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自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた(分家)

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スレッド作成:
タイトル:
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内容:

1 : アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.15(494) / 2 : 英国(第二次世界大戦勃発直前)がファンタジー世界召喚されますた。(287) / 3 : 中国がファンタジー世界に召喚されますた(88) / 4 : 自衛隊が漫画、アニメ、ゲームの世界に召還されますた(399) / 5 : 皇軍(明治〜WW2)がファンタジー世界に召喚されますたvol.26(227) / 6 : 自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた第122章(44) / 7 : 早く戦争起きろや(3)
8 : SSスレ(980) / 9 : SSスレ(ラノベ)6(15) / 10 : 自衛隊vs韓国軍(8) / 11 : 島戦争(the island war)を語るスレ(1) / 12 : 日本の女って媚びる事だけが取り得だったのに(3) / 13 : F世界との交流その6(129) / 14 : 本スレ避難所(27) / 15 : ネタ・雑談スレ その2(814) / 16 : ロシア連邦軍がファンタジー世界に召喚されますた(20) / 17 : 架空の軍隊がファンタジー世界に召喚されますた 2(588) / 18 : ファンタジー世界への道が開きますた(26) / 19 : SSスレ(萌え)8(188) / 20 : 韓国がファンタジー世界に召喚されますた(317) / 21 : ファンタジー世界の国から見た召喚国(または軍)(155) / 22 : 自衛隊がSFファンタジー世界(SFF世界)に召喚されました(39) / 23 : 資料・関連・過去スレ(20) / 24 : ファンタジー世界で活躍する海上保安庁(134) / 25 : 自衛隊が中世ヨーロッパに召喚されますた(166) / 26 : 管理人への要望・削除依頼スレ(579) / 27 : SS作成依頼スレ(573) / 28 : ファンタジー世界一周(5) / 29 : SS感想・評価スレ(467) / 30 : オフ会ヌレッド(15) / 31 : 議論・雑談スレ(萌え)(54) / 32 : 議論・考察スレ(軍事・現代兵器)(380) / 33 : 職人養成スレ(122) / 34 : 議論・考察スレ(F世界・魔法・生物)(291) / 35 : あの現在の英雄がファンタジー世界に召還されますた(75) / 36 : にらみ合う二つの軍がF世界に召喚されますた(9) / 37 : 議論・考察スレ(戦術・戦略・中世史)(275) / 38 : 【議論】本スレ・シェアードワールドご一行様【意見交換】(35) / 39 : 議論・考察スレ(政治経済・国際情勢)(135) / 40 : ファンタジー世界に召喚されていた自衛隊が帰ってきますた 3(687) / 41 : 憲法9条がファンタジー世界に適用されますた(62) / 42 : 在日米軍がファンタジー世界に召喚されますた(19) / 43 : アク禁避難所(73) / 44 : アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.14(1000) / 45 : 皇軍(明治〜WW2の日本軍)がファンタジー世界に召喚されますたvol.25(1000) / 46 : SSスレ(エログロ)(727) / 47 : コテハン馴れ合い、叩き、萌えスレ(455)  (全部で47のスレッドがあります)

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1 アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.15 (Res:494)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 1
1名無し三等陸士@F世界 :2016/10/03(月) 01:41:59 ID:9R7ffzTs0
アメリカ軍のスレッドです。議論・SS投下・雑談 ご自由に。

アメリカンジャスティスVS剣と魔法

・sage推奨。 …必要ないけど。
・書きこむ前にリロードを。
・SS作者は投下前と投下後に開始・終了宣言を。
・SS投下中の発言は控えめ。
・支援は15レスに1回くらい。
・嵐は徹底放置。
・以上を守らないものは…テロリスト認定されます。 嘘です。

486名無し三等陸士@F世界 :2019/02/05(火) 09:09:49 ID:SsL0ljeU0
外伝もよかったなぁ 読み応えありましたわ


487名無し三等陸士@F世界 :2019/02/05(火) 19:39:39 ID:Q7pG7f7o0
コンカラーの発動機がジェットエンジンになったらどうなるんだろう~(棒)


488 ◆3KN/U8aBAs :2019/02/09(土) 23:27:52 ID:GP..ZAwg0
外伝投下おつかれさまです!
犯罪ネタだと温めてるネタがあるんですが
外伝方式で投下してもいいんでしょうか?


489名無し三等陸士@F世界 :2019/02/10(日) 01:02:04 ID:m8U/qgi.0
いいと思いますよ


490フェデジオ ◆3KN/U8aBAs :2019/02/22(金) 10:52:55 ID:GP..ZAwg0
コテハンつけることにしました。フェデジオ(フェデラルジオグラフィック)です。

星がはためくときの外伝作品として以下投下いたします。
テーマは「アメリカの本土防衛」


491フェデジオ ◆3KN/U8aBAs :2019/02/22(金) 10:53:25 ID:GP..ZAwg0
海を越えた先の大陸において我が軍は進撃を続けている。
しかし、戦場で勝つことだけが戦争の勝利ではない。

戦場となっていない本土の安全を確保することは、戦場で勝つこと以上に重要なことである。
なぜなら故郷が危険ならば前線の兵士たちは家族のことを考えなければならなくなるし、
なによりも兵士たちが戦いを続けられるのは我々の本土の工業力であるからだ。
敵国のスパイが我が国を混乱に陥れるためにスパイを送り込むかもしれないし、
国内外の犯罪組織が「好まれざるモノ」を本土に送り込むかもしれない。
どうやってこれらの脅威を排除し本土の平穏を維持するのだろうか?
このフィルムでは本土防衛(Homeland Security)を紹介する。

アメリカ大陸(U.S. Continent)は軍や警察をはじめとした連邦・州の様々な政府組織よって守られている。
各組織は連携して大きく4つの防衛線を張っている。空、海、海岸そして内陸である。
それぞれの防衛線は本土防衛という共通の目的のために別々の役割を担っている。

