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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

8065チバQ:2022/07/14(木) 09:20:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/915e13aea719e78b00715cf7cff6197fab9e45dd
分裂回避を優先、安倍派は集団指導体制か…「将来の首相候補」と安倍氏が挙げていた4氏
7/13(水) 22:36配信

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読売新聞オンライン
 銃撃事件で死亡した安倍晋三・元首相が率いていた自民党安倍派(清和政策研究会)で、会長を当面置かず、複数の有力議員による合議体を設置する案が浮上している。衆目の一致する後継者が見当たらない中、集団指導体制を整えることで分裂回避を優先したい思惑がある。

【写真】安倍晋三・元首相のひつぎを乗せた車両を官邸職員らが見送る

(写真:読売新聞)

 検討されている案によると、会長代理を務める下村博文・前政調会長を顧問とし、同じく会長代理の塩谷立・元文部科学相を合議体の代表役とする方向で調整する。合議体のほかのメンバーには、参院安倍派会長の世耕弘成参院幹事長、事務総長の西村康稔・前経済再生相、副会長の高木毅国会対策委員長、松野官房長官、萩生田経済産業相らの名前が挙がっている。

 派内では従来、安倍氏の後継選びは中長期的な課題ととらえられていた。安倍氏は以前、下村、西村、松野、萩生田の4氏を将来の首相候補に挙げたが、自らの後継者を指名したことはない。4氏に競争させ、時間をかけて育成する意向だったとみられる。集団指導体制とした背景には、「ライバル関係の4氏から性急に誰かを選べば、不満が出て派が割れる」(派幹部)との事情があった。

 世耕氏は12日の記者会見で「一致団結することが重要だ。一丸となって安倍氏の遺志を継ぐ」と強調。下村氏も11日のテレビ番組で「四分五裂しないようにしようと、みんな認識している」と語った。

自民党安倍派のパーティー(5月17日)

 清和研は、2000年の森喜朗氏以降、4代続けて首相を輩出し、所属議員が膨張した。人数が増えた分、まとまりづらい側面もある。

 安倍氏が2度目の党総裁に返り咲いた12年の総裁選では、派閥会長だった町村信孝・元官房長官も出馬し、派内で競い合った。政策面でも、安倍氏が慎重だった選択的夫婦別姓に、派閥事務局長を務める稲田朋美・元防衛相が一定の理解を示すなど、必ずしも一枚岩とは言えない。

 こうした事情から、安倍氏の死後、一時は森氏の裁定や前会長の細田衆院議長の復帰を望む声も出ていた。

 集団指導体制となった場合でも、主導権争いが起きる懸念は残っている。実際、派内には「塩谷、下村の両会長代理を中心とするのが筋だ」との主張もあり、今後、合議体の構成を巡って曲折を経る可能性もある。

 党関係者は「派閥がまとまっていたのは、安倍氏だからこそだ。集団指導体制と言えば聞こえはいいが、派内の意見対立が表面化すれば分裂は避けられないだろう」と語った。

8066チバQ:2022/07/14(木) 19:54:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/e494b6b1a91294d10234fa86f8422e5a99214898
安倍元首相「国葬」、今秋実施 民主主義守る決意示す 政府
7/14(木) 17:30配信
時事通信
安倍晋三元首相=6月29日、大分市

 岸田文雄首相は14日の記者会見で、参院選遊説中に銃で撃たれ亡くなった自民党の安倍晋三元首相について、今秋に「国葬」を行うと発表した。


 首相は国の内外で追悼の意が寄せられているなどとし、「国葬を執り行うことでわが国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜くという決意を示していく」と強調した。

 首相は国葬を行う理由を列挙。(1)憲政史上最長の8年8カ月にわたり首相の重責を担った(2)東日本大震災からの復興、経済再生、日米関係を軸にした外交展開で大きな実績を残した(3)国際社会から極めて高い評価を受けている(4)選挙中に突然の蛮行で死去し、国の内外から幅広い追悼・哀悼の意が寄せられている―とした。

 戦後の国葬は、サンフランシスコ講和条約を結んだ吉田茂元首相以来2例目となる。

8067チバQ:2022/07/14(木) 20:17:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/da0cff084207096787c4a8b88fa46f7a3f01e615
「2年後」意識し政権運営 岸田首相、参院選大勝【解説委員室から】
7/14(木) 20:13配信


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時事通信
時事通信解説委員長 高橋正光
参院選から一夜明け、記者会見で質問に答える自民党の岸田文雄首相(自民党総裁)=2022年7月11日、東京・永田町の同党本部[代表撮影]

 自民党は7月10日に投開票された参院選で、改選過半数の63議席を得る大勝をし、岸田文雄首相の政権基盤は強化された。次なる政局の焦点は、首相の自民党総裁の任期が切れる2024年9月の総裁選。いかに再選への環境を整えるか。首相は常時、「2年後」を意識して政権運営に当たるとみられる。

【図解】参院の新勢力

安倍氏不在、変わるパワーバランス
安倍晋三元首相の通夜が行われた東京・増上寺で、元首相に敬意を表する人々=2022年7月11日

 投開票日の2日前、安倍派(93人)を率いる安倍晋三元首相が銃撃されて死亡する衝撃的な事件が発生した。民主主義に挑戦する卑劣な犯行に、怒りと悲しみがなお渦巻くが、政治的には、最大派閥の領袖が政治の舞台から退場したことを意味する。参院選を経て、岸田政権は「安倍氏不在」で再スタートした。

 岸田政権は、第2派閥の茂木派(54人)、第3派閥の麻生派(49人)、第4派閥の岸田派(44人)が主流派として主に支える。これに対し、政権に最も距離を置く(非主流派)のが、菅義偉前首相を中心とする無派閥議員のグループ、第5派閥の二階派(42人)、第6派閥の森山派(7人)。安倍派はこの中間に位置するのが、現在の岸田政権の権力構図だ。

 また、安倍氏は最大派閥を率いるだけでなく、党内外の保守層から強い支持を得ていた。こうした力をバックに、経済・財政や安全保障などの分野で岸田政権に注文。首相に正面から政策要求を突きつける唯一の存在で、安倍氏に近い派閥幹部は「自分以外に言う人がいないとの思いからだろう」と胸中を解説していた。

 首相にとっては、安倍氏を敵に回せば政権は一気に不安定となり、2年後の総裁再選も容易ではない。かといって、主張を全て受け入れれば、自身の指導力を問われ、高い内閣支持率が低下しかねない。こうした事情から、首相はある時は安倍氏と妥協、ある時は退けるなど、調整に腐心。参院選が終われば、23年度予算案を編成する年末に向けて、両氏の綱引きが激しさを増すとみられていた。

 安倍氏の死が、政権運営にどういう影響を及ぼすかは現時点では見通せない。ただ、安倍派内に、衆目の一致する後継者がいないのは事実。同派は当面、会長を置かず、幹部による集団指導体制で運営される見通しだが、結束が弱まるのは避けられそうにない。「数」を背景とした影響力は低下するだろう。

 一方、首相は参院選大勝で、昨年10月の衆院選に続き、「国民の信任」を得た。国政選挙2連勝の実績は重い。長い目で見れば、安倍氏の不在は、首相の力が増す方向に作用することになろう。

難題山積の「黄金の3年」
岸田文雄首相と官邸職員らが手を合わせる中、首相官邸前を通り過ぎる安倍晋三元首相のひつぎを乗せた霊きゅう車=2022年7月12日

 参院選を乗り切った首相は、衆院を解散しない限り、衆参選挙が3年間なく(補選を除く)、選挙を気にせずに政策課題に専念できることになった。政界では「黄金の3年」と指摘する声もある。首相自身は7月11日の記者会見で、「課題が山積している。『黄金の3年間』との考え方は全くない」と述べ、緊張感をもって懸案解決に取り組む姿勢を強調した。

 実際、首相が言うように、課題山積の状況だ。エネルギーや食料品を中心とした価格の上昇、新型コロナウイルス感染の急拡大、昨年9月の総裁選で掲げながら、いまだ「計画」段階の「成長と分配」の好循環による国民の所得・給与の引き上げ、戦略、予算両面での防衛力の強化…。首相は年末に向けて、具体策をまとめ、実行に移すことを迫られている。結果を出さなければ、参院選で示された国民の政権への期待は失望に変わり、内閣支持率は低下するだろう。首相の指導力がいよいよ問われる段階に入ったと言えよう。

8068チバQ:2022/07/14(木) 20:17:39
内閣改造に注目
国会前を通る安倍晋三元首相のひつぎを乗せた霊きゅう車(中央右下)=2022年7月12日午後、東京・永田町

 無派閥の菅氏がコロナ対応で国民の支持を低下させ、総裁再選断念に追い込まれたことから分かるように、第4派閥の領袖に過ぎない首相が2年後の再選を目指す上で必要なのは、まずは高い内閣支持率を維持することだ。常に「結果」を出し続け、国民の支持をつなぎ留めておくことが欠かせない。

 二つ目は、対抗馬の芽を摘むこと。その点で、強力な武器になるのが人事権だ。もし、安倍派がまとまって独自候補を擁立したり、対抗馬を支持したりすれば、首相の再選は一気に流動化しかねない。また、安倍氏不在という新たな政治環境の下、菅氏や二階俊博元幹事長ら非主流派の実力者の動きも、首相には不安だろう。首相は8月中にも行う内閣改造・党役員人事で、安倍派をどう処遇するのか、非主流派にも配慮するのか。首相の判断に党内の関心が集まっている。

 首相は14日の記者会見で、歴代最長の在任期間やその間の実績を考慮し、安倍氏の葬儀を秋に「国葬」として行うことを明らかにした。首相経験者の国葬は、サンフランシスコ講和条約に調印した吉田茂氏以来で、戦後2例目。安倍氏に次ぐ在任期間で、沖縄返還を成し遂げた佐藤栄作氏は「国民葬」だった。首相の判断には、安倍派や保守層を意識した面もあるとみられる。

 さらには、総裁選との絡みで、解散のタイミングを探ることも予想される。衆院選から2年が過ぎると、いつでも解散があり得るというのが政界の常識。23年10月末で衆院議員の任期は後半に入る。首相が同年秋から総裁選が実施される24年9月の前までの間に、解散に踏み切る可能性がかなりある。衆院選に勝利し、主権者たる国民の信任を得れば、党の事情で首相を交代させることは民主主義に反し、再選がほぼ確実になるからだ。

 総裁選までに解散しなければ、その時点で衆院議員の任期満了まで残り約1年。25年夏には参院選があり、衆参同日選は、政権を取り巻く状況によっては両方負ける可能性があり、リスクが高い。これを避ければ、解散のタイミングが一層絞られてしまう事情もある。

公明は影響力低下?
記者会見に臨む公明党の山口那津男代表=2022年7月11日、東京都新宿区

  参院選の結果、自民党は非改選と合わせて119議席となり、単独過半数まで6議席に迫った。先の通常国会で22年度予算に賛成するなど与党に接近した国民民主党は、議席を減らしたものの、非改選と合わせて10議席。自民、国民両党で過半数に届いた。自民党は衆院では単独で過半数を占めており、仮に公明党が反対しても、国民の協力があれば、法案を成立させることができる。公明は政権内での「力の源泉」の一つである、参院でのキャスチングボートを失った。

 また、もう一つの「力の源泉」である、支持母体・創価学会の集票力を背景とした「選挙協力カード」も、衆参の選挙が当面ない状況下では、威力の低下は避けられない。公明は目標とした改選14議席を確保できず、態勢の立て直しが急務。来年4月の統一地方選を控え、政策面で独自性を強め、成果をアピールしたいところだが、自民党との協議で、押し切られる場面が増えそうだ。

8069チバQ:2022/07/14(木) 20:17:58

共産・志位氏は4連敗でも続投
開票が進む中、テレビ中継で質問に答える共産党の志位和夫委員長(中央)=2022年7月10日夜、東京都渋谷区

 一方、野党に目を向けると、立憲民主党は、6議席減の17議席。国民は5議席、共産党は4議席で、いずれも2議席減らした。社民党は1議席を確保し、政党要件を維持するのが精いっぱい。既成野党はどこも議席を伸ばせなかった。

 このうち、特に深刻なのが、立民と共産だ。立民は昨年の衆院選後、代表を引責辞任した枝野幸男氏に代わり泉健太氏が就任したが、党勢の退潮傾向に歯止めをかけられず、比例代表では、日本維新の会に「野党第1党」の座を奪われた。立民は、多くの国民が政権担当能力を認めていない現実を突きつけられた格好。まずは泉代表の責任も含め、選挙の総括を迫られるが、次の国政選挙に向け、態勢の立て直しが全く見通せないのが実情だ。

 共産は、19年参院選、17、21年衆院選に続いて今回も議席を減らし、国政選挙「4連敗」となった。この結果、現在の勢力は衆院10議席、参院11議席。志位和夫委員長は在任21年を超えるが、00年11月の就任時と比べ、衆院は半減、参院は半減以下で、大きく勢力を後退させている。今回の比例票は361万超。前々回は601万超で、わずか6年で約4割減と激しい落ち込みだ。

 そもそも、議会制民主主義において、選挙は主権者たる国民が政治的な意思表示をする場。議席の減少は、主権者からの信任の低下を意味する。国政選挙で敗北した党のトップが引責辞任するのは、こうした事情が大きい。前回衆院選後に立民の枝野氏が代表を辞任したのとは対照的に、志位氏は「政治方針という点では責任はない」などとして続投した。

 今回参院選の結果を受け、志位氏は7月14日の記者会見で、自身の責任について「中長期を展望して、日本の政治を良くしていくことで責任を果たしたい」と述べ、辞任を否定した。同党は既成政党で、選挙結果がトップの進退に直結したことのない唯一の党だが、今回もその「伝統」は守られた。「世代交代に後ろ向きの党」との印象を強める人も多いだろう。

 維新は、最低目標とした改選議席の倍増(12議席)を達成、比例代表では「野党第1党」となった。しかし、代表の松井一郎大阪市長、副代表の吉村洋文大阪府知事という「2枚看板」が繰り返し応援に入った埼玉、東京、京都で議席を得られず、「全国政党への脱皮」という点で、大きな課題を残した。松井代表は14日、党役員会で辞任を表明。吉村副代表は代表選不出馬の意向を示している。発信力のある新たな「党の顔」を選ぶことが、「全国政党化」には必要だが、容易ではなさそうだ。

8070チバQ:2022/07/14(木) 21:18:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7a922d371e4e542dc9ca8a9c687a61893cbd9a3
菅前首相、派閥横断の「勉強会」見送り 安倍氏死去「色々考える」
7/14(木) 16:28配信

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朝日新聞デジタル
菅義偉前首相

 菅義偉前首相は、自身を中心とする自民党内の派閥横断による勉強会の立ち上げを見送る考えを示した。参院選後の立ち上げを想定していたが、安倍晋三元首相が亡くなったことを受けて13日のBSフジの番組で「こういう状況になったから、いろいろ考えるところがある」「新たに立ち上げることはしない」と述べた。

 菅氏はこれまで、省庁の「縦割り打破」をテーマに勉強会を開きたい考えを示し、参院選後の立ち上げを検討してきた。BSフジの番組では「カーボンニュートラル、デジタル、地方の活性化、少子化対策を総裁選で柱として掲げたので、そこはしっかりやっていく」とも強調。勉強会の立ち上げとは別に、個別政策の推進は進めていきたい考えを示した。

8071チバQ:2022/07/14(木) 21:23:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7566e1997b6f2156a304dabff7b7fc12ba44924
安倍派後継争いが「鎌倉殿」 7人指導体制報道にネット「7人でバトルロイヤル」「不安しかない」
7/14(木) 19:40配信


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デイリースポーツ
 安倍晋三氏

 14日の「TBS「ひるおび!」では、安倍晋三元首相が率いていた自民党最大派閥・安倍派(清和政策研究会、93人)に関して、「会長の後継見当たらず」として、「集団指導体制」となることの見方が広がっていると伝えた。

 TBSスペシャルコメンテーターの星浩氏が、ナンバー2不在と指摘し、「政治の権力の争いですからなかなか数人でやりましょうとはいかない」と、多数派工作などを警戒して疑心暗鬼になるなど、長期的安定は難しいと分析した。

 番組では、下村博文氏、萩生田光一氏、西村康稔氏、世耕弘成氏、松野博一氏、塩谷立氏、高木毅氏の7人を中心に名前が報じられているとした。

 ネット上でも「集団指導体制」が話題となっており、「鎌倉殿みたいになってきたな」「安倍派は大河ドラマみたいになるのか」「リアル鎌倉殿の13人」との指摘が相次いでいる。

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、ちょうど次回から源頼朝他界後の御家人13人による合議制に突入し、壮絶な暗黒闘争が開幕する。

 「安倍派の集団指導体制ってまんま鎌倉殿」「7人でバトルロイヤル」「合議制的な陰謀と権力闘争の場」「安倍派が 鎌倉殿の13人のように これから先の展望が不安しか見えない」との投稿も続いている。

8072チバQ:2022/07/14(木) 21:29:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/915e13aea719e78b00715cf7cff6197fab9e45dd
分裂回避を優先、安倍派は集団指導体制か…「将来の首相候補」と安倍氏が挙げていた4氏
7/13(水) 22:36配信

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読売新聞オンライン
 銃撃事件で死亡した安倍晋三・元首相が率いていた自民党安倍派(清和政策研究会)で、会長を当面置かず、複数の有力議員による合議体を設置する案が浮上している。衆目の一致する後継者が見当たらない中、集団指導体制を整えることで分裂回避を優先したい思惑がある。


(写真:読売新聞)

 検討されている案によると、会長代理を務める下村博文・前政調会長を顧問とし、同じく会長代理の塩谷立・元文部科学相を合議体の代表役とする方向で調整する。合議体のほかのメンバーには、参院安倍派会長の世耕弘成参院幹事長、事務総長の西村康稔・前経済再生相、副会長の高木毅国会対策委員長、松野官房長官、萩生田経済産業相らの名前が挙がっている。

 派内では従来、安倍氏の後継選びは中長期的な課題ととらえられていた。安倍氏は以前、下村、西村、松野、萩生田の4氏を将来の首相候補に挙げたが、自らの後継者を指名したことはない。4氏に競争させ、時間をかけて育成する意向だったとみられる。集団指導体制とした背景には、「ライバル関係の4氏から性急に誰かを選べば、不満が出て派が割れる」(派幹部)との事情があった。

 世耕氏は12日の記者会見で「一致団結することが重要だ。一丸となって安倍氏の遺志を継ぐ」と強調。下村氏も11日のテレビ番組で「四分五裂しないようにしようと、みんな認識している」と語った。

自民党安倍派のパーティー(5月17日)

 清和研は、2000年の森喜朗氏以降、4代続けて首相を輩出し、所属議員が膨張した。人数が増えた分、まとまりづらい側面もある。

 安倍氏が2度目の党総裁に返り咲いた12年の総裁選では、派閥会長だった町村信孝・元官房長官も出馬し、派内で競い合った。政策面でも、安倍氏が慎重だった選択的夫婦別姓に、派閥事務局長を務める稲田朋美・元防衛相が一定の理解を示すなど、必ずしも一枚岩とは言えない。

 こうした事情から、安倍氏の死後、一時は森氏の裁定や前会長の細田衆院議長の復帰を望む声も出ていた。

 集団指導体制となった場合でも、主導権争いが起きる懸念は残っている。実際、派内には「塩谷、下村の両会長代理を中心とするのが筋だ」との主張もあり、今後、合議体の構成を巡って曲折を経る可能性もある。

 党関係者は「派閥がまとまっていたのは、安倍氏だからこそだ。集団指導体制と言えば聞こえはいいが、派内の意見対立が表面化すれば分裂は避けられないだろう」と語った。

8073チバQ:2022/07/19(火) 20:04:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022071900658&g=pol
安倍派「塩谷・下村氏」体制に 名称存続、会長は当面空席
2022年07月19日19時14分

自民党安倍派の臨時幹事会を終え、記者団の取材に応じる会長代理の塩谷立元総務会長(中央)=19日午後、東京・永田町
自民党安倍派の臨時幹事会を終え、記者団の取材に応じる会長代理の塩谷立元総務会長(中央)=19日午後、東京・永田町

自民党安倍派の臨時幹事会に臨む会長代理の下村博文元文部科学相=19日午後、東京・永田町

 自民党最大派閥の安倍派は19日、党本部で臨時幹事会を開き、会長だった安倍晋三元首相死去後の体制について、会長空席のまま当面は幹部の役職を維持することで一致した。今後も「安倍派」を名乗るが、塩谷立、下村博文両会長代理が派を束ねていく体制で再出発する。21日の総会で正式決定する。


 会合には衛藤征士郎最高顧問や山谷えり子座長、西村康稔事務総長、世耕弘成参院安倍派会長ら約20人が出席した。塩谷氏は自身が「まとめ役」になるとしつつ、「派として結束が大事だ。安倍氏が作った体制を継承しよう」と提案。全員が賛同したという。出席者からは「分裂だけは避けよう」との声が上がり、下村氏が「一致団結していこう」と呼び掛けた。

8074チバQ:2022/07/19(火) 20:18:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bc38bb76ab7b8443c042537f784786e80e2cdbd
参院議長、尾辻氏で調整 自民参院会長は関口氏再任へ
7/14(木) 17:49配信


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時事通信
 自民党は14日、山東昭子参院議長の後任に尾辻秀久元参院副議長(81)を推す方針を固めた。

 8月3日召集が見込まれる臨時国会で選出される。引退する小川敏夫副議長の後任には、立憲民主党の長浜博行元環境相らの名前が取り沙汰されている。一方、自民党の参院議員会長は関口昌一氏(茂木派)が再任される方向だ。

 参院は、3年ごとの選挙後に第1会派から議長、第2会派から副議長をそれぞれ選ぶのが慣例となっている。

8075チバQ:2022/07/19(火) 20:19:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/229bcadf9f01449e7323d6c35451bea275067831
安倍派、名称を残して会長職は当面置かず 「結束が大事だ」
7/19(火) 19:44配信


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毎日新聞
自民党安倍派の幹事会終了後、記者団の質問に答える塩谷立氏=東京都千代田区の同党本部で2022年7月19日午後5時33分、竹内幹撮影

 自民党安倍派(清和政策研究会、93人)は19日、党本部で幹事会を開き、会長の安倍晋三元首相の死去を受けた今後の体制について協議した。「安倍派」の名称を残して当面は会長職を置かず、現状の執行部体制を維持することを決めた。事実上、塩谷立、下村博文両会長代理を中心に派閥運営を進めることになる。21日の総会で正式決定する。

 会合には両氏のほか、衛藤征士郎最高顧問や西村康稔事務総長が出席。塩谷氏が「安倍派としてしっかり結束することがまずは大事だ」と述べ、現体制の継承を提案し、出席者全員の賛同を得た。塩谷氏は会合後、記者団に「安倍氏の国葬が済むまで、今の体制で進む」と述べ、同派の窓口役を自ら務めると説明した。

 同派は衆目の一致する後継候補がいないなか、新体制に関する派内の意見集約が急務となっていた。安倍氏の死去直後には、有力幹部7人による世話人会を設置し、集団指導体制に移行する案も派内で浮上したが、「混乱を招くだけだ」(同派中堅)と批判が上がった。塩谷、下村両氏ら執行部は、昨年秋の安倍会長就任時に起用された現体制が「安倍氏の意向」であるとすることで、派内の不満や動揺を抑え込みたい考えだ。

 9月初旬にも想定される内閣改造・党役員人事を前に派の分裂を回避するため、現状維持を優先した形だが、安倍氏に近かった幹部の一人は「塩谷氏、下村氏の2人で全てを決められるわけではない」とけん制するなど、早くも異論が出ている。党内最大派閥を率いる次期会長の本命が不在という状況に、ある幹部は「いずれは派を割る人が出てくるだろう」と話している。【東久保逸夫】

8076チバQ:2022/07/20(水) 11:42:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/4dfa8e4d31e9b5a441c836a65dbea0aade037329
“統一教会”と政治家の関係… 自民党の現職議員が証言 参院選で「票を割り振り」も? 
7/20(水) 1:37配信
安倍元首相を銃撃した男が強い恨みを持っていたという「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”。今、浮き彫りになっているのが、教団と政治家の“距離の近さ”です。19日夜、取材に応じた自民党の現職議員が語ったことは…。

  ◇

いわゆる“統一教会”の関係団体が、今月6日に集会を開きました。その様子が映された映像では、壇上に、この後の参院選で当選した自民党の井上義行氏がいました。

井上義行氏
「私は普通の政治家とは違うんです!」

そして、教団関係者とみられる人物が、興奮気味に話し始めました。

教団関係者とみられる人物
「うちの教会、うちの組織も、たくさんの問題があります。この問題を支援してくださる方が、井上義行先生でございます! 井上先生は、もうすでに食口(信者)になりました。私は大好きになりました! 戦いをするならば、必ず勝たないといけない。勝つことが善であり、負けることは悪でございまーす!」

井上義行氏
「投票用紙2枚目は〜?」

参加者
「井上義行〜!」

参加者のほとんどは、教団関係者だったといいます。

    ◇

この2日後、安倍元首相は銃弾に倒れました。山上徹也容疑者は、恨みを募らせていた教団と関連するNGO集会に寄せられた安倍元首相のメッセージを見たころから、殺害を決意したとみられています。

井上義行氏は、第一次安倍政権で総理秘書官を務めていました。

井上義行氏自身のYouTubeに公開された、6月2日の「井上よしゆき君を激励する会」と題した集会の映像では…

司会
「FWP(世界平和連合)事務総長でいらっしゃいます…」

名前を呼ばれたのは、いわゆる“統一教会”の友好団体「世界平和連合」の幹部です。その後、安倍元首相も登場しました。

司会
「安倍晋三先生、今、ご到着でございます!」

8077チバQ:2022/07/20(水) 11:42:36
    ◇

井上氏は「news zero」の取材に対し、教団との関係について次のように答えました。

井上義行氏
「『世界平和統一家庭連合』では、信徒ではなく、井上よしゆきが政策として掲げている6つの国づくり、これに賛同をえられる『賛同会員』になっています。なお、賛同会員として会費や寄付の提示は受けておらず、また、井上よしゆきからも行っておりません」

    ◇

「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”と政治家の“距離の近さ”が、浮き彫りとなっています。

19日午後8時、自民党の青山繁晴参議院議員が取材に応じました。

――自民党と“統一教会”に関係があったのか?

自民党 青山繁晴議員
「そうですね」

青山議員は18日、自身のブログで以下の内容を明らかにしました。

“統一教会”と自民党議員との関係(青山議員のブログより)
「(参院選前に)良心的な議員がわたしにこう語りました。『所属する派閥の長から(旧)統一教会の選挙の支援を受けるようにと指示されたが、断った。そのため派閥の長は、その分の票を別の議員に割り振ったようだ』」
「わたしがこの派閥の長に、事実関係を問うたところ、『各業界団体の票だけでは足りない議員については、(旧)統一教会が認めてくれれば、その票を割り振ることがある』との率直な答えがありました」

――この「派閥の長」の名前は公表しない?

自民党 青山繁晴議員
「しません。ご本人が…というなら別ですけど、私の方からすることはないです」

――相談した議員は“統一教会”からの支持を拒否し選挙活動に臨んで、当選した?

自民党 青山繁晴議員
「当選したか、落選したかは言えないです」

核心に迫る質問については明言を避ける一方、「教団と政治の関係は、昔から与野党限らずある」と証言しました。

自民党 青山繁晴議員
「彼(相談された議員)がなぜ僕に話したかというのは、やっぱり正すべきことがあるから話されたんだと思うんで。安倍さんが健在であれば、それも諫言(かんげん)申し上げたと思うので…無念の限りですね」

「派閥の長」の名前こそ明かしませんでしたが、「安倍元首相に諫言したかった」と話しました。

    ◇

一方、国民民主党の玉木代表は19日、教団の機関誌を発行する「世界日報社」から寄付を受けていたことを明らかにしました。

国民民主党 玉木代表
「2016年に世界日報の元社長さんから、2万円と1万円の寄付を私が受けていたこと、これは調べましたら事実です。適正に処理されたものですし、公開もされているので、何らやましいところはございません」

    ◇

長年、被害者の救済に取り組んできた、全国霊感商法対策弁護士連絡会の山口広弁護士は、政治家との交流による教団側のメリットについて話しました。

全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士
「『こんな立派な政治家の先生が、こうやってエールを送っていただけるというのは、やっぱりちゃんとした団体なんだ』と」

教団は取材に対し、「組織的に特定の政党や政治家を支援することはない」としていますが…

全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士
「全く事実に反しますね。 今回の選挙では『誰の支援をいたします』、個別に具体的に『あなた行ってらっしゃい』と指示を出すんですよ」

これまで、政治家に要望書を渡すなどして、教団の支援を受けないよう繰り返し求めてきたといいます。

(7月19日放送『news zero』より)

8079チバQ:2022/07/21(木) 06:46:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab49ff5b7ca1062a2fbf55d1f6cb1e88b700429c
安倍元首相の「四十九日」後、9月上旬に内閣改造・党人事…9月27日に国葬
7/21(木) 5:03配信

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読売新聞オンライン
安倍元首相の通夜が行われた増上寺敷地内に設けられた献花台と遺影(11日)

 政府は、安倍晋三・元首相の「国葬(国葬儀)」を9月27日に東京・日本武道館で行う方針を固めた。7月22日に閣議決定する。

 複数の政府関係者が明らかにした。国葬当日は火曜日で平日だが、政府は学校や官公庁などを休みにはしない方針だ。国葬の費用は全額国費で負担する。首相経験者の国葬は1967年の吉田茂氏以来、戦後2例目。吉田氏の国葬も日本武道館で行われた。

 国葬には、海外から首脳級要人の多数の参列が見込まれており、政府は警備態勢の点検・強化を急ぎ、準備に万全を期す。

 国葬に先立ち、岸田首相は9月上旬に内閣改造・自民党役員人事を行う意向だ。首相は当初、早ければ8月下旬の実施も検討していたが、8月25日の安倍氏の「四十九日」を待ち、同27〜28日にチュニジアで開かれるアフリカ開発会議(TICAD)に出席後、人事に着手する。9月11日投開票の沖縄県知事選までには内閣改造を終える方向だ。

 閣僚では松野官房長官や林外相、党役員では麻生副総裁、茂木幹事長の続投が有力視されている。

 首相は9月後半には、国連総会での一般討論演説に臨む予定となっている。

8080チバQ:2022/07/21(木) 20:28:02
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072100148&g=pol
「安倍派」現体制を堅持 会長空席、結束が課題
2022年07月21日17時36分

自民党安倍派の会合であいさつする塩谷立氏(中央)。左端は下村博文氏=21日午後、東京・永田町の同党本部
自民党安倍派の会合であいさつする塩谷立氏(中央)。左端は下村博文氏=21日午後、東京・永田町の同党本部

自民党安倍派の総会を後にする故安倍晋三元首相の妻昭恵さん(手前)=21日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党安倍派(清和政策研究会)は21日、党本部で総会を開き、会長だった安倍晋三元首相の死去を受け、現在の執行部体制を維持する方針を確認した。新会長は当面置かず、名称も「安倍派」のままとする。塩谷立、下村博文両会長代理を中心に運営する。党内に大きな影響力を持った安倍氏を突然失った最大派閥が結束を保てるかが焦点だ。
安倍派「塩谷・下村氏」体制に 名称存続、会長は当面空席

 塩谷氏は総会で「私どもの責務は一致結束して安倍元首相の遺志を継ぐことだ」と表明。「安倍派の名称、体制を引き継いでいきたい」と報告し、了承を得た。衆院当選回数が下村氏より1回多い10回の塩谷氏が「まとめ役」を務めることも確認した。塩谷氏は党の元総務会長、下村氏は前政調会長。
 冒頭には安倍氏の妻昭恵さんも出席し、「主人が残したことはたくさんある。ぜひ皆さんが引き継いでほしい」と語った。昭恵さんはこの後、首相官邸を訪れ、岸田文雄首相と面会し、葬儀参列に謝意を示した。

8081チバQ:2022/07/21(木) 20:29:28
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072001026&g=pol
安倍氏国葬9月27日 賛否交錯、手探りの準備
2022年07月21日07時05分

