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【メインキャラは】安価で新しい遊戯王を作るスレ【6人だ】part5

1名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:29:02 ID:Ox0qWsig

『遊戯王6-ACE(シックス・エース)』という物語を作っていくスレです。

本編は第7話まで公開されています。(2017.10.14時点)


【これまでの流れ】
●スレ住民でアイディアを出しあいながら、それを元に執筆担当が話を書いていく流れになっています。
●物語の根幹設定は過去スレにて安価で決められ、現在はそれを元に物語を進めています。
●執筆担当はスレの進行役とストーリー構成を兼任しています。
●カード案や登場人物名などについて、安価でアイディアを募ることがあります
●作中のデュエルは基本的にオリジナルカードを使用して行われます。勿論、既存のOCGカードも多々登場します。
●デュエルのルールはマスタールール3を採用しています。
●この企画に興味がお有りの方は気軽に参加してください。


専用wiki公開中。これまでに投下されたSSや作成されたカードの情報、各種設定などをまとめています。
《遊戯王シックス・エース まとめwiki》
http://seesaawiki.jp/yu-gi-oh-6ace/


次スレ『正確なスレ立て宣言』をして、他にスレ立て宣言が無いか確認してから立ててください。

前スレ【敵の組織も】安価で新しい遊戯王を作るスレ【2つある】part4
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/57512/1488908437/l50

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2名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:30:50 ID:Ox0qWsig

【ストーリー】



カードゲームによる勝負《デュエル》が一つの文化として人々の間に深く浸透し、
あらゆる物事を解決しうる手段として認識され、同時に抗争の手段とも化している世界。



これは、天道遊陽と朝霧朋花という二人の主人公が、世界を牛耳る二つの組織の抗争に巻き込まれながら、仲間と共に戦い抜いていく物語である。



彼らとその仲間達《六人のエース》が織りなす物語は、
やがて人間界と精霊界という二つの世界を股にかけた壮大な戦いへと導かれていく……。


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3名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:32:50 ID:Ox0qWsig

【登場人物① 主人公サイド】


天道 遊陽(てんどう ゆうひ)

この物語の主人公。オレンジ色の髪を持つ中学2年生。
使用デッキは儀式&ユニオンテーマの【S・S(シャイニング・ソウル)】。
精霊界の六英雄のリーダー・オルフェウスのカードの所有者。

謎の組織《命の光》の謀略によって交通事故に遭い、その復活の代償として《輝ける命の光》との契約を強いられる。
そのために《命の光》の一員とされかけるが、朋花とのデュエルを経て組織と敵対する覚悟を決める。
無気力がちな性格で、しばしば自分を偽った行動をするが、守りたいものを守ろうとするときには一途な熱血さを発揮する。
ある理由から、儀式召喚と、自らのエースであるオルフェウスに対して嫌悪感を抱いている。


朝霧 朋花(あさぎり ともか)

この物語の主人公。デュエルモンスターズの精霊が見える中学2年の女の子。
使用デッキはアドバンス召喚テーマの【供花の姫君(くげのひめぎみ)】。
精霊界の六英雄の一人・マーシーのカード所有者。

遊陽とともに交通事故に遭い、《昏き死の闇》との契約によって一命をとりとめる。
一時、遊陽と敵対を余儀なくされるが、遊陽の覚悟を受け、組織と敵対してでも生き抜く道を選ぶ。
大人しく、人見知りが激しい性格。そんな内向的な性格から脱したいと彼女は思っている。


朱 静炎(しゅ せいえん)

遊陽の親友。赤い髪を三つ編みにしている中学2年生。
使用デッキは炎属性シンクロテーマの【武竜】。
精霊界の六英雄の一人、九頭龍明神のカードの所有者。

友情に厚い熱血さと冷静な決断力を持つ兄貴分的存在として、遊陽と朋花をサポートする。
遊陽サイドでは屈指のリアルファイト要員。脳筋かと思えば意外と几帳面で真面目なところも。


黒鷲(くろわし)

朋花の曾祖母。本名は朝霧薫(かおる)。
かつて《御世呂町の死神》と呼ばれ恐れられた精霊使い一族の当主として、不動の山に住まう精霊を束ねる。
150年以上生きているらしく、大変に博識。サポート役としてもまだまだ現役。
魂を自由を移動させる術を心得ており、現在は黒い大鷲に憑依している。


西森 紀山(にしもり きざん)

御世呂中学校2年の学年主任を務める教師。七三分けで眼鏡をかけている。
デュエルの腕はからっきしだが、生徒思いな教師として好かれている。
組織抗争に巻き込まれた遊陽達の数少ない協力者。
剣道五段と武芸にも長ける。学校の専門科目は理科。教師になる前はやり手のエンジニアだったらしい。


天道 千里

遊陽の母。夫はプロデュエリストの天道曙。
おっとりとした性格で、少々天然ボケなところも。見た目は遊陽と姉弟にすら見えるほど若々しい。

4名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:33:46 ID:Ox0qWsig

【登場人物② 《命の光》サイド】


九曜 トロヤ(くよう とろや)

《命の光》の傭兵デュエリスト。18才。大柄で、よくニット帽を被っている。
超個人主義者で、組織のメンバーと度々喧嘩沙汰を起こすが、実力と実績で黙らせている模様。
《輝ける命の光》とは契約しておらず、特別な力は何も持っていないものの、
実戦の中で培われた知識と判断力は確かであり、彼のプレイングスキルには誰もが一目を置く。
敵対する《死の闇》の冥条辰海とは旧知の仲。


荒波 三奈美(あらなみ みなみ)

若干20歳にして御世呂町の《命の光》のトップに立つ女性デュエリスト。
リーダーになってから日が浅い事もあってか、組織を完全に掌握出来てはいない。仲間の勝手な行動には日々頭を悩ませる。


西東 久志(さいとう ひさし)

組織の実戦部隊の長を務める男。常にスーツ姿で、どんな状況でもサングラスは外さない。
使用テーマは天使族融合デッキ【ヴァルキリー】。


ガロン・ディアス

実戦部隊の副隊長を務める男。大雑把な考え方をする男で、目的さえ達成できれば後のことはあまり考えない。


燐光の天使

《命の光》が開発したデュエル用アンドロイド。西東によって春休みの町内大会会場に投入される。
使用デッキはアドバンス召喚を戦略の軸とする【ライトエンジェル】。

5名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:34:54 ID:Ox0qWsig

【登場人物③ 《死の闇》サイド】


冥条 辰海(みょうじょう たつみ)

御世呂町の《死の闇》において実戦部隊隊長を務める17歳の青年。鋭い目つきが特徴。
組織への忠誠心は確かなものの、冷酷かつ辛辣な性格が災いして組織内に多くの敵を作っている。
一方で部下思いな側面もあるので、組織内では評価が分かれている模様。
卑劣な行いをする仲間を嫌悪するが、残酷な手法を一部許容することもあるなど、その心情は複雑。
《命の光》の傭兵であるトロヤとは昔からの知り合い。趣味はバイクを乗り回すこと。


エリス

辰海の部下の少女。外見年齢は13才。ゴシックドレスと大きめのリボンを好んで着用する。
生意気で、図に乗りやすい性格。デュエルの腕はそこそこだが、何かと詰めを誤ることが多い。


アーチャス・クレイトス

《死の闇》のリーダー代行を務める男。
性格は近視眼的で、組織の利益よりも利己に囚われがち。他者を力で押さえつけようとする言動が目立つ。


エーテル・キャバリエ

《死の闇》の団員。辰海より年上だが、強い意志を持つ彼を評価し、親しく付き合っている。
生まれから何から色々と謎が多い。朋花のことは以前から知っていたようだ。

6名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:36:58 ID:Ox0qWsig

【主な地名・組織・用語など】


1.御世呂町

物語の舞台となる、遊陽達が暮らす町。
治安が悪く、デュエルギャングの抗争が常態化している。


2.《命の光》《死の闇》

御世呂町にて暗躍する組織。この2つは現在抗争状態にある。
双方とも世界規模の活動範囲を持つ一大組織であり、各々の勢力圏を広げるための戦いに明け暮れている。
元々は精霊達の故郷《精霊界》からやってきた者たちらしい。


3.《輝ける命の光》《昏き死の闇》

《命の光》《死の闇》が戴く神。
生命を司る力と、組織の行動規範となる思想をもつ概念的存在(実体を持たない生命体)。
神と契約した者には《紋章》が与えられ、その持ち主は《紋章持ち》と呼ばれる。
紋章にはデュエル時のみ発揮できる特殊な力が秘められているという。


3.精霊

デュエルモンスターズに登場するモンスター達。
本作における精霊は、人間と同様に知能を持った生き物として登場する。
御世呂町がある世界とは全く別の世界《精霊界》が彼らの故郷である。


4.霊札

死んだ精霊は、今際の際に自らの身体を一枚のカードに変える。そのカードのことを霊札という。
霊札のテキストには精霊の生前の生き様が反映されるという。勿論実際のデュエルで使用可能。


5.光と闇のデュエル

2つの異なる紋章を持つ者がぶつかりあうデュエル。そのデュエルで負けたものは魂を滅ぼされ、事実上死に至る。


6.運命眼の翡翠竜

人間界と精霊界に住まう全ての生きとし生けるものの頂点に立つ孤高の神。その2つの眼で過去と未来の運命を見るという。
《輝ける命の光》や《昏き死の闇》をも凌駕する力を持つが、現在はある理由から自由な身動きが取れない状況。
それ故に2つの神が野放しとなり、《命の光》や《死の闇》が引き起こす混乱を許してしまう。


7.精霊界の六英雄

かつて翡翠竜とともに強大な敵と戦ったという六人の精霊。オルフェウス王子をリーダーとする。
《命の光》や《死の闇》との戦いの中で全員が落命し、霊札となる。
それらのカードは、様々な変転を経て御世呂町の六人のデュエリストの手に渡ることとなる。


※他の用語や詳細についてはwikiに専用記事を掲載。

7名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:48:05 ID:Ox0qWsig
新スレを立てました。旧スレの残りは募集などのために使用し、このスレで第八話の投下を始めていきます。

それでは長い話になりますが、どうぞお付き合いください。遊陽とトロヤ、後にライバル関係となる二人の初デュエル回です。



【ここまでのあらすじ】

朋花を組織に連れ戻すため、エリスは朋花を港の倉庫におびき寄せる。
エリスの思惑を看破した遊陽達は精霊たちの協力のもと、隙をついて人質を救出し、朋花が一対一でデュエルできる状況を作り上げた。
《昏き死の闇》の紋章の力をフルに使って強襲を仕掛けるエリス。しかし朋花は諦めずに戦い抜き、エリスを破る。
このまま港を去りたい朋花達。しかしその時、倉庫の屋上で見張りについていた遊陽は思わぬ男と対峙していた……。

8名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:51:52 ID:Ox0qWsig


プルルルルル...... プルルルルル......


ピッ




??「……どうした」

??『悪い知らせがある。エリスが勝手に出撃した』

??「……あ?」

??『ダメージペナルティを受けて療養してるはずだったんだ。だが回復が早かったみたいで――』

??「場所は?」

??『御世呂港埠頭、赤い屋根の大倉庫。一隊を護衛としてつけているらしい』

??「……下っ端の小娘がよくもまぁ……」

??『十中八九、代行の差し金だ。それに女子生徒一人を捕えて倉庫に連れ込んだとの情報もある。
狙いは恐らく……朋花ちゃんをおびき出すことだ』

??「朝霧朋花を倒して組織に連れ帰れば、仕掛けた二人双方の利に叶う……」

??『多分……そんなところだ』

9名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:53:56 ID:Ox0qWsig

??「デュエルで勝てばいい話じゃねえか」

??『その見込みは薄い……朋花ちゃんに勝てるだけの力はエリスにはない。辰海も同じ見解だ。
それに港では、組織同士の衝突まで始まったらしい』

??「……ややこしくなってから話を回すんじゃねえよ」

??『数の上では劣勢……。だが俺達も出撃中だ、人数をそっちに割く余裕がないんだ』

??「で、俺に火中の栗を拾いに行けって? 敵の小娘を助けにか?」

??『俺達が今から急行しても、着く頃には事が終わってるかもしれないんだ。
……無理難題なのも、虫が良すぎるのもわかってる』

??「……チッ」

??『……』

??「……朝霧朋花がそこにいるとなれば、当然“あいつ”も出てくるか」

??『?』

??「そういえば、あいつには宿題を出しておいたな。それをどう消化したか、確認してやるのもいいか」

??『……天道遊陽のことか』

??「いいだろう。港には行ってやる」

??『済まないっ』

??「だがお前の相方に伝えておけ。あの小娘が俺とお前らにとってどんな意味を持つか、忘れたとは言わせねえとな」

10名無しの決闘者:2017/10/14(土) 14:54:26 ID:Ox0qWsig

―――――――――――――――――――――




遊戯王6-ACE 第八話 『廻る小惑星』




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11名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:00:39 ID:Ox0qWsig

――数分前 御世呂港埠頭から2km地点




埠頭からやや離れたフェリーターミナル付近に、紀山の運転する大型バンが停まっている。


紀山は、遊陽らが目的を果たし帰還するのを、今かと待っている所であった。





紀山「今頃……朝霧くんはデュエルの最中だろうか。もしものことが起こっていなければいいが――」

??「大丈夫ですよキザン先生。朋花は絶対に負けません」




車の後部座席から、若い女性が紀山に声をかける。


セミロングの黒髪と右目下の泣きぼくろが目を引く美しい女性。しかし彼女を注視したものは、程なく眼の辺りに違和感を感じることだろう。


それは明らかに機械化された人口眼球であった。更によく見たならば、所々の関節の所作にも不自然さを覚えるに違いない。




謎の女性「朋花の戦いには、私の沢山の妹たちが力を与えてくれます。
朋花がカードを信じれば信じるほど、妹たちもそれに応えようとするでしょう」

紀山「あなたも……そうしたかったのではないのですか?」

謎の女性「それはそうです。私がカードとしてデッキに入っていれば、朋花はより一層強く戦えます。やりようによっては無敵にだってなれるでしょう」

紀山(凄い自信だな……)

謎の女性「でも、今は人手が足りませんからね。だからこうして、こんな機械人形に憑依してるのですから」

12名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:02:14 ID:Ox0qWsig

紀山「そのデュエルアンドロイドは……かなりの旧式ですね。機械用自己増殖細胞が開発される以前のものだ」

謎の女性「お分かりになりますか。これはかつてお婆様が知り合いから譲ってもらったものだそうです。
朋花の参観日などには、しばしばこの姿で学校に行ったりしましたよ」

紀山「動くには問題ないのですか?」

謎の女性「お婆様や大姉様ほどではないですが、一応は。
ただ如何せん古い体なので、長時間の稼働や蹴る殴るなどの無茶には耐えかねます。
現場から連絡が入るまでここで待機するのはそういうわけでして――」



Prrrrrrrr…… prrrrrrr……



紀山「来たか、着信……!」

謎の女性「もしもし、朋花? そう、勝ったのねっ」

紀山「よし、これなら皆で帰るだけ――」

謎の女性「なんですって? 遊陽が……?」

紀山「えっ?」

謎の女性「遊陽が、九曜トロヤと対峙している……?」

13名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:03:27 ID:Ox0qWsig


――数分前 御世呂港埠頭 コンテナヤード




ガロン「奴が……この港に来てるだと?」

長月「先程到着したらしく……うちの隊員に状況を尋ねていました。
どうして《死の闇》の拠点の場所がわかったについても事細かに――」

ガロン「それで?」

長月「一言だけ……『悪知恵だな』と言って、倉庫の方へ歩いていったそうで」

ガロン「あの野郎、一体何の用だ? おこぼれでも喰らいに来たってのかよ」

長月「それならば無駄な話です。戦況はこちらが圧倒しており、カタがつくのも時間の問題……。
一団の長である御祓という女も既に捕捉済みですし、封鎖状態の倉庫に残党がいるとしてもたかが知れているかと……」

ガロン「あいつが食える肉はもう残ってねえか。なら放置して構わねえさ。俺達は俺達の狩りに集中するだけだ」

14名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:05:21 ID:Ox0qWsig


――現在 御世呂港埠頭 倉庫の屋上




遊陽「トロヤ……!」

トロヤ「……よう。久しぶりだな」



朋花とエリスがデュエルをしている倉庫の屋根上に、遊陽とトロヤはいた。


遊陽はここで、身を隠しながら見張りについていた。
双方の部隊に不審な動きがあった場合、倉庫内の静炎と連絡を取り合う算段になっていたのだ。


常人には見えない精霊たちも歩哨についている。しかしトロヤはそんな警戒を容易にすり抜け、今こうして悠然と遊陽の前に姿を現したのだ。


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15名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:06:35 ID:Ox0qWsig

遊陽「な、何故お前がここに……!?」

トロヤ(目当てに早速会えるとは都合がいいが、どう丸め込むか――。ま、虚実織り交ぜれば済むことか)



トロヤ「さっき倒した《死の闇》の奴等が妙なことを口走ってな。
《死の闇》の小娘が、異端者である朝霧朋花をおびき寄せるため倉庫の中にいると……」

遊陽「……!」

トロヤ「だが倉庫の扉や窓はすべて封鎖されてるから、状況の確認しようがない。
じゃあ屋根に登れば何か掴めるかもと思って来てみりゃ、ここにお前がいたというわけだ」

遊陽「オレ達を追ってきたわけでなく……最初から港に来てたのか!」

トロヤ「まあな。俺みたいな傭兵デュエリストにとって、こういう小競り合いは格好の稼ぎ場所だからな」

16名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:09:13 ID:Ox0qWsig

遊陽「……ミブリン、下の状況はどうなってる?オレ達がいると気づいてそうな奴等はいるか?」

ミブリン(ハト)「いいえ、そのような動きは特に――」

遊陽「誰も気づいてないのか?」

ムブリン(ハト)「確かに不可解な……。トロヤめのいう情報が組織に知れ渡ってるなら、倉庫の中の朋花お嬢様を抑える動きがあるはず……」

トロヤ「喋るハト……精霊か。なら、この倉庫を封鎖してるのも精霊の仕業ってとこか。
そいつらの言うとおりだぜ。うちの連中には何も伝えていない。俺は手柄を独り占めしたいんでな」

遊陽「手柄……だとっ」

トロヤ「下で行われているデュエル……。俺の読み通り行けば、負けるのは恐らく《死の闇》の小娘のはずだが――」



その時、苦痛の色を帯びた少女の叫びが、階下の倉庫の中から発された。


エリス「きゃあああああああああ!!!!!!」




トロヤ「噂をすれば、か。デュエルは決着したようだな」

遊陽(朋花……! やった、頑張ったな!)

ゴブリン達「お嬢様……!」

17名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:10:34 ID:Ox0qWsig

トロヤ「さて、と。それじゃあ俺とお前で一つ取引といくか。
今デュエルに敗れた小娘……そいつの身柄を俺に渡してもらおう」

遊陽「な、なにっ!?」

トロヤ「対価は、そうだな……。異端であるお前らを見逃してやってる時点で、お前らには貸しがある。それを返す意味でってのはどうだ」

遊陽「そんな……ここでそんな話を蒸し返すのか……!」

ミブリン(ハト)「お嬢様の奮戦をフイにする気とは……!」

シブリン(ハト)「おのれ、ふざけた事を!」

ムブリン(ハト)「遊陽どのやお嬢様にとって、この勝利がどれほどの意味を持つか……!」

トロヤ「意味? おおかた、組織の奴から情報を聞き出したいとかそういうことだろう。だが、下っ端の小娘程度には何もわかりゃしねえよ」

ミブリン「それでも、人脈をたどれば確かな手がかりを得られるかも知れぬのだっ」

遊陽「こいつらの言うとおりだ。そんな条件、飲めるはず無いだろっ!!」

トロヤ「お前がその気じゃねえなら、下の奴等にデュエルを仕掛けるまでだ」

遊陽「なんだと......!?」

18名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:12:02 ID:Ox0qWsig

トロヤ「お前が交渉に応じないなら、そうするしか無えだろう」

遊陽「バカ言うな! せっかく朋花が頑張ったのに……!エリスを明け渡せなんて、何を考えてるんだ!」

トロヤ「さあな」

遊陽「とぼけるな!」

トロヤ「お前の知ったことじゃねえんだよ」

遊陽「いいや、聞かなきゃ納得なんてできるもんか! 何が何でも話してもらうぞ、トロヤ!!」

トロヤ「うるせえ野郎だな。下っ端とはいえ敵のデュエリストを連れ帰れば十分な稼ぎになるってだけだ。
大体、理由を聞いた所でお前が納得するはずが――」

静炎『どうした、遊陽っ。誰と話してるっ』

トロヤ「……!」




その時トロヤは、遊陽のデュエルディスクが通話モードになっていることに気づく。


遊陽の執拗な質問の意図を察したトロヤは含み笑いを浮かべた。



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19名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:13:16 ID:Ox0qWsig

トロヤ「なるほど。お前がやたらに声を張り上げたのは、仲間に状況を知らせるため……。
先に小娘ごと仲間を逃がせば、この取引自体が成立しなくなると踏んだか?」

遊陽(!? た、たったこれだけのやり取りで意図を読まれた……。何なんだあいつ……!)

トロヤ「そうと読めた以上は言っておく。小娘をここから逃がせば、代わりにお前の身が危うくなるとな」

遊陽「……下の奴等に、オレのことをバラすつもりか!」

トロヤ「今は俺個人の事情で黙ってやってるが……。うちの連中が今後どう動くかは、俺の胸三寸にかかってるんだぜ」

遊陽「だ、だが、オレが乗ってもお前が約束を守るかどうかは……!」

トロヤ「俺もデュエリストの端くれだ。デュエルにかけた約束は守るさ。
それに用があるのは小娘だけじゃねえ、お前にもだ」

遊陽「オレに!?」

トロヤ「もしお前と再び会うようなことがあったら、確かめたいこともあったしな。
それには余計なギャラリーがいない方が都合いい」

遊陽「オレに……何の用事があるってんだっ」

トロヤ「前にお前を見逃してやった時、忠告してやったことを覚えてるか?」

遊陽「忠告――」

20名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:14:25 ID:Ox0qWsig

―――――――――――――――――――――



「……お前は何も知らなすぎる。今日はたまたま命拾いしたが、勢いだけで無闇に突き進むならば、その先にあるのは自滅だけだ」



―――――――――――――――――――――


トロヤ「そいつをクリアできてるかどうかを見せてもらおう。
もしそれが、俺の望むような答えじゃなかったら――」

遊陽「……!?」

トロヤ「お前を見逃してやるのもそれまでになる。俺の計画に甘ったれは要らねえからな」

遊陽(け、計画……!? 何のことだ……!?)

トロヤ「乗らねえなら、同じ条件で下の奴等にデュエルをふっかける。どっちがお前にとって好都合か、考えなくてもわかるだろ」

遊陽(ここで言い合いしても埒が明かないか――)

21名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:16:31 ID:Ox0qWsig

遊陽「……静炎、聞いてるかっ」

静炎『おうっ』

遊陽「俺はトロヤとデュエルしなきゃいけなくなった。朋花達のことは――」

静炎『ああ、気にするなっ。お前はデュエルに集中しろ!』



ブツッ  ツー ツー ツー……



遊陽「……そういうわけだ。デュエルには乗ろう。
ただしこれはお前が仕掛けたデュエルだ、先行はオレが貰う。それでいいか?」

トロヤ「好きにしろよ。ついでに行っておくが、ダメージペナルティは有りだぜ」ギュウゥゥゥウン

遊陽「ああ、そうかよっ。じゃあ行くぞっ!」ギュウゥゥゥウン



遊陽・トロヤ「デュエル!!」




【DUEL START!!】

22名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:17:35 ID:Ox0qWsig


【TURN 1】



遊陽「手札からマジックカード《結合の宝札》を発動!手札のユニオンモンスターをコストに、デッキから2枚ドローするっ」


《結合の宝札》
通常魔法
「ユニオン・ドロー」は1ターンに1度しか発動できない。
(1):手札からユニオンモンスター1枚を捨てて発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。


『S・S レプラコーン』(手札→墓地)


遊陽「更に手札から発動、《ユニオン・チャージ》!墓地のレプラコーンを手札に戻し、
デッキから《ユニオンライド》を手札に加え、即座に発動っ!」ジジジッ


《ユニオン・チャージ》
通常魔法
(1):デッキから「ユニオン・チャージ」以外の「ユニオン」魔法カード1枚を手札に加える。
その後、自分の墓地のユニオンモンスター1体を手札に加える事ができる。


『ユニオンライド』(デッキ→手札)
『S・S レプラコーン』(墓地→手札)

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23名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:19:13 ID:Ox0qWsig

遊陽「《ユニオンライド》の効果!手札のレプラコーンを特殊召喚するっ!
この効果でユニオンモンスターを特殊召喚したことにより、デッキからS・Sモンスター1体を手札に加える!」


《ユニオンライド》
永続魔法
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。手札から「S・S」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果でユニオンモンスターを特殊召喚した場合、
さらにデッキからレベル4以下の「S・S」 モンスター1体を手札に加える。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地に送り、
自分の墓地のユニオンモンスター以外の「S・S」モンスター1体と「S・S」ユニオンモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。


『S・S レプラコーン』(手札→フィールド)
『S・S 結界将パトロクロス』(デッキ→手札)

24名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:20:35 ID:Ox0qWsig

遊陽(このデュエルでオレが狙うべきは、勿論勝利だ。
だがその道筋を選ぶとすれば……みんなのことを考えるなら、不本意だけどこうするしか――!)



遊陽「オレは儀式魔法《S・S・C 輝ける魂の聖痕》を発動!
手札のパトロクロスと、フィールドのレプラコーンの魂を儀式の円環に捧げるっ!!」


『S・S 結界将パトロクロス☆4』+『S・S レプラコーン☆5』≧6


遊陽「“導かれし魂よ。天光満ちる園に祝福の鐘を鳴らせ!”
――儀式召喚! 《S・S 春花の乙女プロセルピナ》!!」


《S・S・C 輝ける魂の聖痕》
儀式魔法
「S・S」儀式モンスターの降臨に必要。
「S・S・C 輝ける魂の聖痕」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・フィールドから、レベルの合計が降臨する儀式モンスターのレベル以上になるようにモンスターをリリースし、
手札から『S・S』儀式モンスター1体を儀式召喚する。
この効果で儀式召喚に成功した時、その儀式召喚のためにリリースしたモンスター1体を対象として発動する。
その儀式モンスターは、選択したモンスターの効果を得る。
(2):このカードが墓地に存在する場合、墓地の「S・S」モンスター1体を対象にして発動できる。
墓地のこのカードをデッキに戻し、そのモンスターを特殊召喚する。


《S・S 春花の乙女プロセルピナ》
儀式・効果モンスター
☆6/光属性/魔法使い族/ATK1000/DEF2500
「S・S」儀式魔法により降臨
「S・S 春花の乙女プロセルピナ」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか発動できない。
(1):1ターンに1度、このターン墓地に送られた自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
自分フィールドに「ロアートークン(植物族・光・攻/守?)」1体を特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力・レベルは対象としたモンスターと同じになる。
「ロアートークン」がフィールドを離れた場合、コントローラーは1000LP回復する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動する。
次の自分ターン終了時まで、「S・S」儀式モンスターを手札から儀式召喚する場合、手札からではなく墓地からも儀式召喚できる。


『S・S 春花の乙女プロセルピナ DEF2500』(手札→フィールド)
『S・S 結界将パトロクロス』『S・S レプラコーン』(手札・フィールド→墓地)

.

25名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:22:19 ID:Ox0qWsig

トロヤ(初手から儀式召喚……。多少は変化あり、か?)

遊陽「オレは《聖痕》の更なる効果を発動!
このカードによって儀式召喚されたプロセルピナは、儀式のためにリリースされたモンスター1体の効果を得る!!
オレが選択するのは、墓地のパトロクロス!!」

トロヤ(モンスター効果の継承……!初めて見せる効果……!)

遊陽「プロセルピナが得た効果は瞬時に適用される。“セイクリッド・フィールド”!!」


バチチッ


トロヤ「これは……俺の場に干渉する効果か」

遊陽「そうだっ。プロセルピナが表側守備表示でいる限り、お前はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できないっ!」

トロヤ「……封殺戦術!?」

遊陽「そしてレプラコーンをリリースしたことにより、デッキからS・S儀式魔法1枚を手札に加える!」


『S・S・C 煌く魂の刻印』(デッキ→手札)


遊陽「更に!オレは墓地のパトロクロスを対象に、プロセルピナの効果を発動!
オレのフィールドに、パトロクロスのステータスをコピーしたロアートークンを生成する!」


『ロアートークン DEF1800』(→フィールドへ)


遊陽「オレはカードを1枚伏せ、ターンエンドだっ」

26名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:22:49 ID:Ox0qWsig

【ENDPHASE INFO】

遊陽 LP4000
手札2枚
モンスター1:「S・S 春花の乙女プロセルピナ DEF2500(パトロクロスをコピー)」
モンスター2;「ロアートークン DEF1800」
魔法・罠1:伏せ

27名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:24:45 ID:Ox0qWsig

トロヤ「なるほどな。お前の狙いは恐らく“スロースピード・コントロール”……」

遊陽「……!」ギクッ

トロヤ「手数を多くかけて封殺の布陣を作り上げる。
俺はそれを破るために余計な手間を掛けさせられるし、返せなきゃお前に一気にデュエルエンドまで持ち込まれる。
要するに時間稼ぎを兼ねた手だ。その間に、仲間を先に逃がそうって魂胆だろう」

遊陽(これも……か)

トロヤ「しかし驚きだな。お前が大嫌いとまで言った儀式を使ってまで、それを実行するとは」

遊陽「!? お前にそんな話をしたことは――」

トロヤ「前にうちの組織のグラサン男とデュエルしただろう?あの戦いは物陰から撮影されてたんだよ。
その映像を見て、うちの上層部はお前がシャイニング・ソウルデッキの持ち主だと知った。お前が儀式召喚に抱く嫌悪感も合わせてな」

遊陽「あの時のデュエルが……!」

トロヤ「そういや、朝霧朋花とのデュエルの時もお前は似たようなことを言っていたな。
自分のエースは弱っちいだのどうの――」

遊陽「……オレは一度、お前にデュエルを見られてる。
でもお前の出方はわからない。その差は戦いの結果に大きく響く。だから――」

28名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:25:56 ID:Ox0qWsig

トロヤ「儀式への悪感情を多少は吹っ切って、事情に即した手を優先したというわけか」

遊陽「……いや。別に吹っ切ってなんかいない」

トロヤ「……あ?」

遊陽「この封殺は、儀式を使わなきゃ強固なものにならない。
だから、やむを得ずそうしただけだ。儀式を使わずに済むならそうしたい所だ」

トロヤ「……ってことは、お前のエースであるオルフェウスのことも、不信の思いは全く変わってねえと?」

遊陽「え?」

トロヤ「答えな、どうなんだ」

遊陽「……ああ。初手で引かなくて安心してるくらいだ」

トロヤ(……チッ)

遊陽「だがそんなのはオレの勝手だろうっ。お前にどうこう言われる筋合いはないっ」

トロヤ「……」

トロヤ「……お前の考えはよくわかった。俺のターン、ドロー!」

29名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:26:55 ID:Ox0qWsig


【TURN 2】



トロヤ「お前のフィールドにのみモンスターが存在する事により、手札から《小惑星(アステロイド) フォルトゥナ》を特殊召喚する!」バシィッ


《小惑星 フォルトゥナ》
☆6/地属性/岩石族/ATK1200/DEF1800
「小惑星 フォルトゥナ」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキから「小惑星」モンスター2体をレベルの合計が6となるように選んで特殊召喚する。


『小惑星 フォルトゥナ ATK1200』(手札→フィールド)


遊陽(でっかい岩の塊が、空に浮かんで……? 無生物タイプのモンスターなんて珍しいな……)

トロヤ「……時間稼ぎに少し乗ってやるとするか。お前、“ジャイアント・インパクト説”って知ってるか?」

遊陽「は?」

トロヤ「生まれたばかりの地球に原始惑星が衝突したって説だ。
その砕かれた星の破片が集まることで、夜空に浮かぶ『月』が形成されたと言われてる」

遊陽(し、知らなかった……)ガーン

30名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:27:55 ID:Ox0qWsig

トロヤ「そして俺の小惑星モンスターも、それに似た力を持っているッ。
俺はフォルトゥナの効果を発動し、このモンスター自身を砕くッ」バキィィィン!!

遊陽「砕く!?」

トロヤ「そして破片は再び集まり、新たな小惑星となる!
レベルの合計が6となるように、デッキから2体の小惑星モンスター……《ガラントゥス》と《セドナ》を特殊召喚ッ」バララッ


『小惑星 フォルトゥナ☆6』(フィールド→墓地)
『小惑星 ガラントゥス☆3 ATK600』『小惑星 セドナ☆3 ATK600』(デッキ→フィールド)


遊陽「砕けたモンスターが2体に増えた……!」

トロヤ「更にガラントゥスの効果を発動ッ。
こいつ自身を更に砕き、デッキから《小惑星レヴィン》と《イクシオン》を特殊召喚ッ」バキィィィン!


《小惑星-ガラントゥス》
☆3/地属性/岩石族/ATK600/DEF/2000
「小惑星-ガラントゥス」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1)このモンスターがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、
フィールド上の『小惑星』モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを次のスタンバイフェイズまで除外する。この効果は相手のターンにも発動できる。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキから「小惑星」モンスター2体をレベルの合計が3となるように選んで特殊召喚する。


『小惑星 ガラントゥス☆3』(フィールド→墓地)
『小惑星 レヴィン☆2 ATK500』『小惑星 イクシオン☆1 ATK500』(デッキ→フィールド)

.

31名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:29:30 ID:Ox0qWsig

遊陽「一気に3体のモンスターが……。だが攻撃力は低いし、レベルもまちまち……。あいつは何を狙っている……?」

トロヤ「狙い?そいつはこれさ。手札から《ケスラー・シンドローム》を発動ッ。
俺の場のレベル3以下のモンスターの数だけ、お前の場にデブリトークンを生成するッ」

遊陽「トークン!?」

トークン「俺の場の3体は全てレベル3以下。よって3体のデブリトークンがお前の場を埋め尽くすッ」ザァァァッ


『デブリトークン DEF200』×3 (→遊陽のフィールドへ)


遊陽「モンスターを増やしたのはこのためか!? これじゃあ……モンスターを新たに召喚できない!」

トロヤ「お前のユニオン戦術はフィールドに空きが無けりゃ機能しねえからな。
だが狙いはこれだけじゃねえ。このトークンが存在する限り、お前はレベル6以上の特殊召喚を封じられるッ」

遊陽「!? なんだって!?」


《ケスラー・シンドローム》
速攻魔法
(1):自分フィールドに存在するレベル3以下の「小惑星」モンスターの数だけ、
「デブリトークン」(☆1/地/岩石族/ATK・DEF200)を相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
デブリトークンが相手フィールドに存在する限り、相手はレベル・ランク6以上のモンスターを特殊召喚出来ない。

.

32名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:30:36 ID:Ox0qWsig

遊陽「なんて奴だ……。俺に対しても封殺で返してくるなんて……!」

トロヤ「有難く思えよ。お前の望むシナリオに乗ってやってるんだからな。
もっとも、そいつは裏目に出る可能性もかなり高いわけだが……」

遊陽「裏目……!?」

トロヤ「俺はカードを3枚伏せ、ターンエンドだ」



【ENDPHASE INFO】

遊陽 LP4000
手札2枚
モンスター1:「S・S 春花の乙女プロセルピナ DEF2500(パトロクロスをコピー)」
モンスター2:「ロアートークン DEF1800」
モンスター3:「デブリトークン DEF200」
モンスター4:「デブリトークン DEF200」
モンスター5:「デブリトークン DEF200」
魔法・罠1:伏せ

トロヤ LP4000
手札1枚
モンスター1:「小惑星 ガラントゥス ATK600」
モンスター2:「小惑星 レヴィン ATK500」
モンスター3:「小惑星 イクシオン ATK500」
魔法・罠1:伏せ
魔法・罠2:伏せ
魔法・罠3:伏せ


.

33名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:32:42 ID:Ox0qWsig

遊陽「裏目って……どういう意味だ!?」

トロヤ「お前らが少数のチームを組み、かつそれなりに頭が働く仲間がいると仮定した話だが……そいつは恐らく全員で退却しようとしない。
女を先に逃し、仲間はこの場に残ろうとするだろう。《死の闇》の小娘を見張る必要があるからな。
だが、その判断は裏目に出る可能性も極めて高い」

遊陽「オレ達の判断が……間違いだってのか?」

トロヤ「精霊使いを捕まえれば大手柄になると知ってる奴は、うちの組織にも少なからずいる。
俺がお前らの存在に気づいたように、そういう奴が格好の獲物の存在を嗅ぎつけたらどうなると思う?」

遊陽「……! なん……だと……」

トロヤは「そうでなくとも、うちの部隊はこの倉庫を既に包囲している。
朝霧朋花が思わぬ所で待ち伏せに合わないかが心配だな」

遊陽「お、お前っ、まさかっ。それを分かった上でデュエルを仕掛けたのかっ。
逆にオレをここに釘付けにして、朋花を守る余裕を与えないために……!」

トロヤ「さあな。俺は可能性の話をしただけだ」

遊陽「だ、だとしたらっ……。オレの時間稼ぎはまるっきり逆効果だ――」

ミブリン「ゆ、遊陽どのっ、落ち着かれよっ」

ムブリン「それを見越した算段も既に――」

遊陽「早く……!早くデュエルを終わらせて朋花を助けに行かなきゃ……!」

ミブリン「遊陽どのっ!」

遊陽「オ、オレのターン、ドロー!」

34名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:33:49 ID:Ox0qWsig


【TURN 3】



遊陽「よし、いいドローだ! 手札から《閃光の使者》を発動!
墓地のパトロクロスとレプラコーンを除外し、デッキから《S・S 剣聖のゲオルグ》を手札に加える!」バララッ


《閃光の使者》
速攻魔法
(1):自分フィールドまたは墓地の『S・S』モンスター2体を除外して発動できる。
除外したモンスターのレベルの合計以下のレベルを持つ『S・S』モンスター1体をデッキから手札に加える。


『S・S 剣聖のゲオルグ ☆7』(デッキ→手札)
『S・S 結界将パトロクロス ☆4』『S・S レプラコーン ☆5』(墓地→除外)


トロヤ「レベル7モンスター……。なるほどな」

遊陽「レベル6以上を特殊召喚できないとしても、通常召喚なら……!
オレは2体のデブリトークンをリリースし、剣聖のゲオルグをアドバンス召喚!!」バシィィィッ


《S・S 剣聖のゲオルグ》
効果モンスター
☆7/光属性/戦士族/ ATK 2000/ DEF 2000
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「S・S」装備カードを装備したモンスター1体を対象にして発動できる。
そのモンスターを墓地へ送り、このカードを墓地から特殊召喚する。


『デブリトークン』×2(フィールド→消滅)
『S・S 剣聖のゲオルグ ATK2000』(手札→フィールド)

.

35名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:35:09 ID:Ox0qWsig

トロヤ「封殺条件の裏をかき、更にフィールドを空けたか……」

遊陽「ユニオンライドの効果を発動!手札からユニオンモンスター《S・S シルキー》を攻撃表示で特殊召喚!
そしてデッキから《S・S アーヴァンク》を手札に加えるっ。更にロアートークンを攻撃表示に変更!」


『S・S シルキー ATK600』(手札→フィールド)
『S・S アーヴァンク』(デッキ→手札)
『ロアートークン DEF1800→ATK1200』


遊陽「お前のモンスターは全て攻撃表示。一斉攻撃のいいマトだ!
バトル!まずは剣聖のゲオルグで――」

トロヤ「……そうだ。お前はさっきの話を聞いた以上、勝負を急がざるを得ない!」

遊陽「!?」

トロヤ「この瞬間、永続トラップ《小惑星の衝突(アステロイド・インパクト)》を発動!
この効果で俺は……俺の場の《小惑星 レヴィン》を砕く!!」バリィィィン


《小惑星の衝突》
永続罠
《小惑星の衝突》の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
(1)相手バトルフェイズに、自分フィールドの岩石族モンスター1体を対象として発動する。そのモンスターを破壊する。
(2)自分フィールドの『小惑星』モンスターが破壊された場合に発動する。
そのモンスターの守備力と特殊召喚されるモンスターの守備力の合計が同じになるように、
デッキから『小惑星』モンスターを2体まで特殊召喚する。


『小惑星 レヴィン』(フィールド→墓地)

.

36名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:37:02 ID:Ox0qWsig

遊陽「トラップで自分のモンスターを破壊!? そんなことをして何になる!」

トロヤ「《小惑星の衝突》の効果はもう一つある。小惑星モンスターが破壊された時、守備力の合計が破壊されたモンスターのそれと同じ――
つまり900となるように、2体の小惑星をデッキから特殊召喚できる! 来い!《小惑星 イダ》《小惑星 クレット》!!」


『小惑星 クレット☆2 ATK500(DEF900)』『小惑星 イダ☆3 ATK0(DEF0)』(デッキ→フィールド)


遊陽「またモンスターが増えた……!? だが攻撃表示じゃ壁にはならない!このまま攻撃を続行だ!剣聖のゲオルグで、小惑星イクシオンを攻撃!
――ライジング・ブレイド!!」


ズバァァァァッ!!


トロヤ「そいつは読み違いだな。俺は壁なんざ必要としてない。欲しかったのは、お前のその攻撃宣言だッ!
更にトラップカード《重力網》を発動ッ!」

遊陽「!?」

トロヤ「このカードは、小惑星モンスターが攻撃対象に選択された時に発動できる。
これにより、フィールドに存在する全てのモンスターの表示形式は入れ替わるッ!」

遊陽「何だと!?」


《重力網》
通常罠
(1)相手モンスターが自分フィールドの岩石族モンスターを攻撃対象に選択した場合に発動できる。
以下の効果から1つを選択して適用する。
●相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力は、エンドフェイズまで半分になる。
●フィールドの全てのモンスターの表示形式を変更する。
(2)墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの地属性・岩石族XモンスターのX素材を1つ取り除いて発動する。
相手フィールドのモンスター全ての表示形式を変更する。

.

37名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:38:22 ID:Ox0qWsig

遊陽「攻守入れ替え!? それじゃ、オレの攻撃は――」

トロヤ「当然、俺には届かない。だがなぁ天道、俺がその程度の目算しか立ててないと思うか?
真の狙いは攻撃封じじゃねえんだよ!」

遊陽「……! し、しまった! この効果はフィールド全体に及ぶ!!」


『ロアートークン ATK1200→DEF1800』
『S・S 春花の乙女プロセルピナ DEF2500→ATK1200』
『S・S 剣聖のゲオルグ ATK2000→DEF2000』
『S・S シルキー ATK600→DEF200』
『デブリトークン DEF200→ATK200』

『小惑星 セドナ ATK600→DEF1400』
『小惑星 イダ ATK0→DEF0』
『小惑星 イクシオン ATK500→DEF500』
『小惑星 クレット ATK500→DEF900』


トロヤ「そうだ。プロセルピナの封殺は、そいつが攻撃表示のときしか意味をなさないッ」

遊陽「だ、だけどっ! このままバトルを終えて守備表示にしなおせば、“セイクリッド・フィールド”は再び展開される!」

トロヤ「そんな後手後手は俺に通用しねえ! トラップカード《原子星フレア》!
この効果で俺は、フィールドの小惑星モンスターを素材にエクシーズ召喚を行う!」

遊陽「エクシーズ!? オレのターンなのに!? しかし、素材は――」

トロヤ「気付いてねえのか?《小惑星の衝突》を使ったことで、俺の場にレベル3のモンスターが揃ったことによ!」

遊陽「っ……!!」


《原始星フレア》
通常罠
(1):自分フィールド上の「小惑星」モンスター2体以上を選択して発動する。
選択したモンスターを素材として「小惑星団」XモンスターをX召喚する。

.

38名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:39:26 ID:Ox0qWsig

トロヤ「じゃあ行くぜッ。俺はレベル3の《小惑星セドナ》と《イダ》でオーバーレイ!――エクシーズ召喚!」ズォォッ


『小惑星 セドナ ☆3』×『小惑星 イダ ☆3』=★3


トロヤ「“群れなす星屑よ! 黒陽の海を滑り落ち、天空に浮かべ!”
――《小惑星団(アステロイドクラスタ) セレスティア・ベリル》!!!」バァァァッ


《小惑星団-セレスティア・ベリル》
効果・エクシーズモンスター
★3/地属性/岩石族/ATK800/DEF/2000
レベル3モンスター×2
(1):1ターンに1度、自分フィールドに表側表示で存在する「小惑星」モンスターを2体まで対象として発動できる。
対象のモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
(2):このカードの攻撃力はこのカードのX素材の数×400アップする。
(3):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
墓地の「小惑星」カード1枚を選んで手札に加える。


『小惑星団 セレスティア・ベリル ★3 DEF2000 ORU×2』(EXデッキ→フィールド)
『小惑星 セドナ』『小惑星 イダ』(フィールド→セレスティア・ベリルのORU)

.

39名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:42:35 ID:Ox0qWsig

遊陽「なんて奴だ……。攻撃も封殺も全部かわしてエクシーズに辿り着くなんて……!」

トロヤ「砕かれた小惑星は再び結合し、更なる力を得た小惑星団となる。あの程度の戦術で俺は止められねえよ」

遊陽「くそっ、オレはプロセルピナとデブリトークンを守備表示にしてターンエンド!
これにより、セイクリッド・フィールドは再び展開される!これ以上のエクシーズは許さない!」バチチッ

トロヤ「ま、当然そう出るだろうな」

遊陽「俺はターン終了だ! さあ早くしろ、お前の番だ!」

トロヤ「そう急ぐな。時間稼ぎをしたいんだろう?」

遊陽「そ、それはさっきまでの話だ!今は俺は――」

ミブリン「だ、だから遊陽どのっ、状況は決して悪く――」

遊陽「早くしろよトロヤ!何をしてるんだっ!」

ミブリン(き、聞こえていない……。デュエルに集中しすぎている……)

トロヤ「急ぐなんかしねえよ。ここからはとことん手数をかけてやろうじゃねえか。ドロー!」

40名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:43:36 ID:Ox0qWsig


【TURN 4】




トロヤ「手札から永続魔法《エッジワース・サークル》を発動ッ。
続いてセレスティアのオーバーレイ・ユニットを一つ使い、手札から《小惑星 シズビー》を特殊召喚するッ」


《小惑星 シズビー》
☆5/地属性/岩石族/ATK1400/DEF/2200
「小惑星 シズビー」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
フィールドの「小惑星団」XモンスターのX素材を1つ取りのぞき、このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキから「小惑星」モンスター2体までをレベルの合計が5となるように選んで特殊召喚する。


『小惑星 シズビー』(手札→フィールド)
『小惑星団 セレスティア・ベリル ORU×2→1』
『小惑星 セドナ』(セレスティアのORU→墓地)
『エッジワース・サークル』(手札→魔法・罠ゾーン)


トロヤ「この瞬間、エッジワース・サークルの効果が発動。
俺の場のモンスターの、最も高いレベルかランクの数×100のダメージをお前に与える。
一番数値が高いのはレベル5のシズビー!よって500のダメージだ!」ドゴォォォォン

遊陽「ぐぅぅぅっ……」LP4000→3500

41名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:44:41 ID:Ox0qWsig

トロヤ「ついでに教えておいてやるよ。エッジワース・サークルにはもう一つの効果がある。
俺の場に小惑星が3体以上いるとき、お前は小惑星モンスターを効果対象に選べない!」

遊陽「なんだって……!?」


《エッジワース・サークル》
永続魔法
(1):1ターンに1度、自分フィールド上に「小惑星」モンスターが特殊召喚された時に発動する。
この効果の発動時に自分フィールドに表側表示で存在する特殊召喚されたモンスターの内、
レベル・ランクが一番高いモンスターのレベル・ランク×100ポイントのダメージを相手に与える。
(2):「小惑星」モンスターが自分フィールド上に3体以上存在する場合、
相手は「小惑星」モンスターをカード効果の対象にすることはできない。


遊陽(プロセルピナが継承した力はもう一つ――相手モンスター1体の攻撃宣言を封じる効果もあった。
それを先読みで潰してくるのか!)

トロヤ「妨害の危険がなくなったことだ、ガンガン行くぜ!
シズビーの効果を発動し、こいつ自身を砕くッ。そしてデッキから《小惑星ヴィーチャ》と《ゴーゴリ》を特殊召喚ッ!」ガキィィィィィン


『小惑星 シズビー☆5』(フィールド→墓地)
『小惑星 ヴィーチャ☆4』『小惑星 ゴーゴリ☆1』(デッキ→フィールド)

.

42名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:45:54 ID:Ox0qWsig

トロヤ「俺はセレスティアを攻撃表示に変更し、その効果を発動!
フィールドのクレットとイクシオンを自身のオーバーレイ・ユニットとして吸収するッ。“ユナイト・ゲート”!!」ギュワァァァァン


『小惑星 クレット』『小惑星 イクシオン』(フィールド→セレスティアのORU)
『小惑星団 セレスティア・ベリル ATK1200→2000 ORU×1→3』


トロヤ「セレスティアの攻撃力は、オーバーレイユニットの数×400アップし、2000となる。
更にヴィーチャの効果を発動ッ。こいつ自身を砕き、《小惑星ソルヴェーグ》と《ガネーシャ》を特殊召喚ッ!」


《小惑星 ヴィーチャ》
☆4/地属性/岩石族/ATK1000/DEF/1600
「小惑星-ヴィーチャ」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「小惑星」モンスター1体を対象として発動できる。
墓地のこのカードを除外し、そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで500アップする。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキから「小惑星」モンスター2体をレベルの合計が4となるように選んで特殊召喚する。


『小惑星 ヴィーチャ ☆4』(フィールド→墓地)
『小惑星 ソルヴェーグ ☆3』『小惑星 ガネーシャ ☆1』(デッキ→フィールド)


遊陽「くそっ!完全にソリティアモードに入られた!このまま時間をかけていくつもりか……!」

トロヤ「ガネーシャの効果ッ。こいつが特殊召喚に成功した時、フィールドか墓地にいる小惑星モンスター1体のレベルを得る!
俺は墓地のヴィーチャを選択し、ガネーシャのレベルを4に変更ッ!」


《小惑星 ガネーシャ》
☆1/地属性/岩石族/ATK100/DEF/200
「小惑星-ガネーシャ」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
「小惑星-ガネーシャ」の(2)の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
フィールド・墓地の『小惑星』モンスター1体を対象として発動できる。
ターン終了時まで、このカードのレベルはそのモンスターのレベルと同じになる。
(2):相手がカードをドローした場合に、自分フィールドの『小惑星』カードを対象として発動できる。
そのカードを破壊して墓地のこのカードを特殊召喚する。
(3)1〜12までの任意のレベルを宣言して、墓地のこのカードを除外して発動する。
自分フィールドの『小惑星』モンスターのレベルは宣言したレベルになる。
この効果を発動したターン、自分は『小惑星団』Xモンスターしか特殊召喚できない。


『小惑星 ガネーシャ ☆1→4』

.

43名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:46:54 ID:Ox0qWsig

トロヤ「そしてガネーシャを対象にしてソルヴェーグの効果を発動!
フィールドに存在する小惑星モンスターのレベルは、ソルヴェーグとガネーシャのレベルを足した数値となる!」


《小惑星 ソルヴェーグ》
☆3/地属性/岩石族/ATK1400/DEF/1600
「小惑星-ソルヴェーグ」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):1ターンに1度、このモンスター以外の自分フィールド上の
「小惑星」モンスター1体を対象にして発動する。
ターン終了時まで自分フィールド上のモンスターのレベルは
このモンスターと対象のモンスターのレベルの合計になる。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキから「小惑星」モンスター2体をレベルの合計が3となるように選んで特殊召喚する。


『小惑星 ソルヴェーグ ☆3→7』『小惑星 ガネーシャ ☆4→7』『小惑星ゴーゴリ ☆1→7』


遊陽「レベル7のモンスターが3体……。
だが“セイクリッド・フィールド”の支配は生きている!これ以上エクシーズ召喚はさせない!」

トロヤ「それがどうした!もはやその程度の封殺など枷にもならねえ!
セレスティアのオーバーレイ・ユニットを1つ使い、墓地の《重力網》を除外して効果発動!
お前の場のモンスターの攻守を入れ替える!」グォォォッ


『S・S 春花の乙女プロセルピナ DEF2500→ATK1200』
『S・S 剣聖のゲオルグ DEF2000→ATK2000』
『ロアートークン DEF1800→ATK1200』
『デブリトークン DEF200→ATK200』


遊陽「っ……!!! ま、また封殺が破られるなんて……!」

44名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:47:50 ID:Ox0qWsig

トロヤ「これで、エクシーズを阻むものは何もなくなった!
俺はレベル7となった《小惑星ガネーシャ》と《ゴーゴリ》でオーバーレイッ。――エクシーズ召喚!」ズォォッ


『小惑星 ガネーシャ ☆7』×『小惑星 ゴーゴリ ☆7』=★7


トロヤ「“那由多の彼方より、反逆の軌道を描いて現れろ、天空の番人!“ 《小惑星団 ダモクレス・レトログレード》!!」


『小惑星団 ダモクレス・レトログレード ATK2100 ORU×2』(EXデッキ→フィールド)
『小惑星 ガネーシャ』『小惑星 ゴーゴリ』(フィールド→レトログレードのORU)




遊陽(……?)

