したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

利水・治水スレ

1とはずがたり:2007/11/05(月) 00:45:52
ダム・堰堤・運河・暗渠etc
公共事業に占めるダムなどの費用は非常にでかいものがある。専用スレで研究・観察。

行革スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/?KEYWORD=%A5%C0%A5%E0
土建スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1105074193/?KEYWORD=%A5%C0%A5%E0
ダムサイト
http://damsite.m78.com/top.html
ダム便覧
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TopIndex.html
ダムマップ
http://www.dammaps.jp/

1407とはずがたり:2018/09/06(木) 11:06:13
ため池応急措置1540カ所必要
西日本豪雨で、農水省が緊急点検
https://this.kiji.is/410245701967135841
2018/9/6 10:29
c一般社団法人共同通信社

 農林水産省は6日、西日本豪雨で決壊が相次いだ、ため池の緊急点検で、応急措置が必要と判断されたため池が全国に1540カ所あったと発表した。対象のため池については、必要な整備を順次実施する方針。

 応急措置が必要なため池は36府県にあり、広島県の534カ所が最多だった。岡山が244カ所、兵庫が183カ所で続いた。西日本豪雨で被害を受けた地域に集中する結果となった。

 緊急点検は7月から8月末まで各都道府県が中心に実施し、亀裂や浸食がないか目視で確認した。被災地の広島、岡山、愛媛、福岡については国などが技術職員を派遣して集中的に調べた。

1408とはずがたり:2018/09/07(金) 12:40:01
震度7厚真町の厚真ダム決壊のおそれ 山が崩れ大量の土砂流れ込む 北海道胆振東部地震
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180907-00000007-hbcv-hok
9/7(金) 11:13配信 HBCニュース
北海道放送(株)

震度7を観測した厚真町の山の中にある厚真ダムに、山から崩れた大量の土砂や木が入り込んでいることが、JNNのヘリコプターの映像で分かりました。

「震源に近い厚真町の厚真ダムの状況です。かなり濁っています。茶色い山肌がみえています。大量に土砂が流入しています。水位の変化、流れ出る流木にも警戒が必要です」(アナウンサー)

農業用水用の厚真ダムでは、6日の地震で山が崩れ、大量の土砂や木が流れ込みました。
農林水産省は、厚真ダムで、周囲の山が崩れたことで水路が埋まり、今後さらに大雨が降れば決壊のおそれがあると警戒を呼びかけています。厚真町では7日の午後から雨の予報で、農水省は現場を確認し、対応を急ぎたいとしています。

北海道放送(株)

1409とはずがたり:2018/09/10(月) 22:58:38
こんなのがあったみたいだ。再生させよう♪

函館水電
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BD%E9%A4%A8%E6%B0%B4%E9%9B%BB

1410とはずがたり:2018/09/13(木) 21:50:38
すげえなあ

台風21号、琵琶湖の水動かす
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018091302000270.html

 各地で最大瞬間風速の記録を更新した台風21号が、四日午後に滋賀県に最接近した際、二時間半の間に琵琶湖の南部にある観測所で水位が一メートル以上も低下し、逆に北部の観測所で三三センチ上昇していたことが分かった。専門家らは「見たこともない現象」といい、台風によるかつてない強風が南から北へ向かって吹いたため、湖水が北側に吹き寄せられた可能性や、気圧差の影響を指摘する。

 国土交通省琵琶湖河川事務所(大津市)によると、湖の南部の三保ケ崎観測所(同)では基準水位との比較で、四日午後一時五十分にマイナス一七センチだった水位が、午後四時二十分には一〇五センチ低いマイナス一二二センチまで急激に下がった。これに対し、湖の北東部にある長浜市高月町の片山観測所では、ほぼ同じ時間帯に水位が三三センチ上昇した。

 この日、台風21号は琵琶湖の西側の兵庫県から福井県に抜ける進路を通り、風が強まる台風の進行方向右側となった滋賀県では、強い南風を観測。最大瞬間風速は彦根市で午後二時すぎ、観測史上一位の四六・二メートルを記録するなど、県内七地点で記録を更新した。琵琶湖の北西部の高島市マキノ町海津では、湖畔の料亭「湖里庵(こりあん)」が強風と波のため、ほぼ全壊。江戸時代から残る湖畔の石垣が破損したり、電柱が倒れて古い町並みが壊れるなど、大きな被害が出た。

 今回の水位データについて、琵琶湖河川事務所の担当者は「こんな現象は見たことがない。南から北へ風が吹いて、湖水が吹き寄せられる現象が起きたのではないか」と推測する。一方、滋賀県立琵琶湖博物館の戸田孝専門学芸員(56)は、強風に加えて台風の低気圧が北部の水を吸い上げた可能性も指摘する。「強風と台風の気圧差があれば、理論的には不思議ではない。それだけ今回の台風が強かったということ。今回と似たコースを通った一九六一年の第二室戸台風の際に、(琵琶湖の南端から流れ出る)瀬田川が一時的に干上がった写真を見たことがある」と語り、同様の現象が起きた可能性があるとした。

 (堀尾法道)

1411とはずがたり:2018/09/17(月) 20:07:11
西日本豪雨の土砂災害、危険箇所で死亡9割弱=警戒情報「空振り」も―国交省
https://www.excite.co.jp/News/society_g/20180917/Jiji_20180917X976.html
時事通信社 2018年9月17日 14時38分



 7月の西日本豪雨で発生した土砂災害による死者のうち、被災場所が判明したケースの9割近くが土砂災害警戒区域などの危険箇所だったことが国土交通省のまとめで分かった。早期の避難で被災を避けられた可能性もあり、国交省は「普段から自分の生活環境の特性を把握して、避難行動につなげてほしい」としている。

 同省によると、西日本豪雨による崖崩れや土石流によって死亡したのは8府県で119人。このうち、広島県内での死者が87人と最多だった。

 被災場所が判明した死者は107人で、そのうち土砂災害警戒区域にいたのは69人。自治体が調査中で警戒区域に未指定だったものの、危険箇所として把握されていた場所にいた人も25人いた。88%が土砂災害の発生する恐れが高い場所で被災したことになる。

 西日本豪雨では、気象庁などが34県の505市町村に土砂災害警戒情報を発表していた。ただ、実際に土砂災害の発生が確認されたのは208市町村で、対象自治体の41%にとどまった。6割近くの市町村では発生が確認されておらず、結果的に「空振り」だったところも多かったとみられる。

 国交省は「過去の豪雨と比べても、警戒情報が発表された自治体での土砂災害発生割合は高かった。空振りになることはあるが、危険性が認められて出されている情報なので、避難判断をためらわないでほしい」と強調する。

 西日本豪雨の土砂災害発生件数は今月5日時点で、31道府県から1748件が報告された。負傷者は29人、全半壊の家屋は553戸に上っている。

1412とはずがたり:2018/09/17(月) 20:07:41
想定外箇所からも土石流=豪雨災害の調査報告-地盤工学会など
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018072501205&g=oeq

 西日本豪雨の甚大な被害を受け、地盤工学会と土木学会は25日、高松市で緊急調査報告会を開いた。被災した各地域で調査を担う地元の学識者らが、自治体の想定していない箇所から土石流があったことなどを報告し、今後の課題について意見を述べた。
 学会の研究発表会の日程を一部変更し開催した。広島工業大の森脇武夫教授は、広島県熊野町で土砂災害警戒区域外の渓流から土石流が発生していたことを指摘。一方で愛媛大の森伸一郎准教授は、災害発生場所のほとんどは想定されていたとして、住民の認知と避難行動に結び付けることが課題だと述べた。(2018/07/25-20:59)

1413とはずがたり:2018/09/18(火) 12:32:37
不謹慎とお叱りを受けるのは承知で云うとこういう自然の猛威でダムが出来る(川が塞き止められて湖が出来る)のを聞くと太古から繰り返された自然の営みにロマンを感じてどきどきする。勿論自然の驚異に対する人間の血の滲むような努力の重みを考えるとわくわくと云ふよりは慄然とせねばならないのだらうがロマンの方が先に来てしまふ。これは感性の問題であってそう感じるからもっと起これと云ってる訳ではないのを解って欲しい。今自分が済んでる生駒が竜田川と天の川が閉塞して湖の底に沈んだらと考えてもわくわくするのである。実際はそれで多大な犠牲を多くの人が強いられるのは勿論解ってるけど。

それは兎も角こういう土砂ダムダム建設の適地で先ずは水を流して土石流防ぐとしてもコンクリートで固めて多目的ダム(砂防・発電など)として再利用できないのか?
この辺らしい。
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E141.58.57.188N42.45.28.083/zoom/7/
グーグルのストビューもここらで終点っっぽい
https://www.google.co.jp/maps/@42.7643012,141.9835944,3a,37.5y,74.19h,83.24t/data=!3m6!1e1!3m4!1sLg_khyn4neJUiDmNRgkYmg!2e0!7i13312!8i6656
畑はあるようだが余り人も居ないように見受けられるが。。
道道も未舗装になって川の切り替え工事してるようだ。

2018年9月12日 12時01分
土砂ダム、厚真川に4カ所発生 撤去に着手、土石流の恐れも
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018091201001368.html

 最大震度7を観測した北海道厚真町を流れる厚真川で、崩壊した土砂が流れ込み、水をせき止めてできる「土砂ダム」が4カ所に発生したことが12日、愛媛大の森伸一郎准教授(地震工学)への取材で分かった。航空写真を分析した。道が撤去を進めている。

 上流には、治水やかんがいなどを目的に建設中の「厚幌ダム」がある。当面の危険はないとみられるが、大雨などで川が増水して土砂ダムが崩壊した場合、土石流などが発生する恐れも。道は「数日中に作業を終えたい」としている。

 森准教授は「すぐに決壊するリスクは低い。大量の水が流入する前に、土砂を取り除くことが望ましい」と指摘している。

(共同)

1414とはずがたり:2018/09/20(木) 17:30:23
熊本県で1時間に100ミリを超える猛烈な雨 記録的短時間大雨情報
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180920-00010002-wmap-soci
9/20(木) 15:35配信 ウェザーマップ

 気象庁は、熊本県で災害につながるおそれがある猛烈な雨が降ったとみられるとして、記録的短時間大雨情報を発表した。

【記録的短時間大雨情報 1時間雨量】
熊本県
 益城町付近 約110ミリ(午後3時20分)
 御船町付近 約120ミリ(午後3時30分)
 西原村付近 約110ミリ(午後3時30分)
 山都町矢部付近 約110ミリ(午後3時30分)

 日本付近は前線の活動が活発になっている。特に九州など西日本では湿った空気が集中しやすい状態が続く見込みで、あす21日(金)にかけて局地的に1時間に50ミリを超える非常に激しい雨の降るおそれがある。ゴーゴーと滝のような雨が降るなど、降り方に異変を感じた場合は低い土地の浸水や土砂災害、川の増水に注意が必要だ。

記録的短時間大雨情報とは
 1時間に80ミリ以上の猛烈な雨を観測または解析し、さらにその地域にとって数年に一度程度しか発生しないような大雨である場合に発表される情報。周辺地域では、土砂災害や河川の増水など、災害の危険性が高まっているため警戒が必要となる。

1415とはずがたり:2018/09/21(金) 18:48:47

北海道京極町の「京極名水の郷発電所」 営業運転を開始
https://looop.club/articles/detail/1557?popin_recommend_link
投稿日2016年11月02日

10月27日に竣工式実施 発電所の安全運転を祈念
北海道電力のグループ企業で、再生可能エネルギー事業を主軸とするほくでんエコエナジー株式会社は10月28日、北海道虻田郡京極町に建設を進めていた「京極名水の郷発電所」が10月3日に営業運転を開始したと発表した。

また、10月27日には京極八幡神社と京極町公民館において竣工式を実施し、発電所の安全運転を祈念した。

発電量年間170万kWh CO2排出量年間約585トン削減
同発電所は、京極ダムから放流される自然放流水を有効活用する発電所だ。最大出力は410kW、有効落差は28.6m、取水量は1秒あたり最大で2.0m3となる。

発電量は年間170万kWhで、一般家庭約545世帯の年間消費電力量に相当する。また、同発電所の運転開始によって、CO2排出量が約585トン削減されると見込まれている。発電された電力は、全量北海道電力に販売する。

同発電所の運転開始によって、同社が保有する水力発電所は19か所、総出力は6万1685kWとなる。同社は、今後も水力発電所の安全運転に取り組み、環境に優しい社会作りに貢献していきたいとしている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

ほくでんエコエナジー(プレスリリース)
http://www.hokuden-eco-energy.co.jp/file/p_161028.pdf

1416とはずがたり:2018/09/26(水) 19:21:34
自然エネルギー:
ダムの維持流量を有効活用、850世帯分を発電する水力発電所
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1809/25/news026.html

中部電力グループのシーテックが岐阜県下呂市に建設を進めてきた水力発電所が運転を開始。ダムから放流する河川維持流量を有効活用し、年間850世帯分の電力を発電する見込みだ。
2018年09月25日 09時00分 公開
[スマートジャパン]

 中部電力グループのシーテック(名古屋市)が、2017年8月から建設工事を進めてきた「さこれ水力発電所」(岐阜県下呂市)がこのほど営業運転を開始した。

 同小水力発電所は、中部電力が所有する東上田ダム(岐阜県下呂市)左岸に新設したもので、ダムから放流する河川維持流量を有効活用する。同ダム左岸にある既設取水口から維持流量分を取水し、新設した水圧管路で下流側に導水(サイフォン式)して、立坑内の水車・発電機で発電を行う。発電後の流水は、現状と同様にダム直下に放流する。


発電所の建設位置 出典:シーテック
 発電機の出力は380kW(キロワット)で、想定発電量は一般家庭約850世帯分の年間使用電力量に相当する266万kWh(キロワット時)を想定している。年間1260トン程度のCO2削減効果も見込んでいる。


発電所の外観 出典:シーテック
 シーテックが自社開発した小水力発電所としては、「秋神水力発電所」(岐阜県高山市、2016年5月営業運転開始、出力290kW)に次ぐ2例目となる。

1417とはずがたり:2018/09/30(日) 18:31:26
長良川河口堰に想定外高潮 台風21号、海水ゲート越え逆流
https://www.gifu-np.co.jp/news/20180929/20180929-77766.html
2018年09月29日 09:09

台風21号に伴う高潮で海水が逆流していたことが分かった長良川河口堰。写真左側の下流側から約2時間にわたって海水が越流した=27日午後、三重県桑名市
台風21号に伴う高潮で海水が逆流していたことが分かった長良川河口堰。写真左側の下流側から約2時間にわたって海水が越流した=27日午後、三重県桑名市

 全国各地で甚大な被害をもたらした台風21号に伴う高潮で、長良川河口堰(ぜき)(三重県桑名市長島町)にも伊勢湾から想定以上の高潮が押し寄せ、台風が最接近した今月4日午後に約2時間、高潮を防ぐため全て閉めていたゲートを越えて海水が長良川上流側に逆流していたことが、28日までに分かった。海水は、その後に開いたゲートから河川水とともに流されたが、全て閉めたゲートを越えて海水が逆流するという河口堰の運用23年間で初めての事態が起きていた。

 河口堰を運用する水資源機構によると、運用を定めた管理規定は高潮の水位を2.1メートルまでしか想定していないが、4日午後2時50分には下流側の水位が最大2.43メートルに達していた。ゲートは全て閉めた状態だと2.2メートルあるため、約20センチ分の海水が滝のように上流側に逆流し、管理する同機構もその様子を確認した。

 管理規定では、2.1メートルを超える高潮が発生し、降雨に伴う上流からの流入量が毎秒800トンに達する場合はゲートを全開し、河川水で海水を押し出すことになっている。一方、今回のような高潮時にゲートを全て閉めるという操作については明確な規定はない。

 台風21号は、長良川流域での降水量が少なく、速い速度で接近したため、河川水の流入が少ないまま高潮が進行する想定外の事態となった。同機構の後藤孝副所長は「ゲートを開けるとどのような影響が出るか想像できなかった。河川管理者の木曽川下流河川事務所と協議しながら、大きな支障もなく淡々と管理できた」と説明。しかし、管理規定にない運用をしたことを重視し「規定の見直しに向け議論を始めるか検討したい」としている。

 一方、同機構は、運用には問題がなかったなどとして、管理規定にないゲート操作の事実などを公表していなかった。上流と下流の水質の分析では、同日午後7時ごろまでには開いたゲートから海水は全て下流側に流れたとみられるが、一時的に上流側の塩化物イオン濃度が通常の150倍前後となっていた。

 河口堰運用に詳しい識者は「塩水を上流側に入れないという河口堰の本来の目的に沿った運用だが、社会的に理由を明らかにする責任がある」と指摘している。

1418とはずがたり:2018/09/30(日) 21:47:21
https://www.asahi.com/articles/ASL8Y2J8WL8YTZNB002.html?ref=yahoo
入手困難すぎて人気?発電所カード 1枚求めて山奥へ
棚橋咲月2018年9月24日07時10分
シェア
0
ツイート
list
ブックマーク
0
メール印刷
写真・図版
山口県の発電所カード。建設中の発電所を含む13枚と、金色のコンプリート認定カードがある

写真・図版
写真・図版
写真・図版

[PR]
 人気のない山あい、川の上流にぽつんと小さな発電所が立つ。その写真に添えて、「19500kW」と出力を示す文字。山口県内の水力発電所を紹介する「発電所カード」がじわりと人気を集めている。地味な見た目ながら、レアさと集めるまでのちょっとしたハードルで、コレクターのハートをつかんでいる。

 冒頭に紹介したのは新阿武川発電所(同県萩市)のカード。裏には出力や発生電力量に加えて、水車形式(立軸単輪単流渦巻フランシス水車)といったマニアックな情報や、「下流には発電放流を活用したカヌーコースが設けられ、国体でも使われた」といった豆知識が書かれている。

 2015年に、県内では23年ぶりの発電所建設となる平瀬発電所(同県岩国市)が着工したことを記念して、県企業局が全国で初めて作った。水力発電のPRがねらいで、国土交通省などが07年から発行している「ダムカード」をヒントに始めた。

 建設中の平瀬発電所を含めて13種類あるが、手に入れるのは簡単ではない。それぞれ、現地まで行って発電所の写真を撮影したうえで、発電所やダムの管理事務所といった指定場所で担当者に見せる必要がある。

 山奥の細い道を進んでようやくたどり着ける発電所もある。見た目はごく普通の建物なので、外からでは分かりにくい。見つけたときのうれしさも人気の要因になっている。

 完成するまでの限定カードとな…

1419とはずがたり:2018/10/03(水) 17:55:22

秋葉第一発電所
最大出力 45.3MW→46.25MW

Jパワー、静岡県浜松市の水力発電所を改修して出力増ー年間発電量はおよそ560万kWh向上
https://sgforum.impress.co.jp/news/3968
2017/06/05(月)
SmartGridニューズレター編集部

電源開発は、水力発電所「秋葉(あきは)第一発電所」の2号機の設備を更新し、運転を再開したと発表した。

電源開発(Jパワー)は2017年5月31日、同社が静岡県浜松市天竜区に建設し運営している水力発電所「秋葉(あきは)第一発電所」の2号機の設備を更新し、運転を再開したと発表した。秋葉第一発電所は1958年1月に運転を開始した古い水力発電所。今回は発電機を最新のものに更新したほか、運転開始以来使用していた水車を新設計のものに入れ替えた。この効果で、秋葉第一発電所の最大出力が従来の45.3MW(4万5300kW)から、46.25MW(4万6250kW)に向上した。

新しい水車を設計する際には、最新の解析、シミュレーション技術を駆使して、水の流れや、羽根が受ける水圧分布などを綿密に解析したという。その結果、水車の形状が元々使っていたものに比べると変化したという。

発電機と水車の更新により、最大出力が45.3MWから46.25MWと、およそ950万kW(とは註:950kWだと思う)向上したが、この分によって年間発電量がおよそ5.6GWh(560万kWh)向上したという。出力向上分だけで設備利用率を計算するとおよそ67.29%となる。改良後の最大出力46.25MWの発電設備が、この設備利用率で稼働すると想定すると、設備更新後の秋葉第一発電所の年間発電量はだいたい272.63GWh(2億7262万5435kWh)となる。

資源エネルギー庁が試算した一般世帯の年間電力消費量は、3600kWh。設備更新後の秋葉第一発電所の年間発電量の試算値にこの値を当てはめると、約7万5729世帯分に当たる。発電した電力は、従来と同じように各電力会社に卸売する。ちなみに、設備更新による出力増分で得られる年間発電量560万kWhだけでも、だいたい1556世帯分に当たる。

1421とはずがたり:2018/10/09(火) 11:22:50
呉市が直す代わりに水道代(簡易水道の水道代ってどうなってんの?)に工事費上乗せして償還するしかないやろ。

豪雨3か月も簡易水道復旧せず
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20181005/0002535.html
10月05日 08時44分

ことし7月の豪雨災害から6日で3か月ですが、広島県呉市の被災地では住民が管理する簡易水道の断水が続いています。多額の費用がかかるため復旧の見通しは立っていません。

呉市安浦町の市原地区では、公営水道が一部にしか敷かれていないため、住民が水道施設を管理する簡易水道が使われてきましたが、豪雨で水道管などが被災し23世帯ある住宅では、断水が続いています。
このほかの地区でも一部で簡易水道の断水が続いています。
復旧には多額の費用がかかるため住民は呉市に支援を求めていますが、呉市は、民間の水道の修理に原則として税金は使えないとしていて、復旧の見通しが立っていません。
このため、住宅に被害がなくても避難生活を続けている人や生活再建をあきらめ地区を離れる人も出ていて、地域の復興にも影響が出ています。
市原地区の中村正美自治会長は、「被災した人は、住宅や農地の復旧にも費用がかかる。市が一定の補助をして生活が破綻しないようにしてほしい」と話しています。
呉市上下水道局の道本幸雄部長は、「住民の負担で修理するのが原則で、税金を使うのは難しい。少しでも負担が軽くなるよう住民側と話し合いを続けたい」と話しています。

1422とはずがたり:2018/10/18(木) 08:36:47
>>1024
>これまでは東北電力が7.46円で買い取っていた。

>新潟県営の水力発電所…のうち固定価格買取制度の適用を受ける小水力発電の1カ所を除く11カ所を対象に、2つのグループに分けて入札を実施
>売電期間は2015年4月1日から2017年3月31日までの2年間
>1つ目のグループは…3カ所で、年間の発電量は約3億4000万kWh…日本テクノが1kWhあたり16.48円(税抜き、以下同様)
>2つ目のグループは残る8カ所…で、年間の発電量は約2億kWhを見込む。…日本ロジテック協同組合が1kWhあたり15.90円で落札した。これも現在の東北電力の単価と比べて2倍以上になる。

>新たにF-Power(東京都港区)と契約を締結した。落札金額は1kWh当たり13.02円(税抜)であった。売電期間は2016年4月1日〜2017年3月31日。

新潟県も日本ロジテックとの契約を解除 約25億円分の新たな売電先はF-Powerに
https://www.kankyo-business.jp/news/012337.php
2016年03月14日掲載

新潟県は、日本ロジテック協同組合との間に締結していた胎内第一発電所などの売電契約解除に伴って、3月10日に実施した入札で、新たな売却先を決定した。

新たにF-Powerと契約締結、期間は1年間
新潟県は、胎内第一発電所など水力発電所8か所の電力売却について、新たにF-Power(東京都港区)と契約を締結した。落札金額は1kWh当たり13.02円(税抜)であった。売電期間は2016年4月1日〜2017年3月31日。

(※全文:587文字 画像:なし 参考リンク:なし)

1423とはずがたり:2018/10/19(金) 16:34:55
【新潟県議会で波乱!】自民党が野党の「国の水道事業民営化法案に反対」意見書に賛成「民間参入による弊害から県民を守るという点で意見が一致した」⇒一方で公明党は賛成せず
投稿日:2018/10/18/ 09:03
http://xn--nyqy26a13k.jp/%E3%80%90%E6%96%B0%E6%BD%9F%E7%9C%8C%E8%AD%B0%E4%BC%9A%E3%81%A7%E6%B3%A2%E4%B9%B1%EF%BC%81%E3%80%91%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A%E3%81%8C%E9%87%8E%E5%85%9A%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%B0%B4

1424とはずがたり:2018/10/27(土) 20:14:23
発電力が足りない北電管内。大震災後8.4MW程増設されて今後更に4MW強増強されて12.6MW程増える様だがまあ微々たるもんだ。。

