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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

4590チバQ:2020/09/09(水) 21:34:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/666fd5f68b096a5915e025bcae145570c6151b21
菅氏、地方票で過半数上回る勢い 石破氏、予想外の伸び悩み 岸田氏は苦戦
9/9(水) 21:02配信

自民党総裁選が告示され、記者会見する(左から届け出順)石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長=東京都千代田区で2020年9月8日

 毎日新聞は14日に自民党総裁選が投開票されるのを前に、各都道府県連幹部や国会議員を取材して、47都道府県連に3票ずつ割り当てられた地方票141票の動向を探った。菅義偉官房長官(71)が地方票の過半数(71票以上)を確保して80票を超える勢いで、党内5派閥の支持が固い国会議員票と合わせて新総裁に選出される流れが強まっている。石破茂元幹事長(63)は30票弱、岸田文雄政調会長(63)は10票あまりを確保した模様だ。

【データで見る自民党総裁選】

 総裁選は、議員票394票と地方票の計535票で争われる。44都府県連が、3票の行方を決めるために党員に郵送投票を求める「予備選」を実施。うち36府県(未定だった福井、福島、香川3県を含む)が得票数に応じて3票を割り振る「ドント方式」を採用し、7都県(未定だった山口県含む)が最多得票者が3票全てを得る「総取り方式」を採用した。菅氏の出身地の秋田は予備選を行わずに菅氏に全3票を投じる方針。北海道と新潟は「意向調査」「アンケート」を経て幹部が投票先を協議する。

 菅氏は「総取り方式」の7都県全てで優勢で、この7都県だけで21票を確保しそうだ。地元・神奈川や、菅氏支持の流れを作った二階俊博幹事長の地元・和歌山、安倍晋三首相の地元・山口などが含まれる。

 菅氏はドント方式の36府県でも多くで優位に立っている。3票を巡るドント方式で「2票」を獲得するには過半数の獲得で済むため、菅氏に地方票が集まりやすい構図となっている。

 3票独占には次点の3倍超を獲得する必要がある。石破氏は地元・鳥取がドント方式だが、2018年総裁選での県内の党員得票率が95%に達しており、陣営は鳥取での3票獲得に自信を見せる。岸田陣営もドント方式の地元・広島での3票獲得を目指している。【まとめ・佐藤慶】

4591チバQ:2020/09/09(水) 21:35:04
https://mainichi.jp/articles/20200909/k00/00m/010/262000c?inb=ys
消えた「アンチ安倍」地方票 思惑外れた石破氏 圧勝狙う菅氏 惨敗恐れる岸田氏
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月9日 21時09分(最終更新 9月9日 21時11分)
 安倍晋三首相(党総裁)の後任を決める自民党総裁選(14日投開票)で、47都道府県連に3票ずつ割り当てられた計141票の地方票でも菅義偉官房長官(71)がリードする構図となっている。地方票への浸透をテコに局面転換を図ろうとしてきた石破茂元幹事長(63)には厳しい展開だ。石破氏と岸田文雄政調会長(63)の陣営は、候補の地方行脚や派閥所属議員の地元での投票呼びかけで巻き返そうと懸命だ。

 「東京に集まりすぎたヒト、モノ、カネを地方に分散しなければならない。東京一極集中は大きな効果があったが、これからは変えていかなければならない」。石破氏は9日、埼玉県川越市の田んぼの真ん中で「地方創生」にかける思いをぶつけた。

 この日、石破氏は埼玉県と千葉県で演説を重ね、本格的に全国行脚をスタートさせた。4度目の総裁選挑戦となる石破氏は、自身の「地方人気」に自信を持ってきた。「握手した数が票の数」が持論の石破氏。十数年前から各地の選挙戦の応援行脚に励み、12年総裁選では5人が乱立する中で全党員票の半数近い約48%の支持を獲得。党員に割り当てられた300票のうち165票を得て、安倍首相の87票を上回った。

 18年総裁選でも、現職首相との一騎打ちという不利な状況の中で約45%の党員票を獲得して「善戦」と評価され、「地方の石破」のイメージを定着させた。しかし毎日新聞の情勢取材では、石破氏は菅氏に大差を付けられそうな状況だ。

 石破氏は、最近の「次の首相」を問う世論調査では自民支持層からの支持は必ずしも厚くはなかったが、無党派層などの評価で全体のトップを走ってきた。これを受け、石破陣営は、「次の国政選挙」を見据えた国会議員が、世論の支持の厚い石破氏のもとに集まるのを待つ戦略で総裁選に臨もうとしていた。

 それが安倍首相の…

4592チバQ:2020/09/09(水) 21:59:23
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009090035.html
【総裁選】注目の地方票 石破、菅、岸田各陣営の狙いは 茨城、広島など
2020/09/09 21:09産経新聞

【総裁選】注目の地方票 石破、菅、岸田各陣営の狙いは 茨城、広島など

特産品のレンコンを贈られる岸田氏=9日午前、茨城県美浦村(永原慎吾撮影)

(産経新聞)

 14日投開票の自民党総裁選は、国会議員票で優位に立つ菅義偉官房長官が47の各都道府県連に3票ずつ配分された計141の地方票でも優勢が伝えられる。2位を争う石破茂元幹事長と岸田文雄政調会長も自身の地元やゆかりのある地域で票の取りこぼしは許されず、各陣営が総力戦を展開する。石破、岸田両氏は告示から一夜明けた9日、早速地方に飛んだ。

 「自民党員一人一人に訴えることで地方で支援の輪が広がり、国会議員の判断にも影響する。そう信じて私の思いを訴えたい」

 岸田氏は9日、茨城県美浦(みほ)村で集まった党員らに重ねて支援を求めた。茨城は岸田派(宏池会)所属の衆院議員2人が選出されているだけに、陣営は「岸田氏には回れるだけ回ってほしい」と票の積み上げを期待する。

 ただ、茨城は菅氏に近い梶山弘志経済産業相の地元でもあり、菅陣営も鼻息が荒い。安倍晋三首相と石破氏の一騎打ちとなった平成30年の前回総裁選では石破氏が安倍首相を破っただけに石破陣営も譲る気配はなく、3氏が争う激戦区だ。

 岸田陣営が「恥ずかしい戦いはできない」と背水の陣を敷くのは岸田氏の地元である広島だが、もう一つ落とせないのが昨年12月に死去した望月義夫前事務総長が地元としていた静岡だ。岸田氏も思い入れは強く、総裁選告示前の5日には静岡市の望月氏の墓前で「総裁選を全力で戦う」と奮闘を誓った。だが、静岡には菅氏を支持する有力議員もおり、菅陣営は「勝てる」と自信をのぞかせる。

 知名度の高さを生かし、地方票での巻き返しを図る石破氏は9日、埼玉県ふじみ野市で約30人の支援者を前に「一人一人に居場所のある日本をつくることが私の使命だ」と訴えた。

 陣営は石破派(水月会)所属議員が足場を築く埼玉だけではなく、同派事務総長の田村憲久元厚生労働相の地元である三重でも票の上積みを狙う。三重も前回総裁選で安倍首相を制しており、期待は高まる。

 全国的に雪崩を打ったように菅氏支持に傾く中で、菅氏への反発が渦巻くのが大阪だ。菅氏は「大阪都構想」をめぐり大阪府連と対立する日本維新の会代表の松井一郎大阪市長と気脈を通じ、府連側の不信感は根強い。

 その間隙を突くのが石破氏だ。これまでも地方選の応援で大阪入りを重ね、支援者も多い。石破氏の側近は「維新寄りの菅氏には1票も渡さない」と意気込んでいる。(永原慎吾、奥原慎平、大島悠亮)

4593チバQ:2020/09/10(木) 09:52:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/e12096f23c9ddef48e0ab9edd2efd9d9cadb3bd5
「菅政権」の人事に関心 党内、強まる派閥圧力 自民総裁選
9/10(木) 7:14配信
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 自民党総裁選で、菅義偉官房長官の優位が鮮明になる中、党内は早くも「菅政権」の誕生を前提に動きだしている。

 菅氏は党役員・閣僚人事で「脱派閥」を掲げるが、支援する5派閥は圧力を強めている。

 「選挙が始まって限られた日数での支援に感謝する」。菅氏は9日、衆院議員会館で二階派議員約15人の激励を受け、こう応じた。最後は「勝つぞ」コールで見送られた。

 同派会長の二階俊博幹事長は、菅氏をいち早く支持。その「見返り」として、同派では二階氏続投への期待が高まる。河村建夫会長代行は6日、一連の経緯に触れ、記者団に「(菅氏が)総裁になったら、そのことは頭に置いて人事をやると思う」とあけすけに語った。

 他派閥も事情は同じだ。党内最大の細田派は「官房長官ポストを取りたい」(ベテラン)と宣言。麻生派も「取りに行くものは取りに行く」(関係者)と鼻息が荒い。閣僚経験者の一人は「入閣待機組の面倒を見ないとすぐにつまずく」と指摘。人事をめぐる要求が今後、一段と強まるのは確実だ。

 これに対し、菅氏は8日の共同記者会見で、新首相に就任した場合の人事について、改革意欲と専門知識を優先する「適材適所」を強調。派閥推薦にとらわれない姿勢をにじませた。

 ただ、無派閥の菅氏にとって、足元の党内基盤は脆弱(ぜいじゃく)だ。派閥の意向を無視して支持を失えば、新首相に選出されても、たちまち行き詰まりかねない。こうした事情を踏まえ、菅氏陣営からは「今回は派閥からちゃんと人を出す形にしないと駄目だ」(幹部)との声が漏れる。

 一方、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の陣営は懸命に巻き返しを図るが、劣勢の見通しが広がる中、今後の処遇に無関心ではいられない。

 岸田氏陣営は、岸田氏が安倍晋三首相を支えてきた経緯を踏まえ、「菅氏もそこまでひどい扱いはしないだろう」(中堅)と期待する。石破氏陣営は安倍政権と距離を置いてきただけに、総裁選後も「冷遇」が続くとみている。幹部の一人は「人事には誰も期待していない」と吐き捨てるように語った。

4594チバQ:2020/09/10(木) 10:00:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e69d15eab7e7221ab63933a067cecb61f1fc380
最長宰相の安倍氏、郷土山口の誉れも 「身内びいき」県外では厳しい声
9/10(木) 6:30配信
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▽県内も1強盤石

安倍首相の通算在職最長を祝う県庁の横断幕の下でテープカットする首相の地元秘書(左)と村岡知事(中)、柳居議長(2019年12月2日)
「祝歴代最長達成」。安倍晋三首相の連続在職日数が憲政史上最長となった8月24日、山口県庁玄関に記念の横断幕が掲げられた。村岡嗣政知事は「県民の皆さまとともに心からお祝い申し上げます」とたたえた。

 県は第1、2次政権発足時と通算在職日数の最長記録を更新した昨年11月にもお祝い行事をしている。前回は伊藤博文や桂太郎ら県出身の歴代首相7人と安倍首相を並べて紹介するパネル展を約300万円かけ開催。自民党県連幹部の柳居俊学県議会議長と同じく党員の村岡知事、安倍首相の地元秘書の3人がテープカットして祝った。

 山口が輩出した首相には戦後の岸信介、佐藤栄作の名前もあり、ともに安倍首相の祖父と大叔父。故郷に錦を飾った県庁での祝賀は自民党王国での安倍首相の絶大な存在感を浮かび上がらせた。

 ちなみに高校まで宇部市で過ごした旧民主党の菅直人元首相のことは展示会で触れられていない。

 2012年に当時野党だった自民党を率いて政権を奪還した安倍首相。看板の経済政策「アベノミクス」のおかげか、世界的な景気拡大の流れと軌を一にしたのか、株価は右肩上がり。大企業の業績も軒並み過去最高を更新した。国政選挙では連戦連勝。格差拡大の批判もどこ吹く風と支持率は底堅かった。

 こうした実績に杉田水脈衆院議員(比例中国)は「後世の歴史が安倍政権の7年8カ月を必ず評価する。歴代総理より一歩も二歩も上を行く外交で日本が信頼される国家になった。病気を抱えながらあれだけのことをやられ涙が出そうだ」と絶賛。山口とゆかりがなく、性的少数者(LGBT)を巡る言動などで物議を醸すことも多い杉田氏が党県連入りしたのも、杉田氏を推す安倍首相の威光のおかげとみる関係者が多い。ことほど県政界でも「安倍一強」の態勢は盤石だった。

 お膝元の下関市議会の林透議長は「1次政権を投げ出したと批判され、地元の少人数の集いで『申し訳ない』と謝っていた姿が印象に残る。あの経験があったからこそ今がある」と振り返る。父晋太郎氏の時から応援する無職上河内重雄さん(83)も「経済を再生し、外交もあんなに頑張った総理はいない」と慰労する。

 ただ、地域にとって誉れの「おらが街」の宰相も政権が長期化する中で全国からは身内びいきと見られることが多くなる。地元支援者が多数招かれた首相主催の桜を見る会を巡っては多額の公費投入に「政権の私物化」と批判を浴びた。

▽国家築いた自負

安倍首相の通算在職最長を祝う企画展の等身大パネルと並ぶ村岡知事(2019年12月2日)
 また、日露首脳会談の舞台となった長門湯本温泉の高級旅館「大谷山荘」での新年会が会費1人3千円だったことから「安すぎる」と話題に。市民オンブズマンやまぐちの広岡逸樹代表幹事は「3千円でできるわけがない。森友加計問題や桜を見る会と同じくお友達優遇」と批判。旅館関係者は「地元総理のために旅館も赤字覚悟で頑張っているはずだ」と推し量る。

 こうした批判について桜を見る会に参加した林議長は「総理は地元びいきにならないよう常に気にしていた」と説明。小熊坂孝司市議も「自費で行って何が悪い。地元優遇と言われるが悔しければ自分のところからも総理を出してみろという気持ちだ」と反論する。

 明治維新を成し遂げ国家の礎をつくった自負が強いとされる山口人にとって郷土の首相は特別な存在。だが政権末期に見舞われたコロナ禍では「アベノマスク」などの対応を巡り批判が相次いだ。歴代最長を更新した4日後に突然、退陣を表明した。

 権力の黄昏(たそがれ)を予兆していたかのように、くだんの歴代最長を祝う県の行事には「税金で政党を応援するのはおかしい」「私は安倍政権を支持していない」と県民たちから抗議の電話が158件届く。好意的な意見の21件を大きく上回る。県によると、昨年の行事ではそれほど反発の声はなかったという。

 横断幕は当初は10月9日まで設置する予定だったが、県は早めに外すことも検討している。批判が理由ではなく、予想外の退陣に合わせてだという。

4595チバQ:2020/09/10(木) 10:04:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/11166374fcb34ee13de16c3f788698cc2b0cc5a4
野上氏、初入閣なるか 「有望な一人」だが他に待機組も
9/10(木) 0:55配信
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菅陣営の出陣式に出席した野上氏(右)=8日、ホテルニューオータニ
 自民党総裁選で菅義偉官房長官が優勢に立つ中、党内では閣僚・党役員人事に向け、主導権争いが激しさを増している。富山県在住国会議員では、野上浩太郎参院議員の初入閣が焦点になる。

 今後は14日に新総裁が決まり、16日の臨時国会で新首相を選んで内閣が発足する。無派閥の菅氏は勝利した場合、人事を含め、派閥の意向にとらわれない政権運営を目指す方針。だが、陣営内では新政権での存在感を高めようと、ポストを巡る派閥間の争いが繰り広げられている。

 自民で初入閣の目安は衆院が当選5回以上、参院3回以上とされる。最大派閥・細田派の野上氏は、2016年に3選を果たした。

 同年8月から官房副長官を約3年間務め、安倍晋三首相や菅氏を補佐した。堅実な仕事ぶりや実直な人柄は評価が高く、いまは党参院幹事長代行に就く。

 副長官は「閣僚へのステップ」とされ、2月の政治資金パーティーでは派閥の細田博之会長が「いよいよ大臣だ」と激励。県在住国会議員の間では「菅氏の下で実績を残し、有望な一人だ」との声が上がる。
 ただ、参院の入閣枠は通常2人。同じ細田派の橋本聖子五輪相は東京五輪に備えて続投する可能性があるほか、他に待機組がいるため、野上氏の入閣は次回以降とみる向きもある。

 県関係では、細田派の田畑裕明衆院議員(3期)、竹下派の堂故茂参院議員(2期)が副大臣の適齢期。両氏とも派閥内の年長者や改選期の早い議員が優先されるとの見方があるが、県内の党関係者からは「あり得る」との声も聞かれる。(七瀬智幸)

4596チバQ:2020/09/10(木) 11:24:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/597b7d8a70821c091d042528b0208a0042ddbb12
菅氏支持の5派閥が場外戦 重要ポスト巡りアピール合戦
9/10(木) 10:26配信



目線の先には二階幹事長の背

自民党総裁選に出馬した石破茂氏、菅義偉氏、岸田文雄氏(左から届け出順)
 14日投開票の自民党総裁選で、菅義偉官房長官の支持を打ち出して圧倒的優位な情勢に導いた5派閥が場外戦の様相だ。「菅政権」誕生を見越し、閣僚や党の重要ポストをうかがいアピールし合う。度を過ぎた“派利派略”が次期内閣の「足かせ」となったり、主流派分裂を引き起こしたりするとの臆測も飛んでいる。

【世論調査】次期首相、菅氏が50%

 告示前日の7日夕、国会内に麻生太郎副総理兼財務相率いる麻生派所属の参院議員約10人が集った。党内第2派閥は菅氏陣営の一翼を担う。事前に報道陣に案内を出す念の入れようで、カメラに向け一斉に拳を突き上げ「総裁選、頑張ろー」。幹部は「(菅氏選対で)最も大きな役割を担っていきたい」と話し、選挙後にやってくる派閥間の主導権争いで後手に回らぬ決意をみなぎらせた。

 安倍晋三首相の盟友で精神安定剤とも称される麻生氏は、政権を「ど真ん中」で支えてきた自負が強い。その継承者を自任する菅氏は、麻生派にとって「首相の思いと政策を遂行できる唯一の候補者」(麻生氏周辺)。首相が務めるはずだった残り1年の総裁任期中、麻生派は引き続き人事面で厚遇されてしかるべきだ-との打算が透ける。

 同様に、首相の出身派閥で党内最大の細田派も盛んに情報戦を仕掛けている。「森喜朗元首相が幹部に『官房長官と党三役を取れ』と指令を出した」「首相に近い下村博文氏が入閣希望リストをまとめた」…。最長政権の礎となったメンツと威信を懸け、党内をけん制。麻生派、名門派閥の竹下派と3派だけで、菅氏を担ぐ共同記者会見を開く奇手さえ見せた。

 いずれの派閥も、目線の先にとらえるのは二階派の二階俊博幹事長の背だ。

 首相の退陣表明後、いち早く菅氏と接触、気脈を通じる森山裕国対委員長の石原派と相乗りで「菅氏支持」を表明、一気に流れをつくった。総裁選の告示前から幹事長続投説が取り沙汰され、他派閥は「菅氏との間で既に密約が交わされたのでは」(陣営関係者)と疑心暗鬼を募らせる。

     ■ 

 菅氏の推薦人となった20人の顔ぶれも、入閣待機組とされるベテランを押し込む派閥もあり、「各派閥の論功行賞狙い」(自民関係者)の思惑が色濃い。

 こうしたさや当てを意識してか、当の菅氏は8日、「人事は適材適所。改革意欲のある人を優先して考えたい」と派閥にとらわれない意向を示した。だが、額面通り受け取る向きはない。

 安倍政権の主要ポストを留任させる居抜き人事か、一定の派閥均衡型人事か、信賞必罰を前面に出した「菅カラー」人事か-。過熱するばかりの党内に、菅氏陣営からは「派閥を無視するなんてできない。任じられれば誰でも『適材適所』だ」と予防線を張る声の一方、「一歩間違えれば空中分解しかねない」との懸念も。

 衆院解散戦略とも絡む次期総裁による党役員人事と組閣は15、16日。

 (河合仁志)
西日本新聞

4597名無しさん:2020/09/10(木) 11:57:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7e31f089dea4f80c71c960c3601992d9129d2f2
急接近「菅・二階コンビ」で総裁選圧勝後、新総理は日本経済を回せるか
9/10(木) 7:01配信

 安倍晋三首相の経済戦略であるアベノミクスは、金融緩和、財政出動、成長戦略から成り立っている。では、次期首相が濃厚な菅義偉官房長官のスガノミクスは、どのようなものになるのか。

 コロナ禍が終息を見せないなか、金融緩和を継続、折に触れて財政出動、景気の底割れを防ぐのは避けられないだろう。これは、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長が首相になっても同じ事。では、競うべきは成長戦略なのか。

 菅氏はこれまでに、ビザ発給の条件を緩和する観光立国、地方活性化のためのふるさと納税、労働力確保のための外国人労働者受け入れ、高止まりした大手3社の携帯電話料金の値下げ、などに取り組んできた。

 立候補会見で、さっそく言及したのが携帯電話料金で、この問題に関する菅氏の問題意識の高さを示し、大手3社の株価は揃って下落した。

 供給サイドの改革を促すことで競争環境を高め、通信事業の活性化を促す意義はあり、スガノミクスの一翼を担うだろう。

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は、法改正で寡占の弊害を取り除こうとする総務省をあざ笑うように、新プランと称した法の裏をかく奇策で、携帯電話料金の高値安定を維持してきた。

 だが、コロナ禍で国内総生産が年率3割も下落、倒産が相次ぎ、国民が失業の不安に怯える未曾有の経済危機を乗り切るには、個別、ミクロの成長戦略では間に合わない。

 自粛にある程度の終止符を打ち、経済を前に動かす戦略を、感染対策と同時に宣言し、大胆に推進すべきだろう。

コロナ対策、どうすべきか
 新型コロナウイルスの正体が見えず、感染の恐怖に怯え、政治家や自治体の首長が「ステイホーム」繰り返し、マスメディアが危機感を煽る報道のなかでは、ひたすら自粛するしかなかった。しかし、国内ウイルス発生から8カ月が経過、「何をどうすべきか」の方策は立てられている。

 安倍首相が2カ月半ぶりに行った8月28日の記者会見は、「退任会見」となってしまったが、本来、新型コロナウイルス対策本部が、節目として「今後の取組」を打ち出す重要な発表の場だった。

 A4判で6枚に及ぶ取組内容は、相変わらず盛り沢山で焦点を絞りにくいが、詰まるところ「1」の感染症法における入院勧告等の運用の見直し、であり、「2」の検査体制の抜本的な拡充、に尽きる。

 1は、指定感染症の指定除外、あるいは二類相当とされている感染症法上の分類のレベルダウンを意味する。二類相当は、感染者は入院を原則とし、移動と就業に自粛を促し、濃厚接触者には外出を控えてもらい、それを無症状者にも適用するという厳しさ。しかも、その業務をすべて保健所が担うために、「目詰まり」が起こってPCR検査すら受けられないという診療渋滞を生み、第一波のピーク時には、医療崩壊寸前の自治体もあった。

 2は、かねて指摘されている諸外国と比較した際の検査態勢の貧困解消である。PCR検査だけでなく抗原簡易キットによる検査体制を整え、抗原検査で1日20万件、PCR検査で6万件を確保。軽症者と無症状者が8割で、その無自覚が致死率の高い老人と既往症を持つ人を感染させる危険性を除去するため、いつでもどこでも検査する体制を整える。

4598名無しさん:2020/09/10(木) 11:57:38
>>4597

スガノミクス成功のカギ
 実は、スガノミクス成功のカギを握るのは、コロナ禍で経済を回すことであり、そのために必要なのが検査である。マスメディアに評判の悪いGoToトラベルキャンペーンだが、7割の国民が時期尚早と判断するなか、菅氏が主導して踏み出したことを評価する政財界関係者は少なくない。

 そこには、総裁選で後ろ楯となる「観光のドン」の二階俊博幹事長と歩調を同じくしたいという計算があるにせよ、「ステイホーム」と無難な呼びかけをするだけではなく、「経済の死」「日常の喪失」を阻止する宣言をしたに等しい、という意味で評価されている。

 また、政界や経済界だけでなく、医師のなかにも、その決断を“密かに”歓迎している人がいる。

 「満員電車でも、会話がなくマスクをつけていれば移ることはなく、密を避け、手洗い消毒を頻繁になっていれば、このウイルスは恐れるに足りない。それでもパーティー、飲食、夜の街でクラスターが発生することはあるでしょう。その時は、震源地を確かめ、検査を徹底的に行って自粛してもらう。

 そうやって経済を回していかないと、国民生活はたいへんなことになる。だけど、医者の立場で、『恐れず、元に戻そう』とはいえない。感染が流行した時、責任を負わされるのが怖い。それはやはり政治の仕事で、菅さんはやってくれるでしょう」(治療にあたる医師)

検査体制を整えて経済を回す

 過剰な自粛が、今、社会生活を壊している。

 天理大ラグビー部にクラスターが発生すれば、関係のない学生の教育実習やアルバイトまで断わられ、大学はオンライン授業が中心で対面を避ける。阿波踊りも盆踊りも花火大会も開かれず、プロ野球は5000人までで甲子園大会は無観客試合すら認められなかった。

 失われているのは国民総生産だけでなく、「密」なことで生まれる祭やスポーツの活気であり、対面で育まれる友情や愛情であり、人との交わりで生まれる情操、知力、体力である。

 ウイルスが国民を殺すというならともかく、今、ハッキリしているのは60代以下の既往症、基礎疾患のない人には、短期間、発熱、咳、喉の痛み、味覚障害などを生じさせるものでしかないことだ。

 もちろん、ウイルスを高齢者や基礎疾患のある人に撒き散らして感染させると死に直結するから怖い、という側面はあるわけで、だから検査の拡充と徹底である。

 スガノミクスに必要なのは、アベノミクスに代わる成長戦略ではない。経済を回し、日常を取り戻すことであり、そうなって初めて将来展望が開ける。

 橋下徹氏を総務相に迎えての携帯3社との大げんか、といった菅政権誕生後の政治劇にも期待はしたいが、まず成すべきは、国民を引き連れてのコロナ禍からの脱出である。

伊藤 博敏(ジャーナリスト)

4599名無しさん:2020/09/10(木) 11:59:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9eeca9ebf8c97f8523517f29c0d8130cce75a1e
二階幹事長の権謀術数…辞任会見"前"から「菅新総理」で決まりだった
9/10(木) 6:02配信

 8月28日に安倍晋三首相が突然の辞任を表明し、「ポスト安倍」をめぐる戦いが始まった。しかし投開票日は9月14日であるにもかかわらず、大勢は9月初頭の段階で決まっていた。細田派や麻生派など、主流5派が菅義偉官房長官への支持を明らかにしたからだ。その背後で暗躍していたのが二階俊博自民党幹事長だった。

 8月28日の辞任会見前、安倍首相と二階幹事長は2人だけで会談を行った。おそらくそこで事前に首相から辞意が伝えられたのだろう。その瞬間、二階氏の頭の中で「ポスト安倍」候補者は「菅、石破、岸田」の3人に絞られたはずだ。

 その後、同日の会見前に行われたテレビ番組の収録で、「健康状態が心配されている安倍首相が辞任した場合、後継の総裁はどのようにして選ぶのか」と尋ねられた二階氏は、このように答えている。

 「緊急を要するなど状況によって党員がやむを得ないと考えるなら、緊急の措置を講じていく」

 安倍首相が任期途中で辞めるとなれば、それは「緊急を要する状況」だと言える。まだ辞任が発表されていないにもかかわらず、この時点で党則を利用して「緊急事態につき、総裁選において通常の党員投票は行わず、両院議員総会での選挙という緊急措置を講じる」という流れを二階氏はお膳立てしていたのだ。

 実はこれによって、石破茂元幹事長は安倍後継への道が事実上閉ざされることになったのだ。石破氏は「次の総裁選にも必ず出馬する」と目されており、「次の総理大臣にふさわしい人」アンケートでもつねに上位にランクインしている。総裁選での石破氏の強みは、地方からの支持だ。2年前の総裁選でも、党員からの投票結果では安倍首相をおびやかす勢いだった。

 しかし国会議員が大半を占める両院議員総会で総裁を選ぶとなると、主流派から強い支持を受ける必要がある。つまり、安倍政権に批判的だった石破氏は、前述の二階氏の発言によって党員投票がなくなったことで、総理の芽は摘まれてしまったのである。

 「党内野党」と言われるほど安倍政権に対して批判的だった石破氏だが、二階幹事長との仲はそれほど悪くはなかった。6月8日に2人で会談した後、二階氏は石破氏を「さらに高みへと進んでいただきたい期待の星」と評していたし、安倍首相が辞任しなければ、9月17日に行われる石破派の政治資金パーティーで講師役を務めることも決まっていた。しかし、二階氏は後述する理由によって、そんな石破氏を見限った形となった。

 次に切り捨てられたのが、「ポスト安倍」の大本命とみられていた岸田文雄政調会長だ。ここでも二階氏は最初に「流れ」を作ることで、事実上岸田氏を総裁選から排除した。

 辞任会見翌日の29日夜に二階幹事長が菅氏と会談し、翌30日に二階派が「菅支持」を明確にしたことで、「流れ」ができた。他の派閥も勝ち馬に乗るために菅氏支持を打ち出し、結果として岸田氏を支持するのは岸田派のみとなってしまった。二階幹事長が「菅氏支持」を決めた時点で、岸田氏の運命は決まっていたのだ。

