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アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.15

1 名無し三等陸士@F世界 :2016/10/03(月) 01:41:59 ID:9R7ffzTs0
アメリカ軍のスレッドです。議論・SS投下・雑談 ご自由に。

アメリカンジャスティスVS剣と魔法

・sage推奨。 …必要ないけど。
・書きこむ前にリロードを。
・SS作者は投下前と投下後に開始・終了宣言を。
・SS投下中の発言は控えめ。
・支援は15レスに1回くらい。
・嵐は徹底放置。
・以上を守らないものは…テロリスト認定されます。 嘘です。

389 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/06/29(金) 20:15:30 ID:pfN/LKiE0
「そこが救いですな」

ニミッツは微笑みながら、相槌を打った。

連合国派遣軍の司令官達は、それぞれの本国内では一癖も二癖もある軍人として知られているが、実際は聡明であり、アイゼンハワーの
提案にも良く応じてくれていた。
無論、彼らは彼らなりに物事を考え、異論を挟むことも決して少なくない。
だが、アイゼンハワーは、この小さな事件で明らかとなった、連合軍将兵の心に潜む闇を顕在化させないためにも、根気よく彼らに提案し、
説得して行こう……と、心中でそう決意していた。

「私は、戦争終結後に連合軍がシホールアンルと同じになる事は決して望みません。ですが、このまま何もしなければ、他の侵略軍と一緒と
罵倒されるのは必定……となるでしょう」
「その為の改革、という訳ですな」

ニミッツが言うと、アイゼンハワーは深く頷く。

「戦争に勝者と敗者と言う間柄は必ず出る。しかし、勝者だからと言って敗者に対してやりたい放題とは限らない……その考えが広まれば、
後の占領政策も円滑に進むと、私は確信しております」


1486年(1946年)1月30日 午前7時 ヒーレリ領リーシウィルム港

リーシウィルム港には、幾多もの艦船が沖に艦首を向け、煙突から排煙を上げて今しも出港しようとしていた。

「出港用意!」

アメリカ太平洋艦隊所属の第5艦隊旗艦である戦艦ミズーリの艦橋では、第5艦隊司令用長官を務めるフランク・フレッチャー大将が、
周囲の僚艦を双眼鏡で眺め回しながら、出港用意の報告を聞いていた。

390 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/06/29(金) 20:16:24 ID:pfN/LKiE0
「長官、そろそろです」

第5艦隊参謀長であるアーチスト・デイビス少将の声に、フレッチャーは無言で頷いた。
第5艦隊の主力である第58任務部隊は、先の第2次レビリンイクル沖海戦で大きく損耗したが、それ以降は損傷艦の修理と戦力の補充に努めた為、
TF58に在籍する各母艦航空隊はフル編成で出撃が可能となった。
第58任務部隊は現在、正規空母9隻、軽空母7隻を有している。
3日前までは正規空母8隻、軽空母7隻であったが、先の海戦で損傷したリプライザル級空母のキティーホークが、修理を終えて戦列復帰したため、
母艦戦力は16隻に増えた。
TF58はこれらの空母を4つの任務群に分けている。

TG58.1は、正規空母リプライザル、ランドルフ、ヴァリー・フォージ、軽空母ラングレーを主力に据えており、この空母群を戦艦ミズーリと、
重巡ヴィンセンス、軽巡ビロクシー、モントピーリア、サンディエゴと、駆逐艦24隻が護衛する。

TG58.2は正規空母レンジャー、グラーズレット・シー、軽空母タラハシー、ノーフォークを主軸に据え、これを戦艦アラバマ、重巡セントポール、
ノーザンプトン、軽巡フェアバンクス、フレモント、デンバーに加えて、駆逐艦24隻が周囲を固めている。

TG58.3は正規空母サラトガ、モントレイ、軽空母ロング・アイランド、ライトを主力とし、重巡デ・モイン、軽巡ウースター、ロアノーク、
ウィルクスバール、メーコンの他、駆逐艦26隻で構成される。

TG58.4は正規空母キティーホーク、ゲティスバーグ、軽空母サンジャシント、プリンストンを主力としており、この4空母を戦艦ウィスコンシン、
重巡カンバーランド、ボイス、軽巡サヴァンナ、スポケーン、メンフィス、駆逐艦24隻が護衛する。

正規空母9隻のうち、3隻は最新鋭のリプライザル級航空母艦であり、残り6隻も、未だに新鋭艦に部類されるエセックス級空母ばかりである。
航空戦力は総計で1400機にも上り、今回の作戦でも、その威力を大いに発揮するであろう。
双眼鏡を洋上に向けると、既に出港を終えたTG58.2の空母群が、陣形を整えながら沖へ向かいつつある。

「それにしても、久方ぶりの出撃ですな」

デイビス参謀長がようやくと言いたげに、フレッチャーに話しかける。

391 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/06/29(金) 20:17:09 ID:pfN/LKiE0
「陸軍も連合軍と共同で、ヒーレリ領からシホールアンル軍を完全に叩き出したと言います。我々も、これに乗じて暴れ回りたいものです」
「参謀長の言う通りだが、肝心のシホールアンル海軍は既に戦力を消耗している。残りの敵竜母が決意を決めてこっちに向かってくれば、
こっちも多少楽にはなるが」
「決意と言えば……先日のクロートンカ事件の記事を思い出しますな。全く、追い詰められたとはいえ、言いたい放題言ってくれたものです」

参謀長の言葉を聞いたフレッチャーは、苦笑しながら返答する。

「だが、当たっている所もある。我々も油断していたら、敵に痛いしっぺ返しを食らわされるぞ」

フレッチャーは戒めの言葉を発した。

クロートンカ事件の顛末は、第5艦隊内にも伝わっており、将兵の中には、自害したゲリラ兵をクレイジーだと罵倒する者も現れたが、
フレッチャーのように、油断せぬように改めて気を引き締める者も、少なからずいる。
現に第5艦隊は、これまでに敵の主力艦隊と死闘を繰り広げており、多数の僚艦を失っている。
クロートンカ事件の顛末を、戒めとして捉える雰囲気が艦隊内で醸成されつつあった。

「先導駆逐艦、出港します!」

見張りの声が艦橋に響き、フレッチャーは双眼鏡をミズーリの艦首方向に向ける。
先導役のアレン・M・サムナー級駆逐艦4隻が、発行信号を放ちながら外界へと向かっていく。
それにニューオリンズ級重巡のヴィンセンスが続き、僚艦のクリーブランド級軽巡ビロクシー、モントピーリア、アトランタ級軽巡のサンディエゴが後を追う。
ミズーリの発する機関音が徐々に大きくなり、程無くして、艦体がゆっくりと前進を始めた。
艦前部に据えられている2基の48口径17インチ3連装砲は、仰角をやや上げ、砲身は空を睨んでいる。
長い艦首は海水を掻き分け、先導した駆逐艦、巡洋艦の後を追っていく。

