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リゾナントブルーのMVからストーリーを想像するスレ 第160話

1名無し募集中。。。:2019/04/17(水) 19:50:35
「時間かかる!せめて読んでいる間に攻めてこい!」
そこで何かに気付いたブルー
「た、確かに・・・気づかんかったわ。。。せやな、プランB!」
「な、なんやと」
「本で殴る!」
「物理!!」


第159話 『colorful戦隊 リゾナントガールズ’18』


前回のお話はこちら
リゾナントブルーのMVからストーリーを想像するスレ 第159話
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1508151962/



【用語】@wiki
http://www39.atwiki.jp/resonant/

【過去】第1話〜第20話のログまとめ
http://resonant.web.fc2.com/

【保管1】まとめサイト(仮)※第1話〜第24話の小説は収録完了
http://www45.atwiki.jp/papayaga0226/

【保管2】まとめサイト Ver.2 第25話〜第43話
http://resonanter.blog47.fc2.com/ ※IEで閲覧できない場合は火狐かChromeの導入を推奨
http://www61.atwiki.jp/i914/ IEの方はこちら

【保管3】暫定保管庫(まとめサイト3) 第44話〜第104話
http://www35.atwiki.jp/marcher/

【保管4】まとめサイト Ver.4 過去ログ保管・編集中 第105話以降
http://resonant4.cloud-line.com

【スレのテンプレ・感想・作品のあとがき 他】したらば掲示板
http://jbbs.shitaraba.net/music/22534/

238名無し募集中。。。:2020/06/16(火) 06:53:36
冗談かと思ったらマジだったw時間みて読んでみよう

239名無し募集中。。。:2020/06/26(金) 13:24:12
□ セットドキュメントホマレ -岡村ほまれ- □

「何だよ…どこのケーサツかと思ったらただのガキンチョかよ」
「おうお嬢ちゃん、痛い目に遭いたくなきゃ早く家に帰んな」

「お仕事」中、背後から声を掛けられ何事かと思いきや。
声の主が年端もいかぬ少女だったことに安堵と侮りの入り混じった表情を浮かべる二人の男。
一人は、中肉中背のパンチパーマ。もう一人は、小太りのスキンヘッド。
今時観光地でも見かけない派手な柄シャツは、一目見て声をかけてはいけない属性の人間であることを教えてくれる。

が、少女は声をかけた。
別に男たちの足元で情けなく鼻血を出している中年に同情したからではない。
通りすがりの中年に因縁をつけ小金を巻き上げるのが男たちの仕事ならば。

「それじゃ…あなたたちをぶっ飛ばしますね」

少女の可憐な声に似合わない、物騒な台詞。
男たちは顔を見合わせ、腹を抱えて笑い始めた。

「小学校かなんかで流行ってる遊びか?あのなあ、そういうのは相手を」

少女への威嚇なのか、一歩詰め寄ったパンチパーマの男。
しかし言い終わらぬうちに、パンチが白目を剥いて倒れる。
もう一人の小太りには何が起こったかがわからない。突然、少女が消えたように見えた以外は。

240名無し募集中。。。:2020/06/26(金) 13:24:44
「え、な、な、はぁっ!?」

小太りは焦りの中、必死に自分の記憶を辿る。
少女は消えたのではない。ふわっと一瞬、浮かび上がり。それから、弧を描くように翔んで。
回り込むようにしてパンチパーマの頭に空中から強烈な蹴り。そして、俺の後ろ側に。え? 後ろ!?

反射的に、背後を振り返る。
するとそこには、腰を低く落として攻撃の体制に入っている少女の姿があった。

「おじさん全然鍛えてないですね。弱点の『お肉』がくすんで見えますよ?」
「てってめっ!!」

最早外見が少女であることなどどうでもいい。
本能が、目の前の少女に警鐘を鳴らしていた。小太りではあるが、明らかに少女よりは大柄であり質量差もある。
それを生かして、一気に押しつぶすつもりで襲い掛かった。

が。
それよりも先に、少女の放った拳が男の柔らかな腹肉を直撃する。
見た目の勢いよりも、はるかに重く力強い衝撃。
小太りのチンピラは情けない呻き声をあげて、車に轢かれた蛙のように地面に突っ伏した。

「なんだかなー。やっぱ刃物とか拳銃とか持ってないとつまんないや」

そう一人ごちて、少女は再びふわりと宙に浮く。
カツアゲがチンピラの「仕事」ならば、それを掃除するためのパトロールが、彼女の「仕事」。
「仕事」が終われば、あとは帰るだけ。目の前で繰り広げられた光景にあっけに取られている中年をよそに。
打ち上がる流星のように、急加速を加えながら空の彼方へと飛び去って行った。

241名無し募集中。。。:2020/06/26(金) 13:26:38
岡村ほまれ:【飛翔能力(;flying ability)】
飛行能力と一口に言ってもその原理によって形態は様々だが、彼女の能力は空気の気流を操ることにより自らを宙に
浮かせ、さらには推進力を加えることで空を飛ぶことができる。
飛行継続時間は約1時間ほど。当然のことながら、加速や戦闘などの負荷が掛かれば時間はより短くなってしまう。
【重力操作(;gravity control)】や:【空間跳躍(ショートテレポート;short teleportation)】 とは違いあくまでも大
気の環境を利用するため、天候の変化や何らかの手段(野中美希の能力である空気調律等)で大気の状態を制限され
ると使用できなくなる弱点がある。

岡村ほまれ:【透視(クレアボヤンス;clairvoyance)】
いわゆる「千里眼」。リゾナンターの先輩である工藤遥も所有していた能力ではあるが、彼女の場合はより攻撃に特化
した傾向を持っている。具体的には相手の肉体をスキャナイズした上で、一番の弱点である部分を「見抜く」。それに
加えて上記の飛翔能力による急襲・威力倍加により華奢な体からは考えられないような威力の攻撃を繰り出すことが可
能。ただし、本人はまだまだ未熟の為、二つの能力をバランスよく駆使して攻撃に繋げることは得意ではない。それで
も能力者ではない一般人からすれば十分驚異的ではある。
ちなみに、本人曰く鍛えている「お肉」は「輝いてみえる」「かわいい」とのこと。

242名無し募集中。。。:2020/06/26(金) 13:27:32
>>239-241
懐かしの■■さんを真似てみた件
パチモン臭くて許してにゃん

243名無し募集中。。。:2020/06/26(金) 14:58:58
乙です
お肉w

244名無し募集中。。。:2020/06/26(金) 17:12:40
なんかきてるー

245名無し募集中。。。:2020/06/26(金) 21:39:57
な、なかなかやるじゃん・・・! 15期全員書いてもいいんだからねッ!!(ツンデレ

246名無し募集中。。。:2020/06/27(土) 00:12:29
ぽんちぃも続いてるしここも楽しいし何よりです

247名無し募集中。。。:2020/06/27(土) 14:43:40
□ セットドキュメントリオ -北川莉央- □

ここは都内のあるマンションの一室。
リビングには、ホスト崩れのような風体の若者が3人。
それぞれ赤・金・茶と派手に染めた頭と、ゲームの世界から抜け出たような風貌。
だが如何せん、ゲームのイケメンを数発殴ったような顔に仕上がってはいるが。

「くかぁっ!マジちょろいわ!ジジイ騙すだけで数百万よ!!」

度のきついチューハイを煽りながら、赤髪のリーダー格の男がふんぞり返ると、

「だよなあ、店で馬鹿な女の相手するよりよっぽど割がいいや」
「俺達さ、こっちのほうの才能があるんじゃね?」

と他の二人も追随する。
彼らは即席の振り込め詐欺の集団。本業の稼ぎが芳しくなく、先の赤髪の思いつきでやってみたところ
いきなり大仕事をゲット。振り込まれた大金を引き出し、豪遊に洒落こもうとしていた。

「でもよ、ケイサツとか大丈夫かね」
「へーきへーき、だってあのジジイガチでボケ入ってるっぽかったじゃん」
「それもそうか!」
「電話口でさ、ケッサクだったぜ!息子の名前かねあれは、タカシぃ、タカシぃ、ってな」

3人組の金髪がしゃがれ声を出して被害者である老人の声マネで、他の二人も同じように喚きだす。
手にはいつの間にか、チューハイでは満足できなくなったのか怪しい葉を燻したパイプ。まさに堕落の極み。

248名無し募集中。。。:2020/06/27(土) 14:44:18
ぴんぽーん

ドアのインターホンが鳴る。

「寿司の出前が来たか。これで払って来いよ。なあに、釣りはいらねえよ」
「釣りも何も俺たちの金じゃん!」
「てかジジイの金な!ギャハハハハハ!!」

愚にもつかない戯れをしながら、3人組の茶髪の男がのろのろと玄関口に向かう。が。

「な、何だお前…ちょ、勝手に入ってくんなや!!」

尋常ではない慌てた声に、残りの二人が立ち上がる。
まさか、もう警察が嗅ぎつけたのか。
そんな恐怖に襲われたのもつかの間。

「あなたたち、振り込め詐欺の人達ですね。あんな善良そうなおじいさんを騙して…許さない」

現れたのは、切れ長の目で男たちを睨みつける、どう見ても高校生か中学生くらいにしか見えない少女。

「何だぁ?」
「お前寿司じゃなくてデリヘルでも頼んだんか!」
「馬鹿言え、こんな中坊のクソガキ抱いたら俺らパクられんじゃん!!」
「てか元から俺ら犯罪者だけどな!!」