4600名無しさん:2020/09/10(木) 12:00:58
>>4599

続投を狙う二階幹事長の思惑

 今回の総裁選において、二階幹事長の最大の目的は「幹事長ポストを死守すること」である。今年81歳になった二階氏は政界引退を念頭に、自身の地盤である和歌山3区を三男に継承すべく動いている。

 しかしそこに立ちはだかるのが、世耕弘成参院幹事長だ。もともと二階幹事長が1983年に初めて衆院選に出馬した旧和歌山2区(現在の和歌山3区)は、世耕氏の祖父の選挙区でもあった。現在は和歌山県選出の参議院議員であるものの、世耕氏としては二階氏の選挙区へと鞍替えし、衆議院に立候補したいはずだ。

 ここで選挙区をめぐる「二階VS世耕」という対立が顕在化した。「幹事長を引退して、次の総選挙で地元を奪われてはならない」。そう考えていると見られる二階氏としては、選挙区の差配に絶大な影響力を持つ幹事長のポストを絶対に手放せない。そこで今回の総裁選びにおいても、幹事長続投が実現しそうな候補者として担いだのが菅氏だったのだ。

 2012〜14年に幹事長を務めた石破氏は党務にも通じている。総裁就任後は独自色を出してくることは間違いなく、これまで「党内野党」として冷遇され続けたため怖いものはない。そうなると、二階氏は幹事長を続投できるかどうかわからない。

 また仮に岸田政権ができた場合、二階氏の影響力が削がれることは想像に難くない。なぜなら、早くから「政権を禅譲される」と言われていた岸田氏の背後には、安倍首相だけでなく麻生太郎財務相の影がチラつくからだ。

 元をたどれば、麻生派と岸田派は同じ宏池会の流れを汲んでおり、一時期は両派が合流した「大宏池会」構想も検討されていた。岸田氏が首相になった場合、岸田派だけでなく麻生派が影響力を拡大することは必至で、この二派から幹事長が出ることも十分に考えうる。

 それに対して、8年近くも官房長官を務めていた菅氏であれば、「安倍政権の継承」をスローガンにして現在の体制を維持する可能性が非常に高い。菅氏は選対本部長以外、党の要職を経験したことがなく、かつて菅氏自身も「本当は幹事長をやりたいが、安倍さんに任せてもらえない」と漏らしていたとされる。

 安倍政権でも「官邸と官僚は菅官房長官、党は二階幹事長」という形で棲み分けができていた。二階幹事長としては、「石破氏や岸田氏ではなく菅氏が総理になれば、このまま自分が党を差配できる可能性が高い」という計算があったのだろう。

 こうした深謀遠慮の結果、二階幹事長はいちはやく菅氏支持を明確にした。しかし前述の通り、腹の内は辞任会見前から決まっていた。だからこそ石破氏を戦略的に排除し、主流派の支持が菅氏に集中する「流れ」を作ることで、自身の野望をかなえようとしている。

4601名無しさん:2020/09/10(木) 12:02:14
>>4600

激化する「菅新政権」でのポスト争い

 今後注目すべきは、やはり新政権の人事である。すでにポスト争いは激化している。9月2日に二階派を排除する形で開かれた細田派、麻生派、竹下派の共同会見は、菅氏支持を明確にする一方で「総裁選後は、二階派だけではなくこちらにも配慮しろ」といった菅氏への牽制が目的だった考えられる。

 しかしこれだけ菅氏に恩を売ったのだから、二階幹事長の続投はほぼ確実と見られる。仮に世耕参院幹事長との間で、「世耕氏が衆議院に鞍替えする代わりに、二階氏の三男は参議院から出馬する。そしてゆくゆくは、三男を衆議院に鞍替えさせる」という確約がなされれば、一部でささやかれている名誉職の副総裁への「昇格」受け入れる可能性はある。しかし総裁選後、党内人事を決めるまでの短期間にそこまでの取引が成立する見込みは低い。

 その他の人事を左右するのは、総裁選での地方票の動向だ。今回、総裁選出の場となる両院議員総会では、国会議員票394票と各都道府県連が3票ずつ持っている地方票141票の合計535票を、候補者3人で奪い合うことになる。国会議員だけでなく地方からも強い支持を得られた場合、菅氏としても自分好みの人材を登用できるだろう。

 逆に地方票の結果が芳しくないと、派閥の意向に従わざるをえない。各派からの圧力を牽制するためなのか、ここ数日、菅氏はしきりに「脱派閥」「適材適所」を唱えており、仮に地方票を獲得できなかったとしても、自己流の人事を断行する可能性はゼロではない。

 サプライズとしては、河野太郎氏の官房長官就任もありうるだろう。現防衛大臣の河野氏は一般からの人気が高く、強力な「選挙の顔」になる。ただし自身の意見を強く主張する傾向があること、麻生派の影響力を強く受けていることもあって、起用にはリスクが伴う。

 またすぐに菅氏支持を表明した小泉進次郎氏の処遇も注目だ。現在は環境大臣の立場にあるが、他の主要大臣や党務での起用も考えられるだろう。

 菅氏も含めた3人は、いずれも神奈川県の選挙区から出馬している衆議院議員だ。派閥色が薄い菅氏としては、自身の後継者を同じ神奈川県から出すことを目指しているのではないだろうか。伊藤博文から安倍晋三まで8人の首相を輩出した山口県をモデルに、「第二の山口」を夢見ているのかもしれない。

4602名無しさん:2020/09/10(木) 12:03:03
>>4601

今秋の衆院解散はありうるのか?

 人事とともに最近うわさされているのが秋口の衆議院解散と総選挙で、具体的な日程が様々に取り沙汰される。本当に解散するとなれば10月の臨時国会冒頭が有力だが、今秋に断行するには二つの条件が必要となる。

 まずは世論調査の結果である。総裁選では一瞬で決着がついたも同然の状況になったものの、菅氏が「選挙の顔」としてどれだけ国民の支持を得られるのか、まだ明らかではない。一般的に、新政権が成立した直後は「ご祝儀相場」ということで支持率が高くなる。

 しかし今回の総裁選は、主流5派が支持する菅氏の圧倒的優位が明らかで、国民から「派閥の力関係が総理を決定する」ように見えてもおかしくはない。「密室政治」と批判する声も多いため、政権成立後の支持率がどのように推移するか、予測するのは難しい。

 菅氏としても、本格政権になるか、「ショートリリーフ」で終わるかの瀬戸際であるため、かなり慎重に支持率を注視するのではないか。加えて、解散する場合は「自公で過半数」という達成しやすい目標を掲げて、続投へのハードルを下げる可能性もある。

 もう一つのポイントが、冬が近づくにつれて懸念される新型コロナウィルスの再流行だ。仮に総選挙が行われるとして、解散から投開票までの期間にコロナ感染者が爆発的に増加した場合、コロナ対策への批判が集中し、政権にとっては厳しい選挙となる。最悪の事態を避けるためにも、感染者数が長期的に安定していることは解散に踏み切る際の必須要件だ。

 この秋に解散総選挙が行われる場合、おそらく二階幹事長は出馬せず、三男の擁立を目指すと見られる。その後は名誉職である副総裁に就任し、菅氏の本格的な政権運営が可能になる。しかし逆に考えれば、今秋に解散総選挙が行われなかった場合、菅氏と二階幹事長の蜜月はまだ続くことになる。これからも、政治は二階幹事長の手の上で踊り続けるのだろうか。

山田 惠資(ジャーナリスト)

4603名無しさん:2020/09/10(木) 12:06:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3d7cafd446e3e3c280928852ee5223f78af03cb
「マスコミが大騒ぎしているだけ」総裁選、“推薦人”は大臣ポストが用意される? 菅氏推薦人の平沢勝栄議員を取材
9/10(木) 11:29配信

 安倍総理大臣の後任を選ぶ自民党総裁選挙。9日午後には、自民党青年局と女性局が主催する討論会が開催され、官房長官の菅義偉氏、政調会長の岸田文雄氏、元幹事長の石破茂氏、3名の候補者が出席した。

 永田町で「菅官房長官の一強」とささやかれる中、ニュース番組「ABEMAヒルズ」では、菅氏の推薦人で安倍総理の元家庭教師である平沢勝栄衆議院議員を電話取材。まず、推薦人に決まった経緯について、平沢議員は「誰かから頼まれてやるものではない」と主張する。

「菅さんは複数の政策グループだけでなく、同期の人も応援している。選挙対策本部が『それぞれから推薦人を出してもらおう』ということで、二階派の3人は参議院・衆議員から1名ずつ、まとめ役の事務総長の私だった。同じ事務総長という立場では、石原派の坂本哲志さん、竹下派の山口泰明さんがそれぞれ推薦人に名前を連ねている。誰かから『やってくれ』と頼まれるものではなく、グループ内で決めています」

 さらに「推薦人になることで、大臣ポストが用意されていることはないか」という質問には「マスコミが大騒ぎしているだけで、ポストが用意されるなんてことはない。おそらく、菅さんが総理になられると思うが、総理になっても私に何か見返りがあるなどの、そういうことはない」とコメント。

 二階派の事務総長だけでなく、自民党の広報本部長でもある平沢議員。安倍総理の辞任に「突然のことだった。安倍内閣が7年8カ月続いて、みんな予想していなかったこと」と驚きを明かす。

■総裁選、“菅一強”で盛り上がりに欠ける? 平沢勝栄議員「党員選挙が行われない」は間違い

 今回の自民党総裁選挙について、盛り上がりにかけるのではないかと共に、すでに菅陣営は二位を岸田氏にするために一部は岸田氏に投票するのではないかという声が上がっていることについても質問をぶつけた。

「自民党の中はみんな一生懸命。『党員選挙が行われない』と書くマスコミもあるが、規模は小さいけれど、党員選挙は行われている。私の地元でも党員の皆さんにはハガキを出して『菅さんを応援してください』と呼びかけて、電話もしている。そのハガキに菅さんの名前を書いてくれる人、書いてくれない人がいる。普段に比べると、規模が小さいだけで『党員選挙が行われない』は間違い。最後の1票でも無駄にすることなくやらないと大変です」

 また、新政権の外交については「同じ自民党の中だから大きくは変わらないだろう。微調整は必要かもしれないが、特に外交は安倍さんのやり方を継承した方がいい」とコメント。「もしかしたら解散総選挙があるのでは?」と聞くと、「あるかもしれない。残りの任期はあと1年で、今までだいたい3年で総選挙になっている。(菅さんが立候補したことで)支持率が上がった経緯もあり、今(解散総選挙を)やった方がいいんじゃないかという声もある」と語った。

 気になる新首相は9月17日にも選出される見込みだ。

(ABEMA/「ABEMAヒルズ」)

4604名無しさん:2020/09/10(木) 12:08:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/275cbef4d9ee346c98b2f9704a8f3e299d2bd516
石破・岸田潰しを終えた「菅・二階コンビ」が、次に狙うこと
9/10(木) 7:31配信

 8月29日、選挙プランナー・松田馨氏の携帯電話は鳴りっぱなしだった。

 「どうやら衆院選が近い。急いで情勢調査を頼みたい」
「解散になったら、ぜひ私の選対に付いてほしい」
「コロナ禍での選挙になったら、何に気をつければいいのだろうか」
「ネット選挙対策に力を貸してほしい」

 選挙コンサルディングの会社「ダイアログ」の代表を務める松田氏は、選挙情勢の分析に定評があり、選挙でのネット戦略にも長けている。その松田氏に対し、与野党問わず、10人以上の国会議員や陣営関係者から問い合わせや選挙協力の申し出があったのだ。

 この前日の8月28日、安倍晋三首相が、持病の潰瘍性大腸炎の再発を理由に突然の辞意表明を発表。世間は驚きとともに、次期首相は誰になるのかに関心を寄せた。その後、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3氏が出馬を表明したが、9月14日に総裁選を控えた現段階において、すでに菅氏が次期総裁に就くことが決まったかのようである。

 前回の記事で指摘したが、背景には、二階俊博幹事長が「菅擁立」に尽力したことがある。このまま「菅総理」が誕生したあかつきには、二階氏が党から菅氏をサポートする「菅・二階政権」とでも呼ぶべき政権が誕生する可能性が高い。

 菅総裁誕生がほぼ既定路線となった今、永田町ではもはや次期首相が誰になるのかには興味がなく、ポスト安倍決定後、解散総選挙があると睨み、自分の足場固めに動き出したのである。

どん底の支持率から急上昇

 9月29日衆院解散、10月13日衆院選公示、同25日投開票――。永田町を駆け巡る解散日程である。

 自民党石破派衆院議員の政策秘書は語る。

 「菅氏で決まりでしょう。菅氏は就任早々、すぐに解散に打って出ますよ」

 その理由は支持率だと指摘する。共同通信が8月29、30日に実施した世論調査では、内閣支持率が56.9%ときわめて高い数字を記録したからだ。1週間前に行われた調査から、何と20.9ポイントも跳ね上がったのである。同秘書はこう続ける。

 「安倍首相辞任で、野党の合流話は消し飛んだ。安倍内閣の支持率が高い今なら、安倍政治を継承する菅氏が解散に打って出れば、自民党勝利は見えてくる。タイミングは今しかない」

 今年6月、自民党が極秘裏に進めた独自の衆院選情勢調査で、同党は66議席減という衝撃的な数字が示されたと伝えられている。安倍首相のコロナ対応の悪さに加え、検察官の定年延長を可能にする検察庁法改正案などが有権者の怒りを買い、従来の自民党支持層までも愛想を尽かしたと見られる数字だった。

 ところが、安倍首相辞意表明によって、事態は一変。野党の離合集散にも辟易した有権者が、自民党支持に転じたといってもいい現象だろう。その間隙(かんげき)を縫って解散総選挙になれば、勝たなくても負け幅は極めて少ないとの見立てである。

 加えて、菅氏本人の事情もあると指摘するのは、無派閥の中堅衆院議員だ。

 「主要5派閥が菅氏支持を打ち出した。“石破氏潰し”の側面もありますが、一方で菅氏に対する、1年の期間限定で“私たち派閥が支えてやる”というメッセージでもある。それを打破するために、すぐさま選挙に打って出ることも十分あり得ます」

 官房長官として7年8ヵ月、安倍政権を支えてきた菅氏とはいえ、無派閥宰相となれば各派閥に気を使うしかないとの見方だ。つまり、手足を縛られた傀儡政権で、安倍政治を継承しつつも、独自の政策は打ち出せないというのである。

 派閥の領袖たちからすれば、すぐに解散などせずに新型コロナウイルス対策を続けてほしいというのが本音だという。下手に解散に打って出て、現有議席を上回って菅氏への国民的な支持が固まり、権力基盤ができあがってしまったら、派閥の圧力が利かなくなる恐れがあるからだ。

 しかし、菅氏は決めたことはやり抜く頑固さを持っていると、前出・無派閥議員は語る。

 「総務相時代、菅氏は官僚の反対を押し切って、ふるさと納税を実現した。これで行くと決めたら、どんな反対にあっても突き進む。現在は熟慮の最中で、解散があるかどうかは五分五分だと思う」

 さまざまな情報を収集し分析した上で、判断を下すとの解説だ。解散が既定路線になっているかのような永田町だが、まだ分からないというのが正しい見方だろう。

4605名無しさん:2020/09/10(木) 12:09:43
>>4604

「二階の引き締めに過ぎない」…のか?
 一方、秋解散はないとの見方もある。総裁選が非常時を理由に、両院議員総会で選出する「簡易方式」決めることになったからだ。新首相が就任早々、民意を問い、1ヵ月近く選挙戦を展開することは、簡易方式で押し切った総裁選の手法と明らかに矛盾するとの指摘があるのだ。

 「政治の空白・停滞は一刻も許されない。総裁の体調を考えれば、1日も早く後継を決めることが必要だ」(9月1日、二階俊博幹事長)

 党員・党友の投票実施を訴えた自民党県連や若手議員の要望を二階氏は、はねのけた。この言葉は、一定の大義がある。新首相は速やかに秋冬に向けて来るであろう新型コロナウイルスおよびインフルエンザの猛威に注力すべきだとも受け取れる。であるなら、解散などもってのほか、と言い換えることもできるのだ。

 また、自民党清和会(細田派)OBは、あきれたように語る。

 「解散情報で自民党衆院議員の中には、早くも地元で選挙事務所を構えた者もいる。しかし、これだけ煽って素直に解散するわけがない。二階氏の引き締め策に過ぎない。冷静に判断すれば解散はない」

 要は、二階氏の手のひらで踊っている者が後を絶たないとの指摘だ。

 とはいえ、新総裁に就任しても、あくまでも安倍首相の代わりであり、任期は2021年9月30日まで。しかも、現衆院議員の任期は同10月21日で、約1年の中で、解散総選挙は必至だ。新首相がどこで伝家の宝刀を抜くのか。当分、この話題は避けられない。

山田 厚俊(ジャーナリスト)

4606チバQ:2020/09/10(木) 17:52:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/970c5e314d92c8ce1bdcf8209f3d71ab70119b9c
自民党総裁選に3度敗れた徳島県人 挑戦の末に
9/10(木) 17:09配信




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68年の自民党総裁選を伝える徳島新聞
 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が行われている。その自民党総裁選に3度挑んで敗れた徳島県人がいる。後に首相となる三木武夫氏である。

 三木氏は板野郡御所村(現阿波市土成町)出身。米アメリカン大、明治大を卒業後、1937(昭和12)年の衆院選で初当選。当時30歳で全国最年少だった。以来、19回連続で当選する。

 少数派閥の領袖(りょうしゅう)だった三木氏が最初の自民党総裁選に出馬したのは、68年。安倍首相が連続在職日数を記録するまで歴代最長だった佐藤栄作氏に挑んだ。佐藤氏は現職の首相。三木氏は総裁3選を阻止するため、佐藤内閣の外相を辞任して立候補した。4人中、2位となり、当時の新聞は「三木氏の説く人心一新が党内から意外に多く同調者を集めたことを物語るといえよう」などと伝えている。

 2度目の総裁選は70年。同じく首相だった佐藤氏に挑んだ。大差を付けられた2位だったものの、当時の新聞は「批判票、予想上回る」と記している。

 3度目となった72年の総裁選は、退陣した佐藤氏の後継が争われた。他に田中角栄、福田赳夫、大平正芳各氏が立候補し、田中氏が勝利した。三木氏は4位だった。

 その後、田中内閣が金脈問題で退陣に追い込まれる。後継については当時の副総裁椎名悦三郎氏の裁定に委ねられ、74年12月1日、三木氏が指名された。4日の両院議員総会で選出された後、9日に衆参両院で首相に指名された。

 三木氏がそれぞれの局面で語った言葉が印象深い。過去の徳島新聞によると―。

 1962年に総裁選の出馬の意思を聞かれた際には「男は1度勝負する。勝負の時は近づいている」。総裁選初出馬時には、3選を目指す佐藤を念頭に「人心がうんでは政治の活力は生まれない」と述べている。

 2度目の総裁選出馬表明では「私は何ものも恐れない。ただ大衆のみを恐れる」と決意を示した。総裁選敗退後は「男は何度でも勝負する」。

 椎名裁定で総裁に指名された心境については「青天の霹靂(へきれき)の心境だ。国家、国民のために一身を投げ打つ覚悟がある」。

 政界を揺るがすロッキード事件が国民の関心を集めた時には「たとえ一時政府、自民党が傷ついてもうやむやにする方が日本の民主政治の致命傷になる」「私は政権に恋々とする気持ちはなく、いかなる人物についても究明は徹底的にやる」などと話している。

 76年の退陣表明では「日本の民主政治の健全な発展を目指してただ一筋に歩んできた風雪40年の道を、今後とも不変の情熱を持って歩み続ける決意だ」と語っている。

4607名無しさん:2020/09/10(木) 18:54:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ade01a7598e5e2e171d3fba24d7d45ce0eee0eb
二階幹事長が続投へ 自民役員人事、官房長官が焦点
9/10(木) 18:35配信

 自民党総裁選(14日投開票)で優位に立つ菅義偉官房長官(71)は10日、衆参両院の議院運営委員会理事会に出席し、新首相を選出する臨時国会を16日に召集すると伝えた。菅氏は14日選出された場合、15日に党役員人事を行い、16日の首相指名選挙で新首相に就いた後、同日中に組閣に踏み切り、新内閣を発足させる方針だ。役員人事では、菅氏は総裁選出馬を全力で支援した二階俊博幹事長(81)を続投させる意向で調整に入る。菅氏の後任にあたる官房長官が焦点となる。

 複数の菅氏周辺が明らかにした。二階氏は2016年幹事長に就任。安倍晋三首相の総裁任期延長を主導し、官房長官を務める菅氏との連携を深めてきた。

 安倍首相が辞意を表明した翌日の8月29日、菅氏は二階氏と会談して出馬の意欲を示した。二階氏は二階派をまとめて菅氏支持をいち早く表明し、総裁選で菅氏優勢の流れを作った。そのため、二階派を中心に二階氏の続投を求める声は強まっており、最大派閥の細田派など他の派閥も容認する方向に傾いている。

 菅氏は9月8日の共同記者会見で人事について「適材適所でやるものだ」と述べ、派閥推薦は受け付けない方針を示している。党内では菅氏と気脈を通じ、菅氏と二階氏の会談にも同席した森山裕国対委員長(75)について、官房長官などの要職起用も取り沙汰されている。

 16日に召集される臨時国会は同日午後、衆参両院の本会議で首相指名選挙を行う。会期は18日までの3日間。総裁選には石破茂元幹事長(63)、岸田文雄政調会長(63)も立候補している。【野間口陽、東久保逸夫、遠藤修平】

4608名無しさん:2020/09/10(木) 19:08:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a59b2d9b9e0ee4b3c8897bc4f547027b1d9a552
「言うほどたたき上げでもない」「努力しない人にはドライ」“パンケーキおじさん”菅氏が若者に冷たい理由
9/10(木) 11:01配信

「菅さんは農家出身で、努力してきた人です。それは事実ですが、父親は満鉄(南満州鉄道)に勤務し、戦後はイチゴの新品種を開発。母親は教員で、菅さんの2人の姉も大学を出て教員になりました。そして菅さんの3人の息子は皆大学を出て、1人は東大です。今言われるほどの“田舎者”ではありませんし、エリートでもあるのです」(政治担当記者)

「庶民の気持ちを知っている」と評価されているが……

 秋田県の農家に生まれ、高校卒業後に上京して就職、その後苦学して大学を卒業し、政治を志して国会議員秘書に……次期首相就任が有力となった菅義偉官房長官の経歴が繰り返しこう紹介され、その叩き上げ振りと、パンケーキが大好きというギャップに好感度が高まっている。

 携帯電話料金の値下げを求める独自の政策も、庶民の気持ちを知っているとして評価が高い。

「金持ちの家に生まれた世襲議員の安倍首相や麻生財務相は携帯料金なんて関心を持たなかったし、電話料金がいくらかかっているのかも知らないでしょう」(同)

 しかし菅官房長官が首相に就けば、厳しい「自己責任」を求める可能性が高いという。

「努力して成功した分、周りも頑張って当然」
「菅さんは国会議員の秘書だった時、『菅さんがいなければ事務所が回らない』と言われたほど働いたし、横浜市議になって誰よりも選挙区を回りました。今は官房長官として1日2回の会見をこなし、夜は会食を3階建てで回し、翌朝5時に起きるのです。

 これだけ努力して成功した分、周りも頑張って当然と考えがちで、努力しない人にはドライな印象です」(同)

 実際、「私は性別問わず、きちんと仕事をする人が好きです」と語っている(『週刊文春WOMAN』 2019夏号』)。

 多くの人の話を分け隔てなく聞くという菅官房長官。“指南”を仰ぐ1人が、90年代にゴールドマン・サックスで日本の不良債権を追及し、現在は文化財修復の小西美術工藝社社長を務める英国出身のデービッド・アトキンソン氏だ。

「低生産性経営」に対するアトキンソンの厳しい批判
 菅官房長官は、「13年から始めた観光立国の仕組みづくりに際して、アトキンソンさんの本を読み、感銘を受け、すぐに面会を申し込んだ。その後何度も会っている」と述べている(『東洋経済』19年9月7日号)。

 アトキンソン氏は経済政策の論客として知られるが、中小企業の生産性が低いことを一貫して批判してきた。今のコロナ禍でも、中小企業を支援する時は「低生産性経営をやめてもらうという条件を付けること」と主張し、「機会があったにもかかわらず成長できず納税もしない企業を優遇すべきではありません」とまで述べている(『日経ビジネス』5月12日)。

 これが正論だとしても、今、低生産性を理由に支援を切られれば中小企業の多くが倒産してしまうだろう。

「菅さんも同様に、経済政策では『自己責任』を基本とする新自由主義を進めるでしょう。自己責任において競争すれば経済成長が期待できる反面、頑張れなければ救われず、格差が広がる問題がある。あの竹中平蔵さんやホリエモンに通じるかもしれません」(前出・政治担当記者)

 菅官房長官にその片鱗は見える。

4609名無しさん:2020/09/10(木) 19:09:12
>>4608

菅氏の掲げる「自助」では、若い世代が割を食う
 小泉首相(当時)が郵政民営化を果たした後、民主党政権の誕生、自民党政権の復活と続く間に反対派が巻き返し、民営化は後退した。菅官房長官は民営化賛成で、その後退を批判している。

 消費税についても、9月3日の会見で「社会保障のために必要なものだ」と述べ、減税を否定した(同日、時事通信)。消費税は、国としては景気に左右されず安定的に徴税できるが、低所得者ほど負担が大きくなる逆進性の高い税だ。

 そして総裁選出馬表明と共に国の基本として掲げた「自助」。

 9月2日のNHK「ニュースウオッチ9」に出演し、「自助・共助・公助」と書かれたフリップを掲げ、「まず自分でできることは自分でやる、自分でできなくなったらまずは家族とかあるいは地域で支えてもらう…」と語った。

 しかし「自助」では、若い世代が割を食うことになる。

60歳以上が6割保有……高齢者に偏る日本人の資産
 夫婦が老後30年暮らすためには、年金収入の他に2000万円必要――昨年6月、金融庁がこのレポートを発表すると世論が反発し、麻生財務相が無理矢理取り下げたことは記憶に新しい。

 取り下げても現実が変わるわけではなく、年金だけに頼れなければ高齢者はお金を貯めて備えるしかない。

 しかも2000万円は厚生年金受給世帯の平均。より豊かな生活を望めばより多くの資金が必要になる一方、自営業者など国民年金だけの人は月の受給額が5万円台しかなく(18年度)、世帯としては4000万円、5000万円が必要になる。

 日本人の資産は高齢者に偏り、国民の金融資産と個人所有の不動産の総額2700兆円のうち6割を60歳以上が保有しているが、今後、高齢化と将来不安で高齢者の資産はさらに増えると見られる。

 問題は、こうしてお金を貯めた高齢者が認知症になること。

「自助」により高齢者は資産を貯め、経済成長を阻害する
 認知症が進行して意思能力が無くなれば財産は凍結され、銀行口座からお金を下ろすことも、不動産を売却することも、投資することもできなくなる。

 凍結されている財産はすでに巨額だ。第一生命経済研究所の星野卓也氏の試算では、認知症の人が持つ金融資産は2017年度末で143兆円に上り、このまま認知症人口が増えれば2030年度末には215兆円に達する。

「これだけのお金が消費に回ること無く、投資も行われないのは経済成長に大きなマイナスです。それより、子供や孫が困っている時に親がお金を使えないのは大きな問題です。

 人生終盤の後期高齢者は年金だけで暮らせるようにして、資産が凍結される前に、子供や孫に資産を移転すべきです。若い世代への資産移転については税制改正大綱でも毎年指摘されていますが、促進策の立案は進んでいません」(星野氏)

 菅官房長官が「自助」を求めれば高齢者は資産を貯めて移転は進まず、経済成長を阻害し、若い世代が割を食うことになるのだ。

 菅新政権には、パンケーキのような甘さは無いだろう。

坂田 拓也

4610名無しさん:2020/09/10(木) 19:16:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d3dc3c41d3366277aa3556d19b030992c081288
「河野発言」政府与党内に波紋・・・政権幹部からは冷ややかな反応
9/10(木) 11:46配信

 河野防衛大臣の衆議院の解散・総選挙について「おそらく10月のどこかで行われるだろう」との発言が、政府・与党内で波紋を広げています。

 「おそらく10月のどこかで早期の解散総選挙が行われるでしょう」(河野太郎防衛相)

 アメリカのシンクタンクのイベントにオンラインで参加した河野大臣は9日夜、自民党の新総裁選出後に速やかに解散総選挙が行われるという見通しを示しました。自民党内では、直近の世論調査で自民党の支持率が高まっていることなどから早期の解散総選挙を求める声があがっています。

 しかし、現職閣僚の解散をめぐる発言について、政権幹部の間からは、「解散は次の総理が決めること」「そういうところが子どもだ」などと冷ややかな反応が相次いでいて、16日に誕生する予定の新しい総理大臣は、連立を組む公明党との協議も踏まえ慎重に判断するとみられます。(10日11:26)

4611名無しさん:2020/09/10(木) 19:48:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/6634072fd104c5148db98e15a9f73d8e0ccbe93b
「後任は菅氏」首相が4月に意向 田原総一朗氏が明かす
9/10(木) 19:11配信

 安倍晋三首相は10日、ジャーナリストの田原総一朗氏と官邸で面会した。田原氏は面会後、記者団に対し、首相は4月に田原氏と面会した際に「(後任の)総裁は誰がやるか、その時にはっきり菅(義偉)さんだと言っていた」と語った。

