・いつの間に!?」
モニターには大量の骸骨の群れと、地下へ続くエレベーターを破壊している骸骨の姿があった。
にとり「うわ・・・どうしよ・・・。」
考えている間も音とゆれは増す一方である。
???「もう、何なのよ?!ゆっくり寝ても居られないじゃない。」
後ろを振り返るとそこには、一人の女性の姿があった。

65終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/23(金) 23:55:41 ID:7QMizcUo
〜Episode愛里〜

私はゆれで目が覚める。
そこはカプセルの中だった。
おぼろげだが、前に1度この中で目を覚ました記憶がある。
「将がここに居る」そう言われたことだけは覚えている。
さっきまで寝ていたのにまだ少し眠い。
・・・・よし、2度寝しよう。
そのまま、まぶたを閉じる。
しかし、ゆれは一向に収まらず、ドンッという鈍い音までしてきた。
どうやら、2度寝は出来そうにない。
仕方ないので、カプセルを押してみる。すると、案外すんなりと開いた。
カプセルから出てみると、一人の少女が居た。
名前は・・・河・・・思い出せない・・・。ええい、もうなんでもいいわ。
愛里「もう、何なのよ?!ゆっくり寝ても居られないじゃない。」
少女は振り返ると目を丸くしていた。
愛里「で?一体どういう状況なの?」
???「え?ああ、骸骨に襲われているんだよ!これ見て!」
少女は一つのモニターを見るように促した。
モニターにはRPG-7を撃っている骸骨の姿があった。
愛里「これなん映画?すごいわね・・・。」
その時はどうせCGか何かだろうと思っていた。
???「あ!エレベーター破壊された!入ってくるよ!隠れて!」
愛里「面白い冗談ね。」
???「冗談じゃないんだよ!もうすぐ来るよ!」
少女は大きな通路らしき穴の入り口に駆けていった。
1分間の時が過ぎた。
愛里「ほら、来ないじゃない。」
???「そんなはずは・・・来たよ!」
通路の奥から何かが来ている。
それは、間違いなくモニターに映し出されていた骸骨であった。
愛里「うそ!?あれ、CG冗談じゃなかったの!?」
???「冗談じゃないって言ったよ!・・・あ、もうこんな近くに!?仕方ないなぁ・・・水符河童のポロロッカ」
少女は弾幕を放つ。そして、骸骨は弾幕に当たって砕け散っていく。
愛里「もしかして奥にこいつらがいっぱい居るの?」
???「奥じゃなくて地上だね、ここは地下だからね。それより服きたら?」
愛里「え?・・・あ、私裸だったのね。服はどこ?」
???「あれ、キャァァとか叫ばないんだね?服は愛里さんが入っていたカプセルの横にたたんであるよ。」
愛里「裸を見られたくらいで騒いでたら、戦争なんてやってられないわよ。」
わたしは、カプセルに近づいて行き、その周りを調べると確かに横にたたんで置いてあった。
私は服を着て少女に声をかける。
愛里「この上にさっきの骸骨が居るわけね?」
???「そうだよ、頭を打ちぬかないと復活するから厄介なんだ〜。」
愛里「なら私は上の奴らを掃討するわ。武器はある?」
ふと、目を横にやると机の上にM21狙撃銃が置いてあった。
愛里「これ・・・私のM21じゃない!」
???「あ、それは今修理中だから使えないよ。武器はそこの倉庫の中に入ってるよ。」
愛里「え?ああ、分かったわ。」
M21を机に戻し言われた倉庫に入ってみる。
そこは武器の宝庫だった。

66終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/25(日) 23:40:39 ID:7QMizcUo
私は、手近にあったRPG-7を3つと、AK-47、ダガーを2本、それにドラグノフをオートマグⅢを1丁拝借し倉庫を出ようとする。
その時、倉庫の片隅に機関銃が置いてある事に気づく。
近寄ってみるとそれはM134機関銃であった。
さすがに持ちきれないので、RPGを2つほど元の場所に戻しM134を担いで出てくる。
愛里「どうやって上に上がるの?」
???「え〜とねぇ上には・・・うわ!それ持って行くの?それなら小型エレベーターかなぁ。」
愛里「え?それはさっき潰されたじゃない。」
???「それは別。そこに小型のエレベーターがあるんだよ。」
愛里「へぇ。」
私はこの状況にもかかわらずただただ感心するしかなかった。
???「こっちだよ。」
私は少女の後についていきエレベータに乗る。
愛里「そういや、あんた名前は?」
???「やっぱり覚えてないか〜。私は河城にとりだよ。それよりここ上がると敵のど真ん中に出るから注意してね。」
愛里「分かったわ。やってやろうじゃないの。」
そういうとエレベーターはゆっくりと上昇し始める。
その間に、私はM134を射撃可能状態にして、持ってきた武器の確認をする。
とりあえず、手近にあったものを持ってきたから、弾薬等の確認が出来ていなかったのだ。
確認をしていると、ダガーが使えない事が判明した。
刃こぼれしているのだ。それも2本とも。
それ以外は完全な状態だった。いつでも発砲できる。
エレベーターが上がるにつれてゆれが強くなり、鈍い音も爆発音に変わってきた。
上から光がさす。もうすぐ地上なのだろう。
愛里「寝起きで戦闘って私の運が悪かったのかしら?」
そうこう言ってるうちにエレベーターが地上に近づいてくる。
地上に頭がでた。目に飛び込んだ光景は、荒れた大地とそこでRPGをぶっぱなつ骸骨の姿であった。

