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文部スレ

1とはずがたり:2005/05/22(日) 12:54:46
教育一般。

文部科学省
http://www.mext.go.jp/

3127とはずがたり:2016/12/08(木) 15:06:46
文科省の大学改革の方向性はまともな学長の権限を強めて研究もしないで利権貪ってる教授連の教授会の権能を取り上げるって方向性にあるけど,教授会がまともで学長がろくでもないことだって多そうだ。

伊東光晴(京大)人脈の「特別な親交関係」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/1766-1767

3128とはずがたり:2016/12/11(日) 19:51:35
福井県,色々頑張ってますね〜。福井出身の優秀な方々何人も知ってるけど教育しっかりしてるのかな?

保護者対応で追い詰められる教員 家庭のしつけ、学校に求められ
http://news.goo.ne.jp/article/fukui/bizskills/fukui-20161211121759520.html
12:14福井新聞

県や県教委の教員負担軽減策
2006年度 ■勤務実態調査(抽出)を実施 ■会議の回数削減,県教委からの見直しなど対策開始
2011年度 ■業務を効率化する方法を考える検討会を発足
2012年度 ■ノー残業デーの設定や行事の見直しなど「一学校一改善運動」を促進
2013年度 ■初任者向けの教員研修を見直す
2014年度 ■勤務実態調査(抽出)を実施 ■業務内容改善に取り組む実践協力校20校を指定
2015年度 ■実践協力校の実践を基に,全校で業務改善を開始
2016年度 ■公立小中105校に事務的作業を支援する「学校運営支援員」を配置 ■公立学校の全教職員を対象に出退勤調査を実施
2017年度 ■中高の部活動顧問の役割を担う外部人材「部活動指導員(仮称)」を導入方針

 福井県内のある小学校の女性教諭は「マラソン大会や連合体育大会の選手を決めるとき、ビデオ撮影している」。選考の在り方について保護者からクレームがあった場合、“証拠”として提示するためだ。「先手必勝。それがトラブル回避につながるから」。ささいなことでも保護者に連絡するよう心掛けている。

 県内中学校の40代男性教諭は「不登校生徒の親とじっくり話そうと思うと、親が仕事を終えて夕食を取った後の午後8時ごろ、家にうかがうことになる」。当然、自身の帰宅時間は遅い。土日のどちらかは部活動で出勤している。「妻の理解は得られず、このままだと家庭が崩壊する」と自嘲気味に笑う。

 本来、家庭ですべきしつけを学校側に求める親もいるといい、「長時間労働や保護者との関係に悩み、結局は辞めてしまう人を何人も見てきた」。別の教員は「最近は過干渉かプチネグレクト(子育て放棄)の両極端な親が多い印象で、精神的に追い詰められる教員が多い」と漏らす。

  ■メールだから安心

 福井県の多忙化解消に向けた取り組みは2006年度から始まった。県教委は一部の公立学校教職員の勤務実態を調査し、会議の回数を減らすといった対策を打ち出した。福井市教委は同年度から、一斉メール配信システムを使った緊急連絡の仕組みを導入。他の4市町も取り入れている。

 このシステムによって、教員と保護者間の直接的なやりとりが少なくなった。福井市の小学校の女性教諭は「以前は夜中に保護者から電話がかかってきたこともあった。今はメールだから安心」。

 県教委は「現場の声を聞きながら、これまで以上に長時間勤務の削減に取り組んでいきたい」とする。来年度からは公立中高の部活動顧問の役割を担う外部人材「部活動指導員(仮称)」を導入する方針だ。

  ■効果は「?」

 部活動指導員制度は、教員の付き添いがなくても放課後や休日に生徒に教えられる。本年度から導入した岡山県のケースは、公立中約120校(岡山市を除く)のうち46校52部に運動部活動支援員51人を配置した。半数は各校の非常勤講師が担う。同県教委は「普段から教科を教えており、子どものことを分かった上で指導ができる。教員の負担軽減にもつながっている」と効果を実感している。

 ただ、福井県内の教員からは「余計に面倒になるのでは」と疑問の声も上がる。ある男性教諭は「仮にトラブルが起きたとき、責任を指導員に押し付けることはできない。結局は学校に持ち込まれて問題は複雑化し、事務的な仕事が増えると思う」と話し、「教員を増やし仕事を分担することが最善の策」と訴える。

3129とはずがたり:2016/12/13(火) 20:08:21
「公務員就職」で本当に強い大学トップ200 1位日大、2位立命館大、教員養成系も人数多い
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/bizskills/toyokeizai-148633.html
12月12日 05:00東洋経済オンライン

これまで不況になると、公務員人気が高まることが多かった。企業の採用が減ると、安定している公務員を目指す学生が増えるからだ。ところがここ2年、文系学部の学生の就職が好調にもかかわらず、公務員人気は根強いままだ。

「地元志向」が公務員人気の一因に
その大きな理由は「地元志向」。受験生が地元大学へ進学し、地元企業へ就職する傾向が強くなっている。ある地方の進学校の進路指導教諭は「地元の国立大か、もっとも近い旧帝大に進学し、地元の市役所や県庁に就職するのが一番のエリートコースと考える生徒は少なくありません」と語る。

最近の受験生は地元大学への進学を望み、大都市圏の大学には進学しない傾向が顕著になってきている。大きな理由のひとつが経済的な問題だ。都会に下宿して大学に通うのにかかる費用を、保護者が負担できなくなっているのである。地元の大学への進学なら、ほぼ学費の負担だけで済む。

この地元志向は、就職でも同じことが起きている。ただ地元での就職となると、大都市とは異なり、地方では学生の就職先となる企業が少ないところもあるのが実情だ。地方大学のキャリアセンターの職員は「地元企業への就職を望む学生がほとんどですが、地元にそんなに受け皿がなく、厳しいのが実情です。今は大学選びで就職がいいことが大きなプラスになるため、大学としては就職率を上げていくほかなく、東京など大都市にある企業への就職を勧めています」と話す。

地元への就職を希望する傾向が強くなってきた理由として、保護者の存在も見過ごせない。少子化によって、保護者が子どもを自分の手元においておきたい気持ちが強まっているのだ。遠くに子どもを送り出すのは心配で、目の届くところにいてくれたほうが安心との気持ちが強い。さらに子どもも、地元での生活を望む気持ちが強くなっている。

そうした背景から、地元の就職先として、一定程度の採用数がある地方の公務員を希望する割合が高まっている。

4ページ目以降の表は、各大学が発表した2016年卒業生の就職者数状況のうち、「公務員就職者数」が多かった大学をランキングにしてまとめたものだ。「公務員実就職率」は、公務員就職者数を卒業生数から大学院進学者数を引いた数で除した割合。さらに国家公務員と地方公務員の内訳も入れた。公務員には病院、非常勤講師、教員なども含んでいる。

採用活発な教員は公務員人気の受け皿に
就職者数トップは日本大学だ。920人が公務員になり、2位以下に200人以上の差をつけている。公務員への実就職率は7.1%となっており、地方公務員就職者数もトップの838人に及ぶ。公務員に強い大学といえよう。2位は立命館大学、3位が早稲田大学で、その差はわずか7人だ。

早稲田大学は国家公務員が148人で、その内訳は国家公務員総合職が41人、一般職が63人となっている。地方公務員でも東京都職員Ⅰ類が118人、特別区(東京23区)職員が65人。その他にも東京都教員37人、埼玉県教員24人などとなっている。

4位は国立大でトップとなった金沢大学と中央大学が623人で並んだ。7位の愛知教育大学は、当然のことながら教員での就職者が多い。実就職率は66.9%の高率だ。就職したおよそ3人に2人が公務員ということになる。

団塊の世代の大量退職で、大都市では教員不足がまだまだ続いており、教員採用が活発だ。文系の就職状況は改善してきているが、それまでは大学入試で教育学部の人気が高かった。地方自治体の財政状況は厳しいところが多く、新卒採用は厳しいまま。その一方で、教員採用は行われていたので、「形を変えた公務員人気の表れ」と見る教育学部関係者は少なくなかった。

3130とはずがたり:2016/12/13(火) 20:08:39
>>3129-3130
国立大学の公務員就職者が多い理由のひとつに、多くの大学に教員養成系学部が設置されていることがある。6位の広島大学、8位の新潟大学、9位の千葉大学は公務員への実就職率が2割を超えており、金沢大学にいたっては3割を超えている。大手私立大学は卒業生数が多いこともあるが、上位では実就職率10.1%の立命館大学を除けば、ほとんどが10%以下。教員養成系学部の有無が差となっている部分もある。

10位は私立の文教大学が入っている。同大学は教員養成に定評がある大学で、教員就職者だけに絞ると全国4位と多く、私立大ではトップの実績となっている。それが結果として公務員就職者が多いことにつながっている。

また、教員に限らず国立大が公務員に強いことについて、ある私立大のキャリアセンター職員は「やはり、センター試験を経て、入学しているのが大きい。3教科の入試で入学できる私立大とは異なり、広く学んできている分、採用試験に強いのではないでしょうか」と分析する。

国家公務員を多数送り出しているといえば、東京大学が頭に浮かぶが、24位にとどまっている。公務員の内訳は公表されていないが、キャリアになる国家公務員総合職での就職者が多いことは間違いない。省庁への就職者だけでも222人に上り、全大学でトップの数字だ。内訳を見ても、総務省27人、国土交通省26人、経済産業省23人、農林水産省17人、厚生労働省16人、外務省と文部科学省がともに15人などとなっており、やはり省庁に強い。

センター試験経た国立大生は公務員試験にも強い?
昨年の国家公務員総合職試験合格者数を見ると、トップは当然、東京大で459人。ここから省庁へ就職していくということだ。2番目は京都大学の151人、3番目は早稲田大学の148人の順だ。総合職試験2位の京都大学の公務員就職者数は150人で90位、そのうち国家公務員は78人だった。

一般職試験では、トップは早稲田大学の318人、2番目が中央大学の213人、3番目が立命館大学の196人だった。

表中、公務員実就職率トップは98位の兵庫教育大学の89.7%。就職者のほぼ9割が公務員ということになる。2番目が66.9%の愛知教育大学、3番目が70位の宮城教育大学の60.6%と続く。国立の教育大学が強いのが特徴だ。さらに兵庫教育大学、宮城教育大学とも公務員就職者は、すべて地方公務員だった。

私立大学では122位の桜花学園大学が実就職率54.9%と表中でトップ、次いで153位の日本文化大学が同46.2%と続く。同大学は法学部の単科大で規模は小さいが、警察官の就職に強い大学として知られる。今年は警察官に57人が就職し、就職者の38%を占めるほどだ。警察官は都道府県内での勤務になるため人気が高く、国立大をはじめ多くの大学から就職している。

女子大トップは37位の武庫川女子大学の298人。次いで46位の京都女子大学、48位の聖徳大学、49位の東京家政大学、88位の椙山女学園大学、安田女子大学と続く。教員を中心に公務員が多くなっている。

地元志向が強い今の学生にとって、これからどうなるか分からない社会情勢の中では、安定性抜群の公務員の人気は高い。各大学とも対策講座を設け、公務員希望者の学生へのサポートを強めている。人気はまだまだ続きそうだ。

1〜50位
http://tohazugatali.we b.fc2.com/education/img_38d3.jpg
51〜100位
http://tohazugatali.we b.fc2.com/education/img_f053.jpg
103〜149位
http://tohazugatali.we b.fc2.com/education/img_209e.jpg
153〜199位
http://tohazugatali.we b.fc2.com/education/img_1afe.jpg

3131とはずがたり:2016/12/15(木) 08:38:55
滋賀
近江兄弟社小、新入生募集停止へ 戦後教育のモデル
http://mainichi.jp/articles/20161209/k00/00e/040/196000c
毎日新聞2016年12月9日 11時06分(最終更新 12月9日 12時52分)

 滋賀県内唯一の私立小学校である近江兄弟社小(近江八幡市浅小井町)が、2018年度から新入生の募集を停止する方針を決めた。運営する学校法人ヴォーリズ学園の藤沢俊樹副理事長が毎日新聞社の取材に答えた。児童数(今年度153人)が定員(432人)を大幅に下回る状況が続いていた。藤沢副理事長は「地域で私立小学校への期待が大きくない」と語り、17年度の入学生が卒業する23年春以降は同校を廃校することも示唆した。廃校となった場合でも学童保育などで校舎の利用は続け、学区域を越えた児童教育に活用する方針という。
 同小は1947年に開校し、公立学校関係者が視察に訪れるなど戦後教育のモデルにもなった。98年に1学年2クラス制を導入して以降、定員は432人に。リオデジャネイロ五輪シンクロナイズドスイミングで二つの銅メダルを獲得した乾友紀子選手(26)も卒業生だ。2001年には児童数が253人を数えたが、公立小学校が望まれる傾向から徐々に入学希望者が減少。ここ数年、35人の新入生募集に対し、応募は20人前後しかなかった。

 幼稚園から高校まであるヴォーリズ学園は、運営費などがかさむ小学校の現状を憂慮。今後も児童数の増加は望めないとして、12月2日の理事会で募集停止の方針を決定した。15日の評議委員会で、職員や卒業生、保護者などの意見を聞き最終確認をした上で、在校生と17年度入学予定者の保護者を対象とした説明会を17日に開く予定という。

 今後は中学と高校の学習環境充実と連携強化で学園全体の活性化を図り、地域の中高年層がスポーツなどを通して集える場も提供することで社会に貢献していきたいとしている。【金子裕次郎】

3132とはずがたり:2016/12/15(木) 21:14:23
どうせ維新の連れてきた校長が酷い人間だった=日教組の教育が素晴らしいってなるから公表出来ないんだろ( ゜д゜)、 Peッ

2016.12.15 19:17
小学校長懲戒免職で“大荒れ2時間”会見…「関係者保護」理由に内容公表せず 大阪市教委「異例の対応は承知」
http://www.sankei.com/west/news/161215/wst1612150062-n1.html

 大阪市教育委員会は15日、校長として重大な信用失墜行為があったとして、市立喜連東小学校(平野区)の男性校長(62)を同日付で懲戒免職処分とした。

 市教委は処分対象となった事実について、児童に関する事案でも刑事事件でもないとしたうえで、「関係者の特定につながる」として理由に明らかにしていない。山本晋次教育長は「関係者から強い秘匿の要望があった。異例の対応というのは承知している」と述べた。

 元校長は昨年4月から同校に勤務していた。市教委の調査には「不祥事であることは分かっている。厳正に受け止めたい」と答えたという。

     ◇ 

 市教委が今回の懲戒免職について説明するために市役所で開いた記者会見は、中断を挟んで2時間超に及んだ。「関係者の人権保護」を理由に処分理由の説明を拒む市教委に対し、報道陣からは「説明責任を果たせ」「かえって違う憶測を呼ぶ」などと厳しい指摘が相次いだ。

 山本教育長は来週開く教育委員会議で、概要を公表するかどうかや公表できる範囲を改めて協議する考えを明らかにした。

 市教委によると、11月下旬に今回の事案を把握し、元校長や関係者から複数回聞き取りを実施した。関係者に「懲戒処分にするため、公表することになる」と伝えたところ、「その際にも、内容については一切言わないでほしい」と要望されたという。元校長は11月30日から自宅待機を命じられた。

 会見で担当課長は「関係者からの強い意向を踏まえた。事象が報道されることで精神的に不安になる、と直接聞いている」と話し、非公表の方針に理解を求めた。

 報道陣からは、非公表とする根拠や、何をもって関係者の特定につながるのかについて市教委の考えを追及する質問が相次いだ。その後、会見は中断され、山本教育長が会見に列席。「教育長として、この対応で市民から理解を得られるか」との質問には「事案の性質上、苦しゅうございますが公表すべきでないと思う。これ以上の説明は関係者の立場を危うくする」と譲らなかった。

 同校には16日付で新たな校長が赴任する。着任に伴う保護者会が開かれる予定だが、山本教育長は「保護者にも事実関係は説明しない。『児童には関係していない』とは言う」と述べた。

3133とはずがたり:2016/12/20(火) 22:42:31

入試問題案入りのUSB紛失 大阪教育大の准教授
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/29/a0746834f188502c343370d766f8299f.html
(朝日新聞) 20:09

 大阪教育大は20日、入試問題作成を担当している准教授が、来春の入試問題案を入れたUSBメモリーを学外に持ち出した際に紛失したと発表した。大学は、この問題案の採用を取りやめたと説明している。

 大学によると准教授は今月5日、問題案が入ったメモリーを服のポケットに入れて帰宅。翌6日に紛失していることに気づいた。メモリーには、10月の学会シンポジウムに参加した他大学の教員11人分の住所も書き込まれていたという。大学側がこの教員たちに謝罪したという。

3134とはずがたり:2016/12/21(水) 11:59:51
大学生・院生の採用、「増やす」13・5%
12月20日 21:36読売新聞
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20161220-567-OYT1T50106.html

 リクルートホールディングスは20日、2018年春に入社する大学・大学院生の採用見通しを発表した。

 17年春入社よりも採用数を「増やす」と答えた企業が13・5%に上る一方、「減らす」としたのは5・7%だった。7年連続で「増やす」の割合が「減らす」を上回ったが、その差は7・8ポイントと前年(9・2ポイント)より縮小した。採用数が「変わらない」は48・8%だった。

 企業の規模別では、従業員数1000人以上の大手企業は15・6%が「増やす」としたが、1000人未満の企業では12・8%にとどまった。

 業種別では、「増やす」とした割合は人手不足が深刻な流通業(16・9%)が最も高く、建設業(16・1%)、サービス・情報業(13・9%)が続いた。一方、金融業は7・3%で、マイナス金利導入による業績の悪化懸念などが影響したと見られる。

3135とはずがたり:2016/12/21(水) 14:49:52

奨学金返済を肩代わり 北九州市が創設へ 市内定住、就職を後押し [福岡県]
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_kitakyushu_keichiku/article/293882
2016年12月06日 11時34分

 北九州市は5日、市内の人材確保に悩む企業などに就職した場合、日本学生支援機構などの貸与型奨学金の返済を肩代わりする制度を創設する考えを明らかにした。市は支援金額や期間を含めた制度設計を進めており、2017年度当初予算案に広報・周知の経費を計上し、18年度以降に肩代わりを始める方針だ。

 15年国勢調査で市の人口減少数(5年間で1万5560人)は全国の市町村で最多。制度創設で大学卒業者の市外流出を防ぐとともに、I・Uターンを促し、若年層の人材不足に悩む市内企業を手助けする。

 同機構の無利子奨学金の場合、卒業後、月に約1万5千円ずつ返していくが、新たな制度では市が一定額か全額を肩代わりすることを想定。「成長が見込まれる産業や人材確保に困っている産業」(市企画課)への就職を条件とする方向で検討している。財源の確保に向け、民間企業にも寄付などの協力を呼び掛ける。北橋健治市長は5日の市議会一般質問で「市内企業の給与は東京圏や福岡都市圏と比べ低いといわれており、返済による就職後の生活不安の軽減に寄与する取り組み。全国から市に優秀な人材を集めるための呼び水にしたい」と答弁した。

=2016/12/06付 西日本新聞朝刊=

3136とはずがたり:2016/12/22(木) 10:15:04
中学校長、パワハラで停職へ 新人教員2時間立たせ説教
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/28/a8c09c26873b7739fca31d77ea715772.html
(朝日新聞) 03:01

 愛知県豊田市の市立中学校長が複数の教員にパワーハラスメントをしたとして、愛知県教育委員会が停職1カ月の懲戒処分にする方針を決めた。22日に発表する。

 関係者によると、校長は7年ほど前、深夜の駐車場で、新人教員を約2時間立たせたままで説教したとされる。また、2014年12月には、仕事で飲み会に遅れて参加した別の若手教員たちの頭や尻をたたくなどの暴力をふるった。外部からの情報で把握した県教委が校長に事情を聴くと、「新任の教員だから厳しく指導した」などと説明し、パワハラではないと主張していたという。

 県教委はほかにも、女子児童の服を脱がせ、撮影をしたとして、9月に強制わいせつ容疑で逮捕された豊田市立小学校の男性教諭(52)を懲戒免職にする方針を決めた。

3137とはずがたり:2016/12/22(木) 20:19:00
>やがて理学部の植物学教室で、大腸菌の膜輸送の研究で有名な安楽泰広先生に拾われて助手、講師となり、酵母に手を出すようになります。彼はその頃から論文を書かないので有名でした。自分で十分結果に納得いかない場合は書かなかったのでしょう。今の任期制の世の中ではなかなかできないことです。

>大隅君はインタビューで、基礎研究の重要性を訴え、現状を憂い、そして一億に近い賞金をあげて若手を育てるために役立てたいとコメントしています。それに対してマスコミや首相は応用面のことにしか触れず、文科相は競争的資金の増額というような見当はずれの弁、科学技術担当相に至っては社会に役立つかどうかわからないものにまで金を出す余裕はないという始末です。なげかわしい。これでは科学・技術立国など成り立つはずがありません。

2016年10月07日
大隅良典名誉教授のノーベル賞受賞決定を受けて、元基礎生物学研究所長・元岡崎国立共同研究機構長 毛利秀雄名誉教授の寄稿を掲載いたします
http://www.nibb.ac.jp/pressroom/news/2016/10/07.html
隣のおじさん-大隅良典君(ノーベル生理学・医学賞の受賞を祝して)

 私が東京大学教養学部の助教授になりたての頃、同じフロアーで生化学の権威であった今堀和友先生の研究室に入ったばかりの卒研生が、バランスのとり方が悪くて生物学教室の冷却遠心機のローターを飛ばしました。それが大器晩成の人、ノーベル賞受賞者・大隅良典君との最初の出会いです。彼は教養学部の理科系のシニア学科として、数学から地学まで幅広いバックグラウンドをもった人物を育てることを目的とした基礎科学科の第二期生で、同学科の神代時代の秀才の一人です。奥さんの萬里子さんも同じ研究室だったので、当時見かけたことがありました。

 大学院時代、ポスドク時代は離れていたのでよく知りません。ロックフェラー大学で抗体の構造でノーベル賞をとったエーデルマンのところに行ったようです。理学博士にはなっていますが、突出した仕事はやっていなかったように思います。やがて理学部の植物学教室で、大腸菌の膜輸送の研究で有名な安楽泰広先生に拾われて助手、講師となり、酵母に手を出すようになります。彼はその頃から論文を書かないので有名でした。自分で十分結果に納得いかない場合は書かなかったのでしょう。今の任期制の世の中ではなかなかできないことです。

 十年ほどして教養学部の生物学教室で助教授のポストが空き、彼が迎えられます。基礎科学科出身ということもあったかもしれません。初めてもった自分の研究室には顕微鏡と培養器だけといった有様です。でもここで後の研究につながる、酵母の液胞でのオートファジーを光学顕微鏡で見るという快挙が1988年になされるのです。43 歳の時でした。論文が出るのにはさらに4年ばかりかかかりました。丁度そのころ私は学部長でなんだかんだと忙殺されており、彼の仕事については何かやってるな程度の認識でした。生物学教室の教官連中は私も含め呑んべーばかりで、彼が酵母のことで関係していた当時の大蔵省の醸造試験場に皆で見学(飲み)に行ったこともありました。私が東大を去った後、彼にふさわしい教授ポストが空いていたかどうか定かではありません。しかしともかく論文が無いことが問題のようで、心配して訊いたこともありましたが、「大丈夫です」と落ち着いていました。彼の頭の中では教授昇進のことよりも、完全な論文を仕上げることの方が大きかったのでしょう。

 また時が移り、私は1995 年に基礎生物学研究所の所長として岡崎に赴任します。当時多くの教授ポストが空席のままで、私はそれらを埋めることに努力を注ぎました。そのうちの一人が大隅君です。すでに51歳になっていました。上述のように彼とは以前からいささか関係があったものの、この人事に私は一切関わっていません。実は彼の仕事は論文になる前から海外で評判になっており、人事選考委員の先生方の先見の明によって彼の採用が決まったのです。赴任した彼に要望したことはただ一つ、助教授には動物系の人を採って貰いたいということでした。こうして関西医大から吉森保君がやってきます。また東大の教養学部からついてきた野田健司君、それに東京医科歯科大からきた水島昇君が加わって、大隅研の態勢ができあがりました。実は動物学出身の私の乱暴な分類によれば、細胞壁をもっている生物は全部植物で、当時植物系の教授、助教授の数が多くなっていたのでバランスをとるために云ったのですが、図らずも酵母以外の分野にも仕事が広がるきっかけとなりました。本当は、大隅君が免疫をやるために行ったエーデルマンのところが動物の受精の研究にシフトしていたため、動物細胞にもアフィニティー(とは調べ→affinity・親和性だそうな)を持っていた彼が、将来のことも含め自らも望んでした人事でした。

3138とはずがたり:2016/12/22(木) 20:19:18
>>3137-3138
 大隅君と接したことのある人達はお分かりのように、彼はおおらかでおだやかな性格であり、研究室には世界最先端のことをやっているといったピリピリした雰囲気はまったくありませんでした。酒は大好きなので、飲みすぎてひっくり返りけがをしたこともありました。現在の東工大の研究室もほのぼのとしているようで、世間的に偉くなってもまったく変わっていないようです。所長の私から見ても、研究には緻密ですが、そのほかのことには大まかなところもありました。昆虫少年であった彼に九州での蝶のようすを訊いたこともあります。要するにふつうの隣(の研究室)のおじさんでした(ただし世間の人から見れば研究者はみな変わり者です)。でももちろんそれでノーベル賞にたどりつけるわけではありません。自分の見つけた面白そうなことに集中して、セレンディピティ(とは調べ→serendipityは予想外の発見とのこと)にも恵まれ、こつこつと追及してきた結果が受賞につながったことは言うまでもありません。

 1997年には彼の主催で、基生研で世界ではじめてのオートファジーに関する国際シンポジウムが開かれています。過去の基生研での国際シンポジウムは海外の最新知識を吸収するのに大いに貢献してきたのですが、この年はむしろ海外の研究者たちに大きなインパクトを与えることになりました。

 私が岡崎を去ってからも、彼および大隅研の仕事はますます発展し、藤原賞を受賞したころには私はノーベル賞の受賞を予感しました。それで大きな賞を取るたびにまだこれで終わりではないと言い続けてきました。これまでのわが国の生理学・医学賞受賞者は利根川進氏が化学、山中伸弥氏が医学、大村智氏が薬学の出身であり、基礎研究という点からも生物学という点からも、彼の受賞が待望されました。昨年は大きな賞の受賞が相次ぎ、日程の点で天皇・皇后両陛下が臨席される国際生物学賞の授賞式とノーベル賞関係の行事の重なりが懸念される有様でした。今回の単独受賞ほんとうにすばらしい!

