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Tohazugatali Medical Review

7421OS5:2023/06/29(木) 08:41:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca7e37532891ff4d6891bbbd46072fefeb2ee365
「医療崩壊の瀬戸際だ」 沖縄、コロナ入院急増 911人に 県内最大の流行となった1166人に迫る
6/29(木) 8:02配信


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沖縄タイムス
(資料写真)空から見た那覇市の中心市街地

 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、沖縄県と県内医療機関の病院長で構成する病院長会議が28日夜、南風原町の県医師会館で開かれた。同日時点のコロナ入院患者は、昨年夏の「第7波」に迫る911人いることが報告された。一部の医療機関に患者が集中する現状を改善するため、患者の重症度に応じて医療機関をグループ分けし、平準化する案が提案された。

【写真】沖縄でコロナ感染拡大 医師「打つ手がない」 観光シーズン控え新たな懸念も

 会議は一部非公開。各病院の代表者が現状報告し「小児の感染が増えて人手が回らず、このままでは診療制限せざるを得ない」「医療崩壊の瀬戸際だ」などと悲鳴に近い声が上がった。

 出席者によると、県発表の入院患者は18日時点で507人だったが、その後に急激に増え、28日時点で911人まで膨れ上がった。県内最大の流行となった昨年8月の1166人に迫る規模になっている。

 5月8日に新型コロナの感染症法の位置付けが5類に移行して以来、県による入院調整がなくなったこともあって、24時間体制で患者を受け入れる一部の病院に患者が集中。病院によっては常に満床状態が続いているという。

 会議後に記者会見した県の糸数公保健医療部長は「幅広い医療機関で対応することが大切だ。患者の症状によって受診する病院をグループ分けし、重症者は高度な医療を提供する病院、軽症者は地域の病院を紹介するシステムができれば逼迫(ひっぱく)解消につながる」と強調。既に那覇市医師会では取り組みに向け動いているとし「県としても早急に対応したい」と述べた。(社会部・下里潤)

7422OS5:2023/07/21(金) 09:37:02
https://www.tokyo-np.co.jp/article/264451
東京都で新型コロナ「緩やかな増加傾向」 複数の感染症が同時に流行 搬送先がすぐに決まらないケースも
2023年7月21日 06時00分
 東京都は20日、感染症法上の5類移行後、新型コロナウイルスの定点医療機関あたりの直近1週間(10〜16日)の患者報告数が最多の8.25人だったと発表した。報告数は4週連続で増加しており、都がモニタリング分析を依頼している専門家は「緩やかな増加傾向」と指摘。今後の感染動向への注意を呼びかけている。(渡辺真由子)

◆救急外来の受診者急増「終わり見えない」
 入院患者数(17日時点)も1333人と4週連続で増加。専門家は「医療提供体制の大きな負荷は今のところ見られない」と評価する傍ら、「小児科と救急外来では他の疾患の受診者が増加している」として換気や手洗い、場面に応じたマスク着用などを促している。
 一方、都感染症情報センターによると、子どもを中心に流行が続く感染症「ヘルパンギーナ」は、定点医療機関あたりの直近1週間(10〜16日)の患者報告数が6.59人。前週の8.0人から減少したが、依然として警報レベルを超えている。「RSウイルス感染症」も患者報告数が2.42人と高い水準が続いている。
 都立小児総合医療センター(府中市)では19日現在、入院患者のうち、新型コロナは2人にとどまるものの、「RSウイルス感染症」が24人、気管支炎などを引き起こす「ヒトメタニューモ」が14人いる。加来真弓総務課長は「さまざまな感染症が同時に拡大している」と話した。
 複数の感染症の流行を受け、救急外来の受診者も急増。例年1日あたり約100〜110人だが、6月下旬以降170人前後で推移し、17日には266人に上った。医療体制については「転院や退院の調整をすることで、逼迫ひっぱくはしていない」としつつも「ピークは見えず、終わりはまだ見えない」と警戒する。
◆熱中症疑いで搬送も増加「適切な利用を」
 患者に新型コロナウイルスに感染した疑いがあり、救急車の到着後も搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」の7月第3週(10〜16日)の件数が、東京都内で前週の3割増になった。
救急搬送困難事案 現場に到着した救急隊が、医療機関に受け入れ可能かどうかを照会した数が4回以上で、現場にとどまった時間が30分以上となった事案を指す。総務省消防庁が全国の統計を1週間ごとに公表している。


 東京消防庁管内では、7月第2週(3〜9日)は324件だったが、第3週は約1.3倍の418件に増えた。ただ、今年のピークだった1月第1週(2〜8日)の871件の半分以下にとどまっており、コロナ疑いの搬送が救急出動態勢の逼迫を招く状況には至っていないという。
 一方、総務省消防庁のまとめでは、47都道府県の52の消防本部の件数を合わせると、7月第2週は前週の1.1倍の613件だった。第3週は約1.4倍の967件だった。
 東京消防庁が懸念するのは、熱中症疑いによる搬送の増加で、今月に入り100件を超える日が相次いでいる。同庁は「地域によって救急車の出場率が高い状況が続いている。適切に利用してほしい」と呼びかけている。(鈴鹿雄大)

7423名無しさん:2023/09/14(木) 20:48:37


8863 :OS5 :2023/09/14(木) 20:48:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/12d3db629170e559b8a2493b3a1bcd908dd42196
新厚労相が会見「医療関係団体の代弁者ではない」 かつて組織内候補
9/14(木) 20:05配信

朝日新聞デジタル
就任会見に臨む武見敬三厚生労働相=2023年9月14日、東京・霞が関、藤谷和広撮影

 私は医療関係団体の代弁者ではない――。第2次岸田再改造内閣で初入閣した武見敬三厚生労働相は14日の就任会見でこう述べ、国民の立場で職務にあたると強調した。武見氏はかつて「日本医師会」(日医)の政治団体「日本医師連盟」(日医連)の組織内候補で、日医が厚労相就任を歓迎するコメントを出していた。


 武見氏は13日の内閣改造で初入閣した。日医は同日、松本吉郎会長名でコメントを発表。新内閣を「大変素晴らしい布陣」と評価したうえで、特に武見氏が厚労相、日医連の組織内候補の自見英子氏が地方創生相として入閣したことは「日本医師会として、誠に喜ばしい限り」とした。

 武見氏の父・太郎氏は日医の元会長。武見氏は1995年の参院選比例区で日医連の組織内候補として初当選し、その後、東京選挙区に移ってからも、日医連が推薦を出すなど支援してきた。自見氏も組織内候補として参院選比例区で当選を重ねてきた。

 来年度は医療機関の収入に直結する診療報酬の改定があり、年末に向け日医をはじめとした利害関係者との調整が本格化する。

朝日新聞社

7424OS5:2023/09/14(木) 20:49:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/a35dceecb54938ba39675d2876087dc19abd5620
「第9波」ピークか 医療現場ひっ迫の中…新変異株「ピロラ」国内で初確認 症状は?
9/13(水) 11:26配信
東京消防庁の総合指令室には、一日およそ2800件の119番通報が寄せられています。

 東京消防庁は今月、11日時点で2回「救急車ひっ迫アラート」を出すなど対応に追われています。

 救急の現場がひっ迫している背景の一つとみられるのが、コロナ患者の増加です。

 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「症状は、のどの痛みと発熱ということで。ちょっとのど見せてもらってもいいですか。のど真っ赤ですよ」

 全国の入院患者数の推移を見てみると、5類に移行する前の第8波に迫る勢いになっています。

 医療現場の医師は、すでに“第9波”のピークを迎えているのではないかと話します。

 伊藤院長:「今の“第9波”はもう十分にど真ん中にいると思っています」

 現在すでに感染が広がっているのは「EG.5」、通称「エリス」です。

 伊藤院長:「エリスも今までのものに比べると、感染するスピードが早く、今はおそらく半分以上がエリス株になっていると思う」

 そんななか、東京都は7日、新型コロナウイルスの新たな変異株「BA.2.86系統」、通称「ピロラ」が国内で初めて確認されたと発表しました。

 伊藤院長:「ピロラに関しては症状の情報が少なくて、今のところ検出されている方の症状は比較的軽症であるというところまでの情報です」

(「グッド!モーニング」2023年9月13日放送分より)

テレビ朝日

7425OS5:2023/09/19(火) 12:53:10

8889 :OS5 :2023/09/19(火) 12:52:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/689b975452214cb651d9c7a014bca0cc10ffbb87
日本医師会の元会長「けんか太郎」が父の武見厚労相、日医代弁者になること「毛頭考えず」
9/18(月) 9:05配信

読売新聞オンライン
武見敬三氏

 武見厚生労働相は17日のNHK番組で、父親が日本医師会(日医)の会長だったことに自ら触れ、「医療関係団体の代弁者になることは毛頭考えていない」と強調した。

 武見氏の父・太郎氏は長く日医会長を務め、日医の意に沿わない場合、政府相手でも徹底抗戦し、「けんか太郎」の異名を取った。

日本医師会

 武見氏はかつて日医の政治団体、日本医師連盟(日医連)の組織内候補だった。13日の内閣改造では、日医連の現在の組織内候補である自見地方創生相も初入閣した。日医は声明で両氏の入閣を「誠に喜ばしい限りだ」と歓迎した。

 年末に向け、日医などと診療報酬改定の調整が本格化する見通しで、武見氏には「身内びいきになる」との懸念を打ち消す狙いがあったようだ。政府内では「日医が嫌がる政策に切り込めるか、今後力量が試される」との声が出ている。

