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イベント優先スレ
1
:
名無しさん
:2011/05/01(日) 01:39:06 ID:???
・イベントの無い時はここも使えます。
・イベントの開催はここと「雑談用スレ」にイベント情報を貼り付けて告知すると親切。
124
:
稲山 十夜
:2011/06/23(木) 23:21:56 ID:SmXQZqJk
>>119
「ええっ!?黒蔵君じゃないの!?え?でも、どう見ても黒蔵君だし…
もしかして…双子の弟とか?」
どこからどう見ても黒蔵なので、こんな発言が出てもおかしくはないだろう。しかも、イメージから勝手に弟だと思われている。
ましてや、人間の十夜には黒蔵の中にもう一人いるなんて考えつかない。とはいえ、十夜も七郎を中に憑依させることができたのだが…
>>121
「こ、こんにちは。ええと、このお店に来るのは初めてです。知ってる人を見かけたので…」
緊張しながらも、なんとか答える。
ちなみに、十夜が緊張しているのは人見知りだからというわけだけではなく、店内に妖怪が居るのに気がついているからだ。今は七郎もいないし、不安になってしまう。
>>123
「田中さんのお姉さん?
って、田中さん!ひどい怪我じゃないですか!何があったんですか!?」
心配そうに夕を見る。
しかし、巫女に話しかけられ
「ごめんなさい…七郎もいなくてちょっと声をかけづらくて…
あ、あの…それで、その…僕の…」
何かを言おうとするが、なかなか言えないでいる。
(師匠になってください、なんて言ったら迷惑かも…
やっぱり、僕なんかじゃ駄目だよね…でも、強くなりたい…けど…)
下を向き、言おうとしたのを後悔している。
その様子は、もしかしたら愛の告白でもするように見えるかもしれない。
125
:
巴津火「」 叡肖『』
:2011/06/23(木) 23:26:11 ID:1gBuqmPQ
>>120
『何ってこれからここで夕飯なのさ。他に何をしようとしてるように見えるんだい?』
喧嘩腰の犬御に、叡肖はメニュー片手にへらへらと笑う。
「蛸!助けろ!」『ついさっき道で、蛸なんてイラネって言ったのはどの口ですかぁ?』
蛸に巴津火を救うつもりは無い。むしろ状況を楽しんでいる。
『そうなるのが嫌なら、無茶な力の全開はやめとこーね坊ちゃん♪お兄さんとのお約束だよ♪』
お子様向け番組的台詞回しで主をおちょくる教育係。しかしこの人選、大変教育にはよろしくない。
>>123
巴津火が昏倒覚悟で力を振り絞ろうとしたとき、店長のワイヤーが唸り、ショタっ子達は無事解放された。
蛸は店長の腕前に「お見事!」と喝采している。
「蛸テメェ…」『俺クラブサンドと、ジントニック頼もう。坊ちゃんはまたプリン?』「と、オムハヤシ!」
不機嫌だったはつびーは、食い物に釣られて怒りを一瞬忘れた。
『美月さんってことは、あの人店長さんの知り合いだったんだ?』
そして奇人同士の友人関係に蛸も納得したらしい。
>>121
そして犬御と澪の間の微妙な空気に、蛸は気づいてしまった!
蛸が嫌ーな薄笑いを浮かべつつ観察を始めたよ?
>>124
『ああ、双子の弟みたいなもん…』「ちがうっ!」
蛸が説明しようとしたが、巴津火が割り込んできた。
「ボクは黒蔵より偉いんだ!コイツの身体使ってやるくらいにな!」
『そうだね、憑依して乗っ取ってるんだね、はいはい。ほら坊ちゃんプリンきたよ〜』
あっさりプリンに釣られた赤ちゃんはつびー。飯の前では細かいことはキニスンナ状態である。
126
:
東雲 犬御
:2011/06/23(木) 23:31:37 ID:DDrxEC0A
>>125
「相変わらずスカした蛸だな」
へらへら笑う叡肖に、苛々メーターが上昇しはじめる。早い。
敵意がそちらへ向かおうとしていた時、
>>121
「……あ゛ァん?」
嗅覚に次いで優れる狼の聴力は、澪の舌打ちを聞き逃すことはなかった。
ドスの効いた低い声を唸らせ、大股で澪に近付いていく。
腰を低くすると、下から上に舐め上げるように、澪をギロリと睨みつける。
赤く威圧的な迫力を持って、至近距離でガン付ける。
「見たことあると思ったらテメー、あの時のムカつく野郎じゃねェか。
会うなり舌打ちたァいい度胸だな。褒めてやるよ」
思い出すだけで沸々と湧き上がる苛々。
今にも手が出そうな勢いだ。
ここが喫茶店だということをさっそく忘れているようである。
>>123
「うるせェ今取り込み中……って、お前」
以前、早朝の病院でクロコや丑三と共に出会った人間の少年ではないか。
夕が「姉の店」と言ったことで、はっとした東雲の頭が少し落ち着いた。
澪から一歩離れると、包帯だらけの夕に目がいった。
彼から溢れるオーラに、東雲が複雑な顔をする。
(親近感を覚えるのは何でだ……?)
それは、生傷だらけの顔とか潰れた右肺とかに聞けばいいと思います。
127
:
夷磨璃「」&澪『』
:2011/06/23(木) 23:45:00 ID:BQ990e1A
>>123
「た、助かったでござる。
…あ、前の抹茶でござるね〜。うむ、美味しい。」
無事解放されたので抹茶フロートを食べる夷磨璃。
その姿、隙だらけなり。
『店長さん?あまり気にしなくていいよ。それより、前のメニューお願いね。』
鈍感過ぎる、全く気付いてないよコイツw
>>124
『なるほど、僕は澪、でこっちが夷磨璃君。』
軽く自己紹介をする。
妖気が全くない為、人間だと判断した。
>>126
『……十分キミもムカツクよ?』
そして、再び反射的に言ってしまう。なぜだろう?
多分、挑発が楽しいのか、心底犬御を嫌ってるのかどっちかだと思う…。
『(やばいやばい、謝らなきゃ。…って何を謝るんだっけ?)
褒められても嬉しくないなぁ?』って思ってるそばからまた一言。
//
>>125
はパスです。
128
:
喫茶店《ノワール》
:2011/06/23(木) 23:51:39 ID:c1.PBF/s
>>124
夕「ハハハ!ちょっと《怨霊》ってのと喧嘩して負けてね!
大丈夫!大丈夫!
俺は丈夫だから」
笑いながら十夜を心配させないように言うが…
恐らく強い妖怪と戦ったのだろう…普通の人間なのによく生きてたな……
巫女B「…………何、悩んでるかはわからないけど
私でよければ相談にのろうか?」
十夜の様子に少し真面目な表情になりながら、そう言う。
ワイヤーでグルグル巻きにされてるが……
>>125
夜「わかりました〜〜」
そう言いながら、チャッチャッと動き、料理とお酒とプリンを二人の前に出すだろう。
巫女B「ええ、そうよ。
高校の同級生で、今も仲良し」
夜「…こんな小さい子を襲う犯罪者予備軍だけど一応親友ですよ〜」
巫女B「ちょっと!コスプレマニアの喋ったら残念美人に言われたくないよ!」
……お互い悪口を言いながらも店長と巫女Bは仲がいいようだ。
>>126
夕「けど、喧嘩はやめた方がいいですよ?
姉さんにワイヤーでグルグル巻にされるから…」
そう言いながら近くで一瞬でグルグル巻にされてる巫女Bを指差す。
……どうやらコイツの姉も普通じゃないようだ。
夕「(なんだろう…近親感わくな…)」
>>127
夜「あ…ありがとう〜♪」ルンルン
夜「今作りますから〜♪」
鼻歌を交えながら上機嫌で、フワフワ卵のオムライスを作り始める。
夕「(姉さんが……)」
巫女B「(恋してる……)」
夕・巫女B「(だと!?)」
そしてそんな姉の様子に自分に対する好意だけは鈍感な二人が驚愕してる。
129
:
稲山 十夜
:2011/06/24(金) 00:02:26 ID:SmXQZqJk
>>125
「えっ…?そ、それって…黒蔵君の身体を…勝手に使ってるってこと?」
もし本当だったら、自分はどうするべきなんだろう、黒蔵は無事なんだろうか…
そんなことを思いながら、恐る恐る聞いてみた。
>>127
「い、稲山十夜です。」
緊張しながら答える。澪が妖怪だと気づいているようだ。
>>128
「怨霊…?ほ、本当に大丈夫ですか?」
それでもやっぱり心配のようだ。なんせ大怪我なのだから。
その巫女の言葉に少し勇気づけられる。
「あ、あの…僕、強くなりたいんです!
あの…それで、もしよろしければ…僕を弟子にしてください!」
なんとか言えた。しかし、今は七郎もいない。
十夜にとって、七郎と共に強くなるのがベストなのだが、十夜はそのことに気づいていない。
130
:
巴津火→黒蔵「」 叡肖『』
:2011/06/24(金) 00:11:03 ID:1gBuqmPQ
>>128
巴津火は料理を食べながらコクリコクリと徐々に船をこぎ始めた。
プリンを食べ終わるまではと頑張っているが、オムハヤシの皿に顔を突っ込みそうになったところを
慌てて蛸が皿を避ける。
>>126-128
『ほらほら、いい大人がこんなところで喧嘩おっぱじめない。
子供達のほうがちゃーんと行儀よく食事してるじゃないかい』
スカした蛸が犬御と澪に割って入った。
『大ー丈夫、店長さんが出てこなくても、お兄さんが喧嘩はさせないよ〜』
そう夕に言った蛸のジャケットの裾からは2本の触腕がそれぞれ
筆を持って先を覗かせている。
そして蛸の席にはなぜか、空になったグラスが2つ。
『…だって、喧嘩するような悪い大人にはこうしちゃうからね〜』
蛸の2本の腕がこっそりと、「子供化」の文字を素早く澪と犬御の背中に書き足した。
彼らがどの年齢レベルのショタになるかは、それぞれの中の人にお任せしよう。
『さー。お楽しみのはじまりだー!』
酔ってる、この蛸酔ってる。表情に変化ないけど、多分酔ってる。
いつの間にか追加注文でストレートのジンのグラスも空にしてたよ。
さらに追加注文してるよ、というかむしろボトルごと持ってきてるよ。
そしてそのお楽しみというその言葉とともに変化が始まり、巫女Bさんのスイッチもぽちっとされるかもしれない。
>>129
『黒蔵?大丈夫さ、ほらね』
酔っ払い蛸が筆先で指差す方には、むくり、とカウンターから頭を上げた黒蔵が居る。
「なんかすげー、だるい。っていうか何?この騒ぎ?」
状況把握できてませーん。誰か教えてやれる人、いる?
131
:
東雲 犬御
:2011/06/24(金) 00:26:26 ID:/AfNAO.Q
>>127
(この野郎ォ……!!)
額に青筋が立ちかけるが、夕のおかげでここは喫茶店だと思い直す事ができた。
頭を振り、フゥと一息つく。
落ち着けと自分に言い聞かせているのだろうか。
「……ちょっと黙ってろ」
これ以上会話を続けるとまた火花が散りそうだ。
東雲は平和的解決のため、会話終了の手を打とうとする。
黙ってろ、で強制終了させるつもりらしい。
>>128
「……」
ちらと巫女Bを見遣り、東雲は理解するとすぐに目を逸らした。
妖怪と暮らしている時点で分かってはいたが、やはり彼の周囲は普通でないようだ。
包帯だらけの夕に、
「……お前も大変だな」
生傷だらけの狼が、珍しく優しい言葉を掛けた。
恐らく何か、自分と通ずるものを感じたのだろう。
>>130
「はァ?」
割り込んで来るなりのスカした態度に、東雲が不快感を露わにする。
澪と叡肖に囲まれるなど彼にとっては最悪の空間だろう。
そうした苛々が募りまくっていたせいか、
こっそりと背中に印を描かれたことに、東雲は気付かなかった。
「……ン?」
何か、身体に違和感を感じた。
今更それに気付いてもしかし、時すでにおすし。
「!? !?」
徐々に小さくなる体。
2mクラスの巨大が、小学生程の身長になっていく。
柔らかい黒髪。
ぷにぷにとした白い肌。
サイズの変わらないぶかぶかの白衣で、小さな手足は見えない。
おおきな赤眼のある顔は幼く、
そして少女と見粉うように可愛らしい。
間違ってもあのいかつい大男から想像できないほど愛らしい少年が、
喫茶ノワールに現れた。
「……なんだこりゃああぁぁああぁぁあ!!??」
幼き日の姿になった東雲は、高い声で絶叫した。
ぺたぺた、と自分の顔を触っては、青い顔で首を振る。
何ということだ。
今となっては黒歴史ともいえる、貧弱な幼き自分になっているじゃないか!!
132
:
夷磨璃「」&澪『』
:2011/06/24(金) 00:32:45 ID:BQ990e1A
>>128
「店長さんご機嫌でござるね。」
『だね。これなら女装の心配も無さそう。』
完全に気を緩め、オムライスを作る店長に話しかけた。
『後でこのレシピ教えてくれますか?