 大隅君はインタビューで、基礎研究の重要性を訴え、現状を憂い、そして一億に近い賞金をあげて若手を育てるために役立てたいとコメントしています。それに対してマスコミや首相は応用面のことにしか触れず、文科相は競争的資金の増額というような見当はずれの弁、科学技術担当相に至っては社会に役立つかどうかわからないものにまで金を出す余裕はないという始末です。なげかわしい。これでは科学・技術立国など成り立つはずがありません。それにもめげず、より多くの若い人たちが大隅君の受賞に刺激されて、すぐに役立つわけではない基礎研究に、そしてどちらかというとこれまで恵まれてこなかった生物学(生命科学)の研究に進んでくれるようになることを大いに期待したいと思います。いましばらくは機会がないでしょうが、彼をまじえながら昔の仲間たちとゆっくり杯を交わすことができるようになれば幸いです。

(元基礎生物学研究所長・元岡崎国立共同研究機構長 毛利秀雄)

3139とはずがたり:2016/12/26(月) 18:37:17
<阪大院教授>私的入金、5社1億円…研究は寄付金流用か
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20161226/Mainichi_20161226k0000e040167000c.html
毎日新聞社 2016年12月26日 13時36分 (2016年12月26日 17時54分 更新)

 大阪大と企業の共同研究を巡る汚職事件で、同大大学院教授の倉本洋容疑者(57)が賄賂を振り込ませたとされる私的な2口座には、少なくとも5社以上の建設関連企業から1億円以上の入金があることが26日、捜査関係者への取材で分かった。倉本容疑者は贈賄企業2社との共同研究を大学側に隠して進める一方、費用は別の複数の企業が大学側に正式に支出した奨学寄付金などで賄っていた。大阪府警は表と裏の資金を使い分け、多額の現金を着服した可能性もあるとみている。【池田知広、戸上文恵】

 捜査関係者によると、倉本容疑者の妻が代表を務める「CES構造研究所」(愛知県豊橋市)と容疑者本人の口座には、贈賄側の東亜建設工業と飛島建設の2社から計約2200万円の振り込みがあった。2社との共同研究は2013年度以降、大学に届けずに無断で進め、その研究費は別の複数の企業が容疑者のために支出した奨学寄付金などを流用。2社からの資金のほぼ全額を着服していたという。

 府警は、ゴルフや先物取引など倉本容疑者が私的に使ったとされる計約780万円が、共同研究に対する謝礼だったとして収賄容疑で逮捕・起訴。残りの計約1400万円は2社からの研究費だったと認定し、奨学寄付金などを管理する大学に約1000万円の損害を与えたとして背任容疑で再逮捕している。

 倉本容疑者は08年に同大教授に就任して以降、複数の企業から計18回にわたり奨学寄付金を受け入れている。毎年数百万円を寄付している企業もあり、奨学寄付金を管理する大学の口座には数千万円が残されていた時期もあったという。

 贈賄2社からの研究費用を私的な口座に入金させる一方で、実際の研究費はこうした公的な寄付金で賄っており、2社からの提供資金を丸取りしていた構図といえる。

 一方、倉本容疑者は2社以外の企業とも正式な手続きを経ない共同研究をしていた疑いが浮上している。「技術指導料」名目でCES社の口座に数十万円を振り込んだ企業などもある。府警は公的な大学の管理口座と私的口座の資金の流れを詳しく比較して調べることで、他にも非公式な共同研究費を着服していないか慎重に調べている。

3140とはずがたり:2016/12/28(水) 20:28:13


沖縄県内の教員病休率、9年連続ワースト 全国平均の3倍以上
http://news.goo.ne.jp/article/okinawa/region/okinawa-62103283
08:01沖縄タイムス

http://tohazugatali.web.fc2.com/education/m_okinawa-62103283.jpg

 2015年度に病気休職した沖縄県内公立学校の教員は421人で在職者全体に占める割合は2・96%となり、少なくとも2007年度から9年連続で全国ワーストの病休発生率となっていることが27日、沖縄タイムスの調べで分かった。全国平均の3倍以上と突出している。病休のうち、精神疾患によるものが4割(176人)を占め、教員が精神的に大きな負担を感じている実態がうかがえる。 文部科学省が今月発表した都道府県別の病休者数のほか、公開されている教員数(小・中・高校、特別支援学校の本務職員)などを基に試算した。 県内の病休者数は4年連続で過去最悪を更新している。沖縄より多いのは、東京や大阪など都市部の4都府県しかない。病休のうち精神疾患によるものも、県内は4年連続で過去最多を更新した。 教職員の勤務実態を巡ってはほとんどの学校が管理職の目視などに頼り、超過勤務が常態化している問題が浮上。労働基準法違反の疑いもあるため、県教育委員会は10月、各県立学校に出退勤時刻を記録管理するよう通知を出した。県高教組の福元勇司委員長は「子どもの問題が多様化する中、教員は常にその対応を担っている。長時間勤務や業務過多が常態化しているため、行政は有効な策を立ててほしい」と訴えた。(社会部・鈴木実、嘉数よしの)

3141荷主研究者:2016/12/29(木) 11:34:13

http://www.yomiuri.co.jp/local/miyagi/news/20161214-OYTNT50219.html
2016年12月15日 読売新聞
モスクワ大と協会設立へ…東北大

 安倍首相とロシアのプーチン大統領の首脳会談が15、16日に開かれるのを前に、東北大学は同国のモスクワ大学と、両国の大学間連携を拡大する協会設立に向けた覚書を交わすことで合意した。両大学は16日にも署名し、具体的な組織づくりに着手する。

 日本とロシアの大学はこれまで、学長たちによる会議「日露学長会議」を定期的に開催し、学術交流を進めてきた。

 協会の設立は、こうした交流の枠組みを将来、研究者同士の会議や学生交流にも拡大させていく「基盤」となる。安倍首相が露側に示した8項目の協力に含まれる「人的交流の抜本的拡大」につなげる。また、研究機関同士の連携の幅を広げることで、新たに共同研究を発掘する場にもしていきたい考えだ。

 東北大は、日露学長会議の日本側の代表幹事を務めており、プーチン大統領の12月訪日が決まった後の今秋、モスクワ大側から協会設立の打診があった。両大学は、協会設立までの準備段階で双方の窓口を担う。すでに東北大は日本国内の大学へ協力を呼びかけており、日本側からは約20大学が参加する見通し。露側からも同規模の参加が見込まれている。

 同大の植木俊哉理事は「日露間の学術交流にはまだ開拓の余地がある。基礎研究の蓄積があるロシアと交流を深める中で、各専門分野をけん引する人材増にも期待している」と話している。

2016年12月15日 Copyright c The Yomiuri Shimbun

3142とはずがたり:2016/12/30(金) 11:19:15

「学歴」で分断される日本のリアル
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1256129168/654-656
BuzzFeed Japan 12/30(金) 8:00配信

3143とはずがたり:2016/12/30(金) 17:45:36
2016.10.21
子の学力は親の経済力より、親の学歴が影響
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1256129168/657-659

…以前、私は東京都教育委員会に情報公開申請をし、都の学力テストの地域別データを入手しました。都内49市区の算数の平均正答率(5年生)を、先ほど明らかにした大卒人口率と関連づけてみると、図3のようになります。

 大卒住民が多い地域ほど、小学校5年生の算数学力が高い傾向にあります。相関係数は+0.9135にもなり、非常に強い相関関係です。家庭環境とリンクした子どもの学力格差がいわれますが、こうした問題が厳として存在することをハッキリと思い知らされます。

年収のような経済資本よりも、保護者の学歴といった文化資本のほうが、子どもの学力に強い影響を与えるようです。

学力テストの結果が振るわないことの原因を、教師の指導力不足だけに帰すことができるでしょうか。子どもの学力はまぎれもなく社会的規定を被っているのであり、それを知らずして、結果が芳しくないことを闇雲にとがめるのは、現場の教師を疲弊させるだけです。

 上記の散布図をみると、足立区は回帰直線よりもかなり上にあります。地域の大卒人口率から期待される水準よりも、高い結果を出しているわけです。地域の条件を考慮するなら、この区は「がんばっている」と評されます。不利な家庭環境の子どもに対する個別指導など、「下」に手厚い実践を行っているようですが、その成果といえましょう。…

3144とはずがたり:2016/12/30(金) 22:43:44
組み体操の負傷事故 大幅減 教育行政が動いた2016年
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20161230-00066076/
内田良 | 名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授
12/30(金) 17:44

■大阪市は7割の減少、名古屋市は9割の減少

冬に入って、全国各地から今年の運動会における組み体操の事故情報が入ってきている。いずれの自治体でも、事故が大幅に減少している。ここ数年ネットやマスコミ報道でたびたび問題視されてきた組み体操の事故は、この2016年に一気に改善に向かったようだ。
大阪市では、2015年度は市立小学校の293校が組み体操を実施し42件の骨折が起きた。そして2016年度は201校が実施し、骨折は12件に減少した(11/23 朝日新聞)。 

名古屋市では、2015年度は202校が組み体操をおこない、28件の骨折があった。2016年度は154校が実施し、骨折は3件にまで減った(12/21 NHK NEWS WEB ※リンク切れ)。

骨折の件数は2015年度比で、大阪市は7割の減少、名古屋市は9割の減少と、大幅な減少が達成された。その他にも、愛知県、静岡県、千葉県、三重県の負傷事故状況が報道されていて、いずれの自治体においても事故件数は大きく減少している[表1]。

■なぜ減ったのか

なぜこれほどまでに、事故件数が減ったのか。その答えは、「各自治体が組み体操の段数制限(中止を含む)に取り組んだから」に尽きる。
上述の大阪市は、2016年2月に、組み体操において巨大化が進んだ「ピラミッド」と「タワー」の技を禁止とし、さらに4月には2人組の肩の上に一人が立つ「灯台」も禁止とした。その結果、前年度比で7割もの骨折を減らすことができた。
名古屋市は、「ピラミッド」は4段、「タワー」は3段までを目安とし、さらには最上段の児童の足場となる高さを2m以下とするガイドラインを2月に作成・配付し、事故の9割減を達成した。

静岡県は、組み体操の具体的な実施状況が明らかになっている。県は今年度、「ピラミッド」は3段、「タワー」は2段までとするよう現場に要請し、その結果、組み方の高層化は抑制され、「ピラミッド」は3段が、「タワー」は2段が主流となった。骨折の件数は、7割も減少した(11/8 静岡新聞)。(なお細かい点であるが、表1にあるとおり、各地の組み体操の実施校数も減少している。この値の読み方については、本記事最下部で、補足として解説する。)

■教育行政が動いた2016年

各自治体の成果から見えてくるのは、教育行政の対応が、事故防止に重大な役割を果たしているということである。
2016年は、これまで「現場の裁量にまかせる」「介入はしない」と傍観を続けてきた教育行政が、ついに安全対策の要請に舵を切った一年であった。
その動きは2月に始まる。2月3日に、超党派の議員有志が開催した「組体操事故問題について考える勉強会」が発足した。勉強会の発足を受けて、それまで「学校独自に判断すべき」という態度を一貫させてきた文部科学省は、5日についに「重大な関心をもって、このことについて文部科学省としても取り組まなければいけない」(馳浩大臣(当時))と回答したのであった(拙稿「組体操 文部科学省が突然の方針転換」)。
国の態度が変われば、自治体も動きやすい。国に歩調を合わせるかたちで、複数の自治体が組み体操のあり方について、段数の制限等の積極的な介入を進めることになった。

3145とはずがたり:2016/12/30(金) 22:44:04
>>3143-3144

■教育行政が動くことの重大さ

ここで私が「教育行政が動くことの重大さ」を強調するのは、学校現場の自主規制にはあまり期待ができないからである。
事実、教育行政がほとんど動きを見せなかった2015年まで、組み体操の負傷事故件数は、ほぼ変化がない。
組み体操の事故に関する問題は、2014年5月にネット上で火が付いた。それ以降、春と秋の運動会シーズンに合わせて、マスコミは幾度と危険性を訴え、私自身もシーズンごとに複数の記事をネットや雑誌に発表し啓発活動を続けた。2014年の時点で、組み体操を指導してきた多くの学校関係者に、この問題は周知されていたと考えられる。
2015年に入ると、それまで巨大組み体操を普及してきた雑誌や団体は、軒並み「安全」の重要性を説くようになった。教育行政よりも、確実に動きが早かった。
教育行政は「現場の裁量にまかせる」と放任の態度を続け、そして学校現場から漏れ伝わってくる情報は、「例年どおり実施」ばかりであった。
議論は変わったけれども、学校現場は変わらない。それを痛感したのが、2014〜2015年にかけてであった。「現場の裁量にまかせる」と言い続ける限り、学校は動けない。こうして負傷事故の全国統計は、2015年度までほとんど変化なく、年間約8000人の子どもが組み体操で負傷していった[図1]。

■「安全な組み体操」の実現に向けて

2016年はその意味で、本当に大きな前進があった。文部科学省や教育委員会が動き、事態の改善が進んだ。
ただ、私が依然として危惧するのは、教育委員会が具体的な規制に踏み込むことなく、現場の裁量にまかせている地域である。実際に、今年の秋の段階でも、巨大なピラミッドやタワーを披露した学校がたくさんある。
また、低い段数だからと油断して、従来どおりの雑な指導により骨折してしまうケースもある。低い段数でも安全は最優先だ。
教育行政主導による、「安全な組み体操」の実現を切に願う。

☆★☆★☆★☆★
2016年を締めくくるにあたって、組み体操の事故減少について報告できることを、この問題に携わってきた一人として、本当にうれしく、またありがたく思う。
組み体操事故の社会問題化において、ネットが果たした役割は大きい。教育行政を動かしたのは、ネット上の一人ひとりの声であると、私は考えている。その声が積み重なって、子どものケガが一つひとつ減っていく。
社会の課題解決は、私たちの手にかかっている。

<補足:「安全な組み体操」の拡がりに期待>
表1に示したとおり、負傷事故の件数だけでなく、実施校数の変動もいくつか明らかになっている。ここで確認したいのは、おおむね実施校数の減少幅以上に、負傷事故件数の減少幅が大きい点である。
たとえば名古屋市は、実施校数は23.8%の減少幅にとどまっているが、負傷事故件数は89.3%もの減少幅である。素朴に考えると、実施校が約2割減れば、事故件数も約2割減る。だが実際にはそれ以上に事故件数が減っている。
つまり、単純に組み体操を取りやめにしたから事故件数が減っただけではなく、組み体操を実施した学校が、従来よりも安全面に積極的に配慮したからこそ、事故件数が大幅に減ったと考えるべきである。その意味で、「安全な組み体操」が全国に拡がりつつあると期待される。

内田良
名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授
学校リスク(スポーツ事故、組体操事故、転落事故、「体罰」、自殺、2分の1成人式、教員の部活動負担など)の事例やデータを収集し、隠れた実態を明らかにすべく、研究をおこなっています。個別事案や学校現場との接点も多く、また啓発活動として教員研修等の場において直接に情報を提供しています。専門は教育社会学。博士(教育学)。ヤフーオーサーアワード2015受賞。日本教育社会学会理事、日本子ども安全学会理事。著書に『教育という病』(光文社新書)、『柔道事故』(河出書房新社)、『「児童虐待」へのまなざし』(世界思想社、日本教育社会学会奨励賞受賞)。

3146名無しさん:2016/12/31(土) 16:18:20
「見せしめではないか」突然「退学」失意の帰国 外国人向け日本語学校、中身は玉石混交
西日本新聞 12/31(土) 11:14配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161231-00010005-nishinpc-soci

3147とはずがたり:2017/01/07(土) 19:55:11
ハーバード大行けるって事はカネあるって事だな。奨学金取れたんかな?
また這入るよりも卒業する方が難しいのではないかと思うけど,無事卒業したみたいだけどどうだったんかな?

宿題丸写しでもハーバード大合格 塾に通わず家庭教育を重視
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/extra/105511.html
(2016年9月27日午前11時00分)

 2012年、大分の県立高校に通っていた女子高生・廣津留(ひろつる)すみれさんが米ハーバード大学に現役合格するというニュースが話題となりました。一見、普通の高校生活を送っていたかに見えたすみれさんですが、「模試は受けない」「苦手科目は捨てる」「宿題は丸写しでいい」など、母親・真理さん流の家庭教育は実に個性的なものでした。
『世界に通用する一流の育て方』の著書もある廣津留真理さんに、その教育方針について語っていただきます。

 ■世の中の幅広い選択肢に気づく子どもに育てる

 2012年、一人娘のすみれが地元大分の県立大分上野丘高校から米ハーバード大に現役合格しました。当時、ハーバードを受験することは、ほとんど公言していませんでしたから、学校の先生も同級生も、かなり驚いたそうです。

 おかげさまで娘は今年5月、ハーバードを無事卒業、9月からはニューヨークのジュリアード音楽院の修士課程に進んでいます。

 地方の学校から海外のトップ大学に合格するのは、生まれつき優秀な学力を備えた、「特別な資質を持つ子の事例」のように思われるかもしれません。しかし、親が学校や塾に勉強を丸投げしないように意識を改めることから始めれば、スポーツや芸術分野では当たり前の「海外進学」が、一般の大学選びにおいてもこれからの時代の進路選択のひとつになると私は思っています。

 特に、ハーバードのように奨学金が充実していて、入試が学部ごとに分かれておらず受験生全員が同じ試験というのは、まず学部を決めてから入試に取り組む日本の高校生に比べると、進路決定に数年の余裕がもてる点でありがたいことだと思います。

 進学、就職でも何にせよ、進む道を決めて備えるのは子ども自身ですが、「世の中の幅広い選択肢に気づく子どもに育てる」のが家庭の最重要課題だと私は考えてきました。

 娘は幼い頃から一度も学習塾に通ったことはありません。それは何より、私自身が家庭学習を重視してきたからです。

 もちろん、最初から確固たる教育理論など持ち合わせていたわけではありません。娘を妊娠したときから、私は家庭学習の準備を始めました。学術書を含めて、育児本を200冊ほど読むことからスタートしたのです。

 時間を自由に使える幼少期は、家庭学習の機会にあふれています。特に力を入れたのは、私自身が好きだった英語と音楽です。娘が0歳のときから英語と日本語の絵本を「読み聞かせ」して、2歳からは娘1人でも読める市販の教材や手づくりの絵本で日本語と英語の読み方を教えました。

 バイオリンも2歳からはじめ、その後、演奏会で披露したりコンクールで入賞したりしました。「バイオリンを習わせていた」というとお金持ちだと思われそうですが、わが家は地方都市・大分の平均的な家庭です。

 娘にバイオリンを習わせることができたのは、幼稚園は年長の1年だけしか通わなかったこと、それに塾通いを一切しなかったため、学費を抑えられたことが大きいです。小中高すべて地元大分の公立校で、その12年間通算の学費はたった50万円ほどでした。

 昔ながらの5教科7科目対策にかける労力を削ると、財政的にも時間的にも、できることの選択肢がぐんと広がります。そこから子どもが自分で選んだものは、親が口を挟まなくとも喜んで、勝手にやっていきます。

 ■親が得意なことを子どもに教える

 私の子育てのモットーは、「義務教育は学校に外注、それ以外は家庭学習」。

 家庭学習では、親が得意なことを子どもに伝授するのが基本と考えてきました。

3148とはずがたり:2017/01/07(土) 19:55:47
>>3147-3148
 娘が6歳になるまでに私が教えたのは、日本語(漢字)、英語、算数、音楽、体力づくり。大分のような地方都市では珍しく自動車免許を持っていない私は、普段からよく歩くのですが、娘が幼い頃は毎日のように2人で散歩しました。

 子どもなら散歩でも十分体力づくりになりますし、歩きながら道ばたの草花を愛でると、季節の移ろいを味わうこともできます。

 私は「子どもは未来人」だと考えてきました。未来からやってきた子どもたちからみたら、今の世界は“自分たち未来人のまったく知らない、遅れた文明の世界”です。今の地球の仕組みをまったく知らない彼らに、「ナゼこんなこともできないの」「何回やってもナゼできないの」と言ってもムダです。

 彼らの住む未来は、コミュニケーションに文字は不要で、気象も正確に予測でき、○○地所が宇宙に家を建てているかもしれないのです。今の私たちの文明レベルを理解してもらうには、文字・数式・芸術・コンピュータなど現代の私たち大人が使っているあらゆる「記号」を一つひとつ丁寧に根気よく説明し、森羅万象を楽しめるよう“おもてなしの心”で接するのです。

 ■学校の勉強と人生勉強

 私は娘に学校の勉強は平日にこなし、週末は学校の勉強ではなく、「人生勉強」をするように幼い頃から促していました。

 私自身は学校の勉強を重視していなかったのもあり、娘に提案したのが「学校の宿題は解かずに答えを丸写ししながら丸暗記する」ことでした。

 先生が生徒を信頼して、解答つきの問題集をそのまま配布し、それを宿題にすることがあります。そこで答えを丸写ししつつ丸暗記。答えを暗記してから提出するので、決して「サボった」ことにはなりません。問題を解く時間をカットして理解を優先したまでです。

 ただし、宿題を拒否するのは社会のルールに反するので、きちんと提出すべきでしょう。ならば宿題の本来の目的である「学習」をすればよいわけで、解くと時間がかかる問題は丸写し&丸暗記すればよい。こうして余った時間は有効に使うのです。

 私は、娘が幼い頃から休日になるとささやかなホームパーティを開いていました。私自身が友人や知人と楽しくおしゃべりする機会を作り、娘にはさまざまなバックグラウンドを持つ人たちと触れ合ってほしかったのです。

 それぞれのゲストが持ち寄って手料理をふるまっていると、おいしいご飯の評判を聞きつけて外国人も訪問してくるようになりました。彼らと英語で会話を交わしているうちに、娘の英語力と国際的な社交力もかなり底上げされたようです。

 子どもの頃からこうした交流を通じて場数を踏んでいれば、社交性や社会性は無理なく身につきますので、これは大人になっても役立つ人生勉強になるのではないかと思います。

 宿題は答えを丸写しでいい、だけではなく、他にも、模試を受けるな、成績1番にこだわるな、塾に通わない、など、私が娘に言ってきた勉強の方針はいろいろあります。あらためて考えるとロクなことを言っていないようですが、このくらいドラスティックなことをしない限り、時代に先を越されてしまいます。

 いま流行っていることは、すでに時代遅れ。常に時代の先を読みながら子育てをしたいと思ってきました。私にとっての子育ては「娘が明るく楽しい未来を実現してくれるためのお手伝い」。子育ては親が自分の子ども時代を追体験することでもありますから、ぜひ楽しみながら、何らかの家庭学習の参考にしていただけたらと思っています。(廣津留真理:Dirigo代表)

3149とはずがたり:2017/01/07(土) 20:26:13
「世界MBAランキング」 ハーバード4位、1位は?
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20161126/zuuonline_129575.html
ZUU Online 2016年11月26日 17時43分 (2016年11月27日 17時13分 更新)

イギリスのエコノミスト誌は、2016年の世界のMBAランキング(フルタイム)を発表した。同ランキングでは世界のフルタイムのMBAの中から新しい就職機会の開拓状況や、自己啓発・教育経験の度合い、年収増加の傾向、ネットワーク構築の可能性等の項目を調査し順位を決定している。

■世界MBAランキングTOP20

今回のランキングでは1位シカゴ大学・ブースビジネススクール、2位ノースウェスタン大学・ケロッグ経営大学院、3位バージニア大学・ダーデンビジネススクールとなり、ハーバード大学・ハーバードビジネススクールは4位のランクインとなった。それではベスト100のうち、20を紹介しよう。

20.University of Warwick ? Warwick Business School
 ウォーリック大学・ウォーリックビジネススクール (イギリス)
19.New York University ? Leonard N Stern School of Business
 ニューヨーク大学・レナードNスターンスクール (アメリカ)
18.Duke University ? Fuqua School of Business
 デューク大学・フュークアビジネススクール (アメリカ)
17.Massachusetts Institute of Technology ? MIT Sloan School of Management
 マサチューセッツ工科大学・スローン経営学大学院 (アメリカ)
16.IE University ? IE Business School
 IE大学・IEビジネススクール(スペイン)
15.Yale School of Management
 イェール大学マネジメントスクール (アメリカ)
14.UCLA ? UCLA Anderson School of Management
 カリフォルニア大学ロサンゼルス校UCLAアンダーソンマネジメントスクール (アメリカ)
13.INSEAD
 インシアード (フランス)
12.University of Pennsylvania ? Wharton School
 ペンシルバニア大学・ウォートンスクール (アメリカ)
11.Columbia Business School
 コロンビア大学・コロンビアビジネススクール (アメリカ)
10.The University of Queensland Business School
 クイーンズランド大学・クイーンズランド大学ビジネススクール (オーストラリア)
9.HEC School of Management, Paris
 HEC経営大学院(フランス)
8.University of Navarra ? IESE Business School
 ナバーラ大学・イエセビジネススクール (スペイン)

3150とはずがたり:2017/01/07(土) 20:26:32
>>3149-3150
7.University of California at Berkeley ? Haas School of Business
 カリフォルニア大学バークレー校・ハースビジネススクール (アメリカ)
6.Dartmouth College ? Tuck School of Business
 ダートマス大学・タックビジネススクール (アメリカ)
5.Stanford University ? Graduate School of Business
 スタンフォード大学・スタンフォード大学経営大学院 (アメリカ)
4.Harvard Business School
 ハーバード大学・ハーバードビジネススクール (アメリカ)
3.University of Virginia ? Darden School of Business
 バージニア大学・ダーデンビジネススクール (アメリカ)
2.Northwestern University ? Kellogg School of Management
 ノースウェスタン大学・ケロッグ経営大学院 (アメリカ)
1.University of Chicago ? Booth School of Business
 シカゴ大学・ブースビジネススクール (アメリカ)

■アメリカがランキング上位を独占

今回のランキングでは1位から7位まで全てアメリカのMBAが占めた。ベスト100を見てもアメリカのMBAが52校と過半数を占めている。特に上位3校はMBAで有名なハーバード大学のハーバードビジネススクールを抑えてのランクインとなり、アメリカにおけるMBAの教育水準の高さを伺うことができる。

1位にランクインしたシカゴ大学・ブースビジネススクールは2012年から2016年まで5年連続1位の獲得となった。

アメリカ以外では8位にスペインのナバーラ大学・イエセビジネススクール、9位にフランスのHEC経営大学院、10位にオーストラリアのクイーンズランド大学・クイーンズランド大学ビジネススクールがそれぞれランクインしている。

なお日本国内のMBAは2015年に新潟の国際大学が唯一90位にランクインしたが、2016年のランキングでは日本勢はランクイン無しという結果となった。

■海外で奮闘する日本人

残念ながら今回のランキングでは日本国内でランクインしたMBAはなかったが、日本人の中でも多くの学生が海外に留学しMBA取得を目指して奮闘している。

MBAで有名なハーバード大学やスタンフォード大学を抑え、今回堂々の5年連続1位を獲得したシカゴ大学・ブースビジネススクールにも日本から多くの学生が留学し、勉学に勤しんでいる。

シカゴ大学・ブースビジネススクールには学生グループの中に「Chicago Booth Japan Club」と呼ばれる日本人クラブもあり、インターネット上に同校での生活や活動、情報等を掲載もしている。MBAに興味のある方は、日本国内でのMBA取得だけではなく、海外でのMBA取得に挑戦することも検討してみてはいかがだろうか。(ZUU online 編集部)

3151とはずがたり:2017/01/08(日) 18:40:14

無料で海外留学?「学費の安い国際大学ランキング」
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20170107/zuuonline_135193.html
ZUU Online 2017年1月7日 16時13分 (2017年1月8日 15時13分 更新)

海外留学というと、言葉の壁と同じぐらいにコスト面が気になるという人も多いだろう。国立よりも私立の学費が割高になる、地域によって生活費などに差がでる、という点は全世界共通のようだ。

特に欧州の大学では、非欧州圏からの留学生の学費が割高になるというケースも多いが、実は国籍を問わず無料、あるいは激安の授業料を提供している大学も珍しくはない。USニュースに掲載された「学費の安い国際大学」に基づいて、下記のランキングを作成してみた。

大学によっては入学条件は異なり、受講する科目によって費用の差が発生するものの、これらの大学は留学生にも非常に良心的な学費あるいは学期手数料で学問のチャンスを提供している。

最も驚かされるのは、上位3校の「完全無料」という太っ腹ぶりだ。KAISTとヘルシンキ大学は「特定の給付奨学金生のみ」という条件つきだが、海外からの優秀な生徒の誘致に熱心なキング・アブドゥッラー科学技術大学は、ウェブサイト上でも「すべての生徒が給付奨学金制度の対象となる」と告知しているうえに、在学中に必要な生活費などを援助する制度も整っている。今年8月以降、ヘルシンキ大学の修士課程を英語で受ける非EU留学生は有料になってしまう点が残念だ。

ほとんどの大学が英語による講義を提供しているので、「地元の言語による授業についていけない」という不安も少ない。海外留学に興味があるというのであれば、是非とも詳細を調べてみるといいだろう。

■学費の安い国際大学10校と年間の学費(あるいは学期手数料)

10位 オーフス大学(デンマーク)8000ユーロから13万5000ユーロ/約98万3227円から165万9196円
9位 リュブリャナ大学(スロベニア)2500ユーロから3095ユーロ/約30万7259円から38万386円
8位 ボローニャ大学(伊)1700ユーロから4000ユーロ/約20万8935円から49万1614円
7位 ウィーン大学(オーストリア)1453.44ユーロ/約17万8777円
6位 ルプレヒト・カール大学ハイデルベルク(独)284.60ユーロ/約3万5006円
5位 パリ第6大学(仏)184ユーロから610ユーロ/約2万2633円から7万5032円
4位 オスロ大学(ノルウェー)141.62ユーロ/約1万7420円
1位 キング・アブドゥッラー科学技術大学(サウジアラビア)0ユーロ?
1位 KAIST(韓)0ユーロ?
1位 ヘルシンキ大学(フィンランド)0ユーロ?

