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地方議会【会派】綜合スレ

1名無しさん:2010/03/17(水) 22:31:07
地方議会の会派に関する情報をまとめたいと思います。
都道府県議会・市町村議会の会派情報ならなんでもOKです。

198名無しさん:2017/10/11(水) 09:58:51
現行法による安定多数 編集

衆議院を例にとると、定数は465[4]であるから過半数は233である。

衆議院には17の常任委員会があり、各委員会の委員は獲得議席数に比例して配分されるので、これら全ての委員会で委員の半数を確保し、かつ委員会の招集や採決を決める権限や可否同数の場合の委員長決裁権をもつ委員長を出すのに必要な議席数は249となる。これが安定多数である。そして、すべての常任委員会で委員の過半数を確保し、委員長決裁に頼ることなく法案の委員会通過を可能とするのに必要な議席数は266となる。これが絶対安定多数である。

さらに、憲法改正の発議など、憲法に定める特定の事項を議決するためには3分の2以上の議席が必要なので317となり、これが圧倒的多数と呼ばれる。

表現 議席数 内容
  衆議院  
  参議院  
定数 465 242 議員の総数(公職選挙法4条1項、2項)
過半数 233 122 本会議でほぼ全ての法案を可決するのに必要な議席数(日本国憲法56条2項「出席議員の過半数」参照)
安定多数 244 129 全ての常任委員会で委員の半数を確保し、かつ各委員会で委員長を独占するのに必要な議席数
 絶対安定多数  261 140 全ての常任委員会で委員の過半数を確保し、かつ各委員会で委員長を独占するのに必要な議席数(国会法50条参照)
圧倒的多数 310 162 秘密会の開催、国会議員の除名(出席議員の3分の2以上、日本国憲法57条1項但し書、58条2項但し書)や憲法改正の発議(総議員の3分の2以上、同96条)、参議院で否決された場合の衆議院での法案再可決(同59条2項)に必要な議席数
安定多数

199とはずがたり:2018/04/16(月) 16:24:37
自民党が市長選ではきもちよく沢山負けた4/15地方選だが市議区議補選では底力を発揮している。侮りがたい。
冨岡や日光は市長選再挑戦組だし近江八幡や西宮は元国会議員だ。

4/15選挙結果

◆富岡市長選開票結果
当13,004 榎本 義法①無所属・新 学校法人理事長・僧侶
_10,615 岩井賢太郎(2)無所属・現=[自][公]


◆東金市長選開票結果
当11,145 鹿間 陸郎 無所属・新①
__9,142 前嶋 里奈 無所属・新=自民


◆日光市長選開票結果
当12,946 大嶋 一生 無所属・新① 元市議=阿部博美自民県議支援
_12,931 阿部 哲夫 無所属・新 =自民推薦 引退する斎藤文夫市長(74)の実質的な後継
_10,523 長谷川 敬 無所属・新 薬剤師=民進福田支援
__5,647 斎藤 敏夫 無所属・新 元市議
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/8025


◇近江八幡市長選開票結果(選管最終)
当21,047 小西 理 無所属・新①=「市民党」武村氏・徳永氏に加え共産等も支援。元衆院議員
_11,647 冨士谷英正 無所属・現(2)=自民・公明・維新

◇西宮市長選開票結果
当37,831 石井登志郎 無所属・新①=民主党元代議士
_37,723 吉岡政和 無所属・新=自民・公明推薦。県議
_27,589 本井敏雄 無所属・新=河野昌弘元市長らが支援・同市元副市長
_19,692 上田幸子 無所属・新=共産推薦
_14,286 村上博、無所属・新
__5,705 中川暢三 無所属・新

◆多摩市議補選 開票終了(2-3)
当16,699 桐木 優 自元
当13,720 菅原 重美 共元
_12,749 春日亀 小判 立新

◆練馬区議会議員補欠選挙(平成30年4月15日執行) 開票率100%
当38,486 柴田 さちこ 自由民主党
当28,444 野沢 なな 立憲民主党
当22,758 のむら 説 日本共産党
当22,758 高口 ようこ 市民の声ねりま
当20,709 たかはし 慎吾 自由民主党
_20,084 高松 さとし 都民ファーストの会
_14,611 はしぐち 奈保 都民ファーストの会
_8,483 松田 わたる NHKから国民を守る党
_3,025 つちどい みつお 無所属
_1,185 渋谷 誠 環境党

200とはずがたり:2018/04/16(月) 17:08:26


4/22投開票
<豊中市>
中川隆弘 58 [元]府議 維新
長内繁樹 59 [元]副市長 無新=[自][立][希][公][由][社][民]
松岡信道 37 市議 無新

<香取市>
4期目を目指す現職の宇井成一氏(58)
新人で前市議の伊藤友則氏(45)=自民推薦=

<市川市>
坂下(さかした) 茂樹(しげき) 43 無新 元県議(市議・県議秘書)日本文化大=自民党市川市支部推薦、公明党市川市議団支持・前回出馬の元市議の高橋亮平支援
村越(むらこし) 祐民(ひろたみ) 44 無新 元衆院議員(外務政務官・県議・会社員)青学大=【立】【民】【共】【由】【社】
田中(たなか)  甲(こう) 61 無新 =前回出馬の小泉文人氏支援


<栃木市>
鈴木 俊美(67)無所属・現 市長=自民を含めた地元県議ら
大川 秀子(70)無所属・新 元市議=自民の三原じゅん子参院議員ら

201チバQ:2018/05/16(水) 21:03:12
6155 :チバQ :2018/05/16(水) 21:02:42
福岡県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6154
定数86(欠員2) 自民会派41=48%【自民会派が過半数以下】

佐賀県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6151
知事が保守分裂で当選 
定数38(欠員2) 自民会派26=68%

長崎県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6150
自民会派が分裂 
定数46 自民会派33(20+13)=72%

熊本県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6149
定数48(欠員2) 
自民会派35=73%

大分県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6148
定数43(欠員1) 
自民会派23=53%

宮崎県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6147
定数39(欠員2) 自民会派22=56%

鹿児島県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6146
知事が非自民 
定数51(欠員1) 自民会派37=73% 

沖縄県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6145
知事が非自民 
定数48 自民会派14=29% 【自民会派が過半数以下】

202チバQ:2018/05/16(水) 22:52:54

3159 :チバQ :2018/05/16(水) 22:52:15
香川県議会https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3158
自民会派が分裂 
定数39(欠員2)自民会派27(12+12+3)=69%

愛媛県議会https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3156
知事が非自民?
自民会派が分裂 
定数47(欠員2)自民会派27(15+12)=57%

徳島県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3155
定数39(欠員2)自民会派27=69%

高知県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3154
定数37 自民会派22=59%

203チバQ:2018/05/20(日) 00:41:07
3170 :チバQ :2018/05/20(日) 00:40:46
鳥取県
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3169
自民会派が分裂
定数35自民会派19(12+7)=54%

島根県
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3166
定数37自民会派22=60%

岡山県
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3162
定数57(欠員4)自民会派34=60%

広島県
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3161
自民会派が分裂 
定数64自民会派42(30+5+5+2)=66%

山口県
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3160
自民会派が分裂 
定数47自民会派32(27+5)=68%

204チバQ:2018/05/24(木) 22:32:16
滋賀県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6042
知事が非自民
定数44自民会派20=45% 【自民会派が過半数以下】

京都府https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6036
定数60自民会派30=50%【自民会派が過半数以下】

大阪府https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6035
知事が非自民
定数88自民会派26=30% 【自民会派が過半数以下】【第一会派・議長は維新】

兵庫県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6031
定数87自民会派44=51%

奈良県
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6029
自民会派が分裂 
定数44自民会派21(9+10+2)=48% 【自民会派が過半数以下】

和歌山県
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6027
定数42自民会派30=71%

205 チバQ:2018/05/26(土) 03:51:33
間違えてた
6044 チバQ 2018/05/24(木) 22:35:44
都道府県議長会のHPによると議長が自民ではないのは下記都府県

沖縄・・・社民党 (第一会派は自民)
大阪・・・維新
三重・・・三重新政の会
東京・・・都民ファースト
岩手・・・自由党

206チバQ:2018/05/26(土) 06:32:29
>>205

沖縄・・・社民党 (第一会派は自民) 副議長も非自民
大阪・・・維新
三重・・・三重新政の会
東京・・・都民ファースト 副議長は公明
岩手・・・自由党 副議長も非自民

207チバQ:2018/05/29(火) 21:00:58

5048 :チバQ :2018/05/29(火) 21:00:27
青森県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/5040
定数48 自民系会派31=65%

岩手県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/5034
知事が自由党系
定数48 自民系会派11=23%【自民会派が過半数以下】【第一会派・議長は自由・民主系】 

宮城県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/5037
定数59 自民系会派31=53%


秋田県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/5041
定数43 自民系会派24=59%

山形県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/5047
定数44 自民系会派28=64%
知事が民主系より

福島県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/5045
定数58 自民系会派26=49%【自民会派が過半数以下】
知事が民主系より

208チバQ:2018/06/05(火) 20:34:38
東京都https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1101930771/7070
定数127 自民系会派23=18%
知事は都民ファースト【自民会派が過半数以下】【第一会派・議長は都民ファースト】

209チバQ:2018/06/05(火) 20:43:30
茨城県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/8149
定数63 自民系会派40=63% (中村系を含まず)
知事は保守分裂で当選

栃木県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/8150
定数50 自民系会派31=62%

群馬県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/8151
定数50 自民系会派32=64%


埼玉県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/8154
定数93 自民系会派51=56%
知事は非自民系

千葉県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/8155
定数95 自民系会派51=54%

神奈川県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/8164
定数105 自民系会派49=47%【自民会派が過半数以下】

山梨県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/8160
定数38 自民系会派22=58%
知事は民主系

210チバQ:2018/06/11(月) 19:48:41
北海道https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1223878241/1128
定数101 自民会派49 =49%【自民会派過半数以下】

211チバQ:2018/06/12(火) 20:54:56
主要13都市+那覇市
市議会のサイトから引っ張ってます。基本的にはひらがな→漢字の変換は行わず
市議会の表示のママです 一部気まぐれで修正してます


札幌市議会
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1223878241/1129

仙台市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/5057


さいたま市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/8175
千葉市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/8176
川崎市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/8177
横浜市会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224160558/8174

名古屋市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/6888

京都市会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6040
大阪市会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6039
神戸市会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6074

広島市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/write.cgi/study/2246/1224913247/3199

福岡市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6158
北九州市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6193


おまけ;那覇市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6194

212チバQ:2018/06/20(水) 22:55:38
新潟県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/6890
定数53 自民会派32=60%

長野県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/6892
定数58 自民会派22=38% 【自民会派過半数以下】
知事は民主系より

富山県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/6895
定数40 自民会派29=73%

石川県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/6897
定数43 自民会派32=74% 
■知事 初当選時は非自民で当選

福井県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/6898
定数37 自民会派25=68% 

岐阜県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/6921
定数46 自民会派33=72% 

静岡県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/6921
定数69 自民会派37=54% 
知事は民主系より

愛知県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/6924
定数102 自民会派56=55% 
知事は非自民保守という感じ

三重県https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/6923
定数51 自民会派20(14+3+3)=39%
自民会派が分裂 
【自民会派が過半数以下】【第一会派・議長は新政みえ】

213チバQ:2018/06/20(水) 23:02:43
自民会派が分裂
茨城?
三重
奈良
鳥取 広島 山口
香川 愛媛
長崎


自民会派が過半数以下 ■は議長が非自民  >>205
北海道
■岩手 福島
■東京 神奈川
長野 ■三重
滋賀 京都 ■大阪 奈良
福岡 ■沖縄

214チバQ:2018/06/20(水) 23:19:48
8312: チバQ :2018/05/26(土) 07:40:48
知事リスト

北海道 高橋はるみ

青森県 三村申吾
岩手県 達増拓也 自由党
宮城県 村井嘉浩
秋田県 佐竹敬久
山形県 吉村美栄子 初当選(2009)自民系を破って当選
福島県 内堀雅雄  官僚 民主系(参院議員)佐藤雄平の後継・民主が中心に擁立

茨城県 大井川和彦 保守分裂で当選
栃木県 福田富一
群馬県 大澤正明
埼玉県 上田清司 初当選(2003)は自民系を破って当選 民主系代議士
千葉県 森田健作
東京都 小池百合子 都民ファースト
神奈川 黒岩祐治

新潟県 空席
富山県 石井隆一
石川県 谷本正憲 初当選(94年)は非自民系で当選したが 今はすっかり自民系
福井県 西川一誠 
山梨県 後藤斎  民主系代議士
長野県 阿部守一 初当選(2010)は自民系を破って当選
岐阜県 古田肇
静岡県 川勝平太 自民系を破って当選
愛知県 大村秀章 初当選(2011)は自民系を破って当選  自民系=重徳は民主系代議士やってるけど
三重県 鈴木英敬

滋賀県 三日月大造 自民系を破って当選
京都府 西脇隆俊
大阪府 松井一郎 維新
兵庫県 井戸敏三
奈良県 荒井正吾
和歌山 仁坂吉伸

鳥取県 平井伸治
島根県 溝口善兵衛
岡山県 伊原木隆太
広島県 湯﨑英彦
山口県 村岡嗣政

徳島県 飯泉嘉門
香川県 浜田恵造
愛媛県 中村時広 政権批判強める
高知県 尾﨑正直

福岡県 小川洋
佐賀県 山口祥義 保守分裂で当選
長崎県 中村法道
熊本県 蒲島郁夫
大分県 広瀬勝貞
宮崎県 河野俊嗣
鹿児島 三反園訓 自民系を破って当選
沖縄県 翁長雄志 自民系を破って当選

8313: チバQ :2018/05/26(土) 07:57:13
札幌市長 秋元克広  自民系やぶる(自分も分裂気味)
仙台市長 郡和子   民主系代議士
さいたま 清水勇人  自民県議離党
千葉市長 熊谷俊人  民主市議 初当選(2009)は自民系やぶる
川崎市長 福田紀彦  民主県議 初当選(2013)は相乗りを破る
横浜市長 林文子  
相模原市 加山俊夫
新潟市長 篠田昭   初当選(2002)は自民系を破る
静岡市長 田辺信宏
浜松市長 鈴木康友  民主系代議士
名古屋市 河村たかし 減税
京都市長 門川大作
大阪市長 吉村洋文  維新
堺市長  竹山修身  非維新 (初当選時は橋下の支援)
神戸市長 久元喜造
岡山市長 大森雅夫
広島市長 松井一實
北九州市 北橋健治  民主系代議士 初当選(2007)は自民系を破る
福岡市長 髙島宗一郎 
熊本市長 大西一史  自民推薦 県議時代に自民を離党

215とはずがたり:2019/01/02(水) 12:57:20

統一地方選973選挙の「統一率」過去最低 27.21%
https://www.excite.co.jp/news/article/Mainichi_20190101k0000m010004000c/
毎日新聞社 2019年1月1日 05:00

 総務省は1日付で、春の統一地方選を予定している自治体を発表した。知事選、市区町村長選、議員選は計973選挙で2015年の前回より11少ない(昨年12月1日現在)。全地方選に占める「統一率」は27.21%で、過去最低だった11年の27.40%を下回る見通しだ。

 知事選は北海道、神奈川、福井、三重、奈良、鳥取、島根、徳島、福岡、大分の10道県、政令市長選は札幌、相模原、静岡、浜松、広島の5市で、いずれも4月7日投開票。さらに、大阪都構想の賛否を問う住民投票を実施するため大阪府知事と大阪市長が任期途中で辞職し、府知事選と同市長選が統一選に組み込まれる可能性がある。

 政令市を除く市区町村長選と市区町村議選が投開票される4月21日には、衆院大阪12区、沖縄3区両補選も行われる。

 統一選の対象は3月1日〜6月10日に任期満了になる首長・議員選。ほかの内訳は道府県議選41▽政令市議選17▽市区町村長選213▽市区町村議選687。【立野将弘】

216とはずがたり:2019/01/17(木) 08:16:33
統一地方選
4知事選で「保守分裂」 自民苦慮、背景にぜい弱野党
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190117/ddm/005/010/062000c
会員限定有料記事 毎日新聞2019年1月17日 東京朝刊

 春の統一地方選で予定される10道県知事選(3月21日告示、4月7日投開票)のうち、福井、島根、徳島、福岡の4知事選が「保守分裂」の様相となり、自民党が対応に苦慮している。実際に分裂選挙となれば党内にしこりが残るおそれがあり、組織力の低下を懸念する声が出ている。【竹内望】

 「党内の不協和音が地域、県連レベルでかなり多いのは残念ながら事実。一番大変なのは地域ごとの結束を図ることだ」。自民党の甘利明選対委員長は15日夜のBS11番組で、背景に各県連内の不協和音があることを認め、一本化を模索する姿勢を示した。

 ただ、今のところ収束の気配はない。現職の溝口善兵衛氏が引退する島根では県連が今月9日、元総務省消防…

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217とはずがたり:2019/01/17(木) 08:18:23
8314 名前:チバQ[] 投稿日:2019/01/07(月) 18:44:38
https://www.yomiuri.co.jp/election/local/20190101-OYT1T50006.html
統一選、973首長・議員選で…統一率は最低に
2019年01月01日 18時12分
 総務省は1日付で、4月の統一地方選で行われる選挙が、全国の首長・議員選を合わせて計973に上る予定だと発表した。選挙数が全ての地方選に占める割合を表す「統一率」は27・21%で、2011年(27・40%)を下回って過去最低となる見通しだ。

 統一地方選は4年に1度実施される。都道府県と政令市単位の首長・議員選を4月7日、その他の市区町村の首長・議員選を同21日に行う。21日には衆院沖縄3区、大阪12区の両補欠選挙も行われる見通しだ。

 知事選は、北海道、神奈川、福井、三重、奈良、鳥取、島根、徳島、福岡、大分の10道県で予定している。政令市長選は、札幌、相模原、静岡、浜松、広島の5市で行われる。大阪府知事選と大阪市長選は当初、統一選では実施しない予定だったが、大阪都構想の実現を巡り、日程を前倒しして統一選に合わせてダブル選を行う案が浮上している。

2019年01月01日 18時12分 Copyright ?・ The Yomiuri Shimbun

8315 名前:チバQ[] 投稿日:2019/01/07(月) 20:19:37
■知事選
○与野党激突
山梨県 後藤斎
    与党:長崎幸太郎元衆院議員
    野党:後藤斎知事

北海道 高橋はるみ→参院選へ 【統一地方選】
    与党:鈴木直道夕張市長?和泉晶裕国交省官僚?橋本聖子参院議員?
    野党:逢坂誠二衆院議員?鉢呂吉雄参院議員?

○保守分裂
福井県 西川一誠【統一地方選】
    現職:西川一誠
    対抗:杉本達治 元副知事

福岡県 小川洋【統一地方選】
    現職:小川洋
    対抗:武内和久 厚労省官僚

徳島県 飯泉嘉門【統一地方選】
    現職:飯泉嘉門
    対抗:岸本泰治 県議

群馬県 大澤正明【7月】
    現職:大澤正明
    対抗:山本一太参院議員


○構図不明
島根県 溝口善兵衛→引退【統一地方選】
    丸山達也総務省官僚?
    大庭誠司総務省官僚?
    島田二郎前安芸市長?

埼玉県 上田清司【8月】

岩手県 達増拓也【8月】

大阪府 松井一郎【11月】・・・前倒し?

○無風
愛知県 大村秀章【2月】
神奈川 黒岩祐治【統一地方選】
三重県 鈴木英敬【統一地方選】
奈良県 荒井正吾【統一地方選】
鳥取県 平井伸治【統一地方選】
大分県 広瀬勝貞【統一地方選】
青森県 三村申吾【6月】
高知県 尾崎正直【12月】

■政令指定都市市長選
○与野党激突
浜松市 鈴木康友【統一地方選】
    自民:山本遼太郎

○構図不明
静岡市 田辺信宏【統一地方選】
大阪市 吉村洋文【11月】・・・前倒し?

○無風
北九州 北橋健治【1月】
札幌市 秋元克広【統一地方選】
相模原 加山俊夫【統一地方選】
広島市 松井一實【統一地方選】

218とはずがたり:2019/01/17(木) 08:18:47

8316 名前:チバQ[] 投稿日:2019/01/08(火) 09:20:21
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0108/san_190108_3018104545.html
2019年の注目選挙 大阪など8知事選と1政令市長選の情報分析
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1月8日(火)8時48分 産経新聞

今年の主な地方選挙 写真を拡大
 ■大阪府知事・市長選 統一選と同日の可能性 維新、都構想掲げ前倒しも

 大阪都構想の住民投票の実施時期をめぐり、地域政党「大阪維新の会」と公明との亀裂が深まっている。維新代表を務める府知事の松井一郎(54)と同政調会長の大阪市長、吉村洋文(43)は任期満了前にそろって辞職し、都構想への民意を問うため出直しの知事・市長の「ダブル選」に臨む選択肢も否定しない。ただ維新内部でも公明との再交渉を求める声があり、情勢は不透明だ。

 2025年国際博覧会(万博)の大阪開催が決まり、誘致の先頭に立ってきた松井と吉村は昨年12月、都構想の是非を問う住民投票のタイムリミットについて「夏の参院選まで」と表明。協力相手と見なしていた公明に揺さぶりをかけた。

 一方の公明は、選挙に集中するため参院選後でなければ受け入れられない姿勢を示した。業を煮やした松井は、公明と水面下で交わした住民投票の「合意書」を記者会見で公開。公明はこれに不信感をあらわにし、両党の協議は決裂状態のまま越年した。

 仮に松井、吉村が出直し選に打って出る場合、日程は大阪府議・市議選が行われる4月の統一地方選と同じになる公算が大きい。ただ2人が当選しても、在任期間は公職選挙法の規定上、辞職前の残任期間と同じになり、今年後半にもう一度ダブル選を行う必要がある。前回ダブル選の費用は府市で総額約24億円。1年に2度も実施するとなると、有権者の反発も予想されるが、松井は「統一選と一緒なら多額の経費はかからない」としている。

 任期を4年とするために維新が別の候補者を立てるか、松井が市長選、吉村が知事選に回るという可能性もある。一方、都構想に反対の自民は公明と連携できる候補者の擁立を目指す。

                  ◇

 ◆山梨知事 自民まとまるか

 現職で旧民主出身の後藤斎(61)は、後援会を軸に「県民党」を訴えて再選を目指し国民、立民と連合が推薦する。自民が「44年ぶりの独自候補」として推薦した元衆院議員、長崎幸太郎(50)との全面対決となる。

 長崎は、自民幹事長、二階俊博との関係を強調し国とのパイプを訴える。公明の推薦も得た。問題は自民内の結束だ。

 郵政民営化の是非を問うた平成17年の衆院選で自民の“刺客”候補として立候補し、元総務会長の堀内光雄と激突。知事選出馬にあたり、光雄の後継者で衆院議員の堀内詔子と和解したが、しこりは残っているとの見方がある。

 このほか、元参院議員の米長晴信(53)が県政刷新を訴え参戦、共産は県委員長の花田仁(57)を推薦する。

 ◆愛知知事 現職大村に与野党相乗り

 現職の大村秀章(58)は共産を除く与野党相乗りの態勢を固めて3選に臨む。自民は、平成23年の知事選に党の方針に反して立候補したのを理由に大村を除名しており、県連推薦にとどめた。国民と公明も大村の推薦を決め、立民も推薦する方向。地元経済界の支援だけでなく、連合愛知の推薦も受けた。

 共産は労組役員の新人、榑松(くれまつ)佐一(62)を推薦する。

 ◆群馬知事 山本くら替えで自民分裂の可能性

 3期目の現職、大沢正明(72)が進退を明らかにしていない中、参院議員の山本一太(60)が参院選の自民公認を得ながら出馬を表明。自民分裂の可能性が出てきた。

 山本は候補者調整の責任者である自民県連会長を務めながら、昨年11月に知事選に関する「独自の世論調査」をブログで公表、大沢を「ダブルスコアで引き離している」とした。その後の記者会見では大沢との対決も辞さないと明言した。

 県連内部は事前の説明がなかったなどとして山本への反発が強い。大沢は平成31年度予算編成終了後の2月に進退表明するとしている。国民、共産なども独自の候補擁立を目指している。

 ◆埼玉知事 現職上田、統一選後に態度表明

 全国知事会長を務める4期目の現職、上田清司(70)が5選を目指すかが焦点だ。上田は今のところ態度を明らかにせず、統一選後に表明するとしている。前回の知事選では、自らが定めた3期12年の多選自粛条例をほごにしての立候補だったが、自民県連推薦の元総務省幹部や共産推薦候補らを破り4選を果たした。

 上田県政と対立を深める自民は、統一選前の3月までには独自候補を選定するとしているが難航。共産なども擁立を検討している。

219とはずがたり:2019/01/17(木) 08:19:01

8317 名前:チバQ[] 投稿日:2019/01/08(火) 09:20:43
             ◇

 ■その他の知事・政令市長選

 ◆青森知事 三村が5選へ出馬表明

 現職の三村申吾(62)が県政与党の自民、公明両党の支援を受けて5選を目指して出馬を表明。野党は対抗馬の擁立を模索している。

 ◆岩手知事 現職達増、態度明確にせず

 現職の達増拓也(54)が4選を目指すかどうか態度を明らかにしていない。自民は水面下で擁立を模索しているが、具体化には至っていない。

 ◆高知知事 現職尾崎の出馬確実視

 直近2回の選挙を無投票当選した現職の尾崎正直(51)が4選を目指して出馬することが確実視されている。

 ◆北九州市長 自立国が現職支援へ

 現職の北橋健治(65)が4選を目指す。3期の実績と知名度に加え自民市議団の推薦を得た。共産推薦の新人、永田浩一(53)も出馬する。

(敬称略)

8318 名前:チバQ[] 投稿日:2019/01/08(火) 17:03:38
>>8315
>○無風
>相模原 加山俊夫【統一地方選】
現職    :加山俊夫
自民市議  :宮崎雄一郎氏
自民県議  :八木大二郎
民主系代議士:本村賢太郎

混戦でした。。。

220とはずがたり:2019/01/17(木) 08:19:11

8319 名前:チバQ[] 投稿日:2019/01/16(水) 23:02:57
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190116/k00/00m/050/184000c
4知事選で保守分裂の様相 自民対応に苦慮 「1強」が招いた事態と指摘も
毎日新聞2019年1月16日 18時38分(最終更新 1月16日 18時38分)
 春の統一地方選で予定される10道県知事選(3月21日告示、4月7日投開票)のうち、福井、島根、徳島、福岡の4知事選が「保守分裂」の様相となり、自民党が対応に苦慮している。実際に分裂選挙となれば党内にしこりが残るおそれがあり、組織力の低下を懸念する声が出ている。

 「党内の不協和音が地域、県連レベルでかなり多いのは残念ながら事実。一番大変なのは地域ごとの結束を図ることだ」。自民党の甘利明選対委員長は15日夜のBS11番組で、背景に各県連内の不協和音があることを認め、一本化を模索する姿勢を示した。