このフワフワ感、とっても大好きなんです!!』
店長様の料理をべた褒めしたあげく、ちゃっかり隣に立ってる!
二人だけの空間が出来てしまった!
>>130
その良い時間に…鬼畜蛸さんはショタ化をry
夷磨璃は呑気にご飯を食べてて全く気付かないようだ。
『あれ?体がちっちゃくなってる…。まさか…ッ!?』
犯人を見れば嫌な笑みを零してるではないか!!
『鬼畜っ、うわぁぁん!!店長さん、お酒ください!』
未成年(?)っぽいが飲める。
※小学4年生程の体になりました〜。
>>131
『…いや、黙ってろって言われても……。
お前がそんなにちっこくなったら黙ってなんか居られないwww』
澪は左程気にしてないが、犬御は別なはず。
嫌なところを突かれて、犬御はどれだけ不快になるだろう?
133
:
喫茶店《ノワール》
:2011/06/24(金) 00:47:10 ID:c1.PBF/s
>>129
>>130
>>131
>>132
夕「…………いや、大丈夫だ。俺の事は気にするな」ニカッ
十夜の言葉に彼は一旦黙る。
正直、まだ自分は狙われてる。更に十夜を巻き込む訳にはいかないと思い、安心させるように微笑み、頭を撫でる。
巫女B「…………はぁ。弟子にするのはいいよ
けど、その前に…」
その言葉に巫女Bはため息をはく。
巫女B「強くなって……君は何を求めるの?
皆を守りたいから?
満足したいから?
一人で戦いたいから?」
真剣な声で《鬼使い》は問う。
彼が何を求めるのかを……
夕「はい…。お兄さんも苦労してるんですね…」シミジミ
夕「……俺の奢りでいいですよ?飲んでください」カタッ
そう言いながら慣れた手つきで、アイスカフェオレを一つ東雲の前に置く。
なんか…不幸ンビがこちらでも完成してしまった……
夕「なっ!?皆子供に!!大丈夫ですか?お兄さん?
俺は大丈夫だけど……」
澪と東雲がショタ化して慌てる高校生。多分手品だと思ってる。
巫女B「!?(今は我慢…我慢……)」ウズウズ
周りがショタ化した為にワイヤーを自力で破りそうになるが
十夜に真面目に対応してる今、なんとかソレを抑えてる。
巫女B「」クイッ
だが巫女Bはやっぱり巫女Bだった。
蛸さんに田中くんにもやれっと合図を送りやがった!!
難しい話が終わったら《祭》に参加する為に!!!
夜「いいわy………………………」
レシピを教えてもいいよと横を見た瞬間、そこには小さな澪がいるではないか!!!
夜「はい♪飲んで〜〜♪」ニコニコ
そしてお酒を頼んだ!!なら飲ませるしかない!!
……っとお酒を渡す。
夜「……喧嘩したらコスプレさせますよ〜〜っていうかさせます〜!!!」サァッ!!!
そして澪が東雲に喧嘩を売った瞬間、一瞬の早業で《イヌミミメイド服》と化粧で女装をしようとする。
134
:
稲山 十夜
:2011/06/24(金) 00:56:07 ID:SmXQZqJk
>>130
「よ、良かった…黒蔵君なんだね…」
黒蔵が無事そうで嬉しそうな顔をする。よほど嬉しかったのか、涙目になっている。
>>133
「僕は…僕が弱いせいで傷つく人がいるのに耐えられないんです…
丑三さんも七郎も、僕のせいで怪我したりして…僕がもう少し強ければ…自分の身を守れれば…
だから、僕は強くなりたいんです!」
必死で自分の思いを語る。大きな力は求めないが、十夜は真剣に悩んでいた。
135
:
黒蔵「」 叡肖『』
:2011/06/24(金) 00:59:29 ID:1gBuqmPQ
>>131-132
黒蔵は目を疑った。
犬御と澪、それぞれ自分に縁のある相手が、何故ここにいるのかという疑問以前に、
目の前でどんどん縮小化してゆくのだ。
「澪?狼?!」
叡肖はと見ると、げらげら笑いながらボトルから直に酒をラッパ飲みしている。
(あー。酔ったふりして羽目を外すのってやめられんわww)
「ちょ!!叡肖さーんっ!?」
黒蔵がおろおろしている間に、澪も狼も、なんだか柔らかそうな生き物に変わってしまった。
そして蛸は見た目の行動ほど中身が酔っているわけではなかった。
>>133
飲める人にはお勧めの悪ふざけ、「実は飲めなくて酔ったふり」。
翌日には「えーちょっとよく覚えてないやー」で大概の無茶も済ませられたりする便利なスキルである。
巫女Bさんに合図される以前に、既に蛸は動いていた。
巫女BさんのGOサインと同時に、田中君の背中にも文字が完成した!
その筆がさらに黒蔵にも伸びる。
「ちょっ…ま、ぃやぁぁーーっ?!」
なんだか自分がさらに縮んで行くのを感じて、黒蔵は絶望した。
店の椅子もテーブルも、あんなに大きくなってゆく。
…黒蔵@5歳児バージョン。しかし文字は背中ではなくデコに書いてある。
>>134
「ふぇぇぇーー!」
黒蔵@5歳児が泣き出した。泣きながら十夜にしがみつきに行く。
『強くなる?なら大きく育てばいいんじゃないの〜?お兄さん応援するよ〜?』
蛸の筆は十夜の背中にだけ「大人化」と書いてみた。
十夜だけはかっこよくなれるかもしれない。
136
:
東雲 犬御
:2011/06/24(金) 01:12:12 ID:/AfNAO.Q
>>132
「な……な……」
信じられんと目を見張り、何度も自分の頬を触って確認する。
だが手に触れるのは角張った顔ではなく、もちもちした幼児の肌だけだ。
澪から挑発され、同じく小さくされた少年をきっと睨み上げる。
「っうるっせぇ! お前だって小さくなってんじゃねーか!」
噛み付くように叫び、不快感を露にする。
……が、元の状態の迫力には一億歩及ばない。
及ばなさすぎて、逆に可愛いくらいであった。
>>133
「ぐっ……こっち見んな!」
先程まで見下ろしていた少年に見下ろされる屈辱。
それに耐えるように、小さな体で犬御はぎゃーこらと吠える。
しかしそんな暇もなく、夜が不穏な物をもって突撃してきた。
犬御の丸い瞳が捉えたもの、それは――《イヌミミメイド服》。
全身の毛が逆立つのを感じた。
(冗談じゃねぇっ!)
あんなもの着せられたら屈辱感と羞恥心とで死んでしまう。
犬御はひらりと身を翻すと、早業である夕の腕を躱した。
夜から離れた場所に降り立ち、
フーッ、と威嚇する猫のように睨みつけている。
>>135
「おいクソ蛸ぉっ! これ戻しやがれ!」
夜の早業を回避しながら、小さな体で怒鳴り散らす。
見れば夕や黒蔵までが餌食になっているではないか。
黒蔵は、なんかベクトルが違う気がするが。
「くそ、白衣が動きにくい……」
ぶかぶかの白衣が、犬御の動きを鈍らせている。
今がチャンスだぞ!!
137
:
夷磨璃「」&澪『』
:2011/06/24(金) 01:17:49 ID:HbHPxpxY
>>133
『ありがとうございま・・・・・・て女装!?』
そこにはショタが顔を赤らめながら女装されると言う見事な光景が。
そして、場の雰囲気的に止められないので、お酒を飲むことにしたよ☆
・・・大波乱なのに、今だ気づかない夷磨璃は本当に鈍感です。
>>134
「おぬし、強くなりたいのでござるか?
拙者もそうでござる。でも焦るのはダメ。
自分のペースで強くなるでござるよ。」
話題に入る少年。熱々のオムライスを食べつつ、言った。
>>135
『あれ、黒蔵ぁ、酒飲もう〜/////てかちっこいね〜/////』
酒は弱い澪だった!本当に大蛇か!?
・・・いや、良く見れば酔っているが、倒れたりしてない。
きっと早酔いして、倒れるまでが長いのだ。
>>136
『・・・いや、だって。大男がこんなにちっこくなったら・・・www』
完全に馬鹿にしてるぞ!
この喫茶店は戦場、殴っても大丈夫だ!
138
:
喫茶店《ノワール》
:2011/06/24(金) 01:27:51 ID:c1.PBF/s
>>134
巫女B「確かに自分だけ守られるのは嫌よね…
……けどね。十夜くんは気付いてる?
人も妖怪も一人だけじゃ弱いの…
そんなに焦るのもよくない…」
そう言いながら巫女Bはため息をはき、そう言う。
巫女B「特撮ヒーローだって、アニメのキャラだって、ゲームのキャラだって、誰かと協力して悪を倒してない?
確かに自分一人だけ強くなって、守りたいとは思う。
けどね…アナタは一人?アナタの近くに七郎くんはアナタを守ってるけど…
私から見たら七郎くんはアナタに守られてるのよ…彼はアナタがいるから頑張れるんだと思うの」
ソレがどういう意味なのか果たして気付くだろうか…
巫女B「……それともう一つ。うちの上司から聞いたんだけど、上司を助けてくれた時、アナタは憑依したとき自分の意思でコントロールしてたじゃない」
巫女B「……私が戦った敵にね…自分と波長の会う妖怪を憑依させ互いに共存し力を最大に引き出した連中がいたわ…
まさにその状態だったのよ十夜くんは」
そして語るは紫狂の変質者たち。つまり…十夜が強くなるには…
巫女B「そのアナタと七郎くんの想いが一致し、お互いの意識を出す憑依…ソレができるようにすれば、アナタもアナタ自身で戦えるわ」
>>135
>>136
>>137
夕「うなっ!!!」
なんと夕くんも小学生に!!
夕「た……助けて……」ウルウル
そして東雲に助けを求めるように見つめた。
夜「あらあら…カワイイわね〜」
上機嫌に澪の頭を撫でながら顔を真っ赤にしてる。
139
:
稲山 十夜
:2011/06/24(金) 01:44:01 ID:SmXQZqJk
>>137
「君も?うん…わかってるんだけど、大切な人が僕のせいで傷ついたって思うとどうしても…」
俯き気味にそう答えた。
>>138
「僕が七郎を…?」
すぐには理解できなかった。しかし、お互いに独りぼっちだった自分と七郎は助け合って生きてきたことを思い出す。
「そうか…そうだったんですね…」
お互いにお互いの事を想い助け合う。それが、十夜と七郎のあるべき姿なのだろう。
「あ、あの時は丑三さんや巫女さんを助けたいって無意識に…」
とはいえ、お互いの想いが共鳴した結果なのは変わらない。
「そっか…僕にも出来るんですね。
ありがとうございます!」
そう言って、頭を下げる。
>>135
「わっ!黒蔵君!
あれ?黒蔵君が小さい…?え?あれ?僕が大きい?」
だいたい、20歳位の姿になった十夜。黒蔵がさらに小さく見える。もはや、十夜の理解できる範囲を超えていた。凄く混乱している。
「あ、あの…何をしたんですか?」
近くにいた叡肖に聞いてみる。
140
:
黒蔵「」 叡肖『』
:2011/06/24(金) 01:50:19 ID:1gBuqmPQ
>>136
『んー?なになに?君はもう一度子供からやり直して礼儀作法を叩き込んで欲しいって?』
クソ蛸とショタ犬御に言われて、叡肖は片手を耳の後ろに当ててわざと尋ね返した。
叡肖の灰色がかった藍色の瞳が、酷薄な笑みを浮かべて赤い瞳を覗き込む。
『戻して欲しかったら、そこの巫女さんにお風呂に入れてもらえ』
書かれた文字を洗い落とせば元に戻るのだが、犬御がもっとも嫌がるであろう方法であえて教える衣蛸。
こういう反応を返してくれる相手には、悪戯のし甲斐がある。
>>137
『んぁ?そっちの大和撫子は女児化したのかぃ』
こちらは店長も澪もなんだか幸せそうなので、蛸にはちょっぴり面白くないらしい。
もうちょっと澪が嫌がったら楽しかったのに、とか思っていそうである。
十夜が慰めてくれて、黒蔵は落ち着いたらしい。
鼻をぐすぐす鳴らしながらも十夜の手をぎゅっと握って居た黒蔵が、澪をきっと睨む。
「ちっこい」は黒蔵には禁句だったらしく、むっとした表情の黒蔵が澪をぽかっと殴った。
「ちっこくって悪かったなッ!澪のばかぁっ!」
ショタ化の渦の中、結局この場でもっとも小さいままの黒蔵は涙目で怒っていた。
しかし酒量ではきっと、この場にいる誰よりも飲める5歳児である。
弄られてへそを曲げた黒蔵がやけ酒を飲み始めたら、店のストックが空になるかもしれない。
>>138
『なーに、お兄さんはちょ〜っと皆に魔法をかけただけだよ?』
背の伸びた十夜に衣蛸が機嫌よく答えた。
黒蔵のデコの「子供化」の文字が、一体何が起こったかの十夜へのヒントである。
黒蔵のその文字を洗えば、元に戻ると十夜は知るだろう。
141
:
黒蔵「」 叡肖『』
:2011/06/24(金) 01:51:33 ID:1gBuqmPQ
//安価ミス、最後の138へのは
>>139
へです。
142
:
犬御
:2011/06/24(金) 07:54:44 ID:/AfNAO.Q
>>137
「だ・ま・れッ!!」
血管が千切れそうなほど頭にきている犬御は、この混沌とした現場に紛れてついに手を出した。
渾身の力でグーパンチを澪にお見舞いする。
怒りで膨れ上がった妖気と共に繰り出される拳は、いくら貧弱な幼児のものとはいえ、それなりに痛いかもしれない。
>>138
「ええいっ、俺に助けをもとめんな!」
むしろ、こちらが何とかしてほしいくらいだ。
幼児化していなければまだ助けることができたかもしれないが、今は犬御もこのザマだ。
涙目で縋るような視線で見てくる夕を突っぱねる。
>>140
「〜〜〜〜テメェッ……!!」
叡肖のふざけた態度に、犬御の血圧が上昇する。
姿形が変わっても中身はそのまんまだ。
故にクソガキである。
憎ったらしげに奥歯を噛みしめて、藍色の瞳を睨み付ける。
しかして全然迫力がない。元があれなだけ余計にだ。
「はあっ?」
無理。
無理無理無理無理無理。
犬御が青い顔をして頭を振る。
――女と風呂とか……絶対ェ無理だ!!