第一線は空を飛ぶ航空機である。これらは主に陸軍と海軍によって行われている。
空中から本土に接近する他国の船を発見し監視することが目的である。
もし目標と接触した場合は、その情報を第二線へ通報し、監視を継続する。

第二線は海上の船である。海軍と沿岸警備隊が担当している。
航空機からの通報または自らが発見した他国船に接近し、その正体を明らかにすることが目的である。
連邦政府の許可を受けている船ならば案内のためエスコ-トとして目的地まで同行する。
許可を受けていない他国の船はアメリカ領海内に入れないため、水兵たちはその場で進路を変更するように伝える。
目標の船がその指示に従わない場合、または不審な動きを行った場合は臨検が行われることもある。
臨検の結果密航や密輸と言った犯罪等が発覚した場合、乗組員は被疑者として拘束され船は証拠品として差し押さえられる。
乗組員と船は取り調べののち、司法による裁定が下されるまでアメリカ本土の安全な施設に留置される。

第三線は港湾での検査である。これは沿岸警備隊・国境警備隊・税関と言った様々な組織がかかわっている。
第一線と第二線ではアメリカの船によって行われる違法行為を発見することはできない。
そのため入港した船舶に対する抜き打ち検査が不定期に実施される。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


492フェデジオ ◆3KN/U8aBAs :2019/02/22(金) 10:54:50 ID:GP..ZAwg0
投下終了
映画館のニュース映画はそれほど長くないので短めにまとめました。
宣伝映画の独特の言い回しを意識してみましたがどうでしょうか?


493名無し三等陸士@F世界 :2019/02/23(土) 21:21:36 ID:ba2Z62z.0
投下乙です
短いけれど独特の言い回し、実にいい感じですね
これを英訳してつべにあるWWⅡの記録映像編集したものに字幕として載せたら本物と勘違いする人が出たりする、かも?


494ヨークタウン ◆qGl8aTYr6. :2019/02/26(火) 23:34:04 ID:6V4KV3Qk0
>>485氏 ありがとうございます。
ボング中佐はP-80のテスト中に亡くなられていますが、この世界ではそれを乗り越えてP-80の初陣を飾る事が出来ましたね。

>サリバン兄弟
彼らに関してですが、残念ながら……3人しか生き残っておりません
乗艦だったジュノーは第1次レビリンイクル沖海戦でシホールアンル軍のケルフェラクに撃沈され、三男と四男が戦死、
長男と五男も瀕死の重傷を負い、後に軍務続行不可と判断されて除隊となり、次男だけが海軍の水兵として軽巡洋艦クリーブランドに
乗艦しております。

>>487氏 今よりも更に早くなりそうです

>>フェデジオ氏 作品投稿お疲れ様であります!
これぞ宣伝!といった内容で良かったですなぁ
実際に見た宣伝動画を見ている良いうな気分でした
この世界では、各所の映画館でニュース映画の一つとして国民に公開されている事でしょうな


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2 英国(第二次世界大戦勃発直前)がファンタジー世界召喚されますた。 (Res:287)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 2
1名無し :2008/03/08(土) 09:25:39 ID:DguCBHyc0
もし第二次世界大戦勃発直前の英国がファンタジー世界に召喚されたらどうなるでしょう。なお、当時の英国の植民地も一緒に召喚されたという設定です。

279HF/DF ◆e1YVADEXuk :2018/03/24(土) 20:09:14 ID:xcVmLF4g0
「こうまですんなりと通してくれるとは、もしかしてここの連中、私らを知ってるんですかね?」

さほど大きくない声でつぶやかれた一言、だがその言葉は窓の外の光景に気をとられていた私の思考に大きな衝撃を与える。
不意に現れ、結構な速度で走りつつ街中へと入ってきた未知の存在である私たちの車、だがここの住民はそんな存在に対し武器を手に取り抵抗する様子もなく、ただこちらを観察するのみで後は私たちの好きにさせている。
普通なら武器を手にした男たちの隊列や急造のバリケードに行く手を塞がれるものなのに。
ということは…………

「……待ってるんだ、彼女が、私たちを」

未知の存在であり侵入者でもある私たち、だが住民はこちらを観察する以外に何の行動も起こしてない。つまり誰かが住民たちの行動を抑えている。そしてその人物は住民全てをそうさせるだけの力を持ち、同時に住民たちからの信頼を勝ち得ていることになる。
この国でそんな人物を私はただ一人しか知らなかった。

「ああ、そういう可能性もありますな。確か彼女は女王でしたから一声で住民皆を抑える事だって不可能じゃない」
「あるいは両方かもしれませんよ」

相変わらずの落ち着いた態度で私の一言の言わんとする所を察し、言葉を返すウールトン。隣のブラウンもそれを聞き、言葉を挟む。その視線の先には巨木の根方目指して真っ直ぐに伸びる道路。目に映る巨木の大きさと現在の速度から推測するに、この道を後数分走れば目的地である巨木の根元にたどり着くことが出来るだろう。
その数分も瞬く間に過ぎ、ついに私たちのトヨタは目指す場所へとたどり着く。巨木の根元、あの時は短い草に覆われた広場と小さな池があった場所。そこはいまや公園のような広場となっていた。
きれいに刈り込まれた低木や灌木、色とりどりの花が植えられている花壇、小さな池の間を石畳の遊歩道が走り、所々には木製のベンチすらある。街灯やフェンスのような文明の産物こそ見当たらないものの、その眺めはイングランドやスコットランドの都市にある公園のそれに何ら劣るものではない。
そんな風景の中央に聳え立つ巨木、昔見た時より一段と枝振りが良くなり、緑の葉をびっしりと付けた枝は頭上から降り注ぐ強い日差しを遮って大地に涼しい木陰をもたらしている。
その黒々とした木陰の中に私は何らかのオブジェを見出した。ほぼ同時に他の二人もそれに気付き、口を開く。

