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リゾナントブルーのMVからストーリーを想像するスレ 第159話

1 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 20:06:02
明日もよろしく。その次の日も。そのまた次の日も。

星が散って、落ちていく。
辿り着いた先でもまた、多くの光に囲まれるだろう。
自分の手と足で集まれ光よ、胸の高鳴る方へ。


第158話 「保全作(愛ガキ・ぽんぽん)」 より


前回のお話はこちら
【小説】リゾナントブルーのMVからストーリーを想像するスレ 第158話
http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1506948051/


【用語】@wiki
http://www39.atwiki.jp/resonant/

【過去】第1話〜第20話のログまとめ
http://resonant.web.fc2.com/

【保管1】まとめサイト(仮)※第1話〜第24話の小説は収録完了
http://www45.atwiki.jp/papayaga0226/

【保管2】まとめサイト Ver.2 第25話〜第43話
http://resonanter.blog47.fc2.com/ ※IEで閲覧できない場合は火狐かChromeの導入を推奨
http://www61.atwiki.jp/i914/ IEの方はこちら

【保管3】暫定保管庫(まとめサイト3) 第44話〜第104話
http://www35.atwiki.jp/marcher/

【保管4】まとめサイト Ver.4 過去ログ保管・編集中 第105話以降
http://resonant4.cloud-line.com

【スレのテンプレ・感想・作品のあとがき 他】したらば掲示板
http://jbbs.shitaraba.net/music/22534/

2 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 20:07:20
【リゾスレ初心者向けQ&A】
Q.リゾスレって?
A.モーニング娘。36thシングル「リゾナント ブルー」のPV(Another ver.)から想像に想像を膨らませた作品を投稿し共有するスレです
 作者によって異なりますが、大まかに共通している設定は→超能力を持つ「リゾナンター」を名乗る少女たちが仲間同士心を通わせつつ「ダークネス」を名乗る敵の組織と戦う

Q.最初に読むとしたらどの作品?
A.まずはテンプレ>>1の過去ログまとめで第1話(第1スレ)に目を通し、まとめサイトにある初期の一大長編『蒼の共鳴』や最近の一大長編『リゾナンターΧ』を読んでみては?

Q.作品や用語について質問するには?
A.遠慮なく書き込めばスレに何人もいるであろう「生き字引」が24時間以内に答えてくれるでしょう(多分)

【リゾブルのオリメンより】
川*’ー’) < テンプレの設定やまとめサイトを参考にして自由に想像するやよ
ノ|c| ・e・) < 登場人物の能力やストーリーの背景・設定は作者さんの自由なのだ
ノノ*^ー^) < シリアル路線でもコメディ路線でもお好きなものどうぞ
从*・ 。.・) < AAを使ったものや1レス完結ものでもOKなの
从*´ ヮ`) < 他の作者さんの設定を流用するのもありっちゃ
ノリo´ゥ`リ < 気に入った話の続きや繋ぎの話を書いてみるのもありカナ☆
川=´┴`) < プロットを書いて他の作者さんにストーリーを書いてっておねだりしてもええで
川*^A^) < アーでも書いてくれるかは作者さん次第ヨ
川´・_o・) < ソッカー

【作品投稿の注意】
1レス60行まで→現在はそういう設定(エラー:改行が多すぎます!)
現在、短時間での連続投稿規制等についてはサーバー毎の設定によって変化してますので
エラーコード(「ERROR - 593 60 sec たたないと書けません。)等が出たら
落ち着いてまずはこちらをご確認下さい→http://info.2ch.net/index.php/書き込めない時の早見表

3 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 20:07:53
能力一覧(PDF)
https://www.dropbox.com/s/vrqcmd7ftoq6wve/%E8%83%BD%E5%8A%9B%E5%88%86%E9%A1%9E.pdf?dl=0

【呼び方マトリックス(PDF)】
https://www.dropbox.com/s/5k86lp387kjvgf8/%E5%91%BC%E3%81%B3%E6%96%B9%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%B9.pdf?dl=0

リゾナンターがカードゲームに!?(PDF)
https://www.dropbox.com/s/actukxgh6d6hbdi/RsCG_161_.pdf?dl=0

4 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 20:26:41
【 カラフル期が好きなんだけどこれは読んどけっていうのある? 】

『「リゾナンター。大好き」』
http://www35.atwiki.jp/marcher/sp/pages/630.html?guid=on

『リゾナンターΧ』
http://www35.atwiki.jp/marcher/sp/pages/696.html?guid=on

『colorfull戦隊リゾナントガールズ(仮)』
http://www35.atwiki.jp/marcher/sp/pages/690.html?guid=on

『リゾナント殺人請負事務所録』
http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/895.html

『Help me!!』
http://www35.atwiki.jp/marcher/sp/pages/728.html?guid=on

『■■シリーズ』
http://www35.atwiki.jp/marcher/m/pages/320.html?guid=on

5 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 20:27:44
ふくらむ みずぎ 先生による「大人の為のああぁっふっふぅ講座」

ノノ∮‘ _l‘)<近頃は何でもかんでも「ああぁっふっふぅ」言わせておけば笑いが取れるという間違った風潮が見られます
ノノ∮‘ _l‘)<そこで今日はみずきが正しい「ああぁっふっふぅ」の使い方を教えてあげる

Lesson1.普通の使い方
ノノ∮‘ _l‘)<ああぁっふっふぅ!

Lesson2.何かを思い出した時
ノノ∮‘ _l‘)<ああぁっふっふぅ!

Lesson3.飛んできた蟲に血管を食い破られた時
ノノ∮‘ _l‘)<ああぁっふっふぅ!

ノノ∮‘ _l‘)<ちなみに「ああっふっふぅ」は誤用ね。それでは楽しいああぁっふっふぅ!を

ノナo’u’o)< see you next thread!!

6 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 20:31:40
「落ち着いて分析してる余裕なんかないやろ! うちらも全員の力で超速力得てんねんで、列車の端まで逃げ切
ろ!!」
「端っこについたら、大空に向かってジャンプしようね!!」
「アホ! ここがいくら異空間でも死んでまうわ!!」

列車の屋根を次々に氷漬けにしながら、こちらに向かって来る「魔女」。
列車の端に着くまでに、捕まる訳には行かない。

四人の目指す場所。それこそが、彼女たちの唯一の希望の光だった。


第157話 「リゾナンターφ - prologue - 」 より


第158話 投稿作品一覧

『保全作-タイトル未定-(愛ガキ・ぽんぽん)』
https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1506948051/157-159

7 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 20:37:32
>>1-6
以上テンプレ

元テンプレ4動画リンクはNGワードで規制されたため投稿を断念しました

2ch(5ch)仕様変更により今後まとめサイトへの掲載が難しくなったため、新狼避難所へ移転しました

皆様今後ともよろしくお願いします

8 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 21:17:10
乙です

リンク先の修正が必要ですね

新天地でもがんばっていきまっしょい!

9 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 22:42:52
>>1
スレ立て乙であります

10 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 22:43:51
しまった!>>2の2ch注意事項消すの忘れてたorz
動画リンクは何がNGか全然分からないんたよねぇ一つ一つ書き込んで見ようか?

11 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 22:48:09
スレ立て乙です!
作品投稿の注意事項とかも使ってる内に修正したりって感じですかね?
弾かれたテンプレのリンク集とかはwikiとかまとめにも収納したって良いんだし

|||9|‘_ゝ‘)<頑張って生田ー!

12 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 23:17:14
旧2ちゃんねるを踏みたくない人用にリンクの中尉とかいれたひ

13 名無し募集中。。。 :2017/10/16(月) 23:39:00
次スレに生かしたいんで注意事項とか訂正があったら提案して貰えると助かります

14 名無し募集中。。。 :2017/10/17(火) 00:09:09
ここが新しい世界…なんだか緊張します…。
ここでもレス数の制限はあるんでしょうか?

15 名無し募集中。。。 :2017/10/17(火) 06:42:18
レス数制限はなさそうだけど…文字数制限はあるみたい?それでも狼よりも多く書けるみたいだけど

16 名無し募集中。。。 :2017/10/17(火) 10:15:36
ここの管理者が設定変更とかしてれば若干変わってるかもしれないけど
基本設定はここから見れましたよ
http://jbbs.seesaa.net/category/19684258-1.html

17 名無し募集中。。。 :2017/10/17(火) 12:51:03
ついに公式に認めたのかと思ったら変『形』だったw

大人気アニメ『変形少女』最終話の声優が元モーニング娘。の道重さゆみさんに決定! アフレコ後のコメントも到着!
http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1508146757

18 名無し募集中。。。 :2017/10/17(火) 14:58:14
なんだ変態少女じゃないのか…と思って動画を見たらどれもシュールな作品だった

从*・ 。.・)<濡れ衣なの

19 名無し募集中。。。 :2017/10/17(火) 15:41:55
濡れ衣・・・なのか?火のないところに煙はたたないと言うんだよw

20 名無し募集中。。。 :2017/10/17(火) 21:09:01
「ぬれぎぬ」と読むのか「ぬれごろも」と読むのか
大分意味が変わってくるぞ?

21 名無し募集中。。。 :2017/10/17(火) 23:13:42
ファンの人が「変態少女」とTwitterでツイートしたら公式に冷静に修正されてたね。

22 名無し募集中。。。 :2017/10/18(水) 00:40:57
みんな考える事は一緒なんだなw

23 名無し募集中。。。 :2017/10/18(水) 09:09:03
これか…

公式twitter

変形少女@広報担当ひろみ
@henkeigirls
※変態少女ではありません。 #変形少女

24 名無し募集中。。。 :2017/10/18(水) 09:27:34
でもさぁこれ絶対担当者も分かっててキャスティングしたんじゃないかなぁ?w

25 名無し募集中。。。 :2017/10/18(水) 12:08:57
引っ越し乙
舞台は違えど引き続き盛り上げていきましょう

26 名無し募集中。。。 :2017/10/18(水) 13:15:31
合流乙

何気に狼の時よりも会話しているという

27 名無し募集中。。。 :2017/10/18(水) 13:35:13
ノハ*゚ ゥ ゚)<うーん…久し振りに新狼に来ましたが色々な制約からの解放のおかげかもしれませんね

ノノ*・_l ・)<まずは慣れる間新狼の他スレも見て来ないとあかんやつや

28 名無し募集中。。。 :2017/10/18(水) 21:42:06
今日はりさこ結婚であっちは大荒れだな

29 名無し募集中。。。 :2017/10/18(水) 22:14:37
あのりーちゃんが結婚かぁ…ベリヲタ界隈は大騒ぎしてるんだろうな
思った程ショックではないけれど幸せになって欲しいね

30 名無し募集中。。。 :2017/10/18(水) 22:59:31
キッズの時からあまり印象が変わらないだけにあのりしゃこが…!って思ってしまうw

31 名無し募集中。。。 :2017/10/19(木) 01:04:09
今日は人が少ない?

32 名無し募集中。。。 :2017/10/19(木) 01:42:18
まあ平日だしなー
一言保全が自然と無くなってるせいかもしれないけど
自分はここでののんびり感にまだ慣れないw

33 名無し募集中。。。 :2017/10/19(木) 06:39:20
自分は逆にこのまったり感が心地いいw

34 名無し募集中。。。 :2017/10/19(木) 14:32:52
気付いたら真野ちゃんがこんな事してた
https://twitter.com/twitter/statuses/920458705002315776

35 名無し募集中。。。 :2017/10/19(木) 20:46:57
引っ越してきたんだね
自分はバトルもの好きで書いてるけど超能力に関する知識がないんでここには書けないかなあ
ハードコアな血まみれバトル期待してますよ

36 名無し募集中。。。 :2017/10/20(金) 01:05:22
バトルものの書き手さんがいらっしゃった…!
こんばんわ。超能力と言ってもwikiの方で出てきた設定は全部
載せてくれてるので参考するのもアリです。
中には肉弾戦の話もあるのでぜひ参加してみてください。

37 名無し募集中。。。 :2017/10/20(金) 07:45:28
まりまースレの作者さんかな

38 名無し募集中。。。 :2017/10/20(金) 09:29:17
リゾスレにおいて『超能力』は一つのキーワードであってないとダメって訳じゃないと思けどねぇ
実際に過去作品読むと超能力を使わない作品もいくつかあるしね

39 名無し募集中。。。 :2017/10/20(金) 18:27:13
喫茶リゾナントでのハートフルな話も

40 名無し募集中。。。 :2017/10/20(金) 21:46:37
リゾスレでハードコアというと…

『黒い羊』
https://www61.atwiki.jp/i914/sp/pages/37.html

とかかな?ちょっと違うか?

41 名無し募集中。。。 :2017/10/21(土) 08:43:29
いきなり昔のものがブクマやいいねされてたからスレを久しぶりに見に来たんだけど
リゾスレ10周年なんですね
おめやよー

42 名無し募集中。。。 :2017/10/21(土) 13:57:30
もしや元リゾスレ作者さん?こうやってまた足を運んで貰えるなんて ありがたいねー

43 名無し募集中。。。 :2017/10/21(土) 22:53:06
そうです元書き手です
あと間取りとか動画とか画像で遊んだりもしたよ
去年までは狼にスレがあったことを知ってたんだけど今はこっちに移行したんだね

44 名無し募集中。。。 :2017/10/22(日) 03:08:22
昔の住人さんも見てくれると思うとやる気がでてきた笑

45 名無し募集中。。。 :2017/10/22(日) 09:47:12
>>43
おお!あの『喫茶リゾナント間取図』の制作者さんだったとは!初めてwikiで見たとき「魅惑の水さんルーム」の意味が分からなかった思い出w

46 名無し募集中。。。 :2017/10/22(日) 11:50:28
2ch→5chの仕様変更関連で暫くこちらでお世話になる事にしました
書き手さんや住人さん達が既にいらっしゃったとは…ある意味移動してきて良かったかもしれないね
規制関係での肩の荷が少し軽くなった事だし色々頑張って書こうと思うw

47 名無し募集中。。。 :2017/10/23(月) 00:31:09
魅惑の水さんルームにれいな城…なつかしいなw

48 名無し募集中。。。 :2017/10/23(月) 12:37:40
>>44
>>46
新作・続編楽しみにしてますw

49 名無し募集中。。。 :2017/10/24(火) 12:19:46
え!?まさか深夜の保全が無いのに落ちてない?

50 名無し募集中。。。 :2017/10/24(火) 12:20:36
むしろ丸一日経ったのに落ちてない…これが新狼か…。

51 名無し募集中。。。 :2017/10/24(火) 12:50:06
ここで落ちるのって1000完走でDAT落ちしか見たことないw

2年間レスなくても残ってるスレもあるしね

現在時刻: 2017/10/24(火) 12:46:03

立った日: 2015/03/02(月) 01:35:18
立ってから: 967日11時間10分45秒経過

最新レス: 2015/05/10(日) 23:46:44
最新レスまで: 69日22時間11分26秒

勢い: 0.772レス/日

52 名無し募集中。。。 :2017/10/24(火) 14:09:03
从*・ 。.・)<お待たせしましたなの

変形少女 #5(ありさ編)-Henkei Shoujo (Transforming Girls) #05 Arisa
https://www.youtube.com/watch?v=EZiaPFgokqA

53 名無し募集中。。。 :2017/10/24(火) 14:43:18
やっぱり変態少女と空見してしまうw
リンク感謝帰ったら見てみよう

54 名無し募集中。。。 :2017/10/24(火) 22:18:19
すごくまっとうな小説スレもあれば
ちょいと怖い病気っぽい小説スレもあるんだね
新狼っていったい…

55 名無し募集中。。。 :2017/10/24(火) 22:40:12
病気っぽい小説スレ気になる…w

56 名無し募集中。。。 :2017/10/24(火) 23:16:06
https://youtu.be/m54_FpTm-nk
「20周年だからね」
って時にはこうなってるかもしれないよなって10周年迎える前に思いました

57 名無し募集中。。。 :2017/10/24(火) 23:52:07
病気っぽい小説スレか分からないけど・・・いくつも作品書いてるのに誰も読んでる人いないんじゃないか?ってスレもあるよね。。。

もう少し改行句読点あると読みやすくなるのにもったいない

58 名無し募集中。。。 :2017/10/25(水) 07:05:52
スレタイに「小説」と入ってるスレが怖いね
内容はわからんけど同じ人が延々とやっててリアクションなしのやつ

59 名無し募集中。。。 :2017/10/25(水) 07:50:54
リゾスレ住人的に気になってるスレがあれば知りたい

60 名無し募集中。。。 :2017/10/25(水) 10:35:36
新狼内だとスレが落ちないから延々と同じ人ってのがあるのかもしれないね
自分がザーッと見てきて面白いなと思ったのは

やはりベリヲタなのもあるけど王道系
SSスレ「マーサー王物語-ベリーズと拳士たち」第二部
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1452342496/

えりぽんえりぽん
仮面ライダーイクタ 外伝『仮面ライダー鎧娘。'14』
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1401702259/

くっころ
もしも加賀楓と横山玲奈がふたり旅をしたらありがちなこと
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1503189554/

まりまースレと言うと
まーちゃんとまりあんLOVEりんのスーパー姉妹スレ@新狼
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1480520702/

从*・ 。.・)<ここからは個人的に期待しているピンクゾーンなの
さゆえり「れいなはココが感じるの?w」5@新狼  (本スレはおーぷん)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1400943744/

ノリ*´ー´リ<帰って来てからが本番じゃけぇ
鞘師って本当に道重のこと超超超大好きなんだな!新狼避難所
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1425237233/

61 名無し募集中。。。 :2017/10/25(水) 12:19:39
続くのか続かないのか悩むスレもあるねw

62 名無し募集中。。。 :2017/10/25(水) 12:27:20
ありゃ?自分と大体被ってるw追加するなら…

絶好調!(密かにまりまー・れなでぃースレと世界観共有してるんじゃないかと思ってる)
『もしもだーさくこと石田亜佑美と小田さくらが賞金稼ぎコンビだったら』
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1457233205/

珍しい はがおが姉妹
『お芋さんから始まる小説スレ』
http://!jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1447072855/


『島島 Part2』
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1507818720/

更新が止まってる作品が多いのが残念

63 名無し募集中。。。 :2017/10/25(水) 20:22:03
たくさんあるねー
しばらく読みあさって過ごせそう

64 名無し募集中。。。 :2017/10/26(木) 10:32:52
ここも期待してますよ

65 名無し募集中。。。 :2017/10/26(木) 12:43:48
そうだねぇ…せっかく引っ越して来たのに作品まだ来ないんだよねぇ〜早く来ないかなぁ?(チラッ チラッ)

66 名無し募集中。。。 :2017/10/26(木) 23:39:44
なんだか思った以上にハーレムな掲示板に移動してきたんだな…。
ありがたいやら嬉しいやら。

67 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 03:19:43
 「はー…疲れたっと」

頭を下げた宇宙人のような街灯が、夜道に白い光を落としている。
街灯に羽虫が群がっていた。
蛍光灯にぶつかる音が夜に響く。
駅前ならともかく、アパートや個人住宅が並ぶ地区に人通りは少ない。
言い訳のように街灯が光を放つ夜道が延々と続いている。
噎せ返るような湿気を含む夜と、汗で肌に張り付くTシャツがただでさえ
暑い八月の夜をさらに不快にしている。
日本はそろそろ亜熱帯になってるんじゃないかとさえ思えた。

若者にありがちな、この現実は何か違うという自己逃避と切って捨ててしまいたい。
学生時代から今まで、全てに違和感がある。
なにかの遊びに思えて、世界がふわふわしていた。
なぜみんなは真剣に現実を受け入れているのだろう。
この焼かれて溺れてしまいそうな現実は理解できない。

 「理解できても、きっと私はすぐに見捨てるだろうけどね」

一人呟いて、足でアルファルトを強く踏む。
そうえば今、あの店には誰が居るのだろう。
喫茶『リゾナント』はこの地一帯ではもう十年の節目を迎えた。
そこでは彼女、飯窪春菜は成人しているという事もあって責任者を任されている。
マスター代理は譜久村が担っているが問題はない。
最初の頃は不安がなかったわけではないが、今ではしっかりと責務をこなしている。
張り合いのある仕事は楽しい。未来は明るい。

このまま生活を送るのなら、それはそれで幸せな事なのだろう。

 「きゃっ、何?」

68 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 03:20:39
靴の裏で何かが潰れる感触で、思わず飛び退く。
薄紙の塊を潰したような感触だった。
街灯の楕円が作る円の外れ、アスファルトの上には、虫の死骸があった。
羽はちぎれ、体液がスファルトに染みを作っている。
夏につきものの蝉だった。

 「いいい……うそ、でしょー…」

路上に蝉が留まっているわけがない、元々ここで死んでいたのだろう。
ついていないというか、気持ちの悪さが勝る。
可哀想という気持ちが芽生えたのは、死骸の上を越えた後だった。

手を合わせて顔を上げると、半分の月が夜空に捧げられている。
まるで満月だったのに誰かが噛みついてしまったみたいだ。
喫茶店に辿り着く。
「Clause」のプレートが揺れて、微かに鳴り響く鐘の音。
だが本当に微かな音だった為に、店内からの反応はない。
そもそも、もしかしたら誰も居ないのかもしれない。

 「まあ、明日には帰ってくるよね」

依頼の数も増加したり減少したりとバランスが悪い。
向かう人数もその時による上に、帰宅時間も一致しない。
ここ一週間のリゾナンターは多忙の毎日を過ごしていた。
飯窪も今しがた依頼を終えて帰宅したのだ。
喫茶店の風景も少し寂しそうに見える。

 「明日からお店も開かなきゃいけないし、忙しいなあ」

以前は居住区として利用していた二階には空き部屋が三つある。
一つは空き部屋というよりロフトだが、そこは荷物置き場と化していた。
休憩室としてのリビングを抜けて、飯窪は違和感を覚える。

 「あれ?」

69 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 03:21:36
テーブルの上に、鞄が乗せてある。
それはポシェットに近いサイズで、メーカーのマークが縫われている。
誰のかは判別できないが、触れて持ち上げてみるとそれとなく重量を感じた。
何かが入っている。
良心が痛むが、名前すら書いていないとすると中身を確認しなければ
このまま放置も出来ない。

チャックを引き、飯窪は覗き見をするように真上から見下ろす。
予想していたものと遥かに違っていて、一瞬怪訝な顔を浮かべた。
手を入れて、それを持つ。

 「なにこれ」

その数は十四、弾丸だった。
個人が所持しているゴム弾とは違って先端が尖った銀製の小口径。
初めて見るものだったが、どうしてこんなものが放置されているのだろう。

飯窪の体が固まる。
背後の扉の奥から物音が聞こえ、息を止め、耳を澄ます。
立ち上がって、扉の前へと足を運び、耳を押し当てる。
空き部屋の筈だ。
鍵は一階の厨房にあるが、その場所を知っているのはこの店の関係者のみ。
どんな用事があろうとも滅多に開かれることは無い。

音は一種類だけではなかった。
ねちゃねちゃとした音と、途切れ途切れに熱を帯びた声。
心がざわざわと騒ぐ。
扉の前に静かに寄り、声を聴きとろうとする。

 「ねえ、今どんな気持ち?当ててやろうか?」

70 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 03:23:19
部屋に踏み込みたくなる衝動を堪え、さらに聞き耳を立てる。
快楽に咽ぶ声の主に気付いて驚愕の色を隠せない。

 「もしかして照れてんの?こんなにドキドキしてさ…。
  この一瞬だけはハルも、緊張するよ…………はあぁ。
  やっぱり、ハルの孤独を埋められるのは君だけだ…!」

瞬間、頭の内部で何かが切れた。
数百種類の恋愛漫画による妄想空想の嵐の中で、理性を保つ。
興奮と好奇心が今までの思い出を脳裏で真っ赤に染め上げる。

 「どぅー!」

リビングに通じる扉を細身の腕でぶち破ろうと勢いをつけるが
外側に開くタイプだった為に一瞬態勢を崩す。

 「っ、もうっ。どぅー!皆がいないと思って、誰と、なに、やって…」

再び内側に勢いよく足を踏み入れたが、飯窪を責める声は続かなかった。
ここでラブコメなら、彼女は実はテレビの猫だかドラマだかの映像でも
見て騒いでいて、少し卑猥に聞こえたみたいな展開が待っていただろう。
現実は予想の斜め上を行く。

手に持っていた弾丸が落ちた。床を転がっていく。
転がっていくフローリングの床の先には、一面に青いビールシートが
敷かれており、視界がカメラのように一部分ずつ切り取っていく。
分厚いシートの上には赤い水溜りが大量に出来ていた。
赤い水に弾丸が浸かる。
青いシートの中央にだらりと投げ出されているのは、長い肉片。

青白い肌の先に五本の指。指の先には爪があると、当たり前のように確認。
何をどう見ても、人間の腕だった。
肩の下から切断された右手がビニールシートの上に転がっている。
断面には白い骨と赤い肉、皮膚の下の黄色いイクラのような脂肪の層が見えた。

71 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 03:24:41
腕の先、部屋の奥へと視線が動いていく。
糸鋸に鉈、柳刃包丁に肉切り包丁、ハンマーにナイフという凶器が
青いビニールシートの上に几帳面に並べられている。
先には、また切断された白い足が転がっている。
愛するものの死体を想像して、飯窪の目は終点の窓際に向けられる。

しまわれていた筈のテーブルの上には、人間の胴体が横たわっていた。
首から上が無く、小さな胸が二つ、女性だ。
鎖骨に水平の線が描かれ、胸から腹部へと垂直に切り開かれている。
肋骨が折られ、赤黒い洞窟のような胸郭が見えた。
赤い穴の上には、光沢のある長い髪。
手先は血に染まり、赤い滴を垂らしている。飯窪の口は開いたままだった。

工藤遥がゆっくりと顔を上げ、飯窪の存在たった今気付いたようにこちらを見た。
濡れた様な目には暖色の鋭さの輝きに陶酔。
口から顎、そして前掛けをかけた胸が真っ赤に染まっている。

遥が正座をし、テーブルの上の女の胴体にフォークとナイフを当てて、硬直していた。
工藤の斜め左前には、皿があった。
皿の上に丸みを帯びる痙攣した物体、心臓が載っている。

 食べていた。

72 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 03:25:25
それは関係の比喩ではなく、単純に、本当に、食事として食べていた。
生で食べる訳でもなく、ある程度は料理されている事を頭の後ろで理解する。

頭に上っていた血が急速に下がっていく。
手や足の先が冷えて、痺れる。
心臓がドキドキと鼓動を鳴らす。
恐怖なのか驚きなのか分からない、緊張していた。
ようやく飯窪の脳は冷静に現実を解釈し始めていた。

 「は、あ?」

口が開き、開いたなら眼前の光景に感情が動き始める。

 「なにこれ?ねえ、くどぅー?なに、やってんの?」

ビニールシートの前で、工藤の前で、飯窪は動けない。

 「食べ、いや、くどぅーはお肉好きだし、でも、こ、殺し…」
 「…あーあ、とうとう見つかった」

いたずらを見つかった子供のように、工藤は首を傾げる。
肩にかかる黒髪、滑らかく幼い頬。暖色の獣のような眼光以外は工藤遥だった。
その目に見覚えがある、異能発動時の、彼女の目だ。

 「誰なの?あなた、本当にくどぅーなの?」

73 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 03:26:14
>>67-72
『銀の弾丸Ⅱ -I wish-』

お待たせしました。オープニングから少し間が空きました。
書き始めたのが夏場だったので季節は夏から冬へと入っていきます。
お食事中の人すみません。

74 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 07:46:20
ええモーニング中でしたね
食べながら読むのも行儀悪いですがね
お互い様ってことで読むから続きくれおいs面白いですしね

75 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 07:50:18
リゾスレ初心者なんですが
こういう怖い話もあるんですね…
奥が深いなあ…

76 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 11:01:45
続きキタ━(゚∀゚)━!
…ハルちゃんめっちゃお食事してるうううぅぅってこれ心臓に向かって語り掛けてたのか
途中まで読者の皆の気持ちは飯窪さんと同じだったはずだけど続き待ってます

うーんリゾスレは明るいのもアフォなのもいくつかあるけどガチバトル系やグロい話の方が多いかもしれませんね…
ちなみに作者様がオープニングとおっしゃってたお話はこちら
(157)162  『銀の弾丸Ⅱ -I wish-』
http://resonant4.cloud-line.com/logmap/157/157-162/

読んでおくと良いかもしれない前作
『銀の弾丸 -Night of clown-』
http://www35.atwiki.jp/marcher/sp/pages/1055.html

77 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 20:24:47
おお銀の弾丸が来るとは! 継続お待ちしますよ

78 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 23:05:38
>>75
ご、ごめんなさい…。
工藤さんの卒業記念としてどうしようか迷ったんですが
自分の処女作で〆たい気持ちがあったので投下しました。
他の書き手さんはもっと楽しいお話をたくさん持ってると思うので楽しみにしててください(チラチラ)

79 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 23:48:32
こ、これは…久しぶりに背筋が凍った
ちょうどリリウム動画見てたから

>「もしかして照れてんの?こんなにドキドキしてさ…。

のセリフがファルスで再生されてたのにまさかのサイコパスorz

ところでこのバラバラにされてる女性って…まさか。。。想像したら寒気が

80 名無し募集中。。。 :2017/10/27(金) 23:58:01
即死回避必要ないけど次の作品更新されるまでひさしぶりにこれやっとく?