67終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/26(月) 23:08:45 ID:7QMizcUo
用語解説:RPG-7=RPG ここでは勝手にRPGと略称で書かせていただきます

私はすかさずAK-47を構え手近な骸骨に銃弾を叩き込んでいく。
弾があたった骸骨はバラバラになって崩れ落ちたが、すぐに元の戻った。
愛里「うそ!?復活した!?・・・そういや、ヘッドショットじゃないと復活するって言ってたわね・・・。」
私は、狙いを定めて骸骨の頭を撃ち抜く。すると、その骸骨は灰となって消えて行った。
だが、誰も攻撃してこようとはしない。
ただ、一心不乱に地面にRPGを撃ち込み続けている。
???「お・・・おーい・・・もしも・・・し。」
ポケットから声がする。私はポケットに手を入れ確認すると、そこには小型の無線インカムが入っていた。
それを耳につけるとにとりの声が聞こえてきた。
にとり「おーい、聞こえるかーい?・・・へんだなぁ・・・。」
愛里「聞こえるわよ。」
私はインカムごしににとりと通話を開始する。
但し攻撃の手は緩めない。
にとり「あ、やっと繋がったよ〜、そっち大丈夫?」
愛里「ええ、私は全然大丈夫よ。それより、こいつら攻撃してこないわ。単純バカなのかしら?」
にとり「なら、ちゃっちゃとやっちゃってよ。揺れが激しくて天井が崩れてきそうだよ。」
愛里「分かったわ。」
私はAK-47を背中に回しRPGを構える。ちょうど向こうに骸骨共がかたまっているのでそこに弾を撃ち込む。
弾はうまい具合に当たり、骸骨共は灰となって消えていった。
撃ち終わった、RPGの本体を投げ捨て機関銃を構え、骸骨に向かって掃射する。
骸骨共は面白う具合に弾け飛び、崩れ、灰になっていく。

68終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/27(火) 23:30:24 ID:7QMizcUo
誤字発見 前レス最終行 面白う具合→面白い具合
ご迷惑をおかけしました

私はその勢いで周りの骸骨も吹き飛ばしていく。
あらかた排除しただろうか、機関銃の残弾も寂しくなってきた。
後はざっと数えて10体ぐらいだろう。
機関銃から手を離し、AK-47で近くの骸骨を、ドラグノフで遠くの骸骨を、それぞれ的確に頭を打ち抜いていく
愛里「これで全部・・・っと。」
にとり「おつかれさまー。エレベーター降ろすよ〜。」
愛里「ええ、いいわ・・・・ちょっと待って!」
にとり「どうかしたの?」
愛里「団体様のお出ましみたいよ。」
にとりに報告しながら私が目にした光景は、機関銃やら、ショットガンやらを持った骸骨が群れで歩いてきていた。
にとり「団体様・・・?」
愛里「増援よ増援。」
にとり「ええ!?増援だってぇ!?・・・あ、将もういいの?・・・うん分かったよ。今からエレベーター降ろすよ。」
愛里「え?ええ、分かったわ。」
私を乗せたエレベーターがゆっくりと下りていく。
そして、地下ラボが見えてきた。
その時、目にした光景は・・・。
愛里「将・・・やっと会えた・・・。」
私は気づかぬうちにぽろぽろ涙を零していた。

