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映画

1名無しさん:2015/12/23(水) 07:56:00
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
『キングスマン』
『コードネームU・N・C・L・E』
『007 スペクター』

今年はスパイ映画のあたり年だった
さらに来年は『エージェント・ウルトラ』や『ブリッジ・オブ・スパイ』も楽しみ

774名無しさん:2024/03/06(水) 18:54:41
ジャック&ベティで『サン・セバスチャンへ、ようこそ』観ました。
https://longride.jp/rifkin/

こちら御年88歳のウディ・アレン監督作品となります。
舞台は映画祭が開かれているスペインのサン・セバスチャン。
かつて大学で映画を教えていたモートは人生初の小説執筆に取り組んでいる熟年のニューヨーカー。
そんな彼が映画業界のプレス・エージェントとして働く妻スーと共にサン・セバスチャンへとやって来る。モートがスーに同行したのは理由がある、新進気鋭のフランス人の映画監督フィリップとの浮気を疑っているからだ。
映画祭でスーはフィリップと恋人のように振る舞い、モートは蚊帳の外。そのストレスからかモートは奇妙なモノクロの夢を観て、さらには白昼夢も観る始末。
さらに胸に痛みすら覚え、知人に紹介された現地の医師を訪ねると、そこには魅力的なスペイン人の女性医師ジョーがおり、彼女の人柄に惹かれたモートは彼女に年甲斐もなく恋をして何とか彼女の気を引こうとする。
ジョーには浮気症の旦那がおり、その事に悩むジョーはモートと週末デートをすることに――。

見どころのひとつはビスケー湾の真珠と称えられる情熱と美食の街サン・セバスチャンの風景。
黄金色の暖かな陽光が降り注ぐ海辺の遊歩道やホテルのテラスなどまさに楽園。
北スペインとフランスにまたがるバスク地方のスペイン側に位置するこの街はかつては小さな港町だったが19世紀後半からスペイン王室の保養地と栄えてゆき、本作の舞台となっているサン・セバスチャン映画祭はヴェネツィア、カンヌ、ベルリンと並ぶ四大映画祭のひとつで多くの映画監督や俳優が訪れる映画の街。
さらにスターシェフが腕を振るうレストランや美味しいピンチョスを提供するバルが立ち並ぶ美食と美酒の街で世界中の美食家たちが集る、さながら食のテーマパーク。
ミラマル宮殿、サンテルモ博物館、ビクトリア・エウヘニア劇場、ラ・コンチャビーチ、マリア・クリスティーナ・ホテル――。
美しい景色を見ながら散歩をしたり酒食を楽しめる魔法の街ですもいいです。
もうひとつはモートが昼も夜も観る摩訶不思議なモノクロームの夢。この夢は欧州の名作映画のパロ ディで、1960年代を中心に『市民ケーン』『8 1/2』 などのパロディがモートの幻想としてモノクロで挿入される。
同じウディ・アレン監督作品の『カイロの紫のバラ』では銀幕の向こう側から映画の世界の人物がやってきましたが、モートは夢の中で銀幕世界へと誘われます。
そこで彼は映画の中の人たちと会話したりするのですが『第七の封印』の死神とのやり取りにはくすりとしました。

普通に楽しめましたがこの作品、一部の人たちからは酷評です。
理由は監督の自己投影が過ぎるとのこと。
映画の登場人物の口を借りて監督自身の愚痴を言わせている、いわゆるメアリー・スーというやつですが、メアリー・スー要素の無い作品なんてありませんよ。
あなたの書いた作品にあなたの思想や主義が皆無なわけないでしょう? 
創作者は創作物を通して自己表現しているのです。私の考えや想いを表現しているのです。
他人の創作物を見たり読んだりすることは、その人の頭や心の中を覗き込むこと、メアリー・スーに拒否感を覚える人は創作物を楽しむのに向いていませんよ。

775名無しさん:2024/03/10(日) 01:27:22
ジャック&ベティで『ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版』観ました。
https://vikramvedhahindimovie.org/

犯罪者の逮捕・更生など考えず、悪即斬の正義と信念のもと偽装襲撃(エンカウンター・キリング。司法によらず警察が正当防衛などを理由に容疑者を殺害する行為)に没頭する警視ヴィクラム。
警告もなしに射殺、投降しても射殺、相手は丸腰だった? ならこの前押収した銃を握らせろ! 指紋はつけるなよ!
そんな偽装工作は日常茶飯事。この警官、ヤバい。横浜のタカ&ユージなんかよりよほどあぶない刑事だ。
しかし警察が長年標的としていた黒社会の大物ヴェーダが突然自首してきたことを発端に数々の謎が浮かび上がり、ひとつずつ明らかになる事実にヴィクラムは驚愕し〝犯罪者は悪だから殺してもOK、むしろガンガン殺ろうぜ〟という、その信念は揺らいでいく。
そしてすべての真実が明かされた後、ヴィクラムとヴェーダは共闘を余儀なくされる――。

こちら2017年にタミル語映画として製作された作品をヒンディー語にリメイクした作品となります。
善と悪、白と黒、警察と犯罪者――。
相反するふたつの属性の堺がいかに曖昧か、いかにあやふやで個人の立ち位置によって360度ぐるぐる回るあやふやなものかを突きつけてくる上質のクライム・サスペンス。
作中でたびたびある〝問答〟のシーンはインドに古くから伝承された説話集『屍鬼二十五話』という死体に取りついた屍鬼ヴェータラがトリヴィクラマセーナ王に聞かせる25の話で各話の最後にヴェータラが問答を仕掛けてトリヴィクラマセーナ王がそれに答えるという形式の物語をモチーフにしているとのこと。
もうこの題材からして作り手の教養の深さに脱帽。
これはもう本当に面白かったです。
隠された謎が徐々に明らかになる展開にインド映画らしいケレン味たっぷりの演出と活劇。特にアクション部分で特筆すべきは棒切れでもなんでもその場にあるすべてのものを武器にして戦うスタイル。
相手の体をつかんでは投げ、つかんでは壁や柱にぶち当てる。そして基本殴る時は顔か頭。
インドネシアのアクション映画『ザ・レイド』でも
うでしたが、とにかく格闘戦でつかんでぶつける。ああ、実戦(ケンカ)とはそういうものなのかしらと感銘を受けました。
何も無いのは道場だけですからね、この戦い方は理にかなっている。
これぞまさに娯楽、まさに映画。
それでいて善とは? 悪とは? と考えさせられる深みのある作品。
観てください!

776名無しさん:2024/03/12(火) 23:21:35
みなとみらいのキノシネマで『コヴェナント/約束の救出』観ました。
https://www.grtc-movie.jp/

物語の舞台は2018年のアフガニスタン。米軍曹長ジョン・キンリーがアフガン人のアーメッドを通訳に雇いタリバンの武器庫を突き止めるも敵の増援によりキンリーとアーメッド以外は激戦の末に戦死。
逃走中に被弾して意識を失ったキンリー、しかしアーメッドは彼を見捨てることなく100キロ先の米軍基地を目指して命懸けの逃亡を敢行。
タリバン占領下から流れ米軍に発見、救助される。しかしその行為によりアーメッドはタリバンに賞金をかけられ追われる身となってしまう。
今度は俺が彼を助ける番だ! キンリーはアーメッドとその家族を助け出すためにビザを出すよう尽力し、再びタリバンの支配するアフガニスタンへと戻る――。

コヴェナント。それは絆、約束、誓約を意味する。
通訳の仕事で雇われただけのアーメッドが助ける義理も義務も無いキンリーを見捨てない姿はまさに仁義。
しかもこのアーメッド、並の兵士以上の戦闘スキルを持ち交渉技術にも長けていて単に通訳するだけでなく機転を利かせて上手いこと情報を引き出せる。
情報の偽りを敏感に察して敵の待ち伏せを見破る頭の良さ。
敵《タリバン》だらけの中でも人脈を駆使して潜伏する顔の広さ。
とにかくオールマイティで、これもうアフガンの関雲長だろ、髭面だし。
助け出されたキンリーも安全な場所で余生を過ごせるだろうにあちこちに掛け合い無理を通してアーメッドのためにビザを発行してもらい自ら彼を助け出すために危険な地に戻る、これもまた恩義に報いる義の精神。
絶望的な状況下に残された一筋の光明を見るかのような映画でした。
しかしこれはあくまでも映画、フィクション。実際は米軍撤退後に政権を奪ったタリバンにより米軍に協力した通訳者およそ300人が粛清されたそうです。
米国は現地人を利用するだけしてその後の安全を保証することなく見捨てたわけです。
そもそもイラク戦争は大義の無い戦争でした。
石油利権欲しさではなく「イラクは大量の生物化学兵器を隠している。それを発見し、破棄するためには戦争以外はない」というのが開戦の理由でしたが結果は皆さんご存知の通り。
当時は日本のマスコミや文化人の中にも米国の言い分を肯定していた連中が大勢いたと記憶しています。
憲法9条のある国なのに他国の武力行使は良しとするなんて変なの。子どもになんて説明するんだ。
米軍は石油関係の施設は厳重に警備していが国立博物館はスルー。結果大規模な掠奪が起こり、その後に米国にイラクからの美術品が〝流入〟した話とか、もうね……。
手段が巧妙になっているだけであいつら大航海時代に他国を侵略、掠奪しまくった時からなんにも変わってねぇ。
『シャドー・ディール 武器ビジネスの闇』を見返したくなる内容でもありました。
https://unitedpeople.jp/shadow/
戦争の犠牲になるのはいつだって無辜の民と最前線で戦う兵隊さんたちだ。

777名無しさん:2024/03/13(水) 23:30:34
川崎チネチッタで『DOGMAN ドッグマン』観ました。
https://klockworx-v.com/dogman/

ある夜、警察の検問に止められた一台のトラック。運転席には負傷し、ドラァグクイーンのような女装をした男。荷台には十数匹の犬。
拘置所に入った男はダグラスと名乗り、精神鑑定のため派遣された医師に悲しみと苦痛に満ちた半生を語り始める。
父親は暴力がすべての人間で闘犬で生計を立てていたが犬に対する愛情は皆無、飢えた犬たちに肉を与えようとした9歳のダグラスは父の怒りを買い犬小屋に放り込まれそこで犬たちと暮らすことに。
ある日、犬小屋で子犬が生まれたことを知った父はそれを奪おうとする。必死になって抵抗するダグラスに対し父は銃を向け――。

毒親育ちで天涯孤独、心を許せるのは共に暮らす犬たちだけ。児童虐待の後遺症で車椅子生活を強いられる孤独な男、ダグラス。
それでも卑屈な姿を見せることなく繊細だが力強さと高貴さを感じさせる〝ドッグマン〟という特異なキャラクター像は実に個性的で新鮮。
空を飛んだり怪力があったりみたいな能力はありませんが、スーパーパワー並の動物共感(犬限定?)能力を駆使して犬を意のままに動かして街の人々を苦しめるギャングを懲らしめる姿はまさにヒーローそのもの。
ビュンビュン空を飛んで星まで壊せるような全身タイツのヒーローに食傷気味の人におすすめのダークヒーローでした。
100人の資産家の財産は10万人の貧困者すべての財産よりも多い。みたいな事を言って資産家宅から犬を使って宝飾品をくすねる場面はディズニー映画みたいで(´∀`*)ウフフてなりました。
いや、ほんとこのシーン好き。

「犬は美しいけれど虚栄心がなく、強くて勇敢だけど驕らない。人間の美徳はすべて持っている」

という考えのダグラスは様々な犬種を自在に使いこなします。
ジャックラッセルテリア、ドーベルマン、ベルジアンシェパード、ボーダーテリア、ラブラドゥードル、ラブラドールなどなど――。
たくさんのワンちゃんが登場するので犬好きにはたまらない映画でしょう。しかも犬が酷い目に遭うシーンは無いので安心してください。
現実には拒絶されたが創造の世界は受け入れてくれた的な科白にもぐっときました。
含蓄深い言葉が数多く出てきたのですが映画館だと巻き戻しや一時停止して書き留めておけないのが残念。
こういう科白を書ける人ってほんと教養があって思慮深い、正直嫉妬します。
監督のリュック・ベッソンは『ニキータ』『フィフス・エレメント』など強烈な女性主人公を描いてかましたが、今作では男性を主人公に魂の救済を描いており、実に印象深いラストシーンでした。
観てください!