そしてまた馬鹿笑い。
3人は知らない。少女の逆鱗に触れてしまったことを。
少女の脳裏には既に手加減と言う言葉は消えていた。

249名無し募集中。。。:2020/06/27(土) 14:45:00
「…こう見えても私、大人なんで」

その後に続く「あの二人より」、という言葉の代わりに出したのは。
大気中から少しずつ、集められてゆく水。
水はやがてサッカーボール大の、水球状の形をとった。
ふわふわと宙に浮くさまは、まるで水晶玉のよう。

その球にそっと手を差し入れたかと思うと、少女は少量を掌に掬い取り口にする。

「これは…銀の板? それとも鉄の…」
「なーにごちゃごちゃ言ってんだ!」

水を味わい思案する少女は、いつの間にか男たちに取り囲まれていた。

「俺たちのやったことを何で知ってんだよ、このまま帰すわけにはいかねえ」
「いくらクソガキとは言え不法侵入なんて舐めたマネしやがって」
「俺たちにその趣味はねえけど…伝手を辿りゃいくらでも変態親父は見つかる。そこでもうひと稼ぎか」

リーダー格の赤髪が、徐にポケットからナイフを取り出す。

「そんなもの、脅しにもなりませんよ」
「とか何とか言って、しょんべんちびりそうなんじゃねーの!!」

他の二人に力を誇示するように。
そして目の前の少女に恐怖を与えるように。
大振りで振りかぶった男の腕が、不自然な動きで止まる。

「ひいっ!!」

男を襲った突然の出来事。
後ろの二人ははっきりと見ていた。
少女の出した「水球」から、触手のようなものが伸びていた。
それが男の腕を巻き取り、拘束している。

250名無し募集中。。。:2020/06/27(土) 14:46:08
「なんだこの水!離せ、離せよっ!!」

赤髪の抵抗も空しく、絡め取られた腕はびくとも動かない。
金髪と茶髪の酔いも、とうの昔に醒めていた。

「おいお前ら何やってんだ、早くこの水を引っぺがせ!!」
「お、おう」

怒声で我に帰り、慌てて男のもとに駆け寄る二人だが。

「な、なんだぁ!!」

水球の触手は矢継ぎ早に他の二人も拘束してゆく。目にも止まらぬ速さで腕と足、体に巻き付き、自由を奪ってしまう。
援軍も頼りにならず、一人で身をじたばたさせていた赤髪の男も同じようにして、捕まってしまった。

「くそ!このガキ!!早くこの水を何とかしろや!」
「何で水なのにこんなガッチガチなんだよぉ」
「てめえ、後で覚えてろよ!!!」

体は動かないのに、雄たけびだけは一人前。
眉をひそめ耳を塞ぐ仕草を見せる少女、その気持ちに答えるように「水球」は新たな動きを見せる。

枝分かれした触手が、喚きたてる男たちの口を塞ぐ。

「一応申し訳程度に鼻呼吸は確保されてますけど、暴れると…『溺れ』ますよ?」

言いながら、スマートフォンに耳を当てる少女。
もちろん通話先の相手は、男たちに都合の悪い存在。
管轄の警察の名前が出ることでようやく諦めがついたのか、がっくりと項垂れてしまった。

251名無し募集中。。。:2020/06/27(土) 14:46:53
能力者からすれば、どんなに屈強な男相手でも赤子の手を捻るようなもの。
増してや、生白いホスト崩れなど到底相手になるはずがない。
しかしながら。

「うー、これじゃ『お肉さんパワー』と『パンダさんパワー』に負けちゃう」

少女は結果に納得が行っていないようだった。
またしても「聞き水」が外れてしまった。少女の予測では高速の弾丸のように水粒を打ち出し攻撃する系の
「水球」だと思っていたのに。
実際は触手で相手の自由を奪う拘束系の「水球」であった。ほとんど戦闘力がないに等しい一般人相手なら
まだしも、予測の狂いが時として致命的になるケースもこれからはあるはずだ。

がんばろう。そして、加賀さんに褒められるんだ。

憧れの先輩に、頭を撫でられる自分を想像してみる。
おそらく当人はそんなことはしてはくれないだろうが、妄想だけで十分価値があるように少女には思えた。

北川莉央:【水球使役(;summon sphere)】
大気中の水分を凝縮、または近くの水源から手ごろな大きさの水球を作り出す。ただ、鞘師里保が使うような【水限定
念動力(アクアキネシス;aqua kinesis)】とは違い、水球を作り出した後の操作は彼女にはできない。あくまでも、使
役者とは別のアルゴリズムで標的に攻撃を繰り出す。能力が操作ではなく使役に分類されるのはそのため。
身体能力自体はあまり高くない彼女と、当能力の相性は良いと言っていい。ただし、使役者自体に高い戦闘力があれば
より戦術に幅が出るのは言うまでもない。
水源によって「遠距離攻撃」「拘束攻撃」等攻撃方法に違いが出てくるが、使役者曰くその水を味わうことで水の声を
「聞き」判別することが可能。ただし、その道は今のところ果てしなく険しいようだ。

252名無し募集中。。。:2020/06/27(土) 14:49:04
>>247-251
クオリティ低くて、ごっ、ごめん(おぜこ風に)

253名無し募集中。。。:2020/06/28(日) 00:06:38
続編キター!! ■■さんより格段にほのぼのしてしまうのは15期の個性かしら?w

254名無し募集中。。。:2020/06/28(日) 07:34:11
りおちゃんもきき水がんばれw

255名無し募集中。。。:2020/06/28(日) 10:26:58
最後にパンダちゃんを残すとは……やるなw

256名無し募集中。。。:2020/07/02(木) 14:20:54
□ セットドキュメントメイ -山﨑愛生- ■

「パンダさんのかわいいところですか?」

「わたしはやっぱりあの、かたちがかわいいんだと思います。丸っこいところとか、毛がもこもことして
柔らかそうなところとか」

「あと、ころんころんしてるところとか、飼育員さんにくっついてるところを見たりするのが好きです」

「知ってますか? パンダさんには、6本目の指があって」

「それで竹を掴んで食べるんですよ。かわいいですね、ふふ」

「パンダさんについて聞きたいことがあれば、なんでも聞いてくださいね。わたしはパンダせんせいなので」

「え? パンダさん、好きじゃないんですか」

「じゃあそのお面はなんのために被ってるんですか?」

257名無し募集中。。。:2020/07/02(木) 14:21:34
異様な光景だった。
ここは、街中にある、どこにでもあるような銀行。
パンダ柄のブラウスを着た、華奢な少女。髪型の二つのお団子もどことなくパンダに似せている。
その少女の足元に尻もちをついた状態で、忌々しそうににらみ上げている、男。
少女が言うようにパンダのマスクをしているので表情は見えないが、そこには困惑と焦り、そして何よりも。

「パンダさんが好きじゃないのに、そんな恰好をして。もしかして、パンダさんを馬鹿にしてるんですか?」

恐怖。
男には現状を把握できるような冷静さは残されていなかった。
綿密な計画を立てた上での、銀行強盗。のはずだった。
しかし、行員に金をかき集めさせ、持参したバッグに詰め込み逃げようとした矢先。

目の前の少女が笑顔で立ちふさがっていたのだ。
大の大人が、男の手にした猟銃恐ろしさに服従していたにも関わらずだ。
最初、少し頭がおかしい部類の子供と思い、簡素な言葉で逃走経路からどかそうとした。
しかし、少女は目を細め、満面の笑みを浮かべているだけ。

煩わしくなって、軽く手で押した。
はずが押されたのは自分自身。なぜか自分がよろけていることに腹を立てた男は。
渾身の力で少女を前蹴りで蹴倒そうとした。

258名無し募集中。。。:2020/07/02(木) 14:22:04
ところがこれも、蹴倒されたのは自分。
少女は微動だにしていない。
狐に摘ままれたような、とはこのこと。
やがて男は、凡そ少女相手に相応しくないような攻撃を仕掛ける。

平手打ち。
拳での殴打。
フルスイングでの、猟銃の銃底を使った打撃。

それらすべてが、自分に跳ね返ってくる。
特に最後の攻撃は、目から星が出そうなほどの衝撃を男の脛に与えてくれた。

「ぐっ、てめえ…ぶっ殺す!!!!」

激昂した男はついに、銃口を少女に向ける。
それは、目の前の相手の命を確実に奪うことを意味していた。

「パンダさんのマスクを被ってそんなことを…」
「うるせえ!パンダがなんだってんだ!今すぐパンダみてえな真っ黒な模様をてめえの眉間に」
「パンダさーん…」

男の言葉を遮ったのは、少々間延びしたような、掛け声。
差し出された右手はどうしたことか、周囲の光を吸い尽くしたかのように黒々と輝いていた。
とともに、男の持っていた猟銃の銃口から弾丸が発射される。いや、そうではない。男は撃鉄すら起こしてはいない。
にも拘らず、弾丸は銃口を飛び出した。火薬が反応することもなく、銃弾はゆっくりと飛ぶ甲虫のように、少女の黒い
手に吸い込まれてゆく。

259名無し募集中。。。:2020/07/02(木) 14:22:42
「パワー!!!!!」

そして、少女が黒い腕を引っ込めたと同時に差し出された左の腕。
まるで周囲の光をすべて跳ね返したかのように白く輝くその手から。
奪い去られた銃弾が射出されてゆく。先ほどのスピードとは比べるまでもなく。本物の銃さながらに。