首相官邸に入る岸田文雄首相(中央)=20日午前、東京・永田町
首相官邸に入る岸田文雄首相(中央)=20日午前、東京・永田町


 政府は20日、参院選遊説中に銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の国葬を、9月27日に日本武道館(東京都千代田区)で行う方針を固めた。いまだ賛否が交錯する中、国民の幅広い理解をどう得ていくのか、手探りの準備となる。

 22日に閣議決定し、準備室を立ち上げ作業を本格化させる。関係者によると、当初は休日の開催を検討したが、日本武道館の予約は既に埋まっており、火曜日の27日になった。
 首相経験者の国葬は戦後、1967年の吉田茂氏が唯一の前例。当時の報道によれば、73カ国から弔問団が訪れ、一般参列者は3万人を超えた。神奈川県大磯町の自宅から会場の日本武道館に遺骨が運ばれる際、沿道では約11万人が見送ったという。
 政府は今回、費用を全額国費で賄う。2020年の中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬では、一般会計から半額の約1億円を支出したが、これを優に上回るとの見方もある。
 首脳級を含む外国要人の参列も相当数に上るとみられ、交通規制の在り方も課題となる。政府関係者は「平日に東京23区の交通を止めれば影響がかなり大きい」と懸念を口にする。
 より複雑なのは、「国民的行事」として追悼の機運を高めていけるかだ。岸田文雄首相は、安倍氏の死去から1週間足らずで国葬を決定。国民がそれぞれどう関わるべきかの議論は後回しになった。
 国葬とする理由について、松野博一官房長官は20日の記者会見で、安倍氏の在任期間が憲政史上最長の8年8カ月に上ることや、国内外から弔意が寄せられていることなどを列挙。「政治的評価を強制するとの指摘は当たらない」と強調した。
 ただ、安倍氏をめぐっては功績をたたえる声の一方、政権当時に起きた財務省の公文書改ざん問題への対応など批判も根強い。一部の野党は「政治的立場を認め、礼賛することになる」と反発する。
 戦前の国葬令は、国葬当日を休日とし、国民全員が喪に服すこととされた。政府は「喪に服すよう押しつけるものではない」と説明。官公庁や学校などは休みとしない方針だが、半旗の扱いなど不明な部分も多い。これに関し、松野氏は会見で「現時点で決まっていることはない」と述べるにとどめた。

8082とはずがたり:2022/07/22(金) 08:31:04
安倍を悼みもせず先ずは自己アピールに専念した高市。ゲス過ぎるし後継遺産継承争いからは脱落するんちゃうか。

高市早苗氏「昭恵夫人が病院に到着するまで」と命つなぐよう頼んだ 最後のやりとりも明かす
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5261be16d84280ac77f0052e50ffd9402fcd366
7/12(火) 19:20配信
デイリースポーツ

 自民党の高市早苗政調会長が12日、安倍晋三元首相の葬儀を終え、ツイッターを連続投稿。安倍元首相との最後のやりとり、昭恵夫人が搬送先の奈良県内の病院に到着するまで命をつなぎとめるよう医師に処置を頼んだことなどを明かした。

【写真】憔悴しきり 葬儀を終え、自宅に戻った昭恵夫人

 高市氏は、安倍元首相が銃撃され、死亡した事件(8日)後、初めてツイッターを更新。「事件発生以来、殆ど眠れず、食事も吐いてしまい、両親を亡くした時にも経験しなかった心身衰弱状態でした」とつづった。

 搬送先の奈良県立医大との連絡役として、「昭恵夫人が病院に到着するまで生命維持処置をお願いした」ことも明かし、それが「正しかったのか否かと苦しみ抜きました」と吐露した。安倍元首相の死亡時刻は8日午後5時3分。昭恵夫人は同4時56分に病院に到着していた。

 「安倍元総理と最後にメールをやり取りしたのは事件前日夕方」。予定を変更し、急遽決定した奈良での応援演説に、「党情勢調査で奈良県は優勢」との旨のメールを送ったが、「問題ないとは思うけど、京都に行くことが決まったので、奈良まで行きます」と返信があったという。高市氏は「京都も奈良も当選したことを御霊前に報告しました。」と伝えた。

「安倍元総理と最後にメール」事件前日のやりとりを高市早苗氏が明かす
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4120187f1d2770c39709f217e58d51e009d7f85
7/13(水) 9:28配信
スポーツ報知

 自民党の高市早苗氏が12日に自身のツイッターを更新。8日に銃撃され死去した安倍晋三元首相を悼んだ。

 ツイッターで「安倍元総理が搬送された奈良県立医大との連絡役を続けました。昭恵夫人が病院に到着するまで生命維持処置をお願いしたことが正しかったのか否かと苦しみ抜きましたが、御葬儀で昭恵夫人の喪主挨拶を伺い、救われました。元総理が最期に手を握り返したと」などと明かした高市氏。

 続く投稿で「安倍元総理と最後にメールをやり取りしたのは事件前日夕方。急な奈良県入りを知り、党情勢調査で奈良県は優勢の旨を送信したら、『問題ないとは思うけど、京都に行くことが決まったので、奈良まで行きます。毎日と日経が厳しく出ているので』と返信。京都も奈良も当選したことを御霊前に報告しました」と明かした。

 続けて「安倍元総理が他界された翌日の土曜日、政調会の治安・テロ対策調査会長に対し、参院選が終わったら速やかに調査会を開催するよう、要請しました。警護の在り方も議論されるでしょうが、ネット情報と簡単に入手できる材料で殺傷力の強い物を作れる現状への対策も必要です」とした。

 「安倍元総理が他界されたという現実を受け入れるまでには大変な苦痛を伴いましたが、今後は、多くの同志議員と力を合わせて、安倍元総理の御遺志を引き継ぎ、懸命に働くことで恩返しをしてまいります」と記した。

報知新聞社

8083チバQ:2022/07/22(金) 11:55:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b4256e9be949de7c7bcc08d887a80b02fb811dc
「喪中」考慮、現状維持で再出発 主要メンバーに溝、残る火種 自民・安倍派
7/22(金) 7:08配信
時事通信
自民党安倍派の会合であいさつする塩谷立会長代理(中央)。左端は故安倍晋三元首相の遺影=21日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党安倍派が会長空席のまま幹部の役職を変えずに再出発したのは、会長だった安倍晋三元首相の喪が明けないうちに新体制をめぐって派内抗争へと発展する事態を避けたためだ。

 ただ、主要メンバーの間では、現状維持か集団指導体制に移行するかで意見が衝突。90人以上を擁する最大派閥は今後に火種を残した。

 「安倍氏の会長就任時に今の役員体制が作られた。引き継ぎたい」。塩谷立会長代理は21日の同派総会でこう強調しつつ、「一人ひとりが役職を全うし結束して進みたい」と呼び掛けた。

 総会では下村博文会長代理も「結束」に言及。約60人の出席者からは「一致団結」を求める声が上がり、提案は粛々と了承された。

 現状維持を主張していたのは塩谷、下村両氏と衛藤征士郎最高顧問だ。いずれも衆院当選9回以上のベテラン。塩谷、下村両氏は15日の会談で現体制維持を確認、自身らが派を束ねる事実上の「双頭体制」を唱えた。

 一方、同派主要メンバーのうち、塩谷氏らより当選回数の少ない萩生田光一経済産業相、松野博一官房長官と、参院安倍派の世耕弘成会長らは「世話人会」新設を主張していた。

 想定した構成メンバーは、萩生田氏ら3氏と塩谷、下村両氏、西村康稔事務総長、高木毅副会長の計7人。現職閣僚の萩生田、松野両氏は慣例で幹部ポストから外れているため、新組織で派閥運営に関与する思惑があった。対立は世代間抗争の様相も呈し始めていた。

 しかし、派内から「四十九日」や国葬も終えない中での対立を嫌う声が拡大。萩生田氏らは主張をいったん取り下げた。政界引退後も同派に影響力を残す森喜朗元首相の意向もあったとみられる。最終的に双頭体制ではなく、塩谷、下村両氏の突出を避ける現状維持と位置付けることでひとまず落ち着いた。

 混乱は当面回避されたものの、国葬後に主導権争いが再燃するとの見方は消えていない。実際、下村氏周辺は「いずれ萩生田氏らから、いろいろ動きが出てくる」とにらむ。集団指導体制移行派の関係者も、今後は下村氏の影響力が増す可能性があるとみて「専横をいかに抑えるかが大事だ」と警戒を解いていない。

 党内には、親子3代にわたって同派に所属する福田達夫党総務会長が、調整能力の評価が高く安倍氏最側近だった萩生田氏を派の後継者に推すと見る向きもある。党関係者の一人は「国葬後は派がいつ割れてもおかしくない」と語った。

8084チバQ:2022/07/22(金) 22:21:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ff4a90c7dbc2d14726e482b315c5c5d008f9dd4
自民新人争奪戦、水面下の綱引き 非主流派ゼロで明暗
7/22(金) 19:39配信


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産経新聞
自由民主党本部=東京都千代田区永田町

自民党の各派閥やグループが、参院選で当選した新人議員や元職22人の争奪戦を繰り広げている。次の内閣改造・党役員人事をにらみ、「数の力」で影響力を高めたいためだ。新人議員が初登院する8月3日召集予定の臨時国会まで駆け引きは続く。

「みんなで力を合わせて戦うときは戦って、しっかりと遺志を継いでいこうと思っている」

自民最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が会長の安倍晋三元首相の死去後、初めて開いた21日の総会。派のまとめ役に決まった会長代理の塩谷立元文部科学相は記者団にこう強調した。

総会では同派が全面支援したアイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバー、生稲晃子氏=東京選挙区=ら新人3人を含む6人の入会が報告された。22日時点の現職議員数は95人で、最大派閥の地位を保っているが、突然、派閥の核だった安倍氏を失った同派は混乱も予想される。塩谷氏には、安倍氏の「遺志」を前面に出すことで派内を治め、最大派閥を存続させたい思いがにじんだ。

岸田文雄首相(党総裁)が率いる岸田派(宏池会)は18日、同派所属の参院議員と、新人4人との食事会を開いた。首相自身も駆け付け、囲い込みに躍起だ。

同派事務総長を務める根本匠元厚生労働相のお膝元である福島選挙区は安倍派議員が多く、当初は同派入りすると見られていた新人の星北斗氏にも激しくアプローチしており、水面下で両派の駆け引きが続く。

麻生太郎副総裁が率いる第3派閥の麻生派(志公会)は船橋利実氏=北海道選挙区=ら2人の入会が確実視されているほか、他の新人獲得も目指す。

茂木敏充幹事長が会長を務める茂木派(平成研究会)と二階俊博元幹事長が率いる二階派(志帥会)も勧誘合戦を繰り広げている。静岡選挙区の若林洋平氏をめぐり、新旧幹事長の茂木氏と二階氏を含め両派幹部が相次いで応援に駆けつけた。対応を決めかねていた若林氏は茂木派へ入ることが見込まれている。

このまま若林氏が茂木派に入れば、同派は4人以上を獲得する見通しとなる一方、二階派は新人獲得のめどが立たなくなる。森山派(近未来政治研究会)も「増えもしないし、減りもしない」(幹部)状況だ。首相と距離がある二階派と森山派は厳しい状況で、領袖(りょうしゅう)が党内の主要ポストを占める「主流派」と明暗が分かれた。

遠藤利明選対委員長が代表世話人を務める谷垣グループ(有隣会)も勧誘活動を進めるが、遠藤氏は21日の同グループ会合で「激戦なので簡単ではない」と語った。(今仲信博、児玉佳子)

8085チバQ:2022/07/24(日) 22:07:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/0db1cb98b06239a008b58b78dc790968d8d587d3
新人勧誘、安倍派が先行 主導権確保へ各派争奪戦 自民
7/24(日) 7:19配信

時事通信
参院選で支持を訴える自民党の生稲晃子氏(右)と応援する萩生田光一経済産業相(党東京都連会長)=6月25日、都内

 自民党の各派閥が、先の参院選で当選した新人らの勧誘合戦を繰り広げている。

 最大派閥の安倍派はいち早く4人の入会を決めて先行し、麻生派も2人が内定済み。一方、安倍晋三元首相の急逝で党内力学が変化する兆しもあり、様子見の新人も多い。新たな勢力規模が各派の主導権争いに影響するとあって、争奪戦は激化しそうだ。


 岸田文雄首相(党総裁)率いる岸田派の林芳正座長(外相)は21日の派閥会合で「同志を一人でも増やそうと活動しているが、さらに強化したい」とハッパを掛けた。ある新人は「(各派から)いろいろ声を掛けていただいているが、まだ決めていない」と明かした。

 自民党は参院選で新人20人、元職2人が当選。このうち安倍派は生稲晃子氏(東京選挙区)ら4人の入会を決定し、現職2人の再入会も決めた。2人引退するが、参院選公示時点の94人を上回る97人に増える。

 麻生派には船橋利実氏(北海道選挙区)と浅尾慶一郎氏(神奈川選挙区)が入会する。船橋氏は衆院議員当時に同派に所属。浅尾氏は神奈川が地元の甘利明前幹事長の全面支援を受けた。

 参院選で2人が引退し、現職1人が落選したため51人に減った茂木派は、これを補おうと必死だ。会長の茂木敏充幹事長は参院選で精力的に新人の応援に入ったり、同派秘書を各陣営に送り込んだりするなど布石を打っていた。千葉選挙区の新人は入会する見通しだ。

 岸田派は、引退する金子原二郎農林水産相(長崎選挙区)の後継について「入会は決まりだ」(幹部)と自信を示す。昨年10月の衆院選では「総裁派閥」にもかかわらず、勢力を伸ばせなかった。所属議員は「お公家集団だから強引なことはしない」と自嘲気味に語るが、今回は派を挙げて取り組む。衆院選で初当選した石原正敬議員から21日、入会意向を伝えられた首相は「一緒に日本の政治をつくっていこう」と歓迎した。二階派は2人以上の入会を目指す。

 一方、首相が参院選第一声の場所に選んだ福島選挙区で当選した星北斗氏をめぐり、安倍派と岸田派の綱引きが続く。福島は岸田派事務総長の根本匠元厚生労働相以外は安倍派が占めるが、岸田派からは「分裂含みの安倍派より総裁派閥のうちの方がいい」との声が漏れる。

 新潟選挙区の小林一大氏には麻生派と岸田派が入会を働き掛ける。新潟は首相が「最後の訴え」で訪れた。静岡選挙区の若林洋平氏をめぐっては茂木派と二階派が争う。

8086チバQ:2022/07/24(日) 22:10:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/44acb5f77d003e9be0776068bef85597d74a050b
菅「副総理」で復権?安倍元首相急死で党内バランス変化 9月内閣改造で要職起用説浮上
7/24(日) 5:30配信


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スポニチアネックス
菅義偉前首相

 安倍晋三元首相の突然の死去により、自民党内で菅義偉前首相の動向に注目が集まっている。岸田文雄首相と距離を置き非主流派と位置付けられながら、存在感をキープ。岸田政権が脆弱(ぜいじゃく)なルートしか持ち得ていない公明党とのパイプの太さも強みだ。党内パワーバランスが変化する中、9月前半実施とみられる内閣改造・自民党役員人事での要職起用説も流れている。

 昨秋総裁選で河野太郎氏を推し、非主流派に転じた菅氏。しかし、無派閥を中心に菅氏を慕う議員は20〜30人とも言われ、一定の求心力を維持。「菅派」結成につながる動きとも目された「菅勉強会」の立ち上げが大きな関心を集めてきた。非主流派の二階、森山両派も連動した動きを見せ、官邸サイドは岸田政権が失速した際の政局に備えた非主流派大結集への布石と警戒。

 一方、参院選では応援弁士として人気を集め、健在ぶりをアピール。19日には来日中の朴振韓国外相と会談。元慰安婦問題を巡る2015年の日韓合意の履行を求めるなど、存在感を発揮している。

 こうしたことなどから、人事で菅氏をどう扱うかが最大の焦点の一つに浮上。政権運営の「重し」となっていた安倍氏がいなくなり、骨格を維持するために同じ首相経験者の麻生太郎副総裁は続投の方向で調整。このため、「菅副総理」案が取り沙汰されている。

 ポイントは公明党の支持母体・創価学会と築いてきた信頼関係。首相や側近は同党とのルートが弱く、これまでも参院選の相互推薦、物価高対策などでぎくしゃくした経緯がある。菅氏を政権中枢に取り込めば補強でき、不穏な芽を摘み取り挙党体制も構築できるとの狙いも透ける。

 銃撃事件もあり、勉強会の発足は当面先送り。周辺は「このまま岸田政権が安定すれば、菅グループはずっと主流派に入れないかもしれない」と先行きを懸念、菅氏要職起用への期待感を口にする。菅氏自身は「派閥に入っていない人が不利にならないように応援していきたい」と話している。とはいえ、首相と「反りが合わない」(周辺)のが本音だ。

 一方、首相に近い党幹部は、菅氏を政権の要に置く案には冷ややかな視線を送る。「菅氏の影響力は限定的だ。人事で特別に配慮することはないだろう」

 今後、水面下で繰り広げられそうなのが条件闘争。菅氏が政権を支える側に回る見返りとして、菅系議員の登用、一丁目一番地として唱えてきた縦割り行政打破の具体策の確約などを求めることが考えられる。首相サイドとの駆け引きは激しさを増していきそうだ。

8087チバQ:2022/07/24(日) 22:36:11
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072300342&g=pol
政府、「弔問外交」へ準備本格化 トランプ氏の対応注視―故安倍元首相の国葬
2022年07月24日07時17分



 9月27日に日本武道館で行われる故安倍晋三元首相の国葬には、各国の要人が参列し、大規模な「弔問外交」が展開される見通しだ。外務省は省内に「国葬儀準備事務局」を設置し、受け入れに万全を期す。どのような要人が来日するかにも関心が高まっており、特にトランプ前米大統領やロシアの動向を注視している。


 林芳正外相は22日の記者会見で、各国から弔意が示されたことに触れ、「安倍元首相が外交で残した大きな足跡を改めて感じている」と表明。弔問外交を通じ「暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く決意を示す」と語った。
 安倍氏は憲政史上最長の政権を樹立し、「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を展開。第2次政権発足以降、80カ国・地域を訪問し、各国首脳と個人的な人間関係を築いた。政府関係者は「相当な人数が弔問に来る」と予想しており、30人規模の準備事務局を中心に岸田文雄首相や林氏と外国要人の会談の日程調整などに当たる。
 2000年に行われた故小渕恵三元首相の内閣・自民党合同葬の際は、150以上の国・地域から特使や在京大使が参列、当時のクリントン米大統領や金大中韓国大統領も来日した。
 今回、バイデン米大統領は来日しないとの見方が強く、ハリス副大統領の名前などが取り沙汰される。現地メディアは安倍氏と親密な関係を築いたトランプ氏が弔問を検討していると報じた。同氏は次期大統領選への出馬を示唆しており、外務省幹部は「来る場合、間違っても現政権の一行と鉢合わせさせてはならない」と神経をとがらせる。
 ロシアについては、ウクライナ侵攻が続く中だけに、日ロ外交筋は「この状況で要人が来るとは思えない」とみる。ただ、日本政府はロシアにも国葬の開催を通知しており、参加の意思が示されれば難しい対応を迫られそうだ。
 中国は小渕氏の合同葬では当時の副首相を派遣した。日中外交筋は今回も中国政府要人が来日するとの見方を示した上で、「弔問外交で日中関係を前に進めようという雰囲気が出てくるかもしれない」と語った。

8088チバQ:2022/07/24(日) 22:39:09
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072201230&g=soc
GX担当相、萩生田氏兼務へ スタートアップ相は山際氏―岸田首相調整
2022年07月22日23時54分


 岸田文雄首相は、9月前半にも行う内閣改造に先立ち、脱炭素化を加速するため新設するグリーントランスフォーメーション(GX)実行推進担当相に萩生田光一経済産業相を兼務させる調整に入った。政府関係者が22日明らかにした。27日の関係会議発足に合わせて任命する案が有力だ。

 また、岸田政権の看板政策「新しい資本主義」の柱の一つ、スタートアップ(新興企業)支援を担う担当相には山際大志郎経済再生担当相を充てる方向。任命は8月になるとみられる。

8089チバQ:2022/07/25(月) 13:56:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b9c05cfbbdb8431d7bbdd0519d59895d8da4787
菅前首相、復権なるか 選挙で存在感、要職起用も 連携模索の安倍氏死去
7/25(月) 6:02配信
北海道新聞
菅前首相を巡る自民党内の関係

 岸田文雄政権と距離を置いてきた自民党の菅義偉前首相が復権するか、党内で関心が高まっている。参院選後の連携もささやかれていた安倍晋三元首相が死去し、計画していた勉強会の開催が見通せない一方、9月上旬に予定される内閣改造・党役員人事で菅氏の要職起用が取り沙汰されている。


 菅氏は13日のBSテレビ番組で、かねて検討していた勉強会の開催を当面見送る考えを説明。安倍氏の死去を念頭に「こういう状況になったので考えるところがある」と述べた。

 勉強会は縦割り行政の打破をテーマとし、二階派や森山派など「非主流派」の議員の参加が見込まれ、「菅氏の影響力を借りて対抗軸を示す」(二階派若手)との声が出ていた。

 安倍氏の死去を受けて党内が動揺する中、菅氏は政局的な動きを避けたとみられる。

 菅氏は第2次安倍政権で官房長官を7年8カ月務め、首相時代は安倍氏の路線を継承。銃撃事件の一報を受け、遊説を取りやめて安倍氏が搬送された奈良の病院に駆けつけた。最大派閥を率いる安倍氏との関係を足がかりに、首相と対抗するとの見方もあったが、立ち消えになった。

 ただ、首相も菅氏の影響力は無視できない。参院選で菅氏が支援した神奈川選挙区の三原じゅん子氏や東京選挙区の朝日健太郎氏などが当選を果たし、力を保持し続けていることを印象づけた。

 首相は内閣改造・党役員人事で「党の結束」を演出するため、菅氏を副総理などで処遇するとの臆測も出ている。

8090チバQ:2022/07/25(月) 16:17:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/be09cc2c1249baed4560deccf095d9bf83ef9d52
安倍派を立て直せるのは誰?「将来の首相」も狙える重要人物の名は
7/24(日) 6:01配信
 自民党の最大派閥である「清和政策研究会(安倍派)が、主を失って右往左往している。集団指導体制への移行が苦肉の策であることは周知の事実だ。トップを決められない、緊急事態に陥った最大派閥を立て直すことができる人物とは誰なのか?その人物の名前と、「将来の首相」も狙えるといえる根拠とは?(イトモス研究所所長 小倉健一)

● 安倍晋三元首相を失い混沌 最大派閥「清和研」の運命は?

 七奉行、五人組、四天王…。権力争いを常とする自民党の歴史は、すなわち内部抗争の歴史でもある。有力議員が絶対的権力者を支え、手を携えながら権勢を振るうものの、今日の味方は明日の敵につながるのが「永田町の掟」だ。

 史上最長の長期政権を築いた安倍晋三元首相というカリスマを突然失い、自民党最大派閥はその「掟」の浸潤とともに、疑心暗鬼の空気が広がりを見せている。

 安倍氏が率いた「清和政策研究会(安倍派)」は、トップの死去を受けて有力者による集団指導体制で運営する方針となった。

 「『当面』というより『当分』集団指導制をとらざるを得ない。誰一人、現状では全体を仕切るだけの力もカリスマ性もない」

 安倍氏や麻生太郎・自民党副総裁とともに「3A」と呼ばれ、長期政権の屋台骨を支えた甘利明・元自民党幹事長。その甘利氏は7月20日、最大派閥である清和研の現状について、メールマガジンでこのように評した。

 最大派閥を揺るがす緊急事態。清和研の有力議員5人でも「ポスト安倍」は務まらずに集団指導体制とせざるを得ない中、この状況を立て直せるのは誰なのか。そこでダークホースとして注目を集める人物の名前と、その根拠をご紹介しよう。

● 清和研の「数の力」に依存してきた 近年の政権運営にも影響大

 安倍氏の祖父・岸信介元首相を源流とし、福田赳夫元首相が立ち上げた清和研。2000年発足の森喜朗内閣以降、自民党最大派閥としての力を背景に、小泉純一郎氏や安倍氏といった首相を輩出した自民党の中核だ。

 それまでは竹下登元首相が築いた竹下派の流れに押されてきた。しかし、00年4月に小渕恵三首相が倒れ、幹事長だった森氏や青木幹雄官房長官、野中広務幹事長代理、亀井静香政調会長、村上正邦参議院議員会長という「五人組」が会談(肩書はいずれも当時)。森氏の後継が事実上決まり、権力の空白を回避した。

 それ以降、清和研以外の宰相は麻生氏、鳩山由紀夫氏(旧民主党)、菅直人氏(同)、野田佳彦氏(同)、菅義偉氏と続いたが、いずれも約1年という短命で終わっている。6人目の岸田文雄首相は宮沢喜一元首相以来、約30年ぶりに「宏池会」政権を誕生させた。ただ、安倍元首相というカリスマを喪失して混沌とした政局の中で、その「ジンクス」を突破できるのかどうかは見えにくい。

 近年の首相は清和研の「数の力」に依存してきた。昨秋に内閣を発足させた岸田首相も安倍氏とは頻繁に面会し、内政から外交、安全保障まで指南を受けるシーンが目立った。最大派閥の意向を無視できなかったのは間違いない。

● 「10年は安泰」と目された安倍派 カリスマを失って予期せぬ緊急事態

 しかし、7月8日に安倍氏が銃撃され死去した今、そのバランスが急激に変化しつつある。

 清和研には、塩谷立元文部科学相と下村博文前政調会長という2人の会長代理の他に、参院安倍派会長の世耕弘成参院幹事長、事務総長の西村康稔前経済再生相、副会長の高木毅国会対策委員長ら5人の有力議員が存在する。

 だが、誰もが認める「後継」は見当たらず、内閣改造や自民党総裁選への対応を巡ってギスギスした雰囲気が漂うこともしばしばあった。そうした不満を吸収し、円滑に派内をまとめあげてきたのが昨年秋に派閥に復帰した安倍氏なのだ。

 「最低10年、安倍派は安泰」(中堅議員)と見られてきただけに、カリスマを失った清和研には動揺が広がる。

 派閥幹部による協議で、9月27日に予定される安倍氏の「国葬」までは現状の運営体制が維持されることになった。ただ、これは派内の有力議員がいずれも「帯に短し、たすきに長し」であることを意味する。安倍氏との縦のラインはそれぞれ太くても、横のラインは細かったのだ。

8091チバQ:2022/07/25(月) 16:18:16
● 森喜朗元首相が安倍派に「苦言」 パーティーで語ったその内容とは?

 今の状況を予想するかのように、安倍氏の「後見人」役だった森元首相は5月、安倍派のパーティーでこのように説諭していた。

 「数を誇ってはいけない。これだけ数があれば何でもできると思ったところから崩壊が始まる」

 清和研の隆盛とともに派閥所属の議員は党内での発言権を強めてきた。一方、それには他派閥から「清和だからといって威張る議員が多い」との不満が向けられてきたのは事実だ。

 8月下旬にも行われる岸田首相による内閣改造・自民党役員人事では「冷遇」も予想されている。水面下で繰り広げられている岸田氏サイドとの「調整」は難航しているのだ。

 「安倍氏や安倍派は自民党のコアの保守の人たちをつかんでいた。それを疎んじるようなことになったら、保守の人たちが自民党から逃げるかもしれない」(下村氏)

 「多くの良い、若い議員が活躍できるようにしないといけない」(西村氏)

 このように清和研からは多くのけん制球が投じられるものの、首相官邸では「誰と話し合えば清和をまとめられるのか分からない」と冷めた声が漏れる。

● 清和研の有力議員5人が 「ポスト安倍」たり得ない理由

 現状の清和研を眺めると、塩谷会長代理や高木副会長に派閥や国政のトップに立とうという「色気」は感じられない。残る3人は、確かに後継の有資格者であり、宰相を目指す意欲も持つ。ただ、いずれも派内が一致団結するほどのカリスマ性を兼ねそろえているとは言えない。

 西村氏は自民党が野党時代の09年に総裁選へ出馬したものの、最下位に終わった。経済再生や新型コロナウイルス対策の担当閣僚として経験を積み、安倍氏の最期にも寄り添ったものの、その人望に広がりは見えない。最近では、自身のホームページに「世界各国美人図鑑」と題して、本人の許可を得ずに女性の写真を掲載していたことが発覚。炎上して謝罪に追い込まれ失点を喫した。

 下村氏はかねて総裁選への出馬に強い意欲を示してきた。第1次安倍政権で官房副長官を務め、12年の第2次安倍政権の発足からは文科相として教育改革をけん引。保守政治家として安倍氏と歩みを合わせ、その良好な関係を武器に頭角を現してきた。

 だが、直近の総裁選への出馬を巡っては、菅政権時代の政調会長という政権与党の要職にありながら、公然と反旗を翻した。その点からも「信頼するに値しない人物」(菅前首相に近い議員)とされており、安倍氏からも支援を得られずに出馬を断念した。

 今後、「安倍派の後継者と対立して派閥を飛び出すと言っても、ついていく人間は少ないのではないか」(清和研関係者)と指摘されているところだ。

 参院幹部として力を強めてきた世耕氏も後継会長の有力候補の1人だ。第1次安倍政権で首相補佐官、第2次安倍政権からは経済産業相などを歴任し、政府・与党内で影響力を獲得してきた。衆院へのくら替えから宰相への階段を上るためには、派閥領袖の座に就くことが近道となるのは間違いない。

 ただ、その歯に衣着せぬ言動から党内の衆院議員とは距離も生まれており、100人近い大派閥を掌握できるか不安視する向きは少なくない。

 一方、保守層からの強い支持を受ける高市早苗政調会長は、8月の党内人事では「政調会長更迭は既定路線」とされている。清和研を飛び出し、安倍元首相という唯一絶対の後ろ盾を失った高市氏の今後のキャリアを危ぶむ声は大きい。

8092チバQ:2022/07/25(月) 16:19:12
● ポスト安倍で注目のダークホース その名は「萩生田光一」経産相

 安倍氏が昨秋決定した現体制には正統性があるが、生前から後を託されると目されてきた人物はいない。それぞれが「安倍印」を誇示するものの、絶対優位の人物は存在しない状況だ。だが、ここで1人のダークホースが注目されている。その人物とは岸田政権で経済産業相を務める萩生田光一衆院議員である。

 安倍氏を「兄貴」と慕ってきた萩生田氏は「他の派閥幹部とは異なり、『俺が、俺が』のタイプではない」(安倍派若手)ので、派手さはない。ただ、その堅実な仕事ぶりが評価されてきた。誰にも臆さない強面の半面、地域や社会的弱者に向き合う姿勢には都議会議員出身のたたき上げとして期待する声も上がる。

 実は、陰ながら支えてきた萩生田氏こそが安倍氏の「側近中の側近」であり、安倍氏の「DNA」を持つとの見方は少なくない。安倍氏は「何かあるたびに『それは萩生田に言っておく』と全幅の信頼を置いていた」(自民党中堅)とされ、特に近年は萩生田氏の育成に力を注いできた。

 最大派閥のトップには決断力が求められる。その点でも、萩生田氏は経産相として国民に賛否がある中でも原子力発電所を稼働させ、電力需給の逼迫に備える考えを示す胆力も合わせ持つ。安倍氏は生前、若手議員に向けて「政策は西村氏に、議員としての作法は萩生田氏に聞けばよい」とアドバイスしていたという。

● 萩生田氏が、「将来の総裁候補」で 頭一つ出た存在といえる理由

 何より、衆目一致する将来の総裁候補が見当たらない安倍派内で、萩生田氏は頭一つ出た存在といえる。その理由は、安倍氏はもちろん、菅前首相からの評価も高いためだ。安倍氏の生前には、「次期総裁選では、菅前首相が安倍氏と連携して、ポスト岸田候補に萩生田氏を担ぐ」との情報が駆け巡ったこともある。

 安倍氏を失ったとはいえ、いまだ求心力が衰えない菅前首相が後見人となって「萩生田首相」を目指す道は残っている。萩生田氏から手を挙げることはないと見られるものの、再び清和研が「総理・総裁の輩出派閥」になるためには、それが近道になるのは間違いない。