朱鞠内発電所(1.12MW/2013.3運開)[+1.12MW]
滝上芝ざくら発電所※(0.112MW)→(0.26MW・2013.12運開)[+0.148MW/※0.148MW]
ユコマンベツ発電所(0.71MW・2014.6運開)[+1.978MW/+3.098MW]
くったり発電所■(0.47MW・夏季4.0m3/s、冬季2.0m3/s・2015.4運開)[+0.47MW/■0.47MW]
岩松発電所(12.6MW・1942運開)→新岩松発電所(16MW・2016.1運開)[+3.4MW/+6.498MW]
京極名水の郷発電所※(0.41MW・2016.10運開)[+0.41MW/※0.558MW]
洞爺発電所※(5.5MW)→(6.4MW・2018.6運開)[+0.9MW/※1.448MW]
●サンル発電所※(1.1MW・2019.2予)[+1.1MW/※2.548MW]
●上岩松発電所1号機(20.0MW・1956運開)→新得発電所(23.1MW・2021運開予)[+3.1MW/+9.598MW]

●…建設中

北海道電力:+9.6MW(+6.5MW)
※…ほくでんエコエナジー:2.55MW(+1.45MW)
■…電源開発:+0.47MW(+0.47MW[)
─────────────────────
合計(既増設済合計):+12.62MW(8.42MW)

電源開発、北海道の水力発電所を改築して出力を1.8MW引き上げ
https://sgforum.impress.co.jp/news/4423
2018/04/05
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

電源開発(Jパワー)は、北海道三笠市の水力発電所「桂沢発電所」を廃止し、「新桂沢発電所」を新設すると発表した。

電源開発(Jパワー)は2018年4月2日、北海道三笠市の水力発電所「桂沢発電所」を廃止し、「新桂沢発電所」を新設すると発表した。2019年4月に着工し、2022年6月の運転開始を目指す。

桂沢発電所の水源となっているのは桂沢湖。今回の工事は桂沢湖をせき止めている「桂沢ダム」を「かさ上げ」することがきっかけだ。かさ上げとは、ダムのコンクリート壁の高さを上げること。桂沢ダムには発電のほかに治水機能があるが、近年は桂沢ダムの下流で水害が発生し、治水機能が低下していた。今回のかさ上げ工事は、治水機能向上が主な目的だ。

今回はコンクリート壁の高さを11.9m上げる。その結果、桂沢湖の貯水量が増大する。これに合わせて桂沢発電所を廃止し、新桂沢発電所を新設する。廃止する桂沢発電所の最大出力は15MW(1万5000kW)。新桂沢発電所では、発電設備を最新のものに更新して発電効率が上がるため、最大出力は16.8MW(1万6800kW)となる。

そして、桂沢ダムのかさ上げにより、桂沢湖に注水している水力発電所「熊追発電所」が水没する。そこで、熊追発電所もかさ上げして設備を更新する。熊追発電所の最大出力は4.9MW(4900kW)だが、設備更新で5.1MW(5100kW)となる。この工事は2018年4月に着工し、2022年4月運転開始の予定だ。電源開発は今後も水力発電所の建設と設備更新に積極的に取り組み、CO2を排出しない電源を確保していく。

北海道の真ん中に水力発電所を建設、6400世帯分の電力を増やす
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1602/12/news041.html

水力発電所が数多く稼働中だ。そのうちの1つは北海道電力の「上岩松(かみいわまつ)発電所」で、1号機が1956年に、2号機が1953年に運転を開始した。

 2基の中で規模が大きい1号機を廃止して、新たに「新得発電所」を建設する計画だ。建設予定地は1号機の建屋に隣接している(図2)。既設の発電設備の一部を流用できるようにして土地の改変を最小限に抑える狙いがある。

1425とはずがたり:2018/10/29(月) 20:23:25
治山も此処へ

山梨県の14市町村、新たな治山対策へ
http://www.uty.co.jp/news/20181029/4928/
2018.10.29 18:50

今年7月の西日本豪雨を受け、山梨県が実施した緊急点検で、県内では14市町村、24地区で新たな治山対策が必要とする結果がまとまりました。
緊急点検は、甚大な被害が出た今年7月の西日本豪雨を受けたものです。
土砂の流出や斜面の崩壊などで、住宅や道路に被害の恐れがある山地災害危険地区、山梨県内3402地区を対象に、今年8月から9月にかけ現地調査などが行われました。
その結果、甲府市が1地区、南部町が4地区、身延町が3地区など、14の市町村の24地区が新たに治山対策を講じる必要があると判断されました。
24地区の周辺には、渓流内に不安定な土砂がたまっている場所があるということです。
県ではすぐに災害が起こるわけではないとしていますが、来年度以降、おおむね3年をめどに治山ダムの設置などの対策を行うことにしています。

1426とはずがたり:2018/11/02(金) 12:00:38
延命の滝http://www.suouoshima.com/old2013/kanko/shizen.htmlから取水はしてないのかな?

断水続く周防大島 手を洗えず のどの痛みなど訴え増加
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181031/k10011692151000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001
2018年10月31日 5時07分

ほぼ全域で断水が続いている山口県周防大島町の診療所では、のどの痛みなどの体調不良を訴え診察に訪れる人が増えています。診療所は断水で手洗いやうがいが十分にできていないことが原因だとみて、注意を呼びかけています。

周防大島町では今月22日、本州側の柳井市と結ぶ大島大橋に貨物船が衝突した事故の影響で、ほぼ全域のおよそ9000世帯で断水が続いています。

周防大島町外入の診療所では、30日一日だけでおよそ40人の患者が訪れ、断水が始まって以降は2割ほど増えています。

診療所によりますと、のどの痛みや鼻水などの症状を訴える人が多く、断水のため手洗いやうがいが十分にできていないことが原因とみられるということです。

水がなくてもできる対策として、アルコール消毒液で手のひらや甲、爪や指の間を丁寧に洗うほか、アルコール成分を含まないウエットティッシュで歯磨きをすること、さらに風呂に入ることができず体を拭う場合はお湯でぬらしたタオルを使い、必ず乾いた布できれいに拭き取ると体温の低下を防止できるということです。

川口新治院長は「病気の予防に努めることが大切ですが、異変を感じたらすぐに病院に行くようにしてほしい」と話しています。



断水続く周防大島町長、海運会社の謝罪に「賠償求める」
https://www.asahi.com/articles/ASLBW566HLBWTZNB00V.html
棚橋咲月、具志堅直
2018年10月27日21時40分

 山口県の周防大島(周防大島町)と同県柳井市を結ぶ大島大橋に貨物船が衝突し、送水管が破断した事故で、貨物船を所有するドイツの海運会社オルデンドルフ・キャリアーズの幹部が27日、町役場を訪れ、椎木巧町長らに謝罪した。

断水の周防大島、消防ホース69本1380mつなぎ送水

 同社のスコット・ジョーンズ広報担当取締役は「皆さんの生活がどれほど困難を極めているか、目の当たりにした」と述べ、損害賠償について「法に従って対応する」と語った。椎木町長は「町の存続が危ぶまれるような危機的な状況だ」と指摘した。

 会談後、ジョーンズ氏は記者団に「自治体に支援を申し入れている。具体策については協議を続けていきたい」と話し、椎木町長は「当然損害賠償を求めていくことになる」と語った。

 島では、ほぼ全域の約9千世帯(約1万5千人)で断水が続いている。ジョーンズ氏はこの日午前、県庁で村岡嗣政知事にも謝罪した。(棚橋咲月、具志堅直)

1427とはずがたり:2018/11/02(金) 12:04:08
平成12年以前の簡易水道時代はどうしてたんだ?もう水源は使えないのか

周防大島町水道ビジョン
http://www.town.suo-oshima.lg.jp/data/open/cnt/3/416/1/2010_suido.pdf

旧久賀町の水道事業は、昭和30年度に同町中心部の久賀地区に久賀簡易水道が設立され、その後、昭和34年度に椋野簡易水道及び前島簡易水道を、昭和55年度に大崎・白石簡易水道が設置され、平成12年度より久賀簡易水道、椋野簡易水道においては水道用水供給事業者の柳井地域広域水道企業団(以下、「柳井広域水道」という)から水道用水の供給開始となりました。

旧大島町の水道事業の小松、屋代地区においては、昭和30年度に小松簡易水道と昭和58年度に奥畑簡易水道、引き続き昭和63年度に神領簡易水道が設置され、平成12年度に柳井広域水道からの給水開始に伴い、小松屋代簡易水道に統合されました。

沖浦地区においては、志佐簡易水道が昭和29年度に、日見簡易水道が昭和33年度に、戸田簡易水道が昭和55年度に、津海木簡易水道が昭和31年度に、出井簡易水道が昭和52年度に、家房簡易水道が昭和61年度に、大原簡易水道が平成2年度に、横見簡易水道が平成6年度にそれぞれ設置され、平成12年に柳井地域広域水道からの給水開始に伴い、沖浦簡易水道に統合されました。

三蒲地区においては、昭和31年度が三蒲簡易水道として設置され、平成12年に柳井広域水道から水道用水供給開始となりました。

離島である笠佐簡易水道については、昭和34年度に設置されました。

旧東和地区の水道事業の油田簡易水道が昭和33年度に、和田簡易水道が昭和49年度に、和佐・小泊簡易水道が昭和51年度に、小伊保田・情簡易水道が昭和53年度に、神浦簡易水道が平成2年度にそれぞれ設置され、平成12年に柳井広域水道からの水道用水供給開始に伴い、東部簡易水道に統合されました。

また、白木簡易水道が昭和29年度に、森野簡易水道が昭和30年度に、外入・船越簡易水道が昭和32年度に、伊崎簡易水道が昭和36年度に、家室簡易水道が昭和43年度に、大小積簡易水道が昭和52年度にそれぞれ設置され、平成12年に柳井広域水道からの給水開始に伴い、西部簡易水道に統合されました。

旧橘町の水道事業の安下庄地区においては、安下庄簡易水道が昭和29年度に設置、昭和53年度に拡張されました。また、大泊簡易水道が昭和35年度に、秋簡易水道が昭和56年度に、鹿家簡易水道が昭和63年度にそれぞれ設置され、平成12年度に柳井広域水道からの水道用水供給開始に伴い、安下庄簡易水道に統合されました。

また、日良居地区においては、島中簡易水道が昭和36年度に、油良簡易水道が平成6年度に設置され、平成12年度に柳井広域水道からの水道用水供給開始に伴い、日良居簡易水道に統合さました。
離島である浮島においては、江ノ浦簡易水道が昭和62年度に、樽見・楽ノ江簡易水道が昭和62年度に設置されました。
源明飲料水供給事業は、農村総合整備事業により平成8年度から行われ、平成10年5月に給水開始となりました。

本町の簡易水道の給水普及率は91.5%(平成22年3月末現在)となっています。現在は弥栄ダム都市用水を水源とする柳井地域広域水道用水供給事業に参画し、平成12年から受水を開始し、1日責任水量8,215m3、使用率は約67%となっています。
町内には本島の海岸沿いの平坦地に10の簡易水道事業が点在し、高地に1の飲料水供給施設、また、3の離島に4の簡易水道事業の計15の水道事業等があります。
行政区域内の水道普及率は高いものの、既存の各施設は設置後20年を越えているものが多数あり、施設の老朽化は大きな課題となっています。15の水道事業等の会計は統合できており、料金体系も統一されています。
このたび、簡易水道統合整備計画を策定したことに伴い、離島の内、人口が比較的多く、水源に窮している浮島については、2簡易水道を1簡易水道に平成22年度統合し、前島及び笠佐の2簡易水道事業については、地理的条件等から統合が困難であることから、そのまま存続します。また、その他本土の10簡易水道事業と1飲料水供給事業については、事業統合を行い、上水道事業に一本化することとしています。

1428とはずがたり:2018/11/02(金) 12:06:00
1月にも断水があったばかりなのか。。簡易水道の水源は高コストな上に水量も足りないんだろうなあ。。

周防大島町 送水管破断で1万世帯が断水 広域水道の弱点が浮き彫りに
https://www.chosyu-journal.jp/yamaguchi/6743
山口県2018年1月19日

 山口県周防大島町で今月11日、柳井市から水道水を供給する送水管が破断し、町内全域約1万世帯以上に数日間にわたって水が届かない事故が起きた。13日に破断した部分の交換がおこなわれ徐徐に送水が再開し、18日現在、ほとんどの世帯に届くようになったが、場所によっては時間がかかった地域もあり、それまでのあいだ断水は続いた。再び水が来るようになり住民は安堵しているが、安定的な給水体制のあり方を考えさせるものとなった。

 破断が発見されたのは11日夜。大島大橋の真下を通る直径45㌢の送水管から水が漏れているのが見つかり、すぐに復旧作業に入った。住民には断水になると知らせが行き渡り、慌てて水をためるなどの対策を施したが、大島地区や久賀地区など世帯数が多い地域では、翌日から徐徐に断水が始まり、町内は大騒ぎになった。

 町内の学校では、12日に断水になるという知らせが来たが、早い地域ではその日の昼ごろに断水になった。給食の食器を洗っている最中に水が止まってしまったところもある。トイレや洗面所から水が出なくなったために教師たちがプールの水をバケツで汲んで用意したり、トイレ後に手が洗えず病気になることがあってはいけないと、全小・中学校に手洗い用のジェルが配布された。町内の小・中学校の給食は4つのセンターで作っているが、水が出なければ給食もつくれないため、15日分の給食は休止して弁当持参とした。しかし復旧に時間がかかる場合は家庭にも負担になるため、地域のスーパーに児童・生徒用の菓子パンを納入させるように手配した。幸い土日を挟んでいたために影響は少なく、月曜日以降の給食は再開できたが、復旧できなかった場合に備え、職員総出で学校にパンを届ける体制を整えていたという。

 各家庭では、断水直後から給水タンクの確保にみなが走り回った。県内各地から給水車がかけつけたが、水を汲むためのタンクが町内のホームセンターではすぐに売り切れになり、隣接の柳井市でも売り切れ状態。何軒もホームセンターを回って確保し、なかには平生町でやっと手にいれた人もいた。町外に買い出しに出る人人で橋は渋滞し、橋を渡り終えるのに1時間ほどかかったという。

 風呂もトイレも使えず、飲料水もないなかで、困り果てている高齢者の自宅には民生委員が水を届けた。柳井市が無料開放したウェルネスパークの風呂に入りに行った住民もいた。初めての経験ではあったが、小さな地域ならではの人の繋がりの強さで乗り切ったこと、また、県内の各自治体がそれぞれ迅速に給水車を派遣したことへ感謝の思いが語られている。

 周防大島町(平成16年に久賀町、大島町、東和町、橘町の四町が合併)は昔から水不足が深刻な地域で、住民の生活のために水の確保が長年の課題だった。島の中心に急傾斜の高い山があり、雨が降っても水がとどまらない。現在の広域水道(平成12年送水開始)になる前は、小さな集落規模につき一つの簡易水道を利用していた。しかし水は常に不足ぎみで、盆や正月など人が多くなる時期には足りなくなることもあった。その後、水洗トイレやシャワーの普及など生活様式の変化にともない水の需要はさらに高まっていった。

 現在使っている広域水道は弥栄ダム(山口県岩国市と広島県大竹市にまたがる)を水源としており、柳井市日積の浄水場を経て、由宇町、柳井市、周防大島町、平生町、上関町などへ3ルートで送水されている。周防大島に送水された水は、町内9カ所の貯水タンク(配水池)にたまり、さらに高い場所の配水池に送られるなどして家庭へ届く流れになっている。これまでの簡易水道から広域水道にしたおかげで水不足は解消され、安定供給が可能になったが、このたびの事故で浮き彫りになったのは、広域水道事業に潜む弱点や怖さでもあった。簡易水道時代であればリスクは分散されたに違いないが、ひとたび大島大橋なり給水管に問題が起きれば、たちまち町内全体が麻痺してしまうという、生活環境の変化である。

 送水管破断の原因はまだ明らかにされていないが、たった1本の送水管の破断で1万7000人の暮らしが脅かされる現実と、水が人人の暮らしにとってきわめて重要なライフラインであることを思い知らされる一件となった。予期せぬ地震や天災に備えて、離島が水を安心して確保できる体制をつくるためにはどうしたらいいか対策を練ることが求められている。

1429とはずがたり:2018/11/02(金) 23:49:44

>電力の需要が多い時間帯と少ない時間帯の電気料金の差が大きくなければ、揚水式発電システムのコスト効率は上がらない。だが、ここ数年の間に欧州では電力の過剰生産が頻繁に起きたため、この料金差は大幅に縮まっているのだ。
2016年のスイスの記事。巨大なコストのかかる揚水はペイしなく成りつつある様だ。欧州の再生エネの調整能力は凄いねえ。。

揚水式発電所「リンタール2015」
スイスで最大の揚水式発電所の開始 だが経済的リスクも
Armando Mombelli
https://www.swissinfo.ch/jpn/business/%E6%8F%9A%E6%B0%B4%E5%BC%8F%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80-%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AB%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%95-_%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%A7%E6%9C%80%E5%A4%A7%E3%81%AE%E6%8F%9A%E6%B0%B4%E5%BC%8F%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E3%81%AE%E9%96%8B%E5%A7%8B-%E3%81%A0%E3%81%8C%E7%B5%8C%E6%B8%88%E7%9A%84%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%82%82/42513646

このコンテンツは2016/10/13 11:00に配信されました2016-10-13 11:00

「リンタール2015」のプロジェクトで壮観なのは、ムットゼーのダム壁面だろう。その長さは、スイス最長の1025メートルだ

(axpo.ch)
スイスの2大電力会社の一つであるアクスポ電力グループは9月9日、グラールス州でスイス最大の揚水式発電所の運転を開始した。新しい発電所は、欧州の風力発電と太陽光発電の生産量の変動を補う役を担う。だが、このプロジェクトは、赤字に陥るリスクも抱えている。 

 「リンタール2015」は、10年間に及んだ計画と工事の成果だ。さらに技術的な観点からは、スイスの水力発電開発において大きな第一歩を踏み出したことになる。

 水力発電は、20世紀のスイスの経済発展に大きく貢献してきた。現在でも国内で生産されるスイスのエネルギー・発電供給量の56%を水力発電が占めている。以下のグラフが示すように、欧州でスイスよりも水力発電の割合が高いのは、ノルウェーとオーストリアだけだ。

外部リンクへ移動この外部リンク先サイトのコンテンツは、当該リンク先サイトの管理者にあるため、アクセシビリティに対応していない可能性があります。

発電所の出力は最大
 出力1000メガワットの「リンタール2015」は、スイス最大の揚水ポンプを使った貯水池式水力発電所になる。スイスには100近くの発電用貯水池があるが、揚水ポンプ・システムを備えた貯水池は15しかない。

外部リンクへ移動この外部リンク先サイトのコンテンツは、当該リンク先サイトの管理者にあるため、アクセシビリティに対応していない可能性があります。

 揚水式と呼ばれるこの発電システムでは、上部と下部にある二つの貯水池を利用する。まず、上部の貯水池に溜まった水を下部の貯水池へと放流して発電させる。落ちてきた水は、もう一度ポンプで上部の貯水池まで汲み上げられる。この揚水式システムの重要な役割は、主に冬期の水が不足する時期に安定した電力供給を保証することだ。

1430とはずがたり:2018/11/02(金) 23:50:00
>>1429
貯水池の標高は最高
 下部の貯水池である人工湖のリマーンゼーは、半世紀前に標高1857メートルの場所に建設された。リマーンゼーはそれ自体で約500メガワットの発電能力を持つ。上部の貯水池は、9月9日に運転を開始したムットゼーで、こちらは海抜2474メートルに位置している。ムットゼーは、ヨーロッパで最も標高が高い人工池だ。ムットゼーの完成で、この水力発電所のエネルギー生産潜在能力は三倍に増えた。(つまり、リマーンゼーが500メガワット生産していたが、ムットゼーが1000メガワット生産するため総計1500メガワットの電力を生産できる)

 ダムや、グラールス・アルプスの二つの貯水池を連結する地下に設置された揚水ポンプ・システムの建設は、エンジニアたちにとって大きな挑戦となった。標高の高い場所に機械や道具を持ち込むために、巨大なケーブルカーを必要としたのだ。

外部リンクへ移動この外部リンク先サイトのコンテンツは、当該リンク先サイトの管理者にあるため、アクセシビリティに対応していない可能性があります。

 揚水ポンプ用のトンネルやチューブに加えて、重さ200から300キログラムの変圧器と発電機を2つの洞窟の中に運び入れるために、長さ4キロメートルのトンネルが掘られた。結局、この新しい水力発電所の建設に費やされた費用は、総額で21億フラン(約2200億円)にのぼる。参考までに、今年6月に開通したゴッタルドベーストンネルの建設にかかった費用は120億フランだ。

ダム壁面の長さは最長
 最も複雑な工事が行われたのは地下部分だが、新設備の中で最も壮観なのは、紛れもなくムットゼーのダム壁面だろう。その長さは、スイス最長の1025メートルだ。このダムのおかげでムットゼーの水量は3倍に増やせる。今後は、2500万立法メートルまでの貯水が可能になった。

外部リンクへ移動この外部リンク先サイトのコンテンツは、当該リンク先サイトの管理者にあるため、アクセシビリティに対応していない可能性があります。

 スイスの山岳部に人工ダムが建設されたのは、26年ぶりのことだ。1969年から1984年までの間は、5つの原子力発電所が次々に稼働開始したため、新たな貯水池建設は明らかに減少していった。だが、欧州における新しい再生可能エネルギー開発の展望に刺激されて、10数年前から再び水力発電への投資が行われるようになった。

 貯水池の中でも、特に揚水ポンプ・システムを備えた貯水池は、欧州内における風力発電や太陽発電の生産量変動を調整するための理想的な解決策になると思われる。上部の貯水池へ水が汲み上げられるのは、エネルギーの過剰生産で電気料金が下がっている時だ。他のエネルギー源による生産が不足して料金が上がっている時は、汲み上げておいた水で発電する。このようにして、揚水システムを備えた貯水池は、今後、スイスや欧州各国の「電池」の役割を果たしてくれるだろう。

経済的リスクも最大?
 揚水式発電システムは、現時点でスイスの発電供給量の5%を占めている。運転を開始した「リンタール2015」の他にも、アルピック社がヴァレ州のナント・ド・ドランスに、フォース・モトリス・オングリン・レマン社がヴォー州のヴェイトーに大規模な揚水式発電所を建設中だ。「リンタール2015」に加えてこの二つの発電所が完成すれば、発電供給量はこれまでの2倍以上に増えるだろう。

 しかし、こうした発電所の将来性については、数年前から深刻な疑問が持たれている。水を上部の貯水池に運ぶためには膨大なエネルギーが必要だが、電力の需要が多い時間帯と少ない時間帯の電気料金の差が大きくなければ、揚水式発電システムのコスト効率は上がらない。だが、ここ数年の間に欧州では電力の過剰生産が頻繁に起きたため、この料金差は大幅に縮まっているのだ。

 「リンタール2015」やその他の建設中の貯水池は、今日、スイスの電力会社にとって、非常にリスクが大きい財政投資のように思える。電力会社は、ここ数年、市場においてかつてないレベルの厳しい状況に陥っているからだ。アクスポ社の代表取締役、アンドリュー・ワロ氏は先日、「リンタール2015の採算を取るには、10年もしくはそれ以上かかる」ことを認めた。電力会社は、発電所開発のために2096年まで助成金を受けられる。つまり、これが計算違いではなかったと証明するのに残されている時間は80年だ。

(仏語からの翻訳・門田麦野 編集・スイスインフォ), swissinfo.ch

1431とはずがたり:2018/11/03(土) 00:23:56
ほんとこの頃の揚水って太陽光との関連の記述ないよなあ。瓦斯で調整してたのか?