銃弾の一撃が、男の腹に命中する。
夢でも見ているのか、馬鹿にされているのか。
あまりにも理不尽な結末に男はありったけの憎悪と恐怖の視線を少女に浴びせつつ。
呻きと鮮血を撒き散らし、倒れた。

「生まれ変わったら、今度はパンダさん好きになってくださいね。って、『ここじゃ』殺しは駄目なんだったっけ」

特に慌てる風でもなく、仕方がないと言った感じにスマートフォンから119番に連絡する。
不殺の誓いとは厄介なものだ、そんなことを思いながら。

260名無し募集中。。。:2020/07/02(木) 14:23:26
山﨑愛生:【吸収と反射(;absorption and reflection)】
さながら光の吸収と反射のように物体に作用する能力。任意の物体を吸い寄せ、反射することが可能。
吸収及び反射はある程度のスピードをコントロールすることができる。
右手が吸収、左手が反射を担当し、能力を行使する時はそれぞれの腕が黒と白に変色する。
今のところは自らの手のひらに収まるような質量の物体しか扱えない。
吸収と反射は1セットなので、吸収したものは必ず反射される。しかし本人の意思である程度はタイミングがコントロ
ールできるようだ。
また、吸収できない物体はその物体にかかる「力」だけを吸収し反射することができる。
簡単に言えば、彼女に殴りかかった相手はその等倍の力で殴られる。自分で自分を殴るようなものなので、すごく屈辱的。
ただ、吸収できる力にももちろん限界はあるようだ。
この作用がどういった原理で行われているかはまったくの不明。使役者本人ですら理解していないらしい。

261名無し募集中。。。:2020/07/02(木) 14:25:14
>>256-260
何か色々ごめんちゃいまりあ(ぺこりんこ
新規能力の設定は難しいですねw

262名無し募集中。。。:2020/07/02(木) 23:56:37
なんでめいちゃんだけ黒めの能力なんだw

263名無し募集中。。。:2020/07/03(金) 02:32:41
絵師さんもそういう感じのが好きって人見たなw

264名無し募集中。。。:2020/07/03(金) 21:25:40
けっこうチートかつダークやないけw でも「パンダさん」いままでも意外とダークになりがちよなw

265名無し募集中。。。:2020/07/06(月) 14:54:15
せっかく出てきた15期さんの設定を流用しつつ、新たな敵と戦わせてみた


「We need a name」


日々喫茶「リゾナント」周辺の町内巡回に勤しむ、リゾナンターのルーキー3人。
一人前になるまではまだ能力者の絡むような事案を任せてもらえないのが現実だ。
経験不足、能力の制御の甘さ…要因は様々ではあるが、先輩たちとのスパーリングや稽古で少しずつ実力を
上げてゆくしかない。

そんなある日のこと。
たまたま巡回ルートが交差することで合流した新人たち。
薄暗い倉庫街、誰もいないはずのその場所に。どこからか聞こえてくる、美しい鍵盤の調べ。

「きれいな音…」
「でもこんな場所で誰が?」

何が出てもおかしくない怪しい雰囲気の中、彼女たちと同じく三つの影が立ち塞がった。
敵襲。偶然か、はたまた諮られたものなのか。

「お前たち、リゾナンターだな」

決して大きくはないけれど良く通る、低い声。
一目見て、ただ物ではないことがわかる。
そして、異能を扱う人間だからこそわかること。
すなわち、相手もまた「能力者」であるということだ。

266名無し募集中。。。:2020/07/06(月) 14:54:52
「あんたたち、どこのもの? ダークネス?」
「名前? 名前なんてない。こちらが欲しいくらいよ」

甲高い声が、莉央の推測を否定するかのような言い回しをする。

「あくまでも私たちは、私たちだ」
「それでは、相手をしてもらう」
「行くよ」

突然の宣言。三つの影は散り、矢継ぎ早に先制攻撃を仕掛ける。
それぞれの攻撃によりリゾナンター達は分断された。
北川莉央は光放つ一撃に。岡村ほまれは高速で繰り出される拳捌きに。山﨑愛生は目に見えない何かの衝撃によって。

267名無し募集中。。。:2020/07/06(月) 14:55:34
1.

まさに光撃、と呼べる蹴りに、莉央の体は成すすべもなく吹き飛ばされ。
古い倉庫の壁を突き破り強引に庫内に叩き込まれた。

「痛った! なに!?」

咄嗟に張った水の防御幕によりダメージを最小限に抑えることに成功したものの、現実の脅威は去っていなかった。
地に尻を着く莉央を、蹴りの主が上から睨みつける。

「わたしの相手は、お前か」

前下がりのショートヘアの髪から覗かせる、幼い顔
外見に似合わず、落ち着いた、それでいて少年のような声。
どことなく莉央の憧れの先輩である加賀楓に似た雰囲気を漂わせているが、彼女よりも随分小柄でかつ可愛らしく見えた。

「本当は体術に優れてそうなあの長身の子供と戦いたかったが、まあ仕方ない」
「だ、誰が仕方ないよ! そんなちんちくりんのくせしてさ!!」

明らかに自分に対して妥協感を出す相手に対し、莉央は思わず怒りを露にする。
しかし見てくれのことを腐す言葉は得てして相手の感情に障るもの。童顔の女性は、

「人を見た目で判断するな、後悔するぞ」

と大声で叫んだつもりらしいが、興奮と塩辛い声のせいで何を言っているのかわからない。

268名無し募集中。。。:2020/07/06(月) 14:56:18
「は? 言いたいことがあるならはっきり言いなよ! 声が小さすぎて聞こえない!!」
「貴様、一度ならずとも二度までも…許さん」

吐き出した勢いのある台詞と頼りない声量、しかしながら裏腹の鋭い動き。
本能的に危険を察知した莉央は大きく後ずさり、間合いを作りながら水球を召還した。
女性はそれを一瞥するや、矢の勢いで一直線に走り出す。

「あんた、打撃が得意みたいだけど。りおりおには一歩も近づかせないんだから!」

莉央が喚び出したのは、遠距離攻撃属性の水。
つまり迂闊に近づけは水の弾丸で相手を迎撃する。
現実に、高速で射出された水は固いはずの倉庫の床を次々に抉り打ち抜いてゆく。
にも拘らず、相手は臆さずに華麗なステップで射撃を躱しながら一気に詰め寄ってきた。

「そんな、当たらない!!」
「たとえ高性能のマシンガンでも、懐に入られたら終わりだよ」
「くそっ!」

何とか敵の接近を防ごうとする莉央、けれども水弾は空しく残像を掠めるだけ。
その動きはまるでバレエを踊るかのように滑らかに、けれども力強く。
最後のステップからの、回転を加えつつの回し蹴り。光り輝く鎌の一撃は確実に莉央の首を狙い澄ましていた。

269名無し募集中。。。:2020/07/06(月) 14:56:55
バキィッ…

脚に伝わる、生木をへし折るような鈍い音。
獲ったか、だが確認するまでもなく女性は舌打ちをする。
莉央は床に散らばっていた壁材を盾にして、何とか鋭い蹴りを防いでいた。

「…少し、温かったかな」
「わ、私だって加賀さんとの特訓で鍛えてるんだからっ!!」

一瞬の隙をついて、莉央は再び距離を取る。
もう二度と懐には入れてやらないんだから。
決意表明とばかりに、莉央は相手を鋭く睨みつけるのだった。

270名無し募集中。。。:2020/07/06(月) 14:57:29
あと2回続けます

271名無し募集中。。。:2020/07/06(月) 15:14:55
おぉーうぃにだだ

272名無し募集中。。。:2020/07/06(月) 20:25:43
ご新規の作者さんか
ビヨメン起用とは冒険に出たな

273名無し募集中。。。:2020/07/07(火) 10:15:27
「声の小さいビヨーンズメンバー」で検索したw 平井さんか なるほど

274名無し募集中。。。:2020/07/07(火) 10:16:29
そういう入り方もあるのかw

275名無し募集中。。。:2020/07/07(火) 13:31:41
俺は名もなきホゼナンター
敵のアジトに潜入し命からがら情報を手に入れたがどうやらここまでのようだ…
小柄だが男前な能力者が全力で叫ぶ動画…リゾナンターたちの役に立てばいいが…

これを、ど、どうか彼女たちのもとへ…
意識が霞ん…でき…た、た、の…む、ぐふっ

https://www.youtube.com/watch?v=ZmJFqExttZU

276名無し募集中。。。:2020/07/07(火) 13:38:21
15期作品きてるなんて!!能力もキャラも自分が想像してたより良い

そしてまさかのonly youオーディション組の3人w続き楽しみ

277名無し募集中。。。:2020/07/07(火) 22:07:27
2.

