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【場所】『小道』
1
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 07:06:03
死者と出会う場所、死者と話す場所。それがここだ。
『街』で死んだ者は、ここに留まることができる。
ただし長居は厳禁だ。
※死者、留まっている死者に用がある生者以外は入れません。
89
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:04:42
89 九角 2006/06/08(Thu) 00:39
>>88
「いや、そうじゃなくて。
〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!そうじゃなくて!!」
身体をよじる様にして悩んでいる。
どう言い表したらいいか、考えているようだ。
そして、ピタリと動きが止まった。
よく見れば眼が据わっている。
「抱いてもいいですか。ハグじゃない意味で。つーか、抱きます。
お前みたいないい女に手ぇ出さなかったってんなら、あの世で笑いもんだ。
よし、決めた。つーか、決める。ぜってー抱く。」
お預けも過ぎれば噛み付きますよ。
90
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:05:19
90 燐 2006/06/08(Thu) 13:40
>>89
「…………?」
全身全霊を掛けて考えている九角さんを目の当たりにしつつ、燐も真剣に悩んでいた。
困った様な表情をしながら、必死に首を捻っている。
「ふえ……な……何なんだ。 目が怖いぞ、九角。」
突然目が据わった九角さんを見て、燐は少し怯えているらしい。
大きな体を縮こまらせて、全身から小動物みたいな雰囲気を放っている。
「えと……それはひょっとして、『コウノトリが飛んで来る様な事』か?
俺は今迄そう言うのは本で読んだ事しか無いし……猫耳とかセーラー服とか今持ってないけど、それでも良いのか?
あー…………でも、縄とか鞭とかみたいなのなら…………俺の能力で今直ぐ此処で…………作り出す事は出来るけど……。」
かなり混乱している様な表情で、燐はゴニョゴニョととんでもない事を口走った
今迄読んだ『その手の本』の内容がかなり偏った物ばかりだったらしい。
「と……兎に角………一生懸命頑張るから、宜しくお願いします。」
ソファーに座ったまま、燐は将棋の対局を始める時の様に深々と九角さんに礼をした。
91
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:05:54
91 九角 2006/06/09(Fri) 22:06
>>90
眼が据わった顔から、ポカンとした顔に変わった。
「…オイ、『コウノトリ』って…。いや、なんでもない。
(オイオイオイ、小学校教師。『保健体育』教えられんのか、オメー。)
つーか、猫耳?セーラー服?どんなマニアックな本読んでんねん。
な…縄に鞭ぃ?…それは何か?縛られたいとか、そういう意味なんすか。
つーか、さり気にエロいっつーか、耳年増だったんだな、燐。
(…多分、知識出所は蓮が一枚咬んでんだろうな。)」
耳年増:経験は無いが知識だけは確りある、って事。
「あ、いや、こちらこそ宜しく。」
92
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:06:31
92 燐 2006/06/10(Sat) 13:17
>>91
「……『コウノトリ』は物の例えだよ。
そう言う事をストレートに言うのは、俺でも恥ずかしいんだぞ?」
少し拗ねた様な声で抗議すると、燐は顔を赤らめて下を向いた。
「ふえ……普通じゃ無いのか、そう言うのが?
お前に勉強しろって言われたから色々な『本』を読んだけど、
其処に載ってた人達は皆そう言う格好をしてたり,色々な道具を使っていたが。」
不思議そうな表情になった燐は、九角さんの方へ向き直り,子供の様に輝いている瞳で見詰めている。
純粋な視線が九角さんの精神面をガリガリと削り取らんばかりに襲い掛かるよ。
「ええと……じゃあ、寝室を探しに行こうか……。」
暫く九角さんの顔を見詰めた後、
ソファーから立ち上がった燐は九角さんの手を曳いて屋敷幽霊の中を捜索に行こうとする。
緊張しているのか怖いのか,それとも両方なのか、九角さんの掌を握る燐の手は小さく震えていた。
93
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:07:08
93 九角 2006/06/11(Sun) 02:26
>>92
「あ、まっ、そ、そうだよなぁ。」
苦笑いしながら頭を掻いた。
「もっとこう、なんての?純愛系っての?無かったのか?
