したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

鬼和尚の仏教講読会 別館2

102鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/11/20(金) 23:00:53 ID:1d4drIFg0
三世に誰がそれらの因果を知り尽くしているじゃろうかというのじゃ。
それを知れば悪人は地獄に沈み、善人は娑婆世界を脱して天にいくのじゃ。
更に善根の者は公案を実践するじゃろう。
そのような者こそ徳山の棒、臨済の渇を継ぐべき者じゃ。

103避難民のマジレスさん:2020/11/21(土) 10:16:24 ID:CZmSsnrc0
228    3/4
風流脂粉又紅粧 風流の脂粉又紅粧
等妙如来奈断膓 とう妙如来断膓いかんせん
知是馬嵬泉下魄 知んぬ是れ馬くわい泉下のはく
離魂倩女謫扶桑 離魂のせん女扶桑にたくせらる

武田鏡村先生訳・解説
紅とおしろいで化粧した
風流な女性の断腸の思いは、いかに仏さまであってもどうすることもできない。
その断腸の思いは、馬嵬で殺されてあの世に行った楊貴妃の魂であることを知っている。
楊貴妃の魂は倩女のように離れて、もう一人の楊貴妃すなわち日野富子として日本に現れて、罰せられてさまうだろう。

一休は富子が楊貴妃のように凄惨な末路で死をむかえ、・・・と断言した。だが、一休は富子の死をみることなく没している。

くま訳
風流に化粧した楊貴妃、
等妙如来は、彼女の断腸の思いを、どうやって救ってくれるというのだ。
馬嵬で処刑された、楊貴妃の思いを。
倩女のように肉体を離れた楊貴妃の魂が、戦乱威明け暮れる日本國を罰しているようだ。

*等妙如来:等覚と妙覚をもつ仏の尊称。
*離魂の倩女:『無門関』三十五則にある公案で、倩女という女性がその魂と肉体が分離し、一人の倩女は 
 結婚して幸せになり、もう一人の倩女は病床に臥して苦しんでいたが、その倩女が一つに合体した。どち 
 らが本当の倩女か、というもの。一人の倩女は楊貴妃をさし、もう一人の倩女は富子をさす。・・・一休 
 は富子が楊貴妃のように凄惨な末路で死をむかえ、・・・と断言した。だが、一休は富子の死をみること
 なく没している。(↑武田鏡村先生解説)
*魄(ハク):たましい。精神をつかさどる陽の気を魂(こん)というのに対し、肉体をつかさどるという陰
 の霊気。
*離魂(りこん):魂が肉体から分離すること。また、肉体から離れた魂。ドッペルゲンガー(二重身)
*『倩女離魂』(せんじょりこん)は、元の鄭光祖による雑劇で、鄭光祖の代表作。唐代の伝奇小説『離魂 
 記』に題材を取り、科挙試験のために旅だった王秀才を恋いる倩女の生霊が追う内容を持つ。
*謫(タク・テキ・せめる):とがめる。せめる。2.官吏がとがめを受け、位をおとされ遠方へ流される
(´・(ェ)・`)つ

104鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/11/21(土) 21:49:09 ID:1d4drIFg0
日野富子は応仁の乱の原因を作ったとも言われているのじゃ。
その乱を利用して財産を増やしたともいうのじゃ。
傾国の美女と思ったのじゃな。
宮廷の乱れが乱世の原因にもなったのじゃ。

105避難民のマジレスさん:2020/11/22(日) 08:56:52 ID:gsjWwTOg0
229    4/4
身心不定假兼眞 身心定まらず仮と眞と
欲界衆生沈苦辛 欲界の衆生苦辛に沈む
愁夢三生六十劫 愁夢三生六十劫
劫空無色馬嵬神  劫空無色馬嵬の神

くま訳
身心は定まらないものだ。仮のことか真実か。(分離した魂が、誰のものかも定まらない)
欲界の衆生は苦辛に沈むのだ。
悪夢は三回生れ変っても延々とつづくであろう。
世界が壊滅して空漠とした期間が。馬嵬の神仕業であろうか。

*真仮(しんか・しんけ):まことのことと仮のこと。真実と虚偽。
*空劫(くうごう・くうこう):世界が壊滅して空漠とした期間。

武田鏡村先生は、「一休は富子が楊貴妃のように凄惨な末路で死をむかえ、「三生六十劫」にわたって地獄
の輪廻をさまようと断言した。」と解してるのである。
(´・(ェ)・`)つ

106鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/11/22(日) 23:57:43 ID:1d4drIFg0
心身が定まらない時に仮も真もわからないというのじゃ。
それで欲界の衆生は辛苦に沈むというのじゃ。
地獄に落ちて過去現在未来と悪夢に見舞われるのじゃ。
それもまた空であり無色であるのじゃ。

107避難民のマジレスさん:2020/11/23(月) 19:18:15 ID:jN2NZNXs0
くま訳改
第一句:心身が定まらなければ、仮も真もわからないのである。

ハイテンション一休さん
230
華叟子孫不知禅 華叟の子孫、禅を知らず
狂雲面前誰説禅 狂雲面前、誰か禅を説く
三十年来肩上重  三十年来、肩上重し
一人荷担松源禅  一人荷担す、松源の禅

くま訳
華叟の子孫は禅を知らない
狂雲の面前で誰が禅を説けるというのだ
三十年来、禅を背負ってきた、肩の荷が重いのであるが、
これからも一人で松源の禅を担いで行くのだ。

*松源崇岳(しょうげんすうがく1132〜1202)南宋時代の禅僧。禅宗の看話禅及び默照禅に存在した不正 
 行為を正すため、松源崇岳は座禅の方法を改革した。
 「松源二転語」です。つまり、「開口不在舌頭上(口を開いて物を言うことは単に口先だけのことではな 
 い)」、「大力量人,因甚抬脚不起(力の強い人が、なぜ足を上げないでいるのか)」という二つの転 
 語から、看話禅と默照禅を見た。松源転語 >>112 113 114 参
(´・(ェ)・`)つ

108鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/11/23(月) 21:59:03 ID:1d4drIFg0
自分以外に松源の禅を知る者は居ないというのじゃ。
なかなか壮大な自負なのじゃ。
正に狂雲なのじゃ。
これからもただ独りで松源の禅を背負っていくというのじゃ。

109避難民のマジレスさん:2020/11/24(火) 19:33:31 ID:zt/s8/ZE0
自賛  2/3
風狂々客起狂風 風狂の狂客狂風を起こし 
来往婬坊酒肆中 来往のすい坊酒しのうち 
具眼衲僧誰一拶 具眼の衲僧誰ぞ一拶するは
画南画北画西東  南を画し北を画し西東を画す

ある男の残日HP 宇野直人先生訳・解説
自賛    自ら賛す   
自分自身の肖像画に書きつけた作品。 
何物にも囚われず 理想に突き進む私は いつも激しい風を巻き起こす
出入りするのは歓楽街や酒場     
見識のある僧侶で誰か私を叱る人はいないのか  
南と言えば北 いや西だ東だと 勝手なことを言う私を

(前半)
一句は露悪的に自己紹介。風は自由でとらわれないの意。狂は漢詩では「理想に向かって突き進む・これと
思ったことに熱中する」
二句の婬坊酒肆は公案の中の語で「本当の悟り」という事を象徴的に表す。山奥で得た悟りはまだ次元で低
いもので、逆に「巷の色々な人に付き合い、得た悟りこそ本当のものだ」という公案を採用している。とい
う事は、一見破戒僧の様に行動しているが、自分は一段高い次元を目指して行動していると主張している。
(後半)
周囲の禅僧に向けた挑発的な言葉となる。4句も禅の言葉。人を食った結びになっている。この詩で自分の
生き方を主張したが、では一休が主張した次元の高い悟りとはどんなものか次の詩で見てみる。

・婬坊いんぼう酒肆しゅし:歓楽街・酒場
・具眼:物の本質を見抜く力 見識がある
・画皆画北画西東 禅語で「指東劃西」と言えば、東を指したり西を指したりしていい加減にその場をごま 
 かすことを言う。お茶を濁す。

柳田聖山 訳
<訳>
風にいかれた酔っ払いが、狂った風を巻き起こし、
女郎屋や酒場をうろついている。
眼の開いた修行僧なら誰でも一突きにするがよい。
(狂風が相手ゆえ)東西南北あてもなく滅多打ちにするだけだ。
※一休自身を賛した詩であるが、どこか己と普化を重ねているように思われる。
(´・(ェ)・`)つ

110鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/11/24(火) 23:48:55 ID:1d4drIFg0
自賛ならば自分について詠っているのじゃ。

わしは風狂の者であるから世間の常識に囚われず教えるのじゃ。
売春宿や酒場で教えるのじゃ。
修行が出来た具眼の僧にはわかるじゃろう。
そのような者に四方の仏説を教えるのじゃ。

111避難民のマジレスさん:2020/11/25(水) 19:12:41 ID:sdUQpy3s0
自賛   3/3
大燈仏法没光輝 大燈の仏法、光輝を没す、
竜宝山中今有誰 竜宝山中、今、誰か有る。
東海児孫千歳後 東海の児孫、千歳の後
吟魂猶苦許渾詩 吟魂、猶、苦しむ、許渾の詩。

石井恭二先生訳
大燈国師の仏法は光を失った、
竜宝山大徳寺の中に、今、どんな人物がいるのか。
達磨大師このかた、千年の後、
日本の法孫である私は、詩情を抱いているのに、
  許渾の詩のように、すでに白髪頭となって苦しんでいる。
(´・(ェ)・`)つ

112鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/11/25(水) 21:50:26 ID:1d4drIFg0
もはや正しい禅の伝統は光をうしなったというのじゃ。
わしだけがそれを知っているというのじゃ。
伝法も千年を経て善い弟子が居ないことを苦に思うのじゃ。
もはや乱世であるから修行しようとする者もいないのじゃろう。

113避難民のマジレスさん:2020/11/26(木) 19:51:54 ID:T9jfcAc60
喜びいっぱいの一休さん
231
新造大應國師尊像 大應國師の尊像を新造す
活眼大開眞面門  活眼大いに開く眞面門
千秋後尚弄精魂  千秋ののち尚ほ精魂を弄す
虚堂的子老南浦  虚堂のてき子老南浦
東海狂雲六世孫  東海の狂雲は六世の孫

柳田聖山先生訳
尊像の眼は大きく開き、口元も鋭い。
何年経っても魂を見透かすようだ。
虚堂の高弟、南浦紹超、東海の狂雲、六世の孫。

くま訳
新造の大應國師尊像
目をくわっと見開き、ありのままだ。良く出来てよかったのだ。
長い年月を経ても、こちらの精魂を思いのままに操るようだ。
虚堂直伝の南浦老師、
正伝の狂雲は六世の孫弟子なのだ。

中村満次郎先生HP解説
1453年七月、大徳寺は焼失し、灰燼となっている。この漢詩は、康正二年、六十三歳の作で、大徳寺が
炎上して三年後のことになり、多分尊像も失われたので、新造されたのであろう。
ちなみに、このころ田辺の薪に入り、大応国師の塔所、妙勝寺が興されている。
*真面目:本来の姿・ありさま。転じて、真価 まじめであること。
*弄精魂:通常は妄想分別によって精魂を消し尽くされることを意味している。しかし、道元禅師は精魂を 
 尽くして日常底に修行弁道する意味であるとした。
(´・(ェ)・`)つ

114鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/11/26(木) 21:55:30 ID:1d4drIFg0
新しい寺の仏像ができたようじゃ。
一休もよろこんでいるのじゃ。
鋭い眼は今も己の心底を見抜いているようじゃ。
千年たってもまだ精魂をこめて実践しているようじゃ。
わしはその六世の弟子なのじゃというのじゃ。

115避難民のマジレスさん:2020/11/27(金) 19:09:34 ID:n2jj.iZI0
232
脱鱗鯉魚庖中得活 鱗を脱するり魚 庖中にして活するを得たり
活潑々時池水清 活潑々の時ち水清し
怪哉端的死中生 怪しい哉端的死中の生
飛潜天池衲僧眼 天池に飛潜す衲僧が眼
雲暗龍門點額情 雲は暗し龍門點額の情

くま訳
鱗を剥がされた鯉が包丁の下で活路を得た。
ピチピチト元気がよい時は、池の水は清い。
怪しいのである。わしの場合、まさに死中に活である。
天地を飛び廻り禅僧の洞察眼をもって、見てみると、
暗雲立ちこめる大徳寺、住持など引受けなけりゃよかったかも。

*死中得活(しちゅうにかつをうる):『碧巌録』九則絶体絶命のところで活路を開くこと。
*活潑潑地(カッパツハッチ):生き生きと活動すること、意気盛んで、元気のいい様子を言う
*怪哉:おまけ① 参
*飛潜(とびくく・ひせん):木々の枝の下をくぐるように飛ぶ。

おまけ①
怪哉:bigbossman先生解説解説東方朔というのは人名で、前漢の武帝に仕えた宰相、前2世紀頃の人物で
す。
 豪放磊落な性格で、仙人のような暮らしぶりであったとも言われ、
 いろいろと不思議な逸話が多い人です。
 中国の南北朝時代の殷芸(いんげい)が書いた『小説』には、
 前漢の武帝が東方朔をともなって旅行に出かけた際、行く道の途中に、
 頭、目、牙、耳、鼻、歯が人間のようにそろった奇妙な虫がたくさんいた。

