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(,,゚Д゚)は転職がしたいようです
1
:
名無しさん
:2025/02/16(日) 19:25:24 ID:k8J.qUPc0
(,,゚Д゚)「ノリと勢いだけで本当に仕事辞めてしまった」
(,,゚Д゚)「仕事辞める時って実際はあんな感じだなんて知らなかったな」
(,,-Д-)ホワンホワンホワーン
130
:
名無しさん
:2025/03/08(土) 23:48:46 ID:bkdZnmvk0
( ・∀・)「ビックリだなぁ。急いでたようだけど、あの後は大丈夫だったかい?」
(;*゚ワ゚)「は、はい! あの、今朝は本当にありがとうございました…!」
( -∀・)「いやいや、可愛らしい女の子が轢かれそうになってて動かない男はいないさ」
(;*^ー^)∩「か、可愛いなんて、そんな…!」テレテレ
(,,゚Д゚)「………」
(;*゚ー゚)「…あっ、し、失礼しました。私、創作駅前のハローワークから来ました、四宮しぃと申します。
今回はアシスタントのアルバイトの斡旋でお伺いさせていただきました」
( ・∀・)「これはどうもご丁寧に。僕はここの従業員の戌井モララーです! よろしく!」
( ・∀・)+キラッ
(;*>ー<)∩(な、なんて顔面偏差値なの! 無駄に光ってるように見える……!)マブシイ
131
:
名無しさん
:2025/03/08(土) 23:49:46 ID:bkdZnmvk0
(;*゚ー゚)っ「そ、それで、今回ご紹介させていただく方がこちらの……」
(,,゚Д゚)「……」
( ・∀・)「………ん?」
(;*゚ー゚)「ちょ、ちょっと猫山さん! ボーっとしてないでアナタも自己紹介を…!」
(,,゚Д゚)「……なんでこっちにいるんだ、お前」
(;・∀・)「……え、あれ、もしかして、猫?」
(;*゚ー゚)「………えっ?」
132
:
名無しさん
:2025/03/08(土) 23:50:47 ID:bkdZnmvk0
(*・∀・)「やっぱり猫じゃないか! 超久々じゃ〜ん! あ、ちょっと痩せた?
てか聞いてよちょうど最近マジで面白いアニメあってさ〜!」
(,,゚Д゚)「ギャルみたいな絡み方してくるな」
(;*゚ー゚)「えっと……も、もしかして猫山さん、お知り合い……?」
(,,゚Д゚)「まぁ、一応」
( ・∀・)「一応って冷たいなぁ、長年苦楽を共にした仲じゃないか!」
(,,-Д-)「一緒に仕事したの3回くらいしかなかっただろ……」
(*゚ー゚)「ご友人さんですか?」
(,,゚Д゚)「……前の仕事が同じだっただけですよ。ただの元同僚です」
(;*゚ー゚)「前のお仕事の!? 猫山さん、本当にちゃんと働いてたことあったんですね……!!」
(,,゚Д゚)「あっそこからもう疑ってたんですね」
( ・∀・)「相談者を信じないハロワ職員って居ていいんだ」
(*゚ー゚)「そういえば、前のお仕事って具体的にどういったことを?」
(゚Д゚,,)
(・∀・ )
(*゚ー゚)「こっち向けや」
133
:
名無しさん
:2025/03/08(土) 23:52:26 ID:bkdZnmvk0
(*゚ワ゚)「猫山さんの元同僚さんだったなんて! ということは、戌井さんも転職なさってここに?」
( ・∀・)「そんな感じですかね。僕のスキルならこの仕事にも適していると考えまして…すぐに採用が決まったのはラッキーでした」
(,,゚Д゚)「俺が主人公で良かったですね。こいつだったらこの話総合短編になってましたよ」
(*゚ー゚)「割とその方が良かったかもと考えてる自分がいます」
( ・∀・)「美容師資格を用意し、日々店長との修行に耐え…先日やっと僕一人でもこの店を任されるようになったんです」
( ・∀・)「そう……! 創作市のカリスマ美容師とは、僕のことさ!!」
( ・∀・)+キラッ
(,,゚Д゚)「お前がカリスマ美容師って言うと……なんかな……」
(*゚ー゚)「何も言わなきゃ偶然の一致で済むかもしれないんだから黙ってて下さい」
134
:
名無しさん
:2025/03/08(土) 23:53:41 ID:bkdZnmvk0
(*゚ー゚)っ「お知り合いなら紹介も要らないとは思いますが形式的に一応…こちらが猫山さんです」
(,,゚Д゚)「……どうも。猫山ギコです」
( ・∀・)「猫山……よーしOK、ギコね。じゃあ改めて、戌井モララーです。よろしく!」
(,,゚Д゚)「それじゃ、今回はご縁がなかったということで」
(゚Д゚,,)⊂(゚ー゚*;)「いや待て待て待て待て」ギュッ
(;*゚ー゚)「面接前になに帰ろうとしてんですか!? 正気!?」
(,,゚Д゚)「いや元同僚とまた同じ職場で働くとか普通に考えて気まずすぎでしょ」
(;*゚ー゚)「そ、それはそうかもだけど……でも猫山さんなら大丈夫でしょ? 無神経だし!」
( ・∀・)「このお嬢さんって一応常識枠の人じゃないの?」
(,,゚Д゚)「前回の途中までは俺もそう思ってたよ」
135
:
名無しさん
:2025/03/08(土) 23:55:26 ID:bkdZnmvk0
(*- -)「いいですか猫山さん、これはチャンスなんです!美容師というのは他の仕事よりも他者と接しやすいお仕事!
心を鬼にしてハッキリ言わせて頂きますが、猫山さんに足りないのは資格でも経験でもなく常識です!」
(*゚ー゚)「人とたくさんコミュニケーションをとって如何にご自分がイカれてるかを自覚する必要があるんですよ!
どれだけ世間との乖離があるか気付いて、早くそのBSEに感染したとしか思えないようなスカスカ脳みそを普通の形に治さないと!」
( ・∀・)「ここまで言われなきゃいけないんだ…転職活動って厳しいんだな……」
(,,゚Д゚)
( ・∀・)「さっきから無表情で黙ってるけど、どうした?」
(,,゚Д゚)「少しでも顔から力を抜くと涙が溢れそうだから」
( ・∀・)「思ってたより効いてた、4倍弱点?」
(,,゚Д゚)「一撃必殺」
( ・∀・)「もう瀕死じゃん」
136
:
名無しさん
:2025/03/08(土) 23:57:07 ID:bkdZnmvk0
(;・∀・)「ま、まぁバイトならいいんじゃない? ぶっちゃけ誰が来ても採用する気でいたし……。
ギコなら知り合いだから、どういう仕事が向いてるか何となく分かるしさ」
(;*゚ワ゚)「じゃ、じゃあ採用ですか! ありがとうございます!」
(,,゚Д゚)「え〜俺こいつの下になるの嫌なんですけど」
(#゚ー゚)「うっさい無職に人権なんてないのよ思い上がるな!」
(,,゚Д゚)「読者に休職中や離職中の人がいるかもとか考えてないキャラの発言だ」
( ・∀・)「ハロワ職員って設定の筈なのにね」
137
:
名無しさん
:2025/03/08(土) 23:58:07 ID:bkdZnmvk0
(,,゚Д゚)「しかし美容師か…流石に美容師が主人公のゲームとかやったことないから不安だな」
(*゚ー゚)「ゲームやったくらいで仕事に自信持たれる方が不安ですよ」
( ・∀・)っX「気持ちは分からなくもないけれど、君の得意なことならよく知ってるし大丈夫だよ。
はいハサミ。どうせこういうのもちゃんと使えるんでしょ?」
(,,-Д゚)っX「……まぁ、とりあえずやってはみるか」
(*・∀・)「よーし決まり! 店長には後で僕が連絡するとして…じゃあ四宮さん、ギコはバイトとして採用ってことで!」
138
:
名無しさん
:2025/03/08(土) 23:59:07 ID:bkdZnmvk0
(;*゚ー゚)「……ちょっと待ってください戌井さん」
( ・∀・)「ん?」
(;*゚ー゚)「あの、一応聞くんですけど、猫山さんにどういうお仕事をさせるつもりですか?」
( ・∀・)+「そりゃあ美容師なんだから髪を切ったり…あ、もちろんシャンプーとかも教えるよ。
心配せずとも僕は教えるのも得意だから、ギコもすぐ一流の美容師にしてみせるさ!」キリッ
(;*゚ー゚)「……いや、えっと」
(;*゚ー゚)「猫山さん、美容師免許ないから髪とか切っちゃダメだと思うんですけど」
139
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:00:15 ID:ZiEM7.xE0
( ・∀・)
(,,゚Д゚)
(;*゚ー゚)「やらせるのは器具の洗浄とか掃除とかだけで……店長さんが送ってきた募集要項にもそう書いてましたし」
( ・∀・)
(,,゚Д゚)
(;*゚ー゚)「……あの、失礼、もしかしてなんですけどぉ」
(;*゚ー゚)「戌井さんって、ホントにちゃんと美容師免許……」
(;・∀・)「じょじょじょ、冗談に決まっているじゃないか!やだなぁまったくあっはっはユニークなお嬢さんだ!」
(,,゚Д゚)「えっ髪切るのにも免許っているの?」
(;・∀・)「そうに決まってるだろう全く相変わらず抜けてるなぁ猫は!
