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( ^ω^)ブーンが遊戯王の世界で頂点を目指すようです
61
:
名も無きAAのようです
:2015/04/21(火) 14:05:55 ID:edDCXveo0
誰がターンエンドしたと言った?
ID:W1/vUEgk0のバトルフェイズはまだ終了しちゃいないぜ!
62
:
名も無きAAのようです
:2015/04/22(水) 22:39:14 ID:AFo2zBNQ0
店長だけど何か質問ある?
63
:
名も無きAAのようです
:2015/04/26(日) 11:51:58 ID:oA07ctAY0
店長の作者は元々松屋の店長だったけど、店のゴマドレ飲んでるのがバレてクビになった
64
:
名も無きAAのようです
:2015/04/26(日) 21:30:51 ID:oA07ctAY0
失望しました…店長のファン辞めます
65
:
名も無きAAのようです
:2015/04/26(日) 23:15:47 ID:oA07ctAY0
店長はしょうがをぶつけると死ぬ
66
:
名も無きAAのようです
:2015/04/29(水) 19:55:10 ID:nf9dNnWQ0
ぼくてんちょう
67
:
名も無きAAのようです
:2015/04/29(水) 20:27:27 ID:nf9dNnWQ0
店長かと思ったか?俺だよwwwwwwwwwwwwwwwww
68
:
名も無きAAのようです
:2015/05/05(火) 21:30:15 ID:JKtig5so0
店長ならピザの食い過ぎで死んだよ
69
:
名も無きAAのようです
:2015/05/10(日) 21:50:25 ID:vjYE1H1M0
店長ってなんなのなの
70
:
名も無きAAのようです
:2015/05/11(月) 15:41:29 ID:eEu0pwi.0
店長!?何故店長がここに?松屋は?自力で就職を?
71
:
名も無きAAのようです
:2015/05/11(月) 21:27:33 ID:0ToQe9Jc0
>>70
彼女は店長ではない(無言の腹パン)
72
:
名も無きAAのようです
:2015/05/13(水) 23:00:24 ID:zIwwFnAc0
いい加減働けよ!働けェ!
73
:
名も無きAAのようです
:2015/05/14(木) 23:03:49 ID:BglsepE20
何度も何度も店長とばかり…他の言葉を知らないのか?
74
:
名も無きAAのようです
:2015/05/14(木) 23:21:21 ID:5JULFf2Q0
DDDに天地王とか来たらすっごい伸びそうだな
75
:
名も無きAAのようです
:2015/05/15(金) 06:14:34 ID:sZfUtFp60
てんちおう…てんちょう!?何故店長がここに?
76
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 02:00:29 ID:jAYTMCes0
その昔、ネット上で世界中の人々とデュエルができる『遊戯王ONLINE』というゲームがあった。
KONMAIによって運営されていたそれは、一部の決闘者の間で絶大な人気を誇っていたという。
しかしある日を境にカードプールの更新が停止。
更新を待ち兼ねたユーザーは、無料でダウンロードでき課金要素も無く更新スピードが比較的速い非公式ツール『Automatic Dueling System』へと流れていってしまう。
この一件で遊戯王ONLINEのプレイ人口は激減。衰退の一途を辿り、201X年某日にとうとうサービスを終了することとなった。
月日は流れ202X年。
KONMAIが仮想現実への接続を可能とするヘッドギア型VRマシン(ネットユーザー間での呼称は『ナーヴギア』)を開発。
そう、某大人気ライトノベルに登場するアレである。
ナーヴギアの開発から数年後、KONMAIはこれを使用したゲームを何本かリリース。
その中にかつて非公式ツールに人気を奪われ、ひっそりと消えていったオンラインゲームの生まれ変わった姿があった。
『Yu-Gi-Oh! ONLINE Never』。
決闘者たちの長年の夢であったスタンディングデュエル及びライディングデュエル及びアクションデュエル。あとコースターデュエルとかランニングデュエルとかフライングデュエルも。
現実世界では到底できそうにないそれを仮想現実において実現したそれは、瞬く間に世界中の決闘者達の間で話題となる。
ナーヴギア同梱版が129,800円と破格の値段だったが、長年の多々買いですっかりKONMAIに調教され切った決闘者達はこの価格を意にも介さず、発売されるや否や即刻最寄のゲームショップへと押し寄せた。
その結果、世界中のゲームショップからNeverが姿を消す事態が発生。KONMAIはNeverの生産体制強化を余儀なくされる。
それによりOCGの生産が鈍化、デュエルの舞台は徐々に仮想現実へと移り変わっていった。
これはNever発売から数年経ち、幾度のアップデートを経てカードプールもそれなりに充実してきた頃の物語。
.
77
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 02:01:19 ID:jAYTMCes0
Yu-Gi-Oh! ONLINE Never
TURN01「非日常は突然に」
.
78
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 02:02:38 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「俺はスケール9の《クリフォート・ツール》と《クリフォート・アセンブラ》でペンデュラムスケールをセッティング!!」
( ・∀・)「ペンデュラム召喚! 《クリフォート・ディスク》《クリフォート・アクセス》《クリフォート・エイリアス》!!」
( ・∀・)「そしてこの3体をリリースし、降臨せよ。《アポクリフォート・キラー》!!」
\(;^o^)/「で、でけぇ……!」
( ・∀・)「《キラー》の効果発動! お前の場か手札のモンスターを墓地に送ってもらおうか!」
\(;^o^)/「僕のモンスターは場の《爆竜剣士イグニスターP》だけ……こいつを墓地に送る」
( ・∀・)「これで終わりだ……《アポクリフォート・キラー》でダイレクトアタックッッ!!!」
\(;^o^)/「オワタあああああああああああ!!!」LP1900 → 0
( ・∀・)「これで10連勝か。今日も絶好調だな!」
全長およそ100m以上のモンスターを次々と呼び出し相手をフルボッコにする決闘者が一人。
学生決闘者の毛利モララー(HN:†聖騎士モララエル†)はいつものようにNever内で適当な決闘者を捕まえては無理矢理デュエルを仕掛けていた。
( ・∀・)「レート1800。これであいつに落とされた分は稼げたかな……お、デュエリストレベル上がってる」
デュエルディスクのタッチパネルを操作しながらそんな独り言を漏らす。
このゲームでは決闘者1人を倒すとレートが30上がり、デュエルの結果に応じてDPが支払われる。逆に負けると100くらい落ちる。
そして10人抜きをするとデュエリストレベルというものが1上がっていく。
このデュエリストレベルが高ければ高いほどパックやデッキを買うときに値引きされるので上げておいて損はない。
79
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 02:03:31 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「時間は……17時か。そろそろ買出し行かないと」
タッチパネルを操作し、現実世界に戻るべくログアウトを試みる。
いつもなら『設定』→『ログアウト』と選んでいけば現実世界への門が開かれるのだが、今日は勝手が違った。
( ・∀・)「……ログアウトできない?」
何度『ログアウト』を押しても一向に帰れる気配がない。
この時点でモララーは若干焦りを感じ始めていた。
( ・∀・)「……いや、いやいやいやいや、さすがにずっとログアウトできないってことはないでしょ、うん」
( ・∀・)「きっとすぐにメンテされて数時間後には普通に帰れるさ、うん」
( ・∀・)「うん……うん」
なんとか平静を保とうとするが不安は拭えない。
VRMMORPGを題材とするゲームやライトノベルではこのようなログアウト不可状態に陥り、その後なんらかの事件が発生するというパターンがほとんどだ。
モララーは思った。ひょっとするとこれはそのような事件が起こる予兆なのではないかと。
そう考えると段々テンションが上がってきた。
今までテレビや本の中だけの出来事だった仮想現実への監禁。それを今身を以って体験している。
恐怖はあるがそれ以上に今後の展開への期待が高まる。
――突如、デュエルディスクの電源が落ちた。
80
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 02:04:39 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「来たか!」
何が来たのかは知らないがとりあえず言ってみた。
興奮をできる限り抑え込み、しげしげとデュエルディスクを観察する。
電源が落ちて数秒、再びディスクが起動した。
普段なら何の変哲もないメニュー画面が表示される筈なのだが、今回表示されたのは只々ひたすらに真っ白な画面だった。
数秒毎に文章が一行ずつ出現していく。だが全て現れるまでもなく、最初の一行、それだけで事の深刻さをモララーが理解するのには充分だった。
『ログアウト不可状態は仕様であり、今後修正するつもりは一切無い。』
やはりその手の事件であることが確定した。唾を飲み続きを読み進める。
>これは運営からの通達ではない。
>これから起こる事柄に運営は一切干渉する事ができない。
>このゲームを降りることは許されない。
>只今より決闘者粛清計画【DEATH GAME】を開始する。
( ;・∀・)「デスゲーム……何を馬鹿げたことを……」
この非常事態に期待に胸躍らせていたモララーだったが、流石にこの一文を読んで戦慄した。
DEATH GAMEとかクソだせえ名前だなと一瞬思ったが自分も人のこと言えないので口にするのはやめておいた。
次第にDEATH GAMEの詳細が浮かび上がる。モララーは再び浮上した恐怖と不安を無理矢理抑え込み目を走らせる。
81
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 02:05:19 ID:jAYTMCes0
>【DEATH GAME概要】
>・100連勝を達成した者のみがログアウト可能となる。
>・決闘ルールはOCGに準拠。
>・拠点以外のエリアで決闘者同士が接近した場合、強制的に決闘盤はデュエルモードへ移行する。
>・移行から3時間経過してもデュエルを開始しない場合、そのデュエルを引き分けとし双方敗北扱いとする。
>・敗北した場合強制的にログアウトした後、敗者のナーヴギアが爆発する。
>・この概要は『設定』画面でコナミコマンドを入力する事でいつでも閲覧できる。
>・質問は一切受け付けない。諸君らの健闘を祈る。
( ・∀・)
( ・∀・)「いやボタン無いのにどうやってコマンド入力するんだよ」
しばしの沈黙の後、最初に口にした言葉がそれだった。
.
82
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 02:06:00 ID:jAYTMCes0
TURN01「非日常は突然に」
END
.
