[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
AA研究部
1
:
名無しさん
:2013/06/23(日) 00:03:50
★おいでませ悩める職人/さん★ ____
,:'′ ,. '" `゙ 、
添削 ;′ 意見 / ':,
感想 { 質問 / .://从从イ/ハヽ ';
助言 ', 受付中! /イ :イ ||| ||| リ }
゙:...,_________,,.. -‐''" リ .:八 、‐‐‐ァ /;八
━技術話に飢えた猛獣達の吹き溜まり━ / / ゙ ーェェェェ‐ '"/ ,.、\
| 、 ______ __ _ _ / ,ィf"洲|洲|必、'" ヾ ヽ
| \ [jj:. __[_ _]|i: |´ヮヽ) / ー― / ー― /洲洲洲洲洲小
|i: |\ \ }:i|_| [] |_ |ii ⊂ノ  ̄  ̄ ,.イ洲洲洲洲|洲|洲i
|ii | \ \刈|i:.[_ _]|jj__| /-r 、 ┼ _ーi``l7 ィf州ハノ'゙:リ小ケノハマキリ __9
[A-KEN!]彡イi[]i:.| 「| | __ ノ .ノ Τ ユ .ノ iュ |:{ }:| ´。 `9
|ii | ___ヽ|jj;__ノ |」 L.川:.|________________ヒ}__ヒ!_____(__、ヽ 。 ノ _
|ii ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|i::i:l:::†:{i_ ̄ ̄ ̄|i::|i:::i:i:i「 ̄ ̄ ̄`¨゛ `  ̄
|ii リ |i::i:l'∀`>y─┛ |i::|i:::i:i:i| )
|レ′ |i::i:l,x‐ 、 |i::|i:::i:i:i| (
| A_A |i: /⌒Vハ |i::|i:::i:i:i|
〃::::U::::ヽ |i::{:. :ハ釗L..x=ミ,|i::|i:::i:i:i| })
i::i:LiMi」:」 g |i::{:. {ll| 「 ̄. : . . |i::|i:::i:i:i| ^
从_从_,⊂Ti|O゚ヮ゚ノT⊃ γ'"⌒`ヽ |从:. ℡| :. xiハ: .:|i::|i:::i:i:i|
≡≡≡≡|iと)機iづ {;j;j;j;j;j;j;j;} |i::i:l); :.|lE竹| : |i::|i:::i:i:i|
'YWYWY´く/_j」> ,ノd,,o oリ |i::i:l |: . | : i|:. .: : |i::|i:::i:i:i| .、
し'ノ (((oミ主チo |i::i:l/.:.(l|ハ:i|: .: .: |i::|i:::i:i:i| |:\
)イ<:::l}〉 |i::i:{: . : |lノ..:. .:.:./|i::|i:::i:i:i| ゙; : :ヽ ,. :‐
_ヒヒ!_ ___ |i:从 .:| |:.: . : :.:{/|i::|i:::i:i:i| \: :,)≠―-=/: : :.
│ __,ノ__| _ ノ |i::i:lハ | |::. .:.: :.:Ⅵ :|i:::i:i:i| ./: : : : : : :': : : :/
│ | \「 |i::i:l ∪:|: . :. | j |i::|i:::i:i:i| /| l | : : : : : : : イ
│ | ○ Oi, |i::i:l | |:. ll:. し'リ|i::|i:::i:i:i| ノ': :| : : : : : : : : : : \
│ |ヽ 白 ) xvx |i::i:l し Jし' |i::|i:::i:i:i| ≧: : : :____: : : : : ≦
∧ ∧ ∧ │ | ー―一1 _{6^6}_ |i::i:l |i::|i:::i:i:i|  ̄_/: : : : ヽ-―''"
(((( ( 0|0j( 0|0j( 0|0) │ | ^7T^ |i::i:l |i::|i:::i:i:i| 〃⌒:i: : : __ |
f丕丕丕丕 bヒoヒbbヒoヒbbヒoヒlc│ (X) | .丕丕丕丕l丕l丕丕丕丕丕|i::|i:::i:i:i|l丕l廴__ノ: : : : :`!丕
b b. b b. b b `(ひ)ー--(ひ)’ |i::i:l |i::|i:::i:i:i| {_____,ノ
.丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕丕|i::|i:::i:i:i|丕丕丕丕丕丕丕丕
キシャァァァァァァァァァァ!!!!!!!! |i::i:l |i::|i:::i:i:i|
202
:
◆TOHO/1ZPMI
:2014/11/08(土) 15:46:32
以上になります
多少なりとも参考になれば幸いです
何か質問などあればまたよろしくお願いします
203
:
◆TOHO/1ZPMI
:2014/11/08(土) 20:00:55
>>189
すいません、ちょっと訂正いたします
>>200
で星は鋭角に作らないとヒトデっぽくなると描きましたが、これはあくまでも私のやり方ではそうなりがちであり
そうなるくらいなら星の輝きを強調したほうが星らしさが出ると思う、という意味であって
丸みを帯びた星のAAが絶対ダメ、という意味ではありません
技術や作風次第では十分可能な人もいると思います
私には無理だったというだけです
元の文章だとニュアンスがきつくなりすぎていると思いましたので訂正させていただきます
大変失礼しました
204
:
名無しさん
:2014/11/08(土) 20:56:03
>>203
◆TOHO/1ZPMI様
美しいAAの作成をありがとうございます。
直線形で統一されたAAにもかかわらず、捏造もあまりなく小さい物もわかりやすく表現されていて見事です
星に関してはデフォルメされたデザインのほかに、☆自体を使って大きな星を形作るなどセンスを感じられます
何処を見ても文句のつけようがないです
またAAのご指摘の方もありがとうございます
統一性に関しては仰せの通りです
私も気になっている点であり、改善していかなければならない点です。
長く直線が続く場合、少し変化をもたらせた方が良いかと思って 「 ̄ ̄⌒゛` のような繋ぎにしましたが、蛇足だったようです
顎の輪郭は非常に悩んでいた所でしたので、抜きの方も使っていきたいと思います
服のトーンはボタンがうまく作れなかったので、代わりになるものがないかと思案した結果ですが、
今回自分の力量のなさを思い知らされました
あと星に関して、実は自分自身もヒトデに見えるんじゃないかと心配していたところでした
星の形の由来や作り方のコツ、大変勉強になりました。
AAの作成・ご指摘とても嬉しかったです。改めて感謝申し上げます。
205
:
誘導少女ペリドット
◆YUDOSPeri.
:2014/12/02(火) 02:02:23
>>196
大変お待たせ致しました、装飾についての(ペリドット分の)超偏ったアドバイスが書き上がりましたので投下致します。
†装飾AAの作り方@誘導少女ペリドットの場合†
_ ** はじめに **
__/Y´ 88__ 今回は作例に沿ってアドバイスを書くのではなく、
\_ く*,0 0>/ 私が装飾する間どこに着目しているかをベースにアドバイスを書きました。
z(oJJo 主観的な見方がやや強めになっていると思います、ご注意下さい。
※このアドバイスで想定しているAAは主に20行超の中・大型AAです。
※アドバイスは全て私の考え方や経験から書いているもので、一つの見方に過ぎません。
納得出来ない部分は無視、また分からない部分はその都度ご質問頂ければと思います。
意味不明な部分は恐らく私の国語力の問題ですので、無視するかお知らせ頂けると幸いです。
まず、今回の作例は以下の二つになります。まずは元絵にある星を再現し、
更にその後挙げて頂いたキキララの作風に近付けた装飾を加えました。
技術的な観点(AA的に見易い、星形をしている、など)からのみ星を表現したものが上、
もっと抽象的な観点(元ネタの世界に沿っている、ファンタジーチックで煌びやか、など)からも星を表現したものが下になります。
アドバイスにつきましても星そのものの作り方と抽象的な観点からの星の表現方法に分けました。
※テクニックの話につきましては以前お伝えした通り、後に別の作例とあわせてご用意させて頂く予定です。
206
:
誘導少女ペリドット
◆YUDOSPeri.
:2014/12/02(火) 02:02:54
[元絵の星を再現した状態(元絵の形よりもAAとしての見易さを重視)]
☆
_.ノ-‐…‐- .._
, : ´ `ヽ
, ′ `ヽ ☆
;゙ -‐-ミ / / ゚.