っつーか、それはなんすか、『そういうの』が希望?」
キラキラな視線を向けられた。
激しく頭をバリバリ掻く事で防御。ついでに軽く返しも。
「寝室は確か…。」
ここまで言って、燐の手が微かに震えている事に気づいた。
歩きながらしばし思案。そして何か思いついた。
それは『お姫様抱っこ』
「王子様って柄じゃねぇが、『お姫様』を連れて歩くときはコレだな。
…どだ?少しは安心できたか?
何したらお前に安心感を与えられるかな、と思ったんだけどさ…。
コレしか思い浮かばなかった。ボキャブラリーが無い奴だからさ。」
照れたような顔で、少しそっぽを向いている。
九角はこの家の間取りを知っているようで、歩みに迷いが無い。
94
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:07:44
94 燐 2006/06/11(Sun) 20:16
>>93
「ええと……初めてだから………そう言うのは九角にお任せで。」
暫く九角さんの顔を見ながら考えた後、燐は真面目な顔で丸投げした。
『純愛系』と言うのが専門用語か何かだと誤解したらしい。
「ひゃ………ッ!! ……………ん………もう大丈夫だ。」
抱き抱えられて真っ赤になった燐は、恥ずかしそうに小さく頷いた。
照れているらしく目を合わせない様にしているが、燐はしっかりと九角さんの服の胸の辺りを掴んでいる。
95
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:08:16
95 九角 2006/06/13(Tue) 01:50
>>94
「なら、良かった。」
照れた顔で、燐ににっこり笑って見せた。
「お任せって言われても、俺だって初めてだぞ。
勉強してんならちったぁリードして欲しいトコだね。」
なんて言ってる間に、寝室に。
ドアを器用に開けて、中に入り、ベットに燐をおろした。
そして、ベッドサイドに腰掛けた。
96
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:08:52
96 燐 2006/06/13(Tue) 20:25
>>95
「ふえ……えと、じゃあ頑張る。」
恥ずかしそうに俯きながら、ベットに降ろされた燐はボソボソと呟いた。
暫くモジモジした後で立ち上がって電灯のスイッチを切ると、
燐は月光で暗闇の中で薄っすらと見える九角さんを覆い被さる様に押し倒す。
「そ……それじゃあ、行くぞ……。」
高揚した声と共に聞こえて来た衣擦れの音を合図として、九角さんと燐の夜は更けて行く……。
数時間後、ゆっくり目を開いた燐はボンヤリとした顔付きで天井を見ていた。
何時の間にか疲れて寝てしまっていたのか、燐は何と無く倦怠感を感じているらしい。
「ええと……あれは夢………だったのか………?」
見覚えの無い寝室で眠そうな目を擦りながら、
燐はベットの上で上半身だけを起こすと周囲をキョロキョロと見回した。
97
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:09:39
97 九角 2006/06/13(Tue) 23:53
>>96
(あ、本気にとりおった。)
軽いジョークだったのに。
思考がまとまらないうちに、月明かりを残して部屋の明かりが消えた。
そして、目が慣れないうちに暖かく、そして柔らかいモノが被さってきた。
燐だと言う事はわかるが、声の調子が何時もより上ずっている。
(ここで受身ってのは…な。)
そう考える。
その思考を行動に直結させた。素早く体を入れ替え、燐を組み敷く。
そして、燐の両手首を両手を使って押さえ込んだ。
「最後にイイトコ見せたいからな…、……最後くらい、な。」
言い終わってから、静かに燐の唇を塞ぎ―――――
(キングクリムゾンされました・・全てを読むにはバイツァ・ダストしてください)
心地よい眠りから、目が覚める。隣を見れば、健やかな寝息をたてている恋人がいる。
愛しげに顔を眺めてから、ベットから起き上がり、部屋を出た。
しばらくして戻ってきて見ると、燐が起きていた。
「目覚めのコーヒーって訳にはいかないが、日本茶でもどうだ?