「リプライザル、出港開始!」
「ランドルフ、ヴァリー・フォージ、出港開始しました!」

見張り員から僚艦出港の報せが次々と艦橋に伝えられる。

392 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/06/29(金) 20:17:42 ID:pfN/LKiE0
リプライザル級航空母艦のネームシップであるリプライザルは、ミズーリの後に続いて、その巨体を前進させていく。
重量的には、満載時に6万トン以上の重量を誇るミズーリに分があるが、全体的にはリプライザルが大きい。
特に、飛行甲板も含めた艦の長さは295メートルと、リプライザルの方が長い。
その威容は、合衆国海軍の期待を担った新鋭艦に相応しい物であった。
後に続くエセックス級空母のランドルフとヴァリー・フォージも、体のでかい後輩に負けじとばかりに、誇らしげに洋上を航行する。
後続するインディペンデンス級軽空母ラングレーは、それらに追随する従者と言った感があるが、1943年に初陣を飾って以来、幾つもの大海戦に
参加した歴戦の軽空母だ。
乗員から「ラッキー・ラングレー」というあだ名を頂戴した軽空母は、今回もまた、その任を十二分に果たすべく、威風堂々と出港しつつあった。

ミズーリはリーシウィルム港を出港した後、時速12ノットで所属する僚艦と共に輪形陣を組みながら航行を続ける。

「長官。今回は敵の本土西岸部の拠点を順次攻撃する予定ですが……昨日の会議で、状況次第ではルィキント列島ならびに、ノア・エルカ列島の爆撃も
考慮すると言われていましたな」

デイビス参謀長の問いに、フレッチャーは頷いてから答える。

「同地点には、現在、潜水艦部隊が進出して海上交通路の寸断に当たっているが、敵が何らかの対応策を行った際、通商破壊に支障を来す可能性がある。
例えば、針路を大きく北に大回りさせ、本土と列島の直通路は使わない……と言った感じに」

フレッチャーは、右手で大きく半円を描いた。

「だが、元を叩いてしまえば、そんな事をする余裕は無くなる。聖地であった辺境の島にまで空母機動部隊が襲撃してくる……敵からしてみれば、
溜まったものじゃないぞ」
「まさに、悪夢と言えますな」

デイビス参謀長は、唯一の聖地すら、高速空母部隊の射程に捉えられたシホールアンルに対して、ある種の同情すら感じていた。

「とはいえ、ルィキント列島とノア・エルカ列島の攻撃はまだ決めてはいない。まずは、沿岸部を叩いて、そこから天気と相談してから決める事だな」

フレッチャーはそう言ってから、視線を空に向ける。
空は久しぶりに晴れ渡っていた。
本来なら、第58任務部隊は1月22日に出港をする筈であったが、進出予定の現場海域が予想以上に荒れ続けていたため、出港日は延期となった。
陸軍が地上戦で活躍を続けている間、待機を続けていた艦隊の将兵は切歯扼腕の想いで天候の回復を待っていたが、今日、それがようやく叶う事となった。
また、出港日が繰り延べになった事で、キティーホークという強力な援軍を迎え入れる事も出来た。
キティーホークは先の海戦で、思わぬ損傷を追って戦線を離脱したが、本国での修理を終えて前線復帰を果たしたのだ。
今日の好天は、戦力を再編したTF58の出港を祝っているかのようであった。

「さて……今度はこちらの決意を見せる時だな」

フレッチャーはミズーリの動揺に身を任せつつ、小声でそう呟いていた。

393 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/06/29(金) 20:18:33 ID:pfN/LKiE0
SS投下終了です。

394 名無し三等陸士@F世界 :2018/06/29(金) 22:24:18 ID:7GZKSXek0
乙です。
レニエスの言い分はわからんでもないが、一応仕掛けてきたのはお前達シホット側なんだぜ?
それとも情報は末端兵のレニエス達には伝わってなかったのか?
情報統制敷かれてた場合は一番惨めだろうな。

ただシホットの執念というべきものを理解したとしても、彼らが敗戦後にまってるのは地獄しかないだろうな。
生き残ってる働ける層の若者達の人数を考えると執念でなんとかなるとはもう思えないな。

395 名無し三等陸士@F世界 :2018/06/29(金) 22:48:20 ID:xcVmLF4g0
乙でした
二人の復讐者(アヴェンジャー)、どちらも真っ当な死に方は出来なかった(しなかった)か
だがそれが復讐者という存在が均しく背負う運命なのかも知れない…

しかしこの一件、メディアに取り上げられた結果これほどまでの影響を及ぼすとは
ペンは剣よりも強し(この場合はカメラですが)とはまさにこのことか

396 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/03(火) 07:21:24 ID:QFrqX0M20
あ、あれ?
更新されてる。。。。

なんだこれ、神か?

397 名無しさん :2018/07/08(日) 21:01:23 ID:bwOFyX2Q0
全く、さっさと殺しておけばよかったのに

ならば、二度と立ち上がらないように徹底的に叩き潰すのみだ

398 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/08(日) 21:13:25 ID:Jc/oq3m20
彼らも我々と同じように祖国を愛し、家族を愛している。だから彼らに最高の敬意を払い、細心の注意をもって…皆殺しにしろ…  師団長ヴァンデグリフト少将(ジパング)

この言葉はいいよな

399 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/12(木) 00:24:50 ID:Z7mT7VDw0
投稿乙

ある意味恨みつらみが浅い、新参者の米軍が侵攻軍の中心だから
この程度で済んでる。って感じなんだよな。

もしソビエトポジの国がこの世界にあったら今頃犠牲者数一桁多かったろうな…

400 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/13(金) 00:58:03 ID:Z7mT7VDw0
戦後には『非人道的魔法兵器全面禁止条約』とかできそうとかふと

401 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:23:13 ID:ATfagNLg0
皆様レスありがとうございます!

>>394氏 特殊部隊出身とはいえ、彼女は末端兵ですから上から伝えられる情報も多くは無かったですね
開戦の理由などは都合よく伝えられているだけですので

>敗戦後
罪深き先人達の愚挙として糾弾される事もあり得そうです
国土は開戦前と比べても、既に荒れまくっておりますから、もう悲惨な物です

>>395氏 >しかしこの一件、メディアに取り上げられた結果これほどまでの影響を及ぼすとは
内容からしても非常にショッキングでしたからね。ただ、連合軍側での綱紀粛正も進むでしょうから、
ある意味ではいいタイミングで起きた事件とも言えるでしょう。

>>396氏 お待たせいたしました。ごゆるりとお楽しみください

>>397氏 石器時代に戻してあげましょう(鬼畜

>>398氏 その言葉、自分も好きですね。海兵隊らしさが前面に押し出されている感じが特にいいです。

>>399氏 >もしソビエトポジの国がこの世界にあったら今頃犠牲者数一桁多かったろうな…
そんな国があったら、戦場のみならず、普通の市街地でももっと悲惨な状況になってましたね。
占領地での略奪暴行なんかは当たり前でしょうし。

>>400氏 フェイレに施されたような戦略級魔法は、間違いなく禁止にされるでしょうな。

402 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:37:14 ID:ATfagNLg0
それでは、これよりSSを投下いたします

403 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:38:17 ID:ATfagNLg0
第287話 狭間の国の使者

1486年(1946年)2月1日 午前8時 シホールアンル帝国首都ウェルバンル

シホールアンル帝国首都ウェルバンルの北1ゼルドのホメヴィラと言う集落に差し掛かった馬車は、そこで首都方面より
出てくる避難民の群れに巻き込まれた。
それまで快調に進んでいた馬車は急に速度を緩め始め、程無くして止まってしまった。