83
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 02:07:20 ID:jAYTMCes0
生きていたら明日か明後日お会いしましょう
84
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 04:03:02 ID:KYBLmMkQ0
乙
85
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 06:31:38 ID:W6CjST460
シリアスラインにちょいちょい挟んである小ネタに笑う
おつです
やっとこのスレ動き出したかー
86
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 19:49:09 ID:jAYTMCes0
アニメ・漫画オリカ多数登場します。
87
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 19:49:49 ID:jAYTMCes0
全ての項が表示されてからおよそ5分、再び電源が落ちたかと思えば、今度いつものメニュー画面が表示された。
何秒か待ってみたが画面が変わる様子は無い。
( ・∀・)「デスゲーム……デスゲームて……」
目の前に突き付けられた過酷過ぎる難題に頭を抱える。
10連勝程度なら【クリフォート】のゴリラパワーでなんとかなるだろう。と言うよりかさっき成し遂げた。
しかし100。100だ。10の10倍。それだけ戦えば流石に手札事故やらなんやらで一回程度は負けるだろう。
そしてその一回の敗北は即ち"死"を意味する。
( ・∀・)「でも出るにはやるしかねえんだよなぁ……」
なんとか覚悟を決めたモララーは、先程の概要をのある項目を思い出す。
『設定』でボタンを使わずコナミコマンドを入力する方法がどうしても思いつかないので思い出すしかないのだ。
>・拠点以外のエリアで決闘者同士が接近した場合、強制的に決闘盤はデュエルモードへ移行する。
拠点というのはモンハンでいう村、ポケモンでいう街のような場所だ。
商業施設が密集しており、拠点内ではレートとDPが絡まないフリーデュエルしか行うことができない。
88
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 19:50:30 ID:jAYTMCes0
さて、このYu-Gi-Oh! ONLINE Neverには大きくわけて4つのエリアが存在している。
融合エリア、シンクロエリア、エクシーズエリア、そしてスタンダートだ。
モチーフは勿論『遊戯王ARC-V』である。
各エリアの特徴として、そのエリアの名前となっている種類のモンスターカードが拾いやすいということがある。
融合・シンクロ・エクシーズは文字通りその3種類、スタンダートはペンデュラム・儀式が落ちている確率が高い。
各エリアには拠点が1箇所ずつ設けられているのだが、スタンダートはエリア全体が拠点に指定されているのでそこを目指すのが一番安全だろうか。
しかし今モララーがいるのはシンクロエリアの旧サテライト広場。
シンクロエリアの拠点からは見事に遠く離れている上、治安的に最も危険な場所でもある。
なのでまずはここから脱出し、エリアの拠点『シティ』を目指すことになる。
89
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 19:51:40 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「シティに入るには橋まで行かなきゃいけないけど、今絶対人いっぱいいるよな……」
唐突に負けると死ぬDEATH GAMEなんてものに参加させられた上に、拠点以外の場所で出会うと強制的にデュエルさせられるなんて知らされたら、誰だって一目散に拠点を目指すだろう。
だがこの旧サテライト地区からシティへ行くにはたった数本の橋を渡るしかない。
恐らく現在、シンクロエリアの拠点外にいる大勢の決闘者達が必死の思いでシティを目指している筈だ。
そうなると必然的に橋に人が密集する。そしてデュエルモードに強制的に移行させられ阿鼻叫喚の事態に陥ることになってしまう。
( -∀-)「じゃ、暫く寝て時間潰すか……」
モララーは案外図太い男であった。
こんな状況でも眠れるほど冷静だというのは正直見習いたい。
だが敵の襲来がモララーの仮眠を許さなかった。
.
90
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 19:52:55 ID:jAYTMCes0
『決闘盤の反応、感知。これよりデュエルモードに移行します』
( ;・∀・)「!?」
決闘盤が強制的に展開し、画面がデッキ選択ページへと切り替わる。
( ;・∀・)(こいつが起動したってことは近くに敵が……どこだ!?)
首が千切れるんじゃないかという勢いで辺りを見回すと、少し離れた所に人影が佇んでいるのが確認できた。
その人影もモララーの存在を認識するとゆっくりと彼に歩み寄る。
(´・ω・`)「やあ、君が僕の相手かな?」
.
91
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 19:54:04 ID:jAYTMCes0
しょぼくれた眉にタキシード姿が特徴のその男は、未だ地面に寝そべったままのモララーにそう尋ねた。
( ・∀・)「……他に人もいねえし、多分そうみたいだ」
立ち上がり背中と尻に付着した土を払う。
男の決闘盤も展開されているので、この男がモララーのお昼寝タイムを妨げた存在とみてまず間違いないだろう。
(´・ω・`)「折角だし自己紹介をしておこう。僕の名前はショボン=ルートリッヒ」
(´・ω・`)「レートは1546と低めだが……デュエリストレベルは92だ」
( ;・∀・)「92!?」
その数字を聞いて驚愕する。
前回説明したようにデュエリストレベルは10連勝するごとに1上がる。
この男はそれを92回、10連勝を92回もやってのけたというのだ。
( ;・∀・)「92とか化け物かよ……俺でさえまだ22だぞ……」
(´・ω・`)「ハハハ、ただ【終焉のカウントダウン】とか【ゴーストリック】で遅延してたら相手が勝手にサレしてくれただけだよ」
( ;・∀・)「性格悪ッ!!」
(´・ω・`)「まあ今はそれも解体して、【HERO】一本で頑張ってるけどね」
( ;・∀・)「【HERO】……」
【HERO】。遊戯王デュエルモンスターズGXで主人公の遊城十代が使用したモンスター郡だ。
【クリフォート】の天敵である《M・HERO ダーク・ロウ》を筆頭に、数多くの強力なカードが揃っている。
まあスキドレ引けたらカモ以外の何物でもないのだが。
92
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 19:55:00 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「自己紹介はここまでにして、早速デュエルを始めようか」
( ・∀・)「……拒否権は?」
(´・ω・`)「ない」
( ;・∀・)「ですよねー……」
デュエルディスクのタッチパネルを操作し、お互いデュエルで使用するデッキを選択する。
こうすることでおよそ40枚以上ものカードが具象化し、自動的にディスクにセットされるという仕組みだ。
そして『決闘開始』ボタンを押すことでいよいよデュエルが始まるのだ。
が……
『ERROR:リミットレギュレーションに違反しています』
ブザー音と共にそんなメッセージが表示された。
( ・∀・)「ん? 《ツール》か《サクリ》あたり間違えて積んでたかな……」
(´・ω・`)「こっちもだ。デッキは2日前から弄ってない筈なんだが……」
疑問に思いながらも二人はデッキ編集画面を開く。
いつもならそこには何の変哲も無いデッキレシピが表示される筈だ。
だが今日は違った。
93
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 19:56:12 ID:jAYTMCes0
( ;・∀・)「……なんだよ、これ」
丸に一本の斜線。道路標識で言う車両通行止めのマーク。
それが《アポクリフォート・カーネル》を除く全てのクリフォートに表示されている。
このマークは禁止カード、即ちデッキに1枚も入れることができないことを意味する。
( ;´・ω・)「《ダーク・ロウ》《エマージェンシーコール》《アライブ》に《インフィニティ》まで禁止だって!?」
ショボンも自身のデッキの大半のカードが使用不可能となっていることに動揺する。
クリフォートとHERO、どちらも環境上位デッキではあるが、流石にデッキのキーカード全てを規制されるわけがない。
ましてやモララーのクリフォートに至っては産廃のカーネル以外が全て禁止カードとなっている。
( ;´・ω・)「《星因士 アルタイル》《インフェルノイド・デカトロン》《海皇子 ネプトアビス》……こいつらもか」
テラナイト、インフェルノイド、海皇。どれも環境上位のカードばかりが規制されている。
いくら度々ふざけた改訂を行うKONMAIといえど、ここまで馬鹿な真似はしない。
となると答えは一つ。
( ;・∀・)「デスゲーム引き起こしたアホの仕業か……」
( ;´・ω・)「こんなのでどう戦えって言うんだよ……」
もう一度『決闘開始』ボタンを押してみるがデュエルは一向に開始せず、返ってくるのはエラーメッセージと二人を嘲笑するようなブザー音のみ。
( ・∀・)「……別のデッキ使うか」
( ;´・ω・)「あの、僕から言い出しておいてあれだが、こんな状態でまだ戦うつもりなのか君は」
( ;・∀・)「仕方ねえじゃん。今俺たちのディスクは強制的にデュエルモードになっている。このまま何もせずに3時間経ったら」
( ;´・ω・)「引き分けと看做され、僕らのナーヴギアが破壊される……」
( ・∀・)「それを回避するにはデュエルするしかない。例え、使い慣れたデッキが使えなくなってもだ」
( ;´・ω・)「……」
( ;´-ω-)「わかった。デュエルに応じよう。僕だって死ぬのはごめんだ」
(´・ω・`)「だが少し、デッキを組む時間をくれ。僕はこのHERO以外にデッキを持っていないんだ」
( ・∀・)「いいぜ。俺も手直ししたかったしな」
94
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 19:57:33 ID:jAYTMCes0
モララーは所持するデッキ一覧を開き、順に表示していく。
( ;-∀-)「ダメだ……ほとんど規制かかってて使い物にならねえ」
【クリフォート】以外に【E・HERO】【シャドール】なども愛用していたモララー。
しかしそれらは今現在、無茶苦茶な規制によって完全に中堅、いや、ネタデッキ以下の代物と成り下がってしまっている。
( ・∀・)「《シャドー・ミスト》に《ミドラーシュ》まで禁止……何もここまでしなくてもいいだろ……」
( ・∀・)「唯一何も影響がないのが……これだけか」
最後のデッキを表示する。
そこには本来の禁止制限のまま、何一つ変化していないデッキの姿があった。
( ・∀・)「このデッキ組んだのは……俺がこのゲーム始めてすぐってところか」
( ・∀・)「環境のインフレのせいで全然使わなくなってたが、まさかもう一度使うことになるとはな……」
( ・∀・)「……今戦えるのはお前しかいない。お前の力を貸してくれ、俺のデッキ……」
何枚かのカードの入れ替えを行い『編集完了』ボタンを押すと、ディスクに40枚のデッキが出現した。
かつての戦友と再び、モララーは戦場へと身を投じる。
なんとしても現実世界に帰るために。あるべき日常を取り戻すために。
Yu-Gi-Oh! ONLINE Never
TURN02「影の戦士 V・HERO」
.
95
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 19:58:13 ID:jAYTMCes0
―――――
―――
―
二人の決闘者が対峙する。
双方本来の力を発揮できない状態ではあるが、その双眸には決闘者特有の闘志が確かに宿っていた。
( ・∀・)「どうだ、デッキは組めたか?」
(´・ω・`)「ああ。おかげで最高のパフォーマンスができそうだ」
( ・∀・)「そいつはなによりだ。じゃ、始めよう」
(´・ω・`)「おっと、その前に一つ」
( ・∀・)「?」
(´・ω・`)「負けても恨むなよ」
( ・∀・)「当然」
( #・∀・)「「デュエル!!」」(・ω・`# )
.