心配しなくても、まだ言ってなかった事があるから、消えないよ。」
98
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:10:10
98 燐 2006/06/14(Wed) 01:39
>>97
「…………あ……おはよう、九角。」
ボンヤリとした表情のまま、燐は九角さんに向かってお辞儀をした。
如何もまだ寝惚けているらしい。
「む……お茶なら俺が………。 …………!?」
立ち上がって九角さんの方へ行こうとした燐は、
自分が『産まれた時のまま』の姿である事に気付いて真っ赤になった。
急いで布団を体に巻き付けると、燐は脱ぎ捨てていた服を纏めて風呂場へと走って行く。
さっきまでしっかりと見られていた訳だが、燐にとっては気持ちや雰囲気の問題らしい。
「えと……それで……『まだ言ってなかった事』って何だ?」
暫くして急須と湯飲みをお盆に載せて戻って来ると、
恥ずかしさを誤魔化す様に燐は九角さんへやや早口気味になりつつ質問した。
99
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:10:48
99 九角 2006/06/14(Wed) 21:57
>>98
「ん、おはよう。」
片手を軽く挙げて、挨拶を返す。
お茶でも、と思って台所に行こうとすると、呼び止められた。
振り向くと、全裸の燐が立ち上がろうとしているところな訳で。
「おま…裸…。」
と、ツッコミをする前に、真っ赤になった燐が、布団を身体に巻いて走って出て行った。
その様子を見ながら、困り顔で頭をかく。
「まぁ、なんだ。いまさら恥ずかしがるような事でもあるまいに。
でも、ま、恥じらいってのも、大事だよな、うん。」
急須と湯飲みを載せたお盆を、燐から受け取って、小さなテーブルに置いた。
燐の言葉から、先ほどの恥ずかしさを誤魔化している事が感じ取れた。
少し考え、少し悪い笑みを浮かべ、さっと燐の後ろに回りこむ。
「ポラリスを頼む、って言ってなった。それと、後一つ。
でも、それはひとまず置いといて。」
そして、燐の脇の下から手を回し、胸を揉んだ。
「い〜まさら何を恥ずかしがる事があるのさ?
でも、照れてるとこも可愛いなー。」
100
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:11:23
100 燐 2006/06/15(Thu) 01:08
>>99
「ポラリス……確かお前の猫の名前だったか?」
お茶を飲みつつ話を聞いていた燐は、突然『星の名前』を出されて怪訝な顔をしていた。
九角さんとの様々な思い出の中から、燐はおぼろげに手繰り寄せられた記憶を口にする。
「む……ふぁ……ッ? 九角……もしかしてこれは『もう一回』って事なか?
ええと………その……『若い』な、色々と。 その……それなら俺も頑張るぞ?」
完全に油断していたらしい燐は、脇の下から伸びた腕を防ぐ事は出来なかった様だ。
燐の掌に余るサイズの『塊』に、九角さんの指がしっかりと食い込んでいる。
手に持っていた湯飲みを取り落とすと、
少々熱っぽい吐息と一緒に燐は九角さんの耳元で赤くなりながら小声で囁いた。
モニュモニュと言う漫画的な擬音が出そうな柔らかさが九角さんの掌を包み込む。
「だって……恥ずかしい物は恥ずかしい………から……。」
白黒させていた眼が蒼に戻ると、
少し落ち着いたらしい燐はボソボソと意地の悪い九角さんの質問に答えた。
そうは言っても嫌では無いのか、燐は九角さんの手から逃れようとはしていない。
101
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:12:12
101 九角 2006/06/15(Thu) 19:29
>>100
「その通り、俺の猫。
もう一回といわず、何回でもしたいけどさ。しない。
お前に頼んだ事をやってもらわないといけないしな。
あんまし引き止めると、俺が腐っちまう。」
でも、胸は揉み続けている。
「恥ずかしい、か。
………俺もこれからちょっとだけ恥ずかしい事するぞ。」
胸から手を離して、肩を掴むと、向き合うように振り向かせた。
そして、燐の瞳をじっと見つめた後、ぽふんと、顔を胸に埋め、腰に腕を回した。
少しの間、そのまま黙っていたが、震える声で話し出した。
「死にたく‥‥なかっ…た…よ…。もっと…生きて……お前と…。
お前と一緒に…。もっ…と…ずっ……と。」
しばらくして、顔を上げて、腕で目を擦った。
そして、無理して笑ってるのがバレバレな顔で、話した。
「…命は、流転する。俺は、そう信じている。
地に落ちた俺の命も…、新しい命になって戻ってくるだろう。
だから…だからさ…、さよならじゃない。
また…いつか…どこかで…会おうな、燐。
…さぁ、もう行け。それと…この小道を出るまで、決して振り向くなよ。
俺との、最後の、約束だ。」
小指を結んで、指切りをしよう。
それから九角は、玄関から、燐の姿が見えなくなるまで、見送った。
振っていた手を下ろそうとした、その時。
夢から覚めるような感覚に襲われた。→『覚醒』
『後日談』