「あれは?」「結構な大きさですね、一体何でしょう」


280HF/DF ◆e1YVADEXuk :2018/03/24(土) 20:10:57 ID:xcVmLF4g0
既に車は止まり、揺れの止まった車内には日本製エンジンが立てる快調なアイドリング音だけが響いている。周囲の住民たちは相変わらずこちらを遠巻きにして観察するだけで、それ以外の行動を起こすことはない。

「行ってみよう、見れば分かる」
「大丈夫ですかね?」

私の一言に不安げに返答するブラウン、一方ウールトンは黙ったまま後部のガラス窓越しに群衆の様子を仔細に観察していた。
その彼が振り向き、あの落ち着いた口調で話し出す。

「大丈夫、彼らは何もしてきませんよ」
「何か掴んだのか?」

彼は私の問いかけに頷き、再度口を開く。

あの住民たち、ああ見えて実に統制が取れてます、パレード中の近衛連隊並みとまではいきませんけどね。
多分前列の中にちらほら見える強そうな連中、恐らく軍人かそれに相当する役職にある、あるいはあった者たちが抑えているんでしょう。だからここまでの道中でも統制を外れて勝手な行動に出る者が現れなかったんです。
あと年寄りや小さな子供が見当たらないでしょう? 安全のため列の後方か家屋の中に留められているんです、そうに違いない。

そこまで一息に言い切ると最後にこう付け加える。

「彼らは待ってるんですよ、我々が姿を現すのを」

その一言を最後に無言となる私たち、話の途中でブラウンがエンジンを止めた(残り少ない燃料を節約するためだ)ため、先程とは違い車内はしんと静まり返っている。そして私を見つめる二つの視線。
もはや我々はLRDGの一員ではなくもちろん軍人でもないのだが、彼らの心中では決断するのはこの私の役目となってるようだ。
もっとも、これはこれでそう悪い気分ではないのだが。

「では、期待に応えるとしよう」

それだけ言うとドアノブに手を伸ばし、引く。小さな音と共にドアが開き、隙間から外の空気がそよ風となって入ってくる。
砂漠の乾き熱したものとは明らかに違う、水分と草花の香りを多分に含んだそれが私の鼻腔を刺激した。
他の二人も同様にしたようで、狭い車内はたちまちのうちに未知の草花の香りで満ちる。その空気を深く吸い込むと一気にドアを押し開け、車外へと出ると降り注ぐ陽光の暖かさを肌で感じつつ周囲をぐるりと見回す。窓越しに車内から見た光景がより鮮明な形となって目に飛び込んできた。


281HF/DF ◆e1YVADEXuk :2018/03/24(土) 20:12:10 ID:xcVmLF4g0
遊歩道にベンチ、草むらに花壇、そして巨木と木陰のオブジェ。老いて視力が落ちた私の両目でもはっきりと分かる。
続いて振り向くとこちらに歩み寄るウールトンの肩越しに群衆の姿が見えた。
やはり、動かない。小声で何事かを言い交わしつつこちらの様子をただ窺っているだけだ。

「やっぱり予想通りですね」
「ああ、動かんな」

私同様車を降り、隣へとやってきたウールトン、その言葉に応じつつ目の端で群衆の様子を確かめる。
ウールトンの言っていた通り最前列には屈強そうな男たち、その後ろには普通の住民と思しき人々、男女の比率は半々、いや、六対四といったところか。
小さな子供や老人の姿はやはり無い。

「予想も当たったようですし、それじゃ行くとしますか」

陽気な声、振り向くとブラウンの笑顔があった、無言で頷き返し、先頭に立って歩き出す。
早足で目の前にある石造りの遊歩道へと歩を進め、目指すオブジェへと向かうコースを取る。背後には乱れたものと整ったもの、二種類の足音。慌てて歩調を落とす、昔の切れ味を取り戻しているとはいえ老いた上に怪我の後遺症を抱えているウールトンに無理はさせられないからだ。
そのまま石造りの遊歩道を一列になってゆっくりと進む。
進むにつれて視界の中の木陰のオブジェが徐々に大きくなり、不明瞭だったディティールが明確になってくる。どうやら大きな岩、あるいは岩を模して作られた建造物のようだ。前面にはほとんど平坦な面、刻まれているのは銘文か人の名か、それとも絵画の類がはめ込まれているのか。
そんな思考を巡らしつつ無言のままひたすら歩を進める。後ろの二人も何か考え事をしているのだろうか、私同様無言のまま、ただ足音だけを響かせていた。
程なくして、我々はついに目指す場所へとたどり着いた。

「…………」

無言で目の前のオブジェを注視する。それは大きな岩にはめ込まれた一枚の金属製レリーフだった。縦およそ3フィート、横はおよそ6フィート程の大きなもので所々が青緑色になっているのを見るに恐らくは青銅製だろう。
描かれているのは――――

「ああ、軍曹殿がいますよ」「君もな、ハンク」
「見てください、私だけ何故かスローチハット姿ですよ」「だが似合ってるじゃないか」
「後ろにあるのはシヴォレーですね、所々間違えていますけど上手く描けている」


282HF/DF ◆e1YVADEXuk :2018/03/24(土) 20:13:35 ID:xcVmLF4g0
若かりし頃の我々三人、身なりはあの時身に着けていた熱帯用の野戦服とシュマグ姿だが、何故かブラウンだけシュマグではなくスローチハットを被っている。
その背後にはトラックの車体、ディティールについては少々怪しいが我々がかつて乗っていたシヴォレーであるということは一目で分かった。
丸みを帯びたボンネット、吹きさらしの運転台、直線的なシルエットをした荷台の上にはボーイズ対戦車ライフルの姿が見える。
過ぎ去りし『あの頃』の一部がそこにはあった。