釗/,__ //_彡'゜/ / | i i ☆
,. : "゙~|j'´__彡ァテテr‐ / /゙ヽ| | |
,:゜( )八 く ヾミツ / ,_-ミ| ,ハ.ノ
. , ‐…‐-{i j爪 .:.:. ヒツ, / ,、′ r-:'゙:l,,_
{ ___), __,,ノ゙, ;}i:、 「 > .:.:./ ィ^i} 〉.:.:.:.r'
. \ 〈 丶 .,,___彡イ人 .,_____,,. ィ゙_,,,.しリ `⌒'′
_________〉 〉 `フ´ |、 \_八丶 .,,___彡イ\ /⌒:,
\ / / !\xイ\)_](ー┐ __,,.ノ ____/: . :',____
`¨¨´ _..ノ'^ ‘、 └;┘\\V(______, (: . : . . . : . :)
「 ̄  ̄  ̄``丶、 / \ | \}\彡'゙ _/^ー- .._\: . . : /
釗☆:} `、 ;人_ _..\|"~~~゚¨ぅ_、 )ァ冖7 /ンニ,、 . : . : ',
| ∨ {'´ (__) `丶 ..__{ ;'´ /ノ〉'⌒ヽ.:ノ
釗rッ=‐-ミ、 ! た i `てぅトミ{_..ノ='′ r〜'´ j
__,,ノ'´ ゙, / ,二. | `ヽ ..,,_ 冫 `ヽ
,ゝ'// /}_彡 '゜ /ー 釗 (_.ノ‐ァ〉 __└‐ 、_厂
. と r '′ イ /゙¨´ /¨ (__) ,x'^ /人 _.. : ´ . : }
. `¨¨´ し'゜ ,′ | ,x'^ 、/. : .`´. : . :/
′ ! ,x'^ 、// . :/
/ ! ,x'^ ンシ′ . \
/ ! ,x'^ / . : \
_.ノ′ ! _ ィ^ _... <.,,_;__;__: . . : . : . : . :)
` ..,,_ (__) _... '^{/゙~ '; . . : / ̄ ̄ ̄
~¨¨,ニ二冫, | '.: . . : /
__|\/ ハ 、 | 丶 :ノ
. f´:`ヽ. : ´ . :} | `Z..」,,___,,..ィ'|ー-、
. !: . :/ 卜、、{ゝ、 |_|_/
☆ /: . . : \} く/|_〉∧```〈_,ハ〉 r-:'゙:l,,_
( : . : . . : . : } / '. | 〉.:.:.:.r'
`~¨゙: . . :广¨ア / 」 | `⌒'′
丶.:ノ /| | /| |
; ! j| ,ノ ! !
鄯 ー‐'゙| {\ \ `、
丿.,______丿 `V} `¨¨^ヽ
ヽ ..,,_____」 { ` ー- -r'′
` ー----┘
207
:
誘導少女ペリドット
◆YUDOSPeri.
:2014/12/02(火) 02:03:26
[更に装飾したもの]
|; ; ; ; :; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . ; . ; . ; . : . ; . ; . ; . ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; : ; ; ; ; ; :; ; ; ; ; ; : ; ; :; ; |
|; ; ; ; :; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . ; . . . . . ; . ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; :; ; ; ; ; :; ; ; ; ; ; :; ; :; ; |
|; . ; . :. ; . : . ; . ; . ; . ; . ; . ; . ; . _.ノ-‐…‐- .._ . . ; . ; . ; . ; . ; . ; . ; . ; . ; . ; . ; . ; :; . ; . ; :; . ; . ; . :. ; :; . |
|; . : . :. : . :. : . ; . : . ; . ; . : . . : ´ `ヽ_ . : . ; . : . ; . : . ; . : . ; . : . ; . : :; . : . ; :: . ; . : . :. : :; . |
|: :: . :. : . :. : . : . : . : . : ☆ , ′ `ヽ ☆: . : . : . : . : . : . : . : . : :: . : . : :: . : . : . :. : :: . |
|: :. .☆ . . :. . . : . . . : . . ;゙ -‐-ミ / / ゚. . . : . . . : . . . : . . . : . . . : :. . : . . :: :. . : .☆ : :. . |
|: :. . : . . .☆ . . : . . . : . 釗/,__ //_彡'゜/ / | i i . :☆ . : . . . : . . . : . . . : :. . : . .☆ :. . :. . . : :: . |
|: :. . : . . . : . . . : . . .;. : "゙~|j'´__彡ァテテr‐ / /゙ヽ| | | . : . . . : . . . . . . . . . . . :☆ . : . . . : :. . :. . ::☆ . |
|. :. . . . . . . . . . . . .,:゜( )八 く ヾミツ / ,_-ミ| ,ハ.ノ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .☆ . :. . :. . :. |
|. :. . . . . . . , ‐…‐-{i j爪 .:.:. ヒツ, / ,、′ . . . . . . . . . . . . . r-:'゙:l,,_ . . . . . . . . . . :. . :. . :. |
|.☆ . . . { ___), __,,ノ゙, ;}i:、 「 > .:.:./ ィ^i} . . . . 〉.:.:.:.r' . . . . . . . . . . .☆ . :. . :. |
|. .__. . . \ 〈 丶 .,,___彡イ人 .,_____,,. ィ゙_,,,.しリ `⌒'′ . . . . . . . . . . . . :. . :. |
:\_.. : ´. :}. . _________〉 〉 `フ´ |、 \_八丶 .,,___彡イ\ /⌒:, . . . . . . . . :. . :. |
: . . : : / \ / / !\xイ\)_](ー┐ __,,.ノ ____/: . :',____ . . . . .☆ . :. |
. : / . `¨¨´ _..ノ'^ ‘、 └;┘\\V(______, (: . : . . . : . :) . . . . . . :. |
. : .`丶、 「 ̄  ̄  ̄``丶、 / \ | \}\彡'゙ _/^ー- .._\: . . : / . . . . :. |
. . . : V| ☆:} `、 ;人_ _..\|"~~~゚¨ぅ_、 )ァ冖7 /ンニ,、 . : . : ', . .☆ |
. : rー- -‐'| ∨ {'´ (__) `丶 ..__{ ;'´ /ノ〉'⌒ヽ.:ノ . . |
: / 釗rッ=‐-ミ、 ! た i `てぅトミ{_..ノ='′ . . r〜'´ j . |
- '゙:,_ __,,ノ'´ ゙, /. . ;二. | `ヽ ..,,_ ゜ . . . 冫 `ヽ r-:'゙:l,,_
208
:
誘導少女ペリドット
◆YUDOSPeri.
:2014/12/02(火) 02:04:08
. . : . :) ,ゝ'// /}_彡 '゜. . /ー 釗 (_.ノ‐ァ〉 .゜ 。゜ . __└‐ 、_厂. . 〉.:.:.:.r'
. :/ .゚と r '′ イ /゙¨´ . ゜ ゚. /¨ (__) ,x'^ /人゜. _.. : ´ . : }゚ . ゜ . `⌒'′_
: . : ', . `¨¨´. ゜し'゜ . °. ゜. ,′ | ,x'^ 、/. : .`´. : . :/ ゜ . . ゜ . f´:`ヽ. : ´ . :}
`ヽ ノ . .゜. . ゚ . ;`ヽ.ノー--‐′ ! ,x'^ 、// . :/ ゜ 。 ゜ ° !: . :/
。_.°-‐= -‐'゜ / ! ,x'^ ンシ′ . \‐ ‐- .._゜ . ゚ /: . . : \
}'´ / ! ,x'^ / . : \ `ヽ ゚ ( : . : . . : . : .)
