5者は、以下の「胎生臓器ニッチ法」による、腎臓再生医療に取り組みます。
① ヒトiPS細胞からネフロン前駆細胞へ分化誘導します。
② 遺伝子改変ブタ胎仔の膀胱付き腎原基にネフロン前駆細胞を注入します。
③ ネフロン前駆細胞を注入した膀胱付き腎原基を患者さんに移植し、臓器初期発生プログラムを遂行させます。
④ 腎原基を移植した患者さんに尿路形成術を行い、機能的腎臓を実現します。
国際腎臓学会(ISN)による2018年7月の公表では、世界中で腎移植などを必要とする患者さんは530万人〜1050万人と推計され、また日本移植学会による2019年1月の公表では、2017年の腎臓移植希望登録数の約12,500件に対して、腎臓移植例は約1,750件と報告されるなど、臓器不足や医療費などの問題により、多くの患者さんが腎臓再生医療を待ち望まれています。