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第49回衆議院議員総選挙(任期満了2021年)スレ

1チバQ:2017/12/06(水) 23:12:37
ということでスレ立てします!

第48回総選挙(2017年)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1419422882/l50

第47回総選挙(2014年)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1364563920/l50

第46回総選挙(2012年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1252036284/l50

第45回総選挙(2009年)
その2 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/l30
その1 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/l30

第44回総選挙スレ(2005年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089950050/l30

4044チバQ:2021/11/01(月) 23:05:58
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_election_M4E7UJBA2BNXHP5MTKMXTPAZAY.html
「4度目の正直」で立民幹部から議席奪取 静岡6区
2021/11/01 21:13産経新聞

「4度目の正直」で立民幹部から議席奪取 静岡6区

街頭で当選を報告する勝俣孝明氏=1日午前、JR沼津駅前(岡田浩明撮影)

(産経新聞)

「4度目の正直」で野党の牙城を崩し、つかんだ悲願の選挙区初勝利だった。静岡6区の自民党、勝俣孝明氏は一夜明けた1日朝、〝いつもの場所〟から4期目をスタートさせた。「おはようございます。気持ちを新たに皆さんの負託をしっかりと国政に反映したい」。JR沼津駅南口の一角はこの11年間、毎週欠かさず、通勤客らに政策を訴えた場所だ。

8回連続当選していた立憲民主党幹事長代行、渡辺周氏の壁は厚かった。盤石な支持基盤は「渡辺王国」ともいわれ、前回選は631票差で涙をのんだ。悔しさを糧に議席を奪取した理由について「(地元回りなど)コツコツと積み重ねた結果。選挙は一朝一夕で当選できない」と語る。

一方、選挙区で敗北した渡辺氏は、比例復活で9選を果たした。「地域活動を含めてすべて私の力不足」と頭を下げた。「(全国的に)与野党ともにベテラン議員が落選した。飽きられているのかもしれない。当選回数を重ねている人よりもフレッシュな人を求めるという背景があったのか分析したい」とも語った。

陣営幹部は敗因について、後援会の高齢化で活動量が減った上、共産党を含む野党共闘が思うように機能しなかった側面も挙げる。実際、共産候補が出馬していた前回選よりも得票を減らしている。

背景には、支援を受ける連合静岡の共産への根強い抵抗感があるとみられ、陣営の選対本部長を務めた立民の曳田卓県連幹事長は「県内事情を考えると共闘はまだ難しい」と指摘し、「政権交代を目指すのが第一義。熟議しながら進めたい」と慎重に言葉を選んだ。

4045チバQ:2021/11/01(月) 23:11:29
https://www.sankei.com/article/20211101-P34YGDGBIJNZHHR25BD5AS5YOA/

衆院選長野 自民激戦区粘り勝ち 立民1減
2021/11/1 22:35
第49回衆院選は1日未明に開票が終了し、長野県内の選挙区では自民党が解散前より1つ多い4議席を獲得、立憲民主党は1つ減らし1議席となった。投票率(選挙区)は59・77%(男60・64%、女58・94%)。4年前の前回(60・40%)よりも0・63ポイント下回った。

当選を果たした議員らは一夜明けて早速、街頭で支持者らに手を振ってお礼の挨拶をするなどし、衆院議員としての任務全うを誓った。

1区で立民前職を破った自民新人の若林健太氏は1日午前、長野市で会見し、「1区では、平成21年の衆院選で自民党の議席が失われて12年。地域で停滞した課題に一つ一つ取り組み、解決したい」と地域に恩返しする決意を述べた。国会では「さっそく税制改正や予算編成があり、経済対策に地元の声をしっかり届けたい」とした。


選挙期間中は各紙で劣勢が伝えられていたが、党本部の調査と乖離があって戸惑ったとした上で「後援会の皆さんが萎縮しないか不安だったが、かえって発奮していただき活発化したのでは」とプラス効果があったと自己分析した。

3区で立民新人を破り、4選した自民前職、井出庸生氏も佐久市の街頭に立って、有権者らに手を振って謝意を伝えた。井出氏は2年前に自民入りしたことについて、かつて応援していた有権者らから批判もあったとし、応援だけでなく、批判にも向き合う姿勢を示す。国会議員の関心が低い男女共同参画、選択的夫婦別姓、女性に対する犯罪対策について自民党内でも声を上げるとしている。


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衆院選では、野党による候補の一本化が進められた。県内でも1、3、5区で途中、産経新聞社がFNN(フジニュースネットワーク)と合同で行った情勢調査などで自民候補の劣勢が伝えられたが、いずれも最後に自民が追い上げ、粘り勝ちをみせた。1区では、当選した若林氏と立民、篠原孝氏の差は、わずか6461票だった。

4046チバQ:2021/11/01(月) 23:12:38
https://www.sankei.com/article/20211101-HFUWC5YMQVLR7G2V2US2XKZQQE/
「保守王国・群馬」底力 野党全敗、比例復活なし
2021/11/1 21:03
衆院選は今回も自民公認候補が群馬県内5議席を独占する圧勝となり、「保守王国」の底力を見せつけた。比例北関東も県勢が自公で1議席ずつ確保した。野党各党は選挙区全敗のうえ、比例復活当選も阻まれた。今後、党勢の抜本的な立て直しを迫られそうだ。

中曽根康隆氏と尾身朝子氏の公認争いが最後までもつれた1区。保守分裂の懸念も一時浮上したが、公示直前に中曽根氏で一本化された。強固な選挙基盤にも支えられ、得票率56・32%、11万票以上を獲得し選挙区初当選を飾った。


一方、尾身氏も比例北関東で当選。記者団に対し尾身氏は「(中曽根氏は)同じ県連所属であり若い力で活動してほしい」とコメント。ただ、1区からの再挑戦を問われると「地域代表として活動してほしいという声があれば可能性としてはある」と含みを残した。

中曽根氏の勝利は野党分裂という「敵失」もあった。宮崎岳志氏と斉藤敦子氏が立憲民主の公認争いの末、宮崎氏が日本維新の会公認、斉藤氏が立民県連「支援」で出馬。共産も店橋世津子氏を擁立したため野党は一枚岩となれず3候補で野党票を奪い合った。


自民が圧倒的な強さを見せつけたのは5区と4区だ。5区は8選の小渕優子氏が76・59%、4区は4選の福田達夫氏が65・02%という高得票率をマーク。いずれも統一候補の伊藤達也氏、角倉邦良氏を退けた。岸田政権発足に伴い小渕氏は党組織運動本部長、福田氏は党総務会長という要職に就いたことも追い風になった。

2区、3区はいずれも自民公認の井野俊郎氏、笹川博義氏が54%強の得票率で勝利し、いずれも立民公認の堀越啓仁氏、長谷川嘉一氏の比例復活当選を許さなかった。


一方、自民との選挙協力関係を築いた公明は福重隆浩氏が比例北関東で当選を果たした。



「国の形」を考える機会は持てたのか
衆院選は自民が全議席を独占し、保守王国の面目躍如を果たした。開票日の選挙事務所は満面の笑みであふれ返ったが、新たな門口に立ったにすぎず、今後の仕事の中身こそ問われる。

一つは新型コロナウイルス対策だ。コロナ禍は発生から約1年半がたち死亡者は176人(1日現在)に上る。繰り返される休業要請、外出制限で経済は傷み、国難に誰もがあえぐ。


選挙期間中はどの候補者も判で押したようにコロナ対策と経済再生を訴えたが、どう行動に移すのか。有権者は経済再生、生活再建の具体的な成果を求めている。その願いにしっかり答えるべきだろう。


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残念なのは、論争がコロナ禍に集中し、有権者が「国の形」を考える機会を持てたのかということだ。憲法改正や安全保障、社会保障など重要課題は棚上げになった印象は拭えない。国政選挙では本来、これらを真正面から有権者に問うべきだったのではないか。(柳原一哉)

4047チバQ:2021/11/01(月) 23:13:52
https://news.goo.ne.jp/article/asahi_region/politics/asahi_region-ASPC11FNWPBXIIPE00C.html
道内は自公が計11議席、過半数獲得 6区で立憲の地盤奪う
2021/11/01 11:00朝日新聞デジタル

道内は自公が計11議席、過半数獲得 6区で立憲の地盤奪う

当選確実となり、支持者の拍手にこたえる自民の東国幹氏=2021年10月31日、北海道旭川市

(朝日新聞デジタル)

 衆院選は31日、投開票された。北海道内12選挙区のうち、自民党が6議席、公明党が1議席を獲得。比例北海道ブロック(定数8)の自民3議席、公明1議席と合わせて11議席を獲得し、2017年の前回衆院選に引き続き過半数を獲得した。9選挙区で共産党と候補者を一本化した立憲民主党は、小選挙区で5議席、比例区で2議席を確保した。

 安倍、菅政権から続く自公政権の4年間の評価が問われた選挙。菅前政権の新型コロナウイルス対応への批判などから逆風にさらされていた与党は、自民党総裁選や岸田政権発足といった政権浮揚策がある程度奏功。ワクチン接種の実績や、コロナ対策と両立させた経済再生などをアピールして支持をつなぎとめ、小選挙区で解散前の5議席から6議席に伸ばした。

 政権与党の公明も道内唯一の小選挙区議席を激戦の末に維持し、比例1議席も確保した。

 政権交代を訴えた野党は、道内でも市民団体の仲立ちで立憲、共産、れいわ新選組、社民党が共闘を進め、公示直前に9選挙区で立憲候補に一本化。アベノミクスを「恩恵を受けたのは大企業や富裕層だけ」などと批判した。与野党一騎打ちとなった5選挙区のうち3選挙区で勝利したが、小選挙区では解散前の6議席から5議席に減らした。

 保守層の政権批判票の獲得を狙い道1〜3区に擁立した日本維新の会は、小選挙区での議席獲得はならなかった。(中野龍三)

■1区 道下氏 再選決める

 立憲の道下大樹氏が自民の船橋利実氏を破り、2回目の当選を果たした。

 当選確実の報が入り、支援者から祝福を受けた道下氏は「これまでの自公政権の政策から、もうけている人には相応の負担をしてもらい、働く人の給料を上げて税負担を抑える政策へ流れを変えたい」と抱負を語った。

 道下氏は衆院議長を務めた横路孝弘氏の後継として、道議から転じ前回初当選。今回は無党派層が多い選挙区内を小まめに回る活動を続けた。

 選択的夫婦別姓の導入や産休・育休の制度拡充、同性婚を法律で認めることなど自らの政策を訴え、子育て世帯や若年層などに支持を広げ、接戦を制した。

 船橋氏は菅前政権での財務政務官としての実績をアピール。自民党総裁選で応援した河野太郎・党広報本部長や、所属派閥の長である麻生太郎・自民党副総裁らと街頭活動をしたが及ばなかった。(三木一哉、芳垣文子)

4048チバQ:2021/11/01(月) 23:14:07
■2区 松木氏が当選 自民候補破る

 立憲の松木謙公氏が自民の高橋祐介氏らを破り、6回目の当選を果たした。4月、元農林水産相の吉川貴盛氏=収賄罪で公判中=の辞職による補選で勝利し、その勢いを維持した。

 当選確実の報を受け、選挙事務所で支持者らを前に万歳し、「幸せの土台作りの実現に向けて頑張りたい。当選できたのは何より皆様のおかげです。本当にありがとうございます」とあいさつ。その後、報道陣に「若い人たちは本当に苦しい生活を送っており、奨学金の問題は給付型などに変えていかないといけない。消費税減税も主張していく。高齢者の年金も減らないよう、みんなが明るく過ごせる日本であるため、一生懸命やっていきたい」と語った。

 自民は4月の補選では「不戦敗」となり、今回は公募で選ばれた高橋氏が立候補。医療関係団体での勤務経験から、医療や介護、福祉の現場で働く人々の待遇改善などを訴えたが、及ばなかった。(松尾一郎、川村さくら)

■4区 中村氏 薄氷の4選

 与野党候補の一騎打ちは、自民の中村裕之氏が立憲の大築紅葉氏をわずかな差で破り4選を果たした。

 当選を決めた中村氏は1日午前1時10分ごろ事務所で花束を受け「4区の勝利者は皆さんです」と感謝の言葉を述べた。報道陣の取材には、「マイナスからのスタートで、とにかく厳しい選挙戦だった。インフラ整備や教育環境の整備などに真摯(しんし)に取り組み、形になっていることを認めていただいた」と語った。

 中村氏は岸田内閣で農林水産副大臣に就任。選挙戦では3期の実績を訴えつつ、「これから農水省で仕事をさせて欲しい」と語り、農水産物などを生かした地域振興策を掲げた。ニセコ地区のスキー場が訪日客の人気を集めていることに触れ、「食や観光で世界ブランドを作ることが必要。観光投資を呼び込めば人口減少の歯止めになる」と訴えた。

 4区で初の一騎打ちになった選挙戦では支持組織を引き締め、人口が多い札幌市での遊説に注力。安倍晋三元首相らも応援に入るなどのテコ入れが奏功し、大築氏の猛追を振り切った。

 立憲は前回比例復活した本多平直氏が舌禍問題で7月に辞職し、大築氏が8月に立候補を表明。

 大築氏は選挙戦では地域振興を重点施策として掲げ、2児の母として「教育や子育ての予算を倍増させる」と訴えた。立憲の枝野幸男代表らが応援に入った。小選挙区では及ばなかったが比例復活で当選を決め、「これまでの政治を変えていきたいという、一つひとつの声が集まった表れだと思う。その声をもっと広げて国に届けていきたい」と語った。(佐野楓、鈴木剛志)

■6区 東氏が初当選 元旭川市長破る

 元市長と元道議の新顔同士の与野党対決は、元道議で自民の東国幹氏が元旭川市長で立憲の西川将人氏らを破って初当選した。東氏は当選が確実になった午後8時過ぎ、事務所で支持者に拍手で迎えられ、「上川地域を変えなければいけないという皆さんの思いのおかげ。上川管内の市町村としっかり連携し、地域振興のため国政で汗を流していく」と語った。

 東氏は4月に道議を辞職後、上川管内の各地域に後援会組織を整え、選挙戦の準備を進めてきた。建設業界のほか、農協なども取り込んで支持を拡大。公示後は岸田首相らが応援演説に駆けつけ、序盤から安定した戦いを見せた。9月の旭川市長選で、自民推薦の候補が立憲推薦の候補に大勝した勢いもあり、衆院選でも自民支持層や公明支持層だけでなく、無党派層にも浸透し、初当選を果たした。

 6区で引退した佐々木隆博氏の後継として立った西川氏は、野党共闘で政権批判の受け皿となることを狙ったが、立候補表明が7月下旬と出遅れた。自らの後継候補が旭川市長選で大敗したことなども響き、立憲の議席を守れなかった。(井上潜)

4049チバQ:2021/11/01(月) 23:14:30
■9区 山岡氏 前職対決制す

 立憲の山岡達丸氏が自民の堀井学氏との与野党一騎打ちを制した。2人の対決は4度目で、山岡氏が初めて小選挙区で議席を得た。

 当選確実の報を受けた山岡氏は支持者らに祝福され、「経済格差を生んだアベノミクスに対する批判が理解され、政治を大きく変えようという訴えも有権者に届いた。野党共闘も成功した」と語った。

 山岡氏はその実績を評価した多くの労組の推薦を受け、組織を固めた。公示直前に共産が候補者を下ろした野党共闘も奏功した。

 コロナ禍に苦しむ商店主や中小企業者の相談に乗り、後援者を拡大。また、自民を支持していた苫小牧市医師会の政治団体からも推薦を受け、日高地方では若手の農業者や漁業者にも支持が広げるなど、保守層を切り崩した。

 堀井氏は選挙戦中盤以降、原発再稼働による電気料金の値下げで企業や家計を守ると訴えた。岸田首相や安倍元首相ら党重鎮が相次いで応援に入り、製造業や建設業などの組織を固めたが、及ばなかった。(西川祥一)

■10区 稲津氏が5選 公明議席維持

 前回に続く一騎打ちは、公明の稲津久氏が立憲の神谷裕氏を破り、公明の道内唯一の小選挙区議席を守った。稲津氏は比例単独で初当選した2009年を含め、5回目の当選となる。

 当選を決めた稲津氏は「新型コロナ対策を進め、自公の選挙協力を行ったことが勝因。国産ワクチンや経口治療薬の開発に取り組みたい」と語った。

 稲津氏は選挙戦で、厚生労働副大臣を務めた際に新型コロナのワクチン確保に取り組んだことを強調。米価下落対策や飲食・観光業への支援を主張した。道路整備など公共事業の予算確保も訴え、与党としての政治力をアピールした。

 10区は道内の自公協力の象徴とされ、公明は山口那津男代表が10月に3度選挙区入り。自民も岸田首相ら重鎮が応援に入った。

 前回わずかな差で敗れた神谷氏は今回も及ばなかった。格差が広がる現状を批判し、「政治を変え、汗をかいた人が報われる世の中に」と訴えたが、与党の壁を崩せなかった。(岡田昇)

■11区 石川氏 中川氏に連勝

 立憲の石川香織氏が、自民の中川郁子氏との前回に続く一騎打ちを制して再選を決めた。

 当選確実の報を受けた石川氏は支持者らと万歳し、「分厚い保守との厳しい選挙戦を何とか勝ち抜けられた。コロナや赤潮被害の問題などに、改めて取り組んでいきたい」と語った。

 石川氏は、現場の声を聴き、予算委員会で質問して施策に反映させたことなど実績をアピール。「十勝の皆さんのために役に立てるような政治家になりたい。力を貸してください」と主張。連合や農民連盟のほか、共闘体制にある共産の組織も固めた。一部で勝手連的な支援の動きも出るなど、草の根の支持も広げた。

 前回の落選から雪辱を期した中川氏は、「十勝を強くするためには、十勝に政権与党の国会議員が必要」と訴えた。農業、商業、建設業界などの推薦を得て、組織力を生かした選挙戦を展開した。維新道総支部代表、新党大地代表の鈴木宗男参院議員も加勢したが、及ばなかった。(大野正美、中沢滋人)

■12区 武部氏 手堅く4選

 自民の武部新氏が、立憲の川原田英世氏、共産の菅原誠氏を退け、4選を果たした。当選確実の一報が早々と伝えられると、北海道北見市の選挙事務所は大きな歓声と拍手に包まれた。

 武部氏は岸田内閣で農林水産副大臣に就任。1次産業が中心の選挙区で存在感を増しての選挙戦だった。

 武部氏は支持者を前に「畑から浜からたくさんのご声援をいただいた。地元の皆様方の副大臣に対する期待は大きい。生産基盤を確立して安定的に第一次産業の経営ができることが大事。脱炭素化社会をめざし、持続可能性と生産力の向上の両立に向けて全力で取り組んでいく」と述べた。

 野党側は統一候補の擁立が実現せず、与野党一騎打ちの構図に持ち込めなかった。川原田氏は「間違った政治を続けさせるわけにはいかない」、菅原氏も「野党連合政権を実現しよう」と、ともに自公政権からの変化を訴えたが、政権への批判は分散した。(神村正史)

4050チバQ:2021/11/01(月) 23:15:07
「王国」岩手3区で小沢一郎氏が敗れ比例復活 県内勢力図どうなる
2021/11/01 11:00朝日新聞デジタル

「王国」岩手3区で小沢一郎氏が敗れ比例復活 県内勢力図どうなる

当選確実の速報を受けて支持者と万歳をする階猛氏(中央)=2021年10月31日午後8時5分、盛岡市菜園2丁目、宮脇稜平撮影

(朝日新聞デジタル)

 第49回衆院選が31日、投開票された。岩手3区では、現役最多の18回目の当選をめざした立憲民主前職の小沢一郎氏が自民前職の藤原崇氏に敗れた。世代交代か経験重視かを争点の一つに激戦が展開されたが、30代若手に競り負けた。小沢氏は比例東北ブロックで復活当選した。このほか1区は立憲前職の階猛氏、2区は自民前職の鈴木俊一氏が当選した。今回は実質的な与野党対決の構図となり、自公連携、野党共闘が進んだ。投票率は60・38%(前回59・15%)だった。

■1区 階氏 実績アピール6選

 立憲前職の階猛氏が、連続6回目の当選を決めた。盛岡市内のホテルに現れた階氏は「本当に厳しい選挙戦だった。今日から新たなスタートだと思って、全力でみなさんの役に立てる仕事をして、しっかりと評価と信頼をいただけるよう頑張っていく」と語り、集まった支援者からは大きな拍手が起きた。

 政策重視の姿勢を前面に押し出して戦った。新型コロナウイルス感染拡大による地域経済への影響が大きい中、苦しむ飲食店や中小企業への支援が不足していると現政権を批判してきた。東日本大震災時に当時の民主党政権が実現した復興特別税を引き合いに出し、もう一度「支え合い」や「再分配」が必要だとも訴え、支持を広げた。

 入管収容施設で外国人女性が死亡した問題を国会で追及したことなど、議員5期目の実績をアピールした点も奏功したとみられる。

 毎晩、遊説から戻ると、大学教授や弁護士、若手起業家らとの政策議論の動画を生配信。大規模集会を開けないコロナ禍でも工夫して精力的に活動してきた。

 立憲県連とは資金問題を巡り裁判中で、県連からの応援は事実上ゼロだった。陣営からは不安の声もあがっていたが、党本部の公認を強調した。初当選時から支援を受ける連合岩手など労働組合との連携も固く、影響はほとんどなかった。

 自民前職の高橋比奈子氏は5度目の挑戦で悲願の小選挙区勝利を目指したが、及ばなかった。1年あまり文部科学副大臣を務めた実績をアピールし、河野太郎氏、麻生太郎氏など党の大物が応援に駆けつけたが、支持は広がらなかった。

 共産新顔の吉田恭子氏は、コロナ禍における給付金などの政府の対応を批判したほか、男女格差の是正や環境問題への取り組みを掲げたが、浸透は限定的だった。(中山直樹)

■2区 鈴木氏 大差で10選

 10回目の当選を果たした自民前職の鈴木俊一氏は、滝沢市の集会施設で、支持者に「真の意味での復興を完成させる」と誓った。

 本州一広い選挙区を、通算30年近い議員活動で築いた支持基盤でカバーした。

 コロナ禍のため、大規模な集会は自粛したが、震災復興事業を通じて関係が強まった首長や地方議員らのほか、専門分野の医療、漁業・漁港整備などの業界団体が支持固めをはかった。

 自身も解散前から選挙区で地道に会合を重ねた。解散直前に財務相に就任したことも追い風になった。選挙終盤は他候補の応援に回り、秘書で長男の俊太郎氏が代わりに支持を訴えた。

 立憲新顔の大林正英氏は、知名度不足が最後まで響いた。

 釜石市の復興支援員や市議として、震災復興や過疎地の課題と向き合った実績から「岩手で成功事例を示せば日本の再生につながる。それが復興の恩返しになる」と訴えた。しかし、東京出身で地縁がなかったうえ、立候補表明が8月中旬と遅かった。連日50回前後の辻立ちを続け、1次産業従事者らに支持を広げたが、浸透は難しかった。

 NHK党新顔荒川順子氏は支持が広がらなかった。(東野真和)

4051チバQ:2021/11/01(月) 23:15:36
■3区 藤原氏 激戦制す 小沢氏 比例復活

 自民前職の藤原崇氏が、4度目の挑戦で初めて小選挙区での当選を果たした。北上市の事務所で藤原氏は「県南の暮らしを支えていくことが一番大切と訴え、皆様に『お前が代表』と言っていただいた。重い責任だと思う」と語った。

 政権交代を主張する相手の大ベテラン候補に対し、「政権交代より世代交代」を掲げて挑んだ。

 若さを生かし、活動量は豊富だった。早朝から人通りの多い場所で辻立ちをし、スピーカーを使った活動ができる午前8時以降は、多い日で1日に50〜60カ所の街頭演説をこなした。小刻みに移動し、広い選挙区を網羅した。

 「ものづくり、農業、地の利を生かした物流。この地域はまだまだ成長できる」と繰り返し訴えた。復興政務官を務めた経験や、与党議員として政策実現に直接関与できる利点を強調した。この半世紀のうちに17回あった衆院選で無敗を誇ってきた重鎮の牙城(がじょう)を崩した。

 立憲前職の小沢一郎氏は、近年では異例の公示日に地元入りし、第一声で「厳しい選挙。何としてもお力をお借りしたい」と危機感をあらわにしていた。最終盤の3日間は選挙区内を約110カ所まわり、短い滞在時間ながら集まった人たちとふれ合い、票の掘り起こしに努めた。

 自民党政権が国民の暮らしを軽視した政治を続けていると指摘。国民の生活を守ることが本来の政治だと訴え、「政権をもう1回取るまで議員をやる。自民党を倒す」と執念を見せていた。

 しかし支持者の高齢化に伴って陣営の活動量の減少は否めず、若い相手候補に競り負けることとなった。(大西英正)https://news.goo.ne.jp/article/asahi_region/politics/asahi_region-ASPC111F2PB0ULUC010.html

4052チバQ:2021/11/01(月) 23:18:43
https://news.goo.ne.jp/article/jbpress/politics/jbpress-67555.html
直前まで大敗予想の自民党、なぜ絶対安定多数を確保できたか
2021/11/01 18:00JBpress

 自民党は10月31日投開票の衆院選で絶対安定多数の261議席を獲得した。この結果を予測していたメディアや有識者、永田町関係者は少なかった。なぜなら報道各社の情勢調査や当日の出口調査で、自民党の苦戦を伝える数字が出ていたからだ。

 自民党幹部でさえ情勢をかなり悲観していた。例えば、投票日の31日昼時点で、自民党有力筋でさえも「過半数割れの可能性がある」との見方を示していた。もっと言えば同日午後8時過ぎの段階でも、フジテレビは単独過半数割れとの見通しを報じていたほか、NHKも単独過半数は「ぎりぎり」と繰り返していた。

驚愕の「自民惨敗」を示す出口調査
 10月31日午後、主要報道機関の出口調査が永田町に一斉に出まわった。数字は中間報告、途中経過に過ぎなかったが、自民党が過半数の233に達しないという予測が次々に出てきた。報道機関が出口調査の詳細を公表していない以上、あくまで推測でしかないが、自民党が絶対安定多数を取る兆候は数字からは読み取れなかったようだ。自民党有力筋も当然、それらの情報をつかんでおり、自民党惨敗を感じさせる材料だらけだった。

 31日夕、千葉県のある自民候補者の陣営幹部は複数の報道関係者に問い合わせを行い、「このままでは危ない」と語り、有力支援者らに投票に行ったかどうかを確認する電話を慌てて入れ始めた。投開票日当日の選挙運動、特定候補への応援は禁じられているが、投票を呼びかけること自体は推奨行動だ。支持者を固めきり、投票に行ってもらわなければ接戦では勝てない。だから最後の5分まで、投票に行ってもらうよう呼びかける。油断して投票しない人も中にはいる――。長年政権を維持してきた自民党は、投開票日当日も手を抜かない。

 一般的に低投票率の方が与党に有利とされ、今回もそのセオリー通りの結果となったが、選挙現場ではやや様相は異なる。「自民党に入れるべき支持者が漏れなく投票に行くように積極的に働きかけている」のが実態だ。敗北への危機感と焦りが、ぎりぎりまで票を積み上げる努力に結びつく。結果的に、この陣営幹部が推す候補者は接戦を制した。筆者には「本当に危なかった」と明かした。

集中的で無駄のない遊説作戦
「150選挙区好調」「80選挙区で苦戦」「50選挙区で接戦」・・・。

 10月25日夜、自民党の選対会議での情勢分析結果だ。複数の関係者によると、会議の場は重苦しい雰囲気に包まれていたという。接戦の50選挙区のうち半分を制しても175議席。この時点では比例代表で自民党は60〜65議席といわれていたため、過半数割れの可能性は否定できなかった。自民党は明らかに不利な状況にあり、惨敗の“恐怖”が党内に広がった。

 選挙に妙案はないが、自民党は終盤に向けて緻密な遊説日程を組み始めた。接戦区に岸田文雄首相や菅義偉前首相、安倍晋三元首相を優先的に投入する作戦を展開したのだ。これは菅氏の街頭での反応が非常に良いことも踏まえた判断だったという。例えば、茨城6区には終盤だけでも、岸田、菅、安倍の3氏が日替わりで現地入りしている。

 30日の選挙戦最終日の党幹部遊説は、自民党の粘りを象徴していた。埼玉、東京、神奈川の接戦区に岸田氏、菅氏、麻生太郎副総裁、河野太郎広報本部長らを集中投入し、選挙区での勝利につなげている。神奈川7区には岸田氏と麻生氏、東京23区や埼玉15区には岸田氏と菅氏、といった具合だ。いずれの選挙区も事前の情勢調査や出口調査で劣勢といわれていたところばかりで、極めて計画的だ。

4053チバQ:2021/11/01(月) 23:19:24
 首相並びに首相経験者の応援は、圧倒的知名度はもちろん、陣営の士気を高める意味で絶大な効果がある。岸田氏自身、覇気や闘争心を前面に出すタイプではなく、安倍元首相のような盛り上がりを演出することはできないが、現職総理の応援に勝るテコ入れはない。終盤の自民党の遊説日程には無駄がなかった。接戦区、勝てそうなところのみを選んでいる。残念ながら、立憲民主党の幹部遊説日程を見る限り、そこまでの計算と計画は感じられなかった。

 投開票日翌日に共同通信が報じたところによれば、公示日から選挙戦最終日までに岸田氏が応援に入った小選挙区は68で、うち36選挙区で勝利したという。「勝率」は5割を超える。それに対して立憲の枝野幸男代表の方は、51選挙区に応援に入り、勝利したのは15選挙区。勝率は3割を下回る。

 両党首とも応援に入った26の選挙区で比較すると、選挙区で勝ったのは自民党が15人で、立憲民主党が9人。比例復活したのは自民9人、立憲8人というからいずれも接戦だった。

 自民党が接戦区を数多く制することが出来た大きな要因は、やはり経験豊富な選対の緻密な戦略によるところが大きいと言えるだろう。

岸田首相は「3A」から脱却、菅前首相は復権へ
 さて261議席獲得で、自民党内はひとまず安泰のようにみえるが、小選挙区で落選した甘利明幹事長が辞任の意向を示しており、党内に動揺が広がっている。岸田首相は安倍氏、麻生氏、甘利氏のいわゆる「3A」に配慮した党運営を意識してきたが、甘利氏の求心力の低下に伴い、自らのカラーを出しやすくなるだろう。

 一方、9月の総裁選で「3A」に対抗した小泉進次郎前環境相、石破茂元幹事長、河野氏のいわゆる「小石河」は圧倒的な得票で当選した。来年の参院選に向け、さらには「ポスト岸田」を念頭に置いた動きを強めていくはずだ。

「小石河」サイドには、菅前首相が不気味に控えている。菅前首相は午後8時の投票終了直後に当選確実を出し(ゼロ当)、2カ月前の国民的不人気が嘘に思えるような強さを見せた。街頭では「1日100万回接種の体制をつくる、あえて高めの数字を公言した。そこから大変でしたが」と笑いを取る余裕もあった。首相時代には考えられないハッスルぶりは、復権への意欲満々と受け取っていいだろう。

維新の将来性と立民の絶望
 日本維新の会の大躍進がニュースになっているが、2012年に57議席を獲得しており、ようやく初期ブーム時の水準に近づいたという見方が正しい。とはいえ、第3極の躍進は自民党、立憲民主党の両二大政党からみると脅威である。

 小選挙区比例代表並立制は1996年の総選挙から数えて9回目となった。理論的には二大政党に収れんしていくとされているが、日本政治においてはそうはなっていない。二大政党制を提唱してきた野党の実力者、小沢一郎氏が小選挙区で落選したことがすべてを物語っている。日本の有権者は、25年を経ても多党制志向が強い。

 立憲民主党にとっては厳しい結果となった。候補者個人の力で勝利しているケースが多く、党としての勢いは皆無に近いといってもいいだろう。岸田政権が中道寄りで一定の支持を得ている以上、立民は立ち位置を整理しなければ来年の参院選も苦しくなる。立民は絶望的ではないか。

 それに対して、第三党となった日本維新の会は、保守・中道層が求める自民党に代わる票の受け皿になる可能性が高まってきた。

 まず中道に寄せてきた自民と明確な中道路線を取る維新は政策的には十分組める。維新の連立政権入りは政策的にはすぐにでも可能だ。ただ、維新は自民党との連立を頑なに否定してきた歴史を持つため、なかなか難しい。とはいえ、国会での存在感が増し、当面維新がキャスティングボートを握ることになった。そして何より注目すべきは新鮮さを維持している点かも知れない。維新は松井一郎大阪市長が代表選への不出馬を表明し、維新人気を支えてきた吉村洋文大阪府知事も代表選への出馬を否定した。維新は新陳代謝を継続している点で将来性がある。

(紀尾井 啓孟)

4054チバQ:2021/11/01(月) 23:20:08
https://www.sankei.com/article/20211101-5NCVMXF3MBNZTAIGS6R5GIBAPU/
激戦の京都1区、全員当選 落選2氏も比例で復活
2021/11/1 12:10
自民の重鎮、伊吹文明氏の政界引退を受け、自民と維新の新人2人と共産前職1人の計3人が激しい戦いを繰り広げた京都1区(京都市中京区など)は、伊吹氏の後継で新人の勝目康氏(47)が選挙区を制し、共産前職の穀田恵二氏(74)と維新新人の堀場幸子氏(42)も比例で復活、全員が当選を果たした。

勝目氏は伊吹氏との「二人三脚」で選挙区をくまなく遊説し、引き継いだ地盤を堅実に固めて当選。投開票から一夜明けた1日朝、選挙事務所で「1区全体を預かる立場になった。これからの責任や努力、研鑽(けんさん)を考えると身が引き締まる思いだ」と決意を述べた。


京都1区では小選挙区制導入後の平成8年以来、自民と共産が議席を争ってきた。共産の穀田氏は選挙区では今回も及ばず比例復活で10選。ただ、維新の堀場氏も次点に約3千票差まで迫る6万2007票を獲得し、比例で復活した。

「たくさんの有権者に背中を押してもらい、改めて維新への期待の大きさを感じた」。1日朝、堀場氏は近鉄東寺駅(京都市南区)の前に立ち、支持者らに感謝の言葉を述べた。今回大幅に議席を増やした維新が京都でも存在感を発揮。「大阪に比べ京都では維新の風はまだ『そよ風』。さらに組織力を高め、非自民、非共産の受け皿になりたい」と意気込んだ。