} . : . . _.ノ′ ! _ ィ^ _... <.,,_;__;__: . . : . : . : . :) i ゚ `~¨゙: . . :广¨~´
} '" ``ヽ ` ..,,_ (__) _... '^{/゙~ '; . . : / ̄ ̄ ̄ _ノ -‐…‐- .._丶.:ノ
} ~¨¨,ニ二冫, | '.: . . : / '´ `{
}. : . . __|\/ ハ 、 | 丶 :ノ , :'⌒i . : {
}: :_..-‐…‐- f´:`ヽ. : ´ . :} | `Z..」,,___,,..ィ'|ー-、 i´:`丶./ : . . :i '"´{
}'´ `ヽ!: . :/ 卜、、{ゝ、 |_|_/ ':, : . . :L._ {
} ☆ /: . . : \} く/|_〉∧```〈_,ハ〉 r-:'゙:l,,_ -‐…ー- .._〉: . . :`ヽ {
}☆ ( : . : . . : . : } / '. | 〉.:.:.:.r' . . : : . . `丶.. -‐‐- =ニ゙゜ {
} `~¨゙: . . :广¨ア / 」 | `⌒'′ '´ . : . :. : . : . . {
} 丶.:ノ /| | /| | r-:'゙:l,,_ . : . : . : . : . . {
} r-:'゙:l,,_ ; ! j| ,ノ ! ! 〉.:.:.:.r' . . : . . : . ._: -‐…{
} 〉.:.:.:.r' 鄯 ー‐'゙| {\ \ `、 `⌒'′ . . : . .:.:.:.:. : '". . : . : . .:.:{
} `⌒'′ 丿.,______丿 `V} `¨¨^ヽ . . : . : . :.:.:.: '′. : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{
} ヽ ..,,_____」 : : { ` ー- -r'′ . . : . : . .:.:.:,:'゜ . : . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{
} ⌒^ ` ー----┘ . . . : . : .:.:.:.;′. : . :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{
¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨¨゚¨
まずは作例をご覧頂いてから下のアドバイスへ進んで頂くと、内容が伝わり易いかもしれません。
209
:
誘導少女ペリドット
◆YUDOSPeri.
:2014/12/02(火) 02:04:40
はじめに元ネタに存在する星の再現についてアドバイスさせて頂きます。
AAを一目見てこれは星だと判りやすくする方法についてですが、これにはやはり
可能な限り五芒星の形を正確に再現するに尽きると思います。
五芒星を捏造することで元絵に近い表現や線主体の濃い表現が可能になることは
間違いないですが、これでは大きな歪みを避ける事が非常に困難です。
そこで、星がキャラクターの一部でなく独立した装飾であることを利用して、拡縮や回転を積極的に行います。
ここで注目して頂きたいのが五芒星の形です。五方向に等しく伸びている点、そのままAA化する上では
最大のデメリットですが、これが今回のように回転したい時にはどれだけ回転させても全く不自然にならないという
最大のメリットになるのです。それではどこまで回転させれば作り易くなるでしょうか。ここでキーワードになるのが
「/」「',」「108度」です。即ち / や ', で線を引ける角度や、付け根の角度である108度に近い開き方をした文字(
作例で挙げれば 广 や 〉 や 冫 や r' や ‐ 、 など)と元絵の線が重なる角度を探せば良いのです。このような角度
を見つけたら、一先ず先程挙げた文字を置きましょう。そして文字を置いた場所を基点として、拡縮を繰り返しつつ
一番線を引きやすいサイズを見つけて下さい。また鋭角の部分ですが、個人的には丸みを持たせた方が作り易い
のでオススメです。何故作り易いかと言えば、この丸みを帯びた部分が ( や ノ を置くだけでかなり曖昧に処理出来る
からです。今回のケースでは元絵の星がしっかり星の形をしているので、以上の点だけを意識すれば比較的容易に
それらしい星を作ることが可能です。一つ完成したら、別の機会に使い回せるよう大事に取っておきましょう!
210
:
誘導少女ペリドット
◆YUDOSPeri.
:2014/12/02(火) 02:05:11
さて、ここからはトレースの範疇を超えた装飾AAの作り方についてのアドバイスです。
まず、(私が)装飾を作る際には大きく分けて以下の三つの手順を踏みます。
↓目次を兼ねた図
┌―――――――┐
|①装飾のイメージ| ←―――――――――┐
└―┬―――――┘ ー―――――――――┼――┐
|【ここで考えること】 | |
├・目標/テーマ | |
├・情報収集 | |
├・世界観 | |
├・AAに出来ること/出来ないこと | |
├・その他(時間、 サイズ等の制約) | |
┌┴――――――――┐ | |
|②装飾するAAの分析 | ←――――――┤ |
└―┬―――――――┘ ー――――――┼――┤ テ
|【ここで考えること】 | ↑ | ス
├・サイズ | 練 | 卜
├・濃度、密度 | り | ↓
├・AAの印象 | 直 |
├・分割位置 | し |
┌┴―――――――――┐ | |
|③イメージに沿ってAA化| ←――――┼――┘
└―┬――――――――┘ ー――――┘
|【ここで考えること】
├・イメージを柔軟に動かす
├・画像を使った確認
├・AA化が困難な箇所の再検討
└・装飾を利用したAAのフォロー
実際にはこれら手順を繰り返したり前後させたりもします。
テストと練り直しを何度も繰り返すことにより、イメージを無理なく描いていくことが出来ます。
211
:
誘導少女ペリドット
◆YUDOSPeri.
:2014/12/02(火) 02:05:45
┌―――――――┐
|①装飾のイメージ|
└―――――――┘
_ ** はじめに **
__/Y´ 88__ 頭や紙に描いたイメージをAAで再現する、それがAAにおける装飾です。
\_ く*,0 0>/ 従ってAAを装飾する場合、まず絵的な装飾をイメージするということになります。
z(oJJo そして、ここでイメージしたものがそのままAAの元絵と同じ役割を担います。
完成度に直接影響する大事なところですから、脳みそを振り絞ってイメージしましょう!
【ここで考えること】
・目標/テーマ
たかだかAAを飾り付けるだけなのに目標!?と思われるかもしれませんが、とりわけ凝った装飾がしたい場合、
先にどのような装飾に挑戦したいかを決めることによってイメージを浮かべ易くなります。
といってもここでの目標/テーマは作業全体の補助的に使えればそれで充分な為、あまり窮屈に考える必要はありません。
例えば汎用的な装飾をテーマにするなら、後で切り取って使えるよう、元のAAに干渉しない装飾をイメージすれば良いと分かります。
或いは柔らかめの線を使うのが目標であれば、ポップでソリッドな装飾をイメージすることは避けるといった対策を事前に取れます。
このような方法で無限にある装飾パターンを絞り込むことで、希望するイメージにより早く辿り着けるという訳です。
・情報収集
情報と一口に言っても様々な情報がありますが、ここで特に有用な情報は、美術的な知識、元ネタに関する知識、参考資料の三つです。
まず、美術的な知識は絵的な装飾をイメージする為に利用します。
ただしここに関しては深めるとキリがないので、イメージを描く際の手掛かりとして参考にすればひとまずは充分でしょう。
次の元ネタに関する知識は装飾の完成度に最も影響する箇所だと私は思っています。
この後でも述べますが、装飾対象を進んで理解することで、より元のAAにマッチした装飾をイメージすることが可能になります。
装飾対象の世界観まで知識に持てば、その世界観を借りてイメージを組み立てることも可能です。
世界観を借りることで想像力や美術性が補われる為、自力では困難な凝った装飾を作成することも不可能ではありません。
三つ目の参考資料とは、作成者の美術的知識やイメージする力を補う為の資料のことです。絵から写真から元ネタに関する記述まで、
参考になりそうなものは資料としてしっかり集めておきましょう。勿論、他の装飾AAを資料にするのも良いでしょう。
或いは、イメージを固めるために紙やパソコンにイメージやアイデアをメモするといった、資料の自作も非常に役に立ちます。
資料集めは地味な作業では有りますが、期待以上の装飾AAを作るには手軽かつ強力な方法なので強くオススメします。
・世界観
先述の通り、元ネタを理解し世界観を借りることで、強力なイメージを浮かべることが可能になります。
しかし、他の方が創りあげた世界観をしっかり理解するということは大変に難しいことですし、明確な答えが存在する訳でもありません。
キャラクターの外面、内面共に粘り強く観察することで装飾のアイデアが浮かぶこともありますが、これもまた中々容易なことではありません。
そこで一つの手掛かりとなるのが背景やステージ等の舞台です。視覚的に捉えやすい分、装飾に反映することが比較的容易なのです。
舞台を参考に元のAAと合うようなデフォルメを加えれば、装飾のベース(土台)に出来ます(元のAAとの合わせ方については後述します)。
作例でもこの方法を使っています。単純な線でベースの形をイメージし、それに沿うようにして舞台の特徴(作例では雲)を書き込めばベースの完成です。
挙げて頂いたキキララのAAについても全く同じです。装飾を除けばケーキ、ティーカップ、クッキーの単純なシルエットが浮かび上がると思います。
そしてこのようなベースを作成する前準備にアタリ線を引くことで、装飾をマクロな視点からイメージすることが容易になり、バランス良い装飾が期待出来ます。
※補足として、もしも元のAAが自作で無い場合にはもうひと手間かけると完成度がより高まるかもしれません。
具体的には元のAAの作成者からの視点を取り入れることで、元のAAと装飾の親和性をより高める効果が期待出来ます。
元のAAの作成者が何を考えてAAを作ったのか、どんな世界観を好んでいるか、等を聞いたり推測したりすることで、作成者の視点に近づくことが出来るでしょう。
212
:
誘導少女ペリドット
◆YUDOSPeri.