その頃、敵の襲撃によって大きく飛ばされた岡村ほまれは。
インパクトの瞬間に「飛翔」能力を使うことで打撃の衝撃を逃がしていた。

「それにしても、結構なとこまで飛んちゃったな。みんなとはぐれちゃった」

周囲の状況を確認しつつ、着地するほまれ。
ここはどうやら周囲の倉庫で使用する重機等の置き場のようだ。
敵は追ってきていないのか。少しずつ歩を進めながら注意深く辺りを探るほまれの目に、暗がりに生える白い生地が飛び込む。

長い髪を巻きポニーにまとめた、白衣を着た女。
どうやら地面にしゃがみ込み、何かを調べているようだが。
そこは先ほどほまれが着地した場所であった。

「それまでの足跡がないのに、ここで急に大きな足跡が。この痕跡は…ひょっとして」
「?」
「あなた、飛翔能力の使い手でしょ」
「えっ!!」

自らの能力を言い当てられたほまれ、動揺している隙に女は少しずつ、近づいてくる。

278名無し募集中。。。:2020/07/07(火) 22:08:06
「それに着地したと思われる痕跡に無駄な力が入ってない。これは、体幹が鍛えられている何よりの証拠」
「そこまで…どうして」

確かにほまれは、飛翔能力を駆使した肉弾戦を得意としている。
しかし、一戦すら交えていないのにここまで分析できるものなのか。

「私も、格闘には自信があるの」

ほまれは、何となく今日の昼に見た推理サスペンスのドラマを思い出していた。
警視庁の科学捜査研究所に勤める女性主人公が、その分析力を駆使して難事件を解決するという内容。
ほまれは途中に出てきたパンダの飼育員が怪しいと主張したが、パンダさん好きに悪い人はいないと言い切る愛生と言い争い
の喧嘩になってしまい、莉央に窘められるまで仲直りできなかった結果、犯人が結局誰だかわからなくなってしまったが。

あのドラマに格闘シーンはなかったが。
この目の前の白衣の女は、かなり強い。

「じゃあ早速、はじめましょうか!!」

一瞬だった。
恐るべき速さでほまれとの間合いを一気に詰めた女。
そこから繰り出される、無数の手刀。先ほどほまれが不意打ちでぶっ飛ばされた攻撃だった。
だが、今度は違う。女が見抜いていたように、ほまれにも多少の腕の覚えはあるからだ。

279名無し募集中。。。:2020/07/07(火) 22:08:47
鞭のようにしなやかに繰り出される手刀を、一撃一撃、手の甲で防御する。
そして、攻撃の手が緩んだのを見計らって、反撃のハイキック。
長身ながら華奢な体からは想像もつかない、鋭い蹴り。
ところが、女は驚異的な反射神経と体の柔らかさで紙一重、躱してしまう。

そのまま一旦後退し、女は感心したように、

「やるね。さすがはリゾナンター期待のルーキーの一人」

と褒めたたえる。

「けど。私の『花葬拳』の真骨頂は…これから」

再び女が攻勢に移った。
先ほどと同じように一直線にほまれに向かって走り出す。
ほまれもただでその「花葬拳」とやらを食らうわけにいかない。バックステップとともに「飛翔」能力で空に飛び立つ。
制空権を制することで、圧倒的な優位を得るためだ。

「甘い!!」

驚いたことに。
女は、空に舞い高度を上げようとするほまれに対し。
周囲にあった重機を駆け上り、跳躍し、ほまれのすぐ横に飛びついた。

「空は、飛ばせないよ!」
「そんな!!」

ありえないほどの跳躍力。
渾身の一撃を叩きこまれたほまれはバランスを崩し落下してしまう。
何とか着地し墜落は免れたものの。

280名無し募集中。。。:2020/07/07(火) 22:09:21
「まだまだっ!」

墜とした獲物を狩るべく、白衣の女が襲い掛かる。
再び繰り出される手刀。いや、先ほどよりも数段速い。鞭のようにくねらせ、うねらせた手が矢継ぎ早に打ち込まれてゆく。
まるで相手に何本も手が生えているかのような、怒涛の連撃。ほまれは防戦一方を強いられていた。

しかも。
手の動きが、まるで相手を惑わすかのような。
これは。動きの美麗さ、妖艶さに目が惑わされる。
慌ててほまれは能力を開放する。すなわち彼女の第二の能力である「透視」。
手の動きの真実を知ったほまれは思わず驚愕した。

す、すごい…!!

彼女の攻撃を支える手の、腕の筋肉が黄金に輝いていた。
見た目は細腕に見えるのに、中に素晴らしい筋肉が詰まっている。
自称肉フェチであるほまれは歓喜しそうになるのを抑えて、何とか冷静に状況把握に努めようとした。

「ほーら、まだまだ行くよ!!」

自分の攻撃が決定打にならないのをむしろ喜んでいるかのような女。
白い肌が紅潮し、相手もまたこの状況を楽しんでいるかのように見える。
ただそれはこちらも同じこと。すごいお肉さん、かわいい、だから、その力の源をもっと見極めたい。

そしてついに、ほまれの目がそれを捉える。
相手の驚異的な手刀捌きを支える、脇腹の筋肉を。
絶えず伸縮し、両腕に無限とも言うべき力を与えている要、しかしそれは弱点にもなり得る。
肉を愛し肉に精通したほまれでなければ、理解できない真実。

281名無し募集中。。。:2020/07/07(火) 22:10:05
「そこだあっ!!」
「ぐっ!?」

一瞬の隙を付かれ、脇腹に掌底を叩きこまれた女。
急所だったのか、手の動きを止めて大きく退く。

「どうだ、これでもうあの動きは」
「やるね。じゃあ私も、本気でいかせてもらうよ」

ほまれの「透視能力」により、女の筋肉に最大限のダメージを与えられたはずだった。
だがその筋肉は、今も、輝きを失うことなく静かに躍動している。

「私の『惑(わっく)』に惑わされなかったのはあなたが久しぶりよ」

はらりと、脱ぎ捨てられる白衣。
そこに現れたのは、黒づくめの、体にフィットしたインナースーツ。

「私が『惑』を習得したのは、今のあなたと同じくらいの年頃。全力でかかってきなさい。次からは足も使ってあげる」

漆黒の肉食獣にすら見える、しなやかで強い肉体。
もしかしたら石田さんクラスの体術の持ち主かもしれない。
ほまれは自らが知る近接格闘で一番強い人物を思い起こす。
けれど、臆すわけにはいかない。ほまれもまた、気合を入れなおし女に対峙するのだった。

282名無し募集中。。。:2020/07/07(火) 22:13:16
ちなみに白衣の女性の得意技は「歩揺忍相(ほようにんしょう)」
必殺技は「青昇軌巻手(せいしょうきかんてい)」です
わからない人は「科捜研の女」をチェックw

283名無し募集中。。。:2020/07/08(水) 02:22:34
ww

284名無し募集中。。。:2020/07/08(水) 02:36:05
民明書房的なネーミングすき

285名無し募集中。。。:2020/07/08(水) 17:57:44
俺は名もなきホゼナンター
リゾナンターの新メンバーを襲った謎の3人組の情報を盗み出すことに成功した
途中、敵襲に遭いちりぢりになってしまった。他の仲間たちの無事は諦めるしかなさそうだ

「花葬拳」なる拳法の使い手の、若き日の姿を映した動画を手に入れた。

https://www.youtube.com/watch?v=0DFlu9hOTOs

これをリゾナンター達に届ければ、きっと役に立つに違いない。
あとは、これを郵便ポストに投函して…ん?誰だ…

ぐしゃっ

286名無し募集中。。。:2020/07/08(水) 20:52:26
動画見ますた。オラワックワックしてきたぞ!

287名無し募集中。。。:2020/07/09(木) 01:00:24
3.

同期の二人が激闘を繰り広げている一方で。
謎の衝撃によって吹き飛ばされた山崎愛生は、どこからともなく聞こえてくる美しいピアノの演奏に誘われるように
倉庫街の奥にあるコンクリート造の建物の中に足を踏み入れていた。

音楽に導かれるままに、最上階の部屋のドアを開けると。

「…ようこそ。私の演奏会に」

部屋の奥に置かれた立派なピアノで演奏をしていたと思しき女性が、その手を止めて愛生のほうに顔を向ける。
肩まで伸ばした髪がふわりと揺れる。黒のシンプルなワンピースと穏やかな顔立ちは、とてもではないがリゾナンター
たちを襲った3人のうちの一人のようには思えない。が。

「ただ。申し訳ないのですが、演奏会はこれで終幕です」

不穏な言い回し。
対する愛生は、虚ろな目をしてその場に立ち尽くしているだけ。

288名無し募集中。。。:2020/07/09(木) 01:00:57
「あなたの命をもって、幕を引かせてもらいましょうか」

言いながら、再び鍵盤に向き合い、指を踊らせる。
美しい、それでいて蠱惑的な音色。
お誂え向きに床に置かれていたナイフを、愛生は無言で拾い上げ自らの首筋に当てた。

「それでは、ごきげんよう」

十の指が、フェルマータへと激しく躍動する。
ナイフを持つ右手に溜まった力が、一気に引き下ろされ。

優雅な演奏者に向け、投げられた。
女性は慌てることなく、フィナーレの曲調を変えて両の五指を思い切り鍵盤に叩きつける。
女性の心臓に狙いを定めていた銀の光が、見えない何かによって阻まれ、からんと音を立てて床に落ちた。

「ピアノ、好きですよ。白と黒がパンダさんに似てて」
「山崎愛生…あなたのことは『聞いてます』」
「だから、もっとお姉さんの演奏が聴きたいです」
「他の二人は知りませんけど、わたしは敢えてあなたを対戦相手に選んだ」
「聴かせて…くれますよね?」
「その意味、わかりますよね」

比較的ゆっくりとした話し方をする二人の間には、臨戦態勢に伴う熱のようなものは見られない。
けれど、戦いはすでに始まっていた。

289名無し募集中。。。:2020/07/09(木) 01:01:35
女性は再び鍵盤に指を走らせる。
響き渡る、攻撃的な音色。愛生の肩先が切り裂かれ、露になった肌にうっすらと血が滲んだ。

「音を吸収してますね。だから、その程度の損傷で済んでいる」
「……」
「けど、音楽というものは単一ではない。いくつもの音が重なり、混ざりあって複雑な音色を構成する。その多段攻撃に
あなたは…耐えられますか?」