2つのダムで巨大な蓄電池になる「揚水発電」
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/20/news017.html

夏の昼間の電力供給で重要な役割を果たすのが「揚水発電」である。日本の電力会社が運営する大規模な水力発電所の半数以上は揚水式を採用している。純粋な水力発電と違って、火力や原子力と組み合わせて発電する。夜間の余剰電力を利用することからから「巨大な蓄電池」とも呼ばれる。
2014年06月20日 15時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 東京電力で最も新しい水力発電設備が2014年6月9日に営業運転を開始した。富士山から北に20キロメートルほどの山岳地帯にある「葛野川(がすのがわ)発電所」の4号機だ。出力は40万kWで、1基の水力発電設備としては最大級である。ただし発電する時間帯は1日のうちで電力の需要が大きいピーク時に限られる。

 葛野川発電所は「揚水(ようすい)式」と呼ぶ発電方法を採用している。発電には高低差のある2つのダムを組み合わせる必要があるために、設備全体は大がかりなものになる(図1)。2つのダムの間を地下の水路でつないで、水路の途中に発電所を設置する構造だ。夜のうちに下のダムから上のダムへ水をくみ上げて(揚水)、その水を日中のピーク時に一気に放流して大きな電力を生み出す(発電)。

 夜間に大量の水をくみ上げるために火力や原子力の余剰電力を利用する。火力発電や原子力発電は一定の電力を供給し続けることができる半面、需要に合わせて出力を調整することが難しい。夜間に余った電力を廃棄しないで揚水式のくみ上げに使えば、日中の需要が増える時に再び電力として送り出すことができる。ちょうど蓄電池の充電・放電と同じ働きをする。

 蓄電池では充電した電力をすべて放電できるわけではなく、1割くらいは損失する。揚水発電の損失率はもっと大きくて、3割程度の電力を失ってしまう。水をくみ上げるために利用した電力の7割くらいしか発電することができない。発電設備の規模と仕組みを考えれば当然である。

 葛野川発電所の場合には、2つのダムのあいだが東西に8キロメートルほど離れている(図2)。上部の「上日川ダム」から約5キロメートル東側の地下に発電所があって、そこから約3キロメートルで下部の「葛野川ダム」にたどり着く。上部のダムから水路を通って流れる水は、発電機までに落差が714メートルにもなる。その水力で水車発電機を回転させて、最大40万kWに達する電力を発生させる仕組みだ。

http://tohazugatali.dousetsu.com/risui/kazunogawa3_sj.jpg
図2 「葛野川発電所」の位置。出典:東京電力
 発電設備はダムを除いて地下に造られていて、水車発電機も地下にある(図3)。葛野川発電所では「超高落差ポンプ水車」を採用している。1つの装置で回転方向を変えることによってポンプにも水車にもなり、水のくみ上げと発電の両方が可能だ。このポンプ水車は714メートルという大きな落差に対応できるもので、世界でも最大級の能力を発揮する。

 揚水発電は山岳地帯の地中で大規模な工事を実施する必要があるために、工事期間が長期に及ぶほか、環境保護の問題もあって計画通りに進めることが難しい。1993年に工事を開始した葛野川発電所は1〜4号機(各40万kW)のうち3号機が未完成の状態で、運転開始は2024年度以降にずれ込む。

 東京電力は群馬県と長野県の県境でも、葛野川発電所を上回る規模の「神流川(かんながわ)発電所」を揚水式で建設中だ。1〜6号機(各47万kW)のうち1・2号機は営業運転を開始したが、残る3〜6号機は2022年度以降に営業運転を予定している。火力と原子力に依存する「巨大な蓄電池」の役割は時代の流れで変わっていく。

1432とはずがたり:2018/11/08(木) 13:35:12
「異常放水」
死者50人を出した倉敷市真備地区の被害の要因!? 高梁川上流・河本ダムの「異常放水」
https://hbol.jp/171254
2018.07.25
横田一

河本ダムの「異常放水」疑惑について「石井国交大臣からは、検証の指示はない」(ダム管理事務所)

 堤防決壊で街全体が水没、死者50人という犠牲が出た倉敷市真備地区の西日本豪雨災害が、二重三重の意味で「歴代自民党政権の人災」(嘉田由紀子・前滋賀県知事のコメント)である可能性が出てきた。ダム優先で堤防補強を後回しにしたことに加えて、上流に建設したダムからの「異常放水」が堤防決壊を招いたとの疑いも強まっているからだ。
 ダム問題に長年取り組む「水源開発問題全国連絡会(水源連)」の嶋津暉之共同代表は、こう話す。

「西日本豪雨災害では、上流のダムからの放水で急激に下流の河川の水位が上がってしまい、被害を大きくした可能性がある。これも検証しないとなりません」

 疑いの眼差しが向けられたのは、倉敷市から北へ約40km、高梁川上流にある「河本ダム」(新見市)。このダムを管理する「岡山県高梁川統合管理事務所」(新見市)を訪ねて「石井(啓一)国交大臣から『ダムからの放水が被害の原因だったのかを検証するように』という指示はなかったのですか」と聞くと、担当の森本光信・総統括参事からは意外なコメントが返ってきた。

「石井大臣から『検証するように』との指示はありません」

ダムが放水量を上げるごとに水位が上がったことを示す「三本線」

 3連休(7月14〜16日)に広島・岡山・愛媛3県を視察した石井大臣は17日の会見で、愛媛県肱川上流の野村ダムや鹿野川ダムの放水について、検証の場を設けることを発表した。
 下流域の洪水被害が出た肘川上流にある両ダムの放水操作について、専門家がチェックすることになったのだ。それなのに、同じような「ダム放水起因説」が浮上した岡山県高梁川の河本ダムについては、なぜか検証対象外だったのだ。

 しかも複数のメデイアが、河本ダムからの異常放水と倉敷市真備町地区の堤防決壊のタイミングが一致したことを報じていた。

「西日本豪雨に見るダムの限界 放水急増平時の75倍 倉敷・真備『バックウォーター』に影響か」(7月15日付の『東京新聞』)や「もう放水はしないでくれ 水没の街にみたダム行政の“限界”(西日本豪雨)」(7月16日放送のFNN「報道プライムサンデー」)などだ。

 いずれも、上流に河本ダムがある「高梁川(本流)」と堤防が決壊した「小田川(支流)」の合流地点で「バックウォーター(逆流)現象)が起きたことに注目。「ダムからの異常放水で高梁川が増水(水位上昇)、流量の少ない小田川をせき止めて合流地点で逆流が発生、堤防決壊を招いた」というメカニズムを推定していた。

「報道プライムサンデー」では、河本ダムの異常放水時に高梁川流域にいた取材スタッフが“想定外の増水の恐怖”を現場ルポした後、後日、避難したホテルの窓に三本線が残っていたことも紹介。ダムの放水量を上げるごとに高梁川の氾濫が激しくなり、その水位が三本線として残った可能性を示唆した後、京都大学名誉教授(河川工学)の今本博健氏がこう解説をした。

「河本ダムはそれなりの働きはしているのです。だけど被害を食い止めることができなかった、これがダムの限界です。国交省は、ともかくダムを優先して造るということで、強い堤防を造ることを後回しにしてきているのです」

 これは二重の意味での「人災」なのではないか。人命を守る“最終防衛線”の堤防補強がダム優先で後回しになったうえ、ダムからの異常放水が脆弱な堤防決壊を招いたとの疑いが出てくる。

ダムが有効なのは上流域の大雨だけで、下流域には無力

 嘉田由紀子・前滋賀県知事は呆れていた。「日本は水害常襲国家でありながら、きちんとした対策を打たずに真備地区で50人の方が亡くなった。『日本は文明国なのか』と言いたくなります」。
 嶋津氏も、「鬼怒川上流の『湯西川ダム訴訟』で警告を発していたことが、実際に起きてしまった。堤防が決壊した2015年9月の鬼怒川水害のことです」と、聞く耳を持ってこなかった国交省の対応に怒りを露にしていた。

1433とはずがたり:2018/11/08(木) 13:35:25
>>1432
 鬼怒川水系の上流には川俣ダム・川治ダム・五十里ダム・湯西川ダムがあり、その一つである湯西川ダム建設の必要性をめぐって裁判が起こされており、2008年に嶋津氏は証言台に立ち、「巨額の河川予算が投じられている湯西川ダムを中止、その予算で鬼怒川下流部の河道整備をすみやかに進めるべき」と訴えていた。しかし、裁判所も国交省もダム建設を見直すことはなかった。

「ダムが有効なのは上流域に大雨が降った場合で、下流域の大雨には無力。それなのに国は膨大な予算をかけて、鬼怒川水系の湯西川ダムをはじめ全国各地で整備を続けている。鬼怒川水害は、効果が乏しくて高価で時間もかかるダムを優先した河川行政が招いた“人災”といえます」(嶋津氏)

 歴代自民党政権と二人三脚でダム優先の河川政策を続けてきた国交省こそ、西日本豪雨災害の要因を作ったのではないか。岡山県でも鬼怒川水系と同じように、治水効果が限定的なダムが次々と建設されている。先の「高梁川ダム統合管理事務所」のホームページを見ると、「河本ダム」以外にも「高瀬川ダム」「千屋ダム」「三室川ダム」などのダムがあることが紹介されていた。

自治体土木部は国交省の“植民地状態”になっている

「地方自治体の土木部は国交省の“植民地状態”になっています。そのため、全国各地で同じようにダム建設が進んできたのです」と知事時代の実体験を語るのは嘉田前知事。
「滋賀県の土木部もそうでしたが、各県の土木部長は国交省からの出向官僚の“指定席”。私が知事の時代は、ダムありきの河川政策から転換しようとする方針に出向官僚が抵抗したため、生え抜きの県職員に代わってもらいました。これは全国的に異例のことで、かなりたいへんなことでした」(嘉田前知事)。

※嘉田県政の継承を掲げて2014年7月の滋賀県知事選に出馬、自公推薦候補を破って当選した三日月大造・現滋賀県知事(今年6月の県知事選で再選)は、土木部長ポストを国交官僚に再び譲り渡し、河川政策もダム建設優先の方向に舵を切った。「4年後の知事選で自民党と“手打ち”をして対立候補擁立を回避するため、ダムありきの河川政策を受け入れた」と見られている。

 愛媛県も状況は同じだ。愛媛県大洲市で山鳥坂ダム建設に反対してきた有友正本氏はこう話す。

「いま山鳥坂ダム建設が進んでいますが、もっと早期に安価でできる治水対策を進めるべきでした。川底の土砂をさらって移動する『河床の掘削』『堤防強化』『宅地の嵩上げ(高台化)』をやるべきだ、と市や県や国交省に要請しても動いてこなかった。まさに“人災”です」

 西日本豪雨災害で甚大な被害を出した今こそ「ダム放水起因説」を徹底的に検証したうえで、歴代自民党政権と国交省が二人三脚で続けてきた「ダム建設優先で堤防強化が後回し」の河川政策を転換すべきではないか。

 それと同時に「人災の可能性が高い」という結論が出れば、倉敷市真備地区の被害に対しては国家賠償対象となるのは当然だ。再発防止と被災者救済の意味でも、“ダム放水起因説”の徹底的な検証、ひいては戦後の河川政策の総括は不可欠だ。

<取材・文・撮影/横田一>
ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数

1434とはずがたり:2018/11/15(木) 16:23:07
3年前の鬼怒川水害の時点で、堤防強化が急務なことはわかっていた
R0050467-1
現地視察中の草島進一市議撮影=倉敷市真備地区

 ちなみに国交省の緊急点検で強化が必要と判定された約2200kmのうち、現段階で工事が終了したのは半分にも満たない。
 石井国交大臣こそ、堤防決壊で多数の死者を出した倉敷市真備地区の豪雨災害を直視、公明党が連立を組む歴代自民党政権が続けて来た河川政策を反省・謝罪した上で、方針転換をする責務があるはずだ。しかし実際には、国民の生命財産が脅かされている現状から目を背け、米国益実現となるカジノ実施法案の審議に6時間も張りついていたのだ。

 3年前にも同じ水害が起きていた。2015年9月10日に堤防が決壊、2人が死亡、30人が重軽傷を負った鬼怒川水害のことだ。「10年に1回程度の大雨に耐えられない」と判断され、堤防強化が予定されていたものの、その工事を終える前に破堤してしまったのだ。

 代替策がなかったわけではない。堤防を安価で強化する方法はいくつかあるからだ。堤防の真ん中に「ソイルセメント(土とセメントが混じったもの)」を入れる工法や、真ん中に鋼矢板を入れる工法もある。そうすると、1m当たり50万〜100万円でできる。

 こうした方法を導入すれば、危ない堤防を安価で早く強化することができた。国民の生命財産を守ることからすれば、国交省は安価で迅速な堤防強化策を認めるべきなのに、その姿勢を改めようとしなかったのだ。


『ダムが国を滅ぼす』の著者で河川工学の専門家、今本博健・京都大学名誉教授もこう話す。

「ダム建設よりも堤防強化の方が重要であることを実証したのが鬼怒川の水害でした。早急にやるべき堤防強化の優先順位を低くして、ダムやスーパー堤防を優先したということです。国交省の弛みとしか言いようがない。長期間にわたって国交省の河川官僚が予算獲得できる巨大事業にこだわったためといえます」

 今本氏は、京都大学の土木の後輩である太田昭宏国交大臣(当時)にも助言しようとしたことがあった。「ダム偏重の河川行政に対する問題意識もなかった。太田大臣に『河川行政を改めてほしい』と思い、支持団体幹部を通じて面談を申し込んだが、拒否されました」(今本氏)。

 2012年12月に第2次安倍政権が発足して以来、国交大臣は2代連続で公明党が独占している。初代が今本氏との面談を拒否した太田大臣(2012年12月〜2015年10月)、2代目がカジノ実施法案も担当する石井大臣(2015年10月〜現在)である。歴代自民党政権の河川政策を主に引き継いでいるのが公明党の大臣であり、国民の生命と財産をおろそかにいている現況を作っているといえる。

<取材・文・撮影/横田一>
ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数

1435とはずがたり:2018/11/15(木) 16:42:11


豪雨が来たら気をつけたい。専門家が選ぶ「危険なダム ワースト10」
https://hbol.jp/173708
2018.08.30
横田一

 西日本豪雨災害で、“想定外”の豪雨があったとして上流のダムが大量放流、下流域に大きな被害を出した。再び“想定外”の豪雨があった場合、大量放流や決壊の可能性のあるダムは全国に数多く存在した!
 今回作成したランキングは、今本博健氏(京都大学名誉教授)、嶋津暉之氏(水源開発問題全国連絡会共同代表)、嘉田由紀子氏(前滋賀県知事、環境社会学者)らの評価を基に編集部で作成した。

ワースト10〜7位には堆砂でダム湖の体をなしてない例も

 まずは10位から見ていこう。危険なダム10位に選ばれたのは、和歌山県の殿山ダムだ。

10位 殿山ダム(和歌山県田辺市)

 関西電力の発電用ダム。’90年と’97年の水害で被害を受けた住民が、利水優先でほぼ満水だったのが原因ではと損害賠償訴訟を起こしたが、住民側が敗訴。管理者の運用が適切だったかは不明のままで、同様の水害が再び起こることが危惧されている。


 続いて9位。

9位 只見川水系のダム(福島県大沼郡)

 只見川流域にある4つの発電用ダム(本名・上田・宮下・片門ダム)は、ダムの堆砂が原因で洪水被害が出たとして、’11年の新潟福島豪雨災害の被災者から訴訟を起こされた。裁判は被災者側が敗訴したが、堆砂の問題や浚渫の遅れなどの問題は放置されたままだ。

 8位になったのはすでに洪水被害の前歴があるダムに新設されたダムが水害リスクが増してしまったというシロモノだ。

8位 平瀬ダム(山口県岩国市)

 錦帯橋のかかる清流・錦川に建設中の治水と利水のための多目的ダム(総事業費740億円)。既設の菅野ダムが’05年に洪水被害を拡大させた前例があり、さらに平瀬ダムの新規建設で水害のリスクが増大。森林整備や河川改修などの治水対策も後回しに…

7位 二風谷ダム・平取ダム(北海道沙流郡)
 100年間にたまると予測した土砂が5年でたまり、あと10年で埋まるとされているのが、北海道平取町の沙流川水系に建設された「二風谷ダム」(’97年完成)。

 堆砂で洪水調整機能をほぼ喪失、下流の洪水被害増大を招くのは必至。しかし北海道開発局(国交省の現地組織)は上流に平取ダム計画を推進。同じ問題が発生するのは確実だ。

西日本豪雨で高梁川水系の大被害最大の原因!?
 続いて6〜3位まで見ていこう。6位になったのは、長崎県の石木ダムだ。

6位 石木ダム(長崎県彼杵郡)

 川棚川水系の石木川に計画されているダム(事業費285億円)。目的は洪水調整と水道用水供給と流水の機能維持だが、激しい反対運動で’75年の事業採択から40年以上たっても着工に至らず、その間に水需要減少で利水の必要性が喪失、治水効果も極めて限定的。ダム建設が優先され、堤防補強や浚渫などの治水対策が遅れている。

 水没予定地の住民らが座り込みで工事に抵抗するも、周囲の山々はどんどん削られている状況だ。

 5位は首都圏への影響も予想される群馬県の下久保ダムだ。


 利根川水系神流川に’68年に完成した重力式コンクリートダムで、独立行政法人・水資源機構が管理。八ッ場ダムと同程度の大規模ダムであり、建設地が地すべり頻発地域であることも共通している。

1436とはずがたり:2018/11/15(木) 16:42:25
>>1435
5位 下久保ダム(群馬県藤岡市・埼玉県児玉郡)「地すべり資料館」がすぐ近くにあるほどの軟弱地盤に建設されたダム。豪雨時はダム湖へ大量の土砂流入の恐れ

 土砂大量流入・急激な放水・ダム決壊のリスクを抱え、想定外の豪雨で下流域の首都圏人口密集地帯に甚大な被害が出る恐れがある。
 4位は西日本豪雨で死者を出した肘川水系で建設中のダムだ。


 西日本豪雨で野村ダムと鹿野川ダムからの大量放水による死者が出た肘川水系で建設中のダム(事業費850億円)。利水と治水のための多目的ダムだったが、治水専用に計画変更。

4位 山鳥坂ダム(愛媛県大洲市)

 肘川水系ではダム建設ばかりが優先され、下流域の堤防補強や浚渫など、安価で即効性のある治水対策は後回しの状況が続いている。

4位 山鳥坂ダム(愛媛県大洲市)今回の豪雨災害で「ダムでは洪水を防げないのでは」と、住民のダム建設反対の声が強まっている

 そしていよいよワースト3。ここにランクインしたのは、西日本豪雨で高梁川水系の大被害最大の原因という可能性も指摘されている、岡山県の新成羽川ダムだ。

3位 新成羽川ダム(岡山県高梁市)中国電力管理の発電用ダムで岡山県内最大規模。今回の豪雨で大量に緊急放流し、下流域の水害の一因ではなかったかと疑われている

3位 新成羽川ダム(岡山県高梁市)
 倉敷市真備町地区など西日本豪雨で大きな被害を出した高梁川流域(水系)で最大規模のダム。高梁川支流の成羽川に位置する発電用ダムで中国電力が管理しているが、’72年の大水害でも「ダムからの大量放水が原因」として訴訟にまで発展。治水よりも利水を優先した電力会社が事前放水を十分に行わず、ダムをほぼ満杯状態にしていたのではないかと問題になった。

 今回も同じ過ちを繰り返した可能性が取り沙汰されている。

ワースト1になってしまったダムは……?
 2位になったのは、「無駄なダム」として有名になった八ツ場ダムがランクイン。

2位 八ッ場ダム(群馬県吾妻郡)

 事業費4600億円(国民総負担額約1兆円)で「日本一無駄で危険なダム」として民主党政権時代にいったん中止となったが工事を再開、安倍政権下で工事が着々と進む。

 しかし予定地一帯は地盤が不安定で地滑りが起きる恐れがあり、過去には浅間山大噴火も起きている。大規模な土砂崩れや噴火による土石流でダム決壊や大量放流が起こり、下流域の東京周辺に甚大な被害をもたらす可能性もある。

 そして、悲しいことに1位になってしまった危険なダムはここだ!

1位 天ヶ瀬ダム(京都府宇治市)

 ’64年、淀川上流に建設された高さ73mのアーチ式コンクリートダム。国内にはダム自身の重力で水圧に耐える重力式コンクリートダムが多いが、アーチ状に張り出した構造を利用し両岸で支える「アーチ式」の天ヶ瀬ダムはコンクリートが少なくて済む一方、両岸の地盤崩壊などによるダム決壊のリスクがある。

天ヶ瀬ダム(京都府宇治市)「このダムの下流には住むな」と専門家も危険性を口にしたとされる脆弱なアーチ型構造。想定外の豪雨で越水、決壊のリスクを抱えている

 決壊した場合、人口密集地帯である下流域の京都府・大阪府での被害は、西日本豪雨災害をはるかに超える規模になるのは確実。
 もちろん、何事もなければそれでいいし、いたずらに恐怖を煽るのは良くないと思う。しかし、再び“想定外”の豪雨があった場合、大量放流や決壊の可能性があることを下流域住民は心に留めておき、備えをきちんとしておいたほうがよいだろう。

取材・文・撮影/横田 一 写真/足立力也 時事通信社

1437とはずがたり:2018/11/15(木) 16:59:19

3か月過ぎても復興進まず。平成30年豪雨被災地、肱川水系の現在
2018.10.26
https://hbol.jp/177277
牧田寛

 去る2018年7月7日、未曾有の豪雨によって西日本広域で歴史的な大水害が発生しました。

 当日、高知県でも高知自動車道の流失と通信線切断による全県における電子決済(電子マネー、クレジットカード)の停止、一部河川の危険地域における氾濫が生じましたが、1998年の高知大水害(以下、98高知大水害)のような社会機能を破綻させる大きな水害は発生しませんでした。これは、98高知大水害を契機に中小河川での堤防かさ上げと補強、橋梁のかさ上げ、河道浚渫、排水ポンプの整備、水門の整備など、運用面を含めた過去20年間の地道な高知市・県による治水対策の結果と言えます。
 これらの治水対策は、華々しさに欠け、目立つものではありませんが、高知市大津、高須、葛島地区と言った、98高知大水害で2?3m浸水した人口密集地区で聞き取りをしても、かつては毎年何処かが浸水していたのに、最近は浸水しなくなったという証言が得られることからも妥当な治水事業であったと考えられます。

 そういった中、隣県の愛媛県で大水害が生じた、しかも伊方取材でいつも通過する肱川(ひじかわ)水系で死者の出る大水害が発生したと報じられました。最終的に野村町で5名、大洲市で4名の計9名の人命が失われたとの報です。

 私は、水郷延岡で育ち、治水ダムの存在しない五ケ瀬川・大瀬川の治水を基準に物事を考えますが、肱川水系には鹿野川ダムと言うデラックスな治水主体で県営水力発電も行う多目的ダムと、野村ダムと言う利水主体で限定的治水を行う多目的ダムがあり、大洲市街地の堤防はかなり立派なもの、菅田地区にも一部未完成ながらかなり立派な堤防を建設中です…

野村ダムから3km下流で一変した風景
1)野村ダム

 10月1日、台風一過の晴天の中、肱川の源流がある宇和から、肱川沿いに野村ダム、野村町、鹿野川ダム、大洲市菅田、大洲市街を取材に出発しました。

 道路などの破損は多くない野村ダム上流を快適にドライブし、第一の目的地は野村ダムです。野村ダムは、佐田岬半島先端から八幡浜市、宇和島市へ分水する国営南予用水土地改良事業の水源としての利水ダムで、無くてはならないものです。八幡浜市や伊方町での取材では、野村ダムが出来て以来、水で苦しむことがなくなり、特に農業(みかん栽培)への貢献は絶大であるとの意見が全てでした。

 野村ダムは利水ダムなのです。多目的ダムとして治水機能も持たされていますが、治水と利水は相反する機能であって、治水は限定的なものとなります。


2)野村町市街地

 野村ダムまでは、大きな災害跡は見られず、所々で道路の修復工事やがけ崩れの復旧工事を行っている程度でした。野村ダムから3km下流の野村町市街地に入ると様相が一変します。

 乙亥会館より250m上流まで歩くと、野村保育所と野村農村勤労福祉センター(体育館)、野村町児童館がありますが、全て被災により現在も機能を失っています。この一帯も平屋は全没、二階建てならば屋根の上に避難できたと言ったところです。

 肱川右岸の野村町三島地区に入ると被災状況は左岸より深刻です。これは、野村町市街地の手前で肱川が左に曲がっている為で、水は右岸へより強く押し寄せます。三嶋神社は社務所が流失し、付近の民家も激しく損壊しており、復旧は進んでいません。三島地区では、お年寄りが逃げ遅れ、水没した屋内で亡くなるなど、人命も失われています。

 野村町市街地では、野村ダムのただし書き操作(異常洪水時防災操作:緊急放流)開始後30分を待たずに肱川が氾濫し、逃げる間は殆ど無かったとのことです。緊急放流を告げる防災行政無線も豪雨の為に聞き取れず、消防団員が一世帯ごとに避難を呼びかけてまわりましたが、急激な肱川の増水によって呼びかけは間に合わず、消防団員も水に押し流され死を覚悟する有り様であったとのことです。