 それを見た武帝が「怪哉 あやしいかな」と言ったので、その名がつけられた。
 東方朔は武帝の問いに答えて、「これは秦の時代、始皇帝が厳しい法律で
 人々を縛ったので、罪を受けた者の魂が虫に変化したものと考えられます」
 重ねて武帝が、「どうすればよいのか」と尋ねると、

 「古来から、酒を飲めば憂いを忘れるといいます」東方朔はそう言って、
 虫たちを酒の入った瓶に入れた。すると虫たちはみな、
 満足した様子で散り散りにその場を去っていた。
 後に、古地図を元に調べてみると、はたしてそこは、秦の時代に
 牢獄があった場所であった・・・こういう故事が書かれています。

「怪哉」をこの意とすると、訳は「妖怪怪哉は、刑死した人の生れ変りだから、明らかに死中に活だ。」と
なるが、これは、ないでありましょう。

おまけ②:點額魚(白楽天)
 龍門點額意如何
 紅尾青鬐却返初
 見説在天行雨苦
 為龍未必勝為魚

 ほととんぼ先生HP訳・解説(抜粋)
 意訳:龍門の急流を上りきれず、額を石に打ちあてて、
 むざむざと尾鰭を垂れて返る魚の気持ちは、如何(いかが)なものであろうか。
 聞けば、龍となって天に上れば、雨を降らせる苦しみがあるそうだ。
 そんな苦しみをするよりは、魚のままで、自由に泳ぎまわっているほうが、かえってましかもしれないよ。
 ※紅尾=魚は疲れると尾が赤くなるという。青鬐=魚の青い背鰭(ひれ)。

 白楽天の詩は、・・・人間、実力もないのに無理に出世し、後々苦しむよりは、むしろ下位にあって悠々  
 としているほうがよいという意味です。" "りゅうもん てんがくのい いかん
 こうびせいき きゃくへんのはじめ
 いうならく てんにあって あめをおこなうのく
 りゅうとなるは いまだかならずしも ぎょとなるにまさらず
(´・(ェ)・`)つ

116鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/11/27(金) 23:38:00 ID:1d4drIFg0
まな板の鯉は却って生きているというのじゃ。
清水の池の中では晩いのじゃ。
死の中に生があるとは人は怪しむのじゃ。
龍の如く天の池に潜む僧の目は飛翔に備えているのじゃ。
暗雲が立ち込める寺の門に入るのも慈悲なのじゃ。

117避難民のマジレスさん:2020/11/28(土) 11:30:40 ID:fukTh4tE0
233
香嚴擊竹 1/3     きゃうげんきゃくちく 1/3
對盡(畫)忽然盡情識 画に対してこつねん情識を尽くす
道人龜鑑太分明    道にんの亀鑑はなはだ分明
娘生佛見南陽境    にゃう生佛南陽の境を見る
断膓黄陵夜雨聲    はらわたを断つこう陵夜うの声

くま訳
「画にかけるもちひは、うゑをふさぐにたらず」と思い立ち、にわかに迷いの心が起った。
香厳道人は、模範になる禅師であることは、真に明らかである。
香厳は、母親から生れたこの身体を自分と思っていたが、仏を見たのだ(父母未生以前の本来の面目に気づい
たのだ。)南陽の境で。
はなはだ愉快で笑いがこみ上げる、墓守をする、南陽慧忠の陵墓に降る夜の雨音

*香嚴擊竹:正法眼蔵渓声山色の巻に香厳智閑の悟りの契機が語られる。
 愛知学院大学 禅研究所HP解説
 香厳は大潙禅師の下で修行していた。ある時、大潙が言った「君は聡明で物知りだ。お経の注釈なんかか 
 らでなく、君の父母も生まれる前の所からわしのために一句を言ってくれ」と(汝聡明博解なり。章疏の
 なかより記持せず、父母未生以前にあたりて、わがために一句を道取しきたるべし)。香厳は答えようと
 試みるがどうしても出来ない。今まで色々勉強してきたことは何だったのか、年来集めた書物も焼いて
 「画にかけるもちひは、うゑをふさぐにたらず。われちかふ、此生に仏法を会せんことをのぞまじ、ただ
 行粥飯僧(ぎょうしゅくはんそう)とならん」その後、大証国師の跡を武当山に訊ねて庵を結んで暮らし
 た。ある時、掃除をしていて、掃いた石が竹にカチンと当たった音を聞いて大悟したという。まさに、自
 然の語る真理の声を聞いたのだった。それこそが父母未生以前の一句だった。
*亀鑑:人のおこないの手本。模範
*道人:仏道の修行をする人。また、出家得道した人。
*黄陵:黄帝陵:中華民族の始祖とされる黄帝の陵墓
 黄帝:神話伝説上の五帝の最初の帝。紀元前2510年〜紀元前2448年)
*世俗の我(仮我)と真実の我(真我)は、仏教(『大般泥洹経』)。世俗の我(仮我)、自分という場
合、 一義的には、父母から享けたこの身体(人身)を私だと思ってきた(これを「娘生の面目」という。)
その一方に「本来の面目」がある)。
 この世俗の我を空海は 「五蘊の仮我」 と呼ぶ。人間は色・受・想・行・識の五蘊から構成された仮初の我 
 に過ぎないということ。
 本来の面目= 「父母未生以前の本来の面目」とは、何かと言う公案に答えられず、香厳は、一度悟るのを 
 諦めた。
*對法:阿毘達磨(アビダンマ)とは、仏教の教説(具体的には経蔵、律蔵など)の研究・思想体系、およ 
 びそれらの解説書・注釈書のこと。
 くま訳では、絵に描いた餅の香厳の故事に基づいた訳にしたが、 對法:阿毘達磨と解せば、「阿毘達磨 
 などの思想の探求が尽きて」でもよいかも。テキストでも、(盡・尽)と(畫・画)の2通りあり。
*断腸:① はらわたを断ち切ること。また、はらわたがちぎれるほどの悲しさ、つらさなどをいう。
 ② はなはだしく興趣のあること。また、哄笑するほどおもしろいこと。
*南陽慧忠(なんよう えちゅう、675-775唐代の禅僧。諡は大証禅師。
(´・(ェ)・`)つ

118避難民のマジレスさん:2020/11/28(土) 15:17:40 ID:W0SWfBm20
くま訳、全面改
清水の中にいる時は、元気がよさそうに見えるのだ
死中に生があるとはと、人は怪しむのである。
天の池に住む龍ような洞察眼をもつ僧は飛翔に備える。
暗雲立ちこめる大徳寺、住持を引受けたたのも、慈悲である。
(´・(ェ)・`)b

119鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/11/28(土) 22:50:17 ID:1d4drIFg0
>>117 情と識が尽きたのであるから三昧が起こったのじゃな。
 香厳の書か何かを見て情識が尽きたのじゃ。
 名僧の亀鑑は真に正しいのじゃ。
 南陽境で父母未生の仏を見たのじゃ。
 墓場で夜雨がっていても爽快なのじゃ。

120避難民のマジレスさん:2020/11/29(日) 17:16:40 ID:e5flW1XM0
234
香嚴擊竹 2/3
携來苕帚動風塵 ぜうしう(じょうしゅう)携え来って風塵を動かす
看看聞聲悟道新 看よ看よ聞しゃう悟道新たなり
半夜千竿脩竹雨 半夜千かん修竹の雨
南陽塔下弄精神 南陽塔下精神を弄す

くま訳
ほうきで、砂ぼこりを巻き上げる。
看よ、音を聞いて悟り、新たになったのだ。
深夜、高い背丈の千竿の林竹に降る雨
南陽慧忠の墓塔の下で心をもてあおぶ。

*脩竹:修竹:長く伸びた竹
*風塵:1 風で舞い立つちり。きわめて軽いもののたとえにもいう。2 わずらわしい俗世間。また、こま
ごました雑事。
*半夜:子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支で表した。子(ね)の刻は、午前0時 
 を中心とする2時間、前日の午後11時から当日の午前1時までを指す。(一つの刻を、30分刻みで四等 
 分して、たとえば、丑一つ(丑1刻)は、午前1時から午前1時30分までの間)
(´・(ェ)・`)つ

121鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/11/29(日) 23:41:09 ID:1d4drIFg0
掃除をしていたのじゃ。
今ここで風の音を聞いたりしていると悟道はいよいよ新たに見られるのじゃ。
塔の下で竹林にふる雨の音もありのままの精神を曝け出すのじゃ。

122避難民のマジレスさん:2020/11/30(月) 21:53:09 ID:GB63TOaY0
235
香厳撃竹 3/3
久響香厳一撃聲 久しく響くきゃうげんいっきゃくの声
可憐悟道発佳名 憐れむべし悟道佳名を発するお
蕭蕭逆耳竹扉雨 しょうしょうとして耳に逆らふ竹ひの雨
滴盡南陽塔下情 滴じんす南陽塔下の情

くま訳 
久しく鳴り響く香厳一撃の音
微笑ましいのである、悟りを開いたという名声が聞えることは
しかし、竹扉をうつ雨の音は、もの寂しくて耳障りなのである。
雨降り終り、なおつづく南陽慧忠の墓塔の下の感動である。

*可憐: いじらしく、かわいらしいこと。姿がやさしく美しいこと。愛らしいさま。
*佳名:名声・蔭木英雄先生によると、「佳名」は、好ましい名声として使われ、それに対する言  
 葉として、「蠚苴」(らそ・放胆。荒々しい。351、132の詩参)が使われている。
*蕭蕭(ショウショウ):1 もの寂しく感じられるさま。2 雨や風の音などがもの寂しいさま。
*逆耳: 耳障りである,耳に痛い.
(´・(ェ)・`)つ

123鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/01(火) 21:35:21 ID:1d4drIFg0
同じような詩が続くのじゃ。
やはり声の響きで悟ったというのじゃ。
悟道は良い名で発するというのじゃ。
雨の音が耳障りなのじゃ。
しずくが墓にも垂れるのじゃ。

124避難民のマジレスさん:2020/12/02(水) 19:05:53 ID:5u0Gq2zM0
236    1/2
小欲知足 二首
千口不多富貴愁 千口も多からず富貴の愁
家貧甚苦一身稠 家貧しうして甚だ苦しむ一身もおおしと
涓水鯉魚斗水望 けん水のり魚斗水の望
明朝臘扇廣河流  明朝らう扇広河の流れ

くま訳
千人いても足りないこともあるのが、富貴の愁であり、
家貧しければ、一人でもはなはだ苦しむのである。
今、水溜りにいる鯉は一斗樽の水を望むのである。
明日の朝の広い川は役にたたないのである。

*涓:(みず・さんずい・したみず)涓水(けんすい)①水のしずく。②小さい流れ。 ③わずか。すこし。
 ④はらい清める。
*斗:①ます。とます。ひしゃく。また、ますやひしゃくの形をしたもの。「科斗」 ②尺貫法の容量の単 
 位。一升の一〇倍。約一八(リットル)。③星座の名。天の南と北にある星座「南斗」「北斗」のこと。
*臘扇(ろうぜん):冬のおうぎつまり、役に立たないもの、無用なものという意味"
(´・(ェ)・`)つ

125鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/02(水) 21:42:24 ID:1d4drIFg0
金が有り余っていれば客が千人でも足りないと愁えるのじゃ。
家が貧しいと一人でも多いと苦しむのじゃ。
僅かな水に住む鯉は一斗の水でも欲しがるのじゃ。
黄河の水も不要なのじゃ。
自らの必要に応じて足るを知れということじゃな。

126避難民のマジレスさん:2020/12/03(木) 19:39:49 ID:hh98Jcm20
237    2/2
小欲知足 二首
果満羅漢有三毒 果満の羅漢も三毒有り
純一願小欲知足 純一に小欲知足を願ふ
無衣貧病得相治 無えの貧病あいおさむるを得たり
山堂一夜聞促織  山堂一夜促織を聞く

くま訳
修行の効により、果として阿羅漢になった者にも、貪・瞋・癡の三毒はあるのである。
一休、嘘偽り無く、小欲知足を願っているのである。
着るものも無い貧しさが、病を治し、病が治まったから貧しさから脱することも出来たのだ。・・断食療法
でありましょうか?
山堂で一夜、こおろぎの鳴き声を聞く。

一休さん、もしかして、こおろぎを食してたのでありましょうか?
*果満:修行の功により「果」としての悟りが完成すること。
*三毒:克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩、貪・瞋・癡(とん・じん・ち)人間の諸悪・苦 
 しみの根源とされている。(むさぼり・怒り・愚痴(おろかさ))
*純一:まじりけがないこと。飾りけや、うそ偽りがないこと。また、そのさま。純一将軍・一休さん
*薬病相治(薬病相(やくへいあいじす):薬は病気を治すために用いるが、病気が治ると薬は不要になる。
*促織(そくしょく):こおろぎ(蟋蟀)中国では闘こおろぎ等の為、ペットとして盛んに飼育されたが、 
 東南アジアでは食用や民間療法の薬として、売られている。アメリカではコオロギの粉末を原料としたプ 
 ロテイン・バーを開発・販売し日本では徳島大学発スタートアップ企業で参入を計画している。養殖コオ 
 ロギから醤油もできるらしい。
(´・(ェ)・`)つ

127鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/03(木) 22:13:10 ID:1d4drIFg0
大体そんな感じじゃな。
断食かもしれん。
こおろぎは食べていないじゃろう。
声を聞いただけなのじゃ。

