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科学と疑似科学とを判別する

583Ken:2020/02/16(日) 13:41:10 ID:AN9ePMUI
まず、

>>579
>「光源を配置すればよい」とかいう実験を詳しく紹介してください。

紹介したファインマンの講義(www.feynmanlectures.caltech.edu/I_37.html)を見てください。なお、先の投稿で私は2つの穴をA、Bと呼びましたが、ファインマンの図に合わせるため、今回は1、2と呼ぶことにします。

まず、普通に電子を発射するだけなら、つまり電子がどちらの穴を通ったか分からない場合は、図37-3のように干渉縞が現れます。次に電子が通過する穴の付近に光源を配置すると、電子が通過した穴の近くで瞬間的な発光が確認されます。図37-4がそれを示しており、この図では穴2に近いAの位置で発光するから、電子は2を通ったことが分かります。そしてこの場合は干渉縞は現れません。そのことはdiamonds8888xさんが>>580で述べておられるとおりです。

ですが私が問題にしているのは光源を置かず干渉縞が現れる図37-3の場合です。ここから猫の生死を判定するまでのロジックを説明すると、

1.干渉縞が確認される
2.ゆえに電子は穴1と穴2の2方向からやってくる
3.つまり1を通る事象と2を通る事象が並立する
(より正確には、1を通り2を通らない事象と、2を通り1を通らない事象が並立する、という意味)
4.電子が1を通る場合のみ猫が死ぬように実験装置がセットされている
5.ゆえに
 *電子が1を通過し猫が死んでいる
 *電子が2を通過し猫が生きている
という2つの事象が並立する

ということになります。


>>582
17〜18世紀には粒子説と波動説の背反関係は明らかでした。以前に述べたように、これは質量移動の有無という点で、それぞれの定義と直結するものです。例えば、光が、

*指ではじかれた将棋の駒が盤上をすべってゆくようにふるまうのが粒子説
*盤上に立てた駒を多数並べドミノ倒しを起こすようにふるまうのが波動説

ということです。あるいは、こういう言い方もできるでしょう。物体Aから発した光が物体Bに吸収されるとき、

*Aの質量が減り、Bの質量が増すのが粒子説
*AもBも質量に変化がないのが波動説

このように粒子説と波動説を定義すれば、両者が決して混じり得ない背反関係にあるのは明らかでしょう。ただし20世紀にはこの背反関係は崩れました。ですがそこには、>>549の投稿以来何度も書いたように、どうすれば背反関係を否定できるかの具体案(つまり量子力学)がありました。

私自身は19世紀のマクスウェル理論の段階でも、背反関係を否定する具体案はなかったと考えますが、この点は同意いただけないようなので、舞台を18世紀以前に設定します。背反関係を否定する具体案がない条件下で、光の粒子的特徴(直進や真空中伝播)と波動的特徴(屈折や交差)を根拠に、

〜光は粒子でもあり、かつ波動でもある

と主張するのは、基準05に照らして疑似科学と判定されるのでしょうか?


>>578
>>それこそ太陽が東からも西からも昇るのに匹敵するような動作を起こし、
>これは別に「P∧¬P」ではありませんよね?

太陽が東からも西からも昇るのは、基準05によって疑似科学と判定される矛盾の例として、diamonds8888xさんが>>568で挙げられたものです。

>・太陽は東から昇る。かつ西から昇る。

ほかにも、

>・この矛はどんな盾でも貫ける∧この盾はどんな矛にも貫かれない

という例を挙げた上で、

>Kenさんならこの理論(命題)が現実に起きると思いますか?

というお尋ねがあったので、例えば仮想世界なら起こりうるという回答をしました。


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