 田原氏によると、首相は菅氏を推す理由として「彼は世襲でもないし、エリートでもない。他人の足を引っ張ることもない」と述べたという。

4612名無しさん:2020/09/10(木) 20:29:24
https://bungeishunju.com/n/n898ee30b1f3c
安倍長期政権の驕りを糾す! 古賀誠・元自民党幹事長「岸田総理を菅さんが支える」

文藝春秋digital
2020/03/22 08:00

今の安倍総理は、鞘から権力という刀を抜き、ひけらかしているように見える。政権に驕りが見えるし、緊張感を欠いているのは否めない。安倍総理の後は、岸田文雄さんに舵取りをして欲しい。今こそ、一致結束で宏池会政権の樹立を。/文・古賀誠(元自民党幹事長)

目次
権力は鞘に収めておくべき
「つくしの坊や」発言の真意
菅さんの骨のあるところも好き
安倍改憲案「自衛隊明記」には反対だ
「耳の痛いことも伝える」のが宏池会の政治
大平総理と小泉総理の違い
麻生さんとの対立など考えていない
橋下さんのような決断力、実行力
最後は「人」だから


権力は鞘に収めておくべき
昨年11月に安倍晋三総理の在任期間は憲政史上最長に到達しましたが、長い間、政権与党の中にいた私から見れば、功罪相半ばするものがあります。

まず評価すべき点で言えば、何より政治が安定していること。政治が不安定だと、国民生活に様々な支障を来してしまいます。桜を見る会などで支持率が下がったといっても、まだ40%を超えている。歴代の政権を見てもなかなか40%には届かなかったことを思えば、十分に安定していると言えるのではないでしょうか。

反面、長期政権の弊害として、どうしても国民の間に「飽き」が出てきてしまう。結果として政権にも驕りが見えたり、緊張感に欠けた政権運営になりがちです。実際、昨年の臨時国会では、任命したばかりの2人の大臣が辞職に追い込まれました。

私たちは先輩の先生方から、「権力というのは、その力が強ければ強いほど鞘に収めておくべきもの」と教わってきました。ところが今の安倍総理は、鞘から権力という刀を抜き、ひけらかしているように見える。公的な行事であるはずの桜を見る会に大勢の地元支援者を招いていたことは、象徴的だと言えるのか分かりませんね。

野党は今、ここぞとばかりに総理を追及しています。それに対し、総理も感情的になってしまう。人間だから仕方がない。しかし少なくとも一国の最高指導者である以上、我々よりも我慢をしてもらわなくてはいけません。我慢をすることもリーダーとして大事な資質です。

ただ、野党のことを言っては悪いけれど、何でもかんでも攻撃一辺倒という政治手法は、昔と全く変わっていませんね。相変わらず中身のない連合政権の幻想を夢見ては、攻撃に終始している。国民もそのことをよく見ているから、支持率がまだ40%以上もあるのでしょう。

4613名無しさん:2020/09/10(木) 20:29:38
>>4612

「つくしの坊や」発言の真意
その安倍総理の総裁任期は2021年9月までですが、一部には総裁4選を求める声も出ています。当然ながら、色んな意見があっていい。

しかし、政治に携わる人間にとって、誰を総理=総裁として推すかということは極めて重要な選択だと思っています。日本が誰を必要としているか、日本がいかなる指導者を求めているか。使命感を持って、国民の声を丹念に拾い、冷静に誤りのない分析をする。国会議員の先生方にとって、それが最も大事なことです。

「国民の声」という意味では、世論調査を見ますと、石破茂さんへの支持が高いようです。もちろん総理に対し、言うべきことを言っているという面もあると思いますが、これは具体的な政策というより、やはり長期政権への「飽き」が大きいことの裏返しでしょう。

ただ、宏池会政権を実現したい私の立場から言えば、やはり安倍さんの後は、派閥の会長である岸田文雄さんに舵取りをしてもらいたい。

私は、総理大臣には細かな政策は別にして、「3つの柱」をしっかり持って頂きたいと思っています。1つ目は国民に対する政治家としての責任。2つ目は世界の国々に対する日本の指導者としての責任。3つ目は次世代に対する責任。この3つの柱を岸田会長がどのように考え、国を作っていこうとするのか。

これまで岸田会長には、期待も込めて厳しいことも申し上げてきました。昨年8月には、報道番組で「いくら禅譲といっても『つくしの坊や』じゃないが、ポキッと折れたら何もない」と発言したことがメディアでも取り上げられましたが、あの頃はまだ、総理総裁を目指していくという決意、宏池会の会長として保守本流を担っていくという自覚と責任が明確には見えてこなかった。しかし、そこから少しずつ次の総裁選に立候補するという心構えが出てきたように映りますし、ご自分の考えなども率直に仰っているように思います。おこがましいことですが、大きな成長の一つではないでしょうか。

確かに、石破さんに比べて、世論調査の数字はまだ高いとは言えません。だけど、そう物事を急かさないで下さい(笑)。総裁選出馬を決意され、今まさに血を流して肉を付けている時です。もう少し魅力が出てきて欲しいとは思いますが、過剰な期待感を押し付けてしまっては、岸田会長もかわいそうだと思いますよ。

同じ派閥とはいえ、よく「なぜ古賀さんは岸田さんと近いのか?」と聞かれます。私は叩き上げの党人派でしたが、岸田さんは真逆。名門開成高校の出身でスマートなイメージが強い。不思議に思われるのでしょう。

あえて言えば、岸田さんのご尊父、岸田文武さん(元衆院議員)が宏池会の1期先輩で、よく食事や飲み会に誘って下さいました。残念ながら65歳で亡くなられ、後継者の岸田さんが若くして国政に出てきた。ご子息に恩返しを、という意識もあったのだと思います。しかも、地元が近い。私は福岡で岸田会長は広島。新幹線に乗れば1時間半程度の距離です。岸田会長が当選1回生、2回生、3回生くらいの頃は、選挙があれば、よく広島まで立ち寄って応援させてもらいましたね。

岸田さんに派閥を引き継いだのは12年9月です。この時点で私は、次の選挙には出ないことを決めていました。当時、岸田さん、逢沢一郎さん、林芳正さんという3人の先生が派閥の要職に就いておられた。彼らを集めて「後を決めておきたい。話し合いで決めてくれ」と伝えたんです。ところが、3人とも黙り込んだまま。僭越でしたが、私から「岸田さんで行きましょう」と指名いたしました。あのお人柄です。最初は「いやー」と遠慮していましたが、逢沢さんも林さんも「是非」ということで、後任の会長をお願いしたという経緯があります。

4614名無しさん:2020/09/10(木) 20:29:55
>>4613

菅さんの骨のあるところも好き
岸田会長ともう1人、私が期待しているのが、菅義偉官房長官です。

私と菅さんは同じ体験の共有者なんですね。私は戦争で4歳の時に父を亡くし、女手一つで苦労する母を見て、国会議員になろうと決意しました。そこから国会議員の秘書を経て、政治家になった。菅さんも出身地の秋田から横浜に出られ、国会議員の秘書、地元市議を経験し、苦労されて国政に進出した叩き上げの政治家です。

私はよく「“土の匂い”を感じる」と言うんですよ。苦労した体験を生かす政治、地方や弱者にも優しい政治で、日本を引っ張ってもらいたい。何も、2世3世議員だけに総理総裁の資格があるわけではないのですから。

もちろん、世襲議員が一律に悪いとは言いません。ただ一つ言えるのは、2世3世議員は「ふるさと」を持っていないということです。週末は選挙区に帰るのですが、彼らはそこで生まれ育ったわけではありません。学生時代の友達だって東京に居るわけでしょう。私の友達なんか、土に這いつくばって生きてきたヤツばかりですよ。残念ながら、そういう“土の匂い”は勉強しても身に付けることはできません。岸田さんもそうですが、この点は我々と2世3世議員との決定的な違いです。

菅さんは今でこそ無派閥ですが、以前は宏池会に入っていました。ところが、09年の総裁選で、私に真っ向から反発して、派閥から出て行ったのです。私の推薦する候補者とは別の候補の推薦人になった。当然、「会長の俺に楯突くのか」と悔しさ、無念もあったけれど、まぁそういう骨のあるところも好きなんですよ。

安倍政権がこれだけ安定した政権になったのは、番頭役だった菅さんの働きが大きかったのは間違いない。危機管理をはじめ、政権のために身を粉にして働いてこられた。大変素晴らしいことだと思います。

ここのところ、菅さんは色々ご苦労も多いようですが、政治の世界ですから、風も吹けば、雨も降る日もある。しかし、そういうこと一つ一つが血肉となり、より大きな器になっていくのではないでしょうか。皆さんがどういう想像をされるかは別ですが、私は今も菅さんに大変期待しているし、信頼もしています。ほら、そこ(古賀事務所の応接室)に私の孫を菅さんが抱いている写真が飾ってあるでしょう。どういう意図なのか、先月の「赤坂太郎」には、写真が「見当たらなかった」と書いてあったけれど、ずっと置いているんですよ(笑)。

あと、菅さんは、二階俊博幹事長ともすごく仲良くやっておられるみたいですね。二階さんも2世3世議員ではなく、同じ“土の匂い”のする政治家。私にとっても、同志として数少ない盟友です。

その菅さんと岸田会長がタッグを組めば、強いよね。

ところが、2人は同じ宏池会だったのに、どうも互いが互いを苦手にしているのか、接点があまりないようです。でも、一瞬でグッと近づく時もあれば、どれだけ仲が良くても一瞬で離れる時もある。それが政治ですから。もちろん、私が2人を引き合わせるなどという恐れ多いことは、今の時点では考えてもおりませんが……、本当に良い組み合わせだと思いますね。

ただ、今でも菅さんを総裁として見てみたいとも思っていますが、宏池会の政権を作ることが私の最大の責務である以上、何としてでも岸田会長を総理総裁にして、保守本流の政治を担ってもらう。その時に菅さんは幹事長なのか、官房長官なのか。いずれにしても、菅さんの力を引き続き国政で生かして頂きたいと思っています。

4615名無しさん:2020/09/10(木) 20:30:07
>>4614

安倍改憲案「自衛隊明記」には反対だ
岸田会長のことは、安倍総理も期待しておられるようですね。岸田さんもそれは素直に受け止めておられるのではないでしょうか。

総理は岸田さんに憲法論議を進めていくことも、期待しているのでしょう。大いに結構だと思います。法律は国民が守るものですが、憲法は国民が国家に守らせるもの。国会議員である以上、憲法を勉強し、議論を行うのは当然のことですから。私も、緊急事態条項の創設や教育の充実、合区解消など、自民党が掲げる改憲項目はどれも重要だと思っています。ただ一点、憲法9条に自衛隊を明記するという案を除いて、です。

安倍総理はよく「自衛官が息子に『お父さん、憲法違反なの?』と尋ねられ、息子は目に涙を浮かべていた」と説明していますが、本当にそうなのでしょうか。私は、憲法に書かれていないからといって、自衛官の方々やそのご家族の方々がかわいそうとは思いません。災害支援をはじめ、あらゆる分野で国民の多くが自衛隊に感謝と尊崇の念を持っています。自衛隊の存在は国民の皆さんに十分に認められているのです。

もし自衛隊の存在を憲法に書き込めば、戦争に近付く“蟻の一穴”になりかねない。かつて小泉純一郎総理が「自衛隊が活動しているところは非戦闘地域だ」と答弁をしていましたが、最近は実際に戦闘地域の近くまで行くようになっている。歯止めをかけたつもりでも、1つ穴が開くと、運用はどんどん広がっていくのです。

こういうことを申し上げると、特に戦後生まれの若い先生方から「古賀さんの言うことは非現実的で理想に過ぎない」と反論されることがあります。しかし、そういう理想を実現するために、政治というものがあるのではないのか。憲法9条には、大東亜戦争の反省に立った国民の決意と覚悟が込められている。その憲法9条を守り抜く精神こそ、池田勇人さんが旗揚げし、護憲派だった大平正芳さんや宮澤喜一さんらへと連なる宏池会の哲学なんです。だから、本当は岸田会長にはこうしたことをもっと打ち出してもらいたい。別に安倍さんも「それなら岸田さんを応援しない」なんて絶対に仰いませんよ。

「耳の痛いことも伝える」のが宏池会の政治
宏池会の政治とは何か。もう少し説明しましょう。

日本ではここのところ、森喜朗さん、小泉さん、安倍さん、福田康夫さんと、総理の祖父、岸信介さんを源流とする清和会が総理大臣を輩出し続けてきました。その清和会の政治とは、言うなれば、国家の力を強くしていこうというものです。一方、宏池会の政治とは、国民の考え方や自由をもっと大事にしていこう、というもの。そして、批判や悪口ではなく、徹底した現実路線を貫く。国民に聞こえが良いことだけを言うのではなく、耳の痛いこともきちんと伝えていく政治です。

例えば、宏池会出身の大平正芳総理はかつて「売上税」の導入を提唱しました。将来の高齢化社会を見越し、安定した財源確保のための構想だった。直後の衆院選では自民党は大敗しましたが、そこには、必要なことは言わねばならないという信念があったのです。

清和会の政権はどうだったか。国民のニーズに応えるためにやむを得ない面もありましたが、赤字国債をどんどん発行し、国の借金は1000兆円を超えた。40年ほど前、大平政権の頃の借金は何十兆円というオーダーですから、増え方が尋常ではないことが分かるでしょう。

痛みは伴うけれど、財政規律は守るべきです。経済学者の中には「内国債(自国で発行された債券)である限り、国の資産だ。国債利子も資産所得なので、金額が大きくなっても問題ない」という意見があります。確かに一理ありますが、現実の財政レベルの話としては政策の裁量の余地が狭められるということは重大な問題です。

大平総理と小泉総理の違い
20年度予算案(約102.7兆円)で言えば、最も大きいのが社会保障費(約35.8兆円)。次が国債費(約23.3兆円)。そして地方交付税(約15.8兆円)。毎年、この3つで予算の70%を超えているのです。逆に言えば、他の政策に対する裁量権は約30%にすぎない。だから、最も大事なはずの科学技術への投資、中小零細企業対策などもなかなか伸びません。由々しき問題です。こうした現実がある限り、「内国債だから大丈夫」という意見は間違いだと、私は思いますね。

4616名無しさん:2020/09/10(木) 21:27:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/abe53526fb1edcc40600def3690a4aaf240ff612
各派閥、早くもポスト皮算用 「官房長官」狙う細田派 自民党総裁選
9/10(木) 20:57配信

 安倍晋三首相の後継を選ぶ自民党総裁選は菅義偉官房長官の優位が動かず、党内の関心は党役員と閣僚人事に集まっている。菅氏は「脱派閥」を強調しているが、菅氏を支持する5派閥は皮算用を始めている。派閥の意向を無視した人事を行って党内の不満が高まれば、政権基盤は不安定になる危険性もはらんでいる。

 最大勢力の細田派(清和政策研究会、98人)は、首相(党総裁)と幹事長は別の派閥から出す「総幹分離」の考え方から、安倍政権下では幹事長ポストは望んでこなかった。同派執行部は「最大派閥として次は幹事長か官房長官のポストは欲しい」と話す。

 菅氏優位の流れを主導した二階俊博幹事長が続投した場合、官房長官を取れるかが焦点だ。別の幹部は「どちらもダメなら選対委員長は取りたい」と話す。

 麻生派(志公会、54人)は、麻生太郎副総理兼財務相や河野太郎防衛相が長く要職にあったこともあり、入閣の適齢とされる衆院当選6回以上で未入閣の「待機組」が残る。麻生氏らを処遇した上で、当選6回の伊藤信太郎元外務副大臣、井上信治元環境副大臣の初入閣を期待している。

 竹下派(平成研究会、54人)では茂木敏充外相の続投が期待されている。現在は同派が持っていない幹事長、総務会長、政調会長、選対委員長の「党四役」のポスト確保も目指している。

 二階派(志帥会、47人)では、二階氏の続投は「当然だ」(同派幹部)とみている。衆院当選8回で同派事務総長の平沢勝栄党広報本部長の入閣を最優先する方針で、ほかに衆院当選6回の議員が初入閣する可能性もある。

 石原派(近未来政治研究会、11人)は衆院当選6回の坂本哲志元総務副大臣の初入閣を悲願としている。菅氏に近い森山裕国対委員長は要職に起用される見通しだ。

 総裁選に立候補している岸田文雄政調会長率いる岸田派(宏池会、47人)の若手は「まずは沈黙でしょう。勝った側が決める。若手の抜擢(ばってき)はあっても『待機組』の入閣は厳しいと思う」と話した。同じく石破茂元幹事長が率いる石破派(水月会、19人)の中堅議員は「冷や飯を食うのは仕方がない」とこぼした。

 菅氏は10日の記者会見で、人事について「首相の専権事項だ。新内閣が発足した後に考えることだ」と述べるにとどめた。

4617チバQ:2020/09/10(木) 23:39:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fe6af20f43f8db4923956efbccab0fb535fd0c5
政局 長期政権背景に巧みな人事 離合集散の野党は最大の功績者
9/7(月) 20:58配信

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産経新聞
安倍晋三首相 強さの秘訣は選挙と人事

 集団的自衛権行使を限定的に容認する安全保障関連法が成立した平成27年秋。自民党の谷垣禎一幹事長(当時)は、与野党の国会攻防が鎮まった後、安倍晋三首相にこう語りかけた。

【表】キャッチフレーズで振り返る安倍政権

 「国論が二分するような厳しい法律を成立させたのだから、次はすべての国民が『そうだね』と共感できることをやりましょう」

 首相は「私も同じことを考えていました」と応じ、2人で社会保障政策などを話し合った。谷垣氏は翌年の自転車事故で国会から去ったが、このときの会話が、幼児教育・保育の無償化を含め少子高齢化時代を見据えた「全世代型社会保障」改革へとつながった。

 首相が長期政権を築いた背景には、「お友達内閣」などと批判され1年間で終わった第1次政権の反省を踏まえ、人事で絶妙な手腕を発揮し、政局を安定させた面が大きく影響した。

 とりわけ党の要(かなめ)となる幹事長に谷垣氏や二階俊博氏のような政策面で距離のあった重鎮を配置したことが奏功した。アドバイスに耳を傾けつつ、両氏には政権に対する批判を解消に導く役割を担わせた。

 首相は24年12月の第2次政権発足以降、昨年まで毎年のように内閣改造や党役員人事などを行ったが、骨格となる麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官は同じポストにおいた。対照的に、人事では党内各派閥から入閣希望者のリストを受け付け、一定の範囲で採用するガス抜きも図った。

 派閥推薦を受け入れた閣僚には不祥事も目立ったが、首相は多くのケースで早期更迭を決断。政権に致命的な影響を及ぼすことはほとんどなかった。

 政局を安定させたもう一つの要因が、野党総裁時代も含め、国政選挙に6連勝した首相の勝負勘だった。

 消費税率は26年4月に5%から8%に引き上げられたが、首相は同年11月、27年10月に予定した10%への引き上げを1年半延期する方針を示したうえで、衆院解散を断行した。「増税した年の選挙は避けるはず」という野党の油断も突く形で、自民党は291議席を獲得し、大勝した。

 28年7月の参院選で、首相は消費税率10%引き上げをさらに2年半延期する方針を表明して勝負し、自民党は32の改選1人区で21勝するなど勝利を収めた。

 29年9月には、消費税率引き上げ分の使途を変更する是非を問うとして衆院を解散。野党は小池百合子都知事を担ぎ出し政権奪還を目指したが、野党勢力は分裂し自民党は地滑り的に284議席の圧勝を果たした。

 選挙の強さが求心力を高める相乗効果を生み、「安倍1強」の政権基盤は年を追うごとに厚くなった。

 この間、主要野党は政権を奪い返す態勢自体を作ることができなかった。自民党の重鎮は「野党こそ長期政権を支えた最大の功績者だ」と皮肉る。

 野党は国会で「森友・加計学園」問題や首相主催の「桜を見る会」などの追及に力を注いだ。致命傷となる事実は発掘できなかったが、政府にも公文書の改竄(かいざん)や情報公開の不徹底といった、首相への忖度(そんたく)ともとれる動きが目立った。政権終盤、じわじわ内閣支持率が下がったのはこれらが効いた面が大きく、「1強」の弊害が出たともいえる。

4618チバQ:2020/09/10(木) 23:44:11
>>4555
https://news.yahoo.co.jp/articles/572e3bd181d66e549b68d10a4cdede5da21fc8c2?page=4
東洋経済。誤字ってる〜 まだ治ってない~

>故梶山清六元幹事長

4619チバQ:2020/09/10(木) 23:53:21
細田派、麻生派、竹下派、二階派、石原派、菅G 計6つ
幹事長、政調会長、総務会長、選対委員長、官房長官 5ポスト
なんで、どっかのグループがどれも取れないことになるんですよね。
副総裁ポストを久しぶりに作ってお茶濁すか?

4620とはずがたり:2020/09/11(金) 00:49:07
4回生以下の若手にポストの意向調査とかおっぱじめちゃってるもんな。誰も二階を首に出来ないし二階も手放す心算は無いw

二階幹事長が続投へ 自民役員人事、官房長官が焦点
毎日新聞2020年9月10日 18時34分(最終更新 9月10日 19時48分)
https://mainichi.jp/articles/20200910/k00/00m/010/207000c

 自民党総裁選(14日投開票)で優位に立つ菅義偉官房長官(71)は10日、衆参両院の議院運営委員会理事会に出席し、新首相を選出する臨時国会を16日に召集すると伝えた。菅氏は14日選出された場合、15日に党役員人事を行い、16日の首相指名選挙で新首相に就いた後、同日中に組閣に踏み切り、新内閣を発足させる方針だ。役員人事では、菅氏は総裁選出馬を全力で支援した二階俊博幹事長(81)を続投させる意向で調整に入る。菅氏の後任にあたる官房長官が焦点となる。

 複数の菅氏周辺が明らかにした。二階氏は2016年幹事長に就任。安倍晋三首相の総裁任期延長を主導し、官房長官を務める菅氏との連携を深めてきた。

 安倍首相が辞意を表明した翌日の8月29日、菅氏は二階氏と会談して出馬の意欲を示した。二階氏は二階派をまとめて菅氏支持をいち早く表明し、総裁選で菅氏優勢の流れを作った。そのため、二階派を中心に二階氏の続投を求める声は強まっており、最大派閥の細田派など他の派閥も容認する方向に傾いている。

 菅氏は9月8日の共同記者会見で人事について「適材適所でやるものだ」と述べ、派閥推薦は受け付けない方針を示している。党内では菅氏と気脈を通じ、菅氏と二階氏の会談にも同席した森山裕国対委員長(75)について、官房長官などの要職起用も取り沙汰されている。

 16日に召集される臨時国会は同日午後、衆参両院の本会議で首相指名選挙を行う。会期は18日までの3日間。総裁選には石破茂元幹事長(63)、岸田文雄政調会長(63)も立候補している。【野間口陽、東久保逸夫、遠藤修平】

4621名無しさん:2020/09/11(金) 07:25:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e2872834e93ee6ebeb6655b5ce4d9d8622e9ce7

村上正邦・元自民党参院議員会長が死去

9/10(木) 9:45

産経新聞
KSD事件にからむ証人喚問で答弁する村上正邦氏=2001年2月28日

 自民党参院議員会長、労相などを歴任し、「参院のドン」と呼ばれた村上正邦(むらかみ・まさくに)氏が10日午前4時半、埼玉県朝霞市内の病院で死去した。88歳。家族葬の予定。

 福岡県出身。拓殖大卒。参院議員秘書を経て昭和55年の参院選全国区で初当選し、連続4期務めた。

 けんか腰の発言で物議を醸すこともあった半面、国対畑が長く、根回しや裏方の仕事を得意とした。また、保守派を代表し、参院の独自性を訴える政治家として頭角を現してきた。

 平成4年に宮沢喜一改造内閣の労相で初入閣。その後参院自民党の幹事長、議員会長に就き、存在感を増した。10年には参院議員初の自民党派閥領袖(りょうしゅう)となる「政策科学研究所」(中曽根派)会長に就き、11年に亀井グループと合併した「志帥会」(現・二階派)の初代会長に就いた。同年に行われた「天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典」の運営に尽力した。

 小渕恵三首相が倒れた12年、青木幹雄官房長官、自民党の野中広務幹事長代理と亀井静香政調会長(いずれも当時)とともに森喜朗政権発足を導き、「5人組」と呼ばれた。同年に参院憲法調査会の初代会長に就任したが、13年2月、「ものつくり大学」設立に関する国会質問などの見返りに現金を受け取ったとされる「KSD事件」の責任を取って議員辞職した。同年3月に受託収賄容疑で逮捕、起訴、20年に実刑が確定、収監された。

 21年に仮釈放。その後は出版やブログを通じて憲法改正を訴えたり永田町の現状を批判したりするなど積極的に発信していた。

4622名無しさん:2020/09/11(金) 10:52:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3ea36253e9360b1be445428b4d550995f961191
「菅官房長官」総裁選で“独走”の理由 麻生副総理に送った「メッセージ」とは
9/11(金) 5:56配信

 安倍総理の退陣表明により、総理大臣への道が拓けた菅義偉(よしひで)官房長官。戦いの幕が開くや、いきなりの王手となったが、背景には密かに総裁選出馬に向けて進めてきた“準備”があったのだ。

 ***

 総理大臣の権力というものが持つ底知れぬ魔力を物語るエピソードがある。

「小渕内閣の官房長官として黒子に徹していた野中(広務)さんですら、最後の最後には自らが総理大臣になるかどうかで相当悩んだ。総理大臣が持つ絶大な権力を間近で見てしまうと、やはりどんな人でも“自分も”と思ってしまうわけです。野中さんは結局、あることを理由に総理大臣になるのは諦めましたが……」(閣僚経験者)

「叩き上げ」「策士」――。野中氏と共通項を持つ一人の政治家が今、野中氏が踏みとどまった最後の一線を越えようとしている。

 菅義偉官房長官(71)。

 安倍総理が退陣を表明した翌日の8月29日、早くも「自民党総裁選に出馬の意向」と報じられたのだ。これまで出馬の可能性について「考えたこともない」と一貫して否定していたにもかかわらず、総理が退陣を表明するや、いきなり豹変したわけである。もちろん、「考えたこともない」との菅氏の発言を額面通りに受け取っていた者は永田町にはいまい。何しろ、表面上は出馬を否定しながら、出馬に向けて着々と布石を打っていたのだから。

 その布石にはすでに報じられているものとそうでないものがある。「ポスト安倍」のカギを握る自民党の二階俊博幹事長と、6月、7月、8月と3カ月連続で会食したことは既報だが、読売新聞の記事によると、そこでは次のようなやり取りがあったという。

二階氏「次の首相はどうか。やるなら応援するよ」

菅氏「ありがとうございます」

麻生氏に送った「メッセージ」
 菅氏と親しい参院議員の鈴木宗男氏が言う。

「安倍総理の残念な記者会見があってから、菅さんには『必ず声がかかりますから頑張って下さい』と激励しました。菅さんはいつも何を言っても『ありがとうございます』。そこが菅さんの偉いところで、他には何も言いません」

 全国紙の政治部デスクによると、

「退陣表明翌日の29日、二階さんは早速菅さんと会談し、改めて総裁選での支援を約束しています。また、二階さんは大島理森衆院議長や森山裕国対委員長とも会談。総裁選の形式を、党員投票なしで両院議員総会で選ぶ方式にすることを確認し、一気に“菅総理誕生”の流れを作ろうとしました」

 こうした動きに、一部からは「密室政治」との批判が出ており、

「2000年に小渕総理が倒れた際、森喜朗さんを後継にすることを密室で決めた『五人組』になぞらえ、二階、菅、大島、森山の4人を『新四人組』と呼ぶ声もあります」(同)

 批判の声は、耳が早い菅氏本人の元にも届いたに違いない。慎重な性格で知られる彼が、それでも出馬の意向を示したのはなぜだったのか。

「安倍総理の出身派閥である細田派は総裁選への対応を安倍総理に一任。長い間安倍総理を支えてきた菅さんとしては、安倍総理の支援は見込める、と踏んだはずです」

 と、政治部記者。

「さらに29日には、自民党の岸田文雄政調会長を推すか菅さんを推すか迷っていると言われていた麻生派の麻生太郎副総理兼財務相が菅さんを支援する、との情報が流れた。こうした情勢を受け、菅さんは『大勝負』に打って出ることを決断したのでしょう」

 本誌(「週刊新潮」)が8月27日号で暴いた菅氏の「策謀」も、総裁選に向けた布石の一つだったに違いない。中国による統制強化が進む香港から流出する金融機能の受け皿都市として彼が提案したのは、世界3位の金融センターである東京ではなく、なぜか大阪と、麻生氏の地元の福岡だった。記事ではそうした事実をお伝えしたが、その後、安倍総理が退陣表明。菅氏が麻生氏に送っていた「メッセージ」が生かされる機会が早くも訪れたのだ。

4623名無しさん:2020/09/11(金) 10:56:18
>>4622

「横浜のドン」と密会
 安倍総理が退陣を考えていることを、いつ菅氏が察知したかは定かではない。ただし、8月17日に続いて安倍総理が慶応病院に入った24日、菅官房長官は極めて興味深い行動に出ている。その日、彼は密かに、大恩ある人物との手打ちを果たしていたのである。

 その人物とは、横浜にある港湾荷役業「藤木企業」会長の藤木幸夫氏。地元企業の役員も多数兼務する「横浜のドン」は、8月18日に90歳の誕生日を迎えたばかりである。

 菅氏が横浜市議だった時代から選挙の支援をしてきたのが藤木氏。菅氏が藤木氏のことを「会長」と呼んで平伏する関係は長らく続いたが、横浜が誘致を目指すカジノに藤木氏が猛反対したことからすきま風が吹きだしたのは3年ほど前のこと。昨年、本誌の取材に応じた藤木氏は菅氏のことを「権力ボケ」「安倍の腰巾着」とコキおろしていた。

「8月24日、菅さんは藤木企業の会長室で藤木会長と会っています。当日朝、急に菅さん側からアポが入り、午後の早い時間に会った。二人が会ってきちんと話したのはおよそ3年ぶりです。前回会って以降、大勢の人がいる場所で顔を合わせることはあったものの、きちんと話をすることは一度もありませんでした」(藤木企業関係者)

 気になるのは二人の会話の内容だが、

「それは分かりません。藤木会長は菅さんと会ったことについて余計なことは口にしないのです。菅さん側も『誕生日を祝いに行った』といった話をするだけのようです。ただ、このタイミングで藤木会長を訪ねてきたのは、総理になろうがなるまいが、今後の政局に備えて、自身の足元を固める必要があったから、としか考えられません」(同)

「ひとつの革命」
 3年ぶりの会談で一体何が話し合われたのか。8月31日朝、自宅から出てきた藤木会長に聞いた。

――3年ぶりに会った? 