69終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/30(金) 00:20:27 ID:7QMizcUo
エレベータが完全に下りると、私は将に向かって走っていく。
愛里「将!」
将「愛里!?」
私は将に抱きついた。
愛里「将、会いたかった・・・。」
涙があふれ出る。
普段は誰にも見せない姿だが、この時ばかりは隠し切れなかった。
愛里「もう、会えないかと思った・・・。」
将もやさしく抱き返してくれた。
将「ああ、俺も会いたかった。」
そして、私たちは見つめあい顔を寄せてキスを・・・
にとり「あ〜いい雰囲気の所悪いんだけど、敵がもう近くまで接近してきてるよ。」
将「おっと、すまない。愛里、続きは後だ。」
愛里「そのようね。全く、こんな時くらいはゆっくりしたいのに。」
そして、私たちは第2波の迎撃のため動き出す。
〜Episode愛里END〜

70終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/30(金) 22:39:16 ID:7QMizcUo
変更:読み返しててスペルカードの見分けがつきにくかったのでスペルカードの部分だけ
[]で囲います。今更変更申し訳ございません。

俺はカプセルの中で目を覚ます。
足に痛みはなくもう大丈夫のようだ。
俺はカプセルから出る。
すると・・・、大きなゆれと共に爆音がラボを襲う。
将「ぐおっ!?」
俺は体勢を崩ししりもちをつく。
将「いって〜。いったい、なんなんだ!」
なおも、ゆれと爆音は続くが少しづつ間隔が開いていってるようだ。
ゆれが収まった瞬間に、立ち上がりにとりを探す。
すると、奥ににとりを見つけた。なにやらマイクに向かって叫んでいる。
にとり「ええ!?増援だってぇ!?」
将「おい!にとり!」
にとり「あ、将もういいの?」
将「ああ、それよりどういう状況だ?」
にとり「あの後、骸骨の大群が攻めてきて、上で応戦してもらってるんだよ。」
にとり「今、全滅させたけど、増援が来たらしいんだよ。」
将「なら上にいる奴を下ろせ、俺のスペルで殲滅する。」
にとり「うん分かったよ。」
そしてマイクに向かって言う。
にとり「今からエレベーター降ろすよ。」
そういうと、にとりは近くのボタンを押し、エレベーターを下ろす。
その下りてきたエレベーターには先ほどまでカプセルの中に居た、愛里が立っていた。
愛里「将!」
将「愛里!?」
愛里はエレベーターが完全に下りるなり、俺に抱きついてきた。
愛里「将、会いたかった・・・。」
愛里が泣いたところを見たのは久しぶりだ。
愛里「もう、会えないかと思った・・・。」
俺は愛里を優しく抱き返す。
将「ああ、俺も会いたかった。」
そして、俺たちは見つめあい顔を寄せてキスを・・・
にとり「あ〜いい雰囲気の所悪いんだけど、敵がもう近くまで接近してきてるよ。」
将「おっと、すまない。愛里、続きは後だ。」
愛里「そのようね。全く、こんな時くらいはゆっくりしたいのに。」
仕方ないので俺は第2波殲滅作業に入る。
将「にとり!敵の位置は!?」
にとり「ここの真上から大体・・・100m先に居るよ!」
将「OK! [空爆 空からの死]!」
・・・何も起こらない。
すると、どこからともなく声が聞こえてくる。
???「What is your master?(あなたがマスターですか?)」

71終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/02(日) 00:16:29 ID:7QMizcUo
注意:英文はほとんどがグーグル翻訳(句読点は書かずに)で翻訳したものです。英文のミスはお目にみてやってください。
   英文の文末にカンマがありませんが、決してミスではなくわざとそうしておりますのでご注意ください。