 野村ダムは、野村町市街地から上流僅か3kmに位置しますので、ただし書き操作をはじめればきわめて短時間で大水が押し寄せますので、ダムによる時間稼ぎ効果が失われるともはや時間稼ぎの術がないと言うのが現状です。



1438とはずがたり:2018/11/15(木) 16:59:31


ダムを境に被害が分かれていた肱川大水害。復興進まぬ肱川水系調査で判明
2018.10.31
https://hbol.jp/177608
牧田寛

被災箇所はあれど大きな氾濫跡は見られなかった黒瀬川流域
 愛媛県道29号線が災害により閉塞している為、愛媛県道35号野村城川線を経由して、黒瀬川沿いにでます。黒瀬川は肱川水系の支流で、鹿野川ダム湖に注ぎます。国道197号線は、県道35号線との合流点より15km程上流の城川町高野子(しろかわちょうたかのこ)から黒瀬川沿いに走ることが出来ますので、一旦黒瀬川上流まで遡りました。

 黒瀬川上流から川沿いに下ると、途中土砂災害による被災箇所を幾つも見ますが、黒瀬川そのものには大きな氾濫跡は見られません。地元の方にお話を伺うと、概ね次のような答えでした。

「あちこちで山が崩れて道路が寸断された為、避難はどこにも出来なかった」
「ものすごい雨音で、防災行政無線は聞こえなかった」
「三日ほど電気が来ずに情報が入らなかった」
「水道が長期間断水してたいへんだった」
「山から水と土砂が溢れてきたが、川(黒瀬川)からは水は溢れなかった」
「こんなことが起きるとは思いも寄らなかった。まさかこんな天災に見舞われるとは」
「野村と大洲はもっと酷い有り様で、こちらはまだましだ」

 前回お伝えした野村ダム下流の肱川では、二階まで浸水するような川の氾濫と土砂災害に見舞われていましたが、黒瀬川では主に山からの水と土砂に見舞われていたことが対照的です。

 増水していたとは言え、越水しない程度だった黒瀬川も、肱川との合流点が近づくと急速に水位をまして行きます。これは、肱川と鹿野川ダム湖によるバックウォーター(背水)の為と考えられます。


 黒瀬川は、上流にダムはなく、下流に鹿野川ダムがありますが、バックウォーターを生じていたと思われる地点を除き、大きな氾濫の痕跡は見られませんでした。

鹿野川ダムを境に明確に分かれていた被害
 国道197号線を更に西進すると、鹿野川ダムにたどり着きます。鹿野川ダムは、県営水力発電と治水を兼ねる多目的ダムで、治水機能強化の為の再開発事業が今年度完了する見込みです。

 肱川大水害では、鹿野川ダムは能力を遥かに越える流入量によって異常洪水時防災操作、業界で言われるところの「ただし書き操作」(※「ただし、気象、水象その他の状況により特に必要と認める場合」のダム操作手順のこと。2011年に国の通達で「特例操作」と呼び方が変わったが、まだ業界ではこの呼称が広く通用している)に追い込まれましたが、それは治水能力をその時点で失った事を意味します。

 ダム治水は、時間稼ぎがその本質ですので、ただし書き操作に入るまでの時間を稼いだことが治水機能を発揮したことになりますが、その後は本来ならばダムが無い状態と同等の洪水を生じることになります。簡単に言えば、ダム上流と同じ状態になるはずです。

 しかし、野村ダムの場合と同じで、鹿野川ダムの下流ではその上流(黒瀬川)と大きく様相が変わります。

鹿野川ダム直下には肱川大和集落という20〜25世帯程度の小集落がありますが、上流では見られなかった大きな打撃が今も残っています。また、目に見える範囲で鹿野川大橋、肱川町中心街、道の駅ひじかわなどがありますが、すべてたいへんに大きな洪水被害を受けています。

このように、鹿野川ダム上流の黒瀬川と異なり、20〜25mの洪水によって地形が変わるほどの大きな洪水被害が残っています。不幸中の幸いなことに、民家が流されることは避けられましたが、これもかなり危うい状態で避けられたものと考えられます。時間が無かったために、住民にお話を伺うことができ無かったことが悔やまれます。
 護岸が崩壊し、河川敷の地形が大きく変わるほどの水流で家屋が流されなかったことがたいへんに意外ですが、ダムから見て集落の手前に小高い丘の上の雑木林があり、私はこれが集落を守ったものと考えています。川に近い側の雑木林は丘ごとえぐられて流失しています。

1439とはずがたり:2018/11/15(木) 17:25:47
>>1435-1436

① 天ヶ瀬ダム(京都府宇治市:喜撰山ダムが1970年に完成し●喜撰山発電所と揚水発電(認可出力466MW)wiki,●天ヶ瀬発電所は認可最大出力:92MW・常時出力:6.6MW http://www.suiryoku.com/gallery/kyoto/amagase/amagase.html)国内にはダム自身の重力で水圧に耐える重力式コンクリートダムが多いが、「アーチ式」の天ヶ瀬ダムはコンクリートが少なくて済む一方、両岸の地盤崩壊などによるダム決壊のリスクがある。

② 八ッ場ダム(群馬県吾妻郡)予定地一帯は地盤が不安定で地滑りが起きる恐れがあり、過去には浅間山大噴火も起きている。

③ 新成羽川ダム(岡山県高梁市:ダムの型式は全国に12基しか存在しない重力式アーチダム。発電所である●新成羽川発電所は下流に建設された田原ダム(重力式コンクリートダム・41.0m)との間で自流混合式揚水発電を行い、認可出力は303MW,更に下流には放流した水量を調整し河川流量維持と発電を効率化するための逆調整池として黒鳥ダム(重力式コンクリートダム・15.5m)を設けた。)今回の豪雨で大量に緊急放流し、下流域の水害の一因ではなかったかと疑われている。洪水調節機能は持っていないため豪雨の際の緊急放流によって下流の水害を増幅したとして昭和40年代には「新成羽川ダム水害訴訟」が起こされている(判決は原告敗訴)[wiki]。
④ 山鳥坂ダム(愛媛県大洲市)肘川水系ではダム建設ばかりが優先され、下流域の堤防補強や浚渫など、安価で即効性のある治水対策は後回しの状況が続いている。今回の水害のコロラド博士のレポは>>1437-1438

⑤ 下久保ダム(群馬県藤岡市・埼玉県児玉郡)「地すべり資料館」がすぐ近くにあるほどの軟弱地盤に建設されたダム。

⑥ 石木ダム(長崎県彼杵郡)反対運動の中,建設中

⑦ 二風谷ダム・平取ダム(北海道沙流郡)100年間にたまると予測した土砂が5年でたまり、あと10年で埋まるとされているのが、北海道平取町の沙流川水系に建設された「二風谷ダム」。併し北海道開発局(国交省の現地組織)は上流に平取ダム計画を推進。

⑧ 平瀬ダム(山口県岩国市)既設の菅野ダムが’05年に洪水被害を拡大させた前例があり、さらに平瀬ダムの新規建設で水害のリスクが増大

⑨ 只見川水系ダム(福島県大沼郡) 4つの発電用ダム(本名・上田・宮下・片門ダム)は堆砂が進む

⑩ 殿山ダム(和歌山県田辺市:●殿山発電所に送水し、最大15MWを発電)殿山ダムにおけるドーム型アーチ式コンクリートダムの経験は、のちの黒部ダム建設で大いに役立てられることになる。・殿山ダム完成後も、当地は何度か台風による集中豪雨に襲われ、そのうち何度か流域に水害をもたらしている。1958年(昭和33年)8月、台風17号による洪水により死傷者は23名、流失もしくは全・半壊した家屋は合わせて380戸に上った。このとき殿山ダムは洪水吐ゲート全門を開放しており、行き過ぎた放流が水害の原因ではないかと社会問題化した。また、1990年(平成2年)および1997年(平成9年)の水害に対しては、被害に見舞われた流域住民が殿山ダムを管理する関西電力、そして日置川を管理する和歌山県を相手取り、損害賠償をめぐって訴訟を起こす事態になった。裁判では原告側の敗訴という結果となっているが、このように水害の度に殿山ダムの責任を問う声が上がるのは、殿山ダムが日置川水系唯一のダムであるためでもあり、関西電力も殿山ダムの改修や運用の見直しを行っている。

1440とはずがたり:2018/11/17(土) 19:46:32
予想より調整力デカイ!
日本の流込式水力発電を調整池式に造り直すだけで凄い調整力がつくんちゃうか?
>1日分あるいは1週間分程度の発電用水を調整池に溜めて、発電量を調整することができます。

調整池式水力発電
http://www.fepc.or.jp/enterprise/hatsuden/water/chouseichi/

調整池に水を貯水することで水量を調節し、発電する方法です。1日分あるいは1週間分程度の発電用水を調整池に溜めて、発電量を調整することができます。

そのため、短期間の天候の変化(晴れや雨)、電力需要の変化に対応でき、流れ込み式水力発電所よりも効率的な発電が可能です。

日本では、昼間の電力消費量が夜間の約2倍に達することもあります。しかし電気は蓄えることができません。そこで、昼間の電力需要を補うためにこのような発電方式が取り入れられています。

1441とはずがたり:2018/11/17(土) 22:11:51
連載:インフラ・イノベーション
日本を救う水力発電イノベーション
京都大学大学院教授・内閣官房参与
藤井 聡
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/wp-content/uploads/2017/03/H29.04%20%E9%80%A3%E8%BC%89%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%AC%AC7%E5%9B%9E%EF%BC%88%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%EF%BC%89.pdf

…エネルギー安全保障のみならず、デフレ脱却、経済成長のためにも、国産エネルギーの開発を通したエネルギー自給率の上昇は、極めて重要なのである。
そんな中で、わが国においてとりわけ有望な国産エネルギーが、水力発電である。


主要な水系の水力発電開発はおおむね完了しているとも言われることもしばしばだ。しかしそれでもなお、イノベーティブな新しいアイディアを導入すれば、まだまだ開発できる余地が膨大に残されている。

例えば、元建設省河川局長の竹村公太郎氏は、日本の水力発電は、金額に直して2兆円から3兆円分も増加させることができると指摘している(竹村、2016)1)。これは、現状の電力市場全体の規模の1割以上に相当する。現状の水力発電のシェアがおおよそ1割であることから、日本の水力発電の潜在能力をすべて発揮できれば、「2割」程度のシェアを占める状況を作ることができる、と指摘されているという次第である。

発電力を効果的に増強させる、ダムの「かさ上げ」

北海道の石狩川水系の上流部にある「桂沢ダム」は、約12m(約2割)かさ上げして「新桂沢ダム」にリニューアルするという「ダム再開発事業」が進められている(写真-1参照)。これにより、ダムの総貯水容量が約6割増強、発電容量は42%増強された(非洪水期は7,410千m3→10,530千m3、洪水期は6,570千m3→9,366千m3)。

そしてこのかさ上げ事業を通して、発電に関する能力は、(先に示したように)発電に使用する容量が42%増加すると同時に、最大出力も約1.7万kWへと約12%拡大した。こうしたかさ上げを通した「発電能力」の増強には、2つの明快な理由がある。

第一に、上述したように「わずか」なかさ上げでも、貯まる水の量(貯水量)は大きく増加するからである。

第二の理由は、ダムをかさ上げすれば、発電するための「落差」が大きくなり、より多くの発電が可能となるから、というものである。

既存ダムに、「逆調整池ダム」を新たに作る

「かさ上げ」に次ぐ、もう一つの効果的な既存ダムの活用方法が、「逆調整池ダム」を既存の発電ダムの下流につくるというもの。
これは、例えば宮ケ瀬ダム(神奈川県相模原市、愛川町、清川村)に実際に導入されているものなのだが、その概要を説明してみよう。
そもそも宮ヶ瀬ダムは発電も目的の一つとして計画されていたのだが、一つの問題があった。
それは、電力需要のピーク時点で求められる量の発電を行うには、「一気に大量の水を放出する」必要がでてくる。そのため、発電放流時とそうでない時で放流量の変動が大きく、そのままでは下流河川の水位が不安定となってしまい、さまざまな弊害が生じてしまう。しかも、一気に放流してしまうと貯水がなくなり、「ベース発電」を行えない時間ができてしまう。こうした理由から、大量の放出ができず、したがってピーク発電に対応できない、という問題があった。

1442とはずがたり:2018/11/17(土) 22:12:25
>>1441-1442
「逆調ダム」とは宮ヶ瀬ダムから放流された水の勢いを弱めるとともに一時的に「貯めておく」ことで、下流へ安定した放流を行うための小規模なダムだ。
この逆調ダムにも発電機をつけ、宮ヶ瀬ダムと合わせて一体的に次のように運用すると、「ピーク発電」と「ベース発電」の双方を実現することが可能となる。
まず、電力需要のピーク時間帯には、宮ヶ瀬ダムから、一気に大量の水を放流(最大22m3/sec)し、これによって「ピーク発電」を行う。一方で、そこで放流された水を一旦、直下の逆調ダムで貯める。そしてその水を逆調ダムから少量ずつ(7m3/sec)排出し、そこで「ベース発電」を四六時中行い続ける。
なお、こうしておけばピーク発電に伴い大量に放流をしても、下流側には逆調ダムによって調整された少量の水(7m3/sec)が放流されるだけとなり、下流側の推移の水位を安定化することができる。

なおこうした逆調ダムは、現在全国で数か所設置されている一方、逆調ダムが設置できるにもかかわらず未設置のままのダムはそれ以上に存在しているのが実状だ。

「採算性」という壁
以上の取組みは、 発電可能なダムポテンシャルの拡大を図るものであったが、それ以外の方法として考えられるのが既設の非発電ダムに発電機を設置して、水力発電を始める、というタイプのものだ。
そもそもダムというものはさまざまな目的で活用される。洪水対策や、生活用水や工業用水を確保するため等、水力発電以外のさまざまな用途のために作られている。
これは逆に言うなら、日本国内には、大量の水がたまっているにもかかわらず「水力発電」に活用されていないダムが数多く存在しているということを意味している。

しかし、これまでに、既存ダムに「大規模」な発電施設を新設する、というタイプのダム再開発事業は行われていない。
これはなぜかと言えば、さまざまな理由はあるものの、最大の理由はやはり、発電事業には「採算性」が不可欠だからだ、という点にある。
そもそも現状においても、「発電機の新設」を行うことで新たに電源を確保していくことが可能なダムは、全国各地に大量に存在している。しかし、それらがそのまま「放置」されているのは、ひとえに「採算性」が合わないからである。
「非発電ダム」の場合、通常はそのダムまでの送電線は整備されていない。だから非発電ダムで新たに発電事業を行おうとすれば、「発電機」だけでなくそれに付随して求められる新たな「放水路」や「取水設備」、さらには工事のための大規模な仮設備の設置や「送電線」の新設費用も必要となってくる。
そうなれば、コストが一気に高くなってしまい、電力ビジネスとして「採算が合わない」、という事態が生ずることになる。

ダムの「柔軟運用」による発電・治水能力の最大化
「発電」と「治水」の双方の目的を持った多目的ダムの場合、「発電」にはその水深の何メートル分を活用し、「治水」には何メートル分を活用する、という格好で明確に線引きされているケースがほとんどだ。

しかし「洪水のリスクが高い時」には「治水」を優先し、「洪水のリスクがほとんど考えられない時」には「発電」を優先して発電する、という運用方法を行うことができれば、既存ダムをさらに有効に活用していくことができる。

こうした「ダムの柔軟運用」には、さまざまな技術的課題を乗り越えながら現時点でも一部行われてはいるものの(例えば、雨季や夏期とそれ以外とで、両者の「線引き」を変える等)、その硬直性はまだまだ高い。結果、ダムの十分な柔軟運用は行われておらず、それぞれのダムの治水能力も発電能力も、最大化されてはいないのが実状である。

もしも、水力電力の開発に何の公益性もないというのなら、水力電源開発はすべて民間に任せっきりで行えばそれで何ら問題はない。しかし、繰り返し指摘したように、水力電源の開発は、エネルギー自給率を上げ、安全保障を改善すると同
時に、石油やガス等の資源輸入量を減らすことを通して日本経済を成長させる巨大なポテンシャルを持つ、極めて公益性の高い事業なのだ。そうである以上、政府が水力電源開発を支援する補助や、電線整備等についての公共投資を行うことは、国益の視点から極めて合理的だ。あるいは、再生可能エネルギーの普及のために作られたFIT制度の適用範囲を拡大したり、それと類似した制度を作り、本稿で述べたようなさまざまな再開発事業を支援していく新たな制度を構築することも有力なアプローチであろう。

1443とはずがたり:2018/11/17(土) 22:21:50
水力発電の方式
http://www.suiryoku.com/style/style.html

水力発電は、発電形式(落差を生じさせる方法)により以下の種類に分けられます。

水路式:水路で水を導き落差を得る方法
ダム式:ダムに依って落差を得る方法
ダム水路式:ダムに依って得られた落差+水路で導いて得られた落差の両方を利用する方法

また、発電方式(水の利用方法)によって以下の種類に分けられます。

流込み式:(一時的な変動分を除き)水を蓄えず、そのまま流す方式
調整池式:短期間の運転を賄う水を蓄える方式
貯水池式:長期間の運転を賄う水を蓄える方式

あくまでも水力発電所側から見た使用水量を基準としますので、仮に同じ大きさの水を蓄えていた場合、
使用水量が少ない水力発電所の場合は貯水池式に区分されますが、使用水量が大きい水力発電所の場合は流込み式や調整池式に区分される事があります。

水路式

発電方式(水の利用方法)との組合せによる区分

水路式-流込み式:
河川より直接取水又は(一時的な変動分を除き)貯水を行わない堰、ダムから取水します。
堰、ダムからの取水では堰、ダムによる落差の上昇分を考慮しない場合に水路式として扱われます。
取水設備が小規模で済みますが貯水されないため、天候(河川の水量)によって発電量が左右されるのが欠点です。
取水先にて貯水している場合であっても、発電所の都合で使用水量を変更できない灌漑水路直結型の水力発電所なども該当します。
水路式-調整池式:
短期間の運転を賄う水を導水途中で調整池を設けて貯水します。
ある程度(私見ですが最大出力運転で数十分〜十数時間程度分)の河川の水量変化に対応できます。
取水先にてダムによる水位(落差)増加分があっても途中に調整池がある場合はそこからの落差となるため水路式となります。

水路式-貯水池式:
長期間の運転を賄う水を導水途中で貯水池を設けて貯水します。
長期(調整池を超える運転時間分)の河川の水量変化に対応できます。

ダム式・ダム水路式

発電方式(水の利用方法)との組合せによる区分

ダム式-流込み式/ダム水路式-流込み式:
(一時的な変動分を除き)貯水を行わないダムより取水している場合及びダムの河川維持水(河川維持流量)を利用した場合が該当します。
ダムの貯水量と関係なく河川維持水は一定量を常時流すために発電所の都合で使用水量を変更できないので流込み式となります。
また、一箇所のダムより複数の水力発電所が取水している場合、一定流量にて運用される水力発電所も流込み式となります。

ダム式-調整池式/ダム水路式-調整池式:
短期間の運転を賄う水をダムに貯水します。
ある程度(私見ですが最大出力運転で数十分〜十数時間程度分)の河川の水量変化に対応できます。

ダム式-貯水池式/ダム水路式-貯水池式:
長期間の運転を賄う水をダムに貯水します。
長期(調整池を超える運転時間分)の河川の水量変化に対応できます。

1444とはずがたり:2018/11/19(月) 07:07:57
既存のダムの機能を生かす ―相原発電所―
https://www.kankyo-business.jp/column/012929.php
市川 倫也
2016年07月11日号掲載

スタンダード会員登録 していただくと全文をご覧いただけます。

今回紹介する山口県萩市の相原発電所は、逆調整池の堰堤を活用して設置されている。逆調整池は、大規模な発電用ダムの下流に、小さな堰を設けてつくられた池で、発電所から放水される大量の水を一時的に貯め、水量を調整しながら放流することで下流の水位変動を安定させる機能がある。
工業地帯を支える企業局の新たな取り組み

中国山地に発し、萩市で日本海に注ぐ二級河川の阿武川。その中流域に、治水や発電などを目的に建設された阿武川ダム(堤高95m)があり、その5km下流に相原ダム(堤高7.8m)がある。ともに県によって1975年(昭和50)に建設された。この相原ダム(逆調整池)の機能を使って、山口県企業局によって建設されたのが相原発電所だ。

相原ダムと阿武川ダムの位置図

相原ダムと阿武川ダムの位置図。阿武川ダムの直下に、最大出力1万9500kWの新阿武川発電所がある

山口県企業局の発足は1965年。戦後日本で初めて、県の瀬戸内側が工業地帯特別整備地域に指定された翌年のことである。それから約50年、同局は工業用水道事業と電気事業を手がけてきた。現在では、1日あたりの工業用水の給水量が東京ドーム1.3杯分の160万m3と全国1位の規模を誇り、県内の約80の企業や自治体に送水している。電気事業においても、所有する12カ所の水力発電所の合計出力が約5万2000kWになり、送電電力量は年間1億7000万kWhになる。300kWh/月あたり1世帯とすれば、県内の総世帯数の12分の1にあたる約5万世帯分の電力を賄っていることになる。

その企業局が新たな水力発電所として相原発電所を建設したのは、実に20年ぶりのことだった。県では地球温暖化などの環境問題対策として、循環型社会の形成を図っており、企業局としても2009年頃より本格的に相原発電所の建設の検討が始まった。そんな折、固定価格買い取り制度が導入されたことで事業性が見通せるようになり、本格的な調査に踏み切ることができたのだった。

計画から竣工までの紆余曲折

しかし、20年ものブランクで発電所の建設を知る職員もほとんどおらず、建設までの道程は試行錯誤の連続だった。例えば、発電出力を極力大きくするためには、相原ダムが常時放流している5m3/s全量を使用したいところだが、コスト面やスペースの制約から取水量は3.2m3/sにとどまった。さらに逆調整のための堰堤はそれほど高いものではないので、落差が稼げず発電出力も限られてしまう。

相原発電所と相原ダム

上:相原発電所と相原ダム。水車発電機は河岸のコンクリートのボックス内に収められている。
右下:水車発電機。水車と発電機とはベルトによって連結されている。実質運転365日程度でベルトを交換しなければならいが、コスト面でメリットがある。
左下:サイフォン式の水圧鉄管。原理は灯油ポンプと同じ。設置場所が限られるが、土木工事費が削減できる。

建設工事でも壁があった。事前のボーリング調査では予測できなかった湧水をポンプで汲み上げながら作業したり、流量調整ゲートからの放流水によって土嚢の砂が流れ出してしまうため、矢板(板状の杭)による止水対策を迫られたりした。

次ページ →「縦軸斜流ポンプ逆転水車」に変更
1 2
続きを読む

市川 倫也(いちかわ・みちや)
全国小水力利用推進協議会 運営委員

1975年栃木県生まれ。河川・水文化をテーマにした雑誌の編集部を経て、現在フリーランス。第1回全国小水力発電サミットや全国小水力発電大会にも携わる。

1445とはずがたり:2018/11/19(月) 23:18:18
大熊氏「新成羽川ダムの操作記録を見たが異常操作はしていない」!? 嘉田氏「河川法52条を活かしてほしい」〜8.23嘉田由紀子・前滋賀県知事、大熊孝・新潟大学名誉教授(河川工学)による記者会見 2018.8.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/429987
記事公開日:2018.8.31取材地:東京都 テキスト動画
一般・サポート会員はこちら

 2018年8月23日(木)にて日本外国特派員協会(FCCJ)にて、嘉田由紀子・前滋賀県知事、大熊孝・新潟大学名誉教授(河川工学)による記者会見「河川行政転換、西日本豪雨災害からの教訓」が行われた。


 フリージャーナリスト・横田氏の「真備町地区上流の河本ダム、新成羽川ダムなどいくつかのダムの異常放流が、水害の原因になった可能性は?」という問いに対して大熊氏は「河本ダム、新成羽川ダムの操作記録を見たが異常操作はしていない。ただ現実として大きな被害はでている」と回答。

 嘉田氏は「河川法52条というのがあり、事前放流をしなかった中国電力に対して、国土交通省が事前放流を指示できたがしていない。今後は河川法52条を活かしてほしい」と語り、行政の不作為を指摘した。