128避難民のマジレスさん:2020/12/04(金) 18:50:44 ID:1GQG89x.0
反権力クレーマーの一休さん
238
剪妙勝寺竹木  妙勝寺の竹木を切る
在官忘却不容針 官に在って忘却す針を容れざることを
妙勝封疆剪樹林 妙勝の封きゃう樹林を切る
立破商君胡亂法 立ちどころに商君うろんの法を破る
去來没跡一身吟 去來あとなし一身の吟

くま訳
妙勝寺の竹木をきる
官職にある者は、公の事をなすにあたっては、峻厳でなければいけない事を忘れているのである。
妙勝寺の敷地の境界の樹林を切れと言われたのである。
たちどころに、論破したのである。商君書のような強権的で根拠曖昧な相手の主張を。
過去の慣例を引き合いに出すなど未熟ものである。我が主張を通したのである。

うむ。一休さんに木を切れと言ったお役人さんは、かなり凹まされたでありましょう。

*妙勝寺:1288-1293年に南浦紹明が開いた妙勝寺が前身。1331-1334年に兵火にあって衰退していたのを、
 1456年に一休宗純が草庵を結んで中興し、宗祖の遺風を慕い師恩に酬いる意味で酬恩庵と号した。その
 後、一休は1481年12月12日、88歳で亡くなるまでをここで過ごした。
*官不容針私通車馬:官には針をも容れず、私には、車馬をも通ず。曹山と鏡清との問答の中で曹山が語っ 
 た言葉。公けには針をも通さないほど峻厳でも、裏口からは馬車をも通すほどツーカーであるということ。
 建前と本音とは大きく異なっていること。(龍泉院HP解説抜粋)
*封境・封疆(ほうきょう):領土のさかい。国境。
*立破(リュウハ・りっぱ):因明(いんみょう)で、論議の際の主張と、それに対する反論のこと。また、 
 自分の主張を立てて、他人の非説を破ること。りっぱ。
*商君書(しょうくんしょ):戦国時代の政治家で,法家の祖の一人,商鞅 (しょうおう) の著・土地の開 
 墾と戦功をあげることを国策の主眼とし,労働力増加のため貴族の特権を抑制し,分家を奨励し,耕作者 
 に耕地を解放し,諸子遊説の策謀を禁じ,学問,文学を排し,商業を押え,また厳罰主義をとり,隣保の
 連座制をしき,税制,度量衡の統一を説き,酷薄な国家統治の典型を示している。
*胡乱(ウロン):1 正体の怪しく疑わしいこと。また、そのさま。2 確かでないこと。真実かどうか疑 
 わしいこと。また、そのさま。
*没從跡(もっしょうせき):自分の跡を消す。修行の跡が見えるのは未熟者。努力の跡など見せるもので 
 はない。
(´・(ェ)・`)つ

129鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/04(金) 21:50:14 ID:1d4drIFg0
大体そんな感じじゃな。
本来切ってはいけない筈の寺の竹とか木を切りに来たのじゃな。
論破して立ち去らせたのじゃ。
乱世になって役人も法を破って儲けようとしたのじゃろう。
おかしなことじゃ。

130避難民のマジレスさん:2020/12/05(土) 10:24:43 ID:en9FgLnA0
239
一休贋詩作家説(83の詩 参)
偶作  1/3
患是衆生良薬訣 患は是れ衆生良薬のけつ
祖病當機臨済渇 祖病機に当たる臨済の渇
吟臺暮雲茂陵吟 吟台の暮雲も陵の吟
五十年来相如渇 五十年来相如が渇

くま訳
病こそが衆生にとって良薬というのが、奥義である。
祖師の病とは、相手の能力素質に応じて導くこものである。その一つが臨済の渇である。
黄昏時の吟台、古代司馬相如が茂陵で吟じたのだ。
五十年来相如のような艶詩を吟じてきたのだ。これが狂雲の渇愛(病)なのだ。

*患(カン・わずらう ゲン・うれえる)1.病気。わずらう。2.心を苦しめなやます。苦しみ。なやみ。う
 れえる。
*訣(ケツ):1 きっぱりと別れを告げる。2 簡潔に言い切った秘伝の文句。奥義
*当機(とうき):相手の能力素質に応じた導き方をすること。
*司馬相如:[前179〜前117]漢代を代表する賦の第一人者で、富豪の娘卓文君との駆け落ちは有名。
*渇愛(かつあい):十二因縁の一つで、対象のものごとを貪ったり、執着することを指す。仏教においては
中核的概念のひとつ、身体・精神的な「渇き、欲望、渇望、貪欲」を指している。愛(あい)とも訳される.
(´・(ェ)・`)つ

131避難民のマジレスさん:2020/12/05(土) 10:30:54 ID:en9FgLnA0
おまけ: 碧巌録 第八十七則 雲門薬病相冶 (禅者の一語 (isuzen)先生訳・解説 )
*垂示に云く、明眼の漢は窠臼(かきゅう)を没す。
 ある時は孤峰頂上に草漫漫(くさまんまん)。
 ある時は閙市裏頭(どうしりとう)に赤灑灑(しゃくしゃしゃ)。
 忽(たちま)ち もし忿怒(ふんど)せば、
 那吒(なた)のごとく三頭六臂(さんとうろっぴ)を現ぜん。
 忽ちもし日面(にちめん)月面(がちめん)ならば、
 普攝(ふしょう)の慈光(じこう)を放ち、
 一塵において一切身(いっさいしん)を現じ、
 随類の人となって、和泥合水(わでいごうすい)せん。
 忽ち もし向上の竅(きょう)を撥着せば、
 佛眼(ぶつげん)もまた覷不着(そふちゃく)ならん。
 設使(たとい)、千聖出頭(せんせい しゅっとう)し来たるも、
 また倒退(とうたい)三千里なるべし。
 また同得同證(どうとくどうしょう)の者ありや。試みに挙す看よ。

isuzen先生訳・解説
【垂示】圓悟が座下の求道者たちに垂示した。
 禅者は、何を言い、何を行っても、すべて禅にかなう=「禅による生活」をしている・・のだから、ある 
 時は、達磨の九年間の面壁・・のごとき気高いこともあるし、ある時は、繁華街のうるさい処で、商売繁 
 盛を願って、赤裸々に「大安売り」を声高に宣伝して振舞っていることもある。
 また、時には、インド、毘沙門天の息子、無双の力自慢、那吒(なた)太子のように、暴れて手が付けられ
ないこともある。また、ある時には、日面(にちめん)、月面佛(がちめんぶ 
 つ・・
 日夜、絶え間なく)となって、臨機応変(りんきおうへん)、泥まみれで衆生済度していることもある。
 さらには、忽然(こつぜん)として、廓然無聖(かくねん むしょう)の向上心を現わした、釈尊や、道を究 
 めた禅者達・・窺い知れない三千里も遠離(おんり)した所から超人的活動をなす場合もある。
 サア・ここに、そのような禅者に共鳴できる者がいるか、どうか。
 試みに挙す看よ。

*擧す。雲門、示衆して云く・・
 「薬病相治(やくびょうそうち)。盡大地(じんだいち)これ薬。
 那箇(なこ)か これ自己なるぞ」 

isuzen先生訳・解説
【本則】ある日、雲門文偃が、座下の求道者に・・
 「皆は、常識とか既定の約束とかに囚われて、迎合することに意義があると思い込んでいる。
 例えば、薬は病気を治すと決めているが、実は、病気が薬を治すのである。
 宇宙の森羅万象は、すべてこれ、薬そのもの。病は、この薬の悪用に他ならない。
 病気とは、人が薬を悪用する仕業なのだ。お前たちは今、宇宙の妙用に参画して、薬の役になっ 
 ているか・・それとも、病の役を努めているか・・どっちなのだ。答えて見よ」と迫った。

*盡大地(じんだいち)はこれ薬なるに、
 古今(ここん)、何としてか、はなはだ錯(あや)まれるや
 門を閉じて車を造(つく)らざれ。
 通途(つうと)は自(おの)ずから寥廓(りょうかく)なればなり。
 錯(あや)まれり。錯まれり。
 鼻孔(びくう)は遼天(りょうてん)なるも、また穿却(せんきゃく)せられん。

isuzen先生訳・解説
【頌】雲門は、宇宙すべての作用は、これ薬であると喝破(かっぱ)した(ソレ・・見抜いたぞ)
 これを、利得第一主義で生きている古今東西の欲深(よくふか猿=人間)は、自己中心的に考えて、軽率 
 な結論を出してしまう。
 (オイオイ・・そりゃ大変な間違い。大間違いだぞ)
 この間違いのもとは、常識とやらの世間体に拘泥するからだ。昔、中国の道幅は、車の轍(わだち)、両輪
 の幅まで杓子定規に策定されていたという。
 今どきの世間でいえば、どいつも規格(マニュアル化)されてしまった人間と、氾濫するスマホ文化に毒 
 された社会を言う。
 これを「禅者」に当てはめると「禅による生活」の大道は、寥廓(寥々廓々りょうりょうかくかく)実に 
 広大無辺なものである。
 道幅も、規制や規格サイズもあつたものではない。古今の人々は、自分の鼻は、天まで高いと思いこんで 
 いるが、雲門に自慢の鼻をひねられて半泣き顔になったのは・・どこのどいつだ。
(´・(ェ)・`)つ

132鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/05(土) 21:59:34 ID:1d4drIFg0
衆生が患うのは実は悟りに導く薬だというのじゃ。
祖師達も病に当たって臨済の喝に入ったのじゃ。
それが今も昔も変らぬ真実なのじゃ。
五十年来変らぬ喝なのじゃ。

133避難民のマジレスさん:2020/12/06(日) 13:13:11 ID:ephB6SPw0
くま訳訂正
渇 → 喝

240
偶作   2/3
我唯有一息出入 我唯だ一息出入有り
日面月面志左右 日面ぐわち面左右を忘ず
釋迦老師大覺尊 釋迦老師大覺尊
祖病治得用牛乳 祖病のぢとく牛乳を用ふ 

くま訳
私はただ、一息一息が有るのみである。
千八百年生きようが、一日生きようが、志次第である。
釋迦や老師や大学尊も同じである。
祖病に徳があるのは、命がけで瞑想し、スジャータの乳粥を食してい悟りをひらいた釈迦のお陰なのだ。

* 日面仏、月面仏:おまけ 参
* スジャータの乳粥供養:は、釈迦が悟る直前に乳がゆを供養し命を救ったという娘である(乳粥供養)。
 釈迦の苦行放棄のきっかけとなった

おまけ:『碧巌録』第三則( 細川景一先生訳・解説)
 馬大師不安。院主問う、「和尚、近日尊候如何」。大師云く、「日面仏、月面仏」。
 「馬大師」とは、禅宗第八祖馬祖道一禅師(唐代の代表的禅僧。709〜788)のことです。「不安」 
 とは、病気になること、「院主」とは、寺務を主宰する役です。
 馬祖道一禅師が、あるとき病気になられます。病勢いよいよ悪化して、余命いくばくもないとき、寺の執 
 事があたふたと見舞いにかけつけます。「和尚、ご機嫌いかがですか」という問いに対して、馬祖は答え 
 ます。「日面仏、月面仏」と。
 「日面仏」とは、賢却千仏(現世において出世される千人の仏さまたち)の第五十八仏で、千八百歳とい 
 う寿命の長い仏さんです。「月面仏」とは、“がちめんぶつ”と読み、賢却千仏の第二百二仏に当たり、 
 一日一夜という寿命の短い仏さまです。
 馬祖は千八百歳まで生きる仏さまもあれば、一日一夜の仏さまもあるではないか、病気など気にするな、 
 「生きるもよし、死ぬるもよし」と、泰然自若として言いきったのです。
 病む時は、病むがよろしく候
 死ぬ時は、死ぬがよろしく候 (良寛和尚)
(´・(ェ)・`)つ

134鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/06(日) 21:54:59 ID:1d4drIFg0
もはや自我は無く一息一息の出入りがあるのみというのじゃ。
完全にサマーディに入っているのじゃ。
日月も左右も無いのじゃ。
お釈迦様も牛乳を用いて病を治したというのじゃ。

135避難民のマジレスさん:2020/12/06(日) 22:27:40 ID:hslAgoC60
いつもありがとうであります。
釈迦が牛乳で病気を治したと言う話しは、どの経典にのってるのでありましょうか。
(´・(ェ)・`)b

136避難民のマジレスさん:2020/12/07(月) 17:51:48 ID:Q/57jf6g0
くま訳改 
第2句、日月も左右もないのである。
第3句、釈迦も老師も大学尊も、
第 4句、牛乳を飲んで病、、治したのである。
(´・(ェ)・`)b

137避難民のマジレスさん:2020/12/07(月) 18:50:01 ID:ZaLEVu0w0
241
偶作  3/3
室内閑吟一盞燈 室内の閑吟一さんの燈
自然無道箇詩僧 じねんに道無しこの一僧
愁人春興猶寒夜 愁人春興猶ほ寒夜
袖裡花牋梅蕚氷  愁人春興猶ほ寒夜

くま訳
室内で静かに詩歌を吟じる一燈の下
真理を説く道などなく、独り詩を詠む
風流人、春の興趣を詠う、まだ寒い夜である。
袖のなかに詩を書く為の美しい紙を持つ、梅のがくに氷つくような寒い夜である。