遊陽(あ、あれ……?)

遊陽「ど……どこだ? 何処にお前のモンスターがいる?」

トロヤ「目線を上げてみな。空に何が見える?」

遊陽「空……!?」クイッ





遊陽(!!!!????)

遊陽「あ、あれは……!!!」

45名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:50:53 ID:Ox0qWsig


――倉庫周辺 コンテナヤード




その時、港にいた者の殆どは、天の一画に目を奪われていた。


南天を下りかけた太陽の光が、突然遮られた。その方向に、彼らの常識ではありえないほどの巨大物体が出現していたのである。



「で……でけえ!」
「な、何だあのバカでかい岩は!!」
「あれはモンスターなのか……? 太陽を遮るモンスターなんて……」



長月「ふ、副隊長……。あのモンスターは……」

ガロン「トロヤの野郎、どこぞでデュエルをおっ始めてるな。
屋外だからソリッドビジョンが際限なくデカくなりやがる」

長月「トロヤがデュエルを……? 放置して良いのですか?」

ガロン「こっちはあらかた敵を片付け終わった。あいつがデュエルを楽しんでる隙に、美味しい獲物は俺達だけでいただかねえとな」

御祓「くそっ、放せ!何をする気だお前ら!」

ガロン「……最大の収穫が女ってのが扱いづらいところだな。
変に手を出そうもんなら三奈美の奴がブチ切れるしよ……」

御祓「だったら解放しろ!今なら許してやるから……痛っ」グイイッ

ガロン「ま、敵方のデュエリストを捕らえりゃ戦果としてはまずまずだ。
その後のことはどうなるかわからねえが、悪いようにはしねえさ。悪いようにはな……」

46名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:52:55 ID:Ox0qWsig

―― 一方、倉庫の中



??「朋花!お待たせしました!」

朋花「ハナビシ!」




一人の女性が、朋花たちのいる倉庫の地下から現れた。つい先刻まで紀山の車に乗っていたデュエルアンドロイドである。


朋花は親しい友人に会ったような調子で駆け寄った。その様に呆気にとられながら、綾香は言葉を紡ぐ。



綾香「ハナビシ……? 誰なのあれ、朋花の親戚……?」

静炎「いや、朋花の友達っつーか……説明に困るな。元々は朋花のデッキのカードなんだけど、更に元々は精霊で――」

綾香「精霊って……さっきのソリッドビジョンの子みたいな? どういう理屈なのかさっぱりわからないんだけど……」

静炎「説明は後だ後!それよりハナビシ、ここから逃げようにも全員でってわけにはいかねえんだ」

ハナビシ「わかっています。上で遊陽がデュエルしているからでしょう」

47名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:55:12 ID:Ox0qWsig

静炎「遊陽の勝利を待ちたいところだが、外の状況も大分煮詰まってるはずだ。
ここに居続けるのは得策じゃねえ。俺はエリスの見張りがてらここに残るから、先にお前らだけで逃げてくれねえか?」

朋花「で、でも……遊陽くんを置いて行くのは……」

ハナビシ「その思いはわかりますが……封鎖が破られて他の者達がなだれ込んで来たら、逃げるタイミングを逸してしまいます。
遊陽の勝利を信じ、私達だけでも先に逃げましょう。そこの子もね」

綾香「それは嬉しいけど……大丈夫なの? 誰かに追いかけられたりしない?」

ハナビシ「埠頭の地下には、物資輸送用の地下通路が蜘蛛の巣のように張り巡らされてます。
私が通ってきたルートは組織も完全にノーマークのようでしたから、私が先導すれば問題はありません」

朋花「もう少しだけ……あと少しだけ待って、みんなで一緒にってわけにはいかないのかな。
遊陽くんが頑張ってる時に私達だけ逃げるのは――」

静炎「そうしたいのはやまやまだけどな……。このデュエルはそう簡単には終わらなそうだ」

朋花「ど、どうして分かるの……?」

静炎「天窓から入る光が急に少なくなった。日の入りにはまだ早い。
恐らく上空に、光を遮るほどデカいモンスターが現れたんだ」

綾香「そういえば、さっきから妙に暗いわね……」

静炎「デカさがハッタリで無いのなら、相当な力を持つモンスターである可能性が大だ。
遊陽の勝利は疑わねえが……トロヤはそう簡単に倒せる相手じゃねえのかもしれねえな……」

48名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:57:36 ID:Ox0qWsig


――再び、倉庫の上




遊陽「……!」

トロヤ「呆気にとられたか? こいつもまた俺のデッキのエクシーズモンスター、《ダモクレス・レトログレード》だ」

遊陽(と、とてつもなく大きい……。それも有るんだけど……)

遊陽(ダモクレス……? 空に現れた大きな星……? これって前に見た“アレ”と似てる……)



―――――――――――――――――――――



マーシー「あの巨大天体は《ダモクレスの月》と呼ばれています。初めてあれを見る人は皆言葉を失うみたいですね」



―――――――――――――――――――――


遊陽「ダモクレスの月……?」

トロヤ「!?」

遊陽「い、いや違う。あれはもっともっと……空を埋め尽くすくらい大きかった――」

トロヤ「……その名を知ってるってことは、お前、精霊界に行ったことがあるな?」

遊陽「……!?」

49名無しの決闘者:2017/10/14(土) 15:58:56 ID:Ox0qWsig

トロヤ「考えてみりゃ、異なる紋章を持つお前と朝霧朋花が普通に生活出来てるってことは、ディスクの精霊の干渉から脱したってことだ。
不動の山にもペンデュラム・ロードの扉はある。そこから精霊界に行ってディスクの精霊を逃したと。
ついでに、あの盲目の王子さんにも会ったってわけか」

遊陽「クローチェスさんのことか……? お、お前っ、何故それを知ってる!」

トロヤ「……俺も昔、そのペンデュラム・ロードを通ったんでな」

遊陽「……!? 精霊界に……?」

トロヤ「ダモクレスってのは、精霊界に名を轟かせた魔術師だったらしい。
そいつは持ち前の魔法力でオルフェウス王子を何度も助け、《運命の眼》と共に戦ったと言われている。そこまでは聞いてなかったか?」

遊陽「まさか、それじゃ……」

トロヤ「傭兵ごときのデッキが大層にすぎると思うか?
俺の小惑星デッキも、お前のシャイニング・ソウルと同じく《精霊界の六英雄》の力を宿しているんだぜ」

遊陽「六英雄……!! お前も……!?」

トロヤ「そういうことだ。俺のお前とデッキは同類なんだよ……」

50名無しの決闘者:2017/10/14(土) 16:00:40 ID:Ox0qWsig
第八話はここで折り返しですので、一旦区切ります。出かけるのでしばらく間を空けますが、今日中に投下を再開します。

51名無しの決闘者:2017/10/14(土) 16:10:44 ID:T3LLYXHE
ぺーやんに見せてもらった電波の黒色の子の彼氏とのえっち動画クソうるさくてわろた。おませさんですなぁ笑

52名無しの決闘者:2017/10/14(土) 21:51:05 ID:vQ7vaiC6
トロヤが強すぎて遊陽が勝てそうなイメージがない
引き分けも難しそうでガチで負けそう

53名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:21:54 ID:Ox0qWsig
帰宅しました。第8話の残り分を全て投下開始します。

54名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:24:03 ID:Ox0qWsig

遊陽「六英雄のデッキを……!? お前が……?」

トロヤ「六英雄が強い絆で結ばれているせいなのか……その霊札を集めたデッキもまた、持ち主同士互いに引き寄せ合うものらしい。
現にこの御世呂町には、俺とお前以外にも六英雄デッキを使うデュエリストがいるからな」

遊陽「朋花のことか」

トロヤ「あの日、お前と朝霧朋花がデュエルしたってのも偶然じゃねえんだろう。デッキの持ち主であるお前らには、いつか出会う必然があった。
もっとも、そのデュエルがよりによって互いを潰し合う《光と闇のデュエル》だったのは、皮肉でしかないがな」

遊陽「あの時……お前がデュエルの終わらせ方を教えてくれなきゃ、オレ達はこうして無事にはいられなかった。
あれは一体どういうことなんだ。組織だってオレ達のデッキを狙ってるんだろう?なぜオレ達を逃がすような真似をしたっ」

トロヤ「お前のデッキが組織の手に完全に渡ると、こっちとしてはかなり不都合なんでな……」

遊陽「!? まさかお前、組織を裏切ってるのか!?」

トロヤ「少し違う。元々俺は組織に魂を売ったわけじゃねえ。ただ互いの利のために利用しあってるだけだ。
俺は俺自身の目的のために行動している。そのためには六英雄デッキの使い手を探す必要があったってだけだ」

遊陽「だから朋花も助けたのか……!?」

トロヤ「……好きに解釈すればいい」

55名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:25:05 ID:Ox0qWsig

遊陽「だ、だったら! こんなデュエルなんてしてないで、デッキの持ち主同士で仲良くすることは出来ないのか!?」

トロヤ「あ?」

遊陽「六英雄みたいに、立場は違うけど助け合うとか……」

トロヤ「……やなこった」

遊陽「!?」

トロヤ「用があるのは六英雄のデッキと、その持ち主に相応しいデュエリストだけだ。お前は対象外なんだよ」

遊陽「相応しい……!? オレはそうじゃないってのか!?」

トロヤ「最初の評価はまだ違ったさ。だがさっきの話を聞いて、お前にうんざりし始めた所だ」

遊陽「な、なにっ……?」

トロヤ「精霊界であの王子さんと会ったなら……こう言われなかったか?“間違った自信をつけるな”ってよ」

遊陽「――!」

56名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:26:08 ID:Ox0qWsig



―――――――――――――――――――――


クローチェス「これから自分の戦場に戻る君達に、間違った自信を与えてもいけないからな。
ゆくゆくは一人で神と対峙せねばならない君達に今その力はなく、更なる力をつける必要がある事を伝えたかった。」


―――――――――――――――――――――



遊陽「っ……!」

トロヤ「心当たりはあるようだな。だがお前は“間違った自信”を持ったまま戦場に飛び込んじまっている。
どうしようもない自分の欠点を反省しないままでな」

遊陽「欠点!?」

トロヤ「聞くが、お前は何のために戦おうとしている?」

遊陽「えっ……」

トロヤ「決まってないだろう。目的も、それを目指そうとする覚悟もな」

遊陽「目的ならあるっ!紋章なんてオレには要らないものだ。これがあるから組織の争いに巻き込まれる!
紋章を捨てて元の生活を取り戻したい!同じ目に遭った朋花も守りたい!
たとえこれからどれだけ戦うことになろうと、オレはそう思って――」

トロヤ「嘘だな」

遊陽「えっ……」

57名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:27:33 ID:Ox0qWsig

トロヤ「言動を見りゃ分かるんだ。。お前は口だけは立派だが、戦い抜く覚悟なんてちっともしていない。
そんな奴と手を組むなんて冗談じゃないぜ」

遊陽「そ、そんなこと……!そんなことが何故言える!」

トロヤ「自分のこれまでを振り返ってみろよ。デュエルを続行させてもらうぜ。
フィールドのゴーゴリをオーバーレイ・ユニットに取り込んだ事で、レトログレードは新たな力を得る。“スターダスト・リバース”!!
墓地の小惑星3体をデッキに戻し、更に1枚ドロー!」


《小惑星-ゴーゴリ》
☆1/地属性/岩石族/ATK100/DEF/100
「小惑星-ゴーゴリ」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):自分フィールドの「小惑星」モンスター1体を対象にして発動できる。
手札からこのモンスターを特殊召喚する。
その後、このモンスターのレベルを対象にしたモンスターと同じにする。
(2):フィールドのこのカードを素材としてX召喚した「小惑星」Xモンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、墓地の岩石族モンスター3体をデッキに戻して発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。


『小惑星 フォルトゥナ』『小惑星 セドナ』『小惑星 ガラントゥス』(墓地→デッキ)

.

58名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:29:11 ID:Ox0qWsig

トロヤ「更にもう一枚、永続魔法《エクシーズ・パレス》を発動!
このカードは1ターンに1度、墓地の小惑星をオーバーレイ・ユニットに変える!
俺は墓地のレヴィンをレトログレードに取り込む!」


《エクシーズ・パレス》
永続魔法
「エクシーズ・パレス」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールド上のXモンスター1体を対象にして発動する。
対象にしたモンスターと属性・種族が同じモンスター1体を自分の墓地から選択し、対象のモンスターの下に重ねてX素材とする。
(2):自分フィールド上のXモンスターが戦闘・効果で破壊される場合に発動できる。
代わりにそのモンスターのX素材を1つ取り除く。


『エクシーズ・パレス』(手札→魔法・罠ゾーン)
『小惑星 レヴィン』(墓地→レトログレードのORU)


トロヤ「バトルだ!ダモクレス・レトログレードでプロセルピナを攻撃ッ!”コメット・パルサー”!!」


バグオオォォォォォォォッッ……!!


遊陽「さ、させるかっ!
トラップ発動、《S・S・R(シャイニング・ソウル・リフレクション) 光の屈折》!
この攻撃を無効にする!」ピキーン


《S・S・R 光の屈折》
通常罠
このカード名の(1)効果は1ターンに1度しか発動できない
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。その攻撃を無効にする
(2):自分が「S・S」儀式モンスターの儀式召喚に成功した場合に発動できる
墓地のこのカードを手札に戻す

.

59名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:30:29 ID:Ox0qWsig

トロヤ「だが、残り2体の攻撃は防げねえ! セレスティアでプロセルピナに攻撃!“ミーティア・バレット”!!」


バシュゥゥゥゥ!!


遊陽「ぐぅぅぅっ……! だが、シルキーを身代わり破壊することで、プロセルピナはフィールドに残る!」(LP3500→3100)


『S・S シルキー』(魔法・罠ゾーン→墓地)


遊陽「この瞬間、プロセルピナとシルキーの効果を発動!
俺の場に2体目のロアートークンを生成し、デッキからS・Sモンスター1体を手札に加える!」


『ロアートークン☆3 DEF500』
『S・S 闘将テセウス』(デッキ→手札)

.

60名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:31:53 ID:Ox0qWsig

トロヤ「足掻こうとも無駄だ!プロセルピナはフィールドに残さねえ!ソルヴェーグでプロセルピナを攻撃!」


ドガァァァ!!


『S・S 春花の乙女プロセルピナ』(フィールド→墓地)


遊陽「くそ……っ、封殺戦術はもう取れない……!
だけどあいつの攻撃は全て終わった。これでようやく俺のターンが――」(LP3100→2700)

トロヤ「回ってくるって? そうはいかねえよ」

遊陽「!?」

トロヤ「バトルが終わっても小惑星は廻り続ける。俺は更に展開を加速するぜッ」

遊陽「ま、まだ続くのか!?」

トロヤ「セレスティアの効果を発動!オーバーレイユニットを一つ使い、墓地のゴーゴリを手札に戻す!」


『小惑星団 セレスティア・ベリル ATK2000→1600 ORU3→2』
『小惑星 イダ』(セレスティアのORU→墓地)
『小惑星 ゴーゴリ』(墓地→手札)

.

61名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:32:48 ID:Ox0qWsig

トロヤ「更に、セレスティアに吸収されたクレットの効果を発動!
セレスティアのオーバーレイ・ユニットを全て吐き出すことで、デッキから小惑星1体を召喚条件を無視して特殊召喚できる!
再び出てこい、《小惑星 フォルトゥナ》!!」バララッ


『小惑星 フォルトゥナ』(デッキ→フィールド)
『小惑星団 セレスティア・ベリル ATK1600→800 ORU×2→0』
『小惑星 イダ』『小惑星 イクシオン』(セレスティアのORU→墓地)


遊陽「こいつは……一番最初に出したモンスター!? まさか、ここからまたモンスターを……!?」

トロヤ「そう、“また”だ!俺はレベル6のフォルトゥナを砕き、効果発動!
レベル3の小惑星――《ガスプラ》と《ガラントゥス》をデッキから特殊召喚ッ」

遊陽「レベル3が二体……!?」

トロヤ「俺はレベル3の小惑星ガスプラとガラントゥスでオーバーレイ!! ――エクシーズ召喚!!
現われろ、《小惑星団 ケレス・キュベレイ》!!」ズァァッ


『小惑星 フォルトゥナ☆6』(フィールド→墓地)
『小惑星 ガスプラ☆3』『小惑星 ガラントゥス☆3』(デッキ→フィールド→ケレスのORU)
『小惑星団 ケレス・キュベレイ★3 ATK2000 ORU×2』(EXデッキ→フィールド)

.

62名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:34:39 ID:Ox0qWsig

遊陽「3体目のエクシーズ……!」

トロヤ「ケレス・キュベレイの効果発動!
オーバーレイ・ユニットを一つ使い、お前の場のゲオルグをフィールドから消し去る! “グラビティ・イレーサー”!!」バジュゥゥゥゥ


《小惑星団 ケレス・キュベレイ》
エクシーズ・効果モンスター
★3/地属性/岩石族/ATK 2000/DEF 1800
レベル3「小惑星」モンスター×2
このカード(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズ2にこのカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。


『小惑星 ガスプラ』(ケレスのORU→墓地)
『小惑星団 ケレス・キュベレイ ORU2→1』
『S・S 剣聖のゲオルグ』(フィールド→墓地)


遊陽「ゲオルグまでもが……!や、やりたい放題やりやがって……!
でも、もうこれまでだ。あいつの場にこれ以上展開できるモンスターは残ってない。ようやく俺のターンに――」

トロヤ「いいや、まだだ! 俺はここから更に、もう一度エクシーズ召喚を行う!」

遊陽「!!??」

遊陽「な、何を言ってる! お前の場にはエクシーズ素材になるモンスターなんて!」

トロヤ「何事にも例外があるんだ、例外が……。こいつは六英雄のデッキだ、多少の無理は通るのさ!
俺は2体のエクシーズモンスター、《セレスティア・ベリル》と《ケレス・キュベレイ》でエクセプション・オーバーレイッ!」ズアアアアアァァァ!!

63名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:35:47 ID:Ox0qWsig

遊陽「エクセプション……!? エクシーズモンスター同士で……更なるエクシーズを!? そ、そんな馬鹿なッ」

トロヤ「2体のエクシーズモンスターでオーバーレイ・ネットワークを多重構築!!
――リカーランス・エクシーズ・チェンジ!!」グオォォォォォッッ


『小惑星団 セレスティア・ベリル ★3』+『小惑星団 ケレス・キュベレイ ★3』=★6


トロヤ「“広大無辺なる星の大地!その威容で天空を蹂躙せよ!” ――《小惑星団 トロヤ・ラグランジュ》!!」


《小惑星団 トロヤ・ラグランジュ》
エクシーズ・効果モンスター
★6/地属性/岩石族/ATK 1700/DEF 2800
レベル6モンスター×2以上
このカードは自分フィールドの「小惑星」Xモンスターをランクの合計が6になるよう選び、
それらを素材にX召喚することもできる。
この方法によるX召喚の素材となったモンスターのX素材は墓地に送らず、このカードの下に重ねてX素材とする。
「小惑星団 トロヤ・ラグランジュ」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールド上に「トロイアトークン」(岩石族・闇・星1・攻0/守1000)
1体を守備表示で特殊召喚する。「トロイアトークン」がフィールドから離れた時、
このトークンのコントローラーは自分フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する。
(2):このカードのX素材となっている「小惑星団」Xモンスターを1つ取り除いて発動できる。
フィールド上に存在する特殊召喚されたモンスター1体をリリースし、デッキからカードを1枚ドローする。
その後、手札を1枚デッキの一番下に戻す。


『小惑星団 トロヤ・ラグランジュ★6 DEF2800 ORU×3』(EXデッキ→フィールド)
『小惑星団 ケレス・キュベレイ』『小惑星団 セレスティア・ベリル』(フィールド→ラグランジュのORU)
『小惑星 ガラントゥス』(ケレスのORU→ラグランジュのORU)

.

64名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:36:32 ID:Ox0qWsig

遊陽「エクシーズが集まって……更に大きな星に……!? あ、有り得ない……こんなエクシーズがあるなんて!!
こうまでして召喚したってことは、これが奴のエースモンスターか!?」

トロヤ「……くくっ」

遊陽「な、何がおかしい!」

トロヤ「世界はいつだって、お前が思うよりも少しだけ広い……。
有り得ないと思いこんでいたことだって、何かのはずみで容易に現実となる」

遊陽「それが……このエクシーズだというのか」

トロヤ「こいつだけに限らねえさ。俺は前に言ってやったよな? お前は何も知らなすぎると」

遊陽「……! そ、そんな事は承知してるさ。
組織のことも、世界で何が起こってるのかもよく知らない。だからこそ、オレ達は――」

トロヤ「そう、お前らは“知らない”ということを知っている。だから新たな情報を求める。そいつはいい。
だがな天道、お前個人に限って言うならそれ以前のレベルだ。
お前は戦いの前に“知っておくべきこと”――いや、“知っていて当然のこと”をまるで分かってねえ」

遊陽「な、何のことだよっ!」

トロヤ「“お前自身”だよ」

遊陽「……!?」

65名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:37:30 ID:Ox0qWsig

トロヤ「お前はデュエリストとして最も大切なものを欠かしたままだ。
それが分からねえ限り――お前は俺には勝てん。望みが叶うこともないッ。
トロヤ・ラグランジュの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、お前の場にトロイアトークンを生成する!」


『トロイアトークン DEF1000』(→遊陽のフィールド)
『小惑星団 トロヤ・ラグランジュ ORU×3→2』
『小惑星 ガスプラ』(ラグランジュのORU→墓地)


遊陽「またトークンを……!? くそっ、邪魔だ……!!」

トロヤ「邪魔なら踏み潰しても構わねえけどな。
ただしトロイアトークンがフィールドを離れた時、お前は自分のモンスターを1体破壊しなければならないッ」

遊陽「なんだと!? そんな、まるで地雷みたいな……!」

トロヤ「これにてお待ちかねのターンエンドだ。
ここまで散々に場を荒らされて、あとは一体何をしてみせられる……?
儀式召喚や、お前の嫌いなあのモンスターを使わずに何とか出来るなら、やって見せて欲しいもんだがな」

遊陽(トロヤのあの言葉……あの目……。あのグラサン野郎と同じように、オレを誘ってるのか……!?)

遊陽(俺の手札に……打開のカードはない。だが、もしあいつを引いたとして、オレは――)

遊陽「くそっ、引かなきゃ何もわからないっ!俺のターン、ドロー!」

66名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:38:49 ID:Ox0qWsig


【TURN 5】




遊陽(このドローカード……。くそっ、やっぱり頼るしかないのか!)

遊陽「手札からマジックカード《儀式の準備》を発動!
デッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加え、墓地の儀式魔法1枚を手札に戻す!」バララッ


《儀式の準備》
通常魔法
(1):デッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の墓地の儀式魔法カード1枚を選んで手札に加える事ができる。


『??????』(デッキ→手札)
『S・S・C 輝ける魂の聖痕』(墓地→手札)


トロヤ「そうか。まだお前は“見放されてはいない”ってわけか」

遊陽(見放す……?)

トロヤ「だがお前の場にデブリトークンが残ってることを忘れたか? レベル6以上の特殊召喚は封じられてるんだぜ?」

遊陽「だったらそのラインを超えなきゃいいんだろ!オレは儀式魔法《輝ける魂の聖痕》を再び発動!
手札のレベル4《S・S 闘将テセウス》と、レベル1のデブリトークンの魂を儀式の円環に捧げる!」

トロヤ「!! 合計レベルは……5!?」


『S・S 闘将テセウス ☆4』『デブリトークン ☆1』≧5

.

67名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:39:30 ID:Ox0qWsig

遊陽「“導かれし魂よ。古の叡智の力得て、世界を照らす光明となれ!”
――儀式召喚! 降臨せよ、《S・S 覚聖の魔女カリオペ》!!」バシィィィ


《S・S 覚聖の魔女カリオペ》
儀式・効果モンスター
☆5/光属性/魔法使い族/ ATK 2000/ DEF 1800
「S・S」儀式魔法により降臨。
(1)このカードが儀式召喚に成功した場合、自分の墓地の「S・S」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2)このカードが自分フィールドに表側表示で存在する限り、
自分フィールドの「S・S」モンスターは効果で破壊されない。


《S・S 闘将テセウス》
効果モンスター
☆4/光属性/戦士族/ ATK 1800/ DEF 1700
「S・S 闘将テセウス」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
(1):このカードに『S・S』ユニオンモンスターが装備カード扱いで装備された場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードが装備カードを装備している場合、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。
そのモンスターの効果をエンドフェイズまで無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。


『S・S 覚醒の魔女カリオペ ATK2000』(手札→フィールド)
『S・S 闘将テセウス』(手札→墓地)
『デブリトークン』(フィールド→消滅)

.

68名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:41:21 ID:Ox0qWsig

トロヤ「レベル制限をすり抜ける儀式モンスター……!」

遊陽「お前に一泡吹かせるには儀式召喚を使うしかない……不本意だけどな!
聖痕の効果により、テセウスの効果をカリオペに継承させる!
そして、カリオペ自身の効果、“シャイニング・バック”!!
墓地のシャイニング・ソウルカードを1枚手札に加える! 戻ってこい、ゲオルグ!!」


『S・S 剣聖のゲオルグ』(墓地→手札)


トロヤ「そいつを手札に戻したってことは……」

遊陽「そう、同じ手をもう一度だ!
オレはロアートークンとトロイアトークンをリリースし、ゲオルグを再びアドバンス召喚!」バシイィィッ


『S・S 剣聖のゲオルグ☆7 ATK2000』(手札→フィールド)
『ロアートークン』『トロイアトークン』(フィールド→消滅)


遊陽「ロアートークンがフィールドを離れた事で、オレはライフを1000回復する!」(LP2700→3700)

トロヤ「だが同時にトロイアトークンをもぶっ潰した……わかってんだろうな?」

遊陽「当然だ! オレはトロイアトークンの効果で、もう一つのロアートークンを破壊!
ライフが更に1000回復する!これならオレに損はない!」(LP3700→4700)


『ロアートークン』(フィールド→消滅)

.

69名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:42:20 ID:Ox0qWsig

遊陽「そしてユニオンライドの効果発動!
手札から《S・S アーヴァンク》を特殊召喚し、更にデッキから《S・S 剛将アキレス》を手札に加える!
そしてアーヴァンクの効果発動!フィールドのこいつをカリオペにユニオンする!」ガギィィィィン


『S・S アーヴァンク』(手札→フィールド→魔法・罠ゾーン⇒カリオペに装備)
『S・S 覚聖の魔女カリオペ ATK2000→2900』
『S・S 剛将アキレス』(デッキ→手札)


遊陽「テセウスの力を得たカリオペにユニオンが装備されたことで、オレはカードを1枚ドローする!」シュバッ

70名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:43:53 ID:Ox0qWsig

遊陽(こいつは……!更なる展開につながるカード!)

遊陽(あいつなんかに来てほしくないけど……一気に決めにいくチャンスでもある……。
結局はあいつ頼りか!くそっ……!)

遊陽「ユニオンライドのもう一つの効果!
このカードを墓地へ送り、墓地のシルキーとテセウスを特殊召喚する!!」


『ユニオンライド』(魔法・罠ゾーン→墓地)
『S・S 闘将テセウス ATK1800』『S・S シルキー ATK600』(墓地→フィールド)


遊陽「更に、マジックカード《儀式のやり直し》を発動!
墓地のプロセルピナと《聖痕》をデッキに戻してシャッフル!更に2枚をドローする!」シュバァッ

トロヤ(更なる手札補充……。さあ、何を引く……?)


《儀式のやり直し》
通常魔法
「儀式のやり直し」は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動したターン、
自分は儀式召喚以外の特殊召喚ができない。
(1):自分の墓地の儀式モンスターと儀式魔法をそれぞれ1枚ずつデッキに戻しシャッフルする。
その後、自分はデッキから2枚ドローする。


『S・S 春花の乙女プロセルピナ』『S・S・C 輝ける魂の聖痕』(墓地→デッキ)

.

71名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:44:51 ID:Ox0qWsig

遊陽(……やっぱりお前か……!)

遊陽「オレは儀式魔法《S・S・C 煌く魂の刻印》を発動!
フィールドのゲオルグの魂を儀式の円環に捧げる!」


『S・S 剣聖のゲオルグ ☆7』⇒☆7


トロヤ「レベル7の儀式召喚……!やはりか!」

遊陽「“導かれし魂よ。輝く光をその身にまとい、悠久の調べ爪弾かせよ!”
――儀式召喚! 降臨せよ、《S・S 竪琴のオルフェウス》!!」


《S・S 竪琴のオルフェウス》
儀式・効果モンスター
☆7/光属性/魔法使い族/ ATK 2500/ DEF 2000
「S・S」儀式魔法により降臨。
(1):このモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「S・S」モンスター1体を手札に加えるか墓地へ送る。
(2):自分の手札・フィールドの儀式モンスター以外の「S・S」モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードはターン終了時までリリースしたモンスターの効果を得る。


《S・S・C 煌く魂の刻印》
儀式魔法
『S・S』儀式モンスターの降臨に必要。
『S・S・C 煌く魂の刻印』の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・フィールドから、レベルの合計が降臨する儀式モンスターのレベルと同じになるように
モンスターをリリースし、手札または墓地から「S・S」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「S・S」モンスターが装備カードを装備した時に発動できる。
墓地のこのカード以外の「S・S」カード1枚を除外して、このカードを手札に加える。


『S・S 竪琴のオルフェウス☆7 ATK2500』(手札→フィールド)
『S・S 剣聖のゲオルグ』(フィールド→墓地)

.

72名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:45:46 ID:Ox0qWsig

トロヤ(連続儀式召喚!!やはりオルフェウスをドローしていたか……)

遊陽「儀式召喚の成功により、墓地の《光の屈折》を手札に戻すっ。
更に、オルフェウスの効果を発動!“グローリー・ハープ”!!
デッキから《S・S オルトロス》を手札に加えるっ!」バララッ


『S・S・R 光の屈折』(墓地→手札)
『S・S オルトロス』(デッキ→手札)


遊陽「オルフェウスの更なる効果! 手札のオルトロスをリリースし、ターンの終わりまでその効果を得る!“ソウル・リーディング”!!
これにより、オルフェウスはこのターンのバトルで相手モンスターに2回攻撃できる!」

トロヤ「2回だと!?」


『S・S オルトロス』(手札→墓地)


遊陽「そしてこれがフィニッシュブローだっ。フィールドのシルキーをオルフェウスにユニオン!攻撃力を600アップさせる!
そしてユニオンの成功により、墓地の儀式魔法《煌く魂の刻印》は手札に戻るっ!」


『S・S シルキー』(フィールド→魔法・罠ゾーン⇒オルフェウスに装備)
『S・S 竪琴のオルフェウス ATK2500→3100』
『S・S・C 煌く魂の刻印』(墓地→手札)
【S・S 剣聖のゲオルグ】(墓地→除外)

.

73名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:46:48 ID:Ox0qWsig

トロヤ「なるほど。攻撃力3100の連打と残りのモンスターとで一斉攻撃……。
一気に決着をつけようってハラか」

遊陽「そうだっ。お前の場に伏せカードはない。お前にこの攻撃は凌げやしない!」

トロヤ「凌げるさ。言ったはずだぜ、想定外はいつだってあるものだと……!
《小惑星 レヴィン》をオーバーレイ・ユニットとして取り込んだレトログレードは、
墓地の小惑星を2体除外することで、戦闘と効果による破壊を免れるッ」

遊陽「なっ……!?」


《小惑星-レヴィン》
☆2/地属性/岩石族/ATK500/DEF/900
「小惑星-レヴィン」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードを素材として持っている「小惑星」Xモンスターは以下の効果を得る。
●このカードが破壊される場合、代わりに墓地の「小惑星」モンスター2体を除外する事ができる。


トロヤ「更にもう一つ! 俺の場にはエッジワース・サークルもある。意味はわかるな?」

遊陽「お前の場に小惑星が3体以上あるとき、小惑星を効果の対象には出来ない……。だったらその布陣を崩すまでだ!
バトル!俺はカリオペで小惑星ソルヴェーグに攻撃! “ミスティック・レイザー”!!」


キュァァァァァァァン!!!


『小惑星 ソルヴェーグ』(フィールド→墓地)

.

74名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:47:33 ID:Ox0qWsig

トロヤ「ふんッ……」LP4000→2500

遊陽「これで場の小惑星は2体。エッジワース・サークルの防御は解かれた!
この瞬間、カリオペが継承したテセウスの効果を発動! レトログレードのモンスター効果を封印する! “ソウル・クラッカー”!」

トロヤ「それで身代わり効果を封じようってか? 甘いなッ!」

遊陽「なに!?」

トロヤ「俺はレトログレードの効果を発動!
フィールドのカードが相手効果の対象になった時、オーバーレイ・ユニットを2つ使うことで、その効果を無効にする!」


ギャウゥゥゥン……!!


遊陽「そんな、止められた……!?」

トロヤ「それだけじゃねえッ。この効果で無効化されたカードは、お前のデッキの一番上に戻る!」

遊陽「なにっ!?」


《小惑星団 ダモクレス・レトログレード》
エクシーズ・効果モンスター
★7/地属性/岩石族/ATK 2100/DEF 2300
レベル7モンスター×2以上
このカードは自分フィールドの「小惑星団」Xモンスターをランクの合計が7になるよう選び、
それらを素材にX召喚することもできる。
この方法によるX召喚の素材となったモンスターのX素材は墓地に送らず、
このカードの下に重ねてX素材とする。
「小惑星団 ダモクレス・レトログレード」の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールド上のカードを対象とする魔法・罠・モンスター効果が発動した時、
このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にし、そのカードを持ち主のデッキの一番上に戻す。
(2):このカードのX素材となっている「小惑星団」Xモンスターを1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力・守備力はターン終了時まで倍になる。
この効果を発動したターン、相手が受ける戦闘ダメージは半分になる。
(3):このカードが戦闘・効果によって破壊され墓地に送られた時、
フィールド上に存在するXモンスター1体を選択して発動できる。
以下の効果から1つを選択して適用する。
●選択したモンスターのX素材を1つ取り除く。
●このカードを選択したモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。


『小惑星団 ダモクレス・レトログレード ORU×2→0』
『小惑星 ガネーシャ』『小惑星 レヴィン』(レトログレードのORU→墓地)

75名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:49:03 ID:Ox0qWsig

遊陽「破壊じゃなく、デッキに戻すだと!? これじゃユニオンを身代わりには出来ない!まさかお前……オレがこうすると読んで、わざと効果を教えたのか!?」

トロヤ「お前の性格もほぼ掴んだ。それを利用したまでだ」

遊陽「で、でもっ、レトログレードのオーバーレイ・ユニットはもう無いっ。
オルフェウスの攻撃は確実に刺さる! くらえ、“閃光のツインソウル・エッジ”!!」


ズバァァァァッ ズバァァァァッ!!


トロヤ「……! だがレトログレードが戦闘で破壊されたことで、効果発動!
このカードはトロヤ・ラグランジュのオーバーレイ・ユニットとして吸収される!」(LP2500→1500)


『小惑星団 ダモクレス・レトログレード』(フィールド→ラグランジュのORU)
『小惑星団 トロヤ・ラグランジュ ORU×2→3』


トロヤ「レトログレードの破壊を受けて、永続トラップ《小惑星の衝突》の効果が発動!
条件を満たす2体の小惑星をデッキから特殊召喚する!来いっ、《小惑星 セドナ》、《ルナリア》!!」バララッ


『小惑星セドナ☆3 DEF1400』『小惑星ルナリア☆4 DEF900』(デッキ→フィールド)


トロヤ「更に!この特殊召喚をトリガーとして《エッジワース・サークル》の第1の効果を発動!
お前に600のライフダメージを与える!」ドゴォォォォン

遊陽「くそっ……!俺のターンなのに執拗に攻めてくる! 」(LP4700→4100)

76名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:50:00 ID:Ox0qWsig

遊陽「だが、次の攻撃こそは……!オルフェウスで、トロヤ・ラグランジュに二回目の攻撃!“閃光のツインソウル・エッジ”!!」


ズバァァァァッ


トロヤ「手は尽きたと思ったか!?だが違うんだな! 永続魔法《エクシーズ・パレス》の第2の効果を発動!
ラグランジュのオーバーレイ・ユニットを盾として、このバトルによる破壊を免れる!」グワァァァァァン


『小惑星団 トロヤ・ラグランジュ ORU3→2』
『小惑星 ガラントゥス』(ラグランジュのORU→墓地)


遊陽「また防がれた!? だったらせめて……!オレはテセウスで小惑星セドナを攻撃! “ブレイビング・アックス”!」


バギィィィィン!!


『小惑星 セドナ』(フィールド→墓地)



遊陽「倒したけど……ダメだ、ここまでだっ!くそっ、オルフェウスに頼るまでしたのに……!」

トロヤ「……」

遊陽「俺はカードを2枚伏せ、ターンエンドだ。この瞬間、オルフェウスのソウル・リーディングは終了するっ」

77名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:50:55 ID:Ox0qWsig

シブリン「遊陽どの、遊陽どのっ。聞いて下さい、遊陽どのっ」

遊陽「え?」

シブリン「たった連絡が……!先にここを発ったお嬢様とご友人は、先生の所に無事到着したとっ」

遊陽「な、なんだって? 待ち伏せは?《命の光》は――」

シブリン「やはり、聞いておられなかった……」

ムブリン「《命の光》がお嬢様を待ち伏せしているなどとは、あの男のデマカセにすぎないのですっ」

遊陽「なんだと!?」

トロヤ「口八丁もデュエルのうちだ。お前の性格を利用して、俺の望む方に誘導させてもらった」

遊陽「っ……!」

トロヤ「いや……性格というよりサガかもな。お前の場合は――」

遊陽「サガ……?」

78名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:52:00 ID:Ox0qWsig

トロヤ「お前は一度頭に血が上って何かを思い込んだら、本気でそれを貫いてしまうタチのようだ。
間違いを抱えたままだとしても、自分の行いは真実だと思い込んで疑わない。
だから他の声は一切届かなくなる。それが大事な忠告であってもな」

遊陽「っ……!」

トロヤ「急ぐべきと思えば一心に急ぐ。誰かを守るべきだと思えば一心に守る。
朝霧朋花を助けたときだってそうだ。間違いを抱えたままなのに、そうと思えばどこまでも突っ走っちまう」

遊陽「と、朋花を……朋花の命を守りたいと思った事に偽りはないっ。
守るために戦わなきゃいけないことだってわかってるっ。それだけは何に誓ってもいい、間違いじゃないんだ!」

トロヤ「それだけの力があるのか、お前には」

遊陽「えっ……!?」

トロヤ「自分だけでなく他の人間も助けられる力が自分にはあると。それを貫く覚悟があると。そう思ってるのか?」

遊陽「……そりゃ自信満々ってわけじゃないけど……それでも、戦い抜く覚悟は――」

トロヤ「無えよ、そんなもんお前には」

遊陽「え……?」

79名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:52:44 ID:Ox0qWsig

トロヤ「だからお前は自分自身を分かってないと言うんだ。
覚悟なんて更々ないくせに大口を叩くっていう“間違った自信”に気づいてないんだからよ」

遊陽「な、何をっ……!俺にはちゃんとした覚悟があるっ!
さっきも言っただろう!朋花を守って、紋章を破棄して、元の生活に戻ると――」

トロヤ「そんな一大決心をしてるはずの男が、未だにデッキのエース一つ信じられてねえのはどういうわけだ?」

遊陽「……!?」

トロヤ「さっきから……いや、もっと前からか。
お前が自分のデッキのことを話す時は、いつだって侮蔑と不信を露わにする。
それはデュエリストとして、戦いに挑むものの姿勢として、何より愚かな間違いだ」

遊陽「そ、それは……」

80名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:55:02 ID:Ox0qWsig

トロヤ「例えば戦場に行く兵士が武器を大事に手入れするように――デュエリストはカードへの信頼を欠かしちゃいけねえ。
極限の土壇場でカードへの不信が頭を過ぎり、力を疑った事が、取り返しのつかない結果を招いてしまう……。そんなのはザラにある話だからだ」

遊陽「う……」

トロヤ「お前はどうだ?
エースモンスターを罵り、メインの召喚法には嫌悪感バリバリで、
一体どうしてそのデッキを使ってるのか傍目から疑問に思われることばかりやっておいて、
口先だけは戦う気満々でいる。矛盾してると思わねえか?」

遊陽「そ、それは……」

トロヤ「お前の扱うカードには精霊の意志が込められてる。
そういうカードとデュエリストは、本来協力しあう関係だ。カードは全力で持ち主の望みに応えようとする。
このデュエルだってそうだ。オルフェウスにしろ他のカードにしろ、ことごとくお前の望むタイミングで出てこなかったか?」

遊陽「……!」

トロヤ「それがデュエリストとカードの呼吸ってもんだ。だがお前はそれを蔑ろにし続ける。
カードにだって心があるんだ。そのうちカードはお前を見限り、何の要求にも答えてくれなくなるだろう」

遊陽「う……ぐっ……」

トロヤ「そんな事をしてる奴が誰かを守りたいって? 強大な敵と戦って目的を果たすって?
おまけに事もあろうに、お前は自分のデッキを嫌ってるくせに、『六英雄デッキの持ち主同士仲良くしよう』だなんてほざきやがった。
なあ聞かせろよ、そんな事どの口が言うんだ?」

遊陽「……!!」

81名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:56:41 ID:Ox0qWsig

遊陽「何が……何がっ!」

トロヤ「あ?」

遊陽「人を勝手に……偉そうに品定めしやがって!
覚悟がないだのなんだのって、勝手な事情で人を巻き込んだ側にいるお前に言われる筋合いがどこにある!!」

トロヤ「……」

遊陽「何が信頼だ……!何が矛盾だ……!お前に何がわかるってんだ!オレのことを何も知らないお前に!!」

トロヤ「……何がわかるかって?」

遊陽「オレがどうして……どうして……! 儀式やオルフェウスを信じられないか――」

トロヤ「例えば――お前のデッキの、前の持ち主とかな」

遊陽「えっ……」

トロヤ「名前は、そう――“デュラン”」

遊陽「!?」

82名無しの決闘者:2017/10/14(土) 22:57:57 ID:Ox0qWsig

遊陽「お前……それを……どうしてっ」

トロヤ「あの人が命がけで守り抜いたデッキを受け継いだ奴がいるってんなら……立場の上は敵になるとしても――」

遊陽「……っ」

トロヤ「……喋りすぎたな。
ここまで言ってもお前が聞き入れない以上、話してやることはもう何もねえ。
お前がそのデッキとどうしても分かりあえないってんなら、いっそ引導を渡してやるのも情けだ。相応しい持ち主は新たに探せばいい」

遊陽「……な、なにっ……!」

トロヤ「改めて言ってやる。お前は俺には勝てん。
お前と同じく六英雄のデッキを持つ俺が……この場でお前を斬り捨ててやる。ドロー!」

83名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:01:16 ID:Ox0qWsig


【TURN 7】




トロヤ「俺は《小惑星 ゴーゴリ》を召喚!」バシイィッ


『小惑星 ゴーゴリ☆1 ATK100』(手札→フィールド)


トロヤ「続いてトロヤ・ラグランジュの効果発動!
このカードのオーバーレイ・ユニットとなっているエクシーズモンスターを一つ使い、フィールドのモンスター1体をリリースする!」

遊陽「リリース!?」


『小惑星団 トロヤ・ラグランジュ ORU3→2』
『小惑星団 ケレス・キュベレイ』(ラグランジュのORU→墓地)


トロヤ「狙うのは勿論オルフェウスだ。ユニオンモンスターじゃこの効果の身代わりに出来ねえ。消えろ!」


バジィィッッッ!!

.

84名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:02:13 ID:Ox0qWsig

遊陽「さ、させるかよっ、トラップ発動!《光遷鏡-ルミナス・ミラー》!!
墓地のカリオペとアーヴァンクを除外し、ラグランジュの効果対象を別のモンスターに移し替える!」


《光遷鏡-ルミナス・ミラー》
永続罠
(1):フィールドのカード1枚を対象とする相手の効果が発動した時、
LPを半分払うか、墓地の光属性モンスター2体を除外して発動できる。
その対象を自分・相手フィールドの正しい対象となる別のカードに移し替える。


『S・S 覚聖の魔女カリオペ』『S・S アーヴァンク』(墓地→除外)


トロヤ「ふん……。だが俺のフィールドには3体の小惑星モンスターをが存在する。その意味を忘れたか?」

遊陽「!? そうか、エッジワース・サークル……!
これじゃお前に矛先を向けられない!! くそっ、何度も何度も……!
だったら、対象をオレの場のテセウスに移し替える!」バジイィィィッッ!!


『S・S 闘将テセウス』(フィールド→墓地)


遊陽「ぐぅっ……」

トロヤ「それで守りきったつもりか?俺は墓地のガネーシャを除外して効果発動!
フィールドのゴーゴリとルナリアのレベルを3にする!」


『小惑星 ガネーシャ』(墓地→除外)
『小惑星 ゴーゴリ ☆1→3』『小惑星 ルナリア☆4→3』

.

85名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:03:27 ID:Ox0qWsig

遊陽「レベルを揃えた!?まさか、更にここから!?」

トロヤ「俺は《小惑星ゴーゴリ》と《ルナリア》でオーバーレイ! エクシーズ召喚!」ズアァァ


『小惑星 ゴーゴリ ☆3』×『小惑星 ルナリア ☆3』=★3


トロヤ「――現われろ、《小惑星団 アポロ・アモール》!!」


《小惑星団 アポロ・アモール》
エクシーズ・効果モンスター
★3/地属性/岩石族/ATK 1500/DEF 2100
レベル3モンスター×2以上
「小惑星団 アポロ・アモール」の(1)(2)(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールド上の「小惑星」カードが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりにこのカードのX素材を1つ取り除くことができる。
(2):手札の「小惑星」モンスター1体を相手に見せて発動できる。
見せたモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
(3):自分メインフェイズに、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカードのX素材の数だけ、このカードのランクを上げる。
●このカードのX素材の数だけ、このカードのランクを下げる。


『小惑星団 アポロ・アモール ★3 DEF2100 ORU×2』(EXデッキ→フィールド)
『小惑星 ゴーゴリ』『小惑星 ルナリア』(フィールド→アポロ・アモールのORU)


遊陽「また新たなエクシーズモンスターが……!」

トロヤ「新たにモンスターが特殊召喚されたことで、エッジワース・サークルの効果が発動!
ラグランジュのランクの100倍のダメージだッ!!」ドゴォォォォン

遊陽「ぐっ……」(LP4100→3500)

86名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:04:46 ID:Ox0qWsig

トロヤ「アポロ・アモールが吸収したゴーゴリの効果で、墓地の小惑星3体をデッキに戻して1枚ドローする。“スターダスト・リバース”!」シュバッ


『小惑星 イクシオン』『小惑星 シズビー』『小惑星 フォルトゥナ』(墓地→デッキ)


遊陽「で、でも、ラグランジュ以上の効果を持ってないなら、反撃は受け止められる……。
お前のエースであるラグランジュを打ち破れば、今度こそ勝利が見えてくる――」

トロヤ「……俺はラグランジュがエースだなんて一言も言ってないぜ?」

遊陽「えっ……!? ば、馬鹿な!あんな複雑な召喚法を使ったくせに!!」

トロヤ「……じゃあ、俺は何のためにこうしてエクシーズを2体並べたと思う?」

遊陽「!? そ、それは……! まさか……!」

トロヤ「リカーランス・エクシーズは開闢へと遡る力……。
しかと目に焼き付けろ。砕け散る小惑星が一つに回帰した姿を!
俺は2体のエクシーズモンスター、《トロヤ・ラグランジュ》と《アポロ・アモール》でエクセプション・オーバーレイ!!」ズアアアアアァァァ!!

87名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:05:40 ID:Ox0qWsig

トロヤ「2体のエクシーズモンスターでオーバーレイ・ネットワークを多重構築!!
――リカーランス・エクシーズ・チェンジ!!」


『小惑星団 トロヤ・ラグランジュ ★6』+『小惑星団 アポロ・アモール ★3』=★9


トロヤ「“天空の支配者よ。時と運命に逆らい、開闢の力宿して顕現せよ!”
――《小惑星団 ダモクレス・ディオレッツァ》!!」



《小惑星団 ダモクレス・ディオレッツァ》
エクシーズ・効果モンスター
★9/地属性/岩石族/ATK 3000/DEF 2500
レベル9モンスター×2以上
このカードは自分フィールドの「小惑星団」Xモンスターをランクの合計が9になるよう選び、
それらを素材にX召喚することもできる。
この方法によるX召喚の素材となったモンスターのX素材は墓地に送らず、
このカードの下に重ねてX素材とする。
「小惑星団 ダモクレス・ディオレッツァ」の(2)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードのX素材が3つ以上存在する場合、相手プレーヤーはカードをリリースできない。
(2):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールドのカードの枚数×200ダメージを相手に与える。
この効果は相手ターンにも発動できる。
(3):相手のカードの効果が発動した場合、このカードのX素材となっている
「小惑星団」Xモンスターを1つ取り除いて発動できる。
その効果を無効にして破壊する。
(4):このカードがX素材を取り除いて効果を発動したターンの終了時まで、
相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。


『小惑星団 ダモクレス・ディオレッツァ ★9 ATK3000 ORU×7』(EXデッキ→フィールド)
『小惑星団 トロヤ・ラグランジュ』『小惑星団 アポロ・アモール』(フィールド→ディオレッツァのORU)
『小惑星団 ダモクレス・レトログレード』『小惑星 ゴーゴリ』『小惑星 ルナリア』(ラグランジュorアポロ・アモールのORU→ディオレッツァのORU)

.

88名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:06:53 ID:Ox0qWsig




遊陽の目に飛び込んできたのは、かつての精霊界での出来事を思い出させるような光景だった。


あまりにも大きすぎる球形が、空一面を覆い尽くすように君臨する。その様が今、この御世呂町において再現されているのだ。




遊陽「ダモクレス……ディオレッツァ……!? こんな、さっきまでのどのモンスターよりも……!」

トロヤ「これこそが俺のデッキのエース。
六英雄の一人、魔術師ダモクレスの力を秘めるモンスター。ダモクレス・ディオレッツァだ。
こいつが出てきた以上、もはやお前に勝ち目はない」

遊陽「なんだと!?」

トロヤ「墓地のヴィーチャを除外し、効果発動!ディオレッツァの攻撃力を500アップする!」


《小惑星-ヴィーチャ》
☆4/地属性/岩石族/ATK1000/DEF/1600
「小惑星-ヴィーチャ」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「小惑星」モンスター1体を対象として発動できる。
墓地のこのカードを除外し、そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで500アップする。
(2):自分フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキから「小惑星」モンスター2体をレベルの合計が4となるように選んで特殊召喚する。

『小惑星団 ダモクレス・ディオレッツァ ATK3000→3500』
『小惑星 ヴィーチャ』(墓地→除外)

.

89名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:08:13 ID:Ox0qWsig

遊陽「オルフェウスの攻撃力を上回った!?」

トロヤ「バトルだ!ダモクレス・ディオレッツァでオルフェウスを攻撃!
流星の雨に沈め!“プライマルスター・インパクト”!!!」


バシュゥ……! バシュゥ……!!!


遊陽「たとえ攻撃力で上回ろうと……!オレはトラップカード《S・S・R 光の屈折》を再び発動!ディオレッツァの攻撃を無効に――」

トロヤ「出来ねえな、それは!」

遊陽「!?」

トロヤ「この瞬間、ディオレッツァの効果を発動!
オーバーレイ・ユニットとなったレトログレードを消費することで、お前のカード効果の発動を無効にして破壊する!!」


ガ゙ギィィン……!!


遊陽「は、弾かれた!?」

トロヤ「ディオレッツァの力は全てを無に返す!抵抗なんかさせねえよ!」

遊陽「だ、だがシルキーを身代わりにして、オルフェウスは破壊を免れる!
更にシルキーが破壊されたことで、デッキからS・Sモンスター1体を手札に加える!」


『S・S 竪琴のオルフェウス ATK3100→2500』
『S・S シルキー』(魔法・罠ゾーン→墓地)
『S・S カトブレパス』(デッキ→手札)

.

90名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:09:14 ID:Ox0qWsig

トロヤ「次のターンに備える手か。そこまでデッキを熟知しているくせにな――」

遊陽「バトルは凌いだ……!今度こそ反撃を……!」

トロヤ「だからさせねえんだよ! マジックカード《矮星の残光》を発動!
墓地のケレスを特殊召喚し、このカードを装備するッ。
更に装備状態のこのカードは、ケレスのオーバーレイ・ユニットとして扱えるッ」


《矮星の残光》
装備魔法
「矮星の残光」は1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分の墓地の「小惑星」モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターを特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードが破壊された場合、そのモンスターは破壊される。
(2):自分フィールド上の装備モンスターがX素材を取り除いて効果を発動する場合、
このカードは取り除くエクシーズ素材の1つとして扱う事ができる。


『小惑星団 ケレス・キュベレイ』(墓地→フィールド)
『矮星の残光』(手札→魔法・罠ゾーン⇒ケレスに装備)


遊陽「何だって!? それじゃあまたあの効果が――」

トロヤ「お前にオルフェウスを守る手立てはない!砕け散れ、“グラビティ・イレーサー”!」


バジュゥゥゥゥ!!!