778名無しさん:2024/03/16(土) 10:48:03
谷崎潤一郎「人間味がなく、生命がなく、実にくだらぬもので、多少教養のある人が見る気のしない程度のものである」

『日本の活動写真』より

779名無しさん:2024/03/17(日) 02:31:34
ジャック&ベティで『フィリピンパブ嬢の社会学』観ました。
https://mabuhay.jp/

大学の修士論文にフィリピンパブで働く女性をテーマにする事にした大学院生の中島翔太はパブで出会ったフィリピン人女性のミカといい感じになりプライベートでもつき合うことに。
しかしミカは日本で働くため偽装結婚をしていることが判明。
月給6万円、休日は月に2日だけという労基ガン無視の過酷な生活環境にもめげずに強く逞しいミカは働き続け、故郷のフィリピンで暮らす両親の元に翔太を連れていく。
だが雇用主との〝契約〟終了前に強制的に偽装結婚の相手と離婚させられ強制送還の危機に瀕したミカは翔太に懇願し〝会長〟と呼ばれるヤクザ者に直談判する事に――。

今作は中島弘象による実体験を描いた『フィリピンパブ嬢の社会学』の映画化作品となります。
2004年にアメリカ国務省から興行ビザが人身取引の温床になっていると指摘されたのを機に日本政府は興行ビザの発行を厳格化して2006年以降はその来日者が激減するも日本人男性との偽装結婚によりフィリピンパプで働く女性は一定数いた、ということを初めて知りました。
外圧により政を改めるも本質は変わらず、むしろ当事者の立場が悪くなるとか、この国の政治は明治5年の芸娼妓解放令(マリア・ルーズ号事件のあれ)の時からたいして進歩していない。
売春や薬物もそうですけど需要があるのに人道だの倫理だのを理由に禁止にして結果アンダーグラウンドに金が流出してヤクザ連中の資金源にされるようなら最初から合法化して国が管理した方がマシだろと思います。
フィリピンの人たちは飲食店の他に介護業界でも我が国に多大な貢献しているそうで、まぁ嘘をついたり盗む奪う暴れるは当たり前のどこぞのグエンや半島人や狂土人に比べたらフィリピン人はマシ、優等生なのは認めます。
認めますがだからといって最初から外国人頼り、夷狄をありがたがるのはいかがなものかと。
外国人労働者がいなくなると社会を支える底辺職、つまりエッセンシャルワーカーのなり手もなくなり我々の生活の基盤がゆらぎかねないとか指摘する人がいますが、人手不足になると必然的に企業間の人材の奪い合いが起きて、その結果として賃金が上昇しますよね?
でもそこに安い賃金で働く外国人労働者が入って来ると賃上げが行われない。
出稼ぎ外人がいる限り日本人は永遠に低賃金で酷使される事になるとは思いませんか?
人が足りないなら外国人を入れたらいいという安易な発想に加えて潜在的敵国の工作員、あるいは予備軍を受け入れているのに何の警戒心もないというのは失策ではなく意図的な悪政であり、この現状に危機感を持たない日本人は愚かとしか思えない。

「人間最後に残るのは思い出だよ。死ぬ時にあの時は楽しかった、嬉しかったって思って逝かないと」

みたいな、作中人物の言葉が印象に残りました。

780名無しさん:2024/03/19(火) 23:11:16
横浜ブルク13でファンムービー『シノアリス 一番最後のモノガタリ』観ました。
https://sinoalice.jp/movie/

ゲーム『シノアリス』に夢中になっている女子高生のアリス。何者かの力により彼女のキャラクターがチート化し、他のユーザーから総スカン。さらに教師との不倫まで晒されて大炎上。
ネットでもリアルでも追い詰められたことから絶望し、ビルの上から身投げするも「ライブラリ」と呼ばれる無限の本に埋め尽くされた異空間――シノアリスの世界の中にいた。
そこでアリスが出会ったのはシノアリスの案内役キャラ、ギシンとアンキ。
腹話術人形のような不気味な姿をした彼(彼女)らはアリスの人生がいかに最悪であったかを訴え、アリスを真の絶望の淵へと追い詰めようとする――。

こちらスマートフォン向けゲームアプリ『SINoALICE -シノアリス-』の劇場公開用作品となります。
すでにサービスは終了しておりますが6年にわたり遊ばれていたそうで、それがこうして映画化するなんてファンの人には感慨無量といったところでしょう。
私自身はというと原作ゲームは未プレイで、今回初めてその存在を知りました。
ならどうしてわざわざ観たかというとキャストに喜多村英梨がいたから。
もう完全にキタエリ目当てに観に行きました。
内容についてはよくわからない存在がよくわからない方法で世界をよくわからないことにしているなぁとしか(理解力)
でもギシンとアンキがアリスを絶望させようと過去の出来事を芝居形式で再現するくだりは悪趣味で不気味なグラン・ギニョールそのもので、実に怪奇映画の趣があり良かったです。
この場面は実写で観てみたい。
目を背けたい、認めたくない自身の心を突きつけてくる展開はアトラスのペルソナシリーズを彷彿させました。むしろこのゲームよりもペルソナシリーズを再プレイしたくなったかも。
そもそもソシャゲって嫌いなんですよね、基本無料を謳っておいてあの手この手で課金させようとしてくるでしょ?
あとシナリオ的にもどうなのかしらと。
ストーリー性のあるゲームは優れた映画や小説のように心に響く物語を宿しますが、ソシャゲにもそのような作品があるものなのか、あいにくと試すいとまがありません。
肝心のキタエリはというとあまり出番がなく少々残念でしたが、キャラクター的にはピッタリで満足。
キタエリも井口裕香みたいに体を仕上げまくって写真集出せばいいのに。

781名無しさん:2024/03/21(木) 00:44:05
横浜フランス映画祭2024『愛する時』を横浜ブルク13で観ました。
https://unifrance.jp/festival/2024/films/1748/

1947年。戦時中にドイツ人将校と関係をもち、その子を産んだことから凄惨な私刑を受けて故郷を終われたマドレーヌはノルマンディーのレストランで給仕として働き女手ひとつで子育てをしていた。
ある日のこと海岸で裕福なインテリ学生フランソワに出会う。
惹かれ合うふたりはやがて結婚するが、その生活はけして楽なものではなかった。
だが大学教員として働くようになったフランソワのおかげでようやく豊かで安定した暮らしができるようになる。
たがフランソワの抱えたある秘密のため最大の悲劇が起きることに――。


こちらTVガイドさんの懸賞でチケットが当たったため観に行く次第となりました。
自分で席を選べないためB列(前から2番目)の端っこという普段なら絶対に選ばない席での観賞となり、ちょいとした苦行。
いつもは最後尾の真ん中、そこが無理でも可能な限りそこに近い席を購入していて前や端しか空いてないならあきらめてますからね。
常々思うのですが極端に前だったり端だったりする席は料金割引にするシステムとかあればいいのに。あと公開から1週間過ぎるたびに100円安くなるとか。
我ながらいい考えだと思うですけどね。
映画の内容ですが一般人の人生なんて苦労の連続だよなぁと改めて思い知らされました。
よほど幸運な人でない限り人生は楽しいことよりもつらいこと、苦しいことのほうが多いのだから生まれてくるべきでないと思います。
仏陀は人生は苦しいからこそ苦しみから離れた境地を求めるべきだと説きますが、その境地は無。つまり最初から生まれてこないこと以外にはありえないでしょう。
どんな裕福な家に生まれても人は老い、病になり、最後には死が待っている。いわんや一般家庭なんかに生まれてきてはその苦しみはひとしお。生老病死の苦しみを避けるには生まれてこないことです。
あとフランスでは1982年まで〝法律〟で同性愛が禁止され同性愛者は酷い迫害を受けていたそうです。
人を好きになる気持ちを法で禁止され犯罪者にされるなんてとんでもないことです。
欧米人てやたら人権だの差別だのうるさいけど、とどのつまり奴ら自身が人生意識に乏しくて平気で差別するからこそ過剰にポリコレ運動しないと歯止めがかからないんじゃないかしら。
こと男性同士の同性愛に関しては衆道や断袖なんて言葉がある日本や中国ほど寛容な国は無かったのではと思います。それが日本の場合は明治維新以降に欧米の価値観が良しとされ〝ソドムの男は火あぶり〟というキリスト教的価値観が浸透して同性愛者が蔑まられるようになったのではと。
中国も『聊斎志異』なんかに収められた話で物語とまったく関係なしに男同士で性交する場面とかあって、あの時代はそういうの普通だったのかしらと。
で『愛する時』ですが作中でウイスキーにレモンを絞って卵黄を入れるカクテルが出てきたんですが、あれは「エルクス・オウン」や「ロサンゼル」だろうか?

782名無しさん:2024/03/24(日) 00:12:17
善悪はそれを用いる者の心の中にあり。科学者がよく使う詭弁じゃ。

サクラ(うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー)

783名無しさん:2024/03/24(日) 00:12:45
みなとみらいのキノシネマで『π<パイ>』デジタルリマスター版観ました。
https://gaga.ne.jp/pai/

数学は万物の言語である。
私たちの身の回りのものはすべて数で表し、理解することができる。
あらゆるシステムの数字をグラフにするとパターンが浮かび上がってくる。したがって森羅万象すべてにパターンがある。
優秀な数学者だが心身に問題を抱えたマックス・コーエンはそのような持論のもと世界は全て数式で説明できると信じ、自宅にある自作コンピューターで数値パターンの解析に没頭。
予測不能とされる株価の変動を予測し、ついに核心に触れ始めた時、株価を操ろうとするウォール街の金融機関や神の暗号を解き明かしたいユダヤ神秘主義者らにつけ狙われることに――。

こちら1998年に制作されたダーレン・アロノフスキー監督のデビュー作となります。
高すぎる知性はある意味で狂気であり、高度な知能の持ち主は狂っているのではと考えさせられました。
誇大妄想、被害関係妄想、注察妄想、追跡妄想――。
地下鉄のプラットフォームで手から血を滴らせる男、列車の中で歌う老人、落ちている脳。どこまでが現実でどこまてが妄想なのか、あるいはすべて現実なのか。
ネガフィルムではなくポジフィルムをもちいた黒と白、陰影のくっきりとしたモノクロ映像に不穏な音楽とノイズのような効果音、暗い館内で銀幕に映し出されるこれらは不気味な夢を観ているかのような気持ちにさせてくれます。
数字ですべてを予測できるというモチーフからアカシック・レコードやラプラスの魔といった概念を思い出しました。
いや、厳密には違うんですけどね。

人間の行動に完全な偶然はない。
確率論を充分に把握し、人間の心理の徹底的な理解。そして各個人の性格と合わせて適応すると選択肢の数をかなり減らせる。

みたいなことを言って〝先読み〟するキャラクターが出てくるお話とか書いてみたいですね。
俺は馬鹿だからできねぇけどよ!

