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【個】『観覧席』【ミ】

1名無しは星を見ていたい:2021/04/30(金) 19:56:44

     ┌───────────────────
     │・『アリーナ』の観戦
     │・『イベント』の見物
     │その他、あらゆる『観客』を歓迎します。
     └───────────────────

★当スレッドの使い方について★
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・メインとなるミッションやイベントの『応援』や『観戦』を行うスレッドです。
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257円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/13(木) 20:24:11
>>254

電気に倒れる『マサ』や、警告を受けた闘士達。
彼らとの大きな違いとして――――
攻撃自体にダメージフィードバックが存在せず、
かつ『タダヒトという男を知らない』セララは、
電流も警告も意に介さず攻撃することも出来た。
それは勿論、確実にセララの不幸を招いただろうが……

「あーあ、ユキトさんそんな顔するんだもん」

だが――『リトル・スウィング』を解除する。
そして、消えかけていた笑みを浮かべた。

「……いーですよ。あたし、信じたげますから!
 あのえらそーだけど頭良さそーなタダヒトって人のこともですし、
 ユキトさんがあたしに優しくしてくれたこともですし、
 それにー、氷山ちゃんのことは最初から信じてますし、ネ!」

全ての言葉が本心では、無い。
セララには『隠せる』くらいの社交性はある。

「だから、だから元気出してーっ、ユキトさん!
 氷山ちゃんなら、きっとなんとかしてくれますよ!」

だが…………ほとんど見ず知らずだが、
これまでの試合を見てセララは『知っている』。

この戦いにおいて『窮地』であることは。

「これまでも全部! ぜーんぶ!
 あたしの見たかったみたいに、反撃してくれたんですから!」

        「氷山ちゃーん!!
         『サンズさーーーん』!!
         明智君の好きになんてさせちゃダメーー!!!」

氷山と『エド・サンズ』を信じることには、助けにさえなる事を。

258『最悪の相性』:2021/05/13(木) 21:53:53
>>255(東雲)
>「じゃかあしいわッ!」
>「こちとらおどれが怖くて『闘士』をやっとるんじゃねぇ!!」

      「――――素晴らしい『闘志』だ」

      「その『心』を振るわれる時を、楽しみにしている」

    シュゥゥゥゥ ・ ・ ・ 

『東雲』は『ザイオン・トレイン』を発現し、その身に『岩塩』を纏う。
『タダヒト』は賞賛の言葉を贈るも、これ以上の『追撃』はないようだ。

>>256(ジョン)
>「すまんピエール」

    「待て、『ジョン』! ヤケを起こ――――」

>「明智ィィーーーーー!!」
>「思いっきりやっちまえ!シャバい終わり方したら承知しねえぞっ!!」

>「氷山!」  「悔いの無い戦いを!」

『ピエール』の制止は杞憂に終わった。
『ジョン』は大声で両者に声援を送り、この闘いを見届ける決意をした。

>>257(セララ)
『セララ』の発現した『リトル・スウィング』は、
明るく人好きのする彼女の態度に反し、優れた『殺傷力』を持つ。
その一撃は『金網』の打破に役立ったかも知れない。だが、『セララ』は――――

>「……いーですよ。あたし、信じたげますから!

>「だから、だから元気出してーっ、ユキトさん!
> 氷山ちゃんなら、きっとなんとかしてくれますよ!」

     「すまない……すまな」

     「スマンて言うところやないやろ、兄ちゃん。
      ワイは、あの嬢ちゃんの言う通りやと思うで」

電流から復活した『マサ』が大儀そうに身体を起こし、
鎮痛な表情をした『山本』の肩を力強く叩いた。

>ALL

  「やりますよ! こんな結末・・・・許せるわけないじゃないですか!
   だから、明智さんには『負け』てもらいますよ・・・・
   そんな『意地』なんて通せないくらいに完膚なきまでに・・・・ね!」

  『明智ノ小僧ヲ打チ負カス・・・・・了解シタゼェェ!』

     「どいつもこいつも……、もう俺が負けた気でいやがる……」

     「――――ふっざけんじゃねぇ!」

横っ飛びから着地した『明智』の左腕に、『エド・サンズ』の投げ縄が絡んだ。
『明智』は前へ進み、右の拳を振り上げる。

    「明智ィィーーーーー!!」

    「思いっきりやっちまえ!シャバい終わり方したら承知しねえぞっ!!」

    「氷山!」     「悔いの無い戦いを!」

一瞬、声を留まらせた『白人の男』が『明智』と『氷山』に声援を送った。
その切欠により、堰を切ったかのように、『観覧席』が湧き上がった。

        「氷山ちゃーん!!
         『サンズさーーーん』!!
         明智君の好きになんてさせちゃダメーー!!!」

    「そうだ!  下らねぇー死に逃げで負けをゴマかすんじゃねぇ!」

    「あのクソガキの根性、叩き直してやれ!」

    「俺達は、テメェーが死ぬのが見たいんじゃねぇ、
     負けるところが見たいんだっつうの!」

『氷山』の手中に現れた『さすまた』。『明智』は接近する。

    「『セカイ』ィィ―――――!!
     『実況』を、続けてくれェ――――!!」

    「これは『死闘』じゃあない、『試合』だァァ――――!!」

『マサ』に肩を叩かれた青年が、意を決したかのように大声を張り上げる。
立ち上がった観客達は誰も席に戻らない。『タダヒト』もそれを黙して見守る。

床に落ちた銀貨は――――、残り『12枚』。

259東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2021/05/13(木) 22:04:20
>>258

「…ハン」「流石は『A級』、タダでは闘らせてくれんか」

『ザイオン・トレイン』を解除。
『タダヒト』の方へと視線を向けるのを止めて、再び『リング』へと振り向いた。

>  「やりますよ! こんな結末・・・・許せるわけないじゃないですか!
>   だから、明智さんには『負け』てもらいますよ・・・・
>   そんな『意地』なんて通せないくらいに完膚なきまでに・・・・ね!」

>  『明智ノ小僧ヲ打チ負カス・・・・・了解シタゼェェ!』

にやりと笑う。良い『覚悟』だ。

「よう言ったッ!!ここにいる全員で、結末見届けたるけぇ!!」

それだけ『氷山』に伝えて、自分の席まで戻ろう。

260円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/13(木) 23:09:11
>>258

「そーだよそーだよユキトさん!
 マサさんの言う通りでーす!
 謝るとか楽しくないし、あたし、ほしくないですよ」

「良いこと言いますねーマサさんは!
 ねえねえ、ビリビリしたの大丈夫?」

山本とマサに、それぞれ笑いかけた。
マサについて多くは知らないし、
野次を率先して挙げもしていたが……
そういう昔のことにはこだわらないタイプだ。

それに。

「あはーっ! 氷山ちゃんもサンズさんもやる気全かーい!
 ユキトさんも元気になったし、よかったよかった!
 あとはー、うんうん! セカイちゃんの実況も、あたしも聴きたいなー!」

なによりセララ自身も、良かったと思った。
山本の、セカイへの指示に同調して頷き、
ジュースを飲み、試合に再び視線を向ける。

       そう、『試合』だ。

野次も今となっては『そういう声援』に聞こえてくるし、
タダヒトの沈黙も無言の応援に感じられる。
いつだって都合よく考える。

「氷山ちゃーん!! その『棒』で押さえ込んじゃえー!!」

だが、単なる思い込みでも、ないような気はしている。
的外れなアドバイスをしつつ、それでも、『楽しさ』は返ってくる。

261『最悪の相性』:2021/05/13(木) 23:43:14
>>259(東雲)
>「よう言ったッ!!ここにいる全員で、結末見届けたるけぇ!!」

アリーナに立つ『氷山』は、クラスにいそうな普通の女の子だ。
だが、その湧き上がる『闘志』は、『東雲』にも決して引けを取らない。

      ダッ!

『東雲』がステージに戻ると、『キューコ』が座したまま試合を見届けていた。
周囲の観客達は上半身を裸にされ、
『ロープ』を猿轡のようにハメられ、席に座らされている。

     「やり遂げた、って顔してる」

>>260(セララ)
>「良いこと言いますねーマサさんは!
> ねえねえ、ビリビリしたの大丈夫?」

     「ワイは関西一の『電気工』やで!
      これくらい、屁でもないっつうねん!」

『マサ』は強がりともいえる豪快な声で『セララ』に応える。
観客達もいきり立つ中、『マサ』も『山本』の肩を引っ張り、
まるで元気づけるように、無理矢理席から立たせる。

>「氷山ちゃーん!! その『棒』で押さえ込んじゃえー!!」

    「せやでぇー!  ふんじばったれや!」

    「ほら、兄ちゃんも大声出せェ!
     『氷山』はんと、あの『ゆるキャラ』ちゃんを信じるなら、
     その思い、デッカイ声で届けなアカンで!」

>ALL

   ギィッ・・・・

        「ぐ、あああああ!!!!」

左腕を引っ張られた『明智』が悲鳴を上げるが、その拳が『エド・サンズ』に命中する。

          ボグシャァ!!

      「死んだ身が、そんなロープで、どまるがよォ!」

だが、『エド・サンズ』は体勢を崩さない。
『氷山』は『さすまた』のゴルフスイングを『銀貨』目掛けて放つ。

         シュカッ

      「コイツ、倒れ、ね――――」

     ≪い、今の、今のは――――≫

     ≪『銃撃』じゃあないッ!  『透過』してますッ!
       ああ、『明智』ちゃんの足首を、抜け――――≫

『セカイ』の実況通り、『明智』の足首を『銀貨』がすり抜けた。

     「『銀貨』とは忍び寄る『裏切り』の象徴だ。
      つまり、放たれれば命中した物体に『同化』し、
      『銀貨』の『解除』によって、物体に『空白』を生む」

     「何故、『射撃』なき『銀貨』によって、
      『スモークマシーン』が破壊されたのか、
      観客の皆にも、納得頂けただろう――――」

     「そして、拘束された『スタンド』は『解除』できない。
      だから、『力有る像』によって『同化』した『銀貨』は、
      ――――『力』を与えるに留まるのだ……」

『タダヒト』が『解説』を挟む。この言葉が何を意味するのか……。

    「氷山ちゃーん!! その『棒』で押さえ込んじゃえー!!」

    「せやでぇー!  ふんじばったれや!」

『観客席』が大声で賑わい、一つの大きなうねりとなる。

262東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2021/05/14(金) 00:12:45
>>261

「・・・・・・・・・・」
「『キューコ』…こいつらはあんたがやったんか?」

思わず真顔になりながら訊ねる。
うるさかったのは事実なので、助けたりはしないが。
ひとまず席に座ろう。

「ああ。どうやら『氷山』は『明智』の覚悟を正面から受け止め、そんでブッ倒すつもりじゃ」
「そいつが聞けりゃあ十分じゃな。気持ちのええヤツじゃ」

さて、戦局はどうか。
『タダヒト』の解説と『氷山』の動きにより、状況が少しずつ飲み込めてきた。
現在『明智』はあの銀貨の能力により、身体と同化して頭の負傷を補っているようだ。
それが解除されれば、恐らく死ぬ。さて、どうするか?

「わしの『スタンド』ならば、まだ『拘束』もしやすいが…しかし、あの動き相手には中々難しいのう」

顎に手を当て、思案する。

263円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/14(金) 00:55:50
>>261

「関西で一番すごいの!? うそーっ、すごーい!
 アリーナってほんっと色んな人がいるんですねー!」

山本の言う通りだ。学生だけでは無い。
立場のある人間も、無い人間も集っている。
多種多様が、『試合』を求めここに集っている。

「見て見て! 氷山ちゃんが押してるーーー!
 あはーっ! そのままやっちゃえ! やっちゃえーーー!!」

そして。

「……ユキトさんユキトさん!
 どっちかの応援したらダメなんだったら、
 どっちも応援しちゃえばいーですよ!」

――今、誰もが『応援』をしている。

「あとあと、セカイちゃんも応援したげましょーよ!
 まだあんまり元気なさそーですもんネ!」

ならば、中立とは言っても、
山本も――『ユキトさん』もそのうねりを楽しむ権利がある。

    「あ、タダヒトって人でもいーですよ。
     いま解説すっごいがんばってたし! あははーっ!」

いや、楽しんで欲しい。楽しむべきだ。セララは、短絡的なのだ。

264ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/05/14(金) 21:03:49
>>258
>>261

「すまんピエール」

もう一度謝る。

「氷山を応援するという約束だったが、反故にしちまった」

詫びながらも、視線は闘技場の二人に注がれている。

「この先は『ネットに弾かれたボール』だな、、、、。
 あの二人はそれぞれの最善を尽くすだろう。それでも、結末がどうなるかは、終わってみなければわからない」

265『最悪の相性』:2021/05/14(金) 21:58:45
>>262(東雲)
>「『キューコ』…こいつらはあんたがやったんか?」

    「『明智』を助ける、ってうるさかった」

『キューコ』はイヤそうに眉を顰めている。
『東雲』の喉に付いた『プルコギソース』を睨むように見咎めると、
『キューコ』はまた、『ティッシュ』を差し出した。

>「ああ。どうやら『氷山』は『明智』の覚悟を正面から受け止め、そんでブッ倒すつもりじゃ」
>「そいつが聞けりゃあ十分じゃな。気持ちのええヤツじゃ」

    「そう。――――死にたいなら、死なせればいいのに」

冷たい声色で『キューコ』は切り捨てると、『東雲』と共に試合の観戦に戻る。
『明智』のスピードが上回る以上、『鉤縄』で拘束した今となっても、
その『機動力』は脅威だ。

>>263(セララ)
>「見て見て! 氷山ちゃんが押してるーーー!
> あはーっ! そのままやっちゃえ! やっちゃえーーー!!」

『セララ』が応援をする間も、『山本』は黙したままだ。
その理由を察して、『セララ』が『山本』に水を向けた。

>「……ユキトさんユキトさん!
> どっちかの応援したらダメなんだったら、
> どっちも応援しちゃえばいーですよ!」

    「いや、俺は……」

>「あとあと、セカイちゃんも応援したげましょーよ!
> まだあんまり元気なさそーですもんネ!」

    「――――ああ、……そうだな」

    「『セカイ』ィィ――――  盛り上げてくれェェ―――!!」

『山本』が細い喉を振り絞って、『セララ』に声援を送る。
横に立つ『マサ』は暖かい視線を『山本』に向けていた。

>>264(ジョン)
>「すまんピエール」
>「氷山を応援するという約束だったが、反故にしちまった」

    「バカを言うな! ――――見てくれ、この盛り上がりを!」

    「『タダヒト』が制した時とは違う。
     ……君の『応援』が、『アリーナ』に火をくべたんだ!」

状況は何も変化していない。だが、『ピエール』は希望を見出している。
『氷山』の奮闘だけではない。――――観客の声援が織りなす大きな『うねり』が、
この試合を変えようとしているのだと、『体感』しているのだ。

>ALL

     「お前のパクった『銀貨』は、『解除』しねェ――――」

『氷山』は手にした『さすまた』を振るい、『明智』の額へと突き抑える。
だが、『明智』は姿勢をブレさせ、『さすまた』の一撃を回避する。

    「この『至近距離』で、ヨユーで突っ立てるんじゃねぇ!」

        ゴォッ!!

『明智』の右フックが『エド・サンズ』の胴体に突き刺さる。
右フックを下ろした『明智』が身を屈めて、地面に片手を付ける。

    「『観客』が全員、味方に付いたら勝てると思ったかぁ!?
     俺はな、今日は『10:0』で勝つって決めてるんだよ」

    「渋谷のハロウィンとの区別も付いてねェ、
     バカ騒ぎしてェだけのアホ共全員に、
     誰が『勝者』が教えてやるよォ!」

吼えた『明智』がその身を跳ね伸ばし、
『カポエイラ』のように両脚を『エド・サンズ』の顎下目掛けて打ち上げる。

     「『明智』ィィ――――、大した『大技』じゃあねェーか!」

     「テメェーがどーなろーと、最後まで見届けてやるぜ!」

『大技』に沸いた観客達が惜しみない声援を『明智』にも送る。

266ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/05/14(金) 22:46:28
>>265
>「『タダヒト』が制した時とは違う。
> ……君の『応援』が、『アリーナ』に火をくべたんだ!」

「そこまで言われるとさすがに照れ臭いな、、、」

照れ隠しに頭を掻きながらも視線は『氷山』と『明智』から離さない。

「、、、やはり至近距離では明智に分があるみたいだな。
 だが、氷山が明智を救うためには近づかざるを得ない、、、。
 まっとうに戦っていては勝ち目は薄いが、、、、どうする、、、、」

誰に聞かせるわけでもなく呟く。
まるで自分が明智と戦っているかのように。

267東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2021/05/14(金) 22:50:13
>>265

「ああ、そういや付いたままじゃったか。ありがとな」

『キューコ』に礼を述べ、首元のソースを拭った。
『ザイオン・トレイン』自体に防御力はないが、存在はしている以上、何かに干渉することも、されることもある。
しかしながら、『タダヒト』は体に直接このソースを塗ってみせた。
そこにアイツのスタンドの秘密が隠されているのだろうか、などと推測する。

「なんじゃあ『キューコ』。そがいに『明智』が嫌いか?」

自分も『明智』は好きな方ではないが、その根性と情熱は買っている。流石に死んでくれ、とは思わない。
それに『アリーナ』という場所が成り立つ為にも、死人が出てしまっては困るというのもある。
しかし、『氷山』はどうしたものか。
『明智』本人の意思で『解除』が決められているならば、それこそ心を折るぐらいの勝利を見せつける必要があるか?

268円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/14(金) 23:18:02
>>265

「あはーっ、ユキトさんさっすがー!」

声援を上げたユキトに笑い、
ステージ上の二人に視線を移す。

「『10:0』ってー、一回やっつけられたのに!
 でもでも、あんなアクロバットな攻撃してスゴーい!
 あれってブレイクダンスってやつですか!?」

      「押されちゃってるけど、
        まだまだやれますよネ!
         氷山ちゃんもサンズさんもー!」

勿論一度やられて蘇る所までが能力――
だと、信じている。

明智の派手な格闘には目を引かれるが、
能力の有無という差はある。氷山なら巻き返せる。
それも、信じている。

269『最悪の相性』:2021/05/15(土) 22:30:38
>>266(ジョン)
『ジョン』の視線は『明智』と『氷山』の闘いに向けられる。
目まぐるしく切り替わる展開。繰り出される技の数々。

――――『自分』ならどうするか。
『グラム・スラム』に目覚めて間もない『明智』にとって、
スタンドとの対峙を真剣に考えた瞬間だった。

>>267(東雲)
>「なんじゃあ『キューコ』。そがいに『明智』が嫌いか?」

     「今の『明智』はキライ。
      ――――死ぬなら誰もいないところで死ねばいいのに」

     「もう勝てなくなったからって、『自暴自棄』に『自殺』する。
      弱くて卑怯な男は、キライ」

『タダヒト』を過度に『冷静』と評するのであれば、
『キューコ』は極度に『冷徹』な態度で、『明智』を咎めた。

>>268(セララ)
>「『10:0』ってー、一回やっつけられたのに!
> でもでも、あんなアクロバットな攻撃してスゴーい!
> あれってブレイクダンスってやつですか!?」

    「『心斎橋』でやっとった兄ちゃんがおったが、
     実戦に交えるなんて、それ以上の技量やで!」

    「でもなぁ、あんなド派手な動き、今要るんかな?
     あんなん格闘技でやるの、『須藤元気』くらいなもんやで」

『セララ』と同様に『マサ』も派手な一撃に興奮しているが、
ふとした拍子に思案顔を見せる。汚い関西弁だけの男ではない。
彼もまた『アリーナ』を舞台とするファイターの一人だ。


>ALL

   「ええ・・・・ゴホッ 勘違いをしていましたよ・・・・ゲホッゲホッ
    勝敗はまだ決まっていない・・・・ だから!」

『エド・サンズ』が倒れ込むように重心をズラしながら、
『明智』の左腕に絡めた『鉤縄』を思いきり引っ張った。

     グィィ!!