遊陽「オルフェウスがっ……!」


『S・S 竪琴のオルフェウス』(フィールド→墓地)
『矮星の残光』(魔法・罠ゾーン→墓地)

.

91名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:09:58 ID:Ox0qWsig

トロヤ「俺はターンエンド。いや、これが事実上のデュエルエンドだ。お前には一切の反撃をさせねえ。」

遊陽「いいや……。オレは……負けるわけには……!」

遊陽(ここから勝機を掴む……そのために……あの力を……!紋章の力を使ったドローで、反撃のカードを!!)パァァァァァ…



ミブリン「遊陽どの、何とか踏ん張られよ!」

遊陽「!?」

シブリン「我々は何も出来ませぬが……!」

ムブリン「せめて声援だけでも……!」

遊陽(あ、あいつら……)

遊陽(……)

遊陽(……あいつらの前で出来るわけがない……か)


遊陽「オレのターン、ドロー!」

92名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:11:48 ID:Ox0qWsig


【TURN 7】




トロヤ(“強欲な光のドロー”を使ってこない!?)

遊陽「まだ終わりじゃない。儀式に頼ってでも、終わらせるわけには……!
儀式魔法《煌く魂の刻印》を発動!このカードは墓地にいる儀式モンスターの儀式召喚も可能な――」




ビーーーーー!!




遊陽「……えっ?」




無機質な警告音が響き渡り、遊陽のディスクのモニターに「Impossible」の文字列が無情に踊る。


遊陽はその表示の意味を瞬時には理解できなかった。カードを何回も同じようにディスクに置いてみるが、返ってくる反応は同じであった。



.

93名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:13:08 ID:Ox0qWsig

遊陽「ど、どうして……カードが発動できないんだ……」

トロヤ「……ディオレッツァの持つ永続効果、“或る魔術師の願い(マジシャンズ・ホープ)”が適用されている」

遊陽「え……」

トロヤ「ディオレッツァがオーバーレイ・ユニットを3つ以上持って場にいる限り、
相手はいかなる場合においてもカードをリリースできない」

遊陽「……!」

遊陽「なん……だと……」

トロヤ「儀式召喚に必要となるカードのリリース自体を封印した。だが出来なくなるのは儀式だけじゃねえ。
オルフェウスのソウル・リーディングとやらも、アドバンス召喚も、リリースを前提とする動きは全てだ!」

遊陽「う、ぐ……」

トロヤ「わかるか、この意味が……? お前に出来ることは何もねえ。お前は最早万策尽きている!」

遊陽「ざ、残念だったな……!リリースを封じられても、まだオレには……! 手札から《S・S 剛将アキレス》を召喚!
このモンスターは墓地のS・Sを特殊召喚することが出来る!戻ってこい、オルフェウス!!」


《S・S 剛将アキレス》
効果モンスター
☆4/光属性/戦士族/ ATK 1400/ DEF 1000
(1):1ターンに1度、墓地の「S・S」モンスター1体を対象にして発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。


『S・S 剛将アキレス』(手札→フィールド)

.

94名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:15:35 ID:Ox0qWsig

トロヤ「忘れたか!!ディオレッツァの前にそんな効果は無意味だと!!
ディオレッツァの効果を発動!アキレスの効果を無効にし、破壊する!」ガ゙ギィィン


『S・S 剛将アキレス』(フィールド→墓地)
『小惑星団 トロヤ・ラグランジュ』(ディオレッツァのORU→墓地)


遊陽「かかった……!」

トロヤ「!?」

遊陽「オレが……本当に通したかったのは……こっちだ。
マジックカード《死者蘇生》を発動!墓地から……オルフェウスを今度こそ呼び戻す!」


《死者蘇生》
通常魔法
(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。


トロヤ「オルフェウスの蘇生を狙うカードを、二重に隠し持つとは……」

トロヤ(天道よ……デッキはあくまでお前に応えようとしている……。なのに、何だってお前はこうも――!)

遊陽「大嫌いなオルフェウス……でもお前なら、再びS・Sモンスターを手札に加えて反撃を……!
儀式が封じられてもユニオン戦術までは止められない!
お前の場に伏せカードはない、ディオレッツァの効果は既に使った!逆転の余地は残っている!」

トロヤ「いいや、そうはならねえ。罠なら既に張っている――お前の心理の後ろ側にな!」

遊陽「なんだと!?」

トロヤ「“出来ない”と思いこむこと自体が最大のトラップだ!
ディオレッツァが場にいることにより、このカードは手札から発動可能!
カウンタートラップ、《重力波》!!」

遊陽「……な……なに……!?」

95名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:16:35 ID:Ox0qWsig

遊陽「て、手札から……カウンタートラップ……!?」


《重力波》
カウンター罠
「重力波」は1ターンに1枚しか発動できない。
自分のフィールドにランク7以上の「小惑星団」Xモンスターが存在する場合、
このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドに「小惑星」モンスターが存在し、
以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
発動できる。
その効果を無効にし、破壊する。
●墓地からカードを手札に加える効果
●墓地からモンスターを特殊召喚する効果
●墓地のカードをデッキに戻す効果
●墓地のカードを除外する効果


トロヤ「このカードはお前の墓地への干渉を全て阻む。蘇生なんかさせてやらねえよ」

遊陽「そんな……」

トロヤ「同時にそれは、お前の打つ手が全てなくなったことを意味する。勝負は見えたッ」

遊陽「オレは……オレは……」

96名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:18:53 ID:Ox0qWsig

遊陽「……」

遊陽「う……うう……」

遊陽「うああ……ああ……あ……」

トロヤ「……?」




――その時、遊陽の中で、心の堰が切れた……。




遊陽「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

トロヤ「!?」

97名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:19:50 ID:Ox0qWsig

―――――――――――――――――――――


「どうしてだ、どうしてなんだよ!! 今出てこなくてどうするんだ!!
誰よりもお前が必要な……こんな時にっ……!!」


―――――――――――――――――――――




原因は全ての反撃を封じられたことか。勝利への道が絶たれたしまったことか。


あるいはもっと限定的な、“このタイミングでオルフェウスが場に出てこない”いう現象が、遊陽の心のスイッチを押してしまったのか……。




―――――――――――――――――――――


「何もできないのか!お前は……!
あと一手なんだ、ここだけ凌げばそれでいいんだ!それすら出来ないのかっ!?」


―――――――――――――――――――――



.

98名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:21:44 ID:Ox0qWsig




黒く塗りつぶされた感情の奔流が、遊陽の脳裏でほとばしる。


それは遊陽の心の中で、自分のエースに対する呪詛にも似た言葉となって駆け巡った。




―――――――――――――――――――――


「このっ……役立たず!! 何が……何が……エースだ……!」

「どうして……どうして見殺しに……」


―――――――――――――――――――――



遊陽「うわぁぁぁぁぁっっ!!!! ああああああああっっっっっ!!」

トロヤ「何……だ……?」



事情の分からないトロヤには、突然遊陽が頭を抱えながらふらふらとよろめき出し、
敗色の濃くなったデュエルへの絶望を、言葉にならない叫びに変えてぶちまけているようにしか見えない。


望む時に場に出てこないカードへ抱く負の感情。それは果たして、今のデュエルの状況に対するものなのか。


それとも――



.

99名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:23:15 ID:Ox0qWsig

遊陽「……うぅ……うぅ……」

トロヤ「反撃は無しと……受け取るぜ。俺のターン、ドロー」


【TURN 9】




トロヤ「ラストバトルだ。俺は2体のモンスターでダイレクトアタック。“プライマルスター・インパクト”!!」



バシュゥ!!! バシュゥ!!……

ドガァァァァッ ドガァァァァッ ドガァッ ドガァァァァッ



遊陽「うわぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」(LP3100→0)ピーッ






【DUEL END】

【WINNER Troja Kuyo】

.

100名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:24:12 ID:Ox0qWsig


遊陽「う……ぐ……」

トロヤ「何だったんだ、今の叫びは……。負けるのが嫌だって風ではなかった……」

トロヤ「こうまでデッキに拒絶反応があるのならば……いっそ俺の手で……」

静炎「待てっ、トロヤ……!」

トロヤ「!?」



トロヤが振り向くと、倉庫の中へと続く階段の入口近くに、険しい顔をした静炎がエリスを抱えて立っていた。


静炎は自分の心を押し殺すように首を垂れ、エリスの身体を静かに床に置いた。



トロヤ「お前は……」

静炎「デュエル前の取り決めはエリスの引き渡しだけだ。遊陽をどうこうする権利はお前にはない!!」

トロヤ「……」

静炎「要求は飲む。だから遊陽には手を出すな!」

トロヤ「……いいだろう」

101名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:25:33 ID:Ox0qWsig




トロヤと静炎はお互いの位置を入れ替えるように動き、静炎は遊陽の、トロヤはエリスの身柄を背負いあげる。


そのまま去ろうとした静炎を、トロヤは呼び止めた。



トロヤ「天道遊陽の仲間――こいつを裏でサポートし続けてたのもお前だな。今のデュエルは見ていたのか」

静炎「……途中からな」

トロヤ「見上げた度胸だな。こいつの勝利を信じて、あくまで影の役目に徹したか」

静炎「組織に顔を見られずに済むなら……それに越したことはない。
それに俺がいたとしても……遊陽には声が届かなかったはずだからな」

トロヤ「2つ……こいつの代わりに教えろよ。何故こうまで、こいつは儀式や自分のエースを嫌う?」

静炎「……わからねえよ」

トロヤ「……」

静炎「遊陽とは長い付き合いだが……話してくれたことは一度もねえ。どれだけ聞いても、注意してもな……」

102名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:27:34 ID:Ox0qWsig

トロヤ「……じゃあもう一つだ。奴は紋章の力を使えるはずだが……最後のターン、どうして“強欲な光のドロー”を使わなかった?」

静炎「それで勝っても……失うものが大きいからだろ」

トロヤ「精霊たちへの義理立てか」

静炎「遊陽も……多分朋花も、そういう力にはもう頼らねえ。
目の前で紋章の力を使ったら……きっと精霊たちのトラウマに触れちまうだろう。さっきの遊陽みたいにな……」

トロヤ「トラウマ……?」

静炎「俺は今まで……あいつがあんなに辛そうに叫ぶのを見たことがねえ。
多分、お前はこのデュエルの中で……あいつのトラウマに触っちまったんだよ。
遊陽がひたすら……俺にもずっと隠していた心の闇に……」

トロヤ「そんなもんを抱えながら、この先やっていけるとは思えねえな。リタイアさせてやるのも判断のうちだぜ」

静炎「でも遊陽は……朋花を守りたいと思っている。俺にもそう言ったんだ」

トロヤ「……」

静炎「組織の人間であるお前が何と言おうが、遊陽がそう言った以上、あいつは必ずそれを貫く。
きっと自分と向き合って……自分で作っちまった壁を乗り越えるさ。俺はそう信じてる」

トロヤ「……なら、好きにしな」




――そして二人は、互いに違う方へと歩み始めた。




.

103名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:29:08 ID:Ox0qWsig


――同日 落日後 御世呂駅裏 路地裏




夜の御世呂駅周辺は繁華街のネオンサインに彩られ、遊興を求める人々が行き交う。


その雑踏も遠くに聞こえるほどに離れた路地裏に、トロヤはいる。傍らには、未だ目を覚まさないエリスの姿もある。


そんな彼の前に、黒いジャケットを着た青年が相方の男を連れて、息を弾ませながら現れた。



辰海「トロヤ……!」

トロヤ「待たせすぎだ。人に難問押し付けたくせによ」

辰海「……すまない。エリスは?」

トロヤ「そこに転がってる。応急処置しかしてねえから、さっさと拾ってやんな」

104名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:30:29 ID:Ox0qWsig




九曜トロヤと、冥条辰海。そしてエーテル・キャバリエ。


3人は互いに違う組織に属しながら、旧知の友人として秘密裏に交流していたのだった。


トロヤは2本の缶コーヒーをパーカーのポケットから取り出し、二人に投げ渡す。


辰海は冷めきった缶の蓋を開けて半分ほど飲み干し、やがてトロヤと今日のことを話し始めた。




辰海「そうか、天道遊陽とデュエルしたのか」

トロヤ「どっかの隊長さんがニアミスしたのを逃してなけりゃ、実力を確かめる手間が省けたのにな」

辰海「あの時は……天道遊陽がシャイニング・ソウルの持ち主だと知らなかっただけだ」

エーテル「あの時は朋花ちゃんの素性にだって気づいてなかったからね、辰海は。エリスの面倒を見るのに相当疲れてたでしょ」

辰海「……余計なことを言うな」

105名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:32:56 ID:Ox0qWsig

トロヤ「しかしお前ら、このじゃじゃ馬の面倒くらいちゃんと見てくれよ。
俺がどうしてこいつをお前に任せてるか、忘れたわけじゃねえだろうな」

辰海「忘れてなどいない。だが今回のことも、前のことも……お前に頼る以外に術がなかった。情けない話だが……」

トロヤ「ったく……。こう何度もやり取りしたら嫌でも明るみに出ちまうだろうがよ。
俺達は何のためにこうして危ない橋を渡ってるんだ?」

辰海「互いの目的を果たすためだ。承知している」

エーテル「――で、今日トロヤが見た感じ、天道遊陽は協力関係に巻き込めそう?
この前は結構褒めてたけど」

トロヤ「現状は落第点だ。抱えてる問題が致命的すぎる。そんな奴と一緒にいても足引っ張られるのが落ちだ。
周りの人脈を含めりゃ、朝霧朋花の方がよっぽどマシだな」

エーテル「朋花ちゃんは……数に含めたくないな。彼女を戦場には立たせたくない」

辰海「……すると天道は、シャイニング・ソウルの持ち主としては不適格だと?」

トロヤ「当人次第だな。現状は話にならないとしても……
もしあいつのデュエルから憎しみと偽りが消えたなら、それはやがて世界を変える力になる――」

エーテル「おー、言うね」

トロヤ「――かも知れない。俺はよく人を買いかぶるからな。あまりアテにならんぞ」

106名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:34:51 ID:Ox0qWsig

トロヤ「じゃあな、俺はもう行く。次の獲物にかける網を張りてえからな」

エーテル「獲物って、トロヤが前から話してたあの大企業?」

辰海「“クレーシア・インダストリー”」

トロヤ「《命の光》はそう遠くないうちに、あの企業と事を構えようとするだろう。その時が狙い目だ」

辰海「六英雄デッキの使い手……5人目が見つかりそうなのか?」

トロヤ「5人目か、あるいはこれで最後か……。
もしかしたら天道遊陽の近くに、もう1人導かれてるかも知れねえしな」

辰海「だとしたら、来るべき時もそう遠くない……」

エーテル「……」

トロヤ「あくまで噂だが、《命の光》は力を集約するために、一時組織抗争を止めるかもしれない。意味はわかるな?」

辰海「ああ。その時こそ、俺達が一気に行動を起こすチャンスだ。
準備は整いつつある。今日の一件もきっと利用できるだろう」

トロヤ「下手打つんじゃねえぞ」

辰海「承知している」

107名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:37:09 ID:Ox0qWsig



そう言うとトロヤは後ろ手に手を振って、めくるめく雑踏の方へと消えていった。





固い絆で結ばれた六英雄のカードによって導かれつつあるデュエリスト達。


彼らはそれぞれに秘めた思惑を抱いて御世呂町に生きている。


それぞれの思想や価値観、譲れない思い。そして誰にも話せない事情……。


絆よりも強い力によって異なる陣営に引き離される彼らが、いつか一つに交わる時は来るのだろうか。




……そして今、戦いに敗れた遊陽は目を覚まさずにいる。


彼が真の意味で覚醒を遂げ、誰にも話せない過去を振り切る日は来るのだろうか。


運命は沈黙する。誰もが明日を知り得ない。未来とは、あくまでも彼ら自身の覚悟と行動によって作られていくものなのだから……。




【遊戯王6-ACE 第九話 『幽霊海賊団は揺らがない』へ続く】

.

108名無しの決闘者:2017/10/14(土) 23:45:13 ID:Ox0qWsig
読んでくださった方、ここまでのお付き合いありがとうございました。これにて第八話の投下は終了です。

遊陽とトロヤのカードを考えてくださった皆様、いつもありがとうございます。
後にライバルになる者同士のぶつかり合いにふさわしい激戦をと思ってデュエル構成してみましたが、ちょっと長くなりすぎた感がありますね。

デュエルはもうちょっと短く、会話も出来るだけ少なくしていければいいのですが、
トロヤじゃなきゃ言えないセリフも多かったので、かなり詰め込む形になってしまいました。読み疲れた方がいらっしゃったら申し訳ありません。

次回は辰海の初デュエル回になります。
新庄という性質的に正反対のデュエリストとぶつかり合う中で、辰海のどんな面が見えてくるでしょうか。
なるべく早めに書き上げたいと思います。

それでは、今日はこれにて。

109名無しの決闘者:2017/10/15(日) 09:00:09 ID:G3VIrU9s
お疲れ様でした。
あまり書き込んだことのないこのスレで
自分が投稿した数少ないカードがこうもデュエルで存分に活かされてて
とても嬉しいと思いました。

110名無しの決闘者:2017/10/15(日) 23:15:44 ID:rtHhRpkg
>>109
ありがとうございます。
遊陽もトロヤも個性的なカードばかりなので、それぞれのカードに見せ場を作れるように力を入れてみました。
今後も気が向いたらで構いませんので、募集に参加してもらえれば嬉しいです。

111名無しの決闘者:2017/10/16(月) 19:58:44 ID:NzCUpG8.
個人的には、展開上仕方がないかもしれないけど、トロヤのほぼ一方的なのがなぁ……
せめて互角とは言わないけれど「トロヤには驚かせるタクティクスを見せるがあと少しだった」みたいにしてほしかっ
負けるとしても。これじゃ、ライバルよりも大幹部な感じになっている
格の違いが大きすぎる


あと仕方がないけれど、遊陽がうじうじしているのがなぁ……
あのアニメのせいかもしれないけれど、主人公がこういうシーンを見るとなんかイライラする
描き方的にも仕方がないけれど、カード説明以外にも文章が多すぎて話が追いつけない
目がチカチカする……余裕があったら作中で出た用語説明とかお願いしたい

112名無しの決闘者:2017/10/16(月) 22:49:05 ID:1bYLprpY
>>111
感想ありがとうございます。
トロヤが強すぎる・一方的すぎるという指摘を頂きましたが、一応以下のようなことを考えて今回のデュエルを作りました。

・物語開始以前から強い意思で行動しているトロヤと、最近戦い出すようになったばかりの遊陽とでは
歴然たる力量差の差があるのではないかと考えた
・トロヤがかなりの場数を踏んできたデュエリストである点を強調したかった
・今まで組織のデュエリスト相手には勝ち続けてきた遊陽に危機感を与えたかった
(今回負けた相手がトロヤじゃなかったら遊陽の身は相当ヤバかった)
・遊陽が抱えてる内面的な問題をこのデュエルで全部吐き出させ今後に繋げるには、
「惜しかったけど負けた」ではなく「あまりいいところなしで負けた」という結末の方がいいと考えた


とはいえウジウジ系主人公や敗北イベントは正直自分もあまり好きではないので、ぼちぼち遊陽にも一本確かな筋を入れたいところです。
もうじき曙が登場する事になるので、第11話あたりで彼にガツンと喝を入れてもらおうかなと思ってます。
その後で静炎にフォロー入れてもらえば精神的にはかなり気合入るでしょう。

文章が多いのはすいません。これでもシーンやセリフはかなり削ったのですが、それでも多く残っちゃいました。

113名無しの決闘者:2017/10/16(月) 23:00:20 ID:NzCUpG8.
個人的には、ここらへんで用語集が欲しい
無理ならいいけれど、たまにわからなくなる

114名無しの決闘者:2017/10/16(月) 23:03:04 ID:1bYLprpY
用語の解説はwikiでやってます。良ければ見てください。

115名無しの決闘者:2017/10/20(金) 01:18:18 ID:PpNBt20Y
取り急ぎ、第八話までに出てきた中で説明が要ると思われる用語や概念などについて、wikiに記事をまとめました。
他に「これがわかんねえよ」ってのがあったら言って下さい。ネタバレに抵触しない程度に解説します。
(本編でも適度に解説シーンは入れるつもりですが……)

今後の方針ですが、前スレの埋め作業がてら幽霊海賊団デッキのカードテキストを見直す作業と、
サーウィン・キャッツデッキの追加カード募集をやろうと考えてます。
新庄はライブラリーアウト戦術が破られそうになっても粘り強く戦うキャラにしたいので、
辰海が放ったメタに対するメタになるようなカードも何枚か持たせられればと思ってます。

116名無しの決闘者:2017/10/27(金) 20:06:34 ID:y1ANhZrE
あっちが埋まったので
辰海のカードは前言われたとおりに名前とか一部変えた方がいいかも
作った俺的にはあり。名前はノリだったし……

117名無しの決闘者:2017/10/27(金) 23:04:34 ID:ydr.EMrI
ぴっちーとか完全にヴァンガードのお化けの○○系(例:お化けのぴーたー)の影響受けてるだろ…
あれも海賊クランのカードだし

118名無しの決闘者:2017/10/28(土) 23:51:06 ID:cIyvg2vk
返信遅れてすいません。

>>マーシャル、ズァロウ、ジョセフ
ストレンジ・タクティクスを含めたこれら4枚は確かに強力すぎるかもですね。
前にもあった話ですが、「カテゴリモンスターしか特殊召喚できない」はデメリットとして機能しないですし。
効果を削るかステを低くするかスケールを使いづらくするか……色々方法が考えられますが
とりあえず>>997さんの案を盛り込んで調整してみようと思います。

>>名前
カード名を最初に考えてくれた人はおそらく、「カテゴリ名と個体名だけではモンスターの特徴が掴みづらい」
ってことで船上の役職等を名前に盛り込んでくれたんだと思いますが、
『幽霊海賊団○○』の形では確かに一部のモンスター名が変に見えるかもですね。
>>998さんの言う異名ってのはいいかもしれないですね。役職を別の言葉に言い換えるだけになるかもしれませんが、何となく雰囲気が出るかも。
一応、自分が考えてみたのは
「幽霊海賊団占い師 カノン」→「幽霊海賊団 神凪のカノン」
「幽霊海賊団魔物 グルード」→「幽霊海賊団 鉄爪のグルード」
「幽霊海賊団仕切り役 トリー」→「幽霊海賊団 旗振りのトリー」
みたいな感じですが。他にも色々考えてみます。何かいい異名があったら教えてください。

>>ぴっちー
あー、なるほど。ヴァンガードのことは全く知らなかったのですが、あっちにも幽霊海賊団みたいなカテゴリみたいのがあって、
その中に平仮名表記のモンスターも居ると……。
幽霊の海賊というモチーフはありふれているのでネタ被りになるのは仕方ないですが、
特徴的なネーミングを流用するのは流石にちょっとどうかって感じですか……。
>>999さんの言うようにカタカナ表記にして、それらしい異名をつければ大分違った感じになるかもですね。

119名無しの決闘者:2017/10/30(月) 00:51:31 ID:1D3yeWUs
とりあえず残りの魔法・罠についてのコメントや疑問点などを。分かる方がいれば教えてください。



【魔法カード】

《彷徨える幽霊海賊団》
永続魔法
「彷徨える幽霊海賊団」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):EXデッキに表側表示で存在するPモンスター1体を墓地に送って発動できる。
そのモンスターとレベルが同じ「幽霊海賊団」モンスターを墓地から選んで特殊召喚する。
(2):このカードがフィールド上に存在する限り、フィールドに表側表示に存在する「幽霊海賊団」モンスターの攻撃力は800アップする。
(3):フィールドのこのカードを墓地に送って発動できる。
デッキ・墓地から「幽霊海賊団」Pモンスター1枚を選んで空いている自分Pゾーンに置く。


(1)はEXコストを使った条件付き蘇生。(2)が永続バフ。(3)は墓地・デッキからのPカードセット。
どれをとっても隙がなく強い。
※1 (2)の上昇値800は少し高いか。セイラスが35打点になるわけで、少しマッスルになりすぎるかもしれない。
グルードなどの強力パンプ効果もあることだし、2〜300程度でも十分仕事してくれるのではないか。


《幽霊海賊団旗》
通常魔法
《幽霊海賊団旗》の(2)の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に戻す。
このターン、自分は通常の召喚に加えて1度だけアンデット族モンスターを召喚できる。
(2):墓地のこのカードを含む『幽霊海賊団』魔法・罠カード2枚を除外して発動できる。
デッキから『幽霊海賊団』Pモンスター1体を手札に加える。
この効果はこのカードが墓地に送られたターンには発動できない。

(1)は自己バウンスと召喚権追加。純粋Pテーマは召喚権が余りやすい傾向にあるが、この効果を使うとしたらどんな時だろうか。
(2)はカテゴリモンスターサーチ。このカード以外に1枚カテゴリ魔法・罠を除外すればいいだけなので条件は緩い。

120名無しの決闘者:2017/10/30(月) 00:53:11 ID:1D3yeWUs
《ゴーストペンデュラム》
通常魔法
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(1):自分のPゾーンにカードが2枚存在する場合、
そのPスケールでP召喚可能なレベルを持つ
墓地のPモンスターを任意の数だけP召喚扱いとして特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはターン終了時に墓地へ送られる。

※1 このカードだけでなく墓地からP召喚扱いで特殊召喚するカード全てに関する疑問なのだが、
「P召喚扱いの特殊召喚」は1ターンに1回のP召喚権を消費したことになるのか。
※2 このカードの発動にサイクロン等をチェーンされ、効果解決時にPゾーンのカードが2枚揃っていない場合、このカードの効果による特殊召喚は可能か。
※3 このカードの発動にPゾーンのカードを入れ替える効果やPスケールを変動させる効果がチェーンされ、
発動時と効果解決時とでスケールが異なる場合、どちらのスケールを参照して特殊召喚を行うことになるのか。


《連動する大波》
速攻魔法
「連動する大波」は1ターンに1度しか発動できず、
このカードの効果を発動したターン、自分は「幽霊海賊団」モンスターしか特殊召喚できない。
(1): 自分のPゾーンにカードが2枚存在する場合、自分はP召喚を行う。
この効果でP召喚したフィールド上のモンスターはこのターンのエンドフェイズにデッキに戻る。

相手ターンにP召喚可能な速攻魔法。エンドフェイズまでフィールドに残ったモンスターはデッキに戻る。
手札やEXデッキリソースの消費に見合う使い方を心がけたい。
※1 このカードの発動によってP召喚権は消費されたことになるのか。
※2 宣言によるP召喚を行った後、このカードの発動およびこのカードの効果によるP召喚は可能か。
※3 追撃性能が非常に高いカードだが、デメリットはこれで十分か。もう少し厳しくするとしたらどんな制約が適当か。


《ゴースト・トルネード》
速攻魔法
(1):フィールド上のアンデット族モンスターを1体破壊して発動できる。
自分・相手の墓地に存在するアンデットモンスターを1体特殊召喚する。

アンデッド限定死者蘇生な効果。速攻魔法である点をうまく利用できれば強い。
アンデットワールドとコンボすれば使えばどんな破壊と蘇生をいっぺんに行えて非常に強い。

121名無しの決闘者:2017/10/30(月) 00:56:15 ID:1D3yeWUs
《受け継がれる幽霊海賊団》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスター1体をリリースして発動できる。
そのモンスターのレベルの合計と同じになるように墓地から「幽霊海賊団」モンスターを3体まで選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはターン終了時に破壊される。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「幽霊海賊団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

(1)はリリースコストを必要とする蘇生。レベルを揃える必要があるとはいえ、速攻で複数体蘇生できるのは非常に強い。
打点を高めたセイラスなどで突破口を開き、このカードで追撃して一気に勝負を決めるなどの使い方ができそう。
(2)はカテゴリ限定蘇生。デメリットは特に無い上、(1)を使用した後即座に(2)を使う事も可能。
墓地が肥えていればあっという間にモンスターゾーンが埋まる。


《幽霊海賊団の指令書》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できず、
(2)の効果はデュエル中に1度しか発動できない。
(1):「幽霊海賊団」カードの効果によって墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
墓地から「幽霊海賊団」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):墓地にこのカードが存在し、「幽霊海賊団長 キャプテン・セイラス」の効果で墓地からモンスターを特殊召喚した場合、
ライフを半分払い、墓地のこのカードを除外して発動できる。
墓地から「幽霊海賊団」モンスターを任意の数だけ特殊召喚する。

(1)はカテゴリ限定速攻蘇生。「幽霊海賊団 スピリッツ」などとコンボすれば相手ターンでも使用可能。
(2)効果はセイラスの効果による蘇生をトリガーに要求する複数蘇生。
厳しい条件やライフコストのためおいそれと使える効果ではないが、窮地からの一発逆転可能な豪快な効果は魅力。

122名無しの決闘者:2017/10/30(月) 00:58:54 ID:1D3yeWUs
《幽霊海賊団船-パイレーツハント-》
フィールド魔法
(1): 自分フィールド上の「幽霊海賊団」モンスターの攻撃力は、
自分フィールド上のアンデット族モンスターの数×200アップする。
(2): 1ターンに1度、自分EXデッキの表側表示Pモンスター1体を墓地に送って発動できる。
この効果で墓地に送ったカードと属性が同じでレベルが異なるPモンスター1体を墓地から手札に加える。

(1)はモンスターゾーンをアンデッドで埋めれば埋めるほど強くなる永続バフ。
(2)効果はEXコストを使ったサルベージ。
※1 (1)効果は全体を最大1000アップできるが、他のカード効果との兼ね合いを考えると強力すぎるか?
変更するとしたらどれくらいの上昇値が適当か。

《船上の墓碑銘》
永続魔法
(1):1ターンに1度、メインフェイズに発動できる。
手札・EXデッキから「幽霊海賊団」Pモンスター1枚を墓地に送る。
その後、このカードに墓碑カウンターを1つ乗せる。
(2):自分の墓地のアンデット族Pモンスターがゲームから除外された場合にこのカードを墓地に送って発動できる。
その除外されたモンスターを、このカードに乗っていた墓碑カウンターの数まで
自分又は相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。

手札・EXコストを使ってカウンターを溜め込み、アンデッドPモンスターが除外された時に即蘇生する風変わりな一枚。
カテゴリ内に幽霊海賊団カードを複数枚除外する効果は無いが、汎用カードを活用すれば大量蘇生も可能になる。



《狂乱への誘い》
通常魔法
(1):自分の墓地の「幽霊海賊団」Pモンスターを13枚ゲームから除外して発動する。
次の相手のターン終了時、そのターンに相手がカードの効果を発動した回数が13回でない場合、
相手は3000のライフを失う。

墓地コストを大量に使用するかわり、決まると大きくライフを削れる一枚。
LP4000ルールでは驚異的な削り幅。相手は何が何でも次のターンで勝負を決めるか効果を使いまくる必要がある。
身も蓋もないが、威嚇する咆哮などと組み合わせればかなーり嫌らしい状況を生み出せる。流石にそういう使い方はしないと思うが。

123名無しの決闘者:2017/10/30(月) 01:00:50 ID:1D3yeWUs
《海霊旋風-ゴースト・サイクロン》
通常魔法
(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
このターン、この効果が発動するまでに破壊された相手フィールドのカードの数だけ、
デッキから「幽霊海賊団」Pモンスターを手札に加える。
この効果の発動に対してお互いのプレイヤーは効果を発動できない。

魔法・罠除去とサーチを兼ねる一枚。
複数サーチの可能性はあるものの、カテゴリ内で相手のカードを破壊するカードが少ないため、
それを狙う場合は汎用除去と組み合わせて使うことになるだろうか。
※1 破壊+サーチはアドを取れすぎるだろうか。サーチ可能な範囲を狭めたりした方がいいか。

124名無しの決闘者:2017/10/30(月) 01:07:24 ID:1D3yeWUs
【罠カード】

《船上に現れる幽霊》
永続罠
(1):自分フィールドにアンデッドモンスターが3体以上存在し、このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、
フィールドのアンデット族モンスター以外のモンスターは攻撃できず、効果を発動できない。
(2):このカードが破壊された場合に発動できる。
デッキから水属性・アンデット族モンスター1体を手札に加える。

(1)は非っ常に強力なロック効果。素の打点でアンデッドモンスターを減らすかこのカード自体を除去しない限り、相手はほぼ何もできない。
(2)は除去時に発動できるサーチ効果。なんとも隙がない。
※1 複数体のアンデットを並べる必要があるとは言え、一枚で強力なロックが完成するのは強すぎるか。
調整するとしたらどんなテキストが妥当か。攻撃宣言や効果の発動回数を制限するとかだろうか。


《暁の海域》
永続罠
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分は手札・EXデッキからPモンスターを特殊召喚できない。
(1):自分のPゾーンにカードが2枚存在する場合、
自分・相手のメインフェイズにそのPスケールでP召喚可能なレベルを持つ
墓地の「幽霊海賊団」PモンスターをP召喚扱いとして特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはターン終了時にEXデッキに表側表示で置く。

墓地からペンデュラム召喚する永続罠。相手ターンでも使用可能。
強力には違いないが通常のP召喚を封じられる形になるデメリットには十分注意が必要。

125名無しの決闘者:2017/10/30(月) 01:13:37 ID:1D3yeWUs
《幽霊海賊団 スピリッツ》
永続罠
このカード名のカードは(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
(1):1ターンに1度、自分フィールドのアンデット族モンスターが戦闘を行うダメージステップ時に発動できる。
EXデッキの「幽霊海賊団」モンスター1体を墓地に送り、
戦闘を行うモンスターの攻撃力をターン終了時まで墓地に送ったモンスターの元々の攻撃力分アップさせる。
(2):フィールドに表側表示で存在するこのカードを墓地に送って発動できる。
墓地から「幽霊海賊団」モンスター2体まで特殊召喚する。

(1)はEXコストに使ったPモンスターの攻撃力分パンプする効果。
(2)は特にデメリットのない複数蘇生。しかも相手ターンでも使用可能。極めて強い。
※1 打点が高い幽霊海賊団モンスターがかなり多いため、このままだと火力が出すぎる可能性がある。
デメリットか制約を増やすべきか。増やすとしたらどんなテキストが妥当か。
(Exデッキから墓地に送るカードにレベル制限を追加orパンプ値をレベル参照で低めの出力にするなど……?)
※2 パンプだけで十分有用なので、(2)効果は無くてもいいような気がするがどうだろうか。

《しがみつく霊体》
通常罠
(1):このカードを墓地に送る。その後、以下の効果を5回まで適用する。
●相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、墓地の『幽霊海賊団』1体をそのモンスターに装備する。
この効果でカードを装備したモンスターの攻撃力は1000下がる。

幽霊海賊団モンスターを相手モンスターに取り憑かせて攻撃力を奪うカード。
装備させるカードの種類に関係なく1000ダウンできるのでとても強い。
※1 ダウン幅1000は少し多いか?少し下げても十分強力な気がするが、妥当な数値はどれくらいか。


これまでの投稿分については以上です。
初めての試みが多いテーマなので疑問点が色々出てきてしまいましたが、それについて教えていただけると非常に助かります。

126名無しの決闘者:2017/10/30(月) 01:17:43 ID:1D3yeWUs
その他、「これはこうするべきでは」といった提案・意見もお待ちしてます。
自分は、今まで出してもらった裁定によってテキストが修正されるカードについてまとめようと思います。

幽霊海賊団やサーウィン・キャッツの追加カード案も引き続き募集してます。
「こんなカードどう?」ってな案がもしありましたらどしどしご投稿下さい。

127名無しの決闘者:2017/10/30(月) 09:01:39 ID:jPs0Fkd.
オリカ全体に言えることだけど、コストで破壊するのはやめた方がいいと思う。
現状OCGにその類のコストがない以上、問題が起こった際に参照できる裁定がなく問題がややこしくなるんで。
なんで例えばゴースト・トルネードなら炎王円環とかに倣って
⑴:フィールドのアンデット族モンスター1体と自分・相手の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。
対象のフィールドのモンスターを破壊し、対象の墓地のモンスターを特殊召喚する。
とする必要があるかと。
あと>>1に確認したいんだけど幽霊海賊団の原案の「『ペンデュラムがまるでゾンビのようだ』という言葉から生まれたテーマ。
モンスターは全てPモンスターであらゆる手段でEXにPモンスターを肥やしてP召喚やテーマ効果でEXからモンスターを特殊召喚。
ただし、専用サーチがほぼ皆無(サルベージ手段はある)
また肥やしたEXのPカードを墓地に送って効果を発動するモンスターもいる。」って特徴は現状だと設定としてどの程度生きてる?
その度合いによっては調整が必要なカードが複数あると思うんだけど。

128名無しの決闘者:2017/10/31(火) 00:03:29 ID:mjEuikEo
>>破壊して発動
確かにそうですね……。この手のコストは他に例がないですし、デュエル構成組み立てる時に頭抱えるのも目に見えてますし……。

>>127さんの仰るテキストはわかりやすく、過去の裁定も確認しやすいので、そちらの方を使わせてもらおうと思います。
他にもカースソード・スラールなどの「EXデッキに表側表示で存在する時に発動可能な起動効果」と言うものも今までに前例がなかったので、
「エクストラデッキに送られた場合に発動可能な誘発効果」に変えてみるのはどうかと思ってます。
これならマグマネオスなどがそれに近い効果を持ってるので……。

129名無しの決闘者:2017/10/31(火) 00:12:11 ID:mjEuikEo
>>幽霊海賊団の原案設定の活かし具合

あくまで現時点の個人的な感覚ですが……


1 『ペンデュラムがまるでゾンビのようだ』という言葉から生まれたテーマ
2 モンスターは全てPモンスター
3 あらゆる手段でEXにPモンスターを肥やす
4 P召喚やテーマ効果でEXからモンスターを特殊召喚。
5 専用サーチがほぼ皆無(サルベージ手段はある)
6 肥やしたEXのPカードを墓地に送って効果を発動するモンスターもいる


1についてはこれからのデュエル構成によって印象づけていければと思っています。
どんだけ倒してもゾンビのように湧いて出てくるペンデュラムモンスター特有の性質を、より粘り強い形で辰海に使わせたいところです。
そういう意味で言うと、ラカンだったり「船上に現れる幽霊」などが持つ強力な封殺効果は、幽霊の呪いといった側面を押し出せはするものの、
原案に示されたゾンビのような性質をあまり強調できないので、積極的に頼るべき効果ではないかなと思ってます。

そのような効果を持つカードについては別の効果に変更するか、採用を見送るかになると思いますが、どちらにせよまだ調整が必要かとは思っています。
同様の理由から、個々のカードの耐性を無闇に強くしすぎるのはまずかったのでは……とも感じています。

2・3・4はとりあえず活かせてるかと思ってます。

5が問題に感じてる所で、サルベージはともかく、サーチ効果が皆無というには多すぎる気がしてます。
ジョセフドゥルク・魔獣使い・パントマスト・クレン・カノン・セイラス・彷徨・団旗・海霊旋風……現状で9枚ですか。
まだ手を付けていない読み切りのカードにもその手の効果持ちが散見されますね。
それぞれに条件やサーチ範囲が異なるものの、やはりこれだけあるというのは原案設定から離れすぎてるので、これらのカードはまだまだ調整が必要かと思ってます。

6は、そういうコストが設定されてるカードは多く作られているのでとりあえずクリアできてる印象ですが、
EXデッキのカードをコストとするカードを「月光彩雛」くらいしか知らないので、今後裁定の確認に悩みそうな予感はしています。


全体として、自分はこんな印象です。

130名無しの決闘者:2017/10/31(火) 00:19:12 ID:mjEuikEo
それと、自分が疑問点として挙げた「墓地からのP召喚」についてですが、これはそもそも原案で言及されてないんですよね……。
効果としてP召喚を行うカードの前例を知らないので、今になって色んな疑問が湧いてきたのですが、
P召喚であることに拘らず各カードに調整を施せば、わりとあっさり解決する問題かもしれないですね。

131名無しの決闘者:2017/10/31(火) 11:06:27 ID:t0LMkRQM
>>129
1についてはP召喚の当時の印象で作ったもの
墓地から特殊召喚も豊富だから弾が途切れない感じ
2は、こちらのミス。作っている時にサーチカードを意識していなかった
そもそもこの設定を作った時には「Pカードはサーチが多くってウザいなぁ…」と思って作っていたので
サーチじゃなくて墓地肥やしとかサルベージで手札を補えばいいかなって(あとはドロー)
こちらも調整をお願いする
6は、これは話し合って決めるしかないな。
当時はEXのPカードを墓地に送るカードとか出ると思っていたので……

あと「墓地からP召喚」は読み切り限定カードみたいなもので無視していいいですよ
読み切りにあった「オルフェウスでユニオンモンスターの効果をコピーしてユニオンとしてモンスターに装備」みたいな読み切り限定なもの
やるとしても「ペンデュラム・バックの墓地から特殊召喚版」みたいになると思います
(このターンP召喚していなくて、そのターンはP召喚は不可)

132名無しの決闘者:2017/10/31(火) 12:32:02 ID:6CDf/doo
P召喚権を増やすカードはあるけどねえ・・・ぶっちゃけ同一ターンのSS封じて大量蘇生でいいのでは
・・・そうするとアドバンス召喚と相性がいいのか・・・

133名無しの決闘者:2017/11/01(水) 01:37:04 ID:ac5rUIj2
幽霊海賊団の放浪者
ペンデュラム・効果
☆1/水属性/アンデット族/0/0/スケール4
【P効果】
①:このカードを破壊する。手札を1枚捨て、カードを1枚ドローする
【モンスター効果】
このカード名の①効果は1ターンに1度しか発動できない
①:自分フィールドに「幽霊海賊団」モンスターが存在する場合に発動できる
墓地のこのカードを特殊召喚する

幽霊海賊団の砲撃手 
ペンデュラム・効果
☆3/水属性/アンデット族/1200/1000/スケール2
【P効果】
①:相手フィールドのモンスター1体を対象として発動する
そのモンスターの攻撃力・守備力は300ダウンする
この効果は1ターンに1度しか発動できない
【モンスター効果】
①:自分のEXデッキの表側表示の「幽霊海賊団」1枚を墓地に送って発動する。相手に500ダメージを与える
この効果は1ターンに1度しか発動できない

幽霊海賊団の略奪者
ペンデュラム・効果
☆3/水属性/アンデット族/100/0/スケール1
【P効果】
①:相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる
このカードを破壊し、ターン終了時までそのモンスターのコントロールを得る
この効果は相手ターンのバトルフェイズ中にのみ発動できる
【モンスター効果】
①:このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動する
自分はカードを1枚ドローする

幽霊海賊団の殺戮者
ペンデュラム・効果
☆5/水属性/アンデット族/2200/1700/スケール6
【P効果】
①:このカードを破壊する。互いのプレイヤーに800ダメージを与える
【モンスター効果】
①:このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、自分フィールドのモンスター3体と
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる
それらのモンスターを破壊する

134名無しの決闘者:2017/11/01(水) 08:43:32 ID:2CawxaB2
>>133
テキストに若干穴はあるがEカードDA☆

135名無しの決闘者:2017/11/01(水) 23:51:29 ID:ac5rUIj2
穴らしい穴って何かあるかしら
テキストは最新オラクルに則った表記のつもりだが

136名無しの決闘者:2017/11/02(木) 00:27:19 ID:XEu/aMOA
>>131

>>EXデッキのPカードをコストとして使う効果

ネプトアビスのようにデッキのカードをコストにする効果と基本は一緒だと思うので、
前例が少なくても何とかできるとは思うのですが……なんか見落としていないかが気になるとこです。

>>墓地からP召喚

ペンデュラム・バック……というかゴーストペンデュラムのテキストをいじれば大分近いテキストになるかもですね。

>>132

ベイゴマックスからの展開なんかがいい例で、通常召喚権を使わない大量召喚はアドバンス召喚とよく噛み合いますよね。
同一ターンのNSとSSを封じて大量蘇生って感じにするとどうなるのか……。

>>133

追加カード案ありがとうございます。後でこちらの方で9〜10期風の遊戯王テキストに直してみますね。
略奪者と砲撃手がスケールとP効果の優秀さで重宝しそうですね。
放浪者は自壊してEXへ→コストで墓地送り→自身の効果でフィールドへ戻る→破壊して再びEXへ……
と色んな場所をさまよい歩くのがいかにも放浪者って感じだと思います。ある意味このデッキの過労死枠ですかね。
殺戮者の効果は両方共カテゴリ内において無視し難い性能ですね。終盤の詰めにも使えるし、いざという時の突破にも使えるし……。

読み切り版カードの調整とこれまで指摘があったテキストの修正が終わったらテストプレイを始めますので、
これらのカードも実際に使ってバランスを確かめてみますね。ありがとうございました。

137名無しの決闘者:2017/11/02(木) 09:09:02 ID:XeVDhXh6
墓地からP召喚といえばニコニコ静画の五つの次元編で赤馬がやってたな
デメリットとしてエクストラからのP召喚は不可能になってたけど

138名無しの決闘者:2017/11/02(木) 13:45:00 ID:ZMX9sz6w
あのさあ・・・

139名無しの決闘者:2017/11/03(金) 23:56:56 ID:8JKHXi0Y
追加投稿のカードと読み切りのカードテキストを9〜10期風に修正し、実現の難しい効果を持つ一部カードにはエラッタを施しました。
気になったところがあったら何でもコメントしてください。


《幽霊海賊団の放浪者》
P・効果モンスター
☆1/水属性/アンデット族/ ATK 0/ DEF 0 /スケール4
【P効果】
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。
このカードを破壊し、自分はデッキから1枚ドローする
【モンスター効果】
このカード名の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「幽霊海賊団」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。

P効果は手札捨てを発動コストとする。
優秀なモンスター効果のおかげで墓地・フィールド・EXを行き来しやすく、それゆえEXデッキのカードをコストとする効果が使いやすくなる。
非常に使い勝手の良い使い方ができる1枚と思われる。


《幽霊海賊団の砲撃手》 
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 1200/ DEF 1000/スケール2
【P効果】
(1):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力は300ダウンする。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分のEXデッキの表側表示の「幽霊海賊団」1枚を墓地に送って発動できる。
相手に500ダメージを与える。

P効果はデメリットがなく小回りのきくデバフ。Pスケールもいい数値なので、Pソーンに有り続けるだけで十分な仕事をしてくれる。
モンスター効果はEXコストを使ったバーン。これは名称指定ターン1制限に変更するかもしれない。
ちなみに、EXデッキの表側表示Pカードをコストにできるカードは「月光彩雛」の他に「真青眼の究極竜」という前例があった。
何かあったらこのカードの裁定を参照したい。

140名無しの決闘者:2017/11/04(土) 00:06:35 ID:SiwYs0RQ
《幽霊海賊団の略奪者》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 100/ DEF 0/スケール1
【P効果】
(1):相手バトルフェイズに相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを破壊し、ターン終了時までそのモンスターのコントロールを得る。
【モンスター効果】
(1):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。

P効果のコントロール奪取効果は自分ターンに使えないとはいえ十分強力。
モンスター効果は戦闘ダメージを与えた時に強制発動するドロー効果。
アンデットを直接攻撃させたり連続攻撃させたりできるカードがあればコンボできるが、なんかいいカードはあったろうか。


《幽霊海賊団の殺戮者》
P・効果モンスター
☆5/水属性/アンデット族/ ATK 2200/ DEF 1700/スケール6
【P効果】
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、互いのプレイヤーに800ダメージを与える。
【モンスター効果】
(1):このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、自分フィールドのモンスター3体と
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。

P効果はエラッタ前の破壊輪を彷彿とさせる両者バーン効果。LP4000ルールにおいてはかなり火力が高いなので、500バーン位に火力を落とすかもしれない。
もしも辰海がデュエルの引き分けを狙うとしたら、おそらくこの効果が使われることになるだろう。
モンスター効果はコストの重い除去効果。魔獣使いなどとコンボさせることである程度アドを取り戻すことができる。
攻撃力も22打点とそこそこあるので、効果で突破口を開き戦闘ダメージを与えるという運用が可能。便利だなぁ。

141名無しの決闘者:2017/11/04(土) 00:13:34 ID:SiwYs0RQ
《幽霊海賊団 ネクロシスト・ディン》
P・効果モンスター
☆4/水属性/アンデット族/ ATK 1700/ DEF 0/スケール7
【P効果】
(1):自分メインフェイズに自分の墓地の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を除外して発動できる。
このカードを破壊し、除外したカードと同名のカード1枚をデッキから手札に加える。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスター1体を墓地に送って発動できる。
このカードの攻撃力を、墓地に送ったモンスターのレベル×200アップする

P効果は墓地除外した同名カードのサーチだが、ハイランダー構築という設定である本編の幽霊海賊団デッキでは使えない効果となってしまった。申し訳ない。
モンスター効果はむっちゃ強い。レベル7のセイラスをコストにすれば青眼ラインを突破できる。
他のカードの活躍の場を奪いかねないと判断された場合は、地の攻撃力を下げるなり調整があるかも。


《幽霊海賊団 スナッチャー・ゴーダ》
☆2/水属性/アンデット族/ ATK 900/ DEF 0/スケール7
P・効果モンスター
【P効果】
(1):このカードを発動したターンの自分メインフェイズに発動できる。
自分はデッキから1枚ドローし、このカードのスケールを3下げる
【モンスター効果】
(1):このカードが戦闘でモンスターを破壊した時に発動できる。
以下から1つを選んで適用する。
●相手は手札を1枚選んで捨てる。
●自分はデッキから1枚ドローする。

P効果はスケールがそこそこ広いドロー効果。モンスター効果はハンデスかドローの二者択一。
地の攻撃力が低いのでこれの発動は難しいのが難点だが、パンプカードを併用すればもしかしたら使えるかも。

142名無しの決闘者:2017/11/04(土) 00:23:23 ID:CDzZGZFI
ゴーダが強欲な壺マンになってるやばいやばい

143名無しの決闘者:2017/11/04(土) 00:26:22 ID:SiwYs0RQ
あ、本当だ。名称指定ターン1制限をつけましょう。

144名無しの決闘者:2017/11/04(土) 00:29:54 ID:SiwYs0RQ
《幽霊海賊団 ポゼッショナー・キール》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 1600/ DEF 0/スケール3
【P効果】
「幽霊海賊団 ポゼッショナー・キール」の(1)効果は1ターンに1度しか発動できない
(1):自分のもう一方のPゾーンに「幽霊海賊団」カードが存在する時に発動できる
このカードを破壊し、手札から「幽霊海賊団 ポゼッショナー・キール」をPゾーンで発動する。
その後、カードを1枚ドローする
【モンスター効果】
(1):このカードがフィールド・墓地からEXデッキに表側表示で加えられた時、
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールをこのターンのエンドフェイズまで得る。
この効果は相手バトルフェイズにのみ発動できる。
(2):このカードが戦闘で破壊された時、このカードと戦闘を行った相手モンスターを対象として発動できる。
このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
この効果で装備カードとなったこのカードは、フィールドを離れた場合に除外される。
(3)このカードの効果でこのカードが装備されている場合、装備モンスターの効果を得る。

P効果は同名カードの発動。これもネクロシスト・ディンと同様発動が出来ない効果になってしまった。
モンスター効果(1)と(2)(3)はタイプの似ているコントロール奪取効果にエラッタ。効果対象や適用期間に微妙な違いがある。
一度に両方使えると処理が複雑になるので、ターン内にいずれか一つしか使用できないようになると思う。


《霧の幽霊海賊団》
通常罠
(1):相手モンスターが自分フィールドに攻撃表示で存在する「幽霊海賊団」モンスターに攻撃宣言した時に発動できる。
デッキから「幽霊海賊団」Pモンスターを2体特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターは効果が無効となり、攻撃力と守備力は0となる。
その後、攻撃対象となったモンスターを守備表示にする。
この効果で特殊召喚されたカードはこのターンのエンドフェイズに破壊される
また、それらのカードは表側表示でEXデッキに存在する限りP召喚することはできない

デッキからの特殊召喚と表示形式変更を行う防御札。サーチ範囲に制限がないのでこれだけでも無茶苦茶強い。
EXデッキに送られたこれらのカードはEXからの特殊召喚ができないデメリットがあるが、コストにはできるので隙の少ない活用が可能。
サーチ範囲を攻撃対象モンスターのレベル以下とするなど、サーチ効果を調整するかもしれない。

145名無しの決闘者:2017/11/04(土) 00:36:38 ID:CDzZGZFI
名称t1でもバスに轢かれた方がいいと思う程強いよ
効果使った次のターンを迎えられたら壺、除去られてても相手に除去使わせた分アド取ってる
そしてP召喚後の発動が許されてるのと2回発動したら2ドローだけでなくスケール1になるってのがまずい。魔導賢者さんに土下座するべき
原案通り、発動時にキャントリの代わりに使いづらいスケール4を取るかスケール7を取るかの二者択一カードのが良いと思いまする

