- 1 :名無しさん :2025/04/05(土) 09:25:18
- 2015年に観た映画
『エクソダス:神と王』『チャーリー・モルデカイ』『イントゥ・ザ・ウッズ』『シンデレラ』『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』 『ジュラシック・ワールド』『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』『ヴィンセントが教えてくれたこと』『ザ・ヴァンパイア』『キングスマン』 『カンフー・ジャングル』『ジョン・ウィック』『PAN』『黒衣の刺客』『007 スペクター』
2016年観た映画 『クリード チャンプを継ぐ男』『エージェント・ウルトラ』『白鯨との闘い』『X‐ミッション』『オデッセイ』 『バットマンVSスーパーマン』『シビル・ウォー』『レヴェナント』『デッドプール』『復活』 『貞子VS伽椰子』『シン・ゴジラ』『ゴーストバスターズ』『X-MEN:アポカリプス』『スーサイド・スクワッド』
2017年に観た映画 『ザ・コンサルタント』『ミスペレグリンと奇妙なこどもたち』『ドクター・ストレンジ』『キングコング』『ラ・ラ・ランド』 『パッセンジャー』『グレートウォール』『美女と野獣』『キング・アーサー』『ハクソー・リッジ』『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』 『ジョン・ウィック チャプター2』『パワーレンジャー』『銀魂』『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』『スパイダーマン:ホームカミング』『ワンダーウーマン』 『アトミック・ブロンド』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『IT』『ジャスティス・リーグ』『オリエント急行殺人事件』
2018年に観た映画 『キングスマン ゴールデン・サークル』『バーフバリ 王の凱旋』『ジオストーム』『妖猫傳』『グレイテスト・ショーマン』 『シェイプ・オブウォーター』『ブラックパンサー』『レッド・スパロウ』『ダンガル』『ウィンストン・チャーチル』『レディ・プレイヤー1』 『パシフィック・リム アップライジング』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『ホース・ソルジャー』『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』『ランペイジ』 『デッドプール2』『ニンジャバットマン』『アメリカン・アサシン』『ハン・ソロ』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 『BLEACH』『ミッション:インポッシブル フォールアウト』『オーシャンズ8』『カメラを止めるな!』『銀魂2 掟は破るためにこそある』 『ザ・プレデター』『クワイエット・プライス』『死霊館のシスター』『イコライザー2』『デス・ウィッシュ』 『ボヘミアン・ラプソディ』『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』『来る』『メアリーの総て』
2019年に観た映画 『クリード 炎の宿敵』『蜘蛛の巣を払う女』『アリー/ スター誕生』『シュガー・ラッシュ:オンライン』 『サスペリア』『ミスター・ガラス』『山中傳奇』『天才作家の妻 ―40年目の真実―』 『メリー・ポピンズ リターンズ』『アクアマン』『アリータ:バトル・エンジェル』『移動都市/モータル・エンジン』 『翔んで埼玉』『THE GUILTY/ギルティ』『シンプル・フェイバー』『グリーンブック』 『ふたりの女王』『ブラック・クランズマン』『スパイダーマン:スパイダーバース』『キャプテン・マーベル』 『マローボーン家の掟』『シャザム!』『ハロウィン』『アベンジャーズ/エンドゲーム』 『オーヴァーロード』『マイ・ブックショップ』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』『チカーノになった日本人』 『天国でまた会おう』『スノー・ロワイヤル』『ハウス・ジャック・ビルト』『X-MEN:ダーク・フェニックス』 『アラジン』『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』『マルリナの明日』『Diner ダイナー』 『バイオレンス・ボイジャー』『ハイ・ライフ』『アンノウン・ソルジャー』『サマー・オブ・84』 『SHADOW/影武者』『ブレス あの波の向こうへ』『ワンス・ア・ポン・ア・タイム・イン・ハリッド』『アス』 『荒野の誓い』『さらば愛しきアウトロー』『ライリー・ノース 復讐の女神』『ジョーカー』 『ジョン・ウィック:パラベラム』『クロール -凶暴領域-』『フッド ザ・ビギニング』『聖なる泉の少女』 『ジェミニマン』『IT イット THE END』『春画と日本人』『ブライトバーン』『地獄少女』 『ドクター・スリープ』『ゴーストマスター』『屍人荘の殺人』『燃えよスーリヤ!!』
- 31 :名無しさん :2025/05/23(金) 07:32:54
- 横浜ブルク13で『ガール・ウィズ・ニードル』観ました。
https://www.transformer.co.jp/m/needlemovie/
物語の舞台は第一次世界大戦後のコペンハーゲン。お針子として働く貧しいカロリーネはアパートの家賃が支払えず住家を追い出される。 戦争に行ったまま消息を絶った夫のペーターは生死不明のため寡婦手当ももらえない。 困窮するカロリーネは助けを求めた雇い主の工場長であり貴族であるヤアアンと恋に落ちて妊娠するも身分違いの関係は実らず彼女は捨てられた挙句に失業してしまう。 すでに妊娠していた彼女は非合法《もぐり》の養子縁組斡旋所を経営して望まれない子どもたちの里親探しを支援しているという女性ダウマと出会う。 他に頼れる場所がないカロリーネは乳母の役割を引き受け、二人の間には強い絆が生まれていくが、やがて彼女は知らず知らずのうちに入り込んでしまった悪夢のような真実に直面する事になる――。