棒のように立ち尽くしたままレリーフを見つめる我々。乾いていた目がゆっくりと潤み始め、胸の奥から何か熱いものがこみ上げて来る。
その時背後で大きなどよめきが上がった、反射的に振り返る。
相変わらず同じ場所からこちらの様子を窺っていた群衆が二つに割れ、その間に出来た空間を数人の供を連れた女性が歩いて来るのが見て取れた。
ここからでも分かる細身の体型、明るい緑色のワンピースを纏い、頭にはつば広の帽子を被っている。それゆえ顔を見ることはかなわないが、その人物が誰であるかは明白だった。
言葉を失ったまま食い入るように彼女を見つめる私、他の二人も同様だ。一方彼女は供回りの女性たち(彼女と似たような身なりだが、服の色はより地味な色合いなものだった)を後ろに引き連れ、早足で近づいてくる。
そして、ついにその時がやってきた。
レリーフを背に立ち尽くす我々の前で足を止め、ゆっくりと帽子を取る彼女。その下から現れたのは、あの頃とほとんど変わらぬ美しさを保っている彼女の顔だった。
ただしその緑の眼差しにはかつてと違い、歳経た者特有の落ち着きと深みがたたえられている。
私たち同様、彼女もあの後様々なことを経験したということか。

しばしの沈黙を経て口を開く彼女。数十年ぶりに聞く彼女の声と平行して言葉が頭の中に響く。
人間同士の会話とは違う独特な感覚、久方ぶりに経験するそれにしばし戸惑うが、同時にそれすらも懐かしく感じている自分に気付く。

「お互い、歳をとりましたね」
「ええ」

胸の中を去来する感情のせいでそれだけしか応えられない私。それに気付いたのだろうか、隣のウールトンが口を開く。

「でも相変わらずお美しいですね、私たちはこんなありさまなのに」


283HF/DF ◆e1YVADEXuk :2018/03/24(土) 20:14:48 ID:xcVmLF4g0
頭髪は薄くなり皮膚はたるんで皺だらけ、目はかすみ耳は遠くなった。筋肉が失われた手足はやせ細り、関節はしきりに痛みを訴える。ウールトンにいたっては事故の後遺症を抱え込んでいる状態。
背後のレリーフに描かれているかつての若々しく元気溌剌とした姿とはまったく違う、老いさらばえた姿を晒している自分たち。その事実に思わず羞恥心がこみ上げた。
だが彼女はそんな感情を一言で吹き飛ばす。

「でも心は違います。そう、昔のまま」
「そうでしょうか?」
「私同様色々なことを経験したせいで変わってしまっていますけど、根っこの部分はあの頃のまま。ええ、間違いありません」
「…………分かるのですか?」「ええ、分かります」

体は老いても心はまだ若い、そうはっきりと言い切る彼女。思わずブラウンが疑問を呈するがさらなる返答、そしてその緑色の、何もかも見通すような眼差しに口をつぐむ。続いて行われたウールトンの新たな問いかけに対しても自信ある態度を崩さない。
かつて名乗ってた肩書き、妖精の国の女王たるにふさわしい態度と物言い。どうやら彼女の内面はあの頃のものとは比べ物にならぬほど成長しているようだ。

「どうやら、様々な経験をなさったようですね、陛下」
「ファウナ、で結構です、あの頃みたいに。見てください」

私の問いかけにそう応えると今度は手にしていた帽子を差し出す。ほぼ同時にブラウンが驚きの声を上げた。

「私のスローチハットじゃありませんか! ……ああ、それでか」

背後のレリーフをちらりと見た後視線を戻し、今度はしきりに頷くブラウン。彼の視線の先にはこの国を去る時に彼女に贈ったスローチハットがある。
長年使われてきたせいですっかり色あせた生地。あちこちに、いや帽子全体に見て取れる丁寧な修繕の痕。ずっとしまい込んだままではこうはならない。たぶんこの帽子を毎日のように被り、どこかが綻ぶと繕うという行為を幾度となく繰り返してきたのだろう。
帽子一つにこうまで手間をかけるとは、どうやら彼女も私たち同様あの時の事、そして私たちのことを一時も忘れることはなかったようだ。そうでなければこうまでするはずがない、そう思うと再び両目がまた潤み始める。


284HF/DF ◆e1YVADEXuk :2018/03/24(土) 20:16:12 ID:xcVmLF4g0
その時、彼女の後ろに控えていた供回りの一人が進み出て彼女に何事かを耳打ちした、頷く彼女。

「この場でいつまでも立ち話を続けるのも大変でしょう、続きは私の所で」
「それはありがたいですな」「宮殿だかお城だかにご招待、ですか」

二人の元部下、そして彼女の視線が私へと向く。もちろん私の返答は決まっていた。

「喜んでお招きにあずかりましょう。話すこと、話したいことが山ほどありますからね」
「私もそうです。話したいことは数え切れないほど、もうどれから話したものやら」

そこで言葉をいったん切り、花のような笑みを浮かべて言葉を継ぐ。

「大丈夫、時間なら幾らでも、そう、幾らでもありますから――――」

そう言って身を翻し、歩き始めた彼女の後に続く我々、どうやら人生最後の時間はこの国で過ごすことになるようだ。
だが私は後悔していなかった、他の二人も恐らく同じだろう。
かつてと違い自ら望んでこの地を踏んだのだ、ならばこの国に骨を埋めるのも承知の上。
そう、二十年後の世界で新たな人生を始めたあの御伽噺の主人公のように。

心の中でそうつぶやき、ふと空を見上げる。
見上げた空はかつてトラックの上から見上げたのと同じ、どこまでも青く、そして美しかった。



                                   砂漠の国のリップ・ヴァン・ウィンクル 完


285HF/DF ◆e1YVADEXuk :2018/03/24(土) 20:17:59 ID:xcVmLF4g0
投下終了
これにて拙作『砂漠の国のリップ・ヴァン・ウィンクル』は完結となります
二年間にわたってお付き合いくださいました読者の皆様、本当にありがとうございました


286名無し三等陸士@F世界 :2018/10/02(火) 13:51:00 ID:l7vkDNYo0
おお!?いつの間にか完結してた。おめでとう&お疲れ様です。


287名無し三等陸士@F世界 :2019/01/31(木) 14:55:58 ID:R8jDLGVU0
今更一気読みしてしまったわけだが終盤の雰囲気がワンスアポンアタイムインアメリカっぽくてすごく良い!


