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( ^ω^)思いの向こう側のようです+落書き投下のようです
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「思い」ってのは、実に厄介な代物でね。
その文字の通り「おもい」のさ。
「重い」んだよ。
どの時代、どの世界でも、人のそれは実に厄介だ。
押しつぶし、動けなくなり、最後にはぺしゃんこ。
ああ、そうだな。
俺もそうさ。
そのせいで全部無くした。
そこで俺は考えたわけだ。
なくしてしまえばらくじゃないか。
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乙!ついに流石兄弟が来たな…
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おつー
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流石兄弟カッコイイなぁ
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( ´_ゝ`)諸葛孔明のようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96750.jpg
FCの天地を喰らうⅡが大好きなんだけど、誰に言っても「?」って返されて
いつも泣きそうになるよ
VS司馬懿の時のBGMがいまだに好きだよ…大好きだよ…
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孔明が兄者なら仲達は弟者かね
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(´<_` )司馬懿仲達のようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96752.jpg
仲達って言われたから描いてみたけど、描いてる最中に
「これじゃ兄弟対決じゃねえかおい」って思ってうおおおってなったじゃないか
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兄から弟に女物の服が送られるのか……
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ちょwww何となく言ってみただけなのに本当に描いてくれたの?
早すぎで上手すぎ
マジすげぇえ
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( ´_ゝ`)司馬懿が戦場に来ないようです(´<_` )
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96754.jpg
孔明の罠は基本、陣地に罠を仕掛けておびき寄せるから出来るのであって、
相手が来ないことには動けない。
それに気づいた司馬懿は、戦場にいかなかったけれど、
孔明が女物の服を贈って挑発した、ってエピソード。
まさかコメントでこの話もってこられようとは。
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そこにこだわるのかw
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乙
十分早くて上手いのに何を悩む事があるんだwwwマジですげえわ
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本当に上手いな乙
しかしこの配役だと
大量の仕事のせいで過労気味で嫁が超絶ブサイクな兄者と首が180度回転して鬼嫁の尻に引かれる弟者かw
苦労兄弟だなw
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二人とも最初は引きこもりだしな。
引きこもり弟者とか珍しいな
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クックルさん…
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てかこの兄弟はブーンの後輩なのか
年下ってちょっと新鮮
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おつー
>>335
ドクオ呼び捨てだし同学年じゃね?
先輩ってのはクックルの事であって
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>>335
そういやそうだなすまん
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帰ってくる時間が最終電車
こんな時間から投下いきます
>>335
です、クックルのことでした
紛らわしくて申し訳ない…
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http://vippic.mine.nu/up/img/vp96855.jpg
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弟者が舌打ちをして、真っ黒なソレの前からバックステップで退いた。
右手に持つ槍のような形状の武器を一度左手に持ち直し、
柄の部分を脇に挟み構えを取る。
それを確認してから、ブーンは兄者を見やった。
(;^ω^)「し…主将は、何だお、兄者!?」
( ´_ゝ`)「…もう…」
(:::∴:::)「ギ、ギギ、ギイィギギィィィギgィglgk!!!!」
黒いソレから出ているギイギイという高い音が、今度は何を発しているのか
分からない音へと変わった。
巨大な手でもって頭を抱え、悶え苦しみ始める。
兄者がそっと掲げていた右腕を下ろした。
それと同時に、黒いソレに絡まっていた青色の鎖が消える。
(´<_` )「終わりだよ」
(;'A`)「おいこら、どういう…!」
目の前にいる弟者は構えの姿勢を崩さないが、もう攻撃する事はやめたようだ。
忌々しく、苦しみ続けるソレに言葉を吐いた弟者に、ドクオが数m先から問いかける。
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http://vippic.mine.nu/up/img/vp96868.jpg
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うわ…クックル…
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文章打ちながら寝ていた…今日はここまでで。
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クックルさあああん
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うわああああああ
展開ドキドキする
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うわああ取り込まれたら助からんのか……
ていうか宝石……うわあああ
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( ´_ゝ`)が動くようです
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96906.gif
GIFアニメ。
RPBさんもあるし、折角だから自分でもなんかゲームらしき画面でも
作ってみようかと思い立ってみたものの、
動かすだけで時間が流れたので諦めました。
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すごいな
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ホテル・サイドニアのようです:( ´_ゝ`)
http://vippic.mine.nu/up/img/vp96921.jpg
兄者あぁぁあうわああぁぁあといてもたってもおられずうわあああ
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はえーよww 流石だな
これは格好良い兄者!
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サイドニアってウエスタンだったのか…!