(ZUU online 編集部)

3152とはずがたり:2017/01/08(日) 18:56:58
理研、終身雇用を4割に…「任期付き」から選抜
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170107-00050092-yom-sci
読売新聞 1/8(日) 12:53配信

 日本最大級の研究機関・理化学研究所(理研)は、60歳の定年まで働ける長期雇用の研究者を、将来的に全体の4割に増やす方針を決めた。

 任期付きで雇用されている研究者を選抜し、定年まで雇用する新制度を4月から導入する。

 優秀な中堅や若手に、安定した生活と研究環境を保障し、人材を長期的に育てる狙いがある。財政が厳しい中、国立大などでは、雇用期間を数年に区切った「任期付き研究者」が若手を中心に増えており、国内トップ機関の改革は、研究現場の雇用のあり方に一石を投じることになりそうだ。

 理研の研究職は昨年4月時点で約2930人で、うち約2600人が任期付き研究者だ。

 理研の計画によると、まずリーダー格の任期付き研究者を対象に公募を始め、審査のうえ、4月から60歳までの長期雇用に変える。その後は、若手を含む一般研究職にも新制度を拡大、新規採用でも長期雇用を増やす。

3153とはずがたり:2017/01/15(日) 14:27:05

北部九州7短大合同、地域貢献活動など魅力発信
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10105/387854
2016年12月19日 10時00分

 佐賀、福岡、長崎県内の7短大が地域貢献などの取り組みを紹介する「短大フェス」が17日、佐賀市のアバンセであり、学生によるステージ発表などで各短大の魅力を発信した。

 佐賀女子短大、西九州大短期大学部(いずれも佐賀市)をはじめ、7短大でつくる「短期大学コンソーシアム九州」が主催し、今年で5回目となる。

 各短大での学びを生かして活躍する卒業生にインタビューした内容を学生が発表した。県立高校の養護教諭に話を聞いた佐賀女子短大キャリアデザイン学科1年の池田愛美さんは「けがへの対応だけでなく、事務作業や生徒との会話も大切な仕事だと分かった」と話した。

 佐賀県内の2短大の学生は地域での活動を報告。佐賀女子短大は韓国との交換留学、西九州大短期大学部は産後の母親を対象にしたクッキング教室などを紹介した。このほか、ミュージカルやダンスの発表、展示コーナーではパネル展示やお菓子作り体験などもあった。

3154とはずがたり:2017/01/17(火) 06:57:32

英語リスニングで監督者が“咳” センター試験一部に再試験
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170116/Tbs_news_81989.html
TBS News i 2017年1月16日 14時04分 (2017年1月16日 15時20分 更新)ひとがいいに

 14日に静岡県内で実施された大学入試センター試験で、試験監督者の咳によって英語のリスニング問題が聞き取れなかったとして、一部の受験生を対象に再試験の実施が決まりました。
 静岡県内の21会場で実施されたセンター試験で、1日目の英語のリスニング試験を静岡高校で受験した1人から「監督者の咳で聞き取れなかった問題があり、救済してほしい」と、試験翌日、入試センターに電話がありました。

 監督を務めた静岡大学の教員は「3、4回咳き込んだ」と話したことから、静岡大学は問題を聞き取れなかった可能性があると判断し、再試験を実施することを決めました。

 同じ教室にいた40人の受験生に対して15日から個別に連絡し、希望者を対象にした再試験が今月21日に静岡大学で行われます。(16日13:49)

3155とはずがたり:2017/01/19(木) 19:41:11

沖縄副知事、県教育庁人事にも介入か 幹部呼び出し登用迫る 本人は否定
http://news.goo.ne.jp/article/okinawa/politics/okinawa-64745182.html
08:05沖縄タイムス

 2015年の県教員採用試験で、沖縄県の安慶田光男副知事が特定の受験者を合格させるよう県教育委員会に依頼していた疑いが持たれている問題で、安慶田氏が本年度の県教育庁の幹部人事でも特定の人物を登用するよう介入した疑いのあることが18日、沖縄タイムスの取材で分かった。教育庁人事は知事部局と切り離され、県教委の専権事項とされており、識者は「教育の政治的中立性や安定性が脅かされかねない」と懸念する。一方、安慶田氏は「任命権者が違う。教委の権限を侵すようなことはしていない」と否定している。(社会部・鈴木実) 複数の教委関係者が証言した。 関係者によると、安慶田氏は教育庁人事を巡り、複数の特定の人物を教育長などの重要ポストに就けるよう指示した。教委幹部が2016年の年明けごろから副知事室に繰り返し呼び出されたり、強い口調で迫られたりしたという。副知事と同じ宮古島市出身者の登用に偏るなど不自然な点が見られたため、県教委側は抵抗し、大半は見送られた。 教育委員会制度を巡っては、14年に地方教育行政法が改正され、教育行政に対する首長の権限が強まった。しかし政治による教育統制への懸念も強く、採用・異動・昇任など個別の教職員人事は、教委の専権事項として残された経緯がある。 教委関係者は「ここまで露骨に知事部局が介入してきたことはなかった。教育に対する敬意や理解が感じられない」と批判する。 琉球大学の山口剛史准教授は「八重山の教科書採択問題でも、教員の専門性や学校教育への理解が教育行政に不可欠だと示された。人事は学校教育の質的向上のため、子どもに最善の教育を提供するために総合的に判断されなければならない」と指摘。「先生方の実践や経験など、多様な判断基準が人事には要求されるはず。当事者以外が恣意(しい)的に行うのは危うい」と話した。

3156とはずがたり:2017/01/20(金) 18:13:28
文科省元局長、早大教授を辞職=退職2カ月再就職―天下りあっせん問題
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-170120X236.html
17:31時事通信

 文部科学省の再就職あっせん問題で、政府の再就職等監視委員会が国家公務員法違反に当たるとの調査結果を公表したのを受け、早稲田大は20日、吉田大輔・元同省高等教育局長(61)が同大教授を辞職したと発表した。同日付で辞表が提出され、受理したという。

 吉田元局長は1979年に文部省(当時)に入り、文科省官房人事課長、研究振興局長などを経て、2014年1月に高等教育局長に就任。15年8月に退職し、約2カ月後の同年10月に早大大学総合研究センターの教授に再就職した。

 高等教育局は大学の設置認可や私学への補助金交付なども所掌。一方、同センターは教育、経営の質的向上などを研究している。

 同センターのホームページは、吉田元局長について、専門分野として高等教育政策などを挙げ、「文部科学省等の各種事業関係に関する連絡調整等への関与(大学への助言)を行う」などと記していた。

3157とはずがたり:2017/01/21(土) 22:53:56
いじめじゃ無くて寧ろ犯罪行為を認定すべきだろ。

金銭要求「いじめ認定困難」=教育長が見解、原発避難-横浜
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017012000839&g=soc

 東京電力福島第1原発事故で福島県から横浜市に自主避難した中学1年の男子生徒がいじめを受けた問題で、横浜市教育委員会の岡田優子教育長は20日、「(同級生からの)金銭要求をいじめと認定するのは困難」と述べた。市議会の委員会で質問に答えた。
 生徒側は、いじめと認定するよう求めているが、岡田教育長は「第三者委員会の答申を覆すのは難しい」と述べた。
 男子生徒はいじめを受けていた小学5年の時、同級生から「賠償金をもらっているだろう」と言われ、自宅から現金を持ち出して1回5万〜10万円を渡していた。
 市の第三者委が昨年11月にまとめた報告書は、「金銭授受はいじめから逃れるためだった」と指摘した上で、「おごりおごられる関係で、いじめとは認定できない」と判断した。生徒側は今月10日、いじめと認定するよう求める要望書を提出していた。(2017/01/20-19:33)

3158名無しさん:2017/01/22(日) 23:38:58
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170120/k10010847081000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001
“150万円の支払い” いじめ認定は困難 横浜市教委
1月20日 18時39分
原発事故で、横浜市に自主避難してきた生徒がいじめを受けていた問題で、生徒側が、同級生におよそ150万円を払わされていた行為もいじめと認定するよう求めていることについて、横浜市教育委員会は、認定は難しいという考えを示しました。
この問題は、原発事故で横浜市に自主避難してきた現在、中学1年の男子生徒が、転校してきた小学校でいじめを受けていたもので、生徒側は、同級生に遊ぶ金としておよそ150万円を払わされていた行為が、いじめと認定されなかったことについて、市側に改めるよう求めています。

これについて、横浜市教育委員会の岡田優子教育長は、20日、開かれた市議会のこども青少年・教育委員会で、「関わったとされる子どもたちが『おごってもらった』と言っていることなどから、いじめという結論を導くのは疑問がある」と述べ、いじめと認定するのは難しいという考えを示しました。

3159とはずがたり:2017/01/24(火) 14:34:17


「いじめ回避のために小学生が150万円おごらされるのはいじめではない」横浜市教育委員会の岡田優子教育長が明言
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20170121/Buzzap_40815.html
BUZZAP! 2017年1月21日 11時51分 (2017年1月24日 13時22分 更新)

横浜市の教育方針は極めておかしなものであることが判明しました。

東京電力福島第1原発事故に福島県から横浜市に自主避難した中学1年の男子生徒がいじめを受けた問題について、生徒側が、同級生におよそ150万円を払わされていた行為もいじめと認定するようにもとめていることについて、横浜市教育委員会は「金銭要求をいじめと認定するのは困難」と述べました。
男子生徒はいじめを受けていた小学5年の時、同級生から「賠償金をもらっているだろう」と言われ、同級生らの遊ぶ金として自宅から現金を持ち出して1回5万〜10万円を渡しており、その総額は150万円にも上っていました。
横浜市の第三者委員会が2016年11月にまとめた報告書では「金銭授受はいじめから逃れるためだった」と指摘しながらも「おごりおごられる関係で、いじめとは認定できない」と判断、生徒側は今年の1月10日にこの行為もいじめと認定するよう要望書を出していました。
しかし横浜市教育委員会の岡田優子教育長は「関わったとされる子どもたちが『おごってもらった』と言っていることなどから、いじめという結論を導くのは疑問がある」と述べ、再び小学生が総額150万円を同級生におごらされるという明確ないじめをいじめと認定しないという判断を下しました。
つまり、横浜市ではいじめから逃れるために被害者が金を払うのはいじめには当たらず、加害者が恐喝行為を行っても「おごってもらった」と証言すればいじめだとは認定されないことになります。…

本気でそう考えているのであれば教育者として根本的に不適格。即刻の辞任が求められます。
金銭要求「いじめ認定困難」=教育長が見解、原発避難-横浜:時事ドットコム

3160とはずがたり:2017/01/25(水) 10:33:40
50%ぐらいが遺伝するってのは後輩に教えて貰ってたから知ってたけど行動遺伝学の結果だったのか。

ただ決まる面が強いとは云っても
>誤解されやすいのですが、遺伝が影響するといってもそれは親の特徴がそのまま子どもに受け継がれるということではありません。子どもは父と母それぞれから半分ずつ遺伝子を受け継ぐのですが、個々の形質については多数の遺伝子が関わっているため、親とまったく同じ特徴を持った子どもが生まれることは極めてまれです。遺伝とは、生まれたときに配られたトランプの手札のようなものと考えればわかりやすいでしょう。
ここがあるから(とても解りやすい比喩だ),その子にあった教育と云ふものを模索する必要があるのだらう。

>女性については、既婚、未婚を区別しない場合、収入に対する遺伝の影響は、生涯にわたりほぼゼロのままという結果になりました。これは、日本において女性は自分の潜在能力がまったく収入に反映されていないことを示唆しています。
これは酷い。日本は女性の能力を殆ど有効に使ってないと云ふ事だ。逆に云ふと日本女性は仕事は男どもに任せて優雅に暮らしてるんだな。これを云ふと抑圧されてるんだと怒られるだらうけど。

>それでは、英才教育の効果はどうでしょうか?…行動遺伝学では知能への遺伝の影響は子ども時代は小さく、大人に向かって大きくなることがわかっています。小学生の場合、遺伝的な資質はまだ発現途上にありますから、この時点で子どもをエリートコースに振り分けるのは危険が大きいといわざるをえません。
俺もなんとなくこれは感じてゐた。高校迄公立高校でええねん。予備校で頑張ればええねん♪

>ここで忘れられがちなのは、個人差です。確かに人々に教育を施すことで、全体としての知識や能力は上がりますが、同時に個人間の格差も拡大させる方向に働きます。
教育の残酷な側面の一つで,日本では蓋をされてた面が強い。勉強できなかったとしてもそれはその能力が無かっただけで他の能力を探せば良い。本当になんの能力が無かったとしても時宜を得なかっただけかも知れないのでだからといってバカにされてはならないと云ふ思考が必要である。

「知能が遺伝する」という事実に、私たちはどう向き合うべきか?
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/01/post-6659.php
2017年1月5日(木)12時20分
山路達也

<行動遺伝学の研究によって、「知能は遺伝する」ことが明らかになってきました。そして、収入に与える遺伝の影響は、歳を取るほど大きくなる...。私たちはこのショッキングな事実とどうやって向き合うべきなのでしょうか?>

 体格や運動能力が遺伝することを何となく受け入れている私たちですが、頭の善し悪しが遺伝すると語るのはどうもタブーになっているようです。

「頑張って勉強さえすれば、誰でも同じように頭はよくなる」

 学校の先生や親はそう言いますが、「行動遺伝学」によって、あらゆる能力のだいたい50%は遺伝によって説明できることがわかってきました。

 ならば勉強することはムダなのでしょうか? 才能は遺伝ですべて決まるのでしょうか? 英才教育に効果はあるのでしょうか? 収入と遺伝に関係はあるのでしょうか?

 行動遺伝学の第一人者、安藤寿康教授の最新刊『日本人の9割が知らない遺伝の真実』では、遺伝にまつわる俗説を解きほぐしつつ、個人としてまた社会として遺伝にどうやって向き合うべきかを明らかにしています。

 ここでは、本書のエッセンスをお届けしましょう。

『日本人の9割が知らない遺伝の真実』
 安藤寿康 著 SB新書

才能の半分以上は遺伝で説明されることがわかった
 行動遺伝学とは、知能や性格などがどのように遺伝していくのかを調べる学問です。その中心となる手法が「双生児法」。天然のクローン人間である一卵性双生児と、二卵性双生児の類似性を比較し、遺伝と環境の影響率を算出します。

 安藤教授らの研究プロジェクトでは、18年間総数1万組の双生児ペアについて、知能・学力や性格、精神疾患や発達障害などを調査しました。その結果、神経質、外向性、開拓性、同調性、勤勉性といった性格については30〜50%が遺伝で説明できることがわかりました。また知能については70%以上、学力は50〜60%程度が遺伝で説明されました。

3161とはずがたり:2017/01/25(水) 10:33:57

 双生児法を用いた行動遺伝学研究はいまや世界各国で膨大な研究の蓄積があり、音楽や執筆、数学、スポーツに関しては遺伝の寄与率は80%にもなるという報告もあります。

 さらに驚くべきことに、子どもの頃の知能やアルコール、タバコの物質依存など一部の形質を除くと、性格や能力など人間の行動や心理的な側面に共有環境(家族のメンバーを似させようとする環境で、おもに家庭や親による環境)の影響はほとんど見られないこともわかったのです。

 誤解されやすいのですが、遺伝が影響するといってもそれは親の特徴がそのまま子どもに受け継がれるということではありません。子どもは父と母それぞれから半分ずつ遺伝子を受け継ぐのですが、個々の形質については多数の遺伝子が関わっているため、親とまったく同じ特徴を持った子どもが生まれることは極めてまれです。遺伝とは、生まれたときに配られたトランプの手札のようなものと考えればわかりやすいでしょう。

収入に与える遺伝の影響は、歳を取るほど大きくなる
 知能を始めとした心的な能力は、遺伝の影響が50%程度あることがわかっています。となると、収入に遺伝の影響はあるのでしょうか?

 日本で行われた20歳から60歳までの1000組を超す大規模な双生児データからは、収入に及ぼす遺伝の影響が約30%という結果が出ています。面白いことに、就職し始める20歳くらいのときは遺伝(20%程度)よりも共有環境(70%程度)がはるかに大きく収入の個人差に影響していることが示されました。

 ところが、です。

 年齢が上がるにつれ共有環境の影響は小さくなり、かわりに遺伝の影響が大きくなって、働き盛りの45歳くらいが遺伝の影響はピーク(50%程度)を迎えます。この時点で共有環境の影響はほぼゼロ。つまり、親の七光りが通用するのは始めのころだけで、歳を取るに従ってその人自身の遺伝の影響が強くなるらしいのです。

 ただし、上記は男性に限っての傾向です。女性については、既婚、未婚を区別しない場合、収入に対する遺伝の影響は、生涯にわたりほぼゼロのままという結果になりました。これは、日本において女性は自分の潜在能力がまったく収入に反映されていないことを示唆しています。

貧乏な家に生まれたら、もう諦めるしかない?
 環境の条件によって遺伝の影響が異なってくることも最近の研究からわかってきています。

 例えば、青年期の知能については、社会階層が高いと遺伝の影響が大きく、低いと共有環境の影響が大きいのです。階層が高いほど遺伝の影響が大きくなるというのは直観に反するかもしれませんが、これは次のように解釈できます。

 まず、家が金持ちでも貧乏でも、遺伝的に知能の高い人もいれば低い人もいます。親が金持ちの家ほど、子どもはいろんな環境にアクセスする機会が増えます。知的能力を必要とする活動から、あまり必要としない活動まで、子どもの接する環境の選択肢が増えることで、その子が本来持っていた遺伝的素養が発現しやすくなるわけです。

 一方、貧しい家の場合、環境の選択肢はどうしても少なくならざるをえません。親が知的でない趣味を好むのであれば子どももそれに引きずられますし、知的な活動に投資する親であれば、やはりその影響を受けるでしょう。子どもが選べる環境の選択肢が少ないため、遺伝的な素養(それがどんな素養かはわかりません)が発現する確率が金持ちの場合よりも低くなります。

 逆に言えば、これは貧困階層に対する社会的政策が重要であることを示唆しています。貧しい家庭でも知的な活動が行える補助を行うことで、遺伝的な知的才能を発現させるチャンスを増やせる可能性があるということです。

親の子育てや先生の教え方は、子どもがどう育つかに無関係
 世の中には、たくさんの子育て本が出ており、さまざまなテクニックが紹介されています。しかし、そうしたテクニックの効果は、行動遺伝学の立場から考えると、あまり期待できません。

 行動遺伝学が導き出した重要な知見の1つは、個人の形質のほとんどは遺伝と非共有環境(家族のメンバーを異ならせようとする環境)から成り立っていて、共有環境の影響はほとんど見られないことです。共有環境をつくる主役は親(または親にあたる人)であり、親の愛情ある子育てが子どもの成長に重要であることはいうまでもありませんが、その親がどんなふるまいや子育ての仕方をするということは、子どもの個人差にはほとんど影響を与えません。

3162とはずがたり:2017/01/25(水) 10:34:16
>>3160-3162
 また、よい学校に通い、教え方のうまい先生に出会えば、子どもがやる気を出して劇的に賢くなるとも言えません。教え方やクラスの違いより、遺伝の影響の方がずっと大きかったのです。これも教育がムダだという意味ではなく、教育や学習の仕方を少しくらい変えただけでは、成績に劇的な変化を起こすことができないほど、いまの学校教育がみんなに行き届いていることを意味します。

 それでは、英才教育の効果はどうでしょうか?

 各種競技や学科の得意な子どもを選抜することで、彼らのモティベーションが上がり、当面のところ、どんどん能力が上がっていくことは大いにありえます。しかし行動遺伝学では知能への遺伝の影響は子ども時代は小さく、大人に向かって大きくなることがわかっています。小学生の場合、遺伝的な資質はまだ発現途上にありますから、この時点で子どもをエリートコースに振り分けるのは危険が大きいといわざるをえません。

あらゆる文化は格差を広げる方向に働く
 教育の1つの役割は、知識のない人に知識を、能力のない人に能力を身につけさせることです。文字を知らない人たちに文字を教え、計算のできない人に計算の仕方を教えれば、その人たちは成長し、今までできなかったこともできるようになる----。

 ここで忘れられがちなのは、個人差です。確かに人々に教育を施すことで、全体としての知識や能力は上がりますが、同時に個人間の格差も拡大させる方向に働きます。

 教育が一部の人にしか与えられなかったときには、能力や知識の差は、その教育を受けたかどうかという環境の差で説明することができました。しかし、誰もが教育を受けられるようになれば、遺伝的な差が顕在化してくるのです。

 小規模な家族や部族で活動していた狩猟採集民の社会では、個人間の格差はそれほど大きなものではありませんでした。体力や判断力、記憶力など個人の能力に差はあっても、小さなコミュニティでは各人が自分の役割を担っていました。部族内の教育で伝えられるのは当たり前の具体的な知識ですし、文化内容に広いバリエーションがあったわけではありません。

 やがて定住生活が始まり、国家が生まれ、18世紀には産業革命が起こります。身の回りのわかりやすい知識さえ学べばよかった時代から、科学技術や複雑な社会制度のように抽象的な知識を活用できる人材が求められる時代になっていきました。

 世界的に知的能力が必要とされ、教育の目的も知的能力を増幅することに重点が置かれるようになりました。そこに教育資源が投入されることで、遺伝的な差がより顕在化していくこととなったのです。

遺伝を受け入れた社会とは?
 その結果、ほとんどの人間が不当な頑張りを強制されることになりました。知能は70%以上、学力には50?60%くらいの遺伝率があります。学力の場合、さらに20?30%程度、共有環境の影響も見られます。

 学力の70?90%は、子ども自身にはどうしようもないところで決定されてしまっているにもかかわらず、学校や親は子どもに向かって「頑張りなさい」というメッセージを発信し続けています。これは、科学的に見て、極めて不条理な状況でしょう。

 それでは現代において、格差は広がるに任せるしかないのでしょうか? 親が子どもにしてあげられることは何もないのでしょうか?