     ≪『エド・サンズ』の『鉤縄』が残っています!≫

     ≪これは『明智』ちゃん、苦しい!≫

     「チィ――――」

       ガスッ!

軸がブレたことにより、『エド・サンズ』の右肩に甘い蹴りが命中する。
『明智』は右腕一本の『側転』で真横に移動し、
ズラした重心を庇うように移動した『エド・サンズ』と至近距離で相対する。

      「どうなる……。今のところ、『五分五分』ってところか」

      「それじゃあマズいだろ!  『明智』が死ぬぞ!」

      「クソッ、何考えてるんだ……『タダヒト』のヤツ……」

『観覧席』の観客達はやきもきしながら闘いを見守っている。

  「だから、やりましょうか本気の戦いを
   『予定調和のかませ犬』とか『通過点』とかそんなのじゃなく
   どちらが勝つかわからない・・・・・『真剣勝負』を!」

     「今の俺は、俺じゃない。
      『アダージョ』は、俺の心を殺しやがった……」

     「今の俺に、『真剣』だとか『懸命』なんて言葉はねェ!
      『アダージョ』が消えた今、『アダージョ』を再殺したお前と、
      『アダージョ』を殺した『タダヒト』を、倒すしかなかった!」

     「だから、だから……

      だから……そうすれば、やっと」

     「俺は、俺に戻れたはずなんだ!」

『明智』と『氷山』、互いに一進一退の攻防が続く。

270東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2021/05/15(土) 22:52:40
>>269

「…まぁ確かに、わしもアイツのやり方自体は気に食わんがな」
「わしはそんなに繊細に出来とらんけぇ、ブッ倒したい相手がいなくなったなら
 そいつを倒した相手か、そいつより更に強いヤツと闘うだけじゃ」
「『明智』のスタンドが『アリーナ』に向かん事は理解しちょる。じゃが
 それでもやりようは幾らでもあると、わしは思っとる」

端的に言えば、巻き込まれた『氷山』と『アリーナ』にはいい迷惑だ。
とはいえ、ここまで来てしまった『明智』に今更言ってところで無駄だろう。
それに今更水をかけるつもりもない。ここまでやってしまったなら、後は意思を貫き通せ。
その結果がどうなるかは─────『氷山』次第だろう。

「『キューコ』。あんた、『明智』を殺さずに倒す手段を見つけたか?」

『眼』の良い『キューコ』ならば、どこからかヒントを手に入れているか?

271円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/15(土) 23:44:20
>>269

「わーっ、心斎橋って、『O府』でしょー!
 スッゴイ都会でもうちの駅前と同じで、
 ダンスしてる人っているんですねー!
 一回行ってみたいなー」

むしろ、人数も多かったりするのだろう。
セララには想像しかできない世界だが。

「でもでも、確かに変だよねー!?
 明智君も疲れてると思うしさー。
 あんなにすごい動きする間に、
 普通に何回もエイエイって蹴ったり出来そうですよねー?」

回避に合わせた動き――――というのはあるにせよ、
しゃがんだ状態から出来るより簡単な攻撃もあったはず。
あえてアクロバットを披露した意図は、読めない。
能力の一環というわけでもないだろう。

「なんでだろなんでだろ。あたし分かんない!
 『俺のいいとこどんどん見せてやるぜー!』
 みたいな、それだけだったりしてー?」

「だって、俺が俺が俺がー!って。
 そのことに、ずーっとすっごい真剣ですもんネ、明智君」

セララは『がっつく』のは得意でない。しかし。
明智のそれには、『自己アピール』以上の何かを感じずにいられない。

272ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/05/16(日) 17:16:56
>>269
「ピエール、あんたならこの状態で手はあるか?」

思考が煮詰まってきたので、なんとなく隣の男に聞いてみる。

273『最悪の相性』:2021/05/16(日) 20:53:57
>>270(東雲)
>「わしはそんなに繊細に出来とらんけぇ、ブッ倒したい相手がいなくなったなら
> そいつを倒した相手か、そいつより更に強いヤツと闘うだけじゃ」

    「……ふーん」

『キューコ』は『東雲』の独白に関心を向けている。
勿論、『東雲』の思う通り、『明智』以外には迷惑な話ではあるが、
……それでも、この結末を握るのは、『氷山』なのだ。

>「『キューコ』。あんた、『明智』を殺さずに倒す手段を見つけたか?」

   「見付けた。……でも、教えない。
    ――――もし、その方法があるとすれば、
    『明智』自身では出来ない。そう、なる」

教えない、と口を噤んだ直後ではあったが、
『キューコ』は『東雲』に補足するように口を開いた。

>>271(セララ)
>「でもでも、確かに変だよねー!?
> 明智君も疲れてると思うしさー。
> あんなにすごい動きする間に、
> 普通に何回もエイエイって蹴ったり出来そうですよねー?」

    「せやろせやろ!?
     なんや嬢ちゃん、解っとるやないか!」

    「――――『頭』だ。
     接近戦で『頭』を近付けたくない」

気を良くした『マサ』。何かに気付いたように、口を挟んだ『山本』。

>>272(ジョン)
>「ピエール、あんたならこの状態で手はあるか?」

    「いや、皆目見当が付かないよ。
     ――――だが、あの『額』が傷付いていない以上、
     あそこに『弱点』がある。……だが、あのスピードだ」

    「私のスタンドでも、捉えるのは難しいだろう」

『ピエール』も難しい表情を作り、二人の闘いを見守っている。

>ALL

 「『真剣』も『懸命』もない・・・・とか、私達を倒さないと元の自分に戻れない・・・・とか!
  明智さん・・・・それなら、今のあなたは一体なんなんですか!?」

 「心を『アダージョ』に殺された・・・・なんて言ってますが、あなたには意思がある!
  元の自分に戻りたくて・・・・文字通り『必死』になって戦うあなたの『心』が死んでいるなんて言わせない!」

     「俺は、俺は死にてぇんだよ!
      もう、俺が、生きてられないなら――――」

      グィィ!!

『明智』が立ち上がると同時に、屈んだ『エド・サンズ』の顔面に前蹴りを放つ。
だが、それは大きくブレる。『エド・サンズ』の手にした『ロープ』が引かれる。

 「既に・・・・あなたの心は生きているんですよ
  元のカタチとは違うかもしれないけれど・・・・確かに生きているんです!
  死なせるのが惜しいくらいに・・・・!」

     「どいつも、こいつも……。
      俺が、俺が、勝ちたいのに、勝てないなら、
      ――――勝てないなら、生きていたって……」

     「仕方ねぇのに――――」

  『心ハ決マッタナ? あきは?
   全てガ決マッタノナラ・・・・・後ハ俺ニ任せてオキナ・・・・』

   「頼       | i /
.     み      ト
    .ま       キ
.     す/       ュ /
    ・ 」          ・

姿勢を屈めていた『エド・サンズ』が、伸び上がるように『アッパー』を放つ。
その狙いは『明智』の額に埋まった『アンチクライスト・スーパースター』。
『明智』は避けられない。その一撃を、甘んじて――――

           ガスゥ!!

『額』を削るように『アッパー』が命中する。
『明智』が蹈鞴を踏む。――――『銀貨』は、どうなった。
『セカイ』も、観客達も、口を出すことなく、祈るように試合を見ている。

274ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/05/16(日) 21:49:46
>>273
「、、、、!!決まったか!?」

明智の様子を固唾をのんで見守る。

275東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2021/05/16(日) 21:50:31
>>273

「はァん…まぁあんたの見立てで、『ある』っちゅうことだけ分かればええわ」

元から具体的な内容まで聞くつもりはない。
しかし『キューコ』が口にするとなると、それは具体的な方法なのだろう。
圧倒的勝利で『明智』の心を折るだとか、また『明智』に対して檄を飛ばして
再び立ち直らせるだとか、そういった不確定なものではない。
もっと『アンチクライスト・スーパースター』の裏をかくような、その能力を逆手に取ったようなやり方だ。

「そういや、今まで蘇った物体にもしっかり核になる『銀貨』は残っとったんじゃな」

静かに呟く。正直、自分はこういった相手の能力を推測するのが苦手だ。
『尾藤』戦は結局カラクリが分からず、『見えずとも勝てる』ように途中から作戦を切り替えた。
だからこそこういった場でも、思考を止めずに答えを導き出さなければ。

「常に神は一人、強化できる対象は一つのみ…か」

276『最悪の相性』:2021/05/16(日) 22:08:49
>>274(ジョン)
>「、、、、!!決まったか!?」

     「ど、どうだ――――?」

『ピエール』も思わず『金網』に近付き、
その両手で『金網』を掴む。一瞬の後、慌てて手を離す。

     「あ、アブなッ!?
      い、いや、電流が止まっている」

>>275(東雲)
『明智』のスタンド能力を推察する。
――――『東雲』の『ザイオン・トレイン』は戦闘には有用であるが、
それは『身体能力』の強化であり、幅広い『攻撃手段』とは異なる。

『明智』のように『謎』が隠れたスタンド能力であれば、
それを解き明かさなければならない。

>ALL

      ≪あ、『明智』ちゃん――――≫

固唾を飲んで見守っている観客達の中、
『セカイ』がその無事を確かめるように、上擦った電子ボイスを響かせた。

『明智』は額への『負傷』によって、『蘇り』を発動させている。
そこに『追撃』が加われば、完璧に『額』が砕かれるのではないか。

      スゥゥ

『明智』が顔を上げる。
その無事を確かめる必要はなかった。

        サァァァァァァァァ―――――

『明智』に纏われている『銀色』のオーラが掻き消える。
生身に戻った『明智』の額からは『流血』が流れる。
これは、――――『エド・サンズ』の一撃によるものだ。

     わああああぁぁぁぁぁぁ―――――!!

     「い、生きてるぜ……無事だ!」

     「『あきは』ァァァ!!  よくやったぁ!」

     「俺は、やってくれるって、信じてたっつうの!」

観客達が湧き上がる中、『ピエール』も『氷山』に声援を送る。

     「ハァ……ハァ……」

 「勝ちたいのなら・・・・ 勝ちたいと本当に願っているのなら!
  かかってくればいいじゃないですか・・・・何度も・・・・何度でも・・・・!」

     「俺が、お前を倒そうと、必死こいてる間、
      ――――『氷山』、お前はずっと……」

     「俺を、助けようとしていたのか――――」

顔を上げた『明智』の双眸には、悔し涙が宿っていた。
既に『アンチクライスト・スーパースター』は『エド・サンズ』の背後にバラ撒かれ、
『明智』には闘いの手段など、何一つ残されていない。

     ≪やった! やったぁ!  やりました!!
       『明智』君は無事です!  『あきは』ちゃん、やったよ!≫

     ≪アリーナは、この試合は――――『試合』のままです!≫

       うおおおおおぉぉぉぉぉ―――――!!

声にならぬ『歓声』が飛ぶ中、『明智』は腰の革袋を手に取った。
それを『拳』に突っ込み、内側から握り込んだまま。

     「まだ、まだ終わってねぇ――――!!」

ボロボロになった身体を引きずり、眼前の『エド・サンズ』目掛けて、
『明智』は血と涙でグチャグチャになった、鬼気迫る表情のまま、
その右拳を思いっきり、『エド・サンズ』へと振りかぶる。

277円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/16(日) 22:34:34
>>273(前レス)

「あはーっ、どもどもー! あたしも結構やるでしょ!
 これでもロボットとか倒したことありますからねーっ。
 自慢するわけじゃないですけど! ネ!」

気を良くしたマサに、調子づくセララ。
しかし、そこに挟まれた『山本』の言葉には、素直にうなずく。

「なるほどおーっ、ユキトさん冴えてます!
 あのポーズだったら、サンズさんの手から頭が離れますもんねー」

流石は『アリーナ』の『本職』という事なのだろう。
そして、その答え合わせのように――――

「あっ!! 見てみて! ユキトさんの言ったとーり! 頭! 当たった当たったー!!」

興奮気味にステージ上を指さす。

>>276(GM)

「あーーっ!!! あはーーーーっ!!!
 すごいすごい! 氷山ちゃんがやったーーーーー!!!」

        ピョンッ

              「明智君を!」

      「明智君の好きにさせないで!」

「ちゃんとやっつけたんですよ!! あはっ、やったぁーーーーーっ!!!!」

最早、歓声しかない。

「ほんとだ、ほんと、そーだよ! まだ終わってない!
 明智君は、まだまだやる気ですもんネ! だから――――」
 
「氷山ちゃん! サンズさーん! カッコいい『フィニッシュ』、魅せて魅せてーーー!」

飛び跳ねながら、思う限りの言葉をステージへと躍らせる。
そのために『ユキトさん』に聞くことは無い。今この瞬間には――――迷わず実行できる!

278東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2021/05/16(日) 23:19:13
>>276

「…成る程のォ」
「『神』は一つのみ。そんなら解除される前に移し替えりゃあええっちゅうことか」

納得したように頷く。
自分があの場に立っていたとして、同じように導き出せただろうか?
自信も確証もない。やはり、自分も同じような状況で場数を踏まなければ。

「大したヤツじゃ、『氷山あきは』」

顎に手を当てて、頷く。
敵を打ち倒す強さなど幾らでも見てきたが、ああいうタイプの強さは初めて見た。
面白い女だ。
そしてなお『明智』は拳を皮袋に突っ込み、殴りかかる。それで良い。
どんなにカッコ悪くても、足掻いて見せろ。それこそが『闘士』の生き様だと、自分は思う。

「わしも早う闘いたいわ」

にやりと呟きながら、勝負の最後を見届けよう。

279『最悪の相性』:2021/05/16(日) 23:53:15
>>277(セララ)
>「あーーっ!!! あはーーーーっ!!!
> すごいすごい! 氷山ちゃんがやったーーーーー!!!」

     「あ、ああ!  『明智』は無事だ!」

     「よ、ようやったで『氷山』はん!
      無事やぁ……『明智』は生きとるでぇ……」

     「……ぅぅ、グズッ  ほんまようやったわぁ……」

『マサ』は泣きじゃくりながら『セララ』と『山本』の肩を抱き、
嬉し泣きを隠さずに『試合』の結末を見届ける。

>>278(東雲)
>「大したヤツじゃ、『氷山あきは』」

     「ええ。……良かった、ね」

蘇る『明智』を目の当たりにした『キューコ』は、
僅かに眉尻を落とし、ほっと息を吐いた。

>「わしも早う闘いたいわ」

静かな闘志を燃やす『東雲』を『キューコ』は静かに眺めていた。

>ALL

     ≪あ、『明智』選手ッ!
       ――――これは、破れかぶれかぁ!?≫

     「立ち上がった、立ち上がったぞ!」

     「だが、あんな拳で、まだ勝つ気か――――」

       バキィィ――――

『明智』が振りかぶった拳が『エド・サンズ』の左頬に命中する。

 「死んでしまっては・・・・それで終わりじゃないですか!
  私はそんな終わり方を望んでなんかいない!」

     「だったら、お前が――――」

 「だから、『これ』で終わりです・・・・『さんずさん』!」

     「俺を倒して見ろォォ――――」

     ギュォンッ!

               ――――パァァァンッ!

『エド・サンズ』の掌底が『右頬』に命中した。
『明智』の脳が大きく揺らぎ、グラリとその身体を崩すと、
ヨロヨロと両足をフラつかせ、そのまま地面へと倒れ込む。

     ≪や、やりましたぁぁぁ―――――!!≫

     ≪『明智』ちゃん、最後まで闘い抜きました!
       そして、『あきは』ちゃんが、『サンズ』ちゃんが≫

     ≪この試合を、『勝利』しましたァァ――――!!≫

    うおおおぉぉぉぉ――――――!!

     「素晴らしい試合だった。
      両者が全力を振り絞り、真に迫る闘いとなる」

     「ちょっとした『アクシデント』もあったが、
      ――――無事、『氷山』選手の手によって、
      事態が収められた。心より、御礼を言いたい」

『セカイ』が試合の終了を告げ、『タダヒト』も言葉を添える。

     ≪だで、『あきは』ちゃん!
       えーらい、じゃない、すっごく頑張ったよ!≫

     ≪さあ、『あきは』ちゃん!
       この試合を終えた『勝者』として、
       最後、最後に一言! お願いします!≫

『セカイ』は嬉しそうに『氷山』へと、最後の一言を要求してくる。

280円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/17(月) 01:39:53
>>279

「ほんとにほんとに、ほんとよかったですよー!
 あたし、楽しくなきゃやですもん!
 楽しくって、ぜーんぶ上手くいって、あたし良かった!
 って! あはーっ、マサさん暑苦しいですってー!」

            グイ

「あははは……あーあ、あたしもつられて泣いちゃいそーです」

肩を抱かれたのにはやや身をよじるが、
それを完全には拒絶しない程度には、
全てが熱に包まれていた。どこにも凍ったものは無い。

「ユキトさん、ユキトさん!
 もう座って応援じゃなくって、いーですか!?
 あたし氷山ちゃんのあいさつ、もっと近くで聴きたいでーす!」

            コト

静かに飲み終え、氷だけが残ったジュースを置いた。
許されるなら駆け出したい。だが。

    「でも、駄目だったらじっとしてますから!
     あはーっ、だってユキトさんが言うんですからね。
     アリーナの事、ちゃんと教えてくれましたもん」

    「あたしも、ちゃんと聴くのを、ちゃんとやりますよ」

――――――――今日の興行を楽しめた理由は、氷山と明智だけじゃない。
だから彼がダメだというなら聴く。それくらいはやり遂げよう。

281ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/05/17(月) 19:29:14
>>276
>>279
「は、はははっ!あの嬢ちゃん本当にやりやがった!」

ピエールの背中をバシバシ叩きながら喜ぶ。

「最高の結果だ!本当に、、、、、、最高だ!」

と、ピエールの様子を見て金網の電流が解除されたことに気づく。
ニヤリと笑う。

「『グラム・スラム』!今日の主役を讃えに行くぞ!この邪魔な金網をぶっ壊せ!」

『グラム・スラム』のラッシュで金網に穴を開け、そこから闘技場に飛び込む。

282東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2021/05/17(月) 20:48:45
>>279

黙って拍手をする。
『氷山』に対して、ここでかける言葉はない。いずれ闘うかもしれない相手だ。
それに、少なくとも今。会場の中は、アイツを労うヤツで溢れているだろう。
それだけのことを成し遂げた。ならば、わざわざ自分が行く必要もないだろう。

283『最悪の相性』:2021/05/17(月) 21:54:22
>>280(セララ)
『氷山』の勝利に観客達が湧き上がり、
一切のわだかまりのない爽快なる決着を称え上げる。

>「ユキトさん、ユキトさん!
> もう座って応援じゃなくって、いーですか!?
> あたし氷山ちゃんのあいさつ、もっと近くで聴きたいでーす!」

飲み終えたジュースを肘掛けのドリンクホルダーに置き、
『セララ』は『山本』へと問い掛ける。

> 「でも、駄目だ
               「行って来るんだ」

               「『勝者』は称えられるべきだ。
                それには、あの『籠』は、少しばかり狭すぎる」

安堵するように目尻を緩めた『山本』も立ち上がり、『金網』の傍まで歩み寄る。
それを追い越すように、『セララ』は『氷山』の下へ駆け出した。

>>281(ジョン)
>「は、はははっ!あの嬢ちゃん本当にやりやがった!」

     「ああ、最高の勝利だ!
      奪い取るんじゃあない、人から人へ『与える』、
      こんな決着こそ、――――本当の『勝利』じゃあないか!」

      バンバン!