【季節はずれの「怖い話」読んでみたいんだけどおすすめ教えて!】

81 名無し募集中。。。 :2017/10/28(土) 00:24:05
>>76
これも忘れずに

『銀の弾丸 -Night of clown-』
http://nico.ms/sm29026416

久しぶりに見たけど再生回数500超えてるんだね〜

82 名無し募集中。。。 :2017/10/28(土) 11:28:45
悲しいとか切ないお話はあったけど
怖い話と考えると意外とないような気がする。

83 名無し募集中。。。 :2017/10/28(土) 14:11:08
あれリゾスレじゃなかったっけタイトル忘れたけど
道重さんの怖い物って一体何ですか?って9期10期達が聞いてって最後は…ってお話

84 名無し募集中。。。 :2017/10/28(土) 17:42:26
そうかリゾスレの作法がよく分からなかったんだけど
グロテスクな描写や残酷なストーリーも大丈夫なんだね
いやあ誤解してたかも自分

85 名無し募集中。。。 :2017/10/28(土) 18:35:28
恐ろしいなら赤目の鞘師?

86 名無し募集中。。。 :2017/10/28(土) 23:28:34
从*・ 。.・)<娘。やハロプロメンバーだとか能力設定とかにリゾナント(共鳴)してれば大抵の事は大丈夫なの
ノハ*゚ ゥ ゚)<過去作品の続きや設定を借りて他の誰かが書いたとしても勿論大歓迎です

他の皆さんみたいにまだそんなに長く居ないけどリゾスレってこんなイメージだw
>>81 ギャアァァァァ500再生?…もし初見の人居たら作品のイメージと違ってても許してにゃん
もうすぐ前回の動画投稿から1年経ってしまうからそっとしておいたのに(なんとかしないと)

お題としてはやはり自分はコールド・ブラッドが派生作品含めて二重の意味で怖くてゾクゾクするかなー
コールド・ブラッド<Ⅰ>
https://www35.atwiki.jp/marcher/pages/78.html

87 名無し募集中。。。 :2017/10/29(日) 01:01:56
>>83
それなんて「りほりほこわい」?w
http://resonant4.cloud-line.com/_m/logmap/115/115-230/

88 名無し募集中。。。 :2017/10/29(日) 01:04:12
初期の頃の作品で凄い怖い話があったと思うんだけどタイトルが思い出せない…

ただいま検索中。。。

89 名無し募集中。。。 :2017/10/29(日) 03:13:46
>>73 続きです。

悪夢の光景に世界が回る。落ち着きを取り戻そうと息をすると
生焼けのレバーを食べた時のような味が喉に来る。
ようやく部屋に溢れる血の匂いに気付いた。
嗅覚は眼前の光景が嘘ではないと全力で主張している。
口角が上がっていて、工藤は微笑んでいるように見えた。

 「やだ、やだこんなの、こんな」
 「落ち着いてはるなん。とにかく聞いて、ちゃんと説明するから」
 「ひっ」

工藤が腰を浮かせると、飯窪の足は後ろに一歩下がる。
少し寂しい笑顔で、工藤が腰を下ろす。
後方に引けていた飯窪の腰はその場で停止している。

 「ハルはハルだよ」

工藤が淡々と告げる。

 「でも、こうしないとハルは生きられないんだ」

工藤の口から出た言葉がよく分からない。
それでも頭の中で単語を分解して理解しようとする。
工藤遥。17歳。口が悪い。ショート。中二病。トリプルエー。
病弱でヘタレ。能力は。

 「……あ」

出来てしまった。唐突に、いや既に答えは出ていた。
理解できたできないしないといけないできないでもできてしまった。
小柄な彼女の巨大な影に寒気を感じなかった訳がない。
だが、彼女の場合は肉体変異させる『獣化』ではない。
では彼女の異常性は一体どこから生まれているのか。

 人を食べる、その本能がどうして彼女に芽生えたのか。

90 名無し募集中。。。 :2017/10/29(日) 03:15:54
考えるが、この現状で冷静な答えが出てくる訳もない。
飯窪には他に考える事がある。

残念ながら日本では死体が道に落ちている事はないし、たまたま食卓に
出てくることもない、ましてや土葬の習慣もない。
なおかつ人間の死体を食べる習慣も、ない。
眼前の食卓や床のビニールシートの上にある死体は新鮮なものだ。
飯窪は唾を飲む。
血の臭いが喉に再び広がっていく

 「どぅーが、殺した、の?」

工藤が口を開くが、言葉が出る前に予測できた。

 「私も、食べるの?」

言葉にした瞬間、頭の中でサイレンが鳴る。飯窪は反射的に屈んで
ビニールシートに落ちている一番近い武器、ナイフを手に取った。
サバイバルナイフの柄についた血で手が滑る。
ホラー映画だと、主人公はパニックになって叫び声を上げて逃げる
シチュエーションだが、飯窪はナイフを握った。

リゾナンターとしての責務が、彼女にはある。
裏切り、その言葉に、だがナイフの刃先が迷う。

これまでにも先代のリゾナンター同士で争いが起こった事がある。
裏切り、意志の違い、分かれる未来、将来性。
まさか工藤とその立場になるなど、飯窪は考えた事がなかった。
だから悲しい。
工藤が人を襲ってしまった、その事実が既に目の前に置かれている。
飯窪の目が濡れて光りが籠る。

ナイフを握ったまま立つ飯窪に、座ったままの工藤が部屋で向かい合う。
工藤は白い手を床に伸ばす。
指先が血で赤く染まっており、現実だとさらに主張する。
飯窪のナイフが僅かに反応して、刃先が跳ねた。
切っ先は血に濡れた工藤の顔へ向けられていた。

91 名無し募集中。。。 :2017/10/29(日) 03:17:55
 「そんな事ある訳ないだろ?」

手が戻り、握った濡れタオルで口から喉、胸元を拭う。
一回では取れないので、顔の血をさらに拭っていく。

 「はるなんを食べるなんて事、絶対にないよ」

血の赤が消えて、白い工藤の顔が現れた。飯窪のナイフは、動かない。

 「だって、くどぅーは食べなきゃいけないんでしょ?」
 「うん。でも、メンバーは食べない。はるなんを食べる訳がない」
 「本当に?」
 「言っても信じてくれないだろうけど、本当」

工藤の目に感情が渦巻く。

 「多分皆にどんな目に遭わされても、ハルは皆を殺せない」

それでも飯窪はナイフを下ろさない。
部屋に横たわる死体、血液、内臓。鼻をつく血の臭いという現実が
工藤の言葉を信じる事を拒否させようとする。
真実であろうと頭が理解しても、体が拒否する。

 「じゃ、ハルは出てくね」

遥が立ち上がり、飯窪のナイフがまた跳ね上がる。
自分の心に連動するようにナイフが動く。
向けてはいけないのに、弱い心が命令する。

 「ずっと隠してたけど、バレたらもう一緒にいられない」

遥は寂しそうに微笑む。
両手を首の後ろに回し、前掛けを解く。
飯窪の手のナイフは遥が動くたびに刃先で追ってしまう。

 「どこに行くっていうの?」
 「言わない。必要な荷物は持っていくけど良いよね」

床に転がる弾丸を拾う。
指の中で遊ぶように回した後、静かにポケットに入れる。

92 名無し募集中。。。 :2017/10/29(日) 03:20:04
 「えっと、片付けできなくてごめん」

黒い髪が尾を引くように、遥が頭を下げた。戻った顔には微笑み、頬を掻く。

 「片付けと掃除の方法は、流しの下の裏に封筒で貼り付けてあるから
  それをやってみる方が良いと思う。臭いの取り方はコツがあるし。
  あ、流しの下っていってもシンクの下じゃなくて横の方だから」

憂い顔のような笑顔。初めて見る表情だ。
何故こんなにも普通に会話をしているのだろう。
背後には食べかけの料理が残される。それなのに彼女はいつもの調子で話す。

 「この店に来るのも最後かあ……好きだったなあ…」

血臭に囲まれる空間で呟いた工藤が飯窪の横をすれ違う。

 「じゃ」
 「待って」

思わず言ってしまった。ナイフを握っていない手が前に出る。
飯窪の手と工藤の間には、女性の胴体だけの死体や血だまりが広がっている。
二人の間には、血塗れの現実が横たわる。

すべきことは分かっている。
理解している。人間として、サブリーダーとしてするべき事を知っている。

其れよりも優先されたのはナイフを床に捨てて、両手で工藤を抱きしめる事だった。
工藤の熱い体が怯える様に震えた。

93 名無し募集中。。。 :2017/10/29(日) 03:21:31

 「はるなん?」
 「私に押し付けないでよ。一緒に片付けるから、それから考えよう?」
 「何、を」
 「説明してくれるんでしょ。この有様を」
 「……うん」
 「なら、出ていくって言うなら、全部話してから出て行って」
 「…分かった」

血が流れている肉の体。人間の体を飯窪は抱きしめている。
裏切る心は誰にでもある。
だからきっと、この感情は元々飯窪の中にもあったものだ。
だから認めるしかない。認めるしかないのだ。
彼女を信じるしかない事に。
工藤はただずっと困惑し、それでも笑顔のままだった。

94 名無し募集中。。。 :2017/10/29(日) 03:22:59
>>89-93
『銀の弾丸Ⅱ -I wish-』

工藤さんのセーラー服姿は女優さんになっても見れるのかな…。

>>86
おめでとうございます。素敵な動画をありがとうございました^^

>>79
そうです。ファルスの台詞を貰いました。
興奮状態を表すために異常性を高めたかったので…w

95 名無し募集中。。。 :2017/10/29(日) 10:42:37
続き乙です!…成長してきたどぅーの中の衝動を抑え込むためなのか…
皆は襲わないって決めてるみたいだけど限界が近くてわざと飯窪さんに見つけさせたのかなとも感じたし
優しい工藤だけどなんだか前作の同族さんの最後を思い出しちゃいまりあ
でも飯窪さんならきっと工藤の事も何とかしてくれると信じてる

96 名無し募集中。。。 :2017/10/29(日) 11:33:42
こんな惨劇を目のあたりにしても動揺しない飯窪さんにも成長というかリゾナンターの覚悟のようなものを感じる


>「はるなんを食べるなんて事、絶対にないよ」

「はるなんの食べるとこなんて、全然ないよ」と読み間違ったのは内緒w

97 名無し募集中。。。 :2017/10/29(日) 18:58:17
>>96
一気にコント化

98 名無し募集中。。。 :2017/10/29(日) 23:29:14
>>96
飯窪さんも混ざってのお食事会が書けれたら良かったのですが…w

99 名無し募集中。。。 :2017/10/30(月) 01:16:54
失礼な事言うな
魚だって骨と骨の間に挟まってる中落ちとかうまいだろ

100 名無し募集中。。。 :2017/10/30(月) 01:23:02
ん?どういう事?w

101 名無し募集中。。。 :2017/10/30(月) 01:34:56
森戸ちぃの能力ってもう出た?

102 名無し募集中。。。 :2017/10/30(月) 06:22:50
ドアバーン

103 名無し募集中。。。 :2017/10/30(月) 06:54:14
>>98

ハo´ 。`ル <ねぇ…知ってた?人の乳房には、巨乳を作るために必要な栄養素が多く含まれているんだよね。

ノハ*゚ ゥ ゚)<!?

ハo´ 。`ル <はるはもう右胸を食べたがら、左ははるなんにあげるよ。

104 名無し募集中。。。 :2017/10/30(月) 07:47:44
ちぃちゃんはスレで色々検討したけど…まだ作品には出てないね

105 名無し募集中。。。 :2017/10/30(月) 13:06:35
ちぃの能力候補知りたいわ

106 名無し募集中。。。 :2017/10/30(月) 15:12:17
ちぃだけに血を操る能力か
耳も赤くなるし

107 名無し募集中。。。 :2017/10/30(月) 16:17:45
ちぃちゃんの能力は151話の222スレ辺りから話してるね
まとめようかとも思ったけど仕事中だw

http://resonant4.cloud-line.com/_m/logmap/152/

108 名無し募集中。。。 :2017/10/31(火) 00:01:58
>>107
リンク先が152話だったorz

http://resonant4.cloud-line.com/_m/logmap/151/

読み返してみると『ドアバァーンッ!! 』 が衝撃波なのか扉限定転移(ドコでもドア?)分からないけど人気で他に『強運』『運命操作』って案もあったって感じか
作者さんのお好みで好きなように書いて良いと思うけどね

109 名無し募集中。。。 :2017/10/31(火) 01:53:03
衝撃波もでてきて盾にもできて移転もできて凄い万能…!

110 名無し募集中。。。 :2017/10/31(火) 01:58:17
【ご報告】
初代スレ主様に移転の件で陰ながら応援しております、とお言葉を頂戴しました。

111 名無し募集中。。。 :2017/10/31(火) 06:43:11
スレを離れても気にかけてくれてる…ありがたいねぇ
これからも続けられるだけ続けて行きたいね

112 名無し募集中。。。 :2017/10/31(火) 12:21:40
14日ルールに振り回されないリゾスレライフって素敵w


現在時刻: 2017/10/31(火) 12:20:36

立った日: 2017/10/16(月) 20:06:02
立ってから: 14日16時間14分34秒経過

最新レス: 2017/10/31(火) 06:43:11
最新レスまで: 14日10時間37分9秒

勢い: 7.686レス/日

113 名無し募集中。。。 :2017/10/31(火) 13:56:23
なんだか座間の事件が…

114 名無し募集中。。。 :2017/10/31(火) 14:00:51
狼に居た時と大して変わらないテンションだしむしろ住人が増員してるような?10周年以降も問題なさそうかも
ココなら1000きっちり完走できるはずってのもでかいかも?久し振りに2〜3ヶ月位?で完走したいねw
スレ落ち気にせずじっくり推敲して書けるってのも良い気がするなー

115 名無し募集中。。。 :2017/10/31(火) 14:05:08
座間の事件か…小田ちゃんとかショック受けてそうだな
ドアバァーンッ!!のノリというかあの時のちぃちゃんの表情と勢いが良かったばっかりに人気に
ちぃちゃんもだけどカントリー近辺のをどうするかってのは誰もまだ手を付けれてないですねぇ…

116 名無し募集中。。。 :2017/10/31(火) 14:18:32
座間の事件って何だろう?って思ったら朝2人だったのが9人に増えたのか…確かにまるで某作が現実に起こったかのようだ。。。

ちょうど10周年&160話が一緒くらいになりそうかな?

117 名無し募集中。。。 :2017/10/31(火) 21:14:53
新狼移転一ヶ月後くらいにチャットはどうでしょう?
変わってみて実際どうなのかなと
まだ早ければ武どぅー館後とかでも

118 名無し募集中。。。 :2017/10/31(火) 22:08:07
チャット良いのでは?前回参加出来ない人も多かったし

119 名無し募集中。。。 :2017/10/31(火) 23:20:55
座間の事件に似てる作品ってあったかな?

120 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 04:00:56
>>94 続きです。

飯窪から見て、工藤はまだ幼い。
大人の道に片足を突っ込んではいても、まだ17歳といえば子供だ。
リゾナンターは年相応に見えないメンバーも歴代を含めて多い。
彼女もその一人だが、生い立ちを考えると無理もないとは思う。
だが飯窪は、そんな大人びるだけの彼女があまり好きじゃなかった。
幼い子供が鉄の匂いを纏って死体に跨る姿などあってはいけない。
けれどそんな飯窪の想いを知る筈もなく、工藤は部屋の片づけを開始した。

慣れているとでも言いたげに既に首、手、足と切断されていたので
それぞれを市が指定するゴミ袋を二重にして入れて、口を縛る。
飯窪は言われるがままに解体に使った糸鋸や鉈、包丁やナイフに向かう。

指示通りに新聞紙に包んで同様にゴミ袋に入れる。
床の青いビニールシートは端から畳み、これもゴミ袋に入れる。
工藤がこちらを見つめていた。

 「壁の下の方まで広がる大きめのを使うと汚れなくて便利なんだよ」
 「…それ、あんまり役に立つ知恵とは思えないんだけど」
 「まあね。時と場合と人による、考えるとけっこー範囲狭いなこれ」

笑い声。普段通りに会話している事に気付き、ぞっとした。
十二個のゴミ袋が出来たが、下の方に血が溜まって重くなっている。
道具と敷物で数十キロを十二個に分割したものの、それでも一個に
対する重量が大きいのは確かだ。
硬直していた体は時間が経つと慣れてきたのか落ち着いていた。

 「ふう…で、これをどうするの?」
 「ハルが決めてある場所に埋める、はるなんは待っててよ」
 「どこに行くの?」
 「一回で行けるよ、今までもそうしてきた」
 「下、下まで手伝うよ」

飯窪は小さい袋を四つ持てた。工藤は一度に大きな八つの袋をまとめて持つ。
階段を軽やかに駆け下りていく工藤の背中を見る。
飯窪も続いて下りていく。
暑い夜のため、一階まで下りただけで汗が噴き出た。

121 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 04:02:44
 「工藤さん、こちらです」
 「すみません、また頼めますか」

車のエンジン音が聞こえたかと思うと、そこには見覚えのある
スーツを着た二人の男女がドアから現れる。
後方支援部隊、事前に応援を呼んでいたらしい。
つまりは、工藤の行動を以前から知っていた事になる。
それが少しだけ、悔しかった。

 「一緒に、来る?」


二人は無言のまま、車は夜の街に出る。
コンビニや二十四時間チェーンの店からの灯りを抜けていく。
車は郊外に向かい、当たり前のことだが、そこでようやく死体が
夜の山かどこかに捨てるのだと気付いた。

工藤の横顔に、飯窪は口を開き、悩みながらも聞いてみる事にする。

 「どぅーって本当は力持ちだったんだね」
 「え?」
 「ほら、さっきの私の二倍を運んだのに、この暑さなのに
  汗も出てないし、息も切れてない……いつもなら前髪が引っ付くぐらい
  もっと汗かいてるのに、もしかして隠してた?」
 「あー……うん。隠してた」

考えて、工藤が肯定する。

 「養成所に居た頃によく分からずにチカラを使いまくってたら
  周りの子達に怖がられてさ、それから手を抜くようにした。
  汗はチカラの分泌物でどうとでも見せられたし。
  目立つ事をしてると監視もキツくなるし、自由が少なくなるし。
  その頃から何度も抜け出してたしね」

122 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 04:04:04
車内にはまた沈黙。気まずい。
一時間ほどで、車は山中に入る。
国道は通っておらず、黎明技研の研究所と公務員の保養施設があるが
別ルートの山道を行けば、誰かに会う事もない。
山道を進み、中腹で停車する。
周囲に人がいない事を確認して、助手席の女はライトを脇に抱えた。
運転席の男は積んであったシャベルを担いで、ゴミ袋を持って外に出る。
工藤もゴミ袋を掴み、ガードレールをまたいでジャンプで越える。
重い荷物を持って飛び越えるなんて、どんな筋力だ。
飯窪はガードレールを跨いでようやく越えていく事がやっとだった。
ライトで照らしながら夜の山中を下っていく。
木々の梢の間から月光が降り注ぐが、森の闇は深い。
ライトで照らしても暗い下生えの雑草が足にまとわりつく坂を下っていく。
土の植物の匂い。
手に触れた枝が折れて、青臭さが鼻に突き刺さる。
飯窪は木の根で転ばない様に慎重に進むが、工藤は闇が見えているかのように
軽快に坂を下っていく。
飯窪は常に彼女の背中を見ながら降りていく。
月光がほとんど差しこまない夜の森を進むなど普通は怖いが、平気だった。

目の前に工藤が居るからだろう。
夜の闇の怪物だの、死者の霊だの、工藤の前では怖くともなんともない。

恐怖が目の前にあるのだから。

木々の間の開けた場所に出ると、雑草が茂る間に進み、工藤達が足を止める。
ゴミ袋を置いて、シャベルを握る。
垂直に下ろして、刃先を地面に深く突き立てた。

 「ここ?」
 「うん。はるなんは周りを見てて、大丈夫だろうけど念のために」
 「う、うん」

刃先で掘り返した土を脇に捨てる。シャベルを突き立て、繰り返す。
機械であるかのように一定のリズムでさくさくと土を掘っていく。
まるでケーキのスポンジでも掘っているかのような速度だ。

123 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 04:05:25
 「あのさ、穴ってどれぐらい掘るの?」
 「2メートルぐらいかな。浅いと野犬が掘り返して見つかる」
 「……焼いたりは出来ないの?」
 「場所が確保できないし、人をまるまる燃やすのに時間がかかる。
  あとは匂いですぐにバレるんだよ。だから埋めた方が簡単なんだ」
「それも経験から?」
「うん、経験から」

工藤が土を捨て、また地面にシャベルを突き立てる。
大人二人がようやく一回目の土を横に捨てる間に、工藤は三回も往復している。
まるで掘削機だ。
腰の深さまでになった穴に入り、工藤は男と共に本格的に掘っていく。
月光の下で数分ほど、無言で工藤は掘っていた。
男女二人も無言のまま言葉もなく手伝っていく。

胸辺りまで掘って、穴を広げる作業になる。

 「聞いても、いい?」
 「いいよ、なんでも」

工藤の手が止まった。動揺は一切浮かべない。

 「なんでも答えるよ。もう隠す理由もないし」
 「ええっと、工藤遥って名前は本名?」
 「あーていうか、ハルはもう死んだ事になってるから。
  でもこの名前で生きてきたから、この名前で呼んでくれると分かりやすい」

工藤の目は静かだったが必死さが籠る。冗談の表情では、ない。

 「分かったよ、どぅー」

二人の上に不愛想な月光が降り注ぐ。

傍らには土の山。
そして地面に置いたライトと分割された女の死体が詰まったゴミ箱。

124 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 04:06:54
 「この人は、どんな人間だった?」
 「能力者だよ。だから名前も分からない、分かるのは、今回の依頼を
  してきた人をつけ狙ってたから、返り討ちにした」
 「まさか持って帰ってきたの…?」
 「そのまま放置も出来なくて、せっかくだし」
 「…食べるようになったのって、そのチカラのせい?」
 「人の食べ物が食べられないって訳じゃないよ。
  でも全然食べた気がしないんだ。食べても食べてもすぐに消化する。
  牛肉や豚肉も好きだけど、気持ち的にも満たされるのはこっちなんだよね」

工藤はいつも肉類を美味しいと言って食べていた。
牛肉、豚肉、鶏肉、挽き肉。
彼女が食べて喜んでいる姿に微笑ましく感じていた。
だが人間の抱える飢えは限界を超えると相当、辛い。
意識が朦朧として正気を保てなくなる。それ以上の飢えを飯窪は知らない。
だが彼女はそれ以上なのだろう。
通常の食事では摂取できないほどの飢えを知ってるのだと遠回しに言っている。
彼女の気遣いを思うとかつての自らの愚かさを責めそうになる。
そんな飯窪に工藤は笑ってみせた。

 「普通の人を殺すのは抵抗があるけど、能力者ならまだマシかなって」

飯窪は返答できない。
彼女を妹のように愛しているし、勢いで許容はしたが人を殺すという事を
当たり前の様にしてはいけない。
家族から切り離された天涯孤独でも、ホームレスやカフェ難民でも日雇い派遣労働者でも。
異能者だとしても立場は変わらない。
自分に跳ね返る現実に、飯窪は顔を俯かせる。

 「ごめん」
 「それは、何の謝罪?」
 「黙ってた事、でもいくら皆でもこういうのって気味悪いでしょ、実際。
  この人達はハルと行動するって聞かないから手伝ってもらってるんだけど
  正直言って申し訳ないっていうか、やってほしくないんだよ。
  もうハルのわがままに誰も巻き込みたくない」

125 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 04:08:02
それでも工藤はリゾナンターとして活動を辞める事はしなかった。
都合が良かったのかもしれない。
だが、工藤遥はそれを容易な事態だと受け入れる事はしない。
どれほどの葛藤があっただろう。
別の意志とは裏腹に、仲間と共に過ごしていた時、彼女の中でどんな思いだったのか。
それでも真っ先に謝罪したのは工藤だった。

 「こんなヤツでも感情があって、普通に人間みたいに振舞うのって
  まともな人間からしたら凄く異常なことだしさ」
 「どぅーは怪物じゃないよ」

飯窪は反射的に言っていた。
本当は目の前の工藤が「悲しい」と言っている事に奇妙な違和感を覚えていた。
昨日までの工藤にだったらこんな感情は抱かなかった。
それでも好きだからと、納得させる。

 「工藤さん、これで良いですか」
 「あ、はい。これぐらいで大丈夫です」

既に穴は見下ろすほどに深く大きくなっている。
深さはすでに2メートル、幅は4メートルぐらいだろうか。
掘った土は小型トラックの荷台分ぐらいありそうだが、雑談をしながら
三人で十分の作業と思えば優秀過ぎるほど早い。
横に置いていた死体入りのビニール袋を運ぶ。重い。
振って投げようとして、工藤が声を上げた。

 「中身出して入れてほしいんだけど」
 「え?そんな事したら…」
 「入れたままだと土と同化するのに時間がかかる。だから出してあげて」

工藤にしてみれば、土に同化していつか証拠が消える方が安心できるのだ。
飯窪の手は迷う。工藤が心配顔になっていた。

 「きついならするよ。後ろ向いてゆっくりしてな」
 「うん……ごめん」

126 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 04:09:20
結び目を解いた途端、鼻につく血の臭い。
口で呼吸しても血の味が喉に来るようで思わず手で口を塞ぐ。
袋の下を持って、穴に向けて逆さにする。
右か左か分からないが、血に塗れた腕が穴の底へと落下していく。

穴の反対側では男達が同じように袋を逆さにして、女の太腿を落としていく。
三人で黙々と袋の結び目を解いては、手や足や太腿、分割された
胴体を落としていった。動物の肉とは違う、生々しい。

分解に使った道具すらも捨てるらしく、少し気になった。

 「道具も捨てるの?」
 「うん。一回使うと酸でも使わない限り証拠として残る」
 「ああ、ルミノール反応、ね」
 「中古ならそれなりの場所で安く買えるしね。ネット様様だよ」

穴の縁で、工藤が両手を合わせた。睫毛を伏せ、目まで閉じる。

 「ごめんなさい」

死者への礼儀と謝罪で自分の罪を誤魔化すための、偽善。
それでも工藤は手を合わせて、黙祷する。
する必要もないけど、それでもするのが工藤遥なのだ。
飯窪も手を合わせて黙祷する。男達も便乗する。

薄目を開けて前を見ると、工藤はまだ黙祷していた。
彼女は好きこのんで人を殺して、食べてる訳ではない。
もうすぐ死ぬ人に死んだら食べても良いですか、と聞くわけにもいかない。
生きにくい設定を二重に背負う彼女の心はまだ幼い。
どちらかがなければ普通とはいえないまでも、もっと楽に生きられただろう。

 「じゃ、埋めよっか」

工藤の顔はいつもの表情に戻っていた。
目には罪悪感が見えたが、触れない方が良い。
今度は四人で穴に土を被せていく。
工藤は相変わらずとんでもない腕力でシャベルを動かす。
ほんの三分で土が埋まっていき、草原に小さな山が出来る。
土の小山に乗って、工藤は足で固めていく。飯窪も足で踏む。

 「これでいいよ」

127 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 04:10:05

工藤が止まったので、飯窪も止まる。
まだ少し盛り上がってはいるが、そのうちに雨が降って土が固まり、周囲に
雑草が生えてくればもう見つかる事もないだろう。
こんな山に開発や建設で掘り返される事は、二人が生きている間にはないはずだ。

タオルで土塗れの顔や手を拭う。

終わった。全てが終わったのだ。儀式めいた事柄に、飯窪はようやく息を吐く。

 「じゃ、今までお世話になりました」
 「え」
 「はるなんはこの人達に送ってもらって。ハルはここから山を越えて
  向こうの街に出るよ。宛があるから、荷物はそっちに送ってもらう」

工藤のあの脚力なら山を越えるのに一時間も掛からない。

 「今日の事は、皆には黙っててほしいけど、でも多分誤魔化せないから
  話して良いよ。全部ハルのせいにして良いし」
 「本当に、出ていくの?だってまだどぅーはリゾナンターなんだよ?」
 「依頼は一人でもやれるヤツを連絡してくれたら動くよ。まあちょっと面倒だけどさ」
 「……どぅー」
 「また改めて皆には説明するし。ってどうにもならないか、どうしようかな」

その時にようやく溢れだす寂しさに、飯窪は泣きそうになった。
別れてしまう現実に、ようやく実感が沸いてきたのだ。
誰よりも罪悪を感じていた彼女。
二度と会えないような物悲しさ。手で口を籠らせる。
妹の様に愛しさを感じた彼女との別れがこんなにも辛いものだったなんて。

 「なんだよはるなん。何泣いてるんだよ。二度と会えない訳じゃないんだからさ」
 「……するから」
 「え?」
 「私が、なんとかするから、戻って来てよどぅー」
 「……」

128 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 04:12:15
 「大丈夫だよ、ちゃんと私も説明するから。だから帰ろう。一緒に」
 「どうにもならないって。話したところで納得できる話じゃないし」
 「それ、あゆみんやまーちゃんにも同じ事言える?」

差し出される手に、工藤の視線が注がれる。
立ち去ろうと足を引くが、再び下がる事はない。
飯窪が一歩進む。進む、手が、工藤の腕を掴んだ。

彼女は肯定も否定もせず、静かに飯窪と共に歩き出す。
鉄錆の匂いが濃度を増し、血の足跡が続いていく。

129 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 04:14:20
>>119-128
『銀の弾丸Ⅱ -I wish-』

拝啓、ハル君が面白そうなので見てみたいです。

130 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 06:33:36
更新乙です淡々と笑顔で話すくどぅーと事実を知り戸惑い恐怖を覚えながらもそれでも工藤を大切に思う飯窪さんとの会話が切ない…


『拝啓、ハル先輩!』が急にホラーに思えてくるw

https://youtu.be/vCyuISe0o1Q

131 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 13:54:52
>>129
毎回楽しみにしております

>>116
2人が9人にって言うからビタスイでも大増員したのかと思った…

132 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 22:23:21
忙しい時ほど書きたくなるけれど忙しいから書けないdilemma

133 名無し募集中。。。 :2017/11/01(水) 23:40:46
>>131
人数の方を注目してたわけねw

>>132
忙しい時は気分転換にでも書いて頂ければ幸いです

134 名無し募集中。。。 :2017/11/03(金) 00:41:06
丸一日開けても落ちてないなんて…。

135 名無し募集中。。。 :2017/11/03(金) 06:23:53
さあ連休だ
作品ラッシュが来ますよと煽ってみる

136 名無し募集中。。。 :2017/11/03(金) 13:43:59
でも・・・そうはならなかった!!