その声は澄みわたったような、女性の声だった。
しかし、俺の周りにはにとりと愛里しかいなく、2人とも当たりをキョロキョロと見回している。
将「お前は誰だ!?」
???「Irene is my overall traffic controllers Gleipnir(私はグレイプニル総合管制官アイリーンです。)」
愛里「グレイプニルですって!?あれはあの時撃墜したはず・・・。」
確かにその通りだ。3年前俺がまだナイト隊に居たころ、俺達は空中要塞グレイプニルを撃墜した。
だが、声の主は自分がグレイプニルの総合管制官といっている。
将「どういうことだ!説明しろ!」
アイリーン「I was created by the imposition of your spell cards(私はあなたの発動したスペルカードによって生み出されました。)」
なるほど、そういうことか。俺の発動したスペルカードが原因・・・なら・・・。
アイリーン「What is your master?(あなたがマスターですか?)」
将「ああ、そうだ。俺は闇影 将お前を生み出した人間だ。」
アイリーン「Master certification is complete(マスター認証完了。)」
将「よろしくな。」
アイリーン「Thank you(よろしくお願いします。)」
にとり「そんな悠長な事してる場合じゃないよ!もうすぐこの上に来るよ!」
将「おっと、そうだった。アイリーン、現在可能な攻撃兵装は?」
アイリーン「Possible attack weapon, 25mm Gatling gun, 40mm gun, 105mm howitzer, canon shock, SWBM, is
     (攻撃可能兵装は、25mmガトリング砲、40mm機関砲、105mm榴弾砲、ショックカノン、SWBM、です。)」
グレイプニルの兵装にAC-130Uスプーキーの武器まで積んでやがる・・・。こいつはかなり強力な兵器だ。
将「地面に、骸骨は確認できるか?」
アイリーン「Yes, it can not determine whether a skeleton until we see an army of white
     (はい、骸骨かどうかまで確認できませんが、白い大群を確認しました。)」
将「よし、それを殲滅しろ。但し極力地面に衝撃を与えるな。武器選択はお前に任せる。」
アイリーン「OK master」
その直後、ちょっとしたゆれが1分間ほどあった。
にとり「うわぁ〜。」
愛里「ちょっと、将!見に来なさいよ!すごいわよ!」
愛里に言われモニターを覗くと骸骨が何らかの攻撃でどんどん灰になって言っている。
そして、スレが収まると同時にアイリーンお声が聞こえる。
アイリーン「Complete annihilation(全滅完了しました。)」
将「了解した。それよりお前はどんな姿をしているんだ?」
アイリーン「I figure itself Gleipnir(私の姿はグレイプニルそのものです。」)
将「なら姿を見せてくれ。」
アイリーン「Yes, please come out to your outdoor(はい、皆さん屋外に出てきてください。)」
将「2人とも外に出るぞ。」
愛里「分かったわ。」
にとり「わかったよ。」
俺たちは階段で外に出る。
だが何も居ない。
すると、一瞬空が陽炎のようにぼやけ、空中要塞グレイプニルが姿を現した。

72終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/03(月) 23:44:51 ID:7QMizcUo
夕焼けの中に現れたその姿はまさに3年前俺たちが撃墜したままだった。
愛里「空中要塞・・・・グレイプニル・・・・。」
アイリーン「I figure this is my(これが私の姿です。)」
にとり「うわーお、こいつはすごいね。」
将「味方なんだな?」
アイリーン「Yes(はい。)」
将「そうか、分かった。ありがとう、戻ってくれていいぞ。」
そう告げると、グレイプニルはゆっくりと消えていき変わりに手元に1枚のカードが現れた。
愛里「さて、1段落したことだしどういうことか説明してもらいまいましょうか?」
将「ああ、分かった。」
俺はこの世界の事、スペルカードのこと、異変の事全て話した。
愛里「なるほど、そのイリスって奴が的の頭ってことね?」
将「まあ、大まかに言えばそういうことだ。」
にとり「そろそろ日も暮れるし続きは明日にしたら?」
愛里「そうね。じゃあ、またあした。」
将「おいおい、どこに泊まるつもりだ?」
愛里「え?ここだけど?」
そういいなが愛里は地面を指差した。
にとり「わたしは、ぜんぜんいいよ〜。」
将「そうか?なら俺は永遠亭に帰るぞ。」
にとり「はいよ〜。フライングアーマーの修理は終わってるよ。」
将「サンキューな。」
俺は修理されたフライングアーマーに乗って永遠亭に帰った。
その日の夕食の時。
将「報告だ。愛里が目覚めた。」
うどんげ「え!?本当?おめでとう!」
将「ああ、ありがと・・・こらてゐ!人の焼き魚食うな!」
てゐ「お祝いに貰ってやるうさ!」
将「誰もお前にやるって言ってねぇし、普通逆だろ!」
てゐ「私には常識が通用しないんだ!」
将「威張るな!」
永琳「ぜひ1度会ってみたいものね。」
将「明日幻想郷を案内する予定だから、ここにもつれてくるよ。」
永琳「ええ、お願いね。」
そんなこんなで翌日俺は愛里に幻想郷を案内した。

