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鬼和尚の仏教講読会 別館2

137避難民のマジレスさん:2020/12/07(月) 18:50:01 ID:ZaLEVu0w0
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偶作  3/3
室内閑吟一盞燈 室内の閑吟一さんの燈
自然無道箇詩僧 じねんに道無しこの一僧
愁人春興猶寒夜 愁人春興猶ほ寒夜
袖裡花牋梅蕚氷  愁人春興猶ほ寒夜

くま訳
室内で静かに詩歌を吟じる一燈の下
真理を説く道などなく、独り詩を詠む
風流人、春の興趣を詠う、まだ寒い夜である。
袖のなかに詩を書く為の美しい紙を持つ、梅のがくに氷つくような寒い夜である。

*閑吟:しずかに詩歌をくちずさむこと。
*盏(盞)(さん):1 小さな杯.2量詞 灯火・明かりの数を数える.一盞燈:おまけ 参
*自然(じねん):(1) おのずから,ひとりでに,(2) 事物の本性,仏教の真理,(3) 自然発生的な存在,
(4) 特別な原因がなく万物は自然に生成変化する (無因論) ,といったいろいろな意味に用いられる。
*愁人:① 悲しい心を抱いている人。なやみのある人。② もののあわれを解する人。風流人。詩人。文人。
*花箋・華箋(かせん):① (「箋」は料紙、手紙用の紙の意) 先方の手紙を敬っていう語。すぐれた書簡。
 ② 美しい料紙。花牋。
*萼(うてな):「花の台(うてな)」の意か〕花の萼(がく)花の最も外側に生じる器官。数個の萼片か 
 ら成り、多くは緑色。タンポポの冠毛は萼が変形したもの。 → 花被(かひ)"

おまけ:『碧巌録』第十七則【評唱】
 「後来、僧問う、如何なるか是れ室内一盞の灯。林云く、三人、亀を証して鼈と成す。又た問う、如何な 
 るか是れ衲衣下の事。林云く、臘月、火、山を焼くと。」
 後になって、ある僧が香林に尋ねた。
 「如何なるか是れ室内一盞の灯――部屋の中の一皿の灯明、これは何ですか」
  お互いの心の中の灯し火、お互いの生きておる命、これはいったい何ですか、と。すると香林が答えて、 
「三人、亀を証して鼈と成す――三人が皆な亀を呼んでスッポンだと言う」
  いろいろな人が説明するが皆ウソだ、説明してしまったら、亀がスッポンになってしまうゾ、と。説明 
  のできん生きておる命が、室内一盞の灯でなければならん。
  またある僧が問うた。
 「如何なるか是れ衲衣下の事――雲水の修行中の心得はいかがでございますか」
  それに香林が答えて、
  「臘月、火、山を焼く――暮れになると百姓が山に火をつけて草焼きをする」
  山を焼くことによって、来年の春、新しい立派な芽が出て来る。暮れに山を焼いておけば、来年の春、 
  素晴らしいワラビが採れるということだ。雲水をしておる間は、百姓が冬の山を焼くようにしっかりと
  苦労をして、煩悩妄想焼き尽くせ。雲水中に利口ぶったやつは駄目だ、馬鹿になって何もかも真箇焼き
  尽くした時に、将来、立派なワラビが生えて来て、皆がその山へ集まって来るのである。雲水中に功徳
  を積んでおかんと、将来、法は栄えんということだ。陰徳を積んでおかんといかん。
(´・(ェ)・`)つ


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