146名無しの決闘者:2017/11/04(土) 00:46:26 ID:SiwYs0RQ
ゴーダP効果はEMの猿と同じく発動したターンにしか使えないこととしてあるので、名称ターン1をつければ大丈夫ではないでしょうか。

147名無しの決闘者:2017/11/04(土) 00:49:14 ID:SiwYs0RQ
《幽霊海賊団の奴隷》
☆1/水属性/アンデット族/ ATK 0/ DEF 0/スケール5
P・効果モンスター
【P効果】
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
デッキの1番上のカードを確認し、以下の効果から1つを選択して適用する。
●そのカードをデッキの1番上か下に置く。
●そのカードが「幽霊海賊団」Pモンスターであれば公開して手札に加え、このカードを破壊する。
この効果はデュエル中に1度しか選択できない。
【モンスター効果】
(1): このカードがフィールド・墓地からEXデッキに表側表示で加えられた時、
このカードを含む「幽霊海賊団」Pモンスター3体をEXデッキから墓地に送って発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
(2):自分のLPが0になる効果・ダメージが発生及び発動する時に発動できる。
手札のこのカードを特殊召喚し、その後、自分フィールドに表側表示で存在する他のカードを全て破壊し、自分の手札を全て捨てる。
この効果で特殊召喚したこのカードが自分フィールドに存在する限り、
自分はLPが0になっても敗北せず、自分のドローフェイズをスキップする
(3):このカードは1ターンに1度だけ、フィールドを離れる場合代わりにフィールドにとどまることができる

P効果は坊主めくり的な二者択一効果。カテゴリモンスターの数を増やしたい時に使えるが、スケールが使いづらい数値なので失敗したときが怖い。
モンスター(1)効果はダイガスタ・エメラルのEXデッキ版といった効果。
小惑星ゴーゴリとは違い、このデッキにおけるEXデッキのカードは貴重な財産なので、乱用は避けたい所。
(2)(3)効果は類似効果が無かったためテキストに手を加えず。
特に(2)が複雑かつ強力。カテゴリ内にこのような効果持ちを含めていいかどうかは慎重にならなければいけない。
(3)効果は類似効果の裁定が見つからない。「このカードがフィールドを離れる効果発動時、それを無効にする」にエラッタするか。

148名無しの決闘者:2017/11/04(土) 00:55:46 ID:CDzZGZFI
せやったなすまんな
けど結局書いてあることが
「このカードを使用したP召喚を行った場合に発動できる。カードを1枚ドローする。スケール7」
って書いてあるのと大差無い気がする
ダシ取った後の使いづらいスケール4の使い道といったら自ら叩き割るくらいしか無さそうなもんだし

149名無しの決闘者:2017/11/04(土) 01:05:05 ID:SiwYs0RQ
ドロー効果をP召喚後に使う場合、もし引いたのがPモンスターだったら手札からのP召喚機会を逸してることになりますし、
使いづらいスケール4を残してまでドロー効果を使うべきかという判断も難しくなるので、癖の強いドロー効果として一つの個性になるかなーと思いまして……。

150名無しの決闘者:2017/11/04(土) 01:11:40 ID:SiwYs0RQ
《幽霊海賊団 スナイパー・ジン》
P・効果モンスター
☆5/水属性/アンデット族/ ATK 2200/ DEF 1500/スケール2
【P効果】
(1):自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを破壊し、以下の効果を適用する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●このターンそのモンスターが戦闘を行う場合、
相手はダメージステップ終了時までカードの効果を発動できない。
【モンスター効果】
(1):このカードがフィールド・墓地からEXデッキに表側表示で加えられた時、
相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
このターン、そのカードは発動できない。
この効果の発動に対して、相手はカードの効果を発動できない。
(2):このカードが戦闘を行う場合、
相手はダメージステップ終了時までカードの効果を発動できない

P効果はバトルフェイズの発動制限を付与する効果。誘発即時なので使い勝手が良い。
モンスター(1)効果は大幅エラッタ。EXデッキからの起動効果ではなく、EXに送られた時の誘発効果としたが、どうだろうか。
アルビダやフリーリーフなどとコンボ可能であり、やりようによってはある程度狙ったタイミングでの活用も可能。
テキストは「EMシール・イール」「E・HERO マグマ・ネオス」などを参考に。


《幽霊海賊団 ダガー・イース》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 500/ DEF 0/スケール2
【P効果】
(1):自分メインフェイズに発動できる。このカードを破壊する。
この効果を発動したターン、自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスターの攻撃力はエンドフェイズまで500アップする。
【モンスター効果】
(1): このカードがフィールド・墓地からEXデッキに表側表示で加えられた時、
自分の墓地の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードをEXデッキに表側表示で加える。
(2):自分フィールドの「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを破壊し、そのモンスターの攻撃力を500アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。

P効果は広範囲パンプ。範囲の広さを考えると上昇値を300程度に落としてもいいか。
モンスター(1)効果はスナイパー・ジンと同じの条件で発動し、墓地からEXデッキに送る誘発効果。
これやスナイパー・ジンと同じ条件を持つPモンスターをEXデッキに送れば効果を発動できる。
(2)効果は自壊して幽霊海賊団1体をパンプアップする効果。(1)と密接に噛み合うので、同一ターン内にいずれか一つしか使えないことにするか。

151名無しの決闘者:2017/11/04(土) 01:25:38 ID:SiwYs0RQ
《幽霊海賊団 ダンピー》
P・効果モンスター
☆4/水属性/アンデット族/ ATK 1400/ DEF 0/スケール7
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスター3体を
デッキに戻してシャッフルし、自分はデッキから1枚ドローする。
【モンスター効果】
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のPゾーンに「幽霊海賊団」Pモンスターが存在する場合、
このカードがP召喚に成功した時に自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

P効果は奴隷と全く同じ……というわけでもないが、EXコストを1ドローに変換する点で共通する効果。
モンスター効果はP召喚時に発動できる蘇生。デメリットがなく発動条件もゆるゆるなので、少し制限を設けてもいいか。(攻守を半分にする、効果を無効にするなど)


《幽霊海賊団 バージャス》
P・効果モンスター
☆6/水属性/アンデット族/ ATK 2400/ DEF 0/スケール2
(1):自分または相手メインフェイズに発動できる。このカードを破壊する。
この効果を発動したターン、自分フィールドのモンスターは戦闘で破壊されず、
自分モンスターとの戦闘で発生するお互いのダメージは0になる。
【モンスター効果】
(1):自分Pゾーンに「幽霊海賊団」Pモンスターが存在し、
このカードのP召喚に成功した場合に相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

P効果は自壊を含む「和睦の使者」。間違いなく強いのだが、何度も蘇る幽霊のイメージと同居できるかどうかが不安。これを毎ターンPゾーンにセットできるコンボがあったらと思うと怖い。
モンスター効果はP召喚時に発動できる除去。これもまた強い。
打点の高さと攻守に優れた効果により、デッキ内にある場合は間違いなく活躍するであろう一枚。
ただ、便利すぎるカードはその分悪用の可能性も秘めてるので、採用には慎重になりたい。

152名無しの決闘者:2017/11/04(土) 01:36:58 ID:SiwYs0RQ
《幽霊海賊団副長 ディプリー・レダー》
P・効果モンスター
☆7/水属性/アンデット族/ ATK 2500/ DEF 0/スケール4
(1):1ターンに1度、手札の「幽霊海賊団」Pモンスター1枚を公開して発動できる。
公開したカードを自分EXデッキに表側表示で加え、自分はカードを1枚ドローする。
この効果を発動するターン、自分はP召喚できない。
【モンスター効果】
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分の墓地またはEXデッキの「幽霊海賊団」Pモンスターを2体まで選択し、手札に加える。
(2):EXデッキの「幽霊海賊団」Pモンスター2体を墓地に送り、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。

P効果は手札のPモンスターとP召喚権をEXコストと1ドローに変換する効果。
モンスター(1)効果は召喚・特殊召喚に使えるサルベージ。墓地から特殊召喚してスケールを整えた2枚をサルベージし、P召喚に繋げるという運用が考えられる。
モンスター(2)効果はEXコスト2枚で使えるデッキバウンス。死ぬほど強いのにターン内回数制限がない。
条件をどうしようともデッキバウンス自体が極めて強いので、いっそ削ってしまうことも検討したい。


《幽霊海賊団 レジー》
P・効果モンスター
☆4/水属性/アンデット族/ ATK 1600/ DEF 0/スケール7
「幽霊海賊団レジー」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):もう片方の自分Pゾーンに「幽霊海賊団レジー」以外の「幽霊海賊団」カードが存在する場合、
墓地のPモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを破壊し、墓地のそのカードを手札に加える。
【モンスター効果】
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1): このカードの攻撃宣言時に発動する。
自分フィールドのこのモンスターの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで300アップする。
その後、以下の処理を行う。
●デッキの上からカードを2枚確認し、その中の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を自分EXデッキに表側表示で加える。
それ以外のカードは墓地に送る。

P効果は自壊を含むサルベージ。
モンスター効果はパンプとデッキからのEXコスト補充。発動タイミングが若干遅いとはいえ十分有用な効果。

153名無しの決闘者:2017/11/04(土) 01:49:51 ID:SiwYs0RQ
《幽霊海賊団艦長 ディプリー・レダー》
P・効果モンスター
☆8/水属性/アンデット族/ ATK 3000/ DEF 0/スケール4
(1):1ターンに1度、EXデッキの「幽霊海賊団」Pモンスターを2体までを墓地に送って発動できる。
この効果で墓地に送ったモンスターのレベルの合計まで自分のデッキの上からカードをめくり、
その中の「幽霊海賊団」Pモンスターを全てEXデッキに加える。
それ以外のカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。
【モンスター効果】
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか一つしか使用できない。
(1):自分の墓地の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分または相手のフィールドに特殊召喚する。
(2): 自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
EXデッキの「幽霊海賊団」Pモンスターを1体墓地に送って発動できる。
その効果を無効にして破壊する。

別の読み切りで使われたディプリー・レダーの別効果版。
P効果は墓地肥やしが出来ないセイラス効果。EXコストは2体まで使用可能で、めくったカード内容によっては全くアドを失わず再補充が可能。
モンスター効果(1)もセイラス的な蘇生。相手の場に弱い幽霊海賊団を送って殴り飛ばそう。
(2)効果はEXコストを使う制圧効果。強いのは言うまでもない。そして30打点。エースになれる素質は十分ある。
セイラスと並べるとどっちがマリオでどっちがルイージか分からんことになりそう。それぞれの効果をもう少し重くしてみるか。


《幽霊海賊団 ダンク》
P・効果モンスター
☆6/水属性/アンデット族/ ATK 0/ DEF 2400/スケール6
(1): 自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりにこのカードを破壊できる。
【モンスター効果】
(1): 1ターンに1度、自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりにEXデッキの「幽霊海賊団」Pモンスター1体を墓地に送る事ができる。

P効果はダイナミスト的な身代わり効果。モンスター効果も身代わり効果。
Pゾーン・モンスターゾーンのどちらにあっても堅い守備力を発揮できるが、
攻撃力Oで戦闘には使えないことと、スケールが若干扱いづらい数値である点が悩みどころか。

154名無しの決闘者:2017/11/04(土) 02:01:32 ID:SiwYs0RQ
《幽霊海賊団の呼び声》
通常魔法
(1):デッキの上からカードを3枚確認し、その中の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を自分EXデッキに表側表示で加える。
それ以外のカードは墓地に送る。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない

有り体に言うと、(1)効果はEXコスト1枚と墓地カード2枚を手早く生み出す効果で、
(2)効果はカテゴリ万能蘇生。序盤の展開から中〜終盤のリカバリまでこなす仕事者である。


《幽霊海賊団 スレリー》
P・効果モンスター
☆4/水属性/アンデット族/ ATK 1700/ DEF 0/スケール3
「幽霊海賊団スレリー」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドに表側表示で存在する「幽霊海賊団」カード1枚と、
墓地の「幽霊海賊団」モンスター1体を対象として発動できる。
フィールドのそのカードを破壊し、墓地のそのモンスターを特殊召喚する。
【モンスター効果】
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1): このカードが墓地から特殊召喚された場合、墓地の「幽霊海賊団スレリー」以外の
「幽霊海賊団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

P効果はフィールドの1枚を破壊しての蘇生。
モンスターが効果は堕天使スペルビア的な芋づる式蘇生。こっちはタイミングを逃さない。

155名無しの決闘者:2017/11/04(土) 02:03:51 ID:SiwYs0RQ
《幽霊海賊団 メリア》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 700/ DEF 0/スケール6
(1):相手メインフェイズに発動できる。このカードを破壊する。
この効果を発動したターン、自分が受ける戦闘ダメージは0になる。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団メリア」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスター2体を墓地に送り、
相手のフィールドまたは相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻す。

P効果は破壊耐性付与を除いた和睦。モンスター効果はEXコスト2枚で行えるデッキバウンス。
このモンスターがレベル3と呼びやすい事も相まって死ぬほど強い。強すぎるので使われない可能性は高い。



追加カードと読み切り版については以上となります。
明日以降はこれまで調整案が浮上したカードを作り変えていこうと思います。

156名無しの決闘者:2017/11/05(日) 01:58:20 ID:4ro9EXHc
再調整を行ったカードについてテキストを上げていきます。
問題点は大分削ったつもりですが、もし気になる点があったら申し付け下さい。
なお、あまりに強すぎるカードについて採用見送りの判断を下したものもありますが、それはあとで報告します。


《幽霊海賊団 カースソード・スラール》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ATK1200/DEF0/スケール7
【P効果】
(1):Pゾーンのこのカードを破壊して発動できる。自分のデッキの1番下のカードを確認する。
そのカードが「幽霊海賊団」Pモンスターであれば、そのカードを自分のPゾーンに置く。
それ以外のカードの場合、墓地に送る。
【モンスター効果】
(1): このカードがフィールド・墓地からEXデッキに表側表示で加えられた時、
このターン戦闘を行ったフィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果を無効にして破壊する
(2):このカードが戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動する。
このカードと戦闘を行ったモンスターの攻撃力は500ダウンする

・モンスター(1)効果をスナイパー・ジンと同じ条件に変更。
(この効果は相手の耐性を無視する除去ということか。類似効果の前例が見つからないのでこの辺には手を加えていないのだが、
このテキストで効果耐性を持つモンスターをしっかり破壊できるのだろうか……。)


《幽霊海賊団 アルビダ》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 1000/ DEF 0/スケール2
【P効果】
(1):1ターンに1度、自分の墓地に存在する「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをEXデッキに表側表示で加える。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを墓地に送って発動できる。
デッキの上からカードを3枚確認し、その中の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を自分のPゾーンに置くか、
EXデッキに表側表示で加える。それ以外の確認したカードは墓地に送る。
(2):自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスターが破壊される場合、
代わりに自分フィールド上のこのカードを破壊することができる。

・モンスター(2)効果の適用範囲を自分フィールドに絞る。

157名無しの決闘者:2017/11/05(日) 01:59:44 ID:4ro9EXHc
《幽霊海賊団 ラカン》
Pモンスター
☆6/水属性/アンデット族/ ATK 2200/ DEF 0/スケール2
【P効果】
(1):1ターンに1度、このカード以外の自分Pゾーンに存在する「幽霊海賊団」Pカードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。
その後、デッキの上からカードを3枚確認し、
その中の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を自分のPゾーンに置く。
それ以外の確認したカードは全て墓地に送る。
【モンスター効果】
なし

・モンスター効果の制圧性能が高すぎるとの指摘があったため、テキストをバッサリ削除し通常Pモンスターに。
カテゴリ内で唯一「召喚師のスキル」に対応するモンスターとなった。


《幽霊海賊団 キャプテン・ウィリアム》
P・効果モンスター
☆8/水属性/アンデット族/ATK2900/DEF2400/スケール5
【P効果】
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。
このターン、お互いにカードを除外できない。この効果は相手ターンでも発動できる。
【モンスター効果】
墓地から特殊召喚されたこのモンスターは効果を発動できない。
「幽霊海賊団 キャプテン・ウィリアム」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの『幽霊海賊団』モンスターを任意の数リリースして発動できる。
リリースしたモンスターの数だけ自分はデッキからドローする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):自分メインフェイズに墓地の『幽霊海賊団』モンスター1体を除外して発動できる。
このモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで500アップする。

・モンスター効果2つに名称指定ターン1制限付与。
・(2)効果の適用期間をターン終了時までに設定。


《幽霊海賊団 リターン・リース》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 1600/ DEF 0/スケール1
【P効果】
(1):1ターンに1度、EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスターを2体まで墓地に送って発動できる。
墓地に送ったモンスターのレベルの合計以下のレベルを持つ「幽霊海賊団」モンスター1体を墓地から選んで特殊召喚する。
【モンスター効果】
(1):このモンスターが墓地から特殊召喚に成功した場合に、墓地の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを手札に加えるかEXデッキに表側表示で置く。

・モンスター効果を、墓地のカードを対象に取る効果に修正。

158名無しの決闘者:2017/11/05(日) 02:00:58 ID:4ro9EXHc
《元幽霊海賊団長 ジョセフ・ドゥルク》
P・効果モンスター
☆2/水属性/アンデット族/ ATK 1100/ DEF 0/スケール8
【P効果】
「元幽霊海賊団長 ジョセフ・ドゥルク」のP効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):このカードを発動したターンの自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「幽霊海賊団」Pモンスター1体を墓地に送るかEXデッキに表側表示で置く。
その後、このカードのPスケールを3下げる。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、フィールドのモンスター2体を選択して発動できる。
このターンのエンドフェイズまでそのモンスターの攻撃力・守備力を入れ替える。
この効果は相手ターンにも発動できる。
(2): このカードが自分モンスターゾーンに表側表示で存在し、
自分モンスターゾーンにこのカード以外の「幽霊海賊団」モンスターが表側表示で存在する限り、
このカードは相手の攻撃及び効果の対象にならない。

・スケールが優秀すぎるという指摘があったので、P効果はカードを発動したターンのみとし、
発動後スケールを引き下げるデメリットを付与。
・モンスター(2)効果はこのカードのみに耐性が与えられることを明記し、テキストを微修正。


《幽霊海賊団の遊び人 ドロー・チェイス》
P・効果モンスター
☆5/水属性/アンデット族/ ATK 2100/ DEF 0/スケール7
【P効果】
「幽霊海賊団遊び人 ドロー・チェイス」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):もう片方の自分Pゾーンに「幽霊海賊団遊び人 ドロー・チェイス」以外の「幽霊海賊団」カードが存在する場合、自分メインフェイズに発動できる。
EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスターを3体墓地に送り、自分はデッキから1枚ドローする。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団遊び人 ドロー・チェイス」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドに存在し、このカード以外の「幽霊海賊団」モンスターが
墓地から特殊召喚に成功した時に発動できる。自分はデッキからカードを1枚ドローする。

・P効果テキストを微修正。


《幽霊海賊団釣人 フリー・リーフ》
P・効果モンスター
☆4/水属性/アンデット族/ ATK 1850/ DEF 0/スケール7
【P効果】
(1): 自分が「幽霊海賊団」 モンスターをEXデッキから3体以上P召喚した場合に発動できる。
墓地の「幽霊海賊団」カードを1枚手札に加える。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団釣人 フリー・リーフ」のモンスター効果は1ターンに1度、いずれか一つしか使用できない。
(1):このカードがP召喚に成功した時、自分フィールドの「幽霊海賊団」 モンスターを1体リリースし、
自分・相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効になる。
(2):このカードが破壊された時に発動できる。
手札の「幽霊海賊団」モンスターを1体墓地に送り、
デッキからそのモンスターとレベルが異なる「幽霊海賊団」モンスターを1体手札に加える。

・P効果を自分相手の墓地のモンスターを対象に取る効果に調整。
・モンスター効果を1ターンに1度いずれか一つのみの発動に調整。
・(1)効果でリリースできるのが自分フィールドのモンスターのみであることを明記。

159名無しの決闘者:2017/11/05(日) 02:02:33 ID:4ro9EXHc
《幽霊海賊団芸人 パントマスト》
P・効果モンスター
☆4/水属性/アンデット族/ ATK 1500 /DEF 1600/スケール1
【P効果】
(1):1ターンに1度、自分のEXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」モンスター1体を墓地に送って発動できる。
このカードのPスケールはターン終了時まで、この効果で墓地に送ったモンスターのPスケールと同じになる。
【モンスター効果】
(1):このカードがP召喚に成功した場合、フィールドのPモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのPスケールの数だけデッキの上からカードを確認し、
その中の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を手札に加えるかEXデッキに表側表示で加える。
それ以外の確認したカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。
(2): 1ターンに1度、フィールド上のモンスター1体を対象にして発動できる。
そのモンスターのレベルを1つ上げる。
この効果は相手のターンにも発動できる。

・モンスター(1)効果を「Pゾーンに置くか〜」から「手札に加えるか〜」に変更。
P召喚成功時には当然Pゾーンにカードが2つあるので、変更前のテキストは半分意味を成さないため。


《幽霊海賊団仕切り役 トリー》→《幽霊海賊団 旗振りのトリー》

・モンスター名を変更。


《幽霊海賊団占い師 クレン》→《幽霊海賊団 神凪のクレン》
P・効果モンスター
☆1/水属性/アンデット族/ ATK 300/ DEF 0/スケール7
【P効果】
「幽霊海賊団占い師 クレン」のP効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):もう片方の自分のPゾーンに「幽霊海賊団」カードが存在する場合に発動できる。
Pゾーンのカードを全て破壊し、自分のデッキから「幽霊海賊団」モンスター1体を手札に加える。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを墓地に送り、自分の墓地のこのカード以外の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを空いている自分のPゾーンに置くかEXデッキに表側表示で加える。

・モンスター名を変更。
・モンスター(1)効果を「このカード以外の自分の墓地の幽霊海賊団P」を対象に取る効果に調整。
・(サーチ効果については後々調整を加えるかもしれない)


《幽霊海賊団 マーシャル・セイラス》
P・特殊召喚モンスター
☆12/水属性/アンデット族/ATK3500/DEF3500/スケール10
【P効果】
このカードは手札から発動できず、このカードの効果でのみPゾーンに置くことができる。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
このターン、カードのPスケールを1上げる。
その後、Pゾーンのカード1枚を選び、このターンそのカードのスケールを1下げる。
(2):このカードが自分Pゾーンに表側表示で存在する限り、
自分フィールドの『幽霊海賊団』モンスターの攻撃力は500アップする。
【モンスター効果】
このモンスターは通常召喚・P召喚できず、このモンスターの効果でのみ手札から特殊召喚できる。
(1):自分フィールドに『幽霊海賊団』モンスターが3体以上同時に特殊召喚された場合に発動できる。
自分フィールドのモンスターを全てリリースし、手札のこのモンスターを特殊召喚する。
(2):モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動する。このカードを自分のPゾーンに置く。

・P効果に発動条件を設定。モンスター(2)効果と召喚条件を鑑み、このカードの効果以外ではPゾーンに置けないこととした。
発動条件を持つ純Pカードが「時読みの魔術師」しかないのでテキストは独自のものになったが、
そう難しくない条件設定なので多分問題にはならないはず……。

160名無しの決闘者:2017/11/05(日) 02:04:31 ID:4ro9EXHc
《幽霊海賊団砲撃士カノン》→《幽霊海賊団 砲撃のカノン》
P・効果モンスター
☆4/水属性/アンデット族/ ATK 1450/ DEF 0/スケール1
【P効果】
(1):1ターンに1度、自分EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」モンスター1体を墓地に送って発動できる。
デッキからそのモンスターとレベルが異なる「幽霊海賊団」モンスター1体を墓地に送る。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団 砲撃のカノン」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手に800ダメージを与える。
(2): 1ターンに1度、フィールド上のモンスター1体を対象にして発動できる。
そのモンスターをリリースし、そのモンスターのレベル×100のダメージを相手に与える。

・モンスター名を変更。
・モンスター効果それぞれに名称指定ターン1制限を付与し、テキストを微修正。


《幽霊海賊団 ぴっちー》→《幽霊海賊団 幻霊ピッチー》
P・効果モンスター
☆1/水属性/アンデット族/ ATK 0/ DEF 0/スケール1
【P効果】
「幽霊海賊団 幻霊ピッチー」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時、墓地の「幽霊海賊団」モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃を無効にし、墓地のそのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団 幻霊ピッチー」の(2)の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):相手のモンスターの攻撃宣言時にこのカードを手札から捨てて発動できる。
そのモンスターの攻撃を無効にする。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分Pゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、墓地のこのカードを手札に加える。

・モンスター名を変更
・P効果とモンスター(2)効果を対象を取る効果に調整。
・(このカードを握っているかどうかで守備力が大きく変わるため、再々調整や採用見送りとなる可能性はある)


《幽霊海賊団 鉄爪のグルード》
P・効果モンスター
☆5/水属性/アンデット族/ ATK 2200/ DEF 0/スケール2
【P効果】
(1):1ターンに1度、自分EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスター1体を墓地に送って発動できる。
このターン、自分フィールドのアンデット族モンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団 鉄爪のグルード」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「幽霊海賊団」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、墓地のこのカードを特殊召喚する。
この効果は相手のターンにも発動できる。

・モンスター名を変更。
・P効果によるパンプ値を1000から300に減少。理由はカバー範囲が広く上昇値が高すぎるため。この数値は今後変わる可能性あり。
・モンスター効果に名称指定ターン1制限を付与し、対象を取る効果に変更。



本日分はここまで。

161名無しの決闘者:2017/11/05(日) 13:36:16 ID:Zg4GzATc
効果を無効にして破壊は煉獄の落とし穴がある
ベエルゼなんかも叩き落とせるし、何らかの手段で破壊を免れても効果を永久に無効にできるすごいやつだよ

162名無しの決闘者:2017/11/05(日) 15:29:02 ID:Htl4d/I.
なお先に無効

163名無しの決闘者:2017/11/06(月) 01:12:09 ID:P2VdF7sk
>>161 162
なるほど煉獄の落とし穴ですか。このカードの裁定を参考にできますね。ありがとうございます。
しかし耐性無視というのはやっぱりめちゃ強いですね。破壊できなくても効果無効が続くなんてすごい。
今後のOCGでこの手の除去が増えたらやだなあ……。


それでは、幽霊海賊団の再調整テキスト残り分の投下を行います。


《幽霊海賊団 カースソード・スラール》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ATK1200/DEF0/スケール7
【P効果】
(1):自分メインフェイズに発動できる。このカードを破壊する。
その後、自分のデッキの1番下のカードを確認する。
そのカードが「幽霊海賊団」Pモンスターであれば、そのカードを自分の空いているPゾーンに置く。
それ以外のカードの場合、確認したカードは墓地に送る。
【モンスター効果】
(1): このカードがフィールド・墓地からEXデッキに表側表示で加えられた時、
このターン戦闘を行ったフィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果を無効にして破壊する
(2):このカードが戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動する。
このカードと戦闘を行ったモンスターの攻撃力は500ダウンする

・P効果発動時発生する自壊をコストでなく効果とした。


《彷徨える幽霊海賊団》
永続魔法
「彷徨える幽霊海賊団」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):EXデッキに表側表示で存在するPモンスター1体を墓地に送って発動できる。
そのモンスターとレベルが同じ「幽霊海賊団」モンスターを墓地から選んで特殊召喚する。
(2):このカードがフィールドに存在する限り、
フィールドに表側表示で存在する「幽霊海賊団」モンスターの攻撃力は300アップする。
(3):フィールドのこのカードを墓地に送って発動できる。
デッキ・墓地から「幽霊海賊団」Pモンスター1枚を選んで空いている自分Pゾーンに置く。

・(2)効果の上昇値を300に下げる。
・(3)効果はもしかしたら削るかもしれない。


《幽霊海賊団旗》
通常魔法
《幽霊海賊団旗》の(2)の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に戻す。
このターン、自分は通常の召喚に加えて1度だけアンデット族モンスターを召喚できる。
(2):(保留)

・(2)効果はサーチ効果だったが、別にサーチ効果が多くあるので別の効果に変える予定。今のところ特にアイディアはない。

164名無しの決闘者:2017/11/06(月) 01:12:56 ID:P2VdF7sk
《ゴースト・ペンデュラム》
通常魔法
このカードを発動するターン、自分は手札・EXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(1):自分のPゾーンにカードが2枚存在する場合、
そのPスケールでP召喚可能なレベルを持つ
墓地のPモンスターを2体まで対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはターン終了時にデッキに戻る。

・発動ターンの実質P召喚禁止の制約を付与
・対象に取れるモンスターを「任意の数」から「2体まで」に変更。大量蘇生効果の役は「幽霊海賊団の指令書」などに任せたい。
・墓地のモンスターを対象に取る効果に変更。
・特殊召喚されたモンスターはデッキに戻るデメリットを付与


《連動する大波》

・P召喚できる効果を持つ速攻魔法だったが、ゴーストペンデュラムや暁の海域の効果と被るので調整中扱いとしたい。


《ゴースト・トルネード》
速攻魔法
(1):フィールドのアンデット族モンスター1体と、自分・相手の墓地に存在するアンデットモンスター1体を対象として発動できる。
そのフィールドのモンスターを破壊し、その墓地のモンスターを特殊召喚する。

・フィールドのモンスター破壊をコストでなく効果とし、フィールドと墓地のカードを対象に取る効果に変更。


《受け継がれる幽霊海賊団の魂》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスター1体をリリースして発動できる。
レベルの合計がリリースしたモンスターのレベルと同じになるように、
墓地から「幽霊海賊団」モンスターを3体まで選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはターン終了時に破壊される。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「幽霊海賊団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する
この効果はこのカードが墓地に送られたターンには使用できない。

・カード名とテキストを修正。
・(2)効果最終行にデメリットを付与。

165名無しの決闘者:2017/11/06(月) 01:14:06 ID:P2VdF7sk
《幽霊海賊団船 -パイレーツハント-》
フィールド魔法
(1): 自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスターの攻撃力は、
自分フィールドのアンデット族モンスターの数×100アップする。
(2): 1ターンに1度、自分EXデッキの表側表示Pモンスター1体を墓地に送って発動できる。
この効果で墓地に送ったカードと属性が同じでレベルが異なるPモンスター1体を墓地から選んで手札に加える。

・(1)効果のパンプ値を半分にする。最大1000アップはちょっと大きすぎると判断。


《海霊旋風-ゴースト・サイクロン》
通常魔法
(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
このターン、この効果が発動するまでに破壊された相手フィールドのカードの数だけ、
墓地の「幽霊海賊団」Pモンスターを対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
この効果の発動に対してお互いのプレイヤーは効果を発動できない。

・(2)効果をサーチからサルベージに変更。


《船上に現れる幽霊》

採用見送り。強力ロック&サーチ効果はあまりに強力すぎると判断。


《暁の海域》
永続罠
このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、
自分は手札・EXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(1):自分のPゾーンにカードが2枚存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
そのPスケールでP召喚可能なレベルを持つ
墓地の「幽霊海賊団」Pモンスターを任意の数選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはターン終了時にEXデッキに表側表示で加える。

・P召喚扱いという文言を削除し、墓地のカードを任意数対象に取って蘇生するカードとした。
・手札からの召喚も制限するべきかと考えたが、実質的なP召喚制限とSSモンスターのEXデッキ送りが
十分なデメリットになっていると判断したのでその文言は加えず。


《幽霊海賊団 スピリッツ》

採用見送り。強力パンプ&フリチェの複数蘇生は強すぎると判断したため。

166名無しの決闘者:2017/11/06(月) 01:16:32 ID:P2VdF7sk
《幽霊海賊団の砲撃手》 
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 1200/ DEF 1000/スケール2
【P効果】
(1):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力は300ダウンする。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団の砲撃手」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」モンスター1体を墓地に送って発動できる。
相手に500ダメージを与える。

・モンスター効果を名称指定ターン1制限にする。
ターン内に何度も使いまわされる可能性は低いが、一応の措置として。


《幽霊海賊団の殺戮者》
P・効果モンスター
☆5/水属性/アンデット族/ ATK 2200/ DEF 1700/スケール6
【P効果】
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、互いのプレイヤーに500ダメージを与える。
【モンスター効果】
(1):このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、自分フィールドのモンスター3体と
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。

・P効果のバーン値を500に減らす。


《幽霊海賊団 ネクロシスト・ディン》
P・効果モンスター
☆4/水属性/アンデット族/ ATK 1700/ DEF 0/スケール7
【P効果】
(1):自分メインフェイズに自分の墓地の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を除外して発動できる。
このカードを破壊し、除外したカードと同名のカード1枚をデッキから手札に加える。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスター1体を墓地に送って発動できる。
このカードの攻撃力を、墓地に送ったモンスターのレベル×200アップする

・現時点で調整を行わず、調整中扱いとする。
・「威圧する魔眼」とのコンボが強力なので、モンスター効果のパンプ値を下げるか素の攻撃力を下げるかの措置を考えたい所。
・P効果は死にテキストになってしまっているので、何か別の効果に変えるかもしれない。今のところ特にアイディアはない。

167名無しの決闘者:2017/11/06(月) 01:21:49 ID:P2VdF7sk
《幽霊海賊団 スナッチャー・ゴーダ》
☆2/水属性/アンデット族/ ATK 900/ DEF 0/スケール7
P・効果モンスター
【P効果】
「幽霊海賊団 スナッチャー・ゴーダ」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを発動したターンの自分メインフェイズに発動できる。
自分はデッキから1枚ドローし、このカードのスケールを3下げる
【モンスター効果】
(1):このカードが戦闘でモンスターを破壊した時に発動できる。
以下から1つを選んで適用する。
●相手は手札を1枚選んで捨てる。
●自分はデッキから1枚ドローする。

・P効果に名称指定ターン1制限付与。


《幽霊海賊団 ポゼッショナー・キール》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 1600/ DEF 0/スケール3
【P効果】
(1):自分のもう一方のPゾーンに「幽霊海賊団」カードが存在する時に発動できる。
このカードを破壊し、手札から「幽霊海賊団 ポゼッショナー・キール」をPゾーンで発動する。
その後、カードを1枚ドローする
【モンスター効果】
「幽霊海賊団 ポゼッショナー・キール」の(1)(2)の効果は1ターンに1度いずれか一つしか使用できない。
(1):このカードがフィールド・墓地からEXデッキに表側表示で加えられた時、
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールをこのターンのエンドフェイズまで得る。
この効果は相手バトルフェイズにのみ発動できる。
(2):このカードが戦闘で破壊された時、このカードと戦闘を行った相手モンスターを対象として発動できる。
このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
この効果で装備カードとなったこのカードは、フィールドを離れた場合に除外される。
(3)このカードの効果でこのカードが装備されている場合、装備モンスターの効果を得る。

・モンスター(1)(2)効果に名称指定択一ターン1制限を付与。
・P効果は死にテキストになってしまっているが手を加えず。何かいい効果が浮かんだら変更するかもしれない。


《霧の幽霊海賊団》

・リクルート可能な範囲が広すぎるので、現状は調整中扱いとしたい。


《幽霊海賊団の奴隷》

・モンスター(2)(3)効果について過去の裁定を確認できないので、現状は調整中扱いとしたい。
(敗北阻止効果が特に難しい。TF5にインフェルニティ・ゼロという類似カードがあったが、オリカなので裁定が確認できない……)

168名無しの決闘者:2017/11/06(月) 01:23:37 ID:P2VdF7sk
《幽霊海賊団 ダガー・イース》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 500/ DEF 0/スケール2
【P効果】
(1):自分メインフェイズに発動できる。このカードを破壊する。
この効果を発動したターン、自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスターの攻撃力はエンドフェイズまで300アップする。
【モンスター効果】
(1): このカードがフィールド・墓地からEXデッキに表側表示で加えられた時、
自分の墓地の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードをEXデッキに表側表示で加える。
(2):自分フィールドの「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを破壊し、そのモンスターの攻撃力を500アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。

・P効果のパンプ値を300に下げる。全体バフなのでこれくらいでも十分かと判断。
・ところでモンスター(2)効果をチェーン2以降で打った時、 (1)効果はタイミングを逃すかな……?


《幽霊海賊団 ダンピー》
P・効果モンスター
☆4/水属性/アンデット族/ ATK 1400/ DEF 0/スケール7
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスター3体を
デッキに戻してシャッフルし、自分はデッキから1枚ドローする。
【モンスター効果】
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分Pゾーンに「幽霊海賊団」Pモンスターが存在する場合、
このカードがP召喚に成功した時に自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターの攻撃力・守備力は半分となる。

・モンスター効果で蘇生したモンスターの攻守を半分にするデメリットを付与。


《幽霊海賊団副長 ディプリー・レダー》
P・効果モンスター
☆7/水属性/アンデット族/ ATK 2500/ DEF 0/スケール4
(1):1ターンに1度、手札の「幽霊海賊団」Pモンスター1枚を公開して発動できる。
公開したカードを自分EXデッキに表側表示で加え、自分はカードを1枚ドローする。
この効果を発動するターン、自分はP召喚できない。
【モンスター効果】
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分の墓地またはEXデッキの「幽霊海賊団」Pモンスターを2体まで選択し、手札に加える。

・モンスター(2)効果が高コストとはいえデッキバウンスが出来るものだったが、強すぎるので削る。

169名無しの決闘者:2017/11/06(月) 01:24:44 ID:P2VdF7sk
《幽霊海賊団 バージャス》

相手ターンに「和睦の使者」を打てるP効果と、P召喚時に除去を打てる24打点・レベル6という点が利便性ありすぎるため、採用見送りとしたい。


《幽霊海賊団副長 ディプリー・レダー(2体目)》

・全体的にエースを喰うほどの高性能であり、同名で効果が全く違うカードが存在するので、こちらの採用を見送ることとしたい。


《幽霊海賊団 メリア》

・レベル3のデッキバウンス持ちという点が極めて強いため、調整中扱いとしたい。


《幽霊海賊団戦術師 ストレンジ・タクティクス》

・ワンキル性能と防御性能が極めて高く、Pスケール拡張も可能な29打点はあまりに強力すぎるため、採用見送りとしたい。


《幽霊海賊団 精霊ピット》

・デメリット無しスケール0、大逆転要素の高いP効果、コストの緩い完全蘇生が1枚に同居しているのは強力すぎるとの判断から、採用は見送ることとしたい。


《幽霊海賊団老兵 ズァロウ》

・5つある効果全てが強力な32打点モンスターは、P召喚が困難であるという点を差し引いても強すぎると判断。採用は見送ることとしたい。


《幽霊海賊団の放浪者》
《幽霊海賊団の略奪者》
《幽霊海賊団 ワイルダー・オルス》
《幽霊海賊団 セルカーク》
《幽霊海賊団 スナイパー・ジン》
《幽霊海賊団 レジー》
《幽霊海賊団 ダンク》
《幽霊海賊団の航海士》
《幽霊海賊団 スレリー》
《幽霊海賊団 デッドリー・エンダー》
《幽霊海賊団の魔獣使い》
《幽霊海賊団総督 ホワイト・ニューゲート》
《幽霊海賊団の呼び声》
《黄泉より返りし船》
《戦場の墓碑銘》
《狂乱への誘い》
《しがみつく霊体》

これらのカードは変更なし。

170名無しの決闘者:2017/11/06(月) 01:28:24 ID:ABklkbfo
ダガーイースのP(2)効果使っても(1)効果のタイミングは逃さんよ
テキストから見る限りは破壊とパンプが同時扱いだし

171名無しの決闘者:2017/11/06(月) 01:35:07 ID:P2VdF7sk
(2)効果をチェーン2以降で打って、(2)効果による破壊のあとに別のカードの効果処理を挟んだ場合はどうでしょうか?

172名無しの決闘者:2017/11/06(月) 01:39:43 ID:ABklkbfo
それは普通に逃す
サイクチェーンリビデで「このカードが特殊召喚に成功した時〜できる」モンスター蘇生しても効果が誘発しないのと同じ

173名無しの決闘者:2017/11/06(月) 01:47:47 ID:P2VdF7sk
なるほど、ありがとうございます。
この辺の処理手順はわかったつもりになっててもうっかり間違えたりするので、念のための確認でした。


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これまで投稿されたカードの再調整は以上になります。
「採用見送り(or調整中)扱いだけどこうすれば大丈夫じゃね?」「これはまだ手を加えた方良くない?」「その調整はおかしい」
……などといった意見・提案等がありましたら気兼ねなくお寄せ下さい。
レベル順・攻撃力順・スケール順のカードリストも後日投下します。

今回調整したカードは全て本編デュエルの採用候補とし、これらを元に9話のデュエルを書いていきます。調整後のカードは全てwikiにアップしますので確認の際はぜひご利用ください。
また、幽霊海賊団およびサーウィンキャッツのカード募集は継続していますので、それっぽいカードを思い浮かんだ方がいらっしゃったらどしどし投稿して下さい。

174名無しの決闘者:2017/11/06(月) 05:50:24 ID:jDTduxcQ
バージャスは和睦の使者ではないような
読みきりでもそこを突かれて突破されてたし

175名無しの決闘者:2017/11/06(月) 09:21:35 ID:9.uQB3yA
パージャスがP召喚時に除去を打てるからヤバいのであれば、コストがいるとはいえ対象を取らない除外という最強クラスの除去を特殊召喚時というゆるい条件で打てるデットリー・エンダーもヤバいのでは?
P効果の有用性は大きく違うとはいえ決して弱くはないし。
あとカノンのテキストなんだけど、リリースする対象に自分の文字が抜けてないかな。
このままだと超キャノンソルジャーじみたわけわからんカードになってる気がする。
あとしがみつく霊体のテキストは狂戦士の魂に倣って
《しがみつく霊体》
通常罠
⑴:自分の墓地に「幽霊海賊団」モンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、自分の墓地の「幽霊海賊団」モンスター1体をそのモンスターに装備カード扱いとして装備する。
この効果でカードを装備したモンスターの攻撃力は1000ダウンする。
その後、この効果を最大で4回繰り返すことができる。
とした方がいいと思う。
現状のテキストだと最初の段階で処理が止まるんで

176名無しの決闘者:2017/11/07(火) 00:02:22 ID:p/h.FWQs
>>174
ああ、バージャスのこの効果は相手の直接攻撃のダメージを受けるんですね。
抜け道があるのは攻略のし甲斐があって面白そうなのですが、この手の効果をサーチ範囲内に置くのは便利すぎる気がするんですよね……。


>>175
>>バージャスの除去
あ、いっけね!これは完全に見落としてました。対象を取らないフィールド除外はいくらなんでもあかんですね。
「対象を取る墓地のみの除外」とした場合はどうでしょうか。

《幽霊海賊団 デットリー・エンダー》
P・効果モンスター
☆6/水属性/アンデット族/ ATK 2400/DEF 0/スケール3
【P効果】
(1):1ターンに1度、自分の墓地の「幽霊海賊団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団デットリー・エンダー」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した時、
EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスター2体を墓地に送り、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。


>>カノン
これもぶっ壊れたテキストになってますね。自分のチェックミスでした。
対象を自分フィールドのモンスターに限定しましょう。

《幽霊海賊団 砲撃のカノン》
P・効果モンスター
☆4/水属性/アンデット族/ ATK 1450/ DEF 0/スケール1
【P効果】
(1):1ターンに1度、自分EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」モンスター1体を墓地に送って発動できる。
デッキからそのモンスターとレベルが異なる「幽霊海賊団」モンスター1体を墓地に送る。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団 砲撃のカノン」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手に800ダメージを与える。
(2): 1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体を対象にして発動できる。
そのモンスターをリリースし、そのモンスターのレベル×100のダメージを相手に与える。


>>しがみつく霊体
なるほど、「狂戦士の魂」はこれとよく似た処理を行うからこっちの方がいいですね。裁定も確認しやすいし。

177名無しの決闘者:2017/11/07(火) 01:13:36 ID:p/h.FWQs
今回調整を行って採用候補となったカードのリストです。


【Pモンスター 37枚(通常1・効果36)】レベル順

幽霊海賊団 幻霊ピッチー        ☆1 ATK 0  / DEF 0  / スケール 1
幽霊海賊団の放浪者           ☆1 ATK 0  / DEF 0  / スケール 4
幽霊海賊団 神凪のクレン        ☆1 ATK 300 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団の航海士           ☆2 ATK 600 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団 スナッチャー・ゴーダ    ☆2 ATK 900 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団 ジョセフ・ドゥルク     ☆2 ATK 1100 / DEF 0  / スケール 8
幽霊海賊団 旗振りのトリー       ☆2 ATK 1200 / DEF 800 / スケール 3
幽霊海賊団の略奪者           ☆3 ATK 100 / DEF 0  / スケール 1
幽霊海賊団 ダガー・イース       ☆3 ATK 500 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団 アルビダ          ☆3 ATK 1000 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団 カースソード・スラール   ☆3 ATK 1200 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団の砲撃手           ☆3 ATK 1200 / DEF 1000 / スケール 2
黄泉より返りし船            ☆3 ATK 1400 / DEF 800 / スケール 2
幽霊海賊団 ワイルダー・オルス     ☆3 ATK 1500 / DEF 0  / スケール 6
幽霊海賊団 ポゼッショナー・キール   ☆3 ATK 1600 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団 リターン・リース      ☆3 ATK 1600 / DEF 0  / スケール 1
幽霊海賊団 セルカーク         ☆4 ATK 1400 / DEF 1700 / スケール 7
幽霊海賊団 ダンピー          ☆4 ATK 1400 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団 砲撃のカノン        ☆4 ATK 1450 / DEF 0  / スケール 1
幽霊海賊団 芸人パントマスト      ☆4 ATK 1500 / DEF 1600 / スケール 1
幽霊海賊団 レジー           ☆4 ATK 1600 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団 スレリー          ☆4 ATK 1700 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団釣り人 フリー・リーフ    ☆4 ATK 1850 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団の遊び人 ドロー・チェイス  ☆5 ATK 2100 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団 スナイパー・ジン      ☆5 ATK 2200 / DEF 1500 / スケール 2
幽霊海賊団 鉄爪のグルード       ☆5 ATK 2200 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団の殺戮者           ☆5 ATK 2200 / DEF 1700 / スケール 6
幽霊海賊団 ダンク           ☆6 ATK 0  / DEF 2400 / スケール 6
幽霊海賊団 ラカン           ☆6 ATK 2200 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団の魔獣使い          ☆6 ATK 2250 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団 デッドリー・エンダー    ☆6 ATK 2400 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団副長 ディプリー・レダー   ☆7 ATK 2500 / DEF 0  / スケール 4
幽霊海賊団 キャプテン・セイラス    ☆7 ATK 2700 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団 キャプテン・ウィリアム   ☆8 ATK 2900 / DEF 2400 / スケール 5
幽霊海賊団総督 ホワイト・ニューゲート ☆10 ATK 3300 / DEF 3000 / スケール 7
幽霊海賊団 マーシャル・セイラス    ☆12 ATK 3500 / DEF 3500 / スケール 10



【魔法カード 11枚】

【通常魔法 5枚】

狂乱への誘い
ゴースト・ペンデュラム
海霊旋風 -ゴースト・サイクロン
幽霊海賊団旗
幽霊海賊団の呼び声

【速攻魔法 3枚】

受け継がれる幽霊海賊団の魂
ゴースト・トルネード
幽霊海賊団の指令書

【永続魔法 2枚】

彷徨える幽霊海賊団
船上の墓碑銘

【フィールド魔法 1枚】

幽霊海賊団船 -パイレーツ・ハント-



【罠カード 2枚】

【通常罠 1枚】

しがみつく霊体

【永続罠 1枚】

暁の海域

178名無しの決闘者:2017/11/07(火) 01:25:31 ID:p/h.FWQs
くそっ、やっぱり表示がズレる!なぜだ!
では次、スケール順のモンスターリストです。
(モンスター数は合計36体の間違いでした。すいません)



幽霊海賊団 幻霊ピッチー        ☆1 ATK 0  / DEF 0  / スケール 1
幽霊海賊団の略奪者           ☆3 ATK 100 / DEF 0  / スケール 1
幽霊海賊団 リターン・リース      ☆3 ATK 1600 / DEF 0  / スケール 1
幽霊海賊団 砲撃のカノン        ☆4 ATK 1450 / DEF 0  / スケール 1
幽霊海賊団 芸人パントマスト      ☆4 ATK 1500 / DEF 1600 / スケール 1

幽霊海賊団 ダガー・イース       ☆3 ATK 500 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団 アルビダ          ☆3 ATK 1000 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団の砲撃手           ☆3 ATK 1200 / DEF 1000 / スケール 2
幽霊海賊団 スナイパー・ジン      ☆5 ATK 2200 / DEF 1500 / スケール 2
幽霊海賊団 鉄爪のグルード       ☆5 ATK 2200 / DEF 0  / スケール 2
黄泉より返りし船            ☆3 ATK 1400 / DEF 800 / スケール 2
幽霊海賊団 ラカン           ☆6 ATK 2200 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団 キャプテン・セイラス    ☆7 ATK 2700 / DEF 0  / スケール 2

幽霊海賊団 旗振りのトリー       ☆2 ATK 1200 / DEF 800 / スケール 3
幽霊海賊団の航海士           ☆2 ATK 600 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団 ポゼッショナー・キール   ☆3 ATK 1600 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団 スレリー          ☆4 ATK 1700 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団の魔獣使い          ☆6 ATK 2250 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団 デッドリー・エンダー    ☆6 ATK 2400 / DEF 0  / スケール 3

幽霊海賊団の放浪者           ☆1 ATK 0  / DEF 0  / スケール 4
幽霊海賊団副長 ディプリー・レダー   ☆7 ATK 2500 / DEF 0  / スケール 4

幽霊海賊団 キャプテン・ウィリアム   ☆8 ATK 2900 / DEF 2400 / スケール 5

幽霊海賊団 ワイルダー・オルス     ☆3 ATK 1500 / DEF 0  / スケール 6
幽霊海賊団の殺戮者           ☆5 ATK 2200 / DEF 1700 / スケール 6
幽霊海賊団 ダンク           ☆6 ATK 0  / DEF 2400 / スケール 6

幽霊海賊団 神凪のクレン        ☆1 ATK 300 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団 スナッチャー・ゴーダ    ☆2 ATK 900 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団 カースソード・スラール   ☆3 ATK 1200 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団 セルカーク         ☆4 ATK 1400 / DEF 1700 / スケール 7
幽霊海賊団 ダンピー          ☆4 ATK 1400 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団 レジー           ☆4 ATK 1600 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団釣り人 フリー・リーフ    ☆4 ATK 1850 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団の遊び人 ドロー・チェイス  ☆5 ATK 2100 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団総督 ホワイト・ニューゲート ☆10 ATK 3300 / DEF 3000 / スケール 7

幽霊海賊団 ジョセフ・ドゥルク     ☆2 ATK 1100 / DEF 0  / スケール 8

幽霊海賊団 マーシャル・セイラス    ☆12 ATK 3500 / DEF 3500 / スケール 10

179名無しの決闘者:2017/11/07(火) 01:32:53 ID:p/h.FWQs
最後に、攻撃力順のリストです。修正すべき点があったら指摘をお願いします。



幽霊海賊団 幻霊ピッチー        ☆1 ATK 0  / DEF 0  / スケール 1
幽霊海賊団の放浪者           ☆1 ATK 0  / DEF 0  / スケール 4
幽霊海賊団 ダンク           ☆6 ATK 0  / DEF 2400 / スケール 6
幽霊海賊団の略奪者           ☆3 ATK 100 / DEF 0  / スケール 1
幽霊海賊団 神凪のクレン        ☆1 ATK 300 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団 ダガー・イース       ☆3 ATK 500 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団の航海士           ☆2 ATK 600 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団 スナッチャー・ゴーダ    ☆2 ATK 900 / DEF 0  / スケール 7

幽霊海賊団 アルビダ          ☆3 ATK 1000 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団 ジョセフ・ドゥルク     ☆2 ATK 1100 / DEF 0  / スケール 8
幽霊海賊団の砲撃手           ☆3 ATK 1200 / DEF 1000 / スケール 2
幽霊海賊団 旗振りのトリー       ☆2 ATK 1200 / DEF 800 / スケール 3
幽霊海賊団 カースソード・スラール   ☆3 ATK 1200 / DEF 0  / スケール 7
黄泉より返りし船            ☆3 ATK 1400 / DEF 800 / スケール 2
幽霊海賊団 ダンピー          ☆4 ATK 1400 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団 セルカーク         ☆4 ATK 1400 / DEF 1700 / スケール 7
幽霊海賊団 砲撃のカノン        ☆4 ATK 1450 / DEF 0  / スケール 1

幽霊海賊団 芸人パントマスト      ☆4 ATK 1500 / DEF 1600 / スケール 1
幽霊海賊団 ワイルダー・オルス     ☆3 ATK 1500 / DEF 0  / スケール 6
幽霊海賊団 リターン・リース      ☆3 ATK 1600 / DEF 0  / スケール 1
幽霊海賊団 ポゼッショナー・キール   ☆3 ATK 1600 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団 レジー           ☆4 ATK 1600 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団 スレリー          ☆4 ATK 1700 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団釣り人 フリー・リーフ    ☆4 ATK 1850 / DEF 0  / スケール 7

幽霊海賊団の遊び人 ドロー・チェイス  ☆5 ATK 2100 / DEF 0  / スケール 7
幽霊海賊団 スナイパー・ジン      ☆5 ATK 2200 / DEF 1500 / スケール 2
幽霊海賊団 鉄爪のグルード       ☆5 ATK 2200 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団 ラカン           ☆6 ATK 2200 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団の殺戮者           ☆5 ATK 2200 / DEF 1700 / スケール 6
幽霊海賊団の魔獣使い          ☆6 ATK 2250 / DEF 0  / スケール 3
幽霊海賊団 デッドリー・エンダー    ☆6 ATK 2400 / DEF 0  / スケール 3

幽霊海賊団副長 ディプリー・レダー   ☆7 ATK 2500 / DEF 0  / スケール 4
幽霊海賊団 キャプテン・セイラス    ☆7 ATK 2700 / DEF 0  / スケール 2
幽霊海賊団 キャプテン・ウィリアム   ☆8 ATK 2900 / DEF 2400 / スケール 5

幽霊海賊団総督 ホワイト・ニューゲート ☆10 ATK 3300 / DEF 3000 / スケール 7
幽霊海賊団 マーシャル・セイラス    ☆12 ATK 3500 / DEF 3500 / スケール 10

180名無しの決闘者:2017/11/07(火) 10:11:24 ID:vBQ0apg.
見た感じスケール8以上がほとんど無いけどどうやってセイラスをP召喚するん?