:2014/12/02(火) 02:06:17
・AAに出来ること/出来ないこと
これまで装飾する対象がAAであることをあまり意識しないまま話を進めてきましたが、ここではそのAAに着目していきます。
【AAに出来ること】
何かと制限の多いAAですが、工夫次第で様々な線を引くことが可能です。AA化し易いようにイメージを浮かべたり変形させたりすることも時には必要ですが、
特に初めは自由な線をイメージした方がのびのびとした装飾をイメージし易くなると思います。
【AAに出来ないこと】
AAに出来ないことを考えて最初に浮かぶのが、絵相当の緻密な表現です。文字の形状を利用して小道具に見立てるテクニックこそ存在しますが、
基本的にAAは細かい表現を自在に扱うには向いていません。装飾も同様で、どちらかと言えば大きくシンプルな装飾のほうが綺麗に作り易いです。
勿論細かい装飾も不可能ではありませんし、実際に緻密な装飾を全面に施して圧倒的な存在感を放つAAを作られた方々もいらっしゃいますが、
特に慣れない間は単純な装飾をイメージしてから徐々に細かい飾りを追加していくほうが結果として高い満足感を得られると思います。
それに少なくとも、装飾は緻密な程良いというものではないと私は考えています。
また、AAが抱える制限の中でもとりわけ装飾に影響するのが色と密度の問題です。AAでは白黒以外は言わずもがな、灰色から黒までの色も再現が困難です。
まず、2dotの白い行間が濃い色を再現する上で非常に厄介な存在となっています。加えて、最初からシルエット的な表現を前提としているAAならばともかく、
わずか1dotの線とそれに囲われた白い面で構成されている多くのAAでは、黒に近い色が入るとそこだけ浮いてしまうリスクが非常に高くなります。
これは、AAを引き立てるという装飾の目的とは真逆の効果を生みかねないということを意味します。
従って、後述の対策次第でリスクを軽減することも可能ではありますが、基本的には白から灰色までが装飾で無理なく使える色ということになります。
次に、AAでは縦線を引く際に必ず2dotの行間を挟む為、必然的に線がぶつ切りになってしまいます。実際にはこれに加えて点系の線や省略表現が使われるので、
更に線の密度が薄くなってしまう訳です。そして、このことがAAを装飾する際の大きな壁になります。装飾には明確な元絵が存在しない為、
元のAA以上に思い通りの線が引けてしまいがちなのです。これはつまり、行間2dotを覗いて最低限の隙間しか挟まない、
密度の高い線も引けるということになります(例:罫線)。このことは元のAAが持つ線の密度が低い程問題になります。元のAA以上に装飾が目立ってしまうからです。
では、そのようなAAでは装飾は使えないかといえばそんな事はありません。先述の色の問題と同様、こちらにも対策が存在するからです。
ただし、元のAAが持つ線の密度が低い程、自然な装飾のバリエーションが小さくなるという傾向は変わらないと思います。
そのようなケースでは、薄い濃度でもあまり違和感のない、柔らかい装飾を中心にイメージされることをオススメします。
さて、上の色と密度の問題には共通した対策があります。それがフレームです。ここでいうフレームとは、元のAAを線で囲うことで出来る枠のことです。
装飾パターンの上に真っ白な台紙を貼って、その上に元のAAを配置する様子をイメージすれば分かり易いかもしれません。
この方法を使うことで元のAAと装飾は見かけ上完全に分離され、それぞれ自由な表現を楽しむことが出来ます。
更にフレーム(台紙)そのものにも適度に装飾を散らすことにより、元のAAと装飾の間に一体感が生まれ、とても自然な形で一枚絵に見立てることが可能なのです。
ただし、この方法で綺麗に見せるにはフレームの線をしっかり揃えることが重要です。
つまり、枠外の装飾と元のAAとの一体感が失われない程度の距離感を保ちつつ、元のAAの両側に線を揃えることになります。
フレームに散らす装飾をdot調整に活用する、或いはdot調整が得意な線をフレームに使うといった対策が取れるので意外と負担は大きくないですが、
元のAAとフレームの間に最低限の余裕(空間)はあったほうが無理なくdot調整出来ると思います。イメージする際にはその点も意識しておくと良いでしょう。
更に、発展形としてフレームを部分的に使うという方法もあります(↓こんな感じ)。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/42912/1292042983/314
213
:
誘導少女ペリドット
◆YUDOSPeri.
:2014/12/02(火) 02:06:48
・その他(時間、 サイズ等の制約)
短時間で作りたい、◯◯行で作りたい…等の希望です。
特に短時間で軽い装飾を施したい場合、やや濃い目の線を使った小規模な装飾を取り入れると適度に主張する装飾になり易いのでオススメです。
行の制約について言及した理由は、必ずしも装飾に使う行数を元のAAに収まるよう調整したほうが良いとは限らないからです。
私が装飾する際にも、行の増減は頻繁にあります。何行まで許容するか決めてから、元のAAとのバランスを確認しつつ行数を調整すると良いでしょう。
※上の表現ではあまりピンと来ないかもしれません。元のAAの上下にどれだけ余白をあけられるか、そしてあけたいか…と考えると分かり易いでしょうか。
┌―――――――――┐
|②装飾するAAの分析 |
└―――――――――┘
_ ** はじめに **
__/Y´ 88_ ①で述べた通り、装飾をイメージする際には自由な線でのびのびと思い描くと良いと思います。
\_ く*,0 0>/ ただし、やはり既にあるAAを装飾する以上は、元のAAの特徴に合うようイメージを最適化させたほうが
z(oJJo 一枚絵としての完成度が高くなります。そこで、ここでは装飾対象のAAに関して特に注目したい点に触れます。
【ここで考えること】
・サイズ
最初に述べた通り、このアドバイスで想定している装飾対象のAAは主に20行超の中・大型AAです。
例えば実況板に対応した12行以下のAAの場合、シンプルな装飾のほうが見栄えが良くなるケースも少なくありません。
AAの文字の大きさは一定ですから、行数が小さければ小さいほど複雑な装飾が困難になるという訳です。
(※一方で小型AAこそ文字をぎっちり詰め込んだほうが目立つので良いという考え方やケースもあります。)
・密度、濃度
①のAAに出来ること/出来ないことで述べた通り、AAには元のAAが持つ線の密度が低い程、自然な装飾のバリエーションが小さくなるという傾向があります。
元のAAが薄いと装飾のほうが目立ってしまうリスクが高くなるからですが、これもまた先述の通り柔らかい装飾やフレームを利用することでリスクを下げられます。
一方で、どうしても装飾に使いたいイメージがあり、柔らかい装飾やフレームを利用するのが難しい場合、元のAAに合わせて装飾を薄めるという方法もあります。
ただし、装飾を薄めればそれだけ装飾の効果が小さくなりますから、状況に合わせてこれらを上手く使い分けることが肝心です。
さて、まず装飾が元のAA以上に目立ちにくくなるセーフティーラインは装飾の濃度が元のAAの濃度を下回る辺りです。
そしてそこまで装飾の濃度を下げる最も手軽な方法が、装飾を構成する線の密度を下げることです。
例えば装飾のイメージが直線的であった場合、罫線を使わずに敢えて隙間のある破線を選ぶことで線の密度が下がります。
つまり、 ―――― を ‐‐‐‐‐‐‐‐ に、 | を 釗 に、 | を l や i に置き換えて使うことで線の密度を下げましょう、ということです。
またこの直線と破線の割合を変えることで、線の密度の調整が出来ます。
ケースにもよりますが、 ‐―‐‐―‐‐―‐‐ のように破線と直線を規則的に組み合わせると綺麗に見えることがあります。
他にも、実線で表現可能な箇所の文字を敢えて抜く等することでも線の密度が下げられます。このように装飾の効果縮小さえ許容出来れば、
元のAAの濃度に左右されることなくイメージに沿った装飾が可能になります。勿論元のAAが濃い場合でも装飾の濃度を下げたいならばこの方法が使えます。
214
:
誘導少女ペリドット
◆YUDOSPeri.