燐は警察の遺体安置所に行き、遺品の『黒っぽい紙袋』を受け取る。
その中には誕生日に渡すつもりだったのだろう、桜色の口紅と
とっても小さいが、ダイヤの嵌ったそろいの指輪があったと言う。
102
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:12:45
102 燐 2006/06/15(Thu) 23:38
>>101
「………九角………。」
九角さんの泣き声を聞いた燐は、そっと九角さんの体を抱き締めた。
燐の体の柔らかくて温かい感触が、九角さんの体を優しく包み込む。
胸元が湿りだしたのに気付くと、燐は困った様に笑って九角さんから目を逸らした。
「…………そうだな。
九角を助けてくれなかった神とか仏とかは信じてないが、
お前がその『輪廻』って奴を信じているのなら………俺も信じるとしよう。」
母親の様な表情で真っ直ぐ前を見た燐は、頑張って九角さんに向けて優しく微笑んだ。
涙を見せない様に堪えながら、九角さんと一緒に燐は寝室から玄関へと歩いて行く。
「分かった……それじゃあ……『またな』、九角。」
玄関で指切りをした後、燐は『さよなら』とは言わずに九角さんの前から立ち去って行く。
風に靡く長い後ろ髪が引かれている様な感覚を振り切り、
九角さんと交わした最後の約束の通りに燐は一度も振り返る事無く小道を駆ける。
…………何時かまた何処かで、九角さんと会える事を信じながら。
103
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:13:16
103 実野 2006/06/16(Fri) 00:51
私は小道の前で花束を持っている。
この先へ入れば、死者に会える事があるという噂を聞いている。
だが、私はここから先へ入る事なく、花束だけを小道の中に投げ入れた。
「君がどこへ行くかも知らないし、私には死以外でその真実を知る術は無い。
たとえ、私が今死んでその真実を探ったとしても、その記憶は一瞬の内に無意味となる。
だから、私は真実を知る為に死という選択をしたりはしない。
これからも、今を生きていく。君がいなくても変わらずに。
……そして、私にもいつかは死という通り道を抜ける。
この小道のような通り道を…。
だから、九角君。この小道で道草を食わずにその先で行ってくれ。
同じ場所に付くとは思えないが、運良く……
いや、この言葉は取り下げさせてもらおう。」
この先の言葉は、あまりにも都合が良過ぎるので私は言うのを止めた。
「まったく…君って奴は、何もかもが半端でいい加減だったな。」
だが、憎めない奴だった。似たような奴を見かけても、2度と彼と出会う事はない。
「じゃあな。お疲れ様だ。
誰にも邪魔されないところで長く眠れ。」
そんな彼の為に一晩泣いた私は、一転して彼の為に笑顔を見せる。
それは感情が振り子のように振れた為だろうか?
いや、もう一つ理由がある。
最後に会った時は怒った顔だったからだ。
だからこそ、私は笑顔を見せたかった。
この笑顔で安心してほしかったからこそ、
彼が死んだ日、私から溢れんばかりの涙が出たのだろう。
私はまだ、ここで生きる。 それをわかってほしかったから。
104
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:13:50
104 実野 2006/06/16(Fri) 00:51
ただ、私が『九角君』という『檻』から出るには、
まだ時間が掛かるだろうと、頭のどこかで思っている。
「……それこそ、『今』を真面目に生きる事だな……。
そうすれば、刑期(未練)は終るだろう……。」
そう呟いて、私は『小道の前を通り過ぎ』……。
『 ! ? 』
一瞬、私は九角君を見たような気がした……。
「……?
気のせい……か?」
私はもう一度、周囲を見回してみたが、
何もなかったという真実を知ると、この場から去る事にした。
「私の刑期(未練)は、まだまだ長いようだな……。」
実野 真仁『オールド・マン・グルーム』
→小道(過去)を過ぎて、街中(今)を再び歩み始めた……。
105
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/24(火) 08:14:24
105 沢渡 亮 2006/06/16(Fri) 22:14
眠りから覚めたかの様に、ゆっくりと目をあける。
「実に奇妙な場所ですね。」
暫く、ボクは自分が何故此処に居るのかを理解出来なかった。
眠りから覚めれば、いつもの街と空虚な日々が待っていると
思っていた。
「ボクは生き残れなかったんですね。」
結局ボクも死んだ兄と同じ、愛する人を泣かせる事になってしまった。
彼女に最後に会った日、兄の墓参りに一緒に行く約束をして別れた。
彼女はこの世にいない愛する人・・ボクの兄の事を一日たりとも
忘れる事はなかったとボクに言った。
だからボクの想いが彼女に届く事はなかった。
それでもよかった。
傍であの笑顔を見つめられるだけで幸せだった。
そしていつか、ボクの方を見てくれる日が来る事を願って・・・
こんな形で去るボクの事を、彼女は怒りもせずに
黙って見送ってくれるだろうか?