それと異名とか肩書き付いてないモンスターはどーすんの?
こっちで考えていいんだったらアルビダとかの案出したいんだけどそれはアリ?

181名無しの決闘者:2017/11/07(火) 23:11:00 ID:p/h.FWQs
wikiに辰海と新庄のカード案をアップしました。


>>スケール8以上

……少ないですね、確かに。

えーと、普通に発動できるスケール8以上はジョセフ・ドゥルクだけで、
自力でスケールを8以上に出来るのも航海士やパントマストくらいか……。少なすぎますね、いくらなんでも。
原案では「デメリットを踏むことでスケール8になれるカードもある」とのことなので、スケール6〜7のカードにそういった変動効果を追加すればいい感じでしょうか。

良さげなデメリットってどんなのがあるでしょうね。「カテゴリモンスターしかP召喚できない」みたいな制約は在って無いようなもんですし……。
ライフコストを払う、墓地orEXデッキのコストを払う、手札を捨てる……とかでしょうか。ちょっと自分でも考えてみます。


>>異名
それはアリです。○○の△△みたいな形でも、カースソード・スラールみたいに特徴的な英単語を入れる形でも大丈夫です。

182名無しの決闘者:2017/11/08(水) 14:08:03 ID:KV6ADSjE
《幽霊海賊団 ベリィ・シャーロッテ》
星4/水属性/アンデット族/ATK1900/DEF0/スケール7
【P効果】
①:このカードはターンプレイヤーがコントロールするカードの効果の対象にならない。
②:1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンの「幽霊海賊団」カード1枚を対象とし、エクストラデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
ターン終了時までこのカードのPスケールを1上げ、対象としたカードのPスケールを墓地へ送ったモンスターのレベル分だけ上げる(最大11まで)。
この効果の発動後、自分はP召喚以外でモンスターを特殊召喚できない。
【モンスター効果】
①:自分のエクストラデッキに「幽霊海賊団」Pモンスターが表側表示で加わった場合に発動する。
そのカードを墓地に送る。

183名無しの決闘者:2017/11/08(水) 19:24:57 ID:cofatwBE
>>182
その縛りは俺も考えたけど蘇生できなくねっていう問題がだな…
あとPモンスターはもう溢れてるし
罠カードでもどうぞ
《戦乱の海域��バイキング》
永続罠
フィールドのこのカードはカード名を《海》として扱う。
《戦乱の海域��バイキング》の③の効果は1ターンに1度しか発動できない。
①1ターンに1度、手札の水属性モンスターを任意の数相手に見せて発動できる。このターン、フィールドの水属性モンスターの攻撃力は見せた枚数×200アップする。
②このカードがフィールドを離れる場合、代わりに自分フィールドの水属性モンスターをリリースできる。
③相手ターンに1度、自分のPゾーンに水属性のPカードが2枚存在する場合に発動できる。エクストラデッキから水属性のPモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果による特殊召喚はP召喚として扱う(通常のP召喚は行える)。

184名無しの決闘者:2017/11/08(水) 23:18:47 ID:hY3sJpyc
>>182
おお、変動Pスケール持ちだ。モデルはビッグマムかな?
ターンプレイヤーの効果対象にならないのが強くも厄介で、一癖あっていいですね。
P(2)効果であまり強いモンスターを送ってしまうとPスケールが狭まるのもプレイヤーの考えどころが残されてていい効果だと思います。
墓地からEXデッキに戻りやすく、レベルも低い放浪者をコストに使えればベターですかね。
P召喚以外の特殊召喚を封じる制約はターン終了時まででしょうか?後々蘇生出来なくなるのは結構重たいですし……。
モンスター効果は強制発動で回数制限無しなのがこれまた癖が強くて面白いですね。EXデッキにカードを貯めない性質をうまくコンボに使いたいところです。

>>183
あー、「海」ですか。海賊テーマのデッキですし、デッキ内にあっても全くおかしくないカードですね。
(1)効果は相手ターンにも使えるパンプというのが中々に強いですね。ある程度展開したあとだと手札にあまりカードが残らないとはいえ、奇襲性は十分にありますね。
(3)効果は相手ターンにのみ使える変則的なP召喚ですか。Pカードが2枚セットされていればそのスケールでP召喚できなくてもこのカードの効果で特殊召喚できるんですね。
窮地で粘りたい時には特に重宝しそうな効果だと思います。

185名無しの決闘者:2017/11/09(木) 03:10:12 ID:xho0MPcg
昂揚の合唱
永続罠
①:全てのPゾーンのカードのスケールは1上がる
②:自分のPゾーンのカードが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊できる

深淵の呼び声
永続罠
①:自分の墓地かEXデッキに表側で存在する「幽霊海賊団」モンスターを1体選び
そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される

クラスダウン
通常魔法
①:自分のEXデッキに表側表示で存在する全てのPモンスターのレベルは
このターンの間2つ下がる

186名無しの決闘者:2017/11/09(木) 06:05:01 ID:SVp5aYiM
ちなみに読み切りでEX2体コストにスケールを7から8に上げるドレイクというモンスターがいるけど
それは採用見送りになったのかな

187名無しの決闘者:2017/11/09(木) 12:51:14 ID:SDC6BnSw
セイラスとの相性も考えてちょっと調整

《幽霊海賊団 ベリィ・シャーロッテ》
星4/水属性/アンデット族/ATK1900/DEF0/スケール7
【P効果】
①:このカードはターンプレイヤーがコントロールするカードの効果の対象にならない。
②:1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンの「幽霊海賊団」カード1枚を対象とし、エクストラデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
ターン終了時までこのカードのPスケールを1上げ、対象としたカードのPスケールを墓地へ送ったモンスターのレベル分だけ上げる(最大11まで)。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は墓地へ送ったモンスターのレベルと同じ数までしかモンスターをP召喚できない。
【モンスター効果】
①:自分のエクストラデッキに「幽霊海賊団」Pモンスターが表側表示で加わった場合に発動する。
そのカードを墓地に送る。
②:自分のエクストラデッキにカードが存在しない場合、このカードの攻撃力は500アップする。

あと名前の由来はビッグ・マムの名前の元ネタの方です(小声)

188名無しの決闘者:2017/11/09(木) 22:44:48 ID:hRjRAx82
えっ…セイラスって墓地から特殊召喚が主流だと思っていたけど違うの?
スケール2と7が多いと書いた時点でみんなそういうのを察すると思ってた……

セイラス「EXから墓地に行って、墓地から特殊召喚されるのがお仕事です」
普通にP召喚されると思われたのが意外……

189名無しの決闘者:2017/11/09(木) 22:55:03 ID:hRjRAx82
幽霊海賊団 モニー・アイ「ハブられた…」
幽霊海賊団 ドレイク「P効果的にセイラスと相性いいだろ……」

今確認したら読み切りの子の二体がハブられていた
他にもいるかもしれないから過去スレを見てくる

190名無しの決闘者:2017/11/09(木) 23:04:50 ID:AAxDcT4s
従来のPテーマとは異なる墓地利用の激しさが幽霊海賊団の特徴だとは思ってたけど、セイラスにそういう縛り持たせるもんだとは思ってなかったわ。
Pテーマである以上主力がP召喚されるのは当然の流れだし、原案にそう明記されてない以上察するも何も無いよ

ってか墓地からのssがメインならぶっちゃけペンデュラムテーマでなくていいじゃん

191名無しの決闘者:2017/11/09(木) 23:43:44 ID:hRjRAx82
>>190
つセイラスが作られた時期

2015年の後期はまだスケール8が本当に少なかった時期。それか縛りがあった
だから墓地から特殊召喚が主流で考えてわざとスケール8を考えいなかった
まあ、今からスケール8以上になったりするPモンスターを作ればいい話だけど

192名無しの決闘者:2017/11/10(金) 01:14:20 ID:Fy8pWsSY
>>185
スケール調整関係の魔法・罠カードですね。ありがとうございます。
テキストを調整し、疑問点等も書いてみました。もし分かる方がいたら教えてください。


《昂揚の合唱》
永続罠
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いのPゾーンのカードのPスケールは1つ上がる。
(2):自分のPゾーンのカードが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊できる

永続的なPスケールアップとPゾーンのカードに対する身代わり。使いやすいPスケールを作りやすく、維持にも一役買える優れもの。
・(2)の身代わり効果は、既にカードが発動している状態でないと使えないという認識で合ってただろうか。
(Pゾーンのセイラスに対してサイクロンが打たれた時、セットされたこのカードをチェーン発動したとしてもセイラスは破壊される?)


《深淵の呼び声》
永続罠
(1):以下の効果から1つを選んで発動できる。
●自分の墓地の「幽霊海賊団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。
●自分のEXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスター1体を選び、攻撃表示で特殊召喚する。
(2):このカードの(1)の効果で特殊召喚されたモンスターは、このカードがフィールドから離れた時に破壊される。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される

カテゴリ版リビデ。EXデッキのカードも特殊召喚出来るぞ。
・墓地からの特殊召喚は対象にとる効果に調整。その関係上、効果を二者択一の選択式にしてみた。
・「化石発掘」を参考にしてテキストを分割。


《クラスダウン》
通常魔法
(1):このターン、自分のEXデッキに表側表示で存在するPモンスターのレベルを
2つ下げる。

「コストダウン」のEXデッキ版といったカード。スケールでなくモンスターのレベルを調整するというアプローチ。
・このカードによってレベルが変動したモンスターを《深淵の呼び声》などで特殊召喚し、そのモンスターが同一ターン内にEXデッキに戻った場合、
変動したレベルは一旦リセットされた後、再びこのカードの効果でレベルが2下がるという認識で大丈夫だろうか。
(「コストダウン」の場合は、レベルが変動したモンスターがフィールドからEXデッキに送られた時点でレベルがリセットされる)

193名無しの決闘者:2017/11/10(金) 01:38:46 ID:Fy8pWsSY
>>ベリィ・シャーロッテ
なるほど、レベルの低いモンスターをコストにした場合はP召喚出来る数が制限されるデメリットですね。
セイラスの(1)効果はこのカードの(1)効果による墓地肥やしと相性がいいですが
セイラス(2)効果とこのカードの(2)効果は微妙に反発する感じですか。
セイラスと反りが合うのか合わないのか揺れてる辺りに個性が見えて面白いですね。


>>セイラスの主流召喚法
自分も>>190さんと同じでP召喚が主流だと思ってました。
モンスター(1)効果はP召喚時にのみ使える効果ですし、そもそもPデッキだからP召喚をメインで使うわけですし……。
墓地からの特殊召喚をも念頭に置いた戦略が立てられる点はこのデッキの大きな特徴ですが、基本線はあくまでもP召喚に置く形で今後も調整していこうと思います。


>>スケール8
昔は数が少なかったですね。魔術師ストラクのあたりからデメリットの無いスケール8以上が増えだしたんでしたっけ。
今はスケール8が多く出回ってますが、幽霊海賊団に関してはあくまで原案に示されたとおり、スケール8以上は効果で調整して作り出す感じでやっていきたいと思います。
構成上、調整する手間が作り難い場合はジョセフ・ドゥルクを使うかもしれませんが……。


>>未調整カード
すいません、ドレイクのテキスト修正について考えていたままなのをすっかり忘れていました。
モニー・アイに至っては完全に見落としてまして……マジすいません。
これらについてもコメントと疑問点などを挙げてみました。


《幽霊海賊団 ドレイク》
P・効果モンスター
☆5/水属性/アンデット族/ATK 1900/DEF 0/スケール7
(1):1ターンに1度、EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスター2体を墓地に送って発動できる。
このカードのPスケールを1つ上げる。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団 ドレイク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札または自分フィールドのこのカードをリリースし、墓地に存在する「幽霊海賊団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

P効果はEXコストを使ってのスケール調整。テキストを見る限り効果は永続だが、コストの重さを考えると妥当か?
モンスター効果はこのカード自身をコストとしたサルベージ。手札で発動したときとフィールドで発動した時とではこのカードが送られる場所が違う点に注意。
・モンスターゾーンに存在するPモンスターはコストとして墓地に送れないので、発動コストを自身のリリースへと変更。
・モンスター効果に名称指定ターン1制限付与。
手札で1回、墓地から蘇生して1回、P召喚後に1回と、ターン内に3回のサルベージ機会が出来るのはちょっとどうかという判断。
・モンスター効果を、墓地のカードを対象に取る効果に調整。


《幽霊海賊団 モニー・アイ》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ATK 1400/DEF 0/Pスケール3
(1): 1ターンに1度、自分フィールドのPモンスター1体を対象として発動できる。
このカードのPスケールはターン終了時までそのモンスターのPスケールと同じになる。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分のPゾーンのカード1枚を対象として、
以下の効果から1つを選択して発動できる。この効果は1ターンに2度まで使用できる。
●ターン終了時までそのカードのスケールを1つ上げる。
●ターン終了時までそのカードのスケールを1つ下げる。

P効果・モンスター効果ともにスケール調整効果。
P効果は基本的にこのカードより低いスケールに変更したいときに使う効果か。
モンスター効果はセイクリッド・カウスト的なスケール調整。通常召喚権はこいつに与える流れが多くなりそう。
・テキストを微修正。

194名無しの決闘者:2017/11/11(土) 20:58:19 ID:B2e3UWb.
昂揚の合唱はそれであってる。幻影剣の裁定見てみるといい
クラスダウンは正直わからん。でもEXに行った時点であらゆる情報がリセットされると考えれば、リセットの後でレベルがもう一度下がるって流れになるんじゃないかと

あと前に話してた異名の件だけど、あまりいいのが思い浮かばなかったが一応案だけ
《幽霊海賊団 闘姫アルビダ》→アルビダはスカンディナヴィアの王女だったけど政略結婚を嫌って、女友達と海に出たと言われてることから
《幽霊海賊団 曲芸のパントマスト》→言い換えただけ。幽霊海賊団芸人だとアメトーークに出てきそうで何かズッコケるので
《幽霊海賊団 釣客フリー・リーフ》→言い換えただけ
《幽霊海賊団 "マーチャント" ドロー・チェイス》→ドローで利益をもたらしてるから遊び人というより商人ではないかと。っていうか船の上の遊び人って何だ
あとダンピーとダンクが名前似てるから兄弟って事にしたら面白そうだけど適当な異名が見つからなかった

195名無しの決闘者:2017/11/12(日) 11:23:21 ID:I6DRc8n2
>>昂揚の合唱、クラスダウン
なるほど、幻影剣も同じ効果持ちだから分かりやすいですね。
クラスダウンは自分も多分そんな感じじゃないかと思いました。EXデッキに戻るごとにレベルが下がるってのもおかしな話ですもんね。

>>異名
ではこの4体のモンスター名を変更しましょう。

>>ダンピー・ダンク兄弟
あー、なるほど。言われてみればそんな風にも感じられますね。異名でそれと分かるようにできれば面白そうです。


ダンクについてですが、このカードならスケール変動P効果を追加しても差し支えなさそうなので
ライフコストでスケール変動出来る効果を追加してみようと思うのですがどうでしょう。


《幽霊海賊団 ダンク》
P・効果モンスター
☆6/水属性/アンデット族/ ATK 0/ DEF 2400/スケール6
「幽霊海賊団 ダンク」の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1): 自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりにこのカードを破壊できる。
(2):このカードを発動したターンの自分メインフェイズに、800LPを払って発動できる。
このカードのPスケールを2つ上げる。

【モンスター効果】
(1): 1ターンに1度、自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりにEXデッキの「幽霊海賊団」Pモンスター1体を墓地に送る事ができる。

196名無しの決闘者:2017/11/12(日) 18:16:22 ID:kCkbXcXQ
>>194
幻影剣にそんな裁定あったっけ?
>>1が言ってるような状況なら普通に身代わり効果使えると思うんだけど

197名無しの決闘者:2017/11/12(日) 18:42:48 ID:qsCrTZR6
身代わり効果って永続効果だし、何か迷うようなもんだっけ

198名無しの決闘者:2017/11/12(日) 21:57:18 ID:I6DRc8n2
>>身代わり効果
えーと、すいませんでした。>>192で言ったような状況を実機で検証してみた所、身代わり効果使えました。
>>197さんの言う通りこれは永続効果だし、発動条件が成立していれば問題なく使えますね。
たぶん、昔TFで「悪魔の憑代」か何かを使った時に身代わり効果使えなかった事があって、その原因を間違えて把握してたんだと思います。お恥ずかしい。

199名無しの決闘者:2017/11/13(月) 04:01:25 ID:APt7TDBg
幽霊海賊団の奴隷の(2)の効果に関しては類似例に《魂のリレー》がある
OCGだとモンスター特殊召喚してそのモンスターいる限り全ダメージ無効って効果だけどアニメでは「ライフが0になった時に発動できる。手札からモンスターを特殊召喚する。そのモンスターがフィールドに存在する限り、自分はライフが0でも敗北にならない(意訳)」的な効果だったから効果を変更するならそれを参考にすると良いかも
(3)の効果は弱体化するけど単純に一度だけ戦闘効果では破壊されないとかこのカードを対象にした効果を無効にするとかにするしかないんじゃないかな

200名無しの決闘者:2017/11/13(月) 23:04:01 ID:Aof6Vgk2

>>奴隷
未OCGだと他に「インフェルニティ・ゼロ」がありますね。鬼柳がロットン戦で使ったやつ。

これなぁ……色々と確かめたいことがあるんですけど、公式ルールはあくまで
「ライフが0になった瞬間デュエルに敗北し、それ以降に効果処理が残っていても行われず、即決着となる」というニベもないもので……。
LPコストを踏み倒しまくったり、破壊輪や自爆スイッチのような道連れ狙いのカード効果を相手だけに押し付けたり、色んなデュエル展開の可能性があって面白そうなんですけどね……。
不死っていう要素をカードテキストで表現するには、ライフOとは違うアプローチでいくしか無いんでしょうかね。ダークナイトみたいにしライフをしつこく回復し続けるとか。

201名無しの決闘者:2017/11/13(月) 23:18:17 ID:roDw.Vgk
ライフコスト踏み倒しはできないんじゃないですかね
ライフ700の時に800のライフコストを支払えないのは敗北するからじゃなくてライフが足りてないからであって
ライフ800の時に800のライフコストは払えたりする。当然死ぬけど

202名無しの決闘者:2017/11/13(月) 23:22:37 ID:Aof6Vgk2
それもそうか……。
コストでなく、効果によって生じる自分へのダメージならいいんでしょうかね。それこそ破壊輪や「ワンチャン!?」みたいな感じで。

203名無しの決闘者:2017/11/13(月) 23:33:00 ID:63vrUNKE
ダメージ自体はできますね
アゲインストウインドとかの裁定は面倒くさいけれど

204名無しの決闘者:2017/11/13(月) 23:48:57 ID:Aof6Vgk2
効果とダメージ処理が同時に行われる場合、ダメージを受けないとその効果も適用されないという例ですね。
ライフ0でもデュエルが続行した場合、これ以上ライフは減らないので、いかなるダメージも受けないことになるんでしょうか。

あれ?そうすると破壊輪戦術も使えないのか。あれは自分がダメージを受けないと相手にもダメージ与えられないはずだし……。
でもエラッタ前テキストならいいのかな……。なんかどんどんややこしくなってきた。

205名無しの決闘者:2017/11/13(月) 23:57:51 ID:APt7TDBg
一応ゲーム上だと数値固定のライフコストは当然払えないけど神宣みたいなライフ半分のコストは払えるんだよね

OCGで不死を再現するとなると
(○):自分が戦闘・効果ダメージを受けた時に発動する。自分の受けたダメージの数値分だけ自分のLPを回復する。
こんな感じ?いくら傷を負っても即座に再生するみたいな。ライフ以上のダメージ受けると再生せずに一撃死はするけど

206名無しの決闘者:2017/11/14(火) 00:00:23 ID:uD3p6yV.
TFの満足ゼロの効果見る限りはライフ0でもダメージは受けれる
ライフのマイナスは表示、記録及び回復時の算出がされないだけっぽい

207名無しの決闘者:2017/11/14(火) 00:24:26 ID:YO3ewODw
ゲーム上ではダメージを受ける扱いなんですか。そんで神宣のようなライフコストなら行けると……。


>>不死の再現
再生力の高さで不死を表すってことですね。他の効果でライフを更に回復すればほぼ無敵になりそうだ。
一応自分は、「魂のリレー」と「体力増強剤スーパーZ」と「死力のタッグ・チェンジ」を混ぜこぜにして、

(1):自分がLP1000以下の時に1000以上の戦闘ダメージを受ける場合、そのダメージ計算時に発動できる。
その戦闘ダメージを0にし、そのダメージステップ終了時に手札からこのカードを特殊召喚する。
(2):(1)の効果で特殊召喚したこのモンスターが自分フィールドに表側表示で存在する限り、
自分が受ける全てのダメージは0になる。
(3):(1)の効果で特殊召喚したこのモンスターがフィールドから離れた時、相手はデュエルに勝利する。

みたいのを考えてたんですが、どうもなぁ……といった感じで。

208名無しの決闘者:2017/11/14(火) 00:51:31 ID:uD3p6yV.
そもそもなんで漫画・アニメベースで作ってんのにリアル裁定とかパワーバランスで悩んでるんだっけ
遊戯王キャラクターなんか「強欲な壺なんてザコだぜ!」とでも言わんばかりにマジキチカード使いまくってるじゃん

209名無しの決闘者:2017/11/14(火) 01:15:28 ID:YO3ewODw
・カードも皆で作っていくという企画の趣旨上、それらは現実にあってもおかしくないものにしたい
・そのために、それらは既存の裁定に準拠したものにしたい
・パワーカードの連打はインフレ合戦を早期に招くので自重したい
・現行アニメのVRAINSも極端な性能のオリカを極力使わない傾向にあるのでそれに倣いたい
・「オリカの物語というだけでも読む側にはハードル高いのに、オリ裁定も有りとなるとキツイ」という声が過去にあったことも考慮
・裁定がハッキリしないカードをデュエル構成に含めようとすると>>1が果てしなく悩んでキリがないので

あくまで自分の考えですが、こんなところでしょうか。

210名無しの決闘者:2017/11/14(火) 01:30:45 ID:uD3p6yV.
それもそうかすまんな
じゃあルール破壊カードなんか使わないのが一番やね
特殊裁定出すか美しくないテキスト書くかの嫌な二択迫るカードなんか厄介なだけだし

211名無しの決闘者:2017/11/14(火) 22:23:02 ID:YO3ewODw
そうですね、そうするのが一番ですね......。
今回の奴隷については調整中扱いから採用見送りとし、ルール上実現可能な補強カード案が出た場合に再び考えることにしようと思います。

「不死」の要素に関してはアークナイトがそうであったように、それまでのルールをうまく活用することで別の形でも表現できると思うので、
章ボスクラスのデッキを募る時にでも正式に案を募りたいと思ってます。
(アークナイトは「不死」というより「不屈」の方が近いかもしれませんが......)

212名無しの決闘者:2017/11/14(火) 23:18:20 ID:uD3p6yV.
元々ペンデュラムがゾンビだから不死のフレーバーはそれで既に表現されてるかと
むしろ足りないのは幽霊的、海賊的なフレーバー

海賊なんだから卑怯な行為は当たり前のようにしてもいいし、幽霊は物質をすり抜けるもんだから
直接攻撃を付与するカードとか作りてえけどバランスがな
ライフ4000だと相手がすぐしぬ
あともっと幽霊らしく相手に憑りついたり、海賊らしく財宝(=遊戯王における手札)を奪ったり稼いだりするカードがあってもいい

213名無しの決闘者:2017/11/15(水) 00:22:51 ID:6C47xLG6
>>海賊的な行為
残虐性はともかく、奪う稼ぐは海賊稼業の華ですから、そういう効果はこのデッキの特徴になりそうですね。
ただ遊戯王で卑怯な効果を作ろうとすると、大体が禁止カード級の内容になっちゃうのが困ったもんだ......。
コストや発動条件でガチガチに縛ればアリなんでしょうかね。難しいところです。

>>幽霊的な行為
ただの海賊じゃないぞって所を見せられるのが幽霊海賊団の良いところですね。
取り憑くタイプのカードは前に「しがみつく霊体」などが作られましたが、他にもまだ幽霊ぽさを出したカードは作れそうなので、自分も色々考えてみます。


あ、そういえば前に作ってもらった「戦乱の海域〇〇バイキング」というカードなのですが、
自分の環境だと〇〇に該当する文字が文字化けして読めなくて......これは本当は何と書いてあるんでしょうか。わかる方いたら教えてください。

214名無しの決闘者:2017/11/15(水) 12:09:38 ID:b9j0jljk
こうなったら相手の墓地のモンスターを蘇生してアンデット族にするカードを作ろう
条件はPゾーンのカードが2枚あり、EXのカードがない場合とかで


「攻撃の対象にならない」も幽霊らしいじゃないかと思ったりする
ヘルポリマーみたいに条件付きで墓地に居る時に効果を発揮するモンスターとか

215名無しの決闘者:2017/11/15(水) 15:46:35 ID:ziqp.JcU
>>213
ただのダッシュです

216名無しの決闘者:2017/11/15(水) 16:27:14 ID:/345SnfE
別に卑怯って言っても色々あるし、クソ強い効果を使うだけが卑怯な行為ではないと思う
最近MtGでイクサランっていう海賊や吸血鬼が秘宝を求めて先住民のマーフォークや恐竜騎士とバトったりするセットが出たんだが
そこの海賊は相手の手札を一時的に奪い取ったり、相手のモンスターを人質にして奪った挙句
はやく奪い返さないとストックホルム症候群の要領で味方にしたり、財宝ちらつかせて相手を誘惑して攻撃を強制させたりとまあ
相手の力を借りて(返すとは言ってない)自分の物にするのも十分海賊っぽくて卑怯な動きよ


墓忍び
通常罠
①:ライフを1000払い、自分の墓地の「幽霊海賊団」モンスターと相手の墓地のモンスター1体ずつ対象として発動する
その相手の墓地のモンスターを自分フィールドに特殊召喚し
その「幽霊海賊団」モンスターを対象のモンスターに装備カードとして装備する
この効果で装備したカードが破壊された場合、この効果で特殊召喚したモンスターは墓地に送られる

財宝の地図
永続魔法
①:このカードの発動時の効果処理として、自分のデッキの上からカードを3枚裏側のまま除外する
②:自分がこのターン中の2回目の攻撃宣言を行った時に発動する
このカードの①効果で除外したカードの中から相手はカードを1枚選び、それを手札に加える
この効果で最後の1枚を手札に加えた場合、さらにフィールドのこのカードを手札に戻す

幽霊海賊船 フライング・ダッチマン号
フィールド魔法
①:このカードが表側でフィールドに存在し、自分フィールドに「幽霊海賊団」モンスターが3体以上存在する限り
「幽霊海賊団」以外の墓地のカードは効果を発動できない
②:「幽霊海賊団」以外のモンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ500ダウンする
③:自分のスタンバイフェイズに1度発動できる
自分のEXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスターを1枚選んで手札に加える
この効果で手札に加えたカードとその同名カードは、このターン効果を発動できない

217名無しの決闘者:2017/11/15(水) 20:30:43 ID:C/7xnsKc
>>216
墓忍びと財宝のバウンスとの相性良すぎて笑う

218名無しの決闘者:2017/11/16(木) 00:25:17 ID:ilSx7dss
そんな相性良くないで
地図で除外したカードは地図がいったんフィールド離れたらネクロフェイスでも使わん限り二度と帰ってこないし
墓忍びもライフ1000喰らううえに罠だから早過ぎた埋葬みたいには使えんし
そもそも辰海が魔法・罠をセルフバウンスするカード使えたら強すぎ

219名無しの決闘者:2017/11/16(木) 01:44:16 ID:yPj3RPdg
>>214
アンデットとして蘇生するわけですか。アンデットワールドみたいで愉快なことになりそうですが、加減が難しそうですね。

関係ないですが、いつか辰海にアンデットワールドを使わせることがあってもいいかどうかにちょっと悩んでます。このカード、可能性の塊すぎるんですよね……。


>>215
了解しました。wiki掲載時に修正します。


>>216
なるほど、確かにこれらは幽霊や海賊の特徴を表してますが、性能が壊れてるわけではないですね。

墓忍びは罠なので、早すぎた埋葬のように同一ターン内のコンボに組み込めないわけですね。
どっちかというと早すぎた〜よりリビデに近いか。相手の墓地から蘇生するリビデというか。
相手のモンスターを奪うので卑怯の範疇に入る効果かもしれませんが、速度面を考えれば強すぎるというわけでもないんですね。

財宝は(1)効果を発動して3枚除外した後に何らかの方法で手札に戻し、再発動してまた3枚除外したとして、(2)効果でそれら6枚のカードを回収の対象にすることは多分可能なのでしょうが、
そもそも1ターンに1枚しか回収できないのだからやる意味がないですね……。そういう意味でもバランスのいいカードだと思います。

FD号は条件付き墓地封じと条件付きデバフと条件付きEXサルベージですね。
それぞれの効果が強いながらも強すぎないラインで留まってる印象があります。(2)効果の上げ幅くらいですかね、全体のバランスを見て調整するとしたら。


>>217 セルフバウンスの件
これまでの投稿カードの中で、「幽霊海賊団旗」という通常魔法のみにバウンス効果がありますね。
特にデメリットがなく、割りと広い範囲を対象にできるので、もうちっと制限を加えましょうか。

220名無しの決闘者:2017/11/16(木) 09:11:41 ID:X8en1RsQ
>>219
財宝はセルフバウンスした時点で効果との関係が切れるからノーコストデメリット0の3枚裏向き除外になる
墓忍びに至っては破壊さえしなければいいから墓地送りでも除外でも特殊召喚でもいい。自立行動ユニットと同じ自壊条件にするべきなのでは…

221名無しの決闘者:2017/11/16(木) 23:20:01 ID:ilSx7dss
その墓地送りやら除外やら特殊召喚やらする手段あんの?
Pカードはコストでフィールドから墓地に送れないし

222名無しの決闘者:2017/11/17(金) 21:31:01 ID:Q.0tDCd2
>>墓忍び
うーん......現在辰海が持つ唯一のバウンスカードである海賊団旗をどう調整するかにもよると思いますが、
自律行動ユニットと違って罠カードであり即効性に欠ける点を考えれば、墓忍びのテキストはこのままでも良いのではないかと思ってます。

>>財宝
これについてもフィールドのこのカードをバウンスする方法が団旗かこのカードの(2)効果くらいなもんで、
かつ除外されたカードを手札に戻す方法は(あくまでもこのカテゴリ内には)無いので、3枚裏側除外に危険性はないと判断してるのですが、
何か危険なコンボに繋がる可能性があったでしょうか?

223名無しの決闘者:2017/11/18(土) 09:12:32 ID:vPK.0Dv.
アベレイション・ウィッチの効果処理についてちょっとした疑問なのですが、わかる方いたら教えて下さい。


Q.アベレイション・ウィッチが自分フィールドに存在し、相手のデッキが3枚以下の状態で相手エンドフェイズを迎えた時、効果処理はどうなる?

(1)アベレイション・ウィッチの効果で4枚墓地に送れないため、墓地送り自体が発生せず、その後のドローもしない
(2)デッキの残り3枚を全て墓地へ送るが、4枚墓地に送ったわけではないのでその後のドローは発生しない
(3)デッキの残り3枚を全て墓地へ送り、その後相手は1枚ドローする。しかしドローできるカードがないので、相手は敗北する

224名無しの決闘者:2017/11/18(土) 09:13:52 ID:vPK.0Dv.
答えは3だと思ってるのですが、あってるでしょうか......?

225名無しの決闘者:2017/11/18(土) 13:43:48 ID:9a8lrejU
Wikiみて初めて知ったわ
『一つの処理であること』と『二つの処理を同時に処理すること』は別物であるという点にも注意が必要である。
例えば、《毒蛇の供物》の効果処理は一つの処理(自分と相手のカードを破壊する処理)であり、二つの処理(相手のカードを破壊する処理と自分のカードを破壊する処理)を同時に処理するものではない。
詳しくは後述するが、『二つの処理を同時に処理する』場合は、1番目の処理が正しく処理されないと、2番目の処理を行えない。
しかし、『一つの処理である』場合は、正しく処理されない処理が存在しても、すべての処理を行えるという違いが発生するので注意が必要である。
例:《毒蛇の供物》の対象として罠カードの効果を受けない自分モンスターを選んだ場合も、残りの2枚の破壊は行われる。
また、『一つの処理である』という性質上、解決時に1枚でも処理を行えない状態になってしまった場合は、すべての処理が不発になるということにも注意。
詳しくは、不発のページを参照。

226名無しの決闘者:2017/11/18(土) 16:39:22 ID:nEw0G1ZM
>>223
ライトロード関連の裁定からすると、⑴の墓地へ送れないため効果は不発が正しいかと

227名無しの決闘者:2017/11/18(土) 16:59:06 ID:9a8lrejU
>>226
ニードルワームは出来るんだよな

228名無しの決闘者:2017/11/18(土) 22:32:25 ID:fX5mgHFI
強欲な贈り物は相手のデッキが2枚以下だと発動できないんだよな
強欲・貪欲な壺は自分の場合に同じく発動できない

意味がわからん。ジャパニーズハラキリさせろよ

229名無しの決闘者:2017/11/18(土) 22:34:52 ID:tuvCgkB2
ニードルワームやウォームワームの効果を考えたら2か3な気もするんだがどうなんだろう
場合によってはテキストをエラッタした方がいいかもしれんね

230名無しの決闘者:2017/11/19(日) 10:01:13 ID:uPXUhn8I
墓地送りとドローが一つの処理であると考えるのは違和感があるし、デッキが3枚以下の時は普通にデッキ破壊だけ、4枚の時は敗北なんじゃないかな

231名無しの決闘者:2017/11/19(日) 15:37:14 ID:ImsXARPw
もうコナミに聞きたいくらいだわ。なんでソラエクは自分のデッキ3枚以下じゃ発動できないのに
ニードルワームは相手のデッキが4枚以下でも発動できるのか
ここらへんの裁定とか絶対フィーリングで決めてるだろ

232名無しの決闘者:2017/11/19(日) 16:14:53 ID:uPXUhn8I
いや、一連の効果を正しく処理できないから空撃ち扱いなんだろ

233名無しの決闘者:2017/11/19(日) 16:30:06 ID:ImsXARPw
ニードルワームも相手のデッキが4枚以下なら効果を正しく処理できないと思うんですが?
ちなみに針虫の巣窟は自分のデッキが4枚以下なら発動できない
どういう……ことだ……
針虫の巣窟は「墓地へ送る」でニードルワームが「捨てる」という微妙な差異が存在するけど、これが原因だとでも言うのか

234名無しの決闘者:2017/11/19(日) 19:48:00 ID:GLUGwhfA
遊戯王wikiの一連の効果のページを見る限り、多分アベレイション・ウィッチの効果だと個別裁定になるっぽい
つまりKONMAIの腹づもり次第でどうにでも変わる
正直もうテキスト変えた方がいい気がする
強制から任意に変えるとか

235名無しの決闘者:2017/11/19(日) 22:58:40 ID:LUPRcqA2
>>233
相手のデッキが2枚以下でも効果を発動できるウォーム・ワームも「墓地へ送る」だから違うんじゃないかと
おそらく自分のデッキを破壊するカード(ソラエク、針虫)はダメで相手のデッキを破壊するカード(ニードル、ウォーム)はOKなんだと思う
手札抹殺も発動したプレイヤーがデッキ切れで負ける場合は発動できないけど対戦相手のプレイヤーがデッキ切れで負ける場合は発動できるし
それと強欲な贈り物がダメで手札抹殺やメタモルポットがOKなのは前者がドローだけで後者の2枚はドローの前に別の処理(ハンデス)が入っているからなのかもしれん

236名無しの決闘者:2017/11/19(日) 23:12:36 ID:GLUGwhfA
>>235
手札断殺は自分のデッキと相手のデッキがどっちも2枚以上ないと発動できないから多分そういう理由ではないかと

237名無しの決闘者:2017/11/19(日) 23:18:47 ID:ImsXARPw
手札抹殺で自殺はできなくても墓穴の道連れだと自殺できるらしい
あっちが立てばこっちが立たず、って状態でしかない。なんだこのゲーム

238名無しの決闘者:2017/11/19(日) 23:43:44 ID:LUPRcqA2
はっきりとした先例が見つからない以上これはテキストを改変した方がいいかも
ウィッチのデッキ破壊とドローの両方を行いたいなら2つの効果として分けるのはどうだろう。(2)の効果がデッキ破壊、(3)の効果がドローという感じにすれば大丈夫なはず

>>236>>237
無学な私を許してくれ

239名無しの決闘者:2017/11/19(日) 23:52:19 ID:ImsXARPw
むしろ遊戯王の裁定を納得できるようにきちんと答えられる方がキ●ガイだから

240名無しの決闘者:2017/11/20(月) 00:43:47 ID:V03JFBlQ
>>アベレイション・ウィッチの裁定

相手デッキトップから指定枚数を墓地に送る(捨てる)効果を持つカードについて、自分もWikiページを見比べたりしてきたのですが、
相手のデッキ枚数が0になるやならぬやのラインについての裁定がカードによって本当にマチマチなんですね……。
ここの裁定次第で、第9話のデュエルにおいて辰海がデッキ切れを起こしかけた時の立ち回りが変わってくるので、
どうにか規則性が見いだせればと思っているのですが、どうにもわからない事が多すぎますね。

「デッキの上から○枚墓地に送る処理を行う」→「ドロー処理を行う」という流れについては、
『自分』か『相手』かの違いがあるものの《ライトロード・セイント ミネルバ》の(1)効果がそれに近いので、これの裁定を指針にできるのではと思っていたのですが、
いざミネルバのテキストの『自分』を『相手』に書き換えると、今度は>>227さんの言うように《ニードル・ワーム》の裁定と噛み合わなくなるのが本当に難解で……。
「墓地に送る」「墓地に捨てる」のテキストの違いではないのかと思ったら、今度は《ウォーム・ワーム》の裁定と噛み合わなくなるし……。
この辺のグッチャグッチャな裁定について、一応OCG事務局の方に問い合わせを出してみたのですが、果たして規則性を示す答えが返ってくるかどうか……。
当面はこれの回答を待ちつつ、明確な規則性を示す説明がwikiに書かれてないものか引き続き調べてみたいと思います。

現在は第9話のデュエル構成について色々と取り組んでみている最中ですが、
とりあえず辰海のデッキが切れかける寸前あたりまでは固めてみようと思います。


>>エラッタ

既に話題に上ってますが、参考にすべき先例が見つからない以上、ウィッチの効果をこのまま使うのは難しいと自分も思っています。
これまで、安価で決定したエースモンスターの効果は原則的に作り変えないというルールを設けてきたのですが、
先例が見つからず裁定を確認できないテキストに限ってはその限りではないとしたほうがいいのかもしれませんね。
「じゃあ、どう作り変えればいいのか」と聞かれるとまだ思い浮かばないのですが……。

事はアベレイション・ウィッチだけでなく、他のサーウィンキャッツモンスターやそのサポートカードのデッキ破壊効果全般に関わってくる問題なので、
それぞれのカードの類似効果を持つOCGカードの裁定を再度確認した上で、テキストを修正すべき所は修正したり、裁定が不明瞭なものは採用を見送るなどの処置をしたいと思っています。

241名無しの決闘者:2017/11/20(月) 01:13:34 ID:2E055gnQ
もう「この世界では実現不可能なプレイがされた場合、可能な部分のみ実行する裁定が出ている」
みたいなことにするしかねえ。要は空撃ちできる裁定

242名無しの決闘者:2017/11/20(月) 07:54:02 ID:qB94Eb7c
そんなに難しい効果でもないのにこんな面倒なことになるとかルール雑すぎんだよなあ

243名無しの決闘者:2017/11/20(月) 22:11:49 ID:V03JFBlQ
事務局からの回答がありました。

Q.
以下の5枚のカードは、全て「相手のデッキの上から○○枚墓地へ送る」という効果を持ったカードです。これらについてお聞きします。

A《シールド・ワーム》(自分フィールドに表側で存在する昆虫族モンスターの数だけ)
B《Vain-裏切りの嘲笑》(3枚)
C《黒蠍-罠はずしのクリフ》(2枚 ※別の効果選択肢との二者択一)
D《首領・ザルーグ》(2枚 ※別の効果選択肢との二者択一)
E《漆黒のズムウォルト》(3枚)

1-1.これらのカードを発動する時点において、相手のデッキのカード枚数がこれらのテキストに指定された「墓地へ送る枚数」よりも少なかった場合、発動できるのでしょうか。
1-2.これらのカード効果の効果処理時に、相手のデッキのカード枚数がこれらのテキストに指定された「墓地へ送る枚数」よりも少なかった場合、その後の効果処理は行えるのでしょうか。

A.
「シールド・ワーム」「Vain-裏切りの嘲笑」「漆黒のズムウォルト」は、必ず発動する効果のため、相手の残りのデッキ枚数に関わらず効果が発動します。
「黒蠍-罠はずしのクリフ」「首領・ザルーグ」の場合、相手のデッキが1枚または0枚の場合には発動する事はできません。

また、その効果処理時に、相手のデッキの残り枚数が墓地へ送るカードの枚数より少ない場合、残りのカードを全て墓地へ送る事になります。

244名無しの決闘者:2017/11/20(月) 22:12:59 ID:V03JFBlQ
Q.
以下の4枚のカードについての質問です。

F《重機王ドボク・ザーク》(相手のデッキの上から3枚"墓地に送る")
G《真竜凰マリアムネ》(条件を満たした場合、相手のデッキの上から4枚"除外する")
H《強欲な贈り物》(相手はデッキから2枚ドローする)
I《ニードル・ワーム》(相手のデッキの上から5枚"捨てる")

これらの4枚は「相手のデッキのカードについて、テキストに記された枚数分だけ何らかの処理を行う」という点で共通していますが、《ニードル・ワーム》に限っては他と違った裁定となっていることに戸惑っています。
この違いはルール上の明確な理由によって発生するものと思われますが、どういった理由のためにこのような違いが生まれるのでしょうか。

A.
「ニードル・ワーム」の効果は、リバースした際に必ず発動してしまう効果です。
プレイヤーが使用しない事を選択する事はできず、相手のデッキが4枚以下の場合、「ニードル・ワーム」はリバースする事ができない・相手のデッキが4枚以下の場合、「ニードル・ワーム」をセットする事ができないというルールもありません。
したがって、相手のデッキのカードが4枚以下の場合でも、効果を発動し、残りのカードを全て墓地へ捨てる事になります。

その他のカードは、効果処理が行えない状況では、効果を発動する事自体ができません。

245名無しの決闘者:2017/11/20(月) 23:23:41 ID:V03JFBlQ
つまり、「強制発動であるか否か」「『デッキ破壊を含む効果を使用しない』ことをプレイヤーが選べるか」が判断のポイントになるらしいです。

例えば《ライトロード・パラディン ジェイン》などが持つ
「自分エンドフェイズに発動する。自分のデッキの上から2枚墓地に送る」
といった効果は強制効果なので、自分のデッキ枚数が何枚であろうと必ず墓地送りを行うと。この点は《ニードル・ワーム》なども同じということですね。
つまり、強制発動であるアベレイション・ウィッチの効果もこのカテゴリに含まれる事になるみたいです。

対して《ライトロード・セイント ミネルバ》の(1)効果はデッキ破壊を含む効果だけども、
発動するかどうかをプレイヤーが任意で選べるので、自分のデッキが3枚以上でない場合は発動できないと。
新庄のカードで言うと《サーウィン・キャッツ-デビルアイ》などの任意発動効果や、《黒猫降霊術》などの
「発動すれば相手のデッキ破壊を行うものの、そのカードや効果の発動は任意であるもの」はこっちのカテゴリという事になるようです。

246名無しの決闘者:2017/11/21(火) 00:29:45 ID:wXZxVgQo
アベレイション・ウィッチの裁定についてのもう一つの焦点である
「このカードの効果で4枚墓地に送れなかった場合、ドローは発生するのか」という問題については、残念ながら解決できませんでした。

というのも、「相手(自分)のデッキの上から複数枚のカードを墓地へ送り、☓☓する」という形の効果処理--
>>225の記事で言う所の「二つの効果を同時に処理する効果」に該当するテキストがどうしても見当たらず、裁定を確認しようがないのです。
ここまで色々調べておいて何だけれども、やっぱりエラッタしないと使えないというわけですね……。

「一連の効果の中で二つの処理を行うが、同時に行う扱いではない」タイプであれば、
《重機王ドボク・ザーク》や《ライトロード・セイント ミネルバ》などが同種の効果の前例として存在するので、
このタイプをベースにエラッタ案を二つ考えてみました。ちょっと見てもらえないでしょうか。


1.任意発動型

《サーウィン・キャッツ-アベレイション・ウィッチ》
儀式・効果モンスター
☆1/闇/獣族/ATK0/DEF0
「黒猫憑依」により降臨。
(1):相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
(2):相手のエンドフェイズ時に発動できる。
相手はデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。その後、相手はカードを1枚ドローする。

>>223の選択肢(1)の裁定が適用される型。辰海のデッキが4枚未満のときは発動自体ができない。
ただし「発動はしたものの効果解決時に辰海のデッキが4枚未満になった場合」については、デッキの残りを墓地へ送り、ドロー効果を必ず行う事になる。
つまりこの場合は選択肢(3)を適用することになる。


2.強制発動型

《サーウィン・キャッツ-アベレイション・ウィッチ》
儀式・効果モンスター
☆1/闇/獣族/ATK0/DEF0
「黒猫憑依」により降臨。
(1):相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
(2):相手のエンドフェイズ時に発動する。
相手はデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。その後、相手はカードを1枚ドローする。

いかなる状況においても選択肢(3)を適用する型。元々のテキストに限りなく近い。



この2つであればどちらも問題なく使えそうなのですが、エラッタするとしたらどっちでしょうか。

247名無しの決闘者:2017/11/21(火) 07:47:15 ID:i972KwFw
効果のデザインとしては下の強制発動だと思われる

248名無しの決闘者:2017/11/21(火) 20:06:55 ID:yUhwfcHo
やはりここは原型に近い方がいいと思う
強制発動の方で

249名無しの決闘者:2017/11/21(火) 23:19:37 ID:wXZxVgQo
了解しました。では、2番の強制発動型にエラッタします。
また、今回の件を踏まえた上でテキスト修正が必要と思われるカードについても手を加え、後で修正後テキストをここに上げようと思います。

250名無しの決闘者:2017/11/22(水) 00:22:05 ID:vpAmW72s
文字数の半分とかあるけどさ、あれレベルまたはランクの枚数とかじゃダメなのかな…

251名無しの決闘者:2017/11/22(水) 00:43:29 ID:YrSgYkV2
確かにあれだけなんか銀枠のカードみてーだよな

252名無しの決闘者:2017/11/22(水) 21:28:26 ID:NbpSv6vk
文字数参照は面白いけど独自裁定じゃちょっとね。レベルやランク参照でいいと思うわ。

253名無しの決闘者:2017/11/23(木) 00:28:47 ID:z94yD1UI
>>ライターの文字数参照効果
確かに面白いテキストなんですけども……やはり独自裁定を扱うのは難しいところがありますか。
レベルまたはランクを参照するテキストにエラッタしてみましょう。

そんでは、サーウィンキャッツカードの修正案をまとめましたので投下します。


《サーウィン・キャッツ-アベレイション・ウィッチ》
儀式・効果モンスター
☆1/闇/獣族/ATK0/DEF0
「黒猫憑依」により降臨。
(1):相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
(2):相手のエンドフェイズ時に発動する。
相手はデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。その後、相手はデッキから1枚ドローする。

・(2)効果を>>245の強制発動型にエラッタ。


《サーウィン・キャッツ-ストレンジャー》
リバース・効果モンスター
☆2/闇/獣族/ATK100/DEF1000
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
相手はデッキの上からカードを3枚墓地に送る。
(2):このカードが相手によって破壊され、墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。

・特に修正なし。相手のデッキが3枚未満の場合は(1)効果を使えない。


《サーウィン・キャッツ-デビルアイ》
リバース・効果モンスター
☆2/闇属性/獣族/ATK800/DEF1400
(1):このカードがリバースした場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。その後、相手のデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。

・破壊効果と墓地送り効果を同時扱いでないテキストにエラッタ。
・《ライトロード・アーチャー フェリス》と同じく、何らかの理由で相手モンスターを破壊できなかった場合はその後の墓地送りも行われない。


《サーウィン・キャッツ-トリッククロウ》
効果モンスター
☆2/闇属性/獣族/ATK0/DEF2000
(1):1ターンに1度、このカードを裏側守備表示にできる。
(2):このカードが反転召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「サーウィン・キャッツ」カード1枚を手札に加える。
その後、相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

・サーチと墓地送りを同時扱いではないテキストに。
・「墓地へ捨てる」を「墓地へ送る」に変更。他のカードのテキストについても全て「墓地に送る」で統一。

254名無しの決闘者:2017/11/23(木) 00:31:18 ID:z94yD1UI
《サーウィン・キャッツ-テラーコーラー》
リバース・効果モンスター
☆1/闇属性/獣族/ATK0/DEF0
(1):このカードがリバースした場合、自分の墓地の「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動する。相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ捨てる。

・特に修正なし。(1)効果は任意発動、(2)効果は強制発動のまま。


《サーウィン・キャッツ-クルージング》
リバース・効果モンスター
☆1/闇属性/獣族/ATK0/DEF0
(1):1ターンに1度、このカードを裏側守備表示にできる。
(2):このカードは戦闘で破壊されない。
(3):このカードがリバースした場合に発動できる。
フィールドに表側表示で存在する「サーウィン・キャッツ」カードの数だけ、相手はデッキの上からカードを墓地に送る。

・任意発動型の《シールド・ワーム》効果と覚えておこう。
・参照対象を「表側表示のサーウィンキャッツカードの数」とする。


《サーウィン・キャッツ-ホーウイア》
リバース・効果モンスター
☆2/闇属性/獣族/ATK400/DEF1800
(1):このカードがリバースした場合、
相手フィールドの魔法・罠1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。その後、相手のデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。

・デビルアイと同様のテキストにエラッタ。


《サーウィン・キャッツ-ミステリーテイル》
効果モンスター
☆2/闇属性/獣族/ATK0/DEF2100
(1):1ターンに1度、このカードを裏側守備表示にできる。
(2):このカードが反転召喚に成功した時に発動できる。
墓地から「サーウィン・キャッツ」カード1枚を手札に加える。
その後、相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

・トリッククロウと同様のテキストにエラッタ。


《サーウィン・キャッツ-インジョイント》
効果モンスター
☆3/闇属性/獣族/ATK1400/DEF1400
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
相手はデッキの上からカード4枚を自分に見せ、自分はその中の1枚を選ぶ。
相手はそのカード1枚を自分の手札に加え、残りを墓地に送る。
(2):このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合、墓地の「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。

・(1)効果を《汎神の帝王》を参考にエラッタ。相手が行う動作を明確化する。
・(2)効果を、墓地のモンスターを対象に取るテキストに修正。

255名無しの決闘者:2017/11/23(木) 00:34:18 ID:z94yD1UI
《黒猫使いの魔女 シャノワール》
効果モンスター
☆1/闇属性/魔法使い族/ATK0/DEF0
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、その攻撃を無効にする。
(2):「サーウィン・キャッツ」モンスターの儀式召喚を行う場合、その儀式召喚に必要なレベル分のモンスター1体として、
墓地のこのカードを除外できる。
(3):このカードを使用して儀式召喚した「サーウィン・キャッツ」モンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合に発動できる。
相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る。

・エラッタなし


《サーウィン・キャッツ-ヒディット》
リバース・効果モンスター
☆3/闇属性/獣族/ATK1200/DEF2100
(1):自分フィールドの「サーウィン・キャッツ」モンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(2):自分フィールドに「サーウィン・キャッツ」が存在する場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。
このターン、お互いが受ける全てのダメージは半分になり、
戦闘または効果で破壊された「サーウィン・キャッツ」モンスターは墓地へは行かず手札に戻る。
この効果で「サーウィン・キャッツ」モンスターが手札に戻る度に、
その時手札に戻したカードの数だけ相手のデッキの上からカードを墓地に送る。

・(2)効果のダメージ半減まわりをテキスト修正。お互いのダメージが半減することを明確化。
・最終2行について、《増殖するG》を参考に処理を明確化。残存効果なのでチェーンブロックは作られない。


《サーウィン・キャッツ-ペスター》
リバース・効果モンスター
☆1/闇/獣族/ATK100/DEF200
(1):このカードが戦闘によってリバースした場合に発動できる。
このカードと戦闘を行ったモンスターを手札に戻し、戻したモンスターの同名カードを
相手の手札・デッキから墓地に送る。
(2):このカードが戦闘以外でリバースした場合に発動できる。
相手フィールド場に存在するモンスター全ての同名カードを相手の手札・デッキから墓地に送る。
その後、この効果で墓地に送ったモンスターの数だけデッキから「サーウィン・キャッツ」モンスターを手札に加える。

・エラッタなし。
・辰海のデッキはハイランダーなので、このカードは辰海戦で使われないかも……。


《サーウィン・キャッツ-ウェイカー》
リバース・効果モンスター
☆2/闇/獣族/ATK500/DEF500
(1):このカードが召喚に成功した時に発動する。
自分フィールドに裏側守備表示で存在するモンスターを全て表側守備表示にする。
この効果で表側守備表示にしたモンスターが全て「サーウィン・キャッツ」モンスターだった場合、
そのモンスターの数だけ相手のデッキの上からカードを墓地へ送る。
その後、このカードを裏側守備表示にする。
(2):このカードがリバースした場合、フィールドに表側表示で存在するこのカード以外の「サーウィン・キャッツ」モンスターの数だけフィールドのモンスターを対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。

・(1)効果を《ティンダングル・アポストル》のテキストを参考に修正。
3〜4行目の効果による墓地送りは強制効果。
自身が裏側守備表示になるのはこの効果が適用された場合のみ。
・(2)効果を対象をとる効果に変更。テキストが汚くなってしまったのが申し訳ない。

256名無しの決闘者:2017/11/23(木) 00:36:49 ID:z94yD1UI
《サーウィン・キャッツ-ディグアッパー》
リバース・効果モンスター
☆3/闇/獣族/ATK300/DEF1500
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
相手のデッキの上からカードを3枚めくり、めくったカードを表向きで持ち主のデッキに加えてシャッフルする。
この効果でデッキに加えたカードがデッキから墓地に送られた時、
相手はデッキの上からカードを3枚墓地に送る。
(2):裏側表示のこのモンスターを対象とする相手の魔法・罠・モンスター効果が発動した時、
このカードを表側守備表示にして発動できる。
このカードを手札に戻し、手札からこのカード以外の「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を
裏側守備表示で特殊召喚する。

・(1)効果にカードをめくる処理を追加。
・この効果の基本的な流れは《王家の財宝》とほぼ同じなのだが、相手のデッキが3枚未満でも効果が発動できるのかが原案テキストでは不明だった。
《アカシック・マジシャン》等の裁定に則り、相手のデッキが3枚未満の場合は3枚のカードをめくれないので効果の発動自体ができないこととした。
・表側で加えたカードが墓地に送られた時、チェーンブロックが作られる。
墓地で発動する効果なので《スキルドレイン》の影響は受けないが、《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》などの効果で無効にすることはできる。
・(2)効果は、効果解決時にこのカードが墓地や除外ゾーンにある場合は手札に戻す処理を適用できない。
なのでその後の処理も行われない。《D-HERO ディシジョンガイ》の裁定を参考に。


《サーウィン・キャッツ-ライター》
リバース・効果モンスター
☆5/闇/獣族/ATK2000/DEF1000
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードがリバースした場合に、相手フィールドに表側表示で存在するモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのレベルまたはランクの数だけ、相手のデッキの上からカードを墓地に送る。
この効果で10枚以上のカードを墓地に送った場合、自分はこのデュエル中、このカード名のカードの効果を使用できない。
(2):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、墓地のこのカードを除外して発動できる。
お互いのプレイヤーは自分の墓地からカードを1枚を選んで相手に見せる。(このカードのコントローラーが先に選ぶ)
その後、選んだカードのレベルまたはランクの数値の差の数だけ相手のデッキの上からカードを墓地に送る。
この効果で10枚以上のカードを墓地に送った場合、自分はこのデュエル中、このカード名のカードの効果を使用できない。


・「文字数でなくレベルまたはランクの数参照にしてはどうか」との声があったので、そのようにエラッタしてみたがどうでしょう。
・(2)効果は、相手が選んだモンスターのレベルまたはランクの方が高かったとしても、最終的にカードを墓地に送るのは相手(新庄から見て辰海)である。
・(1)効果は表側表示モンスターを対象に取るようエラッタ。
つまりそのモンスターが効果解決時に裏側表示になっていたり破壊されたりして場を離れた場合、この効果は不発になる。


《サーウィン・キャッツ-サビランサー》
リバース・効果モンスター
☆8/闇/獣族/ATK1000/DEF2800
このカードは特殊召喚できない。
(1):手札からアドバンスセットしたこのカードがフィールドに表側表示で存在する限り、
このカードは戦闘・効果では破壊されない。
(2):このカードがリバースした場合に発動できる。
相手フィールドに存在するカードの数だけ、相手のデッキの上からカードを墓地に送る。
(3):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、相手は墓地のカードをデッキに戻す効果及び、
墓地のカードをデッキに戻して発動する効果を含むカードを発動できない。

・(2)効果は任意の起動効果なので、相手のフィールドのカード枚数より相手デッキ枚数が少ない場合は発動自体ができない。
・細かすぎるかもしれないが、(3)効果の「コスト」という文言が少々引っかかったのでエラッタ。
遊戯王のカードテキストに「コスト」と書かれたことは未だかつてないようだ。

257名無しの決闘者:2017/11/23(木) 00:39:55 ID:z94yD1UI
《黒猫憑依》
儀式魔法
「サーウィン・キャッツ-アベレイション・ウィッチ」の降臨に必要。
(1):自分の手札・フィールドから、レベルの合計が1以上になるようにモンスターをリリースし、
手札から「サーウィン・キャッツ-アベレイション・ウィッチ」を儀式召喚する。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
手札から「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。

・アベレイション・ウィッチを儀式召喚する儀式魔法。このカードについて本当に申し訳ないことをしてしまった。
・このカード案が既に投稿されていることを失念していた自分が「まだ儀式魔法が作られてないので作る必要がある」などと妄言を吐いてしまい、
それを受けて2枚目のテキストが投稿されたため、《黒猫憑依》のテキストが2枚分存在することになってしまった。
2つのカード案を投稿してくださった方々に心よりお詫び申し上げます。
・なお、テキストは1枚目を修正して使わせていただきます。
・(2)効果の「その後」以降の処理が、デッキ破壊効果とドロー効果を更に同時に処理する複雑な内容だったため、デッキ破壊効果を削除。


《黒猫の呼び声》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールドの「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を対象として発動できる。
デッキからそのモンスターとカード名が異なる「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を
表側守備表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
このターン、「サーウィン・キャッツ」モンスターは戦闘・効果で破壊されない。

・速攻魔法のサーチ。フィールドのサーウィンキャッツを対象とする効果にエラッタ。


《黒猫の威嚇》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「サーウィン・キャッツ」カード1枚を墓地に送る。
その後、相手はこの効果で墓地に送ったカードのレベル分だけデッキの上から墓地に送る。
(魔法・罠はレベル1として扱う)

・カテゴリ版《おろかな埋葬》と、それに付随するデッキ破壊。
・サビランサーを墓地に送れば8枚のデッキ破壊と墓地肥やしが可能。
ちょっとアド取れ過ぎかも。ここから更にレベル制限を設けたほうがいいか……?