「フザケんな! 入るわけねーだろっ、このクソボケ蛸!」
クソ蛸からクソボケ蛸にランクアップ。
何を隠そうこの犬御は、女性が苦手だった。
窮寄やアリサなどの色仕掛けには反応しない癖、変な所で純情なのだ。
故に、道程である。
143
:
澪『』
:2011/06/24(金) 16:14:38 ID:HbHPxpxY
>>138
『店長さん、僕、貴方のこと好きです/////
・・・なんてね////』
酒で酔ってるのか、本気で言ったのか分からないが・・・・・・ショタ澪は言った。
頭を撫でられ、とても気持ち良さそうにするイヌミミメイドはにこりと笑った。
>>140-142
『叡肖さんも女性したら〜?アハハッwww////』
とかふざけてたら、二人のショタに殴られてしまった。
黒蔵のはそうでもなかったが、犬御のはかなりのでした☆
『黒蔵〜ごめんね////・・・でも痛かったなぁ/////』
めっちゃ喜んでる!犬御にもっと、とねだるように擦り寄って行く。
これが酒のせいか、本性かは分からないが。
144
:
喫茶店《ノワール》
:2011/06/24(金) 18:43:48 ID:c1.PBF/s
>>139
>>140
>>142
>>143
巫女B「ふふふ、わかればいいよ。
アナタ達がいつでもその憑依ができるように私が鍛えてあげるからね」ニコッ
そう真面目に彼女は絞めた…
巫女B「…ってショタを大人にするなぁっ!!!!!」
そしてワイヤーを引きちぎり、蛸に文句を言い、東雲に向かい飛び上がる。
巫女B「ヒャッハー!!!ショタだぁぁぁあ!!!!」
《子犬》に《魔王》が残像をだしながら近づいてくる。
夜「あらあら〜♪皆飲み過ぎよ〜?
お酒もうストックがないわよ〜?」
そう困ったように言いながら、皆の姿を写真にとる夜だった。
夜「……ブカブカな服もいいわね〜」
澪の頭を優しくナデナデ中。
夜「だから暴れないの〜♪
美月〜♪彼を好きにしていいわよ〜〜」ニコッ
巫女B「やったー♪」
東雲が澪を殴ったが為に、夜は黒い笑顔をして巫女Bに向かい言い
巫女Bは…もう東雲にナデナデモフモフしようとする。
だが
夜「…………………………………………………………………………………………………………………………えっ?
え?え?え?ふえっ!?」ボフン!!!
澪のその言葉を聞き、顔を真っ赤にさせ慌てていると
頭から煙をだし倒れた!!!
……攻めは強いが、受けは弱かったようだ。
夕「……不幸だ…」
一方、倒れた姉の変わりに小さな身体でお店の手伝いをしてる。
145
:
稲山 十夜
:2011/06/24(金) 19:05:19 ID:SmXQZqJk
>>140
「ま、魔法…?」
困惑しつつも、黒蔵の方を見る。額に何か書いてあるのに気づいた。
(ん?この文字、さっきあの人が…もしかして…)
「黒蔵君!ごめん!」
テーブルにあった水の入ったコップを掴むと、その水を黒蔵の額目掛けぶちまけようとする。
>>144
「はいっ!お願いします!」
そう言って、深々と頭を下げた。
(帰ったら七郎に知らせないと。)
146
:
黒蔵「」 叡肖『』
:2011/06/24(金) 19:48:33 ID:1gBuqmPQ
>>142
犬御の表情が青くなったのを見て、クソボケ蛸はその品の良い笑顔にどことなく黒い要素を混じらせた。
そろそろ良い頃合に酔いが回ってこの蛸の頬にも赤みが差している。
蛸が赤くなったら悪乗り度も通常の3倍というわけで、
『なんだい?巫女さんと一緒がそんなに嫌なら、おにーさんと一緒に入るかい?』
叡肖はにやにや笑いを浮かべながらちびっ子犬御にセクハラ発言をする。
そこへ《魔王》が突進してこなければ触手プレイでも始まっていたかもしれない。
>>143
そして澪には
『女性する?そうだなー、今度機会があったら君を女性化してあげようか。
女湯に堂々と入れるようになるぞー、はっはっは』
…なんだか不吉な宣告が成された。
>>144
>>145
「なっ、冷たい!……って、十夜?何で?」
十夜にコップ水をぶちまけられて、黒蔵のデコの文字が溶けた。
墨交じりの水が黒い縞模様になって顔を流れ落ちる。
「うえええ、目に、目にしみるぅ!って、うわっ」
墨が目に入り、手探りでカウンター内の布巾かお絞りを探そうとした黒蔵が不幸な夕君にぶつかった。
その身体は徐々に元の大きさに戻りつつある。
147
:
犬御
:2011/06/24(金) 20:07:00 ID:/AfNAO.Q
>>143
>>146
「!?」
酔う前との色んな意味で激しいギャップに、犬御は肌を粟立たせる。
ねだるように擦り寄ってくる澪から距離を取り、ぶかぶかの袖で追い払う動きをする。
野良猫をシッシッ、とするあの動作だ。
「キメェ寄るな!」
ひどい言い様だが、犬御も色々限界だった。
続けざまに、叡肖がセクハラ発言してくる。
澪の時よりも更に背筋を震わせて、ほろ酔い気味の蛸を振り向く。
「気持ち悪ぃんだよこの蛸!」
まんまな悪口を吐き捨てながら、じりじり後退する。
そうしている間に、再び澪も迫ってくる。
>>144
澪と蛸に追い詰められたその時、
燃え盛るショタへの執念溢れる巫女Bが、ワイヤーを引きちぎり犬御に迫った。
殺気(のようなもの)を感じ、巫女Bに気付いた犬御は慌てて逃げようとするが、
大きな白衣のせいで、一瞬の反応が遅れた。
戦場において、それは命取りなのだ。
「ぎゃああああっ!」
残念、犬御は巫女Bに捕まってしまった!
続いてモフモフされ、肩をびっくーんと跳ねさせる。
「ひっ……おいっ、離しやがれ!」
味わったことのない得体の知れない恐怖。
巫女Bの腕の中でばたばた暴れる情けない姿が、成長するとあの巨体になるなど到底信じられない。
148
:
澪『』
:2011/06/24(金) 20:15:38 ID:HbHPxpxY
>>144
『店長さん//////ヒクッ、重い〜・・・・・・』
急に倒れられ、押し潰されました。
見事にクッションになったので店長に怪我はないようだ。
>>146
酔っていた澪が青ざめた。女性化する・・・?確か自分が言ったのは『女装しなよ』と言ったはず・・・。
酔っていた為、言葉を間違えたようだ。そのお陰で不幸が飛んできた。
叡肖を睨みつけるが、潰されていて身動きとれない澪であった。
>>147
『あ・・・・・・』
潰されてる目の前で犬御が襲われた。
ただ、巫女Bの恐ろしさに恐怖していた。
149
:
喫茶店《ノワール》
:2011/06/24(金) 20:32:57 ID:c1.PBF/s
>>145
>>146
>>147
>>148
夕「え?ちょっ!?……」
両足で踏ん張り、片手で黒蔵を支えようとする。
だがソレはミシミシっと骨が軋む。
夕「!!!!!!ぐぅ……ほら…おしぼり…」
苦悶の表情を浮かべながら、片方の手でおしぼりを渡そうとする。
もう完全に不幸だ……
巫女B「はぅぅ〜〜!!!小さい子はやっぱりカワイイよ!!!」
大きな二つの果実をを、彼の顔に当てながら優しく抱きしめる。
夕「美月さん…やめてあげてください」
美月「え〜〜!!……じゃあ夕くん♪」
夕「………えっ?不幸だぁぁぁぁあ!!!!!」
ああ…夕よ。東雲を助けるために言ったら、巫女Bに狙われてしまった。
夜「うぅ…」ピクッ
今、蛸はなんて言った?
彼を女性にする?
つまり……男じゃなくなる?……え?だめ!だめぇぇ!!それはダメ!!!!!!
そう思った瞬間、ムクリと起き上がり、蛸に向かいワイヤーを高速で飛ばしグルグル巻にしようとする
夜「彼は私のモノだぁぁぁあ!!!
女性化なんかさせるかぁぁぁあ!!!!!!そしたら結婚できないじゃない!!!」
…………………………………………
おいっ!コイツさりげなく凄い事ぶっちゃけたぞ?
いや…勢いって怖いね。
気付いた時には既に遅く、顔を真っ青にしながら辺りを見回す。
150
:
稲山 十夜
:2011/06/24(金) 21:11:03 ID:SmXQZqJk
>>146
「ああっ!黒蔵君ごめん!大丈夫!?
あっ、でも戻ってる。」
慌てて黒蔵の方へ駆け寄る。
その時に徐々に戻っていることに気づく。
>>149
「田中さんも大丈夫ですか!?」
慌てた十夜が駆け寄ってくる。
151
:
黒蔵「」 叡肖『』
:2011/06/24(金) 21:15:43 ID:1gBuqmPQ
>>147
『え?何?聞えなーい』
片耳に手を当てて聞えているくせに聞えないふりをする叡肖。
魔王にモフられる犬御を楽しそうに見ている。
その時歴史が…じゃない、ワイヤーが動いた。
>>148-149
蛸の筆を持ったままの腕が一本、店長のワイヤーに絡め取られる。
ぎりぎりと締め上げられながらも、蛸は店長さんに野次を飛ばした。
『ひゅーひゅー♪熱い告白、おにーさんしっかり聞いちゃったよぉ?
そういうことなら何時でも店長さんを応援するからねー』
つまり、店長さんの依頼があれば何時でも澪君への落書きはOKということだ!
一方、黒蔵は夕からお絞りを受け取り、支えられながらもちゃんと自分で立つ。
「助かった…ありがと」
元通りにはなった黒蔵だが、それでも小学生の夕とさほど体格は変わらない。
そして夕と一緒に居ると巫女Bさんのターゲットになりかねないことに、
不幸にも黒蔵はまだ気づいていなかったりする。
>>150
「戻ってる?あ、ほんとだ……てーか十夜、何時の間に育ったんだ?」
元に戻っても、大人になった十夜には見下ろされるのだ。
黒蔵はちょっぴり悔しい。
152
:
犬御
:2011/06/24(金) 21:30:14 ID:DDrxEC0A
>>148-151
「むぎゅjfa;e」
柔らかなものが犬御の顔を包む。
巫女Bや犬御が動くたびに、ふにふにと形を変える果実。
凄まじい勢いで顔に血が集まる。
「〜〜〜〜ッ!!」
言葉すら出せず、ばたばたと体を動かしていると、
突然に巫女の体が離れた。
どうやら夕に標的が移ったらしい。
「はあッ、はあッ……」
解放された犬御は荒い息を巻きながら、不幸だと叫ぶ夕を見遣った。
普通なら助けるところだが、今の犬御にそんな余裕はなかった。
混乱に乗じて、そろそろと店の入り口まで這っていく。
(戻る方法は後で見つけりゃイイ。
ひとまずこの危険な店から出ねェと……!!)
犬御はノワールに入店した事を猛烈に後悔していた。
153
:
澪
:2011/06/24(金) 21:35:01 ID:HbHPxpxY
>>149
『店長・・・さん・・・?結婚・・・・・・?僕と?』
少し澪は沈黙した。何が起きたか理解するまでに時間が掛かったようだ。
しばらくし、澪は笑った。
『店長さんが僕のこと好きならいいよ////』
これは酔って言ってない、つまり本心です。
やったね、店長さん!
>>152
『あれ、どこ行くん?酒飲もうよ〜。ショタ大男//』
澪に見つかった!!
きっとこの後、増援部隊が来るはずだ!