「特使殿!申し訳ありませんが、しばらく通りの流れが悪くなります!」

御者台に座る男が、内装の施された車内に向けてそう伝える。
馬車に乗る2人の男は、それを聞いても特に気にする様子は無かった。

「相分かった。道を行く民に気を付けながら動かしてくだされ」

黒い三角状の帽子を被った2人の男の内、茶色を基調とした、特徴のある服装をした男が顔に笑みを交えながら、御者にそう返す。

「了解いたしました」

返事を聞いた御者は、そのまま前に向き直った。
もう1人の男は、一旦窓に顔を向け、複雑そうな表情を浮かべてから、仕えている彼に顔を向ける。

「若殿、見て下さい。シホールアンルの民が大勢、家財道具を抱えて都から逃れております……ウェルバンルは、シホールアンル随一の都の筈ですが」
「うむ……やはり、見通しが暗いのであろうな」

若殿と呼ばれた男は、鼻の下に整えた髭を触りつつ、付き人である彼に言う。
若殿……もとい、イズリィホン将国特別使節であるホークセル・ソルスクェノは、特に何も感じていないような口調で部下に言いはしたが、
彼も内心では、世界一の超大国であるシホールアンルで見るこの光景に、心の中で驚きを抱いていた。

404 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:38:51 ID:ATfagNLg0
「となると……幕府上層部はやはり、この国を」
「クォリノよ。ここはこれぞ……?」

彼は、クォリノと言う名の付き人に対し、自らの口の前に人差し指を置いた。
特別使節補佐兼、ソルスクェノの付き人であるクォリノ・ハーストリは、それを見て軽く咳ばらいをした。

「は、少し口が過ぎましたな」
「とはいえ、そちがそう思うのも無理からぬ事だ。幕府の言う事も、ようわかる」

ソルスクェノは、先日受け取った本国からの通信を思い出し、頷きながらそう言う。

「しかし、これでイズリィホンに戻れますな。実に6年ぶりでございますか……大殿や奥方様も、今頃は首を長くして待っておられる事でしょう」
「おいおい、気の早い奴よ」

ハーストリの言葉に、ソルスクェノは思わず苦笑してしまった。
2人は雑談をかわして暇を潰していくのだが、馬車は避難民の列に引っ掛かったまま、思うように進まなかった。
そのまま10分程過ぎた時、それは唐突に始まった。
馬車の外から、急に異様な音が響き始めた。

「これは……」
「若殿!」

ハーストリは、血相を変えてソルスクェノと目を合わせた。

「くそ!こんな時に空襲警報か!!」

御者台にいた国外相の男が苛立ち紛れに叫びながら、馬車を道の脇に止める。
そして、慌ただしく御者台から降り、馬車のドアの向こうから避難を促した。

405 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:39:26 ID:ATfagNLg0
「特使殿!空襲警報が発令されました!これより最寄りの退避所まで走りますので、馬車から出て下さい!」

2人は、互いに目を合わせたまま頷くと、ハーストリが先に立って、ドアを開いた。
周囲にいた人だかりは、突然の空襲警報にパニック状態に陥っていた。
そこに現れた2人は、一瞬ながらも周囲の注目を集めた。
視線が集中するのを感じた2人は、半ば恥ずかしい気持ちになるが、それも空襲警報のサイレンと共にすぐに消えうせた。

「さあ、こちらへ来てください!」

2人は、御者の男に先導されながら、待避所まで走った。
程無くして、官憲隊が開放してくれた半地下式の防空待避所の傍まで走り寄った。

「来たぞ、あれだ!」

官憲隊の若い男が、空を指差しながら叫んだ。
ハーストリとソルスクェノは、男の言う方向に目を向ける。
冬晴れと言える心地の良い青空には、南の方角から無数の白い線が伸びつつあり、それはウェルバンル方面に向かいつつあった。
彼らは知らなかったが、この時、南方より出現したB-36爆撃機40機が、首都周辺に残存する戦略目標を叩く為、
飛行高度14000を保ちながら目標に接近しつつあった。

「あれが、音に聞こえるアメリカと言う国の……」
「特使殿!まもなく敵の爆撃が始まります。急いで中に!」
「う、うむ!」

ソルスクェノは、御者に勧められるがまま中に入ろうとしたが、何かを思い出し、その場に踏み止まった。

「クォリノ!例の物は持っているか!?」
「若殿!抜かりなく!」

406 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:40:04 ID:ATfagNLg0
ハーストリは、背中に抱いた貢ぎ物をソルスクェノに見せた。

「よろしい!中に入るぞ!」

空襲警報のサイレンを聞きながら、2人は待避所の中に入っていった。
内部には、既に避難してきた住民が溢れんばかりに入っており、2人は御者と共に、窮屈な中で爆撃が収まるのを待ち続けた。

どれほど待ったのかは判然としなかったが、唐突に大地が揺れ動き、次いで、轟音が響くと、ソルスクェノは自らの鼓動が急に
高まるのを感じた。
伝わって来る衝撃は大きく、待避所の内部が揺れ動くたびに、天井の埃が上から落ちてくる。

(これが、空襲という物か……なんて恐ろしい物じゃ)

ソルスクェノは心中で、恐怖を感じていた。
祖国イズリィホンでは、名のある武家の後継ぎとして多くの事を学び、その中でも武芸の類は小さい頃から習得に励んできた事も
あって、どのような状況においても冷静になれるとの自負があった。
だが、今……ソルスクェノは、異界の国が作った、戦略爆撃機の空襲から逃れ、どこかで炸裂する爆弾の振動や衝撃に体を小さく
して堪えるだけだ。
昨年12月のウェルバンル空襲も、彼は自らの目で見、計り知れない衝撃を受けたが、あの時は遠巻きに見ているだけであり、
危険範囲内にはいなかった。
しかし、今は違う。
今日体験する爆撃は、自分達も巻き添えを受けた物だった。
唐突に、一際大きな爆発音が響き、待避所内がこれまで以上に大きく揺れた。
中では悲鳴が起こり、赤子の鳴き声も響く。

(爆撃という物は、やたらに外れ弾が出るとも聞いている。という事は、わしが隠れているここに爆弾が落ちるという事も……)

ソルスクェノはそう思うと、背筋が凍り付いた。
実際、過去の爆撃では、防空壕や待避所に爆弾が直撃し、多数の民間人が死亡した事例も発生している。
彼は、爆弾炸裂に伴う揺れが続く中、ただひたすら、自分達が生き残る事を祈り続けた。

407 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:40:47 ID:ATfagNLg0
それから20分後……
真冬であるにもかかわらず、大勢の人で詰まった待避所の内部は暑苦しかった。
しかし、空襲警報解除の報せが伝えられると、2人はようやく外に出る事ができた。

「ふぅ……全く、肝を冷やしますな」

ハーストリは、額の汗を拭いながらそう言うが、隣のソルスクェノは、ある方角を見たまま立ち止まってしまった。

「……若殿。如何なされました?」
「クォリノよ……武士という者は、死を恐れてはならぬと古来より教えられている物じゃが……」

彼は目を細めながらクォリノに言いつつ、北の方角に右手を伸ばした。
その方角からは、幾つもの黒煙が立ち上っている。

「手も足も出ぬまま、空から一方的に狙われるのは恐ろしい物だ。見よ、あの惨状を」
「確か……そこにはさほど大きくはないとはいえ、この国の工場が幾つか建てられておりましたな」
「高空から来た爆撃機とやらは、どうやら、あの工場を叩いたそうじゃな。クォリノよ……この惨状を見て、そちはどう思う?」
「は………幕府上層部のご指示は、正しかったと思われます。あの煙の下には、工場だけではなく、民の暮らす家々も数多にあったはず……
恐らくは、上方も、我々が巻き添えを食らう事を恐れて」
「ふむ……わしは、もっと見たかったのだが……この国の行く末を……のう」