 ただ、今のところ収束の気配はない。現職の溝口善兵衛氏が引退する島根では県連が今月9日、元総務省消防庁次長の大庭誠司氏の推薦を決定。しかし、一部県議が支援する元総務官僚の丸山達也氏は17日に出馬表明の記者会見を開く予定だ。

 実際に分裂選挙となれば1975年以来44年ぶりだ。長年の「無風」状態に思わぬ「跡目争い」が起きた格好で、党幹部は「一部の地元県議が自らの影響力を高めたいのだろうが、組織が割れることに危機感がない」と頭を抱える。

 一方、福井、徳島では現職の「多選」に反発する勢力が新人の対抗馬を擁立する動きを見せている。

 福井県連は昨年11月、元副知事で総務官僚出身の杉本達治氏の推薦を党本部に申請。これに対し5選を目指す西川一誠氏を支援する県議15人が昨年12月、自民党会派を離脱するなど対立が激化している。地元選出の国会議員は「私利私欲で争っている姿に嫌気が差している支援者は多い。このままでは党員が減りかねない」と危機感を示す。徳島でも県連が昨年12月、5選を目指す飯泉嘉門氏の推薦を決定したが、石破派の後藤田正純元副幹事長(衆院徳島1区)が「多選の弊害が出ている」と反対し、県議の岸本泰治氏の支援を決めた。

 福岡では麻生、二階両派の対応が割れている。武田良太元副防衛相(衆院福岡11区)ら二階派の国会議員は3選を目指す現職の小川洋氏を支援。これに対し、県連は元厚生労働官僚の武内和久氏の推薦を党本部に求めている。小川氏と関係が悪化した麻生太郎副総理兼財務相(同8区)の意向を受けたものだ。

 4県とも「保守王国」とされる地域だ。党幹部は「分裂するのは自民党が強いから。野党が強ければ、付け入る隙(すき)を与えないように結束する」と指摘する。「自民1強」の現状では「保守分裂」でも知事選で野党が「漁夫の利」を得る可能性は低いとの分析だ。

 二階俊博幹事長は今月15日の記者会見で「最終的には1本にまとめる」と強調した。ただ、党内には「意見が対立した時にまとめる力を持った実力者が減り、統率力が落ちている」(選対関係者)との懸念も漏れ、「不協和音」の解消は一筋縄でいきそうにない。【竹内望】

221名無しさん:2019/01/18(金) 00:27:01
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190116-00000064-mai-spo
4知事選で保守分裂の様相 自民対応に苦慮 「1強」が招いた事態と指摘も
1/16(水) 18:38配信 毎日新聞
 春の統一地方選で予定される10道県知事選(3月21日告示、4月7日投開票)のうち、福井、島根、徳島、福岡の4知事選が「保守分裂」の様相となり、自民党が対応に苦慮している。実際に分裂選挙となれば党内にしこりが残るおそれがあり、組織力の低下を懸念する声が出ている。

 「党内の不協和音が地域、県連レベルでかなり多いのは残念ながら事実。一番大変なのは地域ごとの結束を図ることだ」。自民党の甘利明選対委員長は15日夜のBS11番組で、背景に各県連内の不協和音があることを認め、一本化を模索する姿勢を示した。

 ただ、今のところ収束の気配はない。現職の溝口善兵衛氏が引退する島根では県連が今月9日、元総務省消防庁次長の大庭誠司氏の推薦を決定。しかし、一部県議が支援する元総務官僚の丸山達也氏は17日に出馬表明の記者会見を開く予定だ。

 実際に分裂選挙となれば1975年以来44年ぶりだ。長年の「無風」状態に思わぬ「跡目争い」が起きた格好で、党幹部は「一部の地元県議が自らの影響力を高めたいのだろうが、組織が割れることに危機感がない」と頭を抱える。

 一方、福井、徳島では現職の「多選」に反発する勢力が新人の対抗馬を擁立する動きを見せている。

 福井県連は昨年11月、元副知事で総務官僚出身の杉本達治氏の推薦を党本部に申請。これに対し5選を目指す西川一誠氏を支援する県議15人が昨年12月、自民党会派を離脱するなど対立が激化している。地元選出の国会議員は「私利私欲で争っている姿に嫌気が差している支援者は多い。このままでは党員が減りかねない」と危機感を示す。徳島でも県連が昨年12月、5選を目指す飯泉嘉門氏の推薦を決定したが、石破派の後藤田正純元副幹事長(衆院徳島1区)が「多選の弊害が出ている」と反対し、県議の岸本泰治氏の支援を決めた。

 福岡では麻生、二階両派の対応が割れている。武田良太元副防衛相(衆院福岡11区)ら二階派の国会議員は3選を目指す現職の小川洋氏を支援。これに対し、県連は元厚生労働官僚の武内和久氏の推薦を党本部に求めている。小川氏と関係が悪化した麻生太郎副総理兼財務相(同8区)の意向を受けたものだ。

 4県とも「保守王国」とされる地域だ。党幹部は「分裂するのは自民党が強いから。野党が強ければ、付け入る隙(すき)を与えないように結束する」と指摘する。「自民1強」の現状では「保守分裂」でも知事選で野党が「漁夫の利」を得る可能性は低いとの分析だ。

 二階俊博幹事長は今月15日の記者会見で「最終的には1本にまとめる」と強調した。ただ、党内には「意見が対立した時にまとめる力を持った実力者が減り、統率力が落ちている」(選対関係者)との懸念も漏れ、「不協和音」の解消は一筋縄でいきそうにない。【竹内望】

222チバQ:2019/01/22(火) 11:34:46
https://www.yomiuri.co.jp/election/local/20190122-OYT1T50047.html
自民、内輪もめに苦慮…元上司と部下争う構図も
2019年01月22日 11時18分
記者会見に臨む自民党の二階幹事長(21日、国会内で)
記者会見に臨む自民党の二階幹事長(21日、国会内で)
 4月の統一地方選で予定される10道県知事選のうち、4県で保守分裂選挙となる公算が大きくなり、自民党が対応に苦慮している。地方組織にしこりが残るおそれがあるためで、夏の参院選への悪影響を懸念する声も出始めている。

 保守分裂の構図になりそうなのは、福岡、福井、島根、徳島の4県知事選だ。いずれも「保守王国」とされ、2015年の前回選では無風だったが、複数の保守系候補が出馬表明し、調整が難航している。

 福岡では現職の小川洋氏(69)が3選を目指して出馬表明したが、自民党県連は新人で元厚生労働官僚の武内和久氏(47)の擁立を決めた。

 小川氏は過去2回の知事選で自民の支援を受けた。しかし保守分裂となった16年の衆院福岡6区補選で中立を貫いたことで、地元選出の麻生副総理兼財務相ら県連側との関係が悪化。県連は公募で武内氏を選び、党本部に推薦を申請している。ただ党内には小川氏の手腕を評価する声もあり、足並みは乱れている。

 福井は5選を目指す現職の西川一誠氏(74)に、前副知事の杉本達治氏(56)が挑む。ともに総務省OBで、県の元の上司と部下が争う異例の構図だ。県連は党本部に杉本氏の推薦を申請したが、西川氏支持の県議らが反発し、自民会派が割れる事態となっている。

 徳島も5選を目指す現職の飯泉嘉門氏(58)に対し、自民県議の岸本泰治氏(61)が出馬を表明。3期務めた現職が引退する島根では、県連は元総務省消防庁次長の大庭誠司氏(59)の推薦を決めたが、一部の自民県議が元県政策企画局長の丸山達也氏(48)を支援する方向だ。

 こうした状況について、二階幹事長は21日の記者会見で、「地方は地方で一生懸命やって、色々な経過や議論を経た上でそうなっているのだろうから、地方の対応に任せたい」と述べ、各県連で候補の一本化に向けた努力をするよう求める考えを示した。

(ここまで776文字 / 残り292文字)

223名無しさん:2019/01/26(土) 22:21:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190125-00010000-fukui-l18
4知事選で自民分裂か、福井の事情 党幹部「三つの可能性」、二階幹事長の考えは
1/25(金) 8:33配信 福井新聞ONLINE
 今春の福井知事選を巡り、自民党福井県連が昨年11月28日、党本部に前副知事の杉本達治氏(56)を推薦するよう上申してから間もなく2カ月になる。党本部は、組織を二分する分裂選挙の回避を県連に求めているが、5選を目指す現職の西川一誠氏(74)は県内の企業・団体から700超の推薦を受けており、出馬の意思は変わっていない。ただ、対立のしこりは今夏の参院選に深刻なダメージを与えかねない。福井県をはじめ、四つの知事選が自民分裂の様相を呈していることもあり、党本部は対応に苦慮している。

 ■苦しい胸の内

 1月19日午後1時半ごろ、福井市内のホテルに西川氏を支持する県会最大会派自民党新生会の執行部の一部と、知事選の対応を明確にしていない稲田朋美、高木毅両衆院議員、滝波宏文参院議員が集まり、非公開で話し合った。

 複数の関係者によると、県議側から「分裂選挙を避けるため、候補者の一本化を求める党本部の意向や県連内部の声は無視できない」との意見が出されたという。

 県議の一人は「杉本氏との主戦論が会派の中にあるのは事実だし、自分にもそういう思いは当然ある」とした上で「党本部推薦が杉本氏に決まれば動きにくくなる。そこは西川氏に分かってほしい」と苦しい胸の内を明かした。

 その2日後の21日午前10時ごろ、西川氏と自民党新生会の山岸猛夫会長、関孝治副会長のほか、稲田氏を加えた4人が福井市の福井商工会議所ビルに集まり、非公開で意見を交わした。複数の関係者によると、知事選を巡る現在の情勢を分析し、今後の対応を話し合ったとみられる。終了後、稲田氏は記者の質問にノーコメントを貫き、山岸氏と関氏も険しい表情だった。

 4者会談について西川氏はこの日の夜、福井新聞の取材に「引き続き一緒に頑張りましょうと皆さんに申し上げた」と語り、出馬の意思は全く変わっていないと強調した。実際、その後も公務と政務を精力的にこなし、24日には既に推薦を決めている県医師連盟の委員総会で大中正光委員長と政策協定を結び、ガンバロー三唱で気勢を上げた。

 ■「三つの可能性」

 福井県と同じく、今春の統一地方選で予定されている島根、徳島、福岡県の知事選でも自民が分裂選挙の様相を呈している。党本部はこれら4知事選の対応に頭を悩ませており、少なくとも27日投開票の山梨県知事選が終わるまでは推薦問題に動きはないだろうとの見方がもっぱらだ。

 四つの知事選の地域事情はさまざまだが、党幹部の一人は「福井の場合、推薦か支持か、それとも何もしないか。三つのうちの一つだろう」と見通す。支持なら党議拘束がかからないし、推薦の場合にも西川氏を支持する県議、党員を処分しない一文を添える方法が考えられるという。

 要は、分裂選挙に突入したとしても、今夏の参院選にできるだけダメージを与えない善処策を検討する必要があるというわけだ。その上で「党本部は福井のことだけ考えているのではない。全国には他にも大変なところがある。はっきり言ってまだ何も詰めて考えていない」と念押しした。さらに「二階俊博幹事長の意向を無視して何かを決めることはあり得ない。了承がないといけない」と語った。

 その二階幹事長は、21日に行われた会見でこう述べた。「地方は地方で一生懸命やって、それなりの議論やいろんな経過を経た上でそうなっているのでしょうから。地方の対応に任せたいと思う。いちいちそれまで党本部が面倒見ているのでは、党本部がいくつあっても足りない」

224 チバQ:2019/02/11(月) 11:36:15
間違えた
8322 チバQ 2019/02/11(月) 11:26:39
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190211-00000004-mai-pol
地方議員の海外派遣が復活  財政難・震災で自粛から 「事実上の観光旅行」と批判
2/11(月) 7:01配信 毎日新聞
地方議員の海外派遣が復活  財政難・震災で自粛から 「事実上の観光旅行」と批判
公費による海外派遣の有無
 事実上の観光旅行などと批判され、財政悪化や東日本大震災(2011年)後の自粛ムードで休止されていた地方議員の公費の支出を伴う海外派遣が、復活の兆しをみせている。毎日新聞の調査では、全国47都道府県議会のうち、海外派遣制度があったのは00年度は44都道府県議会で、11年度に24議会まで減ったが、17年度には再び32議会まで増えていた。17年度に実際に派遣したのは29道府県議会で派遣費用は総額3億円を超えており、相変わらず観光などと批判される例も目立っている。

 毎日新聞が昨年12月に47都道府県と20政令市の議会事務局にアンケートした。都道府県議会では、17年度に政務活動費を除く公費を伴う海外派遣(委員会視察含む)制度があるのは北海道や神奈川県、福岡県など32議会。派遣費用は、愛知県2624万円▽福島県2599万円▽香川県2095万円――などで総額3億197万円だった。

 00年度は44都道府県議会に制度があったが「慰労目的の事実上の観光旅行だ」との批判や財政悪化、東日本大震災以降の自粛ムードで、11年度までに20議会が制度に基づく派遣の休止や制度を廃止した。14年度にも1議会が休止したが「調査研究の活性化」などを理由に休止していた9議会が17年度までに再開した。

 1議員が利用できる費用は、60万円(北海道)から140万円(福島県)まで幅があり、14議会は上限額を設けていなかった。派遣制度がある大半の自治体で報告書の提出を義務づけていたが、インターネット上で公開しているのは24議会で全体の4分の3だった。

 一方、20政令市議会でも17年度に海外派遣の制度があるのは札幌や横浜、福岡など10市。同年度の派遣費用は横浜市2618万円、名古屋市1891万円など総額約9000万円だった。北九州市は昨年の欧州派遣で昼間の飲酒などが批判され、来年度から廃止する。

 元三重県知事で早稲田大の北川正恭名誉教授(行政学)は「地方議会の活性化に海外派遣は必要と考えるが、その前提は目的をはっきりさせることだ。その上で視察の結果をどう行政や議会運営に反映させるのか丁寧な報告が不可欠だ」と指摘する。【西嶋正法】

225名無しさん:2019/02/14(木) 13:17:55
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20190213-OYT1T50325/
[自民党研究 政党を問う]第1部 地方・党員<7>選挙支える「ドン」の力
8 時間前
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県議 細かな後援組織
逆らえない

 国会議員ら来賓が居並ぶ中、最初にあいさつに立ったのは富山県議の米原蕃しげる(75)だった。

 「あんた上手になったね。安心して聞いていられる。選挙に出たらどうですか」

 1月19日、富山県砺波となみ市で開かれた自民党会合。米原が進行役の女性をそう持ち上げると、会場がどっと沸いた。場が和むと、米原はおもむろに参院議員、堂故茂(66)(富山選挙区)に視線を移した。「堂故さんが2期目にチャレンジされる。今まで以上にご支援を賜りたい」

 富山のドン――。こう称されることもある米原は、1987年から8期にわたり県議を務める。クレーンリース会社を営み、富山経済同友会の代表幹事も務め、県政財界の重鎮となった。元首相の森喜朗(81)とは旧知の仲だ。

 米原の力を象徴するのが、地元・砺波市の党員数だ。有権者の1%を占めれば合格とされる中、同市は5%を超える。「米原さんに逆らって砺波市で選挙は出来ない」(地元支部関係者)

 2018年7月に堂故の参院選公認が決まるや、米原は堂故に出席が必要だと思われる会合を伝え、日程を押さえさせた。春からは市内の企業など約200団体を一緒に回る手はずだ。「国会議員を私らが支えてやらなきゃいかんという気持ちでやっている」。米原は力を込める。

 選挙区が都道府県単位と広い参院選は、地方議員の支えなしに成り立たない。選挙区は狭い衆院選でも、地縁・血縁のない衆院議員には、地元に根付く地方議員の協力が不可欠だ。

 中選挙区時代は、異なる派閥に所属する自民党議員同士が、同じ選挙区でしのぎを削った。地方議員はそれぞれの国会議員に連なり、選挙やカネの面倒を見てもらった。元自民党幹事長の小沢一郎(76)が93年に離党し、新生党を結成した際は、小沢に連なる岩手県議もこぞって離党し、県議会で新会派を結成した。

 だが、小選挙区制が導入されると、きめ細かく後援組織を地元に張り巡らせる地方議員が国会議員を支える構図が強まった。その結果、米原のように「ドン」として国会議員や自民党本部から一目置かれるベテラン県議が各地で生まれた。

災害でも

 ドンが力を発揮するのは選挙だけではない。自民党熊本県連で語り草となっているのが、県連会長を務める県議、前川收おさむ(58)の熊本地震での対応だ。

 地震発生翌日の16年4月15日、上京中だった前川は地元選出国会議員らと飛行機で熊本に戻った。つり天井の一部が垂れ下がった県連会議室に、防災服姿の国会議員や地方議員約50人が集まり、対応を協議した。

 「発生から72時間は人命第一だ。地元の要望事項があっても県庁には電話せず、窓口を一本化しよう」

 会議でそう決まり、取りまとめ役を託されたのが、当時は県連幹事長だった前川だ。「水がない」「電気が届かない」「トイレが使えない」――。携帯電話は鳴り続けた。1日200本を超える電話を、前川は8年近く幹事長を務めた人脈と持ち前の調整力でさばいていった。

 「地元の要望を直接伝えたいのは政治家の本能だが、みんな我慢してくれた」。前川は淡々と話すが、参院議員の馬場成志(54)(熊本選挙区)は「前川先生でなければ出来なかった」と振り返る。

首相と電話

 18年9月1日、水戸市内のホテルで山口武平(享年97歳)のお別れの会が開かれた。山口は茨城県議を14期55年、県連会長を22年務めたドン中のドンだ。

 竹下派7奉行に数えられ、総裁選にも出馬した梶山静六とは県議当選同期の盟友。竹下登、小渕恵三、小泉純一郎(77)といった歴代首相とも直接電話できる間柄だった。お別れの会には政財界の約1000人が集まり、首相の安倍晋三(64)のビデオメッセージも流された。

 弔辞を読み上げたのは、前日、北京で日中財務対話を終えたばかりの副総理兼財務相、麻生太郎(78)だった。「巨星墜おつ。山口先生の歩みは、自民党そのものの歩みであります」

 山口が去っても、各地でドンの時代はしばらく続きそうだ。(敬称略)

226チバQ:2019/02/14(木) 13:18:23
優先度高い「地方活性化」
 自民党は多くの地方議会で多数派を形成し、党の組織を下支えしている。

 総務省によると、2017年末の都道府県議は2614人で、うち48・4%が自民党議員だ。無所属は19・2%で、自民党籍を持っている議員らを含めれば保守系で半数を超えるとされる。

 市区町村議員は3万101人のうち6・7%が自民党議員だが、全体の70・6%を占める2万1246人が無所属で、このほとんどが保守系とみられる。

 読売新聞社の自民党員調査では、自民党に優先して取り組んでほしい政策や課題を複数回答で聞いたところ、「地方の活性化」は73%で、「経済政策」79%、「震災復興や防災対策」75%に続いて3番目に多かった。一般有権者では、7番目の67%だった。地方を重視する党員の声を、まず地方議会で受け止めるシステムが確立されている。

 自民党の伊吹文明・元衆院議長は「地方議員は中選挙区、大選挙区で党の公認(や推薦を受けた候補)が10人も15人もいる中、死に物狂いで上がってこないといけないからしっかりしている」と指摘する。

政治

227チバQ:2019/02/17(日) 13:26:51
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190217-00000013-jij-pol

自民、党決定従わぬ動きも=与野党対決は北海道のみ-10知事選告示まで1カ月


2/17(日) 7:05配信





 4月7日投開票で統一地方選の幕開けとなる10道県知事選の告示(3月21日)が約1カ月後に迫った。

 福井、島根、徳島、福岡の4県では自民党が分裂。このうち福岡では党本部の推薦決定に従わず、別の候補を支援する動きが出ており、混乱が生じている。現職が参院選に転出する北海道は、自民、公明両党の推薦候補と野党統一候補が争う構図で、与野党対決型はこの1カ所のみとなる見通しだ。

 自民党本部は福岡で3選を目指す小川洋氏(69)の対抗馬として、元厚生労働省室長の武内和久氏(47)の推薦を決めた。小川氏が2016年の衆院補選で、麻生太郎副総理兼財務相が推す候補を応援せず中立を貫いたことが背景にあるとされる。小川氏陣営の武田良太衆院議員は党決定について「納得しないやり方、決め方には毅然(きぜん)として立ち上がる」と公然と反発する。

 現職が退く島根で、党本部は県連が求めた元総務省消防庁次長の大庭誠司氏(59)への「推薦」を見送り「支持」にとどめた。支持は推薦と異なり党議拘束がかからない。自民県議の過半数が元総務省消防庁室長の丸山達也氏(48)を支援する状況を無視できなかったとみられ、丸山氏側の県議からは「表に出て活動しやすい雰囲気が広がる」との声が漏れる。

 福井では、一部自民県議が応援する現職の西川一誠氏(74)の対立候補として、県連は昨年11月に元副知事の杉本達治氏(56)の推薦を党本部に申請。党本部は分裂選挙を懸念し慎重に対応を検討、15日にようやく推薦を決めた。知事選と同日の県議選に向け、県連が西川氏側の県議にも公認を出すなど党内融和に努めていることを踏まえた判断とみられる。

 5選を目指す現職に自民県議が挑む徳島は、推薦を3選までとする党本部のルールに沿い、現職への県連推薦にとどめた。

 各県の状況に甘利明選挙対策委員長は「言ってみれば分裂をする余裕が出てしまっている。実は余裕ではないという自覚を共有してもらいたい」と語り、党内の引き締めを図る考えだ。

 対決型となる北海道は、与党が推す鈴木直道夕張市長(37)と野党系の石川知裕元衆院議員(45)による事実上の一騎打ちとなりそう。他地域では、立憲民主、国民民主両党が独自候補を擁立する動きはない。奈良と鳥取は現職に与野党が相乗りし、神奈川も現職が各党に支援を要請。三重は与党が推薦する現職に共産党系候補が挑む。大分で立候補を表明したのは現職のみ。

 この他、大阪は松井一郎知事(55)と吉村洋文市長(43)が「都構想」を争点に任期途中で辞職し、統一選で知事・市長ダブル選に打って出る構えを示しているが、府・市両議会でカギを握る公明党と選挙回避に向けた協議を続けている。

228チバQ:2019/03/07(木) 22:14:30
公明党
福井 未定(自民は杉本達治推薦vs西川一誠)
島根 自主投票(自民は大庭誠司推薦vs丸山達也)
徳島 飯泉嘉門推薦(自民は飯泉嘉門推薦vs岸本泰治)
福岡 小川洋推薦(自民は武内和久推薦)

229チバQ:2019/03/18(月) 14:26:53
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13928041.html?rm=150
権力巧み、自民「地方のドン」 慣行熟知「虚像の上に要領よく座っていた」 統一地方選
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2019年3月11日05時00分
 地方政界には「ドン」と呼ばれる議員がいる。とりわけ自民党には、国会議員をしのぐ影響力を持つようになった地方議員も少なくない。こうした実力者たちは、どのように権力を集めていったのか。(別宮潤一、内田快、吉田拓史、室田賢)

 東京都議会では、築地市場の跡地問題をめぐる小池百合子知事の発言が問われていログイン前の続きる。この状況を冷ややかに見る人物がいる。

 「都知事になっても(利害関係を調整する)仲人役が一人もいないもんな」

 3月初め、東京・神田の個人事務所でこう語ったのは内田茂氏(79)。2016年の都知事選に立った小池氏から「都議会のドン」と批判され、翌17年の都議選に立候補せず引退した。

 豊洲市場への移転、東京五輪の整備計画……。引退から2年近くたち、小池都政への批判を強める。「専門家が散々苦労してやっと決めたことを平気で壊すから、もたないんだよ」

 今月7日には、次の都知事選で小池氏を支援すると言及した自民党の二階俊博幹事長と会食。これに前後して、二階氏は小池氏支援の発言を封印した。

     ◇     ◇

 内田氏は1975年、36歳の自民新顔として千代田区議選で初当選した。550票の得票は、定数36のうち35番目だった。少数派の共産党などが強かった区議会で、野党も巻き込み「都心の空洞化」に悩む千代田区の街づくり計画の策定を主導。区内の丸の内や大手町に本社を置く財閥系企業の専務らにも参画してもらい、人脈を築いた。

 89年から都議に転身。内田氏の名を広めたのは、議長だった05年のことだ。

 週に3日ほどしか登庁しない石原慎太郎知事(当時)に代わり権力を握っていた浜渦(はまうず)武生副知事に、民主党による「やらせ質問」の疑惑を突きつける。同党幹部から相談されたという内田氏の証言が、浜渦氏の辞職につながった。「都庁の中で浜渦をなんとかしてくれって声がうずまいていたからさ」と振り返る。同年、都連幹事長に都議として初めて就任。それから落選後も含め11年近く務めた。

 だが、都議会の議事録には06〜13年に発言した記録がない。議会や行政の慣行に熟知した内田氏に無言の圧力を感じる国会議員や知事もいた。知事選で「『都議会のドン』の支配ではなく、都民のための都政を取り戻す」と訴えた小池氏は、内田氏らが擁立した候補らに圧勝した。

 引退した後も「内田学校」の門下生と称する都議は残る。「人が作った虚像みたいなものでさ、その上になんとなく要領よく座っていたって感じだよ」と自らを分析する。

 影響力を強めた自民党の地方議員は各地にいる。

 今春の統一地方選にあわせて引退する島根県議の浅野俊雄氏(88)は、「保守王国」で存在感を示してきた。背景には竹下登元首相や青木幹雄元自民党参院議員会長の威光がある。

 竹下氏を初めての国政挑戦から応援し、竹下氏の元秘書で「参院のドン」と呼ばれた青木氏とは1967年の県議選初当選組だ。

 県連会長を担い続けた青木氏に請われ、95年から県連幹事長に。浅野氏が「次もわしがやる」と言えば続投が決まり、07年まで務めた。自宅前には陳情者の列ができ、「よっしゃおっしゃ」と役所に掛け合った。

 島根、鳥取両県境にある中海近くに橋を架けることにも尽力。「農林水産省の役人とは酒を酌み交わし、渋る当時の松江市長には『おまえが反対するならわしが市長選に出るぞ』と言った」と振り返る。「中海大橋は、浅野大橋だわね」

230チバQ:2019/03/18(月) 14:27:06
   ◇     ◇

 福岡県議会棟の1階には地元の政治家や大手企業が入る「九州の自立を考える会」の事務局がある。その会長室には県議会の会期前から県幹部らが日参し、「蔵内部屋」と呼ばれる。

 福岡県議の蔵内勇夫氏(65)は、自民党県連会長に就任する15年までの12年間、現在議席のほぼ半数を占める自民党県議団会長を務めた。野党会派にも太いパイプを持つ。

 初当選は33歳。無所属で立ち、自民党籍を持ちながら社会党(当時)からも推薦を受けた異色の経歴だ。福岡は麻生太郎副総理や山崎拓・元副総裁、古賀誠・元幹事長といった重鎮ぞろいだが、「有力者の後継でもなく強い後押しも受けていない」(ベテラン県議)ため、それぞれとの関係を保ち影響力を行使した。

 しかし、4月の知事選では現職の立候補を断念させようとしたが、不発に終わった。麻生氏の側近が擁立を主導した新顔と現職の間で国会議員が分裂し、一部の県議が県議団を離れる混乱も生じている。

     ◇     ◇

 岐阜県連会長代行の猫田孝氏(78)は「物言う地方議員」として名をはせた。県連幹事長だった05年、当時の小泉政権が進めた郵政民営化に反対。衆院選で対立候補を送り込んだ党本部に反旗を翻し、同じ反対派の野田聖子氏(58)らを県連公認で支援した。14年には安倍政権の集団的自衛権行使容認を疑問視。県議会で「慎重な検討を求める意見書」を可決させた。

 強気な姿勢を支えるのは全国で6番目に多い4万人を超す県内の党員数だ。「党員の数が資金力、ひいては県連の力になる」。そう言ってはばからない。

 ただ、2年前に体調を崩して議員活動を一時休止。昨年4月には高齢を理由に幹事長職を退いた。体調を心配する周囲からは引退を勧められたが、「自分の代わりはまだおらん」として今月29日告示の県議選で13期目に挑戦することを決めた。「党本部からの圧力を恐れたことはない。これからも言うことは言う」

 ■どんな人がなる?