:2014/12/02(火) 02:07:18
・AAの印象
装飾を元のAAと同じ作風で再現出来るならばそれが一番無難で好バランスな装飾といえますが、だからと言ってそれがベストな装飾とは限りません。
特殊なケースを除き、装飾する一番の目的はAAを引き立たせることですが、その為のアプローチは一つではないからです。
ではどんなアプローチがあるかといえば、例えば元のAAだけでは奥行きが感じられない場合に線の密度に変化を与えた装飾によって奥行きを加えるというやり方や、
敢えて罫線で固めた大型文字を組み込み浮かせる等して元のAAの持つメッセージを強烈に印象付けるというやり方があります。
この辺りは①の目標/テーマで既に決まっているという場合もあるでしょうが、元のAAを良く観察し、
どんな要素を加えたら元のAAがより引き立つかという視点を持つと、効果的な装飾を作り易くなります。例えば棘々しい印象の元ネタを
AAで再現しきれなかったと感じたならば、濃い文字から放射状にフェードしていくシミのような装飾を散りばめることでその棘々しさを補えるかもしれません。
もっと単純な例で、可愛いキャラのAAならばハート型のシンボルを添えることでその可愛さを更に強調出来るかもしれません。
私がキキララの装飾をした際にも、元のAAだけでは再現が出来なかった強力にアイコン化された濃密な世界観を再現すべく、敢えて余分な飾りがない、
直線的な線や記号を多用しました。結果的に元のAAより装飾のほうが濃くなりましたが、代わりに(少しは)装飾を含めたAA全体で世界観を再現出来ました。
・分割位置
言うまでもありませんが、装飾することによって元の状態から爆発的にバイト数が膨れ上がります。
それにより一レスで収まっていたAAを分割せざるを得ない場面も出てくるでしょう。特に気にしないなら勿論それで構いませんが、
一枚絵としてだけではなく投稿時の見栄えにも気を遣いたいという場合にはどの行で分割するかにも拘ると良いかもしれません。
一レスに容量限界まで詰めるといったルールはありません。カットした時の違和感が一番小さいところで分割すると綺麗でしょう。
215
:
誘導少女ペリドット
◆YUDOSPeri.
:2014/12/02(火) 02:08:15
┌――――――――――┐
|③イメージに沿ってAA化|
└――――――――――┘
_ ** はじめに **
__/Y´ 88_ イメージや作成方針を頼りにAAを書き出します。予めイメージを元に下絵を描いている場合や
\_ く*,0 0>/ 下書きを作ってある場合を除くと、AAを明確な元絵が存在しないまま作っていくことになりますが、
z(oJJo それによる恩恵も大いにあるので、気持ちを前向きに持って行きたいところです。
【ここで考えること】
・イメージを柔軟に動かす
イメージの段階では自由な線でのびのび描けても、残念ながらそのイメージ全てをAAにすることはほぼ不可能です。
しかし、イメージの内容が思い通りであればある程、それに比例するようにAA化された後の内容も思い通りになります。
それはイメージからAA化する際の劣化に限度があるからです。少なくとも①や②で述べたことを踏まえれば、
相当な鬼イメージ、即ちAA化が実質不可能なイメージは回避、修正されます。
その分、AA化する難易度が一定以上を超えることは無く、そのまま劣化も抑えられるという訳です。
とはいえ、実直にイメージをAA化するだけではもれなく劣化します。そこでイメージに大きな影響を及ぼさない範囲でAAを作り易い形に変形する作業が入ります。
分かり易く言えば捏造するということですが、元々明確な元絵が存在する訳ではありませんからもう少し気軽に臨んでも大丈夫でしょう。
例えば今回の作例では殆どの星をAA化し易い角度まで回転させています。
最初の辺りで述べたように、キャラクターのアクセサリー等と違って固定されたものではないので、いくら回転させたところで何の不自然さもありません。
また、今回のケースでは元絵の装飾(星)をそのまま利用、延長させている訳ですが、元絵と重ねて頂ければ分かる通り、星の位置を都合よくキャラクターに被せています。
星単体を被せただけでは不自然に目立った可能性もありましたが、星をまばらに配置することで極力全体に影響が及ばないよう調整しています。
一方、キキララの装飾は今回の作例以上に捏造的な作り方です。
直線的な印象を際立たせることを優先した為、例えばケーキのように多少不自然な形をした箇所も見られます。
優先したいポイントやどんな装飾を作りたいかを念頭に置きながら、臨機応変にイメージを動かしていきましょう。
・画像を使った確認
装飾AAが大型になればなる程、そのままでは全体像の把握が困難になります(充分なサイズのモニターがあれば別ですが)。
そこで(´д`)Editの機能等を利用してAAを画像化し、定期的に全体像のチェックを行います
(私の場合はこちら「オフライン版AAぴんが〜:ttp://aavideo.s11.xrea.com/offlinepnger/」にこの設定( )を反映させています)。
細部で見た時には綺麗だったのに全体で見るとなんだかごちゃごちゃしてしまっている、或いはその逆の箇所にぶつかることもしばしばありますが、
そんなに時にはテーマに沿って細部と全体のどちらを優先するか決めていけば大丈夫です。
・AA化が困難な箇所の再検討
イメージをAA化していく段階で、どうしても期待通りのAAにならない、或いはならなかった箇所が出てくることがあります。
これは特にイメージを頭の中に展開させている(下書きを作っていない)場合に起きがちなことですが、
こうなるとイメージの練り直し(リセット)を考えざるを得なくなります。ここから先は時間と相談しながら練り直す規模等を考えましょう。
実は作例でもこのような箇所がありました。以下はその時の流れです。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/42912/1292040985/428-435
この時は
>>428-429
でスカスカした感じを受けたので
>>430-431
のように枠で囲ってみたものの、
今度は逆に小さくまとまってしまった為に枠の一部を開けようと考え(
>>432-433
)、最終的にそこから星を溢れ出させる形に落ち着きました。
前のほうが良かったという意見もあるかもしれませんが、個人的にはこれで納得行くことが出来ました。
・装飾を利用したAAのフォロー
装飾AAを作ることが一番の目的ならば余裕のある時に考えたいことですが、装飾AAを利用することで、元のAAで引ききれなかった線を補完出来ることがあります。
また逆に、元のAAを利用することで装飾AAを補完出来ることもあります。
作例では元のAAにあるスカートの緩い斜線に星の緩い斜線を交わらせることで、元のAAと装飾AAの相互補完に挑戦しました。
作例の星のように独立した装飾は何かと扱い易いです。移動だけでなく回転や縮小、複製も容易なのが嬉しいですね。
216
:
誘導少女ペリドット
◆YUDOSPeri.
:2014/12/02(火) 02:08:45
_ ** さいごに **
__/Y´ 88_ 最初に書きました通り、これはトレースの範疇を超えた装飾AAの作り方についてのアドバイスです。
\_ く*,0 0>/ もしも
>>189
さんにとって然程必要のない内容であれば、適当に読み飛ばして頂いて構いません。
z(oJJo また、このアドバイスは私の頭の中をまるごと文章化したようなものであり、実際には無意識に行っている部分も少なくありません。
あまり深く受け取ったり考えたりせずに、詰まった時のメモ書き程度に思って頂ければ幸いです。
* * *
装飾についてのアドバイスは一先ず以上とさせて頂きます。また、これからテクニックについての(ルナ分の)アドバイスの作成に入ります。
最後にくどいようですが、もしも疑問に感じた点や意味不明な箇所があればお知らせ頂けると幸いです。
217
:
名無しさん
:2014/12/02(火) 22:31:02
>>216
ねんどろいどルナ様
作成ありがとうございます。
まさかここまでAAを装飾していただけるとは考えてもおりませんでした!かなり感激しています!