 冒頭で紹介した甘利氏のメールマガジンの続きには、長年、権力中枢から党内を俯瞰してきた同氏が安倍派の現状を当てこするような記述も見られる。

 「岸田派は今こそ、身を捨てて総理を支える本当の四天王を作らねばなりません。我こそがNo.2を自任するものは、全ての役職を捨てて岸田総理を支えてこそ評価の対象になることを肝に銘じてもらいたいと思います」

 今秋に決定される清和研の「ポスト安倍」。その行方は現政権だけではなく、日本の進む道にも大きく影響する。

小倉健一

8093チバQ:2022/07/25(月) 19:53:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/efe97762245a1338d96f9cd6561bc92582f85057
岸田首相“安倍カラー”払拭狙い「清和会」分断の抜擢か…内閣改造・党役員人事はドロドロ劇場に
7/23(土) 9:06配信
日刊ゲンダイDIGITAL
昨21日の安倍派総会(挨拶をする塩谷立会長代理)/(C)日刊ゲンダイ

 岸田首相が9月前半に内閣改造・自民党役員人事を行う方向で検討に入ったという。先の参院選に立候補せず議員を引退した2閣僚がいるため、早めの改造になるとの見方もあったが、外交日程や死去した安倍元首相の「四十九日」が来月25日であることから、人事は9月にずれ込む見通しだ。


 複数の政権幹部が「骨格は維持する」と話したと報じられ、麻生副総裁、茂木幹事長、松野官房長官の3人は続投で調整されているようだが、人事でもっぱらの注目は、会長不在となった最大派閥「安倍派(清和会)」の扱いがどうなるのか、だ。

 安倍派は21日の派閥総会で、当面は会長空席のまま現体制を維持していくことが決まった。安倍氏の「国葬」が実施される9月27日以降は再び跡目争いが激しくなりそうだが、とりあえず、人事に向けた派閥窓口は塩谷会長代理が務める。

 すでに岸田首相は、参院選後の“安倍離れ”をにおわせる動きを、霞が関の幹部人事で実行している。安倍氏や安倍氏の実弟、岸防衛相の反対を押し切って、安倍政権時代に首相秘書官を務めた防衛事務次官を交代させた。人事は権力の源泉。岸田首相は「次は党役員と閣僚」とばかりに鼻息が荒い。安倍氏が凶弾に倒れた直後の今月11日、安倍派の下村会長代理が「安倍氏や安倍派は自民党のコアな保守の人たちをつかんでいた。それを疎んじたら、保守の人たちが自民党から逃げる。人事を配慮してもらう必要がある」と牽制したのは、安倍派の焦りの裏返しだろう。

福田達夫総務会長を“重要閣僚”で起用か?
福田達夫総務会長の処遇によっては…(C)日刊ゲンダイ

「安倍派がらみの人事では、車椅子を使わなければならないほど体調が悪い岸防衛相の交代は既定路線。無派閥ですが安倍一派という意味では、高市政調会長も後見人不在で外されそう。当選3回で大抜擢された福田達夫総務会長もさすがに交代でしょう。ただ、福田氏の処遇によっては安倍派はガタガタしますよ」(官邸事情通)

 もともと清和会は、岸信介と福田赳夫の両元首相にルーツがあり、安倍系と福田系に色分けされている。そんな中で、岸田首相が福田氏を総務会長から“重要閣僚”に横滑りさせる抜擢人事を再び行う可能性があるというのだ。

「安倍派内で総裁候補狙いの下村氏、西村事務総長、萩生田経産相、稲田朋美氏はみな安倍系。当選回数の少ない福田系の達夫氏は『まだ早い』とされてきましたが、重要閣僚にでもなれば一気に総裁候補に浮上する。松野官房長官も福田系ですし、安倍カラー払拭のため、岸田首相がそういう揺さぶりをかけてもおかしくない。達夫氏のポストとしては、経産相や農相などが囁かれています。麻生氏が了解すれば、財務相だってあり得ます」(前出の官邸事情通)

 安倍氏と統一教会の関係がクローズアップされていることも安倍派にはマイナス。中でも下村氏、萩生田氏、稲田氏は献金やイベント参加の実績があり、人事から外す“口実”を岸田首相に与えてもいる。

 これから1カ月、自民党は国民不在でドロドロしそうだ。

8094チバQ:2022/07/26(火) 18:09:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bda834b4e907db860c6b8950364a7ca47ba2211

存在感増す“隠れ菅派” 安倍派、茂木派など主要4派で派閥分裂のトリガーに
7/26(火) 11:15配信

NEWSポストセブン
各派閥内から“菅派”が動き出すか(時事通信フォト)

 岸田文雄政権の誕生以来、鳴りを潜めていた菅義偉・前首相の存在感が高まっている。世論ではワクチン接種や携帯料金値下げといった菅政権の政策が再評価されており、安倍晋三・元首相が凶弾に倒れたことを受けて、自民党内はもとより国民の間でも、「安倍元首相の改革の遺志を継ぐのは岸田氏ではなく菅氏」という声も増えている。

【写真6枚】安倍寛信氏や安倍洋子さん、岸信夫氏らと安倍夫妻が輝くグラス4段の棚の前での家族写真。他、笑う麻生氏など

 岸田首相もそうした菅氏への復活待望論を牽制してか、「副総理」に起用して懐に取り込もうとする懐柔案が浮上している。もっとも、菅氏に脅威を感じているのは岸田首相だけではない。岸田氏を支持してきた大派閥では、派内にいる“菅派”の存在に神経を尖らせている。ベテラン政治ジャーナリストが指摘する。

「もっとも分かりやすいのは麻生派です。麻生太郎氏は盟友の安倍氏を失い、今後、急速に影響力を失っていく可能性がある。そうなると、もともと菅氏が立ち上げる勉強会に参加の意欲を示していた河野太郎氏が派閥を飛び出そうとした場合、それを止める求心力すら保てなくなるかもしれません。

 同じく勉強会の中心となる予定の武田良太氏を抱える二階派の場合は、二階俊博氏自身が菅氏を支援する立場ですが、それはあくまで二階氏自身が主導して菅グループと同盟関係を築く前提でした。ところが、このまま菅氏の存在感が増していくと、二階氏よりも、菅氏に目をかけられている武田氏が派閥のイニシアチブを握る方向に進みかねない。ことによっては菅グループに派閥ごと吸収合併という議論すら起きるかもしれません。二階氏としては当面、派閥を維持し続けたいでしょうから、方向性をめぐって派内対立が起きる危険性があります」

 最大派閥で領袖を失った安倍派、党を仕切る茂木敏充・幹事長をトップとする茂木派のなかにも“隠れ菅派”がおり、彼らの存在が派閥分裂のトリガーになるリスクを孕んでいるという。

「安倍派は当面、集団指導体制で進めていくことになりましたが、安倍氏がもっとも実力を買っていたのは萩生田光一氏です。当選6回というキャリアの浅さから派閥を継ぐことは叶いませんでしたが、このまま年功序列で進んでいくなら萩生田氏は不満を募らせることになるでしょう。そこで重要になるのが菅氏との関係です。菅氏と萩生田氏は官房長官―副長官として培った信頼関係があり、萩生田氏は安倍氏と並んで、菅氏を政治家として尊敬している。
 
 それは茂木派も同じです。茂木氏が派閥を継いだものの、将来の領袖候補である加藤勝信氏からすると、茂木氏よりも自らを官房長官に抜擢してくれた菅氏に恩義がある。彼らは“隠れ菅派”というべき存在であり、菅氏の動向いかんでは、岸田派を除く自民党主要4派で一気に分裂含みの動きとなりかねません」(同前)

 当の菅氏は7月13日に出演したBSフジ番組で、勉強会の設立について「(安倍氏の事件を受けて)こういう状況になったので、いろいろ考えるところがある」と述べ、当面は見送る考えを示唆した。菅氏が動けば、一気に政局化しかねない状況であることは間違いない。

8095チバQ:2022/07/27(水) 11:07:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/9073d634dd7fa4d80fbb12e5f4cf1c7d69cf3e37
参院自民会長選 関口昌一氏が無投票で再選
7/26(火) 18:19配信
 自民党の参院執行部トップにあたる参院議員会長の選挙が26日告示され、関口昌一氏(69)=茂木派=以外の立候補の届け出がなく、無投票で再選した。29日の議員総会で正式に選出される。任期は3年。

 関口氏は埼玉選挙区選出で先の参院選で5選を果たした。参院国対委員長や総務副大臣などを歴任し、2019年7月の参院議員会長選で無投票で当選した。(楢崎貴司)

8096チバQ:2022/07/27(水) 11:12:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/9cb622a37a096d8f64b7cd2ac46a308811dd7172
菅前首相の処遇焦点 勉強会見送り静観モード 内閣改造
7/27(水) 7:10配信
 岸田文雄首相(自民党総裁)が9月上旬に検討している内閣改造・党役員人事は、菅義偉前首相の処遇も焦点となる。

 政権を一段と安定させるには菅氏の存在が大きいとの見方は強く、首相の念頭には入閣案もあるとされる。一方、菅氏は安倍晋三元首相の死去を受け、自身を中心とする勉強会発足を見送り、静観モードに入った。双方の動きによっては政権をめぐる権力構造に変化が生じる可能性もある。

 「適材適所は言うまでもない。具体的な話をする段階にない」。首相は14日の記者会見で人事構想について問われると、こうけむに巻いた。

 安倍政権時に官房長官だった菅氏から疎まれた首相は、逆に菅政権末期に党総裁選に名乗りを上げ、結果的に菅氏退陣の引き金を引いた。両者の関係は良好とは言えないが、首相は最近、菅氏の動きを最も気にしているという。

 官房長官として霞が関ににらみを利かせ、公明党との太いパイプを生かして与党の連携維持に尽力した菅氏の実績を評価する声は根強い。参院選圧勝で岸田政権は当面の政権運営でフリーハンドを得た形だが、非主流派と位置付けられる菅氏との関係を改善し、基盤を盤石にしたい考えとされる。

 実際、今年に入って首相は計3回、衆院議員会館にある菅氏の事務所に足を運び、距離を縮めようと腐心。首相周辺は「今回の人事では菅氏に配慮するつもりだろう」と話す。一部では副総理への起用案も浮上する。

 これに対し菅氏は、参院選後に想定していた勉強会の立ち上げを見送った。安倍氏死去で党内が揺れる中、政局的な動きは得策ではないとの判断からだ。とはいえ「菅氏には政策を推進したいという思いも強い。何らかのポストを提示されたら受けるのではないか」。菅氏周辺にはこうした見方を示す向きもある。

 一方、自民党内には菅氏の起用は両者にとって「もろ刃の剣」との声も出ている。ポスト次第では霞が関の求心力が菅氏に集中するなど首相にとって厄介な存在になりかねないとの指摘だ。菅氏としても、「閣内封じ込め」との色彩が濃くなれば、今後の政局で動きにくくなる。

 菅氏は25日、非主流派の二階俊博元幹事長、森山裕前国対委員長らと東京都内で会合を開いた。人事や今後の党内情勢をめぐって意見を交わしたとみられる。

8097チバQ:2022/07/27(水) 11:15:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a0aab795cdd31be5921da4c0008078e56ea845f
菅前首相「副総理」入閣はあるのか? 岸田首相が内閣改造人事で“挙党一致”演出の狙い
7/27(水) 9:06配信


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日刊ゲンダイDIGITAL
菅前首相の「復権」となるか?(C)日刊ゲンダイ

 菅前首相の“復権”が自民党内で注目を集めている。9月に予定されている内閣改造・党役員人事で、岸田首相が菅前首相を副総理として処遇するという臆測が流れているのだ。


 安倍元首相の突然の逝去で党内バランスが大きく変わり、安倍派の後継者も当面は決まりそうにない。浮足立つ党内をまとめて挙党一致を演出するため、菅前首相を要職で起用するというのだ。

「何も決められない岸田総理に対し、ワクチン事業などを推し進めた菅前総理の実績が今になって国民に評価されている。参院選の応援演説でも大人気でした。安倍元首相が亡くなる直前に病院に駆けつけたこともあり、『安倍元首相の後継者は菅さんだ』という期待感が党内の一部で高まっているのは事実です。“反岸田”勢力が菅さんをみこしに結集することを警戒した岸田総理が、要職起用で取り込もうとしているのでしょう」(自民党中堅議員)

■非主流派の勉強会凍結のタイミングで…

 菅前首相は、岸田首相とは距離を置く非主流派の二階派や森山派とともに勉強会を発足させる準備を進めてきた。党内では、事実上の「派閥化」に向けた動きと受け止められている。菅前首相を慕う無派閥議員と二階派、森山派が集まれば80〜90人のグループになる。ポスト岸田をうかがう河野太郎氏や、知名度の高い小泉進次郎氏、石破茂氏らも参加予定とされる。

 安倍元首相も生前、菅前首相に対して「派閥をつくるべきだ」と熱心に勧めていたという。安倍派と菅派が組めば党内の多数派を掌握できるという狙いがあったのだろう。実際、安倍派にも菅シンパが少なくない。 

 勉強会の発足は参院選後とみられていたが、安倍元首相の死去を受けて凍結。そのタイミングで副総理待遇の話が浮上したのだ。

「官邸側がメディアにリークして観測気球を上げているのでしょう。しかし、実際には簡単な話ではありません。菅前首相は、安倍元首相が亡くなって存在感を増す麻生副総裁とソリが合わない。同じ首相経験者の麻生副総裁は続投の方針ですから、菅副総理となると、どちらが格上かという問題も出てくる。それに、菅氏にとっても自身が入閣するメリットはあまりない。岸田政権が失速した時に非主流派結集に動くには、現政権と距離を取っていた方が得策でしょう」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

 菅前首相は25日、二階元幹事長、森山総務会長代行らと会食。今後の党内情勢や内閣改造人事などについて話し合ったとみられる。入閣を打診された菅前首相が断るようなことがあれば、政局に備えて爪を研ぐという意思表明と考えていいだろう。

8098チバQ:2022/07/28(木) 10:08:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f38bd6fe1e44c430cea9de7f3dc1cb28dc30991
自民党最大「安倍派」後継不在でうごめく権力闘争、今は「塩谷・下村」中心の集団指導体制だが混沌
7/28(木) 4:31配信


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東洋経済オンライン
自民党最大の派閥である「安倍派」が揺れています(写真:khadoma/PIXTA)

 世界に衝撃を与えた安倍晋三元首相の非業の死を受けて、自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の“行く末”が注目されている。後継争いの果ての分裂ともなれば、党内の権力闘争の構図が一変するからだ。

 安倍派は安倍氏死去後初の総会で、9月27日の「国葬」までの服喪期間も考慮して、当面は集団指導体制での派閥運営を申し合わせた。ただ、その背景には「安倍氏に代わる有力な後継者がいない」という実態がある。

 そもそも同派は、党内保守勢力(タカ派)の牙城で、第2次安倍政権発足以降、内政外交全般にわたって日本政治の方向づけを主導してきた。しかし、党内には「安倍氏死去後の影響力維持は困難」(自民長老)との見方が広がる。

 しかも党内では「後継争いは長期化必至で、結局は分裂する」(岸田派幹部)との声が多い。今のところ集団指導体制がいつまで続くかも不透明で、「分裂すれば党内各派閥の力関係も変わる」(同)だけに、党全体が安倍派の動向に目を凝らす状況となっている。

■「遺志を引き継いで」と昭恵夫人 

 安倍派は7月21日、党本部で安倍氏死去後初の総会を開き、当面安倍氏に代わる新会長は置かず、塩谷立会長代理ら現在の執行部による集団指導体制とすることを最終確認した。

 総会には安倍氏の妻・昭恵氏も出席し「遺志をしっかり派閥で引き継いでほしい」とあいさつ。これを受け、塩谷氏は①清和会の責務は一致結束して安倍氏の遺志を引き継ぐこと、②派閥の呼称は「安倍派」のままとする、などを同派の総意として取りまとめた。

 安倍氏は2021年11月の会長就任時に、現在の塩谷、下村博文両氏を会長代理、西村康稔氏を事務総長とする執行部体制を決めた。このため、9月上旬と見込まれている第2次岸田改造内閣発足の際の党・内閣人事の安倍派の窓口は塩谷氏とし、国葬後の派閥運営については、改めて協議する方針。そこで問題になるのが、派内に衆目の一致する後継候補がいないことだ。

 7月8日の安倍氏の訃報を受け、同派幹部は参院選終了直後の11日夜に都内で対応を協議したが、「派閥としての一致団結した行動」の確認にとどまった。その背景には、後継者をめぐる幹部間のあつれきがあり、「各幹部の思惑が交錯し、とても後継者を決められる状況ではない」(安倍派の若手)との派内事情がある。だからこそ、21日の総会で集団指導体制を確認するしかなかったのが実態だ。

 ただ、集団指導体制では最大派閥としての求心力維持は困難視されている。岸田政権幹部も「人事も含め誰と話していいかわからなければ、対応しようがない」(官邸筋)と顔をしかめる。同派は参院選後も膨張を続け、100人の大台に迫っている。それだけに、同派の混乱は岸田文雄首相にとって、当面の人事だけでなく、その後の政権運営に大きな影響を及ぼすのは確実だ。

8099チバQ:2022/07/28(木) 10:08:41
■「派内に四天王をつくりたい」と言っていた安倍氏

 安倍氏は2017年に「派内に『四天王』をつくりたい」と発言し、後継者づくりに取り組む考えを示していた。安倍氏の父、晋太郎氏が派閥領袖だった際は、森喜朗(元首相)、三塚博(元幹事長、故人)、塩川正十郎(元財務相、故人)、加藤六月(元政調会長、故人)の4氏を「四天王」と位置付けていたからだ。

 ところが、現在の安倍派幹部の顔ぶれをみると、「四天王」というような後継候補は明確ではない。会長代理は塩谷、下村両氏だが、後継に意欲的なのは下村氏で、塩谷氏は調整役とみられている。

 後継争いの現状をみると、下村氏が当選回数や経歴では先行するが、萩生田光一経済産業相や松野博一官房長官、派閥事務総長・西村康稔氏、参院の安倍派を束ねる世耕弘成参院幹事長らも虎視眈々とされる。

 さらに若手の間では、同派創始者の故福田赳夫元首相の孫の福田達夫総務会長を「正統な後継者」と推す声が台頭。福田氏は2021年の党総裁選で当選3回以下の議員を束ねて「党風一新の会」を結成、総裁選に大きな影響を与えたからだ。

 また、その総裁選で安倍氏が推した高市早苗政調会長を支持する議員も少なくない。同氏は現在無派閥だが、数年前まで清和研に属していた。女性候補としては安倍氏の寵愛を受けていた稲田朋美氏元防衛相も意欲をにじませている。

 このため、安倍派幹部の間では、国葬終了後の体制について「会長代理2人の双頭体制か、昔の最大派閥竹下派の『七奉行』のような7人体制との案もある」と解説する。その一方で、「実質的なまとめ役は森喜朗元首相しかいない」との指摘もあり、「まさに星雲状態」(派長老)だ。

 その森氏は5月の安倍派の政治資金パーティーで「『あと何人で100人』というときが一番危ない」と警告した。一時代前に最強軍団を誇示した旧田中派(現茂木派)が100人を超えて分裂、その後の自民下野の原因となったからだ。

■清和研は分裂を繰り返してきた

 そもそも、福田赳夫氏の派閥を源流とする清和研は分裂を繰り返してきた。1991年に晋太郎氏が亡くなると、その跡目を三塚氏と加藤氏が争い、森氏が三塚氏を支持して三塚氏が後継会長となった。

 さらに、1998年の総裁選をめぐり、森氏主導で小泉純一郎氏の擁立を決めた際、反発した亀井静香氏は総裁選後に平沼赳夫氏らとともに派閥を脱会した。

 また、2007年に派会長だった町村信孝氏が福田政権での官房長官就任で閥務から離れた際は、会長制が廃止され、2009年まで町村、中川秀直、谷川秀善の3氏による集団指導体制をとった。

 第2次安倍政権発足以降は、人事も含め安倍氏がすべてを取り仕切ってきたが、それが後継者不在につながった。だからこそ「誰が後継者になっても分裂は避けられない」との見方が広がるのだ。

 とくに、国葬後も喪に服す状態が一定期間継続する事態となれば、安倍派への岸田首相の配慮は、「安倍氏存命中より大きくなる」との指摘もある。このため、国葬後も当分は、岸田首相が安倍派への対応に苦慮する状況が続く可能性は少なくない。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8100チバQ:2022/07/28(木) 10:09:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f5acd2ce9b0662dd382dd3f364303743257d67c
「統一教会と安倍派・清和研」の大問題、橋本派・経世会の没落を想起する理由
7/28(木) 6:01配信


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ダイヤモンド・オンライン
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の日本本部 Photo:JIJI

 旧統一教会と安倍派・清和政策研究会の関係性に対する世間の認識が最悪の展開をたどれば、「現在の自民党最大派閥である安倍派は凋落するしかなくなる」と、ある自民党関係者は断言する。そして、それが絵空事ではないことは、橋本派・経世会(現平成研究会)の没落によって歴史が証明している。安倍派・清和研が直面する危機的状況の実態とは。(イトモス研究所所長 小倉健一)

● 統一教会と安倍派・清和研の関係が 国民の一大関心事に

 参議院選挙の応援演説中に銃撃されて死去した安倍晋三元首相。その実行犯である山上徹也容疑者が「(世界平和統一家庭連合〈旧統一教会〉に入信した)母親が家庭をめちゃくちゃにしたことを恨んでいる」と供述した。

 そのことから、旧統一教会(以下、単に「統一教会」とする)と自民党、特に安倍派(清和政策研究会)との蜜月的関係について、国民から大きな関心が寄せられている。

 統一教会は、1954年に韓国で文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が創設。日本では1960年代から信者を増やしてきた。同じく文氏が立ち上げた、反共産主義をスローガンに掲げる保守系政治団体・国際勝共連合とともに勢力を広げた。

 統一教会の文氏の自叙伝『平和を愛する世界人として』には、「日本に国を奪われた我が国の悲劇はいつ終わるのか」「わが民族の受ける苦痛の意味は何なのか」と戦前の日本支配に激しい怒りを感じながらも戦時下の日本へ留学した文氏の日常が克明に告白されている。

 文氏は日本の観光地に一切関心を示さず、東京で日本人の内在的論理を徹底的に触れ、研究したのだ。東京を歩き抜き、川崎の鉄工所で肉体労働者と共に働いていた文氏の実感は「見た目はキラキラして華やかでも、東京の街は貧者の天下」だった。日本人では気付けない、日本人の強さと弱さをアウトサイダーであった文氏には冷静に分析できたようだ。

 悪名高き「霊感商法」といえども他の宗派も似たようなことを実行に移していた時代である。なぜ、統一教会が突出して日本人の信者や献金の獲得に成功したかといえば、統一教会が日本人の内在的な論理を知り尽くしたからだろう。

 その方法論は日本の政治家にも通じたようだ。教団の伸長を支えた大きな要因として、全国霊感商法対策弁護士連絡会が挙げるのが政治家の存在だ。

 統一教会の元信者で金沢大学の仲正昌樹教授は、統一教会と特に縁が深い政治家として、7月22日、次のようなコメントをした(ABEMA TIMES)。

 「間違いなく清和会(清和政策研究会、安倍派のこと)です。統一教会が中心になって作った国際勝共連合があるのですが、日本で設立するに当たって(元首相で安倍元首相の祖父でもある)岸信介さんと(日本財団創立者の)笹川良一さんがかなり協力されたと。あの当時、岸さんは韓国との政権関係もお互いに反共ということで良好で、付き合う上では支障はなかったと思います」

 実際に岸氏は、国際勝共連合の創設を支援。脱税容疑のために米国で実刑を受けていた教祖・文氏の早期釈放を求め、当時のロナルド・レーガン米大統領に「元首相」の立場で嘆願書を送っている。

 清和会(現清和研の当時の正式名称)の初代会長である福田赳夫大蔵大臣(当時、後の首相)も1974年の統一教会主催のイベントでこうスピーチをしている。

 「アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明ということであります」

 こうした統一教会と安倍派・清和研の関係性に対する世間の認識が最悪の展開をたどれば、「現在の自民党最大派閥である安倍派は凋落するしかなくなる」と、ある自民党関係者は断言する。そして、それが絵空事ではないことは、橋本派・経世会(現平成研究会)の没落によって歴史が証明しているという。

 まだまだ続く福田氏による文氏への持ち上げスピーチの内容を紹介するとともに、安倍派・清和研がどれほどの危機的状況に直面しているかを見ていこう。

8101チバQ:2022/07/28(木) 10:09:47
 「アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明ということであります」

 福田氏のスピーチはその後、こう続いた。

 「私はこのことを伺いまして久しいのでありますが、今日は待ちに待った文鮮明先生と席を同じくし、かつただいまは、文先生のご高邁なご教示にあずかりまして、本当に今日はいい日だな、いい晩だなと気が晴れ晴れしたような感じがいたすのであります」

 「今日は文先生から『お前らは神の子である』という激励を受けまして、少し何か偉くなったような感じもいたします。私はこの『神の子である』というのは、世の中のために大いに奉仕せい、またそういう気持ちになった日本人個々を育て上げなさいと、こういうことであろうと受け取りました」

 「今日は文先生本当に立派なお話を承りましてありがとうございました。心から御礼を申し上げます」

● 統一教会と安倍派の関係性で想起する 「橋本派・経世会」の没落

 今回、山上容疑者がテロ決行に至ったのは、安倍元首相が21年9月、統一教会の友好団体のイベントに送ったビデオメッセージを見たことがきっかけだと供述している。

 このように、自民党全体とのつながりを見せている統一教会であるが、とりわけ安倍派とのつながりは強く、深いものだった。

 最近でも安倍元首相の実弟で防衛大臣である岸信夫氏(安倍派)は、「(統一教会に所属する人物と)付き合いもあり、選挙の際もお手伝いをいただいている。電話作戦等々、ボランティアでお手伝いをいただいたケースはあると思う。選挙だから支援者を多く集めることは必要だと思う」「統一教会に手伝ってもらったというよりは、メンバーの方にお力をいただいたということだ」と記者会見で述べた。

 政治と支援団体の問題を巡っては、これまでも首相経験者や派閥の重鎮が、国民やメディアから厳しい批判を受けてきた。最も有名な案件の一つが、全日本空輸(ANA)の旅客機導入を巡り、米航空機メーカーのロッキードから政財界に工作資金が流れたロッキード事件だ。

 それ以外にも、未公開株を安値で譲渡された政治家らが値上がり益を得たリクルート事件や、金丸信・自民党前副総裁(当時)が5億円のヤミ献金を受け取った東京佐川急便事件、小沢一郎・民主党代表(同)の秘書を政治資金規正法違反で逮捕した西松建設事件などが挙げられる。

 しかし、今回の統一教会と安倍派のつながりについて、過去のある事件と類似点を指摘するのが、ある自民党関係者だ。

 「いわゆる日歯連ヤミ献金事件を思い起こす。批判の矛先が自民党というより橋本派・経世会に向いた。経世会を『仮想敵国』としていた節のある小泉政権下において、経世会は弱体化の一途をたどることになる」

8102チバQ:2022/07/28(木) 10:09:58
● ヤミ献金のやりとりを巡る 生々しい証言

 日歯連のヤミ献金問題とは、日本歯科医師連盟が自民党所属の国会議員にヤミ献金した事件だ。日歯連の役員の一人は裁判所で以下のように証言した。

 「2001年7月2日の料亭『口悦』。(日歯連の役員2人が)部屋で待っていると、野中(広務・自民党)元幹事長、橋本(龍太郎)元首相が入ってきた。食事前に(日歯連の役員の1人が)が元首相に1億円の小切手が入った封筒を手渡した」

 「元首相は封筒から小切手を出し、金額を確認し、野中元幹事長に見せた。元首相は『ありがとうございました』と礼をいい、元幹事長に渡そうとしたが、『どうぞ。どうぞ』と受け取りをすすめられ、自分の背広の内ポケットに入れた」

 「遅れて青木(幹雄)参院議員会長が到着。元首相は小切手を見せながら小声で『歯科医師会から1億円の献金をいただいた』というと、青木氏は『ありがとうございました』と礼をいった。』

 ※2005年2月21日「しんぶん赤旗」より。ただし、新聞掲載時は被告の実名が掲載されているが、本引用では「日歯連の役員」と筆者が表記を変えている

 この日歯連ヤミ献金事件を巡っては、村岡兼造元官房長官は政治資金規正法違反で有罪となった。ところが、ここまで生々しいお金のやりとりが証言されているものの、橋本元首相は嫌疑不十分で不起訴。当時大きな権力を握っていたとされる野中氏も不起訴(起訴猶予)となった。

 くじで選ばれた市民で構成され、検察官が被疑者を起訴しなくてよかったのかを審査する検察審査会は、そのどちらに対しても「不起訴不当」の議決をするに至った。

● 幹部の不起訴を勝ち取っても 国民の信任と求心力を失った経世会

 この時に経世会は、幹部の不起訴は勝ち得たものの、捜査や裁判の過程において、国民の激しい怒りを買ってしまったのである。既得権益の打破を訴える小泉政権は、求心力を失った巨大派閥の呪縛から解かれ、さらに経世会を衰亡へと追いやる「郵政解散」へとアクセルを踏み込んでいく。

 かつて全盛を誇っていた経世会の凋落のように、もし「統一教会は安倍派の問題」という認識が世間に強く広まったとき、現在の自民党最大派閥である安倍派(清和研)は凋落するしかない。先の自民党関係者はこう話す。

 「自民党前政調会長で下村博文・安倍派会長代理が文部科学大臣在任中に、『統一教会』は『世界平和統一家庭連合』へと改称することが、文科省によって認可されている。現在、『統一教会関係議員リスト』として出回っている国会議員のリストも、安倍派の所属議員の数が突出していて、安倍派の面々はとにかく息を潜めて、嵐が去るのを待っている状況だ」

 「そもそも岸田(文雄)首相と安倍元首相は、政策的には真逆の考えだった。この状況で、岸田政権が安倍派に対して攻勢に出ることができれば、経世会のように10年以上は権力の中枢から追い出すことが可能だろう。『お公家集団』と呼ばれてきた岸田首相が率いる宏池会が、自民党の主流派閥へと生まれ変わる絶好のチャンスだ」

 現在の経世会は平成研究会と名称を改め、茂木敏充・自民党幹事長率いる茂木派となっている。茂木幹事長は7月26日の会見で「自民党として(統一教会とは)組織的関係がないことをしっかりと確認している。党としては一切関係ない」と述べ、「党としては関係ない」ことを強調している。表面上は、議員一人一人の問題と指摘しているだけのようにも思えるが、「安倍派の問題だ」と突き放しているようにも見える。

 今後、岸田派と茂木派が、安倍派にプレッシャーを加える場面は増えていくだろう。安倍派の誰かが法律を犯したわけではないだけに、この問題は幕引きが難しい。統一教会と蜜月の関係を築いてきた安倍派に対する国民の激しい怒りは爆発寸前だ。

 安倍元首相に凶弾を撃ち込んだテロ容疑者。その供述通り、政治思想に基づく犯行ではないとすると、彼の怒りは思わぬかたちで日本政治の底流を変えつつあるようだ。

訂正 記事初出時より以下の通り訂正します。
1、14、27段落目 橋下派→橋本派
(2022年7月28日9:35 ダイヤモンド編集部)

小倉健一

8103チバQ:2022/07/28(木) 19:34:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4920cdf80e89c5bd03787e8ad66a7ff1184d7e4
安倍元首相の追悼演説、臨時国会中は見送りへ…甘利氏が登壇予定も「首相経験者」求める声
7/28(木) 19:22配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党は、銃撃事件で死亡した安倍晋三・元首相の衆院本会議での追悼演説について、8月3日召集の臨時国会の会期中は見送る方針を固めた。複数の同党幹部が明らかにした。

 追悼演説は当初、同党の甘利明・前幹事長が同5日に行う予定だった。登壇者の人選は安倍氏の遺族の意向とされたが、与野党から「首相経験者の方がふさわしい」などとする声が出ていた。9月27日に執り行われる安倍氏の国葬についても一部野党が反対しており、「演説中に野党が退席したり、ヤジが飛んだりする事態は避けた方がいい」(自民幹部)と判断した。