7426OS5:2023/10/09(月) 16:13:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/7116527374f70423955bfc3506e742a03061547b
インフル、なぜ今急拡大?  例年より大規模化か
10/9(月) 7:30配信
時事通信
厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関

 例年冬に流行するインフルエンザが9月に入り、全国で急拡大している。今月1日までの1週間では、14都県で流行が注意報レベルを超え、休校や学級閉鎖などになった施設数は2204に上る。今シーズン(今年秋〜来年夏)の流行は新型コロナウイルス出現前より大規模になる恐れもある。

【ひと目でわかるグラフ】インフルエンザ患者報告数と全国の患者数

 ―現状は。

 厚生労働省は全国約5000の定点医療機関からの患者報告数を集計している。1週間で1機関当たり「1人」を超すと流行入りと判断されるが、昨年末に1人を超えて以降は流行状態が続く。感染は9月に入って急拡大しており、1日までの1週間は1機関当たり9.57人で前週比約35%増となった。沖縄や千葉、東京など14都県で注意報レベル(同10人)を超えている。

 ―急拡大の要因は。

 専門家が指摘するのは、免疫の低下だ。日本では新型コロナの感染拡大が2020年1月に始まったが、感染対策が奏功したためかインフルエンザは昨年末までは流行しなかった。その結果、多くの人でインフルエンザに対する免疫が低下し感染しやすくなった。

 水際対策が4月末で終了し、国際的な人の往来が再び活発になったことも要因とされる。特に9月以降の感染者急増は、学校が新学期を迎えて再開したことが大きいとみられる。

 ―今後の見通しは。

 正確な予測は難しい。日本の推計患者数は各シーズン1000万〜1500万人程度で推移してきたが、新型コロナ流行後は激減した。ただ人々の生活が元に戻りつつあった昨シーズンは約439万人に増えた。免疫の低下や往来増加により、今シーズンは例年より大規模になる恐れもある。

 ―必要な対策は。

 新型コロナと同様、外出から戻った時の手洗いといった基本的な感染対策が効果的だ。ワクチン接種も有効とされる。日本ワクチン学会は9月下旬、今冬の流行が懸念されるとして「接種を強く推奨する」との見解を公表した。同学会は接種とともに、手指消毒やマスク着用といった予防策の重要性も訴えている。

7427OS5:2023/10/23(月) 21:49:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbc741d031fc26ad35eebdd169965a96ba7da9b0
沢井製薬が検査不正 胃炎薬を詰め替え
10/23(月) 19:21配信

時事通信
胃炎治療薬の検査不正について記者会見する沢井製薬の木村元彦社長=23日午後、大阪市淀川区

 後発医薬品大手の沢井製薬は23日、九州工場(福岡県飯塚市)で製造した胃炎・胃潰瘍治療薬「テプレノンカプセル50ミリグラム(サワイ)」の品質検査で不正があったと発表した。

 カプセルを検査する際に薬剤を別のカプセルに詰め替える手口で、2015年から約8年間続いた。使用期限内の商品は既に自主回収を始めている。

 今年4月に不正が発覚した後、同社は外部弁護士らによる特別調査委員会を設置。報告書によると、13年に検査でカプセルが十分に溶けない事例が見つかり、当時の工場長が原因究明のために薬剤の詰め替えを指示したところ、現場の担当者が正規の手法だと誤認した。今年4月、新任の担当者が気付いて発覚するまで誤った手法が引き継がれていた。

7428OS5:2023/10/23(月) 21:49:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7d916591338d4857166d477a6c484cb8be2fe28
薬の安定供給への影響懸念も 沢井製薬の検査不正
10/23(月) 18:31配信

産経新聞
沢井製薬の木村元彦社長(南雲都撮影)

ジェネリック医薬品(後発薬)の深刻な供給不足が続く中、再び、後発薬メーカーによる不正が明らかになった。業界最大手、沢井製薬では長年、承認を受けた手順と異なる方法で品質確認検査が行われていた。国内後発薬市場でトップシェアを争う沢井製薬の不正は業界に衝撃を与えている。


沢井製薬は23日、九州工場(福岡県飯塚市)でつくっていた胃潰瘍や急性胃炎の治療薬、「テプレノンカプセル50ミリグラム(サワイ)」にかかわる安全性確認を巡り、不正があったと発表した。

平成22年に行った社内の試験で、有効期限の3年を1年超えている長期保存していたカプセルを使った場合、薬の成分の溶出が低下していることが分かった。その後、27年以降、保存3年目のカプセルから内容物を取り出して別の新しいカプセルに詰め替えて試験を行うという、承認を受けた手順と異なる方法で試験を進めた。同社は「有効性や安全性に大きな影響を与える可能性は低い」としている。

当局による業務停止命令などの判断はまだ行われておらず、同社の生産体制や、後発薬全体の安定供給への影響については未知数だ。同日、会見を開いた木村元彦社長は「行政当局の判断を待っている。既存品の出荷に影響を及ぼさないように対応する」と答えるにとどめた。

ただ、現在、国内で起きている後発薬の供給不足は令和2年以降相次いで発覚した後発薬メーカーによる製造工程や品質管理の不正に端を発している。小林化工(福井県)では2年12月、爪水虫などの治療薬に睡眠導入剤が混入したことによる健康被害が明らかになった。3年3月には当時、業界最大手だった日医工(富山市)が、承認されていない工程で製造した医薬品を出荷するなど品質管理上の問題を指摘され、富山県から業務停止命令を受け、製品を自主回収した。こういった不祥事の積み重なりが今も続く供給不足につながった。

「日医工の不正の後、業界のリーディングカンパニーになった沢井製薬での不正。いよいよ安定供給が危なくなるのでは」。製薬業界関係者はこう不安をあらわにした。

この十数年、政府は医療費の抑制につなげようと後発薬の普及を促し、4年度の出荷ベースでの調査によると、後発薬の数量シェアは約8割を占めるようになっている。その中で、後発薬業界には、需要の急拡大にメーカー側の体制整備が追いつかない状態が続いていた。

その中で、沢井製薬は業界のリーディングカンパニーとしての責務を自覚し、率先して法令順守の意識を高めなければならない立場だった。今回は、会社側が4月に不正を把握しながら、公表が10月になったという、対応の遅れも指摘されている。安全性の高い薬の安定供給のためにも信頼回復が急がれる。

7429OS5:2023/10/23(月) 21:54:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/862f63977c9a172b9c9359d6b3e090529029fc0f
後発薬不足、対策に厚労省本腰 「少量多種」、品質不正が影響 インフル流行で深刻化
10/22(日) 7:08配信


時事通信
日医工富山第一工場に立ち入り調査に入る富山県や厚生労働省の職員ら=2021年3月、富山県滑川市

 インフルエンザや新型コロナウイルスの流行で、医薬品不足が深刻化しつつある。

 背景にあるのは、全体の約8割を占めるジェネリック医薬品(後発医薬品)の供給構造だ。多くのメーカーが重複して少量ずつ生産しているが、品質不正問題で複数社が製造停止に追い込まれ、供給が不安定化した。厚生労働省はこうした「少量多品目」構造の解消と安定供給に向けて本腰を入れており、専門家会議で生産の集約化などを検討している。

 厚労省によると、事の発端は2021年以降、「小林化工」(福井県あわら市)や「日医工」(富山市)など後発薬メーカー十数社が品質不正により相次いで業務停止の処分を受けたことだ。22年8月末には後発薬の約4割が出荷停止となった。

 新型コロナやインフルの流行拡大が追い打ちをかけ、せき止めや解熱鎮痛剤など医薬品全体の供給不安が出ている。日本製薬団体連合会によると、「供給停止」や「限定出荷」は今年9月時点で、全1万7682品目の22.9%に達した。厚労省によると、特にせき止め薬は、コロナ前と比べて15%も供給量が低下したままだ。

 武見敬三厚労相は今月18日、主要メーカー8社に増産を要請した。日本医師会も6日、医療機関の7割以上が医薬品不足に直面したとする緊急調査結果を公表。せき止め薬などの不足が目立ち、国やメーカーに対策を求めた。

 後発薬は、薬価算定後は少なくとも5年間の安定供給の義務がある。一方、同種薬の多さなどから薬価の下落が続き、企業の生産効率や収益性は低下。採算を確保するために新たな品目を投入することで、「少量多品目」の悪循環が生じているとされる。

 厚労省の専門家会議は7月、後発薬の安定供給に向けた議論を開始。今月、安定供給に貢献しない企業の新規参入を抑制するほか、医療上の必要性や市場シェアの低い品目の整理などを盛り込んだ中間報告を公表した。企業の再編促進策なども議論し、年内にも対策案をとりまとめる方針だ。

7430OS5:2023/10/24(火) 15:51:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/13b58be23f96d97553f50c8d0c85b4223feea749
外科手術にも大やけどの子どもにも鎮痛剤なし、医薬品使い果たしたガザの病院
10/24(火) 12:04配信

CNN.co.jp
(CNN) イスラエルの空爆が続くパレスチナ自治区ガザ地区の病院で市民の治療にあたっている医師たちが、患者のためのモルヒネも鎮痛剤も使用できなくなったと訴えている。国際NGO「国境なき医師団」の責任者が23日に明らかにした。

エルサレムにいる国境なき医師団の責任者レオ・カンズ氏は、外傷治療と手術のための器具や医薬品の重要性を訴え、医師たちは「適切な量の麻酔薬も、適切な量のモルヒネもないまま外科手術を行っている」と語った。

「痛みの管理については行われていない。現在、モルヒネなしで手術受ける人たちがいる。今も2人の子どもがそうだった」

「不幸にも、負傷者の中にはたくさんの子どもがいる。私が昨日話をした外科医の1人は、体の表面の60%にやけどを負った10歳の子を担当した。この男の子に鎮痛剤は投与できなかった」