デンマークで実際に起きた連続嬰児殺人事件に着想を得て作られた作品。 まず冒頭、数々の顔をコラージュした映像が流される映像で不気味で不穏な気持ちに。 戦後の重苦しい空気感を表現したモノクロ映像や時折ノイズのように鳴り響く弦楽器の音などが恐怖や不安を掻き立てる。 昔の欧州では未婚のまま子どもを産んだ女性は「堕ちた女《fall woman》」と呼ばれ蔑まされたという。妊娠させられた挙げ句に解雇されるなど、現代なら考えられない不条理で裁判で己の権利を主張するべきだが、そんな事も許されない時代に生きたカロリーネの苦難を描き出している。 悲惨な物語だがどこか童話的で、白馬の王子様のように見えた雇い主は意地悪な母親に逆らえない臆病者。 童話で言うなら優しいお婆さんと思いきや恐ろしい秘密の顔を持ったダウマは魔女だが、魔女を倒して 「めでたし、めでたし」とはならない。 本来は退治すべき魔女に頼らざるを得ない人、見て見ぬふりをする人、そしてカロリーネのように自らなってしまう人の存在を浮かび上がらせ、その背景を想像させる。 福祉大国であり幸せな国という印象のデンマークにの暗黒の歴史をかいま見た気持ちに。 過分にして知らなかったが同様の事件は世界各地でも起きており、日本では1913年に『愛知もらい子殺人事件』が、1948年に『寿産院事件』が発覚しているとパンフレットを読んで初めて知った。 前者は日露戦争、後者は第二次世界大戦で夫が出征・死亡した女性が多かった時代で『愛知貰い子殺人事件』では約200人の赤ん坊が殺され『寿産院事件』は84人の新生児が餓死もしくは凍死したという。 社会の混乱や抑圧のしわ寄せは貧困層や女性、子供へ。そんな社会構造は今も昔も変わらない。 衣食住すら危うい状況に置かれたら善悪の価値観など簡単にひっくり返る。 自分の近くにも同じような状況があるのかもしれないし、追い詰められたら自分もこの選択をしてしまうかもしれない。そんな恐れと不安がじわじわと後を引く。 当時の街並みを再現したモノクロの映像の美しさが内容の暗澹さや残酷さと対照的なのも印象に残った。 娯楽性は皆無だが心に刺さる作品。
- 32 :名無しさん :2025/05/25(日) 00:38:36
- C4席で観たけど一番しっくり来た。
みなとみらいのキノシネマで『ノスフェラトゥ』観ました。 https://www.universalpictures.jp/micro/nosferatu
物語の舞台は19世紀前半のドイツ。 不動産会社に勤めるトーマス・ハッターは契約を交わすため辺境の城で暮らすオルロック伯爵のもとを訪ねる事になる。 トーマス不在の間、トーマスの妻エレンは夫の友人フリードリヒとその妻アンナの家で過ごす事になるが、夢の中に現れる幻覚と恐怖に悩まされるようになり、時を同じくして街では様々な災いが起こり始める――。
こちら1922年のオリジナル版、1979年と2023年のリメイク版、再リメイク版に続く再々リメイク版『ノスフェラトゥ』となります。 監督のロバート・エガースは幼い頃にVHSで観たオリジナル版の『吸血鬼ノスフェラトゥ』に魅了され、17歳の時に高校でその舞台版を企画・演出しているほどの筋金入り。 物語の舞台当時の建物や衣装など細部まで手の込んだ美術はお見事。雰囲気バッチシで、怪奇と幻想に満ちたゴシック・ホラーを堪能できました。 光と色が抜け落ち、映像そのものから血や正気が吸い取られたような色あせた世界は我々を目を開けたまま暗く陰鬱な悪夢の世界へと導いてくれます。 吸血鬼――それは不死者の頂点、命なき者の王、暗黒の貴族、闇の生を過ごし、黄昏に目覚め、夜明けに微睡む、永遠なる者――。 様々な作品で様々な設定、描かれ方をされる存在ですが、今作ではハリウッド系ホラー・アクションに代表されるような吸血鬼を単なる〝血を吸う怪物〟とは異なる、かといって黒マントに燕尾服を着た耽美で貴族的な誘惑者とも異なる。 クドラクやストリゴイに代表されるような欧州に伝わる土俗的な吸血鬼として描かれています。 黒魔術によって悪魔と契約を交わして死後、吸血鬼化したというオルロック伯爵の姿は墓場から這い出た歩く屍、醜く不潔でおぞましい邪悪の化身といった趣き。 オリジナル版の頭髪の一切無い禿頭にネズミのように尖った牙を剥き出しにした異形の姿のインパクトには正直およびませんが、屍臭が漂って来そうな外見は身の毛がよだつ恐ろしさ。 個人的に良かったのは影の演出。まず冒頭からして姿は見えないのに影だけがたなびくカーテンに映るという演出にぐっと来た。 映像・演出面もさることながら色々な寓意や隠喩を読み取れるような内容も深い。 ジャンプスケアに頼らない正統派の怪奇映画で素晴らしい出来、観てください!
- 33 :名無しさん :2025/05/26(月) 07:21:35
- 1月に観た映画
『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』『カルキ 2898‐AD』『ビーキーパー』『キノ・ライカ 小さな町の映画館』『フード・インク ポスト・コロナ』 『私にふさわしいホテル』『型破りな教室』『小学校〜それは小さな社会〜』『ねこしま』『室町無頼』 『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』『グランド・ブダペスト・ホテル』『アーサーズ・ウイスキー』『リターン・トゥ・リーズン』
2月に観た映画 『ブラックバード、ブラックベリー、私は私。』『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 』『遺書、公開。』『デリカテッセン』『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』 『ゲームの規則』『籠の中の乙女』『メイクアガール』『ベルサイユのばら』『ハイパーボリア人』 『邪悪なるもの』『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』『ドライブ・イン・マンハッタン』『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』『SKINAMARINK/スキナマリンク』 『本を綴る』
3月に観た映画 『封神・妖姫とキングダムの動乱』『ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻』『映画を愛する君へ』『封神・激闘! 燃える西岐攻防戦』『Playground/校庭』 『マッド・マウス ミッキーとミニー』『ウィキッド ふたりの魔女』『ストップモーション』『ロングレッグス』『鹿の国』 『ヨウゼン』『この素晴らしい世界に祝福を!3 -BONUS STAGE-』『Flow』『Kfc 食人連鎖』