野党統一候補を前面に、悲願の選挙区勝利を目指した穀田氏も復活当選が決まった10月31日夜、「京都における市民と野党の共闘の第一歩を踏み出すことができた」と強調した。

4055チバQ:2021/11/02(火) 07:59:19
ただ小選挙区当選は大阪以外あだと市村だけなんですよね
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cce8cfb8f2dd2152de82ca0db4c3b24413ab4ea
衆院選 維新躍進で兵庫の勢力図一変 吉村氏「首長誕生させる」
11/2(火) 7:30配信

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 10月31日に投開票された衆院選で、兵庫県内の政党勢力図が一変した。日本維新の会は、比例復活を含め擁立した9人全員が当選。兵庫への浸透ぶりが際立った。一方、自民党は小選挙区で2議席を落としたが、いずれも比例復活し辛うじて10議席を確保。維新と拮抗(きっこう)した。立憲民主党も2議席を獲得し、県内の衆院議員は史上最多の23人に上った。

【グラフ】10代、20代と70代が同じ傾向

 「維新の改革が兵庫で少しずつ浸透している。小選挙区で1議席を取れた意義は大きい」。投開票から一夜明けた11月1日。日本維新の会の吉村洋文副代表は、兵庫での躍進を喜んだ。

 維新は選挙前、県内に衆院議席が1議席もなかったが、一気に9議席を獲得。7月の県知事選で、自民と相乗りで推薦した斎藤元彦知事との連携について、吉村副代表は「これで(維新を)軽くは見られなくなる」と期待感を示した。

 ただ当選者の多くを新人が占める。全小選挙区を制覇した大阪の勢いが当選を後押しし、吉村副代表は「自分が偉くなったと勘違いしないで」とくぎを刺した。

 今後は首長誕生を目指す方針で、吉村副代表は「市町で地方議員を誕生させ足腰を強めて、首長を誕生させる。強い自民と戦える唯一の方法だ」と述べた。

 比例復活で7年ぶりの国政復帰を果たした三木圭恵氏(55)は、「第三極」としての立ち位置を強調。前回、小選挙区で大敗した自民候補に1530票差まで迫った。三木氏は「自民1強の政治に一石を投じる役割を期待されている」と語り、政権批判票の受け皿になったとした。

    ◇

 党への逆風、維新への追い風に翻弄(ほんろう)された自民。「責任政党として、結果を出していきます」。1日朝、兵庫1区で落選し、比例復活を果たした盛山正仁氏(67)は神戸市灘区のJR六甲道駅前に立ち、通勤客らに当選を報告した。

 立憲民主党の元職に破れた盛山氏。比例復活を確実にした1日未明には「コロナ対応や経済対策に対し、有権者が与党に不満を持っている」と声を落とした。1区では維新新人も復活当選し、「有権者が『身を切る改革』にひかれたのだろう。来夏の参院選でも伸ばしてくる可能性がある」と危機感を口にした。

 県内では今回、小選挙区と比例代表で計23人が当選。小選挙区比例代表並立制では2000年と03年、12年の17人が最多だったが、大幅に更新した。自民が10人で維新は9人。立民(2人)、公明(2人)を大きく引き離した。

 県内の比例代表では維新が約78万票でトップ。自民の得票を11万票以上上回った。自民のベテラン県議は「大阪での人気は絶大だが、兵庫でもここまでとは。今後の選挙課題は大きい。首長も狙われる」と警戒を強める。(衆院選取材班)

4056チバQ:2021/11/02(火) 08:00:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/924bbbbe19ebcf746c6f923bf3526bcc2670d9dc
辺野古移設反対「オール沖縄」は勢力後退 知事選へ活気づく自民
11/1(月) 19:11配信

毎日新聞
沖縄4区で当選確実の報を受け、花束を手にガッツポーズする西銘恒三郎氏(左端)=沖縄県南風原町で2021年10月31日午後11時19分、平塚雄太撮影

 31日投開票された衆院選で沖縄県の4小選挙区は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設に反対する「オール沖縄」勢力が2勝にとどまり、3勝1敗だった2017年の前回選から後退した。辺野古を含む3区の議席を自民に奪われ、22年1月の名護市長選や秋の知事選に大きな痛手となった。一方、自民は知事選での県政奪還に向け、活気づく。

【写真で見る】あの大物も…小選挙区で敗れた主な候補者

 「オール沖縄」勢力の4候補を支援した玉城(たまき)デニー知事は1日朝、県庁で記者団の取材に「有権者の審判を厳粛に受け止めたい」と語り、「『辺野古は反対』という方は依然多いと思うが、今回はコロナで厳しい状況にある経済対策を、国と県が協力してやってほしいという要望が強かったのではないか」と敗因を分析した。

 「オール沖縄」勢力は3区で、玉城知事の後継として19年の補選で初当選した立憲前職の屋良朝博(やらともひろ)氏(59)が、自民新人の島尻安伊子(しまじりあいこ)氏(56)に敗れ、比例復活もできなかった。4区は現職閣僚に立憲新人が完敗した。

 2カ月半後に迫る名護市長選は、再選を目指す現職の渡具知武豊(とぐちたけとよ)氏(60)と、辺野古移設に反対する市議の岸本洋平氏(48)の一騎打ちとなる見通しだ。「オール沖縄」勢力は前回18年の市長選で敗北。それだけに、岸本氏を支える山里将雄県議(名護市選出)は「辺野古反対の民意は強いと思うが、コロナで経済が逼迫(ひっぱく)している中、それだけでは戦えない。戦略を立て直すことになる」と語る。

 一方、3区の議席を奪った自民県連の島袋大幹事長は「知事への評価の表れだ。知事選に向けて弾みがついた」と力を込める。

 辺野古移設について、3区で勝利した島尻氏は街頭演説で触れない戦略を徹底した。島尻氏は当選後、「『移設容認』と(取材などでは)言っているので、皆さんの理解はいただいたと思う」と語りつつ、「経済を立て直すことへの関心が高かった」と振り返った。

 島尻氏を支援した名護市の渡具知市長は「根本的には『移設反対』が多いと思うが、『基地問題ばかりではない』という意識の変化がある」と3区での勝利を解説した。【竹内望、平塚雄太、喜屋武真之介】

4057チバQ:2021/11/02(火) 08:24:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/76cb42f5e242f8a8f1bf68ea8b3af3fc990850ec
山本左近が比例代表で衆議院議員選挙初当選。「新しい挑戦の第一歩が始まります」
11/1(月) 22:33配信

オートスポーツweb
2021年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第2ラウンドに表彰台プレゼンターとして登壇した山本左近

 2006〜2007年にスーパーアグリやスパイカーで、2010年にHRTからF1に参戦した山本左近が、10月31日に投開票が行われた第49回衆議院議員総選挙で比例東海ブロック代表の自由民主党公認候補として初当選を果たした。「皆さまに押し上げていただき、スターティンググリッドにつかせていただきました」と衆議院議員としての意気込みを語っている。

 全日本F3、フォーミュラ・ニッポン、さらにJGTC全日本GT選手権など国内で戦ってきた左近は、2006年にスーパーアグリからF1にデビューした後、2007年にスパイカー、2010年にHRTからF1に参戦。2019年には政治家として参議院議員選挙にも挑戦したが、その際は当選はならなかった。

 他にもテレビ『SUPER GT+』の解説などを務めたほか、フォーミュラE挑戦、さらに2020年にはひさびさにドライバーとしてスーパー耐久や全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に挑戦していた左近だが、10月31日に投開票が行われた衆議院選では、比例東海ブロック代表の自由民主党公認候補として出馬し、見事当選を果たした。

 当選を果たした左近は、自身のSNS(@SakonYamamoto)で「この度は応援、本当にありがとうございました!! 東海ブロック比例代表の自由民主党公認候補者として第49回衆議院議員総選挙を戦い抜き、皆さまからご支援いただき、当選させていただきました」と感謝を綴った。

「(中略)この選挙戦を通じて改めて自動車に関する税制や、自動車の未来のあり方など、レーシングドライバーとして育ち、F1の世界で日の丸を背負って戦ってきた山本左近だからこそできることがある。そうやって皆さんからご支援いただき、応援いただけましたことが何より、スタートラインに立たせていただいた、これからの挑戦のエネルギーになります!」

 社会保障や人口減少、コロナ禍など左近が取り組みたい項目は多い。「私は未来への希望を持てる社会づくりが、政治家に求められる役割だと考えています。日本を良くしたい。地域を良くしたい。困っている方の役に立ちたい」と左近は綴る。

「今回は支援者の皆さまに最後尾のスターティンググリッドに押し上げて、並ばさせていただきました。新しい挑戦の第一歩が始まります。焦らず、でも確実に、皆さんとともに新しい時代を作っていくために挑戦して参ります!」

 今回の第49回衆議院議員総選挙では、2001年にJGTCやフォーミュラ・ニッポン、スーパー耐久でレースクイーンを務めた森下千里候補も自由民主党公認で宮城5区から出馬していたが、健闘するも当選はならなかった。

[オートスポーツweb ]

4058チバQ:2021/11/02(火) 08:42:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2f0e8d7cd5f1a68aafe137c9db0403178ee30df
衆院選議席予想 TV各局大ハズレの異常事態 自民261をフジ230、NHK212〜253
11/1(月) 18:15配信
デイリースポーツ
 衆院選から一夜明け会見する岸田文雄総裁(代表撮影)

 第49回衆院総選挙が10月31日に投票、即日開票された。テレビ各局は開票特番を組み、投票締め切りの午後8時の瞬間に、出口調査をもとにした獲得議席予想を発表したが軒並み大外れとなる異常事態となった。

【写真】とりあえずひと安心?壇上にズラリと並ぶ自民の大物たち

 最終的な獲得議席は、自民党261、公明党32、立憲民主党96、共産党10、日本維新の会41、国民民主党11、れいわ新選組3、社民党1だった。

 しかし午後8時段階での各局は、自民党苦戦を予想。中でもフジテレビは自民を230議席と31議席も低く予想。「単独過半数割れか」とテロップを出し、キャスターを務めた宮根誠司が「岸田首相には厳しいスタートとなりそうです」と伝えた。フジは立民130議席と34多く見積もった。

 自民については、日本テレビも238、TBSも239、テレビ東京も240と予想。最も的中に近かったテレビ朝日ですら243で、改選前(276)から大幅に減らす見込みを立てた。膨らみを持たせた形で発表するNHKは212〜253議席。最大の予想でも届かなかった。

 改選前110議席から14議席減らし、惨敗となった立民。NHKは99〜141で「議席増」と報じた。民放も、130予想のフジを始め、TBS115、日テレ114、テレ朝113。テレ朝は「立民伸び悩み」とテロップで言及したが、それでも議席を増やすと予想していた。

 以下、各局の午後8時段階の議席予想

【NHK】自212〜253、公27〜35、立99〜141、共8〜14、維34〜47、国7〜12、れ1〜5、社0〜2

【日テレ】自238、公31、立114、共10、維45、国12、れ2、社1

【テレ朝】自243、公32、立113、共12、維39、国12

【TBS】自239、公30、立115、共12、維40、国13、れ3、社1

【テレ東】自240、公30、立110、共11、維45、国13

【フジ】自230、公31、立130、共14、維39、国7、れ1、社1

4059チバQ:2021/11/02(火) 09:54:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/130d5b9120ceac59ebc03fdd984a85020d778369
「比例は公明党」細野氏も自民もラブコール 保守分裂の静岡5区
11/2(火) 4:50配信

毎日新聞
「比例は公明党。ピンクの紙には公明党」と聴衆に訴える細野豪志氏=富士市大淵で2021年10月27日午後2時42分、石川宏撮影

 「バカだと言われても連立の力を信じる。比例は公明党」と自民党の吉川赳氏(39)が直球で懇願すれば、無所属で自民党入りを狙う細野豪志氏(50)も「比例は公明党。ピンクの紙には公明党」とラブコール――。保守分裂の衆院選静岡5区は、激しく戦う2人がともに公明党に秋波を送った。“二重奏”の効果か、5区で公明党は比例票を増やした。

【写真で見る】あの大物も…小選挙区で敗れた主な候補者

 自公連立政権を背景に、公明党は静岡県内8小選挙区に立候補した自民党候補8人のうち7人に推薦を出したが、吉川氏だけは推薦しなかった。「保守分裂の選挙区はともに推薦を出さない」と公明党は説明するが、2017年の前回選では吉川氏を推薦。吉川氏からすれば、推薦が剥奪された形だ。

 その裏事情について、ある細野陣営関係者は「公明党に7月の東京都議選、斉藤鉄夫副代表が立候補した衆院広島3区でも多くの人を紹介した。今回はそのバーターだ」と説明する。別の関係者は「『比例は公明』と自民候補が言っても5区は票の上積みがないと公明党は以前から不満を抱いていた」と話す。

 危機感を抱いたのが吉川氏。10月25日に福田達夫自民党総務会長を招き、富士市で開いた演説会で「公明党の推薦に関し、いろんな報道がされている。だが、私はバカだと言われても、単純だと言われても、連立の力を信じる。比例は公明党」と悲壮な表情で語っていた。

 一方、細野氏も選挙戦の途中から公明党に言及するようになった。27日に富士市大淵で開いた街頭演説会で、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)患者団体の支援に公明党が熱心だったと持ち上げ、「声なき声、小さな声に寄り添い一緒に活動してくれたのが公明党。困った時に手を差し伸べる内政をするため、比例は公明党。ピンクの紙に公明党」と訴えた。

 この「比例は公明」二重奏の状況に、三島市議会議長も務めた同党の鈴木文子市議は「応援してもらえるのはプラス。でも、自民党も一人でも比例復活を増やしたいはずだ。他力に頼るのでなく、自分たちで地道な運動をする」と話す。両てんびんにかけたのでは、との指摘に対しては「それは逆。自民が一本化できず、保守分裂になった結果」と話す。

 今回の衆院選で県全体の公明党比例票は18万4221票。前回選の19万5370票よりも減らした。一方、今回の5区の公明党比例票は3万464票で、前回の2万6836票より逆に増やした。5区の公明党関係者にとって満足できる結果だ。投開票から一夜明けた11月1日、吉川氏は取材に「公明党から一定の票を頂けた。今後の課題として対話を重ねたい」と述べた。【石川宏】

4060チバQ:2021/11/02(火) 11:38:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfbbea2339e74df3aa15955a0d0a7e7a9fc48179
選挙区連勝ストップ・中村喜四郎氏「自民が憎いわけでない」…野党転身で保守層の動揺招く
11/2(火) 11:20配信

読売新聞オンライン
7区敗退の見通しとなった後、支援者の労をねぎらう中村氏(10月31日午後10時22分、境町の事務所で)=西海弘輔撮影

 10月31日投開票の衆院選で、無所属から立憲民主党に転じた中村喜四郎氏は茨城7区で敗れ、選挙区での連勝が「14」で止まった。一夜明けた1日、読売新聞の取材に応じ、比例選での復活当選について「(7区の当選者との得票差を)僅差にしてくれた支持者に感謝している。これまでとは違った重みのある比例復活だ」と語った。

【動画】衆院選2021_開票状況から見る今後の政局<1>

 選挙区敗退が確実となった31日午後10時10分頃、中村氏は自宅に近い茨城県境町の事務所に姿を見せた。「皆さんの懸命の支援を受けながら、結果を出せなかった」。深々と頭を下げた。

 野党への転身は保守層の動揺を招いた。後援会幹部は選挙戦で「中村は今も保守」と古くからの支援者に説明。中村氏も「自民党が憎いわけではない」と訴え、街頭演説は過去最多の207回に上った。

 過去3回の衆院選と異なり、公明党の推薦も得られなかった。共産党県委員会の支援を得たが、支援者離れの懸念は現実となった。

     ◎

 「無敗の男」と称された。27歳だった1976年、無所属で初当選し、自民党に入った。科学技術庁長官として戦後生まれでは初の閣僚となり、43歳で建設相に。将来の首相と期待された。

 ゼネコン汚職事件で94年に離党。逮捕・起訴された後も、無所属で当選を重ねた。実刑判決の確定で2003年に失職したが、刑期が明けて公民権が復活すると、05年に無所属で出馬して国政に返り咲いた。公民権の停止期間を除き、衆院選では前回選まで、選挙区で勝ち続けてきた。

 「刑務所から戻った私を地元の人たちは手を振って迎えてくれた。恩に報いるため、日本の再建に全力を尽くす」。昨年9月、立民に加わった。与野党伯仲を思い描き、「横暴になった自民党が変わってくれれば」と語っていた。

     ◎

 衆院選で初めて敗戦の弁を述べた31日夜。「天が中村に与えた試練と受け止める。与野党伯仲と日本再建という目標は道半ばとなったが、前を向いて進んでいく」と強調した。

 先頭に立って野党の結集と共闘を進めてきた。「私は負けたが着実に芽は出ている。この経験を生かしてこの道を極める。大きな流れにしていく」と語った。

 自宅に併設した事務所には1日朝、後援会幹部が集まった。中村氏を囲み、今回の反省点や今後の取り組みを話し合ったという。

4061チバQ:2021/11/02(火) 11:38:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/21942d137f5fc1b46079de5a5a53037d918b365c
細野豪志氏、自民入党は「党幹部の判断待つ」…比例復活の自民・吉川赳氏「極めて異例の状況」
11/2(火) 11:07配信
衆院選投開票から一夜明けた1日。静岡県内では、戦いを終えた当選者が朝から街頭であいさつに立った。


 静岡5区で8選を決めた無所属の細野豪志さん(50)は早朝からJR富士駅北口に立ち、通勤客らに当選を報告。グータッチにも笑顔で応じた。

 保守分裂の5区は自民党入りを目指す細野さんが当選し、敗れた自民の吉川赳さん(39)は比例で復活当選する結果となった。

 細野さんは報道陣に「自民党入りを訴えて得票が過半数を超えた重みは非常に大きい。入党は党幹部に伝えており、判断を待ちたい」と話した。

 同駅南口であいさつした吉川さんは「公認候補がいるのに『入党したい』という極めて異例の状況」と指摘した一方、「私自身の力不足は露呈したので、研さんしていく。地方の経済刺激策に努めていく」と気を引き締めていた。

 8区で自民のベテラン塩谷立さん(71)を初めて破った立憲民主党の源馬謙太郎さん(48)は、浜松市内で通行人らに手を振った。「我々世代にかじ取りを任せてもらいたいという訴えが理解された」と振り返った。

 一方、比例で復活当選した塩谷さんは中区の事務所で支援者らと万歳で当選を祝った。8区の敗戦は「私の力不足」と認め、「もう一度原点に立って、一つ一つ仕事をしていきたい」と力を込めた。

 県内では、3区の自民の宮沢博行さん(46)、4区の国民民主党の田中健さん(44)、6区の立民の渡辺周さん(59)も比例で復活当選した。渡辺さんは自民の勝俣孝明さん(45)に大接戦で敗れたが、9選を果たした。田中さんは初当選となった。

4062チバQ:2021/11/02(火) 11:39:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba4260085aca1b99968d06bf125577085e8934f1
[針路 21衆院選後]<上>「薄氷の勝利」1強の戦いはこれから
11/2(火) 5:00配信

読売新聞オンライン
 「多くの厳しい声も寄せられたことは厳粛に受け止めなければならない。これからの国政、次の選挙に生かしていく」


衆院選の結果を受け、記者会見する岸田首相(左、右は甘利幹事長)(1日午後、自民党本部で)=源幸正倫撮影

 岸田首相は1日の記者会見で、選挙戦でかすれた声で語った。自民党単独で絶対安定多数(261)の議席を獲得したにもかかわらず、その表情は厳しかった。

 「薄氷の勝利」(党幹部)だった。野党の候補者一本化の影響を受け、多くの小選挙区が接戦に持ち込まれた。自民が5000票未満の僅差で逃げ切った選挙区は17に上り、34選挙区が1万票未満の差だった。結果は一変していたかもしれない。

 野党共闘に距離を置いた日本維新の会は、大きく躍進した。「1強」や長期政権のおごりにうんざりした有権者が、自民でも、野党共闘でもない受け皿として、維新を選んだのは明らかだ。首相と公明党の山口代表が1日にサインを交わした政権合意には、「選挙戦を通じて寄せられた民意を深く胸に刻み」という文言が追加された。自民側からの要望だった。

 党首会談には両幹事長が同席する予定だったが、急きょ取りやめになった。自民の甘利幹事長が小選挙区で敗れ、辞任を申し出たためだ。「政治とカネ」の問題を抱える甘利氏の起用には批判的な声が強かっただけに、政権への打撃は避けられない。

 首相は、後任幹事長に竹下派会長代行の茂木外相の起用を決めた。茂木氏は安倍元首相や麻生副総裁と近い。安倍氏が影響力を持つ細田派と麻生、竹下両派を取り込み、衆院選後の党運営を安定させる狙いだ。ただ、安倍、麻生両氏の存在感が増せば、首相の政権運営の自由度が阻害されるとの見方もある。

 来夏には参院選が控えている。政権選択選挙の衆院選とは異なり、「有権者がお灸(きゅう)をすえやすい」(閣僚経験者)。2019年の参院選では32ある改選定数1の1人区すべてで、野党は統一候補を立てた。計15議席以上減らせば、与党は参院で過半数を失い、「ねじれ国会」に逆戻りしかねない。

 「選挙戦という戦いが終わり、これから政権を待ち受けているのは、政策実現のための戦いだ」

 首相は記者会見で強調した。首相就任から1か月。本当の戦いが始まる。(政治部 石田浩之)

 衆院選の結果を受け、政治はどこへ向かうのか。今後の針路を探る。

4063チバQ:2021/11/02(火) 11:40:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e577deeb1ccf255e3d5d097b1eb8f4ef1e542af
衆院選惨敗の立民、共産との「閣外協力合意」が裏目に…福山幹事長「議席減は想定外」
11/1(月) 23:30配信

読売新聞オンライン
連合の芳野会長との会談後、記者の質問に答える立憲民主党の枝野代表(1日午前、東京都千代田区で)=伊藤紘二撮影

 衆院選で惨敗した立憲民主党は、共産党との選挙協力で、政権交代した場合の「限定的な閣外からの協力」の合意にまで踏み込んだことが、裏目に出た。日米安全保障条約の廃棄などを掲げる共産を警戒した無党派層や、従来の支持者の離反を招いたとみられ、立民内外で党執行部への不満が噴出している。

【動画】いずれは水没?…小笠原諸島付近の海底火山「福徳岡ノ場」と西之島を上空から見る

 立民の枝野代表は1日、最大の支持団体・連合の芳野友子会長と東京都内の連合会館で会談し、「思った通りの議席を得られず申し訳ない」と陳謝した。芳野氏は「議席を減らしているので、党としてしっかり総括してほしい」と求めた。

 芳野氏は会談後の記者会見で、共産との連携について「到底受け入れられない。引き続き党に言っていく」と繰り返し強調した。

 共産との「閣外からの協力」の合意は、自民党などから「立民が政権を取れば共産党が政府に関与する」との批判を招き、立民の候補者からも不安の声が漏れていた。

 対照的に、立民執行部は一貫して共闘効果に自信を示していた。福山幹事長は1日、国会内で記者団に「議席が減ることはほとんど考えていなかった」と、想定外の結果だと強調した。

 だが、実際は共闘で共産支持者の票が立民候補に回った一方、失った票も多いとみられ、福山氏も「離れた票もあることは認める」と述べた。

 これまで、立民執行部は、政府・与党への対決姿勢を鮮明にすることで支持拡大を図ることを基本戦略にしてきた。

 その象徴的な例が、共産などとの「合同ヒアリング」だ。政府・与党の不祥事や政策の不手際があるたびに、関係する省庁の幹部職員らを会議室に呼び出して説明させるものだ。国会議員に強く反論できない立場の省庁職員を詰問する姿には、与党などから「やり過ぎだ」との批判も出ていた。

 新型コロナウイルスの感染対策では、枝野氏が今年1月、市中感染ゼロを目指す「ゼロコロナ」を提唱して政府の対応を批判した。

 立民中堅は「有権者から、官僚いじめに見える言動や非現実的な政策に魅力がないと思われた。党の政策や展望を立て直さないといけない」と語った。

4064チバQ:2021/11/02(火) 11:43:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbc2d7b68761b0530152901a5cb00ea1b2b16376
衆院選宮崎1区 激戦わずか1070票差
11/2(火) 11:07配信

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宮崎日日新聞
 4人が立候補した衆院選の宮崎1区は、立憲民主党の新人渡辺創氏(44)が初当選し、自民党の前職武井俊輔氏(46)をわずか1070票差で振り切る激戦となった。「県内オール野党」で戦いに臨み、無所属にも浸透した渡辺氏に対し、車検切れ問題や保守分裂の構図でこぼれた票を取り戻すことができなかったとみられる武井氏。両陣営は投開票翌日の1日、接戦となった選挙戦をそれぞれ「わずかにかわした」「終盤追い上げたが、一歩届かなかった」と振り返った。

宮崎日日新聞

4065チバQ:2021/11/02(火) 11:44:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/a56e49acf0e5ee6537ddfcff07d5d6b8ac356d7a
河村建夫氏の長男 比例北関東で次点落選 山口3区公認争いの末に
11/1(月) 17:24配信
 衆院山口3区で自民党から公認されず政界を引退した河村建夫元官房長官(78)の長男建一氏(45)が、比例北関東ブロック(定数19)で落選した。自民の比例北関東の名簿順位は単独32位だったが、次点に終わった。

 結果が確定した1日午前4時ごろ、建一氏は山口県宇部市の事務所で取材に応じ、「残念ながらこのような結果になったが、政治家として新たな一歩を踏み出せた。改めて国政をめざして再出発したい」と語った。

 自民は比例北関東で7議席を得たが、重複立候補した党公認候補が小選挙区で相次ぎ落選し、建一氏は議席に届かなかった。

 山口3区公認を河村氏と争い、初当選した林芳正元文部科学相(60)に対し、建一氏は「山口県から次の総理をめざしていただきたい」と語った。

 一夜明けた1日には宇部市と地元の同県萩市で支援者向けの報告会を開き、今後も国政をめざす決意を語った。

 自民執行部は山口3区での保守分裂回避のため、河村氏に立候補見送りを促すと同時に、建一氏の比例中国での処遇案を伝えたが、党山口県連が反発。建一氏は比例北関東での立候補で決着していた。(太田原奈都乃)

朝日新聞社

4066チバQ:2021/11/02(火) 11:46:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/175b5d4a77b02e8e01a21278512b2008ad1b6728
兵庫自民、揺らぐ1強 盛山、大串氏小選挙区落とす
11/1(月) 8:31配信
 発足直後の岸田政権に、風は吹かなかった。31日、投開票された衆院選。兵庫では自民党が前職を擁立した10小選挙区のうち2小選挙区で破れた。比例復活したものの、自公による「完勝」のもくろみは崩れた。大阪から勢力拡大を狙う日本維新の会が勢いに乗り、比例を含めて大きく躍進。野党共闘した立憲民主党は比例と合わせ2議席を確保した。自公政権への不満がくすぶり、「第三極」を強調した維新が政権批判の受け皿になった。



 自民党は、1区の盛山正仁氏(67)が立憲民主党の元職井坂信彦氏(47)に破れるなど、兵庫の2小選挙区で競り負けた。岸田文雄首相と同じ派閥に属する盛山氏には公示直後から岸田首相が自ら応援に入ったが、日本維新の会の躍進と野党共闘に阻まれた。

 新型コロナウイルス対策の批判を一身に浴びた菅義偉前首相から岸田政権に変わり、自民への逆風は一時和らいだ。

 だが、党本部の情勢調査は解散前から複数の選挙区で「接戦」との結果に。公示翌日、岸田首相がてこ入れのため駆け付けたのが兵庫1、6区だった。

 兵庫1区は2003年以降、同じ候補の連続当選がない激戦区。今回は県内最多の5人が乱立する中、5選を目指す盛山氏が頼みにしたのが岸田首相との関係だった。

 首相がトップを務める派閥「宏池会」の一員として、第一声で「岸田政権の信任を問う選挙だ。総理に近い議員として地域の声を官邸に届ける」と強調。首相と街頭に並び、親密さをアピールした。

 今回は立民と共産党の共闘で構図が変化。維新も新人を立て、自民との対決姿勢を鮮明にした。自民県連が分裂した知事選の影響で後援会幹部が抜けるなど、足元も揺らいだ。

 「今までで一番しんどい選挙」(陣営幹部)。不安は現実となった。

 「自公の政権運営への批判が思った以上に大きかった。森友・加計学園、桜を見る会の問題の説明などが国民に届かなかった」。比例復活を果たした盛山氏は“敗因”を口にした。

 序盤は優勢とみられていたほかの選挙区も終盤、維新の猛追に苦しんだ。

 2012年の初当選以来、「安倍1強」の追い風で当選を重ねた兵庫6区の大串正樹氏(55)は、菅前首相や小泉進次郎氏らの来援を受けたが失速。小選挙区の議席を失った。

 安倍晋三元首相ら党幹部の来援を受けた兵庫7区の山田賢司氏(55)は、維新の「停滞か維新か」という訴えに票を奪われ、薄氷の勝利となった。

 「ここまで伸びるとは」。来夏に予定される参院選。立候補予定の末松信介文部科学相(兵庫選挙区)は維新への警戒感をあらわにした。

4067チバQ:2021/11/02(火) 11:47:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/eec71639389ab52d164e054aefdad1063c8e0394
衆院選長崎1区 西岡さん再選 全国的注目区で圧勝
11/1(月) 9:56配信

長崎新聞
再選が確実となり、涙を浮かべながら支援者と喜びを分かち合う西岡さん(中央)=10月31日午後8時8分、長崎市元船町の選挙事務所

 仲間の拍手と笑顔に出迎えられ、国民民主前職、西岡秀子さん(57)の目に涙がにじんだ。安倍晋三元首相の元政策秘書を迎え撃ち、全国から注目された長崎1区。「今こそ、政治に信頼を」と丁寧に訴え、県都の議席を守った。
 「“安倍政治”を変えられるかどうか象徴的な選挙区」(玉木雄一郎党代表)。前回議席を争った自民前職から相手が変わり、対立軸は明確になった。だが所属する国民は昨年の野党再編で小規模になり、「比例復活はない」。背水の陣だった。優勢が報じられても「すごく厳しい。本当に見えない。組織力の違いを感じる」と不安を拭えずにいた。
 参院議長を務めた亡父武夫氏から受け継いだ支持基盤“西岡党”や連合長崎など労組が全面的に支え、玉木氏も公示後3度、長崎入り。西岡さんは「より多くの人に思いを届けたい」と市内を歩き続けた。
 父譲りのブレない姿勢、信念は演説に現れている。「私が戦っているのは大きな権力、巨大な組織」。相手候補を個人攻撃することは一切なかった。10万円の定額給付金など党提案の政策の実現例を挙げ、「国民が望む政策を適切な時期に提案すれば、野党でも政府を動かせる」と訴えた。
 ふたを開ければ約3万票差の圧勝。午後8時すぎ、事務所のテレビが全国で最初に西岡さんの当確を報じた。「大きな責任をいただいた。政治の流れを変える。長崎が直面する課題に全力で取り組みたい」。何度も頭を下げた。

4068チバQ:2021/11/02(火) 11:48:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/d445db86e1b16ef8909fc850200357c5487e240a
立民・源馬氏に「風」 静岡8区で自民ベテラン破る
11/2(火) 0:18配信
元文部科学相で自民党役員も歴任した塩谷立氏との一騎打ちで、静岡8区の議席を初めて奪った立憲民主党の源馬謙太郎氏。1日朝、浜松市中区の駅前で、選挙中の自転車遊説でも耳にかけていたハンズフリーマイクで「市民の声を国会に届けていきます」と、選挙区を託された2期目の決意を語った。

前夜は接戦予想を覆し、午後8時の投票終了直後に早々と「当選確実」の報が流れる快勝だった。陣営関係者も「こんなに早くいい結果が出るとは想像もしなかった」と、野党一本化と世代交代の「風」の相乗効果を感じていた。

過去3連敗中だったが次第に差を詰めて、前回は初めて比例で復活。さらに今回は公示直前の共産の擁立見送りを受け、非自民票の唯一の受け皿となる好機を得た。

「1対1になって戦いやすくなった」(源馬氏)なかで、71歳の塩谷氏を意識し「働き盛り世代に政治を任せてほしい」と世代交代、自公政権からの転換を主張。10月24日の参院静岡選挙区補欠選挙では、浜松市出身で同じ40代の山崎真之輔氏が自民候補に競り勝っており、浜松で強まった「追い風」に乗った。

一方の塩谷氏。比例復活での10回目の当選を受け1日、「みなさんに引き上げていただけた」と前を向いたものの、「昨日は地獄に突き落とされたような思いでいた」とも振り返り、ダメージは大きい。

源馬氏猛追が公示前から伝えられた中、文科相や党役員歴任の実績、農業振興策など地元への長年の貢献を前面に押し出し、岸田文雄首相(自民党総裁)の応援も得た。だが県内候補者で最年長、最多当選回数で、〝ベテラン〟強調が逆効果だった可能性もある。

自民県連幹部は「年齢などいろいろな風が吹いた。参院補選と絡めて報道されたのも要因」と話した。

4069チバQ:2021/11/02(火) 11:48:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f3fa0557b88327688d9a65fa29b5486d3b1ece1
比例選では23議席も減少した立民、小選挙区の共闘成功は首都圏など一部のみ
11/1(月) 23:40配信
 立憲民主党と共産党、国民民主党、れいわ新選組、社民党の5党は衆院選で、213の選挙区で候補者を一本化した。だが、5野党統一候補が当選したのは全体の約28%の59選挙区にとどまった。共闘が成功したのは、首都圏など一部の選挙区で、5党が期待したほどの成果は上げられなかった。

 213選挙区のうち、立民の候補者に一本化された160選挙区で、立民が勝利したのは54選挙区だった。国民民主党が勝ったのは3選挙区。共産党は39選挙区で統一候補を立てたものの、沖縄1区でしか勝てなかった。

 5野党が共闘の効果だと強調するのは、立民新人が自民党の石原伸晃・元幹事長を破った東京8区だ。2017年衆院選では、旧立民、希望、共産の候補者らが乱立して政権批判票が分散したが、今回は集約に成功した。立民新人が自民の甘利幹事長を破った神奈川13区も共闘の成果が表れた。

