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利水・治水スレ

1437とはずがたり:2018/11/15(木) 16:59:19

3か月過ぎても復興進まず。平成30年豪雨被災地、肱川水系の現在
2018.10.26
https://hbol.jp/177277
牧田寛

 去る2018年7月7日、未曾有の豪雨によって西日本広域で歴史的な大水害が発生しました。

 当日、高知県でも高知自動車道の流失と通信線切断による全県における電子決済(電子マネー、クレジットカード)の停止、一部河川の危険地域における氾濫が生じましたが、1998年の高知大水害(以下、98高知大水害)のような社会機能を破綻させる大きな水害は発生しませんでした。これは、98高知大水害を契機に中小河川での堤防かさ上げと補強、橋梁のかさ上げ、河道浚渫、排水ポンプの整備、水門の整備など、運用面を含めた過去20年間の地道な高知市・県による治水対策の結果と言えます。
 これらの治水対策は、華々しさに欠け、目立つものではありませんが、高知市大津、高須、葛島地区と言った、98高知大水害で2?3m浸水した人口密集地区で聞き取りをしても、かつては毎年何処かが浸水していたのに、最近は浸水しなくなったという証言が得られることからも妥当な治水事業であったと考えられます。

 そういった中、隣県の愛媛県で大水害が生じた、しかも伊方取材でいつも通過する肱川(ひじかわ)水系で死者の出る大水害が発生したと報じられました。最終的に野村町で5名、大洲市で4名の計9名の人命が失われたとの報です。

 私は、水郷延岡で育ち、治水ダムの存在しない五ケ瀬川・大瀬川の治水を基準に物事を考えますが、肱川水系には鹿野川ダムと言うデラックスな治水主体で県営水力発電も行う多目的ダムと、野村ダムと言う利水主体で限定的治水を行う多目的ダムがあり、大洲市街地の堤防はかなり立派なもの、菅田地区にも一部未完成ながらかなり立派な堤防を建設中です…

野村ダムから3km下流で一変した風景
1)野村ダム

 10月1日、台風一過の晴天の中、肱川の源流がある宇和から、肱川沿いに野村ダム、野村町、鹿野川ダム、大洲市菅田、大洲市街を取材に出発しました。

 道路などの破損は多くない野村ダム上流を快適にドライブし、第一の目的地は野村ダムです。野村ダムは、佐田岬半島先端から八幡浜市、宇和島市へ分水する国営南予用水土地改良事業の水源としての利水ダムで、無くてはならないものです。八幡浜市や伊方町での取材では、野村ダムが出来て以来、水で苦しむことがなくなり、特に農業(みかん栽培)への貢献は絶大であるとの意見が全てでした。

 野村ダムは利水ダムなのです。多目的ダムとして治水機能も持たされていますが、治水と利水は相反する機能であって、治水は限定的なものとなります。


2)野村町市街地

 野村ダムまでは、大きな災害跡は見られず、所々で道路の修復工事やがけ崩れの復旧工事を行っている程度でした。野村ダムから3km下流の野村町市街地に入ると様相が一変します。

 乙亥会館より250m上流まで歩くと、野村保育所と野村農村勤労福祉センター(体育館)、野村町児童館がありますが、全て被災により現在も機能を失っています。この一帯も平屋は全没、二階建てならば屋根の上に避難できたと言ったところです。

 肱川右岸の野村町三島地区に入ると被災状況は左岸より深刻です。これは、野村町市街地の手前で肱川が左に曲がっている為で、水は右岸へより強く押し寄せます。三嶋神社は社務所が流失し、付近の民家も激しく損壊しており、復旧は進んでいません。三島地区では、お年寄りが逃げ遅れ、水没した屋内で亡くなるなど、人命も失われています。

 野村町市街地では、野村ダムのただし書き操作(異常洪水時防災操作:緊急放流)開始後30分を待たずに肱川が氾濫し、逃げる間は殆ど無かったとのことです。緊急放流を告げる防災行政無線も豪雨の為に聞き取れず、消防団員が一世帯ごとに避難を呼びかけてまわりましたが、急激な肱川の増水によって呼びかけは間に合わず、消防団員も水に押し流され死を覚悟する有り様であったとのことです。

 野村ダムは、野村町市街地から上流僅か3kmに位置しますので、ただし書き操作をはじめればきわめて短時間で大水が押し寄せますので、ダムによる時間稼ぎ効果が失われるともはや時間稼ぎの術がないと言うのが現状です。



1438とはずがたり:2018/11/15(木) 16:59:31


ダムを境に被害が分かれていた肱川大水害。復興進まぬ肱川水系調査で判明
2018.10.31
https://hbol.jp/177608
牧田寛

被災箇所はあれど大きな氾濫跡は見られなかった黒瀬川流域
 愛媛県道29号線が災害により閉塞している為、愛媛県道35号野村城川線を経由して、黒瀬川沿いにでます。黒瀬川は肱川水系の支流で、鹿野川ダム湖に注ぎます。国道197号線は、県道35号線との合流点より15km程上流の城川町高野子(しろかわちょうたかのこ)から黒瀬川沿いに走ることが出来ますので、一旦黒瀬川上流まで遡りました。

 黒瀬川上流から川沿いに下ると、途中土砂災害による被災箇所を幾つも見ますが、黒瀬川そのものには大きな氾濫跡は見られません。地元の方にお話を伺うと、概ね次のような答えでした。

「あちこちで山が崩れて道路が寸断された為、避難はどこにも出来なかった」
「ものすごい雨音で、防災行政無線は聞こえなかった」
「三日ほど電気が来ずに情報が入らなかった」
「水道が長期間断水してたいへんだった」
「山から水と土砂が溢れてきたが、川(黒瀬川)からは水は溢れなかった」
「こんなことが起きるとは思いも寄らなかった。まさかこんな天災に見舞われるとは」
「野村と大洲はもっと酷い有り様で、こちらはまだましだ」

 前回お伝えした野村ダム下流の肱川では、二階まで浸水するような川の氾濫と土砂災害に見舞われていましたが、黒瀬川では主に山からの水と土砂に見舞われていたことが対照的です。

 増水していたとは言え、越水しない程度だった黒瀬川も、肱川との合流点が近づくと急速に水位をまして行きます。これは、肱川と鹿野川ダム湖によるバックウォーター(背水)の為と考えられます。


 黒瀬川は、上流にダムはなく、下流に鹿野川ダムがありますが、バックウォーターを生じていたと思われる地点を除き、大きな氾濫の痕跡は見られませんでした。

鹿野川ダムを境に明確に分かれていた被害
 国道197号線を更に西進すると、鹿野川ダムにたどり着きます。鹿野川ダムは、県営水力発電と治水を兼ねる多目的ダムで、治水機能強化の為の再開発事業が今年度完了する見込みです。

 肱川大水害では、鹿野川ダムは能力を遥かに越える流入量によって異常洪水時防災操作、業界で言われるところの「ただし書き操作」(※「ただし、気象、水象その他の状況により特に必要と認める場合」のダム操作手順のこと。2011年に国の通達で「特例操作」と呼び方が変わったが、まだ業界ではこの呼称が広く通用している)に追い込まれましたが、それは治水能力をその時点で失った事を意味します。

 ダム治水は、時間稼ぎがその本質ですので、ただし書き操作に入るまでの時間を稼いだことが治水機能を発揮したことになりますが、その後は本来ならばダムが無い状態と同等の洪水を生じることになります。簡単に言えば、ダム上流と同じ状態になるはずです。

 しかし、野村ダムの場合と同じで、鹿野川ダムの下流ではその上流(黒瀬川)と大きく様相が変わります。

鹿野川ダム直下には肱川大和集落という20〜25世帯程度の小集落がありますが、上流では見られなかった大きな打撃が今も残っています。また、目に見える範囲で鹿野川大橋、肱川町中心街、道の駅ひじかわなどがありますが、すべてたいへんに大きな洪水被害を受けています。

このように、鹿野川ダム上流の黒瀬川と異なり、20〜25mの洪水によって地形が変わるほどの大きな洪水被害が残っています。不幸中の幸いなことに、民家が流されることは避けられましたが、これもかなり危うい状態で避けられたものと考えられます。時間が無かったために、住民にお話を伺うことができ無かったことが悔やまれます。
 護岸が崩壊し、河川敷の地形が大きく変わるほどの水流で家屋が流されなかったことがたいへんに意外ですが、ダムから見て集落の手前に小高い丘の上の雑木林があり、私はこれが集落を守ったものと考えています。川に近い側の雑木林は丘ごとえぐられて流失しています。

1439とはずがたり:2018/11/15(木) 17:25:47
>>1435-1436

① 天ヶ瀬ダム(京都府宇治市:喜撰山ダムが1970年に完成し●喜撰山発電所と揚水発電(認可出力466MW)wiki,●天ヶ瀬発電所は認可最大出力:92MW・常時出力:6.6MW http://www.suiryoku.com/gallery/kyoto/amagase/amagase.html)国内にはダム自身の重力で水圧に耐える重力式コンクリートダムが多いが、「アーチ式」の天ヶ瀬ダムはコンクリートが少なくて済む一方、両岸の地盤崩壊などによるダム決壊のリスクがある。

② 八ッ場ダム(群馬県吾妻郡)予定地一帯は地盤が不安定で地滑りが起きる恐れがあり、過去には浅間山大噴火も起きている。

③ 新成羽川ダム(岡山県高梁市:ダムの型式は全国に12基しか存在しない重力式アーチダム。発電所である●新成羽川発電所は下流に建設された田原ダム(重力式コンクリートダム・41.0m)との間で自流混合式揚水発電を行い、認可出力は303MW,更に下流には放流した水量を調整し河川流量維持と発電を効率化するための逆調整池として黒鳥ダム(重力式コンクリートダム・15.5m)を設けた。)今回の豪雨で大量に緊急放流し、下流域の水害の一因ではなかったかと疑われている。洪水調節機能は持っていないため豪雨の際の緊急放流によって下流の水害を増幅したとして昭和40年代には「新成羽川ダム水害訴訟」が起こされている(判決は原告敗訴)[wiki]。
④ 山鳥坂ダム(愛媛県大洲市)肘川水系ではダム建設ばかりが優先され、下流域の堤防補強や浚渫など、安価で即効性のある治水対策は後回しの状況が続いている。今回の水害のコロラド博士のレポは>>1437-1438

⑤ 下久保ダム(群馬県藤岡市・埼玉県児玉郡)「地すべり資料館」がすぐ近くにあるほどの軟弱地盤に建設されたダム。

⑥ 石木ダム(長崎県彼杵郡)反対運動の中,建設中

⑦ 二風谷ダム・平取ダム(北海道沙流郡)100年間にたまると予測した土砂が5年でたまり、あと10年で埋まるとされているのが、北海道平取町の沙流川水系に建設された「二風谷ダム」。併し北海道開発局(国交省の現地組織)は上流に平取ダム計画を推進。

⑧ 平瀬ダム(山口県岩国市)既設の菅野ダムが’05年に洪水被害を拡大させた前例があり、さらに平瀬ダムの新規建設で水害のリスクが増大

⑨ 只見川水系ダム(福島県大沼郡) 4つの発電用ダム(本名・上田・宮下・片門ダム)は堆砂が進む

⑩ 殿山ダム(和歌山県田辺市:●殿山発電所に送水し、最大15MWを発電)殿山ダムにおけるドーム型アーチ式コンクリートダムの経験は、のちの黒部ダム建設で大いに役立てられることになる。・殿山ダム完成後も、当地は何度か台風による集中豪雨に襲われ、そのうち何度か流域に水害をもたらしている。1958年(昭和33年)8月、台風17号による洪水により死傷者は23名、流失もしくは全・半壊した家屋は合わせて380戸に上った。このとき殿山ダムは洪水吐ゲート全門を開放しており、行き過ぎた放流が水害の原因ではないかと社会問題化した。また、1990年(平成2年)および1997年(平成9年)の水害に対しては、被害に見舞われた流域住民が殿山ダムを管理する関西電力、そして日置川を管理する和歌山県を相手取り、損害賠償をめぐって訴訟を起こす事態になった。裁判では原告側の敗訴という結果となっているが、このように水害の度に殿山ダムの責任を問う声が上がるのは、殿山ダムが日置川水系唯一のダムであるためでもあり、関西電力も殿山ダムの改修や運用の見直しを行っている。

1440とはずがたり:2018/11/17(土) 19:46:32
予想より調整力デカイ!
日本の流込式水力発電を調整池式に造り直すだけで凄い調整力がつくんちゃうか?
>1日分あるいは1週間分程度の発電用水を調整池に溜めて、発電量を調整することができます。

調整池式水力発電
http://www.fepc.or.jp/enterprise/hatsuden/water/chouseichi/

調整池に水を貯水することで水量を調節し、発電する方法です。1日分あるいは1週間分程度の発電用水を調整池に溜めて、発電量を調整することができます。

そのため、短期間の天候の変化(晴れや雨)、電力需要の変化に対応でき、流れ込み式水力発電所よりも効率的な発電が可能です。

日本では、昼間の電力消費量が夜間の約2倍に達することもあります。しかし電気は蓄えることができません。そこで、昼間の電力需要を補うためにこのような発電方式が取り入れられています。

1441とはずがたり:2018/11/17(土) 22:11:51
連載:インフラ・イノベーション
日本を救う水力発電イノベーション
京都大学大学院教授・内閣官房参与
藤井 聡
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/wp-content/uploads/2017/03/H29.04%20%E9%80%A3%E8%BC%89%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%AC%AC7%E5%9B%9E%EF%BC%88%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%EF%BC%89.pdf

…エネルギー安全保障のみならず、デフレ脱却、経済成長のためにも、国産エネルギーの開発を通したエネルギー自給率の上昇は、極めて重要なのである。
そんな中で、わが国においてとりわけ有望な国産エネルギーが、水力発電である。


主要な水系の水力発電開発はおおむね完了しているとも言われることもしばしばだ。しかしそれでもなお、イノベーティブな新しいアイディアを導入すれば、まだまだ開発できる余地が膨大に残されている。

例えば、元建設省河川局長の竹村公太郎氏は、日本の水力発電は、金額に直して2兆円から3兆円分も増加させることができると指摘している(竹村、2016)1)。これは、現状の電力市場全体の規模の1割以上に相当する。現状の水力発電のシェアがおおよそ1割であることから、日本の水力発電の潜在能力をすべて発揮できれば、「2割」程度のシェアを占める状況を作ることができる、と指摘されているという次第である。

発電力を効果的に増強させる、ダムの「かさ上げ」

北海道の石狩川水系の上流部にある「桂沢ダム」は、約12m(約2割)かさ上げして「新桂沢ダム」にリニューアルするという「ダム再開発事業」が進められている(写真-1参照)。これにより、ダムの総貯水容量が約6割増強、発電容量は42%増強された(非洪水期は7,410千m3→10,530千m3、洪水期は6,570千m3→9,366千m3)。

そしてこのかさ上げ事業を通して、発電に関する能力は、(先に示したように)発電に使用する容量が42%増加すると同時に、最大出力も約1.7万kWへと約12%拡大した。こうしたかさ上げを通した「発電能力」の増強には、2つの明快な理由がある。

第一に、上述したように「わずか」なかさ上げでも、貯まる水の量(貯水量)は大きく増加するからである。

第二の理由は、ダムをかさ上げすれば、発電するための「落差」が大きくなり、より多くの発電が可能となるから、というものである。

既存ダムに、「逆調整池ダム」を新たに作る

「かさ上げ」に次ぐ、もう一つの効果的な既存ダムの活用方法が、「逆調整池ダム」を既存の発電ダムの下流につくるというもの。
これは、例えば宮ケ瀬ダム(神奈川県相模原市、愛川町、清川村)に実際に導入されているものなのだが、その概要を説明してみよう。
そもそも宮ヶ瀬ダムは発電も目的の一つとして計画されていたのだが、一つの問題があった。
それは、電力需要のピーク時点で求められる量の発電を行うには、「一気に大量の水を放出する」必要がでてくる。そのため、発電放流時とそうでない時で放流量の変動が大きく、そのままでは下流河川の水位が不安定となってしまい、さまざまな弊害が生じてしまう。しかも、一気に放流してしまうと貯水がなくなり、「ベース発電」を行えない時間ができてしまう。こうした理由から、大量の放出ができず、したがってピーク発電に対応できない、という問題があった。

1442とはずがたり:2018/11/17(土) 22:12:25
>>1441-1442
「逆調ダム」とは宮ヶ瀬ダムから放流された水の勢いを弱めるとともに一時的に「貯めておく」ことで、下流へ安定した放流を行うための小規模なダムだ。
この逆調ダムにも発電機をつけ、宮ヶ瀬ダムと合わせて一体的に次のように運用すると、「ピーク発電」と「ベース発電」の双方を実現することが可能となる。
まず、電力需要のピーク時間帯には、宮ヶ瀬ダムから、一気に大量の水を放流(最大22m3/sec)し、これによって「ピーク発電」を行う。一方で、そこで放流された水を一旦、直下の逆調ダムで貯める。そしてその水を逆調ダムから少量ずつ(7m3/sec)排出し、そこで「ベース発電」を四六時中行い続ける。
なお、こうしておけばピーク発電に伴い大量に放流をしても、下流側には逆調ダムによって調整された少量の水(7m3/sec)が放流されるだけとなり、下流側の推移の水位を安定化することができる。

なおこうした逆調ダムは、現在全国で数か所設置されている一方、逆調ダムが設置できるにもかかわらず未設置のままのダムはそれ以上に存在しているのが実状だ。

「採算性」という壁
以上の取組みは、 発電可能なダムポテンシャルの拡大を図るものであったが、それ以外の方法として考えられるのが既設の非発電ダムに発電機を設置して、水力発電を始める、というタイプのものだ。
そもそもダムというものはさまざまな目的で活用される。洪水対策や、生活用水や工業用水を確保するため等、水力発電以外のさまざまな用途のために作られている。
これは逆に言うなら、日本国内には、大量の水がたまっているにもかかわらず「水力発電」に活用されていないダムが数多く存在しているということを意味している。

しかし、これまでに、既存ダムに「大規模」な発電施設を新設する、というタイプのダム再開発事業は行われていない。
これはなぜかと言えば、さまざまな理由はあるものの、最大の理由はやはり、発電事業には「採算性」が不可欠だからだ、という点にある。
そもそも現状においても、「発電機の新設」を行うことで新たに電源を確保していくことが可能なダムは、全国各地に大量に存在している。しかし、それらがそのまま「放置」されているのは、ひとえに「採算性」が合わないからである。
「非発電ダム」の場合、通常はそのダムまでの送電線は整備されていない。だから非発電ダムで新たに発電事業を行おうとすれば、「発電機」だけでなくそれに付随して求められる新たな「放水路」や「取水設備」、さらには工事のための大規模な仮設備の設置や「送電線」の新設費用も必要となってくる。
そうなれば、コストが一気に高くなってしまい、電力ビジネスとして「採算が合わない」、という事態が生ずることになる。

ダムの「柔軟運用」による発電・治水能力の最大化
「発電」と「治水」の双方の目的を持った多目的ダムの場合、「発電」にはその水深の何メートル分を活用し、「治水」には何メートル分を活用する、という格好で明確に線引きされているケースがほとんどだ。

しかし「洪水のリスクが高い時」には「治水」を優先し、「洪水のリスクがほとんど考えられない時」には「発電」を優先して発電する、という運用方法を行うことができれば、既存ダムをさらに有効に活用していくことができる。

こうした「ダムの柔軟運用」には、さまざまな技術的課題を乗り越えながら現時点でも一部行われてはいるものの(例えば、雨季や夏期とそれ以外とで、両者の「線引き」を変える等)、その硬直性はまだまだ高い。結果、ダムの十分な柔軟運用は行われておらず、それぞれのダムの治水能力も発電能力も、最大化されてはいないのが実状である。

もしも、水力電力の開発に何の公益性もないというのなら、水力電源開発はすべて民間に任せっきりで行えばそれで何ら問題はない。しかし、繰り返し指摘したように、水力電源の開発は、エネルギー自給率を上げ、安全保障を改善すると同
時に、石油やガス等の資源輸入量を減らすことを通して日本経済を成長させる巨大なポテンシャルを持つ、極めて公益性の高い事業なのだ。そうである以上、政府が水力電源開発を支援する補助や、電線整備等についての公共投資を行うことは、国益の視点から極めて合理的だ。あるいは、再生可能エネルギーの普及のために作られたFIT制度の適用範囲を拡大したり、それと類似した制度を作り、本稿で述べたようなさまざまな再開発事業を支援していく新たな制度を構築することも有力なアプローチであろう。

1443とはずがたり:2018/11/17(土) 22:21:50
水力発電の方式
http://www.suiryoku.com/style/style.html

水力発電は、発電形式(落差を生じさせる方法)により以下の種類に分けられます。

水路式:水路で水を導き落差を得る方法
ダム式:ダムに依って落差を得る方法
ダム水路式:ダムに依って得られた落差+水路で導いて得られた落差の両方を利用する方法

また、発電方式(水の利用方法)によって以下の種類に分けられます。

流込み式:(一時的な変動分を除き)水を蓄えず、そのまま流す方式
調整池式:短期間の運転を賄う水を蓄える方式
貯水池式:長期間の運転を賄う水を蓄える方式

あくまでも水力発電所側から見た使用水量を基準としますので、仮に同じ大きさの水を蓄えていた場合、
使用水量が少ない水力発電所の場合は貯水池式に区分されますが、使用水量が大きい水力発電所の場合は流込み式や調整池式に区分される事があります。