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3 中国がファンタジー世界に召喚されますた (Res:88)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 3
1名無し :2008/02/23(土) 21:26:27 ID:ibYBC7.20
あるスレに、中国軍がファンタジー世界に召喚されたら、というような内容の書き込みがありましたが、もし中国がファンタジー世界に召喚されたら、どうなるでしょうか。

80F世界逝き :F世界逝き
F世界逝き


81F世界逝き :F世界逝き
F世界逝き


82F世界逝き :F世界逝き
F世界逝き


83F世界逝き :F世界逝き
F世界逝き


84F世界逝き :F世界逝き
F世界逝き


85F世界逝き :F世界逝き
F世界逝き


86F世界逝き :F世界逝き
F世界逝き


87名無し三等陸士@F世界 :2017/02/19(日) 19:11:23 ID:XiyVDv5E0
35:54

10:40
ttps://www.youtube.com/watch?v=WTdY7h129Mk

ttps://www.youtube.com/watch?v=8R0luOy8ce8


88名無し三等陸士@F世界 :2018/08/10(金) 15:04:41 ID:LQXFTF3E0
うわ
お前ら三国志読みすぎ、、、

新聞も読めよ


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4 自衛隊が漫画、アニメ、ゲームの世界に召還されますた (Res:399)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 4
1本家48章996 :2006/11/03(金) 01:32:00 ID:FzriH/82
2次創作の将SSを扱うスッレドです。
萌えはかなりを許容、ただし厨房設定は控えてください。


ハイテク兵器VS剣と魔法

戦国自衛隊のノリでいて新たなジャンルを開拓すべし
銃を手に、ファンタジー世界で生き残れ!

・sage推奨。 …いや、sageる必要ないか。
・書きこむ前にリロードを。
・SS作者は投下前と投下後に開始・終了宣言を。
・SS投下中の発言は控えめ。
・支援は15レスに1回くらい。
・嵐は徹底放置だ。反論は許さん!…スレ住人が。
・以上を守らないものは………

391名無し三等陸士@F世界 :2016/10/05(水) 02:21:38 ID:w2nCsok60
>>390
白亜紀の地球みたいな世界とか。
魔法なんて無くても、有史以前の人類が殆ど居ない世界とかは自衛隊が
居てもどうにもならんと思います。
あとは地球とは異なる大気(異質大気)とか環境を持った惑星とかですかね。
後は既に資源が枯渇してしまった世界とか、遠い未来の文明が崩壊して
しまった地球とかも日本(+自衛隊)が飛ばされると困るパターンかと。


392名無し三等陸士@F世界 :2016/10/05(水) 14:14:06 ID:DAXUcJcM0
手も足も出ないなら思いつくけど、苦戦ってのは難しいな


393名無し三等陸士@F世界 :2016/12/28(水) 15:29:09 ID:enFffyUE0
弾薬と燃料の補給ができないと自衛隊でも詰むだろうね 兵站が弱いのは昔から指摘されているし
戦国自衛隊みたいに弾がなくなる時が異世界で終わりの時かも。


394名無し三等陸士@F世界 :2017/02/19(日) 19:15:12 ID:XiyVDv5E0
35:54

10:40
ttps://www.youtube.com/watch?v=WTdY7h129Mk

ttps://www.youtube.com/watch?v=8R0luOy8ce8


395名無し三等陸士@F世界 :2017/04/11(火) 19:59:54 ID:xNLAwswgO
正直自衛隊の装備じゃファンタジー世界の魔物に勝てないどころかあっさりやられちゃうよ… それこそ実写のハルクとかアベンジャーズでハルクににおもちゃの如く破壊される戦車・戦闘機・ヘリ以上に悲惨な末路を迎えると思う…


396名無し三等陸士@F世界 :2017/04/11(火) 23:02:48 ID:bKqW132Y0
お前のなかではそうなんだろうな…お前のなかでは…な


397名無し三等陸士@F世界 :2018/07/28(土) 23:46:56 ID:AXlJ1QLY0
ここの住民はもういないのか?...
私はアカメが斬るの世界に現代国家が召喚が見たいな


398名無し三等陸士@F世界 :2018/07/29(日) 20:43:57 ID:B8RxRp8k0
>>397
それは二次創作になるからこの板では難しいんではないかな。
なろう系だとしても、二次創作は著作権的にもアウトになるだろうし。
オマージュというか作風がそれっぽい作品くらいなら別としてだけれど。


399名無し三等陸士@F世界 :2018/08/03(金) 23:01:44 ID:3FwNd0EM0
>>398 ここは二次創作のスレちゃうの


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5 皇軍(明治~WW2)がファンタジー世界に召喚されますたvol.26 (Res:227)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 5
1名無し三等陸士@F世界 :2017/01/29(日) 10:52:34 ID:ci0mzTRQ0
自衛隊ではない日本の軍隊のスレッドです。
議論・SS投下・雑談 ご自由に。

ローテク兵器VS剣と魔法

戦国自衛隊のノリでいて新たなジャンルを開拓すべし
銃を手に、ファンタジー世界で生き残れ!