連合会館に入る立憲民主党の枝野代表(右)と福山幹事長(1日午前、東京都千代田区で)=伊藤紘二撮影

 ただ、1000票以下の差で統一候補が敗れた北海道4区や大分2区など多くの接戦区で取りこぼした。

 立民の枝野代表は1日、東京都内で記者団に「僅差まで迫った選挙区で競り勝てず議席を減らしたことは大変残念だ」と語った。

 立民は小選挙区に限れば公示前勢力の48議席から9増の57議席に伸ばし、党執行部は「野党共闘に一定の効果があった」と口をそろえる。一方で、比例選では公示前の62議席から39議席へと大きく落とした。

4070チバQ:2021/11/02(火) 11:49:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/8786850ada5283e98e806a6f0262e902f208fae5
“因縁の対決”自民が勝利 衆院長野3区 政治家一族『羽田・井出』が議席争う 立憲は比例復活 
11/1(月) 19:45配信

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NBS長野放送
長野3区で議席を獲得した自民・井出庸生さん 1日朝

激戦となった衆議院長野3区。与野党一騎打ちという構図だけでなく、因縁の対決となりました。

かつて選挙で戦った羽田孜元首相と井出正一元厚生相。そのおい2人が与野党に分かれ、政治家一族対決を繰り広げました。

これを制したのは…。

(記者リポート・31日夜)
「会場にやって来ました。笑顔が見られます。充実した表情で多くの支援者から声をかけられ、結果を喜んでいます」

「羽田王国」と呼ばれた長野3区で自民党が議席を取るのは、1994年の小選挙区制度導入後、これが初めてです。

長野3区で当選した・井出庸生さん(31日夜):
「5回選挙やってきた中で一番苦しい選挙だった」

一夜明け…。

長野3区で当選した・井出庸生さん(1日朝):
「どうもありがとうございました」

野党系を渡り歩き、過去の選挙では羽田陣営の支援を受けたこともある井出さん。前の任期中に自民党入りしたことへの批判は受け止めつつ、1日朝も「国会でしっかりと活動したい」と話しました。

長野3区で当選した・井出庸生さん(1日朝):
「これからも、応援にも批判にも向き合っていきたいと思いますし、(与党の中で)やりたいことができると思うので、そこは胸を張って活動していきたい」

小選挙区では敗れた立憲民主党の神津健さん。井出さんの当選確実の情報のあと、事務所を訪れると…。

神津さん陣営の幹部・寺島義幸さん:
「(相手に当確が出て)候補を呼んでごあいさつをと思っておりましたら、比例で復活することができたと…」

比例復活を果たしました。

比例復活当選した・神津健さん(31日夜):
「地域のために政治家として活動していきたいと思っている」

「羽田王国」の火を何とか守った神津さん。1日朝は、早くも巻き返しに意欲を見せていました。

比例復活当選した・神津健さん(1日朝):
「私の名前を書いてくださった方に申し訳ないという気持ちと、ありがたいという気持ち。この方々のためにも次の選挙戦は絶対負けられない」

(記者解説)
「井出さんは、2012年の初当選以降、毎回異なる政党で当選を重ねてきました。今回の選挙は『自民党入党への審判』と位置づけ、戦い抜きました。立憲の神津さんは今年6月の立候補表明と後れを取りましたが、羽田家の後援会・千曲会などの支援で接戦に持ち込み、比例復活。3区では今後も『井出・羽田』の因縁の戦いが続くことになりそうです」

長野放送

4071チバQ:2021/11/02(火) 11:50:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/aeb827475adfe91c679a9b11a83ea61b556635ca
新潟6区〉大接戦!130票差で勝利した梅谷氏「とことん地元のために」 高鳥氏は比例復活
11/1(月) 19:06配信
10月31日に投開票が行われた衆議院議員選挙。〈新潟6区〉についてお伝えします。

晴れ晴れとした表情で1日朝を迎えたのは…

【立憲民主党 梅谷守 氏】
「ここからが本当の勝負・スタートなので、いかに公約を実現できるか。喜びは脇に置いて、前へとことん梅谷。また攻めていこうと思います」

立憲民主党の新人・梅谷守さんがバンザイをしたのは、日付が変わる午前0時ごろ。

苦節7年の末、130票差という大接戦を制し、初当選を果たしました。

【立憲民主党 梅谷守 氏】
「この愛すべき地元・新潟6区。とことん地元のために、これから精いっぱい、全身全霊かけて、とことん頑張ってまいります。本当に皆さん、今後ともよろしくお願い致します。本当にありがとうございました」

一方、自民党の県連会長という立場で小選挙区に敗れた前職・高鳥修一さん。

【自民党 高鳥修一 氏】
「小選挙区の議席を守れなかった。ひとえに私の不徳の致すところで、まずもって心からお詫びを申し上げます」

比例復活で5期目の当選を果たしたものの、県連会長としての責任を痛感。

自身の進退については明言を避けました。

NST新潟総合テレビ

4072チバQ:2021/11/02(火) 14:56:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/142222ada304291d8c967f72e2b18aba10408f86
平成生まれ初の衆院議員、比例復活で誕生…29歳「失われた30年のど真ん中で育った」
11/2(火) 14:44配信

読売新聞オンライン
比例復活を果たし支持者と抱き合って喜ぶ馬場さん(1日午前3時59分、郡山市で)

 衆院選の比例東北ブロックで、立憲民主党の馬場雄基さん(2区)が復活当選した。小選挙区での敗戦の弁を述べた約3時間後の1日午前3時40分頃、待ちわびた「比例復活」の知らせに、福島県郡山市の事務所で支持者と抱き合い喜んだ。

 総務省によると、平成生まれの衆院議員は初めて。同日午前8時頃からJR郡山駅前に立った29歳は、「経済低迷が続いた『失われた30年』のど真ん中で育った。所得、教育などの格差は悪化していると教科書で学んできたが、40年、50年と続かぬよう若者世代として立ち上がっていく」と決意を示した。

 さらに、8万5501票の得票について「身が引き締まる思い。福島の農作物に対する風評被害払拭(ふっしょく)など皆さんの思いを形にするため粉骨砕身精進していく」と語った。

 一方、前回選に続いて比例復活した自民党の上杉謙太郎さん(3区)は同日午前7時、JR白河駅前で行き交う車や通行人に、手を振った。岸田内閣で外務政務官を務める。3区をはじめ県内は農村地帯も多く「米価対策など地元の要望に応えていきたい。農林水産品の輸出や規制解除にも取り組みたい」と意欲を見せた。

4073チバQ:2021/11/02(火) 15:08:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/083d6bd253496933f8b38f0ed083db57d358a58a
自民「コロナ対策で議席増」 増す鈴木宗男氏の存在感 北海道衆院選
11/2(火) 12:00配信

朝日新聞デジタル
比例復活で当選し、万歳をしたあと涙ぐむ自民の中川郁子氏(中央)=2021年11月1日午前4時51分、北海道帯広市

 衆院選は1日未明に開票が終了し、北海道内の議席が確定した。12の小選挙区では自民党が6、立憲民主党が5、公明党が1選挙区を制した。比例道ブロック(定数8)は自民4、立憲3、公明1議席を獲得。小選挙区と比例区を合わせた計20議席のうち、与党の自公が過半数の12議席を確保し、野党の立憲は8議席にとどまった。共産は比例議席の奪還はならなかった。

【写真】北海道10区で当選を決め、あいさつに訪れた公明党の稲津久氏(右)とグータッチする自民党道連の伊東良孝会長=2021年11月1日午前0時58分、札幌市中央区、中野龍三撮影

 日本維新の会は道内での議席獲得はならなかったが、道総支部代表の鈴木宗男参院議員が代表を務める地域政党「新党大地」推薦の自公候補が議席を得るなど、存在感を示した。

 自公は2017年の前回よりも1議席増で、新型コロナウイルス対策など与党の政策が有権者から一定の評価を得た形となった。

 「厳しい戦いだったが、ようやく国政に戻れる。組織が一致団結して、一つ一つ支持を積み重ねてくれたことが勝因だ」。道3区で返り咲いた自民の高木宏寿氏は1日朝、報道陣に語った。

 前回3区を制した立憲の荒井聰氏の長男で、野党統一候補の立憲・荒井優氏に約4400票差で競り勝った(荒井氏は比例復活)。高木氏は「3区はいつも激戦区。次回は、早い段階で当選を確実なものにしたい」と述べ、国政復帰後はコロナ対策をはじめ、経済対策や防災、人口減少問題に取り組むと意気込んだ。

 道6区では、元道議の自民・東国幹氏が、元旭川市長の立憲・西川将人氏を破り、14年に自民が失った同区の議席を奪還した。

 6区では衆院選の「前哨戦」の士別市長選、旭川市長選で自民系候補が連勝。いずれも40代の候補が「若さ」をアピールした。その勢いで臨んだ衆院選では、「地元に政権与党を代表する国会議員が必要」と訴え、停滞する地域経済に変化を求める有権者の間に期待感を生み出したようだ。

 31日、札幌市の自民道連で結果を見守っていた伊東良孝会長(道7区)は「コロナ対策と経済回復、道民が望むわかりやすい政策を訴えたことが議席増につながった」と分析。別の幹部も「道内のコロナの状況が落ち着き、これまでの成果が見えるようになった」と話した。

朝日新聞社

4074チバQ:2021/11/02(火) 15:53:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/024183913651641c2a13b4aa36e116ada6ea2815
「歴史の一こまになった思いだ」 河村建夫元官房長官が長男落選に落胆 涙流す支持者も
11/2(火) 6:00配信

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中国新聞デジタル
建一氏(左端)の敗戦の弁を険しい表情で聞く建夫氏(前列右から2人目)

 「歴史の一こまになった思いだ」。河村建夫元官房長官は1日、山口県宇部市の事務所の閉所式で支援者約30人に頭を下げた。長男の建一氏は比例代表北関東ブロックで立候補し、次点で落選したことを報告。涙を流す出席者もいた。



 建一氏が結果を知ったのは午前4時ごろ。林芳正元文部科学相の当選確実から8時間後だった。林氏と公認を争った河村氏は党の方針に従い、公示直前に引退を決意。「国替え」に挑んだ建一氏も敗れた。首相を目指して参院から衆院へ転身を遂げた勝者と対照的な結末となった。

 建一氏は国政を目指して政治活動を続ける。「山口を含め全国どこでも国政を担えるよう頑張り、将来は故郷に錦を飾りたい」。河村氏は「政治の世界は一寸先は闇。いつ、どこでチャンスが訪れるか分からない。絶えず自分を磨き、政治に前向きに取り組むことが必要」と背中を押した。

中国新聞社

4075チバQ:2021/11/02(火) 23:03:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c04e2fda9da518ad88252cd1b7013470020fd18
開く票差、押し黙る支援者 「小沢王国」の陰り
11/2(火) 12:00配信


河北新報
声をからし、厳しい表情で支持を訴える小沢氏=10月30日午後4時50分ごろ、奥州市水沢

 10月31日投開票の衆院選岩手3区で、連続17回当選を誇る立憲民主党の小沢一郎が初めて選挙区で敗れた。比例代表東北ブロックで復活当選したものの、岩手に築かれた「小沢王国」の陰りは否めない。自民党の藤原崇が挙げた金星は、岩手県政界にも大きな影響を与えそうだ。(敬称略)

■(上)79歳と38歳の対決

 31日午後10時51分。藤原の当選確実が伝わると、奥州市水沢のホテルに集まった小沢の支援者が押し黙った。「信じられない」。後援会連合会長の千葉龍二郎(78)は顔色を失った。最終的な票差は9000以上に開いた。

 厳しい選挙になることは小沢も分かっていた。過去3度対決して全て比例復活した藤原は38歳。若さを売りに運動量を増やしていた。「伸びしろがある」と警戒し、公示日の19日には異例の地元での第一声を行い、支持固めに動いた。

 北上市での第一声で「バイデン米大統領と私は全く同い年だ」と健在ぶりをアピールした。最終盤3日間も地元入りし、107カ所を巡る「どぶ板選挙」を展開した。

 小沢は79歳。水沢での最終の街頭演説では時折、声を詰まらせた。「政権交代より世代交代」と唱える藤原陣営の勢いを止められなかった。

■高齢化する後援会

 「うちの選挙は後援会組織が頼み」と選対幹事長の県議佐々木順一は言う。初当選から50年以上。選挙区に100超の組織を張り巡らせても、メンバーの高齢化で動きは鈍かった。

 小沢派運動員が公示前の掲示板に選挙ポスターを張り、警告を受ける事案も発生した。「前代未聞。人手が足りないのだろう」と捜査関係者はあきれた。

 長年支えた選挙参謀が昨年死去した影響も指摘された。ある県議は「有形無形の影響力があり、独自のネットワークを持つ人だった。小沢さんはそこを補うため、地元入りしているのではないか」と語った。

 2012年の民主党分裂から野党暮らしが続く。メディアの露出は減り、中央政界での影響力もかつてとは比較にならない。「そもそも若者は小沢を知らない」。陣営関係者は嘆いた。

■震災後の対応響く

 「小沢さんには東日本大震災後も含め一度も会ったことがない。『大丈夫か』と電話をもらったこともない」。選挙序盤の21日、宮城県知事の村井嘉浩が奥州市でマイクを握った。公明党の比例候補の応援のためだった。

 小沢が沿岸被災地に入ったのは震災10カ月後。当時の対応に不満がくすぶる。藤原を支持する奥州市の50代男性は「小沢さんは震災後、どうして熱心に地元に足を運んでくれなかったのか。今でも話題になる」と指摘する。

 河北新報社が28〜30日に一関、北上、奥州各市で実施した期日前投票の出口調査(311人)では、20〜50代は藤原に入れた割合が圧倒的に高く、60代以上でもほぼ互角。高齢者からは「ずっと小沢に投票してきたが初めて藤原にした」といった声も聞かれた。

 選挙戦最終日、開票日の予定を報道陣に問われると、小沢はこう言い残して東京に戻った。「君らが一生懸命追い掛けてくれる事態になればいいがのお」。選挙巧者で鋭い票読みで知られる小沢。まるで敗北を悟っているかのような口ぶりだった。

河北新報

4076チバQ:2021/11/02(火) 23:19:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5a5ae516588f52453a6fb55c0813ce369d3e184
九州で無所属の当選者が増えた背景 自民批判層の受け皿に?
11/2(火) 20:58配信

毎日新聞
熊本2区で当選確実の報を受け、万歳する西野太亮氏(中央)=熊本市南区で2021年10月31日午後8時38分、栗栖由喜撮影

 10月31日投開票の衆院選では、無所属の当選者10人のうち4人が九州の選挙区からだった。過去に郵政選挙(2005年)などで自民系の無所属候補が多数出馬したことはあったが、過去4回の衆院選で九州の無所属当選者は0〜1人だった。識者は「野党が自民不満層をすくい取れなかったことの証左ではないか」とみる。中には自民入りの意向を示している当選者もおり、動向が注目されている。


 「自民党でお世話になりたい」。熊本2区で当選した無所属新人、西野太亮(だいすけ)氏(43)はそう公言して選挙戦を戦った。相手は当選16回の自民前職、野田毅(たけし)氏(80)と野党が候補を一本化した共産新人。事実上の保守分裂一騎打ちで、西野氏が野田氏に約5万票の大差をつけて初当選を果たした。共産新人は供託金没収ライン(有効投票総数の1割)にも届かなかった。

 大勝した西野氏は「以前から自民党にお世話になりたいと言っている。丁寧に話し合いながら進めたい」と改めて自民入りを目指す考えを表明。これには選挙中、西野氏に激しく反発してきた自民党県連も「世代交代の流れがあった。我が党の支援者が西野さんを選択した事実は受け止めないといけない」(前川收=おさむ=会長)と軟化せざるを得なかった。

 福岡9区では、かつて旧民主党の福岡県連副代表などを務めた緒方林太郎氏(48)が無所属で立候補。自民前職と共産元職を破って4年ぶりの国政返り咲きを果たした。選挙前は複数の野党から「うちから出ないか」と声がかかったというが、前回、希望の党公認で出て敗れた経験から「気乗りしないものには乗らない」と無所属を貫いた。

 こうした経緯から旧民主系の立憲や国民とは距離を置いており、当選後は「全国の苦楽を共にした仲間と話したい。あらゆる可能性を考えていく」と話すなど自民党や保守系会派入りも否定していない。

 鹿児島2区では、前鹿児島県知事の三反園訓(みたぞのさとし)氏(63)が「保守系無所属」を掲げて立候補し、自民前職と共産新人を破った。16年の知事選は脱原発を掲げ、野党の支援を受けて当選。しかし再選を目指して落選した20年の知事選では一転、自公の推薦を受けていた。

 三反園氏は自民入りを望んでいるとみられるが、自民党鹿児島県連の森山裕会長は1日の記者会見で「対立候補として出られた方が自民党に(追加公認を)申請することはないと思っている」と不快感をあらわにした。

 大分1区で自民、共産などの新人4人を破って6回目の当選を果たした吉良州司氏(63)は連合大分の推薦を受け、立憲の国会議員の応援も受けた。当選後については「新しい固まりを作ったり、政党に所属したりすることもあり得る」とし、明らかにしていない。

 それぞれ事情は異なるが、無所属候補が当選した選挙区では自民前職や自民に対する批判票がありながら、野党が議席に結びつけられなかった。熊本大の伊藤洋典教授(政治思想)は「新型コロナウイルスの影響で多くの人が困窮する中、効果的な政策を打てない自公政権に疑問を抱いている人は多い。そうした不満層を取り込めなかった野党のふがいなさが背景にある」と話す。【城島勇人、浅野翔太郎、足立旬子、石井尚】

4077チバQ:2021/11/02(火) 23:30:41
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASPC162SMPBPULEI005.html
リベラル派の声、ツイッターで広がらぬ理由は 保守派のほうがマメ?
2021/11/02 13:28朝日新聞

リベラル派の声、ツイッターで広がらぬ理由は 保守派のほうがマメ?

感情を表す言葉の使用頻度(%)

(朝日新聞)

 ツイッターでは、安倍晋三元首相に好意的な「保守派」のほうが、批判的な「リベラル派」より幅広い層にメッセージを届けられているとの研究を、豊橋技術科学大と東京大、香港城市大のチームがまとめた。「『自民党一強』が長く続いている理由の一つかもしれない」としている。

 研究チームによると、政策への賛否は、その政策を進めようとする政治家個人が好きか嫌いかといった感情にも左右され、日本では首相への好き嫌いが大きく影響することが、過去の政治学研究の積み重ねでわかってきているという。

 研究チームは、安倍氏が首相だった2019年2月から辞任直後の20年10月までの期間、「安倍」と「アベ」という言葉を含むツイートを約1億3千万件見つけて分析。同じツイートをリツイートすることが多い利用者同士を結んだネットワークを作ると、二つの大きなグループに分かれた。

4078チバQ:2021/11/03(水) 08:09:48
https://news.goo.ne.jp/article/kahoku/politics/kahoku-20211102khn000057.html
挑んだ38歳、山深い町から「川上作戦」 連載・「小沢王国」の陰り
2021/11/03 06:00河北新報

挑んだ38歳、山深い町から「川上作戦」 連載・「小沢王国」の陰り

当選が確実となり、花束を受け取る藤原氏(右)=10月31日午後11時15分ごろ、北上市の事務所

(河北新報)

 10月31日投開票の衆院選岩手3区で、連続17回当選を誇る立憲民主党の小沢一郎が初めて選挙区で敗れた。比例代表東北ブロックで復活当選したものの、岩手に築かれた「小沢王国」の陰りは否めない。自民党の藤原崇が挙げた金星は、岩手県政界にも大きな影響を与えそうだ。(敬称略)

■(中)敵のお株奪い金星

 「歴史が変わる」。難攻不落と信じられた「王国」がついに陥落し、北上市の選挙事務所が沸き返った。
 衆院選投開票日の10月31日午後11時。立憲民主党の小沢一郎(79)を4度目の対決で破った岩手3区の自民党の藤原崇(38)は、ガッツポーズで歓喜に応え、支持者を見やった。「新人時代から10年支えてもらい、この日を迎えられた」
 藤原は2012年の初挑戦から3回連続で敗れたが、いずれも比例復活した。「安倍1強」という時代に恵まれたとはいえ「小沢さんに挑んだ多くの候補は大敗し、1度で去った。藤原は運を持っている」と地元秘書は評する。

■不利を強みに

 出身は人口5200余と3区で最も少なく、山深い和賀川上流に位置する西和賀町。地盤のハンディも「中山間地を知る政治家」と強みに変えた。
 母校黒沢尻北高があり、和賀川下流域の北上市には藤原を囲む若手経済人らの勉強会がいち早くできた。年齢が近く飾らない人柄が若者を引きつけ、奥州市にも結成された。
 直近の4年間、藤原は復興政務官や予算委員会理事を務めた。「国際リニアコライダー(ILC)誘致や東日本大震災の復興状況などさまざまな話を聞ける」と参加者。「仕事に役立つ」と、小沢が大きな影響力を持っていた建設業界の関係者も集会に顔を出す。
 6月の通常国会閉会後は半分以上の期間を地元で過ごし、コロナ禍で苦しむ企業を精力的に回った。若手経営者の後援会「山宗会」会長の石川祐介(46)は「小沢さんがやらないことに着目し徹底した」と話す。
 会員制交流サイト(SNS)を巧みに使いこなし、地元のラーメン店の話題などを投稿。天下国家を論じる小沢と対照的だが、「人柄を分かってもらえる」と藤原。昨年秋は10前後だった「いいね」の数は最近、3桁に達した。
 選挙戦ではキャッチフレーズ「政権交代より世代交代」も効いた。公示後、テレビで小沢の演説を聴いた父利雄(68)のつぶやきだった。「まだまだ働ける」と反論する小沢陣営を巻き込み、世代交代論議を起こした。
 選対本部長には、かつて小沢を師と仰いだ元参院議員平野達男(67)。「1日60〜70カ所街頭に立つ。小沢先生に教わった戦術が生きた」。平野の指揮で小沢流の選挙が徹底された。
 前回1万592票の大差がついた一関市対策として、やはり小沢とたもとを分かった元衆院議員黄川田徹(68)の元秘書を配置。今回は845票上回った。

■政治力を誇示

 公示前には政治力を3区全域に知らしめた。地滑りで長期通行止めとなっている地元西和賀町の国道107号。錦秋湖サービスエリア(SA)周辺の住民が、SAから迂回(うかい)路の秋田自動車道に乗り入れできる特別措置が講じられた。「藤原先生に頑張っていただいた成果だ」。町長細井洋行(72)が公言した。
 選挙区をきめ細かく回り、川の流れのように山間部から都市部に支持を広げる「川上作戦」。小沢流選挙戦術の代名詞だ。そのお株を奪う戦いぶりで、藤原は金星を挙げた。
 小沢が異例の地元第一声をすると聞いた藤原は「どちらの訴えがいいか、県民に見てもらい判断を仰ぐのはいいことだ」。自民を2度も下野させた王国のあるじを、戦う前からのんでいた。

4079チバQ:2021/11/03(水) 09:41:53
https://www.tokyo-np.co.jp/article/140365?rct=sou_shu21
なぜ野党共闘は敗北したのか? 31選挙区は1万票差以内で競り負け
2021年11月1日 21時33分


 今回の衆院選で、立憲民主党を中心とする5野党が候補者を一本化した213小選挙区のうち、1万票差以内で敗れた選挙区は31に上った。うち1000票差以内で敗れた選挙区も4つあった。接戦を勝ち抜ける共闘に向け、敗因分析が課題となる。
 立民は公示前の110議席を96議席に減らした。一本化した小選挙区で、野党候補が勝利したのは59にとどまった。仮に1万票差以内の「接戦区」を全て勝ち抜いていれば、一本化した小選挙区の4割を超える90議席を獲得できたことになり、公示前議席からの上積みも狙えた。
 枝野幸男代表は1日、記者団に「僅差まで迫った選挙区が多かったが、競り勝てなかった」と、接戦区での弱さが議席減の一因との見方を示した。福山哲郎幹事長も「紙一重でひっくり返る可能性もあった」と悔しさをにじませた。
 立民、共産、国民民主、れいわ新選組、社民の5党は今回、候補者調整に力を注ぎ、野党候補が乱立して共倒れが多数出た2017年の前回選とは違った構図をつくりあげた。枝野氏は「野党共闘に一定の成果はあった」と強調した。
 一本化した小選挙区の勝率は3割弱にとどまった。しかし、本紙の集計では、5野党が候補者を一本化しなかった72の小選挙区では、わずか6勝とさらに低迷。5野党から立候補した候補の票を足し合わせると、与党候補を上回る選挙区も5つあった。
 しかし、今後の一本化のネックになりそうなのは、立民の最大の支持組織である連合だ。連合は、共産を含む選挙共闘に強く反発している。
 連合の芳野友子会長は1日の記者会見で、立民の議席減について「組合員の票が行き場を失った。連合として(共産を含む候補者調整は)認められない」と批判し、立民執行部に選挙戦を検証するよう注文した。これを受け、党内で共産との関係見直しを求める意見が出る可能性もある。(我那覇圭、井上峻輔)

4080チバQ:2021/11/03(水) 09:42:43
https://www.tokyo-np.co.jp/article/140364?rct=sou_shu21
自民・甘利明幹事長なぜ敗北? 地元では「負けるべくして負けた」と厳しい声
2021年11月1日 21時28分
 衆院選神奈川13区では、自民党幹事長の前職甘利明さん(72)が立憲民主新人の太栄志さん(44)に敗北した。地元の自民党県連は「負けるとは思わなかった」と言葉を失ったが、有権者や陣営に聞くと、甘利さんの「政治とカネ」の問題や太さんの「熱意」が勝敗を分けたと指摘する声が多く聞かれた。(村松権主麿、丸山耀平、志村彰太)
選挙戦終盤、地元で街頭演説する甘利明さん=10月29日、神奈川県海老名市の海老名駅前で
選挙戦終盤、地元で街頭演説する甘利明さん=10月29日、神奈川県海老名市の海老名駅前で

 「甘利さんは政治とカネの問題で地元での信頼が足りていない」。有権者の神奈川県大和市の無職男性(77)は1日、同市の大和駅近くでこう話した。知人の支援者から甘利さんの応援を頼まれたが、断ったといい「甘利さんは負けるべくして負けた」と切り捨てた。太さんに投票したという同市の男性会社員(30)は「甘利さんを地元で見たことがなく人柄が分からない。太さんからは熱意を感じた」と語った。
 甘利さん陣営の選対本部長の藤代優也県議(50)は金銭授受問題に関して「本人は説明を果たしている。直接の敗因かどうかは検証しなくてはいけない」と言葉少な。別の陣営関係者は「(金銭問題を)野党に利用された」と恨み節の一方、太さんについて「あれだけ歩き、顔を売るのは見事だと思う。今回は太さんの運動量が勝利した」と競り負けた原因を分析した。
 太さんは4年前、希望の党から神奈川13区に出馬し、甘利さんに2倍以上の票差をつけられて大敗。しかし、諦めずに活動を続け、ほぼ毎日駅頭で演説し、有権者の声を聞き続けた。
 共同通信が実施した衆院選出口調査によると、太さんは幅広い有権者に浸透していた。立民や国民民主、選挙協力をした共産や社民の各党支持層を固めるだけでなく、公明支持層の32%、自民支持層の21%に食い込んだ。女性の56%は太さんに投票。年代別では、60代を除く全年代で甘利さんより多くの支持を集め、岸田文雄内閣を支持する層の32%が太さんに投票した。
 公示直前に共産党が候補を取り下げ、一騎打ちの構図となった影響も大きかった。1日未明、大和市内の事務所で万歳した太さんは「自公政権と対峙するには、野党も力を合わせる必要がある」と「共闘」の意義を語った。
 立民県連の阿部知子代表は「13区は野党統一候補を求める根強い声があった。日ごろから活動した(太さんの)下地があったからこそ、一本化が実現できた」と称賛した。

4081とはずがたり:2021/11/03(水) 10:51:40

https://twitter.com/soekawaarit0/status/1455022373321596941
添川注射器注射器マスクをした顔@double jabbed
@soekawaarit0
比例見ると立民の負けっぷりがより鮮明に。

北海道
自3→4
公1
立/希 3/1 → 立/国 3/0

東北
自 5→6
公1
維0→1
立/希 3/3 → 立/国 4/0
共1

北関東
自7
公2→3
維0→2
立/希 5/4 → 立/国 5/1
共1

東京
自6
公2
維0→2
立/希 4/3 → 立/国 4/0
共2
れ0→1

https://twitter.com/soekawaarit0/status/1455084713752727556
添川注射器注射器マスクをした顔@double jabbed
@soekawaarit0
比例「希望の党」の議席の移動先。

北海道
希1→自1
東北
希3→自1, 維1, 立1
北関東
希4→公1, 維2, 国1
東京
希3→維2, れ1
南関東
希4→自1, 維2, 国1
北信越
希2→自1, 維1
東海
希5→自2, 維1, 国1, れ1
中国
希2→自1, 維1
四国
希1→維1
九州
希4→自1, 公1, 維1, 国1
午後5:10 ・ 2021年11月1日・Twitter for Android

4082チバQ:2021/11/03(水) 11:54:50
>>2307

次回区割り
>東京都で5▽神奈川県で2▽埼玉、千葉、愛知の各県で1――の定数増が必要となる。
>宮城、福島、新潟、滋賀、和歌山、岡山、広島、山口、愛媛、長崎の10県は1ずつ減る。比例代表(定数176)は「3増3減」となる。

福島
新潟
滋賀
和歌山(世耕弘成の鞍替えも>>3690
岡山(3区は平沼)
広島(3区は公明斎藤)
山口
愛媛
は自公系は現職オーバーフローに。

4083チバQ:2021/11/03(水) 12:00:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/b71baa4382eb48d0dc2d1b7cbcc58a3e15136bf0
【衆院選2021】無党派からの風強まらず 「野党共闘」の効果、神奈川でも限定的
11/2(火) 23:00配信

カナロコ by 神奈川新聞
国会議事堂

 10月31日投開票の第49回衆院選で、立憲民主党や共産党などが進めた野党共闘の効果を神奈川県内の投票者に対する出口調査で探った。支持政党なし層(無党派)の野党系候補への支持は2017年の前回選と比べ横ばいで、与野党一騎打ちの選挙区でも伸び悩んだ。無党派からの追い風は強まらず、立民など野党苦戦の一因となった。


 対与党で政策協定を結んだり候補者調整を行うなどした上で、県内選挙区に候補を立てた政党を対象に、今回の「立民、共産、国民民主、社民党」と、前回選挙の「旧立民、旧希望の党、共産、社民党」の無党派のデータを比較した。

 野党系候補への無党派の投票割合は今回55・6%で前回比3・3ポイント減少。過半数は保っているが、小池百合子都知事の「排除」発言などで旧希望が失速したのをバネに、旧立民が躍進した前回のような盛り上がりを欠いたことも背景にありそうだ。

 「野党共闘」の象徴で一騎打ち構図となった2、5、7、8、11、13、14、16の8選挙区では59・4%。同3・9ポイントの伸びにとどまり、一本化の効果は限定的だった。野党共闘の協議などの永田町の熱気は、地域の有権者には波及しなかったとみられる。

神奈川新聞社

4084チバQ:2021/11/03(水) 12:03:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/1465f97b85e13132102a215f5e60b8c7ea5781cd
道内の野党共闘、「プラスもマイナスも」 票上積み、想定通り進まず
11/3(水) 9:00配信
朝日新聞デジタル
立憲の枝野幸男代表の辞任を受け、報道陣の取材に応じる同党道連の逢坂誠二代表=2021年11月2日午後4時0分、函館市の函館空港、三木一哉撮影

 10月31日投開票の衆院選で、立憲民主党は北海道内12選挙区では5議席、比例道ブロック(定数8)では3議席と計8議席の獲得にとどまり、道内全20議席の過半数に届かなかった。小選挙区では9選挙区で共産党などとの野党統一候補を立てたが、解散前より1議席減。野党共闘の効果は「プラスもマイナスもあった」(関係者)と限定的で、今後の共闘のあり方に課題を残した。2日には立憲の枝野幸男代表が辞任を表明。来年の参院選に向け体制立て直しが急務となっている。


 2日、枝野代表の辞意表明を受け、立憲道連の逢坂誠二代表(道8区)は函館市で報道陣の取材に応じ、「大変残念。党を立ち上げた人が辞任するのは相当なダメージになる。早く次の代表を決め、党を立て直して国会にのぞまなくてはならない」と述べた。梶谷大志幹事長は「衆院選での厳しい結果を受け、責任をとったものと受け止めている」と話した。

 衆院選で立憲は、共産、れいわ新選組、社民党と共闘。12の小選挙区では、共産が3選挙区で候補を取り下げ、9選挙区を野党統一候補として臨んだ。与野党一騎打ちとなった5選挙区では3勝、9選挙区では5勝だった。

 一騎打ちだった道9区では、立憲の山岡達丸氏が自民の堀井学氏との4度目の対決を制した。しかし堀井氏も比例復活となる接戦で、厳しい戦いだった。

 9区は鉄鋼や自動車の大手企業があり、労働組合の支持基盤がある。ただ労組側は立憲が共産と共闘することへの不信感が根強かった。原発関連産業の労組は、「脱原発」の主張が強く出ることへの警戒感もあった。山岡氏陣営でもそうした雰囲気から「脱原発の共産に警戒感が出て、労組の動きが鈍るのではないか」という心配があった。

 堀井氏の陣営は製造業や建設など企業関係の組織を固めており、労組側のほころびは勝敗を左右しかねない。連合北海道は山岡氏の支援強化のため、相次いで首脳が9区入りし、組合員に支援を呼びかけた。杉山元・連合北海道会長は室蘭市で労組に支援を要請して回った。

 結果は、山岡氏が約6700票差で堀井氏の猛追を振り切って勝利。今回の得票数は、前回の山岡氏と共産候補の合計より約1万票少ない。共闘が単純なプラスになったとは言えない結果だ。

朝日新聞社

4085とはずがたり:2021/11/03(水) 18:00:09


>衆院埼玉8区に立候補予定の無所属元職、小野塚勝俊氏(49)は28日、埼玉県所沢市で記者団に、立憲民主党へ公認を申請していることを明らかにした。
>ただ、党側は判断に二の足を踏んでいる。小野塚氏は直近3回の衆院選に連続で落選しており、選挙区内の大票田である所沢市の市議を中心に擁立慎重論がくすぶっているためだ。

立民か、国民か、無所属か 衆院選に臨む旧希望落選者
https://www.iza.ne.jp/article/20210728-RA62Z3GUGZM4VPE4FRUEPNG6SA/
2021/7/28 20:17