水路式

発電方式(水の利用方法)との組合せによる区分

水路式-流込み式:
河川より直接取水又は(一時的な変動分を除き)貯水を行わない堰、ダムから取水します。
堰、ダムからの取水では堰、ダムによる落差の上昇分を考慮しない場合に水路式として扱われます。
取水設備が小規模で済みますが貯水されないため、天候(河川の水量)によって発電量が左右されるのが欠点です。
取水先にて貯水している場合であっても、発電所の都合で使用水量を変更できない灌漑水路直結型の水力発電所なども該当します。
水路式-調整池式:
短期間の運転を賄う水を導水途中で調整池を設けて貯水します。
ある程度(私見ですが最大出力運転で数十分〜十数時間程度分)の河川の水量変化に対応できます。
取水先にてダムによる水位(落差)増加分があっても途中に調整池がある場合はそこからの落差となるため水路式となります。

水路式-貯水池式:
長期間の運転を賄う水を導水途中で貯水池を設けて貯水します。
長期(調整池を超える運転時間分)の河川の水量変化に対応できます。

ダム式・ダム水路式

発電方式(水の利用方法)との組合せによる区分

ダム式-流込み式/ダム水路式-流込み式:
(一時的な変動分を除き)貯水を行わないダムより取水している場合及びダムの河川維持水(河川維持流量)を利用した場合が該当します。
ダムの貯水量と関係なく河川維持水は一定量を常時流すために発電所の都合で使用水量を変更できないので流込み式となります。
また、一箇所のダムより複数の水力発電所が取水している場合、一定流量にて運用される水力発電所も流込み式となります。

ダム式-調整池式/ダム水路式-調整池式:
短期間の運転を賄う水をダムに貯水します。
ある程度(私見ですが最大出力運転で数十分〜十数時間程度分)の河川の水量変化に対応できます。

ダム式-貯水池式/ダム水路式-貯水池式:
長期間の運転を賄う水をダムに貯水します。
長期(調整池を超える運転時間分)の河川の水量変化に対応できます。

1444とはずがたり:2018/11/19(月) 07:07:57
既存のダムの機能を生かす ―相原発電所―
https://www.kankyo-business.jp/column/012929.php
市川 倫也
2016年07月11日号掲載

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今回紹介する山口県萩市の相原発電所は、逆調整池の堰堤を活用して設置されている。逆調整池は、大規模な発電用ダムの下流に、小さな堰を設けてつくられた池で、発電所から放水される大量の水を一時的に貯め、水量を調整しながら放流することで下流の水位変動を安定させる機能がある。
工業地帯を支える企業局の新たな取り組み

中国山地に発し、萩市で日本海に注ぐ二級河川の阿武川。その中流域に、治水や発電などを目的に建設された阿武川ダム(堤高95m)があり、その5km下流に相原ダム(堤高7.8m)がある。ともに県によって1975年(昭和50)に建設された。この相原ダム(逆調整池)の機能を使って、山口県企業局によって建設されたのが相原発電所だ。

相原ダムと阿武川ダムの位置図

相原ダムと阿武川ダムの位置図。阿武川ダムの直下に、最大出力1万9500kWの新阿武川発電所がある

山口県企業局の発足は1965年。戦後日本で初めて、県の瀬戸内側が工業地帯特別整備地域に指定された翌年のことである。それから約50年、同局は工業用水道事業と電気事業を手がけてきた。現在では、1日あたりの工業用水の給水量が東京ドーム1.3杯分の160万m3と全国1位の規模を誇り、県内の約80の企業や自治体に送水している。電気事業においても、所有する12カ所の水力発電所の合計出力が約5万2000kWになり、送電電力量は年間1億7000万kWhになる。300kWh/月あたり1世帯とすれば、県内の総世帯数の12分の1にあたる約5万世帯分の電力を賄っていることになる。

その企業局が新たな水力発電所として相原発電所を建設したのは、実に20年ぶりのことだった。県では地球温暖化などの環境問題対策として、循環型社会の形成を図っており、企業局としても2009年頃より本格的に相原発電所の建設の検討が始まった。そんな折、固定価格買い取り制度が導入されたことで事業性が見通せるようになり、本格的な調査に踏み切ることができたのだった。

計画から竣工までの紆余曲折

しかし、20年ものブランクで発電所の建設を知る職員もほとんどおらず、建設までの道程は試行錯誤の連続だった。例えば、発電出力を極力大きくするためには、相原ダムが常時放流している5m3/s全量を使用したいところだが、コスト面やスペースの制約から取水量は3.2m3/sにとどまった。さらに逆調整のための堰堤はそれほど高いものではないので、落差が稼げず発電出力も限られてしまう。

相原発電所と相原ダム

上:相原発電所と相原ダム。水車発電機は河岸のコンクリートのボックス内に収められている。
右下:水車発電機。水車と発電機とはベルトによって連結されている。実質運転365日程度でベルトを交換しなければならいが、コスト面でメリットがある。
左下:サイフォン式の水圧鉄管。原理は灯油ポンプと同じ。設置場所が限られるが、土木工事費が削減できる。

建設工事でも壁があった。事前のボーリング調査では予測できなかった湧水をポンプで汲み上げながら作業したり、流量調整ゲートからの放流水によって土嚢の砂が流れ出してしまうため、矢板(板状の杭)による止水対策を迫られたりした。

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市川 倫也(いちかわ・みちや)
全国小水力利用推進協議会 運営委員

1975年栃木県生まれ。河川・水文化をテーマにした雑誌の編集部を経て、現在フリーランス。第1回全国小水力発電サミットや全国小水力発電大会にも携わる。

1445とはずがたり:2018/11/19(月) 23:18:18
大熊氏「新成羽川ダムの操作記録を見たが異常操作はしていない」!? 嘉田氏「河川法52条を活かしてほしい」〜8.23嘉田由紀子・前滋賀県知事、大熊孝・新潟大学名誉教授(河川工学)による記者会見 2018.8.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/429987
記事公開日:2018.8.31取材地:東京都 テキスト動画
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 2018年8月23日(木)にて日本外国特派員協会(FCCJ)にて、嘉田由紀子・前滋賀県知事、大熊孝・新潟大学名誉教授(河川工学)による記者会見「河川行政転換、西日本豪雨災害からの教訓」が行われた。


 フリージャーナリスト・横田氏の「真備町地区上流の河本ダム、新成羽川ダムなどいくつかのダムの異常放流が、水害の原因になった可能性は?」という問いに対して大熊氏は「河本ダム、新成羽川ダムの操作記録を見たが異常操作はしていない。ただ現実として大きな被害はでている」と回答。

 嘉田氏は「河川法52条というのがあり、事前放流をしなかった中国電力に対して、国土交通省が事前放流を指示できたがしていない。今後は河川法52条を活かしてほしい」と語り、行政の不作為を指摘した。

河川法第52条【洪水調節のための指示】

 河川管理者は、洪水による災害が発生し、又は発生するおそれが大きいと認められる場合において、災害の発生を防止し、又は災害を軽減するため緊急の必要があると認められるときは、ダムを設置する者に対し、当該ダムの操作について、その水系に係る河川の状況を総合的に考慮して、災害の発生を防止し、又は災害を軽減するために必要な措置をとるべきことを指示することができる。

 IWJの西日本豪雨取材で、新成羽川ダムでは事前放流されておらず、上限(安全とされる放流量1秒間に1200トン)の3倍(事後の取材で最大で1秒あたり3700トン)という異常な水量を放流していたことが判明した。

 中国電力が事前放流をせずに、上限の3倍もの水量を放流したことは、人災ではないかという疑いが当然浮かび上がってくるが、責任は中国電力だけでなく、河川法52条を活用しなかった国土交通省にもあるということになる。の責任も追及せねばいけないだろう。復興作業によって新たな堤防が作られるが、堤防の高さや強度などは、上限の3倍の放流量に耐えれる設計になっているのか。また日本各地の現在のハザードマップは、ダムの異常放流も計算に入れて書き直すべきではないだろうか。

1446とはずがたり:2018/11/20(火) 09:40:33
窓竜湖→魚切発電所700kW→河内発電所200kWであるが需要調整とかダム湖つかって出来るんちゃうか。この規模ではなんかするだけ無駄かもしれんが調整力掻き集めたい。

再生可能エネ 出力:約37,000kW 23箇所 水力はあと2箇所3MW程不明の模様。
山野水力発電所:福山市山野町 出力:1,998kW 2017運開(ESSが開発?)
魚切発電所:広島市佐伯区 出力:700kW ダム式(窓竜湖) 八幡川水系八幡川(中電より譲受)
河内発電所:広島市佐伯区 出力:200kW 水路式 八幡川水系八幡川(中電より譲受)
布野発電所:広島県三次市布野町 出力:220kW 水路式 江の川水系布野川(中電より譲受予定)
出羽川発電所:島根県邑智郡邑南町 出力:670kW 水路式 江の川水系出羽川(中電より譲受予定)
川平発電所:鳥取県日野郡江府町 出力:1,300kW 水路式(川平取水ダム) 日野川水系日野川(中電より譲受予定)
川平第二発電所:同上 出力:120kW 水路式(川平取水ダム) 水路式 日野川水系 日野川(中電より譲受予定)
旭発電所:鳥取県西伯郡伯耆町 出力:2,000kW 水路式 日野川水系 日野川(中電より譲受予定)

平成29年03月28日
中国電力株式会社
株式会社エネルギア・ソリューション・アンド・サービス
魚切発電所および河内発電所の譲渡に向けた設備調査の開始について
http://www.energia.co.jp/press/2017/10294.html

中国電力株式会社(以下「中国電力」という。)および(株)エネルギア・ソリューション・アンド・サービス(中国電力グループ,以下「ESS」という。)は,中国電力が所有する水力発電所「魚切発電所(所在地:広島市佐伯区,出力:700kW)」および「河内発電所(所在地:広島市佐伯区,出力:200kW)」について,ESSに譲渡する計画に合意し,本日,ESSが改修のための設備調査を開始しましたので,お知らせします。

このたびの譲渡計画は,経年化が進んだ両水力発電所について,将来にわたり,再生可能エネルギーを最大限に活用していく観点から,ESSにおいて設備改修を行ったうえで,FIT制度※を利用し,長期的に維持・運用していくこととしたものです。

ESSは従来から,太陽光や水力等の再生可能エネルギー発電事業に積極的に取り組んでおり,本譲渡が完了すれば,ESSが維持・運用する再生可能エネルギー発電所は21か所(合計約4万kW)となります。

平成30年02月22日
中国電力株式会社
株式会社エネルギア・ソリューション・アンド・サービス
水力発電所(5カ所)の譲渡に向けた設備調査の開始について
http://www.energia.co.jp/press/2018/10986.html

中国電力株式会社(以下「中国電力」)および中国電力グループである株式会社エネルギア・ソリューション・アンド・サービス(以下「ESS」)は,中国電力が所有する水力発電所のうち,「布野発電所(広島県)」,「出羽川発電所(島根県)」,「川平発電所(鳥取県)」,「川平第二発電所(鳥取県)」「旭発電所(鳥取県)」の5カ所について,ESSに譲渡する計画に合意し,本日,ESSが改修工事のための設備調査を開始しましたので,お知らせします。

 このたびの譲渡計画は,将来にわたり,再生可能エネルギーを最大限に活用していく観点から,経年化が進んだ水力発電所について,ESSにおいて設備改修を行ったうえで,FIT制度※を利用し,長期的に維持・運用していくこととしたものです。

 ESSは従来から,太陽光や水力等の再生可能エネルギー発電事業に積極的に取り組んでおり,本譲渡が完了すれば,先行して譲渡準備を進めている「魚切発電所(所在地:広島市佐伯区,出力:700kW)」および「河内発電所(所在地:広島市佐伯区,出力200kW)」(平成29年3月28日 お知らせ済み)も合わせて,ESSが維持・運用する再生可能エネルギー発電所は,建設中および譲渡準備中を含め31カ所(合計約4.9万kW)となります。

1447とはずがたり:2018/11/21(水) 16:31:28

きたねえなあ自民党(半世紀ぐらい前のw)

九頭竜ダム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E9%A0%AD%E7%AB%9C%E3%83%80%E3%83%A0

補償

このほか、鉱業権の収容が行われた。当地は鉱山が多く、水没地点にも複数の鉱業権が存在した。鉱業権を握る交渉は難航し、やむなく強制収用に踏み切った。また、水面下では政治的な介入も行われ、児玉誉士夫の命を受けた読売新聞の渡邉恒雄が中曽根康弘らとともに、補償交渉を円滑に進めるための資金工作を行っていた。だがこの工作は失敗に終わり、資金は全額児玉誉士夫から返還されたという。この経緯は鉱山経営を手がける日本産銅の社長だった緒方克行が『権力の陰謀 九頭竜事件をめぐる黒い霧』(現代史出版会)につづっている。

入札
詳細は「九頭竜川ダム汚職事件」を参照

長野ダムの入札をめぐっては第1工区で最高額で応札した鹿島建設が落札、他の4社が最低落札価格を超えていないとして失格になった。池田勇人首相への政治献金を約束した鹿島建設と電源開発、政府が一体となって仕組んだ汚職だとの疑惑が広がり、衆議院決算委員会で田中彰治代議士らが追及した。だが、池田首相の秘書官だった中林恭夫と、決算委員会で証言した元朝日新聞記者、言論時代社主幹の倉地武雄が不自然な死を遂げ、事件はうやむやになった。この経緯は石川達三が『金環蝕』として小説化しており、大映によって映画にもなった。

1448とはずがたり:2018/11/27(火) 20:55:36
奥矢作の下池と上池の距離は5.5kmだそうな。

今,手取川ダム(標高447m)⇔大日川ダム(標高335m)が6km程,有峰ダム(標高1075m)⇔祐延(すけのべ)ダム(標高1401m)が4km程。
手取川ダムと大日川ダムは標高差足りないかな?有峰湖と祐延貯水池の間は高低差あるし揚水いけんちゃうの?

奥矢作第一・第二水力発電所!! 現場レポート
https://www.tokairadio.co.jp/program/392/report/entry-8753.html

豊田市にある「奥矢作第一・第二水力発電所」に行ってきました!!

豊田市と言えば「クルマの街」というイメージが強いと思いますが、
市内のおよそ7割を森林が占める緑豊かな街でもあり、
矢作川が貫く水資源の豊かな街でもあります。
そんな豊かな水を利用した発電所が「奥矢作第一・第二水力発電所」です!

こちらの発電所は、日本初・世界でも珍しい「二段式揚水発電」

上池の黒田ダムから下池の矢作ダムまで、およそ5.5キロの距離が水路で結ばれていて、
その間に2つの発電所があります。

上流から流れた水は、2つの発電所を通り、下流へ。。。
そして、下流へ行った水は上流へ汲み上げられ、また下流へ。。。
水がダムとダムの間を循環しています。
これが”揚水発電”。

そして、ダムとダムのあいだにある2つの発電所は、
水が流れると、同時に電気を作る・・・
例えば、第一発電所の発電機1号機と第二発電所の発電機1号機は、
同時に動くようになっている・・・これが”2段式”。

水は、常に循環されていて(同じ水が使われていて)、
1回水が流れてきたときに、2箇所の発電所で効率よく電気が作られています。

また、効率よく電気を作るために、さまざまな工夫が凝らされていて、
この施設の規模には圧倒されました!
(1番上の写真にあるサージタンクも、この発電所にはなくてはならないもの。
 発電機が止まった時に、トンネルの水圧を和らげるための調圧水槽です。
 この巨大なサージタンクが4棟あります。)

(こちらの写真は黒田ダム。貯水量は約1000万トン!!ナゴヤドーム6杯分です。)

そんな「奥矢作第一・第二水力発電所」の総出力は、109.7万キロワット。
(100万キロワットで、約36万世帯・100万人の電気を賄うことが出来ます。)

さらに、、、出力を100万キロワットまで上げるのは、わずか20分程度。
(火力発電所だと、丸1日かかる場合もあるので、とってもスピーディーです。)

電気は貯めておけないので、代わりに水を貯めておいて素早く発電する・・・
いわば大きな蓄電池のような存在。

特に、電気の需要がピークを迎える時期に、その実力を発揮する発電所ということで、
これから訪れるピークに対応するため、
私が取材に伺った時は、12年に1度の細密点検中でした。

発電機を全部分解し、細かく点検・部品交換をし、また組み立てる。。。
(部品の数は約1万点!)
しかも、髪の毛1本分ズレてしまうと作動しない程
精密な機械なので、万全を期した作業が続けられていました。

純国産自然エネルギーでCO2の排出量が少ない重要な発電システムである「水力発電」。
中でも、「奥矢作第一・第二水力発電所」は
矢作川水系に25か所ある水力発電所の中でも、
電力ピーク時に対応するという大切な役割を担っています。

この「奥矢作第一・第二水力発電所」のおかげで、
私たちは、安心して電気を使えるわけですが、
”日ごろから節電を心がけること”が、私たちの役割・・・
なのかもしれません。

皆様もご協力、よろしくお願いします!!!

1449とはずがたり:2018/11/28(水) 00:22:36
計画復活させようや!

1998年5月11日
新鳩谷水力発電所の建設申し入れ及び新鳩谷水力発電所に関する環境影響調査書ならびに環境影響評価準備書の提出について
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/1998/0511-2j.html

 当社は、新鳩谷水力発電所について、本日、白川村及び庄川漁業協同組合に対し、建設申し入れを行いました。また、「新鳩谷発電所環境影響調査書(注1)」を資源エネルギー庁に、「新鳩谷水力発電所新設工事環境影響評価準備書(注2)」を岐阜県ならびに白川村に提出いたしました。
 なお、縦覧については、以下のとおり予定しております。
新鳩谷水力発電所について
 本計画は、庄川水系上流部の御母衣発電所から放流される水を有効活用するために新設するもので、既設鳩谷ダム左岸から最大190m3/sを取水し、ダム左岸直下に新設する発電所にて、最大出力約127,000kWの発電を行うものであります。これは、当社の庄川水系の発電所では最大規模です。これにより、純国産エネルギ-である水力の有効活用と合わせて、地球環境保全の観点からCO2発生削減に寄与できるものであります。
 また、この発電所は、電力需要のピーク対応を念頭に計画しており、夏期における昼間の急激な電力需要の増大に対応することが可能となるもので、一般水力発電所では、非常に貴重な10万kw台の規模であります。
 更に、この発電所は、環境に配慮して計画しております。

(1)自然環境に対する配慮

周辺環境に配慮するものとして、放水路トンネルをはじめとし、ほとんどの構造物を地下に設置します。
樹木の伐採面積が極力少なくなるよう、土捨場等の位置を選定しております。
(2)社会環境に対する配慮

放水路トンネルの掘削は、騒音や振動を抑制するために機械掘りで行うことにしています。
放水路トンネル等の掘削により発生する土砂の運搬は、集落内を通行しないよう、土捨場の位置を選定しています。
改変する場所は、集落から離れたところを選定しています。
 なお、今後の予定については、平成11年夏に電源開発調整審議会に上程し、平成12年8月に発電所工事に着工し、平成16年2月に運転開始を予定しています。

新鳩谷水力発電所の計画概要
発電所位置 岐阜県大野郡白川村大字大牧
発電所名 新鳩谷発電所
取水河川名 庄川水系 庄川
流域面積 580.00km2
ダ   ム 既設鳩谷ダムを共有
/ 1号機 2号機
有効落差 76.78m 49.85m
使用水量 188m3/s 2m3/s
発 電 力 126,000kW 800kW
127,000kW

1450とはずがたり:2018/11/28(水) 13:19:10
興味深いけど間歇性再生エネのアンシラリー(ancillary:補助的な,補助・ancilla:侍女,ちゃんとアンシラリーサービスとして周波数維持の為って書いた方がいいな。)には纏めた方がいいってのが確定した知見だから残念ながら的外れだな。揚水発電を可変速タイプに変更した方がいいね。

アルキメデススクリューを用いた揚水発電による風力発電の電力安定化
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jweasympo/35/0/35_276/_pdf
上原聡一郎 菅原晃

1451とはずがたり:2018/11/28(水) 13:27:47
>④タービン発電機に比較し,一般に短絡比が大きく,突極機のため固定子鉄心端部加熱の問題がなく,弱め励磁側の調相容量(無効電力調整容量)が大きい。
む。。文系(高校は理数科。当時は文系にも行列があったが複素数は理系でもちゃんとやらんかった)の俺にはなんど読んでもよくわからん無効電力(虚数方向側への電力らしい。長距離送電すると減少するみたい。知らんけど)だが,揚水発電で解決する様だ。

可変速揚水発電技術の現状について
J. IEIE Jpn. Vol. 35 No. 4
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieiej/35/4/35_251/_pdf/-char/ja
名倉  理
日立三菱水力(株)エンジニアリング部
1955年9月生まれ,静岡県出身。1980年静岡大学工学部電気工学科修士課程修了,同年(株)日立製作所に入社。2011年日立三菱水力(株)設立に伴い(株)日立製作所から出向。可変速揚水発電システムの開発に従事,現在に至る


揚水発電所は,電力需要の少ない夜間に揚水し,昼間の需要ピークに発電することで他の発電所の稼働率を平準化し,全発電所の経済性向上を図る主目的の他に以下の特徴を活かし,発電所を含む電力系統の経済的運用に貢献している。

①河川の流量に因らず大容量化が可能で,最大単機出力で 500MWの実績があり,原子力,火力機と同等の大容量電源として位置付けられる。

②補機を含む完全停止状態から発電出力 100%まで 3〜4 分と起動時間が極めて短く,即応性に富む。

③発電出力調整速度が 30〜100%/60 秒と極めて速く,急激な電力需要変動に対応可能である。

④タービン発電機に比較し,一般に短絡比が大きく,突極機のため固定子鉄心端部加熱の問題がなく,弱め励磁側の調相容量(無効電力調整容量)が大きい。

⑤ブラックスタートや系統充電機能を有し,電力系統停電の復旧機能を有する。

一方で,大多数の揚水発電所では,固定翼ポンプ水車を採用していることから発電運転では出力調整が可能だが,揚水運転では入力調整ができないこと,エネルギー貯蔵効率を示す揚水電力量(充電量)に対する発電電力量(放電量)の比が 70 %程度であること,という課題があった。

二次励磁可変速揚水発電システム(以降可変速システムと表記)は,従来から使用されている回転速度が一定の同期機に代えて二次励磁非同期機*1(以降非同期機と表記)を採用することで,励磁装置により有効電力及び無効電力を制御し,回転速度の変化を可能とすると同時に系統周波数と同期して運転を継続することを可能としたシステムである。

可変速システムの採用により,揚水運転での入力調整が可能となり,発電運転における部分負荷効率が数%程度改善され,電力系統の経済的運用への貢献度が大幅に向上した。

1452とはずがたり:2018/11/29(木) 22:10:22
九頭竜湖に九頭竜川に急行くずりゅうと九頭竜がやたらブランド化してるがここ電発の発電所は長野発電所という地味な名前である。職人気質の電発(Jパワー?氏ね)の硬骨な感じが堪らないが,ここの220MWの発電機は110MWづつ2基あってそれぞれ陸電向けと中電向け発電を担当してるのだそうな。
片方を発電,片方を揚水には出来ないそうであるがその場合は揚水側から送電側へ電気を送って過不足を揚水なり発電なりして電発が抜き取ればええねえ。

惜しむらくはどっかで読んだ(確か陸電の資料だった)けどソースを失念してしまったことである。
更には高倉揚水は北電と電発の,徳山揚水は電発の事業だったようだがどういう構成だったのであろうか?