784名無しさん:2024/03/24(日) 01:40:15
何もないところからものを創り出していると思っているのは人間の驕りだよ。
生まれてから今までのどこかで耳にし、目にした何かが知らず知らずに入り込んだ記憶が何かのきっかけで呼び覚まされて動き出す。
そうやって創造していくんだと思うよ。

黒澤明

785名無しさん:2024/03/24(日) 01:47:01
インプットがないのに、アウトプットは出来ません。

手塚治虫

786名無しさん:2024/03/24(日) 01:50:40
漫画家を目指すんだったら漫画で勉強しなさんな
いい映画をたくさん観なさい。いい小説をたくさん読みなさい。いい音楽をたくさん聴きなさい

手塚治虫

787名無しさん:2024/03/24(日) 01:52:38
自分の人生経験だけでは足りないのだから、人類の遺産の文学作品を読まないと、人間は一人前にならない。

黒澤明

788名無しさん:2024/03/24(日) 01:56:32
人生経験に頼らないと漫画を描けない人は才能が無い。

高橋留美子

790名無しさん:2024/03/28(木) 00:55:56
ジャック&ベティで『ラーマーヤナ ラーマ王子伝説』観ました。
https://ramayana-anime.net/

物語の舞台は遥か昔の古代インド。
コーサラ国のダシャラタ王には3人の王妃と4人の王子がいた。
第1王子のラーマこそ魔王ラーヴァナを倒してこの世を平和に導くために天より降りたヴィシュヌ神の7番目の化身であった。
聖者のもとで修行をし、森の魔女ターダカを倒すなど活躍をするラーマだったが、実母でない別の王妃の嫉妬により王宮を追放されて妃のシータ姫と弟ラクシュマンと共に14年間森で生活することになる。
ある日のこと誘惑してきたラーヴァナの妹を追い払ったことによりランカ島に住むラーヴァナにシータ姫が誘拐される。
鳥王ジャターユによりそれを伝えられたラーマは猿王スグリーヴァとその部下のハヌマーンたちの助け借りてラーヴァナを討ち、妻を取り戻すため戦いにおもむく――。

こちら完成まで30年もの歳月を費やしたというインドと日本が共作したアニメーション作品となります。
ラーマ王子をはじめハヌマーン、ジャンバヴァン、ジャターユ、ラーヴァナ、インドラジットなどなど、神話好きやメガテンシリーズのユーザーにおなじみの面々が登場します。
大空を自由に飛行し、体を自在に伸縮して大活躍するハヌマーンはさすが孫悟空の元ネタになったと言われるだけはある。
ラーヴァナの軍勢と戦闘中に瀕死の重傷を負ったラクシュマナを助けるため天を駆けてヒマラヤに飛び薬草が生えた山を山ごと担いで運んでラクシュマナを救う場面はダイナミック。
同様にラーマ軍とラーヴァナ軍が激突する合戦場面も迫力満点の大スペクタクル。
大巨人クンバカルナが戦陣を悠々と歩き、猿軍を蹴散らすくだりなどまさに神話、まさにファンタジー。
知略や奇計を駆使してたのに最後は神の武器でゴリ押しで勝利する展開とかも、まさに神話って感じ(´∀`*)ウフフ

791名無しさん:2024/03/28(木) 01:12:09
横浜ブルク13で『変な家』観ました。
https://hennaie.toho.co.jp/

雨男と呼ばれるオカルト専門の動画配信者の雨宮がマネージャーから引越し予定の家の間取りがどこか変だと相談を受け、栗原というミステリーオタクの設計士と共に調査に乗り出すことに。
すると家の事を知っているという女性が現れ、恐るべき真相につながる恐怖の扉が開かれてゆく――。

1枚の間取り図から始まる謎と恐怖のミステリー。
YouTuberで作家の雨穴が自身の人気動画を書籍化し、それをさらに映画化したという作品だそうです。
原作既読者からは微妙な評価だが、平面を立体化した映像で奇妙な間取りを巧みに表現されるシーンなど映画という映像作品ならではの演出は評価するところだろう。
序盤に提示される〝殺人のための家〟という発想も斬新で面白く、そのまま本格ミステリー展開で進んでも良かったのでは。
後半は古い因習に支配され、おぞましい習わしのある村に舞台を移し、一種の〝村もの〟の様を見せることになり雰囲気が一変。このあたりは人により好みが分かれるかもしれません。
唐突というか強引というかご都合主義的展開に感じる部分もあり「おまえどうやってそれに気づいたんだよ!」なシーンはフィクションゆえにご愛嬌。
終盤、突然の『悪魔のいけにえ』リスペクトには笑ってしまいました。

792名無しさん:2024/03/28(木) 01:21:48
みなとみらいのキノシネマで『ペナルティループ』観ました。
https://penalty-loop.jp/

午前6時。岩森が自宅で目覚めると枕元にある時計からアナウンサーの「6月6日、月曜日、晴れ。今日の花はアイリス。花言葉は『希望』です」と言う声が流れてくる。
身支度を整え、 車で工場に出勤した岩森は作業着姿で現れた溝口という男を殺害して死体を工場裏の池に沈める。
翌日、時計からはふたたび「6月6日、月曜日、晴れ。今日の花はアイリス。花言葉は『希望』です」と言う声が流れてくる――。
岩森は人を殺す日を何度も繰り返しているのだ!

物語が進むにつれて種明かしがされていくのですが、それらの感想を述べてしまうとネタバレになってしまうので言えないのがもどかしい。
様々なSF作品で題材とされてきた〝タイムループ〟ものですが、こういう切り口もあったのかと新鮮な面白さを感じました。
なるほどな〜。
タイトルにもなっている「ペナルティループ」の存在は興味深く、作品に政治性や社会性を持たせて独特な世界観を作っている。
これを成り立たせている社会は見る人によっては恐怖を覚えるかもしれない。
幾度も繰り返される日々で変わりゆく岩森の気持ちを科白に頼らず表現する脚本と役者の演技もお見事。
殺す側と殺される側の二人が奇妙な友情で結ばれていく展開は笑いを誘うと共に、人が持つ善悪二面性や断罪の必要について考えさせられる事だろう。

793名無しさん:2024/03/31(日) 17:16:52
川崎チネチッタで『ブリックレイヤー』観ました。
https://klockworx-v.com/bricklayer/

アメリカに批判的なジャーナリストがCIAによって殺害されているという情報が広がり、反米デモが激化するギリシャ。
何者かがCIAの仕業にみせかけ、アメリカの立場を悪くしようとしている――。
CIAの捜査によりヴィクター・ラデックという男が暗躍していると判明。だがラデックはすでに死亡しはずのCIA諜報員だった。
そこで政府はかつてのラデックの同僚であり親友でもあった元CIAエージェントのスティーヴ・ヴェイルに協力を要請。
煉瓦職人《ブリックレイヤー》として穏やかな生活を送っていたヴェイルは要請を断るも、直後にラデックが送り込んできた刺客の襲撃を受けたことで旧友との因縁に決着をつけるため捜査に身を投じることとなる――。

実にオーソドックスなスパイアクション映画。
観ていて「あれ? 俺いま映画館で午後ロー観てる?」と錯覚するくらいそれらしいアクションとストーリー展開。
予期せぬサプライズや目新しいアクションは皆無で、正直凡庸な印象を抱いた。
せめて見たことの無い意表を突く活劇描写などあれば良かったのだが……。
主人公と宿敵との過去の因縁など妙に真面目というかウェットな部分も作品に余計な影を落としている。
セガールやドウェイン・ジョンソンが無双する系のアホバカアクション映画路線に振り切ったほうが良かったのでは?
主人公がレンガ職人という設定を活かして『SISU/シス 不死身の男』のツルハシみたいにレンガコテで戦うなど(一応コテを突き刺すシーンはあった)のケレン味も欲しいところ。
それと気になったのが主人公の戦闘力。多勢に無勢な状況だと無双するのに一対一の状況だとやたら苦戦する。相手は別に強キャラ設定でもないのに、こいつ相手の数で自身の戦闘力が上下する術式でもあるのかよと。
またつまらぬものを観てしまった……。

794名無しさん:2024/03/31(日) 17:23:21
3月に観た映画。
『ARGYLLE アーガイル』『ストリートダンサー』『サン・セバスチャンへ、ようこそ』『ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版』『コヴェナント/約束の救出』
『DOGMAN ドッグマン』『フィリピンパブ嬢の社会学』『シノアリス 一番最後のモノガタリ』『愛する時』『π<パイ>』
『ラーマーヤナ ラーマ王子伝説』『変な家』『ペナルティループ』『ブリックレイヤー』

795名無しさん:2024/04/02(火) 21:21:21
みなとみらいのキノシネマで『ピアノ・レッスン』観ました。
https://www.culture-pub.jp/piano/

物語の舞台は1852年のニュージーランドの孤島。
父親の決めた相手と結婚するため娘のフローラと大切なピアノと共にスコットランドからやって来たエイダ。
6歳で話すことをやめたエイダにとって、ピアノを弾くことは言葉の代わりだった。
しかし夫になるスチュアートはピアノを重すぎると海辺に置き去りにしようとしたうえ、のちに先住民で通訳を務めるベインズの土地と相談もなく勝手に交換してしまう。
音楽などに関心も素養もないベインズがピアノを欲したのには理由がある、彼はエイダに恋心を抱いていたのだ。
ベインズはピアノ1 回のレッスンにつき鍵盤を1つ返すと提案し、それを受け入れたエイダ。レッスンを重ねるうちに彼女も彼に惹かれはじめ――。

こちら1993年に公開された作品のデジタルリマスター版となります。
主人公であるエイダは上流階級の出身で見た目からして知的で高貴な風貌、そんな彼女が文化や芸術を理解するどころか文字も読めない先住民に欲情されて破廉恥な行為を強いられ、嫌悪感を覚えつつもそれに従う姿はまるで官能小説かのよう。
正直ずっと『ちびまる子ちゃん』の城ヶ崎さんが脳裏に浮かんでおりました。
城ヶ崎さんがどういうキャラか知らない人は検索してみてください、不潔な醜男に汚されたい願望がある変態です。
肉体関係を強要してきた相手と純愛に発展する展開は人によっては受け入れられないかもしれません。
ポスターなどで使われている海辺に置かれたピアノというキービジュアルは夢の一場面のようで幻想的、ニュージーランドの鬱蒼とした密林や荒ぶる波濤の描写など映像的な美しさが印象に残りました。
本作では詳しく描かれていませんがイギリスからニュージーランドへの入植の歴史などの背景を知っているとより物語を楽しめるかもしれません。


※次からは〝5〟席で観ること! モニター上だと真ん中に見えるけど右寄りになっている。

796名無しさん:2024/04/04(木) 01:34:53

横浜シネマリンで『テルマ&ルイーズ』観ました。
https://unpfilm.com/thelma_louise/

アーカンソー州に暮らす平凡な主婦のテルマとダイナーでウェイトレスとして働くルイーズは親友同士。そんな二人が週末に車で旅行することに。
その途中で立ち寄った酒場の駐車場で言い寄ってきた男にテルマが乱暴されそうになったため助けに入ったルイーズが護身用の拳銃で男を射殺。
ルイーズには男に襲われた経験があったため容赦できなかったのだ。
現場から離れ、メキシコへの逃亡を考えるテルマとルイーズ。ルイーズは恋人から逃走資金を得るも行きずり男に盗まれるなど災難が続き、ついに自身が強盗するはめに。
指名手配された2人は警察から逃れた車でメキシコを目指し逃避行を続ける――。

こちら1991年に公開された作品の4Kレストア版となります。
どう考えても破滅しか持っていない逃走劇は往年の名作映画『明日に向かって撃て!』や『俺たちに明日はない』や彷彿とさせます。
横暴で高圧的なテルマの夫、女を物あつかいする強姦魔、下品極まりないトラック運転手、横柄だが根はヘタレな警察官などなど――。出てくる男のほとんどはクズばかり。
そんなクズ野郎どもに抑圧された女性二人は最後の最後でみずからの意思で自由に向かって飛び立つ。
「最高のバカンスだったわ」
「本当に自分になれたのよ」
あの解放の瞬間は映画史に残るラストシーンと言えるでしょう。
果ての見えない地平線と乾いた大地。デッド・ホース・ポイントで撮影された映像はアメリカの広大な大地そのもの。まさに絶景であり、ストーリーのみならずヴィジュアル面でも心に響く名作。
アメリカン・ニューシネマという言葉が死語になった1991年という時代にこのような作品が作られていたとは……。
アメリカン・ニューシネマ+ロードムービー+シスターフッドという属性の組み合わさった作品。
若き日のブラッド・ピットも印象的な役で出演していますよ。