154
:
喫茶店《ノワール》
:2011/06/24(金) 21:44:29 ID:c1.PBF/s
>>150
>>151
>>152
>>153
夕「だ…大丈夫………」ピクピク
死にそうな声で言いながら、十夜に言う。
夕「どういたしまして…」
そして、巫女Bが田中くんに行くと思ったら……
ターゲットは店長に向いていた。
巫女B「よ〜る〜♪詳しく聞きたいな?」ニヤニヤ
夜「あうあう」
その時の夜の心情は…
まずい!まずい!!非常にまずい!!
いくらなんでも、まだ会って三回なのにお付き合いもなしに「結婚したい!」っとかダメじゃん!!やばい嫌われる!いくらなんでも良い答えなんて……
夜「…………ふえっ!?」
澪の発言に夜は思考がフリーズした…
夜「え?い…いの…?
私、変態だよ?人間だよ?
私、寿命がアナタより短いんですよ〜……」
信じられないような感じで澪を見つめる。
155
:
稲山 十夜
:2011/06/24(金) 21:50:33 ID:SmXQZqJk
>>151
「い、いや、別に育ったわけじゃないよ。」
位置的にどうしても見下ろしてしまう十夜。
「これだよ。この文字が原因みたい。だから、悪いんだけど消してくれる?自分じゃ届かなくて…」
と、自分の背中の大人化の文字を指差してみせる。
>>154
「ほ、本当に大丈夫ですか?怪我してたし、悪化してないですか?」
心配そうに話しかける。
156
:
黒蔵「」 叡肖『』
:2011/06/24(金) 21:56:18 ID:1gBuqmPQ
>>152
『はっはっは待ちたまえ。まだ君の再教育は終わっていないぞ。
それにどうやら今日はめでたい日らしい。君も祭りに参加したまえ』
酔っ払い蛸の腕が一本するりと伸びて、逃げようとする犬御の脚に吸盤で吸い付き絡みつく。
別の腕はまだ店長さんのワイヤーに絡め取られているので、店長さんがワイヤーを引けば当然
犬御も引きずられることになる。
>>153-154
『おおう、お熱いねぇ若い子は。ところで店長、このワイヤー外してくれないかな。
お酒もう無いの?おにーさんまだまだ飲めるよー?』
これ以上飲んだら蛸の暴走は目に見えている。
さらに別の腕でケータイを操作し始める衣蛸。
酒が無ければ追加すればいいじゃない、という事らしい。
『あーもしもし?ミナクチ?ちょっとお酒持ってきてよ。うん、今ノワールで祝い事あってねー。
瓶?そんなんじゃなくて樽で頼むわー』
蛸はミナクチをパシらせるつもりらしい。
>>155
「文字?これ?」
黒蔵はおしぼりで十夜の背中の文字を擦る。ごしごし。
ちょっぴり墨は残るものの、文字はあっさり消えた。
「この文字、俺に書いて欲しかったなー」
果たして、黒蔵がちゃんと育ったら背は伸びたのだろうか?
そして文字の消えた十夜は徐々に元に戻ってゆくだろう。
157
:
犬御
:2011/06/24(金) 22:08:39 ID:DDrxEC0A
>>153-156
澪に見つかったが、夜の大告白で手は出してこない。
(黙ってろ!)と指で合図し、犬御は無視して突き進むことに決めた。
ほふく前進でゆっくりと前進。
もう少し、もう少しで扉に手が届く。
そー……っと腕を伸ばし、押し開こうとした。
が、寸前で脚が絡め取られた。
「!?!?」
慌てて後ろを振り向くと、足首から太ももにかけて纏わりつく蛸の脚が見えた。
さっと顔から血の気が引く。
「はははは離せぇええ! ぐぎぎぎ……」
こうなればヤケだ! とばかりに腕を使って前に進もうとする。
だが、脚を取られては当然うまく進めない。
158
:
澪『』
:2011/06/24(金) 22:12:43 ID:HbHPxpxY
>>154
『変態でも人間でも、それが店長さんなんだよね?
それに寿命を伸ばすことは不可能じゃない・・・。
・・・店長さんが望むなら、僕は大歓迎だよ。』
正直、澪も魅力されてたようだ。
初めて触れる女性の暖かさとか温もりとか、どれも良かった。
結果、OKしたのだと思う。
>>156
『ミナクチ様が来るのですか////?』
愚痴を零そうと思ってた澪にはちょうどいいようだ。ただ、澪は自分の置かれてる立場を理解してない。
いつ蛸さんに攻撃を喰らうとか、予想0です。
159
:
喫茶店《ノワール》
:2011/06/24(金) 22:41:01 ID:c1.PBF/s
>>155
>>156
>>157
>>158
夕「………ぶっちゃけ、痛い…」
少し涙目で十夜に言う。
夜「……いいんですか?本当に……」ポロポロ
目から雫を零し、ついついワイヤーを解放してしまう。
コレで蛸さんは自由だよ!!
夜「……夜。
そう呼んでください」
そう言いながら澪に抱き着こうとする。
巫女B「(さてさて…皆に報告だ。夜が結婚しました……っと)」
巫女Bは巫女Bで知り合いに一斉送信しやがった!!
160
:
稲山 十夜
:2011/06/24(金) 22:45:43 ID:SmXQZqJk
>>156
「良かった…戻れるみたい。」
安堵の表情を浮かべて言った。
しかし、着ていたワイシャツは墨で汚れてしまった。
>>159
「ああ…やっぱり痛かったんだ…
あまり、無茶しないでくださいね。」
優しい口調で言った。
161
:
黒蔵「」 叡肖『』 ミナクチ【】
:2011/06/24(金) 22:50:27 ID:1gBuqmPQ
>>157-160
『んっふっふっふっふーん♪』
一気に引きずり寄せることも容易い筈なのに、叡肖はちびっ子犬御の反応が楽しいのか
ゆっくりじわじわと手繰り寄せてその反応を楽しんでいる。
叡肖のジャケットの下から一本、また一本、と腕は伸びて行き犬御に絡みつく。
その表情はとても楽しげであるが、それを見て黒蔵のほうは恐怖で引きつっている。
>>158
【もう来てますよ】「蛇神っ!」
カウンター内のシンクに、ミナクチが居た。それを見て黒蔵が安堵の声を上げる。
その一寸法師な蛇神が乗っている蛇口が勝手に開き、水が溢れて広がる。
その水面から蟹が数匹、四斗樽を重たげにカウンターへと押し上げた。
『おおっ、仕事はやいねー、流石ミナクチ』
【皆さんお疲れ様、もう戻って頂いて構いませんよ】
ミナクチに送られて蟹たちは水に消え、その水もまた流れ去って消えた。
>>159
【で、お祝い事って何なんですかいった…ええええ!!!?】
一人のショタッ子が店長さんに抱きすくめられている。
その少年が澪の幼少化した姿であることに気づいて、ミナクチが驚いた。
>>160
【あのう、何がどうなってこうなったんでしょうか?】
この場で一番冷静そうな十夜に、蛇神は尋ねてみた。
162
:
犬御
:2011/06/24(金) 23:04:19 ID:DDrxEC0A
>>158
夜の告白が成功して、店内が祝福ムードに包まれる。
人間と妖怪、種族の垣根を越えた愛。感動的な瞬間だ。
――だが、犬御はそれどころではなかった。
鼻歌交じりに叡肖が触手を手繰り寄せる。
もう少しで扉に届きそうだった手も、虚しく離れていく。
「んぎ、ぐっ」
爪を立てて必死に床にしがみ付くが、叡肖の腕は強かった。
徐々に、腕がその本数を増やしていく。
太ももを超え、腰にまで触手が及ぶ。
それは浸食され、捕食されるような感覚にも似ていた。
「やめ、この蛸っ、離しやがれ……!」
強がるような言葉を吐きながらも、体が幼児化した影響か、
大きな瞳には僅かに涙が溜まっていた。
普段の東雲ならば絶対に見せない、助けをもとめるような視線が、黒蔵に向けられる。
163
:
澪『』
:2011/06/24(金) 23:08:35 ID:HbHPxpxY
>>159
『・・・夜っ。あ、待って・・・。この体、どうしよう。』
抱かれてしまうショタ澪である。
結婚てことは、夜さんと住むことになるのか?
>>161
『ミナクチ様!
この体、戻して下さい・・・・・・』
安心した表情と共に、軽く絶望していた。
ちなみに夷磨璃、食事を終えてからずっと寝てます。何が起きようが気づかないだろう。流石、どn(ry
164
:
喫茶店《ノワール》
:2011/06/24(金) 23:15:08 ID:c1.PBF/s
>>161
>>162
>>163
>>164
夕「わ…わかった……
つうか…姉さんがいつの間にか愛の告白してるし」
ピクピクしながら自分の姉を見て、なんか複雑そうに笑う。
夕「父さん、母さんはともかく…おじいちゃん達の反応が怖いな…」
思い浮かべる田中母の父であるムキムキマッチョな外人のおじいさんと田中父な父である、日本刀を持つ修羅なおじいさん。
……果たして澪は義祖父二人に気に入られるか?
夕「あと…俺はいいからあのお兄さん助けてあげて」
未だに小さい夕は十夜に東雲を助けるように言う。
巫女B「新たなショタの気配!!」ピカーン
巫女Bが目を光らせミナクチさまを見てる。
夜「…澪………」
初めて名前で呼びながら愛しそうに澪を見つめ手を離す。
住み込みうんぬんは場が落ち着いたら決めればいいだろう。
一方、こんな妖怪だらけの場所に夕くんは
夕「(それにしても代わった手品や護身術使う人達だな…
あの小さい人はいつから来たんだろう?)」
……普通じゃない普通な反応だった!!
165
:
稲山 十夜
:2011/06/24(金) 23:24:05 ID:SmXQZqJk
>>164
,
>>162
「え?あの人を?」
(うう…あの人、なんか怖そうだから苦手なんだよね。でも、今なら小さくなってるし…)
チラリと犬御の方を見る。今ならいけると見る。
(ええと、墨を消しさえすれば多分大丈夫だよね。)
手ぬぐいを持ち、墨を消そうとそっと静かに接近する。
ちなみに今は叡肖の方が怖いようだ。
>>161
「え?あ、ええと、あの人が墨で何か書いたら僕が大きくなったり、黒蔵君が小さくなったりして…
すみません。このくらいしかわからないです。」
と、自分の背中に残った墨の後を指差しながら言う。
「あの…ところであなたは?」
不思議そうにミナクチを見つめる。
166
:
黒蔵「」 叡肖『』 ミナクチ【】
:2011/06/24(金) 23:29:33 ID:1gBuqmPQ
>>162
>>165
犬御のあの目に浮かぶ感情は黒蔵も良く知っている。
その意図するところは痛いほどに伝わってきた。
「叡肖さん。ほら、お酒も届いたし、鏡割りの音頭取らないと…皆に飲まれちゃうよ?」
特に飲みたがっていた澪を指差して、叡肖の気を引こうとする黒蔵。
『…それもそうだな』
いい加減出来上がっている叡肖は犬御を離して酒樽のほうへと向かった。
シンク横のカウンターから店中央のテーブルの上へと蛸が樽を動かしている間に、
黒蔵の身体の蔭でこっそりと十夜が犬御の背中の文字をおしぼりで擦り取る。
これで文字の効果は消えるはずだ。
>>163-164
【叡肖さんの書いたその文字を消せば戻る筈ですよ】
ミナクチが澪に囁き、背中に文字があることを教えた。
店長さんに頼めば文字を消してくれるかもしれない。ただし巫女Bさんの妨害が無ければ。
そして肝心の巫女Bさんの視線に、十夜と話すミナクチは気いていないのだ。
故に獲るとしたら今である。そしてその時、夕君はどう動くのだろうか。
>>165
【やっぱり、叡肖さんの悪戯が全ての原因なのですね】
やれやれ、と小さな蛇神は溜息をついた。
しかし巫女Bさんもその悪戯を肯定する存在である、ということをミナクチはまだ知らない。
167
:
東雲 犬御
:2011/06/24(金) 23:46:46 ID:/AfNAO.Q
>>163-166
酒樽へ向かったことにより蛸の足と吸盤がするりと外れる。
解放された犬御は、そのまま床に突っ伏した。
ぜぇはぁと激しく胸を上下させ、荒い息を吐いている。
夕の頼みを受けやっときた十夜がそっと背中の文字を拭い取る。
すると小さな体が段々、元の巨体に戻り始めた。
ぶかぶかだったシャツも白衣も、全て丁度いいサイズに収まった。
顔を俯かせたまま、東雲はよろよろ体を持ち上げた。
思わず助けを求めてしまったが、とにかく、
叡肖の気を逸らし文字を消してくれた二人に、礼を言わなければならないだろう。
黒蔵と十夜の方に顔を向ける。
「すまね……、っ!!?」
が、東雲が顔をもたげた途端、
先程まで溜まっていた涙が、鋭い赤い瞳からぽろりと落ちた。
それに気付いた東雲は、目を見開き、大慌てで顔を拭う。
人前で、特に黒蔵なんかの前では絶対に見せない、貴重な東雲の泣き顔である。
168
:
澪『』
:2011/06/24(金) 23:51:53 ID:BQ990e1A
>>164
,166
『あれ?いつのまに…。』
ちらりと叡肖を見ると、消して貰うよう、嫁に頼むだろう。
消し終わった時、今度は澪から抱きにいくつもりである。
『夜、大好きっ!!』と言う風な感じで。
そして、ミナクチの持ってきてくれたお酒を飲み始める。
>>167
『……泣いてる。どうしたんだろ…。』
犬御の事をさっぱり忘れていた。
何をされたかは知らないが、暖かく(?)見守る澪だった。
169
:
喫茶店《ノワール》
:2011/06/25(土) 00:02:43 ID:c1.PBF/s
>>165
>>166
>>167
>>168
巫女B「とったぁぁぁあ!!!!」
突然、巫女Bが優しくミナクチを両手で捕まえ、優しくモフモフナデナデしようとする。
夕「………」
なんだろう…やっぱり他人のような気がしない…と東雲を見る。
夜「コレね〜」
澪にかかれた文字を消し
夜「///////
わ……私も澪の事が大好きで〜す!!!」
そう言いながら抱き着かれ、顔を真っ赤にしながら言う。
そして澪にお酌をしたりするだろう。
田中母「太郎か?喜べ…ついに夜に貰い手ができた
……いや本当だぞ?え?今から帰る?