『ピエール』も『ジョン』の肩を叩きながら、金網の前でステップを踏む。

>「『グラム・スラム』!今日の主役を讃えに行くぞ!この邪魔な金網をぶっ壊せ!」

      「おっ、兄ちゃんまさかぁ!」    「わいもや! わいもや!」

『グラム・スラム』が金網にラッシュを叩き込み、
それに追従するように何人ものスタンド使いが、
押し殺されていたパワーを存分に振るい――――

          バァァァ――――――ン!!

『金網』をぶち壊し、闘技場へと雪崩れ込んでいった。

>>282(東雲)
『アリーナ』が打って湧いたような歓声に包まれる中、
『東雲』は騒ぎ立てることなく、観客席に座したままだった。

     「見た目と違って、クールね」

『キューコ』は猿轡を解除し、上裸となった男達は、
我も我もと『金網』をぶち壊し、闘技場へと飛び込んでいく。
彼女もまた、この喧騒に混じる気はないようだ。

>ALL

   「あ、は、はい! そうだ、最後に一言を言わないと」

『氷山』は突如として手中に現れた『マイク』を前に、あたふたと戸惑いを見せる。
激闘を制した彼女ではあるが、この時ばかりは年相応の少女らしさを見せていた。

   「そうですね・・・・私と、明智さんをとりまく因縁について、何かを知っている方も多いかと思います
    多くの哀しみを生んだ事件ですし・・・・未だに消えない傷を残している方もいるかと」
 
   「だけど、この戦いは私と明智さんの戦いで・・・・そこに別の人間が挟まる余裕なんてない!」

   「『最高の戦い』でした!
    全身全霊を賭けて来た明智さんとの戦いは!
    だから、皆さん・・・・これだけ凄い戦いを繰り広げた『私達』に大きな拍手を!」

『氷山』の言葉が終わるのを見計らい、万雷の拍手が観客席を包む。
それに負けぬと響く、両者へのエール。誰もがこの結末を待ち望んでいた。

      ―――――バァァァァンンン!!

観客席の『金網』がぶっ倒され、観客達が雪崩れ込んでくる。
『タダヒト』は黙して騒ぎを眺めていたが、マイクに頼らぬ肉声で、ハッキリと告げた。

       「『金網』の修理代は、君達の今後の『ファイトマネー』から徴収しよう」

   うううおおおおおおおおお!!!!!

喜色ばんだ雄叫びと共に、観客達がアリーナに飛び込んだ。
ここまで来たら無礼講だ。ステージの網籠も壊され、観客達が二人に殺到する。

※『アリーナ』へと飛び込む観客の方は、此方へレスをお願いします。)

【ミ】『撃的』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453729532/

284東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2021/05/17(月) 22:19:49
>>283

「『闘士』同士で親睦を深めようっちゅうんなら、拳の方がええじゃろ」

そう言って立ち上がる。
もし『アリーナ』の外で出会ったなら、健闘を称えるし、何ならメシの一つでも奢ってやりたいが。
この会場の中で、同じ『闘士』としてあまり馴れ合うつもりはない。
もちろん他人にそうしろとも、自分の在り方が正しいとも思わない。ただの主義(スタンス)の話だ。

「美味いバーガーやらティッシュやら、色々と助かったわ」
「あんがとな、『キューコ』。またその内会おうや」

『ロープ』で作られた猿轡が解除されたのを、チラリと見る。
やはり『スタンド使い』か。とはいえ、想定とは違ったタイプの能力だが。
まあいい。自分は次の試合を申請して、何事もなければそのまま帰るとしよう。
無論、この場ですぐに闘えるならそうするが。

285『最悪の相性』:2021/05/17(月) 23:47:00
>>284(東雲)
>「『闘士』同士で親睦を深めようっちゅうんなら、拳の方がええじゃろ」

『東雲』は席を立つ。
『アリーナ』とは拳を磨く場。無骨な信条ではあるが、
その言葉を受けてか、『キューコ』は何も言わなかった。

>「美味いバーガーやらティッシュやら、色々と助かったわ」
>「あんがとな、『キューコ』。またその内会おうや」

    「解った。――――でもね」

去り際に『キューコ』が『東雲』に告げる。

┌────────────────────
│「悪いのう、嬢ちゃん。あんた、名前は?」
└────────────────────

    「私、『トウグモ』より年上」

     ・

     ・

     ・

後日、『東雲』は『吉田』の下を訪れ、
ある男との『マッチング』を終え、『アリーナ』へと挑む。
――――その激闘を語るのは、もう少し。後のこと。

286『最悪の相性』:2021/05/19(水) 20:51:21
>ALL

     「しかし、あの『エド・サンズ』のラッシュはシビれたねぇー」

     「『明智』が倒れた時は、あの時の再現かとハラハラしたけどな……」

     「『金網』ブチ壊したのだって、久々にやったけどスカッとしたぜ!」

     「――――しかし、何で『電流』が途切れてたんかねぇ……」

その後、『三人』は観戦の興奮が冷めやらぬ観客達の声を背に、
『土産』を手にし、それぞれ帰路に着いた。


東雲 忍『ザイオン・トレイン』
円谷 世良楽『リトル・スウィング』
ジョン・ロブ『グラム・スラム』

  →『黒船弁当』を『土産』として受け取った。
    『網掛けホワイトソースのチキンライス』、
    『椎茸の煮しめ』、『数珠繋ぎミニウィンナー』が並ぶ、
    『和洋折衷』の船盛型弁当だ。材質は経木製。

    フタを閉める『ゴム』と『さすまた型フォーク』を組み合わせて、
    『プロペラシャフト』を作ったら、お風呂に浮かべて走らせよう!
    ※プロペラ部分はフタを各自で切り取って作ってね!

287『その拳はデルタを描く』:2021/05/28(金) 00:15:14
>塞川

ある日、『塞川』は星見横丁で『キム・クァンガン』と出会った。
高級焼肉屋のオーナーである『クァンガン』に付き合い、
彼の店で『新メニュー』の試食をしている最中、
ふと、『クァンガン』から『アリーナ』の話題が切り出された。

(※『今回は冷麺だからマッチョにはならないよ』、との旨を、
  『クァンガン』は気さくな素振りながらも、『塞川』が首肯するまで何度か伝えてきた)

    「そう、実は当店でも『アリーナ』のチケットが買えるのさ。
     お察しの通り、当店は『会員制』だから、
     ほとんどの人は『ラクアクア』で買うんだけどね」

    「知ってるかな? 住宅街の方にある『飲料水専門店』。
     ――――ああ、そもそも、『アリーナ』を知らないかな」

『クァンガン』の説明を聞くに、『アリーナ』とは『スタンド使い』同士の闘いを、
『興行』として成立させている『組織』、その『会場』のことだそうだ。

    「物は試しで、一度行ってみる?
     チケットの値段は、これくらいだけど」

    「五万エン」

『クァンガン』が掌を開いて五本の指を見せた後、
その背後にいた『ユジュン』が確りと金額を伝えてきた。

>セララ

『明智』と『氷山』の闘いが終わり、何日か経ったある日。
『セララ』はまたしても、夢の中で『曳舟』に遭遇した。

    「ヘッヘッヘッ、『セララ』のお嬢様。
     『試合』をお愉しみ頂けて、何よりでごぜぇます」

    「私めも『夢』を通じて、皆様の思いが伝わる程度でごぜぇますが、
     ――――いやはや、寝ても覚めても興奮冷めやらぬとは、
     興行の一助に過ぎぬ『商売人』ながら、ヘッヘッヘッ」

    「感無量でごぜぇます。―――ところで、
     次なる試合の『チケット』があるのですが、
     ……いかがなさいますかな。『セララ』のお嬢様」

『曳舟』は相変わらず背筋を曲げたまま、フケの目立つ頭だけを持ち上げ、
卑屈にも身を丸めたまま、目ヤニの残る両目を『セララ』へと向ける。

>太田垣

    「『太田垣』さん! ご無沙汰しております!」

    「すっかり元気になられたようで、
     いやぁー、私も『山本』さんも、しばらく前に退院致しまして、
     今では、打ちっぱなしにいけるくらいには、回復しましたよ」

『ラクアクア』に顔を覗かせた『太田垣』は、カウンターにいる『吉田』に出迎えられた。
言葉通りの調子通り、カウンターの奥には『ゴルフバッグ』が置かれている。

    「つい、先程まで『東雲』さんもいらしてましたよ。
     今度、『アリーナ』に出場されると。……いやぁ、喜ばしいことです」

    「どうですか? 『太田垣』さんも『観戦』してみては。
     チケット、まだありますから。……どうです?」

>氷山

    「『氷山』さん。『氷山あきは』さん。
     ――――此方を。中を改めても構いませんので」

人通りの少ない住宅街、学校帰りの『氷山』に声を掛けたのは、『緒方』だった。
あの『講堂』では『ニュー・エクリプス』を自称する『朝山』に対し、
過度な『敵意』を向けていた女性。

薄い表情を浮かべたまま、『氷山』に話しかける姿には、
その時の苛烈さは感じられず、一枚の茶封筒を差し出している。

    「先日の『試合』、お疲れ様でした。
     チケットを含めた『収益』が計上出来ましたので、
     ――――此方は、その分の『追加報酬』でございます」

手渡された『封筒』には9枚の『一万円札』が納められている。

    「興行の成功に応じ、『アリーナ』では追加報酬が発生します。
     ……とはいえ、学生の身ではございますので、
     使いどころにも困るとは思いますが……」

    「いかがでしょう? 今度、『アリーナ』では新たな試合が催されます。
     その『観戦』のチケットを購入するというのは――――」

288塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2021/05/28(金) 00:55:38
>>287
『キム・クァンガン』と再び出会ったのは、恐らく偶然だった。
『食事』の『礼と文句』をひとしきり言った後、
状況が飲み込めないでいる連れの男を一旦帰し、彼の店へついていく。

「『アリーナ』…………いや、確か……『夕立』の奴が何か言ってたなァ。
あの時に『学校』に集っていたあんた達に、そんな風に話しかけていた筈だ。
『スタンド使い』の『組織』………どんな連中かと思っていたが、
ハ! なるほど。『興行』ね。
そりゃ、面白い事を考えるヤツがいるもんだな」

「そして『スタンド使い』のコミュニティで『チケット』を販売する……か。
かなり胡散臭そうなハナシではあるが……興味はある。
あの一件の後に振り込まれた、この『カネ』の出所にもな」

鞄から財布を取り出し、机の上に札を5枚並べる。

「それで、私が見られるのはどんなヤツらの『試合』なんだ?
私の知り合いじゃあないだろうな」

289太田垣良『ザ・サードマン』:2021/05/28(金) 04:27:17
>>287
イエィ!自分は太田垣(オオタガキ)。
この『アリーナ』で何回か戦ったことがあって
…まあ、0勝なんだけども。3流ファイタ-だ。

だだ、アリーナの『裏』の側面に巻き込まれ、
ゴタゴタに身を置く羽目になったりもした…。


 「うーーーーーッス  …お久!」
 「そっちも…元気げじゃないスか……いいね!」

なんか暇だし腹減ったし、ちょっと寄ってくか。
くらいのつもりだったんだけども、

 「ん?シノノメ君?………マジっすか」
 「…チケット?………買うね お相手は?」

『吉田』『東雲』とは、先のゴタゴタとかで知った仲。
が、その後は有耶無耶になってしまって…
あまり彼らのパーソナリティを知らない。
知っているのは『闘いぶり』だけ。

290氷山『エド・サンズ』:2021/05/28(金) 13:32:50
>>287

「えっ・・・・緒方さん・・・・!?」

       バッ!

思わず、周囲を確認する
彼女に対する印象は、あの日朝山に向けた敵意の印象が強い
もしや・・・・とうとう、朝山に対して何かをしに来たのでは?と思ったのだ

しかし、周囲に人気はなく、緒方自身もあの日のような苛烈さを感じない
取り越し苦労と思い直し、茶封筒を見つめた

「『追加報酬』・・・・あ、そういえば、観戦した人の人数でそういうのがあるらしいですね
 こ、こんなにもらえるんですか・・・・・!?」

封を開けてみると『9万円』もの大金が・・・・
学生の身分からいえば、相当の金額だ

「い、いや〜・・・・先日の『報酬』の時も思いましたけど、凄い金額ですね
 じ、実は私の口座に何度も大金が振り込まれている事に両親が・・・その・・・・」

『アリーナ』から振り込まれる謎の大金に対して、
最近ちょっと両親の目が痛くなっているのだ・・・・
当初はいろいろと誤魔化せていたが、この短期間での臨時収入は・・・少しまずい

「はっ、なるほど、『観戦チケット』ですか!
 いいですね、この前の試合では観衆の皆さんに応援をいただきましたから
 今度は私が応援で返すというのも・・・・ところで、どなたの試合なんですか?」

291円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/28(金) 19:07:07
>>287

「わ!! おじさんおじさーん! 出てきてくれてよかった!
 あたしね、お礼言いたかったんですよ。
 この前は良い物売ってくれてありがとーって。
 あの試合観れて、ほんとによかったでーす」

夢の中に出現する、謎の『みすぼらしい老人』。
最初は驚いたが、彼は自分に都合のいい存在だともう知っている。

「えーっ次のも売りに来てくれたのー!?
 うそーっ嬉しーっ買う買うー!
 今回も『5万円』でいいんですよねー? だったら安いですよ!」
 
「お金はー、おじさんがスーパー銭湯とか行くのに使ってくださいネ!
 あ、でも夢の中だったらそーゆーのってないんでしょーか?」

いつの間にか持っていた『20万円』――――
生活費にも娯楽費にも困っていないセララとしては、
『アリーナ』の観戦にそれを使えるなら渡りに船だ。

「ちなみにー、前は聞かなかったですけど、今回って氷山ちゃんの試合ー?」

           「あたし氷山ちゃんのファンになっちゃったから、
            もしそうだったらもっともーっと嬉しいでーす」

『氷山あきは』――――『明智』との試合はセララとしても記憶に新しい。
『寝ても覚めても』冷めない熱を、『5万円』で継ぎ足せるのなら安いものだった。

292『その拳はデルタを描く』:2021/05/28(金) 22:12:34
>>288(塞川)
五枚の『一万円札』を『ウジュン』が受け取り、
それと引き換えに、机の上に一枚の『チケット』を置いた。

>「それで、私が見られるのはどんなヤツらの『試合』なんだ?
>私の知り合いじゃあないだろうな」

    「毎度あり。
     ――――さーて、『塞川』さんの知り合いかどうかは、
     ボクには何とも解らないけれど、……彼等は『ファイター』」

    「彼等は己の『栄光』の為に拳を振るう、
     今回は『Cランク』の試合だけど、……ある意味で一番面白い」

『ユジュン』の差し出したチケットには、『東雲 vs 川島』と記載されている。
何はともあれ、試合当日に『塞川』は単身にて『アリーナ』へ向かったのだ。

>>289(太田垣)
> 「そっちも…元気げじゃないスか……いいね!」

    「ええっ、おかげさまで! さあ、此方もよろしければ」

『吉田』は菓子盆と紙コップに入った『ミネラルウォーター』を差し出す。
菓子盆には『通りもん』が納められており、誰かの『土産』なのだと伺い知れた。

> 「…チケット?………買うね お相手は?」

    「『東雲』さんの相手は『川島正明』さんです。
     本人の気質もあって、私も含めて『マサ』さんと呼んでます」

    「スタンドの『ザ・ナショナル』は、
     圧倒的な『パワー』がウリの近距離型。
     『東雲』さんの機動力が勝るか、見物ですねぇー」

『太田垣』は『チケット』を購入し、単身にて『アリーナ』へと訪れる。

>>290(氷山)
>「えっ・・・・緒方さん・・・・!?」

    「……?
     『ロンドン・コーリング』で『バイタルサイン』を聴いている以上、
     人気のないタイミングを狙えますので、お気になさらず」

『氷山』の取り越し苦労とは裏腹に、
何も解っていない『緒方』は涼しい顔を見せている。
しかし、『氷山』が金の出所に参っていると、
話を聞く間は、親身そうに相槌を打っていた。

    「それでしたら、今後の『アリーナ』の報酬については、
     私的団体の『奨学金』の『給付』という名目を取りましょう」

    「実際、そのような形で『ファイトマネー』を受け取り、
     大学に進学しているファイターもおりますので」

実際、『氷山』の口座に報酬を振り込んだ団体は、
どうとでも取れる曖昧な名前をしていた。

>「はっ、なるほど、『観戦チケット』ですか!
>今度は私が応援で返すというのも・・・・ところで、どなたの試合なんですか?」

    「『試合』は『東雲』選手と『川島』選手のマッチングです。
     お二人とも、貴方の試合を観戦しておりましたので、
     応援で返す、には相応しい両名となりますね」

『氷山』は代金を支払い、一枚のチケットが『緒方』から手渡された。
当日、『氷山』は再び『アリーナ』に出向く。

>>291(セララ)
> この前は良い物売ってくれてありがとーって。
> あの試合観れて、ほんとによかったでーす」

    「ヘッヘッヘッ、それは嬉しゅうごぜぇます。
     人と人を繋いでこそ、『仲介人』の本懐なるもの」

『曳舟』はへりくだった言葉通りの、深々とした一礼を見せるも、
揉み手をする仕草の中に、満足気な笑みを浮かべている。

> うそーっ嬉しーっ買う買うー!
> 「お金はー、おじさんがスーパー銭湯とか行くのに使ってくださいネ!