横浜ブルク13で『呪術廻戦』「渋谷事変」セレクション上映観ました。
https://jujutsukaisen.jp/news/20240304_01.php

こちら「渋谷事変」Blu-ray & DVD4巻&5巻発売記念、1週間限定のイベント上映となります。
TV放送された「渋谷事変」編のクライマックスである第41〜44話の上映。
そうです、あのTV放送された後に作画崩壊なのか演出なのか意見が分かれた宿儺vs魔虚羅の戦いをスクリーンで観ることができるのです!
あい変わらず何が起こっているかわからないが、とにかく凄いことが起きていると思わせる戦闘シーンでした。
いやほんとあの画を考え、実際に描ける人って凄い。文章であの超絶バトルをどう描写するばいいのか、自分からどう表現するのか考えされされました。
そして何度聞いても読んでも宿儺の領域展開「伏魔御廚子」が理解できねぇ……。
「領域展開」ていい響きですよね。
邪王炎殺黒龍波みたいに中二病ワードを使用していないのに「領域」と「展開」を合わせるだけでこんなにも中二ワードになるなんて素敵。
ついつい口に出してしまいそうになりますよね、領域展開。
これを書いている今もつい「領域展開」て言っちゃいました(´∀`*)ウフフ
原作完全未読組なので次シーズンのTV放送が楽しみです。

797名無しさん:2024/04/07(日) 02:26:03
ジャック&ベティで『悪魔の追跡』観ました。
https://akumarace2023.com/

休暇でコロラド州のスキーリゾート地に向けて自ら設計したキャンピングカーで出発したニ組の夫婦。テキサス州で過ごす初日の夜、誰もいない河原で一夜を明かすことになったところ、川の向こう岸に突然炎が燃え上がるのを目撃。近づいて対岸の様子を見るとローブを着た男女が妖しい呪文を唱えている。
さらに裸の女性の胸に刃物を突き刺した!
一行は急いでキャンピングカーを発進させてその場を離れるが、儀式を目撃された謎のカルト集団の執拗な追跡を受ける事となる――。

これは面白い!
オカルト、カーアクション、ロードムービーらのジャンルが無理なく融合されたハイブリッド映画。
〝B級映画の鑑〟と言われるのも納得のハラハラドキドキの連続に手に汗握り、90分間目が離せませんでした。
4チャンネルラジオ、カラーテレビ、キッチン、電子レンジ、サルーン、シャワー室の完備された夢のキャンピングカーがカルト集団の襲撃のたびにボロボロになっていく様は犬が殺されるシーンよりも悲しい気持ちに。
この作品が公開されたのは1975年、こんな傑作が半世紀近くも昔に作られていたとは……。
見ていて「うわぁ……」となる、あの絶望的なラストシーンは必見。
観てください!

でも野暮を承知でひとつ言わせてください。
1月だからまだ寒いとか作中の科白にあるし、スキーのシーズンという設定なのに屋外プールでみんな泳いでいるのおかしくね?
それとも米国って州をまたぐとそんなにも寒暖の差があるの?

798名無しさん:2024/04/09(火) 21:50:29
遅くなりましたがT・ジョイ横浜で『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』観ました。
https://www.ghostbusters.jp/

1904年、マンハッタンの冒険家クラブたちの一室から異様な冷気が漏れていた。
消防士たちが突入すると室内は氷の彫像と化した人々の姿が。
凍死してなお蓄音機のハンドルを回す男も。その蓄音機からは呪文のような奇怪な言葉が流れている。
唯一の生存者は奇妙な衣装に身を包んだ女性、その手には謎の文字が刻まれた真鍮製の球体が握らていた。
時は移り現代のニューヨーク。
亡き祖父の意志を継ぎゴーストバスターズとなったフィービーたちスペングラーファミリーはド派手な幽霊退治で人々の注目の的。そんな彼女たちの旧知の仲であるレイ博士のオカルトショップに真鍮製の球体を売りに来た男が。
こいつぁ特級呪物だ!
研究所に運ばれ、研究される事になった謎の球体、だがある存在の企みによりその中に封印されていた邪神ガラッカが解き放たれてしまった――!

ゴーストバスターズ!
こちら幽霊退治に挑む人々の活躍を描く人気SFコメディーシリーズの3年ぶりの続編となります。
死者を操り、支配する他にすべてを一瞬で凍らせる力を持つ邪神ガラッカが真夏のニューヨークを凍土と化す描写は圧巻。
大海がまたたく間に氷河となり数多の氷柱が乱立する様は一見の価値あり。
攻撃や捕獲に使われる機器類のさらなる進化も面白 い。
無生物に憑依しまくる厄介なゴーストのポゼッサーの他にもなんでも食べちゃう悪食ゴーストのスライマーや図書館でしーっ! てするライブラリー・ゴーストら旧作のお化けも登場。ビル・マーレイら新旧キャストの競演もシリーズのファンはニコニコしながら楽しめることでしょう。
ラスボス戦の舞台や活劇などもっとスケールアップでかなかったものかとか主人公のフィービーと幽霊少女メロディとの親交など、もう少し掘り下げる余地はあったのではと残念に思う部分も。
炎を操る新キャラの設定など、まるでマーベル作品みたいでした。

ところで私は基本映画は字幕版で観るのですが、好きな声優が吹き替えをしている場合は吹替版を観ます。
俳優とは名ばかりの一般芸能人どころかお笑い芸人やアイドルが吹き替えしているような目に見える地雷は回避しているので災難に遭うことは無かったのですが、今作は吹替版のエンディングがちょいとした惨事だそうで。
どうしてみんなで一生懸命作った作品に最後の最後でうんこを投げつけるような真似をするのか。
フィービーの中の人が悠木碧じゃなくてよかった。

799名無しさん:2024/04/11(木) 00:48:48
横浜ブルク13で『オーメン:ザ・ファースト』観ました。
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/omen-1st

1971年のローマにある教会に修道女になるためやって来たマーガレット。街は教会の権威に反発する若者たちが行進をするなど不穏な空気に包まれていた。
やがて彼女は教会が隠す恐るべき陰謀とおぞましい行為を知ることとなり、真実を突き止めようとする者たちと必死の抵抗をすることになる――

1976年に制作されたオカルト映画の名作『オーメン』の前日譚となるお話。
体のどこかに666の痣がある、あまりにも有名な悪魔の子ダミアンの誕生秘話が描かれます。
正直あれやそれらの後づけ設定とか二次創作感が否めなかったです。
オリジナル版のような正統派オカルト・ホラーというよりかは『死霊館のシスター』のような教会ものというか尼僧ものホラーの印象を抱きました。
『オーメン』にはいくつか続編や派生作品が存在しますが、どれもオリジナル版を超えるものはなく、今作もそのひとつといった感じ。
70年代のローマの街並みの雰囲気、明るく柔らかな陽光が降り注ぐ平和な場面や厳かで神聖な教会の描写。そんな世界とは対象的な邪悪な存在が実に印象的。

「人々を支配するのは信仰ではなく恐怖」
「失墜した権威を回復するため新たな驚異が必用」

ややネタバレになってしまいますが悪魔そのものよりも人の方が恐ろしい的な内容。
神は実在しませんが神の名の下に多くの人々を拷問にかけ、虐殺していたのはキリスト教徒であり、現在(70年代ですが)でもその思想は変わっていないという、キリスト教に対してかなり批判的な部分を感じました。
駄作とは言いませんがかと言って傑作や名作とも言えない凡庸な作品ですが主演女優が美人なのでそれ目当てに観てみるのもありですね。

800名無しさん:2024/04/11(木) 01:50:20
横浜ブルク13で『インフィニティ・プール』観ました。
https://transformer.co.jp/m/infinitypool/

妻とともに孤島のリゾート地リ・トルカ島にバカンスに訪れた作家のジェームズはホテルで偶然知り合った女性ガビ。彼女はジェームズの書いた『変わりゆく鞘』のファンだというのだ。
褒められていい気になったジェームズはガビとその夫に誘われて観光客には禁じられいる敷地外に車で出かけて外の世界を楽しむ。
しかし帰路で現地人をはねてしまい、通報せずにその場から立ち去る。
すぐに警察沙汰となり、この島ではたとえ過失であっても人殺しは即座に死刑となると告げられるが、多額の金銭と引き換えに自らのクローンを作成して身代わりに死刑にすることで無罪放免となる現地当局との取り引きに応じる。
これで助かった――。
安堵するジェームズの前に姿を現したガビは彼をさらなる禁断の世界へと誘ってゆく――。

ささいな犯罪でも死刑になるが、金さえ払えばクローンにすべての罪を背負わせて自らは無罪となる世界は上級国民のみが好き放題できる島の社会はディストピアそのもの。
貧しい現地人は金持ちの外国人になにをされても真の意味での報復や責任を取らせる事ができないのだ!
まずはこの世界設定に心を揺さぶられた。
自分に生き写しのクローンの処刑を本人が見つめる構図はグロテスクかつシュールであり、二度三度と繰り返されるうちに楽しささえ覚える姿は目を背けたくなる人間の醜悪さを見せつけられた気持ちに。
作家としてスランプ状態の劣等感や弱みにつけ込みジェームズの心と体を支配するガビとの愛欲や処刑ショーが続くうちに感情のタガが外れて狂気をまとって猛スピードで堕ちてゆくジェームズの姿に破滅の追体験をさせらること必至。
精神の錯乱や陶酔感を表す視覚表現などは実にサイケデリック。脳を刺激する独特の映像は一見の価値あり。
そして様々な解釈ができそうなあのラストシーンはともすれば主人公が見た白昼夢にも思える無常感が。
富裕層に対する風刺や批判、自戒をうながすテーマも込められているのではと思わされた。
これは非凡な逸品。
観てください!

801名無しさん:2024/04/16(火) 22:25:47
みなとみらいのキノシネマで『パリ・ブレスト 〜夢をかなえたスイーツ〜』観ました。
https://hark3.com/parisbrest/

実母が育児放棄をしたため里親《フォスターファミリー》の家で楽しい時を過ごすヤジッド少年。一家団欒しながら食べる手作りのスイーツは彼の心に染み渡り、いつの日か自らが最高のパティシエとなることを夢見るようになっていた。
青年になり養護施設で暮らすことになったヤジットは詐欺まがいの手口でパリの高級レストランの厨房で働き始める。
180キロも距離の離れた職場を往復し、時には電車に間に合わず野宿しながらも必死に学び続けてパティシエとして頭角を現し、周囲に認めらてゆくある日のこと、そんな彼に嫉妬する同僚の卑劣な企みで職を失うはめに。
けれでも夢をあきらめないヤジットはピンチをチャンスに変えて念願のパティスリー世界選手権への切符をようやく手に入れる。
果たして彼は夢をかなえる事ができるのか――。

実在するフランスの人気パティシエであるモロッコ系移民のヤジット・イシュムラエンの実話をもとにしたサクセスストーリー。
実母との愛憎や養護施設や厨房内での人々とのやり取りがリアルに描かれ、主人公に対する共感が高まり自然に感情移入して物語に引き込まれた。
観る前は飯テロスイーツ映画かと思いきやさにあらず。環境に恵まれなかった少年の苦難に満ちた人生の物語。

「失敗は負けではなく成長のチャンス」
「才能は闘志だ、だがカネを得ると闘志を失う」

といった科白の数々が胸を打つ。
タイトルにもなっているフォークを刺すと中からとろりとしたクリームがとろけ出すパリ・ブレストや作中で多く出てくるサクランボ形にチョコーレートコーティングされたフォレ・ノワールをはじめ、フォンダンショコラ、フィンガーフランボワーズ、タルトタタン、キャラメル・フィナンシェ、ショコラ・スフェール、サントノレなどなど――。
垂涎もののお菓子が次々と登場するのだが、物語の根幹には甘いスイーツどころか移民や貧困といったビターな現実が描かれており、フランスの華やかで伝統的な文化と貧しい移民の2世3世が結びつく内容は『オートクチュール』や『テノール! 人生はハーモニー』といった作品を彷彿とさせた。
お話自体は感動的であり、出自や血筋で個人を否定するつもりはないが「そもそも移民さえいなければそこから生まれる余計な貧困層も生まれなかったよね?」「貧困による治安の悪化、犯罪の増加もなかったよね?」と思ってしまう。
なんで呼ばれもしないのにやって来たうえに働いて納税もしない外国人のために我々が必死に働いて納めた税金が費やされなければいけないのか。
欧米が人種の坩堝なのはいい、それは奴らが世界中を侵略してその土地の人々を奴隷として強制連行した結果だから。
だが日本には岩と砂だけの荒野で生まれた野蛮で排他的な一神教徒や狂土人どもを受け入れ、優遇する義理も義務も道理もない。
スカイリムはノルドのものであり、日本は日本人のものだ。
夷狄すべてを排除しろとは言わないが、その国の法も守らず節度もわきまえない夷狄は追い払われて当然であり差別でもなんでもない。