ああ!今夜は赤飯だ」
そしていつの間にか部屋のすみで、右目あたりにヒドイ火傷痕がある、この人マフィアの人?って感じのただ者じゃない、黒い皮のコートを着た人間(?)がいた。
しかもミナクチが用意した酒を飲んでる……
170
:
稲山 十夜
:2011/06/25(土) 00:07:28 ID:SmXQZqJk
>>166
「あの人、叡肖さんって言うんですね。」
迷惑だなぁとか、やっぱりなんか怖いなぁとか、思っていた。
>>167
墨を消したあと、そそくさと元の位置に戻った十夜は、そこから犬御の様子を見る。
(えっ?あ…大丈夫かな…)
171
:
黒蔵「」 叡肖『』 ミナクチ【】
:2011/06/25(土) 00:13:46 ID:1gBuqmPQ
>>167-168
何も言えずにそっぽを向いて、黒蔵は犬御に持っていたおしぼりを押し付けた。
恋敵ではあるが、男としてその涙は見ないふりである。
その間に叡肖はさっさと樽を開けて、酒を柄杓で汲み出して振舞っていた。
あの衣蛸には、やっぱり脊椎動物にとってはどこか得体のしれない不気味な怖さがあるのだ。
どこまでが本気でどこからおふざけなのか、その境目がさっぱり見えない。
魂をじわじわと嬲られるような恐怖を、この狼もきっと感じたに違いないのだ。
黒蔵はそれまでよりもちょっぴり、犬御に対して親しみの情を持った。
>>169
【いきなり何なんですかあああああ???!】
「あ」
全くのノーマークだった巫女Bさんにより、ミナクチ捕獲される。
黒蔵の止める間も無くモフられてます。
『ほら、どんどん飲んで飲んで!無くなったらまた届けさせるから』
ママさんにも酒を注ぎ、一緒にペースの上がる叡肖。
只者じゃない人の横で蛸は普通に飲んでます。
>>169
>>170
>>167
「もしかしたら、今のうちに逃げたほうが良いかもしれない」
黒蔵が声を潜めて十夜と犬御に囁いた。
蛸はママさんと一緒に出来上がっている。夜と澪はお互いしか見えていない。
そして巫女さんは蛇神に夢中だ。
今、黒蔵と夕が手引きすれば、犬御と十夜は店から逃げ出せるかもしれない。
……一番の問題は黒蔵も夕も、不幸体質なことである。そして黒蔵はそこを失念している。
172
:
東雲 犬御
:2011/06/25(土) 00:33:38 ID:/AfNAO.Q
>>168-171
「ぐっ……いらねーよ」
押し付けられたおしぼりを手の甲で戻しながら、東雲は白衣で涙を拭った。
東雲、一生の不覚である。
(なんつー情けねェ面を晒してんだ俺は!)
しかも、よりにもよって一番見せたくない奴に。
黒蔵は目を逸らしているが、傷付いたプライドは戻らない。
白衣で顔を覆いながら、東雲は沸々と怒りを燃やした。
とりあえずあの蛸、一発殴らなければ気が済まない。
……が、結構な精神ダメージを受けた東雲は、今はとにかく帰りたかった。
「帰る」
東雲はげっそりした顔で立ち上がると、扉に手を掛けた。
この混乱の中一人帰っても、まあ気付かないはずだ。
しかしふと思い出したように、東雲は立ち止まり、
「……よう」
夕の元に向かった。
先程のことは気付いてないが、巫女Bの手から東雲を救い出したのは彼だ。
「助かっ、た」
躊躇いがちに言い終えると、東雲はそそくさと扉に戻っていった。
やはり似たものを感じる、そう思いながら。
このまま彼が無事に帰れたかどうかは、この先次第である。
//すいません、先に落ちます
ありがとうございました!
173
:
澪『』
:2011/06/25(土) 00:43:49 ID:BQ990e1A
>>169-172
『じゃあね、大男〜/////』
酔っ払ったように、別れを告げると再び夜と話し始めた。
『それにしても驚いたよ、急に結婚の話とか出ちゃってさ〜。』
相変わらずのマイペース口調で話している。
一緒にご飯を食べて、お酒を飲んで、こんなにも暖かいんだな、と実感した。
昔の自分よりも今の方がいいな…って、心から思えた。
『夜、あーん♪オムライス食べさせてあげる〜。』
174
:
喫茶店《ノワール》
:2011/06/25(土) 00:53:32 ID:c1.PBF/s
>>170
>>171
>>172
>>173
夕「あ…どういたしまして」
ペコリと東雲にお辞儀をする。
夕「……とりあえず、十夜とお兄さんは今のうち逃げた方がいいぞ?」
ショタのまま夕は十夜と東雲に言う
夕「なに…俺なら大丈夫だ」ニカッ
……田中くん!!それフラグ!!!
田中母「夕!!黒蔵!!アナタたちも今日は飲みな!!」ガシッ
夕「え?ちょっ…母さん?…みぎゃぁぁぁあ!!!」
……おお!田中くんと黒蔵よ!母親に片手で持ち上げられて、引きずりこまれるだろう。
田中母の力はかなり強い……
田中母「それは、ありがたい」ニコッ
田中母はまるで水を飲むようにお酒をどんどん飲んでいく。
巫女B「カワイイな!!カワイイな!!!」モフモフスリスリ
誰か!!誰か巫女Bを止めてぇぇ!!!
夜「わ…私も驚いています〜
つい言っちゃって〜〜
……こんな私ですが…コレからもよろしくお願いします///」
好きな人と結ばれて、一緒にご飯を食べるってこんな幸せなんだ…
のんびりとしながらも彼女は幸せだった。
例えアナタが妖怪でも、過去に何かあっても、私田中 夜はアナタを一生愛します。
夜「あ…あ〜〜ん///」
口を大きくあけ、オムライスを食べた。
田中母「ふむ…積もる話は後日聞くか。今は幸せな空間を邪魔する訳にはいかないな…母親として」
その様子を見ながら母親はお酒を一気飲みした。
/犬御の人お疲れ様でしたー
175
:
稲山 十夜
:2011/06/25(土) 01:07:36 ID:SmXQZqJk
>>171
「に、逃げるって…でも、そろそろ帰らないと七郎が心配するかも…」
体調を崩しているのに関わらず、七郎は探しに来るかもしれない。
>>174
「は、はい。それじゃあ、僕はそろそろ。」
と、出口に向かおうとする。
その前に思い出したのか、巫女に近づき。
「あの、今度七郎と行きますんで、その時はよろしくお願いします!」
例え、どんな事をしていようと十夜にとって巫女Bも尊敬する人物である。
「それじゃあ、皆さんまた。」
七郎が心配しているかもしれないので、急ぎ足で帰っていった。
/自分もこれで落ちます。絡み乙&ありがとうございました。
176
:
黒蔵「」 叡肖『』 ミナクチ【】
:2011/06/25(土) 01:09:44 ID:1gBuqmPQ
>>172-173
(大きい奴は狙われないのかな)
大男に戻った犬御はすんなりと抜け出せたようである。
四十萬陀へ伝言頼めばよかった、などと後から思い返すが、後の祭りである。
今度抜け出せたときに袂山へ会いに行こう、と黒蔵は思った。
ここに居る限り、出来立てのいちゃいちゃップルの仲を見せ付けられるのだ。
澪はすっかり婚約者に酔っている。
(ちくしょう、なんだか俺狼に負けた気がする)
今は四十萬陀の待つ袂山へと帰れる犬御のほうが、明らかに黒蔵より勝ち組なのだ。
そして十夜も無事に抜け出したらしい。
ほっとしているとママさんに腕をつかまれ田中君と一緒に引きずり込まれた。
文句を言う間もなく盃を握らされ、叡肖に酒を注がれる。
うわばみの黒蔵はまだいいが、田中君は怪我もあるしそもそも未成年、
酒なんて飲まされて大丈夫なのだろうか…。
巫女Bに捕獲されていなければ、ミナクチも夕の傷を癒せるのだが、
どうやらその機会は先送りされそうである。
そして飲み会で一番不幸な奴というのは、一番最後まで正気を保った要領の悪い奴、
と相場が決まっている。
他の皆が潰れてしまえば、ミナクチは酔っ払った衣蛸を水を伝って送って帰ることとなり
荒れた店の後片付けをする羽目になったのは結局、うわばみの黒蔵なのだろう。
//自分もこの辺でおちます。皆さんお疲れ様&絡みありがとうございましたー
177
:
黒蔵「」 叡肖『』 ミナクチ【】
:2011/06/25(土) 01:10:31 ID:1gBuqmPQ
//安価ミス、
>>172-175
でした。
178
:
澪『』
:2011/06/25(土) 01:17:00 ID:HbHPxpxY
>>174
『こちらこそよろしく、夜っ♪』
と言い、田中母の元へ行く。とりあえず挨拶は大切だ。
『この度、結婚することになりました、澪です。
妖怪ですが・・・夜を幸せにして見せます。』
え?いきなりいいのかな?そんなこと言って・・・?
澪は母がどんな人か知らない。
>>ALL
『夜、一旦僕は帰るよ。夷磨璃君もいるしさ・・・。
今日は本当に嬉しかったよ、夜。ありがとうね!』
夜の手に握らせたのは、一枚の紙切れ。そこには澪のアドレスとか電話番号とかが書いてある。
眠った夷磨璃をおぶると、店を後にした。
//二日という長いイベント、お疲れ様でした!
またよろしくお願いします!!
179
:
喫茶店《ノワール》
:2011/06/25(土) 01:26:10 ID:c1.PBF/s
>>175
>>176
>>178
巫女B「ええ♪お姉さんに任せなさい」
ミナクチさまをモフモフするのを止め、十夜に手を振り見送った。
もちろん田中くんの不幸スキルは酷かった傷が痛いわ。お酒が口の中の傷に染みるわ。酒も普通に飲めるくらいで、そんなに強くない。
もうピンチに近い……
巫女Bはいつの間にかミナクチを解放して帰る。
田中母は酔っ払わず、片付けも手伝ってくれるだろう。
田中母「ようかい?何処の組か知らないが、夜を幸せにするなら……いや、うちの娘をよろしく頼む」
田中母は妖怪の存在を知らずヤクザの組かなんかと勘違いし、相手の態度に本気だとわかりこちらも頭を下げる。
夜「こちらこそありがと〜♪澪♪私は今幸せです〜
連絡するから〜。すぐ連絡するから〜」ニコニコ
紙を受け取り、澪を見送るだろう。
その後は、夜は澪にメールし、田中母は蛸さんたちと宴会をした。
人と妖怪の愛に……幸あれ
/皆さん二日間ありがとうございます
/お疲れ様でしたー
180
:
零なか
:2011/07/21(木) 08:43:04 ID:HbHPxpxY
双龍の最後
日時・7月23日以降の9時くらいから
戦闘中心のロールとなります。
ボスを倒して終了予定です。
181
:
黒龍「」&白龍『』
:2011/07/23(土) 21:16:21 ID:???