河川法第52条【洪水調節のための指示】

 河川管理者は、洪水による災害が発生し、又は発生するおそれが大きいと認められる場合において、災害の発生を防止し、又は災害を軽減するため緊急の必要があると認められるときは、ダムを設置する者に対し、当該ダムの操作について、その水系に係る河川の状況を総合的に考慮して、災害の発生を防止し、又は災害を軽減するために必要な措置をとるべきことを指示することができる。

 IWJの西日本豪雨取材で、新成羽川ダムでは事前放流されておらず、上限(安全とされる放流量1秒間に1200トン)の3倍(事後の取材で最大で1秒あたり3700トン)という異常な水量を放流していたことが判明した。

 中国電力が事前放流をせずに、上限の3倍もの水量を放流したことは、人災ではないかという疑いが当然浮かび上がってくるが、責任は中国電力だけでなく、河川法52条を活用しなかった国土交通省にもあるということになる。の責任も追及せねばいけないだろう。復興作業によって新たな堤防が作られるが、堤防の高さや強度などは、上限の3倍の放流量に耐えれる設計になっているのか。また日本各地の現在のハザードマップは、ダムの異常放流も計算に入れて書き直すべきではないだろうか。

1446とはずがたり:2018/11/20(火) 09:40:33
窓竜湖→魚切発電所700kW→河内発電所200kWであるが需要調整とかダム湖つかって出来るんちゃうか。この規模ではなんかするだけ無駄かもしれんが調整力掻き集めたい。

再生可能エネ 出力:約37,000kW 23箇所 水力はあと2箇所3MW程不明の模様。
山野水力発電所:福山市山野町 出力:1,998kW 2017運開(ESSが開発?)
魚切発電所:広島市佐伯区 出力:700kW ダム式(窓竜湖) 八幡川水系八幡川(中電より譲受)
河内発電所:広島市佐伯区 出力:200kW 水路式 八幡川水系八幡川(中電より譲受)
布野発電所:広島県三次市布野町 出力:220kW 水路式 江の川水系布野川(中電より譲受予定)
出羽川発電所:島根県邑智郡邑南町 出力:670kW 水路式 江の川水系出羽川(中電より譲受予定)
川平発電所:鳥取県日野郡江府町 出力:1,300kW 水路式(川平取水ダム) 日野川水系日野川(中電より譲受予定)
川平第二発電所:同上 出力:120kW 水路式(川平取水ダム) 水路式 日野川水系 日野川(中電より譲受予定)
旭発電所:鳥取県西伯郡伯耆町 出力:2,000kW 水路式 日野川水系 日野川(中電より譲受予定)

平成29年03月28日
中国電力株式会社
株式会社エネルギア・ソリューション・アンド・サービス
魚切発電所および河内発電所の譲渡に向けた設備調査の開始について
http://www.energia.co.jp/press/2017/10294.html

中国電力株式会社(以下「中国電力」という。)および(株)エネルギア・ソリューション・アンド・サービス(中国電力グループ,以下「ESS」という。)は,中国電力が所有する水力発電所「魚切発電所(所在地:広島市佐伯区,出力:700kW)」および「河内発電所(所在地:広島市佐伯区,出力:200kW)」について,ESSに譲渡する計画に合意し,本日,ESSが改修のための設備調査を開始しましたので,お知らせします。

このたびの譲渡計画は,経年化が進んだ両水力発電所について,将来にわたり,再生可能エネルギーを最大限に活用していく観点から,ESSにおいて設備改修を行ったうえで,FIT制度※を利用し,長期的に維持・運用していくこととしたものです。

ESSは従来から,太陽光や水力等の再生可能エネルギー発電事業に積極的に取り組んでおり,本譲渡が完了すれば,ESSが維持・運用する再生可能エネルギー発電所は21か所(合計約4万kW)となります。

平成30年02月22日
中国電力株式会社
株式会社エネルギア・ソリューション・アンド・サービス
水力発電所(5カ所)の譲渡に向けた設備調査の開始について
http://www.energia.co.jp/press/2018/10986.html

中国電力株式会社(以下「中国電力」)および中国電力グループである株式会社エネルギア・ソリューション・アンド・サービス(以下「ESS」)は,中国電力が所有する水力発電所のうち,「布野発電所(広島県)」,「出羽川発電所(島根県)」,「川平発電所(鳥取県)」,「川平第二発電所(鳥取県)」「旭発電所(鳥取県)」の5カ所について,ESSに譲渡する計画に合意し,本日,ESSが改修工事のための設備調査を開始しましたので,お知らせします。

 このたびの譲渡計画は,将来にわたり,再生可能エネルギーを最大限に活用していく観点から,経年化が進んだ水力発電所について,ESSにおいて設備改修を行ったうえで,FIT制度※を利用し,長期的に維持・運用していくこととしたものです。

 ESSは従来から,太陽光や水力等の再生可能エネルギー発電事業に積極的に取り組んでおり,本譲渡が完了すれば,先行して譲渡準備を進めている「魚切発電所(所在地:広島市佐伯区,出力:700kW)」および「河内発電所(所在地:広島市佐伯区,出力200kW)」(平成29年3月28日 お知らせ済み)も合わせて,ESSが維持・運用する再生可能エネルギー発電所は,建設中および譲渡準備中を含め31カ所(合計約4.9万kW)となります。

1447とはずがたり:2018/11/21(水) 16:31:28

きたねえなあ自民党(半世紀ぐらい前のw)

九頭竜ダム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E9%A0%AD%E7%AB%9C%E3%83%80%E3%83%A0

補償

このほか、鉱業権の収容が行われた。当地は鉱山が多く、水没地点にも複数の鉱業権が存在した。鉱業権を握る交渉は難航し、やむなく強制収用に踏み切った。また、水面下では政治的な介入も行われ、児玉誉士夫の命を受けた読売新聞の渡邉恒雄が中曽根康弘らとともに、補償交渉を円滑に進めるための資金工作を行っていた。だがこの工作は失敗に終わり、資金は全額児玉誉士夫から返還されたという。この経緯は鉱山経営を手がける日本産銅の社長だった緒方克行が『権力の陰謀 九頭竜事件をめぐる黒い霧』(現代史出版会)につづっている。

入札
詳細は「九頭竜川ダム汚職事件」を参照

長野ダムの入札をめぐっては第1工区で最高額で応札した鹿島建設が落札、他の4社が最低落札価格を超えていないとして失格になった。池田勇人首相への政治献金を約束した鹿島建設と電源開発、政府が一体となって仕組んだ汚職だとの疑惑が広がり、衆議院決算委員会で田中彰治代議士らが追及した。だが、池田首相の秘書官だった中林恭夫と、決算委員会で証言した元朝日新聞記者、言論時代社主幹の倉地武雄が不自然な死を遂げ、事件はうやむやになった。この経緯は石川達三が『金環蝕』として小説化しており、大映によって映画にもなった。

1448とはずがたり:2018/11/27(火) 20:55:36
奥矢作の下池と上池の距離は5.5kmだそうな。

今,手取川ダム(標高447m)⇔大日川ダム(標高335m)が6km程,有峰ダム(標高1075m)⇔祐延(すけのべ)ダム(標高1401m)が4km程。
手取川ダムと大日川ダムは標高差足りないかな?有峰湖と祐延貯水池の間は高低差あるし揚水いけんちゃうの?

奥矢作第一・第二水力発電所!! 現場レポート
https://www.tokairadio.co.jp/program/392/report/entry-8753.html

豊田市にある「奥矢作第一・第二水力発電所」に行ってきました!!

豊田市と言えば「クルマの街」というイメージが強いと思いますが、
市内のおよそ7割を森林が占める緑豊かな街でもあり、
矢作川が貫く水資源の豊かな街でもあります。
そんな豊かな水を利用した発電所が「奥矢作第一・第二水力発電所」です!

こちらの発電所は、日本初・世界でも珍しい「二段式揚水発電」

上池の黒田ダムから下池の矢作ダムまで、およそ5.5キロの距離が水路で結ばれていて、
その間に2つの発電所があります。

上流から流れた水は、2つの発電所を通り、下流へ。。。
そして、下流へ行った水は上流へ汲み上げられ、また下流へ。。。
水がダムとダムの間を循環しています。
これが”揚水発電”。

そして、ダムとダムのあいだにある2つの発電所は、
水が流れると、同時に電気を作る・・・
例えば、第一発電所の発電機1号機と第二発電所の発電機1号機は、
同時に動くようになっている・・・これが”2段式”。

水は、常に循環されていて(同じ水が使われていて)、
1回水が流れてきたときに、2箇所の発電所で効率よく電気が作られています。

また、効率よく電気を作るために、さまざまな工夫が凝らされていて、
この施設の規模には圧倒されました!
(1番上の写真にあるサージタンクも、この発電所にはなくてはならないもの。
 発電機が止まった時に、トンネルの水圧を和らげるための調圧水槽です。
 この巨大なサージタンクが4棟あります。)

(こちらの写真は黒田ダム。貯水量は約1000万トン!!ナゴヤドーム6杯分です。)

そんな「奥矢作第一・第二水力発電所」の総出力は、109.7万キロワット。
(100万キロワットで、約36万世帯・100万人の電気を賄うことが出来ます。)

さらに、、、出力を100万キロワットまで上げるのは、わずか20分程度。
(火力発電所だと、丸1日かかる場合もあるので、とってもスピーディーです。)

電気は貯めておけないので、代わりに水を貯めておいて素早く発電する・・・
いわば大きな蓄電池のような存在。

特に、電気の需要がピークを迎える時期に、その実力を発揮する発電所ということで、
これから訪れるピークに対応するため、
私が取材に伺った時は、12年に1度の細密点検中でした。

発電機を全部分解し、細かく点検・部品交換をし、また組み立てる。。。
(部品の数は約1万点!)
しかも、髪の毛1本分ズレてしまうと作動しない程
精密な機械なので、万全を期した作業が続けられていました。

純国産自然エネルギーでCO2の排出量が少ない重要な発電システムである「水力発電」。
中でも、「奥矢作第一・第二水力発電所」は
矢作川水系に25か所ある水力発電所の中でも、
電力ピーク時に対応するという大切な役割を担っています。

この「奥矢作第一・第二水力発電所」のおかげで、
私たちは、安心して電気を使えるわけですが、
”日ごろから節電を心がけること”が、私たちの役割・・・
なのかもしれません。

皆様もご協力、よろしくお願いします!!!

1449とはずがたり:2018/11/28(水) 00:22:36
計画復活させようや!

1998年5月11日
新鳩谷水力発電所の建設申し入れ及び新鳩谷水力発電所に関する環境影響調査書ならびに環境影響評価準備書の提出について
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/1998/0511-2j.html

 当社は、新鳩谷水力発電所について、本日、白川村及び庄川漁業協同組合に対し、建設申し入れを行いました。また、「新鳩谷発電所環境影響調査書(注1)」を資源エネルギー庁に、「新鳩谷水力発電所新設工事環境影響評価準備書(注2)」を岐阜県ならびに白川村に提出いたしました。
 なお、縦覧については、以下のとおり予定しております。
新鳩谷水力発電所について
 本計画は、庄川水系上流部の御母衣発電所から放流される水を有効活用するために新設するもので、既設鳩谷ダム左岸から最大190m3/sを取水し、ダム左岸直下に新設する発電所にて、最大出力約127,000kWの発電を行うものであります。これは、当社の庄川水系の発電所では最大規模です。これにより、純国産エネルギ-である水力の有効活用と合わせて、地球環境保全の観点からCO2発生削減に寄与できるものであります。
 また、この発電所は、電力需要のピーク対応を念頭に計画しており、夏期における昼間の急激な電力需要の増大に対応することが可能となるもので、一般水力発電所では、非常に貴重な10万kw台の規模であります。
 更に、この発電所は、環境に配慮して計画しております。

(1)自然環境に対する配慮

周辺環境に配慮するものとして、放水路トンネルをはじめとし、ほとんどの構造物を地下に設置します。
樹木の伐採面積が極力少なくなるよう、土捨場等の位置を選定しております。
(2)社会環境に対する配慮

放水路トンネルの掘削は、騒音や振動を抑制するために機械掘りで行うことにしています。
放水路トンネル等の掘削により発生する土砂の運搬は、集落内を通行しないよう、土捨場の位置を選定しています。
改変する場所は、集落から離れたところを選定しています。
 なお、今後の予定については、平成11年夏に電源開発調整審議会に上程し、平成12年8月に発電所工事に着工し、平成16年2月に運転開始を予定しています。

新鳩谷水力発電所の計画概要
発電所位置 岐阜県大野郡白川村大字大牧
発電所名 新鳩谷発電所
取水河川名 庄川水系 庄川
流域面積 580.00km2
ダ   ム 既設鳩谷ダムを共有
/ 1号機 2号機
有効落差 76.78m 49.85m
使用水量 188m3/s 2m3/s
発 電 力 126,000kW 800kW
127,000kW

1450とはずがたり:2018/11/28(水) 13:19:10
興味深いけど間歇性再生エネのアンシラリー(ancillary:補助的な,補助・ancilla:侍女,ちゃんとアンシラリーサービスとして周波数維持の為って書いた方がいいな。)には纏めた方がいいってのが確定した知見だから残念ながら的外れだな。揚水発電を可変速タイプに変更した方がいいね。

アルキメデススクリューを用いた揚水発電による風力発電の電力安定化
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jweasympo/35/0/35_276/_pdf
上原聡一郎 菅原晃

1451とはずがたり:2018/11/28(水) 13:27:47
>④タービン発電機に比較し,一般に短絡比が大きく,突極機のため固定子鉄心端部加熱の問題がなく,弱め励磁側の調相容量(無効電力調整容量)が大きい。
む。。文系(高校は理数科。当時は文系にも行列があったが複素数は理系でもちゃんとやらんかった)の俺にはなんど読んでもよくわからん無効電力(虚数方向側への電力らしい。長距離送電すると減少するみたい。知らんけど)だが,揚水発電で解決する様だ。

可変速揚水発電技術の現状について
J. IEIE Jpn. Vol. 35 No. 4
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieiej/35/4/35_251/_pdf/-char/ja
名倉  理
日立三菱水力(株)エンジニアリング部
1955年9月生まれ,静岡県出身。1980年静岡大学工学部電気工学科修士課程修了,同年(株)日立製作所に入社。2011年日立三菱水力(株)設立に伴い(株)日立製作所から出向。可変速揚水発電システムの開発に従事,現在に至る


揚水発電所は,電力需要の少ない夜間に揚水し,昼間の需要ピークに発電することで他の発電所の稼働率を平準化し,全発電所の経済性向上を図る主目的の他に以下の特徴を活かし,発電所を含む電力系統の経済的運用に貢献している。

①河川の流量に因らず大容量化が可能で,最大単機出力で 500MWの実績があり,原子力,火力機と同等の大容量電源として位置付けられる。

②補機を含む完全停止状態から発電出力 100%まで 3〜4 分と起動時間が極めて短く,即応性に富む。

③発電出力調整速度が 30〜100%/60 秒と極めて速く,急激な電力需要変動に対応可能である。

④タービン発電機に比較し,一般に短絡比が大きく,突極機のため固定子鉄心端部加熱の問題がなく,弱め励磁側の調相容量(無効電力調整容量)が大きい。

⑤ブラックスタートや系統充電機能を有し,電力系統停電の復旧機能を有する。

一方で,大多数の揚水発電所では,固定翼ポンプ水車を採用していることから発電運転では出力調整が可能だが,揚水運転では入力調整ができないこと,エネルギー貯蔵効率を示す揚水電力量(充電量)に対する発電電力量(放電量)の比が 70 %程度であること,という課題があった。

二次励磁可変速揚水発電システム(以降可変速システムと表記)は,従来から使用されている回転速度が一定の同期機に代えて二次励磁非同期機*1(以降非同期機と表記)を採用することで,励磁装置により有効電力及び無効電力を制御し,回転速度の変化を可能とすると同時に系統周波数と同期して運転を継続することを可能としたシステムである。

可変速システムの採用により,揚水運転での入力調整が可能となり,発電運転における部分負荷効率が数%程度改善され,電力系統の経済的運用への貢献度が大幅に向上した。

1452とはずがたり:2018/11/29(木) 22:10:22
九頭竜湖に九頭竜川に急行くずりゅうと九頭竜がやたらブランド化してるがここ電発の発電所は長野発電所という地味な名前である。職人気質の電発(Jパワー?氏ね)の硬骨な感じが堪らないが,ここの220MWの発電機は110MWづつ2基あってそれぞれ陸電向けと中電向け発電を担当してるのだそうな。
片方を発電,片方を揚水には出来ないそうであるがその場合は揚水側から送電側へ電気を送って過不足を揚水なり発電なりして電発が抜き取ればええねえ。

惜しむらくはどっかで読んだ(確か陸電の資料だった)けどソースを失念してしまったことである。
更には高倉揚水は北電と電発の,徳山揚水は電発の事業だったようだがどういう構成だったのであろうか?

1453とはずがたり:2018/11/29(木) 22:11:06
>>1452
>惜しむらくはどっかで読んだ(確か陸電の資料だった)けどソースを失念してしまったことである。

これや!
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/5327

1454とはずがたり:2018/12/03(月) 22:19:43
愛本付近の錯綜。。。

関西電力歴史ある幹線鉄塔11
http://transmltkbr.sakura.ne.jp/soudennka24.html

柳河原線(愛本山線)

柳河原線(山線)は日本電力により建設され昭和2年2月に運開した送電線です。

当初区間は

柳河原水力発電所〜新愛本変電所・・柳河原線(山線)

新愛本変電所〜笹津変電所・・・・柳河原線(大阪里線)

新愛本変電所〜京南変電所・・・・東京幹線(東京里線)

となっていたようです。

東京幹線は昭和2年2月運開の黒部幹線(現在の東電の)です。

新愛本変電所の名称はこの当時、愛本変電所で新北陸幹線の完成時に

新愛本変電所と変更したようですが、新愛本変電所で統一しています。

新愛本変電所
http://trolco.web.fc2.com/kurobe/kurobe_kita10.html

もともと東京電力の黒部幹線と黒部北幹線、関西電力の柳河原線(山)は、一つの送電線で、名前を「東京幹線」と言ったそうです。

昭和年、当時の日本電力という会社が、黒部川水系に初めて作った水力発電所、柳河原発電所(今はもうありません)の電気を東京に送るため、 作った送電線が東京幹線で総亘長51kmの日本一長い送電線だったそうです。

そして日本電力が黒部川水系の開発を進め、黒部川、同第二、第三発電所を建設し、現在の関西電力の黒部幹線は、 これらの発電所の電気を送るため、昭和12年に作られたものだそうです。

その後、第二次世界大戦とともに日本電力は日本発送電という会社に吸収合併され、終戦後、この日本発送電が現在の東京電力と関西電力に分割 された際、この送電線も現在のように東京電力と関西電力に分割されたそうです。

http://burarisouden.blogspot.com/2016/07/blog-post.html

黒部川第四発電所から栗東変電所に向かう途中の1導体の275kV新北陸幹線と1導体1回線の275kV音沢線(音沢発電所〜新愛本変電所)、154kV黒部幹線(新柳河原発電所〜新愛本変電所)、154kV黒部笹津線(新愛本変電所〜笹津開閉所)などが接続しています。さらに154kV北陸電力新愛本黒部線(新愛本変電所〜黒部変電所)も接続しており、富山県報東部の電力供給も担っています。以前は関東方面に送電線がありましたが、撤去されています。(東京電力黒部北幹線)

黒部北幹線
http://transmltkbr.sakura.ne.jp/soudennrku00.html

黒部北幹線は黒部幹線から改名された線路で愛本変電所から新町開閉所までを約300基の鉄塔で

結んでいましたが平成13年に廃止され送電設備も除却されました。

http://transmltkbr.sakura.ne.jp/soudennrku10.html
黒部北幹線の最終314号鉄塔が繋がる新町開閉所です。

この先老番側の黒部幹線も黒部北幹線と連番になっています。

黒部北幹線・・ご苦労様でした・・

(長野県信州新町)

1455とはずがたり:2018/12/03(月) 22:25:58
なんかみつけたかも。ぐっしっしw
http://www.f-take.com/rotary-image/2003-kurobe-shiryo07.jpg

1456とはずがたり:2018/12/08(土) 20:35:20

IEA水力実施協定
IEA-水力実施協定とは
https://www.nef.or.jp/ieahydro/about.html

IEA(国際エネルギー機関)
IEA (International Energy Agency: 国際エネルギー機関)は、エネルギーの安全保障および持続可能なエネルギー需給構造の確立を目的として、1974年に設立された国際機関であり、OECD加盟35か国のうち29か国(2016年8月時点)が参加している。下図に示すように、IEAでは、理事会の下に5つの常設部会が設置されている。常設部会の一つであるエネルギー研究技術委員会(CERT : Committee on Energy Research and Technology)には,各種エネルギー技術の調査・研究開発に関する4つの作業部会が設けられており、各作業部会の中に組織された国際協働プログラム(実施協定)を支援している。実施協定では、OECD非加盟国や国際組織を含む各種機関と共同研究が推進されている。2016年現在、再生可能エネルギー作業部会(REWP :Working Party on Renewable Energy)で10の実施協定(Implementing Agreement)が、また、エネルギー研究技術委員会全体では40以上の実施協定が活動している。

水力実施協定
水力実施協定(水力技術と計画に係わる実施協定:Implementing Agreement for Hydropower Technologies and Programmes)は、再生可能エネルギー作業部会の中の実施協定の一つであり、1995年の締結以来、加盟国等がこれまでに蓄積した水力技術を集結し、世界レベルでの水力開発の更なる促進に資することを目的に活動を行っている。水力実施協定のミッションとビジョンは以下の通りである。

IEA 水力実施協定のミッション:
一般の理解、知識および支持を通じて、水力発電の開発と運用における、水資源の持続可能な利用を促進する。

IEA 水力実施協定のビジョン:
十分に確立されており、かつ社会的に好ましいエネルギー技術としての水力発電の世界全般の認識を助長することにより、水力発電の新規開発および既設発電所の近代化を推進する。

Volume.2 Case Histories Report好事例一覧
https://www.nef.or.jp/ieahydro/actresult_a11_report.html

1457とはずがたり:2018/12/09(日) 11:47:34
ささやかすぎるけどリプレースに併せて少しでも多くの電気をってことのようである。

北陸電力、富山県奥山発電所の出力を1万300キロワットに増強
https://looop.club/articles/detail/310?popin_recommend_link
投稿日2015年10月16日

約250世帯の年間使用量分の電力増加
北陸電力は5日、富山県富山市にある奥山水力発電所の出力を300キロワット増加させ、経済産業省へ届け出を行ったことを発表した。

神通川水系にある奥山発電所は、水車型式は立軸単輪四射ペルトン水車で、発電機型式は立軸三相交流同期発電機。昭和37年12月に運転を開始している。

今回、水車羽根車の取り替えによる設備改修を行い、性能確認試験結果によって、発電所の出力を300キロワット増加できることを確認した。

これにより、発電電力量は、一般家庭約250世帯の年間使用電力量に相当する90万キロワットアワーが増加され、年間550トンのCO2排出量削減効果が期待できる。

豊富な水資源を活用
北陸電力は、低炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入を推進しており、北陸地域の豊富な水資源の有効活用を図るため、水力発電所の導入拡大に力を入れている。

そのために、現在発電に使用されていない河川維持放流水の活用を進め、また、既存水力発電所の設備改修による出力増加や新規水力地点の開発にも取り組んでいる状況だ。

これらの取り組をさらに強化し、2020年度までに発電電力量を、2007年度対比で1億キロワットアワー/年拡大することを目標としていく意向である。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

北陸電力 プレスリリース
http://www.rikuden.co.jp

1458とはずがたり:2018/12/09(日) 15:48:29

刀利ダム→小矢部第一12.5MW
太美ダム(刀利ダム直下)→小矢部第二(標高191.4m)11.4MW
臼中ダム→臼中(標高290m)0.74MW
を見てて臼中発電所の水を小矢部第二に持ってけよなあと思ったけど既にやってるようだ(;´Д`)すげえぞ俺の利水眼力w

http://maps.gsi.go.jp/#15/36.498815/136.841635/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1

1459とはずがたり:2018/12/12(水) 08:42:37
中滝発電所が完成
Posted on 2018年10月16日(火) 17:00
http://www.tym-midori.net/jyouganji-rengou/2018/10/16/%E4%B8%AD%E6%BB%9D%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E3%81%8C%E5%AE%8C%E6%88%90/