小池百合子東京都知事が率いた旧希望の党から前回衆院選に出馬、落選した無所属の元議員らが、次期衆院選で身を寄せる先を定めつつある。前回選後の野党再編で旧希望の党は姿を消し、旧民進党系勢力の大部分は昨年9月に発足した立憲民主党へと糾合された。ただ、旧希望の党は、憲法改正や安全保障政策に関し旧立憲民主党と大きく異なる主張を掲げた経緯があり、別の道を模索する向きもある。

衆院埼玉8区に立候補予定の無所属元職、小野塚勝俊氏(49)は28日、埼玉県所沢市で記者団に、立憲民主党へ公認を申請していることを明らかにした。

ただ、党側は判断に二の足を踏んでいる。小野塚氏は直近3回の衆院選に連続で落選しており、選挙区内の大票田である所沢市の市議を中心に擁立慎重論がくすぶっているためだ。

小野塚氏は、公認が決まらなかった場合は「無所属でも出る」と強調した。旧希望の党公認候補として臨んだ前回選については「当時の民進党の機関決定に従って希望の党に行ったが、国民が期待していた野党の立場とは違っていた。国民の期待を裏切り反省している」と総括した。


前回選で埼玉県内の選挙区で落選した旧希望の党候補のうち、1区の武正公一氏(60)、10区の坂本祐之輔氏(66)の両元職は、立憲民主党の公認が決まっている。

一方、14区の元職、鈴木義弘氏(58)は、国民民主党から出馬することを決断した。鈴木氏は「希望の党の流れをくむのが国民民主党だ。基本理念も共有している」と語っている。(兼松康)


2021.10.16
衆議院新潟5区 立憲民主党県連が米山隆一氏推薦
https://www.uxtv.jp/news-ux/%E8%A1%86%E8%AD%B0%E9%99%A2%E6%96%B0%E6%BD%9F%EF%BC%95%E5%8C%BA%E3%80%80%E7%AB%8B%E6%86%B2%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A%E7%9C%8C%E9%80%A3%E3%81%8C%E7%B1%B3%E5%B1%B1%E9%9A%86%E4%B8%80%E6%B0%8F%E6%8E%A8/

立憲民主党新潟県連は衆議院新潟5区から立候補を予定している米山隆一氏の推薦を発表しました。党本部が推薦を出さない方針のため、県連独自の推薦で連携を強化します。米山氏は無所属での立候補を予定していますが、社民党も推薦を決めていて事実上の野党統一候補として選挙戦に臨みます。米山氏は「野党の力は結集できていると思う。これからも変わらずに皆さんの力を結集して、より幅広い支持を得られるように全力を尽くしていきたい」と述べました。衆議院新潟5区では自民党の前職泉田裕彦氏と無所属の新人森民夫氏も立候補を予定しています。

4086とはずがたり:2021/11/03(水) 18:01:24
圧勝だったなあ。。

菅前首相異例の地元入り 立民〝美魔女〟候補とハマのドンが連合軍結成で焦り
10/20(水) 6:15配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd82c09d0bb982c92d3d9071011566edaaf72800
東スポWeb

 衆院選(31日投開票)が19日公示され、神奈川2区で、ガースー元首相VS美魔女&ハマのドン連合軍による〝仁義なき戦い〟が再び火ぶたを切った。

 同区は自民党の菅義偉前首相(72)の地盤で、先ほどまで首相だっただけに選挙は安泰かと思いきやそうではなかった。野党は共産党の候補を下ろし、立憲民主党の岡本英子元衆院議員(57)に一本化したからだ。

 岡本氏は元横浜市議で地縁があり、2009年の政権交代選挙では、小此木八郎氏を破って、当選。浪人中の8年前には国民的美魔女コンテストのファイナリストに選出された異色経歴の持ち主でもある。

 しかも横浜港ハーバーリゾート協会会長で〝ハマのドン〟といわれる藤木幸夫氏(91)が岡本氏の支援に出た。今年8月の横浜市長選で藤木氏は息子同然だった小此木氏ではなく、野党統一候補の山中竹春氏を応援し、勝利に導いた。菅氏も子飼いだったが、再び自民党にソッポを向いたのだ。

 岡本氏の決起集会でマイクを握った藤木氏は「私は昔、共産党員だった。優秀な党員だった。本当だったら共産党の委員長ですよ」と意外な過去を明かすと「野党は偉い。統一を組んだ。共産党は一番偉い。野党が統一したら、腐った自民党なんか倒せる。私は神奈川県の自民党第1号で、今でも自民党員だから言う」と岡本陣営にハッパをかけた。

 岡本氏が勝利すれば、菅氏は落選する可能性もあるが、藤木氏は「ダメなものはダメ。良い物に取り換えるのは当たり前だ!」と小此木氏に続き、菅氏も奈落の底に落とす気で満々だ。

 一方、菅氏は10数年ぶりという公示日に地元入りし「北朝鮮のミサイル発射があり、安全・安心を守るのが政府の仕事。共産党は日米安保は破棄、自衛隊は憲法違反だから解消するという。こういう人たちに日本を任せるわけにはいかない」と立民・共産連合を斬った。

 さらに「絶対に当選させてください。そして、どうかできるだけ、多くの票で当選させてください」と前首相のプライドをかなぐり捨てて、聴衆に支援を訴えた。

4087チバQ:2021/11/03(水) 23:08:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/623c32d752329712ac1f8ed4b8c772bd41b8c39f
衆院選千葉振り返り 自民が地力、立共連携に反発も
11/3(水) 21:59配信

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産経新聞
13区で初当選を決め、支援者から花束を受け取った自民党新人の松本尚氏=10月31日、印西市(小野晋史撮影)

10月31日に投開票された衆院選で千葉県内は、選挙区と比例を合わせると自民党は12議席、立憲民主党は5議席だった。13選挙区で4敗した自民だが、うち3氏は比例復活するなど立民候補との票差が小さく、「(次回選挙で勝利する)可能性を残した負け方」(浜田靖一県連会長)だと言える。立民と共産党の連携がマイナスに働いた可能性があるほか、地方議員らとの協力関係などで自民が〝地力〟を発揮した格好だ。

「厳しい結果だと受け止めている。必ずしも有権者の受け皿になれなかったと反省している」。投開票から一夜明けた1日、立民県連代表の長浜博行参院議員は険しい表情で今回の衆院選を総括した。立民は選挙区での議席を改選前から3つ増やすにとどまり、比例でも低迷したことが念頭にある。

詳細な分析はこれからだが、共産との連携が与えた影響は無視できない。長浜氏も「あると思う」と、有権者が離れた可能性を否定しなかった。

象徴的なのが立民の有力な支持母体である連合の露骨な反発だ。連合千葉の幹部は選挙戦のさなか、「歴史や職場の事情を見ても共産党とは相いれない。活動の方向が違う」と共産との連携を掲げる立民の方針に明確な拒否反応を示した。

連合千葉の永富博之会長が公示日にマイクを握って応援したのは、1区の田嶋要氏、4区の野田佳彦元首相、9区の奥野総一郎氏の3氏。いずれも選挙区で当選したが田嶋、奥野両氏は連合の組織内候補で、野田氏も「私は別に共産党と連携していたわけではない。立憲民主党が掲げた政策をしっかりやる」との立場だった。



一方、自民は全体的に底堅さを見せたが、大物議員が苦戦を強いられた。特に10区では、選挙区単独で出馬した前幹事長代理の林幹雄氏が立民の谷田川元氏に辛勝。立民にとって県内唯一となる比例での復活当選を許した。

林氏は成田空港の機能強化や銚子沖の洋上風力発電など地元への貢献を強調。これに対し、谷田川氏も選挙前から熱心に地元回りを続け、反自民票の受け皿としてアピールしてきた。

さらに、林氏の息子による女性問題を機に、大票田である成田市の後援会幹部が離反して谷田川氏を支援。林陣営は当初、同市内での獲得目標を2万9千票と設定したが、開票結果は2万4千票弱で谷田川氏に約300票差まで迫られた。

苦戦となった林氏を支えたのは、議員や首長をはじめとした豊富な人脈だ。23日に旭市で開かれた演説会では、地元市町長や県議らが駆け付けた。最終盤の29日には岸田文雄首相や菅義偉前首相に加え、3月の知事選で立民の支援を受けて圧勝した熊谷俊人知事も支援を呼び掛けた。知事と近い自民、公明両党関係者の働きかけがあったとされる。



このほか、当初は接戦が予想された13区でも、医師で新人の松本尚氏が立民前職に2万票以上の差をつけて初当選を果たした。

浜田氏は1日、接戦区で勝敗を分けた要因として地元議員らとの連携を強調。「一つになった所は勝ち切っている。(10区は)最後の最後に踏みとどまってくれた」と分析した。(小野晋史)

4088チバQ:2021/11/03(水) 23:11:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/94778803fd2e0504ddaa145f34f3f38f37130eba
維新「第3党」躍進のお寒い実情…次点にもなれず比例復活の“ゾンビ議員”がウヨウヨ
11/3(水) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
第3党に躍り出て、比例制度サマサマ(会見を行う「日本維新の会」の松井一郎代表)/(C)日刊ゲンダイ

 今回の衆院選で驚いたのは日本維新の会の躍進だ。新型コロナウイルス対策で名を広めた大阪府知事の吉村副代表を「選挙の顔」に据え、候補を立てた府内15選挙区は全勝。公示前11議席から4倍近い41議席まで増やし、第3党に躍り出たが、その実情は選挙制度の“欠陥”に救われたようなものだ。


 イケイケムードとは裏腹に、大阪以外の小選挙区を制したのは1つだけ。それも大阪のベッドタウン、宝塚市や伊丹市を含む兵庫6区である。自民を上回るトップの10議席を獲得した比例近畿ブロックの約318万票の内訳も、得票率42.5%と他党を圧倒した大阪の171万5862票が半数以上を占める。

 維新旋風は、なにわのパワー全開があればこそ。その支えによって京都1区、兵庫1区、奈良1区で次点にもなれず、3位に甘んじた小選挙区候補3人が比例復活。さらに「惜敗率」50%台で2人が当選した。全国を見渡せば、そんな“ゾンビ議員”がウヨウヨいる。

 近畿ブロック以外で比例復活した維新候補は15人。うち13人が惜敗率7割未満で、選挙区で次点になれなかった候補は9人に上る。中でも四国ブロックで当選した吉田知代(徳島1区)の惜敗率20.1%は歴史に残る“珍記録”。歴代でも3番目に低い惜敗率での当選者となった。

立憲には惜敗率91.8%でも復活できなかった候補が
選挙区で次点にもなれなかった候補が続々の復活(C)日刊ゲンダイ

 立憲の「顔」がイマイチで反自民の受け皿になれず、比例票が維新に流れたせいで、選挙区で有権者に否定されたゾンビ議員が大量発生とはやりきれない。

 例えば沖縄3区で自民の島尻安伊子・元沖縄北方相と激戦を演じた立憲の屋良朝博の惜敗率は91.8%。それでも比例復活は果たせなかった。それが重複立候補制度の定めとはいえ、「民意を反映しているのか」と言いたくもなる。

「維新も大阪の候補は吟味して選んでいるようですが、他のエリアは『出たければどうぞ』のノリとしか思えない。さすがに落選しましたが、今度の選挙でも元秘書への暴行を機に自民を離党した石崎徹氏を新潟1区で公認したように誰でもオッケー。維新議員の不祥事が相次ぐのも、さもありなんです」(政界関係者)

 今回当選した41人のうち、また何人かはやらかすのだろうか。

4089チバQ:2021/11/04(木) 07:53:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fd3b051d284b681cf6c4ba6f452d43b711da492
選挙区落選の小沢一郎氏 王国の帝王、影響力低下した二つの決定打
11/3(水) 11:00配信

朝日新聞デジタル
選挙戦最終日に地元に集まった多くの支持者を前に語りかける小沢一郎氏=2021年10月30日午後4時51分、岩手県奥州市水沢横町付近、大西英正撮影

 10月31日に投開票された衆院選。岩手3区で、無敗を誇ってきた立憲民主党の大ベテラン、小沢一郎氏が落選した。岩手県政に絶大な影響力を持ち、「小沢王国」に君臨してきた「帝王」の選挙区敗北により、県政に地殻変動は起きるのか。(敬称略)

【動画】小沢一郎氏の戦い

 10月31日夜、岩手県奥州市のホテルに設けられた一室。集まった小沢一郎の陣営幹部は、テレビで開票速報が流れ始めると、次第に無言になっていった。

 10万9362票と、11万8734票。半世紀にわたってこの地で17選し、絶対的な強さを誇った小沢はこの日、人生で初めて、敗れた。

 小沢は単なる多選の国会議員ではない。「剛腕」「壊し屋」という異名を持ち、長年、政界のうねりを先導してきた。

 47歳で自民党幹事長になり、党内で反主流派になると1993年に離党。新生党を結成し、自民党を政権から引きずりおろして非自民の連立内閣を樹立。連立政権時代には政治改革を掲げ、衆院の選挙制度に小選挙区制をとり入れた。03年に民主党と合併し、09年に再び政権交代を果たした。

 一方、政治資金規正法違反の罪で強制起訴(その後、無罪が確定)されるなど、政治とカネで疑惑も持たれた。

 浮き沈みの中で、小沢から離れる国会議員や地方議員がいても、県内では存在感を保ち続けた。小沢が選挙区に入らなくても、自身や弟子たちを当選させる様子は「神通力」と言われた。だが、近年はじわりじわりと影響力が低下。政策決定に関与できない野党生活が長くなり、子飼いの地方議員は減っていった。自身の選挙区でも、3期連続で復活当選を許していた。

 影響力低下の決定打は二つの「1区問題」だ。

 一つは衆院1区の階猛を相手どって県連の政治資金をめぐる裁判を起こしたこと。もう一つは、この階に対する「刺客」として女性候補を党公認で擁立しようとしたことだ。党本部は首を縦に振らず、女性は比例に回され、階は訴訟騒動の影響なく、当選した。

 かつての小沢なら、党を割って離党していたかも、という声もある。

 立憲県連の関係者はこう漏らした。「二つの1区問題は『これは何のための争いだろう。県民のためじゃないのでは?』と感じた人が多かった。結果的に、小沢先生は自滅なされた」

朝日新聞社

4090チバQ:2021/11/04(木) 08:21:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/14c6f50c670a44471396d97814fcf2652dc51e07
新たな人材輩出に道開く 連載・「小沢王国」の陰り
11/4(木) 6:00配信

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河北新報
比例復活した小沢氏の代わりに当選の弁を述べる木戸口氏=1日午前1時55分、奥州市のホテル

 10月31日投開票の衆院選岩手3区で、連続17回当選を誇る立憲民主党の小沢一郎が初めて選挙区で敗れた。比例代表東北ブロックで復活当選したものの、岩手に築かれた「小沢王国」の陰りは否めない。自民党の藤原崇が挙げた金星は、岩手県政界にも大きな影響を与えそうだ。

(敬称略)

■(下)岩手県政界への影響

 王国のあるじの敗戦に、忠臣たちは虚を突かれた。

 衆院選岩手3区で立憲民主党の小沢一郎(79)が自民党の藤原崇(38)に敗れた翌日の1日。岩手県知事の達増拓也(57)は報道陣に囲まれ「比例復活というのも当選」と平静を装った。小沢を中心に動いてきた岩手県政界。達増も常に行動を共にし、衆院議員、知事として脇を固めてきた。

 小沢陣営選対本部長の参院議員木戸口英司(57)は同日未明、比例復活が決まった小沢の代役として報道陣の前に立ち「(来年の参院選に向け)立て直しを図る」と顔をこわばらせた。

■巨大な壁に穴

 自民にとって小沢は立ちはだかる巨大な壁だった。

 2区で通算10選の財務相鈴木俊一(68)は「岩手全体に小沢先生を核とした選挙態勢があり、藤原さんが穴を開けた。(小沢を応援してきた人々の)結束や活動に影響は大だと思う」と予測する。

 藤原陣営選対本部長の元参院議員平野達男(67)も「山が動いたどころではない。岩手の政治の流れが大きく変わる」と強調した。

 岩手3区は当初から接戦が見込まれていたとはいえ、小沢の得票は予想以上に伸びなかった。全7市町のうち藤原を上回ったのは地元奥州市だけだ。

 野党統一候補として小沢を推した社民党県連幹事長の照井省三(75)は「小沢さんの影響力に陰りが出てきた」と認め、共産党県委員長の菅原則勝(63)は「共闘が小沢さんを復活当選させたが、大義や魅力は有権者に十分届かなかった」と指摘する。

 影響力の低下は、党本部との関係にも見て取れた。

 立民の階猛(55)が6選を果たした1区。立民県連は8月、階との政治資金を巡る訴訟を理由に新人の擁立を発表した。県連代表の小沢は党代表の枝野幸男(57)に新人の公認を迫ったが、認めさせることはできなかった。

 内紛は、格好の攻撃材料となる。自民と連立を組む公明党県本部代表の小林正信(44)は衆院選で「岩手は野党共闘の源流ではなく、野党分裂の発火点だ」と繰り返した。

■組織の力なお

 自公幹部の多くが岩手3区の勝利に高揚する中にあって、藤原だけは冷静だ。「直ちに県政界が変わるというわけではないし、参院選で勝てるわけでもない」。小沢と忠臣によって張り巡らされた組織の力を、身をもって知っているがゆえだ。

 ただ、藤原が唱えたキャッチフレーズ「政権交代より世代交代」は、無党派層よりも小沢陣営に大きく響いていたに違いない。

 小沢は1日に「引き続き全力で活動して参りたい」との談話を出したが、奥州市の後援会関係者は「早く後継者を見つけた方がいいという声も出始めている」と打ち明ける。

 はっきりと見えてきた王国の陰り。忠臣の一人で後にたもとを分かった元衆院議員の黄川田徹(68)は、そこに光明を見いだす。

 「自民党と『小沢派』という枠組みの中で、自由に立候補できなかった有能な人材が今後、出てくるはずだ」

河北新報

4091チバQ:2021/11/04(木) 11:33:30

7577 :チバQ :2021/11/03(水) 08:12:47
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20211103ddlk15010153000c.html
<2021衆院選><2021衆院選>検証 野党 共闘「大健闘」と評価 実態は薄氷踏む戦い /新潟
2021/11/03 05:45毎日新聞

 「全国的に票が伸びない中で大いに評価できる。大健闘だ」。立憲民主党県連の大渕健幹事長は、10月31日に投開票された衆院選をこう振り返った。

 立憲は県内全6小選挙区のうち四つの区に公認候補を擁立。6区は130票差、4区では238票差という全国屈指の激戦を制し、公示前と同じ3議席を死守した。県連として推薦した新潟5区の無所属新人、米山隆一氏の勝利も合わせると、野党が躍進した2017年の前回衆院選と同じく小選挙区で「4勝2敗」。与党に勝ち越した背景には、他県に先んじた「野党共闘」の歴史がある。

 県内で共闘の流れが生まれたのは2016年の参院選から。以降、同年の知事選、17年の衆院選で共闘して勝利を収め、19年の参院選では立憲と共産、国民民主、社民が野党統一候補を擁立し、自民現職を破った。今回の衆院選で立憲と共産の党本部は市民連合を介した政策協定を結ぶなど距離を縮め、全国の小選挙区の7割で候補者一本化。県内では野党系候補と共産関係者が並んで街頭に立つ場面も見られた。

 共産党県委員会の樋渡士自夫委員長は「上だけの合意でギクシャクした地域もあったようだが、新潟は自治体ごとの組織にまで共闘関係が鍛えられている。相互のリスペクトの中で力を発揮できた」と分析。小選挙区で野党共闘候補が勝ち越した都道府県が数少ない中、新潟で野党が勝ち越せたのは「共闘の深化だ」と強調した。

 一方で共闘は格好の攻撃対象にもなり、県内入りした自民の重鎮たちから「自由主義社会と社会主義社会、どちらを選ぶか」としきりに叫ばれた。樋渡氏は「攻撃は共闘の深化と一体のもの。共闘態勢での選挙を重ね、有権者への理解を深めていくことが大切だ」と話すが、県内のある野党幹部は「『共産』の名にひるんでしまった有権者もいるはずだ」と明かす。

 ただ、立憲が共産との距離を離すことにはリスクも伴う。共産が候補を擁立することで野党票が分かれ、結果的に自民に有利に働く可能性もあるからだ。今回の衆院選で共産、国民民主の野党候補2人が出馬し、県内の小選挙区で唯一、共闘できなかった2区は、10万超を得票した自民候補に大敗を喫した。

 「前回選に続いて出馬した野党候補は4人全員が前回から得票数を減らした。与党の人材難という『敵失』もあった」。県内のある野党幹部は、自民に勝ち越したとはいえ、共闘の実態は薄氷を踏む戦いだったとみる。

 共闘で無視できないのは、立憲最大の支援団体である連合の存在だ。労働組合である連合は、かつて労働運動で対立した共産と距離を置いている。連合新潟の牧野茂夫会長は「中央から共産との連携の話が出て、労組のモチベーションが下がった感じはある。県内ではこれまでうまく連携できていたとは思うが、中央の方針の影響が全国に波及した。衆院選という政権選択選挙での野党共闘のあり方はさらに検討すべきだ」と指摘する。

 立憲は今回の衆院選で全国的に小選挙区の議席、比例票を減らし、2日には枝野幸男代表が辞意を表明。県連の大渕氏は「結果がすべて。責任ある立場として重い判断を示した。政権交代に向けた方向性を示せる代表選をしなければならない」と話し、今後の選挙に向けては「冷静な総括が必要だ」とした。

 2022年には参院選と知事選、新潟市長選が控え、野党共闘の真価が問われる。【露木陽介】

4092チバQ:2021/11/04(木) 11:33:40


7578 :チバQ :2021/11/03(水) 08:19:05
■野党系岩盤選挙区
96年小選挙区制度導入以降
自公が当選したことない小選挙区
岩手1(階).【崩壊】3(小沢)
宮城5(安住)
【崩壊】茨城7(中村喜四郎)  特殊 03年選には中村喜四郎出馬せず自民が当選
神奈川8区(中田宏 江田憲司 岩國哲人)
【崩壊】長野3(羽田孜 寺島義幸 井出庸生)
【崩壊】静岡6区(渡辺周)
愛知2区(青木宏之 古川元久)
【崩壊】愛知11区(伊藤英成 古本伸一郎)
大阪19区(保守党:松浪健四郎 民主党:長安豊 維新:丸山穂高) 00年保守党は自公系とカウントするべきか・・・
広島6区(亀井静香 佐藤公治)03年まで自民党所属


00年以降自公が当選したことない小選挙区
福島3(玄葉)
埼玉5(枝野)
千葉4(野田)

4093チバQ:2021/11/04(木) 11:34:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2955f87a39884171ac42730ff707c32f4169fa9
衆院選ながさき2021・上 自民大苦戦 早くも“後継論議”
11/2(火) 11:30配信

長崎新聞
当選を確実にし、朝長市長の祝辞を聞く北村氏(左)=1日午前1時58分、佐世保市内

 日付が1日に変わるころ、長崎4区で8選を目指す自民前職、北村誠吾(74)の支持者は長崎県佐世保市内のホールで開票結果を待っていた。立憲民主新人の末次精一(58)に対し、他市町で3105票差を確定させていたが、無党派層が多い大票田の同市の劣勢を挽回するには心もとない。開票所からの情報で一時、末次が3千票抜け出した。「万事休すか」。諦めムードが広がる中、差が2500票程度に縮まったと情報が入った。選対幹部は電卓をたたき、391票差で勝ち抜けるとはじいた。「まるで市議選だ」
 北村には1年前から逆風が吹いていた。地方創生担当相時の不安定な国会答弁や失言を理由に、地元で公認候補としての資質に疑問の声が噴出。西海市区選出の県議、瀬川光之(59)の公認を求める動きも広がった。だが自民県連関係者によると、北村は「瀬川らによる政治的な攻撃」と受け止めているようだった。
 解散前の党の情勢調査では瀬川、末次を含めた3人のうち最下位。選挙戦突入後の調査でも佐世保市で末次に大負けしていた。保守地盤の足元で有権者離れが確実に進んでいた。
 農相の金子原二郎や佐世保市長の朝長則男、県市議らが必死に巻き返し、まさに薄氷の勝利。だがそれは無党派層が結果を左右する近年の選挙において、組織戦の限界を露呈する格好にもなった。ある市議は言う。「自民にも立民にも風は吹いていない。北村にだけ逆風が吹いた。本当につらい戦いだった」
 3区でも自民前職、谷川弥一(80)が大苦戦。「落選したと思った。一つは高齢批判。もう一つは野党共闘が想像以上だった」。約2千票差で勝利した谷川は報道陣にそう答えた。谷川もやはり無党派層が多い大村市で立民新人の山田勝彦(42)に6千票以上の差をつけられたが、自民支持層が多い離島で挽回。「大村などで厳しい批判を受けた。次の世代に向けていろいろ考えんばいかん」と後継探しに言及した。
 北村も「最後の戦い」と明言。既に後継として、公認争いで北村側に立った県議の山下博史(46)や、金子の長男の名前が取り沙汰されている。今回公認から漏れた瀬川もあきらめていない。
 一方、谷川の3区は単に後継を探せばよいという状況にない。今後、県内選挙区は区割り変更で4から3に減る見通しで、3区と2区(諫早市、島原半島など)は一定ひとつの選挙区になると想定される。2区には初当選した自民新人の加藤竜祥(41)がおり、いずれ3区側と公認一本化の調整に直面する。
 谷川の後援会幹部は言う。「負けていたら、加藤がそのまま合区で公認される恐れがあったので、票差は別として勝って良かった」 =敬称略=

4094チバQ:2021/11/04(木) 11:43:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5256090e6ee6de30a785c4639ef1bf0cc1b99dd
衆院選ながさき2021・中 区割り改定 合区で公認争いか
11/3(水) 10:30配信

長崎新聞
「当確」の一報を受け、喜ぶ谷川氏=10月31日、大村市の選挙事務所(写真左) 支持者に笑顔を見せる加藤氏=10月31日、諫早市の選挙事務所(写真右)

 選挙戦中盤の先月24日午後、長崎3区のJR大村駅近くで自民前職の谷川弥一(80)が有権者に支持を訴えていた。「次は絶対に出ないので今回だけはお願いします」。そう言うと、応援に来ていた雲仙市区選出の県議、宅島寿一(51)を後継候補の1人として紹介した。記者から「お披露目か」と問われた宅島は「県連政調会長として各地を回っているだけだ」とかわし、車に乗り込んだ。
 確かに谷川も宅島を後継に絞り込んだわけではない。「一義的には県議の中から探すが、私にすべて甘えられては困る。政治家は郷土のために相当の情熱が必要だ。自分で後援会をつくる気概を持って、私は後ろで応援するくらいじゃないと」。当選後、報道陣にこう述べ、強い自立心を要求した。
 谷川の念頭にあるのは、衆院選挙区画定審議会(区割り審)が進める区割りの見直しだ。2020年国勢調査人口に基づき、来年6月までに首相に改定案を勧告。これを受け政府は公職選挙法改正案を国会に提出し、成立後早ければ来年夏以降に新しい区割りが導入される。その中で本県の小選挙区は4から3に減る見通しだ。
 選挙区の具体的な線引きは未定だが、長崎、佐世保両市をそれぞれ中心とする選挙区と、現在の2区と3区の県央部分を中心とする選挙区になると想定される。自民は2区に今回初当選した加藤竜祥(41)を抱え、谷川の後継はいずれ加藤と公認争いを演じる可能性がある。
 後継に名前が挙がる宅島は2区内の県議だが、加藤の父で引退した前職の寛治(75)とは距離を置いてきた。加藤に近い県議は「次の選挙で2区と3区が合区になっても心配ない。谷川の代わりが誰になろうと党本部は現職優先だ」と意に介さない。実際、今回4区で党県連が7期目の北村誠吾(74)ではなく、県議の瀬川光之(59)を公認申請した際も、党本部は現職優先を盾に北村を公認した。
 ただ県連は9月、寛治の後任を協議する選挙対策委員会で、「選挙区の対等合併なので現職優先と言わない」とし、合区時に再度協議することを確認している。ある大村市議は「無理に加藤を押し込んできたら3区側も黙っていない」とけん制。3区内の県議は「地域のさまざまな課題を誰がまとめられるのか。まずは分裂している県議会の自民系会派を一本化し、ゼロベースで話し合わなければならない」と言う。
 加藤に近い県議も、4区で起きた公認争いを意識し「もめれば自民勢力が一枚岩になれず、次の選挙で勝てない」との危機感がある。対抗の野党は共闘で一定の成果を挙げ、勢いに乗る。合区の候補は、谷川に小差で敗れるも比例復活で初当選した立憲民主の山田勝彦(42)が有力視されている。
=敬称略=

4095チバQ:2021/11/04(木) 11:44:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0d78f36042a6d8582da3a26c5a0a5325107a1cf
衆院選ながさき2021・下 参院選へ 野党共闘 VS 地力の自民
11/4(木) 10:30配信

長崎新聞
公示日に4区の北村氏の応援に入った金子氏=10月19日、佐世保市下京町(写真右)「次は私の番」とこぶしを握る白川氏=11月1日、大村市竹松本町(写真左) 

 投票から一夜明けた1日正午ごろ、長崎市の共産党県委員会の事務所。職員が市町別の得票数を確認していると、初当選した立憲民主の末次精一(58)が突然訪ねてきた。「おかげさまで国会に行くことができる。一緒に県民のため頑張りましょう」。終始笑顔の末次に職員から拍手が送られた。
 野党は長崎2〜4区でいずれも立民候補に一本化。投票日の本紙の出口調査によると、共産支持層の半数以上が立民候補に投票。4区の末次と3区の山田勝彦(42)が自民候補と大接戦を演じ、いずれも比例で復活当選を果たした。
 だが共闘の内実は少し複雑だ。党レベルでは安全保障関連法廃止を求めるグループ「市民連合」が仲介役となり、立民、共産、社民など野党が「共通政策」を締結。県内の地方組織でも同様の動きが模索されたが、実現しなかった。
 立民は労働団体「連合長崎」の支援を受け、1区で西岡秀子(57)を擁立した国民民主県連とも協力。だが連合、国民ともに共産とは距離を置き、立民支持団体からも共産との共闘に批判の声が上がる。結果、文書は交わさず共産が支援する形となった。さらに国民系の労働団体は、原発政策を巡り合意できなかった山田を推薦しなかった。
 野党が強固な一枚岩となれずとも、山田が自民前職の谷川弥一(80)に肉薄できた要素の一つに、谷川の「高齢」がある。山田は「世代交代を訴え、共感してもらえたのが大きい」と振り返る。4区でも末次が自民前職の北村誠吾(74)と競り合えたのは、「北村の失言への批判など“敵失”があったのも事実」(地元市議)。「好条件でも勝てず成功とは言えない」との厳しい声も聞かれ、立民県連幹部も「党と末次の連携が不十分だった」と言う。
 立民は全国で議席を減らし、2日、代表の枝野幸男は辞任を表明した。今後、来夏の参院選に向け野党共闘路線が議論の遡上(そじょう)に載ることは想像に難くない。

 1日朝、山田は大村市内で市民に手を振り、当選のお礼を述べていた。その横に立っていたのは、参院選長崎選挙区に出馬を予定している白川鮎美(41)。山田の事務所に戻った後、「次は私の番」とこぶしを握り締めた。
 対する自民候補は衆院議員5期、知事を3期務め、参院議員3期目を目指す農相の金子原二郎(77)。今回の衆院選でも劣勢の北村の応援に何度も入り、いまだ衰えない地力を見せた。だが周辺は「3区と4区で顕著だったように世代交代を求める波は間違いなく来る」と警戒感を隠さない。
 共闘と若さで攻勢を強める野党が議席を奪取するのか。それとも自民が固い保守地盤ではね返すのか。県内政界は大きな岐路に差し掛かっている。=敬称略=

4096チバQ:2021/11/04(木) 11:52:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/2948cfb91defac88d8065fbb40a865d5f4c1565c
次点との差わずか391票…衆院選小選挙区、自民当選者2割が辛勝
11/4(木) 7:03配信

読売新聞オンライン
差5ポイント未満34人 前回比1・3倍


長崎4区で接戦を制して喜ぶ自民党の北村誠吾氏(1日午前1時55分、長崎県佐世保市松浦町で)

 今回の衆院選小選挙区で、次点候補と得票率5ポイント未満の差で辛勝した自民党候補は34人に上った。2012年衆院選の2倍、前回17年の1・3倍に上り、政権復帰以降では最多となった。得票率差5ポイント未満で勝利した野党側は28人だった。立憲民主党など5野党が候補一本化を進める中、自民が接戦区をわずかな差で制したことが党勢維持につながったとみられる。

 「選挙戦の最中はずっと不安で五里霧中だった。本当に感無量だ」。1日未明、接戦の末に長崎4区での当選が判明した自民の北村誠吾・元地方創生相(74)は胸をなで下ろした。次点の立民新人とは391票差で、得票率では0・30ポイント差だった。小選挙区を制した自民候補187人(追加公認は含まず)の中で最も僅差での勝利だった。

 今回の衆院選では、自民の小選挙区当選者の約2割に当たる34人が、次点候補との得票率の差が5ポイント未満だった。政権復帰した12年は17人だったが、14年は22人、17年は27人と、選挙を重ねるたびに増えている。今回の34人のうち33人は、5野党の統一候補との接戦に持ち込まれた上で勝利しており、自民幹部も野党の候補一本化について「一定の効果はあった」と認めざるを得なかった。

 得票率差が5ポイント未満だった62の接戦区を地域別にみると、野党の地盤が強い北海道では立民の3勝2敗、無党派層が厚い東京都では立民の5勝3敗と、自民は苦しめられた。これに対し、労組票が強いとされる愛知県で自民が4勝0敗、立民が地盤を築く長野県で自民が2勝0敗と接戦を制し、沖縄県でも、自民が1勝1敗に持ち込んだ。

 野党共闘に競り勝ったことに、自民の世耕弘成参院幹事長は「我が党が最後の力を振り絞って接戦区を制したことが、今回の数字に出ている」と胸を張った。

 一方、次点候補との得票率差が10ポイント未満で当選した自民候補は59人だった。自民候補が5ポイント減らして次点候補が5ポイント伸ばしていれば、自民候補は小選挙区で59人が敗れていた計算になり、自民単独で過半数となる233議席を確保できなかった可能性もあった。