なんて事の無いことを祈っておこうw

137 名無し募集中。。。 :2017/11/03(金) 21:44:58
とりあえず深夜に続きを、と思ってますが、他にも誰かこの波に
一緒に乗ってもらえたら嬉しいな、とか(チラチラ

138 名無し募集中。。。 :2017/11/03(金) 22:10:41
頑張ってはみよう・・・世間は連休でも出勤なので上手く書けないかもしれないが

そんな中喫茶リゾナントが現実に?関東近辺の方はぜひ行ってみて調査報告を頼む

モー娘。カフェ、”シンデレラバスト”飯窪・工藤・尾形考案ドリンクが効果あり!?| ドワンゴジェイピーnews芸能ニュース
https://news.dwango.jp/2017/11/02/155014/idol/

#モーニング娘 #morningmusume17 #飯窪春菜 #工藤遥 #尾形春水 @upfrontworks

139 名無し募集中。。。 :2017/11/03(金) 22:43:12
はーい。

140 名無し募集中。。。 :2017/11/04(土) 00:08:42
「えりぽん、頑張って!」
「んぬっ、はっ、エリに・・・勝てない敵はおらんっ!!」

「ほら、はるなんもどぅも、リオンの背中にしっかり捕まってて!落ちないでよ!」
「ううぅぅぅ、気持ち悪い。オエッ、汚いよ〜」
「くどぅごめんね。でも、ほら、ボスも苦しんでいるよ!これくらいしか私達にできないのよ、頑張りましょう」

「おだベチカはまさが跳んで現れたときに、あの人が振り向かせないようになんとかして」
「・・・私なりにサポートします」

馬鹿力でピアノ線と鋼鉄線で生田は中澤の両腕の動きを(物理的に)押さえつける
リオンは中澤の拳が届くギリギリの距離を狙い、駆けまわり集中力を削いでいく
工藤と飯窪はボスの視界におそらく嫌悪感を感じる何かを映し出し、視界を奪う
小田のサポートを受けながら、佐藤がチャンスは少ないものの中澤の背後に現れ、的確に打撃を当てていく
「いいよ、みんな、押しているよ!このまま頑張りましょう!」
譜久村の握りしめる絆創膏は桃色の艶やかな光を放っている

チェルシーの目に移る譜久村達の姿は全員ぼろぼろで満身創痍であった
しかし、なぜだろうか、彼女達からは疲れなどを感じることが一切できなかった
圧倒的な実力差を示されたというのに絶望を認めず、むしろ生き生きとしているのだ
それは生への渇望?いや違う、あれは希望だ
彼女達を見ていると力が湧き、体の中心が熱くなるのだ
ただ何もできない、諦めていた先程までの自分を恥ずかしく感じた

その思いをジョニーに感じてもらいたく思わずジョニーの体を起こしてしまう
「ほら、ジョニー、あの人達をみて!諦めるなんてあなたらしくないわ!
 またお得意のジョークで私達を笑わせるまでここを離れないんだから!」
傷口からとめどなく血が流れ、ヌチャっと粘り気のある音がジョニーを抱き起すときに漏れた

141 名無し募集中。。。 :2017/11/04(土) 00:10:41
そのわずかな音を敏感に聞き取った人物がいた
「この時を待っとったんや!」
振り返った中澤が口元を緩め、大きく腕をふるった
チェルシーとジョニーが宙に浮き、一瞬のうちに中澤の下に引き寄せられた
「逃がさへん、言うたやろ?この距離ならあいつらの助けは間に合わんやろ」
中澤の全てを見透かすような漆黒の瞳のまえでチェルシーは固まってしまう

「させないもん!」
佐藤が中澤の後ろに現れ、すでに佐藤の蹴りは中澤の頭に叩き込もう寸前だ
「あほか?」
生田のピアノ線で負荷をかけられているはずの左腕で佐藤の足首をつかみ、そのまま地面に叩きつけた
「いったーい」
「・・・佐藤さん!!」

小田が慌てて、時間を止め、佐藤の元へとかけよろうと地面を蹴り上げる
一歩、二歩・・・近づこうとするときに小田は中澤の目線が佐藤やチェルシーではなく、自分に向けられていることに気付いた
(・・・見えている?? いえ、そんなはずありません。私が来ることを予測していたとしても、その道筋までは把握などできるわけありません)
だからこそ、小田は警戒しながらも大胆に佐藤の元へと向かったのだ

しかし、突然、腹部に衝撃を感じ、倒れこんだ
(・・・!?)
目の前の何もない空間から腕が―いわずもがな、中澤の腕が小田の腹部を貫いていた
顔をあげると時間をとめて動かない中澤の右腕の肘から先が消えていた
(・・・く、空間に自分の腕を隠しておくなんてそんなことが?)

しかし、中澤は予測できていた。佐藤が倒れれば小田が必ず助けに飛び込んでくることを
小田の能力は強力だが、小田自身は離れた距離から攻撃する手段などない。どうしても近づかなくてはならないのだ
そして、小田の能力を中澤は当然知っている。彼女を作ったのはダークネスなのだから
「時間を5秒だけ停止させ、その間は小田しか動けない」という能力も
なにより、能力の攻略法を中澤は隠し持っている

142 名無し募集中。。。 :2017/11/04(土) 00:11:40
(0号の能力はこの世界の時間を止めるっちゅうことや。せやから・・・(別の世界から攻撃すれば時間は止められへん))

佐藤は地面に倒れこみ、小田も同じく蹲っている、それが突然、時間が動き出した瞬間に飛び込んだ光景
突然の状況変化に戸惑うのはリゾナンター達ばかり
「優樹ちゃん!小田ちゃん!」
「ミズキ、動かんといて!エリがなんとかするけん」

そういうものの生田の生田の動揺は人一倍であった。
(ありえんやろ?ピアノ線っちゃろ?)
無理やり切断されたのは鋼鉄ではなく、ピアノ線なのだから
ピアノ線を無理やり引きちぎろうとすれば、骨まで断ち切れるはずなのだから
それなのに目の前の女は平然とした表情で腕に巻き付いていたはずのピアノ線を掴み、笑っている
「なんやろ?力任せ、っていうしかない。軽いな」
ピアノ線の一端を掴んでいる中澤がほんの僅かに引っ張る
(!?)
急に膝の力が抜け、頭に鈍器で殴られたような衝撃が走る
生田が白眼を向き、急に倒れ込んだものだから譜久村は仲間の名前を呼んだ
「えりぽん?」
「新垣の弟子、いうから成長したんかと思っとったんけど、こんなもんか」
そうつぶやき、小さく溜息をついた

「隙ありぃぃいい!」
石田が生田や佐藤が倒されたのを見て、我慢できなくなったのだろう、リオンを走らせた
リオンの鋭い爪で中澤の背後から襲いにかかる
リオンの速度は現リゾナンターの中では圧倒的に早い
一陣の旋風風のように、切り裂かれてしまう、と飯窪は評した

ただ、それは風が通り抜ければ、の話ではある
「所詮、幻獣の類やろ?鍛えぬいた能力の前では劣る」
リオンの爪に片腕を合わせ、前腕を捻る。捻った前腕から上腕、上腕から体幹、体幹から両足へと衝撃を逃がす
逃がした衝撃は埃の溜まったコンクリートの地面を揺らし、中澤の姿を隠した

143 名無し募集中。。。 :2017/11/04(土) 00:13:05
突如として湧き上がった埃を吸い込み、石田はむせこむ
視界が見えなくなるほどの埃、防御態勢を整えるために石田はリオンを宙へと走らせる
「そら、上へと逃げるやろな」
突然の衝撃―リオンよりも先に宙へと跳んでいた中澤が石田の頭部めがけて蹴りを放つ
ガードすることなく綺麗に意識を刈られた石田は地面へと一直線に落ちていく

「うわあああ」「きゃ〜」
石田が倒れたということはリオンも消え去るということ
リオンの背中にしがみついていた飯窪と工藤も石田同様に地面に叩きつけられ、そのまま気絶をする
「ふう、ようやく汚物の臭いも視界も無くなったわ。まったく、けったいな力やのう」
中澤は息一つ乱さず、着地する
「さて、今度こそ、メインディッシュいただかせてもらうで。Jの因縁、うちが果たせてもらわんといかんからな」

生田が、飯窪が、石田が、佐藤が、工藤が、小田が倒れ、動けるのは譜久村のみ
「絶望的やろ?正義の味方はおらへんで」
「私がいます!」
譜久村が立ち上がり拳銃を中澤に向けていた
「動くと撃ちますよ」
「・・・撃ってもきかんのわかっとるやろ?ムダなことせえへんが徳やろ?
 治癒のコピー、念動力のコピー、使ってもどうしようもない
 そして、とっておきは使わない。譜久村、お前、まだ覚悟が足りひん」
「???」
「さあ、終わらせようや」

震えが止まらなかった、怖かった、これが絶対的な力の差、絶望、再びチェルシーは感じていた
それなのに、チェルシーはジョニーの前に立ちはだかった
「小娘、どけ。苦しい思い、させへんように一思いにさせたるさかいに、どきな」
涙を浮かべていた、腰がひけていた、手が震えていた
でも、まだ目の前に立ち向かうだけの勇気がチェルシーには残されていた

144 名無し募集中。。。 :2017/11/04(土) 00:15:34
だって・・・
「ジョニーを奪わないで!!」
心からの叫びが辺りにこだました
「・・・せやったら、二人一緒におさらばやな」
中澤が腕を振るう、譜久村が銃を放つ、チェルシーが逃げずにジョニーを抱きしめる

(助けたい!)





無の刻が流れる
チェルシーは死んだのだと思った。でも痛みを感じなかった
それはそれでありがたかった。あれほどの怖い思いをしなくて済むのだから
ジョニーと一緒にいられるのなら、それでいいとおもってしまった

しかし、埃の臭いを感じ、目を開けた

「な、なんやと??」「あ、当たったの?」
中澤の腹が血で滲んでいた。譜久村の銃弾が貫いたのだ
「そ、そんなはずはない、のに???・・・まさか!?」
中澤は譜久村に目をむけ、ついでチェルシーに目をむけた
「・・・お前も共鳴し者なのか?」
譜久村が再び、銃を構えた。中澤が薙ぎ払うと銃は中澤の元へと引き寄せられた
チェルシーに向かい至近距離から銃弾を放つも当たらない
弾丸を撃ち尽くした中澤は独り言つ
「預言は絶対、共鳴し者はまだおるっちゅうことか、それなら」

「今、やない」
そう言い残して中澤は姿を消し、矢口を連れ、その場から消え去った  (Chelsy

145 名無し募集中。。。 :2017/11/04(土) 00:18:02
新狼に引っ越しから初めて落とせた。『Chelsy』というシリーズものです
といっても、あと少しで終わるんですが(終わる終わる詐欺ではないですよ)
ゆっくり書かせていただきます。これからもよろしくお願いします。

146 名無し募集中。。。 :2017/11/04(土) 00:56:28
お待ちしてました。
この作品ではリゾナンターと「共鳴し者」は別物?
それとも異次元的な何か?

147 名無し募集中。。。 :2017/11/04(土) 09:48:28
おおー復活おめでとう
繰り広げられる中澤無双はさすが組織のトップだけのことはありますなあ
とりあえずは危機を脱したみたいですがジョニーの生死含め続きが気になります
DOでもいい話ですがはるなんが中澤に見せた幻はバナナかと思ったw

148 名無し募集中。。。 :2017/11/05(日) 15:02:16
>>138
"シンデレラバスト"ってまた皮肉の入った良いネーミングだなw

>>145
おお!ついに『Chelsy』復活!!お待ちしていました
そしてちぇるの共鳴の目覚め…能力はやはり【超電子空調】なのか!?(違

>>147
もしバナナだったら怒りで暴走しそうw

149 名無し募集中。。。 :2017/11/05(日) 16:08:25
なお一昨日のパシフィコで羽賀ちゃんに
「飯窪さんはCinderellaじゃなくAngelですよ!」とぶった切られた模様w

150 名無し募集中。。。 :2017/11/05(日) 22:24:17
Angelって…もはや性を超越した存在と言うのかw

いよいよ明日からハロプロオーディション番組開始

新たなリゾナンターが誕生するのか?

151 名無し募集中。。。 :2017/11/05(日) 23:35:22
話の流れがよく分からないけどはるなんは天使とインプットしました。

152 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 01:30:15
天使の羽のように薄くて軽い

または、天使の存在のように儚い幻

のどちらか

153 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 01:32:52
いつぞやの続きです




その名に似つかわしくない、この世で最も「昏い」場所。
闇を標榜する組織の最深部、「蒼天の間」。最高幹部と称される面々が一堂に集う”会議”、しかし今日のそれは
今までにない特別な重みを持っていることを、参加者の誰もが理解していた。

「幹部のほぼ全員が揃うなんて、珍しいやん。こら今日の天気は大荒れやろな」
「首領、組織を束ねる人間がその発言はどうかと思います」
「何や圭ちゃん、カタいなあ」

かつて何度も開かれてきた謀議の歴史の中でも滅多にないシチュエーション、嬉しそうに冗談を飛ばす「首領」を
諌めるのは彼女の右腕であるいかつい顔の女性の役目だ。

「まあまあ。『永遠殺し』さん。今日は組織の未来が掛かった特別な会議です。”能力者たちにおける理想社会を
築きあげる”という最終目的に王手をかける、という意味で」
「…早速始めましょう。よろしいですね、『首領』」

「首領」の側近である「永遠殺し」、その対角に座る白衣の女性の言葉に苛立ちを覚えながらも、その感情はあく
までも表に出すことなく。時間停止の使い手の促しに、空間支配者が軽く、首を下げた。

「今回の会議の趣旨は。この国における非能力者の完全なる掌握と、そのための『共鳴計画』の最終調整。そうよ
ね、紺野」
「ああ、あの電車使ってやるやつでしょ? ごとーも乗ってみたいなぁ」
「あんたは相変わらずね…」
「『鋼翼の悪魔』さんが乗れるかどうかは別として、まずは計画の簡単なおさらいをしたいのですが。よろしいで
すか?」

椅子に座ることなく、寝ころんだ格好のまま背中の小さな翼でぱたぱたと浮遊している、「組織の最強能力者」。
いつものことだとばかりに軽く往なした白衣の女性 ― 「叡智の集積」 ― が、周囲のものたちに同意を求めた。

154 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 01:33:57
「いまいちあたしもよくわかってないからな。頼むわ」
「こんこんの説明は解りやすいですからね!」
「ごとーもほら、ずっと組織を離れてたからさあ」
「……」

金髪の、ライダースーツの女性。
プリン頭の、少し間の抜けた顔の女性。
さらに先の、「悪魔」。喋る事のないゴスロリファッションの女性は、興味無さそうに手鼻をかんでいた。

かつて多くの名うての幹部たちを抱えていた闇の組織、ダークネスは。
リゾナンターという少数の能力者たちと戦い、そして内部の諍いもあり、その数を大幅に減らしていた。
小さな喧しい女も、神秘的な予言者も、飄々としたアイドル顔の死神も、災厄を呼ぶ双子も、もういない。
甲高い声の黒豹も、いつ目覚めるとも知れない眠りの中にいる。

「あのう…私も、知りたいです」
「何だよ佳林、あんた勉強してこなかったの?いてっ!」
「ちびっこ。あんたは幹部に昇格したばかりだしな。だが、このプリン頭の馬鹿よりよほど見込みがある」

あからさまな先輩風を吹かす、オガワという名の女性を小突くライダースーツこと、「鋼脚」。
佳林と呼ばれた、おかっぱ頭の黒目がちな少女は恐縮しながらも、思わぬ先輩からの評価に顔を赤くしていた。

「『闇神楽』さんは、貴重な『エッグ』からの生え抜き。リゾナンター潜入作戦の功績もあります。もしかしたら
今回の作戦のサポートをお願いするかもしれませんしね」
「あ、ありがとうございます!」
「…御託はいいから。とっとと説明しな」
「そうですね」

本筋から外れたやりとりに苛ついたのか、手鼻の女性、「氷の魔女」が話を続きを促す。
叡智の集積たる紺野は、「共鳴計画」の概要について説明をしはじめた。

155 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 01:35:22
かつて組織が手掛けた、「ステーシー計画」。
これは電波塔を利用して、塔の影響下にある市民たちを「ステーシー」と呼ばれる人ならざるものに変える計画で
あったが、当時のリゾナンターたちによって阻止されてしまう。だが。

この計画自体が紺野の実験の一つであり、今回の計画の布石に過ぎなかった。

紺野は数回に及ぶ敵対集団であるリゾナンターたちとの交戦において、中枢メンバーであった田中れいなの「共鳴
する力」を奪い取る。それが今回の「共鳴計画」に大きく関係していることは間違いない。

「今回の計画の文字通りの『鍵』となるのが、異空列車です。これを東京の新たなシンボルとなった白亜の鉄塔に
接続することで『非能力者』たちを屈服させる力を広範囲に拡散する。これが今回の計画の概要です」

異空列車。
その名の通り、異空間を移動手段とする列車である。
人目に付かぬように物資を輸送するにはうってつけの、ダークネスが開発した交通機関だ。
目的地は、現実世界のそれとリンクするよう同緯度・同経度にて建設された鉄塔のレプリカ。これに輸送された
「共鳴する力」を接続することで、現の塔と幻の塔の二つを共鳴させ、国民を隷属させる力を凄まじい勢いで播種
していくという。

「どういう原理かわからんけど。あんたが言うからには、そのようになるんやろな」
「ええ。もちろん、妨害の手が入らなければ。の話ですが」

言いながら、僅かに微笑む紺野。

「おい、また今回の計画にあいつらを絡めるつもりじゃないよな」
「心外ですね。『鋼脚』さん。私が彼女たちを意図的に計画に参加させたことなど、言われるほどにはありませんよ」
「お前なあ…」
「いいじゃない。リゾナンターがどう出ようと。今回は…私が現場の指揮を取るわ」

156 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 01:36:45
職業柄、紺野の言葉の含みに敏感に反応した諜報部の長でもある「鋼脚」、だがそんな彼女でも、紺野の後に発言
した人物による宣言には耳を疑わざるを得なかった。

「ほー、珍しいな。圭ちゃん」
「私なら、”今までのような彼女たちに対するお目こぼしは絶対にさせない”」

有無を言わせない、とはまさしくこのこと。
もちろんそれが「永遠殺し」の地位、そして彼女の保有能力に起因している。
即ち、狙った獲物は確実に逃さない。彼女が望むなら、敵対者たちは二度と生きて還ることは無いだろう。

「…問題ありません。私としては誰が現場を指揮するかなど些末な話ですから」

紺野の表情は変わらない。
しかし、それを見ていた「鋼脚」はその言葉が大きく引っかかっていた。

ダークネスとリゾナンターが幾度となく衝突する中で。
紺野は、あれこれ理由をつけつつ彼女たちの「延命」に結果として協力してきた。
今回の最終計画が始動する前にはさすがに「もうあの子たちのことは好きにしていい」と言ってはいたが、「鋼脚」
はその言葉を信じていなかった。

それは「永遠殺し」とて同様。
商売敵の巨大犯罪組織にコネクションのある彼女が、その組織のいざこざに紺野が介入したという情報を逃すはず
も無く。そして介入理由が「リゾナンターの卵を亡き者にしようとしていた」から、ということまで掴んでいた。

恐らくではあるが、紺野はまだリゾナンターたちに利用価値があると踏んでいるのだろう。
だから、表向きは無関心を装っていても、必ず彼女たちを死地から救う算段を立てているはず。
そして、紺野の口ぶりからしてリゾナンターは既にこの計画について知っていて、計画の阻止に動き出すことは確実。

157 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 01:37:58
だからこそ、潰してやるのだ。

この怪しげな計画を。
紺野の庇護しているリゾナンターを。
そして、計画が崩れることで窮地に陥る紺野自身を。

「せやけど。別に圭ちゃんが自ら出張らんでもええんと違う?」
「…私の能力では。信頼するに足りませんか?」
「いや」

珍しく、「首領」に鋭い言葉を投げかける「永遠殺し」。
わかっている。そんなつもりで言ったのではないと。だが、これは組織に巣食う病巣を取り除く最後のチャンスで
もある。取り戻すのだ。白衣の疫病神がやって来る前の、かつてのダークネスを。能力者の理想社会など、紺野の
力を借りずともいくらでも実現できる。
「永遠殺し」は、紺野を合法的に抹殺するためならいかなる犠牲をも払うつもりでいた。

「それじゃ、決まりね。紺野。あとで計画の具体的な実行日と段取りを教えなさい。それと…」
「ちょっと待った」

「首領」による無言の承認に気を良くした「永遠殺し」だが、そこに横槍が入る。

「楽しそうな計画じゃん。あたしも…混ぜて下さいよ」

それまで、興味無さそうに話をうわの空で聞いていた「氷の魔女」だった。
いや、正確に言えば。リゾナンター、という単語が出てからの彼女の表情にはある種の色が灯っていた。
それは、憎悪。有り余るほどの。

その憎悪は、リゾナンターのOGであり、未だに後輩たちに強い影響を与え続けている高橋愛。
彼女が、自らの因縁と「魔女」の盟友の命に終止符を打ったことに起因している。
生きている理由すらわからなくなるほどの絶望。それを、愛にも味わわせようとしていた。

158 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 01:38:51
「藤本。これは遊びじゃないのよ」
「まさか。あたしだって遊びで計画に参加するわけじゃない。そこで浮いてる放蕩悪魔じゃあるまいし」
「ミキティひどいなあ。ま、否定はしないけどね」

ふっ、と鼻で笑ういつもの癖。
ある日の会議で唐突に「帰還宣言」をした気まぐれな黒い翼の悪魔だが、以降彼女が特別な動きをしたわけでもな
く。ただただ、溜まっていた「超難関の案件」を淡々とこなしているだけ。何のために失踪し、何の為に再び組織
に姿を現したのか「首領」ですら問いただすことはしない。

「さて、どないする? 紺野」
「まあ、いいでしょう。時の支配者に氷の魔女、計画が完遂される確率があがる分には私は歓迎ですよ」

再び、「鋼脚」に違和感。
なにかおかしい。
順調に進められる計画。幹部二人の、計画への参加。一見、不自然さはない。盤石にさえ見える。
いや、上手く行きすぎていることが問題なのか。いずれにせよ、根拠は無い。
ただ一つだけ言うなら。自らの中の何かが警鐘を鳴らしているのだ。
このままでは、まずいことになる。と。

誰にも気づかれないように、「鋼脚」ははるか上方、存在するであろう空を見上げる。

飯田さん、あんた早く逝きすぎだって。

もうこの世にはいない「守護者」のことを少しだけ恨みつつ、すぐさま思考を切り替えた。
守るものがいないのであれば、自分がそうなるしかないのだから。

159 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 01:39:58


その後、紺野から具体的な計画遂行の日時や実施当日の段取り。
さらにはサポート役に抜擢された「闇神楽」こと宮本佳林に対する諸説明が滞りなくなされ。
幹部会議は無事、お開きとなった。

三々五々、会議場である「蒼天の間」を去ってゆく幹部たち。
その後ろ姿を見届けながら、自分もまたとある目的地へ赴くべく席を立った紺野だが。

「随分、ご満悦のようね」
「これはこれは。時を止めて待ち伏せとは人が悪い」

最初に出て行ったはずの「永遠殺し」が、出口の前にいた。

「まだ何か説明してなかったことでもありましたか」
「説明は全て聞いたわ。あんたが説明したことについては、ね」

猫科の猛獣を思わせる、鋭い目つき。
「永遠殺し」が紺野を疑っているのは明白だった。

「はて。異空列車を敢えて稼働させる理由でしたっけ。それとも電波塔との接続による非能力者屈服のメカニズム
とか。まあそこら辺は何分専門分野が絡むもので。今日はアポイントがあるので遠慮していただきたいのですが」
「そんなこと、どうでもいいわ」

紺野の言葉が強引に遮られる。
最早聞く耳を持たない。いや、そうではない。

「結論から言うわ。私はすべてを承知済みで敢えて『異空列車』に乗ってあげる」
「ほう…」

言葉だけでは何のことを言っているのかはわからない。
が。紺野はこう考える。「全て」知られている、と。

160 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 01:41:19
「それはありがたいですね、としか言いようがありませんが」
「さすがは『叡智の集積』、顔色一つ変えないのね」
「別に痛くも無い腹を探られても、ですから」

異様な空気が、辺りを包む。
組織の頭脳とも言うべき科学者と、先代の情報部統括をも務めた首領の右腕。
さながらチェスの盤面が如く、表には出ない思考の打ち合いのシミュレーションが何十、何百と成された果てに。

「申し訳ないのですが、詳細な説明はまたの機会に。先ほども申し上げた通り、少しばかり用があるので」
「そんなに急いでどこへ行くつもりかしら」
「秋葉原の、彼女たちの本拠地。ですよ。身一つで行くので、そう時間はかからないかと思いますが」

想定外の一撃。
何故、紺野がそこへ赴くのか。「計画」には直接関係なさそうだが。
少なくとも、意外な場所から矢を射るような発言に関しては、「永遠殺し」の完敗であった。

「何故今頃、と訊ねても教えてはくれないんでしょうね」
「別に大したことじゃありません。『先生』に、今回の計画のご協力をお願いするだけです。とは言っても、計画
の妨げにならないように、という意味ですが」

嘘か真か。
確かに、国民の大半を支配下に置くような計画である。商売敵であるあの組織が指を咥えて黙っているはずがない。
もちろんその可能性は計画の立案段階において、方々から指摘されていた。対して、紺野は「私にお任せください」
と言い切ったのだ。そのような経緯からすれば、彼女が組織の本拠地へと赴くのは一見自然な行為に思える。

しかし。
いくら紺野があの組織に太いパイプを持っていたとしても、表向きは敵対組織の幹部である人間がたった一人で本部
を訪れるなど。
とてもではないが、正気の沙汰では無い。下手をすれば物言わぬ死体となって帰って来るだけだ。
それとも、何か大きな取引材料でもあるのか。または、こちらに目を引かせる目的のためだけ、にそのような会合を
設けているか。
考えかけて、「永遠殺し」はその件に関して考えるのをやめる。そのことすら、一つの結論の前にはどうでもいい話だ。

「祈っているわ。その大仕事が『最期の花道』にならないことを」
「ご忠告、どうも」

紺野は軽く会釈をし、「蒼天の間」を出る。
そして針の筵にも似た鋭利な空間をとりあえずは抜け出たことで、大きなため息をついた。

さすがに今回は、一筋縄ではいきませんか。

それが何を意味しているのか。
今は紺野以外の誰も、知らない。

161 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 01:42:53
>>153-160
「リゾナンターΦ(ファイ)」 更新終了
相変わらず短いですが…

162 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 13:27:38
更新乙ですダークネスパート…シリアスな展開なのに

> 詳細な説明はまたの機会に。

に過剰に反応してしまう自分が嫌だw


ステーシーズ計画のどの作品ででてたんたろう?多分読んでないから読んでみたい

163 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 17:12:05
恐らく予告編かと>ステーシーズ計画

164 名無し募集中。。。 :2017/11/06(月) 21:02:19
>>150
オーディション番組来週だったorz一週間勘違いしてたw

>>163
予告編か〜どうりで探しても見つからないわけだ

165 名無し募集中。。。 :2017/11/07(火) 01:56:12
なんだかOGが裏で暗躍するのってちょっとリアルだよね。

166 名無し募集中。。。 :2017/11/07(火) 13:41:56
現実でも20周年でOGが色々動いてるみたいだしね

167 名無し募集中。。。 :2017/11/07(火) 15:02:27
しかし9期以降のハロメンが敵幹部とは時代の流れを感じるな
ダークネスイコール娘。OGという概念も崩れていくのかもね

168 名無し募集中。。。 :2017/11/07(火) 21:45:33
何故かあややだけは娘。OGじゃないけど初期の頃からダークネス幹部何だよなぁ
ずっと不思議だったけどその頃の経緯を知ってる人ってもうスレにいないんだろうなぁ…

169 名無し募集中。。。 :2017/11/07(火) 22:44:36
そういえば旦那と同じ事務所に移籍したの今知った。

170 名無し募集中。。。 :2017/11/07(火) 22:57:39
今でこそダークネスの主要幹部的なイメージがある(Xの影響?)まつーらさんだけど
スレ全盛期で幹部もしくは幹部級待遇で出た作品ってそう多くないんだよね
粛清人Aの設定もそこまでメジャーな流れではなかったし
やっぱり中澤飯田安倍保田矢口後藤吉澤石川藤本って括りがスタンダードだったのでは

171 名無し募集中。。。 :2017/11/07(火) 23:08:11
>>150
ノリ*‘. 。‘)<「C」じゃなくて「A」です

って意味で言ってたよw

172 名無し募集中。。。 :2017/11/07(火) 23:39:47
>>169
松浦さんは旦那の事務所に移籍したけどアップフロントとは良好な関係みたいだね。ハロプロ20周年でコラボあるかな?