《サーウィン・キャッツの恵み》
永続魔法
(1):1ターンに1度、「サーウィン・キャッツ」モンスターがリバースした場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側守備表示または裏側守備表示にする。

・リリースをトリガーとするエンジンカード。フィールドから墓地に送られた場合には表示形式を変更できる。
・(2)効果を対象をとる効果にエラッタ。

258名無しの決闘者:2017/11/23(木) 00:42:28 ID:z94yD1UI
《ブラック・フェレンゲルシュターデン》
永続魔法
(1):相手フィールドの使用していないモンスターゾーンの数と、
自分フィールドに表側表示で存在する「サーウィン・キャッツ」モンスターの数が同じ場合に発動できる。
このカードの発動時に相手フィールドの使用していないモンスターゾーンは
自分フィールドに「サーウィン・キャッツ」モンスターが表側表示で存在する間は使用できない。
(2):自分・相手のエンドフェイズに発動する。相手のデッキの上からカードを2枚墓地に送る。
(3):自分フィールドに「サーウィン・キャッツ」モンスターまたは裏側表示モンスターが存在しない場合、このカードは破壊される。

・(1)効果によって使用不能となったゾーンは、表側表示サーウィンキャッツがフィールドにいなくなった場合に使用可能となる。
そのゾーンにモンスターが召喚・特殊召喚された後に再び表側表示サーウィンキャッツがフィールドに存在し、このカードが以前場に残っている場合、
ゾーンのモンスターが直ちに除去されることはないが、そのモンスターがゾーンを離れた後に再びそのゾーンは使用不能となる。
詳しくは《ヨコシマウマ》の裁定を参考にしたい。
・テキストとは全く関係ないが、「フェレンゲルシュターデン現象」は実際には存在しない。


《黒猫降霊術》
通常魔法
「黒猫降霊術」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手はデッキからカード1枚を墓地へ送る。
その後、自分はこの効果で墓地へ送ったカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)の
「サーウィン・キャッツ」及び「黒猫」カード1枚をデッキから手札に加える。

・相手はデッキから好きなカードを墓地に送れる。
・自分がサーチできるのは1枚のみ。


《サーウィン・キャッツ・インスペクション》
永続魔法
このカード名のカードは自分フィールドに1枚しか存在できない。
(1):相手は「サーウィン・キャッツ」モンスターの効果の発動に対して
モンスター効果・魔法・罠カードを発動できない。
(2):自分フィールドの「サーウィン・キャッツ」モンスターが破壊される場合、
代わりにフィールドのこのカードを破壊する。

・(2)の身代わり効果をチェーンブロックを作らない効果にエラッタ。

259名無しの決闘者:2017/11/23(木) 00:45:15 ID:z94yD1UI
《ブラック・キャッツ・アイ》
通常罠
(1):自分フィールドに「サーウィン・キャッツ」モンスターが表側表示で存在する場合、
相手が墓地のカードを対象とする魔法・罠・モンスター効果を発動した時に発動できる。
その発動を無効にし、そのカードを持ち主のデッキの一番上に戻す。
(2):モンスターの効果によって相手のデッキからカードが墓地に送られた場合、
墓地のこのカードを除外し、そのモンスターを対象として発動できる。
そのモンスターのレベルまたはランクの数だけ、相手のデッキの上からカードを墓地に送る。

・テキストを整理。


《サーウィン・キャッツの呪い》
永続罠
「サーウィン・キャッツの呪い」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの裏側守備表示の「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側守備表示にする。
(2):自分フィールドの「サーウィン・キャッツ」モンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。

・(1)効果を対象をとる効果にエラッタ。


《黒猫錯乱戦術》
永続罠
このカード名のカードは自分フィールドに1枚しか存在できない。
(1):このカードが存在する限り、自分フィールドの「サーウィン・キャッツ」モンスターは戦闘で破壊されない。
(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドの「サーウィン・キャッツ」モンスターが戦闘または効果で破壊された場合に発動できる。
墓地のこのカードを除外し、破壊されたそのモンスターを墓地から裏側守備表示で特殊召喚する。

・テキストを整理。




修正テキスト案はここまでとなります。とりあえずこれらのテキストを前提に第9話のデュエル構成を組み立ててみます。
もし気になる所があればどしどしご指摘ください。

260名無しの決闘者:2017/12/03(日) 19:37:49 ID:2SpYeKa.
提案の方をさせて頂きますが、遊陽のデッキに成金忍者・忍者マスターHANZO・忍法 変化の術を入れてみるのはいかがでしょうか?

S・S・R 光の屈折を成金忍者のコストに使えばディスアドを抑えながら儀式召喚の素材を用意出来る上に、忍者マスターHANZO+忍法 変化の術からカトブレパスやオルトロスをリクルートする事でS・Sのユニオン戦術のサポートなども行えて、更に一部のS・Sモンスターとは増援などのサポートカードを共有出来るので相性は良いと思います!

261名無しの決闘者:2017/12/03(日) 20:19:25 ID:Qn0K0uSI
>>260
スレをアゲた上におかしなこと言ってない?
それって出張セットをS・Sに入れただけじゃん!
このssのコンセプトとかわかって言っているの?

262名無しの決闘者:2017/12/03(日) 20:32:23 ID:2SpYeKa.
>>261
スレをageてしまった上に的外れな提案をしてしまいまして申し訳ありませんでした。

263名無しの決闘者:2017/12/04(月) 01:23:51 ID:2DAc9OLs
経過報告。デュエル構成はほぼ考え終わったので、現在はドラマパートの方を書いています。
"ほぼ”というのも、『新庄のデッキ破壊によって墓地に落ちるけど今回のデュエルでは使用されないカード』を何にしようかと考えてるだけなのですが。
水属性・アンデット族かつペンデュラムとなるとサポートの種類が実に豊富で、それらに相性の良い汎用カードなんかも沢山有るので、そういうものの中から選ぶことになりそうです。


>>260
S・Sと相性の良いカードについて考えてくれてありがとうございます。

確かにこれらは儀式のリリースと後続のユニオンをバランスよく展開できるので、S・Sと相性は悪くないと思います。
『忍法・変化の術』でリクルートしたユニオンは装備カード扱いになった瞬間にこのカードとの関連が切れるので、
その後なら『忍法・変化の術』を除去されても大丈夫というのも強みですね。リビデなんかにも同じことが言えますが。

しかしながら、これら出張セットを定常的にデッキに含めるなると、この企画の出発から今に至るまで貫いてきた趣旨がブレてしまうんですよね、どうしても……。
遊陽のデッキは「S・S」であって「S・S忍者」ではなく、他のキャラのデッキにしても相性がいいからという理由で安易に出張セットを使わないという方針でこれまでやってきたので、
これらを常時デッキに含めるという提案ならば申し訳ありませんが採用を見送らせていただきたく思います。

ただ、1デュエル限定のゲスト的な扱いでデッキに含める場合はあるかもしれませんね。
例えば、遊星が周りの人から借りたカードをしばしばデッキに入れて戦ったように。
もしかしたら今後、曙に借りた「高等儀式術」と通常モンスターを入れたデッキで1デュエルだけ闘う場合があるかもしれませんし。
今後の安価で忍者使いの本編登場が決まったとしたら、遊陽がそのキャラから少しの間だけカードを借り受けるなんて展開も有りうるかもしれないですね。

264名無しの決闘者:2017/12/07(木) 02:39:59 ID:sS7s7Kr.
主要キャラは自身の本来のデッキが使えない等の事情が無い限り
既存のモンスターカード使ってはいけないみたいな謎の暗黙の料簡っていったいなんなんやろな
キラートマトさえ使われてるの見たことねえぞ。魔法・罠は汎用カード使いまくってるのに

265名無しの決闘者:2017/12/07(木) 09:05:14 ID:vt9qP/aM
元々販促アニメだからやぞ

266名無しの決闘者:2017/12/08(金) 00:10:30 ID:dpTfnasQ
アニメで既存モンスターを使うデュエリストは最近全然見かけませんね。やっぱ>>265さんの言うように販促絡みなんでしょうかね。
いくら既存をアピールしたところで儲けに繋がらないというKONAMIの判断なんでしょうか。それも何だかなぁって感じですが。
いつだったかカイトの手札にシャインエンジェルが見えた時がありましたが、召喚されないままだったな……。

267名無しの決闘者:2017/12/08(金) 05:11:53 ID:Ysky1buk
既存モンスターの再録は一切やらんってなら販促アニメだから使わせないってのはわかるけど
別にそんなことは全くないわけだしよくわからんな
アニメで増殖Gとか使うヤツがいたら「こいつやべえ」とはなるけども

268名無しの決闘者:2017/12/24(日) 13:39:18 ID:6z2PBMMY
>>1さん大丈夫?
そろそろ生存報告が聞きたい。

269名無しの決闘者:2017/12/24(日) 14:43:55 ID:sTMh89YQ
お待たせしてすみません。毎日こつこつとですが書いてます。
何とか年内に投下できるようにしたいのですが......

270名無しの決闘者:2017/12/30(土) 20:25:14 ID:a6Pckmis
今年もあと明日……どうやらダメのようですね……(諦め)

271名無しの決闘者:2017/12/30(土) 21:39:34 ID:ZscdUx1c
デュエルパートに至るまでのドラマパートをひとまず形にし、現在はデュエルパートを書いている最中なのですが、
最後まで書き上げても更に推敲の必要があるため、年内投下は出来なくなりそうです。ほんと申し訳ありません。

272名無しの決闘者:2017/12/30(土) 22:00:52 ID:Xl45obJ6
知 っ て た

273名無しの決闘者:2017/12/30(土) 22:55:19 ID:cA2Utliw
ゆっくりで大丈夫ですよ

274名無しの決闘者:2017/12/30(土) 23:46:40 ID:ZscdUx1c
>>272
いつも遅れてしまって申し訳ありません。

>>273
ありがとうございます。人を待たせてるので万事ゆっくり調子というわけにはいかないですが、
投下するものが少しでもいい出来になるよう慎重に進めたいと思います。

275名無しの決闘者:2018/01/07(日) 00:21:52 ID:hndDkhj.
どっかの記事で「遊戯王の父親はクズばっかり」と言うのを見て、このssの遊陽の父親はまともそうだから見て見たいと思った
まあ、結構先そうだけどなー

276名無しの決闘者:2018/01/07(日) 01:03:44 ID:wVX9.iSs
遊戯王の壊滅がそろそろ現実的になってきたけど、本当に壊滅するまでにどこまで行けるだろうか

277名無しの決闘者:2018/02/02(金) 20:32:27 ID:JOjyehmQ
そろそろエタりそう?

278名無しの決闘者:2018/02/02(金) 21:28:35 ID:MGidSf0g
遅れに遅れて申し訳ありません。第9話、日曜日に投下予定です。

279名無しの決闘者:2018/02/02(金) 23:54:17 ID:MuDU9vrk
わぁい

280名無しの決闘者:2018/02/04(日) 16:59:16 ID:QutaSnd2
第9話の投下は本日19時位から行います。

281名無しの決闘者:2018/02/04(日) 19:23:40 ID:QutaSnd2
それでは、投下を開始します。途中で修正箇所が見つかったら都度直していくので、
あまりハイスピードにならないかもしれませんが、どうかお付き合いください。

なお、今回の話を作るにあたり、本来ならば過去に投下した話の中で書いておくべきワンシーンをやっていなかったことが判明したため、
そのシーンをやっていることを前提にして作成したシーンがあります。

今回のお話は、【本編第4話終了時点】において、
1.「静炎が九頭龍明神のカードを持っていることを不動の山の精霊達が知り、大いに驚く」
2.「静炎と紀山は、九頭龍明神が精霊界の六英雄の一人であることを精霊たちから知らされる」
この二点について触れていることを前提にしてお読みください。
(wikiの本編記事は、後々加筆修正します)


それでは、第9話を始めます。

282名無しの決闘者:2018/02/04(日) 19:26:46 ID:QutaSnd2


港での戦いから一夜が明けた。敗れた遊陽は倒れ、未だ目を覚まさない。

静炎達は、遊陽を不動山の頂にある朋花の家へと運んだ。遊陽の母・千里に知らせては、また辛い思いをさせるから――そう静炎が判断したのである。



一晩の間、朋花はずっと遊陽の傍らについて看病していた。

その目元は、今もうっすらと腫れている。くずおれた遊陽が静炎に背負われて皆と合流してからというもの、朋花はずっと泣いていたのだ。

遊陽より先に逃げたことへ責任を感じているのだろうか。真実の所は、静炎や紀山にはわからなかった。


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283名無しの決闘者:2018/02/04(日) 19:30:39 ID:QutaSnd2

――不動の山 朋花の家の軒下



静炎「遊陽の容態はどうだ?」

黒鷲「後遺症が残るほどではなかったようだ。この辺にだけ微弱だが結界を張ってるから、回復も早まるだろう」

静炎「……よかった。不幸中の幸いだな」ホッ

黒鷲「遊陽の母さんには連絡したのかい」

静炎「ああ。泊りがけで地方のデュエル大会に行くって話したよ。
千里さんはそれで納得してくれたから良かったんだけど……うるさいのは立川の方でさ。
『朋花と精霊のこと説明しろ』って何回も電話かけてくるんだ。今はそれどころじゃねえってのに」

黒鷲「あんたや遊陽みたいに当事者なら別だが、そうじゃない者に精霊のことをつまびらかに話すのは、あたしとしちゃ嫌なんだけどね。
本来は精霊も精霊使いも、社会の影に隠れてなきゃいけない存在なんだ」

静炎「朋花、昔はいじめられてたんだってな。立川が教えてくれたよ。『誰もいない場所で一人で話すようなことがあって、周りからずっと気味悪がられてた』って。
『今思えば、精霊と話してたのかも』とも言ってたけどさ」

284名無しの決闘者:2018/02/04(日) 19:31:33 ID:QutaSnd2

黒鷲「山の外では精霊と話をするなと口酸っぱく言ってきたんだがね。馬鹿な子だよ」

静炎「……! おい、そんな言い方はあんまりじゃねえのか」

黒鷲「精霊使いってのはね、本来は厳格な戒律のもとに生きるべき一族でね。
あたし達朝霧家もそれを必死に守ることで自分の身を守ってきたんだ。精霊と外で話さないこともその一つさ」

静炎「厳しすぎるだろ、いくらなんでも」

黒鷲「あんたはそう思うかもしれんが、ちょっとした綻びであっても、その素質の悪用を目論む輩には格好の隙になりかねない。
だから自衛は徹底しなきゃいけないんだ」

285名無しの決闘者:2018/02/04(日) 19:32:53 ID:QutaSnd2

静炎「自衛ったって限界があるだろ。朋花が《死の闇》に入れられたことなんか、まさにそうじゃねえか。
あれは元々、エリスの通り魔行為を朋花が見ちまったから、口封じに狙われてたのが発端だろ?
自分じゃどうにもならねえ偶然をどうやって防げってんだよ」

黒鷲「その輩から何が何でも逃げ切るとかね。少なくとも、そういう輩に名前だけは知られちゃいけない。
その危険があるから、不要不急のデュエルもするなと言っていたんだが……」

静炎「名前?」

黒鷲「朝霧の名が裏社会に知られれば、余程のモグリ以外には精霊使いの末裔と思われるよ。
奴等は精霊使いに何度も辛酸舐めさせられてきた分、道具としての利用価値は誰よりも知ってるはずさ。
《死の闇》が朋花に契約を強いた裏には、デュエルギャングの長たち『長老会』の意向が絡んでいるとみて間違いなかろう」

静炎「長老会……だと!?」

286名無しの決闘者:2018/02/04(日) 19:35:10 ID:QutaSnd2

黒鷲「今回の件ではっきりしたよ。《死の闇》とこの町のデュエルギャングは極めて強い協力関係にある。
精霊界から来た余所者である《死の闇》がこの町で好き放題していられるのは、デュエルギャングという後ろ盾があるからだったんだ」

静炎「それって……まずいんじゃねえのか。長老会の決定は全国のデュエルギャングに影響するって話だぞ。
《死の闇》はそんな奴等と組んでるってのか!?」

黒鷲「そうでもしなけりゃ、《命の光》と張り合えないんだろうね。
要するに《命の光》は、裏社会の組織網をも凌駕するほどの組織規模を持っていると考えたほうがいい」

静炎「……!」

黒鷲「ビビったかい?」

静炎「な、何言ってやがる!そんなこと聞かされたって俺は絶対降りねえからな!
遊陽も朋花も俺が守るって決めてんだからよ!」

287名無しの決闘者:2018/02/04(日) 19:37:23 ID:QutaSnd2

黒鷲「その覚悟や良し。しかし、遊陽の方はちと深刻だねぇ。
よりにもよって、敵方から覚悟の不徹底にダメ出し喰らって、トラウマの発作まで出るとは。
これからもそれが続くようではね……」

静炎「でも遊陽だって、朋花を守るって決めてんだぜ、絶対にリタイアなんかしねえよ。
そのために遊陽がトラウマを乗り越えなきゃいけないんだとしたら、俺はいくらだって力を貸すつもりだ」

黒鷲「いや、あんたはあまり出過ぎないほうがいい」

静炎「何でだよ!」

黒鷲「人の心のスピードってものにはね、それぞれ個人差があるんだ。
多くの人には簡単に割り切れたり乗り越えられることでも、遊陽にとってはそうじゃないかもしれない。
それをわきまえておかないと、かえって傷が深まったりするもんさ。
あんたが遊陽を大事に思ってるのは分かるが、そうするあまりつい喧嘩腰になるとか、ザラにありそうだからね」

静炎「そこを突っ込まれると……何にも言えねえけどよ」

黒鷲「遊陽のトラウマとやらが悪夢じみた過去の記憶に根ざしているなら、尚更デリケートな問題だよ。
巷じゃデュエル万能説だ何だと言うが、こればかりはどうにもならん。
S・Sのデッキは遊陽に確かな力を与えるだろうが、心の問題を振り切るのに一番大事なのは遊陽本人の意思なんだよ」

静炎「……だよな。それだけは六英雄の力を持ってしてもダメか」

黒鷲「神が万能ではない世の中だ、六英雄だって同じことさ。
六英雄デッキの持ち主であっても、あんたやトロヤのように堂々と自分の道を歩める奴ばかりじゃない。
遊陽も、それに朋花も、その辺のことでしばらく苦労しそうだね……」

288名無しの決闘者:2018/02/04(日) 19:48:58 ID:QutaSnd2

――不動神社 社屋前



朋花が遊陽の看病を続けているこの時、彼女のデュエルディスクは神社の社屋にいる紀山の手元にあった。

マーシーやシラユリなどが朋花を元気づけようとしたが、どうにも落ち込んでしまっている彼女を見ていたたまれなり、家から離れているのである。

紀山もまた、朋花を思う供花の姫君たちの沈痛な表情を見ていて辛くなったのか、少しばかり気をそらすような話題を振ってみた。



マーシー「六英雄の、残りの二人……ですか?」

紀山「ええ。精霊界の六英雄は全員が霊札になっていて、その持ち主はこれまで4人判明していますよね」

シラユリ「えっと、朋花が大姉様のカードを持ってて、ユーヒがオルフェウス王子で、セーエンがみょーじんさんで……」

ハナビシ「あと、九曜トロヤが魔術師ダモクレスの力を持ったカードね。となると、残るは“セイラス様”と“ヴィルジニー姫”か」

紀山「セイラスとヴィルジニーですか。聞かない名だな……」

289名無しの決闘者:2018/02/04(日) 19:50:04 ID:QutaSnd2

マーシー「何か気になることが?」

紀山「九曜トロヤの言うように、六英雄の絆の力が持ち主同士を引き寄せあわせるのだとしたら、
もしかすると残りの2人にも既に出会ってたりするんじゃないかと思いまして」

ハナビシ「私達がそれと気づいていないだけってこと?
確かに、デュエルで場に出てる時でもなければ、私達や朋花の方から気配に気づくことはないけれど……」

シラユリ「もしかしたら今まで会った組織の人の中にいたのかもしれないけどねー、トロヤみたいに」

紀山「すると、仮に持ち主と出会っていたとしても――」

マーシー「誰がそうなのかはわからないのです。出会っている可能性は決して否定出来ないのですが……」

290名無しの決闘者:2018/02/04(日) 19:51:42 ID:QutaSnd2

紀山「なるほど。ちなみに、セイラスとヴィルジニーはどのような人だったのですか?」

マーシー「ヴィルジニーは私の悪友といいますか……。性格は私とまるで真反対なのですが、どういうわけか幼い頃から気が合いまして」

ハナビシ「大姉様にいっつも勝負挑んでたわよね。『精霊界一の魔女はどっちか決めるわよ〜』とか何とか言って――」

シラユリ「でも大姉様は戦いが好きじゃないから、毎回ウヤムヤで終わるんだけどねー」

ハナビシ「そうそう。姫が絡んできても、その何分か後には2人でお茶飲んでたりしてね」

マーシー「……おほんっ」

291名無しの決闘者:2018/02/04(日) 19:53:27 ID:QutaSnd2

紀山「ふむ。では、セイラスは?」

マーシー「私にとっては兄のような人です。小さい頃から何かにつけてよく守ってくれて――」

ハナビシ「私達の祖国も、何度となくセイラス様に助けてもらってね。あの人自身は決して悪い人ではないのだけど……。
なんというか、すごくアウトローな人達を率いてたから、世間的な評判はあまり……ね」

紀山「というと、こちらでいうデュエルギャングのような?」

ハナビシ「似ていると言えば似ているかな」

シラユリ「みんなによく遊んでもらったよー。グルード兄ちゃんとか、カノンさんとか、ジョセフ爺ちゃんとかー。
ちなみにね、セイラス様とみょーじん様はね、よくケンカしてたんだよー」

紀山「性格が合わずに、ですか? 六英雄でも仲違いすることがあるとは」

ハナビシ「性格というか、物の考え方がまるで違ってて……。でも協力する時はしていたし、喧嘩友達みたいなものかしらね」

シラユリ「あー懐かしいな―。またみんなに会いたいなー」

マーシー「そうね。出来れば、昔のように仲良く出来ればいいのだけれど――」

紀山「《命の光》に属する九曜トロヤのことを考えると、たとえ持ち主に出会えたとしても――」

マーシー「ええ。必ずしも味方になってくれるとは限りません。
その人は既に、私達とは異なる目的と立場で、自分の道を歩いている人なのかもしれないですから……」

292名無しの決闘者:2018/02/04(日) 20:13:24 ID:QutaSnd2


黒鷲やマーシーの予想は一部当たっていた。残る六英雄デッキの持ち主のうち一人は、この時既に御世呂町に存在していたのだ。

そして少なくとも遊陽と朋花は、実際にその姿を目にしたことがあった。

供花の姫君らの言うとおり、そうだと気づいていないだけで……。



――その者の名は、冥条辰海。

長身の体躯と、鋭く冷ややかな目つきが特徴的な、17才の少年。

彼はこの若さにして、《死の闇》の実働部隊長を務めている。

失意によって立ち止まる遊陽や朋花とは違い、彼は己の野望を立て、自らの道をただひたすら走り続けている。

これより語られるは、遊陽らより何歩も先を行く彼が、その野望のために大きな転機を得た一幕である――



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293名無しの決闘者:2018/02/04(日) 20:15:02 ID:QutaSnd2
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遊戯王6-ACE  第九話 『幽霊海賊団は揺らがない』





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294名無しの決闘者:2018/02/04(日) 20:25:56 ID:QutaSnd2

――灼龍山大徳寺 境内



《死の闇》の本拠地である大徳寺では、この日、ある催し物がなされていた。

デュエルギャングの長たちによる集い『長老会』が、組織のリーダー代行たるアーチャスを交えて歓談を行っているのである。

あらゆるギャング組織の者たちが境内に参集するこの時、無用な騒ぎ事は起こさないのが彼らの暗黙の了解であった。

しかし、そのあるべき静寂を破ろうとするものがいた。《死の闇》・第五隊の隊長を務める青年である。

彼は憤怒の表情も露わにして本堂内に突入を試み、警備に止められていたのであった――。



第五隊・隊長「離しやがれ!俺は代行に言ってやらなきゃ気がすまないんだ!『どうして無謀な突撃ばかり繰り返させるんだ』ってな!
あいつの考えなしのせいで、俺の隊にどれだけの犠牲が出たと思ってる!
代行は救いがたい無能だってことを長老たちにも教えてやる!」

警備隊員A「貴様、隊長の立場で代行を軽んじるのか!」

295名無しの決闘者:2018/02/04(日) 20:31:02 ID:QutaSnd2

第五隊・隊長「隊長だから言ってるんだ!《命の光》はこっちのデッキを徹底対策してきているんだぞ!
こっちだって手を打つべきなんだ、あたり前のことだろうが!この組織はそんな進言すら許されないってのか!」

警備隊員B「おい、これで減点3つめだ!禁令に基づき、お前を拘束して再教育の対象とする!」

第五隊・隊長「くそったれ、何が禁令だ!代行の立場を守るだけの勝手な――」

警備隊員A「ほざくな!大人しくしろ!」

辰海「待て」



怒り狂う青年の肩を、後ろから近づいた辰海がつかんだ。



第五隊・隊長「辰海……!」

警備隊員「辰海隊長……!?」

296名無しの決闘者:2018/02/04(日) 20:32:31 ID:QutaSnd2

辰海「隊長による進言は組織のルールで認められている。禁令とやらは、それを無視してまで適用されるのか?」

警備隊員A「代行がそう決めたのです。代行の決定は絶対です!」

辰海「リーダーには許可を得たのか? 今は組織から離れているとはいえ、新たなルールの制定には――」

警備隊員B「それは代行のみが知ることです!」

第五隊・隊長「くそが……!自分を何様だと……!」ギリッ

警備隊員B「とにかく、この方は既に3つの減点を犯した! 禁令に基づき、拘束を――」

辰海「それには及ばん。こいつは既に、団員への暴行・傷害という列記としたルール違反を犯している」

警備隊員A・B「……は?」

297名無しの決闘者:2018/02/04(日) 20:35:06 ID:QutaSnd2

第五隊・隊長「辰海……?」

辰海「さっき、いきり立つこいつを止めようとした時に、俺の顔に一・二発くれていった。立派な傷害行為だ。
そしてそれは、こいつが減点とやらを犯す以前の話だ。よって俺は隊長権限に基き、こいつを拘束して罪科を取り調べなければならない」

警備隊員A「えっ……?」

第五隊・隊長「お、お前、何を言って……?」

辰海「デュエルと同じだ。罪科を問う優先権は先に適用された側に発生する。
禁令とやらに基づく拘束は、俺の取り調べが終わってからにしてもらおう」

298名無しの決闘者:2018/02/04(日) 20:36:46 ID:QutaSnd2

第五隊・隊長「いや、俺はお前を殴ってなど――」

辰海「殴っただろう?」ギロッ

第五隊・隊長「え……」

辰海「殴ったよな?」ギロッ

第五隊・隊長「……!」 



第五隊・隊長「あ、ああ、確かにやった。認める」

警備隊員A・B「なっ……!?」

辰海「そういうことだ。余罪を含め徹底的に調べることになるから、拘束は長期に渡るだろう。誰かこいつを営倉に連れていけ」

平隊員「はっ!」

299名無しの決闘者:2018/02/04(日) 20:40:49 ID:QutaSnd2



かくして第5隊隊長は、辰海が主張した傷害行為を理由に捕縛され、他の団員に連れられていった。

その様子を、平団員たちは物陰から見守っていた。彼らは口々に、辰海の行為を語りあう。



「なあ、あの人は本当に辰海隊長を殴ってたのか?」
「んなわけないだろ!あれは辰海隊長のフォローだよ!」
「フォロー?」
「辰海隊長の取り調べが終わるまで、あの隊長は無事でいられるってことさ」
「な、なるほど」
「辰海隊長だけだよな、こんな手を打ってくれるの……」
「俺んとこの仲間も、あの人に助けてもらったんだぜ」
「代行なんかより、辰海さんのほうがよっぽどリーダーらしいよな……」
「ああ。あの人にならどこまでもついていくぜ、俺は」
「でも、今回のって問題の先延ばしじゃないのか? 結局どうやって禁令から救うんだよ」
「辰海隊長に任せよう。あの人ならきっとやってくれるさ」


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300名無しの決闘者:2018/02/04(日) 20:49:13 ID:QutaSnd2



辰海は営倉に連れられていく同朋を見送った後、自分の執務室へと戻ろうとした。その時である。



??「タツミ」



彼の背中から声がかけられた。

辰海の付近には何人かの団員がいる。彼らはその声に、その声を発した者の姿にまるで気づかずに談笑していた。

その声を知覚し応える事ができるのは、今本堂の回りにいる中では、辰海ただ一人だけだったのである。



辰海「……何だ?」

??「伝言です、ヨミどのから。『今晩、いつもの料亭で』と」

辰海「……わかった」

301名無しの決闘者:2018/02/04(日) 20:54:18 ID:QutaSnd2

――灼竜山大徳寺 本堂



本堂内にて開かれている長老達とアーチャスによる集いは、形式こそ歓談ではあったものの、

実際のところは、互いに鋭い矢を射こむような苛烈なやり取りであった。



長老A「……すると、エリスとかいう小娘の出動は、命令によるものではなかったというのか」

長老B「事実、我がファミリー傘下の女頭目が小娘に協力していたのだが、それも存ぜぬと?」

アーチャス「全て、思慮の足りない子供の暴走ですな。目を覚まし次第、処分を言い渡す予定です」

長老C「代行は、この一件の責任の所在はどのように考える」

アーチャス「最も問題とすべきは、小娘の上官である冥条辰海の監督責任と考えています。
代行としての責任は、団員の不思慮を戒めるという形をもって......」

302名無しの決闘者:2018/02/04(日) 20:56:46 ID:QutaSnd2

長老D「そのエリスとやらの出動を、代行が直々に幇助したという噂も聞こえてんねんけどな」

アーチャス(!?)

長老A「ふむ。代行よ、それについては如何?」

長老B「よもや自分で火種を撒いておいて、知らぬ存ぜぬを装っているのではではあるまいな」

アーチャス「じ、事実無根だっ。根も葉もない作り話だ!
裏社会を束ねる長老ともあろう歴々が、真偽不明の噂ごときに踊らされるのかっ」

長老E「......落ち着け。やましい事がないならば、いきり立つこともあるまい」

長老F「我ら《死の闇》の内に綻びがあるなら、それを正したいだけのこと。今は事実を確認しているにすぎんよ」



アーチャス(何が『我ら』だ……。貴様らは本来、組織運営と無関係ではないか!
老後の道楽風情が当事者のような口を叩くな! 貴様らは大人しく、組織に対して金だけ出していれば良いものを……!)

303名無しの決闘者:2018/02/04(日) 20:59:02 ID:QutaSnd2



??『噂ト イエバ……』



場に新たな矢を射こむような口ぶりで、ここに至るまで沈黙を保っていた長老の一人が口を開く。

本当に響いたのは、変声器を通したかのような機械音声。

若い男性の外見を持つデュエルアンドロイドがその声の正体であった。



そのアンドロイドは表情動作部位が故障でもしているのだろうか、目のあたりをピクリとも動かすことがない。

初めてその光景を見る者は、目の動きから心理を読み取れない事への不気味さを感じるだろう。

しかし、その口ぶりには知性の重みを感じさせる迫力がある。長老たちは一斉に、そのアンドロイドの方を注視した。



機械音声の男『組織内に ”禁令”ナルるーるガ 設ケラレテイルソウダナ』

アーチャス(……!)ビクッ

304名無しの決闘者:2018/02/04(日) 21:02:29 ID:QutaSnd2

長老B「禁令……? ふむ、それは?」

アーチャス「そ、組織の空気感を引き締めるために新設したものだ。厳しい掟の遵守は組織の高度な一体化に繋がる。
罰則などというものではなく、あくまでも団員の再教育を目的とした――」

機械音声の男『ソノるーるガ 代行ノ恣意ニヨッテ 乱用サレテイルト 聞クガ』

アーチャス(……っ!)

長老B「ほう? それはどういう?」

機械音声の男『代行ノ不興ヲ買ッタリ 代行に意見シタダケデ 処罰対象ニナルソウダナ。
ソシテ ソノ実態ハ再教育デハナク 事実上ノ抹殺デアルト――』

アーチャス「う、噂が何だというのだ! 憶測を元に糾弾するが如きは、組織と長老会の信頼関係を大きく損なうものだぞ!
そんな無責任な話を垂れ流したのは何処の誰だ!?」ドンッ

機械音声の男『……所詮、噂ダ。出処ナド知ラヌ』

アーチャス「では、こちらも答える必要を認めない!そんな事実などありはしないのだからな!」

機械音声の男『……』

長老C「まあ落ち着け。代行の手腕によって、こちらが要求する戦果は日々達成されているのだ。規律の厳格化が功を奏しているのかも知れんぞ。
先日のように本拠地を攻撃されるようなことでもない限り、不問でいいではないか」

長老E「左様。全体として結果が出ているのだからな。
特に最近は、例の若い隊長の活躍が目覚ましいそうじゃないか」

長老F「おお、冥条家の小倅だな。あの若さでよくやるものだ」

アーチャス「……!」

305名無しの決闘者:2018/02/04(日) 21:06:56 ID:QutaSnd2

長老A「先日も《命の光》側の議員を襲って、火事で焼失したカードを一気に補填できたそうだな。
冥条家の辣腕ぶりは彼にも受け継がれているらしい」

長老C「『ジャックス・グランプリ事件』の活躍なんかは鮮烈やったな。17で隊長を務めるだけの才覚は確かにあるんやな」

長老B「かの朝霧家に次ぐとされた”例の力”も、彼の実績に大きく寄与していると見える。今や組織の一番手と言っても差し支えあるまい。
此度の部下の失態を差し引いても十分評価に値する」

長老F「彼をファミリーに引き入れて若頭に……などと思っている者もいるのではないかね」

長老A「何にせよ、彼のような人材がいるとなれば、代行にもしものことがあってもどうにかなろう」

アーチャス「……」

306名無しの決闘者:2018/02/04(日) 21:10:13 ID:QutaSnd2

長老B「だから私は前々から言っている。一人で重責を担うアーチャス氏の負担軽減のため、これからは冥条と二人で代行を務めてはどうかと」

長老F「うむ。彼は団員からの信望も厚いと聞くからな。悪い案ではなかろう」

長老A「どうだ代行。この件、一考の余地はあるのではないか」

アーチャス「…………」



アーチャス(辰海めが……あの目障りな小僧が……! どれだけ俺が実績を主張しても、奴の人気ばかり上がっていく!
もはや目の上のコブどころの話ではない……奴はもはや、俺の行く手にいてはならない男だ……!)

アーチャス(組織の実績などよりも優先されるべきものがある……。
ゆくゆく俺が正式なリーダーになるために邪魔な者は、これ以上放置できん……!)

アーチャス(辰海よ、悪いのは貴様だ。俺の野望へのロードに立ちふさがる貴様は排除される運命なのだ。
その意味を今夜、お前は知ることになるだろう......!)

307名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:09:25 ID:QutaSnd2

――料亭『神楽坂』



その晩辰海は、御世呂町住民でも知る人ぞ知る、数寄屋造りの高級料亭の一室にいた。

部屋の大きな机の上には、匠の技で芸術へと仕上げられた和風料理が場所狭しとならんでいる。

しかし辰海はそれらに一切口をつけず、目の前に座る小太りの男との話に集中していた。



その男・春日井貫一。デュエルギャングの一ファミリーを統べる大頭目。よって、今日の大徳寺での会合の出席者である。

組織のホープと、裏社会に名を轟かせる長老。この二人がここにいる理由――それは食事などではない。

春日井は豪勢な料理を片っ端からかっ喰らいながら、極めて親しげな口調で、今日の会合におけるアーチャスの発言について話していたところであった。



春日井「……ってなことがあってんけどな。どう思う、辰海さん」

辰海「アーチャスは、自らの所行が発覚しないことに絶対の自信を持っている……といったところでしょうか」

308名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:10:47 ID:QutaSnd2
春日井「せやんな。もっとも、僕ら3人は実際がどんなものかを既に知ってるわけやけども……。
あ、そうそう、”あの人”は遅れて来るらしいで。それまでに一杯どうや、辰海さん。僕の地元の大吟醸を取り寄せてんけど」

辰海「いえ、遠慮します」

春日井「でも今日はエーテルくんの車で来とんのやろ。ええやん一杯くらい。
今のうちにこっそり酒の味知っておくのも嗜みやで」

辰海「いつ誰にデュエルを仕掛けられても良いようにしておきたいので……」

309名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:12:56 ID:QutaSnd2

春日井「……アーチャスのことか?」

辰海「ええ。奴が手を打ってくるのは時間の問題だと思っています。
今日の長老会との会合で俺の話題が出たことで、奴の危機感は大きく刺激されたでしょうし」

春日井「いよいよか。なりふり構わなくなってきたっちゅうことやな」

辰海「あの男の思考はひどく嫉妬深く、幼稚で単純です。
自分の地位を脅かそうとする者は誰であっても排除しようとする。
今回エリスが奴の思惑に利用されたのも、それを理由に俺の責任を問うつもりだったのでしょう」

春日井「穏便な方法で辰海さんを蹴落とせなかったから、実力行使で排除にかかる……か。
いや実のとこ、そういう実態をアーチャスが隠してると思うとる長老が最近また増えてな。
僕らのこの集まりも重要度の高い事業になってきとるわ」

辰海「……」

春日井「しかし、何やな。僕は最初、《死の闇》のことをデュエルの得意な秘密組織くらいに思っとったけど、
内実は割りと現実的というか、僕らの組織とそう変わらんな」

310名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:15:03 ID:QutaSnd2



??『人ガ動カス組織ダ。起コル問題モ 自ズト 人ノ業に左右サレル』



辰海「!」

春日井「おお、来よったか黄泉さん」



廊下側の障子がカラリと開く。先の会合で春日井らと共にアーチャスを詰問していたアンドロイドの青年が、無表情のままで立っていた。

辰海は立ち上がり、敬礼の所作を施す。

春日井が黄泉と呼ぶその男はなお表情一つ変えず、予め用意された自分の席につきながら、辰海への言葉を継いだ。



.

311名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:15:53 ID:QutaSnd2

黄泉『ダガ深マリシ業ハ 時ニ 人ヲ悪魔ニ化ケサセル。
人ノ常識ダケデ 物ヲ考エルナ。人ト悪魔 両方ノ視座ヲ持テ』

辰海「……はい」

春日井「御説尤もやけどな黄泉さん、声が元に戻っとらんで。キャラも長老のままやし」

黄泉『……』



黄泉『ア、ソウ? チョット待ッテネ』

312名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:18:58 ID:QutaSnd2



突然、アンドロイドの口ぶりが変わった。それまでの厳格さを何処かに放り投げたかのように、若者のごとく砕けた口調と声色になったのである。

『黄泉』と呼ばれるそのアンドロイド。その、今の今まで微動だにしなかった顔面にも変化が生じる。

凍っていた部分が溶けたかのように柔らかさを持ち始めた表情筋は、やがて何かを面白がっていそうな若者の表情を形成していった。



黄泉「あー、どう? ホントの喋り方ってこんなもんだよね。キャラクター幾つも持ってると元の人格忘れちゃう時があってさー」

辰海「……」

春日井「今日も今日とて、長老になりすまして会合に出とったもんな。火遊び好きにも程があるわ」

辰海「……そうですか」

313名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:21:11 ID:QutaSnd2

黄泉「なりすましじゃないよ。あのファミリーの財産と権利はデュエルで全部ぶん取ったって言ったじゃん。
だから俺も長老の一人として会合に出ていいんだよ」

春日井「バレたら大問題になる事をいけしゃあしゃあと……」

黄泉「でも、デュエルギャングとしての仕事にはあまり興味なくてね。ああいう会合で発言できたほうが本業をやりやすいってだけ。
あくまで俺は本部から派遣されてきた監察官だから、そこんとこよろしく」

春日井「《死の闇》ってなぁ、つくづく恐ろしい組織やなあ……。
天下に轟く御世呂町のデュエルギャングも、本部の幹部にとっちゃ副業にすぎんのやから……」

辰海「……」

黄泉「んじゃ、本題に入ろっか。アーチャスが組織内でどれだけ悪事を尽くしてきたか、その確認からいこう」

314名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:23:00 ID:QutaSnd2

――黒塗りの高級車 車内



辰海達が料亭で話を始めた頃、黒塗りの外国製高級車が御世呂町内に爆走音を響かせていた。

『ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム』。一度は製造中止となったものの、根強い人気によって復刻版が作られたというスポーツカーだ。

運転手の名は浜谷哲也。大学を出て間もないような年齢ながら、組織ではアーチャスの側近を務める男である。

そして助手席には、浜谷とそう歳が変わらないと思われるオールバックヘアーの男が、車窓を流れる風景を眼鏡越しに眺めていた。



浜谷「どうした新庄。気乗りしない顔だな」

新庄「……こんなミッションに積極的になれるはずがないでしょう」

315名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:25:04 ID:QutaSnd2

浜谷「おいおい、代行の指令に文句か?それは減点1だな」

新庄「私がこの組織に入ったのは《命の光》と戦うためです。でも、今回の対象はそうではない」

浜谷「指令は指令だ。敵が誰であれ、代行の意向を従順に処理していけば、俺達は最終的な勝利により近づく」

新庄「本当にそうですか?この指令は、《命の光》を打倒するために本当に必要なのですか?」

浜谷「代行を疑う、それも減点1だ。その対象というのは、結果を残しているのをいいことに増長が見える小僧だ。
組織内の規律を維持するためには、たとえ功労者であっても厳しく罰する。それが代行の方針だ」

新庄「冥条辰海――。彼の声望は聞き及んでます。彼は組織に絶対必要な人材のはずなのに――」

浜谷「代行への批判も減点1。これでスリーアウトだ。代行に今の話が伝われば、お前といえど粛清対象だぞ」

新庄「……」

316名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:27:43 ID:QutaSnd2

浜谷「リーダーはいつ戻られるかわからない。その空白状態の中で増長する輩は必ず出てくる。
代行がそう予見したとおりだろう。そういう奴は早めに始末するのが一番なんだ。違うか?」

新庄「増長が理由で処罰ですか? 組織に不利益になるような事をしたならともかく――」

浜谷「この期に及んで異議立てか? 何なら今すぐ代行に連絡して、お前を任務から外してもいいんだぞ」

新庄「……いいえ、結構です。受けた以上、デュエルには全力で挑みますよ」

浜谷「おお、デュエルになったら是非ともそうしてくれ。
もっともこの指令は、お前のへんちくりんな戦術を奴に拝ませる前に終わるかも知れんのだ。
負ける心配もしなくて良いのだから、こんな楽な仕事はないぞ。ははっ」

新庄「……」



新庄(馬鹿にされたものだ。今の一言がどれだけ私を侮辱しているか、この“追従者”は気づきもするまい――)

317名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:45:23 ID:QutaSnd2

――再び、料亭『神楽坂』



机の上の料理は片付けられ、代わりに書類や写真・携帯端末といった事務室然とした品が並んでいる。

この3人がここに居る理由――それは黄泉の密令によって設置された委員会の定期連絡会というべきものだった。

話される内容はただ一つ。アーチャスが代行としての地位をいかに悪質に濫用してきたか、それを確かめることであった。



春日井「『禁令違反を理由に抹殺した団員数:13人』、
『何にも違反していないが抹殺した団員数:3人(内、隊長職2名を含む)』、
長老会による出資金の横領、その他諸々の問題行為……。
組織のトップが一番の癌と知ったら、長老たちはどんだけ怒り狂うもんかな」

黄泉「何にも増して酷いのが現場への過干渉だねー。
相性悪いデュエリストにひたすら突貫させるなんて指揮官失格だよ。
現場でサイドチェンジもさせないとか、何考えてんだ」

辰海「……」

春日井「自分の立てた作戦で結果を出させて、戦果を独り占めしたいっちゅう魂胆か。
稀に見る愚将の発想やな。黄泉さん、幹部としての見解はどうなん?」

黄泉「正直キレそう。よくもまあ、地位を濫用してこれだけ悪事を働いてくれたもんだよ」

318名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:48:13 ID:QutaSnd2

春日井「黄泉さんからガツンと言ってやるしかないんちゃうか?」

黄泉「いやー、多分効果ないよ。言われた時だけ従うふりして、俺がいなくなったらまた同じ事やりはじめるでしょ」

春日井「……救いようがないやっちゃな」

黄泉「ここまで発覚した悪事を鑑みても、俺の権限で今すぐにでも罷免して別の幹部を代行に据えたいくらいさ。
でも、それで簡単にカタがつかないのがデュエリストグループの難しいところでね。
組織の混乱が目に見えてるから手を打ちづらくてさ」

春日井「デュエルの実力が無いやつには従いたくない……か。実力主義の組織なら出て当然の反応やな。
長老会との関係構築も一からになるし……。そうとなるとどういう手段でやるのが――」

319名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:52:53 ID:QutaSnd2



辰海「……俺がやります」


.