それとも、小言のひとつでも言って叱ってくれるだろうか?
彼女は知らない。
死者が通るこの場所の事を。
だからボクは彼女が来るのを待つ様な事はしない。
『いつか貴女を護れる人間が現れる事を祈っている』
かけていた眼鏡を外して、小道の脇にそっと置いて
ボクは『振り向いた』
106
:
『JACK』
:2006/10/26(木) 01:59:10
「僕はなんでここにいるんだろう?
何も思い出せない・・・・お姉ちゃんはどうしているかな?」
一人の少年が空を見上げて呟く。
107
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/10/26(木) 03:27:18
>>106
「よおっ!『JACK』くんっ!」
後ろから、明るい声がかけられる。
女性の声だ・・・・・・でも、『お姉ちゃん』のそれではない。
108
:
『JACK』
:2006/10/28(土) 02:04:04
>>107
後ろをふいに『振り返る』。
そして、何を思い出すことも無くこの世界から『消える』。
109
:
手鳥 輝『エア・ブロワー』
:2007/01/16(火) 23:56:18
「……。」
最後の『アレ』が気になってる。
気を落ちつかせようと、テトリスをやろうとしたが、
手元に携帯もなかったので我慢してる。
「…よく覚えてないが…あの言葉だけが頭に残る…。
なんだったんだ?あれは??」
110
:
手鳥 輝『エア・ブロワー』
:2007/01/18(木) 19:58:59
>>109
「……ところで…ここはどこだ?
俺はシアトルの街にいたはずだが…。」
111
:
手鳥 輝『エア・ブロワー』
:2007/01/27(土) 23:53:11
>>110
「……………この辺りを歩けば、わかるか。」
歩き始める。
そして、永遠とぐるぐる回った。
…右、左、右でも同じ場所へ辿りついた。
「……?
上へ行ってみるか。」
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
112
:
手鳥 輝
:2007/01/27(土) 23:55:51
>>111
『エア・ブロワー』は動かない。発現しない。現れない。
「…………そうか。俺は…。」
少しだけここにいる理由がわかった。
なんとなく、やるせない気持ちになってる。
しばらく、今にも落ちてきそうな空を見上げる。
…もう、あそこへには行けないだろうと思いながら。
113
:
手鳥 輝
:2007/01/28(日) 01:29:40
そして、俺は来た道を戻ろうとして『振り返った』。
……そして、もう元の道へも戻れない事も思い出した。
ただ、最後の最後で勘違いしてた事にも気づいた。
それは…もう一度だけこの空を飛べる事という事を。
どこまで飛んでいくかは…俺は知らない。
『ガオォンッ!』
114
:
桐生 祐季
:2008/05/01(木) 23:00:10
「…………」
やつれきった顔でふらふらと道を歩いている、
115
:
茅峰『アヴェンジド・セヴンフォールド』
:2008/05/04(日) 23:27:15
>>114
桐生さんが暫く歩いた先に、公園の様な芝生の広場が広がっていた。
その真ん中辺りに、何処かで見た事のある少年が横たわっている。
「………ZZZ………。」
116
:
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
:2008/05/04(日) 23:30:07
>>115
「………ぁ…」
その虚ろな視線がそれを捉える。
「なんだよ…生きてんじゃん……慶…」
よたりよたりと茅峰の方に向かう。
117
:
茅峰『アヴェンジド・セヴンフォールド』
:2008/05/04(日) 23:38:11
>>116
「………ZZZ………む? ユーキ、こんにちわ?」
桐生さんの足音や気配に気付いたのか、茅峰はむくりと体を起こした。
ぼんやりとした顔で周囲をキョロキョロと見回している。
「む……? 此所は……何処?