「あっちが言ってきたから。でもお互いの気持ちだけは年中ツーカーだったから」

――菅さんが総理候補と言われているが? 

「もう決まりだもん。あの人は叩き上げの人だからね。日本では、世襲的な政治家と苦労して叩き上げた政治家と、真っ二つに分かれている。私は二階さんとは一応、兄弟分になっているから、いつでもどんな連絡でもするけど、よくあんなお坊ちゃんみたいな家の人の面倒を見ているなと。世襲の最たるものが安倍であり、反対側の最たるものが菅くんだからな」

――苦労人である菅さんが日本のトップになろうとしている。

「菅がね、日本のトップの座を射止めたことは、これはもう、ひとつの革命じゃないですか」

――去年の本誌のインタビューでは「(菅氏は)安倍の腰巾着」と言っていたが? 

「いまでも腰巾着ですよ。腰巾着ってのは、すごい褒め言葉なんですよ。腰の巾着だよ。旅に出る時に持っていくんだよ。腰巾着が無くなったら旅は中止だよ」

――大事な存在、と。

「もちろん。腰巾着になれないんだよ、普通は」

――菅さんとはどんな話をしたのか? 

「それは、(国会議員の秘書時代は)苦労したよなぁ、あいつがいたし、お前の上でうるさい秘書がいっぱいいたなぁ、と。いろんなヤツがいたけど君は最後まで我慢して、苦労したよなぁって。そういう話をする雰囲気になっちゃうんだよ。ヤツと二人でいるとね」

 終始にこやかな表情で取材に応じた藤木会長。面倒を見てきた菅氏がついに総理大臣の座に手をかけたという喜びが言葉の端々から感じられた。

「週刊新潮」2020年9月10日号 掲載

新潮社

4624名無しさん:2020/09/11(金) 10:58:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b46ecbd4aaa75258593ab712409e6d110756d33
二階俊博幹事長81歳の黒い魂胆 “菅政権樹立の功労者”を目指し〈重要ポストを手中に…〉
9/11(金) 6:01配信

 7年8カ月に及ぶ一強政権の後に繰り広げられたのは、新たな一強の「勝ち馬」に乗ろうとする者たちの騒乱であった。

 首相の安倍晋三は8月28日の会見で、「総裁を辞めていく立場で、私から次の総裁選に影響力を行使しようとは考えていない。そうすべきでもない」と語った。しかし安倍は6月以降、悪化する健康状態をにらみつつ、後継を選ぶシナリオを描いていた。そこには2007年の第1次政権で批判された「政権投げ出し」の二の舞を演じたくはないとの強い思いがあった。安倍の意向を踏まえつつ、この総裁選の荒波を巧みに乗りこなしたのは、財務相兼副総理の麻生太郎、幹事長の二階俊博、そして自ら総裁候補に名乗りを上げた官房長官の菅義偉の3人だった。

 時は3カ月前にさかのぼる。

「麻生さんにお願いしたい」と語った安倍
 6月13日。安倍は東京・信濃町の慶応大学病院で人間ドックを受診した。官邸広報室は「半年に一度受けている定期的な受診」とメディアに説明したが、すでに安倍は体調に異変を感じていた。退陣会見で安倍は「6月の定期健診で(潰瘍性大腸炎の)再発の兆候がみられるとの指摘を受けた」と述べている。

 この直前の6月10日、安倍は麻生と官邸で約1時間サシで会っている。人間ドックを3日後に控え、体調の異変から「万が一」の事態を予期した安倍に対し、麻生は「疲れているんでしょう。まあメシでも」と安倍を久しぶりの夜会合に誘った。コロナ対応で揺れる政権に対し、世論の風当たりが厳しくなっていた頃だ。

 安倍周辺は「政権を維持できなくなった場合、総理は『そのときは麻生さんにお願いしたい』との腹をこの頃は固めていたようだ」と話す。内閣法9条は「首相に事故のあるとき、または欠けたときはあらかじめ指定する国務大臣が臨時に首相の職務を行う」と規定する。臨時代理は(1)麻生(2)菅(3)外相の茂木敏充(4)総務相の高市早苗(5)防衛相の河野太郎――の順番だ。つまり、序列1位の麻生を臨時代理に指名する、というプランだ。

 6月19日夜、安倍はホテル・アンダーズの「ザ タヴァン グリル&ラウンジ」で麻生、自民党税調会長の甘利明、そして菅の3人と2時間以上、会談した。コロナ禍で夜会合を控えてきた安倍にとっては3カ月ぶりの外食だった。メディアは会合の趣旨を「総理と官房長官のすきま風を埋めるのが狙い」と書き立てたが、安倍の思いはやや異なる。政権発足時から安倍を支えてきた3人と顔を合わせることで、治療を続けながら何とか首相を続ける道を探るという決意の表れであった。

 この6月の人間ドックの直後、安倍の健康不安説を煽る出所不明のチェーンメールが永田町の一部に出回った。「6月19日の会合には総理の主治医が同伴し、別室で待機していた」「主治医は複数。潰瘍性大腸炎の専門家」などと書かれたものだが、単なる怪文書であり、気に留める者は多くはなかった。

4625名無しさん:2020/09/11(金) 10:58:34
>>4624

「安倍首相が吐血」報道で健康不安説に火が
 ところが8月上旬、写真週刊誌『FLASH』(8月18・25日号)が「7月6日に安倍首相が吐血」と報じ、健康不安説に火がつく。その頃、安倍は潰瘍性大腸炎の再発を主治医から正式に告げられていた。

 終戦記念日の8月15日、安倍は麻生を自宅に招き約1時間会談した。翌々日に控えた慶応病院での精密検査の結果次第では、そのまま長期入院となる可能性もある。その場合、政権運営を麻生に託すしかない。安倍は第1次政権での辞任の際も、幹事長だった麻生に真っ先に伝えている。安倍周辺も「総理は菅さんより麻生さんを信頼している」とみる。

 麻生も「もし安倍総理に何か起きたら自分がやる」と周囲に公言していた。政府専用機に搭乗する際、総理は1号機、副総理は2号機に分乗するとの取り決めがある。不慮の事故でトップ2人が同時に不在となるのを避けるためだが、麻生はいつも「オレは総理と話がある」と、安倍と一緒に1号機に同乗することを求めた。周囲がたしなめると「両方死んだら、菅に(総理を)やらせりゃあいいんだよ」と、意味ありげにニヤリとするのが常だった。

 一方、甘利は安倍が麻生と会った翌16日のフジテレビの番組で、「(安倍は)休むことが罪だというような意識まで持っている。強制的に数日でいいので休ませなきゃだめだ」と、すぐに休養が必要との認識を示した。甘利も安倍が休養をとり、麻生が臨時代理として首相を務める可能性が高いと受け止めていた。第2次麻生政権の足音が聞こえてきた。

 もっとも、内閣法は臨時代理の要件として「事故のあるとき」を挙げているものの、ときの首相が入院した場合も含まれるかは見解が分かれる。菅に近い国会対策委員長の森山裕は、この点を記者団に問われると「(該当するかどうかは)首相の専権事項だ」と濁している。森山の発言は菅の意向か、あるいは安倍の意向かと、疑心暗鬼が広がった。

 だが、臨時代理の正統性が争点となる以前に、そもそも安倍が入院を受け入れなかった。当初は1週間程度の入院が必要と病院側から言われたが、安倍は1週間であっても政治空白をつくるのを避けるため入院せず、臨時代理も置かないことを決意する。この時、安倍はギリギリ執務可能と判断したのだ。

 しかし結局、安倍は24日の再検査の結果を受けて続投を断念。麻生は安倍の退陣表明後の麻生派の会合で「私自身が自民党総裁をめざすことはない」と述べ、自身の出馬を明確に否定した。この瞬間、第2次麻生政権は幻に終わった。

菅との会談を絶妙に入れた二階
 麻生が臨時代理に就くかどうかが焦点となっていた頃、安倍と決して折り合いがいいとは言えない二階は慎重に動きを見定めていた。二階の基本戦略は「勝ち馬に乗る」こと。総裁候補がいない二階派の現状を逆手に取り、特定の候補者が過半数にあと一歩届かない状況が生まれたとき、自らがその最後の一手となる。そして政権樹立の功労者となり、政権の重要ポストを手中に収める――そんなしたたかな戦略だ。



 この記事「 『二階俊博』その男、面妖につき――新政権樹立の功労者へ 」の続きは「文藝春秋digital」でお読みください。

赤坂 太郎/文藝春秋 2020年10月号

4626名無しさん:2020/09/11(金) 10:59:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/187526b28c056172dcb982fa5c7816fba592ea3b
総裁選の3氏、党内での意外な"ひとがら評価"を元自民党職員が語る
9/11(金) 8:51配信

 9月8日に告示され、14日に投開票される自民党総裁選――。

 立候補者は届け出順に石破茂元幹事長(63)、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)の3氏。14日の両院議員総会に向け、論戦が繰り広げられているが、すでに主要派閥の票を固めた菅氏勝利との予想が大半だ。

安倍首相は、当初は岸田氏に譲るつもりだった
 今年7月に著書『気配りが9割 永田町で45年みてきた「うまくいっている人の習慣」』(飛鳥新社刊)を出版した元自民党職員で、政治評論家の田村重信氏は、「気配り力でも菅が圧勝」と語る。

「安倍晋三首相は、当初は岸田に禅譲するつもりだった。岸田は自らが領袖を務める岸田派、そして細田派、麻生派がまとまれば国会議員の過半数を超え、菅は出馬できなかった。それなのに岸田では『選挙の顔』にならないと……。

 結局、岸田は何がしたいのか、周りはよくわからなかった。自民党の野党時代、私は当時政調会長だった橋本龍太郎元首相の10万部を超えるベストセラー『VISION OF JAPAN』(1993年)という本をプロデュースし、橋本が総裁選を勝ち抜く原動力の一つになった。

 現在、政調会長を務める岸田にもビジョンを語った本を早く書くべきだと思っていた。ようやく本を書いたようだけど、発売日が投票日の14日。これでは遅すぎますよ」

菅氏は気配り上手、内輪で慕われる
 菅氏は無派閥ながら細田派、麻生派、竹下派、二階派、石原派など、幅広く支持を集めた。田村氏は「誰からも慕われる」菅氏とのエピソードを打ち明ける。

「参議院選挙のとき、私が菅の選挙区の横浜で自民党員に向け、公約・政策を講演することになっていました。ある会合で偶然、菅と一緒になったら『田村さん、今度横浜で講演をやってくれるのですね。ありがとうございます』とお礼を言われて、本当に驚きました。一介の職員のことを気にかけてくれているだけではなく、その情報収集能力と記憶力の高さには感服しました。

 もちろん職員は、どんな政治家に対しても一生懸命につかえます。でも、そこは人と人ですから、誰に対しても分け隔てなく礼儀正しい、そして気配り上手な菅と仕事したいと思う職員は多い」

4627名無しさん:2020/09/11(金) 10:59:48
>>4626

「首相を目指すなら敵はつくってはいけない」
 菅陣営の選挙態勢にも義理人情に厚い菅氏の特徴が出ているという。

「菅の選挙対策本部長は、無派閥の小此木八郎。父・小此木彦三郎の秘書から菅は政治活動のスタートを切った。その原点・小此木への恩を忘れていないということで、子息の八郎となったのでしょう」

 菅氏が師と仰ぐ梶山静六は竹下(登)派の七奉行の1人。田村氏は「かつて竹下登は、首相を目指すなら『敵は作ってはいけない』と言い、さまざまな政治家に自らできる協力を惜しまなかった。そうした現場にも私は遭遇しています。菅も『Go To キャンペーン』など難しい政策をやり遂げる剛腕で知られながらも、敵が少ない」と話す。

石破氏が国民に人気でも、党内で不人気なわけ
 一方で国民の人気が高い石破氏は、党内ではなかなか支持が広がらない。

「理屈っぽい性格の石破には敵が多い。そして自民党で一番敵にしてはいけない安倍首相まで敵にした。

 2014年、第2次安倍内閣が発足したとき、石破は新設された安全保障法制担当大臣の要請を蹴った。たしかに集団的自衛権に対する考え方は安倍首相と違うかもしれないが、安全保障に詳しい石破の協力がなかったため、国会答弁で大変苦労していた安倍首相を周りは見ています。

 同じ党の人が困っていても石破は助けてくれないという思いから、自民党の政治家は石破の実力は高く評価するが、ついていきたいとは思いません。ただ石破はマスコミの依頼は断らないし、取材に丁寧に答える。これが石破の外と内の人気格差の正体。もう少し石破が党内の仲間に気配りができていれば、総裁選の風向きも変わっていたかもしれません」

 総裁選は、始まる前に雌雄決していたのだろうか――。

<取材・文/村田孔明>

【田村重信】
政治評論家、元自民党政務調査会調査役
1953年、新潟県栃尾市(現長岡市)生まれ。拓殖大学政経学部卒業後、宏池会(大平正芳事務所)を経て、自由民主党本部に勤務。現在は、日本国際問題研究所客員研究員、拓殖大学桂太郎塾名誉フェロー、JAPAN STAR ENTERPRISES特別顧問。7月に新刊『気配りが9割』(飛鳥新社)を出版

日刊SPA!

4628名無しさん:2020/09/11(金) 13:17:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9ccc1fb82e7cb6babd179e0bac585e31a0eb06f
菅義偉内閣が目論む「10月25日解散総選挙」の狙いと勝算
9/11(金) 11:07配信

8月31日朝、議員会館に入る菅官房長官。この日の午後、「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄元官房長官を訪ねた 撮影:蓮尾真司

勝ち馬に乗れ――。自民党の名だたる大派閥が雪崩(なだれ)を打って菅義偉官房長官(71)の支持に回った。9月14日投開票の自民党総裁選は、戦う前から勝敗が決した格好だ。すでに菅官房長官の下には財務省や外務省などから「首相秘書官」候補が集められ、組閣作業が急ピッチで進められているという。その先に見据えるのは、解散総選挙だ。

「まずは二階派が菅支持を打ち出し、麻生派、細田派、竹下派が次々と菅支持に回りました。これは、安倍総理がいなくなっても、引き続き、同じ構図で権力を保持していきたいということです。とはいえ、菅総理としてはフレッシュな印象を与える組閣をしなければならない。そこで、河野太郎防衛相と小泉進次郎環境相の二人を重要ポストに登用して、世代交代を印象づけようとするでしょう。

ご祝儀相場で、高い内閣支持率が望めるのは組閣直後です。菅氏は選挙に関して主戦論者ですから、できるだけ早く解散を打つ可能性もあります。ただ、野党も合流新党が15日に発足し、共産党との選挙協力もかなり進んでいます。自民党は20議席程度落とすのではないか」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

現在の自民党は284議席で、仮に20議席を落としたとしても、単独で安定多数を確保できる見通しだ。菅総理は初陣を「勝利」で飾る。選挙に勝てば、総裁選で党員投票を経ず、「内輪の論理で総理になった」という批判を封じることもできる。

「選挙のスケジュールは、10月13日公示で、大安吉日の25日投開票と言われています。菅総理で選挙に勝てば、来年9月にもう一度行われる総裁選で再選される可能性が高まる。菅内閣は1年限りの暫定政権ではなく、長期政権になるかもしれません。それを見越しているから、菅官房長官とは関係がよくない麻生太郎財務相が率いる麻生派は、いち早く菅支持を打ち出した。今の地位を菅内閣でも維持したいがためです」(官邸関係者)

一方、菅官房長官も長期政権樹立への誘惑から逃れることはできない。

「菅総理としては選挙に勝って、権力基盤を盤石なものにするため、オール自民党での組閣を意図しているでしょう。総裁選を争う石破茂元幹事長や岸田文雄政調会長などを重要閣僚として登用。菅総理誕生の立て役者、二階俊博幹事長はもちろん続投で、甘利明税調会長を閣僚か党幹部として処遇すれば、本格的な政権が出来上がります。官房長官には人気が高い河野防衛相や森山裕国対委員長、梶山弘志経産相といった名前が挙がっています」(全国紙政治部デスク)

そうは言っても、「一寸先は闇」と言われる政界のことだ。

「総裁選は無記名投票なので、菅支持を打ち出している派閥に所属していても石破氏や岸田氏に投票する議員も出てくるはずです。造反議員の数次第では、菅総理は出だしから苦労することになる」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

菅義偉内閣は、9月16日の臨時国会で発足する見通しだ。

『FRIDAY』2020年9月18日号より

FRIDAYデジタル

4629名無しさん:2020/09/11(金) 13:22:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/858efabb48ae5f203478e0465a52bbcb4bd53c05
首相、派閥会長と人事めぐり意見交換か
9/11(金) 12:25配信

 安倍総理は午前10時半ごろ、自民党本部に入り、出身派閥・細田派の細田会長と会談しました。新総裁誕生後の自民党役員人事や内閣改造に向けて意見を交わしたものとみられます。

 細田派は菅官房長官の支持を表明していて、派内からは菅氏の後任となる官房長官ポストなどを求める声が上がっています。(11日11:24)

最終更新:9/11(金) 12:25
TBS系(JNN)

4630名無しさん:2020/09/11(金) 14:16:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/4488ce92313296b6a102645e58d7ba4579140757
関心すでに「人事」「解散」 菅氏“本命”で
9/11(金) 12:06配信

投開票まで、あと3日となった自民党の総裁選挙は、菅官房長官の優位が変わらない情勢で、政界の関心は、新政権の人事と衆議院の解散総選挙の時期に移っている。

総裁選は、議員票を固めた菅官房長官が圧倒的な優位を維持し、石破、岸田両氏は、し烈な2位争いを繰り広げている。

FNNの取材では、394の国会議員票については、菅氏が8割に迫る300票台に乗せる勢いで、石破元幹事長は20票台、岸田政調会長は50票台にとどまっている。

141ある地方票でも、菅氏が過半数を制する見通しで、菅氏の優位は揺るがない。

ただ、菅陣営の1人は、「複数の派閥から岸田氏に一定の議員票を回す動きがある」と話していて、議員票と地方票の上乗せを狙う岸田氏と、地方票で大きく巻き返しを図る石破氏との2位争いも加熱している。

人事では、総裁選でいち早く菅支持を打ち出した二階幹事長の留任が有力視されている。

さらに、年内の解散総選挙の可能性も取りざたされていて、「総選挙は近い。解散できなければ、次の内閣は1年で終わる」と語る自民党幹部もいる。

一方、公明党の斉藤幹事長は11日午前の記者会見で、「新政権は新型コロナの感染拡大防止と社会経済活動の両立に全力を挙げるのが最大の課題だ」と、早期の解散総選挙を強くけん制するなど、総裁選後を見据えた動きが激しさを増している。

4631名無しさん:2020/09/11(金) 14:21:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/64f195f3da4674dfc00a1e871cec12ebae99ac2b
“安定のガースー”こと菅氏を待つ2つの難題と解散論〜仁義なき総裁選で踊った“二階流”の真髄
9/11(金) 7:01配信

「安倍政権が進めてきた改革の歩みを決して止めてはならない」

ポスト安倍を決める自民党総裁選挙出馬にあたり、こう力を込めたのは“大本命”とされる菅義偉官房長官だ。そして菅氏は、あっという間に自民党の7派閥のうち5派閥の支持を受け、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長に対して圧倒的優位に立った。

かつて派閥政治の打破を打ち出したこともある無派閥の菅氏は今や、二階俊博幹事長という老獪な政治家の後ろ盾のもと、並み居る派閥の長を手なずけるかのような体制を構築した。そして余程の波乱が起きない限り、菅首相が誕生するのは時間の問題となっている。

菅氏の強みの1つは、自らが結果を残してきた官僚機構の縦割り打破や規制改革に関しての実行力、そして官房長官として長年にわたり危機管理を担ってきたという自負だ。

さらに菅氏のもう1つの強みが「情報収集力」だ。3台の携帯電話を使い分けつつ、この7年8カ月の間、朝昼晩と様々な相手と会談し、情報収集を続けてきた。その情報を武器にしつつ、「令和おじさん」「安定のガースー」などともてはやされても決して安倍首相の前に出ることはなく黒子に徹してきた。その菅氏がいま、「全く考えていない」と繰り返してきた総理総裁への道を自らの意思で切り拓き、その座を手に入れようとしている。

情報力を維持できるか?いずれ迫る“官邸病”の懸念と“側近人事”の難しさ
今後の課題は、「安定のガースー」が総理総裁として何をやるかだ。しかしその道は必ずしも平たんではない。まず人事だ。派閥からの推薦を受けないと明言した菅氏が、自らを支持した5派閥が納得できる、不満を封じ込める人事を断行できるのかが注目される。

特に、自民党内や連立与党の公明党に絶大な影響力を誇る二階幹事長を続投させるのか交代させるのかが、まず大きな焦点になる。現時点では続投との見方が大勢だが、その場合は二階氏への権力集中を警戒する細田派・麻生派・竹下派の不満に配慮する人事を行う必要性が生じるだろう。

また人事においては、安倍首相に「菅官房長官の官房長官がいない」と言わしめたように、参謀としての官房長官ポストに誰を起用するかも課題だ。菅氏は官房長官として、国会対策や党内情勢の掌握など辣腕を発揮してきたが、その言わば“社内統治”をどのように行うのか、自らが引き続き主導するのか、参謀や側近ら信頼する誰かに託すのかが焦点となる。

次に、総理総裁になっても、武器としてきた「情報収集力」をこれまでと同じ水準で維持できるかどうかだ。安倍政権の残した教訓の一つに、いわるゆる“官邸病”がある。政権後期になると安倍首相は、菅氏という強力な参謀を持ちつつも、側近官僚の意見に傾倒し、コロナ対応などで世論の動向を見誤った場面がある。複数の官邸メンバーがこう証言している。

「政権が長くなって、耳障りの悪い話が首相の耳に直接入りづらくなっている」

この教訓をふまえる必要がある菅氏だが、首相になれば、日々の動向はこれまで以上に国民やメディアに注視され、警備上の都合もあり行動は制限されるようになる。縦横無尽に動き、時に隠密に行ってきた菅氏独自の情報収集は続けられるのか。それは菅氏らしさを打ち出す政策判断・政局判断に影響するだけに、「首相の目と耳になる」とも言われる側近に誰を置くかとも絡んで最初のハードルになりそうだ。

4632名無しさん:2020/09/11(金) 14:21:43
>>4631

縛られる解散総選挙の時期、菅氏の判断は?
そして「次の総理総裁は菅」が既定路線になりつつある今、永田町の関心事は人事と共に解散総選挙の行方に移っている。来年秋の衆議院の任期満了を待つことなく、解散総選挙に打って出る可能性が囁かれているほか、菅氏のもとには自民党議員から「早期解散すべし」との声が多く寄せられているという。

菅氏はコロナ対応を優先する考えを示しつつも、4日のフジテレビの「LiveNews it!」では、いつ解散するかという問いに対して「状況次第だ」と早期解散に含みも持たせている。新内閣発足後の支持率や世論の動向、新型コロナウイルスの感染状況を見極めて、「今やるべきだ!」と思えば瞬時に決断するのだろう。

菅氏は2008年秋、当時就任したばかりの麻生首相や公明党が10月解散総選挙を視野に入れた際、リーマンショックの影響が大きいとして異論を唱え、年が明ければ支持率も回復すると進言した。麻生氏はこれを聞き入れたが、下落した支持率が持ち直すことはなく、自民党は2009年夏の総選挙で惨敗、民主党に政権を明け渡すことになった。麻生氏にとってトラウマになっているとされる、この解散見送り論を唱えた菅氏が、今回自らが「伝家の宝刀」を抜くポジションに就いた時、何を思いどのような決断を下すのだろうか。

菅氏優位の流れを作った「老獪な政治家」に見る永田町を生き抜く術
自民党総裁選挙は、国会議員や党員だけが投票できる国民不在の選挙などとよく言われるが、投票権を持たない多くの国民の民意をくみ取らなければ、共感なき政治を進めることに直結してしまい、支持率もそれを反映したものになるだろう。どの候補が総裁になろうとも、その点は変わらない。岸田、石破両氏は、苦戦を強いられているが、来年秋には再び総裁選がある。今回敗退したとしても、この経験を通じて次にどう戦うのかという教訓や課題が見えるだろう。

今回の総裁選では人間関係をめぐって、岸田氏に対して麻生副総理が苦言を呈したり、石破氏に対して竹下派幹部が厳しい言葉を向けたこともあった。岸田・石破両氏にとって、これを永田町の旧弊だと見ることもできるが、人と人との繋がりやそれぞれの事情という政治の根源的なものだと捉え、果敢に乗り越える勇気がなければ、次回も同じことが繰り返されてしまう可能性がある。

今回の総裁選で、いち早く菅支持を打ち出し、大きな流れを作った二階氏はかつて親しい与党議員に政治の要諦をこう話したという。

「政治家の発言は、七色に光るものでなければならない。どうとでも受け取れる発言をしておけばいいんだ」

愚直さだけでは通らないのが政治の世界だ。安倍首相が辞任を表明する前、二階氏は石破、菅、岸田の3氏について、特定の人物をポスト安倍の最有力と明言することはなかった。しかし、安倍首相の辞任を表明すると、直後にいの一番に菅支持を打ち出した。菅氏の武器が「情報収集力」だとすれば、二階氏の武器は群を抜く「流れを読む力」だろう。権力と人心を同時につかむという一筋縄ではいかない行動を体現してみせた二階氏を評した与党幹部の次の言葉は、権謀術数の渦巻く政界を生き抜く1つの術を表している。

「二階さんは発言がコロコロ変わる。政治の動きに敏感に反応し、体もその通り動いてしまう。でもね、何が何でも仲間のことは守り抜く。これが本当の政治家だよ」

(フジテレビ政治部 自民党総裁選取材チーム)



政治部

4633名無しさん:2020/09/11(金) 14:24:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbc72b2acd4f4d94930210fe8e5c56d43aa85bc3
菅官房長官が安倍政権から”継承しない”のは「順番、説明責任」【自民党総裁選・討論1】
9/10(木) 22:02配信

20代男性・美容師
「コロナの影響で出勤日数が激減、給料も激減。会社も国も補償なく厳しい」
36歳・主婦
「アベノミクスで収入格差が増えたのに、まだ継承していかなきゃいけないの?」
この声に、“次の首相“候補たちはどう答えるのかーー

自民党総裁選に立候補している石破元幹事長・菅官房長官・岸田政調会長の3人の候補が9月9日、日本テレビの「news zero」に出演。「収入」「子育て」「デジタル」の“3つのギャップ”など、さまざまなテーマについて議論しました。
(聞き手:有働由美子キャスター、小栗泉・日本テレビ解説委員)

菅官房長官、安倍政権から”継承しない”のは「順番、説明責任」

有働:突然ですが、日本酒とワインは辛口が好きな石破元幹事長に質問です。自分を歴史上の人物にたとえると、明智光秀か石田三成。そのくらい自民党で追い詰められているということでしょうか?

石破:はっはっは、そうではない。明智光秀が「泣かぬなら逃がしてやろうホトトギス」と言ったらしい。殺すのでもない、鳴かせるのでもない。逃がしてやる。

有働:逃がすのは誰?

石破:いやいや、かわいそうな立場の人だよ。いじめちゃだめですよ。

有働:続いて、お酒は飲まない、パンケーキが大好きな菅官房長官です。安倍政権を継承ということですが、引き継がないもの、引き継ぎたくないものはなんですか?

菅:私は昨日、アベノミクスに点数つけました。80点とつけました。そのマイナスの部分を引き継がない、ということですよ。

有働:具体的には?

菅:具体的というか、100点満点ってほとんどないと思いますから。マイナスの部分。

有働:引き継ぎたくないマイナスの部分は?

菅:ふふ。なかなか厳しいですね。やっぱり、順番とか、説明責任。そういうことだと思います。

有働:そして自他共に認める酒豪、岸田政調会長。森元総理が「岸田さんは次の次の政治の中心」と話しましたが、正直どう思いましたか?