73終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/05(水) 23:23:50 ID:7QMizcUo
博麗神社でお賽銭の代わりに麦茶をもらい、アリスの家で紅茶を飲み、永遠亭で玄米茶を飲み、紅魔館で咲夜から紅茶の葉をもらい、
香霖堂でなぜか7.62x39フルメタルジャケット弾を1発もらい、にとりラボに戻るときゅうりのQちゃんをもらった。
もう夜だったので、俺はすぐに永遠亭に帰った。
その帰り道の迷いの竹林であの占い師が現れた。
占い師「どうも、お久しぶりです。」
将「お前は・・・・あの時の・・・。」
占い師「覚えていてくれたのですか、光栄ですね。」
将「で、今日は何の様だ?」
占い師「今日も2つ3つ助言を・・・と、思いましてね。」
将「ほう、聞かせてもらおうか。」
占い師「ます1つ目、5日後に敵の大規模戦闘機部隊による幻想郷制圧作戦が開始される、とのこと。」
将「なんだと!?」
占い師「2つ目、戦闘機を持ってくるなら2機持ってきたほうがいいでしょう。
    そして3つ目、2人で出撃すれば確実に殺される、以上です。ご質問は?」
将「その情報は信用するに値するのか?」
占い師「あとの2つはともかく、最初のは紛れもない事実です。」
将「どうやってその情報を手に入れた?」
占い師「秘密のルートですよ。フフフ。質問は以上でよろしいでしょうか?」
笑い方がどうも気に食わないが前回の情報は確かな物だった。信用してもいいだろう。
将「あと1つ、お前の名前と俺に助言をする理由は?」
占い師「あなたに教えるにはまだ、早いのでお教えできません。ですが、これだけは言っておきましょう。
    私にとってイリスは敵であるとね。おっと、そろそろ時間です。それでは。」
将「おい!ちょっと待て!」
占い師は俺の制止も聞かずに闇の中に消えて行ってしまった。
しかし、5日後に制圧作戦・・・急がないと・・・。

74終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/07(金) 00:08:54 ID:7QMizcUo
その後、永琳に報告をして俺は部屋に戻る。
明日は、にとりにカタパルトの増築を頼まないと・・・。
そんな事を考えながら俺は眠りにつく。
翌日、俺は早速にとりのラボへと向かった。
カラパルトの設置と大型の倉庫の増築のために。
将「にとり!」
にとり「今日は何の用だい?」
将「地下に大型の倉庫とカタパルトを作って欲しい。」
にとり「なんでまた?」
将「戦闘機を持ってくる。」
にとり「ええ!?本当に!?」
将「ああ、ちょっと事情があってな。明日紫に掛け合ってくる。」
にとり「一応聞いておくけどサイズは?」
将「倉庫の方はこのラボ5つ分ぐらい欲しいな。」
にとり「・・・カタパルトの方は?」
将「全長: 30m、全幅: 18m、全高: 10mの機体が射出できる程度のものだ。」
にとり「期限は・・・?」
将「倉庫の方は明日までに1機分だけ用意してくれればいい。無理ならばれないようにカモフラージュでもかまわん。
  カタパルトは明後日までに確実にたのむ。でないと発進できないからな。
  それと着陸用の平地の手配も頼む。」
にとり「・・・ふふふふふ、OKOK!久々に腕が鳴るよ!今すぐ取り掛かるから!また明日ね!」
将「頼んだぞ。」
俺はにとりに無理難題を頼むだけ頼んで、紫の屋敷の確認に向かう。話では聞いていたが、実際行った事のない場所なので下見に行かないと・・・。
迷ったら困るからな。
話によると・・・博麗神社の反対側・・・、多分博麗神社を魔法の森を挟んでちょうど反対側に当たる位置だと思うが・・・。
考えていても仕方ないのでフライングアーマーを速度を上げる。
一方、愛理は・・・寺小屋でガキ共と遊んでいた。