絵で興味出てきた読んでくる
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ホント兄者好きだな
もっとやってください
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投下行きます。
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母も父も、気づくと家にいなかった。
父さんは、イギリスに1ヶ月出張だからね。
母さんも、アメリカに1ヶ月出張なのよ。
父は外交官、母は有名ファッションデザイナー。
私のこと、家のこと、全部家政婦さん任せだった。
ツンちゃんはお金持ちでうらやましいね、そんなことを言われるけれど
お金持ちのどこがうらやましいのか、全然わからなかった。
仕事仕事で家に寄り付かない父と母。
沢山甘えたかったのに、強がりの性格も邪魔をして、平気な顔をし続けた。
母がくれた、ウサギのぬいぐるみ。
物心付いた時から、その子が私の友達だった。
幼稚園で、すぐ近くに住んでいる男の子と仲良くなった。
いっつもにこにこ、いっつもやさしい。
ウサギのぬいぐるみのように、笑顔いっぱい。
ちょっと泣き虫なのがたまにきず。
それでも私の意地悪な言葉には、全然へっちゃらな顔をして笑っていた。
いつの間にか仲良くなった。
両親のいない寂しさも、彼が笑ってくれる度に少し無くなった気がしていた。
小学生に上がって、ウサギのぬいぐるみはぐちゃぐちゃになってしまったけれど。
彼がいてくれたから、寂しくはなかった。
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ツンサイドキター!
支援支援!
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(;*^ω^)「あ、あの!あの、その!ええとだお、ええと」
中学生になってすぐの、ある日。
校門を出てすぐの所で、彼に呼び止められる。
いつもは緊張なんてしないのに、珍しくあたふたとしている彼に向かって
首を傾げると、こほりと咳払いをしてこちらを見た。
真面目な顔をして。
真面目な声で。
( ^ω^)「…僕は、君が好きです」
( ^ω^)「ずっと、ずっと前から大好きでした」
( ^ω^)「つきあって、ください」
私は大きくなったけれど、彼も立派に大きくなった。
大真面目に私を見てくる彼は、昔のように泣き虫では無くなっていた。
空手を始めて強くもなった。
ずっと、ずっと前から隣にいてくれた。
これからもずっと、一緒にいてくれると。
そう、言ってくれたのだろうか。
目を丸くして固まって、そのままの状態で泣き始めた私に。
彼は大慌てで、ハンカチを握って涙をぬぐってくれた。
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付き合い始めて最初のプレゼントは。
ウサギのぬいぐるみだった。
前に持っていたものよりも安くて、小さくて。
それでも優しさたっぷりの、彼からの贈り物。
( ^ω^)=3「やっと渡せたんだお!」
誇らしげに胸を張った彼に、とびっきりの笑顔と、感謝の言葉を。
それともう一つ。
だいすきよ、ブーン。
精一杯の、思いをのせて。
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ツンちゃんパートだやったー!
このツンはツン少ないけど芯が強くて可愛い
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こんな彼女が欲しいわ……。
自分女ですけど。
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)ノ
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|;;;;;;;;| =・ =・ )
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(__)) ))_|__|_E) ̄
| | 青年部命 ヽ
| | ______)
(___) 三三 [□]三三)
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| Shinano|_______\
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(;^ω^)「…ど、ういう…事なんだお?」
叫び声が突如止み、ぷつりと糸が切れたように静かになった校庭。
クックルを包んでいた真っ黒いモノは、小さく収縮し、最後には閉じた。
その中にいたであろう、クックルごと飲み込んで。
無くなってしまった。
その場に残されたのは、ブーン達が持っているものと同じ石だ。
青く輝く、未知の宝石。
ξ;゚−゚)ξ「きえ、ちゃった…」
(;'A`)「…」
ツンとドクオも放心状態だ。
目の前で起こった出来事を脳が把握できていない。
3人のいる場所に、兄者と弟者が近づいてくる。
流石兄弟と呼ばれる2年唯一の双子である。
( ´_ゝ`)「大丈夫か?…って、ブーンはあんまり平気そうじゃないな」
(´<_` )「脇腹か」
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2人とも身長が高いので、若干屈んでブーンを覗き込んだ。