    「ご贔屓頂き、ありがとうごぜぇます。
     ヘッヘッヘッ、どなたか『銭湯』に行く夢でも見られれば、
     私めもご相伴に預かれるのでごぜぇますがねぇ……」

『曳舟』は礼の言葉を述べながら、一枚のチケットを差し出した。
『東雲 vs 川島』と対戦者両名と、開催日時が記載されている。

>「ちなみにー、前は聞かなかったですけど、今回って氷山ちゃんの試合ー?」

    「生憎、今回は別の方々で催されます。
     ですが、お嬢様には気に入って頂けてますから、
     ヘッヘッヘッ、ちょっとだけ『サービス』をさせて頂きますわぁ」

『曳舟』が丸めた背を引きながら、『セララ』から後退っていく。
夢から目覚めた『セララ』はチケットの記載通り、再び『アリーナ』を訪れた。

293『その拳はデルタを描く』:2021/05/28(金) 22:12:59
>セララ
>氷山

『氷山』はアリーナの観覧席に腰掛ける。
以前に破壊された『金網』は修復されているようだ。

     「えーっ、今日はお好み焼きです。
      お好み焼きを売ってまーす」

     「『大阪風』と『広島風』、君はどちらを応援する!?
      あー、そういう名目で、二種類ありまーす」

男子大学生らしき男が、おっかなびっくりな口調で『お好み焼き』を売っている。
一方、『セララ』が観覧席に入った時、その正面には『氷山』が座っていた。

>太田垣

     「あ、あれ……『太田垣』、君?」

『観覧席』に腰掛けた『太田垣』の隣に座っていたのは、
見たことのない少女だった。年齢は『太田垣』より少々年上か。
ウェーブの掛かった黒髪を肩口で切り揃え、デニムジャケットを着ている。

     「お、お久しぶり……。ケガ、大丈夫?」

>塞川

     「『マサ』さんはちょっと遅れるらしいぜ」

     「『新幹線』の遅延らしいな。
      今頃、『新幹線』の中、走ってるぜ」

     「で、『タダヒト』さんも、同じ理由で来られないってよ」

     「おいおい、解説は誰がやるんだ?
      『タダヒト』とは一枚落ちるが、『B級』の誰かか?」

『塞川』は『観覧席』に座る。
周囲から聞こえる噂によると、試合はどうやら遅れるようだ。
何人かの売り子が『ビール』や『お好み焼き』、『ポップコーン』を売っているようだ。

294塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2021/05/28(金) 22:49:52
>>293
観客席を物珍しそうに眺めて、自らの席に足を組んで座りこむ。

(ほー、思ったよりも人が入ってるな。
もっと『アングラ』な感じを想像していたが……。
しかし、誰か連れてくりゃ良かったぜ。
『スタンド使い』で『バトル』が好きそうな奴……)

手を上げて売り子を呼び止めて、『ビール』を買う。
そして、観客席の声に耳を傾け、席が近く、事情に明るそうな相手を見定めて声を掛ける。

「なあ……少しいいか。
今日戦うのは、どんな奴らなんだ?
私にチケットを売ったのが不親切なヤツでよぉ〜〜〜。
何も『情報』がねえんだよ。 私自身、ここに来たのは初めてって事もあるがな」

295円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/28(金) 23:19:02
>>292-293(GM)

「ヒガシグモさんと川島さんかー、どっちも知らなーい。
 あーあ、でもこの二人もきっとあたし好きになれるんだろーなー!
 氷山ちゃんだって、この前試合見るまで知らなかったんですし!」

落胆は一瞬、すぐに前向きにとらえなおした。

「うそーっ、サービスなんてしてくれるの!?
 嬉しー、おじさんのファンにもなっちゃいそー!
 あたし、今度枕の下にお風呂の写真置いといたげますよ」

           「お風呂の夢見ますよーにってネ」

軽率なことを言いながら――――
セララは夢から覚めて、『アリーナ』の観客席に訪れ――――

「わー! お好み焼きだ!!
 朝ごはん抜いて来て正解だったー、どーしよどーしよ。
 広島焼とお好み焼きかー、あたしどっちも好きなんですよねー」

聴こえてくる『お好み焼き』販売の声に、
広島の人間に聞かれたら刺されそうな事を言いつつ、
(S県のお好み焼きチェーンは『関西風』が主流だ)

     
           「っわ!!」


席に着こうとするセララだったのだが――――

「すごーーーい!! 氷山ちゃんだ! 本物ーーーっ!!
 うわーっ氷山ちゃん氷山ちゃん、あたしきみのファンなんですよー!」

正面にいる『氷山』の姿を認めて、両手を上げて飛び跳ねながら大いにはしゃぐ。

296氷山『エド・サンズ』:2021/05/28(金) 23:41:12
>>292-293
>>295

「『奨学金の給付』・・・・?
 へぇ〜、『アリーナ』にいる人達にも色んな人がいるんですねー」

『アリーナ』という組織はどうやら、色んな名義を持っているらしい
スタンド使いとしての強さとは違う、別種の『力』に少しだけ怖さを感じるが
話を聞く限り、そちらの方が色々と言い訳しやすいと思い、そのようにしてもらう

そして、チケットを5万円で購入し・・・・会場へと向かう

>『大阪風』と『広島風』、君はどちらを応援する!?

「えーっと・・・・、私こういうのってどっちがどっちなのかよくわからないんですよね
 味が薄いのが『広島風』・・・・でしたっけ? あれ?
 まあ、それじゃあ『広島風』の方で!」

大阪府民、広島県民、双方に喧嘩を売るような言葉を投げながら、
『広島風お好み焼き』を購入して席へ着く・・・・すると背後から突然同年代くらいの女子に声をかけられた

「え? あれ? ファン? どこかでお会いした事ありましたっけ・・・?」

前回、自分の試合を見られていた事をすっかりと忘れて、
きょとんとした表情でセララを見る氷山だったが、そこに『もう一人』の声がかかる

 『オイオイオイ・・・・アレダケ激しく闘ッタンダゼェ?
 「ファン」ノ一人や二人、出来テモオカシクハナイゼ!
  ハッハッハ! 「あきは」ヨォ、ひよっこノお前ニ「ファン」ガ出来ルトハ面白ェゼ!』

彼女のスタンド、『エド・サンズ』だ
隣の席に座る様に発言した彼は爆笑したように氷山の背中を叩いている

297『その拳はデルタを描く』:2021/05/29(土) 00:05:53
>>294(塞川)
『塞川』は買ったビールを片手に、観客を品定めする。
老若男女もバラバラだが、客層は圧倒的に『男』が多い。
その中で、『塞川』は手近にいた『二人』に話しかけた。

>今日戦うのは、どんな奴らなんだ?
>私にチケットを売ったのが不親切なヤツでよぉ〜〜〜。

     「『不親切』、……すると、『吉田』さんじゃあないか」

     「何処で買ったかは、どうでもいいっつうの!」

     「まあ、それもそうだ。
      ――――今日の試合は『東雲』と『マサ』さんのマッチングだ」

     「『マサ』さんの『ザ・ナショナル』は、圧倒的なパワーが売りよ!
      対する『東雲』は、……ああー、俺知らねぇんだっつの!」

     「『東雲』の『ザイオン・トレイン』は、人の身を超えた『機動力』に目を見張る。
      パワーとスピード、どちらが勝るか、……そういう闘いになるだろうな」

月並みな解説ではあるが、痩躯の青年はそう締めくくった。
ライダーズジャケットの男も『マサ』と呼ばれる男のスタンドを語る。
『マサ』、恐らくは『川島』というスタンド使いの『綽名』なのだろう。

>>295(セララ)
>>297(氷山)
>「すごーーーい!! 氷山ちゃんだ! 本物ーーーっ!!
> うわーっ氷山ちゃん氷山ちゃん、あたしきみのファンなんですよー!」

『セララ』は沸き立つように飛び跳ね、『氷山』の下へ近づく。
『エド・サンズ』は笑い声を上げて『氷山』の背中を叩き、隣の席へ座るように勧めて来る。

>「えーっと・・・・、私こういうのってどっちがどっちなのかよくわからないんですよね
>味が薄いのが『広島風』・・・・でしたっけ? あれ?
>まあ、それじゃあ『広島風』の方で!」

     「あー、どっちだっけ?
      俺もちょっと良く知らなくて……」

     「こっちかな?  うーん、焼きそば入ってるし、
      こっちだな。1000円です。毎度どーもー」

『氷山』はとりあえず『広島風』の方を選んだ。
焼きそばの乗ったお好み焼きだ。熱が残っており、作り立てだ。

>ALL

    「間もなく、試合開始になりまーす!」

    「みんなぁー、お待たせしてごめんねー!」

会場の『LEDパネル』に美少女キャラクターが大写しとなり、
電子ボイスをキンキンに響かせながら、会場にお知らせをする。
天井付近に据え付けられた『解説席』には、まだ誰も座っていない。

               キュラキュラキュラキュラ・・・

ふと、選手入場口から『リフト』付きの『高所作業車』が現れた。
リフト上で運転する黒服の傍には、ボレロを纏った小柄な少女が立っている。

会場には『有刺鉄線』が所狭しと引っ張られているが、
少女が触れた瞬間、『有刺鉄線』はハラリと真っ二つになり、
それに合わせ、『高所作業車』はステージの中央へと進んでいき、

      ウィィィィ――――――ンン

リフトが上昇し、少女を『解説席』へと押し上げていく。
今日は彼女が『解説役』を務めるようだ。

【アリーナ俯瞰図】         北   【横から見た図。Xが金網、■が壁とする】
∴∴∴∴■■扉扉扉■■∴∴∴4   |
∴∴∴■┼柱□□□柱┼■∴∴∴  |                            〇
∴∴■┼□┼□□□┼□┼■∴∴  | XX.  .                XX        ̄/ .
∴■┼柱┼柱┼┼┼柱┼柱┼■∴  | XX.  .                XX    〇 /椅
∴■┼□□┼□□□┼□□┼■∴  | XX.  .                XX   ̄/ .■■■
∴■┼┼┼柱┼┼┼柱┼┼┼■∴  | XX..柱+++++++++++++++++柱XX. ./椅■■■
∴■┼□□┼□□□┼□□┼■∴  |■■柱+++++〇+++++〇+++柱■■■■■■■■
∴■┼□□┼□□□┼□□┼■∴  |■■柱+++++ ト+++++.ノ|+++ 柱■■■■■■■■
∴■┼柱┼柱┼┼┼柱┼柱┼■∴  |■■柱+++++ノ>+++++<\++柱■■■■■■■■
∴∴■┼□┼□□□┼□┼■∴∴  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∴∴∴■┼柱□□□柱┼■∴∴∴  |        東雲   マサ      観客席
∴∴∴∴■■扉扉扉■■∴∴∴∴  |※二人は入場していないが、イメージ図として

298太田垣良『ザ・サードマン』:2021/05/29(土) 01:02:03
>>292-293
吉田の言葉に「ほえ〜」とか言いながらチケット購入。席へ……

「……………?」

「ケガ?全快ッスね 
 いつもみたく逆立ちしながらピザ食えるぐらい元気 見せたことあるよな?」
「………やあ!久しぶり!元気みたいでなにより!(白い歯を見せて笑う)」


だ、誰……知らん奴きたわ……
とりあえずそれっぽく話しとこ……

299塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2021/05/29(土) 01:03:00
>>297
「いーや、あいつだよ。キム・クァンガン」

適当に答えた後、二人の解説を聞く。

「ほー……ふたりとも『能力』は割れてる『スタンド使い』ってわけか。
『Cランク』って話を聞いたが……そいつは『最低ランク』なのか?」

>    「間もなく、試合開始になりまーす!」

「………なんだありゃ。
案外、軽いノリなんだなァ〜〜、『闘技場』って割りには」

300円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/29(土) 01:11:25
>>296(氷山)
>>297(GM)

「わーっ! 『サンズさん』もいる! あはーっすごーい! かっこいー!
 そうそう、この前の試合すっごい最高でしたもーん! あたし嬉しいなーっ」

誘われるがまま遠慮なく隣の席に座りつつ――――
言っても意味不明なので氷山に言いはしないが、
枕の下に『風呂』の写真を入れるのを決意した。

「じゃあじゃあ、あたしは大阪風の方がほしいでーす。
 氷山ちゃん氷山ちゃん! 良かったらちょっと交換しなーい?」

         「だって、きっとどっちも美味しいですよ!」

ファンの距離感ではないが、
そのほうが双方都合がよくて嬉しいと思ったのだ。

ともかく――――

「あはーっ! きたーっ! セカイちゃんだ! セカイちゃーーーん!!」

彼女を推す青年も、恐らくどこかで見てるんだろう。
だが、今回はいない――――

「って、あれれーっ。今日の解説はタダヒトさんじゃないんだ!?
 日によって違うんですかねー? ねえねえお好み焼き屋さーん、知ってる?」

ので、アリーナ関係者であろう『お好み焼き売り』の青年に声をかけた。

301氷山『エド・サンズ』:2021/05/29(土) 01:24:50
>>297
>>300

『オ、オウ、アリガトヨ・・・・今日モお嬢ちゃんは「応援」ナノカイ?』

「あ、いいですね、シェアしましょう、シェア!
 『大阪風』と『広島風』の違いが全然分からないので、食べ比べてみたかったんですよ」

先日の戦いでファンになったというセララの言葉に納得し、
自身のスタンド、『エド・サンズ』の良さが周囲に認知されている事に鼻高々になる
初対面ではあるが、気安い印象を受ける少女に自然と距離感が縮まる

「そうだ、改めて自己紹介ですが、私の名前は氷山 あきはって言います
 それでこっちが・・・・・」

 『「エド・サンズ」ダ・・・
  マア、お嬢ちゃんニトッテハトックニ知ッテルダロウガ、一応ナ』

「今日は『有刺鉄線』を使うんですね
 この前の『金網』に比べて、刺さると痛そうで怖いなあ・・・・
 このギミックを用意した側は、その辺の対策もバッチリだって事なんでしょうか」

「・・・・・・・?」

ふと、ボレロを纏う少女が見えた
興味深げに彼女を見つめる

302『その拳はデルタを描く』:2021/05/29(土) 22:03:03
>>298(太田垣)
>「………やあ!久しぶり!元気みたいでなにより!」

相手が誰かは解らないが、『太田垣』は朗らかな笑顔を見せ、
それに合わせるように、『少女』ははにかむように微笑を浮かべた。

     「う、うん。……あんなこともあったけれど、
      『太田垣』君達が、『闇』を倒してくれたから」

     「私も、あの『声』が聞こえなくなって、
      ――――やっと、『退院』できたんだ」

『少女』は両目を伏せながら、覚悟を決めるように息を吸い、
そっと吐息に添えるように、『退院』の二文字を口にした。

     「も、もしかして、覚えてないかな。
      ……あ、はは、そうだよね。

      ――――『百足山エミカ』です。
      始めまして、じゃないけれど、
      今日これから、改めてよろしくね」

その名を聞き、『太田垣』は彼女を思い出す。
――――『百足山エミカ』。かつて、『闇』の策略によって、
『太田垣』達に差し向けられた『スタンド使い』の一人。

彼女は『精神病院』に入院しているとの話だったが、
この様子であれば、『元凶』の打倒によって、『退院』できたのだろう。
心身ともに追い詰められ、痩せこけたあの時とは違う。
頬もふっくらと色艶を取り戻し、健康的な様子だ。

>>299(塞川)
>「いーや、あいつだよ。キム・クァンガン」

     「てことは『花郎』!  肉を、肉を食べたのか!?」

     「ま、マジかよ! 地主と芸能人しか入れないはずじゃあ!?」

二人はせっつくように『塞川』へと迫るも、
その『ランク』を訊かれれば、勢いを削がれて押し黙る。

     「ああ、二連勝後に『Bランカー』に勝利しなければ、
      『Cランク』のまま。アンタの言う通り、ひよっこということだ」

     「『湯河原』さんは『Bランカー』の『クァンガン』に負け、
      俺は『レイチェル』に負けた。……まだまだケツが青いっつうの」

この二人も『Cランカー』のようだ。それなりに気にしてるのを見るに、
『敗北』を喫したのはつい最近らしい。

>>300(セララ)
>>301(氷山)
『セララ』は『氷山』の隣に腰掛け、『大阪風お好み焼き』を注文した。
『シェア』を提案すると、『氷山』も快く受け入れた。

>「って、あれれーっ。今日の解説はタダヒトさんじゃないんだ!?
> 日によって違うんですかねー? ねえねえお好み焼き屋さーん、知ってる?」

     「俺は……本当は『お好み焼き屋さん』じゃあないんだ。
      『東雲』の試合があると聞いて、駆け付けて来たっていうのに……」

     「『タダヒト』さんが新幹線の都合で来られないからって、
      売り子の『キューコ』さんが、『解説』をするって言い出したから……」

ぶつくさと文句を言いながらも、『青年』は手際よく『お好み焼き』を『セララ』に差し出した。
観戦に来たものの、売り子の代役を押し付けられたようだ。『文化祭』でよく見かける光景だ。

『氷山』は『有刺鉄線』の張り巡らされた『アリーナ』を眺めながら、
『解説席』に座り込んだ少女――――『キューコ』に視線を向ける。
『キューコ』は落ち着いた様子で『マイク』を手にし、
その先端をポンポンと叩き、音の具合を確かめている。

>ALL

    ≪さあ、皆様お待たせしましたぁー!
      両名が揃い、いよいよ『試合』の開催となりまぁーす!≫

    ≪まずは『東雲』選手。現在の戦績は『一戦一勝』!
      身長183cm!  巨木もかくやの見事な体躯でありますが、
      鉄の茨が張り巡らされたステージで、その拳腕は輝けるのかぁ!?≫

    ≪さぁ、『入場』してくださぁーい!≫

『セカイ』の電子ボイスが鳴り響き、選手の入場が告げられる。

303太田垣良『ザ・サードマン』:2021/05/29(土) 22:32:31
>>302
「………あーーーーー……エミカ…」

覚えてたわ。殺されかけた。

「…来ても平気なん?
 そんな楽しいモンでもないと思うっスよ、アリーナって…
 こんな暗い所よりお日様の下に行った方がいいと思うっスけど」
「なんか開いたらしいぜ 遊園地」

かく言う自分も『暇だから来た』程度のもんだ…
嫌な記憶があるなら、尚更拘るものでもないとは思うが。

「おッ入場っスね」
「東雲君だぞ、あの…」

304塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2021/05/29(土) 22:37:04
>>302
「ああ。『つて』があってな。
大した店だったぜ」

にんまりと嫌な笑みを浮かべた後、
それぞれの意見を聞く。

「ふーん………あんたらも『ファイター』なのか。
敵情視察って奴か?
何人くらい居るんだよ、この『アリーナ』って場所で戦おうって奴らは」

質問しつつ、二人を値踏みするように眺めた後、
売り子を呼び止めて金を渡す。

「あんたら………『ビール』飲む?
私は『塞川』。さっき言ったとおり、右も左もわからん。
良けりゃあこの『試合』、色々教えてくれたらありがたいんだけどな」

305円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/29(土) 22:49:03
>>301(氷山)
>>302(GM)

「あたしはね、応援でーす。試合は出方分かんないしー。
 あっ! そっかそっか、ごめんね、自己紹介してなかった!」

    ズギュン!
 
     ツブラヤ セララ
「あたし『円谷 世良楽』でーす。
 スタンドは『これ』! 『サンズさん』と違って喋んないから、
 あたしが代わりに紹介するけどー、『リトル・スウィング』って言いまーす」

              シャラン

          「はい、おしまい! あはーっ」

左腕に『5つの輪』を浮かべ、その後すぐに解除する。
あまり長く出しっぱなしにしておくのはアリーナ的によろしくないだろう。
『エド・サンズ』のように観戦をできる訳でもないなら、単なる武器だ。

「うそーっ、お好み焼き屋さんじゃないのー!?
 わー、かわいそー。タダヒトさんもかわいそー!」

東雲という人物のために駆け付けるとは、
おそらくよっぽどすごいファイターなのだろうが……

「それじゃー、あの座ってる女の子が、
 『キューコさん』って人なんですネ」

「でもでも、売り子さんなのに『解説』するの? なんでなんで?
 ムリヤリ解説したいくらい、東雲さんって人がすっごい人なんですかー?」

この場合のなんで?が2回重なっているのは――――
『売り子が解説をする理由』と『売り子になぜ解説が出来るのか』だ。

ステージ上よりも、視線の先にいる『キューコ』なる少女が気にかかった。

306氷山『エド・サンズ』:2021/05/29(土) 23:09:20
>>302
>>305

「へ、へぇ〜、売り子さんが解説の方に・・・・ それはそれは、ご愁傷様です」

手元にある、『大阪風』と『広島焼』のお好み焼きを食べ比べるが、
焼きそばの有無以外には違いが判らないなぁ、と思っていた

「セララさんですね! よろしくお願いします!」

左腕に出現した5つの輪を軽く眺め、すぐにセララの方に視線を向けた
『器具型』のスタンドを見るのはこれが2度目なので、少しだけ好奇の目を向けていた

「それは私も気になりますね
『東雲』さんっていう人、私はあんまり知らないんですけど、実は凄い人なんですか?
 まあ、私自身、そんなに『アリーナ』の人達に詳しいわけじゃないんですけどね」

307『その拳はデルタを描く』:2021/05/29(土) 23:41:16
>>303(太田垣)
>「…来ても平気なん?
> そんな楽しいモンでもないと思うっスよ、アリーナって…

     「うん。……『知空』君の事もあったから、
      本当は、行かないと決めてたんだけど……」

     「でも、……きっと、見たかったんだと思う。
      あの『アリーナ』のまま終わるなんて、
      きっと、イヤだったから……」

『エミカ』も複雑な心境のまま、『観戦席』に現れたようだ。
物憂げに瞳を伏せているが、両者が入場すれば視線を二人に向ける。

>>304(塞川)
>何人くらい居るんだよ、この『アリーナ』って場所で戦おうって奴らは」

     「数えたことはないが、『30人』はいるのか?
      『マサ』さんみたいに、他県から来るファイターもいるからな」

『湯河原』と呼ばれた男は数字を出すが、特に根拠はなさそうだ。
見聞きした人数をざっと頭に浮かべた程度の数字らしい。

>「あんたら………『ビール』飲む?
>私は『塞川』。さっき言ったとおり、右も左もわからん。
>良けりゃあこの『試合』、色々教えてくれたらありがたいんだけどな」

     「折角だから頂こうか。―――俺は『湯河原』。
      こっちの太っちょは『菅谷』だ。……これも何かの縁だ。
      うるさい場所だが、気に入ってもらえるように頑張るよ」

     「ゴチになるっつうの!
      かぁー、今日はバイクで来たけど関係ねぇ!
      奢りのビールのためなら、歩いて帰るぜ!」

『湯河原』と『菅谷』。二人はビールを受け取り、乾杯の為に紙コップを差し出す。

>>305(セララ)
>>306(氷山)
>「でもでも、売り子さんなのに『解説』するの? なんでなんで?
> ムリヤリ解説したいくらい、東雲さんって人がすっごい人なんですかー?」

>『東雲』さんっていう人、私はあんまり知らないんですけど、実は凄い人なんですか?