 『日本人の9割が知らない遺伝の真実』は、能力は遺伝するという科学的知見を踏まえ、これからの時代にあるべき教育の姿、社会のあり方を描きます。

 なお、YouTube、ニコニコ動画では、安藤寿康教授とプログラマー小飼弾氏の対談を公開中です。

- [YouTube]https://www.youtube.com/watch?v=Ma_oR6XVk1U

- [ニコニコ動画](http://www.nicovideo.jp/watch/1482748505)

3163とはずがたり:2017/01/26(木) 15:05:41

阿蘇の校舎再建断念 東海大、講義棟下に断層確認 農場は継続使用
http://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/region/nishinippon-20170125115707094.html
01月25日 11:55西日本新聞

 東海大は24日、熊本地震で被災した熊本県南阿蘇村にある農学部の阿蘇キャンパスについて、実習施設の農場や牧場を継続使用する一方で、被害が甚大な校舎の現地再建を断念する方針を明らかにした。約千人の学生は熊本市内のキャンパスで講義を受け、実習施設にバスなどで通う。学生の下宿など生活拠点も同市に移ることになる。

 熊本市内で記者会見した山田清志学長によると、有識者などによる地盤調査の結果、全壊した講義棟の真下などに断層があることが判明。安全性に問題があり「全面再建は不可能」と判断した。

 阿蘇キャンパスを拠点とする農学部は1980年開校。学生が講義を受ける校舎のほか、農場や牧場、農産加工場などがある。地震発生後は休講し、昨年7月に熊本市内の熊本キャンパスで授業を再開。2017年度までの暫定措置としていたが、大学側はこの日、18年度以降も熊本キャンパスで授業を続ける方針を示した。南阿蘇の実習施設は、安全性が確認できれば17年度中にも前倒しして利用を再開する。

 昨年4月の地震では南阿蘇村のアパートが倒壊し、東海大の学生3人が死亡した。地元の南阿蘇村や学生が暮らす下宿の大家などは、校舎の現地再建を含むキャンパスの全面的な再開を求めていた。

=2017/01/25付 西日本新聞朝刊=

3164とはずがたり:2017/01/26(木) 16:03:35
中高私立と塾通いで3000万!?「教育費貧乏」に転落する親たち
http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20170126/President_21185.html
プレジデントオンライン 2017年1月26日 15時15分 (2017年1月26日 15時50分 更新)

■大学で学んで成長することが不可欠
高校卒業生の8割が高等教育を受ける時代になった。高校卒業後、大学、短期大学、専門学校など、さまざまな学校に進学する人が8割にも上っている。高校を卒業してすぐに働く人は、およそ2割にまで減っていることになる。表にあるように、1986年、バブル景気の始まりの頃は、大学進学率は23.6%で高等教育を受ける人の割合も48.7%で5割を切っていた。それが30年の間に8割にまで増えたことになる。こうなってくると、親としても何とか子どもを高校卒業後、進学させたいと思うのは当然のことだろう。
86年頃は景気がよく学費捻出もそれほどの苦労はなかったと思われるが、バブルが弾けて不況になっても進学率は上がる一方だ。少子化ということが大きな要因だ。その中でも大学進学率の上昇は一向に衰えない。2009年に大学進学率は50.2%となり初の5割超えとなった。5割を超えてから伸びが鈍化しているが、2016年は52%に達している。
わが子を大学に進学させようという考えは相変わらず強い。大卒という学歴が魅力的なのだろう。例えば、現在の大企業の役員はほとんどが大卒で、しかも有名大学出身者が多い。この人たちが進学した70年代は大学進学率が25%前後で、高校卒業生の4人に1人が大学に進学する程度だった。まだまだ高卒で働く人が多かったが、それでも勝ち残っている人たちは大卒なのだ。これを見ても大卒の資格は強いことが分かる。ところが、今は大卒者は2人に1人になり、大卒の意味が違ってきている。大学進学の大衆化が進み、当たり前のことになってきたのだ。しかも日本私立学校振興・共済事業団によると、昨年、私立大の約44%が定員割れを起こしており、大学進学はそれほど難しいことではなくなってきている。つまり、大卒の資格を手に入れるのは、4年間の学費さえ払えれば、それほど困難なことではないようになってきたのだ。入試が厳しかった1990年頃とは大きく異なってきている。
このような状況になれば、昔のように大学生になったら将来がある程度約束され、入学後、勉強しなくても就職できたという状況が崩れてくる。大卒という肩書では差がつかないのであれば、大学で学んで成長することが必要になってくる。今の大学生は、有名大学であろうとなかろうと、学生はしっかり学んでいる。出席率も高く、昔と大きく変わってきている。

3165とはずがたり:2017/01/26(木) 16:03:58
>>3164-3165
■大学合格は中高一貫校への進学が近道
こうなってくると、どこで差をつけるかだが、それはやはり難関有名大への進学ということになる。メガバンクや商社など、学生の人気企業の就職では、東京大、一橋大、早稲田大、慶應義塾大など、有名大からの採用者は多く、卒業生に対する就職者の割合も高い。それ以外でも、キャリア官僚は東京大出身者ばかりといっても過言ではない状況だ。有名大出身者は卒業後の選択肢が広い。
そうなると、親は子どもを何とか有名大に進学させたいと思うようになる。医師を目指すという道もあるが、国公立大医学部は東京大や京都大の理系に匹敵するほど難関だ。そういった大学・学部に合格するためには、有名大進学に実績が高い中高一貫校への進学が近道ということになる。
東京大合格者ランキング(http://president.jp/articles/-/20955)を見ても分かるように、国立・私立の中高一貫校は、23年連続で東大合格者のトップ10を占めている。最初から子どもを東京大に進学させようと考える親は少数派だろうが、最難関の東京大に合格させられる教育力がある学校なら、子どもの志望校すべてに対応できると考えられるのだ。
こう考えて、中高一貫校を目指す人が多くなるが、当然ながら経済的な問題が生じる。中高一貫校の学費は6年間で500万円はかかる。中学入試突破のための塾代と合わせると、少なくとも800万円は必要だろう。大学の学費も4年間で国公立大なら全学部とも240万円ぐらいだが、私立大になると学部によって大きな差がある(表参照)。医学部だと6年間で3000万円を超えるが、文系だと450万円ほど。理工系だと大学院修士課程進学が当たり前になってきているので。それを含めて平均で850万円は必要だろう。ただ、学生時代に海外研修などに行くとなると、さらに資金が必要だ。
それだけではない。下宿して大学に通うと、仕送りが必要になってくる。地方から東京の大学に通うケースがもっとも高く、生活費として平均で月々14万円ほどが必要だ。奨学金やアルバイトで賄っている学生も多いが、この金額をすべて仕送りするとなると4年間で472万円。パソコンや生活必需品などを買い求めると、500万円は軽く超えてしまう。
地方の私立中高を出て、東京の私立大の理工系で大学院まで進学したとすると、生活費をフルに仕送りした場合、3000万円近いお金がかかる計算になる。もちろん、医学部や歯学部だともっとかかる。さらに、首都圏に住んでいても、子どもを私立小学校に進学させたり、途中で塾に通わせたり、大学入試で浪人したりすると、もっと費用がかさむ。進学の選択肢は今やたくさんあり、どの道を選ぶかで教育にかける費用が大きく変わってくる。教育費の捻出に頭を痛めることだけは間違いないが、教育費貧乏だけは避けたいものだ。

安田賢治(やすだ・けんじ)
1956年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。大学通信入社。30数年にわたって、大学をはじめとするさまざまな教育関連の情報を、書籍・情報誌を通じて発信してきた。現在、常務取締役、情報調査・編集部ゼネラルマネージャー。大正大学講師。著書に『中学受験のひみつ』『笑うに笑えない大学の惨状』など。近著に『教育費破産』がある。

大学通信 安田賢治=文

3166とはずがたり:2017/01/31(火) 01:12:40
>中学生、いや小学校の高学年でも、白熱電球に燃えやすいものを近づけると危険なことぐらい知っている。
熱くなる事は知ってても燃えると迄は知らないかも。基礎知識と云ふより何か別の何かが抜けてる気がする。燃えると迄は思わなくても直感的に熱くなる=危険と連想出来ないと云う様な,現実社会への感覚不足的なもの。

>15年、文部科学省は、主に新設大学を対象におこなった「設置計画履行状況等調査」の結果を報告した。 …千葉科学大学、つくば国際大学、東京福祉大学は、その授業レベルに対して「是正意見」がつけられた。…16年の報告では状況はさらに悪化した。東京福祉大学にはさらに重い「警告」が付されたほか、新たに、授業内容に「是正意見」がつけられた大学は、札幌保健医療大学、群馬医療福祉大学、横浜創英大学、新潟医療福祉大学、びわこ成蹊スポーツ大学、大阪観光大学、天理医療大学、福岡工業大学、札幌大学女子短期大学部と、全9校にもおよんだ。
大学は20年前の受験時代には受験科目一覧とか可成り読み込んで憶えたけど全然知らん大学ばかりだなあ・・。 福岡工大は昔から有った筈だけど。

設置計画履行状況等調査の結果等について(平成27年度)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ninka/__icsFiles/afieldfile/2016/03/11/1367269_01.pdf

極限迄増えちゃった大学を何とか整理統合したいところ。少なくとも補助金減らしつつ自主的な統合を促したい。

授業中に殴り合い! 講義を受けるマナーを学ぶ…「Fランク大学」の実態
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170130/DailyShincho_517132.html
デイリー新潮 2017年1月30日 08時00分 (2017年1月31日 00時09分 更新)

■巨額の補助金「Fランク大学」驚愕の授業(1)
 センター試験が終わって受験シーズンも佳境に入ったが、受験生たちの必死の追い込みをよそに、最高学府の門をすでに潜っている学生たちが、be動詞の学習に精を出していた――。ニッポンの将来を思うに背筋が寒くなるFランク大学の驚くべき授業内容とは。
 ***
 昨年11月6日、明治神宮外苑で開催されていた東京デザインウィーク2016の会場で、アート作品が出火し、5歳の男児が亡くなる痛ましい事故が起きたのを記憶している方は多いだろう。作品を制作したのは日本工業大学の学生有志グループだった。

 事故後、学生たちが、工事現場などで使用される白熱電球を、あろうことか発火しやすいおが屑だらけの環境で点灯していたことがわかった。中学生、いや小学校の高学年でも、白熱電球に燃えやすいものを近づけると危険なことぐらい知っている。日常生活レベルの科学的知識があれば、この事故は防げたかもしれないのである。

■Fランク大学のあり方
 国立の東京工業大学に比肩しうるほど立派な名前の大学に通う学生がいったいなぜ、この程度の基礎知識を身につけていなかったのだろうか。受験情報に詳しいジャーナリストが語る。

「日本工業大学は前身の学校から数えると100年以上の歴史がありますが、偏差値はだいたい35前後。河合塾の2017年度『入試難易予想ランキング』では37・5で、いわゆる“Fランク大学”に該当します」

 Fランク大学とは、入試の倍率が低く、不合格者が極端に少ないか、またはまったくいないため、偏差値を算出できない大学や学部を「Border Free」と分類したことに由来し、入試で名前さえ書けば入学できるような大学を揶揄するものとして定着した俗語である。先のジャーナリストは、
「むろんきちんと学んでいる学生はいますが、こうした事故が発生したとあっては、Fランク大学のあり方を考えるのは急務です」

 と続ける。実際、芸術系など教育水準は高いものの、入試が実技なので偏差値を算出できないといった事情でFランクに分類されている一部の大学を除けば、その多くが驚くべき水準の授業をおこなっているのだ。

3167とはずがたり:2017/01/31(火) 01:12:53
>>3166-3167
■“学び方”を学ぶ
 15年、文部科学省は、主に新設大学を対象におこなった「設置計画履行状況等調査」の結果を報告した。これは新たに設置された大学でおこなわれている授業内容などについて、かなりつっこんだ指摘をしたものだ。なかでも千葉科学大学、つくば国際大学、東京福祉大学は、その授業レベルに対して「是正意見」がつけられた。要するに、大学と呼ぶにはあまりに低レベルなので、早く改善しなさい、というお達しである。

 16年の報告では状況はさらに悪化した。東京福祉大学にはさらに重い「警告」が付されたほか、新たに、授業内容に「是正意見」がつけられた大学は、札幌保健医療大学、群馬医療福祉大学、横浜創英大学、新潟医療福祉大学、びわこ成蹊スポーツ大学、大阪観光大学、天理医療大学、福岡工業大学、札幌大学女子短期大学部と、全9校にもおよんだ。しかも調査対象450校のうち、なんらかの意見が出された大学は270校にのぼったという。

 ちなみに、事故を起こした日本工業大学は意見を出されていないが、その“優秀な”大学にして、内情は冒頭で触れたような具合なのである。
「Fランク大学に多いのが、聞いただけではわけがわからない学部や科目名で、日本工業大学にも『大学での創造的学びⅠ』という科目があります。“学び方”を学ぶことが目的なのだそうで、授業で学ぶのは“ほかの学生とかかわる経験をしてみる”とか“周りを観察して状況を把握しようとする”といったこと。ため息が出ますね」(同)

■英語は「単数形と複数形」
 Fランク大学の“ユニーク”な授業は枚挙にいとまがない。たとえば、先の河合塾「予想ランキング」では偏差値37・5で、文科省から定員不足について改善意見を付された北海道の北翔大学。ここの生涯スポーツ学部の必修科目である「基礎教育セミナーⅠ」は、到達目標がすさまじい。
〈大学での講義を受けるために必要な知識・スキルを身に付けることができる〉
〈大学で講義を受ける基本的な姿勢やマナーを身に付けることができる〉
 さらには、
〈基礎学力の向上をめざすことができる〉
 というのである。あらためて目標として掲げられると、なにやら難しそうに見えるが、大学に入る前に身につけていて当然のことばかりだ。そもそも「講義を受けるマナー」など、小学校でおぼえておくことではないか。しかし、関西地方のあるFランク大学の講師によれば、
「授業中に殴りあいのケンカがはじまったことがありました。講義を受けるマナーを学ぶところからはじめないと、もはや授業にならないのです」

 不良マンガ顔負けの状況だというのだ。もっともマンガでは、舞台が中学か高校と相場が決まっているが、それが大学で起きているのだから、ことは深刻だ。さらに、北翔大学の「国語の基礎基本」では、
〈小学校・中学校・高校で学んだ漢字の読み書きについて振り返ります〉
 とのこと。小・中・高で学んだ漢字が読めずに、学生たちはどうやって大学に入ったのだろうか。
 ***
白石新(しらいししん)
1971年、東京生まれ。東南アジアと横浜で育つ。一橋大学法学部卒。出版社勤務を経てフリーライターに。社会問題をはじめ、食・スポーツ・モノなど、生活に密着した視点から幅広く執筆している。

「週刊新潮」2017年1月26日号 掲載

3168とはずがたり:2017/01/31(火) 01:25:36
設置計画履行状況等調査の結果等について
(平成26年度)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ninka/__icsFiles/afieldfile/2015/03/06/1355057_01.pdf

設置計画履行状況等調査の結果等について
(平成27年度)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ninka/__icsFiles/afieldfile/2016/03/11/1367269_01.pdf
○「警告」とされた大学(1校)
43 私立 東京福祉大学 ○教育課程の改善として授業科目を大幅に変更しているが、過年度入学者が履修した科目が学則上から削除されており、経過措置や読替規定も存在していない。学生への説明は実施しているとの説明であったが、既修得科目の読み替え等が学則等で明確に規定されていないのは不適切である。旧課程の履修者に対応した適切な規定を設け、学生に対して十分に説明すること。(教育学部教育学科、教育学部教育学科(通信教育課程))

3169とはずがたり:2017/01/31(火) 18:26:58
基本,早く決めてしまうドイツ式は不公平・不平等であると思って来た。
しかし日本は企業がジェネラリストを求めるから大学の学部すら将来のキャリアパスを決定しない。流石に遅すぎるのかもw

「日本型教育」は世界で類を見ないほど平等だ
ドイツでは小学4年生の段階で将来を決める
http://toyokeizai.net/articles/-/155227
雨宮 紫苑 :フリーライター 2017年01月27日

教育は国家の根幹を成している。国の行く末は、教育にかかっているといっても過言ではない。だからこそ国は、教育をよりよくすべく試行錯誤する。日本も、脱「ゆとり教育」を試みたり、英語教育に注力したりと、模索を続けている。だがそれでも、「日本の教育は遅れている」と言われることが多い。こういった批判の枕詞は、「欧米と比較して」だ。

日本の教育は世界的に見ると「平等」

よくいわれる日本の教育の欠点として、「詰め込み型教育」「個性を伸ばせない」「偏差値主義」などが挙げられる。それに比べて、欧米は「のびのびと学べる」「個性を尊重する」「偏差値という概念がない」というわけだ。確かにそう考えると、日本の教育は、欧米からすれば「遅れている」ように見えるのかもしれない。だが、それは本当だろうか??教育格差が大きいドイツの制度と比較すると、日本の教育は世界でも類を見ないほど「平等」であることがよくわかる。

ドイツの教育制度は独特で、日本との比較は単純にはできない。教育制度の決定権を州が握っているため、地域差も大きいからだ。だが、大まかな方向性について考えると、日本は「集団のレベルアップ」を目指すのに対し、ドイツは「実力・可能性がある子どもに高等教育を受けさせる」という、選別を前提とした教育を行っている。

ドイツでは、6歳になったら基礎学校(小学校)へ通う。多くの州で、基礎学校は4年制となっている。基礎学校を卒業したら、大きく分けて、基幹学校、実科学校、ギムナジウムの3つの進路に分かれることとなる。そのため、「3分岐型教育」と呼ばれる。あえて3つの学校を日本の教育制度に例えるなら、5年で卒業の基幹学校=義務教育修了、就職・職業訓練コース。6年で卒業の実科学校=中級修了、専門学校進学コース。8、9年で卒業するギムナジウム=上級終了、大学進学コースといったところだ。

ドイツでは偏差値という考えはないが、学校の種類である程度「レベル分け」される仕組みになっている。この学校選びは重要で、どの学校を卒業したかで、その後の人生が大きく変わる。大学へ進学したいのなら、基本的にギムナジウムの卒業試験であるアビトゥアに合格する必要がある。職業教育も、どの学校の卒業資格があるかでスタートラインが変わってくる。3つの学校間の編入は可能だが、簡単にはいかないのが現実だ。

この「3分岐型教育」の問題は、「進路を決める年齢が早すぎる」という点だ。子どもたちは4年生の時点で、基幹、実科、ギムナジウムのどの学校に進むかを決めなくてはならない。「酷だ」という批判が根強く、4年生からの2年間をオリエンテーション期間とし、6年生になって最終進路を決めさせる、という制度を採っているところもある。それでも、早い段階でふるい分けが行われるのは事実だ。

私が小学4年生のときを思い出すと、アニメ「ワンピース」と、遊戯王カードにハマっていた時期だ。そんなときに「進路」といわれても、ピンとこなかっただろう。そうなると、結局は、親と教師が子どものレールを敷くことになる。日本の中学校受験でも同じことだが、早い段階での進路選択は、周りの大人の意思によるところが大きい。

親の学歴が子どもにも大きく影響

では、親は子どもにどのような進路を望み、教師は何を基に生徒の進路を決めるのか。子どもの成績はもちろんだが、親の学歴も進路選択の大きな要素となる。その傾向は、2014年の政府の統計にも顕著に表れている。基幹学校に通う生徒の親の学歴を見てみると、43.8%が同じように基幹学校を卒業しているのに対し、ギムナジウム出身は14.5%しかいない。それに比べ、ギムナジウムの生徒の親は、基幹学校出身が7.2%で、ギムナジウム出身が62.5%となっている。日本でも「高卒の親を持つ子は高卒、大卒の親を持つ子は大卒になりやすい」などと言われることがあるが、ドイツでは、親の学歴が子どもの学歴に影響を及ぼしていることが明白だ。

3170とはずがたり:2017/01/31(火) 18:27:23
>>3169-3170
また、親の国籍も、子どもの進路と無関係とはいえない。連邦統計局によると、2014/15年の冬学期の統計では、基幹学校の生徒の30.6%の親がドイツ以外の国籍を持っているが、実科学校では21.1%、ギムナジウムになると16.2%まで下がる。理由としては、ドイツ語が母国語ではない家庭で育った子どもが授業についていけないこと、移民や難民2世として経済的な自立を求められる可能性が高いこと、などが挙げられるだろう。ドイツではこのように、進路に「外的要因」が影響しやすく、さらに厄介なことに、その進路は容易には変えられないのだ。

これほど明確な教育格差があるにもかかわらず、なぜドイツはこのような3分岐型教育を続けるのか。簡単に言えば、合理的だからだろう。もともとドイツは「職人の国」と呼ばれていた。特定の分野に特化した人材を育てることに力を入れており、職人(マイスター)たちは尊敬の的だった。勉強ができる一部のエリート以外は、早くから職業教育を受け、現場で思う存分腕を磨いていた。職人とエリートはそれぞれの領分があり、すみ分けられていたのだ。

だが最近では、日本の「とりあえず進学」と同じように、「できるかぎりギムナジウムへ」と考える人が増えてきた。ギムナジウムを卒業していれば、大学進学が可能で、職業教育や就職においても有利になるからだ。連邦統計局によると、2004/05年の冬学期の時点では、基礎学校からギムナジウムへ行く生徒は36%、実科学校は24%、基幹学校は20%だった。ところが10年後の2014/15年の冬学期では、ギムナジウム41%、実科学校17%、基幹学校が8%という進学率になっている。現在では、誇り高き職人の卵たちが通っていた基幹学校は、「落ちこぼれが行く学校」といった認識になりつつある。

そんな背景もあり、一部の州では、基幹学校廃止に向けて動き出している。つまり、基幹+実科学校の「職業教育・就職コース」と、ギムナジウムの「進学コース」に分ける、2分岐型にしようというのだ。だが、それでも「ふるい分ける」ことに変わりはない。

そんな教育に対する反動か、最近は新しいタイプの学校が増えてきている。特に総合学校は、第4の選択肢として注目されている。総合学校の形態はさまざまだが、基幹・実科・ギムナジウムの3つの教育課程を取り入れ、生徒が柔軟に進路が選択できるタイプや、日本でいう小中高一貫のようになっていて、早いうちの進路選択を避けるタイプなどがある。また、州によっては、中間学校や地域学校、中等学校など、3分岐型とは異なる制度の学校を認めている。それぞれの学校の制度は違うが、「子どもに多様な選択肢を」といった理念からの改革だ。ドイツは、子どもに平等な教育の機会を与えるために腐心している。

望めば誰もが高等教育を受けられる日本

そう考えると、日本の教育が「進んでいる」ように思えないだろうか。日本では「親の収入による教育格差」などが叫ばれているが、ドイツをはじめ、ヨーロッパのほうがよっぽど階級社会だ。文部科学省の「学校基本調査」によると、2010年の高校進学率は、通信制を含めると98%にも上る。ほとんどの子どもが、義務教育以上の教育を受けているのだ。そんな国が、欧米にいくつあるというのだろう。

高校を卒業すれば、大学に進学する資格がある。偏差値40の高校を卒業したから大学入学資格がない、ということは起こらない。ほとんどの人が高校に進学することから、誰もが大学に行くチャンスを持っている、ともいえる。海外に出てしまえば偏差値は関係ないので、東大でもFラン大学卒業でも、同じ「大卒」だ。そう考えると、日本の教育の平等さは、世界でもトップレベルではないだろうか。

偏差値でふるい分けることはあっても、望めば誰もが高等教育を受けられる環境。それは、日本の教育の強みともいえる。もちろん、教育費の高さ、塾に頼りきりの現状、英語教育の質など、改善すべき点もたくさんある。だが、日本の教育制度にも長所があり、それは世界に誇れるものであることも、忘れてはいけない。

3171とはずがたり:2017/01/31(火) 20:55:33

トランプ政権、科学に牙を剥く
http://bylines.news.yahoo.co.jp/enokieisuke/20170131-00067182/
榎木英介 | 病理専門医かつ科学・技術政策ウォッチャー
1/31(火) 12:00

懸念は現実に
予想通り、いや予想以上かも知れない。

アメリカの科学者たちは、大統領選のころから嫌な予感はしていた。西川伸一さんの記事にある通り、トランプ氏を支持していなかった。

私自身も、トランプ氏が大統領選に当選確実となった直後に書いた記事、トランプ大統領誕生で科学技術はどうなる?で、移民政策で留学などに制限が出るかもとは書いた。

しかし、事態は予想を上回っていた。科学に厳しい意見を持つ閣僚が指名されているうちは、それでもまだ「説得できる」と希望があった。

しかし、1月20日の大統領就任直後に起こったことは、もはや「説得」などという生易しいことでは到底対抗できない事態だ。

この短期間でホワイトハウスは、環境保護庁(EPA)と農務省(USDA)に対して外部への箝口令を敷き、大統領就任式が閑散としてたっていう「事実」をRTした国立公園局のTwitterも停止させました。
(中略)
米国疾病予防管理センター(CDC)も、長らく準備してきた気候変動に関するイベントを突然中止してしまいました。

また、特定の7カ国出身者の入国禁止という大統領令は、科学者にも影響が及んでいる。

Meet the scientists affected by Trump’s immigration ban
事実を無視する「ポスト真実」、あるいは「オルタナファクト(別の事実)」は、根拠と客観性を重視する科学とは相容れないものだが、まさにこれらが科学者に襲いかかっているといえるだろう。

科学者の抵抗始まる
こうした事態に科学者も黙ってはおらず、立ち上がり始めた。

一方で、「本当のEPAデータ」を名乗る「ActualEPAFacts」が登場し、「あの男は私たちの公式ツイッターを奪うことはできても、私たちの自由は決して奪わせない。EPAから非公式に抵抗中」とプロフィール欄に書いている。
ほかにも、森林局、食品医薬品局、NASA、保健福祉省などの「非公式の抵抗勢力」を名乗るアカウントが次々と登場している。
そして、科学者たちはデモ「March for Science」を企画している。

全米科学振興協会(AAAS)は連日のように文章を発表している。

科学者で作るNPO、憂慮する科学者同盟も、トランプ政権に厳しい目をむけ、科学者よ起ち上がれ、と呼びかけている。

移民制限に反対する署名運動も起こっている。

混乱はしばらく続きそうだ。私はこうした科学者の動きに賛同する。

3172とはずがたり:2017/01/31(火) 20:55:56
>>3171-3172
しかし、ここで、「無知なトランプと支持者たち」みたいな論の立て方をしても、あまり成功しないのではないか。

「ポスト真実」や「オルタナファクト」は、科学者を含めた知識人への反発から出ている面もあるように思う。科学者や知識人は小難しいこと言って大衆を馬鹿にするばかりで、科学研究に予算が投じられていても、自分たちの生活に何ら変わりなかった、それどころかむしろ悪化した、科学者、知識人は貧困や格差の問題など、本来取り組むべき課題に見向きもせず、自らの利益のために動いただけだった、という反発もあるのではないか。

トランプ政権とは、こうしたものへの異議申し立てという意味もある。だから、抵抗運動は、「無視されてきた」と思っている人々をも巻き込むものでなければならない。

日本はどうするべきか
こうした事態に、遠く離れている日本の私達はどう向き合えばよいだろうか。

科学者ならば、アメリカの科学者たちの動きに連帯を示すべきだろう。

ただ、それはそれとして、現実を見極めるシビアな目も必要だ。

「科学には国境はないが、科学者には祖国がある」というのは、ルイ・パスツールが発したとされる有名な言葉だ。

科学に国の競争を持ち込みたくはない気もするが、現実では世界各国が人材獲得競争を繰り広げている。

日本としては、こうしたアメリカの混乱をある種の機会として、優れた科学者に日本に来て研究してもらうなどの戦略を立てることができたら、日本の、そして何より世界の科学への貢献となるように思う。トランプ政権では見込めない科学者への自由、潤沢な予算、サポート体制、フェアな競争などが実現できれば、ノーベル賞級の優れた人材が日本に来る可能性が高まるのではないか。

ただ、残念ながら実現は厳しいかもしれない。国内の研究者が厳しい予算、ポスト獲得競争に苦しんでおり、さらに、そもそも日本は移民に開放的ではない。

「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(平成28年10月末現在)〜外国人労働者数は約108万人。届出義務化以来、過去最高を更新〜
このままでは、カナダ、シンガポール、中国、中東の各国が、高額でスター研究者を引き抜く動きなどが出ても、手をこまねいてみるしかないだろう。

現在日本では、科学者や技術者を含めた「高度外国人材」を呼び込もうとしている。

研究者や企業経営者など高い専門性を持つ外国人が最短1年で永住権を取得できる「日本版高度外国人材グリーンカード」が3月から始まる。現在は5年間日本で暮らせば永住許可を申請できるが、学歴や年収などを点数化し、条件を満たした場合は取得に必要な在留期間を短縮する。1年での永住権取得は国際的にも最短クラスで、獲得競争が激しくなっている外国人の人材を呼び込む狙いだ。

トランプ政権の動向は、日本の今後を左右する。動向を把握し、スピーディに対処していくことが求められていると言えよう。

榎木英介
病理専門医かつ科学・技術政策ウォッチャー
1971年横浜生まれ。元理科少年。東京大学理学部生物学科動物学専攻卒業後、大学院博士課程まで進学したが、研究者としての将来に不安を感じ、一念発起し神戸大学医学部に学士編入学。卒業後病理医になる。兵庫県内の病院勤務を経て、現在近畿大学医学部附属病院臨床研究センター講師。病理医として日夜働くと同時に、若手研究者のキャリア問題や、医療のあり方を考える活動を行っている。「博士漂流時代」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)にて科学ジャーナリスト賞2011受賞。近著は「医者ムラの真実」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、「嘘と絶望の生命科学」(文春新書)ほか

3173とはずがたり:2017/02/01(水) 09:17:53
>>3166-3168
なんでばか高い学費取ってがっつり儲けてる私立文系に税金投入出来るんだ?そもそも憲法違反やろ。

>日本の高校の大多数は全日制普通科で、職業系は非常にすくない。職能を身につけるコースに進みたくても、その選択肢がないので、とりあえず普通科に進みます。こうして中学を卒業した生徒のミスマッチが発生し、その子たちが、とりあえず大学に進むことになってしまっているんです
そうなのか?とりま商業と工業を学べる高校増やして更に商業・工業高校から大学へ進学したくなった者に対しても受験科目で工業や商業を認めるという形で行けるようにしたら多様性の確保と教育機会の確保の両立が図られるのでは?