岸田:光栄なことだとは思いますが、今は今の戦いに専念したいと思っています。

4634名無しさん:2020/09/11(金) 14:26:46
>>4633

石破元幹事長「みんな同じにやるってのはいかんですよ。本当に困っている人に(支援を)厚くする」

有働:まずは「収入のギャップ」です。悩んでいるのは20代男性、美容師の方。「コロナの影響で出勤日数が激減、給料も激減。会社も国も補償なく厳しい」という声があがっています。石破さん、こういう方々にどんな支援を考えていますか。

石破:それは経済的支援を増やすことと、いろんな方々に働く場所、そして所得を与えていくことです。日本は男女間の収入差、先進国1位。正社員と非正規、ものすごく差がある。そういうところ埋めていく。そういう方々の生産性、能力を最大限引き出すことと、経済的支援を行うこと、その組み合わせですよね。

有働:経済的支援というと具体的には? 

石破:いろんな人がいろんな理由で収入が減っているんですよ。どういう理由で減っているのか、例えばエンターテインメイント関係、大道具さん、小道具さん、照明さん。自分の努力じゃどうしようないっていう方には(支援を)厚くしていかなければいかんのじゃないですか。

有働:金額的にも?

石破:そうそう。厚くしていく。みんな同じにやるってのはいかんですよ。本当に困っている人に厚くする。そういうことです。

有働:36歳主婦の方からです。「アベノミクスで収入格差が増えたのにまだ継承していかなきゃいけないの?」ということで、アベノミクスうまくいったという菅さんは、この質問にはどう答えますか?

菅:アベノミクスというのは、政権交代してから雇用を過去最大ぐらいに増やすことができたんです。その中で働く人も増えたんです。雇用が400万人増えていますから。そういう中で雇用全体を増やして、最初はどうしてもパートが入りますが、家庭に例えれば、総収入は増えていると思ってます。

有働:なるほど、ただ収入のギャップを数字でみると顕著に表れています。

岸田政調会長「(アベノミクスの)配分のあり方について見直していかなければいけない」

小栗:厚生労働省によりますと、一世帯あたりの平均所得はおよそ552万円です。ただ、割合で多いのは500万円未満の人たちで、全体のおよそ56%を占めています。「生活が苦しい」と答えた世帯も、半数以上に上っています。

有働:つまり稼げている方とそうでない方が二極化している。お三方が収入のギャップをどう解消していくのか。その考え方がこちらです。

4635名無しさん:2020/09/11(金) 14:26:56
>>4634

石破「ポストアベノミクスへの展開」
菅「アベノミクス継承」
岸田「中間層の復活」

有働:岸田さんは「収入格差の解消」を重視していますが、アベノミクスを引き継ぐ菅さんのやり方では格差が解消しないということでしょうか?

岸田:アベノミクスはぜひ発展・充実させなければいけないと申しています。配分のあり方について見直していかなければいけない。また、中間層でご苦労されている方は、教育とか住宅の部分での苦労が多い。そういった支援もしなければならない。そして最低賃金もより上げていかなければいけない。そういった形で、今の成長の果実の分配の有り様をより国民に納得してもらう形にしていく。こういった発展・充実を目指さなければならないと申し上げています。

有働:石破さんはこの収入のギャップ、格差はどう解消していく?

石破:これはいかにして生産性を上げていくかということなんですね。つまり、このお金を出してでもこのサービス受けたいよ。これを生産性という。直接的な支援も必要でしょう。けれど、女性であり、非正規の人であり、そういう人たちの稼ぐ力を上げていくために国があらゆる支援をするということですね。そうしないといけません。

有働:菅さん、2人の意見で取り入れるべきものは?

菅:まずやはり、雇用を増やすことじゃないでしょうか。雇用を増やすことで総雇用者所得は増えるわけですから。一人ひとりで見ると、雇用が増えた分、最初はパートですから(収入が)少なくなりますけど、雇用を増やして経済を成長させる。このこと(が大事)だと思います。

小栗:安倍総理はアベノミクスで400万人以上の雇用を創出したと成果を強調していますが、実はその75%が非正規です。この点をどう変えますか?

菅:最初は、増えた人は非正規から入ります。そういう中で、正規社員の有効求人倍率1を超えていますから、そこ(非正規)から正規に変わっていくという過程をとると思います。

小栗:なかなか非正規から正規になるのは大変だと思いますが、何かいい工夫はありますか?

菅:やはり経済が成長すれば当然そうなっていますから、雇用をまず確保する。そこが大事だと思います。政権交代前は、雇用がなかったんですから。日本でものづくりしても利益を上げることができなくて、会社が雇用をどんどん絞っていった時代ですから。やはりアベノミクスによって雇用が増えた。400万人増えたと言われましたけども、人口減少ですから、高齢者になりますと当然働く人が少なくなりますから、500万人減っているんです。差し引き400万人増えた。女性が330万人、働ける機会ができたと思っています。

4636名無しさん:2020/09/11(金) 14:27:58
>>4635

コロナ禍における経済対策

有働:コロナで非正規から切られてしまうということもあります。コロナ後を考えると、経済の成長はすぐにはなかなか結果が出ないかと思います。

菅:今はとにかく、雇用を守るために雇用調整助成金があります。非正規の方にもこのお金が出るよう対策を講じました。そして、一般の正規の方でも、1日1万5000円という、本来よりもはるかに高いお金にさせてもらったりとかですね。あるいは企業が続けて商売とかできるように無利子無担保の融資をやって、とにかく雇用を守って企業が商売できるように守ることが今は一番だと思っています。

有働:石破さんはどういうふうにお考えですか?

石破:正社員にあたる言葉って英語にないんですよ。だからローマ字で書く。そして若い人の夢が正社員。これおかしくないですか。正社員と非正規がこんなに違っていいんですか。同じ労働は同じ賃金。当たり前のことです。そしてまた、男女間の賃金格差が先進国で一番大きい。それで本当に女性の能力って最大限に使えてますか。そういう格差を是正しなきゃいかんです。

岸田:コロナ後を考えると、やはりITに対応できる企業と対応できない企業、接触型の産業と非接触型の産業。この格差はやはりある程度覚悟しなければいけない社会になります。よってこの「労働移動」を考えていかなければいけない。その受け皿を考えないといけない。新しい成長のエンジンを受け皿として考えていく、労働移動も考えなければいけない。私はコロナ後において一つのポイントになると思っています。

4637名無しさん:2020/09/11(金) 14:56:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091100538&g=pol
自民総裁選、入院治療中の山本元環境相が投票を棄権へ
2020年09月11日11時15分

 自民党総裁選で、入院治療中の山本公一元環境相(衆院愛媛4区)が投票を棄権することが分かった。関係者が11日明らかにした。山本氏は、自主投票を決めた旧谷垣グループに所属。次期衆院選には出馬しないと表明している。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200911/k10012612811000.html
自民党総裁選 山本公一元環境相が投票棄権へ 体調崩し入院中
2020年9月11日 14時09分

安倍総理大臣の後任を選ぶ自民党総裁選挙をめぐり、衆議院愛媛4区選出で、谷垣グループの山本公一元環境大臣は、体調を崩して入院しているため投票を棄権することを党の総裁選挙管理委員会の事務局に伝えました。

関係者によりますと、山本氏は前日まで認められている不在者投票も行わないということです。

4638名無しさん:2020/09/11(金) 20:46:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd435a2b465157fa50737b75f2b56bc95cc83920
自民、二階幹事長の再任有力 党役員人事
9/11(金) 20:12配信

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選の後の党役員人事で、二階俊博幹事長の再任が有力になっている。新総裁に選出される公算が大きい菅義偉官房長官は二階氏の党運営を高く評価しており、安倍政権から引き続いて党のまとめ役を任せたい考えとみられる。党関係者が11日、明らかにした。

 自民党は14日の総裁選で新総裁を選出。幹事長ら党四役人事は15日に決める方向で準備を始めた。16日召集の臨時国会で新首相が指名されて組閣、新内閣が発足する見通しだ。

 複数の関係者によると、菅氏は新総裁に選ばれる前提で、既に人事の検討に着手。二階氏の再任を軸に人事の調整を開始する。

4639名無しさん:2020/09/11(金) 23:38:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/390e85ff32c4f894ed8254871fb8e3fdd739e2ab
菅氏、総得票7割の勢い 2位争いの岸田、石破両氏は伯仲 総裁選
9/11(金) 21:37配信

 毎日新聞は11日、安倍晋三首相の後任を決める自民党総裁選(14日投開票)の情勢を分析し、国会議員票(394票)の動向を探った。党内7派閥のうち5派閥から支持を得た菅義偉官房長官は約7割を固め、300票に届く勢い。菅氏は毎日新聞が9日に集計した地方票(141票)の動向調査でも80票を超える勢いとなっており、全体(535票)の得票割合でも7割に届きそうだ。菅氏は14日の両院議員総会で新総裁に選出される見通しだ。

 議員本人や秘書、党、派閥幹部などへの取材を基に分析した。明確な回答を得られなかった議員などは無回答扱いとした。

 菅氏は支持を受ける細田派(98人)、麻生派(54人)、竹下派(54人)、二階派(47人)、石原派(11人)内をほぼ固めた。無派閥議員(64人)についても、菅氏を支持する「ガネーシャの会」(15人)をはじめ、半数以上が菅氏に投票する方向だ。党内には総裁選後の人事などを意識して菅氏支持を積極的に表明する議員が多く、菅氏陣営が優位に立っている。

 一方、岸田文雄政調会長は岸田派(47人)内をほぼ固め、50票台を確保しそうだ。

 陣営の選挙対策本部長に就任した遠藤利明元五輪相ら谷垣グループの4人は岸田氏への投票を明言。さらに竹下派からも、岸田氏と同じ広島県が地盤の平口洋元副環境相、新谷正義元厚生労働政務官が選対に加わり、他派閥への支持拡大を目指す。

 岸田氏陣営はさらに、菅氏の支持派閥の所属議員らに岸田氏への投票を水面下で呼びかける動きも見せ、上積みに躍起だ。

 石破茂元幹事長も石破派(19人)を固めたが、計30票弱と苦戦を強いられている。

 安倍政権に批判的な谷垣グループの中谷元・元防衛相や無派閥の村上誠一郎元行政改革担当相、石破氏と初当選同期で無派閥の渡海紀三朗元文部科学相らも積極的に支援に回るが、劣勢は否めない。

 地方票動向調査では岸田氏が10票あまり、石破氏は30票弱を確保する模様となっている。国会議員票との合計では両氏の得票は伯仲する可能性があり、2位争いも激しさを増している。【東久保逸夫、加藤明子、水脇友輔】

4640名無しさん:2020/09/11(金) 23:42:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/b45ee438679fdd4d97733c66b559894a17744630
総裁選 菅氏が石破氏を10Pt以上リード
9/11(金) 11:40配信

日本テレビが自民党の党員、党友を対象に、電話調査を行い、今回の総裁選挙で、誰を支持するか、たずねたところ、菅官房長官が、1位で、2位の石破元幹事長を10ポイント以上リードし、優勢であることがわかりました。

電話調査は、今月8日から3日間、全国の有権者のうち、自民党の党員、党友であると答えた人を対象に行ったものです。

それによりますと、今回の総裁選挙で誰を支持するか、たずねたところ、菅氏が46パーセント、石破氏が35パーセント、岸田政調会長が10パーセントでした。

一方で、「まだ決めていない」、「わからない」との回答は9パーセントでした。

今回の総裁選は、国会議員の394票と都道府県連の141票で争われます。日本テレビが394の国会議員票について取材したところ、10人程度が態度をまだ明らかにしていませんが、菅氏の支持は7割を超え、300票以上を獲得する見通しです。

石破氏は、石破派の19人以外に支持は広がらず、30票以上獲得するのは厳しい情勢、岸田氏も、岸田派の47人のほかは、谷垣グループの一部などの支持にとどまっていて50票台と伸び悩んでいます。

今回の党員・党友への調査を基に取材を加えて都道府県連の141票を予想し、国会議員票を合わせると、菅氏は、全体でも7割をうかがう優勢です。

一方で、石破氏と岸田氏は全体では、ともに1割台にとどまる見込みで、2位争いが激しくなっています。

また、今回は行われなかった、全国一斉の党員投票が仮に行われたとして、調査の結果を394の党員・党友票に換算してみました。

それによりますと、菅氏は、過半数の198票以上を獲得する勢いで、石破氏は4割弱のおよそ150票程度、岸田氏は、およそ1割で、40票程度の見込みでした。

一方、調査で支持した候補について支持の理由をたずねたところ、菅氏は、「安定した政権運営が期待できる」が最も多く51パーセント、石破氏は、「人柄が信頼できる」が最も多く21パーセント、岸田氏も、「人柄が信頼できる」が最も多く40パーセントでした。

また、新しい自民党の総裁に最も取り組んでほしい政策について、たずねたところ、「経済対策」が最も多く、33パーセントで、続いて「新型コロナウイルス対策」が17パーセント、「外交・安全保障」が13パーセントでした。

※日本テレビ緊急電話調査
 9月8日〜10日に実施
 全国の有権者のうち自民党員・党友と答えた1207人が回答
(調査協力:JX通信社)

4641名無しさん:2020/09/12(土) 00:45:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/666fd5f68b096a5915e025bcae145570c6151b21
菅氏、地方票で過半数確保の勢い 石破氏、予想外の伸び悩み 岸田氏は苦戦
9/9(水) 21:02配信

 毎日新聞は14日に自民党総裁選が投開票されるのを前に、各都道府県連幹部や国会議員を取材して、47都道府県連に3票ずつ割り当てられた地方票141票の動向を探った。菅義偉官房長官(71)が地方票の過半数(71票以上)を確保して80票を超える勢いで、党内5派閥の支持が固い国会議員票と合わせて新総裁に選出される流れが強まっている。石破茂元幹事長(63)は30票弱、岸田文雄政調会長(63)は10票あまりを確保した模様だ。

 総裁選は、議員票394票と地方票の計535票で争われる。44都府県連が、3票の行方を決めるために党員に郵送投票を求める「予備選」を実施。うち36府県(未定だった福井、福島、香川3県を含む)が得票数に応じて3票を割り振る「ドント方式」を採用し、7都県(未定だった山口県含む)が最多得票者が3票全てを得る「総取り方式」を採用した。菅氏の出身地の秋田は予備選を行わずに菅氏に全3票を投じる方針。北海道と新潟は「意向調査」「アンケート」を経て幹部が投票先を協議する。

 菅氏は「総取り方式」の7都県全てで優勢で、この7都県だけで21票を確保しそうだ。地元・神奈川や、菅氏支持の流れを作った二階俊博幹事長の地元・和歌山、安倍晋三首相の地元・山口などが含まれる。

 菅氏はドント方式の36府県でも多くで優位に立っている。3票を巡るドント方式で「2票」を獲得するには過半数の獲得で済むため、菅氏に地方票が集まりやすい構図となっている。

 3票独占には次点の3倍超を獲得する必要がある。石破氏は地元・鳥取がドント方式だが、2018年総裁選での県内の党員得票率が95%に達しており、陣営は鳥取での3票獲得に自信を見せる。岸田陣営もドント方式の地元・広島での3票獲得を目指している。【まとめ・佐藤慶】

4642名無しさん:2020/09/12(土) 00:48:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/2dc59abeddf1bf3b02eac792f78a98584d57a138
安倍首相、細田派会長に「苦労をおかけしました」
9/11(金) 13:03配信

 安倍晋三首相(自民党総裁)は11日午前、自身の出身派閥である細田派(清和政策研究会)の細田博之会長と党本部で会談した。14日投開票の総裁選をめぐり、細田氏が派内を菅義偉(すが・よしひで)官房長官への支持でまとめたことを念頭に、「いろいろ苦労をおかけしました」とねぎらった。

 同派は28日に都内で政治資金パーティーの開催を予定しており、細田氏は安倍首相に出席を求めた。

 総裁選をめぐっては当初、同派の下村博文選対委員長や稲田朋美幹事長代行が出馬を模索していた。

4643名無しさん:2020/09/12(土) 00:49:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d3f5af800cac96a44f0b1693fc314c9745b3916
安倍首相、自民党本部の総裁室で資料整理
9/11(金) 11:16配信

 安倍晋三首相(自民党総裁)は11日午前、党本部に入った。自身の辞任表明を受けた14日投開票の総裁選を前に、総裁室で資料整理などをするとみられる。

 午前10時半過ぎに党本部に到着した首相は報道陣が見守る中、ゆっくりとした足取りで総裁室に向かった。

4644名無しさん:2020/09/12(土) 00:53:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/80212e5033eb14b9686aa870d32ed4afedbc6fe8
“菅人事”注目は“ポスト菅” “内閣の番頭”候補を直撃!
9/11(金) 19:54配信

自民党総裁選は、早くも次の内閣人事に注目が集まっている。

“菅首相”の誕生となれば、焦点となるのは、女房役の官房長官の行方。

赤いバイクにまたがり、笑顔で記念撮影。

11日午後、電動バイクを導入した日本郵便を視察に訪れた小泉環境相。

今、“次の官房長官”候補の1人として、その名前が一部で取りざたされている。

自民党総裁選で独走状態にあり、“菅首相”の誕生が確実視される中、注目されているのが、次の官房長官。

すなわち、“ポスト菅”。

官房長官は、1日2回の記者会見をはじめ、危機管理や省庁間の調整などを担う、いわば“首相の相棒”。

11日、その候補に名前が挙がる面々に質問をぶつけた。

気になる、“ポスト菅”についての答えは...。

14日に迫った自民党総裁選。

岸田政調会長は、自身初の著書の発売イベントに参加。

石破元幹事長は、異例となる2巡目の議員事務所回りを行った。

一方、本命視される菅官房長官には、「官房長官を務めると首相に近づける?」といった質問が。

菅官房長官は、「なかなかお答えしにくい質問だなと思います」と述べた。

“首相への最短コース”となりつつある、官房長官のポスト。

その座を史上最長の期間務めた菅氏が首相になった場合、自身の相棒となる官房長官に誰を起用するのか。

今、候補に名前が挙がっているのが、菅氏と同じ神奈川県選出の小泉環境相と河野防衛相のほか、菅氏のもとで副長官を務めた萩生田文科相と加藤厚労相。

厚い信頼関係にある、森山国対委員長。

そして、菅氏が“政治の師匠”と仰ぐ、梶山静六元官房長官の長男・梶山弘志経済産業相。

“首相の相棒”として名前が挙がっていることについて...。

河野防衛相「次期総理にお伺いしていただきたいと思います」

萩生田文科相「名前を挙げていただくことは光栄に思っていますが、人事は、新総理がすべて決めることなので」

加藤厚労相「仮定の質問には答えるべきではない」

自民党・森山国対委員長「そのことについてはコメントはありません」

梶山経済産業相も10日、「仮定の質問にはコメントできない」と回答。

そうした中、小泉環境相は、「今までの人事の時期というのは、いろんな報道がありますが、わたしが環境大臣という事前の報道があったことは1回もありません」と進次郎節で答えた。

けむに巻こうとしたため、もうひと押ししたが...。

小泉環境相「特に、わたしからコメントはありません」

彼らの中で、街の人に“首相の相棒”として人気だったのは...。

60代「この中だと加藤さんかな。日頃、テレビで見えている彼自身のありようといいますか」

50代「河野さんかなと思いました。次の総理大臣が河野さんかなと思うので」

自民党新総裁誕生まで、あと3日。

その後の人事にも注目。

4645とはずがたり:2020/09/13(日) 00:34:47
粘るねえ。見苦しいぞ。

案里議員の事務所閉鎖へ 地元広島、活動拠点失う
https://www.sankei.com/affairs/news/200912/afr2009120010-n1.html
2020.9.12 15:54社会事件・疑惑

 昨年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反罪で起訴され公判中の参院議員、河井案里被告(46)の広島事務所が今月末で閉鎖されることが12日、関係者への取材で分かった。同じく公判中の夫で前法相の衆院議員、克行被告(57)=広島3区=も、広島市内の事務所を7月11日に閉鎖。夫妻は今も国会議員を続けているが、ともに地元の活動拠点を失う。

 案里議員の事務所は広島市中区のビルにあり参院選で初当選後に開設された。克行前法相の事務所は、昨年10月下旬に同市安佐南区内で移転。直後に参院選で車上運動員に違法報酬を支払った疑惑が報じられた。

 夫妻の事務所はそれぞれ、今年1月と6月に検察の家宅捜索を受けた。夫妻は6月中旬の逮捕直前に「逮捕されたら広島の事務所を閉めてほしい」と周囲に伝えていたという。

4646名無しさん:2020/09/13(日) 10:12:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/905228e7c0dad89e77974a79b375502ab620e605
「寝首をかかれる」安倍総理が明かしていた菅官房長官への警戒心 なぜ両者に溝が?
9/12(土) 5:56配信

小学生時代から“調整役”

 安倍総理の退陣表明により、“次期総理”の座を掴んだ菅義偉(よしひで)官房長官。両者の関わりを遡ると、2007年の安倍総理退陣後、菅氏は「安倍再登板」を主張し続け、第2次安倍内閣が発足すると官房長官として安倍総理を支えた。が、いつしか安倍総理は「寝首をかかれる」と警戒心を露わにするようになり、昨年両者の溝は決定的なものになったという――。

 ***

 秋田県雄勝郡秋ノ宮村(現湯沢市)出身の菅氏の足跡は、「叩き上げ」そのものだ。

 秋田時代の同級生の話。

「小学校時代は桃組と桜組の2クラスあり、義偉は桜組でした。で、桃組と桜組のケンカがしょっちゅうあったのですが、そういうときに義偉が間に入ってまあまあと双方を説得する。お互いの言い分を聞いて、悪いと思った方には謝らせ、それをもって、もう一方の組に行き、これで水に流してくれと頼んで争いごとを収めてしまうのです」

 早くも調整能力の高さを発揮していた菅少年。地元の高校を卒業後、上京したことについて、菅氏のHPでは以前、〈集団就職〉と記されていたが、

「義偉が東京に行ったのは事実ですが、それが『集団就職』ではなかったことは間違いない」(同)

段ボール工場勤務から政界へ
 上京後は段ボール工場で働きながら学費を貯め、法政大学法学部に入学。卒業後、いったんは電気設備会社に就職するものの、政治の世界に進みたいとの思いを抱き、大学の学生課で法政OBの中村梅吉元法相を紹介してもらう。そして1975年、中村元法相の秘書に横浜を地盤とする小此木彦三郎代議士を紹介してもらい、秘書になるのだ。ちなみに秘書時代に知り合った真理子夫人との間に3人の子どもがいる。

 小此木代議士の秘書を11年間務めた菅氏は87年に横浜市議選に出馬して初当選。95年までの2期8年、市議をやった後、96年に衆院選に挑んで初当選を果たしている。この期間のことを知る関係者の証言を重ね合わせていくと、菅氏はここぞという時に自らの意思を貫いて「勝負」をかけ、這い上がってきたことが分かる。

 83年に小此木代議士が通産大臣に就任すると「自分が大臣秘書官をやりたい」とゴネて翌年、実際に秘書官となった。横浜市議選に出馬する際には、当時の自民党横浜市連幹事長が「神奈川区から出ろ」と言うのを拒否して西区から出た。96年に国政に進出する際には、小此木代議士の三男の八郎氏を神奈川3区に追いやり、自身は小此木代議士が圧倒的な強さを誇った神奈川2区から出馬して当選――。

 また、自らの地盤を強固なものとするために、使える人脈は徹底的に使う。その最たるものが、横浜にある港湾荷役業「藤木企業」会長の藤木幸夫氏との関係である。

 週刊新潮は5年前に掲載した特集記事「政権ナンバー2の座に2年と4カ月! 総理の椅子が欲しくなった『菅官房長官』権力の階段」で、菅氏の歩みを詳報。記事の中で、菅氏の「育ての親」である元自民党神奈川県連会長で元神奈川県議の梅沢健治氏が次のように証言している。

〈藤木幸夫さんは、“あいつ(菅氏)を勝たせる”と言って相当応援していた。藤木さんはいろんな会社をもっていて、その下に大勢の従業員がいる。そんな彼らは“藤木軍団”と呼ばれていて、選挙の半年前くらいから動いてくれる〉

4647名無しさん:2020/09/13(日) 10:12:57
>>4646

安倍総理は「寝首をかかれる」と警戒
 国政に転じてからも「勝負師」の顔は変わらない。当選の2年後、98年の総裁選では小渕派(平成研)を離脱して梶山静六氏を支援するも、結果は敗北。その後は加藤派(宏池会)に属し、2000年には「加藤の乱」に同調して無念を味わっている。

 バクチに例えるなら「負けがこんで」いた菅氏が“大当たり”を勝ち取ったのは06年。「再チャレンジ支援議員連盟」を立ち上げ、安倍晋三総理を誕生させた菅氏は、第1次安倍内閣で総務大臣兼郵政民営化担当大臣に就任したのだ。さらに、07年に安倍総理が体調不良を理由に退陣した後も「安倍再登板」を主張し続け、12年にそれを実現させた。以来、官房長官の座にあり続ける菅氏について安倍総理は、

「ある時から、“いつか寝首をかかれる”と警戒するようになりました」

 と、自民党関係者。

「警戒心を抱くようになったのは、数年前、菅さんが無派閥のグループを作り出した頃からです。それまで何でも総理の了承を得てから行動していた菅さんが、その時は総理に相談なく動いた、ということで不信感を持ち始めたのです」

 また、菅氏は内閣人事局を通じ、霞が関の人事を掌握して官僚に睨みを利かせてきたが、

「そのせいで官僚が皆、菅さんの方を見て仕事をするようになった。それも安倍総理としては不快だったようです」(同)

菅氏の逆襲
 両者の溝が決定的となったのは、新元号を発表して「令和おじさん」として知名度が急上昇した19年。

「元号発表の翌5月、菅さんは訪米してペンス副大統領と会談しているのですが、あれは明らかに総理の座を意識した行動でした。安倍さんは当然、警戒心を高めました」(先の政治部記者)

 しかも、その訪米に同行した外務省幹部は、

「ペンス副大統領に対し、菅さんのことを『次期総理』だと紹介しています」(政府関係者)

 しかし、好事魔多し。その後、菅原一秀、河井克行両代議士ら側近たちに相次いでスキャンダルが発覚し、「ポスト安倍」レースから一旦脱落した菅氏。今年に入って新型コロナウイルスが猛威を振るい始めてからも「干された」状態が続いていたが、

「今井尚哉・首相補佐官などの『官邸官僚』が、コロナ対応を巡って布マスク配布などの失敗を繰り返し、馬脚を現しました」

 菅氏に関する著作もあるノンフィクション作家の森功氏はそう話す。

「そして菅の逆襲が始まり、安倍総理が辞任を表明すると、菅の前に総理大臣への道が敷かれていった。ただ、これは安倍総理が政権を放り投げたから総理になれる可能性が出てきただけで、なるべくしてというわけでは当然ない。だから、生まれるのは菅の『居抜き乗っ取り内閣』なわけです」

 とはいえ、「菅総理」が現実のものとなった時、

「党役員人事や組閣では、菅さんが可愛がっている河野太郎防衛相や小泉進次郎環境相を厚遇する可能性もある。彼らは将来の総理候補ですから、菅氏は総理を退いた後も『闇将軍』として影響力を持ち続けられる」(永田町関係者)

 菅氏の政治の師である梶山静六氏は「大乱世の梶山」と評された。まさに「大乱世」であるコロナ禍の今、菅氏の前に総理への道が拓けるとは、何たる因果だろうか。

「週刊新潮」2020年9月10日号 掲載

新潮社

4648名無しさん:2020/09/13(日) 10:13:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/38a734b92bcd87579237a2fa1ff91cd2633d8d70
石破氏、岸田氏の「2位争い」が何とも熾烈な事情
9/12(土) 5:01配信

 次期首相を決める自民党総裁選は、9月14日の投開票を前に菅義偉官房長官の大勝を前提とした消化試合の様相となっている。メディアの事前情勢調査でも、国会議員票、地方票の双方で菅氏の優勢が際立っているからだ。このため、派閥単位の締め付けの中でも見え隠れする“反菅票”が「本番の投票でどれだけ顕在化するか」(無派閥有力議員)に、各陣営の関心が集まっている。

 党員・党友投票抜きの「簡略型」となった今回の総裁選は、石破茂元幹事長、菅官房長官、岸田文雄政調会長の3候補が、国会議員394、地方代表141の計535票を奪い合う構図。議員と地方代表による投票で過半数(268票)を超える候補がいなければ、上位2候補による議員だけの決選投票となるのがルールだが、今回はすでに菅氏が圧倒的支持を集めているため、「一発決着」となるのは確実だ。

 そこで政界が注目するのは「票の出方」(自民幹部)だ。具体的には菅氏がどれだけの票を獲得するかと、石破、岸田両氏の2位争いの行方。菅氏が予想通りの完勝となれば「本格政権の可能性が広がる」(自民長老)とされる一方、石破、岸田両氏のいずれかにとっては、3位に沈んだ場合、「次への挑戦権を失う危機を招く」(自民幹部)との見方が多い。

■菅陣営の目標は「380票以上」の完勝

 9月8日に告示された選挙戦はすでに後半戦で、大手メディアはそれぞれさまざまな手法を駆使して情勢調査を実施、その内容を報道している。これに3氏の陣営の票読みも加味すると「菅氏支持が7割以上で、石破、岸田氏の2位争いは大接戦」というのが大方の予測となっている。その結果、すでに以下のような3候補それぞれの「勝敗ライン」が浮かび上がっている。

 すでに「当確」の菅氏が目標とするのは「全体の7割強となる380票以上」だ。細田派(98)、麻生派(54)、竹下派(54)、二階派(47)、石原派(11)に加えて無派閥議員の半数以上(約40票)の支持を受けており、単純に足し算すれば議員票だけで300票を超える。これに、地方票の6割弱(80票前後)が上積みされれば380票以上となる。

