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中国の反日デモ

1イカフライ:2005/04/15(金) 14:36:35
 先週、中国で参加者1万人の反日デモが行われました。
大使館のガラスが割られたり、日本人留学生が殴られたり、大変でした。
17日にも再び起こるのではないか、といわれていますが。

 けれど、一方で新しくオ−プンした日本資本のス−パ−には、買い物客が溢れている。
日本に旅行に来る中国の観光客は
「これ、日本製?」
といって、買い物をしていく。
 中国や韓国の反日って、いったいなんなのだろうか?
 日本で右翼や左翼が少数派であるように、あちらの国でもあれは少数の活動家系の人達なの?
(一万人というとすごい数のようですが、中国の人口は10数億人だから……)

  それとも、彼らにとって、過去の軍国日本と現在のトレンド日本が、矛盾無く両立しているんだろうか?

2大神:2005/04/15(金) 18:08:28
 よそ行きの顔では皆

    「日本軍国主義は悪。日本は過去の歴史を直視すべし」

を言うでしょうが、実生活では別に日本に生活を脅かされたり、攻撃を
受けているわけではないですからね。

 ただ、少数の活動家が叫んでいると言うよりも、状況的には50年代から
70年代までの日本の反原爆運動や反米運動に近いのではないでしょう
か。

 それと1万はやはり凄い数でしょう。中国全土で集まった数ではない
ですから。中国の都市が日本の都市の10倍なら別でしょうが。

3イカフライ:2005/04/16(土) 10:08:24
>1万はやはり凄い数でしょう。

確かに…(^^ゞ ただ、それが中国人の総意を表しているのかな?というのが疑問なんですね。
今の日本と中国の関係を考えてみると。
まず、ユニクロをはじめとして数多くの日本企業が進出し、そこで多くの中国人が働いています。(私たちの身の回りの品物ってほとんどと言ってよいほど中国製ですね)
かつては、それを「経済侵略だ」と批判していた声もありましたが、結果的にはそれにとって中国は経済発展し(それだけが原因ではないでしょうが)人々の生活も豊かになったという側面があります。
大手ス−パ−の進出でもわかる様に最近では「安い労働力市場」としてだけではなく「巨大な消費市場」としても注目されている。これは、中国の人達が日本ブランドを求めているという表れではないのでしょうか?
実際、まだまだ高価ですが、中国の女性たちに資生堂などの化粧品は人気があると聞いたこともありますし、日本のア−チストのフィルムコンサ−トは大盛況という記事も目にしたこともあります。
一方で日本企業、特に製造業は産業の空洞化が叫ばれながらも中国に生産を依存している状況です。
いまや日本と中国は切っても切れない関係になっていると見えるんですよね。お互いさまと言うか。
だからこそ、日本を攻撃する際に歴史の反省という60年前の切り札を出さざるを得ないのかな、とも思いますが。

4イカフライ:2005/04/16(土) 10:46:24
>状況的には50年代から70年代までの日本の反原爆運動や反米運動に近いのではないでしょうか。

 政治形態は違う国ですが、今の中国の雰囲気はちょうど60年代ごろの日本と似ていますね。
高度成長期で、いろいろ新しいものが溢れて生活が変わって、町の風景がどんどん新しくなっていく。東京オリンピックから大阪万博の頃の感じでしょうか?
そういえば、オリンピックと万博もひかえていますね、中国は。
 そういう時代って、一方では活気に溢れて希望に満ちた時代ではありますが、一方では急な発展が社会のあちらこちらで矛盾を生む時代でもあります。
ただ、かつて日本の政治運動は、60年安保70年安保の条約改正や、ベトナム戦争といった背景があったわけですから、反米・反戦もある程度の根拠があったわけですよ。
今の中国の反日は、どこに根拠があるのだろ?
イラク攻撃したアメリカと違って、日本は今侵略戦争したわけでもなんでもないのになあ……。
そう考えると、今回の反日デモは、中国国内にある不満や矛盾のやつあたりのようにも思えます。