勿論君には免許ナシでも出来る業務を担当してもらうさ! 四宮さんもご心配なく!」
(;*゚ー゚)「そ、そうですよね? まさかカリスマ美容師の戌井さんがそんなことも知らないなんてあり得ないですよね?」
(;・∀・)「し、知ってたさ! 僕はカリスマ美容師だからね! ハハッ!!」
(;*゚ー゚)「著作権に厳しそうな笑い方になってますけど……」
(,,゚Д゚)「これはどっちのパロディなんですかね」
(*゚ー゚)「なんで言わなくていいセリフを逐一挟む?」
140
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:00:50 ID:ZiEM7.xE0
(;・∀・)「おっとぉもうすぐご予約のお時間だ! そろそろ準備に取り掛からないと!」
(;・∀・)っ「それじゃお二人ともこの辺で! ギコは明日の朝8時に来てね! では!!」
(;・∀・)っ(;*゚ー゚)「えっちょ、ちょっと! 押さないで下さいよ!」グッ
(;・∀・)っ(,,゚Д゚)「首絞められるよりはマシだな」グッ
(;・∀・)ノポーイ
三(,,゚Д゚) (;*゚ー゚)
(;・∀・)「それでは! アディオス!」
<バタン
(;*゚ー゚)「……」
(,,゚Д゚)「……」
141
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:01:55 ID:ZiEM7.xE0
(;*゚ー゚)「…ま、まぁとりあえず、なんとか無事に採用されたということで……」
(,,゚Д゚)「そうですね。あの美容院が今後無事で済むかは分かりませんが」
(*゚ー゚)っ「とにかく、今回はアルバイトということで2週間の試用期間や報告義務などはありません。
でもだからって気を抜かないように! 非常識な行動や発言には今度こそ気をつけてください! いいですね!」
(,,゚Д゚)「了解」
(,,゚Д゚)「…ではしぃさん、今回もありがとうございました。俺はこの辺で」
(;*゚ー゚)「え? いや来た時同様、車で駅前まで送りますよ?」
(,,゚Д゚)「大丈夫です。俺はちょっと用事があるので、では」
(゚Д゚,,)))テクテク
(;*゚ー゚)「今朝は暇って言ってたじゃ……ちょ、ちょっとー!?」
(;*゚ー゚)「……いっちゃった。相変わらず歩くの早いわね……」
(*゚ー゚)「……」
(*゚ー゚)「……」
(*゚ー゚)「とりあえずあの美容室の調査は一応しとこ……」
142
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:03:00 ID:ZiEM7.xE0
大体2週間後
(;*゚ー゚)「…来てしまった。あの美容院………」
(;*゚ー゚)(調査もしたけど結局何も問題なかったどころか、めちゃくちゃ評判良いのよねココ)
(*゚ー゚)(今回はバイト採用だから見に来なくてもいいんだけどやっぱり心配だし…最近髪も伸びてきたし、ちょうどいいわよね)
(*゚ワ゚)っ「すいませーん、予約した四宮ですけどー」ガチャ
143
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:03:44 ID:ZiEM7.xE0
(,,゚Д゚)っX「では、今回は全体を整えて伸ばしていく感じで」
川д川「は、はい。それでお願いします……」
(,,゚Д゚)っX「はーい、それではカットしていきま……」
(*゚ー゚)
(,,゚Д゚)っX
(,,゚Д゚)彡サッ
(*゚ー゚)「遅ぇよ」
144
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:04:57 ID:ZiEM7.xE0
(#゚皿゚)「なに堂々とハサミ持ってんですか!? 免許ないとダメって言ったでしょ!」
∩(,,゚Д゚)∩「ハサミ……? えっ何…? わからない、どこに……?」
(#゚ー゚)「AAにないからって誤魔化せると思わないでください! 前レスで明らかに持ってたでしょ!」
(,,゚Д゚)「いや違うんですよ、あれはハサミじゃなくてアルファベットっていう武器で」
(#゚ー゚)「アンタ如きがX持ててたまるか!!」
(,,゚Д゚)「でもでもだって、モララーがやれって……」
(#゚ー゚)「子どもみたいな言い訳しないでください! いくらあなたの元同僚さんでもそこまで非常識なわけが……!!」
145
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:05:53 ID:ZiEM7.xE0
<ガチャ
( ・∀・)「ギコー、カット終わった〜?」
(*゚ー゚)
( ・∀・)
( ・∀・)「あっ」
( ・∀・)
( ・∀・)スゥー
(#・∀・)「こらギコ! 資格ないと髪切っちゃダメって言っただろ何考えてんだ!!」
(*゚ー゚)「往生際悪すぎだろ」
146
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:07:01 ID:ZiEM7.xE0
川;д川「あ、あの…この黒い服の美容師さん、無免許なんですか……?」オドオド
(;・∀・)「ま、まずい! このままじゃこの2週間、あまりにも増え過ぎたお客さんたちに僕一人じゃ対応出来ないからって資格も免許も知識もないけど技術はあるギコにもカットをこっそり任せていたことがバレてしまう!」
(*゚ー゚)「あぁ全部自分で言っちゃったよこの人」
(,,゚Д゚)「しぃさんが大きな声出すから」
(*゚ー゚)「責任転嫁するにも雑すぎるだろ」
147
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:08:34 ID:ZiEM7.xE0
川;д川「む、むむ、無理です帰ります! 免許ない人に髪切ってもらうなんて…!!」
(,,゚Д゚)「これが噂に聞くドタキャンってやつか」
(*゚ー゚)「至極真っ当なご判断だよ」
川;д川「店の名前と店員の顔ネットに晒し上げてぜってー炎上させてやります!!」
(*゚ー゚)「めちゃくちゃ現代的な復讐方法考えてる……」
(;・∀・)「お、お待ちくださいお客様! これにはシルバニアファミリーの食器ぐらい深い誤解がありまして!」
(*゚ー゚)「あっっっさ」
川#д川っロ「勇気だして予約して来たってのに許せない!
ツイッターとインスタとミクシィとモバゲーで世界中に拡散してやるわ!」
(*゚ー゚)「後半2つはもうだいぶ無理ありません?」
(;・∀・)「仕方ないこうなったら……! ギコ! 頼む!」
(,,゚Д゚)「了解」
148
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:09:11 ID:ZiEM7.xE0
スッ(,,゚Д゚) 川#д川っロ「あなたじゃ話にならないわ! 店長出しなさいよてんちょ…」
(,,゚Д゚)っ川□川ガバッ!!
<バタンッ
(,,゚Д゚)
(*゚ー゚)
( ・∀・)
川ー川スースー
(,,゚Д゚)「………よし!」
(*゚ー゚)「何がだよ」
(,,゚Д゚)「こんなこともあろうかとクロロホルムとか色々発注しといてよかった」
( ・∀・)「でかした!」
(*゚ー゚)「しでかしてんだよ」
149
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:10:47 ID:ZiEM7.xE0
(;*゚ー゚)「マジでどうするんですかこの状況!! どうやったって言い訳出来ませんよバリバリ現行犯ですよ!!」
( ・∀・)「大丈夫だよ四宮さん。犯罪はね、バレなきゃ犯罪じゃないんだから」
(#゚ー゚)「ふざけんな! 命の恩人だけどふざけんなよ!!」
(,,゚Д゚)「落ち着いてくださいしぃさん。まず立ち木のポーズをとってそのままの姿勢でゆっくり呼吸を……」
(#゚皿゚)「WiiFitさせようとしてくるんじゃねぇ!!」
( ・∀・)っロ「とりあえずスマホは回収しておいて……よし、録音録画はされてないな。はいギコ」
(,,゚Д゚)っロ「よし、俺が持っておく」
(;*゚ー゚)「証拠隠滅の動きがスムーズすぎる…怖……」
150
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:11:51 ID:ZiEM7.xE0
( ・∀・)「まぁやってしまったことは仕方ない。こうなったら方法は1つしかないな」
(;*゚ー゚)「いや今更何したってもう挽回はムリじゃ……」
( ・∀・)「おやおや忘れてないかい? そこにいる全身真っ黒のジャージ男は確かに無資格でカットを行った思慮分別のないモグリだが!」
(,,゚Д゚)「言っとくけど俺はお前にハサミ持たされたんだぞ」
( ・∀・)+「僕はこの国で5本の指に入るほどの天才カリスマ美容師! 眠っている間に完璧なカットをするなんて朝飯前さ!」キラッ
(;*゚ー゚)「眠ってる間にって…薬かなにかで無理やり眠らせたんでしょ? そんなのすぐに起きちゃいません?」
( ・∀・)っ「ノープロブレム! ギコ、お客様を椅子に座らせてくれ!」
(,,゚Д゚)
( ・∀・)「……あの、すいませんでした。お客様を椅子に座らせてもらえませんでしょうか」
(,,゚Д゚)「しゃーないな」
(*゚ー゚)「割と根に持ってたんだ」
151
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:12:50 ID:ZiEM7.xE0
川ー川スピー
(;*゚ー゚)「…で、どうするんです? ここからカットにシャンプー、パーマやヘアメイクなんて無理がありますよ」
(;*゚ー゚)っ「しかもこの方の髪めちゃくちゃ固くて長いし……うわっマジでタワシみたいにチクチクする!
よくこんなバリカタアブラマシマシボサボサ髪で日常生活を送ってこれましたね恥ずかしくなかったのかな」
( ・∀・)「貴女の口の悪さも相当だと思う」
(,,゚Д゚)「ほぼ毎回これを食らい続けてる俺を誰か褒めて欲しい」
( ・∀・)「さて…それじゃあ、少しばかり本気を出そうかな」
( ・∀・)⊂クビゴキ
( ・∀・)∩ユビポキポキ
( -∀-)「よーし………」
( ・∀・)σ「イッツショータイム!!」ビシィッ
152
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:14:07 ID:ZiEM7.xE0
<ジャキジャキジャキジャキン!!
<キュイン!!ギュイィィィン!!!
<ボオォォォォ!!!ゴェェ!!!
<バチバチバチバチィ!!!