- 34 :名無しさん :2025/05/26(月) 07:33:55
- 4月に観た映画。
『デーヴァラ』『ミッキー17』『ナタ:魔童の大暴れ』『BAUS 映画から船出した映画館』『ジャングル大帝』 『アマチュア』『ゴーストキラー』『HERE 時を越えて』『僕とロボコ』『ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男』 『アンジェントルメン』『異端者の家』『けものがいる』
- 35 :名無しさん :2025/05/28(水) 00:36:59
- 川崎チネチッタで『デビルズ・バス』観ました。
https://klockworx.com/movies/devilsbath/
物語の舞台は18世紀半ばのオーストリア北部の小さな村。 古くからの伝統が残るその村に嫁いだアグネスだが、新しい環境に馴染めず憂鬱な日々を送っていた。義母や夫との関係も上手くいかず、徐々に精神を蝕まれていく。 極限状態に追い込まれ現実と幻想の区別すらつかなくなった彼女は悪魔憑きあつかいされるようになりったアグネスは村から、この世界から自由になるため信じられない行動にでる――。
このお話、いわゆる鬱映画となります。 軽くネタバレに抵触してしまいますが自殺はキリスト教徒にとって絶対に赦されない罪業で、自殺した者は永遠の地獄に落ちると恐れられていました。 そのため死を望む者は憂鬱に苦しみながらも自殺できないという苦しむことに。 その解決策として処刑されるために殺人を犯す人々が続出したといいます。 殺人などの重罪を犯しても死ぬ前に教会で告解すれば死後に罪は清められて天国に行けると信じられていたからです。 現代日本でも困窮し、追い詰められた人が死刑になりたいからと凶悪犯罪に走る例がありますが、当時の欧州の人々にとってはもっと切実な問題だったのでしょう、歴史学者のキャシー・スチュアートはこれを『代理自殺』と名付けました。 特に女性が多く、17世紀〜18世紀の欧州ではドイツ語圏だけで400件を越える事例が記録されているそうです。 本作は観て面白い、楽しいというよりもそんな暗鬱な時代の農民や労働者などの暮らしや習俗を描いた作品として学ぶものがあります。 18世紀のヨーロッパでは憂鬱な気持ちで落ち込み、自殺願望や殺人術動に囚われた人々のことを「悪魔の浴槽《Devil's Bath)》」に浸かっていると表現していた。つまり当時は躁鬱などの精神病は病気ではなく悪魔憑きとされていた。 これは日本にもあてはまりますね、妄想や幻覚が発症する統合失調症などの精神疾患は狐憑きだと思われていたことでしょう。 当時の欧州では公衆浴場で悪い歯を抜いたり瀉血したりといった外科治療が行われており、髪を切る=人体の一部を切ることから理髪師は外科医を兼ねていた。 中世ヨーロッパでは処刑が一大イベントだった事は前から知識として知っていましたが、さらに処刑に関連するものには何かしらの良い魔力が込められていると信じられており、処刑人の尿ですら薬として売られていたとか。 ましてや処刑された当人の血肉であれば効果抜群ということで、本作では『食人族』かよ! みたいに遺体の血肉に人々が群がり乱痴気騒ぎをするシーンがありドン引き。 切断された指には何かを増幅させるという効果があり、ビールの売り上げを増やすためビール樽に入れられる事があったとか。 アグネスが子宝を祈願して親族から渡された指のにおいを愛しげに嗅いでベッドの下にしまう場面がありました。 中世ヨーロッパ暗黒残酷野蛮過ぎるだろ……。 このあたりをテーマにした「本当は不潔で野蛮で怖い中世ヨーロッパ」系のなろう作品とか書いたら売れるかもしれないので、ノベプラ民のみなさん試してみてはどうでしょう。
- 36 :名無しさん :2025/05/28(水) 03:24:52
- 川崎チネチッタで『岸辺露伴は動かない 懺悔室』観ました。
https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/
漫画家の岸辺露伴はヴェネツィアの教会で仮面を被った男の恐ろしい懺悔を聞く。 それは誤って浮浪者を殺したことでかけられた「幸せの絶頂の時に絶望を味わう」呪いの告白だった。 幸福から必死に逃れようと生きてきた男は、ある日無邪気に遊ぶ娘を見て心からの幸せを感じてしまう。 その瞬間、死んだ浮浪者が現れ「ポップコーンを投げて3回続けて口でキャッチできたら俺の呪いは消える。しかし失敗したら最大の絶望を味わう」と告げる。 その結果や如何に? 奇妙な告白にのめり込む露伴は相手を本にして記憶や体験を読むことができる特殊能力を使ってしまい、やがて自身にも〝幸福になる呪い〟が襲いかかっている事に気つく――。
大事な事なので最初に言わせてください。 ポップコーン対決のくだり、むちゃくちゃジョジョ感あった! むっちゃジョジョってた! あそこ本当にジョジョしてた! あの緊迫感と緊張感とスピード感こそジョジョなんですよ! あと露伴が自身の作品を芸術呼ばわりされた事にキレて「美術館に飾られたり評論家に評される芸術ではなく漫画なんだよ、僕は漫画家なんだよ!」て啖呵を切るくだりもぐっと来た。 他人に理解されようがしまいが、こういう確固たる信念や矜持を持っているキャラクターは悪役でも主役でも大好きです。 作品の良し悪し、売れる売れない、評価されるかどうかと運不運に関するあたりはちょっと異なる見解ですけど。 スポーツの成績や数学の解答みたいに純粋に数字の高い低いや正誤が明確なジャンルと異なり創作作品の良し悪しなんて人それぞれじゃないですか。 自分の書いた作品が世の中で売れるかどうかって絶対に運の要素がありますよ、実際に生前は鳴かず飛ばずだったのに死後評価されるクリエイターているでしょう、ゴッホや杜甫みたいに。 ガチで実力主義の世界ならリアルタイムで売れる、評価されてなきゃおかしいだろと。 世の中にはむちゃくちゃ売れてる海賊漫画や歴史漫画がありますが、私に言わせれば感動と感情の押しつけがうざったいヤンキー漫画や歴史漫画の皮を被ったヤンキー漫画にしか思えなくてつまらない。 探偵ものに関してはワンピースやキングダムみたいに一度は読む気もしませんよ(ああもう言っちゃったよ!) なにが言いたいかと言うと俺の書いている作品が評価されないこの世界は間違いだと言うことだよ、fuck!