5大神:2005/04/16(土) 16:00:17
 中国の今の教科書の一番最初には「経済が国にとって一番大事だ」
としてあるそうです。そして経済的にはいまの中国と日本は互いに
切っても切れない関係でしょう。

 そういった意味ではこのようなデモは普通の人の生活を壊しかねない
厄介なものなのでしょうが、中国政府は日本鬼子として政権の正当性を
訴えてその効果が強いのでこのようなデモが起きたのでしょう。

 そしてそれは戦後から90年代までの日本人の反原爆、反米意識に
近いのではと思います。日本の場合も活動家に対して世間もどちらかと
同情的でしたが、中国の場合もその素地によって直接動かない人も
割りかと同情的なのではないでしょうか。

 ベトナム戦争や安保も根拠としてイカフライさんは挙げられていま
したが、「安保闘争の時の大学生は安保改定の意味も知らずに安保潰せ
と言っていた」ように根本には刷り込まれた敵意があるのではと思います。
 
 さて日本の場合もそうでしたが、中国の場合も刷り込まれた教育に
よって素地が出来ているわけですね。で、日本の場合は日教組やマス
コミや文化人が刷り込んでいましたが中国の場合はそれに加えて政府が
刷り込んでいます。そして中国には政府をチェックするマスコミや野党が
ない。

 そうなると強い教育効果がでるのは想像に難くないと思います。
長くなりましたがこの教育による刷り込みが今回の中国のデモの一因では
ないでしょうか。

6大神:2005/04/16(土) 16:18:44
 日本の高度成長の時代も社会的な矛盾が出てきたわけですが、中国の場合
も確かに日本の高度成長の時代と似ています。

 ただ、昔ぼーんさんと圧力団体のことを話したのと少し被りますが、
政党や圧力団体といった意見集約機能と意見表出機能を持つものが中国
にはありません。ですから矛盾が生じてもそれを解決するのが難しい
わけですね。
 そして西欧や日本の他の国と違って政府に背く意見を持つ者への弾圧は
以前強いです。

 そうなるとフラストレーションは政府が示した公然の敵である日本へ
向けやすいのではないでしょうか。それが今回のデモの一因の一つ
とではないかと思います。


 今回のデモはネット世代の若者が多いようです。丁度天安門を機に
反日教育や反日ポーズが強化された世代にあたりますね。そして
歴史教科書は数年前に起きた問題で、いまは特に日本も中国も問題に
はしていませんでした。そういったことも合わせて考えますと、今回の
デモの性格を
「一部の活動家の行動」と考えることも
「日本の挑発行動によって引き起こされた中国の民衆の自然発生的な
怒り」と考えることも間違いではないかと思います。そして根本は
日本とは別のところにもあるというのも考えられると思います。

7イカフライ:2005/04/16(土) 17:30:22
>>5
>「安保闘争の時の大学生は安保改定の意味も知らずに安保潰せ
と言っていた」
そういう人がいなかったとは言いませんが、あの当時の大学生は今よりは考えたと思いますよ。
また、当時(6-70年代)の時代状況は、日本の、特にある程度のインテリ層の若者を社会主義に向かわせる土壌はあったと思います。
あの当時は、今よりも貧富の差も大きかったし、高度成長による資本主義のひずみも社会のいたるところで見受けられましたし、今よりも労働者や弱者の権利も低かった。
結果論としては、社会主義によるものではなく、より高度と言うか豊かな資本主義によってそういった矛盾が解決された今に至ったわけですが。
その意味でも70年代は分岐点だったのかも知れませんね。だから80年安保闘争は起こらなかった。
(こう思い巡らしても、今だ平成の世にまるで6-70年代の左翼思想を唱えているかのような組織、団体は不思議なんですが。30年前で頭が止まっているのだろうか?と)
もうひとつは、海外の情報が今に比べると入りにくかった事もあるでしょう。70年代の政治の季節の終焉は、中国の文化大革命やカンボジアの大虐殺などが知られるようになって、社会主義革命がこの世を地上の楽園に出来る魔法の呪文でないことに気がついてしまったということもある、と思っています。
これは、無政治の季節である80年代に青春を送った私の個人的感想かも知れませんが。
 >日教組やマスコミや文化人が刷り込んでいましたが
 これは、80年代以降に言えることなのではないか?と思います。
 勿論、その前にも左翼系文化人はたくさんいましたし、戦前戦中は弾圧されていた社会主義者が戦後に意見を表明できるようになった。戦争の反省もあり、彼らが持ち上げられた、というのもあるとは思いますが。(日本の反戦運動が左翼思想的な性格が強いのは、このあたりからの流れでしょうか?)