 石原都政で副知事だった青山やすし(やすし)・明治大名誉教授(公共政策)は「地方のドン」になる条件として(1)当選を重ねる(2)選挙に強い(3)議会や行政の実務に詳しい(4)ライバルの地方議員や強い国会議員がいない(5)本人のバランス感覚――の五つを挙げる。

 通常は国会議員が就く自民党の都道府県連会長や、ナンバー2の幹事長を長年務める都道府県議には、その条件を満たす人が少なくない。直近3代を調べると、地方議員で通算5年以上会長を務めた人は全国で4人、通算10年以上幹事長だったのは5人いた。

 典型的なのは、茨城県連会長を22年間も務め、昨年7月に97歳で他界した山口武平氏だ。県議時代は通算55年にわたり、歴代首相ともつながって党中央に独自の情報網を持った。

 地方議員を研究した伊藤光利・関西大名誉教授は「小選挙区の『風』で当選する国会議員が小粒化し、地方のボス型議員は今後増える可能性がある」と分析。そのうえで「役所の人事に影響力を持てば、職員がおびえる存在になる。建設業など一部の業界と結びつく人が多い点も問題だ。多選による経験は重要だが、本人の引き際が肝心だろう」と指摘する。

231チバQ:2019/03/21(木) 20:46:49
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019032100518&g=pol
主導権争い、分裂に発展=自民同士で激戦-福井、島根、徳島、福岡の4知事選
2019年03月21日20時33分



 21日告示の11知事選のうち、福井、島根、徳島、福岡の4県で自民党は分裂選挙となった。党重鎮も巻き込んだ県連内の主導権争いが発端となったケースが目立つ。勝敗はその後の県政の勢力図に影響を与えるだけに、投票日に向け各陣営は激しい火花を散らしている。
 ◇山崎、古賀両氏も「参戦」
 3月2日に福岡市で開かれた3選を目指す現職の会合。自民の鬼木誠衆院議員は「おいの命、おはんらに預け申した」と語った。明治政府軍に立ち向かった西郷隆盛の言葉を引用し、新人を推薦する党本部決定に背く覚悟を披露してみせた。
 現職の対抗馬擁立に動いたのは、政権の要である麻生太郎副総理兼財務相。2016年の衆院補選で、自ら推す候補の支援に現職が応じなかったことが一因とされる。党本部も麻生氏の意向をくむ形で新人を推薦した。
 しかし、県連内で新人への支持は広がっておらず、県選出衆院議員11人のうち6人が現職支援を表明。現役時代から麻生氏とライバル関係にある山崎拓元副総裁や古賀誠元幹事長ら重鎮も現職を支える。溝が深まれば夏の参院選に響きかねず、二階俊博幹事長は18日の記者会見で「有力議員がいるんだから話し合いで結論を得てほしい」と苦言を呈した。
 ◇「竹下王国」にほころび
 故竹下登元首相が強い地盤を築き「竹下王国」と呼ばれた島根も、分裂のほころびが大きくなりつつある。
 「地元出身ということで竹下会長が提案し了承された」。細田博之元幹事長は1月に開かれた松江市での県連会議で、同市出身の新人擁立を説明したが、県連会長で登氏の弟、竹下亘前総務会長の姿はなかった。病気療養に入ったためで、これ以降、県連内の調整役は不在のままだ。
 国会議員による選定に県議らは強く反発し、元県政策企画局長の別の新人を立てた。中心となった五百川純寿県議は「現場を見て県民の思いを直接聞いているから知事はわれわれが決める」と譲らない。県議らは、県連の決定に引退した青木幹雄元参院議員会長の意向が働いているとみており、「もう引かれた方がいい」との批判も漏れる。
 このほか、党の支持団体が支援する新人も立候補した。
 ◇会派運営の不満も引き金
 徳島では、県連が現職推薦を決めたが、後藤田正純衆院議員が孤軍で新人を支援している。
 福井は衆院福井2区公認候補の椅子や県連会長のポストをめぐり、現職国会議員同士の争いが深刻化。そうした遺恨に加え、県議会の会派運営をめぐる不満も引き金になり、5選を目指す現職と党本部推薦の新人の分裂選挙に至ったとみられる。
 参院選を控え、衆参ダブル選の臆測も残る中、国会議員にとっては知事選での振る舞いが自身の生き残りにも直結する。党推薦の新人を支援する福井県連幹部は、ある県選出国会議員の活動が不十分だとして「何をやっているのかと言いたいところだ」とぶちまける。知事選後の挙党態勢に不安を抱えそうだ。

232とはずがたり:2019/03/21(木) 23:33:58
完全に自民党の吉川(だっけ?)辺りのミスだと思ったが鈴木氏凄い人気だ。。

北海道,新自由主義が滲透?!まあJR北海道の処断が進むのかも知れないけど。

道知事選 鈴木氏先行、石川氏追う 投票先未定が4割 世論調査
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190318-00010001-doshin-pol
3/18(月) 11:28配信 北海道新聞

 21日告示、4月7日投開票の道知事選に向け、北海道新聞社は15〜17日に行った全道世論調査の結果に、独自の取材を加味して告示直前の情勢を探った。鈴木直道前夕張市長(38)=自民、公明、新党大地推薦=が先行し、石川知裕元衆院議員(45)=立憲民主、国民民主、共産、自由、社民推薦=が追い上げる展開。4割が投票先をまだ決めておらず、情勢が変化する可能性がある。

<道知事選公開討論会>中継録画を公開

道知事選 鈴木氏先行、石川氏追う 投票先未定が4割 世論調査
道知事選への関心度
全国11知事選で唯一の与野党対決型
 4期目の現職高橋はるみ氏(65)の不出馬で16年ぶりの新人対決になり、一騎打ちの公算が大きい。統一地方選で行われる全国11知事選で唯一の与野党対決型となり、夏の参院選の前哨戦として注目が集まる。

 鈴木氏は自民支持層の8割以上、公明支持層の9割を固め、無党派層の5割を取り込む。40代以下の6割超、女性の6割近くに浸透している。

 石川氏は立憲民主支持層の8割、共産支持層の7割以上を固めた。60代では4割弱の支持を集め、鈴木氏に迫る。

 地域別では、鈴木氏が広くリードし、大票田の札幌市で5割以上の支持を得ている。夕張市がある空知管内で引き離し、石川氏の地盤である十勝管内でも上回る。

 職業別では、自営業の7割、主婦の6割が鈴木氏を支持。公務員・団体職員では石川氏が4割を占め、鈴木氏を上回った。

 誰に投票するかについて「決めている」は38%、「だいたい決めている」は23%。「決めていない」は39%だった。

知事選に関心ある81%
 知事選に関心があると答えた人は81%で、2月23、24日に行った調査の83%と、ほぼ横ばい。「大いに関心がある」34%、「ある程度関心がある」47%で、「あまり関心がない」16%、「全く関心がない」3%だった。

 政党支持率は、自民が2月の前回調査比1・1ポイント増の29・8%、立憲民主は同0・1ポイント減の12・7%。続いて共産3%、公明2・4%、日本維新の会0・9%、国民民主0・7%、大地0・5%、社民0・1%、「支持政党なし」は47・5%となっている。(佐藤陽介)

調査の方法
 北海道新聞社が北海道新聞情報サービスに委託して15〜17日、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話するRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)と呼ばれる方法で実施した。道内に住む18歳以上の男女が対象で、実際に有権者のいる世帯にかかったのは1003件、うち801人から回答を得た。数値は政党支持率を除き、小数点以下を四捨五入したため、合計が100にならない場合がある。

北海道新聞社

233チバQ:2019/03/25(月) 17:10:28
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190324-00000013-asahi-pol
6政令指定市長選が告示 いずれも与野党対決にならず
3/24(日) 10:35配信 朝日新聞デジタル
 統一地方選の前半戦で行われる6政令指定市長選が24日、告示された。今年は統一地方選と参院選が重なる12年に1度の「亥年(いどし)選挙」で、与野党は統一地方選を夏の参院選の前哨戦と位置付けているが、いずれも与野党対決の構図にはならなかった。

 29日には41道府県議選、17政令指定市議選も告示される。21日告示の11道府県知事選も含め、いずれも4月7日に投開票される。

 24日に告示されたのは、札幌、相模原、静岡、浜松、大阪、広島の6政令指定市長選。24日午前10時までに、2〜4期目をめざす現職5人、新顔12人の計17人が立候補を届け出た。女性の候補者は今のところいない。

 大阪市長選では、大阪都構想を掲げる「大阪維新の会」と自民党など「反維新」が対立する。それ以外は、政党が前面に出る構図にならなかった。

 前回2015年に新顔同士の与野党対決で野党系が勝利した札幌市長選では、自民党も現職支援に回り、相乗りとなった。広島市長選も自民党、公明党、国民民主党が現職を推薦する。相模原市長選は保守系が分裂し、現職のほかに元衆院議員、元県議、元市議が出る混戦模様だ。

朝日新聞社

234チバQ:2019/03/25(月) 23:56:10
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13941066.html?rm=149
公明、知事選対応に苦心 各地の自民分裂で「千差万別」
有料記事

2019年3月20日05時00分
 21日告示の知事選で、公明党が自民党の組織分裂に翻弄(ほんろう)されている。地域事情などから、自民とは違う対応を余儀なくされているためだ。地方選での摩擦は、安倍政権の行方を占う夏の参院選の自公協力などに影を落とす可能性もある。▼3面参照

 統一地方選のさきがけとなる知事選は、北海道、神奈川、福井ログイン前の続き、三重、大阪、奈良、鳥取、島根、徳島、福岡、大分であり、4月7日に投開票される。うち、自民系候補が分裂している福井、島根、徳島、福岡の4知事選では、公明の対応も「千差万別」(公明幹部)となった。

 特に神経を使っているのが福岡だ。公明の山口那津男代表は18日、統一地方選の応援で福岡入りし、街頭演説では県議選や市議選候補への支持を訴えた一方で、知事選には一言も触れなかった。

 福岡県知事選で、自民は麻生太郎財務相の強い意向で新顔に推薦を出したが、二階俊博幹事長率いる二階派の議員や、地元の実力者は現職を支持する構図だ。公明の支持母体である創価学会も事実上、現職支持で動いており、公明の福岡県本部は新顔候補からの推薦依頼を断ったという。

 同党は、「自主投票」にした場合、「実質的にどちらの陣営にも肩入れしないのが原則」(党幹部)とされ、地元事情を考慮して異例の「未決」状態のまま乗り切る構えだ。

 自民の推薦依頼に対し、「自主投票」としたのが福井と島根。地域事情によるもので、島根については、自民推薦候補の対立候補を推す自民県議と地元の公明との関係が良好なことに配慮した。斉藤鉄夫幹事長は自民県連副会長を務める細田博之・元官房長官に「力になれなくて申し訳ない」と陳謝した。

 一方、大阪都構想の賛否が争点となる大阪では旗印を明らかにした。都構想に反対する自民は知事選に元副知事を擁立し、公明に推薦を要請。公明は「府本部推薦」で応えた。前回2015年の知事選では「自主投票」だっただけに、地方議員からは「やっと旗を立てて維新の会と戦える」との声が上がる。ただ、「党本部推薦」より弱含みの対応であることは否めない。

 背景にあるのが、次期衆院選だ。公明は大阪と兵庫の衆院6選挙区で議席があり、関西に影響力のある維新が対立候補をぶつけてきた場合、厳しい選挙戦になるのが避けられないためだ。公明幹部は「党対党のケンカにして良いことは何もない」と話す。(今野忍)

235チバQ:2019/03/26(火) 10:51:20
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190325-00000093-asahi-pol
おしりなでる男性「票持ってる」 女性議員、票ハラ直面
3/25(月) 23:04配信 朝日新聞デジタル
おしりなでる男性「票持ってる」 女性議員、票ハラ直面
議員活動の中でセクハラを受けた経験
 1年半ほど前、東京都の40代の女性区議は、突然おしりをなでる手に驚いた。隣に座っていたのは70代の男性。「やめてください」と言っても、手は止まらなかった。

「体で払ってくれてもいい」。セクハラ被害の回答例

 男性が現れたのは、当選から1年ほどたったころ。面識はなかったが、「他の政党を支援していたが、あなたを応援したい」と近づいてきた。「政治家の親類」を自称した。

 講演会の案内で自宅に電話をかけたり、スタッフとチラシを届けたり。他の支援者と同じ対応をしていたのが不服だったのか、次第に「なぜ俺の携帯に電話しないのか」「2人だけで飲みに行こう」と要求するようになった。

 「俺は何十票も持っている」という言葉が頭をよぎった。本当かどうかは分からないが、「票が来なかったら」と思うとむげにはできなかった。「お酒、強くないんです」などと丁重に断るために30分近く電話を切れなくなり、話すのが苦痛になっていった。結局、他の支援者2人をまじえて食事した席で、被害にあった。

 別の高齢男性からは「飲みに行けば応援するのに」と言われている。「自分の政策を訴えるために区民に会うのが仕事。飲みに行くことを強要されたとき、どうしたらいいのか」。「政治を変えたい」という政治家としての信念を踏みにじられている気がする。

 朝日新聞社は、4年前の統一地方選で初当選した女性議員544人を対象にアンケートを行い、316人から回答を得た。議員活動の中でセクハラ被害を受けたことがあるか尋ねると、25%が「ある」と答えた。20〜40代は、4割超が「ある」と回答。半分は議員からの被害だったが、有権者からの被害も4割を占めた。

 2014年に東京都議会で「早く結婚した方がいい」などのヤジが問題になるなど、議会内でのセクハラはたびたび表沙汰になってきた。一方で、有権者、とりわけ支援者が「相談」や「支援」を装って過剰に近づくハラスメントには声をあげづらく、最近になってようやく表に出てくるようになった。選挙に必要な「票」をちらつかされたり、断りにくい状況で性的な嫌がらせに遭ったり。こうした「票ハラスメント」に女性議員たちがいま、直面している。

 選挙コンサルタントの松田馨氏は「票がほしかったら候補者は頭を下げて当然、という有権者意識が背景にある。地方議員のなり手が減るなか、『票ハラ』は、能力や志がある女性が立候補しにくい状況を有権者が自ら加速させている」と話す。(田中聡子、三島あずさ)

朝日新聞社

236チバQ:2019/03/29(金) 22:41:15
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190329-00000162-kyodonews-pol
道府県議選、無投票当選が26% 比率は過去最高、3千人超出馬
3/29(金) 18:44配信 共同通信
道府県議選、無投票当選が26% 比率は過去最高、3千人超出馬
道府県議選 党派別立候補者数
 第19回統一地方選の41道府県議選と17政令市議選は29日午後5時、立候補の届け出が締め切られた。道府県議選には総定数2277に計3062人が届け出て、このうち計612人の無投票当選が決まった。総定数に占める無投票当選の比率は過去最高の26.9%となった。女性候補は389人で、割合は12.7%と過去最高を更新した。

 無投票当選率は、前回2015年の21.9%がこれまでの最高。今回は立候補者数が過去最少で、競争率1.34倍は過去最低。深刻化する地方議員のなり手不足を象徴する格好となった。

 女性候補の比率は前回の11.6%と比べ、大幅な上昇とはならなかった。

237チバQ:2019/03/30(土) 21:46:41
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190330-00000004-pseven-soci
“地方政界のドン”次々引退 統一地方選や参院選で波乱も
3/30(土) 7:00配信 NEWS ポストセブン
“地方政界のドン”次々引退 統一地方選や参院選で波乱も
内田茂・元東京都議(時事通信フォト)
 4月に行なわれる統一地方選を前に、永田町が慌ただしい。政権中枢にいる議員らの発言ばかりが逐一取り上げられているが、趨勢を決める“鶴の一声”は実は地方から発せられる。

【一覧】「地方政界のドン 50人」

 東京都議会では連日、自民党が小池都政を追及して大紛糾しているが、かつて「都議会のドン」と呼ばれた内田茂・元東京都議(80)が“影の司令塔”として存在感を強めているという。

「地方のドン」は他にもいるが、そうした大物地方議員にとって、統一地方選は書き入れ時だ。彼らがドンへとのぼる階段は、自分の手で知事をつくり出すこと。

 例えば、当選9回を数える愛知県議会の実力者、水野富夫・県議(69)は大村秀章・知事をバックアップし、神奈川では、小泉純一郎・進次郎父子を支えてきた横須賀選出の竹内英明・県議(68)が黒岩祐治・知事を擁立することで「県議会のドン」にのしあがった。

 その一方で、今回の統一地方選では、各地でドンの引退が相次ぐ。「竹下王国」と呼ばれる島根では、竹下登・元首相の時代から“国家老”として県政を仕切ってきた浅野俊雄・県議(88)が引退する。その途端に、“クーデター”が勃発した。

 元首相の実弟で県連会長の竹下亘・前自民党総務会長が知事選に元消防庁次長を擁立したのに対し、竹下系県議14人が別の総務官僚を担いで造反したのである。県議の1人はこう突きつけている。

「都会と地方の格差の中で、地方出身の国会議員が必死に地方を守る姿勢を見せてくれない。島根県をわかった者が考えてやるべきだ」

 島根の自民党国会議員には竹下氏、最大派閥の細田派会長である細田博之・元官房長官という2人の派閥領袖に加えて、“参院のドン”と呼ばれて引退後も国政に影響力を持つ青木幹雄・元自民党参院議員会長という実力者がいるが、県議たちの造反を抑えることができない。

 ポスト安倍候補、岸田文雄・政調会長が長く県連会長を務めていた広島でも、県政重鎮の引退で夏の参院選がキナ臭くなってきた。

 改選数2の広島選挙区は岸田派大幹部の溝手顕正氏が改選を迎えるが、党本部は河井克行・首相補佐官の妻で県議の河井案里氏を「2人目の候補者」として擁立する方針を固めた。

「広島には新旧2人のドンがいる。岸田氏の後見人的存在である林正夫・県議(78)が引退を決めると、そのライバルで非主流派に追いやられていたかつてのドンの檜山俊宏・県議(74)が力を盛り返してきた。参院選に出る河井案里は檜山派だから、岸田さんも出馬を止めることができない」(自民党市議)

 島根でも広島でも、自民党の大物議員たちは、地元のドンがいなくなると地元議員のコントロールを失って選挙を仕切ることさえできずに右往左往している。

※週刊ポスト2019年4月5日号

238チバQ:2019/04/01(月) 19:40:54
https://www.news-postseven.com/archives/20190401_1341285.html
2019.04.01 16:00  週刊ポスト

大阪、福岡、島根知事選の見所 二階vs菅・“麻生包囲網”等
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陣頭指揮を執る二階氏(時事通信フォト)

写真2枚

“大阪の陣”“福岡の乱”“島根の変”──統一地方選(前半は4月7日、後半は4月21日投開票)の中でも、とくに「勝敗が中央政界に直結する」(自民党選対幹部)と見られているのが、大阪、福岡、島根での3つの知事選だ。

 万博を控えた大阪市長選と府知事選のクロス選挙は、大阪維新の会と自民党大阪府連が激突。大阪の選挙で維新にやられっぱなしの自民党は二階俊博・幹事長が自ら陣頭指揮を執る。

「わかっているよ。バカヤロ〜」

 告示日の3月21日、大阪で街頭演説に立った二階氏は、予定時間を過ぎて演説を止めようとしたスタッフをそう叱責して「ワケのわからん人を大阪の代表にしてはダメだ」と維新を批判するなど並々ならぬ力の入れ方だった。

「維新のバックに“影の総理”と呼ばれる実力者、菅義偉・官房長官がいることは党内周知のこと。二階氏にすれば、勝って維新を弱体化させ、中央では菅さんの力を削ごうとしている」(前出・自民党幹部)

 二階vs菅の代理戦争と化しているという指摘である。

「これは造反だ」

 福岡県知事選でそう苛立ちを露わにしたのが麻生太郎・副総理だ。麻生氏は県連の反対を押し切って知事選に新人候補を擁立、安倍首相に「推薦をもらえないなら副総理を辞める」と談判して自民党推薦を取り付けたとされる。

 ところが、選挙戦では二階派議員が現職知事を応援して麻生vs二階の代理戦争となっているうえ、古賀誠・元幹事長、山崎拓・元副総裁という福岡出身の自民党大物OBたちが現職支持に回って“麻生包囲網”が敷かれた。

「安倍晋三ですら(2012年総裁選で)3番と言われ、1番になった。すべてのマスコミの調査が間違っていた。それが選挙だ」

 窮地の麻生氏は現職優位の報道にそう反論しているが、結果次第では党内の批判が噴出して副総理の座も危うくなりかねない。

 島根県知事選も、選挙後に中央の政局に深刻な影響が出る。島根は「竹下王国」と呼ばれ、故・竹下登元首相が築いた地盤を実弟の竹下亘・前総務会長が継いだ。

 だが、今回の知事選ではその竹下氏が擁立した候補を不服として、竹下系県議18人のうち14人が「地元のことはわれわれが決める」と別の候補を担ぎ出し、「地方議員の反乱」で竹下王国は崩壊の危機にある。

 そのことが竹下派に衝撃を与え、派閥分裂を呼び込む可能性が出てきたのだ。同派若手議員がこう心配する。

「竹下会長は知事候補を擁立した後、食道がんで入院し、派閥の運営は幹部の集団指導体制で行なっている。島根で負ければ会長の求心力は下がり、そのうえ入院が長期化すれば後継者問題が浮上する。派閥分裂という事態だけは避けてほしい」

239チバQ:2019/04/01(月) 19:41:04
 竹下派には会長代行の茂木敏充・経済再生相、安倍側近の加藤勝信・総務会長、竹下氏が「将来の総裁候補に育てる」と肩入れする小渕優子氏という3人の後継者候補がいる。跡目争いが激化すれば、ポスト安倍をにらんで派閥拡大路線をとる他派が介入して自民党大乱の引き金になる。

 統一地方選で各地に上がった自民党内の紛争の火の手は、夏の参院選とその後の“政変”を見据えたいわば前哨戦で、これから本番を迎える。

※週刊ポスト2019年4月12日号

240チバQ:2019/04/01(月) 20:02:23
面白そうなのは、島根ですかね。
相模原が保守三分裂で本村がとりそうなのも意外
■知事選
●北海道
鈴木直道 自民推薦
石川知裕 野党推薦

●福井県
杉本達治 自民推薦
西川一誠 現職
金元幸枝 共産

●奈良県
荒井正吾 現職
前川清成 元民主
川島実

●大阪府
小西禎一 自民推薦
吉村洋文 維新

●島根県
>丸山氏、大庭氏が横一線で競う
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3315
丸山達也 自民若手県議など
大庭誠司 自民推薦
島田二郎 元安来市長
山崎泰子 共産

●徳島県
飯泉嘉門 現職
岸本泰治 自民県議
天羽篤  共産

●福岡県
小川洋  現職(反麻生)
武内和久 自民推薦(麻生)
篠田清  共産

■市長選
●相模原市
>本村氏優位、追う加山氏
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1547559400/152
本村賢太郎野党系
加山俊夫 現職
八木大二郎自民県議
宮崎雄一郎市議

●静岡市
田辺信宏 
天野進吾 元市長・親知事
林克   共産

●浜松市
鈴木康友 現職
山本遼太郎自民市議
野沢正司 共産

●大阪市
>大阪府知事選で維新リード、市長選はやや優位
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6398
柳本顕  自民推薦
松井一郎 維新

241チバQ:2019/04/07(日) 22:39:48
>>240
■知事選
●北海道
当 鈴木直道 自民推薦
  石川知裕 野党推薦

●福井県
当 杉本達治 自民推薦
  西川一誠 現職
  金元幸枝 共産

●奈良県
当 荒井正吾 現職
  前川清成 元民主
  川島実

●大阪府
  小西禎一 自民推薦
当 吉村洋文 維新

●島根県
>丸山氏、大庭氏が横一線で競う
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3315
当 丸山達也 自民若手県議など
  大庭誠司 自民推薦
  島田二郎 元安来市長
  山崎泰子 共産

●徳島県
当 飯泉嘉門 現職
  岸本泰治 自民県議
  天羽篤  共産

●福岡県
当 小川洋  現職(反麻生)
  武内和久 自民推薦(麻生)
  篠田清  共産

242 チバQ:2019/04/07(日) 22:49:17
麻生 福岡県知事選
竹下 島根県知事選
二階 御坊市長選

と、落としたので菅の一人勝ちですかね

243チバQ:2019/04/07(日) 22:50:40
■市長選
●相模原市
>本村氏優位、追う加山氏
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1547559400/152
当 本村賢太郎野党系
  加山俊夫 現職
  八木大二郎自民県議
  宮崎雄一郎市議

●静岡市
当 田辺信宏 
  天野進吾 元市長・親知事
  林克   共産

●浜松市
当 鈴木康友 現職
  山本遼太郎自民市議
  野沢正司 共産

●大阪市
>大阪府知事選で維新リード、市長選はやや優位
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6398
  柳本顕  自民推薦
当 松井一郎 維新

244 チバQ:2019/04/07(日) 23:01:08
>>242
間違えた
県議選

245チバQ:2019/04/08(月) 18:38:19
奈良や相模原は候補者調整がうまく行けば当落入れ替わったかもしれないですね

北海道 鈴木62.7%石川37.3%
福井県 杉本59.3%西川35.2%共産5.5%
奈良県 荒井47.5%前川32.3%川島20.2%
大阪府 吉村64.4%小西35.6%
徳島県 飯泉53.0%岸本40.9%共産6.1%
島根県 丸山43.6%大庭34.9%島田11.8%共産9.8%
福岡県 小川73.6%武内19.6%