ふわふわ、キラキラとした煌びやかな感覚であり、かつファンタジックでポップな非常に優雅なAAだと思います。
それでも主人公が背景に埋もれることなく、調和しているのがとても素晴らしいです。
私にはもはや芸術作品の様に見えます
自分のやり方では線をなぞることしかできず、表現力のなさを嘆いていたものでしたが
今回のアドバイスと作成例を有効に活用させていただきたいと考えております。
特に星の作り方に関しては非常に勉強になりました。
独立した背景や装飾で詰まった時には角度や倍率を変えて挑戦してみます。
心のこもったAAとアドバイス、誠にありがとうございました。
テクニックの方もすごく心待ちにしています。
お時間のよろしい時でかまいませんので、またお願いいたします。
218
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2015/02/01(日) 01:00:16
>>217
大変お待たせ致しました、テクニックについての(ルナ分の)超偏ったアドバイスが書き上がりましたので投下致します。
但しその前に、
>>215
の 画像を使った確認 の項目において、リンクを入れ忘れてしまった(〜この設定( )を反映〜)のでここにリンクを追加させて頂きます。
ttp://www1.axfc.net/u/3402846.zip 確認を怠ってしまい、申し訳ございません。もしも必要のない部分でしたら、このリンクは無視して頂ければ思います。
また、いつも暖かいお返事を下さり、誠に有難うございます。私にとって、とても大きなやり甲斐となっております。
さて、それでは改めまして、テクニックのアドバイスに進ませて頂きます。
†AAのテクニック†
_ ** はじめに **
__/Y´ 88__ 実は、テクニックについてのアドバイスを作らせて頂くにあたってどの辺りを重点的にご紹介すべきか少々頭を悩ませました。
\_ く*,0 0>/ 私がこれまで特別力を入れていたものといえばミルキィウェイとDIO様系という線の引き方であり、当初はそれらをご紹介しようかとも考えました。
z(oJJo これらを使えば線をそのままなぞることが非常に容易になります。例えば次の作例はDIO様系(外出し)を使った真円です。
_L=+┴+=L_
>>189
さんのお悩みの一つに捏造の問題がありましたが、このDIO様系を使えば、真円すら捏造を避けつつ作れます。
_____x " `'Kj__ しかし、ミルキィウェイやDIO様系が抱える問題として、線が簡単に濃くなってしまうことが挙げられます。
==ァ´ Xj__
>>189
さんは輪郭線の濃淡のバラつきにもお悩みでしたが、私がAAを拝見した限りではそこまで見栄えが悪いわけではなく、
___/ V__ ということは少なくとも私以上に線の濃さに対して繊細な方と考えられます(これは欠点ではなく、むしろかなりの美点です)。
W 辷」 であるならば、線の自由度ばかり優先させて濃淡についての悩みを拡大させてしまうよりも、もっと
>>189
さんの作風に向き合い、
__] [」 捏造の限界を今以上に引き上げられるような、捏造出来ない線を減らせるようなテクニックをご紹介すべきではないかと思い、
=ヤ た 最終的に捏造を綺麗に行うテクニックを中心にご紹介しようと決めました。
7さ .な ただし、「大きく捏造しなくても線を表現する手段があるなら、それも使ってみたい」とのことですので、先に他の作り方に関しても
‐公、 .:仏 簡単にご紹介させて頂こうと思います。基本的にはこの場での詳細なご説明は割愛させて頂きますが、只今お見せしたDIO様系と
个:.._ _..ィ^^^
>>189
さんから反応を頂いた「.といったような濃い点」、とりあえずここでは黒点と呼ばせて頂くもの、についてはご説明も致します。
〕iァt:+=+tセi〔「 勿論、捏造を綺麗に行うテクニックまで読み飛ばして頂いても構いません。
☆DIO様系(詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/42912/1292042983/379-383)
まずはDIO様系ですが、これは先程の真円のように使いたい線だけに意識を集中させて、無駄線を無視する線の引き方です。
木の葉を隠すなら森の中、無駄線の森を作ることで無駄線一本一本の存在感を薄ませ、相対的に(強引に)主線の存在感を濃くします。
綺麗に作るコツですが、まず無駄線を出す方向は極力統一させたほうが良いです。これは主線の両側に無駄線を出してしまうと、主線の形が曖昧になり、
無駄線と混ざってしまうからです。また、経験上の話になりますが、無駄線はそれぞれ5mm以上伸びていると良い感じに森になります。
無駄線を伸ばす方向や形についてはそれ程シビアになる必要は無いと感じます。繰り返しますが、主線の繋がり、無駄線を出す方向、無駄線の長さに気を配ることがコツです。
そしてDIO様系の欠点については先述の通りですが、線が簡単に濃くなります。これは主線を強固に繋ぎ易くなる上に、無駄線の森作りの際に文字を固めることが原因です。
無駄線の森の大きさや密度を調整することで濃さを均一にすることは可能ですが、それなりに手間がかかりますし、線が濃くなることは基本的に避けられません。
219
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2015/02/01(日) 01:00:48
☆黒点
黒点にも意外と種類があります。下に様々な黒点をカバー出来るようにした作例をご用意致しましたので、是非ご活用下さい。
勿論作例での使い方が全てではありません。綺麗に作るコツは、各文字の余白を意識することです。どの文字も殆どが8dotか11dotか16dotですが、
例え同じdot数でも黒点が置かれている位置は結構違うものです。∴では下側に大きな余白が開いてしまうから::を使おう、といった感覚で文字を選ぶと良いと思います。
そのような微妙な位置調整で極力線をなぞったり流れるように引いたりすることで、AAの見栄えがグッと上がります。
また、全体が濃くなければ使わないほうが良いケースも多いですが、・は使えるならば非常に便利な文字です。
これは、全角・が8dotあるのに対し、半角・が7dotだからです。文字の形自体は全く同じなので、さり気なくdot調整する際にはかなり重宝します。
例えば -‐…・・・…‐- といったように三つ連続させることで、なんと全半角調整だけで0dotから3dotまでが自在に調整可能となります。
それでいて、|-‐…・・・…‐-|-‐…・・・…‐-|-‐…・・・…‐-|-‐…・・・…‐-| このように、全半角を混在させたところで見た目には違いが殆どありません。
i や l 等と異なって上下左右の余白が大きく、1dotの差では目立たないのです。基本的に余白が大きい文字は使い辛いものですが、ここではそれがメリットとなる訳ですね。
そして当然ながらこれを多用することにより、装飾とdot調整が同時に、容易に行えます。以下のAAはその例です。
ttp://captain.jikkyo.org/test/read.cgi/lsaloonx/1269611221/58
勿論・・・と連続させずに ‥・‥・‥・‥・‥ と組み込むのもよいでしょう。ご関心あれば、是非ともチャレンジしてみて下さい。
そして、以下の作例は黒点の真円となります。!に関しては黒点部分が右にはみ出していることを利用し、 ! といったように右下がりの起点に使うと綺麗に嵌り易いです。
’
_...-‐‐- .._
. :¨ ¨:;,
,∴ ‘“:,
∴ ! 〝,
, ‥…‥ ,
. : …・・・・… ;
, wwwwWWёЁ ,
〟 _:’
∵ ∵
‘∵_ _∵’
”''・*+=+*・''”
☆ミルキィウェイ(詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/42912/1292042983/317-320)
*のような装飾文字を密着させることで一本の線に見せる作り方です。点繋ぎのような柔軟さがありながら、直線以上の濃さを出せます。
一方でDIO様系と同じく線が簡単に濃くなることが欠点で、こちらは線に使う文字自体が濃いことがその原因となります。
濃さを制御するよりも濃さをどう活かすかに重点を置くことが、上手に扱うポイントです。パーツを強調させたい場面などには持ってこいですね。
☆丸点描(詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/42912/1292042983/348)
。や o を利用した点描です。丸でなく白抜き点、即ち飽くまでも点の一種と考えたほうが扱い易いかもしれません。
先程の黒点とは相性が良いので、 ! のように積極的に組み合わせることをお勧め致します。
220
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2015/02/01(日) 01:01:20
┌――――――――――――┐
| 捏造を綺麗に行うテクニック|
└――――――――――――┘
[作例(捏造)]
__, -‐―- _
/ `ヽ
/ `丶
-‐- 、ノ| |
{/ ノ /-< / ノ| |
´ ̄`V7彡rァ¬ト / / `| |.釗
ハ,___) { ( ∟..ノ /,ニ、| ,ハ|
r―‐‐- 、{ )ー、 {丿 ノ/
、‐-‐ ´ ,ハ、 ( ァ / (_j
\ く⌒~^ ‐--‐<_人 __ . ィ(___,′
______,,.ノ 〉 ノ ̄Τ、 \_人ヽ、、___..ィ゙\
⌒ヽ、、___彡′ / | \.ノ\__]‐-( ̄ _彡′