「こうした必須の医薬品が市民に届くことを妨げる正当な理由は何もない」(カンズ氏)

国連の専門家は先週、イスラエルのガザ封鎖は「言葉にできないほど残酷」で、国際法や刑法に違反すると指摘していた。

カンズ氏はまた、親が自分や子どもの死亡を想定して、子どもたちの手足に名前を書いていることも確認した。市民は「一緒に生きるか一緒に死にたい」という思いから、一家で同じ部屋に寝ているという。

燃料不足も病院の機能や水の供給に影響を及ぼしている。燃料がなければ水の脱塩ができず、水の品質が保てないとカンズ氏は言い、ガザ市民の多くは未処理の水を飲んで下痢の流行につながっていると指摘した。

「戦争にだってルールがある。民間人への爆撃はできない。あまりにも多くの子どもや女性が病院にいる。これは容認できない」とカンズ氏は話し、無差別な爆撃をやめるよう訴えた。

7431OS5:2023/10/24(火) 18:38:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/81159bb84551953215b19123bd81b6668fa5f0ff
卑猥な言葉を出してしまう「汚言症」 車両の連結部で叫び続けた高校時代、27歳男性の苦しみ
10/24(火) 17:06配信

読売新聞オンライン
 意思に反して大きく体を動かしたり、突然声を出したりしてしまう神経疾患「トゥレット症」に苦しむ人たちがいる。症状が出ないよう我慢し続けることは難しく、好奇の目で見られたり、心ない言葉を浴びせられたりすることもある。当事者の中には、公共交通機関の利用をためらう人がいる。周囲の理解を得られず、職場を追われた人もいる。制御しきれない症状に悩みながら、社会との関わりを模索し続ける若者たち。生きづらさを抱えてどう生きるか――。(加藤雅浩)


買い物もままならない生活 卑わいな言葉も口に
減音機能が付いたつぼ型の道具を使う小田中さん。今年に入り、外出する際に持ち歩くようになった。症状が出そうになると、口縁部に口を当てて叫ぶようにしている(都内の八百屋で)

 多くの買い物客でにぎわう都内の商店街。八百屋で野菜を次々とかごに入れていく小田中太一さん(27)から急に「あっ」と大きな声が出た。周囲の客は驚いた様子で顔を上げ、小田中さんの方を見る。小走りでその場を離れる人もいた。「意思とは関係なく出てしまう。周りの人には不審者だと思われてしまうし、とにかく生きづらいです」

 いくつもある症状の中で、特に悩んでいるのが卑わいな言葉や挑発的な言葉を口にしてしまう「汚言症」。東京大学医学部付属病院の金生(かのう)由紀子医師によると、汚言症は「強迫的・衝動的な色彩が強い」といい、言ってはいけない言葉ほど言いたくなってしまうのが特徴だ。具体的には「死ね」や「うんこ」などと声に出してしまう。小田中さんの場合、女性器の名称も口にしてしまうため、「女性の視線がとにかく痛くて。人に見られるのが何よりも嫌でした」。喫茶店で通報され、警察沙汰になったこともある。場合によっては、口にした本人が気づいていないこともあり、周囲から理解されにくいのが現状だ。

抑えきれない症状
「『一人二人でもこの病気のことを知ってくれているんだな』と思えれば、気持ち的にも楽になれます」と話す小田中さん(都内の自宅で)

 トゥレット症は、突然短く叫んだり、せき払いをしたりする「音声チック」と、激しくまばたきをしたり、自分の体をたたいたりする「運動チック」の両方が慢性化し、1年以上続いた場合に診断される。汚言症は音声チックのひとつに数えられる。

 チックは無意識に出てしまう場合と、症状が出る前に体がムズムズするなどの兆候「前駆衝動」が表れる場合がある。一方だけ、あるいは両方など、当事者により異なる。症状を完全に抑えるのは難しく、無理に我慢をすると、反動で悪化することもある。

 トゥレット症を発症する人は200人に1人程度。4〜7歳頃での発症が多く、10歳代前半で重症化しやすい。チックは一時的に症状が表れても、成人前には自然と消えたり、軽減したりするケースも多い。しかし、一部の人は成人後も激しいチックが続き、治すことが難しくなる。チックが出てしまう原因として、脳の神経回路や神経伝達物質の異常が関係しているといわれている。治療は投薬などが一般的だが、現代の医学で完治させる方法は見つかっていない。

親でも受け入れられず
小学4年生の小田中さん。この頃にはすでにトゥレット症と診断されていた ※一部加工しています

 小田中さんがトゥレット症と診断されたのは、小学校3年生の頃。「おっ、おっ」と声を出したり、肩を動かしたりする症状が表れた。心配した母親(57)が同級生の親に相談すると、こうした症状は「チック」だと教えられた。医師から病状の説明を受けても、父親(61)は「どうしても信じられなかった。親でも受け入れられなかった」という。

 小田中さんには、激しくまばたきをしたり、自分の腹部をたたいたりする症状もあった。親から病気のことを教えられても、当時は理解できなかったという。中学に上がってようやく「誰もこんな声は出していない。人とはちょっと違うな」と気づいた。「嫌われるかな。見下されたらどうしよう」と不安になった。想像していた通りになった。中学卒業を前に、汚言症が表れ始めた。

7432OS5:2023/10/24(火) 18:39:56
車両の連結部で叫び続けた高校時代
高校3年の小田中さん。チックが悪化し、高校生活は苦しいことも少なくなかった。 ※一部加工しています

 高校時代は苦しかった。入学式で卑わいな言葉を口にし、周りから避けられた。「うんこ」と言ってしまいそうになると、直前に「ふんが」と言い換えてごまかした。「ふんが先輩」とあだ名が付いた。上級生や下級生からもそう呼ばれるようになった。症状をまねされるのも苦痛だった。「いじめかどうかはわかりませんが……」。思わず手を出しそうになったこともある。

 とりわけ苦しかったのは通学時間。電車がホームに着くと、真っ先に車両の連結部へ移動し、両方のドアを閉めて密室を作った。ここなら声もあまり漏れない。手が動いてもドアをたたくだけだ。肘の内側に口をあて、「うんこ、うんこ、死ね、死ね」と叫び続けた。その間も、体は勝手に動き続けた。「ひとりでいると楽だけど、ひとりでいるのはつらかった。なんで自分だけこんなところに」。ドアのガラス越しに広がる乗客たちの「日常」がまぶしく見えた。

高校の通学時間は車両の連結部で肘の内側に口を付け、叫び続けた(都営地下鉄・板橋本町駅のホームで)

 連結部で叫び続けると、そこで1日の体力を使い切った。めまいを起こし、駅の事務室で休ませてもらったことも一度や二度ではない。授業中は疲れ切って寝てしまうことも少なくなかった。いらだち、悲しみ、やるせなさ――。行き場のない複雑な感情を抱えながら、「地獄の10分間」(小田中さん)を耐え続けた。

 両親は後になって、学校から通学の様子を聞かされた。事情を知らなかった父親は、「そんなときに自分は『学校行けよ、学校行け』と言っていた。随分つらい思いをしたんだろう」と悔やんだ。「頑張っていたんだな……」と、母親は泣いた。

 共に病気と向き合ってきた家族でさえ、理解が追いつかず、症状を巡って言い合いになったこともあった。仕事を終えて帰宅した父親の横で、息子が言葉にならないような声を発し、体を動かしていた。家族で食卓を囲んだ時、我慢できずに「それ、なんとかならないのか」と声を荒らげた。病気だとわかっていても、感情を抑えられなかった。「しょうがないだろ」と反論する息子から、やり場のない怒りと悲しみが伝わってきた。「この病気がなかったら、この子にはどんな将来が待っていたんだろう。なんでうちの子なんだ」。父親はいまも、現実を受け止めきれずにいる。

20歳を過ぎて症状が悪化…諦めた音楽家への夢
バンド活動をしていた頃の小田中さん。ギターを担当していた。2019年撮影

 高校卒業後は、都内にある印刷関係の工場で働き始めた。作業は製本や梱包(こんぽう)などだが、体が勝手に動くため、首や肩、腕をコルセットやギプスで固定した。ギプスの中で強い力で動こうとする体を無理やり抑え続けた結果、体を痛めてしまった。症状が出ないよう我慢し続けていたことも災いして、20歳を過ぎると症状は急激に悪化した。

 高校時代に友人とバンドを組んで演奏していたギターは、右手が思うように動かなくなり、かき鳴らすことができなくなった。13年間続けてきたギター。「なんだよ、これで終わるのかよ」。怒りにまかせて、ヘッドの部分にドライバーで大きな傷をつけた。せめて作曲だけでもと始めたピアノも、鍵盤を弾こうとすると肩や指に力が入ってしまい、音楽家の夢は諦めた。「お守りじゃないけれど、このギターがあれば病気が治ったらもう一度弾くことが出来る。気休めだけど、気休めがなければやっていけない」。ほこりをかぶったギターはいまも、タンスの奥で眠っている。

7433OS5:2023/10/24(火) 18:40:06
車両の連結部で叫び続けた高校時代
高校3年の小田中さん。チックが悪化し、高校生活は苦しいことも少なくなかった。 ※一部加工しています

 高校時代は苦しかった。入学式で卑わいな言葉を口にし、周りから避けられた。「うんこ」と言ってしまいそうになると、直前に「ふんが」と言い換えてごまかした。「ふんが先輩」とあだ名が付いた。上級生や下級生からもそう呼ばれるようになった。症状をまねされるのも苦痛だった。「いじめかどうかはわかりませんが……」。思わず手を出しそうになったこともある。