相模原 本村46.7%加山26.3%宮崎14.3%八木12.6%
静岡市 田辺49.6%天野38.5%林11.9%
浜松市 鈴木55.1%山本37.9%共産7.1%
大阪市 松井58.1%柳本41.9%

246チバQ:2019/04/08(月) 22:26:33
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43476740Y9A400C1PP8000/
立憲民主 奈良
国民民主 北海道長野、大阪、愛媛、高知、鹿児島
共産   改選前は全都道府県議会に議席を確保していた→愛知で議席ゼロ
で全滅

247チバQ:2019/04/09(火) 15:29:31

3627 :チバQ :2019/04/09(火) 15:29:09
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190408-00000083-mai-pol
菅官房長官、高まる存在感 北海道知事選で大勝 派閥領袖は「失速」
4/8(月) 21:00配信 毎日新聞
菅官房長官、高まる存在感 北海道知事選で大勝 派閥領袖は「失速」
統一地方選で浮沈する政権内での立場
 統一地方選の大阪、福岡、島根の3府県知事選で派閥領袖(りょうしゅう)が支援した自民党推薦候補が敗北する中、唯一の与野党対決となった北海道知事選で新人擁立を後押しして大勝につなげた菅義偉官房長官(70)の存在感が政権内で高まっている。

 福岡では麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相(78)が現職に対抗する新人擁立を主導し、党本部推薦をもぎ取った。だが古賀誠、山崎拓両元幹事長や、過半数の党所属衆院議員・県議が現職支援に回る分裂選挙に突入し大敗。5日には麻生派の塚田一郎元副国土交通相が「忖度(そんたく)」発言で辞任に追い込まれた。

 島根では竹下派会長の竹下亘前総務会長(72)と最大派閥・細田派の細田博之会長が新人を推したが、竹下氏の直系県議らが造反し、別の新人に敗れた。

 二階派会長の二階俊博幹事長(80)は大阪府知事・大阪市長のダブル選挙の支援で選挙期間中3回現地入りしたが、いずれも地域政党「大阪維新の会」に敗北。二階氏は地元・和歌山県議選で元秘書の現職が共産党新人に敗れる痛手も負った。

 領袖の中央での力は、地元を制する政治力が基盤だ。今回、地元の基盤が傷ついた領袖の中央での影響力に影が差す可能性がある。

 対照的に「連勝」したのが菅氏だ。8日の記者会見で菅氏は北海道知事選に触れ、「全国最年少の知事。幅広い声を反映させ新たな道政に取り組んでいただける」と語り、前夕張市長の新人、鈴木直道氏(38)への期待を隠さなかった。菅氏は昨年8月に鈴木氏と直接会い出馬の決断を後押し。選挙戦最終日の6日に札幌市で街頭演説するなど精力的に支援した。菅氏の地元・神奈川県知事選でも支援した現職が3選した。

 派閥領袖が「失速」する中、菅氏は1日の新元号「令和」発表で脚光を浴び、注目度が高まる。1989年に「平成」を発表した当時の小渕恵三官房長官はその後、首相に上り詰めた。菅氏は派閥に属していないが「ポスト安倍」として取りざたされるのは確実だ。

 早速、二階氏が10日発売の月刊「文芸春秋」のインタビューで官房長官としての手腕を評価し「そういうこと(『ポスト安倍』の総裁候補)にも十分堪えうる人材だ」と発言。菅氏は8日の会見で「私自身、今まで発言しているように全く考えていない」と苦笑いを浮かべて打ち消してみせたが、注目が増すのは確実だ。

 ただ、菅氏は大阪市長に当選した維新代表の松井一郎氏と近く、大阪ダブル選に精力を注いだ二階氏と対照的に静観の姿勢を貫いた。菅氏の「維新優遇」への党内の不満も強まっており、二階氏は8日の会見で「党が真剣にやっている最中に意識的にサボタージュするというようなことがあったとすれば、けしからんことだ」と暗にけん制した。【高橋克哉、竹内望】

248チバQ:2019/04/09(火) 15:32:36
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190408-00000608-san-pol
旧民進分裂後初の統一選 立憲民主、国民民主に明暗
4/8(月) 21:33配信 産経新聞
旧民進分裂後初の統一選 立憲民主、国民民主に明暗
統一地方選挙の結果を受け記者団の質問に答える立憲民主党・長妻昭代表代行=8日午前、国会内(春名中撮影)
 旧民進党の分裂後初めてとなった統一地方選前半戦は、同党の流れをくむ立憲民主、国民民主両党の明暗が分かれた。立憲民主党が道府県議選と政令市議選でそれぞれ改選前を約3割上回る議席を獲得したが、国民民主党はいずれも約4割減らした。政党にとって地方議員の数と質は「地力」そのものだ。統一選の戦果は夏の参院選にも大きく響くことになる。(松本学)

 「地方での基盤も一定程度整った。参院選に大きくつなげていきたい」

 党選対委員長を兼任する立憲民主党の長妻昭代表代行は8日、道府県議選と政令市議選の結果を受け、記者団にこう強調した。

 結党から約1年半、しかも自前の地方組織を持たずに発足した経緯を考えれば、道府県議選で118議席(改選前87議席)、政令市議選99議席(同76議席)という結果は「善戦」(長妻氏)と評価できる。特に、政令市議選では17市のうち10市で勢力を伸ばし、都市部を中心に党勢拡大が進んでいる状況を示した。

 対照的に不振だったのが国民民主党だ。道府県議選では改選前の142議席に対し83議席、政令市議選では同58議席に対し33議席という大幅な目減りとなった。党幹部は「政令市議選の結果が悪かった。前からの課題である都市部での弱さが示された」と語る。

 もっとも、今回の統一選では国民民主党系候補が無所属で出馬した例も多く、議席の減少幅が党勢の現状を正確に反映しているとは言いがたい。ただ、政令市議選で立憲民主党が伸びたことを踏まえると、国民民主党が都市部での「政権批判票の受け皿」としての立ち位置を奪われつつある傾向は見えてくる。

 立憲民主、国民民主両党と参院選改選1人区で共闘する共産党は、道府県議選で99議席(改選前106議席)、政令市議選で115議席(同136議席)を獲得した。苦戦を予測する向きもあったが、「微減」に踏みとどまったといえる。

 社民党は道府県議選で22議席(同47議席)と半数以下に減らし、政令市議選では4議席(同6議席)だった。

249チバQ:2019/04/11(木) 10:34:54
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190411-00000522-san-pol
自民堅調、退潮止まらぬ旧民主、増える無所属 41道府県議選分析 
4/11(木) 8:18配信 産経新聞
自民堅調、退潮止まらぬ旧民主、増える無所属 41道府県議選分析 
41道府県議選の当選者数
 平成最後の統一地方選前半戦で行われた41道府県議選の当選者数を各党派別に見ると、自民党が盤石な地方組織のもとに成り立っていることを改めて印象付けた。対照的に、旧民主党は退潮傾向が止まらず、これに反比例するかのように無所属が今回は大幅に増加した。共産党など一部を除き、野党は時間とともに「溶解」していっている。(坂井広志)

 過去3回の41道府県議選を振り返ると、総定数は徐々に減る中、自民は逆に平成23年に1119人、27年に1153人、今回1158人と確実に増やしてきた。27年と今回は総定数の過半数に達し、今回は25道県議会で単独過半数を確保した。富山は定数の8割を自民が占めた。

 23年の統一選は、前月の3月に菅直人政権が退陣寸前に追い込まれるところに東日本大震災が発生した状況で行われた。自民は国政では野党だったにもかかわらず、議席占有率では、最低水準となった19年統一選のときよりも伸ばした。

 ただ、今回は自民に異変もみられた。和歌山では二階俊博幹事長の地元の御坊市で9期目を目指した現職が共産新人に敗北するなど、各地でベテランの落選が相次いだ。青森と埼玉では県連幹事長、大阪では党府議団幹事長がそれぞれ落選しており、世代交代の波が押し寄せているともいえそうだ。

 旧民主は、23年では346人しか当選できなかった。政権から転落するとさらに弱体化し、27年は264人。今回は民主が民進党を経て空中分解し、現在の立憲民主党と国民民主党に大きく分かれた。立民の118人と国民の83人を合算しても201人にとどまり、大幅に減少した。

 一方、無所属は27年と比べ73人も増えた。立民や国民の看板を忌避した旧民主系が相当数含まれたのだ。

 国民の玉木雄一郎代表は10日の記者会見で「(41道府県議選の)党籍を持って戦った方の当選率は76・3%で、27年の民主時代74・6%よりも高い」と胸を張った。ただし「公認、推薦、無所属とさまざまな形態があった」とも語った。

 公明党は、支持母体である創価学会の組織力を背景に、今回は全候補者が当選した。それでも直近の3回を見ると当選者は微減しており、確実な当選を目指す「守りの選挙」に徹する姿勢がみえてくる。

 日本維新の会(大阪では地域政党「大阪維新の会」)は前回比で3人減った。もっとも大阪では単独過半数を獲得し、本拠地での根強い支持の強さをバネに微減にとどめた格好だ。

 共産は前回比12人減だったが、80人だった23年の水準にまでは落ち込まず、確固たる支持者の存在をうかがわせる。23年、27年では30人台だった社民党は今回、22人と衰退傾向に拍車がかかった。

250チバQ:2019/04/11(木) 18:43:53
https://www.asahi.com/articles/ASM4B56B9M4BUTFK011.html
維新、道府県議選で関西以外全敗 地域政党に戻る危機感
有料記事 2019統一地方選挙

斉藤太郎 2019年4月11日14時00分
 日本維新の会は7日投開票の道府県議選で、関西以外では全敗を喫した。維新勢力は大阪府知事選と大阪市長選で完勝したが、党勢の全国的な広がりに欠く現状が浮き彫りになった。関西限定の「地域政党」に回帰せざるを得ないとの危機感が党内に広がる。

 維新勢力は国政政党「日本維新の会」が全国的な選挙や国会活動を担い、大阪では地域政党「大阪維新の会」として活動している。

 統一地方選の前半戦を終え、9日に開かれた日本維新の国会議員団の役員会。大阪の熱気とは裏腹に、「関西以外は厳しかった」との意見が相次いだ。打開策が見えないまま、後半選は東京などでてこ入れを図ることを確認した。

 日本維新が道府県議選で獲得したのは兵庫、奈良、京都、和歌山での計16議席。関西以外では1人も当選させられなかった。大阪維新は大阪府議選で51議席を獲得、過半数を確保したが、日本維新の幹部には関東の落選者から「まったく風が吹かなかった」との連絡があったという。

 ログイン前の続き4年前の道府県議選は関東出身の国会議員らも取り込んだ「維新の党」として臨み、千葉、神奈川、愛知など関西以外の5県で11議席を獲得していた。

 党関係者は現状について「他の党とくっついたり離れたりした末、大阪に原点回帰した帰結」と話す。維新のルーツは2009年、当時の橋下徹府知事に共鳴した松井一郎氏らが結成した大阪府議会の会派だった。12年衆院選で国政に進出。石原慎太郎・元東京都知事らの合流効果もあり54議席を獲得、旧民主党に次ぐ野党第2党に躍り出た。

 その後は混乱が続く。江田憲司衆院議員らと14年に維新の党を結党する際、石原氏らが党を離れた。翌年に江田氏らが旧民主との結集に動くと、今度は橋下氏が反発。党を割り、関西中心の衆参20人規模の小所帯になり、今日に至る。

 今年2月の党大会で片山虎之助共同代表は「統一地方選で全国に地方議員を増やす。地方議員の数は政党の基礎だ」と訴えたが、現実の道府県議選は厳しい結果に終わった。

 党内には「橋下氏が政界復帰したら、また全国区の政党になれる」との声があるが、実現するかは見通せない。夏の参院選に向け、「党の力は関西に集中投下し、票を稼ぐしかない」との見方が広がる。(斉藤太郎)

251チバQ:2019/04/15(月) 15:02:06
https://digital.asahi.com/articles/ASM4B73YPM4BULZU024.html?rm=330
敗北2日後、ハローワークへ 落選候補、後処理の日々
有料記事 2019統一地方選挙

東野真和 2019年4月15日11時41分
 男女の候補者数をできる限り均等にするよう政党に求める候補者男女均等法の施行後、初めて行われた統一地方選の道府県議選。2人の子育てをしながら埼玉県議選南5区(さいたま市大宮区、定数1)に初挑戦した山田千良子さん(33)は、選挙の後処理に追われていた。

 敗北から2日後の9日朝。山田さんはハローワークにいた。仕事探しと失業保険の手続きのためだ。

 2月末で10年間勤めた大手企業を退社した。「もっと早く来れば、失業保険を早く受給できたけれど、選挙準備に忙しくて」

 年収数百万円を失った。「企業が、落選しても復職できる仕組みを整えたら、議員のなり手はもっと増えるのでは」

 「今後、選挙に出ようと思う人のために」と、あえて現時点で整理した収支を明かしてくれた。

 ログイン前の続き支出は立候補の準備に150万円。選挙活動に166万円。うちポスター代や選挙カー、運動員の人件費の一部などは公費でまかなわれるが、活動中のベビーシッター代20万円などの出費もあった。

 収入は立憲民主党から公認料が150万円のほか、女性政治塾から立候補した人への助成金20万円、寄付金や陣中見舞金が13万円。選挙後、党から、「貸した支援金を返さなくてよい」と言われたため、選挙費用の自己負担分はほとんどない。ただ、「無所属だと200万〜300万円は自己負担しなくてはいけないだろうなあ」と思う。

 申請の順番を待つ間も、携帯電話には支援者から「よくがんばった」と電話はかかってくる。落選後も朝から連日駅頭に立ち、支援してくれた人を回って感謝とおわびのあいさつをしている。「4年後も挑戦してほしい」と言われるが、収入を得る手段を考えるのが先で、今後のことは白紙だ。「格差社会や、子育てをしている人が働きづらい社会を変えたいという気持ちは変わらない。そのために政治家を目指すのか、社会運動など別の道をめざすのか、まだわからない」

 落選が決まって自宅に戻ると、長男は悔しがって泣いていた、翌朝から仕事だった夫は、開票結果を見守ることなく単身赴任先に戻ったが、「初挑戦にしては上出来。気持ちが乗ってるなら次もやっていいんじゃないか」とメッセージをくれた。「理解のある家庭に恵まれたなあ。家族の反対などで立候補を断念せざるを得ない人もいるのに」

 立候補するか、しないか――。悩んでいた山田さんの背中を強く押したのは、候補者男女均等法ができたことだった。「戦後、女性が参政権を得て、赤松良子さん(元文相)らが中核になって男女雇用機会均等法ができた。そのバトンを受け継がねばと思った」

 「選挙に出てほしい」と思った女性は周囲に何人もいた。そうした人たちが出なかったので自分が出た。「ハードルは高いが越えられないことはない。女性の側も『政治は男の仕事』という意識を変えなければならない」と強く思う。(東野真和)

選挙費用の収支と主な項目
【支出】316万円

(主な内訳)

ポスター・ビラなど作成・印刷費147万円*

ポスティング代 46万円

街宣車リース、装飾代 42万円*

運転手・同乗運動員日当 11万円*

選挙事務所の家賃や備品代 36万円

看板代 10万円

拡声機・マイクのレンタル代 9万円

【収入】283万円

(内訳)

党の公認料 150万円

党からの借入金(返済免除) 100万円

女性候補支援団体から助成金  20万円

個人・団体からの寄付     13万円

(金額は概数。*印は一部が公費でまかなわれる)

252チバQ:2019/04/15(月) 20:21:21
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019041400456&g=pol
2市は5回連続=無投票当選、16道府県で-市長選
2019年04月14日20時51分



 14日に告示された86市長選では、16道府県の27市で無投票当選が決まった。このうち北海道伊達市と茨城県日立市は5回連続の無投票で、1999年を最後に選挙戦になっていない。全国各地で、有権者が地域のリーダーを選ぶ機会が失われる結果となった。
 無投票となった市の人口規模も、北海道三笠市のような1万人を下回る小さい市だけではなく、人口20万人以上の中核市でも群馬県高崎、大阪府高槻、兵庫県明石、高松の4市で選挙戦にならなかった。
 北海道では、11市長選のうち5市が無投票に。長野、三重両県では、今回行われた2市長選ともに無投票だった。

253チバQ:2019/04/15(月) 20:33:17
気になるところ
■北海道
江別市
室蘭市
稚内市
赤平市
夕張市


■東北


■首都圏
那須塩原市
大和市
南アルプス市


■東京
中央区
北区
世田谷区
大田区
三鷹市
清瀬市


■北陸東海
敦賀市

■近畿
池田市
京田辺市
姫路市
芦屋市

■中国四国
周南市
東かがわ市

■九州
人吉市
長崎市

254チバQ:2019/04/17(水) 21:24:16
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190417-00000501-san-pol
訪日外国人が見たニッポンの選挙 日本は不思議の国か
4/17(水) 9:45配信 産経新聞
訪日外国人が見たニッポンの選挙 日本は不思議の国か
選挙カーから手を振り支持を呼びかける候補者。外国人にはどう映るのか=4月5日、京都市東山区
 平成最後となる統一地方選は前半戦の知事選や都道府県議選などが終わり、後半戦が14日に告示された。街頭で有権者に支持を呼びかける候補者に、選挙カーからの名前の連呼や街頭演説、選挙ポスター…。選挙中のおなじみの光景だが、その様子を物珍しそうに眺めるインバウンド(訪日外国人客)も少なくない。彼らには、日本の選挙はどのように映るのか。春の観光シーズンを迎え、訪日客でにぎわう京都で尋ねると、国ごとの選挙運動の違いや課題が浮かび上がってきた。(桑村大)

■国ごとの違い鮮明

 「一生懸命活動しているみたいで、好感を持つよ」。オランダから来日したヤンセン・ピーターさん(42)は、JR京都駅前(京都市下京区)で、初めて街頭演説を目にした。オランダでは、候補者が新聞やテレビの討論番組で政策を訴えるのが一般的で、「日本のように街中で直接市民に演説することはほどんどない」と説明する。

 恋人とイタリアから訪れたガッローニ・セシリアさん(30)は、掲示板に貼られた選挙ポスターに注目する。「顔写真だけでなく政策を載せるなど、ポスター1枚で候補者がどのような人物か分かるようにしたらいいのに」と感想を口にした。

 京都府議選と京都市議選の選挙運動が行われた同市内。特に訪日客の興味をひいたのが、候補者の名前を連呼して支持を訴える選挙カーのようだ。

 「名前を知ってもらうためには効果的だね」と感心した様子で話すのは、英国人のウィリアムズ・ダニエルさん(26)。英国にも候補者のポスターを貼った宣伝カーはあるが、拡声器で声を上げたりしないという。

 一方、カナダのマーシェンド・ローリエさん(27)は、選挙カーが候補者名を連呼する点に、「もっと政策を訴えたらいいのに。名前だけの連呼で走らせる意味はあるのか」と懐疑的だ。散策を楽しんでいた米国人のルーシン・ポリーナさん(27)は「うるさくてかなわない。私が有権者なら絶対に投票しない」と否定的だった。

■有権者との接点足りぬ

 日本の選挙運動に疑問を投げかけるのは、観光客だけではない。京都市内に住んで12年のフィンランド人、ハッカライネン・ニーナさんは「いまだに日本の選挙運動は不思議な点ばかり」と打ち明ける。

 フィンランドでは、候補者が街中にブースを設営し、有権者が直接質問することが可能。テレビでも候補者同士が主張をぶつけ合い、街中に貼られる政党のポスターには、選挙を通じて訴えたい内容を明示しているという。

 ハッカライネンさんは「選挙カーで支持を呼びかけるのもいいが、政策や人柄を知る場を増やし、この人に投票したいと思わせるような選挙運動が必要なのでは」と話す。

255チバQ:2019/04/17(水) 21:24:38

■制約多すぎ!?公選法

 外国人から賛否の声がある選挙カーだが、大阪大大学院人間科学研究科の三浦麻子教授(社会心理学)らのグループの研究では、候補者の好感度アップにはつながらなくても、得票に結びつくことが明らかになっている。

 研究グループは平成27年の兵庫県赤穂市長選に立候補した3人のうち、1人の男性候補に密着。選挙期間中、候補者の選挙カーに同乗し、スマートフォンのGPS(全地球測位システム)機能を利用して移動経路を計測したほか、連呼行為や街頭演説にかけた時間をそれぞれ分単位で記録した。

 無作為に選んだ有権者2千人に、実際に投票した候補や各候補の好感度、選挙運動の接触の有無などを尋ねる調査票を送付。回答のあった908人分の調査票から、候補者の移動経路と有権者宅との位置関係などのデータを分析した。

 その結果、この男性候補の選挙カーが自宅近くを通った人ほど、男性に投票する傾向が高かった。一方、各候補への好感度については違いはみられず、選挙カーで候補名を連呼することが好感度アップには影響しないことが分かった。

 ただ、候補者たちにも名前の連呼をせざるを得ない事情がある。

 「選挙カーを使って支持を訴えるのも、公職選挙法が『選挙の公正さ』を担保しようと候補者の行為をかなり制限しているから」と指摘するのは、候補者の依頼を受けてさまざまな戦略立案を手がける選挙プランナーの松田馨さん(38)だ。松田さんによると、背景には、候補者の行為について禁止する旨の規定が多いことから「べからず選挙法」などと批判もされる公選法の存在がある。

 先進国では一般的な戸別訪問も日本では制限されており、候補者は有権者に広く呼びかけながら支持を集めるためには、現状では選挙カーが有効だという。

 松田さんは「有権者の意思をより正しく選挙に反映させるためには、どのような選挙運動が適切なのかという視点が大事。公選法も時代に応じて見直す必要があるのではないか」と話している。

256チバQ:2019/04/21(日) 23:44:59
加茂 行田 赤平 瑞穂
あたりが波乱の結果ですかね

257チバQ:2019/04/22(月) 00:06:50
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190421-00038854-otonans-soci
たかが1票、されど1票…「1票」が大きな意味を持った過去の選挙まとめ
4/21(日) 6:10配信 オトナンサー
たかが1票、されど1票…「1票」が大きな意味を持った過去の選挙まとめ
選挙では「1票」の差が当落を分けることがある
 きょう4月21日は、統一地方選後半戦の投票日です。近年、多くの選挙で投票率の低さが指摘されますが、棄権する人が挙げる理由の一つに「自分の1票で結果が変わるわけじゃない」というものがあります。ところが、選挙の現場では、1票差で当落が分かれたり、当落を分けるラインに2人以上が並んだりするケースもあります。「1票の重み」を感じる選挙の実例を調べました。

裁判の末に「1票差」で逆転
 1票差で明暗が分かれたのは、2017年11月に行われた東京都の葛飾区議選(定数40)。決着は、最高裁までもつれこんだそうです。区選管の木下雅彦事務局長に聞きました。

Q.開票終了時点の結果を教えてください。

木下さん「投票は11月12日にあり、11月13日に開票作業が終わった時点では、40位の候補の得票が2176票、41位の候補の得票が2175票でした」

Q.1票差で次点とされた候補からの異議申し立てがあったそうですが、最終的な結果は。

木下さん「区選管への異議申し立てや、東京都選管への審査申し立て、約16万票すべての点検などを経て、裁判になりました。最終的には、40位の候補の得票のうち、2票が『無効』と判断され、最高裁もそれを認めました。つまり、当初は41位だった候補者が、40位だった候補者を1票差で上回ったのです」

Q.1票差での決着は初めてだったのでしょうか。

木下さん「葛飾区では初めてでした」

 当落を分けるラインにまったく同じ得票数で2人以上が並ぶケースは意外と多く、今回の統一地方選前半戦(4月7日投票)でも、相模原市議選で同様のことがありました。市選管に聞きました。

Q.中央区で起きたことを教えてください。

担当者「中央区選挙区の定数は17ですが、3158票で17位に2候補が並びました。公職選挙法95条に、得票数が同じときはくじで定めるとあり、それに基づいて、くじ引きで決定しました」

Q.当日の流れを詳しく教えてください。

担当者「開票作業の終盤になって、17位が同数になりそうだということが分かり、すべての票を再点検しました。それでも1票も動かず、同数が確定しました。それが分かったのが、4月8日午前3時ごろで、くじを行うため、候補者2人に連絡を取り、午前4時すぎに2人がそろったため、くじを引いてもらいました。

くじ引きは、それぞれ『1』『2』と番号が書いてある2本の『くじ棒』を箱に入れて、候補者が引く方法です。まず、立候補届け出順に『予備くじ』を引きます。これは本番のくじを引く順番を決めるものです。そして、本番のくじを引き、『1』を引いた候補者が当選と決まりました」

Q.くじは急きょ準備したのですか。

担当者「いえ、あらかじめ用意していました。4年前の市議選の南区選挙区で、1票差に3候補が入って当落が分かれるという事例があり、『万が一のため』ということで、くじの用具を開票所に持ってきていました」

Q.最終的に当選者が決定した時間は。

担当者「午前4時20分です。市のホームページの速報では『28時20分』としています」

 なお、くじ引きで落選した候補者は4月18日、「無効票と判断された中に、自身の有効票があった可能性がある」として、票の再点検を求めて市選管に異議を申し立てています。

258チバQ:2019/04/22(月) 00:07:02
くじで町長が決まったケースも
 候補者ではなく、別の人がくじを引いて決着したケースもあります。京都府の舞鶴市選管に聞きました。

Q.2014年11月の市議選(定数28)の結果を教えてください。

担当者「28位に2人が1057票で並び、公選法に従って、くじで当選者を決めました」

Q.くじを引いたのは。

担当者「選挙長です。舞鶴市の選挙管理委員長が選挙長を務めており、くじを引きました。2候補の届け出番号を記した『くじ棒』を抽選箱に入れ、選挙長がくじ棒を引いて決定しました」

Q.なぜ、候補者や陣営の関係者にしなかったのですか。

担当者「公選法には、『選挙長がくじで定める』とあります。具体的なやり方は公選法にはなく、過去の事例も参考にして選管で話し合い、選挙長が引くことにしました」

Q.落選した候補と選管委員長がその後、気まずくなったということはないのでしょうか。

担当者「法に従って行っておりますので、特にそういうことはありませんでした。異議申し立てもありませんでした」

 議員選ではなく、町長選がくじ引きで決着した町もあります。青森県大鰐(おおわに)町の選管に聞きました。

Q.2010年6月の町長選の結果を教えてください。

担当者「立候補者2人が、ともに3524票で並びました。選挙長がくじを引いて、新人として立候補していた現在の山田年伸町長が当選者に決まりました。相手候補は当時の町長でした」

Q.くじ引きはどのように行ったのですか。

担当者「急きょ、『1番』『2番』と印刷した紙を用意しました。2枚の紙を折り畳んで大きな封筒に入れ、選挙長が中身をかき混ぜてから紙を引いて、『あなたはこっちの紙』『あなたはこちら』という感じで2候補に手渡し、2人が同時に紙を開いて決定しました」