802名無しさん:2024/04/17(水) 23:02:25
ジャック&ベティで『映画の朝ごはん』観ました。
https://eiganoasagohan.com/

東京都練馬区にお店を構える『ポパイ』は先代の社長が東映大泉撮影所に知り合いがいた事が縁で撮影班に弁当を卸すようになり、今では映画やTV業界で働く人なら誰でも知るおなじみの弁当屋さん。
撮影班に朝ごはんを届けるためにポパイでは毎日深夜0時から大量の米を炊いて手作りで弁当を作り、配送車に積まれた弁当の大半がロケ隊の集合場所である早朝5時の新宿郵便局前へと運ばれていく――。

映画業界で働く人たちの食を担う弁当屋さんに焦点を当てたドキュメンタリー。
おにぎりとたくあん、唐揚げ(もしくは玉子)に缶茶だけのシンプルなお弁当はいそがしい中でもササッと食べて燃料補給できる完璧な形でいかにも日本人的。
シンプルな作りの弁当でも米を炊く係や玉子を剥く係などきちんと分業されて効率よく仕事を進める裏方の姿に感激、三角おにぎりにする型なんてあったのね。
配送する際に大量に駐車されたロケバスのナンバーだけで届け先を把握するとか凄い、自分には真似できない。この人たちどっかの増税クソ眼鏡よりもよほどいい仕事しているし能力も高いと思う。
そんなポパイの人たちの他にも弁当の手配から車の誘導、予算管理まで映画制作における現場進行のすべてを担う制作部スタッフの姿も描かれ、「制作進行=生活進行」と言われるほど映画作りには欠かせない部署だと教えてくれた。
撮影期間中は4時間睡眠で給料を時給換算すると588円とか、本当に好きじゃないと務まらない仕事だ。でも労働基準法的にいいのか、これ……。
映画業界の裏話が聞けてセッシュなどの専門用語も知りました。これは良作、観てください!
特にジャック&ベティでは4/20(土)10:00の回限定てお弁当付き上映回があるそうなので、興味を持った近くの人はぜひ。

803名無しさん:2024/04/17(水) 23:55:44
みなとみらいのキノシネマで『クラメルカガリ』と『クラユカバ』観ました。
https://www.kurayukaba.jp

炭鉱夫などの採掘業者がひしめく炭砿町、通称〝箱庭〟(正式名称不明)は〝虫食い〟と呼ばれる地盤沈下が頻繁に起こる事で町並みが刻々と変わる。
まるでゲームのフリーダンジョンのように日々変化するこの町では町並みを絵地図に描き留める地図屋〝箱庭紡ぎ〟という職業が成り立っていた。
箱庭紡ぎを営む少女カガリと、箱庭から脱出し日の当たる場所を夢見る幼馴染のユウヤ。
頻発する不審な陥没事故を発端にした町全体を揺るがす謀略に巻き込まれてゆく――。

『クラユカバ』
目撃者なし、意図も不明な連続集団失踪事件。その足取りに必ず現る不気味な轍の正体とは……。
調査に乗り出した探偵・荘太郎は手がかりを求めて街の地下領域〝クラガリ〟へと潜り込む。
そこで地下を根城にしている仮面の盗賊集団〝覆面党〟と黒鐵の装甲列車の激突に巻き込まれた事をきっかけに列車長タンネと出会う。
クラガリの深奥へと進む荘太郎はもっと昔からこの失踪事件に関わっていた失われた記憶を思い出し――。

こちら2作品とも原作・脚本・監督いずれも塚原重義によるアニメーション映画となり『クラメルカガリ』は『バッカーノ!』や『デュラララ!!』でおなじみのラノベ作家・成田良悟が『クラユカバ』のスピンオフ小説として執筆したシナリオを原案として制作された作品となりす。
特筆すべきはその世界設定。大正・昭和レトロ+和風スチームパンクの世界はもはやそれ自体が一個の魅力的なキャラクターとも言えます。
海外の『スター・ウォーズ』オタクが「俺たちはSWという映画が好きなのではなく、SWの世界が好きなんだ」という発言をしていたのをどこかで耳にしましたが、この作品もまさにそれ。
正直物語云々よりもこの世界そのものに魅力を感じ、大いに惹かれました。
乱雑さと整然さが共存した世界は細部まで作り込まれ、作中ではすべて明かされることの無い数多の謎が嫌でも想像力を刺激して続編を求めてしまう。
なんかねぇ、この世界を舞台にしたTRPGとか遊びたくなるんですよ。
そういう作品。
もうヴィジュアルが凄い。
「SFってなぁ、結局のところ絵だねェ」という野田昌宏の言葉を思い出しました。

この設定画とか見ると映像作品を手がける人たちってほんと凄いと思いますよ。
小説なら「百万の大軍」なんてほんの一文で済ませられるのに映画や漫画なら百万の大軍をきちんと描かないといけないから大変だ。
だがほの大変さゆえに絵には〝百聞は一見にしかず〟の力がある。
ひと目で人を魅了し、感動させる大きな力が。
小説、文章をきちんと読める人って実は限られているんですよ。
漫画は読むけど小説は読まない人って多いでしょ? 
私も人に小説書いてるから読んでね、て言っても漫画なら読むけど小説は読まないとか言われますもの。
まして書くなんて論外で、そういう意味ではノベルアップ民て神だと思います。
『X-MEN2』で「火を操ることはできるけど火を生み出すことはできない」「だが人間から見れば神だ」てやり取りがありましたが、無から物語を創造できる物書きは神ですよ。

804名無しさん:2024/04/21(日) 04:38:38

川崎チネチッタで『陰陽師0』観ました。
https://wwws.warnerbros.co.jp/onmyoji0/

948年。闇が闇として存在していた平安時代。
呪いや祟りから都を守る陰陽師の学校であり省庁である陰陽寮に籍を置く27歳の安倍晴明は陰陽師見習いの学生《がくしょう》であった。
だが他の学生たちが一人前の陰陽師を目指して切磋琢磨をする中、晴明はろくに授業にも顔を出さない不良学生。
皆は彼のことを狐の子だと恐れ、あるいは侮蔑するなかで彼を見守り味方するのは育ての親である陰陽博士の賀茂忠行のみ。
そんなある日のこと得業生《とくぎょうしょう》(成績優秀な学生)の一人が遺体で発見。
何者かに呪殺されたと思われる彼を殺した犯人とその動機を解明した者こそ次の得業生にするのと言う流れとなるも晴明は我存ぜぬ。だがそんな晴明こそ犯人だと疑われ拘束されそうになるのだが――。

この作品を〝夢枕獏の陰陽師〟シリーズの映像化作品として見ると原作との作風の違いに違和感や拒否感を覚えるかもしれません。
あの作品の〝呪〟は人の心の機微や心理に抵触するもので、安っぽいCGとかで現すようなものじゃなくて人の心のデリケートな部分に触れるものなのにガッシャンガッシャンVFX多用するのはどうなんだろうかと。
いや、一応作中で呪術のほとんどは暗示や睡眠であり『東京レイヴンズ』ばりの呪術戦も精神世界の中でのできごとで現実世界の起きてる事じゃないですよ。とはあるんですけどね。
それにしても俗な演出だなぁと。
大衆向けの娯楽作品なのだから妥当といえば妥当であり、夢枕獏関係なく世に数ある〝安倍晴明を主人公にした陰陽師もの〟として見ればまぁまぁ楽しめました。

事実と真実の違いを知っているか? 事実とはありのままのできごと、真実とはその人間の主観に基づいて導かれた結論。各々の受け取り方によって変化する概念。
人は自分の見たい事しか見ない、聞きたい事しか聞かない、信じたい事しか信じない。
これこそが〝呪〟だ。

みたいな説明もよかったです。
それと冒頭で登場人物を平安時代の言葉で喋らせてから「これでは意味がわならないので現代語訳します」てする手法は実にクレバーでお見事。
これなら後からいくらでも当時には無かった表現や現代の俗語を使っても〝意訳〟という事になりますからね、ファンタジーじゃがいも警察みたいな連中が「青天の霹靂という言葉は宋の時代の詩人の作から生まれたものだから、それ以前の日本で使われるのは間違い!」なんてツッコミ入れてきても無問題。
「催眠術」「深層心理」「ガラス瓶」「統計学」「コネ」とかの平安時代感台無しの科白もセーフ! セーフ! セーフ!
繰り返すけど平安時代感台無しだけどな!
おまえも文章のプロならそれらしい言葉を選ぶなり作るなりしろよと思うし、俺がホン書く時もそう努力するけど、とりあえずセーフ!
あたしが晴明の悪口を言ってもいいけど、他の人が言ったらダメなんだからね!
という博雅のキャラクターとか女の人好きそう(´∀`*)ウフフ
あと嶋田久作がちょい役で出てるから、いつ加藤保憲が乱入してくるのかヒヤヒヤドキドキウキウキでした。(´∀`*)ウフフ

805名無しさん:2024/04/23(火) 21:13:06
『成功したオタク』
“推し”に大量の時間とお金を献上し、ようやく認知されされたオタク。
そんな“推し”が性加害で逮捕された。
今まで注ぎ込んできたお金と時間は何だったのか…
そんなオタクたちに注目した韓国ドキュメンタリー。

“推し”という表現をすることで聞こえは良いが、実際は“依存”であるということを思い知らされた。
芸人やアイドルにお金を注ぎ込み、“太客”として認知されることが“推し活”の到達点であり、それに幸福を感じている。
“推し活”についての良い悪いを議論するドキュメンタリーではない。
movie.moo.jp/2024/04/20/%...

806名無しさん:2024/04/27(土) 11:38:02
川崎チネチッタで『リンダはチキンが食べたい!』観ました。
https://chicken-for-linda.asmik-ace.co.jp/

フランス郊外の公営団地で母ポレットと二人で住む8歳の少女リンダ。ある日のことポレットの結婚指輪を盗んだ罰として厳格な伯母アストリッドの家に連れて行かれるのだが、それはポレットの勘違いだとのちに判明する。
お詫びに何でもするというポレットにリンダは亡き父がよく作ってくれた思い出の料理パプリカ・チキンを食べたいと頼む。
しかし街はストライキまっただ中で精肉店もスーパーも営業しておらずチキンは手に入らない。
そこでポレットは養鶏場から生きた鶏をかっさらうという強硬手段をとり、それを機に警察や団地中を巻き込んだ大騒動に発展する事に――。

こちらフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞のクリスタル賞に輝くなど世界各国で高い評価を得ているアニメーション作品となります。
特筆すべきはその映像描写。キャラクターはシンプルな筆遣いで描かれており、リンダは黄色、ポレットはオレンジと固有の色づけがされるなど一人一色があてがわれている。
実にシンプルでユニークな方法で多様性を表現しており、性別や人種に縛られる事なく個々人の個性や性格をの違いを色分けしていてお見事。
そして近くでは表情が描かれるが遠ざかるとぼんやりとした円形にしてしまうという大胆な演出にも驚かされた。
お話そのものは痛快なドタバタ劇だが生と死や親から子へと引き継がれる想いなどのテーマや、公営団地に住む人とそうでない人、ストライキやデモに参加する人とそうでない人。裕福な資本家と貧しい労働者の格差などが押しつけがましくなる事なく描かれているあたり実に深い。
大人も子どもも両方楽しめる良作で観て損はない逸品。

あと入場特典でパプリカ・チキンのレシピが書かれたカードもらったのでざっくりと作ってみました。
ちょっと汁気が多くてそのまま食べるのではなくライスやパスタにかけたら合いそうな味です。