 自民党は、国葬の準備状況なども見極めながら、秋以降の追悼演説の実施を再検討する構えだ。


https://news.yahoo.co.jp/articles/f3eb816ada58a804c61b008331df78f5de275163
自民党、安倍元首相の追悼演説、先送りを検討 秋の臨時国会以降に
7/28(木) 19:24配信

毎日新聞
自民党

 自民党は8月3日召集の臨時国会で予定していた安倍晋三元首相の追悼演説を、秋の臨時国会以降での実施に先送りする検討に入った。党幹部が28日夜、明らかにした。


 自民は衆院議院運営委員会理事会で8月5日の演説実施を提案。安倍氏の国葬に関する質疑などを求める野党側は回答を留保していた。演説を巡っては甘利明前幹事長を立てる方針に対し、与野党から異論が出ていた。自民党幹部は「安倍氏を静かに見送ることが、何よりも大事だ」と語った。【李舜】

8104チバQ:2022/07/29(金) 07:13:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/d796beeaf3a57b8eaf536f883b05d3521f631ae8
「残した派閥をばかに」 安倍派の猛反発で甘利氏の追悼演説頓挫
7/28(木) 20:42配信
 自民党が8月の臨時国会で実施する予定だった安倍晋三元首相の追悼演説を先送りする検討に入ったのは、甘利明前幹事長(麻生派)が演説を行うことに対して与野党の反発が強まったためだ。特に銃撃事件で会長の安倍氏を失った自民党安倍派(清和会、97人)で批判が強まったことが大きな要因となった。

 安倍派が反発を強めたのは、甘利氏の20日のメールマガジンがきっかけだ。この中で甘利氏は安倍派について「『当面』というより『当分』集団指導制をとらざるを得ない。誰一人、現状では全体を仕切るだけの力もカリスマ性もない」と指摘した。

 これに安倍派最高顧問の衛藤征士郎・元衆院副議長は21日の同派会合で「こんなに侮辱されたことはない」と激しく反発。派内では他にも「甘利氏こそカリスマ性がない」などと批判する声が相次いだ。

 党は甘利氏の演説を検討したのは「安倍氏の遺族の意向を踏まえた」ためだとしているが、同派から「なぜ安倍氏が残した派閥をばかにする甘利氏に演説させるのか」「国民の気持ちは甘利氏ではない」などの声が漏れた。反発は安倍派のみならず党内の他派閥にも広がり、党執行部には「いつ甘利氏に決めたのか」など、再考を求める意見が寄せられているという。党内では、甘利氏に代わって第2次安倍政権で安倍氏を官房長官として支え続けた菅義偉前首相や岸田文雄首相による演説を求める声があり、野党からは野田佳彦元首相らを推す声が出ている。

【東久保逸夫、李舜】

8106チバQ:2022/07/30(土) 08:50:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4d3ecfef615ea50e637ebd07fdc9a79197fe295
安倍氏追悼演説、甘利氏から変更も 「遺族意向」に疑問の声 自民
7/30(土) 7:13配信
時事通信
衆院本会議に臨む(右から)安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相、甘利明経済再生担当相、菅義偉官房長官、岸田文雄外相(いずれも当時)=2016年1月26日、国会内

 秋の臨時国会へ先送りの方向となった安倍晋三元首相の追悼演説をめぐり、自民党内で29日、予定していた甘利明前幹事長から登壇者を変更するよう求める声が上がり始めた。


 「お友達」起用が問題視されている点以外に、甘利氏が安倍派幹部の力量に疑問符を付けたことに同派が反発し、「遺族の意向」とする説明を疑う向きもあるためだ。代わりとして菅義偉前首相や立憲民主党の野田佳彦元首相が挙がっている。

 自民党は当初、追悼演説を8月5日の衆院本会議で行う方針だった。慣例から与野党の首相経験者の登壇が予想されたが、執行部が白羽の矢を立てたのは安倍氏を第1次政権から支えた甘利氏。野党は閣僚在任中の金銭授受問題を踏まえ、再考を求めた。

 この人選は経緯が不透明なこともあり、自民党内にも問題とする空気があった。「遺族の意向」が理由とされたが、安倍氏周辺は昭恵夫人が希望したとの報道を「うそ」と否定。岸田文雄首相周辺は、葬儀の弔辞は麻生太郎副総裁、国葬の弔辞は首相、追悼演説は甘利氏が担うことで「前から決まっていた」と証言した。

 党内では、甘利氏が所属する麻生派会長の麻生氏の意向が働いたとの見立てが強い。昨秋の衆院選の小選挙区で敗れ、幹事長の座から約1カ月で降りた甘利氏にとっては久々の表舞台になる。首相は26日午後、麻生氏、茂木敏充幹事長と会談。同日夕以降に「追悼演説は甘利氏」との情報が広がった。麻生派ベテランは「『遺族の意向』と言えば野党も黙ると思ったのだろう」と語る。

 甘利氏の起用には特に安倍派の一部が異論を唱えた。同派の現状について甘利氏は自身のホームページで「誰一人全体を仕切る力もカリスマ性もない」と指摘。これに派の最高顧問を務める衛藤征士郎氏が「侮辱だ」と猛反発し、ある若手も「過ぎた発言だ」と憤りを見せた。

 こうした状況も勘案し、政府・与党は28日の段階で演説の延期に向け調整に入った。安倍氏側近は野田氏とする案について「一番いい」と語り、麻生派の閣僚経験者は「安倍政権を支えた菅氏がふさわしい」との考えを示した。

8107チバQ:2022/07/30(土) 08:52:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/365b76baaa0064ee2216a7492e695900ec8faec3
岸、稲田、下村、細田、馳も 「統一教会との関係は清和会が代々継いできた」と元閣僚が証言
7/30(土) 7:15配信
 安倍晋三・元首相が旧統一教会に恨みを抱く山上徹也容疑者に射殺された事件を機に、自民党と旧統一教会の関係に注目が集まっている。安倍元首相の実弟である岸信夫・防衛大臣は記者会見で「お付き合いもあったし、選挙の際もお手伝いをいただいた」と旧統一教会との関係性を認めた。さらに、稲田朋美・衆議院議員が友好団体のイベントに出席したことや、下村博文・衆院議員が代表を務める支部に友好団体幹部から寄付があったことなどが報じられている。

【写真】安倍氏の祖父・岸信介元首相

 次々と自民党議員の名前が挙がっているが、その大半が安倍派(清和政策研究会)の所属や出身者である。岸氏、稲田氏、下村氏はもちろん、友好団体のイベントで挨拶したと報じられた細田博之・衆院議長は元派閥トップであり、会見で支援を受けていたことを認めた馳浩・石川県知事も同派出身である。

 山口敏夫・元労働大臣は自民党で当初は三木派(現在は麻生派に合流)所属、河野洋平氏らと新自由クラブを立ち上げ後、自民党に戻ってからは中曽根派(現在は二階派に合流)に籍を置いた。山口氏は「私は統一教会と関わりがなかった」としたうえで、清和会と統一教会の関係をこう明かした。

「すでに報じられている通り、岸信介氏が教祖の文鮮明氏と盟友関係を築いたことで、統一教会との関係が出来たわけです。つまり、統一教会との関係は、最初から自民党というより清和会なんです。それから代替わりで派閥を受け継いだ歴代の幹部たちは親しかったんじゃないでしょうか。統一教会の関係者が、清和会の議員の選挙応援をしていたと聞いています。ポスター張りや電話かけとか、辻立ちする場所ではサクラというか運動員として駆けつけてくれたりもしたという。選挙で熱心にやってくれる運動員はありがたいから受け入れていたのでしょうが、統一教会の関係団体とわかっていたら控えるべきだったのではないか」

 清和会が統一教会との関係を深めた背景には、派閥の置かれた党内事情もあったと、ベテラン政治ジャーナリストは言う。

「今でこそ党内最大勢力で権勢を誇る清和会ですが、森喜朗政権が誕生するまでは、経世会、宏池会という二大派閥からすると格落ちする傍流派閥という印象でした。特に田中派の流れを汲む経世会は、建設業界や特定郵便局といった選挙で手足となる組織を味方につけ、資金力だけでなく圧倒的なマンパワーも誇った。そういった組織的基盤を持たない清和会にとって、選挙の時に運動員を出してくれる統一教会は非常に助かる存在だった。組織として脆弱だった清和会にとって、統一教会は頼らざるを得ない存在だったのです。

 そうした清和会にとっては、経世会の組織的基盤を崩すことが悲願でした。森政権の後に誕生した小泉政権で行なわれた郵政民営化が、『経世会つぶし』であったことは明白です。清和会出身として経世会支配を苦々しく思っていた小泉純一郎氏は、『自民党をぶっ壊す』と言いながら、その本音は『経世会をぶっ壊す』だったとも言われている。そうして安倍政権を経て、経世会支配から清和会支配に完全に移行した今になって、統一教会依存という清和会が抱えてきた問題が明るみになったのは、因果というべきかもしれません」

8108チバQ:2022/07/30(土) 08:55:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/0baae78ebae40102ccdbb6b55560289adfe100d6
旧統一教会と接点「どこまで広がるか…」神経とがらせる自民
7/29(金) 10:17配信

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西日本新聞
自民党本部

 宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」と接点を持つ所属議員が相次いでいることに、自民党執行部が神経をとがらせている。安倍晋三元首相の銃撃事件を機に、信徒との間で高額献金などのトラブルを抱える旧統一教会と選挙時の手伝いなどを巡る政界との関与が注目され、世論の反発を招いているためだ。8月25日告示の沖縄県知事選や秋の臨時国会を控え、ダメージを最小限に抑えたい自民だが、予断を許さない状況になりつつある。

「つまらないプリンス」が会見で見せた「らしくない」顔

 世耕弘成参院幹事長は26日の記者会見で、政治と旧統一教会との関係について「個々の議員の問題」と強調。党としての調査は「党本部で検討していく話だ」と短く切り上げた。教団に関する質問が相次いだことに不快感を隠さず、周囲に「誘導尋問だ」といら立つ場面もあった。

 与野党を問わず、教団や関連団体との関わりが次々に明るみに出る中、特に目立つのが安倍派議員の面々。憲法改正や同性婚反対など保守的な主張が共通し、親和性が高いとされる。今回、安倍氏の前の会長だった細田博之衆院議長や実弟の岸信夫防衛相、末松信介文部科学相らの接点が取り沙汰され、交流サイト(SNS)では「政界汚染」などと批判するワードがトレンド入りした。安倍派幹部でもある世耕氏も、こうした声がうねりとなることを警戒しているとみられる。

 「党として組織的関係がないことを既に確認している。厳正かつ慎重な対応をするよう注意を促していきたい」。茂木敏充幹事長も火消しを急ぐ。

 激戦が予想され、「天王山」(茂木氏)と位置付ける沖縄知事選は来月に迫る。県政奪還を目指し新人を擁立する自民としては、逆風となる「芽」は摘んでおきたいところ。臨時国会で自民を突き上げる構えを見せる立憲民主党に対しては、自民ベテランは「立民にも教会と接したことのある議員はいる。やればやるだけ、自分たちに跳ね返ってくる」とけん制する。

 ただ自民内には「どこまで(関係した議員が)広がるか分からない」との声も。岸田文雄首相が9月前半に予定する内閣改造・党役員人事で、仮に「癒着」(共産党幹部)が疑われる議員を起用すれば、野党に、まんまと追及材料を与えかねない。臨時国会の論戦に向け、手ぐすね引く野党はボルテージを上げているだけに、首相の人選にも影響するとの見方が出ている。 (河合仁志、大坪拓也)

8109チバQ:2022/07/30(土) 08:56:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/7354e59e18890686ea97d520f389cab7f13ea123
安倍派の醜悪な跡目争い 安倍家の代理人を気取る西村康稔氏、森喜朗元総理も登場
7/29(金) 5:58配信
デイリー新潮
安倍晋三元総理

 参院選から一夜明けた7月11日、安倍氏の通夜が東京・港区の増上寺で営まれた。国会議員ら列席者約2500人。焼香を終えた参列者が歩を進めるその先に、親族らとともに神妙に頭を下げる喪服姿の男が。


 安倍派(清和会)事務総長、西村康稔氏(59・前経済再生担当相)である。自民党のベテラン議員が言う。

「ほかの清和会議員は昭恵夫人や弟の岸信夫氏(防衛相)ら親族の後ろに並んでたけど、西村氏は親族然としたたたずまいで出口の近くに立っていた。自身を印象付けようとしたんだろう」

 通夜に先立ち、西村氏は以後の派閥としての対応を事務総長たる自身に一本化させようと企てていた。

 清和会会長代理をつとめる塩谷立氏(72)と下村博文氏(68・前政調会長)に加え、清和会の参院会長である世耕弘成氏(59・参院幹事長)の三人を11日昼、紀尾井町の派閥事務所に集めたのだ。

 政治部デスクが解説する。

「この西村氏の動きを察知して駆けつけたのが、清和会最高顧問の衛藤征士郎氏(81)でした。居合わせた出席者の一人が“通夜や葬儀の段取りの確認で……”と言うのも聞かず、西村氏に向かって“何も決めるな”とクギを刺したのです。結果、当面は一致結束していくことを確認しただけで終わりました」

「一体どういう了見なのか」
 が、この“衛藤裁定”は建て前に過ぎない。安倍氏を斃(たお)した銃撃が、派の跡目争いの号砲となったことは否定しようがなかった。

「西村氏の素早い動きが象徴的です。事件当時、奈良から近い自らの地元・兵庫県にいたことを奇貨として、事件のあった8日のうちに安倍氏の搬送先の病院に駆けつけた。翌9日には安倍氏の遺体を乗せた霊柩車を、秘書が運転する車で追走して帰京。そのまま安倍氏の私邸に上がり込み、かいがいしく立ち回った。訪れた弔問客にも、昭恵さんや岸さんのすぐ傍で一緒に対応していたそうです」

 陰に陽に張り切る西村氏。その異様さは、9日に派の所属議員に配布された連絡文書にも表れている。

〈ご連絡〉と題する文書には、次のようにある。

〈1.弔問はお受け致しません(清和研会員であってもご遠慮ください)。

2.お花等も一切お受け致しません〉

 派の中堅議員が訝る。

「安倍家の代理人を気取り、一方で議員の動きをコントロールしようなんて、一体どういう了見なのか」

西村氏の理屈
 もっとも、批判は他の幹部にも向けられる。

「多くの議員が文書に従う中で、塩谷さんと下村さんはこれを無視。素知らぬ顔で弔問に訪れたんです」

 塩谷氏には「西村に安倍家を囲い込ませるな」との声が議員らから寄せられていたともいわれるが、

「あの二人も身勝手過ぎるね。自分たちだけは特別というパフォーマンスか」

 とまれ、西村氏のひと際突出した動きには、それなりの理屈があるのも事実だ。

 先の政治部デスクの話。

「西村氏の義父である故・吹田あきら氏は山口県政の大物で、安倍氏の祖父・岸信介氏にとって国家老、最も信頼の置ける参謀のような人物でした。そんな間柄とあって永田町では、西村氏と安倍氏は半分ファミリー、血縁のような関係だという位置付けでした」

8110チバQ:2022/07/30(土) 08:56:34
安倍派四天王
 安倍氏は昨年、月刊誌のインタビューで、派閥(当時は細田派)における“ポスト菅義偉首相”候補に下村氏の名を挙げ、その翌月、同じ雑誌で西村氏、萩生田光一氏(58・経産相)、松野博一氏(59・官房長官)にも言及した。以降、四人は「安倍派四天王」と呼ばれるようになる。

「この記事で安倍氏は“自民党は人材の宝庫”と話していますが、皮肉にも安倍派は宝庫とはいえません」

 と政治部デスクは続ける。

「100人近い大所帯ながら、衆目一致する総裁候補がいない。それこそが最大の弱点とされてきました。まず下村氏の名前が雑誌に出たため、安倍氏に“自分も加えてほしい”と訴えた議員もいたとのうわさです」

森喜朗元総理も登場
 四人がにらみ合う形となった結果か、昨年の総裁選では四人とも立候補を断念。安倍氏が無派閥の高市早苗氏を全面支援したのは周知の通りである。

 喪に服すどころか四十九日さえ待たずに「我こそが後継者」とせめぎ合う幹部たち。政治ジャーナリストの青山和弘氏が言うには、

「50代と若い西村氏と萩生田氏の二人は当初、四天王に松野氏と世耕氏、それに派の副会長である高木毅氏(66)も含めた七人での集団指導体制を唱えていました。二人には“次世代の自民党のリーダー候補は自分たちだ”との自負があり、一気に世代交代を進めようという狙いがあったのです」

 無論、ベテラン勢はこの動きに危機感を募らせる。

「下村氏は、自らと塩谷氏の会長代理二名による双頭体制を提案していました。下村氏は当選9回。塩谷氏は当選10回ですが、先の総選挙では小選挙区で敗れた比例代表復活組。そんな事情から総裁選への意欲は薄いと見られ、下村氏はいずれ自分が派のトップになると踏んだのでは」(青山氏)

七人による集団指導体制
 ほどなく、それぞれの水面下でのうごめきが顕在化することになる。

 13日、時事通信は「安倍派、後継会長を置かず=塩谷氏ら7人が集団指導」と見出しに掲げた記事を配信。安倍派は当面、後継会長を置かずに、塩谷氏ら有力者七人による集団指導体制で派閥を運営する――というのがその主旨だった。

 翌14日、読売新聞もこれに追随する。「安倍派 合議体を検討 後継見当たらず」というタイトルで、いわく下村氏が顧問に退き、塩谷氏が合議体の代表役に就くとの見通しを報じたものだ。

 二つの報道に共通するのは、集団指導体制のメンバー構成だ。いまや安倍派の「七奉行」と呼ばれる七人。すなわち「安倍系」の下村、萩生田、世耕、西村の四人と、かつて福田赳夫元総理を支えた比較的リベラルな系譜を引き継ぐ「福田系」の塩谷、松野、高木の三人が「鳩首して物事を決める」というのだ。

「いずれ他派閥の草刈り場に…」
 新会長を選ばないこの案は、安倍氏の通夜当日に西村氏が呼びかけた幹部会で確認されたと伝わるが、

「そもそもこの案は、早くから森喜朗元総理が口にしていたものなんですよ」

 とは事情を知る関係者。

「当初、衛藤さんは塩谷さんを会長に据え、残りの幹部が補佐する案を提案した。ところが下村さんが顧問として棚上げされるのを警戒して猛反発。そこでかつてのオーナーの森元総理の案を持ち出したのが、聡(さと)い西村さんだったというわけ。下村さんは一丁上がりにされたとみられていますよ」

 バランスと和を優先した合議体、ならばいいが、派のさる閣僚経験者はこの案を一笑に付す。

「森さんは自分が会長だった時代に派閥を分裂させた過去がある。いくら苦肉の策だといっても、こんな無責任な体制じゃ、続くものもかえって続かないよ」

 先の青山氏も指摘する。

「本来なら派の重鎮である細田博之衆院議長(78)が調整に乗り出すべきところなのに、セクハラ疑惑に見舞われて、“自分は何もやらない”と役回りを放棄。混乱に拍車をかけています」

 下村氏は派内の若手を食事や酒席に誘うなど多数派工作に乗り出しており、西村氏や萩生田氏らは密に連絡を取り合って対抗する。

「非主流派に甘んじる二階派の幹部は“90人超の集団も頭領がいなけりゃ脆い”とニヤニヤ。いずれ他派閥の草刈り場にされるかも」(先の政治部デスク)

 船頭多くして「山に登れる」ならば、まだましな結末かもしれない。

「週刊新潮」2022年7月28日号 掲載

新潮社

8111チバQ:2022/07/30(土) 14:24:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/067e1b73c661c41240b1a385192d2a73d9c6cc24
あの日は、つい、政局について考えてしまった──突然の事故から6年、元自民党総裁・谷垣禎一の今
7/30(土) 10:18配信

自民党元総裁、谷垣禎一(77)。幹事長を務めていた2016年の夏、自転車事故で頸髄を損傷し、重度の障害を負った。かつて首相候補とも目された大物政治家は現在、リハビリを続けながら、静かなリタイア生活を送る。さまざまな問題を抱える令和の日本を、どう眺めているのか。そして今、人生の喜びとは何だと思うか。激動の政治家人生を終えた男は、車椅子の上で微笑み、優しく語りかける。(取材・文:山野井春絵/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル特集編集部)

人間80歳を過ぎれば、寝たきりなんてこといくらでもあるでしょう
撮影:殿村誠士

梅雨明け間もない酷暑の昼下がり。
東京都内にある自宅を訪ねると、電動車椅子に乗った谷垣本人が、グリーンのサイクルウェア姿で現れた。右手でジョイスティックレバーを操縦し、自在に動き回る。事故の後遺症で、下肢は動かしづらい。手にもまひがあるというが、表情ははつらつとしており、実年齢よりもずいぶん若々しく見えた。

障害者になって、丸6年。家族と訪問介護ヘルパーに助けられながら日々を過ごす。脊髄損傷専門のトレーニングジムと病院に通い、リハビリをすることが生活の中心だ。

「自分の足で歩くことが一つの目標。一進一退ですけど、ただでさえ人間80歳を過ぎれば、寝たきりなんてこといくらでもあるでしょう。私は今、77歳ですから、日々、己に鞭を打っていないと、まったく歩けなくなってしまうと思うんです。人間の体というのは、自分でもどうなるのか分からないところがあるんですけど、今は脳から筋肉へ神経系統が適切に送れない状態。左手なんかも、ほとんど動かない。それでも、神経ってがんばっているんですね。本来なら動くはずの部分が動かないから、これは私の感覚ですけど、『お前こっちがんばれ』って、別の部分にそういう指示を出しているんだと思うんです。そうすると、今度は神経が何していいか分からなくなっちゃって、うまくいかないこともある(笑)。そういうことの試行錯誤。そういう中で、どう筋道をつけていくかっていう……言ってみれば、気が遠くなるような作業をやっている。でもそれは、楽しいんですよ」

学生時代は山岳部で鳴らしたスポーツマン。代議士になってからも、忙しい合間を縫って趣味のサイクリングにいそしんできた。若い頃から体づくりを積み上げたからこそ、リハビリすら攻略すべきスポーツのように捉え、取り組むことができるのだろう。

あの事故は、突然の出来事だった。
あの日は、つい、政局について考えてしまった
撮影:殿村誠士

2016年7月16日、その日は奇しくも前の日曜日に参院選が終わったタイミングで、東京知事選が告示されていた。「日本サイクリング協会」の会長を長年務め、サイクリング愛好家たちの間でも広く支持をされていた谷垣は、愛用するヴィンテージのロードバイクにまたがり、皇居周辺を走っていた。

「常々、偉そうに言ってたんですよ。自転車のいいところは、無心になれるところだと。路面を見つめて、前へ走ることに専念すれば、日頃の憂さも晴らせる。仕事のことなんて考えるな、なんてね。でもあの日は、つい、政局について考えてしまった。あそこは大きな段差があるなってことは、分かってたんですけどね。落っこちた瞬間のことは、全然覚えていないんです」

どれくらい倒れていたかも、分からない。途中で気がついて、起き上がろうとしたが、まったく体が動かなかった。

「皇居周辺は、ジョギングしている人がたくさんいてね。医療関係者の方がおられて、助けようとしてくれたんですけど、思うように動けないんです。これはちょっと変だな、と思っているうちに、またわけが分からなくなって……だいぶ救急車であちこち、病院を探して回ったようです」

入院は一年以上に及んだ。意識を取り戻して、一番はじめに考えたことは、なんだったのか。

「集中治療室に、2ヶ月近くいたのかな。かなりダメージが大きかったんだと思います。あの時私は、自民党の幹事長でした。ああ、もうこの仕事は続けられない、すぐに辞めなければ、とそう思いました。それを、当時首相だった安倍さんに伝えてくれと」

幹事長の職を辞めたくない。そうは思わなかったか、と尋ねると、

「まったくありません。これでは仕事ができない。そう思っただけです」

8112チバQ:2022/07/30(土) 14:25:04
谷垣はキッパリと答えた。

「どんな人も、突然仕事を続けられなくなるということは、起こり得るわけです。脳卒中などの大きな病気にかかるかもしれない。いろんなことがあると思いますよ。私の場合は自分の、ふっとした一瞬の気抜けが、そういうことになったんだろうと思います。病気でも事故でも、損傷を受け、障害を負う方というのはたくさんいらっしゃいますけど、はじめはみんな障害者になるということがどういうことか、分からないんです。私のような脊髄損傷でも、いろんな段階があって、人によってみんな違いますしね。障害者になった第一歩は、『今の自分の状況はどうなっているんだろう、何ができるんだろう』。そこから3か月後、2年後と、考えることはどんどん変化しました」

障害者の立場で政界復帰をすることも考えたが
ショックだった。受け入れ難い事実だった。どうして自分が。……そういった型どおりの言葉を、谷垣は一つもこぼさない。もちろん人間なのだから、いわゆる“障害受容”の段階を経たはずだ。しかし、喪失感、悲哀、後悔といったマイナス感情にフォーカスして語ることはない。

長期入院中は何を考えていたのかと問うと、嬉しそうな笑顔を向けた。

撮影:殿村誠士

「何がしたい、と思ったこともないんです。ただ、これはいい世の中になったなと。私が学生の頃は、LPレコードなんて、けっこう高かったんですよ。バッハの全曲が聴けるなんて、よっぽどお金がないと無理だと思っていた。ところが今、YouTubeで探すと、全部聴けちゃうと。おー、ついに俺はバッハの全曲を聴いたぞ! ということが、入院中の体験です」

谷垣が実質引退を決めたのは、事故直後ではなく、2017年の9月のことだった。それまでは、リハビリを続け、障害者の立場で政界復帰をすることも考えていたという。

「まだ多少役に立てることもあるんじゃないかなって、先輩の八代英太さんのような例もありますしね、希望もあったんですけど。それでも、秋に衆議院が解散することになって、これはもうだめだな、と。選挙を戦うほどの体力はなかった。もうちょっと時間があって、回復していたら分からなかったですけど。ただ、もう70歳も過ぎて、引き時を考えなければならない時期に差し掛かっていたのも事実ですから」

安倍元首相、二階元自民党幹事長をはじめ、多くの仲間が慰留したが、翻意することはなかった。

「引退して、気持ちはうんと楽になりました。政治家は揶揄されるもので、厳しい文章が世の中に溢れているでしょう。実際、政治家にもいろんな人がいて、名前は挙げませんけど、なんであんなことするんだろうなっていう事件もありますしね。でもね、全体から見ると、やっぱり曲がりなりにも、5万とか、10万もの人たちが投票してくれて、議員になるわけです。長く続けている人、一度失敗してもふたたび戻ってくる人、いろんな人がいてね。偉い学者の先生の議論とは違うけれど、それぞれ経験なり、説得力を持った人がたくさんいる業界なんですよ。だからそういう意味ではね、面白かったですよ。いろんな人と会えて。麻生太郎なんて個性的な人もいるし、とかね(笑)」

もし、あの日事故に遭わなかったら、どうなっていたと思うか。
この質問にも、谷垣は笑顔で答えた。

当選同期で残っているのは菅直人だけ
撮影:殿村誠士

「私と当選同期の仲間は、去年の選挙で、全員いなくなりました。そうするとね、さっぱりしたもんで、やっぱりそろそろ年貢の納め時だったんだな……という感じになりましたね。同期でいうとね、与野党合わせて残っているのはただ一人、菅直人。やっぱり彼が一番……(笑)、なかなかしぶといじゃないですか」

8113チバQ:2022/07/30(土) 14:25:42
日頃医療従事者と接する障害者の立場で、コロナ禍を経験した。
日本と世界のニュースを眺めながら、元政治家として、さまざまな思いを持ったという。

「私もヘルパーさんたちに助けていただく毎日ですから、自分が感染しても、ヘルパーさんが感染しても、たちまち生活が滞ってしまうんです。朝起きて着替えて、髭を剃ることすらできなくなる。だからお互いに相当神経を使っていますよね。あの時ね、あるヘルパーさんが、『私は知事や大臣の話をこんなに真剣に聞いたことは、今までなかったです』とおっしゃったんです。なるほどなあ、と思った。たくさんの人たちが政治家の言葉に本気で関心を持ったわけです。飲食店が閉まっていったり、子どもたちが通学する時間を奪われたり、日々の暮らしに切羽詰まったものがあり、政治の力が問われた。コロナを克服し、社会のダメージを回復させるためには、何をするべきなんだろう。結局これは、国際協調だろう、そう思いました」

「昔、当選したばかりの頃、福田赳夫先生にお話を伺ったら、『スペイン風邪、世界恐慌を乗り越えてやっていこうという時に、世界で協調するべきだった。しかし日本をはじめ、多くの国が縄張り意識を強めて失敗をした。それが第二次世界大戦だ』というようなことをおっしゃったんです。今度もね、国際社会が協調してコロナ後の社会に取り組めるかと思っていたら、ウクライナでしょう。戦争を終わらせるのは、なかなか容易ではない。さて、どう持っていくか、非常に難しいところですね。現役を退いた私が言うのもなんですけど。いつもそういうことを、ベッドに寝そべりながら考えています」

思いがけず車椅子生活となり、政界を退いて、月日が流れた。
今の谷垣にとって、楽しみや喜びとは、何なのだろうか。

「若い人に、『先生、年を取って面白いことってありますか』と聞かれたことがあります。それでいろいろ考えてみるとね。年を取っても、動けなくなっても、季節の推移というものは感じることができるんです。うちなんか狭い庭だけど、ああ、ウメが咲いたな、カイドウが膨らんでいるな、とか。これまで漠然と見ていた小鳥も、いろんな種類が、季節ごとにやってくる。鳴き声もみんな違ってね。季節のうまいものを食べながら酒を飲む、これもいいですね。日本の四季の素晴らしさを、あらためて知ることができるのは、歳を重ねたからこその喜びかな。……こんなことを若い人に言っても、理解してもらえるかどうか分かりませんが」

これからは和歌や中国の古い詩、歴史の本などをもう一度じっくり読み直しながら、毎日を過ごしていきたい。そう言うと谷垣は年季の入った国文学の本を手に取り、大事そうにページをめくった。

あんまり悲観的に捉えるなら、政治という仕事をやめた方がいい
撮影:殿村誠士

「一票の格差」ばかりを取り沙汰するよりも、これからの日本にとってどんな選挙制度、政治制度を作るかを考えるべき、と谷垣は言う。そのためには、学問やジャーナリズムにおける研究だけではなく、政治経験の知識を蓄積する仕組みが必要だとも指摘する。

「肝心のプレーヤーである政治家たちにこそ、うまくいったこと、いかなかったこと、政治の痛切な記憶を蓄積するシステムが必要。自民党にはある程度、あると思う。ただ現在の野党は、離合集散が激しく、その部分が乏しくなっている。そこが、有権者たちから見ても分かりにくく、決め手に欠けるのでは。だからって『今から俺、立憲に行って、その仕事するよ』というわけじゃないですよ。そんなこと言ったら同期の菅直人から『てやんでえ、このやろう』って言われちゃう(笑)」

8114チバQ:2022/07/30(土) 14:25:53
谷垣禎一公式サイトより

円安、物価高。環境とエネルギー、少子高齢化、貧困、国防……。
さまざまな課題を抱える令和の日本の姿を、どう捉えているか。悲観しているか、それとも、楽観視しているのか。最後にそう尋ねると、谷垣は深くうなずいた。

「それは非常に難しいですけど、あんまり悲観的に捉えるなら、政治という仕事をやめた方がいいですよ。ある程度楽観的に考えて、ダメだったら、もう少しここをうまくやろう、ここを手直ししよう、という発想で、繰り返しやるということですね。大学の頃、山岳部にいたんですが、当時は雨でも焚き火を起こせなきゃいけない世界でね。
♪それ16回、まだダメだ、燃えるはマッチに新聞紙、けむくてならぬ、この薪さ♫
……なんて歌いながら、山に登ったもんです。そういうことです」

「谷垣禎一公式サイト」を開くと、「皆様に長年にわたり多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。心より厚く御礼申し上げます。」という一文と、名前だけが記されている。この真っ白な画面に、谷垣の人生観、引き際の美学があらわれている。