オレ、敵のスタンドに体をぶち抜かれた筈……?」
自分の死際を思い浮かべた途端、じわりと体から染み出した血液が服が汚れた。
118
:
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
:2008/05/04(日) 23:44:17
>>117
「あぁ、よぅ……」
いつもより足取りがおぼつかない。
「ここは広場で…何、言って―――!」
何か喋ろうとして言葉に詰まった。
「お前…その、血は…?」
119
:
茅峰『アヴェンジド・セヴンフォールド』
:2008/05/04(日) 23:50:38
>>116
年相応に小さい手で傷口を押さえるが、流れている血は止まらない。
如何考えても致命傷なのだが、不思議と痛みはそれ程無い様だ。
そして、茅峰は根拠は無いがハッキリと分かる感覚……『自分は死んだ』と言う事を認識する。
「む……ゴメン、ユーキ。 オレ、敵にやられて死んだみたい。」
あっさりとした口調でさらりと桐生さんに事実を告げる。
120
:
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
:2008/05/04(日) 23:55:02
>>119
「………何、言ってるんだよ…慶は、ここにいるだろ?
そんな怪我くらい……オレが、治療してやるからさ……」
自分の手が汚れるのを構わず、傷を止血しようと手で押さえる。
121
:
茅峰『アヴェンジド・セヴンフォールド』
:2008/05/05(月) 00:08:25
>>120
流れ出て来る血液には温かさを感じない。
「む……今のオレは幽霊って言う奴だと思う。
ほら、柳の下とかで人を驚かせてるみたいな奴。」
両手で桐生さんの頬を掴み、茅峰は自身の体から引き離す様に左右に大きく引っ張った。
「こんな風に触る事は出来るけど、多分これはオレの体じゃ無い。
きっと……何時かきっと……この体は煙か何かみたいに消えてしまうのが感覚で分かってるんだ。」
自身が感じている『異常』を桐生さんへと隠さずに伝えた。
122
:
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
:2008/05/05(月) 00:17:10
>>121
「痛い痛い痛い!
何すんだよっ!」
とっさに払う。
「何、言ってるんだよ……慶は、ここにいるだろ?
消えたりするわけ、ないだろ?
ほら、一緒に帰るぞ……」
ぎゅっと手を握り、引っ張る。
その目には今にもこぼれそうなくらい涙が溜っている。
123
:
茅峰『アヴェンジド・セヴンフォールド』
:2008/05/05(月) 00:26:56
>>122
「む……それは無理。」
何処かの殺人鬼宜しく、桐生さんの強く握った手がズブズブと茅峰の掌の中へと入り込む。
茅峰の体も心無しか透け始めて来た様に見える。
「む……今のオレは魂がこの場所にしがみ付いてるだけだから……。
それに、既に殺されてるオレが此所から外に出るのは不自然だと思う……。」
124
:
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
:2008/05/05(月) 00:32:06
>>123
「………ぁ…」
その現象と見た目で察してしまった。
それでも手を握ろうとする。
「いやだ……嫌だよ。
行かないでくれよ……。
お前がいなくなったら……オレ、どうしたらいいんだよ。
まだ、言ってないこと、あるのに…」
その目から涙が溢れる。
125
:
茅峰『アヴェンジド・セヴンフォールド』
:2008/05/05(月) 00:40:56
>>124
「む………。」
こんな風に泣いている女の子を目の当たりにしたなら、素直で紳士である男の子がする事は当然一つ。
それは………
「むんッ!!」
脳天に全身全霊の力を込めた全力のチョップをかます事だ。
「む……オレはお前なんか知らない。
ユーキはお前なんかよりももっとカッコ良くて男前のお姉ちゃんだった。」
そう言うと、茅峰は桐生さんの手を回避して再び両頬に手を当てた。
両サイドから力を込め、茅峰は桐生さんの顔を縦長にする。
126
:
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
:2008/05/05(月) 00:49:55
>>125
「あだっ!?」
頭を押さえる。
「…………な、何すんだよっ!?」
縦長にされたせいで聞き取りにくいが、いつもの喋り方だ。
127
:
茅峰『アヴェンジド・セヴンフォールド』
:2008/05/05(月) 00:55:45
>>124
「む……こんな風に泣き言ばかりを言う様な女の子をオレは知らない。」
頬に手を押し付けたまま、茅峰はリズミカルに前後へ腕を動かす。
掌を引き剥がさない限りは、頬の肉もその動きに合わせてムニムニと動く事だろう。
「だから、叩いた。」
128
:
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