1453とはずがたり:2018/11/29(木) 22:11:06
>>1452
>惜しむらくはどっかで読んだ(確か陸電の資料だった)けどソースを失念してしまったことである。

これや!
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/5327

1454とはずがたり:2018/12/03(月) 22:19:43
愛本付近の錯綜。。。

関西電力歴史ある幹線鉄塔11
http://transmltkbr.sakura.ne.jp/soudennka24.html

柳河原線(愛本山線)

柳河原線(山線)は日本電力により建設され昭和2年2月に運開した送電線です。

当初区間は

柳河原水力発電所〜新愛本変電所・・柳河原線(山線)

新愛本変電所〜笹津変電所・・・・柳河原線(大阪里線)

新愛本変電所〜京南変電所・・・・東京幹線(東京里線)

となっていたようです。

東京幹線は昭和2年2月運開の黒部幹線(現在の東電の)です。

新愛本変電所の名称はこの当時、愛本変電所で新北陸幹線の完成時に

新愛本変電所と変更したようですが、新愛本変電所で統一しています。

新愛本変電所
http://trolco.web.fc2.com/kurobe/kurobe_kita10.html

もともと東京電力の黒部幹線と黒部北幹線、関西電力の柳河原線(山)は、一つの送電線で、名前を「東京幹線」と言ったそうです。

昭和年、当時の日本電力という会社が、黒部川水系に初めて作った水力発電所、柳河原発電所(今はもうありません)の電気を東京に送るため、 作った送電線が東京幹線で総亘長51kmの日本一長い送電線だったそうです。

そして日本電力が黒部川水系の開発を進め、黒部川、同第二、第三発電所を建設し、現在の関西電力の黒部幹線は、 これらの発電所の電気を送るため、昭和12年に作られたものだそうです。

その後、第二次世界大戦とともに日本電力は日本発送電という会社に吸収合併され、終戦後、この日本発送電が現在の東京電力と関西電力に分割 された際、この送電線も現在のように東京電力と関西電力に分割されたそうです。

http://burarisouden.blogspot.com/2016/07/blog-post.html

黒部川第四発電所から栗東変電所に向かう途中の1導体の275kV新北陸幹線と1導体1回線の275kV音沢線(音沢発電所〜新愛本変電所)、154kV黒部幹線(新柳河原発電所〜新愛本変電所)、154kV黒部笹津線(新愛本変電所〜笹津開閉所)などが接続しています。さらに154kV北陸電力新愛本黒部線(新愛本変電所〜黒部変電所)も接続しており、富山県報東部の電力供給も担っています。以前は関東方面に送電線がありましたが、撤去されています。(東京電力黒部北幹線)

黒部北幹線
http://transmltkbr.sakura.ne.jp/soudennrku00.html

黒部北幹線は黒部幹線から改名された線路で愛本変電所から新町開閉所までを約300基の鉄塔で

結んでいましたが平成13年に廃止され送電設備も除却されました。

http://transmltkbr.sakura.ne.jp/soudennrku10.html
黒部北幹線の最終314号鉄塔が繋がる新町開閉所です。

この先老番側の黒部幹線も黒部北幹線と連番になっています。

黒部北幹線・・ご苦労様でした・・

(長野県信州新町)

1455とはずがたり:2018/12/03(月) 22:25:58
なんかみつけたかも。ぐっしっしw
http://www.f-take.com/rotary-image/2003-kurobe-shiryo07.jpg

1456とはずがたり:2018/12/08(土) 20:35:20

IEA水力実施協定
IEA-水力実施協定とは
https://www.nef.or.jp/ieahydro/about.html

IEA(国際エネルギー機関)
IEA (International Energy Agency: 国際エネルギー機関)は、エネルギーの安全保障および持続可能なエネルギー需給構造の確立を目的として、1974年に設立された国際機関であり、OECD加盟35か国のうち29か国(2016年8月時点)が参加している。下図に示すように、IEAでは、理事会の下に5つの常設部会が設置されている。常設部会の一つであるエネルギー研究技術委員会(CERT : Committee on Energy Research and Technology)には,各種エネルギー技術の調査・研究開発に関する4つの作業部会が設けられており、各作業部会の中に組織された国際協働プログラム(実施協定)を支援している。実施協定では、OECD非加盟国や国際組織を含む各種機関と共同研究が推進されている。2016年現在、再生可能エネルギー作業部会(REWP :Working Party on Renewable Energy)で10の実施協定(Implementing Agreement)が、また、エネルギー研究技術委員会全体では40以上の実施協定が活動している。

水力実施協定
水力実施協定(水力技術と計画に係わる実施協定:Implementing Agreement for Hydropower Technologies and Programmes)は、再生可能エネルギー作業部会の中の実施協定の一つであり、1995年の締結以来、加盟国等がこれまでに蓄積した水力技術を集結し、世界レベルでの水力開発の更なる促進に資することを目的に活動を行っている。水力実施協定のミッションとビジョンは以下の通りである。

IEA 水力実施協定のミッション:
一般の理解、知識および支持を通じて、水力発電の開発と運用における、水資源の持続可能な利用を促進する。

IEA 水力実施協定のビジョン:
十分に確立されており、かつ社会的に好ましいエネルギー技術としての水力発電の世界全般の認識を助長することにより、水力発電の新規開発および既設発電所の近代化を推進する。

Volume.2 Case Histories Report好事例一覧
https://www.nef.or.jp/ieahydro/actresult_a11_report.html

1457とはずがたり:2018/12/09(日) 11:47:34
ささやかすぎるけどリプレースに併せて少しでも多くの電気をってことのようである。

北陸電力、富山県奥山発電所の出力を1万300キロワットに増強
https://looop.club/articles/detail/310?popin_recommend_link
投稿日2015年10月16日

約250世帯の年間使用量分の電力増加
北陸電力は5日、富山県富山市にある奥山水力発電所の出力を300キロワット増加させ、経済産業省へ届け出を行ったことを発表した。

神通川水系にある奥山発電所は、水車型式は立軸単輪四射ペルトン水車で、発電機型式は立軸三相交流同期発電機。昭和37年12月に運転を開始している。

今回、水車羽根車の取り替えによる設備改修を行い、性能確認試験結果によって、発電所の出力を300キロワット増加できることを確認した。

これにより、発電電力量は、一般家庭約250世帯の年間使用電力量に相当する90万キロワットアワーが増加され、年間550トンのCO2排出量削減効果が期待できる。

豊富な水資源を活用
北陸電力は、低炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入を推進しており、北陸地域の豊富な水資源の有効活用を図るため、水力発電所の導入拡大に力を入れている。

そのために、現在発電に使用されていない河川維持放流水の活用を進め、また、既存水力発電所の設備改修による出力増加や新規水力地点の開発にも取り組んでいる状況だ。

これらの取り組をさらに強化し、2020年度までに発電電力量を、2007年度対比で1億キロワットアワー/年拡大することを目標としていく意向である。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

北陸電力 プレスリリース
http://www.rikuden.co.jp

1458とはずがたり:2018/12/09(日) 15:48:29

刀利ダム→小矢部第一12.5MW
太美ダム(刀利ダム直下)→小矢部第二(標高191.4m)11.4MW
臼中ダム→臼中(標高290m)0.74MW
を見てて臼中発電所の水を小矢部第二に持ってけよなあと思ったけど既にやってるようだ(;´Д`)すげえぞ俺の利水眼力w

http://maps.gsi.go.jp/#15/36.498815/136.841635/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1

1459とはずがたり:2018/12/12(水) 08:42:37
中滝発電所が完成
Posted on 2018年10月16日(火) 17:00
http://www.tym-midori.net/jyouganji-rengou/2018/10/16/%E4%B8%AD%E6%BB%9D%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E3%81%8C%E5%AE%8C%E6%88%90/

常願寺川沿岸用水土地改良区連合が富山県の事業受託協力を得て、富山市中滝で平成26年度より建設を進めてきた「中滝発電所」の完成式・発電開始式が、平成30年10月14日に現地において関係者約40人が出席して行われました。中滝発電所は国営事業で造成された左岸連絡水路橋からの落差約11mを活用し、最大出力470kW、年間電力供給量は221万kWhで一般家庭730世帯分に相当し、環境負荷の低減と土地改良施設の維持管理費の軽減に寄与するものです。

神事のあとの発電開始式では、中川忠昭理事長や奥村隆副理事長、石井隆一県知事、奥田透北陸農政局長、高野行雄県議会議長、福濱方哉富山河川国道事務所長、亀山彰県議会議員、朝倉正立山町副町長、永森雅之県土地改良事業団体連合会専務理事、山田彰弘北陸電力㈱富山支店長、村中正広㈱柿本商会富山支店長がボタンを押し、発電開始を祝いました。

続いて完成式典が立山町吉峰野開のグリンパルよしみねで約80人が出席して行われ、中川理事長の式辞、大橋雅樹県富山農林振興センター所長の工事経過報告、石井県知事、奥田農政局長、高野県議会議長、森雅志富山市長からの祝辞、さらに工事関係者への感謝状贈呈もあり、盛会に開催されました。

中滝発電所の概要はパンフレット(PDF)をご覧下さい。

1460とはずがたり:2018/12/15(土) 21:04:18
電力会社が全然使おうとせず苛々してたがLNG火発等で十分調整出来たからなんだな。それでは足りなくなったら使えというルールの下で必死で揚水今では動かしている。

揚水発電所が太陽光発電導入の支えに ただしコスト高、利用には工夫が必要
https://www.huffingtonpost.jp/shinrinbunka/power-20180426_a_23415009/
「自然エネルギーの導入を考える上でも重要だ」

森林文化協会ブログ 「山と木と人の共生」を基本理念とし、自然と人の絆を回復して緑を守り育てることを目標に、広範な活動を展開しています。
森林文化協会が発行している月刊「グリーン・パワー」は、森林を軸に自然環境や生活文化の話題を幅広く発信しています。4月号の「環境ウォッチ」では、天候などに左右される太陽光発電など、自然エネルギーによる発電量の変動をカバーできる「揚水発電所」の利用現状について、環境ジャーナリストの竹内敬二さんが報告しています。

     ◇

「変動する電気なので導入が難しい」と言われる自然(再生可能)エネルギー。その導入の切り札として、「揚水発電所」が注目されている。


揚水発電所は、流れ落ちる水で水車・タービンを回して発電する水力発電所の一種。発電所の上に池(ダム湖)を持つ普通の水力発電所と異なるのは、上の池、下の池と二つの池を持ち、発電に使う水をあらかじめ下の池から上の池にくみ上げておいて、必要な時に水を流下させて発電することだ。電気が余っている時にくみ上げで電気を消費し、ほしい時に電気をつくることができる。

従来は、夜間に余る原子力発電の電気を使って水を山の上の池にくみ上げておき、昼間に下の池に水を落として発電するのが主な役目だった。今は逆に、昼間に増える太陽光発電の電気を使って水をくみ上げている。余った電気を使うことで需給を調整し、太陽光発電の導入に貢献する形になっている。しかし、揚水発電は電力消費のロスが大きくコストが高くなるため、利用には工夫がいる。

 需要の7割に達した太陽光発電

昨年4月30日は日曜日で電力需要は小さかった。しかし、晴天だったため、九州電力管内では午後1時、電力需要770万kwに対して、太陽光による発電が565万kw(73パーセント)にのぼった。

この時、原子力、水力、地熱によって合計200万kw近く発電していた。大きく絞った火力発電も、まだ180万kwほどの出力があった。結局、昼過ぎに最高で220万kwほどが供給過剰になり、そのほとんどを揚水(水のくみ上げ)で消費してしのいだ。揚水は夕方に向けて少なくなり、午後6時頃には、夕食時となって電力需要が増え始めたので、一転、上の池の水を流下させて発電を始めた。

最近、太陽光発電が多く導入された電力会社の管内では、春の晴天日にこうした状況がしばしば起こる。


九州電力提供
小丸川発電所の全景。山の上にある「上の池」(左上)と、蛇行する川をせき止めた「下の池」の間で、水をくみ上げたり流下させたりする
揚水式の九州電力・小丸川(おまるがわ)発電所の場合、下の池は小丸川の途中に造ったダム湖で、上の池はそこから約650m高い山の上へ人工的に造った池だ。その池には620万tの水を貯めることができ、120万kwの出力で7時間にわたって電気を起こすことができる。

日本には約2700万kwの揚水発電所がある。多くが原発のバックアップを主目的に造られた。社会の電力需要は昼間に多くて夜間に少ないが、原発は同じ出力で運転せざるを得ないので、夜に電気が余る。その電気を使って水をくみ上げ、昼間に発電するという役割を担ってきた。

かつて電力会社が、調理、給湯、空調など全てを電気で賄う「オール電化住宅」の普及を進めていたのも、夜間に余る電気を有効利用するためだった。ほとんどの原発が止まっている最近は、電力会社に以前のような熱心さはみられない。

1461とはずがたり:2018/12/15(土) 21:04:28
>>1460
 くみ上げは夜から昼に逆転

そして今、新しい役割として、これまでとは逆の「昼間に水をくみ上げ、夜間に発電する」ことが注目されている。これは太陽光発電など自然エネルギーの導入促進に役立つ。例えば、東京電力管内には1100万kwの揚水発電所がある。これを電力需給の調整に使えば、使わない場合の2倍ほどの自然エネが導入可能だという。

しかし、揚水発電所の使い方は各電力会社で異なるようだ。認定NPO法人環境エネルギー政策研究(ISEP)は、電力会社のデータを使って、自然エネが比較的多く導入されている九州電力と東北電力の「太陽光発電が多かった日」を分析した。

それによると、九州電力は前述のように、自社の揚水発電所での水のくみ上げで、ほとんどの余剰を消費していた。隣の中国電力管内に流したのはいつもと同程度だった。一方、東北電力では、「需要が約700万kwで、太陽光と風力で約290万kwの発電があり、約300万kwが余剰になった日」を分析した。すると、その日は余った電気のほとんどを隣の東京電力管内に流しており、揚水発電所では22万kwほどしか使っていなかった。

ISEPの山下紀明主任研究員は「これにはコストが関係しているでしょう」と言う。揚水発電所では3割ほどの電力ロスが生まれるので、利用コストは高い。「連系線」を使って電気を隣接地域に送るのは安い。東京電力管内は巨大な需要地であり、東京電力と東北電力は送電線をほぼ一体で運用できるために、電力の融通は簡単だ。これに対して、九州電力から中国電力さらには関西電力など、西日本地域で電力会社をまたいで送電するには、連系線の運用容量や、その電気をどこの管内で消費するのかなど、まだ問題があるのかもしれない。

山下さんは「本来なら、まず連系線を使って電気を広域に送り、その次に揚水発電所を使うなど、全体として低コストになるように工夫した運用が必要ではないか。その上でかかるコストは需給調整に必要なコストとして、電力会社(送電会社)がきちんと回収できるようにすればいい」と話す。

最近は、太陽光発電などが急増し、「もうこれ以上の自然エネルギーはいらない」という締め出しが全国で起きている。だが、揚水発電所の利用や、連系線での全国融通などを併用すれば、まだまだ導入の可能性があるだろう。

 有効利用のための対策を

さらに近年、揚水発電の中でも「可変速揚水発電」が注目されている。この方法は、上の池へ水をくみ上げる時に、ポンプの回転数を変えることができる。それによって細かな需給の変動に対応する「周波数調整」が可能となり、そうした目的で運転していた火力発電所を止めて二酸化炭素排出量を減らせる。また、太陽光や風力による発電の変動を細かく吸収できるので、電力系統をより安定にし、自然エネの導入を増やせる。しかし、日本にある揚水発電所の多くはまだ従来型の「定速揚水発電」で、可変速は15㌫程度に過ぎない。

揚水発電は大容量の電力を蓄え、電力系統の需要の平準化、安定化に役立つ。蓄電池よりも規模が大きく、すでに存在する施設なので、もっと工夫して使えば大きな働きをするのは間違いない。

自然エネの導入、揚水発電に詳しい長山浩章・京都大学教授(エネルギー科学)はこう話す。

「揚水発電所は自然エネルギーの導入を考える上でも重要だ。揚水発電の価値を正しく認識し、有効利用の制度的枠組みをつくり、政策的な支援を考えるべきだ。定速揚水から可変速揚水への切り替えも検討したい。現状の制度下では、経済性確保が難しい設備は何もしないでいるとなくなっていくが、今後自然エネルギーがさらに増え、調整力がより必要になることは確実なため、なんとか対策を考えるべきだ」

1462とはずがたり:2018/12/16(日) 15:22:17
2014/05/09
富山県方針、達成の見通し 農業用水活用の小水力発電 【北国新聞】
http://j-water.org/news1/1510/

 富山県内の農業用水を活用した小水力発電で、県が農業農村整備実施方針で目標に掲げ る「2016年度までに県内で28カ所程度整備」が、5日までに達成の見通しとなった 。整備済みの14カ所と現在建設中の11カ所の計25カ所に加え、今年度新たに3カ所 で基本設計に取り組む。県は建設工事や設計作業を加速し、富山ならではの環境に優しい 小水力発電施設の普及に努める。

 県が今年度、基本設計に着手するのは常西幹線用水(富山市)舟子川用水(黒部市)三 合新用水(砺波市)。採算性や施工条件などを踏まえ、早期の事業化が可能と判断した。 今年度中に基本設計を終え、来年度以降に実施設計や施設建設に移り、早ければ16年度 中の完成にこぎ着けたい考えだ。

 この3カ所以外に、県は今年度から小川用水(朝日町)や黒谷(魚津市)、中滝(富山 市)など新規8カ所で工事に着手。ほとんどの施設が16年度に完成する計画で、中滝で は15年度の完成を予定している。

 農業用水を利用した小水力発電をめぐっては、売電収益の充当範囲が土地改良施設全体 の維持管理費に拡大したことや、固定価格買取制度が導入されたことに伴い、県内の土地 改良区で関心が高まっている。県が12年度に県内341路線で実施した適地調査では、 流れが急で水量が豊富など、小水力発電に適している農業用水が点在していることが判明 している。

 県は「今後も土地改良区など事業主体へのきめ細やかな支援を行いながら、小水力発電 の整備を加速させたい」(農村整備課)としている。

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20140506202.htm

1464とはずがたり:2018/12/16(日) 21:45:45


用水路を活用した小水力発電所、発電した電力は地域に供給
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1812/13/news019.html

自然電力グループが長野県小布施町で開発を進めていた水力発電所が2018年10月から稼働。発電した電力は地域新電力を通じて地域の需要家に供給する。
2018年12月13日 11時00分 公開
[スマートジャパン]
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 自然電力(福岡市)100%子会社である長野自然電力(長野県小布施町)が、小水力発電所「小布施松川小水力発電所」(同町)が完成し、2018年10月から運転を開始した。自然電力グループとして初の小水力発電所となる。

 同発電所は小布施町を流れる松川から取水する用水路を活用した流れ込み式発電所で、約190kW(キロワット)の発電出力を有している。発電所の最大使用水量は約1.5立方メートル/秒、有効落差約14.4メートルで、年間発電量は、一般家庭約350世帯分に相当する年間約110万kWh(キロワット時)の発電量を見込む。水車は、小水力発電事業におけるパートナーである豪GUGLER Water Turbines社のフランシス型水車を採用した。


完成した「小布施松川小水力発電所」 出典:自然電力

発電所の内部 出典:自然電力
 長野自然電力は、同発電所の建設にあたり、八十二銀行(長野市)からプロジェクトファイナンスで資金調達を行った。さらに、地域主導型の自然エネルギー発電事業を「収益納付型補助金」により支援する長野県公募事業「平成29年度自然エネルギー地域発電推進事業」を活用している。また、発電所用の水源の取得にあたっては、小布施町の協力を得た。

 また、自然電力、長野県北信地域でケーブルテレビ事業を展開するGoolight(須坂市)および小布施町の3者で地域新電力「ながの電力」(小布施町)を設立した。同発電所で発電された電気は、ながの電力が小売電気事業者である自然電力の取り次ぎとして需要家に販売し、自然電力が当該電気を需要家に供給する。

1465とはずがたり:2018/12/19(水) 16:55:05

嘗ては送電してたし(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/5357)地理的にも送電してて全く可怪しく無い御母衣は最近では全て関電向けで中電には送ってない様だ。
それともこの時は関電が原発停まってピンチだったので全部関電に送ってたのかな??