320名無しの決闘者:2018/02/04(日) 22:59:38 ID:QutaSnd2

春日井「……?」

黄泉「何をだい、辰海」

辰海「……」



それは、今日の会議が始まって以降、始めて辰海が発した言葉だった。

別に発言が認められていないわけではない。むしろ、アーチャスについてエーテルとともに調べてきた事実を説明する責務が彼にはあり、多弁にならなければいけない立場であった。

しかし、それはこれまでこの料亭で繰り返されてきた会議で、幾度も行ってきたことだ。


ただ、一言に重みを持たせたかったから。理由とは詰まるところその一点にある。

これまでずっと胸に秘めてきた一つの決心を、辰海はこの2人に初めて披瀝したのである。



辰海「俺が――」

321名無しの決闘者:2018/02/04(日) 23:02:12 ID:QutaSnd2



辰海「俺がアーチャスを倒して、組織の実権を握ります」



春日井「……!!」

黄泉「……」

322名無しの決闘者:2018/02/04(日) 23:05:27 ID:QutaSnd2



……庭園の方から、鹿威しが岩を打つ音が聞こえてくる。

完全に近い静寂。辰海の発した一言は、場の空気を一瞬にして絶対零度にまで凍りつかせる程の意味を持っていた。

春日井は怯えにも似た表情を、黄泉はまた先程のような無表情を、それぞれ辰海に向けていた。



春日井「た、辰海さん……!?」

黄泉「……自分が言ってること、わかってる? 仮にも幹部の目の前でクーデターを宣言したんだよ?
普通に考えれば処刑一直線の行動だって知ってるよね?」

辰海「エーテルや、別の仲間とも計画を進めています。“あと一つの事実”さえ手に入れば、全ての計画は実行に移せます」

323名無しの決闘者:2018/02/04(日) 23:07:05 ID:QutaSnd2

黄泉「……」

辰海「……」

黄泉「……勝算は?」

辰海「あります。ただし、春日井さんにも協力して貰う必要があります」

春日井「……」

辰海「……」

黄泉「……一応、考えを聞いておくか。お前がアーチャスを引きずり下ろすメリットは?」

辰海「《命の光》の打倒は俺達や長老会の悲願ですが、アーチャスの保身のために振り回される現体制のやり方では到底おぼつきません。
奴を失脚させて俺が実権を握り、俺の手で《死の闇》を強固な戦闘組織に変えてみせます」

黄泉「それをなす力が自分にあると? 俺達にそれを信じてくれと?」

辰海「はい」

324名無しの決闘者:2018/02/04(日) 23:09:02 ID:QutaSnd2

黄泉「……」

辰海「……」

黄泉「……お前の意思はわかった。今日の所は帰りなよ」

辰海「しかしっ!」

黄泉「これは幹部命令。色々踏まえた上で返事すっからさ」

辰海「……」

黄泉「帰り道に気をつけなよ。エーテルにもよろしく言っておいて。あいつのおかげでこれだけの証拠が揃ったんだからさ」

辰海「……わかりました」

325名無しの決闘者:2018/02/04(日) 23:14:18 ID:QutaSnd2



辰海は一礼し、部屋を辞した。

やがてエーテルの車が彼を載せて走り出す音を確認したあとで、黄泉と春日井は再び口を開いた。



春日井「……前代未聞やな。己の組織をひっくり返すぞって、よりにもよって幹部の前で言うとは……。
どうなんや黄泉さん、辰海さんを処罰するんか?」

黄泉「すると思う?」

春日井「……」

春日井「…………せんやろなあ、黄泉さんの性格なら」

326名無しの決闘者:2018/02/04(日) 23:16:21 ID:QutaSnd2

黄泉「そりゃーね。あいつは若いけど実績あるし、長老会にもウケが良いし、団員の扱いも慣れたもんだしね。
次期代行候補の筆頭株だとは思ってるよ。調子に乗らせたくないから絶対あいつの前で言わないけど。
今は組織から離れてるリーダーも、”あいつなら”って、きっと納得するとは思うんだけど……」

春日井「何か足りないもんでもあるんかいな」

黄泉「あいつが自分で言ってたでしょ。クーデター起こすにしても最後の決め手がまだなんだよ。
それがなければアーチャスに逃げを打たれてオシマイ。今のままじゃ賭けにもならないんだ」

春日井「必要なもんが全部揃ったとしても、保身の根回しのスペシャリストが相手じゃ、
賭けるにしても分が悪すぎるな。負けたら辰海さんは何もかも失うと思うと余計に……」

黄泉「いや、俺個人はそういうの大好きだけどね。失うもの大きい方が燃えてくるっていうか」

春日井「……その発言も大概やな」

327名無しの決闘者:2018/02/04(日) 23:25:39 ID:QutaSnd2

春日井「それでも、さっきの発言自体には怒ってはいないんやな」

黄泉「結局のところ、俺のお仕着せでそれらしい人材を無難に据えるのと、
色んな人から実力を認められてるやつをリスク背負って据えるのと、どっちがいいかって話でね」

春日井「ふむ」

黄泉「俺としては、地面から湧き立つような熱さで組織を引っ張ろうとする奴が出てくるのが一番だと思ってるから、
辰海がああ言うこと自体はむしろ歓迎したいんだ。
もっともそれが違反行為の局地である以上、俺は幹部の立場上味方できないけどね」

春日井「じゃあ、見守ると?」

黄泉「そんなとこ。ま、“あと一つの事実”とやらを辰海が手に入れられるかだな。アーチャス側の誰かとデュエルに持ち込めればやりやすいだろう」

春日井「デュエル?」

黄泉「そこまで行ければほぼ成功だけど、今のあいつの立場だと、そこに行くまでが多分問題になるだろうな」

春日井「……よくわからんわ。僕は黄泉さんの読み――ダジャレちゃうで――も、デュエルのこともさっぱりやから何も言えんけど……。
黄泉さんがそこまで太鼓判押すくらいなら、少なくとも辰海さんのデュエルの腕は信じてええんやろか」

黄泉「腕もそうだけど、あいつのデッキがね」

春日井「デッキ……? 何か特殊な強さでもあるんかいな」

黄泉「辰海があのデッキを使いこなす限り、デュエルに関して心配はいらないだろうね。
あれは辰海のやり方次第でどこまでも強く戦えるデッキだからさ」

328名無しの決闘者:2018/02/04(日) 23:32:42 ID:QutaSnd2

――エーテルの車内



料亭の外で辰海を待ちつつ外部警戒についていたエーテルは、辰海を車に載せて走り出すや、料亭内の事について興味津々に尋ねる。

そして彼は辰海が発した爆弾発言を知るに至り、信じられないといった表情で嘆息した。



エーテル「クーデター計画のこと話したのか、黄泉さんに!? 今更だけどどういう神経してんだお前は!」

辰海「あの2人に秘密にする意味はないから話しただけだ。悪手だとは微塵も思ってない」

エーテル「そりゃまあ、あの人達は辰海の手腕を買ってるからね……。でも、最悪の事態は常に想定してたほうがいいよ。
そうとわかった以上、手のひら返してアーチャスに俺達を売るかもしれないんだし」

辰海「俺とて人を見る目はあるつもりだ。あの2人はそんな次元でモノを考えていない。
俺が自分から打ち明けた事は彼らにとっても有益だ。恐らく彼らはこう言ってくる。『自分達は静観する』とな」

エーテル「邪魔はしないけど協力もしないってこと? あの2人の力なしでやっていくのは厳しいんじゃないか」

辰海「大丈夫だ。俺にはお前がいる。協力を誓ってくれた仲間もいる。心配などしていない」

エーテル「……殺し文句だねえ」

329名無しの決闘者:2018/02/04(日) 23:39:09 ID:QutaSnd2

エーテル「このタイミングで話したってことは、港の一件が引き金になったかい?」

辰海「何故、そう思う」

エーテル「エリスがアーチャスに利用されたと知ったときの辰海、すっごく怒ってたからね。あれでかなり決断時期早めたろうなと思ってたからさ」

辰海「……そう見えたか」

エーテル「少しは俺の気持ちがわかっただろ? 大切な人を傷つけられると、本当に腹が煮え返りそうになるんだから」

辰海「朝霧朋花の話か」

エーテル「他に誰がいるってんだ」

辰海「確かに、彼女が組織の差し金で事故に遭ったと知った時のお前は酷かった。今にもアーチャスを縊り殺しに行きそうな形相だったからな。
――だが勘違いするな、その件とこの件はまるで別だ」

エーテル「別って?」

辰海「俺がエリスの身を気にするのは、上官としての責務と、トロヤとの約束があるからだ。
だがお前は違う。お前は組織に入った理由そのものに朝霧が絡んでいるんだからな。まるで次元の違う話だ」

エーテル「お、なんだか馬鹿にしたような言い草だな。
何だったら、俺が朋花ちゃんをどれだけ大事に思ってるか、宿坊に帰るまで延々と話し続けてやろうか」

辰海「……いや、いい。彼女の話になるとお前は止まらなくなるからな」

エーテル「遠慮するなよ。何ならオールナイトでやってやるぞ」

辰海「本当にいい。やめてくれ」

330名無しの決闘者:2018/02/04(日) 23:58:31 ID:QutaSnd2

エーテル「ふん。……って辰海、さっきからカード広げて何してる?」

辰海「サイドチェンジだ」



辰海が座る助手席の目の前の位置には、普通の車であればグローブボックスがある。

しかし、エーテルの車はデュエル特別仕様になっており、グローブボックスはついていない。

その代わりスイッチ一つで、やや手狭ながらも実際に通信デュエルで使用可能な簡易式デュエルテーブルが展開される仕組みになっているのだ。
(勿論、小型の立体映像装置や音響設備などの演出機能やモニターも備わっている。)

辰海はテーブルを展開し、その上に自分のデッキと、予備として持っていたカード――サイドデッキを広げ、デッキ構築をこの場で練り始めていたのである。


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331名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:00:12 ID:hMAXeR7s

エーテル「今すぐデュエルが始まるわけでもないのに?」

辰海「いつ始まってもいいように対策する」

エーテル「対策ったって、誰と戦うかもわからないうちに? やる意味あるのか?」

辰海「アーチャスの性格を考えれば、必要性は逆算で導き出せる。ちょっと前に唐木竹光の件など、いい例があったじゃないか」

エーテル「竹光君? それって、代行が竹光君を遊陽にぶつけた時のこと?」

辰海「奴は何故そういう手を打ったのか、考えたことはあるか?」

エーテル「いや、深く……は……」

332名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:09:16 ID:hMAXeR7s



Beeeee!!! Beeeee!!!



辰海「!?」



瞬間、辰海とエーテルの目線は、それまで御世呂町の地図と現在地点を映していたモニター画面に集中した。

『受信完了』。意味を瞬時に理解しかねるそのメッセージが複数の言語によって記されていた。車内には警告音声がけたたましく鳴り響く。

辰海の表情はさほど変わらない。しかし、運転に従じていたエーテルの顔からは、瞬く間に血の気が失せていった。


エーテル「……!」

辰海「どうした?」

エーテル「や、やられた……!」

333名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:13:07 ID:hMAXeR7s



ブォォォォォォォォン!!!



車通りの多い十字路の交差点を、エーテルの車は爆音とともに駆け抜けていく。

あわや、左右から来る車にぶつかるすんでのところであった。



辰海「どうしたエーテル、信号は赤だったぞ」

エーテル「わかってる、わかってるんだけど!! いくらやってもブレーキが踏み込めない!!」

辰海「……?」

エーテル「俺の意思で運転が制御できないんだ!ハンドル操作以外何も出来ない!」



ブォォォォォォォォォォォン!!!



エーテル「アクセルを踏んでないのにスピードが上がるっ……!! 何だよ、どういうことだ!?」

334名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:14:22 ID:hMAXeR7s

辰海「『受信完了』というメッセージから見るに、ナビの電波を通してウイルスを送り込まれたか。この車の制御システムをまるごと乗っ取るためにな」

エーテル「乗っ取る!? 誰がだ!!」

辰海「後ろにぴったりついてくる黒塗りの車に気づかないか。料亭を出てからずっと、俺達の後を追ってきていたぞ」

エーテル「……!」

335名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:19:15 ID:hMAXeR7s



Prrrrrr……Prrrrr……



その時、車載電話のコール音が鳴った。

この状況下で電話をかけてくる者など限られている。後ろの車に乗った男が、2人との通話を要求しているのだった。



後ろの車の男『はじめまして、辰海隊長。無礼な挨拶をお許しください』

辰海「お前の故郷では、挨拶がわりにウイルスを送りつける習慣でもあるのか?」

後ろの車の男『まさか、そんなことは』

辰海「では、これは何の真似だ」

後ろの車の男『辰海隊長、組織からあなたに対する処刑指令が下りました。
私達はそれを遂行する者。せめてもの通知をと思いコールさせていただきました。
組織の功労者たるあなたを裁かなければならないのは誠に遺憾です』

336名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:21:55 ID:hMAXeR7s

エーテル「処刑だって!? どういうことだ! 何を理由にそんなことを!」

後ろの車の男『答える必要を認めません』

エーテル「そんな勝手な言い分で団員を裁けると思ってるのか!」

後ろの車の男『答える必要を認めません』

エーテル「……っ! ふ、ふざけろっ……!」

辰海「落ち着けエーテル。この男に聞いてもどうにもならん」

エーテル「ば、馬鹿かお前は!! 今この状況が何だかわかってるのか!?
このまま走り続けたら事故は避けられない! つまり俺達は今まさに処刑されようとしてるんだぞ!?」

辰海「問いをかける相手が間違っていると言っているんだ。本当に話すべきは今の男ではない。ドライバーの方だ」

後ろの車の男『は?』

エーテル「ド、ドライバー!?」




辰海「"浜谷哲也"、聞いているなら返事をしろ」

337名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:25:24 ID:hMAXeR7s

後ろの車の男『何!?』

エーテル「浜谷……!?」

辰海「飲み込めたか?」

エーテル「あ、ああ。悪かった。なるほど、そういうことか。凄いな辰海、最初から気づいてたのか?」

辰海「まあな」

後ろの車の男『な、何を言いたいのか知りませんが、答える必要など――』

辰海「では勝手に話し続けるぞ。お前達が乗っているポンティアック・トランザムは――浜谷、お前の私用車だろう。
俺達がアーチャス派の者について何一つ知らないとでも思っていたか」

後ろの車の男『......!』

ドライバー『......っっっ!!!』

辰海「ウイルスをくれた礼に、こちらも良い事を教えてやるか。エーテル、お前が調べたことを教えてやれ」

エーテル「……浜谷、お前が組織の資金を不正に流用していた事実は、とうに俺たちの知るところだ」

ドライバー「!?」

338名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:27:39 ID:hMAXeR7s

エーテル「証拠は複数上がっているよ。一枚で家が買えるようなレアカードを組織の倉庫から持ち出して密売したり……その高級車も組織の運転資金で買ったものだしね」

後ろの車の男『!?』

エーテル「言うまでもないけど、これは組織に対する重大な背徳だ。資金援助元の長老会がこれを知ったらどうなるか……」

ドライバー『…………』ダラダラ

辰海「俺たちを害したければ好きにするがいい。ただしその場合、お前の悪事は組織と長老会に知れ渡るよう、段取りを既に終えている」

エーテル「なんなら今すぐにでも、長老の誰かに――」

浜谷『ま、待て!!』

後ろの車の男『!?』

浜谷『や、やめてくれ、それだけは......!! 頼むっ!!』

後ろの車の男「......!」

339名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:30:04 ID:hMAXeR7s



恐慌状態に陥った浜谷が、音を上げるがごとき情けない声で辰海たちに懇願する。

もはや、脅迫する側とされる側は完全に逆転していた。



エーテル「確かに、浜谷本人の声だな。あの車が奴の車だって、よく覚えてたな」

辰海「奴の詰めの甘さもよく知っている。こちらが握るカードを警戒せずに攻めてくる事も予想がついていた。
おおかた、『オーバーロード・デュエル』に見せかけて俺達を始末するつもりだったのだろう」

エーテル「オーバーロード……!?」



『オーバーロード・デュエル』とは、その名の通りデュエリスト同士に危険致死レベルの負荷をかけて行うデュエルのことである。

広義には、遊陽とトロヤらが行ったダメージペナルティを賭けたデュエルや、『光と闇のデュエル』も内に含まれる。

が、このケースにおけるオーバーロードとは、『互いに車に乗って高速度状態で行う通信デュエル』を意味するのだ……。


.

340名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:33:05 ID:hMAXeR7s

辰海「負けた側の車の制御システムが破壊されるプログラムを事前に仕込み、その発動を賭けて行うデュエルが一部で流行っているらしい。
そのデュエルでは敗者が事故死する運命となるわけだが、今回の場合、俺達の車を乗っ取り事故を起こさせることで、
あたかもオーバーロード・デュエルの結果でそうなったかのように見せかけることができるわけだ」

エーテル「こんなプログラムをわざわざ作ってまで……? アーチャスは『運命の眼のペナルティ』を計算に入れてないとしか思えないな……」

浜谷「……ぐっ!!」ギリッ

辰海「浜谷、何をしている。さっさと乗っ取りを解除しろ。さもなければどうなるかは、もう説明したはずだ」

浜谷「……ぐぅっ!!! ぐぅっっっ!!!」グギギ……

新庄「……致し方ありません」ピッ

浜谷「!? 新庄、貴様!!」

341名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:36:49 ID:hMAXeR7s



新庄が乗っ取りを解除するキーを入力したその瞬間、エーテルの表情に安堵の色が灯った。



エーテル「も、戻った……!車が元に戻ったぞ!普通に運転できる!」

浜谷「新庄、どうしてそんなことを! これでは指令が完璧に終わらないではないか!」

新庄「デュエルによらない抹殺はもはや不可能です。切り替えていくしかありません」

浜谷「な、ならば……今ここでデュエルを申し込むわけには!? オーバーロード・デュエルを!!」

辰海「ほう」

新庄「ええ、私もこのままでは帰れません。辰海隊長、無礼を承知で申し上げます。私とのオーバーロード・デュエルを受けて頂きたい」

エーテル「よせ辰海、こんなデュエルは無視したって構わないんだぞ!」

辰海「いや、受けよう」

エーテル「辰海!?」

342名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:40:51 ID:hMAXeR7s

辰海「俺が負けたら、こっちの制御システムが破壊される。俺が勝った場合は……お前達を拘束する。この条件でな」

新庄「私達はプログラムを入れる必要はないと?」

辰海「お前達の死体に用はない。生きているお前達にこそ価値がある。俺にとってはな」

エーテル「……!」

辰海「理解してくれエーテル。これこそ俺が待ち望んだデュエルだ。
この状況を作るために、俺もお前もあらゆる情報を集めて手を打ってきたんだ」

エーテル「このデュエルで勝つことで……俺達の次の行動につながるってことかい」

辰海「そういうことだ。承知してくれるか」

エーテル「……環状線に入るよ。一般道より高速のほうが走りやすいしね。
でも言っておくけど、俺はここで足を止めたくはないんだからな!絶対!」

辰海「ああ、俺もだ」

343名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:41:57 ID:hMAXeR7s

新庄「浜谷さん、この条件で構いませんね」

浜谷「や、やるからには必ず勝ってくれ……!でないと、俺の未来が……!」

新庄「……了解しました。その代わり、デュエルは私の流儀でやらせていただきます。一切の口出しは無用、いいですね」

浜谷「わ、わかった」

新庄「では始めましょう、辰海隊長!」

辰海「いいだろう、来いっ」



辰海・新庄「デュエル!!!!」



【DUEL START!!】

.

344名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:47:41 ID:hMAXeR7s

【TURN 1】



新庄「先攻は頂きます! 私はマジックカード《魔獣の懐柔》を発動!デッキからレベル2以下の獣族モンスター3体を選び、フィールドに特殊召喚しますっ」


《魔獣の懐柔》
通常魔法
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
カード名が異なるレベル2以下の獣族の効果モンスター3体をデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は獣族以外のモンスターを特殊召喚できない。


新庄「カモン、3体の黒猫たちよ! 《サーウィン・キャッツ-トリッククロウ》、《テラーコーラー》、《ストレンジャー》!」バシシィッ


『サーウィン・キャッツ-トリッククロウ ☆2 DEF2000』(デッキ→フィールド)
『サーウィン・キャッツ-テラーコーラー ☆1 DEF0』(デッキ→フィールド)
『サーウィン・キャッツ-ストレンジャー ☆2 DEF1000』(デッキ→フィールド)

.

345名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:49:28 ID:hMAXeR7s

辰海(黒猫モチーフのモンスター? あれは確か……)

新庄「ただし、このエフェクトで特殊召喚したモンスターはエフェクトが無効となり、エンドフェイズに破壊されるデメリットを負います……」

浜谷「おいっ、それでは何の意味も――」

新庄「口出しは無用!そのデメリットはこのカードによって無効に出来る!速攻魔法発動、《皆既日蝕の書》!」

辰海「!」

新庄「これにより、3体の黒猫たちは全て裏側守備表示となる!」


《サーウィン・キャッツ-トリッククロウ》(表側守備表示→裏側守備表示)
《サーウィン・キャッツ-テラーコーラー》(表側守備表示→裏側守備表示)
《サーウィン・キャッツ-ストレンジャー》(表側守備表示→裏側守備表示)


新庄「更に永続マジック《サーウィン・キャッツの恵み》を発動っ。カードを1枚伏せ、ターンエンドです」


『サーウィン・キャッツの恵み』(手札→フィールド)

.

346名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:50:12 ID:hMAXeR7s

【ENDPHASE INFO】

新庄 LP4000
モンスター1:『サーウィン・キャッツ-トリッククロウ DEF2000』(裏守備)
モンスター2:『サーウィン・キャッツ-テラーコーラー DEF0』(裏守備)
モンスター3:『サーウィン・キャッツ-ストレンジャー DEF1000』(裏守備)
魔法・罠1:『サーウィン・キャッツの恵み』

347名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:52:54 ID:hMAXeR7s



シーン……



浜谷「エンドフェイズになったのにモンスターが破壊されない……?」

エーテル「裏側守備表示になったことで、制約による破壊が踏み倒されたのか!」

新庄「イエス!その通りです!」

辰海「細かいルールをよく知っている。それにデュエルの流れにも無駄がない。流石だな」

新庄「ほう?」

エーテル「流石……?」

辰海「お前の名は、確か新庄といったな。俺の記憶が確かなら……お前のデュエルスタイルは、
モンスターを裏側表示にする事で真価を発揮するタイプだったか」

新庄「よくご存知で」

348名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:54:29 ID:hMAXeR7s

エーテル「な、何で知ってる?」

辰海「あいつが組織に居ることは初めて知ったがな。知らないか?奴は表社会では結構な有名人だぞ」

エーテル「有名人?」

新庄「何だったら調べてはいかがですか。『ブラザーズ』の名簿に、私の名は今もしっかり載っていますから」

エーテル「ブラザーズ……!? それってもしかして――」

辰海「気になるなら調べてみろ」

エーテル「あ、ああ……」ピッピッ

349名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:56:37 ID:hMAXeR7s



ハンドル片手にナビのモニターを叩いて、新庄の素性を調べ始めるエーテル。

一方で浜谷は、自分の素性を自ら明かそうとする新庄を睨みつけていた。



浜谷「貴様なんのつもりだ! 自分から手の内を晒すような真似を!」

新庄「どうせ、私のデュエルスタイルは辰海隊長の知るところのようです。
それにこちらも辰海隊長のデッキ特性を既に知っていますしね。おあいこというものでしょう」

辰海「……!」

新庄「隊長は今時珍しい、あの”廃れた召喚法”を使うと聞いています。未だに使い手が残っていたとは驚きですよ」

辰海「よく知っているものだ」

新庄「もっとも、実際のデュエルの様子までは調べつくせなかったのですがね」

辰海「そうか、ならば直に見せてやろう。お前の言う“廃れた召喚法”をな。俺のターン、ドロー!」

350名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:57:51 ID:hMAXeR7s

【TURN 2】



辰海「手札から《幽霊海賊団(ゴースト・パイレーツ) 闘姫アルビダ》の効果を発動。
デッキの上から3枚めくり、その中の『幽霊海賊団』ペンデュラムモンスターを自身のペンデュラムゾーンに置くことができる」バララッ

新庄(やはり、あのゾーンを使ってくる……!)

辰海「俺は3枚の中から『幽霊海賊団の砲撃手』を選び、ペンデュラムスケールにセット。残りは墓地へ送る」


《幽霊海賊団 闘姫アルビダ》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 1000/ DEF 0/スケール2
【P効果】
(1):1ターンに1度、自分の墓地に存在する「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをEXデッキに表側表示で加える。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを墓地に送って発動できる。
デッキの上からカードを3枚確認し、その中の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を自分のPゾーンに置くか、
EXデッキに表側表示で加える。それ以外の確認したカードは墓地に送る。
(2):自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスターが破壊される場合、
代わりに自分フィールド上のこのカードを破壊することができる。


『幽霊海賊団 闘姫アルビダ』(手札→墓地)
『幽霊海賊団の砲撃手 スケール3』(デッキ→Pゾーン)
『幽霊海賊団 鉄爪のグルード』『サルベージ』(デッキ→墓地)

351名無しの決闘者:2018/02/05(月) 00:59:39 ID:hMAXeR7s

浜谷「ペンデュラムゾーン……? あの、使いみちがまるでわからないゾーンか……」

新庄「使われなくなって久しいですが、ゾーン自体はデュエルテーブルから消えたわけじゃないですからね。
それよりここからですよ。ペンデュラム使い特有の”柱崩し”戦術は……」

辰海「手札から《幽霊海賊団 神凪のクレン》をもう一対のペンデュラムゾーンにセット。そしてクレンのペンデュラム効果を発動。
ペンデュラムゾーンのカードを全て破壊し、デッキから『幽霊海賊団 ドレイク』を手札に加える」パリィィィン


《幽霊海賊団 神凪のクレン》
P・効果モンスター
☆1/水属性/アンデット族/ ATK 300/ DEF 0/スケール7
【P効果】
「幽霊海賊団 神凪のクレン」のP効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):もう片方の自分のPゾーンに「幽霊海賊団」カードが存在する場合に発動できる。
Pゾーンのカードを全て破壊し、自分のデッキから「幽霊海賊団」モンスター1体を手札に加える。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードを墓地に送り、自分の墓地のこのカード以外の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを空いている自分のPゾーンに置くかEXデッキに表側表示で加える。


『幽霊海賊団 神凪のクレン』『幽霊海賊団の砲撃手』(Pゾーン→EXデッキ)
『幽霊海賊団 ドレイク』(デッキ→手札)

352名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:01:47 ID:hMAXeR7s

辰海「破壊されたペンデュラムモンスターは、EXデッキへ送られる」ギャゥゥゥゥン

浜谷「墓地には行かないのかっ」

新庄「これがペンデュラムモンスターの特性……。一見不利に見える破壊をも戦略に組み込む動き、直に見る機会があろうとは」

辰海「では行くぞ。俺は手札からスケール2の『幽霊海賊団 ダガー・イース』と
スケール7の『幽霊海賊団 ドレイク』でペンデュラムスケールをセット完了。
――”開け、異界への扉”!!」


『幽霊海賊団 ダガー・イース [2]』『幽霊海賊団 ドレイク [7]』(手札→Pゾーン)


辰海「”海原に縛られし亡者達よ。嘆きの海を渡り、現世へと舞い戻れ!

――ペンデュラム召喚! 現われろ、彷徨える海賊達!!」


『幽霊海賊団 ダガー・イース [2]』 : 『幽霊海賊団 ドレイク [7]』 → ☆3〜☆6

.

353名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:04:07 ID:hMAXeR7s

辰海「手札から『幽霊海賊団 ラカン』、『“マーチャント”ドロー・チェイス』。そしてエクストラデッキから、『幽霊海賊団の砲撃手』!!」パシィィィッ


《幽霊海賊団 ラカン》
Pモンスター
☆6/水属性/アンデット族/ ATK 2200/ DEF 0/スケール2
【P効果】
(1):1ターンに1度、このカード以外の自分Pゾーンに存在する「幽霊海賊団」Pカードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。
その後、デッキの上からカードを3枚確認し、
その中の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を自分のPゾーンに置く。
それ以外の確認したカードは全て墓地に送る。
【モンスター効果】
なし


《幽霊海賊団 "マーチャント"ドロー・チェイス》
P・効果モンスター
☆5/水属性/アンデット族/ ATK 2100/ DEF 0/スケール7
【P効果】
「幽霊海賊団遊び人 ドロー・チェイス」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):もう片方の自分Pゾーンに「幽霊海賊団遊び人 ドロー・チェイス」以外の「幽霊海賊団」カードが存在する場合、自分メインフェイズに発動できる。
EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスターを3体墓地に送り、自分はデッキから1枚ドローする。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団遊び人 ドロー・チェイス」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドに存在し、このカード以外の「幽霊海賊団」モンスターが
墓地から特殊召喚に成功した時に発動できる。自分はデッキからカードを1枚ドローする。


『幽霊海賊団 ラカン ☆6 ATK2200』(手札→フィールド)
『幽霊海賊団 “マーチャント”ドロー・チェイス ☆5 ATK2100』(手札→フィールド)
『幽霊海賊団の砲撃手 ☆3 ATK1200』(EXデッキ→フィールド)

.

354名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:06:00 ID:hMAXeR7s

浜谷「3体のモンスターを同時に召喚だと……!?」

新庄「これがペンデュラム召喚。この世から消し去られた唯一の召喚法ですっ」

辰海「砲撃手の効果を発動!エクストラデッキにあるクレンの魂を墓地へ送り、相手に500ダメージを与える!」


《幽霊海賊団の砲撃手》 
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 1200/ DEF 1000/スケール2
【P効果】
(1):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力は300ダウンする。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団の砲撃手」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」モンスター1体を墓地に送って発動できる。
相手に500ダメージを与える。

『幽霊海賊団 神凪のクレン』(EXデッキ→墓地)


新庄「ぐっ……、エクストラデッキのカードを力に変えるとは!」LP4000→3500

355名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:07:18 ID:hMAXeR7s

辰海「バトルだ、『幽霊海賊団 ラカン』で右端のセットモンスターを攻撃!」


ズバッシャアァァ!!


新庄「それしきの攻撃など!手札から《黒猫使いの魔女 シャノワール》の効果を発動!
このモンスターを特殊召喚し、ラカンの攻撃を無効にするっ」


《黒猫使いの魔女 シャノワール》
効果モンスター
☆1/闇属性/魔法使い族/ATK0/DEF0
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、その攻撃を無効にする。
(2):「サーウィン・キャッツ」モンスターの儀式召喚を行う場合、その儀式召喚に必要なレベル分のモンスター1体として、
墓地のこのカードを除外できる。
(3):このカードを使用して儀式召喚した「サーウィン・キャッツ」モンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合に発動できる。
相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る。


『黒猫使いの魔女 シャノワール DEF0』(手札→フィールド)

.

356名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:09:34 ID:hMAXeR7s

辰海「今の攻撃を防いだということは、よほどそのモンスターを倒されたくないとみえる……。
ならば“マーチャント”ドロー・チェイスで、同じセットモンスターを攻撃! “ゴールデン・シュート”!!」


バジィィィッ!!!!


新庄「……くっ、やられましたか。破壊された《サーウィン・キャッツ-トリッククロウ》は、
反転召喚時にエフェクトを発揮するモンスターでしたのに……」


《サーウィン・キャッツ-トリッククロウ》
効果モンスター
☆2/闇属性/獣族/ATK0/DEF2000
(1):1ターンに1度、このカードを裏側守備表示にできる。
(2):このカードが反転召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「サーウィン・キャッツ」カード1枚を手札に加える。
その後、相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。


『サーウィン・キャッツ-トリッククロウ』(フィールド→墓地)

.

357名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:12:03 ID:hMAXeR7s

辰海「反転召喚をトリガーとする効果は、戦闘破壊時には発動しない。もっとも、リバース効果だったならば別だがな。
俺は砲撃手でその隣のセットモンスターを攻撃っ! “テリブル・ボンバード”!!」


バゴォォォン……!!


新庄「そう、よくぞ言ってくれました。リバースエフェクトだったなら発動できるのですよ!
攻撃を受けたカードをオープン、《サーウィン・キャッツ-ストレンジャー》!!」

辰海「!?」

新庄「このモンスターには、裏側表示から表側表示に変わった時ならいつでも発動できるエフェクトがある!」

辰海「リバース効果モンスター……!」

新庄「そのエフェクトにより、あなたにはデッキの上から3枚を墓地に送ってもらいましょう!」

辰海「ふん……」


『海』『強欲なウツボ』『グリズリー・マザー』(デッキ→墓地)

.

358名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:14:07 ID:hMAXeR7s

新庄「そしてサーウィン・キャッツがリバースしたこの時、永続魔法《サーウィン・キャッツの恵み》のエフェクトが発動!私はカードを1枚ドローします!」シュバッ


《サーウィン・キャッツの恵み》
永続魔法
(1):1ターンに1度、「サーウィン・キャッツ」モンスターがリバースした場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側守備表示または裏側守備表示にする。


辰海「だが、ストレンジャーを戦闘破壊したことに変わりはない……!」

新庄「それは必ずしも私の不利を意味しない!
ストレンジャーが相手に破壊されセメタリーへ送られた時、デッキから新たなサーウィン・キャッツを裏側守備表示で呼ぶことが出来る!
カモォォォン、インジョイント!!」


《サーウィン・キャッツ-ストレンジャー》
リバース・効果モンスター
☆2/闇/獣族/ATK100/DEF1000
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
相手はデッキの上からカードを3枚墓地に送る。
(2):このカードが相手によって破壊され、墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。


『サーウィン・キャッツ-ストレンジャー』(フィールド→墓地)
『サーウィン・キャッツ-インジョイント DEF2000(裏守備)』(墓地→フィールド)

.

359名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:16:12 ID:hMAXeR7s

新庄「この《サーウィン・キャッツ-インジョイント》は、相手によって破壊されたとき、
セメタリーにいるサーウィン・キャッツ1体を呼び戻すことが出来るのです。その意味がおわかりですか?」

辰海「つまり、何が何でもトリッククロウを呼び戻したいわけか……。どうやら、そのモンスターはお前の戦略の中核を担っているらしい」

新庄「もっとも、それを読めたところでどうしようもないでしょう。今のであなたの攻撃は終わってしまったのですから」

辰海「そう思うか? 俺が言うのもなんだが、このデッキのカードはなかなかしつこくてな……」

新庄「っ!」

辰海「《幽霊海賊団 鉄爪のグルード》は、自分フィールドの幽霊海賊団1体を破壊することで場に特殊召喚できるっ」

新庄「!?」

辰海「俺は砲撃手を破壊っ! 地獄の淵よりいでよ、グルード!」


《幽霊海賊団 鉄爪のグルード》
P・効果モンスター
☆5/水属性/アンデット族/ ATK 2200/ DEF 0/スケール2
【P効果】
(1):1ターンに1度、自分EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスター1体を墓地に送って発動できる。
このターン、自分フィールドのアンデット族モンスターの攻撃力は300アップする。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団 鉄爪のグルード」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「幽霊海賊団」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、墓地のこのカードを特殊召喚する。
この効果は相手のターンにも発動できる。


『幽霊海賊団 鉄爪のグルード ATK2200』(墓地→フィールド)
『幽霊海賊団の砲撃手』(フィールド→EXデッキ)



360名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:19:24 ID:hMAXeR7s

辰海「更に“マーチャント”ドロー・チェイスの効果!
墓地から幽霊海賊団が蘇生した時、デッキから1枚ドローする」シュバッ

新庄「……」フッ

辰海「インジョイントの破壊がまずくとも、残りの伏せモンスターを逃しはしない!
グルードで、もう片方の裏守備モンスターを攻撃!“クロウ・バッシュ”!!」


バキィィィン!!


新庄「しつこさには私も自信がありましてね! あなたが破壊したのは、《サーウィン・キャッツ-テラーコーラー》!!
そのリバースエフェクトが発動します!ゲッバァァァック、トリッククロウ!!」

辰海「なんだとっ!?」


《サーウィン・キャッツ-テラーコーラー》
リバース・効果モンスター
☆1/闇属性/獣族/ATK0/DEF0
(1):このカードがリバースした場合、自分の墓地の「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動する。相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ捨てる。


『サーウィン・キャッツ-テラーコーラー』(フィールド→墓地)
『サーウィン・キャッツ-トリッククロウ DEF2000(裏守備)』(墓地→フィールド)

.

361名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:21:42 ID:hMAXeR7s

辰海「トリッククロウを裏守備で蘇生……。まんまと誘導されたわけか」

新庄「そう、どちらを狙われても良しとできる二段構えだったのです!
そしてもうお気づきでしょう、テラーコーラーにも更なる効果があるということを!
このモンスターがセメタリーに送られた時、あなたのデッキから2枚を墓地に送る!」

辰海「またか……」


『幽霊海賊団の魔獣使い』『生者の書―禁断の呪術―』(デッキ→墓地)


辰海「……!」

新庄「さあ、どう出ますか!?」

辰海「トリッククロウを維持させはしない! 手札から速攻魔法《受け継がれる幽霊海賊団の魂(ゴーストパイレーツ・ソウル)》を発動っ。
俺の場の幽霊海賊団1体をリリースし、そのレベルと同じになるように墓地から幽霊海賊団を選んで特殊召喚できる!
俺はレベル6のラカンをリリースし、《幽霊海賊団の魔獣使い》を墓地より特殊召喚!!」バシィィッ


《受け継がれる幽霊海賊団の魂》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスター1体をリリースして発動できる。
レベルの合計がリリースしたモンスターのレベルと同じになるように、
墓地から「幽霊海賊団」モンスターを3体まで選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはターン終了時に破壊される。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「幽霊海賊団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する
この効果はこのカードが墓地に送られたターンには使用できない。


《幽霊海賊団の魔獣使い》
P・効果モンスター
☆6/水属性/アンデット族/ATK2250/DEF0/スケール3
【P効果】
《幽霊海賊団の魔獣使い》のP効果は1 ターンに1度しか発動できない。
(1):このカード以外のPゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
対象のカードをゲームから除外し、デッキから同じスケールの『幽霊海賊団』Pモンスター1枚を手札に加える。
【モンスター効果】
《幽霊海賊団の魔獣使い》の(2)のモンスター効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、このモンスターはリリース無しで召喚できる。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊された場合、墓地の『幽霊海賊団』モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。


『幽霊海賊団 ラカン ☆6』(フィールド→EXデッキ)
『幽霊海賊団の魔獣使い ☆6 ATK2250』(墓地→フィールド)

.

362名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:24:13 ID:hMAXeR7s

浜谷「馬鹿な……!これで五回目の攻撃だぞ!?何回やれば気が済むんだ!?」

辰海「この攻撃は止められるか!? 魔獣使いで、再びトリッククロウを攻撃!“ダークソウル・ウィップ”!!」

新庄「ええ、止めてみせましょう! トラップカードオープン、《サーウィン・キャッツの呪い》!!
このカードで私のシャノワールと、あなたの魔獣使いを裏側守備表示に変更する!!」


《サーウィン・キャッツの呪い》
永続罠
「サーウィン・キャッツの呪い」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの裏側守備表示の「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側守備表示にする。
(2):自分フィールドの「サーウィン・キャッツ」モンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。


『黒猫使いの魔女 シャノワール』(表側守備表示→裏側守備表示)
『幽霊海賊団の魔獣使い ATK2250→DEF0』(表側攻撃表示→裏側守備表示)

.

363名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:27:21 ID:hMAXeR7s

辰海「五段攻撃を全て受け切られるとは……大した防御力だ。俺はこれでターンエンドだ」

新庄「私の方こそ驚きましたよ。ペンデュラム召喚など、使うものは誰一人残っていないとばかり思ってました」

辰海「公式試合での使用が禁じられているだけだ。ルールから消えたわけではない。
もっとも、試合で活躍させられないデッキを好んで扱う酔狂は、確かに希少になったがな」

新庄「存在はするけど見ることはかなわない。まさにあなたのデッキと――幽霊と似たようなものですね」

辰海「そういう意味では、お前も同じようなものだな」

新庄「私が?」

辰海「お前というデュエリストは存在する。しかし、公の場でお前を見ることは出来ない。
そうだろう? 元プロデュエリスト、新庄義材(しんじょう・よしき)」

新庄「……!!」

364名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:41:50 ID:hMAXeR7s

エーテル「辰海、奴の言う通りだった! 『ブラザーズ』の名簿に新庄の名前があったぞ!」

辰海「やはりか。黒猫をモチーフにしたデッキと、風変わりな戦術を使うプロが居ると記憶にあってな」



『R&S Brothers League』。

ある兄弟によって創設されたこのリーグは、既成概念にとらわれない自由な発想のデュエリストが集うことで人気を博し、四大大会の一つにも数えられている。

エーテルが発見したのは、過去にこのリーグに所属したデュエリストの名簿。

その中に、新庄の顔写真と名前、使用デッキや得意戦術までもがしっかりと記載されていたのだ。



エーテル「奴のデッキ【サーウィン・キャッツ】は、リバースモンスターで構成されたテクニカルなデッキだと書いてある。
プロ時代の勝率は悪くない。タイトルも幾つか取っているみたいだ。これほどのデュエリストが組織にいただなんて――」

辰海「おそらく、要人襲撃のための特殊部隊にでもいたんだろう。そういう存在は明るみに出ない」

新庄「ザッツライト。仕事の性質上、私が組織にいるという情報は味方にも公開されていないのです。幽霊――確かに似たようなものですね」

365名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:44:13 ID:hMAXeR7s

辰海「だが、特性が知られているデッキを今も使っているあたり、脇が甘いようだな。それとも自信の現れか?」

新庄「自信というよりは『愛』ですね」

辰海「……愛?」

新庄「ええ、一つのデッキをとことん愛しぬくのが私の信条なもので」

辰海「……」

新庄「なにぶん、私の好む戦略は極端にピーキーでしてね。
特に、さっきのあなたのような攻撃戦術はからっきし不得手ですから、足りない部分を補うのに愛は欠かせません」

エーテル(愛……か)

浜谷「正気か貴様! こんな大事なデュエルで何を言っている! もっと真面目にやらんか!」

新庄「真面目に? ええ、真面目ですとも。私は例えタイトルのかかったプロの試合だろうと、
危険と隣り合わせな死線上の戦いでも、自分のデュエルスタイルは崩しません。それが私の流儀なのです」

366名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:48:45 ID:hMAXeR7s

辰海「つまり、お前のデッキは勝つことよりも思い入れを重視したロマンデッキというわけか」

新庄「勝つことより……というのは些か語弊がありますね。お嫌いなのですか、そういうデッキは」

辰海「……デュエルは勝利してこそ意味がある。愛だの信頼だの、精神的不確定性を言い訳にするデュエルはまがい物だ」

新庄「言い訳になどしませんよ。私も勝ちたいから、勝つためにデュエルをする。
もっと言うなら、私はいついかなる時も、このデッキで勝っていきたいのです」

辰海「なんだと?」

新庄「確かに、私のデュエルの根底にあるのは愛とロマンですが、だからといって伊達や酔狂を気取っているわけではない。
【サーウィン・キャッツ】の力を存分に出し尽くすためなら、私はいかなる研鑽をも惜しみません。
そうでなければプロとしての実績を重ねることも、組織からの信用を勝ち取ることも出来ない。違いますか?」

辰海「……!」

新庄「『デッキは盾を持たない』――。我がサーウィン・キャッツが最も得意とする戦略を表した言葉です。
今からその全貌をご覧に入れましょう。私のターン、ドロー!」

367名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:52:25 ID:hMAXeR7s

【TURN 3】



新庄「マジックカード《黒猫降霊術》を発動! 辰海隊長、あなたはデッキからカードを1枚選んで墓地に送らねばならない!」

辰海「!?」

新庄「そして私は、それと同じ種類の《サーウィン・キャッツ》または《黒猫》カードを、デッキから手札に加える!」

辰海「いいだろう。俺は《幽霊海賊団の放浪者》を墓地へ送る」

新庄「グッド、モンスターカード! では私も《サーウィン・キャッツ-サビランサー》を手札に加えます!」バララッ


《黒猫降霊術》
通常魔法
「黒猫降霊術」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手はデッキからカード1枚を墓地へ送る。
その後、自分はこの効果で墓地へ送ったカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)の
「サーウィン・キャッツ」及び「黒猫」カード1枚をデッキから手札に加える。


『幽霊海賊団の放浪者』(辰海のデッキ→墓地)
『サーウィン・キャッツ-サビランサー』(新庄のデッキ→手札)

.

368名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:56:24 ID:hMAXeR7s

新庄「私はトリッククロウを反転召喚し、モンスターエフェクト発動!
このカードの反転召喚に成功したことで、デッキから《サーウィン・キャッツ》カード1枚を手札に加え、あなたのデッキを2枚削る!」


《サーウィン・キャッツ-トリッククロウ》
効果モンスター
☆2/闇属性/獣族/ATK0/DEF2000
(1):1ターンに1度、このカードを裏側守備表示にできる。
(2):このカードが反転召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「サーウィン・キャッツ」カード1枚を手札に加える。
その後、相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。


『サーウィン・キャッツ-アベレイション・ウィッチ』(新庄のデッキ→手札)
『しがみつく霊体』『クラスダウン』(辰海のデッキ→墓地)


新庄「このリバースにより、《サーウィン・キャッツの恵み》のエフェクトで1枚ドロー!
更に、フィールドのトリッククロウとシャノワールをリリース! レベル8の《サーウィン・キャッツ-サビランサー》をアドバンス・セットです!」バシィィッ


『黒猫使いの魔女 シャノワール』『サーウィン・キャッツ-トリッククロウ』(フィールド→墓地)
『サーウィン・キャッツ-サビランサー ☆8 DEF2800(裏守備)』(手札→フィールド)

.

369名無しの決闘者:2018/02/05(月) 01:59:37 ID:hMAXeR7s

辰海「アドバンス・セット……」

エーテル「裏守備のまま場に出すってことは、こいつもリバース効果を……?」

新庄「無論その通りですっ。ですがそれを紹介する前に、私のデッキのエースをあなた方に紹介いたしましょう!私は儀式魔法《黒猫憑依》を発動!」

辰海「!?」

エーテル「儀式魔法だって!?」

新庄「墓地の《黒猫使いの魔女 シャノワール》は、自身を除外することで、この儀式召喚に必要なリリースを賄うことが出来る!
“黒き魔女の使い魔よ。漆黒の魔力に依りて、亡者使いの命を削り取れ!!” ――儀式召喚!
カモオォォン、《サーウィン・キャッツ-アベレイション・ウィッチ》!!」


《黒猫憑依》
儀式魔法
「サーウィン・キャッツ-アベレイション・ウィッチ」の降臨に必要。
(1):自分の手札・フィールドから、レベルの合計が1以上になるようにモンスターをリリースし、
手札から「サーウィン・キャッツ-アベレイション・ウィッチ」を儀式召喚する。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
手札から「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。


『サーウィン・キャッツ-アベレイション・ウィッチ DEF0』(手札→フィールド)
『黒猫使いの魔女 シャノワール』(墓地→除外)

.

370名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:10:43 ID:hMAXeR7s

エーテル「これが奴のエースモンスター……? 攻守ゼロで守備表示なのに……?」

新庄「イエス! このアベレイション・ウィッチこそ、私が最も愛してやまないモンスター。
その黒き体は闇夜に溶け込み、いかなるモンスターの攻撃も受けつけない!
さらにシャノワールを儀式召喚に使用したことで、シャノワールの力がウィッチに継承される!」

エーテル「魔女の力を受け継ぐ使い魔ってとこか……。だが、そんなモンスターでは戦いようがないな!」

新庄「そうとは限らないのがデュエルというもの!勝利への道は1本とは限らないのです!」

辰海「……!」

エーテル「なに……!?」

新庄「私は《サーウィン・キャッツ-インジョイント》を反転召喚し、エフェクト発動!
あなたのデッキの上から4枚のカードを私に見せてください。そのうち1枚を私が選び、そのカードを手札に加えてもらいます。
それ以外のカードは全てセメタリーへ送られますがね!」


《サーウィン・キャッツ-インジョイント》
効果モンスター
☆3/闇属性/獣族/ATK1400/DEF1400
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
相手はデッキの上からカード4枚を自分に見せ、自分はその中の1枚を選ぶ。
相手はそのカード1枚を自分の手札に加え、残りを墓地に送る。
(2):このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合、墓地の「サーウィン・キャッツ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。


辰海「……」サッ

新庄「グッド、それでは『幽霊海賊団 ダンク』を手札に加えてもらいます!」


『激流葬』『幽霊海賊団 ダンピー』『強欲なウツボ』(辰海のデッキ→墓地)
『幽霊海賊団 ダンク』(辰海のデッキ→手札)

.

371名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:17:59 ID:hMAXeR7s

浜谷「おい、奴にカードを取らせるなど!敵に塩を送ってどうする!」

新庄「ノーォォォプロブレム!全ては計算のうちです!この瞬間、シャノワールから継承したウィッチのモンスターエフェクトが発動!
あなたがドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えたことにより、あなたの手札をランダムに1枚墓地へと送る!
“カース・オブ・ブラックウィッチ”!!」



バシュゥゥゥゥゥ!!



エーテル「ハンデス効果……!?」

辰海「ふん……」シュイン


『幽霊海賊団 ダンク』(手札→墓地)


新庄「永続トラップ《サーウィン・キャッツの呪い》のもう一つのエフェクト!
アドバンス・セットしたサビランサーを表側守備表示に変更!
そしてこの瞬間、サビランサーのリバースエフェクト発動!
あなたのフィールドのカードの枚数――つまり5枚、あなたのデッキを削る!」


《サーウィン・キャッツ-サビランサー》
リバース・効果モンスター
☆8/闇/獣族/ATK1000/DEF2800
このカードは特殊召喚できない。
(1):手札からアドバンスセットしたこのカードがフィールドに表側表示で存在する限り、
このカードは戦闘・効果では破壊されない。
(2):このカードがリバースした場合に発動できる。
相手フィールドに存在するカードの数だけ、相手のデッキの上からカードを墓地に送る。
(3):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、相手は墓地のカードをデッキに戻す効果及び、
墓地のカードをデッキに戻して発動する効果を含むカードを発動できない。


『幽霊海賊団 モニー・アイ』『幽霊海賊団 ベリィ・シャーロッテ』『幽霊海賊団 幻霊ピッチー』
『幽霊海賊団 スレリー』『船上の墓碑銘』(デッキ→墓地)

.

372名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:20:38 ID:hMAXeR7s

エーテル「あのトラップは能動的にリバースも出来るのか……」

辰海「やはり健在だったか。“黒猫使い”のライブラリーアウト戦略は……」

エーテル「ライブラリーアウト……? いわゆるデッキ破壊ってやつか!!
そういえば、奴はさっきからお前のデッキを削ってばかり!」

新庄「ほう、私の二つ名までご存知とは」

辰海「ビートダウン全盛のこの時代に、随分珍しい戦いをするプロが居るとは思っていた。
扱うカードまでは覚えていなかったがな」

エーテル「プロでもこの戦略を……。それほど、この戦い方に自信を持っているのか」

新庄「自信ではありません、確信です。私はライブラリーアウトこそが世界最強の戦略であると確信しています」

エーテル「なに!?」

新庄「繰り返し打ち寄せる波が、いつしか岩の形をも変えていくように――
デッキを削るカードを積み重ねていけば、いかなる相手をも打ち倒せる!
それが私のデュエル……それが私の【サーウィン・キャッツ】なのです!」

エーテル「……!」

辰海「なるほど、面白い」

エーテル「辰海!?」

373名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:26:53 ID:hMAXeR7s

辰海「奴の戦略は巧緻を極めている。伊達や酔狂じゃないというのは法螺ではないらしい。
だが、それだけに惜しいな。これほどまでに出来るデュエリストと、こんな形で戦うことになろうとは」

新庄「私もですよ。組織の一番手と名高いあなたと戦うなど、思いもよりませんでした」

辰海「わからないものだな、デュエリストの運命というものは」

新庄「……ええ、本当にそう思います。ですが事情はどうあれ、一度始まったデュエルには全力を尽くします!
墓地の《黒猫憑依》を除外してエフェクト発動!
手札の《サーウィン・キャッツ-デビルアイ》をフィールドにセットし、私は1枚ドロー!」


『サーウィン・キャッツ-デビルアイ』(手札→フィールド)
『黒猫憑依』(墓地→除外)


新庄「グゥゥゥッド!素晴らしいドローだ!私が引いたのはマジックカード《黒猫の威嚇》!
これにより、デッキからレベル3の《サーウィン・キャッツ-ヒディット》を墓地に送ることで、あなたのデッキをそのレベル分削る!」

エーテル「まだ削りに来るのかっ」


《黒猫の威嚇》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「サーウィン・キャッツ」カード1枚を墓地に送る。
その後、相手はこの効果で墓地に送ったカードのレベル分だけデッキの上から墓地に送る。
(魔法・罠はレベル1として扱う)


『幽霊海賊団 スナッチャー・ゴーダ』『幽霊海賊団 釣人フリー・リーフ』『幽霊海賊団 芸人パントマスト』(デッキ→墓地)

.

374名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:28:31 ID:hMAXeR7s

新庄「私はこれでターンエンド。
惜しいものです。先のターンに場を荒らされていなければ、このターンの決着もあり得たというのに」

エーテル「なんて男だ……!辰海がどう出ようと問答無用に勝ちを奪うつもりだったのか!」

辰海「『デッキは盾を持たない』――言い得て妙だな。俺のデッキに奴の戦略を都合良く防げるカードは入っていない。
いや、余程綿密な対策がない限り、あのデッキは誰が相手であろうと同じ事か」

エーテル「感心してる場合か!今のターンだけでも相当な枚数を持って行かれたぞ!残りのデッキ枚数は――」

辰海「……9枚だ」

エーテル「たったそれだけ!? ……いや、それでもこのターンに決着されるよりはマシだったか」

新庄「いいえ。サーウィン・キャッツの牙は既に……辰海隊長、あなたの喉元に食い込んでいる」

辰海「なんだと……!?」

375名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:30:45 ID:hMAXeR7s

新庄「私のエースモンスター《アベレイション・ウィッチ》には、
あなたのターンのエンドフェイズに発動するエフェクトを持っている。
それが発動すれば、あなたは敗北を免れない」

辰海(……!)