彼は、懐から扇を取り出すと、それを広げて自らの顔に向けて仰ぐ。

「特使殿!敵の爆撃機は退避行動に移りました。国外相へ移動を再開いたします故、馬車へお乗りください」
「うむ、それでは」

御者に勧められると、ソルスクェノはパチンという小さな音と共に扇を閉じ、袴の内懐に収めた。
程無くして、馬車に戻ると、御者が扉を開けて2人を招き入れた。

408 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:41:30 ID:ATfagNLg0
御者は扉を閉めながらも、上空に顔を向け、苛立ったような表情を見せた。
高空には、無数の白いコントレイル(飛行機雲)がまだ残っており、そのやや下では、高射砲の炸裂した黒煙が見える。
その下の空域には、迎撃に向かった10機前後のケルフェラクが編隊を維持しながら、魔道機関特有の爆音を響かせて飛行していた。

「畜生!届かない高射砲を撃ちまくって、敵の高度に辿り着けない飛空艇は遊覧飛行をするだけか……!」

御者は苛立ち紛れにそう吐き捨てながら、御者台に座って馬を前進させた。


午前8時45分 首都ウェルバンル 国外省

国外相の正面前まで辿り着いた一行は、職員の案内を受けながら、館内の応接室前まで歩いた。
2人は、袴に頭に付けた烏帽子といった、シホールアンル国内では滅多にお目に掛かれないイズリィホン国武士が身につける服装のため、
国内省の面々からは道中、注目を集めていた。
応接室前まで到達した2人は、ふと、部屋の内部から荒々しい声が響いているのに気付いた。

「ん……?若殿」
「ああ、何やら聞こえるが……」

2人は小声で言い、互いに頷き合うと、そのままの態勢で室内に聞き耳を立てる。

「敵機動部隊がまた首都方面に接近しつつあるだと!?それで、また退避命令か!」
「前回のように、官庁街に敵の艦載機が向かってくる可能性もあります。ここは軍の指示通りにされるのが良策かと」
「く……仕方ない。私はこれから大事な客人と合わなければならん。今は軍の指示通りに動く事にし、後に詳細を詰める事にする」
「了解いたしました」

部屋の中から聞こえる会話はそれで終わり、程無くしてドアが開かれた。
中から、職員と思しき男が会釈しながら退出し、かわって、2人に付き添っていた職員が手をかざして入室を促した。

409 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:42:11 ID:ATfagNLg0
「お待たせいたしました。どうぞこちらへ……」

2人は入室すると、居住まいを正したグルレント・フレル国外相が満面の笑顔を浮かべて出迎えた。

「これはこれは、ソルスクェノ特使!お久しぶりでございます」
「国外相閣下、お久しゅうございます。国外相閣下におかれましては、お変りも無く」

ソルスクェノとフレルは、挨拶を行いつつ、固い握手を交わした。

「ささ、どうぞこちらへ」

フレルは、室内のやや奥に置かれた2つのソファーの内の1つに2人を座らせると、彼はその対面に座った。

「いやはや、こうしてお顔を合わせるのは、実に2年ぶりになりますかな」
「は。その通りです。それがしも、あの日からもう2年経ったのかと、いささか驚いております」
「もう2年……短いようで長い。しかし、長いようで短いのか……まぁそれはともかく、敵爆撃機の襲来もあるこの情勢の中、
使節館より足を運ばれて頂いた事に、心から感謝しております」

フレルは感謝の言葉を述べてから、本題に入った。

「さて、本日お二方にお越し頂きましたが、あなた方から直接、私にお話ししたい事があると聞き及んでおります。そのお話したい事とは、
一体何でしょうか?」
「は……先日、幕府外務所より命令を承りました。その命令でありますが……それがしは使節館の共を率い、此度の任期満了を待たずして
イズリィホンに帰還せよ、との命令をお受けいたしました」

ソルスクェノは懐から、白い包みを取り出し、それをフレルに手渡した。
フレルは、それを両手で取ると、包みを開き、その中にある折り畳まれた白い紙を開いて、黒い墨で書かれた文字をゆっくりと呼んでいく。
書かれた文字はシホールアンル語である。

410 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:42:53 ID:ATfagNLg0
「なるほど。つまり、離任の挨拶に参られた、という事ですな……」

文を読み終えたフレルは、しばし黙考する。

「貴国外務所の判断は正しいと、私も思います」

彼は顔を上げてから、ソルスクェノにそう言った。

「我がシホールアンル帝国は、不本意ながらも、南大陸連合軍相手に不利な戦を強いられています。貴方達も、昨年12月に起きた首都空襲や、
断続的に行われている、首都近郊の戦略爆撃は目にしておられる筈です。その現状を知った貴国上層部が帰還命令を出すのは当然の事であると、
私は思います」
「国外相閣下。我が祖国イズリィホンとシホールアンルは300年の間、友好国として関係を深めてまいりました。いずれは、軍事同盟を結び、
戦の際は迷う事無く陣に赴き、ともに轡を並べて、雄々しく戦場を駆け抜ける事を夢見ておりました。ですが、それも叶わず……終いにはこのような
事に至り、面目次第もござりません」

ソルスクェノは、沈痛な面持ちで謝罪の言葉を述べる。
だが、フレルは頭を左右に振りながら口を開いた。

「いえ、それは違いますぞ、特使殿。この度の現状は……いわば、シホールアンルに対する罰なのです。そう……業を背負いすぎた偉大なる帝国が
受ける罰です。ですが、友好国の使節の方々にまで、我が国はその罰の巻き添えを負わそうとしている。特使殿、あなた方は悪くありません。
むしろ、悪いのは……このシホールアンルなのです」

彼は深く溜息を吐く。

「思えば、シホールアンルは北大陸を統一した時点で、歩みを止めるべきだったのかもしれません。ですが、それだけでは満足できずに、更にその
先へと足を運んだ。そして、行きつく先がこの現状となるのです。貴国上層部の判断は正しい。私は……その判断を尊重いたします」
「国外相閣下……」

ソルスクェノは顔を上げて、フレルを見つめる。

411 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:43:24 ID:ATfagNLg0
柔和な笑みを浮かべるフレルには、前回会った時に感じた刺々しさは完全に失せており、今では顔全体に疲れが滲んでいるように見える。
傍から見ても、フレルが内心苦悩している事が容易に想像できた。

「……わがイズリィホンが、貴国との友好関係を結んだのは今から300年前。きっかけは、沖合で難破した貴国の船の乗員を、イズリィホンの民が
救助した事でございました。以来、イズリィホンとシホールアンルの関係は深まり、様々な面でご支援を賜ってまいりました。それがしも、この国に
来てから多くの事を見て学び、各所で見聞を広めてまいりましたが、ただただ、シホールアンルと言う国の大きさに圧倒されるばかりでした。
そのシホールアンルが、異世界から来たアメリカと言う名の国に追い詰められつつある……それがしは、今もその事が夢のようであると思うております」
「若殿……」

