「私には姉妹が2人います。」という文は英語では、“I have two sister”"と言います。そして、フランス語では、“J'ai deux sœurs.”、オランダ語では “Ik heb twee zussen.”と言います。このように、フランス語もオランダ語も英語のhaveに当たる動詞を使います。しかし、ロシア語では “У меня есть две сестры”というように haveに当たる動詞を使わないで表現します。まあ、ロシア語にも 一応、иметьという動詞はあるんですが、
英語のhaveやフランス語のavoirに比べると、使用範囲はずっと狭いです。
We have〜の英文を、初めから「6月は雨が多い。」と意訳してしまったら、英文に直そうと思った時、We have〜の英文をすぐに思いつきますか?英文を「直訳」しておくことで、英語らしい言い回しの英文が、すぐに頭に浮かぶようになるのです。”
私には 、「私達は6月にたくさんの雨を持っています。」という日本語の方こそ
頭に浮かんで来ません。それに、2)の文も マッキーさんの言う直訳に従ったら「それは ここでは6月にたくさん降雨する。」となるはずだろうし、逆に「6月には、ここではたくさん雨が降ります。」という文がマッキーさんの言う直訳になる為には 元の英文が “Here in June the rain falls a lot. ”になるはずです。
そこで、この2つの文をロシア語に直訳しようとすれば、1)は
“У нас много дождей в июне.”となります。
そして、
2)は
“Много дождей идут здесь в июне.”
となりますが、いずれも 逐語訳ではありません。
また、ロシア語では 英語と違って 2)よりも 1)の方が好まれます。
そんなわけで、私が 「6月は雨が多い。」から 「私達は6月にたくさんの雨を持っています。」という文を思いつくには
“6月は雨が多い。”→“У нас много дождей в июне.”→
“We have a lot of rain in June.” →「私達は6月にたくさんの雨を持っています。」というようなプロセスを踏みます。つまり、こんな デフォルメした日本語よりも先に 正しい英語に辿り着くので こんなデフォルメした日本語は何の役にも立ちません。
ロシア語の仮定法だと、英語での仮定法過去と仮定法過去完了の区別がありません。
ですから、例えば ≪Если бы я был птицей, я мог бы лететь к тебе.≫
という文なら、英語では “If I were a bird, I could fly to you.”にも “If I had been a bird, I could have flown to you.” にもなりえます。
① mesa(メサ)/Tisch(ティッシュ)
② mantel(マンテル)/Tischdecke(ティッシュデッケ)
③ servilleta(セルビリェタ)/Serviette(ゼルヴィエッテ)
④ tenedor(テネドル)/Gabel(ガーベル)
⑤ cuchillo(クチリョ)/Messer(メッサー)
⑥ cuchara(クチャラ)/Löffel(レッフェル)
⑦ taza(タサ)/Tasse(タッセ)