徐々に演奏が激しさを増す。
愛生は自らを害しようとする音楽を止めるべくピアノに近づこうとするが。
やはり、見えない壁。
直接破壊はおろか、例えば部品などを吸い寄せてピアノの機能を阻害することすらできない。

「攻撃と防御を兼ねているんですね」
「ええ。音楽は万能です。そして、何かを吸収・反射することでしか攻撃手段を得ることができないあなたに」

一際大きな衝撃波。
愛生の額のあたりが、出血する。

「わたしの演奏を止めることはできません」

このままでは、手も足も出ないまま、荒ぶる音色によって全身を切り刻まれてしまう。
額から垂れてくる血を「吸収」し、視界を確保しながら。
愛生は苦境から脱する手段に思いを巡らせていた。

290名無し募集中。。。:2020/07/09(木) 01:02:31
その間にも、女性の奏でる攻撃的な音楽が愛生を徐々に傷つけてゆく。
最初の相手のコントロールを奪うような音楽に対しては、音を吸収することで対応できた。
しかしこの密室では演奏された音楽が壁に、床に反響しとてもではないが音を吸収しきれない。
ならば。

「無駄ですよ」
「!?」
「わたしに音を反射させても。わたしの奏でる音色は、刃にも壁にもなる。けれど、あなたが反射する音はあくまでも
音でしかない」
「ですよね。だから…こうします」

愛生は、先ほど弾き飛ばされたナイフに向けて手を翳す。
ゆっくりと、黒い手によって吸い寄せられるナイフ。

「何の真似ですか?」

愛生の行為を嘲笑したげな表情で横目に見る女性。
しかし、次の行動に思わず目を剥く。

白い手が、翳される。
但し、女性の方ではなく、部屋の照明に向かって。

ナイフの切っ先が、蛍光管を直撃する。
鋭い音とともに破裂する硝子、部屋は闇に閉ざされた。

291名無し募集中。。。:2020/07/09(木) 01:04:05
女性はピアノの達人であった。
だから、暗闇に包まれたとしても指の感覚で演奏することは容易い。
しかし、視界が闇に包まれたほんの一瞬だけ。演奏を止めてしまう。
それは暗闇を恐れる動物の本能。
その一瞬の隙を、愛生は見逃さなかった。

普段の鷹揚な話し方とは打って変わって、風を切り裂くが如き疾さで女性に体当たり。
咄嗟の事で受け身も取れず、女性は椅子から転げ落ちた。

チャンスとばかりに追撃を仕掛ける愛生、大きく踏み込まれた一歩はなぜか再び後退する。
先ほどのピアノの音とは違い、無機質な電子音。

黒いワンピースに袈裟懸けに掛けられた、小さな鍵盤。
所謂、ショルダーキーボードと呼ばれる楽器だった。

「賢明ですね。あのまま追撃をしていたらこの“ショルキー“で蜂の巣にしてました」
「すごいですね。そんな隠し玉を持ってたなんて」
「ふふ…それは『お互い様』じゃないですか?」

女性が、狂ったようにショルキーを掻き鳴らす。
しかしそれは攻撃のためではなく。

292名無し募集中。。。:2020/07/09(木) 01:04:37
深く、強く鳴り響く音色は。
遠くの場所で戦う同胞二人の耳に届いていた。

「そろそろ潮時か」
「今日はほんの挨拶代わり。帰って先輩たちに伝えなさい」

「あなたたちリゾナンターの、安らかな時間は終わった、と」

ほぼ同時に。
三人の刺客の姿が煙のように掻き消えた。

― りおちゃん! めいちゃん!! ―
― 二人とも、無事!? ―
― これはとにかく、帰って先輩たちに報告しなきゃですね ―

リゾナンター同士のみが使える、「心の声」で互いの無事を確認しあう三人。
かつてリゾナンターの最大の敵であったダークネス。大きな犠牲を払いつつ壊滅させ、脅威は去ったはずだった。
しかし、突如として現れた三人の刺客は嵐の到来を告げる。
物語は、再び流れ始める。各々の、思惑を乗せて。

293名無し募集中。。。:2020/07/09(木) 01:12:44
「We need a name」

>>265‐269
>>277‐281
>>287‐292

思わせぶりな感じで終わりましたが続きとか何も考えてないです
宇宙剣士かえでぃのIV撮影感動巨編とか書くのに忙しいので今日はこれにて

294名無し募集中。。。:2020/07/09(木) 08:41:21
いいね
さすがみんな強いな

295名無し募集中。。。:2020/07/09(木) 11:53:48
えー
そんなこと言わずに是非ビヨ…じゃなくて15期メン話を

296名無し募集中。。。:2020/07/10(金) 00:02:20
続きも欲しいけど宇宙剣士かえでぃドコー!!??

297名無し募集中。。。:2020/07/10(金) 01:40:45
くっころ編ね

298名無し募集中。。。:2020/07/10(金) 14:11:16
>>296
よこやんが鋭意作成中です

299 名無し募集中。。。:2020/07/10(金) 23:32:47
他のホゼナンターたちがわざわざ敵地に赴いて命を散らしてるようだな
俺はあいつらとは違う
今はパソコンさえあれば自宅に居ながら情報が入る
これを見てくれ 音楽を武器に変えるという能力者の近影だ

https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=%E5%B0%8F%E6%9E%97%E3%81%BB%E3%81%AE%E3%81%B4+%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%BC&ei=UTF-8&ts=11964&aq=-1&ai=5iaQvZymSsa.qSGNZwF4TA&fr=top_ga1_sa#mode%3Ddetail%26index%3D1%26st%3D268

このショルキーの構造が解析できればリゾナンター達にとって大きく役に立つはず

ピンポーン

ん?
こんな早朝から来客かくぁwせdrftgyふじこlp

300名無し募集中。。。:2020/07/12(日) 12:36:20
15期もいいけどちぃちゃん横やんかえでぃーがクローズアップされるような話もちょうだいよ

301名無し募集中。。。:2020/07/14(火) 19:17:12
□ セットドキュメントチサキ(仮) -森戸知沙希- ■

都会の夜というのは不思議なもので。
煌びやかな一面を持ちつつも、闇に親しくもある。
そういう時間帯はうっつけである。蔓延る悪にとっても。
そして、その悪を狩る側にとっても。

森戸知沙希に与えられた仕事。
それは、とある一人の男を討伐すること。
男は、世間では名の知れたグルメ評論家。元々はしがない芸人だったそうだが、ある日突然才能が「開花」し、
現在の地位に昇り詰めていた。ただしそれはあくまでも表の姿。

男は、能力者であった。
それも、精神操作系の。
能力名は「愚者の戯言(joke of the fool)」。その強力な精神作用は、男のついた嘘を相手に信じ込ませる
質の悪いものであった。そうして得た地位を悪用し財を成し、あまつさえその資金が闇へと流れているという。
このまま放置しては、より大きな富を得て闇の勢力の拡大に寄与する恐れがある。

そこで白羽の矢が立ったのがリゾナンターの中でも比較的若手に近い知沙希と。

302名無し募集中。。。:2020/07/14(火) 19:17:48
「ね! 二人だけで任務とか久しぶりですよね!」

まるで向日葵のような笑顔で、こちらに笑いかけてくる。
なぜか浮き浮きな、隣の相棒。彼女は年下ではあるが、リゾナンターとしては自分のほうが後輩なのだから
敬語を使われるのはどうなのかなとは思う。元々は自分のほうが「能力者」としての歴が長いから、という
のがあるので仕方が無いと言えば仕方ない話。が、これはこれで関係としては成り立っているので結果オー
ライなのかもしれない。

「横やんは最近は加賀さんと一緒にいること、多いから」
「あれ、もしかして嫉妬? まあかわいいってのはそれだけで罪なんですねきっと」
「……」
「ねえ無視しない!」
「はいはい、かわいいかわいい」
「ですよねー!」

明らかにあしらわれているのに、かわいいの一言で上機嫌。
短時間のうちに表情を目まぐるしく変えてゆく一応先輩 ― 横山玲奈 ― 、その笑顔は知沙希には眩し
過ぎるくらいに、眩しい。

二人はやがて、男の住む高級高層マンションにたどり着く。
下から見上げれば、昏い夜空へ果てしなく伸びる。眩暈がしそうだった。
その玄関を彩る照明が、二人を照らして影を作る。背格好の似た小柄な二人が作り出す、小さな影。

「でも相手は精神操作の能力者か…あまり気乗りはしないかな」
「え、何でですか?」
「うん。昔、ちょっとね」

何となく言葉を濁した知沙希が、オートロックのインターホンを押しながら顔を近づけた。
先輩である野中美希の調べで、男がこの時間に「女の子を呼んでいる」のはわかっている。

303名無し募集中。。。:2020/07/14(火) 19:18:18
「…早く入れ。あまり人目につかないようにな」

暗く、荒んだ声。
テレビでよく見る好感度抜群の明るい声とはまるで違う。
それも全て、彼の「能力」によるものなのだろう。

無駄な動作をすることなく、速足でエレベーターの中に駆け込む。
標的の居住フロアは38階。窓から侵入し手早く済まそうという玲奈の案が却下された理由だ。

「で、どうする?」
「男は玲奈たちをそういう商売の子たちと勘違いして油断するはず。部屋に入ったら、速攻で決めちゃいますか」
「そうだね。変に戦闘能力でも持ってたらめんどくさいし」
「その時は玲奈の『召喚』で、ちょちょいのちょいって」
「それさ、騒ぎになるよ」