96
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 19:59:02 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「俺の先攻、まずは《おろかな埋葬》を発動。デッキから《エクリプス・ワイバーン》を墓地へ送る」
《おろかな埋葬》
通常魔法(制限カード)
(1):デッキからモンスター1体を墓地へ送る。
( ・∀・)「エクリプス・ワイバーンが墓地に送られたので効果発動。デッキからレベル8光ドラゴン《フェルグラントドラゴン》を除外」
《エクリプス・ワイバーン》
効果モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻1600/守1000
このカードが墓地へ送られた場合、デッキから光属性または闇属性の
ドラゴン族・レベル7以上のモンスター1体をゲームから除外する。
その後、墓地のこのカードがゲームから除外された場合、
このカードの効果で除外したモンスターを手札に加える事ができる。
(´・ω・`)「フェルグラントドラゴン……変わったカードを使うんだな」
( ・∀・)「どうせエクリプス入れるならサーチできるカードが欲しくてね、とりあえずこいつを入れてみた」
( ・∀・)「さらに墓地のエクリプスを除外し《暗黒竜コラプサーペント》を特殊召喚」
《暗黒竜 コラプサーペント》
特殊召喚・効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻1800/守1700
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性モンスター1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。
この方法による「暗黒竜 コラプサーペント」の特殊召喚は
1ターンに1度しかできない。
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「輝白竜 ワイバースター」1体を手札に加える。
( ・∀・)「墓地のエクリプスが除外されたことにより、第二の効果発動。除外したフェルグラントを手札に加える」
( ・∀・)「モンスターを1体伏せてターンエンドだ」
97
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 19:59:45 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「では僕のターン、ドロー」
(´・ω・`)「先手必勝。《V・HERO ヴァイオン》を召喚!」
《V・HERO ヴァイオン》
星4/闇/攻1000/守1200
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動する。
デッキから「V・HERO」モンスター1体を墓地へ送る。
( ;・∀・)「『V・HERO』……それも下級? そんなカードOCGには存在しないはずだが……」
(´・ω・`)「V・HEROは漫画GXでエドが使ったアニオリ……アニオリ? まあ漫画版オリジナルのテーマさ」
(´・ω・`)「ある場所でしか売ってないパックにオリカパックってのがあってね、それに入ってるんだよ」
( ・∀・)「へぇ。その場所って?」
(´・ω・`)「シンクロエリアの旧モーメント、そこにオリカ専門の商人がいるんだ。もし僕に勝てたらこの後行ってみるといい」
( ・∀・)「なるほどね、親切にどうも」
98
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:00:44 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「デュエルを再開しよう。ヴァイオンの効果発動、このカードの召喚に成功した時、デッキから『V・HERO』1体を墓地へ送る」
(´・ω・`)「《V・HERO ミニマム・レイ》を墓地へ」
(´・ω・`)「さらに《融合》発動。場のヴァイオン、手札の《V・HERO インクリース》を融合し―――」
(´・ω・`)「《V・HERO アドレイション》を融合召喚!!」
《V・HERO アドレイション》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2800/守2100
「HERO」と名のついたモンスター×2
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体と、
このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する
「HERO」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
選択した相手モンスターの攻撃力・守備力は
エンドフェイズ時まで、選択した自分のモンスターの攻撃力分ダウンする。
( ;・∀・)「1ターン目から融合かよ。飛ばすねえ」
(´・ω・`)「バトルだ。アドレイションでコラプサーペントを……」
(´・ω・`)「いや、その裏守備モンスターを攻撃!」
(´・ω・`):《V・HERO アドレイション》@ATK2800
( ・∀・):《???》→《霊廟の守護者》@DEF2100
(´・ω・`)「やはり生贄を用意していたか」。次のターンで霊廟の守護者をリリースしてフェルグラントを出そうと思っていたんだろうが、そうはいかない」
( ・∀・)「嘘だろ何でバレたんだ」
(´・ω・`)「完全に勘。カードを2枚伏せてターン終了といこう」
99
:
>>98修正
:2015/06/19(金) 20:01:53 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「デュエルを再開しよう。ヴァイオンの効果発動、このカードの召喚に成功した時、デッキから『V・HERO』1体を墓地へ送る」
(´・ω・`)「《V・HERO ミニマム・レイ》を墓地へ」
(´・ω・`)「さらに《融合》発動。場のヴァイオン、手札の《V・HERO インクリース》を融合し―――」
(´・ω・`)「《V・HERO アドレイション》を融合召喚!!」
《V・HERO アドレイション》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2800/守2100
「HERO」と名のついたモンスター×2
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体と、
このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する
「HERO」と名のついたモンスター1体を選択して発動する。
選択した相手モンスターの攻撃力・守備力は
エンドフェイズ時まで、選択した自分のモンスターの攻撃力分ダウンする。
( ;・∀・)「1ターン目から融合かよ。飛ばすねえ」
(´・ω・`)「バトルだ。アドレイションでコラプサーペントを……」
(´・ω・`)「いや、その裏守備モンスターを攻撃!」
(´・ω・`):《V・HERO アドレイション》@ATK2800
( ・∀・):《???》→《霊廟の守護者》@DEF2100
(´・ω・`)「やはり生贄を用意していたか。次のターンで霊廟の守護者をリリースしてフェルグラントを出そうと思っていたんだろうが、そうはいかない」
( ・∀・)「嘘だろ何でバレたんだ」
(´・ω・`)「完全に勘。カードを2枚伏せてターン終了といこう」
100
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:02:35 ID:jAYTMCes0
TURN 2 END
( ・∀・) Hand:3 LP:8000
Field
M:《暗黒竜 コラプサーペント》
M&T:None
(´・ω・`) Hand:1 LP:8000
Field
M:《V・HERO アドレイション》
M&T:《???》 / 《???》
101
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:03:17 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「俺のターン、ドロー」
( ・∀・)「まあフェルグラント出してもアドレイションは突破できないし、コラプやられなくて正解だったのかもな」
(´・ω・`)「何?」
( ・∀・)「《ヴァイロン・キューブ》」
《ヴァイロン・キューブ》
チューナー(効果モンスター)
星3/光属性/機械族/攻 800/守 800
このカードが光属性モンスターのシンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、
デッキから装備魔法カード1枚を手札に加える事ができる。
(´・ω・`)「……成る程」
( ・∀・)「レベル4のコラプサーペントに、レベル3のヴァイロン・キューブをチューニング!」
( ・∀・)「シンクロ召喚! 狂い咲け、レベル7! 《月華竜 ブラック・ローズ》!!」
《月華竜 ブラック・ローズ》
シンクロ・効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2400/守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが特殊召喚に成功した時、
または相手フィールド上にレベル5以上のモンスターが特殊召喚された時に発動する。
相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。
「月華竜 ブラック・ローズ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
( ・∀・)「ブラック・ローズの効果、そして素材となったコラプとキューブの効果も発動!!」
(´・ω・`)「ただではやられん。罠発動《幻惑》! ブラック・ローズの攻撃力を半減させる!」
《幻惑》
通常罠
(1):自分フィールドに「V・HERO」モンスターが存在する場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を半分にする。
( ・∀・)「……ブラック・ローズの攻撃力は1200となり、《輝白竜 ワイバースター》と《リボーンリボン》を手札に加え、アドレイションをバウンスする」
( ・∀・):《月華竜 ブラック・ローズ》@ATK2400 → 1200↓
102
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:04:19 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「墓地の闇属性のコラプサーペントを除外、ワイバースターを特殊召喚」
《輝白竜 ワイバースター》
特殊召喚・効果モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻1700/守1800
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から闇属性モンスター1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。
この方法による「輝白竜 ワイバースター」の特殊召喚は
1ターンに1度しかできない。
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「暗黒竜 コラプサーペント」1体を手札に加える。
( ・∀・)「バトルだ、ブラック・ローズでダイレクトアタック!」
( ・∀・):《月華竜 ブラック・ローズ》@ATK1200
(´・ω・`):LP8000
(´・ω・`)「受けよう……だが、僕に安易にダメージを与えないほうがいい」LP8000 → 6800
(´・ω・`)「このダメージをトリガーに墓地のインクリースとミニマム・レイの効果が発動。2体の幻影を魔法・罠ゾーンに設置する」
( ・∀・)「よくわからん効果だがそれがどうした! ワイバースターの追撃!」
( ・∀・):《輝白竜 ワイバースター》@ATK1700
(´・ω・`):LP6800
(´・ω・`)「受けよう」LP6800 → 5100
( ・∀・)「このターンこれ以上やることはない。ターンエンド」
103
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:05:01 ID:jAYTMCes0
TURN 3 END
( ・∀・) Hand:4 LP:8000
Field
M:《月華竜 ブラック・ローズ》 / 《輝白竜 ワイバースター》
M&T:None
(´・ω・`) Hand:1 LP:5100
Field
M:None
M&T:《???》 / 《V・HERO インクリース》 / 《V・HERO ミニマム・レイ》
104
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:05:41 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「僕のターン、ドロー」
(´・ω・`)「《闇の誘惑》を発動。2枚ドローし、闇属性1体を除外する」
(´・ω・`)「手札の《V・HERO マルティプリ・ガイ》を除外」
(´・ω・`)「2体目のヴァイオンを召喚し効果発動。《V・HERO ポイズナー》を墓地へ」
( ・∀・)(ここまではさっきとほとんど同じだが……ここからどう出てくる?)