(*゚ー゚)「髪切ってるとは思えない爆裂音しか聞こえてこないんですけど」
(,,゚Д゚)「他に表現方法思いつかなかったんで我慢して下さい」
153
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:14:52 ID:ZiEM7.xE0
1時間後
「ん……? あれ、わたし、いつの間にか寝て……」
( ・∀・)「お目覚めですかお客様」
( ・∀・)「ちょうど施術が終わったところです。さぁ、鏡でご確認ください」
「は、はぁどうも………って、え…!?」
キラキラ・:*+..:+ξ゚⊿゚)ξ・:*+..:+キラキラ
ξ;*゚⊿゚)ξ「こ……これが、私……!?」
before→川д川
after→ξ゚⊿゚)ξ
154
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:16:12 ID:ZiEM7.xE0
( ・∀・)「これがカリスマ美容師のカットですよ」
ξ*゚⊿゚)ξ「素敵…! 髪もサラサラになってるし、めちゃくちゃ自然な明るい色になってる…!」
( ・∀・)「お気に召していただけたでしょうか?」
ξ*゚⊿゚)ξ「はい! 本当にありがとうございます!
なんだか大事なことを忘れてる気がしなくもないけれどそんなのもうどうでもいいくらい!」
( ・∀・)「大事なのは堂々と前を向いて歩くことですからね。間違っても思い出そうとしてはいけません」
ξ*゚⊿゚)ξ「そうですね! なんだか自分に自信が湧いてきたわ! まるで生まれ変わったみたいです!」
( ・∀・)「お気に召していただけたのなら美容師冥利につきますよあっはっは」
(,,゚Д゚)「これ本当にまだセーフなんですかね?」
(*゚ー゚)「今回で最終話になるかもしれないですね」
155
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:18:12 ID:ZiEM7.xE0
( ・∀・)「それではお会計、合計3万円になります」
(;*゚ー゚)「た、高くない!? いくら腕が良いといっても流石に…!」
ξ*゚⊿゚)ξっロ「うっそなんてリーズナブルなの!? カードで!」
(*゚ー゚)「正気か?」
(,,゚Д゚)「シャンプーになんかやばい成分含まれてたんじゃないですかね」
(*゚ー゚)「記憶と一緒にマトモな判断力まで流されちゃったんですね……」
ξ*゚⊿゚)ξ「本当にありがとうございました! 絶対また来ます! では!」
(*゚ー゚)「やめとけって言いづらい…腕はマジで確かなだけに言いづらい……」
( ・∀・)「ありがとうございましたー!」
<ガチャバタン
(;・∀・)∩「……よし! なんとかなったな!」
(*゚ー゚)「もっと深刻な問題が生まれまくってることに気付け」
(,,゚Д゚)「土下座と切腹の練習あとでしとくか」
156
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:19:01 ID:ZiEM7.xE0
( ・∀・)「さて、じゃあ次は四宮さんの施術だね。腕が鳴るよ!」
(;*゚ー゚)「そういえば私も髪切りに来たんだった…忘れてた……」
(,,゚Д゚)っX「お任せください」ガタッ
(*゚ー゚)「座ってろバイト」
( ・∀・)「…あ、そうだ! 今日はそろそろ店長が来る日なんだけど、どうする?」
(*゚ー゚)「えっ? 店長さんが?」
( ・∀・)「ギコも会ったことないよね。店長は凄いよ〜さっきの施術も店長なら30分かからず仕上げただろうね」
(;*゚ー゚)「そ、そんなに凄腕なんですか…!?」
( ・∀・)「色々迷惑かけちゃったし、お代は僕が負担するからどう? 店長のカット予約は中々取れないんだけど今回は特別!」
(,,゚Д゚)「相変わらず問題の揉み消しが上手いな」
( ・∀・)「ビークワイエット!!」
157
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:19:53 ID:ZiEM7.xE0
(;*゚ー゚)「う、う〜ん……」
(;*- -)(正直めちゃくちゃ興味ある…それにお代が無料なのも嬉しいのよね、カットに3万なんて流石に出せないし……)
(*゚ワ゚)「じゃ、じゃあお願いしてもいいですかね…!」
(,,゚Д゚)っX「よしきた」
(*゚ー゚)「この話の流れでアンタな訳あるか」
(,,゚Д゚)「でも実際、ここの店長さんに頼むのって危なくないですか?」
(*゚ー゚)「危ないって何がです? うちに送ってきたバイト募集もまともな内容だったしきっと常識ある方ですよ! 誰かさんと違って!」
(,,゚Д゚)「隙あらば刺そうとしてくるなこの人」
(,,゚Д゚)「でも、もし店長が想像通りのしょぼくれ顔だったらどうするんですか? もうこれ以上はキャパオーバーですよ」
(;*゚ー゚)「うぐっ…た、確かにこれ以上余計な問題は抱えたくない……」
(,,゚Д゚)「3話で打ち切りなんてまっぴらごめんです。こういうのって適度だから面白いんであって、やり過ぎは冷めますからね」
(*゚ー゚)「分かってるならもうちょっと自省してくださいよ」
158
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:20:37 ID:ZiEM7.xE0
(;*゚ー゚)(…まぁ、店の名前といい嫌な予感しかしないのも事実。これ以上のパロは間違いなくデッドゾーン……!)
(;*- -)「……じゃ、じゃあまぁ、今回はやっぱり諦め……」
<ガチャ タダイマー
( ・∀・)「あ、噂をすれば! 店長おかえりなさーい!」
(;*゚ー゚)「こ、こんなタイミングよく!? やばいやばい!!」
「あれ、お客様いるの?」
/(:*゚Д゚)\「あああもうムリ間に合わない!! もうこれ以上の問題は抱えきれないって〜〜!!」
( ^^ω)「いらっしゃいませホマ! 店長の長谷川マルタスニムですホマ!」
159
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:22:08 ID:ZiEM7.xE0
(*゚ー゚)
(,,゚Д゚)
( ・∀・)「あれ? どうしたんだい2人とも」
(;*゚ー゚)「……えっと、この人が店長さんですか?」
( ・∀・)「そうだけど」
(,,゚Д゚)「こんな顔→(´・ω・`)の人じゃなくて?」
( ・∀・)「誰それ」
(;*゚ー゚)「……」
(,,゚Д゚)「……」
160
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:22:49 ID:ZiEM7.xE0
っ(;*- -)っ「………なんだよもお〜〜!!!」バタッ
(,,゚Д゚)「一周回ってガッカリですね」
(;・∀・)「えっ? な、なに? どうしたの?」
(#- -)「なんでもないですっ!! もうさっさとカットお願いします〜!!」
(;^^ω)「初見からこんなにキレ気味のお客様初めてホマ……」
(,,゚Д゚)「接客業ってやっぱ大変なんだな」
161
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:24:36 ID:ZiEM7.xE0
( ^^ω)「あれ? 君は……?」
(,,゚Д゚)「はじめまして猫山ギコです。アルバイトとして雇われてあげてました」
(*゚ー゚)「どういうメンタルしてたらそんな上からいけるんだ?」
(*^^ω)「君がモララーくんの紹介の人ホマね! 話は聞いてるホマよ!」
( ^^ω)「……と、その前に」
( ^^ω)「お客様、本日はご来店いただきありがとうございますホマ。今回はどういった感じで?」
(;*゚ー゚)「え? えぇと、そうですね……。
全体的にちょっと短くしたいんですけど、前髪は遊べるくらいには残して欲しくて……」
( ^^ω)「なるほど、全て承知いたしましたホマ。それでは」
( ^^ω)σパチン
キラキラ・:*+..:+(*゚ー゚)・:*+..:+キラキラ
(;*゚ー゚)「………へ!?!?」
(,,゚Д゚)「えっ」
162
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:26:59 ID:ZiEM7.xE0
( ^^ω)「今回は初めての施術ということで、元の形を大きく弄ることなくワンカールなショートボブでまとめさせていただきましたホマ。
全体的な長さはあまり変えず、カラーは春らしくピンクラベンダーで仕上げておりますホマ」
(,,゚Д゚)「何言ってるのかも何したのかも全然分からん」
(;*゚ー゚)∩「ちょっえっホントに何が起きたの!? しかも髪めっちゃサラサラになってるんですけど!?」
( ^^ω)「おそらく毛先のぼさつきと引っかかりにも悩まれていると感じましたので。
2種類のオリジナルトリートメントで髪質を改善させておきましたホマ」
( ^^ω)「これならしばらくは例え雨の日でもセットが崩れることはないでしょう。
髪を乾かす時はタオルで水分を拭き取ってから、最後は冷風でゆっくり乾かしていただけると髪質が長持ちする筈ですホマ」
(;*゚ー゚)「アフターフォローも丁寧だ……」
( ・∀・)「さすが店長。僕ですら見逃すスピードのカリスマ施術だ」
(;*゚ー゚)「施術っていうか、もう完全に魔法の域でしょ!? 指鳴らしただけじゃないの!?」
(*;^^ω)「そんな魔法なんて…自分なんてまだまだですホマ」
(;*゚ー゚)「しかもめちゃくちゃ謙虚だ……」
(,,゚Д゚)「さっきガッカリとか言ってマジすいませんでした」
163
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:27:52 ID:ZiEM7.xE0
( ^^ω)「さて、えっと…猫山さんだったホマね。自分がいない間に色々働いてくれてありがとうホマ」
(,,゚Д゚)「いえ大したことはしてませんよ。トリートメントとか何のためにするのか全然分かんないし」
(;^^ω)「えっトリートメントは美容師じゃないと使っちゃダメだけど……」
(;・∀・)「あ"ーっ! も、もう美容師免許を取るための勉強を始める気なのかギコくん! 偉いね!」
(*゚ー゚)「誤魔化しの勢いが強すぎる」
(*^^ω)「そういうことホマか! やる気があって嬉しいホマ〜!」
(;*゚ー゚)「ああっ良い人すぎるばかりに…!」
(,,゚Д゚)「詐欺とか気を付けて下さいね」
164
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:28:51 ID:ZiEM7.xE0
( ^^ω)「それじゃ、最初は事務仕事をメインでやってもらうけど…うちで働いていけそうホマ?」
(,,゚Д゚)「任せてください。刃物の扱いと度胸には自信があるので」
(*゚ー゚)「キッチンハイターとサンポールくらい危険な組み合わせやめろ」
( ^^ω)「よし! そうと決まればすぐに正式な書類を……」
<テンテレテッテッテン♪
(,,゚Д゚)「ケロッ」
(*゚ー゚)「だからやらなくていいですって」
( ・∀・)「あれ、お客さん? この時間は予約入ってなかった筈だけど……?」
ξ;゚⊿゚)ξ「すいませーん! ちょっと忘れ物しちゃったんですけどー!」
165
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:30:59 ID:ZiEM7.xE0
(*゚ー゚)
(,,゚Д゚)
( ・∀・)
( ^^ω)「いらっしゃいませホマ! お客様、忘れ物とは?」
ξ;゚⊿゚)ξ「もしかして店長さんですか? さっきここでカットしてもらったんですけど、スマホ忘れちゃって…!」
ξ*゚⊿゚)ξ「あ、それです! 黒いお兄さんが持ってるそのスマホ!」
(,,゚Д゚)っロ「どうぞお返ししますこれですよね返しましたさぁ早くお帰りくださいませ」
( ・∀・)「お出口はあちらですさぁ振り返りましょうほら後ろ見ましょう戻りましょう」
(*゚ー゚)「さっき前を向いて歩けとかなんとか言ってませんでしたっけ」
(;^^ω)「な、なんでそんな早口……?」
ξ;゚⊿゚)ξっロ「先ほどはお兄さんにも失礼な態度とってすいませんでした!