     「フフフッ、戦績は然程だが……。
      アイツには男気がある。詳しくはちょっと言えないが、
      『東雲』がいなければ、このアリーナは開催されてなかったかも知れない」

     「なぁに、試合を見てくれればすぐに解るさ。
      ――――『キューコ』さんも、『東雲』の裏の活躍を知ってるからこそ、
      俺に売り子を押し付けて、『特等席』で試合を見たかったのかも知れないなぁ」

特に説明にはなっていないが、『長堀』は『東雲』を買っているようだ。
『売り子に解説が出来る理由』は語られないが、それはすぐに解るだろう。

308『その拳はデルタを描く』:2021/05/29(土) 23:41:52
>ALL

「ほんじゃあ、行くとするかァッ!!」

学ランを羽織り、バンダナを巻いた『東雲』は雄叫びと共にアリーナに入場する。
いかにも腕っぷしに自信のありそうな体躯だ。浅黒い肌を天井のライトが照らす。

     「東雲ぇー!  期待してるぜぇー!」

     「『尾藤』だけの男じゃねぇってところ、見せてくれェー!」

     「ガチの殴り合い、期待してるっつうの!」

野太い声援があちこちから響き渡り、『東雲』を出迎える。

     「さあ、続きましての入場は『川島』選手!
      先日は惜しくも『Bランク』への昇格はなりませんでしたが、
      意気込みは十分! 今日もわざわざレンタカーを借りて、
      『О阪府』から駆け付けました!  入場してください!」

    ザッ     ザッ

相対する入場口から現れた『マサ』は、ヒョウ柄の『ツナギ』を身に付けている。
大柄な身体に強面ながら、愛想の良い笑顔を振り巻いている。

     「みんなー、お好み焼き喰うとるかぁー!?」

     「遅れちまって、堪忍なぁー!
      新幹線がトラブルで止まってもうてなぁ、
      リニアが通るからって、拗ねてしもたんやぁ!」

     「地元のラピートちゃんは、グチらずに走っとるのにぃー
      せやから、ちゃんとケツ引っぱたいて来たき、許したってなぁ!」

『マサ』はマイクに頼らぬドデカい声量で観客に話しかけながら、
手を振る『セカイ』に対し、パタパタと太い腕を振り返す。

     「ゆるキャラの嬢ちゃん、他人行儀やないか!
      ワイは『マサ』でええでぇー! きばって実況してくれやぁー!」

     ≪ありがとうございます! 私も『セカイ』と呼んでくださいねぇー!
      ―――――『マサ』選手、身長は『183cm』!
       尚、『マサ』選手のファイトマネーの一部は、
       金網の修繕費に当てられますので、ご了承くださぁーい!≫

     「あれ、マジで取るんかぁ!?
      アカンわぁー、レンタカー乗り捨てやねん!
      ごっつう高くつきまっせぇー、なんとかならんのぉー!?」

     「『マサ』さぁーん、あきらめろぉー!」

     「会社の経費で落とせばいいじゃあねぇかー!」

朗らかで気さくな態度。『マサ』はアリーナの空気を我が物にしている。

     ≪両名揃いました! 互いの闘志は十分です!
       『実況』は、貴方の心にイン・ストール! 『六連セカイ』が!≫

     ≪そして、『解説』は急遽、不在となった『タダちゃん』に変わって、
       『元A級ファイター』の『キューコ』ちゃんにお願いします!≫

     「――――ちゃん?」

     ≪あ、いえ、『キューコ』さんにお願いします!≫

『キューコ』の問い掛けに対し、『セカイ』はすぐさま呼び方を変えた。

     ≪今回、試合は『東雲』選手の要望による『有刺鉄線』と、
      『マサ』選手の要望による『水場』のステージで行います!≫

     ≪視界開始後、八ヵ所の『給水口』から『水』が流れます!
       水飛沫が飛び散るのが想定されますので、
       ニガテな方は、金網から離れて観戦してください!≫

     ≪あっ!  そうそう!
       流石に『頭』まで水に浸かったら溺れてしまうので、
       腰くらいで注水は止めますので、ご安心ください!≫

『セカイ』の淀みない『ギミック』の説明が流れる。
『コンクリート』の床には、その隙間に『シリコンコーキング』が施されており、
二人の入った『扉』は閉ざされ、飴色の『樹脂』が隙間に流され、固められている。

309塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2021/05/29(土) 23:54:48
>>307
「おお。そりゃ、ありがたいね。
それじゃあ……今日の出会いに」

二人に笑みを向け、
紙コップを掲げて一息に飲み干した。
そうして、舞台の方を見やる。

「なるほど、『仕掛け』があるのか……。
それぞれ、自分に『有利』になるようなものをあらかじめ用意できる。
そして、相手の狙ってくるような事を、お互いに読みあうってわけだ」

「ええと、『シノノメ』の方が『スピード』。
『マサ』の方が『パワー』って話だったな……
単純に考えれば、『パワー』を補う『有刺鉄線』に対して、
機動力を奪い『スピード』を落とす『水場』って感じだが………」

「ちなみに、あんたらはどっちが勝つと思ってるんだ?」

310円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/30(日) 00:10:36
>>306
>>307

「へーっ、そうなんだ。すごーい。なんか偉い人なんですネ。
 見た目も強そうだし、みんなも盛り上がってるし、人気者だー。かっこいー」

今一ピンとこないが、正しく『視ればわかる』のだろう。
セララはそれ以上こだわらず、『東雲』や、浴びせられる歓声――――

  「わ!! わー、見て見て!! あはーっすっごい服!」

  「あれって……『マサさん』だ!
   すごーい! マサさーーーん! お好み焼き食べてまーす!!」

  「わー、びっくり。知らない人同士の試合だと思ってたけど、
   マサさんの試合だったらあたし応援もっともっと張り切っちゃう!」

よりも、この前の試合で観戦を共にした、『マサ』の方に注目するのだった。

「え! なになに、A級って、タダヒトさんと同じってコト!? 『元』だけど」

         「確かに上手い人じゃないと解説って出来ないですもんねー
          でもでもタダヒトさんよりずーっと若いのに、すごーい!」

さらには『元A級』というキューコの素性にも沸き立つ。
ステージギミックについては――――まだ何とも言えない、と言った所だ。

「お水、ここまで飛んできちゃうかなー? ソース薄くなっちゃう前に食べちゃお食べちゃお!」

           二つのお好み焼きを食べ比べつつ、『東雲』と『マサ』の開戦を待つ・・・

311太田垣良『ザ・サードマン』:2021/05/30(日) 00:34:42
>>307-308
「フム 『有刺鉄線』……
 東雲クンは『速さ』がウリみたいな言われ方だけど
『硬さ』もある 有利っスね」

「チッ しかし…『水』か……」

東雲。強い男だ。気の良い奴だというのも知っている。

「まあ…色々あったっスね」
「ぶっちゃけ俺も、『あの件』については…… 頭悪いもんで、噛み砕けちゃあいないんスよ」
「『あのまま…終われない』……俺も多分『見てみたい』んだ」

「………お好み焼き買ってくるっスね いる?」

殺し合いした相手が横にいて!
ちょっとやり辛い……!
荷物を置いて一瞬逃げる。
適当なお好み焼き買う。広島?大阪?
違いあんの?どっちも粉モンでしょ変わんねえだろ

312氷山『エド・サンズ』:2021/05/30(日) 00:39:46
>>307-308

「そういえば、あの時、戦いを迷う私に喝を入れてくれたのも『東雲』さんでしたね
 なるほど、男気があるっていうのも頷けます
 俄然興味が湧いてきましたね〜、私も東雲さんを応援してみようかなー?」

相手に対して一直線な男性は、氷山としても好感を持っている
両者ともに知らない闘士ではあるが、その一点だけでも彼を応援する理由は十分だ

「もう一方の『マサ』さんはなんだか面白い人ですね
 関西の人のノリってちょっと苦手なんですけど、なんだか愛嬌があります」

『デモヨォー、意外トソウイウ奴ニ限ッテ何カ企ンデルカモシレネーゼ?
 コノ勝負・・・・面白い事ニナリソウダゼ・・・・!』

>>310

「えっ? 『タダヒトさん』と同格の人だったんですか!
 へぇ〜〜〜、あんなにお若いのに、人は見かけによらないものなんですね」

そう言いながら、お好み焼きを再び食べる
水族館のイルカショーのような演出を見て、
いざとなったら水がセララちゃんにかからないように、『陣笠』で守らないとなー、などと
そんな事を考えながら、その時を待つ

313『その拳はデルタを描く』:2021/05/30(日) 22:15:02
>>309(塞川)

     カポッ

乾杯の後、『塞川』は一気にビールを飲み干した。
『湯河原』もコップの半分ほど飲み、『菅谷』は飲み干している。

>「ちなみに、あんたらはどっちが勝つと思ってるんだ?」

     「あの『有刺鉄線』がどう作用するか、だな。
      『水』と『有刺鉄線』、二重で取り囲まれる以上、
      機動力を削がれる『東雲』の方が不利だ」

     「俺も同じ見立てだっつうの!」

『湯河原』と『菅谷』、揃って『マサ』の有利と見ているようだ。

>>310(セララ)
>>312(氷山)
>「あれって……『マサさん』だ!
>すごーい! マサさーーーん! お好み焼き食べてまーす!!」

     「たんと喰えやぁー!」

『マサ』はカラッとした声で『セララ』の声援を返した。
『東雲』の実力は未知数だが、傍から見ても取っつきづらい印象を受ける。
顔見知りの『マサ』に注目するのは、無理のない対応だった。

>「そういえば、あの時、戦いを迷う私に喝を入れてくれたのも『東雲』さんでしたね

『氷山』に喝を入れた声は、『東雲』と同じだった。
『エド・サンズ』は面白おじさんとして振る舞う『マサ』の態度に、
何処か『裏』を感じながらも、試合の開始を待ち続ける。

>「え! なになに、A級って、タダヒトさんと同じってコト!? 『元』だけど」
>「えっ? 『タダヒトさん』と同格の人だったんですか!

     「ああ。アリーナじゃあ恐れられてるよ。
      あの人が解説に座る以上、いつもみたいなヤジは飛ばないだろうな……」

その被害を身を以て受けている『長堀』は、腕組みをしながら試合の開始を待つ。

>>311(太田垣)
>「………お好み焼き買ってくるっスね いる?」

     「あ、ありがとう」

居心地の悪さに耐え兼ね、『太田垣』は一度その場を抜ける。
『お好み焼き』を買おうとするが、売り子はやや遠くにいる。

        スゥゥ――――

     「席に着いた方がいい。
      間もなく、試合が始まるようだな」

『太田垣』にお好み焼きを差し出したのは、
『弁護士バッヂ』を付けた男だ。年の程は40代少々か。

>ALL

     ≪さあ、私の合図がありましたら、いよいよ試合開始です。
       まだです、まだですよぉー……≫

『セカイ』の合図があり次第、試合開始となるようだ。
『マサ』も『東雲』も据え付けられたギミックを確認しており、
それまでは試合開始を待つつもりなのだろう。

     「随分大がかりじゃあねぇーか!」

     「早く試合を始めろっつうの!」

痺れを切らした観客達も声を荒げ始める。
それを待ったかのように、『セカイ』は大きく息を吸い――――

     ≪試合、開始です!≫

     うおおおおお――――――!!

観客席から雄叫びが響き、闘争の始まりに火をくべる。

     「遅刻の取り戻しや。――――巻いていくでぇ!」

    ズギャンッ!

『マサ』の身から発現する人型のスタンド。
まるで『岩』を削って作ったような、無骨なヴィジョンをしている。
『マサ』は西側に移動し、有刺鉄線を繋ぐ『柱』に手を添える。

      ゴボボボボボボボボ―――――

そして、『給水口』から水が流れ始める。

314塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2021/05/30(日) 22:42:34
>>313
「ふうん……そうかい。
私にはあの『東雲』ってのが、そんな間抜けには見えないけどなァ。
『水』を用意したのは相手でも、『有刺鉄線』は『自前』のもんだろ?」

頬に手を当てて、まさに試合が始まろうとする会場を眺める。

「こーいうのは、どっちが勝つか……『肩入れ』した方が面白いんだ。
私は、あっちの方を応援してやるとするか」

315太田垣良『ザ・サードマン』:2021/05/30(日) 22:48:11
>>313
弁護士先生が観戦…?
…いや、普通に運営とかファイターの顧問ベンゴシみたいな奴か?
トラブル多いだろうしな…

「…あんた事情通っスかね?……『どっちが勝ったら面白…」
「いや、『どっちが勝ったら面倒』だと思う………」


「……何聞いてんだか 悪ぃスね 
 お好み焼き『カノジョ』と一緒に喰うわ(←太田垣、見栄を張るの巻)」
「あざス……」

ベンゴシ先生との会話が長引かなければ、元の席に戻る。

316円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/30(日) 22:55:52
>>312
>>313

「わーっ聞きました!? 返事してくれたー! あはーっ、いただきまーす!
 やっぱりあたしはマサさん応援しちゃいますよー! すっごいノリノリだもん!」

マサは――――『野次』の印象も強いが、
セララとしては彼の『親しみやすさ』はけっこう好きだ。

顔なじみであろう観客たちの反応や前回の言動から考えても、
その点については、裏も無いように思える。

「でもでも、すごい人がわざわざ解説しに来るし、
 それに、二人ともすごいって言ってるしネ。
 東雲さんの『男気』にも、あたしワクワクしちゃいまーす!」

――――対する東雲の『男気』は、まだ実感出来てはいない。
だが、彼を知る者、彼に触れた者の評価は高い。
『好カード』なのだろう、というのはセララ二も何となく分かった。

「あはーっ! 始まったー! 二人とも、すっごい試合見せてくださーい!
 あ! 見て見て! マサさんのスタンドですよ! やっぱりすっごい力強そーっ」

試合開始の熱にあてられ、声を上げる。
『金網』を叩き壊す自信を秘めていた『スタンド』……果たしてその初手は?

317氷山『エド・サンズ』:2021/05/30(日) 22:56:13
>>313

「アリーナの試合なのに、変なヤジが飛ばないんですか!?
 それ程に恐ろしい女性・・・・今になって緊張してきました」

これまでに2回、アリーナで試合をした経験から
客席から民度が低いヤジが飛ばない状況というものに畏敬の念を覚える
そして・・・・・

     ≪試合、開始です!≫


「わあああああ! がんばれー!東雲さーん!」

試合開始の合図と同時に東雲に向けて応援の言葉を送る
半分以上はあの日に受けた声援への感謝の想いからだ

318氷山『エド・サンズ』:2021/05/30(日) 23:05:40
>>316

「む! それじゃあ、私たちは別々の人を応援する事になりますね!
 戦いが終われば『ノーサイド』・・・とはいえ、試合中は応援合戦ですよ!」

セララの方は『マサ』を応援すると聞き、俄然応援に力が入る
別にセララが憎いわけではないし、フーリガンのように相手を敵視するわけでもないが、
立ち位置の違う相手の存在に少し燃えてきたのだ

319『その拳はデルタを描く』:2021/05/30(日) 23:35:32
>>314(塞川)
>「こーいうのは、どっちが勝つか……『肩入れ』した方が面白いんだ。
>私は、あっちの方を応援してやるとするか」

     「『塞川』さん、解ってるじゃあないか」

     「俺はどっちにも肩入れしねぇー!
      ヤジは全てに平等だっつうの!」

『湯河原』は新たにビールを注文し、『塞川』に渡した。
『菅谷』もビールを飲み干し、『湯河原』からビールを受け取る。

>>315(太田垣)
>「…あんた事情通っスかね?……『どっちが勝ったら面白…」
>「いや、『どっちが勝ったら面倒』だと思う………」

     「どちらが勝っても面白い。
      ――――そうだな、君に聞こう」

     「君はどっちと闘ってみたい?」

その男はシンプルに応えながら、『太田垣』に問い返した。
いずれにせよ、『太田垣』がどう答えたかはともかく、
二つの『お好み焼き』を持って、『エミカ』の下に戻った。

     「あ、ありがとう。……それより、『太田垣』君」

     「その、さっき、あそこの『タダヒト』さんと――――」

『エミカ』は顔を赤らめながら、お好み焼きを受け取った。
先程の会話。遠く離れており、聞こえるはずはない。
だからこそ、『太田垣』はあの場で見栄を張ったのだ。

『百足山エミカ』のスタンド、『サーカ・サバイブ』は、
五感を焼き付ける能力だ。闘った『太田垣』は概ね、その能力を理解している。
『視覚』を焼き付け、四人の同時攻撃に瞬時に対応したり、
痛覚を上書きするように圧覚を焼き付け、痛みを軽減させていた。

その応用で『太田垣』の声を焼き付けていたのだろう。
理屈は理解できる。だが、『太田垣』があの場を離れた時、
すぐにその能力を使ったのか。

>>316(セララ)
>>317-318(氷山)
> やっぱりあたしはマサさん応援しちゃいますよー! すっごいノリノリだもん!」
>「わあああああ! がんばれー!東雲さーん!」

奇しくも両者の『応援合戦』の様相となり、『長堀』は微笑ましそうに笑った。

     「気張って応援してくれ!
      俺は、この『お好み焼き』を捌いて来るぜ!」

『長堀』はその場を離れる。

>ALL

    「楽しもうやぁッ!!」

     フシュルルルル

『東雲』の肉体に白いスタンドが纏われる
そして、『東雲』が触れた『有刺鉄線』が白い粉を吹き、積もり始める。

     ≪『東雲』選手、スタンドを纏ったぁ!
       『有刺鉄線』に何かの仕掛けをしていますが、
       『キューコ』さん、あれはどういう意図でしょうか!?≫

     「……さあ」

素っ気ない『キューコ』の一言を前に、『セカイ』は黙ってしまった。
一方、『マサ』はヴィジョンの腕を『くの字』に曲げ、

     「おおおおお!!  見せたるでぇ!