億単位の国費がつぎ込まれるFランク大学、その役割と未来は
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170201/DailyShincho_517152.html
デイリー新潮 2017年2月1日 08時00分 (2017年2月1日 08時40分 更新)

■巨額の補助金「Fランク大学」驚愕の授業(3)
 ノンフィクション・ライターの白石新氏が明らかにするのは、be動詞のおさらいや“共に学ぶ楽しさ”を学ぶ授業、Wordの基本を学ぶコンピュータの授業など、Fランク大学の驚くべき実態である。文部科学省からは授業レベルに改善のお達しが出るが、問題は巨額の国費がこれらの大学につぎ込まれているという点である。

 ***

 小中学校と見まがうような授業をおこなう大学が、そこかしこにあることには驚くほかないが、なぜこんなことになっているのだろうか。実は、ことの発端は小泉改革にあるという。旧文部省はかつて、大学の新たな設置を抑制する方針をとっていたが、小泉政権下で地方分権推進の名のもとに、規制緩和が大学にもおよんだのである。

多くの血税が…
 1991年に大学設置基準が変わる前には、全国の私立大学の数は372だったが、それがこの20年で600以上にふくれあがった。その結果、半数近い大学で志願者が募集人員を下回る、いわゆる定員割れを起こしている。09年ごろからは事実上の「大学全入時代」をむかえ、状況は深刻になるばかりだ。

■Fランクに交付される巨費
「当然の流れとして、これらの大学は淘汰の時代をむかえています。文科省もその方針を打ち出しつつある。しかし、大学をつぶすとなると、手続きはそう簡単ではありません。問題は、そうこうしている間にも、Fランク大学に多額の税金がつぎ込まれていることです。教育は未来への投資だとはいえ、“漢字のおさらいをしている”大学生たちに血税をつぎ込んでいる現状は、釈然としません」(受験情報に詳しいジャーナリスト)
 では、どれだけの国費が大学につぎ込まれているのだろうか。国が私立大学に交付している補助金は、年間3000億円以上にのぼり、2015年度の「私立大学等経常費補助金」交付額は3174億2449万9000円である。

 そのうちFランク大学に交付された金額は、たとえば日本工業大学には4億5953万9000円、千葉商科大学には4億8044万2000円、北翔大学には2億5218万5000円にもおよぶ。これらの巨費で学生たちが学ぶのは、くどいようだが、be動詞や漢字なのである。

■治安を担保する役割
「問題の根本は高校にあるといえますね」
 と語るのは、日本大学文理学部教育学科教授の末冨芳氏だ。
「日本の高校の大多数は全日制普通科で、職業系は非常にすくない。職能を身につけるコースに進みたくても、その選択肢がないので、とりあえず普通科に進みます。こうして中学を卒業した生徒のミスマッチが発生し、その子たちが、とりあえず大学に進むことになってしまっているんです」

 さらに、高校は大学進学率で評価されてしまうから、生徒をどこでもいいから大学へ進学させたがる。そうした悪循環が、多くのFランク大学を存続させる一因になっているのである。

3174とはずがたり:2017/02/01(水) 09:18:29
>>3173-3174
 ただし、Fランク大学にも利点がないわけではない、と末冨教授はつづける。
「地方ではFランクと呼ばれるものでも、通える大学があることが重要なんです。経済状況が逼迫している地方の家庭では、自宅から通学可能な大学がなければ、そもそも大学進学など考えることもできません。たとえFランクでも、その気があれば高度な学習はできる。そこで抜きん出た成績をおさめ、きちんと就職すれば、ひとつのロールモデルにも、地域のための人材を育てる場にもなります」

 また、前出のジャーナリストは、Fランク大学の意外な効果に言及した。
「長い不況で、高卒の就職が困難な時代がつづいています。そんななかで、高校を出ても行き場のない若者を、いったん預かる場所がFランク大学になっている。言ってみれば、治安をある程度担保する役割をになっているんです」

 たしかに、授業を受ける際のマナーさえ知らないような若者が、高校を卒業してすぐに、大量に社会に放り出されれば、ある種、脅威にもなりかねない。

 とはいっても、曲がりなりにも「最高学府」と称されるのが大学である。小中学校レベルの授業がおこなわれ、そこに何億円もの血税がそそぎ込まれる現状が健全であるとはいえない。

■専門技能をもった職業人に
 では、どうすればよいのか。教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、今後のFランク大学のあり方について、こう提言する。

「“勉強”とか“ペーパーテスト”という種目が苦手な人は、無理して大学に行かなくても、それぞれの能力を発揮できて尊敬されるような社会をつくることが大事だと思います。子どもたちを画一的な価値観のもとに押し込めば、必ず順位が生じる。そのとき最下層をばかにしたり、切り捨てたりしたところで、問題は解決しないと思います」
 まさに正論だろう。すでに文科省は職業教育をおこなうコースとして、専門職業大学なる新しいタイプの大学の設立をすすめている。専門技能をもった職業人を育てることを目的とした大学で、現行の専門学校などを大学に移行するという方法がとられる予定だが、前出のジャーナリストが、
「結局、大学が増えてしまって、受験生のとりあいなんてことにならなければいいのですが」
 と懸念するように、ことは簡単ではない。

 授業内容は驚くほど簡単でシンプルなFランク大学だが、とりまく問題の難易度は、もはや特Aランクである。一刻の猶予もないこの問題にいまのところ、模範解答は、ない。

 ***

特別読物「漢字のおさらいとbe動詞……巨額の補助金『Fランク大学』驚愕の授業――
白石新(ノンフィクション・ライター)」より

3175とはずがたり:2017/02/02(木) 15:37:43
なかなか自由な雰囲気で良さそうですな〜。

中卒でソニー会長に「働きたい」と言ったら…意外な返事
https://dot.asahi.com/aera/2013073000009.html
(更新 2013/7/30 16:00)

フリービット社長石田宏樹(41)初代総合政策学部長だった加藤寛は、会いにいくとすぐ、自分の名刺に「この学生にご引見ください」と紹介文を書き添えて渡してくれた。「君たちは未来からの留学生だ」という加藤の言葉は、「今、思い出しても鳥肌が立つメッセージ」という(撮影/今村拓馬)
フリービット社長
石田宏樹(41)
初代総合政策学部長だった加藤寛は、会いにいくとすぐ、自分の名刺に「この学生にご引見ください」と紹介文を書き添えて渡してくれた。「君たちは未来からの留学生だ」という加藤の言葉は、「今、思い出しても鳥肌が立つメッセージ」という(撮影/今村拓馬)


 働き方が変わろうとしている。旧来型のエリート人材はもういらない。そんな社会のなかで、若きリーダーが輩出しているのが慶應だ。

 小学生のとき、お小遣いをためて買った8ビットのパソコン。インターネットビジネスを展開するITベンチャー、「フリービット」社長の石田宏樹(あつき)(41)にとって、その小さなマシンは「『どこでもドア』の入り口のようなもの」だった。

「コンピューターのすべてをこれで学びました。自分でプログラミングをし、絵のうまい友達や音楽の作れる同級生と組んで、中学生のときにはRPGやシミュレーションゲームを作ったり、雑誌に投稿したり…あのまま続けていたら、今ごろはOSの一つも作れていたんじゃないかと思います」

 中学卒業後、ソニー会長だった盛田昭夫に、「将来はソニーで働きたい」とつづった手紙を出した。盛田から届いた返事は意外なものだった。

「これからは通信の時代だ。君はソニーに来るな。起業をしなさい」

 通信を学んで起業家になろう、そう思っていた石田が通っていた高校は佐賀の私立進学校。「行くなら東京大学などの国立大。どうしても私大に行くなら早稲田。慶應ボーイなんてチャラチャラしている」という雰囲気があり、当初は石田も一橋大学を志望していたという。

 ところが、1990年にできたばかりの慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のうわさを耳にして、いてもたってもいられなくなった。キャンパスは24時間開いていて、どこでもインターネットに接続できる。聞けば、「日本におけるインターネットの父」こと村井純もいるという。ここだ、と思った。

 93年に入学して村井の研究会(ゼミ)に所属したにもかかわらず、実は一度も出席しなかった。在学中に起業し、インターネットサービスプロバイダー(ISP)の立ち上げにかかわっていたからだ。「日本一のISPを作る代わりに単位をください」と村井に宣言し、約束通り、そのISPを顧客満足度ナンバーワンISPに育て上げた。

「お前は勝ったな、と言って村井さんは単位をくれました。中途半端なプロバイダーじゃ単位に値しないが、そうじゃなかったと。卒論も書かなかったのに卒業させてくれました」

 当時、キャンパスにはレシピ投稿サイトのクックパッド創業者の佐野陽光(40)や、位置情報サービスのコロプラ副社長の千葉功太郎(39)など、後のITベンチャーを支えていく人物たちが闊歩していた。石田は言う。

「僕が学生時代に一緒に起業したメンバーたちもピカイチに頭が良かった。彼らと同じ環境にいたことは奇跡だと思う」

※AERA 2013年7月29日号

3176とはずがたり:2017/02/02(木) 15:40:46

早稲田の堕落 官僚が年収1400万円の教授になれたワケ
https://dot.asahi.com/wa/2017020100110.html
(更新 2017/2/ 2 07:00)

<あらゆる制約から解放され、本質を見据えた自由な批判精神が学問の独立の礎である>。建学の精神はかなぐり捨ててしまったのか──。早稲田大学が今、文部科学省の天下りあっせん問題で揺れている。違法な再就職を受け入れたばかりか、文科省の隠蔽工作にまで加担した。

「知らなかったでは済まされない。どうやったら伝統ある大学の教授に突然なれるんですか。やっていいことと悪いことがある」

 今回の問題を受けて、早稲田大名誉教授の大槻義彦氏は怒りが収まらない。文科省OBが大学に再就職する場合、事務職に就くことが多い。しかし、天下りのあっせんを受けていた吉田大輔・元高等教育局長(61)が得たポストは「教授」。年収1400万円という厚遇で迎え入れられていた。しかも、一連の過程で文科省と吉田氏と大学が口裏合わせをするという事態まで起きていた。

 大学内部からも批判の声が出ている。

「ここまで露骨な違法行為をしているとは思わなかった。まさか想定問答まで用意しているなんて……」(早大幹部)

 文科省の現役職員の一人は慌てふためいて言う。

「大変だよ。やりすぎだよね。あそこまでやるかっていう声が内部にはある。内閣官房から全省庁を調査しろ、と指示が下りている。事情聴取されちゃうよ」

 改めて、今回の文科省の天下りあっせん問題の経過をたどろう。

 国家公務員法は再就職について在職中の求職活動や省庁のあっせんを禁じているが、内閣府の再就職等監視委員会によれば、文科省が天下りをあっせんした疑いがあると指摘した事例は4年間で計38件。うち10件を違法と見なしている。

 早大のケースでは、人事課の現職職員が関与。同省人事課の職員は早大側に「まもなく退職する人がいる」と伝え、吉田氏の履歴書を送付した。吉田氏は2015年8月4日に文科省を退職。採用面接はそのわずか2日後だった。退職から2カ月後の10月1日に、早大教授に就任した。

「局長に自ら履歴書を書かせて就職活動させるのはしのびない、というのがあっせんの理由らしい。その発想自体がおごりであり、あまりにも世間の感覚から離れている」(同省OB)

 実は、吉田氏は著作権法のエキスパートで、在職中も横浜国大へ教員として出向したこともある。

 元審議官の寺脇研・京都造形芸術大学教授はいぶかしがる。

「知的財産権はTPPでも重要になる。著作権の分野では引く手あまただっただろうに。なぜ、焦って早大に天下りしたのか」

 吉田氏が教授として就いたのは大学総合研究センター。早大のホームページには吉田氏の業務は「政策の動向の調査研究」「文科省の事業に関する大学への助言」と紹介されていた。

 教育ジャーナリストの後藤健夫氏は、そこに文科省の思惑を読み取ったという。

3177とはずがたり:2017/02/02(木) 15:40:57
>>3176-3177
「(吉田氏の業務紹介は)文科省と大学のパイプ役に来たと書いているも同然。文科省はいま大学教育や高校教育など制度改革の転換期にある。文科省の政策意図に誘導するため、そのコミュニケーションのツールとして吉田氏を送り込んだと見るべきです。大学をコントロールするために、文科省は私学助成などカネをちらつかせるやり方です」

 そんな意図があったかどうかは不明だが、「学問の独立」や「在野精神」を謳う早大でも、抗しがたい「うまみ」があるという。

 文科省から早大に支出した私学助成金の額は、15年度が90億2179万9千円。前年の14年度が86億1118万7千円に上った。全国でも一、二を争う助成額だ。

「受け取っている補助金の額からしたら、早稲田は天下りを一人雇うことくらい、痛くもかゆくもないんじゃないでしょうか」(別の私立大学教員)

 ある大学関係者は話す。

「一般に、大学側としては補助金を申請する際、文科省OBがいれば審査がスムーズにいくのではないかという期待がある。資料から文科省の政策の方向性を読み取ってもらい、方向性に沿った研究をすれば資金が得られやすいという考えも働く。元キャリア官僚がいるほうが圧倒的に有利でしょう。自分で資料を作っていたんですから」

 もちろん、官僚にとっても天下り先として「早稲田大学教授」は魅力的なポスト。吉田氏にとっても悪い話ではなかったのだろう。

「やはり名誉。名も知れぬ大学よりは、早稲田大学教授というネームバリューは使い勝手がいい。本を出しませんか、テレビに出ませんかといった引きがあるでしょう。黙っていても学生が集まる大学だから、雑務もそれほど多くはないと思います」(大学関係者)

 冒頭の大槻氏の怒りは、こうした背景を踏まえてのこと。いくら大学に予算がほしいからといって、教授として採用していいのか、早大も足元を見られたものだと言いたいのだ。

 情けないのは、監視委のヒアリング調査に対し、早大側は文科省の人事課の書いたシナリオに沿ってウソの回答をしたこと。本当は、文科省側から早大へ吉田氏の再就職を要求したにもかかわらず、逆に早大側が求めたように説明するよう指示されていた。

「人事戦略上、高等教育行政に詳しい人材を求めたいと考えた」として、以前、早大に在籍した文科省OBに仲介を依頼。吉田氏を紹介され、退職翌日に連絡を取ったという虚偽のシナリオが「想定問答」に書かれていた。もちろん、この文科省OBはまったく関わっていない。

 1月20日、早大の鎌田薫総長は記者会見で釈明した。

「形式的な調査なので内容に沿った供述をしてほしいと文科省から依頼があったので、(早大の人事担当者は)最初は意向に沿った回答をした。文科省が違法な指導をすることはあり得ないと思っていた」

 まるで被害者のようなふるまいで、「不適切な利益供与・便宜供与を求めたこともなければ、受けたこともない」と強調した。だが、早大の関係者の目は厳しい。

「行政手腕のある人に来てもらうメリットは実際あるのでしょう。でも、ルール違反を犯しては、文科省と癒着して受け入れたと勘繰られても仕方ない」

※週刊朝日 2017年2月10日号より抜粋

3178とはずがたり:2017/02/02(木) 15:42:22
文科省OBひとりに年間数億円のムダ 天下りの闇拡大
https://dot.asahi.com/aera/2017013000171.html
by 若林亜紀 (更新 2017/1/31 07:00)

 文部科学省の補助金が、天下り受け入れ大学に42億円交付されることになっていた。はねのけた大学にはゼロ。

 文部科学省の事務次官が国家公務員法違反の天下りあっせんをしていたとして辞職した。

「国立大学の理事、事務局長は文科省の天下りで占められている」

 そう語るのは国立大学の職員。ある文部官僚の天下りの軌跡をたどろう。

 磯田文雄氏は東京大学法学部卒業後、1977年に文部省(当時)入省、在職中にスタンフォード大大学院に留学したエリートだ。文科省の研究振興局長、高等教育局長などを経て2012年に東大理事に出向した。

●茨大が拒否、名大が拾う

 13年9月末付で別の文科省OBにこのポストを譲り、いったん文科省に戻って大臣官房付に。14年3月で退職、同年5月に茨城大学の学長選挙に応募した。大学側では「文科省からの天下りの押し付け」ととらえた教職員が反発、副学長を対抗候補に立て、6月の選挙で磯田氏は落選する。次に磯田氏を迎えたのは名古屋大学だった。

 同年4月、文科省は「スーパーグローバル大学創成支援プログラム」を公募し、名大も茨城大学も応募していた。名大はアジア7カ国にサテライトキャンパスを設置し留学生を増やす案で応募した。ベトナム、モンゴル、カンボジア、ウズベキスタン、ラオス、フィリピンなどにつくるという。審査結果の発表は9月なのに、奇妙なことに、名大はこれらを統括する「アジアサテライトキャンパス学院」を8月に開設し、初代学院長に磯田氏が納まった。

 名大学長であった浜口道成氏(当時)が退任あいさつで経緯を明かしていた。

「文科省に(プログラムを)『やっていいか』と持ち掛けると二つ返事で『オッケー』と(言われた)」

 9月、この事業で名古屋大学には最大で年間5億円、10年間で42億円の補助金が交付されることが公式発表された。104校が応募し、37校が採択された中、茨城大学は落選した。

 表向きには80ページにも及ぶ指定書式での書類選考とヒアリングで厳正な選考が行われたことになっている。磯田氏の受け入れが暗黙の交付条件だったのだろうか。名大は否定する。

「押し付けられたのではない。名大からお願いして来ていただいた。給料もそんなに高くない。年俸1千万円程度だ」(名大総務部)

●天下りで事務が円滑に

 昨今の大学教授たちは忙しくなったという。昔のようにのんびりはしていられない。文科省や外部の資金に応募して競争で研究費をとらねばならなくなった。どういった分野に予算がつくのかアンテナを張り、膨大な申請書類をそろえる、そういった事務仕事に忙殺されるようになった。落選すれば徒労に終わる。それが、天下りを受け入れると、いろいろスムーズにことが運ぶらしい。文科省の来年度予算案は5兆円。

「会計検査院の退職者のうち毎年約10人が再就職しているが、内閣のあっせんが疑われる」

 民進党は国会で指摘した。天下りは他省庁でも疑われる。国民生活でなく、既得権益者たちの安寧な暮らしのために税金がばらまかれていく。

「霞が関では50歳前後から早期退職が始まる慣行がある。年金支給までどうやって暮らすのか」

 官僚たちは天下りはやむなしと言うが、OB一人の生活保障のために年数億円の補助金をつけるのは効率が悪すぎる。

 安倍政権が天下りを本当に根絶する気なら、国民が納得できる形で、早期退職を強いられる高齢公務員の生活保障を考えるべきだ。そして、天下りあっせんは違法行為なのだから、手を染めた事務次官は厳罰に処すべきで、支払われる退職金8千万円弱も減額するべきだろう。現実的かつ厳罰を伴う「天下り根絶」策を望む。(ジャーナリスト・若林亜紀)

※AERA 2017年2月6日号

3179とはずがたり:2017/02/02(木) 21:22:19
最も「国際的」な大学150校発表、日本の4大学がランク入り
http://www.excite.co.jp/News/it_lf/20170202/ForbesJapan_5075.html
Forbes JAPAN 2017年2月2日 17時00分 (2017年2月2日 20時22分 更新)

世界は広い。だが、私たちはかつてほどその大きさを感じなくなっている。各国のさまざまな分野で学び、研究し、その関連産業に従事する人たちはこれまで以上に、国を超えて互いに、そして互いのアイデアに容易にアクセスできるようになっている。

今後も優れた大学、質の高い教育機関であり続けたいと考える大学はいずれも、自らの国際性を広く世界に示し、各国の優秀な学生、教師たちを引き付ける必要がある。そして、それによって国際的に高い評価を得なくてはならない。

そうした努力において成功を収めているのはどの大学だろうか。世界の教育市場に関する調査を行う英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」は2月1日、「最も国際性のある大学」ランキングを発表した。

ランキングは、以下の項目に関する評価に基づき、決定されたものだ。

・ 学生に占める留学生の割合
・ 職員に占める外国人の割合
・ 学術誌に発表した論文に外国人の共著者がいること
・ 国際的な評判

これらを数値で評価した結果、上位2校はいずれもスイスの大学となった。また、上位10校までに入った大学が最も多かったのは英国だった。

米国の大学のトップは、22位のマサチューセッツ工科大学だった。THEは同国の大学が上位に入らない理由として、人口の多さを挙げている。「優秀な学生、研究者が国内に多く、外国人の割合が低くなる傾向がある」ためだという。ただ、ランキングに名前が入った大学の数は米国が最も多く、150位までに64校が名を連ねた。

日本は4校がリスト入り

日本の大学では以下の4校が、150位までのランキングに入った。かっこ内の数字は、2016年9月に発表された最新の「世界大学ランキング」(980位までがリスト入り、200位まで詳細を公表)での順位。

136位: 東京大学/ 東京(39位)
141位: 筑波大学/茨城(401〜500位にランク入り)
143位: 東京工業大学/東京(同251〜300位)
149位: 東北大学/宮城(同201〜250位)

最も国際的な大学ランキング

1位(9) スイス連邦工科大学チューリッヒ校(スイス、チューリッヒ)
2位(30) スイス連邦工科大学ローザンヌ校(スイス、ローザンヌ)
3位(43) 香港大学(香港)
4位(24) シンガポール国立大学(シンガポール)
5位(8) インペリアル・カレッジ・ロンドン(英ロンドン)
6位(1) オックスフォード大学(英オックスフォード)
7位(47) オーストラリア国立大学(豪キャンベラ)
8位(4) ケンブリッジ大学(英ケンブリッジ)
9位(15) ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(英ロンドン)
10位(25) ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(英ロンドン)

かっこ内の数字は同上
Karsten Strauss

3180とはずがたり:2017/02/02(木) 23:22:51
一橋の学問を考える会
[橋問叢書 第五十三号]    一橋と社会工学  一橋大学商学部教授 宮川 公男
http://jfn.josuikai.net/nendokai/dec-club/sinronbun/2005_Mokuji/Kyoumonsousyo/dai53gou/Syakaikougaku.htm

3181とはずがたり:2017/02/05(日) 12:01:02
地方私立大、進む公立への衣替え 少子化で経営厳しく
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASK24643KK24ULZU005.html
02月04日 22:57朝日新聞

http://tohazugatali.web.fc2.com/education/m_ASK24643KK24ULZU005.jpg

 地方の私立大が公立大に衣替えする動きが進んでいる。朝日新聞の調べでは7大学が公立化し、少なくとも6私大が今後、その予定か構想がある。少子化が進み、私大経営が厳しさを増すことが主な要因だが、将来、国や引き受けた自治体の財政上の負担が増えかねないとの指摘もある。

 2018年ごろから18歳人口が減り始めると予測され、国の財政難で私学への補助金の伸びも見込めない。こうした中で千歳科学技術大は昨年12月、北海道千歳市への公立化を求める要望書で、少子化の急速な進行や受験生の国公立大・大規模私大志向、地域経済低迷による教育費の負担増などを挙げ、「地方の私立大学の運営は極めて厳しい」などと記した。姉妹校2校を地元自治体に任せた東京理科大(東京都新宿区)は、2校を含めた全体としては経営は順調だというが、少子化や他大との競争激化に備え、キャンパス再編など「選択と集中」を進める一環だという。

 自治体側が財政負担をしてでも公立化に踏み切るのは、大学を引き受けることで若者が残り、地元経済への波及効果が見込めるためだ。また、大学の運営費の一部が国から地方交付税交付金として配分されるため、授業料引き下げなどで学生も集めやすくなる。もともと、私大として設立された時、地元自治体が財政的支援をしていた例がほとんどだ。

長野)諏訪東京理科大、公立化し存続 6市町村と県結論
http://www.asahi.com/articles/ASJ4X4H1VJ4XUOOB00P.html?ref=goonews
2016年4月29日03時00分