 とりわけ苦しかったのは通学時間。電車がホームに着くと、真っ先に車両の連結部へ移動し、両方のドアを閉めて密室を作った。ここなら声もあまり漏れない。手が動いてもドアをたたくだけだ。肘の内側に口をあて、「うんこ、うんこ、死ね、死ね」と叫び続けた。その間も、体は勝手に動き続けた。「ひとりでいると楽だけど、ひとりでいるのはつらかった。なんで自分だけこんなところに」。ドアのガラス越しに広がる乗客たちの「日常」がまぶしく見えた。

高校の通学時間は車両の連結部で肘の内側に口を付け、叫び続けた(都営地下鉄・板橋本町駅のホームで)

 連結部で叫び続けると、そこで1日の体力を使い切った。めまいを起こし、駅の事務室で休ませてもらったことも一度や二度ではない。授業中は疲れ切って寝てしまうことも少なくなかった。いらだち、悲しみ、やるせなさ――。行き場のない複雑な感情を抱えながら、「地獄の10分間」(小田中さん)を耐え続けた。

 両親は後になって、学校から通学の様子を聞かされた。事情を知らなかった父親は、「そんなときに自分は『学校行けよ、学校行け』と言っていた。随分つらい思いをしたんだろう」と悔やんだ。「頑張っていたんだな……」と、母親は泣いた。

 共に病気と向き合ってきた家族でさえ、理解が追いつかず、症状を巡って言い合いになったこともあった。仕事を終えて帰宅した父親の横で、息子が言葉にならないような声を発し、体を動かしていた。家族で食卓を囲んだ時、我慢できずに「それ、なんとかならないのか」と声を荒らげた。病気だとわかっていても、感情を抑えられなかった。「しょうがないだろ」と反論する息子から、やり場のない怒りと悲しみが伝わってきた。「この病気がなかったら、この子にはどんな将来が待っていたんだろう。なんでうちの子なんだ」。父親はいまも、現実を受け止めきれずにいる。

20歳を過ぎて症状が悪化…諦めた音楽家への夢
バンド活動をしていた頃の小田中さん。ギターを担当していた。2019年撮影

 高校卒業後は、都内にある印刷関係の工場で働き始めた。作業は製本や梱包(こんぽう)などだが、体が勝手に動くため、首や肩、腕をコルセットやギプスで固定した。ギプスの中で強い力で動こうとする体を無理やり抑え続けた結果、体を痛めてしまった。症状が出ないよう我慢し続けていたことも災いして、20歳を過ぎると症状は急激に悪化した。

 高校時代に友人とバンドを組んで演奏していたギターは、右手が思うように動かなくなり、かき鳴らすことができなくなった。13年間続けてきたギター。「なんだよ、これで終わるのかよ」。怒りにまかせて、ヘッドの部分にドライバーで大きな傷をつけた。せめて作曲だけでもと始めたピアノも、鍵盤を弾こうとすると肩や指に力が入ってしまい、音楽家の夢は諦めた。「お守りじゃないけれど、このギターがあれば病気が治ったらもう一度弾くことが出来る。気休めだけど、気休めがなければやっていけない」。ほこりをかぶったギターはいまも、タンスの奥で眠っている。

7434OS5:2023/10/24(火) 18:40:22

ゲームを通じて病気訴え
倒れても何度も立ち上がるボクシング漫画「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈に自分を重ね、「病気を理由にここで腐ったら終わり」と、自らに言い聞かせて生きてきた(自宅で)

 夢を絶たれ、1年半続けた印刷工場の仕事を辞めてからの3年間は、何をするでもなく、自室の天井を見て過ごした。大学のキャンパスライフ、飲み会、バイク――。周りの友人と比べては、悔しい思いをした。「意識はあるけど動けない。何もしないでいる自分が情けなかった」。無為に過ごす時間の中で、自分にできることを探した。

 知人の後押しもあって、2月から「初恋さん」のハンドルネームで本格的にゲーム実況の配信を始めた。オンラインで自らのプレーを公開し、解説をしながら視聴者とチャット機能を使って交流する。趣味のゲームで「せめてジュース代ぐらいは自分で払えるように」と、毎晩のように配信を続け、少額ながら収益も上がるようになった。目的はほかにもあった。配信を通して、この病気を一人でも多くの人に知ってもらうことだ。小田中さんは配信中、タイミングを見計らって自らの症状について説明するようにしている。「同じ病気で悩んでいる人へのエールにもなる」との期待も込めて。

 この記事は読売新聞とYahoo!ニュースによる共同連携企画です。

7435OS5:2023/12/21(木) 15:31:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/144af055d557ad90852401a661e506fadabec266
「初診は2年後になります」親が絶句する児童精神科の実態 子どもの発達障害なかなか診ず…実はパンク状態、その深刻な背景
12/21(木) 10:32配信

47NEWS
おもちゃで遊ぶ子ども(本文とは関係がありません)=2023年12月

  愛知県に住む30代の女性は、娘の様子を見ながら疑問に思った。1歳をすぎたのに、指さしや発語をなかなかしない。人見知りや「場所見知り」も激しい。

(写真:47NEWS)

 「ひょっとして自閉症スペクトラム障害(ASD)?」

 1歳半健診の際に相談すると、地域の相談窓口である「発達センター」内の療育を紹介され、週1回通うことになったが、悩みは尽きなかった。

 「私の中で、娘がASDであることは確定していたが、知的障害を併発しているかどうかが気になっていた。週に1回療育に通うだけで、それ以外の時間はずっと娘と二人きり。その時間がとても長く、もっと支援につながりたいと思っていた」

 ASDや注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)など、発達障害の疑いのある子どもが増えている。ところが、すがる思いで医療機関を受診しようとしても、初診までに数カ月待ちというケースが珍しくない。「2年後」と言われた人も。なぜこんなに待たされるのか。医療の現場で何が起きているのか。(共同通信=禹誠美)

 ▽初診まで長すぎ「気が狂いそう」

 愛知県の女性は考えた末、診察を受けようと児童精神科を予約した。長女は1歳7カ月になっていた。返答は「初診は2年後になります」。

(写真:47NEWS)

 とにかく早く診察を受けたいと思った女性は、近隣の小児科の発達外来を予約。2歳の時に受診できた。予想どおり医師にASDと診断されたものの、詳しい説明や困り事へのアドバイスはなく、「療育へ行ってください」と言われるだけ。児童精神科の予約もキャンセルするよう指示されるなどし、不信感を抱いたという。

 児童精神科の予約を取り消さずに待っていたところ、キャンセルが出たため、待機期間が1年ほど短縮され、2歳9カ月の時に受診できた。「軽度知的障害を伴うASD」と診断された。

 困り事への対処法も教わることができた。不安が強い特性のある長女には、見通しを立てるために写真や絵などで事前予告が必要という。今後どのような道を歩むか、という点などについても、医師の見立てを聞くことができた。

 「主治医から今後についてのある程度の見通しをもらえたことで、私も夫も気持ちが軽くなり、光が見えた感じがした」。一方で、児童精神科を受診するまでは「気が狂いそうだった」。食欲もなく、心身ともに不健康だったという。

 ▽発達障害の可能性は「1クラスに3人」

 発達障害は生まれつきの脳機能の障害とされ、生涯特性と付き合う必要がある。ASDは特定の物事にこだわりがある他、人の気持ちを理解することや共感することなど、対人コミュニケーションが苦手とされる。ADHDは落ち着きがなかったり、衝動的に行動したりするといった特性があり、LDは読み書きや計算が苦手だ。人によっては知的な遅れを伴う場合もある。いずれも障害の程度はさまざまで、必要な配慮もそれぞれ異なる。

 文部科学省が2022年に公表した調査結果によると、公立小中学校の通常学級で、発達障害の可能性のある児童生徒は8・8%。35人学級なら3人ほどが該当する。厚生労働省の2016年の調査では、医療機関で発達障害と診断された人は全国で約48万人に上った。発達障害に対する認知度が高まったことが、診断者数増加の背景にあるとみられる。

 2005年に発達障害者支援法が施行され、条文では発達障害の早期発見・早期支援がうたわれた。子どもの場合、発達段階に応じた適切な支援が行われないと、就学後に学習面や生活面で困難に直面し、うまく適応できずに二次障害を引き起こして、不登校や暴力行為などに発展してしまう恐れもある。

7436OS5:2023/12/21(木) 15:31:33
▽とにかく重要なのは「早期の支援」

 しかし、早期の受診・支援が必要であるにもかかわらず、初診までの「待機期間」が長くなっている。総務省が全国27の発達障害を診る専門的医療機関を対象に行った調査(2017年発表)によると、発達障害が疑われる子どもの初診までに3カ月以上かかる医療機関は半数以上。最長10カ月待ちのケースもあった。初診を待っている患者数が316人に上る医療機関もあった。待機期間が長期化すれば、虐待リスクも上がる。

 一方で、この待機期間を短縮できるよう、国は支援している。

 厚生労働省やこども家庭庁によると、2019年度から「発達障害専門医療機関初診待機解消事業」を実施している。

 具体的には、診断前に医師らが行っている生育歴の聞き取りや行動観察、発達検査といった評価を、地域の児童発達支援センターなどに外部委託する。医療機関での診療時間を短くすることによって、初診待機期間の短縮を目指す狙いという。

 今後は地域の保健、子育てなどの関係者と、医師や心理士などが連携して子どもの発達相談に応じ、必要な支援につなぐ事業も進めるという。

 こども家庭庁障害児支援課の担当者は支援に早くつながる必要性を指摘する。「発達障害児支援に関しては、初診までの待機期間の短縮だけでなく、早くに支援につながることが重要。保護者の不安を和らげ、子どもの特性に応じた支援の展開を目指している」