ソルスクェノの言葉に含まれていたある部分に、ハーストリは血相を変えた。
彼は慌てて何かを言おうとしたが、それを察したフレルが片手を上げて制した。

「ハーストリ殿。大丈夫ですぞ」
「国外相閣下……!」

フレルは、何故か清々しい表情を浮かべていた。

「さすがは、イズリィホンの中でも有数の武家であるソルスクェノ氏のご子息だ。次期棟梁と呼ばれるだけあり、やはり聡明なお方ですな。
南大陸軍が実質的に、アメリカ軍が主導している事もご存じのようで」
「は……それがしの知識は、風の噂を聞き続けた程度ではござりますが……その噂の中でも、アメリカという国に関する噂は興味が尽きませぬ。
あれほど、烏合の衆とまで呼ばれた南大陸連合の軍勢が、何故、再び息を吹き返し、この北大陸に押し掛けて来たのか。そして、その軍勢に多くの
戦道具を与えながらも、自らの軍にも十分な武具を揃える事ができる、その力……!」

ソルスクェノは次第に語調を強めていく。

「それがしは、その果てしない力を持つアメリカを知りたいと、心の底から思うております。狭間にあるイズリィホンの将来の為にも」
「なるほど……しかし、イズリィホンは尚武の国。これまでに、フリンデルドを始めとする諸外国の侵攻を全て阻止した実績があります。
貴国の軍は強く、数も多いと聞く」

412 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:44:03 ID:ATfagNLg0
「軍は確かに強い。されど、過去のそれは、島国という特徴を活かした事で得た勝利でもあります。兵の扱う武器は依然として、旧態依然とした
ままでございます。もし、イズリィホンがアメリカと戦を行えば……」

ソルスクェノは、しばし間を置いてから言葉を続ける。

「国は一月と持たずに、アメリカに攻め滅ぼされる事になりましょう」

その言葉を聞いたフレルは、ソルスクェノに半ば感心の想いを抱く。
同時に、あの時……シホールアンルにも彼のような冷静さと、探求心があればという、強い後悔の念が沸き起こった。

「今の所、イズリィホンは貴国のみならず、200年前は敵であったフリンデルドとも国交を結び、よしみを深めてまいりました。しかし、
国際情勢という物は移り変わりがある物でございます。今こうしている間にも、イズリィホンを取り巻く環境は変わりつつあると、考えております」
「……正直申しまして、特使殿の考えはよく理解できます。思えば、私も特使殿のように、よく考え、良く判断できれば……と思う物です」

フレルが言い終えると、ソルスクェノは無言で頭を下げた。
顔を上げた彼は、改まった表情を浮かべながら口を開く。

「幾ばくかお話が長くなり、申し訳ございませぬ。さて、此度の儀につきましては、ご多忙の中お会いして頂き、感謝に耐えませぬ」
「いえ。こちらこそ、空襲警報が鳴る中、郊外より端を運んで頂いた事には、深く感謝しております。特使殿、この離任の挨拶の後ですが、国を
離れるのはいつ頃になられますかな?」
「準備が出来次第、早急に移動するように言われております故、さほどを間を置かぬ内にお国を離れるかと思います」
「それがよろしいでしょう」

フレルは顔を頷かせながら相槌を打つ。

「軍の情報によりますと、敵の機動部隊がシギアル沖に向かっているようです。昨年12月のような大空襲も予想されますので、なるべく早い内に、
首都を離れられた方がよろしいでしょう……それから、お国の帰還船はどちらから出られますかな」

413 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:44:49 ID:ATfagNLg0
「予定では、北西部の一番北にあるミロティヌ港で船に乗り、祖国へ向かう事になっております。万が一の場合を避けるため、ルィキント、
ノア・エルカ列島付近は大きく北に迂回する航路を取る予定になっております」

一瞬、フレルは眉を顰めたが、すぐに真顔になって頷く。

「アメリカ海軍は北西部沿岸部のみならず、同列島の中間地点にも潜水艦を差し向けておりますからな。妥当な判断と言えるでしょう」
「は……それでは国外相閣下。それがしはこれにて帰国いたしまするが、最後にお渡ししたい物がございます」

ソルスクェノは隣のハーストリに目配せする。
ハーストリは傍らに置いてあった、紫色の棒状の包みを手に取ると、それを両手でソルスクェノに渡す。
ソルスクェノも両手で受け取ると、ゆっくりとした動作で、フレルに差し出した。

「これは……?」
「貢ぎ物でございます」

フレルは困惑しながらも、恐る恐ると手に取った。
包みを取ると、中には剣が入っていた。
剣は、柄に質素ながらも、白と茶色の模様が付いており、それは半ば湾曲していた。
イズリィホンの特徴である湾曲した剣は、イズリィホン軍の将兵の主要武器として採用されており、その切れ味は他に類を見ないと言われている。
鞘から剣を抜くと、銀色の刃が現れる。
剣は光に反射して美しく光り、その滑らかな刃は、長い時間見つめても飽きを感じさせないような気がした。

「これを、私に……?」

フレルの言葉に、ソルスクェノは無言で頷く。
噂では聞いていたイズリィホンの太刀を、初めて間近で見たフレルは、その美しさに見とれていたが、程無くして我に返り、剣を鞘に納めた。

「よろしいのですか?このような、立派な剣を……」

414 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:45:31 ID:ATfagNLg0
「構いませぬ」

ソルスクェノは微笑みながら言葉を返す。

「その剣は……太平の剣と呼ばれた物でございます。わがソルスクェノ家伝来の剣で、父上から餞別として譲り受けたものですが……その剣が
作られたのは、今から300年程前でございます。作られた当時、ソルスクェノ家は田舎の小さな一豪族にしか過ぎませんでしたが、それ以降、
我が一族は幾つかの戦乱を経て、今日のように幕府の要職を任されられる程の大名にまでなりました。その時の流れを、代々の当主と共に経て来た
この剣ですが……実を言いますと、この剣は人を斬った事が一度もないのです」
「なんと……」

その信じられない事実に、フレルは目を丸くしてしまった。

「し、しかし……この剣は当主に代々受け継がれてきた物だと……」
「それがしはそう申しました。ですが、この剣は不思議と、戦場において抜かれる事がなかったのでございます。ある時は、敵の軍勢が逃げてしまい、
戦が終わった。ある時は、戦が始まる前に敵を調略して戦わずに済んでしまった。また、ある時は、剣を一時的に紛失してしまい、代わりの剣で
戦場に臨んだ等々……不思議な事に、人を斬る機会を逸し続けたのでございます。そして、先代当主においては、この剣を持つと何かしらの不幸が
起きると決めつけ、別の剣を刀匠に鍛えさせた末に、この剣を、蔵に押し込んでしまったのです」

それまで、淡々と話していたソルスクェノは、途端に表情を暗くしてしまう。
だが、彼は何事も無かったかのように、表情を明るくして言葉を続ける。

「しかしながら、現当主である父は、それがしがシホールアンルに赴任する前に、「この剣は、遥か昔に鍛えられて以来、一度も人を斬る事は無かった。
何故、斬れなかったか分かるか?それは……この剣が戦を嫌う、太平の剣であるからだ」と、それがしに申したのでございます。父がこの剣を渡したのは、
未だに戦を行うシホールアンルで、それがしが災いに巻き込まれないで欲しい……と、願ったからではないのかと思うのです」
「……」

フレルは、無言のまま剣を見つめ続ける。
そのフレルに向けて、ソルスクェノは言葉を続けた。

415 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:46:06 ID:ATfagNLg0
「今、貴国は文字通り、民草をも挙げての大戦を行われております。国外相閣下も、いつ果てるとも知らぬと思われている事でしょう。
しかしながら……始まりがある物には、必ずや、終わりが来る物でございます。それ故に……」