____
谷垣禎一(たにがき・さだかず)
1945年、京都府福知山市生まれ。麻布中学校・高等学校を経て、東京大学法学部に進学。卒業後、司法試験を数回受験し、弁護士に。父・専一の死去に伴い、地盤を継承。旧京都2区補選で衆議院議員に初当選。京都5区選出、当選12回。国家公安委員会委員長、産業再生機構担当大臣、財務大臣などを歴任。野党時代の2009年から自民党総裁を務めるも、政権復帰を目前にした2012年の総裁選で出馬を断念。政権復帰後は法相、党幹事長として安倍晋三元首相を支えた。2016年、趣味のサイクリング中に転倒し、頸髄を損傷。幹事長の職を辞す。翌年、正式に政界引退を表明。

8115チバQ:2022/07/30(土) 14:34:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c691aa4fd023825b768b7f70c1666bb2a9e2926
参院選で初当選の自民・若林氏が二階派入り 選挙戦の裏で激しい獲得合戦
7/28(木) 21:00配信


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テレビ静岡NEWS
自民 若林議員

7月10日に行われた参院選静岡選挙区で初当選した自民党の若林洋平議員が、28日 二階派に入会したことがわかりました。

御殿場市長を12年あまり務めた自民党の若林議員は、参院選静岡選挙区で約62万票を獲得し初当選しました。

若林議員がどの派閥に入るのか注目されていましたが、28日 二階前幹事長が率いる二階派(志帥会)に入会したことがわかりました。

若林議員は、二階派を選んだ理由について「地方を特に大切にしている派閥で、当選回数に関わらず挑戦させてもらえる土壌が整っているため」としています。

また二階派には、若林議員が地盤とする県東部から選出された衆議院の細野豪志議員と勝俣孝明議員がおり、観光や一次産業などの発展に向けて一体となって歩みを進めていきたいとしています。

若林議員の入会する派閥を巡っては、自民党県連が去年6月の県知事選を迎えるにあたり、今年改選を迎える予定だった当時の参議院議員・岩井茂樹氏(現東伊豆町長)を擁立し、岩井氏が茂木派(平成研究会)に所属していたことから、茂木派入りが既定路線ともくされていました。

このため茂木派では、茂木幹事長を筆頭に、小渕優子 党組織運動本部長や加藤勝信 元官房長官など大物が続々と応援演説に駆け付けた一方、二階派も負けじと公示直前に二階前幹事長が静岡入りしたほか、武田良太元総務相が公示日に応援に来るなど、当選前から激しい獲得合戦を繰り広げていました。

若林議員が最終的に二階派を選んだことは、県連内では衝撃をもって受け止められています。

テレビ静岡

8116チバQ:2022/07/30(土) 21:30:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c254d83247a74d88eb1365c61d4b821a52e8afb
自民・甘利明前幹事長の嫌われ方…安倍前首相「追悼演説」延期で“復権”の足がかりもパー
7/30(土) 14:02配信

日刊ゲンダイDIGITAL
自民党内から異論噴出(甘利前幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

 まさか、こんな結果になるとは本人も想像していなかったのではないか。8月の臨時国会で実施する予定だった安倍元首相の追悼演説は、秋の臨時国会に先送りされることになりそうだ。


 理由は、自民党の甘利明前幹事長が追悼演説することに、足元の自民党内から異論が噴出したためだ。「遺族の意向」を理由に甘利前幹事長が演説することでほぼ決まっていたが、安倍派から「冗談じゃない」の声が噴出。追悼演説そのものが、延期される方向になった。

 発端は、甘利前幹事長がメルマガ(20日付)で安倍派について<「当面」というより「当分」集団指導制をとらざるを得ない。誰一人、現状では全体を仕切るだけの力もカリスマ性もない>と指摘したことだ。この指摘に、安倍派最高顧問の衛藤征士郎議員が21日の派閥会合で「こんなに侮辱されたことはない」と激怒。他の議員からも「甘利こそカリスマがない」「国民の気持ちは甘利じゃない」という批判があったという。これで甘利前幹事長が追悼演説する可能性はほぼなくなった。

 そもそも自民党内には「なぜ甘利なのか」の声があったという。

「甘利さんは“政治とカネ”が発覚して大臣を辞めた男ですよ。昨秋の衆院選では小選挙区で落選している。それに、本人は『自分は安倍、麻生、菅の3人と同格だ』と思っているようですが、どう考えても格下でしょう。追悼演説の打診があっても、普通は固辞すると思う。なぜ、断らなかったのか。心配なのは追悼演説が延期されることで、追悼ムードに水が差されることです」(自民党関係者)

 甘利氏本人は29日、TBSのCS番組に出演し、「私が申し出た話ではない」「国対委員長から内々に打診があった」と説明している。

 どうやら追悼演説を“復権”の足がかりにしたいという思いもあったようだが、それもすべてパーになる可能性が高い。

「追悼演説を行えば、間違いなく脚光を浴びる。9月に予定されている人事でポストに就くチャンスもあったかも知れない。でも、今回の一件で、ポストに就くのは難しくなった。甘利さんを擁護する声もなかった。やっぱり、最初から断っておくべきでした」(同)

 復権したいなら、まず金銭疑惑について国民に説明してからだ。

8117チバQ:2022/08/01(月) 07:49:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/527ee96565833c9632997b3ae19087899826f9fe
自民、旧統一教会との関係発覚相次ぐ 世論の批判警戒、野党は追及
8/1(月) 7:04配信


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時事通信
 安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件をきっかけに、自民党の現職閣僚や国会議員と「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との浅からぬ関係が次々と明るみに出てきた。

 自民党は「党として組織的な関係がないことは確認している」(茂木敏充幹事長)と、世論の批判が同党に向かうことを警戒。立憲民主党など野党は「実態解明が必要だ」として追及する方針だ。

 旧統一教会は1968年、反共産主義を掲げる政治団体「国際勝共連合」を創設。当時から安倍氏の祖父、岸信介元首相ら自民党右派との結び付きが強かったとされる。憲法改正や同性婚反対など保守色の強い主張を掲げており、党幹部は「今もつながりのある人は安倍派に多い」と指摘する。

 岸田内閣の閣僚では、安倍氏の実弟の岸信夫防衛相(安倍派)が過去の自身の選挙で旧統一教会のメンバーに手伝ってもらったことがあると公表。同じく安倍派の末松信介文部科学相は、教会の関連団体にパーティー券を購入してもらったと明らかにした。

 自民党とのつながりは安倍派に限らない。二之湯智国家公安委員長(茂木派)は2018年に関連団体のイベントで「実行委員長」を務めたと明かし、磯崎仁彦官房副長官(岸田派)も21年に関連団体のイベントに参加していた。

 関連団体から選挙で支援を受けた自民党中堅(麻生派)は「真面目に電話かけをやってくれた。選挙の勝利に教会の力は少なからずあった」と振り返る。

 野党も全く関係ないとは言えない。立民では中川正春元文科相や篠原孝幹事長代行らが過去に関連団体の会合に祝電を送っていた。日本維新の会は、藤田文武幹事長ら国会議員13人が教会側と接点があったと公表。国民民主党の玉木雄一郎代表も、教会と関係が深いとされる「世界日報」の元社長から16年に計3万円の寄付を受けたことを明かしている。

 その一方で、80年代以降、旧統一教会による「霊感商法」や、信者からの多額の献金集めが社会問題化していった。

 立民の泉健太代表は7月29日の記者会見で「宗教というよりも霊感商法で数多く問題を起こしている団体で、多くの国民が『おかしいのでは』との声を上げている」と指摘。共産党も「宗教活動の自由という問題ではない」(田村智子政策委員長)との立場だ。

 両党は、文化庁が15年に旧統一教会からの名称変更を認めた際、当時の下村博文文科相(安倍派)らの関与がなかったか、臨時国会で追及する構えだ。立民関係者は「今後、統一教会と政治の関係は大きな問題になる」と語った。

8118チバQ:2022/08/02(火) 08:08:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc49c2f33334fb90a5ed8f821311dc233ccdae39
菅も麻生も進次郎も河野太郎も全員降伏…「安倍後」の日本、岸田政権が最強になってしまう可能性
8/2(火) 6:47配信


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現代ビジネス
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 主の急死により崩壊しつつある安倍派と、それに乗じて「挙党一致体制」を磐石にしようとしている岸田総理。その岸田総理が、いま何としても取り込み味方につけたいのが菅義偉前総理だ。菅氏という「最後のピース」を手に入れれば、岸田政権は最強となる――​。


 前編記事【安倍氏「国葬」を岸田・麻生が決めた「真の目的」…安倍派壊滅の「カウントダウン」が始まった! 】に続いて、安倍氏の死後、政権中枢で行われている水面下の暗闘をレポートする。

何としても菅を獲れ
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 麻生を骨抜きにした岸田が次に考えたのは、麻生を使って菅を取り込むというプランだ。

 本来、菅が岸田に協力する義理はない。

 「菅さんは、優柔不断で官僚的な性格の岸田総理を『あんな奴は政治家じゃない』と言って毛嫌いしてきました。だからこそ退陣直後から、堂々と勉強会の立ち上げに動いてきたわけです。

 加えて、安倍さんは『いざとなったら菅さんと一緒に岸田下ろしをする』と漏らすこともありました。安倍・菅が組んで政権転覆に動くというのが、岸田総理にとって考えうる最悪の展開だった」(自民党閣僚経験者)

 だが状況は大きく変わった。安倍が消えた今、菅が主流派へ返り咲くには、もはや岸田・麻生の軍門に降るほかない。かつては「妖怪」と呼ばれた、菅の盟友にして元幹事長の二階俊博も、その妖力をすっかり失った。

 「二階さんは次の総選挙で、何としても息子に議席を引き継がねばならない。公認権を実質的に握っているのは岸田さんや麻生さんだから、『今は動くべきではない』と言っていて、完全に封じ込められてしまっている」(前出・自民党閣僚経験者)

「原発再稼働担当大臣」という奥の手
 気心の知れた安倍を失い、同じ党人派の二階を封じられ、ひとりになった菅。そこへ岸田は、総理経験者である菅と唯一対等に話せる存在の、麻生を差し向けた。

 「5月末には麻生さんが、あまり反りが合わないはずの菅さんを自宅に招いてまでサシで話をした。そこで菅さんが『菅グループのメンバーを次の内閣改造で処遇してほしい』と伝えたという話もあります」(自民党関係者)

 官邸を発信源として、菅に副総理のポストを与えるという「観測気球」も上げた。麻生と同格、つまり現政権の枠組みの中では最高の処遇である。

 「さらには、奥の手として『原発再稼働担当大臣』を兼務してもらうという案も官邸では浮上している。菅さんは『仕事師』を自任しているので、『複数の官庁をまたぐこの難事業をこなせるのは、菅さんしかいない』とおだてれば、乗ってくるはずだと」(前出と別の自民党閣僚経験者)

 岸田がこれほど菅にこだわるのは、菅こそ喉から手が出るほど欲しい、今の政権に欠けた「最後のピース」だからだ。

「最強の政権」が誕生する
 茂木敏充が幹事長になって冷え込んだ公明党との関係も、創価学会の政治担当幹部・佐藤浩とツーカーの菅を取り込めば改善が見込める。何より大きいのは、菅が党内の一般人気ツートップ、小泉進次郎と河野太郎を従えていることだ。

 「菅さんは岸田政権発足当初に、自分だけでなく進次郎や河野まで外されたことを根に持っていた。河野は本籍こそ麻生派だが、菅さんが後見人だし、菅さんは彼の実力を非常に買っている。菅さんが岸田さんや麻生さんに対して『処遇してほしい』と言っているのは、この二人のことも当然念頭にあるだろう」(菅氏に近い自民党関係者)

 菅を副総理として抱え込めば、菅・小泉・河野の三者が新派閥「菅派」の三枚看板として大っぴらに活動を始めることも防げる。菅との合従が成ったとき、岸田の前にもはや敵はない。挙党一致による最強政権が生まれることになるのだ。

 崩れゆく安倍派を横目に、菅を取り込む。勝ちを確信した岸田は、改造人事のエンピツを舐め始めた。まず、兄である安倍がいたせいでずっと外せなかった、防衛大臣の岸信夫を交代させる。

 「岸さんは明らかに体調が悪いし、統一教会との関係が深いと周知されてしまったこともあり、党役員に引っ込める形で代えたい。しかし党内の保守派をまとめる必要もあるので、そうなると、同じ安倍派の総務会長・福田達夫を防衛大臣に抜擢する可能性が高い」(自民党安倍派議員)

8119チバQ:2022/08/02(火) 08:09:04
「岸田支配」を構築するために
 悩ましいのは幹事長ポストだ。岸田にとって現職の茂木は、'24年の総裁選で対抗馬になりうる、潜在的なライバルである。

 「総理としては、あまり長く幹事長をやらせて、茂木さんに党内を掌握されるのは避けたい。しかし来年交代させると、総裁選が近いから露骨に冷遇しているように見える。今のうちに茂木さんを財務大臣へスライドさせ、代わりに鈴木俊一さんを幹事長に持って来れば、鈴木さんにハクをつけたい麻生さんも大満足だ」(自民党麻生派議員)

 そしてもちろん、自身の周囲は反アベノミクスの財務省OBで固める。安倍派だけでなくアベノミクスにもけりをつけなければ、真の岸田支配は完成しないのだから。

 「最側近の木原誠二(官房副長官)、従兄弟の宮沢洋一(税調会長)がブレーンを続ける。宮沢さんはこの参院選で改選され、向こう6年は安泰。早くも、財務官僚がこぞって宮沢詣でに行っていますよ」(自民党岸田派議員)

 だが、「岸田ノート」へ満足げに人事構想を書き込む岸田は、まだ気づいていない。この10年、自民党は安倍という一種の「カリスマ」を戴いて安定を保ってきた。しかし凡人の岸田に、安倍のような箍(たが)の役割が果たせるとは考えられない。安倍派の瓦解は、自民党全体の空中分解をも招きかねないのだ。

「反岸田」残党は蜂起へ
 「これから岸田さんは、安倍さんがいかに党内の不満や反発のマトになってくれていたかを実感することになるだろう。9月にかけてコロナと物価高、円安の山場がやって来る。そこを目がけて、安倍派内部で主導権を握れなかった西村さんや下村さんが反岸田の政局を仕掛けるかもしれない。

 そのとき、彼らを抑えてくれる人はいない。もともと岸田ぎらいの菅さんも、あえて静観する可能性がある」(前出・自民党ベテラン議員)

 「国葬までは撃ち方やめ」――自民党の議員らは皆、口先ではそう言っている。だが水面下では、安倍の四十九日も待たずに激しい権力闘争が幕を開けた。

 この夏、日本政治史に残る大乱戦が演じられることは間違いない。

 (文中敬称略)

 「週刊現代」2022年8月6日号より

週刊現代(講談社)

8120チバQ:2022/08/02(火) 08:18:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/a52956c70c4450e131c2f16cf13084cb78de2c5f
「副総理」起用説も浮上!「菅氏」の処遇に岸田首相が頭を悩ませるワケ、存在感を取り戻した前首相
8/2(火) 5:31配信


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東洋経済オンライン
岸田文雄首相(左)は菅前首相(右)をどう処遇するのか(左写真:JMPA、右写真:尾形文繁)

 岸田文雄首相が9月上旬にも行うとみられる第2次岸田改造内閣の党・内閣人事に絡み、菅義偉前首相の「副総理」起用説が浮上し、永田町にさまざまな臆測を広げている。

 保守派を統率する最高権力者だった安倍晋三元首相の急逝で、主を失った最大派閥安倍派が分裂含みとなり、党内の権力構図は複雑・流動化が際立つ。その中で岸田首相が「党内反主流の旗頭とされる菅氏の取り込みで政権運営の安定化を図るのでは」(自民長老)、との見方が広がっているからだ。

 ただ菅氏自身は入閣に否定的で、岸田首相周辺にも「ありえない話」(岸田派幹部)との声が少なくない。このため、今のところ党内は「“虚実”ないまぜの政局絡みの観測気球」との冷静な受け止めが多数派ではある。

■選挙応援殺到で存在感取り戻した菅氏

 菅氏は、岸田政権発足以来、岸田首相と距離がある非主流派との位置付けだった。しかし、昨秋の衆院選、今夏の参院選でいずれも応援弁士依頼が殺到し、退陣でいったん失った存在感を取り戻していた。

 だからこそ、岸田首相も政局の節目ごとに菅氏を訪ねるなど、秋波を送り続けてきた。これに対し菅氏も、安倍氏との盟友関係を再確認し、岸田政権を支える麻生太郎副総裁とも随時懇談することで存在感を強めてきた。

 菅氏が最大の強みとするのは、公明党や日本維新の会とのパイプの太さ。現在の岸田首相と公明党の関係は微妙で、憲法改正ではあつれきが目立ち、安倍氏国葬についても対応に差がある。一方、岸田政権に批判的な維新の松井一郎代表(大阪市長)は、菅氏の長年の盟友だ。それだけに菅氏は「岸田首相の目の上のたんこぶ的存在」(閣僚経験者)でもある。

 菅氏は昨年9月の総裁選で河野太郎氏(現党広報本部長)を推した結果、いわゆる“冷や飯組”に追いやられた。ただ、その後も無派閥議員を中心とする菅グループは健在で、河野氏を推した石破茂、小泉進次郎両氏も菅氏が事実上の“後ろ盾”だ。

 これも踏まえ、菅氏やその周辺は今春、菅政権で目指した政策を実現するための「勉強会」の立ち上げを模索した。しかし、ロシアによる2月のウクライナ軍事侵攻で国際社会の危機が深刻化。岸田政権が危機対応に取り組む中、「事実上の派閥立ち上げ」と受け止められかねない勉強会の発足を延期。さらに、参院選での自民大勝で、勉強会発足自体の断念を余儀なくされた。

 ただ、したたかな菅氏は、ここにきて同じ非主流派の二階、森山両派とも連携を強めている。賛否が分かれる「国葬」決断や、コロナ禍再拡大での内閣支持率低下も踏まえ、岸田1強に対抗する非主流派大結集への布石とみられている。だからこそ、次の党・内閣人事での菅氏の取り扱いが、岸田首相の政治的難題となってくるのだ。

■菅氏取り込みなら「反岸田結集の芽を摘める」

 岸田首相は、政権の長期安定化に向けて「挙党態勢の人事が必要」との考えだ。だからこそ、安倍氏死去後の「党最高実力者」となった麻生太郎副総裁や、麻生氏とともに政権を支える茂木敏充幹事長を続投させる意向とされる。そのうえで菅氏を副総理で取り込めば、文字どおりの挙党態勢となり、「反岸田勢力結集の芽を摘むことができる」(自民長老)わけだ。

 これに対し、安倍氏死去の影響も重なって「勉強会」断念を余儀なくされた菅氏の周辺でも、「岸田1強が定着すれば、菅グループは非主流派のまま」との不安から、菅氏入閣への期待を口にする向きも少なくない。ただ、岸田首相を支える党幹部は、菅氏取り込み案に「菅氏の影響力は限定的で、人事での特別な配慮など必要ない」と冷淡だ。

 もともと、第2次安倍政権以降、互いに党・内閣の要職にありながら、岸田首相と菅氏の折り合いは悪かった。だからこそ、2020年8月の持病悪化での安倍氏の突然の退陣表明の際、やはり首相との不仲が知られていた二階俊博幹事長(当時)と手を組む形で一気にポスト安倍を射止め、岸田氏を非主流に追いやったのだ。

8121チバQ:2022/08/02(火) 08:18:55
 その菅氏は7月22日、日本経済新聞の単独インタビューに応じ、安倍氏死去での心情を吐露した。

 その中で「(安倍氏は)改革意欲が強く、官僚ではやれないことをやった。遺志を継ぎ、残された改革を形にするのが大事だ」「やらなければいけない政策は多い。例えば、カーボンニュートラルの目標は自分で宣言した。縦割り打破も必要だ」「菅政権の時に決めた後期高齢者の負担増は国民が問題意識をもってくれていた。改革を形にするのが大事だ」などと力説した。

 その一方で、自らが主宰する勉強会については「政策グループみたいなものは立ち上げない」と明言。入閣についても「考えていません」と否定しながら、安倍氏の遺志を継いでの改革実現には強い意欲を繰り返した。これについて、菅氏側近は「喪に服すのは当然だ。勉強会がなくても、岸田首相は菅氏を無視できない」と胸を張る。

■「国葬」前後まで続く岸田VS菅の神経戦

 そうした状況から、参院選大勝で安倍氏に肩を並べる「岸田1強」態勢構築を狙う岸田首相にとって、9月の人事では「菅氏の取り扱いが最大のカギとなる」(自民長老)のは間違いない。

 岸田首相はすでに政権運営の舞台裏で、党内有力者らとの内閣改造に向けた人事調整に着手しているとされる。その中心は集団指導体制になった安倍派との調整で、総裁選で安倍氏が推した高市早苗政調会長や、近い将来の安倍派後継者と目されている福田達夫総務会長の処遇が当面の焦点だ。

 さらに、岸田首相の安倍氏「国葬」決断で派生した格好の旧統一教会と安倍派幹部らとの「濃密な関係」(自民幹部)の“清算”も、人事の重要な判断要素に浮上している。岸田首相にとって、「最大派閥で、安倍氏国葬までの通夜状態の維持を求める安倍派」(岸田派幹部)に“忖度”するのか、それとも突き放すのかはその後の政権運営の重大な岐路ともなる。

 その中で、安倍氏との盟友関係を踏まえ「内政外交両面での安倍・菅政治の継続」を求めるのが菅氏。すでに同氏周辺からは「菅氏が政権支持に回る場合、その見返りとして、菅グループの党・内閣での重用」を求める声が漏れてくる。

 併せて、菅氏が首相在任時に政権運営の一丁目一番地と位置付けていた縦割り行政打破についても、周辺は「岸田首相に具体策実現を確約させる」と意気込んでいるとされる。有力メディアの最新の世論調査で内閣支持率が急落し、新型コロナ第7波の感染急拡大で苦闘する岸田首相にとって、「秋に向け、菅氏との駆け引きで神経をすり減らす状況が続く」ことは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8122チバQ:2022/08/02(火) 14:15:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/f310df4d063c29e7400236cdb9404cea49d4b86f
「自民党と統一教会」安倍派の中で、ついに「仲間割れ」まで始まった…!
8/2(火) 9:03配信

現代ビジネス
安倍派議員の「疑心暗鬼」
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 「岸信介さんの流れを汲む清和研に、統一教会と関係がある議員が多いのは確か。でも、宏池会にも(教会の)イベントに顔を出していた議員はいる。ウチばかり糾弾されているのは、なんだか不公平な気がする」


 こう漏らすのは、自民党安倍派=清和政策研究会所属の中堅議員である。

 自民党と統一教会の関係が注目される中、とりわけ槍玉に挙がっているのが、安倍派と同教会の関わりだ。安倍氏の弟・岸信夫防衛相をはじめ、細田博之衆院議長、下村博文・安倍派会長代理、萩生田光一経産相に稲田朋美元政調会長と、派閥中軸が集中砲火を受けた。

「刺して」いるのは誰だ
 同派の議員は、疑心暗鬼に陥っているようだ。

 「選挙の実働部隊として統一教会を重宝している議員は、派閥を問わず多い。それなのに、『統一教会=安倍派』のイメージが定着しつつある。岸田総理は、自分が統一教会と関係がないから、安倍派の幹部を『刺す』ために、過熱する報道を放置しているのではないか」(安倍派所属議員)

 安倍政権や菅政権では、官邸から報道機関に対する圧力がたびたび問題になった。もちろん誉められたことではないが、岸田官邸は今回、そうした動きを見せていない。ある安倍派関係者も、「安倍派は問題があるという認識が広がれば、9月の内閣改造で重用しなくて済むという計算があるのだろう」と推測する。

 さらには、安倍派内紛の火種にもなりそうだ。

 「統一教会の支援を受けていない世耕(弘成参議院幹事長)さんが、教会を『反社会的団体』と厳しく批判し始めた。下村さんや萩生田さんとの、権力争いのネタに利用しようとしているんです。

 ヘタをすると、統一教会との距離感で派閥が割れかねない。それもこれも、全ては岸田さんを利することにつながる」(前出・安倍派関係者)

 安倍派が壊滅を免れるには、統一教会との関係清算という、困難な道を選ぶほかないのか。

 「週刊現代」2022年8月6日号より

週刊現代(講談社)

8123チバQ:2022/08/02(火) 16:30:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/621f551fdc17db6820d25f971700b96a431d3924
異例の政治判断も…記者が見た“社労族”安倍氏の二面性
8/2(火) 10:16配信
西日本新聞
記者コラム
自民候補への支持を呼びかける安倍晋三元首相=24日午後、北九州市小倉北区のJR小倉駅前(撮影・平山成美)

 安倍晋三元首相といえば保守派の印象が強いが、実は社会保障や労働政策に熱心な「社労族」の顔もあった。1990年代半ば、山口支局勤務だった私は安倍氏の国政報告会を取材したことがある。若き日の安倍氏は地元の高齢者たちを相手に、年金制度か何かを真剣に話していた。難解な制度論に深入りし、会場に微妙な空気が流れていた。


 第2次安倍政権の2019年6月、ハンセン病患者の隔離政策で引き起こされた家族への差別を巡り、熊本地裁が国に賠償を命じた。判決には時効の解釈などで過去の判例に反する部分があり、国の控訴が確実視された。

 「控訴へ」と報じた全国紙もあったが、東京報道部長だった私は何となくそうならない気がしていた。

 安倍氏は控訴しなかった。当時は参院選の真っ最中。異例の政治判断は「控訴した場合の世論の反発を避ける選挙対策」と解説されたが、私には久しぶりに安倍氏に社労族の顔がのぞいたように感じた。参院選後、安倍氏は元患者家族を官邸に招き「大変な苦痛と苦難を強いた」と謝罪し、一人一人の手を握った。

 そんな安倍氏だが、保守的な国家観、歴史観、家族観を刺激されると、全く別の顔を見せる。

 親が育てられない新生児を受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)。第1次安倍政権の07年2月、民間病院の設置申請を受けた熊本市が、厚生労働省に関係法令の解釈を尋ねた。新生児の放置が児童虐待防止法に抵触する恐れはないのか、といった論点があった。

 上京した熊本市長に、厚労省は「ただちに違法とは言えない」との見解を示したが、官邸担当記者だった私は嫌な予感がした。

 翌日、安倍氏は記者団に「匿名で子どもを置いていけるものをつくるのがよいのか、大変抵抗を感じる」とポストを批判した。慌てた厚労省は熊本のケースを例外とし、議論を封印した。伝統的な家族観に阻まれてポストは広がらず、法的な根拠は今もあいまいなままだ。

 従軍慰安婦問題もそうだった。15年11月、韓国を訪れた安倍氏は3年半ぶりの日韓首脳会談後、ソウルのホテルで記者団の取材に応じた。慰安婦問題に関し「未来志向の協力関係を構築する上で、将来世代に障害を残すことがあってはならない」と述べた。

 ソウル特派員だった私は脱力した。安倍氏は国会答弁で「筆舌に尽くし難い、つらい思いをされた方々のことを思い、非常に心が痛む」と何度も繰り返している。なのに元慰安婦が存命するこの韓国で、なぜ彼女たちに心を寄せる言葉が全く出ないのか。

 社労族・安倍氏の二面性を今も考えている。

8124チバQ:2022/08/02(火) 20:25:17
https://news.yahoo.co.jp/art“歯ブラシ茂木幹事長”が、安倍元首相亡きあと唯一の“キングメーカー麻生副総裁”と進める「総理・総裁」への道
8/2(火) 6:01配信


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デイリー新潮
とにかくツキがある
衆院予算委員会で談笑する茂木、麻生の両氏

 自民党の茂木敏充幹事長(66)は党のさる役職を務めていたころ、ランチ後に歯磨きをした“使用済み”歯ブラシをお付きの女性職員にわざわざ渡していたことから、“歯ブラシ茂木”とあだ名されることになったとされる。かねてセクハラ・パワハラにまつわるエピソードが尽きない茂木氏だが、棚ぼたの幹事長就任から参院選での圧勝とツキにも恵まれている。目下、安倍晋三元首相の死を受け、唯一のキングメーカーとなった麻生太郎自民党副総裁との二人三脚で総理・総裁への道を進めようと画策しているが……。

【写真2枚】自民党の麻生太郎副総裁とミシュラン3つ星「すきやばし次郎」で会食する茂木幹事長

「前任の甘利明氏が先の衆院選の選挙区で敗北したことで、幹事長のイスが回ってきました。その時からツイているのですが、今回の参院選でも63議席を獲得し、改選議席の過半数を超えました。安倍氏の銃撃事件の影響で数議席上乗せがあったと見られ、結果としては出来過ぎでしょう」

 と、政治部記者。

 早速、13日昼に岸田文雄首相、松野博一官房長官、そして麻生太郎自民党副総裁と会食し、28日夜には、麻生副総裁と会合に臨んだ。

 28日夜の会合については、〈9月上旬にも行われる内閣改造・党役員人事について、人事の骨格について考えが一致した〉〈派閥トップの安倍元首相が亡くなった安倍派には配慮が必要であるという認識で一致した〉などと、報じられた。

安倍派を凌駕する勢力構築も
「安倍氏は生前、盟友の麻生氏に加えて茂木氏とも折に触れて会合を重ねる一方、岸田氏の次の総理・総裁という意味では、麻生・茂木両氏の”接近具合”に警戒を強めていました」

 と、先の記者。

 麻生派、岸田派、谷垣グループを糾合する大宏池会構想がまとまって、さらにこれに茂木派が加われば、党内第1派閥の安倍派を凌駕することになる。

「安倍派には適齢期で目ぼしい総理・総裁候補が育っていません。萩生田光一経産相や西村康稔前経済再生担当相の名を上げる人がいますが、安倍派の数を超える勢力が1つにまとまってしまうと彼らの今の実力では太刀打ちできない。もちろん適齢期で目ぼしい候補がいないという意味では麻生派も同じではあります。去年の総裁選で麻生氏の反対を払いのけて出馬した河野太郎氏は、国民的に人気はあるものの、永田町での支持率はかなり低いですからね」(同)

 もちろん、自派閥に有力候補がいなくとも求心力を維持することは不可能ではないが、安倍・麻生の両氏がキングメーカーとして君臨していくために、自派閥にエースがいないというのは悩みの種ではあった

ゴマすりとご機嫌取り
「そういった事情を把握し、うまく分け入ってポジションを獲得したのが茂木氏でした。政治家は押しなべてそういう部分があるのかもしれませんが、麻生氏はゴマをすってくれる相手を”かわいい”と思って、能力以上に評価するところがあるようで、茂木氏がその”寵愛”の対象となってきました」(同)

 安倍元首相としては両者のこれ以上の蜜月は自派の不利益につながる可能性があるため看過しがたく、くさびを打っておきたいと感じていたフシがあるという。しかし、銃撃事件という悲劇によってそうしたこともできなくなった。

「麻生氏がただ1人のキングメーカーとして君臨するのは明らかでしょう。求心力を欠いた安倍派の面々とは丁寧に接する中で、麻生派のすそ野を広げて行くことも可能でしょう」
(同)

 もっとも、茂木氏が「岸田後」の最有力候補かと言うと疑問がつきまとう。

「歯ブラシエピソードに代表されるセクハラ・パワハラは論外ですが、ボスとなっても依然として派閥をまとめきれず、派内に”茂木だけはダメだ”という一派がいるのは事実。引退してもなお影響力を持つ青木幹雄元官房長官との関係を良好にすることで派内を掌握すべく、時間が許す限り青木氏のご機嫌を取り続けているとか」(同)

 総理・総裁への道がゴマすり、ご機嫌取りだと聞くと虚しい感じがしなくもない。

デイリー新潮編集部

新潮社

8125チバQ:2022/08/02(火) 20:27:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/f84126cc00804e5fe8ea8814ab2a728970c76a36
安倍氏「国葬」を岸田・麻生が決めた「真の目的」…安倍派壊滅の「カウントダウン」が始まった!
8/2(火) 6:32配信


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現代ビジネス
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 権力という怪物は、人の死さえもエサにする。衝撃のただ中で、岸田総理をはじめ永田町の有力者たちは、令和最大の政局を勝ち抜くために権謀術数を巡らせていた。激変する政界地図をすべて書く。