関西電力の電源設備
2011年10月末現在
http://www.meti.go.jp/setsuden/pdf/supply_2012summer_06.pdf
電源開発 尾上郷 2.0 ○
電源開発 御母衣第二 5.9 ○
電源開発 御母衣 21.5 ○

中部電力の電源設備
2011年10月末現在
http://www.meti.go.jp/setsuden/pdf/supply_2012summer_04.pdf
電発 湯上 5.4(注1) ○

1466とはずがたり:2018/12/21(金) 19:51:26
大洲講演会実行委
肱川整備計画見直しを 国に決議文提出
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201812210050
2018年12月21日(金)(愛媛新聞)

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肱川水系河川整備計画を住民参加でゼロから見直すことなどを求める実行委メンバーら=20日午後、大洲市中村

 1日に愛媛県大洲市であった西日本豪雨に伴う水害を検証する講演会を主催した実行委員会は20日、山鳥坂ダム建設を含む肱川水系河川整備計画を住民参加でゼロから見直し、新たな計画を構築することなどを国や県に求める決議文を国土交通省大洲河川国道事務所などに提出した。

 決議文は、2004年策定の整備計画に携わった肱川流域委員会の委員公募が実施されなかった経緯に触れ「住民参加が否定された。その結果成立したのが、ダム優先の整備計画だ」と指摘。堤防には「計画期間(おおむね30年間)の約半分がたっても3分の1しか完成していない」と主張。当面の洪水対策を河床掘削と堤防建設に限ることなどを求めている。

 決議文は国交省四国地方整備局長や大洲河川国道、山鳥坂ダム工事の両事務所長宛て。20日は、実行委の7人が両事務所を訪れ、手渡した。大洲市中村の大洲河川国道事務所では、市議会が18日に整備計画の「河道内掘削を行わず」の文言削除などを求める陳情を趣旨採択したことに言及し、山鳥坂ダムを建設せず、河床掘削や堤防完成を進めるよう訴えた。

 整備局と県は整備計画の変更内容を検討中で、両事務所は「整備局に報告する」とした。

1467とはずがたり:2018/12/21(金) 19:51:48
ホームニュース愛媛愛媛 記事一覧
愛媛豪雨災害
肱川氾濫、河川計画「変更必要」 国と県が学識者会議初会合
2018年10月19日(金)(愛媛新聞)
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201810190035?utm_source=article&utm_medium=referral&utm_campaign=osusume&utm_content=news201812210050
大小文字保存印刷
肱川水系河川整備計画について「変更が必要」との意見が出た学識者会議=18日午前、大洲市東大洲

 西予、大洲両市に甚大な被害を出した西日本豪雨に伴う肱川氾濫を受け、国土交通省四国地方整備局と県は18日、肱川水系河川整備計画変更の検討に入った。大洲市で開いた学識者会議の初会合で、今回の洪水が計画規模を上回っていたと説明。学識者から「変更が必要」との意見を得た。具体的な変更内容や時期は学識者会議の意見を聞きながら、国や県が決める。素案段階で流域住民などを対象に意見公募を行う方針。



 河川整備計画は2004年策定で、おおむね30年で堤防やダムを整備する。同整備局大洲河川国道事務所によると、計画の目標流量(大洲第二観測所)は毎秒5千トンで、今回の洪水があるまで戦後最大だった1945年9月の洪水と同規模でも被害を出さない想定となっている。

 一方、西日本豪雨での流量規模は、ダムによる洪水貯留をせず、氾濫がない場合で6200トン程度(速報値)と推定。事務所は「計画通り整備していても、被害が出た可能性がある」と説明する。実際の流量は4442トン(同)だった。

 流域の大洲、西予両市や内子町からは、整備区間見直しや新計画策定の要望があった。



 学識者会議は環境や文化財などが専門分野の14人で構成。議長に鈴木幸一愛媛大名誉教授(河川工学)を互選した。初会合では、国や県が計画について▽治水▽利水▽河川環境―などの分野で現状を説明。鈴木氏は「整備を適切に実施していることは確認したが、7月の洪水は現行計画を大きく上回っており、早急な変更が必要」と述べた。

 事務所によると、国や県の肱川緊急治水対策には大洲市内の暫定堤防かさ上げなどで現行計画の範囲を超えるものがあり、実施のためには計画変更が必要という。

1468とはずがたり:2018/12/29(土) 19:39:46
発電所名:田口用水発電所
事業者:Misumi(嘗ての三角石油瓦斯・三住商事のミスミとは別w・2015年の南大隅町に引き続き2箇所め)
利水元:田口用水(田口土地改良区の用水路)
最大出力:39.6kW(ちいせえ。。)
年間出力:約30万kWh(300MWh)
スキーム:売電売り上げ(1千万程度の見込)の5%を施設使用料として土地改良区に還元とのこと。
運開:2018年12月10日

Misumi、鹿児島県霧島市に小水力発電所
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38744700Q8A211C1LX0000/?n_cid=SPTMG002
2018/12/10 17:33

1469とはずがたり:2019/01/18(金) 17:31:22
2019/01/17 17:45
福岡県内ダムが減水 貯水率50%割る 2018年夏の少雨が影響か 県が節水呼びかけ 
https://www.tnc.co.jp/news/articles/NID2019011703297/

福岡県内のダムの水が減り、主要17ダムの平均で50パーセントを割り込んでいます。

このまま水不足になるのでしょうか。

【上空から記者リポート】
「那珂川市にある南畑ダムです。茶色の斜面がむきだしになっていて、水位が下がっていることが確認できます」

水は主に福岡都市圏の水道用水として使われていますが、貯水率は17.8パーセントまで落ち込んでいます。

県によりますと、県内にある主要17のダムの平均貯水率は48.1パーセントと過去20年の同じ時期の平均を20ポイント以上下回り、2003年についで2番目に低くなっています。

2018年の夏以降の雨量が平年より少ないことが影響しているとみられています。

県は「農業の繁忙期ではないので水が急激に減ることはない」としていますが「節水に努めてほしい」と呼びかけています。

1470とはずがたり:2019/01/27(日) 17:56:58

ダム決壊、行方不明300人近くか…ブラジル
https://www.yomiuri.co.jp/world/20190127-OYT1T50071.html
2019年01月27日 17時42分

 【カラカス(ベネズエラ)=田口直樹】ブラジル南東部ミナスジェライス州で25日に鉱山のダムが決壊した事故で、消防当局は26日、死者は少なくとも34人に上ったと発表した。地元メディアによると、300人近くが行方不明になっているとみられ、死者数は増える恐れがある。

 現場周辺では建物や道路などが深い泥に覆われ、消防当局はヘリコプターを使って救助にあたっているが、活動は難航している。今回の事故を受け、ブラジルの環境当局はダムを所有する資源大手バーレに2億5000万レアル(約72億円)の罰金を科した。

2019年01月27日 17時42分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

1471とはずがたり:2019/03/03(日) 17:37:31

2019年2月20日
関西電力株式会社
山口維持流量発電所(仮称)の新設計画について
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2019/0220_1j.html

 当社は、2030年に50万kWを目標として再生可能エネルギー電源の開発に取り組んでおり、水力電源開発にも積極的に取り組んでいます。その一環として長野県木曽郡南木曽町に当社が所有する山口ダムにおいて、河川維持流量※を利用した「山口維持流量発電所(仮称)」を新たに建設することとしました。
 ※:ダム下流の景観の保全等、河川環境の維持のために放流する必要流量

 山口維持流量発電所(仮称)は、出力630kWの発電所として、年間発電電力量を450万kWhと見込んでおり、CO2排出量を年間約2,200t削減することが可能となります。

 2020年10月着工、2022年6月の営業運転を目指し、関係当局のご指導と地域の方々のご理解を賜りながら、安全を最優先に建設を進めてまいります。

 当社は、引き続き、S+3E(安全性、地球環境、エネルギー安定供給、経済性)の観点を踏まえ、再生可能エネルギーの導入に積極的に取り組み、純国産エネルギーである水力発電についても最大限に活用し、電気の低炭素化を加速させてまいります。

以 上

【参考:山口維持流量発電所(仮称)の概要】
所在地 長野県木曽郡南木曽町なぎそまち
水系・河川名 木曽川水系 木曽川
発電所形式 ダム式(維持流量発電)
最大出力 630kW(1基)
発電電力量 450万kWh/年
最大使用水量 2.84m3/s
有効落差 27.39m
CO2削減量 約2,200t/年

1472荷主研究者:2019/04/21(日) 23:46:02

https://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20190328/CK2019032802000102.html
2019年3月28日 中日新聞
100年前の砂防設備 現存 立山カルデラで確認

本年度の現地調査の際に西五ノ谷で発見した石積砂防堰堤。石積形状から当時の写真正面に写っている砂防堰堤と確認=いずれも立山カルデラで(立山砂防事務所提供)

 国土交通省立山砂防事務所は二十七日、立山黒部アルペンルートの南にある巨大なくぼ地「立山カルデラ」で、百年以上前に県が造った砂防設備を確認したと発表した。国による工事が始まる前の明治-大正のもので、担当者は「このまま残っているのは奇跡に近い」と話す。

常願寺川氾濫、県が整備

 一八五八(安政五)年の飛越地震でカルデラの一角の大鳶(おおとんび)山などが崩れ、土砂にせき止められた常願寺川が氾濫する「鳶崩れ」が起きた。以来、暴れ川と呼ばれた常願寺川では、さらに洪水や土砂災害が相次いだ。県は一九〇六(明治三十九)年、川の下流にあたる富山平野を守るためにカルデラで砂防事業を始めた。二六年に国の直轄事業となった後、現在も工事は続く。

明治-大正期の西五ノ谷の砂防堰堤等の様子を写した写真

 立山砂防事務所は約十年前の調査で、鳶崩れ付近の谷筋に明治時代の砂防設備を発見。当時の工事を記録した文献資料の調査とともに、昨年六〜十月に西ノ谷や湯の谷の上流域を新たに重点的に調査。その結果、堰堤(えんてい)工や山腹工など計二十一の砂防設備を発見した。一部は石積みの様式の比較から、施工当時の写真に写っているものと同一と確認された。

 今回発見された設備の中には標高一、六〇〇メートルを超え、傾斜が三〇度にもなる場所もあり、砂防設備を現代まで残した当時の石工らの技術の高さを物語る。大坂剛事務所長は「大型機械もなくアプローチする道路もない時代。崩壊地の真下に、設備がそのまま残っているのはかなり貴重」と話した。今回の調査で発見した施設や資料は今後、世界遺産登録に向けた活用を目指す。 (柘原由紀)

1473とはずがたり:2019/06/04(火) 19:09:50

中部は意外な水大国 発電の岐阜、水道安い名古屋
https://www.nikkei.com/article/DGXNZO45444280X20C12A8L91000/
2012/9/9付

1474とはずがたり:2019/06/04(火) 20:43:59
川辺水力制御所に集約するとのこと。

中部電、岐阜県のダムを一体管理 まず木曽川水系
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42011750U9A300C1L91000/?n_cid=SPTMG002
2019/3/4 20:19日本経済新聞 電子版

1475とはずがたり:2019/06/22(土) 20:33:02
行ったのは20年位前だったかな〜

全国初 ため池が国の名勝に
06月21日 17時26分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190621/8030003936.html

香川県まんのう町にある全国最大規模の農業用のため池、「満濃池」が国の名勝に指定されることになりました。ため池が国の名勝に指定されるのは全国で初めてです。

讃岐山脈のふもとにある満濃池は、西暦700年頃に地元の国司が築いたとされ、弘法大師・空海が改修工事を行うなど古くから地域の貴重な水がめとして活用されてきました。

満水時の面積は138.5ヘクタールで、農林水産省によりますと農業用のため池としては、貯水量が全国一だということです。

その広大な水面と周囲の山並みが美しい景観を織りなしていることが評価され、21日、文化庁の文化審議会が国の名勝への指定を文部科学大臣に答申しました。

ため池が国の名勝に指定されるのは全国で初めてとなります。

また、県内の景勝地が国の名勝に指定されるのは、特別名勝の栗林公園を含めて6例目となります。

まんのう町生涯学習課の松下信重課長は「素晴らしい景観を未来につなげられるよう保存活用の計画を作るとともにより多くの人たちに魅力を知ってもらえるようPRの方法も考えていきたい」と話していました。

1476とはずがたり:2019/06/28(金) 15:38:16
「不明管」で高額の水道料金、兵庫の男性が提訴 各地に存在か
毎日新聞2019年5月25日 12時00分(最終更新 5月25日 13時18分)
https://mainichi.jp/articles/20190525/k00/00m/040/054000c?inb=ys

 地中に埋設された所有者の分からない「不明管」が原因で不当に高額な水道料金を支払わされた可能性があるとして、兵庫県西宮市の男性が上下水道を管理する同市に約240万円の損害賠償を求めて裁判を起こした。不明管の存在は各地で確認されているものの、全国でどの程度埋まっているか全容は明らかになっておらず、住民が被害を訴えて訴訟に発展するのは異例だ。

 4月26日付で神戸地裁に提訴した。訴状によると、男性は2004年、市内の中古の戸建て住宅を購入。17年6〜7月、水道を使っていない間も水道メーターが動いたり、止まったりしていることに気付き、男性側の要請で西宮市が原因を調べたが、漏水などは確認されなかった。

 男性は17年11月に水道管を自費で交換。以前は水道料金が平均で約1万円(2カ月分)だったが、約4000円に下がったという。昨年8月には、民間業者に自宅付近の道路の地中調査を依頼。レーダー探査の結果、所有者不明の配管が10本程度確認され、うち数本は近隣住宅から道路の下を通って男性宅の敷地内につながっていた可能性があることが確認された。

 このため男性は市に道路を掘削して調査するよう求めたが、市が応じなかったことから「異常を放置した」などとして市側の責任を問う裁判を起こした。

 一方、市は「不明管が埋まっている可能性だけでは対応していない」と説明し、提訴については「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。【岡村崇】

不明管とは
 水道管は、自治体側が台帳を作成してどこに埋設されているかを把握しているが、管理が不十分だった戦前の古い配管などが、道路工事などの際に「不明管」として見つかるケースが多いとされる。各地で地中調査を手掛ける業者は「請け負う案件の約1割で不明管が見つかる」と明かし、「工事中に傷付けて水の噴出などのトラブルにつながる可能性もある」と指摘する。

 国土交通省も、工事業者が地中から不明管を発見したような場合、役所に連絡し、誰が管理者か「明確にしなければならない」とルール化している。だが、訴訟を起こした男性のケースのように、存在が「可能性」レベルであれば、調査は義務ではないというのが自治体側の立場だ。

 水道管には、自治体側が公道などの下に埋設して管理する「配水管」と、配水管から住宅などに水を通す「給水管」があり、給水管は住民側が所有・管理する。ただ、今回は道路下に不明管がある可能性が指摘されており、男性の代理人弁護士は「民間人が勝手に道路を掘って調べるわけにはいかない。(異常の)原因を解明するため、市が柔軟に対応すべきだ」と話している。【岡村崇】

1477とはずがたり:2019/06/30(日) 23:11:57

>ほぼ全ての業者、全件で不正
ひでえな,維新の懐にかなりキャッシュバックしてんちゃうのこれ??

https://mainichi.jp/articles/20190210/k00/00m/040/072000c
大阪市水道工事、ほぼ全ての業者、全件で不正を確認
会員限定有料記事 毎日新聞2019年2月11日 06時00分(最終更新 2月11日 06時35分)

 大阪市発注の上水道工事を巡り、関わったほぼ全ての業者が不正な利益を得ていたことが、市関係者への取材で明らかになった。工事で道路を掘削した後、安全性の高い資材を埋め戻したと伝票上で偽り、実際には安価な砕石を戻す不正が横行していたことが毎日新聞の報道で発覚。これを受け、市水道局が2012年度以降に完成した約1100件の工事を調査したところ、全体の95%以上で不正が確認された。

 ほぼ全ての業者が不正を認めており、市は近く調査結果を公表し、計約400社を一斉に3カ月の指名停止処…

この記事は有料記事です。

1478とはずがたり:2019/07/03(水) 21:25:27

鹿児島 南さつま 大王川が決壊 市街地に水流入
2019/07/03 17:18NHKニュース&スポーツ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011980801_20190703.html

鹿児島県によりますと、南さつま市大浦町を流れる大王川の右岸の堤防がおよそ20mにわたって決壊し、水があふれているのが3日午後、確認されたということです。

南さつま市の消防本部によりますとあふれ出した水は市街地にも流れ込み始めているということです。

消防は午後4時ごろ、「川の水が流れていて出られない」という通報を受け、付近にある銀行の中にいた3人を救助したということです。

消防は防災行政無線を使って大王川付近の住民に避難を呼びかけています。
【道路が浸水 ひざ下まで水】堤防が決壊した大王川のある鹿児島県南さつま市大浦町の周辺では、道路の一部が水につかり、人のひざ下当たりまでの深さになっているほか、周囲の田んぼも一面水につかっています。

1479チバQ:2019/07/10(水) 10:40:35
https://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201907/CK2019071002000177.html
<政治決戦ぐんま>争点の現場から ダム完成間近 八ッ場に翻弄 募る不信感

2019年7月10日


代替地から八ッ場ダムを見下ろす住民の高山彰さん(6月20日)

写真
 2009年の衆院選で当時の民主党が「建設中止」を公約に掲げて注目された八ッ場(やんば)ダム。同年9月の中止表明と2年後の中止撤回という混乱を経て、今年6月にダム本体がほぼ完成した。参院選群馬選挙区でも、完成間近のダムは争点ではなくなった。翻弄(ほんろう)された水没地の住民は「もう政治には期待できない」と、選挙戦に冷めた目を向ける。

 長野原町で、ダム代替地の高台に立つ真新しい家。「こんなものいらなかった。大切な故郷がダム湖に沈む悲しさには代えられない」と、町の元消防署員高山彰さん(65)は語る。二階の窓からは、高さ約百十六メートル、幅約二百九十メートルの巨大なダムの姿を一望できる。

 ダム計画が持ち上がった翌年の一九五三年に生まれ、住民が賛成と反対に分かれて争うのを見てきた。建設は仕方ないと諦めていたが、民主党の中止表明で「やはり造らなくていいんだと、目からうろこが落ちた」。ダム建設再開を要望する住民の中でも反対の立場を隠さず、家族からは「いつまでこだわってるんだ」「余計なことを言わないで」と止められた。

 一一年の中止撤回後も、水没予定地で最後まで移転を拒否。強制収用を可能にする、土地収用法に基づく国土交通省の事業申請を受け、一六年に移転契約に応じた。

 「家族の中でも移転するかしないかで意見が分かれ、ばらばらになってしまった。一人ならいつまでもいたかった」と振り返る高山さんは、介助が必要な兄と町外で暮らし、新居には引っ越していない。県によると、移転対象の四百七十世帯のうち、代替地に移ったのは一八年末で九十六世帯。多くは町を離れたとみられる。

 ダムは今年六月に本体のコンクリート打設が完了し、来年三月に完成予定。故郷を水没させてまで、本当に必要なものなのか。納得できる説明はなく、不信感だけが残った。

 「政治家は今からでも、一番犠牲になった住民に目を向けてほしい」。高山さんは、訴える。

1480荷主研究者:2019/07/10(水) 22:37:55

https://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20190618/CK2019061802000015.html
2019年6月18日 中日新聞
「八日市新川」が全体開通 東近江の蛇砂川と愛知川結ぶ

http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/PK2019061702100235_size0.jpg
開通した八日市新川への分岐点。手前を流れる蛇砂川とは堰で隔てられている=東近江市尻無町で

http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/PK2019061702100236_size0.jpg

 東近江市の永源寺地区から琵琶湖まで、市内を東西に流れる蛇砂川と愛知川を結ぶ「八日市新川(しんせん)」が17日、開通した。氾濫抑制の効果が期待される。

 蛇砂川では大雨による氾濫が古くから発生している。二〇一三年以降では川幅が狭くなっている今崎町と今堀町の境界付近で少なくとも三度、大型台風による氾濫があり、周囲の民家に浸水被害をもたらしている。

 八日市新川は、県が一九七四年から取り組む改修事業の一環で整備が進められてきた三・九キロの水路。川幅が狭くなっている地点の上流にあたる尻無町から、川合寺町の愛知川まで、新たに引かれた。用地取得などで難航していて、二〇一六年に一部の通水が始まり、今回ようやく全体が開通した。これまでに七十一億円が投入されている。

 蛇砂川との分岐点は堰(せき)で隔てられており、平時は水が流入しないが、大雨で水位が上昇すると、堰を越えて水が入り、愛知川へと逃がす仕組み。現状では毎秒十トンの水を流す能力があり、蛇砂川上流で氾濫ぎりぎりの水量が流れても、川幅が狭くなった地点であふれないだけの水量を受け止められるという。

 今後は、十年に一度の確率で降るような大雨に備えて毎秒百六十トンの水を流せるよう、三〇年の完成を目標に拡幅工事などを進める。蛇砂川全体の改修も並行して取り組み、流域全体の防災能力を高めていく。

 (小原健太)

1481とはずがたり:2019/08/06(火) 22:52:47

石木ダム問題とは
佐世保市民が353億円を負担するダムの建設計画が進んでいます。
http://ishikigawa.jp/what/

1482とはずがたり:2019/08/14(水) 00:02:36
原野谷ダム同様の防災用ダム。

今回もなかなか読ませる。山行がにはダムマニアは余り進出してないのかダムの謎は余り解けていない。

道路レポート 新潟県道246号西飛山能生線 飛山ダム区間 第1回
https://yamaiga.com/road/hiyama/

1483とはずがたり:2019/08/21(水) 20:57:19
気持ち悪いなぁ。。東京湾で取れた魚とか食べてないよねえ,我々。大阪とかも大丈夫か?