 ただ、前回総裁選で所属議員の参院組を中心に半分近くが石破氏に投票したとされる竹下派は、今回も足並みの乱れが目立つ。しかも、菅氏が無派閥ということもあって、支持する細田派など4派閥にも、一定数の“隠れ反菅”議員が存在するとみられている。

4649名無しさん:2020/09/13(日) 10:14:12
>>4648

 その一方で、地方票でも「総裁選後の主導権争いへの配慮などから、各陣営にバランスをとる動き」(自民幹部)が見え隠れしており、都道府県一律各3人という地方代表票が分散傾向となる可能性も少なくない。このため、自民党内でも「判官びいきも含めて、菅氏の票が予測より30票以上減るのでは」(自民幹部)との見方も広がる。

 さらに「仮に菅氏が330票程度にとどまれば、『これは事件』となりかねない」(菅陣営幹部)との不安を漏らす向きもある。その場合は「菅氏支持陣営での犯人捜しが始まり、それが『菅新首相』の求心力にも影を落とす」(同)ことにもなるからだ。

 これに対し、低レベルの戦いを余儀なくされている石破、岸田両陣営は、「生き残りをかけての2位争い」でしのぎを削る。特に、4度目の挑戦となった石破氏は、前2回の総裁選で地方票の強さが際立ったこともあって、陣営内にも「今回、地方票も伸びずに3位となれば、これが最後の総裁選になりかねない」(幹部)との悲壮感も漂う。

 石破派は19人と弱小で、推薦人20人には事実上の自主投票となった谷垣グループと無派閥に、竹下派1人を加えた5人が名を連ねた。国会議員の固定票は25強とみられており、これに地方票の3割以上(約45票)を足せば、70票程度がいわゆる基礎票で、これにどれだけ上積みできるかが2位争いを左右することになる。

■岸田氏、「地方票1桁で3位」なら再起は困難に

 これに対し、岸田派は47人と石破派に28人の差をつけており、もともと同じ宏池会系だった谷垣グループや無派閥などから、10人以上の支持が見込まれるため、議員票は60前後が基礎票となる。ただ、各種情勢調査でも地方票は「1割前後」と伸び悩みが際立ち、陣営内でも「何とか2桁(10票以上)は確保したい」と弱気の声も広がる。このため、全体では基礎票は石破氏と肩を並べる70票前後となっている。

 かねて安倍晋三首相の「意中の後継者」として、一時は本命視されていた岸田氏だけに、「いくら梯子を外されたとしても、地方票1桁で3位なら再起は難しくなる」(閣僚経験者)のは否定できない。それだけに、「無派閥の“浮動票”や、菅氏支持陣営の議員の1本釣りなどに全力を挙げることで、なんとか80票以上を確保したい」(岸田氏側近)とまなじりを決する。

 仮に、こうした現状が9月14日の投票結果にそのまま表れれば、「菅氏380前後、石破、岸田両氏はいずれも75票前後」という結果も想定される。ただ、菅氏支持陣営の中には「あまり菅氏に勝たせすぎると、本格政権作りに向けて人事でもいうことを聞かなくなる」(麻生派幹部)との声も少なくない。

4650名無しさん:2020/09/13(日) 10:14:43
>>4649

 さらに、「今回総裁選は、反乱分子の石破氏の息の根を止めるのが目的で、場合によっては意図的に菅氏支持陣営が岸田氏に票を流すこともありうる」(自民幹部)との見方もある。加えて、地方議員が軸となる地方代表も、それぞれの派閥系列の人物が多いため、「投票直前の微調整も可能」(自民幹部)との声も漏れてくる。

■いつもの総裁選ドラマ、「どよめき」か「ため息」か…

 こうしてみると、今回の総裁選も「まさに派閥談合の極致」(自民長老)となる公算が大きい。ただ、これまでの総裁選史を振り返ると「必ずドラマがあった」(閣僚経験者)のも事実。その多くは、劣勢と見られた候補が議員票で想定以上に上積みしたケースだ。

 9月14日午後2時からの総裁選は、これまで通り無記名投票で実施される。しかも、国会議員と地方代表計535人が名簿読み上げ順に一緒に投票することになるので、「投票時の表情や動作の“監視”を含めても、誰が誰に入れたかがまったくわからない」(総裁選管理委)のが特徴だ。

 開票結果が報告・公表されるのは9月14日午後3時半前後と見込まれている。届け出順に石破氏、菅氏、岸田氏の得票が読み上げられることになるが、会場となる都内のホテルの大会議場で、どの候補の得票に「おおっ!」というどよめきが巻き起こるか、それとも「あーあ!」というため息ばかりが広がるのか。消化試合ではあっても、「ふたを開けてみるまでわからない総裁選ドラマ」(自民長老)となることは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

4651名無しさん:2020/09/13(日) 10:15:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/9367a46dc47e65a11919f8fb9de457ebfb840a61
「ポスト菅」官房長官選び 「派閥重視」「発信力」「政治手腕」どれ重視?
9/12(土) 13:32配信

 自民党総裁選は菅義偉官房長官の優勢が揺るがず、永田町の関心は早くも閣僚・党役員人事に移っている。とりわけ注目されているのが、内閣の要となる官房長官だ。派閥重視か、発信力か、たたき上げの政治手腕か-。「ポスト菅」に誰を据えるかで、菅氏が目指す政権の姿も見えてくる。

 官房長官は、内閣の「番頭格」だ。菅氏は2012年12月の第2次安倍政権発足と同時に就任。熊本地震などで危機管理を担い、省庁横断の政策を実現するため、陣頭指揮を執ってきた。14年の内閣人事局発足以降は人事権も武器に省庁の掌握を強めた。

 安倍晋三首相は「菅総理には菅官房長官がいないという問題がある」と指摘していたが、「ポスト菅」の適任者は誰なのか。

 まず挙がるのが萩生田光一文部科学相。15〜17年に官房副長官を経験し、菅氏は実務能力を高く評価。最大派閥の細田派所属で、同派に影響力がある森喜朗元首相は「官房長官を取れ」と指示を飛ばしており、起用は細田派への配慮になる。

 同じく官房副長官経験者の加藤勝信厚生労働相も答弁が安定し、候補者の一人とされる。ただ新型コロナウイルス対策を巡って、菅氏との溝が生まれたと指摘する声もある。

 発信力に期待するなら、河野太郎防衛相だ。ツイッターのフォロワー数は175万人を超え、「選挙の顔」として期待も高い。菅氏と同じ神奈川県選出で関係も近いが、言動を不安視する声も。9日には10月の衆院解散の可能性に言及し、「就任の目は消えた」と見る向きもある。

 菅氏が最も信頼しているのが、梶山弘志経済産業相だ。菅氏が師事した故梶山静六元官房長官の長男で、安定した国会答弁から期待する声もあり「脱派閥」のアピールにもなる。

 森山裕国対委員長を推す声もある。総裁選では二階俊博幹事長とともに「菅政権」への流れを一気につくった一人。鹿児島市議出身で、熟練した国会戦術に菅氏も安心して任せている。二階氏の幹事長留任が強まる中、官邸の重しとして最適任との見方がある。 (湯之前八州)

4652名無しさん:2020/09/13(日) 11:52:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/96d546d10807b3e433c05329736bb0e32afec085
菅氏の経済指南役は2人「菅政権」閣僚ポストに誰が就くのか
9/12(土) 9:26配信

【プロはこう見る 経済ニュースの核心】

 自民党総裁選がスタートした。ポスト安倍を決める総裁選でもあるが、結果はすでに見えているようなものだ。

 気の早い市場は「菅(義偉)政権」の閣僚ポストに誰が就くのか、その人選に注がれている。

 とりわけ、そうした閣僚人事に神経をとがらせているのが地方銀行の面々だ。「剛腕で鳴る菅氏がどの地銀に再編の白羽の矢を立てるのか、戦々恐々としている」(ある地銀幹部)というのだ。

 菅氏は2日の総裁選出馬会見で、「地方の銀行について、将来的には数が多過ぎるのではないか」と語り、翌3日には「再編も一つの選択肢になる」と踏み込んだ。

 この菅発言を受け、地方銀行の株価が軒並み上昇した。市場は地銀の再編を先取りし始めている。

■地銀再編は北尾吉孝氏

 中でも株価が急騰したのは、福島銀行など人口減少と収益低下に喘ぐ地銀だった。そうした株価急騰の地銀に出資しているのが北尾吉孝社長のSBIホールディングスだ。金融関係者によると「菅氏と北尾氏は昵懇の仲。昨年のSBIグループの20周年の式典にも、菅氏は参院選のさなかであったにもかかわらず駆けつけたと聞いています」という。その北尾氏が打ち出したのが「第4のメガバンク」で、地方経済活性化のために地銀を糾合するという構想だ。同構想に参加したのが福島銀行や島根銀行などで、菅発言で株価が急騰した。「出資した地銀株が急騰して北尾さんはさぞやホクホクでしょう」と地銀幹部は語る。

■デジタル行政は竹中平蔵氏か

 さらに地銀再編の陰にはもうひとりのキーパーソンがいると囁かれている。竹中平蔵氏(東洋大学教授)だ。永田町関係者によると「竹中さんはよく菅さんの元を訪ねている」という。昨年開催された経営者を集めた講演会では、菅氏がゲストに呼ばれ、竹中氏が司会をしている。そこで竹中氏から出されたのが「行政のデジタル化の推進」だった。菅氏が総裁選で「デジタル庁」の創設に言及している背景には竹中氏の影がちらつく。その竹中氏はSBIホールディングスの社外取締役でもある。

 よもや「デジタル庁」の初代長官は竹中氏ということもあるまいが。

(小林佳樹/金融ジャーナリスト)

4653名無しさん:2020/09/13(日) 12:02:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/38a734b92bcd87579237a2fa1ff91cd2633d8d70
石破氏、岸田氏の「2位争い」が何とも熾烈な事情
9/12(土) 5:01配信

 次期首相を決める自民党総裁選は、9月14日の投開票を前に菅義偉官房長官の大勝を前提とした消化試合の様相となっている。メディアの事前情勢調査でも、国会議員票、地方票の双方で菅氏の優勢が際立っているからだ。このため、派閥単位の締め付けの中でも見え隠れする“反菅票”が「本番の投票でどれだけ顕在化するか」(無派閥有力議員)に、各陣営の関心が集まっている。

 党員・党友投票抜きの「簡略型」となった今回の総裁選は、石破茂元幹事長、菅官房長官、岸田文雄政調会長の3候補が、国会議員394、地方代表141の計535票を奪い合う構図。議員と地方代表による投票で過半数(268票)を超える候補がいなければ、上位2候補による議員だけの決選投票となるのがルールだが、今回はすでに菅氏が圧倒的支持を集めているため、「一発決着」となるのは確実だ。

 そこで政界が注目するのは「票の出方」(自民幹部)だ。具体的には菅氏がどれだけの票を獲得するかと、石破、岸田両氏の2位争いの行方。菅氏が予想通りの完勝となれば「本格政権の可能性が広がる」(自民長老)とされる一方、石破、岸田両氏のいずれかにとっては、3位に沈んだ場合、「次への挑戦権を失う危機を招く」(自民幹部)との見方が多い。

■菅陣営の目標は「380票以上」の完勝

 9月8日に告示された選挙戦はすでに後半戦で、大手メディアはそれぞれさまざまな手法を駆使して情勢調査を実施、その内容を報道している。これに3氏の陣営の票読みも加味すると「菅氏支持が7割以上で、石破、岸田氏の2位争いは大接戦」というのが大方の予測となっている。その結果、すでに以下のような3候補それぞれの「勝敗ライン」が浮かび上がっている。

 すでに「当確」の菅氏が目標とするのは「全体の7割強となる380票以上」だ。細田派(98)、麻生派(54)、竹下派(54)、二階派(47)、石原派(11)に加えて無派閥議員の半数以上(約40票)の支持を受けており、単純に足し算すれば議員票だけで300票を超える。これに、地方票の6割弱(80票前後)が上積みされれば380票以上となる。

 ただ、前回総裁選で所属議員の参院組を中心に半分近くが石破氏に投票したとされる竹下派は、今回も足並みの乱れが目立つ。しかも、菅氏が無派閥ということもあって、支持する細田派など4派閥にも、一定数の“隠れ反菅”議員が存在するとみられている。

4654名無しさん:2020/09/13(日) 12:02:57
>>4653

 その一方で、地方票でも「総裁選後の主導権争いへの配慮などから、各陣営にバランスをとる動き」(自民幹部)が見え隠れしており、都道府県一律各3人という地方代表票が分散傾向となる可能性も少なくない。このため、自民党内でも「判官びいきも含めて、菅氏の票が予測より30票以上減るのでは」(自民幹部)との見方も広がる。

 さらに「仮に菅氏が330票程度にとどまれば、『これは事件』となりかねない」(菅陣営幹部)との不安を漏らす向きもある。その場合は「菅氏支持陣営での犯人捜しが始まり、それが『菅新首相』の求心力にも影を落とす」(同)ことにもなるからだ。

 これに対し、低レベルの戦いを余儀なくされている石破、岸田両陣営は、「生き残りをかけての2位争い」でしのぎを削る。特に、4度目の挑戦となった石破氏は、前2回の総裁選で地方票の強さが際立ったこともあって、陣営内にも「今回、地方票も伸びずに3位となれば、これが最後の総裁選になりかねない」(幹部)との悲壮感も漂う。

 石破派は19人と弱小で、推薦人20人には事実上の自主投票となった谷垣グループと無派閥に、竹下派1人を加えた5人が名を連ねた。国会議員の固定票は25強とみられており、これに地方票の3割以上(約45票)を足せば、70票程度がいわゆる基礎票で、これにどれだけ上積みできるかが2位争いを左右することになる。

■岸田氏、「地方票1桁で3位」なら再起は困難に

 これに対し、岸田派は47人と石破派に28人の差をつけており、もともと同じ宏池会系だった谷垣グループや無派閥などから、10人以上の支持が見込まれるため、議員票は60前後が基礎票となる。ただ、各種情勢調査でも地方票は「1割前後」と伸び悩みが際立ち、陣営内でも「何とか2桁(10票以上)は確保したい」と弱気の声も広がる。このため、全体では基礎票は石破氏と肩を並べる70票前後となっている。

 かねて安倍晋三首相の「意中の後継者」として、一時は本命視されていた岸田氏だけに、「いくら梯子を外されたとしても、地方票1桁で3位なら再起は難しくなる」(閣僚経験者)のは否定できない。それだけに、「無派閥の“浮動票”や、菅氏支持陣営の議員の1本釣りなどに全力を挙げることで、なんとか80票以上を確保したい」(岸田氏側近)とまなじりを決する。

 仮に、こうした現状が9月14日の投票結果にそのまま表れれば、「菅氏380前後、石破、岸田両氏はいずれも75票前後」という結果も想定される。ただ、菅氏支持陣営の中には「あまり菅氏に勝たせすぎると、本格政権作りに向けて人事でもいうことを聞かなくなる」(麻生派幹部)との声も少なくない。

4655名無しさん:2020/09/13(日) 12:04:28
>>4654

 さらに、「今回総裁選は、反乱分子の石破氏の息の根を止めるのが目的で、場合によっては意図的に菅氏支持陣営が岸田氏に票を流すこともありうる」(自民幹部)との見方もある。加えて、地方議員が軸となる地方代表も、それぞれの派閥系列の人物が多いため、「投票直前の微調整も可能」(自民幹部)との声も漏れてくる。

■いつもの総裁選ドラマ、「どよめき」か「ため息」か…

 こうしてみると、今回の総裁選も「まさに派閥談合の極致」(自民長老)となる公算が大きい。ただ、これまでの総裁選史を振り返ると「必ずドラマがあった」(閣僚経験者)のも事実。その多くは、劣勢と見られた候補が議員票で想定以上に上積みしたケースだ。

 9月14日午後2時からの総裁選は、これまで通り無記名投票で実施される。しかも、国会議員と地方代表計535人が名簿読み上げ順に一緒に投票することになるので、「投票時の表情や動作の“監視”を含めても、誰が誰に入れたかがまったくわからない」(総裁選管理委)のが特徴だ。

 開票結果が報告・公表されるのは9月14日午後3時半前後と見込まれている。届け出順に石破氏、菅氏、岸田氏の得票が読み上げられることになるが、会場となる都内のホテルの大会議場で、どの候補の得票に「おおっ!」というどよめきが巻き起こるか、それとも「あーあ!」というため息ばかりが広がるのか。消化試合ではあっても、「ふたを開けてみるまでわからない総裁選ドラマ」(自民長老)となることは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

4656名無しさん:2020/09/13(日) 12:15:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/88dcd938c4e339a9d6e68b78d0358c17e853a5b3
頼んだぞ! 絶望日本を救えるのは「菅総理」しかいない
9/12(土) 11:16配信

 自民党総裁選のニュースがメディアをジャックして久しい。最大派閥である細田派の支持を得た菅義偉氏の当選が有力視されている。一方で世論調査の結果では石破茂氏の支持も高い。そんな中、国際政治アナリストの渡瀬裕哉氏は、「日本の将来を見据えると、次期総理は菅氏しかありえない」と語る。その理由とは ──。

■日本を救うのは菅氏しかいない、5つの理由

 安倍晋三内閣総理大臣の辞任に伴い、自民党総裁選挙に有力議員が名乗りを挙げた。米中覇権争い、予測困難な米国大統領選挙、そして未曽有の経済危機など、国際情勢・経済情勢が不透明さを増す中、日本の首相として難局を乗り切れる人材は一体誰なのか、大きな注目が集まっている。

 その中でポスト安倍に相応しい人物の条件は、「大統領選挙の結果如何にかかわらず日米関係を首尾よくハンドリングし、更なる増税圧力に屈することなく、日本経済を立て直すための政治力、実績、精神力を持った人物」である。そして、これらの条件を満たす人物は、現状では菅義偉官房長官を除いてほかに該当者が存在していない。菅官房長官が日本の総理大臣になるべき理由を5つにまとめ列挙する。

■ドナルド・トランプ大統領が再選した場合

 1.トランプ、バイデンの両方に相対した対米経験を有していること

 菅官房長官および同長官の側近議員らは米国に幅広い人脈を有しており、2019年5月に同長官が渡米した際にはマイク・ペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、パトリック・シャナハン国防長官代行(当時)らに面会している。特に政権の要であるペンス副大統領とは、両者の政権内での役割について意見交換し、その立場の類似性から深く意気投合した仲だと言われている。仮にドナルド・トランプ大統領が再選した場合、対米関係の安定性という観点から望ましいものと思う。

 また、バラク・オバマ、ジョー・バイデン政権時代にも、官房長官として当時難航していた米軍基地問題をはじめとした難問に取り組み、米国側と深い信頼関係を結んだ実績がある。バイデン前副大統領が当選した場合の外交・安全保障スタッフはオバマ時代のメンバーを踏襲する見通しとなっており、同政権の考え方や癖を肌感覚で理解していることは心強い。

 大統領選挙の結果として、トランプまたはバイデンのいずれが勝利した場合でも、経験に裏打ちされた外交関係の構築が見込めることは、米中対立が激化する国際環境の中で、他の候補者と比べて菅官房長官のキャリアが勝っているポイントとなっている。

 2.主要閣僚として経済政策・財政運営に関する見識を有していること

 官房長官は月例経済報告等に関する関係閣僚会議を主宰する立場にある。つまり、第2次安倍政権の約8年間を通じ、菅官房長官は日本経済・政府財政の状況について、他の政治家の誰よりも責任者として詳細に把握してきたと言えるだろう。

 新首相が経済状況に関して一からレクチャーが必要となるキャリアの人物では世界第3位の経済大国の舵取りは任せられない。そのため、菅官房長官が新型コロナウイルス問題による世界的な経済危機、そして日本経済の立て直しに関して、現職や総務大臣という内政上の主要閣僚ポストを経ていることは重要なポイントだ。

 ただし、筆者は財務省に屈して2度の増税を行った現自民党政権の政策を諸手を挙げて支持しているわけではない。したがって、新型コロナウイルスによる景気悪化に対し、菅官房長官には財務省の意向を抑えて、日本経済再生のために消費税減税を断行することを求めたい。

4657名無しさん:2020/09/13(日) 12:16:03
>>4656

■Go To トラベル その本質とは

 3.財務省に安易に屈しない中央省庁を横断する幅広いネットワークを有していること

 財務省は新型コロナウイルスに対する経済対策のための政府支出をコロナ増税として国民から回収することを虎視眈々と狙っている。既に財務省の御用学者らが新たな増税に向けたアドバルーンを揚げ始めており、日本経済を更なるどん底に陥れるための試みが準備されていることは明白だ。

 財務省を抑えるためには、他の現業官庁や政権与党に対する影響力を行使し、政府の内外から財務省の動きに抵抗する政治力を発揮することが必要となる。菅官房長官は内閣人事局を掌握し、また過去の政治キャリアから各官庁の官僚らに対して気脈を通じている。これは安倍首相が経済産業省頼みで財務省に対する政治的な抵抗力が十分でなかったことと比較し、菅官房長官が長年にわたって築いてきた政治力との決定的な差異となるポイントである。

 そして、自民党の二階俊博幹事長、公明党とのパイプも財務省に対して抵抗する重要な要素となる。また、政治的な友好関係にある日本維新の会との反増税に向けた協力もありうるだろう。もちろん、これは菅官房長官が財務省に対抗する政治行動に出た場合の想定にすぎないが、同氏の過去のキャリアを見る限り財務省系のラインにある人物ではない。

 4.国民の生命・財産を守るために剛腕を振るった実績を持っていること

 国民の生命・財産を守るために必要なことを断行してきた実績も評価に値する。

 直近では各省庁で運用目的が異なるダム群に関する運営管理を見直し、頻発する豪雨災害への治水対応能力を飛躍的に高める措置を断行している。これは関東地域の水害対策で評価された八ッ場ダム(建設約50年・事業費5000億円以上)の50個分の治水効果を生み出す大改革であった。地味ではあるものの、官房長官として培われた省庁横断的な視座が可能にした改革であった。

 また、かつて総務大臣就任以来推進されてきた諸改革は、国民生活のコストおよび利便性の改善に繋がる政策として実を結びつつある。最もシンボリックな事例は携帯料金の引き下げに向けた新規参入の促進である。菅官房長官は楽天も含めた携帯各社の競争が進むことで、4割程度の料金引き下げの可能性を過去に示唆している。これは景気悪化で苦しむ家計にとっては大いに助けとなるものだろう。

 Go To トラベルは大きな批判を浴びることになったが、経済指標上業績が大きく落ち込んでいる旅行業・飲食業を支援するという断固たる決意は評価したい。筆者はこの手のバラマキ政策がよいとは考えていないが、約900万人の雇用を支える観光業のホテル・旅館の客室稼働率が1割に落ち込んでいる状況では何らかの対応が必要なことは自明であった。

4658名無しさん:2020/09/13(日) 12:16:30
>>4657

 実際、Go To トラベルは、20年8月24日時点で、約200万人のキャンペーン利用者のうちコロナ感染者は1人(登録されたホテル・旅館で判明した人は10人)にすぎず、心配された感染拡大は杞憂となっており、コロナを恐れず、事実上コロナを制した果敢な取り組みだったと言える。

■高校卒業後に上京、段ボール工場で働いた

 5.世襲議員でなく叩き上げ政治家として国民の生活・境遇を理解していること

 菅官房長官は、秋田県から高校卒業後に上京、段ボール工場で働いたところからキャリアをスタート。2年後、法政大学に苦労して進学し、民間会社に就職後、政治家を志して小此木彦三郎衆議院議員の秘書を11年間務めた。

 これまでにメディア等で名前が挙がった自民党総裁候補は原則として世襲議員だ。親も政治家、場合によっては祖父も曾祖父も政治家という半ば貴族社会のような有り様だ。同氏はその中で異彩を放つ叩き上げの人物であり、国民と同様に辛酸を舐めて泥に塗れて生きてきた人生経験を持つ。

 政治家の秘書、しかも血統的な裏書保証のない秘書は1年間休みもなく働く激務であり、多くの人は3年どころか1年持たずに辞めていく。それを11年間務めたうえで、横浜市会議員となり、国会議員としても修羅場をくぐり抜けてきた精神力は並大抵のものではない。閉ざされた門閥政治の中で、今こそ1人の一般国民が首相になれる道を示すときがきたと言える。

 あまり知られていないが、菅官房長官はほぼ毎日のように多くの民間人と朝食会をこなし続けている。これは官房長官になる前から変わることがない習慣であり、安倍政権内部では最も多くの民間人材との意見交換をこなしてきた人物だと言えるだろう。この習慣は多くの国民から人材・アイデアを登用することに役立っているものと思うが、背景には同氏の政治家としての出自が影響しているものと推量する。

 以上のように、現在名前が挙がっている自民党総裁候補者の中で、菅義偉氏ほど日本の難局を乗り切る資格を持つ人物はほかにいない。自民党の国会議員が正しい見識を持って次の首相を選ぶことを期待する。



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渡瀬 裕哉(わたせ・ゆうや)
早稲田大学招聘研究員
国際政治アナリスト、実業家。パシフィック・アライアンス総研代表取締役所長。国内外のヘッジファンド・金融機関に対するトランプ政権分析のアドバイザーも務める。
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早稲田大学招聘研究員 渡瀬 裕哉 撮影=原 貴彦 写真=時事通信フォト

4659名無しさん:2020/09/13(日) 12:23:05
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakayoshitsugu/20200912-00198006/
菅義偉の敵は石破でも岸田でも野党でもなく安倍晋三ではないか
田中良紹 | ジャーナリスト
9/12(土) 20:29

フーテン老人世直し録(534)

長月某日

 結果が分かっている選挙を見るのはツライ。ツライが民主主義は構成員による選挙で物事を決める仕組みだから文句は言えない。16日に菅義偉総理が誕生するまでのプロセスを、選挙に参加できない我々はただ見守るしか方法はない。

 だが見ていると面白いことも見えてくる。菅義偉候補は自民党総裁選挙で石破茂、岸田文雄の両候補と戦っているが、本当の敵は現総理の安倍晋三氏ではないかと思えてくるからだ。

「安倍路線の継承」を言う菅氏に対し、安倍総理は11日、「敵基地攻撃能力」を保有する安保政策への転換を促す「談話」を発表した。退陣を表明した総理が次期政権の政策に口出しするのは異例である。それも国家の安全保障に関わる重大政策に口出ししたのだから、異例というよりあってはならない権限の逸脱である。

 それをなぜこの時期にやったのか。それは細田派、麻生派という二大派閥に担がれて総裁選を戦っている最中だから、菅氏は極めて弱い立場にある。安倍総理の言うことを否定できない立場だ。そこを狙って安倍総理は「談話」を出した。

 安倍総理は菅政権が強力になり、自分の言うことを聞かなくなることを恐れている。そのため菅総理の下で解散・総選挙をやることを阻止したい。選挙で大勝すれば菅氏の権力は強化され、安倍総理の言うことを聞かなくなる恐れがある。

 前のブログで、安倍総理の突然の退陣表明と、それに続く麻生派、細田派の菅後継候補支持表明は、事実上の「禅譲」だと書いた。それは心から菅政権を待望しての「禅譲」ではない。つまり「禅譲」の本来の意味である「有徳の人に権力を譲る」ことではない。

 かつての中曽根総理と同じ「禅譲」、つまり自分が総理を辞めた後に手が後ろに回らないための「禅譲」である。自分を決して裏切らない政権を作り、裏切らない保証として叩けばホコリが出る材料を仕込んでおく。そして総理の権力で辞めた後の自分を守らせる。

 しかし政界には、自分を総理に押し上げた人物を、権力者は必ず「切る」という原理がある。中曽根氏は田中角栄氏の力で総理になるが、総理になった瞬間から「田中切り」を始めた。

 田中派の中で世代交代を主張し、角栄氏の怒りを買って不遇だった金丸信氏を銀座「吉兆」に招き、畳に両手をついて「あなたを必ず幹事長にする」と約束した。そして竹下登、安倍晋太郎両氏を後継者としてそれぞれ大蔵大臣と外務大臣に起用し、中曽根氏は角栄氏の力が衰える時を待った。

 これは竹下政権が誕生した後でフーテンが金丸氏から直接聞いた話である。大の中曽根嫌いを公言していた金丸氏は、実は中曽根政権誕生直後から秘かに中曽根氏と気脈を通じていたのだ。世代交代を実現するための政略である。

 田中角栄の忠実な下僕と言われた二階堂進氏が「中曽根は必ずあなたを裏切る」と忠告したが角栄氏は聞き入れず、それに二階堂氏が怒って田中派に亀裂が入ると、すぐに金丸氏は竹下氏を総理候補に担ぐため「創政会」を立ち上げた。派内は分裂状態となり角栄氏はその心労から病に倒れた。

4660名無しさん:2020/09/13(日) 12:23:24
>>4659

 その後、中曽根氏は竹下氏に「禅譲」し竹下政権が誕生するが、その時に中曽根氏は竹下氏の権力が強くならないようタガをはめた。一つは叩けばホコリが出る状態に追い込み、スキャンダルを握って裏切りをさせないようにする。もう一つは国民に不人気な消費増税をやらせて支持率低下を狙ったのである。

 そして外務大臣に中曽根派の宇野宗祐氏を押し込んだ。文人政治家と言われ外交が得意でない宇野氏が外務大臣になったのは、背後で中曽根氏が外交を仕切るためと見られ、中曽根氏は竹下内閣を短命で終わらせ、自分が再度総理になる気でいるとフーテンに思わせた。