(´・ω・`)「では、罠ゾーンの《V・HERO ミニマム・レイ》の効果発動」
(´・ω・`)「自分の場の『V・HERO』1体、ヴァイオンをリリースし、罠ゾーンのこのカードを特殊召喚する」
《V・HERO ミニマム・レイ》
星3/闇/攻1200/守700
(1):自分が戦闘・効果ダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして置く。
(2):このカードが魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして存在する場合
、自分フィールドの「V・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。
(3):このカードの(2)の効果で特殊召喚された場合、
相手フィールドのレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
(´・ω・`)「さらにこの効果で特殊召喚に成功した時、相手の場のレベル4以下のモンスター1体を破壊できる。ワイバースターを破壊!」
( ・∀・)「なるほど、そうやって場を荒らしていくわけか……ワイバースターが破壊されたからコラプサーペントをサーチ」
( ・∀・)「そしてドラゴンが破壊されたことで、墓地の霊廟の守護者が蘇る」
《霊廟の守護者》
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守2100
「霊廟の守護者」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):ドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する場合、
このカードは2体分のリリースにできる。
(2):このカードが手札・墓地に存在し、
「霊廟の守護者」以外のフィールドの表側表示のドラゴン族モンスターが効果で墓地へ送られた場合、
または戦闘で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
さらに墓地へ送られたモンスターが通常モンスターだった場合、
自分の墓地のドラゴン族通常モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。
105
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:06:31 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「ふむ。ではこれも発動しよう」
(´・ω・`)「《幻影解放》。《V・HERO インクリース》をモンスターゾーンへ」
《幻影解放》
通常魔法
(1):自分の魔法・罠ゾーンの「V・HERO」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードをそのカードの(2)の効果扱いで特殊召喚する。
《V・HERO インクリース》
星3/闇/攻800/守700
(1):自分が戦闘・効果ダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして置く。
(2):このカードが魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして存在する場合、
自分フィールドの「V・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。
(3):このカードの(2)の効果で特殊召喚された場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の「V・HERO」モンスター1体を特殊召喚する。
(´・ω・`)「インクリースの効果発動。デッキからマルティプリ・ガイを特殊召喚」
《V・HERO マルティプリ・ガイ》
星3/闇/攻800/守700
(1):自分が戦闘・効果ダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして置く。
(2):このカードが魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして存在する場合、
自分フィールドの「V・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。
(3):このカードの(2)の効果で特殊召喚されたこのカードの攻撃力は倍になる。
(´・ω・`)「マルティプリ・ガイは自身の効果による特殊召喚ではないから、効果は発動しない」
106
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:08:16 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「だがいくら下級を並べたところで霊廟の守護者を突破することは……」
(´・ω・`)「わかりやすいフラグ建築ご苦労様。レベル3のマルティプリ・ガイとインクリースでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚」
(´・ω・`)「ランク3、《虚空海竜リヴァイエール》」
( ;・∀・)「げっ」
《虚空海竜リヴァイエール》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/風属性/水族/攻1800/守1600
レベル3モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
除外されている自分または相手のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
(´・ω・`)「リヴァイエールの効果発動。ORUを1つ消費し、闇の誘惑で除外したマルティプリ・ガイを特殊召喚する」
(´・ω・`)「レベル3のマルティプリ・ガイとミニマム・レイで再びオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚」
(´・ω・`)「ランク3、《No.17 リバイス・ドラゴン》」
《No.17 リバイス・ドラゴン》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/ドラゴン族/攻2000/守 0
レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
このカードの攻撃力を500ポイントアップする。
このカードのエクシーズ素材が無い場合、
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできない。
107
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:08:56 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「リバイス・ドラゴンの効果発動。ORUを1つ消費し、自身の攻撃力を500アップ」
(´・ω・`):《No.17 リバイス・ドラゴン》@ATK2000 → 2500↑
(´・ω・`)「これで霊廟の守護者の守備力は超えた。バトル!」
(´・ω・`)「リバイス・ドラゴンで霊廟の守護者を攻撃!」
(´・ω・`):《No.17 リバイス・ドラゴン》@ATK2500
( ・∀・):《霊廟の守護者》@DEF2100
( ;・∀・)「ああ……守備2100がこうもあっさり……」
(´・ω・`)「余所見してる暇は無いよ。リヴァイエールでブラック・ローズを攻撃!」
(´・ω・`):《虚空海竜リヴァイエール》@ATK1800
( ・∀・):《月華竜 ブラック・ローズ》@ATK1200
( ;・∀・)「……通る」LP8000 → 7400
(´・ω・`)「厄介なブラック・ローズは処理した。ターンエンド」
108
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:09:37 ID:jAYTMCes0
TURN 4 END
( ・∀・) Hand:5 LP:7400
Field
M:None
M&T:None
(´・ω・`) Hand:1 LP:5100
Field
M:《虚空海竜リヴァイエール / ORU:1》 / 《No.17 リバイス・ドラゴン / ORU:1》
M&T:《???》
109
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:11:27 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「でも盤面はそっちが有利でも、手札じゃ俺が勝ってるもんね。ドロー!」
( ・∀・)(このターンでフェルグラントを出したかったが無理そうだ……)
( ・∀・)(仕方ない、攻め方を変えよう)
( ・∀・)「このカードは相手の場にのみモンスターが存在する時特殊召喚できる! 来い、《H・C 強襲のハルベルト》!」
《H・C 強襲のハルベルト》
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1800/守 200
(1):相手フィールドにモンスターが存在し、
自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
デッキから「ヒロイック」カード1枚を手札に加える。
( ・∀・)「続いて墓地のワイバースターを除外、コラプサーペントを特殊召喚!」
( ・∀・)「《ジェット・シンクロン》を召喚し、《アイアンコール》! 墓地のキューブを蘇生!」
《ジェット・シンクロン》
チューナー・効果モンスター
星1/炎属性/機械族/攻 500/守 0
「ジェット・シンクロン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ジャンク」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する場合、手札を1枚墓地へ送って発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
《アイアンコール》
通常魔法
自分フィールド上に機械族モンスターが存在する場合に発動できる。
自分の墓地のレベル4以下の機械族モンスター1体を選択して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズ時に破壊される。
110
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:12:38 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「レベル4のコラプサーペントにレベル3のキューブをチューニング!」
( ・∀・)「シンクロ召喚! レベル7、愛と正義の使者! 《パワー・ツール・ドラゴン》!」
《パワー・ツール・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星7/地属性/機械族/攻2300/守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
デッキから装備魔法カードを3枚選んで相手に見せ、
相手はその中からランダムに1枚選ぶ。
相手が選んだカード1枚を自分の手札に加え、
残りのカードをデッキに戻す。
また、装備魔法カードを装備したこのカードが破壊される場合、
代わりにこのカードに装備された装備魔法カード1枚を墓地へ送る事ができる。
( ・∀・)「コラプの効果でワイバーをサーチ!」
( ・∀・)「パワー・ツールの効果発動。デッキから装備魔法を3枚選び、相手に選ばせ、それを手札に加える」
( ・∀・)「俺が選ぶのはSM-48《団結の力》、DT06-JP042《団結の力》、そしてGDB1-JP053《団結の力》だ! さあ選べ!」
(´・ω・`)「選択の余地無しじゃねえか。真ん中だ真ん中」
( ・∀・)「オーケィ。残りの2枚はデッキに戻す」
111
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:13:30 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「この団結はまだ装備しない。レベル4のハルベルトにレベル1のジェット・シンクロンをチューニング!」
( ・∀・)「シンクロ召喚! レベル5、《ジェット・ウォリアー》!!」
《ジェット・ウォリアー》
シンクロ・効果モンスター
星5/炎属性/戦士族/攻2100/守1200
「ジェット・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
「ジェット・ウォリアー」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドのレベル2以下のモンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを墓地から守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
( ・∀・)「ジェット・ウォリアーの効果発動。その目障りなリバイス・ドラゴンにご退場願おう!」
(´・ω・`)「……いいだろう」
( ・∀・)「《ジェット・シンクロン》がS素材となった時、デッキから『ジャンク』1体をサーチできる」
( ・∀・)(普段なら《ジャンク・シンクロン》を加えるところだが、今は吊り上げて美味しいモンスターがいない……)
( ・∀・)(それにV・HEROには確か攻撃力5000の連撃持ちがいたはずだ。そいつ出されたらこいつらなんて簡単に突破される。となると……)
( ・∀・)「デッキから《ジャンク・ディフェンダー》を手札に加えるぜ」
112
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:14:13 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「そして《団結の力》(GDB1-JP053)をパワー・ツールに装備。俺の場のモンスターは2体、よって攻撃力は1600アップ!」
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK2300 → 3900↑
( ・∀・)「バトル! まずはジェット・ウォリアーでリヴァイエールに攻撃!」
( ・∀・):《ジェット・ウォリアー》@ATK2100
(´・ω・`):《虚空海竜リヴァイエール》@ATK1800
(´・ω・`)「受けよう」LP5100 → 4800
(´・ω・`)「だがダメージを受けたことで墓地のインクリース、ミニマム・レイ、ポイズナー、マルティプリ・ガイが幻影として僕の場に現れる」
( ・∀・)「一気に増えやがった……まあいい、パワー・ツールでダイレクトアタック!」
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK3900
(´・ω・`):LP4800
(´・ω・`)「流石にそれを食らうわけにはいかないなぁ。《ヒーロー見参》!」
《ヒーロー見参》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
自分の手札1枚を相手がランダムに選ぶ。
それがモンスターだった場合、自分フィールドに特殊召喚し、
違った場合は墓地へ送る。
113
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:15:01 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「相手に僕の手札を選ばせ、それがモンスターならば僕の場に特殊召喚する」