>>170
確かに言われてみればそうかも?スケバン刑事の衣装のインパクトが強すぎて初期から出てた印象だったのかも?

何となくだけど敵としてリゾナンターと戦うのはミキティが一番多いような気がする…『氷の魔女』は作者さん的に扱いやすいのかな?

173 名無し募集中。。。 :2017/11/08(水) 00:14:25
>>171
あかねちんまではるなんをイジるようにww

174 名無し募集中。。。 :2017/11/08(水) 00:14:45
ミキティと知は永遠のやられ役

175 名無し募集中。。。 :2017/11/08(水) 04:12:15
>>129 続きです。

“食事”をする前の工藤は人間としての形に戻る。
獣の皮を被らない彼女は獲物を殺して食う、鮫の様な横顔をする。
どれだけ普段の工藤が優しい人格者であろうと、人を殺して食べる時は
邪悪で冷酷になる。人間には出来ない事をするのだ、当然なのかもしれない。
鞘師はジッと眺めていた。

 「なんですか鞘師さん」
 「いや、なんかくどぅーがたまに怖く感じる時があってね」
 「ああ…ごめんなさい。でも鞘師さんは食べませんよ」
 「ごめん、そういう事じゃなくて、信じてない訳じゃなくて、ふと思っただけ」

工藤はいつもの柔らかな表情に戻っていた。
先程の邪悪な顔が嘘みたいに、だがどちらとも工藤遥だと知っている。

 「けどまあ、あっさりと正体がバレちゃったからなのかこうして
  一緒に行動してる時に平気で食べてるのって、どうなんだろうね」
 「鈴木さんみたいなこと言わないでください。あの時はその、ちょっと
  訓練のしすぎでお腹がすいたからで…いやでも鞘師さんを
  襲ったことは事実ですし、本当にすみませんでした…」
 「なるほど、偶然って怖いねえ」
 「本当は隠しておきたかったんですけどね」

工藤の唇は長く重い息を吐く。

 「隠しておきたかったんですよ」

声のトーンが、変わる。

176 名無し募集中。。。 :2017/11/08(水) 04:13:41
 「鞘師さんや皆とは普通の、平凡じゃないけどそれなりに人間らしく
  生きるつもりだったんです。だからはるなん達にも言ってません。
  ここまで頑張れたのは、周りがいい人ばかりだったから。
  ハルの悩みとか愚痴を聞いてくれるいい人ばかりで、ハルの過去を
  聞いても責めずにただ抱きしめてくれる子が居たからだって分かってるんです」

工藤の言葉に、鞘師は静かに聞き続ける。

 「皆の言葉がすっと胸に落ちた。普通の人間として扱ってもらえて嬉しくて
  多分普通の人よりも、何十倍も嬉しかった」

綺麗な瞳だな、と心で思い、鞘師は「そっか」と笑顔で呟く。
人間として、異能者として受け入れられた存在となった彼女。

だけど、彼女の食人衝動は消えない。

今の脳科学でも犯罪者を減らす方法は無く、せいぜい病院で毎日安定剤を
飲まされて栄養剤の点滴を受けて、廃人のように生きる。
人間はそうして死ぬ事を迫られる。
そんな中で工藤が今でも装う事が出来るのは、異能者だから、だ。
超能力者が罪を問われないのと同じく、彼女は異能者で、その幇助をする事が
出来る人間が周りに存在するから生きる事が出来るだけ。

ならば、彼女が一人になった時、彼女はどうやって救われるのだろう。

 「でも、怖いんです。もしかしたらハルはいつか皆を食べるんじゃないかって」

177 名無し募集中。。。 :2017/11/08(水) 04:15:52
手で顔を覆う。肩が震えていた。手の間から涙が零れる。
頬から顎に流れる時、赤い染みと一緒に地面へ落ちた。

 「飢えが満たされない時、逃げたくなる。まるで全部が肉に見えて。
  その肉に歯や爪を突き立てたくなって、満たされれば収まる。
  でも、永遠にも思える飢えは許してくれない。気付けば次を捜してる。
  永遠の飢えの中で生き続けるには一人じゃ寂しいから。
  だからハルは仲間をつくろうと思った。ハルを止めてくれる仲間を…!」

ダムが決壊したように漏れる、嗚咽の声。
工藤の手は顔の前で握られ、骨が軋む。
凄まじい握力に骨が悲鳴を上げていた。まるで、彼女の悲鳴の様に。

 「どぅー」

声をかけようとした鞘師の前で、工藤の手が掲げられた。

 「だけど止まらない。止まらないんだ!」

178 名無し募集中。。。 :2017/11/08(水) 04:17:49
手が下ろされる。臓物の血に染まった手が。
鉄筋コンクリートの壁に振り下ろされ、嫌な音が鳴った。
慌てて鞘師が工藤の両腕を掴むが、とんでもない腕力は鞘師の制止を
引き連れて再び壁に落ちる。
外壁にヒビが入るほどのとんでもない威力のパンチが四回、五回と叩きつけられた。
鞘師の全身の筋力をこめても、彼女の自傷行為は止まらない。

 「皆に会う前、ハルは何度も飢え死にするように自分に仕向けた。
  養成所の懲罰房に一週間押し込まれた事もある。
  何度も何度も何度も何度も自分を殺そうとした。でもできなかった!」

六回、七回と殴る音は爆音になっていた。
腕を止めようとする鞘師の体は激しく上下する。限界だった。

 「気付いたらハルは”処理場”に落とされてた。
  満たされていた気持ちからようやく自分が何をしたのか思い知らされた。
  もう自分はどうにもならないんだって気付いた、だったらこのまま。
  でもハルにはやることがあった、だから生きなきゃって!それで…!!」

八回、九回。両手の肌が爆ぜ、肉が見える。血が辺りに飛び散った。
鞘師の手の甲にも付着する。制止など全く皆無で、頬が赤く染まる。

 「工藤!ストップ!」

鞘師の目が朱色に煌めく。叫びと共に血液凝固による硬質化された『拳』で
工藤の頭に叩き込む。鈍い音と頭が真横に振られ、バランスが崩れる。
地面に倒れ込んだ彼女は荒い息を吐き、顔を伏せていた。

179 名無し募集中。。。 :2017/11/08(水) 04:19:11
 「ご、ごめん、大丈夫?」

『水限定』であれば相手の保持する血液、水分ですら操る。
工藤の血液はその異能からか常人以上の強度があるらしい。
手加減はしたはずだが、予想以上に弾き出してしまって鞘師は焦る。

 「すみません」

工藤は静かに呟いた。

 「すみません」

力を失くし、掠れた口調でもう一度呟く。
倒れ込んだままの工藤を鞘師は起こそうと肩に触れる。
素直に上半身を起こす彼女の両手を鞘師の両手が重なった。
ハンカチで傷口を柔らかく包み、血を拭い取る。桃色の煌めきが覆う。

 「すみません。鞘師さん」
 「うちに謝らなきゃいけない事なんて一つもないはずだけど」
 「……すみません」
 「どぅー、謝りすぎだよ。うちよりも謝っとる」
 「すみません」

手は、工藤の頭に触れる。柔らかい髪の感触。
彼女が鞘師を殺す意志がないと見て、撫でた。
撫でるがままにさせてくれたので、肩を抱き寄せた。

180 名無し募集中。。。 :2017/11/08(水) 04:20:43
 「止めてくれるよ。だから安心して生きてればいい。
  うちらは正義の代行者じゃない。だから自由に生きればいい。
  道重さんはうちらをこの場所に縛らなかった。
  リゾナンターは、心はたくさんの可能性に満ちてる」
 「……はい」
 「終わらない退屈な日だとしても、孤独は誰にも埋められやしない。
  必ず夢から醒める日はきっと来る、それまでは皆の傍に居よう」
 「はい……はいっ」

工藤は泣き崩れていた。鞘師は静かに頭を撫でている。
温もりの中で工藤は落ち着きを取り戻しつつある。

 「うちの心の支えが何なのか気付けたみたいに、どぅーにも見つかる。
  それが最悪でも最高の結末でも、きっと、どぅーの目の前に現れるよ」

この出来事から一年後、鞘師はリゾナンターから去った。
永遠の飢えを取り残したまま、自分の道をひたすらただ真っ直ぐに見つめて。
譜久村聖も生田衣梨奈も鈴木香音も責めなかった。
ただ一人で歩き出す彼女の背中を精一杯見送った。
涙が溢れるたくさんの視界の中で、工藤もまた静かに、見守った。

 「やっさんの、うそつきー!!!!」

静かな世界で、佐藤優樹の言葉が一際大きく脳裏に響いた。

181 名無し募集中。。。 :2017/11/08(水) 04:22:25
>>175-180
『銀の弾丸Ⅱ -I wish-』

飯窪さんお誕生日おめでとうございました。
何も用意できずすみません…。

182 名無し募集中。。。 :2017/11/08(水) 06:26:35
更新乙ですよ
異種族ゆえの苦悩みたいなものは「コールドブラッド」に通じるものがあるように思えました
さりげなく発動する赤目りほりほかっこいいw

183 名無し募集中。。。 :2017/11/08(水) 13:55:45
悩める工藤を最終的に救うのはやっぱり……?

>>167
そもそもリゾナンターに顔の見える敵が必要かどうかって話にもなってくるけどね
やっぱりハロメン同士、特にかつてモーニング娘。だったOGと争わせるってどうなの?って人もいるだろうし
敵に具体的な描写を割かなくていい分リゾナンター間の人間関係を深く書きこむことができるしね

184 名無し募集中。。。 :2017/11/08(水) 22:30:29
自分は一般の異能者と戦ってるイメージが強いです。
MVに出演していない人を想像するのが個人的に難しく感じていて
メンバーが対峙する姿を敵と向かい合ってるものとして書くようにしてます。

185 名無し募集中。。。 :2017/11/09(木) 20:15:29
確かになー
初期の頃でも「リゾナントブルーanother ver.」のMVでの登場人物以外出す必要ある?
みたいな議論がたびたびされてたみたいだしね

186 名無し募集中。。。 :2017/11/09(木) 23:19:27
そうなんですね。
でもモーニング娘。としてOGにもライバル目線を向けるという案でなら
出てなくてもアリのような気もします。
結局は書き手さんに委ねられるものだと思うので…。

187 名無し募集中。。。 :2017/11/10(金) 00:07:50
スレの中にも10期のバスツアー参加者は居るのかな?
お疲れ様ー。

188 名無し募集中。。。 :2017/11/10(金) 20:35:41
>>181
工藤の悲痛な心の叫びがファルスの孤独にも通ずる悲しみを感じられるなぁ…

189 名無し募集中。。。 :2017/11/10(金) 21:46:01
個人的には敵対していたリゾナンターとダークネスが、手を組んで戦うって言う少年漫画の王道的な話も読んでみたいな…20週年だし

190 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 11:00:59
今日はれいなの誕生日だけどポッキー&プリッツの日だな
作者さん達それぞれに世界観があるだろうし作成中の脳内を覗いてみたいものではある

191 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 16:58:02
大所帯で戦いに挑みに行く話、憧れます。
自分は単体でしか書けないので、リゾナンターΦさんの思惑だったり
台詞回しも読んでて面白いです。

192 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 22:39:04
久々過ぎて話の筋など忘れてるかとは思いますが
なんて思わせぶりな書き方をすると「まさかあの人が!」などと期待されてしまうので
最初に言っておきますがいつもの長編馬鹿の書き残しの後編ですw

前編
http://resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/140/140-124/

193 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 22:41:18


血を見るたび。
人が血を流しているのを見るたびに。

美希は、あの日の悪夢を思い出す。
黒衣の魔女が、美希のいたアラバマの片田舎を瞬く間に絶対零度の地獄へと落とし込んだあの日を。
草原が氷の荊と化し、水は凍りつき、至るところから生えてきた氷柱が逃げ惑う人々を次々に貫いた。
噴き出し、地面を濡らす血。それすらも、赤黒い氷に変えられていた。
そして無慈悲な氷の女王の目に、美希が止まる。

― へえ。こんな糞田舎にも、能力者がいるんだ ―

言いながら、ゆっくりと魔女は美希に近づいてゆく。
美しい、しかし心すら凍えさせるような冷たい表情。

― マルシェへの手土産に、ちょうどいいかもねえ ―

やがて、その氷の腕が怯える少女に向かって伸ばされ。

それは、美希の両親によって阻止される。
娘を守るため。絆が引き裂かれないように。彼らは、命を懸けて魔女から美希を遠ざける覚悟でいた。
だがしかし。美希の愛すべき両親は、一瞬にして氷の彫像に変えられ、情け無用に砕かれる。

おとう…さん、おか…あ…さん?

つい昨日、暖かな料理を囲み楽しい夜を過ごした父と母は。
週末に、一緒に買いものに行くと約束してくれた父は。
ローストチキンの美味しい焼き方を教えてくれると言ってくれた母は。
氷の屑となって散った。

「う…あ…あああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!」

― あぁ、うぜえ。美貴、泣きわめくガキとか…嫌いなんだけど ―

相手が美希の住む町を氷の地獄に変えた魔女だろうが、何だろうが。
美希は、許せなかった。一瞬にして彼女の幸せを奪っていった、悪魔のような存在を。
体が、勝手に動いていた。許せない。絶対に。

そこから、ぷつりと意識が途切れる。
次に気が付いたのは、病院のベッドの上。
助けてくれたのは、「機構」のエージェントと呼ばれる人間たちだった。
彼らの話によれば。激昂した美希は、通常ではありえない「能力」を発動し、氷の魔女を怯ませたのだと言う。
その隙に、エージェントたちが美希を救い出し、そして彼女を護りながら何とか追撃を断つことに成功したのだ
そうだ。少なくない命の、犠牲を払って。

それから。
美希はそうなるのが当たり前のように、エージェントの見習いとして「機構」の一員となった。
はじめのうちは見習いに相応しい実力しか発揮できなかったものの、「機構」のとあるエンジニアが制作したプ
ロテクトスーツとの出会いが彼女の運命を激変させる。
スーツとの高い和合性を示した美希は瞬く間に「機構」で名を上げ、ついには若い身でありながら「機構」指折
りのエージェントとして知られるようになったのだった。

194 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 22:43:28


「あんた…『紫電』のチェルシーやろ」

ピンクのナース服に、皮のベストというアンバランスな組み合わせの女。
女の表情には再び厭らしい笑みが戻っていた。

「さすがはこの地区随一と謳われる闇組織の幹部。ご存じでしたか」
「うちのグループはワールドワイドな活動を標榜しとるんやで。アメリカさんが飼ってるワンちゃん
のことくらい、知ってて当然…やろ?」

美希が、女を一目見て感じたのは。
人懐っこい笑顔の奥の、冷酷。そして、いかなる策謀を用いてでも自分の得意エリアに持ち込むよう
な狡猾さ。
そういう意味では、既に彼女の「策」が発動している可能性について考慮しなければならない。
しかし、まず彼女が考えたことは。

「春水ちゃんを離せ。相手は、私がする」

春水の、安全の確保だった。
そこには「もう二度と自分の前で命を失わせない」、という過去の惨劇への誓いとともに。
傍から見れば得体のしれない組織のエージェントである自分に対して、まるで学校のクラスメイトの
ように接してくれた春水への特別な感情があった。春水は既に、美希にとって失いたくない存在にな
っていた。

「あほか。せっかく敵の弱みを握ってるのに、それを手放すわけないやろ」

しかし女の言葉はあくまで無慈悲だ。
むしろ、春水を囮にして何かを仕掛けている節すらある。いや、そう思わせること自体が、女の仕掛
けた罠なのか。

「ほな、いくで。精々がんばりや」

気の抜けた調子とは裏腹に。
女が鋭く、動く。放たれたナイフは、まるで強い力に引っ張られたかのように急に速度を増しながら
美希に迫りくる。

後ろの何かを、既に磁石に変えた?

力の元を察した美希は、その後ろの物体と飛来物との距離を瞬時に計算しナイフを避けることに成功
する。

「ええ動きやね。せやけど…いつまで続くん?」

言いながら、次々にナイフを飛ばしてくる女。
迫る刃は次第に、速く、鋭くなってゆく。

「うちの磁化は、時間を追うごとにどんどん強うなるで。おとなしく刺されとき」
「はい、そうしますなんて、言えません!!」
「ま。どっちでもええんやけど。これでしまいやし」

手持ちのナイフがなくなるまで避け続ければ、という美希の目論見。
それは、女の背後から飛んでくる無数の何かによって崩壊する。
回避不能と見た美希は、プロテクトスーツから唯一露出している頭部を両腕を組むようにして防御、
次の瞬間に横殴りの雨のように硬く細かい物体が一斉に降り注いだ。

195 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 22:45:30
全身を襲う衝撃。
だが美希は体を前傾姿勢にして、その一斉掃射にも似た攻撃を耐えきった。
被弾した場所のあちこちから煙が出ているものの、スーツと肉体にダメージは無い。

「…さすがに頑丈やね、そのスーツ」
「ええ。私の『自慢』ですから」
「でもな。まだまだ続くんやで、これ」

女の背後が、光で照らされる。
夜の闇を払う、大掛かりな投光器。そこには、10や20ではきかないほどの大人数が待機していた。
そして、一際目立つ存在。うず高く積まれた、産業廃棄物の山。

「安心しいや。こいつらはうちらの戦いは邪魔せえへん。ただの『弾薬補給係』やで」
「なるほど。その人たちがさっきの」

美希の推測に答えを出すかのように、戦闘員たちは、産廃の山肌をシャベルで掘り返す。
汚泥に混ざって出てくるのは、手のひらに収まる程度の金属片、ボルト、ナット等。
これらが、磁力に引かれて超高速の弾丸となっていたのだ。

男たちはにやつきながら、掬った汚泥を地面にばら撒く。
次の瞬間、意思が宿ったかのように中の金属片が浮遊し、空を裂いて美希に襲い掛かった。

正確に言えば、美希ではなく美希の背後にある何かに向かって飛来しているのはわかっている。故に、
避けることは困難ではない。ただ、その物体が何かを確認することはできない。隙を見せたが最後、
相手が自分を磁石化させるために触りに来るのは明らかだからだ。

「そろそろ触りたいんやけど。うち、女の子のお尻触るの好きやねん」
「…bitch」

美希はそう吐き捨てると、今度は攻勢に回るべく一直線に突き進む。
恰好の的、とばかりに飛んでくる金属の塊。だが、それは美希のプロテクトスーツに届く前に弾かれ
た。

空気の障壁。
自らの領域内における空気の温度・湿度等を操る美希の「空気調律」の防御手段。
急激な温度差を作り出すことにより一瞬にして激しい空気の流れを作り、防御壁とする。もちろん、
何度も連続して使えるものではないが、相手に接近するまでの一時しのぎには十分すぎる代物だった。

「自ら触られに来るなんて、あんたも相当好きもんやな!!」

相手の能力の性質上、肉弾戦に持ち込むことはできない。
ただし、至近距離からの「放電」ならば。
敵のリーチが届かないぎりぎりの場所で、美希は紫の電撃を繰り出した。

196 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 22:46:55
ノーモーションの飛び道具、だが女もあり得ないほどの超反応でそれをかわす。
直後に背後で悲劇が起こった。いきなりやって来る砲撃になす術も無く、女の部下たちは散らされて
しまう。

「うわ、えげつなぁ」
「あなたがそれを言うか!!」

戦闘員たちが倒されても、磁化された弾丸が途切れるわけではない。
女の直接攻撃と外野からの絶え間ない銃撃。いくら頑丈なスーツとは言えそう連続して被弾するわけ
にはいかないし、かと言って避け続けて体力を消耗するのも得策ではない。

そこで、美希はひとつの決断をする。
それまで女の隙を窺い、電撃を叩き込もうとステップを踏んでいた足をぴたりと止めたのだ。

「ん〜? もうスタミナ切れなん?」

言葉とともに、鋭い勢いで美希に迫る金属片。
しかし。美希は避けなかった。体の正面でそれを受け止め、そして。
反り返りながら、紫の光を発射した。

一見明後日の方向に突き進んでいる電流。
だが女は即座に美希の狙いを察して苦い顔をする。紫の電磁砲は、鬱蒼と茂っていた森の中の大木を直
撃し。
瞬く間に、焼き尽くした。

「Where does a wise man hide a leaf? In the forest. 木を隠すなら…森、でしたっけ。これで飛
び道具の『的』はなくなりましたよ?」
「…なんでわかったん」
「簡単ですよ。飛んでくる金属片の軌道の延長上に、磁化した物体がある。なら、わざと被弾してその
軌跡の角度を計算すればいいんです」

言葉が終わるか終らないかのところで、美希の姿が掻き消えた。
空気の濃淡を利用した、ステルス。夜の闇がその精度をさらに高めてゆく。

「そんなこともできるんや。せやけど、姿を消しても無駄やで」

女は、確信を持っていた。
「紫電」の通り名から、電撃系の能力者と踏んでいたがそれだけではないらしい。
いまいち判然としない美希の能力ではあるが、姿を消す能力があるのなら。
まずやることは、一つ。
自分とは関係ない他人を、自らの危険を冒してまで助けようとするお人よしなら間違いなく。

「そこや!!」

女が駆け出したのは、倒れている春水のもと。
姿を消した美希は、絶対に春水を安全な場所へと隔離する。
相手の位置さえわかれば、姿が見えていようがいまいが関係ない。女の接触によって、美希は生ける磁
石となり。次の瞬間から、死ぬまで永遠に狙撃され続ける案山子と化す。

だが。
女の手は予想に反して空を掴む。
そして、慌てて周囲を見やる女の視界に映ったのは。
まんまと自分を罠に嵌めた美希と。

197 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 22:48:55
「う、うそやん!」

信じられない面持で女が春水を見る。
倒れている春水。その姿が、ゆっくりと背後の景色に溶け込み。消えてゆく。
つまり、女が見ていた春水は幻で。今、美希が抱えている春水が、本物。

「あなたなら、絶対にそうすると思った。だから、私も罠を張らせてもらいました」

美希がステルスを施したのは、自分自身だけではなかった。
倒れている春水にも、同様に不可視化させたのだ。しかし、ただ姿を消すだけでは相手に怪しまれる。
そこで、超小型の蜃気楼を生み出すことで春水の幻を作成。女が春水の位置を誤認している隙に、美
希はまんまと春水を奪還することに成功したのだった。

「言い忘れてましたから、言っておきますね。あなたは既に、私の『領域』に入り込んでいる。そし
てそこにおいて発生する空気に纏わる自然現象は、全て私のコントロール下にある」

事実上の、勝利宣言。
プロテクトスーツは、美希に一定の領域内において気象に関するあらゆる現象を引き起こすことを可
能としていた。
つまり、彼女にとって自分の領域は「絶対領域」と言い換えることができる。

女は俯き、そして体を震わせる。
これは小型の気象兵器とも言える存在に立ち向かった無謀な戦いだったのか。
否。確かに彼女は震えていた。それは。

突如、地面から沸き起こる無数の黒い衝撃。
その正体が何なのかわからないまま、まともに受けた美希は全身の力を抜かれ、倒れてしまう。

「な…今のは…どうして…?」
「『絶滅漆神焦場(ぜつめつくろかみしょうじょ)』。本来なら、あの子とコンビで使う必殺技なん
やけどな。うち一人でも発動させられるねん」

まさか。
美希は今の自分を襲った現象について思いを巡らせ、そして自分が迂闊だったことに気付く。
女の能力は、磁化。触れるものを磁石と化すことができるのなら、今自分が立っている地面全体を磁
石に変えることも不可能では無いはず。機を見て、蓄積された磁力を一気に開放したのか。

急激に高濃度の磁力に晒されたせいで、体の様子がおかしい。
人間自体が弱い磁石のようなものだ、と言っていたのは誰だったか。とにかく、その影響がプロテク
トスーツを貫通して美希の肉体に影響を及ぼしているようだった。

「でも、そんな…だったら、あの、金属片の弾丸は」
「真横に飛ばへんで、地面に墜落する。そんなこと、あらへんよ。あの弾丸自体、金属片に似せたセ
ラミックのダミーやからなあ」
「手下の念動力者に飛ばさせた…? 騙し…たの、ね」
「ま、化かし合いはうちの勝ちやな。はい、ターッチ」

無情にも、女の掌が美希の額に添えられる。
それはつまり、磁石と化した地面から、美希は一歩も動けなくなったと言うサイン。

「ほんでな。強烈な磁力であんたと『あれ』がくっつく」

女が指さす方角には、まるで地震の最中に立っているかのようにがたがたと震えている物体。
女の手下たちが暗い山中を照らすために使っていた投光器だ。あんなものがもしこちらに飛んできたら。

想像力よりも先に、金属で組まれた凶器が飛来し美希の体に激突する。
激しい衝撃、だがプロテクトスーツのおかげで耐えられないわけではない。
わずかに芽生え始めた希望の兆しだが、女はそれを見てなおも笑顔を浮かべる。

198 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 22:50:54
「…あれ、見えへんの?」

嬉しそうに、投光器のあったさらに奥の産廃の山を指さした。灯が無くなった、闇。闇に紛れたその
山肌が隆起して、鈍色の大きな鉄の塊が姿を現す。
汚泥の山に偽装させていたのは、乱雑に積まれた廃車の山だった。
あんなものが磁力に引かれてこちらにやって来たら。いくら頑丈なプロテクトスーツとは言え、ただ
では済まない。
美希の顔の血の気が引いたのを確認した女、その表情は、今まで見せたどんな顔よりも喜びに満ち溢
れていた。

まさかここまでこの場所を用意周到に「処刑場」としてセッティングしていたとは。
所詮は組織の二番手に甘んじている存在、と侮っていた気持ちがないわけではなかったことを美希は
後悔する。

「そんな悲しい顔せんといて。あとで、お友達も後を追わせたるし」
「そんな…こと…させ、ない…」
「あはは、『絶滅漆神焦場』をまともに食らって、ふらふらみたいやな。一瞬。ほんの一瞬や。目え
瞑ってる間に、ぜーんぶ終わる」

美希を襲う、どうしようもない絶望。
女の言う通り、死は確実に美希のすぐそこまでやって来ていた。
死ぬのか。ここで私は、終わってしまうのか。
お節介を焼いて自分から巻き込まれていったくせに、大口を叩いたくせに、友達として接してくれた
女の子一人も救えずに死んでしまうのか。

― チェルシー、それを使ってはいけない。スーツが壊れてしまうから。修理することで費やされる
僕の時間を、きみがデートで償ってくれるって言うんなら、やぶさかじゃないけどね ―

いかにもアメリカンジョークの好きな「彼」らしい、そんな忠言が聞こえてくる。
もしもスーツが壊れてしまったら、「機構」のエージェントとしての自分は、もう。

女の背後から、何かが崩れる音がする。
命を失ったはずのスクラップが、美希が帯びた磁力に反応して動く音だった。
まずい、と思っても、もう体が言うことを聞かない。

一瞬、何が起こったのかすら理解できなかった。
鉄クズの山から飛び出した車体は、エンジンを取り付けられていた時よりも速く。
美希に向かって宙を飛び、そして激突する。
体を襲う重圧、全身を駆け巡りそして脳を焦がす激痛。息が止まり、頭が真っ白になる。
それでも気を失わずに命を繋ぐことができたのは、「彼」が美希にオーダーメイドで仕立てたプロテ
クトスーツのおかげであった。

ただ。この時点で美希の反撃の手札は完全に失われていた。

199 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 22:52:03
「……」
「あはは。冬眠したカメみたいに全身縮こめて、どないしたん?」

最早言葉すら発せないほどのダメージ。
死なずに済んだのが幸運なのか不運なのか。
次の女の言葉が、それを決定づける。

「ところであんた、『玉突き事故』って、知ってる?」

僅かに残った意識がその意味を理解し、美希をさらなる絶望へと追いやる。
スクラップになった車は、一台だけではない。それこそ、山を形成するくらいに。
それらが、次々に高速で飛んでくるとしたら。

美希の想像通りに、泥の山肌が完全に剥がれ落ち、いくつものひしゃげた車が姿を現す。
ゆっくりと、人が車を押してるかのように少しずつ動き始める車体。やがてそれは徐々に速度を上げ
、やがて真夜中の高速道路でも走っているかのような猛スピードに変わっていった。

「ほな、さいならぁ」

女の笑い声とともに、ブレーキなしの暴走自動車が一台、二台、三台。
導かれるように一点に向かって走り、先に到着していた車の後部を突き上げる。
それら全ての衝撃をまともに食らった標的の生存は、不可能。

いや、美希は生きていた。
プロテクトスーツのあちこちから、火花を上げつつも。
数百キロもある物体の連続衝突からすらも、かのスーツは身を守ってくれたのか。
それとも、寸でのところで衝突の回避に成功したのか。

「そ…んな、アホ…な…」

いや。
巨大な鉄の塊は、確かに標的に突き刺さるように衝突した。
したはずなのになぜ。

「なんでうちがぁぁぁ…がはっ!!」

超重量のクラッシュをまともに食らったのは、能力者である女自身だった。
何故そのようなことになったのかを理解できぬまま、激しく吐血しそして沈黙する。

「磁場転換…私も少しだけなら、使えるんです」

空気におけるあらゆる事象を操る「空気調律」。
美希は。空気中にて大量の電気を発生させることで電磁場を形成し、女に向けてそれを放つ。
スーツの力によって最大限にまで高められたそれは、女と美希の立ち位置を強烈な作用で転換する。
それこそ一瞬の出来事、女は自分の立ち位置が相手と変わってしまったことすら気づけずに敗れた
のだった。

200 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 22:53:56


ほぼ同時刻。
難波の組織の長は、単身で決戦が繰り広げられているであろう山中へと続く道を車で飛ばしていた。
あちらが一個小隊を率いている状態ならば、車でなら「間に合う」かもしれない。
「相方」の実力に疑いを持っているわけではなかった。むしろ、戦力的に言えば大人と子供の差。
いまいち素性のわからない仲間らしき付随者、その女がある程度のやり手だったとしても。難波の
双璧を成す「相方」が敗北を喫すとはとても思えない。

それなのに。一度は納めた感情を再び剥き出しにせざるを得なかったのは。
妙な胸騒ぎがした。根拠のない、けれど底知れぬ不安と言う名の怪物が長を捕え離さない。
何故だか、この機を逃せば永遠に彼女を喪ってしまうような気がした。もちろんそんな曖昧な理由
で組織を動かすわけにはいかない。故の、単独行動。

地面を刈り取る勢いで飛ばしていた車が、急ブレーキでも掛けられたかのように止まる。
車は不自然なカーブを描き、強引に機能を停止させられたタイヤは道に不吉な跡を刻みつけた。

何や…敵襲か?