 竹下政権は消費増税を強行採決したが、それでも党内基盤は盤石だった。ところが同時に起きたリクルート事件で政権はガタガタになる。リクルート事件の主任検事を務めた宗像紀夫氏は昨年日本記者クラブの会見で、「特捜部の標的は大勲位だった」と語った。しかし潰れたのは竹下政権で中曽根氏は逃げ切り、中曽根傀儡の宇野宗祐氏が後継総理になった。

 しかし宇野政権は参議院選挙で大惨敗、参議院は社会党の土井たか子氏を総理に選ぶという「ねじれ」が、日本政治史に初めて生まれた。以来日本の政治は大混乱の時代を迎えた。「禅譲」という民主主義に反することをやった報いだとフーテンは思うが、それと同じことが今再現されようとしている。

 安倍総理は今年開かれたはずの東京五輪の後で岸田氏に「禅譲」し、憲法改正の露払いをさせようとしたが、コロナの直撃を受けてシナリオに狂いが出た。さらに黒川弘務元検事長を検事総長にし、総理を辞めた後、手が後ろに回らないよう画策したが、これも検察と世論の反発で失敗した。

 いや失敗したどころの話ではない。検察を敵に回してしまったため、河井克之・案里夫妻の裁判次第では1億5千万円の自民党から河井夫妻への資金提供との関連を追及されかねない。そこで共犯関係にある菅氏に「禅譲」先を変えた。共犯関係にあるのだから裏切れない、必ず自分を守ると思ったのだ。

4661名無しさん:2020/09/13(日) 12:24:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3a7b47b84bfcfe31f3ccea40446d3ccbe347992
菅義偉氏、橋下徹氏の入閣は「私、知りません」
9/12(土) 21:27配信

 自民党総裁選(14日投開票)に立候補した石破茂元幹事長(63)、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)が12日、都内で日本記者クラブ主催の公開討論会に出席した。

 優勢が伝えられる菅氏は、約2時間の会の最後に、代表質問で早くも党や内閣人事に関する質問を受けた。時間の関係で石破氏と岸田氏には聞かれず、「幹事長は二階(俊博)さんが留任と言われている。選択肢として、ないことはないんですか?」と確認されると、菅氏は「なぜ(質問は)私だけなんですか?」と苦笑いしつつ、「総理総裁に選ばれてからの判断だろう」とした。

 さらに入閣についても、「菅さんとご懇意な橋下徹さんというのは、絶対ないんですか?」と聞かれたが、「私、知りません」と菅氏。「いずれにせよ、それは総理大臣になってから考えることだろうと思います」と冷静に話していた。

報知新聞社

4662名無しさん:2020/09/13(日) 12:31:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/7918cf916b2ef18fdfa8c62d9ad3eb658bb947f7
官房長官の後任人事に関心 萩生田、森山、梶山氏らの名
9/13(日) 7:20配信

 自民党総裁選で優位に戦いを進める菅義偉官房長官が新首相に指名された場合の後任に注目が集まっている。

 支援を受ける主要派閥から抜てきするのか、自らの個人的つながりを含め適材適所を意識するのか。各派の水面下の綱引きは激しさを増している。

 菅氏は12日、日本記者クラブ主催の討論会で、官房長官に求められる資質について「全体を見なければならない。そうした総合的な仕事ができる人がいい」と指摘した。

 官房長官人事への関心が高まるのは、2012年の第2次安倍政権発足以降、安倍晋三首相の懐刀として政権を支えてきた実績があり、「余人をもって代え難い」との印象が強いためだ。各派からは既に複数の名前が挙がっている。

 「幹事長か官房長官を取らないと」(ベテラン議員)と息巻く最大派閥の細田派で浮上しているのは萩生田光一文部科学相だ。萩生田氏は安倍首相の側近。同時に官房副長官として菅氏に仕えた経験もあり、気心が知れているという安心感を指摘する声がある。

 安倍首相の盟友である麻生太郎副総理兼財務相率いる麻生派の河野太郎防衛相も官房長官候補の一人と目される。河野氏は菅氏と同じ神奈川県選出。知名度、発信力に定評があり、「起用したらすぐに衆院解散だろう」(中堅議員)とみる向きもある。

 竹下派にも副長官として菅氏を支えた加藤勝信厚生労働相がいる。そつのない仕事ぶりを評価する声は少なくない。

 一方、個人的なつながりも無視できない。

 菅氏は先の通常国会を二階俊博幹事長、森山裕国対委員長との連携で乗り切った。3人とも地方議員出身のたたき上げ。森山氏の安定した国会運営に対する菅氏の信頼は厚く、二階派幹部は「森山氏が官房長官に就けば政府と党の意思疎通がしやすくなる」と語る。

 自民党内では、無派閥の梶山弘志経済産業相が有力との見方もささやかれる。菅氏が師事した故・梶山静六元官房長官の長男で、長く近い関係にあるからだ。ある閣僚経験者は「派閥均衡の人事でなくなるからイメージがいい」と指摘する。

 菅氏が自らの後任を選ぶ基準は新内閣のカラーを左右することになる。仮に派閥の意向を重視すれば、「派閥政治に逆戻り」との印象が広がる可能性もあり、難しい判断を迫られそうだ。

4663名無しさん:2020/09/13(日) 12:32:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b261e1bb15e3f41fbc061fb8db4629368b58cdc
官房長官に狙い集中「ポスト菅」取り沙汰される6人
9/13(日) 7:34配信

自民党総裁選で優位な戦いを続ける菅義偉官房長官(71)の後任、「ポスト菅」をめぐる獲得合戦が激化している。

二階俊博幹事長(81)の続投が固まり、幹事長ポストゲットが厳しい菅氏支持の派閥では、影響力保持のためにも絶対に押さえたい、「菅内閣」人事最大の焦点だ。複数の名前が取り沙汰され、総裁選の菅氏とは対照的な「だんご状態」に。菅氏と石破茂元幹事長(63)、岸田文雄政調会長(63)は12日、日本記者クラブの討論会で選挙戦最後の論戦をかわした。

   ◇   ◇   ◇

菅氏が7年8カ月にわたり務め、「菅内閣」発足なら空席となる官房長官ポスト。菅氏を支持する主要派閥の視線は、特に熱い。先んじて菅氏支持の流れをつくり、強固な「菅-二階ライン」を敷く二階氏が「人事とカネを握り、各派閥が同様に狙った」(関係者)幹事長の続投を固めたこともあり、首相の女房役で露出も多い官房長官に、狙いが集中。菅氏が、官房長官=「首相への近道」のルートを生んだことも大きい。

名前が挙がる人物のポイントは4つ。<1>たたき上げ<2>師弟関係<3>選挙シフト<4>路線継承だ。<1>の代表格は森山裕国対委員長(75)。国会対策の責任者で野党との交渉でも硬軟織り交ぜるベテランらしい対応で、菅氏の信頼は厚い。菅氏が二階氏と同様に最初に出馬の意志を伝えた相手でもある。鹿児島市議出身で、横浜市議出身の菅氏とは気脈を通じた「たたき上げ」だ。

<2>は梶山弘志経産相(64)。父は菅氏の政治の師、故梶山静六元官房長官。就任すれば親子二代の官房長官で「物語性がある」(国会関係者)。菅氏と同じ無派閥で、総裁選で派閥との関係が目立つ菅氏には「脱派閥」の象徴にもなる。

<3>は文字通り国民向け。ネットで人気の河野太郎防衛相(57)や発信力がある小泉進次郎環境相(39)だが、2人とも「官房長官の言動が総理より目立ってしまいかねない」(自民党関係者)本末転倒の結果を招く恐れも。「菅さんは人気取りはしない」との声もあり、実現は不透明だ。

<4>の萩生田光一文科相(57)加藤勝信厚労相(64)は、最大派閥・細田派、老舗の竹下派所属でともに政策通。菅氏との関係も悪くないとされる。この6人とは別に、女性議員の起用案も取り沙汰されている。

菅氏は12日の討論会で官房長官の資質を「国会運営、1日2回の会見など全体を見ないといけない。総合的な仕事ができる人がいい」と回答。バランスある「実務派」の起用を示唆した。さて、腹のうちは?

4664名無しさん:2020/09/13(日) 12:33:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/99c6459199bb6f75032e2a8101d0694a5dcec296
自民総裁選・福岡予備選 菅氏に2票 石破氏1票、岸田氏は支持伸びず
9/13(日) 7:55配信

 自民党総裁選(14日投開票)で福岡県連が県内の党員を対象に実施した予備選の結果、県連に割り振られる3票のうち菅義偉官房長官に2票、石破茂元幹事長に1票が分配されることが12日、関係者への取材で分かった。国会議員票で優位に立つ菅氏が、福岡県内の党員からも支持を集めた。岸田文雄政調会長は思うように得票できず、厳しい結果となった。

 県連は「公平を期すため」として、予備選の結果を公表していない。関係者によると、菅氏が約8千票、石破氏が約4400票、岸田氏が約3600票だった。

 県連の予備選は、各候補の得票に応じて3票を分配する「ドント方式」で実施。投票資格を持つ党員は約2万8千人で、12日に開票された。県連によると投票率は約57%だった。

 党内7派閥のうち5派閥の支持を取り付ける菅氏が、福岡県内でも最も多くの票を集めた。県内の自民国会議員14人のうち菅氏支持を表明している麻生、二階、竹下、石原各派に所属する議員は9人に上る。竹下派の三原朝彦衆院議員(福岡9区)は石破氏支持に回ったものの、麻生派議員を中心に菅氏の得票を押し上げた。

 一方、岸田氏は、自身が率いる岸田派議員を県内に4人擁しているが、最下位に沈んだ。告示前の4日には県内入りし、支持を訴えたが、票は伸びなかった。

 低迷した背景には、菅氏を推す麻生派領袖(りょうしゅう)、麻生太郎副総理兼財務相と、岸田派名誉会長として強い影響力を持つ古賀誠元幹事長の対立がある。両者は地元で長年勢力争いを演じる因縁の間柄で、県連関係者は「岸田派が麻生派との権力争いに敗れたということだ」と解説する。

 古賀氏のおひざ元で、派閥議員を4人も抱える福岡で地方票を取りこぼしたことは、岸田派にとって大きな痛手となる。

4665名無しさん:2020/09/13(日) 14:16:12
https://mainichi.jp/articles/20200913/ddm/001/010/115000c
自民総裁選 「今夜から水面下で」(その1) 菅氏に提案、二階氏ら筋書き
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月13日 東京朝刊

 自民党総裁選(14日投開票)は党内7派閥中5派閥の支持を得た菅義偉官房長官(71)が、岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長(63)を突き放し優勢な状況が続く。なぜ菅氏圧勝の流れとなったのか。舞台裏を検証する。

 「今回の総裁選に出ようと思っています。よろしくお願いします」。安倍晋三首相が辞任表明した翌日、8月29日午後8時ごろ。菅氏が国会近くの衆院赤坂議員宿舎の応接室で頭を下げると、自民党の二階俊博幹事長は「応援するから、しっかりやれ」と激励した。

 会談を持ちかけたのは菅氏だった。この日の日中、石原派の森山裕国対委員長に連絡し二階氏との会談を依頼した。菅氏との会談に先立ち、二階氏は森山氏と側近の林幹雄幹事長代理と東京都内のすし屋で事前の打ち合わせを行った後、3人で1台の車に乗り込み、ひそかに地下駐車場から宿舎に入った。

https://mainichi.jp/articles/20200913/ddm/002/010/064000c
自民総裁選 「今夜から水面下で」(その2止) 「麻生幹事長」岸田氏難色 禅譲失敗「逆転」ついえる
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月13日 東京朝刊

 菅義偉官房長官(71)の出馬情報が駆け巡った8月30日午後。岸田文雄政調会長(63)は国会近くの「ザ・キャピトルホテル東急」で、森喜朗元首相と面会した。最大派閥・細田派に強い影響力を持つ森氏はこれまで谷垣グループとの連携をアドバイスするなど岸田氏の「指南役」でもあった。

 「ごあいさつに伺いました」と語りかけた岸田氏に、森氏は「そんなことより各議員、各派閥を何周も回ったんですか? 情勢はすごいスピードで動いているんですよ」と突き放した。出遅れた岸田氏へのいらだちからだった。

 挽回のカギは麻生太郎副総理兼財務相の支援だった。ところが岸田氏は麻生氏の不信を買っていた。8月28日夜の岸田氏を囲む岸田派会合に古賀誠元幹事長が参加した。麻生氏にとって、古賀氏は地元・福岡で権力争いを続けた「天敵」。当初、岸田氏支持に傾いた麻生氏だが、古賀氏の動きを知り、態度を急変させた。

4666名無しさん:2020/09/13(日) 14:17:08
>>4665

https://mainichi.jp/articles/20200912/k00/00m/010/207000c
ここから水面下で」 菅氏支持へ自民党内「雪崩」を引き起こした密会の賭け
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月12日 17時52分(最終更新 9月12日 21時47分)

 自民党総裁選(14日投開票)は党内7派閥中5派閥の支持を得た菅義偉官房長官(71)が、岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長(63)を突き放し優勢な状況が続く。なぜ菅氏圧勝の流れとなったのか。舞台裏を検証する。

 「今回の総裁選に出ようと思っています。よろしくお願いします」。安倍晋三首相が辞任表明した翌日、8月29日午後8時ごろ。菅氏が国会近くの衆院赤坂議員宿舎の応接室で頭を下げると、自民党の二階俊博幹事長は「応援するから、しっかりやれ」と激励した。

 会談を持ちかけたのは菅氏だった。この日の日中、石原派の森山裕国対委員長に連絡し二階氏との会談を依頼した。菅氏との会談に先立ち、二階氏は森山氏と側近の林幹雄幹事長代理と東京都内のすし屋で事前の打ち合わせを行った後、3人で1台の車に乗り込み、ひそかに地下駐車場から宿舎に入った。

 幹事長と官房長官という中枢で安倍政権を支えた二階氏と菅氏。ともに国会議員秘書、地方議員を経て国政に出た「たたき上げ」だ。同席した森山、林両氏も地方議員出身。総裁選出馬を「考えたことはない」と繰り返してきた菅氏だが、二階氏は6月の通常国会閉会後、菅氏と会食を重ね「安倍さんの次はあんたしかない。総裁選に出たら応援する」と促していた。菅氏が決断したのは、二階氏らの「後ろ盾」を確信したためだ。

 問題は岸田氏と麻生太郎副総理兼財務相の動向だっ…

4667名無しさん:2020/09/13(日) 18:16:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe407655b9c620dec2dff1cfaa166d3e299965cc
「菅義偉首相」にしがみつく創価学会と公明党の限界
9/13(日) 7:01配信

 「困難な中、一緒に努力してきたことが続けられなくなるのは非常に残念だ」

 8月29日午後、国会内で安倍晋三から辞意を伝えられた公明党代表の山口那津男は記者団を前に厳しい表情で語った。

 だが、2012年の第二次安倍内閣発足から8年近く、安倍と山口は数えきれないほど会談を重ねてきたにもかかわらず、最後までウマが合わない微妙な関係のままだった。

 リベラル思想の持ち主である山口は、気を許した相手との酒席では時に安倍を口汚く罵るほどの安倍嫌いであり、一方の安倍も「山口さんは形式的なことばかり言うから苦手だ」と側近にこぼしてきた。

 安倍政権下で常にギクシャクしていた自民党と公明党の仲を取り持ってきたのが、官房長官の菅義偉だ。

 公明党が支持者に約束してきた消費税の軽減税率導入問題で、2016年には財務相の麻生太郎や幹事長(当時)の谷垣禎一ら自民党側が強硬に反対する中、菅は「公明党が賛成しなければ法案は通らないし、選挙もできない」と公明党の主張を全面的に受け入れるよう安倍に迫り、飲食料品全般への軽減税率導入を実現させた。

 昨年の参院選では、公明党候補の苦戦が予想された兵庫選挙区に3回も入り、地元の自民党県連の猛反発を無視して、自民党支持の住宅・港湾関連の業界団体票を公明党に回すなどしてテコ入れし、当選させた。

 こうして強固さを増してきた公明党・創価学会とのパイプが、菅の力の源泉になってきた。

 いまや創価学会と本音で話ができる自民党議員は菅だけであり、衆院小選挙区ごとに2万票以上はあると言われる学会票を差配できるとなれば、選挙基盤が脆弱な若手議員たちは、こぞって菅になびく。

 昨年の参院選の広島選挙区で、新人の河井杏里が現職の溝手顕正を追い落として当選できたのも、菅の依頼を受けた創価学会が全力で河井を支援したからだった。菅と学会のパイプが河井当選の決め手だったのだ。もっともその河井夫妻が公選法違反で逮捕されたため、広島県の学会関係者の間では、菅に対する怨嗟の声が上がっている。

 学会とのパイプが有効なのは、自民党内だけではない。日本維新の会代表の松井一郎は、公明党が成否のカギを握る「大阪都構想」の実現に向け、菅に公明党対策をたびたび頼み込んできた。公明党・創価学会とのパイプは、維新をも引き寄せる効果があるのだ。

4668名無しさん:2020/09/13(日) 18:19:29
>>4667

学会の中枢と直結している

 自民党のベテラン職員は「菅は、かつての野中広務と同じような立場に立ったな」と評するが、そのパイプは野中以上に強い。

 それは菅が、2010年の参院選以降、創価学会で選挙対策を一手に担っている副会長で広宣局長の佐藤浩と極めて親密な関係を築き、その佐藤は会長の原田稔と主任副会長で本部事務総長の谷川佳樹という、今の学会を動かす中枢と直結しているからだ。

 創価学会の絶対的な指導者である名誉会長の池田大作が、体調悪化により人前から姿を消して10年余。もはや池田が指揮をとれなくなっていることは明らかで、原田と谷川が名実ともに学会を動かしている。

 そこに直結している佐藤と菅との約束は、そのまま創価学会と日本政府の約束になる。7年8か月の安倍政権の間に、公明党を「中抜き」して政府と創価学会の間で直接、物事が決まるという歪な関係ができているのだ。

 だが、こうした現状は、創価学会にとって政府・自民党とのパイプが菅だけになっているという脆さの裏返しでもある。

 自公連立政権発足当時の小渕恵三内閣では、官房長官の野中だけでなく、政権の後ろ盾だった元首相・竹下登や首相の小渕自身、それに古賀誠や大島理森などがそれぞれ学会や公明党の幹部とパイプを持ち、自民党と重層的な関係を築いていた。

 だが、安倍政権では菅ー佐藤ライン一本だ。それは代表の山口や、前幹事長で副代表の井上義久ら公明党の幹部が、安倍政権との間にパイプを作ってこなかったことの裏返しでもある。そもそも佐藤が菅との関係を深めるようになったのも、公明党幹部たちが安倍政権中枢との関係を作れず、機微な情報が入ってこないことに苛立ちを深めたからだった。

 こうした現状は、もし菅が政権中枢から外れてしまえば、政権とのパイプが直ちに失われることも意味している。学会幹部によれば、学会内でもそうした懸念の声は以前から出ていたという。だが、公明党・学会の意向を受けて自民党内をまとめてくれる剛腕政治家は他に見当たらず、菅が学会の「打ち出の小槌」になっていることから、学会は菅との関係にさらに嵌っていく。その結果、公明党・創価学会は菅に対して異常なまでに配慮を見せるようになった。

4669名無しさん:2020/09/13(日) 18:21:15
>>4668

「早期解散」をめぐる公明党の変節
 公明党は、東京都議選を国政選挙と同程度に重視する。1955年の統一地方選で創価学会が初めて政界に進出した際、学会の最高幹部が都議選で当選したことや、宗教法人としての認証を得ていた自治体が当時は東京都だったことも相俟って、東京都議は国会議員と同等に扱われ、その選挙には毎回、全国の学会員を動員して全員当選を目指してきた。

 しかし、衆院選がその都議選と近接した時期に行われると、どちらかの選挙の運動量が極端に落ちるため、従来、学会・公明党は都議選の前後半年ほどは衆院解散を避けるよう自民党側に全力で働きかけてきた。実際、都議選の1か月後に行われた2009年の衆院選で公明党は惨敗。2017年にも都議選から3か月後に衆院選が行われ、議席を大きく減らしている。いずれも解散時期をずらしてほしいという公明党の要請を当時の首相、麻生太郎や安倍晋三に却下された結果だった。このうち2017年の際は、学会の佐藤が菅に解散の先送りを強く働きかけたものの、安倍は菅の申し出を受け入れなかったという。

 今回は、都議選が来年7月初めに行われる見通しである一方、同年10月には衆院が任期満了を迎えることから、学会としては本来、衆院選は来年1月頃までに終わらせてほしいと自民党側に強く求めるところだ。

 ところが、6月末に副総理の麻生太郎から「この秋に安倍首相の手で解散することが望ましい」との考えを伝えられた公明党幹事長の斉藤鉄夫は「準備が全く進んでいない」として反対する考えを示し、代表の山口も記者会見などで年内解散に慎重な考えを繰り返し強調した。公明党が、従来の考えと異なる主張をしたのは一体なぜなのか。

 安倍は、この6月に計8回も副総理の麻生太郎と会談した。麻生は、「新型コロナウイルス対策で批判を浴びて求心力が落ちている現状を打開するためには、早期に解散・総選挙を行うべきだ」と繰り返し進言し、安倍も「やれるときにやる」と検討する考えを示していた。

 菅はこの動きを警戒していた。理由は後で述べるが、菅は二度と安倍の手による解散はさせたくなかった。それゆえ、解散は「首相の専権事項」とされ、官房長官といえども言及しないことが永田町の暗黙のルールになっているにもかかわらず、7月30日、TBSのCS番組の収録で今秋の衆院解散の可能性について問われると「新型コロナウイルスの問題がこのような状況では、難しいのではないか」と明確に否定。その後も同様の発言を繰り返した。

 これには首相秘書官兼総理大臣補佐官の今井尚哉ら安倍の側近たちが「何様のつもりだ。菅は総理の解散権を縛るのか」と憤った。

4670名無しさん:2020/09/13(日) 18:21:46
>>4669

菅の依頼だったのでは
 東京都議選を来年に控えているに関わらず、公明党はなぜ年内解散への反対姿勢を強調してきたのか。

 創価学会はこの夏、コロナ禍でストップしていた活動を9月初めから再開させる方針を固めていた。そのため、初秋の解散には対応できないとしても、11月以降の解散・総選挙であれば対応は可能だった。そもそも都議選のことを考えれば、本来は年末・年始までに衆院選を終わらせたほうが有難いはずだ。

 この謎は、菅の解散否定発言と照らし合わせれば氷解する。つまり、安倍の解散権を縛るため、菅が佐藤を通じて公明党側にも「解散に反対の声をあげてくれ」と依頼した――と考えれば全ては符合するのだ。

 創価学会は7月8日、東京・信濃町の本部別館で「最高協議会」を開催した。この会議は、毎年夏と冬の2回開かれ、全国13方面の方面長や婦人部長らの地方幹部と本部の幹部たちが一堂に集まり、組織の課題を話し合う重要会議だ。今回は、新型コロナ対策で出席者を普段の約半数の50人程度に絞り、開催日数も3日から1日に短縮して行われた。

 会議の重要テーマは次期衆院選に向けた体制作りだった。会議の中で佐藤浩は「いよいよ衆院の任期満了まで1年余となった。9月以降はいつ衆院の解散があっても万全の戦いができるよう準備を進めて欲しい」と檄を飛ばした。

 そして出席者が最も高い関心を寄せる衆院選の時期については、「来年7月の都議選から3か月後の10月の任期満了近くになる可能性が最も高い」との見方を示す一方、「可能性は高くはないものの、早期解散を模索する動きもあるのは事実なので、この秋から冬にかけての解散も皆無とはいえない」として、9月から全力で選挙準備に取り組むことを申し合わせた。

 佐藤と菅が蜜月関係にあることは、今や学会内で知らないものはいない。出席した幹部たちは、佐藤の言葉はすなわち菅の考えだと思って聞いていた。会議で佐藤の見立てを聞いたある幹部は「菅さんは『安倍首相はもはや解散できない可能性が高いし、そもそも解散させたくない』と思っているのだろう」と呟いた。

 この幹部の見方は当を得ていた。もともと安倍は、この夏に東京五輪を終えた後、今秋にも途中辞任して党員投票を省略した形の総裁選に持ち込み、気心に知れた政調会長の岸田文雄を後継にする――という青写真を検討していた。来年9月の任期満了まで務め、党員投票が行われる正式な総裁選が行われると、地方党員に人気の高い元幹事長・石破茂が総裁に就任する可能性が高まるからだ。

 ところが東京五輪は1年延期となった。現職の首相として五輪を迎えたいと願っていた安倍が、任期いっぱい首相を務めることと、後継を岸田にすることを両立させるためには、もう一度自らの手で解散に踏み切って勝利し、求心力を回復させるしかない。それゆえ、無理は承知でなお解散を模索していたのだ。

 (文中敬称略。中編につづく)

戸坂 弘毅

4671さきたま:2020/09/13(日) 20:14:35
自民新総裁、菅氏選出へ 議員票圧倒、地方票も上積み―14日投開票
2020年09月13日19時47分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091300230&g=pol
 自民党総裁選は14日、投開票される。菅義偉官房長官(71)は、党内5派閥から支持を受け、国会議員票(394票)の7割超を固めた。地方票も44票まで積み上げ、石破茂元幹事長(63)の25票、岸田文雄政調会長(63)の9票をリード。全体の過半数(268票)を上回り、退陣する安倍晋三首相の後継となる第26代総裁に選出される見通しとなった。

 各都道府県連では13日、割り当てられた地方票3票の配分を決めるため、それぞれ独自に実施している予備選(意向調査を含む)の開票が進んだ。取材によると、同日までに26都道府県連の結果が判明している。
 菅氏は、得票数1位が全て獲得する「総取り方式」の東京と、予備選に代わる意向調査を行った北海道で3票を獲得。得票数に応じて票を割り振る「ドント方式」の青森、石川、福井、岡山などでは2票を得た。
 岸田、石破両氏は、それぞれ地元の広島、鳥取で3票を独占。福島、香川、長崎、熊本は3候補が1票ずつを分け合った。予備選の開票は14日も行われる。

4672さきたま:2020/09/13(日) 20:48:54
>>4671
【速報】自民党総裁選予備選、広島は岸田氏が3票「総取り」
2020/9/13
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=680478&comment_sub_id=0&category_id=256
 安倍晋三首相(山口4区)の後継を決める自民党総裁選で、党広島県連が県内の党員・党友を対象に実施した予備選を13日に開票した結果、岸田文雄政調会長(広島1区)が県連持ち分の3票を「総取り」した。複数の関係者が明らかにした。県連幹部3人が上京し、14日の総裁選で岸田氏に計3票を投じる。

 県連は持ち分の投票先を決めるのに、得票数に応じた「ドント方式」を採用。岸田氏が石破茂元幹事長(鳥取1区)、菅義偉官房長官を寄せ付けず、3票全てを得たという。

 県連はこの日正午で投票を締め切り、直後に県連が入る広島市中区のビルで開票した。宇田伸幹事長たち県連の総裁選挙管理委員会の5人の立ち会いのもと、事務局職員やスタッフたち19人が作業。岸田氏の票の束を次々と積み、石破氏、菅氏を圧倒した。

 県連によると、予備選は県内の党員・党友2万7443人に向けて往復はがきで実施。有効投票数は1万9299票だった。(岡田浩平)

4673さきたま:2020/09/13(日) 20:53:38
>>4671
自民党総裁選予備選 鳥取県連は石破氏が3票独占
2020.9.13 18:19
https://www.sankei.com/politics/news/200913/plt2009130015-n1.html
 14日に投開票される自民党総裁選で、同党鳥取県連は13日、県内の党員・党友を対象に実施した予備選の開票を行った。関係者によると、ドント方式で得票を割り振りした結果、鳥取選出の石破茂元幹事長が3票を独占したとみられる。

 同県連によると、党員・党友9984人に往復はがきを送り投票を求めたところ、8124人から返信があった。投票率は81・37%。

 開票結果は、14日の新総裁選出後に公表予定だが、関係者によると、石破氏が投票総数の9割以上の票を獲得したという。続いて菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長の順だった。

4674名無しさん:2020/09/13(日) 23:05:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/408d7054ac15638de5c0b9b51717e07ba471eed5
総裁選で再び注目 自民党の派閥とその歴史とは? 坂東太郎のよく分かる時事用語
9/13(日) 20:55配信

 安倍晋三首相(自民党総裁)の辞任表明に伴う自民党総裁選挙が14日に投開票されます。今回は国会議員票394人と都道府県連の代表141票(3票×47都道府県)の計535票を争奪する「簡易型」の総裁選で、過半数268票を得れば当選です。議員票と同数の党員・党友票の合計で戦う通常の「フルスペック型」より議員票の比重が重くなるため、早くも「何派が誰につくか」の票読みが盛んです。

 その際、各候補の議員票を推測するのに重宝されているのが「派閥」です。すでに菅義偉(よしひで)官房長官に5つの派閥が支持表明をしていて「もはや勝負あり」などとも報じられているところ。そもそも「自民党の派閥とは何だ」という点をあらためてみていきます。

●派閥の歴史と系譜
 政治の世界に限らず、いかなる集団においても入社年次や部門、出身大学、好悪や親疎感などから「派閥」はできやすいものですが、自民党の派閥はそれらと大きく異なります。いくら対立が激化している組織でも、公然と事務所を構えて「領袖」(ボス)まで決まっている派閥など稀でしょう。それも道理で、自民党の場合は1派閥がしばしば野党1つ分以上の勢力を抱える「党内党」なのです。言い換えると自民党とは「党内党の連合体」といえましょう。