:2008/05/05(月) 01:00:18
>>127
「だーっ、いい加減にしろっ!」
無理矢理引き剥がす。
「……ごめん」
そしてぽつりと呟いた。
「オレらしく、なかったよな」
129
:
茅峰『アヴェンジド・セヴンフォールド』
:2008/05/05(月) 01:07:56
>>124
「む……ユーキ、『久し振り』。」
掌を引き剥がされた茅峰は、桐生さんへと挨拶した。
「むむ……それをユーキが自覚出来たからには、オレ心残り無い。
とと様もかか様も強いから、きっとオレがいなくなってもダイジョーブの筈だから……。」
130
:
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
:2008/05/05(月) 01:14:23
>>129
「あぁ、久しぶりだな」
必死に笑顔を作り、笑ってみせる。
「………そんなことないと思うぜ。
子供が死んで大丈夫な親なんていねーよ…。
すごく、悲しんでると思うぜ…」
131
:
茅峰『アヴェンジド・セヴンフォールド』
:2008/05/05(月) 01:19:55
>>130
「む……それじゃあ、とと様とかか様泣いてるのかな……。
………ユーキ、とと様とかか様が泣いてたらオレと同じ事をしてあげて……。」
要するに、茅峰の両親の脳天に一撃食らわせてやれと言う事らしい。
「オレからの喝だって言うすれば良い。」
132
:
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
:2008/05/05(月) 01:24:46
>>131
「………あぁ、わかったよ。
キツイ一発をかましてやるよ」
ニッと笑ってみせる。
「慶は……悲しくないのか?
もっとやりたいことだってあっただろ?」
133
:
茅峰『アヴェンジド・セヴンフォールド』
:2008/05/05(月) 01:31:43
>>131
「む……そう言われても別に無い。
オレは何時もやりたいと思ったら直ぐにそうしてたから。」
そう言うが早いか、茅峰は桐生さんの唇にキスをした。
それも、熱烈な奴を。
「こんな風に……ね。」
134
:
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
:2008/05/05(月) 01:36:30
>>133
「そうか、それは―――ふぁっ!?」
唐突に口を塞がれ変な声が出る。
「んっ、ぁぅ…」
幼女とは思えない声が漏れる。
「お、お前………」
唇を押さえて真っ赤になっている。
135
:
茅峰『アヴェンジド・セヴンフォールド』
:2008/05/05(月) 01:45:06
>>131
「……今のには文句も返品も受け付けないのでそのつもりで。
野良犬に噛まれた思って忘れる良いと思う……ついでにオレの事も。」
にやりと笑いながら、茅峰は桐生さんの頭を優しく撫でた。
「む……そんな訳で心残りも無くなったから、そろそろオレ成仏しよう思う。」
136
:
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
:2008/05/05(月) 01:59:47
>>135
「バーカ、忘れてやるもんか。
絶対覚えててやるからな。
なんてったって……お前は…」
少し言葉に詰まるが、意を決して口を開く。
「オレの『初恋』なんだから。
オレ、『桐生 祐季』は『茅峰 慶』の事を本当に好きだったんだぜ。
だから最期の一瞬だけでいい。
オレだけを見てほしい。
オレの『恋人』になってほしい」
顔をぐっと近づけ、茅峰の目を見て言った。
(この言葉、本当はもっと先までとっおきたかったけどな。
でも…それがもう叶わないことを知ってしまったから。
だから…せめて……)
137
:
茅峰『アヴェンジド・セヴンフォールド』
:2008/05/05(月) 02:09:56
>>136
「むう………了解。 今からいなくなるまでの間だけ、オレはユーキの彼氏だ。」
告白の言葉に大きく頷くと、茅峰は桐生さんを強く抱き締める。
桐生さんの体へと自分の無い筈の体温が伝わる様な感覚を茅峰は感じた。
そして、茅峰は後ろを『振り返る』。
「オレも………ユーキ大好きだった………。」
そんな最後の一言を残して、茅峰の魂はこの世から消え去って行った。
138
:
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
:2008/05/05(月) 02:23:30
>>137
「……」
その抱擁に身を任せる。
「あったかい…」
つかの間の温もり。
そしてそれが消える感覚。
「両想い…だったんだ…すごい、嬉しいよ…。
……ありがとう……………そして、さようなら…。
オレ、頑張るからさ……空から…見ててくれよ」
そして、そのまま『振り返らずに』歩いていった。
桐生 祐季『ゼロ・ポイント』
―――→束の間の夢を見、そして未来に向けて歩きだす。
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