 諏訪地域の6市町村と県などでつくる「諏訪東京理科大学公立化等検討協議会」は28日、諏訪市役所で第3回の会議を開き、諏訪東京理科大を公立化して存続させることを決めた。

 学校法人・東京理科大(東京)が昨年9月、茅野市など6市町村に公立大学法人化を要請。検討協は、大学の存続の可否を含めて協議を続けてきた。設置主の運営形態などについては今後の協議で決める。会長の柳平千代一・茅野市長は「目指すのは魅力ある大学。公立化はその第1のステップ」と話した。

山口)私立大として最後の卒業式 山口東京理科大学
http://www.asahi.com/articles/ASJ3K43HPJ3KTZNB00F.html?ref=goonews
大野博2016年3月18日03時00分

 4月1日から山陽小野田市立の公立大学として生まれ変わる私立山口東京理科大学の卒業式(学位記授与式)が17日、山陽小野田市民館であった。卒業生のうち、同大大学院への進学者が昨年の2人から19人へと大幅に増えており、学費が安くなるなど、公立化への期待感をうかがわせた。

 工学部の機械工学、電気工学、応用化学の3学科の卒業生が計143人、大学院工学専攻修士課程の修了生は2人。就職する卒業生94人のうち、27人が県内への就職を決めたという。

 卒業生代表として謝辞を述べた機械工学科の中原功喜さん(24)=熊本県出身=は、4月から山口県内の高校に工業科の教員として勤務する予定だ。「吉田松陰の松下村塾にならい、長所を重んじた教育をしていきたい」と抱負を語り、「(公立化で)これまで以上に地方から人材を創出する大学になると思う」と話した。

 同大は公立化により、学費などが大幅に安くなる見通しで、定員割れも珍しくなかった大学への一般入試志願者も、2015年度1395人、16年度4149人と、うなぎ登りに増えている。(大野博)

京都)福知山公立大で初の大学祭 地域の人らでにぎわう
http://www.asahi.com/articles/ASJBY4GV7JBYPLZB003.html?ref=goonews
横山健彦2016年10月30日03時00分

 私立成美大を公立化して今春開学した福知山公立大(福知山市堀)で29日、初の大学祭「福桔(ふっき)祭」が開かれた。来年閉校する成美大短期大学部の最後の大学祭も同時に開かれ、多くの地域の人らが訪れた。

 大学祭の名前は、市の花・桔梗(ききょう)と市名を合わせた。学生らの模擬店や地元の新鮮な野菜、特産品の即売など計十数店が開き、店の前では大きな呼び込みの声が響いていた。

 小雨が降るあいにくの天気だったが、野外ステージでは市内の高校によるジャズバンド演奏や和太鼓のパフォーマンスなども披露された。漫才師を目指し、養成所に通っている昨年の成美大卒業生(23)の漫才にも多くの人が集まった。

 公立大2回生で実行委員長の鳥居岳史さん(20)は「これを機に大学のことをよく知ってもらい、参加してくれた高校などと一緒になって地域を盛り上げたい」と話していた。(横山健彦)

3182とはずがたり:2017/02/05(日) 12:15:08
>旧小野田市(現山陽小野田市)などが短大設置時に約21億円、4年制大学への移行時に35億円の補助金を出した。

>「理科大」ブランドでも、ここ数年は定員割れが続いた。隣の宇部市にある山口大工学部との差別化も難しく、学費も6割以上高かった。山口東京理科大単独で計算した累積損失は約90億円に上って存続が危ぶまれる状況になり

>山口東京理科大は2018年4月、山口大にない薬学部を新設する予定だ。薬剤師の資格が取れる薬学部は人気が高い。地元には製薬会社の工場も多い。

>その結果、公立化初年度の16年度入試の倍率は8倍と高く、大手予備校の偏差値も10ほど上がった。公立化で学費は下がり…学費が半額になり…

>公立化で市は国から学生1人あたり約170万円の地方交付税交付金を受ける。理系なので文系に比べて高めだ。市の試算では、定員割れが解消できれば、今後10年は市の負担は生じないという。

公立化で偏差値10アップ、倍率8倍に 山口東京理科大
http://www.asahi.com/articles/ASK1V5K3LK1VUTIL03R.html?iref=com_alist_8_06
川口敦子、菅野雄介2017年2月5日05時27分

 経営環境が厳しさを増す私立大と若者の地元からの流出に悩む自治体。全国で進む私立大の公立化は両者のさまざまな事情や思惑が一致した結果だ。だが、少子化の流れが止まらない中、国や自治体の税金の使い方として効果的なのかといった課題は残る。

地方私立大、進む公立への衣替え 少子化で経営厳しく
 「私にとって、公立はうれしい」。山口県の玄関口、山口宇部空港のロビーにはこんな看板が掲げられている。昨年4月、私立から「山陽小野田市立山口東京理科大」になったことのPRだ。

 学校法人・東京理科大(東京)が1987年に設立した東京理科大山口短大が前身。当時の理科大は理学の普及のため、各地に「姉妹校」を展開し、地元も地域活性化の核となると歓迎した。旧小野田市(現山陽小野田市)などが短大設置時に約21億円、4年制大学への移行時に35億円の補助金を出した。

 だが、「理科大」ブランドでも、ここ数年は定員割れが続いた。隣の宇部市にある山口大工学部との差別化も難しく、学費も6割以上高かった。山口東京理科大単独で計算した累積損失は約90億円に上って存続が危ぶまれる状況になり、「選択と集中」に踏み切った。

 一方、人口6万人強の山陽小野田市も若者の県外流出が止まらず、大学がなくなれば、さらなる衰退につながりかねなかった。理科大の連結決算で損失分は解消。大学と自治体の考えが一致し、山陽小野田市が大学を引き受けた。隣接の山口大との違いを出そうと、公立化した山口東京理科大は2018年4月、山口大にない薬学部を新設する予定だ。薬剤師の資格が取れる薬学部は人気が高い。地元には製薬会社の工場も多い。6年制のため、全学年がそろえば720人。既存の工学部と合わせれば1600人ほどの学生を抱える計算になる。薬学部の教員や運営のノウハウは理科大が提供する。

 その結果、公立化初年度の16年度入試の倍率は8倍と高く、大手予備校の偏差値も10ほど上がった。公立化で学費は下がり、応用化学科4年の大村拓さん(23)は「最後の1年だけでも学費が半額になり、親の負担が減ったのはありがたい」。保護者アンケートでも志望動機に「公立化」を挙げる人が多かった。

 森田廣学長は「都会の大学では生活費がかかると逡巡(しゅんじゅん)する親は多い。地元に大学を存続させる意義は大きい」と話す。

 公立化で市は国から学生1人あたり約170万円の地方交付税交付金を受ける。理系なので文系に比べて高めだ。市の試算では、定員割れが解消できれば、今後10年は市の負担は生じないという。

3183とはずがたり:2017/02/06(月) 02:51:12

最近の京大生はこんな文章が必要な程軟弱になってしまったんか!?情けない。
20年程昔,バブル期の京大生は正々堂々と誇りと一寸の羞じらいを持って留年してたもんだぞ。

2016年10月18日 15時00分 更新
「留年や中退は決して人生の破滅ではない」 京大の手引「留年について」が挫折した学生を優しく導く名文
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1610/18/news088.html

留年や中退などは多くの人が経験するごく普通の出来事としたうえで、向き合い方を優しく記しています。
[沓澤真二,ねとらぼ]

3184とはずがたり:2017/02/06(月) 15:30:59

<文科省天下り>13年ごろあっせん体制構築 次官らも認識
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20170206k0000e040259000c.html
13:02

人事課OBを巡る文部科学省と関連団体の関係
http://tohazugatali.web.fc2.com/education/s_mainichi-20170206k0000e040259000c.jpg

 文部科学省の組織的な天下りあっせん問題で、松野博一文科相は6日、記者会見し、これまでの調査結果を公表した。同省人事課OBの嶋貫和男氏による再就職のあっせんは、2009年7月の嶋貫氏の退職直後から開始。その後、人事課の関与が増え、13年ごろまでには嶋貫氏と人事課による組織的なあっせん体制が構築されたことを明らかにした。この仕組みは人事課長だけでなく、依願退職した前川喜平前事務次官ら歴代の複数の事務次官や、ナンバー2の文科審議官も認識していたとも述べた。

 今回の調査は人事課OBを仲介役としたあっせんの仕組みを対象としたもので、今後、政府の再就職等監視委員会が違法または違法の疑いがあると指摘した37件の再就職の調査や、全職員と出向者合わせて約3000人を対象にした書面などによる調査も実施。2月下旬に中間報告、3月下旬に最終報告をとりまとめて公表する。

 国家公務員による再就職のあっせん行為などは、国家公務員法の改正により09年から規制された。松野氏の会見によると、嶋貫氏を仲介役とした再就職のあっせんは「嶋貫氏のボランティアとの認識のもと」で始まり、当初は人事課もOBによるあっせんに期待するという姿勢だったという。

 しかし、嶋貫氏が関与したあっせんは少しずつ拡大し、人事課の関与も増え、13年ごろまでには嶋貫氏と人事課が共同して再就職のあっせん体制を構築した。その後、嶋貫氏が14年1月に東京都千代田区の文科省近くに任意団体「文教フォーラム」を設立したことなどもあり、人事課との関係もさらに深くなった。最近は、嶋貫氏が大学などを運営する学校法人や企業などの求人情報を人事課に提供。これに対して、人事課が退職者などの候補者を示し、嶋貫氏が調整する手法が続けられたという。【佐々木洋、田中裕之】

3185とはずがたり:2017/02/06(月) 21:30:32
なんかしても東京の大学の偏差値が上がって地方はバカを引き受けろというのかという批判が湧き上がって結局有耶無耶の内に取りやめとなりそうだw

東京への大学集中、是正検討=地方創生で有識者会議―政府
http://news.goo.ne.jp/topstories/politics/354/642e4de77fea40bb7fe7f667d60bc8ca.html
(時事通信) 19:09

 政府は6日、東京一極集中の一因とされる東京都内への大学集中の是正策を探るため、有識者会議の初会合を開いた。若者が生まれ育った地元に定着し、地方創生の担い手となることを目指す。地方での大学振興や若者向け雇用機会の創出、都内での大学・学部の新増設抑制や地方移転について話し合い、5月中旬ごろに中間報告書をまとめる。

 山本幸三地方創生担当相は「地方から東京圏への人口流出に歯止めをかけ、東京一極集中を是正するためには、地方に仕事を呼び、人が仕事を呼び込む好循環を確立することが重要だ」とあいさつした。

 有識者会議は、大学関係者や自治体の首長ら13人で構成。座長に坂根正弘コマツ相談役、座長代理に増田寛也東大大学院客員教授がそれぞれ就いた。

3186とはずがたり:2017/02/09(木) 23:07:24
後輩どもを犯罪者にしといて自分はのうのうとブルガリア大使か,良いご身分だな。

「自ら戒める」と山中氏 文科省天下り関与の元次官
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0366693.html
02/08 23:06

 文部科学省の違法な天下りに関与したとして「戒告相当」とされた、元事務次官の山中伸一駐ブルガリア大使は8日、「自らを戒めている」と述べた上で、処分内容に沿って給与の20%を2カ月分自主返納したことを明らかにした。会議が開かれた外務省で共同通信の取材に答えた。

 大使辞任は「しっかりと任務に当たっていきたい」と否定した。

3187とはずがたり:2017/02/13(月) 15:50:39
慶大にも違法天下りか=人事課OB仲介―文科省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170213-00000055-jij-pol
時事通信 2/13(月) 14:40配信

 文部科学省の組織的な天下りあっせん問題で、昨年3月末に同省を退職した元幹部(61)が慶応大に再就職していたことが13日、分かった。

 天下りを仲介していた人事課OBの嶋貫和男氏(67)が関与しており、同省は、国家公務員法違反の疑いがあるとして詳細を調べている。

 同大や内閣人事局の公表資料などによると、この元幹部は私立大を担当する私学助成課長や私学行政課長などを歴任。昨年6月1日付で慶応大参事に再就職した。この際、嶋貫氏による情報提供があったという。

3188とはずがたり:2017/02/14(火) 16:10:07
>日本で高等教育に対する公的支出が貧弱なのは、疑いようがない事実です。高等教育費の対GDP比は、ビリが韓国で日本がブービーだった。でも韓国が朴政権になってから、韓国は3分の1くらい給付型奨学金を導入したので、ついに抜かれてしまって、日本は現在最下位ですからね。
この事実から出発しないとどうしようもない。戦後50年掛けてこのシステムを造ってきた自民党が全部悪なのだ♪

「日本は努力次第で上に行ける平等社会だ」
学生支援機構トップが奨学金制度批判に苦言
http://toyokeizai.net/articles/-/101723
関田 真也 :東洋経済オンライン編集部 2016年01月28日

「まるで貸金業者」「若者を食い物にしている」とまで批判されるようになった奨学金制度。貸与という名の借金を学生自身が負う仕組みになっており、「奨学金」という名前がそもそもふさわしくないのではないかという疑問の声も出ている。
日本の奨学金制度の大半の運営を行うのは、独立行政法人である日本学生支援機構(旧日本育英会)。歴代の理事長には国立大学の学長経験者が名を連ねていたが、2011年7月からは日本銀行出身の遠藤勝裕氏が就任している。これまでの大学関係者とは異なり、「金融のプロ」だ。
日々の報道や批判的な世論について、どのように考えているのか。遠藤理事長に話を聞いた。今回は、その前編をお届けする。

――奨学金問題は貸与を受ける人が多いこともあって、世間の関心も高いです。取材も多いのでは?

5年近く理事長をやっていますので、いろいろな取材を受けましたよ。雑誌やら新聞やら……。正確に私の意図をきちんと伝えてくれるところもあれば、部分的にフォーカスして伝えられたりね。ただ、私もある程度は心得ていますよ。公的立場にある者は、部分的に切り取られることもある、ということを前提として、取材に応じていかなければならないので。

奨学金を返還できない人は、全体の2%強

――取材に当たって、「奨学金を返せない人の割合は、全体のどれくらいだと思うか」と何人かの人に質問してみました。その結果、「2〜3割くらい」と答える方が多かったです。

要返還者が400万人いるんですけど、そのうち返還率は97%以上です。つまり延滞債権者の比率は2〜3%。メガバンクもだいたい同じくらいなんですよ。無審査で貸与しているのに、この数字は本当にすごいことだと思います。日本人はやはり真面目な国民性なんだなと。

延滞比率は一貫して減少傾向だ
ただ、もちろん、いろいろな事情を抱えた人がいることは承知しています。ですから、そういう人に対してわれわれは、さまざまなセーフティネットを設けて、「こういうものがありますから、皆さん、遠慮しないで申し入れてください」とお伝えしています。フォローすることができる人には、あらゆる救いの手を差し伸べている。しかし、それは一切記事になりません。なぜかと言うと、あまりにも当たり前だから。

――確かに、ネガティブな報道が大変多い印象です。

「在学中に受けた貸与金を返すために、ソープランドで働いています」とかね。本当にイレギュラーなものだけが記事になる。奨学金の返還者の例として、こういった特殊な事例だけをあげてほしくない。

私だって、今の奨学金制度が完璧だなんてまったく思っていません。建設的な批判はどんどんしてほしい。ただ、センセーショナルな部分だけをあおる批判は、私は犯罪的行為だとすら思う。「学生支援機構の奨学金を借りたら地獄」と言わんばかりの報道が当たり前のように伝えられるようになった時に、何が起きるかよく考えてみてください。

3189とはずがたり:2017/02/14(火) 16:10:33
遠藤勝裕(えんどう かつひろ)/日本学生支援機構理事長。1945年6月生まれ。1968年、早稲田大学第一政治経済学部卒業後、日本銀行へ入行。1995年、同行神戸支店長在任時に阪神淡路大震災に遭遇し、金融パニック防止、復興支援に尽力。同行電算局長を経て、2000年から日本証券代行社長、2010年からときわ総合サービス社長を歴任。2011年7月から現職。経済同友会では教育問題委員会副委員長を務め、2010年に奨学金に関する提言「経済格差を教育格差に繋げないために」のとりまとめに関わる。2014年から東京都教育委員会委員も務める(撮影:尾形文繁)
本当に優秀だけれども、経済的に高等教育を受ける環境にない子供たちの可能性を摘むことになるんじゃないか。「学生支援機構の奨学金というものがあるなら、大学に行こう」と考えたはずの子供たちが、進学をあきらめてしまう。これは、絶対にあってはならないことなんです。

本来高等教育を受けるべき子供に、悪影響を与える

ああいうあおり方をして、いったい何の利益があるのか……。発言している人の中には、ひょっとしたら売名行為なんじゃないかと思うことすらある。

――学生に金を貸し付けて儲けようとしているのだ、という論調も少なくありません。

そうやって極端なことを言う人が、世の中ではまかり通ってるわけですよ。しょっちゅうマスコミに登場してね。本当に驚いたんだけど、極端な大学の先生なんかは、「日本学生支援機構の奨学金を受けるくらいなら、まだ消費者ローンを組んだほうがましだ」とまで発言している。僕なんか70歳過ぎてもすぐ頭に血が上るから、「この大学なんか、今すぐ奨学金の対象から外してしまえ」と思いますよ。

で、その先生が所属する大学を見たら、日本学生支援機構から5000人くらいが奨学金の貸与を受けている。その額は数十億円にものぼりますよ。奨学金は有利子と言ったって金利は何%ですか。奨学金と同じような条件で消費者ローンが貸してくれるんですか。そんなわけないでしょう。そこまで言うなら、学生に消費者ローンを組ませればいいじゃないですか。

――返済できないことへのペナルティとしての、延滞金に対する批判も強い。

平成27(2015)年度も、30億?40億円の延滞金がありましたが、これは国からの運営費交付金(約140億円)と合わせて事務経費に充てられている。もし延滞金をナシにしてしまえば、そのぶん、運営費交付金を増やさなければならない。誰かが事務経費を負担をしなければならないのです。

家庭が貧しいといった理由で、高等教育機関での勉強をあきらめるということは、絶対にあってはならないという思いは、当然、つねに持っています。

しかし、独立行政法人は、国民の皆さんが汗水垂らして働いた、公的な税金を使って運営している。その中で、事業をこなしていく必要があるんです。きちんと払っている人が相対的に損をするようなことにならないようにするためにも延滞金は必要です。

――奨学金制度を批判している人達は、「限られた財源」という考え方自体も間違いとの前提で考えているのでは?

清水の舞台から飛び降りたつもりで、日本は毎年1兆円拠出して、教育に全力で予算を振り向けるんだ、というなら、私も全面給付型にすることは、もちろん大賛成ですよ。返さなくていいわけですから、それはいいに決まっている。

(衆議院議員で前文部科学相の)下村博文さんなんかは、「OECD並みに教育費にかけると考えれば、日本でも10兆円出てくる」と言ってる。じゃあOECD並みに高等教育に10兆円かけてくださいよ、と言いたい。たとえ10年かがりだって構わない。

日本で高等教育に対する公的支出が貧弱なのは、疑いようがない事実です。高等教育費の対GDP比は、ビリが韓国で日本がブービーだった。でも韓国が朴政権になってから、韓国は3分の1くらい給付型奨学金を導入したので、ついに抜かれてしまって、日本は現在最下位ですからね。

――財源の問題はつきまといますけど、教育はそもそも家庭に負担させるべきではないという考え方も多いですね。

確かにフィンランドとか全部給付型だけど、消費税率も高いし、人口は日本の10分の1くらい。要するに国民の同意があるんですよ。

3190とはずがたり:2017/02/14(火) 16:10:57
>>3188-3191
――日本では国民的合意が取れない?

そうでしょうね。なぜかいうと、高等教育機関で勉強する人は日本の社会全体で見れば、多数派というわけではない。消費税を8%から10%に2%上げるだけでも、税と社会保障の一体改革ということでようやく実現したけど、一方では軽減税率で、財源がどんどん取られてしまうという状況なわけですから。今の日本の財政状況からすると、合意を得るのはなかなか難しい。

確かに、日本が教育において経済的な部分のサポートは足りない部分があるのは明らか。でも、裏を返せば、その経済的なサポートさえできれば、ほかの国に比べてまだまだ捨てたもんじゃない。

日本はヨーロッパのような階級社会ではない

――日本とほかの国の最大の相違点は?

奨学金の問題もよくヨーロッパと比較されますけど、ヨーロッパ社会というのは、日本なんかよりはるかに階級社会なんですよ。生まれ落ちた時から「銀のスプーン」をくわえている人もいる。階級という形で格差が社会システムにあらかじめ組み込まれてしまっているんです。

日本では、勉強をしっかりして、真面目であれば、公立の小中高校から東大にだって京大にだって行けるじゃないですか。イギリスだったら、リバプールの港湾労働者のところに生まれたら、たとえばケンブリッジ大学なんて行きたくても行けないわけですよ。

――日本では格差が拡大しているという認識を持っている方が多いと思いますが。

いやいや、日本は世界的に見ればまだまだ平等で、流動性の高い社会だと思います。大学に行くのも自由。奨学金の貸与を受けるのも自由。誰も拘束なんてしてないんですよ。

3191とはずがたり:2017/02/14(火) 16:11:28
>返せない人は一部の大学に集中している
これ云っちゃうなら思い切って大学名公表しちゃいなYO。

と思ったら近々公表されることになってるそうな。激サイティングだ(;´Д`)
>大学別の延滞率は近々、日本学生支援機構からも公表される予定になっているということですね。

奨学金「貧困問題」、最大の責任者は誰なのか
返せない人は一部の大学に集中している
http://toyokeizai.net/articles/-/101742
関田 真也 :東洋経済オンライン編集部 2016年01月30日

利息や延滞金を取ることについて、批判が出ている奨学金制度。しかし、日本学生支援機構の遠藤理事長は、「予算さえあるなら、奨学金を全面給付型にすることは、もちろん大賛成」と言う。一方で、そもそも「大学を卒業すれば、就職も安泰で、幸せになれる」といった考えは、現代においては幻想であるとも指摘。進学に対する学生や親の安易な考え方に警鐘を鳴らす。そして、その矛先は奨学金を学費として受け取る大学へ……。
奨学金問題を巡る、インタビューの後編。

――理事長は、ほかのメディアのインタビューの中で、「大学にさえ行けばいいなんて、イリュージョン(幻想)」と発言していますが、これはどういった趣旨でしょうか。

よく読んでもらえればわかると思いますけれど、日本学生支援機構の奨学金で高等教育を受けているのであれば、貸与を受けた人にも「学ぶ責任」がある、ということです。

われわれは高等教育機関で学ぶサポートを一生懸命したい。と同時に、その子供たちに、「奨学金さえ受けて、大学に行きさえすればなんとかなるんだ」といった甘い考えはやめて欲しい、ということも言いたいんですよね。

手に職をつけて生きていく道もある

――大学進学だけが進む道ではない、と。

人生の選択肢はいろいろありますよ、と言いたい。手に職をつけて、料理人になる、職人になるという選択肢だってある。

日本の高度経済成長を支えた企業戦士と言われていた人たちの大半は、高卒の方々。ではその人たちはアンハッピーだったのかというと、そんなわけはない。日本の社会の屋台骨を支えて、戦後復興と高度成長の担い手となっていた。

それで経済力が豊かになってきたから、高等教育機関に入る人が増え、進学率の向上という形につながってきたわけです。しかし、今はその考えの流れが逆転してしまっている。

――「逆転」とはどういう意味でしょう。

一生懸命勉強して、高等教育機関に進んで、いろいろなものを身に付けて、社会の発展のために貢献をする、という順番が、本来あるべき筋。しかし、今は、大学を出さえすれば、社会人としても幸せになれる、という形に発想が逆転しているのではないかということ。

親は子供の幸せを思ってか、「大学だけはなんとか出てちょうだいよ」となる。大学さえ出ればハッピーだと思う傾向がありますね。これもイリュージョン、幻想ですよと言いたい。目の前の子供の能力を見てやるべき。せっかくの子供の意欲や能力を封じることは、あってはならない。

――しかし、奨学金問題に取り組んでいる弁護士の方に取材していると、「大卒でないということ自体が、生きていくうえで壁になるという現実がある」といった指摘もありましたが。

それはおかしい。その弁護士は、どういうつもりで言ったのか知らないけれど、そういった言説には非常に反発する気持ちを覚えますね。今の大学進学率って何%ですか。

3192とはずがたり:2017/02/14(火) 16:11:44
――日本では約50%です。

そうですよね。じゃあ大学に行かない人間は何しているのですか。みんな汗水垂らして働いて、税金を払っているんですよ。四大に行っている人の2.6人に1人は、その税金を原資とした奨学金の貸与を受けて勉強している。同世代の若者の半分は、働いて税金を納めているという事実を忘れてはいけません。

編集部注記)四大のほかに短大や高専などの進学者や無職の浪人生もおり、「同世代の若者の半分」が働いているわけではありません。

だからその弁護士がね、「四大の壁がある」なんていうのは、そんなの甘い!?じゃあ大学に行かないで働いている人たちは人間じゃないのか、ということですよ。

――そこまでの意味で言っているわけではないと思いますが……。

「壁がある」というのはそういうことじゃないですか。彼らは「奨学金制度がひどい」ということを言うために、そういったことをわざわざ持ち出している。本当に怒りを覚えますね、そういうことを言う人には……。

意欲があるけれども経済力がない人を救う。そのために奨学金制度というものはあるのです。その原資になっているものは何かと言えば、働いている人が汗水垂らして納めた税金です。そこを忘れずに議論しなければいけない。

大学を出ても、企業はすべてを「大卒」と考えない

――現代には「四大の壁」は存在しない、と?