「残ったトイレットペーパーが泡のように…」「五輪には到底間に合わない」お台場の汚水に衝撃…今からでもできる東京湾の対策は
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190821-00010013-abema-soci
8/21(水) 17:06配信 AbemaTIMES

 11日に行われた東京オリンピック・パラリンピックのオープンウォータースイミングのテストイベント。競技結果以上に注目が集まったのは、選手たちからの「トイレの臭いがする」「正直臭い」といった感想だった。そして17日、パラトライアスロンの前日水質検査では、ITU(国際トライアスロン連合)は最悪の「レベル4」に分類される、基準(100ml以下で250匹以内)の2倍の大腸菌が検出され、スイムは中止となった。

 開催まであと1年、東京の汚水の“不都合な真実“とは。20日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、その背景を探った。

■「検査方法が杜撰」…溶け残ったトイレットペーパーも浮遊!?
 国連テクニカルアドバイザーも務める吉村和就・グローバルウォータ・ジャパン代表は「これらは“糞便性“の大腸菌で、簡単に言えば人間が出したウンコなどが全部入っているということだ。赤痢、疫痢、チフス、レジオネラなど、人間の体内のあらゆるものの中で、ITUとしては大腸菌を指標にしましょうということにしている。250個の大腸菌を1000人に飲ませた場合30人がお腹を壊すというWHOの基準だ。身体が丈夫な人であれば問題ないかもしれないが、乳幼児には良くないし、身体に傷があれば破傷風になる可能性もある」と話す。

 さらに吉村氏は「糞便性の大腸菌の場合、44.5度で24時間培養し、その効果を確かめることになっているが、今回は16、17日の夕方に採取して、朝にはゼロだったという結果が出た。つまり、24時間やらなければいけないところ、12時間しかやっていない。検査方法が杜撰だし、一体何を信用すればいいのか」と指摘した。

「残ったトイレットペーパーが泡のように…」「五輪には到底間に合わない」お台場の汚水に衝撃…今からでもできる東京湾の対策は
榎本区議の映像が撮影されたのは…
 かねてから課題になっていたという東京湾の水質。その改善に長年取り組んできた港区議会議員の榎本茂氏(都民ファースト)は、「僕も年に100回を超える水質検査をやっているが、全て24時間待っている。手順を踏まなければちゃんとした検査はできないはずだ。なぜこんなに短時間でできるのかと思うし、身体から出ていくと3日以内に死ぬ弱い指標菌が存在しているということは、もっと強い菌が生きていることになる。大腸菌が翌日ゼロになったからいいというのは、そもそも論として違うと思う」と首をかしげる。

 榎本区議が一昨年5月に撮影した、生活排水が放出される様子を撮影した映像には、泡や色の着いた物体が水面に浮いている様子が収められている。この水が行き着く先には、 榎本区議が一昨年5月に撮影した、生活排水が放出される様子を撮影した映像には、泡や色の着いた物体が水面に浮いている様子が収められている。この水が行き着く先には、問題のお台場もある。

 「レインボーブリッジのループの付近にある、高浜水門の脇で撮影した。この後ろには広大な下水処理場があり、港区全域のトイレの水だけでなく、日本橋、銀座、新宿、渋谷、後楽園球場やサンシャインシティの水も来るし、国会議事堂の水は2時間でやってくる。ただ、建設されたのは昭和6年、今よりも人口は少なく、東京にビルなどもない時代だ。だからちょっと雨が降るともう流さなければいけない。多い年で年間120回。3日に1回くらい放出されるが、直後の水には、水中に分解されつつある状態の固形物がいっぱい混じっている。明らかにトイレットペーパーのようなものが、ふわふわの泡になって消えずに残っている。塩素も大量に混ぜているので、それと合わさった刺激臭と腐敗臭がした。すごい圧力で排水するので、お台場までは30分で到達する」。

1484とはずがたり:2019/08/21(水) 20:58:11

■汚水が混じる仕組み…「大会には到底間に合わない」
 映像の撮影と同じ年に行われた水質調査では、国際水泳連合の定める基準の7倍、ITUの定める基準の21倍の大腸菌を検出する日があったという。大会組織委の室伏広治スポーツ局長(当時)は「特に雨が降った後のデータがあまり良くないということもあるので、競技日程など、そういうことも踏まえて総合的に対応していくことになると思う」との見解を示していた。

 榎本都議と室伏局長の話にあった、“東京湾の水質は雨によって変わる“とはどういうことなのだろうか。

 東京の下水道は、生活排水や工業廃水などを1本の下水管に合流させて下水処理施設で浄化し、その後で川に流すと「合流式」を採用している。通常、3回の下水処理が3周行われているが、台風やゲリラ豪雨などで急激に雨量が増えて下水管に大量の雨水が入った場合、市街地の浸水被害を防ぐために1回の簡易処理のみで川に流すことがあるのだ。このことは東京都水道局のHPにも「一定量以上の雨が降った時に、汚水混じりの雨水が河川や海などに放流されます」と説明されており、都では降雨初期の特に汚れた下水を貯留する施設の整備、排水を貯める施設の拡大、雨水を地中に染み込ませる雨水浸透桝の設置などを進めてきた。ただ、小池百合子都知事が2016年、「昔はもっと汚かったけれど、だいぶ甦りつつある。だいぶ良くなってきたが、まだきれいにできるわね」と発言しているものの、効果のほどは未知数だという。

 吉村氏は「下水処理場の中には皆さんのウンコも食べてくれる、ありがたい生物処理の仕組みがあり、そこを通して、東京都では1日あたり450〜550万トンの水が東京湾に流れている。しかしゲリラ豪雨などで50〜75ミリ、つまり通常の60倍の水が入った場合、下水処理場に入る手前に設置されている800か所の越流堰から水を出さなければ、下水処理場がパンクしてしまう。もともと下水処理場の本来の目的には雨水の排除もあり、それによって都市型の洪水を防いでいたが、最近では100ミリを超える雨が増えており、10年前は年220回だったのが、都の試算で2050年には300回を超すと言われている」と説明。「とにかく雨水の排除を重要視していたこともあり、国際的に見てもロンドンやニューヨークも合流式で、東京は合流式が8割、分流式が2割だ。一方、後から下水が整備された横浜の場合は合流式が3割、分流式が7割で、非常にうまく言っている。東京でも同様にしたいが、それには10兆円の費用と50年くらいの時間がかかる。都が考えている対策も、全て完成したとして170万トン分だ。75〜100ミリの雨が降ると約1000万トンの水が出る計算になるし、絶対に開催には間に合わない」とした。

 榎本氏は「簡易処理の場合、殺菌と鉄格子で大きなゴミを取るという程度で、後は塩素消毒だけして流してしまう。台風やゲリラ豪雨の場合、簡易処理も省略となる」と実情を明かし、「都の対策も到底間に合わない。芝浦で初期雨水の貯留施設の工事が進められているが、深さ75mのところ、5、6年が経っているのにまだ20mしか掘れていない。そこで貯めきれなかったものを圧送する地下トンネルも8kmのうち3kmしかできていない。長期の計画と短期の計画は分けて考えなければいけない」と警鐘を鳴らす。

1485とはずがたり:2019/08/21(水) 20:58:24
>>1483-1485
■残り1年でできる対策は「有明水再生センター」「ヘドロ除去」
 では、あと1年で実行しうる対策にはどのようなものがあるのだろうか。

 吉村氏は「問題になっている場所は、都自身が遊泳禁止にして、2014年からは膝下までは入っていいが決して水に顔を付けてはいけないとしている場所だ。本来、トライアスロンなどやってはいけない。そもそもお台場はヘドロが江戸時代から溜まっているところで、湾の奥なので、汚水が入るとなかなか抜けない。本来、新島や八丈島など、東京都が島でやるべきだった」と指摘した上で、次のようなアイデアを披露した。

 「実はお台場から運河を挟んだ有明に最新鋭の水再生センターがあり、トイレ用水などを作っている。無色透明で完全殺菌され、透視度は2メートルある水なので、これを運河の下を通してお台場に配管し、お台場に流れ込む下水の流れを逆にしてやる。トライアスロン会場には100万トンの海水が必要だが、有明の水再生センターは1日で3万トンを処理できるので、約1か月できれいにできるのではないか。運河は河川局、港湾局といろいろなものがあり許認可が大変だが、このままでは水道の普及率98%、汚水処理率91%と、アジアで最も水のきれいな国だったはずの日本が、汚染された海で泳がせるとはどういうことなのか、ということで、汚染が“レガシー“となってしまう」。

 榎本氏は「会場になっているのは、普通の人の遊泳は禁止だが、国際大会に準じるものはOKと条例を変えた場所。水質だけ見れば、横浜などで開催するのが正しい。あえてここを会場にしたのは、私の推測では“景観“が理由だったと思う。レインボーブリッジも“封鎖“して、ビジュアル的にカッコいいコースを取る。しかしそのために定期バスも全部止まるし、マンション住民は車も駐車場の入口が全部塞がれてストップだ」としながらも、「2メートルの厚さでヘドロが堆積している。ここに嫌気性バクテリアがたくさんいて、硫化水素やメタンガスなどの嫌な臭いを出している。しかし数か月あれば、このヘドロは取ることができる。それはすぐにでもやってもらいたいと都議会にも申し入れている。その上でそこに砂を撒き、好気性のバクテリアを増やす努力をこの1年間はやるべきだ」と訴える。

 「今まで僕は議会質問の半分くらいを使って下水について質問してきた。“下水オタク“とか“票にならんだろう“と言われていた。しかし、下水の問題を改善することこそ“レガシー“だ。芝浦港南に高層マンションが立つようになって、クレームも来るようになった。下水の問題がこれだけ取り上げられ、議論が深まること地元住民としては千載一遇のチャンス。100年かかってもいい。次の世代のために、東京港をきれいにしたいのか、したくないのかを考える素敵な機会だ」(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

1486とはずがたり:2019/08/28(水) 22:06:20
集落全体が湖「一気に水が家に」住民、ボートで一軒ずつ救助 九州北部大雨
2019/08/28 20:12毎日新聞
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20190828k0000m040255000c.html

集落全体が湖「一気に水が家に」住民、ボートで一軒ずつ救助 九州北部大雨

大雨で冠水し、ボートでの救出活動が続く住宅街=佐賀県武雄市で2019年8月28日午前11時57分、森園道子撮影

(毎日新聞)

 記録的な大雨となった九州北部では28日早朝から各地で市街地や農地が広範囲に冠水し、河川の氾濫などが次々発生した。「まさかここまでになるとは」。佐賀県の武雄市や隣接する大町町では、一気に浸水した自宅に取り残された人たちから救助要請が相次いだ。雨は29日も続く見込みで、住民らは不安な表情を浮かべた。

 大規模冠水し、順天堂病院が孤立して患者ら201人が取り残された大町町福母(ふくも)地区。28日午後、JR大町駅周辺では、佐賀市方面と武雄市方面を結ぶ国道34号とJR佐世保線の線路が完全に水没していた。町職員は救助要請があった地区の住宅をボートで一軒一軒回り、住民を助け出した。町を流れる六角川の堤防を記者が歩くと、1階部分が浸水した家々や、水面から上部だけ露出した樹木が見え、集落全体が湖に沈んだようだった。

 佐賀県によると、地区にある「佐賀鉄工所」のタンクが冠水し、最大約8万リットルの油が六角川などに流出した。周辺の水面はどす黒く染まり、油の強い臭いが鼻をつく。同社から南東に約1キロ地点で、油混じりの水面で孤立する順天堂病院が見えた。約100メートル離れた堤防から病院を心配そうに見ていた住民の女性は「中には多くの高齢者がいる。大丈夫だろうか」と話した。

 県によると、病院の敷地には老人保健施設(2階建て)と病棟(3階建て)があり、患者らはいずれも上階へ避難した。夕方には水道が止まったが、電気とガスは使え、タンクに1・5日分の上水の備蓄がある。ただ、入院患者は人工呼吸器を付けた重症者が多いため別の病院への避難が難しいといい、県は自衛隊などと連携して対応を検討している。

 一方、武雄市の朝日町甘久(あまぐ)地区も昼ごろには、近くを流れる高橋川があふれ、深いところでは水が腰の辺りまであり、危険な状況だった。

 住民らによると、早朝に激しい雨が降り、一気に家屋まで浸水した。現場では、自衛隊や消防がゴムボートによる救出作業を進めていた。

 佐賀県多久市の会社員、山崎高宏さん(60)は早朝、連絡が取れない1人暮らしの母ハルエさん(85)宅に向かったが、数百メートル手前から胸の高さまで冠水し、近づけなかった。

 2時間以上たって水位が腰の辺りまで下がり、ようやくハルエさんと再会。午後2時過ぎ、自衛隊に救助された。「まさかここまでになるとは。母親が無事で良かった」と胸をなで下ろした。

 「朝5時くらいから道が冠水し、一気に水が家に流れてきた」と話す甘久地区の会社員、藤崎肇さん(62)は23日に妻を亡くしたばかりで、その悲しみも癒えぬ時に被害に遭った。床上まで浸水したため、娘(20)らと妻の遺骨や貴重品などを持って2階に避難した。藤崎さんは「これ以上降らないことを祈るばかりだ」と話した。【樋口岳大、佐野格、竹林静】

1487とはずがたり:2019/09/10(火) 17:06:52
中国の飽くなき天然水需要、海外で反発も
By Lucy Craymer
2019 年 9 月 6 日 11:45 JST
https://jp.wsj.com/articles/SB10814821955818634058604585533173425627074

 ニュージーランド東岸で操業する中国系のボトル入り飲料水会社、ワンピュア・インターナショナル・グループは、旺盛な高価格天然水の需要を満たすため、当地の帯水層から水のくみ上げを拡大している。

 同社のボトル入り飲料水の販売は、5年前の創業時から急増している。製品の大半は中国をはじめとしたアジア諸国に出荷されている。同社は昨年、ニュージーランドの主要ワイン生産地の地下から300万ガロン(1135万リットル)の天然水をくみ上げており、一部で地元社会の反発を招いている

 ボトル入り飲料水は、多...

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1488とはずがたり:2019/09/12(木) 12:22:32
北陸電力 有峰第二発電所(富山市)120MW─(+3,000kW)→123,000kW +約3000MWh/年
北陸電力 称名川第二発電所(富山県立山町) 8100kW─(+300kW)→8400kW +1200MWh/年
北陸電力 松ノ木発電所(富山市)5800kW─(+100kW)→5900kW─(+300kW)→6200kW +900MWh/年(5.9MW→6.2kWで)
九州電力 新甲佐発電所(熊本県上益城郡甲佐町)3,900kW─(2018.8)→7,200kW +6000MWh/年

松ノ木発電所 最大出力上げ 北陸電
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43916690Y9A410C1LB0000/
日本経済新聞-2019/04/18

称名川発電所の最大出力上げ、北陸電
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48119900S9A800C1LB0000/
2019/8/2 19:33

九州電力、北陸電力 各社で水力発電所の最大出力を増加
https://www.kankyo-business.jp/news/022929.php
2019年08月09日掲載

九州電力(福岡県福岡市)は、水力発電所の再開発事業として取り組んできた「新甲佐発電所」(熊本県上益城郡甲佐町)の最大出力を3,900kWから7,200kWへ増加し、8月2日に営業運転を開始した。

また、北陸電力(富山県富山市)は8月1日、常願寺川水系の「称名川第二発電所」(富山県中新川郡立山町)について、水車・発電機の設備の改修により、最大出力を300kW増の8,400kWに変更したと発表した。
九州電力、高経年化対策と未利用水活用へ再開発

九州電力が実施した再開発工事は、1951年に運転を開始した甲佐発電所(最大出力3,900kW)の高経年化対策と、未利用水の有効活用を目的に取り組んできたもの。新たな導水路トンネルの増設に伴う最大使用水量の増加により、最大出力が増加した。

新甲佐発電所の最大使用水量は35.0m3/s(工事前19.3m3/s)、有効落差は24.46m、最大出力は7,200kW(工事前3,900kW)。年間発電電力量は約3000万kWh(工事前2400万kWh)で一般家庭約10,000世帯分に相当する。
北陸電力、設備改修で最大出力を300kW増加

北陸電力は電源の低炭素化の取組の一つとして、水力発電電力量の拡大を目指し、既設設備の改修などを積極的に推進している。今回、1960年に運転を開始した称名川第二発電所において、水車・発電機の設備改修に伴う性能確認試験結果により、発電所出力を300kW増加できることを確認した。この出力増により、年間発電電力量が約120万kWh(一般家庭約380世帯の年間使用電力量に相当)増加し、CO2排出量削減効果は年間約650トンになると試算している。

同社は2030年度までに、発電電力量1.4 億kWh/年の拡大(2018 年度比)を掲げている。今回の取り組みにより、2018年度比で累計約0.021億kWh/年の水力発電電力量が増加した。

北陸電力、水力発電の目標値を上方修正 大正時代の設備を更新
2018年03月28日掲載
https://www.kankyo-business.jp/news/020082.php

北陸電力(富山県富山市)は3月27日、大正時代に運転を開始した松ノ木水力発電所(同)の最大出力が、発電機の取替により100kW増加し、5,900kWになったと発表した。また、これら既設設備の改修などにより、2020年度までの水力発電電力量拡大の中間目標を達成できる見込みとなったため、目標値を上方修正した。…

大正時代の水力発電の出力を増加

松ノ木発電所は、1924年(大正13年)に運転を開始した。水車型式は横軸単輪複流渦巻フランシス水車で、発電機型式は横軸三相交流同期発電機。

今回、発電機の取替に伴う性能確認試験結果により、発電所出力を100kW増加できることを確認したため、出力を変更。電気事業法に基づき発電事業変更届出書を経済産業大臣へ届出た。

この出力増による年間発電電力量(増加量)は約50万kWhで、CO2排出量削減効果は年間約290トンとなる。

水車の設備改修では出力を3,000kW増

北陸電力は3月初めにも、常願寺川水系の有峰第二発電所(富山市)の最大出力が、水車の設備改修(水車羽根車の取替)により3,000kW増加し、123,000kWとなったと発表している。これに伴う年間発電電力量(増加量)は約300万kWhで、CO2排出量削減効果は年間約1,770トンとなる試算している。なお、この発電所は1981年に運転を開始した。

1489とはずがたり:2019/09/17(火) 19:06:03
北村地方創生相、「犠牲」発言撤回せず 「今後は注意」
2019/09/17 12:39朝日新聞
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASM9K3Q13M9KUTFK007.html

 北村誠吾地方創生相は17日の閣議後の記者会見で、石木ダム(長崎県川棚町)の建設計画をめぐり「誰かが犠牲に」などと発言したことについて、「閣僚としてではなく長崎出身の政治家として地元の問題について述べた」と語った。

 発言について、謝罪や撤回はしない考えを示す一方、「不快な思いをさせるような表現ということであれば、今後は十分注意していきたい」とも述べた。

 石木ダムをめぐっては、県の収用委員会が5月、建設に反対する13世帯約60人が暮らす水没予定地の明け渡しを命じる裁決を出した。今月19日を過ぎると、土地の所有権が国に移り、明け渡し期限の11月18日までに立ち退かなければ、行政代執行が可能になる。

 北村氏は14日、地元の長崎県佐世保市で記者会見した際、「みんなが困らないように生活するためには、誰かが犠牲(になり)、協力して、人のために役に立とうという精神で世の中は成り立っている」と発言した。

1490荷主研究者:2019/09/23(月) 16:04:10

https://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20190908201.htm
2019/09/08 01:32 北國新聞
神通川の堤防強化着手 富山市中心部、洪水防止 23年度までに完成