      『ザ・ナショナル』ゥゥ――――!!」

      バギャァァァ!!

触れた『柱』に『ザ・ナショナル』のラリアットが決まり、
その一撃によって『柱』は真っ二つに折れ砕けた。

    「二人とも、すっごい試合見せてくださーい!」

    「わあああああ! がんばれー!東雲さーん!」

     ≪す、スゴイ!  あれが『ザ・ナショナル』のパワァー!
       あんな一撃をマトモに喰らったら、一発でダウンでしょう!≫

     ≪『東雲』選手の、――――あれは、『雪』でしょうか?
       『雪化粧』を施された『有刺鉄線』、真っ白に染まっています!≫

観客席から声援が響き、気を取り直した『セカイ』が『実況』を続ける。

320氷山『エド・サンズ』:2021/05/31(月) 00:08:51
>>319

「あ、お好み焼き美味しかったです 頑張ってくださいー!」

試合から視線は外さずに、声だけで去って行く長堀に別れを告げる
試合が開始してすぐに起きた出来事を食い入るように見つめる

「マサさんのスタンド・・・・凄いパワーですね!
『さんずさん』もそこそこ力のあるスタンドなんですけど、あれには負けますよ
『柱』を折ったのは何かの下準備ですかね・・・・」

もう一方の東雲の方を見る

「東雲さんのスタンドは・・・・凄く綺麗な能力です・・・・
 雪にしては全然溶けてないみたいですし、なんなんですかね」

解説の『キューコ』さんが全然解説をしない事に気がつき、
自前で状況の分析を行っていく
とはいえ、まだまだ試合は序盤・・・・ここからどうなっていくか

321太田垣良『ザ・サードマン』:2021/05/31(月) 00:19:12
>>319
「(…探るために意味ありげな言葉を投げただけなんスけど)」
「(…あいつ絶対アリーナに深く関わってる奴だ……
  脳ミソ闘争野郎達はすぐああいう事言うぜ……ちえッ)」

「……ん?ただひと?」

エミカはそういえばそういう能力だった。
能力も抵抗なく使えるくらい、すべて『回復』しているのか。
……これ、もしかして恥ずいヤツぅ!?

 「ん、えッッッッっと」
 「…知り合い?あれやっぱ『関係者』なんスね 
  成程ォ アハハハ これ食べようぜ 大阪だか兵庫だか知らんけど!」

>試合
 「始まった……派手ッスね マサは接近戦に自信ありげ…
  東雲君は…『仕込み』かな だが 悪いッスけど」

 「こりゃあ『東雲』君、不利じゃねーか?
  ……負けるかもッスね」

322円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/05/31(月) 00:39:41
>>319
>>320

「あはーっ、ありがとありがと! お好み焼きもがんばってネ!」

彼の応援までは出来ないが、
激励に小さく手を振って、背中を見送った。

  ――――それからすぐに試合に視線を戻す。

「わ! 氷山ちゃんも見た!? すっごーいですね!
 コンクリがあんなにえんぴつみたいに折れちゃうのー!?」

あれなら金網も破れて当然だ。
分かりやすい破壊力に、
セララも思わず息をのむ。

「東雲さんのほうはあたしもわかんなーい。
 せっかくとげとげなのになんで雪で隠しちゃうんだろーね?
 でも、すっごく綺麗なのは、あたしもそう思いまーす!」

対して有刺鉄線を仕掛けた意図、『ザイオン・トレイン』の能力。
セララからすればどちらも未知数だ。

解説の『雑さ』は――――まだ開幕ゆえに、あまり気になっていない。

323『その拳はデルタを描く』:2021/05/31(月) 21:22:02
>>320(氷山)
>>322(セララ)
>「東雲さんのスタンドは・・・・凄く綺麗な能力です・・・・
> 雪にしては全然溶けてないみたいですし、なんなんですかね」

『ザ・ナショナル』と『ザイオン・トレイン』、『氷山』は互いの能力に注目するが、
試合はまだまだ序盤。その本領はまだ発揮されていないだろう。

>「わ! 氷山ちゃんも見た!? すっごーいですね!
> コンクリがあんなにえんぴつみたいに折れちゃうのー!?」

>「東雲さんのほうはあたしもわかんなーい。
> せっかくとげとげなのになんで雪で隠しちゃうんだろーね?

『セララ』もまた互いの能力については未知数だ。
白く染まった『有刺鉄線』。遠目にはそうとしか見えない。

>>321(太田垣)
>「…知り合い?あれやっぱ『関係者』なんスね 
>成程ォ アハハハ これ食べようぜ 大阪だか兵庫だか知らんけど!」

     「う、うん。……そ、そんなに違うのかな?」

話題を反らすかのように『太田垣』は『お好み焼き』を差し出し、
『エミカ』はそれに同調するように、たどたどしく受け取った。
試合は始まるも、『太田垣』はその趨勢に『不利』を察する。

> 「こりゃあ『東雲』君、不利じゃねーか? ……負けるかもッスね」

     「ま、まだ始まったばかりじゃないかな……」

>ALL

      グィィ
              タァンッ!

     ≪『東雲』選手、軽やかに跳びましたッ!
       身に纏ったスタンドのパワー、『有刺鉄線』は障害になりませんッ!≫

     「やるやない! だったらこっちも、出し惜しみなしやで!」

『マサ』は折れた柱を捨て、有刺鉄線を跨いで、南進する。

     ≪有刺鉄線のギミックに反し、激突は間近かぁ!?
       『キューコ』さん、これは早期決着が見込まれますねぇ!≫

     「……ギミック」

     ≪えっ、あの、それ、どういう――――≫

     ガァンッ!

『マサ』は捨てた柱を『踏み砕き』、コンクリートの破片を作り出す。

     バツゥ!

『東雲』の白く染まった両手が『鉤爪』のように『硬化』している。
体重を乗せた一撃により、『有刺鉄線』を容易く切断する。

    「『大阪式』は随分と派手な乗り越え方じゃなァ!」

    「せやでェェ〜〜〜〜ッッ  『西』のルーツは『コテコテ』やぁ!
     水に沈むか、ワイの拳に沈むか、アンタはどっちを選ぶんやぁ?」

     ゴボボボボボボボボ . . .

既に『水』は迫りつつある。
その水音が聞こえる程に、『アリーナ』は静まり返っている。

324氷山『エド・サンズ』:2021/05/31(月) 22:08:49
>>322
>>323

「うわっ! コンクリートの塊をあんなに易々とバラバラにするなんて!
 凄い力・・・・パワーで勝る分、破片を攻撃に使おうとしてるんですかね・・・・」

「東雲さんの方は・・・・『鉤爪』?
 あの白いモノを攻撃に使うつもりでしょうか」

「お互いにまだまだ下準備って感じの状況ですけど、
 大きく動くのはここからですね・・・・
『キューコ』さんの言う通りにギミックの使い道もまだわかりませんし」

325太田垣良『ザ・サードマン』:2021/05/31(月) 22:31:19
>>323
 ムシャ ムシャ 熱っ あっつ 

 「始まったばかり ッスけどさあ」
 「東雲クン…戦友さ 強いのは知ってる」
 「だから!あえて!?いやなんとなく…!?!」

 「厳しい目で見ていくっスよォ……」
「フッ……不利を悟って短期決戦で行く気ッスね」
「時間がたつほど水が増えて不利になるからな…」
「しかし…カギ爪…マサには不利かもしれないッスよ…」
「フッフッフッ……不利だぜ…(語彙がないので不利としか言えない)」

フッ…いったいどう戦うのかな…?
自分は『格ゲーの対戦台の後ろで腕組みしてるヤツ』的な
ポジションで観戦することにするぜ…!

 「さて解説のエミカ氏 実際どう思うスかね?」 
 「あいつ、実際『格闘』のセンスあると思うんだけど 
  拳交わしてみてどうだった?」

326『その拳はデルタを描く』:2021/05/31(月) 23:26:12
>>324(氷山)
>「東雲さんの方は・・・・『鉤爪』?
> あの白いモノを攻撃に使うつもりでしょうか」

『氷山』の見識通り、
『鉤爪』は有刺鉄線を切断するだけの『破壊力』を有する。
マトモに命中すれば、肌肉が裂けるのは間違いないだろう。

>>325(太田垣)
>「東雲クン…戦友さ 強いのは知ってる」
>「だから!あえて!?いやなんとなく…!?!」
>「厳しい目で見ていくっスよォ……」

     「『戦友』、……そうだよね。
      だけど、『東雲』君がピンチになったら、
      応援してあげないと、拗ねちゃうんじゃない?」

連発される『不利』の数々、『エミカ』はそこには触れず、
それとなく『東雲』にも声援を送るように、諭してきた。

>「さて解説のエミカ氏 実際どう思うスかね?」 
>「あいつ、実際『格闘』のセンスあると思うんだけど 
> 拳交わしてみてどうだった?」

     「うん。……あの時は、いっぱいいっぱいだったけど、
      『サーカ・サバイブ』のスピードにも着いてきてたから、
      きっと、スタンドとか抜きで『荒事』に慣れてたのかな?」

>ALL

    「大阪モンは口が回るのォ!今のうちに気が済むまで喋っておくんじゃな!」

    「どうせ最後には静かになっちまうけぇの!」
                            . . . .
    「モチのロンや!  『東雲』はんがおねんねするまで、
     ワイのべしゃりは止まらへんでェ〜〜〜〜〜ッッ!!」

互いの『弁戦』が響き合う中、先に動いたのは『マサ』だった。

    バッキャァァンッ!!

『ザ・ナショナル』は足元の『破片』を『サッカーボールキック』で蹴り飛ばし、
水飛沫と共に、複数の『破片』を『東雲』目掛けて放つ。

    ≪『ザ・ナショナル』、破片を吹っ飛ばしたァ!
      なんというパワー!  ディスプレイ越しの私でも、
      その『勢い』を感じられまぁす!≫

    「『マサ』さぁん、攻めが遅いぞぉ!」

    「『道頓堀』が出来るまで、粘るつもりかぁ!?」

    「始発までの時間稼ぎかっつうの!」

『有刺鉄線』の『隙間』を越えて『破片』が飛び交う。
牽制の一撃。それを見越した『観客達』のヤジが放たれる。

327氷山『エド・サンズ』:2021/06/01(火) 00:41:51
>>326

「う、うわ〜〜〜〜・・・ 大型トラックの突進みたいに凄い迫力・・・」

『オイオイ・・・ アンナモン、直撃シタラひとたまりモナイゼ
 東雲ノ兄ちゃんハ大丈夫ナノカヨ』

恐ろしい程に強力な破壊力に思わず、身じろぎをする
だが、東雲の表情を見るに、これも全て想定内といった表情だ
彼の行う『対策』に期待して戦況を見守る

>    「『マサ』さぁん、攻めが遅いぞぉ!」

>    「『道頓堀』が出来るまで、粘るつもりかぁ!?」

>    「始発までの時間稼ぎかっつうの!」

「あ、ああー・・・・始まりましたね」

これまで『キューコ』への恐れからか自重気味だった『ヤジ』が飛び交い始める
その雰囲気に少しだけ懐かしいものを感じながらも、呆れたような表情を浮かべる

328円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/06/01(火) 01:17:53
>>326
>>327

お好み焼きを食べる手を止め、試合に視線を戻す。

「あはは、マサさんも東雲さんも、
 さっきからすっごいおしゃべり上手で面白ーい」

ギミック越しの、丁々発止の掛け合い――
『煽り合い』や『論戦』とも異なる空中戦だが、
拳のぶつかり合いとも違った面白さはある。

「みんなもなんか面白いこと言ってるしー! あはーっ!
 こーゆーのって、うるさくてイヤなだけじゃないんですネ」

ジョーク混じりのヤジにもまた、
前回の『罵声』とは違う意味合いを感じた。

マサと東雲の気風がそうさせるのか――
前回の予熱がそうさせるのか――
或いはマサと東雲の実力を知っているからこそ、か。

「ねえねえ、ぶつかるまで後もうちょっとかなー!?
 わーっ、なんかあたしまで緊張して来ちゃった!」

詳細不明の能力を使う東雲もだが、
ここまではパワーのみ使っているマサの能力も、また興味を唆る。

「マサさんのスタンド、どんな能力なんだろーね!? 楽しみーっ」

来たる激突を心待ちにしているのは、他の観客と同じだった。

329塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2021/06/01(火) 21:00:30
>>319 >>326
「なるほど『時間稼ぎ』………。
大雑把な攻撃だが、『水』が満たすまでの『つなぎ』か。
『東雲』の方の速度も大したもんだが、
あれだけの『パワー』……接近するのも骨が折れそうだな」

新たに手渡された紙コップに『湯河原』に軽く礼を言って、
口をつけながらじっと試合を眺める。

(『人型スタンド』の『パワー』、そして『スピード』……。
実際に『脅威』だぜ。
『アリーナ』という戦いの場には特にな……)

330『その拳はデルタを描く』:2021/06/01(火) 22:09:30
>>327(氷山)
>>328(セララ)

>「う、うわ〜〜〜〜・・・ 大型トラックの突進みたいに凄い迫力・・・」

『ザ・ナショナル』のフルパワーに、『氷山』は僅かに血の気を引かせる。
スピードは『東雲』に劣るも、その破壊力は『重機』を連想させる。
そして、『氷山』の表情を変えたのはそれだけではない。

>「あ、ああー・・・・始まりましたね」

僅かではあるが観客席から『ヤジ』が飛び交う。
これらが『小手調べ』程度なのは、体感した『氷山』になら解る話だ。

>「みんなもなんか面白いこと言ってるしー! あはーっ!
> こーゆーのって、うるさくてイヤなだけじゃないんですネ」

その一方、『セララ』は観客席から飛ぶ『ヤジ』の色合いが、
前回とは異なることに気付く。『ヤジ』というより『茶々』にも近い。
放つ者への『親しみ』が感じられるからだろうか。

>>329(塞川)
>『東雲』の方の速度も大したもんだが、
>あれだけの『パワー』……接近するのも骨が折れそうだな」

     「そう、『骨』が折れる……」

     「始発までの時間稼ぎかっつうの!」

『湯河原』はしたり顔で『塞川』のコメントを復唱した。
『菅谷』は水を得た魚のように、『マサ』へとヤジを飛ばしている。

>ALL
破片の散弾を潜るように回避しながら『東雲』は前進し、
左手側の『有刺鉄線』を『虎爪』によって切断する。

     ≪『東雲』選手、難なく避けます!
       『ザイオン・トレイン』、機敏な動きを見せますねぇー≫

     バシャッ
                 ガァンッ!!

  「言う割にじっくり攻めるのぉ、『マサ』サン!
  少しでも喋る時間が欲しいんかァッ?!」

     「――――そう思うかァ?」

『ザ・ナショナル』が両腕をクロスさせ、『防御』の構えを取った。
その瞬間、観客達は『鉄扉』を揺らし、床に落ちた『破片』が、

       バスッ!

水の敷かれた床の上を跳ね、あらぬ方向へと飛び散っていくのが見えた。
その内の一つが『東雲』へと跳び跳ね、その背中を打ち据えた。
思わず前のめりに揺らぐ『東雲』。

     ≪な、なんでしょうかぁ!?
       『東雲』選手、つんのめったぁ!≫

     「あんだけバラ撒いて、一発だけやなんて、
      まだまだツキが戻っとらんなァ――――」

驚愕の声を上げる『セカイ』。不満げに愚痴る『マサ』。

     「まあええで。――――『金網代』は払うがなぁ、
      『水道代』は、アンタ持ちってことでどうやぁ?」

     「で、出たぜェ、『マサ』さんの『ザ・ナショナル』!」

     「ステージが完成すれば最後、
      あの『パワー』には誰も敵わねぇ――――」

     バツゥ!

『東雲』は『虎爪』によって、真正面の『有刺鉄線』を切断し、
足首の一本を残し、残りの二本は地面へと垂れ下がった。
二人を区切る『線』は切られ、完全に相対する形となる。


     ド      ド     ド     ド   ・  ・  ・

331円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/06/01(火) 22:55:43
>>330

「あれーっ!? 今なんか……見たー!?
 氷山ちゃん氷山ちゃーん! ねっ!
 あの壊れたの、今、『変な動き』しましたよねーっ!?」

     「マサさんの能力?
      あはーっ、全然分かんなーい!」

蹴り砕きばら撒かれた破片の、
明らかに『普通じゃない』動き。
焼きそばを手繰っていたセララも、それに気付いた。

「わーっ、どっちもぜんぜん分かんないのに、
 もー叩くの届く感じになっちゃった!」

そして――『間合い』の変化にもだ。

「マサさんのパンチなら一回で倒せちゃいそーだし、
 でもでも東雲さんのツメもすっごい強いし、
 やばいやばーい! ここからどーなっちゃうんだろーね!?」

超パワーと、能力による強烈な一撃。
セララにも分かりやすい激烈な白兵戦の予感に、箸を止めて見守る。

332氷山『エド・サンズ』:2021/06/01(火) 23:35:33
>>330
>>331

「・・・・・!? 『さんずさん』、今の動き!」

『オウ! セララの嬢ちゃんモ気ヅイタミテーダガ、オカシナ動きダ』

「うーん・・・・東雲さんの能力とはちょっと違う気もしますし、
 やっぱりマサさんが狙って動かしたものなんですかねー」

「お互いに近づいた状態での攻防・・・・危険な匂いがしてきました
 能力については、互いに手の内の一部を匂わせた状況ですからね
 この時点での仕込みによっては勝負の流れを決める一撃になるかもしれませんよ」

手に汗を握りながら話し続ける

333『その拳はデルタを描く』:2021/06/01(火) 23:50:11
>>331(セララ)
>>332(氷山)
>「わーっ、どっちもぜんぜん分かんないのに、
> もー叩くの届く感じになっちゃった!」

互いの激突なき今、『セララ』にはスタンド能力は解らない。
だが、発揮されたパワーとスピードは、衝突の凄まじさを想起させる。

>「・・・・・!? 『さんずさん』、今の動き!」
>『オウ! セララの嬢ちゃんモ気ヅイタミテーダガ、オカシナ動きダ』

水面を『跳ねる』ように動く『破片』。
能力の片鱗に注意を払いながら、試合の観戦を続ける。

>ALL

>>608(東雲)

      スッ
           シュゥゥゥゥ――――

『東雲』が柱に触れ、瞬く間に『有刺鉄線』が真っ白に染まる。

   「アホ抜かすなや『マサ』サン。
    おどれが設置させた『ギミック』ならおどれが払うのが筋ってモンじゃろ」

   「どうしてもっちゅうんなら─────
    『有刺鉄線』の分も含めて、負けたヤツが全額払えやッ!」

      「ドアホぉ!  この『ギミック』をアリーナに通すのに、
       ワイがどんだけ苦労したと思っとるんや!?」

      「汗かいた分は、キッチリ『得』させてもらうでぇ!」

      ダッ!

『東雲』は一跳びで『マサ』との距離を詰め、『虎爪』を振るう。
『ザ・ナショナル』はガードを構えたまま、『東雲』へと体当たりで突っ込む。

      グオオオォォォ――――

      「あっち行っとれやぁ!」

      ≪りょ、両者激突ゥゥ――――!!≫

     ――――バァンッ!!

『虎爪』の一撃が『マサ』の右頬を切り裂き、
『ザ・ナショナル』のタックルが『東雲』にめり込み、背後へと吹っ飛ばされる。

        グィィ
                パシャァァンッ!!