無免許だのなんだの言っちゃって……!」
( ^^ω)「……うん?」
166
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:31:44 ID:ZiEM7.xE0
ξ*゚⊿゚)ξ「ハサミ持ってたのに免許ないとか聞こえた気がして戸惑っちゃって!
いやー冷静に考えると美容師免許ない人がハサミ持ってる訳ないですよね! 私ったらほんとドジ! てへっ!」
( ^^ω)「……ハサミ、持ってた………?」
ξ*゚⊿゚)ξノシ「それじゃ失礼します! ぜーったいまた来ますね! さようなら〜!」
<バタン
(*゚ー゚)「……」
(,,゚Д゚)「……」
( ・∀・)「……」
( ^^ω)「……」
( ^^ω)「……猫山さん、モララーくん」
(,,゚Д゚)「はい」
( ・∀・)「なんでしょう」
167
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:32:07 ID:ZiEM7.xE0
( ^^ω)「この話はなかったことにするホマ」
(,,゚Д゚)「ええぇっ!?」
(;・∀・)「なんでぇ!?」
(*゚ー゚)「当然だよアホども」
168
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:33:07 ID:ZiEM7.xE0
(;*- -)「……はあぁぁ〜〜!! 今回こそ……今回こそいけると思ったのに〜!!」
(,,゚Д゚)「諦めないでください。また一緒に頑張りましょう」
(;*- -)「なんであなたが励ます側になってんですか……」
(,,゚Д゚)「まぁ、今回はしぃさんにも良いことあったじゃないですか。それでチャラってことで」
(*゚ー゚)「別にあなたがカットした訳じゃないでしょ」
(,,゚Д゚)「でも髪切ろうとしたらしぃさん何故か怒るじゃないですか」
(*゚ー゚)「もしかしてまだ免許の大事さを分かってないのか?」
169
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:35:22 ID:ZiEM7.xE0
(*^ー^)∩「……ま、確かに今日はラッキーでしたね。お代もタダだったし!
あ〜頭が軽い! スッキリした〜!」
(*゚ワ゚)「ほら、どうですどうです? 中々可愛くなったと思いません?」
(,,゚Д゚)「……? いや、別に」
(#゚ー゚)「うわっ、ほんっっと〜に無神経ですね! こういう時は分かんなくても肯定するのが普通なんですよ!」
(,,゚Д゚)「そういうものなんですか?」
(#- -)「そういうものなんです! 全く、こんなことまで一々言わなきゃ分かんないなんて……!」
(,,゚Д゚)「……そう言われましても、特段可愛くなったとはとても思えないので」
(#゚ー゚)っ=lニニフ「死にたいならそう言え?」シャキン
(;,゚Д゚)「どっから出した……いや、というかそうじゃなくて」
(,,゚Д゚)「しぃさんはずっと可愛いでしょう」
.
170
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:36:11 ID:ZiEM7.xE0
(*゚ー゚)
(,,゚Д゚)「……しぃさん?」
(;*゚ー゚)「……へ」
(,,゚Д゚)「どうしました急に立ち止まって」
(;*゚ー゚)「い、いや……べつに、なにも」
(,,゚Д゚)「まぁ、今日も色々あって疲れましたよね。あの非常識な犬と関われば誰でもそうなりますよ」
(;*゚ー゚)「いや貴方から受けたストレスの方が遥かに大きいですけど……」
(,,゚Д゚)「それじゃ、俺はここで失礼します。今日も本当にありがとうございました」
(;*゚ー゚)「ま、またですか? 車すぐそこに停めてますし、今回くらいは……」
(,,゚Д゚)「いや大丈夫です。それでは」
(゚Д゚,,)))スタスタ
171
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:36:48 ID:ZiEM7.xE0
(*゚ー゚)「……」
(*゚ー゚)「……」
(*゚ー゚)「………え、何、なにさっきの」
(;*゚ー゚)「………」
(;* ー )「………」
(;*∩ー∩)「……あぁ〜…」
(;*∩Д∩)「…………急になんだよぉ、もぅ〜!!!」
172
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:37:35 ID:ZiEM7.xE0
テクテク(((,,゚Д゚)
ヒュッ===8< (,,゚Д゚)
=8<⊂(,,゚Д゚)パシッ
(,,-Д-)「……尖った物を人に投げるなよ」
「ノールックでハサミを掴み取る化け物が人だって?」
( ・∀・)「相変わらずギャグのセンスないねぇ、猫」
173
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:40:59 ID:ZiEM7.xE0
(,,゚Д゚)「あれ、店で使ってたハサミと変わってないか?」
( ・∀・)「もっと良いAAがあることにさっき気付いたんだ」
(,,゚Д゚)「そういうのまとめたサイトとか欲しいよな」
( ・∀・)「令和に求めるのは厳しいよ。時の流れは残酷だね」
(,,゚Д゚)っ8<「……で、まだ何か用でもあるのか?」ポイ
( ・∀・)っ8<「そりゃあね。あのお嬢さんがいたんじゃ積もる話も出来ないし」キャッチ
(,,゚Д゚)「美容室で話せばよかったろ。2週間も働いてたってのに」
( -∀・)+「今の僕はあそこじゃカリスマ美容師だからね! 本物の無職に成り下がった君とは違うのさ!」キラッ
(,,゚Д゚)「それは転職が上手くいってない俺への当てつけか?」
(;・∀・)「あ、マジで気にしてたんだごめん……」
174
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:44:27 ID:ZiEM7.xE0
( -∀・)「…てか、最初からある程度察しついてたでしょ? 僕がこの国に居る時点でさ。
まさかこんな簡単に君に会えるとは思わなかったけど」
(,,゚Д゚)「……」
(,,-Д-)=3「……ボスの命令か」ハァ
( ・∀・)「そんなのとっくに終わったよ。
誰かさんがいきなり辞めたせいで忙しくてねぇ、お陰で今期のアニメ3つもリアタイ出来てないんだ」
(,,゚Д゚)「ならさっさと次の仕事行けよ。何でまだ美容師ごっこなんて続けてんだ」
( ・∀・)「ちょっとした休暇さ。『猫のワガママは通したのに』って駄々こねたらすんなりお休みくれたよ。
うちって案外ホワイトだったんだね!」
(,,゚Д゚)「……で、何が聞きたいんだ」
( ・∀・)「そうだねぇ手早く済まそうか。んじゃあ、本題」
( ・∀・)「――なんで辞めたの?」
175
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:48:18 ID:ZiEM7.xE0
(,,゚Д゚)「……どうせボスからもう聞いてるんだろ」
( ・∀・)「ノリと勢いってやつ? え、あれまさかホントに言ったの?」
(,,゚Д゚)「そうだ。それ以上でも以下でもない。分かったらもう…」
( ・∀・)っy=ー「分かんないから来たんだろうが」ガチャ
(,,゚Д゚)「……」
( ・∀・)っy=ー「存在そのものが不幸の具現化みたいな君が、そんな理由で退職出来る訳ないだろう?
ボスのことだ。裏に何かあると考えるのが自然さ」
( ・∀・)っy=ー「ノリと勢いなんてふざけた答えじゃ納得できないからこんな東アジアの島国にまで聞きに来たんだよ。
言っとくけど、カンカンなのは僕だけじゃ……」
(,,゚Д゚)「お前らの納得なんか必要ない。
俺は退職したくなって、ボスはそれを認めてくれた。それで十分だろ」
176
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:49:43 ID:ZiEM7.xE0
( ・∀・)っy=ー「……何も言うことはないってのか?」
(,,゚Д゚)「……」
(,,-Д-)「………じゃ、1つだけ」
( ・∀・)っy=ー「慎重に言葉は選べよ。またふざけた答えなら容赦なく撃つ」
(,,-Д゚)「………」
177
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 00:52:09 ID:ZiEM7.xE0
(,,゚Д゚)「今日の金ロー、ゲド戦記だぞ」
(・∀・;)三「それを早く言えよチクショウッ!!!」ダッシュ
第3話『美容師』 おわり
178
:
名無しさん
:2025/03/09(日) 21:19:48 ID:3w5hUSu.0
乙乙
モララー良いキャラだねぇ
金ローのゲド戦記は格別だよね
今回もめちゃくちゃ面白かった!続き気になる待機
179
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 05:46:57 ID:KiX6A8Vk0
乙〜
180
:
名無しさん
:2025/03/10(月) 09:46:44 ID:1FQc.ka20
おつ!