 国土交通省富山河川国道事務所は10月、全国有数の急流河川として知られる神通川の右岸堤防を強化する「富山市街地重点防御築堤事業」に着手する。県都中心部の約3・7キロ区間を対象に、最大で堤防を1・4メートルかさ上げし、4メートル拡幅する。民家や公共施設が軒を連ねる人口密集地域の洪水被害を防ぐ狙いで、2023年度までの完成を目指す。

 計画では、北陸新幹線が走る神通町から、有沢橋より上流の布瀬町まで、盛り土の工事が行われる。整備後の堤防は0・2〜1・4メートル高くなり、幅は1・5〜4メートル拡大する。

 全区間3・7キロのうち、今年度は神通町から、富山大橋がある安野屋町まで1・07キロ区間が整備対象になる。来年度以降は、安野屋町よりさらに上流区間で整備が進められる。

 堤防が強化される神通川の右岸側は木造住宅や学校、商店が並び、近くには県庁や富山市役所、県警本部などの施設も立地する。2004年10月の台風23号による洪水では、流域で全壊家屋7戸、半壊家屋21戸、床上浸水669戸、床下浸水860戸と、被害が広範囲に及んだ。

 神通大橋に設置されている水位観測所の記録では、04年10月の水位が8・33メートルと過去最高で、氾濫危険水位の8メートルを上回った。昨年7月には豪雨で7・22メートルと2番目の高さにまで上がり、神通川の氾濫や堤防の決壊を防ぐ取り組みが求められていた。

 富山河川国道事務所は「洪水の激甚化に備え、右岸の別区間や左岸の整備も計画的に進めたい」としている。

1491とはずがたり:2019/09/29(日) 14:33:32
バス釣り野郎め,身勝手過ぎる

用水路の水、ぜんぶ抜こうとしたら…ブラックバス釣り人から抗議殺到 茨城・潮来
https://mainichi.jp/articles/20190928/k00/00m/040/058000c
毎日新聞2019年9月28日 10時02分(最終更新 9月28日 16時01分)

 茨城県潮来市内の農業用水路で10月、テレビ東京系のバラエティー番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」の撮影がある。市にとっては粗大ゴミを撤去し、バスなどの外来魚も駆除して水郷の原風景をよみがえらせる絶好の機会だ。だがバス釣りの愛好家たちは「外来種も生物」などとインターネット上で駆除に反発。市役所に抗議電話が相次いでいる。【根本太一】

1492とはずがたり:2019/09/30(月) 18:32:09
Jパワー、静岡県浜松市の水力発電所を改修して出力増ー年間発電量はおよそ560万kWh向上
https://sgforum.impress.co.jp/news/3968
2017/06/05
(月)
SmartGridニューズレター編集部
電源開発は、水力発電所「秋葉(あきは)第一発電所」の2号機の設備を更新し、運転を再開したと発表した。

電源開発(Jパワー)は2017年5月31日、同社が静岡県浜松市天竜区に建設し運営している水力発電所「秋葉(あきは)第一発電所」の2号機の設備を更新し、運転を再開したと発表した。秋葉第一発電所は1958年1月に運転を開始した古い水力発電所。今回は発電機を最新のものに更新したほか、運転開始以来使用していた水車を新設計のものに入れ替えた。この効果で、秋葉第一発電所の最大出力が従来の45.3MW(4万5300kW)から、46.25MW(4万6250kW)に向上した。

図 秋葉ダム。秋葉第一発電所のほか、秋葉第二発電所、秋葉第三発電所の水源となっている

図 秋葉ダム。秋葉第一発電所のほか、秋葉第二発電所、秋葉第三発電所の水源となっている

出所 電源開発

新しい水車を設計する際には、最新の解析、シミュレーション技術を駆使して、水の流れや、羽根が受ける水圧分布などを綿密に解析したという。その結果、水車の形状が元々使っていたものに比べると変化したという。

発電機と水車の更新により、最大出力が45.3MWから46.25MWと、およそ950万kW向上したが、この分によって年間発電量がおよそ5.6GWh(560万kWh)向上したという。出力向上分だけで設備利用率を計算するとおよそ67.29%となる。改良後の最大出力46.25MWの発電設備が、この設備利用率で稼働すると想定すると、設備更新後の秋葉第一発電所の年間発電量はだいたい272.63GWh(2億7262万5435kWh)となる。

資源エネルギー庁が試算した一般世帯の年間電力消費量は、3600kWh。設備更新後の秋葉第一発電所の年間発電量の試算値にこの値を当てはめると、約7万5729世帯分に当たる。発電した電力は、従来と同じように各電力会社に卸売する。ちなみに、設備更新による出力増分で得られる年間発電量560万kWhだけでも、だいたい1556世帯分に当たる。

1493とはずがたり:2019/10/11(金) 16:12:32
幌別川水力発電所
http://minami-siribesi.world.coocan.jp/contents/suttu_horobetukawa2.htm

は幌別川水力電気株式会社
1915.5.7〜1957.10.8廃止(『北海道電力の10年』)。
出力:100or150kW(『寿都町史』では100kW、『寿都外三郡大観』、『北海道電気事業史』では150kW)

北海道で13番目の電気事業会社であった。

http://www.town.iwanai.hokkaido.jp/?p=1000
https://840.gnpp.jp/hokkaidosuiryokuhatsuden/
岩内水力発電株式会社
1906〜
出力:120kW

幌内川河口近く
水の落差 44メートル

1494とはずがたり:2019/10/12(土) 15:10:33
【コラム】第15回 「越流」はこわい
http://kenbire.jp/column/detail?id=35


越流とは「堤防や防波堤の上を越えて水が流れ込んでくる」現象をいいます。

実は、この越流は構造物にとってはかなりこわいもので、

絶対に回避しなければならない現象です。


■河川堤防

河川堤防(の)…川側の側面にはコンクリートや石などで張りつめてあって、

流水によって側面が侵食されないようにされています。

では、堤防の天端(頂上の面)や陸地側の側面はどうなっているかというと、

基本的に川側のような侵食対策はされていません。

なぜかというと、そもそも天端や陸側側面は流水のないところですので、

侵食対策が必要ないという考え方だからです。

もちろん、天端や側面にもコンクリートなどを敷き詰めておけばより安心ですが、

そうすると工事費はどんどん上がってしまいますし、景観的にもあまり良くありません。

このような構造になっている河川堤防で一旦越流が発生した場合、

堤防は非常に脆く、あっという間に崩壊してしまいます。

堤防の材料である土は、水の浸透に対しては強いのですが、

表面を流れて削り込まれる現象に対してはほとんど抵抗力がありません。

越流が起こると、その場所からどんどん堤防が削られていいき、決壊範囲は広がっていきます。

この進行は水位が下がるまで止まりません。

1495とはずがたり:2019/10/12(土) 15:10:47
>>1494
■ダム

ダムには大きく分けて、コンクリートダムと、土でできたアースダムがあります。

いずれも越流が起きないように洪水吐というものが設けられており、

ダム湖が一定水位以上にならないようになっています。

しかし、まれに越流が発生するケースも世界的に起きています。

特に怖いのがアースダムです。

河川堤防と同じ理由で、ダムでも一旦越流が起きると数分間で一気に崩壊してしまいます。…

また、気を付けなければいけないのが「土砂ダム」と呼ばれるものです。

これは人工的に作られたダムとは異なり、

土砂崩れなどにより河川に堆積した土砂が自然のダムになっているものです。…

■防波堤

防波堤を越えて波飛沫が入ってくる様子は、台風や冬季によく見かける光景です。

しかし、津波のように大量の水が防波堤を越流すると防波堤は脆く崩壊してしまうメカニズムが、

東北大震災で明らかになりました。

具体的には、コンクリートそのものは津波に持ちこたえるのですが、

越流した水が防波堤の裏側の基礎石を削ってしまい、

本体のコンクリートが後ろ側に倒れてしまうという現象が分かったのです。

このような現象が起こらないように、防波堤の裏側の基礎石を厚くしたり、

大きな石(被覆石)でカバーしたりする改良工事が現在行われています。

1496とはずがたり:2019/10/12(土) 15:10:57

43万人!?
高層マンションの2階か3階以上に済んでる奴とかは勧告免除しないと収用しきれないんちゃうか!?

東京 江戸川区の一部 43万人余に避難勧告
2019年10月12日 12時36分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012125171000.html

東京の江戸川区は、台風による雨で荒川流域の平均雨量が500ミリを超えると想定されることから、浸水のおそれのある地域の21万4000世帯、43万2000人に避難勧告を出しました。

5段階の警戒レベルのうちレベル4にあたる情報で、江戸川区は区内の小学校と中学校65校を避難所として開設し、速やかに全員避難するよう呼びかけています。

1497とはずがたり:2019/10/12(土) 15:11:40

https://twitter.com/aoa30/status/1182896520695181312
いけち
@aoa30
城山ダムの現在の放流量は2000m3/sに達してる!!城山ダムの常用洪水吐の最大流量は2000m3/s、つまり17時から予告されてる緊急放流ってのは、クレスト放流だ!マジか! http://pref.kanagawa.jp/sys/suibou/web_city/suibou_joho/html/sagami/dam/c30201_15.html
午後2:51 ・ 2019年10月12日・TweetDeck

1498とはずがたり:2019/10/12(土) 15:12:04

http://kanagawa-dam.jp/web_data/genkyo_kokai/mizugame_h.html
ダム放流情報(現況図)
神奈川県が管理する主なダムの放流状況についてお知らせしています。

1499とはずがたり:2019/10/12(土) 15:53:15

相模川の城山ダム 12日午後5時から緊急放流へ 神奈川県「早めに避難を」
https://www.excite.co.jp/news/article/Mainichi_20191012k0000m040151000c/
毎日新聞社2019年10月12日 15:11

 神奈川県は相模川の城山ダム(相模原市緑区、総貯水容量約6230万立方メートル)で12日午後5時から緊急放流を実施する見通しを明らかにした。城山ダムでの緊急放流は初めて。相模川や、相模川に流れ込む河川の水位が急激に上昇し、流域で浸水などの大規模な水害が発生する恐れがあり、県は「流域の方々は早めに避難してほしい」と呼び掛けている。

 城山ダムは県や横浜市、川崎市、横須賀市の共同事業で建設されたダム。台風19号による激しい降雨が予想され、洪水調節容量(約2750万立方メートル)を超える水がダムに流れ込む可能性があることから、流入量とほぼ同量を下流に流す「異常洪水時防災操作」を実施する見込みという。【木下翔太郎】

1500とはずがたり:2019/10/12(土) 15:59:38

250MWの純揚水かっ!!

http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/midoriku/1009256/1009264.html

城山発電所(神奈川県企業庁発電総合制御所)

このページの情報をツイッターでツイートできますこのページの情報をフェイスブックでシェアできますこのページの情報をラインでシェアできます印刷大きな文字で印刷ページ番号1009264城山発電所(神奈川県企業庁発電総合制御所)の写真
城山発電所は、日本初の大規模な純揚水式発電所で、本沢ダム(城山湖)と城山ダム(津久井湖)の高低差を利用して発電しています。夜間の余剰電力を利用して、津久井湖の水を城山湖に汲み上げ貯留し、電力需要の多い時間に、城山湖から津久井湖への放流により発電します。
公営電気事業唯一の純揚水発電所で、最大出力は250,000kW。地下230メートルにある発電機室などを見学することができます。

1501とはずがたり:2019/10/12(土) 21:12:49

https://twitter.com/NishijimaLaw/status/1182978640096579585
西島和
@NishijimaLaw

国営の川治ダム・川俣ダムにいたっては、10/1〜12/31は「非洪水期」という設定で、洪水容量はなし。気候危機で災害の規模・発生態様が変わっているのだから、こういった設定も見直すべきと思いますし、緊急放流が深夜にならないよう備えられなかったのか疑問。国は流域の安全を第一に考えてほしいです

鬼怒川流域 栃木 日光の2ダム 緊急放流の可能性
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126251000.html
2019年10月12日 19時25分

国土交通省関東地方整備局は、台風19号の接近に伴う大雨で栃木県日光市の川俣ダムと川治ダムの水位があがり、12日夜遅くから13日未明にかけて緊急放流を始める可能性があると発表しました。

緊急放流は「異常洪水時防災操作」と呼ばれ、通常の放流と異なって、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水を下流に流す操作です。

このうち川俣ダムは午後10時以降、川治ダムは、13日午前0時ごろから緊急放流を始める可能性があるということです。

鬼怒川の下流にあたる宇都宮市や、さくら市では水害が発生するおそれがあるとして住民に対し命を守る行動を取るよう厳重な警戒を呼びかけています。

国土交通省では、2つのダムについて緊急放流を行う場合、実施する3時間前に改めて発表するとしています。

1502とはずがたり:2019/10/12(土) 21:14:12
水沼ダムで緊急放流 北茨城
2019年10月12日 21時12分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126601000.html

茨城県によりますと台風19号の影響で北茨城市にある水沼ダムは水位があがり、午後8時20分から緊急放流が行われています。

緊急放流は「異常洪水時防災操作」と呼ばれ、通常の放流と異なって、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水を下流に流す操作です。

下流の花園川とその先の大北川が氾濫するおそれがあるとして県は下流の北茨城市の住民に対し命を守る行動を取るよう厳重な警戒を呼びかけています。

1503とはずがたり:2019/10/12(土) 21:16:06
午後10時から城山ダムを緊急放流
https://this.kiji.is/555721051390919777?c=39546741839462401
2019/10/12 20:56 (JST)10/12 21:15 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社

 神奈川県は12日、相模原市の城山ダムで水位が上昇し、貯水量を超える可能性が高まったため、午後10時から緊急放流を開始すると発表した。

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トピック
社会

「私は日本人」念願の祖国へ

1504とはずがたり:2019/10/12(土) 21:23:14
https://twitter.com/BB45_Colorado/status/1182989617991045126
Hiroshi Makita Ph.D.
@BB45_Colorado
今大事なことは、関東一円で多くのダムが一斉に但し書き操作に入っている可能性があって、それは河川計画が破綻したことを意味するのです。

だから、今は戦時下であれば焼夷弾が降り注ぎはじめたという状態です。

ダムプロパガンダは、まさに「逃げるな火を消せ」そのものです。
午後9:01 ・ 2019年10月12日・Twitter Web App

https://twitter.com/BB45_Colorado/status/1182991315635585024
Hiroshi Makita Ph.D.
@BB45_Colorado
「緊急放流」=「但し書き操作」=「災害時ナンチャラ操作」

これはダムが治水機能を放棄してダムを守ること以外何もできなくなったことを意味し、治水上の最大級の緊急事態を意味します。

極めて高い確率で大氾濫が起こりえますので、「緊急放流」の予告が入ったら、6m以上の高台に避難しましょう。
午後9:08 ・ 2019年10月12日・Twitter Web App

関東4ダム緊急放流の可能性 神奈川 栃木の一部で水害のおそれ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126461000.html
2019年10月12日 20時42分

台風19号の接近に伴う大雨でダムの水位が上がり、ダムの機能を確保するため、関東の4つのダムで緊急放流が行われる可能性があります。下流の神奈川県や栃木県の一部で水害が発生するおそれがあります。

緊急放流は異常洪水時防災操作と呼ばれ、通常の放流と異なって、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水を下流に流す操作です。

神奈川県
神奈川県によりますと、相模原市緑区にある●城山ダムの緊急放流によって相模川や相模川に流れ込んでいる川の水位が急激に上昇して、大規模な水害が発生するおそれがあるとしています。

神奈川県は緊急放流の1時間前には周知するとしていて、流域の、
▽相模原市、
▽平塚市、
▽茅ヶ崎市、
▽厚木市、
▽海老名市、
▽座間市、
▽寒川町、
▽愛川町に住む人たちに命を守る行動を取るよう警戒を呼びかけています。

栃木県
▽国土交通省関東地方整備局は、栃木県日光市の●川俣ダムの緊急放流について、12日午後10時以降に始める可能性があるとしていましたが、予定より遅くなる見通しだということです。

▽13日午前0時から緊急放流を予定していた●川治ダムについても、予定より遅くなる見通しだということです。

ダムに流入する雨の量が想定を下回っているためだとしていて、現時点で緊急放流の具体的な時間は決まっていません。

放流の3時間前には周知するとしています。
埼玉県 群馬県
埼玉県と群馬県の境にある●下久保ダムでも13日午前1時ごろから緊急放流を始める可能性があるということです。

下流にあたる神流川流域の群馬県藤岡市、高崎市、埼玉県神川町、上里町の住民に、低い土地の浸水への警戒を呼びかけています。

国土交通省は緊急放流を行う場合、実施する3時間前に改めて発表するとしています。

1505とはずがたり:2019/10/12(土) 21:32:54
岩淵水門へ隅田川への流入を防いで荒川流域を犠牲にする仕組みに成っているらしい。
上流の二瀬ダムの緊急放流も始まるようだ。。

https://twitter.com/search?q=%E5%B2%A9%E6%B7%B5%E6%B0%B4%E9%96%80&src=recent_search_click

Mr.たりん
@Mr_Tarinn
ついに岩淵水門閉門!!!!#隅田川 #荒川 #台風19号

午後9:00 ・ 2019年10月12日

国土交通省 荒川下流河川事務所
@mlit_arakawa_ka
#台風第19号 の接近に伴い、岩淵水門地点の水位がAP+4.0mに達しました。
このため、岩淵水門を閉鎖し、隅田川の水位上昇を防ぎます。
今後の台風情報等にご注意ください。#荒川 #岩淵水門

午後9:19 ・ 2019年10月12日・

たき
@taki_road
とうとう岩淵水門が閉鎖されました、22時からは二瀬ダムの緊急放流も始まります
荒川流域周辺の方は直ちに非難を
午後9:13 ・ 2019年10月12日

タケルんるん
@jakotiben83
今日、国交省の人と話ししてたんだけど隅田川って基本的に氾濫することってないんだって??

理由は隅田川が氾濫しそうになると赤羽にある岩淵水門っての閉めて全部荒川に流しちゃうから??

荒川流域に住んでる人は気を付けて??
午後6:35 ・ 2019年10月11日・Twitter for iPhone


mii
@xox_0_0_
荒川が決壊するか全ては、隅田川と荒川の分岐点にある「岩淵水門」に掛かっています。上流の川の水位が4mを越えたら、この水門が閉められ全ての水が荒川に流されるということ。東京の予想総雨量は1000ミリ。先程大雨特別警報が初めて東京に出ました。
早めの判断と行動が大切です。#台風
午後4:03 ・ 2019年10月12日

蒼封
@y_miyata

21:00頃の岩淵水門ライブカメラ画像
って水門しまってるーーーー!、隅田川への水量少なくなるけど荒川に水集中するから荒川流域の江戸川区・墨田区・江東区は危険だ。


フォンテーヌ春日
@oauKs58jejOMqEF
軟弱地盤の岩淵水門を完成させて荒川放水路を造った土木技師=青山士(あきら)。クリスチャンであった青山は軍国主義に反対し「軍艦一隻の建造費があれば放水路を造れる」と言って軍部を敵に回すが、東京を守ったのは荒川放水路であり戦艦大和ではなかった。バカな軍国主義者は台風より危険!

午後7:53 ・ 2019年10月12日

1506とはずがたり:2019/10/12(土) 22:14:21
福島 高柴ダムで緊急放流 いわき 鮫川で大規模水害のおそれ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126841000.html
2019年10月12日 22時12分

福島県によりますと、いわき市にある高柴ダムは記録的な大雨の影響で水位が上がり、午後10時から緊急放流が行われています。

県は放流によって、いわき市を流れる鮫川で大規模な水害が発生するおそれがあるとして、流域の住民に命を守る行動を取るよう呼びかけています。

1507とはずがたり:2019/10/12(土) 22:16:07
栃木県佐野市で秋山川が氾濫
2019/10/12 22:11 (JST)10/12 22:13 (JST)updated
https://this.kiji.is/555740049364829281?c=39550187727945729
c一般社団法人共同通信社

 栃木県河川課などによると、同県佐野市で12日夜、秋山川が氾濫した。

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1508とはずがたり:2019/10/12(土) 22:16:22
福島県相馬市で宇田川が氾濫
2019/10/12 22:08 (JST)10/12 22:15 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555739168497943649

 福島県によると、12日夜、相馬市を流れる宇田川が氾濫した。

1509とはずがたり:2019/10/12(土) 22:16:39
神奈川県箱根町で総降水量が千ミリ超える
2019/10/12 22:07 (JST)10/12 22:15 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555738915240592481

 気象庁によると、神奈川県箱根町で10日からの総降水量が千ミリを超えた。

1510とはずがたり:2019/10/12(土) 22:17:16
長野で千曲川氾濫
2019/10/12 21:21 (JST)10/12 21:50 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555727263329633377

 国土交通省千曲川河川事務所によると、12日夜、長野県の上田市と長野市で千曲川が氾濫した。

1511とはずがたり:2019/10/12(土) 22:17:53
埼玉・秩父のダムで放流量増やす
2019/10/12 20:39 (JST)10/12 21:05 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555716818456822881

 国土交通省関東地方整備局は12日午後8時ごろ、埼玉県秩父市にある荒川水系の二瀬ダムで放流量を増やした。

1512とはずがたり:2019/10/12(土) 22:18:28
東京都内の2河川が氾濫
2019/10/12 20:13 (JST)10/12 22:16 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555710228466222177

 東京都によると、12日午後、八王子市の南浅川と青梅市の成木川が氾濫した。

1513とはずがたり:2019/10/12(土) 22:19:16
車ごと橋壊れて転落しても助かるなんて凄い!