常願寺川沿岸用水土地改良区連合が富山県の事業受託協力を得て、富山市中滝で平成26年度より建設を進めてきた「中滝発電所」の完成式・発電開始式が、平成30年10月14日に現地において関係者約40人が出席して行われました。中滝発電所は国営事業で造成された左岸連絡水路橋からの落差約11mを活用し、最大出力470kW、年間電力供給量は221万kWhで一般家庭730世帯分に相当し、環境負荷の低減と土地改良施設の維持管理費の軽減に寄与するものです。

神事のあとの発電開始式では、中川忠昭理事長や奥村隆副理事長、石井隆一県知事、奥田透北陸農政局長、高野行雄県議会議長、福濱方哉富山河川国道事務所長、亀山彰県議会議員、朝倉正立山町副町長、永森雅之県土地改良事業団体連合会専務理事、山田彰弘北陸電力㈱富山支店長、村中正広㈱柿本商会富山支店長がボタンを押し、発電開始を祝いました。

続いて完成式典が立山町吉峰野開のグリンパルよしみねで約80人が出席して行われ、中川理事長の式辞、大橋雅樹県富山農林振興センター所長の工事経過報告、石井県知事、奥田農政局長、高野県議会議長、森雅志富山市長からの祝辞、さらに工事関係者への感謝状贈呈もあり、盛会に開催されました。

中滝発電所の概要はパンフレット(PDF)をご覧下さい。

1460とはずがたり:2018/12/15(土) 21:04:18
電力会社が全然使おうとせず苛々してたがLNG火発等で十分調整出来たからなんだな。それでは足りなくなったら使えというルールの下で必死で揚水今では動かしている。

揚水発電所が太陽光発電導入の支えに ただしコスト高、利用には工夫が必要
https://www.huffingtonpost.jp/shinrinbunka/power-20180426_a_23415009/
「自然エネルギーの導入を考える上でも重要だ」

森林文化協会ブログ 「山と木と人の共生」を基本理念とし、自然と人の絆を回復して緑を守り育てることを目標に、広範な活動を展開しています。
森林文化協会が発行している月刊「グリーン・パワー」は、森林を軸に自然環境や生活文化の話題を幅広く発信しています。4月号の「環境ウォッチ」では、天候などに左右される太陽光発電など、自然エネルギーによる発電量の変動をカバーできる「揚水発電所」の利用現状について、環境ジャーナリストの竹内敬二さんが報告しています。

     ◇

「変動する電気なので導入が難しい」と言われる自然(再生可能)エネルギー。その導入の切り札として、「揚水発電所」が注目されている。


揚水発電所は、流れ落ちる水で水車・タービンを回して発電する水力発電所の一種。発電所の上に池(ダム湖)を持つ普通の水力発電所と異なるのは、上の池、下の池と二つの池を持ち、発電に使う水をあらかじめ下の池から上の池にくみ上げておいて、必要な時に水を流下させて発電することだ。電気が余っている時にくみ上げで電気を消費し、ほしい時に電気をつくることができる。

従来は、夜間に余る原子力発電の電気を使って水を山の上の池にくみ上げておき、昼間に下の池に水を落として発電するのが主な役目だった。今は逆に、昼間に増える太陽光発電の電気を使って水をくみ上げている。余った電気を使うことで需給を調整し、太陽光発電の導入に貢献する形になっている。しかし、揚水発電は電力消費のロスが大きくコストが高くなるため、利用には工夫がいる。

 需要の7割に達した太陽光発電

昨年4月30日は日曜日で電力需要は小さかった。しかし、晴天だったため、九州電力管内では午後1時、電力需要770万kwに対して、太陽光による発電が565万kw(73パーセント)にのぼった。

この時、原子力、水力、地熱によって合計200万kw近く発電していた。大きく絞った火力発電も、まだ180万kwほどの出力があった。結局、昼過ぎに最高で220万kwほどが供給過剰になり、そのほとんどを揚水(水のくみ上げ)で消費してしのいだ。揚水は夕方に向けて少なくなり、午後6時頃には、夕食時となって電力需要が増え始めたので、一転、上の池の水を流下させて発電を始めた。

最近、太陽光発電が多く導入された電力会社の管内では、春の晴天日にこうした状況がしばしば起こる。


九州電力提供
小丸川発電所の全景。山の上にある「上の池」(左上)と、蛇行する川をせき止めた「下の池」の間で、水をくみ上げたり流下させたりする
揚水式の九州電力・小丸川(おまるがわ)発電所の場合、下の池は小丸川の途中に造ったダム湖で、上の池はそこから約650m高い山の上へ人工的に造った池だ。その池には620万tの水を貯めることができ、120万kwの出力で7時間にわたって電気を起こすことができる。

日本には約2700万kwの揚水発電所がある。多くが原発のバックアップを主目的に造られた。社会の電力需要は昼間に多くて夜間に少ないが、原発は同じ出力で運転せざるを得ないので、夜に電気が余る。その電気を使って水をくみ上げ、昼間に発電するという役割を担ってきた。

かつて電力会社が、調理、給湯、空調など全てを電気で賄う「オール電化住宅」の普及を進めていたのも、夜間に余る電気を有効利用するためだった。ほとんどの原発が止まっている最近は、電力会社に以前のような熱心さはみられない。

1461とはずがたり:2018/12/15(土) 21:04:28
>>1460
 くみ上げは夜から昼に逆転

そして今、新しい役割として、これまでとは逆の「昼間に水をくみ上げ、夜間に発電する」ことが注目されている。これは太陽光発電など自然エネルギーの導入促進に役立つ。例えば、東京電力管内には1100万kwの揚水発電所がある。これを電力需給の調整に使えば、使わない場合の2倍ほどの自然エネが導入可能だという。

しかし、揚水発電所の使い方は各電力会社で異なるようだ。認定NPO法人環境エネルギー政策研究(ISEP)は、電力会社のデータを使って、自然エネが比較的多く導入されている九州電力と東北電力の「太陽光発電が多かった日」を分析した。

それによると、九州電力は前述のように、自社の揚水発電所での水のくみ上げで、ほとんどの余剰を消費していた。隣の中国電力管内に流したのはいつもと同程度だった。一方、東北電力では、「需要が約700万kwで、太陽光と風力で約290万kwの発電があり、約300万kwが余剰になった日」を分析した。すると、その日は余った電気のほとんどを隣の東京電力管内に流しており、揚水発電所では22万kwほどしか使っていなかった。

ISEPの山下紀明主任研究員は「これにはコストが関係しているでしょう」と言う。揚水発電所では3割ほどの電力ロスが生まれるので、利用コストは高い。「連系線」を使って電気を隣接地域に送るのは安い。東京電力管内は巨大な需要地であり、東京電力と東北電力は送電線をほぼ一体で運用できるために、電力の融通は簡単だ。これに対して、九州電力から中国電力さらには関西電力など、西日本地域で電力会社をまたいで送電するには、連系線の運用容量や、その電気をどこの管内で消費するのかなど、まだ問題があるのかもしれない。

山下さんは「本来なら、まず連系線を使って電気を広域に送り、その次に揚水発電所を使うなど、全体として低コストになるように工夫した運用が必要ではないか。その上でかかるコストは需給調整に必要なコストとして、電力会社(送電会社)がきちんと回収できるようにすればいい」と話す。

最近は、太陽光発電などが急増し、「もうこれ以上の自然エネルギーはいらない」という締め出しが全国で起きている。だが、揚水発電所の利用や、連系線での全国融通などを併用すれば、まだまだ導入の可能性があるだろう。

 有効利用のための対策を

さらに近年、揚水発電の中でも「可変速揚水発電」が注目されている。この方法は、上の池へ水をくみ上げる時に、ポンプの回転数を変えることができる。それによって細かな需給の変動に対応する「周波数調整」が可能となり、そうした目的で運転していた火力発電所を止めて二酸化炭素排出量を減らせる。また、太陽光や風力による発電の変動を細かく吸収できるので、電力系統をより安定にし、自然エネの導入を増やせる。しかし、日本にある揚水発電所の多くはまだ従来型の「定速揚水発電」で、可変速は15㌫程度に過ぎない。

揚水発電は大容量の電力を蓄え、電力系統の需要の平準化、安定化に役立つ。蓄電池よりも規模が大きく、すでに存在する施設なので、もっと工夫して使えば大きな働きをするのは間違いない。

自然エネの導入、揚水発電に詳しい長山浩章・京都大学教授(エネルギー科学)はこう話す。

「揚水発電所は自然エネルギーの導入を考える上でも重要だ。揚水発電の価値を正しく認識し、有効利用の制度的枠組みをつくり、政策的な支援を考えるべきだ。定速揚水から可変速揚水への切り替えも検討したい。現状の制度下では、経済性確保が難しい設備は何もしないでいるとなくなっていくが、今後自然エネルギーがさらに増え、調整力がより必要になることは確実なため、なんとか対策を考えるべきだ」

1462とはずがたり:2018/12/16(日) 15:22:17
2014/05/09
富山県方針、達成の見通し 農業用水活用の小水力発電 【北国新聞】
http://j-water.org/news1/1510/

 富山県内の農業用水を活用した小水力発電で、県が農業農村整備実施方針で目標に掲げ る「2016年度までに県内で28カ所程度整備」が、5日までに達成の見通しとなった 。整備済みの14カ所と現在建設中の11カ所の計25カ所に加え、今年度新たに3カ所 で基本設計に取り組む。県は建設工事や設計作業を加速し、富山ならではの環境に優しい 小水力発電施設の普及に努める。

 県が今年度、基本設計に着手するのは常西幹線用水(富山市)舟子川用水(黒部市)三 合新用水(砺波市)。採算性や施工条件などを踏まえ、早期の事業化が可能と判断した。 今年度中に基本設計を終え、来年度以降に実施設計や施設建設に移り、早ければ16年度 中の完成にこぎ着けたい考えだ。

 この3カ所以外に、県は今年度から小川用水(朝日町)や黒谷(魚津市)、中滝(富山 市)など新規8カ所で工事に着手。ほとんどの施設が16年度に完成する計画で、中滝で は15年度の完成を予定している。

 農業用水を利用した小水力発電をめぐっては、売電収益の充当範囲が土地改良施設全体 の維持管理費に拡大したことや、固定価格買取制度が導入されたことに伴い、県内の土地 改良区で関心が高まっている。県が12年度に県内341路線で実施した適地調査では、 流れが急で水量が豊富など、小水力発電に適している農業用水が点在していることが判明 している。

 県は「今後も土地改良区など事業主体へのきめ細やかな支援を行いながら、小水力発電 の整備を加速させたい」(農村整備課)としている。

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20140506202.htm

1464とはずがたり:2018/12/16(日) 21:45:45


用水路を活用した小水力発電所、発電した電力は地域に供給
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1812/13/news019.html

自然電力グループが長野県小布施町で開発を進めていた水力発電所が2018年10月から稼働。発電した電力は地域新電力を通じて地域の需要家に供給する。
2018年12月13日 11時00分 公開
[スマートジャパン]
印刷
63
302
1
 自然電力(福岡市)100%子会社である長野自然電力(長野県小布施町)が、小水力発電所「小布施松川小水力発電所」(同町)が完成し、2018年10月から運転を開始した。自然電力グループとして初の小水力発電所となる。

 同発電所は小布施町を流れる松川から取水する用水路を活用した流れ込み式発電所で、約190kW(キロワット)の発電出力を有している。発電所の最大使用水量は約1.5立方メートル/秒、有効落差約14.4メートルで、年間発電量は、一般家庭約350世帯分に相当する年間約110万kWh(キロワット時)の発電量を見込む。水車は、小水力発電事業におけるパートナーである豪GUGLER Water Turbines社のフランシス型水車を採用した。


完成した「小布施松川小水力発電所」 出典:自然電力

発電所の内部 出典:自然電力
 長野自然電力は、同発電所の建設にあたり、八十二銀行(長野市)からプロジェクトファイナンスで資金調達を行った。さらに、地域主導型の自然エネルギー発電事業を「収益納付型補助金」により支援する長野県公募事業「平成29年度自然エネルギー地域発電推進事業」を活用している。また、発電所用の水源の取得にあたっては、小布施町の協力を得た。

 また、自然電力、長野県北信地域でケーブルテレビ事業を展開するGoolight(須坂市)および小布施町の3者で地域新電力「ながの電力」(小布施町)を設立した。同発電所で発電された電気は、ながの電力が小売電気事業者である自然電力の取り次ぎとして需要家に販売し、自然電力が当該電気を需要家に供給する。

1465とはずがたり:2018/12/19(水) 16:55:05

嘗ては送電してたし(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/5357)地理的にも送電してて全く可怪しく無い御母衣は最近では全て関電向けで中電には送ってない様だ。
それともこの時は関電が原発停まってピンチだったので全部関電に送ってたのかな??

関西電力の電源設備
2011年10月末現在
http://www.meti.go.jp/setsuden/pdf/supply_2012summer_06.pdf
電源開発 尾上郷 2.0 ○
電源開発 御母衣第二 5.9 ○
電源開発 御母衣 21.5 ○

中部電力の電源設備
2011年10月末現在
http://www.meti.go.jp/setsuden/pdf/supply_2012summer_04.pdf
電発 湯上 5.4(注1) ○

1466とはずがたり:2018/12/21(金) 19:51:26
大洲講演会実行委
肱川整備計画見直しを 国に決議文提出
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201812210050
2018年12月21日(金)(愛媛新聞)

大小文字保存印刷
肱川水系河川整備計画を住民参加でゼロから見直すことなどを求める実行委メンバーら=20日午後、大洲市中村

 1日に愛媛県大洲市であった西日本豪雨に伴う水害を検証する講演会を主催した実行委員会は20日、山鳥坂ダム建設を含む肱川水系河川整備計画を住民参加でゼロから見直し、新たな計画を構築することなどを国や県に求める決議文を国土交通省大洲河川国道事務所などに提出した。

 決議文は、2004年策定の整備計画に携わった肱川流域委員会の委員公募が実施されなかった経緯に触れ「住民参加が否定された。その結果成立したのが、ダム優先の整備計画だ」と指摘。堤防には「計画期間(おおむね30年間)の約半分がたっても3分の1しか完成していない」と主張。当面の洪水対策を河床掘削と堤防建設に限ることなどを求めている。

 決議文は国交省四国地方整備局長や大洲河川国道、山鳥坂ダム工事の両事務所長宛て。20日は、実行委の7人が両事務所を訪れ、手渡した。大洲市中村の大洲河川国道事務所では、市議会が18日に整備計画の「河道内掘削を行わず」の文言削除などを求める陳情を趣旨採択したことに言及し、山鳥坂ダムを建設せず、河床掘削や堤防完成を進めるよう訴えた。

 整備局と県は整備計画の変更内容を検討中で、両事務所は「整備局に報告する」とした。

1467とはずがたり:2018/12/21(金) 19:51:48
ホームニュース愛媛愛媛 記事一覧
愛媛豪雨災害
肱川氾濫、河川計画「変更必要」 国と県が学識者会議初会合
2018年10月19日(金)(愛媛新聞)
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201810190035?utm_source=article&utm_medium=referral&utm_campaign=osusume&utm_content=news201812210050
大小文字保存印刷
肱川水系河川整備計画について「変更が必要」との意見が出た学識者会議=18日午前、大洲市東大洲

 西予、大洲両市に甚大な被害を出した西日本豪雨に伴う肱川氾濫を受け、国土交通省四国地方整備局と県は18日、肱川水系河川整備計画変更の検討に入った。大洲市で開いた学識者会議の初会合で、今回の洪水が計画規模を上回っていたと説明。学識者から「変更が必要」との意見を得た。具体的な変更内容や時期は学識者会議の意見を聞きながら、国や県が決める。素案段階で流域住民などを対象に意見公募を行う方針。



 河川整備計画は2004年策定で、おおむね30年で堤防やダムを整備する。同整備局大洲河川国道事務所によると、計画の目標流量(大洲第二観測所)は毎秒5千トンで、今回の洪水があるまで戦後最大だった1945年9月の洪水と同規模でも被害を出さない想定となっている。

 一方、西日本豪雨での流量規模は、ダムによる洪水貯留をせず、氾濫がない場合で6200トン程度(速報値)と推定。事務所は「計画通り整備していても、被害が出た可能性がある」と説明する。実際の流量は4442トン(同)だった。

 流域の大洲、西予両市や内子町からは、整備区間見直しや新計画策定の要望があった。



 学識者会議は環境や文化財などが専門分野の14人で構成。議長に鈴木幸一愛媛大名誉教授(河川工学)を互選した。初会合では、国や県が計画について▽治水▽利水▽河川環境―などの分野で現状を説明。鈴木氏は「整備を適切に実施していることは確認したが、7月の洪水は現行計画を大きく上回っており、早急な変更が必要」と述べた。

 事務所によると、国や県の肱川緊急治水対策には大洲市内の暫定堤防かさ上げなどで現行計画の範囲を超えるものがあり、実施のためには計画変更が必要という。

1468とはずがたり:2018/12/29(土) 19:39:46
発電所名:田口用水発電所
事業者:Misumi(嘗ての三角石油瓦斯・三住商事のミスミとは別w・2015年の南大隅町に引き続き2箇所め)
利水元:田口用水(田口土地改良区の用水路)
最大出力:39.6kW(ちいせえ。。)
年間出力:約30万kWh(300MWh)
スキーム:売電売り上げ(1千万程度の見込)の5%を施設使用料として土地改良区に還元とのこと。
運開:2018年12月10日

Misumi、鹿児島県霧島市に小水力発電所
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38744700Q8A211C1LX0000/?n_cid=SPTMG002
2018/12/10 17:33

1469とはずがたり:2019/01/18(金) 17:31:22
2019/01/17 17:45
福岡県内ダムが減水 貯水率50%割る 2018年夏の少雨が影響か 県が節水呼びかけ 
https://www.tnc.co.jp/news/articles/NID2019011703297/

福岡県内のダムの水が減り、主要17ダムの平均で50パーセントを割り込んでいます。

このまま水不足になるのでしょうか。

【上空から記者リポート】
「那珂川市にある南畑ダムです。茶色の斜面がむきだしになっていて、水位が下がっていることが確認できます」

水は主に福岡都市圏の水道用水として使われていますが、貯水率は17.8パーセントまで落ち込んでいます。

県によりますと、県内にある主要17のダムの平均貯水率は48.1パーセントと過去20年の同じ時期の平均を20ポイント以上下回り、2003年についで2番目に低くなっています。

2018年の夏以降の雨量が平年より少ないことが影響しているとみられています。

県は「農業の繁忙期ではないので水が急激に減ることはない」としていますが「節水に努めてほしい」と呼びかけています。

1470とはずがたり:2019/01/27(日) 17:56:58

ダム決壊、行方不明300人近くか…ブラジル
https://www.yomiuri.co.jp/world/20190127-OYT1T50071.html
2019年01月27日 17時42分

 【カラカス(ベネズエラ)=田口直樹】ブラジル南東部ミナスジェライス州で25日に鉱山のダムが決壊した事故で、消防当局は26日、死者は少なくとも34人に上ったと発表した。地元メディアによると、300人近くが行方不明になっているとみられ、死者数は増える恐れがある。

 現場周辺では建物や道路などが深い泥に覆われ、消防当局はヘリコプターを使って救助にあたっているが、活動は難航している。今回の事故を受け、ブラジルの環境当局はダムを所有する資源大手バーレに2億5000万レアル(約72億円)の罰金を科した。

2019年01月27日 17時42分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

1471とはずがたり:2019/03/03(日) 17:37:31

2019年2月20日
関西電力株式会社
山口維持流量発電所(仮称)の新設計画について
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2019/0220_1j.html

 当社は、2030年に50万kWを目標として再生可能エネルギー電源の開発に取り組んでおり、水力電源開発にも積極的に取り組んでいます。その一環として長野県木曽郡南木曽町に当社が所有する山口ダムにおいて、河川維持流量※を利用した「山口維持流量発電所(仮称)」を新たに建設することとしました。
 ※:ダム下流の景観の保全等、河川環境の維持のために放流する必要流量

 山口維持流量発電所(仮称)は、出力630kWの発電所として、年間発電電力量を450万kWhと見込んでおり、CO2排出量を年間約2,200t削減することが可能となります。

 2020年10月着工、2022年6月の営業運転を目指し、関係当局のご指導と地域の方々のご理解を賜りながら、安全を最優先に建設を進めてまいります。

 当社は、引き続き、S+3E(安全性、地球環境、エネルギー安定供給、経済性)の観点を踏まえ、再生可能エネルギーの導入に積極的に取り組み、純国産エネルギーである水力発電についても最大限に活用し、電気の低炭素化を加速させてまいります。

以 上

【参考:山口維持流量発電所(仮称)の概要】
所在地 長野県木曽郡南木曽町なぎそまち
水系・河川名 木曽川水系 木曽川
発電所形式 ダム式(維持流量発電)
最大出力 630kW(1基)
発電電力量 450万kWh/年
最大使用水量 2.84m3/s
有効落差 27.39m
CO2削減量 約2,200t/年

1472荷主研究者:2019/04/21(日) 23:46:02

https://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20190328/CK2019032802000102.html
2019年3月28日 中日新聞
100年前の砂防設備 現存 立山カルデラで確認

本年度の現地調査の際に西五ノ谷で発見した石積砂防堰堤。石積形状から当時の写真正面に写っている砂防堰堤と確認=いずれも立山カルデラで(立山砂防事務所提供)

 国土交通省立山砂防事務所は二十七日、立山黒部アルペンルートの南にある巨大なくぼ地「立山カルデラ」で、百年以上前に県が造った砂防設備を確認したと発表した。国による工事が始まる前の明治-大正のもので、担当者は「このまま残っているのは奇跡に近い」と話す。

常願寺川氾濫、県が整備

 一八五八(安政五)年の飛越地震でカルデラの一角の大鳶(おおとんび)山などが崩れ、土砂にせき止められた常願寺川が氾濫する「鳶崩れ」が起きた。以来、暴れ川と呼ばれた常願寺川では、さらに洪水や土砂災害が相次いだ。県は一九〇六(明治三十九)年、川の下流にあたる富山平野を守るためにカルデラで砂防事業を始めた。二六年に国の直轄事業となった後、現在も工事は続く。

明治-大正期の西五ノ谷の砂防堰堤等の様子を写した写真

 立山砂防事務所は約十年前の調査で、鳶崩れ付近の谷筋に明治時代の砂防設備を発見。当時の工事を記録した文献資料の調査とともに、昨年六〜十月に西ノ谷や湯の谷の上流域を新たに重点的に調査。その結果、堰堤(えんてい)工や山腹工など計二十一の砂防設備を発見した。一部は石積みの様式の比較から、施工当時の写真に写っているものと同一と確認された。

 今回発見された設備の中には標高一、六〇〇メートルを超え、傾斜が三〇度にもなる場所もあり、砂防設備を現代まで残した当時の石工らの技術の高さを物語る。大坂剛事務所長は「大型機械もなくアプローチする道路もない時代。崩壊地の真下に、設備がそのまま残っているのはかなり貴重」と話した。今回の調査で発見した施設や資料は今後、世界遺産登録に向けた活用を目指す。 (柘原由紀)

1473とはずがたり:2019/06/04(火) 19:09:50

中部は意外な水大国 発電の岐阜、水道安い名古屋
https://www.nikkei.com/article/DGXNZO45444280X20C12A8L91000/
2012/9/9付

1474とはずがたり:2019/06/04(火) 20:43:59
川辺水力制御所に集約するとのこと。

中部電、岐阜県のダムを一体管理 まず木曽川水系
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42011750U9A300C1L91000/?n_cid=SPTMG002
2019/3/4 20:19日本経済新聞 電子版

1475とはずがたり:2019/06/22(土) 20:33:02
行ったのは20年位前だったかな〜

全国初 ため池が国の名勝に
06月21日 17時26分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190621/8030003936.html

香川県まんのう町にある全国最大規模の農業用のため池、「満濃池」が国の名勝に指定されることになりました。ため池が国の名勝に指定されるのは全国で初めてです。

讃岐山脈のふもとにある満濃池は、西暦700年頃に地元の国司が築いたとされ、弘法大師・空海が改修工事を行うなど古くから地域の貴重な水がめとして活用されてきました。

満水時の面積は138.5ヘクタールで、農林水産省によりますと農業用のため池としては、貯水量が全国一だということです。

その広大な水面と周囲の山並みが美しい景観を織りなしていることが評価され、21日、文化庁の文化審議会が国の名勝への指定を文部科学大臣に答申しました。

ため池が国の名勝に指定されるのは全国で初めてとなります。

また、県内の景勝地が国の名勝に指定されるのは、特別名勝の栗林公園を含めて6例目となります。

まんのう町生涯学習課の松下信重課長は「素晴らしい景観を未来につなげられるよう保存活用の計画を作るとともにより多くの人たちに魅力を知ってもらえるようPRの方法も考えていきたい」と話していました。