Q.くじ引きで町長が決まったことについて、町民はどう受け止めたのでしょうか。

担当者「当時の報道では、『抽選の結果で決まるのは納得できない』という人や『もう一回選挙をやった方がよいのでは』という町民もいたようです」

Q.その後の町長選は。

担当者「2014年も2人が立候補して、山田町長が再選。2018年は無投票で山田町長の3選が決まりました」

 きょう投じるあなたの「1票」が、当落を分けるかもしれません。

オトナンサー編集部

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259とはずがたり:2019/04/25(木) 16:49:41
自民の積極策が当たってるのか,これまで保守系無所属だったのを積極的に公認に切り替えるように働き掛けてるのか?
実質的にはどうなってるのかなあー

統一選、市議は自民が前回上回る
後半戦、共産は減
https://this.kiji.is/492793403277788257
2019/4/22 05:24
c一般社団法人共同通信社

 統一地方選後半戦での41都道府県294市議選は22日午前、無投票を含め6724人の当選が決まった。自民党の当選者は698人で前回2015年(改選定数6865)の634人を上回った。共産党は615人で前回672人から減らした。

 公明党は立候補した901人全員が当選した。無所属は3960人で全体の58.9%を占めた。統一選初挑戦となる立憲民主党は197人、国民民主党は95人だった。日本維新の会(政治団体・大阪維新の会含む)は113人で、維新の党と大阪維新が前回獲得した78人から伸ばした。社民党は53人、諸派92人。自由党、希望の党は議席を得られなかった。

260チバQ:2019/06/24(月) 00:33:24

会派名簿と統一地方選の結果(一部) 近畿以西

滋賀県議会【自民党会派過半数割れ】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6609-6610
京都府議会【自民党会派過半数割れ】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6608
大阪府議会【自民党会派過半数割れ】【自民党が第2会派】【自民が議長とれず】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6596-6603
兵庫県議会
会派名簿未更新
奈良県議会【自民党会派分裂】【自民主流派が議長とれず】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6573
和歌山県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6570

岡山県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3398
広島県議会【自民党会派分裂】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3396
鳥取県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3404
島根県議会【自民党会派分裂】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3401
山口県議会【自民党会派分裂】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3389

香川県議会【自民党会派分裂】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3394
愛媛県議会【自民党会派分裂】【自民主流派が議長とれず】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3377
徳島県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3376
高知県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3375

福岡県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6990
佐賀県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6988
長崎県議会【自民党会派分裂】【自民主流派が議長とれず】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6984
熊本県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6983
大分県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6982
宮崎県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6981
鹿児島県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6992
沖縄県議会【自民党会派過半数割れ】【自民が議長とれず】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6980


京都市会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6613
大阪市会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6614-6615
堺市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6612
神戸市会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/6587
広島市議会【自民党会派分裂】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3399
岡山市議会【自民党会派分裂】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/3400
北九州市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/7004
福岡市議会【自民党会派分裂】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6991
熊本市議会【自民党会派分裂】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/6996

261チバQ:2019/08/27(火) 20:53:52
会派名簿と統一地方選の結果(一部) 関東〜中部


茨城県議会 
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1547559400/452

栃木県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1547559400/451

群馬県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1547559400/444

埼玉県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1547559400/443

千葉県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1547559400/424

神奈川県議会【自民党会派過半数割れ】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1547559400/397

山梨県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1547559400/396

東京都議会【自民党会派過半数割れ】【自民党が第2会派】【自民が議長とれず】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1101930771/7250

新潟県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7509-7510

富山県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7507

石川県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7506

福井県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7502

長野県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7500-7501

静岡県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7494-7495

愛知県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7485-7490

岐阜県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7493

三重県議会【自民会派が過半数以下】【自民会派分裂】【自民会派が第2会派】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7476-7477





名古屋市会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7498

静岡市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7496

浜松市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7497

新潟市議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225003015/7511

262チバQ:2019/10/02(水) 00:01:57
 都道府県議の数
 立憲 国民 社民 共産の順
北海道 27 00 00 03

青森県 01 03 00 03
岩手県
宮城県
秋田県 01 00 04 01
山形県 02 02 00 02
福島県

茨城県 01 04 00 02
栃木県 03 01 00 01
群馬県 02 02 00 02
埼玉県 07 04 00 06
千葉県 10 09 01 02
神奈川 24 05 00 05
山梨県 01 02 00 01

東京都 01 01 00 18

新潟県 01 03 02 01
富山県 00 00 03 02
石川県 00 02 01 01
福井県 01 00 00 01 
長野県 01 01 00 05

岐阜県 01 03 00 01
静岡県 01 07 00 01
愛知県 07 21 00 00【共産ゼロ】
三重県 00 00 00 01

滋賀県 03 09 00 04
京都府 02 05 00 12
大阪府 01 01 00 02
兵庫県 05 04 00 05
奈良県 00 05 00 04
和歌山 01 01 00 04

鳥取県 04 04 00 01
島根県 03 02 00 02
岡山県 02 01 00 02
広島県 01 05 00 01
山口県 00 04 02 02

徳島県 00 03 00 02
香川県 01 03 04 02
愛媛県 02 00 02 01
高知県 01 00 00 05

福岡県 05 12 02 02
佐賀県 00 03 01 02
長崎県 01 06 02 01
熊本県 01 00 00 01
大分県 01 02 ?? 02
宮崎県 01 01 04 02
鹿児島 02 00 ?? 01
沖縄県 00 00 7? 06

263チバQ:2019/10/02(水) 00:44:25
北海道議会【自民党会派過半数割れ】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1223878241/1355-1358
青森県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/5401
秋田県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/5400
岩手県議会
【自民党会派過半数割れ】【自民党が第2会派】【自民が議長とれず】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/5423
山形県議会
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1225012514/5399

264チバQ:2020/01/09(木) 17:26:05
知事選は 東京、富山、鹿児島が面白そうですね
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200101-00000023-jij-pol
6都県で知事選 五輪直前に首都決戦 20年地方選展望
1/1(水) 7:30配信時事通信
 2020年の地方選は、知事選が栃木、東京、富山、岡山、熊本、鹿児島の6都県で行われる。

 首都決戦となる東京では現職の小池百合子知事(67)の再選出馬が確実視されており、対抗馬の擁立を目指す自民党都連の動きが注目される。政令市長選は京都市で、政令市を除く県庁所在市長選は青森、宇都宮、前橋、大津、徳島、鹿児島の6市で予定されている。

 ◇小池氏対抗馬、擁立難航も
 東京都知事選は、7月24日の東京五輪開会式直前の同5日に投開票が行われる。自民党都連は対抗馬擁立を目指しているが、同党の二階俊博幹事長は小池氏再選を支持する考えで、都連と党本部の足並みがそろっていない。立憲民主や国民民主、共産各党も統一候補の擁立を模索している。ただ、知名度の高い小池氏に勝てる候補を見つけるのは難しく、人選は各党とも長引く可能性がある。

 3月22日投開票の熊本は、4選を目指す蒲島郁夫知事(72)に、前回知事選で敗れた元熊本市長の幸山政史氏(54)が再び挑む。

 鹿児島(7月27日任期満了)は、再選を目指す三反園訓知事(61)と、鹿児島大特任助教の有川博幸氏(61)、元経済産業省九州経済産業局長の塩田康一氏(54)が出馬を表明。前回知事選では自民、公明が支援した当時の現職を三反園氏が破った。同氏は今回、自民、公明に推薦を求めているが、両党は塩田氏支援に回る可能性もある。

 富山(11月8日任期満了)は、日本海ガス絆ホールディングス社長の新田八朗氏(61)が立候補を表明し、石井隆一知事(74)も5選出馬に踏み切るとみられる。岡山(11月11日任期満了)は伊原木隆太知事(53)が3選出馬するとの見方が大勢。栃木(12月8日任期満了)は立候補を表明した人はなく、福田富一知事(66)も態度を明らかにしていない。

 ◇京都は3氏の争い
 2月2日投開票の京都は、4選を目指す門川大作市長(69)と、共産、れいわ新選組が推薦する弁護士の福山和人氏(58)、市議の村山祥栄氏(41)の三つどもえの争い。

 1月19日投開票の大津は、越直美市長(44)が3選不出馬を表明。市政転換を訴える滋賀県議の佐藤健司氏(46)と、越氏が支援する元市職員の小西元昭氏(49)による一騎打ちだ。

 2月9日投開票の前橋は、山本龍市長(60)が3選を目指す。自民、公明の推薦を受けた前回とは様相が一変し、今回は県議の岩上憲司氏(46)、元衆院議員の佐田玄一郎氏(67)の自民系2氏も名乗りを上げ、保守分裂の混戦となっている。元市議の中島資浩氏(48)、共産が推薦する元市議の店橋世津子氏(58)も立候補を表明している。

 徳島(4月17日任期満了)は遠藤彰良市長(64)が、青森(11月26日任期満了)は小野寺晃彦市長(44)がそれぞれ再選出馬を表明。宇都宮(11月27日任期満了)と鹿児島(12月22日任期満了)は現職を含めて出馬表明した人はまだいない。

265チバQ:2020/01/09(木) 17:26:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200101-00000017-kyodonews-pol
20年、6都県知事が任期満了 158市区長と193町村長も
1/1(水) 5:07配信共同通信
 総務省は1日付で、2020年中に任期満了となる地方自治体の首長と議員の調査結果(19年11月1日現在)を発表した。首長は6都県知事のほか、158市区長と193町村長。地方議員は沖縄県と180市区町村で任期切れとなる。

 知事選は熊本(3月22日投開票、4月15日任期満了)が最初となる見通し。6月18日告示、7月5日投開票の東京(任期満了7月30日、以下同)のほか鹿児島(7月27日)、富山(11月8日)、岡山(11月11日)、栃木(12月8日)と続く。県議選は沖縄のみで6月24日が任期満了。政令市の市長選は京都(2月2日投開票、24日任期満了)が予定される。

266チバQ:2020/05/05(火) 22:00:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/271e9b09e63e5dcd4b0b358bc43670fe128336d9?page=1
大阪吉村、和歌山仁坂、鳥取平井は○、広島△、兵庫、福岡は×…政治学者・御厨貴「知事たちの通信簿 西日本編」
5/5(火) 18:00配信

文春オンライン
北海道鈴木、愛知大村は○、宮城△、石川、千葉、神奈川×、小池都政は? 政治学者・御厨貴「知事たちの通信簿 東日本編」 から続く

 新型コロナウイルス対策で安倍政権がつまずく中で、全国の知事たちが中央に先駆けて次々に感染症対策を打ち出す前代未聞の事態が起きている。政治学者の御厨貴氏(東京大学名誉教授)に、全国の知事の評価と、いま日本政治に何が起こっているのかを聞いた。( 東日本編 はこちら)

◆◆◆
大阪府・吉村洋文「○」 若さでピンチをチャンスに変えた
御厨氏の評価が分かれた、大阪府の吉村洋文知事(44、右)と大阪市の松井一郎市長(56) ©AFLO

 ここまでの日本の新型コロナウイルス対策を振り返ると、3月20日〜22日の3連休、兵庫―大阪間で「往来自粛」の要請が出されたことは特筆すべき出来事です。首都圏において、小池百合子都知事が会見で「外出自粛」を強く要請するのは、その3連休明けのこと。関西はより早い段階で対応をとっていた。その判断を下したのが、大阪の吉村洋文知事(44)です。

 大阪くらいの大都市になると、行政にさまざまな要素が絡み合っている。なにか動かそうとしても、一気に物事が動かないものです。にもかかわらず、吉村知事は他県まで巻き込んだ移動制限をいち早く訴えるなど、これまで緩急自在にやってきています。文句なしの「○」です。

 吉村知事の前任者で、同じ維新の大阪市の松井一郎市長(56)は、今ひとつです。4月23日の会見でも、スーパーが混雑している問題について「(女性は)商品を見ながらあれがいいとか時間がかかる。男は言われた物をぱぱっと買って帰れるから(男性が)買い物に行くのがいい」と発言して批判されるなど、言っていることも政策もチグハグな感じがします。

 当然ながら、日本維新の会の代表でもある松井市長の方が政治家として格上ですが、こういう有事では、若い吉村知事の瞬発力の方が役に立つ。北海道の鈴木直道知事(39)に次いで全国で2番目に若い知事ですから体力もある。コロナ対策を次々にこなしていくうちに、的確な選択を取れるようになっていったのでしょう。

 さらに吉村知事の活躍は、「維新」という政党のピンチをチャンスに変えたとも言えます。これまで維新は市と府の二重行政を解消するとして、病院や感染症の研究施設などの統廃合を進めてきました。その結果が、現状の大阪における医療現場の逼迫の一因になっています。

 実際に大阪府知事、大阪市長を務めた元維新代表の橋下徹氏(50)は、〈大阪府知事時代、大阪市長時代に徹底的な改革を断行し、有事の今、現場を疲弊させているところがあると思います。保健所、府立市立病院など。そこは、お手数をおかけしますが見直しをよろしくお願いします〉(4月3日)とツイートしています。

 いつ維新批判が起こってもおかしくないピンチでしたが、“緊急事態なんだから今更そんなこと言っても仕方ない”と言わんばかりに、厳しい措置を矢継ぎ早に打ち出して、停滞している中央を尻目に物事をどんどんと動かしていき、活路を見いだしました。

 そうした維新が持っている“なんだか訳のわからないパワー”が、「やっぱり維新はやってくれる」と、市民にアピールする契機になっている。維新は吉村知事の馬力に救われました。

267チバQ:2020/05/05(火) 22:02:04
和歌山県・仁坂吉伸「○」 陸奥宗光の研究が活きた?
 関西で大阪以外に目立っているのは、和歌山の仁坂吉伸知事(69)です。

 2月中旬、県内の病院で医師と患者に感染がわかった際、県内すべての肺炎患者と、無症状者でも感染可能性がある人全員を対象に600人以上、PCR検査を行いました。国が出していたガイドラインを超えて、初期段階で大勝負をかけたのです。3月4日にはその病院が通常業務を再開できました。

 仁坂知事は外交官の経験もある上に、とにかく歴史の好きな人です。和歌山出身の明治期の政治家・外交官、陸奥宗光について自分で研究もしていました。そんな陸奥について、仁坂知事は「明治維新の時に出遅れてしまって、なかなか出世できなかった」という意識を強く持っている。その教訓を活かして勝負どころの決断が早い。今後どれだけ県独自で続けられるかという問題はあるにせよ、中央任せにせずに、独自の路線を貫こうという強い意志を感じます。

兵庫県・井戸敏三「×」 他府県の流れにも乗れず
 大阪や和歌山に対して、兵庫の井戸敏三知事(74)はまったく負けています。なぜここまで後手に回っているのでしょうか。

 3月の3連休に吉村府知事が打ち出した「兵庫-大阪」の移動制限についても、事前に相談がなかったことに不満げで、記者会見でも「大阪はいつも大げさだ」と愚痴った。学校の休校問題でも、4月3日の会見で「8日再開」としながら、6日午前になって再開延期を発表するなど、他府県の流れにも乗っていけず大きく遅れをとっている。「×」と評価せざるをえない現状です。

 実は、これも過去の経験と関係があります。兵庫県は4半世紀前の阪神淡路大震災以来、阪神復興の要の役割を見事に果たしてきました。その後も、自然災害に対して全国的リーダーシップを発揮している。逆説的ですが、それが今回は仇になった。自然災害への対応ならぬコロナ災害の対応に、迅速に動けなかったのです。

268チバQ:2020/05/05(火) 22:03:59
広島県・湯崎英彦「△」 早すぎた“コンサル的”発言
 普段はあまり中央まで届かない中四国の知事たちの発言も、今回の事態では話題を呼んでいます。中でも国の政策を大きく問い直すような指摘をしたのが、広島の湯崎英彦知事(54)です。

 彼が主張したのは、国が全国民に給付する10万円について、県職員の受け取り分を、中小企業を対象にした県独自の支援策の原資として活用するというもの。4月21日の記者会見でのこの発言は波紋を呼び、「個人に出る10万を召し上げるのか」「知事の横暴ではないか」と大きな反発を受けた。翌日には事実上の撤回を余儀なくされました。

 一方で、この湯崎知事の発言で、全国的にも10万円をどう考えるのか議論が加速しました。大都市圏でない地方自治体は、コロナ禍が長引けば、すぐに財政的な限界に直面します。お金がない中で「いかに早く、まとまった金額を必要なところに回せるか」は、多くの地方都市に共通する難問です。湯崎知事の発言は、そんな地方の窮状を突き詰めていった結果なのです。

 一応の給与保証がされている公務員分の給付を“県が一刻も早く対策を打つ財源として使わせて欲しい”という願いはそれなりのスジは通っている。経営コンサルタント出身の湯崎知事ならではの「合理的」な発言だった。この発言以降、各地方で財政対策について議論が続いていますから、日本全体の政治を動かした発言だったとも言えるでしょう。ただ如何せん、実際に10万円が配られてもいない段階で言うのはあまりに早すぎた。功罪相半ばする乱暴な発言でしたので、評価は「△」でしょう。

鳥取県・平井伸治「○」 地の利を生かして勝負に出た
 中国地方では、とくに鳥取の平井伸治知事(58)の存在感が増しています。感染者が4月10日までゼロ。鳥取砂丘などの観光地を抱えながら、「コロナ疎開」にやってくる県外の人に対しても、初期から警告を発してきました。

 感染者を受け入れる感染症指定病床の不足問題についても、2月20日に医療関係者も含めた対策会議を開いて、約1カ月後には元々の12床から200床、4月には300床超まで増やしました。さらにドライブスルー方式やウォークイン方式のPCR検査の導入、無観客公演や配信への助成などが全国的に評価されています。

 平井さんがここまでできるのは、前任の“名知事”片山善博さん(68)の存在が大きいでしょう。片山さんに負けまいと平時の時からいろんなアイディアを出してきた。東京にいると、「鳥取にはスタバはないけど、日本一のスナバがある」と発言したことくらいしか印象がないかもしれませんが、さまざまな観光誘致施策のほか、18歳までの小児医療費や保険適用外だった不妊検査の助成なども実現しています。今回もその行動力がいい方向に出ています。

 また、平井さんは「地の利」を上手く生かしてもいます。鳥取ぐらいの規模、いってしまえばそれほど大きくない県であれば、どこに何歳くらいの人口がいて、病院にはどのくらいのベッドがあって……という情報が知事の頭に入っている。そうした武器を最大限活用しながら、次から次へと効果的な手を打っています。文句なしの「○」評価です。

269チバQ:2020/05/05(火) 22:05:56
福岡県・小川洋「×」 中央との微妙な距離が露わに
 九州各県は中央からの独立意識が強い。しかし福岡県の小川洋知事(70)は、中央に対して、どうも上手く動けていない印象があります。

 安倍首相が4月7日に緊急事態宣言を正式に打ち出した後、それを受けた小川知事の会見は、対象となった7都府県で最も遅かった。これは象徴的です。遅れた理由として他都市の動向を見定めていたとの報道もありましたが、その後も独自の対策には乏しく、九州の中心地としてヒトやモノが行き来する福岡のトップとして、スピード感が足りません。

 小川知事は、知事選で福岡が地元の麻生太郎副総理(79)が擁立した候補と激しく争いました。そんな“中央との微妙な関係”から「独自策で失敗したらどうしよう」という心配が生まれるのはわかります。ただ、この危機的な状況で県民にその心配が垣間見えてしまったのはいただけません。

沖縄県・玉城デニー「保留」 GWを乗り越えられるか
 いま日本でいちばん舵取りの難しい状況に直面しているのは、沖縄県の玉城デニー知事(60)といえるかもしれません。観光シーズンのGWを乗り越えることが出来るのか。結果が出るまで2週間ほどかかるとすると、5月末ごろが山場。その正念場を超えるまで、評価は保留といったところです。

 GW前から、玉城知事は「沖縄に人が来たら困る」「どうかキャンセルして」と悲痛にも近い叫びをあげていて、その語気は相当強い。あまりやりすぎると、「沖縄は県外の人間を差別してるじゃないか」といわれかねない綱渡りの状態です。

 ただ、沖縄の抱えている事情はよくわかります。沖縄県には離島が多く、その島々はもともと地域医療体制に大きな不安を抱えている。そんなところに新型コロナウイルスが入ったら、島の人々が命の危険にさらされる。県独特の経済や医療の事情、さらに歴史も巻き込んだ非常に難しい舵取りを迫られているのです。

「地力」が試される地方政治のルネッサンス
 これまで日本では「金太郎あめの行政」とも揶揄される、画一的な地方政治が続いてきました。

 それが今回、国の新型コロナウイルス対策が停滞し、都道府県知事がはじめて必死になって何ができるか考えなくてはいけない事態になった。その結果、自治体の、さらに知事の「地力」がはっきりしました。国からの押しつけではなく、都道府県が競い合って政策を打つようになれば、地方政治のルネッサンス。“アフターコロナ”の社会は、中央と地方の関係が様変わりするかもしれません。

 正直なところ、今回の安倍政権のコロナ対応には、点数の付けようがありません。今後もやれることはたくさんあるはずです。感染者への現場対応は各知事に任せたとしても、休業補償や医療体制の再構築、検査体制の強化など、いわば後方支援的な政策は中央にしか出来ません。

 安倍政権が始まって8年目。これまで彼らは個々の課題を深く考えることなく、次々に政策を打ち出して「アクセルを吹かせる」ことを重視してきました。いわば、政治課題を次々に消費することで国民に対して「やってる感」を演出してきた。多少問題が出ても、次のテーマを打ち出せば、その勢いで誤魔化すことができた。

 ところが今回の感染症という課題は、いわばウイルスの方が勢いを作っている。自分たちでコントロールできず、自ら「やってる感」が出せない。その結果、ただ立ち止まっているように見えるのです。

 いま彼に必要なのは、地方の後方支援策で「やってる感」を出すことです。ところが、8年に渡って前に立ってアクセルを吹かすことに専念してきただけに、いまさら後方支援という役回りに政権のテイストを変えられない。最終的には政権交代しない限り、新型コロナウイルス問題の収拾は難しいかもしれません。

ポスト安倍レースにも影響?
「ポスト安倍」を考えても、新型コロナウイルス問題は転換点になる可能性があります。コロナ対応で、安倍政権の閣僚や与党幹部たちは完全に「落第」です。この鉄火場でリーダーが立ち止まる現状に国民が不安を共有していることにも気づけず、地方への迅速な後方支援体制の確立という、これまでとは違った課題にも対応できていない。

 岸田文雄政調会長(62)、菅義偉官房長官(71)、茂木敏充外務相(64)、河野太郎防衛大臣(57)、石破茂自民党元幹事長(63)……これまで名前が上がっている候補者は、中央で政治をしてきた人です。今後、中央と地方の関係が変わっていくと、地方で成功した首長から「ポスト安倍」に急浮上してくる可能性もあります。国民は新型コロナの経験で、危機に際して次々と対策をとっていくエネルギッシュなリーダーを望むようになっています。今回、紹介した知事たちが生み出す地方からのうねりが、日本政治を変えていくことになるかもしれません

「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班)

270チバQ:2020/05/05(火) 22:07:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/b53aa715ea04bbda80d39e6db7484837df3e7af8
北海道鈴木、愛知大村は○、宮城△、石川、千葉、神奈川×、小池都政は? 政治学者・御厨貴「知事たちの通信簿 東日本編」
5/5(火) 18:00配信

文春オンライン
 新型コロナウイルス対策が進むなかで、全国の知事たちの存在感が増している。多くの議論で知事たちが永田町をリードする前例のない“異常事態”だ。政治学者の御厨貴氏(東京大学名誉教授)に、全国の知事の評価と、いま日本政治に何が起こっているのかを聞いた。

◆◆◆

コロナ対策をリードする知事たち
 都道府県の知事が、これほど中央に影響力をもった時代は現代日本政治史上なかったでしょう。

 5月4日に緊急事態宣言の延長が決まりましたが、事前に知事会から「全国一律に延長して欲しい」という突き上げが4月末にありました。休校が続く学校を「9月入学」に切り替えようとする提案も、東京の小池百合子知事や大阪の吉村洋文知事らが議論をリードしています。

 今回の新型コロナをめぐる事態は、特定の地域だけに起こった自然災害ではありません。全国で一挙に危機が起こったため、安倍政権はここまで危機管理能力をまったく発揮することができず、積極的な意思決定ができていません。その間、各都道府県が独自に自分たちで状況を把握して対策を打っていかなければいけなかったのです。

 そこが、全国の知事たちが多彩な政策を訴え始めた理由です。ただ、知事たちの間でも対策に成功している人もいれば、空回りしてしまっている人もいる。メッセージを発信し続ける各都道府県の知事たちの活動を、それぞれ通信簿的に評価しながら振り返ってみたいと思います。

北海道・鈴木直道「○」 最年少知事が道筋をつけた

 今回のコロナ禍で全国的にもっとも名を揚げたのは、北海道の鈴木直道知事(39)でしょう。日本のコロナ対策の道筋を付けたのは彼だといっても過言ではありません。昨年4月に全国最年少の知事として初当選してから1年足らずですが、彼は「待っていても誰も北海道のことを助けてくれない」という事の本質を理解していたのです。

 鈴木知事は、2月28日に北海道での感染者数が63人となった時点で、道としての「緊急事態宣言」を全国に先駆けて出しました。その直前の26日には、道内すべての公立小中学校の臨時休校を決めています。こちらも全国初です。そして感染者の増加に歯止めをかけた。初期の対応は見事でした。

 活躍の背景には、鈴木知事の経験があります。彼はもともと東京都衛生局の職員でしたが、夕張市に派遣されたことをきっかけに2011年から2019年まで夕張市長を勤めました。当時の夕張は、市が自由に使える財源の約8倍となる約350億円以上の負債を抱えた財政破綻のまっただ中。そこから蛮勇をふるって大改革し、町を立て直していった。今回はその経験が生きています。

 つまり夕張での経験は、彼に「他に学ぶべきモデルがない時、手探りの状態でどうするべきか」という教訓を与えた。中央をアテにしても話は進まない。それを分かっているから、思い切って独自路線を歩むことができたのです。

 今回、鈴木さんが先陣を切って一気に動いたことで、他の都府県の知事たちも自分たちに合った方法で動くようになった。それが現在まで続く日本全体のうねりを生み出していきました。これだけ危機的な状況の中で、まさに地方から中央政府を動かしたのですから、今回の初動対応は文句なしの「○」といわざるを得ないでしょう。

271チバQ:2020/05/05(火) 22:09:16
宮城県・村井嘉浩「△」 3.11疲れが出たか
 鈴木知事が経験を生かした一方で、過去の体験を生かし切れていないのが、宮城の村井嘉浩知事(59)です。

 3.11のとき、村井さんの頑張りは特筆するものがありました。私が議長代理を務めた「東日本大震災復興構想会議」でも、委員として大変活躍された。積極的な復興策などで、陸上自衛隊出身らしい危機管理能力を遺憾なく発揮しました。