807名無しさん:2024/04/27(土) 11:38:31
ジャック&ベティで『海街奇譚』観ました。
https://umimachi-kitan.jp

失踪した妻を探してカメラ片手に旅をする映画俳優のチューは妻の故郷である離れ島にたどり着く。そこでは漁師の守護仏の頭が無くなったため海に出た人たちが帰って来ず、人々は漁に出られなくなっていた。
チューが泊まった宿の女将が身の上話をする、かつては彼女の妹が宿屋を切り盛りしていたが、何年も前の8月5日に出ていってそれっきりだという。壁にかけられたカレンダーの日付は8月5日のままになっていた。
オフシーズンの寂れた街のダンスホールの愛想のない女性店主が語るには5年前に漁に出たきり帰ってこない夫の帰りを待ち続けているという。
街には他にも出ていった母に会いたがっている子どももいた。
この街では誰もが喪失を抱え、誰かの帰りを待っていた――。

夢か現か、過去と現在が交わる奇妙な展開。
常に曇天に覆われ四六時中雨が降っている島はまるでそこだけ現実世界から切り離された異界のよう。
まるで銀幕から生ぬるい潮風が吹き、じっとりとした雨が体にまとわりつくかのような感覚におちいりました。
墓場のようなテトラポット群、船の中にいるように錯覚する丸窓のある家。
カブトガニ、クラゲ、タコといったグロテクスかつ官能的な海洋生物たちが頻繁に画面に出てくる様はまるでこの島が海に取り込まれてしまっているみたい。
なんだよこの『インスマスの影』みたいな流れはは……。けど宇宙的恐怖展開にはならず、静かで独特な世界が描かれていてゆきます。
なんとも妙な味わいの映画。
万人受けする娯楽作品ではありませんが、変わった作品に触れたい人は試しに観てみてはどうでしょう。

808名無しさん:2024/04/27(土) 11:38:54
横浜シネマリンで『プロスペローの本』観ました。
https://greenaway-retrospective.com/

ミラノ大公プロスペローはナポリ王アロンゾーと共謀した弟アントーニオに国を追われ、娘のミランダと共に絶海の孤島に流され岩屋に幽閉される。
アロンゾーへ復讐するためプロスペローは友人ゴンザーローから譲り受けた24冊の魔法書を読み解く事で魔力を得て、その力で島にいる怪物キャリバンや精霊エアリエルを使役し魔法の力で復讐を果たす。

こちらシェイクスピアの戯曲テンペストが原案、1991年に公開された作品の2011年HDリマスター版を無修正で劇場初上映されたものとなります。
なんで無修正かというと出演する男も女も真っ裸率が多く、おっぱいもチンコも丸出しだからです。
まるでゲキシネを観ているかのような演劇的な演出で、終始プロスペローが音吐朗々と科白を言う様は舞台劇そのもの。
近年のVFXなどとは趣の異なる特撮や独特の色彩感覚に〝映像の魔術師〟という言葉が浮かび、独創的な映像と音楽に脱帽、圧倒された。
よくわからないけどむちゃくちゃ人を使って手間ひまかけて金使っているなぁと散文的かつ俗な感想を抱いてしまいました。
世の中にはこのような作品もあるのか――。

809名無しさん:2024/04/28(日) 01:00:40
キノシネマで『マンティコア 怪物』観ました。
https://www.bitters.co.jp/manticore/

主にクリーチャーデザインを担当するCGデザイナーのフリアン。
隣家の少年を火事から救った夜、胸の苦しみを感じ病院に行くとパニック障害だと判断され抗不安薬を処方される。
もやもやした思いを抱えるある日、同僚の誕生日パーティーでディアナという女性とに出会う。ディアナは美術史を習っており、映画や芸術やゲームといった共通の話題もあり親密になってゆく。
しかしフリアンのある軽率な行いにより悲劇に見舞われる事に――。

タイトルのマンティコアとは獅子の体に人の顔、サソリの尾をした空想上の怪物。
フリアンがふとした拍子にこの怪物と自分を重ね合わし愕然とするシーンでは観ている側も同様の衝撃に襲われた。
この作品、観た人によって千差万別まったく異なる感想を抱くと思われる。
人によっては「は? なにそれなんで? どういうこと?」となるだろうし、主人公のフリアンに共感する者、嫌悪感を抱く者、まったく真逆の感情がわき立つかもしれない。
現代社会では許されない気持ちを心の奥底に秘めたフリアンだが、ディアナもまた心に闇を抱えている。
個人的には電脳監視社会の恐怖と息苦しさ、そして表現と創作の自由に対する弾圧と侵害という言葉が浮かんだ。

「あれは絵だ、現実じゃない」
「けれども私は傷ついた、私は現実よ」

こんなロジックが通用するのならこの世の創作物のすべては破棄され弾圧される事になる。
世界的ベストセラーや古典的名作であっても不快に感じる人は絶対にいるはずだ、そんな少数の意見を聞いていてはきりがない。
見なければいい。
読まなければいい。
近年のSNS界隈で大声をあげている「私が不快に感じるものは存在自体が許されない、みんな私とおなじ気持ちになって一緒に叩いて!」という排他的で醜い欲求と願望にまみれた連中の主張には怒りと呆れしか感じない。
また、こういう絵にイチャモンをつける輩は総じて現実の性被害者はスルーしており、乳のデカい女のイラストにまで文句つけるくらい暇なのに中学生を強姦した狂土人に関しては全力でスルーしているのは噴飯ものだ。
川口市に行って日本の治安を脅かす夷狄相手にMeToo運動でもしてこいと言いたい。

810名無しさん:2024/05/02(木) 00:51:40
川崎チネチッタで『キラー・ナマケモノ』観ました。
https://namakemono-film.com/

大学の女子学生クラブ「シグマ・ラムダ・シータ
に所属するエミリーは大学4年を迎え、学生生活最後の年になっても地味で冴えないキャンパスライフに焦りを感じていた。
そんなある日、密輸動物をあつかうオリヴァーと出会った縁で物珍しいナマケモノを入手。
女子大生たちは愛くるしいナマケモノに夢中になり、エミリーの提案で寮のマスコットになり「アルファ」と名付けられた。
勢いに乗ったエミリーは会長選挙に立候補し、横暴な現・会長の〝クイーン〟ブリアナの鼻を明かす。
しかしアルファは見た目の可愛らしさとは裏腹に高い知能と殺人技術を持ったキラー・ナマケモノだった。
アルファを迎え入れたその日からひとり、またひとりと学生たちが餌食となり血祭りにあげられ、寮
は生獣《ナマケモノ》の館と化していく――。

もの凄い安いカップ麺が売っていて、それを買って食べたら安物のカップ麺の味がしたとしても怒らないですよね? だって安いカップ麺だとわかっていて購入したのですから。
こんなタイトルとストーリーなら当然クソ映画じゃないですか、それをわざわざクソ映画だ! と憤慨する方がおかしい。
つまりそういう事です。
そういう映画です。
安っぽいナマケモノのぬいぐるみが安っぽい鳴き声をあげた段階で「ああ、これテレ東の午後ローでやるやつだ」「観なくてもいいやつだ」「お金払って観たらダメなやつだ」と開始数秒で気づかせてくれましたよ。
序盤の学校内のヒエラルキーやカースト、フォロー数でSNSの序列を面白おかしく皮肉たっぷりにあらわす演出は良かったですね。
ただ物語の肝であるナマケモノのくだりにはまったく惹き込まれることができなかったです。だってスマホやパソコンを平気で駆使するわ車を運転するわ(ちゃんとシートベルトして赤信号で止まる)機敏に動き回るわで、これもうナマケモノ要素いらないでしょ?
さらに銃で撃たれても刀で刺されても死なないモンスターぶりで、最終的には人語を発するとか、ほんとナマケモノ要素いらないでしょ?
もっとこう、現実の動物感を出してナマケモノらしい殺戮方法とか特徴を描くのを期待していたので残念。たとえば長時間木にぶら下がる握力の持ち主にふさわしく人の頭部をゆ〜っくりミシミシメキメキ握り潰すとか――と思って念のため調べたら奴ら握力0Kgで長い爪を引っかけてぶら下がっているだけで、筋肉も少なくその体重の低さゆえに木にぶら下がっていられるとか。
う〜ん、戦闘力皆無だ。
世の中には。高レベルのサムライやニンジャの首を一撃で切り落とすウサギも存在するし、もう殺害方法はファンタジーでいいし、高い知能やどこで習得したのか謎な運転技術やIT知識も空を飛んだり地面を泳ぐサメが闊歩する業界では些末な事でしょう。
何よりの問題はこの題材、この舞台なのにおっぱいが皆無だということです。
俺ならシャワーゲームで透け乳首を見せたりレズセックスの場面を入れるのに――。

811名無しさん:2024/05/03(金) 09:21:19
川崎チネチッタで『ゴジラxコング 新たなる帝国』観ました。
https://godzilla-movie.jp/

未確認生物特務機関『モナーク』が地下空洞世界で異常なシグナルを察知した事を発端にゴジラのいる地上とコングのいる地底、ふたつの世界が交差する事態となりゴジラとコング、二体の怪獣がふたたび激突するかと思いきや――。

こちらハリウッド版ゴジラの最新作となります。
ゴジラとキングコングが激突し、死闘を繰り広げた2021年のシリーズ前作からは一転。タッグを組んで共通の敵と戦う展開となる。
CGを駆使した迫力満点の怪獣プロレス満載で娯楽性が強い一方で物語性は薄い。
真面目ゴジラ映画を期待して観るとすると損をしそう、そもそもゴジラの出番が少ない。コング側に焦点が当たっているためキングコングのファンなら満足できるかも。
新怪獣はいずれも〝怪獣〟というよりもモンハンに出てきそうなモンスターみたいに感じるのは私の感性が老化しているからか……。
地球の地下に広がる空洞世界の脅威と神秘に満ちた描写、生態系の不思議などは良かったです。
近代都市も古代遺産も容赦なく壊してしっちゃかめっちゃかに暴れ回る怪獣の姿は多くの大人たちの子ども心を刺激して楽しませてくれることでしょう。
大人向けのストーリー展開なぞ取っ払ってド派手な怪獣プロレスに舵を切った痛快娯楽作でした。
あとローマの闘技場を気に入って( ˘ω˘)スヤァしに帰るゴジラがかわいかった。

812名無しさん:2024/05/03(金) 10:14:04
4月に観た映画。
『ピアノ・レッスン』『テルマ&ルイーズ』『呪術廻戦』「渋谷事変」セレクション上映』『悪魔の追跡』『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』
『オーメン:ザ・ファースト』『インフィニティ・プール』『パリ・ブレスト 〜夢をかなえたスイーツ〜』『映画の朝ごはん』『クラメルカガリ』
『クラユカバ』『陰陽師0』『リンダはチキンが食べたい!』『海街奇譚』『プロスペローの本』
『マンティコア 怪物』

813名無しさん:2024/05/08(水) 01:50:14
みなとみらいのキノシネマで『マリウポリの20日間』観ました。
https://synca.jp/20daysmariupol/

2022年2月、ロシアの侵攻を受けたウクライナ南東部の港湾都市マリウポリ。
ロシア軍が迫るなか、あえてこの街に残り事実を記録しようとしたAP通信の取材班らが命がけで撮った映像にもとづくドキュメンタリー映画。
監督のミスティスラフ・チェルノフはAP通信の記者でウクライナ出身。マリウポリの危機を察知し、同僚と現地入りしたわずか1時間後に侵攻が始まったという。
この冒頭場面で述べられた「戦争は爆発からではなく静寂から始まる」という言葉が印象深い。
ロシア軍の攻勢が強まるにつれて水道や電力、食料の供給が断たれる。さらに電波塔を破壊されたことで情報が遮断され、外部との通信も出来なくなると混乱が広がり、自分が暮らしている街で略奪行為に走る姿には言葉を失った。