_________ __..ノ^ 、 {___」 \\∨[______,
| `丶、 ノ\ | \〉\_彡'′/^¬=‐- 、
| ☆j \ xく _.、\| "~ ̄~"h、 \-‐┤ ,ノ,ニヽ
| Υ |'´ (__) `⌒ ‐-i┴ 、 | '゜/ノ)
| rッ‐- L | | `⌒丶、|.ノー'´
ノ'´ `、 / / | \ ー- 、
(/// , }>‐‐ / 」_ (__)n }
(// /| / / (__) / //
`^¨¨゛ し' / | / /
| / /
/ | / //
/ | / //
_.ノ | _..ィ´ /
⌒丶、 (__) _.. ~| /-‐
ー----‐=ニ>, |′
|\/,ハ 、 |
| }__」________卜、
卜、_{\ 〔」/
l(/|_厂ハ ̄ ̄Lト〉
/ / 釗 |
/ / } |
/| | r{ |
| j| / 丶 釗
| .,__.ノ゙| {\ \
人_____丿 Y゙|  ̄\
ヽ.,,_____」 、\_____.. ィ′
` ‐---┘
さて、それでは捏造に関するテクニックをお伝え致します。
勿論、捏造といってもどの程度までの捏造を許容するかによって出来上がるAAは全く違ってしまう訳ですが、
今回は
>>189
さんのAAとお悩みから見易さと自然さの両立が重要ではないかと思い、
作例では元絵の印象から大きく外れず、それでいて見易くするためのテクニックが盛り込まれたバランス重視のAAにするよう努めました。
そのため作例では極端な捏造はしていません。もしも見易さ重視の大胆な捏造にご関心がおありでしたら、
下のヘタレが元絵なぞりから卒業する方法も是非参考にして頂ければと思います。
簡単に言えば、先に元絵の線から何dotまでのズレを許容するか決めてからAAを作ってみよう、という内容です。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/42912/1292042983/309-312
では具体的に、この作例で用いた捏造のテクニックをご紹介致しましょう。
221
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2015/02/01(日) 01:01:58
【マクロ的捏造テクニック】
・揃えたい線から引く
まずは以前のレスでも触れましたが、揃えたい線を先に引いてしまってから周りの線を捏造しつつ埋めていくという作り方です。
とりわけ直線に近い線が多い元絵に効果的な作り方ですが、(例、これだけ直線箇所があると美味しい:ttp://peace.2ch.net/test/read.cgi/aasaloon/1287247954/254)
作例でも1dotズラしの直線等を優先させて見栄え向上を狙っています。また、ここで頑張って直線をキッチリ揃えられれば、一行分ぐらい線を抜いてもそれほど見え方には
影響しませんから、線の揺れがやや大きい場面では、一番カーブのキツい箇所の線を抜き、残りは直線でカチッとキメるというやり方も良いと思います。これならある程度
元絵への忠実さと捏造の綺麗さを両立させられます。そして、直線を引き切ってしまったら残るは曲線箇所や細部ということになりますが、
ここで顔などのあまり捏造したくない箇所以外は全て、捏造しがいのある箇所と考えてしまいます。というのもAAにおいて元絵に沿った曲線を綺麗に引くことは困難であり、
気合いで元絵通りの綺麗な曲線を実現させるでもない限り、ここでどれだけ綺麗に捏造出来るかでAAの見栄えが断然変わります。そのために思い切りが必要なのです。
とはいえ、揃えたい線は先に揃えてしまっているので、残った箇所は揃えた線に合わせて作れば良いことになります。従って、作業自体は後から直線を揃えるよりも楽です。
・捏造し易い/し難い場所
先程あまり捏造したくない箇所の中に顔を挙げましたが、以前捏造でとても綺麗なAAを作られる方にお話を伺った際には顔、服や髪、無駄線の処理の順に
元絵に近付けると良いと教わりました。逆に言えば服や髪は多少捏造してもそこまでリスクにならないということです。作例でもスカートは比較的気楽に捏造しています。
従いまして、もしも今後綺麗な捏造を目指したいと思われたなら、まずは髪や服から挑戦されることをお勧め致します。特にAAの輪郭線の濃淡のバラつきを
気にされるのであれば、元AAでお使いになっているような二重線は控えめにし、代わりに捏造を用いて斜線や直線などを多用されると見栄えの改善が期待できます。
222
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2015/02/01(日) 01:02:33
【ミクロ的捏造テクニック】
さて、ここまでのテクニックは手順などのおおまかな作り方に関するものでしたが、これより先は作業中に使える実践テクニックについて触れていこうと思います。
・ブレない
まずは何を目的に捏造するかを、常に意識することです。以前作例でお見せしたように、点を積極的に使えば大概の元絵を極力なぞることが可能な訳ですから、
それならば捏造は点を積極的に使えない場面で重宝されるということになります。それでは点を積極的に使えない理由、即ち点のデメリットといえば何でしょうか。
私は点の持つ粉っぽさ、そして点線の薄さだと思います。点の使い方に気を付ければこれらの問題は幾らか軽減させることが可能ですが、
それでもこれらは実線でしっかりと引かれたAAと比べると悪目立ちする部分ではないでしょうか。
一方で、捏造を使い元絵の線からある程度ズレることが可能であれば、その分点でしか引けなかった線を実線で引ける可能性が高くなります。
実線をしっかりと引くことで、粉っぽさや線の薄さは改善され、クッキリと見易いAAが期待出来ます。これが、少なくとも私にとっては敢えて捏造する目的となります。
であれば、捏造の効果を少しでも引き出し、元絵から外れた違和感を補えるよう、実線を積極的に使って粉っぽさや線の薄さを極力回避すべきです。
ここから先はどれだけ捏造の効果を出したいかによって作り方が変わりますが、捏造の効果が最重要であれば全ての線を実線で引けるまで
徹底的に捏造すれば良いですし、捏造の効果を期待しつつもあまり元絵から変形させたくないならば、それ程無理のない範囲だけを捏造すれば大丈夫です。
何れにしても忘れてはならないのが、捏造の目的は実線を引くことで粉っぽさや線の薄さを回避することであって、ここで元絵に引っ張られて
中途半端に線をブレさせたり点を混ぜたりしてしまうとそれだけ効果が小さくなってしまうということです。
作例でもこのことを意識し、例えばスカートの淵は極力実線で滑らかに引けるよう、なだらかな形に捏造しました。
他にも、余程繋がりが良かったり目立たなかったりするでも無い限りは、点の使用を極力控えるようにしています。
そして、点の使用を控えた代わりに捏造の範囲をやや広げ、それでも処理しきれなかった箇所は線を抜きました。
このように、捏造する目的を意識することで、どう捏造すれば良いかが見えてきます。
・膨らます
更に実践テクニックをもう一つ、捏造する際には膨らみ気味に捏造すると見栄えが良くなる傾向にあります。
ただし、無理に膨らみ気味にすると却って見栄えが悪くなることもあるので、あくまで自然に膨らませられる状況にある場合に使えるテクニックだとお考え下さい。
細やかな表現が苦手なAAにおいて、空間を広く取る恩恵は非常に大きいです。膨らみ気味に作って隣り合う線と線に空間を持たせれば、線一本一本の存在感が高まり、
パーツの形状などが認識し易くなります。加えて内部に置ける文字の選択肢が広がり、より細部の表現まで追求することが可能となってきます。
当然膨らませれば膨らませる程元絵から離れてしまうので加減が必要ですが、とりわけ元絵の太い線を処理する際には
外側を基準に作ったほうが空間が広く取れるのでお勧めです。作例ではあまり元絵の印象から外れたくなかったためにそれ程大きく膨らませることはしませんでしたが、
特に顔周辺で線の引き方に迷った際にはゆったりとした作りになるよう意識をしました。ただし、もう少し元絵の印象から外れても大丈夫であれば、
バランスを保ちつつ今以上に膨らませる余地もまだ残されていると思います。
223
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2015/02/01(日) 01:03:05
┌――――――――――――――――┐
| 捏造を綺麗に行うテクニック(実践編)|
└――――――――――――――――┘
[作例(
>>189
さんのAAを参考にしながら捏造を意識)]
__, -‐==‐- ._
/ ` 、
, `丶
′/ -‐‐-、, / |
__」,,_/ __ //__彡イ /| |
,ィ7⌒W´__彡イテ示 | /`| | |
;仁|____从 く ゞ゙.ノ レ,二.| ,ハ.ノ
r‐‐- ._{ =ニ=ニ=个:. 〈''リ ハィ'゜
_)、ニ=ニ=ニ=ニ\ 「 ァ /=/ }
. \ ぐ゛ ` ‐=ニ=‐''゙人 ___ ..、rく二し゜
______ ノ 〉 ノ ̄ 「| \_八‐=ニニ=イ \
ー- __彡'゙ / |\/L.ト.>く ̄_ ..ノ
/ 人 | \\V[____
「 ̄ ̄´^^丶、 \ | \〉\_,,ノ /^ ‐- ,、
| ☆} \ 人 _. \|'"´⌒~"'b、)r〜''"| ん,ニヽ
| \/ {'´ (__) ` <.___|_ | '゜.ノノ}
|_彡-‐- 〉 } i `'ー〜、_|..ノ-‐'
_ ..ノ'´ ; / ノ i \ ー- 、
(/// {__彡'′ i_ (__)‐- }
(// / } 丿 / (__) /.:.:.//
`¨¨゛ {_/ / 釗 /.:.:.:.://
i /.:.:.:.:.:.