長い間、一緒に居たとある家族。
時には笑って、時には泣いて、色々な時間と空間を過ごした。
だが、何事にも永遠と言う物なんてない。
この家族もまた、永遠に続くことなんてない。今、崩れようとしていた。
「ぐッ…。」
『黒龍っ、こ、こんな姿は露希達には見せられないね…。』
「そう、だな…。く、早く別の所へ行こう…。」
露希と零が寝静まると、双龍はこの街の近くの山へと訪れた。
呪いが彼らを蝕んで、それが解き放たれようとしていた。
『じゃあね、露希…。あっ、んぐあっ!』
「零…。ぐ…ぐあああぁぁぁぁっ!!」
壊れていく心と思い出。
呪いが解き放たれた。
182
:
瞳
:2011/07/23(土) 21:28:50 ID:SmXQZqJk
>>181
「あなたたちは!白龍と黒龍!?」
山でいつものように修行をしていた瞳。
白龍と黒龍を見つけ、声をかけようとするが二人の様子に驚く
「大丈夫か!?何があったんだ!?」
183
:
巴津火
:2011/07/23(土) 21:35:22 ID:1gBuqmPQ
>>181-182
「いい風だな」
呪いの気配をはらんだ夜風を心地よく浴びながら、夜遊び中の少年が楽しげに呟く。
不穏な夜に誘われた巴津火は、白っぽい浴衣姿。
寝室の窓からそのまま抜け出てきたので、その足は裸足である。
キッズケータイは持ってこなかったので、蛸に追われる心配もない。
双龍の苦悶の声を、巴津火はくすくすと笑いながら辿ってきた。
「なんだお前たちか、夜を楽しく騒がせているのは。いい瘴気だな」
幼い邪神の紫濁の瞳が、面白そうに双龍を眺めていた。
かつて神気を纏っていた二匹の龍のその清々しい気配は、
呪いによって禍々しいものに変わりつつある。
「何だ?まだ他にいるのか?」
双龍に駆け寄ってくる瞳に気づき、そちらを一瞥した。
巴津火の姿は暗がりにほの白く浮かんでいる。
184
:
田中 夕
:2011/07/23(土) 21:37:17 ID:c1.PBF/s
>>181
>>182
>>183
そこへやってくる普通の《人間》。
「黒龍〜!白龍〜!技教わりにきたよー」
ボサボサの黒髪で、どこにでもいそうなごく普通の顔立ちの高校生は普通に笑いながら近づいてくるが……
「!?どうしたの二人共?」
二人の異変に気付き、彼は心配そうに近づく。
ハツビーと瞳にはまだ気付いていない。
185
:
零なか
:2011/07/23(土) 21:47:45 ID:???
>>182
瞳に気づいたのは白龍。
赤い眼を光らせ、瞳を睨む。
かつて発せられていた清い妖気は、全く別の物へとなっていた。
『我は白き龍なる者。手始めにお主を殺してやろう。』
中も操られているかのように、声質だけが白龍の物だった。
そう言って、手に黒い何かを纏わせ、瞳に接近する。
>>183-184
「我は黒き龍、なんだ貴様らは。」
冷たい視線を送りつける黒龍。
彼もまた、白龍と同じように操られているような感じがある。
「そうか、死にたいのか。」
まず眼を付けたのは田中夕。
黒き翼を羽ばたかせ、鋭い爪で夕を突き刺そうとする。
186
:
瞳
:2011/07/23(土) 21:52:26 ID:SmXQZqJk
>>183
「黒蔵!…いや、あいつか…こんな時に…」
厄介そうなのが来たと、落胆する瞳。
黒蔵ならば、協力できたはずだが、巴津火とは協力することは難しいかもしれない。そもそも、瞳に協力する気がない。
>>184
「夕っ!二人の様子がおかしいんだ!危ないかもしれない!」
人間の夕に無理をさせるつもりはない。
そのため、警告だけをした。
>>185
「白龍!そんな…私がわからないのか!?」
接近してくる、だが、瞳には白龍を攻撃することなどできない。
つまり、今は無防備だ。
187
:
巴津火
:2011/07/23(土) 21:58:26 ID:1gBuqmPQ
>>184-186
「あいつか」
田中君に気づいて巴津火がふてくされる。
折角ノワールの誰にも見つからずに夜遊びに出てきたというのに、
そのノワールの関係者がここに来てしまったのだ。
(ちぇっ。あいつの姉貴が出てくると面倒だな)
巴津火は店長さんが怖いわけではない。
力で勝つ自信はあるのだが、そうすると食事を作ってもらえなくなるので弱いのだ。
その時、双龍がそれぞれ攻撃を始めた。
巴津火の表情が一気に明るくなる。
「いいぞ、そうこなくっちゃ!」
暴れる機会があるなら暴れる、それが巴津火である。
嬉々として掲げたその両の手に、薄紫色の雷光が纏わりついた。
「それ!」
振り下ろした両手のそれぞれから、双龍へと雷光が走る。
間違っても、田中君や瞳を守るためではない。
下手すると両名を巻き込みかねないのだが、巴津火はそんなことに無頓着である。
188
:
田中 夕
:2011/07/23(土) 22:11:01 ID:c1.PBF/s
>>185
>>186
>>187
「黒龍!!どうしたんだ!?」
そう言いながら彼は、咄嗟に《右手》でそれを受け止める……が、吹き飛ばされてしまう。
「くっ………あっ!ハツビー!コイツらは俺の友達なんだ!殺さないでくれ!!……ジャンボチョコレートパフェ奢ってあげるから!!!」
黒蔵……いや、紫だからハツビーに気付き、彼が喜んで戦ってるのを見てそう言う。
以前、姉にハツビーが暴れそうになったらデザートで釣りなさいと言われた訳ではないが彼は咄嗟に言う。
子供だから蜥蜴を殺しそうだ!と彼はそう思ったからだ!!
「瞳!!わかった!!俺は黒龍を止める!!白龍をお願い!!」
彼は退かない!!《友達》を止める為に……
「って、ぬわぁぁ!!」
雷に巻き込まれたぁぁぁあ!!!!
189
:
零なか
:2011/07/23(土) 22:20:10 ID:???
>>186
『知らないな。』
深い傷ではないが、瞳の右肩を切り裂いた。
血は白龍の水で洗い流され、生々しい傷だけが見えている。
『我に話しかけるとはいい度胸じゃないか。』
>>187-188
「ふん、効くと思ったのか。」
雷は黒龍の爪で切り裂かれ、黒龍へのダメージは無かった。
そんな巴津火を無視して、再び視線は夕へ。
「なぜ我の名を知っているかは知らないが、此処で死ね、人間。」
封印されし蒼き炎を口から吐き出した。
それは辺りの木や草へ燃え移ってしまった。
190
:
丑三夜中
:2011/07/23(土) 22:22:07 ID:8w5oeMbU
>>185-188
「おいおい、2対1の構図にしちゃ一人少ないんじゃないのか?」
その場の空気に合わない何時もながらの陽気な声と、草履履きのぺったぺったという足音
飴の棒を端から飛び出させている口元はニヤニヤ笑いがあって、両手にはそれぞれ色の違う木刀を携えている
「いつも余ってた俺だが、数が少ないなら入っても文句ないよな?」
目玉模様のシャツと捲ったズボン、夏だと言うのにニット帽、そんないつもの格好の丑三夜中が、いつものように軽いノリで乱入してきた
「ま、遊びにしちゃ穏やかじゃないけどな?黒龍、白龍」
丑三は瞳の隣で止まり、様子が違う二体に話し掛ける
まあ、聞こえているとは思ってはいないが
191
:
黒龍「」&白龍『』
:2011/07/23(土) 22:29:09 ID:HbHPxpxY
>>190
『我の名前を気安く呼ぶな。人間ごときが。』
かつては『丑三様』と呼んでいた者も、今となればただの人間。
前の記憶など無く、思い出すはずがない。
『人間、我の名を気安く呼んだのを後悔させてやる。』
瞳と同様、爪で切り裂こうと接近した。
192
:
瞳
:2011/07/23(土) 22:32:02 ID:SmXQZqJk
>>187
「うわっ!な、なにするんだ!!」
雷光は瞳の近くまで届いた。そのことが喝になったのか、瞳に戦意が蘇ったようだ。
「やはり、あいつは危険だ!白龍と黒龍を傷つけてしまう!」
瞳が出した結論は、巴津火から白龍と黒龍、夕を守りつつ。白龍と黒龍を正気に戻そうというものだった。
>>188
「わかった!だけど、気をつけろよ!
って、言ってるそばから!大丈夫か!?」
雷に巻き込まれた夕を心配し、意識をそちらに向ける。
つまり、隙だらけだ。気をつけるのは、瞳の方かもしれない。
>>189
「くっ!白龍!あなた…いったいどうして…」
白龍がこうなった原因など瞳には、見当つかない。
「どうしてだ!?」
>>190
「あなたは…」
瞳にとって、いけ好かない相手だが、退魔師なら、力になってくれるかもしれないと思った。
193
:
巴津火
:2011/07/23(土) 22:38:07 ID:1gBuqmPQ
>>188-192
「ジャンボチョコパフェにオムライスのほうのお子様ランチもつけてくれたら考える!」
目をキラッキラに輝かせながら田中君に要求を突きつける巴津火。
三度の飯も喧嘩も大好物な巴津火には、殺さないようにするのはなかなか難しいかもしれない。
しかし美味しいものと交換なら、巴津火でも考えはするのだ、考えは…。
「…殺さないようにするのは、あの黒い龍だけでいいのか」
つまり巴津火的には、田中君は巻き込んでもおkという解釈になったらしい。
「ボクの力!」
蒼い炎の出現とほぼ同時に、巴津火の呼びかけに答えて雨が降り始めた。
まだ巴津火が力をセーブしているので、それほど激しい雨ではない。
ただ辺りを濡らすには十分な程度である。
「よし♪もう倒れないぞ」
白い浴衣は濡れそぼり、髪から雫を滴らせながら、雨を呼ぶことに成功した巴津火は
次第に大きくなりつつある水溜りの中を楽しそうに跳ね回っていた。
瞳や丑三をびしょぬれにしかねないことも、巴津火にはどうでもいい。
黒龍さえ殺さなければ、パフェにありつけるのだ。
燃え広がる蒼い炎と降り続く雨、どちらが勝るだろうか。
194
:
田中 夕
:2011/07/23(土) 22:42:34 ID:c1.PBF/s
>>189
「だが断る!!」キリッ
ハツビーの雷を《右手》で弱めるも、身体が少し痺れながらも彼は立ち上がる。
「はぁ………黒龍…俺がわからないみたいか…
なんで、そうなったかわからないけど」
右手の甲に《丸い円に八つの棒が生えたような模様》が浮かび上がり輝く。
「まずは《殴る》!!話はそれからだ!!!」
そう言いながら彼は向かってくる炎を……
「うらぁぁぁぁあ!!!!」
《右手》で払い、まるで剣で炎を切り裂くように吹き飛ばそうとする。
果たして《八握剣》の《破邪》の力で炎を消せるか?
>>190
「丑三さん!!黒龍と白龍がなんかわからないけど暴走してるんです」
彼は丑三に気付きそう叫んだ。
>>191
「大丈夫です!」
普通の人間なら死んでいたが、彼は《右手》で防ぎ雷を弱めたようだ。
>>193
「了承!!あと白龍もだよ」
おい!田中くん!!自分はいいのかぁぁぁぁあ!!!
とりあえず彼は承諾した。
《ハツビー》が《黒龍と白龍》を殺さなければ彼は奢ってくれるだろう。
195
:
丑三夜中
:2011/07/23(土) 22:52:05 ID:8w5oeMbU
>>191
「おいおい、いつからそんな性格になっちゃったのよ?グレた?」
やっぱり聞こえてないな、とある種納得して、しっかりと武器を構える
どうやら相手は本気のようだ、舐めるのは言動だけにでも留めていなければ
「露奇と零が泣くぞ?」
右手の白い木刀が外面を脱いで、白い炎を纏う刀の姿を現す
その右手の刀で、爪の攻撃を受け止め、カウンターで左の木刀で白龍の胴体に突きを放つ
>>192-194
「とりあえずあれだ!さっきからフレンドリーファイアしてんの誰!?よく見えないけどマジ自重して!俺死ぬかもしんないから!!」
来る途中に見た雷とかばんばん味方に当たってたように見えたし、あんなもん自分がくらったら死ぬとは行かなくても気絶するかもしれない
目の前の敵に集中しているせいで周りに誰がいるかよく見てないし、声は皆聞き覚えがあるが…
196
:
黒龍「」&白龍『』
:2011/07/23(土) 23:01:00 ID:HbHPxpxY
>>192
『お主はなぜ我の心配をする。
まだ初対面と言うのに。』
そんな中、巴津火の呼んだ雨が降り始める。
お陰で、水を使う白龍に取って非常によいコンディションとなった。
>>193-194
降り続く雨と、夕の破邪の力によって、炎は消えた。
それを見た黒龍は怒り・・・雄叫びをあげた。
「ぐぉぉぉぉぉっ!!貴様らっ・・・!」
炎が効かぬなら、やはり引き裂くしかないと、巴津火に近づいた。
巴津火の顔面に、鋭い爪が飛ぶ。
>>195
『人間、何を言っている・・・。これ以上の侮辱をするならば、ただじゃおかないぞ?』
カウンターを読むのが少し遅れ、腹に突き刺さる。
だが、コンディションは巴津火のお陰で最高なのだ。
開いた左手に紅い水を纏わせると、丑三へ狙いを定めた。
197
:
瞳
:2011/07/23(土) 23:07:42 ID:SmXQZqJk
>>193
「なんて奴だ!やっぱり、私達のことなんて、気にかけていないんだな!」
巴津火の常識に捕らわれない振る舞いに、怒る瞳。
>>194
「良かった…」
夕は、強かった。一安心する瞳。
>>195
「巴津火という奴だ。奴は、多分暴れられればいいんだ。私達のことなんてまったく気にかけてない。」
瞳にとっては、丑三はいけ好かない奴だが、それ以上に巴津火の振る舞いは、気にくわなかった。
>>196
「初対面なんかじゃない!あなたは、私の友達だ!」
思いを込め叫ぶ。
198
:
巴津火
:2011/07/23(土) 23:11:48 ID:1gBuqmPQ
>>194
「えー?白いのも?」
ちょっぴり難しい表情で考え込む巴津火。しばしの後。
「判った。でもおごってくれなかったらあの白いのと黒いの、ボクが食べちゃうからな!」
双龍か、ランチ&パフェか。
どっちでも巴津火は美味しく食べるつもりのようである。悪食?