- 37 :名無しさん :2025/05/29(木) 01:07:10
- 川崎チネチッタで『プロメア』観ました。
http;//promare-movie.com
突然変異で誕生した炎を操る人種「バーニッシュ」の出現により未曾有の混乱が生じて30年後、攻撃的な「マッドバーニッシュ」のリーダー・リオを高機動救命消防隊バーニングレスキューの燃える火消し魂を持つ新人隊員ガロが捕縛する。 しかしそれは人類の存亡を左右する大きな戦いの序章にすぎなかった――。
こちら公開6周年を記念した【LIVE ZOUND 滅殺開墾ハードコアver.】特別興行となります。 音響設備の整ったシアターでの上映だったため、チネチッタのくせにローソン・ユナイテッドシネマばりに腹に響く大音響でした。 動く、動く、よく動く! 劇場用作品らしく気合いの入りまくった作画でド派手な活劇が最初から最後まで続いて目が離せませんでした。 前からタイトルは聞いたことがあり、気になっていたので軽い気持ちで観てみましたがこれは傑作。 アクションのみならずストーリーも胸熱で、徹頭徹尾ぶれない熱い心の主人公の言動にぐっとくること間違いなし。 これこそ映画館の大画面と大音響で観るべき作品。 唯一気になったのはメインキャラクター2人の声。本職の声優ではない役者さんが演じているのですが、やはり声に圧というか力がこもっていない。腹から声が出ていない感じが否めない。 下手ではないのですがいかんせん軽い。 これは当人が悪いというよりも本職の声優たちが凄すぎると考えるべきでしょうね。
- 38 :名無しさん :2025/05/29(木) 05:30:38
- 観たかったけど観られなかった映画。
『アンジーのBARで逢いましょう』 https://angienobar.com/
突然街にやってきて、いわくつきの物件でBARを開いた謎の女性アンジーが近所の美容師・満代と息子の麟太郎ら街で出会う人たちの人生を前向きに変えていく。 おとぎ話のような世界観が心地良い。 洒脱でつかみどころがなく自由に生きるアンジーは扮演する草舟光子にあて書きされたという。 草笛光子演じるアンジーが町の人たちに魔法をかけていく! 痛快おとぎ話、この春誕生!
- 39 :名無しさん :2025/05/30(金) 07:21:57
- 観たかったけど観られなかった映画。
『プロフェッショナル』 https://professional-movie.jp/
物語の舞台は1970年代のアイルランド。暗殺者フィンバーは過去を消し去ろうと海辺の田舎町で静かに暮らしていた。 ところがアイルランド共和軍(I RA)の過激派テロリストたちが町に逃げ込んできたため彼らと死闘を繰り広げることになってしまう。
映画のタイトルとあらすじ、リーアム・ニーソン主演というだけで「ああ、いつものアクション映画だろう」と見るのを避けていたらもったいない。 正統派の西部劇のスタイルを踏襲し、オーソドックスなアクション演出に徹し、俳優たちの演技は渋く手堅い。 つまりクリント・イーストウッド監督作のような映画を思い浮かべてもらえればいい。 本作の監督は何本もイーストウッド作品のプロデュースを手掛け、彼が主演した『人生の特等席』を監督したロバート・ロレンツ。 撮影もイーストウッド作品の名手、トム・スターン。 一連のイーストウッド作品では『許されざる者』(1992年)をイメージしやすいが、海岸沿いを走る車を捉えた空中撮影や音楽とレコードへのこだわりは彼が1971年に初監督した『恐怖のメロディ』を思い出させる。 西部劇風の音楽も、彼がよく主演していたマカロニ・ウエスタン風だ。総じて巨匠として評価される前のイーストウッド映画を模したかのように思えるのは、要は愛すべきジャンル映画ということなのだろう。
- 40 :名無しさん :2025/05/31(土) 09:04:22
- 1月に観た映画。
『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』『カルキ 2898‐AD』『ビーキーパー』『キノ・ライカ 小さな町の映画館』『フード・インク ポスト・コロナ』 『私にふさわしいホテル』『型破りな教室』『小学校~それは小さな社会~』『ねこしま』『室町無頼』 『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』『グランド・ブダペスト・ホテル』『アーサーズ・ウイスキー』『リターン・トゥ・リーズン』
2月に観た映画。 『ブラックバード、ブラックベリー、私は私。』『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 』『遺書、公開。』『デリカテッセン』『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』 『ゲームの規則』『籠の中の乙女』『メイクアガール』『ベルサイユのばら』『ハイパーボリア人』 『邪悪なるもの』『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』『ドライブ・イン・マンハッタン』『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』『SKINAMARINK/スキナマリンク』 『本を綴る』
3月に観た映画。 『封神・妖姫とキングダムの動乱』『ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻』『映画を愛する君へ』『封神・激闘! 燃える西岐攻防戦』『Playground/校庭』 『マッド・マウス ミッキーとミニー』『ウィキッド ふたりの魔女』『ストップモーション』『ロングレッグス』『鹿の国』 『ヨウゼン』『この素晴らしい世界に祝福を!3 -BONUS STAGE-』『Flow』『Kfc 食人連鎖』
4月に観た映画。 『デーヴァラ』『ミッキー17』『ナタ:魔童の大暴れ』『BAUS 映画から船出した映画館』『ジャングル大帝』 『アマチュア』『ゴーストキラー』『HERE 時を越えて』『僕とロボコ』『ゲッペルス ヒトラーをプロデュースした男』 『アンジェントルメン』『異端者の家』『けものがいる』