 今回も期待していますが、いまのところ特に目立ったところはなく、本来の能力から比べると寂しい。私にいわせれば、彼は「3.11疲れ」なのだと思います。この9年間、彼に限らず被災地の知事たちはずっと3.11の事後処理に当たり続けています。その中で、新たな事態にも対応しなければいけなかった。今回は本来のリーダーシップを発揮できませんでした。

東京都・小池百合子「○」 “脅し”も使いこなす首都圏のMC
 いま感染者が最も多いのは首都圏です。その首都圏の知事は、千葉県の森田健作知事(70)は俳優出身、神奈川県の黒岩祐治知事(65)はフジテレビの元キャスター、埼玉県の大野元裕知事(56)もラジオでコメンテーターをやっていたことがありました。そんな「メディア慣れ」したメンバーのなかでも、東京都の小池百合子知事(67)の存在感は図抜けています。

 私が「時事放談」(TBS系)で司会をしていた際、彼女をゲストに迎えたことがあります。そのときの振る舞いは見事なもので、すべての議論が彼女の演出で進行していきました。驚いている私に、小池さんは「だって、私はMC出身ですよ」と笑顔で言い放ったものです。

 彼女は、女性キャスターのパイオニアの一人。首都圏のコロナ対策においても、彼女が「メインキャスター」でした。「感染爆発 重大局面」というフリップを手にしながら要請した外出自粛についても、休業要請についても、首都圏で先をいっていた。“都の対策がいかに先を行っていて、国の対策がいかに遅れているか”を連夜の会見で“MC”として流し続けました。

 もちろん、負の側面もあるでしょう。たとえば、彼女が「ロックダウン」という言葉を口にしたことで、欧州諸国のような強制力のある都市封鎖が行われるかのような緊張感が生まれ、みな戸惑いました。あれは一種の「脅し」のテクニック。首長が「こんなことも起こるんだぞ」と、あそこまで唐突に市民を脅かすことなど普通はやりません。実際に、その煽りによって、一部で買い占めが進むなど、市民生活に混乱が生じたというマイナス面もあった。

 しかし、この「脅し」が効いて、国が動いた。安倍政権も「このまま全ての対策が東京都の後手後手に回っては大変だ」と慌てて動き始めたのです。

 この「脅し」のメリット・デメリットを承知の上で、「いまは政府を引き付けて引っ張っていかないといけないんだ」と、過激な表現を使うことを選んだ。その結果、実際に国を動かしているわけですから、その意味では現状までの小池さんの危機対応は満点に近い。この7月に行われる都知事選に向けたパフォーマンスだと言う人もいるかもしれませんが、嫌ったところで、彼女がやっていることに国もついて行かざるを得ないのは事実なのです。

 この小池知事の「演出巧者」ぶりを見たあとに、ほかの首都圏の知事たちを見ると、全員が後手を踏んでいるように見えます。休業要請にしても東京がすると言った後になって、じゃあ千葉はどうする、うちの財政はどうだ……とズルズルと後追いをしているようにしか見えません。

 俳優の森田知事も、キャスターの黒岩知事も、自分で演出するというよりは周りのお膳立てがあって初めて動く“プリンス”だったことがバレてしまいました。首都圏の知事は小池知事以外は全員「×」ですね。

272チバQ:2020/05/05(火) 22:10:35
愛知県・大村秀章「○」 “2大巨頭”が珍しくタッグ 
 緊急事態宣言が最初に出された時に対象区域に含まれなかったことで、妙な苦労をした自治体もありました。その筆頭が愛知県です。

 この愛知には、大村秀章愛知県知事(60)と河村たかし名古屋市長(71)という“2大巨頭”がいます。昨年も「あいちトリエンナーレ」で対立するなど、この2人は衝突することも多く、微妙な距離感です。ただ今回に関していえば、うまく連携できている。2人あわせて「○」の評価です。

 一般的に河村市長の方が事あるごとに口を出す印象がありますが、今回はあえて控えめに振る舞っている。むしろ今回は、大村知事の方が、4月7日の政府の緊急事態宣言を受けた10日の会見で「どうして愛知県は緊急事態宣言に含まれないんだ」と訴えて、独自の緊急事態宣言を出すなど、表に立って主張することが多かった。

 もちろんこれには、知事と市長の役割の違いもあるでしょう。ただ河村さんは自分が中央に好かれてないことを自覚していますから、今回は自分が出しゃばることでかえって反発を食らうと考えて、目立つことを避けたんだと思います。

 そもそも名古屋という大都市を抱える愛知県が、なぜ緊急事態宣言が最初に発令されたときに対象地域に入らなかったのか。それは行政が頑張って踏みとどまっていたとも言えるんです。それでも範囲外となって、「なんか愛知、出遅れてない?」と不思議なマイナスイメージが生まれてしまった。その辺の雰囲気も敏感に感じ取って、2人は動いたわけです。

 全国的に見れば、大村知事の初動も決して早くない。公立小中高校の休校問題でも、4月2日まで「6日始業」を主張していて、6日になって初めて、「7日から19日まで臨時休校にする」と発表するなど、ドタバタしていました。それでも普段は“微妙な関係”の知事と市長が、緊急事態に足並みをそろえて国に対抗しているわけですから合格点だと思います。

石川県・谷本正憲「×」 知事の危機感を修正できない組織
 いまからすると信じられないようなことかもしれませんが、国内感染者が初めて1日100人を超え、東京でも40人の感染が確認された3月27日になっても、都民に向けて「無症状の人は(東京から)おこしいただければ」と県内の観光をアピールしていた知事がいました。石川県の谷本正憲知事(75)です。

 4月30日時点で、石川県の人口10万人あたりの感染者数は東京都に次いで全国で2番目に多くなっています。残念な経過をたどっている状況を考えても、谷本知事に危機感が足りなかったことは間違いありません。

 ただ、多かれ少なかれ地方の知事は「コロナと言っても、まだ都会のことで現実感が湧かない」という気持ちを持っていたと思います。根深い問題は、知事のトンチンカンな反応を県の上層部が修正できなかったことです。県のお偉いさんたちも危機感を持てなかったから、そのまま知事が公の場で発言してしまった。役所の危機管理のありかたという視点でも「×」ですね。
( 西日本編 に続く)

大阪吉村、和歌山仁坂、鳥取平井は○、広島△、兵庫、福岡は×…政治学者・御厨貴「知事たちの通信簿 西日本編」 へ続く

「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班)

273チバQ:2020/05/11(月) 09:16:11
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200511-00625890-shincho-pol

吉村大阪知事の後に続け… コロナ禍で知名度がアップした知事「6人」の横顔


5/11(月) 8:00配信

デイリー新潮


 普段は住民以外には縁遠い都道府県知事が俄然、注目されている。理由は説明するまでもない。新型コロナウイルス対策の多くは知事に委ねられているからだ。「新型インフルエンザ等対策特別措置法」によると、外出自粛や休業要請などを行う権限の大半は知事が持つ。話題の知事の横顔を探った。

鈴木直道・北海道知事(39)。2019年に初当選。1期目。報酬年間1628万円

 首都圏には楽観ムードすら漂っていた2月28日、法的根拠のない緊急事態宣言を独断で発出し、週末の外出自粛などを道民に要請。「結果責任は私が負います」と宣言する。

 批判もあったものの、感染者の増加ペースを鈍化させた。泥を全て被る覚悟を決めた上での決断は道内外で評価された。

 埼玉県三郷市育ち。同県立三郷高在学中に両親が離婚したため、経済的理由から大学進学を断念。高校卒業後の1999年、東京都庁に入庁した。翌2000年、自費で法政大第二部法学部(夜間過程)に入学。4年間の在学中は体育会ボクシング部の主将を務めた。

 都では東京都福祉保健局など衛生畑を歩む。この経験が新型コロナ対策に生かされていると言われている。

 中央官庁と違い、学歴より人物を重視する都庁では早くから認められ、2008年には財政再建のため、北海道夕張市に派遣される。成果を上げた後の2011年、同市長選に初当選。2期目で知事に転じた。選挙では自民、公明の両党が推薦した。

 全国知事で最年少。自民党内には「将来は国政に転じ、リーダー候補に」という声がある。48万人の法政大OBも「法大から初の首相を」と期待を寄せる。やはり苦学して法大を出た菅義偉官房長官(71)とのパイプが太い。

 夫人と2人暮らし。好きな言葉、座右の銘は次の通り。
「お金を失うことは小さく失うことだ。名誉を失うことは大きく失うことだ。しかし、勇気を失うことはすべてを失うことだ」
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湯崎英彦・広島県知事(54)。2009年初当選 3期目。報酬年間2203万円

 県職員にも一律給付される10万円を「活用する」とし、休業要請に応じた中小企業を支援する財源とする考えを示したが、県議会や住民から「公務員にも生活がある」との抗議を受け、撤回した。

 その上で「私は率先してやらなければいけない」(湯崎知事)と語り、まずは自分の報酬をカットする意向を示した。

 広島市出身。県内屈指の名門校・広島大附属高から東大法学部へ。卒業後の1990年、当時の通産省に入省。中小企業庁計画部計画課総括係長、通商政策局米州課課長補佐などを歴任した。在職中に国費でスタンフォード大学経営大学院(MBA)修了。

 2000年に退職。電気通信事業者「アッカ・ネットワークス」(2009年、イー・アクセスと合併。やがてワイモバイルに)を設立。代表取締役副社長に就く。

 2009年、県議会の自民党最大会派や民主党会派の支援を受けて知事選に初当選。2017年の前回選挙では自民党、公明党、民進党の推薦を受けた。

 家族は夫人と2男1女。2010年、第3子誕生時には1か月間の育児休業を取得した。都道府県知事が育休をとるのは初めてだった。亡父は、原爆の爆心地周辺の復元地図を作成した社会学者で元広島大教授の湯崎稔氏。
 座右の銘は「志と覚悟」。

274チバQ:2020/05/11(月) 09:16:32

仁坂吉伸・和歌山県知事(69)。4期目。報酬年間1801万円

 和歌山県有田郡湯浅町にある地域医療の拠点「済生会有田病院」で2月13日以降、医師、入院患者ら11人が相次いで感染した。だが、3週間弱で通常業務を再開。県主導の素早い対応が功を奏した。

 陣頭指揮を執ったのが仁坂知事。「37・5度以上の発熱が4日以上続く人はPCR検査を」という国の基準を無視し、あえて検査対象を広げたことなどが良かったとされる。また、有田病院の病院名も公表するまでには苦悩もあったが、感染拡大の防止を第一に考えた。

「(新型コロナ対策を)徹底的にやった」(仁坂知事)。

 その後も感染の恐れのある人は半ば片っ端から検査。感染者数を抑え続けている。

 仁坂知事は和歌山市生まれ。県下屈指の進学校である県立桐蔭高校を経て1974年に東大経済学部を卒業。当時の通産省に入省した。生活産業局総務課長、大臣官房審議官(通商政策局担当)、製造産業局次長、ブルネイ国大使を歴任した生粋のエリート。2006年に自民、公明両党の推薦を受けて知事選に出馬し、初当選した。

 2017年、東京・上野動物園でパンダの赤ちゃん・シャンシャンが生まれ、マスコミ報道が過熱すると、同県白浜市のアドベンチャーワールドにもパンダがいることから、苦言を呈した。

「上野のシャンシャンしか世の中にいないのか、というくらいの浮かれようだ。最後に『和歌山にもいる』と一言くらい入れてくれたらいいのに」(仁坂知事)。

 家族は夫人と1女。2015年度には「ベスト・プラウド・ファーザー賞 in 関西」に選ばれた。座右の銘は「誠心誠意」
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大井川和彦・茨城県知事(56)1期目。年間報酬1978万円

 春休み明けの4月8日、つくば市など独自に定めた感染拡大要注意市町村を除けば、県立校の学校再開は問題ないとし、授業を開始したところ、夫人の母校でもある名門校・県立日立一高の有志がストライキに突入。

 同高の有志たちが県教育委員会などに送った通告書には「学校現場に関わる人すべてを守ることは明らかに緊急性を要している」と書かれており、県内外に波紋が広がった。

 大井川知事は「教育崩壊を防ぐ」などと唱えていたが、同13日には一転して「14日から5月6日まで休校にする」と発表。その後、休校は5月末までに延長された。

 教育は大井川県政の目玉の一つ。2020年度からの3年間で、県立高10校が中高一貫校に。茨城県には既に3校の県立中高一貫校があり、合計で13校となる。その数は都立の10校を上回る。

 また、5校に医学部進学を目指す医学コースを新設。「茨城の進学実績が向上する」と歓迎する声がある一方で、急ピッチの改革と大学進学最優先に映るスタンスを危ぶむ意見もある。

 2017年の知事選で初当選。6期目だった元自治官僚で現職の橋本昌氏(74)との事実上の一騎打ちに勝つ。橋本氏は元々、自民党推薦で知事になったが、後進に道を譲らず、多選を続けたことから、両者は袂を分かった。一方の大井川氏は自民、公明の両党から推薦を受けた。

 大井川氏は県内屈指の名門校である水戸一高を経て東大法学部を1988年に卒業。当時の通産省に入り、同省の初代シンガポール事務所長、商務流通政策グループ政策調整官補佐を歴任。在職中に国費でワシントン大学ロースクールを修了した。

 2003年に退職し、マイクロソフトアジアに執行役員として迎えられた。2010年にはシスコシステムズ合同会社に転じ、専務執行役員パブリックセクター事業担当に。2016年にはニコニコ動画を運営するドワンゴの取締役に就いた。

 家族は弁護士の夫人と1女。座右の銘は「Where there's a will, there's a way.(意志あるところに道は開ける)」

275チバQ:2020/05/11(月) 09:16:52

長崎幸太郎・山梨県知事(51)。1期目。年間報酬2090万円(推定)

 県の財政面の問題もあって、休業要請に協力した事業者への金銭的支援を行っていない。その分、医療体制を充実させるという。また、本来は約125万円である自らの5月分給与を1円にする。

 給与を全額返すと、政治家の寄付行為を禁じた公職選挙法に違反する恐れがある。このため、最低金額である1円になった。新型コロナ対策に取り組む「覚悟の表れ」としている。

 給与返上は賞賛する声が県内外から上がっているものの、一方で「寄附にまわすべき」などと冷ややかに見る意見もある。なお、愛媛県の中村時広知事(60)も136万円の給与1か月分を減額すると表明した。

 山梨県は2月28日には感染者や濃厚接触者となって仕事を休まなければならなくなった人に生活費として1日4000円助成すると発表。感染者への助成は全国で初めてだった。

 長崎知事は東京の開成高を経て東大法学部を1991年に卒業。当時の大蔵省に入り、主計局総務課企画係長や山梨県企画部 総合政策室政策参事、主計局地方財政係主計官補佐などを歴任した。在職中に国費でコーネル大学ロースクールを修了。

 2005年の衆院選で山梨2区より南関東比例代表にて初当選。自民党公認だった。2009年衆院選は無所属で山梨2区から出馬し落選(次点)。2012年衆院選はやはり無所属で当選。2014年も無所属で当選したものの、2017年は無所属で落選(次点)。

 無所属を強いられたのは郵政造反組として離党していた同じ選挙区の故・堀内光雄元通産相が復党したため。2019年の知事選では自民公明両党の推薦を受けており、立憲民主と国民民主の両党の推薦を受けた現職を破った。

 家族は夫人と1男1女。座右の銘は「不惜身命」「かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂」
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大野元裕・埼玉県知事(55)。1期目。年間報酬2383万円(推定)

 自宅待機していた県内の患者2人が相次いで死亡。入院できず、軽症者用のホテルにも入れなかった。そもそもホテルの確保が遅れた。

 1人目は4月17日、2人目は同21日にそれぞれ亡くなった。1人目の死の情報は共有化されていなかった。もし、共有化されていたら、2人目は亡くならずに済んだ可能性がある。大野知事は「このような事態に至った我々の責任は重いと考えている」と語り、事実上謝罪した。

 県内の感染者は3月31日までに90人に達していたが、大野知事は同日の記者会見の中で、当時は発出前だった緊急事態宣言について、「私権の制限などを伴うものは最小限で慎重であるべきで、国民や県民に対してしっかり説明ができるような緊急事態宣言の発出でなければならない」と持論を展開した。

 政府により緊急事態宣言が発出された4月7日も「不要不急の外出自粛要請」などを出したものの、事業者への自粛要請はしなかった。もっとも、感染者数が増加一途だったこともあり、同10日には方針を一転させる。東京都などと同じく、5月6日まで劇場やキャバレー、学習塾などに、施設の利用やイベントの停止を要請することになった。

 埼玉県川口市生まれ。慶應義塾高、慶應義塾大法学部を経て、新潟県にある国際大修士課程を修了。1989年に外務省に入省した。

 在イラク日本大使館専門調査員、在カタール日本大使館専門調査員、ヨルダン日本大使館書記官などを歴任。中東問題のエキスパートとして名を馳せる。2001年、川口市の総合ビルメンテナンス業・ゼネラルサービスの専務取締役に。2005年より5年間、防衛省防衛戦略委員会委員を務める。

 2010年の参院選に埼玉県選挙区から出馬し、初当選(民主党公認)。2016年に再選(民進党公認)。2019年、参院議員を辞職し、知事選に出馬。立憲民主党県連、国民民主党県連、社民党県連合が支持し、共産党の県委員会が自主支援した。

 自民、公明の両党が推薦した元ヤクルトスワローズ内野手でスポーツライターの青島健太氏(62)との事実上の一騎打ちになり、初当選。選挙戦では「日本一暮らしやすい埼玉を実現する」と訴えた。

 家族は夫人と1男2女。祖父は元川口市長の故・大野元美氏。座右の銘は「立国は公にあらず私なり」

 ***

 元大阪府知事の橋下徹氏(50)は4月25日、大阪ローカルの情報番組で、「知事がポンコツとポンコツじゃないのがはっきりした」と語った。もっとも、今評価を下すのは早計ではないか。新型コロナ対策はまだ続く。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
ライター、エディター。1990年、スポーツニッポン新聞社入社。芸能面などを取材・執筆(放送担当)。2010年退社。週刊誌契約記者を経て、2016年、毎日新聞出版社入社。「サンデー毎日」記者、編集次長を歴任し、2019年4月に退社し独立。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年5月11日 掲載

276チバQ:2020/05/13(水) 09:42:09
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200513-00037773-bunshun-pol

北海道・鈴木は「竹下型」、大阪・吉村は「純一郎型」ポスト安倍に影響する人気2知事の真贋は?【後藤謙次が分析】


5/13(水) 6:00配信

文春オンライン


 新型コロナウイルスをめぐる対応で知事たちの活躍が続いている。なかでも注目されているのが、北海道の鈴木直道知事(39)と大阪の吉村洋文知事(44)だ。2人は政治家として本物なのか? 日本政治を長年取材し続けてきたジャーナリストの後藤謙次氏(共同通信社客員論説委員、白鷗大学名誉教授)に聞いた。

「顔が映るだけで視聴率が上がる」

 いま政治の世界は、中央政府ではなく全国の知事が権限を持って活躍する「知事主導型」になっています。思い起こすのは150年前の明治維新です。あのときも「中央政治が官僚化」し、「司令塔不在」のところに、若きリーダーたちが地方から登場しました。スケールは違っても、あのときと状況は似ています。その中でも、北海道の鈴木知事と大阪の吉村知事は「東西の出世頭」というべき存在です。

 2人は政府の先を行くことで、国を動かしました。公立小中学校の一斉休校も、緊急事態宣言も、2月末の時点で鈴木知事が北海道ではじめて打ち出し、安倍政権が追随する形になった。吉村知事は、5月5日に自粛要請解除の基準として「大阪モデル」を打ち出し、安倍首相が翌日夜、緊急事態宣言解除の判断基準を作成すると明言せざるを得なくなりました。

 そんな2人は地元からの支持も絶大です。北海道新聞が行った4月の世論調査では、鈴木知事の支持率はなんと88%。吉村知事も20代後半〜30代の女性の圧倒的な支持がある。在阪のメディア関係者に言わせると、毎日のように彼をニュース番組に出演させるのは、彼の顔が映るだけで視聴率が必ず上がるからだそうです。

 しかも、その支持は全国に広がっています。プロンプターで原稿を読み上げるだけの首相会見に失望した国民が、自分の言葉で話し、自分の責任を明確にして行動にうつす2人に期待を寄せているのです。
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苦労人・鈴木が築いた「叩き上げ」人脈

 そんな2人は、一見すると共通点が多いように見えますが、似て非なる者同士。私は全く違うタイプの政治家だと考えています。

 まず鈴木知事からみると、彼を分析するうえで欠かせないのが、やはり「夕張」の存在です。

 鈴木知事は都庁職員時代に財政破綻した夕張市に派遣されたことから、北海道でのキャリアをスタートさせます。実は夕張市に派遣されていた当時の彼に取材で会ったことがありますが、「地方に飛ばされた」などという意識は全くなく、「やれることを前向きにやろう」と意欲的に動いていた姿が印象に残っています。ここでの経験が彼の政治家としての原動力です。

 そこから夕張市長、北海道知事と階段を登っていきますが、彼の「強み」はスマートな外見とは違う「叩き上げ」の経歴と、その経験を活かして人脈を築いたことです。

 実際に、地元では家具大手「ニトリ」の似鳥昭雄会長や、調剤薬局業界大手「アイングループ」の大谷喜一社長など一代で地位を築いた叩き上げ経営者を惹き付け、「鈴木応援団」を形成しています。

 さらに政界でも、鈴木知事が頼ったのは、秋田から叩き上げで政界での地位を築いた菅義偉官房長官。鈴木知事は高卒で都庁勤務の傍ら法政大学に通って卒業しましたが、菅氏も同じ法政出身。その縁から鈴木知事は夕張市長時代から上京する度に、何かと理由をつけて菅氏の事務所の門を叩いています。

 菅氏もそんな鈴木知事を高く評価し、目をかけてきました。鈴木氏が知事に就任すると、北海道庁には、財務省、厚労省、国交省から優秀な官僚が3人出向し、実働部隊として今回のコロナ対応でも活躍しています。これも菅氏が直接送り込んだもの。いわば“菅商店・札幌支店”とでも言うべき連携が続いているのです。

277チバQ:2020/05/13(水) 09:42:34
 一方の吉村知事は対照的に、一言でいえば英才教育型の「プリンス」です。

 九州大学を卒業した年の司法試験に合格した吉村氏。出身地の大阪で弁護士として活躍していました。当時を知る地元の人によれば、彼は裁判が終わったあとも「その後どうですか」と折に触れて声をかけたといいます。アフターケアが万全で、クライアントから絶大な信頼が寄せられていたようです。

 そんな彼が政治の世界に出るきっかけは、やしきたかじん氏。維新の会の“創業者”橋下徹氏が「誰かいい人おらへんかな」と口にしたとき、「うちの弁護士先生、ええよ」とたかじん氏が推薦したのが、彼の顧問弁護士だった吉村氏だったというわけです。

 橋下氏と同じ「元ラガーマン」で「弁護士」の吉村氏は気に入られ、2011年に大阪市会議員に当選し、2014年の衆議院選では比例復活で当選。看板施策である「大阪都構想」の制度設計でも中心的な役割を果たし、「橋下氏の右腕」とも呼ばれました。2015年には政界を引退した橋下氏の後任で大阪市長に就任。2019年から大阪府知事をしています。

 こうした経緯から、その政治手法は維新、とりわけ橋下氏のDNAをそっくり引き継いでいます。手ぶらで会見に現れ、全てのメディアをしっかりと相手にする。「維新直系」の政治手法です。

 橋下氏同様、ケンカも上手い。GW中、休業要請解除の基準を巡って、西村康稔経済再生担当相と揉めた時にも、吉村知事はすかさず「謝罪のポーズ」をとった。そうすることで政権側に貸しを作り、都構想や万博などに向けて、政権との柔軟なパイプを維持する布石を打っている。さらに実質的には、西村大臣の方が大人げなく見えて印象を悪くしました。松井一郎・大阪市長の知恵ではないかという人もいますが、大したものだと思います。

「弁護士の論理」で真っ正面から切り込む吉村

 コロナ対応も、よく見ると2人の対応は対照的です。鈴木知事を「調整型」とするなら、吉村知事は「切り込み型」。それぞれのキャリアを背景に、政治手法は全く違います。

 鈴木知事のコロナ対策のハイライトは、なんといっても2月28日に北海道として独自の「緊急事態宣言」を出したことでしょう。ただ、私が鈴木知事の政治的なセンスを感じたのは、むしろ宣言を出した翌日。鈴木知事が総理官邸を訪れて安倍首相に会ったことです。

 官邸に単身乗り込んで官邸とのつながりをアピールできたことで、その後のコロナ対策がどれだけやりやすくなったか。道民には人気のある鈴木知事ですが、北海道のエスタブリッシュメントである道議会自民や札幌の経済界とは微妙な関係です。実際、知事選でも道議会自民は対立候補を擁立しようとしていた。それがこの官邸訪問によって、抵抗勢力になり得る道内の「反・鈴木勢力」を早い段階で抑え込めたのです。

 もう一つ「政治巧者」だと思ったのは、4月12日に「第2波」を警戒して再び緊急事態を宣言するにあたって、札幌の秋元克広市長を巻き込んで、道と市の「緊急共同宣言」としたことです。北海道すべての中心地である札幌をないがしろにしては、何も上手くいかない。札幌市長の顔を立てつつ、自分の政策も進めているのです。

 このように、北海道がいつも最初に新しい局面に直面していながら、鈴木知事は、柔らかい人当たりでコツコツと調整しつつ政策を実現していく。歴代総理でいえば、匍匐前進しながら目標を達成していく「竹下登型」の指導者だと思います。

278チバQ:2020/05/13(水) 09:42:57
 一方の吉村知事は、周りに目を配りながら判断する鈴木知事とは違って、「真っ正面から切り込む」タイプ。そこまで思い切ったことができるのは、橋下氏や松井一郎市長ら「維新の第一世代」が必ず援護射撃をしてくれるという安心感があるからでしょう。

 そんな吉村知事のハイライトは、5月5日に自粛要請解除の基準を示した先述の「大阪モデル」の提示でしょう。背景には、緊急事態宣言の下で約1カ月、苦しい時間を耐え抜いた国民に対して、何の希望も示さず「宣言1カ月延長」を表明した安倍首相の無策ぶりがありました。世論には絶望感が広がっていた。有権者に近い首長らしく、そんな雰囲気を察知して、大阪からすかさず「こうすれば次の地平にいける」というビジョンを前のめりに打ちだし、全国から喝采を浴びたのです。

 ここには、弁護士出身の吉村知事らしい思考法があるように思います。訴訟対応さながらに「Aコース」「Bコース」……と、状況に合わせて対処法を提示する、論理的なわかりやすさが世論に届いた。

 真っ正面から自分の言葉で切り込んだ吉村知事のカラーと政治センスが光った場面でした。“ジジイ殺し”という側面を持ちながら、劇場型政治も演出できる。過去の指導者でいえば「小泉純一郎型」なのかも知れません


2人は「宰相の器」か?