 ▽社会が寛容さを持てるように

 この問題の背景には、発達障害が疑われる子どもの増加と、専門医の不足があるという。現状や対応策はどうなっているのか。それ以前に、なぜ児童精神科を受診する必要があるのか。児童精神科医で医学博士の黒川駿哉さんに話を聞いた。

 ―児童精神科を受診することには、どのようなメリットがありますか。

 「一番のメリットは子どもの体や心にまつわる客観的なアセスメント(評価)ができることだと思います。親は一番そばで見ているとはいえ、本人のどんな部分がどれぐらいその年齢や性別の平均から外れているか評価が難しい。保育士さんや学校の先生も、学習面で置いていかれているかどうかや、集団の中で目立っているかどうかという視点に偏ってしまいます。親との関係や養育環境など心理社会的な背景も子どもの精神状態に影響します。

 医師はそれらを第三者として包括的に見られます。そして問題を整理し、何ができるかできないかを考えます。学校と連携して学校でできることのアドバイスをしたり、親御さんのカウンセリングをしたりすることもあります。投薬するケースや福祉につなぐこともできます」

 ―診断が下りることに抵抗がある保護者もいます。

 「診断というのは付けられてしまうと一生剥がれないレッテルのように思われるのですが、支援につなぐためのチケットにすぎません。特に子どもの場合、成長するにつれて変化します。必要なくなったら捨てればいい。もっと気軽に受診できて、かつ、親御さんの心理的なハードルが下がってほしいと思います」

 ―初診で待たされる期間の長期化はどのような弊害を生じさせますか。

 「ちょっと対人関係で困っている、落ち着きがなくて怒られやすいなど、その程度の段階で受診できれば回復は早いですが、遅れれば遅れるほど問題が先送りされます。不登校になって家に引きこもる、自尊心がなくなっていく、といった二次障害による問題が生じる恐れがあります」

7437OS5:2023/12/21(木) 15:31:57
 ―しかし専門医が不足しています。背景には何があるのでしょうか。

 「発達障害疑いの子が増えている理由については、発達障害が広く認知されるようになったことや診断基準の変更、製薬会社のマーケティングなど、複合的であるとされています。一方で専門に診ている医師の数は追いついていません。

 児童精神科医は、小児科医もしくは精神科医がサブスペシャリティ(細かい専門分野)としてやる場合がありますが、いずれも道のりが非常に遠いです。児童精神科医になるための研修は、多くの場合、子どもの入院施設で常勤として勤めるのですが、一般精神科医よりもずっと夜遅くまで仕事があり、もちろん子どもだけでなく保護者も相手にします。体力的にもメンタル的にもハードで、途中で挫折する人も多いです。

 また、開業する場合、成人の精神科より労力がかかり、看護師だけでなく、心理士や言語聴覚士、理学療法士など、人手も多く必要です。収入がさほど高くない一方で、体力と熱意が求められ、いろいろなことを犠牲にしなければならないです」

 ―専門医の数をすぐに増やすことは難しい中、子どもの早期支援のためには、どのような対応策が考えられますか。

 「通常、医療機関で医師や心理士が対面で行っている質の良いアセスメントをオンラインでできるようになったり、アセスメントを外部の心理士らに委託し、かつ費用も抑えられるようになったりすることがまず大事だと思います。また、日本では最近公認心理師という国家資格ができました。まだ保険診療の診療報酬に該当する業務にほとんど携われていません。世の中に埋もれている心理士さんを活用することも必要だと思います。

 もう一つ大事な観点があります。障害の捉え方には『医学モデル』と『社会モデル』の考え方があるのですが、前者は困っている人について、その人が病気だから、その人に問題があるからと捉え、治す考え方です。後者はその人の困り事には、病気だけの問題ではなく、社会に寛容さがないところに原因があると考えます。

 日本の教育現場では、手に負えない人は『発達障害だから何とか病院に行って診てもらってください』と言われるケースが増えています。もちろん医療につながることは大事ですが、違いを受け入れ、環境を整えることで対応できることもあります。

 多様性とかインクルージョンとか言われている中で、社会がむしろ寛容性や違いを抱える力がなくなっているのではないでしょうか。多様性や違うのが当たり前なんだとの前提が欠けていると思います。教員の待遇を改善し少人数学級にする、学校のスクールカウンセラーが少なくとも1人は常勤になったり、複数人の非常勤がいたりすると、教員へのサポートはもっと手厚くなり、簡単に『医療にかかってください』と言われる児童が減るのではないかと考えます」

 ×  ×  × 

 くろかわ・しゅんや 1987年生まれ。山形大医学部卒。慶応義塾大大学院医学研究科博士課程修了。現在、慶応義塾大医学部精神・神経科学教室特任助教、不知火クリニック(福岡市)非常勤医師。

7438とはずがたり:2023/12/24(日) 19:49:44
興味深いw

2023年12月22日 12時30分 サイエンス
女性の涙のにおいをかぐと男性の攻撃性が減少することが判明、人が大人になっても泣くのは「役に立つから」と研究者
https://gigazine.net/news/20231222-sniffing-women-aggressive-behavior-men/

女性がぽろぽろと涙を流すと、大抵の男性はどぎまぎしたり慌てたりしてしまうので、「涙は女の武器」と言われることがあります。新しい研究により、女性の涙には男性の攻撃的な行動を抑制する作用があることが確かめられました。

A chemical signal in human female tears lowers aggression in males | PLOS Biology
https://journals.plos.org/plosbiology/article?id=10.1371/journal.pbio.3002442

Women's Tears Chemical Diminish Male Aggression - Neuroscience News
https://neurosciencenews.com/womens-tears-male-aggression-23591/

Sniffing Women's Tears Makes Men Less Aggressive | Scientific American
https://www.scientificamerican.com/article/sniffing-womens-tears-makes-men-less-aggressive/

動物は体からさまざまな化学物質を発してコミュニケーションを取っており、人間の場合は主に汗、動物の場合は主に尿や排せつ物などを媒介にしてそれらを社会的シグナルとして利用しています。

げっ歯類を用いた過去の研究では、メスの涙がオスの攻撃性を抑制することが判明していましたが、「ケモシグナル」と呼ばれるこのような化学物質の作用が人間にも当てはめられるのかは不明でした。


そこで、アメリカ・デューク大学メディカルセンターの松波宏明氏らの研究チームは、男性に女性の涙か生理食塩水のにおいを嗅がせて、攻撃性がどのように変化するのかを測定する実験を行いました。

まず、研究チームは協力者として22〜25歳の涙もろい女性ドナー6人を集め、悲しい映画を鑑賞しながら頬を伝って落ちる涙を小瓶に採集してもらいました。これにより、各女性ドナーからは平均1.6mlの「悲しい気持ちの時に流した涙」が得られました。研究チームはまた、涙を集める前に女性の顔に生理食塩水を垂らし、同様の方法で「女性の頬から滴った生理食塩水」を採取しました。そして、集めたサンプルを液体窒素で瞬間冷凍しました。

女性ドナーには、ホルモン避妊薬を服用してもらって排卵が体臭に及ぼす影響を排除したり、前日の夕方からお化粧をしないようにしたもらったりと、研究チームは徹底的に女性の涙に余計な香りが混じるのを防ぎました。


研究チームは次に、平均年齢26.2歳の健康的な男性25人を募り、ステンレスでコーティングされた嗅覚実験用の無臭室に入れました。そして、前述の方法で集められた女性の涙か生理食塩水をかがせてから、臭いの強さや心地よさ、親しみやすさを評価してもらいました。さらに、サンプルが染み込んだパッドを鼻の下に貼り付けてから対戦ゲームをプレイしてもらいました。

男性の参加者たちは、オンラインの対戦ゲームをプレイしていると思い込まされていましたが、実際にはアルゴリズムが相手の1人用ゲームだったとのこと。ゲームの目的はできるだけ多くのお金を稼ぐことで、ゲーム終了時には実際にゲーム中で稼いだお金をもらえると案内されていました。また、ゲームには対戦相手から自分のお金を盗まれたり、逆に盗み返したりする要素が含まれており、意図的に攻撃性を誘発するように設計されていました。


この実験を行った結果、女性の感情的な涙の臭いを嗅いだ男性は、仕返しを目的とした攻撃的な行動が約44%も減少することが判明しました。さらに、MRIで脳をスキャンしつつ同様にゲームをプレイしてもらった2つ目の実験では、プレイ中に相手から挑発された男性は攻撃性に関連する2つの脳領域、つまり島皮質の前部と前頭前皮質が活性化しましたが、女性の涙の臭いをかいだ場合はあまり活性化しないことが確かめられました。

研究チームは論文に、「マウスの場合と同様に、ヒトの涙にも同種の男性の攻撃性を阻止する化学シグナルが含まれていることがわかりました。これは、感情的な涙は人間特有のものであるという考え方に反するものです」と記しました。

また、論文の筆頭著者であるイスラエル・ワイツマン科学研究所のシャニ・アグロン氏は、「人が赤ちゃんの時だけでなく大人になってからも泣き続けるという事実は、涙を流すことが『生涯を通じて役に立つ行動』であることを示しているのではないでしょうか」と話しました。

7439OS5:2023/12/26(火) 18:46:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd8b440c804880e7b308050f9abfab2cc49a3ac3
『断らない救急』が裏目に?中核病院で15人の医師が「もうついていけない」などと退職表明…院長の“利益率アップ”で現場に歪みか
12/26(火) 18:21配信
RKB毎日放送
福岡記念病院