- 41 :名無しさん :2025/06/01(日) 00:56:56
- 川崎チネチッタで『紅楼夢~運命に引き裂かれた愛~』観ました。
https://koromu-movie.com/
名家の貴公子・賈宝玉は立身出世のための学問を嫌い、詩や小説を愛する自由奔放な青年で若い才女たちに囲まれながら風流に暮らしていた。 ある日のこと父を失った父方の従妹の林黛玉が遠方から莫大な財産と共に賈家にやって来る。 気位が高くわがままで病弱ながらも聡明で詩才に恵まれた黛玉に惹かれた宝玉。黛玉もまた彼の事を好ましく思うも素直になれず、すれ違いを繰り返す。 同じく母方の従姉で賈家に身を寄せていた薛宝釵は優雅で品行方正で邸内の者からも慕われていた。 そんな宝釵が身に着ける金鎖には宝玉の持つ「通霊宝玉」と対になる句が刻まれており、不思議な縁を感じる。 巡る輪廻の輪が導くのは愛か憎しみか、喜びか哀しみか――。
こちら『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』『金瓶梅』と並ぶ中国四大奇書のひとつとして、長年読み継がれてきた不朽の名作『紅楼夢』の映像作品となります。 この場合の奇書とは「世に稀なほど卓越した書物」という意味で、怪奇小説の類を指す言葉ではありません。 四大奇書なのに五大になるじゃないか、四天王なのに5人いる龍造寺四天王かよ! と思ったそこのあなた、まぁ似たようなものです。 清の時代の中頃から『金瓶梅』ではなく『紅楼夢』 が加えたものを四大名著と呼ぶようになり、本番中国では今やこちらの方が一般的だとか。 清朝の貴族社会を背景に繰り広げられる壮大な人間ドラマや貴族文化の描写は本邦における『源氏物語』を彷彿とさせられます。 特筆すべきはその美術や衣装。昔の中国の貴人の邸宅や庭の造り、装飾品や調度品の数々が本当に豪華で目が眩む。ヨーロッパの王侯貴族とはまた異なる華美な暮らしぶりのなんと魅惑的で優雅なことか。 物語の方はと言いますとあれです、最初ギャルゲーで最後泣きゲー的な展開。 だってツンデレ従妹と優しい従姉+色んな侍女たちに囲まれ慕われ、さらに夢の世界(仙境)でもエッッッ! な事をしちゃうんですから、それなんのエロゲ? てなもんですよ。 かなり説明不足というか「?」となる場面もありしたが、これ原作既読前提で作られているんでしょうね。というかそれこそ『源氏物語』みたいな長編小説を約2時間の映画にしたらダイジェスト感が否めないからどうしても説明不足にはなるのは仕方がない。 ネットで調べたら時系列がバラバラだったり特定のキャラを贔屓していたりと「原作の映画化としたら20点で二次創作としたら80点」みたいな評があって妙に納得してしまいました。 ストーリーについていけなくても映像面だけでも観る価値のある映画でした。
- 42 :名無しさん :2025/06/01(日) 18:57:33
- 5月に観た映画。
『サンダーボルツ*』『ミゼリコルディア』『ドマーニ! 愛のことづて』『花まんま』『VENUS/ヴィーナス』 『たべっ子どうぶつ』『サブスタンス』『KIDDO キドー』『ガール・ウィズ・ニードル』『ノスフェラトゥ』 『デビルズ・バス』『岸辺露伴は動かない 懺悔室』『プロメア』『紅楼夢 ~運命に引き裂かれた愛~』
- 43 :名無しさん :2025/06/04(水) 01:32:02
- みなとみらいのローソン・ユナイテッドで『ヴィクラム』観ました。
https://vikram-movie.com/index.html
チェンナイで正体不明のテロリスト集団による誘拐殺人事件が連続して起こる。警察からの捜査依頼を受けた政府の特殊部隊に属する工作員アマルは街のギャングを支配する麻薬王サンダナムが事件の鍵を握っていると推測する。 だが捜査が進むにつれアマルには2番目に殺された無職の男カルナンの存在が妙に気になり始める。 カルナンには警察官である義理の息子がいたが、彼も同じテロ実行犯グループに殺害されていたからだ。 不可解な事件の真相が明らかになるにつれ、特殊部隊×麻薬密売組織×テロ集団という三つ巴の戦いになだれ込む――。
インド映画らしいコテコテの歌と踊りで幕が上がったと思いきや、楽しく踊っていた人が次のシーンで拉致されて殺されるという衝撃的な冒頭にいったいなんなんだ!? となりました。 正邪善悪や正義と悪という単純な図式は通用しない抗争が特徴で、ヴィクラム率いるテロ集団もサンダナムが束ねる麻薬密売組織もアマルの指揮で捜査を進める特殊部隊も目的のためなら手段を選ばないダーティな〝悪〟だが、一方でどこか家族のような絆で結ばれている。 特にサンダナムの麻薬組織は血縁で結ばれた本物の家族《ファミリー》であり、彼らはそれぞれ道を踏み外している外道ではあるが一本の信念を持って行動していて、侠の精神を感じた。 登場人物全員悪人! 悪対悪! と言い切ってしまうには少し抵抗がある。 この暗く熱いグレーゾーンの世界観はなろう系の勧善懲悪に飽きた人におすすめ。 アクションも華麗で洗練された中華武侠电影やハリウッド製アメコミ映画のようなヒーロー映画的なものではなくインド映画らしい荒唐無稽で大仰ではあるけれど、どこか陰惨で残虐で地に足がついている感じなのもいい。 ゲスな悪党相手に「俺の目をまっすぐ見ろ」と言って顔面に何発も銃弾を撃ち込む場面はぐっときた。 いいなぁ、俺もこんなふうに恩を仇で返した不義理極まりない陰険陰湿で下劣で邪悪な新川甲子男の不誠実なニヤケ面を性根に相応しいよう伊達にしてやりたいわ。
「革命とテロに変わりはない、反逆者の歌が国歌になる事もある」
こういう科白を素で言っちゃうような主人公大好き。 これ、しれっと自分の作品で使っちゃおう。 本作はローケーシュ・カナガラージ監督による複数の映画が同じ作品世界を共有しているシネマティック・ユニバースの2作目にあたるそうで、1作目の『囚人ディリ』は惜しくも縁がなく未見ですが今月20日から公開される3作目の『レオ:ブラッディ・スウィート』は見逃さないようにします。 なりたい自分になれず労働の苦しみが続くだけのハズレ人生なんかとっとと終わって欲しいですが、こう観たい映画があると死ぬに死ねない。
功ならず 名も遂られず 年暮れぬ
- 45 :名無しさん :2025/06/05(木) 01:08:49
- みなとみらいのキノシネマで『英雄傳』観ました。