*閑吟:しずかに詩歌をくちずさむこと。
*盏(盞)(さん):1 小さな杯.2量詞 灯火・明かりの数を数える.一盞燈:おまけ 参
*自然(じねん):(1) おのずから,ひとりでに,(2) 事物の本性,仏教の真理,(3) 自然発生的な存在,
(4) 特別な原因がなく万物は自然に生成変化する (無因論) ,といったいろいろな意味に用いられる。
*愁人:① 悲しい心を抱いている人。なやみのある人。② もののあわれを解する人。風流人。詩人。文人。
*花箋・華箋(かせん):① (「箋」は料紙、手紙用の紙の意) 先方の手紙を敬っていう語。すぐれた書簡。
 ② 美しい料紙。花牋。
*萼(うてな):「花の台(うてな)」の意か〕花の萼(がく)花の最も外側に生じる器官。数個の萼片か 
 ら成り、多くは緑色。タンポポの冠毛は萼が変形したもの。 → 花被(かひ)"

おまけ:『碧巌録』第十七則【評唱】
 「後来、僧問う、如何なるか是れ室内一盞の灯。林云く、三人、亀を証して鼈と成す。又た問う、如何な 
 るか是れ衲衣下の事。林云く、臘月、火、山を焼くと。」
 後になって、ある僧が香林に尋ねた。
 「如何なるか是れ室内一盞の灯――部屋の中の一皿の灯明、これは何ですか」
  お互いの心の中の灯し火、お互いの生きておる命、これはいったい何ですか、と。すると香林が答えて、 
「三人、亀を証して鼈と成す――三人が皆な亀を呼んでスッポンだと言う」
  いろいろな人が説明するが皆ウソだ、説明してしまったら、亀がスッポンになってしまうゾ、と。説明 
  のできん生きておる命が、室内一盞の灯でなければならん。
  またある僧が問うた。
 「如何なるか是れ衲衣下の事――雲水の修行中の心得はいかがでございますか」
  それに香林が答えて、
  「臘月、火、山を焼く――暮れになると百姓が山に火をつけて草焼きをする」
  山を焼くことによって、来年の春、新しい立派な芽が出て来る。暮れに山を焼いておけば、来年の春、 
  素晴らしいワラビが採れるということだ。雲水をしておる間は、百姓が冬の山を焼くようにしっかりと
  苦労をして、煩悩妄想焼き尽くせ。雲水中に利口ぶったやつは駄目だ、馬鹿になって何もかも真箇焼き
  尽くした時に、将来、立派なワラビが生えて来て、皆がその山へ集まって来るのである。雲水中に功徳
  を積んでおかんと、将来、法は栄えんということだ。陰徳を積んでおかんといかん。
(´・(ェ)・`)つ

138鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/07(月) 20:59:53 ID:1d4drIFg0
>>135 スジャーターに乳粥をもらった時なのじゃ。
 苦行に囚われる病が治ったのじゃ。
 治らなければそのまま死ぬところだったのじゃ。

139鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/07(月) 21:06:43 ID:1d4drIFg0
部屋の中で明かりをつけて詩を詠むのじゃ。
自ずから道なき道を行く詩僧なのじゃ。
愁人には春でもなお夜は寒いのじゃ。
袖の中の花牋は氷った海蕚のようじゃ。

140避難民のマジレスさん:2020/12/07(月) 21:42:00 ID:9WeB0o4g0
鬼和尚、ありがとうであります。
(´・(ェ)・`)b

141避難民のマジレスさん:2020/12/08(火) 18:48:50 ID:ZQVqKKDE0
242    1/4
大慧武庫曰 有俗士投演出家   大慧武庫にいはく、「俗士有り、演を投じて出家し、
自曰捨縁 演曰 何請捨縁    自ら捨縁といふ。演いはく『何をか捨縁といふ』
士曰 有妻子捨之 請之捨縁   士いはく、『妻子有り之を捨つ、 之を捨縁といふ。』
演曰 我也有箇老婆還信否    演いはく、『我もまたこの老婆有り、還って信ずるや否や』
士黙然 演乃頌曰 我有箇老婆  士黙ぜんたり、演すなわちじゅしていはく、『我にこの老婆有り、
出世無人見 晝夜共一處     出世して人の見る無し、昼夜共に一処 
自然有方便 云云 余亦作頌記之 じねんに方便有り』うんぬん。」  余もまたじゅを作り之を記す。
     1/4
愛孫愛子對妻歌 そんを愛し子を愛し妻に対して歌う
滅却魔宮猶入魔 魔宮を滅却して猶ほ魔に入る、
貪着風流年少境 風流年少の境似貪着して
自然無一點漚和 じねんに一点のおうわなし

くま訳
大慧禅師が弟子に語った、こんな話がある。「見識の無い弟子入り希望者が、演禅師に身を捧げて出家し、
自ら捨縁して来ましたと言った。演禅師が尋ねた『何を捨縁と言うのかね』 
士が答えて言った、『妻子が有りましたが、捨てました』
演禅師が言った。「わしにも老いた母が有る。信じるかね』
士黙りこんでしまった。演禅師は詩文にして言った、『我に有一人の老婆有り、
わしが出家したので世話するもの無し、それで昼夜一緒に住んでいる、
人の本性として、自ずとなるべくしてなるための方便は有るのだ。云云 これを読んで、わしもまた、詩文
を作り示すのである。
         
孫子を愛し、妻に向かって歌う、
欲の魔宮は滅却したつもりだったが、なおもまた魔に魅入られているのである、
貪り執着しているのである風流な少女に、そんな境涯である。
自然にしていては、全く漚和(問題解決の方法)は機能しないのである。

*大慧宗杲1089-1163宋代の臨済宗の僧。諡は普覚禅師。仏日大師。
 真の禅法をめぐって曹洞宗に属した宏智正覚と、真の禅法をめぐって激しく対立した。宗杲は、公案を用
 いることによって言語による思考に大きな疑問を抱えつつ坐禅し、その疑問を打ち破ることにより悟りへ 
 と向かうという、臨済宗の禅法を正しいものと認めた。対立する正覚は、悟りという目標を設定すること 
 によって無明と悟りという二元論的構造が生じることを避けるために、坐禅すること自体が坐禅の目的で 
 あるような自己完結的な禅法の中で本来具有している仏性が顕れるとしたので、宗杲はこれを「黙照禅」
 と呼んで批判した。" "大慧武庫:宋朝禅林の逸話を集める。大慧が弟子たちに語ったもの
*俗士:世間並みの人。また、見識のないつまらない人。俗人。
*頌(しょう・すしょう・する・じゅ・ず)文体の一種。もと『詩経』の作品を風,雅,頌の3体に分けた
 一つで,周の宗廟の祭祀にあたって奏され,先祖の功徳をたたえる韻文であったが,のち一般に人や物事 
 をほめる内容の文章の一体をさすことになり,散文でも韻文でもつくられるようになった。
*自然:人為を離れて、法の本性としてそうなること。
*漚和:截流機指斷滅煩惱而得解脫;即以各種方便法而求絕對之解脫。Waheはサンスクリット語のupāya 
 (便宜)の音訳であり、閉鎖マシンとは、トラブルを解消して救済を得る、つまり、さまざまな便利な方
 法で絶対的な救済を求めることを意味する。
 18の詩 https://fate.5ch.net/test/read.cgi/keihatsu/1528924619/567-n >>638 参
(´・(ェ)・`)つ

142鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/08(火) 21:57:19 ID:1d4drIFg0
孫を愛し、子を愛し、妻に対し詠うのじゃ。
それは魔を滅却してまた魔に入るようなものじゃ。
風流にも貪り執着するのは子供の境地なのじゃ。
そうなれば自然に苦に陥って何も出来なくなるのじゃ。

143避難民のマジレスさん:2020/12/09(水) 17:50:21 ID:PfnRtg620
くま訳改
第3句、風流を貪り執着するのは子供の境地である。
第 4句、そんなことでは、苦に陥って何も解決しないのである。
(´・(ェ)・`)b

144避難民のマジレスさん:2020/12/09(水) 18:52:18 ID:Nev.XIZs0
243    2/4
有僧眼白在妻青 僧にありてはまなこ白く妻に有っては青し
對客唯言我薄情 かくに対して唯だ言ふ我れ薄情と
花前酌盡一樽酒 か前にくみ尽くす一そんの酒
半醉夜深猶半醒 半酔夜ふけて猶ほ半醒

くま訳
僧に対しては、視線をそらして相手にせず、妻とはしっかり向き合う、
客にはただ。わしは薄情なのだと言う、
花見酒で、一樽飲み干した
半酔ので更けたが、まだ、しっかりしてるんじゃい。

*おまけ:青眼白眼:晋書・巻四十九・阮籍伝
 籍又能為青白眼、 籍、又 能く青白眼を為し、
 見禮俗之士、   禮俗の士に見(まみ)ゆるに、 
 以白眼對之。   白眼を以に對す。
 
 紀 頌之先生訳・解
 阮籍は、青(黒)目と白目を使い分ける事ができ、
 礼儀作法にとらわれている俗人と会う時には、
 白目をむいて向かい合った。
 白眼とは、視線をそらす、ということ
 
 まともに目をあわせると、黒目がしっかりと見える。これが青眼で、顔はむけけてても視線をそらせると
,4相手に自分の白目を多くみせることになる。これが白眼である。視線をそらすとか相手の目をちゃんと
みないというのは、不誠実のあらわれ
 つまり、阮籍は世俗人には実に自由奔放に、気の無い冷たい態度で接するということで自分の意思を示し 
 たのである。
(´・(ェ)・`)つ

145鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/09(水) 21:49:20 ID:1d4drIFg0
もはや僧には白目で逢い、妻には愛想が善いというのじゃ。
それを聞いた客はわしが薄情というのじゃ。
花を前に。一樽の酒を飲む干すのじゃ。
半分酔って夜更けてまだ半醒なのじゃ。

146避難民のマジレスさん:2020/12/10(木) 18:35:12 ID:bIDx.y1I0
一休さん、泥酔しているようであります。
244    3/4
醉郷藁屋我家山 酔郷かう屋我がか山
燭影三更對玉顔 燭影三更玉顔の対す
夜雨無愁歌吹海 夜雨愁無し歌すい海
姮娥須是堕人間 ごうがは須らく是れ人間に堕すべし

くま訳
酔ってご機嫌なら、わらぶき屋根の我山の家も別天地である。
燭台に照らされ、深夜、美人の顔を見ている。
夜雨も愁い無いのが、遊里なのだ。
不死の薬を盗んで月に逃げ、ヒキガエルになった美人の仙女よ、人間界に皆戻って来い。

*酔郷:王績「酔郷記」酒を飲んだときの心地よい気分を別天地にたとえた語。
*藁屋(ワラヤ、・こうや):わら屋根の家。また、粗末な家。長男ブーの家
*三更:五更の第三。およそ現在の午後11時または午前零時からの2時間をいう。子 (ね) の刻。丙夜  
 (へいや) 。
*歌吹海(カスイカイ):歌舞または遊興の盛んな場所。遊里。
*姮娥(コウガ・ごうが):西王母の仙薬を盗んで月へ逃げたという「淮南子(えなんじ)」覧冥訓に見える
 女の名から》月の異称。嫦娥(じょうが)。蟾蜍(ヒキガエル)[1]になったと伝えられる(嫦娥奔月)。
(´・(ェ)・`)つ

147鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/10(木) 21:48:11 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
今のキャバクラみたいなところに行ったのじゃな。
美人と飲んでこれは月に行った嫦娥が人間界に落ちてきたのかというのじゃ。
楽しいようじゃ。

148避難民のマジレスさん:2020/12/11(金) 19:46:35 ID:J6INucMs0
245   4/4
観法看経眞作家 観法看きん眞の作家
黄衣棒喝木床斜 黄え棒喝もく床斜なり
蠚苴元是我家業 らそ元これ我が家の業
女色多情加勇也 女色多情加男色を加ふ

くま訳
瞑想実践、経の黙読を行うのが真の禅僧である。
黄衣をまとい、棒喝を駆使する。禅堂の床は斜めでもよいのだ、
荒々しいのは、禅宗の業である。
女色、多情、に男色まで加わてしまった。・・・

*観法(かんぽう):真理と現象を心のなかで観察し念じる瞑想の実践修行法のこと。
*看経(かんきん):。経典を黙読すること
*蠚苴(らそ):放胆。荒々しい。171 235の詩参

うむ。この四連で何を言いたかったかと云うと、我が欲情を解決してくれる漚和(オウワ)などという、万
能な解決法などはなく、わしは相変わらず魔に魅入られたままであるが、ありのまの自分を観ることが、悟
りの境地につながるのだ・・・と、いう様なことでありまあようか?
(´・(ェ)・`)つ

149鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/11(金) 23:07:23 ID:1d4drIFg0
女色多情にも勇を加えるじゃな。
勇気を出して厭離するというような意味じゃな。
それで全体の意味が通じるのじゃ。

150避難民のマジレスさん:2020/12/12(土) 10:28:01 ID:yBAO6tJo0
原文は↓②③を参考にして、読み下し文は①を参考にしてるのであります。
ここは、鬼和尚解説の通り解釈しないと、意味が通じないでありますね。
①國譯禪學大成(二松堂書店・昭和5年)・・・男色
②狂雲集(寛永壬午孟春吉旦 西村又左衛門新刊)・・・勇色 
③狂雲集(民友社・明治42年)・・・勇也    