(´・ω・`)「さあ選びたまえ。と言っても、僕の手札はこれ1枚だけだがね」
( ・∀・)「それ選択する意味無えじゃん……それ召喚しろよ」
(´・ω・`)「出でよ、《V・HERO ウィッチ・レイド》!」
《V・HERO ウィッチ・レイド》
星8/闇/攻2700/守1900
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
(´・ω・`)「ウィッチ・レイドの効果発動。特殊召喚成功時、相手の場の魔法・罠を全て消し飛ばす」
( ・∀・)「ゑ?」
(´・ω・`)「つまり、団結の力は粉砕され、愛と正義だけが友達のパワー・ツールの攻撃力は元に戻る」
( ;・∀・)「……ッ!」
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK3900 → 2300↓
(´・ω・`)「ウィッチ・レイドの攻撃力は2700。2300のパワー・ツールじゃ太刀打ちできないが、どうする? そのまま突っ込んでくるかい?」
( ;・∀・)「……攻撃は止めだ。《リボーンリボン》をパワー・ツールに装備してターンエンド」
《リボーンリボン》
装備魔法
装備モンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた場合、
そのターンのエンドフェイズ時にそのモンスターを墓地から自分フィールド上に特殊召喚する。
114
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:15:45 ID:jAYTMCes0
TURN 5 END
( ・∀・) Hand:3 LP:7400
Field
M:《パワー・ツール・ドラゴン》 / 《ジェット・ウォリアー》
M&T:《リボーンリボン》
(´・ω・`) Hand:0 LP:4800
Field
M:《V・HERO ウィッチ・レイド》
M&T:《V・HERO インクリース》 / 《V・HERO ミニマム・レイ》 / 《V・HERO ポイズナー》 / 《V・HERO マルティプリ・ガイ》
115
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:16:25 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「僕のターン、ドロー……いいタイミングで来てくれた」
(´・ω・`)「魔法カード《埋葬呪文の宝札》を発動」
( ・∀・)「なんだっけそれ」
(´・ω・`)「墓地の魔法3枚除外して2ドロー」
( ;・∀・)「はぁ!?」
《埋葬呪文の宝札》
通常魔法
(1):自分の墓地の魔法カード3枚を除外し、デッキから2枚ドローする。
(´・ω・`)「墓地の融合、闇の誘惑、幻影解放を除外し手札を補充……」
(´・ω・`)「《魔術師の書庫》を発動」
( ;・∀・)「そいつは?」
(´・ω・`)「好きな魔法1枚サーチ」
( #・∀・)「インチキ効果もいい加減にしろ!!!!!」
《魔術師の書庫》
通常魔法
(1):デッキから魔法カード1枚を手札に加える。その後、デッキをシャッフルする。
(´・ω・`)「うるせえ悔しかったら勝ってお前もこれ買いに行け。《幻影融合》をサーチ」
(´・ω・`)「そして発動! 《幻影融合》!」
《幻影融合》
通常魔法
(1):自分の魔法・罠ゾーンから、融合モンスターカードによって決められた「V・HERO」カードを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
(´・ω・`)「幻影のマルティプリ・ガイ、ポイズナー、ミニマム・レイの3体を融合……」
116
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:17:05 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「現れ出でよ、V・HERO最強の戦士《トリニティー》!!!」
i、 /ヽ
|:ヘ ゝ、i::::::ヽ,、 /i
i:::V;;;;;〉:/`i/::V:::i
__ i-、ヽ'_,ゝ=、、ノ::/
/ ´  ̄ ̄` ヽ 、 ハ;;`ヽ!、、_ノノ:::/
/ ‐-,--` ___ヽ `〉 ̄i ゝ‐`、/、|.‐|::/ ___ _ -‐-、__
/ /::::::::::::::::::::::``'::::::::::i/´:::::::-‐、ヽ;;;;/`ヽ/ヽ、:::::::、-‐‐-'``ヽ、
. / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:i:::::::::::::`ゝ´:ゝ二、ヽゝヽ ヽ::::::`‐=-‐‐-、ヽヽ
i ,、 /:::::,ゝ-‐‐‐- 、:::::::::/::/::::::::::::::::i::i ii : : : i i i´:::::ヽヽ::::::::::::::::〈:::〉ヽ .ハ
i i i´::::/;;;;;;;;;;;;;;_;;;;;;`‐-';;´::::::::::ゝ:´,i:::ヽ ヽ-‐'ノノ、:::::::::ヽヽ:::::::::::::::‐::::::i i
i ヽヽ/;;;;;ゝ::´::::::i:::::i;/::::::::::/:::::ヽ/:、_`‐-‐´ `,ヽ::::::::ヽ` ̄ ̄` 、:::::i i
\ `.7/´::::::i:::::::ノ;;;;ノ;;;;;;;;/:::\::,ゝ::´:::::` ̄´ヽ`:::::ノ、:::::/;;;/´::::`ヽ、i::::i. i
ヽ/.i;:::::::::、:/;;;;;;/ヽ;;;ヽ;;;;;;;;/:::::::::::::,-‐‐-、:::`:´::::i;;;;i;;;;;;i::::::::::::ヽ::ヽ/ /
、‐- 、´ /:::::ゝ--‐-:i‐' /ヽ、;;;;;;;/:::::::::::::::/ ゝ=、 ヽ:::::::::i´ノ;ヽ;;;ヽ:::::::::::i:::::、/
ゝヽ‐-`_‐-´:::::ゝ-‐´、./::::::::::`,ヽ、;;;;ゝ;;´:i .!、__ノ .i、_;ゝ-´ヽ-.ヽ、`;;;;;.,::-‐‐-、
/::::::/ヽ \:::::\::::::::::::ヽ-.、::/ _]_;;;;;;|:::ヽ、二_ノ::|ヽ::::::::::ヽ ヽゝ´:::: ̄ヽ:::ヽ-- 7
. /::::::::ヽ-`、 \::::\::::::::::::i::::::i:、/:::::::::`:ヽ、:::::___:::,ゝ‐:、:::::::::ヽ./::::::::::::::::::::〉::ゝ-/
/:::::::::::::::_ -'`ヽ 、 `ヽ、`ヽ_ノ::::ノ:::ヽヽ-、:::::::::::〉、:::::::Y:::::::::ハ,ゝ´ ̄`ヽ:::::::::ゝ::´/ /
/_ -‐ ´ /:::`,‐-、‐--/ヽ、/:/;;;;;;`ヽ:/:::::〉‐‐'ヽ:/`i:::、‐`ヽ::::ヽ-´:::/ _ -'、
i´´ / ゝ,.7__;;;ヽ/`ヽ;;;;;;;;;|ヽ;'::::::::::::i'´;;;ゝヽ::ヽ-:i:::i‐´:/-‐:::::::::::i
|::::::/ /:: ,/ ./;::/::::::::::::ヽ;;;;;|:::|:::::::::::/;ゝ´:::::::ヽ__ノ_' -‐´ ` 、:::::::::i
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. |:::::::/. /;;;;/:::::::::::/::::::::::i ` ̄ン;;;;;;;i::i:::::::::i:::::::::ヽ::::::::|
. |::/. i;;;;;;i::::::::::::/:::::::::::i `i;;;;;;i:i::::::::::i:::::::::::iヽ:::|
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i;;;/;;;;;;;;ヽ::::::::::::i i;;;;;;;i:i::::::::::ヽ-‐-i
i´ゝ-‐‐-、ヽ:::::::/ i;;;;;;;i:i;;;;;;;/;;,_...._;i
〉' ゝ‐.、 .ヽヽ,/ i;;;;;;ヽ`/;/ ゝ=、ヽ
i .ヽ_ ノ .ノi'´ `ヽ;;;;/;;i i i .i
/::iヽ、 ´/:i' 〉´;;;;;〉、 `‐ ´ノ、
《V・HERO トリニティー》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2000
「HERO」と名のついたモンスター×3
このカードが融合召喚に成功したターン、
このカードの攻撃力は元々の攻撃力を倍にした数値になる。
融合召喚に成功したこのカードは、
1度のバトルフェイズ中に3回攻撃する事ができる。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできない。
117
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:17:45 ID:jAYTMCes0
( ;・∀・)「とうとうお出ましか、この脳筋ヒーローめ……」
(´・ω・`)「たかが1ターンだけの5000程度、ライトニングに比べたら良心的だろう」
( ;・∀・)「いやそうだけどさぁ……でも連撃可能ってところがライトニングより凶悪だし……」
(´・ω・`)「わかるそれな。ではバトル。トリニティーでパワー・ツールを攻撃」
(´・ω・`):《V・HERO トリニティー》@ATK5000
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK2300
( ;・∀・)「ぐっ……」LP7400 → 4700
(´・ω・`)「(装備を外して破壊を肩代わりしないのか……?)ジェット・ウォリアーも粉砕しろ」
(´・ω・`):《V・HERO トリニティー》@ATK5000
( ・∀・):《ジェット・ウォリアー》@ATK2100
( ;・∀・)「なんとかトリニティーの攻撃は耐え切ったぞ……」LP4700 → 1800
(´・ω・`)「ウィッチ・レイドの攻撃を忘れていないかい? ダイレクトアタック!!」
(´・ω・`):《V・HERO ウィッチ・レイド》@ATK2700
( ・∀・):LP1800
( ;・∀・)「手札の《ジャンク・ディフェンダー》の効果発動! 俺を護る盾となれ!」
《ジャンク・ディフェンダー》
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 500/守1800
相手モンスターの直接攻撃宣言時、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
また、1ターンに1度、このカードの守備力を
エンドフェイズ時まで300ポイントアップする事ができる。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
118
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:18:40 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「ふむ……ではディフェンダーを攻撃しようか」
(´・ω・`):《V・HERO ウィッチ・レイド》@ATK2700
( ・∀・):《ジャンク・ディフェンダー》@DEF1800
( ;・∀・)「の、乗り切った……」
( ;・∀・)(あっぶねえええええええええええ!!! さっきジャンクロンサーチしてたら確実に死んでた!! ナイスサーチ俺!!!)
(´・ω・`)「削りきれなかったか。カードを1枚伏せてターンエンド。トリニティーの攻撃力は元に戻る」
(´・ω・`):《V・HERO トリニティー》@ATK5000 → 2500↓
( ;・∀・)「この瞬間リボーンリボンの効果発動! パワー・ツール・ドラゴン復活!」
(´・ω・`)「なるほど、破壊を肩代わりしなかったのはこのためか」
( ;・∀・)(フェルグラント用にピン刺ししてた装備がここで役立つとはな……)
119
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:19:20 ID:jAYTMCes0
TURN 6 END
( ・∀・) Hand:2 LP:1800
Field
M:《パワー・ツール・ドラゴン》
M&T:None
(´・ω・`) Hand:0 LP:4800
Field
M:《V・HERO ウィッチ・レイド》 / 《V・HERO トリニティー》
M&T:《V・HERO インクリース》 / 《???》
120
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:20:04 ID:jAYTMCes0
( ;・∀・)「俺のターン、ドロー!!」
( ;・∀・)「よっしゃあ! 数少ない優良ドロソ《貪欲な壺》を発動!」
( ;・∀・)「墓地のブラック・ローズ、ジェット・ウォリアー、ジャンク・ディフェンダー、ハルベルト、ヴァイロン・キューブをデッキに戻し、2枚ドロー!!」
( ;・∀・)「……いけるか、これ……?」
(´・ω・`)(む、何を引いた?)
( ・∀・)「《増援》で《H・C サウザンド・ブレード》をサーチ、そのまま召喚!」
( ・∀・)「墓地のコラプを除外してワイバーを特殊召喚」
( ・∀・)「レベル4のサウザンド・ブレードとワイバースターでエクシーズ……ランク4、《ラヴァルバル・チェイン》!!」
《ラヴァルバル・チェイン》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/海竜族/攻1800/守1000
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキからカード1枚を選んで墓地へ送る。
●デッキからモンスター1体を選んでデッキの一番上に置く。
121
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:20:48 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「チェインの効果発動。ORUを1つ使い、《Emトリック・クラウン》を墓地へ」
( ・∀・)「クラウンが墓地へ送られた時に効果発動。クラウンを蘇生し、1000ダメージを受ける」LP1800 → 800
( ・∀・)「ダメージを受けたときにサウザンド・ブレードの効果発動! 墓地から特殊召喚!」
(´・ω・`)「ただのクラブレじゃねーか」
《Emトリック・クラウン》
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1600/守1200
「Emトリック・クラウン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「Em」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
その後、自分は1000ダメージを受ける。
《H・C サウザンド・ブレード》
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1300/守1100
「H・C サウザンド・ブレード」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、手札から「ヒロイック」カード1枚を捨てて発動できる。
デッキから「ヒロイック」モンスター1体を特殊召喚し、
