したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【場所】『小道』

103『我々は皆運命に選ばれた兵士』:2006/10/24(火) 08:13:16
103  実野  2006/06/16(Fri) 00:51

私は小道の前で花束を持っている。
この先へ入れば、死者に会える事があるという噂を聞いている。
だが、私はここから先へ入る事なく、花束だけを小道の中に投げ入れた。

「君がどこへ行くかも知らないし、私には死以外でその真実を知る術は無い。
たとえ、私が今死んでその真実を探ったとしても、その記憶は一瞬の内に無意味となる。
だから、私は真実を知る為に死という選択をしたりはしない。
これからも、今を生きていく。君がいなくても変わらずに。

……そして、私にもいつかは死という通り道を抜ける。
この小道のような通り道を…。
だから、九角君。この小道で道草を食わずにその先で行ってくれ。
同じ場所に付くとは思えないが、運良く……
いや、この言葉は取り下げさせてもらおう。」

この先の言葉は、あまりにも都合が良過ぎるので私は言うのを止めた。

「まったく…君って奴は、何もかもが半端でいい加減だったな。」
だが、憎めない奴だった。似たような奴を見かけても、2度と彼と出会う事はない。

「じゃあな。お疲れ様だ。
誰にも邪魔されないところで長く眠れ。」
そんな彼の為に一晩泣いた私は、一転して彼の為に笑顔を見せる。
それは感情が振り子のように振れた為だろうか?
いや、もう一つ理由がある。
最後に会った時は怒った顔だったからだ。
だからこそ、私は笑顔を見せたかった。
この笑顔で安心してほしかったからこそ、
彼が死んだ日、私から溢れんばかりの涙が出たのだろう。
私はまだ、ここで生きる。 それをわかってほしかったから。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板