 まあ、過去の追憶は、この辺にして。

8イカフライ:2005/04/16(土) 17:49:38
天安門事件以降、国家に対する愛国心を高めるために反日教育を行った、という話は、時々耳にしますが、そのあたり、詳しくは知りません。
どんなかんじなのでしょうね、その辺りは。

 デモを行っている若者達のスロ−ガンにも「愛国無罪」→国を愛する心があれば、ちょっと位の悪いことはかまわない、だそうで、オイオイ。造反有理なんて言葉を思い出しちゃったよ。

 天安門事件の大弾圧を思えば、今回のデモに対する中国政府のやり方は、「まあ、お優しい」ですね。
平然とデモ隊、戦車で踏み潰す国がさあ。
これは、政府(中国共産党)に逆らうことは容赦しないけど、日本にならいくら悪口いってもイイよ、という中国政府の意思表示のようにも思えちゃうんですが。
で、日本を悪者にしてストレス解消してくれれば、うち(中国共産党)は安泰、ってどっかで思ってない?とか、思う私はおかしいですか?

 今後、中国の経済発展はどこに向かうのでしょうね?
 このまま順調に発展していけば、貧富の差などの問題点は全てとは言えないまでも、かなりの部分で解消され、大衆の不満も少なくなっていく(許容範囲におさえられる)と思うんです、日本がそうであるように。
ただ、中国の早過ぎる発展を見ていると、どこかあやうさも感じます。これからどうなっていくのか、経済に詳しくない私には全く読めないのですが。
 また、順調な発展を続けたとして、そこで共産党の一党独裁が続くものなのか?
 豊かになる、ということは、教育や情報もふんだんに得られるようになる、ということですから。そういう人々を、中国共産党はどうやってコントロ−ルしていくつもりなのでしょうか?

 世界と言うのは、思想理念イデオロギ−よりも経済によって動くし、変わりますね。

 今後の中国の変化とそれによる日本への影響ってどうなるのかなあ。

9大神:2005/04/16(土) 19:40:34
 日教組が力が一番強かったのはストライキをしていた70年代
ではないでしょうか。80年代は左翼化完了の時期でしょうが、戦後50
年間は左が強かったと思います。

 
 反日教育は天安門後でより強くなりました。理由はやはり政権の
正当性を認知させるためでしょう。

 あと東西冷戦が終わり、ソ連が消滅したために心置きなく日本を攻撃
出来るようになったのもあるでしょう。それと戦後日本人は強く罪悪感を
刷り込まれているので敵視したことを言っても日本人は大人しいというの
も中国が心置きなく反日教育できる理由なのかもしれません。

       もし日本人が歴史を反省していない悪魔なら

「中国人がうるさい。もういっぺん南京落として今度は中国人を根絶やし
にしろ!」

という意見が噴出したでしょう。この点中国人の留学生はどう思っている
かいろいろと聞いてみたいです。以前中国人の博士課程の学生と話して
いた時には「昔のことですから」ともはや過去であるという感じでした。
ただ、他に中国人がいないか周りを気にしながら話すのは今の中国を
感じさせましたが。


 経済が発展していったら中国の社会の問題は解消されるのではないか
ということですが、日本のように自由選挙と政党が無い以上は先富の
足を引っ張るくらいなら貧富の差は固定されるのではないでしょうか。

 それと今のままではイカフライさんも言うように統治には無理がある
と思いますね。


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