そして水溜りの中央に立つと巴津火はぱん、と両掌を胸の前で打ち合わせた。
「澪の真似!…ありゃ?」
澪がやっていたように水溜りの中から水を硬化させた剣を呼び出そうとしたのだが、
呼応して水面から持ち上がってきたのは、巴津火の身の丈よりも長い矛だった。
「これはこれでいいや。で、フレンドリーファイアって何?…おっ!」
雨の向こうに霞む丑三に、巴津火は知らない言葉を聞いてみる。
聞きながら水の矛で、黒龍の爪を目の前すれすれで受け止めた。
「…お前、ボクの顔狙ったな」
紫濁の瞳が剣呑な光を帯び、瞳孔は三日月のように細くなって黒龍を覗き込む。
どろり、と濃い妖気が辺りを毒するように広がった。
「お仕置きだ」
爪を受けていた水の矛が崩れ、空いた巴津火の両手が黒龍の両手を掴みとろうとする。
その大力で黒龍を捕まえる気だ。
199
:
巴津火
:2011/07/23(土) 23:12:56 ID:1gBuqmPQ
//安価ミス、正しくは
>>194-197
です。
200
:
田中 夕
:2011/07/23(土) 23:15:08 ID:c1.PBF/s
>>195
「俺です!俺!!田中です!!!」
叫びながらアピールする田中だった。
>>196
黒龍が怒り、ハツビーに攻撃する瞬間の隙を田中くんは見逃さなかった!
「黒龍!!!」
ダンッ!!と地面を蹴り、黒龍に向かい走り、上半身を右側に回転させ、拳を握り
「歯……食いしばれぇぇぇぇえ!!!!!」
《破邪》の力を込めた《右手》で黒龍の顔を上から下にぶん殴り、地面に叩きつけようとする。
彼を正気に戻す為に!!
>>197
「瞳!!ハツビーは俺の家族だから許して!!」
ハツビーの攻撃に巻き込まれたのにそう言う田中くん。
やっぱり彼はお人よしだ。
>>198
「ハツビー!俺は約束を必ず守る男だ!家族に嘘はつかないさ」キリッ
黒龍を殴る瞬間に彼は言った。
201
:
丑三夜中
:2011/07/23(土) 23:28:25 ID:8w5oeMbU
>>196
「…まったく、どこのどいつがやったか知らんけど、ビッショビショじゃねーの」
ヒュンヒュン、と刀を回して、地面に刺すようにして立てる
「あっちを立てればこっちが立たず、ハードモードだなこっちは」
雨の恩恵で力を増した白龍を見て感じる、ちょっとした危機感
汗か雨か、顔を伝う雫がぽたりと落ちた
>>197-198
「巴津火?巴津火って誰よ?」
聞いたこと無い名前だ、と辺りを探すと、雨の中にそれらしい奴が
…何処かで見たような…?
>>199
「おお!お前もいたか!田中!」
「ちなみにフレンドリーファイアってのはあれだ!味方を攻撃することな!難しいけど間違っちゃあかんぞ!」
202
:
黒龍&白龍
:2011/07/23(土) 23:35:32 ID:???
>>198
,200
自分よりも小さな者に受け止められ、隙を突かれて人間にぶん殴られる。
地面に叩きつけられはしなかったが、プライドの高くなった彼は完全に怒り狂った。
手を合わせ、空中へ向けた時、黒い龍が三体現れる。
それは零の使っていたあの技に酷似しているようにも見える。
「我によくも……っ!!この野郎ぉぉぉぉ!!!!
ぶっ殺す、生きて返さない!人間っ!!ぐおおぉぉっ!」
巴津火と夕に、三体の黒い巨龍が放たれた。
そこから発せられる妖気は並大抵ではない。
>>197
,200
『友達?お主は何を言っているか分かっているのか?
神である私にはそんな者要らぬ。』
いくら想いが籠もっていようと、今の彼女には届かない。
そして、丑三へと爪を大きく振りかざした。
『私への侮辱の罰だ、人間』
203
:
瞳
:2011/07/23(土) 23:40:59 ID:SmXQZqJk
>>198
「巴津火が黒龍を!?マズい!黒龍!逃げろ!」
黒龍の元に向かいたいが、白龍を放っておくわけにはいかない。
そのため、黒龍に向かい叫んだ。もっとも、瞳が向こうへ行ったら、巴津火と黒龍の二人から攻撃を受けていたかもしれないが…
>>200
「許してと言われても…」
巴津火は、聞いた話では紫狂の一員だった妖怪。
紫狂には、散々酷い目にあわされてきた。巴津火だって、黒蔵に酷いことをしている。そうそう許せるわけがない。
かといって、争うつもりもないのだが…
>>201
「巴津火というのは、つまりあそこの…」
と、指さすがそもそも見えない可能性も高い。
>>202
「神!?何を言っている!?あなたは、白龍!私の友達で、露希の大切なパートナーだ!」
いまだ、言い続ける。その言葉が伝わらないとも思わずに。
204
:
巴津火
:2011/07/23(土) 23:51:41 ID:1gBuqmPQ
>>200-203
「お子様ランチとジャンボパフェ、約束だぞ!」
視線は黒龍へ据えたまま、田中君に釘を刺す巴津火。
このちび邪神へのお供えものは、そんなもので『良い』らしい。
「だからボクも約束は守ってやる。お前は殺すなって、夕が頼むからな」
黒龍を捕まえようとしたのだが、夕の拳の一撃を喰らわせる間しか押さえていられなかった。
逃れた黒龍の両手の爪が、巴津火の両の手から血を滴らせた。
「夕、一度しか言わない。下がれ。本体はお前に任せる」
巴津火の血を含んだ雨水が、水溜りから3本の鎌首を持ち上げた。
巨大な3匹の龍に比べればずっと細く頼りなさげな水の蛇だが、その蛇は龍を迎撃しに向かう。
龍の妖気も巨大だが、巴津火の血を含んだ水もただの水ではない。
「雷蛇!」
水蛇が巨龍に絡みついた瞬間、巴津火は足元の水溜りに雷光を叩き付けた。
それは水蛇を伝わって3匹の龍を打とうとする。
「ボクの毒を試させてやれ」
3匹の水蛇もそれぞれ龍に噛み付き、巴津火の血の毒を注ぎ込もうとした。
205
:
田中 夕
:2011/07/24(日) 00:01:05 ID:c1.PBF/s
>>201
「はい!います!
なるほど…それがフレンドリーファイアか」
うんうん、と頷きながら彼は納得する。
>>202
>>204
「悪いけど生きる!!黒龍を正気に戻す為に!!!」
そう言いながら、右手に《力》が強くなり始める。
「わかった!!約束は守る!!」
そう言うと、彼は三匹の龍から離れ
黒龍を向き、前に倒れるように体制を取り、その勢いを利用してダッ!!と地面を蹴り、《風》のように黒龍に接近しようとする。
成功したら、《破邪》の力を込めた《右手》で、アッパーを黒龍の顎に放ち、《気絶》させようと試みる。
>>203
「瞳!!ハツビーは良い子だよ!!だから信じて黒龍たちを殺さないって約束したよ!!俺もいるし!!
責任は俺がとる!!!」
自信をこめた目で瞳を見つめ、必死にそう言う。
206
:
丑三夜中
:2011/07/24(日) 00:15:26 ID:8w5oeMbU
>>202
「神神神、どいつもこいつもそればっかりだな、たまには仏さんとかいないのか?」
「大体、神だからどうしたってんだ、立場ばかりにしがみついて偉そうにしているだけじゃないか」
大袈裟に呆れたポーズを取って挑発する口ぶりで言うと、飴をかみ砕いて棒を吐き捨てる
「それに神様にしちゃあちょっと…可愛すぎるってな!」
白龍が爪を振ると、地面に刺した刀を抜いてガード、先程と同じように木刀で突きを放つ
丑三は相手に攻撃を防ぐ際、必ず右手の刀で防がなくてはならない
それは、言わずもがな木刀ではガードするにはそれが柔らか過ぎるからである
なので、必然的にカウンターを打つ武器は刀よりは柔らかい木刀となるが、それは斬るや刺すではなく〝叩く〟等に近く、勿論攻撃力も落ちる
攻撃がかわしやすく、勝つ攻撃を当てやすいその瞬間、それが来るまで、待ちに徹するしかないのだ
>>203-205
「え?どこの!?いやそれよりもさ!」
「お前!知り合いとやり合いたくないって気持ちは解るがな!そこであれやっちゃ駄目これやっちゃ駄目って言ってる場合じゃないぜ!」
「何がなんでも今はやるしかないんだ!語りかけるのはやりながらでも難しくない!躊躇うな!」
「…ていうかぶっちゃけ俺一人じゃやばいから手伝ってマジで!!」
ふざけているのか真面目なのか、白龍に対応しながら瞳に叫ぶ
余裕かましてはいるが、大分危ういと感じているようだ
207
:
黒龍&白龍
:2011/07/24(日) 00:28:40 ID:???
>>204
,205
がぶり、と噛まれて毒をあっけなく注がれる。
龍達は苦しみ、酷く暴れる。
お陰で巴津火の蛇はやられたようだが、こちらも毒のせいで直ぐに倒れてしまった。
「なぜこいつらには通用しないんだ…ぐぁっ!!」
顎へとアッパーを喰らい、後ずさる龍。
気絶しそうな体を堪えているが、体は限界に近付いていた
>>203
,206
『お主、まだ言うか!…ふふ、二度とそんな口叩けぬようにしてやるわ。』
瞳にはそう言うも、彼女もかなり限界が近い。
何しろ、本来の姿での本気には負担が大きすぎる。
呪い、と言うのも影響しているのかもしれない。
そんなことも知らず、丑三に連続で攻撃を与える。
>>ALL
徐々に追い詰められていく二匹。
ふとその時だった。二匹の脳裏に、見知らぬ者がフラッシュバックした。
黒には少年、白には少女が。
『だ、誰だコイツ!?我はこんな奴知らない!!』
「ぐぅぅっ……。」
まだ記憶が正常だったころ、心と体に彼らの思い出を刻みつけたのだろう。
頭を抑えながら、二匹は苦しみ始めた。
攻撃を仕掛けるチャンスは今しかない。
208
:
瞳
:2011/07/24(日) 00:36:46 ID:SmXQZqJk
>>204
,
>>205
「すまない…私には、そうは思えない。
だけど、夕。あなたのことは、信じるよ。」
辛そうな表情で言った。瞳には、巴津火を許すことも、信用することもできなかった。たとえ、友人が言おうとも…
>>206
「ああ…わかっている…わかっているさ…」
ここで全滅したりしたら、すべて終わりだ。瞳にだってわかっている。
しかし、頭でわかっていても、体が上手く動くとは限らない。腕が、足が震えて、刀に変化させることすらできないのだ。
>>207
(私も…私も戦わなくては…私も…)
そう思っていたところ、二人が苦しみだした。
「黒龍?白龍?いったい何が…?」
209
:
巴津火
:2011/07/24(日) 00:41:32 ID:1gBuqmPQ
>>205-208
「どうかな、ボクの毒は?ボクの言う事を聞くなら、その苦しみを消してやっても良いぞ」
巴津火の妖毒が染みた黒い3匹の龍の耳には、その誘いは甘美に聞えるかもしれない。
その紫濁の瞳は本体の、黒龍へも向けられる。
「お前もまだ抗うつもりか?」
弱った黒龍を魅了し、その心を絡めようとする蛇の瞳が隙を狙っていた。
「大人しくすれば、殺しはしないぞ。約束したからな」
そして黒龍の次は白龍をちらりと見る。
「ボクの呼んだ水を勝手に使いやがって」
巴津火は忌々しげに片手を白龍に向かって振った。
ぴしゃん、と血の雫が白龍のほうへと飛ぶ。
「邪魔されたら困る。抑えろ。ボクがお前たちの本来の主だぞ」
血の雫が落ちた水溜まりが、命じられたとおりに白龍の足を包み込み、抑えて止めようとする。
210
:
田中 夕
:2011/07/24(日) 00:50:43 ID:c1.PBF/s
>>206
>>207
>>208
>>209
「黒龍…もういい加減正気に戻りなよ?零が心配するだろ?
俺に技教えてくれるんでしょ?