生涯最大のチャンス
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 「こんなことまで書かれて、黙ってられるか!」

 憤りもあらわに、居並ぶ安倍派の議員らに紙を配って回るのは、同派最長老の衆議院議員・衛藤征士郎である。7月21日昼、自民党本部で開かれた安倍派総会。やつれた表情の昭恵夫人も姿を見せ、沈鬱な雰囲気の中で、衛藤の声が鋭く響いた。

 〈(安倍派には)誰一人、全体を仕切るだけの力もカリスマ性もなく……〉

 配られたのは、自民党の前幹事長・甘利明が前日に公式サイトへ載せた「国会リポート」のコピーだ。そこには、主を失って漂流を始めた、安倍派を揶揄するかのような言葉がつづられていた。

 「衛藤さんは怒るけれど、正解だよ。安倍派の崩壊は避けられそうもない」

 ある安倍派ベテラン議員はこう語る。

 「清和研(清和政策研究会=安倍派)は長年、森喜朗さん、小泉純一郎さん、安倍さんと大物が要になってきたが、今は誰もいない。塩谷(立衆院議員)さんは誰にも好かれてもいないし嫌われてもいないから会長代理になっただけ。他の幹部は全員、派閥内でいがみあっている内弁慶ばかり」

 総理を退いてなお、自民党最大派閥を率い、永田町の実質的な最高権力者であり続けた安倍晋三。その唯一の弱点が、後継者の不在だった。

 安倍派では塩谷とともに会長代理に就いた下村博文のほか、西村康稔、世耕弘成、萩生田光一が有力幹部五人衆と言われるが、どれも安倍の存在感と実力には及ばない。というより、安倍は自らの権勢を不動のものにするため、後継者を育てようとしなかったのである。

 それが裏目に出た。安倍派はいまや、頭部を失ってなおフラフラと歩き続ける鶏のようなものだ。バラバラに解体され、食われるのを待つだけの存在になってしまった。

「岸田さんは政局勘が鋭い」
 安倍は生前、親しい自民党の保守系議員にこう漏らしていたという。

 「岸田さんはああ見えて政局勘が鋭い。意外にやるよ」

 その評価は正しかった。他ならぬ安倍の急死こそ、岸田にとって政治家人生で最大の政局となった。そして岸田は、その好機を逃さなかった。

 実際、安倍が銃撃されたとの一報が入ってから、岸田は実に敏速な動きを見せている。選挙応援から官邸に取って返し、汗と涙にまみれて会見する姿で国民の同情を呼ぶ。そして衝撃も冷めやらぬ中、安倍の「国葬」を閣議決定する――。

 「当初は総理にも迷いがあったが、麻生(太郎)副総裁に『絶対に国葬だ』と背中を押された。麻生さんが安倍さんと仲が良かったせいもあるが、岸田さんの後見人である麻生さんには、安倍派の連中を黙らせる狙いもあったのだろう」(前出と別の自民党ベテラン議員)

 自民党史を振り返っても、有力者の退場は必ず派閥の瓦解を招いている。田中角栄が脳梗塞で倒れた後、田中派は竹下派(現在の平成研究会)と二階堂進グループに分裂した。安倍の父・晋太郎ががんで倒れた後は、清和会で三塚博と加藤六月が後継争いを始め、加藤が派閥を割って出ていった。

 今回起きたのは、それらの故事をも上回る大事件である。岸田は、崩れゆく安倍派をどうやって「取って食う」べきか、すでに事件直後から算段を巡らせていたのだ。

8126チバQ:2022/08/02(火) 20:27:29
安倍派に手を突っ込む
 その嚆矢と見られているのが、7月19日夕方、岸田が経産大臣の萩生田と30分あまりサシで話した一件である。

 「岸田さんが呼んで総理執務室で話し込んだ。萩生田さんは番記者に『安倍さんの思い出話をした』と答えていましたが、実際は安倍派の今後について話したようです。

 萩生田さんは安倍派の幹部でもとりわけ岸田さんの信頼が厚い。また今、安倍派の表向きのトップは下村さんですが、野心家の下村さんは人事などに関する派閥の意向をきちんと岸田さんに上げてくるかどうか怪しい。だから岸田さんは、萩生田さんを通じて安倍派をグリップするとアピールしたわけです」(官邸スタッフ)

 安倍派内では、前述したように前経済再生担当大臣の西村、会長代行の下村、そして萩生田らが次期領袖の座を争っている。岸田が萩生田を贔屓し、実質的な後ろ盾になれば、手を突っ込まれた安倍派はますます混乱に陥る。

 効果はてきめんだ。すでに安倍派内では、

 「焦った下村さんが、さっそく若手を食事会に誘い始めているが、みんな『下手に参加すると下村支持者だと思われる。かといってむげに断るわけにもいかない』と困惑している」(安倍派関係者)

 との声も上がり、所属議員らが右往左往している状況だ。萩生田を、安倍派に打ち込む楔とする。これこそ、岸田が何よりも早く手をつけた第一の策だったのである。

「大宏池会」という切り札
 これまで岸田にとって安倍は「目の上のたんこぶ」だったが、その安倍がいなくなり、派閥も崩壊へのカウントダウンに入った。残るは、安倍と同格の二人の重鎮、麻生太郎と菅義偉をどのように御するかだ。

 前者の麻生は、それほど難しくない。というのも岸田は、岸田派=宏池会を麻生派=志公会と合流させる「大宏池会」構想という切り札を最初から手にしている。前出の自民党保守系議員が語る。

 「生前、安倍さんが岸田総理の政局勘についてもうひとつ評価していたのが、麻生さんが熱望している、この『大宏池会』の扱いについてだった。安倍さんは『岸田さんは大宏池会の結成にあえて踏み込まず、カードとして温存している』と見抜いていた。大宏池会という大目標を掲げている限り、岸田総理は麻生さんを繋ぎ止められるから」

 次の衆院選で長男の将豊へ代替わりを果たすとみられる麻生は、自派の将来をどうするかで頭がいっぱいだ。義弟で財務大臣の鈴木俊一を会長に就けたいと考えてきたが、派閥をまとめきれるか心もとない。岸田派との合流こそ、ベストシナリオなのだ。

 岸田はそんな麻生の不安を利用し、麻生に首輪をつけることに成功しているのである。

 「週刊現代」2022年8月6日号より

 主の急死により崩壊しつつある安倍派と、それに乗じて「挙党一致体制」を磐石にしようとしている岸田総理。後編記事【菅も麻生も進次郎も河野太郎も全員降伏…「安倍後」の日本、岸田政権が最強になってしまう可能性】では、岸田総理が何としても取り込み味方につけたい菅義偉前総理との攻防、そして9月の内閣改造で描く人事計画を明らかにしていく。

週刊現代(講談社)

8127チバQ:2022/08/03(水) 08:05:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9a24a1d316795124c1003586bdc2e64bfcc0454
「岸防衛相」に取り沙汰される「深刻な病状」 安倍元首相の銃撃死を受け、旧統一教会との「蜜月・壺議員」を認めて
8/3(水) 6:00配信

デイリー新潮
潔かった「お付き合いがある」発言
旧統一教会との関係を会見で明らかにした

 岸信夫防衛相は7月29日の記者会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐって、これまで霊感商法や献金強要のトラブルが報告されてきたことについて「認識していた」と述べた。開き直りに近い発言は政界で波紋を呼んだが、その背景と共に、車いすを常用し、健康不安問題を抱える岸氏の病状と9月予定の内閣改造での処遇についてレポートする。

【写真】今年2月に週刊新潮が撮影した、杖をついて歩く岸防衛相。現在は、これより“病状”は悪化している

 岸氏は26日の会見では、旧統一教会の関係との関係について「(メンバーとの)付き合いもあり、選挙の際もお手伝いをいただいている」と説明していた。

「当然と言えば当然ですが、自民党の福田達夫総務会長の会見と対照的なこともあって、いくらか潔く映りましたね」

 と、政治部記者。

 福田総務会長は7月29日の会見で、旧統一教会との関係について「わが党が組織的にある団体から強い影響を受けて政治を動かしているのであれば問題かもしれないが、僕の今の理解の範疇だとそういうことが一切ないので」などと述べている。

「この発言自体、猛反発を浴びたのですが、その後に福田氏の祖父・赳夫元首相が蔵相時代に旧統一教会の開祖・文鮮明を称揚する動画が拡散しました。教会べったりとは言わないまでも間の悪さが際立ち、福田総務会長としては政治家としてのセンスのなさを露呈してしまいました。直後に釈明しましたが、遅きに失した感は否めませんでした」(同)

岸信介元首相からの旧統一教会との関係
「岸氏があっさりと旧統一教会との関係を認め、“壺議員”認定を余儀なくされたのは、祖父の岸信介元首相や実兄・安倍晋三元首相、つまり岸家・安倍家と旧統一教会との深い関係がかなり伝えられた後だったからかもしれません。信者との間に相当数の問題を抱えるカルトに近い存在だと知りつつ、そのありがたみに抵抗できなかったとまでは言っていませんが、開き直りのようで、正直な感情の吐露だったと思いました」(同)

 岸・安倍一族と旧統一教会との関わり合いについては、岸元首相が当時の米レーガン大統領に対し、脱税容疑で実刑判決を受けて収監中だった文鮮明の釈放を求める親書を送付したことが報じられた。

 安倍氏についても旧統一教会宛てのビデオメッセージに加え、「選挙で旧統一教会の組織票およそ8万を差配していた」実態が報じられている。どの候補を応援するかについて安倍氏の裁量が極めて大きかったということだった。

 ここからは巷間ささやかれている、岸氏の健康不安や政治家としての将来について触れていこう。

 安倍氏が凶弾にたおれる前から、9月上旬に予定の内閣改造・党役員人事において、岸氏の処遇は最注目とされてきた。

8128チバQ:2022/08/03(水) 20:39:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/efe1c919b0ac3a484c37e4569083ca253331bbf7
自民、目立つ安倍派 旧統一教会との関係 立・維・国も会合など
8/3(水) 0:12配信


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産経新聞
岸信夫防衛相(斉藤佳憲撮影)

安倍晋三元首相の銃撃事件に関連し、政界と「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の関係が早くから浮かんだのは、安倍元首相の実弟の岸信夫防衛相だ。教団関係者を選挙の活動員として受け入れていたことを公表し、2日の記者会見で、「社会的問題が浮上している。関係をしっかり見直す」と述べた。

【表でみる】旧統一教会との関わりが明らかになった主な政治家

関係が明らかになった政治家の多くは岸氏をはじめ、自民安倍派(清和政策研究会、97人)の所属議員が目立つ。萩生田光一経済産業相は2日の会見で、教団主催のイベントに出席してあいさつしたことを明らかにした。末松信介文部科学相は過去に教団の関係者から政治資金パーティー券計4万円分の購入を受けた。

また、野田聖子こども政策担当相も2日の会見で、教団の関連団体が共催した会議に祝電を送り、秘書が野田氏の代理として出席したと発表した。二之湯智国家公安委員長は教団の関連団体が開いた京都府内でのイベントで実行委員長を務めた。磯崎仁彦官房副長官も関連団体主催のイベントに来賓として出席した。

野党側では、立憲民主党が2日、原口一博元総務相が秘書を関連団体の会合に出席させていたことなどを新たに発表。日本維新の会では、馬場伸幸共同代表や藤田文武幹事長ら計13人が関係団体のイベントに参加するなどの接点があった。国民民主党は、玉木雄一郎代表が教団の友好団体「世界日報」の元社長から計3万円の寄付を受けていた。

8129チバQ:2022/08/03(水) 20:40:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/57c197fd3500217070570ece632905e2f1a1fd3c
自民は組織的関係否定 旧統一教会 野党も続々
8/3(水) 0:08配信


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産経新聞
安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件をきっかけに、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治家の関係が関心を集めている。所属国会議員との関わりが次々と明るみに出ている自民党は2日、組織的な関係を改めて否定し、イメージダウンの回避に注力した。一方、立憲民主党も新たに党所属議員が関連団体のイベントに秘書を代理出席させていたことを発表、問題は与野党に広がっている。

「これまで一切の関係を持っていないことが確認できた」

自民の茂木敏充幹事長は2日の記者会見で、旧統一教会と同党の関係を確認するよう指示を出していたことを明らかにした上で、組織的な関係はないと重ねて強調した。ただ、イベント参加や寄付を受けるなど関係のある所属議員はこの日も次々と判明。茂木氏は「社会的な問題が指摘されている団体との関係は、国会議員としての立場を認識し、厳正かつ慎重であるべきだ」と述べ、丁寧な説明を促す考えを示した。

一方、創価学会を支持母体とする公明党の山口那津男代表は同日の記者会見で、「自民党の中で関わりを持った人が説明責任を果たしていくことが大切だ」と指摘しつつ、「政治と宗教の一般のことに、いたずらに広げるべきではない」との懸念を示した。

「自民党の多くの議員にとって(旧統一教会が)支援団体の1つだったことは間違いのない事実だ」

立憲民主党の泉健太代表は2日の党会合でこう断じ、所属議員の関係に関する党内調査の結果、旧統一教会からの寄付や物資の受領、選挙活動への支援は確認されなかったと発表した。しかし、その後、同党の西村智奈美幹事長が記者会見で、笠浩史衆院議員らが関係団体の会合に祝電を送っていたことを公表。寄付や選挙支援を受けていた自民とは質が異なるとして、国会審議などを通じて自民を追及する構えだが、疑問符がつく。

党内調査で、13人の所属議員との接点が確認された日本維新の会の藤田文武幹事長は2日の記者会見で、「国会議員だから『一言あいさつを』ということは日常的にある。それが何らかの権威付けにつながり、不作為であっても広告塔のように使われるのは本意ではない」と強調した。

8130チバQ:2022/08/03(水) 21:12:44
https://www.sankei.com/article/20220803-MLEI7W7LJJNCLNKBWAOZ3AZB6A/
訪台「沈黙」動かぬ日本 「弱腰外交」自民で高まる不満
2022/8/3 20:45
広池 慶一
政治
政策
台湾を読む

反応



自民党本部=東京都千代田区永田町
自民党本部=東京都千代田区永田町

ペロシ米下院議長の台湾訪問に中国が軍事演習で対抗し、米中の対立が厳しさを増す中、日本政府は3日、中国の軍事演習に対して懸念を表明したが、ペロシ氏の訪台への評価は沈黙を貫いた。9月に日中国交正常化50周年を控え、中国を必要以上に刺激したくないとの思惑がにじむが、自民党内では〝弱腰外交〟との見方が強まっている。

「台湾をめぐる問題が対話により平和的に解決されることを期待するというのが一貫した立場だ」

松野博一官房長官は3日の記者会見で、台湾周辺の緊張の高まりについてこう述べた。中国の軍事演習に関しては「対象地域の海域にはわが国の排他的経済水域(EEZ)が含まれている。実弾射撃訓練という軍事活動の内容も踏まえ、中国側に対して懸念を表明した」と明かした。

防衛省は不測の事態に備え、警戒・監視を強めており、自衛隊の具体的な運用は明かしていないが、海上自衛隊艦艇などが情勢を踏まえた対応を取ったもようだ。ただ、中国の演習海域に日本のEEZが含まれることは過去にもあり、防衛省関係者は「こちらから不用意に緊張感を高める必要はない」と話す。

ペロシ氏の訪台をめぐっては、米側から事前に通告があった。外務省幹部は「緊密に意思疎通は図ってきた。今回の訪台は米側のポリシー(政策)で決めたことだ」と語る。

ただ、中国が猛反発する中、米ホワイトハウスがペロシ氏の訪台について「権利はある」と主張する一方、松野氏や林芳正外相は「コメントする立場にない」と明言を避け、対外発信には日米に温度差があった。外務省幹部は「基本的には米中の問題だ。第三国が出しゃばってはいけない」と語る。


一方、自民党外交部会は3日、党本部に台湾の台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(駐日大使に相当)を招いて会合を開いた。佐藤正久外交部会長はペロシ氏の訪台に関して「日米が台湾と連帯しないという選択肢はない」と訴え、謝氏は「ペロシ氏は果敢な政治家で尊敬している」と語った。


会合ではペロシ氏の訪台を支持する意見や、政府に対して中国の軍事演習を強く抗議すべきだとの声が相次いだ。出席議員は「政府の外交姿勢は『触らぬ神にたたりなし』だ」と批判した。(広池慶一)

8131チバQ:2022/08/04(木) 09:12:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdb7f86fde02a4f68ebf16e26f07375b2c5c7086
反安倍で干されてきた尾辻秀久氏がついに参院議長就任 大仕事はガーシー対応
8/3(水) 15:12配信


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文春オンライン
防衛大学入学後に母の死で中退、その後東大へ

 8月3日召集された臨時国会で、新しい参院議長に自民党の尾辻秀久元厚生労働相(81)が選出された。1989年参院比例区で初当選し、現在6期目。7月の参院選で七選された中曽根弘文元外相の方が議員歴は先輩だが、「参院自民で中曽根氏は、同じ群馬が地盤の参院議員だった山本一太知事と協力し、主流派と衝突。かと思えば、その後は山本氏と仲違いしたり、とにかく人望がない」(自民党長老)。「参院のドン」と言われ、現在も茂木派(平成研究会)の参院側に影響力を持つ青木幹雄元党参院議員会長の薫陶を受けた尾辻氏は何度も議長候補に挙げられたが、「安倍晋三氏との“関係”もあって、干されてきた」(同前)。平成研と近い宏池会の岸田文雄首相の誕生によって、参院の権力構造も変わり、ついに三権の長となった。

【写真】尾辻秀久氏の“大仕事”

 青木氏の次のドンだった故吉田博美元党参院幹事長が「参院平成研の父は青木さん、母は尾辻さん」と評した言葉は、尾辻氏の優しさをよく表している。2015年の総裁選では出馬を目指す野田聖子氏を支援。「野田は障害を抱える息子を持ち、弱者に目を向けるようになった。私と同じだ。右翼の私は武士道が大事。武士道は弱者と共にある」と語った。安倍首相(当時)による推薦人引きはがしで野田氏が立候補を断念すると、尾辻氏は「安倍は保守じゃない。保守なら堂々と戦うはずだ」と漏らした。18年総裁選では、石破茂元幹事長の選対本部長を務め、「反安倍」を貫いた。

「日本遺族会会長を務めた尾辻氏は古き保守。安倍氏や取り巻きなどは彼からはネトウヨに見えていたのかもしれない」(政治部記者)

 他党議員の死去に伴う追悼演説を3度も行った。とりわけ08年、ガンで亡くなった旧民主党の山本孝史参院議員を偲んだ演説は語り草だ。厚労相として山本氏と対峙した参院厚労委員会での「一対一の真剣勝負」を紹介し、最終盤は目尻に手を添えて「先生、今日は外は雪です。随分痩せておられましたから、寒くありませんか」と故人に語りかけ、涙を誘った。

「絶対に許さんからな」と激怒する一面も
 一方、激しさでも有名だ。10年には医療費削減を訴える吉川洋東大教授を招いた勉強会で「こんなやつ、絶対に許さんからな」と激怒。13年にはTPP反対派の尾辻氏と推進派の西川公也元農林水産相とが「威張るなよ」「威張っているのは、そっちだろ」と怒鳴り合い、テレビで放映された。

 参院議長として最初の大仕事は、NHK党から参院選で初当選した暴露系ユーチューバーのガーシー氏の扱いだ。ドバイから帰国せず召集に応じないガーシー氏。国会法では、正当な理由なく7日以内に国会の召集に応じず、議長の招状にも応じない場合、懲罰委員会にかけることができるとされている。参院議長として、母のような優しさで見守るか、それとも懲罰委員会に付すのか。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年8月4日号

8132チバQ:2022/08/04(木) 09:37:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5dd1cb8c59cfcd6028bd85f9be5c4e8246fe4ef
「菅義偉前首相」が「岸田首相」からの協力打診に返答した“熱い”中身とは? 副総理格での入閣情報は本当か?
8/4(木) 6:00配信
失意の退陣から1年
菅氏が首相になるまでベールに包まれてきた菅夫人はバツイチ

 安倍晋三元首相の非業の死を受け、菅義偉前首相に注目が集まっている。9月上旬に予定される内閣改造で副総理格での入閣が取り沙汰され、実際報じられた。失意の退陣からおよそ1年、再び表舞台に立つことはあるのか。その情報の真贋についてレポートする。

 菅氏の入閣情報については、例えば以下のような報道があった。

《岸田文雄政権と距離を置いてきた自民党の菅義偉前首相が復権するか、党内で関心が高まっている。参院選後の連携もささやかれていた安倍晋三元首相が死去し、計画していた勉強会の開催が見通せない一方、9月上旬に予定される内閣改造・党役員人事で菅氏の要職起用が取り沙汰されている》(7月24日、北海道新聞)

《自民党の安倍晋三元首相の死去を受け、菅義偉前首相の動向に注目が集まっている。先の参院選で菅氏は自民系候補らの応援演説で人気を集めたほか、岸田文雄首相が安倍氏死去直後の7月11日、「与党・自民は覚悟を新たに一致結束する」と述べたこともあり、9月上旬に予定されている内閣改造・党役員人事で挙党体制の象徴として、副総理への起用が取り沙汰されているためだ》(7月27日、産経新聞)

決められない岸田首相へのイラ立ち
「菅前首相は去年9月の退陣以降、二階派、森山派と同様に非主流派に甘んじてきました。ただ、新型コロナの抑え込みなど、在任時には評価されにくかった政策への注力ぶりが退陣後に見直されるようになったこともあり、徐々に影響力を取り戻しつつあったのも事実です」

 と、政治部記者。

「岸田首相は、安倍・菅の両氏という前任者による強引な政権運営が世論の反発を招いた部分が少なからずあったと分析し、”聞く力”を前面に打ち出して総裁選やその後の解散総選挙を勝ち抜きました。ただ、その後は検討するとは言うものの、何もコトを進めないし決められないという点から”遣唐使”ならぬ”検討史”といった不名誉なニックネームをつけられており、相対的に菅氏の決断力や行動力への期待が高まっていると言えるでしょう」(同)

 そういった状況の中で、安倍氏への銃撃事件が発生し、自公は参院選に勝利を収めた。

「岸田首相が参院選に勝利すれば、その後に大きな国政選挙がなく存分に自身の影響力を行使できることから”黄金の3年がやってくる”などと言われてきました。ただそれは、党内の様々なパワーバランスが取れたうえでの話であって、その前提が安倍氏の死去で怪しく、そして脆くなってしまったことは否定できません」(同)

安倍氏の不在がもたらす焦り
 政治部デスクにもう少し具体的に説明してもらうと、

「党内一の勢力を誇る安倍派において、ボスである安倍氏は派内の意見や主張をしっかりと束ねていました。それは安倍氏自身の求心力が十分に高かったせいでもありますが、一方で、有力な総理総裁候補を”四天王”などと持ち上げたりはするものの、ちゃんと後継者を育ててこなかったことにもつながっていくわけですが……」

 それはともかく、話を戻してもらうと、

「重しとなっていた安倍氏が不在となった安倍派はすでにまとまりを欠きつつあり、党内の権力構造が一変する可能性も秘めています。岸田首相にとって当選同期の安倍氏の死はショックだったでしょうが、悲しんでばかりもいられず、その死がもたらす不確定要素や波乱の要因は取り除いておきたいと考えるのは、政治家として当然のことでしょう」(同)

 その「不確定要素や波乱の要因」の1つが菅氏ら非主流派の動きに他ならない。

「実際すでに岸田首相は菅氏側にアプローチし、協力を仰いでいます。つまり菅氏に対して内閣改造での入閣の打診があったということですね」(同)

8133チバQ:2022/08/04(木) 09:38:03
菅氏が岸田首相に伝えた本音とは? 
「菅氏は即答を避けましたが、本音では“日本の課題は山積している。政治家は仕事をしてナンボだ。仕事に燃えている。とにかく仕事をめちゃめちゃしたい”ということで、その熱意を岸田首相側に伝えています。志半ばで首相の座を追われた悔しさや他の誰よりも仕事をしてきたという自負、そしてこれに安倍氏の死が重なって菅氏を駆り立てているという状況です」(同)

 これまで副総理というポジションは名誉職的に扱われることが多かったが、菅氏の意向を踏まえての入閣となるなら、その地位の色合いも変わることになるだろう。

「そうですね。しっかり仕事ができる場所なら入閣はあり得る。それを岸田首相が提供できるか否かだと思いますが、懸念材料はもちろんあります。2人の間に横たわる遺恨ですね。去年、菅氏は、“岸田氏だけは首相にしてはならない。あんな優柔不断な男をトップにすると将来に禍根を残す”などと言っていたことがあり、そのことは岸田首相の耳にも届いていました」(同)

 わずか1年前に首相として落第だと全否定された側が頭を下げて協力をお願いできるのか否か。いつものことではあるとはいえ、岸田首相は人間力を問われているのかもしれない。

デイリー新潮編集部

8134チバQ:2022/08/04(木) 14:53:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b0d926c786d58578954107dca6140dc7a56d298
安倍派が総会、塩谷会長代理が結束訴え「一致して安倍元総理の遺志を継ごう」最大派閥の存続強調
8/4(木) 14:40配信


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日刊スポーツ
自民党安倍派の会合で塩谷立会長代理は冒頭で派閥の一致結束を訴えた(撮影・大上悟)

 自民党の故安倍晋三元首相が会長を務めた安倍派(清和政策研究会)は3日、党本部で総会を開き、塩谷立会長代理(元総務会長)は「みんなで一致して安倍元総理の遺志を継ごう」と結束を訴えた。安倍派は安倍氏の後任ポストを空席としたまま、塩谷氏と下村博文前政調会長の2人が会長代理を務めている。

 塩谷氏は9月上旬に想定される内閣改造、党役員人事について「これから人事が8月の終わりぐらいになるだろうと思っている。今の清和研にとって、これが一番の課題だと思う。できるだけ、みなさんの期待に応える努力をしていきたい」とし、安倍氏不在の中で最大派閥(97人)を存続させていくことを強調した。

8135チバQ:2022/08/04(木) 19:15:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/807820209db877f94a49dbac3daa6c55ffedc7db
安倍派新体制、旧統一教会問題が冷や水 人事影響も
8/4(木) 17:54配信


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産経新聞
安倍派の臨時幹事会に臨む自民党の下村博文会長代理=7月19日午後、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

自民党最大勢力の安倍派(清和政策研究会、97人)が、領袖(りょうしゅう)の安倍晋三元首相の死去に続く新たな難題に直面している。幹部が派の結束維持に奔走する傍ら、所属議員による世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体との関係が目立つと批判されているのだ。岸田文雄首相が行う秋の内閣改造・党役員人事にも影響しかねない。(沢田大典、竹之内秀介)

【表でみる】旧統一教会と関わりが明らかになった主な政治家

「皆さんが迷惑や嫌な思いをしているのであれば申し訳ない」

安倍派会長代理の下村博文前政調会長は4日、党本部での同派会合で、こう陳謝した。下村氏は文化庁が旧統一教会の名称変更を認めた平成27年に文部科学相を務めており、28年には教団に近い「世界日報」から6万円の献金を受け取った。野党は国会で献金との関係を追及する構えだ。

会合後、下村氏は記者団に、名称変更に関して「今となっては責任を感じる」と述べた。自身の関与については「政治的な圧力は全くなかった」と否定し、「今後は一切の関係を絶つ」と明言した。

派に所属する現職閣僚では、萩生田光一経済産業相が旧統一教会主催のイベントに出席してあいさつした。岸信夫防衛相は旧統一教会関係者を選挙の活動員として受け入れていた。末松信介文科相は、旧統一教会系の関係者から政治資金パーティー券計4万円分の購入を受けた。

第1次安倍政権で安倍氏の政務秘書官を務めた井上義行参院議員は、旧統一教会の「賛同会員」だと明らかにしている。

他派の閣僚経験者は、一連の問題について「魔女狩りのようになっているが、世論の批判が強いのも事実だ」と指摘。「旧統一教会と深い関係にある人物を要職に起用すれば、次の国会で徹底的に追及されて岸田内閣の支持率は下がる。どこまで関係を許容するのか、安倍派から誰を登用するのか、首相はよく考えるだろう」と語った。

安倍派会長代理の塩谷立(しおのや・りゅう)元文科相や下村氏ら、派の幹部は3〜5日にかけ、都内で議員を当選回数によってグループに分けて懇談し、結束して憲法改正や防衛力の強化、積極的な財政出動など、安倍氏が掲げた政策を進めていくことを確認した。

一方、複数の中堅議員からは「ポストを取ってきてほしい」との要望に加え、衆院選挙区「10増10減」に伴う新たな区割りに伴う選挙区調整で不利を被ることを不安視する声が上がった。人事と選挙は派の求心力に直結するだけに、塩谷氏らはかなえの軽重を問われそうだ。

8136チバQ:2022/08/04(木) 19:23:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/13b85842cf14b2294ac284da748d4d6af6870f33
茂木派54人に、岸田派は43人 自民各派、入会相次ぐ
8/4(木) 16:56配信


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時事通信
自民党茂木派の茂木敏充会長

 自民党各派閥の4日の定例会合で、先の参院選を受けた新人議員らの入会が相次いだ。

 茂木派は54人となり単独の第2派閥を維持。岸田派も1人増やし43人となった。所属の決まっていない新人も残っており、引き続き各派の水面下の勧誘は続きそうだ。

 茂木派には加藤明良(茨城選挙区)、臼井正一(千葉選挙区)、永井学(山梨選挙区)の3参院議員と旧石破派の山下貴司元法相(衆院岡山2区)の計4人が入会した。同派は参院選で引退・落選者が出るなど一時的に4人減ったが、以前の規模に戻した。

 岸田派でも4日の会合で山本啓介参院議員(長崎選挙区)の入会が認められた。他派を見ると、安倍派は97人で最大派閥を維持。麻生派51人、二階派43人、森山派7人となっている。

8137チバQ:2022/08/04(木) 19:24:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7ce8b66dc70207ed8bb3c3e049d72584fae3c34
茂木派に4人が入会 54人に
8/4(木) 19:15配信


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産経新聞
自由民主党本部=東京都千代田区永田町

自民党第2派閥の茂木派(平成研究会)は4日の会合で、山下貴司元法相(岡山2区)ら4人の入会を了承した。同派は尾辻秀久参院議長の就任や参院選に出馬しなかった二之湯智国家公安委員長らの引退などで4人が退会しており、所属議員は54人となった。

山下氏はかつて石破茂元幹事長が顧問を務める石破派(水月会)に所属していた。その他、参院議員の加藤明良氏(茨城選挙区)、臼井正一氏(千葉選挙区)、永井学氏(山梨選挙区)が入会した。

茂木氏は「フレッシュで、まさに即戦力の仲間だ。さらにグループとしての結束を固めていきたい」と述べた。

8138チバQ:2022/08/05(金) 18:03:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/537d3658343dd92a0750660e120f84907c4a722e
内閣改造と自民役員人事、10日にも着手 首相検討、求心力狙う
8/5(金) 17:44配信
 岸田文雄首相は10日にも、内閣改造と自民党役員人事に着手する検討に入った。複数の政府・与党関係者が明らかにした。自民党が大勝した参院選の結果を受け、体制を一新して求心力を高め、秋の臨時国会に臨みたい考えだ。【東久保逸夫】

8139チバQ:2022/08/06(土) 18:45:58
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_U3GJW5WU3NLQFCOVBKXKZP4ARY.html
首相、来週の内閣改造を表明 閣僚と旧統一教会との関係点検
2022/08/06 12:37産経新聞

岸田文雄首相(自民党総裁)は6日、広島市内のホテルで記者会見し、内閣改造・党役員人事について、「与党とも相談し、来週にも行いたい」と明言した。また、改造で入閣する閣僚や現閣僚らは世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係の有無を点検させる考えを示した。首相は8日に党臨時役員会を開いて役員人事の一任を取り付け、10日に人事を行う方向だ。

首相は、新型コロナウイルスの感染拡大や物価高への対応、緊迫化する台湾情勢などを挙げ、「8月末には(来年度予算の各省庁の)概算要求が行われ、経済対策についても議論しなくてはいけない。新しい体制を早くスタートさせたいと常々思っていた」と述べた。

旧統一教会をめぐっては、閣僚や党所属議員との関係が問題になっている。首相は「国民から信頼される行政を行っていく観点から、私の内閣では新たに指名する閣僚だけではなく、現閣僚も含め、関係を点検してもらい、結果を明らかにしてもらう。その上で適正な形に見直すことを指示したい」と説明した。「私個人は当該団体とは関係はない」とも語った。

8140チバQ:2022/08/06(土) 18:46:52
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-859905.html
下村博文氏「安倍派後継争い」完全脱落 旧統一教会問題で求心力失い、大ボス森喜朗氏も激怒!
2022/08/06 09:26日刊ゲンダイDIGITAL

下村博文氏「安倍派後継争い」完全脱落 旧統一教会問題で求心力失い、大ボス森喜朗氏も激怒!