知沙希の一言で、しゅんとしょげ返る玲奈。
その様はまるで小型の愛玩犬のようで、とても愛らしい。
人見知りな知沙希ではあるが、玲奈に関してはそのような特性からかすぐに打ち解けることができた。
今では、様々な意味で近くにいてほしい人物である。

電子音が、目的地への到着を告げる。
正面の部屋から、2、3部屋先が男の居室だ。

玲奈がピンポンダッシュするような姿勢で、ドアホンを鳴らす。
しぐさがいちいちコミカルなので、笑い態勢の低い知沙希は思わず笑ってしまいそうになるが、状況が状況なだけ
に今は我慢しないといけない。
そのうち、ひと呼吸置いて部屋の主と思しき人物がドアを開けた。

304名無し募集中。。。:2020/07/14(火) 19:19:14
「おじゃまします」

言いながら、二人してドアの隙間に体を滑り込ませる。
待ち受けていたのは、白のバスローブを着た標的の男だった。

「大丈夫か? お前ら、未成年者じゃないだろうな」

二人の姿を見て、その男はそんなことを言う。
風呂上りなのか、髪は濡れて乱れ、目の細さも相まって不気味な様相を呈していた。
テレビの画面ではあんなに笑顔を湛えていているのに。今の目の前の男は、下卑た笑みを浮かべる変質者にしか見えない。

「未成年者ではありませんが」
「『能力者』ですよ」

息を合わせたかのうように、言葉を繋げる。
男は、知沙希の顔を見て、はっとする。が、それよりも前に彼女が攻勢に打って出た。
軽く小指を噛み、指の先から染み出た血。

「抵抗は無駄ですよ」
「うるさい!」

男は傍にあった引き出しから、黒い棒状のものを取り出す。
護身用にと買っておいた特殊警棒だ。

知沙希は仕方ない、とばかりに。
指先から垂れる血の雫。それを、結晶化させてゆく。瞬く間に出来上がる、血の刀。

305名無し募集中。。。:2020/07/14(火) 19:19:51
血限定念動力。
自らの血を操り、変化させる。
水限定念動力の派生のようなもの、と知沙希は言う。
操れるのは自らの血のみではあるが、その分融通が利く。とは本人の弁。

「こ…この野郎!!」

先手必勝、とばかり振るわれる警棒。
その特殊合金でできたボディを、真紅の刀があっさりと弾き返す。
斬撃を受けたインパクトで腰を抜かす男を、知沙希の血がさらに襲い掛かる。
指先から赤い布から解けた糸のように細く長く棚引くそ血、それが瞬く間に男の体を拘束した。
男が全力でもがいても、その拘束が緩むことはない。

「わ。あっという間」
「『能力者』と言っても、戦闘力は皆無だったみたい」

「お前!なんでこんな…ほどけ!ほどけよ!!」
「あなたの悪業は既に知れ渡ってます。『愚者の戯言』による詐欺の取引、嘘の吹聴…何の罪もない小さな定食屋さんを、私欲
のために潰したこともあったそうですね。おとなしく罪を償ってください」

やがてマンションの前に、数台のパトカーが駆け付ける。
男の嘘で塗り固められた栄光は、終わりを告げた。

306名無し募集中。。。:2020/07/14(火) 19:20:29


留置所。
その狭く冷たいコンクリートに囲まれた場所で。
男は、憎悪の炎を燃やしていた。

中には、自分のほかには1人だけ。
先ほど毛布を頭に被せた状態でおずおずと中に連れて来られたかと思うと、隅に座ったきり一言も話さない。
不気味なやつ、でもそんなことはどうでもよかった。

くそ、何で俺がこんな目に!!

返す返すも、腸が煮えくり返る。
組織が与えてくれた「能力」で、男は薔薇色の人生を歩むはずだった。
しかし、それも一瞬の夢。実際はこの暗くて寒い、黴臭い場所にうずくまっている。それが現実だ。

しかしあの女…どこかで見たことがあると思ったら、ちくしょう…

男は二人組の少女に襲われた時のことを思い出す。
あの片割れの顔をどこかで見たと思ったら。冗談じゃない、こうなったら洗いざらいぶちまけてやる。
どうせ自分は組織にも見放されているだろう。せいぜい命がけの嫌がらせをさせてもらおうじゃないか。

男が下卑た笑いを見せたその時だった。

「やっぱり。覚えてたか」

留置所に居た、毛布を被った人物。

307名無し募集中。。。:2020/07/14(火) 19:21:10
男は耳を疑う。
この声はどうみても女。留置所は別に男女別というわけではないから、相手が女でもおかしくはない。
だが。この少しかすれた感じの声には、覚えがある。

― おとなしく罪を償ってください ―

「お前!!」

男が想像した通り、毛布を自らはぎ取った女は。
森戸知沙希だった。しかし、いったいなぜ。

「あんまり私の事、喋られても困るんですよね」

言いながら、男に近づく知沙希。

「お、おい! まさかこんなとこで殺しでもやるつもりか!! お前は正義の味方じゃないのかよ!!!」
「殺しはしませんよ。正義の味方になったつもりもね」

では何をするつもりなのか。
男の不安をひとつずつ、ひも解くように。

「私の能力は、『血限定念動力』ではありません。真の能力は…『記憶の』、いや」
「?」
「私の真の能力をあなたが知る必要はない」

語りかける。
不安が恐怖へと変わってゆく男。
戦おうとすれば、この前のように一方的に蹂躙されるのは必至。

308名無し募集中。。。:2020/07/14(火) 19:21:59
「お、おい! 誰か! 誰か来てくれ!!」
「『あの子』が言ってた。私の能力はスパイ活動にうってつけだと。ある意味、新垣里沙以上に」
「なあ! 変なやつが留置所に紛れ込んでるんだよ!!」
「無駄よ」

新垣里沙。
その名前を男は知っていた。
かつて自分と同じく闇の世界に身を寄せながらも、最終的には闇から離反した、精神操作の使い手。

大声を出しても誰もこちらに来ない理由。すなわち、絶望。
完全に腰が引けてしまった男の額に、手をやる。

「破砕(クラッシュ)」

まるで、電撃にでも打たれたかのように。
男は白目を剥き、前のめりに倒れる。
男の脳からは、森戸知沙希の存在は完全に消えていた。
もっとも、男からはもう自分の名前ですら聞くことは叶わないだろう。
弛緩しきった表情、口から垂れさがる涎には人を司る知性そのものが抜け落ちていた。

「組織の幹部は、真の能力を隠し持つ…か。皮肉ね」

留置所の扉に手をかけながら、憐みの目を男に向ける。
そのほんの少しの憐憫の情も、扉を閉めることで吹き込んだ風によって儚く消えていった。

309名無し募集中。。。:2020/07/14(火) 19:23:14
森戸知沙希:【血限定念動力(ハイマキネシス;haima kinesis)】

森戸知沙希の有する念動力。
自らの血を自由に操り、攻撃に使用する。
血液の持つ凝固作用をコントロールすることで、強力な打撃にも耐えうる硬度と鋭さの血でできた刀や、相手に
巻き付き身柄を拘束、簡単には断ち切れない血の糸を生み出すことが可能。
硬度を利用することで自らの身を守る防御にも転用可能。
使い手が達人であれば、水と名の付くものなら血すら操る「水限定念動力」と違い自らの血しか使うことができ
ないため使い勝手はあまりよくはないし、使いすぎると貧血を起こす危険性もある。
本人曰く時々耳が赤くなるのは、「念動力に使う血を作っているから」。眉唾物である。ちなみにこの能力は














森戸知沙希の作った、虚構の能力。

310名無し募集中。。。:2020/07/14(火) 19:50:06
ミスター耳赤w

311名無し募集中。。。:2020/07/14(火) 19:50:57
よこちぃいいね

312名無し募集中。。。:2020/07/14(火) 21:20:22
えっ?
最後の一文って…?

313名無し募集中。。。:2020/07/15(水) 02:04:21
今まで出てきたちぃちゃんの設定を統合したような感じなのかね
にしてもスパイ設定とかガキさん以来で懐かしいやらなんやらw

314名無し募集中。。。:2020/07/15(水) 03:36:51
てか敵のグルメ評論家って大島さん?

315名無し募集中。。。:2020/07/15(水) 21:39:34
そう、戦う能力者は「自分の能力を隠す」事がまず大前提となる設定はありですよね。

そういえば書かずに終わった作品のプロットで、大ボス中澤さんの能力が実は・・・ と言うのがありました。
その作品ではミキティを破ったロシアの「氷使い」を中澤さんが粉砕するのです。
まさに「組織の幹部は、真の能力を隠し持つ」設定でした。

316名無し募集中。。。:2020/07/15(水) 22:31:50
リリーが戻ってくるって

末満健一のTRUMPシリーズ最新作「黒世界」に鞘師里保、コミカライズも
https://natalie.mu/stage/news/387710
https://ogre.natalie.mu/media/news/stage/2020/0715/sayashiriho_art.jpg

317名無し募集中。。。:2020/07/16(木) 02:32:05
>>314児島、、いや、渡部だよ

318名無し募集中。。。:2020/07/16(木) 16:08:36
>>315
もしかして昔平行世界の中澤さんが大集合する話を書いた作者さん?

>>316
黒鞘師や!

>>317
児嶋だ…って先に言われたよ!!