長野で車3台が転落、5人救助
2019/10/12 20:14 (JST)
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555710349950256225

 長野県東御市によると、12日午後7時ごろ、同市の千曲川に架かる橋の近くの道路が陥没し、車3台が転落した。計5人が乗っていたが全員救助され、命に別条はない。

1514とはずがたり:2019/10/12(土) 22:27:33
栃木県佐野市で秋山川が氾濫
2019/10/12 22:11 (JST)10/12 22:25 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://this.kiji.is/555740049364829281

 栃木県河川課などによると、同県佐野市で12日夜、秋山川が氾濫した。

1515とはずがたり:2019/10/12(土) 22:48:57
福島 南相馬 新田川で氾濫発生
2019年10月12日 22時42分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126971000.html

福島県と福島地方気象台は午後10時半、南相馬市原町区を流れる新田川で氾濫が発生したと発表しました。

氾濫が発生した場所は原町区の大谷地区と北新田地区の付近だということです。

自治体からの避難情報を確認するとともに、安全の確保を最優先に進めてください。

1516とはずがたり:2019/10/14(月) 18:35:23
ええっ!?これらのダムは少なくともまともに対策とろうろしてなかったことじゃね??

なんか城山ダムとか擁護ツイート一杯見たけど現実はこれかい。

ダム緊急放流、水位調節は実施されず 国交省、対応調査へ
https://www.kanaloco.jp/article/entry-201951.html?fbclid=IwAR3HzJ8GStnVzBjqql0erkEi1tbk7ZEDN2ZbdN-HlC1eOsU3BzjWZj_FZ2U
社会 共同通信  2019年10月14日 14:5

 台風19号で茨城など4県と国は12日夜から13日未明にかけ、治水機能を持つ6カ所のダムで満杯近くになった水を緊急放流した。国土交通省は決壊を防ぐためやむを得なかったとの見解だが、昨年の西日本豪雨の教訓として有識者から提言されていた事前の水位調節は、6ダムとも実施していなかった。同省は対応が適切だったかどうか調べる方針だ。

 6ダムは、国が管理する美和ダム(長野県)、県が管理する高柴ダム(福島県)、水沼ダム、竜神ダム(ともに茨城県)、塩原ダム(栃木県)、城山ダム(相模原市緑区)。国交省はいずれも規則に基づき、自治体や警察、消防などに通知したとしている。

 緊急放流は流入量と同量の水を放出する操作だ。

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1517とはずがたり:2019/10/14(月) 20:04:36
ここか。
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E138.15.8.625N36.37.18.708/zoom/8/

長野新幹線の基地はこの辺。そもそも川が一杯で低湿な感じ
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E138.16.24.375N36.41.51.417/zoom/8/

千曲川の決壊地点は古くから洪水の常襲地帯 犀川と合流
有料記事 台風19号
https://www.asahi.com/articles/ASMBG3GHNMBGULBJ001.html
小林舞子 2019年10月14日19時21分

 台風19号による大雨で堤防が決壊し、大きな被害が出た千曲川。専門家によると、長野市の浸水エリアの一帯は古くから洪水の常襲地帯として知られている場所だった。国土地理院が推定した浸水の深さは最大で4・3メートルに達した。

 信州大の吉谷純一教授(河川工学)によると、千曲川は決壊地点の約8キロ上流で犀川と合流している。千曲川の源流は、長野、山梨、埼玉の県境の山岳地帯。犀川の源流は北アルプスの山中。二つの流域に降った雨が集まり、もともと水量が多くなるところだ。

 さらに、約5キロ下流では川幅…

残り:289文字/全文:518文字

1518とはずがたり:2019/10/14(月) 20:44:00
埼玉・川越で堤防の復旧開始 本格着工は来年の可能性も
有料記事 台風19号
https://www.asahi.com/articles/ASMBG525QMBGUTNB006.html?ref=tw_asahi
宮脇稜平、西堀岳路 2019年10月14日19時59分

 台風19号による大雨で複数の堤防が決壊した埼玉県内では、復旧工事が急ピッチで進められている。

 同県川越市平塚新田では越辺(おっぺ)川の右岸の堤防が決壊し、付近の航空会社倉庫に水が流れ込んだ。14日午前中から国土交通省のポンプ車3台などが排水作業を行っていた。荒川上流河川事務所によると、応急処置は10日ほどで完了するが、本格的な工事は来年にずれ込む可能性もあるという。

 同事務所によると、荒川水系の河川で堤防が決壊したのは越辺川と都幾(とき)川の計4カ所で、緊急復旧工事を14日中に開始するとしている。大型ブロックで作った土台に土砂を盛り、遮水シートやブロックで表面を覆う措置で、1週間から10日程度で完了するという。

 ただ本格的な工事がいつから始められるかは未定だ。台風シーズンが当面続くとみられることから、着工は雨が少なくなる来年1月以降になることもありうるという。工事期間は長いもので半年ほどといい、堤防の完全復旧までには時間がかかりそうだ。

 なぜ決壊したのか。同事務所の…

残り:526文字/全文:954文字

1519とはずがたり:2019/10/15(火) 08:02:52

どこだ?
この辺https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E140.23.22.089N36.50.28.012/zoom/9/かな??

唯一の橋が崩落し孤立 不通の鉄道橋を緊急利用 福島 矢祭町
2019/10/14 23:12NHKニュース&スポーツ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10012131231_20191014.html

台風19号の大雨で福島県矢祭町の山に囲まれた集落では、外につながる唯一の橋が川の増水で崩落し、住民30人が孤立状態になっています。

1520とはずがたり:2019/10/15(火) 16:37:25
>決壊したのは長野市穂保(ほやす)地区の千曲川左岸の堤防で、1984年に完成し、2007年に幅を7メートルから2倍超の17メートルにまで広げる工事をしたばかりだった。
https://map.goo.ne.jp/map/search/latlon/E138.16.36.563N36.40.46.486/zoom/8/?order=1&qo=%E9%95%B7%E9%87%8E%E5%B8%82%E7%A9%82%E4%BF%9D

>決壊地点は、約7キロ下流の中野市立ケ花(たてがはな)で川幅が狭くなるため遡上(そじょう)流が入り込みやすい地形だった。
https://map.goo.ne.jp/map/search/latlon/E138.18.41.063N36.43.31.944/zoom/8/?order=1&qo=%E4%B8%AD%E9%87%8E%E5%B8%82%E7%AB%8B%E3%82%B1%E8%8A%B1

千曲川決壊、過去最大の水量による水圧 越水も重なる 台風19号
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191015-00000002-mai-soci
10/15(火) 8:29配信毎日新聞

千曲川決壊、過去最大の水量による水圧 越水も重なる 台風19号
台風19号の大雨で決壊した千曲川=長野市穂保で2019年10月14日午前10時30分、本社ヘリから
 台風19号で長野市の千曲川の堤防が決壊した原因について、国土交通省千曲川河川事務所は、過去最大の水量による水圧と越水が重なった可能性があるとみている。

【写真特集】千曲川決壊 何もかも流され…

 決壊したのは長野市穂保(ほやす)地区の千曲川左岸の堤防で、1984年に完成し、2007年に幅を7メートルから2倍超の17メートルにまで広げる工事をしたばかりだった。河川事務所や市などによると、13日早朝、約70メートルにわたって崩れ、同地区を中心に広範囲に浸水被害をもたらした。

 決壊地点は、約7キロ下流の中野市立ケ花(たてがはな)で川幅が狭くなるため遡上(そじょう)流が入り込みやすい地形だった。

 決壊地点は左岸と右岸の幅が約1000メートルあるが、立ケ花付近は約200メートルしかないため水位が上がりやすく、83年の台風の際は水位が最大11.13メートルを観測した。立ケ花で水位が上がれば上流側にも相当な水圧がかかる。今後予定していた川の掘削工事が完了すれば過去最高水位だった83年時に相当する水量でも耐えられる想定だった。しかし、今回はその水位をも超え、13日午前3時20分に12.46メートルに達した。

 決壊地点では水位の上昇とともに堤防に水圧がかかり、13日午前0時55分ごろから越水が始まり、それによって堤防の外側が削られた。さらに水量が増え続けて水圧が増し、午前3時20分から5時半の間に決壊したとみられる。河川事務所の吉田俊康副所長は「川は難しい。具体的な原因について調査を進めていきたい」と話した。【ガン・クリスティーナ】

1521とはずがたり:2019/10/15(火) 17:04:02
試験湛水中でまさかの役立ちを見せた八ッ場ダム。試験中だけに貯めっぱなしには出来ず早くも放流。

発電所は併設されてないの?ここ

八ッ場ダム 16時から放流
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191015-00010000-gtv-l10
10/15(火) 16:02配信群馬テレビ

 国土交通省八ッ場ダム工事事務所は、群馬県長野原町の八ッ場ダムで水位低下のための放流操作をすると発表しました。発表によりますと、10月15日16時頃から放流するということです。下流の河川の水位上昇が見込まれるため、注意を呼びかけています。

最終更新:10/15(火) 16:02

1522とはずがたり:2019/10/15(火) 19:34:29

https://twitter.com/NishijimaLaw/status/1183528445852020736
西島和
@NishijimaLaw
ダムが治水効果を発揮したといえるのは
・降雨の場所(ダムの集水域)
・降雨の規模、時間分布(ピークが河道で流せない)
が想定通りで、かつ、ピークカットできるタイミングで洪水調節できた場合に限られる。
だから、ダムの治水効果はきわめて限定的なのです。まずこの基本を理解してくださいね


ttps://twitter.com/NishijimaLaw/status/1183650375980568576
西島和
@NishijimaLaw
そうなんです。ダムも堤防もおもしろいし、私たちの生命財産にかかわる大事なことなので、専門家にまかせておかないで、もっとみんなで議論したいですね。
「堤防にソイルセメントをいれて強化する技術は、海外ではふつうなのに、なぜ日本ではほとんど実施されないのか?」とか、不思議がいっぱいです


tps://twitter.com/NishijimaLaw/status/1184044510927392768
西島和
@NishijimaLaw
そうですよね。ところが、国土交通省には「土堤(どてい)原則」という古(いにしえ)の技術指針がありまして、堤防にセメントや鋼矢板をいれることはまかりならん!となっているらしいです。それで、全国で土まんじゅうの堤防が決壊するひどいことになっております…


tps://twitter.com/tohazugatali1/status/1184052899619303424
とはずがたり
@tohazugatali1
堤防が一番重要な機能である"流水、雨水の浸透・浸食に極めて脆弱"なのに"メリット大きい"って意味がわからんですねえ。。

tp://nilim.go.jp/lab/fag/data/seminar150302/150302_toya.pdf
河川施設管理の現状と課題
堤防を中心として
公益財団法人 河川財団 研究フェロー
戸谷 英雄

① 土堤原則(河川管理施設等構造令)
・土堤であることのメリットは、大きい
・その反面流水、雨水の浸透・浸食に極めて脆弱

ttps://twitter.com/tohazugatali1/status/1184053157652910081
とはずがたり
@tohazugatali1
しかもそんな古いものでもないのか。

ttp://blog.livedoor.jp/ohta_geo/archives/51875987.html
「堤防は土で作るのが原則で、異物を入れるととんでもないことが起きるから絶対にダメだ」というのが土堤原則だと言われています。これは昔からずっとそうだった、決して侵してはならないルールなのだ、、、と言われます。

実際には戦後の短い期間にしか存在していなかった終身雇用・年功序列が日本の伝統だという「嘘」と同様に、土堤原則も「原則」という古さはないのかもしれません。

1981年と1986年に小貝川であった堤防決壊では、剛な基礎形式の樋管が原因となったわけですが、このことが「土堤原則」が声高に言われるようになったきっかけのようです。

1523とはずがたり:2019/10/15(火) 21:56:16
う〜ん。。。

どうしたら良いんだろうねえ。。

>堤防に面する住宅は東日本大震災で押し寄せた津波は最大でも床上までの高さでしたが、今回の台風では多くの住宅が2階近くまで水につかった

100年に一度の大地震より毎年来るなんなら複数回来る過去最大級の台風の方が目の前の危険だよな。。

山田町船越の田の浜地区はこの辺かな??
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E141.59.37.004N39.25.0.325/zoom/10/

この辺は浸水しそうだけど今のところ全部空き地っぽいし。。
https://www.google.co.jp/maps/@39.4190126,141.985842,3a,75y,47.64h,84.58t/data=!3m6!1e1!3m4!1s1zp-_NKzLAPijbYu-54ghg!2e0!7i13312!8i6656


津波堤防雨水せき止め浸水か 町が住宅被害の調査 岩手 山田町
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191015/k10012133151000.html
2019年10月15日 19時58分

岩手県山田町で、東日本大震災のあとに整備された堤防が台風の雨水などをせき止めたため住宅が浸水したと住民が指摘している問題で、町は15日から住宅被害の調査を始めました。

山田町船越の田の浜地区では、台風19号の豪雨で水につかり、およそ50棟が浸水などの被害を受けました。

この地区には、東日本大震災の津波で被害を受けた低地部の空き地に、緑地や盛り土の堤防を備えた津波を防ぐための公園が整備されています。

今回の台風に伴う浸水被害について地域の住民からは、流れてきた雨水などを堤防がせき止める形になったという指摘が出ています。

このうち、堤防に面する住宅は東日本大震災で押し寄せた津波は最大でも床上までの高さでしたが、今回の台風では多くの住宅が2階近くまで水につかったということです。

また堤防も一部が決壊しました。

町では15日から住宅被害の調査を始めていて、今後、地区が水につかった経緯も調べることにしています。

1524とはずがたり:2019/10/15(火) 23:41:20

2つの河川で氾濫相次ぎ浸水被害拡大か 福島 本宮
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191015/k10012132881000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
2019年10月15日 19時00分

今回の台風で7人が亡くなった福島県本宮市では阿武隈川と支流の安達太良川の2つの川が短時間のうちに相次いで氾濫し、市街地の広い範囲が浸水したと見られることがわかりました。

本宮市では市の中心部で東西を流れる支流の安達太良川が南北を流れる阿武隈川へと流れ込んでいて、合流地点の周辺に住宅地や商業地域が広がっています。

安達太良川では12日の夕方ごろから水かさが急激に増し、夜のうちに氾濫したとみられています。

福島県によりますと、安達太良川では合流地点から500ートル余り上流で左岸側の堤防が15メートルほどにわたって決壊していて、ここから川の北側の市街地に一気に水が流れ込んだとみられるということです。

一方、阿武隈川では13日の午前0時時点で合流地点にある観測所で氾濫危険水位を越え、午前1時ごろに水があふれてJR本宮駅がある西側へ流れ込んだとみられています。

2つの川の氾濫地点は600メートルほどしか離れておらず、短時間のうちに相次いで川が氾濫したことで市街地に大量の水が押し寄せ、浸水被害が拡大したとみられるということです。

1525とはずがたり:2019/10/23(水) 12:29:56
はやい。。

もともとなんか計画あったのかな??


大郷・中粕川、新街区で再建へ試案 水害リスク避け移転
https://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201910/20191022_13022.html
2019年10月22日 火曜日

 台風19号の豪雨で吉田川が決壊し、広範囲に浸水した宮城県大郷町粕川の中粕川地区の再建に向け、町は21日、集落の移転を柱とする新街区形成の試案を明らかにした。次世代に残せる地域づくりを住民と考えようと、たたき台として示した。

 被災地域の再建案を災害発生からわずか9日目で示すのは異例。

 試案によると、新街区は現在の集落を吉田川からやや離れた北側に移す。20ヘクタールほどのエリアに住宅再建用地や公民館などの複合型公共施設、農業施設、公園などを整備する。

 今回、大きな浸水被害を受けた川沿い一帯は再開発エリア(約13.5ヘクタール)として更地にして防災・減災のための区域に指定し、サイクリングコースやイベント会場などとして活用する。

 町は21日夜、町公民館中粕川分館で説明会を開催。住民約20人を前に田中学町長は「水害リスクが高まる中、今回のような事態がまた起きては困る。若い世代が地域で頑張っていこうと思える環境をつくるのは今だと考えた」と述べた。

 住民からは「まだ考えられる時期ではない」「結構な案だ。早く方向性を決めたい」などの声が出た。

 田中町長は今後、協議会組織をつくり、住民との話し合いを進めたいとの考えを示した。

1526とはずがたり:2019/10/26(土) 17:43:42
小水力は建設中のようだ。

ここ
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E140.53.33.938N37.37.36.486/zoom/8/

諸元(ダム便覧)
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0516
諸元(wiki)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E3%81%AE%E5%80%89%E3%83%80%E3%83%A0
>現在は当ダムの水路を利用した小水力発電の計画がなされている[3]。

福島・高の倉ダムで緊急放流 命守るための行動を[2019/10/25 23:31]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000167721.html

 福島県南相馬市の高の倉ダムでは25日午後8時55分に緊急放流が実施されました。

 この緊急放流によって影響を受けるのは新田川、水無川だということです。周辺にお住まいの人たちは地元自治体からの情報に注意するなど十分に警戒して下さい。また、福島県内は浜通りと中通りを中心に激しい雨が降っていて、いわき市で3つの河川が氾濫したほか、各地で避難に関する情報が出ています。いわき市によりますと、午後7時半ごろに内郷地区の宮川が、午後8時すぎに大久地区の大久川が、午後9時ごろに夏井川が氾濫しました。近くに住んでいる人は直ちに建物の2階以上に避難して下さい。命を守るためにできる最大限の行動を取るようにして下さい。このほか、いわき市と南相馬市の全域、相馬市の小泉川と宇多川の流域の地域に避難指示が出されたほか、新地町の一部、楢葉町、広野町に避難勧告が出されています。また消防によりますと、いわき市常磐湯本町で崖崩れによって住宅が巻き込まれ、73歳の男性が閉じ込められましたが、約1時間後に救出されて意識はあるということです。

2017年10月8日 高の倉ダム
https://blog.goo.ne.jp/match1128/e/aee4e6a5a20ef8c751158f0b51f83a46

高の倉ダムは福島県南相馬市原町区の新田川支流水無川にある灌漑用重力式コンクリートダムです。
新田川および右支流の水無川は流域農地の貴重な水源となっていましたが、扇状地形のため中流域は伏流水となり渇水のたびに干ばつ被害が頻発し安定した灌漑用水源の確保を求める声が高まっていました。
そこで福島県は同地区の県営かんがい排水事業を採択、1972年(昭和47年)に建設着手、1976年(昭和51年)に竣工したのが高の倉ダムです。
運用開始後は原町市がその後の町村合併により現在は南相馬市が管理を行い、原町区831.5ヘクタールの農地に灌漑用水の供給を行っています。
また現在小水力発電所の増設工事中で、工事終了後はダムの目的はAPに変更となる予定です。

1527とはずがたり:2019/10/26(土) 18:04:22
>>1526
①横川(南相馬市)…早期着工を目指す
②松ヶ房(相馬市・宮城県丸森町)…非潅漑期の取水量不足
③高の倉(南相馬市)…早期着工を目指す>>1526
④滝川(富岡町)…旧警戒区域内
⑤坂下(大熊町)…旧警戒区域内
⑥山ノ入(二本松市)…堰堤が低く事業の実現性が低い
⑦岳(二本松市)…早期着工を目指す

先行3ダムの合計で約450kWか。少ないな…。

旧警戒区域とは原発関係の様だ。。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/cat01-more.html

2014/01/17
【福島】農業用ダム小水力発電/県、来年度から実施設計
http://www.senmonshi.com/archive/02/02A9GJVb3RHVIK.asp

 県農林水産部は、県有の農業用ダムで小水力発電調査事業を進めているが、24年度に導入可能性調査を実施した7ダムのうち、ほぼ年間を通して発電が可能と判断した3ダムの概略設計に今年度着手。年度内に出力規模や概算工事費算出などの概略発電計画を作成し、26年度には実施設計に着手したい考え。並行して許認可申請・協議を進め、早期着工を目指す。可能性調査を実施した7ダムのうち、堤高が低く取水量が少ない山ノ入ダムは事業の実現性が低いことから除外し、6ダムで小水力発電事業の実現を目指す。

 農業用ダムの小水力発電可能性調査を実施したのは①横川(南相馬市)②松ヶ房(相馬市・宮城県丸森町)③高の倉(南相馬市)④滝川(富岡町)⑤坂下(大熊町)⑥山ノ入(二本松市)⑦岳(同)―各ダム。堤高や落差、流量などから実現可能性を検討し、山ノ入を除く6ダムについて実現可能性有りと結論付けた。うち旧警戒区域内の滝川と坂下の2ダム、非かんがい期の取水量不足が指摘された松ヶ房ダムを除く横川・高の倉・岳の3ダムについて、先行して概略設計に着手した。業務はエイト日本技術開発が昨年10月に着手し、3月末納期で進めている。

 3ダムの発電量は、合計で約450㌔㍗を想定。概略設計では、土木工事性、周辺状況などの基本調査を実施した上で、発電機の設置地点を選定。発電設備の構成や概算工事費を算定し、概略の発電計画を作成する。今年度は河川法に基づく水利使用許可申請等のための事前協議にも着手した。
 26年度からは、実施設計の中で事業計画の策定、事業性・経済性の評価、資金調達計画の策定を進めるほか、水利権と電気事業法に基づく許可申請、電力会社との系統連系協議も並行して行う予定。発電量は全量売電する計画だ。