「戦争はまるでX線のように人々の内部を映す。善人は人のために尽くすようになる一方で悪人は悪行に走る」

負傷した人々を救うために奔走する医師の一人が述べたこの言葉も心に残る。
大仰なBGMなど流されず、映画は最初から最後まで思う響く爆撃音と乾いた銃声、重傷を負った人たちの絶望と恐怖と苦痛のうめき声が聞こえてくる。
人の死と街が破壊される様子がひたすら流れる。
学校の近くでサッカーをしていた時に爆撃を受けて両脚を吹き飛ばされて死んだ少年や片足を失い血まみれで病院に運ばれる妊婦。
かろうじて助かる人もいれば救命むなしく死んでしまう人は多い。生後18ヶ月でこの世を去った赤ん坊の姿も。
集団墓地に押し込まれる数え切れない数の遺体、墓石の代わりに立つのは「5815」などの〝数〟が書かれた簡素な墓標――。
スクリーンからは目を覆いたくなるような惨状が最初から最後まで映し出される。
この映像を世界に発信してほしいと訴える医師や警察官の願いに応えて取材班は危険を冒し、インターネットが通じる場所に出向き、このようにロシアの蛮行が世に知らされることになった――。

ロシア政府は爆撃を受けて負傷した妊婦の映像をはじめ、これらの映像をフェイクニュースと断じたロシア政府の発言と侵略行為そのものに怒りと憎しみしか湧かない。
思えばロシアのウクライナ侵略がはじまった当初、日本にはプーチンの肩を持ち陰謀論まで持ち出してゼレンスキーを避難し、嘲笑する日本人までいた。
SNSでそのような輩を見かけたら相互フォローしていてもブロックしていたものだ。
日本人のくせにロシアの悪を知らないのだろうか、歴史を知る本物の日本人ならば鬼畜露助の擁護などしないはず。
そもそも日本とロシアは友好関係にない、平和条約を結んでいない。先の戦争でロシアが北方領土を不法占拠しているからであり、ある意味で戦争状態が続いているようなもので、これはお互いに〝敵国〟のままということ。
四六時中領海・領空侵犯してくるロシアは日本にとって驚異でしかなく、ロシアに侵略されるウクライナの姿は明日の日本の姿なのかもしれないのにロシアに肩入れしウクライナを他人事あつかいするのは危機感が無さすぎる。
1806年にロシアが樺太や択捉の日本人居留地を襲撃、略奪をした文化露寇を皮切りに日露関係はロシアの侵略からはじまっている。
樺太は250年に渡り松前藩が治めていた土地にも関わらずロシアは1853年に一方的に樺太の領有を宣言、ロシアと戦う力の無かった明治政府は1875年の樺太・千島交換条約でいたしかたなく樺太を放棄させられる。樺太も千島も日本固有の領土なのに〝日本の領土と日本の領土を交換〟してロシア領にするなど道理に合わない。これは武力を背景に侵略した土地を正式な条約で割譲されたように偽装している、いかにも南蛮の夷狄連中が好みそうな所業だ。
このような悪辣な手口を使いかねないからウクライナは簡単に降伏したり軽々しくロシアと交渉しないのだ。ゼレンスキーの徹底抗戦には理由がある。
そのゼレンスキーを元芸人だからと侮蔑したり、諸国にカネをせびる乞食のようだと軽蔑する輩こそ認識を改めるべき。
元芸人だからなんだというのか。人類の歴史上、草鞋売りや奴隷の身分から皇帝になった者だっているのに、芸人だからなんだというのだ。
自国のために恥も外聞もなく他国に頭を下げるなんて立派ではないか、自国民には重税を課して他国にはばらまく増税売国クソメガネより遥かに優秀な為政者だ。

ロシア侵略がはじまった最初の数日間でマウリポリ住民43万人の四分の一は脱出できたというが、たとえ死を免れたとしても国を追われる精神的苦痛は想像を絶する。
ストレスの研究者によるとストレスは人を死にまで追い詰める猛毒という。
それに反して幸福感は他愛もないほどささやかなことで満たされる。
つまりは安住の地と安定した生活を失うと言うことは結果的には死を意味するということではないだろうか。
逃亡や降伏が最善の選択肢とは限らない。そうすれば死が幾らか遅くなるだけ。身を捨てて戦うには充分な理由だろう。

814名無しさん:2024/05/12(日) 04:41:14
川崎チネチッタで『タイガー 裏切りのスパイ』観ました。
https://tiger3-movie.com/

インドの諜報機関RAW《調査分析局》に所属する凄腕エージェントのタイガーにアフガニスタンに潜伏中の同僚ゴーピーの救出任務がくだされる。
見事に助け出すもゴーピーは深傷を負っており、タイガーの妻であるゾヤが二重スパイだという言葉を残して命を落としてしまう。
胸に疑念を抱きつつも愛するゾヤとの日常生活を送るタイガー。だが情報屋の身柄を確保する任務におもむいた際にゾヤの襲撃を受ける。
果たして彼女は本当に二重スパイなのか? さらにタイガーは印パ両国に亀裂を生じさせ、パキスタンの自由と民主主義を脅かす陰謀にまで巻き込まれてゆく――。

こちら『タイガー 伝説のスパイ』『タイガー 甦る伝説のスパイ』に続く『タイガー』シリーズの3作目となります。
もうとにかくアクションが凄い、圧倒されました。
もはやツッコミを入れることすら野暮な〝主人公には敵のモブキャラの銃弾が当たらないのに主人公が敵のモブキャラに撃つと百発百中〟というアクション映画では定番の主人公補正ですが、今作はまさにそれを極限まで極めている感じ。
そんな無茶苦茶な事できるかよ! できちゃったよ! なシーンの連続です。
冒頭からして銃弾の嵐の中をバイクで疾走、崖の上からヘリコプターめがけてジャンプ! ヘリの足を見事に掴んで華麗に脱出とか、おまえその角度からならプロペラに切り裂かれるだろ……でもかっこいいから気にしない! 気にしちゃいけない!
こういう活劇描写が満載でアクション映画好きには垂涎の作品でした。
さらに今作は世界観を同じくする他の映画とのユニバースものであり『PATHAAN/パターン』ではタイガーが向こうの主人公パターンの窮地を救いましたが、今回は逆にパターンがお助けキャラとして登場するという胸熱展開。
そしてエンドロールの後には新たな物語のはじまりが――。
観てください!

インド映画を観たのでインドっぽいものが食べたくなりチキンティッカとケバブを食べました。
うん、程よくスパイシー。

815名無しさん:2024/05/12(日) 04:41:32
みなとみらいのキノシネマで『胸騒ぎ』観ました。
https://sundae-films.com/muna-sawagi/#modal

デンマーク人夫婦のビャアンとルイーセ、娘のアウネスの三人が休暇でイタリア旅行中にオランダ人夫婦のパトリックとカリン、その息子のアーベルと出会い意気投合。
数週間後にパトリック夫婦からの招待状を受け取ったビャアンは家族を連れて人里離れた彼らの家を訪ねる事になるのだが、この一家、どこかおかしい……。
菜食主義を公言しているルイーセに肉を強要するなど妙に無神経で粗野なところがある。
再会を喜んだのも束の間。会話のなかで些細な違和感や不満が生まれていき、それは段々と広がっていく。
彼らの厭なおもてなしに居心地の悪さと恐怖を覚えるビャアンとルイーセだったが、毅然とした態度を取れずに週末が終わるまでの辛抱だとパトリック家に滞在する事を選択したのが運の尽き。ビャアン一家に想像を絶する恐怖と絶望が襲いかかる――。

不穏なカメラワークや音楽、頻繁に漂う気まずい空気や不安感の演出は上手い。
上手いのだが肝心のストーリーはというと……。
ホラー映画に往々にしてある〝登場人物がありえないくらい愚かな行為をする〟を地で行く主人公たちの行動によって物語が成り立っている、ある意味でご都合主義展開は人によっては受け入れられないかも。
何回も危険から逃れる機会があったのになにしてんだよおまえら……。
そんな主人公サイドの愚かな行動に助けられている加害者側も、こいつら運の要素に頼りすぎだろと。普通の人だったらとっとと遁走しているのに過去そんなに被害者がいるなんてどんだけ――それにその◯◯行為の資金源や人脈はどうやって工面しているだよと細かいことが気になって仕方がない。
いや、ほんと無理があるって。中世ならまだしも現代でそんな青ひげ公的行為をしていたら絶対に足がつくから!
厭な雰囲気だけを楽しめるシチュエーションものホラー映画だと割り切って観に行くのならありかも。
正直おすすめはしません。
またつまらぬものを観てしまった……。
でもイノシシ肉やオランダ料理のスタンポット(茹でたポテトと野菜を潰してまぜたもの)は美味しそうでした。
あとオランダのチーズも食べたくなりましたね。

それと野水伊織がこんな闇の深いコメントを書いていました。


続いて『アイアンクロー』観ました。
https://ironclaw.jp/

早くに長男を亡くしたフリッツは次男のケビンを筆頭に最強のプロレス一家を作りあげることに執念を燃やしていた。
しかし三男が巡業中の日本で急な病で亡くなり、過酷なトレーニングや薬物依存などが原因で四男と五男も相次いで亡くなってしまう。
残されたのは自分よりも人気を集めていた弟たちに複雑な感情を抱きつつ支えていたケビン。彼の苦難と葛藤に満ちた壮絶な運命を乗り越える姿を描くプロレス映画。
タイトルのアイアンクローとは大きな手で相手の顔を鷲づかみにしてギブアップを狙うプロレスの必殺技。
この技を生み出して〝鉄の爪〟の異名をとり、1960〜70年代の日本でジャイアント馬場やアントニオ猪木らと激闘を繰り広げたアメリカの伝説的なプロレスラーであるフリッツ・フォン・エリック一家の実話をもとに映画化。
本物のプロレスラーのように肉体を鍛え上げてほぼスタント無しに撮影したという試合場面は迫力満点で、フィルム撮影で再現した80年代の映像にも魅せられた。
〝毒親に育てられたスポ根兄弟のお話〟というひと言では済ませられない興奮と感動、怒り、恐怖、悲しみの感情を揺さぶられる人生の物語。
残された者の想像かもしれないあの世での兄弟の再会場面はぐっときました。
プロレスファンや当時を知る年代の人でなくても心に響くものがあると思います。
あと筋肉モリモリのマッチョマン好きにもたまらない映画でしょう。

816名無しさん:2024/05/14(火) 23:32:28
ジャック&ベティで『ゴッドランド/GODLAND』観ました。
https://www.godland-jp.com/

アイスランドの辺境の地に教会を建てよとの指示を受けた若きデンマーク人の牧師ルーカス。
荒海を渡り、馴れない馬に乗り、荒野を進む旅は過酷なものだった。
さらに案内役のアイスランド人ラグナルはデンマーク嫌いでルーカスとは反りが合わず、一行の通訳者が脱落した事でルーカスは孤立と溝を深め、やがて心身を害してゆく。
瀕死の状態となるもなんとか村にたどり着くのだが――。

物語の舞台はデンマークの統治下に置かれていた19世紀後半のアイスランドの辺境。
当時のデンマークとアイスランドの関係を知っていればより深く物語を理解する事ができるだろうが、そんな最低限の知識などなくても異文化間の衝突や国や民族の対立、自然と文明の対比、形骸化された信仰や人の酷薄さなど普遍的なテーマが描かれている内容に浸れること間違いなし。
芸術性の高い映像や、これはどういう意味があるのか? という、いかにも暗喩が込めらているような科白が印象に残る。
俺、バカだからよくわかんねぇけどよ〜。みたいな人でもアイスランドの過酷で荒涼とした、それでいてある種の美しさを感じさせる自然の景観に目を奪われる事でしょう。これを観るだけでも劇場に足を運ぶ価値あり。
火山の噴火と流れる溶岩の姿はさながら地獄の蓋が開いたかのように禍々しく畏怖しました。

アイスランド――北大西洋に浮かぶ現在では共和制の国は北海道と四国を合わせた面積に相当する小さな島国ですが雄大な自然が広がっているようです。活発な火山活動と地表の約10%を覆う氷河が存在する火と氷の国はまるで異世界ファンタジー世界のよう。