そんなものはないですよ。奨学金で困っている人を救う弁護士ですら、そういうことを言うわけですね。その人は、社会のことを知らないんです。はっきり言って、企業は大学と名のつくところを出たからといって、すべてを「大卒」だなんて思っていません。働く意欲があって、手に職さえあれば、活躍できる場所は必ずあるんですよ。

――日本において、そもそも大学は数が多すぎるのではないかといった声もある。

日本の高度成長から安定成長を支えてきた多くの人は大卒ではないわけですが、「せめて自分の子供は大学にやりたい」という思いが、大学教育へのニーズを増大させていきました。文科省も、この社会のニーズに応えるために認可を増やしてきたということでしょう。

――学生を集めることに苦労しているような大学は、奨学金の存在が経営の大前提になっているという現実があるのでは。

そう。奨学金制度のステークホルダーは誰か。教育を受ける学生はもちろんだけど、それ以上に大学なんですよ。

僕の日銀の後輩が、ある小さな大学の理事長をやっていますが、「お前さんのところの大学は、奨学金の貸与がこれだけあるぞ。これが全部抜けたらどうなる?」と聞いてみたところ、「そんなことになったら、すぐ潰れてしまいます」と言っていましたよ。

大学の経営者に、私どもはそれを口を酸っぱくして言っています。あらゆる大学関係の集まりに、時間があれば私が直接出て行って、奨学金問題は皆さんの問題だとお伝えして、学校ごとの貸与額や延滞率を、各大学の理事長さんや学長さんに渡しているんです。

――延滞率がわかっているということは、奨学金を使って教育をしたけれど、社会に出てリターンが取れなかった学生の割合が高い大学も、わかるということですよね。

そのとおり。実は、貸与を受けている学生が多いところほど、延滞率も高かったりする。奨学金の貸与を受けて、それを返還するということは、社会人のイロハ。教育という観点もあると、僕は思うんですよね。

奨学金延滞率の大学別データを公開する

――そうした数字を見ても、大学関係者に危機感はあまり感じられない?

大学側が危機感を認識してくださっているならば、われわれはまだ助かる気がする。ところが、延滞の状況を伝えると「こんなもの初めて見た」って感じなのですよ。学校経営のど真ん中の問題なのに。

――大学別の延滞率は近々、日本学生支援機構からも公表される予定になっているということですね。

われわれは独立行政法人ですから、中期目標というものを与えられています。文部科学省の評価委員会によって、第三期中期計画の中で定められているんですよ。平成28(2016)年度の夏頃以降に公表するということになっています。

3193とはずがたり:2017/02/14(火) 16:12:15
>>3191-3193
現時点では大学名の公表はできないため、階層別の延滞率となっている
――ある意味、教育投資のROI(投資に対するリターン)のワーストランキングが発表されることになる。

最初の段階では、各大学は「なんでそんなことをやるんだ」と文句が出てしまうかもしれないけど、大学が危機感を持って、もっと社会に通用する教育をサービスとして提供する、という動機づけになりえるでしょう。

――実態として、学生をただ集めて、教育は適当にやっているのではないかという大学もあると思いますか。

それについて直接のコメントはできませんが、高専の延滞率がいちばん低いんです。まさに高専の学生たちは専門教育をしっかり受けている。だから、社会からのニーズが高いのです。つまり、そういうことなんです。

――教育効果が高くない場所に奨学金を使って学生を送り込んでも、うまくいくはずがない。日本学生支援機構は大学の教育内容の改善に、もっと圧力をかけるべき立場なのでは。

大学教育を幻想にしないためには、どうするんだってことですよね??まずお伝えしたいのは、私が理事長になってから、だいぶ大学への圧力は強まっているということです。

奨学金の貸与にふさわしい教育サービスを提供することを、大学に要請していくこともわれわれの行うべきことだということは理解しています。ただ、なかなか難しい面もある。大学が学生に施した教育内容を確認し、その評価まで行い、そして判定を行うとなると、膨大な事務が必要になる。

現在はまだ、貸与を受けた学生が本当に授業に出ているかどうかを、大学に協力してもらって調査をしたり、延滞率の公表によって大学にも自覚をしてもらうという、プリミティブな段階です。

――無審査で貸与されることが前提ですから、借りるほうも、学費として受け取る側も、なかなかシビアに考えられないという現実もあるのかもしれないですね。

金融の格言に、「貸すも親切、貸さぬも親切」という言葉があります。カネが必要だという人にカネを貸さないのは、一見意地悪に見えるけど、状況によっては本人のためになる場合もある。それがあるから「借りる時のえびす顔、返す時のえんま顔」。どういう意味かわかりますか?

奨学金は「返す時のえんま顔」だけが残った

――おカネを借りる人は、借りるときにはにこにこして喜んでいたのに、返すときには渋い顔をするという意味ですね。

そう。本来の金融の考え方からすれば、奨学金も学力試験をやったうえで、ようやく借りられる、という形もありうる。そうすれば本人も、「よかったなあ。なんとか、親に迷惑をかけないで大学の授業料を払える。卒業した後きちんと返せるように、頑張って勉強しよう」となるかもしれない。

しかし、日本学生支援機構は、無審査で貸しますから、「貸さぬ親切」というものがない。だから、学生が貸与を受けても「借りる時のえびす顔」がなくなってしまうのですよね。「貸すも親切」と「返す時のえんま顔」、この2つだけが残ってしまうというのが奨学金なのです。

――教育は人格形成の基礎になるもので、金銭的リターンを目指す事業投資とは根本的に違いますから、「貸さぬ親切」というわけにはいかないですよね。

奨学金は教育ローンだって言われるけど、われわれ金融人からすれば、奨学金がローンなんていうことは絶対にあり得ない。無担保で、稼ぎゼロの、学生本人に貸すのですから。貸し手は親じゃないんですよ。ただ、奨学金の場合は、ほとんどの人が「ありがとうございました」と言って真面目に返してくるのです。

理事長になってもっとも驚いたことなのですが、返済を完了すると、「育英会、学生支援機構のおかげで社会人として自立できました」といって寄付金をくださる人がいる。これが年間いくらあると思いますか。なんと1億円もいただいているのです。これは1人5000円だったり、1万円だったりですが、小口の寄付が本当にたくさん送られてくる。

奨学金を返済してもらうときは、「返す時のえんま顔」だけじゃないんだ、ということです。こういう人達がいるんだから、私もどういう悪口を言われても、頑張っていかなければならないと思っているんですよ。

3194とはずがたり:2017/02/14(火) 18:38:18
アホか,当時使われてなかったのなら太平洋戦争改め大東亜戦争としなきゃ行けなくなる。
○○上皇とかは○○院として欲しい部分はある(○○院ってのが当時の呼び方)けど,鎖国と聖徳太子ぐらいいいんちゃうか。

小中社会科、「鎖国」消える…次期学習指導要領
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20170214-567-OYT1T50142.html
17:00読売新聞

 「鎖国」が消える――。

 文部科学省が14日に公表した次期学習指導要領の改定案では、小中学校の社会科で「鎖国」の表記をやめ、「幕府の対外政策」に改める。中学歴史でも史料に忠実に、「聖徳太子」を「 厩戸王 うまやどのおう」に変更する。

 文科省によると、これまで小中学校社会科の学習指導要領では「鎖国」が使われてきた。しかし、江戸幕府は長崎でオランダや中国との交易を許しており、薩摩(鹿児島県)など3か所でも外交と貿易が行われ、完全に国を閉ざしていなかったことから、実態に即した表記にする。

 文科省の担当者は「当時、鎖国という言葉は使われていなかったので、正しい言い方にした」としている。

 また、現行の中学歴史の指導要領にある「聖徳太子」は、「厩戸王(聖徳太子)」に改める。ただ、小学校ではなじみがあるとして、「聖徳太子(厩戸王)」の表記にする。実際の教科書では、すでにこうした変化は現れている。

 一方、小中学校の体育などでは「不安や悩み」「ストレス」への対処法を学ぶことが新たに明記された。今後、深呼吸して気持ちを落ち着かせる「呼吸法」や、体をリラックスさせる方法などが指導要領の解説書に盛り込まれる見通しだ。

3195とはずがたり:2017/02/14(火) 18:44:31
>>3191-3193
みつからねー>大学別延滞率

まさか批判受けてブルって止めちゃったんちゃうらねー

3196とはずがたり:2017/02/15(水) 16:51:16
なにをしたんや!?

学生に嫌がらせ、教員を懲戒解雇
下関市立大「悪質」
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20170215000094

 山口県の下関市立大は15日、男性教員が複数の女子学生にハラスメントに該当する行為をしたとして、懲戒解雇にしたと発表した。処分は1月31日付。大学側は「行為の内容が悪質だった」と理由を説明しているが、具体的な嫌がらせの内容は明らかにしていない。

 市立大によると、昨年秋、ハラスメント行為を受けた複数の学生が大学に相談し発覚。学内のハラスメント防止委員会が調査していた。教員は行為を認め「学生や大学に迷惑をかけ申し訳ない」と話しているという。

 下関市立大の荻野喜弘理事長は記者会見で「大変申し訳ない。再発防止を徹底する」と陳謝した。

【 2017年02月15日 15時35分 】

3197とはずがたり:2017/02/17(金) 20:33:23
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/3798
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/3802

「安倍晋三記念小学校」用に国有地をほぼ無料で取得した森友学園、ヘイトスピーチ文書配布で大阪府が行政指導を検討
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20170217/Buzzap_41133.html
BUZZAP! 2017年2月17日 10時53分 (2017年2月17日 19時52分 更新)

「安倍晋三記念小学校」を運営する学校法人森本学園に対し、大阪府が民族差別的表現の疑いのある文書を保護者に配布したとして行政指導を検討しています。詳細は以下から。

国から用地をほぼ無料で取得したことが大きな物議を醸している「安倍晋三記念小学校」の運営団体が中国、韓国へのヘイトスピーチで行政指導が検討されるという、とんでもない事態になっています。
もちろん利益供与自体が絶対に許されない大きな問題ですが、その相手が昨年対策法が成立したばかりのヘイトスピーチという反社会的行為を行っているということで、政府の差別主義への姿勢が大きく問われる案件となっています。
上記の「安倍晋三記念小学校」の土地取得に関して問題になっている森友学園が現在大阪市淀川区で運営しているのが「教育勅語」や「五箇条の御誓文」を朗唱させる「愛国幼稚園」として知られる大阪の塚本幼稚園。
BUZZAP!でも先日この塚本幼稚園が公式HPに「インターネット上での当園に対する誹謗・中傷記事について」という文書を掲載、その中で「日本に在住する極めて少数派の韓国・中華人民共和国等の人たち」によって「不当な誹謗・中傷記事が書かれたブログが立ち上げられ、園及び保護者に対する悪口や嘘が投稿され」たという無根拠なヘイトスピーチが行われていることを指摘しました。
インターネット上での当園に対する誹謗・中傷記事について(魚拓)
国有地9割引ゲットの「愛国小学校」、運営母体の森友学園が在日中国・韓国人にヘイトスピーチをしていた | BUZZAP!(バザップ!)
大阪府は2016年12月に塚本幼稚園に子供を通わせる保護者から「よこしまな考えを持った在日韓国人や支那人」などと描かれた文書が配布されたという苦情を受け、担当者が2017年1月に日本会議の大阪支部長でもある森友学園の籠池泰典理事長らから事情を聞いたところ、文書の配布を認めたとのこと。…

大阪府はこの文書が民族差別を扇動するヘイトスピーチに当たる疑いがあるとして、行政指導を行うか検討することとしています。籠池泰典理事長は文書配布の理由については「保護者と裁判で争っているため答えられない」として回答していません。
“民族差別的表現の疑い” ? NHK 関西 NEWS WEB
また、同様の文書は以前にも配布されており、2016年2月には別の保護者が「韓国人と中国人は嫌いです。日本精神を継承するべきです」とした副園長からの手書きの手紙を受け取っています。

退園者からの聞き取り。「・・・心中韓国人と中国人は嫌いです。お母さんも日本に嫁がれたのなら日本精神を継承なされるべきです(中略)勝手なこといいなさんな!腹が立ってしかたありません。副園長」
こういう文書が保護者に渡されきたようだ。 pic.twitter.com/7ZFcUy2Ctf
? たつみコータロー参議院議員 日本共産党 (@kotarotatsumi) 2017年2月16日

「韓国人と中国人嫌い」副園長が保護者に手紙渡す ? 社会 _ 日刊スポーツ
籠池泰典理事長は共同通信の取材に対して「園はどの国の人にも門戸を開いているが、日本人になったのなら、日本の文化に沿ってもらわないと困る」と答えています。
森友学園はヘイトスピーチが日本の文化であると本気で考えているのでしょうか?そして、この学校法人に異常な利益供与を行う政府はこの見解に賛同するのでしょうか?

3198とはずがたり:2017/02/20(月) 08:10:59
>>3197

小学校建設の国有地問題、解明へ
売却の真相、弁護士団体が表明
https://this.kiji.is/204535744710198781
2017/2/15 20:44

 大阪府豊中市で私立小学校建設を計画する学校法人「森友学園」(大阪市淀川区)に、評価額の14%で払い下げた国有地の売却額を国が非開示にした問題で、弁護士団体「自由法曹団」が15日、大阪市内で記者会見し、「売却経緯の真相を解明したい」と表明した。

 会見で村山晃弁護士は、「売り払う過程に不自然な点が多い」と強調。国が地下のごみ撤去に8億円余りかかると見積もり、評価額9億5600万円から差し引いたことについて「費用の算定根拠が示されていない」などと疑問を示した。

 小学校は4月開校予定で、名誉校長は安倍晋三首相の夫人昭恵さん。

3202とはずがたり:2017/02/21(火) 17:18:08
完全にアウトちゃうの?

学長予定者に仲介役OB嶋貫氏 滋慶学園の大学新設申請
http://digital.asahi.com/articles/ASK2P44W0K2PUTIL02D.html?rm=572
菅野雄介 力丸祥子、杉浦幹治2017年2月21日14時00分

 文部科学省の組織的な「天下り」あっせんシステムの中心だったと認定された人事課OBは、新設をめざす大学の学長予定者になっていた。文科省の調査で見つかった人事課のメモには、そのOBの関与を隠すよう指示する記載が見つかった。

人事課OB関与を隠蔽指示 文科省天下り問題、中間報告
■文科省、不当な働きかけ否定

 21日午前9時に始まった松野博一文科相の記者会見で、質問が集中したのは、「天下り」仲介役の人事課OB、嶋貫和男氏を学長に予定していた滋慶大学(大阪市、通信教育課程)の設置申請に絡む問題だった。

 文科省の中間報告によると、嶋貫氏が2010年1月から特別顧問を務めていた滋慶学園側は14年3月末に同大の設置を申請。文科省の大学設置・学校法人審議会で審査した。

 だが、当時の大臣官房審議官と設置審査担当の補佐級職員は人事課職員に、学長予定者を巡り是正意見が出るとの情報を伝達。同省は中間報告で、設置審査とは関係のない職員に情報を伝えたことは信用失墜行為を禁じた国家公務員法違反にあたると指摘した。人事課職員は同5月13日に人事課長にメールで伝えたが、嶋貫氏には伝えていないという。

 同省は同5月19日、滋慶学園に「学長の資質が不明確」などとする是正意見を出した。その後、同7月末に設置申請は取り下げられたという。同省は審査過程や嶋貫氏の処遇について、不当な働きかけなどはなかったと説明した。

 ログイン前の続きしかし会見では「情報漏洩(ろうえい)はなかったのか」「審査の過程は適切だったのか」などの質問が続出。松野文科相は「設置審査の信頼性を著しく損ない、信用を失墜させた。誠に遺憾。厳正に処罰する」と話した。(菅野雄介)

■OB証言「嶋貫さんを頼る雰囲気」

 人事課の引き継ぎメモには、嶋貫和男氏(67)の関与を隠すよう指示した記載があったが、OBらの証言からは、嶋貫氏の具体的な関与の実態が浮かぶ。

 公益社団法人に再就職した同省OBは、取材に対し「退職後に嶋貫さんに就職先を紹介してもらった」と証言する。「どこかいいところがあればお願いします」と頼むと、淡々とした様子で引き受け、しばらくして今の就職先を紹介されたという。

 「同期会などがあると、退職の話と相まって『嶋貫さん』というキーワードが出ることがあった。退職が近づいたら嶋貫さんを頼りにしようという雰囲気があった」と振り返る。

 私立の学校法人に再就職した別のOBは、自身はあっせんは受けていないとしつつ、嶋貫氏について「再就職の規制が変わる前、退職勧奨と再就職先のあっせんを長く担当していたと聞いた。人事課が長く、顔が広かった」と話した。

 別の公益社団法人に再就職した同省OBは「再就職規制について組織的に学ぶ機会がなかった」と話す。退職数カ月前に人事課から「再就職したら届け出るように」というメールが来た程度だったといい、「届け出ていない人もいるのではないか」と懸念する。

 規制されている「職務と利害関係のある企業・団体」の概念もあいまいで、大学行政を管轄する高等教育局の吉田大輔元局長が早稲田大学に再就職した際は、「ああ、これはセーフなのかと思った」と受け止めたという。だが、吉田氏の事例は国家公務員法違反と認定された。(力丸祥子、杉浦幹治)

■菅官房長官「包み隠さず報告」

 文部科学省の組織的な「天下り」あっせん問題をめぐる調査の中間報告結果が公表されたことを受け、菅義偉官房長官は21日午前の記者会見で、「(違法な事案は)決してあってはならないものであり、極めて問題だ。松野博一文科相が先頭にたって調査を進め、全容解明に全力を尽くしていただきたい」と述べた。

 他の省庁で調査を進めていることにも言及し、「徹底的な調査を行っており、国民の疑念を払拭(ふっしょく)するため、包み隠さず報告したい。全容が明らかになった時点で、外部の力を借りながら再発防止をしっかりやりたい」と述べた。

3203とはずがたり:2017/02/21(火) 17:19:07

外交官の再就職もあっせんか 文科省人事課、東京外大へ
http://www.asahi.com/articles/ASK2P41DFK2PUTIL01Z.html?iref=com_alist_8_05
2017年2月21日15時04分

 文部科学省人事課が昨年、男性外交官(当時)の東京外国語大学特任教授への再就職あっせんに関わっていた疑いがあることがわかった。東京外大は「文科省人事課から紹介された」としている。国家公務員法は、現役職員による職員やOBの再就職あっせんを禁じており、同法違反に当たる可能性もある。

 東京外大によると、文科省のスーパーグローバル大学に2014年度に採択されたことをきっかけに、国際交流分野の人材を卒業生や他大学から探していた。2015年夏ごろ文科省人事課に照会したところ、16年1月に同課からこの外交官を紹介され、3月23日に面接して採用を決めた。

 この外交官は3月29日付で外務省を退職。3日後の4月1日付で同大特任教授に就いた。外務省ではグアテマラ大使やバチカン大使を歴任し、大学では留学生向けの不定期の授業などを担当しているという。東京外大の担当者は21日、「広く人材を探している中でたまたま情報を入手した。再就職のあっせんを受けたとは認識しておらず、大学としては問題ないと考えている」と説明している。岸田文雄外相も同日、「まずは事実確認に全力で取り組むよう指示を出した」と述べ、文科省再就職等問題調査班は「今後、調査を進める中で出てくるかもしれない」としている。

3207とはずがたり:2017/02/24(金) 02:00:57
俺も妻も何もしてないから悪くねえhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/3808じゃなくて,名誉校長ならその影響力行使してこんな土地取引辞退させろよなあ

“安倍晋三小学校”の疑惑は「国有地8億円値引き」だけではない! 認可プロセスも異常すぎ…な内実とは?
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20170221/Shueishapn_20170221_80449.html
週プレNews 2017年2月21日 06時00分 (2017年2月24日 01時02分 更新)

「瑞穂の國記念小學院」の校舎。「伊勢神宮からほど近い松坂の地ですくすく育った杉の木・檜をつかった木造伝統建築」(同学院ホームページ)とのこと

相場から約8億円引きで国有地を手に入れ、新しく小学校を建設中の学校法人「森友学園」。

政界と学校の不正な取引を疑われる同学園は、地元大阪では“愛国幼稚園”の母体であり、園児の保護者とたびたびトラブルを起こすことで知られていた。その内実を取材してみると…これはマジでアカンやつだった!

* * *

今どきの園児に教育勅語や軍歌を唱和させる――。

そんな愛国教育で地元では知られる塚本幼稚園幼児教育学園(大阪市淀川区)の経営母体、森友学園が、この4月に開校予定の「瑞穂(みづほ)の國記念小學院」でスキャンダルに揺れている。

昨年6月、森友学園は学校用地として大阪府豊中市の国有地8770平方メートルを購入したのだが、その払い下げ価格が近隣の国有地(9492平方メートル)の売却額の10分の1ほどの激安価格だったことが発覚した。

この問題を追及する木村真・豊中市議が説明する。

「この土地はもともと、豊中市が防災公園として整備しようと、国に貸与を打診していたんです。しかし、国は市に買い取りを求めたため、仕方なく敷地の半分を買って公園にしたという経緯があります。

ところが昨年、森友学園が残り半分を買い取ったと聞きつけ、近畿財務局に売買契約の公開請求をしたところ、売却額の欄などが黒塗りだらけだったんです。これはおかしいと売却額の公表を求めたところ、不動産鑑定士が9億5600万円と評価をした土地を、国はわずか1億3400万円で森友学園に払い下げていたことがわかったのです」

その差額、実に8億2200万円! いくらなんでも安すぎる。これでは「国と学園が裏で不正な取引をしたのではないか?」との疑惑が浮上するのも当然だ。全国紙の政治部記者が言う。

「森友学園の籠池泰典理事長は、『日本会議』の大阪支部の幹部。日本会議は憲法改正や天皇の靖国神社親拝などを目指す団体で、安倍首相とも親密な関係を築いている。その幹部である籠池理事長に口説かれて、名誉校長に就任するのが首相夫人の昭恵さんです。

しかも、森友学園が配った小学校設立資金の寄付用紙には『安倍晋三記念小学校』の文字があります。籠池理事長は当初、首相の名前を冠した日本初の神道系小学校を設立するつもりだったのです。こうした事実から、政権が財務省に口利きをし、国有地を森友学園に格安で払い下げたのではないかとの疑念も生じているのです」

ベストセラー『日本会議の研究』(扶桑社新書)の著者である菅野完(たもつ)氏もこう指摘する。

「8億円のディスカウントも異例ですが、小学校認可のプロセスもプンプンにおいます。瑞穂の國記念小學院は平成26年12月18日に開かれた大阪府教委の私学審議会で、『申請内容に確認すべき点がある』として、小学校設置申請を一度却下されているんです。

ところが、そのわずか1ヵ月後の平成27年1月27日に、なぜか、大阪府教委の私学審議会がわざわざ臨時会を開いて『認可適当と認める』という結論を下し、新小学校の設立にゴーサインを出してしまいました。当時の文科省のトップは下村博文大臣で、大阪府のトップは松井一郎府知事。ふたりとも日本会議と極めて近しい関係にあります。

森友学園が愛国教育を行なうのは自由です。しかし、この急転直下の設置認可に政治権力が介入していたとするなら、それは問題にされるべきでしょう」

そして、退園者が続出する「愛国幼稚園」の実態とは? さらに理事長は本誌に何を語ったか? 詳しくは『週刊プレイボーイ』10号(2月20日発売)「国有地を爆安でゲットした大阪『神道』学園のヤバすぎる実態!!」にて

(取材・撮影/ボールルーム)

3211とはずがたり:2017/02/27(月) 14:27:43
このむかつく学校法人破産せんかね〜。産廃をまともに(=ちゃんと手順踏んで)処理したら絶対に潰れるやろー。

<森友学園>「ごみの土は仮置き」…HPに反論掲載
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20170227k0000e040135000c.html
11:13毎日新聞

「森友学園」に売却された国有地で建設が進む「瑞穂の国記念小学院」=大阪府豊中市で2017年2月24日午後3時19分、本社ヘリから森園道子撮影
(毎日新聞)
 学校法人「森友学園」(大阪市淀川区)が小学校用地として大阪府豊中市の国有地を鑑定額より安く取得した問題について、法人は、4月開校予定の小学校のホームページ(HP)に反論を掲載した。工事に関わった土木業者が「建設現場から掘り出したごみの一部を敷地内に埋めた」とする証言に対し、ごみを含む土は「仮置き」状態だとし、今後分別して処理する考えを示した。

 26日付で掲載された。法人は、施工業者に確認した内容として「工事の手順、工事用地の確保の観点から、グラウンド東側に仮置きしていた産廃土(産業廃棄物の交じった土)の一部を移動させる必要が生じた」と経緯を説明。「仮置きしている産廃土の地下を掘削し、一部の産廃土を縦積みにする形で仮置きした」とし、埋め戻しによる隠蔽(いんぺい)を否定した。また、工事の経過表も公表し、28日ごろから、ごみと土に分別し、分別できないものは産廃として搬出する考えを示した。

 工事に関わった土木業者はこれまでの毎日新聞の取材に、「発注元の業者の指示で敷地内に穴を掘り、ごみが交じった土を埋めた」などと証言している。【津久井達】

3212とはずがたり:2017/02/27(月) 15:04:21
【衆院予算委員会】「森友学園」運営の幼稚園で「安倍首相がんばれ」宣誓報道 首相は「詳細承知しない」 
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1702270011.html
11:19産経新聞

 一般会計総額を過去最大の97兆4547億円とする平成29年度予算案は27日午後、衆院の予算委員会と本会議で可決され、参院に送付される。憲法の衆院優越規定により送付から30日後に自然成立するため、年度内の成立が確定する。

 予算案は28日に参院で審議入りする見通し。参院で2月中に本予算の実質審議に入るのは、平成11年以来18年ぶりとなる。

 衆院予算委は27日午前、安倍晋三首相と全閣僚が出席して予算案の締めくくり質疑を行った。

 民進党の福島伸享氏は、大阪府豊中市の国有地が学校法人「森友学園」(大阪市)に評価額の14%の値段で売却された問題に絡み、同学園が運営する幼稚園の園児に「安倍首相がんばれ」などと宣誓させていたとする報道を取り上げ、見解をただした。首相は「行われている教育の詳細は承知していない」と述べるにとどめた。福島氏は、森友学園の籠池泰典理事長の参考人招致も重ねて求めた。

3213とはずがたり:2017/02/27(月) 22:36:56
森友学園28日の会見延期、上西小百合議員が明かす
http://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1785083.html
[2017年2月27日21時58分]

 国有地取得をめぐる問題が指摘されている大阪市の学校法人「森友学園」が、28日に大阪市で開くとしていた記者会見が、急きょ延期されたことが分かった。

 学園側の会見をセッティングした上西小百合衆院議員(無所属)が27日、自身のツイッターで明かした。

 上西氏は、会見を予定する学園の広報担当と、学園としての見解が「必ずしも一致するものではない」との連絡が、この日、学園からあったことを明かし、「学園の考えを例え一部でも反映していない会見を行うことはできません」としている。

 その上で、双方にヒアリングをしてあらためて「今後のスケジュールを調整したい」とも述べている。

 上西氏は、学園とのつながりに関し、ツイッターで「私が国会議員になった4年前、(当時所属していた日本)維新(の会)から『塚本幼稚園』を視察してその素晴らしさを広めろと命じられた」「行ったら異様だったので、“卑怯”な私はブログにアップするのをやめました」などと主張している。

3214とはずがたり:2017/02/27(月) 22:47:03
>売買契約上、2017年4月1日にその土地を用途に供することができない(=学校開設ができない)場合、国は買い戻すことが可能とのこと。その場合、土地の上の建物はすべて取り壊し、更地にする必要があります。
これ発動させろや。

「安倍晋三記念小学校」こと愛国小学校、大阪府の設置認可が下りていなかった
http://buzzap.jp/news/20170220-osaka-pref-no-permission-mizuhonokuni-shogakuin/
2017年2月20日17:04 by shishimaru | カテゴリー 社会 | タグ 教育, 森友学園

国民すべての財産であるため、不当な利益を得るものが現れないよう、取引にあたっては細心の注意が払われるべき国有地を破格でゲットした疑惑が持ち上がっている「安倍晋三記念小学校」こと愛国小学校。

まさに「疑惑の総合商社」となりつつありますが、驚愕の事実がまたしても明らかになりました。詳細は以下から。

玉木雄一郎(民進党)【国会中継 衆議院 予算委員会】平成29年2月20日 ? YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=I7KjctsN3Bs&feature=youtu.be&t=1035

本日国会で行われた衆議院の予算委員会において、民進党の玉木議員が行った質疑応答によると、大阪府の私立学校審議会は現時点で4月開校予定の愛国小学校について、設置認可を出していない(「認可適当」の答申が出ている段階)そうです。

大阪府の場合、私立学校について同年3月に認可を行う例があるものの、大学の場合は開設前年度の3月31日までに認可を取る必要がある(最も遅いケースでも開設前年度の1月に出た例があるのみ)ため、開校まで1ヶ月強しかない時点で認可が下りていないのは、かなり異例であるとのこと。

また、国有地を不当に安く売却したことが問題となっていますが、愛国小学校の運営元・森友学園に国有地を売ったことで国が得られる収入はたった200万円程度。

すぐ隣の土地が14億円で買い取られたのに対し、不自然極まりないほど安く、おまけに校舎が木造建築のため、森友学園に対して6200万円の補助金が支給されたとしています。

さらに文科省および財務省は愛国小学校に関する大阪府の議事録をチェックしていないことも答弁から明らかに。

つまり売却にあたって「学校経営の安定性」が条件とされていたはずの国有地が、設置認可すら出ておらず、安定して生徒を集められるかどうかも分からない学校に対し、タダ同然の価格で売り払われていたわけです。

なお、売買契約上、2017年4月1日にその土地を用途に供することができない(=学校開設ができない)場合、国は買い戻すことが可能とのこと。その場合、土地の上の建物はすべて取り壊し、更地にする必要があります。

「炭酸飲料を飲ませる=韓国人」という、支離滅裂な差別発言が経営者によって行われるhttp://bylines.news.yahoo.co.jp/akazawatatsuya/20170218-00067839/など、森友学園傘下の「愛国幼稚園」で実施されている教育についての問題も明るみに出る中、このまま設置認可は下りるのでしょうか。

「〇〇ちゃんら(園児の名前)にましてや1歳の子にコーラやファンタを飲ませているとききましたが、それでも親ですか」「韓国人とかは、整形したり、そんなものをのんだりしますが、日本人はさせません。根っこが腐ることを幼稚園では教えてません」

ちなみにPTAの決算報告書に異議を唱えた結果、強制退園させられた園児の親に副園長が渡した手紙http://web.archive.org/web/20160908035824/http://ameblo.jp/tsukamotoyouchien/entry-12179808363.htmlはこんな感じ。大阪府の窓口に相談したことについて、「大阪府庁にTELしたらあかん」と、強く口止めを求める内容となっています。

3215とはずがたり:2017/02/28(火) 18:53:33
女房は10年程前に塚本幼稚園に見学に行った事があるそうな。その時はそんな変じゃなかったようだ,とのこと。
この10年で右翼化したというか前面に出すようになったのか?

