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科学と疑似科学とを判別する

539diamonds8888x:2019/11/09(土) 09:57:06 ID:BrFCKZjw
>>537,>>538
 話が非常に錯綜してきた元々の原因はKenさんが話題を広げたことです[>>532]。一応は論点1に絞ってもらえたようで何よりです。どうやらKenさんの勘違いを言葉にできそうです。

 論理学でいう矛盾(inconsistensy)は基準05[>>353]での「P∧¬P」のことです。ここで2つのPには全く同じ言明が入ります。Kenさんの具体例はすべて「(P∧Q)∧(Q≡¬P)」の形であり、Q≡¬Pが偽であればP∧¬Pの具体例にはなりません。

 しかし矛盾(conradiction)という言葉はもう少し軽い意味で使われることも多く、理屈に合わない、混乱している、と言った意味で矛盾しているということもあります。私が「すべての未解決の謎は「矛盾が存在するように思える」ものですよ? [>>519]」と言ったときの矛盾もどちらかと言えばこの軽い意味に近いですね。

 しかしたとえ軽い意味の方であっても「矛盾がある」というのは科学的理論にはあってはならないことというのは古今東西のコンセンサスであり、「矛盾がある」というのは理論に反対する根拠になっています。科学者はやっきになって己の理論の矛盾を消すことに努力します。矛盾がある論理を許容するなどということは決してありません。

>>537
>ですが、古典力学における粒子と波動は重要な点で背反関係にあります。

 そもそもは[>>520]でのKenさんの問題提起からの話ですよね。

>基準自体は何も変わらないのに、新しい情報が加わったことで、それまで疑似科学だったものが疑似科学でなくなるのみか、定説になってしまったわけです。

 19世紀以前の光理論については粒子説と波動説は確かに背反していたから論争になりました。どちらの陣営も「¬(粒子説∧波動説)」という点では一致していました。というか実際にはヤングの干渉実験等以降、波動説が定説だったのですが。
 20世紀の量子力学では(粒子説∧波動説)は間違いではありません。ただし、それは粒子も波動も古典的な性質の一部を失っているとしているからです。言い換えれば粒子や波動の概念が変化しているからです。

 すなわち19世紀の時点で、(粒子説∧波動説)が成立するという根拠(観測事実ではなくても上記のような概念変化でもいい)を示さずに(粒子説∧波動説)を主張すれば疑似科学と呼ばれても仕方ないでしょう。しかし例えば現代の量子論のように粒子や波動の概念を変えたうえで主張すれば、別に疑似科学にはなりません。それなりの根拠も示さずに定説に反対しても相手にされないのは現代と同じです。

 混乱したかも知れないので強調しますが、理論はそれが含む全体でひとつのものです。単に「(粒子説∧波動説)も成立する」だけでは理論にはなっていません。(Q≡¬P)をきちんと否定しなくてはいけないのです。


 ついでに質量について。
> *質量移動が起こるという説(粒子説)
> *質量移動が起こらないという説(波動説)

 質量が旧称の"静止質量"を意味するならば質量ゼロの光子は運んでいません。運動量なら通常物質の波動にも運ばれます。もちろんエネルギーも。
 そういえば[>>516]でちょっと問題提起しましたが、通常物質の波動では純粋な横波というのはなさそうですね。電磁波にしても電荷と相互作用した瞬間に散乱する、つまり伝播方向が変わりますから、結局電磁場の方向も変わってしまいますね。


>>538
> B:瘴気に当たるとペスト感染を防げる

> という仮説を立てるしかありません。

 まさか。2つの実験では何らかの条件が異なっていたと疑うのが普通でしょう。


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