75終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/08(土) 22:50:59 ID:7QMizcUo
森の上空を飛んでいると、一軒の家が見えてきた。
旋回しながら様子を見ていると、誰かが庭で洗濯物を干している。
よく見ると背中の辺りに黄色い物体が付いているが気にしない。
たぶんここで間違いないだろう。
目星がついたので俺は引き返す。
そのまま帰って明日に備えよう。
大体迷いの森の上空辺りまで戻ってきただろうか、
戦闘機の操縦方法を思い出しながら飛んで居ると後ろから声がする。
文「あやや〜将さんじゃないですか〜。」
俺は無言で速度を上げる。
文「無駄ですよ〜。」
俺の後ろにぴたりと付いてきやがる。面倒な奴だ。
将「今日はなんの取材だ?」
正直に言うと、俺は取材が嫌いだ。
なぜなら、そのまま新聞に掲載されたりするから最新の注意を払わなければならないからだ。
だが、ここは幻想郷でこいつはでっち上げのスペシャリスト、そこら辺は適当に答えていいから楽なのだが
変に答えるとへんなでっち上げ方をするので案外注意が必要なので嫌いなのは変わらない。
文「今回は、にとりさんに頼んだ依頼の件についてです。」
将「さっきラボで話したばかりなのに・・・・。」
文「やはりそうでしたか、いや〜誘導尋問したかいがありました。」
将「しまった・・・・。」
誘導尋問だったか・・・だが、こいつならどんな極秘情報もたちまち新聞に掲載されるので、隠し事は出来ないのが事実だ。
文「さぁ、納豆のようにしつこくねばねば取材させてもらいますよ。」
意味が分からないが、素直にに答えたほうが楽だろう。
将「向こうの兵器を持ってくる。以上だ。」
文「ほ〜、妹紅の兵器を持ってくる・・・と。」
ちなみに妹紅とは、迷いの竹林に住んでいる藤原妹紅(ふじわらのもこう)のことだ。
将「妹紅じゃない、向こうだ!現代の世界からだ。」
文「あやや〜、冗談ですよ。」
将「そのために明日、紫に掛け合ってくる。」
文「と、言いますとまだ持ってくるのは未定だと?」
将「そういうことだ。」
文「なるほど、なら持ってきたら報告のほうよろしくお願いしますね〜。」
将「報告しなくても多分分かる。」
文「と、言いますと?」
将「それは秘密だ。」
文「あやや〜、いいじゃないですか〜。」
こいつがどう言おうとこれは言う気はない。
なぜなら、後々面倒だから。
将「却下。」
文「ぶ〜、仕方ありませんね、また明日取材にきますよ。」
将「そうしろ。」
文「でわでわ、さよなら〜。」
そういうと、文は霧の湖の方に消えていった。
その後永遠亭に帰り、てゐとひともんちゃくあったのは別のお話。
そして翌日の朝、紫の屋敷に向けて空に飛び上がった。

76終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/10(月) 23:40:24 ID:7QMizcUo
俺は例の家の上空まで来た。
そしてゆっくりと高度を下げていく。
すると、紫が縁側に座っているのが確認できた。
確認が出来たので玄関の近くに着陸し、玄関を開け紫を呼ぶ。
将「ごめんください」
すると紫が奥から現れた。
紫「待っていたわ、こっちにいらっしゃい。」
紫はいつにもまして真剣な顔をしていた。
将「失礼します。」
紫についていくと客間に案内された。
紫「まぁ、くつろいでちょうだい・・・といっても無理ね・・・。」
将「ああ、顔を見れば分かる。」
紫「なら結構、本題に入らせてもらうわ。私と出会ったときのこと覚えてるかしら?」
将「ああ、無論だ。」
紫「あの時、なぜあなたに被弾したかわかるかしら?」
将「それは気になっていた。あの時後方には敵は居なかった。でも、俺は背中に被弾した。
  狙撃兵も考えたが、その距離であの連射は不可能だ。なら一体・・・。」
紫「それは、私があなたにスキマを使って撃ったものよ。」
将「何だと!?貴様・・・・!」
俺は紫に掴みかかった。
拳を上げる
だが、紫は至って冷静だ。
紫「殴るなら殴りなさい。それであなたの気が晴れるのならね。
  でも、これだけは言っておくわ。今の幻想郷にはあなたが必要なのよ。」
俺は怒りを抑えて、拳を下ろす。
紫「どうしたの?なぜ殴らないの?」
将「やり方は気に食わんが、俺をこちら側に連れてくる確かな理由がある。だから殴らない。」
紫「そう・・・。」
将「だが、これだけは言っておこう。俺はまだお前を信用していない。」
紫「それでもいいわ。」
将「なら、こちらの用件を言わせてもらう。」
紫「ええ、いいわよ。」
将「3日後に敵の大規模戦闘機部隊による幻想郷制圧作戦が開始されるという情報を手に入れた。」
紫「なんですって!?」
この情報はさすがの紫も持っていなかったようだ。
将「だから、俺も戦闘機をこちらに持ってこようと思う。」
紫「それでスキマを開いて欲しいのね?」
将「そうだ。」
紫「分かったわ。それより、その戦闘機の置き場は考えてあるんでしょうね?」
将「それは、にとりに緊急の作業を依頼済みだ。」
紫「ならいいわ。それで?いつ向こうに送ればいいの?」
将「先に向こうの情報も手に入れたいから今日中に1回、前日の夜に1回頼む。」
紫「場所は?」
将「太平洋管轄の超大型攻撃空母シーモンスターの甲板に頼む。」
紫「今すぐ行くわよ。」
将「今、何・・・ぬぉ!?」
あの感覚、そうスキマに落とされたのだ。
将「イタタ、あの野郎・・・この甲板・・・シーモンスターか。・・・久しぶりだな。」
それは懐かしい光景だった。
ここは、かつて俺が所属していたナイト隊の所属している空母だ。
すると、上から俺の靴が降ってきた。
俺は靴を履き、司令室に向かって歩きだした。