このカードを守備表示にする。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「ヒロイック」モンスターしか特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地に存在し、戦闘・効果で自分がダメージを受けた時に発動できる。
このカードを墓地から攻撃表示で特殊召喚する。
122
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:21:29 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「2体のレベル4でエクシーズ。ランク4《鳥銃士カステル》!」
《鳥銃士カステル》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/風属性/鳥獣族/攻2000/守1500
レベル4モンスター×2
「鳥銃士カステル」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
(2):このカードのX素材を2つ取り除き、
このカード以外のフィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。
( ・∀・)「カステルの効果発動。ORUを2つ使い、トリニティをデッキに戻す」
(´・ω・`)「だがその2体の攻撃力ではウィッチ・レイドを超えられない。どうするつもりだ?」
( ・∀・)「気付かないか? 俺の場には同じランクのモンスターが2体。そしてどちらもナンバーズじゃあない」
( ;´・ω・)「……あ」
( #・∀・)「俺はランク4の鳥銃士カステルとラヴァルバル・チェインでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!!」
( #・∀・)「出でよランク0……絶望の未来に希望の光を!!」
123
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:22:10 ID:jAYTMCes0
`<>、 |l | / ヘ \ ||
`<>、 |.l |/ ヘ ヽ ||
`<>、 ト、 | l / ヘ ヽ ||
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`<>、 ', ヘ ', |l\ .| ヘ ヘ \::::::\ /
`<>、 ',. \ _,', l ̄`丶 .| ヘ _ ─=ニ=─- 、\/ ./
`<>、`ヽ \__/::::::', 「`| ヘ _ .-、_,,- '' `丶、/
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`< l` ヘ::::::|l...丶_', /} .∨ _ .<:>´ / _ -─ __
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lヽ_ノ \\ マ__:::∨::::::::::|l/ / /二二二二二二二//二二二二二
{:::`ー=イ::\ヽ|::〉ヽ::∨-‐=| / /ニ二二二二二二//二二二二二二
ヽ/::::::/::/:ヽl/__l::::/ヽ__| / /二二二二二二二/二二二二二二二
弋:::/_ l:::/-‐- 、/ | / /二二二二二二二/ 二二二二二_ -‐=
l /|/. . . . ヽ \ l l| |二二二二二二二 | 二二ニ_ -‐ニ二二二
ヽ//l. ., -、. . ', .\/∨. l| |二二二二二二二 |ニ_ -‐ニ二二二二二
l/ |. { . . }. . l /\∨ | |二二二二二二二,r≦三三三三三三三
∨l. 乂_ノ. . .l__/ ∨ ∨∧二二二二二_ <三三三三三三三三三
∨',. . . . . / __.∨ | ∨∧二二二_ <三三三三三三三三三三三
弋 、_ノ /lー-= ∨_l ∨∧二_ <三三三三三三三三三三三三三
\ / | ∨ ∨∧<三三三三三三三三三三三三三三
( #・∀・)「 《 F N o. 0 未 来 皇 ホ ー プ 》 ! ! ! 」
《FNo.0 未来皇ホープ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク0/光属性/戦士族/攻 0/守 0
「No.」モンスター以外の同じランクのXモンスター×2
ルール上、このカードのランクは1として扱う。
(1):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する
お互いの戦闘ダメージは0になる。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。
その相手モンスターのコントロールをバトルフェイズ終了時まで得る。
(3):フィールドのこのカードが効果で破壊される場合、
代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。
124
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:24:08 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「未来皇……なるほど、これなら僕の場を空けることができる」
( ・∀・)「本当はフェルグラント出して華麗にキメたかったんだがな、現実はそう上手くいかねえな」
( ・∀・)「パワー・ツールの効果発動! 今度は《団結の力》2枚、《魔導師の力》1枚だ! 選べ!」
(´・ω・`)「右」
( ・∀・)「残りはデッキに戻し……《団結の力》をパワー・ツールに装備!!」
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK2300 → 3900↑
( ・∀・)「決着だ。未来皇でウィッチ・レイドを攻撃!」
( ・∀・):《FNo.0 未来皇ホープ》@ATK0
(´・ω・`):《V・HERO ウィッチ・レイド》@ATK2700
( ・∀・)「未来皇は戦闘では破壊されず、この戦闘で発生するダメージは0となる――そしてェ!!」
( #・∀・)「未来皇の効果発動! このカードとバトルした相手をバトルフェイズの間だけ寝取る! さあウィッチ・レイドを寄越せ!!」
(´・ω・`)「……」
( ・∀・)「俺の場にモンスターが増えたことによってパワー・ツールの攻撃力は800上昇!」
《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK3900 → 4700↑
( #・∀・)「パワー・ツール!! ダイレクトアタック!!!」
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK4700
(´・ω・`):LP4800
(´・ω・`)「……パワー・ツールとウィッチ・レイドの攻撃で僕のライフは消し飛び、君はこのデュエルに勝利する。そう確信しているんだろうが……」
(´・ω・`)「実に甘い、甘すぎる! クリームやらフルーツやらで盛大に飾られたEggs'n Thingsのパンケーキよりも甘すぎる!!」
( ・∀・)「すまん、なにそれ」
(´・ω・`)「『女二郎』で検索したまえ」
125
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:25:27 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「ともかく! 王手をかけるなら万全の状態で仕掛けてくるんだったな」
(´・ω・`)「 《 聖 な る バ リ ア - ミ ラ ー フ ォ ー ス - 》 !!!」
( ;・∀・)「しまった!!」
《聖なるバリア-ミラーフォース-》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。
(´・ω・`)「敵の攻撃表示モンスターを 全 て 破 壊 する!!!」
( ;・∀・)「ッ……それでもッ! 未来皇とパワー・ツールは破壊を肩代わりできる! 死ぬのはウィッチ・レイドだけだ!!」
(´・ω・`)「それでも1ターン生き長らえる事ができる……充分だ」
( ;・∀・)「……パワー・ツールの団結を外し、未来皇もORUを1つ消費」
( ;・∀・)(ミラフォが仕事しやがった……)
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK4700 → 2300↓
( ;・∀・)「バトル続行! パワー・ツールのダイレクトアタック!!」
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK2300
(´・ω・`):LP4800
( ;´・ω・)「ぐッ……!」LP4800 → 2500
( ;´・ω・)「……ミニマム・レイ、ポイズナー、マルティプリ・ガイよ! もう一度僕の場に出幻せよ!」
( ;・∀・)(幻影が3体……次また幻影融合を引かれたらおしまいか。だがもう俺にできることはない。あとは神に祈るだけだ……)
( ;・∀・)「カードを1枚伏せてターンエンドだ」
126
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:26:18 ID:jAYTMCes0
TURN 7 END
( ・∀・) Hand:1 LP:800
Field
M:《パワー・ツール・ドラゴン》 / 《FNo.0 未来皇ホープ》
M&T:《???》
(´・ω・`) Hand:0 LP:2500
Field
M:None
M&T:《V・HERO インクリース》 / 《V・HERO ミニマム・レイ》 / 《V・HERO ポイズナー》 / 《V・HERO マルティプリ・ガイ》
127
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:26:58 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)(恐らくこれがラストドロー……ここで逆転の切り札を引かなければ僕は……)
(´・ω・`)(……)
(´-ω-`)(…………)
(´-ω-`)(…………よし)
(´-ω-`)「いくよ、僕のターン―――」
( #´・ω・)「……ドロォォォーーーーーーーーー!!!」
.
128
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:27:55 ID:jAYTMCes0
( #´・ω・)
( ;・∀・)
( #´・ω・)
( ;・∀・)
( #´・ω・)「……引いたよ、逆転のカード!」
(´・ω・`)「魔法発動《おろかな埋葬》!!」
( ・∀・)(おろ埋……いつもならシャドー・ミストでも送るところだがあれは禁止。下級V・HEROでも送るつもりか?)
(´・ω・`)「デッキからモンスター……《E・HERO シャドー・ミスト》を墓地へ!」
《E・HERO シャドー・ミスト》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1500
「E・HERO シャドー・ミスト」の(1)(2)の効果は
1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「E・HERO シャドー・ミスト」以外の
「HERO」モンスター1体を手札に加える。
129
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:29:00 ID:jAYTMCes0
( ;・∀・)「は!? シャドー・ミスト……えっ!? それ禁止のはずじゃ!!」
(´・ω・`)「? 何を言っているんだ。シャドー・ミストは制限だろ?」
( ;・∀・)「えっ? いやいや……えっ?」
このデュエルに臨む直前、確かにモララーは《E・HERO シャドー・ミスト》が禁止カードに指定されていたことを確認している。
シャドー・ミストはあらゆる【HERO】における万能サーチ、当然モララーの【E・HERO】にも採用されている。
そんな重要なカードの規制状況を見間違えることなんてあるはずがない。あって制限か準制限かくらいだ。
そこでモララーは一つの結論に辿り着く。
( ;・∀・)「まさか……決闘者毎に禁止制限が違うのか……?」
DEATH GAME主催者の仕業か、それとも別の原因があるのか。
そんな事は知る由もないが、凡そ考え付く範囲の要素といえばそれしかない。
(´・ω・`)「そんなことは置いといてさ、デュエル進めて構わないかい?」
( ;・∀・)「あ、ああ。すまない」
疑問は残るが今は命を賭けた真剣勝負の真っ最中。
ショボンに促され、モララーは再びフィールドへと意識を向ける。
130
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:29:41 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「墓地に送られたシャドー・ミストの効果で僕は《V・HERO グラビート》をサーチした。そして召喚」
《V・HERO グラビート》
星4/闇/攻500/守2000
(1):このカードをリリースして発動できる。
自分の魔法・罠ゾーンの「V・HERO」モンスター2体を特殊召喚する。
(´・ω・`)「グラビートの効果発動。グラビート自身をリリースし、ミニマム・レイとインクリースを特殊召喚」
(´・ω・`)「さらにポイズナーの効果発動。インクリースをリリースし、特殊召喚!」
《V・HERO ポイズナー》
星3/闇/攻800/守700
(1):自分が戦闘・効果ダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして置く。
(2):このカードが魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして存在する場合、
自分フィールドの「V・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。
(3):このカードの(2)の効果で特殊召喚された場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を半分にする。
(´・ω・`)「ポイズナー自身の効果で特殊召喚した事により効果発動。パワー・ツールの攻撃力を半分にする」
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK2300 → 1150↓
( ・∀・)「パワー・ツールの攻撃力がミニマム・レイを下回った……が、それでも与えられるダメージはたった50」
( ・∀・)「おまけに最強の盾である未来皇がいる。そいつらじゃこの布陣を突破することはできないぜ」
(´・ω・`)「君、さっきも同じようなセリフ吐いてたよね。下級を並べたところでこいつを突破できないとかどうとか」
( ;・∀・)「……やっぱりそう来るか」
(´・ω・`)「御膳立てご苦労。レベル3のミニマム・レイとポイズナーでオーバーレイネットワークを構築……エクシーズ召喚!!」
虚空から紫の煙が立ち込め、その発生源からテトラポットのようなオブジェが出現。
本来の姿であるカードのイラストに変形する召喚演出が為され、現れたのは全てを溶かし尽くす破滅の巨人。
131
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:30:42 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「これがランク3最高打点……出でよ!!!」
斗― 、_ __/://} |: : : :
, x_zァ7゚ i } ヽ: :{: :{ {//: : / ./ (_/」. . .