ギコの能力の高さがなんとなく不穏な感じ出してたけどとうとうきたな…
181
:
名無しさん
:2025/03/11(火) 07:45:19 ID:u9cic5qQ0
乙乙
>( ・∀・)「もっと良いAAがあることにさっき気付いたんだ」
柔軟さ好き
免許の大切さとネタの細かさと自動的に作者の好きな作品を学ばされる作品
182
:
名無しさん
:2025/03/11(火) 11:44:25 ID:vqIudKko0
>( ・∀・)「でかした!」
>(*゚ー゚)「しでかしてんだよ」
ここのやりとり無茶苦茶好きだ、乙
183
:
名無しさん
:2025/03/13(木) 12:17:55 ID:F/NfJXds0
乙!
よくみたら冒頭から『ボス』『仕事』って表現なんだよな(部長とか会社とかじゃない)
184
:
名無しさん
:2025/03/28(金) 08:34:01 ID:65ORUm9U0
た
185
:
名無しさん
:2025/03/28(金) 08:34:47 ID:65ORUm9U0
たまごっちの新作きたのタイムリーすぎて草
186
:
名無しさん
:2025/03/29(土) 05:38:01 ID:a9t/bBGg0
おつ
187
:
名無しさん
:2025/03/31(月) 17:21:34 ID:ewwDK1cE0
続き来てないかなって毎日見に来てしまう
188
:
名無しさん
:2025/04/01(火) 08:48:51 ID:ILKqw//I0
毎日確認しにきちゃうの分かる…
あと作者当てするのはマナー違反かもしれんが、過去作もすごい気になってるんよね
あるなら教えてほしい
189
:
名無しさん
:2025/04/02(水) 18:45:47 ID:SB7bQjPY0
(*゚ー゚)「申し訳ありません、諸事情により2週間ほど投下が止まってしまいます…。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです!」
(,,゚Д゚)「言っときますけど別に逃亡じゃないですからね」
(;*- -)「わざわざそこだけ強調しなくてもいいでしょ……」
(,,゚Д゚)「逃亡じゃないですからね」
(*゚ー゚)「2回言うな」
(,,゚Д゚)「じゃ、俺はちょっと用事あるので。あとはしぃさんにお任せします」
(;*゚ー゚)「ちょっ…猫山さん何処行くんです? 今からは私と面接練習の予定が……」
(,,゚Д゚)「今日ダイレクトあるんで」
(*゚ー゚)「なにサボろうとしてんだ」
190
:
名無しさん
:2025/04/02(水) 18:47:28 ID:e8VIqJJo0
(#゚ー゚)「…てか、ニンダイは夜からでしょ! そんな言い訳通用しませんからね!」
(,,゚Д゚)「いえブンツンドーダイレクトの方です」
(*゚ー゚)「デタラメ言うならせめて昨日にしてください」
(,,゚Д゚)「スマブン新作出ますかね。望み薄なのは分かってるんですけど、でもSwitch2出るし、ブーン系20周年らしいし……ねぇ?」チラッチラッ
(*゚ー゚)「無許可で名前出した上に圧をかけるな」
(*^ー^)「…というわけで、投下がしばらく止まってしまいますが逃亡ではないのでその点はご安心ください!
今後とも本作品をよろしくお願いします!」ニッコリ
(,,゚Д゚)「俺には第2話以降見せてくれなくなった笑顔だ」
(*゚ー゚)「貴方にはもう売り切れました」
191
:
名無しさん
:2025/04/02(水) 18:56:02 ID:WolmAyxs0
(*- -)「…さて、じゃあ言わなきゃいけないことは言ったし、早くハロワ戻りましょう」
(,,゚Д゚)「そうですね。上手くダイレクトネタも使えましたし」
(#゚ー゚)「言わなくていい裏事情バラすな」
(*゚ー゚)「ほら、ふざけてないでもう行きますよ。今日中に秘伝の書の490ページまで暗記してもらいますからね!」
(,,゚Д゚)「出来るか」
(*゚ー゚)「シンオウ地方のポケモンよりは少ないんですから文句言わない! ほら謝罪会見おしまい、行きますよ!」
(゚ー゚*)っ(,,゚Д゚)「やっぱ番外編でもこれあるんだ」ズルズル
第3.5話『謝罪』 おわり
192
:
名無しさん
:2025/04/03(木) 09:34:18 ID:hkm5ruZ.0
乙
番外編うれしい!
ブンツンドーダイレクト見てみたいな
本編ゆっくり待ってる
193
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:23:56 ID:41sRHH8w0
<ガヤガヤ
(*゚ワ゚)「わぁ〜!! 平日なのに凄く賑わってますね!」
(*´∀`)「流石は創作市唯一の遊園地、『ユニバーサル・ソーサク・ジャパン』だモナ〜!」
(*゚ー゚)「相手が夢の国じゃなきゃいいってもんじゃないんですよ」
( ´∀`)「あっ、大阪の某商業施設とは何の関係もないモナよ。名前が似てるだけで」
(;*゚ー゚)「むしろ少しくらい関係あった方が安心できたのに……」
( ´∀`)「TOEIC900点ないと園内のバイトすら出来ないらしいモナね。文字通りユニバーサルだモナ!」
(*゚ー゚)「就職氷河期も真っ青な採用ハードル用意してるの正気?」
( ´∀`)「名前長いから略してUSJって呼ぶ人の方が多いモナ。特に絶叫系アトラクションのギリギリさが有名らしいモナよ!」
(*゚ー゚)「アトラクションよりもっとギリギリな所あると思いますけど」
194
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:25:14 ID:41sRHH8w0
( ´∀`)「さて……じゃあ僕は車を停めてくるから、四宮さんは先に先方の所へ向かって欲しいモナ」
(*゚ー゚)「はい。それではお先に行ってきます」
<ブロロロ…
(*゚ー゚)「……思ったよりずっと広いのね、この遊園地」トコトコ
(;*- -)(まさか人生初の遊園地が仕事でなんて……ちょっとフクザツだなぁ)
(*゚ワ゚)(でもまぁ、今日は先方に挨拶するだけで終わりそうだし、もしかしたらちょっとくらい遊べるかも!
あのジェットコースターと観覧車は絶対乗って、あともし間に合ったらヒーローショー観て……!)
<トントン
(*゚ー゚)「ん?」
195
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:26:27 ID:41sRHH8w0
( ∵)っ
(;*゚ー゚)「……え? き、着ぐるみ……?」
( ∵)ノシ
(*゚ー゚)「ここのマスコットなのかな? にしてはビックリするくらい虚無な顔してるけど……」
( ∵)っ□
(;*゚ー゚)「なんかホワイトボード持ってる……えっと、『あけて』……?」
(; ∵)⊂アセアセ
(*゚ー゚)「……もしかして、頭を取りたいけど取れないの?」
(;* ∵))コクコク
(*゚ー゚)(着ぐるみの中は超暑いって聞くし……熱中症とかになると危ないわよね)
(;*゚ー゚)「ちょ、ちょっとこっち来て! せめて人がいないトコで!」
(*゚ー゚)っ( ∵)ギュッ
(;*゚ー゚)「えっと、どう外すんだろう……あ、ファスナーがある! これを……!」ジー
(*゚ワ゚)「よし! じゃあ頭取っちゃいますねー!」
(*゚ワ゚)っガバッ
196
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:27:32 ID:41sRHH8w0
(;,゚Д゚)「……た、助けて……くだ………」ゼェゼェ
(;*゚皿゚)「ぎょんわわわああああぁわっっ!?!?」
.
197
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:28:32 ID:41sRHH8w0
(,,゚Д゚)は転職がしたいようです
第4話『アクター』
.
198
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:29:44 ID:41sRHH8w0
(,,゚Д゚)っU「……ぷはっ。水、ありがとうございます。また助けられちゃいましたね」
(;*゚ー゚)っU「どうも……まさか着ぐるみの中身が猫山さんだったなんて……」
(,,゚Д゚)「いやぁ、頭脱げなくなった時はもうダメかと。流石に最終話を覚悟しましたよ」
(*゚ー゚)「まだ4話目の時点でこれだけ最終話覚悟してる作品ないですからね」
(,,゚Д゚)「でも描写なしでいきなり主人公死亡エンドっていう完結は一周回ってアリかもしれませんが」
(;*- -)「それは完結じゃなくて逃亡と言うんですよ……」
(#゚ー゚)「まったく……普通に持ってたホワイトボードで事情説明してくれればよかったのに!
着ぐるみから死にかけの知り合い出てきた私の身にもなってくださいよ!」
(,,゚Д゚)「めっちゃビックリしてましたね。ハシビロコウみたいな悲鳴上げて」
(#゚ー゚)「とどめ刺すぞこの野郎」
199
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:31:03 ID:41sRHH8w0
(*- -)「……で、なんで猫山さんがここに居るんです?」
(,,゚Д゚)「ほら、先週しぃさんに紹介された着ぐるみのバイトですよ。
あれから色々あって、一昨日からここの配属になったんです」
(*゚ー゚)「あーそういう……ん? でもうちに連絡なかったような……」
(,,゚Д゚)「自分もいきなりここの勤務をお願いされたんで。もしかしたら連絡滞ってるのかもしれないですね」
(*゚ー゚)「うーん……まぁ、そういうこともあるか……ってか、ここって確かTOEICで良い点数取らないと働けないんじゃ?」
(,,゚Д゚)「I`ve never taken the TOEIC test,but I can speak English fluently so got a job」
(;*゚ー゚)「いや英語も出来るんかい……だからそういうのは最初に言ってくださいって!」
(,,゚Д゚)「聞かれなかったんで」
(#゚皿゚)「だから聞かれなくても言え!!」
(;*- -)「……それで、何なんですか? その変な着ぐるみ」
(,,゚Д゚)っ( ∵)「USJ非公式マスコットキャラクター、『ビコーズくん』ですよ。知らないんですか?」
(;*゚ー゚)「そんな虚無すぎる顔したマスコット知らな…って非公式!? 公式じゃなくて!?」
(,,゚Д゚)「バッチリ非公式かつ非公認です」
(*゚ー゚)「バッチリって副詞あんまり非から始まる熟語につくことないですからね」
200
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:32:51 ID:41sRHH8w0
(;*゚ー゚)「てか、見た目からキャラクター性が全く伺えないんですけど……どういうキャラクターなんですか?」
(,,゚Д゚)「ビコーズくんはこの遊園地の中をずっと無許可でさまよってる謎の妖怪です。
仕事内容は開園時間から閉園時間までひたすら園内をうろつくことですね」
(;*゚ー゚)「怖っ!! 非公式なんだし追い出されるでしょそんなの!!」
(,,゚Д゚)「いえ。ビコーズくんを注意した運営関係者たちに次々と謎の不幸が降りかかったらしく、歩いてても見逃されます。
実際俺がこのバイト始めてから今日で3日目ですけど、未だに何も言われないどころかキャストさんと一度も目合いませんし」
((;*゚ー゚))「こ、怖すぎる……聞かなきゃよかった……」ガタガタ
(,,゚Д゚)っ( ∵)
(;#゚ー゚)「ちょっ、無言でこっち向けないでくださいよ!」
(,,゚Д゚)「そこまで拒絶しなくても……ビコーズくんの一体何が悪いっていうんですか」
(*゚ー゚)「存在」
(,,゚Д゚)「初登場してまだ5レスしか経ってないのにヒロインからここまで全否定されるキャラいませんよ」
201
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:34:17 ID:41sRHH8w0
(,,゚Д゚)「ところで、しぃさんこそどうしてここに?