https://eiyuden-movie.jp/
道を外れた格闘家や武術家たちで構成された半グレ集団ストライクが暴力を背景に地上げ行為を連発する。 このままでは武道の名に傷がつく。 事態を見かねたシステマ使いの貴大、合気道家の竜也らを中心に武術や格闘技の達人たちが立ち上がり、激しい抗争が始まる。 しかし手練れぞろいのストライクに苦戦する武術家たち。 頼みの綱は伝説の鞭拳空手継承者の浅香光のみ。しかし光は3年前に過失致死傷罪を起こして服役したのち消息不明となっていた。 公園の一角で細々と行われているレトロな特撮ヒーローショー『闘え! テアトルーガーショー』で元スーツアクターの父・智也とヒーローに憧れる娘・さくらが営むヒーローショーも半グレ集団ストライクによって打ち切りに追い込まれる。 そこに現れた一人の助っ人こそ消息不明になっていた光だった。 彼女は町の平和、そして子どもたちの夢と希望を取り戻すため武術の達人たちとストライクの壊滅作戦を開始する――。
打つ、突く、蹴る、投げる、崩す、極める、締める、固める、組み伏せる、挫く、受ける、避ける、捌く――。 出演者たちは本物の武術家たち。拳と拳、脚と脚、身体と身体がぶつかり合う目まぐるしい素手の応酬が展開されます。 個人的に印象に残った武術は躰道。 躰道とは1965年に日本武徳会より空手道八段範士を授与された沖縄玄制流空手道の祝嶺正献《しゅくみねせいけん》が戦中戦後の経験から「これからの空手は戦いのためではなく人のため、社会のために」 という願いから創始された武道。 玄制流空手道を基に五つの体軸の変化。旋、運、変、捻、転の動きを加え軸そのものを移動させ変化させて攻防を展開するという武道。 武道性、体育性、整美性などと共に主体性、調和、創造の精神を磨き社会還元することを目的としている。 一見派手な動きに見えますが、動作の〝起こり〟の延長をそのまま大きくしているため無駄が無いとか。 素人目では中国拳法の円の動きによく似ているなぁと感じました。 お話そのものは日曜日の朝に放送されているヒーロー番組のノリですが、本物の武道、格闘が堪能できるアクション部分は一見の価値あり。
- 47 :名無しさん :2025/06/07(土) 22:38:25
- ローソン・ユナイテッドシネマで『見える子ちゃん』観ました。
https://movie-mierukochan.jp/
ある日突然、霊が見えるようになってしまった女子高生の四谷みこ。家でも学校の教室や体育館でも、いたるところで霊を見かけるようになってしまう。 みこは見えていないふりをすることで恐怖に怯えながらも、ひたすら平静を装って霊をスルーし続ける。 文化祭が迫るなか天真爛漫な親友の百合川ハナと平穏な学校生活を送ろうとするみこだが、霊感があるがゆえに周囲からかまってちゃんと思われ疎まれている同級生の二暮堂ユリアや、みこの霊視能力にいち早く気づいた憧れ(?)の生徒会長・権藤昭生など、霊にまつわる人々が集まってくる。 それでも〝霊はガン無視〟を貫いていたみこだが、産休に入る担任の荒井先生の代理として赴任してきた遠野善の登場により平穏な日常が一変。 彼に取りついている異様な霊の影響からかハナに異変が生じ始める。普段から大食いのハナだが、いつも以上に空腹を訴えるようになり、お祓いをしようと神社へ連れて行くと突然感情的になり、激怒。 ついには倒れて入院する事態にまで発展してしまう。 それまで見て見ぬふりを買いてきたみこだったが、親友の危機を救うために恐怖に立ち向かうことを決意する。 果たしてみこはハナを助けることができるのか。そして間近に迫った文化祭を無事に迎えることができるのか――。
こちらアニメ化もされた漫画作品の実写映画版となります。 原作・アニメでは女子校だったのになんで共学設定にするんだ、いらん恋愛描写とか入れるんじゃないだろうなぁ……とモヤモヤする気持ちで観ましたが最後の最後でそうきたか! となりました。 これは一本取られましたね、実に見事なサプライズ。 こういう予期せぬ展開があるから人の作る作品は面白い。だって自分の書くお話なんて最初から全部どうなるか知ってるもん、ネタバレじゃん、つまんねーよ。 正直凡庸なアイドル映画の類だろうなぁとほとんど期待しないで観たのですが、そういうサプライズ面もふくめてお話全般が面白い、青春映画としても楽しめました。 原作やアニメではみこが見えてしまうのは異形のクリーチャーだったのが幽霊になっているのも特徴。 幽霊というものが実在し、現実世界に影響をおよぼす存在だったとして、みこのように見えるようになってしまったら自分ならどうするか? 多分アニメやラノベの登場人物になったみたいだ! とウッキウキ状態になって霊とコンタクトし続けるでしょうね。 危険じゃないかって? 霊が実在するのなら自分の生霊も具現化できるはずでしょう? 襲ってきたらそれで立ち向かえばいいんですよ。 ペ〜ル〜ソ〜ナ〜みたいに召喚してオラオラオラオラオラァ! てぶん殴ればいいんですよ。 霊が実在する世界設定ならできないわけはないはず。 そんでもって折伏した霊を式にして使役したいですね。 くっそ気に入らない輩をとり殺して、その霊を奴隷として酷使するとか最高じゃないですか。 一度しか殺せないのが残念な奴っているでしょ、そいつの生身の肉体を破壊してから魂も気の済むまで殺し続ける。 真夏の夜にキンキンに冷えたビールを飲むくらい爽快ですよ。
- 48 :名無しさん :2025/06/10(火) 06:33:15
- 観たかったけど観られなかった映画。
『結界の寺』 https://www.eirakujimovie.com/
幼少期から霊感が強く29歳の時に師僧に出会い、長年に渡り除霊や霊視により依頼者を救ってきたという真言宗九龍山永楽寺の住職・河村照道が真の霊界との交信を現世の結界を超え、その世界を垣間みるドキュメンタリー作品。
『内定代行』 https://naiteidaiko-movie.com/lp/naiteidaiko/
各エピソードの主人公たちが、モバイルやSNSを巧みに利用し、面接官や企業と駆け引きをして乗り切る全3作のオムニバス映画。 『内定代行』 シュウカツ中の紬紀はとある企業に面接に呼ばれ、いち早く内定を貰えることになった。しかし、突然、彼女はいくつかの奇妙な質問を面接官にし始めるのだった。