身長は大差ないが、細身なのが兄者、ガタイが良い方が弟者である。
弟者はブーンの左脇腹を、ぺちりと叩いた。
( ゚ ω ゚)「オスギ!!!」
(´<_` )「あー、折れてるわ」
ξ;#゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっと!やめなさいよ何するの!?」
(;´_ゝ`)「何してんだお前は!」
(´<_` )「いや、どんくらいのもんかとな」
( ゚ ω ゚)「ピーコ!!!!」
(;'A`)「叩くなっつのに!」
追い討ちをかけて再度叩いた弟者に、周囲の3人はまとめてツッコんだ。
悲鳴なのか良くわからない声を上げたブーンは、ツンに支えられながら
必死に痛みに耐えている。
(´<_` )「そんなに強く叩いてない。
これで痛けりゃ、内臓傷つける可能性があるくらいに
折れてるって事だ」
さらりと言ってのける弟者に、ツンとドクオの表情は更に青褪める。
兄者は丸めていた背を伸ばし立ち上がって、一つ溜息をこぼした。
( ´_ゝ`)「…救急車呼んでやりたいけど…」
この状況下で来てくれる可能性は極めて低いと言えよう。
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ξ;゚⊿゚)ξ「どうして!?」
(´<_` )「俺らは近辺ぐるりと回ってここに辿り着いたんだが」
( ´_ゝ`)「こんなんばっかりだった」
まるでゾンビ映画さながらの風景だった。
そう、流石兄弟は言葉を洩らす。
今の町の様子から、医療分野自体が麻痺していると考えた方が妥当だろう。
行きかう人々皆、頭に黒い靄を乗せながら奇声上げて徘徊しているというのに、
そういう事柄に対処するべき、医療や警察などと言った組織を流石兄弟は目にしていない。
ξ;゚−゚)ξ「…でも、ブーンをこのままにはしておけない…」
( ´_ゝ`)「せめて痛み止めでもあればマシになると思うけど」
(;'A`)「薬くらいなら、保健室にあるんじゃねぇか?」
(´<_` )「貸して、ツンちゃん」
ξ;゚⊿゚)ξ「ほえ?」
(;´ω`)「グフウッ」
ツンから奪うようにブーンの腕を取ると、弟者はその身体をひょいと背負った。
鍛えている上若干ふくよかな体系のブーンは結構な重量だろうが、弟者は飄々としている。
('A`)「さすが」
(´<_` )「身体弱いのいるから慣れてるさ」
(;´_ゝ`)「うっせえわい、とにかく保健室に行くぞ」
弟者がちらりとも兄を見ずにそう言えば、兄者は苦虫を潰したような表情になった。
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(;´ω`)「…面目ないお」
( ´_ゝ`)「いいよ。困った時はお互い様ってね」
(´<_` )「兄者が背負ってるわけではないけどな」
( ´_ゝ`)「おだまり」
('A`)「…なあ」
歩き出そうとした所で、ドクオが2人を呼び止めた。
首を少しだけ背後に回すと、真剣な面持ちのドクオと目があう。
('A`)「お前らは、何か知ってるのか」
この状況の事を。
クックルが何故、あんなことになってしまったのかを。
そして、これからどうすればいいのかを。
-
( ´_ゝ`)「…それは…」
(´<_` )「歩きながらでも話せる。行くぞ」
冷静に、というよりも、冷徹な程に冷めた弟者の声がドクオを促した。
ここに来てからというもの、弟者は威圧感を隠そうともしない。
ドクオが口をヘの字に曲げたのと、弟者とを交互に見た兄者は、また小さな溜息をついた。
ξ゚−゚)ξ 「…?」
そんなやり取りを心配げに見ていたツンが、違和感に気付く。
砂を踏む皆の足音が。
違和感。
若干の、音が。
否。
ふと視線を脇にずらすと。
先程ドクオが倒した数人が。
クックルと同様、黒い塊になって。
こちらに視線を向けていた。
じゃりりと、地面の砂を握り締めて、こちらを見ていた。
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滾ってきた・・支援
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うわあ……支援
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ξ;゚⊿゚)ξ「あっ…」
(:::::::)(:::::::)(:::::::)
黒が一斉に立ち上がる。
それらに一番近い場所にいるツンは、蛇に睨まれた蛙のように一瞬固まってしまった。
気付いたブーンが声を荒げるのと、黒が咆哮を上げ出し、走り出すのとは同時だった。
(;^ω^)「ツン!!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「…っ、あ」
(;'A`)「またかよ!!」
(;´_ゝ`)「やっべ…っ」
(;^ω^)「ツン、走るお!!ツン!!」
(´<_`;)「ちょ、おい!暴れるな!!待て!!」
弟者の背中から無理やりに降りたブーンは、痛む脇を無視してツンの腕を取った。
黒いものが迫ってくる。
(:::::::)「ギギギィィギィギィィギギィ!!!」(:::::::)
(;'A`)「2人とも急げ!!早く!!」
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何故かブーンとツンはまだ付き合ってないと思ってた……
支援!