319名無し募集中。。。:2020/07/17(金) 00:33:48
気になったのが、血限定念動力の英訳?と思しきハイマキネシス;haima kinesisなる単語
kinesisは運動・動きから転じて、念力を意味する英語。
リゾスレでは記憶では「パイロキネシス」「アクアキネシス」「オイルキネシス」の3つ能力
が登場したと思うんだけど、この前例に倣えば「ヘモキネシス;hemo kinesis」となるはず
haimaって何由来なのかしら?

320名無し募集中。。。:2020/07/17(金) 10:50:53
>>318
平行世界のなかざーさんは私ではありません・・・ あれは面白かったですよね。

そして「児嶋でもねーよ!!」っと突っ込んでおくw

321名無し募集中。。。:2020/07/18(土) 02:20:56
「DREAM」

たぶん、戦場というのはこういう場所なんだろうと、思った。
天を焦がす業火、崩れ落ち瓦礫になってしまったコンクリート。
そこに、私は立っていた。

満身創痍。そう言ってもいいほど、私は傷つき疲弊していた。
全身の傷口から染み出る血液、へばりつく、ぼろぼろの服。

「…ちゃん」

誰かに、呼ばれる。
私より少しお姉さんに見える、同じくらいの背格好の子。「いつもは」お嬢様のような上品な表情を湛えているその顔も、
今は苦痛と疲労によってくすんで見える…え、いつもは?
私はこの子を。知らない。けれど、知っている。不思議な感覚だった。

「やなみんは」

自然と、口をついて出てくる誰かの名前。
はじめて言葉にするはずの名前なのに、その子の名前は不思議と口に馴染んでいた。

そのお姉さんは、被りを振る。
きっとそのやなみんという子は助からないだろう。
予感とともに、心を締め付けるような深い悲しみが私の中を駆け抜ける。

322名無し募集中。。。:2020/07/18(土) 02:21:32
「舞ちゃんは? ふなちゃんは?」
「わからない…」
「梨沙ちゃん、どうして。どうしてこんなことに」

涙とともに、何人もの知らない子、けどよく知っている子たちの名前が浮かんでくる。
そして。目の前のお姉さんは「梨沙ちゃん」という名前なのだろう。
でも、私が感情を露にすればするほど、梨沙ちゃんは困った顔をするばかりだった。

息が苦しい。
方々で燃え盛っている火が熱を生み出し、肺の奥まで焼き付きそうになる。
炎が照らすのは、低く垂れこめる闇夜。そして、炙り出される絶望。

どうしていいのかわからなくて、視線をできるだけ遠くへ投げ出そうとしたその時だった。
目に映る、ゆらゆらと揺れる炎に照らし出された、二つの影。

大きい影が、小さい影を貫く。
その小さな影の正体。私は、知っていた。

「嗣永さん!!!!」

胸を貫手で貫かれた「嗣永さん」は、普段からからかい気味に私たちが言っていた青白い肌をさらに蒼ざめさせて。
その場に、崩れ落ちた。
私は、「嗣永さん」をそんな目に遭わせた大きい影を、空気が張り裂けんばかりに睨みつけた。
絶対に、許さない。

323名無し募集中。。。:2020/07/18(土) 02:22:10
「よくも、よくも嗣永さんを」
「だめ、…ちゃん!!」

私は梨沙ちゃんの制止を振り切り、その大きな影に向かって走る。
よくも。こんなことを。私に、私たちに居場所を与えてくれた「嗣永さん」を。
私はどうなってもいい。たとえ刺し違えても。こいつは。こいつだけは。

大きな影が、ゆっくりとこちらを振り返る。
彼女もまた、「私が知っている顔」だった。

324名無し募集中。。。:2020/07/18(土) 02:22:56












「ふくむら…さん?」

325名無し募集中。。。:2020/07/18(土) 02:23:29
ʚ ɞ

横山玲奈は、今朝見た奇妙な夢を思い返す。
嫌な夢だった。夢に出てくる登場人物、一人を除いて誰も知らないのに。
でも、良く知っている。そんな感覚があった。
そして。「私たち」に仇を成している人が、譜久村聖だった。
いくら夢でも気分がいいものではない。

玲奈にはもちろん予知能力など持っていないし、自分が保持している能力は精神を司る性質とはまるで縁のないもの
である。だから、夢の内容が現実のなにかにリンクしているとはとても思えなかった。

けど。

まるで自分以外の誰かが経験したことを、覗き見ているような。
そんな錯覚を覚えるのもまた、確かだった。
考えれば考えるほど、わけがわからなくなっていた。

やめよう。
玲奈は、それ以上今朝の悪夢とも言うべき夢について考えるのをやめた。
玲奈自身、仲間を失った経験がないわけでもない。
そんな忘れてしまいたい過去に繋がるようなことを、これ以上頭の中に入れておきたくなかった。

326名無し募集中。。。:2020/07/18(土) 02:24:12
こんなことを考えてしまうのも。
先ほどまで一緒に仕事をしていた森戸知沙希が「ちょっと用がある」などと言ってどこかに行ってしまったからだろう。
知沙希は不思議な人物だ。
もともと人なつこい性格だと周りに評される玲奈ではあったが、知沙希はまた特別であった。
いつの間にか心に染みてくるような、そんな人。顔を合わせれば、他愛もないことで笑いあうことができる。
リゾナンターの同期である加賀楓とはまた別の意味で、玲奈の生活に欠かせない人物。
そう感じていた。

だから、今日みたいにふいっとどこかに行ってしまうと、不安になる。
そんな不安が、今朝がたに見た不穏な夢のことを思い起こさせるのだろう。

玲奈は自らの心を覆い始めた暗い靄を振り払うように、大きく体を振る。
そうだ、今日は今まで忙しくて見れなかった、撮りためた特撮ものでも見ようか。
仮面ライダーのような、勧善懲悪のヒーローものを玲奈は趣味にしていたが、先ごろ始まった宇宙盗賊ものの番組は特に
彼女を夢中にさせていた。

宇宙を股にかける義賊と、そのパートナーであるワケありの過去を持つ元傭兵。
さらに彼女たちを追いかける駆け出しのジャーナリストも巻き込んだ、一大銀河スペクタクルロマン。
途中で何故か挟まれる、凛々しい宇宙剣士のお色気シーンなどもあって、特撮ものとしては異例の人気を誇っていた。
もちろん玲奈もそのファンの一人で、仕事の無い時は喫茶店の仕事もそこそこにテレビにかじりついてしまうほど。
しかし最近は新人たちの教育や自分たちの仕事が重なったりでなかなか見ることができていなかったのだった。

327名無し募集中。。。:2020/07/18(土) 02:24:42
家に帰ったら、お店の中を片づけるとか何とか言って、テレビを独占しなければ。
浮足立つのを抑えきれず、鼻歌まで飛び出す始末。
そんな玲奈が、深まりつつある夜空に目を向けた。思わず、目を疑う。

その少女は、空を飛んでいた。
いや、飛ぶと言うより。大きく跳躍し、弧をゆっくりと描きながら着地し。また大空へ跳ぶ。
倉庫街を抜けた中層程度のビル群、その屋上を飛び回るように。少女は玲奈の視線の先を横切ってゆく。

縞模様のインナーに、オーバーオール。頭に三角のニット帽を被ったいでたちはまるでハロウィンの会場から抜け出してき
たようにも見えるが、黒を基調とした配色の為かそこまで目立ってはいない。これが仮に赤だったとしたら、たちまち騒ぎに
なるところだろうが。

常人では考えられないほどの跳躍能力。
もしかして能力者? 玲奈はその影を縫うように跳躍する少女に注視する。

…うそ。

その、髪をおかっぱにした少女に。
玲奈は見覚えがあった。とともに、そんなことは絶対にありえないと。
なぜならその少女はあの時に、もう。

「ゆは…ね?」

絶対にそんなことはない。あるはずない。
思いつつも、玲奈はその少女の名前を呟かずにはいられなかった。

328名無し募集中。。。:2020/07/18(土) 02:32:04
>>321-327
「DREAM」

>>319
血の事をギリシャ語でαίμα(エマ)と言うのですが、古代ギリシャの
発音だと(ハイマ)になるそうです。本来キネシスという言葉につく血を
意味する接頭語はおっしゃる通り「hemo」「hemato」になるのですが、まあ
語呂がいいのと、どうせちぃちゃんの創作能力だということでこうなりました


大島さんの振りの方と児嶋だよツッコミーズの皆さんに感謝w

329名無し募集中。。。:2020/07/18(土) 08:34:39
宇宙盗賊ってあそこの〇〇ちぃかなw

330名無し募集中。。。:2020/07/18(土) 13:50:55
ぽんちぃネタをここでぶっ込んでくるとはw

331名無し募集中。。。:2020/07/22(水) 01:16:37
□ セットドキュメントレイナ -横山玲奈- □

ありえない話だった。
何故なら、「彼女」はあの事件で命を失ったはずだから。
けれど。だからこそ、確かめたい。
玲奈は迷わず、頭に念じる。

どこからともなく現れる、朱塗りの「門」。
鳥居に模されたその門から、濛々とした白い煙が立ち込め、そして。

「わんっ!」

白い。犬、ではない。
ふわふわと地面すれすれに浮いているその「生き物」は、大型犬くらいの大きさの。
体の三分の一ほどが頭で構成されている、つるんとしたずんぐりむっくりの体形。
爪の付いた手足は短く、まるで誰かさんのようだ。
首元まで裂けた大きな口が目立ち、目は退化しているのかほとんど目立たない。
要するに、妙な生き物。