ソルスクェノは、一度は剣に視線を送る。
そして、再びフレルと目を合わせた。

「それがしは、大戦の終わりを切に願いたく思い……この太平の剣をお渡ししたのでございます」
「そう……でしたか……」

フレルは、思わず言葉が震えた。
しばし呼吸を置くと、フレルは語調を改めて、ソルスクェノに返答する。

「この貢ぎ物。謹んでお受けいたします」

フレルは、太平の剣を両手で掲げながら、感謝の言葉を送った。
彼の言葉を聞いた2人も、深々と頭を下げた。

「それでは、我らはこれで」

2人は立ち上がると、室内から退出しようとした。
ソルスクェノが部屋から出かけたその時、フレルは彼を呼び止めた。

「特使殿!」
「……は。国外相閣下」

ソルスクェノは振り返り、フレルと目を合わせた。

「シホールアンルとイズリィホンの関係が今後も続く事を、私は心から願っております。例え……帝国でなくなったとしても」

ソルスクェノは数秒ほど黙考してから、言葉を返した。

「それがしも、貴殿と同じ思いでございます」

416 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:46:50 ID:ATfagNLg0
国外相本部施設を出たソルスクェノらは、午前10時30分には北に5ぜルド離れた町にある、イズィリホン将国使節館に戻っていた。
馬車から降り、地味なレンガ造りの使節館に入った彼は、一室にハーストリと共に入室し、室内にある椅子に腰を下ろした。

「若殿、帰国準備は順調に進んでおるようです。この分なら、一両日中には出立できるかと思われます」
「うむ。いよいよ、この地から離れるのだな……」

ソルスクェノは感慨深げな口調で返しながら、脳裏にはこの国で見てきた事が次々と浮かんでいた。
初めて目にする大きな軍艦や、イズィリホンとは違った街並みには心を大きく揺り動かされた。
シホールアンルで見る物全てが、イズィリホンには無い物であり、超大国とはこうである物かと、何度も思い知らされてきた。
だが、ソルスクェノは、シホールアンルと言う国の在り方や、文化を見て学んだだけでは無かった。
彼は、シホールアンルが指揮する対米戦を直接見た訳ではなく、目にした物と言えば、アメリカ軍機の爆撃を受ける街並みぐらいだ。
だが、彼は戦のやり方が従来の物と比べて、大きく変わったという事を肌に感じていた。
それに初めて気づいたのは、昨年12月に、首都周辺を散策していた時に遭遇したあの空襲を見てからだ。

「クォリノよ。わしは、国に帰ったら……この国で見た事を全て話すつもりじゃ。国に帰れば、執権を始めとする幕府のお歴々と会見し、
そして、父上とも話し合うであろう。そこで、わしははっきりと申し上げる」
「若殿……それがしは、大殿はまだしも……幕府の上方が話の内容を完全に理解できるとは思えませぬ。逆に、幕府上層部から、法螺を
吹聴するなと言われるかもしれませぬぞ?」
「何故じゃ。わしは見てきた事、わしの心で感じた事を、包み隠さず話すだけじゃ」
「しかしながら、幕府は若殿の話を理解できましょうか……幕府の猜疑心は強い。今まで、謀反の疑いを掛けられ、族滅の憂き目にあった
御家人や、大名は少なからずおります。若殿が、このシホールアンルでの出来事を執拗に公言しようとすれば、国の不安を煽るものと見なされ、
最悪の場合は謀反を起こし、幕府を揺るがそうとする!と、捉えかねませぬが……?」
「幕府の名誉を選ぶか……わしの命……いや、ひいては、ソルスクェノ一門の命、いずれかを選ぶという事になる。そちはそう言いたいのだな?」
「御意にござります」

ハーストリは深々と頭を下げた。

417 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:48:00 ID:ATfagNLg0
「……祖父は一門を救うために、自ら命を絶たれた。謀反の疑いを晴らすために……確かに、ソルスクェノ一門の運命は、父や、わしに掛かっている
とも言える」

ホークセルは顔を俯かせるが、すぐに上げて、ハーストリを見つめる。

「だが、今の情勢は……幕府だの、一門だのと言っている場合ではない。イズィリホンは文字通り、大国の狭間と言える国じゃ。北には、急速に
発展しつつあるフリンデルドに、東にはシホールアンルがおる。いや……おったのじゃ。敵であったフリンデルドがイズィリホンとの関係を良好に
したのは、シホールアンルの機嫌を伺っての事。しかしながら、機嫌を伺ったシホールアンルは、もはやこの有様じゃ」

彼は、頭の中で浮かぶ地図の一部分に、大きく斜線を引いた。

「幕府の名誉や、一門の名誉にこだわる事は、もはや小さき事に過ぎぬ。これからは……イズィリホンという国家の事を考えなければならぬのだ。
そうしなければ、遠からぬうちに、イズリィホンは選択を誤る。そちも見たであろう?あの地獄の如き光景を」
「は。今も夢の中に出る程、心の奥底に刻み込まれております」
「わしは国に帰った時、この経験を問う者に対して……例外なくこう申していく。決して、アメリカという国だけは敵に回してはならぬ。
そうでなければ、この国のようになる……と」
(むしろ、アメリカは味方にした方が良いかもしれぬ)

彼は、最後の一言は国出さず、胸中で呟いた。





後に、イズリィホンは様々な困難を経て、米国も含む東側陣営国の一角として、大戦後の世界でその役割を果たす事になる。
ホークセルは、新生イズィリホン民主共和国の初代国家主席として辣腕を振るう事になるが、それは遠い未来の話である。

418 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:48:32 ID:ATfagNLg0
1486年(1946年)2月2日 午前8時 カリフォルニア州サンディエゴ

アメリカ太平洋艦隊情報主任参謀のエドウィン・レイトン少将は、サンディエゴの太平洋艦隊司令部に出勤するや否や、司令部の地下室より現れた
ロシュフォート大佐に引き留められた。

「おはようございます、主任参謀。出勤早々で何ですが……お付き合い頂いてもよろしいでしょうか?」
「どうしたロシュフォート。私は司令部で会議に出席しなければならんのだが……それに、君。体が匂うぞ」
「はは。ここ数日、風呂に入る暇もありませんでしたので。ささ、まずはこちらへ!」

ロシュフォートは小躍りしかねない歩調で先導し、司令部の地下施設へレイトンを案内した。
地下室には、太平洋艦隊司令部で傍受した魔法通信を分析するための特別室が設けられており、そこでは南大陸より派遣された各国の分析官や補助官が、
海軍情報部の将兵と共に入手した情報の解析に当たっていた。

「カーリアン少佐、新しい文言は傍受できたかね?」
「いえ、今の所は入っておりません。傍受できるのは、確認された言葉だけです」
「よし!これで決まりだな!」

バルランド海軍より派遣されたヴェルプ・カーリアン少佐から伝えられると、ロシュフォートは掌を叩いて喜びを表した。

「ロシュフォート。何か進展があったようだが……私をここに呼んだのは、それを伝えるためかね?」
「その通りです」

彼はそう答えつつ、壁一面に張られた言葉の羅列を見回した。

「暗号通信の中で、最も気を付ける事は何だと思われますか?」
「暗号のパターンを見破られる事だろう」
「正解です。ですが、それだけでは、完璧とは言い難いですな」

ロシュフォートはレイトンに体を振り向ける。

419 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:49:10 ID:ATfagNLg0
「気を付ける事は、他にもあります。それは……使っている暗号を“変えない事”です」