 現在の自民党内の派閥は主に7つです。名称、人数、領袖、今回支持するとみられる候補を並べると

・細田派98人(会長は細田博之)→菅義偉候補
・麻生派54人(会長は麻生太郎)→菅義偉候補
・竹下派54人(会長は竹下亘)→菅義偉候補
・二階派47人(事実上の領袖は二階俊博)→菅義偉候補
・岸田派47人(会長は岸田文雄)→岸田文雄候補
・石破派19人(会長は石破茂)→石破茂候補
・石原派11人(会長は石原伸晃)→菅義偉候補

となります。菅氏自身は無派閥(約70人)。他に派閥ほど結束が強くない谷垣禎一グループ(他派との重複も含めて20人余)が認められるのです。

4675名無しさん:2020/09/13(日) 23:06:27
>>4674

 派閥の源流は、1955(昭和30)年の自由民主党の結成にさかのぼります。吉田茂が率いていた自由党と鳩山一郎による日本民主党が「保守合同」して成立した自民党では、総裁選挙に向けて有力者による主要8派閥が形成されました。派閥はその後、存亡を繰り返しつつ70年代の5大派閥「三角大福中」を経て現在に至るという流れです。現在までの系譜をざっくりと記すと以下のようになります。

●旧自由党系
池田勇人派→大平正芳派(大)→岸田派、麻生派、谷垣グループ
佐藤栄作派→田中角栄派(角)→竹下派

●旧日本民主党系
岸信介派→福田赳夫派(福)→細田派
河野一郎派→中曽根康弘派(中)→石原派、二階派
三木武夫派(三)……麻生派へ合流

 5大派閥から現在2つ以上に分かれているのが旧池田派と旧河野派です。それぞれの経緯を略述します。

 池田派(宏池会)は、加藤紘一が領袖であった2000(平成12)年、当時の森喜朗首相(派閥は現在の細田派)の倒閣を目指した「加藤の乱」が頓挫。以後は親加藤の谷垣派(現在の谷垣グループ)と反加藤の堀内光雄派(現在の岸田派)に分立しました。

 麻生派は少々複雑です。河野一郎の子の洋平(中曽根派)が1976(昭和51)年に自民党を飛び出して新自由クラブを結成するも力及ばず10年後に復党。宏池会に入りましたが宮沢喜一の後継争いで加藤と対立し、麻生らと小所帯の河野グループを旗揚げして分立しました。それが今の麻生派です。

 旧中曽根派は跡目を継いだ渡辺美智雄の死後、山崎拓が分離独立。「参議院のドン」と畏怖されていた村上正邦らの中曽根派勢力と他派ながら森喜朗と袂を分かった亀井静香らのグループが合流して「村上・亀井派」が立ち上がりました。

 二階俊博は、後述する小沢一郎を実質的なリーダーとする新生党結成で自民党(竹下派)を離党。新進党、自由党と小沢と行動をともにしましたが、自民党との連立政権(自自公連立)で連立から離脱しようとした小沢と決別して新たなグループ(保守党)をつくり、政権に残留。その後、村上・亀井派の後継たる伊吹派(会長:伊吹文明)に属し、2012年に派を継承しました。

 石破派は正確な系譜を記せません。一応は竹下派系ともいえますが一度離党していますし(離党時は渡辺派)、復党後も一時期無派閥でした。

 派閥の名称として有名なのは、前述の宏池会(現岸田派)のほか、佐藤派系の田中角栄が率いた「木曜クラブ」と派内に旗揚げした竹下登の「創政会」(その後独立して「経世会」に)、岸派の跡目である福田赳夫が作った「清和会」(後継の現細田派も「清和政策研究会」を名乗る)などが有名です。

4676名無しさん:2020/09/13(日) 23:07:02
>>4675

●派閥の「番外編」
 今回の総裁選で大本命と目される菅義偉(よしひで)氏はかつて経世会や宏池会の系統に属していましたが、派の総意に反する候補を総裁選で支持するなどの独自行動が目立って無派閥となっています。現在の無派閥議員は数え方によってバラツキがあるものの約70人。内訳は、何かといわくがあったり、派閥の応援なしで勝てたりする強い中堅ベテランや公募や地方議員出身など菅氏と同じ、かつての「党人派」に近い若手に大別できます。今回の総裁選は後者の多くが事実上の「菅派」として20人を超える議員が応援する模様です。

 総裁選勝利の算段として無派閥を標榜した小泉純一郎元首相(実際は森派の大番頭)を除いて無派閥で首相になった人はいません。派閥には、後述するように恩恵と弊害が合わせ鏡になっています。

 もともとは自民党有力者で、今なお野党で一定の影響力を残しているとみられるのが小沢一郎。小渕恵三元首相を推すグループとの竹下派の跡目争いで劣勢になった小沢は、一群を率いて脱党して新生党を結成、1993(平成5)年に細川護熙(もりひろ)非自民連立政権を成立させて自民党を野に追いました。その後、自民党が社会党と新党さきがけをともなって政権を奪還すると政権交代可能な野党として新進党を結成。小池百合子都知事や石破候補も加わっています。

 新進党の分裂後は自由党を立ち上げ宿敵の小渕首相と1999年に連立。連立離脱の際に分裂して政権に残ったのが二階幹事長らです。野に下った小沢自由党は2003(平成15)年に民主党と合併、2009年の総選挙で大勝して再び自民から政権を取り上げました。

 民主党政権末期に小沢派を率いて脱党した後も、山本太郎現「れいわ新選組」代表と組むなどいくつかの政党を経て、国民民主党に合流。今月の立憲民主党との合流で誕生する新政党でも一暴れするつもりのようです。

●派閥の功罪

 「55年体制」当初から外交姿勢は旧自由党系が「ハト派」(穏健)、旧日本民主党系が「タカ派」(強硬)とみなされてきました。こうした政策的な違いに加えて、派閥は1947(昭和22)年から1993年まで衆院選挙で採用された中選挙区制(1つの選挙区からおおむね3人から5人を選出)が存在感を高める要因となっていました。

 93年の総選挙で下野するまで、自民党はほぼ単独与党なので総選挙で過半数を維持しなければなりませんでした。例えば定員3人区としたら当選者は1人ではダメで2人を目指します。当然同じ選挙区で自民党候補同士が争う構図となり、他派閥候補と血で血を洗う選挙戦を展開したのです。派閥の領袖は勝つためにカネを配って自派候補を応援しました。

4677名無しさん:2020/09/13(日) 23:07:42
>>4676

 その時の政権が行き詰まるとカラーの異なる別派閥の領袖を新しい総裁(単独政権下ではイコール首相)に立ててイメージを変えるという「疑似政権交代」もしばしば演出。タカ派の岸内閣の後にハト派の池田内閣を、田中首相が金銭スキャンダルで辞任した際には「クリーン三木」として清潔イメージがあった三木内閣を後任にするといった具合です。

 ある領袖が総裁(=首相)になると他派閥は少しでも内閣に自派の議員を押し込もうとし、総裁も足下を固めるべく派の推薦リストに沿って受け入れてきました。

 とにかく選挙に勝たなければ話にならないので派閥は巨大な集金マシンと化し、総裁選は現ナマが飛び交うありさまでした。当選を重ねるごとに各議員は党の部会や国会の委員会などで特定の分野に精通することを心がけ、やがて「族議員」となってなまなかな官僚では及びもつかぬ知識と権限を振るって選挙地盤や支持母体を培養するなど、私益に走るという弊害もたびたび指摘されてきたのです。

 他方で、派閥は自らを強くするためとはいえ人材発掘にも余念がなく、当選した新人議員の教育も熱心に行いました。総裁選となれば領袖を担いで戦い、当選回数にしたがって党や政府の要職を歴任し、最後は領袖に上り詰めて総理の座を狙うという「自民党ドリーム」が党の体質を強化したのも事実です。族議員も専門性を磨くという範囲では決して悪いことばかりでもありません。

●派閥の盛衰
 「戦国史」とまでうたわれた1970年代の三角大福中のバトル後、派閥の弊害が恩恵よりも強く意識されるようになりました。大きく変わったのが1996年、衆議院に小選挙区比例代表並立制が導入されてから。「1選挙区に当選は1人」が原則なので派閥間での争いが不要となって総裁や幹事長といった党の公認権を持つリーダーに従う傾向が強まります。

 2001年に誕生した小泉政権あたりからハッキリと景色が変わりました。推薦リストに基づく派閥順送り人事を一切せず。また彼自身は派閥の領袖ではありませんでした。以後の総裁・首相でも領袖は麻生首相のみ。安倍、福田康夫各首相は違います。

 それでもなお派閥が健在なのは、大臣こそ順送りが廃されつつあるも、政府の副大臣、政務官や国会の役職、党役員人事などではまだまだ権限を振るう余地が大きく、無派閥のままではそこに仲間を送り込んだり国政選挙で新人に公認をもらったりといった効果が期待できないためでしょう。総務省に派閥を政治団体として届け出れば政治資金パーティーも開けます。パーティーは既存の派閥も有力な資金源としているのでカネの面での恩恵もあるようです。

 だからこそ、菅氏が無派閥というのが注目されます。第2次安倍政権発足から一貫して官房長官を務めた菅氏は、無派閥からの抜てきも積極的で信望が厚いようです。既存派閥の相乗り現象も、その流れをつくった二階幹事長以外は、むしろ「無派閥首相誕生」で置いてきぼりを食らうのを恐れたからともみなせます。「昭和の派閥談合・密室政治の復活」という見方がされる一方で、派閥のありがたみを「少しでも新総裁に分かっていただこう」という試みなのかもしれません。

(※文中一部敬称略)

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■坂東太郎(ばんどう・たろう) 毎日新聞記者などを経て、日本ニュース時事能力検定協会監事、十文字学園女子大学非常勤講師を務める。著書に『マスコミの秘密』『時事問題の裏技』『ニュースの歴史学』など

4678名無しさん:2020/09/14(月) 00:03:59
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020080600956&g=pol
吉川参院議員が細田派入り
2020年08月06日17時09分

 自民党細田派は6日の会合で、無派閥の吉川有美参院議員の入会を決めた。これに伴い、同派所属議員は計98人となった。

4679名無しさん:2020/09/14(月) 00:05:16
自民党総裁選挙スレ 11  管氏選出へ
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/giin/1599987589/406

406 名前:無党派さん (ワッチョイ fa55-H966)[sage] 投稿日:2020/09/13(日) 23:34:24.86 ID:SxpaIMrT0
これで合ってるかしら?

有隣会(谷垣グループ)の投票行動まとめ

【菅支持】
[細田派]小田原潔、吉川有美
[麻生派]井林辰憲、務台俊介
[竹下派]二之湯智
[石原派]田野瀬太道
[無派閥(ガネーシャの会)]牧原秀樹、秋本真利、大串正樹、星野剛士
[無派閥]松下新平、園田修光

【岸田支持】
[岸田派]金子原二郎
[無派閥]遠藤利明、小里泰弘、加藤鮎子、本田太郎

【石破支持】
[石破派]山下貴司
[無派閥]中谷元

【不明】
[無派閥]川崎二郎、逢沢一郎

【棄権】
[無派閥]山本公一

4680名無しさん:2020/09/14(月) 00:15:44
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019121600818&g=pol
「ポスト安倍」揺れる谷垣G 埋没懸念、独自擁立論も―自民
2019年12月17日07時07分

 新たな幹部人事を決めた自民党の旧谷垣グループ(有隣会、24人)が「ポスト安倍」に向けた戦略で揺れている。池田勇人元首相が結成した「宏池会」(現岸田派)の流れをくむことから、同派会長の岸田文雄政調会長との協調を求める声がある。一方、埋没への懸念から独自候補の擁立を訴える意見も出ており、意思統一が今後の課題となる。

 有隣会は11月27日の緊急総会で幹部人事を改め、中谷元・元防衛相と遠藤利明元五輪担当相を代表世話人とする新体制で運営することを決めた。遠藤氏はこれまで党内の各派関係者との会合を重ねており、起用には次期総裁選をにらみ連携の幅を広げる「全方位外交」にシフトする狙いがある。
 有隣会は他派閥との掛け持ちを認めており、緊急総会では、かつて同会に籍を置いていた岸田派の三ツ矢憲生衆院議員の復帰も決まった。安倍晋三総裁の後継を狙う岸田氏は、有隣会の支持を取り付けたい考えで、同28日の派閥例会では「(有隣会へ)どんどん行ってください」と促し、有隣会に秋波を送った。
 岸田派と有隣会の若手は16日、東京都内で会食し意見交換。岸田氏も参加した。有隣会は岸田派と政策的に共通点が多く、同派との合流論も取り沙汰されている。ただ、岸田氏の発言には「懐柔されていると見られかねない」(有隣会幹部)との警戒感も広がり、岸田氏支持でまとまるかは見通せない。
 別の幹部は「自分たちから総裁候補を出す気概を持たなくてはいけない」として、派閥化して独自の総裁候補を担ぎ上げる可能性に言及する。もっとも、派閥になれば、他派と掛け持ちする議員や菅義偉官房長官に近い議員が有隣会から相次いで離脱する恐れもあり、具体化していない。
 有隣会は、安倍氏と石破茂元幹事長が争った2018年9月の前回総裁選では対応を一本化できなかった。同会幹部は「少なくとも7〜8割はまとまって動けるようにしたい」と話すが、次回も自主投票となれば会の存在意義が問われそうだ。

https://www.sankei.com/politics/news/191127/plt1911270027-n1.html
谷垣グループ「中谷-遠藤」体制を決定
2019.11.27 19:20政治政局

 自民党の谷垣禎一元幹事長が特別顧問を務める谷垣グループ(有隣会)は27日の緊急総会で、代表世話人の逢沢一郎元国対委員長が顧問に就き、遠藤利明元五輪相が代表世話人に昇格する人事を決めた。代表世話人の中谷元・元防衛相は留任し、遠藤氏とともにグループのかじ取りを担う。

 以前グループに所属していた岸田派(宏池会)の三ツ矢憲生元外務副大臣の復帰も決めた。遠藤氏は「力を合わせ、日本の政治の中核として頑張っていきたい」とあいさつした。

 緊急総会には谷垣氏も出席し、「日本の政治が厳しい時だから、みんなで団結して花も嵐も踏み越えて頑張っていこう」と呼びかけた。

4681名無しさん:2020/09/14(月) 00:17:01
https://mainichi.jp/articles/20200827/ddm/005/010/089000c
自民総裁選 谷垣G、また分裂含み 対応次第で草刈り場
会員限定有料記事 毎日新聞2020年8月27日 東京朝刊

 自民党の谷垣禎一前総裁を中心とする谷垣グループ(有隣会、23人)が、来年9月に任期満了となる党総裁選への対応で揺れている。同じ流れをくむ岸田派(47人)の会長、岸田文雄政調会長を推す声があるものの、石破茂元幹事長や菅義偉官房長官と近い議員もいて意見集約が難しいためだ。元々結束が緩い「準派閥」で、2018年の前回総裁選は自主投票だった。対応を誤ると分裂含みの草刈り場になりかねない。

 東京・紀尾井町のホテルで26日に開かれた谷垣グループの研修会。特別顧問の谷垣氏が車椅子姿で「有隣会の皆さんには日本の課題を背中に背負って頑張っていただきたい」と激励すると、出席議員19人が姿勢を正した。谷垣氏が16年に自転車事故で負傷し、政界を引退してから約3年。「どこまで行っても谷垣さんあってのグループだから」と出席議員は強調した。

https://mainichi.jp/articles/20200826/k00/00m/010/310000c
谷垣グループ、自民総裁選で分裂含み 草刈り場の可能性も 一枚岩には程遠く
会員限定有料記事 毎日新聞2020年8月26日 21時12分(最終更新 8月26日 21時12分)

 自民党の谷垣禎一前総裁を中心とする谷垣グループ(有隣会、23人)が、来年9月に任期満了となる党総裁選への対応で揺れている。同じ流れをくむ岸田派(47人)の会長、岸田文雄政調会長を推す声があるものの、石破茂元幹事長や菅義偉官房長官と近い議員もいて意見集約が難しいためだ。元々結束が緩い「準派閥」で、2018年の前回総裁選は自主投票だった。対応を誤ると分裂含みの草刈り場になりかねない。

 東京・紀尾井町のホテルで26日に開かれた谷垣グループの研修会。特別顧問の谷垣氏が車椅子姿で「有隣会の皆さんには日本の課題を背中に背負って頑張っていただきたい」と激励すると、出席議員19人が姿勢を正した。谷垣氏が16年に自転車事故で負傷し、政界を引退してから約3年。「どこまで行っても谷垣さんあってのグループだから」と出席議員は強調した。

 谷垣グループは、「加藤の乱」(00年)で失脚した加藤紘一元幹事長を支えた谷垣氏が、加藤派の分裂と古賀派(現岸田派)としての再結集を経て12年、古賀派を割る形で結成した。谷垣氏の人柄と他派閥との掛け持ちを認める自由度の高さから、現在も石破派(19人)や石原派(11人)を上回る一定勢力を保つ。掛け持ちしていない議員は16人だ。

 谷垣グループは集団指導体制をとってきた。谷垣氏が17年に政界を引退後、安倍晋三、石破両氏の一騎打ちとなった前回総裁選では、グループとしての方針をまとめられず自主投票となった経緯がある。所属議員は他派閥から合流・連携の打診や引き抜きを受けることが多い。

 最も熱心に合流・連携を呼びかけているのが岸田氏だ。岸田氏はポスト安倍に向け手勢を増やす思惑もあり19年、合流を打診。岸…

4682チバQ:2020/09/14(月) 09:59:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd8119a8c1e7fa6bb87e6ae0bfbad6617f58b1a4
【点描・永田町】突然の首相退陣表明の功罪
9/13(日) 19:01配信
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辞意を表明し、記者会見する安倍晋三首相=8月28日、首相官邸
 厳しい残暑と新型コロナウイルス第2波に国民が苦しむ中、8月28日夕、安倍晋三首相が突然、退陣表明した。長年苦しんできた持病の潰瘍性大腸炎再発が理由で、想定されていた9月の党・内閣人事や10月の臨時国会召集という政治日程を考えれば「今しかなかった」と強調。かかりつけの慶応大病院で2週連続となった24日の検査結果も踏まえ、「誰にも相談せず、一人で決断した」と明かし、政府対策本部で新たなコロナ対策をまとめたことを区切りにしたと説明した。

【図解】安倍内閣の支持率推移

 首相は第1次政権の2007年8月に体調を崩し、党・内閣人事を断行して9月の臨時国会に臨んだところで突然、退陣表明した過去がある。今回首相は、治療を続けながら9月に党・内閣人事での態勢の立て直しも模索したとされるが、8月の2回の検査でも体調回復のめどが立たなかったことで、退陣を余儀なくされたのが実態だ。持病悪化での退陣劇は「13年前の悪夢の再現」と受け止める向きも多く、首相にとっても「痛恨の極み」だったことは間違いない。

 首相の退陣表明会見は、28日午後5時から官邸で行われた。本格的会見は71日ぶり。首相は日ロ北方領土交渉や北朝鮮拉致問題、さらには憲法改正などの懸案解決に至らなかったことも踏まえ、「(辞めるかどうか)悩みに悩んだ」と表情をゆがめながら、「体調不安で正常な決断ができなくなる」ことへの恐れから、退陣表明に踏み切ったとして、国民に謝罪するとともに理解も求めた。
吹っ切れた表情の「最後の会見」

記者会見する菅義偉官房長官=8月28日、首相官邸
 会見は約1時間に及んだが、今回はプロンプターを使わず、冒頭発言も約13分間と簡潔で、多くの質問に答えることで、説明責任を果たす姿勢もアピールした。首相が解決を公約した拉致問題に言及する際に目を潤ませる場面もあったが、肩の力が抜けて吹っ切れた表情が目立った。首相は後継者決定まで、体調を管理しながら職務を完遂することも明言。後継選びについても「口出しすべきでない」とした上で、「選ばれた人には一議員として協力する」と述べるなど、史上最長で1強と呼ばれ続けた「大宰相」としての矜持と見識ものぞかせた。

 今回の退陣表明は、13年前の9月10日に召集した臨時国会で所信表明を行いながら、2日後の各党代表質問直前に「政権を投げ出す形」(自民長老)で退陣したことへの強い悔恨から「同じことは繰り返さない」との思いからだ。このため、政界の反応も「体調不良ではやむを得ない」(自民幹部)「早く回復してほしい」(立憲民主幹部)などの同情論が多く、「大事な時に体を壊す癖がある」などとツイッターに書き込んだ野党女性議員が、炎上後に謝罪する一幕もあった。各メディアの街角インタビューでの反応も「ゆっくり休んでほしい」などの声が多く、結果的に「日本的情緒を計算した退陣表明」(自民長老)ともなった。

 ただ、いわゆる「森友・加計問題」に「桜を見る会私物化」、さらには8月25日に初公判が行われた河井克行前法相と妻の案里参院議員の選挙違反(買収)事件での巨額の党資金投入など、多くの「政権の闇」は、退陣ですべて帳消しになるわけではない。退陣表明と同時に始まったポスト安倍の総裁選では、安倍政治の継続か人心一新による出直しかが争点となる。現状では首相の女房役だった菅義偉官房長官が「継続重視」で後継レースの主役に躍り出たが、「誰が後継者になっても安倍政権の“負の遺産”が重荷になることは避けられない」(首相経験者)。それだけに、「アベノミクスに始まり、アベノマスクで終わった」(共産党幹部)とも揶揄される史上最長政権の功罪が問われるのはこれからだ。【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」9月7日号より】

4683チバQ:2020/09/14(月) 17:05:08
>菅氏が377票、岸田文雄政調会長(63)は89票、石破茂・元幹事長(63)は68票
石破つぶしのために岸田に回してそうですね


https://news.yahoo.co.jp/articles/02c9d0d1cba34a005482eabbd8b26e50eee77c25
自民党新総裁に菅義偉氏…2位岸田氏、3位石破氏に圧勝
9/14(月) 15:34配信
自民党の新総裁に選出された菅官房長官(14日午後3時21分、東京都港区で)=小林武仁撮影
 自民党総裁選は14日午後、東京都内のホテルで開かれた両院議員総会で投開票を行い、菅義偉官房長官(71)が新総裁に選出された。

【写真特集】ポスト安倍 3氏が立候補 自民党総裁選2020

 今回の総裁選は、国会議員票(393票)と、47都道府県連代表に各3票を割り当てた地方票(141票)の計534票で争った。

 獲得票数は菅氏が377票、岸田文雄政調会長(63)は89票、石破茂・元幹事長(63)は68票だった。

 菅氏は、16日召集の臨時国会で第99代首相に指名され、新内閣を発足させる。

 菅氏は選出を受けて、ただちに党役員・閣僚人事に着手する。菅氏の任期は、安倍首相の残り任期である来年9月末まで。

4684チバQ:2020/09/14(月) 17:06:33

https://news.yahoo.co.jp/articles/3c9262a7426c6744565ade8a59e4368b502d7d06
石破氏、過去の強さは…総裁選地方票で菅氏にかなわず
9/14(月) 12:33配信




会見する菅義偉官房長官=2020年9月14日午前11時17分、首相官邸、恵原弘太郎撮影
 各3票が配分されている都道府県連票(計141票)について、朝日新聞のまとめでは、菅氏がトップの89票で、6割超を獲得した。石破氏の42票、岸田氏の10票に大きく差をつけた。

 今回の総裁選では、県連幹部が菅氏に3票を入れることを決めた秋田を除く46都道府県で予備選(党員アンケート、意向調査を含む)が行われた。

 大半の都道府県連は両院議員総会前の結果公表をしていないが、菅氏が北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、和歌山、山口、沖縄で各3票を総取り。青森、岩手、宮城、茨城、栃木、群馬、石川、福井、長野、岐阜、静岡、愛知、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、岡山、徳島、愛媛、福岡、佐賀、大分、鹿児島でも各2票を獲得。全国で幅広い支持を集めている。

4685チバQ:2020/09/14(月) 17:08:43
トータルー地方=国会議員
菅 377-89=288
岸田89-10=79
石破68-42=26

4686とはずがたり:2020/09/14(月) 17:18:16
石破国会議員票でも地方票でも惨敗で終わってますねえ。
一方,岸田は善戦と次ぎに繋がったか。

最初は岸田を担ごうとした麻生が一定の配慮して手を回したかな?

これで菅がこけて(長くやればやる程人気下がってくタイプにみえるw)どうしようもなくなったら石破では無く岸田に繋げられて,安倍政権の悪事もまあ隠蔽できるって寸法か。

総選挙の顔としては,まあ早期解散なら兎も角,人気落ちた来年の菅や,菅惨敗後の岸田の方が石破よりやりやすそうだ。

4687チバQ:2020/09/14(月) 18:32:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/90540d9eef4ca4402171d588728a7530fafde20d

田崎史郎氏、総裁選2位の岸田文雄氏は「24票、施し票があったということ」




9/14(月) 15:29配信



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スポーツ報知







田崎史郎氏
 14日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月〜金曜・後1時55分)では、この日、投開票された自民党総裁選を速報。菅義偉官房長官(71)が377票を獲得し、新総裁に選ばれた瞬間を放送した。

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏(70)は岸田文雄政調会長(63)が89票で2位となったことについて、「20数票上積みされてますね。89票獲得しましたが、24票、施し票があったということです。このくらい(石破茂氏と)差をつけておかないと、危ない、安心できなかったってことです」と分析。

 宮根誠司キャスター(57)は「これで来年の総裁選も残ったということですね」と岸田氏の今後についてコメントした。

4688チバQ:2020/09/14(月) 18:38:11
https://hochi.news/articles/20200914-OHT1T50115.html
新総裁誕生、2位の岸田氏は来秋総裁選に望み残す
2020年9月14日 15時21分スポーツ報知 # 社会

開票の結果 圧倒的な支持を得て新総裁となった菅義偉氏


自民党総裁選で投票する菅義偉氏
 安倍晋三首相(65)の辞任表明に伴う自民党総裁選は14日、都内のグランドプリンスホテル新高輪で両院議員総会があり、菅義偉内閣官房長官(71)が第26代総裁に選出された。告示前から細田派、麻生派、二階派など主要派閥が菅氏の支持を決め、地方票でも有利に展開した。
 注目の2位争いは岸田文雄政調会長幹事長(63)に軍配が上がり、石破茂元幹事長(63)は最下位に沈んだ。「3位なら政治生命の危機」(陣営)と背水の覚悟で臨んだ岸田氏は、来年9月の任期満了に伴い行われる総裁選に望みを残す一方、石破氏には厳しい結果となった。
 総裁選初挑戦となった岸田氏は安倍首相からの禅譲論も出るなど周囲の期待も高かったが、知名度の低さが選挙戦でも弱点に。「選挙の顔」として戦うには「力不足」(党関係者)との声も上がった。石破氏には知名度も及ばず、来秋の総裁選を見据え、戦略の見直しが必要となる。
 4度目の挑戦となった石破氏は総裁選を振り返り、「政策を作るのが自民党の原点。野に下った時に誓った原点です。そうあるかどうか常に検証し、心がけたい」。報道各社の世論調査では閣僚入りしていないにもかかわらず、安倍首相に次ぐ2位が多く、今回の総裁選に関する調査でも、岸田氏を大きく引き離していた。安倍首相の突然の辞任表明により形勢不利な中、一定の存在感を示した。
 菅新総裁は14日午後6時から党本部で記者会見を行う。15日に党役員人事に入り、16日召集の臨時国会で第99代首相に選出され、正式に菅内閣が発足する。2012年12月から続いた安倍内閣は16日に総辞職、約8年ぶりに首相が変わる。

4689チバQ:2020/09/14(月) 19:03:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4bc55511cf6cb7d32e10b6469d8b519ef73bd12
自民総裁選、道連3票の行方に不透明感 役員会が決定、党員に不満相次ぐ 「意向調査いらぬ」「いつも密室」
9/11(金) 16:34配信
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 自民党総裁選で党道連に配分された3票の投票先の決め方について、党員・党友から疑問視する声が相次いでいる。道連は党員・党友の意向調査を行っているが、道連分の投票先は最終的に役員会で決めるため、意向がどこまで反映されるのか不透明だからだ。44都府県連は党員投票の結果で投票先を決める予備選を行っており、道連との対応の違いが際立っている。

 「最終的に役員会で決めるなら意向調査なんて要らないのでは」。9日午後、道議会の自民党会派控室で道議の一人が疑問の声を上げると、別の道議が「いつも密室で決めるイメージだ」と相づちを打った。

 吉川貴盛道連会長は総裁選で、菅義偉官房長官の陣営の事務局長に就任。北海道新聞が自民党所属の道内関係国会議員13人に投票予定先を聞いたところ、12人が菅氏と答えた。道内の党員の多くが「執行部は菅氏にしたがっている」とみているが、「事実上、首相を決める選挙なのだから、開かれた形で行ってほしい」との声も少なくない。

 道連は道内の党員・党友約3万8千人に発送した意向調査用紙を13日に集計する。支持が最多の候補に全3票を投じる「総取り方式」を基本とするが、道連幹部が他の役員や国会議員の聞き取りも行い、役員会で投票先を決める。意向調査結果とは違う投票先に変える余地を残している。

 道連執行部は、予備選ではなく意向調査とした理由について、道内は広く離島も多いため、短期間での郵便投票が困難だったと説明。回収率が3割程度の可能性もあるとして、役員会で最終的な検討を加える必要があると判断したという。


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