『親切な助言』 最終面接を待つ間、小さな会議室に1人通される花奏。そこで予想外の人物からの電話をスマホで受けることになるのだが、その相手は驚くべき場所から電話をかけてきていた。
『インフルエンサー』 学生インフルエンサーの美梨は、内定を獲得するが、実はその企業のある秘密を握っていた。彼女はSNSと動画を活用し、その秘密を拡散しようとするのか? それとも――。
この作品、まったく知らなかったのですが他作品を観る際に予告編が流れていて、なんだかえらいアニメ声の人が出てるなぁと思って調べてみれば吉武千颯、伊達さおりという声優が出演していた。
- 49 :名無しさん :2025/06/11(水) 00:39:37
- 横浜ブルク13で『MaXXXine マキシーン』観ました。
https://happinet-phantom.com/maxxxine/
物語の舞台は1985年のハリウッド。 巨大な撮影スタジオに現れたブロンドの女性、その名はマキシーン。 ポルノ界で人気を極めた彼女は新作ホラー映画『ピューリタンⅡ』のオーディションに参加する。 その頃LAは連日連夜ニュースで報道される連続殺人鬼「ナイト・ストーカー」の恐怖に包まれていた。 マキシーンの周りでもヒルズのパーティに呼ばれた女優仲間や友人が次々と殺される怪事件が起きる。 騒動のなかオーディションで主演の座を射止めスターダムに駆け上り始めたマキシーンの夢を阻むように街を震撼させる連続殺人鬼、彼女の過去を知る謎の私立探偵、LA市警までもが彼女の前に立ちはだかる――。
物語は2022年の映画『X エックス』で描かれたテキサスでの猟奇殺人事件の現場をただ一人逃げ延びたマキシーンの6年後から始まる。 つまり『MaXXXine マキシーン』 は『X』の続編にあたる。 『X』の殺人犯の女性パールの過去を描いたのが『Pearl パール』なので『X』『Pearl パール』『MaXXXine マキシーン』は3部作ということになる。 3作で物語を牽引するのはマキシーンやパールが抱く異常なスター願望。 本作では友人知人が殺されようが、なりふりかまわずスターダムを上っていくマキシーンのパワフルなヒロイン像が強烈。邪魔する奴は情け容赦なく排除するやり方は善人とはほど遠いが、見ていてスカッとする。その様はまるで主人公が底辺から成り上がっていく姿を描いたピカレスクロマンのよう。
「ショービス界では怪物と呼ばれてこそスター」 「私らしくない人生は受け入れない」
このふたつの科白にはぐっときた。 喝采願望と自己顕示欲に満ちたヒロインの姿には多くのクリエイター志望者が共感する事だろう。 なりたい自分になれず、やりたくもない労働で糊口をしのぐ日々を送る自分にとって色々な意味で刺さる作品だった。 物語を牽引するのがスター願望ならテーマのひとつは映画そのものだろうか。 ハリウッドは映画スタジオが集まる夢の工場であり多くの人々が憧れる夢と映画の都である一方でデビッド・リンチやクエンティン・タランティーノらの手にかかれば、この街は富と欲望が渦巻く闇深き魔都へと変貌する。 彼らの映画を通して夢の街の暗黒面の存在が白日の下にさらされてきたが、タイ・ウェスト監督が撮った本作もそんな映画の系譜に連なる。 80年代の街並みや登場人物たちの装い、ビデオテープ全盛期のカルチャーも郷愁を誘う。 シリーズ未見の人はこれを機に『X』『Pearl パール』『MaXXXine マキシーン』3部作を一気に視聴する事をおすすめします。
- 50 :名無しさん :2025/06/12(木) 11:42:55
- みなとみらいのキノシネマで『我来たり、我見たり、我勝利せり』観ました。
https://hark3.com/vvv/
大富豪の投資家アモン・マイナートは家族と共に幸福で充実した人生を送っている。 そんなアモンの趣味は狩りと称して無差別に人を撃ち殺し続けること。 莫大な富を抱え、大臣ですら彼の顔色をうかがう程の権力を持つ一家を止められる者は誰もいない。 そんな父の姿を見て育った〝生まれながらの上級国民〟である娘のポーラもまた倫理観の欠如した人間として成長する。 連続狙撃事件の容疑者は法によって裁かれる事はあるのか――。
個人的にはミヒャエル・ハネケの『ファニーゲーム』を上回る胸糞映画。 クレイグ・ゾベルの『ザ・ハント』は人間狩りを楽しんでいた富裕層達が下に見ていた人間に反撃され壊滅していく痛快逆襲映画だが、本作にはそのような要素は皆無。 通常の劇作では一般的に悪者は捕まえられて罰せられ、観客は溜飲を下げる。しかしこの映画ではそうはならない。 これは意図したもので、監督のダニエル・ヘースルは「アリストテレスはもう通用しない」「カタルシスは実際には起きないおどき話なんだ」と語る。 映画という絵空事を観に来た客に冷水をぶっかけて、目を覚ませ! こんな幻想に逃避して現実から目を背けていたら取り返しのつかないことになるぞ! と喝破しているわけだが、それを映画という絵空事で食ってる奴らが言うか? まぁ、監督は欧州の勝ち組白人だから映画なんて撮らなくても生活は安泰なのかもしれないが。 エヴァ直後の庵野の発言もそうだったが、エンタメで食ってる奴がエンタメ、あるいはそれに金を落とす人たちを無下する姿には反感しか抱けない。 「貧しく生まれたのは仕方がない。でも貧しく死ぬのは自分のせい」作中に出てくる言葉だが、世界の上位1%の超富裕層が世界全体の個人資産の37.8%を所持しており、下位50%の人々は全員合わせても全体の2%しか持っていない。 この異常な格差はもはや個人の努力ではどうにもできない。 そういう意味でも監督は警鐘を鳴らしているのだろうが……。
正直内容を楽しむ事はできなかったが、室内プールのある家の描写などハイソサエティな暮らしぶりを観る事ができたのはひとつの勉強になった。 映画の舞台となったマイナート一家の邸宅はベートーヴェンのパトロンの 1人であったアンドレイ・ラズモフスキー侯爵のラズモフスキー宮殿で撮影されたという。 居住スペースが7000平米を誇るウィーン最大の個人邸宅で、約1400点のプライベート・アート・コレクションも所蔵している。 この邸宅は2025年現在売り出し中だそうで、所有者からこの邸宅での撮影許可を得るのは大変だったとか。