この時、レイトンは、ロシュフォートが何を言おうとしているのか、瞬時に理解する事ができた。

「通常、暗号文を使用する時に、文字のパターンや使用のタイミングも重要ですが、それ以上に気を付ける事は……暗号に使う文を固定しない事です。
それを防ぐために、暗号帳を定期的に更新して解読を避けようとします。こちらをご覧ください」

ロシュフォートは、黒板や壁に掛かれた文字の羅列に手をかざす。
それぞれの文字は、貴族や地名、罵声等、様々な種類に分類され、その下に今までに記録した名や文字が書かれている。

「これらの文字の数々は、我々が今までに記録した文字の全てです。我々は、この合同調査機関が設立されて以来、読み取れる文字を記録し続けて
きましたが、この記録の更新が、昨日夜以降……終了したのです」

ロシュフォートは右手の人差し指を伸ばした。

「記録が終了したという事は……敵側は、これまで通りの暗号帳を使用したまま、暗号文を流している事になります。そう、敵は暗号帳を更新していないのです」
「つまり……敵は暗号を使用して日が浅い為、我々が常識としていた、暗号帳を更新するという事を知らない、と言いたいのだな?」
「そうです」

ロシュフォートは頷きながら答えた。

「戦時であれば、暗号帳の更新は3カ月に1回。早ければ2カ月に1回の割合で行います。しかし、シホールアンル側は、暗号を使い始めて2カ月以上
経つにもかかわらず、同一系列の暗号を使い続けています」

彼はニヤリと笑みを浮かべた。

「そして、敵は未だに、ミスを犯した事に気付いてはおりません」
「なるほど……それはビッグニュースだ」

420 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:49:55 ID:ATfagNLg0
レイトンは満足気に頷く。

「して……解読はできそうかね?」
「努力しておりますが、解読に至るまでは、いましばらく時間が必要です」
「ふむ……」

未だに解読不能という事実に、レイトンは幾分落胆の表情を見せた。

「ですが、敵が暗号帳の更新を行っていない事が判明した今、解読までの道は幾ばくか見え始めたと言えます」
「横から失礼いたしますが……私達が見る限り、この暗号書は何かの文を参考にしながら、作られている可能性が高いと思っております」

口を閉じていたカーリアンが、付け加えるように説明を始める。

「文面の綴りや、名前からして、恐らくは……何らかの本の内容を当てはめて、暗号通信を行っている可能性があります」
「何らかの本とは……これまた信じがたい物だが」
「しかし、内容を繋げてみれば、納得できるつづりも幾つか発見されています。これは間違いなく、何らかの本……有り体に言えば、小説の類や、
物語の内容を当てはめているのではないかと」
「……我々の世界では考えられん事だ」
「通常は、乱数表や数字をメインに暗号を作りますからな。ある意味、この世界の暗号は文学派と言えます」

ロシュフォートは皮肉交じりの口調でそう言った。

「よろしい。この事は、今日の会議が始まる前に長官に報告しよう。ロシュフォート、よくやってくれた。引き続き、解読作業に当たってくれ」

レイトンは彼の右肩を叩いてから、地下室から退出しようとしたが、彼は再び引き留められた。

「主任参謀、もう少しだけお待ち下さい」
「なんだ。まだ何かあるのか……?」
「は………このまま解読作業を行っても、我々は無事に暗号を解読する自信があります。ですが、今は戦争中であるため、何らかの大事件が発生し、
友軍に思わぬ損害が生じる事も考えられます。昨年行なわれた、カイトロスク会戦のような事も……」
「ふむ。今は非常時だ。敵も死に物狂いで抵抗を試みているからな」
「それを防ぐためにも、あらゆる手段を使って、暗号の解読を速める必要があります。そこでですが……」

ロシュフォートは一旦言葉を止め、タバコを咥えて火を付ける。

「少しばかり動いて、敵をせっつかせて見ましょう。そうですな……陸軍のB-36も動いて欲しいと、私は思います」

彼は紫煙を吐きながら、レイトンに説明を始めた。

421 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/13(金) 18:50:31 ID:ATfagNLg0
SS投下終了です

422 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/13(金) 20:54:04 ID:QFrqX0M20
いい話だった!
作者超乙!

423 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/13(金) 21:08:54 ID:xcVmLF4g0
投下乙でした
また新勢力登場ですか
フリンデルド帝国、ウディンヒエヌ魔教国、ヲリスラ深海同盟、そしてこのイズィリホン将国
これまで触れられた内容からするといずれの国も興味深い存在ですが、今回の戦争では出番ないんでしょうなぁ…残念
そしてフレル国外相の変わりよう…最初の頃とはもはや別人状態だ
まあ自分の軽はずみな言動のせいで自国が滅亡の瀬戸際に追い詰められてるともなればこうなるのも当然か

424 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/13(金) 22:20:28 ID:stF6nFig0
乙です。
東側陣営国だ・・・と!?

つまり、戦後アメリカと明確に敵対する超大国が率いる西側陣営国ができるというわけか・・
どの国だろうか?

425 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/14(土) 22:13:48 ID:EqI2eCk20
気がついたら2話投稿されてるヤッター!
投下乙です!
>第286話
>「アメリカは自由を標榜し、過度な暴力を禁じた近代的な国家であり、蛮族とは一線を画すと聞いていた。だが……ランフックでやった事は、
一体なんだ?帝国本土で行っている事は、一体なんだ?」
>「お前たちの味方は、何の罪も無い無辜の市民を業火で焼き尽くしたんだ!何が近代的な国家だ……貴様らは格好がいいだけで、中身は何も
できない民を嬲って楽しむ、ただの蛮族だ!!」

アメリカ合衆国憲法「自由と平和と正義はアメリカ国民に対して保証するのが目的なのでアメリカ以外ではセーフ」
ハーグ陸戦条約「シホールアンルは条約に加盟してないので明確に禁じられてないのでセーフ」

戦争が終わったら酷い目にあった人たちと捕虜で比較的温かい扱いを受けた人で
国内に対立構造ができれば戦後としては勝ちだからね
情報統制が都合よく解ける戦後にどこまで情報が浸透するのか
アメリカがシホールアンル国内の戦後復興も支援し始めたら一体何を思うことやら
戦争写真関連だとベトナム戦争で撮影された「サイゴンでの処刑」がいろいろと過酷なものです
ペンは剣よりも強しのペンが戦後アメリカ合衆国が握るとあとは(ry

>>400
戦後アメリカが核兵器を開発したあとに一言
「魔法じゃないのでセーフ」
IFでシホールアンルとアメリカが膠着状態で講話した後の核時代のSSなんても書いてみたいなぁ
オールフェスの苦悩がとんでもないことになりそうだけど

>第287話
ここに来てすごい和風の国が第三者視点から見たシホールアンルの惨状が続きますね
でも中身としてはトルコに近い感じかな?
エルトゥールル号遭難事件っぽい話もあるし
もはや時代が変わったのを肌で感じ取り戦後の新構造に向かって行く各国

そして色んな意味で悟りつつあるフレル
首都への爆撃定期便
迎撃できないシホールアンル軍

暗号解読はまさか「AFは水が不足している」をやるのかな?
エニグマ暗号を解読できることを知られないよういろいろやってたイギリスとかも面白かった

426 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/15(日) 13:05:50 ID:Z7mT7VDw0
投稿乙ですー

フレル国外相、大丈夫か?
主戦派帰属に聞かれたら粛清されそうなこと言っちゃってるけど?
何気に心折れてる?