 12年の衆院選以降、10ポイント以上の得票率差で圧勝した自民候補は減り続け、今回の衆院選では128人と、12年の約7割にまで落ち込んでいる。1選挙区につき1人だけが当選する小選挙区制は、世論の風向きで当落が左右されやすく、閣僚の一人は「いっそう緊張感を持って政権運営に当たらなければならない」と気を引き締めた。

4097チバQ:2021/11/04(木) 11:55:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/15b4f376fa1f7aa0f10dc0e755a6e18b64550c15
【二者択一の明暗 衆院選県内政党(上)】与党 拭いきれぬ敗戦色
11/2(火) 13:43配信

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福島民報
(写真:福島民報)

 新型コロナウイルス対策や経済対策、復興施策の進め方などが争点となった衆院選が終わった。二者択一の選挙戦で見えた県内政党の課題を追い、針路を探る。(文中敬称略)

   ×   ×

 第四十九回衆院選の投開票から一夜明けた一日午前、福島市の自民党県連会館に集まった県連役員は一様に険しい表情を見せた。「有権者におきゅうを据えられた格好だ」

 県内五つの小選挙区の戦績は二勝三敗。敗れた三人は比例東北で復活当選し、改選前の五議席は維持したものの、敗戦色は拭いきれない。旧民主党に政権を奪われた二〇〇九(平成二十一)年以来、十二年ぶりの負け越しだった。

 今回は小選挙区比例代表並立制が導入された一九九六年以降で初めて県内全選挙区で「自民党候補」対「野党統一候補」の一騎打ちとなった。野党共闘に対する有権者の拒否反応が起きると目算したが、政権与党への批判票を野党候補が集約しやすい構図となり、厳しい戦いが待っていた。

 野党候補一本化の手ごわさは前回の1区で味わっていた。自民前職が一万三千百五十票差を付けられて苦杯をなめた。今回も1区は同じ顔触れによる一騎打ちで「相当な危機感」(県連幹部)を持って臨み、五千五百四十六票差まで詰め寄ったが涙をのんだ。

 県連幹部の一人は「保守層を固めきれなかったのが敗因の一つだ」と分析。連立を組む公明党と協力体制を敷いたが「公明支持層にも浸透しきれなかった」という。公明党県本部幹事長の伊藤達也は「野党共闘に対抗するためには組織力をより強固にしなければならない」と強調する。

 衆院選に際し、福島民報社が実施した電話世論調査で比例代表の投票先を自民と答えた人を年代別に見ると、三十代以下が五割強を占めた一方、四十代以上は四割弱にとどまった。特に五十代、六十代が他の年代よりも自民離れが進んでいる状況が表れた。

 自民の支持基盤となっている保守層の支持が十分に広がらなかった背景には、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で被災した県民の政治不信があると県連幹部はみる。十年七カ月余りが経過した今なお、約三万五千人が県内外に避難するなど本県の復興は途上にある。復興は着実に進んでいるものの、不満の矛先は事故当時の旧民主党政権、その後の自民党政権に対して向けられやすい。福島第一原発の廃炉では、汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ処理水の海洋放出方針を巡り、県民には新たな風評の発生に対する懸念が根強い。

 自民県連は比例東北での復活当選により県内全域で衆院議員を擁する体制を維持し底力を見せた。県内各市町村の声を政府につなぐパイプを失わなかったことは「及第点」だと安堵(あんど)する。

 ただ、幹事長の西山尚利は「小選挙区での敗北は厳粛に受け止めなければならない」と現実を直視し、県民の負託に応えるための政治基盤を盤石にしようと決意を新たにする。「復興施策で課題を一つ一つ解決し、県民の理解と信頼を得ていくしかない」

4098チバQ:2021/11/04(木) 11:55:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/eee8822f43a4c925a92111bd2037bf92bd8ebeeb
【二者択一の明暗 衆院選県内政党(下)】野党 共闘路線に温度差
11/3(水) 13:43配信

福島民報
(写真:福島民報)

 立憲民主党県連は二日午後、福島市の県連事務所で県議団会議を開き、第四十九回衆院選を総括した。県内五小選挙区に擁立した候補者四人全員が比例復活を含めて当選し、党所属衆院議員は改選前の三議席から一増の四議席。「野党共闘により、県内全選挙区で与野党一騎打ちの構図に持ち込んだ成果だ」。幹事長の亀岡義尚は手応えを口にした。

 県内五選挙区で立民は三勝二敗と自民党に勝ち越した。旧民主党が五選挙区を独占した二〇〇九(平成二十一)年八月以来、十二年ぶりの勝利となった。ただ、自民前職三人の比例東北での復活当選を許し、自民の改選前五議席を維持させる結果となった。

 1区と3区の立民前職は、二〇一七年十月の前回と同じ自民前職と戦い議席を守ったものの、いずれも前回から得票を減らした。前回同様に野党共闘で浸透を図った1区は約三千票、共闘を前面に打ち出していない3区では約二千五百票それぞれ目減りした。「政策面で温度差がある野党の共闘によって保守層が距離を置いたのでは」。別の県連幹部は、共闘に拒否感を抱いた有権者の票を取りこぼしたと分析する。

 県内小選挙区で唯一、共産党の新人が野党統一候補となった5区では、立民の最大支援団体で「反自民・非共産」を掲げる連合福島が組合員の自主投票を決定。連合福島いわき・双葉両地区の組合員約一万五千人の票が宙に浮いたとされる。

 連合会長の芳野友子は投開票翌日の一日の記者会見で、共産との野党共闘を進めた立民を念頭に「連合の組合員の票が行き場を失った。到底受け入れられない」と批判した。芳野は選挙戦終盤の十月二十九日、立民候補者応援のため福島市でマイクを握った際、立民の党名を最後まで口にしなかった。

 共闘した立民、共産、社民党などの比例東北での県内党派別得票率を見ると、前回を軒並み下回った。立民は41・4%を目指したが25・7%。共産は7・2%で前回比0・6ポイント減、社民は2・3%で前回比1・0ポイント減と低調だった。共産党県委員長の町田和史は「接戦区で野党候補が勝ち抜けたのは一定の成果。政権交代で政治を変えるため、共闘の枠組みは外せない」として来夏の参院選での共闘を望んでいる。

 一方、立民県連幹事長の亀岡は「他力本願の寄り合い所帯では与党相手に勝ちきれない」と断言し、「各党が自立した足腰の強い選挙活動をした上で、再び結束することで県民の望みに応えられる」としている。参院選で野党共闘体制を再び組むかは「現時点で白紙」という。

 二者択一の選挙戦で県内では結果的に議席数を伸ばした野党。一方、全国では議席を減らした責任を取る形で立民代表の枝野幸男は二日、辞意を表明した。共闘路線の枠組みを継続させるのか、野党は岐路に立たされている。(文中敬称略)

4099チバQ:2021/11/04(木) 11:55:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/455351db88986fc452bba7d00b910c3423153238
秋葉氏陣営、最後まで不協和音 土井氏、「地をはう」戦い 衆院選みやぎ(中)
11/3(水) 15:11配信

河北新報
小選挙区で初めて敗れたものの、比例で復活当選し支援者と拳を合わせる秋葉氏(右)=1日午前3時45分ごろ、仙台市泉区

 10月31日投開票の衆院選は、百万都市・仙台市が舞台の宮城1、2区で与野党が1勝ずつ星を分け合い、いずれもライバルの比例復活を許す大激戦となった。野党共闘に伴うきしみ、陣営内部の連携不足など、小選挙区の命運を分けた舞台裏に迫った。

(衆院選取材班)

■「替え時」の声も

 「いい薬になればいいんだ」

 衆院選の開票が始まった10月31日夜。2区に立った自民党前議員秋葉賢也(59)が出口調査などで劣勢が伝えられると、仙台市泉区の事務所に不在の本人に対する批判が漏れた。

 571票の僅差で2区で初めて敗北を喫し、比例復活での7選。前回選で表面化した地方議員との不和など、支持基盤の亀裂は埋まらなかった。

 公示2日前の内部会議で、陣営は個人演説会の開催準備を県議と市議に要請。新型コロナウイルスの「第5波」がほぼ収束し、秋葉自身が強く望んだ。

 「そんな話は聞いていない」「コロナだから難しいんじゃないか」。依頼を受けた議員の反応は芳しくなかった。

 陣営からは前日夜か当日朝、遊説日程がファクスで届くのみで、働き掛けは鈍かった。若手市議は「選挙中とは思えないぐらい、時間に余裕のある12日間だった」と皮肉った。

 党県連内には、世代交代を求める声がくすぶる。「何期続けたって大臣にも党要職にも就けない。替え時だ」(幹部)。選挙中も不穏な空気が漂った。

 最終日の30日夜。市地下鉄泉中央駅で相手候補と並んだ最後の訴え。乗降客に深々と頭を下げて声掛けするライバルに対し、秋葉は時折携帯電話をいじる姿があった。

 「以前よりも活動量が少ない。基本姿勢から見直すことが必要だ」と陣営幹部は1票への執念を求めた。

■裏路地にまで

 「市議選モードだ。地元の裏路地まで選挙カーで回れ。電話作戦も徹底せよ」

 中盤の24日夜。宮城1区に立候補した自民前議員土井亨(63)の選対本部から、青葉区の市議に指令が飛んだ。

 土井は序盤、コロナの影響を踏まえて動員型選挙を自粛した。不特定多数に支持を呼び掛ける空中戦を強いられ、ベテラン市議は「地をはうことに慣れたわれわれが、なぜ空を飛ばなきゃならないんだ」と嘆いた。

 公示日の19日、首相岸田文雄が街頭演説したJR仙台駅前の聴衆は「過去の新首相の演説時と比べると2割減」(市議)。同じ場所で24日行った党総務会長福田達夫の演説でも閑散とし、危機感を強めた陣営は戦術転換を決断した。

 土井自身も動いた。27日の2区入りが決まっていた元首相安倍晋三に電話で直談判し、応援の約束を取り付けた。予定が固まった当日の朝9時から、陣営スタッフは1時間おきにツイッターを更新した。

 個人演説会も徐々に増やし、最終日も開く力の入れよう。応援弁士の公明党市議も「珍しい」と驚いた。

 土井は5選を飾ったが、相手候補との票差は前回の2万1419から5315に縮まった。

 陣営幹部は振り返る。「準備期間が短く、固定票を固めるだけで時間切れだった。ラスト3日間で歯車がかみ合い、ぎりぎり逆転できた」

(敬称略)

河北新報

4100チバQ:2021/11/04(木) 11:56:32
https://kahoku.news/articles/20211102khn000010.html
宮城1・2区 立民、態勢構築で明暗 衆院選みやぎ(上)
2021年11月02日 10:56
 10月31日投開票の衆院選は、百万都市・仙台市が舞台の宮城1、2区で与野党が1勝ずつ星を分け合い、いずれもライバルの比例復活を許す大激戦となった。野党共闘に伴うきしみ、陣営内部の連携不足など、小選挙区の命運を分けた舞台裏に迫った。
(衆院選取材班)


小選挙区で2連敗した岡本氏(右)。陣営は選挙戦略の見直しを迫られる=1日午前2時15分ごろ、仙台市青葉区の事務所
「寄り合い所帯」
 滞在時間、わずか1分。労組に配慮しつつ、共産党の支援もつなぎ留めるギリギリの折衷案だった。

 「与野党逆転のきっかけにする。よろしくお願いします」。宮城1区に立候補した立憲民主党前議員岡本章子(57)は終盤に差し掛かった10月26日、仙台市太白区の共産演説会に意を決して参加した。

 肩に掛けていたたすきを外し、会場の後方ドア付近から約20秒間あいさつ。「日本共産党演説会」の横断幕を掲げた演壇で話すよう促されたが、固辞した。

 既に「事件」が起きていた。

 選挙戦4日目の22日朝、岡本の出身母体のNTT労組幹部は目を疑った。「あり得ない」。共産機関紙「しんぶん赤旗」1面に載っていたのは、前日の市中心部での街頭演説で党委員長志位和夫と並んで手を振る岡本の写真だった。

 共産と距離を置く同労組には、演説への参加を知らされていなかった。幹部は「組織として組合員に説明できない」と猛反発。岡本は翌23日夜の打ち合わせで「しっかり頑張るので最後まで支えてほしい」とかすれた声で頭を下げた。

 ただ、共産の支持固めは野党共闘成功の絶対条件。26日の演説会への出席は、立民側が「生きるか死ぬかだ」と理解を求めたが、労組側が「これだけは譲れない」と反対。最後は本人の判断に委ねられた。

 立民議員と出身労組がそれぞれ動く「寄り合い所帯」。岡本は自民党前議員に競り負け、2回連続の比例復活当選に甘んじた。

 初めて陣営に加わった関係者は忠告する。「秘書、議員、労組がお互いに『あっちでちゃんとやるだろう』という雰囲気がある。この弱点を克服しないと、10万票の壁を越えられず、また負ける」

チルドレン奮起
 4年間の積み重ねが結実した瞬間だった。2区に挑んだ立民元議員鎌田さゆり(56)は、前回1316票差で敗れた自民候補に571票差で雪辱した。

 2019年の参院選を皮切りに、市議選と県議選、県議補選を主導。泉、宮城野、若林3区で党県議、市議を計6人誕生させた。いずれの選挙でも候補者並みに前面に出て、落選中の知名度の維持に努めた。

 「みなさんは私を支える木。各自がしっかり活動して大樹に成長していれば、絶対勝てる」。衆院選直前の10月上旬の選対会議。熱弁を振るう師の姿に、「鎌田チルドレン」の県議は「恩返しする時」と誓った。

 「今回当選できなかったら、政界から引退する」と周囲に漏らしていた鎌田。選挙戦最終日の31日夜、党市議らが見守る中、4年前と同じ市地下鉄泉中央駅前で最後の訴えに臨んだ。

 「前回は残り2日で並ばれた。今回は勝てると確信した2日間だった」。鎌田は自信に満ちた表情でマイクを置いた。

 チルドレンの一人は、今回の辛勝は「中間通信簿」と例える。「鎌田が確実に勝ち続けるため、自分たちが独自に票を積み重ねていかないといけない。風と無党派層に依存しきった選挙をいつまでも続けるわけにはいかない」
(敬称略)

4101チバQ:2021/11/04(木) 11:56:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/922c3db31c799d28cf5688c0b2d8c7fded272007
来夏の参院選へ照準 与野党それぞれの思惑渦巻く 衆院選みやぎ(下)
11/4(木) 9:13配信

河北新報
岩沼市の記念式典で、名前を呼ばれて立ち上がる石川氏(右端)と拍手する桜井氏(左端)=3日午前、岩沼市民会館

■公認調整難航か

 「地方で汗をかいた人を担ぐべきだ」「彼なら、どこからも異論は出ない」

 衆院選から一夜明けた1日午前。仙台市青葉区の自民党宮城県連に集まった県議と市議は激戦を振り返りつつ、次の戦いに照準を定めた。

 来夏の参院選。県連内では、県議会議長石川光次郎(54)の擁立論が高まる。衆院議員秘書の経験が長く、県連幹事長を歴任した「たたき上げ」だ。

 衆院選で石川は地元仙台の1、2区を中心に自民候補を下支えした。参院選については「時間はあまりない。そう遠くない時期に方向性が出るだろう」と述べるにとどめる。

 改選を迎える参院議員桜井充(65)も、自民候補の応援に乗り出した。2016年の参院選まで、野党で4回の当選を重ねた。

 「え、マイク握るの? 聞いてないよ」。選挙戦中盤の10月25日、桜井が太白区の商業施設で演説すると連絡を受けた自民県議は耳を疑った。

 2時間後、1区の土井亨と並んだ桜井は買い物客を前に野党の政策を批判し、「土井さんを全面的に応援している」と訴えた。県議は「彼も票を持っている。裏で近づく人もいる」と組織内の不穏な空気を感じ取った。

 改選数が2から1に減った16年の参院選で、自民現職を破った桜井。野党が離合集散を繰り返す中、「与党で仕事をしたい」と昨年5月、自民会派入りした。党中枢との太いパイプで実現したとされる。

 桜井に対する県連内の反応は冷たい。「『共産党と組んで何が悪い』と言い放った人間。無理なものは無理だ」と話すのはベテラン市議。衆院選の前に石川の擁立を固め、選挙中に顔を売るプランもあったと明かし、「党本部の判断が遅い」といら立ちを隠さない。

 公認候補をどう調整するのか。県選出のある国会議員は「地元も党本部も互いに引く気はない。どうしたものか」と頭を抱える。

 前哨戦で存在感を高めた石川と桜井は3日、岩沼市の市制施行50周年記念式典に出席。壇上で視線が交わされることはなかった。

■共闘継続を確認

 野党共闘が実り、2区で9年ぶりの議席奪還が確定した1日。共産党県委員会委員長中島康博の電話が鳴った。

 「参院選も一緒に戦おう。早い時期に候補者を見つけて話し合いを始めよう」。声の主は立憲民主党県連代表の安住淳。「候補は女性がいい」。16年、19年の参院選を連勝し、信頼を深める両トップのイメージが像を結び始めた。

 2日後の立民県連常任幹事会。終了後の記者会見で衆院選を振り返った安住はこう宣言した。「宮城では、自民とがっぷり四つで戦う態勢がほぼできたと証明できた。参院選もこの基盤をベースに戦う」

 全県を巻き込む夏決戦に向け、号砲は鳴った。

(敬称略)

河北新報

4102チバQ:2021/11/04(木) 13:12:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8dbd7f0f74fb64062cc0df54cd8e6da31ddc993
自民 公認争い経て「完勝」 保守王国 当面揺るがず 県内5議席を独占 野党候補の復活の芽摘む
11/3(水) 6:07配信
上毛新聞
選挙期間中、自民関係者が主催した中曽根氏(右)の個人演説会。尾身氏も出席した=前橋市

 衆院選投開票から一夜明けた1日、群馬1区で当選した自民党の中曽根康隆氏を支援した自民県議は、お礼のあいさつ回りに追われていた。途中、足を止めると、報道関係者に「予想通りの勝ち方。次はさらに(票を)取るよ」と早くも気を吐いた。

 自然と言葉が勢いづくのも、勝ち方が問われていたからだ。中曽根氏は同党の尾身朝子氏と1区公認を争った末に出馬。党本部の裁定では、両氏を入れ替え、1区に中曽根氏、比例北関東に尾身氏を据えることになった。中曽根氏の1区公認は、野党の比例復活を許さない「完勝」を見込めたことが決め手の一つとなったとされる。陣営側も、党本部のそうした期待を感じ取っていた。

 初の選挙区出馬。“初陣”を強調して臨んだ中曽根氏は11万票を集めて当選を決め、野党候補の復活の芽も摘んだ。尾身氏との公認争いは5年半余りに及んだが、今回の「圧倒的勝利」という実績を前に、複数の自民県議はこう見通す。「公認争いなんて、もう起きようもない」

 2〜5区も井野俊郎氏、笹川博義氏、福田達夫氏、小渕優子氏の前職4人が制し、自民が県内5議席を独占。各選挙区で野党候補の比例復活を阻んだ。自民の5氏はいずれも50代以下と比較的若く、保守王国は当面揺らぎそうにない。

 ただ、苦しんだ選挙区も。3区の笹川氏は一時、立憲民主党候補に迫られながらも最終盤で振り切った。対抗馬は前回、惜敗率80.8%で比例復活を許した前職。今回もそれに近い78.6%まで積み上げられた。

 比例北関東で復活した立民候補の惜敗率は、いずれも90%以上で、当選ラインは前回から13.3ポイント上昇。野党共闘が奏功した地域が当選ラインを引き上げ、群馬県の自民完勝を手伝ったとも取れる結果となった。

 比例北関東では、公明党との連携が強化された。比例単独に転じて当選した尾身氏は選挙中、中曽根氏と双方で連携を演じてみせたが、中曽根氏を含め公明から推薦を受けた小選挙区の自民候補5人は一様に「比例は公明」と訴えた。

 尾身氏は比例の自民票を伸ばしたい半面、県内で「比例も自民」と直接的に訴える場は限定的に。一方の公明側は比例北関東に擁立した元県議の福重隆浩氏を前面に小選挙区の自民候補と連携した選挙運動を展開。4年前に落とした比例北関東での3議席目の奪還につなげた。

 「(福重氏を)落とすわけにはいかないという自民側の気持ちを感じた」と公明関係者。今後の選挙協力のモデルになると受け止めた。(まとめ 山田祐二)

4103チバQ:2021/11/04(木) 13:15:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/3908e425d3a9140dd83724c6540cd9aa146ad693
維新躍進、比例票掘り起こし奏功 松井代表「候補者の多さとリンク」
11/2(火) 21:47配信
朝日新聞デジタル
衆院選での日本維新の会の獲得議席数

 第49回衆院選で、日本維新の会は公示前の11議席から約4倍の41議席へと大幅に増やし、第3党となった。本拠地・大阪府で候補者を立てた15の小選挙区で全勝し、全国の比例区でも25議席を得た。副代表の吉村洋文・大阪府知事の人気に加え、各地に候補者を擁立して比例票を掘り起こす戦略が奏功した形だ。


 維新は、前回の2017年衆院選の2倍近い96人(比例単独2人)を擁立した。このうち19人は無党派層が多いとされる各都道府県の1区だった。

 代表の松井一郎・大阪市長は2日の記者会見で、「候補者が多いと地域での活動量が増える。候補者の多さと比例票の掘り起こしは完全にリンクしている」と語った。吉村氏も同日、「人間関係ではなく、中立に判断いただけるようなエリア、1区でできるだけ活動するのは普通のこと」と説明した。

 松井、吉村両氏が各地で行った街頭演説も、無党派層や政権批判票の取り込みを意識したものだった。大阪府・市で実行した行財政改革や子育て支援策の拡充をアピールしつつ、岸田政権については「分配としか言わない。改革という文字が消えたのは残念でならない」などと批判した。

 維新の小選挙区での結果は、大阪府では公明候補がいる4選挙区を除く15選挙区に擁立して全勝し、兵庫県でも1勝した。前回は大阪府の3議席だけだった。

 さらに、11ある比例区のうち北海道を除く10ブロックで25議席を獲得。内訳は近畿が10で最も多く、南関東が3、北関東、東京、東海、九州が各2と続いた。得票数は805万票(得票率14・0%)で、自民党、立憲民主党に次いで3番目に多かった。

 前回は近畿が5、南関東、東海、九州が各1で、得票数は339万票(同6・1%)。今回は議席数が3・1倍、得票数が2・4倍に伸び、全国に支持を広げたことになる。東京での得票数は4・3倍の86万票にのぼった。

 維新は獲得議席の最低ラインについて、衆院で予算を伴わない法案を提出できる21議席と設定していた。これを大きく上回る41議席を得たが、松井氏は全国的な支持を固めていくには「基礎体力がまだまだ不足している」との認識を示す。今後の活動について「選挙に魔法の杖はない。大勢の人に維新の政策を直接分かりやすく伝えるには、地方議員を増やすしかない」とする。(本多由佳、久保田侑暉)

朝日新聞社

4104チバQ:2021/11/04(木) 14:07:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ca55f50b24518704ea9065863bab6733a7d2877
ベテラン議員が涙のむ 自民も野党も時代に乗り切れなかった衆院選
11/4(木) 12:00配信

Forbes JAPAN
Photo by Behrouz Mehri/AFP//Pool/Anadolu Agency via Getty Images

10月31日に投開票された衆院選は、自民党が絶対安定多数の261議席を獲得して終わった。翌11月1日に行われた自民党役員会は、そんな選挙結果とは対照的な空気が流れたという。出席者の1人は「(選挙区で敗北した)甘利さん(明幹事長)が気の毒で、目を合わせられなかったよ」と語る。甘利氏は司会役として役員会を仕切ったものの、視線を落とす場面が目立ち、落胆ぶりがはっきりと伝わってきたという。

自民党幹部の1人は今回の選挙結果について「与野党関係なく、世論が政治家の世代交代を求めたということだろう」と語る。確かに、比例復活の有無はともかく、甘利氏(神奈川13区・当選13回)のほか、自民党の石原伸晃氏(東京8区・当選8回)、野田毅氏(熊本2区・当選16回)、立憲民主党の小沢一郎氏(岩手3区・当選18回)、中村喜四郎氏(茨城7区・当選15回)ら、与野党関係なく、ベテラン議員が選挙区で次々に敗退した。

メディアはこうしたベテラン政治家に対する逆風について「地元後援会の高齢化」「スキャンダルの影響」などと分析している。こうした原因に加え、この党幹部が選挙戦で感じたのは「選挙の世代交代」だったという。昔の典型的な「手堅い選挙」とは、選挙区の有力者たち、地元企業や商店会、町内会らの幹部を通じて支持を訴えるやり方だった。駅前や商店街などでの遊説よりも、こうした組織回りに重点を置く候補も多かった。社会の人間関係が濃かった時代は絶大な効果を発揮した。

ところが、最近の選挙ではこの伝統的な手法が通用しにくくなっているという。ある自民党幹部は選挙戦で、地方の新幹線停車駅から車で1時間半ほど離れた山間部の事業所を訪れた。そこで、応援演説を敢行したものの、事業所の全員が熱心に聞き入るといった雰囲気には程遠かったという。「昔なら、社長の号令一下、全社員が集まって熱心に拍手してくれたものだ。今は、手の空いている人がいたらお願いします、という程度で、熱気なんか感じられなかった」と話す。野党の組合頼みの選挙戦にも、同じ現象が起きているという。

これに対し、都市部を中心に、選挙戦で圧倒的な勝利を収めた政治家に共通しているのが、ツイッターによる強力な発信力だという。確かに、神奈川15区で次点の4倍以上の得票を上げた河野太郎氏(自民党)はツイッターのフォロワーが240万以上、東京4区で次点にダブルスコアで圧勝した平将明氏(同)は同8.7万だ。自民党幹部は「もちろん、フォロワーが選挙区に住んでいるとは限らない。現実の世界の有力者をうまくフォロワーに取り込めば、選挙戦で絶大な効果を発揮する」と語る。

4105チバQ:2021/11/04(木) 14:07:26

ツイッター政治の帰結
自民党で、ツイッター効果を知らない議員はいない。ただ、これを使いこなすためには、「割り切り」と「根気」が必要になるという。自民党幹部は「秘書なんかに任せていたらダメ。発信するだけで、返信しないのもダメ。乱暴な言葉でもいいから、どんどんコメントしていかないと、フォロワーは増えない」と語る。コメントは「乱暴」とも思えるような言葉でも構わないという。この幹部は「むしろ、炎上した方がフォロワーも増える。悪名は無名に勝るだよ」と話す。そして、マメにコメントする根気が必要だ。「本会議でツイートしてたら、注意されちゃう。ツイッターをうまく使っている議員らは皆、移動の時間や会議を待つ時間など隙間の時間ができたら、すぐツイートしている」という。

「ツイッター政治」を展開し、政治家がフォロワーに返信することで、明らかに有権者の政治への参加意識が強まるという。55年体制のころは、「資本主義か社会主義か」「改憲か護憲か」というわかりやすい対立軸があったが、今回の立憲民主党や共産党の退潮に見られるように、従来の対立軸では有権者に十分アピールできなくなっている。その一方、ツイッターは基本的に投稿文字数が140字に限られているため、直感的なフレーズに傾きがちだという。自民党幹部は「複雑な利害関係を整理し、判断するのが政治家の仕事だ。ツイッターに頼りすぎると、政治が乱暴になる気がする」と語る。

今回の選挙戦で勝利した自民党も、この「世代交代」の要求を十分受け止めているとは言い難い。有権者に絶大な人気を誇る河野太郎氏は先日の自民党総裁選で、岸田文雄首相に敗れた。河野氏は総裁戦後、党広報本部長に就任した。いわば、「ヒラ役員」という位置づけで、総裁選で自分よりも票数で下回った高市早苗氏が党4役の党政調会長に就任したこととは対照的だ。河野氏を支持した議員らからは当時、「(格下の)広報本部長なんて受けちゃダメだ」という声が上がったという。自民党幹部は、それでも河野氏が広報本部長への就任を受け入れた背景について、「派閥トップの麻生太郎党副総裁から、一匹狼のようなやり方では、絶対に総理になれないと言われたようだ。河野氏も、現実の世界で汗をかいて、自分を支持してくれる人間を増やす必要があると思ったのだろう。自民党がそれだけ古臭い体質だということだよ」と語る。

「政治家の世代交代」「選挙の世代交代」を求めた有権者の動きを、自民党ですらまだ受け止め切れていない。

牧野 愛博

4106チバQ:2021/11/04(木) 15:34:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f1e679e2ea224abef6094d5b6feca64af6d5a87
国民、野党国対の枠組み離脱へ 維新との連携念頭
11/4(木) 13:09配信
共同通信
 国民民主党は4日、これまで参加していた野党国対委員長会談の枠組みから離脱する方針を決めた。立憲民主、共産両党などの野党とは一線を画し、政策提言を中心とする独自路線を目指す。政権と是々非々の立場を取る日本維新の会との連携が念頭にあるとみられる。

 国民民主は、立民、共産両党と国対委員長会談を定期的に開き、国会運営に当たってきた。しかし国民幹部は、衆院選で国民前職がいる小選挙区に共産党が候補者を立てたことを問題視。「共産が参加する枠組みにはいられない」としている。維新が議員報酬の削減に向け国民との連携に意欲を示しており、足並みをそろえる狙いもありそうだ。

4107チバQ:2021/11/04(木) 15:52:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/c3097a36db6455b5e517f76d0b68034a5d65a97a
女性候補全国一の宮城 33歳「性別より政策を」 感じた時代錯誤
11/4(木) 10:39配信

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毎日新聞
衆院選公示直前、自民党総裁として女性有権者の声を聴いた岸田文雄首相(下段中央)と、5区候補の森下千里氏(同右)。その受け皿にもなる女性候補者を増やすことはできるのか=宮城県石巻市で2021年10月16日、百武信幸撮影

 47・1%。今回の衆院選で宮城県内6選挙区に立候補した17人に占める女性(8人)の割合は、10人以上が立候補した都道府県では最も高く、わずか17・7%と足踏みした全国平均を大きく上回った。女性候補の増加は有権者の選択肢の幅を広げ、国会が抱えるジェンダーギャップ(男女格差)解消に向けた第一歩となるだけに誇れる数字だが、この流れを続けるには、依然、大きな壁がある。

 県内選挙区の女性候補数は政党別で立憲3▽自民、共産、維新、N党、無所属各1人。

 「この世界に入って『女性』『若い』と初めて言われた」。選挙初挑戦の立憲3区、大野園子氏は候補者最若手の33歳。9月の集会で、会社員時代にはあり得なかった政治の世界の「時代遅れの感覚」を率直に語った。

 国会はジェンダー平等が遅れに遅れている。第5次男女共同参画基本計画は、国会議員の女性候補者の比率を2025年までに35%にする目標を掲げるが、今回の衆院選では17・7%と約半分。政党別では自民9・8%▽立憲18・3%▽公明7・6%▽共産35・4%▽維新14・6%――などだった。

 選挙活動で、自分が好きな「アクアマリン」(青緑色)をイメージカラーにした大野氏。選挙戦を振り返り、「選挙に出る女性は、周囲からどう見られようと我を通さなければできない。現実的な人は立候補しない」。再挑戦するつもりだが「性別よりも政策で選ばれる社会に」と望む。

 一方、自民唯一の女性候補の5区の森下千里氏は「やわらかいイメージ」としてたすきもズボンも、髪を束ねるシュシュもピンクで統一し「女性らしさ」を前面に。高市早苗政調会長や三原じゅん子参院議員ら女性幹部が次々来援。陣営幹部は「女性の時代を演出した」と明かす。森下氏は「選択的夫婦別姓」に県内女性候補で唯一反対する保守的な立場で、相手陣営からは「中年男性受けを狙っている」との指摘もあった。ただ出口調査では「多様性」に敏感な20〜30代に浸透し、6万票あまりを集めた。

 女性比率を高める「クオータ制」導入などを提言する辻村みよ子・東北大名誉教授(憲法学)は、47・1%の数字に「女性が政治に参加する機運を高め、後に続くロールモデル(手本)になる」と評価。仙台市で2代続く女性市長の存在や、東日本大震災の避難所運営の課題などを通じ、女性の視点を持つリーダーの必要性を感じる人が多い点を挙げた。

 ただ、比例復活を含めて当選した女性は2人。辻村教授は与党の女性候補が少ない点を問題視し、地方議会から増やし裾野を広げるほか「定年制を設け、引退する人の後任は女性にするなど、改革が必要だ」と指摘する。

 女性3人と男性1人が争った1区。激戦を制した自民の土井亨氏の陣営からは「女性支持票が割れてくれた」と喜ぶ声も聞かれたが、敗れた岡本章子氏はその見方を否定。「時代的には非常に画期的だ。男女のどちらを選ぶかではなく、女性の中でも誰がいいのか、一人一人をみてもらう選挙にできた」と強調。岡本氏は比例復活当選した。

 35%目標まで残り4年。来年に参院選も控えるが、今後の候補者の顔ぶれに、政党の「本気度」が試される。【衆院選取材班】

4108チバQ:2021/11/04(木) 16:06:59
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000233899.html
新外務大臣に林元文科大臣検討 小野寺氏を推す声も
[2021/11/02 12:00]
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https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000233899.html



 岸田総理大臣が自民党の幹事長に内定した茂木外務大臣の後任に、林芳正元文部科学大臣の起用を検討していることが分かりました。

 林氏は、参議院議員からくら替えし、先月31日の衆議院選挙で山口3区で当選しました。

 岸田総理が率いる派閥の幹部を務めています。

 ただ、林氏の起用を巡っては、くら替えしたばかりであることから、党内からは、「まだ早い」など慎重な意見も出ていて、同じ岸田派の小野寺元防衛大臣を推す声も上がっています。

 来週10日に召集される特別国会で、総理大臣指名選挙を行った後、第2次岸田内閣が発足します。

 そのため、10日までは岸田総理が外務大臣を兼務する方針です。

4109チバQ:2021/11/04(木) 16:48:28
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/606979?rct=n_representatives
道内維新、比例議席逃す 宗男氏頼み不発 共産もゼロ
11/01 23:47 更新
 10月31日投開票の衆院選比例代表道ブロック(定数8)で、日本維新の会と共産党は得票がそれぞれ21万5千票、20万7千票と伸び悩み、目標の1議席に届かなかった。全国的には躍進した維新だが、党道総支部と地域政党・新党大地の代表を兼ねる鈴木宗男参院議員頼みの選挙戦が実らず、共産は立憲民主党との候補者調整で独自候補を取り下げた末、悲願の議席奪還を逃した。共に戦略の見直しを迫られる結果となった。