福岡市西部の中核病院として知られる福岡記念病院(福岡市早良区、病床239床)で、11人の医師が来年3月までに退職することがわかった。2か月前に就任したばかりの院長に対する不満や反発も原因だとみられている。さらに4人も退職の意思を示している。病院側は「診療に影響はない」と説明するものの、複数の病院関係者は、一部の診療科は常勤医師がいなくなるおそれもある、としている。背景には、数年後の病棟の建て替えを控え、“利益率の改善”に力を注ぐ理事長と院長ら経営側と一部の医師たちの軋轢が見え隠れする。


15人の医師が集団退職へ なぜ?
同病院の万野貴司事務長(副院長)によると、来年3月末に退職する医師は9人。内情に詳しい病院関係者によると、この9人を含む15人が辞める意思を示している。これは常勤医師の約2割に相当する。最も多いのは救急・総合診療科の5人で、呼吸器内科2人、整形外科2人…と続く。補充の採用が順調にいかなければ、呼吸器内科は常勤医師がいなくなるおそれも出てきた。病院側は「例年より多いかなという数で、別に影響が出ることはない。採用に向け面接を行っている」と説明している。しかし、病院関係者は、「常勤医師の退職者は2021年が5人、2022年が7人、そして今年は5人となっていて、来年の15人がいかに多い数かが分かる」と主張している。

万野事務長は「院長への不満を理由に辞める医師はいない」と話す。それではなぜ、例年の約2倍の医師が退職しようとしているのだろうか。総合診療科の部長で新型コロナ対策室の室長を務めていた医師が語った。

「個室料を払えない患者は取らなくていい」
茂木恒俊医師:
「簡単に言うと“院長の発言”ですね。これで多くの医師が傷ついて、辞めたいと。かなり働きにくくなってしまっている。新型コロナは、軽症でも実は酸素を投与されている患者さんもいるんです。そういった患者さんは『もう入院させるな』と。新型コロナの感染対策だから個室料金は取ってはいけない。ただ、院長から言われたのが『個室料を払えない患者は取らなくていい』と。『他の病院に行って下さい』という形で、翌日に転院した患者さんがいるんです。もう唖然というか、僕はもうついて行けない」

JNNは辞意を固めた4人から直接、その理由を聞くことができた。全員が直接的、間接的に院長のマネージメント方針への反発を掲げた。中には「人事を私物化」「売り上げ至上主義」と院長を厳しく糾弾する医師もいた。

7440OS5:2023/12/26(火) 18:46:41
「断らない救急医療」で現場が過度に疲弊?
同病院は、「救急告示病院」として福岡市西南部を中心に救急医療を担っている。公式ホームページに掲載された院長の挨拶には、「軽症から超重症症例まで365日24時間体制で、質の高い救急医療を提供」と記されている。今年11月には前年同月比150台増、同病院として過去最高となる716台の救急車を受け入れ、「『断らない救急医療』を実践してまいります」と伝えている。医療機関に次々と受け入れを断られ、救急車が現場で“立ち往生”する事例が社会問題化している中、地域の住民にとっては頼もしい限りだ。一方で、先出の茂木医師によると、経営側の救急への注力が現場の医師との新たな“火種”にもなっているという。

茂木医師「救急の体制に関しても『もう断るな』と『取れ』と。みんな怯えてしまうんですよね。みんな疲れていて、もうこのままじゃ働けないということが起きていますね」

同病院の夜間の救急受け入れは、指導医と研修医とICU担当の3人の医師と4人の看護師で対応している。当直を担う医師は次のように証言する。

当直医師:
「深夜に3人の救急患者が搬送された日は、看護師がカルテを書く時間もなく治療を終えた別の3人が待機室に残されたままになりました。いつ急変してもおかしくない患者を診ながら、さらに救急要請があっても断ってはダメだという恐怖感がありました」


当の院長はクリスマスの25日朝、「小生の不手際、取り組みが急すぎたのは反省しております」とするメッセージを医師たちのレターボックスに入れた。そこには「病院長になり、病院の利益率がかなり低いことが判明しました」「福岡記念病院は、全職員600〜700人も在籍している企業で、新病院建設という大きなプロジェクトを抱えております。しかし、昨今、大阪万博、天神ビッグバンでも皆様もご存知のごとく、建設費も急騰しておりますので、当院の売上げ、利益率では支払いには無理が生じ、病院としては少なからず負債を抱えることにもなるのではないかと不安感も覚えました」(中略)「HCU(=集団治療室)に(患者が)長期に在院し、ベッドが回転せず、その診療報酬が切られて赤字を出すという悪循環になっておりました。救急入院こそが当院の収益の生命線と考えておりました。そこから改善しないといけないと思いました」などと“経営方針”に理解を求めるメッセージが綴られていた。地域医療を担う中核病院で表面化した“集団退職”騒動。万野事務長は、あくまでも通常の人の入れ替わりの範疇で「診療に影響はない」と強調している。

7441OS5:2024/01/09(火) 08:18:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdd5e9889747adf0bfe03ee2db157bbdfccc0b8e
地震で負傷者殺到の珠洲市総合病院、入院患者4割を被災地外へ転院措置…「不休の医師ら限界」
1/8(月) 22:07配信

読売新聞オンライン
入院患者の転院搬送を進める珠洲市総合病院(8日、石川県珠洲市で)=金沢修撮影

 震度6強の揺れに見舞われた石川県珠洲(すず)市の市総合病院が、入院患者の約4割を別の医療機関に転院させる方針を決め、ヘリなどを使った搬送を進めている。不休で治療にあたる医師らの疲労がピークに達し、水や食料も不足して「医療体制がもたない」と判断。今後、避難所などで体調を崩す被災者を受け入れるケースが増えると想定され、医療現場はぎりぎりの局面となっている。

 災害拠点病院となっている同病院(163床)には、地震直後からけが人が次々と運び込まれ、待合スペースも被災者であふれた。

 一時断水となり、自衛隊などの協力で復旧したものの、十分な治療・検査やトイレなどに必要な水量には届かず、栄養のある食事の提供も困難に。病院スタッフも自宅が損壊するなどの状況を抱えながら、院内や避難所に寝泊まりして働き続け、逼迫(ひっぱく)した状況だという。同病院の石井和公(かずきみ)事務局長は「職員の疲労が限界に来ている。このままでは病院が維持できない」と明かす。

 このため入院患者約100人のうち、早期退院が見込めない内臓疾患などの患者を中心に、40人程度を被災地以外の医療機関に転院させる方針を決め、6日からドクターヘリなどでの搬送を始めた。

 市内では8日午後2時現在、計6617人が避難所で生活しており、長引く避難生活で感染症や低体温症などのリスクが高まっている。同病院の患者搬送をチームで支援している滋賀県草津市の淡海医療センターの藤井応理(まさのり)医師は「災害関連死を防ぐためにも、『最後の砦(とりで)』であるこの病院の機能をなんとしてでも継続することが求められる」と話した。

7442OS5:2024/01/12(金) 10:42:59
個人ごととしてはとても不幸なことと思うけど
まるで医療ミスのような報道をするのはどうなんですかね
粗探しするような報道が多くて

https://news.yahoo.co.jp/articles/f3cb771eb8246c089820094a091a2bcf4155e7d6
「ママ、かゆい…」地震でやけど負った5歳男児が死亡 医師に“入院できない”と告げられ…「守ってあげられとったら」母の悲しみ癒えず

7443OS5:2024/01/12(金) 16:16:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5e21b403de06ba8cf032a391fc651b6f7659903
県立病院と消防局の関係が悪化、医師が救急救命士への指示を一時拒否…消防側「搬送時にパワハラも」
1/12(金) 15:08配信


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読売新聞オンライン
救急搬送を巡って県東部消防局との関係が悪化している鳥取県立中央病院(鳥取市江津で)

 鳥取県東部で唯一の「3次救急医療機関」に指定されている県立中央病院(鳥取市)と県東部消防局との関係が、救急搬送を巡って悪化している。昨年末には同病院の医師が、救急救命士に特定の救急救命処置を行うための指示を出すことを一時拒否。消防側は病院医師から搬送時にパワーハラスメントを受けてきたと訴え、病院側に調査を要請する事態となっている。(藤本綾子、山内浩平、中島高幸、藤本幸大)

 同病院は重篤な患者を受け入れる3次救急病院として鳥取市など1市4町(人口約22万人)を担当し、3次救急のない県中部からも患者を受け入れている。

 県東部消防局などによると、昨年12月5日、同病院救急集中治療科部長が同消防局担当者に、搬送時の救急救命処置「特定行為」の指示に関する救急救命士からの要請を受け付けない旨のメールを送信。10日間にわたって指示要請を拒否した。この間、いったんは要請を受け入れるとしたが、搬送時になって病院側が要請を断ったため、救急救命士は他の2次救急病院の医師の指示を受けつつ、中央病院に運んだケースが複数あった。

 これに対し、医療・消防関係者から「患者のスムーズな受け渡しに支障が生じる可能性があり、要請拒否はありえない」などと批判の声が上がり、広岡保明院長は消防など関係先に謝罪したうえで、28日に「指示要請に応じなかったのは大変不適切な行動だった」とのコメントを病院のホームページに掲出した。

 広岡院長によると、部長は拒否の理由について、搬送時の手順を取り決めた県の「プロトコル」の内容が不十分で、これを基に指示を出すことは責任が取れないと説明。同プロトコルは国のたたき台を基に、医師や消防関係者らで構成する県の協議会が作成し、中・西部も同じものを使っているが、運用に不都合は生じておらず、県消防防災課は「内容や記載に問題はない」と反論する。