旧統一教会名称変更に「責任を感じる」と一変、謝罪すべきは派閥でなく国民へ(下村博文元文科相)/(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

 自民党と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との“癒着”に国民の厳しい視線が向けられている。特にズブズブとされる安倍派(清和政策研究会)は大揺れだ。

 中でも、現在の団体名への名称変更が文化庁から認められた時に文科相だった下村博文前政調会長は疑惑の渦中にある。メディアから説明を求められて「まったく関わっていない」と強調。「文化庁に聞いてほしい」と丸投げしたことで、ますます批判の火に油を注いでしまった。

 さすがにマズいと思ったのか、4日の派閥会合後に報道陣のぶら下がり取材に応じた下村氏は、「今となっては責任を感じる」と言い出した。派閥会合でも、名称変更の経緯が話題になったという。下村氏は「今回の問題で清和研の皆さんが迷惑や嫌な思いをされているのであれば申し訳ない」とも話していて、安倍派のイメージを悪くした“戦犯”の自覚はあるようだが、まず謝罪すべき相手は派閥の仲間ではなく国民だろう。

 もともと派内でも「人望がない」(中堅議員)と言われてきた下村氏は、会長代理として安倍派をまとめる立場。3日から4日まで派閥の若手・中堅と当選回数ごとにグループ懇談し、人事の希望などを聞いていたが、旧統一教会の問題が追い打ちとなり一気に求心力を失いつつある。

大ボスの森元首相も強烈ダメ出し
 発売中の「正論」9月号で、派閥OBの森喜朗元首相は安倍派の後継問題について、こう言及している。

<みんなの一致していることは下村博文だけは排除しようということ>
<彼はまだ自分が安倍さんの後継者のつもりで、安倍家に入って葬式を仕切っていたみたいで皆、困り抜いていた>
<安倍さんは優しいからつきあっていたけど、やっと下村はいかがなものかということがわかってきた。私は具体的にいろいろと知っているけど、ここは武士の情けで明かしません>

 安倍元首相を失った今、党内最大派閥を実質的に仕切るのは大ボスの森氏で、その意向は無視できない。下村氏は後継争いから早々に脱落ということだ。

 森氏は3日も、青木幹雄元参院議員会長とともに都内のホテルで岸田首相と会食。遠藤利明選対委員長と小渕優子組織運動本部長も同席した。9月の内閣改造・党役員人事について話し合ったとみられる。

「岸田総理が統一教会と関係が深い人を要職に起用すれば、秋の臨時国会で野党から厳しく追及され、内閣支持率にも影響が出る。安倍派からの入閣は、統一教会と縁の薄い人を厳選する必要がある」(自民党関係者)

 やはり安倍派は“下村排除”で一致するしかないのか。

8141チバQ:2022/08/06(土) 18:55:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/1379c2db608b9e3b6593eb86638b34cb041a760a
高まる批判、かわす狙い 旧統一教会、国葬が影響 岸田首相
8/6(土) 7:06配信


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時事通信
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)=5日午前、首相官邸

 岸田文雄首相が内閣改造・自民党役員人事を大幅に前倒しするのは、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)問題や安倍晋三元首相の国葬決定で高まった政権への批判をかわし、局面を打開する狙いがある。

【図解】内閣支持率の推移

 ただ、与党内では、旧統一教会との関係をめぐり、新たな問題発覚を懸念する声も出ている。

 「盆前に人事を断行して、旧統一教会と事実上の『決別宣言』をするんだろう」。政府関係者は5日、こう指摘した。

 自民党は先の参院選で改選過半数を獲得して勝利したものの、一部報道機関の直近の世論調査では内閣支持率が10ポイント以上下落。国葬についても反対が賛成を上回る調査結果が相次ぐ。感染確認が各地で過去最高を更新している新型コロナウイルス「第7波」の影響を指摘する向きもある。

 5日には、2015年の旧統一協会の名称変更をめぐり、前川喜平元文部科学事務次官が「文科相だった下村博文氏(自民党安倍派)の意思が働いたのは100%間違いない」と証言。山口壮環境相と小林鷹之経済安全保障担当相が同教会の関連イベントに祝電を送っていたことも新たに判明した。

 参院選を機に政界引退し、現在は「民間人」となった二之湯智国家公安委員長も同教会の関連団体のイベントで実行委員長を務めていた。二之湯氏は警察行政のトップ。「警備態勢に問題があった」(首相)安倍氏の銃撃死で、警察関係者は責任を取っておらず、改造でけじめを付ける意味合いもあるとみられる。

 麻生派の閣僚経験者は「旧統一教会と国葬で、雑音が大きくならないうちにという判断だろう。だらだら引き延ばすのは良くない」と強調した。

 一方、二階派の閣僚経験者は「盆明けの閉会中審査を控え、当事者の閣僚を除外しないといけない」としつつ、「身体検査は十分なのか。結果を見ないと吉か凶か分からない」と漏らした。公明党関係者は「全く聞いていない。首相の意図が分からない」と述べた。

8142チバQ:2022/08/06(土) 18:55:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c3327388ce085c040dce34e8996a38849315413
旧統一教会との関わりに自民苦慮…寄付・関与、安倍派に集中
8/5(金) 7:47配信

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読売新聞オンライン
自民党安倍派の総会であいさつする塩谷立・会長代理(奥中央)(4日午後、自民党本部で)

 自民党が、所属議員と「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関わりに頭を痛めている。安倍晋三・元首相が銃撃されて死亡した事件を機に議員と同連合の関係が次々に判明しており、世論の批判が高まれば政府・自民への打撃になりかねないためだ。

【表】旧統一教会との関わりが新たに判明した議員

 「今後は関係団体を含め、一切の関係は絶つことを明言したい」

 下村博文・元文部科学相は4日、自民党本部での安倍派の総会後、記者団にこう強調した。下村氏は2016年に自身が代表を務める政党支部が、同連合の関連団体から6万円の寄付を受けていた。

 同連合は15年、旧統一教会からの名称変更を文化庁に認証されたが、野党などから「名称変更で霊感商法などの実態が見えにくくなった」との指摘が出ている。12〜15年に文科相を務めた下村氏は「大臣の立場で政治的な指示はしていない」と認証への関与を否定しつつ、「今となったら責任は感じる」とも語った。下村氏は総会で、名称変更の経緯を詳しく説明した。

 ほかにも岸防衛相や萩生田経済産業相など、同連合との関係が明らかになった議員は、安倍派に集中している。同派の塩谷立会長代理は総会後、首相官邸で岸田首相と会い、関係性の説明について「個々の議員の対応に任せている」と報告した。

 議員と同連合や関連団体との関わりは、選挙での支援や寄付の受領など様々だ。党関係者は「旧統一教会が1968年に反共を掲げて設立した『国際勝共連合』を岸信介・元首相や福田赳夫・元首相が支援した。両氏の流れをくむ安倍派に多いのは、自然の流れだ」と話す。

 茂木幹事長は再三、世界平和統一家庭連合との組織的関係を否定し、2日の記者会見では「個々人の活動については、それぞれの議員が適切に説明していくべきだ」と述べた。ただ、党内では「このままでは批判が強まり、支持率にも影響する」として、党による調査を行うべきだとの声も出ている。

 9月上旬が見込まれる内閣改造・党役員人事にも波及しかねない情勢だ。党内には同連合との関わりが判明した議員の登用に否定的な意見があり、安倍派の処遇への影響は必至だとの見方もある。

8143チバQ:2022/08/07(日) 06:42:14
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_OJYINOENJ5KO7BQN7SIDPWOJAI.html
<独自>内閣「大幅」改造へ 閣僚の半数以上交代 萩生田氏は留任か要職起用
2022/08/07 05:00産経新聞

岸田文雄首相(自民党総裁)は6日、10日に予定する内閣改造・党役員人事について、閣僚の半数以上を交代させる大幅改造を行う方向で調整に入った。岸信夫防衛相や二之湯智国家公安委員長らを交代させる一方、萩生田光一経済産業相は留任もしくは要職で起用する。鈴木俊一財務相の留任も有力視されている。政府・与党関係者が明らかにした。

首相は6日、広島市で行った記者会見で、内閣改造について、「与党とも相談し、来週にも行いたい」と表明した。新型コロナウイルスや物価高への対応、ウクライナ・台湾情勢、防衛力の抜本的強化などの政策課題を列挙したうえで、「新しい体制を早くスタートさせたいと常々思っていた」と述べた。

また、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と閣僚や党所属議員との関係が問題になっていることを踏まえ、「私の内閣では新たに指名する閣僚だけではなく、現閣僚も含め、関係を点検してもらい、結果を明らかにしてもらう。その上で適正な形に見直すことを指示したい」と明言した。「私個人は当該団体と関係はない」とも語った。

昨年の就任直後の組閣や党役員人事では党内の各派閥への配慮が目立った。ただ、7月の参院選の勝利を受け、大幅改造で「岸田カラー」を打ち出し、内外の諸課題に取り組む考えとみられる。

今回の人事では、健康面などを考慮し、岸氏を交代させる方向だ。7月の参院選に立候補せず、参院議員の任期満了後も民間人閣僚として続投させている二之湯氏と金子原二郎農林水産相も交代させる。一方、麻生太郎党副総裁と茂木敏充党幹事長、松野博一官房長官、林芳正外相は残留させて骨格を維持する方針だ。政権の安定を図る狙いがある。

首相は6日夜、公邸で麻生氏と会談した。人事や今後の政権運営をめぐって協議したとみられる。

8144チバQ:2022/08/07(日) 07:06:45

3295 :チバQ :2022/08/07(日) 06:46:46
https://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/region/kanagawa-20220806192000.html
内閣改造・自民党役員人事で飛び交う観測 岸田首相、「菅氏重用」で無敵に
2022/08/06 19:20神奈川新聞

内閣改造・自民党役員人事で飛び交う観測 岸田首相、「菅氏重用」で無敵に

神奈川新聞

(神奈川新聞)

 岸田文雄首相は6日、地元広島での記者会見で、内閣改造と自民党役員人事について「来週にも行いたい」と明言した。注目されるのは対峙(たいじ)関係にあった菅義偉前首相(衆院2区)の処遇。この機に閣内や党の要職に取り込めれば「岸田総理にとって向かうところ敵なし」(官邸関係者)の政権構図となるからだ。副総理や幹事長など重要役職への起用観測が週末の永田町で飛び交っている。 

 岸田首相が人事を急ぐのは、新型コロナウイルス感染症の流行「第7波」への対策や旧統一教会を巡る疑惑解明、国葬に対する国民への説明という“逆風3点セット”で後手に回り、内閣支持率が急落しつつあることが背景だ。

 安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件で、警備責任を負う二之湯智国家公安委員長が参院議員任期切れとなりながら「民間閣僚」として続投しており、国葬準備を担っていることに対して「不正常」(首相経験者)との不満が高まっていることにも配慮せざるを得ない。

 加えて岸田首相には「主を失った自民の最大派閥・安倍派がまとまらないうちに人事を断行してしまいたいとの思惑がある」(自民の閣僚経験者)とされる。実際、安倍派は新しい会長を決めきれず、少なくとも国葬までは集団指導体制を取る見通しで「安倍氏は菅氏とのタッグをにおわせ、外交・安全保障などで岸田総理を揺さぶってきた。安倍氏亡き後に総理が怖いと思うのは菅氏だけ」と自民の閣僚経験者は話す。菅氏が入閣となり、党の執行部入りすれば挙党態勢が整うとされるゆえんだ。

8145チバQ:2022/08/07(日) 07:14:34
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-220806X752.html
自民、「保守漂流」の危機=衆目一致の後継者なく―安倍氏死去、8日1カ月
2022/08/06 15:28時事通信

 自民党の安倍晋三元首相が銃撃され死亡してから8日で1カ月を迎える。保守系議員らは会合を相次ぎ開催し、安倍氏の遺志を継ぐことを確認した。ただ、リーダーを失った衝撃は大きく、「漂流する保守」(閣僚経験者)への危機感も募る。背景には衆目の一致する後継者がいないことがある。

 安倍氏が顧問を務めた「保守団結の会」が3日開いた会合では、安倍氏の遺影が飾られた。代表世話人の高鳥修一衆院議員は「まさに痛恨の極みであり、心に大きな穴があいた。深い深い悲しみの中にいる」と心情を吐露。4日には安倍氏が特別会員だった「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」も会合を開き、代表の青山繁晴参院議員らが黙とうをささげた。

 安倍氏は稲田朋美元防衛相が会長の「伝統と創造の会」顧問を務めた。超党派の「日本会議国会議員懇談会」にも特別顧問として深く関与するなど、保守派全体の象徴として強い影響力があった。

 それだけに保守派からは「安倍氏に代わるリーダーはいない。余人をもって代え難い」(中堅)と急逝を惜しむ声が絶えない。党内保守派の代表格で同懇談会会長を務める古屋圭司元国家公安委員長は「野心はない」とされる。安倍氏の支援で昨年の総裁選に出馬した高市早苗政調会長は、安倍氏亡き後の展望が見えない状況だ。

 生前の安倍氏は周囲に「保守はなかなか団結しない」と漏らしていた。同氏を中心にまとまっていた保守派が「いくつかのグループに分裂してしまう」(党関係者)懸念が現実となる恐れもある。

 安倍政権時に「岩盤」と呼ばれた保守層の離反を指摘する声も出ている。岸田文雄首相が安倍氏の「国葬」決定に踏み切ったのは保守層や保守系をつなぎ留めるのが狙いとの見方もある。ただ、党内リベラル勢力の系譜に位置付けられる「宏池会」(岸田派)を率いるだけに限界もありそうだ。

 こうした中、安倍氏が会長を務めた「創生日本」を、安倍氏の「四十九日」に当たる25日以降に再始動させる計画が進む。保守系糾合が狙いだ。ベテランは「第2次安倍政権をつくった原動力だ。大きな遺産だからしっかり稼働させたい」と意欲を見せるが、安倍氏死去後もその「威光」に頼らざるを得ないのが保守派の実情でもある。

8146チバQ:2022/08/07(日) 07:19:16
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022080600404&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_auto
岸田首相「新体制早く」 岸氏交代検討、岡田氏入閣有力―旧統一教会との関係点検・内閣改造
2022年08月06日20時45分


 岸田文雄首相は6日、広島市で記者会見し、内閣改造について「来週にも行いたい。新しい体制を早くスタートさせたい」と表明した。首相は公明党に10日実施を伝達。自民党役員人事も同日に行う方針だ。改造では、岸信夫防衛相の交代を検討。同党の岡田直樹参院国対委員長の初入閣が有力となっている。
 首相は6日夜、首相公邸で自民党の麻生太郎副総裁と1時間余り会談。人事について意見交換したもようだ。
 首相は会見で、新型コロナウイルスや物価高、ウクライナ・台湾情勢、安倍晋三元首相の国葬などへの対応を列挙した上で、「こうしたさまざまな課題を考えると、とにかく新しい体制を早くスタートさせたいと常々思っていた」と述べた。
 閣僚を含む自民党議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が相次いで発覚していることに関しては「私個人は当該団体と関係はない」と明言。その上で「新たに指名する閣僚だけでなく、現閣僚、副大臣を含め関係を点検してもらい、結果を明らかにした上で適正に見直すことを指示したい」と語った。
 内閣・党人事では、政権安定へ「非主流派」の菅義偉前首相を副総理に起用する案も浮上しているが、菅氏自身は慎重とされる。コロナ対応に当たる後藤茂之厚生労働相と山際大志郎経済再生担当相の処遇も焦点だ。

8147チバQ:2022/08/08(月) 09:20:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c8ed9e0acde78f937be8a0a5a2534225e8c4160
アッキー「不出馬」で安倍派分裂がささやかれる後継争い 岸田首相は内閣改造で主導権握れるか〈dot.〉
8/8(月) 7:00配信
 安倍晋三元首相が7月8日に奈良市で銃撃され死亡してから1カ月が経つ。政治家と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が次々と明るみに出ており、派閥の後継問題にも影を落としそうだ。8月1日には安倍元首相の妻、昭恵さんが地元の山口県に行き、関係者へのあいさつにまわった。衆院補欠選挙も控えており、発言に注目が集まった。

「山口県で10月に安倍元首相の県民葬を検討しており、その話し合いもあって昭恵さんは地元を訪問されました。『まだ信じられなくて』と話されていましたが、気丈にあいさつし、お礼をされていました」

 自民党の山口県議がそう打ち明けた。気になるのは、安倍元首相の後の議席を争う衆院山口4区の補欠選挙だが。

「安倍元首相の支援者、ファンとしては昭恵さんに、補選に出てほしいと期待していましたが、そんな話は一切ありませんでした。県議たちには『昭恵さんが出馬することはない』という情報だけは伝えられています」(前述の山口県議)

 昭恵さんは、7月21日に自民党安倍派(清和政策研究会)の会合に出席した際にも「不出馬宣言」をしており、安倍派のある衆院議員は、

「昭恵さんが出馬しないことが確定的となり、安倍派は風雲急を告げていますよね」

 と話した。


 そこを、容赦なくリポートしたのが、安倍元首相、麻生太郎党副総裁とあわせて「3A」と呼ばれた、甘利明前幹事長だ。

 自身のホームページにある7月20日の「国会リポート」で、安倍派についてこう記した。

「最大派閥の安倍派は『当面』というより『当分』集団指導制をとらざるを得ません。塩谷(立)、下村(博文)両会長代行に加え、西村(康稔)事務総長と世耕(弘成)参議院幹事長、閣内には要の官房長官たる松野(博一)さんと萩生田(光一)経産大臣が主要メンバーと言われますが、誰一人現状では全体を仕切るだけの力もカリスマ性もなく、今後どう『化けて行く』のかが注視されます」

 名指しで、「仕切る力もカリスマ性もない」とはっきり断じたのだ。

 たしかに、これまで首相経験者の森喜朗、小泉純一郎、福田康夫の各氏が自民党をリードし、最大派閥へとのし上がった安倍派だが、安倍元首相の「次の総理」として誰の名前もあがってこなかったのは事実だ。結局、「安倍派」という名称も変えない方針になった。

 甘利氏が指摘した通り、誰も派閥を率いるだけのカリスマ性がないことを証明してしまったのだ。

 甘利氏の「国会リポート」が表に出たタイミングで、安倍派は派閥の会合を開いていた。

「甘利氏の件はすぐ、派閥の会合でも取り上げられた。ベテラン議員の中には『とんでもない』『上から目線で何を書いているんだ』と声を荒らげる人もいた。しかし、安倍派の当選4回以下はみんな、安倍元首相のパワーとカリスマ性、安倍一強の中で選挙に勝ってきた。若い議員ほど甘利氏のリポートにうなずいていた」

 安倍派の衆院議員はそう話し、見通しを語った。

8148チバQ:2022/08/08(月) 09:20:36
「安倍元首相の存在があまりに大きすぎて、『跡取り』になれそうな人はいない。それに、安倍元首相が3度目の登板をしそうな、積極的な動きをしているところもあったから、誰もナンバー2になれなかった。昨年10月の総裁選で、派閥外の高市早苗政調会長を推したのは、そういう面もあった。昭恵さんが出馬されないとなれば、有力者が、我も我も、とでしゃばって派閥はまとまらず、分裂していくんじゃないかと危惧する声も出ている」

 そして、この議員があげたもう一つの懸案材料は、旧統一教会だ。

 下村氏や清和研の前会長の細田博之衆院議長ら安倍元首相に近い議員が、旧統一教会と深い関係にあったことが指摘されており、安倍元首相の元秘書官だった井上義行参院議員は、7月の参院選で旧統一教会側からの組織的な応援があったことを認めている。

「安倍派のトップに立とうとする人は、旧統一教会の支援を受けていない、関係がない、というのが一番大事ではないか。トップが何らかの関係があれば、派閥全体がそう見られてしまう。これ以上、安倍派と旧統一教会で騒がれると次の選挙が危なくなる」

 と安倍派の議員がそう危惧する。選挙が絡んでくるとなれば、岸田文雄首相も他派閥のこととはいえ、無関心を決め込むことはできない。岸田首相は先手を打つように8月10日にも、党人事と内閣改造を行う見込みであることがわかった。

 自民党で政務調査会の調査役を長く務めた政治評論家の田村重信さんは、

「安倍元首相は首相退任後もあまりに元気で、安倍派の有力者も遠慮していたので、次の総理総裁候補がなかなか決まらなかった。それが急に安倍元首相がこの世を去ってしまい、右往左往ということでしょう。岸田首相も、これまで安倍元首相にさえ話がつけば、安倍派は抑え込めたが、今後はそうもいかない。そこに、旧統一教会の問題も出ている」

 と分析し、さらにこう指摘した。

「岸田首相も安倍元首相の国葬を決断したが、非常に難しい党内運営を迫られる。安倍派は、集団指導体制のような形になるが、ある意味、無責任体制。派閥内の有力者が旧統一教会と関係があるとしてはじかれるようだと、派閥を割って出る可能性は十分ある。岸田首相は党人事と内閣改造でどう安倍派を処遇するのか注目だ」

(AERAdot.編集部・今西憲之)

8149チバQ:2022/08/08(月) 09:21:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/e89029f420f726dca04cfc0935440585e2a9eb67
自民四役、茂木氏以外交代で調整 政調会長に安倍派起用案 麻生・松野氏続投へ・岸田首相
8/7(日) 16:49配信
時事通信
岸田文雄首相

 岸田文雄首相(自民党総裁)は7日、10日に実施する内閣改造・党役員人事に向けた調整を進めた。

【図解】内閣支持率の推移

 党四役では茂木敏充幹事長を留任させる方針を固める一方、総務会長、政調会長、選対委員長の3ポストの交代を検討。政調会長については、最大派閥・安倍派の閣僚経験者を起用する案が浮上した。

 麻生太郎副総裁と松野博一官房長官(安倍派)の続投も固まった。林芳正外相(岸田派)も留任の方向だ。公明党内には斉藤鉄夫国土交通相の続投を主張する声が多い。

 首相は7日、茂木氏や安倍派の萩生田光一経済産業相と首相公邸で会談し、人事構想をめぐり協議した。

 現在の政調会長は、故安倍晋三元首相に近いものの派閥に属していない高市早苗氏。安倍派の有力議員と入れ替えることで、茂木、麻生両派と合わせた第1〜3派閥が党運営の中枢を担うことを明確にし、政権を安定させる狙いだ。

8150チバQ:2022/08/08(月) 16:54:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a7ba7d6b8e5c877331ac48ceeb57dfd7da5f2d2
こちらサンスポ社会班 主なき安倍派…激化する後継争い 有馬晴海氏が予想、実績や実務能力で萩生田氏と西村氏、両氏を追う松野氏
8/8(月) 10:00配信



安倍晋三元首相が銃撃され死亡した衝撃の事件から8日で1カ月。安倍氏が率いた自民党安倍派は、集団指導体制で当面をしのぐ形だ。現時点で明確な後継者が見当たらず、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と関わりがあった議員が多いことも党内での影響力低下につながる可能性がある。政治評論家の有馬晴海氏は、有力後継者2氏による主導権争いの激化を予想。〝ダークホース〟の存在も挙げた。

現時点で97人と党内で圧倒的な勢力を誇る安倍派。しかし首相として長年君臨したカリスマ的領袖の安倍氏が突然、いなくなってしまった。当面は集団指導体制というが、果たして誰が後継者となるのか-。

「派閥で集団指導体制が続くはずがない。ただ、現状は皆〝決め手を欠く〟のも事実だ」。有馬氏はこう言い切る。

〝集団〟を構成するのは会長代理を務める塩谷立氏(72)と下村博文氏(68)、事務総長の西村康稔氏(59)、参院会長の世耕弘成氏(59)の派閥幹部に加え、閣僚・党幹部に起用されている松野博一官房長官(59)、萩生田光一経産相(58)、高木毅国対委員長(66)の7人が中心。派の窓口は当面、塩谷氏が担う。

安倍氏はかつて、下村・西村・松野・萩生田の4氏を「四天王」として挙げていた。後継者の有力候補とみなしていたとされるが、有馬氏は「ほとんどが安倍さんに引き立ててもらおうとしていて、独り立ちする前にボスがいなくなってしまった」と喝破する。

中でも後継のライバルは実績や実務能力、安倍氏との緊密な関係性などから西村氏か萩生田氏との見方が政界で根強い。派内の面倒見の良さなどを考慮すると「萩生田氏がやや有利」と有馬氏はみる。9月27日の安倍氏の国葬後に派閥運営の在り方を再協議する予定だが、両者の主導権争いに発展すれば「どちらかが派を出て分裂する事態もあり得る」と指摘した。

旧統一教会問題も主導権争いに微妙な影を落とす。特に萩生田氏は教団関連イベントであいさつしたことを認めている。岸田首相が10日に内閣改造に踏み切るのは、支持率が急落した中で政権の〝旧統一教会色〟を薄める狙いがある。内閣改造で萩生田氏の処遇はポイントの1つで、岸田首相は7日、萩生田氏と直接会談。党要職か留任で処遇する見通しとなった。

同教団問題で有力後継候補が思い切った行動を取りづらい中、「少しずつ力をつけるかも」(有馬氏)というのが松野氏だ。岸田首相と関係が近く、早々と官房長官留任の方向も内定。後継者としての意欲は2氏に比べると薄いとされるが、岸田政権が長期化すれば首相と派閥との〝連絡役〟として存在感を増していく可能性がありそうだ。

★〝プリンス〟福田氏は「もう少し先」

下村氏には旧統一教会問題が〝直撃〟した。2015年に教団が名称を変更した際の文科相で、批判の矢面に立たされつつある。安倍氏と同学年で公私ともに近く、本人も後継に意欲的とされるが「派の先頭に立つのは厳しくなった」(有馬氏)とみる。

集団指導体制の7人以外に福田達夫総務会長(55)の存在も。祖父(赳夫氏)と父(康夫氏)がともに首相を務め、〝プリンス〟として期待は大きい。ただ当選4回とまだキャリアが浅く、同教団問題について「何が問題か分からない」と発言して物議を醸した。有馬氏は「将来は有望だが、もう少し先の話」とした。

8151チバQ:2022/08/08(月) 16:55:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1b25f338c1133014b5b92f695635298083fece3
内閣改造、萩生田氏要職起用へ 公明・山口代表「強く希望した」
8/8(月) 11:41配信



 岸田文雄首相(自民党総裁)は8日午前、公明党の山口那津男代表と首相官邸で会談し、10日に予定する内閣改造について協議した。首相はその後、自民党二階派の武田良太前総務相と会談し、改造・党役員人事に関する同派の要望を聴取。8日午後の党臨時役員会や総務会で人事の一任を取り付ける方針だ。自民党安倍派に所属する萩生田光一経済産業相については留任を含め、党政調会長など引き続き政権要職で起用する方針を固めた。

 山口氏は首相との会談後、記者団に「我々の希望を受け止めて任命いただきたいと強く希望した」と述べた。

 首相は7日には、萩生田氏、自民党の茂木敏充幹事長と首相公邸で相次ぎ会談し調整を本格化させた。安倍派は同日、塩谷立会長代理ら幹部が東京都内で、人事に向けた対応を協議した。党内最大派閥の同派は、改造後も現在の閣僚ポスト数「4」以上の処遇を求めている。【源馬のぞみ】

https://news.yahoo.co.jp/articles/a97f6cecf53c5398b26b5b64b221c9df3c3f648a
内閣改造に萩生田経産相「僭越ながら、継続が望ましい」「代わったら俺は骨格じゃなかったのか」
8/8(月) 11:55配信
10日に予定する内閣改造・党役員人事について、萩生田光一経済産業相は8日の閣議後記者会見で、エネルギー問題や福島の復興問題など山積する課題に触れ「継続してやっていくことが望ましいのではないかと僭越(せんえつ)ながら思っている」と述べた。ただ、「最後は総理の判断に委ねたい」とした。



7日には岸田文雄首相(自民党総裁)と面会。この時に政策課題に加えて人事についても意見交換を行ったという。

萩生田氏は7月から脱炭素化を進める「GX(グリーントランスフォーメーション)実行推進担当相」を兼務。さらに電力需給の逼迫(ひっぱく)や、極東サハリンの石油・天然ガス開発事業「サハリン1、2」への対応など、混迷するエネルギー問題にも先頭に立って対応に当たってきた。同月行われた外務・経済担当閣僚による「日米経済政策協議委員会」(経済版2プラス2)でも「大きな成果を示すことができた」と実績を強調した。

その上で、東京電力が来春開始を目指す福島第1原発の処理水海洋放出など、今後も重要案件が控えているとして、「私がやりたいということでなく、こんな大変なことを人が代わって大丈夫なのかという思いがある」と述べた。

さらに一部報道で、政権の骨格は維持するとの政府方針がでていることから「(代わったら)俺は骨格じゃなかったのか、という思いもある」とも語った。

8152チバQ:2022/08/08(月) 17:08:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/d080c371011d5f19327bd6bf42afaf8087213b94
政調会長に安倍派起用案 自民四役、幹事長除き交代検討 岸田首相、午後に一任取り付け・内閣改造
8/8(月) 10:46配信


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時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=8日午前、東京・永田町

 岸田文雄首相(自民党総裁)は8日午前、内閣改造・党役員人事を10日に控え、公明党の山口那津男代表と首相官邸で会談するなど調整を続行した。

【写真】首相官邸に入る公明党の山口那津男代表

 茂木敏充幹事長を除く自民党四役の交代を検討。無派閥の高市早苗政調会長の後任には、最大派閥・安倍派の閣僚経験者を起用する案が浮上した。

 山口代表は会談後、記者団に「閣僚、副大臣、政務官について要望を伝えた。われわれの希望を受け止め、任命いただきたい」と語った。首相は「要望は承った」と応じたという。首相は自民党の関口昌一参院議員会長らにも会った。

 首相は8日午後、臨時の党役員会を開き、人事の一任を取り付ける。故安倍晋三元首相の「国葬」開催や、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係で政権批判も強まる中、人事刷新で立て直しを図りたい考えだ。

 安定した政権運営に向け、首相は骨格を維持する方針。党役員では茂木幹事長と麻生太郎副総裁、閣僚では松野博一官房長官の留任が固まった。林芳正外相、鈴木俊一財務相も続投の方向。安倍派の萩生田光一経済産業相は留任を含め要職で起用する考えだ。

8153チバQ:2022/08/08(月) 17:16:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/498ce5122a79d051beca806e84bd32df8b5d6bbd
安倍氏死去でどうなる 保守の「岩盤支持層」
8/8(月) 10:30配信
 先の参院選で勝利した岸田文雄首相は今後衆院解散をしない限り全国規模の国政選挙がない「黄金の3年」と言われる期間に入る。

 長期安定政権を目指す首相だが、物価高やコロナ禍、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治の関わりなど課題は多い。銃撃事件で死去した安倍晋三元首相の政権を支えた「岩盤支持層」を継承し、つなぎ留められるか。

 安倍政権は、通算在任日数でも連続在任日数でも、ともに憲政史上最長を記録した。支えたのは保守層の中でも、何があっても安倍氏を支持する「岩盤」と言われる支持層だ。

 毎日新聞が第2次安倍政権が発足した2012年12月から退陣までの20年9月に実施した計83回の全国世論調査では、内閣支持率の平均は50%、不支持率は36%(いずれも小数点以下切り捨て)だった。

 不支持率が支持率を逆転したのは計25回。このうち学校法人「森友学園」問題で財務省の文書改ざんが発覚した18年3月から同年10月までは、7回連続で不支持が支持を上回った。

 ◇支持率が30%をなかなか割らない

 ただ、支持率が政権運営の危険水域と言われる30%を下回り、20%台になったのは2回しかない。1度目は森友問題と共に加計学園問題を野党から追及される中で「共謀罪」創設を柱とする改正組織犯罪処罰法が成立した後の17年7月の26%。そして2度目は閣議決定で定年延長された東京高検の検事長が賭けマージャン問題で辞職した20年5月の27%だ。それでも20%台後半で踏みとどまった。

 不支持率が50%を超えるような状況でも支持率は30%以上ある(第2次政権末期の20年8月は支持率34%、不支持率59%)ことはたびたびあった。安倍政権には「何があっても支持する」岩盤支持層が30%あると言われるようになった。

 ◇「改憲」でつなぎ留められるか

 法政大大学院の白鳥浩教授(政治学)は、保守層のなかにある、安倍氏による憲法改正への期待が岩盤支持層を形成したと読む。

 「安倍氏は9条への自衛隊明記など、憲法改正に現実味があると思わせる発信を節目、節目で行った。期待値を保つことにたけていた」と指摘する。この状態を岸田首相が引き継げるかがポイントだと言う。

 しかし、岸田首相は先の参院選でも憲法改正を訴えたものの、安倍氏と同様の熱意を持っているとは見られていない。白鳥氏は「安倍氏だったからこそできたとも言える。ハト派色の強い首相に同じことができるかは分からない」とも語った。【政治プレミア編集部・木下訓明】

8154チバQ:2022/08/08(月) 17:17:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/69a05f8f1e792bc43eb4ceb2c95c72571df3c0f7
岸防衛相の交代は必至 8月の改造で閣外に出る可能性がウワサされる「意外な重要閣僚」の名前
8/8(月) 6:02配信


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デイリー新潮
引退議員2人に加えて
人心一新を図る岸田首相

 岸田文雄首相は8月10日、内閣改造と自民党役員人事を行う見込みだ。元々、人事については9月上旬が想定されていたが、それがおよそ1ヶ月早まった格好だ。かねてより岸信夫防衛相の去就が取り沙汰されてきたが、それ以外にも交代する可能性が高い重要閣僚がいるという。

【写真】今年2月に週刊新潮が撮影した、杖をついて歩く岸防衛相。現在は、これより“病状”は悪化している

「今回の参院選に出馬せず引退した二之湯智国家公安委員長と金子原二郎農水相の2人に加え、岸信夫防衛相の交代が取り沙汰されてきました。体調面で限界が来ているというのが主な理由です」

と、政治部デスク。

「岸氏は股関節に不具合を抱えているとされ、国会で専用の答弁席が設けられるという前代未聞の事態に発展しました。最初は杖に頼って歩いていたのですが、その杖が1本から2本になり、最近は車いすでの移動を余儀なくされています。そのシーンの撮影も、当初は自粛してほしいとの要望があったのですが、現在はうやむやになっています」(同)

 ある永田町関係者も、岸氏の病状についてこう明かす。

「明らかに病状が悪化しているように見受けられますね。表情にハリがなく、会見の場であっても呂律が回っていないシーンが散見され、声がかすれるようになっています」

岸防衛相の場合
 8月4日には中国が軍事演習で弾道ミサイル9発を発射し、このうちの5発が日本のEEZ(排他的経済水域)内に落下している。

「中国の弾道ミサイルがEEZ内に落下するのは過去に例がありません。そのことについて岸防衛相は、報道陣の前でメモを読み上げていましたが、覇気のなさが際立って、内容がなかなか入ってこなかったですね」(前出の政治部デスク)

 具体的な病状については、

「実際には脊髄に関する病気で、そう簡単に治癒しない類のものだと噂されています。歩行に障害が出ているというのは、神経絡みの疾患ではないかということでした。秋以降の政権の課題の1つが防衛力強化であり、防衛相はその要としてこれまで以上の激務が想定されます。ただ、現在の健康状況に鑑みて留任はおろか、次期衆院選への出馬も難しいのではないかとの指摘が根強くあります」(同)

 岸防衛相は先日の会見で旧統一教会との関係を認め、「(メンバーとの)付き合いもあり、選挙の際もお手伝いをいただいている」と説明していた。

「割とあっさりと認めなぁという風に受け取りました。祖父の岸信介元首相や実兄の安倍晋三元首相と旧統一教会との関係があれこれと報じられる中、なかなか否定しづらかったということに加え、会見の時点ですでに閣外に去る腹積もりができていたというのもあるのかもしれません」(同)

重要閣僚とは? 
 これで3人の交代が濃厚となったわけだが、さらに2人の名前が挙がっているという。

「1人は古川禎久法相です。法相は国家公安委員長などと同様、世の中で思われているほど重量級ではなく、永田町では軽量級の閣僚と捉えられています。ですから、古川法相のように経験を積む意味で初入閣組が起用されたり、引退が近いと見られる大臣未経験の議員が就任したりすることが割とあります。加えて、古川法相は先日、死刑確定囚に刑の執行を命じたこともあり、“ひと仕事を終えた”という見方もあります」(同)

 さらにもう1人とは? 