 思えば、過去にも「知事の時代」がありました。1993年、細川連立政権が成立した時です。熊本県知事だった細川護煕氏が首相に、滋賀県知事だった武村正義氏が官房長官となって政権が運営されました。

 中央政界でリーダー不在が叫ばれる今、あのとき以来の「知事の時代」が起きつつあるのかもしれません。

 実際に、鈴木知事と吉村知事の活躍は中央の政局にも影響を及ぼしています。たとえば「ポスト安倍」レースです。

 鈴木知事と吉村知事の背後には、「ポスト安倍」の一人、菅官房長官の存在があります。鈴木知事との関係は先述の通りですし、維新の橋下氏・松井氏は、年末に安倍首相・菅氏と毎年会食する間柄。菅氏本人も吉村知事と密に連携をとっていると語ります。一方、「ポスト安倍」の有力候補で、安倍官邸が推す岸田文雄政調会長は、鈴木、吉村両知事にやられっぱなしの安倍官邸の尻拭いをする役回りに追い込まれています。

 つまり、「2人の人気知事」を影響下に置く菅氏と、「安倍官邸」に足を引っ張られる岸田氏という構図の戦いになっている。「ポスト安倍」同士が直接ではなく、間接的にコロナ問題で対立する“リモート政局”になっているのです。

 では、鈴木知事と吉村知事は「ポスト安倍」になりえるかといえば、やはり知事という立場を超えると、有望な2人にも「物足りなさ」が見えてきます。細川内閣のときは、細川氏も武村氏も国会議員として国政でも経験を積んでいました。一方、今回は国政経験のある吉村知事でも衆議院議員を11カ月ほど務めただけ。いきなり「ポスト安倍」というのは飛躍があります。

 ただ、長いスパンで考えれば、2人が国政に上がってくる可能性は十二分にあります。実際に鈴木知事は、地元で「2期知事をやったあとは国政に進出するだろう」とまことしやかに語られています。

 宰相を目指すなら、鈴木知事は、コロナ後に疲弊する北海道経済で観光振興に加えて別の目玉を作って活性化できるのか。まずは何か一つ道知事として実績を残せるかどうかが分岐点になるでしょう。

 一方の吉村知事は、「維新」という母体が足かせになります。ステップアップするには、大阪の近隣府県とも密に連携して近畿圏全体を影響下におき、地域政党という枠を超えた普遍性のある政策を打ち出せるかに懸かっています。そういう意味では、維新の「第一世代」のしがらみを超えられるかが鍵です。

 新型コロナウイルスという世界的な未曾有の危機を乗り越える社会を彼らが地方から作り上げられたなら、それが“アフターコロナ”の日本全体の戦略になりえます。

 レーガン大統領やクリントン大統領のように、アメリカでは州の知事から一気に大統領に上り詰めていく政治の流れがあります。日本も、コロナという前代未聞の事態を経験して、政治の新しい流れが生まれるかも知れません。
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「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班)

279チバQ:2020/05/17(日) 16:51:52
https://news.yahoo.co.jp/search/?p=%E5%87%BA%E9%A6%AC&ei=utf-8&fr=news_sw
「アフターコロナ」の政界を変える? 高まる知事の存在感、ポスト安倍の構図に影響も
5/16(土) 19:00配信

産経新聞
 新型コロナウイルスの災禍で、各都道府県の陣頭指揮を執る全国の知事の存在感が増している。特に小池百合子東京都知事、吉村洋文大阪府知事は東西の筆頭格に当たる。東京と大阪という国内の二大都市ゆえに注目も高いが、それ以上に両知事の発信力の高さが際立つ。外出自粛や休業要請、協力金支給などさまざまな場面で前面に立ち、時に政府を突き上げる。これまでになかった国と地方の構図だ。知事の存在は「アフターコロナ」の政界も変えてしまうかもしれない。

 「『出口』を示すのが政治の役割。大阪が示せば、国にとってもきっかけになるのでは」

 今月5日、大阪府民への外出自粛要請や休業要請を段階的に解除する府の基準「大阪モデル」を発表した吉村氏は大阪が政府に先んじて手を打っている姿勢を印象付けた。3月には兵庫県との往来自粛要請を打ち出すなど、スピード感のある対応で知事として存在感を高めてきた。

 3月=3・8%→4月=5・2%→5月=7・4%。

 これは産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)による合同世論調査の日本維新の会に対する政党支持率の推移だ。すでに野党第一党の立憲民主党の支持率を上回り、野党ではトップに躍り出ている。

 共同通信社が8〜10日に実施した全国電話世論調査でも維新の政党支持率は8・7%で、4月の前回調査から3・4ポイント上昇した。共同通信によると、馬場伸幸幹事長は「吉村氏の新型コロナ対応が評価されたのだろう」と語った。

 維新の副代表を務めている吉村氏の存在が政党支持率を押し上げたというのだ。確かに吉村氏に対する注目度は高い。

 日本経済新聞社の世論調査(8〜10日実施)によると、新型コロナの感染者が多い9都道府県のうち最も評価する知事を尋ねたところ、吉村氏が52%と最も多く、2位の小池氏(19%)、3位の鈴木直道北海道知事(12%)を大きく引き離した。小池氏を30ポイント以上引き離している。

280チバQ:2020/05/17(日) 16:52:08
 吉村氏は今秋、政治的に重大な局面を迎える。

 大阪市を廃止し、東京23区のような特別区に再編する「大阪都構想」の住民投票が11月に実施される予定だ。橋下徹氏が大阪市長だった平成27年5月に実施され否決されたが、吉村氏は同年11月と昨年4月の大阪府知事・市長のダブル選で松井一郎代表とともに再挑戦を公約に掲げて圧勝している。維新の看板政策である都構想を決する住民投票に向け、改めて政治手腕を問われることになる。

 「感染爆発 重大局面」

 3月25日、緊急記者会見に臨んだ小池氏はこう記されたフリップを掲げ、外出自粛を強く訴えた。小池氏が放つメッセージにはインパクトがある。「ロックダウン(都市封鎖)」「いのちを守るSTAY HOME週間」…。これらはいずれも大きく取り上げられた。吉村、小池両氏に共通するのは、常に政府に先んじて仕掛ける姿勢だ。

 小池氏は、自らが顔となる東京五輪は来年に延期になったが、再選をかけた都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)が控える。新型コロナの対応で注目が集まっているうえに、強力な対抗馬も見当たらず、再選の公算が大きいというのが衆目の一致した見方だ。

 小池氏は平成28年の都知事選に出馬し約291万票を獲得して初当選。翌年の都議選では地域政党「都民ファーストの会」を率い、「小池旋風」を巻き起こした。都議会第1党を奪取し、自民党を大敗に追い込んだ。その勢いで前回衆院選に希望の党代表として挑んだが、リベラル系を「排除する」と明言したことが支持離れを呼び、大敗した。

 だが、新型コロナへの対応で勢いを取り戻した。都知事選を乗り切れば、来年は東京五輪と来年の都議選に挑むことになる。そして小池氏がタイミングを見計らって国政に復帰するという憶測もある。

 安倍晋三首相の自民党総裁としての任期は来年9月までだが、「ポスト安倍」をめぐる構図は混沌(こんとん)としており、絶対視される候補はいない。そこに小池氏が割り込む見方も当然出てくる。

 「ポスト安倍」をめぐっては、自民党内でも岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長をはじめ複数の名前が挙がる。だが、このコロナ禍で際立っているのは、小池氏や吉村氏ら知事たちの方だ。

 確かに、自治体を率いる知事の方がリーダーシップが見えやすいという利点もあるだろう。それにしても、国家、国民を背負って立つはずの「ポスト安倍」の候補たちにはふがいなさを感じる。この国難に際しこのまま存在感を失えば、国民の期待は小池、吉村両氏をはじめとした知事らへ向くのではなかろうか。出口が見えぬコロナ禍は、「ポスト安倍」レースの構図をも変えてしまいかねない。(峯匡孝)

281チバQ:2020/05/25(月) 11:33:47
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200525-00630477-shincho-pol

第二、第三の吉村洋文知事を探せ… コロナ禍で奮闘する知事「5人」の素顔


5/25(月) 11:00配信

デイリー新潮
第二、第三の吉村洋文知事を探せ… コロナ禍で奮闘する知事「5人」の素顔


達増拓也・岩手県知事(Markmark28/Wikimedia Commons)


 今ほど都道府県の知事がクローズアップされている時代はない。新型コロナウイルス対策に関する権限の多くを知事が握っているからだ。国による緊急事態宣言が解除されようが、知事と新型コロナとの戦いは終わらない。5人の知事の奮闘と横顔を点描する。


達増拓也・岩手県知事(55) 2007年初当選 4期目 年間報酬1789万円(2018年)

 岩手県は全国の都道府県の中で唯一、新型コロナの感染者が確認されていない(5月20日現在)。運や偶然ではないようだ。いち早く対策に着手していた。

 五輪聖火リレーのリハーサルが東京で華々しく行われた2月15日から3日後の同18日、達増知事は自分を本部長とする新型コロナの対策本部を設置した。東京など7都府県に緊急事態宣言が発出されるより8日早い3月30日には「東京、神奈川、埼玉から来県する方は2週間、不要不急の外出を自粛し慎重に行動していただきたい」とアナウンスした。

 その2日後の4月1日、今度は県民に対し、東京などで1泊以上して戻ってきたら、2週間は不要不急の外出を自粛するよう要請している。

 一方、4月17日には出産のために千葉県から里帰りしていた女性が、破水して緊急搬送された際、2つの病院が受け入れを拒むという問題が発生。3番目の病院が、PCR検査によって陰性を確認した上で、帝王切開手術を行ったものの、批判の声が上がった。

 達増知事は事前に「医療機関の受診は必要な外出なので、不要不急ではありません」「医療機関の皆様は適切な感染症対策を行った上で、通常通りの診療をお願いします」と説いていた。だが、その認識は医療現場に浸透していなかった。

 小池百合子・東京都知事らが賛同する9月入学制度には慎重な姿勢。「(休校しても)教科を履修できる抜本対策こそ国に求めるべき」と主張している。

 5月15日の会見で検察庁法改正案について問われると、「(改正案を)国会審議から捨てて、新型コロナウイルスへの対策に集中すべき」と発言。同18日、改正案の今国会での成立は見送られたのは知られている通りだ。

 生まれは盛岡市。県内屈指の名門校である県立盛岡一高から東大法学部に進み、1988年に卒業すると外務省へ。在米大使館書記官や大臣官房総務課課長補佐などを歴任。在職中に国費で米国ジョンズ・ホプキンス大国際研究高等大学院を修了した。

 1996年の衆院選に岩手1区から出馬し、初当選。岩手県は、かつて「小沢王国」と呼ばれ、今でも小沢一郎・国民民主党総合選対本部長相談役(77)の影響力が強いが、達増知事の衆院選出馬も小沢氏が当時、党首を務めていた新進党からだった。以降、4期連続当選を果たす。

 2007年、やはり小沢氏が代表だった民主党の推薦で知事選に出馬し、自民党推薦候補らを大差で破って当選した。19年の前回知事選では立憲民主、国民民主、共産、社民の各党から推薦を受け、自民党と公明党県本部の推薦を受けた候補を退けた。

 知事1期目の2009年には県議会本会議で土下座している。08年度補正予算案を議会に提案したが、野党議員による減額修正案が賛成多数で可決してしまい、原案通り認めるよう再議(事実上の拒否権)を求めたからで、土下座した理由を「礼を尽くさせていただいた」と説明した。

 家族は陽子夫人と一男。陽子夫人は、小沢氏が所属していた日本未来の党公認で2012年の衆院選に岩手1区から出馬し、落選した。

好きな言葉は「浩然の気」(「孟子」より。天地にみなぎっている、万物の生命力や活力の源となる気のこと。義を行う時に感じられる)。

282チバQ:2020/05/25(月) 11:34:00


谷本正憲・石川県知事(75) 1994年初当選 7期目 年間報酬1977万円(2018年)

 3月26日に東京、神奈川、千葉、埼玉、山梨の1都4県の知事が、不要不急の外出を控えるよう住民に求めた。それから一夜明けた翌27日、谷本知事は都民らに向けて「無症状の人は、石川県にお越しをいただければ」と呼び掛けた。

 この発言が、県内の感染拡大を招きかねないと批判される。支持基盤の自民党県連からも「観光産業を考えると、一定の理解は出来るが、県民への誤ったメッセージになりかねない」などと苦言を呈された。

 その後も自粛には消極的だったものの、県内での感染者が増え続け、80人を超えた4月6日になると、県民に対し外出自粛を要請。県立学校の臨時休校にも踏み切る。

 4月10日の記者会見では「局面が大きく変わった」との認識を示した上で、「石川県には極力入っていただかないよう対応しなくてはならない」と発言。「結果として認識が甘かった」と釈明した。同13日には金沢市と歩調を合わせ、県独自の緊急事態宣言を出す。

 その3日後の4月16日、国の緊急事態宣言の対象が全都道府県に拡大されると、石川県は東京など13都道府県と一緒に特定警戒都道府県の指定を受ける。特に重点的に感染拡大の防止に向けた取り組みを進める必要がある都道府県の1つとされた。5月14日、ほかの38県と一緒に国の緊急事態宣言が解除されると「今後は感染防止対策と社会経済活動を両立させていく」と確言した。

 兵庫県西脇市生まれ。県立西脇高から京大法学部に進み、卒業後の1968年に当時の自治省(現在の総務省)へ。75年に島根県総務部財政課長、86年に茨城県環境局長にそれぞれ就くなど地方自治体の要職を歴任した。

 1991年には石川県に出向し、副知事に就任。94年に現職知事が死去すると、知事選に出馬した。擁立したのは、県出身の有力者で当時の新生党幹部・奥田敬和氏(故人)ら。新生、公明、民社、日本新、社会の各党が推薦した。自民党はやはり県出身有力者の森喜朗氏(82)の眼鏡にかなった元農水官僚を推薦したものの、谷本知事が当選した。

 2018年の前回知事選では自民党県連、公明党県本部、民進党県連、社民党の推薦を得て7選を果たす。圧勝だった。現職知事では最多の当選回数を誇る。

 観光事業の推進に熱心で、2015年にはユーミンこと松任谷由実さん(66)に県観光ブランドプロデューサーを委嘱。また、99年には「いしかわ動物園」をオープンさせ、16年には同園に「トキ里山館」を新設した。

 産業振興にも力を入れており、2010年度には企業の新技術開発などを支援する「いしかわ次世代産業創造ファンド事業助成金制度」を創設。その規模は300億円で、地域独自のファンドとしては全国最大規模。

 家族は夫人。好きな言葉は「誠実」「衆人皆師」。

283チバQ:2020/05/25(月) 11:34:16
杉本達治・福井県知事(57) 2019年初当選 1期目 年間報酬1970万円(推定) 

 全国的にマスクの品薄状態が続いていた4月19日、県内全世帯にマスク購入券を配布すると発表。購入券は同23日から郵送された。この券を県内のドラッグストアに持参すると、50枚入りボックス(税込2350円)が2箱まで買えるようにした。

 首都圏では楽観ムードが強かった2月18日、県庁に感染症学の権威として名高い岩崎博道・福井大医学部教授を招き、県と市町村職員を対象とする研修会を実施。岩崎教授は「うがいやマスクより、手洗いをしっかりするほうが感染を防げる」と、具体的な予防法などを説いた。

 県内感染者が42人に達した4月3日には緊急会見を開き、県民に対し、感染が広がっていた首都圏や関西圏との不要不急の往来の自粛するよう要請。また、平日夜間と週末の不要不急の外出も控えるよう呼び掛けた。

 国の緊急事態宣言が全都道府県に拡大される2日前の4月14日、県独自の緊急事態宣言を発出。平日夜間と週末に限定していた不要不急の外出自粛要請を、平日昼間も含めた終日に広げた。また、ほかの都道府県からの不要不急の来県も自粛を求めた。

 事業者への休業要請は4月25日から。業種は飲食店、劇場、パチンコ屋など約100業種におよんだ。ただし、関西電力の大飯発電所など原発は対象外に。社会生活の維持に必要な施設と判断した。

 9月入学制度については「反対ではないが、冷静な議論が必要」と発言し、慎重な構え。

 岐阜県中津川市生まれ。進学校の同県立多治見北高から東大法学部に進み、卒業後の1986年に当時の自治省に入省した。総務大臣秘書官などを務めた後、2004年に福井県に出向し、総務部長に就く。内閣参事官などを歴任した後の2013年には再び福井県に出向し、今度は副知事に就いた。

 2018年、退職。翌19年の知事選に出馬した。ライバルは知事を4期務めた現職で、かつての上司であり、自治省の先輩でもあった。その上、どちらを支援するかで自民党県議が分裂。最終的に自民党本部は杉本知事を推薦した。

 原発に絡む金品受領問題が起きた関西電力に対しては今年3月、「地元との信頼関係は完全に地に落ちたと、肝に銘じてほしい」と猛省を促した。

 家族は夫人と1男1女。座右の銘は「人に処すること藹然」(中国古代の格言「六然」の1つ。人にはいつも和やかでいなさいという意味)。

284チバQ:2020/05/25(月) 11:34:34
平井伸治・鳥取県知事(58) 2007年初当選 4期目 年間報酬1614万円(2018年)

 感染拡大によって全国的に文化や芸術のイベントの中止・延期が相次いでいた4月2日、県として文化・芸術を支援すると表明。県内の会場で無観客公演を行い、ネットでライブ配信する場合、その経費の一部などを補助すると発表した。

「文化芸術は生活に必要なインフラの一つ」(平松知事)

 4月7日に東京など7都府県で国の緊急事態宣言が発出されると、翌8日に対策本部会議を開く。その中で、7都府県から県立学校に転入する生徒は14日間にわたって出席停止とすることを決めた。同時に、該当生徒の学習はオンライン教育で行う方針も固め、親と生徒の不安を和らげた。

 国の緊急事態宣言が鳥取県を含めた全国に拡大した4月16日、「(新型コロナ対策は)全都道府県でスクラムを組んでやっていく必要がある」と理解を示す。当時、県内の感染者は1人に留まっていた。

 生まれたのは東京・外神田。東大合格者数トップの開成高から東大法学部に進み、1984年に卒業すると、当時の自治省へ。90年には福井県に出向し、財政課長などを歴任。自治省に戻り、税務局企画課理事官などを務めた後の99年には鳥取県に出向。総務部長を経て、39歳の若さで副知事に就任した。

 その後、総務省ニューヨーク事務所長などを務め、2007年に退職。翌08年、知事選に出馬し、初当選。自民、公明の両党から推薦を受けた。19年の前回選挙では立憲民主党、自民党県連、国民民主党県連、公明党県本部から推薦を得た。

 2012年にはスターバックスが隣県の島根に進出したため、全国で唯一、スタバのない都道府県に。その際、テレビ局から感想を求められると、「スタバはありませんが、日本一のスナバ(砂場=鳥取砂丘)があります」と答え、話題に。県の存在感アップに一役買った。

 単なるダジャレのように思われたが、その言葉にはスタバがないことを冷ややかに見るほうがおかしいという反骨精神が込められていたという。ただし、スタバは2015年には県内にも出店。現在は4店舗ある。

 人口は約69万5000人。全都道府県の中で最も少ない。それも背景にあって、「移住定住支援」「子育て支援」に熱心。医療費や保育料を助成している。保険適用外の不妊検査も全額助成する(条件は35歳未満か結婚3年以内)。また、高校生の通学定期券代も助成している。

 18歳未満の子供を育てている親には「とっとり子育て応援パスポート」を発行。これを協賛店舖で提示すると、商品などの割引などが受けられる。店舗によっては授乳室の利用も出来る。

 ひとり親支援にも力を入れている。ひとり親が生活援助や保育援助を必要とする場合、家庭生活支援員を派遣。中高生の学習サポートや、ひとり親の就職や資格取得の支援なども行っている。

 家族は夫人と2男。座右の銘は「人は城、人は石垣、人は堀」。

285チバQ:2020/05/25(月) 11:34:49

中村時広・愛媛県知事(60) 2010年初当選 3期目 年間報酬1951万円(2018年)

 2月24日、集団感染が起きたダイヤモンド・プリンセス号から降りた乗客のうち、愛媛県在住者は7人だと県が発表。その全員のPCR検査を行い、感染者はいないことを確認した。

 7人のうち、5人は2月20日に下船し、同21日に2人が下りていた。だが、厚労省から県に名前や連絡先などを知らせたのは同23日未明。中村知事は翌24日の記者会見で、「遅いんじゃないか」と不信感を表した。

 県内で初の感染者が確認された3月2日には、県立衛生環境研究所での検査態勢を強化すると表明。1日に可能な検査数を約20件から40〜80件に増やすと明言した。

「万全の対策をしたい」(中村知事)

 3月24日には医療体制の充実や経済支援などの緊急措置のため、補正予算計97億6147万円を専決処分(予算やなどを知事が議会の議決を経ずに自らの権限で決定すること)している。

 愛媛県を含む39県では国の緊急事態宣言が5月14日解除されたものの、その直前に松山市の病院で職員と患者計20人の集団感染が発覚。このため、愛媛の宣言解除には、この感染経路を徹底調査し、国に報告するという条件が付けられた。

「20日間は封じ込めに成功していたが、一夜にしてこういうことが起こる。これがコロナなんだとあらためて痛感した」(中村知事)

 松山市生まれ。幼稚舎から慶應に通い、1982年に慶應大法学部を卒業。三菱商事に入社し、燃料部門に勤務する。87年に愛媛県議会議員選挙に出馬し、初当選。90年には衆院選に旧愛媛1区から出馬するが、落選。93年衆院選で再び同区から日本新党公認で出馬し、当選する。

 94年に日本新党が解党されたため、新進党へ。96年衆院選に愛媛1区から出馬したものの、落選。99年、松山市長選に出馬し、現職を破って当選。父・中村時雄氏も元松山市長であり、2代続けて市政を担う。

 2010年には知事選に出馬し、当選。自民党県連、公明党県本部が推薦し、民主党県連が支持、社民党県連が支援した。18年11月の前回知事選では自民、国民民主の両党県連が推薦し、公明県本部が支持した。

 同年4月、今治市に設置された岡山理科大獣医学部について、計画段階で県や同市の職員が首相官邸で柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と面会したとする県文書の存在が発覚。だが、政権側は面会を否定し、柳瀬氏も認めなかった。

 県職員と文書に疑念が向けられる形になったため、中村知事は同5月に職員が受け取った柳瀬氏の名刺を公開。その際、「県の信頼にかかわる」「(地方公務員にも)誇りやプライドもある」と声を強めた。中央政界、官界に物申す知事として知られるようになった。

 家族は夫人と1男。座右の銘は「至誠通天」

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 新型コロナ禍の収束の日まで知事たちの奮闘は終わらない。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
ライター、エディター。1990年、スポーツニッポン新聞社入社。芸能面などを取材・執筆(放送担当)。2010年退社。週刊誌契約記者を経て、2016年、毎日新聞出版社入社。「サンデー毎日」記者、編集次長を歴任し、2019年4月に退社し独立。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年5月25日 掲載
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新潮社

286とはずがたり:2020/05/25(月) 13:55:29
https://twitter.com/NEW_OSAKA_KYOTO/status/1264555086581100546
河原町通?OSAKA
@NEW_OSAKA_KYOTO
【5/24の注目選挙結果】

○鹿沼市長選
佐藤信(現・野党系)丸囲み祝
石下友彦(新・自公推薦)

○安芸太田町長選
橋本博明(新・野党系元衆議)丸囲み祝
小島俊二(新・副町長)

○香芝市長選
福岡憲宏(新・市議長)丸囲み祝
吉田弘明(現・自民推薦)

→全ての選挙で投票率アップ&与党系が敗北or野党系が勝利。

(追記)
香芝市長選は、現職の吉田氏を連合奈良も推薦。

午後10:53 ・ 2020年5月24日

287チバQ:2020/07/01(水) 11:15:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3f145532e1800564e0a45f3b1dc7ec1d7cf9b84

「もうもたない。無理だよ」閣僚が白旗 休業補償求め起きた“知事の乱”




7/1(水) 10:20配信

西日本新聞
主張の力量格差あらわに

テレビ会議で重ねられた全国知事会と国の意見交換=6月19日夕、東京都千代田区
 燃え広がった感染の炎を鎮めるため、各地の対策を指揮したのは全国の知事たちだった。世論を味方に付け、政府に物申す自治体トップの発信力が、国と地方の関係を揺さぶった。

 4月19日、それを象徴する方針転換があった。自治体が休業店舗などに支払う「協力金」制度を設ける際、国からの臨時交付金を財源に使えることになった。西村康稔経済再生担当相が表明した。

 仕掛けたのは東京都の小池百合子知事だった。財政負担の懸念から休業補償に腰を引く政府を出し抜き、独自の「協力金」制度を打ち出した。財政に余裕のない他県にそんな芸当はできない。


 知事たちの不満は政府に向いた。大阪府の吉村洋文知事はテレビ番組をはしごし「休業要請と補償はセットにすべきだ」と繰り返した。全国知事会も政府を突き上げた。

 「もうもたない。無理だよ」。方針転換の直前、西村氏は白旗を揚げた。このままでは国会で袋だたきに遭う-。「財政が底抜けする」と抵抗していた内閣府幹部はうなだれた。第1次補正予算で破格の1兆円を計上した臨時交付金は、2次補正予算でさらに2兆円が上積みされた。


      ■

 新型コロナ特措法に基づく緊急事態宣言は政府が発出する。一方で休業要請などの権限は知事にある。どちらが対策を主導するべきか、第1波は感染症の危機対応が試される戦後初のケースでもあった。

 安倍晋三首相はコロナ禍を「国難」と呼び、政府は対策の指針を示した。だが和歌山県は「発熱4日以上」とする政府のPCR検査の基準に反発し、2月には独自の判断で対象を拡大した。積極的な検査が初期の感染封じ込めには有効だという独自の判断を優先させた。


 政府は休業要請を巡ってもコロナ対策の基本的対処方針に「国との協議」を盛り込み、知事による業種選定を縛ろうとした。権限を封じようとする動きに小池知事は「社長かと思ったら中間管理職になった」と名言を吐き、痛烈に政府を批判した。

 佐々木信夫中央大名誉教授(地方自治)は第1波を振り返り「知事に責任の全権を委ねるべきだった。中途半端に国が口を出す仕組みゆえに、国と地方の双方が無責任になった」と指摘する。

288チバQ:2020/07/01(水) 11:15:58
      ■

 ただ、地方側も課題を残した。

 首都圏1都3県では4月の緊急事態宣言後、休業要請の対象業種が微妙に異なった。宣言解除後の段階的な緩和もばらばらで、住民や事業者を戸惑わせた。

 熊本市は3月に温浴施設で集団感染が発生し、独自の外出自粛要請に踏み切ったが、県に先駆けた動きは波紋を広げた。大西一史市長は「厳しい措置の必要性について、当初は県の考え方とギャップを感じた。政令市の権限を強化すべきだ」と訴える。


 もっとも、より深刻なのは浮き彫りになった首長の力量「格差」だろう。

 果断に動いた知事が脚光を浴びる一方で、少なからぬ知事が「国の指示待ち」で精彩を欠いた。地味でも指導力を発揮し、感染を抑制した知事もいた。メディアには全国の知事のコロナ対応を比較、論評する記事が相次いだ。

 「地域差が出るのは仕方ない。だからこそ住民は真剣に首長や議員を選ぶべきだ」。元鳥取県知事の片山善博早稲田大大学院教授はそう語る。コロナ禍は有権者の選択眼も揺さぶった。 (川口安子)

289名無しさん:2020/10/03(土) 02:35:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/eab7eedaa841b4148a62882342244c247c42673d
コンビニ店員として顔を売り、村長に…地方の“クレイジー”な選挙はなぜ今の日本にリンクするのか
10/2(金) 17:01配信

村長の父親の銅像の前で祭りを…大分の“住みよい北朝鮮”は「ある意味正しい」と村民が語る理由 から続く

 コロナ禍での小中学校の休校や保健所、給付金などで、地元市町村の政治をより身近に感じたひとも多いだろう。そうした自治体の首長、なかでも町長・村長の選挙を取材してまわったノンフィクションライター・常井健一の『 地方選 無風王国の「変人」を追う 』(KADOKAWA)が刊行された。

 本書にも登場する元コンビニ店員の村長や、河井克行・案里の事件からうかがえる地方政治の深層について常井氏に話を聞いた。 (全2回の2回目/ 前編 から続く)

◆◆◆

コンビニでの接客が実質的な選挙運動に
――『地方選』に出てくるのは地方の無名の政治家たちばかり。それでいて、キャラが濃くて面白いですね。

常井 私はこれまで政治家ばかりを描いてきたのですが、選挙に出るような人は党派を問わず、キャラが濃くて、出馬の決断に至るまで、興味深い人生を歩んできた方ばかりです。中央が上で、地方が下ということも、決してありません。

 けれども、全国紙の新聞社では東京に優秀な記者が集まり、地方は若手の修行の場だったり左遷先だったりして、人口の少ないところは軽視されがちです。中央の政治でも自民党ばかりに目がいっている。テレビも菅義偉首相の「パンケーキ」をしきりに報じるくらいなら、同じ枠で野党や地方の政治家を伝える余裕はあるはずなんですけどね。

 最近は、「はりぼて」や「なぜ君は総理大臣になれないのか」など、無名の政治家を扱ったドキュメンタリー映画がヒットしていますよね。それらは地方の市議や野党の国会議員を撮ったものですが、マスコミ人の価値観では「ニュースバリューが低い」とされ、地元のメディアを除けば、見向きもされてこなかった取材対象です。

 しかし、この二つの作品を観ると、政治家が持つ「闇」のようなものに加え、人間臭さや憎めなさが捉えられていて面白い。「マスコミの常識」に囚われない自由な見方やテーマ設定、時に取材対象と近すぎる関係になっても「素顔を報じる」という目的を見失わない両監督の姿勢が、私が『 無敗の男 中村喜四郎 全告白 』(文藝春秋)を書き上げる中で強く意識していたことと通じるものがあり、すごく共感しました。

 いかに東京目線、勝ち組目線のマスコミが政治家の表層しか報じず、「高尚な物語」の主人公、あるいは「異常な事態」の悪役に仕立てるいっぽうで、それがいかに政治を国民から遠いものにしてきたか。私自身のそういった反省も、今回の作品を編み上げるモチベーションになりました。

――なかでも特別、面白かった人物は?