-
(;´_ゝ`)「Arrest!!」
兄者が右手を構え、一番近くに迫っていた黒い塊に鎖を巻きつけ拘束する。
伸びていた手は、辛うじてツンには届かない。
だがバッグに指を引っ掛けたのか、一瞬だけツンの身体が仰け反る。
それをブーンが必死に引っ張った。
(´<_`#)「せっ!!」
その黒い身体を今度は弟者の双槍が横薙ぎに吹き飛ばす。
鎖が外れて靄が地面に叩きつけられた。
ξ;゚⊿゚)ξ「あ!!」
(;^ω^)「ツン!?」
走っていたツンの身体が止まる。
そのすぐ脇を、轟音が光を帯びて通り過ぎた。
左手から迫っていた黒を、後方からドクオが狙い撃ったのだ。
また一つ靄が倒れた。
(;'A`)「いっ…たく、ねえぞ!!」
やせ我慢としか思えない台詞を吐いてはいたが、今度は衝撃を
踏ん張って耐えたようだ。
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(;^ω^)「ツン、走るお!どうしたんだお!?」
ξ;゚⊿゚)ξ「だめ、待って!待って!!」
ブーンに腕を引かれて後退しながらも、ツンは黒いソレらの方へと行こうとする。
(;'A`)「何だよ、どうした!?」
(;´_ゝ`)「ツンちゃん!早く!!」
(´<_`#)「クソ共が、叩っ斬る!!」
(;´_ゝ`)「めっ!やめなさい弟者!帰ってらっしゃい!!」
(;^ω^)「ツン!!」
尚も行こうとするツンを、ブーンは仕方なしに抱え上げた。
ξ;゚⊿゚)ξ「お願いブーン、だめ、あれだけは、ダメ!!」
ツンの視線の先。
転がっているのは。
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バッグにつけていた、ブーンからの贈り物。
ウサギのぬいぐるみ。
大切な、宝物。
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小物までよく描いてるなと思ってたら……
伏線だったーーー!!
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兄者・・『めっ!』っておまえ・・かわいすぎだろ!
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暴走する弟者かわいい
支援
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http://vippic.mine.nu/up/img/vp97002.jpg
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あああうさぎさん…!
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うさぎさんが・・・!
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ツンが可愛すぎる
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ツン覚醒か!
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ちょwうさぎさんwww
みんなの驚愕っぷりが半端ないなw
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弟者www顔www
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うさぎさんwww これは予想外だったwww
やだかわいい顔してうさぎさんつよい
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ウワウサギサンツヨイ
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弟者の顔がwwwwwwww
にしてもうさぎさん操るツンちゃんか…いいな…
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シュールw
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一番使い勝手よさそう
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http://vippic.mine.nu/up/img/vp97008.jpg
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機嫌が悪い上に更にアレで弟者の機嫌が最下層の為今日はここまで。
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弟者の顔wwwww
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うわうさぎつよい
弟者の気持ちもわかるがその顔は酷い
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いやこの顔も十分イケメソだと思うますわw表情いいなw
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乙!
見た目はファンシーだけどうさぎさんハイスペック……!
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乙乙!
又三郎さん…まじかっけーっす!
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弟者はちょっとやんちゃくらいが好きです。
>>353
何故…ばれた…
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おつ
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クックルさんが…せっかく輝いていたクックルさんが…
ツンかわいいクックルさんが…
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来てた!!
続き待ってるよ!!
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乙乙
うさぎエピソードにホロリときた直後に巨大化で
涙出るほど笑った
弟者顔酷えwwww
>>397
何故ばれてないと思った
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又三郎かわええ
ツンがどの頭身フォルムでも可愛い
そしてストーリーが面白い
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投下いきます。
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そいや
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ξ*゚⊿゚)ξ 「すごい!又三郎すごい!!」
(;^ω^)「僕ら形無しじゃねぇかお…どうすんの…」
ひしめいていた黒いモノを、うさぎのぬいぐるみ、もとい又三郎が
投げ飛ばしていく。
その光景たるや、まさに千切っては投げ、千切っては投げ、である。
ブーンは目の前の状況を見つめつつ、何とも言えない表情をしていた。
が、涙も引っ込んだツンが歓喜していると、途端に又三郎が元のサイズに
戻ってしまった。
ξ;゚⊿゚)ξ 「…あれ?」
(;^ω^)「おっ?」
慌てたように又三郎がこちらに走ってくる。
ブーンの足元まで来ると、ぴょいんとジャンプをして、ツンの腕の中に納まった。
( ´_ゝ`)「…」
(´<_` )「何だったんだ一体」
( ´_ゝ`)「きっかり3分」
('A`)「はい?」
( ´_ゝ`)「あのぬいぐるみはウルトラマンのようだな」
後ろで見ていた兄者が、ぽつりとそう呟く。
( ´_ゝ`)「強いけど時間制限付き」
('A`)「ああ…」
(´<_` )「なるほど」
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ドクオが少し安心したような、残念なような、複雑な表情を浮かべる。
ぶっちゃけ又三郎が常にあの状態では、立つ瀬が無い。
まあ安全は確保されるだろうが。
(;^ω^)「おっ、皆大丈夫かお」
(;'A`)「お前は大丈夫じゃねえな」
こちらにやってきたブーンが、ツンを地面に下ろす。
途端に脇腹を押さえてしゃがみ込んでしまった。
ξ;゚−゚)ξ「…ごめん…」
(;^ω^)「無事でよかったんだお」
( ´_ゝ`)「弟者」
(´<_` )「はいはい」
(;´ω`)「おぉん…すまんお…」
ブーンを背負うと、弟者はスタスタと歩き出した。
そのまま学校の正面玄関へと入っていく。
他の3人もそれに続いた。
ここから入って左に曲がり、廊下を進んで突き当たりの部屋。
そこに保健室がある。
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ktkr支援!