・sage推奨。 …必要ないけど。
・書きこむ前にリロードを。
・SS作者は投下前と投下後に開始・終了宣言を。
・SS投下中の発言は控えめ。
・支援は15レスに1回くらい。
・嵐は徹底放置。
・特定の作者専用スレは板として不可。
・以上を守らないものは…疫病と戦争、貧苦と死に満ち溢れたファンタジー世界に召喚です。 嘘です。

219303 ◆CFYEo93rhU :2019/05/26(日) 16:55:48 ID:SNm79O0Y0
10年前を色々思い……。

私がここで投稿しているのはF自モノとしては処女作ですが、
戦艦1隻だけ異世界転移という習作的なモノはあり(未完結、未投稿)、
それを書いている時にこちらの分家に出逢い、
設定をある程度引き継いだり修正して国ごと転移モノに
変えたのが『皇国召喚』なので、影響受けまくりです。

例えば飛竜の設定。
速度が100km/hくらいで積載量が操縦士含め150kgくらいというのは、
この戦艦1隻だけ召喚もので設定したものをほぼそのまま流用してます。
戦艦が搭載する水観や水偵で空戦しても勝てて、高角砲や機銃でも落とせて、
爆弾はバイタルパートを貫通せず軽微な損傷で済むレベルを想定してたらしいです。

これ、単発モノとして投下しようかと考えてるんです。
未完結なので、本当に部分的なエピソードが幾つかあるだけなんですが、
結構細かい事書いてたりして、皇国召喚の掌編としても通用するレベル。
むしろ今書いてるものより上手いんじゃないかと。
武器の名前とか地名とかは互換性無いんですが、
何より大きいのは皇国召喚では結局不発に終わった、
超弩級戦艦が戦ってる場面がある事なんですよね。

ただ読み返すと、もう完全に『日本国召喚』のクワ・トイネ公国とロウリア王国なんですよね。
特に飛竜騎士が哨戒任務中に沖合で巨大戦艦を発見して驚くあたりは笑っちゃうほど似ていて、
敵の覇権国家はロウリア王国とパーパルディア皇国を足して2で割ったような帝国で。


>>214
>>216

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220303 ◆CFYEo93rhU :2019/06/01(土) 22:53:20 ID:SNm79O0Y0
本編の続き投下します。


221303 ◆CFYEo93rhU :2019/06/01(土) 22:54:58 ID:SNm79O0Y0
夜明け前の最後の暗闇の中、ディーン少佐の狙撃兵大隊は行進の太鼓を叩く事もせず、
岩陰や茂みに隠れながら息を殺してノイリート要塞周辺を歩きまわり這いまわった。
皇国軍の防御陣地を幾つか見つけるが、どれも相互支援可能と思われる配置だった。
そんな中、一箇所だけ孤立して存在する小さな陣地を発見する。
(ここを足掛かりにするか、せめて勝利したという実績を作れないものだろうか)
大隊の兵員は長銃身マスケットと擲弾筒を射撃態勢に、陣地に近づいていく。


機関銃陣地に篭って様子を窺っていた皇国軍は、時折現れる斥候を撃退しては休息するを繰り返して居た。
後方では、セソー大公国の陣地に向けてのんびりと迫撃砲が撃ち込まれている。
重要拠点の攻防戦にしては、あまりに間延びした戦闘だった。

そうなる理由は単純で、両軍共に積極性を欠いているから。
既に海軍の駆逐艦は帰途に就き、他の艦艇の増援も無いので、暫くは洋上からの戦闘支援は望めない。
飛行場には稼働状態の戦闘機や爆撃機があるが、燃料や弾薬は“本番”の為に必要で、こんな事に消費させられない。
反撃に転じてセソー大公国軍に突撃するには砲兵火力が足りない。
歩兵が自前で持つ手榴弾や迫撃砲もそう潤沢な弾薬がある訳ではない。嵩張る大隊砲や連隊砲となれば尚更。
一部小隊では鹵獲した1/2バルツ砲を置物にして、敵に警戒させる事で足止めするという方策も取られた。
戦車の1個小隊でもあれば違うだろうが、戦車や装甲車といった機甲戦力は全て大陸本土にある。

これで積極果敢に攻めろというのは無理な話だ。
航空支援も砲撃支援も機甲戦力も無い中、歩兵だけでの攻勢はリスクが高過ぎる。
もう時間的、空間的に後が無いならともかく、皇国軍はそこまで切羽詰っていない。
むしろこの戦場に限れば、時間は皇国軍の味方だ。
敵に退路は無く、味方には十分な陣地と食糧の備えがある。
篭城戦という戦況では圧倒的に有利な防衛側が、急いで打って出る必要などどこにあろうか。
ここで睨み合いが続こうが、大陸本土で決着が付けばそれで終わりだ。
少なくとも迫撃砲と歩兵砲の弾薬にある程度余裕が生まれなければ、攻勢には出られない。

加えて、ある意味でそれ以上に深刻な問題があった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


222303 ◆CFYEo93rhU :2019/06/01(土) 22:55:29 ID:SNm79O0Y0
東の空が明けて夜が終わった頃。
セソー大公国軍の軍服を纏った人影が見えた。今度は数十人だ。
警戒に当たっていた皇国軍将兵はまたか、という思いで小銃や機関銃に手をかける。
「撃ち方用意!」
だが、今回は今までと違った。
敵部隊から撃ち出された爆弾が大量の白煙を吐き出し、視界を遮る。
「撃ち方待て!」
破れかぶれの敵は何をしてくるか分からない。
毒ガスかも知れず、しかし防毒マスクは無いという事態に小隊長は困惑した。
この場に吹く海風の風向きは、皇国軍が風下側なのだ。
「退避! 煙から距離を取れ!」
小隊員は持ち場を離れて下がるが、煙に巻かれる。
「全員、何ともないか?」
「少し煙たいだけです。ただの煙幕です!」
小隊軍曹は冷静に返した。戦場の勝手知ったる軍曹の助言は心強い。
そうこうしているうちに敵はさらに、その煙幕に隠れながら発煙弾を発射し、煙幕のカーテンを盾に徐々に接近してくるのだ。
手を拱いていては不味い。
「持ち場に戻れ! よく狙え……撃ち方、始め!」
煙幕が展開されている辺りを機関銃で薙ぎ払うが、命中している気配が薄い。
こんな戦い方、リンド王国より洗練されてるじゃないか!