ところでキリスト教ってやたらと布教に熱をあげて未開(非キリスト教圏)の国に宣教師を遣わしているイメージがあります。
キリスト教主義は未開の民をすべて神の子としてキリスト教的に教育して自分たちのルールを教えて理性を持った存在に育てあげるというのか信仰上の功徳になるとでも思っているんでしょうけど余計なお世話ですな。
キリスト教がそんなに尊い、ありがたいものならそっちから押し売りしなくても他国から教えてくれって押しかけると思うんですよ。
天竺にありがたいお経を取りに行ったり唐に密教を学びに行くように。
わざわざローマにまでキリスト教を学びに行くような外国の人っていたんですかね?
蛇足の蛇足ですが私の世代ですと1549(以後よく)広まるキリスト教。という語呂合わせでキリスト教伝来の年を覚えました。
ちなみに鉄砲伝来は1543年で〝銃後予算が増えます〟ですが人によっては違う模様。
この語呂合わせとかで歴史上の出来事を丸暗記する教育って令和の今でもやっているんですかね?
そんな教育に何の意味があるのか。何年に何が起きたかではなく、なぜそんな事が起きたかを考え、学ぶ方が大切でしょうに。

「吾々宦官の権力は、皇帝をあやつることによって得られる。そのためには皇帝を愚かで無知な状態にしておかねばならん。皇帝を愚かにしておくには、本を読ませてはいけない。とくに、けっして歴史を教えてはいかんぞ。過去の歴史を知り、現状に疑問を抱くようになったとき、皇帝は宦官のいうなりにならなくなるのだ」

ずいぶん昔に出た某小説に書かれた一文ですが、感銘を受けました。

817名無しさん:2024/05/16(木) 04:55:35
ジャック&ベティで『マイマイ新子と千年の魔法』観ました。
https://www.mai-mai.jp

物語の舞台は昭和30年代、緑豊かな田園と自然に囲まれた山口県防府市・国衙。
額にマイマイ《つむじ》を持つ新子は緑の小次郎というイマジナリーフレンドを生み出すほど想像力豊かで、祖父から聞いた話をもとに千年前の町の姿や、そこに暮らす人々の様子を想い浮かべて日々を過ごしていた。
ある日のこと東京から貴伊子という転校生がやって来る。物怖じしない新子はすぐに打ち解けて仲良くなり、貴伊子もまた田舎に馴染んで新子たちと友だちになる――。

こちら2009年に公開されたアニメーション作品の35mm上映となります。
原作は芥川賞作家である髙樹のぶ子が自らの幼少時代をモデルに描いた自伝的小説『マイマイ新子』で、特筆すべきは当時の暮らしぶりの描写。
自分が生まれるずっと前の世界なのに妙な郷愁を感じます。
『窓ぎわのトットちゃん』では電気を使わず氷を入れて冷やす氷室タイプの冷蔵庫に驚きましたが、今作でガス冷蔵庫なる物の存在を初めて知りました。
ガスで火を点けて冷やす!? 燃えてるのに冷えるの!? どんなメカニズムなんだよ、すげぇな昭和の技術。未知のテクノロジーに感嘆する異世界人の気持ちが少しわかった気がします。
あとポン菓子。
子どもらが持ち寄ったお米を謎の機械に入れてポンッ! するとポップコーン的なお菓子の出来上がり。なんだこの不思議マシーンは!
前述したように新子はイマジネーション豊かで千年前の町や人々の姿を想像し、その様が現実の世界とかぶさる演出は映像作品ならでは。これを文章で表現するのは難しい。
当時の文化や風習、絵的な表現は文句なしに楽しめたのですが正直お話自体はというと何が書きたかったのかとっ散らかっている印象を受けました。
戦後版『アルプスの少女ハイジ』がしたかったみたいだけど、千年前のお話とか他のエピソードとかわちゃわちゃしてくるんですよ。個々のお話としては良いんですけど、全体を総合するとまとまりがない。
こちらもアマチュアとはいえ物書きなので書きたいものを全部詰め込みたいという気持ちはじゅうぶんわかるのですが、客観的に考えるとやはり物語全体のバランスは大事だなぁと思いました。
まぁ、創作なんて作り手の自由にこしらえるのが一番なんですけどね。最初から他人の目を気にするくらいなら創作なんてしない方がいい。

818名無しさん:2024/05/18(土) 08:40:33
「わたしにとって、映画は魔術。観客とわたし自身双方の知覚を再編成し、意識を拡げて世界と触れ合う創造的な方法」

ニナ・メンケス

819名無しさん:2024/05/19(日) 01:18:22
横浜シネマリンで『光る鯨』観ました。
https://www.hikarukujira.com/

幼少期に起きた交通事故で両親を亡くした23歳の志村イトはコンビニで働きながら姉の冬海と二人で暮らしていた。
イトには密かに想いを寄せる高島はかるという新人作家の幼馴染みがいたが、はかると連絡が取れなくなり4ヶ月が過ぎようとしていた。
そんな折に転居の話が持ち上がり、古いPCから幼い頃の動画が流れたのを見たことを機に、かつて家族で暮らしていた高層団地へと向かう。その手には
はかるの処女作『光る鯨』が握られていた。
古いエレベーターに乗り、上昇と下降を幾度も繰り返すうちに過去の記憶がよみがえる。
不思議な感覚に包まれて外へ出ると、夜空にはありえないくらい巨大な月が浮かんでいた。
驚愕して唖然とするイトの前に消息を絶っていたはかるが現れる。

「1ヶ月ぶり?」
「4ヶ月でしょ!」

たんなる記憶違いではない、時間の流れが変わっていた。イトは元いた世界とは異なる並行世界へと足を踏み入れていたのだ――。

こちら〝異世界エレベーター〟という都市伝説を題材にしたお話となります。
元ネタを知っていれば理解できたのかも知れませんが、決まった順番にエレベーターのボタンを押して上下するうちに異なる世界に行くという設定を知らないとイトがEV内でボタンを押して上がったり下がったりする行為に「?」てなっちゃうんですよね。
『光る鯨』を見ながらそうしているから本に手順が書かれていると思われるのですが、作中で『光る鯨』は並行世界について書かれた話だと説明があっても方法までは語られていないため、なにしてんの? てなりました。
ちょっと説明不足なんじゃないかと。
その並行世界なんですが「あなたに会いたくてあなたが死んでいる世界線から来ました」て場合、死んだ人が生きている世界には別の〝会いに来た人〟が存在するわけでしょ? 同一世界に同じ人物が二人存在することになる。
もしくは逆に最初から存在しない、向こうはこっちを知らない。
でもそいう描写もなく、なんか普通に同じ記憶を共有しているんです。しかもなんか達観していて、これって並行世界というよりも一種の〝あの世〟的な世界、設定なんじゃないかなぁ……。
終盤ある歌が重要な使われ方をしていて、その歌詞が内容と重なっているんですが、一部だけ重ならない部分がある。監督が言うには尺の都合で撮れなかったそうですが、だったらあのあまり意味のない濡れ場を外してそのシーン入れた方が良かったのでは?
監督の森田博之という人は今作がSF作品である事を強調し、作中でフィリップ・K・ディックの『高い城の男』を言及させるなどしているんですが、並行世界をあつかったガチのSF作品というよりかはいなくなった人に会える、喪失感を回復する叙情的な癒やし系ファンタジーという印象を受けました。

なんか色々とコレジャナイ的な感想になってしまいましたが、じゃあおまえが〝異世界エレベーター〟をテーマになんか書いてみろとお題を振られたらどう料理するか、思案のしどころですね。

あと映画上映後に監督と出演者の舞台挨拶がありパンフレットにサインをしてもらいました。

いつの日かこのようなサインを書いてもらう側ではなく書く側になりたいものです。

820名無しさん:2024/05/22(水) 01:30:26
横浜ブルク13で『フューチャー・ウォーズ』観ました。
https://klockworx-v.com/future/

時は西暦2555年。
2022年に起きた大規模な原発事故により地球は汚染され人類は滅亡の危機に瀕していた。
そんな世界を救うためひとりの時空移動者が過去へと戻り、原発事故を未然に防ごうとするも歴史の改竄を阻止すべく時空警察の追手が執拗に迫る。
果たして男は絶望的な未来を変えて人類を救う事ができるのであろうか――。

こちらフランス製のSFコメディ映画となります。
そうです、コメディ映画。
邦題や予告編を見ると『ターミネーター』みたいな激しいアクションのあるハードな未来戦争ものかと思いきや、おフランス製らしいエスプリの効いたクスりとするような作品。
冒頭、メルトダウンを防ぐために青と黄色のどちらのボタンを選ぶかのかけ合い場面からして笑わしてくれました。

「技術者なのに説明書が読めないのか?」
「これ中国製だから読めない」
「よっしゃ時空移動して中国人の原発専門家連れて来たぞ!」
「ワタシツカウ北京語、ソレ広東語。ワカラナイヨ」
「時空移動して半年かけて中国語を覚えてきた。俺の事を覚えているか?」
「ああ、2秒前ぶりだから覚えてる」
「あ、ヤベッ。間違えて広東語の勉強してきた、北京語わからねぇ……」

そうこうしているうちに時空警察が登場。

「今の男はテロリストだから言っていることに耳を貸すな! ボタン? 青だ、青を選べ。青を押すんだ! あ、でもまだ押すなよ。俺らが消えてから押せ」
「なんか、怪しいなぁ……。でもまぁ言われた通り青押すか」

ポチッとな、ちゅど〜ん! キノコ雲ブワーッ。

ここ酷すぎて笑える。
たんなるバカ映画というわけでもなく登場人物のひとりが自らを犠牲に世界を救う事を選ぶ場面はぐっときました。
タイムパラドクスについてひとつの答えを出しておりますが〝存在しない存在として存在〟とかウヤムヤにされていて正直そうはならんだろ感を抱きましたが、フィクションなんだから細かい事は気にしない!
まだ誰もタイムリープしたことないのに机上の空論で否定するものではないですからね。
あまり話題になっていませんし、名作や大作というわけではありませんが楽しめました。
観てください!

821わたしは生きる価値の無い糞名無しです:わたしは生きる価値の無い糞名無しです
わたしは生きる価値の無い糞名無しです

822名無しさん:2024/05/23(木) 00:27:04
>>821
消えろカス

823名無しさん:2024/05/23(木) 00:57:25
川崎チネチッタで『PS1 黄金の河』観ました。
https://spaceboxjapan.jp/ps-movie/

物語の舞台は10世紀のインド。
南インドで繁栄を極めるチョーラ王朝のスンダラ王の長男アーディタと次男アルンモリ。2人の王子が領土拡張のためそれぞれ北方と南方で戦いを繰り広げるなか、聡明な王女クンダヴァイは父王の補佐をしていた。
しかし首都夕ンジャイではスンダラ王が長く病に伏し、パルヴェート侯を中心とした諸侯は王子ではなく従弟を次期国王として擁立する陰謀をたくらむ。
遠く離れた3人だが不穏な動きを察知し、共にこれに対抗すべく密使を送り出す。
一方パルヴェート侯の美貌の妻ナンディニは夫を陰で操りチョーラ王朝に揺さぶりをかけようと画策。その裏にはアーディタとの過去の恋愛と確執があった。
陰謀渦巻くなか、チョーラに滅ぼされたバーンディヤ国の残党たちまで王子の命を狙い暗躍する――。

愛憎と陰謀が渦巻く壮大なスケールの史劇はまるで金庸の書く大河小説のよう。
実際原作は1950年に書かれた『Ponniyin Selvan《ポンニ河の息子》』というインドの有名な歴史小説らしい。
とにかく登場人物の数と情報量が多いため相関図を片手に見たくなりました。
インド映画ではよくあることですが出てくる男性キャラのほとんど似たような髭面なので誰が誰だかマジでわからなくなる時があります。
特筆すべきは狂言回しに近い役回りの主人公デーヴァン。王子の密使として縦横無尽に駆け巡る八面六臂の活躍ぶり、口も達者なら腕っぷしも強く頭の回転もいい。
彼がおもむく先々の美しいインドの風景や建造物を見るのも楽しい。
同じ歴史ものでも『バーフバリ』に比べるとケレン味は少なく娯楽色はひかえめなのでそれを期待して観ると肩透かしを喰らうかも。


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