くま訳改
第4句、女色多情にも勇気を出して厭離するのだ。

246
相國寺沙喝騒動 相國寺しゃかつ騒動
元來長久萬年山 元來長久萬年ざん
葉戦松杉風外聞 葉そよぐ松さん風外の間
済北蔭涼宗風滅 済北の陰涼宗風滅す
白拈手段活機関 びゃくねん手段活機関

くま訳
相國寺沙喝(禅寺の給仕係の少年)騒動・・・何か世間を騒がせた騒動があったのでありましょうか?
元來、長寿の御利益があるといわれれ、萬年山と号す。
葉がそよぐ松杉、街の喧騒から離れたところにあるのだ。
済北庵の虎関禅師の宗風は滅してしまった。
白昼堂々、気づかれぬうちに、虎関禅師は禅師の活策略を発揮していたのだ。

*相國寺:臨済宗相国寺派の大本山。山号は万年山。開創は1383年、開基は足利義満、師の夢窓疎石が第1 
 世。京都五山の第二位。
*沙喝(しゃかつ)沙弥喝食(しゃみかつしき)の略:禅宗の寺院で、食事の時に食物の名を唱え、給仕を
 する少年。沙喝(しやかつ)。喝食(かつしき)。
*済北:虎関の庵の名称。『済北集』とは、虎関師錬が著したもので全20巻からなる。五山文学(鎌倉時
 代末期から室町時代にかけて禅宗寺院で行われた漢文学)の一つ。
*虎関師錬(こかんしれん1278-1346)諡号 本覚国師、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての臨済宗の僧。
 漢詩・漢文に優れ、五山文学の代表者の一人である。白河済北庵で『元亨釈書』を著した。
*陰涼(いんりょう): 物陰になっていて涼しいこと。
*白拈賊:碧眼録に雪峰禅師が、臨済禅師を「大いに白拈賊に似たり」と評するくだりあり。白昼に堂々と 
 仕事をする盗賊のこと。昼間でも人目につくことなく巧みに盗みをはたらくほど機敏な者、つまり相対し 
 ているヒトが気づかないうちにスッと迷いや煩悩を吸い取ってくれる導師だと評している
*活作略:作略は師家が弟子を導くために用いる方法は、手段のこと。いきいきとした適切な手段。
(´・(ェ)・`)つ

151鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/12(土) 23:48:38 ID:1d4drIFg0
小坊主が騒がしかったのじゃな。
今も昔も子供は騒がしいものじゃ。
むしろ活気があると言えるのじゃ。
活気の有る善い寺というのじゃな。

152避難民のマジレスさん:2020/12/13(日) 13:56:13 ID:YjUB.3ns0
ふむふむ。
小坊主が騒がしい→活気の有る善い寺と、読み解けばよいのでありますね。

247
題白樂天像   白楽天の肖像画と題して    
勲業名高白樂天 勲業名高し白樂天
自然流樂絶塵縁 自ねん流樂してじん縁を絶す 叢林こころざしを失す山林のともがら
叢林失志山林輩 叢林こころざしを失す山林のともがら
莫訝雙林寺裡禪 訝るなかれ双林寺りの禪

くま訳
詩の功績を以て名高い白楽天
自然の流れを楽しみ、俗世間から離れる。
禅宗五山叢林派の寺院は志を失ってしまい、山林派と同類になってしまった。
不審に思ってはいけない、公案禅を取り入れた曹洞宗の双林寺における禅を。

*勲業:国家や君主に尽くす働き、仕事。功業。絶塵(読み)ゼツジン
*絶塵:1 俗世間から離れること。絶俗。
*叢林:禅林:禅宗寺院のこと。中世以後の五山制度及びそれに所属していた寺院を一括した総称としても 
 用いられている。
*山林派・林下(りんげ、りんか]);中世以降の臨済宗を中心とする禅寺のうち、在野の寺院を指す呼称 
 である。京都において五山十刹など幕府の庇護と統制下にあった「禅林」または「叢林」の一派に対し、 
 林下は座禅修行に専心する厳しい禅風を特色としている。代表的な林下の寺院としては臨済宗大応派の大 
 徳寺や妙心寺が挙げられる。
*雙林寺 (群馬県渋川市) 1444年 -1452年)、州正伊が開創した寺 一休さん56歳頃
 ↑、くま調べ通りだとすると、京都から遠く離れた群馬の最新情報であります。一休の會裡徒の中には
 曹洞宗の人もいたそうなので、この一件には一休さんが一枚かんでるのかもしれぬと、愚考し 
 てみたである。
*ところで、白楽天は、どのように関連するのか。
 融通無碍な白楽天の生き様が、禅の存亡にかかわる事態に対して、是々非々で臨もうとする一休さんの心 
 情にマッチしたのかなと、これまた、愚考してみたのである。
(´・(ェ)・`)つ

153鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/13(日) 23:40:39 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
林に掛けたのじゃな。
曹洞宗に負けるなというのじゃな。
洒落なのじゃ。

154避難民のマジレスさん:2020/12/14(月) 18:37:59 ID:NxgCcdWQ0
一休さんの歴史認識
248    1/2
冬夜螢火 
和州紀宗両國際 和州紀州両國のあひだ
山野充満    山野に充満す 
因禪詩二章   因つて禪詩二章  
以祝之云    以て之を祝すと云ふ
    
螢火争陽智與愚 螢火陽を争ふ智と愚と
衆生定業佛難扶 衆生のぢゃう業佛もたすけ難し
一天星斗皆朝北 一天の星斗皆北に朝す
帝業南方一點無 帝業南方一點も無し

くま訳
冬の夜の螢火(のように、あっというまに消える争乱の火種)が 
朝廷と紀州の国境では、
山野に充満していた。 
因って、禪詩二章を作り 
以って祝いを云うのである
    
螢火が明るさを争う、智と愚と
衆生の前世から定まっている善悪の業報は仏にも救えない。
天空の北斗星は明け方には北空に消え去るのである。正統性の無い北朝は消え去る運命である。
南朝の統治の正当性には一点のくもりもないのである。

*和州:大和国の別称
*紀州:古事記・神武天皇が大和に入る時に紀伊熊野を通った。奈良盆地を地盤とするヤマト王権から知ら
 れた国であった。平安時代後期に熊野三山が成立し、熊野古道が整備され熊野詣が流行った。紀三井寺、 
 空海の高野山金剛峯寺、道成寺、根来寺など大寺大社が紀州の地に建てられた。
 熊野別当家を総帥とする熊野水軍が発達し勢力を伸ばした。源氏方として源平合戦(治承・寿永の乱)に 
 も関与した。
 戦国時代には、ルイス・フロイスが「四つ五つの共和国的な存在があり、いかなる権力者もそれを滅ぼす 
 ことができなかったと述べている通り、雑賀衆に代表される国人衆や寺社勢力が割拠する状態が続いた。
 紀伊の割拠状態は1585年(天正13)の羽柴秀吉による紀州征伐によって終焉した。
*陽:1 易学で、陰に対置されて、積極的、能動的であるとされるもの。2 表から目に見えるところ。う
 わべ。3 日の照らすこと。明るいこと。また、そのような所。
*定業(ジョウゴウ):1 前世から定まっている善悪の業報。2 座禅によって精神を集中し、仏を観ずる 
 こと。
*北斗:「斗」は北斗星など天の南北にある星座の名。星辰(せいしん)。
*帝業:天子が国を統治する事業。
(´・(ェ)・`)つ

155鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/14(月) 22:38:14 ID:1d4drIFg0
智慧者と愚者の違いは蛍の火が太陽と比べられるようなものというのじゃ。
衆生が自ら悪業を作れば仏といえども救えないのじゃ。
全ての者が北朝になり、南朝にいくものは一人もいないのじゃ。
南北朝に喩えて今の世を嘆いているのじゃな。

156避難民のマジレスさん:2020/12/15(火) 18:13:18 ID:PVzkRgUY0
一休さんの現状認識。智者は歴史から学ぶのでありますね。
249    2/2
満山蛍火諸人看 満山の蛍火諸人看る
凶事南方也太難 凶事南方またはなはだ難
可憐貴賎共自滅 憐れむべし貴賎共に自ら滅するを
廢北秋風冬夜寒 廃北の秋風冬夜寒し

くま訳
南北朝時代においては、福岡県宝満山においても、戦乱の火を人々は見た。
不幸な出来事が南方で起り、なかなか解決しないのである。
貴族も平民も皆ともに自滅したのである。
そして今や、
南朝の重臣北畠親房の子孫が伊勢国司となって南伊勢に勢力を誇り、北伊勢を治める幕府守護と対立してい
たが、終に、1441年、伊勢国守護も兼ね、幕府軍を事実上屈服させたのである。
廃れた現政は秋風が吹き、寒い冬の夜を迎えようとしているのである。

*南北朝時代 1336〜1392 57年間
*南朝または吉野朝廷:南北朝時代に京都以南の大和国の吉野を本拠とした大覚寺統の後醍醐天皇に属する 
 朝廷。叙位や元号の制定など政権としての機能を有した。
*北朝:南北朝時代に、足利氏を頂点に、全国の多くの武士、及び大多数の公家が支持した持明院統の朝廷 
*紀州の南北:室町幕府成立後も、南朝の重臣北畠親房の子孫が伊勢国司となって南伊勢に勢力を誇り、北 
 伊勢を治める幕府守護と対立した。5代国司(伊勢北畠家としては4代)北畠教具の代に幕府と和睦し、 
 伊勢守護も兼ねるようになった。北畠教具:5代。嘉吉元年(1441年)任官。伊勢国守護も兼ねる
*宝満山は大宰府北東。古くからの信仰の山として知られる。『扶桑略記』に延暦22年(803)、最澄が渡 
 海の平安を祈るため、太宰府竈門山寺に薬師仏を造ったとみえる。修験道と結合して英彦山の胎蔵界に対
 し、金剛界の行場として、修験の山となった。筑前の守護武藤少弐氏が山中に城を構築し、南北朝の争乱 
 の舞台ともなった。
*六郷満山:大分県国東半島一帯にある寺院群の総称である。独特の山岳宗教文化が栄えた
*応仁の乱:1467年、一休さん74歳 6月、
(´・(ェ)・`)つ

157鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/15(火) 21:58:26 ID:1d4drIFg0
また戦乱が起ころうとしているのじゃ。
南方から凶事が来るというのじゃ。
帰属も庶民も自滅なのじゃ。
北朝の末も廃されて冬の夜空に寒風がとくのみなのじゃ。

158避難民のマジレスさん:2020/12/16(水) 20:47:22 ID:CD61wBH20
255
嘲文章  1/2  文章をあざける
人具畜生牛馬愚 人はそなふ畜生牛馬の愚
詩文元地獄工夫 詩文は元地獄の工夫
我慢邪慢情識苦 我慢邪慢情識の苦
可嘆波旬親得途 たんすべし波旬親しく途をうることを

蔭木英雄先生訳・解説
(牛は牛、馬は馬のままで至道無難なのだが)人間というものは(それに気付かず)畜生の牛馬の愚かさを
持っておる  
詩文はもともと地獄行きの工夫なのじゃ
我慢や邪慢の心で(詩を作って)情欲や分別的知識に苦しんで  
悪魔につけこまれるとは嘆かわしい事じゃ

一休にとり詩作は地獄入りの片道切符であり、本来否定さるべきものであった。結句は、『碧巌録』九十七
の、”伎禰既に無ければ、波旬途を失う”(清い透明な心を持っていて、情欲や知識の働きをとめると、悪
魔も誘惑のしようがない)の裏返しなのである。しかも一休は、”狂雲は大徳下の波旬”と、自分を大徳寺
門下の悪魔であると自認している。従って結句は、一休自身が詩魔にほかならず、その自己を嘲りつつ苦し
んでいると解釈出来よう。
中国の詩論書『詩品』の冒頭は、人の感性は外物からの刺激に反応して、そこから詩が生じることを述べる。
室町時代の気が物情を動かし、室町禅林の乱れた景物が一休の歴史的心情を揺り蕩かして、一見、抜舌罪や
不邪淫戒を犯すような罵署の偈や、耽色の詩が生まれたのであった。西脇順三郎が、詩人は詩作することに
よって、自分の脳髄の心理的調整をはかろうとする。あるいはまた心理的体操をやって脳髄の健康と安定を
保とうとする。        
と述べているのは、詩人一休の心情に部分的にあてはまる。

くま訳
人は、畜生牛馬の愚かさを備えてているのである。
地獄の欲界における工夫なのである。  
我に執着して拠り所とし、徳がないのに、あるといって昂ぶる、迷情による心の働きにより苦しむのである。
自分から進んで悪魔に付入る途を与えるとは、嘆かわしいことである。
(´・(ェ)・`)つ

159鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/16(水) 21:37:17 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
人は畜生と同じくらい愚かだというのじゃ。
それが詩文でもっと苦しむというのじゃ。
慢心が起こるからなのじゃ。
魔と共に歩む道なのじゃ。
自省の詩じゃな。

160避難民のマジレスさん:2020/12/17(木) 20:24:40 ID:B8f1YkOs0
250
蛙       あ
慣釣鯨鯢笑一塲 けいげいを釣るに慣れてわらひ一場 
泥沙碾歩太忙忙 泥沙に歩をきしりてはなはだ忙忙
可憐井底称尊大 あわれむべしせい底に尊大と称す
天下衲僧皆子陽 天下の衲僧皆しやう