「おねがい、あの子を追って!」
「ばう!」

言いながら、白い生き物の上に乗る玲奈。
するとその生き物は、首元にある鰓のような器官から白い煙を噴き出しながら大空に上昇。
玲奈の目標である少女を猛追し始めた。

332名無し募集中。。。:2020/07/22(水) 01:17:16
異獣。
この白い生き物をはじめとして、玲奈が「召喚」する生き物は全てそのカテゴリーに入っている。
玲奈はその「異獣」を召還する召喚士の一族の末裔であった。
この世ならざる「異獣」の住む、どこかの別の世界とこちらの世界を「門」で繋ぐことによって、自らのしもべ
となる彼らを呼び出すことができる。玲奈が聞いた話によると、高位の召喚士は強靭な肉体をいとも容易く引き
裂く牙を持った白と黒の1対の獣や、目の前のあらゆる生物を餌とする八本足の異形の獣、果てはどんな異能も
容赦なく喰らい尽くしてしまう獣、などなど。凄まじい威力を誇る「異獣」を召還することが可能だと言う。

が。
玲奈がリゾナンターとなるきっかけ、召喚士の隠れ里が闇のものの手による襲撃を受け壊滅してしまったせいで。
召喚士としての教育を満足に受けることができないまま、独り立ちすることになってしまった。よって。
呼び出すことのできる異獣の種類は多くないし、そのほとんどが攻撃の補助的な役割しか担うことができない。

今玲奈が乗っているこの白い異獣もまた、あまり攻撃手段としては向いていない。
その大きな口で齧られればそれなりに手傷を負うが、おとなしい性格ゆえに、自分に危害を加えようとする存在
に出くわすと一目散に「門」へと還って行ってしまう。

ただ、移動手段としては文句のつけようのない速さを誇る。
先輩である石田亜佑美や佐藤優樹が能力を行使した時に勝るとも劣らないその速力は、ターゲットを追跡するのに
最適解とも言えた。

「異獣」全般に言えることだが、彼らがこの世界に留まることのできる時間は限られている。
その時間、凡そ99.9秒。その後は強制的に元の世界に送還されてしまう。
しかし玲奈には自信があった。それだけの時間があれば、十分にあのおかっぱの少女に追いつけると。

333名無し募集中。。。:2020/07/22(水) 01:17:51
獣はぐんぐんスピードを上げてゆく。
最初は豆粒ほどだった少女の後ろ姿が、だんだんと大きくなって。
ついには着ている服の縞模様が判別できるくらいの距離まで近づいたその時。

何か大きなもので、殴り飛ばされた。

結構な高度から叩き落される形となった玲奈。
それを身を挺して守る白き獣。地面に激突、の前に自らがクッションの役割を果たすように下敷きになり衝撃を
和らげる。肺が潰れそうな打撲で一瞬息が詰まるが、逆に言えばその程度で済んだということ。
ただ、臆病な異獣はそそくさと門の方向へと逃走してしまったが。

「だめですよぉ〜、おねえさぁん」

頭上から、声が聞こえてくる。
妙に芝居がかった、甲高い声。ぶりぶり、という擬音がぴったりだ。
それとともに、目の前が暗くなる。見上げると、そこには。

二階建てくらいの大きさがあるのではないかという、巨大な、熊のぬいぐるみとしか表現できない物体。
熊ではあるのだが、両耳がコアラのように大きい。サイズさえ間違えていなければ愛らしい造形だ。
そのふさふさの毛で覆われた肩に、声の主と思しき少女が座っていた。

「ゆはちゃんに何の用があるかは知らないけど、『能力者』に嗅ぎ回られるのは今、まずいんですよねぇ」

ポニーテールを揺らし、満面の笑みを見せながらそんなことを言う少女に。
玲奈は、気づく。少女が、あの子のことを「ゆはちゃん」と呼んだことに。

334名無し募集中。。。:2020/07/22(水) 01:18:31
「ゆはちゃんって! やっぱりあの子は」
「何かおねえさん、めんどくさそうだから。『排除』しますねっ」

目が無くなってしまうほどの笑顔に似つかわしくない、不穏なキーワード。
ぬいぐるみの巨大な拳がこちらに向かってくるのはほぼ同時だった。
巨体とは思えない素早いモーション、しかし玲奈はすんでのところで一撃を躱す。

どうやら相手は問答無用でやる気のようだ。
おそらくもう追跡していた少女に追いつくことは不可能だろう。
ならば、目の前の相手から直接聞きだすしかない。

「だったら…色々、答えてもらうよ!!」

玲奈の前方に現れる、6つの小さな「門」。
仄暗い孔の向こうからけたたましい金属音を鳴らして射出されるは、漆黒の鎖だ。
これが現在の玲奈における、唯一と言っていいほどの攻撃手段。これも一応意思を持った「異獣」らしい。
標的に目掛けて勢いよく体を伸ばし、絡め取り無力化する。門の小ささに合わせて鎖も細くはあるが、それでも
人間一人を縛り付けるには十分だ。

であるからして、相手はもちろん熊のぬいぐるみではなく、肩に乗っている少女だ。
からからと音を立てて迫りくる黒い鎖、しかし少女は笑顔を崩すことなくその場に座り続けている。

その理由は、忠実なる僕の存在。
もこもこの大きな手が、鎖から少女を守り切っていた。

335名無し募集中。。。:2020/07/22(水) 01:23:29
「ありがとうエミリーちゃん」
「安心するのはまだ早いよ!!」

しもべの名を呼び、にっこり笑っていた少女の目が、一瞬、見開かれる。
先ほどまでの雰囲気とはまるで違う、冷徹で鋭い目つき。玲奈は、背後にもう一つ「門」を築き上げて鎖を飛ば
していたのだ。
奇襲成功、隠し玉の存在により少女は黒の鎖に捕縛されてしまう。

「捕まえた!」
「んふふー、それはどうでしょー?」
「負け惜しみ? 敗者の弁はそこから降ろした後でゆっくり聞かせてもらうから!!」

いつの間にか元の笑顔に戻っていた少女。強がりかはたまた諦めか。
そんなことを思いながら、玲奈は鎖に念じる。
彼女の意を汲んだ黒鎖が大きくしなり、少女を捕縛したままこちらへと引きずり下ろした。
ぽそり。人が落ちた割にはあまりに軽い音。

「な、なんじゃこりゃ!」

鎖に絡め取られたそれは。赤と青に彩られた、布。
広げてみると、四角い生地に2色3列の縦じま。青い生地の部分の中央には、白い丸が描かれていた。
当の少女は相変わらず巨熊の肩に座ったままだ。

「その国旗。どこの国のものだか、知ってますぅ?」
「そ、そんなの知らないよ!!」
「真ん中の白い丸…ごはんに似てません? ご飯はライス、ライス、ライス…ラオス! 正解は、ラオスの国旗でしたぁ」

がんじがらめにされた少女がどうやって国旗の布と入れ替わったのか、よりも自分の無知を馬鹿にされたような
気がして玲奈は怒りを覚える。再び宙に舞っていた黒い鎖を少女の元へ差し向けようとしたその時。

336名無し募集中。。。:2020/07/22(水) 01:23:59
最初は、突風が吹いたのだと思った。
しかし、身を襲う殺気がそれを否定する。
目に入ったのは、さらりと流れる髪、青い学生服。
そして、ガラスのヴェールの奥の、美しい瞳。

「お前の心は、どこにある」
「!?」

いつの間にか、接近を許していた。
玲奈が捉えたのは、青い学生服を着た眼鏡の…男?
地味な美男子?は玲奈目掛けて構えていた刀を斜めに切り降ろす。

金縛りなのか、相手の気迫にやられたのか。
体が竦み避けることすらままならない。思わず目を瞑る玲奈、耳に響くのは。
金属が噛み合う、鋭い音。
玲奈と剣士の間に、滑り込むように割り込むものがいた。
また強い風。けれども、さっきとは違い心地いい。
良く見知った、ショートカットの頼れる同僚の背中。
見まごうはずがない。

「…かえで」
「帰りが遅いと思ったら。こんなとこで何道草食ってんの」

玲奈はおろか刺客の剣士ですらも、捉えられないほどの速さで駆けつけておきながら、息ひとつ、乱れていない。

「てことで。あんたの相手はあたしだ。美男子?剣士さん」

自ら「風」を称する加賀楓は、涼しげな顔をしたまま、相手の刃を圧倒していた。

337名無し募集中。。。:2020/07/22(水) 01:24:39
横山玲奈:【召喚(サモンアビリティ;Summon ability)】
この世ならざるどこかの世界と、こちらの世界を繋げる「門」を顕現させ、それを介して異世界の住人である「異獣」を
呼び出す能力。「門」は鳥居の形をしており、小柄な玲奈よりもさらに小さい。召喚する「異獣」の種類により一度に七つ
までの門を出現させることが可能。
玲奈は気の遠くなるような昔の時代から「異獣」を使役し、邪悪なるものと戦ってきた「退治屋」の一族の末裔であり、幼少
の頃から一族の隠れ里で「退治屋」となるべく厳しい修行を繰り返していた。が、作中の事情により中途半端な形での召喚術
の習得しかできておらず、使役できる「異獣」の種類も一人前のそれと比べ極端に少ない。
なお、「異獣」がこの世に存在できる時間は99.9秒であり、それを過ぎると強制的に「門」へと還されてしまう。
なお、「異獣」と石田亜佑美などが呼び出す「見えざる獣」の違いは召喚者以外の人間にも見えること、確かな実体を持って
いること、自らの意思を持っていることなどが挙げられる。なので、敵によって傷つけられる、コントロールが利かなくなり
暴走するなどの危険性もないわけではない。


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