1476とはずがたり:2019/06/28(金) 15:38:16
「不明管」で高額の水道料金、兵庫の男性が提訴 各地に存在か
毎日新聞2019年5月25日 12時00分(最終更新 5月25日 13時18分)
https://mainichi.jp/articles/20190525/k00/00m/040/054000c?inb=ys

 地中に埋設された所有者の分からない「不明管」が原因で不当に高額な水道料金を支払わされた可能性があるとして、兵庫県西宮市の男性が上下水道を管理する同市に約240万円の損害賠償を求めて裁判を起こした。不明管の存在は各地で確認されているものの、全国でどの程度埋まっているか全容は明らかになっておらず、住民が被害を訴えて訴訟に発展するのは異例だ。

 4月26日付で神戸地裁に提訴した。訴状によると、男性は2004年、市内の中古の戸建て住宅を購入。17年6〜7月、水道を使っていない間も水道メーターが動いたり、止まったりしていることに気付き、男性側の要請で西宮市が原因を調べたが、漏水などは確認されなかった。

 男性は17年11月に水道管を自費で交換。以前は水道料金が平均で約1万円(2カ月分)だったが、約4000円に下がったという。昨年8月には、民間業者に自宅付近の道路の地中調査を依頼。レーダー探査の結果、所有者不明の配管が10本程度確認され、うち数本は近隣住宅から道路の下を通って男性宅の敷地内につながっていた可能性があることが確認された。

 このため男性は市に道路を掘削して調査するよう求めたが、市が応じなかったことから「異常を放置した」などとして市側の責任を問う裁判を起こした。

 一方、市は「不明管が埋まっている可能性だけでは対応していない」と説明し、提訴については「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。【岡村崇】

不明管とは
 水道管は、自治体側が台帳を作成してどこに埋設されているかを把握しているが、管理が不十分だった戦前の古い配管などが、道路工事などの際に「不明管」として見つかるケースが多いとされる。各地で地中調査を手掛ける業者は「請け負う案件の約1割で不明管が見つかる」と明かし、「工事中に傷付けて水の噴出などのトラブルにつながる可能性もある」と指摘する。

 国土交通省も、工事業者が地中から不明管を発見したような場合、役所に連絡し、誰が管理者か「明確にしなければならない」とルール化している。だが、訴訟を起こした男性のケースのように、存在が「可能性」レベルであれば、調査は義務ではないというのが自治体側の立場だ。

 水道管には、自治体側が公道などの下に埋設して管理する「配水管」と、配水管から住宅などに水を通す「給水管」があり、給水管は住民側が所有・管理する。ただ、今回は道路下に不明管がある可能性が指摘されており、男性の代理人弁護士は「民間人が勝手に道路を掘って調べるわけにはいかない。(異常の)原因を解明するため、市が柔軟に対応すべきだ」と話している。【岡村崇】

1477とはずがたり:2019/06/30(日) 23:11:57

>ほぼ全ての業者、全件で不正
ひでえな,維新の懐にかなりキャッシュバックしてんちゃうのこれ??

https://mainichi.jp/articles/20190210/k00/00m/040/072000c
大阪市水道工事、ほぼ全ての業者、全件で不正を確認
会員限定有料記事 毎日新聞2019年2月11日 06時00分(最終更新 2月11日 06時35分)

 大阪市発注の上水道工事を巡り、関わったほぼ全ての業者が不正な利益を得ていたことが、市関係者への取材で明らかになった。工事で道路を掘削した後、安全性の高い資材を埋め戻したと伝票上で偽り、実際には安価な砕石を戻す不正が横行していたことが毎日新聞の報道で発覚。これを受け、市水道局が2012年度以降に完成した約1100件の工事を調査したところ、全体の95%以上で不正が確認された。

 ほぼ全ての業者が不正を認めており、市は近く調査結果を公表し、計約400社を一斉に3カ月の指名停止処…

この記事は有料記事です。

1478とはずがたり:2019/07/03(水) 21:25:27

鹿児島 南さつま 大王川が決壊 市街地に水流入
2019/07/03 17:18NHKニュース&スポーツ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011980801_20190703.html

鹿児島県によりますと、南さつま市大浦町を流れる大王川の右岸の堤防がおよそ20mにわたって決壊し、水があふれているのが3日午後、確認されたということです。

南さつま市の消防本部によりますとあふれ出した水は市街地にも流れ込み始めているということです。

消防は午後4時ごろ、「川の水が流れていて出られない」という通報を受け、付近にある銀行の中にいた3人を救助したということです。

消防は防災行政無線を使って大王川付近の住民に避難を呼びかけています。
【道路が浸水 ひざ下まで水】堤防が決壊した大王川のある鹿児島県南さつま市大浦町の周辺では、道路の一部が水につかり、人のひざ下当たりまでの深さになっているほか、周囲の田んぼも一面水につかっています。

1479チバQ:2019/07/10(水) 10:40:35
https://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201907/CK2019071002000177.html
<政治決戦ぐんま>争点の現場から ダム完成間近 八ッ場に翻弄 募る不信感

2019年7月10日


代替地から八ッ場ダムを見下ろす住民の高山彰さん(6月20日)

写真
 2009年の衆院選で当時の民主党が「建設中止」を公約に掲げて注目された八ッ場(やんば)ダム。同年9月の中止表明と2年後の中止撤回という混乱を経て、今年6月にダム本体がほぼ完成した。参院選群馬選挙区でも、完成間近のダムは争点ではなくなった。翻弄(ほんろう)された水没地の住民は「もう政治には期待できない」と、選挙戦に冷めた目を向ける。

 長野原町で、ダム代替地の高台に立つ真新しい家。「こんなものいらなかった。大切な故郷がダム湖に沈む悲しさには代えられない」と、町の元消防署員高山彰さん(65)は語る。二階の窓からは、高さ約百十六メートル、幅約二百九十メートルの巨大なダムの姿を一望できる。

 ダム計画が持ち上がった翌年の一九五三年に生まれ、住民が賛成と反対に分かれて争うのを見てきた。建設は仕方ないと諦めていたが、民主党の中止表明で「やはり造らなくていいんだと、目からうろこが落ちた」。ダム建設再開を要望する住民の中でも反対の立場を隠さず、家族からは「いつまでこだわってるんだ」「余計なことを言わないで」と止められた。

 一一年の中止撤回後も、水没予定地で最後まで移転を拒否。強制収用を可能にする、土地収用法に基づく国土交通省の事業申請を受け、一六年に移転契約に応じた。

 「家族の中でも移転するかしないかで意見が分かれ、ばらばらになってしまった。一人ならいつまでもいたかった」と振り返る高山さんは、介助が必要な兄と町外で暮らし、新居には引っ越していない。県によると、移転対象の四百七十世帯のうち、代替地に移ったのは一八年末で九十六世帯。多くは町を離れたとみられる。

 ダムは今年六月に本体のコンクリート打設が完了し、来年三月に完成予定。故郷を水没させてまで、本当に必要なものなのか。納得できる説明はなく、不信感だけが残った。

 「政治家は今からでも、一番犠牲になった住民に目を向けてほしい」。高山さんは、訴える。

1480荷主研究者:2019/07/10(水) 22:37:55

https://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20190618/CK2019061802000015.html
2019年6月18日 中日新聞
「八日市新川」が全体開通 東近江の蛇砂川と愛知川結ぶ

http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/PK2019061702100235_size0.jpg
開通した八日市新川への分岐点。手前を流れる蛇砂川とは堰で隔てられている=東近江市尻無町で

http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/PK2019061702100236_size0.jpg

 東近江市の永源寺地区から琵琶湖まで、市内を東西に流れる蛇砂川と愛知川を結ぶ「八日市新川(しんせん)」が17日、開通した。氾濫抑制の効果が期待される。

 蛇砂川では大雨による氾濫が古くから発生している。二〇一三年以降では川幅が狭くなっている今崎町と今堀町の境界付近で少なくとも三度、大型台風による氾濫があり、周囲の民家に浸水被害をもたらしている。

 八日市新川は、県が一九七四年から取り組む改修事業の一環で整備が進められてきた三・九キロの水路。川幅が狭くなっている地点の上流にあたる尻無町から、川合寺町の愛知川まで、新たに引かれた。用地取得などで難航していて、二〇一六年に一部の通水が始まり、今回ようやく全体が開通した。これまでに七十一億円が投入されている。

 蛇砂川との分岐点は堰(せき)で隔てられており、平時は水が流入しないが、大雨で水位が上昇すると、堰を越えて水が入り、愛知川へと逃がす仕組み。現状では毎秒十トンの水を流す能力があり、蛇砂川上流で氾濫ぎりぎりの水量が流れても、川幅が狭くなった地点であふれないだけの水量を受け止められるという。

 今後は、十年に一度の確率で降るような大雨に備えて毎秒百六十トンの水を流せるよう、三〇年の完成を目標に拡幅工事などを進める。蛇砂川全体の改修も並行して取り組み、流域全体の防災能力を高めていく。

 (小原健太)

1481とはずがたり:2019/08/06(火) 22:52:47

石木ダム問題とは
佐世保市民が353億円を負担するダムの建設計画が進んでいます。
http://ishikigawa.jp/what/

1482とはずがたり:2019/08/14(水) 00:02:36
原野谷ダム同様の防災用ダム。

今回もなかなか読ませる。山行がにはダムマニアは余り進出してないのかダムの謎は余り解けていない。

道路レポート 新潟県道246号西飛山能生線 飛山ダム区間 第1回
https://yamaiga.com/road/hiyama/

1483とはずがたり:2019/08/21(水) 20:57:19
気持ち悪いなぁ。。東京湾で取れた魚とか食べてないよねえ,我々。大阪とかも大丈夫か?

「残ったトイレットペーパーが泡のように…」「五輪には到底間に合わない」お台場の汚水に衝撃…今からでもできる東京湾の対策は
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190821-00010013-abema-soci
8/21(水) 17:06配信 AbemaTIMES

 11日に行われた東京オリンピック・パラリンピックのオープンウォータースイミングのテストイベント。競技結果以上に注目が集まったのは、選手たちからの「トイレの臭いがする」「正直臭い」といった感想だった。そして17日、パラトライアスロンの前日水質検査では、ITU(国際トライアスロン連合)は最悪の「レベル4」に分類される、基準(100ml以下で250匹以内)の2倍の大腸菌が検出され、スイムは中止となった。

 開催まであと1年、東京の汚水の“不都合な真実“とは。20日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、その背景を探った。

■「検査方法が杜撰」…溶け残ったトイレットペーパーも浮遊!?
 国連テクニカルアドバイザーも務める吉村和就・グローバルウォータ・ジャパン代表は「これらは“糞便性“の大腸菌で、簡単に言えば人間が出したウンコなどが全部入っているということだ。赤痢、疫痢、チフス、レジオネラなど、人間の体内のあらゆるものの中で、ITUとしては大腸菌を指標にしましょうということにしている。250個の大腸菌を1000人に飲ませた場合30人がお腹を壊すというWHOの基準だ。身体が丈夫な人であれば問題ないかもしれないが、乳幼児には良くないし、身体に傷があれば破傷風になる可能性もある」と話す。

 さらに吉村氏は「糞便性の大腸菌の場合、44.5度で24時間培養し、その効果を確かめることになっているが、今回は16、17日の夕方に採取して、朝にはゼロだったという結果が出た。つまり、24時間やらなければいけないところ、12時間しかやっていない。検査方法が杜撰だし、一体何を信用すればいいのか」と指摘した。

「残ったトイレットペーパーが泡のように…」「五輪には到底間に合わない」お台場の汚水に衝撃…今からでもできる東京湾の対策は
榎本区議の映像が撮影されたのは…
 かねてから課題になっていたという東京湾の水質。その改善に長年取り組んできた港区議会議員の榎本茂氏(都民ファースト)は、「僕も年に100回を超える水質検査をやっているが、全て24時間待っている。手順を踏まなければちゃんとした検査はできないはずだ。なぜこんなに短時間でできるのかと思うし、身体から出ていくと3日以内に死ぬ弱い指標菌が存在しているということは、もっと強い菌が生きていることになる。大腸菌が翌日ゼロになったからいいというのは、そもそも論として違うと思う」と首をかしげる。

 榎本区議が一昨年5月に撮影した、生活排水が放出される様子を撮影した映像には、泡や色の着いた物体が水面に浮いている様子が収められている。この水が行き着く先には、 榎本区議が一昨年5月に撮影した、生活排水が放出される様子を撮影した映像には、泡や色の着いた物体が水面に浮いている様子が収められている。この水が行き着く先には、問題のお台場もある。

 「レインボーブリッジのループの付近にある、高浜水門の脇で撮影した。この後ろには広大な下水処理場があり、港区全域のトイレの水だけでなく、日本橋、銀座、新宿、渋谷、後楽園球場やサンシャインシティの水も来るし、国会議事堂の水は2時間でやってくる。ただ、建設されたのは昭和6年、今よりも人口は少なく、東京にビルなどもない時代だ。だからちょっと雨が降るともう流さなければいけない。多い年で年間120回。3日に1回くらい放出されるが、直後の水には、水中に分解されつつある状態の固形物がいっぱい混じっている。明らかにトイレットペーパーのようなものが、ふわふわの泡になって消えずに残っている。塩素も大量に混ぜているので、それと合わさった刺激臭と腐敗臭がした。すごい圧力で排水するので、お台場までは30分で到達する」。

1484とはずがたり:2019/08/21(水) 20:58:11

■汚水が混じる仕組み…「大会には到底間に合わない」
 映像の撮影と同じ年に行われた水質調査では、国際水泳連合の定める基準の7倍、ITUの定める基準の21倍の大腸菌を検出する日があったという。大会組織委の室伏広治スポーツ局長(当時)は「特に雨が降った後のデータがあまり良くないということもあるので、競技日程など、そういうことも踏まえて総合的に対応していくことになると思う」との見解を示していた。

 榎本都議と室伏局長の話にあった、“東京湾の水質は雨によって変わる“とはどういうことなのだろうか。

 東京の下水道は、生活排水や工業廃水などを1本の下水管に合流させて下水処理施設で浄化し、その後で川に流すと「合流式」を採用している。通常、3回の下水処理が3周行われているが、台風やゲリラ豪雨などで急激に雨量が増えて下水管に大量の雨水が入った場合、市街地の浸水被害を防ぐために1回の簡易処理のみで川に流すことがあるのだ。このことは東京都水道局のHPにも「一定量以上の雨が降った時に、汚水混じりの雨水が河川や海などに放流されます」と説明されており、都では降雨初期の特に汚れた下水を貯留する施設の整備、排水を貯める施設の拡大、雨水を地中に染み込ませる雨水浸透桝の設置などを進めてきた。ただ、小池百合子都知事が2016年、「昔はもっと汚かったけれど、だいぶ甦りつつある。だいぶ良くなってきたが、まだきれいにできるわね」と発言しているものの、効果のほどは未知数だという。

 吉村氏は「下水処理場の中には皆さんのウンコも食べてくれる、ありがたい生物処理の仕組みがあり、そこを通して、東京都では1日あたり450〜550万トンの水が東京湾に流れている。しかしゲリラ豪雨などで50〜75ミリ、つまり通常の60倍の水が入った場合、下水処理場に入る手前に設置されている800か所の越流堰から水を出さなければ、下水処理場がパンクしてしまう。もともと下水処理場の本来の目的には雨水の排除もあり、それによって都市型の洪水を防いでいたが、最近では100ミリを超える雨が増えており、10年前は年220回だったのが、都の試算で2050年には300回を超すと言われている」と説明。「とにかく雨水の排除を重要視していたこともあり、国際的に見てもロンドンやニューヨークも合流式で、東京は合流式が8割、分流式が2割だ。一方、後から下水が整備された横浜の場合は合流式が3割、分流式が7割で、非常にうまく言っている。東京でも同様にしたいが、それには10兆円の費用と50年くらいの時間がかかる。都が考えている対策も、全て完成したとして170万トン分だ。75〜100ミリの雨が降ると約1000万トンの水が出る計算になるし、絶対に開催には間に合わない」とした。

 榎本氏は「簡易処理の場合、殺菌と鉄格子で大きなゴミを取るという程度で、後は塩素消毒だけして流してしまう。台風やゲリラ豪雨の場合、簡易処理も省略となる」と実情を明かし、「都の対策も到底間に合わない。芝浦で初期雨水の貯留施設の工事が進められているが、深さ75mのところ、5、6年が経っているのにまだ20mしか掘れていない。そこで貯めきれなかったものを圧送する地下トンネルも8kmのうち3kmしかできていない。長期の計画と短期の計画は分けて考えなければいけない」と警鐘を鳴らす。

1485とはずがたり:2019/08/21(水) 20:58:24
>>1483-1485
■残り1年でできる対策は「有明水再生センター」「ヘドロ除去」
 では、あと1年で実行しうる対策にはどのようなものがあるのだろうか。

 吉村氏は「問題になっている場所は、都自身が遊泳禁止にして、2014年からは膝下までは入っていいが決して水に顔を付けてはいけないとしている場所だ。本来、トライアスロンなどやってはいけない。そもそもお台場はヘドロが江戸時代から溜まっているところで、湾の奥なので、汚水が入るとなかなか抜けない。本来、新島や八丈島など、東京都が島でやるべきだった」と指摘した上で、次のようなアイデアを披露した。

 「実はお台場から運河を挟んだ有明に最新鋭の水再生センターがあり、トイレ用水などを作っている。無色透明で完全殺菌され、透視度は2メートルある水なので、これを運河の下を通してお台場に配管し、お台場に流れ込む下水の流れを逆にしてやる。トライアスロン会場には100万トンの海水が必要だが、有明の水再生センターは1日で3万トンを処理できるので、約1か月できれいにできるのではないか。運河は河川局、港湾局といろいろなものがあり許認可が大変だが、このままでは水道の普及率98%、汚水処理率91%と、アジアで最も水のきれいな国だったはずの日本が、汚染された海で泳がせるとはどういうことなのか、ということで、汚染が“レガシー“となってしまう」。

 榎本氏は「会場になっているのは、普通の人の遊泳は禁止だが、国際大会に準じるものはOKと条例を変えた場所。水質だけ見れば、横浜などで開催するのが正しい。あえてここを会場にしたのは、私の推測では“景観“が理由だったと思う。レインボーブリッジも“封鎖“して、ビジュアル的にカッコいいコースを取る。しかしそのために定期バスも全部止まるし、マンション住民は車も駐車場の入口が全部塞がれてストップだ」としながらも、「2メートルの厚さでヘドロが堆積している。ここに嫌気性バクテリアがたくさんいて、硫化水素やメタンガスなどの嫌な臭いを出している。しかし数か月あれば、このヘドロは取ることができる。それはすぐにでもやってもらいたいと都議会にも申し入れている。その上でそこに砂を撒き、好気性のバクテリアを増やす努力をこの1年間はやるべきだ」と訴える。

 「今まで僕は議会質問の半分くらいを使って下水について質問してきた。“下水オタク“とか“票にならんだろう“と言われていた。しかし、下水の問題を改善することこそ“レガシー“だ。芝浦港南に高層マンションが立つようになって、クレームも来るようになった。下水の問題がこれだけ取り上げられ、議論が深まること地元住民としては千載一遇のチャンス。100年かかってもいい。次の世代のために、東京港をきれいにしたいのか、したくないのかを考える素敵な機会だ」(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

1486とはずがたり:2019/08/28(水) 22:06:20
集落全体が湖「一気に水が家に」住民、ボートで一軒ずつ救助 九州北部大雨
2019/08/28 20:12毎日新聞
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20190828k0000m040255000c.html

集落全体が湖「一気に水が家に」住民、ボートで一軒ずつ救助 九州北部大雨

大雨で冠水し、ボートでの救出活動が続く住宅街=佐賀県武雄市で2019年8月28日午前11時57分、森園道子撮影

(毎日新聞)

 記録的な大雨となった九州北部では28日早朝から各地で市街地や農地が広範囲に冠水し、河川の氾濫などが次々発生した。「まさかここまでになるとは」。佐賀県の武雄市や隣接する大町町では、一気に浸水した自宅に取り残された人たちから救助要請が相次いだ。雨は29日も続く見込みで、住民らは不安な表情を浮かべた。

 大規模冠水し、順天堂病院が孤立して患者ら201人が取り残された大町町福母(ふくも)地区。28日午後、JR大町駅周辺では、佐賀市方面と武雄市方面を結ぶ国道34号とJR佐世保線の線路が完全に水没していた。町職員は救助要請があった地区の住宅をボートで一軒一軒回り、住民を助け出した。町を流れる六角川の堤防を記者が歩くと、1階部分が浸水した家々や、水面から上部だけ露出した樹木が見え、集落全体が湖に沈んだようだった。

 佐賀県によると、地区にある「佐賀鉄工所」のタンクが冠水し、最大約8万リットルの油が六角川などに流出した。周辺の水面はどす黒く染まり、油の強い臭いが鼻をつく。同社から南東に約1キロ地点で、油混じりの水面で孤立する順天堂病院が見えた。約100メートル離れた堤防から病院を心配そうに見ていた住民の女性は「中には多くの高齢者がいる。大丈夫だろうか」と話した。

 県によると、病院の敷地には老人保健施設(2階建て)と病棟(3階建て)があり、患者らはいずれも上階へ避難した。夕方には水道が止まったが、電気とガスは使え、タンクに1・5日分の上水の備蓄がある。ただ、入院患者は人工呼吸器を付けた重症者が多いため別の病院への避難が難しいといい、県は自衛隊などと連携して対応を検討している。

 一方、武雄市の朝日町甘久(あまぐ)地区も昼ごろには、近くを流れる高橋川があふれ、深いところでは水が腰の辺りまであり、危険な状況だった。

 住民らによると、早朝に激しい雨が降り、一気に家屋まで浸水した。現場では、自衛隊や消防がゴムボートによる救出作業を進めていた。

 佐賀県多久市の会社員、山崎高宏さん(60)は早朝、連絡が取れない1人暮らしの母ハルエさん(85)宅に向かったが、数百メートル手前から胸の高さまで冠水し、近づけなかった。

 2時間以上たって水位が腰の辺りまで下がり、ようやくハルエさんと再会。午後2時過ぎ、自衛隊に救助された。「まさかここまでになるとは。母親が無事で良かった」と胸をなで下ろした。

 「朝5時くらいから道が冠水し、一気に水が家に流れてきた」と話す甘久地区の会社員、藤崎肇さん(62)は23日に妻を亡くしたばかりで、その悲しみも癒えぬ時に被害に遭った。床上まで浸水したため、娘(20)らと妻の遺骨や貴重品などを持って2階に避難した。藤崎さんは「これ以上降らないことを祈るばかりだ」と話した。【樋口岳大、佐野格、竹林静】

1487とはずがたり:2019/09/10(火) 17:06:52
中国の飽くなき天然水需要、海外で反発も
By Lucy Craymer
2019 年 9 月 6 日 11:45 JST
https://jp.wsj.com/articles/SB10814821955818634058604585533173425627074

 ニュージーランド東岸で操業する中国系のボトル入り飲料水会社、ワンピュア・インターナショナル・グループは、旺盛な高価格天然水の需要を満たすため、当地の帯水層から水のくみ上げを拡大している。

 同社のボトル入り飲料水の販売は、5年前の創業時から急増している。製品の大半は中国をはじめとしたアジア諸国に出荷されている。同社は昨年、ニュージーランドの主要ワイン生産地の地下から300万ガロン(1135万リットル)の天然水をくみ上げており、一部で地元社会の反発を招いている

 ボトル入り飲料水は、多...