 小水力発電は、県復興計画の重点プロジェクトである「再生可能エネルギー推進」を実現するための柱の一つ。県有施設では、農林水産部がダムや用水路など農業用水利施設で導入へ向けた調査を実施しているほか、土木部が四時ダム(いわき市)でESCO事業を実施する。また、県は地域主導による導入を推進するため、県内市町村と法人を対象とした地域主導型小水力発電導入支援事業を創設し、事業計画や詳細設計に係る費用の一部を補助している。
 小水力発電導入を計画している農業用6ダムの諸元(①竣工年②型式③堤高④堤長⑤最大取水量)は次の通り。
▽横川ダム①昭和59年②重力式コンクリート③78・5㍍④200㍍⑤3・964立方㍍/秒
▽松ヶ房ダム①平成9年②中心遮水型ロックフィル③46㍍④242・5㍍⑤4・594立方㍍/秒
▽高の倉ダム①昭和50年②重力式コンクリート③54・2㍍④124・4㍍⑤2・56立方㍍/秒
▽滝川ダム①平成22年②重力式コンクリート③74・3㍍④213㍍⑤2・187立方㍍/秒
▽坂下ダム①昭和48年②重力式コンクリート③43㍍④215㍍⑤1・04立方㍍/秒
▽岳ダム①昭和54年②重力式コンクリート③60㍍④215㍍⑤1・699立方㍍/秒

1528とはずがたり:2019/10/30(水) 11:13:26

「緑のダム」はムダ? それとも……最新科学から考える森林の治水機能
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1060165378/2512-2513
田中淳夫 | 森林ジャーナリスト
10/29(火) 11:50

 国交省のHPでは、「森林は、中小洪水に一定の効果を有するものの、治水計画の対象となるような大雨の際には、森林域からも降雨はほとんど流出することが観測結果からも伺えます(原文ママ)」とある。

 大雨が降ると、土壌内の間隙に水が飽和してしまい、雨水は地表面流として流れるから治水機能は限界に達するというわけだ。だから緑のダムに、それほど期待しない方がよい、コンクリートのダムも築かなくてはならない……と暗に匂わせているようでもある。

 しかし、水文学が専門の人間環境大学の谷誠・特認教授は、それを「俗説」とした。

 そもそも森林の持つ治水機能とは、単に森林地域が水を溜めて河川の流量を減らすことではない。山に降った雨が河川に流れ出すまでに時間差をつけて、ピーク流量を減らすことにある。すると水位が急激に上がることを抑制できる。
土壌は大雨になると含水率を増やす

 そこで重要なのは、水を溜める土壌内の間隙だ。そのサイズは大小さまざまだが、すべての間隙に水は入らないという。細かい間隙ほど毛細管現象による力で水を吸引して貯留しやすいが、大きな間隙には通常水は溜まらない。いくら降雨量が多くなっても、すべての間隙が完全に飽和までには至らないのだという。

 ただ降雨が強まると、土壌間隙の含水率(貯水量に連動する)は上がる。これまで水が入らなかった大間隙にも水が溜まり始めるからだ。土壌は、たくさん雨が降ると溜められる水の量(間隙)も増やすというのだ。これは盲点だ。

 たとえば0.5%土壌の含水率が上がるだけでも、広い流域の土壌の量からすると流量を大きく変える力がある。とくに土壌層が厚ければ含水率の変化も大きくなり、貯水量は増加する。そして流出するまでに時間差を生み出す。それが河川流量のピークを引き下げることで洪水を起こりにくくするというのだ。

 付け加えれば、森林、つまり草木が生えていると光合成で常日頃から土壌水分を吸収して蒸散させるから、全体に土壌を乾燥させる効果がある。これは降雨時の水を貯留できる間隙を増やしていることになるだろう。

 この理論に沿えば、森林(の土壌)には洪水の規模を抑える効果があると言えるのではないか。

森林整備しても治水効果は疑問

 やはり洪水など水害を防ぐには、「緑のダム」を充実させることが重要だと思わせる。

 そこで林野庁などは「森林整備」を進めて森林の治水機能を高めようと呼びかけるわけだが……これまた「俗説」となる。

 森林整備と言えば、植林や下草刈り、間伐などを林業的な作業を指すことが多い。しかしそれが「緑のダム」を強める効果につながるだろうか。

 森林整備の名の元に、林内に道を伸ばし車両などを入れると、森林土壌がえぐれて斜面が傷つくことも増える。昨今、進めている主伐(という名の皆伐)は森をなくしてしまうのだから、雨が降れば土壌を流し去ってしまいかねない。むしろ逆効果だ。間伐で地表を明るくし草を生やす効果もあるが、それは治水機能とは別の役割だろう。

田中淳夫 森林ジャーナリスト

日本唯一にして日本一の森林ジャーナリスト。自然の象徴としての「森林」から人間社会を眺めたら新たな視点を得られるのではないか、という思いで執筆活動を展開。森林、林業、そして山村をメインフィールドにしつつ、農業・水産業など一次産業、そして自然界と科学(主に生物系)研究の現場を扱う。自然だけではなく、人だけでもない、両者の交わるところに真の社会が見えてくる。著書に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)『森は怪しいワンダーランド』『絶望の林業』(新泉社)など多数。Yahoo!ブックストアに『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』あり。

1529とはずがたり:2019/12/28(土) 21:26:14
199 名前:とはずがたり[] 投稿日:2019/09/06(金) 09:26:46
処理水→簡易処理水→未処理水の3段階。

もし東京五輪に開催の意義があったとしたらこういう雨降ったら糞尿海へ垂れ流しの古い下水処理システムが解消されることとかだったんちゃうの?


五輪が照らす下水問題
お台場の海、降雨で水質悪化 「選手本位の大会」懸念
2019/9/6付日本経済新聞 朝刊
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO49477820V00C19A9EA1000/

1530とはずがたり:2020/01/24(金) 20:17:11
緊急放流の6ダムで事前放流せず 国交省・自治体に重大責任
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/263355
公開日:2019/10/16 15:00 更新日:2019/10/16 15:36

1531荷主研究者:2020/01/26(日) 12:10:42

https://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20200110/CK2020011002000014.html
2020年1月10日 中日新聞
水月湖にトンネル放水路整備を計画 三方五湖洪水対策

http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/PK2020010902100301_size0.jpg

 県は、美浜町と若狭町にまたがる三方五湖の洪水を防ぐため、水月湖と日本海をつなぐトンネル型の放水路を整備する方針を固めた。昨年末に策定した「早瀬川水系河川整備計画」に盛り込んだ。他の湖も含め、湖岸堤のかさ上げも行う。着工・完成時期は未定だが、地元の理解を広げながら準備を進めていく。

 放水路は水月湖の西側から山を貫き、世久見湾に注ぐ構造とする。距離は約九百五十メートルで、直径十メートルほどのパイプを埋め込む計画。三十年に一回程度の大雨で湖に流れ込むと想定される水量(毎秒四百五立方メートル)のうち約四割を海に流せるとしている。

 早瀬川水系は、はす川と高瀬川が合流して湖に流れ込み、早瀬川となって日本海に流れる。水は、五湖のうち「三方湖」「水月湖」「菅湖」「久々子湖」に注ぎ込む。大雨が降ると湖の水位が上昇し、五湖周辺での浸水被害を度々起こし、洪水対策が求められていた。

 県は昨年五月に早瀬川水系河川整備基本方針をまとめ、平常時は標高〇・三メートルの水月湖の水位を一・一メートル以下に抑える目標値(計画高水位)を設定していた。放水路を整備することで達成できるという。

 また五湖周辺のいくつかの箇所で、湖岸堤をかさ上げする。現在はコンクリート製だが、国指定の名勝・三方五湖にふさわしい原風景を感じられる湖岸堤に改良する考え。

 今回の整備計画は、おおむね三十年間で行うとの位置付け。放水路から世久見湾に浮遊物質や濁り水が流れ出る可能性もあるため、漁業者らの理解を得ながら着工に向けて進めていく。用地取得も必要になる。県河川課の担当者は「放水路などが整備できれば、三方五湖全体で洪水が起こりにくくなる」と話している。

 (尾嶋隆宏)

1532とはずがたり:2020/03/23(月) 23:08:52
蓮ダム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%93%AE%E3%83%80%E3%83%A0
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

所在地 三重県松阪市飯高町森
位置 北緯34度22分37秒
東経136度12分32秒座標: 北緯34度22分37秒 東経136度12分32秒
河川 櫛田川水系蓮川
ダム湖 奥香肌湖
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 78.0 m
堤頂長 280.0 m
堤体積 484,000 m3
流域面積 80.9 km2
湛水面積 120.0 ha
総貯水容量 32,600,000 m3
有効貯水容量 29,400,000 m3
利用目的 洪水調節・不特定利水
上水道・発電
事業主体 国土交通省中部地方整備局
電気事業者 三重県企業庁
発電所名
(認可出力) 蓮発電所
(4,800kW)
施工業者 飛島建設・大日本土木
着手年/竣工年 1971年/1991年
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蓮ダム(はちすダム)は三重県松阪市飯高町森地先、一級水系櫛田川水系蓮川(はちすがわ)に建設されたダムである。

国土交通省中部地方整備局によって建設された特定多目的ダム法に基づく特定多目的ダムで、櫛田川水系に建設された唯一の多目的ダムである。また、三重県内では唯一となる国交省直轄ダムでもある。櫛田川および蓮川の治水と、松阪市を始めとした南勢地域および志摩半島とその周辺島嶼部への利水を目的としている。ダム湖の名称は奥香肌湖(おくかはだこ)。

沿革
三重県南勢地域を流れる櫛田川は、宮川等と同じく日本有数の多雨地帯である台高山脈を水源とする。この為梅雨の末期や台風襲来時には度々集中豪雨が流域を襲い、そのたびに甚大な被害を受けた。特に1959年(昭和34年)の伊勢湾台風では宮川流域は昭和32年に完成していた宮川ダムの洪水調節により大きな被害が出なかったが、櫛田川は過去最悪の洪水被害を出し、死者16人・重軽傷者248人、浸水家屋3,814戸という莫大な被害であった。この為建設省(現・国土交通省)は櫛田川の緊急的な治水対策に乗り出し堤防補強・延伸の他、河水流下阻害の要因となっていた固定堰・櫛田川頭首工の可動堰化を1964年(昭和39年)より行い、1969年(昭和44年)に櫛田可動堰として改築された。

その後櫛田川水系は1967年(昭和42年)5月に一級水系に指定され、翌1968年(昭和43年)2月8日には河川整備の基準計画である『櫛田川水系工事実施基本計画』がまとめられた。この中で総合的な治水対策として櫛田川上流にダムを建設する計画が持ち上がった。一方志摩半島の鳥羽市、志摩市、南伊勢町の地域は交通網の発達により観光客と水需要が増加し、これに伴う上水道整備が課題となった。特に大河川の無い志摩半島や離島においては、渇水時には深刻な水不足を招いていた為、新規の水資源開発が叫ばれるようになった。志摩半島北部を流れる宮川の水は豊富であるが、水力発電に用いた後で大部分が熊野灘に流され、流域以外へ給水する余力が不足していたことから櫛田川が注目された。

こうして治水・利水の必要性が櫛田川水系で求められ、多目的ダムの建設が要望された。だが櫛田川本川はダムを建設する適地が無かった為、支流の蓮川に特定多目的ダムを建設する事で治水・利水に供する事となった。そして1971年(昭和46年)、建設省中部地方建設局(現・国土交通省中部地方整備局)は『櫛田川総合開発事業』の一環として蓮ダムを建設する計画を発表した。

1533とはずがたり:2020/03/23(月) 23:11:59
>>1532
蓮は廃村に成ってゐるらしい。

>特に大河川の無い志摩半島や離島においては、渇水時には深刻な水不足を招いていた為、新規の水資源開発が叫ばれるようになった。志摩半島北部を流れる宮川の水は豊富であるが、水力発電に用いた後で大部分が熊野灘に流され、流域以外へ給水する余力が不足していたことから櫛田川が注目された。
これが気になって調べてたら引っ掛かった記事。この記事だと三重県企業局から中電に発電所は移管になってるようだが。。

水力発電所を三重県で増強、中部電力が2か所を譲り受け
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1304/04/news016.html

中部電力は三重県企業庁が運営する10か所の水力発電所のうち2か所を譲り受けた。残る8か所も2015年4月までに譲り受けることで合意しており、合わせて9万8000kWの水力発電設備を増強する。今後は設備の更新・追加などによって発電規模を拡大することが可能になる。
2013年04月04日 13時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 これまで中部電力の水力発電所は岐阜県や愛知県が中心で、三重県には火力発電所しかなかった。4月1日付で三重県企業庁から譲り受けるのは「青連寺(しょうれんじ)発電所」と「比奈知(ひなち)発電所」の2か所で、最大電力が2000kWと1800kWの小規模の水力発電所である(図1)。このほかに三重県内の8つの水力発電所と2か所のダムも譲り受けることが決まっていて、譲渡額は105億円にのぼる。

淀川水系
青蓮寺発電所 2MB 1970.6運開 名張市中知山 ダム式 2013.4.1譲渡
比奈知発電所 1.8MB 1998.12運開 名張市上比奈知 ダム式 2013.4.1譲渡

櫛田川水系
蓮発電所 4.8MB 1990.4運開 松阪市飯高町森 ダム式 2014.4.1譲渡
青田発電所 2.8MB 1995.10運開 松阪市飯高町青田 水路式 2014.4.1譲渡

宮川水系
長(なが)発電所 2.6MB 1954.1 多気郡大台町長ケ 水路式 2014.4.1譲渡
宮川第一発電所 25.6MB 1957.4 北牟婁郡紀北町紀伊長島区島原 ダム水路式 2014.4.1譲渡
宮川第二発電所 28.6MB 1958.1 北牟婁郡紀北町紀伊長島区三浦 水路式 2014.4.1譲渡
宮川第三発電所 12MB 1962.3 多気郡大台町大杉 ダム水路式 2015.4.1譲渡
三瀬谷発電所 11.4MB 1967.4 多気郡大台町菅合 ダム式 2015.4.1譲渡
大和谷発電所 6.4MB 1985.6 多気郡大台町久豆 水路式 2015.4.1譲渡
合計  98MB
出典 中部電力

 譲り受ける水力発電所の中には古いものが多く、運転開始から40年以上を経過している発電所が6か所ある。古い設備を改修・更新することで発電能力を増強できるほか、未利用の水流を活用した小水力発電も可能になる。すでに中部電力はダムからの水流を生かした小水力発電所の建設を岐阜県内で進めている。

 10か所の水力発電所とダムは三重県内を流れる「淀川」「櫛田川」「宮川」の3つの水系にある(図2)。譲渡の1回目は最も規模が小さい淀川水系の発電所で、2回目の2014年4月には県内で最大規模の「宮川第一発電所」と「宮川第二発電所」を含む3か所が中部電力に移管される。残る5か所の発電所と2か所のダムを2015年4月に移管すると、三重県企業庁の水力発電事業が完全に中部電力に移る。

1534とはずがたり:2020/03/25(水) 20:07:34
山行が掲示板より

岡山で用水路事故が起きて人が死んだりするのはこのせいか。。。

http://yamaiga.com/comment/road/mumyo/
34,176
2020-03-23 11:37:59

水が速やかに浸透してしまうカルスト地形の岡山においては
水面(みなも)や川面(かわも)には神が宿るとされており、
水神様がお通りになる水面や川面との間に垣根を設ける行為は
水神様との関わりを拒絶するに等しい禁忌となっております。

県外から来た物知らずの政治家が事故率の高さを憂い
身の程知らずにもガードレールの設置を企てると
「掃除がやりにくくなる」「洗濯がやりにくくなる」
などと住民の激しい反対運動巻き起こります。

路肩に白線があれば立派、デリニエータで高規格、
ガードロープやガードレールは過剰で税金の無駄遣い、
とされています。

「人食い用水路」などで検索していただければ
その伝統が令和の現在まで続いていることがおわかりいただけるでしょう。

民明書房刊「吉備の国の水神様」

1535とはずがたり:2020/04/26(日) 17:14:33

2020/04/26 12:23BBC News
家で「手洗い」ができないアメリカ国民 料金未払いで水道停止
https://news.goo.ne.jp/article/bbcworldnewsjapan/world/bbcworldnewsjapan-52410595.html
(BBC News)
アリーム・マクブール、BBCニュース(米ワシントン)

欧州諸国で市民の水道を停止するのは違法だが、アメリカでは料金未払いの世帯は、水道を止められてしまう。

そのため、手洗いの重要性が強調されているこの時期に、多くのアメリカ人が水道を使えなくなっている。

「もう半年くらい水がない状態です」とアキヴァ・デュアーさんは言う。

2人の娘がいる彼女は、デトロイトだけでなく全米でも特に貧しい地域で暮らしている。

「いまはストレスがものすごい。でも自分で除菌剤をつくったんです」とアキヴァさんは話す。子どもを新型コロナウイルスから守るため、アロエのジェルとアルコールで間に合わせたという。

世界的流行(パンデミック)の前は、アキヴァさんは近所の家や友人から水をもらい、子どもを風呂に入れていた。

「1日おきに風呂にするか、水を節約するためにスポンジで体をふいてました」と彼女は言う。「気がめいります」。

いまや近所の家を訪ねるのも難しくなった。しかしこの時期、水がない人にとって生活がいっそう厳しくなったのは、それだけではない。

「水道を止められた人の多くは、あなたや私と変わりません」と、ロズリン・ブイアー牧師は言う。

「みんな毎日仕事に行くし、子どもは学校に行っています。そうすることで、家以外でトイレを使い、水を飲み、手を洗うことができました」

「いまは『屋内退避』しているので、そういう人たちは水道のない家に閉じこもっています。外出してトイレを使うこともできなくなり、ごみ箱に汚物を捨てなくてはなりません」

ブイアー牧師は、デトロイトの食料支援所ブライトムアー・コネクション・フードパントリーの責任者だ。貧しい人に食べ物を配っている。だが近年は、水道を止められた家に水を届けることに力を入れているという。

「家に悪臭がする」
アメリカでは、水道が使えなくなる世帯は年間推定1500万軒にも上り、全国的な現象といえる。それでもデトロイトは、軒数が特に多いことで注目されている。

貧困と失業は高水準だが、デトロイトの水道利用率は比較的高い。

「水道を止められる比率が最も高いのが黒人の女性です。赤ちゃんがいる有色人種の女性です」とブイアー牧師は言う。そして、健康だけでなく、自尊心に及ぶ大きな影響について説明する。

「支援所の利用者には、水道を止められていて、合計11人の孫と子どもと一緒の家で暮らしている人もいます。それなのに水道を止められているんです」

「彼女は電話してきて、娘に(新型ウイルスの)症状が全部出ていると言いました。そして、水を取りに行けないけど水を届けてもらうのも困ると言っていました。自分の家の悪臭がひどくて、恥ずかしいからだと」

ブイアー牧師によると、デトロイトでは水道が止められている世帯が多い地域で、コロナウイルスの感染者数が最も多いという。

今週になっても、彼女とボランティアたちは食料支援所でせっせと水を車に積み込んでいた。いまも水道が使えない人々に届けるためだ。

デトロイト市はCOVID-19(新型ウイルスの感染症)危機の間、全世帯で水道を使えるようにすると約束した。それから数週間たったのに、この状態だ。

市水道局のギャリー・ブラウン局長は、水道の再開を必要としている何千もの世帯を特定していると話す。

「デトロイト市の全員が、自分への供給中断を回避できる。ただしそれには、自分から助けを求め、進んで声を上げる必要がある」とし、影響を受けている人は名乗り出るよう奨励していると説明する。

そもそも、国連も基本的人権とみなしている水道を止めるのは倫理上どうなのか。その問いに対しブラウン氏は、デトロイトで未払いを理由に退去を命じられた人はいないと述べる。

「アメリカの他の都市と違い、デトロイトの市民は、水道料金が未払いだからといって家を失うことはない。市内の92%の世帯は期日どおりに料金を払っている。とはいえ8%がたいした数字じゃないということではない。1.8万人から2万人が苦労している」

アメリカ各地の多くの都市は、今回の危機でも水道を再開させるとは約束していない。水道局の中には、新たに未払いを理由に水道を止めることはないと言明していないところもある。

このことが、最貧困層のアメリカ人の多くを水が使えない状況に置いている。それらの人々は、現在の危機において公衆衛生当局が発する大事なメッセージに従えず、新型ウイルスに翻弄されるかもしれない。

デトロイト水道局は、アキヴァさんの水道を元に戻すと約束した。ただ彼女は当面、子どもを友人の家に一時的に滞在させている。

新型コロナウイルス特集

1536とはずがたり:2020/05/08(金) 17:09:14

休業中なのに水道100トン!? 大量無断使用か
2020年5月8日 15時24分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200508/k10012422151000.html?utm_int=error_contents_news-main_001

新型コロナウイルスの影響で営業自粛が続く中、茨城県内の休業中のカラオケ店では、店の外に設置された水道から100トン以上もの大量の水が無断で使用されていた疑いのあることがわかりました。水道局でも休業中の店舗では注意するよう呼びかけています。


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