「鈴木俊一財務相ですね。前任の麻生太郎氏が率いる志公会に所属し、かつ麻生氏とは縁戚関係にあります(註:鈴木氏の姉が麻生氏の妻)。岸田首相が鈴木氏を財務相に指名した際、『なかなかうまい人事だ』という評価がありました。麻生氏が戦後最長となる9年弱にわたって務めた愛着のある財務相の後釜を、“ファミリー”同然の鈴木氏に任せた。そのため麻生氏の中での“岸田評”が好転し、麻生氏と岸田政権との距離がぐっと近づいたという見方があります。もちろん、麻生氏が岸田首相にそのような人事を要望したという指摘もありますが」(同)

 そんな鈴木財務相に何が起こっているのか?

8155チバQ:2022/08/08(月) 17:17:52
旧統一教会との関係で身体検査
「財務相が直接出席する必要のある会議やイベントなどが結構ある中で、鈴木氏はそれにあまり積極的ではなく、副大臣や政務官に振ったりすることがままあるようです。そういった面倒くさがる点が『やる気がない』『もう辞めたがっている』という風に見られ、交代説につながっている可能性もあります」(同)

 鈴木財務相は69歳。政界ではまだまだ働き盛りの年齢である。ひょっとしたら財務相以外のポストを望んでの行動なのだろうか。

 タイミング的にサプライズとならざるを得なかった今回の改造について、先のデスクに総括してもらうと、

「安倍元首相の銃撃事件以降、国葬のことで国論が二分されたことに加え、旧統一教会との関係が取り沙汰される閣僚も続出し、内閣支持率が大きく低下しました。国葬の判断をもはや覆すことはできないので、旧統一教会カラーをどれくらい薄められるかが政権の喫緊の課題になり、結果として人事のタイミングを早めたと見られます。反転攻勢を期すために、新しく大臣として登用する議員に旧統一教会とのつながりがあるか否かの身体検査を進めていたとの情報もあります」

閣外候補が続投にシフトの可能性も
 程度の差はあるにせよ、旧統一教会と何らかの関係があるとされる自民党の国会議員は多数いることが報じられている。

「その全部がNGとなると選択肢がかなり狭まってしまいますから、岸田首相としてはどこかで線引きをすることにならざるを得ない。単発の祝電くらいならOKだが、パーティーや勉強会などで長々とスピーチをしたことがある人たちは弾くかもしれません」(同)

 あたかも踏み絵のような状況が想定されるというわけだが、閣外に去ることが取り沙汰されていると今回名を挙げた閣僚についても、旧統一教会との関係がないならば、続投という判断が下される可能性があるだろう。

 新たに発足する第2次岸田改造内閣はこれまで以上に、クリーンなイメージを国民に訴えかけるものとなるだろう。閣僚の面々に対しては、旧統一教会絡みの報道が続くだろうが、そこで立ち往生するようだと、政権に暗雲が立ち込めることにつながりかねない。

デイリー新潮編集部

新潮社

8156チバQ:2022/08/08(月) 17:18:31
https://news.yahoo.co.jp/byline/tarobando/20220808-00309243
自民党派閥分裂史から推測する「安倍派の7人」跡目争い

坂東太郎十文字学園女子大学非常勤講師
8/8(月) 6:01
 「政界一寸先は闇」。川島正次郎元自民党副総裁のこの言葉は事あるごとに時の政局を言い表してきました。安倍晋三元首相の衝撃的な死去は「闇」そのものです。

 強烈なプレゼンスを発揮していた大物が突如欠けた。たいていの組織では喪失感でしばらく立ち直れないところ、そこは政界。哀悼は哀悼として既に壮絶な権力闘争が始まっています。何しろ政界は要人の消息が3日絶えたら重病説がまん延し、1週間に及んだら葬式が出るとまで例えられる界隈。なかでも安倍氏が領袖(親分・ボス)を務めていた党内最大の安倍派は跡目争いの暗闘が展開されているもよう。過去の似た事例から今後を展望してみます。

 以下の「派閥分裂」の過去事例のうち、かつて「5大派閥」と呼ばれた旧大平正芳派(現在の岸田文雄派、麻生太郎派、谷垣禎一グループ)を●、田中角栄派(同茂木敏充派)を■、福田赳夫派(同安倍派)を▲、中曽根康弘派(同森山裕派)を★として示します。残る三木武夫派は消滅しました。

派閥領袖の死去にともなう
 現在の安倍派に最も似通うパターンです(敬称略。発生順)。

1)1964年、領袖の大野伴睦死去。65年に船田中派と村上勇派に分裂。

2)65年、領袖の河野一郎死去。当時の佐藤首相を支持する森清らの方針に反発した中曽根★らが66年に中曽根派を結成して派を離脱する。

3)91年、領袖の▲安倍晋太郎死去。後継争いに勝った三塚博が派を継承し、敗れて追い出された形となった加藤六月が同年、グループを結成する。

4)95年、領袖の★渡辺美智雄死去。前領袖の中曽根を会長代行とする集団指導体制を取るも中曽根らベテラン(旧渡辺派)と後継を熱望した山崎拓ら中堅・若手が対立し、98年、後者が山崎派として分離する。

 なお山崎らの離脱後の旧渡辺派は98年に参議院議員の村上正邦を領袖とするも、あくまで暫定的であり、同年に三塚派から分離した亀井静香グループと合併して99年村上・亀井派を結成した(現在の二階俊博派の源流)。

領袖である元首相の威光に陰りが生じた
 生前の安倍元首相に「陰り」はなかったが、死去という不可逆な状況から、ある程度重なる部分も見られます。(同)

1)62年、岸信介元首相率いる岸派が解散して岸の威光で▲福田赳夫が後継となる。快く思わない岸派の面々が川島正次郎らの川島派として分離。

2)87年、首相退陣後も領袖であり続ける■田中角栄に反旗を翻して竹下登派が発足。総裁選に勝利する。田中派に残留した二階堂進らのグループと分裂。

3)92年、竹下元首相率いる■竹下派内で抗争勃発。小渕恵三が後継となる。納得がいかない羽田孜・小沢一郎派は93年に自民党を離党して新生党を結成。

4)98年、宮澤喜一元首相率いる●宮澤派の後継が加藤紘一と決まる。95年まで自民党総裁を務めていた元同派所属の河野洋平を慕う者が分離して99年、河野グループを結成(麻生派の源流)。

領袖の首相退陣にともなう
 安倍元首相は退陣後に派閥の領袖となっている点が下記の類型と異なるとはいえ「総理総裁派閥(だった)の跡目争い」という範囲において参考となりそうです。(同)

1)60年、岸首相退陣。後継を決める総裁選に同派の藤山愛一郎が出馬して敗北。同士らと藤山派を結成して岸派から分離。なお岸派の主流は62年に▲福田派が継承。

2)72年、佐藤栄作首相退陣。佐藤は兄の岸元首相の後を継いだ福田赳夫を後継と支持するも佐藤派内の多くを同派の■田中角栄が簒奪して「田中派」発足。佐藤の意を受けて福田支持に回った保利茂グループと分裂。

8157チバQ:2022/08/08(月) 17:18:56
その他のケース
・派閥領袖の行動への反発(同)

1)98年、領袖の▲三塚博の統制が効かなくなって森喜朗が跡目に浮上。異を唱えた亀井静香らのグループが離脱。派は森が継承。

2)2000年、領袖の●加藤紘一が当時の森政権へ野党が提出した不信任決議案に賛成しようとした(加藤の乱)。派内で同調しなかった者が分離して01年、堀内光雄らが堀内派を結成。

・総裁選でのしこり(同)

 2012年、自民党総裁を務めていた●谷垣禎一が再選を目指すも、派閥領袖の古賀誠が支持せず。不満を抱いた谷垣らが同年、谷垣グループとして分離。

重なる「安倍晋太郎死去」後の混乱
 「領袖死去」と「陰り」「首相退陣」の3つの類型の結果はさらに以下のように大別できます。

1)後継争いに敗れたり納得いかない勢力が分派する。

2)有力な後継候補が派を割って分離独立する。

 うち1)は福田赳夫派(同安倍派)▲に目立って多い。2)は中曽根派★における中曽根、山崎両氏と田中派■の角栄、竹下登両氏が典型で羽田・小沢派は1)2)の中間です。大平派●系統の堀内派も領袖の加藤氏を離れた多くが結集した点で2)に似るとはいえ「加藤の乱」という特殊要因が原因だから「今後の安倍派」の展望の参考になりそうもありません。

 福田赳夫派(同安倍派)系統で今日と酷似しているのが奇しくも父君の晋太郎氏死去後。結果的に後継となった三塚氏と敗北して出ていく加藤六月氏の他、塩川正十郎氏、森喜朗氏の「四天王」が晋太郎会長を支えていました。

 ただ三塚氏は「弱い領袖」。継承直後の総裁選挙で惨敗し、他派閥から「三塚派外し」を画策されたほどです。この時は「先々代」にあたる福田赳夫元首相が巻き返しに動いて森氏を党三役へ押し込みます。加藤氏の分離時も赳夫氏が説得して最小限に抑えました。

 「弱い領袖」とみなされるや他派閥から草刈場にされるのが自民党の怖いところ。現在、晋三元首相の後釜(派閥会長)は空席として「世話人会」を置き会長代理が塩谷立と下村博文、他に世耕弘成、高木毅、西村康稔、松野博一、萩生田光一の計7氏が集団指導体制で運営する方針とか。故人にもかかわらず「安倍派」の名を残すとも。虚弱さは否めません。前領袖の細田博之氏は三権の長である衆議院議長で閥務に戻るわけにもいかず、かつての赳夫氏のような役割を84歳の森氏に託したいとの願望すら聞こえてきます。

 「弱い領袖」の三塚派の閥務は実質的に森-小泉純一郎ラインに握られ、98年に森派へ衣替え。三塚後継を決めた時には除名が解かれて派に戻って間もなかった亀井氏がこの時は勢力を増していて分派に至りました。

森喜朗元首相がキーマンか
 会長空席のままが続くとメディアはやがて「旧安倍派」と記すでしょう。同じケースが渡辺美智雄氏死去後の「旧渡辺派」です。集団指導体制も同じ。前記のようにこの時は大ボスの中曽根氏がギラついていて閉塞感を極めた中堅若手が山崎派として分離独立しました。仮に森氏が中曽根氏のような立ち位置に復帰したら似た様相を呈する可能性もあります。

 1日発売の『正論』(9月号)に寄せられた手記を読んでも森氏はかなり「やる気」と推測されます。

8158チバQ:2022/08/08(月) 17:19:11

2系統が混在する複雑な事情
 放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ならぬ「安倍殿の7人」。跡目はいったいどうなるのでしょうか。

 史上の「13人の合議制」のうち権力闘争に直接関与しない文官4人を除くと実質9人。何だか規模感も近いですね。最終的に権力を掌握する北条氏に近いか遠いかが命運を決したのと同じように、7人も2系統へ分類できます。象徴的なのは2012年の総裁選。この時は領袖の町村信孝氏が出馬したにもかかわらず安倍氏も立候補。その時の推薦人が以下の通りです。

町村氏を推薦……塩谷、高木、松野の3氏

安倍氏を推薦……下村、世耕の2氏

残る西村、萩生田両氏は経歴から「安倍系」とみなされます。

 折しも岸田首相は予想より約1ヶ月早い10日に内閣改造・自民党役員人事を行うと発表。安倍派からすれば態勢が整わないうちの人事となります。ああ見えて「政策より政局が好き」とされる岸田首相。「弱い領袖」すらいない安倍派の分裂を誘発するような手を打ってくるとの観測も。現在は自らの岸田派に加え党は副総裁に麻生派、幹事長に茂木派の領袖を据え、内閣の要である官房長官たる松野氏は上記のように「安倍派内非安倍系」です。

 かつての5大派閥のうち「大分裂」を経験していないのは現安倍派のみ。そこが強みでもあったのですが、「絶対エース」が欠けた今かつてない危機にさらされています。岸田さんは絶対口にはしませんが、最大派閥が割れてくれれば重畳と思っていない、はずがありません。


坂東太郎
十文字学園女子大学非常勤講師
毎日新聞記者などを経て現在、日本ニュース時事能力検定協会監事、十文字学園女子大学非常勤講師を務める。近著に『政治のしくみがイチからわかる本』『国際関係の基本がイチから分かる本』(いずれも日本実業出版社刊)など。

8159チバQ:2022/08/08(月) 19:04:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/c73802e2699e1e59919900cb1fb64e3d4c180902
安倍元首相銃撃1カ月 岸田氏がすがった2人の長老
8/8(月) 19:00配信

北海道新聞
旧統一教会、国葬の是非…混迷続く政権
 安倍晋三元首相が参院選の遊説中に銃撃で命を落としてから8日で1カ月。大きな支柱を失った岸田文雄政権は動揺が収まらず、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関わりや国葬の是非を巡る問題など事件の余波に翻弄(ほんろう)されている。局面打開に向けた10日の内閣改造・自民党役員人事を経て、混迷の続く政権はどこへ向かうのか―。

 臨時国会が召集された3日の夜。36度を超す猛暑日となった東京都内の日本料理店で、首相は2人の長老と向き合っていた。自民党最大派閥の清和政策研究会(現安倍派)を長年率いた森喜朗元首相(85)と、第2派閥の平成研究会(現茂木派)出身で実力者だった青木幹雄元官房長官(88)。両氏とも今なお党に隠然たる影響力を残す存在だ。

 「ゆっくりでいいから、しっかりやりなさい」。青木氏が助言すると、首相は深々と頭を下げた。総裁選での支援への謝意も述べ、話題は安倍氏死去後の政権運営の苦労話にも及んだ。

 森氏と青木氏は昨年9月の総裁選でいずれも首相を推したが、3氏が食事を共にするのは首相就任後初めてのこと。首相は安倍氏を最大の後ろ盾としつつ、青木氏と折り合いの悪い茂木敏充幹事長、麻生太郎副総裁を柱とする政権運営を続けてきたこともあり、長老たちとの関係は疎遠になっていた。

 首相は森、青木両氏から会食の誘いを受けた際、二つ返事で了承したという。
 同席した党幹部は首相の心中を代弁するように語った。「安倍さんがいない中、2人の影響力を頼れるようになったのは意義深い」

崩れる力学 強まる保守色 安倍氏の遺志が呪縛に
 「何かトラブルがあった時に安倍さんさえ説得してOKしてくれると、うまくまとまったんだよね。これからどういうふうにしたらいいのか…」。安倍晋三元首相が凶弾に倒れて5日後の7月13日、岸田文雄首相は官邸を訪れた自民党の遠藤利明選対委員長にしみじみと語った。

 首相はこれまで、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の会長だった安倍氏を政権運営の「もう一つの中心」と見立て、要所要所で政策決定に関する判断を仰いできた。首相のそんな行動原理は、自ら率いた宏池会(岸田派)の第3代会長の故大平正芳元首相が唱えた「楕円(だえん)の哲学」に基づいている。物事は中心が一つの円よりも、楕円のように二つの中心がバランスや緊張感を保つのが望ましいという政治理念だ。第4派閥に過ぎない宏池会の首相にとって、安倍氏との連携・協力は欠かせなかった。

 「軽武装・経済重視」を伝統的に志向するハト派の宏池会に属する首相と、タカ派の代表格である清和会を仕切ってきた安倍氏。主張や立場の異なる2人によって形作られてきた楕円は安倍氏の死去以降、徐々に変容しつつある。自民関係者は「党内の保守派は前より好き放題言うようになっている」と語り、もう一つの中心が「安倍氏の遺志」という形で残ったまま、さらに右に移動しているとの見方を示す。

8160チバQ:2022/08/08(月) 19:04:56
 実際、安倍氏の遺志を錦の御旗に、積極財政の推進や防衛力強化を求める保守派の声は強まっている。安倍氏が顧問を務めていた保守系議員約60人による勉強会「保守団結の会」は3日、党本部で会合を開催。高市早苗政調会長は「安倍氏と志を共にした私たちが政策を実現させ、発展させていく」と力説した。

 7月下旬、安倍氏が強い意欲を示していた「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録が書類の不備で困難となった際には、保守派を中心に政府への批判が続出。佐藤正久外交部会長が「岸田政権を支えてきた保守層離れに影響が出かねない」と、首相をけん制する一幕もあった。

 保守派のこうした動向を誰よりも意識しているのは、他ならぬ首相自身だ。佐渡金山の問題では、末松信介文部科学相に対し「誠に遺憾だ」と怒りをあらわにし、早期の登録実現に全力を尽くすよう強く指示したという。

 安倍氏の国葬実施を即決したのも、世論の反発を和らげるよりも政権基盤の安定を優先させたとの見方が広がる。最近の一部世論調査で国葬への反対が賛成を上回った際、首相は周囲に「早く決めておいて良かったな」と漏らした。「手厚く国葬までやるんだから、(保守派は)人事などの際に文句言うなよということだ」。参院幹部は首相の狙いをそう解説する。

 首相にとって安倍氏は、財政政策などを巡って時に直言し、圧力をかけてくる煙たい存在だったが、納得すれば保守派の暴走を食い止めてくれる「防波堤」でもあった。首相周辺は「安倍氏と首相は『今は政局をする時ではない』との思いで一致していた」と明かす。政権安定のため、保守派や首相に批判的な勢力の声を代弁する役回りを、安倍氏があえて引き受けていたとの見立てだ。

 安倍氏に代わる有力議員が党内に見当たらない中、首相自身が安倍氏の役割も当面担うことになる。政権内では、岸田カラーを発揮するどころか「首相と思いの一致していた安倍さんがいなくなって、党内に『権力のバキューム(真空)』が生まれるのが怖い」(首相側近)と、政局の流動化を懸念する声も広がり始めた。

 「政治はなかなか大変です」。首相は7月下旬に行った財界人らとの会食で、衆院を解散しない限り国政選挙がない「黄金の3年間」について水を向けられた際、こう漏らしたという。

 10日の内閣改造・党役員人事、防衛力強化に向けた予算規模の具体化、そして安倍氏の悲願でもあった憲法改正…。保守系議員の要求や抵抗が強まりかねない局面が続くこの先、首相はリベラルの流れをくむ宏池会の系譜を守りながら、安倍氏のように保守派をまとめる「一人二役」の難しい立ち回りを強いられる。

 リベラルか保守か―。首相がどちらの色をより強く出すかで、政権の行方は大きく変わる。

8161チバQ:2022/08/08(月) 19:15:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/74d09c7a8870f05f52291b4d42d4374c4ebe0493
萩生田経産相、留任か四役で調整 西村明宏氏の初入閣有力 内閣・党人事、岸田首相に一任
8/8(月) 17:50配信
時事通信
自民党臨時役員会に臨む岸田文雄首相(中央)ら=8日午後、東京・永田町の同党本部

 岸田文雄首相(自民党総裁)は8日夕の党臨時役員会で、10日の内閣改造・党役員人事について一任を取り付けた。

 安倍派の萩生田光一経済産業相(58)を要職で起用する方針を固め、留任か党四役で調整している。

 首相は臨時役員会で「早期に人事を行い、新たな体制の下で難局突破、政策断行に全神経を集中させていきたい」と表明した。

 党役員では麻生太郎副総裁(81)と茂木敏充幹事長(66)を続投させ、残りの四役は一新する方向。萩生田氏は故安倍晋三元首相の側近として知られ、首相の信頼も厚い。党四役とする場合は、政調会長か選対委員長への起用案が浮上している。

 政調会長は安全保障政策や新型コロナウイルス対策の見直しなどをめぐる与党内調整、選対委員長は衆院小選挙区の区割り改定をめぐる候補者調整が、それぞれ喫緊の課題となる。ただ、萩生田氏は8日の記者会見で「引き続き経済産業行政を前に進めることに全力を挙げたい」と述べ、留任を希望する考えを示した。

 内閣改造では、松野博一官房長官(59)と林芳正外相(61)を留任させる。鈴木俊一財務相(69)も続投の方向。同時に、閣僚ポストの一定数を入れ替えて刷新感を演出し、政権浮揚につなげたい考えだ。

 安倍派からは西村明宏・党筆頭副幹事長(62)、岡田直樹・党参院国対委員長(60)の初入閣が有力となっている。その一方で、同派の岸信夫防衛相は体調面を考慮して交代させる見通し。年末に国家安全保障戦略など3文書の改定を控え、この分野に精通した議員から後任を選ぶとみられる。

8162チバQ:2022/08/08(月) 19:15:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/af034628514d2c8c72b513cf979f6b5309cd826c
高市氏の防衛相が浮上 内閣改造、林外相留任で「親中派内閣」の懸念 旧統一教会との関係、局面転換を狙う官僚の処遇にも注目
8/8(月) 17:00配信
岸田文雄首相(自民党総裁)は、10日に内閣改造・党役員人事を実施する方針を固めた。これまで9月前半で調整していたが、中国人民解放軍が、ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問に反発して、台湾周辺で大規模な軍事演習を強行したうえ、日本の排他的経済水域(EEZ)内に弾道ミサイル5発を撃ち込むなど、「有事」に備えた体制強化が不可欠と判断した。複数の閣僚に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が浮上しており、局面転換も狙う。ただ、「政界屈指の親中派」である林芳正外相は「留任」方針とされ、欧米諸国から「親中派内閣」と誤解されない布陣が求められる。「高市早苗防衛相」という秘策はないのか。

【表でみる】内閣改造と自民党人事、予想される顔ぶれ

「中国の弾道ミサイルが(日本の)EEZを含むわが国近海に落下したことは、わが国の安全保障および国民の安全に関わる重大な問題だ」「台湾海峡の平和と安定を維持するため、引き続き、日米で緊密に連携していくことを確認した」

岸田首相は5日午前、ペロシ氏との朝食会後、記者団にこう語り、中国軍が4日に開始した大規模軍事演習への抗議・懸念を強調した。

内閣改造・党役員人事は当初、参院選中に凶弾に倒れた安倍晋三元首相の「四十九日」(8月25日)を待ち、9月上旬に行う方向で調整していたが、中国軍の暴走を受けて、5日夕、前倒しが一気に広まった。

まず、党の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長は続投させる意向だ。閣僚では、松野博一官房長官、林外相、鈴木俊一財務相も続投の方向。安倍氏が政治家として高く評価していた萩生田光一経産相は、留任も含めて要職起用を検討する。

最大の焦点は、防衛相ポストだ。

安倍氏の実弟で、米国や台湾の信頼が厚い岸信夫防衛相は健康状態を考慮し、交代させる方向とされる。

後任候補には、祖父は福田赳夫、父は福田康夫という両元首相を持つ福田達夫総務会長(安倍派)や、岸田首相と同じ広島県出身で財務官僚OBの寺田稔首相補佐官(岸田派)の名前が浮上している。

ただ、福田氏の父、康夫氏は「政界きっての親中派」と言われた。親中派の林氏が外相に留任するなか、防衛相に福田氏を抜擢(ばってき)すれば、欧米諸国がどういうメッセージを受け取るかが心配される。

また、日本を取り巻く安全保障環境が厳しくなるなか、「防衛予算の大幅増」は不可欠といえる。このタイミングで頭脳明晰(めいせき)とはいえ、財務官僚OBの寺田氏の起用も微妙だ。

万が一、「高市防衛相」になれば、国内外に「安倍路線の継承」「日本は『自分の国は自分で守る』という決意を示した」というインパクトを与えそうだ。

旧統一教会との関係が指摘される閣僚の処遇も注目だ。

教団側の関係者2人がパーティー券を購入(計4万円)していた末松信介文科相をはじめ、関係者が選挙支援をしていた岸防衛相、関連イベントであいさつをした萩生田経産相、関連団体が共催した会合に祝電を送っていた野田聖子少子化担当相など、濃淡はあるが、複数の閣僚が旧統一教会との関係を報じられている。

■永田町と霞が関ににらみ

「内閣支持率が下落するなか、岸田首相としては秋の臨時国会での野党の追及を避けるために、旧統一教会に関係していた閣僚を交代させて、心機一転、政権浮揚を図るつもりではないか」(閣僚経験者)

菅義偉前首相の入閣説も収まっていない。

菅氏は昨年10月、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか支持率低下を受けて首相を辞任した。ただ、「ワクチン接種の加速」や「東京五輪・パラリンピックの開催」「携帯電話料金の値下げ」「デジタル庁創設」など、たった1年で数々の成果を挙げた。

岸田内閣では最近、「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の世界文化遺産登録に向けて国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出した推薦書が不備だったという、大失態が発覚した。

「永田町にも、霞が関にも緩みが見える。菅氏は仕事には厳しい。安倍政権で7年8カ月、官房長官を務め、永田町と霞が関ににらみが利く」(ベテラン議員)。

安倍氏の急逝で、最大派閥・安倍派を中心に動揺が続くなか、「党内反主流の旗頭」とされる菅氏を取り込んで、永田町と霞が関に刺激を与えて、政権安定を図るとの見方はある。

岸田首相の判断は。

8163チバQ:2022/08/08(月) 21:09:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/93ba42d28b1ee5572d32e2c35093a7706ea03e31
小渕優子氏に「入閣説」森喜朗氏&青木幹雄氏との重鎮会食で憶測と 元経産相、PCドリル報道も
8/8(月) 18:26配信


デイリースポーツ
 小渕優子氏

 8日のMBSの夕方ニュース番組「よんチャンTV」では、岸田文雄首相が突然前倒しで実施すると表明した10日の内閣改造に関して、「大胆予想」が行われた。

 その中で小渕優子衆院議員が「要職で入閣」の見方もあることが紹介された。

 三澤肇解説委員は、8月3日に岸田首相らと会食したことから「要職で閣僚になるのではないかという憶測が流れています」と解説した。

 8月3日の首相動静によると、ホテル「The Okura Tokyo」の日本料理店で、岸田首相、森喜朗元首相、青木幹雄元官房長官が会食しており、遠藤利明選挙対策委員長と小渕氏が会食している。

 小渕氏は、過去に経済産業相を務めた一方で、2014年、関連政治団体をめぐる政治資金規正法違反事件で関係先が家宅捜索された際、書類などを保存していたとみられるパソコンHDがドリルで穴を開けて破壊されていたと報じられたこともあった。

8164チバQ:2022/08/08(月) 21:55:50
https://www.tokyo-np.co.jp/article/194566
内閣改造・自民党役員人事 総務・政調会長は交代が有力視 萩生田氏続投か党要職も 林外相留任へ調整
2022年8月8日 10時16分
岸田文雄首相
岸田文雄首相

 岸田文雄首相(自民党総裁)は10日に実施する内閣改造・党役員人事を巡り、林芳正外相を留任させる方向で調整に入った。不安定な国際情勢を踏まえ外交の継続性を重視した。萩生田光一経済産業相を続投か、政調会長など党の要職で起用する案も浮上。党四役のうち、福田達夫総務会長と高市早苗政調会長は交代が有力視されている。複数の政権関係者が7日、明らかにした。
 首相は8日、公明党の山口那津男代表と官邸で会談し、閣僚を含む政務三役の人事について要望を受けた。7日には茂木敏充幹事長と公邸で会い、人事について議論した。これに先立ち、萩生田氏とも会談した。萩生田氏は安倍派の有力議員の一人。同派議員の処遇のほか自身の人事についても意見を交わした可能性がある。
 首相は6日に麻生太郎副総裁とも協議した。続投が固まっている麻生、茂木両氏とそれぞれ人事に関し詰めの調整を図っているとみられる。8日午後に党臨時役員会、臨時総務会を開き、役員人事の一任を取り付ける。(共同)


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