「安保法制 国会通過 良かったです!」と元気良く叫ぶ園児たち、愛国幼稚園の驚くべき映像が公開される
http://buzzap.jp/news/20170226-tsukamoto-kindergarten-undoukai/
2017年2月26日17:30

3216とはずがたり:2017/02/28(火) 23:04:48
疑惑の森友学園、理事長が安倍首相に反論 「名誉校長就任は事前承諾だった」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170227-00010000-bfj-soci
BuzzFeed Japan 2/27(月) 12:18配信

学校法人「森友学園」が購入した大阪の国有地をめぐる疑惑。10億円級の土地だが、学園側が支払っていたのは実質200万円だった。この土地にできる小学校の名誉校長を安倍晋三首相の妻・昭恵氏が務めていたことに関し、双方の認識が食い違っている。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

2月24日の衆議院予算委員会で安倍首相は、「学校法人で講演する際に待合室で頼まれ断ったが、そのまま名誉校長として紹介された」と説明している。

辞任した理由については、「さまざまな出来事があり、名誉校長から退くことになった」という。

疑惑の森友学園、理事長が安倍首相に反論 「名誉校長就任は事前承諾だった」
Staff / Reuters
森友学園の籠池理事長は「事前に承認してもらった」との見解を崩していない。
2月27日、NHKがインタビューを報じた。26日に撮影されたもので、籠池理事長はこう、首相の答弁に反論している。

「承認をされてから(講演で)紹介をさせていただいたと、私は理解しております」

事前に名誉校長に就任してもらったという立場だ。

ただ、「そのところはご夫人が発言されたわけではありませんので」として、「昭恵夫人の受け取りようも当然あると思う」とも話している。

疑惑の森友学園、理事長が安倍首相に反論 「名誉校長就任は事前承諾だった」
すでに削除されたあいさつ
そもそも、なぜ昭恵氏は名誉校長になったのか。
この土地には4月、森友学園が運営する「瑞穂の國記念小學院」が開校する。校長である籠池泰典氏(森友学園理事長)は、政権に近く、改憲を目指す保守団体「日本会議」の大阪支部役員だ。

小学校のサイトでは「名誉校長」として、昭恵氏の顔写真とあいさつ文が掲載されていたが、辞任にあたり、削除されている。

森友学園は「塚本幼稚園」も運営していて、籠池理事長はその園長だ。その園で2015年9月に開かれた講演会に、昭恵氏は招待されている。

安倍首相の説明はこうだ。

「妻が学校法人で講演する際、待合室で『名誉校長になってください』と頼まれて断ったが、その後、突然、籠池理事長から講演の場で紹介されて拍手され、『引き受けてもらわないと困ります』と言われて、最終的には受けることになった」

どちらが事実なのか。
ただ、昭恵氏の書き込みなどを見る限り、森友学園の教育方針に賛同していることがわかる。講演をした2015年9月5日のFacebookには、例えば、こんな書き込みが。

”大阪の塚本幼稚園にて講演。
園児達は大変お行儀が良く元気です。
毎朝君が代を歌い、教育勅語、論語や大学などを暗唱。
http://tukamotoyouchien.ed.jp

この幼稚園は、園児に教育勅語を暗唱させることなどで知られており、国内外のメディアからも注目されていた。

講演会で、昭恵氏は何を語ったのか。テレビ東京が2月21日に報じた独占映像を見ると、名誉校長就任の経緯に自ら、こう触れている。

“籠池園長、副園長の本当に熱い熱い思いを何度も聞かせていただいて、この「瑞穂の國記念小學院」で何か私もお役に立てればいいなと思って……“

映像ではこの講演後、籠池理事長が「いま安倍昭恵先生に、名誉校長に就任していただいた。拍手してください」と報告している。

3217とはずがたり:2017/02/28(火) 23:05:05
>>3216-3217
サイトから削除された昭恵氏のあいさつ文にはこう書かれていた。
“籠池先生の教育に対する熱き思いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させていただきました。
瑞穂の國記念小學院は、優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます。
そこで備わった『やる気』や『達成感』、『プライド』や『勇気』が、子ども達の未来で大きく花開き、其々が日本のリーダーとして国際社会で活躍してくれることを期待しております“

また、週刊ポスト(3月3日号)には、「安倍夫妻と日本会議と私の関係」という特集が組まれている。

ここでインタビューに応じた森友学園の籠池理事長は、昭恵氏について「3〜4回ほど幼稚園に来ていただきました」とし、こう語っている。

“(森友学園の)古き日本の素晴らしい道徳性がある子供たちをご覧になって、教育方針に感動されたと思うんです。ファーストレディと言われるだけの器がある方だと思いますよ“

不明瞭な土地取引疑惑が取りざたされている森友学園。
この点に関しては、安倍首相も籠池理事長も、売買に「口利き」があったことを否定している。

2月24日の首相の答弁はこうだ。

「売却、認可の問題に、私と家内あるいは事務所も一切関わっていない。もし関わっているということであれば、私は政治家として責任を取ると明言している。ただ、ほかの政治家が関わっていたかどうかは、私は当然答えられない」

一方、籠池理事長は先出のNHKインタビューでこう語っている。

「安倍昭恵夫人や安倍総理がなんらかの便宜をはかったのではないかということは全くありません」

「日本人としてまっすぐな気持ちで、そういう学校を作ろうとしているわけだから。そこは明言しておきますね」

土地取引に関しては今後、会計検査院が事実関係を確認し、適法に処理されていたか、検査を実施する方針だ。

森友学園はこの問題に関連する会見を2月28日にも開く予定だったが、延期されることになった。

情報をお持ちの方は、BuzzFeed Japanのニュースチーム(japan-report@buzzfeed.com)までご連絡ください。

3218とはずがたり:2017/03/01(水) 11:57:27
戦略的とかなんとか云って殆ど意味ないわ。機械的にカネ配るだけの方が絶対に良い。茨大が落選して名大が通った結果に尽きる。ただそれによってサボる奴は絶対出てくるし,サボる奴と壮大で遠大なプランでやってる奴(やってきたけど結局巧く行かなかった奴)の区別は付かない。サボる奴を必要悪として赦せる社会の余裕が必要なんだけどそんな余裕がなくなっちゃってるのが問題。。

俺だって解ってるはゐる心算だが哲学系や文学系まともにやってんのかねと思う事も多いから難しい。工学系だって大した実験してない癖に理工系のみ真面目にやってて文系はやってないと批判するとも思う事多し。相互理解と寛容が重要だが社会がぎすぎすし過ぎているんだと思う。。

文科省OBひとりに年間数億円のムダ 天下りの闇拡大
https://dot.asahi.com/aera/2017013000171.html?page=1
by 若林亜紀 (更新 2017/1/31 07:00)

 文部科学省の補助金が、天下り受け入れ大学に42億円交付されることになっていた。はねのけた大学にはゼロ。

 文部科学省の事務次官が国家公務員法違反の天下りあっせんをしていたとして辞職した。

「国立大学の理事、事務局長は文科省の天下りで占められている」

 そう語るのは国立大学の職員。ある文部官僚の天下りの軌跡をたどろう。

 磯田文雄氏は東京大学法学部卒業後、1977年に文部省(当時)入省、在職中にスタンフォード大大学院に留学したエリートだ。文科省の研究振興局長、高等教育局長などを経て2012年に東大理事に出向した。

●茨大が拒否、名大が拾う

 13年9月末付で別の文科省OBにこのポストを譲り、いったん文科省に戻って大臣官房付に。14年3月で退職、同年5月に茨城大学の学長選挙に応募した。大学側では「文科省からの天下りの押し付け」ととらえた教職員が反発、副学長を対抗候補に立て、6月の選挙で磯田氏は落選する。次に磯田氏を迎えたのは名古屋大学だった。

 同年4月、文科省は「スーパーグローバル大学創成支援プログラム」を公募し、名大も茨城大学も応募していた。名大はアジア7カ国にサテライトキャンパスを設置し留学生を増やす案で応募した。ベトナム、モンゴル、カンボジア、ウズベキスタン、ラオス、フィリピンなどにつくるという。審査結果の発表は9月なのに、奇妙なことに、名大はこれらを統括する「アジアサテライトキャンパス学院」を8月に開設し、初代学院長に磯田氏が納まった。

 名大学長であった浜口道成氏(当時)が退任あいさつで経緯を明かしていた。

「文科省に(プログラムを)『やっていいか』と持ち掛けると二つ返事で『オッケー』と(言われた)」

 9月、この事業で名古屋大学には最大で年間5億円、10年間で42億円の補助金が交付されることが公式発表された。104校が応募し、37校が採択された中、茨城大学は落選した。

 表向きには80ページにも及ぶ指定書式での書類選考とヒアリングで厳正な選考が行われたことになっている。磯田氏の受け入れが暗黙の交付条件だったのだろうか。名大は否定する。

「押し付けられたのではない。名大からお願いして来ていただいた。給料もそんなに高くない。年俸1千万円程度だ」(名大総務部)

●天下りで事務が円滑に

 昨今の大学教授たちは忙しくなったという。昔のようにのんびりはしていられない。文科省や外部の資金に応募して競争で研究費をとらねばならなくなった。どういった分野に予算がつくのかアンテナを張り、膨大な申請書類をそろえる、そういった事務仕事に忙殺されるようになった。落選すれば徒労に終わる。それが、天下りを受け入れると、いろいろスムーズにことが運ぶらしい。文科省の来年度予算案は5兆円。

「会計検査院の退職者のうち毎年約10人が再就職しているが、内閣のあっせんが疑われる」

 民進党は国会で指摘した。天下りは他省庁でも疑われる。国民生活でなく、既得権益者たちの安寧な暮らしのために税金がばらまかれていく。

「霞が関では50歳前後から早期退職が始まる慣行がある。年金支給までどうやって暮らすのか」

 官僚たちは天下りはやむなしと言うが、OB一人の生活保障のために年数億円の補助金をつけるのは効率が悪すぎる。

 安倍政権が天下りを本当に根絶する気なら、国民が納得できる形で、早期退職を強いられる高齢公務員の生活保障を考えるべきだ。そして、天下りあっせんは違法行為なのだから、手を染めた事務次官は厳罰に処すべきで、支払われる退職金8千万円弱も減額するべきだろう。現実的かつ厳罰を伴う「天下り根絶」策を望む。(ジャーナリスト・若林亜紀)

※AERA 2017年2月6日号

3219とはずがたり:2017/03/02(木) 13:09:33

<森友学園>在日コリアンの会、大阪府に指導求める
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20170302k0000e040232000c.html
11:22毎日新聞

 学校法人「森友学園」が運営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)が人種差別を助長する教育をしているとして、在日コリアンらでつくる「ヘイトスピーチを許さない!大阪の会」(同市)などが2日、保護者への謝罪や再発防止を指導するよう求める要請書を大阪府の向井正博教育長と私立学校審議会の梶田叡一会長宛てに提出した。学園が対処しない場合、小学校設置を認可しないよう求めている。

 同会などは、2月27日の衆院予算委員会で幼稚園の運動会として取り上げられた映像で、園児に「日本を悪者にする中国や韓国は心を改めて」と選手宣誓をさせていたとして問題視。「人種差別行為」に当たり、ヘイトスピーチの抑止を目的とする大阪市条例などに違反すると指摘している。

 この日、同会のメンバーらが府庁を訪れて要請書を府私学課職員に手渡した。メンバーの一人は「人種差別を先導するような人は教育者としてふさわしくない。厳正な対応を求める」と話した。【武内彩、津久井達】

3220とはずがたり:2017/03/02(木) 13:10:02


<森友学園>国有地売却問題、鴻池事務所で作成 面談記録
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20170302k0000e010238000c.html
11:36毎日新聞

 大阪市の学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、共産党の小池晃書記局長は2日午前の参院予算委員会で、学園の籠池泰典理事長と自民党国会議員事務所の面談記録として1日の同委で示した資料について、鴻池祥肇元防災担当相(参院兵庫選挙区)の事務所で作成された資料だと明らかにした。

 小池氏は資料をもとに、2015年1月9日に近畿財務局管財課の統括官が籠池氏と会い、学園が小学校用地として希望していた国有地について「土地評価額10億円、10年間の定期借地で賃料は年4000万円」との条件を提示したと指摘。財務省の佐川宣寿理財局長は「財務局と学園はさまざまなやり取りをしていたが、個別の面会記録はなく、確認できない」と述べるにとどめた。また、昨年3月に籠池氏が財務省国有財産審理室長と面会したことに関し、小池氏は「政治家の介入なしになかなか会えない」と指摘したが、佐川局長は両者の面会を認めた上で「政治家の関与は一切ない」と否定した。

 安倍晋三首相は、鴻池氏が1日に籠池氏との接触を記者団に明らかにしたことについて「政治家なら襟をただすのは当然だ。その観点から鴻池氏は記者会見した。我が党の議員が(払い下げに)関わっていたら、当然本人に説明責任を果たさせる」と述べた。鴻池氏は記者団に、財務省などへの働きかけは行っていないと説明している。【光田宗義】

3221とはずがたり:2017/03/06(月) 20:48:54
年度内認可見送りへ=森友学園の小学校―大阪府
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170306-00000042-jij-pol
時事通信 3/6(月) 11:04配信

 大阪府の松井一郎知事は6日、学校法人「森友学園」(大阪市)が4月に開校を予定している小学校の今年度中の設置認可について、「(今月23日の)府私立学校審議会の意見を聞いた上で判断するが、物理的に難しい」と述べた。

 大阪府庁で記者団に語った。

 森友学園は府の審議会に、小学校の児童確保に向け、愛知県蒲郡市の私立海陽中等教育学校が推薦入学枠を提供するとの文書を提出していたが、同校側は「合意は全くしていない」と否定。知事は「提出してきた書類の信ぴょう性が疑われるのであれば、精査しなければならない」と指摘した。「これだけ虚偽の形が出てくれば、確認作業だけでも相当日数がいる」と話した。

3223とはずがたり:2017/03/07(火) 06:40:41
此迄,他の学校法人もいい加減な申請で通ってたんちゃうの!?(;´Д`)
この位騒がれないとウソを書いてもばれない仕組みになってるんでは??

森友学園「推薦枠はコンサルのミス」建築費も虚偽報告
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170306-00000069-mbsnewsv-soci
毎日放送 3/6(月) 23:47配信

 大阪の学校法人・森友学園が「愛知県の中高一貫校に推薦枠がある」と大阪府に報告したものの学校側が否定していた問題で、森友学園は府に対しコンサルティング会社が誤って載せたと釈明していたことがわかりました。

 国有地を評価額の7分の1以下で購入していた学校法人・森友学園は小学校の認可を巡り大阪府に対し「愛知県の中高一貫校・海陽学園に推薦枠を提供してもらうことで合意している」と報告していました。しかし海陽学園側が「事実無根」などと否定したことから府が確認したところ、森友学園は法人が依頼したコンサルティング会社が誤って記載したと釈明し、訂正する意向を示したということです。また森友学園は校舎の建築費について国に対し約21億円と申請し5600万円の補助金を受け取っていましたが、実際には府に示していた7億5600万円だったこともわかりました。

 森友学園は多く受け取った補助金は返還すると話しているということです。

毎日放送

3224とはずがたり:2017/03/07(火) 19:50:20

「森友学園」籠池夫妻の正体 経営難で名前変え?寄付を募り…多額の援助に無礼
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/170307/lif17030708000001-n1.html
2017.3.7 08:00

 大阪府豊中市の国有地を小学校建設用地として、評価額より大幅に安い価格で国から売却を受け、国会で集中砲火を浴びている学校法人「森友学園」(大阪市)。理事長の籠池(かごいけ)泰典氏(64)が、性急に小学校設立に動いた背景には運営する幼稚園が休園に追い込まれるなど同学園の経営難が関係しているという。与野党の人脈に度を超した陳情攻勢をかけてまで目的達成を図ろうとしたこの教育者はどんな人物なのか。取材を進めるとさまざまな雑音が聞こえてきた。

 関係者によると、休園しているのは大阪市住之江区の「開成幼稚園」。1982年に開園し、剣道やラグビーなどのスポーツ、珠算などを指導したほか、大阪市淀川区にある系列の「塚本幼稚園」と同様に愛国的な教育にも力を入れていた。

 近くの主婦(32)は「幼稚園は先生が厳しくて有名だった。籠池園長が園から車で出るときには全ての先生が園の前の歩道に出て、車が見えなくなるまで頭を下げ続けていた。普通の幼稚園では見られない異様な光景だった」と振り返る。

 2012年ごろには、塚本幼稚園で教職員らの退職が相次ぎ、人員が不足。登園した園児をスクールバスで開成幼稚園まで片道1時間ほどかけて往復させていたこともあったという。

相前後して、開成幼稚園でも園児の退園や入園児の減少で定員割れが深刻化。14年春に休園となり、現在も再開できておらず、施設が残されたままになっている。

 塚本幼稚園の元園児の保護者は「学園が開催する運動会では塚本幼稚園と開成幼稚園の園児が合同で参加していた。数年前から開成幼稚園の園児だけが参加しなくなったが、学園の方からは何も説明がなく不思議に思っていた」と話す。

 今年4月に開校をめざしている「瑞穂の國記念小學院」をめぐっては、学園側は借入金のある学校法人でも小学校参入が可能になるよう府に基準改正を要求。12年4月の改正を受けて豊中市の国有地取得を計画し、開成幼稚園の休園直後の14年10月、府に認可を申請していた。

 ただ、認可の是非を検討する府の私立学校審議会では同年12月、委員から学園の財務状況について、借入金が資産を超えている点が指摘されており、小学校新設で経営難を脱却しようとしていたとみられる。

 開成幼稚園は12年までは「南港さくら幼稚園」として運営。運営法人も「森友学園」ではなく「籠池学園」としていた。

 学園の籠池理事長も当時、名を「靖憲」としていたが、現在は「泰典」で、いずれも本名ではなく通名とみられる。

 教育関係者は「籠池氏だけでなく、妻の塚本幼稚園副園長も知らない間に別名を名乗るようになった。開成幼稚園では職員の給料未払いなどの問題があったようで、経営失敗のイメージを払拭するためではないかとうわさされていた」と話している。

 仕事上とはいえ、名前をコロコロ変えながら教育ビジネスを展開する籠池氏とはどのような人物なのか。

 親族や知人によると、籠池氏の自宅は問題の国有地がある大阪府豊中市の閑静な住宅街の一角にある。10年ほど前に2階建ての中古住宅を買い取って改装し、学園が運営する「塚本幼稚園」近くから転居してきた。

 「引っ越してきた当初は息子さんもいましたが、今はご夫婦と塚本幼稚園に勤める娘さんが暮らしているようです。奥さんは幼稚園で子供を相手に仕事をしているからか、よく家の外まで大きな声が響いてくる。祝日には玄関先に欠かさず国旗が掲げられているのが印象的です」(近くの主婦)

 籠池氏は香川県出身で関西大学に進学後、奈良県庁に入庁。当時は周囲に思想的な発言をすることはなかったが、学園の前理事長の娘と結婚し、運営に参画し始めたころから様子が変わり、前理事長が他界した1995年ごろからは園児に「教育勅語」を朗唱させるなどしていった。

 妻との間には3男2女をもうけ、園児たちと同様に、自身の子供たちにも幼いころからスポーツに取り組ませるなど熱心に教育していたようだが、近年はとくに息子たちとの関係が疎遠になっているという。籠池氏は幼稚園で園長を名乗るものの、実質的な運営は、副園長の妻に任せ、政治団体の活動などに積極的だったという。問題の小学校「瑞穂の國記念小學院」でも当初、校名を「安倍晋三記念小学校」にしようとし、昭恵夫人を名誉校長に据えるなど、首相夫妻の名を園の運営に利用してきた。

 小学校新設のため、園児や卒園児の保護者らにも1口1万円で複数口の寄付を募り、親族や親しい知人にもことあるごとに寄付を募っていたが、多額の援助にも感謝を伝えることはほとんどなかったという。

 教育者の名を借りた荒っぽいビジネスマン。そんな横顔が浮かび上がってくる。

3225とはずがたり:2017/03/08(水) 14:41:36

森友理事長、経歴詐称か 「自治省から出向」記録なし
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASK383FD5K38PTIL005.html
12:09朝日新聞

 森友学園が大阪府豊中市内で4月に開設を予定している小学校の設置認可をめぐり、学園側が大阪府教育庁に提出した籠池泰典(かごいけやすのり)理事長の経歴が事実と異なっていることが分かった。大学卒業後に奈良県庁に新規採用されたが、自治省(現総務省)から出向したと記載されていた。

 奈良県などによると、籠池氏は1977年3月に関西大学商学部を卒業後、同年4月に奈良県に新規採用で入庁。84年1月に「一身上の都合」で退職したという。同県は「自治省からの出向の記録はない」と説明する。

 一方、2014年10月に学園側から小学校の設置認可申請が提出された際の報告で、「関西大卒業後に自治省入省、奈良県庁出向」としていたという。府教育庁はこの報告を元に認可の可否を答申する府私学審議会にも提出していたといい、「学園側に事実確認したい」と話している。

3226とはずがたり:2017/03/08(水) 15:30:04
森友、教員名簿に無断記載か 辞退の男性「驚いている」
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASK3835P8K38PTIL004.html
12:27朝日新聞

 学校法人「森友学園」(大阪市)が、4月に開設予定の小学校の雇用予定者名簿に、「総括教員」として掲載された公立小学校の男性校長(60)が、「受諾していない」と話している。府教育庁は「(男性を)学園側が指導役と説明していたが、(この教員配置では)日常の指導に不安が残り、認可の可否にも影響が出る」と話している。

 先月22日に開かれた府私学審議会に学園側から提出された「教員等雇用予定者リスト」には、教員や講師ら十数人の氏名や予定される肩書、年齢、経験年数を記載。この男性は、学園の籠池泰典(かごいけやすのり)理事長が就くとされる校長、教頭に次ぐ「総括教員」の肩書で、経験年数が「37年(非常勤)」と表現されていた。

 一方、朝日新聞の取材に対し男性は、「驚いている。行きますと言った覚えはないのに」と話し、学園側に削除を求めるという。

 男性によると今年1月、知人から「先生を探している人がいる」と依頼され、同府岸和田市内で籠池氏を含めて3人で会った。その席で、籠池氏から「道徳教育を中心とした学校を作りたい」と聞かされ、図画工作の教員を探していることを告げられたという。

 男性は「どんなお役に立てるか分からないので、具体的には3月になって話をしたい」と態度を保留。後日、求められて履歴書は送ったという。しかし、一連の報道を受けて2月25日に断りの連絡を入れ、承諾されたという。

 新設小学校をめぐって私学審の委員からは、常勤の教職員の中に小学校での教員経験者が少なく、カリキュラム内容も不透明との指摘が出ていた。

 松井一郎知事は8日午前、府庁で記者団に、「学園の弁護士からは承諾していなかったということではなく、ご本人から辞退があったと(説明を受けた)。どちらが真実なのか確認したい」と話した。


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