カエル
鯨釣りに慣れて、お笑いの一席である。
小者の奴らが、うるさく寄って来て、せわしないのである。
憐れむべきは、井戸の中で我尊しと称していることである。
天下の禅僧は皆、力量無いのに、天下を取ったつもりになり、やがて滅ぼされる運命の子陽のような奴らである。

*鯨鯢(けいげい):「鯨」は雄鯨「鯢」は雌鯨
*一場:①一つの場所。ある場所。②その場限り。わずかの間。③ひとまとまり。一席。
*泥砂・泥沙(でいしゃ):どろとすな。また、価値のないもののたとえ。でいさ
*碾(きしりて・テキスト読み)、ひく/うすでひく/うす/ひきうす/いしうす
 きし・る軋る/轢る/輾る 1 堅い物が強くすれ合って音を立てる。きしむ。2 すれ合わんばかりに近 
 づける。3 かじる。かむ。
*忙忙(セワセワ):せわしくて落ち着かないさま。せかせか。
*子陽:公孫述・前漢・後漢交代期の軍閥の一人。字(あざな)は子陽。蜀郡太守となり、その地の豊かさを
 頼りに自立して、まず、蜀王と称し成都に都を置いた。ついで劉秀(光武帝)が帝位についた年、天子を
 称して成家(成王朝の意)を建てた。10余年にわたり後漢と対抗したが、内政にみるべきものはなくや
 がて、破られて、一族とともに滅亡した。
(´・(ェ)・`)つ

161鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/17(木) 23:01:00 ID:1d4drIFg0
そのような感じじゃな。
戦乱の前から仏教の諸流派はかなりの権力をもっていたのじゃ。
後の一向一揆のように国も左右するほどの権勢だったのじゃ。
そのような僧は笑うべきものというのじゃ。
どんなに尊大に成ってもいずれは滅ぼされる定めというのじゃ。

162避難民のマジレスさん:2020/12/17(木) 23:02:22 ID:j2hGh5Q20
一つ抜けてしまったのである。

256
嘲文章   2/2
傑作詩文金玉聲 傑作の詩文、金玉の声
言言句句詩人驚 ごんごん句句諸人驚く
閻魔王豈雅頌妙 閻王豈に雅じゅの妙う許さんや
銕棒可恐鬼眼睛  鉄棒恐るべし鬼眼睛

くま訳
傑作の詩文、美しい声
一言一句が詩人の心を揺り動かす
閻魔大王がどうして雅な詩文の妙味を許すことがあろうか
獄卒の鉄棒恐るべし、閻魔様には鋭い洞察眼があるのだ。

*金玉の声(きんぎょくのこえ):美しい声。また、すばらしい辞句。賞賛すべき物事。
(´・(ェ)・`)つ

163鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/18(金) 21:59:03 ID:1d4drIFg0
人々を驚かす美しい詩も閻魔の前には無意味というのじゃ。
悪事をすればどんなに美しい詩歌を作れても地獄行きなのじゃ。
自分のしたことの報いが死後に現われるのじゃ。
どんどん善事を積むと善いのじゃ。

164避難民のマジレスさん:2020/12/19(土) 00:24:39 ID:QdkMQi020
くま訳改
傑作の詩文や美しい声、
一言一句が人々の心を揺り動かすが、
閻魔大王には、雅な詩文の妙味は通用しないのである。 
獄卒の鉄棒恐るべし、閻魔様には鋭い洞察眼があるのだ。
(´・(ェ)・`)b

165避難民のマジレスさん:2020/12/19(土) 14:03:14 ID:7eWkIgMw0
257
普明國師破百丈大智禪師法 普みょう國師百丈大智禪師の法を破る
破夏文殊宗旨勲 夏を破す文殊宗旨の勲
衲僧三昧似商君 衲僧の三昧商君に似たり
祖師大用現前境 祖師大ゆう現前の境
南嶽巫山一片雲 南がく巫山一片の雲

くま訳
普明國師が住持をつとめる相国寺は、百丈山を模して建立された建仁寺より高い格付けを、足利義満からも
らった。(ことにより、普明が百丈の法を打ち破った・・・わけではなかろう)
夏安居で文殊菩薩が宗旨において、大迦葉を打ち破ったようなものだ。
禅僧が三昧に入れば、政治家・軍人・思想家として秦の礎を築いた商君のような、働きをする。
祖師のおおいなるはたらきが、まさに現れた境涯であろう。(商君は最後には政敵に滅ぼされたが)
百丈の師であった南嶽懐譲禅師の夢に、一片の雲が流れてきた(が、直に消え去るだろう)

*知覚普明国師(諡号しごう・おくり名):春屋 妙葩(しゅんおく みょうは、1312-1388臨済宗相国寺の
 第二世・事実上の開山国師。五山文化の発展に寄与した。師 夢窓疎石の法嗣(1345)室町幕府に対して 
 五山第一の南禅寺(臨済宗)の楼門新築を提言。園城寺(天台寺門宗総本山)、比叡山(天台宗の総本山
 延暦寺)との紛争は政治問題に発展する。管領の細川頼之と対立して隠棲する。1379年頼之が失脚した
 後に入京し、南禅寺住職として復帰する。妙葩は頼之が失脚する直前に丹後を出立しており、政変への関
 与も考えられている。3代将軍足利義満の帰依を受け、初代の僧録となる。同年、義満の要請により全国
 の禅寺を統括。義満は相国寺を創建すると、師の夢窓疎石を開山始祖とし、妙葩は第二世住持となった。
 五山十刹制度を作り五山派を興した。五山文化の発展に寄与した。また多くの弟子を育て、彼らは日明貿 
 易を行う際に幕府の外交顧問となった。
*建仁寺:臨済宗建仁寺派の総本山は、栄西(ようさい)禅師により1202に創建された、百丈山を模して
 建立された。足利義満によって五山の第三位とされた。
*百丈懐海(ひゃくじょう えかい、749- 814唐代。諡は大智禅師。馬祖道一の法を継ぐ。
*南嶽懐譲(なんがく かいじょう、677- 744唐。大慧禅師 弟子 馬祖道一
*大用現前(だいゆうげんぜん):大いなる作用・はたらきが自由自在に現われること。
*商 鞅(しょう おう、紀元前390- 紀元前338)は、戦国時代の秦国の政治家・将軍・法家・兵家。
 商鞅とは、後に秦の商・於に封じられたため商君鞅という意味の尊称である。法家思想を基に秦の国政改 
 革を進め、後の秦の天下統一の礎を築いたが、性急な改革から自身は周囲の恨みを買い、逃亡・挙兵する 
 も秦軍に攻められ戦死した。
(´・(ェ)・`)つ

166避難民のマジレスさん:2020/12/19(土) 14:08:17 ID:7eWkIgMw0
おまけ:正法眼蔵 75巻本72安居 石井恭二先生
世尊は一つの所で、九旬安居されたが、最後の日になって、文殊が突然やって来て、法会に参じた。
大迦葉、文殊に問うた、「この夏は何処で安居したのか」。
文殊は云った、「今夏は三つの所で安居した」。
大迦葉は、これを聞いて大衆を集め槌を撃って文殊を追い払おうとした。まさに犍槌(けんつい)を挙げよ
うとしたとき、たちまち数知れず多くの寺院が表れて、その一寺ごとに一人の文殊があり、一人一人の大迦
葉があって、槌を挙げて文殊を追い払おうとしているのが見えた。
 世尊はそこで大迦葉に告げて云われた、「お前は今、どの文殊を追い払おうとしているのか」。
 そのとき大迦葉は茫然とするばかりであった。
 (39)園悟禪氏は拈古に云った、「鐘は撃たなければ響くことはない。鼓は打たなければ鳴ることはない。
 大迦葉がいま大切な涅槃に到る渡し場を占めれば、そのとき文殊は十方に坐った。その当時の仏道が顕現 
 した好場面である。惜しむべきは、一手も下さなかったことだ。釈迦老子がどの文殊を追い払おうとする
 のかと云うのを待って、一撃を与えてみればよいではないか、他にどんな収拾の仕方があるのか」。

 園悟禅師は頌古に云っている、
 大象は兎径に遊ばず、
 燕雀安んぞ鴻鵠を知らん
 令に拠ること宛ら風を成すが如し、
 破的し渾(す)べて鏃を囓するがごとし。
 遍界是れ文殊、
 遍界是れ迦葉、
 相対して各儼然たり。
 挙椎何れの処か罰せん好一箚、
 金色の頭陀曾て落却せり。
 
 大象は兎の小径では遊ばない、、
 燕雀はどうして大鵬を知ることがあろう。
 規則に拠りながら宛かも風を成すように自然である、
 的を射れば鏃(ぞく)がすべて命中するが如きである。
 世界に遍く文殊が出現し、
 世界に遍く迦葉が出現し、
 しかも相対してそれぞれは厳然としている。
 椎を挙げて何処に振り下ろして罰しようとするのか、これは好い見物だ、
 大迦葉はそのとき槌をとり落したのだ。、
 
*商 鞅(しょう おう、紀元前390- 紀元前338)は、戦国時代の秦国の政治家・将軍・法家・兵家。
 商鞅とは、後に秦の商・於に封じられたため商君鞅という意味の尊称である。法家思想を基に秦の国政改 
 革を進め、後の秦の天下統一の礎を築いたが、性急な改革から自身は周囲の恨みを買い、逃亡・挙兵する 
 も秦軍に攻められ戦死した。"
(´・(ェ)・`)b

167鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/19(土) 23:25:43 ID:1d4drIFg0
応仁の乱の前には既に仏教諸派の騒乱があったのじゃ。
それが既に国が敗れる兆しであったというのじゃな。
先師の法を破るのは迦葉が文殊菩薩を破るようなものだというのじゃ。
そのような僧の三昧は国事で自ら身を滅ぼした商君のようなものじゃ。
祖師の法はそのような小事にかかわず悟りという大いなる用法を現前するものじゃ。
国も身も敗れれば国事による一時の栄光は山にかかる一片の雲の如しなのじゃ。

168避難民のマジレスさん:2020/12/20(日) 06:12:49 ID:3uawh5ng0

くま訳全面改
第1句、先師の法を破るのは迦葉が文殊菩薩を破るようなものである。
第2句、そのような僧の三昧は国事で自ら身を滅ぼした商君のようなものである。
第3句、祖師の法はそのような小事にかかわず悟りという大いなる用法を現前するものなのだ。
第 4句、国事による一時の栄光は山にかかる一片の雲の如しなのである。
(´・(ェ)・`)b

169避難民のマジレスさん:2020/12/20(日) 15:46:30 ID:Zqpiuruw0
258
敬上天子堦下 二首 1/2 敬って天子の堦下にのぼる 二首 1/2
財寶米銭朝敵基 財宝米銭朝敵のもとゐ
風流兒女莫相思 風流兒女あい思ふこと莫れ
扶桑國裡安危苦 扶桑國裡の安危の苦
傍有忠臣心亂絲 かたわらに忠臣心有りて心しを乱す

宇野 直人先生訳・解説
敬んで天子の堦下に登る二首  日野富子を批判した詩
財宝や米 金銭が朝敵のよりどころ
ふしだらな女に思いを向けてはならない
日本は今 滅びるかどうかのの正念場
傍に忠臣(自分の事)がいて、心を砕いています

応仁の乱は最終段階。日野富子が金銭を使って色々と政治工作をやっている頃。日野富子はとかく政治に介
入し、米相場の操作、高利貸、収賄など蓄財に奔走していた。その様な日野富子を批判し、天皇へは忠臣の
私が付いていますとのメッセ-ジ。

・日野富子:室町幕府八代将軍足利義政夫人。実子義尚を将軍継嗣に立てようとして、応仁の乱の端緒を
作った。悪女のイメ-ジ。

くま訳
金銭、食料が朝敵の拠り所であります。
風流な女子供と思いあっている場合ではないであいます。
日本國存亡の危機であります。
忠臣一休が、傍らに控えてるであります。
(´・(ェ)・`)つ

170鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/20(日) 23:36:08 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
幕府の者が私財を儲けようとするのは、民の財を取り上げることに成るからいかんのじゃ。
そうであるから財宝米銭は朝敵の基なのじゃ。
それも権力者が好いた女子に権力を与えるという出鱈目をしているからそうなるのじゃ。
国が傾く時忠臣は心を痛めるのじゃ。

171避難民のマジレスさん:2020/12/21(月) 17:30:58 ID:gkLEI3Co0
259    2/2
乾坤海内起烟塵 乾坤海だい煙塵起る
昨夜東風逼四隣 昨夜東風四隣にせまる
禍復美人身上事 わざわひは復す美人身上のじ
榮華可悔馬嵬春 榮華悔うべし馬かいの春

くま訳
国内全土に戦火が起こり、
昨夜京都は東から攻め入れられ、取り囲まれた
禍は繰り返し、美人の身のうえにふりかかる
栄華を誇ったことを悔いるべきでありましょう。楊貴妃が、愛する武帝の命令で殺害された春である。

*烟塵:煙塵
(´・(ェ)・`)つ

172鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/21(月) 21:59:13 ID:1d4drIFg0
乱世が来ようとしているのじゃ。
もはや戦がはじまるのじゃ。
自分は大丈夫とか思っているものにも災いは来るのじゃ。
それも今までの栄華が招いたことなのじゃ。
悔いてももはや遅いのじゃ。