いやまぁ俺はいいと思いますけどね。1人遊園地」
(#゚ー゚)「それは気遣いではなく煽りにカテゴライズされる発言ですからね」
(;*- -)「私も仕事です! 今年の夏に新しくお化け屋敷を作るらしいんですが採用予定のキャストさんが足りないそうで……。
詳しく話を聞いて上手くいきそうなら、うちが人を紹介するって感じですね」
(,,゚Д゚)「大丈夫ですよ。ここシングルライダーありますから」
(#゚ー゚)「仕事だっつってんだろぶっ殺すぞ」
(,,゚Д゚)「冗談じゃない殺気を感じる」
(#゚皿゚)「てか1人で来たんじゃないですから! 元永課長も一緒に来てるんですからね!」
(,,゚Д゚)「仕事って名目で2人きりで遊園地か……」
(;*゚ー゚)「ちょっ……邪推されそうな言い方やめてくださいよ!! 名目もなにもホントに仕事だし!!
冗談でもマジやめてください次言ったら目ん玉両方くり抜きますよ!?」
(,,゚Д゚)「ビコーズくんよりずっと怖いなこの人」
(#゚ー゚)「まったく……ありえる訳ないじゃないですか、あんないい年してモナとかいう訳の分からない語尾つけて喋るモナ野郎なんて!!」
(,,゚Д゚)「語尾だけは見逃してあげてください。この世界のルールみたいなものなんで」
202
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:35:41 ID:41sRHH8w0
<ガチャ
( ´∀`)「失礼しますモナ〜…って、あれ、猫山さん? どうしてここに?」
(;*゚ー゚)「モナや……課長! お疲れさまです!」
(,,゚Д゚)「隠しきれない侮蔑を感じる」
(*゚ー゚)「猫山さんもここでバイトしてたらしくて……。
熱中症になりかけてたところを仕方なく保護し、会議室で仕方なく休憩させてあげていたんです。仕方なく」
(,,゚Д゚)「溜息の次は仕方なくの三連撃か……きっつ……」
203
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:37:12 ID:41sRHH8w0
( ´∀`)「なるほどモナ……そういえば猫山さん、先日は本当にありがとうございましたモナ。鍵開けていただいて」
(,,゚Д゚)「いえ。あの日は結局大丈夫だったんですか?」
( ´∀`)「鍵も見つかったし書類仕事もなんとかなったモナ!
でも助けてもらったのに自分は猫山さんの手伝いが出来ず、申し訳なかったモナ……」
(,,゚Д゚)「無問題です。むしろ前回は貴方までいたら四大四天王になってたかもしれませんし」
(*゚ー゚)「毎話一度はギリギリ攻めないと死ぬ病気なの?」
(;´∀`)「し、してん……? なに…? 何の話……?」
(,,゚Д゚)「その顔で最近の現行も未読……? もうキャスティングミスでしょコレ」
(*゚ー゚)「発言の99%ミスってるあんたが言うな」
(;´∀`)「ま、また顔の話されたモナ!?」
(*゚ー゚)「……ていうかあの作品、最近の現行扱いなんですか?」
(,,゚Д゚)「待っている読者がいるなら最近の現行ですよ。たとえ最終更新から4年経ちそうだとしても」
(*゚ー゚)「それ絶対さっきスレ見に行って数えた上での発言だろ」
(,,゚Д゚)「待ってます。いつまでも」
(;*゚ー゚)「ちょっ……遠い目をして虚空を見つめないで! 早く話進めて!」
204
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:38:01 ID:41sRHH8w0
( ´∀`)「……あれ? その着ぐるみ、もしかしてビコーズくん?」
( ∵)
(*゚ー゚)「えっ? 課長、この虚無キャラをご存じなんですか?」
(,,゚Д゚)「この町住んでて知らない人の方が少ないですよ。創作市の不審者情報、毎朝チェックしてないんですか?」
(*゚ー゚)「デイリーで不審者情報に載るマスコットなんて知りたくもないわ」
(*゚ぺ)「課長、本当にこのキャラって有名なんです? 私今まで聞いたことないんですけど……」
( ´∀`)「ちゃんと有名モナよ。闇バイトとして」
(,,゚Д゚)
(*゚ー゚)
( ∵)
(,,゚Д゚)「闇?」
(*゚ー゚)「バイト?」
205
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:38:07 ID:doo2FjAM0
支援
206
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:38:37 ID:41sRHH8w0
(;´∀`)「あ、もちろん普通の闇バイトじゃないモナよ!」
(;*゚ー゚)「闇バイトに普通とかないでしょ! 軒並み全部異常ですよ!」
(,,゚Д゚)「闇バイトってなんです?」
(#゚ー゚)っロ「あぁもう非常識キャラは話進めるのにホント邪魔ね! 自分でググりなさい! ほらスマホ!」
(,,゚Д゚)っロ「俺なに言われても傷付かない訳じゃないですからね」ポチポチ
(*゚ー゚)「それでどういうバイトなんです? 猫山さんは『園内をうろつくだけ』って言ってましたけど」
( ´∀`)「あー職務内容が犯罪行為みたいなヤツじゃなくて……僕も詳しくは知らないんだけど」
( ´∀`)「なんでも、ビコーズくんの着ぐるみを着た人がみんな大怪我したり体調不良を訴えたらしいモナ。
着てるだけで体力を奪われるとか脱げなくなったとか、ホントに死んじゃった人もいるとか……」
((;*゚ー゚))「………」ガクブル
207
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:39:35 ID:41sRHH8w0
(;*゚ー゚)「……そ、そんなの迷信ですよね猫山さん! もう3日も続けられてるそうですし…!
ちょっとキャラクターが非公認でキャストさんから見て見ぬふりされるだけで、普通の着ぐるみバイトでしたよね!」
(,,゚Д゚)「今日は少し焦りましたけど特に変なことはなかったですよ。出来れば続けたいです」
(;*゚ワ゚)「ほ、ほらやっぱり! そんな呪いみたいなバイトあるわけ……!」
(,,゚Д゚)「偉い人が土下座して頼んできましたからね。あそこまで頼まれたら最後までやります」
(*;ー;)「うわあああ絶対アウトだーーー!!!!!」
208
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:40:31 ID:41sRHH8w0
(;*゚ー゚)「な、なな何言われたんですか!! 具体的に!! 詳しく!!」
(,,゚Д゚)「詳しくって言われても……。
ワンワン泣きながら『もう頼める人がいない』とか『ごめんなさい仕方ないんです許して』とか、熱意あるアプローチをされたくらいですよ」
(;*゚ー゚)「時速160キロの真ん中ドストレートで怪しいじゃない……疑わなかったの……?」
( ´∀`)「話には聞いてたけどここまで非常識な人とは思わなかったモナ」
(;*゚ー゚)「と、とにかくもう辞めましょうそんなバイト! どう考えても危険です!」
(;´∀`)「そうモナ! 先方にはこちらから連絡しておくから……!」
(,,゚Д゚)「いや、もう給料貰っちゃってるんで。お金を受け取った以上はプロとして最後まで仕事しないと」
(#゚ー゚)「闇バイトにプロもアマもあるか! なんでそういう職人気質な常識はあるのよ!」
(,,゚Д゚)「しかし闇バイトっていう悪い仕事があるのか……初めて知った」
(;*- -)「……まぁ、猫山さんみたいな世間知らずの人をターゲットにしてますからね。
怪しさを上手いこと隠して近寄ってくるので、今度からは気を付けて……」
(,,゚Д゚)「『日給5万』って聞いた時はなんて良いバイトなんだと思ったのに」
(#゚皿゚)「最初から怪しさフルオープンじゃねぇか!!」
209
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:41:18 ID:41sRHH8w0
<コンコン、ガチャ
( "ゞ)「失礼します。お待たせして申し訳……あれ? 猫山さん?」
(,,゚Д゚)「あ、俺に泣きながらビコーズくんのバイトをお願いしてきたデルタ社長。お疲れさまです」
(*゚ー゚)「なんでちょっと説明口調なんです?」
(,,゚Д゚)「キャラ紹介にレスたくさん使うのだるいんで」
(*゚ー゚)「ただの怠惰じゃないですか……」
( ´∀`)「関ケ原さん! 今日はよろしくお願いしますモナ!」
( "ゞ)「はい……おや、そちらの女性は?」
(*^ー^)「はじめまして、元永の部下の四宮しぃと申します! 本日はよろしくお願いします!」ニコッ
( "ゞ)「あ、ご丁寧にどうも。合同会社USJの代表取締役、関ケ原デルタです。今日はよろしく」
(*゚ー゚)(USJなんてふざけた名前つけたとは思えない人が社長なのね……)
(,,゚Д゚)「遊園地の名前は他の取締役たちがノリで決めたそうですよ」
(*゚ー゚)「ナチュラルに心を読むな」
(,,゚Д゚)「いや読んだのは心っていうか……」
(;*゚ー゚)っ「はい何言うか分かったからもうストップー!!」
210
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:42:11 ID:41sRHH8w0
( ´∀`)「それで、今回は夏に完成予定のお化け屋敷のスタッフ斡旋ということでしたが……」
( "ゞ)「あ、すいませんそれなんですが……本日は別のお願いがありまして」
(,,゚Д゚)「別というと?」
(*゚ー゚)「黙ってなさい部外者」
( "ゞ)「実は今日の夕方から観覧車前の広場でヒーローショーがあるのですが……急遽、アクターに一人欠員が出てしまいまして」
(;*゚ー゚)「きょ、今日のショー……ってことは」
(;"ゞ)「はい。あまりに急すぎるお願いで申し訳ないのですが、体力のある方をお一人紹介していただけないでしょうか……?