思いかけて、踏みとどまる。
違う。これはあくまで「車を止める」ことだけに特化した手段。自分に危害を加えるのが目的なら、
他にいくらでもやりようがある。そして。エンジンをかけようと思えばかけられるほど不自然に損
傷していない車の状況を見て、確信した。こんなことができる能力者は、そうはいない。

覚悟を決め、ゆっくりと車のドアを開ける難波のエース。
そこには、予想していた結果と、そうではない結果があった。

「…幹部会議には、まだ早いのんと違います?」

ギンガムチェックに上下の制服を揃え、黒のマントを羽織った「二人」は、答えない。
そう。相手は、二人だった。それも、支店本店含めた組織でも指折りの存在。
一人は予想がついていた。車の機能を損ねることなく、その動作すら自在に操れる。組織の黎明期
に神の七柱と称された高位の能力者だ。
だが、もう一人の存在については意外だった。いや、先の一人がここにいること自体もだが。一体、
何のために自分の前に現れた。組織の、一、二を争うほどの彼女たちが。

「…ごめん。引き返して」
「できません。『相方』が、待ってる」
「それならもう手遅れだよ」

顔にさして特徴のない女の指示に、長が不服従の姿勢を見せる。だが、もう一人の可憐さと凛々し
さの調和した顔立ちの女が「手遅れ」と言い切った。

「手遅れ、とは」
「もうすぐ勝負は決する。彼女は…死ぬだろう」
「…いくら先輩とは言え、そないな冗談は好きになれませんね」
「どのみち、『彼女』はうちらが粛清する予定だったんだ」

201 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 22:56:28
不可解な言葉が次々に襲い掛かる。
「相方」が長年、組織の存続に関わるような不正を続けていたことや、粛清命令が目の前の二人のさ
らに上の存在、いわゆる「先生」によるものだということ。そして「相方」が敗北し死ぬだろうとい
う予測。
全てが、納得のいかないものばかりだった。

「どいてください。でないと、私は」
「やるかい? 2対1で」

序列は、この二人の先輩のほうが上。
機械を自在に操るどころか無から創造することができるという能力者はもちろんだが、戦闘能力とし
ては大したことがないはずなのに瞬く間に組織のトップに立った経緯を持つもう一人の存在が恐ろしい。
それでも、やるしかないのか。

勝算などない。増してや、この二人に逆らって得るメリットなど。
けれど。組織の双璧であるが故に、互いに寄り添うことが許されない立場であるからこそ。
今なら、いや、今でなくては「相方」を救うことはできない。

「…うちを止める理由は、何ですか」
「時間稼ぎのつもりなら、もっとましなことを聞いたらいい」
「たかが支店の幹部を潰すのに、大げさすぎる」
「…言うつもりも、言う必要もないと思ったんだけど」

長の覚悟に圧されたのか、それとも別の意図があるのか。
諦めたかのように、二人のうちのかわいくないほうが答えたのは。

「きみの『相方』が亡き者にしようとしている対象が。『リゾナンター』だから。それが今回の、本
当の理由」

しばし、言葉を失う。
リゾナンターという存在は彼女も知っていた。たった9人で、能力者の暗部における頂点とも言うべ
き存在に立ち向かった。それが、リゾナンター。
しかしそれはあくまで昔話。果てなき争いの末に、弱体化したと聞く。組織の規模で言えばその頂点
とやらもそこまで絶対的な存在では無く、むしろ資金面や駒の多さならこちらが勝っている。それが
現状だ。

「たったそんなことで」
「リゾナンターのことを『叡智の集積』に頼まれているんだよ。『先生』がね」
「なっ…!!」

頂点の勢いが失われたせいか。または、急速に力をつけたこちらに与することで利を得ようとしてる
のか。
組織としては商売敵でありながら、一部の幹部同士でのソフト・ハード面での交流が陰ながら行われ
ているのは薄々は感づいていた。だが、まさかそこに「先生」までが関わっているとは。
長の体から、力がごっそり奪われてゆく。心を、真正面に向けたまま。

「それでも、それでもうちはっ!!!!」
「…終わったようだね」

腕をもがれても。足を千切られても。
「相方」の前に駆けつけようという意志だけは殺させない。殺されないはずだったのに。
そのたった一言が、彼女の心を簡単に折り取ってしまった。
目の前の二人も含め、自分たちはあくまでも「造られた存在」。一般の能力者のように存在を示す信
号を出したり、逆に受け取ることはできない。ただし、機械を自在に創造できるという能力者ならば
即席の監視カメラのようなものを生み出したとしても不思議ではない。そして何より。

「あ…ああ…うっ、うっ、うあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

支店の双璧でありながら背中合わせでしか立つことを許されなかった。
そんな存在だからこそ、逆に感じ取ることができた。「相方」の死を。終わりを。

202 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 22:58:46


物言わぬ鉄の塊のオブジェ。
敵が完全に沈黙したのを確認し、同時に大きく態勢を崩す美希。それと合わせるように、プロテクト
スーツから激しい閃光と衝撃。スーツが、限界を超えた性能を引き出したことによる不可逆的な故障
を引き起こしたことを意味していた。

とうとう…壊れちゃったよ…

もちろん、友を救うためにやったこと。後悔は無い。
けれど、自分はもう「機構」にはいられない。弱い力しか操れない半人前を養うほど、「機構」も物
好きではないはず。
両親を殺されてからずっと、身を置いてきた組織との別れは。

いや。それだけではない。
オーダーメイドのプロテクトスーツを作ってくれた、とある技術者。
不幸な事故により命を落としてしまった彼は、「機構」の中の誰よりも美希のことを考えてくれてい
た。
理由はわからない。一度問い質してみたら、だっていかにも日本人っぽい顔の君が流暢な英語を喋る
んだ、これほど興味深いことは無いじゃないか。などと愚にもつかぬことを言っていた。
いつの日もおどけた物言いをし、くだらないジョークで美希のことを失笑させる。それでも彼は、美
希の大切な仲間だった。

今は亡き友の、唯一の忘れ形見。そのプロテクトスーツを失うことは、彼との唯一の繋がりを失うこ
とに等しかった。

しばし感傷に浸っていた美希。
だが、背後から猛烈な勢いで迫る何かに感覚を切り替える。
駄目だ。間に合わない。
防御態勢を取る間もなく、美希は謎の力に翻弄され、地面に引き倒された。

単なる重い足枷と化したスーツ、機能していた時と比べると守備力はないに等しい。
ただでさえ弱っている体に抉り込むような衝撃を受けた美希は、倒れた体勢からわずかに顔を上げる
のがやっとだった」

「…めへん…絶対に…」

そこには、鉄の塊のサンドイッチになったはずの女が立っていた。
髪を乱し、ナース服のあちこちが裂け、血まみれになりながら。
戦っていた時の薄笑いを消し、煮え立ったマグマのような憤怒の表情を浮かべて。

「あんたがうちより強い…なんて…『あの子』との間に割り込むなんて…絶対に、絶対に認めへん!
!!!!!!!」

吹き荒ぶ、黒い嵐。
何という力、としか思えなかった。
先程食らったものの何倍もの磁力が美希の体を蹂躙する。最早立ち続けることすらできず、流される
まま地を舐めるしかなかった。

「あんたが…悪いんやで。『あの子』と肩、並べられるんは…うちしかおらん。おったら、あかんねや」
「……」

女が、『あの子』とやらに病的なまでの拘りを持っているのが伝わる。
だが、そのことを理解したところで美希にとって何の意味もなかった。
女に心を傾けようが、無視しようが。抗おうが、腹を向けようが。
待っているのは、死。

春水ちゃん…ごめん…

間違いなく、美希の次は春水だ。
今度は問いかけでは無い。断然たる事実だ。美希は友を、救えない。

203 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 22:59:38
女が血を滴らせながら、美希ににじり寄る。
その手が届いた時が、本当の最期。美希の瞳が固く瞑られ、瞼を絶望の赤が覆い尽くした。

赤…?

疑問に思ったのは。
黒では無く赤であったこと。温度のない闇ではなく、煌煌と照らされた熱を持った色だったことだった。

目を再び見開くと。
女が、踊っていた。絶叫ですらない、激しい空気の摩擦音を上げながら。眩しい光を、燃え盛る炎を纏
いながら。
炎は既に女の体を蝕んでいて、焼け爛れ続ける体が徐々に焦げ始めていた。

女に纏わりつく炎は、不思議なことに赤い光を放ちつつもその身は美しい水色だった。
まるで、水が全てを焼き尽くす力を持っているかのように。
女が発していた不快な音が止んだ後もなお、炎は猛り、燃え続ける。そして。
女が墨になっていくのを、ただ茫然と見ているだけの美希だったが、やがてあることに気付く。

「…炎の、虎?」

女をまさに食らい尽くそうとしている炎。
それが、美希には虎の形をしているように見えたのだ。
その虎がどこからやって来たのかはわからない。ただ一つだけ言えることは。
答えを出す前に、美希の意識はぷつりと途絶えてしまった。

204 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 23:01:32


「炎の虎、ですか。なかなか興味深い」

モニターに映る画像を見ながら、白衣の女が呟くように言う。
「炎の虎」が出現してから、磁化能力の使い手を一瞬にして亡き者にするまでの全過程。
それを、彼女は見ていた。

「せやろな。何せ、うちの『相方』があっと言う間に殺されてるんやからなあ」

白衣の女がモニターを見ている絵、をさらにモニターで見ている女が。皮肉めいた言葉を返した。
女がトップを張る組織の二番手を失うという悲劇から、数か月が経とうとしていた。

「いずれにせよ…イレギュラー的なものでしょうね。普通に考えたら、ここまでのワンサイドゲームにな
る実力差などないでしょうし。むしろあの二人が惨殺されていても不思議では無かった」

けれど、結果は逆だった。
そう言いたげに、自らのデスクのモニターを消して。
白衣の女は、ゆっくりと回転椅子を回して難波の頭領にモニター越しに正対する。

「御託はええねん。それよりも」
「あなたが私にコンタクトを取った理由ですよね。いや、正直驚きましたよ。ある程度関わりのある『本
店』の方ではなく、勢い目覚ましい『難波支店』のあなたが接触してくるとは」
「…回りくどいやないか。『叡智の集積』さん」

女が、勝気な顔を鋭くし相手を睨み付ける。
その怒りが、殺気が電子の海を飛び越えて直接白衣に刺さってくるかのようだ。

「…あの子たちも私の計画に欠かせない存在になってしまいましたので」
「あんたの計画がどんなもんか、うちにはようわからんし、興味もない」

大きくため息を、ひとつ。
呆れとも、諦めとも取れる対応。
だが。

205 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 23:03:57
「せやけど、こっちは相方殺られてんねんで」

女の周囲を漂う殺気が一層、強くなる。
並みの人間なら気当りを起こしそうなほどの、凄まじさ。

「そちらの都合を振りかざされても。これは『先生』との合意に基づいた、権利の遂行です。支店の方
にどうこう言われる筋合いはありませんね」

しかし相手は非能力者でありながらあのダークネスの中枢に入り込んだ人物。
そよ風を受けているような穏やかな顔を崩さない。

「権利やと? 裏で狡い手使うてうちらに圧力かける輩に何の権利がある!!!!!」

女の言う通り、一つの正式通達があった。
発信元は、組織を束ねる「先生」。尾形春水と、野中美希。この二人に手を出すことを禁止するもの。
先に現れた彼女たちの言っていた通りだった。
そしてそれは、ダークネスきっての知将に接触し得た情報で確信に変わる。

「まあ、何とでも言ってください。申し訳ないのですが、我々もあなた方に構っている時間はあまり
ない。今日のところはこれで失礼させてもらいますよ」
「ちょ、待てや!!!!!!」

女の叫びも空しく、モニターは訪れた闇とともに沈黙してしまった。
あまりに一方的な、傲慢な宣言。

「ふざけんな…ふざけんなふざけんなふざけんなやああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

やり場のない怒り。
叩き付けた拳はいとも容易く壁を破壊する。

こんな仕打ちがあってたまるものか。
非業の死を遂げた女は、支店の幹部であるとともに。
支店立ち上げの時から共に歩んできた盟友でもあったのだ。
あれから数か月。部下の前では常に冷静を装っていたものの、内心は仇を討たんがための憎悪を絶え
ず増幅させていた。
例の二人の警告など、やりようによってはいくらでも躱せる。そう思っていた。
全ては、無念のうちに死んでいった友に花を捧げるために。

しかしそれすらも、突然横から現れた輩に遮られ、奪い去られた。
冗談じゃない。仇討ちすら許されないのなら。あくまでも邪魔をするつもりならば。

206 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 23:11:39
「姐さん!どうしたんですか!!」

尋常ではない状況に、部屋の外に居た部下の一人が駆けつける。最近めきめきと頭角を現しつつある、組
織の参謀とも言うべき存在だ。
女は既に、地獄の炎のような昏い感情を内に仕舞い込んでいた。

「ああ。最近運動不足やってん。組織のトップに立つっちゅうのも大変やな」
「え、あ、そうですか…」

女は既に、決意していた。
自らの歩みを止める者の、排除を。
今のところは相手はこちらの首魁を懐柔しているようだが、そんなものはどうにでもなる。人のいる場所
に野いちごは咲かないが、人の気配の消えた場所にはその花が咲き誇る。機の目が出るまでは決して動か
ない「先生」ならば、その機をこちらで作ってやるまでだ。

「あの、姐さんは気丈に振る舞ってますけど…あの。『ちゃぷちゃぷ』さんを、相方をころ…殺されてる
から、その悲しみがてっきり限界を超えてしまったんじゃないかと」
「過ぎたことや。あいつはもうおらへん。あんたが気にすることとちゃうねんで。あんたは、組織のため
にこれからも働いてくれさえしてくれたら、ええ」

あれから数か月が過ぎたことは、目の前の話し相手の変化からも実感できる。
二大幹部の片方が落ちたあの時、組織の信頼が揺るいだあの日を境に、この少女は長かった髪をばっさり
と切った。
それが決意の表れであることは、組織の長にも理解できること。もちろん、外見だけでなく、顔つきもず
いぶんと変わってきた。

「『世界には、きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのか、と
問うてはならない。ひたすら進め。』」
「は?何やの、唐突に」
「ニーチェの言葉です。姐さんがひたすら進んでゆく覚悟があるなら。私は、面白い未来を見せることを
約束しますよ」
「何でニーチェやねん。ま、言われんでも、な」

「相方」亡き後、勢いを失うように見えた組織ではあったが。
何とか危機を乗り切り、組織としての格を落とさずに済んでいる。
その要因の一つに、目の前のショートカットの参謀が振るう知略があった。東京に遠征した時に長自身が
拾い上げた逸材ではあったが、その期待に添えるように、彼女は確実に自らの地位を固め組織に貢献しつ
つある。

おもろい未来か。見せてもらおうやないの。

だが、彼女は知らない。
その頼もしい参謀こそが、今回の黒幕であることを。
「相方」の不正を告発したのも、ダークネスと連携し「相方」の確実な死を仕掛けたのも。組織の二枚看
板が欠けることで自らの躍進の隙を作り、そして実現させたことも。
全ては、自らが伸し上がるために。

彼女は知らない。
自らが選んだ参謀が、支店の、ひいては組織全体の仇となることを。

207 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 23:13:28


「あれ…おっかしいなあ。確かここら辺だと思ったのに」
「ちょい地図見せて、って全然違うやん。野中氏に任せるといっつもこうやもんな」
「うう…だったらはーちんが最初からナビすればいいのに…」

例の事件から1か月。
美希と春水は、とある住宅街の真っただ中にいた。
本来であればすぐにでも行きたかったのではあるが、二人が戦闘で負った傷は決して軽いものではなかっ
たし、また受け入れる側の態勢も整っていなかったというのもあり。
さらには、美希の抱える事情もあった。

「結局、『機構』のエージェントはやめてもうたんやね」
「うん。スーツを失った私のいるべき場所じゃ、ないから」

結局、美希は「機構」から自ら去ることを決断した。直属の上司からはせめて事務方への転向を勧められ
たのだが、自分より優秀なデスクワーカーはいくらでもいるとして固辞したのだった。
代わりに、これから美希たちが身を寄せる団体、さらにはその上部組織である国家機関との「業務提携」
を結ぶことになった。表向きのそういった理由に加え、「組織」のエージェントとして活躍した人間をお
いそれと放流できない裏事情があるようだが。

「にしても。あれから『あいつら』、全然ちょっかい出してけえへんけど」
「もしかしたら、はーちんにもう興味を…いや、色々あるのかもね」
「野中氏、今失礼なこと言いかけたやろ? ま、それならそれでええねんけど」

二人は。
自分たちに訪れた危機がどのようにして終幕を迎えたのかを知らない。
美希が意識を失う前に見た水色の炎のことも、どこからか現れた猛虎のことも。全ては薄れかけた意識が
見せた幻ということで片付けられた。少なくとも、倒れていた彼女たちを救助した「機構」の人間たちは
そう説明していた。

自らの失言にあたふたする美希をからかいながら、春水は方向音痴のプロが狂わせた進路を元に戻すよう
に歩く。
目指すは小さな喫茶店。

「珍しいよね。女の人たちだけの喫茶店なんて」
「完全に女の園。女子校状態やん。もしかしたらめくるめく世界が広がったりしててな」
「オー、アンビリーバボ…」

最近、春水に女子同士の組み合わせを見てにやにやする悪癖があることに気付き、天を仰ぐ美希。
どうにも気まずく、必然的に話題の矛先を変えることに。

「それよりも、ほんとにミツイさんが言ってたように、喫茶店の人たち全員が異能の持ち主なのかな」
「ミツイさんはそう言うてたけどな」

事件からしばらくして、光井愛佳から二人に接触があった。
本人が相当忙しい身らしく、あまり深い話もできずに終わってしまったものの、ある種の信頼感は強く伝
わった。

― これなら、フクちゃんに託しても良さそうやね ―

向こうは向こうで、何を感じ取ったのかはわからないが。
とにかく、二人の「喫茶店」行きは確実なものとなった。

春水監視のもと、再び美希が先頭になり目的地を目指す。
しかし例の喫茶店にはなかなか辿り着かない。

「なあ、もしかしてまた道に迷うてる?」
「えーっ…さすがにもう少しで着くと思うけど」
「方向音痴のスペシャリスト様様やで。こら一本道でも迷いそうやなあ」
「さすがにそれはないと思うけど」

物理的にありえないけれど、そこまで言われると美希も思わず不安を覚えてしまう。
それで気がおろそかになったのか、曲がり角の向こうからやって来る人影と衝突することに。

208 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 23:14:17
「アウチッ!」
「いったぁ!!」
「もう、何やってんねんな野中氏」
「牧野さん、浮かれてるからって注意散漫かと」

交される四つの言葉。四つの視線。

「…大丈夫ですか?」
「あー、これくらいへーきへーき。まりあ、強い子だもん」
「と言いつつ涙目になってますけど」
「もう、あかねちんはうるさいなあ」

尻もちをつきながら泣きそうになっていた、衝突相手。
後ろにいたおかっぱの少女に冷静な指摘を受け、不服の言葉を漏らした。

「しっかりしてくださいよ。一応『里』では私の先輩だったわけですし」
「だってまりあとあかねちんなんて1歳しか違わないじゃん!」
「その1歳が大きな差になるはずなんですけど。本来なら」

何故か言い争いになる二人の少女。
見かねた美希が声を掛けた。

「あの、ごめんなさい。私がぼーっとしてたから」
「ううんいいの、まりあも道重さんのこと考えて浮かれてたし」

打ったお尻の埃を払いつつ、すっと立ち上がる少女。
背が高く、すらりとした立ち姿は少女を少しだけ大人びた印象に見せていた。

「そうだ。実は私たち、喫茶リゾナントという場所を探してるんですが」
「うそ! あかねたちもそこに行こうとしてるんだけど」

今度は比較的背の低いほうの、おかっぱの少女が顔に似合わぬ低い声で言う。

「奇遇やな。うちらもそこに行こうとしてたんやけど、この子がほんま方向音痴で」
「こっちも牧野さんの書いた地図が」
「だって里の子が言ってた通りに書いただけだもん!!」
「これも何かの縁ですし、喫茶店まで一緒に行きませんか?」

思わずそう口にする美希。
同じ場所を目指しているならそのほうが合理的だし、何よりも。

この二人とは、これから先長い付き合いになるかもしれない。

そんな直感に近い何かを感じたからだった。
四人が集まった時に、心がつながったような、気持ちが響き合うような。
もちろん、その意味をまだ彼女は知らない。

「て言うか、あそこがそうじゃないですか?」

おかっぱの少女が指さす方向を見ると、そこには落ち着いた佇まいのお店らしき一軒家が。
店先には、「喫茶リゾナント」の看板が出されている。何という偶然。

「リアリー!?」
「うわあ、すごい偶然!!」
「偶然にしてはちょっと出来過ぎな気もするけど」
「ええやん。こんなとこで立ち話もなんやし、早く店に入ろ」

四人並んで、店の玄関に立つ。
彼女たちは知らない。
この喫茶店が、そしてそこで働く少女たちが自分たちにとってなくてはならない存在となることを。
能力者であることの幸福と不幸を、これから体感してゆくことを。

彼女たちは知らない。
自分たち四人が、惹かれあい時には反発しながら、深い絆を結んでゆくことを。
強く結ばれた心はやがて互いに響き合い、美しき音色を重ねながら青い空へと広がってゆく。

209 名無し募集中。。。 :2017/11/11(土) 23:18:02
>>193-208
『リゾナンター爻(シャオ)』番外編 「煌めく、光」後編 了

前後編と銘打ったものの、分量のバランスがw
間が空いたのはチェルシーの完結を待ってから更新しようと思ったからです(小嘘

210 名無し募集中。。。 :2017/11/13(月) 16:32:17
朱の誓約黄金の畔っていつ再開されるのかな

211 名無し募集中。。。 :2017/11/13(月) 22:33:36
期待させないでひゃうぃーごー

212 名無し募集中。。。 :2017/11/14(火) 14:14:12
>>209
ようやく読み終わったー!前編から読んだからボリューム感ハンパないw

あちらさんの事は詳しくないからオリキャラとして読んでるけど…ショートの子はやらかした子なのかな?

はーちぇるの能力も判明したし12期も集結した・・・φがますます楽しみだわ

213 名無し募集中。。。 :2017/11/14(火) 16:55:54
>>211
させないのかよw

それでも期待してるんだろうね

214 名無し募集中。。。 :2017/11/14(火) 19:03:00
>>209
チェルシーの設定まで取り込んでの展開乙ですw
私も「敵方」の知識が全くといっていいほどないので全くわかりませんがw
楽しませていただきました!

215 名無し募集中。。。 :2017/11/14(火) 23:06:07
あゆみんのブログが中二病全開でリゾスレ感のある画像が載っててワロタ。
紅堂破瑠火(クドウハルカ) かっこいいww

216 名無し募集中。。。 :2017/11/15(水) 01:37:54
>>210
工藤さんのお話が終わった後になるので多分来年になるかもしれません…。

217 名無し募集中。。。 :2017/11/15(水) 20:23:10
おお!
工藤さんの話が終わっても次は朱約金畔で楽しめる!
リゾスレ住人でよかったーーーーーーーーーー

218 名無し募集中。。。 :2017/11/16(木) 13:19:32
キャリアウーマン?

219 名無し募集中。。。 :2017/11/17(金) 00:25:47
そういやチャットっていつするの?工藤卒コン後だっけ?

220 名無し募集中。。。 :2017/11/17(金) 00:54:03
来月だっけ
まだ日にちがあるな

221 名無し募集中。。。 :2017/11/17(金) 12:51:33
早くやっても良いけど現場あるうちは娘。コン終わるまでは参加率悪いかな?

222 名無し募集中。。。 :2017/11/19(日) 18:33:08
第159話●テンプレ

明日もよろしく。その次の日も。そのまた次の日も。

星が散って、落ちていく。
辿り着いた先でもまた、多くの光に囲まれるだろう。
自分の手と足で集まれ光よ、胸の高鳴る方へ。


第158話 「保全作(愛ガキ・ぽんぽん)」 より
http://resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/158/158-157/


第159話●作品一覧

>>67-72
>>89-93
>>119-128
>>175-180
『銀の弾丸Ⅱ -I wish-』

>>140-144
『Chelsy』

>>153-160
「リゾナンターΦ(ファイ)」

>>193-208
『リゾナンター爻(シャオ)』番外編 「煌めく、光」後編
前編はこちら
http://resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/140/140-124/

223 名無し募集中。。。 :2017/11/20(月) 06:48:26
こうやってみるとこっちに引っ越して来てから一気に作品が増えたなぁって印象。ありがたいねぇ〜

224 名無し募集中。。。 :2017/11/20(月) 21:33:47
朱約金畔で出てくる異獣召喚の仕組みわかる人いますか?
wikiでまとめようと思うんだけど異獣がどういう生物でどこの世界からやって来たのかとか
黒の刀と鳥居の関係とかがよくわからないので助けていただけると助かります

225 名無し募集中。。。 :2017/11/21(火) 04:51:43
その辺はおいおい作中で明らかになっていくんじゃないかな?
(共同制作の方の頭の中にあって作者さんも知らない可能性もあるけどもw)

226 名無し募集中。。。 :2017/11/22(水) 02:00:05
すみません。仕事の忙しさに工藤さんの続きも遅くなっております…。
もう少しで再開しますのでよろしくお願いします(土下座)

>>224
あ、はい作者です。
作中での異獣の説明は多分あまりしていないかと思うので
異獣、黒の刀、鳥居の簡単な説明を。

異獣とは。
異獣は何百年も前にもう一つの世界が生まれた時に同じく生まれた性質によって
特別な能力を、その存在を作り上げました。
約百三十年前、この次元への移動手段に『鏡』を利用してこちらへ侵入。
侵入理由は不明。
その特異体から凶暴性も高く、当時の解決策として退治屋を結成。
それが横山玲奈のご先祖様、彼女は直系です。
加賀楓はその派生の家系から生まれた子で、他にも存在します。
ちなみに加賀さんとの面識は時代的にありません。

異獣を倒す唯一の武器は異獣が侵入してきた鏡を材料にした刀や弾丸です。
もっと言えは金や銀に弱いです。
異獣は幻獣とは全く違い、イメージは絵なんかにある百鬼夜行みたいなものです。
いろんな能力を持っていていろんな形態を模してます。人間に一時的に化けたりも出来ます。

黒の刀とは。
九十九人の人間の心臓と九十九体の異獣の血液と一枚の呪符を練り込んだ金属で作った無銘の刀。
百体目の人形異獣が異獣だけが読める文字を記した「本」と共に所有してます。
黒の刀は【鳥居】の鍵のようなもので、九十九体というおぞましい数を使役できる
唯一の代物です。武器としても使えますが、人間を殺す事は出来ません。
製作者は不明。

鳥居とは。
【扉】、【門】、【鳥居】は同じものです。
言い方が違うのは演出というのか、少しずつ形状を表してみようかと。
【鳥居】は異獣を封じたまま使役するためのもので、黒い刀と人形異獣に
共鳴してその姿を現します。
つまり黒い刀と人形異獣が一定の距離で居なければ開きません。
ただもしも【鳥居】を解放していた時に黒い刀を手から離した場合、異獣に
繋がれていた鎖は無くなったと判断されて召喚士自身が取り込まれます。
【鳥居】の能力は全能力無効化ですが、許可を得たチカラだけが発動する事が出来ます。
そうですね…某カードゲームなんかでいう所の永続魔法、みたいな…w

ただこれら全ては【呪い】の類なので、使用後にはそれ相応の精神的激痛を味わう事になります。
全身に痛みと痺れが増していき、使用時間が長ければ最悪死に至ります。
なのでたとえ召喚士であっても扱うには怒りや悲しみを用いるしかありません。

今開示できる情報は以上です。

227 名無し募集中。。。 :2017/11/22(水) 17:22:47
>>226
詳細解説ありがとうございます
ますます連載再開楽しみになってきた
もちろん銀の弾丸の続きもw

228 名無し募集中。。。 :2017/11/23(木) 03:15:24
久しぶりにwiki読んだらもう異獣の項目が作られてるw
それにしても森戸ちぃたんがカンガル時代含めて現在までリゾスレ未登場って意外だね

229 名無し募集中。。。 :2017/11/23(木) 12:29:27
wikiに載せてもらいまして嬉しいです、ありがとうございます。

ちぃちゃんのイメージがカンガルの頃からハッキリしてないのも
あってどうやって登場させるか思案中…。
多分話題に上がってるとは思うのですが、ちぃちゃんの能力候補は上がってますよ、ね?