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キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
支援
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きたぞ!支援だ!
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ξ゚−゚)ξ「…ブーン」
(;^ω^)「何だお?」
弟者の背中にいるブーンを、ツンが呼んだ。
脂汗を流しながら、それでもブーンはツンの呼びかけに笑っている。
ξ゚⊿゚)ξ「…ありがとう」
必死になって守ってくれて。
一生懸命に助けてくれて。
( ^ω^)「怪我してなくて、良かったんだお」
ξう−゚)ξ「…バカ」
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僕はツンが大好きだ。
もう誰にも傷つけさせないように、僕が守ると心に決めた。
僕が、守ると決めたんだ。
1話・了
-
又三郎はある程度自律意識があるっぽい?
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2話最初の部分はこのまま今日突っ切ります。
切り場所おかしくてすまん。
>>412
ツンがご主人様で、守らなきゃいけない対象だと理解するくらいの意識です。
わんこくらいの頭脳だと思ってもらえればいいかなと。
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ひとまずおつ
-
****
3日前のことだ。
「おっきいあにじゃ、ちっちゃいあにじゃ!」
小さな女の子が、嬉しそうに駆けてくる。
「どうした妹者?」
「何を持ってるんだ?」
似た顔の2人が少女に問うた。
にこにこと楽しそうな少女は、その2人にそっと、自分の小さな手を差し出す。
両手の合わせをそっと開くと。
中には6つの、青い石。
きらきら光り、発光する、美しい宝石。
「かわらで遊んでたらみつけたのじゃ!」
得意げに、えっへんと胸を張り。
少女は2人に石を差し出す。
「みんなの分、あったのじゃ!」
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ちちじゃと、ははじゃと、あねじゃと。
おっきいあにじゃと、ちっちゃいあにじゃと。
あとあと、いもじゃのなのじゃ。
家族全員の名前を嬉しそうに、少女は言葉に乗せる。
それを聞いた2人は同じような顔を見合わせた後、少女に向きなおり、微笑む。
「大事にするからな」
「ありがとう、妹者」
「どういたしましてなのじゃ!!」
次の日、母がお守り袋を用意してくれた。
大切な可愛い妹からの贈り物を、2人は大切に持ち歩いた。
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そして、今日。
朝7時過ぎ。
突然の轟音に、目が覚める。
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やな予感…支援
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兄弟も長くやってるわけではないのか
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*****
生まれつき、身体が丈夫ではなかった。
父に似た俺は、屈強すぎる母の遺伝子を片っ端から押し退けてしまったらしい。
それは全て片割れである双子の弟が引き継いだ。
俺はといえば、風邪をひいてはこじらせて。
転んで怪我をすれば治りが悪い。
病院にかかる日数は、周囲に比べてすこぶる多かった。
そんな子供時代。
外に出ても皆とはしゃぐことが出来ない俺は、一人ぶらんこに揺られていた。
弟は俺と違い、それはもう元気でたくましい子供だったので、走り回っては
きゃいきゃいと声を上げて笑っていた。
少し羨ましくもあったが、別に仲間はずれになっているわけではないので、
俺はそれを、いつものんびりと眺めていた。
数分おきに、弟がやってくる。
それにつられて、友達もやってくる。
他愛無い話をして笑いあって、また弟達は走っていった。
鬼ごっこをするらしい。
公園の外に出て行った彼らを見送る。
すぐに帰ってくるだろう、そう思って見送った。
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