煙幕の切れ間、右手に剣を掲げた指揮官らしき人影が見えた。
それに気付いた機関銃手は、その付近を全力で薙ぎ払う。

それでもまだ、煙幕が陣地に近づいてくる。
距離にすれば確実に100mを切っている。
「総員着剣!」
小銃手は着剣し、破砕手榴弾を用意し、白兵戦すら辞さぬ構えだ。
重機関銃は分解され、予備陣地へ後退を始めた。
軽機関銃はギリギリまで付き添うが、いよいよ不味い状況だ。
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223303 ◆CFYEo93rhU :2019/06/01(土) 22:56:00 ID:SNm79O0Y0
「突撃の好機でした。伝令も送りました。閣下!」
司令部の天幕に入って来たディーン少佐は、煤汚れた顔で左の頬がぱっくり切り裂かれて流血していた。
赤く染まったハンカチで怪我をした頬を押さえながら、苛立ちを隠し切れない様子で詰め寄る。
「準備させていたのだ。そうしたら早々に逃げ帰って来たのは貴官ではないか」
「あれ以上の戦闘継続など無理です。大隊の死傷者は30人を超えました。
 1個中隊が消滅したのですよ! 私も危うく死にかけました」
そう言って、折れた剣を見せる。
美しい装飾の為されたサーベルは、中程で折れていた。
飛び散った破片の一つが胸にしまってあったペンダントに突き刺さって軽い打撲も受けた。
「剣が無ければ即死でした。大隊長戦死、指揮不能によりもっと早く後退していたでしょう」
顔の正面に掲げていた剣に皇国軍の銃弾が命中し、それで剣が折れて頬に傷を負った。
剣に当たって弾道が逸れた弾丸も、ディーン少佐の髪の毛を焦がしていった。
一旦、顔の前に掲げてから頭上に上げて、前を指し示す動作の途中だった。
僅かでも動作がずれていたら、顔面を撃ち抜かれて即死だっただろう。

「そうは言うが、旅団本隊は貴官の大隊の10倍の規模だぞ? そう簡単には動けん。それくらい解るだろう」
「全軍の展開など求めていません。とりあえず1個中隊でも良いのです」
「戦力の逐次投入は愚の骨頂だろう。それに伝令からは攻撃成功の報告を受けたが、とてもそうは見えなかった」
「皇国軍の陣地に1/4シウスまで肉薄して射撃を浴びせ、あの場に居た皇国兵は
 全員逃げ出したと判断します。あれが成功でなければ、何が成功なのですか!」
「皇国兵の撤退を、直接確かめては居ないだろう」
「それが可能な状況なら、恐らく私はここに居りません!」
あれだけ濃密な煙幕を展開してもなお、皇国軍の前に大損害を受けたのですよ?
たった1シウス前進するのにこれだけの損害なら、ノイリート要塞中枢に迫る頃には全滅しているでしょうね。

「そこまで言うなら、もう準備も整っているだろうから、本隊を出そう」
「閣下……発煙弾は殆ど使い切りましたし、同じ手に二度も引っかかるとは思えません」
皇国軍という敵を相手に、ディーン少佐は通常使う密度の数倍の煙幕を使っていた。
それですら数十人の損害を出したが、発煙弾の投射をケチっていればもっと多くの損害が出ていただろう。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


224303 ◆CFYEo93rhU :2019/06/01(土) 22:56:31 ID:SNm79O0Y0
降伏をしたら、戦後にどんな仕打ちを受けるだろうか。
司令官や連隊長、司令部参謀は物理的に首が飛んでもおかしくない。
大隊長や中隊長クラスの指揮官も相応の懲罰を受ける事になるだろう。
武人の名誉という意味でも、称号や栄典の剥奪など容易に想像出来る。

さらに攻撃を続ければ、反撃で磨り潰されるだろう。
かといって降伏したら終戦後にどんな沙汰が待っているか判らない。

作戦参謀が意見具申した。
ディーン少佐の決死の行動は結局、皇国軍陣地に突撃は不可能という事の確認。
敵陣地の弱点を探るどころか少数の部隊で偵察の為に近づく事すら不可能な状況。
下手に大軍で攻めすぎれば撤退や降伏すら満足に出来なくなるのはリンド王国軍が大量の血で以て証明した。
今更改めて何を確認する必要があるのかと問われれば、伝聞ではなく体験として共有出来たという事に尽きる。
「最早この戦争の行く末は決しているのは、中将閣下もよく理解されているでしょう。
 マルロー王国からの支援も途絶えております。ここは一つ、降伏ではなく一時停戦を申し入れては?」
「何か思うところがあるか?」
「現状の皇国軍からの攻撃は、緒戦に比べれば随分と散発的です。
 つまり島内の防備を後手にしてでも他にやりたい事があるのです」
「ノイリート島から本土への攻撃準備か」
「はい。皇国軍の飛竜であれば我が国の本土全域が制空権内に収まります。
 極北洋シテーン湾に面しているロマディアなど目と鼻の先でしょうから」
「確かに、彼らからすればそうなるだろうな」
リンド王国の王都ベルグは、それで散々な目に遭ったのだから。
だが、ヴィットール中将は別の事に気を揉んでいた。
「命を散らして我等を上陸させたギューナフ提督に何と詫びれば良いのだ」
「それは閣下や我々が死んでから、あの世でおいおい……」
死後の世界はともかく、大公殿下からのお咎めはあるかどうか分かりませんよ?
塞翁が馬。ロマディア死守を命じられず、本土へ帰る手段も失った事は幸福に転ぶかも知れませんね。