77終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/12(水) 23:10:36 ID:7QMizcUo
俺が飛行甲板を歩いていると前から兵士が走ってくる。
兵士「貴様、どこから侵入した!」
顔に見覚えはない。階級のワッペンを確認すると二等兵、俺がここを下りてから配属された新人兵士だろう。
通じるかどうか分からないが、あの暗号を言ってみる。
将「グラナダの女神。」
二等兵「何を言っている?それより、どうやって進入したか言え!」
将「ったく、ちゃんと新人教育ぐらいしとけよ・・・。」
二等兵「なにをごちゃごちゃ言っている?それより早く言え!」
すると、一人の兵士騒ぎを聞きつけたと思われる。
兵士「どうした!?」
二等兵「エレクリア軍曹!侵入者を発見いたしました!」
アレクリア「侵入者?・・・少佐ではありませんか!やはり生きて居られましたか。」
こいつはアディス・エレクリア。ヘリのパイロットでこの艦に居る数少ない黒人の男だ。
将「エレクリアか、久しぶりだな。それより、特殊VIPの暗号が通じなかったぞ。どうなってんだ?」
エレクリア「それは、失礼いたしました!以後徹底して指導いたします!」
二等兵「えっと・・・軍曹、この方は?それに、グラナダの女神とは・・?」
エレクリア「バカ!この人は元ナイト1で2回も地獄から這い上がってきた男とも言われ、先月行方不明になったとされる
      闇影 将少佐だ!」
二等兵「ええ!?この人が!?大変失礼いたしました!」
将「お前、名前は?」
二等兵「は!西江 裕二等兵であります!」
将「そうか、お前はこれから強くなるだろう。目を見れば分かる。精進しろ。」
裕「は!ありがとうございます!」
将「エレクリア、艦長はどこに?」
エレクリア「現在、艦長室に居られます。」
将「案内を頼む。一応な。」
エレクリア「は!了解いたしました!裕、お前は元の持ち場に戻れ!」
裕「は!失礼いたします。」
裕二等兵は駆け足で持ち場に戻っていった。
将「さて、行くか。」
エレクリア「そうですね。」
俺たちは艦長室に向かって歩き出す。
将「そういえば、大山艦長は元気か?」
エレクリア「大山艦長は先月引退なされました。」
将「なんだと!?で、今の艦長は?」
エレクリア「竜 凱泉大佐が艦長に就任されました。」
将「ほう、あいつがねぇ・・。」
そんな話をしているうちに艦長室の前に着く。
エレクリアがノックをする。
???「誰だ?」
エレクリア「アディス・エレクリア軍曹です!客人をお連れいたしました。」
???「入れ。」
エレクリア「失礼いたします!」
将「失礼いたします。」
エレクリア「艦長、こちらの方です。」
俺は、一礼をする。
艦長「少佐・・・!?・・・エレクリア、お前は下がれ。」
エレクリア「は!失礼いたします。」
エレクリアは出て行った。
竜「隊長、久しぶりですね。やはり生きて居られましたか。」
将「久しぶりだな、竜。いや、ナイト3。」

78終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/14(金) 23:01:18 ID:7QMizcUo
竜「元ですけどね。」
こいつは、竜 凱泉。元ナイト3にして現在の超大型攻撃空母シーモンスターの艦長だ。
将「それを言ったら俺はどうなるんだ?」
竜「ハハハ、確かにそうですね。」
将「今のナイト隊はどうだ?」
竜「強いですよ。ですが、あの時よりは弱体化してますけど。」
将「あの時は最強の戦闘機部隊だったからな・・・。」
それは、俺がまだ、ナイト隊の隊長だったときの事だ。
その時は、俺たちのナイト隊が世界最強の戦闘機部隊だった。
すると、竜が真剣な顔で話しかけてくる。
竜「それで、今日はなぜここに?しかも、こんな急に。」
将「いろいろあってな、・・・こっちの方が早いか。・・・紫!」
紫「はいは〜い、呼んだかしら?」
俺が呼ぶとスキマから紫が上半身だけ出す。
竜は目を丸くしていた。
将「こういうことだ。」
竜「・・・・・・・・。」
紫「私から説明するわ。」
俺が説明しようと思っていたが紫に先を越されてしまった。
竜「なるほど、そんな事になってたんですか。」
将「信じられないと思うが、事実だ。」
竜「信じるしかありませんよ。目の前でこんなものを見せられたんですから。」
将「ありがたいな。・・・それでだ、3日後の早朝02:00時に歴戦の騎士を貸して欲しい。」
竜「3日後の早朝、02:00時ですね?歴戦となると・・・・・ナイト4、ナイト6、ナイト7、ナイト10になります。」
将「残りは?」
竜「転属ですね。ナイト3の私はこの艦の艦長に。ナイト5は夢のアクイラ隊に。ナイト8はイエロージャケット隊に。
  ナイト9はグリフィス隊にそれぞれ転属になりました。」
将「ほう、あいつららしいな。それと、俺のファルケンを先行して持って行く。2日後にワイバーンを持っていく。
  開いた、部分は新しい機体を積み込んでもらってかまわない。もう、ここに戦闘機を持ってこないからな。」
竜「わかりました。格納庫の方にはこちらから使えておきますね。」
紫「なら、私は外で、スキマの用意をしてるわ。」
将「頼んだ。」
そういって紫はスキマの中に消えていった。アレの名前スキマであってるのか・・・。
将「じゃあ、俺は格納庫に行く。・・・またいつか会おう、ナイト3。」
竜「はい、またいつか会いましょう、ナイト1。」
俺は艦長室を後にし、格納庫に向かう。