_メf777¨:〉-/l__/|: : : : :¨: : : ./: : /: : : : : : . , -‐ ───────
/〈 lf」i」/:::/ /:::::::` ┬‐ 斗_/ //: : : : : : : : : . /:: :: :: , 斗 ‐/ _
, -=ヽ― -/\ヽ:::::::/ /:::::::::::::::::;:|: : :/‐,i丶/ / : : : : : : : : /:: :: :: / /::... / /ニヽ
.(o)::。:::ヘ ヽ,ニニ/::::\/_/::::::::::::::::::::;;:::!: : {:::/l ./ /: : : : : : : :/:: :: :: ::/ ..::::{:::::::::::::::::/ / /:::
O}::::::::: 。,iニニ〈::::::::i i¨::::::::::::::::::::::::::;;;::::ハ: :`- ┘ /: : : : : : : /:: 斗 … ‥ 、..:::::::|::::::::::::::::| | :l:::::::
(o):::::ノモ ニニ/::::::/ l:::::::::::::::::::::::::::;;;:::::::::;\ ( ∨i : : : : : : ::i / ヽ::::∧::::::::::::::| | :l::::::;
介-〈ニニニ/::{二 _}::::::::::::::::::::::;;;:::::::::::::::::: ̄::: |: : : : : : : :|{ _ .: ::::: : 、::::::::ヽ ヽ `ー
_レ‐ニ{::::::::_} i::::::::::::::::::::::::::;;;:::::::::::::::::::::::::::/|: : : : : : :/ \ ..::::::l:::::::::::ヽ::::::::::` ―--
. {ニニニニ〉:/ r ,ヽ :::::::::::::::::::::; ; ; ;:::::::::::::::::::/ ;|: : : : : :/― 、 ヽ...::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
{ニニニ〈:∧_ニノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://i: : : : : { (⌒ヽ \.: : :}:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::/::/ ̄
〉ニニ./:lニ .l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ : : : : : ヽ \:::::ヽ } : ノ:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::/:: ::, /
にニl:::::::| └┐::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 、 ∧: : : : ::|ヽ ー /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:: :: l {::::
〈ニ/::::广 ノ::::::::::::::., ―、:::::::::::::::::. ∨ ハ : : : ハ::::::::: ̄ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ― ゝ:: :ヽ _
-l::::::: -, |::::::::::::::/ /⌒}:::::::::::::::::. | ヽ: : : :ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:: :: :: :: \:: :: ::
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.└l:::::::斗 ヽ:::::::::ヽ ヽノ::::/: : : : : .斗 - - 、\: : : :\::::::::::::::::::::::::::::, - ヽ:: :: :/, -―ヽ
{::::〈 {O) |:::::::::::  ̄:::::/: : : : :/:::::::.. \` 、::::` ニ = _/:: :: :, - , { / /⌒} |
|:::::::ヽ_ /::::::::::::: : : :/: : : : : |::::::::::... \ ¨ - ──´|:: :: :/ , -―ヽ ー ´/
/::::::::::::::::} |:::::::::::::::::::::::{: : : : : : ヽ::::::::.... ハ \::{ / /⌒} |
/:::::::::::::::::ノ /:::::::::::::::::::::::::l: : : : : : : :\ \
(´・ω・`)「 《 N o. 3 0 破 滅 の ア シ ッ ド ・ ゴ ー レ ム 》 !!!」
《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/岩石族/攻3000/守3000
レベル3モンスター×2
自分のスタンバイフェイズ時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除くか、
自分は2000ポイントダメージを受ける。
このカードのエクシーズ素材が無い場合、このカードは攻撃できない。
このカードがフィールド上に存在する限り、自分はモンスターを特殊召喚できない。
132
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:32:06 ID:jAYTMCes0
( ;・∀・)「そういえばいたね、こんなやつ……」
(´・ω・`)「アシッド・ゴーレムの攻撃力は3000。1150のパワー・ツールを攻撃すれば1850のダメージを受けて君は負ける」
( ;・∀・)「……」
(´・ω・`)「バトルだ。アシッド・ゴーレムでパワー・ツールに攻撃」
(´・ω・`):《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》@ATK3000
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK1150
(´・ω・`)「君の命が尽きるまであと数秒、何か言い遺すことはあるかい?」
( ・∀・)「……特に何も」
(´・ω・`)「そうか、ならば―――」
( ・∀・)「でも、お前に言っとくことなら一つだけ」
(´・ω・`)「……何だ?」
( ・∀・)「あんな高説垂れるんなら、お前もちゃんと伏せ警戒しろ。このマヌケが」
133
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:32:47 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「速攻魔法《旗鼓堂々》ッ!!!」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「旗鼓……堂々……?」
《旗鼓堂々》
速攻魔法
自分の墓地の装備魔法カード1枚と、
その正しい対象となるフィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択した装備魔法カードを選択したモンスターに装備する。
この効果で装備した装備魔法カードはエンドフェイズ時に破壊される。
このカードを発動したターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
「旗鼓堂々」は1ターンに1枚しか発動できない。
( ・∀・)「ハッハッハッハ!!! 馬鹿めと言ってやろうじゃあないか!!!」
( ・∀・)「旗鼓堂々は墓地の装備魔法を再度装備できるカード、1ターン限りの奇跡を起こす逆転の一手!」
( ・∀・)「その効果で墓地の《団結の力》をパワー・ツールに装備!」
( ・∀・)「俺の場のモンスターはパワー・ツールと未来皇の2体! よって攻撃力は1600アップ!!」
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK2300 → 3900↑
( ;´・ω・)「馬鹿な!? アシッド・ゴーレムを上回っただと!?」
( ・∀・)「これで返り討ちだ! 迎撃しろ、パワー・ツール!」
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK3900
(´・ω・`):《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》@ATK3000
凄まじいスピードで迫る拳を未来皇が盾となり受け止め、懐に潜り込んだ機械竜の左腕が、酸の巨人の下腹部をぶち抜く。
血液の代わりに強酸を撒き散らしながら、地面の雑草諸共アシッド・ゴーレムは溶解し消滅した。
( ;´・ω・)「そんな……アシッド・ゴーレム……」LP2500 → 1900
( ・∀・)「一瞬の油断が破滅を導いたな。恨むんなら俺じゃなく自分の詰めの甘さを恨め」
( ・∀・)「さて、もうあんたの場はガラ空き。手札も0。今度こそ手詰まりって感じかな」
( ;´・ω・)「……どうやら、そのようだ」
( ´-ω-)「……潔く負けを認めるよ。ターンエンドだ」
( ・∀・)「エンドフェイズにパワー・ツールに装備された団結が破壊される。魔法もこれで終わりだ」
134
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:33:56 ID:jAYTMCes0
TURN 8 END
( ・∀・) Hand:1 LP:800
Field
M:《パワー・ツール・ドラゴン》 / 《FNo.0 未来皇ホープ》
M&T:None
(´・ω・`) Hand:0 LP:1900
Field
M:None
M&T:《V・HERO マルティプリ・ガイ》
135
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:34:36 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「俺のターン」
( ・∀・)「今度こそ決着だ。パワー・ツール・ドラゴンで――ダイレクトアタック」
(´・ω・`):LP1900 → 0
.
136
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:35:46 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「ハハッ……負けてしまったか」
枯れ果てた草花の上に大の字で寝転がり、空を仰いでショボンは呟いた。
命を賭けた戦いに敗れたというのに、その顔は絶望などしておらず、むしろ清々しい笑顔で満ちていた。
(´・ω・`)「いやあ、いいデュエルだった。負けてしまったが楽しかったよ」
( ・∀・)「楽しい?」
(´・ω・`)「ああ。僕は僕の全力を出して戦った。君もそうだろう? お互い死力を尽くして戦う、これ以上に楽しいことなんて無いさ。その結果が勝利でも、敗北でも」
( ・∀・)「なるほどねぇ。その辺は俺にはよくわかんねえや」
(´・ω・`)「いずれ君にもわかる日が来るさ」
(´・ω・`)「それにやりたかったこともほとんどできた。出すのに苦労するトリニティーすら、なんとか出すことができたしね」
( ・∀・)「ほとんど、ってことは何かできなかったことがあったのか」
(´・ω・`)「君に勝つこと」
( ・∀・)「あぁ……」
(´・ω・`)「でもいいんだ。最後にこんなに楽しいデュエルができたんだ。もう悔いは無い」
立ち上がり、衣類に付着した土を払う。
そして上着の内ポケットから一つのブースターパックをモララーに差し出した。
( ・∀・)「これは?」
(´・ω・`)「餞別だ。剥き忘れた最後のオリカパック、どうせ僕は死ぬんだから君にあげるよ」
( ・∀・)「そういうことなら有難く頂戴しよう」
そのパックを受け取った途端、ショボンの手から、全身から仄かな光が放たれる。
アニメ遊戯王の世界では、敗者は光の粒子と化して消滅するのが常だ。
恐らくそれと同じことがショボンの体にも起こっているのだろう。
137
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:37:45 ID:jAYTMCes0
(´・ω・`)「どうやら時間のようだ。君が最後の対戦相手で本当に良かったよ」
( ・∀・)「俺もあんたとデュエルできて楽しかったよ」
(´・ω・`)「……そういえば名前を聞いていなかったね。今更だが名前を教えてもらってもいいかな」
( ・∀・)「モラ……ラー。モララーだ」
流石にこの状況で「†聖騎士モララエル†だ(キリッ」などとは口が裂けても言えない。
なので本名も大してHNと変わらないしそっちを答えた。
(´・ω・`)「モララーか……覚えたよ」
(´-ω-`)「……モララー」
( ・∀・)「ん?」
「君のデュエルで、皆に笑顔を――」
ノルマを達成すると光は一層強くなり、やがてショボンの肉体は光と共に中空へと溶けていった。
持ち主を失ったディエルディスクがカタンと音を立てて地面に落ちる。
138
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:38:48 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「……最後の言葉がそれかよ」
デュエルに敗北した者は強制的にログアウトし、ナーヴギアが爆発する。
それが真実なら、今頃ショボンの頭は木っ端微塵となっているのだろうか。
右手に握り締めたパックを一瞥すると、間接的とはいえ人を殺めた自責の念に駆られる。
しかしこうしていなければ自分が死んでいたのだといい聞かせ、無理矢理にでもそれを抑え込む。
( ・∀・)「……剥くか」
様々な思いが頭を駆けるがそれら全てを払拭し、いつものように慣れた手付きでパックを開封する。
クソ雑魚だがTPであるモララーとは丸っきり無縁だったアニメオリカ。彼と死闘を繰広げた男の遺した餞別。
( ・∀・)「《命削りの宝札》《ドラゴン・ハート》《武装再生》《不死の竜》……魔法罠ばかりだな」
( ・∀・)「最後の1枚は……」
袋から最後の1枚を取り出すと、思わず苦笑を漏らした。
( ・∀・)「おいおい、このカードは俺のデッキじゃ使えないよ」
《幻影解放》。先程ショボンも使用したV・HERO専用のサポートカードだ。
暫くまじまじと眺めた後、やれやれといった表情を浮かべ軽く溜息を吐いて肩を竦めた。
この場にショボンがいれば無理矢理にでも渡してやったのだが、生憎先程消滅してしまったのでそれはできない。
捨てるわけにもいかず、仕方なくそれをストレージに収納することにした。
( ・∀・)「さぁて、そろそろ行くか。こんな拓けた場所にいたんじゃ誰に見つかるかわかったもんじゃないし」
( ・∀・)「さて、シティはどっちだったかな……」
そこでふとデュエル中にショボンが言っていたことを思い出す。
「旧モーメントにはオリカパックを売る商人がいる」。
なんとしても勝たなければならない現状、強力なパワーを誇るオリカは是非とも手に入れておきたい。
( ・∀・)「じゃあ決まりだな」
ディスクのマップ機能を起動させてモララーは歩き出す。
次の目的地は旧モーメント。人類を滅亡へと導いた破滅の象徴。
彼を待つのは光差す未来か、それとも絶望に支配された終末か。
極々平凡な決闘者、毛利モララーの長い長い非日常はまだ、始まったばかりだ。
.
139
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:39:28 ID:jAYTMCes0
TURN02「影の戦士 V・HERO」
END
.
140
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 20:40:16 ID:jAYTMCes0
8月までには3話投下できるように頑張ります
141
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 21:10:48 ID:KYBLmMkQ0
乙、チートオリカもあるのか
142
:
名も無きAAのようです
:2015/06/19(金) 22:39:49 ID:jAYTMCes0
需要ないだろうけどショボンが使ったV・HERO一覧です
パス:never
http://www1.axfc.net/u/3488659
143
:
名も無きAAのようです
:2015/06/20(土) 00:50:51 ID:/obgkv120
おつ
144
:
名も無きAAのようです
:2015/06/28(日) 04:27:21 ID:7pdqI7xE0
乙。時間かかってもいいから完結してね
145
:
名も無きAAのようです
:2015/07/07(火) 00:20:25 ID:V20RZPzM0
店長のTwitterの垢見つけた
146
:
名も無きAAのようです
:2015/07/07(火) 00:22:11 ID:V20RZPzM0
もう店長とかそういうのいいから
147
:
名も無きAAのようです
:2015/07/07(火) 00:22:54 ID:V20RZPzM0
は?よくねーよハゲ
148
:
名も無きAAのようです
:2015/07/07(火) 00:37:59 ID:56DepMPI0
恥ずかしいなぁ
149
:
名も無きAAのようです
:2015/07/07(火) 21:14:16 ID:36nKyPxg0
ほ
も
>>149-149
アッー!