230 名無し募集中。。。 :2017/11/24(金) 20:02:41
「ハァッ……ハァッ……ハァッ……」

走る
走る
走る!

「なんで……なんでなの!?」

バシャ!

水たまりを踏んで、汚れた水に濡れる

気にしない
気にしてられない!

重くなる靴
重くなる服

構わない
構ってられない!

視界の端に、街灯も点いていない寂れた商店街

方向転換

アーケードを潜り、建物の隙間へ身体を滑り込ませる

「はぁ……はぁ……」

耳を澄ませる

聴こえるのは、雨音だけ

「梨沙ちゃん……舞ちゃん……みんな……」

無事かな
ちゃんと逃げられたかな

突然襲われたカントリー
ももち先輩が居なくなって、みんなで頑張ろうと改めて結束した時
みんなバラバラになった
なるしかなかった

圧倒的な力に、為す術も無く
メンバーはそれぞれ逃げた

悔しい

ももち先輩が居なければ、自分たちの力はこの程度なんだと
思い知らされたみたい

膝を抱えてうずくまる

震える手
震える脚

寒いから、じゃない

殺される?
死ぬの?
嫌だ!
恐い!
怖い!
コワイ!

小さい身体を縮こませて、震えを抑え込む

助けて
助けて……誰か!

「此処に居たか」

見つかった!

片手で頭を掴まれる

「やめっ……離──

231 名無し募集中。。。 :2017/11/24(金) 20:03:37


──


「大丈夫?」

誰?

「呼んだのは、あなた?」

呼んだ?

見上げると、そこに居たのは

「怪我とか、してない?」

リゾナンターのリーダー

「譜久村、聖……?」

どうして、ここに?

「聖の事、知ってるの?」

ももち先輩が前に戦った人
この人は、敵
この人が、敵

「風邪ひいちゃうから、とりあえずウチで──

譜久村聖の頭を掴む

──記憶閉鎖──shut memory

「え? あ……」

今、私が言った事は忘れて

「あれ……聖、なにやってたんだろう?」
「私を、迎えに来てくれたんですよね」

譜久村聖が見つめてくる
上手くいったのか
それとも

「そっか、そうだったね」

笑顔で手を差し出す譜久村聖

「聖は譜久村聖。風邪ひいちゃうからウチにおいで。あったかい飲み物もあるよ」

許さない
私たちをバラバラにした、この人たちを

「森戸知沙希です」
「知沙希ちゃん……じゃあ、ちぃちゃんって呼ぶね」

復讐する、そのつもりだったのに

「あ、跳んで来たから傘が無いんだった……誰かに迎えに来てもらわなきゃ」

離れる事が、辛くなるなんて

「訳わかんないよね。ゴメンね、聖うっかりしてて」

この時は、思いもしなかった

232 名無し募集中。。。 :2017/11/24(金) 20:06:41
>>230-231
『白塗りの記憶に上塗りする明日』

新設定で申し訳
以前、加入話を〜と言っていた者です
ちぃちゃん、まだまだ知らなくて書きにくい

233 名無し募集中。。。 :2017/11/25(土) 00:27:39
別のグループから複雑な気持ちで、それでも覚悟を持って入ってきたちぃちゃんが
これからリゾナンターへ馴染んでいくプロローグとして凄く良いと思います。

234 名無し募集中。。。 :2017/11/25(土) 07:26:56
もりとちの能力は記憶閉鎖ですか
ガキさんを頂点とする精神干渉の派生っぽい能力ですがどこまで発展性があるのか楽しみです

235 名無し募集中。。。 :2017/11/25(土) 20:35:30
>>232です
伏線張ってますが、続きは未定の予定

236 名無し募集中。。。 :2017/11/26(日) 02:56:53
気付けば工藤さんが卒業するまであと2週間しかない…。

237 名無し募集中。。。 :2017/11/26(日) 22:47:56
>>235
ションナ!!

238 名無し募集中。。。 :2017/11/27(月) 16:28:42
>>232
こんな風にやなふなも他の組織に救われたのかな…山木さんとおぜこがどうなったかも気になる感じ

>>236
そっかもう再来週か…武道館は行けないからLVだけでも行きたいんだけど抽選の合否がまだ出ないorz

チャットだけど工藤さん卒業後スレ引っ越しちょうど2ヵ月の12月16日(土)はいかがでしょうか?

現在時刻: 2017/11/27(月) 16:25:54

立った日: 2017/10/16(月) 20:06:02
立ってから: 41日20時間19分52秒経過

最新レス: 2017/11/26(日) 22:47:56
最新レスまで: 41日2時間41分54秒

勢い: 5.765レス/日

239 名無し募集中。。。 :2017/11/27(月) 22:55:15
>>238
生きていれば行きます

240 名無し募集中。。。 :2017/11/28(火) 00:45:08
生㌔

241 名無し募集中。。。 :2017/11/28(火) 01:36:30
>>239
無事生還する事を祈ってる

242 名無し募集中。。。 :2017/11/28(火) 14:21:10
ウィキにちぃちゃんの項目ができてる!(作者さんもっと充実させて!)

243 名無し募集中。。。 :2017/11/28(火) 22:40:37
亀井家のアル君が亡くなったよ…。

244 名無し募集中。。。 :2017/11/30(木) 23:45:46
アル君って10年ぐらい前にハロプロブックで写真見た気がする。

245 名無し募集中。。。 :2017/12/01(金) 00:17:48
チャットは16日で良いのかな?参加する人少なそうだけど…くどぅーが抜けたあととかちぃちゃんの設定や能力なんかも話せたらいいな

そういや今やってるオーデで娘。に加入する子いるんだろうか…皆さん見てる?

246 名無し募集中。。。 :2017/12/01(金) 03:44:15
どこで見れるのかが分からなかったので見れなかったんですが
今検索したらアメーバの方でやってたんですね。最初から見てます。

247 名無し募集中。。。 :2017/12/01(金) 09:32:15
『リゾスレチャットのお知らせ』

〔日時〕
・12月16日(土) 21時頃から
〔内容〕
・リゾスレ新狼避難所移設についての感想・意見等
・14期 森戸知沙希 設定・能力等
・新たなリゾナンターが加入するかもしれないハロプロオーディションについて

チャット会場詳細については下記参照

チャット大会 決めごとスレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/22534/1216737277/73

248 名無し募集中。。。 :2017/12/02(土) 03:19:55
>>181 続きです。

十月という季節は複雑な色合いを見せる。
だが、平和な日々というのは良いものだ。
喫茶店のカウンターで石田亜佑美は想う。
目は時計を見ていた。あと一時間ほどで飯窪が帰ってくるだろう。
今日の午後は予定が入っていた。
依頼ではない、プライベートだ。

隣ではバイトで働く羽賀朱音が居た。
来年高校二年生になる彼女としては一年生の間に貯金をしたいらしい。
趣味を多々抱えているのは知っているが、良い子である事も確かだ。
二人でずっとカウンターで立ったり座ったりを繰り返す。
客が現れるのは決まって昼頃で、常連客は丁度帰った所だ。

羽賀との会話にオチが付いた所で、彼女の視線に気づく。

 「石田さん、最近楽しそうですね」
 「え?そう?」
 「ちょっと前は面白く無さそうな顔してたのに、生き生きしてます」
 「そうかな。あかねちんにはそう見える?」
 「という事は、工藤さんですか?」

昭和のリアクションでよくある肩を落とす動作をすると、ウフフと羽賀が笑う。
手で隠した所で隠れていない、隠すつもりがない。

 「どうしてそうなるの」

249 名無し募集中。。。 :2017/12/02(土) 03:21:07
 「だってこれから工藤さんと遊びに行くんですよね?」
 「だって…それがあかねちんの”望み”なんでしょ?」
 「はい。楽しみですね石田さん」
 「そりゃあ…でもなんか、なんかなー…」
 「これで貸し借り無し…ですよね?」

実は石田は、羽賀に貸しがある。依頼の時に助けられた恩だった。
彼女が何をご所望なのかが分からなかったので聞いてみると、彼女は
少し考えたが確実に心に秘めていただろうある事を頼んできた。

 「工藤さんとデートしてる姿を撮影させてください」

これである。羽賀がこの店で稼いだお金により最新のカメラまで購入した。
しかも不思議な事に、彼女は一緒に参加しない。
その上、何故か傍観者として見ていたいらしい。
姿を撮影するだけで満足なのだと胸を張るものだからそれ以上は何も言えないのだ。
当然、工藤には内緒である。

 「ねえあかねちんやっぱりさ……」
 「あ、そろそろ時間ですよ、早く準備しましょ」
 「いやでも、せめてはるなんが帰ってくるまで待ってなきゃいけなくない?」
 「大丈夫です、飯窪さんには話してあります」
 「えっ、そんなの一言も…!」
 「そりゃあ四日前から話し合ってましたし」

ぬ、抜け目ない

もっと怖いのは、この望みはこれが最初ではないという事だ。
工藤遥と二人っきりになると壁の隅から視線を感じれば、それは羽賀朱音である。

250 名無し募集中。。。 :2017/12/02(土) 03:21:45
百歩譲って、これが完全なる好意と親愛からのものであるとするならば
それは大変有難い事であり、嬉しい事だ。
だがしかし、それでも恥ずかしいじゃないか。
どんなに心を通わせ合った者同士の願いでも、羞恥心を感じるのが人の心。

デートと呼ぶのにもイマドキの若い子達はあまり躊躇しない。
若いはずの自分の心に少し落ち込んだりもしている。

 「で、待ち合わせはどこにしたんです?」
 「えっと、ここからちょっと歩いた公園だけど」
 「さすが石田さん、分かってますね」
 「あんまり茶化すと怒るよ」
 「ごめんなさい。でも大丈夫、お二人の邪魔はしませんから」
 「いや、そういう事じゃなくて……とにかくこれっきりだからっ」
 「はーいっ」

二階へ向かう足取りは、何故か軽かった。
部屋で制服から着替えて、鏡の前でもう一度化粧を直したのち、髪を整える。
茶色の長い髪。ツリ目に通った鼻筋。誰よりも小さい身長。
この前最後から二番目になったが。
唇は口紅を塗らなくても赤い。薄く笑っているようにも見えた。

251 名無し募集中。。。 :2017/12/02(土) 03:22:52
モデルのような輝く美しさはないが、日陰に咲く花のような色気がある。
石田の印象は高貴だが、彼女は自分の子供っぽさに苦笑する。
ファッションセンスも無い。
デートなんてものには縁遠い姿に努力を重ねたいと思う反面、困惑。
口を動かして、細めて、静かに元に戻す。

 「変なの」

無機質な声が辺りに響く。否定の声は無い。
石田は喫茶店の裏口に設置された植木鉢の下に鍵を隠し、羽賀と共に道を歩く。

 「そういえば、この前のあれ凄かったですね」
 「何が?」
 「石田さんの巨人さんがチョップ一発で敵の首を折ったあれ」
 「あーなーんで今その話を出してきた」
 「いや、あの事件のおかげで今があるので忘れませんよ」
 「うーん。あれが私の能力だから…としか言えないんだけど」
 「つまりあれは石田さんの本音だったと」
 「そうやって作られた人?らしいからね。私を優先して動くように設計されてる」
 「へえ、ライオンさんも案山子さんもそうなんですか?」
 「うん」

石田亜佑美の意志がどこにあるのかと聞かれれば、ソコにある、としか言えない。
バラバラになっていても最終的には元に戻ってしまう。
それが意志、意識と言った見えない精神的なものだ。
もしもそれが永久的に交わらなくなるとすれば、どの辺りだろう。

252 名無し募集中。。。 :2017/12/02(土) 03:23:58
相手と向き合わなくなる瞬間から?
別れた瞬間から?
知識は時に人間を惑わせる。
意志はちゃんと届いているのかそれを知るには、誰かに見つけてもらうしかない。

そういえば彼らはどうやって死ぬのだろう。
幻はソコに在って、ソコに亡い。だが認識している時点で生きている。

物を食べている姿を見た事がないとすれば血液を出す事も無い。
餓死もしない。
獅子型のレオンですら立派な鼻と口があるのに息をしているのか分からない。
脳は細胞分裂しているのか、頭部を破壊すれば死ぬのか。
または重要な臓器は機能しているのか。分からない、分からない。

こんなに近くに居る存在の胸の内すら分からない。
それとも、自分が理解する事を放棄していたのか。
当たり前だったから?傍に居る事が誰よりも当たり前だったから。

石田は歩きつつ首を振る。

 「石田さん?着きましたよ」
 「え?あ、ついた?」
 「ではあとはごゆっくり」
 「ちょ、あかねちんっ」

253 名無し募集中。。。 :2017/12/02(土) 03:24:56
カメラを携えて弾けた様に木々の隙間へ消えていく羽賀。見覚えのある公園。
ジョギングをする人や昼食を囲んでいるグループ。
その奥で腕時計を確かめながら待ち続ける背中があった。
何ともキザな姿であるが、どこからか輝くレンズの存在に石田は覚悟を決める。
最善を尽くそう。
そして最初にする事と言えばアレだろう。

背後から静かに近づき、工藤遥の両目に両手をソッと添える。
ビクッと体を強張らせたかと思うと、驚いたようにその手を取って振り返った。

 「ビックリしたー」
 「ごめんっ、遅れたっ」
 「あー良かった、ここじゃなかったかと思ってチョー心配した。ほら行こ」

手を握り合い、石田は流されるように歩き出す。

 「さっきの何?なんかあゆみんっぽくなかったんだけど」
 「いや、ほらなんかさ、やってみたくなる背中してたんだよ。だからどぅーが悪い」
 「なんだよそれ。漫画の見すぎ」
 「あんたがそれを言うか」

工藤が笑って、石田は恥ずかしそうに前髪を撫でる。

254 名無し募集中。。。 :2017/12/02(土) 03:25:48
草の茂みから羽賀の目が輝きを増すと共に、シャッター音が鳴り響く。
そして無線機を取り出したかと思うと、彼女は呟いた。

 「そろそろ二人が向かうから準備しといてよね。
  石田さん、手筈通りの動き、期待してます」

不敵な笑みと共に草陰から立ち上がる影。
彼女の手には羽賀と同じ無線機が握られ、「Roger」の言葉が響いた。


 『銀の弾丸Ⅱ – I’m on your side -』

255 名無し募集中。。。 :2017/12/02(土) 03:27:11
>>248-254
『銀の弾丸Ⅱ – I’m on your side -』

第二章です。おまたせしました、というのか、すみません。
またお付き合いくだされば幸いです。

256 名無し募集中。。。 :2017/12/02(土) 20:03:04
前話とは打って変わってポエム動画かハル先輩を彷彿させるほのぼの路線wほっこりしました♪でも…このまま幸せな時間が続かないような気も。。。


そういやアプカミのリゾナントブルーヤバいな…オリメンの圧倒的存在感がハンパなかった!直接見れた人が羨ましい

257 名無し募集中。。。 :2017/12/02(土) 21:58:46
正解です。元ネタのポエム動画をご存知の方は想像して読んでもらえると助かりますw

258 名無し募集中。。。 :2017/12/02(土) 23:19:17
第159話●テンプレ

明日もよろしく。その次の日も。そのまた次の日も。

星が散って、落ちていく。
辿り着いた先でもまた、多くの光に囲まれるだろう。
自分の手と足で集まれ光よ、胸の高鳴る方へ。


第158話 「保全作(愛ガキ・ぽんぽん)」 より
http://resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/158/158-157/


第159話●作品一覧

>>67-72
>>89-93
>>119-128
>>175-180
『銀の弾丸Ⅱ -I wish-』

>>140-144
『Chelsy』

>>153-160
「リゾナンターΦ(ファイ)」

>>193-208
『リゾナンター爻(シャオ)』番外編 「煌めく、光」後編
前編はこちら
http://resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/140/140-124/

>>248-254
『銀の弾丸Ⅱ – I’m on your side -』

259 名無し募集中。。。 :2017/12/03(日) 01:11:37
>>257
インスピレーションコーナーのだよね?ニコ動しか見つかられなかったけど見てない方は是非見て欲しい!ライブ行けなかったから映像で見れて嬉しかった

〜恋のポエム〜 http://nico.ms/sm31448012

260 名無し募集中。。。 :2017/12/03(日) 01:17:36
ちなみにラジオで話していた裏話。
まさかちぇるがただの痛い女の設定だったなんてw

https://youtu.be/sacezB7WnGQ

261 名無し募集中。。。 :2017/12/03(日) 03:01:37
>>255 続きです。

「すずどぅー会」の参加メンバーはたったの二人。
テーマは様々で、内容もあまりこだわらない。
周りの環境と人間性を考えればネタには困らないし、笑いも絶えない。
ただその二人が異能者であり、リゾナンターと呼ばれる者達であれば
常人の思考よりも大きく偏る。
すずどぅー会の主宰者の一人、鈴木香音は静かにファイルを取り出した。
食事をし終えた後のタイミングで、その表情から察しは付く。
真剣な眼差しに、工藤遥は静かに喉を鳴らした。

 「里保ちゃんから話は聞いたんだ。
どぅーが長い間しんどくて倒れてた時に原因を一緒に調べてた流れで。
これはフクちゃんが高橋さんから託された記録なんだって」

ファイルに挟まれた数枚の書類には、歴代のリゾナンターの人物詳細が書き込まれていた。
履歴書というより、調査報告書に近い項目が記されている。
全員の名前、特徴、能力、生い立ちや出会い方に至るまで事細かに載っている。
その中で鈴木が見せたのは、中国名の女性だった。

李純、ジュンジュンと愛称で呼ばれていた彼女の能力は、『獣化』。
病院の診察書が一緒に挟まれている。

262 名無し募集中。。。 :2017/12/03(日) 03:03:04

 「ミオスタチン、筋肉肥大…現象……なんですかこれ」
 「遺伝子の突然変異。筋肉のチカラが普通の人の二倍に膨れるらしいのね。
  それにミオスタチンっていう筋肉を抑えるタンパク質が作られなくなると
  何もしなくても筋肉が鍛えられてるのと同じになって、どんどん成長する。
  筋肉質な人も居れば、そうじゃない人も居るとか」
 「病気って事ですか…?」
 「特異体質、なんだろうね。このチカラを持ってる人は世界で100人居るらしい」
 「その人達は能力者だったんですか?」
 「ううん。普通の人達。でも、その人達の共通点があった、異常な、食欲だよ」
 「!?」
 「この症状がある人は肥大させるのにとんでもないカロリーが必要なんだ。
  一日十数回もご飯を食べなきゃいけなかったり」
 「てことはつまり、元からハルはそんな人間だったって事…?」
 「分からない…このジュンジュンさんも特別な家で育ったみたいだし…。
  けどどぅーがそんな風になったのは、チカラの所為だけじゃない気がする。
  だからネットとかいろいろ使って調べたんだよー大変だった」
 「すみません、自分なんかのせいでいろいろ…」
 「でも良かった。元気になって嬉しいよ」
 「はは、なんとか」

工藤は考える。
もしかしたらとんでもない量のカロリーを必要とする強靭な体質があって
そこから地上で一番多い生物、同族を食べる方向になった血筋があったのかもしれない。

そもそも人類登場以前に人喰いは居ないのだ。

263 名無し募集中。。。 :2017/12/03(日) 03:04:19

人類登場以降に変化したとしても、遺伝子がそんな風に変化するには
数千年や数万年では短いためその説は成り立たない。
考えれば考えるほど不思議な存在だと言える。

 「ジュンジュンさんの場合、どぅーみたいにしてたかは分からない。
  でもこの内容を見るに、可能性はゼロじゃないと思う」
 「なるほど…でもきっと同類なら、この人も人喰いだったと思いますよ。
  空腹は、自分でも抑えられるものじゃ決してない」

リゾナンターになる前のかつての”獲物”にはナイフで斬りかかってくる通り魔や
拳銃で撃ってくる外国人犯罪者や暴力団員も居たが、問題なく倒した。
異能者ではない、凡人ではないが並の人間と大差はない。
だが危険度はある。
最初の頃は何回か切られたり刺されたり、拳銃を乱射された時はさすがに
回避できずに弾が腹と肩に当たった事もある。
激痛にを思い出して唇が歪む。目には憎悪。
鈴木が内心でぞっとするが、工藤には分かった。

264 名無し募集中。。。 :2017/12/03(日) 03:06:21

 「怖いですか、ハルの事」
 「ごめん。怖くないと言えば嘘になる。でもどぅーはどぅーだよ。
  ギャップが激しいのが君だと思ってるしね」
 「ありがとうございます…そう言ってもらえると、安心します」
 「私としては、どぅー自身がどうにかしたいんじゃないかって思うけど」
 「え」
 「このままの生活を続けていれば何とかやっていけると思う。
  でもどぅー自身が、それを不安に思ってるんじゃないの?」
 「……鈴木さんってやっぱり凄いッスね。能力いらずじゃないですか」
 「どうするのかは私には決められないけど、どうするのか聞いてもいい?」
 「ハルは……」

工藤の返答に、鈴木は複雑な表情を浮かべた。
諦めている様にも、妥当だと言っている様にも思える。

 「凄いねどぅーは、私だったらきっと耐えられないよ」
 「やせ我慢ですよ。そうでも思ってないと気持ちがもたないだけです」
 「自分で決めたことは意外ともつもんだよ。それだけを信じればいいんじゃない?」
 「鈴木さんは、信じてくれるんですか?」
 「今まで私が信じなかった事ある?」
 「じゃあ、信じててください。ハルの目指す未来が良いものであるように」
 「私は光井さんみたいに視えない。でも、ずっと願ってる、これからもずっと。
  だって、私はいつでも皆の味方だもん」

微笑む鈴木が工藤を裏切る事は決してない。
それは、彼女がリゾナンターを去って今もなおそうであるように。

265 名無し募集中。。。 :2017/12/03(日) 03:08:24
 *

視線を感じる。
工藤と石田は一時間程度の散策を終えて、近くにあるファミレスへ入った。
適当にハンバーグセットを食べていても、どこからか視線を感じた。
周囲には同じように早めの夕食をとっている人々が居る。
学生の集まりが遠い席で会話が響いていた。

パーテーションで仕切られた奥の席のため、大口を開けている学生たちの
会話は聞こえないので、工藤と石田の会話も向こうには聞こえない。
安心して会話が出来る。

 「あゆみんの事だから映画とか観に行くのかと思ってた」
 「ああ、最近は一人で観に行ってる」
 「ええ、さびしー」
 「飛び込みが多いのよ。誰かとじゃ出来ないでしょ?
  一席だけが空いてたら気まずいし、あとどぅーは寝そうだし」
 「言っとくけどはるなんと行ってるから。ちゃんと全部見るし」
 「でもアニメでしょ?あとはー実写とか」
 「いいじゃん、ていうか最近のあゆみんの見る映画がサイコなんだよ。
  なんでああいうの見れるかなあ」
 「女の子は怖いのが好きなものよ。あと大人ですから」
 「ハルも女だけど…じゃあ何、ゾンビものとかも見れるの?」
 「好んでは見ないよ。人を食べる人間なんて怖いでしょうが」

266 名無し募集中。。。 :2017/12/03(日) 03:09:38

石田の問いに工藤はグラスを机に置く。
彼女の深い淵のような目には心底の怯えがあった。

 「へえ、怖いんだ」
 「だって映画のゾンビって生きていくのに必要だから食べる訳じゃないでしょ。
  殺人犯や幽霊って恨みとか楽しいってだけで殺してたりとかするし」
 「じゃあ人を殺して食べる怪物とゾンビだったらどっちが怖いのさ?」
 「怪物はいいけどゾンビはダメ」
 「なにそれ」
 「だって怪物は生きていくのに必要だから食べてて、それは分かる。
  でもゾンビって死んでるし思考もないのに人を食べてる。
  不自然過ぎるし、気持ち悪いでしょ普通に考えて」
 「ふうん。じゃあ人を食べるのは単なる趣味って事か」
 
テーブルの上の砂糖やソースを指で掴み、整頓する。

 「そもそもゾンビって本当に人間なのかな?」
 「どういう事?」
 「ゲームなんかだと不老不死の薬の開発の失敗だとかでゾンビになる事が
  あるけど、それ以外にも理由があるのかもしれない」
 「例えば?」
 「……元から人間じゃなくて別の何か、だったとか?」

言いつつ工藤はハンバーグを食べる。
食事時にする話題ではないが、石田は素直に首を傾げる。

267 名無し募集中。。。 :2017/12/03(日) 03:10:44
「別の何かって何よ?ゾンビって人間が死体のまま蘇った姿でしょ?」
「でも本当の死体なら、人を食べるなんて事するかな?
 栄養を取る訳でもないし、増えもしないし生きもしない」
「うーん………そもそも人を食べる事自体が重要じゃないのかも…?」
「重要じゃない?なんで?」
「どぅーがさっき言ったみたいに、薬の実験でそうなったなら
 人間側じゃなくてそこから生まれたーあー…ウィルス?が人を脅かす存在なわけじゃん。
 ゾンビが人に噛みつくとゾンビ化しちゃうとかさ。
 なら食べることが重要じゃなくて、そのーウィルス的な何かを
 増やすため、ならほら、筋が通らない?」
「じゃあゾンビって人間自体を言うんじゃなくて、そのウィルスが
 ゾンビって事にならないか?」
「そう、なるわよね。だって思考を持ってないならマネキンと一緒だし」

なんて絶望だろう。
人間ではないなら、治療も解決も無理だ。
ライオンに肉を食うなと言っているものだろう。
人間は知性と理性で人殺しと人食いは良くないと理解する。
理性に従えばライオンは飢え死にしてしまう。

ゾンビもまた人間性を失くしてしまった事でどうにもできず、ウィルスに
蝕まれたままその肉体が朽ちるまで歩き続けるしかない。
永遠の飢えが残る事を考えてぞっとしない訳がない。
工藤は身震いする。

268 名無し募集中。。。 :2017/12/03(日) 03:12:11

 「てかやめてよご飯食べてる時にこんな話。ファミレスの
  お肉なんて高いんだから楽しんで食べないと勿体無いんだからね」
 「ハルはもう食べきったけど」
 「こいつーっ」

石田は大口を開けてハンバーグを無理やり食べていく。
人の肉に見えるほどの繊細な感性など彼女達にはない。
映画はフィクション、現実には起こり得ないから映像に残される。

リゾナンターとしての自分達が矛盾点となるが、そこに居るのはただの人間だ。
殺人に死体損壊という重罪の共犯者。
もしもリゾナンターではなくただの人間として誰かが逮捕されれば、全員が逮捕される。

死刑確定の茨道。運命共同体というのは予想以上の厄介だ。
だがそれがリゾナンターと呼ばれる彼女達の日常。
それを知るのはこの場でただ一人である。
視線とシャッター音が交差する。

いつぶりだろう、こんなにも穏やかな時間は。

269 名無し募集中。。。 :2017/12/03(日) 03:18:56
>>261-268
『銀の弾丸Ⅱ – I’m on your side -』

冒頭の病名は格闘漫画でたまに登場しているものを引用しましたが
自分の解釈が100%かは分からないのでご了承ください。
メンバーの腹筋が凄いという話は風の噂で聞いてます…w

270 名無し募集中。。。 :2017/12/03(日) 21:46:12
なるほど
獣化のメカニズムにまで切り込む作品も珍しい
幻想の獣てナニモノ、生き物なの?的な素朴な石田の疑問といいなかなか斬新な切り口

271 名無し募集中。。。 :2017/12/04(月) 00:45:37
>>269
更新乙です
どぅーの卒業に向け物語は加速してゆくのでしょうか
結末が見たいような気も、先延ばしにしたい気も…悩ましいw

272 名無し募集中。。。 :2017/12/04(月) 01:03:14
能力者集団「カントリー」のメンバー兼指導者であった嗣永桃子の失踪。
元々政府直属研究機関が所有していた実験体に過ぎなかった少女たちが、桃子によって能力を見いだされ、正義を標榜する集団として活躍してきた経緯から。残されたメンバーたちには再び元の研究所に連れ戻される危険性があった。

不穏な動きを察知してか、研究機関の手が伸びる前に五人のメンバーたちは逃走した。
追っ手たから逃げ果せた暁には、再び相まみえることを誓いながら。
森戸知沙希もまた、その一人であった。


+++++++++++++++++++++++++++

どこに向かって走り続けているのかすら、知沙希にはわからなかった。
ただ、光射す未来が待ち受けていることだけを夢見て。
実際に彼女は、廃墟となったショッピングモールの中を走ってはいた。
呼吸を荒くして、手足を縺れさせるように振り回して。汗がにじむほどに、目の前がかすんでゆくほどに。
事実として肉体に途轍もない負荷がかかっているにも関わらず、知沙希はその走りがまるで能力者として目覚めてから今現在に至るまでの走馬灯の中を駆けているようにしか感じることができなかった。