173避難民のマジレスさん:2020/12/22(火) 20:32:10 ID:xpD5ITNM0
260
題江口美人勾欄曲 かうこう美人こうらんの曲に題す
見色聞聲吟興長  見識聞声吟興長し
明心悟道没商量  明心悟道もつ商量
愁人不識普賢境  愁人はしらず普賢の境
歌吹樽前総断腸  そん前にかすいしてすべて断腸

第四句:柳田聖山先生訳[樽が歌うて、腸しぼる]
    平野宗浄先生訳[ただ酒樽を前にしての眼や歌えの遊興三昧。そのあとはすべて断腸の思いをする 
    だけである]

中西明子先生訳
第三句:煩悩を捨てきれぬ我が身をただ悲しむ者には普賢菩薩があらわれるに至る境涯がわからない
第四句:遊びに興じ酒樽の前で私は、言い切れぬ悲しみとこの上もない悦びを抱く

くま訳
謡曲『江口』の遊里から聞える曲と題して
自然の音を聞き、花を見て詩興がのり、いつまでも吟じていたい。
ありのままの心を明らめるのだ。悟りに至る道は無分別の道である。
煩悩を愁う人は、悟りを求める思い極まり、普賢菩薩があらわれる境涯を知ることはないのである。
酒樽の前で、歌い、演奏する、何もかも全てのことに興がのり愉快なのだ。

*江口美人:神崎川が淀川から分岐する場所で摂津国江口の娼家にいる遊女。江口:は日本最古の遊里
*勾欄:遊女屋
*見識聞聲 明心悟道:(聞声悟道 見色明心・碧眼録78)香厳が小石の竹にぶつかる音を聞いて悟ったこ 
 とと、霊雲が、満開の桃の花を見て悟ったこと。
*没商量:思慮分別をさしはさむ余地のないことで、その思いはかり難さをいう
*愁人:詩を吟じる者、または学者
*普賢:文殊と共に釈迦如来の二脇士をつとめ、文殊が仏の智・慧・証の徳を代表するのに対し、普賢は仏 
 の理・定・行の徳を代表する。
*普賢境:悟りを求める仏道を行おうとする心即ち菩提心を究め、普賢菩薩があらわれるに至る境涯
*断腸:①はらわたがちぎれるような切実な悲しみや思いにせめられること、②わらってお腹が痛くなるほ 
 ど愉快であること
(´・(ェ)・`)つ

174鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/22(火) 23:47:05 ID:1d4drIFg0
そんな感じじゃな。
悟りの道があれば歌舞音曲も分別を没し心を明らかにすることができるというのじゃ。
それを愁える者は普賢菩薩の境地をしらんのじゃ。
普賢菩薩も鈴

175鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/22(火) 23:48:06 ID:1d4drIFg0
をもったりしているからなのじゃ。
歌って踊って酒樽の前で憂いを忘れるのじゃ。

176避難民のマジレスさん:2020/12/23(水) 18:15:42 ID:gsJwLQD20
『風流』とは、ありのまま
261
見桃花圖    桃花を見る図
見處風流悟道心 見処風流悟道の心
桃花一朶價千金 桃花の一だ値千金
瑤池王母春風面 えうちの王母春風のおもて
我約愁人雲雨吟 我れは約す愁じん雲雨の吟

くま訳
わしの悟境についての見解は、風流即ち、心にうつり行くありのままこそが悟道心ということである。
桃花一枝は値千金である。霊雲は桃の花を見て悟ったと云うではないか、
天界の女神(蟠桃園の主人)も、春風に誘われ、華やいだ面持である。
わしは、女神と逢瀬の約束をして、情交の詩を吟じるのだ。


*見処・見解(見毛):修行者が師家の室内で呈する自己の悟境の表現。公案への見方、解答でもある。簡潔 
 な言葉や動作で示される。理論にわたらぬことが大切である。見処ともいう。
*瑤池(ようち):崑崙(こんろん)山中にあり神仙が住むという伝説上の池。周の穆王(ぼくおう)が西方を
 旅行し、この池のほとりで西王母に会ったと伝えられる
*王母・西王母(せいおうぼ、さいおうぼ):女仙、女神。俗称の王母娘娘、西王母とは、西方にある崑崙 
 山上の天界を統べる女性の尊称である。天界にある瑶池と蟠桃園の女主人でもあり、すべての女仙を支配
 する最上位の女神
(´・(ェ)・`)つ

177鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/23(水) 23:44:29 ID:1d4drIFg0
見るところ全てが風流であるというのが悟道の心というのじゃ。
桃花の一枝さえ千金の値があるように見えるのじゃ。
それは天の池に居る西王母が春の風に面を向けているようじゃ。
わしは愁人が雲雨に降られようとも詠い続けることを約束するのじゃ。

178避難民のマジレスさん:2020/12/24(木) 10:37:39 ID:Fdz43.Xw0
見るところ全てが風流であるというのが悟道なのだ。桃花の一枝さえ千金の値があるように見えるのだ。それは天の池に居る西王母が春の風に面を向けているようなのだ。わしは愁人が雲雨に降られようとも詠い続けることを約束するのだ。
  ○⌒\  
  (二二二) メリクリ
(⌒(´・(ェ)・`)
(  o  つc旦
(__し―J

179避難民のマジレスさん:2020/12/24(木) 12:52:02 ID:Fdz43.Xw0
262
元日賀官軍凶徒 元日官軍の凶徒を破るを賀す
元正先破豪   元正先づ豪を破る
處處凱歌高   處處凱歌高し
百萬朝廷卒   百萬朝廷の卒
不能損一毛   一毛を損するあたわず

元日に官軍が凶徒を破ったことを祝す
元旦にまず、勢いのある敵を破ったのである
彼方此方で凱歌が聞えるのである。
百萬の朝廷の兵卒には
一人の戦死者もいなかったのである。

元正(がんしょう.がんしょう): ①一月一日。元日。元旦。がんせい。②元正天皇680―748.奈良/第 44代
の天皇 (在位 715〜724) 。奈良朝第2代の女帝。母元明天皇の譲を受けて即位した。養老2 (718) 年には
『日本書紀』ができあがり,同7年には三世一身の法が打出された。辺境に隼人
蝦夷の反乱もあり,内外多端であった。
豪:①力や才知などがすぐれている。すぐれた人。②見かけが大きく勢いがある。度はずれている。
(´・(ェ)・`)つ

180鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/24(木) 22:28:25 ID:1d4drIFg0
その通りじゃな。
朝廷の兵が勝ったと言うのじゃ。
実は勝ち組につくのが朝廷であるからいつでも勝っているがのう。
実は乱世の始まりだったのじゃ。

181避難民のマジレスさん:2020/12/25(金) 12:26:20 ID:y8r1aV7o0
263
懺悔抜舌罪   抜舌の罪を懺悔す
言鋒殺戮幾多人 言鋒殺戮す幾多の人
述偈題詩筆罵人 偈を述べ詩を題して筆人をのる
八裂七花舌頭罪 八裂七花舌頭の罪
黄泉難免火車人  くわうせん免れ難し火車の人

蔭木英雄先生訳・解説
ワシは剣のような言葉でどれ程多くの人を殺してきた事か
偈や詩を作って、筆で人を罵倒する(しかし、これは雲門や黄檗のように慈悲行なのじゃ)
人を惑わす舌先三寸の罪は  
死出の旅路で火車に乗せられることだろう。

碧眼録 六 平鋪の処に到って又却て人を罵る(雲門文語は日常会話でも人を罵って導く)
碧眼録 十一 人多く喚んで、「黄泉人を罵る」と為す。具眼の者は自ら他の落処を見ん(多くの人は 
「黄壁希運は、よく人を罵るお方だ」と言うが、具眼の者は黄壁の真意を知っているだろう)。
の用例で明らかな如く、罵署の詩偶は胡乱の修行者を覚醒させ、警策する接化の手段なのであった。

くま訳
懺悔する。悪言を吐いて舌を抜かれる罪を犯したのである。
言葉を剣として、幾多の人を殺戮したのだ。
偈や詩により、筆で人を罵ったのだ。
人々をばらばらに裂き、砕けさせる舌頭罪を犯したのだ。
黄泉の旅路で火の車に乗せられることは免れないであろう。
           
*鋒(ホウ):1 刃物の先端。ほこさき。きっさき2 軍隊の先陣。「先鋒」3 物事の鋭い勢い。
*七花八裂(シチカハチレツ):ばらばらに裂け砕けること。
(´・(ェ)・`)つ

182鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/26(土) 23:28:12 ID:1d4drIFg0
一休も懺悔するのじゃ。
今まで毒舌を吐いたことをわびるのじゃ。
しかし、実は自分の筆の鋭さを誇っているようにも見えるのじゃ。
筆先だけで地獄にも落ちる罪を重ねたというからのう。
かなりの筆力なのじゃ。

183避難民のマジレスさん:2020/12/27(日) 13:05:33 ID:W4iRKgJs0
264
贈山徒     比叡山の僧兵(官軍)に贈る     
顕密天台妙樂途 顕密天台妙樂の途
分明傳教大師徒 分みょうに傳教大師の徒
山猿叫落西楼月 山猿叫落す西楼の月
七社霊神鎮帝都 七社の霊神帝都を鎮す

顕密天台は妙樂の途
明らかに最澄伝教大師の門徒である
山猿(西軍総大将全山名宗全)は叫び声をあげて敗れ去った西楼に月が照る
(又は、神猿(まさる)さん(官軍・僧兵)が叫び声をあげて転がるようにかけつけた、西楼に月照る晩。)
日吉七社霊神七社霊神(僧兵)が後醍醐天皇の帝都に平和をもたらしたのである。

*顕教は其の原顕然として能く衆生の機に応じて説きたる教法なり、密教は真言宗の如き悠遠の教理を説く 
 教えをいふ。(国訳禪学大成・脚注)
 顕密(けんみつ)は、顕教と密教を併せたもの。本来は仏教の教相判釈における二分法であるため、仏教
 そのものを指すことになる。ただ顕密仏教、顕密体制という場合、体制側、国家側の官僧の系譜を引くも
 のを指し、いわゆる鎌倉新仏教を含まないことが多い。またベースには「密教的思潮」ないし本覚思想が
 あるとされている。(天台宗HP)
*妙薬:①不思議なくらいによく効く薬。秘薬。 ②物事の解決に有効な手段
*伝教大師・最澄(さいちょう)は、平安時代の僧(766/767 -822)天台宗の開祖であり、伝教大師。中国
 に渡って仏教を学び、帰国後、比叡山延暦寺を建てて天台宗の開祖となった
*神猿(まさる)さん・山王さん。「山王」とは日吉の神様の別名で、天台宗・比叡山延暦寺の守護神
*山名宗全(そうぜん)(応仁の乱の西軍総大将全
*七社霊神:太平記 巻第十七に、『後醍醐天皇は・・・とりあえず衆徒らの士気を高めるために、七社
(日 吉七社)の霊神と九院(比叡山の 主要な九つの堂塔)の仏閣に対して、それぞれに大きな荘園を二、

 三ヶ所寄付されました。』とある。
(´・(ェ)・`)つ

184鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/27(日) 22:00:47 ID:1d4drIFg0
比叡山の僧兵はよくやっているというのじゃ。
実際は政治や軍事に加担しすぎたようであるがのう。
それが後に信長による焼き討ちにも繋がったのじゃ。
政治には関わらない方が善いのじゃ。

185避難民のマジレスさん:2020/12/28(月) 20:39:57 ID:1W/eCbXI0
265
示病僧紹珠首座 病僧紹珠首座に示す
業識忙忙從劫空 業識忙忙劫空よりす
平生伎倆到今窮 平生の伎倆今に到って窮まる
四百四病一時發 し百し病一時に發す
苦屈苦辛安樂中 苦屈苦辛安樂のうち。

くま訳
病僧紹珠首座に示す
生来の分別心に延々とかかずらわり、
日ごろの修行のお手並みも窮まってしまい、
人が罹る一切の病が一時に発したのだ。
苦しみにくじけることも、その苦辛も、不壊の永遠の安らかさの中にあると知るのだ。

*首座:禅宗の役僧。修行僧の中で首位にある者。
*業識(ごっしき): 父母の和合によって母胎に宿る個人(子)の主体である識別作用。
*忙忙:せわしくて落ち着かないさま。せかせか
*空劫(くうこう):四劫(しこう)の第四。世界が全く壊滅して、次にまた新たに生成の時が始まるまでの 
 長い空無の期間。
*四百四病:人のかかる病気のすべて。人体は地・水・火・風の四つの元素(四大しだい)から構成されて 
 いて、これが不調なとき、それぞれ百一の病気を生ずるとされる
*四劫:仏教用語。世界の成立から無にいたるまでの期間を4期に分類。(1) 成劫 (じょうごう)  山河, 
 大地,草木などの自然界と生き物とが成立する期間。人間の寿命が8万 4000歳のときから 100年ごとに
 1歳ずつ減少していって寿命が 10歳になるまでの期間を1減とし,10歳のときから 100年ごとに1歳ず 
 つ増加していって8万 4000歳となるまでの期間を1増というが,この成劫では 20増減 (20小劫) があ
 るという。 (2) 住劫 自然界と生き物とが安穏に持続していく期間。 20増減がある。(3) 壊劫 (えこ
 う)まず生き物が破壊消滅していき,次に自然界が破壊されていく期間。20増減がある。(4) 空劫 破壊
 しつくされて何もなくなってしまった時期。これにも 20増減がある
*安楽(あんらく):み仏さまの境地、心の安らぎ、心楽しさ、心身の理想の安らかさをいいます。
 全てのものの、不壊の永遠の安らかさをあらわします。自らも、そして常に周囲の人々や社会の幸福や安
 心の祈念を意味するものです。真言宗 『観自在』 より
(´・(ェ)・`)つ

186鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/28(月) 23:28:42 ID:1d4drIFg0
首座の僧が病で寝ているのじゃな。
本来修業に費やすべき心身を空しく浪費してしまったというのじゃ。
そのせいで今の困窮があるのじゃ。
多くの病に犯されて苦しくとも楽ありというのじゃ。

187避難民のマジレスさん:2020/12/29(火) 20:11:35 ID:g1X3Iees0
天子に直訴でありましょうか?
266
因亂 二首 1/2 乱に因って                                  
請看凶徒大運籌 請ふ看よ凶徒大いにはかりごとをめぐらす
近臣左右妄優遊 近臣左右みだりに優遊
蕙帳畫屏歌吹底 けいちょう画へい歌すい底
衆人日夜醉悠悠 衆人日夜よふて悠悠たり

くま訳
御覧になって下さい、謀反を企む者等の大陰謀を。
近衛府の近臣が、でたらめに、心のままに振舞っております。
香草で編んだとばり、美しい屏風の内で、遊芸、遊興に耽るありさまです。
民衆も酒に酔い、緊張感など皆無であります。

*凶徒:殺人・強盗・謀反など凶悪な犯罪を行う者。
*運籌(うんちゅう):はかりごとの意。
*妄ボウ[訓]みだり〈モウ〉道理がわからない。筋道がなく、でたらめ。「
*優遊:のんびりと心のままにするさま。
*蕙帳(ケイチョウ)」蕙草(香草)で編んだカーテン
*画屏(がびょう):美しい絵が描いてある屏風(びょうぶ)。転じて、美しい眺めにたとえていう。
*歌吹:歌をうたい、笛を吹き鳴らすこと。遊芸や遊興。"
(´・(ェ)・`)つ

188鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/29(火) 21:44:06 ID:1d4drIFg0
応仁の乱の時は両派が朝廷に何度も働きかけて、勅諭が乱発されたり取り消されたりしたというのじゃ。
そのために朝廷や幕府の権威が低下してしまったのじゃ。
凶徒がはかりごとを廻らして、近臣に金や接待で働きかけて政を乱したというのじゃ。
民衆もなにごとが起きているのかを知らず、迷うばかりなのじゃ。

189避難民のマジレスさん:2020/12/30(水) 15:23:08 ID:qI/s/4Kg0
267 
因亂   2/2
忠臣愁思在功勲 忠臣の愁思功勲に在り
世上汗淋不識君 世上の汗淋きみを識らず
儒雅十年情寂寂 儒雅十年情せきせき
貴遊一夜醉醺醺  貴遊一夜酔ふて醺醺たり

柳田聖山先生訳
杜甫は嘆く忠臣の勲功は手柄で決り
世間の文人は天子の顔すら知らない 
儒者はこの十年を淋しく耐えてきた
貴族たちは今夜も酔い今を忘却する

くま訳
忠臣の愁いは功勲のことであります。
世間の人の苦労は天子の知らないことでありましょう。
見識のある儒者はこの十年、ひっそりと押黙り、
貴族は一夜の酒に酔い痴れているのえあります。

*淋汗(りんかん): 夏の風呂。夏の入浴。また、入浴場で飲食すること。※壒嚢鈔(1445‐46)「禅家
 に、風呂を、りんかんと云は何ぞ 淋汗(リンカン)と書く。汗淋(あせをながす)とて、夏の風呂を云也」
*儒雅:①儒教の正しい道理。②立派な儒者。
*貴遊:高貴の家がら。上流社会。また、その家、その人。

柳田先生の訳にある、杜甫 のそれらしき詩を探してみたが見つからなかったのおである。

(´・(ェ)・`)つ

190鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/30(水) 23:13:19 ID:1d4drIFg0
忠臣は戦で勲功上げる事ばかり思っているといのじゃ。
そのために汗水たらして働く民は君主も知らないありさまなのじゃ。
儒者はこの十年それを寂しく見るばかりなのじゃ。
貴族は夜遊びに精を出しているのじゃ。

要するに国が上下ばらばらということじゃな。
正に乱世なのじゃ。

191避難民のマジレスさん:2020/12/31(木) 13:27:06 ID:Ky9gXzIs0
268
山路 譲羽   さんろ じょうう(ゆずりは)
呑聲透過鬼門關 声を呑んで透過す鬼門の関
豺虎蹤多古路間 さい虎跡多し古路の間
吟情終無風月興 吟情終に風月の興無し
黄泉境在目前山 くわうせんの境目前の山在り

*譲羽山・1447 54歳 大徳寺の一僧自殺、数人が投獄される。一休、譲羽山へ退隠し断食するが刺命によ
り中止
*豺虎(さいこ)① 山いぬととら。猛獣。② 猛々しい悪人のたとえ。

くま訳
声を呑んで鬼門を通り過ぎる
猛々しい悪人が幾人も通って行った古道である。
風月に対して吟情がわくこともない
黄泉との境は目前の山だ。死は目前に迫っているのだ。
(´・(ェ)・`)つ

192鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2020/12/31(木) 21:21:03 ID:1d4drIFg0
山の中に来たのじゃな。
声も出せずに鬼門の関を通ったのじゃ。
古い道には獣も多いのじゃ。
風月の味わいも無いのじゃ。
生死の境は目前の山にあると言うのじゃ。

193避難民のマジレスさん:2020/12/31(木) 21:28:35 ID:HNqEgA8Q0
本年5月6日から開始した、一休さん講読会、鬼和尚のご指導の下、かなり初期の段階で、『狂雲集』講読会に昇格することができたのである。
ようやく道半ばである。来年8月頃までには終わる予定であります。

(´・(ェ)・`)b

194避難民のマジレスさん:2021/01/01(金) 10:38:04 ID:ts4ClNsk0
269  1/3
自讃毀他戒 三首
魔王眷属没商量 魔王のけん属もつ商量
得失是非幾斷膓 得失是非幾断腸
前他後我如來願 前他後我如來の願
前後工夫三會長 前後の工夫三ゑ長し

くま訳
自分自身をほめたたえ、他人をそしりけなすことを禁じた戒
魔王の仲間は、分別せず!
得失是非、何度断腸の思いをしたことか。
自己渡らんとすれば、先ずづ人を渡らせよというのが、如来の願いである。
渡る前も渡った後も、衆生済度の為の坐禅修行は長くつづくのである。

*自讃毀他戒:十重禁戒の第七番目の戒である。菩薩は、人々がけなされ、それに耐えているときには、そ
 の人に代わってこれを受け、また悪いことは自分の方に向け、善いことは他人に与えなくてはならない。 
 それに反して、自らの徳を宣揚し、他人のよいところを覆い隠し、誰かに非難させるようなことがあれば 
 波羅夷罪とされる。
*魔王:天魔(てんま)とは第六天魔王波旬(はじゅん、サンスクリット語: pāpīyas、より邪悪なもの)、
 仏道修行を妨げている魔のことである。天子魔(てんしま)・他化自在天(たけじざいてん)・
 第六天魔王(単に魔王)ともいう。また、天魔の配下の神霊(魔縁参照)のことを表す場合もある。
 一休さんは、自分のことを『魔王』になぞらえて、鬼のように衆生を導き、自ら励むと宣言しているので
 はありますまいか。(くま説)
*眷属:随行者とか従者を意味します。特定の仏様や菩薩に、一族のように従う使者を指す。
 古代のインドには、一族やたくさんの召使を養うような、豊かな暮らしを理想とする考え方があったので、
 仏様の世界にもそれが影響した。
*没商量:中国語訳・相談する余地がない。融通をきかせる余裕がない。(日本古語もつ商量):思慮分別を 
 さしはさむ余地のないことで、その思いはかり難さをいう
*得失:1 得ることと失うこと、。2 成功と失敗 是非:1.是と非。正しいか正しくないか。
*前他後我如來願:自己渡亂とすれば、先ずづ人を渡らせよの意なり。(国訳禪学大成脚注)
*三会:①仏が三度大法会(ほうえ)を開き,衆生済度の説法をすること。多く弥勒仏の竜華三会(りゆう
 げ)をいう。②禅宗で,鐘または鼓を三六回打つのを一会,一〇八回打つのを三会という。
(´・(ェ)・`)つ  あけおめ、ことよろ。であります。

195鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/01(金) 21:49:16 ID:1d4drIFg0
あけおめことよろなのじゃ。

商量しないのは魔王の眷属だというのじゃ。
それで得失に関わりあって苦しむのじゃ。
自らを後にして他人を救うのが如来の誓願なのじゃ。
悟るまえも後も精進在るのみなのじゃ。

196避難民のマジレスさん:2021/01/02(土) 00:18:34 ID:8fnBXJgQ0
『没商量-商量しない』は、無分別と解してはいけないのでありますね。

くま訳全面改
魔王の仲間は、商量しないのである。
得失是非に囚われると、何度も断腸の思いをすることになるのである
自己よりも、先ずづ人を渡らせよというのが、如来の誓願である
悟る前も後も、修行は長くつづくのである。
(´・(ェ)・`)b

197避難民のマジレスさん:2021/01/02(土) 09:09:54 ID:yB/WV.lo0
270   2/3
自讃毀他戒三首  
五逆聞雷臨済訣 五逆聞雷臨済の訣
大慈大非太親切 大慈大非はなはだ親切
活人剣兮殺人刀 活人剣せつ人刀
欲汚人満口含血 人を汚さんと欲して満くに血を含む

くま訳
五逆大罪人が天罰の知らせの雷鳴に怯えるような心もちで修行に取り組むのが、臨済の奥儀である。
仏の限り無い慈しみ、はなはだ親切なことである。
行者の智慧のはたらきをとどめ、修行の完成に向かって自由自在に導く活殺自在の剣である。
人を罵ろうとして、口いっぱいの血のような悪意をためるのである。

*五逆聞雷:五逆の大罪、父、母、阿羅漢、を殺すこと、仏を傷つけること、寺院 を破壊し焼き払い、教
 団の和を破壊すること。罪人は、雷鳴を聞いただけでぎくりとする。求道者もそういった心を持てという
 戒めの言葉。
*何事にも畏れる心を持てということ。
*訣(ケツ):1 きっぱりと別れを告げる。2 簡潔に言い切った秘伝の文句。奥義。
*大慈大悲:仏の限りなく大きな慈しみのこと
*親切:1 相手の身になって、その人のために何かをすること。思いやりをもって人のためにつくすこと。
 また、そのさま。2 (深切)心の底からすること。また、そのさま。
*殺人刀活人剣:師が修行者の智慧のはたらきをとどめ、修行の完成に向かって自由自在に導くはたらき
 を活殺自在の剣にたとえた言葉
(´・(ェ)・`)つ

198鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/03(日) 00:02:02 ID:1d4drIFg0
五逆の者は雷に打たれて死ぬというのじゃ。
そうであるから五逆の者が雷鳴を恐れるような謙虚な気持ちで居るのが臨済の教えというのじゃ。
大慈大悲で大いに親切なのじゃ。
自我を滅し、涅槃に活かす刀剣なのじゃ。
人を謗る者の口には自らを汚す血が満ちているのじゃ。

199避難民のマジレスさん:2021/01/03(日) 17:50:18 ID:UGqRHdIQ0
271    3/3
自讃毀他戒 三首
誰共修歸正破邪 誰と共にか正に帰し邪を破ることを修めん
若非情識又何過 若し情識にあらずんば又何のあやまちぞ
這般作略子細看 しゃ般の作略し細に看れば
座主見知還作家 座すの見知かへって作け

くま訳
誰と共に正しい考えに立ち返り、邪説を打ち破るか
若し迷情に囚われてるのでのでなければ、どうして過つことがあろうか。
あれこれと、道をただす策略仔細に見てみると、
ここは、主席の僧の知見の方が師家にふさわしいのである。

座主=主席の僧とは、主席の僧とは、誰のことでありましょうか
(´・(ェ)・`)つ

200鬼和尚 ◆Yj52hBkdLM:2021/01/03(日) 23:45:06 ID:1d4drIFg0
座主とは今で言えば主体というようなものじゃな。
自分が自分と認識する観念なのじゃ。
自分の核であり、他と区別する原因なのじゃ。


誰か共に破邪帰正の修業をする者はいるであろうかというのじゃ。
感情や認識に拠って苦の過ちが在るのじゃ。
一切の心の働きを仔細に観れば、
主体による知見は自分に還るのじゃ。

観察すれば観察する主体が変容すると言っているのじゃな。

201避難民のマジレスさん:2021/01/04(月) 03:06:25 ID:h2Xu8weQ0
鬼和尚、いつもありがとうであります。
くま訳全面改
誰か共に正しい考えに立ち返り、邪説を打ち破る者はおらぬか!
迷情に囚われてるから、過つのだ。
一切の心の働きを仔細に見を見れば、
観察の主体の知見は自分に還り、主体が変容するのである。
(´・(ェ)・`)b


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板