『有刺鉄線』が引っ掛かり、『東雲』は背後に倒れ、

         バァァンッ!!
                  ――――ザシュッ!

まるで『水切り』の石のように、倒れた『東雲』が南へと吹っ飛んだ。
背後の『有刺鉄線』へと激突するが、『リングロープ』のように衝撃は吸収された。

      ≪い、今の吹っ飛びは、『パワー』ではありませんッ!
        ま、まるで『川』に投げた小石の水切りみたいに、
        『東雲』選手、跳ねるように吹っ飛びましたぁ!≫

      「ふぅん……。『有刺鉄線』がない試合なら、
       水が溜まるよりも前に倒されると思ってた」

      「今のが時間稼ぎの『常套手段』、なんだ」

『キューコ』が口を開き、『セカイ』は袖口を振り回して『実況』をする。
『有刺鉄線』はいつの間にか元の色を取り戻している……。

      「なんやなんや、盛り上がってへんでぇ!
       地元にゃなかった鉄火場なんや!  騒げ騒げぇ!」

      「――――な、なんやこれぇ!?」

『マサ』が大声を張り上げるが、その異変に気付いた。
『有刺鉄線』と同様に、『マサ』の身体が白く染まり始めた。
……違う。白い粉末が『マサ』の身体に、静かに噴き上がっていく。

334円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/06/02(水) 00:31:59
>>332
>>333

「うんうん、あたしも気づいてましたよー! 絶対変でしたよねー」

「って、わーーーっ!! ぶつかっちゃった……あれ!?
 氷山ちゃん、サンズさん、見た見たー!? 今のも見ましたよね!」

      「東雲さんも今、『変な動き』になっちゃってた!
       マサさんに叩かれたら、ああなっちゃうんじゃない!?」

烈しい衝突の結果は『痛み分け』、
そして、より見えてくる『能力の片鱗』。

「マサさんは……あはーっ! なにあれなにあれ!
 マサさんもトゲトゲと一緒みたいに……雪景色になっちゃってるー!」

            スッ

「わーっ、東雲さんの能力が効いちゃってるんだー!
 よーしっ、 こういう時こそ応援ですよネ」

横にお好み焼きの容器を置いてから――――

      「マサさーーーん!! 押してる押してるー!!
        そのまま押し切っちゃってくださーい! 流れ決めちゃおー!」

マサの驚きを振り切るように、『騒ぐ』。能力はどうせ謎。気を取られず攻めろ、だ!

335氷山『エド・サンズ』:2021/06/02(水) 01:10:50
>>333
>>334

「うーん、確かに見ましたよ、あのへんな動き!
 なるほど! あの動きを生かすために会場をあんなに水浸しにしたんですね!」

「そうなると、水の量が増える程に厄介な事になりますが・・・・
 東雲さんに反撃の手口はあるんでしょうか・・・・あ!」

東雲の状況に若干の不安を感じながら見ていると、
『マサ』の身体が見る間に『白い何か』によって覆われていく・・・・あれは!

「あれは東雲さんの能力! 糸口が掴めたのかも!」

「よぅし・・・・東雲さ―――ん! 流れを切り替えていきますよ――――っ!」

隣の少女に負けじと、大声を張り上げて東雲の応援を行う
お互いに能力を出し合ったこのタイミングこそが、反撃の糸口だと思ったからだ

336塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2021/06/02(水) 21:12:35
>>333
「初撃は……『痛み分け』ってところか?
『東雲』はダメージを負ったが………『マサ』、あいつも『能力』にハマったようだな」

「『東雲』の『スタンド』………『ザイオン・トレイン』。
人間以上の『パワー』と『スピード』、そして『機動力』を持っている、文句なしに『強力』なスタンドだ。
その上であの『粉』……あいつが何かしらの『攻撃性能』があるのなら、
あとは逃げ回ってりゃ勝ちだ。
逆に、行動を阻害する程度のものでしかないなら、奴はここで攻める。
そうなりゃ……一気に試合が動きそうだなァ」

337太田垣良『ザ・サードマン』:2021/06/02(水) 21:58:19
>>326 >>330 >>333
「まあ…それはそうなんだけど…それはそうなんだよな」

「……お互い能力の一端は見せ合った感じスか 
 マサの『ナショナル』、なんだか分らんスけど『対面拒否』ができるのかな
 ただ、東雲クンの『ザイオン』も効き始めた…ここから強いっスよ」
「しっかし、『有刺鉄線』が東雲クンの発案みたいスね…痛そ」

席から身を乗り出し、ちいさく手を振ってみる。

「……ガンバレ〜……(小声)(恥ずかしがっている)」

338『その拳はデルタを描く』:2021/06/03(木) 22:56:07
>>334(セララ)
>>335(氷山)
空いた席に『お好み焼き』を置き、『セララ』は『マサ』に声援を送った。
『氷山』も負けじと『東雲』に声援を送る。

>「マサさーーーん!! 押してる押してるー!!
>そのまま押し切っちゃってくださーい! 流れ決めちゃおー!」

>「よぅし・・・・東雲さ―――ん! 流れを切り替えていきますよ――――っ!」

>>336(塞川)
>その上であの『粉』……あいつが何かしらの
>『攻撃性能』があるのなら、あとは逃げ回ってりゃ勝ちだ。

     「ああ。そう思うが、……気になるのは『鉤爪』だ。
      見えるか? ……『東雲』の鉤爪が消えている。
      次の手のためにわざわざ消したのか?」

試合の流れを予想する『塞川』。
一方で『湯河原』は『東雲』の『鉤爪』に着目し、
『菅谷』は響く声援に負けじと『ヤジ』を送っている。

>>337(太田垣)
>「……ガンバレ〜……」

     「き、聞こえるかな……?
      ――――そ、それじゃあ、私も……」

黄色い声援に掻き消されるほどの小さな声だ。
『太田垣』の声援に聞き、『エミカ』も息を整え始める。

>ALL

>>610(東雲)
    「そがぁに必死ならことまでして負けたらお笑い草じゃなぁッ!
     身体張って笑いを取るんは大阪男の本望じゃろォッ!」

    「ほざけぇ!  ワイは、――――しょっぱ!

     ワイは身体は張っても『自虐』はゴメンやで!
     気持ちのええ笑いなら、なんぼでも取ったるわ!」

    「しょっぱ……?  何言ってるんだ、『マサ』さん」

    「いや、あの『白い粉』ッ!  まさか、あれは――――」

『マサ』は口に入った『塩』に反応し、観客達も騒めき始める。
能力の片鱗を見たのか、『実況』と『解説』もこの点に注目した。

    ≪あの『白い粉』、果たして何なのでしょうか――――
      ……『キューコ』さん、これは、その、解説を……≫

    「『トウグモ』の『爪』が消えてる。
     ――――島国の日本では珍しいけれど、
     欧州の内陸国では、この形で産出されるのが当たり前」

    ≪『東雲』選手のご実家は『漁師』を営んでると聞きますが、
      もしかしたら、その出生が関連しているのでしょうか……?≫

      「マサさーーーん!! 押してる押してるー!!
        そのまま押し切っちゃってくださーい! 流れ決めちゃおー!」

      「よぅし・・・・東雲さ―――ん! 流れを切り替えていきますよ――――っ!」

      「有刺鉄線がブチ破れた、ここからが本番だっつうの!」

      「……ガンバレ〜……」

『東雲』は二本の『有刺鉄線』を左手で持ち、再び白く染め始める。
その間、『マサ』は背後へと下がり、傍の『柱』をもう一本、ラリアットで砕く。

      「喰らえやぁ!  『ナショナルミサイル』ゥ!!

          パァァァン!!

水飛沫を撒き散らしながら、折れた『柱』が『東雲』へ跳ね飛ぶ。

           ゴボボボボボボボボ ・ ・ ・

二人の『足首』を濡らすほどに、浸水は進んでいる。

339氷山『エド・サンズ』:2021/06/03(木) 23:46:05
>>338

「しょっぱ・・・・あっ!」

      『ソウイウ事カ!』

ここに来て初めて、東雲が先程から使っている『白いモノ』の正体に思い当たる
確かに・・・・あの物質なら、その反応もうなずける!

「でも、だとしたら、水がいっぱいのこの状況は東雲さんにとっては不利!
『マサ』さんにとっては、自分に有利なだけでなく、東雲さんを弱体化させる事も出来る!
 ううー、流石は『マサ』さん、運に恵まれてますね」

自分が戦った『明智』のように、事前に能力の情報を手に入れてそれを利用した可能性もある
だが、自分が知る限り、『マサ』という男はそんな事をするようには見えない

恐らく・・・・完全に『運』が良かったのだろう

340『その拳はデルタを描く』:2021/06/04(金) 00:22:07
>>339(氷山)
『東雲』の作り出す『積雪』の正体に気付いた『氷山』は、
そのステージが『東雲』にとって不利であると気が付く。

>「でも、だとしたら、水がいっぱいのこの状況は東雲さんにとっては不利!
>『マサ』さんにとっては、自分に有利なだけでなく、東雲さんを弱体化させる事も出来る!
> ううー、流石は『マサ』さん、運に恵まれてますね」

脳裏を過ぎるのは『明智』との一線であるが、
『マサ』の醸し出す雰囲気が、その可能性を否定する。

      カッ カッ カッ

『氷山』が試合を眺める背後から、作業着を着た『吉田』が近付いて来た。
彼は一人の『黒服』を伴っており、その手にはA3サイズの『図面』を手にしている。

      「あー、確かに違ってますねぇー。
       あれじゃあ、『迷路』にならないですけれど」

      「そうですよね。……おかしいな。
       『吉田』さんの言う通り、設営したんですけれど」

『氷山』を案内した黒服の『後藤』だ。
二人は図面を覗きながら、何やら話をしている。

>ALL

『東雲』の全身から『積雪』にも似た『白粉』が積もり始める。
そのまま『東雲』は接近し、真っ向から『ナショナルミサイル』を迎え撃つ。

     「─────『太田垣』ィッ!!よう来たなぁ!!」

     「……来てたんだ」

     ≪激闘を続ける両選手にアツいエールが飛びます!
       さあ、飛んで来るのは『ナショナルミサイル』!
       これを、『東雲』選手――――≫

『キューコ』は意味ありげに呟き、『セカイ』は声援に負けじと試合を煽る。
そして、『東雲』の蹴り足が水飛沫を散らせながら、

          バァァァ――――ンッ!!

     ≪吹っ飛ばしたぁ!!≫

蹴り上げられた『ナショナルミサイル』は『東雲』の左後方を抜け、南西の柱に激突する。
『東雲』の『両腕』は先程の『虎爪』にも似た『ガントレット』を形成するも、
水にぬれた『下半身』には『白粉』が消えてしまっている。

     「自分の技に名前付けとるんかァっ!?
      笑いはともかくこっちのセンスはイマイチじゃなぁッ!!」

     「『マサ』さぁん、言われてんぞぉ!」

     「ベタが過ぎるんじゃあねぇーの!?」

『東雲』のツッコミに対し、笑い混じりのヤジが飛んでくる。
『マサ』はニヤリと笑い、『ザ・ナショナル』がガードを構える。

     「『浪花節』なんか捨ててぇ、拳だけでドラマ作るんやぁ!」

『マサ』が横っ飛びに距離を取り、『東雲』の攻撃に備えた。

341氷山『エド・サンズ』:2021/06/04(金) 00:44:35
>>340
>     「自分の技に名前付けとるんかァっ!?
>      笑いはともかくこっちのセンスはイマイチじゃなぁッ!!」


『オイオイ・・・・お前ら、「粋」ッテモンガワカッテネェナァ!
「ナショナルミサイル」・・・・感心スルホドカッコイイ名前ジャネエカ!』

   「えっ? あ、いえ、『さんずさん』がそう思うならいいんですけど・・・」

「それにしても、東雲さんの方もさるものですね
 上手く相手の攻撃を捌き切って・・・・・あれ?」

その時、初めて背後の声に気が付いた
この前の明智との闘いの前に親身になってくれた『後藤さん』だ
隣に立っている作業着の男に見覚えはないが・・・・

「どうかしたんですか?
 まさか、会場の設営に何かトラブルでも?」

『後藤』に向かって、何が起きたのか聞いてみた

342『その拳はデルタを描く』:2021/06/04(金) 22:25:12
>>341(氷山)
>「ナショナルミサイル」・・・・感心スルホドカッコイイ名前ジャネエカ!』
>「えっ? あ、いえ、『さんずさん』がそう思うならいいんですけど・・・」

『マサ』のネーミングセンスに感銘を受ける『エド・サンズ』に対し、
『氷山』は冷静に受け流し、その関心は背後の二人に向けられた。

>「どうかしたんですか?
>まさか、会場の設営に何かトラブルでも?」

    「あれ、『氷山』さん。
     ああいや、ちょっとなんというか……」

『後藤』は言い淀んだかのように口を噤んだ。
隣の『作業着』の中年男性は、試合終了後の『治療』で、
『クスノキ』の傍にいた『吉田』という男だ。

最も、あの治療のインパクトが強く、
影の薄そうな『吉田』を覚えていないのも無理はないが……。

    「いや、ここは『氷山』さんにも聞いてみましょう。
     あっ、『エド・サンズ』さんも覚えてるのなら、お願いします」

    「ちょっと、この図を見て欲しいんですけれど」

【アリーナ俯瞰図】         北
∴∴∴∴◎■扉扉扉■◎∴∴∴4
∴∴∴■┼柱□□□柱┼■∴∴∴
∴∴■┼□□□□□□□□■∴∴
∴◎┼柱□柱┼┼┼柱□柱┼◎∴
∴■┼□□┼□□□□□□┼■∴
∴■┼□□柱┼┼┼柱┼┼┼■∴
∴■┼□□┼□□□□□□┼■∴
∴■┼□□┼□□□□□□┼■∴
∴◎┼柱□柱┼┼┼柱□柱┼◎∴
∴∴■┼□□□□□┼□┼■∴∴
∴∴∴■┼柱□□□柱┼■∴∴∴
∴∴∴∴◎■扉扉扉■◎∴∴∴∴

     「――――本来、このように『迷路』を作って、
      容易く接近が出来ない仕組みになっていたのですが……」

     「有刺鉄線同士が『繋がって』いるんです。
      ステージの設営後、誰かが手を加えたとしか……」

『吉田』の見せた図面には色々な記号が描かれているが、
『有刺鉄線』の形状が異なっているのは明らかだった。

343『その拳はデルタを描く』:2021/06/04(金) 22:25:32
>ALL

     「知らんわッ!!ただの『殴り合い』を感動したいヤツは感動すりゃええ!
     楽しみたいヤツは楽しみゃええ!」

     「そうや、そうやでぇ」

     「ヤジを飛ばしたいヤツは飛ばしゃあええ!参加したいヤツは参加すりゃあええ!!」

     「でもなぁ、それだけじゃあ盛り上がらんのよ」

『東雲』は『岩塩化』した『有刺鉄線』を振り落とし、
『ザ・ナショナル』が掲げた両腕で『有刺鉄線』をガードするも、
『透過』を選択しなかった『ザ・ナショナル』の両腕は切り裂かれる。

     「おおおおォォォ―――――」
                .
     「傷口に、塩塗られた気分やわ!」

      バッシャァァンッ!!

『マサ』が横っ飛びから着地し、足元から激しい水音が飛ぶ。
水飛沫が飛ぶ。――――いや、それだけではない。

        ―――――ギュアアアァァァンッ!!

     ≪『マサ』選手の足元から、何かが飛び出しました!
       あれは!?  まさか、『ザ・ナショナル』のパワーで、地震を――――≫

     ≪違う。――――考えたものね。『水切り』のスタンドだというなら、
       『投擲』による発動が想定される。……このステージは、全てが『水』≫

『東雲』の足元から二本の『有刺鉄線』が伸び上がり、無事な柱を起点として『東雲』に絡み付く。

     「一足飛びやな、『キューコ』はん!
      ――――その通りや。ワイのスタンドは『水切り』!
      ワイが放った物体は、水に触れても尚、失速せずに『弾き飛ぶ』!」

     「つまり、スタンドのパワーで『水』を揺らせば、
      水に沈んだスプーンだろうと、トビウオのように跳ね飛ぶんやぁ!」

『水切り』のスタンド。『マサ』がドデカい声で公言すると共に、観客席が湧き上がる。

     「『マサ』さん! スロースターターだが、ハマれば強いとはこれよぉ!」

     「有刺鉄線じゃあマトモなダメージにはならないが、
      これで動きを封じたら、『東雲』のスピードも止まっちまうぜぇ!」

まるでホームグラウンドの野球チームのように、『マサ』を称える声援が止まらない。
ド派手な動き、親しみやすそうな振る舞い、その印象が『マサ』の追い風となる。

     「『東雲』はん、アンタちょいとカタいんやぁ!
      ガッチガチのバトルはワイも好きやでぇ、
      ――――でもなぁ、それだけじゃあオモロないねん!」

     「観客がおるんや! エンタメにも振ってかなぁ!

                      ザ・ナショナル
      ド派手に行くんが、ワイの『地元意識』や!」

344円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/06/04(金) 22:54:02
>>340 >>342(試合)
>>343(氷山)

           ゴクン

急に静かになっていたセララだが、お好み焼きを食べた際、
中々かみ切れない肉が入っていたのが原因だ――――それはもう終わった。

「……あはーっ、マサさんすごいすごーい!
 東雲さんの能力もばっちり見抜いちゃったみたいだしー!
 攻撃するのもあたし、あんなふうにするの全然思いつかなかったですもーん!!」

見抜いた――――かどうかは明言はされていないが、
セララが彼の『言い回し』から『察せた』以上、
マサは恐らく既に『雪』の正体に至っているのだろう。

今の攻防は『マサ』優位。テンションも上がる。

「言ってることも面白いし、なんかプロの人っぽーい!
 東雲さんもカッコいーですけど、やっぱりマサさんですよー! ……って」

                クル

            「誰ーっ、アリーナの人? なになにー!?
             氷山ちゃんたちだけじゃなくって、あたしにも見せてくださーい」

啖呵の切り合いにも、声援を飛ばしていたが……ふと、後ろに気付いて振り向いた。

345太田垣良『ザ・サードマン』:2021/06/04(金) 23:22:45
>試合

「げ 気づかれた 大声で名前呼ぶんじゃねえスよ」
「……来ただけだかんな」

恥ずいぞ。こうなりゃヤケだ。

「……うるせ〜〜〜ッ 『地元』だかなんだか知らんが
 『アウェー』相手にしょっぺえ試合見せやがって
 なんか…こう…あれだ!とっとと血を見せろ!」

適当に中指立ててヤジっとく!

「ほらエミカもほらほら 中指立ててな 口汚い言葉でな……」

346氷山『エド・サンズ』:2021/06/04(金) 23:46:38
>>342

「・・・・・・? ・・・・・・あ!」

あの時は、明智との闘いの後の高揚感のせいで、吉田の事を覚える余裕がなかったようだ
近くに寄って顔を眺めると、そういえば、あの時一緒にいた人だ、という事に気が付く
思わず、声をあげてしまうが、実は忘れていた、というのがバレると恥ずかしいので黙っておく事にした

「そ、それよりも、『図』ですか?
 うーん・・・ファミレスとかでよく見かける迷路に見えますけど・・・・
 そういえば、実際に使ってる会場はこういう風にはなってないですね」

改めて会場を見回す
本来は繋がりを持たないはずの部分まで有刺鉄線が繋がっているようだ

『ソレッテェトォ・・・・マサカ
 誰カガイカサマノタメニ「ステージ」ヲ組み替えタッテノカ?』

「あの二人の内のどちらかが? まさか!」

両者ともに気持ちの良い闘いをする男達だ
まさか、そんな真似をするわけがない、と思う

でも・・・・でも、あるいは・・・・ひょっとしたら!
『マサ』さんが東雲さんの機動力を削ぐためにこんな事を・・・・?