苛烈な人体実験。救いの手を差し伸べてくれた人。そして、掛け替えのない仲間たち。
彼女たちとのいくつもの思い出、それを数珠つなぎにするかのように自分の意識が通り抜けてゆく。

「おっと、そこは行き止まりだ」

緩やかな妄想を断ち切ったのは、背後から聞こえてくる野太い声。
現実に帰った途端、知沙希の肉体に激しい疲労感が襲い掛かる。

「さんざん逃げてくれたよなぁ。ま、それもここで終わる」

声が近づいてくる。
薄暗い建物の中でおぼろげだった姿が、徐々にはっきりとしてきた。
男。漆黒のスーツに身を固めた、ぼさぼさ髪の武骨な体型のその男は。
知沙希より一回りは年上であることが伺える。いかにも追っ手然としたその姿は、紋切り型を通り越してある種不気味な様相を呈していた。

273 名無し募集中。。。 :2017/12/04(月) 01:03:51
「…っと。もりと、ちさき。『カントリー』の一員。能力は、不明、か。ま、逃げる間に能力を使ってこなかったから大した能力者じゃないよなぁ」

スーツの懐を取り出し、雑に目を通しながら。
男は知沙希のことを値踏みしていた。実力を、そして危険性を。

「ま、俺の能力にそんじょそこらの能力者が着いてこれるとは…思えないけどなぁ!!」

そして問答無用。
男はいきなりその身を知沙希の前に躍らせた。
妙な真似をする前に、捕える。それが「上」からの絶対命令だった。無駄なおしゃべりを延々としたせいで相手に虚を突かれ敗北した間抜けな同僚もいたという。その点男に抜かりはなかった。

だが知沙希も無策で逃げ回っていたわけではない。
機を、窺っていた。狭い空間で、この攻撃手段から逃げられない瞬間を。

彼女の手から、何かが放たれる。茶色の、薄明かりを反射する物体。
回転しながら飛来するその先端には、ちろちろと赤い舌のような炎が。

「火炎瓶か!!!!」

正体に気付くも時すでに遅し。
男の体に衝突した瓶は粉々に砕け、硝子の破片と炎と油をまき散らす。
まともにそれを浴びた男は全身を炎に包まれ、知沙希もまた飛び散った破片で手の甲を切ってしまった。

「仕留めた…?」
「こんなもんが、効くかってーの!!」

期待はあっさりと裏切られた。
丸焦げになってもおかしくないほどの炎の勢いだったのに、男の叫び声とともにあっさりと鎮火してしまった。
スーツは綺麗に焼け落ちてはいたが、少し煤けてる以外はまったく無傷の筋肉で出来た鎧が姿を現す。

「炎だろうが、鎌鼬だろうが。俺のこの『完全防御筋肉(パーフェクト・マッスル)』を傷つけることはできん!!」

一括りに言えば、肉体強化系の能力。
しかし、ただ硬度を増したり、衝撃吸収率を高めたりするような単純な能力では無い。
肉を焦がすほどの高熱に耐えるのを筆頭に、いかなる化学変化にも動じない。さらに、硬度という性能からしても申し分ない。それが男の能力であった。

274 名無し募集中。。。 :2017/12/04(月) 01:04:46
「そうですか…」
「ま、さすがに『氷の魔女』みたいな高位の能力者の攻撃は凌げないがなぁ。さて、いかせてもらうぜ?」

言いながら、一歩、また一歩と知沙希に近づく男。
あとはその華奢な体に組み付き、無力化するだけの話。あくまでも、死なない程度に。
死ななければ、全身の骨をへし折ろうが、半身不随に追い込もうが。自由。

自分の行動で少女が確実に生き地獄に落ちる未来。
下卑た笑みを浮かべた男の表情が、変わる。

「なんだぁ、それ。得物…持ってるじゃんかよ」

男には。
知沙希が、赤黒い刀身の剣を持っているように見えた。
だが、良く見るとその剣は知沙希の手首から先をすっぽり包むかのような形をしている。

「なるほど。血、を固めたか。なーんかそんな能力者、見たことあんなぁ」

男の頭には、水を自在に操り自らの血液さえも刀として振るう少女の姿が思い描かれていた。
となると、目の前の相手も水限定の念動力者なのか。

「私は。あの人には、遠く及ばない。だって私には、これしか扱えないから」

そう言って、知沙希は血液で造られた「剣」を正面に構える。
だがその落ち着いた立ち姿は、伝説と謳われた小さな剣士のそれによく似ていた。

275 名無し募集中。。。 :2017/12/04(月) 01:05:50
>>272-274
森戸さんの能力が定まって無いというのでこんなん提案してみました。
たたき台なので続きは考えてませんw

276 名無し募集中。。。 :2017/12/04(月) 01:45:02
栃木の鞘師キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

277 名無し募集中。。。 :2017/12/04(月) 16:35:03
チo^-^)<私、栃木の鞘師って呼ばれるのが気に入らないんです。
チo^-^)<鞘師はまだいい、栃木が嫌なんです
チo^-^)<鞘師に栃木も広島もありません
チo^-^)<能力者の世界で「鞘師」と呼ばれる女は…一人でいい。そう思いませんか?

278 名無し募集中。。。 :2017/12/04(月) 23:17:33
第159話●テンプレ

明日もよろしく。その次の日も。そのまた次の日も。

星が散って、落ちていく。
辿り着いた先でもまた、多くの光に囲まれるだろう。
自分の手と足で集まれ光よ、胸の高鳴る方へ。


第158話 「保全作(愛ガキ・ぽんぽん)」 より
http://resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/158/158-157/


第159話●作品一覧

>>67-72
>>89-93
>>119-128
>>175-180
『銀の弾丸Ⅱ -I wish-』

>>140-144
『Chelsy』

>>153-160
「リゾナンターΦ(ファイ)」

>>193-208
『リゾナンター爻(シャオ)』番外編 「煌めく、光」後編
前編はこちら
http://resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/140/140-124/

>>230-231
『白塗りの記憶に上塗りする明日』

>>248-254
>>261-268
『銀の弾丸Ⅱ – I’m on your side -』

>>272-274
名無し募集中。。。(鞘無しの緋色い剣)

279 名無し募集中。。。 :2017/12/05(火) 01:21:06
鞘無しとはまた粋なタイトルをつけやがる…。

280 名無し募集中。。。 :2017/12/06(水) 00:41:21
>>269 続きです。

 「もう行くところはないのか?」
 「じゃあのんびり歩こう」

ファミレスから出てきた二人は肩を並べ、その手は繋がれている。
再び散策へと繰り出そうとしているその姿に走り出す影。

 「Wait! Two people there!」
 「え!?」

流暢な英語に周りがどよめく。
唐突に響いた声に、前を歩いていた工藤が振り向く。
その前に影が石田の肩を引っ掴み、予定調和が始まったのだと胸が高鳴る。
ふっくらした頬に表情豊かな輝きを魅せる大きな目。
石田とそう変わらない長い黒髪。
驚いていた工藤が徐々に困惑へ、苦笑へと変わる。

 「あ、え?なんで?」
 「I'm not a fish aquarium!Not a lion in a cage!
  Not to ornamental!Take away fighting!
  I and its children, take the Which!?」
 「いやもうなんか、えっ、なになに、せめて日本語で話してそこは!
  まさかずっと付いてきてたの?」
 「え、ずっとってどういう事?」
 「いやなんか、待ってた時に偶然会ってちょっと遊んでたんだけど…。
  なにこの展開こわっ、え、どうしたのさ野中。肉まん足りなかった?」

281 名無し募集中。。。 :2017/12/06(水) 00:44:27

野中美希はふくれっ面で携帯を取り出し、見せる。
そこには工藤と一緒に撮ったらしい画像があった。

 「あ、ああ写真…え、なにこの空気。あゆみん?」
 「そっか…ふうん……つまりこれってダブルブッキングってヤツだね」
 「いやいやいやっ、だって野中とはもう終わってるから」
 「Terrible!I did was play with me!」
 「でも野中はまだ用があるみたいだよ。どうすんのこれ」
 「どうすんのって、まさかハルのせいになってる?」
 「Please choose either!」

野中は自分と石田に指で示す。そのジェスチャーで工藤は二人を見る。
口を閉じて頬を膨らませる石田と腕を組む野中。

 「ええ…えーとぉー………」

悩む最中、工藤は垂直に視線を漂わせる。
静かに浮かぶ黄昏色には誰も気づかない。
そして小さく深呼吸して再び向けたのは、野中にだった。

 「ごめん」

謝罪と共に右手を挙げ、そして再び向けたのは石田、瞬間に手を握る。

 「えっ」
 「ごめん野中っ、埋め合わせはまた今度っ。あともうちょっと日本語勉強しなーっ」

282 名無し募集中。。。 :2017/12/06(水) 00:45:25
早足でその場を去っていく二人の背中を呆然と口を開けて見送る野中。
石田は何か反応しようとして、思わず野中に視線を送る。
手を振った意味を彼女にちゃんと伝わったかは分からない。
それは羽賀朱音による思惑に踊らされた先輩と後輩の内にある繋がりだと。

だが野中自身はかなり真剣だったのか、未だに演技の世界にのめり込んでいる。
その視線がまさに「好きな人を取られた女」の其れだったのだから。

 「ちょっとどぅー、どこに行くの?」
 「決まってんだろ、この流れを作ってるヤツの所だ、よっ」
 「ひゃあっ」

石田の手を途端に離し、草陰に身を潜めていた羽賀へ突撃する。
完全に気配すら消していた彼女がこうも簡単に見つかってしまう事は
本人も想定外だったのか、カメラのシャッターを押す姿のまま硬直している。

 「なんかチラチラ光るものが見えるなって思ってたんだ。
  レンズずっとこっちに向けすぎ。あと連写し過ぎ。
  ハルには視えるって事忘れるぐらい熱中するのは分からない事はないけど」
 「分かるんかい」
 「まさかあゆみんがこんな小芝居に付き合うなんて思わなかったし。
  どうせ何か貸し借りでもしたんだろ?」
 「まあ、実際そうだけど…」
 「石田さんは悪くないんですっ」

芝生で姿勢を整え、カメラを胸に抱き留めて死守する羽賀は代弁する。

283 名無し募集中。。。 :2017/12/06(水) 00:46:38

 「私が、私の純粋な願いを聞き届けてくれたんですっ」
 「中身は泥酔しきってたけどね」
 「だってだって、最近お二人ずっと忙しかったし、絡み見れないんですもんっ」
 「それで野中まで引っ張って来て、一番かわいそうなのあの子だよ?
  女の子が振られるって一番傷付くことだからね」
 「その割には凄い気合い入ってたけど…どうやって誘ったの?」
 「いや、その、溜まりに溜まった一眼レフの高画質な写真を見せる約束で…」
 「先輩を売るなっ。野中も良いヤツすぎっ」
 「欲望に忠実過ぎる…」
 「とりあえず野中にフォローしないと、あれ、野中は?」
 「まだあそこでボーッと立ってる」
 「ちょっとこっち連れてきて、本番は終わったって伝えてきてマネージャー」
 「監督ですっ」
 「どっちでもいいわっ」

後輩に振り回されてしまうほど長い期間過ごしてきた仲間達。
それはきっと良い事で、良い日常だ。
血の臭いも臓物の臭いも何もない、陽だまりの温もりに抱かれた幸福。

フィクションもノーフィクションにならないとは限らない。
それが人生で、彼女達はその道をひたすら歩いている。
いつか掴んでいた手を離してしまうその時まで。

284 名無し募集中。。。 :2017/12/06(水) 00:48:01

 *

“獲物”が逃げた。

工藤は逃げる背中に追いつき、肩を引っ掴む。いかつい顔には恐怖。
強盗しただけあって、暴力で解決しようと拳を振ってくる。

工藤は横へ逃げる。相手の拳が肩に当たって痛い。
技術があったとしても喧嘩が強いかと言われればそうでもない。
能力を使えばいいのだろうが、公の場で”手懐けていない状態”の異能を
使用するなと言われている。
養成所の所員はその点に関しては特に厳しい。
その上、何の許可もなく抜け出している事が露見するかもしれない。
工藤はこういう時のためにと、腰の後ろへと手を伸ばす。

大振りした男が態勢を戻す。
抜いたサバイバルナイフを構えて特攻。
夜の街灯を反射して鈍く黒光りするナイフに男が怯む。
後退しようとした動きに合わせて前進。
防御しようとする手を切り、さらに逃げる男を追う。

ナイフを手で振るだけでは致命傷にならない。
両手で持ち直して、体の脇に構えてダッシュ。
男の手の下を抜けて、体当たりした。体重と勢いを乗せた刃は男の鳩尾に入る。
工藤の背中を男の両手がひっかり殴った。痛いが気にせず刃を押し込む。
腹の肉を抉っているが、ナイフはなかなか体内に入らない。
体勢が悪く、相手が腹を引いて工藤の肩を押さえているからだ。
焦りと共にナイフを力任せに押し込む、が、逆に押し返される。
男ともつれあったままその場で押し引きをする。

285 名無し募集中。。。 :2017/12/06(水) 00:50:24

一回抜けば終わりだ、抜いたら今度も刺せるとは限らない。
勢いをつけないとジャケットとシャツを貫通できない。

工藤は左肩を上げて、男の顎に打ち付ける。ようやく体が伸びた。
全体重をかけてナイフを根本まで突き入れる。
内臓を抜けて、肉を裂く、入ったら抉る。

頭上で「ぐう」や「ぐお」という男の息が口から抜ける音が聞こえた。
さらに抉ると、血で手とナイフの柄が濡れるが、気にせず抉る。
上下左右にナイフを動かし、内臓や筋肉をぐちゃぐちゃに抉る。
手元でナイフを引き抜くと、刀身と手、柄と袖口が真っ赤に染まっていた。

工藤が体を抜くと、男はその場にずるりと倒れ込む。
血はほとんど広がらず、男の体内で溜まり続けている。

荒い呼吸は止まらず、手が激しく震えた。
初めてではない筈なのに、どうしてこんなにも動揺しているのだろう。

倒れ伏していた男の手が動き、工藤の足首を捕らえた。

 「あっ…!」
 「お前ええぇぇ」

ナイフで刺されても即死はしていない。男の形相は工藤を心の底から
憎んで殺そうという光を持って目が血走っている。
心臓が跳ね上がる。今まで見る事さえしなかった人間の殺意に襲われる。
脳内が痺れ、体が硬直する。

 「なにやっとると!」

286 名無し募集中。。。 :2017/12/06(水) 00:51:06
女性の声が響く。路地の奥から駆け寄ってくる影が背後から見えた。
まさか第三者が現れるとは思わなかった。
その瞬間に持っていたナイフを逆手に握り、屈み込む。
下ろす勢いで首の後ろを刺す。小さく血が跳ねた。

 「ぐうううぅぅ」

男は工藤を見ながら唸り声をあげ、見上げる顔が落ちた。
屈んだ姿勢から尻餅をつき、男の死体が横たわる。
声の女性は無言で立っていた。
うるさいと思ったら自分の呼吸音が火を吹くように酸素を吸っている。
喉と肺が痛く、心臓がずっと跳ねていた。

 「れながするはずやったのに、まさか先越されるとは思わんかったと」

女性が工藤の前に屈み、その眼が彼女を見る。
空よりも濃密な蒼色の目に再び体が硬直した。

287 名無し募集中。。。 :2017/12/06(水) 00:54:40
>>280-286
『銀の弾丸Ⅱ – I’m on your side -』

唐突かもしれませんが、少しだけ過去のお話を挟みます。
最新50から見るとレスが見えないのでちゃんと投下できてるでしょうか…。

288 名無し募集中。。。 :2017/12/06(水) 19:39:39
安心してください!投稿されてますよ!!

てかれいな登場とは意外
工藤さんとの絡みが楽しみです

289 名無し募集中。。。 :2017/12/06(水) 23:41:10
第159話●テンプレ

明日もよろしく。その次の日も。そのまた次の日も。

星が散って、落ちていく。
辿り着いた先でもまた、多くの光に囲まれるだろう。
自分の手と足で集まれ光よ、胸の高鳴る方へ。


第158話 「保全作(愛ガキ・ぽんぽん)」 より
http://resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/158/158-157/


第159話●作品一覧

>>67-72
>>89-93
>>119-128
>>175-180
『銀の弾丸Ⅱ -I wish-』

>>140-144
『Chelsy』

>>153-160
「リゾナンターΦ(ファイ)」

>>193-208
『リゾナンター爻(シャオ)』番外編 「煌めく、光」後編
前編はこちら
http://resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/140/140-124/

>>230-231
『白塗りの記憶に上塗りする明日』

>>248-254
>>261-268
>>280-286
『銀の弾丸Ⅱ – I’m on your side -』

>>272-274
名無し募集中。。。(鞘無しの緋色い剣)

290 名無し募集中。。。 :2017/12/07(木) 02:48:45

>>287 続きです。

 「どこの子?殺し屋とかどっかの組織?」
 「ハルが怖くないのか?人を殺してる所まで見た一般人の態度じゃないよ」
 「なんだ、普通に喋れるんやね。
  まあ何度か似たようなのに鉢合わせになっとるし、このおじさんも物を盗むのに
  何人か殺っとると、だから何となくそうかなって」

まるで日常的な光景とでも言いたげに穏やかな物言いは寒気すら覚える。

 「でもれなも慣れるんに時間かかったとよ。怖いの嫌いやけん。
  そもそも今日ガキさんが担当やったのに押し付けられたと。
  マジで意味分からん。誰も付いてきてくれんし、別にどうでもいいけど」

愚痴を喋り出す女性は頬を膨らませた。
冷静に判断する理性を持った女性は何を見ているのか、工藤を見つめる。
確認するように覗き込む視線に耐え切れずに逸らす。
手には肉を裂く感触。冷えた血。奥歯を噛みしめる。

 「ハルは殺したよ。このじっちゃんと同じだ」

言うべき言葉を投げた。女性の耳にも声ははっきりと届いている。

 「ハルは殺した。自分のために」
 「れなもしようと思っとったと。れなも同じやね」
 「あんたは違う。あんたは綺麗だから。綺麗な、空のように綺麗だから違う」
 「そんな連呼されると信用できんっちゃけど」
 「………」
 「ま、信用できるような仲やないし別にいいんじゃない?凄い姿よ?」

291 名無し募集中。。。 :2017/12/07(木) 02:50:17

見下ろすと、工藤の両手と両袖は血塗れだった。
男が掴んだジーンズの左足首も血で濡れている。
ついでに男の死体は腹と首から血を出していた。

 「連絡するけん。ここ片付けるからちょっとどいてくれる?」

女性が立ちあがり、路地を去っていく。
しばらくして車が入ってきた。

車で脇道を塞ぐように止めて、横の扉が開いた。
二人の男性が共に降りてくる。エプロンを着て長靴を履いていた。
ゴム手袋に覆われた手には、青いビニールシートが握られている。

女が両手でビニールシートを広げ、男の死体を抱え込む。
足は折りたたみ、腕は曲げた足を包み込むようにして、出来るだけ
周囲に血が落ちない様に手際よく一度で入れる。

袋のようにビニールシートが畳まれ、男の手が口を締める。
車のトランクを開けると、内部にも敷かれたビニールが見えた。
車内に血痕が残らないようにするために用心に用心を重ねている
トランクへ、ビニールシートに包んだ男の死体を入れる。

そこでようやく工藤は立ち上がることが出来た。膝が痛い。

 「ここに放ってもおけんし、とりあえず付いてくる?」

292 名無し募集中。。。 :2017/12/07(木) 02:51:29

後部座席で見守っていた女性が工藤に手招きする。
開いた扉の横手から道具箱を開き、タオルを引っ張り出すとそれを工藤に渡す。
袖の血はどうしようもないので、放置する。
男二人はポリタンクを出して路地に広がる血の染みの上にかけた。

 「ちょっと岡見さん、そっちちゃんとかけてくださいよ」
 「ブラシでしごくにゃこれでいいんだよ。ほら持ってこい啓太君」
 「年が一緒だからって下で呼ぶな。相変わらず態度のデカい奴」

まるで友達のように会話する男達にまるで緊張感は無い。何者なのか聞くのも戸惑う。
デッキブラシでアスファルトを擦って、側溝へと流していく。
さらに洗剤をぶちまけ、擦る。
残った水で流すと、本当は酸があればいいのだが、さすがに公道では出来ない。
これだけしておけばルミノール反応で血液鑑定でもしない限り分からない。
車のトランクを閉めて、着替え終わった男が戻ってきた。

 「れいな氏、出れますよ」
 「じゃあ帰ろっか」

何の躊躇もなく死体処理を済ませた女性達に、工藤はようやく気付く。
養成所に戻らなくては。シートベルトを外して立ち上がるが、車が動き出す。

 「帰る。一人で帰れるから降ろして。」
 「そう?じゃあ送ってあげるよ」
 「いい。自分で帰れる」
 「いいからいいから。場所教えてよ。れなも知りたいし」
 「どうして?」

293 名無し募集中。。。 :2017/12/07(木) 02:55:44

 「別に?ただ気になるやん。こんな子供に人を殺させるヤツがどんなのか。
  その上着貸し、こっちで捨てとくから」
 「なんなのあんた。ハルをどこに連れて行くっていうんだ」
 「れなはどうしようとも思っとらん、ガキさんが決めるやろ」
 「がきさん?」

運転手の男がハンドルを切り、車は加速していく。

 「とりあえずこれで匂い消しとき」
 「ぷあっ、ぺっ、ぺっ。なんだこれっ」
 「あはは、いつか使う年になるけん、慣れときよ」

まだ発売して間もない香水の微量を工藤に吹き掛ける。女性が笑った。
慣れない匂いと能力の性質によってか、嗅覚が僅かに低下する。
幼い殺意が女性を射抜くが、まるで余裕とでも言いたげに笑みを浮かべる。

 「あ、そういえば名前聞いとらんかった。教えてよ」
 「あんたのも知らないぞ」
 「偉そうやねえ」

女性が取り出した携帯でメール画面を開く。
手慣れた指先で入力すると、それを工藤の目の前に突き付けた。
「田中れいな」と書かれた文字を反復する。

 「田中れいな…」
 「そ、良い名前やろ?芸能人にもおるけん。そっちは?」
 「……工藤遥」
 「ふうん、なんか声に限らず濃い名前っちゃね。漢字分からんけど」

不満顔を浮かべるが、工藤は携帯の操作が出来ない。余裕の表情にますます不満の色が濃くなる。

294 名無し募集中。。。 :2017/12/07(木) 02:57:52

 「あんた、何者?」
 「あ、れなそういう説明するの苦手やけん。あとで光井でもガキさんにでも聞いて」
 「さっきから誰だよそいつら、意味分かんねえ」
 「はんこーきやねえ。ああ、年が離れてるのが嫌なら安心しい。
  年が近い一緒の子も居るし、慣れてくれば面白いから」
 「はあ?」
 「そんな変な所におるより、こっちの方で生活すればいいっちゃない?」

突然の言葉に工藤は言葉を失う。そして徐々に笑いがこみ上げてきた。
何を言い出すのか、田中と名乗った女性はあまりにも平和ボケしている。

 「あんたちょっとおかしいんじゃない?ハルは人殺しだぞ」
 「それを片付けたのはれな達よ?」
 「だからっ、なんで知りもしないハルを助けるんだって!」
 「なんでって、そっちが呼んだんやろ。助けって」
 「…………は?」
 「れな達そういうのが聞こえるけんさ、そんな子を助けんほど鬼じゃないし」
 「ハルがいつあんたに助けを求めたっていうんだ」
 「タイミングなら車の中でかな。今後ろに乗ってるあのおじさんと
  揉めてるの見てあ、これはちょっとヤバイなって感じたと」
 「ハル言ってないぞそんな事!だ、だいたいあの場所には人が居ないのは
  ちゃんと確認したし、しかも車の中でなんて聞こえるわけないじゃないか!」
 「れなには聞こえるよ。だからこんな事になっとる」

295 名無し募集中。。。 :2017/12/07(木) 03:00:44

滅茶苦茶だ。意見や反論という次元ではない。
田中が言っているのは「元々そういうものだから仕方がない」なのだ。
工藤が口にはしていなくても、田中が目撃をする前から既に現象は起こっていた。
そこまで考えて、何を言っても無駄だと理解して、体から力が抜けていく。

田中はこんな状況でありながら鼻歌を口から出していた。
聞いた事のない歌に興味はないが、僅かに田中れいなという人間に関心を持つ。

 「じゃあ、どうしてハルを助ける気になったの?」
 「リゾナンターやから、としか言えん」
 「リゾナンター?なにそれ、アニメかなんか?」
 「れな的に略せんから言いにくいっちゃんこの名前。
  でも愛ちゃんはこれが良いって言うし、まあいっかなって。
  アニメやったらヒーロー側と似とる事をやっとるね」
 「その年でヒーローに憧れるって」
 「甘く見んほうがいいよ。馬鹿にして後悔してきたヤツはいくらでもおったけんね」

田中の視線に、工藤は口を閉ざす。先ほど見た空のような青色ではない。
怒りと悔しさが漂う水のような無情さがある。
何があったのかは分からないが、工藤はそれっきり黙る事にした。

窓の外を眺めると初めて見る住宅街の中へ入っていく。
ますますどこへ行くのか見当がつかないが、その場所へたどり着く。

296 名無し募集中。。。 :2017/12/07(木) 03:02:00

 「では俺たちはこれで」
 「うん、ごめんね毎回呼んでしまって」
 「いやあ、れいな氏のためならどこへだって付いていきますよん。今度ご飯でもどう?」
 「お前立場と年齢を考えろって、じゃあまた連絡ください」
 「うん、遠慮なくする。バイバーイ」

田中が立ち上がって降り始め、工藤もその流れに乗って下車する。
辺りは暗がりだが、一軒の店が淡い光を窓から溢れださせていた。
工藤はその建物がどんな場所か分からない。

 「ここは?」
 「喫茶店、来た事ないと?」
 「きっさてん…」
 「コーヒー飲んだりご飯食べるとこ。お腹すいとるんやったら頼むけど」

言われて、トランクへ意識を飛ばすが、諦める。
気持ちは満たされないが腹を満たすだけなら問題はない。
明日もう一度探せばいいのだ。動揺は異能を刺激するだけ、冷静に、冷静に。

 「ラーメンあるの?」
 「あー……多分材料がないけん。インスタントならあるかも」
 「じゃあそれ」
 「即答かい。まあ聞いてみるからちょっと待っとり」

車が去っていき、田中が扉を開ける。

 「田中さん!おかえりなさい!」

その高音が声だと気付いた時には、田中は誰かに抱きしめられていた。
突撃するようにその体にしがみつく誰かは満面の笑顔を浮かべている。

297 名無し募集中。。。 :2017/12/07(木) 03:03:10

 「こら佐藤あぶないからやめり、あと時間考えなうるさい」
 「ずっと待ってたんですよ〜待ってたんです〜」
 「あーはいはい、とにかく中入れて」
 「ん〜〜〜〜〜〜」
 「重い!ぶら下がるな!」

先程の冷静沈着で悲壮感漂う人間とは全く違い、声を上げるのかと
驚愕する工藤の前で猿のように田中の首に腕を回して体重をかける少女。
剥がされてもクスクスと笑い続ける少女が視線を向けてきた。
ようやく気付いたとでも言いたげに、首を傾げる。

 「あなたは誰ですか?」
 「お前こそ誰だよ…」
 「こっちが聞いてるんですが…あれ?」

少女が工藤の顔に自分の顔を近づける。
唐突な行動に驚いて後ろに引いたが、その顔が徐々に真下へ。
綺麗な黒髪を真っ直ぐ切り揃え、整った鼻が僅かに動く。
匂いを嗅いでいたと気付いた時には離れていく。
眉がひそみ、不機嫌になっている。

 「田中さんの匂いがする…あなたもそうなんですか?」
 「言ってる意味が良く分かんないんだけど…」
 「ふーん。でも他にも変な匂いがするんです、なんでしょう」

298 名無し募集中。。。 :2017/12/07(木) 03:04:42
言われて、工藤は手を出していた。
佐藤がもう一度嗅ごうとした態勢を後ろに押し返す。
揺れてバランスを崩したが、その背後から別の高音が響く。

 「びっくりした、ころんじゃう所だったよまーちゃん」
 「この子まさと一緒です、新しい子」
 「え?あ、こんばんわ」
 「なに?新しい子が来たって聞こえたんだけど?
 「そうらしいよ。凄い、これで”四人目”だね」

少女を支える女性のその背後からまた別の声が聞こえた。
見た事がない顔が三人も出てきてしまい、困惑を通り越して気が抜ける。
この先の不安でしかない中で、店内の輝きは想像以上に眩しかった。

299 名無し募集中。。。 :2017/12/07(木) 03:08:29
>>290-298
『銀の弾丸Ⅱ – I’m on your side -』

初期に佐藤まーちゃんが言葉下手で10期の年上二人に敬語で
話していたというエピソードに可愛さを覚えました。
あと4日しかないので当日に合わせられませんが完結を目指します…(泣)

300 名無し募集中。。。 :2017/12/08(金) 15:37:18
敬語エピソードは知らなかったので新鮮
作品を通して当時を振り返られるとは

301 名無し募集中。。。 :2017/12/08(金) 16:54:12
やっと追いついた!