エーテル「強制的にだと? どんな効果だ?」

新庄「さて、発動もしないうちに教えるのはいかがなものか。
決闘に挑むガンマンは、自分の扱う銃について相手に丁寧に説明したりしますか?」

エーテル「さっきも説明してたじゃないか!……いや、あれは辰海の行動を誘導するためか」

新庄「デュエルの世界ではカード知識も実力のうちです。
まぁ、私の素性を調べたように、過去のデュエルを洗ってみるのもいいでしょう。ウィッチの効果が怖くてたまらないというならね」

エーテル「くっ……!」

辰海「お前のエースまでは覚えがないが、エンドフェイズに勝負を決めるというならおおよその見当はつくな」

新庄「!?」

376名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:33:15 ID:hMAXeR7s
辰海「お前の場にはセットされたモンスターと、それをリバースできる永続トラップがある。
それらでお膳立てを整え、ウィッチの効果でエンドフェイズにトドメをさすつもりだろう。
恐らく、強制的なデッキ破壊とドローを含んだ効果のはずだ」

エーテル「強制的なドロー……。そうか、辰海のデッキを削りきって無理やりドローさせれば、
その時点でライブラリーアウトが完成するって寸法か!」

新庄「……!」

辰海「そして、リバースによるデッキ破壊は恐らく5枚以下……。
それ以上削れるならこのターンのうちに使っているはずだからな」

エーテル「ということは、ウィッチの効果はお前のデッキを3〜4枚削り、その後でドローもさせるといったところか」

新庄「……!」

377名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:36:16 ID:hMAXeR7s

浜谷「な……なんて奴らだ。たったあれだけの発言でここまで読むというのか!」

新庄「これが百戦錬磨の洞察力というものです。あの二人……前線で結果を出し続けるだけのことはある」

浜谷「だが、読まれたところで痛手にはなるまい。ここから奴に何が出来る?」

エーテル「辰海……悔しいが浜谷の言うとおりだ。
相手モンスターは全て守備表示。いくら攻撃を仕掛けてもダメージは通らない。
このターンで決め切らないと一巻の終わりだってのに!」

辰海「この程度で動揺するなエーテル。お前は俺のデュエルをどれだけ見てきたと思ってる」

エーテル「!!」

辰海「『勝利への道は一本ではない』――なるほど、至言だ。
だったら俺も、この状況から必殺の攻撃を通す道を見つけられるはず。そうだろう?」

エーテル「……! まさかお前、あのカードを既に手札に!?」

新庄(あのカード……?)

辰海「目には目を、エースにはエースを、だ。
ウィッチの牙が俺の喉を食い破る前に、俺のエースが奴の息の根を止める!俺のターン、ドロー!!」

378名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:39:50 ID:hMAXeR7s

【TURN 4】



辰海「俺は裏守備にされた魔獣使いを反転召喚。
さらに、ペンデュラムゾーンにいる《幽霊海賊団 ドレイク》の効果を発動っ。
エクストラデッキからラカンと砲撃手を墓地へ送り、自身のペンデュラムスケールを一つ上昇させるっ」


《幽霊海賊団 ドレイク》
P・効果モンスター
☆5/水属性/アンデット族/ATK 1900/DEF 0/スケール7
【P効果】
(1):1ターンに1度、EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスター2体を墓地に送って発動できる。
このカードのPスケールをエンドフェイズまで1つ上げる。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団 ドレイク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札または自分フィールドのこのカードをリリースし、墓地に存在する「幽霊海賊団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。


『幽霊海賊団の魔獣使い DEF0→ATK2250』
『幽霊海賊団 ラカン』『幽霊海賊団の砲撃手』(EXデッキ→墓地)
『幽霊海賊団 ドレイク |7|→|8|』


辰海「これで準備は整った。今一度開け、異界への扉!――ペンデュラム召喚!!」



『幽霊海賊団 ダガー・イース [2]』 : 『幽霊海賊団 ドレイク [8]』 → ☆3〜☆7

379名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:42:25 ID:hMAXeR7s

辰海「“現れろ、亡者を束ねし海の覇者”!! 《幽霊海賊団長 キャプテン・セイラス》!!」バシィィィッ


《幽霊海賊団長 キャプテン・セイラス》
P・効果モンスター
☆7/水属性/アンデット族/ATK 2700/DEF 0/スケール2
【P効果】
(1):1ターンに1度、自分EXデッキに表側表示で存在する「幽霊海賊団」Pモンスター1体を墓地に送って発動できる。
この効果で墓地に送ったモンスターのレベルの枚数まで自分のデッキの上からカードをめくり、
その中の「幽霊海賊団」Pモンスターを全てエクストラデッキに加える。
それ以外のカードは全て墓地に送る。
【モンスター効果】
(1)このカードがP召喚に成功した場合に発動できる。
自分の墓地の「幽霊海賊団」Pモンスター2体を選択し、それぞれお互いのフィールドに表側攻撃表示で特殊召喚する。
(2)自分フィールド上の「幽霊海賊団」モンスターが破壊される場合、
代わりにEXデッキの「幽霊海賊団」Pモンスター1体を墓地に送ることができる。


『幽霊海賊団長 キャプテン・セイラス ☆7 ATK2700』

.

380名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:44:27 ID:hMAXeR7s

新庄「これが隊長のエースモンスター……!
だが、攻撃力が2700あろうとも、守備モンスター相手にはダメージを通せませんよ!」

辰海「ああ、“守備モンスターには”な」

新庄「!?」

辰海「勝利への道は自分で切り開くものだ。セイラスがそれを可能にする!
このモンスターがペンデュラム召喚に成功した時、墓地の幽霊海賊団2体を指定し、
それらを俺とお前の場に1体ずつ攻撃表示で特殊召喚する!“シャドー・ターゲット”!!」

浜谷「!?」

新庄「私の場にモンスターを!?」

辰海「俺の場には砲撃手を、お前の場には攻撃力ゼロの放浪者を、それぞれ攻撃表示で特殊召喚!!」


『幽霊海賊団長 キャプテン・セイラス ☆7 ATK2700』(手札→フィールド)
『幽霊海賊団の砲撃手 ATK1200』(辰海の墓地→辰海のフィールド)
『幽霊海賊団の放浪者 ATK0』(辰海の墓地→新庄のフィールド)

.

381名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:47:32 ID:hMAXeR7s

辰海「更に、ダガー・イースのペンデュラム効果を発動!
このカードを破壊することで、ゴースト・パイレーツの攻撃力をこのターンの終わりまで300アップする!」


《幽霊海賊団 ダガー・イース》
P・効果モンスター
☆3/水属性/アンデット族/ ATK 500/ DEF 0/スケール2
【P効果】
(1):自分メインフェイズに発動できる。このカードを破壊する。
この効果を発動したターン、自分フィールドの「幽霊海賊団」モンスターの攻撃力はエンドフェイズまで300アップする。
【モンスター効果】
(1): このカードがフィールド・墓地からEXデッキに表側表示で加えられた時、
自分の墓地の「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードをEXデッキに表側表示で加える。
(2):自分フィールドの「幽霊海賊団」Pモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを破壊し、そのモンスターの攻撃力を500アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。


『幽霊海賊団 ダガー・イース』(Pゾーン→EXデッキ)
『幽霊海賊団長 キャプテン・セイラス ATK2700→3000』
『幽霊海賊団の魔獣使い ATK2250→2550』
『幽霊海賊団 “マーチャント”ドロー・チェイス ATK2100→2400』
『幽霊海賊団 鉄爪のグルード ATK2100→2400』
『幽霊海賊団の砲撃手 ATK1200→1500』


辰海「ダガー・イースのさらなる効果! このカードがEXデッキに加わった時、墓地のアルビダをEXデッキに加える事ができる!」


『幽霊海賊団 闘姫アルビダ』(墓地→EXデッキ)

.

382名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:50:48 ID:hMAXeR7s

エーテル「EXデッキにカードを送り込んだ……ということは!」

辰海「そう、砲撃手の効果が発動条件を満たす!
EXデッキのアルビダを再び墓地へ送り、お前に500ダメージを与える!!」

新庄「ぐぅぅぅ! ま、まさか……」(LP3500→3000)


『幽霊海賊団 闘姫アルビダ』(EXデッキ→墓地)


辰海「これでお前のライフは3000。俺のエース、セイラスの攻撃力も3000だな」

エーテル「そうか、あいつの場には攻撃力ゼロの放浪者が……!」

浜谷「これは“影抜き”……。強固な防御を物ともせずにダメージを通す上級テクニックか……!」

新庄「この《放浪者》は……私のエフェクトで墓地に送らせたカード!?
まさか、あなたはあの時から既にこれを狙っていたと!?」

辰海「ライブラリー・アウトの弱点はコンボに使えるカードを墓地に溜め込ませてしまうこと。
ゴーストが墓地に送られて嘆き悲しむと思うか?」

新庄「くっ……!」

383名無しの決闘者:2018/02/05(月) 02:52:55 ID:hMAXeR7s

辰海「バトルで勝負がつけばアベレイション・ウィッチの効果など関係ない!
《幽霊海賊団長 キャプテン・セイラス》で、お前の場の《幽霊海賊団の放浪者》を攻撃!
“レヴェナント・サーベル”!!」



ズバババッッッッ!!!!



新庄「やむを得ない……。私は、このターンでの決着を放棄する!」

エーテル「なに!?」

新庄「永続トラップ《サーウィン・キャッツの呪い》のエフェクトを再び発動!
私の場のインジョイントと、あなたのキャプテン・セイラスを裏側守備表示に変更する!」

辰海「!!」

エーテル「なんだと!?」


『幽霊海賊団 キャプテン・セイラス ATK3000→DEF0(裏守備)』
『サーウィン・キャッツ-インジョイント DEF2700(裏守備)』

.

384名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:00:23 ID:hMAXeR7s

エーテル「セイラスの攻撃が止められた……!」

辰海「だが、その効果はターンに1度しか使えない!
魔獣使いで、再び放浪者を攻撃!! ”ダークソウル・ウィップ”!!」

新庄「ぐっっ!!」LP3000→450


『幽霊海賊団の放浪者』(新庄のフィールド→辰海のEXデッキ)


エーテル「くそっ、なんてこった!これ以上あいつのライフを削れない!」

新庄「それはお互い様です。《呪い》を防御に使わされたことで、私もこのターンに決めきることができない……!」

辰海「……俺はカードを一枚伏せ、ターンエンドだ」

新庄「このターンのエンドフェイズ、アベレイション・ウィッチのエフェクトが発動!
あなたのデッキを4枚削り、更にもう1枚ドローしてもらいます!」


《サーウィン・キャッツ-アベレイション・ウィッチ》
儀式・効果モンスター
☆1/闇/獣族/ATK0/DEF0
「黒猫憑依」により降臨。
(1):相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
(2):相手のエンドフェイズ時に発動する。
相手はデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。その後、相手はデッキから1枚ドローする。


『強欲なウツボ』『水霊術-葵』『幽霊海賊団 旗振りのトリー』『幽霊海賊団船-パイレーツ・ハント』(デッキ→墓地)


辰海「やはりその効果か……」

エーテル「だが、ドローさせられたってことは……!」

新庄「そう、この瞬間、ウィッチが継承した“カース・オブ・ブラックウィッチ”が再び発動!
あなたの手札1枚をランダムにセメタリーへ送る!」

辰海「……!」


『死者蘇生』(手札→墓地)

.

385名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:03:12 ID:hMAXeR7s

浜谷「新庄、どういうことだ!このターンで決めきると言ったのは誰だ!?」

新庄「まさか、あんな手段で反撃されるとは思ってもいませんでした。流石ですよ隊長」

浜谷「だが、所詮は悪あがきだ! デッキを削るカードが残ってるのなら、次のターンでそれを発動すればいいだけのこと!
そうすれば、辰海は自分のターンでドローできない!敗北が少し先に伸びただけじゃないか!はっはっ!」

辰海「さて、そう上手くいくかな?」

浜谷「な、なに!?」

新庄(……!)

辰海「新庄はこのターンで決めきらなければいけなかった。俺の次のターンで再び攻撃されるのを防ぐためにな――」

浜谷「馬鹿なっ!それが出来ないと今言ったばかりだろうがっ!」

辰海「答えは新庄に聞いてみることだな」

新庄「……いいでしょう。私のターン、ドロー!」

386名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:03:43 ID:hMAXeR7s

【TURN 5】



新庄「……」

新庄「私はカードを1枚伏せ、ターンエンドです」

浜谷「な!?」

387名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:05:12 ID:hMAXeR7s

浜谷「貴様、気でも狂ったか!? デッキ破壊が出来るのに、何故効果を使わない!」

新庄「“使わない”のではありません。“使えない”んですよ」

浜谷「なに!? そ、それはどういう――」

辰海「“俺のデッキのカードが残り3枚だから”、だろう?」

浜谷「!?」

新庄「……ザッツライト。その通りです」

浜谷「ど……どういうことだ」

388名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:09:34 ID:hMAXeR7s

エーテル「デュエルモンスターズのルールでは、相手のデッキ枚数を超過して削ることは不可能だ。
辰海のデッキの残りが3枚なら、4枚以上削れる効果は発動自体ができないんだよ」

浜谷「なっ……」

辰海「先のターン、俺がドローした時点で、デッキの残りは8枚。
アベレイション・ウィッチの効果によるドローで決着したいなら、ウィッチの分と合わせてあと4枚削らなきゃいけない」

エーテル「新庄はターンが始まる前に、『このターンで決めきる』と言った。
恐らくは、伏せモンスターのリバース効果で4枚削れるはずだったんだろうね」

浜谷「つ、つまり……今の新庄の場には、辰海のデッキを4枚以上削るカードしか残っていないから、何もできないと……?」

エーテル「その通り。“過ぎたるは及ばざるが如し”ってことだね」

辰海「もっとも、こんなものはプロなら知っていて当然だがな」

浜谷「う……ぐぅ……」

389名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:24:54 ID:hMAXeR7s

新庄「まったく、お二人とも見事なものですよ。
《死の闇》の団員が皆、あなた達のように尊敬できる人ばかりなら良かった。
これからも続く《命の光》との戦いの中で、あなた達は組織に更なる飛躍をもたらすことでしょう。なのに――」

エーテル「……」

新庄「そんなあなた達をこうして敵に回さなければいけないこの現状……。一体何なのでしょうね、これは。
組織を一層強くさせうるあなた方を排除したがる人がいて、私はその片棒を担いでいる……」

辰海「ひとつ聞きたい。お前ほどのデュエリストが、どうしてこんな組織に入った?
お前のこの腕前があれば、いくらでも表の世界で栄光を掴み取ることが出来るはずだ」

新庄「……行方不明になったのですよ。私の後輩達がね」

エーテル「行方不明?」

390名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:26:47 ID:hMAXeR7s

新庄「かつて、私を慕ってくれる多くの後輩達がいました。当時は私も現役のプロとして彼らの育成に携わっていた。
彼らは養成学校を経てそれぞれに戦う場を見つけ、デビューは目前でした。
――でも、彼らのデビューの日は来なかった。皆、私に何の連絡もなく行方をくらませたのです」

辰海「……」

新庄「私はあらゆる手を尽くして彼らの行方を探しましたが、一人として見つからなかった。
ですがそんな時、この御世呂町に根城を持つという《死の闇》の噂を知ったのです」

エーテル「つまり、俺達が犯人だと思ったわけか」

辰海「……確かに俺達は、世間から見れば通り魔にしか見えないことも数多くやってきた。
倒して組織に引き込んだ者の中に、お前の後輩がいなかったとは言い切れない」

新庄「でも、事実は少し違いました。
あなた方が闇討ちのようなデュエルを仕掛けるのは3種類の人間……。
『敵対する組織に属する者』と、『腕は立つけれど素行に問題があり、社会に悪影響を与える者』。
そして、『自分達の戦いを見てしまった者』。その中に、私の後輩はいなかったのです」

エーテル「……」

391名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:28:04 ID:hMAXeR7s

新庄「しかしその後の調べで、後輩達を襲い攫っていったのは、《死の闇》が仇敵とみなす《命の光》である事が明らかになりました。
でも、私個人に出来ることはこれが限界でした。組織と組織が戦略的な戦いを続ける中に、一個人の入る余地など無かった……。
それでも、私は諦めることができなかったのです」

エーテル「だから、《死の闇》に?
言っておくけど、俺達は自分達のやってることが清廉潔白だなんて思っちゃいない。
組織に入ったことであなたの経歴は間違いなく汚れる。プロの場になど二度と戻れないんだよ?」

新庄「手段を選んでいる場合ではないのです!例えエゴだと罵られようと、私は可愛い後輩達を救い出したかった。
だから私は《死の闇》の戦いに希望を見出し、組織の一員となったのです。――だと言うのに、今の組織の惨状ときたら!」

辰海「……」

392名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:29:56 ID:hMAXeR7s

新庄「あなた達にわかりますか?
不転の思いで入った組織の実情が、リーダーの不在をいいことに、代行が暴君のごとく振る舞うものだと知った私の気持ちが……。
彼の地位を脅かす者は、どんな実力者であってもことごとく抹殺されていると知った時の、私の絶望が……」

辰海「組織の現実がそうだと分かっていながらこのデュエルを仕掛けてきたということは、それ相応の条件を提示されたということか」

新庄「ええ、有無を言わせないものでしたよ。
このデュエルに負ければ私を降格させ、攻略が極めて難しい戦線に投入するそうです。
そんなことになれば、後輩を救うどころではなくなる……。
そもそも、そんな風に人材を切り捨てていって、一体どうやって《命の光》と戦えるというのですか!」

エーテル「なるほどね。あなたが自分の思いを遂げるためには、どうしても俺達に勝たなきゃいけないわけか」

新庄「それだっておかしな話です……。あなた達のように優れたデュエリストを倒し、抹殺して、組織は何を得るというのですか!?
私は、私が見出すべき希望の芽をも自分の手で摘み取ろうとしている。何と愚かなことをしているのか……」

辰海「……事情はわかった。だが、余計な心配が2つあるな」

新庄「え?」

393名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:32:49 ID:hMAXeR7s

辰海「暴君がいつまでも同じ地位を保ち続けられるとは限らない。
代行の愚行に愛想を尽かしながらも、粛清を恐れて何も出来ない奴は確かにいるだろうが、
ひとたび情勢が変われば自らの正義のために動き始めるだろう。そして、その変化は程なく訪れる」

新庄「……!?」

辰海「そしてもう一つ。
お前はこのデュエルに勝つことの無意味さを嘆いているが、そもそもデュエルはまだ終わっていない。
俺がここから逆転勝利し、お前の思いも先に繋げていける道が残っていることに、お前は気づいていない」

新庄「だ、だが……!
既にペンデュラム召喚の条件は崩れ、私に一撃を加えうるキャプテン・セイラスのエフェクトは期待できない!
ウィッチのエフェクトは強制発動だ、次のエンドフェイズに容赦なく発動する!
もはやこのデュエルは、私のライブラリーアウトが完成する道しかないはずだ!」

辰海「『勝利への道は一つではない』――お前自身が言ったことだ」

新庄「!?」

辰海「不可能に思える現状を打破する道は常に残されている。いや、それすらも俺自身の手で切り開く!
見せてやろう、いかなる現実にも決して揺らぐことのない、幽霊海賊団の力を!俺のターン、ドロー!!」

394名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:36:04 ID:hMAXeR7s

【TURN 6】



辰海「俺は砲撃手の効果を発動!EXデッキの放浪者を墓地へ送り、お前に500のダメージを与える!」

浜谷「バーンダメージで焼き切るつもりか……!?」

新庄「それが最後の希望だと言うなら、無駄なことです!カウンタートラップ、《無償交換(リコール)》!!
砲撃手のエフェクトを無効にして破壊します!」

エーテル「なんだって!? そのカードは!」

新庄「更に、無償交換の更なるエフェクトにより、あなたは1枚ドローしなければならない!」

辰海「……!」


《無償交換》
カウンター罠
(1):相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
相手はデッキから1枚ドローする。

395名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:45:06 ID:hMAXeR7s

新庄「この瞬間、ウィッチの継承効果が発動!“カース・オブ・ブラックウィッチ”!!手札を1枚墓地へ送ってもらいます!」

辰海「……!」


『幽霊海賊団 砲撃手』(フィールド→EXデッキ)
『彷徨える幽霊海賊団』(手札→墓地)


エーテル「これで、辰海のデッキは残り1枚……!」

新庄「勝負はつきました!もはやあなたに為す術はない!」

辰海「……それはどうかな?」

新庄「!?」

辰海「この程度は逆境のうちにも入らない。お前がどれだけ追い詰めたつもりでも、幽霊海賊団は揺らがない!」

新庄「馬鹿な!ここから何が出来ると!?」

辰海「見落としているぞ、俺の場にはまだ伏せカードが残っていることを!
マジックカード・リバース!《幽霊海賊団旗(ゴーストパイレーツ・フラッグ)》!!」

396名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:46:26 ID:hMAXeR7s

新庄「!? 切り札のカードを伏せていた!?」

エーテル「そうか、伏せておけばハンデスの影響を受けることはない!」

辰海「このカードの効果で、俺は自分フィールドの表側表示カードを1枚手札に戻す!
俺が選択するのは、《幽霊海賊団 鉄爪のグルード》!!」


《幽霊海賊団旗》
通常魔法
《幽霊海賊団旗》の(2)の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に戻す。
このターン、自分は通常の召喚に加えて1度だけアンデット族モンスターを召喚できる。
(2):このカードを含めた『幽霊海賊団』カード3枚を墓地から除外して発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。


『幽霊海賊団 鉄爪のグルード』(フィールド→手札)

.

397名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:48:13 ID:hMAXeR7s

浜谷「しかし、そのカードでは新庄のライフを削れはしない!」

辰海「それを可能にすると言っている!俺は《幽霊海賊団 鉄爪のグルード》を、空いているペンデュラムゾーンにセット!」


『幽霊海賊団 鉄爪のグルード』(手札→Pゾーン)


辰海「墓地の《幽霊海賊団 幻霊ピッチー》の効果発動!ペンデュラムゾーンのグルードを破壊し、このカードを手札に戻す!」


《幽霊海賊団 幻霊ピッチー》
P・効果モンスター
☆1/水属性/アンデット族/ ATK 0/ DEF 0/スケール1
【P効果】
「幽霊海賊団 幻霊ピッチー」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時、墓地の「幽霊海賊団」モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃を無効にし、墓地のそのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
【モンスター効果】
「幽霊海賊団 幻霊ピッチー」の(2)の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):相手のモンスターの攻撃宣言時にこのカードを手札から捨てて発動できる。
そのモンスターの攻撃を無効にする。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分Pゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、墓地のこのカードを手札に加える。


『幽霊海賊団 鉄爪のグルード』(Pゾーン→EXデッキ)
『幽霊海賊団 幻霊ピッチー』(墓地→手札)

.

398名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:49:55 ID:hMAXeR7s

辰海「更に、《幽霊海賊団 ドレイク》のペンデュラム効果!
エクストラデッキからグルードとダガー・イースを墓地へ送り、このカードのペンデュラムスケールを再び1つ上げる!」


『幽霊海賊団 ドレイク |7|→|8|』
『幽霊海賊団 鉄爪のグルード』『幽霊海賊団 ダガー・イース』(EXデッキ→墓地)


エーテル「グルードのカードが、再び墓地へ……!」

辰海「これにより、グルードの効果が再び発動!フィールドの幽霊海賊団モンスター1体を破壊し、このカードを墓地から特殊召喚する。
俺が選択するのは当然、キャプテン・セイラス!!」

新庄「セイラスが破壊されたということは……!」

辰海「そうだ!破壊されたセイラスは、墓地ではなくEXデッキへと送られる!」


『幽霊海賊団 鉄爪のグルード』(墓地→フィールド)
『幽霊海賊団長 キャプテン・セイラス』(フィールド→EXデッキ)

.

399名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:54:16 ID:hMAXeR7s

辰海「俺は手札の幻霊ピッチーをペンデュラムゾーンにセット!そのスケールは1から8!
これで、セイラスをペンデュラム召喚する条件は再び整った!」

新庄「なんと……!」


『幽霊海賊団 幻霊ピッチー [1]』 : 『幽霊海賊団 ドレイク [8]』 → ☆3〜☆7


辰海「“今一度開け、異界への扉!” ――ペンデュラム召喚!!
再び現われろ、《幽霊海賊団長 キャプテン・セイラス》!!」


『幽霊海賊団 幻霊ピッチー |1|』(手札→Pゾーン)
『幽霊海賊団長 キャプテン・セイラス ☆7 ATK2700』(EXデッキ→フィールド)

400名無しの決闘者:2018/02/05(月) 03:58:10 ID:hMAXeR7s

新庄「まるで手品を見ているようだ……。あの状況から、セイラスがペンデュラム召喚で舞い戻ってくるとは……!!」

辰海「ペンデュラム召喚の成功により、セイラスの効果が再び発動!
お前の場に放浪者を、俺の場にはダガー・イースを、攻撃表示で特殊召喚する!“シャドー・ターゲット”!!」


『幽霊海賊団の放浪者 ATK0』(辰海の墓地→新庄のフィールド)
『幽霊海賊団 ダガー・イース ATK500』(辰海の墓地→辰海のフィールド)


辰海「バトルだ!鉄爪のグルードで放浪者を攻撃!! ”クロウ・バッシュ”!!」

新庄「くっ……!!永続トラップ《サーウィン・キャッツの呪い》!!
私のサビランサーと、あなたのグルードを裏側守備表示にする!!」


『幽霊海賊団 鉄爪のグルード ATK2100→DEF0(裏守備)』
『サーウィン・キャッツ-サビランサーDEF2700(裏守備)』

.

401名無しの決闘者:2018/02/05(月) 04:00:32 ID:hMAXeR7s

辰海「だが《呪い》の効果は1ターンに1度しか使えない! 俺はまだセイラスの攻撃を残している!!」

新庄「……ブラヴォーですよ。本当に、あなたは……!」

辰海「とどめだ! 《幽霊海賊団長 キャプテン・セイラス》で、お前の場の放浪者を攻撃!!
“レヴェナント・サーベル”!!!!」



ズバババッッッッ!!!!



新庄「ブラヴォー!!!!!!!!」(LP450→0)ピーッ






【DUEL END】
【WINNER TATSUMI MYOJO】

.

402名無しの決闘者:2018/02/05(月) 04:14:51 ID:hMAXeR7s



ガガガガガガガガッッ



勝負がついた一瞬の間隙をつき、エーテルは自分の車の側部を浜谷の車の側部へと激しく突き合わせた。

左に外壁、右にエーテルの車。両者から激しく擦りつけられたポンティアック・トランザムのボディからは凄まじいばかりの白い火花が飛び散る。



浜谷「く、くそっ……!!」

エーテル「逃しはしないよ!!」



これ以上の走行は危険と判断した浜谷は遂に観念して速度を落とし、路側帯の外に自らの車を停車させた。

両者の車が停止した瞬間、辰海とエーテルは弓に弾かれた矢のごとく車外へ飛び出し、浜谷の車へ近寄る。

もはや新庄と浜谷に、抵抗する気力は残っていなかった。


.

403名無しの決闘者:2018/02/05(月) 04:23:17 ID:hMAXeR7s

――御世呂高速環状線 路側帯の外



浜谷「ひ、ひい……!い、命だけは……!どうか命だけは……!」

辰海「エーテル、少し脅かしすぎたんじゃないのか?」

エーテル「この程度で腰抜かすとはね……。人を事故に遭わせようとした罰がこんなもんで済んで良かったと思わない?」

浜谷「うぅっ……!」

エーテル「ま、いっか。辰海の言うとおり、生きている2人を確保できるようにしたんだ。今回はそれでいいだろ?」

辰海「そうだな。よくやってくれた」

404名無しの決闘者:2018/02/05(月) 04:40:46 ID:hMAXeR7s

新庄「……何だか不思議な気分です。私の望みは絶たれたのに、心は妙に清々しい。
あなたになら、私の代わりに後輩達の命運を託せると思えたからでしょうか」

辰海「言っておくが、俺はお前の果たすべき使命まで背負う気はない。お前の使命はお前自身で成し遂げろ」

新庄「な、何を言うのです。このまま帰れば、代行の手によって私は――」

辰海「俺はデュエルの勝者として、これからお前達を拘束する。それが取り決めだったはずだ。忘れたのか?」

新庄「……!」

405名無しの決闘者:2018/02/05(月) 04:49:32 ID:hMAXeR7s

エーテル「あなたには俺達のために一仕事してもらうことになる。そのためには無事に生きてて貰わなくちゃ困るんだ」

辰海「アーチャスの命を受け、俺を始末するべくお前達がやって来たという事実。それこそが俺達が求めていた“あと一つの事実”だ。
これで俺はアーチャスを糾弾するための、何よりも強い大義名分を得たんだからな。
お前達には、生きてそれを証明してもらわなければならない」

新庄「糾弾……!? ま、まさか、あなた達は……!?」

辰海「だから今は大人しく俺に捕まれ。全てが終わった後で、お前に再び戦いの場を与えてやる。
俺がアーチャスを引きずり下ろし、新たなる代行となった時にな」

新庄「……!」

新庄「……わかりました。私の命はあなたに託します。
あなた達がこれから始める戦いが終わった時には、私はあなた達の力となって働きましょう……!」

406名無しの決闘者:2018/02/05(月) 05:09:00 ID:hMAXeR7s



Prrrrrrr…… Prrrrrr……



エーテル「……!? 辰海、お前のディスクに電話が来てるぞ?」

辰海「……わかった、出よう」ピッ


黄泉「はーい、お疲れさーん。よく頑張ったね馬鹿野郎ども」

エーテル「黄泉さん!? 頑張ったって……え?」

辰海「もしかして、今のデュエルのことを……」

黄泉「うん、結果は今知った。精霊が憑いた車に追わせてたの気づかなかったでしょ」

辰海「……!」

407名無しの決闘者:2018/02/05(月) 05:10:21 ID:hMAXeR7s

黄泉「証言者2人ゲットしたんだろ? お前が言ってた条件はこれで全部揃ったわけだ良かったじゃん。
でもねー、お前らまだまだ隙ありすぎ。敵の運転手が浜谷じゃなかったらどうするつもりだったのさ」

辰海「…………」

黄泉「まー、アーチャスは大事なミッションの時ほど浜谷に車任せるケースがほとんどだから、読みとしては間違ってないんだけどね。
敵は常に盲点から生まれ出てくるもんだってこと、よく覚えときなよ。自分の判断過信したら足掬われるよ」

辰海「……! それでは、例の件は――」

408名無しの決闘者:2018/02/05(月) 05:21:28 ID:hMAXeR7s

黄泉「春日井さんと相談して出した結論。俺達は何もしない。やれともやるなとも言わない。
長老会にも一切何もさせない。お前の器量で好きなように判断しな」

辰海「はい、そのつもりです」

黄泉「ん、良し。じゃあ俺今から春日井さんとカジノ行ってくるから。そんじゃねー」



プツッ ツー ツー ツー



エーテル「今の、辰海にとってはありがたい返事かい」

辰海「この上なくな。これで誰にも手出しされることなく、計画を実行に移せる。
新庄達の件が済んだら、すぐに仲間を集めて最終調整に入るぞ」

エーテル「オッケー、みんなに連絡しておくよ」

409名無しの決闘者:2018/02/05(月) 05:49:59 ID:hMAXeR7s


そう言って二人は捕縛した新庄らを自らの車に載せ、再び車を走らせていった。

……傷だらけの高級車をレッカー移動させる手配も忘れずに。





これは、六英雄が一人・セイラスのカードを持つ、冥条辰海の物語。

彼には成し遂げるべき大きな野望があり、その前には試練があり、それを共に乗り越えていく仲間がいる。

それらは決して、天から与えられたものではない。彼が彼自身の覚悟と行動によって手に入れてきたものだ。

彼の物語は何処へ向かっていくのか。それは神のみぞ知る。彼は彼自身の未来など知り得ない。ただ、遥か彼方に見据える展望があるのみである。


.

410名無しの決闘者:2018/02/05(月) 06:03:30 ID:hMAXeR7s

精霊界の英雄は六人。そのカードの持ち主も六人。六人に六通りの人生が紡がれる。

失意に立ち止まっている遊陽と朋花もまた、自分の未来を知り得ない。

しかし彼らは辰海とは違う。確たる未来を見据えて動けるほど、彼らはまだ強くない。

遊陽はトロヤとの戦いで思い知らされた。彼の望む未来と彼の抱える現実との間には、簡単には埋めがたい溝があるということを。

では、朋花は?



程なく、彼女は向き合うことになる。彼女が背負ってきた、そしてこれからも背負っていくべき大きな宿命へと。

その宿命は朋花を未来へと導いてくれるのか? それを知るには、朋花は自らの意思で更なる一歩を踏み出さねばならないのである……。




【遊戯王6-ACE 第十話 『御世呂町の死神』へ続く】

.

411名無しの決闘者:2018/02/05(月) 06:15:58 ID:hMAXeR7s
チンタラ投下していたら朝になってしまいました。これにて第9話の投下は終了です。ねむい。

辰海と新庄の使用カードを考えてくださった皆様、名前案を投稿してくださった皆様、ありがとうございました。
新庄は一話限りのキャラにするには惜しいくらい設定を盛り盛りしたので、もしかしたら今後も出番があるかもしれません。

そしてここから辰海とエーテルと、それから黄泉が本格的に本編に絡んでいきます。
黄泉の人柄については色々悩みましたが、とりあえずあのような性格にしてみました。
その判断が良いのだかダメなのだからまだ判断つきかねるとこですが、頑張って育てていければと思います。

そして辰海は、ああいう野心を持った男として描いていこうと思います。
海賊デッキを扱うからには、何か大きな野心だのお宝だの、激しく求める何かが彼にもあったほうがいいかなと思っての肉付けでした。
何故彼があのような野心を持つに至ったかについては、追々本編の中で触れていければといったところですが、
その前にマリアとかを登場させなきゃいけないので、掘り下げがうまく出来るかどうかちょっと心配です。勿論うまく出来るように頑張ります。


次回は朋花回です。朋花のために《死の闇》に入団したという男・エーテルと戦うことになります。

それでは、今日はこれにて。

412名無しの決闘者:2018/02/05(月) 23:08:57 ID:0HwN7vc2
投下あったんすねぇ
デュエルの内容はよかったと思うよ。相手がそこそこ強いのと珍しいデッキ破壊戦術ということもあって辰海と幽霊海賊団のお披露目には相応しいデュエルだったかと。前に話題になったデッキ破壊の裁定の話を組み込んでたのも良い
それと単発の悪役って竹光、影浦、坂八、御祓と小物臭いメンツしかいなかったからデュエルに信念とか情熱を持ってるやつが出てくるのは新鮮味があっていいと思った

413名無しの決闘者:2018/02/05(月) 23:33:40 ID:LFEA2rL.
前にも話出てたけど、そろそろハーメルンにでも場所移さない?
話進むのも年に3回くらいだからいつ過去ログ送りにされてもおかしくないし

414名無しの決闘者:2018/02/06(火) 11:19:34 ID:jlTy2LlI
変なのが湧いてきそうで不安ではあるが、まあその方がいいか
新キャラのカード案とかはこっちで募集する形で

415名無しの決闘者:2018/02/06(火) 23:00:43 ID:ZxtGqGuA
>>412
感想どうもですー。
互いのエースとペンデュラム召喚そのものに見せ場がある展開を......と思って構成組み立てたのですが、好評の声が聞けて何よりです。

新庄のキャラ造形に関しては坂八の時の感想から学ばせてもらったというか、なるべく既存キャラをなぞらないような、芯の通った好敵手を目指してキャラ作ってみました。
小物くさい敵役が多いというのは自分も気にしてました......。特に静炎の初デュエル相手の影浦があんなんだったので、その反省から新庄には真逆を行ってもらった感じですね。

>>413.414
ああ、場所移すってのはこういう会話のやり取りをする場所を移すって事でなく、作品を公開する場所を移すって事でしたか。勘違いしてました。
一応wikiの方にこれまでの話や諸々の設定をアップして閲覧可能にしてあるのですが、ハーメルンにも投稿した方がいいですかね?自分はwiki管理で手一杯な感じしてるのですが......

416名無しの決闘者:2018/02/06(火) 23:28:01 ID:/eiFaqc6
wikiは放棄してハーメルンに完全移行すればいいんでないの。wikiいじる手間も省ける
アイデア募集だけここでやるってのがベターかもしれんけど、どのみちそれだってそんな頻繁にやるわけじゃないし過疎スレ扱いされそう
そもそも、完結まで20年くらいかかりそうな作品をSS板でもないここでやるのは割と無理があると思う

417名無しの決闘者:2018/02/07(水) 00:16:20 ID:8XKBE/bE
>>416
wikiは諸々の設定や膨大な量のカードテキストなんかを纏めるのに活用してるので、まるっきり放棄するのはちょっと躊躇いがあるのですが、
作品投稿は今後ハーメルンでやっていくように考えてみましょうか……。

418名無しの決闘者:2018/02/07(水) 10:16:18 ID:.ZX9wHKI
ハーメルンに移るのはいいけどその場合台詞の前にキャラ名入れたりするのはやめた方がいいかも
間違いなく低評価くらって書き手さんのモチベ低下につながると思う
タグもきちんとつけておかないと

あと感想欄は感想を書く場所だからそこで展開相談とか談義とかはせんようにな

419名無しの決闘者:2018/02/07(水) 11:22:23 ID:mBVS7y46
そういう展開とかの話はここでやらないとな
Wikiの小説部分を消してハーメルンに移転するのはいいけど、台本形式はあまりよろしくないからエラッタの手間がかかるし面倒ならこのままでもいいんじゃないかな

420名無しの決闘者:2018/02/07(水) 19:00:49 ID:qRA9Zu3Y
wikiは小説部分を削除してハーメルンに移るのがいい
ただ、書き直すのにめんどくさそうな気はする

421名無しの決闘者:2018/02/07(水) 19:05:17 ID:2jkQ/KTE
今更だけどイッチ乙。デュエル今までで一番よかったわ。新庄良いキャラしてた
で、手間かけさせて申し訳ないんだけど、感想だけ書ける場所とか用意してもらえない?最新話終わってすぐ別の問題で盛り上がられると、遅れて読んだ立場としてはここに感想書きづらいんだ雰囲気的に

あ、それとスレの過疎化問題にして移転考えてるのに募集だけここでやるとか正直意味わかりませんわ。わざわざ手間かけて移転する意味ある?それ

422名無しの決闘者:2018/02/07(水) 19:23:59 ID:mBVS7y46
安価を5ch以外のどこでするのか
チャットなんかだと更に過疎化するぞ

423名無しの決闘者:2018/02/07(水) 19:34:14 ID:iwIDBkVA
ハーメルン移転より新しくしたらばで板作った方が早いような気がしてきた

424名無しの決闘者:2018/02/07(水) 19:46:15 ID:mBVS7y46
トロンスレに移転するとか

425名無しの決闘者:2018/02/07(水) 23:23:06 ID:8XKBE/bE
>>ハーメルンへの移行
すいません、ちょっと考える時間下さい。
自分のせいで投下まで時間かかりすぎるという事実がまずあって、それによるスレ落ちの懸念については確かに責任感じてるのですが、
ハーメルンに移行したからといってこのスレが不要になるかと言えば別にそうでもないわけですよね。
結局は談義なり安価募集なりする場所が必要になるわけで、ハーメルンにはそれにふさわしい場所が無いわけですよね。>>418さんの言うとおり感想欄は雑談スレではないわけですし……
どうするのが一番正しいのかわからなくなってきました。


>>418
ただ移行するだけでなく、SS形式から小説形式に変えるのが望ましいわけですか……。
確かに、ハーメルンではSS形式の物語ってあまり評価されてない感じしますね。
しかし今からこれまでの投稿分全てを小説形式に変えるとなると、かなり時間かかりそうですね……。


>>421
どうもですー。
感想書く場所ですか。ではwikiの掲示板などいかがでしょう。あんまり使われてない場所ですが、よかったらご利用ください。
http://seesaawiki.jp/yu-gi-oh-6ace/bbs/

426名無しの決闘者:2018/02/07(水) 23:37:06 ID:iwIDBkVA
新しく板作れば問題点は全てまるっと解決するのでは
スレは落ちない、感想スレ立ててもいい、募集スレも本編スレと別に立てれる
至れり尽くせりよ

427名無しの決闘者:2018/02/07(水) 23:50:09 ID:8XKBE/bE
>>426
こういうことですか?試しに作ってみましたが
http://jbbs.shitaraba.net/game/60457/

428名無しの決闘者:2018/02/08(木) 00:04:30 ID:rdO29Vqw
おうよ
これからはそこで進行でよくね

429名無しの決闘者:2018/02/08(木) 00:12:32 ID:.JoIKTlg
なるほど。これからは投下や雑談、感想は向こうでやり、
募集かけるときだけはこのスレも使う(過去スレに落ちた場合は募集のみ行う新スレ立てる?)って感じでしょうか?

430名無しの決闘者:2018/02/08(木) 00:19:05 ID:rdO29Vqw
いやもう全部あっちでやればいいと思う
wikiにでも新板のアドレス貼り付ければ来る人は来るだろ
別板の作品のアイデア募集の為だけにここ使うのも忍びないし

431名無しの決闘者:2018/02/08(木) 00:35:21 ID:.JoIKTlg
なるほど……。
他の皆さんはどうですか?これからは新しい板で進行するとなっても大丈夫でしょうか?

432名無しのセフィラ使い:2018/02/08(木) 16:36:19 ID:RAlkKWW6
新しい人とかアイデアを呼び込むためにはこの板も使っていいと思うよ?
もともとこの板で始まった企画縄けだし

433名無しのセフィラ使い:2018/02/08(木) 17:05:47 ID:RAlkKWW6
後、十六夜記念病院⇒アキさん?
  真崎杏子⇒原作の時系列
いつかライディングデュエルするんですか?

434名無しの決闘者:2018/02/08(木) 17:29:37 ID:QfD624bU
ここなくなったら完全に存在忘れそうになるから残してくれたらありがたい

435名無しの決闘者:2018/02/08(木) 22:58:30 ID:.JoIKTlg
>>432
>>434

なるほど。基本的な進行は新しい板でやるとしても、このスレが必要となる理由はまだありそうですね。
しばらくこの板を訪れてないスレ住民の方もいるかもしれないですし……。

管理人さんに存在を許してもらえる限り、このスレはまだ残して募集などのために活用し、新しい板への移動も促すような感じでやってみましょうか。

とりあえず、新しい板の方に制作総合スレを立てました。ここからのやりとりはあちらの方でやっていく事にしてみましょう。
http://jbbs.shitaraba.net/game/60457/

436名無しの決闘者:2018/03/07(水) 05:41:25 ID:buqPLlxQ
まんもす¥

437名無しの決闘者:2018/03/07(水) 05:42:08 ID:buqPLlxQ
すまん。ミスった
上のは気にしないで

438六人を支える執筆担当 ◆4efG/eUTrI:2018/03/17(土) 01:52:02 ID:5Hqh0a9E


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皆様のご応募をお待ちしております。一緒に新たな遊戯王を作っていきましょう!



① 人物設定 4件 12名


1.第11話に登場予定のデュエリスト3名の名前。
(《死の闇》という組織に所属するメインキャラ・冥条辰海の仲間)

2.第11話に登場予定の辰海のデュエル相手5名の名前・使用デッキ。
(同じく《死の闇》に所属する者達。辰海と対立し戦う事になる)


3.第13話に登場予定のメインキャラ・マリアの緒戦の相手2名の名前・使用デッキ。
(共に《命の光》という組織のデュエリスト。マリアに2対1のデュエルを仕掛ける)

4.3とは別の、《命の光》の追加人員2名の名前。
(主人公である遊陽や朋花の前に立ちはだかる敵)


② 固有名詞設定 1件


1.主人公・天道遊陽が使う【S・S】デッキのエースモンスターであり『精霊界の六英雄』の一人でもあるオルフェウスの、故郷となる王都の名前。
(カタカナ文字指定。洋風ネーミングで)

439名無しの決闘者:2018/03/17(土) 08:03:44 ID:2NGzHuyY

海城 恵美(かいじょうえみ)
遠洋 御京(とおみごぎょう)
佳梗ーマリアナ(かきょう)

【除外海産物】【バニラペンデュラム】【セルフバウンス】【ペンギン】【コイントス】

阿田 武守(あだたけもり)/【スクラップ】
井布 理李須(いぶ りりす)/【レプティレス】

ライトレイーグリーンズ
寺諏 茜(てらすあかね)

チタラ(ラテン語で『竪琴』)

440六人を支える執筆担当 ◆4efG/eUTrI:2018/03/17(土) 14:08:15 ID:5Hqh0a9E

今回の募集に関する要項を纏めました。


【募集要項】


○案件1:「マリアの初デュエルの相手となる《命の光》のデュエリストの設定 2名分」

第13話にて、メインキャラの一人であるマリア・クレーシアが初デュエルを行います。その相手となる《命の光》のメンバーの人物設定を2名分募集します。
募集内容は「人物名」「性別」「年齢」「外見的特徴」「人物像」「持ちデッキ」です。

・このデュエルはマリアのエースモンスターである《閃風天使 ヴィルジニー》のお披露目デュエルでもあるので、ヴィルジニーの効果を積極的に使っていく予定です。
そのため、今回募集する敵キャラの持ちデッキは「伏せカードまたは永続カードを多用する」デッキであることを条件として強く希望します。
・持ちデッキは既存・オリジナルのどちらでも投稿可能です。
・オリジナルデッキを持たせる場合、使用する種族に指定はありませんが、属性は「闇」以外となるようお願いします。
EXデッキのモンスターを使わせる場合は、使用するのは融合だけエクシーズだけといったように、1種類に限定してください。
(なお、この物語の設定上リンク召喚は存在せず、ペンデュラム使いも希少種であるため、この2つ以外から指定するようお願いします)
・EXデッキのモンスターを全く使わなくても可です。
・デッキ名とエースモンスターのテキストは必ず設定してください。また、デッキの特徴についても解説をお願いします。
・主要カードの案がある場合は、エースモンスターとは別に2〜3種類付記しても可です。
・人物設定だけ、あるいはデッキだけといった個別の投稿も可です。


※補足 マリアのエースモンスター・閃風天使ヴィルジニーのカードテキスト

《閃風天使 ヴィルジニー》
融合・効果モンスター
☆6/風属性/天使族/ATK 2300/DEF 1600
「閃風天使」モンスター2体以上
(1):このカードの融合召喚の素材となった「閃風天使」モンスターの数だけ、このカードは以下の効果を得る。
●2体以上:このカードの攻撃力は、このカードの融合召喚の素材となった「閃風天使」モンスターの数✕200アップする。
このカードは相手の効果で破壊されない。
●3体以上:1ターンに1度、デッキから「サイクロン」「ツイスター」「トルネード」と名のつく魔法カード1枚を墓地へ送り発動できる。
フィールド上の魔法・罠カードを3枚まで選択して破壊する。
●4体以上:1ターンに1度、自分のメインフェイズに使用できる。
デッキからレベル4以下の「閃風天使」モンスター1体を特殊召喚する。

※マリアのキャラクター設定についてはWikiの紹介ページをご参照ください。
http://seesaawiki.jp/yu-gi-oh-6ace/

441六人を支える執筆担当 ◆4efG/eUTrI:2018/03/17(土) 14:09:00 ID:5Hqh0a9E

○案件2「《命の光》の追加人員の設定 2名分」

第14話以降、遊陽達は《命の光》と本格的に戦っていく事になります。その《命の光》のメンバーを2名ほど補充するので、設定を募集します。
主な募集内容は「名前」「年齢」「性別」「外見的特徴」「人物像」です。彼らとのデュエルはもうちょっと先の話になるので、今回持ちデッキは募集しません。



○案件3「オルフェウスの故郷である王都の名前」

遊陽の【S・S】デッキのエースであり、もとは精霊界の六英雄の一人であった「オルフェウス」。その彼の故郷である王都の名称を募集します。
この王都は御世呂町がある人間界ではなく、精霊界に在るという設定です。
名称は「カタカナ表記」と「洋風ネーミング」であることを指定します。
なお、これについては>>1にも腹案があるため、投稿のみ参加させていただきます。(公平を期するため、投票には参加しません)


○案件4「汎用キャラクター名」

物語に登場するモブキャラの「名前」を募集します。名前には必ず読み仮名を振ってください。
字面から読みが推測しやすい字面であることが望ましいです。
この募集に限り、一人でいくつでも投稿可能とし、投稿されたもの全てが本編への採用候補となります。

442六人を支える執筆担当 ◆4efG/eUTrI:2018/03/17(土) 14:10:42 ID:5Hqh0a9E

○注意事項:

・投稿の際はどの案件に対する投稿なのかわかるよう、案件ナンバーを必ず付記してください。
・募集締め切り後、カードテキストや人物設定に不備不足が見られる場合、執筆担当から作成者さんに質問をする場合があります。
・寄せられたカード案について本編投下前に調整を行い、テキストを修正する場合があります。


○投稿・投票について(重要)

・このスレではなく、制作掲示板の専用スレにて投稿と投票を受け付けます。
このスレへの投稿および投票は全て無効となりますのでご注意ください。
[専用スレ]https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/60457/1521256273/

・同一IDによる複数の投稿・投票が確認された場合は、それらを全て無効とします。


○募集期間:各項目の案がそれぞれ5個以上揃った時点で募集締切。
あるいは3月18日PM12時になった時点でも締切。


○投稿案の採用条件:

・一つも投稿がない項目:執筆担当の裁量で決定
・一つしか投稿がない項目:その案を自動的に採用
・二つ以上投稿がある項目:安価による投票を実施し、3票先取した案を採用。




以上の要項をよくお読みの上、どしどしご応募ください!

443六人を支える執筆担当 ◆4efG/eUTrI:2018/03/18(日) 12:28:35 ID:FK9Rl0VU
募集の受付期間が終了となりました。現在、投稿内容に不備不足が見られる項目に対し、投稿者さんに>>から質問する期間となっています。
制作掲示板の募集スレにその旨を記載してありますので、これまでに投稿をされた方はご確認をお寝以外します。
なおPM1時までに返答がない場合、その項目が無効となります。

444六人を支える執筆担当 ◆4efG/eUTrI:2018/03/18(日) 18:02:24 ID:FK9Rl0VU
募集案が固まりましたので、現在安価投票を受け付けています。
受付期間を19日午前0時にまで延長しています。皆様の投票をお待ちしております。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/60457/1521256273/

445六人を支える執筆担当 ◆4efG/eUTrI:2018/03/18(日) 20:38:29 ID:FK9Rl0VU
おかげさまで、全ての投票が無事終了しました。
投稿と投票に参加してくれた全ての皆様、ありがとうございました!
次回の安価募集の際も事前に告知をします。またの参加を心よりお待ちしております。

446名無しの決闘者:2018/07/14(土) 09:39:45 ID:hoAWpI6Q
こちらではもう書き込みはないのでしょうか

447名無しの決闘者:2018/07/18(水) 16:59:27 ID:OY4Atyv6
次の募集の時にまたこのスレを使う予定です。

448名無しの決闘者:2020/08/13(木) 17:09:25 ID:IhptrPBw
あげ

449名無しの決闘者:2023/10/26(木) 20:38:39 ID:Dd4kRZIM
完結記念age
ちなみにこれの最終回は作者が全員に中指立てながらブログとwikiと掲示板全部削除して終了

450名無しの決闘者:2023/10/26(木) 21:42:34 ID:Dd4kRZIM
最後まで無能な作品様だったなあホント
新しい掲示板立ててもほとんど何もしなかったんだから、痕跡はほぼ全部ここにあるのに。
消したところで無駄⭐︎無駄⭐︎

451名無しの決闘者:2023/10/27(金) 10:28:25 ID:pJaYJkbY
移転先でファン創作してる人とかもいたのに、その人たち諸共全部作者様のかんしゃくで皆殺しにされちゃったんだよね……
協力してくれる人なんて所詮飽きたらゴミ箱に捨てるだけの道具でしかなかったの悲しい

452名無しの決闘者:2024/02/06(火) 14:44:32 ID:Vwof5aeU
でもまぁ飽きたら捨てるのはみんなそうだし…

453名無しの決闘者:2024/03/12(火) 17:54:21 ID:1M1wLp7A
「誰かが責任を持たなきゃいけない。自分が全部書くから他の人は手を出すな」つってからの途中放棄は許されないんだよなあ…
しかも自分で決めた締切は全て破ったうえで、内容も初っ端デュエル軽視

う〜んこれはカスの体現者

454名無しの決闘者:2024/03/22(金) 15:00:34 ID:S2aCFyeE
なんかすごいことになってたのな

455名無しの決闘者:2024/03/29(金) 09:03:54 ID:OPo88nEk
確かに1話で直前にデュエルで勝利した主人公たちが、敵ボスによって車で轢き殺されて実質的にデュエルの勝敗ひっくり返されたのはすごいとしか言いようが無いな
おかげで今後一生「デュエルで負けても車で轢き殺せばよくね?」問題がまとわりついたから、その時点で遊戯王作品として死んだし

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