そんなやり取りから少し後、上陸したセソー大公国軍の司令官ヴィットール中将はノイリート要塞の皇国軍に対し、停戦の軍使を差し向けた。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


225303 ◆CFYEo93rhU :2019/06/01(土) 22:57:44 ID:SNm79O0Y0
投下終了です。
暑かったり寒かったり、体調がおかしくなる……。
これからまだまだ暑くなる季節、皆さんも命を大事に。


226名無し三等陸士@F世界 :2019/06/02(日) 14:20:35 ID:.78nQQms0
投下乙です。
寒暖差が結構あって本当にきついですよね。

停戦しましたか。これはもう仕方ないなぁと思ったり。前線司令部がどうこう出来る範疇を超えてるわけだし……。


227名無し三等陸士@F世界 :2019/06/02(日) 17:44:06 ID:Rx9iVfiQ0
投下乙!

少佐は生き残りましたか。

寒暖差による体調不良もですが、生ものにも注意だね!
いや、ほんときついっす・・・。


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6 自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた第122章 (Res:44)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 6
1名無し三等陸士@F世界 :2017/07/03(月) 18:17:14 ID:.oaUBxuE0
こっちなら埋めあらしもこないかな?

ハイテク兵器 vs 剣と魔法。
内容はガイドラインを参照。

・sage厳守。
・書きこむ前にリロードを。マナーとして。
・SS作者は投下前と投下後に開始・終了宣言を。分断防止のため。
・SS投下中の発言は控えてください。
・支援は50レスに1回。
・嵐、煽り、気に食わないコテは徹底放置。自然現象として脳内あぼーんしましょう。
・荒らしに反応する者も他者にとっては荒らしと同罪。
・専ブラ使用者はNG登録を積極的に活用する事。
・品性に欠けるレスはなるべく付けませんよう。
・気に食わないレスを、気に食わないコテハンまたは気に食わない人間のものと根拠無く認定するなかれ。
 ループ禁止。対策としての『萌え』などには書き手も読み手も極端な反応をしないこと。
 そんなことより海産物の話でもしよーぜ。
・以上を守らないものはぬるぽと見做し、鉄槌制裁( ・∀・)つ=■彡☆))`Д´)されます。

前スレ
自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた第121章
ttp://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1498645002/

保存庫
ttp://www26.atwiki.jp/jfsdf/
ttp://pixus.iinaa.net/jfs.htm

分家
ttp://jbbs.livedoor.jp/movie/4152/fjieitai.html

36名無し三等陸士@F世界 :2017/09/23(土) 10:45:27 ID:PtHhTi0Y0
>>31
>>32
見つからない
リンク貼ってくれません?


37名無し三等陸士@F世界 :2017/09/23(土) 10:47:07 ID:PtHhTi0Y0
>>31
>>32
見つからない
リンク貼ってくれません?


38名無し三等陸士@F世界 :2017/09/24(日) 15:53:43 ID:.oaUBxuE0
>>37
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/4152/1079384805/l50
こちらですよ


39名無し三等陸士@F世界 :2017/12/02(土) 19:42:00 ID:ZqrZSx6Q0
もしも検索 ⇒ bit.ly/2kJFRlx


40名無し三等陸士@F世界 :2018/01/21(日) 10:33:33 ID:WDM44Um20
日本がファンタジー世界に召喚されちゃう作品もいっぱいあったと思うけど、食料生産ってどうやってるの?
過去の気象データのない状況だと、普通は試験的に作付してその結果を見て増やす感じだろうけど、政府の命令で最大限に土地を使って食糧増産に励ものかな?もちろん気象データが無いので博打だけど。
 
 ファンタジー世界の最大の敵は日照りだったりしてね。


41始末記 :2018/02/01(木) 22:09:09 ID:7.L4Yce.O
たまたま地球の時と同じ気候で作物がとれたとしても
備蓄加えて二年半から三年が限度でしょうからね
データ取る余裕も無いから、なりふり構わず、じゃないでしょうか


42名無し三等陸士@F世界 :2018/02/07(水) 22:47:03 ID:OizbM2460
その手のリアルな話だと
地球人類はファンタジー世界の細菌に免疫が無いので
宇宙戦争の火星人と同様の結末を辿るだろうから
食糧問題とか以前のの段階で詰む


43名無し三等陸士@F世界 :2019/05/03(金) 01:05:58 ID:cMbd3f1E0
>>42
逆に異世界がウイルスにやられる可能性も、あとファンタジー世界のウイルスなら抗生物質耐性菌とかないから最悪ペニシリンでいける。


44名無し三等陸士@F世界 :2019/05/03(金) 05:55:23 ID:wYHajp3I0
>>42
日本クラスの医療技術で歯が立たない様なのが蔓延ってる世界なら
そもそも異世界側が一切の文明を残さず消え失せてると思うよ


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7 早く戦争起きろや (Res:3)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 7
1名無し三等陸士@F世界 :2017/03/27(月) 18:26:32 ID:aqLR9lb60
北朝鮮は早く日本に核ミサイル落とせ

2がろうでん :2017/09/29(金) 11:13:21 ID:SLqvPaf60
その前に憲法改正だろ!


3名無し三等陸士@F世界 :2017/12/02(土) 19:41:56 ID:ZqrZSx6Q0
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