全文記事を読むには
有料会員登録
サインイン

1488とはずがたり:2019/09/12(木) 12:22:32
北陸電力 有峰第二発電所(富山市)120MW─(+3,000kW)→123,000kW +約3000MWh/年
北陸電力 称名川第二発電所(富山県立山町) 8100kW─(+300kW)→8400kW +1200MWh/年
北陸電力 松ノ木発電所(富山市)5800kW─(+100kW)→5900kW─(+300kW)→6200kW +900MWh/年(5.9MW→6.2kWで)
九州電力 新甲佐発電所(熊本県上益城郡甲佐町)3,900kW─(2018.8)→7,200kW +6000MWh/年

松ノ木発電所 最大出力上げ 北陸電
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43916690Y9A410C1LB0000/
日本経済新聞-2019/04/18

称名川発電所の最大出力上げ、北陸電
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48119900S9A800C1LB0000/
2019/8/2 19:33

九州電力、北陸電力 各社で水力発電所の最大出力を増加
https://www.kankyo-business.jp/news/022929.php
2019年08月09日掲載

九州電力(福岡県福岡市)は、水力発電所の再開発事業として取り組んできた「新甲佐発電所」(熊本県上益城郡甲佐町)の最大出力を3,900kWから7,200kWへ増加し、8月2日に営業運転を開始した。

また、北陸電力(富山県富山市)は8月1日、常願寺川水系の「称名川第二発電所」(富山県中新川郡立山町)について、水車・発電機の設備の改修により、最大出力を300kW増の8,400kWに変更したと発表した。
九州電力、高経年化対策と未利用水活用へ再開発

九州電力が実施した再開発工事は、1951年に運転を開始した甲佐発電所(最大出力3,900kW)の高経年化対策と、未利用水の有効活用を目的に取り組んできたもの。新たな導水路トンネルの増設に伴う最大使用水量の増加により、最大出力が増加した。

新甲佐発電所の最大使用水量は35.0m3/s(工事前19.3m3/s)、有効落差は24.46m、最大出力は7,200kW(工事前3,900kW)。年間発電電力量は約3000万kWh(工事前2400万kWh)で一般家庭約10,000世帯分に相当する。
北陸電力、設備改修で最大出力を300kW増加

北陸電力は電源の低炭素化の取組の一つとして、水力発電電力量の拡大を目指し、既設設備の改修などを積極的に推進している。今回、1960年に運転を開始した称名川第二発電所において、水車・発電機の設備改修に伴う性能確認試験結果により、発電所出力を300kW増加できることを確認した。この出力増により、年間発電電力量が約120万kWh(一般家庭約380世帯の年間使用電力量に相当)増加し、CO2排出量削減効果は年間約650トンになると試算している。

同社は2030年度までに、発電電力量1.4 億kWh/年の拡大(2018 年度比)を掲げている。今回の取り組みにより、2018年度比で累計約0.021億kWh/年の水力発電電力量が増加した。

北陸電力、水力発電の目標値を上方修正 大正時代の設備を更新
2018年03月28日掲載
https://www.kankyo-business.jp/news/020082.php

北陸電力(富山県富山市)は3月27日、大正時代に運転を開始した松ノ木水力発電所(同)の最大出力が、発電機の取替により100kW増加し、5,900kWになったと発表した。また、これら既設設備の改修などにより、2020年度までの水力発電電力量拡大の中間目標を達成できる見込みとなったため、目標値を上方修正した。…

大正時代の水力発電の出力を増加

松ノ木発電所は、1924年(大正13年)に運転を開始した。水車型式は横軸単輪複流渦巻フランシス水車で、発電機型式は横軸三相交流同期発電機。

今回、発電機の取替に伴う性能確認試験結果により、発電所出力を100kW増加できることを確認したため、出力を変更。電気事業法に基づき発電事業変更届出書を経済産業大臣へ届出た。

この出力増による年間発電電力量(増加量)は約50万kWhで、CO2排出量削減効果は年間約290トンとなる。

水車の設備改修では出力を3,000kW増

北陸電力は3月初めにも、常願寺川水系の有峰第二発電所(富山市)の最大出力が、水車の設備改修(水車羽根車の取替)により3,000kW増加し、123,000kWとなったと発表している。これに伴う年間発電電力量(増加量)は約300万kWhで、CO2排出量削減効果は年間約1,770トンとなる試算している。なお、この発電所は1981年に運転を開始した。

1489とはずがたり:2019/09/17(火) 19:06:03
北村地方創生相、「犠牲」発言撤回せず 「今後は注意」
2019/09/17 12:39朝日新聞
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASM9K3Q13M9KUTFK007.html

 北村誠吾地方創生相は17日の閣議後の記者会見で、石木ダム(長崎県川棚町)の建設計画をめぐり「誰かが犠牲に」などと発言したことについて、「閣僚としてではなく長崎出身の政治家として地元の問題について述べた」と語った。

 発言について、謝罪や撤回はしない考えを示す一方、「不快な思いをさせるような表現ということであれば、今後は十分注意していきたい」とも述べた。

 石木ダムをめぐっては、県の収用委員会が5月、建設に反対する13世帯約60人が暮らす水没予定地の明け渡しを命じる裁決を出した。今月19日を過ぎると、土地の所有権が国に移り、明け渡し期限の11月18日までに立ち退かなければ、行政代執行が可能になる。

 北村氏は14日、地元の長崎県佐世保市で記者会見した際、「みんなが困らないように生活するためには、誰かが犠牲(になり)、協力して、人のために役に立とうという精神で世の中は成り立っている」と発言した。

1490荷主研究者:2019/09/23(月) 16:04:10

https://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20190908201.htm
2019/09/08 01:32 北國新聞
神通川の堤防強化着手 富山市中心部、洪水防止 23年度までに完成

 国土交通省富山河川国道事務所は10月、全国有数の急流河川として知られる神通川の右岸堤防を強化する「富山市街地重点防御築堤事業」に着手する。県都中心部の約3・7キロ区間を対象に、最大で堤防を1・4メートルかさ上げし、4メートル拡幅する。民家や公共施設が軒を連ねる人口密集地域の洪水被害を防ぐ狙いで、2023年度までの完成を目指す。

 計画では、北陸新幹線が走る神通町から、有沢橋より上流の布瀬町まで、盛り土の工事が行われる。整備後の堤防は0・2〜1・4メートル高くなり、幅は1・5〜4メートル拡大する。

 全区間3・7キロのうち、今年度は神通町から、富山大橋がある安野屋町まで1・07キロ区間が整備対象になる。来年度以降は、安野屋町よりさらに上流区間で整備が進められる。

 堤防が強化される神通川の右岸側は木造住宅や学校、商店が並び、近くには県庁や富山市役所、県警本部などの施設も立地する。2004年10月の台風23号による洪水では、流域で全壊家屋7戸、半壊家屋21戸、床上浸水669戸、床下浸水860戸と、被害が広範囲に及んだ。

 神通大橋に設置されている水位観測所の記録では、04年10月の水位が8・33メートルと過去最高で、氾濫危険水位の8メートルを上回った。昨年7月には豪雨で7・22メートルと2番目の高さにまで上がり、神通川の氾濫や堤防の決壊を防ぐ取り組みが求められていた。

 富山河川国道事務所は「洪水の激甚化に備え、右岸の別区間や左岸の整備も計画的に進めたい」としている。

1491とはずがたり:2019/09/29(日) 14:33:32
バス釣り野郎め,身勝手過ぎる

用水路の水、ぜんぶ抜こうとしたら…ブラックバス釣り人から抗議殺到 茨城・潮来
https://mainichi.jp/articles/20190928/k00/00m/040/058000c
毎日新聞2019年9月28日 10時02分(最終更新 9月28日 16時01分)

 茨城県潮来市内の農業用水路で10月、テレビ東京系のバラエティー番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」の撮影がある。市にとっては粗大ゴミを撤去し、バスなどの外来魚も駆除して水郷の原風景をよみがえらせる絶好の機会だ。だがバス釣りの愛好家たちは「外来種も生物」などとインターネット上で駆除に反発。市役所に抗議電話が相次いでいる。【根本太一】

1492とはずがたり:2019/09/30(月) 18:32:09
Jパワー、静岡県浜松市の水力発電所を改修して出力増ー年間発電量はおよそ560万kWh向上
https://sgforum.impress.co.jp/news/3968
2017/06/05
(月)
SmartGridニューズレター編集部
電源開発は、水力発電所「秋葉(あきは)第一発電所」の2号機の設備を更新し、運転を再開したと発表した。

電源開発(Jパワー)は2017年5月31日、同社が静岡県浜松市天竜区に建設し運営している水力発電所「秋葉(あきは)第一発電所」の2号機の設備を更新し、運転を再開したと発表した。秋葉第一発電所は1958年1月に運転を開始した古い水力発電所。今回は発電機を最新のものに更新したほか、運転開始以来使用していた水車を新設計のものに入れ替えた。この効果で、秋葉第一発電所の最大出力が従来の45.3MW(4万5300kW)から、46.25MW(4万6250kW)に向上した。

図 秋葉ダム。秋葉第一発電所のほか、秋葉第二発電所、秋葉第三発電所の水源となっている

図 秋葉ダム。秋葉第一発電所のほか、秋葉第二発電所、秋葉第三発電所の水源となっている

出所 電源開発

新しい水車を設計する際には、最新の解析、シミュレーション技術を駆使して、水の流れや、羽根が受ける水圧分布などを綿密に解析したという。その結果、水車の形状が元々使っていたものに比べると変化したという。

発電機と水車の更新により、最大出力が45.3MWから46.25MWと、およそ950万kW向上したが、この分によって年間発電量がおよそ5.6GWh(560万kWh)向上したという。出力向上分だけで設備利用率を計算するとおよそ67.29%となる。改良後の最大出力46.25MWの発電設備が、この設備利用率で稼働すると想定すると、設備更新後の秋葉第一発電所の年間発電量はだいたい272.63GWh(2億7262万5435kWh)となる。

資源エネルギー庁が試算した一般世帯の年間電力消費量は、3600kWh。設備更新後の秋葉第一発電所の年間発電量の試算値にこの値を当てはめると、約7万5729世帯分に当たる。発電した電力は、従来と同じように各電力会社に卸売する。ちなみに、設備更新による出力増分で得られる年間発電量560万kWhだけでも、だいたい1556世帯分に当たる。

1493とはずがたり:2019/10/11(金) 16:12:32
幌別川水力発電所
http://minami-siribesi.world.coocan.jp/contents/suttu_horobetukawa2.htm

は幌別川水力電気株式会社
1915.5.7〜1957.10.8廃止(『北海道電力の10年』)。
出力:100or150kW(『寿都町史』では100kW、『寿都外三郡大観』、『北海道電気事業史』では150kW)

北海道で13番目の電気事業会社であった。

http://www.town.iwanai.hokkaido.jp/?p=1000
https://840.gnpp.jp/hokkaidosuiryokuhatsuden/
岩内水力発電株式会社
1906〜
出力:120kW

幌内川河口近く
水の落差 44メートル

1494とはずがたり:2019/10/12(土) 15:10:33
【コラム】第15回 「越流」はこわい
http://kenbire.jp/column/detail?id=35


越流とは「堤防や防波堤の上を越えて水が流れ込んでくる」現象をいいます。

実は、この越流は構造物にとってはかなりこわいもので、

絶対に回避しなければならない現象です。


■河川堤防

河川堤防(の)…川側の側面にはコンクリートや石などで張りつめてあって、

流水によって側面が侵食されないようにされています。

では、堤防の天端(頂上の面)や陸地側の側面はどうなっているかというと、

基本的に川側のような侵食対策はされていません。

なぜかというと、そもそも天端や陸側側面は流水のないところですので、

侵食対策が必要ないという考え方だからです。

もちろん、天端や側面にもコンクリートなどを敷き詰めておけばより安心ですが、

そうすると工事費はどんどん上がってしまいますし、景観的にもあまり良くありません。

このような構造になっている河川堤防で一旦越流が発生した場合、

堤防は非常に脆く、あっという間に崩壊してしまいます。

堤防の材料である土は、水の浸透に対しては強いのですが、

表面を流れて削り込まれる現象に対してはほとんど抵抗力がありません。

越流が起こると、その場所からどんどん堤防が削られていいき、決壊範囲は広がっていきます。

この進行は水位が下がるまで止まりません。

1495とはずがたり:2019/10/12(土) 15:10:47
>>1494
■ダム

ダムには大きく分けて、コンクリートダムと、土でできたアースダムがあります。

いずれも越流が起きないように洪水吐というものが設けられており、

ダム湖が一定水位以上にならないようになっています。

しかし、まれに越流が発生するケースも世界的に起きています。

特に怖いのがアースダムです。

河川堤防と同じ理由で、ダムでも一旦越流が起きると数分間で一気に崩壊してしまいます。…

また、気を付けなければいけないのが「土砂ダム」と呼ばれるものです。

これは人工的に作られたダムとは異なり、

土砂崩れなどにより河川に堆積した土砂が自然のダムになっているものです。…

■防波堤

防波堤を越えて波飛沫が入ってくる様子は、台風や冬季によく見かける光景です。

しかし、津波のように大量の水が防波堤を越流すると防波堤は脆く崩壊してしまうメカニズムが、

東北大震災で明らかになりました。

具体的には、コンクリートそのものは津波に持ちこたえるのですが、

越流した水が防波堤の裏側の基礎石を削ってしまい、

本体のコンクリートが後ろ側に倒れてしまうという現象が分かったのです。

このような現象が起こらないように、防波堤の裏側の基礎石を厚くしたり、

大きな石(被覆石)でカバーしたりする改良工事が現在行われています。

1496とはずがたり:2019/10/12(土) 15:10:57

43万人!?
高層マンションの2階か3階以上に済んでる奴とかは勧告免除しないと収用しきれないんちゃうか!?

東京 江戸川区の一部 43万人余に避難勧告
2019年10月12日 12時36分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012125171000.html

東京の江戸川区は、台風による雨で荒川流域の平均雨量が500ミリを超えると想定されることから、浸水のおそれのある地域の21万4000世帯、43万2000人に避難勧告を出しました。

5段階の警戒レベルのうちレベル4にあたる情報で、江戸川区は区内の小学校と中学校65校を避難所として開設し、速やかに全員避難するよう呼びかけています。

1497とはずがたり:2019/10/12(土) 15:11:40

https://twitter.com/aoa30/status/1182896520695181312
いけち
@aoa30
城山ダムの現在の放流量は2000m3/sに達してる!!城山ダムの常用洪水吐の最大流量は2000m3/s、つまり17時から予告されてる緊急放流ってのは、クレスト放流だ!マジか! http://pref.kanagawa.jp/sys/suibou/web_city/suibou_joho/html/sagami/dam/c30201_15.html
午後2:51 ・ 2019年10月12日・TweetDeck

1498とはずがたり:2019/10/12(土) 15:12:04

http://kanagawa-dam.jp/web_data/genkyo_kokai/mizugame_h.html
ダム放流情報(現況図)
神奈川県が管理する主なダムの放流状況についてお知らせしています。

1499とはずがたり:2019/10/12(土) 15:53:15

相模川の城山ダム 12日午後5時から緊急放流へ 神奈川県「早めに避難を」
https://www.excite.co.jp/news/article/Mainichi_20191012k0000m040151000c/
毎日新聞社2019年10月12日 15:11

 神奈川県は相模川の城山ダム(相模原市緑区、総貯水容量約6230万立方メートル)で12日午後5時から緊急放流を実施する見通しを明らかにした。城山ダムでの緊急放流は初めて。相模川や、相模川に流れ込む河川の水位が急激に上昇し、流域で浸水などの大規模な水害が発生する恐れがあり、県は「流域の方々は早めに避難してほしい」と呼び掛けている。

 城山ダムは県や横浜市、川崎市、横須賀市の共同事業で建設されたダム。台風19号による激しい降雨が予想され、洪水調節容量(約2750万立方メートル)を超える水がダムに流れ込む可能性があることから、流入量とほぼ同量を下流に流す「異常洪水時防災操作」を実施する見込みという。【木下翔太郎】

1500とはずがたり:2019/10/12(土) 15:59:38

250MWの純揚水かっ!!

http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/midoriku/1009256/1009264.html

城山発電所(神奈川県企業庁発電総合制御所)

このページの情報をツイッターでツイートできますこのページの情報をフェイスブックでシェアできますこのページの情報をラインでシェアできます印刷大きな文字で印刷ページ番号1009264城山発電所(神奈川県企業庁発電総合制御所)の写真
城山発電所は、日本初の大規模な純揚水式発電所で、本沢ダム(城山湖)と城山ダム(津久井湖)の高低差を利用して発電しています。夜間の余剰電力を利用して、津久井湖の水を城山湖に汲み上げ貯留し、電力需要の多い時間に、城山湖から津久井湖への放流により発電します。
公営電気事業唯一の純揚水発電所で、最大出力は250,000kW。地下230メートルにある発電機室などを見学することができます。

1501とはずがたり:2019/10/12(土) 21:12:49

https://twitter.com/NishijimaLaw/status/1182978640096579585
西島和
@NishijimaLaw

国営の川治ダム・川俣ダムにいたっては、10/1〜12/31は「非洪水期」という設定で、洪水容量はなし。気候危機で災害の規模・発生態様が変わっているのだから、こういった設定も見直すべきと思いますし、緊急放流が深夜にならないよう備えられなかったのか疑問。国は流域の安全を第一に考えてほしいです

鬼怒川流域 栃木 日光の2ダム 緊急放流の可能性
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126251000.html
2019年10月12日 19時25分

国土交通省関東地方整備局は、台風19号の接近に伴う大雨で栃木県日光市の川俣ダムと川治ダムの水位があがり、12日夜遅くから13日未明にかけて緊急放流を始める可能性があると発表しました。

緊急放流は「異常洪水時防災操作」と呼ばれ、通常の放流と異なって、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水を下流に流す操作です。

このうち川俣ダムは午後10時以降、川治ダムは、13日午前0時ごろから緊急放流を始める可能性があるということです。

鬼怒川の下流にあたる宇都宮市や、さくら市では水害が発生するおそれがあるとして住民に対し命を守る行動を取るよう厳重な警戒を呼びかけています。

国土交通省では、2つのダムについて緊急放流を行う場合、実施する3時間前に改めて発表するとしています。

1502とはずがたり:2019/10/12(土) 21:14:12
水沼ダムで緊急放流 北茨城
2019年10月12日 21時12分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126601000.html

茨城県によりますと台風19号の影響で北茨城市にある水沼ダムは水位があがり、午後8時20分から緊急放流が行われています。

緊急放流は「異常洪水時防災操作」と呼ばれ、通常の放流と異なって、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水を下流に流す操作です。

下流の花園川とその先の大北川が氾濫するおそれがあるとして県は下流の北茨城市の住民に対し命を守る行動を取るよう厳重な警戒を呼びかけています。

1503とはずがたり:2019/10/12(土) 21:16:06
午後10時から城山ダムを緊急放流
https://this.kiji.is/555721051390919777?c=39546741839462401
2019/10/12 20:56 (JST)10/12 21:15 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社

 神奈川県は12日、相模原市の城山ダムで水位が上昇し、貯水量を超える可能性が高まったため、午後10時から緊急放流を開始すると発表した。

この記事をキュレート
トピック
社会

「私は日本人」念願の祖国へ

1504とはずがたり:2019/10/12(土) 21:23:14
https://twitter.com/BB45_Colorado/status/1182989617991045126
Hiroshi Makita Ph.D.
@BB45_Colorado
今大事なことは、関東一円で多くのダムが一斉に但し書き操作に入っている可能性があって、それは河川計画が破綻したことを意味するのです。

だから、今は戦時下であれば焼夷弾が降り注ぎはじめたという状態です。

ダムプロパガンダは、まさに「逃げるな火を消せ」そのものです。
午後9:01 ・ 2019年10月12日・Twitter Web App

https://twitter.com/BB45_Colorado/status/1182991315635585024
Hiroshi Makita Ph.D.
@BB45_Colorado
「緊急放流」=「但し書き操作」=「災害時ナンチャラ操作」

これはダムが治水機能を放棄してダムを守ること以外何もできなくなったことを意味し、治水上の最大級の緊急事態を意味します。

極めて高い確率で大氾濫が起こりえますので、「緊急放流」の予告が入ったら、6m以上の高台に避難しましょう。
午後9:08 ・ 2019年10月12日・Twitter Web App

関東4ダム緊急放流の可能性 神奈川 栃木の一部で水害のおそれ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126461000.html
2019年10月12日 20時42分

台風19号の接近に伴う大雨でダムの水位が上がり、ダムの機能を確保するため、関東の4つのダムで緊急放流が行われる可能性があります。下流の神奈川県や栃木県の一部で水害が発生するおそれがあります。

緊急放流は異常洪水時防災操作と呼ばれ、通常の放流と異なって、これ以上ダムに水をためられないと想定される際に、ダムに流れこんでくる大量の水を下流に流す操作です。

神奈川県
神奈川県によりますと、相模原市緑区にある●城山ダムの緊急放流によって相模川や相模川に流れ込んでいる川の水位が急激に上昇して、大規模な水害が発生するおそれがあるとしています。

神奈川県は緊急放流の1時間前には周知するとしていて、流域の、
▽相模原市、
▽平塚市、
▽茅ヶ崎市、
▽厚木市、
▽海老名市、
▽座間市、
▽寒川町、
▽愛川町に住む人たちに命を守る行動を取るよう警戒を呼びかけています。

栃木県
▽国土交通省関東地方整備局は、栃木県日光市の●川俣ダムの緊急放流について、12日午後10時以降に始める可能性があるとしていましたが、予定より遅くなる見通しだということです。

▽13日午前0時から緊急放流を予定していた●川治ダムについても、予定より遅くなる見通しだということです。

ダムに流入する雨の量が想定を下回っているためだとしていて、現時点で緊急放流の具体的な時間は決まっていません。

放流の3時間前には周知するとしています。
埼玉県 群馬県
埼玉県と群馬県の境にある●下久保ダムでも13日午前1時ごろから緊急放流を始める可能性があるということです。

下流にあたる神流川流域の群馬県藤岡市、高崎市、埼玉県神川町、上里町の住民に、低い土地の浸水への警戒を呼びかけています。

国土交通省は緊急放流を行う場合、実施する3時間前に改めて発表するとしています。

1505とはずがたり:2019/10/12(土) 21:32:54
岩淵水門へ隅田川への流入を防いで荒川流域を犠牲にする仕組みに成っているらしい。
上流の二瀬ダムの緊急放流も始まるようだ。。

https://twitter.com/search?q=%E5%B2%A9%E6%B7%B5%E6%B0%B4%E9%96%80&src=recent_search_click

Mr.たりん
@Mr_Tarinn
ついに岩淵水門閉門!!!!#隅田川 #荒川 #台風19号

午後9:00 ・ 2019年10月12日

国土交通省 荒川下流河川事務所
@mlit_arakawa_ka
#台風第19号 の接近に伴い、岩淵水門地点の水位がAP+4.0mに達しました。
このため、岩淵水門を閉鎖し、隅田川の水位上昇を防ぎます。
今後の台風情報等にご注意ください。#荒川 #岩淵水門

午後9:19 ・ 2019年10月12日・

たき
@taki_road
とうとう岩淵水門が閉鎖されました、22時からは二瀬ダムの緊急放流も始まります
荒川流域周辺の方は直ちに非難を
午後9:13 ・ 2019年10月12日

タケルんるん
@jakotiben83
今日、国交省の人と話ししてたんだけど隅田川って基本的に氾濫することってないんだって??

理由は隅田川が氾濫しそうになると赤羽にある岩淵水門っての閉めて全部荒川に流しちゃうから??

荒川流域に住んでる人は気を付けて??
午後6:35 ・ 2019年10月11日・Twitter for iPhone


mii
@xox_0_0_
荒川が決壊するか全ては、隅田川と荒川の分岐点にある「岩淵水門」に掛かっています。上流の川の水位が4mを越えたら、この水門が閉められ全ての水が荒川に流されるということ。東京の予想総雨量は1000ミリ。先程大雨特別警報が初めて東京に出ました。
早めの判断と行動が大切です。#台風
午後4:03 ・ 2019年10月12日

蒼封
@y_miyata

21:00頃の岩淵水門ライブカメラ画像
って水門しまってるーーーー!、隅田川への水量少なくなるけど荒川に水集中するから荒川流域の江戸川区・墨田区・江東区は危険だ。


フォンテーヌ春日
@oauKs58jejOMqEF
軟弱地盤の岩淵水門を完成させて荒川放水路を造った土木技師=青山士(あきら)。クリスチャンであった青山は軍国主義に反対し「軍艦一隻の建造費があれば放水路を造れる」と言って軍部を敵に回すが、東京を守ったのは荒川放水路であり戦艦大和ではなかった。バカな軍国主義者は台風より危険!

午後7:53 ・ 2019年10月12日

1506とはずがたり:2019/10/12(土) 22:14:21
福島 高柴ダムで緊急放流 いわき 鮫川で大規模水害のおそれ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191012/k10012126841000.html
2019年10月12日 22時12分

福島県によりますと、いわき市にある高柴ダムは記録的な大雨の影響で水位が上がり、午後10時から緊急放流が行われています。

県は放流によって、いわき市を流れる鮫川で大規模な水害が発生するおそれがあるとして、流域の住民に命を守る行動を取るよう呼びかけています。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板