もちろん、報酬は破格で出しますし、今後とも永く御宅をご贔屓にさせていただくので!」
( ´∀`)「うーむ……ここで働いている他のキャストさんは駄目なんですかモナ?」
(;"ゞ)「す、少し事情がありまして……実はうち、人員が結構ギリギリなんです。
ショーにまで回せる人手もおらず……必要なのは悪役怪獣の中の人なので、演技力は特に問わないのですが」
211
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:42:45 ID:41sRHH8w0
(*゚ー゚)「こんなに大きな遊園地なのに、人手不足なんですか?」
(,,゚Д゚)「どうしてでしょう。不思議ですね」
(,,゚Д゚)っ( ∵)<フシギダネー!(裏声)
(*゚ー゚)「お人形遊びは他でやってくださいね」
(;"ゞ)「う、うわああぁ!? ビビ、ビコーズくん……!? ど、どど、どうして……!?」ガタッ
(;´∀`)「え? だ、大丈夫ですかモナ……?」
(;"ゞ)「ち、違うんだビコーズくん!! ショーは滞りなく行うし、運営に支障は出さない!! だ、だから…だから……!!」
( ∵)
212
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:43:44 ID:41sRHH8w0
(;*゚ー゚)「関ケ原さん? ど、どうしました……?」
(;"ゞ)「ねね、猫山さん!! ビコーズくんをスタッフエリアに入れるなとあれほど……!!
は、早く出してきてくれ!! はやく!!」
(;*゚ー゚)「よ、よく分かんないですけど、猫山さん今すぐに……!」
(,,゚Д゚)「はい。ちょっと外にビコーズくん置いてきます」
(,,゚Д゚)っ( ∵)<マタネー(裏声)
(;"ゞ)「きゃああぁぁあああ!!!!!」ガタッ
(;*゚ー゚)「なんで更に追い打ちかけるんですか!」
(,,゚Д゚)「しぃさん、40過ぎの成人男性に悲鳴の可愛さ負けてますよ」
(#゚皿゚)「余計なこと言わずにさっさと行けカス!!!」
(,,゚Д゚)「了解」
(∵ )⊂(゚Д゚,,)))テクテク
213
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:44:29 ID:41sRHH8w0
(,,゚Д゚)「ビコーズくん、空いてる部屋に置いてきましたよ」
(;"ゞ)「あ、あぁ……ありがとう。すいません皆さん、お見苦しいところを……」
( ´∀`)「いえいえ……こちらは大丈夫ですモナ。お気になさらず」
(*゚ー゚)「正直あんまり気にしたくもないですけどね……」
( "ゞ)「そ、それで……どうでしょう? ご無理は承知の上で、どうにか今日中にどなたか……」
( ´∀`)「そうですね……今はまだ朝の10時ですから猶予はありますが少々厳しいかと。四宮さんはどうモナ?」
(*゚ー゚)「えっと、少々お待ちください。一応他の職員にもメッセ飛ばしてみます」
(,,゚Д゚)っロ「しぃさんコレ。スマホお返しします」
(*゚ー゚)っロ「え? あ、どうも……」
214
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:45:11 ID:41sRHH8w0
(;*゚ー゚)(さて、一応聞いては見るけど……うわ、皆厳しいって返してきた)
(*- -)(そりゃそうよね。平日の朝っぱらから連絡ついて、体力ある人材なんて引く手数多だし……。
それに、ヒーローショーの出演ってことはアクターでしょ? 条件めちゃくちゃ厳しいじゃない)
(;*゚ー゚)(ショーの練習時間も考えれば1時間以内にここに来れる人じゃないと……。
いや流石に無理! そんなあまりに都合が良すぎる人材すぐに見つかるワケ……!)
(,,゚Д゚)「デルタ社長。俺はそろそろまたビコーズくんになってきますね」
( "ゞ)「あ、あぁ……よろしく頼むよ。何度も言うが遊園地を隅々まで歩いてくれるだけでいいんだ。いいね?」
(,,゚Д゚)「そういえば、この仕事さっき闇バイトって言われたんですけど」
(;"ゞ)「えっ!? ち、違うよ! 断じて違う! 別に何かしらの法律に違反してる訳じゃないし大丈夫……!
と、とにかく君はビコーズくんに遊園地を見せてくれるだけでいいから! 余計なことは考えないように!」
(,,゚Д゚)「尋常じゃないくらい汗出てますけど社長こそ大丈夫ですか?」
(*゚ー゚)「………あ」
215
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:45:36 ID:41sRHH8w0
( ´∀`)「四宮さん? どうかしたモナ?」
(*゚ー゚)「……」
(*゚ー゚)(……体力、あるわよね。てか現に今、着ぐるみの中のバイトしてるし……)
(*゚ー゚)(ショーならどういう動きするかは予め決まってるし……多少非常識な人でも……)
(*゚ー゚)「……関ケ原さん。1つ質問があるのですが」
(;"ゞ)「は、はい? どうかしましたか?」
(*゚ー゚)「……ビコーズくんって、ちょっとくらい放っておいても大丈夫だったり、します?」
( "ゞ)「………え?」
216
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:46:58 ID:41sRHH8w0
1時間後
(*"ゞ)「……素晴らしい! 猫山さん、君は救世主だよ!」
(*´∀`)「最高モナ! これ以上ない演技……まさにプロのアクターモナ!」
(*゚ワ゚)「なんて才能なの! やっぱり私の眼に狂いはなかった……貴方を選んで正解だったわ!」
以`゚益゚以「……はぁ。ありがとうございます」
以`゚益゚以←着ぐるみを着たギコ
(*^ー^)「もう、褒めてるんだからもうちょっと良い反応してくださいよ!お世辞じゃないんですからね!」
以`゚益゚以「……いや、演技っていうか」
⊂===以`゚益゚以/===⊃
| /
( ヽノ
ノ>ノ
レレ
以`゚益゚以「ただ貼り付けにされてるだけなんですけど」
217
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:48:34 ID:41sRHH8w0
(*゚ワ゚)「何言ってるんですか立派ですよ!
ただの演技じゃない鋭利な惨めさが胸を抉ってくる……本物の無職だからこそ出せる哀れさ! 凄いわ!」
以`゚益゚以「しぃさんの言葉の方がずっと鋭利ですよ」
(,,゚Д゚)∩「ふぅ……まぁ本当にコレでお役に立てるならいいですけど」ヌギッ
( "ゞ)「これならショーも問題なさそうだね。あと2時間、間に合ってよかった!」
(*゚ー゚)「おさらいですが、ギコさんの役は主人公の敵組織『カフンショー』の怪物である『イトーイ』です。
でもメインの敵役ではなく、ボス格がやられた後に正義の誇示として、大衆の前で生きたまま焼かれます!」
(,,゚Д゚)「頼むから聞き間違いであって欲しい単語が聞こえた気がする」
( ´∀`)「炎は本物だけど安全な最新発火装置を使うから、安心して断末魔を上げて欲しいモナ!」
(,,゚Д゚)「確認なんですけどこれ本当に子ども向けのショーなんですよね?」
(*゚ー゚)「いつも通りの『爆撃戦隊バクサンジャー』なんだから当然子ども向けですけど」
(,,゚Д゚)「これ通常運転なのか……」
(*゚ー゚)「不安な気持ちは分かりますけど、周りはプロばかりですから大丈夫ですよ!」
(,,゚Д゚)「不安なのはどちらかというとこの国の未来です」
( "ゞ)っ「ちなみに、これが本番で使う最新型発火演出装置だよ」
.,、
(i,)
|_|
(*゚ー゚)「使い回すの早すぎだろ」
(,,゚Д゚)「今年の夏こそ正式な形で見たいですね」
218
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:49:08 ID:41sRHH8w0
( "ゞ)「……おっと、そうそう。一応他のアクターさんも紹介しておくよ。皆! 入ってきてくれー!」
<ガチャ
( ^Д^)「バクブルー役、有島プギャーです! よろしくお願いします!」
( ^Д^)+「体力には自信あるんで、任せてください!」キリッ
(*゚ー゚)「あ、やっぱりドラマとは配役違うんだ……ちぇっ」
(,,゚Д゚)「仕方ないですよ。実際のドラマでもアクションシーンは多分中身違うし」
(#゚ー゚)「そんな訳ない!! ジョルジュさんはちゃんとバクレッドのアクションやってるもん!!!」
(,,゚Д゚)「うわっ過激派だ……vtuberも声の人がホントにゲームやってると思ってそう」
(;´∀`)「いきなりとんでもない方向に喧嘩売るのやめてモナ」
219
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:49:41 ID:41sRHH8w0
( "ゞ)「ありがとう。じゃあ次は……タカラくんお願い」
(,,^Д^)「はい! バクパープル役、萩原タカラです! よろしくお願いします!」
(*゚ー゚)「こいつらの方がずっとキャスティングミスでしょ」
(,,゚Д゚)「ブルーとパープルで若干色合い被ってるのもマイナスポイントですね」
(,,^Д^)+「体力には自信があります!」キリッ
(*゚ー゚)「アピールポイントまで駄々被りじゃねぇか」
(,,゚Д゚)「やばいまばたきしたらどっちか分かんなくなった」
220
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:50:37 ID:41sRHH8w0
(’e’)「続いてバクグリーン役、セント・ジョーンズです。よろしく〜」
(*゚ー゚)「外国人のアクターさんなんているんだ……」
(,,゚Д゚)「流石ユニバーサルを名乗るだけのことはありますね」
(*゚ー゚)「別に日本人以外雇ったからって喧嘩売っていい訳じゃないんですよ」
(=゚ω゚)ノ「バクイエロー役、石田いようだよう。よろしくだよう!」
(#゚皿゚)「なんでどいつもこいつも変な語尾つけて喋るのよ!! いい年して恥ずかしくないの!?」
(,,゚Д゚)「だから仕方ないんですって。世界の仕様なんですって」
(=;ω;)ノ イヨウ…
( ;∀;)モナ…
(,,゚Д゚)「2人も犠牲者が……」
221
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:51:47 ID:41sRHH8w0
( "ゞ)「さて後は……あ、主演の紹介がまだだったね。おーい!」
<ハーイ!