「いえいえ! 『ない』ですよ!」

「でも、なんだか・・・・なんだかすこーし、『マサ』さんを見ていると違和感が・・・・」

>>344
>「言ってることも面白いし、なんかプロの人っぽーい!
> 東雲さんもカッコいーですけど、やっぱりマサさんですよー! ……って」

「あ、それだ」

「『マサ』さんは、なんというか、試合運びが凄い手慣れている・・・
 まさに『プロ』なんですよ」

自分と明智との闘いは、お互いに素人だった事もあり、全身全霊でぶつかった、という自負がある
しかし、『マサ』から漂うこの余裕はなんなのだろう
何か、『勝敗』以上の目的があるような・・・・そんな気がしてくる

347塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2021/06/05(土) 20:55:13
>>343
「『水切り』のスタンド能力………
『水』の側を動かせば、触れた物体は吹っ飛ぶってことか。
派手な『スタンドパワー』の裏で、少しずつ仕掛けを進行させる……。
中々面白いヤツだが、あいつが戦う時はいつも『水場』を作ってたっつーことか?」

見たところ普段の戦闘場に『水』はなさそうだ。
毎回『仕掛け』がいるのなら、戦い辛そうな能力だと考えつつ少し息を吸い込む。

「おら、『東雲』ッ! 『攻め急げ』よ!」

348『その拳はデルタを描く』:2021/06/05(土) 22:16:18
>>344(セララ)
>>346(氷山)
現状は『マサ』が優勢となり、肉を飲み込んだ『セララ』だが、
『氷山』に近付く二人の男に反応し、振り向いた。

     「ああ、これはすみません。
      行きがかりですから、ちょっと見てもらえますか」

『吉田』が『セララ』にも見えるように『図面』を広げた。
『氷山』は図面と実物の違いを確認し、浮かんだ疑念を口にする。

>「でも、なんだか・・・・なんだかすこーし、『マサ』さんを見ていると違和感が・・・・」

     「いや、『マサ』さんは試合に遅れて来ましたから、
      『有刺鉄線』を変えるタイミングはなかったはずです」

     「誰か、試合が始まる前に『有刺鉄線』に触れた人が、
      ――――我々以外の『一般人』の他に、いるのでしょうか?」

『氷山』の疑念に対し、『後藤』がおずおずと口を挟んだ。
彼の浮かべた『疑念』に当てはまる者が、果たしているのだろうか……。

>>345(太田垣)
>「……うるせ〜〜〜ッ 『地元』だかなんだか知らんが
>『アウェー』相手にしょっぺえ試合見せやがって
>なんか…こう…あれだ!とっとと血を見せろ!」

『太田垣』はヤジを飛ばしながら、『エミカ』にもヤジるように促す。
『エミカ』は呼吸を整え、両手でメガホンを作り、

      「『東雲』さぁーん!  ぶっ倒せぇぇー!」

大声で『東雲』へとエールを送る。

>>346(塞川)
>「『水切り』のスタンド能力………
>中々面白いヤツだが、あいつが戦う時はいつも『水場』を作ってたっつーことか?」

     「ああ、あのギミックは『マサ』さんも無理を言って捻じ込んだらしい。
      たまたま、『アリーナ』の改装のタイミングがあったのと、
      主催者の『タダヒト』が興味を示したのも、後押しになった」

     「『マサ』さんは関西からわざわざやってきて、
      あのキャラクターでアリーナを盛り上げてるから、
      心証がプラスに働いたのもあるっつーの!」

『菅谷』の言う通り、歓声のほとんどが『マサ』に向いている。
彼のキャラクターが成せる強み、『ギミック』はその象徴なのだろう。

>ALL

>>619(東雲)
>「『撥水』かッ!仕掛けとったか!」

    「……うるせ〜〜〜ッ 『地元』だかなんだか知らんが
     『アウェー』相手にしょっぺえ試合見せやがって
     なんか…こう…あれだ!とっとと血を見せろ!」

    「『東雲』さぁーん、ぶっ倒せぇー!」

    「おら、『東雲』ッ! 『攻め急げ』よ!」

観客席から『ヤジ』混じりの歓声が飛び交い、『東雲』の背を押す。

     「宙に浮いたら、そのスピードも形無しやでぇ!」

         グイイィ!!

『東雲』は迫る『有刺鉄線』を飛び越えるが、
『ザ・ナショナル』が『有刺鉄線』の絡んだ腕を、思い切り引っ張る。
それによって『東雲』の身体が逸れ、『マサ』の真横へと着地する。

           バシャッ!

互いの肩口がぶつかり合い、『東雲』は『マサ』の真横へと着地する。
水飛沫が飛び、それが『マサ』に積もった『塩』を濡らし、溶かしていく。

      「なるほどなぁ。アンタにとっちゃあ、難儀な相手っちゅうわけか。
       せやけど、ワイかて知らんかったんや。――――恨みっこなしやで!」

      ≪両者、完全なる『至近距離』です!
        そして、『マサ』選手に降り積もる『雪』が溶けました!≫

      「――――『塩』。『水』に溶けるとなれば、
       このステージは『トウグモ』には不利」

      ≪『海の男』らしく、『塩』のスタンドということですね!
        ですが、『水』に弱いとは、皮肉という他ありません!≫

      「……『岩塩』は『山』の産物だけど」

互いの拳が交じり合う距離。『マサ』が『ザ・ナショナル』の腕を交差する。

349『その拳はデルタを描く』:2021/06/05(土) 22:44:54
>>344(セララ)
>>346(氷山)
現状は『マサ』が優勢となり、肉を飲み込んだ『セララ』だが、
『氷山』に近付く二人の男に反応し、振り向いた。

     「ああ、これはすみません。
      行きがかりですから、ちょっと見てもらえますか」

『吉田』が『セララ』にも見えるように『図面』を広げた。
『氷山』は図面と実物の違いを確認し、浮かんだ疑念を口にする。

>「でも、なんだか・・・・なんだかすこーし、『マサ』さんを見ていると違和感が・・・・」

     「いや、『マサ』さんは試合に遅れて来ましたから、
      『有刺鉄線』を変えるタイミングはなかったはずです」

     「誰か、試合が始まる前に『有刺鉄線』に触れた人が、
      ――――我々以外の『一般人』の他に、いるのでしょうか?」

『氷山』の疑念に対し、『後藤』がおずおずと口を挟んだ。
彼の浮かべた『疑念』に当てはまる者が、果たしているのだろうか……。

>>345(太田垣)
>「……うるせ〜〜〜ッ 『地元』だかなんだか知らんが
>『アウェー』相手にしょっぺえ試合見せやがって
>なんか…こう…あれだ!とっとと血を見せろ!」

『太田垣』はヤジを飛ばしながら、『エミカ』にもヤジるように促す。
『エミカ』は呼吸を整え、両手でメガホンを作り、

      「『東雲』さぁーん!  ぶっ倒せぇぇー!」

大声で『東雲』へとエールを送る。

>>346(塞川)
>「『水切り』のスタンド能力………
>中々面白いヤツだが、あいつが戦う時はいつも『水場』を作ってたっつーことか?」

     「ああ、あのギミックは『マサ』さんも無理を言って捻じ込んだらしい。
      たまたま、『アリーナ』の改装のタイミングがあったのと、
      主催者の『タダヒト』が興味を示したのも、後押しになった」

     「『マサ』さんは関西からわざわざやってきて、
      あのキャラクターでアリーナを盛り上げてるから、
      心証がプラスに働いたのもあるっつーの!」

『菅谷』の言う通り、歓声のほとんどが『マサ』に向いている。
彼のキャラクターが成せる強み、『ギミック』はその象徴なのだろう。

>ALL

>>619(東雲)
>「『撥水』かッ!仕掛けとったか!」

    「……うるせ〜〜〜ッ 『地元』だかなんだか知らんが
     『アウェー』相手にしょっぺえ試合見せやがって
     なんか…こう…あれだ!とっとと血を見せろ!」

    「『東雲』さぁーん、ぶっ倒せぇー!」

    「おら、『東雲』ッ! 『攻め急げ』よ!」

観客席から『ヤジ』混じりの歓声が飛び交い、『東雲』の背を押す。

     「宙に浮いたら、そのスピードも形無しやでぇ!」

         グイイィ!!

『東雲』は迫る『有刺鉄線』を飛び越えるが、
『ザ・ナショナル』が『有刺鉄線』の絡んだ腕を、思い切り引っ張る。
それによって『東雲』の身体が逸れるが、引き抜かれた『有刺鉄線』により、
『東雲』の身体が半回転するに留まる。

    ガスゥ
          ――――バシャッ!

『マサ』の左足首に踏みつけるような『蹴り』が命中し、『東雲』は『マサ』の真横へと着地する。
水飛沫が飛び、それが『マサ』に積もった『塩』を濡らし、溶かしていく。

      「グ、ォォ!!  おばちゃんのハイヒールより利くでぇ!
       アンタも難儀しとるようだが、――――恨みっこなしやで!」


      ≪両者、完全なる『至近距離』です!
        そして、『マサ』選手に降り積もる『雪』が溶けました!≫

      「――――『塩』。『水』に溶けるとなれば、
       このステージは『トウグモ』には不利」

      ≪『海の男』らしく、『塩』のスタンドということですね!
        ですが、『水』に弱いとは、皮肉という他ありません!≫

      「……『岩塩』は『山』の産物だけど」

互いの拳が交じり合う距離。『マサ』が『ザ・ナショナル』の腕を交差する。

350円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/06/05(土) 23:02:41
>>346(氷山)

「あはーっ、だよねだよねーっ! プロっぽいんですよー!
 氷山ちゃんたちの試合も、二人ともキラキラギラギラですっごいよかったし、
 東雲さんもカッコよくてー、あたし、男気ってゆーの分かってきたけどネ!
                  アタシタチ
 でもでも、マサさんはなんてゆーか、観客の方にもっと向いてる感じ!」

セララ自身、観客に囲まれての演技は経験がある。
だからこそ……というほど体系化は出来てないが、
なんとなく彼の『スゴさ』が分かるし、
『プロっぽさ』にも『違和感』は覚えない。

観客を煽った明智、観客を背負った氷山。
そして対戦相手を只管に見据える東雲とも違う。
マサは、『観客と盛り上げあっている』のだ。

「だから、勝つためにズルとか、そーゆーのはしてないと思いますけどーっ」

ゆえに、『勝つためだけの不正行為』をするとは思えないが…………

>>347(GM)

「……てゆーかそーだよね、チコクしたんだもん!
 もしホントはやりたくっても、触りようないですもんねーっ!」

その懸念はすぐに否定され、笑みを浮かべる。

「だったら、んー……あれあれ!?
 ねえねえ氷山ちゃん! こんな仕掛けして、得する人っていなくない?」

試合より図面に視線を落とし、
謎めいた『鉄線組み換え』に思考を集中する。

「これって東雲さんのお願いした物でしょー?
 だったらネ、東雲さんは絶対する意味ないしー」

「マサさんが、もし! マサさんそんなのしないけど、もしですよー!?
 誰か、なんか友達の人とかに頼んでズルしよーとしたとしてもさ!」

疑問は、そこにある。
セララも、『スタンド』については、結構真剣に考えられた。

「マサさんって、『スロースターター』なんでしょ?
 それならそれなら、迷路のままにしといた方が、マサさんの有利じゃないですかー?」

『迷路の仕掛けを崩す』‥‥しかも不正をしてまで、
そんなことをする理由は『マサ側』にはないはずだ。

「だったら……マサさんにも東雲さんにも関係ない、真ん中の人が怪しい気がしまーす!」

つまり、犯行は『中立の人間』が怪しい。
『自分たちより前に誰が来たか』などセララは知らないので、考えが至るのはここまでだが。

351太田垣良『ザ・サードマン』:2021/06/05(土) 23:21:47
>>349
「おッ エミカは東雲クンに『勝って』ほしいんスね 
 カッコいいもんなあアイツ」

で太田垣の内心はというと。
俺は…別に。
『勝て!』とは…思わない。
マサ氏もおもしろいし。、東雲は『不利』だし。
気勢のある奴が勝つというものでもない、
というのは…この身で知っている。


  「……」

  「………ガンバレ!」

俺も手でメガホン作って声出しておく。
言いたいことはこんくらいなんだわ、実際。
頑張ってる奴はカッコよくて面白いから。

352氷山『エド・サンズ』:2021/06/05(土) 23:38:47
>>349

「そ、そうですよね〜〜〜!
 流石に『マサ』さんは関係ないですよね!」

思わず、『マサ』の挙動と『不正』の存在を結び付けようとした自分を恥じる
行き過ぎた妄想だ、と深く息を吸い、頭を落ち着かせた

>ねえねえ氷山ちゃん! こんな仕掛けして、得する人っていなくない?

「うーん・・・・そうなんですよね
 東雲さんが犯人なら、こんな面倒な事をしないで、最初からこの形でリクエストすればいいだけですし
『マサ』さんは、セララさんの言う通りにメリットがない」

「そういえば、この工事を施行した業者さんは何か言ってましたか?」

353『その拳はデルタを描く』:2021/06/06(日) 22:30:29
>>350(セララ)
>>352(氷山)
>「だったら、んー……あれあれ!?
> ねえねえ氷山ちゃん! こんな仕掛けして、得する人っていなくない?」

『セララ』の指摘通り、ギミックを仕掛けた『東雲』は在り得ない。
この仕組みを作るのであれば、最初からそう発注すればいいだけだ。
一方、『マサ』は『迷路』の入口が塞がれるのは『時間稼ぎ』のメリットはあるも、
不正を働くに対する『デメリット』に対し、非常に小さなものだ。

     「ふーむ、確かにそうですね。
      そもそも、人の目を盗んで『張り替える』なら、
      所要する時間は僅か。――――それが出来るスタンド使いでなければ、
      この『張り替え』は実行できませんしね……」

『セララ』の指摘に対し、『吉田』は納得の声を上げた。
少なくとも、対戦者二人の仕業ではない、と『吉田』も考えているらしい。

>「そういえば、この工事を施行した業者さんは何か言ってましたか?」

     「いや、僕達でやってるんですよ。この『ギミック』の据え付けって。
      最初は苦労しましたけど、『学園祭』みたいで楽しいですよ」

『後藤』が答えるに、彼らが知らない以上は、この疑問点はないようだ。
――――『張り替え』が出来るスタンド使い、果たして存在するのだろうか。

>>351(エミカ)
>「おッ エミカは東雲クンに『勝って』ほしいんスね 
> カッコいいもんなあアイツ」

     「うん。やっぱり、助けてくれた人を応援したいから。
      この闘い、キレイに終わるといいね……」

『エミカ』は首肯し、『太田垣』は考える。
互いが至近距離となり、闘いはいよいよ本番だ。

>ALL

  「その通りじゃあ!闘いっちゅうもんは予測できんことも数多くある!
   それが有利にも不利にもなるんは当たり前じゃ!」

     バシャッ
            バゴォッ!!

『東雲』は『マサ』の脇横へと飛び込み、『ザ・ナショナル』のタックルを回避する。
『ザ・ナショナル』の衝突した『柱』が砕けて生まれた破片が『着水』し、
水を切って殺到し、『東雲』の肩部や頭部に『破片』が命中する。

     ≪唯のタックルじゃあありません!
       『ザ・ナショナル』、柱をぶっ壊して『水切り』に!≫

         バキャァァ!!

     ≪入ったァァァ―――――!!
       『ザイオン・トレイン』の強烈な一撃がぁ、
       『マサ』選手のガードを抜け、吹っ飛ばしたァ!≫

     「キッツイの、来るやぁないか!」

『東雲』は飛び込んだ先の『マサ』目掛けて『拳』を打つ。
『マサ』は左掌を翳すも、ガードの上から受けた打撃で『マサ』は吹っ飛び、

           バシャァンッ!

先程と同様に『有刺鉄線』に足を引っかけ、倒れ込むように着水する。
いや、それだけではない。

     「この距離なら外さんでぇ!」

『ザ・ナショナル』が背中ごと『東雲』へと飛んでくる。
これはスタンドの操作ではない。――――『水切り』による衝撃。

     「吹っ飛ばす、というのは、自身の『跳躍』や『タックル』も含まれる。
      『トウグモ』が殴った時、敢えて抵抗せずに吹っ飛んだのね――――」

     ≪と、ということは、『ザ・ナショナル』だけじゃあない!≫

             バァァンッ!!

更に背面から着水した『マサ』自身も、上空へと跳ね上がる。

354氷山『エド・サンズ』:2021/06/06(日) 22:45:51
>>353

「え・・・これ全部『後藤』さん達がやってるんですか?
 もしかして、私がこの前使った金網の設置とか、スモークマシンも?」

「う、うわ・・・・色々と派手に壊しちゃって、悪い事しちゃいましたね」

今更になって、ステージギミックを少し盛大に壊し過ぎたなぁ、と反省する

「でも、アリーナの職員さんが仕掛けたなら、
 本当に誰かが関与する余地なんてないですよね」

         バキャァァ!!

 「あ!」

突然の轟音にステージ上を振り返ると、東雲達による激しい攻撃が交叉していた
『ザ・ナショナル』による攻撃をすり抜けて、まずはワンポイントという印象だ

「あ、でも、あの方向は!」

水を切り・・・上空へ跳ね上がる『マサ』を見る
プロレスのロープワークのように鮮やかなその技に思わず声を失う

「凄い・・・・・」

355円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/06/06(日) 23:09:56
>>352 >>354
>>353

「ですよねですよねー! 準備はおふたりとか、ユキトさんとか!
 アリーナの人がしてるんだから、変なことしてる人いたら分かるしー」

指を一本立てた。
頭には前回の試合、『ユキトさん』の顔が浮かぶ。

「でもでも、マサさんと東雲さんは違うわけですしー」

もう1本指を立て――

「それに観客さんたちはー、あたしも、氷山ちゃんもだけど、
 例えばサンズさんを中に入れようとしたら、ぜーったい止められちゃいますよねー!?」

       「今日だと、キューコさんに!」

『解説席』の方を見る。
今日はいないが、『タダヒト』による『制圧』の場面はよく覚えている。
アリーナの者たちに恐れられるキューコなら、抑止力になっている筈。

「あとは……あとはあとは、他にスタンド使いなんていましたっけ?
 あ! お好み焼き屋さんじゃないお好み焼き売りさんとか……? ……ってー!」

ふと、一瞬、一つの可能性が浮かんだ。
…………が、そこで音と氷山につられてステージの方に視線を戻した。

     「わ! 飛んだ! わーっ! マサさんすっごいハデハデなジャンプー!
      あはーっ、かっこいーっ、東雲さんに、思いっきりやり返しちゃえ!」

356太田垣良『ザ・サードマン』:2021/06/06(日) 23:47:24
>>353
「水切り……『水切り』ねえ」
「一言で説明できる能力ッスよ…
 ただ、挙動には…おそらく、クセも有るんスよ。
 でも上手に使うよね…派手だわ…面白…」


「……大技だけどな…たぶんお互い……『クる』ぜ 
 東雲クンも黙って受けはしれないだろうし」

「『本番』か…ここからアッサリ勝負が決まることも……
 ある………んスかね…」

まあたぶん正念場だろ…。

「…オラ〜〜塩振ったんなら早よ料理せんか〜〜〜ッ」

適当にヤジっとく。適当でごめんね。


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