/ i /.:.:.:.:.:.:/
/ i /.:.:.:.:.:.:/
/ j_ ..イ:.:.:. . : /
⌒丶、、 (__) _.. { /-‐ ´
´^^" ,二二>. ∨
|\/ ` 、 |
| |__}___卜、
ト .._| >、 {_|,ノ
| くノlうス ー‐‐〈ハ〉
/ ` |
/ / j |
/| | ノ} _」
, | j| ,ノ八 ヘ
| ー‐ ´| (\ \ \
人__ ノ Y'|  ̄ i
\_____」 |人_________ ,ノ
` ー----‐'′
では、途中でフライング気味に触れてしまいましたが、ここからは
>>189
さんのお悩みを捏造を通して軽減させる方法について私なりに考えたいと思います。
ただし、飽くまでも主に
>>189
でお伝え頂いた気になる点と元AAとを見比べながらの考えですので、お読みになって、或いはお試しになって違うと感じられた場合などには
お忘れ下さい(単純に面倒だったり、ここから先は自分の力で進みたいと考えたりでスルーされるのも全く構いません。某ソフトのイルカのヒント程度にお考え下さい)。
224
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2015/02/01(日) 01:03:37
【捏造を用いた解決の仕方】
・「AAの輪郭線が濃かったり薄かったりで見栄えが悪い」
・「髪、アクセサリ、服の境界が分かりにくい」
まずは先述の髪や服ですが、
>>189
さんのAAを私なりに観察してみたところ、特に二重線と ` と ¨ と ━ が濃淡にバラつきを与える主な原因になっていると思えました。
ここを捏造やdot調整を駆使しながら、単線や ` や ~ や == に置き換えて目立ちにくくすることによって、かなり均一な濃度が期待できます。
また、髪、アクセサリ、服などの各パーツの境界は、線をしっかり引くことで明確に分けられます。これについては先述の 揃えたい線から引く で対応することが可能です。
作例では特に髪や服などでカチッとした直線を引くことに注力しています。加えて先述の通り直線をキッチリ揃えられれば一行分の省略ぐらいは自然に行えますから、
作例でも軽い省略を取り入れて元絵への忠実性と捏造による見易さの両方を追いました。成果については良くも悪くも作例の通りです。使えそうな部分があれば、
上手く利用して頂きたいと思います。さて、次に髪飾りですが、この中の特に画面右側の光沢については、もう少し円形に閉じた形を意識すると
閲覧する側にも光沢だと伝わり易くなると思います。形で表せば、 }_} を {__} のようにする、ということですね。
このような装飾は髪や服以上に捏造しても大きく影響を及ぼさないところですから、元ネタの線から少々はみ出してでも円形、楕円形に閉じると見栄えが改善します。
・「細部が表現できずごちゃごちゃしている」
そして細部の表現、これについては上で少し触れましたが、元ネタよりもやや膨らませ気味に作ることで空間が生まれ、より適切な文字を選びやすくなります。
もう一つ言うなら優先順位の考えを取り入れると良いですね。先程光沢について申し上げたのと同じように、優先的にしっかりと作りたいパーツは積極的に線を閉じると、
見栄えが改善します。当然パーツの周囲にキツいdot制限や無駄線がまわることになりますが、そこは優先順位を設けて割り切りましょう。どうしても見栄えを
悪化させてしまうようなら、優先順位の低い微細なパーツは無視するという手もあって良いと思います。無視した分、優先させたパーツをより丁寧に作れば大丈夫です。
また優先させたいものがパーツでなく線ならば、元絵以上に線の繋がりを強化させると狙い通りの形になります。これについては先述のように揃えたい線を先に引くことで、
比較的楽に実現させることが可能です。
_ ** さいごに **
__/Y´ 88_ 始めに書かせて頂きました通り、今回のアドバイス作成にあたって悩んだのがどの辺りを重点的にご紹介すべきかでした。
\_ く*,0 0>/ もしかすると、
>>189
さんのご期待に添える内容では無かったかもしれません。そのような場合には、前半でご紹介させて頂いたテクニック、或いは
z(oJJo その他のテクニックにつきましても、遠慮なくご質問、ご要望頂ければと思います。リンク先の内容についてのご質問でも構いません。
また前回と同様、こちらのアドバイスについてもあまり深く受け取ったり考えたりせずに、詰まった時のメモ書き程度に思って頂ければ幸いです。
* * *
テクニックについてのアドバイスは一先ず以上とさせて頂きます。結果として長期間お待たせすることになってしまい、大変申し訳ありませんでした。
最後に毎度のことですが、もしも疑問に感じた点や意味不明な箇所があればお知らせ頂けますと幸いです。
225
:
ねんどろいどルナ
◆lunaCLAY76
:2015/02/01(日) 08:18:41
>>220
>>223
の作例が文字化けしてしまいました…。
作例は外部板に貼り直させて頂きましたので、お手数ですがこちらのリンク先にあるAAをご利用下さい。
ttp://captain.jikkyo.org/test/read.cgi/lsaloonx/1269611221/118-119
226
:
189
:2015/02/01(日) 20:40:14
>>224
ねんどろいどルナ様
作成ありがとうございます
なせここまで多種多様のAAを作ることができるのか不思議なくらいです
今回のアドバイスではまさに自分が作りたかったAAを再現してくださいました。
シンプルな線での構成という同じスタンスでもここまで差が出るものとは・・・
それと同時に自分の実力不足を痛感しました
これからのお手本とさせていただきます
>捏造する際には膨らみ気味に捏造すると見栄えが良くなる傾向にあります
これは全く知りませんでした。
捏造ができないので狭苦しい範囲で何とか線を埋めることばかり考えてばかりでした。
AAに関する講座も普段は中々知ることができないテクニック・用法を知ることができました。
機会があればどんどん活用していきます。
以前作って戴いた背景・星の象りももちろん
このテクニック・アドバイスを参考にして、これからもよりいっそう精進していきたいと思います!
今回、添削依頼をしてもらって本当に良かったです。
長い間お世話になりました。
227
:
ft
◆Rqjpdane2s
:2015/12/28(月) 21:54:10
>>168
ご無沙汰してます。
依頼から1年半以上経っており、やらかしっぷりが天を衝く勢いです。ただただ、申し訳ありません。
さらに申し訳ないことに、作成に時間をかけ過ぎたあまりに解説等々まとまりそうにありません。申し訳ありません。
今後(あるかどうか分かりませんが…)はもっと無理なく返すよう努めます…。
せめて完成品だけ↓に貼っておきます(返信不要です)。ご依頼ありがとうございました。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/23162/1318106396/399-400
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板