(,,゚Д゚)「流石に次はまともそうな人がいいですね」
(;*- -)「もう何でもいいですよ……どうせ今回だけのゲストだし」
(,,゚Д゚)「売れ始めた新人女優ばりに口悪いな」
(*゚ー゚)「今更別にどんな人が来たって特段驚いたりは……」
(,,゚Д゚)「……ん?」
222
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:52:25 ID:41sRHH8w0
( ゚∀゚)「バクレッド役の長岡ジョルジュです! まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いします!」
( ゚∀゚)+キリッ
(,,゚Д゚)「………」
(,,゚Д゚)「しぃさん、多分ですけどあいつ……」
(*゚Д゚)
(,,゚Д゚)「……しぃさん? 俺に似た顔になってますけど」
(*゚Д゚)「ジョ、ジャ、ジョジョジャジャ、ジャル……!!」
(,,゚Д゚)「日本航空?」
(*゚Д゚)「ジョルジュだーーー!?!?!?!?」
(,,゚Д゚)「うるさっ」
223
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:53:28 ID:41sRHH8w0
(;´∀`)「し、四宮さん!?」
(;*゚ー゚)「あ、あの! あのあのあの!! ほほほ本物の長岡ジョルジュ……さんですか!?」
( ゚∀゚)「え? はい、そうですけど……」
(,,゚Д゚)「………」
(;*゚ー゚)「わ、わわ!! えっと……フ、ファンです!! じゃなくて私、四宮しぃといいます!!
今回はあの、ショーにお手伝いさせていただくハロワの職員で……!!」
( ゚∀゚)っ「四宮……あぁ、あの! いやぁお手伝いいただけて嬉しいです! よろしくお願いしますね!」
(;*゚ワ゚)(わわわわぁ!! 嘘でしょそっちから握手!? か、かか神ファンサ〜!!)
(;*゚ー゚)っ「は、はい! よろしくお願いしま……!!」
(*゚ー゚)っ(,,゚Д゚)ヌルッ ⊂(゚∀゚ )
(,,゚Д゚)っ「はじめまして。助っ人アクターの猫山ギコです。よろしく」
( ゚∀゚)「……うん?」
(#゚皿゚)「ちょっ……!! なに邪魔してくれてんの!? 退きなさいよ絞殺するわよ!!!」
(,,゚Д゚)「怖っ」
(;´∀`)「こんな子じゃなかった…こんな子じゃなかったんだモナ……」
( ゚∀゚)っ「……どうも! 新人俳優の長岡ジョルジュです! よろしく!」ガシッ
(,,゚Д゚)っ「どうも」ガシッ
(*;皿;)「ああぁっ!! ジョルジュの握手があんな非常識無職野郎に……う"ぅ"〜〜!!!」
(;´∀`)「そ、そんなに芸能人好きだったモナ?」
/(;*;ー;)\「バクサンジャー観てめちゃくちゃハマって……まさかドラマと同じ本人が来るなんて!
もっとちゃんとメイクしてくれば良かった〜!!」
( ´∀`)「意外な趣味だ……」
224
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:54:20 ID:41sRHH8w0
2時間後、ショー本番
( ■∀■)っ三○「くらえ必殺! C4!!」ポイ
※( ■∀■)←バクレッド役の( ゚∀゚)
<ドカーン!! キャー!!
<アツイアツイアツイ!! シニタクナイ!!!
<アナタダケデモ… オカァサーン!!
(;‘_L’)「くっ、バクサンジャーめ…まさかここまで強いとはな……」
( ■∀■)「もう諦めろ! 『カフンショー』の幹部、フィレンクト!
世界中にスギを植えまくるなんて、絶対に許さないぞ!」
(#‘_L’)「うるさい! 母なる地球に緑を増やすという我らの高尚なる悲願を、何故お前たちは理解せんのだ! 愚かな人間どもめ!」
( ■∀■)「スギが増えたら更に花粉症という不治の病で苦しむ人たちが増えてしまう! そんなことは俺たちが絶対にさせない!」
( ■∀■)「お前たちもスギも一匹残らず焼き尽くした後、更地にした土地の所有権をどさくさに紛れて取得し商業施設や駐車場を作って罪のない人々を救ってみせる!
そんな俺たちのささやかな願いに、お前たちの薄汚い野望が勝てるはずないんだ!」
225
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:54:54 ID:41sRHH8w0
(*゚ワ゚)「あぁ〜!! 生バクレッド!! やばいやばい超カッコイイ〜!!!」コソッ
(,,゚Д゚)「これ本当に子ども向けなんですか?」コソッ
(*゚ー゚)「何言ってるんですか、客席見てくださいよ!」(小声)
l从・∀・ノ!リ人「バクレッド〜! かっこいいのじゃ〜!!」
*(‘‘)*「いけー! 頑張れ〜!」
⌒*リ´・-・リ「負けないで! バクサンジャー!」
(*゚ー゚)「ほら子どもたちからの歓声凄いじゃないですか、大人気でしょ?」
(,,゚Д゚)「まぁ確かにそうですね」
l从・∀・#ノ!リ人「そいつも焼くのじゃ!! 人が焼けるところを見せるのじゃ!!」
*(#‘‘)*「早く焼け! 爆発させろ! 燃やせ!!」
⌒*リ#´・-・リ「焼けえっ!! 焼けっ!! 焼けーっ!! 焼けーっ!!」
(*゚ワ゚)「あっドラマのモブ大衆が毎話やる焼けコールだ! あの子たち分かってるなぁ〜!」
(,,゚Д゚)「この国は平和だって聞いてたんだけどな」
226
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:55:47 ID:41sRHH8w0
( ■Д■)「レッド、B地区はさっき焼き払ってきたぞ!」
(■e■)「こっちも今終わったよ〜」
(,,■Д■)「逃げようとしていた構成員たちはダイナマイトで片付けたぜ!」
(=■ω■)ノ「ここさえ更地にすれば任務完了だよう!」
(;‘_L’)「そ、そんな……! 私の大切な部下たちが……!」
(*゚ー゚)「あ、そろそろフィレンクトさん爆発で焼け死にますね。猫山さん…いやイトーイさん!
出番です! 見ごたえのある最期をお願いします!」
(,,゚Д゚)「俺を赤ピクミンかなにかと勘違いしてませんか?」
<ドカーン!!
(*^ー^)ノシ「おっ、言ってるそばから飛びましたね〜! じゃあ猫山さん! 逝ってらっしゃい!」
(,,゚Д゚)「字が違うと思うんですけど」
227
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:56:17 ID:41sRHH8w0
っ( _L )っプスプス
( ■∀■)「……応援してくれた皆、ありがとう! 君たちのおかげでまた悪を一つ成敗できたよ!」
( ■∀■)「だけど悪というものは雑草のようにしぶとい。
真の平和のためには、明るい光でこの世を照らす必要があるんだ!」
( ■∀■)っ「そのために……最後に皆の力を借りて、正義を執行しようと思う!」ガラガラ
⊂===以`゚益゚以/===⊃
| /
( ヽノ
ノ>ノ
レレ
以`゚益゚以「あっホントにやるんだ」
228
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:57:09 ID:41sRHH8w0
( ■∀■)「最後にこの怪人を正義の炎で焼き尽くす! でも、そのための『エンジョーポイント』が足りないんだ……!」
以`゚益゚以「よくそのネーミングで朝の放送枠通ったな」
( ■∀■)「良い子のみんなー! 俺たちに、君たちの善なる心を分けてくれー!」
从・∀・#ノ!リ人「バクレッドー!! 妹者の力を使ってくれー!!」
*(#‘‘)*「がんばえー!! 焦がせー!!」
⌒*リ#´・-・リ「灰にしちまえぇー!!!」
以`゚益゚以「この国って義務教育あるんじゃなかったっけ?」
229
:
名無しさん
:2025/04/25(金) 22:58:04 ID:41sRHH8w0
( ■∀■)「よし……エンジョーポイントが貯まった! バクサンジャー、必殺技だ!」
( ■∀■)「『ニトログリセリン』!」
( ■Д■)「『アセトアルデヒド』!」
(■e■)「『硫化水素』〜」
(,,■Д■)「『硝酸アンモニウム』!」
(=■ω■)ノ「『ガソリン』!」
以`゚益゚以「見事にほぼ引火性だ」
( ■∀■)「バクサンジャー合体奥義!!『大炎上』!!」カッ!!!
以;`゚益゚以「ぎゃあああぁぁあああぁあ!?!?!?!?」
.,、
(i,)
|_|
↑燃やされているように見える見事なAA
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