常井 いちばん印象に残ったのは、コンビニ店員から村長になったひとです。もともとは新聞記者で、それを辞めて北海道の中札内村の村長選に出るのですが、落選してしまう。農家のひとたちからすると、ピッカピカの経歴の持ち主で、しかも村一番の有力者に担がれた若造を自分たちの村のリーダーにしていいのかとの迷いがあるわけです。

 地方では、良くも悪くも突っ込みどころのあるひとでないととっつきにくいところがあって、仕立ての良いスーツを着て都会の言葉を話していたり、小泉進次郎環境相のようなイケメンのプリンスで、マンガの世界のようなセレブ婚をした世襲政治家、あるいは、一流大学や名門高校の同窓会人脈で固めてしまうような役人出身の政治家だったりすると、地方選の世界では「オレたちのリーダー」にはされにくいんですよね。

 そのひとは村長選に負けて無職になったので、46歳にしてコンビニで働きはじめるのですが、それがそのまま実質選挙運動になってしまったっていうのがいい話ですよね。レジでの接客を通じて、どんな人物なのかを村民に見てもらったと本人は言っていますが、レジを打つ手がぎこちなかったり弁当を温めるのに失敗したりする姿を村のひとたちに見られているわけです。

 そうやって鎧を脱いでいった浪人生活がコンビニでの4年間だったと思います。かっこつけずに素を出す、弱みを出せるひとほど支持されるのが地方選の世界ですから。

290名無しさん:2020/10/03(土) 02:39:36
>>289

河井克行・案里事件で見た、地方と中央の関係
――コンビニの店員と客の関係になることで、地域の人と目線を合わせにいっているかのようでした。それでいうと、中央の政治家は地方と目線をあわせるのを止めたかのように思えます。

常井 国会議員のあいだでは地方を自分のために利用する、あるいは都合のいいときだけ「地方の声」という言葉がつかわれます。今回の自民党総裁選でも各候補者が地方の声、地方の声としきりにいっていたけれども、具体策はなにも出てこなかったですよね。

 むかしはもっと「地方の声」が強かった。特に中選挙区制の時代は地元の有力者をきちんと押さえていないと、自民党の現職であっても選挙に勝てなかったからです。いまの小選挙区制は無党派層を取ればいいので、中央の政治家は町や村の話を聞かなくてもいい時代になってしまいました。

――町や村の議員と地元の国会議員の関係も変わったのでしょうか?

常井 最近、私は毎日のように東京地裁に通っていて、今日もそこからこのインタビュー会場に来ました。

 河井克行元法相と案里参院議員による大規模買収事件の刑事裁判を傍聴しているのですが、河井夫妻からお金を受け取った広島県内の首長や地方議員が証人席に座った際に口にする言葉を耳にしながら、なんだか、隔世の感を覚えています。自民党の国会議員と地方政治家の間にあった緊張関係は変わり果ててしまった、と。

 たとえば、克行氏から20万円をもらった町会議長は、「地元選出の国会議員は町の生き死にを握っている存在で、議長としては克行氏の機嫌を損なわずにおつきあいをする使命があった。金を返して克行氏の機嫌を損ねたら、町の事業が遅れる事態にもなりかねず、町のためにならないと思い、なかなか判断がつかなかった」と言う。

 地方議員とはいえ、「一国一城の主」という自負がありますから、かつてならそこまで国会議員のご機嫌取りをして、卑屈な気持ちになることはなかったと思います。

 それから、県議会や市町村議会の議員、あるいは首長から国会議員になるルートがありました。克行氏のような面倒な議員に頼らなくても、地方の気心が知れている別の国会議員が存在して、地元からの陳情を虚心坦懐に受け入れ、地方の声は国政に反映されやすかった。

 ところがいまは、地方でも東京生まれ、東京育ちの世襲議員が増えて、地方議会の政治家が国会議員にあがるための選挙区が空いていないんです。

――こうした風潮の中ですが、市議会議員出身の菅義偉が首相になりました。

常井 菅さんにかぎらず、今度の自民党の党執行部には地方議員の経験者たちが顔をそろえました。最近よくいわれる「土の香り」みたいなものを自民党が取り戻さないと、地方の支持組織が弱り始めていて、自民党政治そのものがまわらなくなってきている証です。

291名無しさん:2020/10/03(土) 02:41:15
>>290

「おともだち」で政治を回してきた第二次安倍政権以降の約8年間、安倍官邸が上から介入した地方の選挙では土着の自民党支持層との乖離が生じ、「保守分裂」と呼ばれる異常事態が相次ぎました。先ほど紹介した河井事件裁判の証言にも象徴されるように、都会からやってきた国会議員が金や力に物を言わせ、地方の実力者たちのプライドを根こそぎ奪っていきました。

 自民党は圧倒的に世襲議員が多くなり、雑巾がけの経験がなくて、「直衆」(直接衆議院議員になった政治家)が大半になってしまった。あるいは「過去官僚」(官僚出身の議員)と呼ばれるひとたちも国の政治には詳しいけれども、地方の役所や議会を見下している人たちが多い。

組織的に「票分け」を……政治家を巧みに使う小さな村
――そうした状況にあって、国会議員を巧みに使う村が『地方選』には出てきます。

常井 和歌山県の北山村ですね。ここは衆院選では二階俊博・自民党幹事長の選挙区で、村の9割が二階さん支持です。ところが比例では公明党に100票、入れている。村人に聞けば、創価学会員はそんなに村におらず、村議会に公明党の議席もありません。

 これはどういうことかというと、どれだけ使える政治家とのパイプを作れるか、計算をしながら村で「票分け」をしているんです。中選挙区の時代から村はそうやって複数の政党や派閥を両天秤にかけることで、ある政治家に陳情してうまくいかなかったときは、別の政治家に相談できるようにできる限り多くのパイプを確保してきたんです。

 このあいだの総裁選で岸田文雄さんを今後も生かすために他陣営から票がまわされたと言われていますが、いわゆる「ほどこし票」を村単位でおこなう知恵が北山村にはある。自民党の老獪な議員がもつような技術を、たった434人ほどの小さな村がもっている。それを長い年月をかけて政治家を動かし、村のインフラを整備するために培ってきたんです。

――二階俊博以上に二階俊博的な村です。

常井 ははは、そうですね。北山村は紀伊半島の山奥に位置し、和歌山県でありながら奈良県と三重県に囲まれた「飛び地」です。

 かつては和歌山県に通じる道の一部は車が通れず、その不便さゆえに「紀州のチベット」と呼ばれていましたが、1970年以降、巧妙な政界工作が奏功して、けもの道が国道に指定され、今では7つのトンネルが山々を貫き、都市部の大病院にも60分以内で到達できる便利な村になっています。

「貧しい村は賢いんだ」という二階さんの兄貴分だった元県議の言葉を本に載せていますが、このように小さな村ほど、生存能力と政治能力をもっていることがわかります。

 それでも町村単位の民意を背負って国にものを言える首長が存在しなければ、地方の声というものは中央には届かないというのが今回のコロナ禍でのひとつの教訓です。そういうリーダーを発掘できるかどうかが、村々の存亡を大きく左右するということを今回の執筆作業を通じ、改めて痛感しました。

292名無しさん:2020/10/03(土) 02:42:08
>>291

「平成の大合併」が過疎化を進めたというデータ
――たしかに国のいいなりになっていては、混乱や危機に見舞われてしまいます。

常井 かつて「平成の大合併」と称して、地方自治体の合併が推し進められ、市町村の数はほぼ半減しました。合併前の人口が4000人未満の旧町村の地域は、合併しなかった近隣の町村に比べ、高齢化も人口減も進んだというデータがあります。

 合併によって身近なところから役所などがなくなり、公務員は減り、商店は潰れ、暮らしにくい地域になっていったからです。国の目論見とは反対に、合併は過疎化を進めたのでした。

 小泉純一郎政権以降、改革を叫ぶ政治家が中央ではもてはやされているけれども、その改革を無防備に、無批判に受け入れてしまうと町や村が疲弊していってしまうという現実があるわけです。

――『地方選』に出てくる町や村は「平成の大合併」に抗い、昔ながらの小さな地方自治体ですね。

常井「改革幻想」という言葉を本ではあえて使いましたが、「平成の大合併」は国が上から押し付ける、いわば抗生物質で地方の悪いところを治すという発想です。しかし抗生物質なんか使わなくても、町や村には自己蘇生や自然治癒するチカラがあるんだということに光を当てたかったんです。

「地方自治は民主主義の学校」という有名な言葉も本文中に出てきますが、「すごい人」や「すごい政策」に頼らなくても、自分の地域の政治に参加するだけで、それなりの社会を変えていく知恵が醸成され、共通の課題を解決していける力を養うことができる。「民主主義の学校」の中でも、地方選は特に重要な「授業」です。

――無風王国で選挙が行われたり、世代交代が行われたりするのはまさに「自己蘇生」ですね。

常井 本には「35歳以下で就任した現職の若手町村長」をまとめた表を入れています。そこには20代で就任した人もいれば、女性もいます。田舎の政治では、若さや女性であることが参入障壁になるのですが、それをぶち破って当選している例はあるんです。

 しかしこの表もよくみると全員が町長。村長はゼロです。じつは、現職の女性町長は全国に8人存在しますが、女性村長となるとひとりもいないのが現実です。

 今回の取材で気づいたことですが、どこの現職の町村長も、街頭遊説のときには奥さんが必ず隣に立っているんです。国会議員の選挙だとそこまででもない。しかし、地方選の世界では「妻は夫の隣に立つものだ」というのが、2020年になった現在でも全国標準の価値観なんだなとおもいました。

293名無しさん:2020/10/03(土) 02:43:10
>>292

新型コロナは地方政治と生活の密接さを再認識させた
――『地方選』は世の中がコロナ禍によって市町村の役場と生活が密接だと再認識したことを意識した本になっています。

常井 コロナ禍をきっかけに、身近な自治体の大切さを感じたひとは多いと思います。

 マスコミは東京の小池さんや大阪の吉村さんなど都道府県の知事を取り上げるけども、実際のところ、コロナに限らず、住民が自分の抱えている問題をどうしようっていうときは、法的な権限の有無とは関係なく、とりあえず、市町村の役所に向かいますよね。そういうときに住民の問い合わせが殺到して混乱してさばけなくなったり、頼りにならなかったりしたら、たいへんなことになります。

――国が平気でトンチンカンなことを推し進めることも露呈しました。

常井 コロナ対策でいえば、国がいっていることと生活の場で必要なことが違うことがある。学校の休校やマスク、給付金に関して政策を変えるには 身近な市町村のリーダーが国にしっかりと異議を唱えるチカラがないと、国主導でやられてしまうわけです。

だから多くのひとは、なんでも国主導で進むことの怖さを、今回のコロナ禍によって知ったのではないでしょうか。

 まさにいま菅さんが改革思考で地方にメスを入れようとしているのですが、それが地方の現実にマッチしていないときに、この本に出てくるような国の方針に抗え、独自の延命策を探った町や村があるというのがひとつの教訓になると思います。

撮影=杉山秀樹/文藝春秋



urbansea

294チバQ:2020/10/29(木) 23:19:25
https://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/region/nishinippon-1000659020.html
横浜、広島、そして九州…「都構想」が一石 在り方探る全国の大都市
2020/10/29 06:00西日本新聞

横浜、広島、そして九州…「都構想」が一石 在り方探る全国の大都市

横浜、広島、そして九州…「都構想」が一石 在り方探る全国の大都市

(西日本新聞)

 大阪市を廃止して4特別区を新設する「大阪都構想」は、戦後大きく変わることがなかった道府県と政令指定都市の在り方に一石を投じている。少子高齢化が進む中、大都市制度や地方自治はどうあるべきか、各地で模索が続いている。

 人口約375万人。全国20の政令市で最大の横浜市は、神奈川県から市域の仕事と財源を移譲し、事実上独立する「特別自治市」の実現を目指す。同市の高齢者は10年後に100万人を超える見通し。社会保障費は増大、財政事情は厳しくなっており、県全体をけん引する余力がなくなってきていることが背景にある。

 JR横浜駅から電車とバスを乗り継ぎ約40分。栄区の湘南桂台地区には手入れされた庭付きの家が並ぶ。高度経済成長期の1970年代から分譲が始まり、約1600世帯が暮らす。

 「地域活動が大変になってきた」。地元自治会の黒川哲明会長(60)は漏らす。自治会の担い手は多くが70〜80代。周辺地区を含む高齢化率は47%に達する。敬老の集いは負担が重く、5年前に中止となった。

 東京都に近い市北部の一部は人口が増えるが、湘南桂台のようなベッドタウンを抱える市南部は少子高齢化が加速する傾向にある。

 将来人口推計などによると、10年後の市の人口は366万人。働き手の中心となる生産年齢人口(15〜64歳)は11万人減の224万人、65歳以上は10万人増の102万人に。市は社会保障費や高度成長期に建設した学校などの改修費が膨らみ、2030年度の歳入と歳出の収支は757億円の赤字と試算する。

   ∞    ∞

 「市の成長のため、何としても成し遂げなければならない」。林文子市長は9月の市議会で特別自治市への意欲を改めて示した。

 横浜市域の県、市税の総額(16年度決算)は約1・2兆円で県税は4割を占める。県税は市内で行う県事業や他自治体への補助事業などに活用している。特別自治市は県税を市税に移管し、現在は県が担っている仕事も移す。市は「自前の財源が増え行政サービスも向上する」。

 ただ、神奈川県は冷ややかだ。武井政二副知事は横浜市内からの県税が多い点を踏まえ、「特別自治市は税に備わる富の再分配を阻害し、横浜市以外の行政サービス低下を意味する」と反論する。

 林市長は12〜19年に全18区で住民説明会を開催。自民党横浜市連幹事長の梶村充市議は、菅義偉首相の誕生が追い風になると見る。

 菅氏は秋田県出身だが、横浜市を地盤とする国会議員の秘書や横浜市議を務めた。「指定都市を応援する国会議員の会」の代表。政令市の強化に理解が深い。大阪都構想の根拠法制定も推進した。

 菅氏と40年来の付き合いという梶村市議は今月、官邸を訪れ、特別自治市の早期実現に向けた法制化などを訴える党市議団の要望書を首相に手渡した。「この機会を逃してはいけない」。“地元”宰相の政治力に期待する。 (大坪拓也、豊福幸子)

295チバQ:2020/10/29(木) 23:20:07
九州 近年は議論停滞

 九州では県と政令市の役割分担や政令市の税財源・権限の強化などについて議論が活発化した時期もあったが、近年は目立った動きはない。個別課題を県と政令市が協議し、現行制度下で調整するにとどまっている。

 大都市制度の在り方を巡っては、愛知県と名古屋市の「中京都構想」や新潟県と新潟市の「新潟州構想」などが議論されたが、具体化はしなかった。福岡、北九州、熊本の3政令市は共同研究会を設置。2013年4月に公表した報告書は、道州制移行を見据え、基礎自治体中心の地方分権改革を掲げ、(1)県から大都市への権限・税財源のさらなる移譲(2)大都市を核とした広域連携の推進(3)大都市での住民自治の充実-などを目指すことを盛り込んだ。

 二重行政の解消に向けては、16年4月施行の改正地方自治法が、県と政令市の課題解決の場として「調整会議」の設置を義務化。熊本県では過去2回開催し、熊本地震被災者の住まい再建や国際スポーツ大会の推進などを協議した。

 福岡県では「二重行政に関連する調整が必要な課題がない」として、調整会議は一度も開かれていない。一方、今年4月に県内で徴収が始まった「宿泊税」を巡っては、県と福岡市がともに導入を主張し、半年間にわたって激しく対立。それぞれが創設した上で、県と市の課税額を調整することで落ち着き、県と市の双方が課税する全国初の「二重課税」となった。

広島県と広島市 業務連携し二重行政見直し

 広島県と広島市はこの8年間、二重行政の解消を目的に連携を深め、公営住宅や公園の運営など主に7分野で業務を見直してきた。

 県市は2012年、合同研究会を設置し、類似業務を抽出。公営住宅は県営と市営で窓口が分かれていたが、相互で申し込みが可能になった。昨年度は県営住宅の申込者(郵送を除く)の7割は区役所を利用。将来の住宅需要予測も協力し、効率的な運用で経費削減を図る。県市がそれぞれ管理していた近接する大型公園の指定管理者を統一し、共同イベントも充実したという。

 県市の職員の情報共有も強化された。市行政経営課は「現行の制度内で実行できることをしていきたい」とする。

296名無しさん:2020/11/01(日) 07:13:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/77f3c68b1d3925a8c47c66e1d8f1322ec41cf8ce
地方選異変! 自民が恐れる「5万円給付」で野党圧勝ドミノ
11/1(日) 7:05配信

 発端は10月18日投票の愛知県岡崎市長選で起きた大逆転劇だった。岡崎市は人口約39万人の中核市だ。

 選挙の構図は自民、公明、立憲民主、国民民主と連合愛知の推薦を受けた与野党相乗りの現職市長・内田康宏に対し、共産党が「自主支援」した中根康浩・元民主党代議士が挑んだ一騎討ちで、内田圧勝を誰も疑っていなかった。

 異変が起きたのは告示直前、80億円のコンベンションホールの建設を推進する現職に対抗し、中根候補が「ハコモノよりコロナ対策」と強調して「年内に全市民に1人5万円支給」(「市民税を還元する」という名目だが、市民税を払っていない人にも5万円を支給する)という公約を掲げたことだ。それをきっかけに無風と見られていた選挙への関心が急速に高まり、フタを開けると”泡沫”のはずの中根氏が10万票対7万票で圧勝した。

 選挙当日の投票所は”異様”な熱気だったという。内田陣営を応援していた自民党のベテラン政治家が嘆息する。

「逆転の原動力になったのはお年寄り。コロナで無風だから投票率は低いと思われていたが、かなりのお年寄りか投票所にやってきて、係員に『5万円くれる人はどっちかえ』と聞いて困らせる人もいた。答えないと他のお年寄りが、『こっちだ』と教えてやる。長年、選挙をやってきたが、こんな光景は初めてだ。税金を使った買収だよ」

 投票率は57.25%で、コロナのなかで前回より2.55ポイントアップした。

「中根新市長は年内に5万円配ると言っているが、市民全員だから総額193億円かかる。市議会では市長を支持した共産党市議は2人しかいないから、そんな条例通せるわけがない。空手形の5万円公約で票を買っただけだ」(同前)

 ところが、そう負け惜しみを言ってばかりはいられなくなった。この逆転劇が同じ愛知の豊橋市長選(11月8日投票)にも飛び火。こちらも現職で自民、公明推薦の佐原光一市長(元国交省キャリア)に挑んでいる新人女性候補の鈴木美穂氏(弁当販売業)が突然、「岡崎でもできるなら豊橋でもできる」とHPに「全市民5万円追加給付」の公約を掲げたのだ。

 慌てたのは自民党。豊橋は岡崎と人口もほぼ同じ中核市。泡沫候補による“5万円逆転劇”の再現を恐れた自民党側は5万円給付に対する批判キャンペーンを展開、3人目の候補者で地元の共産党(共産党東三河地区委員会)の支援を受ける浅井由崇県議も批判に加わり、結局、鈴木候補は市長選の公開討論会(10月26日)の後、「5万円給付しか見てもらえず、他の政策が消えてしまっていた。違和感を覚え、取り下げる決断をした」と公約を撤回してしまう。

「豊橋(の市長選)は三つ巴で共産党が5万円の鈴木ではなく県議の浅井の支援に回った。そのねじれがあるから助かったが、岡崎のように現職と5万円候補の一騎討ちになると何が起こるかわからない。コロナの下で行われる今後の地方選でこんな手法がまかり通れば地方選は買収合戦になってしまう」(前出の自民ベテラン)

 もっとも、国政で「税金を使った買収選挙」を推進しているのはその自民党だ。菅義偉・首相による解散が近いと見るや、10月14日には二階派の長島昭久、武部新、細野豪志各氏らが全国民に無条件での「5万円追加支給」を菅首相に申し入れた。公明党も受験生(高校3年生と浪人生)に2万円を支給する「受験生等支援給付金(仮称)」の新設を提案していたが、それを撤回して「もっと幅広い追加給付の提案を党内で検討している」(同党議員)という。Go To キャンペーンも似たようなものだ。第3次補正予算編成を前に、“有権者買収計画”が着々と進んでいる。

 コロナが政界に、現ナマばら撒き政治を蔓延させ始めた。

取材・文/武冨薫(ジャーナリスト)

297チバQ:2020/12/29(火) 00:59:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/64f2a273da2cdfcb7008553abbbe0214e1a6e616
2020年、1票以内の僅差で決着した選挙の数は……?!「あなたの1票が、人生を、社会を、変える」
12/28(月) 21:05配信

選挙ドットコムでは日本全国の選挙管理委員会(以下、選管)から選挙情報をお送りいただきデータベースとして集約・掲載しています。
2020年は新型コロナウイルス感染症が社会全体に大きな影響を与えた一年となりましたが、選挙は日本全国で行われてきました。
今回は選挙ドットコムが情報を収集することのできた全国663選挙(内訳 首長選挙:379、議会議員選挙:283、国政選挙:1(衆院補選))のうち、僅差で当落が分かれた選挙をまとめてご紹介します。
1票の重さを説かれることはたくさんありますが、文字通り1票が結果を決めた選挙を見れば大切さを実感できるはず……早速見てみましょう!

1票以内の差で当落が決まった選挙の数は……
2020年に行われた全ての選挙のうち、1票以内の差で最下位当選者と次点で落選した候補者が決まった選挙は2つありました。
そのうち得票数が同じだったためくじ引きで当落が決まった選挙は1つでした。

得票が同じだったためくじ引きで当落が決まった選挙(0票差):1選挙
5月3日投票・奈良県宇陀市議会議員選挙
最下位当選の宮田みき氏、次点の宮下公一氏、それぞれ得票数は659票

1票差で当落が決まった選挙:1選挙
1月26日投票・宮城県色麻町議会議員選挙
最下位当選の天野秀実氏・197票、次点の小川昌洋氏・196票

0票以内の差で当落が決まった選挙は……
10票差以内の差で当落が決まった選挙の数は29でした。そのうち市の選挙は9、町・村の選挙は20でした(首長選挙:3、議会議員選挙:26)。

10票差以内の市の選挙:9選挙

2月2日投票・静岡県御殿場市議会議員選挙

最下位当選の本多じょうじ氏・899票、次点のひろおか政幸氏・892票、差は7票

3月29日投票・岐阜県郡上市議会議員選挙

最下位当選の原きよみ氏・626票、次点の武藤忠樹氏・623票、差は3票

4月26日投票・岐阜県瑞穂市議会議員選挙

4月12日投票・静岡県御前崎市議会議員選挙

最下位当選の名波和寛氏・669票、次点の清水澄夫氏・661.183票、差は7.817票

4月12日投票・福岡県行橋市議会議員選挙

最下位当選の西田けんじ氏・848票、次点の藤本ひろみ氏・845票、差は3票
※なお藤本ひろみ氏は2020年7月、行橋市議の城戸好三氏の副市長就任に伴う議員辞職で繰り上げ当選しました

4月19日投票・愛知県碧南市議会議員選挙

最下位当選の林田かなめ氏・683票、次点の磯貝ゆきお氏・680.100票、差は2.9票

4月26日投票・岐阜県瑞穂市議会議員選挙

最下位当選の広瀬たけお氏・514.565票、次点の小川さとる氏・509票、差は5.565票


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