79終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/15(土) 23:49:34 ID:7QMizcUo
注意:無線通信は<>で囲ってあります。

俺はゆっくりと格納庫に向かう。
ゆっくりこの艦を歩けるのはこれが最後だろう。
そう思いながら格納庫に到着する。
エレベーター付近にはもう、俺のファルケンが準備されていた。
ADF-01 FALKEN。これがこの機体の正式名称だ。
この機体は俺が1年前に艦長にいただいた最新鋭の戦闘機でオーバーテクノロジ−が使用されているという
噂まである機体で、本来は機体の上半分が赤く塗装されているが、俺のトレードカラーの黒に塗り変えてあり、
真っ黒の機体になっている。
俺が近寄ると、一人の青年が整備を行っていた。
将「DRGN、久しぶりだな。」
こいつはDRGNといって、年は俺の2つ下。
この機体を調整できる数少ない整備士の一人だ。
DRGN「将、久しぶり!」
将「機体の調子はどうだ?」
DRGN「バッチリだよ!」
グッドサインをする。
こいつのグッドサインは本当に調子がいい時にしかしない。
将「そうか。」
DRGN「そっけないな〜。話は艦長から聞いてるよ。本当に俺が居なくて大丈夫?」
将「ああ、問題はない。こっちには機械のプロフェッショナルが居るからな。」
DRGN「そう、なら心配いらないね。奥にパイロットスーツが置いてあるから着替えてきなよ。」
将「わかった。ありがとうな。」
そういって更衣室に入り着替えを済ませる。
服はマントで包んで一まとめにしてある。
そのままコックピットに乗り込み出撃用意を済ませていく。
DRGN「これで、将と会うのも最後かな・・・。」
将「いや、もう一度ここに来るがその時が最後だろうな。」
DRGN「そう次がさいご・・・か。」
DRGNがしゅんとしている。
無理もない。こいつは俺を兄のように慕っていた。
将「俺が消えても絆は残る。心配はない。それにコミックトレジャー等のイベントには参加する予定だしな。」
DRGN「絆・・・そうだよね!なら心配ないね!」
コミックトレジャーはスルーかよ・・・。
将「そうだ、その意気だ。・・・そろそろ行く。紫が文句言ってそうだからな。」
一方の紫は・・・。
紫「へっくし!誰かが噂してるのかしら?それより将は遅いわね・・・。」
DRGN「うん!行ってらっしゃい!」
将「おう、行ってくる。」
俺はエレベーターに向かって機体を移動させる。
DRGNが手を振っているので、俺はグッドサインを返す。
エレベーターが起動してゆっくりと機体を上に持ち上げていく。
ガンッという衝撃と共に、エレベーターが停止する。
俺は機体移動させカタパルトに接続する。
正面には紫の巨大なスキマがパックリと口を開けている。
正面左側にはLSO(着艦信号士官)がカタパルト接続完了の合図をしている。
すると無線から声が聞こえてくる。
<こちら管制。少佐、発進準備完了しました。発進をお願いします。>
将<了解した。闇影 将、発進する。>
俺はファルケンを発進させる。
カタパルトのおかげで勢いよく飛び出したファルケンを旋回させ、車輪を格納する。
<高度制限を解除します。少佐、御武運を。>
それを聞いて俺はスキマに突っ込む。
そして、ファルケンは幻想郷の空に現れた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板