 道内の比例獲得議席は自民4、立憲3、公明1。維新、共産両党は「8議席目」を狙い目標を25万〜30万票に据えたが及ばなかった。

 維新は2019年参院選で鈴木氏が比例代表で当選してから挑む初めての衆院選。05、09年の衆院選比例代表道ブロックで大地として43万票を得た鈴木氏の集票力が頼りだった。道1〜3区に男性の新人1人ずつを擁立し、鈴木氏も前面に立って選挙戦を展開したが、比例票は自民の4議席目に割り振られる票数に481票及ばなかった。

 当初は女性の擁立を模索したが不調に終わり、最終的に候補を発表したのは公示11日前。鈴木氏は「判断ミスだった」と出遅れを認める。大地が一部の自民、公明候補を推薦した結果、比例票が与党に流れた可能性もある。大地関係者は「支援者は高齢化して減りつつあり、鈴木氏の維新入党を不満に感じて離れた人もいる」と話し、鈴木氏の求心力低下を指摘する。

 共産は14年衆院選で比例票30万票を得て14年ぶりに1議席を獲得したが、17年の前回、7万票減らして議席を手放した。党道委員会は議席奪還を「最重要課題」とし、2年前に畠山和也氏を比例単独候補に決めて全道で浸透を図った。

 ただ、比例票掘り起こしの鍵となる小選挙区候補者を、立憲との候補者調整の末に選挙区を譲る形で前回より1人少ない3人に絞った。調整が終わったのは公示6日前。党道委員会の青山慶二委員長は「野党共闘の形が早くに決まらず有権者に共闘の本気度が伝わらなかった」と悔やむ。票数は17年よりさらに2万3千票減り、支持者には共産側に直接的なメリットが少ない共闘への不満がくすぶる。道委幹部は「小選挙区の擁立候補を増やす必要があるかもしれない」と戦略見直しを口にした。(小宮実秋、岩崎あんり)

4110チバQ:2021/11/04(木) 16:49:12
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/606998?rct=n_representatives
<激戦次章へ 衆院選を終えて>上 自民道連、弱まる政治力
11/03 08:08 更新
小選挙区で公示前よりも議席増となり、手応えを強調する自民党道連の伊東会長(中央)と高橋会長代行(左)ら=1日午前1時30分、札幌市中央区の自民党道連開票センター(阿部裕貴撮影)
小選挙区で公示前よりも議席増となり、手応えを強調する自民党道連の伊東会長(中央)と高橋会長代行(左)ら=1日午前1時30分、札幌市中央区の自民党道連開票センター(阿部裕貴撮影)
 「これで道内で与党過半数が取れた。万歳したい気分だ」。1日午前1時半ごろ、札幌市中央区の自民党道連の衆院選開票センターで伊東良孝会長は与党が道内12小選挙区のうち7議席を獲得し満足げに話した。

 直前には道10区(空知、留萌管内)の激戦を制した公明党の稲津久氏も同センターを訪問。伊東氏らと「与党勝利」を喜び合った。

 だが、内実は優勢とみていた複数選挙区での想定外の接戦に加え、自公協力に亀裂が生じかねない不安要素を抱えての苦しい戦いだった。特に同じ10区が地盤で、稲津氏に選挙区を譲る代わりに異例の4回連続の自民比例代表道ブロック単独上位で優遇された渡辺孝一氏を巡る問題は、道連を最後まで揺さぶった。

 公示前、自公協力を理由に毎回比例優遇されてきた渡辺氏に対する不満が他の選挙区から渦巻いていた。複数の国会議員は自民党幹部に水面下で優遇しないよう要望。だが党本部は公明側の強い働きかけもあり、渡辺氏を単独2位にした。

■中央の言いなり

 道内からの異論を党本部が封じ込め選挙戦に突入したため、10区以外の接戦区の陣営は反発。選挙期間中の情勢調査などで稲津氏の劣勢が伝えられると「稲津氏が負ければ渡辺氏は議員を辞職すべきだ」との声が複数から上がった。

 道内自民内では稲津氏の勝利に加え比例4議席を得たため、渡辺氏への批判は当面弱まりそうだ。だが道連が中央との調整役を果たせなかった事実は「司令塔不在」を浮き彫りにした。

 鶏卵業者からの現金受領疑惑で昨年12月に道連会長を辞任した吉川貴盛元農水相=収賄罪で公判中=は、過去の選挙では政権幹部として地元調整に積極的に関与した。今年5月に会長に就いた伊東氏や会長代行の高橋はるみ氏は党中枢との連携が見えづらく、渡辺氏の処遇も党本部に委ねた。

 こうした政治力の低下は混乱も招いた。「どうして3区(札幌市白石、豊平、清田区)と5区(同市厚別区、石狩管内)が重点区なんだ」。選挙戦終盤、党本部がテコ入れする道内「重点区」に両選挙区を選んだことが伝わると、道連幹部は周囲に不満をぶつけた。

 選挙戦終盤では情勢調査などで3、4区(同市手稲区、西区の一部、後志管内)の接戦が伝えられ、当初劣勢とされた1区(札幌市中央区、南区、西区と北区の一部)、9区(胆振、日高管内)も改善の兆しが見えなかった。党本部判断は「重点区以外の接戦区を見捨てた」という臆測として各陣営に広がった。

 伊東氏は小選挙区の大勢判明後、記者団に「9区、4区、1区とか重点区にしてもらいたいところはいっぱいあった」と振り返った。これに対し国会議員の一人は、伊東氏や高橋氏は党本部に重点区の変更や追加を求めようとしなかったとし「党本部から何も勝ち取れなかった」と批判する。

■不満解消できず

 選挙結果だけをみると、道連は公示前より議席を増やしたが、内部のしこりを解消し切れず、中央との交渉もおぼつかない上で接戦を何とか乗り切った「薄氷の勝利」とも言える。

 道連は今月、来夏の参院選に向け、道選挙区の改選数3に対し現職に続く2人目の公募を始める。2016年の前回改選期では知名度の高い現職に票が偏り新人が落選した。組織の結束力、指導力が試される戦いを控え、道連は早くも重い課題を突きつけられている。(村田亮、藤本卓郎)



 与野党が激戦を繰り広げた道内の衆院選から、今後の道内政治を展望する。(2回連載します)

【関連記事】

4111チバQ:2021/11/04(木) 16:49:59
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/607405?kk
<激戦次章へ 衆院選を終えて>下 細る立憲 共闘生かせず
11/03 08:07 更新
投開票から一夜明け、街頭で言葉を交わす立憲民主党道連の逢坂誠二代表(右)と荒井優氏(中央)、道下大樹氏=1日、札幌市中央区(中本翔撮影)
投開票から一夜明け、街頭で言葉を交わす立憲民主党道連の逢坂誠二代表(右)と荒井優氏(中央)、道下大樹氏=1日、札幌市中央区(中本翔撮影)
 「仕方がない。枝野(幸男)体制は同じ顔ぶれが続き、切れ味がなくなった」。立憲民主党道連の逢坂誠二代表は2日、枝野代表が衆院選敗北の責任を取って辞意を表明したことについて、取材に対し、やむを得ないとの認識を示した。

■もう「王国」でない

 道内で野党が議席を獲得したのは、立憲の8議席のみ。野党勢力は公示前から2議席減った。かつて、立憲の源流である民主党の「王国」と言われた道内だが、「もはや『王国』とは呼べない」(道連関係者)との声が漏れる。

 立憲は今回、道内全12小選挙区に候補を立て、共産党がこのうち9選挙区で候補を立てず共闘した。だが、勝利したのは5選挙区。最終盤に共産が候補を取り下げた道3区(札幌市白石、豊平、清田区)、4区(同市手稲区、西区の一部、後志管内)、9区(胆振、日高管内)の3選挙区も1勝2敗と負け越した。

 投開票翌日の1日朝、立憲道連幹部と共産道委員会幹部は電話で話したが、会話は1分程度で「お疲れさまでした」のあいさつだけ。敗北の傷は深い。

 それでも両党幹部は「一本化は一定程度の効果があった」と声をそろえる。3、4区は競り負けたものの「一本化がなければ接戦に持ち込むことすらできなかった」(立憲道連幹部)。連合本部は共産との共闘に批判的だが、道内労組関係者も「保守票離反を招くマイナス以上に利点のほうが大きかった」と話す。

 一定の共闘効果がありながら、なぜ勝てなかったのか―。浮き彫りになるのは立憲の足腰の弱さだ。

 旧民主党は支持基盤の労組票に、自民党に批判的な無党派層の票を上乗せするのが「勝ちパターン」だった。だが、今回は与党との事実上の一騎打ちで競り負けるケースが目立った。

■「受け皿」になれず

 「民意の変化をつかみ切れなかった」。立憲道連関係者は戦略の甘さを悔やむ。立憲は新型コロナウイルス対応が後手に回った自公政権への不満が充満しているとみて「政治を変えよう」と訴えたが、道内でも感染は下火になり、立憲は自公政権批判票の「受け皿」になりきれなかった。

 アベノミクスによる格差拡大を問題視し、「1億総中流社会の復活」を掲げ所得再分配を前面に打ち出す戦略も、岸田文雄首相が「成長と分配」を訴えたため、政権との違いを示せなかった。

 さらに深刻なのが、人材不足と支持基盤の弱体化だ。枝野氏は衆院解散以降、2度道内入りしたが、陣営からは「党首が来た割に盛り上がらない。かといって他に来てほしい幹部もいない」との嘆きが漏れた。道内では旧民主党を支えた横路孝弘元衆院議長らのような重鎮も見当たらない。

 北海道新聞社の出口調査を年代別にみると、10〜30代の比例代表投票先は自民が40%前後だったのに対し、立憲は半分以下の15〜17%にとどまる。道内の党員・サポーターは約8千人で、旧民主党時代のピーク時の半分以下に減少した。

 比例代表道ブロックは立憲が前回から3万票減らし、自民は8万票以上積み増した。立憲道連幹部は「今回は敗因がさまざまあり、分析に1カ月はかかるだろう」と話す。

 立憲は来年夏の参院選道選挙区(改選数3)で2人を擁立する方針だが、短期間で人心を一新し、戦略や政策、支持基盤を立て直すのは至難の業だ。遠のく政権の座を視野に入れるには「王国」と呼ばれた道内での復活が欠かせない。衆院選で掲げた「変えよう」という合言葉はいま、自らに向けられている。(内藤景太、岩崎あんり)

4112チバQ:2021/11/04(木) 16:57:17
https://www.yamagata-np.jp/news/202111/02/kj_2021110200028.php
戦いの足跡〜検証・2021県内衆院選(1) 3議席独占の自民、地道な「どぶ板」が奏功
2021/11/2 08:57

岸田文雄首相(右から3人目)らと共にボードに当選のバラを付ける遠藤利明氏(左)。県内の小選挙区では自民が3議席を独占した=東京・永田町の自民党本部
 任期満了(10月21日)をまたぐ4年ぶりの衆院選。前政権の支持率低迷に苦しんだ与党は新政権を立て、野党は共闘態勢で挑んだ。自民は公示前議席より減らしたものの、政権批判のうねりは起きず、県内3小選挙区で全議席を死守した。衆院解散から投開票まで17日間という戦後最短の戦いを検証する。(文中敬称略)

 投票箱が閉じられた31日午後8時。その直後、県内3小選挙区に出馬した自民党前職の「当選確実」が一斉に報じられた。米沢市内に集まった鈴木憲和(県2区)陣営は歓声に沸いた。支援者の輪に飛び込んだ鈴木は「午後8時に当確をもらったのは初めて」と勝利をかみしめた。

■政権批判

 新型コロナウイルスへの対応などを巡り、菅政権末期は内閣支持率が低迷した。首相菅義偉が任期満了での辞任を表明し、総裁に就いた岸田文雄は総選挙の勝敗ラインを「与党で過半数(233)」と語った。額面通りに受け止めれば、自公で80議席近く減らす予防線。森友・加計(かけ)学園問題など政権批判の声がくすぶり続け、県内の有権者からは「自民を支持してきたが、安倍政権の横暴ぶりを見て今回はパス」「緊張感を持つよう野党を肉薄させたい」との声も漏れた。

 野党共闘が実現した県1、2区は一騎打ちの構図。県1区で独自候補を取り下げた共産党の動きは「想定内」(遠藤利明、県1区)だったが、激戦の観測も流れた。党選対委員長に就き、党務で選挙区を離れた遠藤だったが、運動期間中に2度帰県。終盤の27日は急きょ、上山市の個人演説会に駆け付けた。「単純に見れば、共産約1万5千票が相手に上乗せされる。脅威だ」。危機感をあらわにした。

 加藤鮎子(県3区)の選対幹部はマイクを握り「今の自民でいいとは思わないが、野党に何ができるか。インフラ整備も冬の時代を迎えてしまう」と有権者に訴えた。足元がぐらついていた地元の鶴岡・田川の後援組織を締め直し、勝敗の鍵とにらんだ新庄・最上を練り歩いた。「首長や県議、市町村議の後押しが大きな支えになった」と加藤は振り返る。

 コロナ下のため、3陣営とも大規模集会に閣僚級を投入し、熱気を高めて陣営を鼓舞する従来の運動は控えた。その戦術が奏功した。大きな追い風も吹かなかったが、政権批判のうねりが小さくなりなぎ状態となったことで、相手候補への批判票の流れも緩やかになった。

■無風状態

 代わって取った運動は、自民本来の「どぶ板」。大物弁士の代わりに、地元の首長や議員が地域とのつながりを示し、地道に街頭活動を重ねて徹底した支持基盤固めに汗をかいた。鈴木は「個人演説会を街頭演説に切り替え、各地で細かく行った成果」と強調。遠藤陣営は「結果的に無風状態になり、政権批判の高まりを抑えられた。風はどちらにも吹かず、純粋な政策論争となった」と語る。

 自民が今回獲得した議席数は261。公示前より15減らしたが、全常任委員長ポストを押さえ、過半数の委員を送り込める絶対安定多数に単独で達した。県内3小選挙区は2014年、17年に続き3回連続で全議席を獲得した。

 県1〜3区で自民は、いずれも前回の得票数を上回った。だが、鈴木陣営の幹部に有権者の自民への積極的な支持との手応えはなく「雲をつかむような戦いだった」とつぶやく。投開票から一夜明け、遠藤は語った。「政策を着実に実行し、有権者の期待と信頼に応えなければならない」

4113チバQ:2021/11/04(木) 16:57:41
https://www.yamagata-np.jp/news/202111/03/kj_2021110300059.php
戦いの足跡〜検証・2021県内衆院選(2) 野党共闘効果出ず、岐路に立つ「5者会議」
2021/11/3 13:06

5者会議メンバーと共に出馬会見に臨む原田和広氏(右から2人目)。野党共闘は実現したが、効果は限定的だった=7月、山形市・大手門パルズ
 県内野党勢力は政権交代を掲げ、県1、2区で候補者を一本化した。非自民支持層を分散させずに集約し、政権批判の声を高めて追い風にする―。野党関係者は自民、公明の組織力に対抗できると踏んだ。だが、結果は大差での惨敗。比例復活にも届かず、共闘の効果は生まれなかった。

■連合に配慮

 「野党共闘というより、立憲民主党の選挙でしかなかった」。比例復活の望みも断たれ、県1区の立民新人・原田和広の陣営幹部は嘆いた。野党再編後の2018年に発足した県組織は「党名はあっても組織はない」(立民県連幹部)。地域に根を張る支部組織を持たず、国政選挙は他党との連動が不可欠。頼みの綱だった旧民主系は立民、国民民主に分裂し、援軍のない戦いを余儀なくされた。

 県2区の国民新人・加藤健一陣営も結束力不足に悩まされた。中央で立民や共産など野党4党は共通政策を結んだが、国民は距離を取った。「中央とのねじれ」は県内で表面化し「一緒に運動していいのか」との声も陣営内からこぼれた。内部にあつれきも生じた。

 共闘は公示前から揺らいでいた。立民、国民や連合山形などでつくる「5者会議」は参院選や知事選で結束し、結果を出してきた。衆院選でも県1区に原田、県2区に加藤を立て、陣容を整えた。だが、県1区に独自候補を擁立していた共産との候補者一本化は、「5者会議」ではなく立民、国民、共産、新社会の「県内4野党」の合意とされた。背景にあったのは共産に距離を置く連合山形への配慮。「山形方式」とも呼ばれ、県内で野党結束の象徴と自負する「5者会議」は存在感を消した。

 共闘の枠組みが曖昧なまま、各陣営が個別の政党や組織を中心に運動を展開した。連合山形傘下の産業別労組は立民、国民の支持に分かれ、県1区の立民、県2区の国民に分散。原田を支援した労組幹部は「立民と国民がそれぞれ(の陣営で)運動しているだけ。共闘は崩れた」と漏らした。

■後悔と不満

 県3区は県内小選挙区で唯一、非自民系の候補者調整が実現しなかった。共産・梅木威、無所属・阿部ひとみの新人2人が出馬。阿部は「もらえる支援は何でもほしい」と5者会議に支援を求め、共産との連携も探ったが、「5者会議」は県内4野党間の合意を踏まえて自主投票を選択。梅木側は「野党共闘の政策を掲げているのはこちらだ」と組織の結束を強めた。

 受け皿ができなかった非自民票の行方は混沌(こんとん)とした。公示1カ月前の阿部の出馬表明で安泰ムードが一転した自民は運動量を急速に増やし、リードをさらに広げた。阿部陣営は「共産と連携できれば、それなりに戦えたかもしれない」と悔やみ、県1区で候補者を下ろした共産の梅木陣営は「5者会議は何のためにあるのか」と不満を募らせた。

 今回の総選挙は、全国200を超える小選挙区で候補者が一本化された。与野党対決の構図の中、共闘に応じなかった日本維新の会は議席3倍超と躍進。積極的に進めた立民と共産は議席を減らした。立民は比例票も伸びず、党執行部の進退論に発展した。

 県内野党の代表らは「対立軸を示すことはできた」と口にするが、選挙前の期待感にはほど遠い結果に言葉も少ない。全国モデルと自称してきた「5者会議」による共闘路線は岐路に立たされた。(文中敬称略)

4114チバQ:2021/11/04(木) 17:03:52
https://www.tokyo-np.co.jp/article/140813?rct=chb_shu21
<民意のゆくえ>自民県連「痛み最小限」 逆風の中、ベテラン苦戦 新人の快勝「2人分の活躍」
2021年11月4日 07時12分
前職が不祥事で離党した13区で初当選した新人の松本尚さん(左)。選挙期間中、今井絵理子参院議員も応援に駆け付けた=10月26日、印西市で
前職が不祥事で離党した13区で初当選した新人の松本尚さん(左)。選挙期間中、今井絵理子参院議員も応援に駆け付けた=10月26日、印西市で

 衆院選から一夜明けた一日、自民党の重鎮県議は「ダメージを最小限に抑えた。政権への不満で逆風も少し吹く中、勝ち切れない立民に助けられた」と安堵(あんど)の表情だった。小選挙区で九勝四敗(前回十二勝一敗)も、三議席は比例復活で議席数自体は解散前から一減の十二を堅持。「10区の勝ちが大きい。あれがひっくり返されていたら、県連として負けたという雰囲気だった」と打ち明けた。
 新型コロナウイルスや政治とカネの問題など、自民の政権運営能力が問われた選挙だった。「安倍首相が途中で辞めて菅政権になり、新型コロナの問題が出てきた。政権に対する不満は潜在的にあり、安倍さんを巡るいろんな問題に対する有権者の批判は根強く残っていたのでは」。自民党県連の浜田靖一会長は今回の苦戦をこう分析した。
 保守王国・千葉の天下分け目となったのは10区。林幹雄さんは、党内規の「比例七十三歳定年制」で比例重複できず、負ければ政治生命の危機だった。後援会の一部が立民候補に移る異例の事態を招き、選挙区内に怪文書も流れた。林さんの落選運動を掲げる諸派新人も参戦。選挙戦終盤、林さんの支援者からも「今回は相手の勝ちだろう」と半ば諦めの声が聞かれていた。約二千八百票差での勝利に、浜田会長は「かなり心配していた。林さんが踏みとどまってくれたのは大きな勝利」と評価した。
 同じベテランで8区の桜田義孝さんは落下傘候補の立民新人に敗れた。惜敗率60・3%で、13区で敗れて復活できなかった立民前職の79・5%と比べて開きがあったが比例復活の最終議席に滑り込んだ。県内政界関係者は「立民は共産と組んだ弊害が比例に表れ、助けられた」と評した。
 一方で光明もあった。13区は前職が不祥事で離党。今回、県内小選挙区で唯一の新人候補だった医師の松本尚さんが快勝した。立民の前職と、首長経験者の維新の新人候補に比例復活を許さなかった。
 自民県連幹部は「比例復活も阻み二人分の活躍をしてくれた」と喜んだ。選挙スタッフの一人は「コロナ禍で医師の肩書は強い。九月までは苦戦気味も公示前から手応えが出てきた。不祥事を切り離して一人の候補者として評価してもらった」と分析した。
 来夏には参院選を控える。当選したある自民前職は「次の衆院選は四年後ということはまずない。常在戦場だ」。戦いは既に始まっている。(中谷秀樹)=おわり

4115チバQ:2021/11/04(木) 17:04:12
https://www.tokyo-np.co.jp/article/140644?rct=chb_shu21
<民意のゆくえ> 立共の共闘は「同床異夢」 「結果だけ見れば惨敗だ」 維新躍進で比例伸びず
2021年11月3日 07時06分
野党統一候補として小選挙区で勝利した奥野総一郎さん(中央)=四街道市内で
野党統一候補として小選挙区で勝利した奥野総一郎さん(中央)=四街道市内で

 「共産は共産で動き、立民は立民で動いた。要するに選挙区調整がうまくいったと言うこと」。9区で自民党の前職との一騎打ちを制した立憲民主党の奥野総一郎さんは野党統一候補について評価した。一方で「もう少し取れてもおかしくなかった。政権を目指すのなら半分は取らないと」と結果について物足りなさを口にした。別の陣営関係者からは「結果だけ見れば惨敗だ」との声も聞かれた。
 今回の衆院選では立憲民主党、共産党、れいわ新選組など野党が候補者調整を行い、十選挙区で競合を回避した。「野党共闘」とも称されたが、選挙戦では同じ会場で互いを応援演説する場面はあまり見られなかった。連合千葉の関係者は「組合員の中には『共産党と一緒では支援できない』という声も多い。選挙戦では各陣営とも非常に気を使ってくれた印象だ」と話した。
 今回、共闘が機能したと言える9区では、野党統一候補として奥野さんは約十万七千票を獲得して勝利した。共産候補が出馬した前回は奥野さんが約七万六千票、共産候補が約二万八千票。今回、共産支持層の票数が上乗せされたことが、勝利につながったとみられる。
 一方で、野党は比例代表で得票を伸ばせなかった。県内の比例得票は立民が約六十万九千票と前回から約二万四千票の上積みにとどまり、共産が約七千票減らしたのに対し、自民は九万九千票増やした。また、日本維新の会は、約十万票だった前回から約三十万九千票と大幅に増やした。
 共産党の小倉忠平県委員長は野党共闘を肯定的にとらえつつ、「大きな制約だった」と漏らす。今後の野党共闘のあり方について、「自公政権に対する受け皿として意義を感じた。今後も強めていきたい」と前向きにとらえる。
 だが、立民陣営の関係者は複雑な思いを明かす。「野党統一候補の擁立は自公政権打破と政権交代という共通目標のため。共産のバックアップはありがたいが、立民支持層の中には共産党のイメージから敬遠する人もいる。『共闘』という言葉すら使いたくないのが本音」
 連合千葉の永富博之会長は小選挙区での勝利を評価しつつ、「立民も共産におんぶに抱っこではなく、確固たることをやっていかないといけない」と注文を付けた。(山口登史)
     ◇
 十月三十一日投開票の衆院選は、小選挙区で前回十二選挙区で勝利した自民党が九議席に減らし、立憲民主党が四議席を獲得した。だが、比例復活を含めた議席数は、公示前と比べ、自民が十二と一つ減らし、立民は七から五と二つ減らした。候補者一本化を進めた野党が十分な議席を得ることができず、ベテランを中心に与党が苦戦を強いられた要因はどこにあるのか。上下二回に分けて検証する。

4116チバQ:2021/11/04(木) 17:05:07
https://www.tokyo-np.co.jp/article/140485?rct=ibr_shu21
国民候補応援 茨城県知事に「待った」 自民県連幹部の意向で中止に
2021年11月2日 12時17分
大井川知事の応援演説を告知するバナー広告(浅野哲氏の公式ツイッターから)
大井川知事の応援演説を告知するバナー広告(浅野哲氏の公式ツイッターから)

 衆院選の茨城5区をめぐり、選挙戦最終日の三十日、国民民主党前職の浅野哲(さとし)氏陣営が予定していた大井川和彦知事の応援演説が、一部の自民党県連幹部の制止で「ドタキャン」される一幕があった。
 浅野氏陣営の関係者の話では、国民県連が玉木雄一郎党代表との街頭演説会を大井川氏に要請。大井川氏は快諾し、会員制交流サイト(SNS)などで開催が告知された。国民が九月の知事選で大井川氏を推薦した経緯もあり、自民前職の石川昭政氏陣営は特に問題視していなかった。
 ところが、直前になって知事の不参加が決定。複数の自民県議によると、野党候補の応援でマイクを握ることに一部の県連幹部が強く反発したという。
 石川氏陣営は大井川氏に応援の要請自体をしていないといい、国民県連幹部は「呼びもしないでそれはない」と不満を口にした。
 当日の演説会場では、大井川氏の手紙が代読された。大井川氏は不参加をわびた上で、「これは、浅野哲候補の勢いがいかに強いかを示すものであろうと考えます」と自民からの横やりを示唆。浅野氏を「私のふるさと、日立市や茨城県にとってなくてはならない政治家」と持ち上げた。
 演説会に出席した連合茨城の内山裕(ゆたか)会長は「いろいろな事情があるのだろうが、良いメッセージはくれた」と話していた。
 5区は、浅野氏が石川氏に約七千五百票差で勝利し、石川氏は比例で復活当選した。(保坂千裕)

4117チバQ:2021/11/04(木) 17:05:56
https://www.chunichi.co.jp/article/358434?rct=siz_shu21
検証 衆院選しずおか<上> 「共闘」揺れる立民
2021年11月2日 05時00分 (11月2日 09時49分更新)
参院静岡選挙区補欠選挙の応援に訪れ支援者に手を振る(左から)国民民主党の玉木雄一郎代表、連合の芳野友子会長、立憲民主党の枝野幸男代表=22日夜、静岡市清水区のJR清水駅前で
参院静岡選挙区補欠選挙の応援に訪れ支援者に手を振る(左から)国民民主党の玉木雄一郎代表、連合の芳野友子会長、立憲民主党の枝野幸男代表=22日夜、静岡市清水区のJR清水駅前で

 「一対一の構図は大きい」
 衆院選から一夜明けた一日、静岡8区で文部科学相も務めた自民党のベテラン塩谷立氏(71)を初めて破った立憲民主党の源馬謙太郎氏(48)は、勝因をそう分析した。
 公示前、立民と共産は中央で候補者調整をし、県内では静岡8区で、共産が候補を取り下げた。二〇一七年の前回選では源馬、塩谷両氏と共産新人の三つどもえで、共産新人は約二万票を獲得。今回の得票差は約二万四千票で、源馬陣営は一本化の効果は一定程度あったとみる。だが「共闘」が順調に進んだわけではなかった。
 選挙期間中、源馬陣営に共産関係者が姿を現すことはなかった。共産は支援者に源馬氏への投票を呼び掛けたが、陣営幹部は「共産が一方的に候補者を降ろした。投票もお願いしてない」と距離を置いた。
 背景には、立民と国民民主党の選挙戦を支える連合静岡の存在がある。連合は考え方の違いから共産への拒否感が強い上、県西部は自動車関連企業の労組の力が強い。浜松市を地盤とする源馬氏にとって共産と表立って協力するのは得策ではなかった。
 「中央で共闘が進んでも静岡では一ミリも進まない」と共産党県委員会幹部。候補者調整をした党幹部の8区入りで、連携の印象づけを狙ったが「源馬側に強く断られた」と声を落とす。
 国民県連も、立民と共産の連携に難色を示す。岡本護幹事長は、8区の勝因を「参院静岡選挙区補欠選挙の影響が大きかった」と指摘。立民と国民が推薦し、連合が支援した無所属の山崎真之輔氏(40)が自民、共産候補との三つどもえを制して当選したことを挙げ、8区での勝利も共産の影響は薄いとした。
 衆院選と期間が一部重なった参院補選では、衆院選公示後の二十二日、立民の枝野幸男代表が源馬氏の応援後、国民の玉木雄一郎代表、連合の芳野友子会長と山崎氏をそろって応援。三者の連携をPRし、衆院選での立民と共産との共闘色を薄めようとした。
 前回の衆院選で、共産は小選挙区に七人を擁立したが、今回は2区に限定。2区以外では小選挙区は野党候補に入れるよう呼び掛けた。県委員会の山村糸子委員長は「課題が残ったが、野党連合政権への道を揺らがず進む」と今後の連携に意欲を示す。一方、立民県連の曳田卓幹事長は「敬意は払うが、県内での共闘には時間が必要」と慎重だ。
 共産との候補「一本化」を進めるのか。連合との関係を重視するのか。政権批判票の受け皿づくりを巡り、野党第一党が揺れている。
 ◇   ◇ 
 三十一日に投開票された衆院選で、県内の八小選挙区では自民党は五議席で公示前より一議席減らした。立憲民主党は二選挙区で自民との一騎打ちを制した。一方、比例を含めた議席は自民が八、立民が三とそれぞれ公示前を維持する結果となった。与野党対決の舞台裏を検証する。

4118チバQ:2021/11/04(木) 17:06:14
https://www.chunichi.co.jp/article/359113?rct=siz_shu21
検証 衆院選しずおか<下> 有権者、自民にお灸
2021年11月3日 05時00分 (11月3日 05時01分更新)
参院補選と衆院選の応援に入り、支持を訴える岸田文雄首相(左から2番目)=10月21日夜、浜松市中区で
参院補選と衆院選の応援に入り、支持を訴える岸田文雄首相(左から2番目)=10月21日夜、浜松市中区で

 保守地盤の強い静岡3区、ベテラン議員が守ってきた8区で議席を失った自民党。いずれも比例復活したものの、初めて一騎打ちに持ち込まれ敗北を喫した。
 3区で立憲民主党の候補に一万一千六百八十九票差で敗れた自民の宮沢博行さん(46)は「国民の不満、不安、不信があった」と振り返る。コロナ対応だけでなく、森友・加計学園や桜を見る会など政治の私物化問題、同党議員の選挙買収事件など、これまでに自公政権が抱えた負の遺産は「総裁の顔を変えても払拭(ふっしょく)されていない」と感じたという。
 8区の自民県議も「有権者は、政権交代はないと分かっていて、ある意味安心して政権にお灸(きゅう)をすえた」。新政権を発足させたばかりの岸田文雄首相が県内入りしても、確かに熱気は欠けていた。参院静岡選挙区補欠選挙が告示された七日に静岡市、衆院選公示後の二十一日に浜松市で演説。計四千人(陣営発表)を集めたが、「演説を聞いても盛り上がらなかった」との声は少なくない。
 熱のない衆院選で、各候補者が支持組織頼みの選挙戦を展開せざるを得ない中、自民が懸念したのは川勝平太知事の動きだった。
 衆院選投開票の翌日。自民党県連の野崎正蔵幹事長は記者会見で、一週間前の参院静岡補選敗北の影響を問われ、「『静岡ショック』はマスコミがつくった言葉。影響を関連づけようとしているのはメディア」と反発した。
 背景には、参院補選で「県民党党首」を自称し、無所属候補勝利に貢献した川勝知事へのけん制がある。知事は参院補選におさまらず、衆院選にも参戦。立民候補の応援演説で「岸田首相はリニア推進を国交相に指示した」、「(自民候補は)岸田政権からは全く相手にされていない」などと批判し、自民陣営の神経を逆なでした。
 野崎幹事長は会見で「知事はどこに軸足を置いて県政を引っ張っていくのか。自民党は県民ではないのか」と疑問を投げかけた。
 自民党県連は、県議会(六十七人)で四十人の最大会派「自民改革会議」を形成する。二日には衆院選後初の役員会を開催。県の来年度予算案への対応を含め、川勝県政に会派としてどう対峙(たいじ)するかが議論されたが、参院補選敗北の総括を求める意見が出るなどして、まとまらなかった。
 怒りの収まらない会派幹部は吐き捨てる。「知事にあれだけ言われて黙っているわけにはいかない。戦闘開始だ」
(この連載は大杉はるか、牧野新が担当しました)

4119チバQ:2021/11/04(木) 17:06:44
https://www.tokyo-np.co.jp/article/140821?rct=ibr_shu21
<戦い終えて>検証衆院選(上)野党共闘 共産色が分けた明暗
2021年11月4日 07時14分
初の選挙区敗北が確実になり、集まった支援者に敗戦の弁を述べる中村喜四郎氏=10月31日、境町で
初の選挙区敗北が確実になり、集まった支援者に敗戦の弁を述べる中村喜四郎氏=10月31日、境町で