427 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/15(日) 14:11:21 ID:JnIo5dbc0
イズリィホン殿・・・
これからジェット機の時代へとなっていくのに、それを見ずして帰国ですか・・・残念

428 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/15(日) 19:43:08 ID:C2/f9OHQ0
投稿乙です。

まとめの方に上げましたが、ナンバリングミスで一つ削除をお願いしたいのですが…。
ttps://www26.atwiki.jp/jfsdf/pages/1617.html

429 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/15(日) 21:55:05 ID:EDnbw3UE0
イズリィホンのモデルって、もしかして、鎌倉時代末期から南北朝時代の日本だったりして
して、作中の米さんは今後、冷戦に入るから……
まさか、南北朝戦乱+ベトナム戦争みたいになるのか……

430 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/15(日) 22:11:03 ID:iZKiRALk0
>>429
さすがにそこまで作者様はやるとは思えないな。
そもそも現在の対シホールアンルを考えたら
それ終わった後は現代戦へと進んでいくんだから
作者様の大好きなWW2のアメリカから外れてしまうため、多分シホールアンル戦役で終わらせて
後日談的にちらっと描写して完結って流れのほうが現実的だな。

431 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/16(月) 18:41:53 ID:F8sqVas.0
>>424
実は西側にはソ連が召喚されていてな・・・なんてね

432 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/17(火) 17:16:46 ID:3SNTDbVY0
投下乙です。
以前少し話題に出てた日本みたいな島国がついに登場しましたね。
西洋ファンタジーが大半を占める異世界モノに、イズリィホンみたいな東洋ファンタジーの国が出てくると何か新鮮でいいですね!
今後アメリカとイズリィホンが接触した場合、アメリカ側の交渉役は日本出身の野村元大使が担当したりするんですかね?

433 名無し三等陸士@F世界 :2018/07/23(月) 22:36:59 ID:pfN/LKiE0
皆様レスありがとうございます!

>>422氏 ありがとうございます。
嫌われ物のシホールアンルとはいえ、それでも友好を保つ国が居る。
イズリィホンはその典型とも言える国ですので、今回登場させて良かったと思っています。

>>423氏 はい。また新しい国が出てきました。
この話で出ていない国はまだまだあり、戦後はこの国々をも巻き込んだ、様々な出来事が起こります。

ですが、今回の戦争では、良くて名前だけが出るぐらいで、この太平洋戦史においてはなんら役割を果たす事も無いまま
蚊帳の外に置かれる形になりますね。

>フレル国外相の変わりよう…最初の頃とはもはや別人状態だ
やらかした後に、今の祖国の現状ですからね……むしろ、発狂していない分まだマシと言えるでしょう

>>424氏 西側陣営国ですが、それは後の年表で明らかになりますので、それまでしばしお待ちを……
とはいえ、大方予想は付くと思います

>>425氏 恥ずかしながら、またまた舞い戻って来ました。

>アメリカ合衆国憲法「自由と平和と正義はアメリカ国民に対して保証するのが目的なのでアメリカ以外ではセーフ」
ハーグ陸戦条約「シホールアンルは条約に加盟してないので明確に禁じられてないのでセーフ」

レニエス「」

って事になりそうですね

>戦争写真関連
第286話を作るきっかけとなったピューリッツァー賞受賞の写真も、非常にえぐい物がちらほらとありますが、その分色々と
考えさせられてしまいますな。
ツイッターの方でも言いましたが、この話を作るきっかけとなったのが、ピューリッツァー賞関連の写真を見てからですので、
作成中は良い勉強になりました。

>IFでシホールアンルとアメリカが膠着状態で講話した後の核時代のSSなんても書いてみたいなぁ
オールフェスが精神に変調来たして指導者交代……という場面も見れそうな予感

>ここに来てすごい和風の国が第三者視点から見たシホールアンルの惨状が続きますね
下の方が仰られていますが、どちらかというと、鎌倉時代末期から南北朝期の日本がモデルとなっていますね
その時代の資料や、大河ドラマ太平記等を見れば、すぐに合点が付くと思います

さて、このイズリィホンですが……彼らは遠からぬ未来に、様々な困難に立ち向かう事になります
このイズリィホンは文字通り狭間の国……今後出てくる武器は弓矢、魔法だけではありませんので
非常に苦労しながらも、時代の流れを突き進む事になるでしょう

434 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2018/07/23(月) 22:37:35 ID:pfN/LKiE0
>>426氏 バッキバキに折れまくっています。
ですが、正気を失わずに国外相としての地位を投げ出さないだけ、まだ根性があると言えます

>>427氏 ジェット機は見れずじまいでしたが、米高速空母部隊の空襲や、B-36の戦略爆撃を体験しているので、それだけでも
大きな経験と言えるでしょう。

>>428氏 纏めに上げて頂きありがとうございます。いつもながら、非常に感謝しております。
修正に関しては誰かがやって下さるかと……

>>429氏 いやーなかなか……
ここで、ある言葉をお贈り致しましょう
「あなたのような感の良い読者様はとても(MPに逮捕されますた

>>430氏 はい。自分はシホールアンル戦役だけで終わる予定です。
戦後の世界の動きは、ズラッと年表に記す形で掲載しようと考えております。

>>431氏 残念!ソ連は元の世界に残ったままでございます。
まぁ、とある平行世界では転移先で大いに暴れておるようですが(ヤメイ

それにしても、昔は自分のアメリカSSとソ連SSがこの版で掲載されて、勝手に米ソ召喚の時代じゃ!と小躍りした物ですが……
時の流れは速い物です

>>432氏 今回の話で、イズリィホンは歴史の表舞台に姿を現し始めました。
東洋風のファンタジー国家は自分も出したいと思っていましたが、この太平洋戦史での出番はこれだけになりそうです

>アメリカとイズリィホンが接触した場合、アメリカ側の交渉役は日本出身の野村元大使が担当したりするんですかね?
野村元大使は米本土で市民権を得て、一般市民として悠々自適の生活を送っているだけで、歴史の表舞台からは姿を消しております。
交渉はアメリカ国務省や、政府官僚が行う事になるでしょう。

個人的にはキッシンジャーとソルスクェノが秘密会談を行って、米国の容赦ない工作にソルスクェノが引く姿を想像していたりしますね。

435 名無し三等陸士@F世界 :2018/08/21(火) 17:16:52 ID:bjezr75g0
フリンデルドとイズリィホンの位置関係ってどんな感じなんだろ?
ロシアと日本的な位置関係なのか、中国と日本的な位置関係なのか…?

436 名無し三等陸士@F世界 :2018/08/24(金) 19:14:29 ID:5.4QAROI0
>>435

>ロシアと日本的な位置関係なのか、中国と日本的な位置関係なのか…?

大雑把に言えば、後者の位置関係になります

437 名無し三等陸士@F世界 :2018/09/06(木) 23:08:32 ID:B8RxRp8k0
ここまで来るとオールフェスは独ソ戦末期のヒトラーのごとき疫病神に
なってきてますね。
政治体制そのものが近世のそれなので情報統制さえしていればある程度は
反乱や国民の不満を抑えられるとは言え、反省すらしないようでは寝首を
掻かれる前に国民の1割くらいが戦禍で消えそうです。

438 ヨークタウン ◆b.dHcowXAI :2018/11/03(土) 10:20:05 ID:T.Wu/A/c0
>>437氏 オールフェスの精神状態は加速度的に悪化しつつあります
下手すれば、もっと消えそうですね……


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