 一方、消防側は12月中旬、要請拒否期間に中央病院へ救急患者を搬送した際、病院医師らからパワハラ行為を受けたとして、医師や消防関係者でつくる組織名で病院に調査を要請した。関係者によると、搬送時に患者の情報を電話で伝えようとすると、話の途中で切られたほか、ストレッチャーからベッドに移す際に医師や看護師に手伝うそぶりがなかったり、大声で伝えたことを再度聞かれ、先ほど伝えたと話すと「聞こえないのは意味がない」と言われたりしたとしている。

 また、関係者によると、消防側は約2年前から、特定行為の指示要請中に電話を途中で切る▽引き継ぎ内容を聞こうとしない▽搬送時に処置を手伝っていると、体を押し当て「邪魔だからどけろ」と言われた――といった医師らの行為が続いてきたと主張している。

 病院は消防側へ12日に調査回答を示す予定。広岡院長は読売新聞の取材に「(指示要請拒否は)行き過ぎた行為だった」と話しているが、パワハラ被害の訴えは「12日の記者会見で説明する」とし、部長は正式な取材要請に応じていない。

 小谷穣治・神戸大教授(災害・救急医学)は「医療機関と消防は、医療事故のリスクを抑え、地域住民に影響が出ないよう円滑な連携を取ることが求められる」としている。

 ◆特定行為=救急救命士が医師からの具体的な指示を受けないと行えない救急救命処置。医療器具を用いた気道確保や心肺機能停止状態の患者への薬剤投与など、国が五つの行為を指定している。

7444とはずがたり:2024/02/20(火) 18:00:09

柔らかい枕が好きだけど低い枕だと落ち着かないのでやばいかな??低い枕でも我慢するか。。

高い枕で寝ると脳卒中になりやすい? 国循が「殿様枕症候群」を提唱
https://www.asahi.com/articles/ASS2J53WVS2HPLBJ00B.html?ref=tw_asahicom
有料記事
桜井林太郎2024年2月18日 9時30分

 高い枕で寝ると脳卒中になりやすい――。脳卒中の原因の一つ、特発性椎骨(ついこつ)動脈解離は、高い枕で寝る人ほど発症率が高いことが、国立循環器病研究センター(国循)の研究チームの分析で明らかになった。

 研究チームは「殿様枕(とのさままくら)症候群(英語名=Shogun pillow syndrome)」という新しい病気の概念を提唱、メンバーの江頭柊平(しゅうへい)医師(現・京都大)は「何げない睡眠習慣が脳卒中のリスクになり得ることを認識してもらい、予防につなげてほしい」と話している。

 特発性椎骨動脈解離は首の後ろの血管が裂け、脳卒中を起こす。頭痛などをきっかけに発症に気づくことがある。脳卒中全体の2%程度だが、働き盛りの世代を含む15〜45歳の脳卒中患者の1割程度を占め、うち2割近くが亡くなったり後遺症が残ったりするが、根本治療がない。

 研究チームは、原因がわからない患者の中に高さ17〜19センチにもなる極端に高い枕を使っている人がいることに注目。2018〜23年に国循で特発性椎骨動脈解離と診断された53人と、同じ時期に脳梗塞(こうそく)や脳出血で入院し性別や年齢などをそろえた53人を比較対象とし、計106人(45〜56歳)が発症時に使っていた枕の高さを調べた。

 枕は寝具メーカーや業界の専門家の意見を参考に、売られている枕の中で12センチ以上を「高い」、15センチ以上を使用がすすめられないほど「極端に高い」と定義した。枕の高さが12センチ以上は計26人いた。

 枕の硬さや、特発性椎骨動脈解離のリスク要因である首の屈曲(あごが胸につく方向に曲がっている度合い)の有無も調べた。

 その結果、12センチ以上の枕を使っていたのは特発性椎骨動脈解離の患者が34%だったのに対し、比較対象の方は15%。15センチ以上ではそれぞれ17%と1・9%となり、枕が高いほど特発性椎骨動脈解離を発症しやすかった。枕の高さでみると、15センチ以上の9割を特発性椎骨動脈解離の患者が占めた。

 枕が高いと首の屈曲につながるほか、寝返りなどで首が回るときに血管が傷つくことが考えられるという。枕が硬いと発症との関連が強く、やわらかい枕だと緩和される傾向がみられた。

7445OS5:2024/03/01(金) 11:55:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd59bcc41386bd8760e8a4ceee038b214e22d236
病院、宿直を「休憩」扱い…残業規制対策で申請急増し「書類が整っていればおりる」
3/1(金) 5:06配信
[2024年の医師 働き方改革]<2>
「医師の働き方改革」のスタートを周知するポスター=河村道浩撮影

 1月下旬の未明。関西のある病院の救急外来には、患者が救急車で絶え間なく運ばれていた。


 30歳代の男性専攻医は、もう1人の医師と治療に追われ、その間に入院患者への対応もこなす。

 午後5時から約15時間、対応した患者は20人に及ぶが、病院に申告しても残業と認められるのは一部だ。病院は労働基準監督署から「宿日直許可」を得ており、宿直中は原則として「休憩時間」とみなされる。

 仮眠を取れる日もあるが、多くても3時間ほどだ。専攻医は「宿直中は気が休まる時間なんてほとんどない。これが労働でなくて何なんだろう」とつぶやいた。

 勤務医が夜間や土日の患者対応に備えて待機する「宿直」と「日直」。労働基準法は、業務内容が軽度で睡眠も十分取れる場合、病院が労基署の許可を得れば、特例で労働時間とみなさないと規定している。

 4月に始まる「医師の働き方改革」で、勤務医の残業時間の上限が原則年960時間となり、残業時間を抑制したい病院からの許可申請が相次いでいる。

 厚生労働省によると、労基署の許可件数は2020年が144件、21年が233件だったのに対し、22年は1369件に上った。一般病院だけでなく、重篤者を扱う3次救急病院や不規則な産科など幅広い病院、診療科が取得している。

 医療提供体制を維持したい厚労省も、許可を取るよう病院に求めている。西日本のある公立病院の担当者は「以前はハードルが高かったが、書類が整っていればおりる」と打ち明ける。

 一方で、勤務医でつくる労働組合「全国医師ユニオン」(東京)が22年に実施した調査では、宿直中に「ほとんど業務を行わない」と回答した勤務医は2割にとどまった。

 厚労省の通達では、宿日直中に通常業務が発生した場合、病院側は労働時間と扱わなくてはならない。だが、いったん許可が出ると運用は病院側に任される。

 ユニオンの植山直人代表は「夜間の業務が軽度と言えない3次救急病院にも許可が出ている。『名ばかり宿日直』が広がっているのではないか」と声を強める。

 東京都内の大学病院で緩和ケアを担当していた50歳代の男性医師は18年11月、くも膜下出血を発症し、現在も寝たきりの状態だ。19年10月、長時間労働が原因だとして労基署に労災申請したが、認められなかった。

(写真:読売新聞)

 代理人の蟹江鬼太郎弁護士によると、男性医師は月4回程度宿直に入り、入院患者の対応で残業は月100時間以上に上ったという。

 しかし、病院は宿直中の午前0〜6時を仮眠時間としていた。男性医師側は労災申請で、その間の午前3〜4時台に電子カルテを操作していた記録を提出したが、労基署は仮眠時間を労働時間と認めず、宿直中の労働は約9時間だったと認定した。

 男性医師側はこれを不服として東京労働局に審査請求した。ところが、労働局は病院が宿日直許可を得ていたことから「宿直中は働く必要がなかった」と判断。宿直中は休憩扱いにし、労働時間はゼロだとした。

 労働局は取材に「個別案件には答えられない」とするが、蟹江弁護士は「客観的な記録があるのに労働と認められなかった」と批判。「許可を理由に労災と認めないケースが相次ぐ恐れがある」と訴える。

 日本救急医学会(東京)は昨年11月、厚労相に要望書を提出した。宿日直許可を、残業規制の上限を守るための「緊急避難的措置」とし、夜間や休日の勤務を労働時間と扱うよう求めた。そのためには医師数の確保が必要だとし、不要不急の救急利用の自粛を国民に呼びかけることも求めた。

 同学会の大友康裕・代表理事は「医師の過重労働を残したままでは、必要な医療を受けられない患者が出てくる」と危機感を示した。

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7446OS5:2024/03/01(金) 11:57:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/c54794b182fbaab104ddf53330ae41566cea22df
医師を追い詰めた自己研さん、残業が月207時間…「限界です」26歳死亡
2/29(木) 5:00配信

読売新聞オンライン
[2024年の医師 働き方改革]<1>
 4月に始まる「医師の働き方改革」を前に医療現場が揺れている。きっかけは、1人の若い医師の自死だ。現場で何が起きているのか。改革で医療はどう変わるのか。課題を探る。

【写真】笑顔の高島晨伍さんの写真とともに、記者会見する母・淳子さん

 ◆医師の働き方改革=勤務医の残業時間は、労使協定を結べば事実上青天井だった。2019年4月施行の改正労働基準法で、今年4月以降は原則年960時間が上限となり、違反すれば病院側に罰則が科される。研修医や専攻医、地域医療のためにやむを得ない場合は、年1860時間まで特例で認められる。地域医療特例は35年度末まで。

「仕事の半分は、自分のための勉強」
「限界です」と書いた遺書を残して亡くなった高島晨伍さん(建物は甲南医療センター)

 「取り返しがつかないことが起きると思っていた」

 神戸市東灘区の「甲南医療センター」で数年前まで勤務していた内科医は、後悔の念にかられている。

(写真:読売新聞)