まさか上々軍団まで出てくるとはwれいなのショールーム的な?

がっつり『恋のポエム』オマージュしててつい動画何度も見返してしまう

くどぅーの狂犬チワワ時代の小生意気さやまーちゃんの話し方といい当時の10期を思い出させてくれねぇ…

302 名無し募集中。。。 :2017/12/08(金) 19:04:51
>>301
生田のパートがない!

303 名無し募集中。。。 :2017/12/08(金) 21:09:51
おもいださせてくれ「る」ねぇ

304 名無し募集中。。。 :2017/12/08(金) 23:54:42
>>302
生田のパート?

305 名無し募集中。。。 :2017/12/08(金) 23:55:15
ああ123かw

306 名無し募集中。。。 :2017/12/09(土) 11:37:58
>>303
脱字修正感謝です全然気付いてなかった汗

307 名無し募集中。。。 :2017/12/09(土) 12:57:07
えりぽんが同期が居なくなって寂しくなったから最近フクちゃんに
くっついててちぃちゃんが間に入れないらしい。
どっちだ。
りほりほか香音ちゃんか。

308 名無し募集中。。。 :2017/12/09(土) 13:00:27

>>299 続きです。

想像してみる。
自分が他の人間を殺すシーンを。
知り合いを殺す。知らない人を殺すシーンを。
女性を殺す。男性を殺す。子供を殺すシーンを。
どれもこれも胸糞悪い結末でしかなかった。

石田の鼻歌が響く。羽賀と野中と和解した後に解散して、二人は歩く。
撮影された合計二百枚もの写真を公言しないという約束を
した上で強制和解し、その場で四人は解散した。
いつもの帰路を歩き続ける。
心臓がどきどきしていた。鼻歌があの人と同じ曲を奏でている。
心臓の鼓動は、だが不快な訳でもない。

 「なあ、あゆみん。さっきのゾンビの話、覚えてる?」
 「え?なに急に」
 「ゾンビが理由なしで食べてるのが怖いなら、理由があって人を食べる
  怪物は問題ないってことはつまり、理解は出来るって事なのか?」

工藤の問いに、石田は当然の様に答えた。

 「あのね、人を食べてる生物としてゾンビを見る方がマシか
  怪物を見る方がマシかって事でしょ?その行動理由は分かるけど、理解は出来ない。
  だって私達は食べないし、必要もしてないんだから」
 「ただ生きるためだけでも、それでも?」
 「それでも。第一、気持ち悪いのは同じじゃない。
  人を食べるなんてどうかしてる、ま、映画の話だからしょうがないんだけど」
 「……じゃあ、もしもあゆみんの知ってる人がそうなったら?友達がそうなったら?」

309 名無し募集中。。。 :2017/12/09(土) 13:02:05

 「今日はえらく噛みつくわね」
 「どうなんだよ」
 「…ある映画でね、世界の十代の女の子が全員ゾンビになるの。
  一度死んで、二度目にゾンビになって甦る。それを家族や恋人が殺すの。
  再殺って言ってね、女の子達は殺される。百六十五分割の欠片になるまで」

石田の足が止まる。佇む後姿に藍色の心が見える気がした。

 「終盤で殺されそうになる女の子が話すんだ。
  どうして一度死んだ私達が歩き出したのか教えてあげようか?って。
  そしてこう言うの」
  
  罪人が増えて地獄が溢れかえっちゃったから こうやってこの世を彷徨い出したの
  この世界は、溢れだした地獄なのよ

断末魔と共に銃声が聞こえた様な気がする。
喉が鳴る。石田に別の誰かが乗り移ったかのような威圧感に声が出ない。

 「こんな風に喋れるって事は、彼女達は知性を持った人間と変わらない。
  自分が怖い存在だってことも自覚してて、喋れるなんて、それってゾンビって言える?」
 「ゾンビには、心がないって?」

絞り出すように言ったのは、胸に刺さる釘。

 「私が怪物の方がマシだって思うのは、心を持ってるからだよ。
  どんな心でも、ちゃんと伝わってるって事が分かるからマシだと言った。
  そしてちゃんと自分が危ない存在だと自覚してる事も」
 「……だから?」
 「けど、そんな心を持っていても怪物になるって事は、もうどうしようもないのよ。
  だからきっと私は、例え友達でも、友達だからこそ……殺す」

310 名無し募集中。。。 :2017/12/09(土) 13:02:52

石田は「なんてね」とはにかんだ。フィクションに笑顔を向ける。
空気が変わっていく。穏やかな、現実のものへと戻っていく。

 「へへ、ちょっと怖かったでしょ」
 「……おい、悪い顔してるぞ」
 「怖さっていうのは言葉と表情でしか分からないものだからね」
 「うん、良い顔してた」
 「それって褒めてるの?」

石田が工藤の笑みを訝しげに覗く。
黒い月に、静かに石田の表情が疑問符を浮かべる。

 「どぅー、香水また変えた?」
 「ああ、うん。ちょっとね」
 「あんまり安くないんだから、ちゃんと前のも使い切った方が良いよ」
 「うん。そうする、なああゆみん」
 「何?」
 「その女の子、きっと良い子だったろうな」
 「なんで分かるの?」

311 名無し募集中。。。 :2017/12/09(土) 13:03:38

 「だってそんな風になってまで人の心を持ち続けるって凄いじゃん。
  強い子だったんだよ。どんな未来でもずっと信じられるぐらい」
 「その後どうなったかは分からないんだけどね、でも、その子は恋人を
  殺さずに逃げて行ったの。愛の逃避行ってヤツ」
 「凄いな、その人マジでヒーローじゃん」
 「ホント、女の子を匿うだけでも重罪だっていう設定だからね」
 「絶対的な味方か、心強かったただろうな、その女の子」

 羨ましい

その言葉は誰にも届かないまま世界へ吐き出され、溶けて消えた。
工藤は石田を追い越して道を歩き続ける。
過去のあの人を背にして、僅かに早足で駆けていく。

 「あゆみん」
 「なに?」
 「ちょっと話あるんだけど、聞いてくれる?」
 「なによ改まって、怖いんだけど」
 「怖くないよ。ハルは、ずっと味方だから」

ヒーローだと言ったあの人は今もどこかで戦い続けている。
工藤にはもう見る事のできない後ろ姿だが、いつでも笑顔が浮かんだ。
いつだって去っていく仲間は、笑顔だった。
初めて心が満たされたような気がして、眩しさに世界は瞼を閉じる。
最悪の結末でありませんようにと心から願って、口を開いた。

312 名無し募集中。。。 :2017/12/09(土) 13:07:03







 「昨日午後二時から南区の山中にて宅地造成による工事が行われ
  今日の午前十一時、工事の影響による土砂崩れが起こった場所から
  女性の遺体が発見されました………」


もう、時間が残されてないとも知らずに。

313 名無し募集中。。。 :2017/12/09(土) 13:10:01
>>308-312
『銀の弾丸Ⅱ – I’m on your side -』

短めですがここで一度潜ります。
しばらく空きますので他の書き手さんの作品をお待ちしてます…w

314 名無し募集中。。。 :2017/12/11(月) 10:24:42
あ゛ー!!この先読めねー展開じゃないかー!

315 名無し募集中。。。 :2017/12/11(月) 13:49:13
第159話●テンプレ

明日もよろしく。その次の日も。そのまた次の日も。

星が散って、落ちていく。
辿り着いた先でもまた、多くの光に囲まれるだろう。
自分の手と足で集まれ光よ、胸の高鳴る方へ。


第158話 「保全作(愛ガキ・ぽんぽん)」 より
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第159話●作品一覧

>>67-72
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『銀の弾丸Ⅱ -I wish-』

>>140-144
『Chelsy』

>>153-160
「リゾナンターΦ(ファイ)」

>>193-208
『リゾナンター爻(シャオ)』番外編 「煌めく、光」後編
前編はこちら
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>>230-231
『白塗りの記憶に上塗りする明日』

>>248-254
>>261-268
>>280-286
>>290-298
>>308-312
『銀の弾丸Ⅱ – I’m on your side -』

>>272-274
名無し募集中。。。(鞘無しの緋色い剣)

316 名無し募集中。。。 :2017/12/11(月) 17:02:45
LV開演までの待ち時間で読んでた…ステーシーズの少女たちもある意味この工藤と一緒か。。。

いよいよ工藤旅立ちの時。スクリーン上だけど目に焼き付けてくるよ

317 名無し募集中。。。 :2017/12/12(火) 01:16:55
また一人喫茶店を去る
出会いがあれば別れもあるか

318 名無し募集中。。。 :2017/12/12(火) 01:17:33
自分は会場には行けなかったので風の噂で卒業セレモニー聞きました。
作品の終わり方をいろいろ考えてたんですが、決めました。
多分皆さんにとって不本意なものかもしれませんが、ご了承ください。

工藤さん、ご卒業おめでとうございます。

319 名無し募集中。。。 :2017/12/12(火) 08:13:32
セレモニーって誰の言葉で決めたんだろ?まーとあゆみんの贈る言葉は衝撃的だったけど…

320 名無し募集中。。。 :2017/12/12(火) 12:08:33
皆さん忘れてそうですが今週チャットしますよ。てか会場使えるんだろうか・・・


『リゾスレチャットのお知らせ』

〔日時〕
・12月16日(土) 21時頃から
〔内容〕
・リゾスレ新狼避難所移設についての感想・意見等
・14期 森戸知沙希 設定・能力等
・新たなリゾナンターが加入するかもしれないハロプロオーディションについて

チャット会場詳細については下記参照

チャット大会 決めごとスレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/22534/1216737277/73

321 名無し募集中。。。 :2017/12/12(火) 19:44:02
>>319
あゆみんのはちょっと言ってほしかった言葉だったよねカプ的に。
でもあそこまで的確に魂込めてなんて思わなくて泣いたよね。
まーちゃんはやっぱり実感がないからなのか迷子みたいな反応で
ちょっと切なくなったよ…。

322 名無し募集中。。。 :2017/12/13(水) 10:56:50
あゆみんのあの告白は本当に心の叫びって感じで胸が熱くなった…わらっちゃったけどw

まーちゃんは自分の場合逆の感想で覚悟を決めたって感じがしたなぁ…エンドレススカイの潤んだ瞳が印象的だった

323 名無し募集中。。。 :2017/12/13(水) 12:49:08
誰かのブログの集合写真でまーちゃんだけが悲しそうに前を向いてたの逆に泣きそうになったわ…。

324 名無し募集中。。。 :2017/12/15(金) 06:53:49
うーん人が少ない移設時の懸念事項が現実のものになってるなぁ…『ホゼナンタ-』絶滅の危機!

325 名無し募集中。。。 :2017/12/15(金) 20:16:35
なんかネタとかお題とかあればなあ

326 名無し募集中。。。 :2017/12/16(土) 00:25:02
ネタは色々あったはず(オリリゾメンバーライブ出たり工藤卒業とか)なのにリゾスレでは特に話題にでることなく過ぎてしまった汗

327 名無し募集中。。。 :2017/12/16(土) 11:39:25
>>320
川* ^_〉^)<大丈夫会場は使えるよ

328 名無し募集中。。。 :2017/12/16(土) 12:11:44
>>327
まーちゃんいつもありがとう

329 名無し募集中。。。 :2017/12/16(土) 12:48:24
今日は参加できないな・・・
工藤がルパンレンジャーになりそうってネタはあるけどな

330 名無し募集中。。。 :2017/12/16(土) 19:58:41
片手間参加になりそうですが

331 名無し募集中。。。 :2017/12/16(土) 20:43:27
やっぱ年末は皆さん忙しいよなぁ…

ルパンレンジャーは実現したら凄いけどガセ感強いよなぁw

332 名無し募集中。。。 :2017/12/16(土) 21:19:16
>>329
これのこと?
https://i.imgur.com/Hi9qgI2.jpg

333 名無し募集中。。。 :2017/12/17(日) 00:07:55
今年やった分のチャットログを纏めてUPしました
編集が遅くなって申し訳ありません

334 名無し募集中。。。 :2017/12/17(日) 11:51:45
皆さんチャットお疲れ様でした

過去チャットログいつもありがとうございます楽しく読ませて頂いてます

335 名無し募集中。。。 :2017/12/18(月) 00:07:42
ログありがとうござい真莉愛!
自分こんな事言ってたんですね(失念)

336 名無し募集中。。。 :2017/12/18(月) 01:04:24
4月のログを編集したのにUPし忘れていました……昨日のも合わせてUPしておきました
参加した皆様おつかれいなー!

尚チャット会場は雑談したい場合等いつでも使って頂いて構いません
その場合ログは取りませんが…詳しくは昨日のログの後半をご覧下さいますよう

337 名無し募集中。。。 :2017/12/18(月) 01:49:11
今回も伏字満載(笑)で何よりです
参加は出来ませんでしたがたのしめましたw

338 名無し募集中。。。 :2017/12/18(月) 07:19:45
ログ編集ありがとうございます
コメントは置いておいて、色付けくらいなら編集代行しますよ(最近別件で経験済み)

339 名無し募集中。。。 :2017/12/18(月) 10:58:03
いやー本来のログには一気に削ってる個人情報や構文が沢山あったりcsvからhtmlに…とかなので流石にさせられませぬ…
現状作業時間が少ないだけなのでお気持ちだけありがたく頂いておきますね

あっ…まとめやwikiの追加編集ならオープンソースですしいくらでもやって良いんですよ?w

340 名無し募集中。。。 :2017/12/18(月) 20:55:18
>>339
かしこマリタ
出来る事を、頑張って〜生田ー!

341 名無し募集中。。。 :2017/12/18(月) 23:11:12
かえでぃーのビスケット好きついにモンドセレクション金賞のあの商品に到達
@
昨日の握手会でかえでぃーにブースアウトするくらいに咄嗟に「最近好きなおやつはなんですか?」って聞いたら
ちょっと嬉しそうな顔で「たべっ子どうぶつビスケット!!」って返して頂いて私の中のかえでぃー可愛いが爆発しました
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71oz3AWH8nL._SL1000_.jpg

342 名無し募集中。。。 :2017/12/19(火) 05:52:59
今最初からチャットログ読み返してるけど…面白すぎるw

343 名無し募集中。。。 :2017/12/19(火) 23:30:21
チャットログで自分の作品をお話してもらえて光栄です…。
銀の弾丸Ⅱはあくまでも続編なので、「朱の誓約黄金の畔」との世界観は違いますが
"次元的"には繋がっている部分があるかもしれません。その辺りもお楽しみください。

344 名無し募集中。。。 :2017/12/22(金) 10:15:49
>>329
なんかいよいよ真実味帯びてきたけど本当に何だろうか?
リゾナンターが本当のヒーローになってしまうw

345 名無し募集中。。。 :2017/12/28(木) 00:08:13
なんかすっごい人減ったね。年末だから忙しいのかな。

346 名無し募集中。。。 :2017/12/28(木) 06:12:16
チャットでは人集まるからみんな見てはいるんだろうけど…スレでの会話はホント減っちゃったね

347 名無し募集中。。。 :2017/12/28(木) 14:31:19
何を書いていいのか考えて、

終わるパティーン

348 名無し募集中。。。 :2017/12/28(木) 15:43:41
なんか書いても反応なくて心折れるパターンw

349 名無し募集中。。。 :2017/12/28(木) 19:04:38
wikiの更新がツイッターに反映されてないっぽいですが

350 名無し募集中。。。 :2017/12/28(木) 19:23:38
横山は私が守る、なんて言っていた1年前

今は、私が守らなくても大丈夫

それに対して、私は──!

「かえでー、少し休んだら? 3時間も動きっぱなしでしょ」
「……」
「かえでー、ありがと」
「何が?」
「かえでーが頑張るから、玲奈も頑張れた」
「よこ……」
「これからも、一緒に頑張ろうね」

351 名無し募集中。。。 :2017/12/28(木) 19:24:29
>>350
『13其月』

352 名無し募集中。。。 :2017/12/28(木) 20:26:56
>>350
短いけどれなでぃーの絆を感じるね

353 名無し募集中。。。 :2017/12/28(木) 20:30:04
>>349
Twitterの仕様が変わったせい?

354 名無し募集中。。。 :2017/12/28(木) 21:50:31
>>350
関係ないけど140字です

355 名無し募集中。。。 :2017/12/28(木) 21:51:06
>>353
どう変わったんですか?

356 名無し募集中。。。 :2017/12/28(木) 22:31:39
>>355
うーん、詳しくは分からないけどバージョンアップしてからアプリもWebもガラッと変わったから、それが影響してるのかな?と

357 名無し募集中。。。 :2017/12/29(金) 00:40:57
>>356
なるほど
詳しいエ◯い人に託すしか!

358 名無し募集中。。。 :2017/12/30(土) 06:55:36
早いですが

またのきかい(イヤァー)に!

359 名無し募集中。。。 :2017/12/30(土) 08:44:52
>>350 戦友感!良いですな〜
……二人でまさかの巨大ガンプラ作成中とかだったら可愛い

それはそうとTwitterバージョンアップしてたのかー
今日までお仕事なんやで…下半期がアフォみたいに忙しくて本当悲しい
明日にでもTwitterの設定とかメンテしてみますね

360 名無し募集中。。。 :2017/12/30(土) 11:36:37
>>358
はやw

>>359
お疲れ様です頑張って!

361 名無し募集中。。。 :2017/12/31(日) 01:14:00
つばきもレコ大新人賞取ったか〜今年最後が嬉しい結果で良かったよ
https://youtu.be/H9mv4seGMcA

362 名無し募集中。。。 :2017/12/31(日) 09:23:19
二年前も嬉しい結果だったのに…どうして剛の者達あんなことになってしまったのか涙

363 名無し募集中。。。 :2017/12/31(日) 16:51:47
「う〜寒いよ〜」
「ほんとね、じゃんけんとはいえ辛いわね」
「は、早く終わらせて暖かいお店に戻りたいよ」
「あら、可愛い〜耳、真っ赤よ」
「(>_<)」

「譜久村さん!表の掃除終わりましたよ!」
「ありがとう、はるなん」
「いえいえ、役得でしたよ。でも、外はとても寒いですよ。もう手がつめたくて」
「もう冬だからね。ねえ、あゆみん、はるなんに温かいお茶いれてあげて」
「あゆみ〜ん、譜久村さんのぶんも」

「うふふ、ありがとう。ごめんね、ほんとうだったら他の子にお願いしたかったんだけど」
「ううん、いいの。こういうときに掃除することでリゾナントを大事に思う気持ちが思い出されるから
 あゆみんもそうでしょ?」
「う〜ん、そうかもね。キッチンの掃除は大変だけど、そのぶんしっかりと使ってあげているってことだしね」
「あゆみちゃん、割烹着似合ってるわよ」

「・・・石田さん、さぼりですか?」
「はあ!?小田、私は譜久村さんにお茶を淹れてとお願いされたの!」
「・・・そうですか、てっきり面倒な換気扇周りを私に押し付けたのかと」
「はあ?小田になんで私が仕事を押し付けるのよ!」
「・・・それでは換気扇周りは石田さん、お願いしますね」
「あ、う、も、もちろんよ」

「・・・ちぇる、石田さんが換気扇引き受けてくれたわ」
「さすが、石田さんですね。嫌なことも進んで引き受けてくれるんですから」
「・・・そうね。でもちぇるも頑張ってコンロ周りを綺麗にしてくれたじゃない。これも結構大変なのよね」
「そうですね。でも誰かがしなきゃならないなら私がしたいんですよ。まだまだ料理勉強始めたばかりだから」
「・・・期待してるわ」

364 名無し募集中。。。 :2017/12/31(日) 16:52:44
「あれ?キッチンの掃除あんまり進んでないやん?」
「むっ、そんなことわかっているけど・・・二階はどうなの?ここに来たってことは終わったの?」
「それは、ずっと掃除、掃除、掃除じゃ疲れて効率あがらへんやろ?せやから気分転換にきたんや」
「・・・その割に椅子にしっかりと座り始めたわね」
「息抜きも大事なんやで〜」

「尾形さん!尾形さん!」
「!? どうしたの、かえでぃ?」
「上でまたみんな揉め始めちゃって、私だけではなんともなりそうにないんです
 助けに来てください!」
「かえでぃがはるなに助けを求めるなんて・・・せやな、すぐ行くで!休憩終わりや!」

「ちょっとまりあ、落ち着きなさいよ」
「でぃーは入ってこないでよ!これは、もっともっともっともっと大切にしなきゃいけないんだよ!」
「何を持っているの?それはエプロン?」
「ただのエプロンじゃないもん、道重さんが『まりあちゃん、可愛いね』って言ってくれたんだよ!」
「うん、それは素敵な思い出だね」

「だから返してよ、まりあの大切な思い出返してよ」
「ふん、やだね」
「あかねちん、なんで意地悪するの!」
「エプロンを飾るだけで使おうとしないまりあより、しっかりと使ってあげるあかねの方がエプロン喜ぶと思うよ」
「違うよ!そんなのとってもとってもとってもとっても嬉しくないもん!」

「あ〜それ、みにしげさんのエプロンだ!貸して!」
「え?さ、佐藤さん??」
「イシシ・・・みにしげさんの香りだ〜」
「か、香り??」
「まさ、ふくぬらさん達にもみせてくる〜」

365 名無し募集中。。。 :2017/12/31(日) 16:53:24
「ふくぬらさ〜ん〜むぎゃっ」
「いてて、優樹ちゃん、リゾナントの中では走っちゃだめやといっとうやろ?」
「・・・だって、早くみんなに見てほしかったから」
「あ〜これ道重さんのお気に入りのエプロンやろ?どこにあったと?
 お〜い、みずき〜」

「生田さん、お節作りまだ途中ですよ。急にいなくならないでくださいよ」
「ごめんごめん。でも、横山ちゃんはえりいなくてもできる子ってえり知っとうし」
「またそうやって褒めて誤魔化すつもりですか?」
「でも、笑っとるやん。そうっちゃ!ほら、じっとしとって」
「え〜笑ってないですよ〜〜〜」

「なに〜えりぽん?あ!それ!!」
「な、なんですか?譜久村さん?」
「横山ちゃん、そのエプロン」
「なんか生田さんがつけてくれたんですけど、似合います?」
「・・・うん、とっても似合うわ」

「譜久村さん、テーブル拭き終わりました」
「あ、うん、森戸ちゃん、お疲れ様」
「あれ?そのエプロン、一階の写真で付けてたエプロンに似てますね」
「え、ええ、そうね」
「??なんかどこか前にも見たことがあるような?」

「横やん!それまりあが着るエプロンだよ」
「違うって誰でも着ていいからエプロンなんだよ」
「・・・あかねちん、二人の伝えたいニュアンスに齟齬が生じていますよ」
「SOGOってなんのことですか?」
「SOGOは全国的なデパートやで」
「尾形ちゃん、嘘をついたらだめよ。意見が食い違っているという意味よ」
「小田ぁが難解な言葉使うからああなるんだよ」
「しかし多くの言葉を学んでおくことは無駄とは私は思いませんよ」
「え〜れいなは簡単でもいいから思いが伝わればいいよ」
「まさも難しい言葉わからないし」
「あはは、年末もリゾナントはにぎやかっちゃね。ほらみずき、締めて」
「え、うん、はいはい、みんな〜大掃除まだでしょ〜」

「あ・・・雪。カントリーのみんな、元気かな?」

366 名無し募集中。。。 :2017/12/31(日) 17:01:07
>>363-365
「煤払い」です。急いで書いたので雑でごめんなさい
今年も一年リゾスレお疲れ様でした。モタモタして全然書けませんでした。
また新たな一年がよりよいものでありますように。

367 名無し募集中。。。 :2018/01/01(月) 19:45:52
>>366
年末にほっこりをサンクス!

そして今年もよろしくお願いいたします!

368 名無し募集中。。。 :2018/01/01(月) 19:47:35
お疲れ様です
SOGOワロタ

カウコン2部に愛ガキ登場して現役メンとSONGSとか歌いまくってたのでいろいろ妄想できそう
...という人が多いといいなw

369 名無し募集中。。。 :2018/01/02(火) 00:21:24
皆さん明けましておめでとうございます。
お話が完結しないまま'18になってしまった…鈴木愛理さんソロデビューおめでとうございます石田さんヤッタネ。
近いうちに投下しようと思ってますので、もうしばらくお待ちください。

370 名無し募集中。。。 :2018/01/04(木) 10:54:43
あけましておめでとうございます

>>369
お待ちしております

371 名無し募集中。。。 :2018/01/05(金) 23:42:00
あけましておめでとうございます

本日まさかのガキさん離婚報告に動揺しております……
生田お前ならやれる幸せにしてやってくれ

372 名無し募集中。。。 :2018/01/06(土) 00:46:22
明けましておめでとうございます。
ビックリというか…石川さんの挙式に関する日記で
左手に指輪がなかったので心配する声があったそうで。

373 名無し募集中。。。 :2018/01/06(土) 23:18:35
第159話●テンプレ

明日もよろしく。その次の日も。そのまた次の日も。

星が散って、落ちていく。
辿り着いた先でもまた、多くの光に囲まれるだろう。
自分の手と足で集まれ光よ、胸の高鳴る方へ。


第158話 「保全作(愛ガキ・ぽんぽん)」 より
http://resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/158/158-157/


第159話●作品一覧

>>67-72
>>89-93
>>119-128
>>175-180
『銀の弾丸Ⅱ -I wish-』

>>140-144
『Chelsy』

>>153-160
「リゾナンターΦ(ファイ)」

>>193-208
『リゾナンター爻(シャオ)』番外編 「煌めく、光」後編
前編はこちら
http://resonant4.cloud-line.com/resonant4/logmap/140/140-124/

>>230-231
『白塗りの記憶に上塗りする明日』

>>248-254
>>261-268
>>280-286
>>290-298
>>308-312
『銀の弾丸Ⅱ – I’m on your side -』

>>272-274
名無し募集中。。。(鞘無しの緋色い剣)

>>350
『13其月』

>>363-365
「煤払い」

374 名無し募集中。。。 :2018/01/09(火) 13:46:17
昨日のレポでチェルのリゾナントでの働きっぷりが目に浮かぶようにWWW

375 名無し募集中。。。 :2018/01/10(水) 22:35:25
お渡し会も楽しかったみたいでなにより

376 名無し募集中。。。 :2018/01/10(水) 23:25:49
>>373
短編長編満遍なくでありがたいねー

377 名無し募集中。。。 :2018/01/11(木) 21:45:50
もう1ヶ月が経ったんだ、早いね。

あんたが居無い事に慣れてきたよ、日常生活は、ね。

気持ちの方は慣れない、って言うか、寂しいよ。

気にしてないフリして、無理して明るく振る舞って、心の中じゃ泣いてるよ。

ねえ、今、何してる?

去年の誕生祝いみたいに、サプライズで来てよ。

どぅー──

378 名無し募集中。。。 :2018/01/11(木) 21:52:37
>>377
石田亜佑美 21歳記念『離れられない』

遅くなりましたが、おめでとうございます。

カッコ良くて可愛らしい人。
弱さを見せられる強さも、貴女の魅力。
素敵な1年を。

379 名無し募集中。。。 :2018/01/12(金) 14:32:26
乙です!あゆみんもう21歳か…きっとこれからどぅーの事を毎週リアルタイムでも録画しても見るんだろうなっと
という訳で工藤さんも正式にキャスト発表来ましたで!

https://pbs.twimg.com/media/DTUJyBiUMAA16hu.jpg
#快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー

晴れてキャスト6名がお披露目となりました!!
1年間よろしくお願いします!!

#伊藤あさひ
#濱正悟
#工藤遥
#結木滉星
#横山涼
#奥山かずさ

380 名無し募集中。。。 :2018/01/12(金) 14:56:41
ついでにどぅーの新しいブログも貼っときますね
ハルカメラ
https://ameblo.jp/kudo--haruka/

381 名無し募集中。。。 :2018/01/13(土) 00:12:26
工藤さんおかえりなさい。まさか本当にルパンレンジャーだったとは…。
やはり前向きな結末にするべきなのか…。

382 名無し募集中。。。 :2018/01/13(土) 00:34:16
まさかカラフル戦隊リゾナンターがこんな形で実現するとはw

383 名無し募集中。。。 :2018/01/13(土) 01:20:47
今こそカラフル戦隊リゾナンターの連載開始の時!w

384 名無し募集中。。。 :2018/01/13(土) 11:33:35
>>366
いまさらですが乙です
年末の大掃除も一昨年から汚部屋人が出て行ってからはスムーズに進むことでしょうw

385 名無し募集中。。。 :2018/01/13(土) 13:37:26
>>381
あまり気にしなくても
胸の高鳴る方へ書き進めては

>>384
レス番で誰のことかわかって、おっと誰か来たようだ

386 名無し募集中。。。 :2018/01/13(土) 13:55:17
まさかのレス番一致w気づかなかった

387 名無し募集中。。。 :2018/01/13(土) 14:33:36
リゾスレ作者がたてた?w

モーニング娘。が主人公の超能力モノ小説書いてるんだけど
http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1515821245/

388 名無し募集中。。。 :2018/01/13(土) 22:35:07
リゾスレの事も誰か書いてくれてる。アリガタイネー

389 名無し募集中。。。 :2018/01/14(日) 03:04:34
なかなか面白い意見もあるから作者さんもピコーンすると良いな

390 名無し募集中。。。 :2018/01/15(月) 20:51:56
他のカテゴリに浮気中(そっちが書けているかといわれればそうじゃない)

>

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