- 51 :名無しさん :2025/06/15(日) 01:21:01
- みなとみらいのキノシネマで『テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ』観ました。
https://www.universalpictures.jp/micro/thelma
夫に先立たれた93歳のテルマは親友でもある孫のダニエルと出かけたりSNSに挑戦したりと気楽な一人暮らしを謳歌していた。 だかある日のこと非通知の電話がかかってきて「事故を起こして刑務所に入れられた」という電話の主をダニエルだと勘違いして指示された宛先に1万ドルを郵送してしまう。 騙されたと気がついて落ち込むテルマだったが、トム・クルーズが人気スパイアクションシリーズについて語る新聞記事に背中を押されて詐欺師から自力でお金を取り戻す事を決意する――。
ミッションのスケールは小さいが手に汗握る緊張感は本家《トム・クルーズのあれ》にも匹敵する。 何せテルマは93歳、演じる女優も撮影当時は役と同じ93歳。忍び足で階段を上がり、高所から物を取るる場面だけでもハラハラドキドキ。 本家《トム・クルーズのあれ》でおなじみな定番のアクションを現実的な規模にスケールダウンさせていてクスリとしました。 電動スクーターを奪取して老人ホームから抜け出すシーンとか派手なカーチェイスのないカーチェイスで、まんまそう。 GPS搭載スマートウォッチを使ったおとり作戦など、なるほど! こんな発想があったのかと膝を打ちました。 こんなの絶対自分が老人ホームに入れられるようなジジイになったら真似しちゃうだろ、脳内でミッションインポッシブルのあのテーマを流して。 老化は誰にでも訪れ、そこには百害あって一利もない。肉体と精神、ありとあらゆる能力の低下。 年の功。なんて言いますけど、あれは歳を重ねた分きちんと学識を得ていたり経験から学んでいる人しか得られないものですからね。 ダラダラ生きているだけの盆暗には身につけられない特殊スキルですよ。 そんな老いへの不安を笑い飛ばすエネルギーに満ちていて老人キャラの力強さが痛快。 このお話、監督の祖母の実話を基に作られたそうで、家族の衰えや多くの人に先立たれた人生を実感するくだりなどは切ないが、全編に前向きなエネルギーが満ちている。 90分という程よい尺も良い、これにはポンポさんもニッコリ。
- 52 :名無しさん :2025/06/17(火) 22:22:43
- みなとみらいのキノシネマで『教皇選挙』観ました。
https://cclv-movie.jp/
カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇が心臓発作で急逝。 それによりイギリス出身の首席枢機卿トマス・ローレンスは悲しみに暮れる間もなく新たな教皇を決定するための教皇選挙《コンクラーベ》を執り行う重大な責務を負う。 3週間後、コンクラーベの前日。バチカン宮殿とその周辺では厳戒態勢が敷かれセキュリティ対策などの準備が大詰めに差しかかっていた。 そして高位聖職者の枢機卿たちが世界各地から続々とバチカンに集結する。コンクラーベの期間中、100人余りの枢機卿団は外部との接触を禁じられた隔離状態に置かれ、宿泊施設の聖マルタの家と選挙会場のシスティーナ礼を行き来することになる。 慌ただしく準備に追われるローレンスは事前のリストに載っていない枢機卿が現れたことに驚く。それはアフガニスタンのカブール教区からやってきたベニテスで、生前の教皇が秘密裏に枢機卿に任命したメキシコ人だった。 今回のコンクラーベには4人の有力候補がいた。 アメリカ人のベリーニは教会内のリベラル派でローレンスの親しい友人。 ナイジェリア人のアデイエミはもし選出されれば史上初のアフリカ系数量となる。 イタリア人のテデスコはリベラル派を嫌悪する強硬な伝統主義者。 カナダ人のトランプレは穏健な保守派だがローレンスは彼にある疑念を抱いていた。 理由は不確かだが教皇が死の直前にトランプレと会い解任を宣告していたという情報があるのだ。 総票の3分の2以上を得て候補がいなければ投票はやり直し。 票をまとめる駆け引きが水面下で進む一方で有力候補のスキャンダルや陰謀が次々に発覚し、投票で教皇が決まらなかったことを知らせる黒い煙が何度も上がる。 果たして今回のコンクラーベはいかなる結末を迎えるのか――。
こちら奇しくも現実世界でも教皇フランシスコの死去のためリアル教皇選挙が行われたせいか異例のロングラン上映となった映画となります。 コンクラーベのために集まった枢機卿たちの保守やリベラルなどの設定や言動は伝統と改革の間で揺れるカトリック教会の現状を映し出すようで国籍や人種、派閥によって分断されて争う様子は現代社会の縮図そのもの。 競争相手の過去の粗探しをしてそれを醜聞として告発して有力候補から蹴落とす場面はつい最近の保守派で共和党トランプと改革派で民主党ハリスとの間に行われた米国大統領選挙戦を彷彿させる。 疑惑と野心が渦巻く選挙戦の内幕を描いた極上のミステリーでありスリラー、と同時に滑稽な笑劇《ファルス》でもある秀逸な人間ドラマ。 今年の4月21日に亡くなった第266代ローマ教皇フランシスコはアルゼンチン生まれで教皇としては初の南米出身者。 一歩引いた立場から争いを見つめ終盤でスポットライトが当たるベニテスもメキシコ人という設定。 最後に枢機卿たちの目を覚ます彼の言葉は教会という狭い世界のみならず世界中の人々が進むべき道を説いているかのよう。
本作に触れて初めて知った事がひとつ。 教会法上の用語で教皇の死去から新教皇が選ばれるまでの期間のことを「使徒座空位《しとざくうい》」と言う。 歴史上、最も長い空位期間は1268年のクレメンス4世の死去から1271年に新教皇グレゴリウス10世が選出されるまでの2年9ヵ月あまり。 教皇不在の状況に苛立ちを募らせた市民らが選挙を急がせるために教皇宮殿に枢機卿たちを閉じ込めて徐々に食事を減らしたり宮殿の屋根をはがして雨風にさらしたという史料が残されているとか。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
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