それに姉さんがまた女装させてあげたいって言ってたよ?」
そう言いながら、彼は苦しむ黒龍にそう言い。
「瞳……時間かかってもいい。ハツビーの事、理解してあげて」
そう優しく言う。
「ハツビー凄いな……何やったかわからないけど
コレでとりあえず安心?」
ハツビーが二匹を止めたのを見て関心する。
「あとは二人が正気に戻る方法を考えないと…丑三さん!わかる?」
そこで丑三にふる田中くんだった。
211
:
丑三夜中
:2011/07/24(日) 00:59:42 ID:8w5oeMbU
>>207
「いでっ!いでっ!やべっ!もうっ!もたなっ!」
白龍の連続攻撃をなんとか受けながらも、その防御も段々と崩れてくる
もうそろそろやばい―――と思ったその時、攻撃の手が止んだ
攻撃を叩き込む最大のチャンスが到来した、と思ったが…
「…これは…」
白龍と黒龍の様子を見て、攻撃しようとしていた手を止める
>>208
「…解った、じゃあお前は攻撃しなくていい」
「代わりに、あの二人に呼びかけ続けろ、もしかするとがあるかもしれない」
白龍と黒龍の様子から何か感じ取った丑三は、その役目を瞳に頼んだ
もし、意志や思い出がまだ残っているのなら、それを呼び起こせば…
>>209-208
「おう、ぶっちゃけわかんね」
「どうしてこうなったのかもわかんないし、だったら対処法も予測出来ねえ」
田中の問い掛けに、随分と素直で簡潔な答えを一つ返す
「一応、こういう感じの時は呼び掛けてみるのがいいと思うが…」
「効かなかったらその時はその時だ」
もし、白龍と黒龍が元に戻らない、その時は…
放っておけば今すぐにでも人に仇成す者を、そのままには出来ない
この場の何者にもその手を下させたくはない、その時手を下すのは…自分がやる、そう密かに心に決めた
212
:
黒龍&白龍
:2011/07/24(日) 01:11:48 ID:???
>>208-211
黒い龍達は巴津火の問いかけに反応するも、首を振って消えさる。
やはり相手の力は借りたくないようだ。
皆が気を戻す方法を考える中、双龍の体から一つの黄色い光が空へと飛んで消える。
その光は徐々に強くなっているのが分かる。それは何を意味するのか…。
そして、何処からか、金属音と足音が聞こえる。
それはこちらへと向かってくる。零と露希だ。
零「…!!黒龍…っ。」
露希「白龍!」
二人は直ぐに龍へと駆け寄り、声を掛ける。
だが、龍達は聞き覚えのあるような無い様な声と脳裏と現実で一致する零達に戸惑っていた。
213
:
瞳
:2011/07/24(日) 01:15:06 ID:SmXQZqJk
>>209
,
>>210
「努力はしてみるよ…」
チラリと巴津火の方を見て答えた。
そもそも、黒蔵の体を使っているのが瞳が巴津火を受け入れられない原因だ。だが、瞳にはどうすることもできない。
>>211
「わかった、すまない…」
自分の弱さを久しぶりに実感する。
しかし、瞳にも黒龍と白龍に呼びかけることはできる。
>>212
「露希っ!零!」
二人が来てくれたので、どうにかなると思ったが、果たして…
214
:
巴津火
:2011/07/24(日) 01:22:46 ID:1gBuqmPQ
>>210-213
もう必要は無いと判断したので、巴津火は雨を降らせるのを止めた。
これでお互いの姿が認識しやすくなる。
「一人だけ戦ってないのは、お前だったのか」
ここへきて瞳と初めて目が会い、そうと認識すると巴津火はぷいっとそっぽを向いた。
実に可愛くねーお子様である。
尊大な態度でくそ偉そうにしてはいるが、その着衣はずぶ濡れてぺったりと身体に張り付いている。
しかも物が白っぽい浴衣なので大分透けて見えているのだ。
夜だからまだ良いようなものの、明るいところではかなり危なっかしい。
「なんだあの光?」
露希と零の接近を他所に、田中君の横で大あくびをしながら巴津火は光を目で追っている。
夜遊び中のお子様は一暴れ済んで、そろそろ眠いのだ。
「あいつら皆知り合いか?」
丑三、露希、零、瞳、夕の顔見知り同士が一堂に集まり、それを知らずにぼっちなのは巴津火のみである。
215
:
田中 夕
:2011/07/24(日) 01:28:14 ID:c1.PBF/s
>>211
>>212
「なるほど……なら」
そう考えるとちょうどよく零たちが来た。
「あ!零!!露希!!
黒龍と白龍が俺達の事がわからないで暴れてるんだ!
何か正気に戻す方法ない?」
二人に事情を説明しそう言う。
>>213
>>214
「瞳……ありがとう!」
ペコリと深く頭を下げる。
「って!ハツビー!!なんで喧嘩腰なの!?
ごめん!瞳!!」
ハツビーが瞳をからかったのを見て慌て頭を下げる田中くん。
苦労人である。
「光?なんだろうアレ?」
田中くんも気付いたが不思議そうに見てる。
「ハツビー眠い?ノワールまで運ぼうか?」
眠そうなハツビーを見てそう聞く。
216
:
丑三夜中
:2011/07/24(日) 01:39:53 ID:8w5oeMbU
>>212-215
「…なんだあれ、魂?いやまさかな…」
飛んでいく光を見て、まさか死んじゃったんじゃないかと嫌な予感が頭を過ぎる
…が、それを確かめる前に露奇と零が現れた
「いよう、その様子を見ると事情は知ってるのか?」
「治す方法とかはあるのか?もしお前らにもどうしようも無いなら最悪、俺はお前らの友人を手に掛けなきゃならなくなる訳だが」
もし、この二人が対処法を知ってるなら、そこで終わり、めでたしめでたし、だ
だが恐れるべきはそれが無い事、そうだとしたら、やるべき事を、それとなく伝えておく
「あー、そこにいるお前らも」
「もしどうしようもないって解ったら、手出すなよ、嫌だろ?」
周りにいる田中、瞳、巴津火にも釘を刺しておく
意地やカッコつけに見えるかもしれないが、これだけは譲れない
子供にそんな辛い思い出を作らせてたまるか
217
:
黒龍&白龍
:2011/07/24(日) 01:48:32 ID:???
>>213-216
光が出て宙に消え…龍達の体は次第に消えかかってきた。
そう、光は消滅を意味するのだ。
だから後に死ぬ。丑三が手を出さなくとも、居なくなるのだ、この世界から。
露希や零がどうしようとこの光は止めることは出来ない。
それは周りに言葉を発しない零と露希を見れば分かる筈。
しかし....小さな奇跡は起きた。光は消えねど、消えた意識が戻って来たのだ。
瞳や夕が、諦めずに呼び掛けてくれたお陰だろう。
黒龍「ぅっくっ……」
白龍「ろ…きに、皆様方…。」
218
:
瞳
:2011/07/24(日) 01:54:47 ID:SmXQZqJk
>>214
「……」
一人だけ戦っていない――その言葉に胸を痛めた。しかし、何も言い返せなかった。
>>215
「いや…大丈夫だ。」
実際のところ、だいぶ気にしている。しかし、今はそれしか言えなかった。
>>216
コクリと静かに頷いた。そして、緊張が走る。
>>217
「そ…んな…消えてしまうのか!駄目だ!黒龍!白龍!」
涙を流す瞳。必死に、必死に訴えかける。
それが、通じたのか――
「黒龍!?白龍!?」
219
:
巴津火→黒蔵
:2011/07/24(日) 02:01:37 ID:1gBuqmPQ
>>215-218
「だってあいつ『紫狂』抜けたんだ」
唇を尖らせる巴津火。
抜けたという意味では瞳もリーダーの窮奇も同じようなものではあるのだが、
一人ぼっちの紫狂になった寂しさや持って行き場のない心もとなさが、
同じ紫狂だった筈の瞳への八つ当たりとして発露していた。
そして眠いかと問われて、慌ててあくびをかみ殺す。
「…まだ眠くないもん!」
事の次第を見届けるまでは寝るわけには行かない。
傷の痛む掌をぎゅっと握り締めて睡魔に抗う巴津火であるが、戦闘でかなりの力を使い
その表情ははっきりと眠そうである。
「…眠くなーい、ボクは眠くないぞー」
しかし頭がぐらんぐらんと揺れている。瞼は今にもくっつきそうである。
眠くさえなかったら、丑三に大人しく釘を刺されているような巴津火ではない筈だ。
きっと双龍を食わせろとか言い出したに違いない。
そしてすとん、と巴津火の意識が落ちた。代わりに黒蔵が目を覚ます。
現在、睡魔は皆さんの心の平和のために大変いいお仕事をしているようだ。
「あ?瞳、夕、露希に零?飴男?」
なにやら切羽詰った瞳たちの様子に、黒蔵は辺りを見回す。
何がどうなったのか良く判らないが、田中君が居るのであとで詳しく聞こうと思った。
(なんか俺、とてつもなく場違い?)
「白龍?黒龍?」
深刻な雰囲気だけは流石に察した。
220
:
田中 夕
:2011/07/24(日) 02:14:10 ID:c1.PBF/s
>>216
>>217
「え?……何言ってるんだよ?丑三さん……
大丈夫だよ!白龍も黒龍も露希と零を見て思い出そうと……」
《その言葉》に彼は青ざめ丑三を説得しようとするが………
現実は残酷だ
「白龍……?黒龍……?冗談だよね?
零も露希もなんか言ってよ!!!なんで二人とも消えていってるの!?ねえ!!!」
涙を流しながら、叫ぶ田中。
「黒龍…白龍……消えちゃヤダよ……俺…俺………」
思い出すも消えていく二人に対し彼は泣きながらそう言うしかなかった……
>>218
>>219
「《紫狂》?」
聞き慣れない言葉に彼は首を傾げる。
「あ…黒蔵になった……
黒蔵……黒龍と白龍が………」
彼は泣きながら黒蔵にことの事態を説明する。
ついでに彼はハツビーと黒蔵を二重人格の人間と思っている。
ついでにハツビーは殺しをしてないから必ずハツビーに田中くんは奢るだろう。
221
:
丑三夜中
:2011/07/24(日) 02:18:52 ID:8w5oeMbU
>>217
「…あぁ…成る程、な」
光が消えると共に黒龍白龍の姿が消え掛かっているのを見ると、すべて理解した
「うぇーい俺恥ずかしいー!恥ずかしいよー!〝その時は…〟(キリッとかはっずーー!!」
この時、丑三は今すぐ家に帰って枕に顔を埋めて足をバタバタさせたい気分で一杯だった
「…まあ、どうでもいいか」
「俺からのアドバイスだ、どっか行く時は、笑ってけ、泣いて別れるなんていい事じゃないからな」
ニヤッとした笑顔を龍達に向けて、それだけ言うと顔を逸らした
>>218-220
「どっかで見たことあると思ったらやっぱり小蛇ちゃんか、二重人格?」
巴津火から黒蔵に人格変更して、ようやく違和感が確信に変わった
とりあえず気になるが、今は―――
「まあいいや、それどころかじゃないみたいだしな」
「…俺がやる必要もなかった訳だ、軽蔑されるような事にならなくて一安心かな?」
洒落にならない冗談で田中の問い掛けに答える
もうそれ以上、かける言葉はなかった、かけられなかった
泣き出した田中にかける言葉は、見つからない
222
:
零なか
:2011/07/24(日) 02:35:42 ID:???
>>218
『瞳…様……。露希を…よろしくお願いします…。
親友の貴方様なら出…来…ますよね…?信じてます…。』
涙を流し、白龍は瞳に抱きついた。
>>219
「黒蔵…俺…もっと…お前と話したかった…。
黒蔵は優しいから……きっと…なんでも乗り越えられるよ…。」
優しさを知っている黒蔵の肩をそっと叩いた。
>>220
「ごめんな…田中……。お前とはやっと友達に…なれたのにな…
田中、俺さ…お前に感謝してるよ…楽しい時間をありがとうな……。」
己の辛い現実を背負いながら、必死に生きる田中の頭を撫でた。
>>221
『そうですね…丑三様…。やはり、貴方の様な笑顔が一番良いですよね。
ほんの感謝の気持ちです、受け取って下さい。』
どんなときにも持ち前の明るさで周りを和ませる彼の頬にキスをした。
>>ALL
双龍の此処に居る者への挨拶がすべて済んだ。
残るは兄妹のみ。
零「……」
露希「行かないで…」
会話は小さな声で行われ、内容は彼らしか知らない。
零と黒龍、露希と白龍で抱き合っていた。
光が一層強くなって、まばゆい光が空に逝く。もう消える間際なのだろう。
双龍は、丑三の言うとおり、微笑んでいた。
………そして消えちゃった。
零と露希の胸に、彼らの温もりを残して。
223
:
瞳
:2011/07/24(日) 02:49:00 ID:SmXQZqJk
>>219
「私は…」
望んで紫狂に入ったわけではない。しかし、それは事実。
「私は、紫狂なんかじゃない!!」
言うのが、遅かったため、黒蔵に怒鳴ってしまう。
>>220
「すまない…紫狂については、いつか必ず説明する…」
涙を流しながらそう言った。
>>222
「ああ…露希のことなら任せろ…だから、だから行かないでくれ!」
涙を流し、叫ぶ。大切な存在を失いたくなかった。
しかし――
「白龍…黒龍…」
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