150
:
名も無きAAのようです
:2015/07/13(月) 05:16:42 ID:DZEqwbrE0
そういえば此処って安価してもいいの?
どのAAとどのAAが決闘するかだけ安価で決めようと思ったんだけど、やっぱ辞めといた方がいいかね
151
:
名も無きAAのようです
:2015/07/13(月) 20:11:40 ID:Vad72REw0
してもいいと思うよ
152
:
名も無きAAのようです
:2015/07/22(水) 06:55:16 ID:Mxsbr99U0
安価SSならプロテイン仮面を参考にするといいよ
153
:
名も無きAAのようです
:2015/07/22(水) 21:45:57 ID:eFylFSgA0
長くなりそうになったので、前のほうだけ投下します
デュエルしてないんで暇なときに気が向いたら……って感じでおねがいします
154
:
名も無きAAのようです
:2015/07/22(水) 21:46:51 ID:eFylFSgA0
☆これまでのあらすじ☆
市内のデュエルアカデミアに通う主人公:内藤ホライゾンは、このままだと留年確定のクズ学生。
落とした単位を取り戻すため「ナンバーズ・バトル・ロワイヤル」略してNBRと呼ばれる特別講義に参加する内藤だったが、その実態は成績不振者同士の血で血を洗う死闘!
留年を回避できるのは、最後に生き残ったひとりだけ。所持ナンバーズによって使用可能なカードに制限が課される特殊ルールの中、内藤はなんとか初戦に勝利、2枚目のナンバーズを手に入れる……
☆用語説明☆
ガスタの巫女ウィンダ:かわいい。
155
:
名も無きAAのようです
:2015/07/22(水) 21:47:33 ID:eFylFSgA0
――――――
( ^ω^)
本棚の前に立った内藤は、棚にずらりと並ぶ本の一冊を抜き出してみて、じろじろと眺め回す。
本にはビニール製のブックカバーがかけられていて、そのカバー裏には《ガスタの巫女 ウィンダ》のカードがびっしりと仕込まれていた。
( ^ω^)(表紙が)
( ^ω^)(見えねえ)
棚の本全部がそんな感じである。
(^ω^ )「……ショボーン。貸してくれるっつった漫画、どれがどれだかわかんねーんだけど」
(´・ω・`)「ん? ああ、どれだったかな……まあとりあえず。このコーヒーはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい」
家主のショボンが、湯気の立つカップを2つトレイに載せてやってきた。
とりあえず数冊の本を抱えてテーブルに着いた内藤は、軽く礼を言ってからカップを持ち上げ……
( ^ω^)
カップの下に敷かれたコースターにも、《ガスタの巫女 ウィンダ》のカードが使われていた。
(´・ω・`)「安心してくれ、カラーコピーだ」
( ^ω^)「そういう問題じゃない」
(´・ω・`)「やっぱりカードをエクシーズ以外で下敷きにするのはどこか忍びなくて」
( ^ω^)「そういう問題じゃない」
156
:
名も無きAAのようです
:2015/07/22(水) 21:48:13 ID:eFylFSgA0
本やコースターだけではない。部屋の壁には四方八方、所狭しと《ガスタの巫女 ウィンダ》のカードが貼り付けられている。
数分前、何の気なしにトイレを借りたら洗面所の鏡にすら《ウィンダ》がびっしり貼られているのを見てしまったので、内藤はもうショボンの正気を信じていない。
( ´・ω・)
( つ旦O
《ガスタの巫女 ウィンダ》に狂気的な愛情を示す、アカデミアでも有名なデュエリスト、ショボン。
ガスタで言うとカーム派、というかもっと言うとエリアル派な内藤とわかり合うことはなかったが、それでも二人は良き悪友として共に青春を謳歌していた。
( ^ω^)「ウィンダの無限回収始めてから……今年で何年目だっけ」
(´・ω・`)「うーん、覚えてないかなあ。ウィンダと出会う前の世界は全部モノクロの曖昧な形でしか思い出せないんだ」
( ^ω^)「マジな話、おまえ《ウィンダ》何百……いや、何千枚持ってんだお。前に来た時ここまでひどくなかったと思うんだけど」
(´・ω・`)「何千って、見た目ほど多くはないよ。使用用に関してはどんどん減っていくわけだし、最近は買い足すにしても使用分を少し補充するくらいだから」
( ^ω^)「減るの?」
(´・ω・`)「減るよ」
( ^ω^)(なるほど使用用……。……? 使用? 使用……??)
だが、デュエルの腕に関しては、内藤が一歩遅れを取っていた。ショボンは内に秘めた性欲がそのまま強さに変換されるタイプのデュエリストだった。
県大会や全国大会の常連と言えるほどの腕前で、違う学校の選手たちからも”インフィニティ”ショボンの名で恐れられるようになった、その実力。
元は『《ガスタの巫女 ウィンダ》を無限回収しているから』という理由で付けられたはずのこの名は、いつしか決して途切れることなく無限に湧き続ける軍勢の駆り手を指す異名となる――
( ^ω^)「……いつも思うんだけど、こんだけ量あったらさあ、一番最初に手に入れたウィンダがどれだったかとか、もうわかんないんじゃないかお?」
(´・ω・`)「いや、その1枚はちゃんと区別してるよ。心配はない」
ショボンは首元のペンダントを揺らして答える。カードが1枚入るようになっているタイプのペンダントだ。
( ^ω^)「……」
そう、ショボンは強かった。
157
:
名も無きAAのようです
:2015/07/22(水) 21:49:30 ID:eFylFSgA0
(´・ω・`)「で、最近学校どうだい?」
( ^ω^)「……シラネーヨは、退職ってことになったお。さすがに、責任問題とかで」
(´・ω・`)「へー」
本当に、強かったのだ――
( ^ω^)「……やっぱり、戻ってこれないのかお?」
(´・ω・`)「無理かな」
コーヒーカップを持つショボンの手は、さっきから小刻みに震えていた。
( ^ω^)「もう、……もう、デュエル、できねーのかお、やっぱ」
(´・ω・`)「こうして、努力はしてるんだけどね」
部屋中に貼られた《ウィンダ》を見回し、ショボンは他人事のように言う――――
……内藤の物語は、《夢魔の亡霊》を破壊することによって再開する。
・
( -ω-)
( ^ω^)
妙な肌寒さで目を覚ます内藤。大きく欠伸をすると、ぶるりと体が震えた。
158
:
名も無きAAのようです
:2015/07/22(水) 21:50:11 ID:eFylFSgA0
( ^ω^)「……また微妙な夢を……んなとこ来てまで……」
伸びをすると、腕にはめたデュエルディスクから1枚のカードが落ちた……《No.13 ケインズ・デビル》。
モララーとの死闘を終えた内藤は、あの後一度6号室に戻り、デッキの調整に取りかかっていたが、いつの間にやら眠っていた。
思うより、消耗していたらしい―――割れた窓から外を見てみると、夕日が赤々と照り付けている。
”死神”モララーの死体は、無い。
( ;^ω^)「誰かが持っていったか……。"処理班"までいるんだとしたら、改めてこの島って相当な魔窟だおね……」
チ チ ナンバーズ・バトル・ロワイヤル
単位で単位を洗う異次元の死闘、【NBR】。《異次元からの帰還》は既に禁止カード、参加者全員が生きて帰ることはできない。
"死神"モララーを下した内藤。はたして彼は、《D・D・R》――元の世界への一筋の希望をつかみ取ることができるのだろうか?
これは《異次元の邂逅》を繰り返しながら、もがき、あがいて前に進む、一人のデュエリストの物語である―――――
-遊戯王NBR-
その2.「愛憎人形劇」
159
:
名も無きAAのようです
:2015/07/22(水) 21:52:37 ID:eFylFSgA0
西日でオレンジ色に染まった部屋の中、内藤は静かに悔いていた。
( ^ω^)
( ^ω^)「寒い」
あんまりヤンチャするもんじゃねえなと今更のように悔いていた。
モララーの死体は何者かが処理してくれたらしいが、モララーから逃走する際に割ったガラスはそのまま割れていた。
日中はそれなりに温かかったが、陽が落ちようとしている今、体感温度はちょっと笑えない領域に突入しつつある。
( ^ω^)(いや……どうしたもんだろマジで……)
( ^ω^)(こっから、というか夜の間ってどうするのがセオリーなんだお。寝る、いや寝るんだけど……夜襲? 夜襲とか大丈夫なの?)
( ^ω^)(まあ、変に動かず身を潜めておくのがベストだとは思うんだけど……この部屋で……?)
( ^ω^)
( ^ω^)(死ぬかも)
吹き込む風に身を震わし、寒さで眠ることもできずに暗闇の中で神経を削る自分の姿が目に浮かぶ。内藤はわしゃわしゃと頭を掻き毟った。
( #^ω^)(あ"ーーーーくそ、この感じ去年の補習合宿思い出すお……また嫌なこと思い出させやがって……)
( ^ω^)(……何にせよ、ずっとここにいるのは厳しそーだお。そもそも、こっちからも攻めて行かなきゃどうにもならないわけだし)
( ^ω^)「……それについてはわかってんだけど……」
戦場に乗り出す肚は決まっていた。しかし、内藤にとっての気がかりは――
( ^ω^)(いい加減日も暮れてきた……そろそろ、一戦、二戦くらいは、終わらせたやつも多いはず)
( ^ω^)(複数枚のナンバーズを得て、強化されたデッキの持ち主……そいつらとも、必ずどこかで戦わなくちゃならない……)
160
:
名も無きAAのようです
:2015/07/22(水) 21:53:28 ID:eFylFSgA0
( ;^ω^)っ■(……このデッキで……戦えるのだろうか……)
( ;^ω^)っ■(……《No.13》、拾ったはいいけど、使えるカード増えた実感があんまりない……)
デッキの調整は済ませていた。しかし、増えたカードはATK100およびDEF300。潤沢なプールとは言い難い。
やれるだけのことはやったと自分では思っているものの、一抹の不安は拭い去れずにいた。
( ;-ω-)「……今更、んなこと言っててもしょうがねえお。カードプールが貧相なら、なおさら戦って獲得するしかない……」
内藤はバチンと自分の頬を叩き、どうにか気合を入れ――寮の部屋を出た。
外の世界への一歩を、踏み出した――――
・・・・・
勝負の世界に身を置く者なら、誰にでも必ず訪れる。判断の難しい局面、立ち止まっての長考が、必要とされるそんな場面。
そのときデュエリストに与えられる時間は、およそ3分と定められている。それ以上の手を止めた長考は、不正な遅延行為とみなされる。
長いようで短い、3分。深く、長く考えることが求められると同時に、しかし足を止めることは許されない。動きながらの即断が求められるのも、また、デュエリスト―――――
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