 「こっちは今、自公の総攻撃に遭っている。君もつらいだろうが、一緒に国会に行って、この国を根本的に変えよう」
 選挙戦の真っただ中、茨城7区の議席死守を目指す立憲民主党の中村喜四郎から、1区で国政復帰を期す無所属の福島伸享(のぶゆき)に激励の電話が入った。
 ともに「党より人物(人)」を掲げ、オートバイで選挙区を走り回るスタイルも似ていた二人。だが自民党候補との激戦の末、福島は競り勝ち、中村は選挙区で敗北(比例復活当選)。明暗が分かれた。
 保守系無所属として無類の強さを誇り「無敗の男」の異名も取った中村は今回、初めて野党の公認候補に。共産党も候補擁立を見合わせ、側面支援した。一方、過去三回は中村を推薦した公明党が、今回は自民党の永岡桂子の推薦に回った。
 中村は、自民の参院議員だった父母の代からの後援会「喜友会」の結束力を背景に、公報やポスターには党名を書かず個人を前面に出したものの、街頭演説で使うトラックの荷台には全国の立民候補の百枚以上のポスターがずらり。共産幹部のポスターも貼られ、中村自身も紛れもなく「野党共闘」の候補であることを印象付けた。
 喜友会の古参会員には「立民が好きになったわけではないが、党より人だ」と野党入りを意に介さない人もいた半面、「この地域には合っていない」と戸惑いの声も上がった。
 共同通信の投開票日当日の出口調査によると、自民支持層で中村氏に投票したのは三割弱、公明党支持層では三分の一。なお自公票の一部を押さえるも、永岡を支える自民県議は「街頭演説に今まで見たことのない公明の人たちが来ていた」と手応えを感じていた。
 結果は前回を約七千票下回り、過去最低得票。新たに立民支持層の約八割、共産支持層の九割弱を開拓したとはいえ、目減りした自公票を補えなかった。公示直前に参戦した日本維新の会の候補に、政権批判票の一部を奪われたのも響いた。
 陣営関係者は「自民から『立憲共産党』のレッテルを貼られ、支援者に『屋号は違う』と説明しきれなかった」と悔しさをにじませた。
 対照的なのが、比例復活の可能性を捨て無所属の道を選んだ福島だ。立民の「友情支援」(立民県連幹事長の小沼巧)をはじめ、共産や国民民主党の実質的な応援を取り付けつつ、医師会や農協、商工会議所などの保守地盤に食い込んだ。
 事実上は共産も乗っかった野党共闘候補であるにもかかわらず、「反共」層を警戒させない戦術に、ある自民県議は「福島さんはうまくやった。受かればどう寝返っても良いわけだから」とやっかんだ。
 5区で初めて選挙区の議席を勝ち取った国民の浅野哲(さとし)も、その意味で「勝者」だった。選挙区の東海村に立地する日本原子力発電東海第二原発の再稼働を巡るスタンスの違いから、共産も独自候補を立てる中で、堂々と白星を挙げた。
 選挙戦では、日立市長や東海村長ら地元首長が応援に駆け付け、自公票の一部も流れた。陣営関係者は「共産票をもらえたら楽だと思ったが、逃す票の方が多かったかもしれない」と胸をなで下ろした。
 投開票日前日に5区入りした国民代表の玉木雄一郎は、こう強調した。「共産が立てたところで勝つことが重要。みんなとにかく共産とやればいい、それしか道はないというが、その先に未来はない」(敬称略)
 ◇
 丸四年ぶりとなった衆院選で、県内七選挙区は自民党が五勝二敗とし、議席を減らしつつも底力を見せつけた。一方、立憲民主党は四選挙区で共産党などとの「野党共闘」に持ち込んだかいもなく全敗。来夏の参院選に向け課題を残した。与野党の選挙戦を振り返る。

4120チバQ:2021/11/04(木) 17:07:20
https://www.tokyo-np.co.jp/article/140639?rct=kng_shu21
衆院選 検証(上)自民にくすぶる責任論 横浜市長選の余波
2021年11月3日 06時54分
選挙期間中、自身のビラを配りながら有権者の話を聞く坂井さん=横浜市戸塚区で
選挙期間中、自身のビラを配りながら有権者の話を聞く坂井さん=横浜市戸塚区で

 「二十年以上にわたる自公連携が台無しだ。反党行為に等しい」-。衆院選の選挙戦後半、自民党県連は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。5区(横浜市戸塚、泉、瀬谷区)の自民前職・坂井学さん(56)が、「比例代表は国民民主へ」と印字された公選はがきを有権者に送付したことが発覚。「坂井さんは市連会長であり、県連会長代行でもある。自覚はあるのか」と県連幹部は激怒した。
 関係者によると、党による公示前の世論調査で、坂井さんは立憲民主の対抗馬に「結構な差」で負けていた。5区は元民主党衆院議員・田中慶秋氏の影響力が強く残り、国民民主がその系譜を継ぐ。坂井さんは選挙後に「支援者にはがきを渡したら、そのような形になった」と説明したが、公明との連携を脇に置き、かつてのライバルの残照を頼るほど戦況は切迫していた。
 そもそもの経緯は八月の横浜市長選にさかのぼる。国民系の地方議員らは、元自民党県連会長の小此木八郎さん(56)を支援。その代わり、衆院選で自民の一部が国民を裏で支援する「密約」を交わしたという。効果の程度は不明だが、坂井さんは衆院選小選挙区で辛勝し、国民も唯一の県内候補が比例復活した。しかし、党内外の「信用」という意味で代償は高くついた。
 市長選の影響は1区(同市中、磯子、金沢区)でも見られた。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言中に、東京・銀座のクラブを訪れていたとして自民を離党し、無所属で出馬した松本純さん(71)の落選原因について、支援した与党国会議員は「銀座クラブ問題だけではない」と分析する。
 この議員は衆院選応援に駆けつけた際、有権者から市長選を巡って「菅(義偉)さんが大変な時に、地元は何をやっていたんだ」と怒られたという。自民市連が支援候補を巡り、小此木さんか、現職(当時)として四選を目指した林文子さん(75)かで割れたことへの批判だった。「市長選で、熱心な支援者ほど自民に嫌気がさした。衆院選には余波どころか大波が来た」
 一方、うまく「波」を鎮静化させたのが3区(同市鶴見、神奈川区)。小此木さんの地盤で市長選騒動の「震源地」だったが、後継に指名された新人中西健治さん(57)は「何でもやります」と支援者に宣言し、実際に地元市議らの助言を聞いて活動したという。
 小此木さんも選挙期間中に奔走し「バトンタッチ」に尽くした。神奈川区選出の梅沢裕之県議は、取材に「最初は地域に受け入れられるか心配だった。でも中西さんはいい人なんだ」と評価した。中西さんは、他の候補の票を全て足しても中西さんの得票が上回る「完勝」だった。
 一方、5区の問題は選挙後もなおくすぶる。県連・市連では「そもそも坂井さんは、市長選で敗北した責任も取っていない」と蒸し返す動きも。県連幹部は「本来なら反党行為で処分もの。坂井さんの役職辞任を求める声が高まるだろう」と語った。(志村彰太)
  ◇ 
 十月三十一日に投開票された衆院選で、県内は接戦の選挙区が多く、終盤まで緊迫した展開が続いた。各候補・政党が繰り出した戦略の裏側に迫り、県内の選挙戦を総括する。

4121チバQ:2021/11/04(木) 17:07:41
https://www.tokyo-np.co.jp/article/140808?rct=kng_shu21
衆院選 検証(中)菅前首相の戦いと影響力 「再評価される」支持熱く
2021年11月4日 07時12分
公示日、上永谷駅前での出陣式で観衆に囲まれる菅さん=横浜市港南区で
公示日、上永谷駅前での出陣式で観衆に囲まれる菅さん=横浜市港南区で

 支持率が低迷して一年で退陣したばかりとは思えない熱気があった。「最優先は新型コロナウイルス対策と、私は覚悟を決めて取り組んだ。状況は一変した。やっぱりワクチンだったじゃないですか」。街頭で前首相の菅義偉さん(72)が訴えると、「そうだ」と賛同の声や拍手が湧く。通り掛かりの高校生も足を止める。どの遊説先も大観衆で人だかりができていた。
 2区(横浜市港南区、南区、西区)で九選を果たした菅さんは選挙期間中、全国から応援に呼ばれたが、自身の選挙区にも何度も帰った。これだけ地元で活動したのは二〇〇九年以来。公示日には三つの区それぞれで出陣式を行い、南区の横浜橋通商店街を歩いてあいさつ回り。夜は出陣式をした港南区の上永谷駅に戻り、聴衆の記念写真の求めに柔和な笑顔で応じた。
 「あんなに頑張ってた人はいない」「新型コロナで大変な時によくやった」。地元有権者からは同情的な声が聞かれ、変わらず支援する人も多かった。退陣表明時、千人を大きく上回っていた県内の新型コロナ感染者はその後減少し、自身の政策の成果に手応えを強めていったように映った。なぜ首相を辞任したのか、素朴な疑問も残るほどだ。
 出陣式へ応援に来た南区の主婦(48)は首相時代の菅さんを「口べた。しゃべりがうまかったら、もうちょっと伝わった」と評した。コロナ対策、携帯電話料金の引き下げ、カーボンニュートラル宣言。選挙戦の演説はごく真面目で、他候補の応援でもアドリブは少なかった。ともすれば伝わりづらい話しぶりだが、ともに演説する腹心が持ち上げる光景がしばしば見られた。
 菅政権の官房副長官で5区で当選した坂井学さん(56)は、演説であえて「菅総理」と呼んだ。4区で敗れ、比例復活した山本朋広さん(46)は「絶対再評価されると信じている」。首相再登板を期待しているようにも響く言葉だった。
 実際、菅さんの首相辞任で変わるともみられた県内自民衆院議員の勢力図は、13区で党幹事長の甘利明さん(72)がまさかの小選挙区落選となった一方、菅さんが推した古川直季さん(53)が6区で接戦を制して初当選するなど、菅さんの影響力が残る形になった。
 「辞めたいと思ったことはないですよね」。公示前の取材で、退陣表明以前に首相を辞めたくなったことはあるかとの質問に、菅さんはこう答えていた。ワクチン接種の広まりで手応えを得た今、読みづらい表情の奥で何を展望しているのだろうか。(神谷円香)

4122チバQ:2021/11/04(木) 17:10:04
https://www.minyu-net.com/news/election2021/FM20211103-665477.php
【衆院選・激戦の先に】立民/福島県連「成功」共闘 光と影
2021年11月03日  

衆院選の結果について報告した立民県連の県議団=2日午後、福島市

 「われわれの勝利は素晴らしいものだった」。2日、衆院選の総括に向けた会議を福島市で開いた立憲民主党県連。県議団会長の瓜生信一郎は冒頭、衆院選をこう評し、県議から拍手が湧き起こった。県内3小選挙区で勝利し、2区の新人が比例で復活当選を果たした。「野党共闘は成功した」と幹事長の亀岡義尚は満足そうに振り返った。

 各種選挙で協力してきた社民、国民民主党県連や連合福島などとつくる「5者協議会」の枠組みに加え、今回、5選挙区全てで共産党を加えた共闘が実現した。立民は1〜4区に公認候補を擁立し全員当選。「特に有権者が多い都市部で浸透した」。現職の牙城だった大票田・郡山市を抱える2区で、新人が復活当選したことが「何よりの証し」と亀岡は言い切る。

 県内で野党共闘が奏功した一方、全国で立民は公示前議席を減らす敗北に終わり、代表の枝野幸男が辞意を表明した。亀岡は「党のオリジナリティーを常日頃から出さないと、今後の選挙での勝利は難しい」として共闘に頼らない党活動の重要性も強調した。

 県内は勝利に終わったが、「共闘が先行し保守層が自民に流れた」と言うように、郡部でリードを許し想定以上の接戦に持ち込まれた選挙区があるなど、今後に向け、もろ手を挙げて喜べる状況でないのも事実だ。亀岡は今回の衆院選で勇退し、政調会長の高橋秀樹に幹事長職を引き継ぐ。来年に控える参院選へ、高橋は「野党共闘が前提ではない。党として自力で勝てる候補者の選定を進める」と組織力強化を課題に据えつつ、選挙総括を踏まえた対応を講じるつもりだ。

 共産、参院選前向き

 5区に候補者を擁立して立民などと共闘態勢を取った共産。落選したが、得票率は37・3%と100人を超える全国の小選挙区候補の中で3番目に高かった。

 「共闘は成功した」。県委員長の町田和史も亀岡と同様に手応えを口にした。目標としていた比例東北での2議席獲得はかなわなかったが「(共闘は)デメリットを超えるメリットがある」とし、来年の参院選でも共闘を前向きに検討する考えを示した。(敬称略)

4123チバQ:2021/11/04(木) 17:10:35
https://www.minyu-net.com/news/election2021/FM20211102-665288.php
【衆院選・激戦の先に】自民/福島県連、選挙区3敗「危機感」
2021年11月02日  

衆院選の結果を分析する自民党県連の役員=1日午前、福島市

 県内五つの選挙区で「自民」対「野党統一候補」による一騎打ちとなった第49回衆院選。自民は公示前の5議席を維持したものの、小選挙区での勝利は2選挙区にとどまった。一方、3選挙区を制した立憲民主は比例東北を含め4議席と勢力を拡大。県民の審判を受けた県内各党の動きを追った。(敬称略)

          ◇

 「あくまでも2勝3敗。小選挙区の結果を厳粛に受け止めなければならない」。開票から一夜明けた1日、福島市の自民党県連に集まった幹部からは厳しい声が上がった。

 党が単独過半数を獲得する中、県内小選挙区では接戦となった4区で議席を奪われるなど、候補者を一本化した野党の攻勢に苦戦を強いられ、2区では立民新人の比例東北での復活当選を許した。県連幹事長の西山尚利は「震災と原発事故以降、政権に対する厳しさが続いている中で『1対1』の格好になった。(野党共闘に)相当の危機感を持って臨んだが、3選挙区で及ばなかった」と悔しさをにじませた。

 一方、選挙区で敗れた1、3、4区の前職3人が比例復活当選を果たし、県連内には公示前の5議席を堅持したことへの安堵(あんど)も広がる。序盤から3選挙区に重点を置いて徹底した組織戦を展開、政権与党としての政策や実績を訴えた。結果、前回に続く与野党の一騎打ちとなった1区で約4500票、4区で約5500票、3区では1万6000票以上得票を伸ばした。各選挙区とも大幅に差を縮め、復活当選につなげた。

 県連は今月上旬にも選対委員会を開き、選挙戦の総括に入る。小選挙区での敗北について県連内には「政策や理念が一致しない野党の共闘に対するアレルギーが強いはずの『保守層』を固めきれなかった」ことが要因とみる向きも多い。来夏の参院選が迫る中、「いかに保守層を固めるか、分析が必要だ」と西山。候補者の擁立作業も加速させる考えで、次の決戦に向けた臨戦態勢の構築を急ぐ。

 公明、比例票が減少

 自民と連立政権を組む公明党は、比例東北で前回失った2議席目の奪還を目指したが、かなわなかった。県内で獲得した比例票は約9万9千票で、前回から1800票余り減少した。県本部幹事長の伊藤達也は「2議席獲得を目標に戦ったが、あと一歩届かなかった。自公連立政権での政策の実現に向け、国民からの信頼に応えられるよう成果を上げていく」と語った。

4124チバQ:2021/11/04(木) 17:11:42
https://www.minyu-net.com/news/election2021/FM20211028-664183.php
【衆院選・最前線ルポ】2区/最年少対首相側近...プライド激突
2021年10月28日  


 小選挙区制導入後、初の一騎打ちとなった福島2区。県内候補者で最年少となる立憲民主党新人の馬場雄基が、9選を目指す自民党前職の根本匠に挑む構図だ。若さと野党共闘を追い風に刷新のイメージを打ち出す馬場に対し、閣僚経験者の根本は実績を猛アピールする。政権の批判票の受け皿を目指す若手と、政策通でならすベテランのプライドがぶつかり合う。

 選挙戦が終盤に入った27日、馬場は郡山市の市街地を中心に選挙カーを走らせた。「株価が上がっても実感はなく、賃金に反映されていない。一人一人の力でこうした社会の矛盾をなくしていく必要がある」。陣営が1日20回を目標とする街頭演説では、政党色を前面に出すことよりも市民の共感につながる言葉選びを重視する。野党共闘の反動で懸念される保守層の支持離れを防ぐ狙いだ。

 1000回数えた街頭演説

 馬場は立候補を表明した6月から市内を自転車で回り、公示まで約1000回を数えた街頭演説で市民目線を訴えてきた。選対事務所には立民、共産、社民各党の関係者が出入りし、浸透を図っている。23日の総決起大会では各組織に加え、馬場を推薦する連合福島の代表が登壇して一体感を打ち出した。選対本部長の佐久間俊男は「野党一体で最後まで戦い抜き、必ず議席を獲得する」と総力戦を仕掛ける。

 政策磨き合った同志

 「岸田首相とは政策を磨き合った同志だ。真の復興を成し遂げ、福島から日本を動かす」。27日に郡山市西部を巡った根本は、自身が派閥の事務総長を務める岸田氏との距離の近さを強調した。2月の本県沖地震で被災した企業へのグループ補助金の適用など実績に加え「首相との関係性は何よりも強い材料だ」(選対幹部)。連日十数回に及ぶ街頭演説で票の掘り起こしに余念がない。

 陣営は500を超える後援会組織をフル稼働して支持固めを図るほか、票の上滑りを警戒して企業や団体の幹部と小まめに連絡を取り、投票を呼び掛けている。背景には、政権交代を許した2009(平成21)年の衆院選で苦杯をなめた経験がある。郡山選対本部長の山田平四郎は「根本候補がいなければ福島は回らない。一切の緩みなく、圧勝で国会に送り出すのが陣営の役目だ」と言い切る。

 最終日まで票上積み

 両陣営は有権者の約8割を占める郡山市の無党派層が勝敗を分けるとみており、選挙戦最終日まで重点的に票の上積みを図る構えだ。(敬称略)

4125チバQ:2021/11/04(木) 17:22:08
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20211101650728.html
野党共闘 また勝ち越し
新潟県内小選挙区 組織連携には課題も
2021/11/01 10:02
 31日に投開票された衆院選は、新潟県内6小選挙区で野党共闘側の4勝2敗に終わった。5選挙区で統一候補を立て、2017年の前回選挙に続く勝ち越しとなった。競り合いをものにした選挙区もあり、共闘の効果が今回も表れた格好だ。ただ組織間の連携の在り方には課題も残した。前回選挙で負け越した自民党は再び厳しい結果となった。支持基盤の弱さがなお続いている状況といえる。

 野党共闘側は2区以外の選挙区で立憲民主、共産、国民民主、社民各党の統一候補を擁立。16年の参院選、知事選、17年の衆院選、19年の参院選で成功させた共闘の流れを今回も持ち込み、立民4人と無所属1人の候補に支持を結集した。

 候補者は弱者に対する格差是正策や、農業者戸別所得補償制度の復活などを強調。新型コロナウイルスの影響で経済が疲弊してることに加え、米価が下落している現状もあり、政権への批判票を取り込んだとみられる。

 一方で共闘態勢を支える共産と労働組合の連合は労働運動を巡って対立した歴史的背景があり、陣営にとって双方との距離感の取り方には難しさも伴った。共産の存在感が目立った一部選挙区では、連合新潟側の動きが鈍った面があり、今後に不安も残した。

 前回選挙で2勝にとどまった自民は前職4人、新人2人を立てた。全選挙区での勝利を目指したが、実際は野党共闘に対する危機感が強く、「何とか3勝できれば」(自民県連幹部)との本音も漏れた。

 自民候補の多くは「政権与党の議員がいないと選挙区にとって不利」などと有権者にアピールした。県議や市町村議らに加え、保守系の首長が前面に出て応援する選挙区もあるなど、分厚い組織戦を展開して自民・公明支持層を固める戦略を進めた。

 ただ、新潟日報社が選挙期間中に実施した終盤情勢調査では、選挙区によって肝心の自民支持層を押さえられていない候補もいた。2区こそ候補の一本化で大勝したものの、1、5区では差を付けられての敗戦。4、6区は接戦を落とした。12年に政権を奪い返したときは全勝、14年も5勝と堅調だったが、野党が共闘態勢で臨んだ17年に続き、今回も苦戦を強いられた。

 来年は知事選、参院選、新潟市長選と大型選挙が相次ぐ。参院選は既に自民新人と立民現職が名乗りを上げており、再び与党対野党共闘の戦いとなる可能性が高い。自民は確実に得票につながる基盤づくり、野党は共闘に向けた組織連携の点検が急がれそうだ。

4126チバQ:2021/11/04(木) 17:23:55
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20211102650976.html
勝ち越すも連携に課題
[かすんだ勝敗]〈上〉野党共闘
2021/11/02 11:00
 10月31日投開票の衆院選では、新潟県内6小選挙区のうち四つで野党統一候補が勝利し、2017年前回選に続いて自民党に勝ち越した。一方、小選挙区で敗れた4人の自民候補は全員が比例復活。自民の当選者は比例単独の1人を含め計7人で、野党系の4人を上回った。手放しで喜べない野党と、負けても高揚感をのぞかせる自民。勝敗の在りかがかすむ結果となった政治決戦を振り返り、来年に予定される知事選や参院選に向けた課題を探った。(敬称略)

◎連合と共産に依然距離

 新潟6区は130票差。4区も238票差-。全国屈指の大接戦が県内二つの選挙区で繰り広げられた。戦いを制したのは共に野党統一候補で立憲民主党の梅谷守と、同党の菊田真紀子だった。

 自民党県連会長の高鳥修一を破った6区の梅谷は「まさに激闘。誰一人欠けてもこの勝利はつかめなかった」と喜びを爆発させた。

 4区の菊田は夫の訃報に接し、三条市の会場に来ることができなかった。当選後は会場とスマートフォンの電話をつなぎ「最高の団結力で選挙を戦ってくれたみなさんに感謝を申し上げます」と声を詰まらせた。

   ■    ■

 立民、国民民主党などの旧民主党系と、共産党、社民党などが連携する野党共闘の枠組みは16年参院選で初めて実現した。現立民参院議員、森裕子が野党統一候補として出馬して当選。その後、県内では共闘路線が何度も奏功してきた。

 共産県委員会委員長の樋渡士自夫は今回の結果を「野党共闘が深化した」と評価。共産関係者が統一候補と街頭で並ぶなど、連携する場面がより目立った。

 ただ、全国で共闘が成果を上げたわけではない。立民や共産などは統一候補を全国に擁立したが、立民は改選前より10議席以上、共産も2議席減らした。

 県内を見ても、4、6区は薄氷を踏むような勝利だった。1、5区も保守系の相手候補が割れたことなどから「敵失」(立民県連幹部)との見方も出ている。野党共闘の基盤が盤石とは言い難いのが実情だ。

   ■    ■

 共闘が抱える不安要素の一つに、立民の最大の支持団体である連合と、共産との関係性がある。双方は労働運動を巡り対立してきた歴史的経緯があり、連合側が直接的な連携に難色を示しているためだ。

 本県でも共産と協力した立民候補の運動に影響が出た。ある民間労組の幹部は「うちは立民候補に推薦は出せない。共産との距離を考えれば無理な話だ」と話し、支援に消極的だった。

 連合新潟会長の牧野茂夫の見方も厳しい。立民と共産との距離が近づいたことで組合員のモチベーションが下がったとみて、「選挙の枠組みを考えないといけない時に来ている」と立民に再考を促す。

 ただ、立民にとって共産と距離を置くことのリスクもある。共産が選挙区に候補を立て、今回の2区のような分裂選挙になれば自民を利するからだ。

 立民県連代表の西村智奈美は衆院選後、来年に予定される参院選などを念頭に「各政党で衆院選の総括があると思う。選挙に向けた議論を急がないといけない」と語った。本県野党勢力の成功モデルである共闘が岐路に立たされた。

4127チバQ:2021/11/04(木) 17:29:33
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20211103651148.html
敗者全員復活し高揚感
[かすんだ勝敗]〈中〉与党 自公に火種 緩みも危惧
2021/11/03 10:00
 衆院選開票から一夜明けた1日、新潟県内の自民党当選者7人のうち、細田健一、国定勇人、塚田一郎の3人が選挙協力への謝意を述べるため、自民県議団の会議に出席した。

 比例復活した国定と塚田に笑顔はなかった。「力が及ばなかった」「私の力不足」。深々と頭を下げ、小選挙区での敗戦をわびた。

 一方、迎えた県議たちに悲壮感はなく、むしろ高揚感すらにじませていた。2017年の前回選と同様、野党に再び2勝4敗と負け越したにもかかわらずだ。

 その理由の一つは、激戦だった3、4、6区の健闘だ。3区は議席を奪還し、4、6区も負けはしたものの全国有数の僅差だった。県議たちは会議前から、笑顔で「よく戦った」などとねぎらい合った。

    ■    ■

 小選挙区で敗れた4人全員が比例復活したことも高揚感につながっている。結果として、比例単独の当選者を含め、本県関係の自民衆院議員が改選前より1人増の7人となったからだ。

 「本当に大きい」。県連幹事長の小野峯生は、知事選、参院選と大型選挙が続く来年に向けた「土台」になると成果を強調した。

 ただ、比例復活の4人は選挙制度がもたらした“棚ぼた”ともいえる。県連内には「(選挙区で)2連続負け越しという現実を覆い隠している」と、組織の緩みを危惧する声もある。

 現実を直視すれば今回、安定した戦いを展開できたのは野党側が唯一、割れた2区だけだ。野党統一候補が立った残りの5選挙区では1勝4敗だった。

 県連三役経験もある県議楡井辰雄は勝敗が分かれた一因を「候補とそれを支える仲間が普段からどれだけ地域を歩いていたかの差」と指摘する。各選挙区でより緻密な活動と組織の締め直しが必要とみる。

    ■    ■

 県内の自民は、16年、19年の参院選でも野党統一候補に連敗。事実上、国政選挙に5年余りも負け続けている状況で、地力の弱さは明らかだ。

 来年の参院選に向け、ほかにも不安要素がある。

 自民と連立政権を組み、選挙協力してきた公明党の票の行方だ。新潟日報社が加盟する共同通信社などが今衆院選で実施した出口調査では、各選挙区で公明支持層の3〜5割程度が野党側に流れていた。

 与党としてさらなる結束が求められる中、今回の選挙戦を通じて自・公間に新たな火種が生じた。

 終盤の10月28日、新潟市中央区で自民候補の応援演説をする首相岸田文雄を、公明県本部関係者が遠巻きに眺めていた。安倍政権時代、首相来援時に必ず県本部代表が招かれたが、今回は招かれなかったという。

 「こういう扱いは初めてだ。このお返しは来年の参院選でやる」。硬い表情でつぶやいた。(敬称略)

4128チバQ:2021/11/04(木) 17:29:53
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20211104651317.html
自公、花角氏出馬が前提
[かすんだ勝敗]〈下〉知事選 対決か 野党対応焦点
2021/11/04 10:30
 衆院選序盤の10月下旬、新潟6区の候補、自民党新潟県連会長、高鳥修一の街頭演説会場は熱気に包まれていた。保守層に抜群の人気を誇る元首相、安倍晋三が聴衆にグータッチをして回り始めると、司会者が突然マイクで呼び掛けた。

 「花角英世知事も来年選挙でございます」

 高鳥の応援に駆けつけた花角は、促されるがまま一人一人と拳を突き合わせて回った。約7カ月後に訪れるであろう知事選を先取りするような光景だった。

 衆院選を終え、各党の関心は来年6月までに行われる知事選に移る。ただ、花角はいまだ去就を表明していない。

 そんな中での出馬が決まったかのような発言。司会を務めた県議の楡井辰雄は「本人が言わないから、回りが言わないと」と語る。

    ■    ■

 2018年の知事選で花角は「県民党」を掲げ、野党統一候補に競り勝った。この選挙戦を陰で支えた自民県連と公明党県本部は、花角再選出馬を規定路線とする。しかし、肝心の花角の本意を量りかねている。

 「えぇ? 早いですよ」

 衆院選前、花角に面会した自民県連幹事長の小野峯生が年内に態度表明してはどうかと水を向けると、こう答えたという。

 花角の態度表明が来年になれば、知事選までの準備期間は半年もない。

 「なるべく平和裏に花角氏に職を継続してほしい」と話す小野。前回選のように国政与野党が対決する激戦に持ち込みたくないとの思いがにじむ。

 だが、衆院選県内小選挙区で野党勢が勝ち越し、県連内の警戒レベルが上昇。「勢いを増した野党は知事選に候補を立てるはずだ」などの臆測が飛び交う。

    ■    ■

 一方、今回共闘を組んだ立憲民主党、共産党など野党勢力が再び知事選で結束するかは見通せない。

 共産県委員会委員長の樋渡士自夫は「これだけ勝っておいて、白旗というのはない。ただ共産独自の候補はあり得ない」と共闘の枠組みでの主戦論を掲げる。

 立民は候補を擁立するかどうか現段階では未定だ。花角県政の検証作業を続けており、県連幹事長の大渕健は「これと決めたものはない。あらゆる選択肢がある」と話すにとどまる。

 立民県連の判断は、最大の支持団体、連合新潟の動向にも左右されそうだ。連合は内部に花角県政を評価する声もあり、花角の対立候補擁立には積極的に関わらない可能性もある。

 ただ、立民にとって「花角支持」は自民との相乗りを意味する。直後の政治決戦、参院選での対決に響くのは必至だ。

 衆院選が幕を閉じ、花角を巡る綱引きが静かに始まった。衆院選の本当の勝者は誰だったのか。結論は知事選と、その後に控える参院選に持ち越された。

   (敬称略)

4129チバQ:2021/11/04(木) 17:30:55
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20211101650675.html
[新潟3区]黒岩氏、1万超の票差で苦杯
復活ならず「国政復帰へ強い決意」
2021/11/01 03:15
 前回選は50票差で振り切ったライバルとの一騎打ちで議席を明け渡した。立民前職の黒岩宇洋さん(55)=新潟3区=は「皆さまの思いに応えられず本当に申し訳ありません」と支援者に深々と頭を下げた。

 新発田市の選挙事務所では、支援者ら約30人がテレビの前で開票速報を見守った。午後11時ごろ、相手候補の当選確実が伝えられると、支援者から落胆のため息が漏れた。

 首長や地方議員から手厚い支援を受ける自民前職に、1万票以上の差をつけられた。農家の戸別所得補償復活を掲げ、農村部や中山間地を精力的に回ったが、支持が伸びなかった。

 黒岩さんは目を赤くしながら「負けを潔く受け止める。また国政に帰ってくる強い決意がある」と述べた。

4130チバQ:2021/11/04(木) 17:32:43
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1428104
野党共闘及ばず、小選挙区は自民2氏勝利 山本拓氏9選ならず 衆院選福井県選挙区
2021年11月1日 午前1時00分


 福井県内の二つの小選挙区は、ともに自民党前職の2人が勝利した。1区は稲田朋美氏(62)が6選、2区は高木毅氏(65)が8選を果たした。立憲民主党は自民と1対1の対決構図となったものの、野党共闘は力及ばなかった。立民1区の新人野田富久氏(74)、2区の前職斉木武志氏(47)は重複立候補していた比例代表北陸信越ブロックで他県候補の惜敗率を下回り、復活当選はならなかった。立民は議席を失った。

 比例代表選挙で県内に活動拠点を置く2人のうち、自民の単独21位に名簿登載されていた前職の山本拓氏(69)は9選を果たせなかった。共産の単独3位に名簿登載されていた新人の金元幸枝氏(63)も涙をのんだ。県内の衆院議員は2人となり戦後最少。

 県内小選挙区の投票率は57・77%。新型コロナウイルス対策などが争点となり、2017年の前回を1・85ポイント上回ったものの戦後3番目の低水準だった。

 1区は、稲田氏が約60の後援会や党地域支部などの組織力を背景に安定した戦いを展開。党政調会長や防衛相を歴任した実績や知名度も武器に選挙区の全域から幅広い支持を集めた。

 野党統一候補として戦った野田氏は「二大勢力による政治が必要」と力説した。県議など36年間の議員活動の経験を訴えたが、支持を広げられなかった。

 2区は、高木氏が後援会や党地域支部などの組織基盤で着実に票を伸ばした。地盤の嶺南に加え、県議や市議、経済人を中心とした応援態勢を整えた丹南でも票を集めた。

 斉木氏は、街頭演説を連日繰り広げ、草の根選挙で浸透を図った。連合福井の支援を背景にした労組票をはじめ無党派層の支持も伸ばしたが、及ばなかった。

4131チバQ:2021/11/04(木) 17:38:01
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/980857.html?lbl=10330
自民党 補選“ショック”も地力【検証 衆院選㊤】
2021.11.2

 31日投開票の衆院選は静岡県内8小選挙区のうち5選挙区で自民が勝利し、立民が2議席、保守系無所属が1議席を得た。選挙期間が重なった参院補選との連動、野党一本化の動き、現職知事の選挙応援など、さまざまな話題が入り交じった選挙戦を振り返るとともに、今後の県内政治の行方を占った。
 衆院選投開票から一夜明けた1日。自民党県連の野崎正蔵幹事長は記者会見で「知事選、補選の影響とよく言われるが、影響はマスコミが作っている」と選挙への“知事効果”に否定的な見解を示しつつ「偏った争点にしようとした動きがあった」と川勝平太知事をけん制した。
 野崎幹事長がけん制する背景になったのが衆院選の前哨戦として全国的な注目を集めた参院静岡選挙区補欠選挙だ。衆院選のさなかに行われた異例の選挙で自民党は敗れ、「静岡ショック」と衝撃が広がった。就任直後だった岸田文雄首相が2度応援に入りながらの敗北だった。知事選で政策担当を務めた野党系無所属候補の山崎真之輔氏を川勝知事自らが支援に入り、自民県議は「川勝ショックだ」と吐き捨てた。
 6月の知事選で推薦候補が川勝知事に完敗した自民県連にとって、参院補選と衆院選は態勢を立て直すために負けられない戦いだった。知事選候補者の選定過程が不透明だった反省を踏まえ、補選では公募を実施し、選挙戦では街頭演説より有権者の声を聴く意見交換を重視。知事選で主要争点となったリニア水問題についても、国政選挙で一つの事象だけが問われるのは健全ではないと、冷静な対応に努めた。
 補選で敗れた「静岡ショック」の影響からか、衆院選では2012年以来、自民の牙城だった静岡3区と8区は川勝知事が応援した立憲民主党候補が当選を果たした。一方、知事が一点突破を狙った大井川水問題の現場である2区では自民前職が自己最多得票で当選。東部の牙城だった6区でも4度目の直接対決で小選挙区の議席を初めて奪還するなど、比例復活も含めて全議席を維持して、自民が地力を見せつけた。
 知事選のたびに激しくぶつかり、国政選挙や県議選などでは特定の政党や候補者に肩入れしない姿勢を貫いてきた知事と県議会最大会派の自民。今回、国政選挙の舞台に知事が上がったことで、県と県議会の関係はこれまで通りにはいかないとの声が自民側からは聞かれる。あるベテラン県議は「これまでは政務はやらないと言っていたが、政務をやるなら地域政党を作ればいい。その方がこちらも勝負しやすい」と、今後の対決姿勢を鮮明にした。

4132チバQ:2021/11/04(木) 17:38:25
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/981343.html?lbl=10330
立憲民主党 きしむ共産との“共闘”【検証 衆院選㊥】
2021.11.3