 2022年5月17日、センターの専攻医だった高島晨伍(しんご)さん(当時26歳)は「限界です」と記した遺書を残し、自ら命を絶った。西宮労働基準監督署(兵庫県)がタイムカードの記録などから認定した死亡前1か月間の残業は約207時間。長時間労働による精神障害が自殺の原因とされた。

 こうした働き方は、高島さんだけではなかった。

(写真:読売新聞)

 「『断らない救急』を基本理念とし、尽力して参りました」。センターは、ホームページにそう記していた。

 だが、夜間対応は専攻医と研修医の計3人。内科医は「毎回徹夜で、仮眠どころか休む暇もなかった」と証言する。受け入れを断ると、幹部から叱責(しっせき)されたという。

 さらに負担となっていたのがセンター独自の「週末主治医制」だ。例えば金曜の当直に入った医師は、対応した患者を週明けに正式な主治医に引き継ぐまで責任を持つため、土日も出勤せざるを得なかった。

 高島さんが亡くなる1年前、内科医は他の専攻医らと労働環境の改善を求める嘆願書を幹部に提出していた。だが、幹部はこう話したという。

 「医師の仕事の半分は、自分のための勉強だ」

 労基署は高島さんの長時間労働の原因について、過重な業務に加え、上司から指示された学会発表やセンターでの研修プログラムを挙げた。これに対し、センター側は指示を否定した上で、これらを「自己研さん」と主張し、残業時間は月30時間程度だったとしている。

 医師が知識や技能を習得する自己研さんは、日進月歩の医療の世界で欠かせない。若手だけでなく、ベテラン専門医にも求められる。

 働き方改革に関する厚生労働省の有識者検討会でその扱いが議論になり、同省は19年7月、通達で基準を示した。上司の指示がなく、業務との関連もない場合は、労働時間に含まれないとしたが、その線引きは曖昧だ。

 センターは高島さんの自殺後、第三者委員会を設置。研修プログラムの進捗(しんちょく)が遅いと、専門と関係ない患者を割り当てられる<制裁>があったといい、第三者委は「自由意思で行っていたと言いがたい」と労働時間にあたるとした。

7447OS5:2024/03/01(金) 11:57:28
 高島さんの死は、自己研さんという、医療界の因習を浮かび上がらせた。

 国内最大の医師向け会員制サイト「m3.com」の掲示板には「残業を自己研さん扱いにされる」という投稿が相次ぐ。昨年10月に会員向けに実施した調査では、3割超が自己研さんの扱いに不満を抱いていた。

 19年4月施行の改正労働基準法に基づき、今年4月以降は勤務医の残業時間は原則年960時間が上限となる。その特殊性から施行後5年間適用が猶予され、国はこの間に準備を進めるよう医療現場に求めてきた。業務の効率化が期待されていたが、自己研さんが安易な残業削減策として広がっている恐れがある。

 甲南医療センターの具英成院長らは昨年12月、高島さんに違法残業をさせたとする労基法違反容疑で書類送検された。関係者によると、センターは同月、兵庫県に再発防止策を報告。タイムカードと自己申告する残業時間に乖離(かいり)があれば理由の報告を求め、週末主治医制も取りやめるとしているという。センターは取材に「答えられない」とした。

 厚労省は今年1月、高島さんの過労自殺などを受け、自己研さんに関する通達を見直し、労働にあたる具体例として、大学病院での研究や教育を示した。自己研さんと労働の線引きについて、勤務医の理解を得るよう病院側に求めている。

 医師の労働問題に詳しい荒木優子弁護士(第二東京弁護士会)は「医師の研さんは患者の利益につながるのだから、幅広く業務と認めるべきだ」とし、「各病院が自己研さんへの考え方を改め、明確なルールを作らなければ、かえって『見えない過重労働』を生む」と懸念を示す。

 不安や悩みの相談は、こころの健康相談統一ダイヤル(0570・064・556)や、よりそいホットライン(0120・279・338)など。

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7448OS5:2024/03/04(月) 10:44:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/306bf228e0415419c0091bcc93d86167284cc5ca
奥能登の4病院、看護師60人以上が退職・意向 医療維持に危機感
3/4(月) 6:00配信


朝日新聞デジタル
市立輪島病院=2024年2月9日午後0時37分、石川県輪島市、西崎啓太朗撮影

 今年1月の能登半島地震で被災した石川県の奥能登地域にある四つの公立病院で60人以上の看護師が退職したり、退職の意向を示したりしていることがわかった。看護師の総数約400人のうち約15%にあたる。看護師自身が被災し、生活再建の見通しが立っていない。退職者が看護師の2割に上る病院もあり、病院関係者は医療体制が維持できなくなるのではと危機感を募らせる。

【写真】輪島病院長が迫られた選択。この地で院長を務めて17年…「亡くなるなら、せめて家族のそばで」

■「家失った」「子育て難しい」

 輪島市の市立輪島病院は地震で医療機器が損壊し、一時断水した。100人近くいた入院患者の大半は別の病院に転院したが、今も約20人が入院する。1月下旬から外来診療を再開。震災前の3割ほどに減ったものの1日に約150人が訪れる。

 他の医療機関からの看護師の応援を受け、何とか対応できているが、約120人いる看護師のうち約30人が退職の意向を示し、うち10人以上が退職届を出した。「断水が続いて生活拠点も確保できず、子育てを続けるのは難しい」「子どもが集中して学べる環境が整う金沢で職場を探したい」。退職理由には、そうした声が多いという。

 看護師の中には、道路の寸断で通勤が難しいなどの理由で、空き病棟で寝泊まりしながら働く人もいる。同病院の看護師の一人は「子育てしながら働く同僚は大変だと思う。これから病院がどうなるのか、不安もある」と口にした。

 珠洲市総合病院では約125人の看護師のうち22人が退職する見通しだ。石井和公事務局長(58)は「家を失った人も多く、目に見えない負担は相当ある」と説明する。複数の事務員や調理師も退職の意向を伝えているといい、「病院はチームワークで成り立っている。先が全く見通せず、患者数が増えたときに看護体制が厳しくなるかもしれない」という。(西崎啓太朗、佐藤道隆)

朝日新聞社

7449OS5:2024/03/23(土) 01:14:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a9c0a4f38260b749534f2b474a5ec664b011fdb
小林製薬、遅かった自主回収の判断 積み上げた信頼に傷 工場管理に落とし穴も
3/22(金) 23:07配信
産経新聞
「紅こうじ」関連製品の自主回収に関する会見で頭を下げる小林製薬の小林章浩社長(中央)ら =22日午後、大阪市中央区(柿平博文撮影)

医薬品や生活用品で数々のヒット商品を生み出してきた小林製薬。販売した機能性表示食品を服用した13人が腎疾患を発症したことは、企業としての信頼を傷つけ、経営を揺るがす事態だ。健康食品の需要は増加傾向にあるが、思わぬ事故や副作用のリスクが改めて浮き彫りになった。


「結果として調査に時間がかかった。(自主回収の)判断が遅かったといわれればそれまで」。同社の小林章浩社長は会見でそう唇をかんだ。

同社によると1月中旬以降、患者を診察した医師から問い合わせが相次ぎ、小林氏は最初の報告を受けた2月6日には「何らかの回収になるだろうと覚悟した」という。ところが、紅麹(こうじ)原料などの生産データを再確認し、「未知の成分」の存在を示す分析結果が出て自主回収を決断したのは3月中旬だった。

当初の検査では、紅麹菌がつくることが知られる有毒性の「シトリニン」が検出されず、アレルギーという個人的な原因も疑った。その間、原料に含まれる未知の成分を検出できる分析方法への着手が遅れたといわざるを得ない。

紅麹原料は昨年12月まで大阪市内の自社工場で製造し、協力会社で製品を生産していた。

山下健司執行役員(製造本部長)は「工場ではきっちりと入室管理し、決められた従業員しか入れない」などと説明し、人為的な異物混入の可能性を否定した。しかし、工場の管理体制に見えない落とし穴があった可能性が高い。

同社は疾患と製品の因果関係の解明を急ぎ、問題が判明した場合はすみやかに対応する誠実な対応が求められる。(牛島要平)

7450OS5:2024/03/28(木) 08:12:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/5396e5dcd4ac6fad9ac4302eb639f1659ebb778e
中卒者、死亡率1.4倍 がん検診の低迷、喫煙が影響か
3/28(木) 0:02配信

共同通信
教育歴ごとの年齢調整死亡率

 国立がん研究センターは28日、日本人の教育歴ごとの死亡率推計を国際専門誌に発表した。大学以上卒業者に比べ、中学卒業者は1.4倍程度、高校卒業者は1.2倍程度、死亡率が高い。喫煙率の高さや、がん検診受診率の低さなどが影響した可能性がある。日本全体で、最も長く教育を受けた群と、最も短い群の死亡率格差を示す「格差指標」は約1.5倍。2倍前後とされる欧米などと比べ健康格差は小さかった。


 同センターの片野田耕太データサイエンス研究部長は「教育歴が死亡率に直接影響しているわけではない」と強調した上で「環境によらず健康的な生活を送れるよう対策を考えるきっかけにしてほしい」と話した。

 チームは2010年の国勢調査と10〜15年の人口動態調査を使用。全人口の約10%にあたる30〜79歳の約800万人分と約33万人分の死亡データから10万人当たりの年間死者数を計算、人口構成を考慮した「年齢調整死亡率」を推計した。

 その結果、大学以上卒業者に比べ中卒者は男性で1.36倍、女性で1.46倍、死亡率が高かった。


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