 衆院選公示前後の10月中旬、静岡8区から出馬した立憲民主党の源馬謙太郎氏(48)の元に、地元共産党関係者から依頼があった。「何とか穀田さんと(源馬氏)の演説会をできないか」―。
 「穀田さん」とは、立民と共産の候補者一本化調整で、共産側の責任者を担った穀田恵二国対委員長。共産関係者によると、一本化が県内で唯一成立した8区に入り、共闘の見せ場をつくる狙いがあった。
 ところが、その後、源馬氏陣営からの返事はなかった。共産側は開催日として選挙戦終盤の28日を要望していたが、源馬氏陣営から「日程調整が困難」と敬遠され続け、演説会は立ち消えとなった。
 公示間近に共産が候補者を取り下げ、自民党の塩谷立氏(71)との与野党一騎打ちに臨むことになった源馬氏だが、陣営の最大の悩みは共産との距離感だった。推薦を受けた連合静岡が共産と対立関係にあり、対応次第で双方の票が離れる懸念がついて回った。
 板挟みの中、陣営は共産との「共闘」の言葉を使わず、「一本化」とあえて強調する苦肉の策に出た。選挙期間中、参院静岡選挙区補欠選挙を制した山崎真之輔氏(40)との連動や川勝平太知事の応援を前面に出し、共産の表立った動きは見せなかった。結果は自民の重鎮に約2万4千票差をつける快勝。ただ、支援者の表情はさえない。「今回はうまく戦えたが、今後、共産から条件をのめと言われたらどうしよう」と案じる。
 一方、立民の渡辺周氏(59)は8連勝してきた牙城の静岡6区で敗れ、比例で辛くも復活当選した。共闘した共産が「小選挙区は『わたなべ周』、比例は『日本共産党』」と記載されたビラを配布し、陣営幹部も「票の上積みになる」と黙認した。渡辺氏を推薦した連合静岡の関係者は、勝敗との因果関係は分からないとしつつ「共産と露骨に接近しすぎだ」と不快感をあらわにする。
 県内関係は立民が静岡3区でも勝利し、公示前と同数の3議席を維持。共産は比例東海で1議席を得たものの県勢は議席を得られなかった。全国的にも両党の議席数は後退し、政権交代した場合に共産の「限定的な閣外からの協力」をうたった合意は宙に浮いた。
 選挙結果を受け、立民の枝野幸男代表が辞任を表明し、渡辺氏も県連代表の辞意を明らかにするなど、党本部や県連の運営に不透明感が漂う。事実上の惨敗により、共産との関係の見直しを求める声が党内で高まるのは必至だ。「こんな状態では、政権交代なんて夢のまた夢」。県内で敗れたある立民候補はため息交じりで語った。

4133チバQ:2021/11/04(木) 17:47:09
https://www.sanyonews.jp/article/1191428?rct=syuin_oka
衆院岡山3区 平沼さん初当選 2度目の挑戦で父継ぐ議席
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衆院選岡山

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初当選を決め、父の赳夫氏(手前右から2人目)らとともに万歳して喜ぶ平沼氏(中央)
初当選を決め、父の赳夫氏(手前右から2人目)らとともに万歳して喜ぶ平沼氏(中央)
 ついに、やったぞ―。31日投票が行われた衆院選で、6回連続の保守分裂選挙となった岡山3区は、無所属新人の平沼正二郎氏(41)が、前回敗れた自民党前職との競り合いを制して初当選。父の赳夫氏(82)が長年守ってきた議席を2度目の挑戦で手にした。

 午後10時すぎ、当確の知らせが事務所(津山市大田)に入ると、支持者ら約250人が喜びを爆発させた。歓声と拍手に迎えられた平沼氏は壇上で、支持者の「4年前の忘れ物を取り戻したぞ」の掛け声に続き万歳三唱した。

 「負ければ次はない」と背水の陣で臨み、つかみとった初議席。平沼氏は「期待をいただき、身の引き締まる思い。地元の意見を聞き、国民に寄り添った政治を行っていく。より良い地域と日本を取り戻すため、全身全霊で精進したい」と力強く決意を述べた。

 衆院議員を12期務めた赳夫氏の後継として、前回、無所属で初出馬。敗北後、後援会を基盤に細かく地域を回って知名度を高め、地方創生推進や選挙制度改革を訴えて支持を広げた。
(2021年11月01日 01時20分 更新)

4134チバQ:2021/11/04(木) 17:49:17
https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=805597&comment_sub_id=0&category_id=1352

河村氏引退の陰に安倍氏 山口県内、定数1減へ火種【乱世の夜明け 衆院選回顧】<上>3区問題で分断
山口2021/11/2 0:03
建一氏(左端)の敗戦の弁を険しい表情で聞く建夫氏(前列右から2人目)
建一氏(左端)の敗戦の弁を険しい表情で聞く建夫氏(前列右から2人目)

 山口県内の衆院選は2012年から4回連続で全4小選挙区を自民党が独占した。次回は「1票の格差」の是正で小選挙区が1減となる可能性がある。元首相や閣僚、将来の首相候補らの群雄割拠で新たな勢力争いの幕が上がる。3区を巡る政争を振り返るとともに、今後の行方を読み解く。

    ◇

 「歴史の一こまになった思いだ」。河村建夫元官房長官は1日、宇部市の事務所の閉所式で支援者約30人に頭を下げた。長男の建一氏は比例代表北関東ブロックで立候補し、次点で落選したことを報告。涙を流す出席者もいた。

 建一氏が結果を知ったのは午前4時ごろ。林芳正元文部科学相の当選確実から8時間後だった。林氏と公認を争った河村氏は党の方針に従い、公示直前に引退を決意。「国替え」に挑んだ建一氏も敗れた。首相を目指して参院から衆院へ転身を遂げた勝者と対照的な結末となった。

 ▽「故郷に錦を」

 建一氏は国政を目指して政治活動を続ける。「山口を含め全国どこでも国政を担えるよう頑張り、将来は故郷に錦を飾りたい」。河村氏は「政治の世界は一寸先は闇。いつ、どこでチャンスが訪れるか分からない。絶えず自分を磨き、政治に前向きに取り組むことが必要」と背中を押した。

4135チバQ:2021/11/04(木) 17:49:39
https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=805932&comment_sub_id=0&category_id=1352
転身の林氏、増す存在感 世代交代の流れ加速か【乱世の夜明け 衆院選回顧】<下>陣取り合戦再燃も
山口2021/11/3 0:30

 無風の衆院選から一夜明けた1日、風が吹いた。岸田文雄首相(自民党総裁)が甘利明幹事長の後任に茂木敏充外相を充てる人事を決定。後任の外相に岸田派ナンバー2の座長を務め、山口3区で初当選した林芳正元文部科学相の起用案が浮上した。衆院に転身後、早速、存在感を示した。

【乱世の夜明け 衆院選回顧】<上>3区問題で分断 河村氏引退の陰に安倍氏


 首相を目指す林氏をはじめ、山口県選出の衆院議員は1区に党前副総裁の父の地盤を継いだ2期目の高村正大財務政務官、2区に岸信夫防衛相、4区に細田派出身の安倍晋三元首相が陣取る。大物が居並ぶ中、林氏と河村建夫元官房長官が公認を激しく争った3区に続き、新たな陣取り合戦が起こり得る状況にある。「1票の格差」の是正に向け、人口減が加速する県内では早ければ次回から3小選挙区に減る可能性があるためだ。

 ▽宇部市に拠点

 林氏の本来の拠点は安倍氏と同じ下関市。林氏の父で元蔵相の故義郎氏は小選挙区制が導入された1996年の衆院選で、同市を含む4区を安倍氏に譲り、比例代表中国ブロックに回った。義郎氏が2003年に引退する前の95年に林氏は参院議員となった。安倍氏とは表向きは衆参に分かれて共生する一方、市長選では互いに近い候補が激突した。09年、13年は林派が支援する候補が、17年は安倍氏の元秘書が当選した。

 2度目の首相として安倍氏が長期政権を築く中、林氏は昨年4月、12年から模索してきた3区への転身に本腰を入れた。3区内の美祢市長選では林氏が支援する新人が、河村氏が推す現職を撃破。その後の首長選でも自身に近い候補を応援した。3区を制し、拠点を宇部市とした。党関係者は「4区を2人が奪い合えば流れる血の量が違う。直接対決は双方とも避けたかったのだろう」と説明する。

 県内の小選挙区が減る可能性について林氏は「次も小選挙区からという気持ちは持っているが、四つか、三つになるか、まだ決まっていないので申し上げるのは時期尚早」と発言を控える。それでも後援会幹部は「重要な案件だ。勝ち続けるために支援の輪を広げるしかない」と力を入れる。

 4氏の中で最も若い50歳の高村氏は「しっかり仕事をして評価してもらうことが、どういう状況になっても次につながる」と語る。10月19日の出陣式で陣営幹部は区割りの見直しを念頭に「単に勝つだけではなく圧勝する」と発言した。

 安倍氏については、周囲から首相への再々登板を期待する声が上がっている。

 ▽代わりに長男

 岸氏は今回の選挙戦で公務のため一度も地元入りしなかった。それでも得票率は前回17年を3・1ポイント上回る76・9%で圧勝。代わって支持を訴えた秘書で長男の信千世氏の功績を挙げる声が多い。30歳で選挙戦では高齢の女性から人気を集めた。後援会幹部は「この選挙で世代交代の流れは速まった」と断言する。

 世代交代を巡っては党県連内に火種がくすぶる。前回の衆院選では、当時首相の安倍氏が解散を表明した日、高村氏の父・正彦氏が引退の意向を表明した。県連は公募する間もなく、高村氏の公認を党本部に申請せざるを得なかった。

 今年6月が任期だった党県連の会長人事は3区の問題を抱えて難航。関係者によると、高村氏は打診を断り、異例の3期連続で岸氏が就くことで決着した。県連幹部は「高村氏が受けていれば評価も挽回できたのに逃げた。今考えれば、もったいないね」と話す。

 県連会長の任期は2年。すでに次は林氏の名前も挙がっている。衆院への転身で条件も整った。党関係者は「公認申請を主導する立場になるし、林さんを担いだ人たちの力は一層増していきそうだ」と苦笑いする。(衆院選取材班)

 ◇野党組織も危機感

 早ければ次の衆院選から小選挙区が減る可能性について、県内の野党組織は危機感を抱いている。比例代表中国ブロックの定数も1減の見通しがあり、これまで以上に候補者選びが重要になってくる。

 県内の小選挙区で最後に野党が当選したのは2009年。この選挙で政権交代を果たした旧民主党から山口2区に立候補した平岡秀夫氏が議席を獲得した。

 旧民主党の流れをくむ立憲民主党県連の小田村克彦代表は「まずはしっかり訴えられる人を発掘していくということが重要」と強調する。今回、2区に立候補した共産党の松田一志氏は「選挙区のエリアが広がり、米軍岩国基地や上関原発の問題意識が薄れるのではないか」と危惧する。

4136チバQ:2021/11/04(木) 17:52:25
https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=805624&comment_sub_id=0&category_id=1350
「岸田効果」斉藤氏に風 石橋氏、はや転身意欲【戦いのあと 中国地方の衆院選】<上>大勝の内実
中国地方・総合2021/11/1 22:44
斉藤(左)の応援に駆け付けて共闘をアピールする石橋(10月30日、広島市安佐南区)
斉藤(左)の応援に駆け付けて共闘をアピールする石橋(10月30日、広島市安佐南区)

 衆院選終盤の10月29日。比例代表中国ブロックから広島3区へ打って出た公明党の斉藤鉄夫(69)が広島市安佐北区で開いた街頭演説会に、地元の町内会長の自民党員男性(76)が姿を見せた。「当初は『応援できん』と言われていた。わざわざ来ていただいた」。斉藤はマイクを通じて感謝の気持ちを伝えた。

 男性は、2019年の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で公選法違反罪の実刑が確定した元自民党衆院議員、河井克行を長年支えた。応援に転じた「変心」の決め手の一つは、公明党が握る国土交通相ポストだった。夏前、斉藤に地域防災の相談をすると、すぐに国交省の部署を紹介され、直談判できたという。

 10月4日、岸田文雄政権が誕生し、国交相に斉藤が就いた。「今回だけは応援する」。克行の後には自民党の候補者が立つべきだ、との思いはしまい込む。

 小選挙区初挑戦の斉藤は、自民党支持層の取り込みへ、比例中国時代と戦い方を大きく変えた。その一つが男性のような「地域の顔」との接点づくりだ。広島3区内に住む公明党支援者の仲介で町内会長たちを訪ね歩き、支援を頼んだ。

 自民党の選挙を下支えしてきた企業や業界団体も重視した。広島県内の公明党地方議員55人が、総出で支援を依頼。国交省所管の業界に太いパイプを持つ党幹部の秘書も1年近く、広島に張り付いた。陣営の訪問先は数千件を超えた。

 ▽3区の支援本腰

 それでも支援の広がりに苦心していた。「自民党の指示がないと団体は動けない」(自民党県連幹部)のが実情だった。「政治とカネ」の逆風もあった。これも10月4日で一変した。

 「3区をやってくれ」。首相に就いた岸田は、党県連会長代理で県議会議長の中本隆志に直接、託した。「国交相を落とせば岸田内閣に影響が出る」として、中本は業界団体のトップたちに相次ぎ電話。斉藤の支援へ本腰を入れた。県内からの首相誕生の高揚感もあり、自民党の牙城の広島3区は斉藤を受け入れた。

 公明党は中国地方で悲願だった小選挙区の議席を得た。ただ、広島3区を地盤とする与党の衆院議員はもう1人、生まれた。自民党が比例中国の名簿1位で処遇した石橋林太郎(43)だ。

 石橋は自民党の広島3区支部長に内定していたが、自民、公明両党は3月、石橋を今回は比例中国に回すと合意した。この次の衆院選での候補者は「協議して決める」としている。

 10月31日。早々に当選を確実にした石橋は、安佐南区の事務所で「やはり地元で、との思いは強い」と話し、早くも広島3区転身への意欲を口にした。斉藤は同じころ、安佐南区の報告会場で「次回以降の対応は、与党の信頼関係の中でしっかり話し合って決める」と話すにとどめた。

 ▽激しい公認争い

 今回、公示直前まで自民党の大物同士が激しい公認争いを繰り広げたのが山口3区だ。参院議員を5期目で辞した林芳正(60)が山口県議や首長の後押しで、党公認を得て初当選した。

 「党公認は現職優先」を主張し、11選を目指した元官房長官の河村建夫(78)は公示前に引退を決めた。比例中国単独で立つ予定だった長男の建一(45)は比例北関東に回り、落選した。

 首相を目指す林は12年の衆院選から転身を狙ってきた。近い県議は「今回を逃せば衆院へ入り込む余地がなくなる。ラストチャンスだった」と安堵(あんど)した。

 ただ人口減少が加速する山口県では早ければ次の衆院選で、小選挙区が4から3へ減る可能性がある。自民党が議席を独占し、1区に党前副総裁の父を継いだ高村正大、2区に防衛相の岸信夫、4区に元首相の安倍晋三がいる。「自民党王国」の勢力争いは続く。=敬称略(長久豪佑、渡辺裕明)

    ◇

 短い秋の政治決戦となった衆院選。中国地方の小選挙区で与党が18勝し、野党が伸び悩んだ背景を探る。

4137チバQ:2021/11/04(木) 17:52:53
https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=805963&comment_sub_id=0&category_id=1350
立民、再選挙再現ならず 「共闘」遠のく労組も【戦いのあと 中国地方の衆院選】<下>苦戦の因果
中国地方・総合2021/11/2 22:42
応援に駆け付けた枝野(右)とグータッチするライアン(中)と大井(10月21日、広島市中区)
応援に駆け付けた枝野(右)とグータッチするライアン(中)と大井(10月21日、広島市中区)

 ここもか―。衆院選広島3区内の広島市安佐南区の住宅街で、ビラを配り歩いていた立憲民主党のライアン真由美(58)の陣営スタッフは驚いた。行く先々のポストに、事実上の一騎打ちを演じる公明党の斉藤鉄夫(69)のビラが先回りするかのように入っていた。組織戦で差を見せつけられたようで、あるもどかしさを心に抱いた。「連合の組織力を発揮しきれていない」

 労働組合の中央組織で全国最大の連合。ライアンを推薦した連合広島は、広島県内で約15万人の組合員を擁している。立憲民主党の「最大の応援団」で、選挙戦では実動部隊を担う。

 2019年の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件に端を発した今年4月の参院広島選挙区再選挙では、県内の野党勢力でつくる政治団体「結集ひろしま」の宮口治子(45)を全面的に支援した。自民党公認の西田英範(40)たちを下しての当選へと押し上げた。

 立憲民主党県連は全県でその再現を狙ったが、そうはならなかった。立憲民主党は衆院選で、結集ひろしまに加わっていない共産党などとの共闘態勢づくりを全国で進めた。連合は結成時から「反共産」の立場を採る。「共産アレルギー」を持つ労組が遠のいてしまった。

 連合傘下の労組には、立憲民主党寄りの官公労など旧総評系と、国民民主党寄りの民間労組など旧同盟系がある事情も影響した。立憲民主党の公認候補の支援について、県内の民間労組の幹部は「できること、できないことがある。本当に支援が欲しければ、無所属になればいい」と突き放した。事実、自動車総連の県組織は推薦を見送った。

 ライアンの陣営では、送付した選挙はがき5万5千枚のうち、労組や支援組織の協力を得られたのは3万5千枚にとどまった。ビラ配りや電話かけといった人海戦術でも大きな影響が出た。「フルスペックで戦えなかった」。10月31日深夜、陣営関係者は天を仰いだ。

 公示直前に共産党が候補者を取り下げる形で野党が「共闘」した広島2区。立憲民主党の大井赤亥(40)の得票は、17年の前回選で旧民主党系の希望の党と共産党の候補者が得た合計を約1万4千票下回った。広島4、5、7区でも、立憲民主党の候補者は大差で敗れた。

 ▽政党色を薄める

 唯一、広島6区で激戦を制した立憲民主党の佐藤公治(62)は、政党色を薄め、自身が代表を務める結集ひろしまを前面に出した。「立憲民主党」と演説で口にしたのは、元自民党政調会長の亀井静香(85)を招き、公示前の10月10日に尾道市など3カ所で開いた後援会の集会が最後だった。

 前回選で1万6407票の差をつけた自民党の小島敏文(71)との再戦。前回選で1万4585票を得た共産党が擁立を見送り、地元議員たちには佐藤の優勢ムードが広まっていた。そんな空気が、公示直後に一変した。首相の岸田文雄(64)が小島の応援に来るとの情報が入ったためだ。

 佐藤はここから、演説で岸田批判を際立たせる策に出た。22日の尾道市での街頭演説では、大規模買収事件の解明に消極的だと岸田を批判。中盤戦からは「岸田総理のお膝元広島で自民党、公明党、全ての権力と戦っている」と唱えた。

 小島との差は4638票差に縮まったが、与党支持層を取り込み、勝利を呼び込んだ。佐藤は今月1日、「健全な政治を取り戻すための結集」に与党支持層も呼応したとの見方を示した上で、「政党名を出すとみんなが集まりにくい環境になる」と振り返った。

 ▽「単独で強い党」

 同じ1日。立憲民主党県連代表代行の森本真治(48)=参院広島=は、あいさつで訪れた連合広島で「(共産党を含む)野党共闘が国民の支持につながらないのがはっきりした。単独で強い党になるべきだ」と踏み込んだ。翌2日、共闘路線を進めた枝野幸男(57)が衆院選敗北の責任を取り、党代表を辞任すると表明した。

 野党第1党は推進力を取り戻せるのか。政権交代は遠い。=敬称略(宮野史康、森田晃司)

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4138チバQ:2021/11/04(木) 18:03:09
https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=804766&comment_sub_id=0&category_id=1351
隣接区から逆風と追い風 与野党初の一騎打ち【焦点区を歩く】<9>広島2区
広島2021/10/30 10:58

 平口洋 73  党国交部会長 自(竹)前
 大井赤亥40 ☆ 党県支部長 立新

 (届け出順、敬称略、☆は比例との重複立候補者、(竹)は旧竹下派)

 「皆さんにおわびを申し上げなければなりません」。衆院選(31日投開票)の広島2区に立った自民党前職の平口洋(73)は、2019年の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件への謝罪から演説を切り出す。

 今年4月の広島選挙区の再選挙で、自民党候補が野党系の宮口治子(45)に敗れた。本来は分厚い自民党支持層が投票を控えたのが敗因と分析。自らの勝利には、支持者の怒りをなだめるのが必須とみるからだ。

 ▽比例定年に該当

 5選を目指す今回の戦い。逆風は、選挙区が隣り合う広島3区を震源とした買収事件だけではない。

 今回、党の内規で比例代表候補の「73歳定年」に該当し、比例代表中国ブロックの名簿に載らなかった。公示直前には共産党が広島2区で擁立を取り下げ、小選挙区制となった1996年以降で初めて、野党との一騎打ちの構図に持ち込まれた。陣営幹部は「厳しい選挙だ」と強調する。

 平口は街頭で対立候補を攻撃しない。03年の衆院選初挑戦以来、地域を小まめに歩き、「実直さ」を売り込んできた。

 選挙戦では、陣営が町内会に声を掛けて、数十人規模の小規模な集会を重ねている。広島市西区の集まりでは、住民代表が要望に応じてもらえたとして謝意を示し、平口は近隣の道路事情などを説明した。応援弁士の市議は「常に軸足が地域にある」と持ち上げた。

 やはり隣の広島1区を地盤とする、岸田文雄(64)の首相就任は追い風だ。自身は旧竹下派に所属するが、今年9月の党総裁選では派閥を超えて支持を表明した。陣営は「政権誕生の立役者」と売り込み、県民感情に働き掛ける。

 ▽批判票集約狙う

 かたや、与野党対決を仕掛ける立憲民主党新人の大井赤亥(40)は街頭で「野党統一候補として政治の転換を望む全ての声を背負う」と繰り返す。政権批判票の集約に活路を見いだす。

 陣営は水面下で、野党共闘に向けて着々と動いていた。今月18日、市民団体「広島2区市民連合」と政策協定を締結。市民連合が共産党地区委員会とも同じ内容で協定を結び、間接的な合意を実現した。

 大井陣営はその後、有権者へ送るために用意した選挙はがき約4万枚のうち6千枚を、市民連合に提供した。広島2区で党公認の候補者がいなくなった共産党側が、その選挙はがきに「比例は共産党」と独自に記し、党支持者に送るのを事実上黙認した。

 一方、最大の支援母体である連合広島に「非共産」の考えが強いのを踏まえて、共産党との距離の取り方には細心の注意を払う。

 22日、大井はJR横川駅前(西区)であった市民連合の集会でマイクを握った。演説終了を見計らって現れた共産党の元立候補予定者とグータッチを交わしたが、その場を早々に去り、並び立つのを避けた。

 共産党の擁立見送りは、立憲民主党との党本部間の合意で決まった。大井の陣営幹部は「両党の地元組織間で直接合意したものは一つもない」と強調する。

 勝利には無党派層の支持も欠かせない。大井は、岸田が首相となったことで与党に対する期待感が足元で高まるのを懸念し、「総裁選で掲げた公約の多くは骨抜きになった」と警鐘を鳴らす。参院議員となった宮口を招き、有権者の「政治とカネ」への怒りを再び燃え上がらせようと動く。=敬称略(城戸良彰)<おわり>

4139チバQ:2021/11/04(木) 18:51:45
https://www.shikoku-np.co.jp/local_news/article.aspx?id=20211029000203
2021総選挙香川/最終盤の情勢 1区 幅広い浸透図る・小川 維新の礎を築く・町川 背水で一気攻勢・平井
2021/10/29 09:59
 衆院選も終盤に入り、県内各選挙区の舌戦も激しさを増している。各選挙区の情勢を追った。

■共闘の先進区
 今衆院選では、全国の小選挙区の7割で立民や共産など野党5党による共闘が実現した。その野党共闘の先進区となったのがこの香川1区だ。

 始まりは2016年の参院選。立民前職の小川淳也は当時、民進党県連代表を務めていたが、擁立を決めていた女性候補を取り下げて、全国唯一の共産候補による野党共闘を実現、同じ選挙カーに上がって応援演説もした。

 それに応えたい共産は4年前の前回衆院選で初めて香川1区からの候補者擁立を見送り。小川は念願の1対1の構図に持ち込んだものの、わずか2千票差で敗れ比例復活した。この時話題になったのが、5千票に上った白票だ。小川が保守の色濃い希望の党(当時)公認だったことへの反発があったと言われた。

 今回、共産は前回の「自主投票」より一つ踏み込んだ「自主支援」とした。また、保守層切り崩しのため、ゼネコン汚職で実刑判決を受けながらも選挙区で無敗を誇る立民の中村喜四郎と選挙区内を回った。SNSも活用し、若年層も含めて幅広い層へのアピールにも余念がない。

 しかし、望んでいた与野党一騎打ちの構図は維新新人の出馬でなくなった。「1対1」を希望する小川は維新の候補者やその家族、維新幹事長の馬場伸幸に出馬断念を求めた。馬場の腕をつかんで直談判する小川の様子を、維新議員がネットで取り上げたことで波紋を呼んだ。小川は「与野党1対1の対決構図が国民のため。正当な政治活動だ」とする。

 それでも、昨年公開の映画で知名度がアップした効果は大きい。次の立民代表選に出ることも明言。選挙区での勝利に向け、代表の枝野幸男ら幹部クラスの応援が相次いでおり、陣営も「非常に勇気づけられる」と手応えを感じている。

■第三の選択肢
 前職2人の争いに割って入ったのが、県内では女性初の衆院議員を目指す維新新人の町川順子だ。小川本人から立候補断念か、もしくは3区からの出馬を打診されたほか、自民県議からも3区出馬を言われたという。「私の人生、私が決める」といずれの要請も一蹴。自公与党や現在の野党共闘の枠組みとは異なる「第三の選択肢」としてのアピールに力を入れている。

 22日、応援で来県した幹事長の馬場は「(立民の候補は)『自分が野党統一候補をやっているのに、なぜ入ってくるんだ』と何度もおっしゃっていたが、うちは関係ない」と重ねて強調。「選択肢が少なく、第三極がない方が国民にとって不幸だ」と指摘する。

 今衆院選の争点について馬場は「改革をするか、しないか。この一点に尽きる」と断言する。“大阪生まれ”の維新には、府議会で身を切る改革を行って財源を生み出し、学費の無償化などを実現してきた実績があるとし、「大阪モデルの改革を香川でもやっていきたい。日本の大改革にチャレンジするのは維新だ」と力を込める。

 出馬表明の遅れもあって町川自身の浸透度はまだまだだ。が、「今回だけで終わるつもりはない。次の人たちにもつなげたい」ときっぱり。来年の参院選や再来年の統一地方選も見据え、四国に維新の礎を築き、新たな選択肢としての確立を目指したい考えだ。

■国のパイプ役
 小選挙区の議席死守を目指す自民前職の平井卓也。この4年間で、2度の入閣を果たした。特にデジタル改革担当相、デジタル相時代は、既得権益や税金の無駄遣い打破など改革の最前線で取り組んだ。

 しかし、デジタル庁創設に向けて多忙を極め、1年間ほとんど地元に戻れなかった。大切にしていた住民との対話は減り、選挙準備も大幅に遅れた。

 さらに内部会議の音声データ流出や接待問題などの週刊誌報道も。陣営は「有権者に説明すれば理解してもらえる」とするものの、受け身の戦いになっている。

 陣営には危機感が募る。「比例もある」との反応だ。四国における自民の比例枠は単独を除いて良くても2枠。四国内に接戦区が複数あり、香川県選出(比例を含む)の与党衆院議員は初めてたった1人になる可能性がある。「国と地方をつなぐパイプがなくならないか心配」「地域間競争が激しい中、地盤沈下しないか」との声が行政関係者らからも漏れ聞こえる。

 22日夜、通常なら終盤に開く企業・団体向け決起大会を前倒しで開いた。菅内閣で二人三脚で規制改革に取り組んだ河野太郎前行政改革担当相が応援動画で、「平井さんに支援を」と深々と頭を下げた。

 「自民党総裁選と、岸田首相の誕生。最近の新型コロナ感染者の激減を世論はどう判断するのだろうか」と陣営幹部。

 急きょ、28日に岸田首相が応援に駆け付けた。陣営は「日ごとに勢いが増している。一気に攻勢をかけたい」としている。

4140チバQ:2021/11/04(木) 18:55:34
https://www.shikoku-np.co.jp/local_news/article.aspx?id=20211029000204
2021総選挙香川/最終盤の情勢 2区 本人不在も一丸・玉木 支持拡大へ全力・瀬戸
2021/10/29 10:00
 党代表として初の衆院選に臨む国民前職の玉木雄一郎。選挙期間中は他県の選挙区の応援に駆け回っており、本人不在の戦いが続いている。

 「地元のため日本の未来のため、しっかり頑張る。後押しをお願いしたい」。23日朝、坂出市などで演説に臨む玉木の姿があった。公示後、香川に戻ったのはこの日が初めて。滞在時間はわずか3時間。昼前には茨城へと向かった。

 玉木は「玉木党」と呼ばれる強固な支持基盤を持ち、小選挙区で4回連続当選中。ただ、期間中のほとんどで地元を空ける選挙は初めてだ。移動中に香川の演説会場とオンライン中継を結ぶなど、「生の声」を直接届ける機会に工夫を凝らす。陣営幹部は「本人が一番不安なはずで、楽観することはできない。陣営一丸となって勝ち抜く」と気を引き締める。

 ただ、党の目下の課題は、与党の対抗軸としての存在感を欠くことだ。自身の勝利はもちろん、公示前の8議席を増やせるかどうかが焦点になる。

 対する自民元職の瀬戸隆一。玉木との対決は4回目で、前回は比例復活もならず、苦杯をなめた。序盤調査では苦戦が伝えられているものの、陣営は反転攻勢へ全力を挙げる構えだ。

 「この4年間、この地域には政権与党とのパイプ役がいなかった。これでは地域が良くならない。私に仕事をさせてほしい」。瀬戸は演説などで、2区における与党議員不在の影響を強調。中小企業支援策や子育て支援の強化などを訴え、玉木を支持する保守層の切り崩しを図っている。

 公示後は、山際大志郎経済再生担当相や、牧島かれんデジタル相も応援に駆け付け、瀬戸の手腕への期待感を示した。

 23、24日には、地元・坂出エリアに絞って演説会を集中的に開催。直接会って話した有権者に拡散してもらうことで支持拡大を狙う。陣営は「相手は強いが、こちらにも伸びしろはある。一人でも多くの人に声を届け、最後まで走り抜くしかない」と終盤戦を見据える。

4141チバQ:2021/11/04(木) 18:56:26
https://www.shikoku-np.co.jp/local_news/article.aspx?id=20211029000205
2021総選挙香川/最終盤の情勢 3区 高得票率目指す・大野 批判の受け皿に・尾崎
2021/10/29 10:00
 4年前の前回に続いて与野党一騎打ちとなった。

 岸田内閣で内閣府副大臣に初めて就いた自民前職の大野敬太郎。連続4選を目指す今回、陣営はさらなる飛躍に向けて「勝ち方」を意識する。

 父の代から受け継いだ支持基盤を武器に、序盤から優勢が伝えられる中、陣営幹部は「社民候補との一騎打ちだった前回の得票率(69%)を上回りたい」と力を込める。

 投票率アップにも気を配る。3区の前回の投票率は、県内小選挙区最低の49・8%で5割を切った。一人でも多くの人に支持してもらうため期日前投票の積極的な利用も促す。

 大野に挑むのは、県内小選挙区で唯一の共産候補となる新人の尾崎淳一郎。立民、国民、社民が候補擁立を見送ったことで、政権批判票の受け皿としての役割を担う。知名度不足は否めず、支持をどこまで広げられるかが課題となるが、陣営幹部は、自公政権に対する不満から「党への期待を強く感じている」と話す。

 26日には善通寺市出身で党副委員長の山下芳生が応援に入った。党が目標に掲げる比例四国ブロックでの議席獲得に向け、小選挙区での戦いを比例票につなげられるかも鍵を握る。

4142チバQ:2021/11/04(木) 18:57:18
https://www.shikoku-np.co.jp/local_news/article.aspx?id=20211029000206
2021総選挙香川/最終盤の情勢 比例四国 公明・伝統の議席死守へ 共産・「野党共闘」前面に
2021/10/29 10:00
 政党間で争う比例代表四国ブロック(6議席)。県内からは5人が単独候補として立候補している。

■ 与党の一体感
 「大事な、大事な伝統の1議席。何としても勝たせてください」。20日、高松市中央公園。公明党代表の山口那津男が声を張り上げた。

 公明党は2000年衆院選から四国ブロックでの議席を守り抜いてきた。今回、同ブロックで当選を重ねてきた党副代表の石田祝稔が引退。新人候補で臨むが、新型コロナウイルスの影響で集会の開催もままならず、十分浸透できているのかどうか手応えが分からない情勢だ。

 自公政権への批判もある中、14年衆院選以来となる山口の来県は「危機感の裏返し」との見方が強い。

 共同戦線を張る自民前職の平井卓也も街宣車に上り、「公明党の皆さんとは異体同心。国民のための改革、政策を着実に進められるのは自公連立政権だ。この議席を守り抜かなければならない」と声を張り上げた。山口は何度も「選挙区は平井、比例は公明」と声をからし、政権与党としての一体感を訴えた。

■ 感じる手応え
 一方の共産党。22日に高松市で四国ブロック候補の応援演説に臨んだ。

 「もしかしたら、小池先生がおるんではと思って」。比例候補の応援演説中の共産党書記局長・小池晃の元に、香川1区で立候補している立民前職の小川淳也が自転車で駆け付けた。

 小池は「1区で小川を必ず勝たせるために全力で支援する」と力を込め、「比例は共産」と「野党共闘」を前面に打ち出し、政権批判票の取り込みを図った。

 共産は今回、野党共闘を進めた結果、県内小選挙区に候補を立てたのは3区だけ。比例票の上積みには選挙区との連動が効果的と思えるが、県委員会は「四国を回っていても、かつてないほど手応えがいい」。18年ぶりとなる議席獲得に意欲を見せる。

■ 上積みに全力
 初の衆院選に挑むれいわは、四国では唯一の比例候補が選挙期間中、自転車で四国1周を行うなど地道な活動で浸透を図る。

 社民は今回、途切れることなく候補を立ててきた香川3区への候補擁立を初めて見送った。四国4県で街頭演説を行うなど、党の灯を守るため比例票の上積みに全力を尽くす考えだ。

4143チバQ:2021/11/04(木) 19:07:58
https://www.topics.or.jp/articles/-/613537
与党 内分自民、混乱続く【戦い終えて 21衆院選とくしま】


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