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スーフィズムに関するHP

1スーフィズムに関するHP開設:2004/01/19(月) 15:34
はじめまして。

日本に在住のトルコ人です。この度、イスラームとスーフィズム、そしてトルコの紹介に関するHPを開設することになりました。このHPを通じて皆様と交流し、世界平和に少しでも貢献させて頂ければと思います。お時間のあるとき是非訪問して下さい。お待ちしております。
宜しくお願い致します。

http://www.yoyogi-uehara.net

361とはずがたり:2014/08/12(火) 10:33:15
一度過激派に政権取らせてみれば穏健化するんでないの?今は異教徒の圧迫で何を云ってもやっても逆効果なような。。そもそも貧困対策とかで政府が無策・無能なのがいけない。。政府はその他にも色々やらなあかんことあるんやろうけど・・。

中東:7月の死者9000人 「アラブの春」以降最悪
http://mainichi.jp/select/news/20140807k0000m030063000c.html
毎日新聞 2014年08月06日 20時10分(最終更新 08月07日 00時40分)

 【カイロ秋山信一】紛争やテロ事件が相次ぐ中東諸国で、今年7月だけで死者が計約9000人に上ったことが分かった。2011年の民主化要求運動「アラブの春」以降、1カ月の死者としては最悪となった。

 シリア内戦やパレスチナ自治区ガザ地区の紛争に加えて、イラク、リビア、イエメンで紛争が拡大。エジプトやチュニジアでもイスラム過激派によるテロや軍との衝突が頻発した。8月に入っても各地で武力衝突が継続しており、中東の混迷は深まっている。

 国連や各地の保健当局・人権団体によると、7月の紛争に関連した死者は▽シリア5342人▽イラク1737人▽ガザ地区約1400人▽イエメン約300人▽リビア約120人。

 シリアとイラクではイスラム過激派組織「イスラム国」が勢力を広げ、政府軍やシリア反体制派、少数民族クルド人との衝突が激化した。ガザ地区では7月上旬からイスラエル軍の攻撃が強まり、死者が急増。イエメンではイスラム教シーア派武装組織と政府軍、リビアでは世俗派民兵とイスラム武装勢力の対立が激化した。

 こうした紛争地は、「アラブの春」で独裁体制が崩壊し、混乱が続いている国が多く、イスラム過激派の勢力拡大が混乱に拍車をかけている。

362チバQ:2014/08/12(火) 19:06:27
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140811/mds14081123280010-n1.htm
イラク次期首相にアバディ氏指名 マリキ氏は抵抗、部隊展開し恫喝
2014.8.11 23:28 (1/2ページ)

イラクの次期首相候補に指名されたアバディ氏=2009年12月5日、バグダッド(AP)
 【イスタンブール=大内清】イスラム過激派との戦闘が続くイラクのマアスーム大統領は11日、マリキ首相に代わり、イスラム教シーア派連合が推すアバディ第1副議長を新首相候補に指名した。ロイター通信が伝えた。ただ、首相続投を主張するマリキ氏は今後も抵抗を続けると予想され、国際社会が求める「挙国一致政府」樹立が順調に進むかはなおも不透明だ。

 マリキ氏は10日、マアスーム氏が議会最大勢力を率いる自分を首相候補に指名しないのは「憲法違反だ」と非難した。これに前後してマリキ氏は、首都バグダッドに指揮下の特殊部隊を展開。自身を排除しようとする各政治勢力への“恫喝(どうかつ)”とみられる。

 これに対しケリー米国務長官は11日、「マアスーム氏を支持する」と述べてマリキ氏側を牽制(けんせい)するとともに、各政治勢力が政治的駆け引きに武力を使用しないよう自制を促した。

 イラクでは、少数民族クルド人が名目的な国家元首の大統領に、多数派のイスラム教シーア派アラブ人が行政権限を持つ首相に、スンニ派アラブ人が国会議長に就くのが慣例で、大統領の指名を受けた首相候補が組閣にあたる。アバディ政権が実際に発足するには閣僚名簿の議会承認が必要となることから、当面は各勢力の綱引きが続きそうだ。

 マリキ氏が率いるシーア派会派「法治国家連合」は今年4月の議会選で第1勢力となった。

 しかし、スンニ派過激組織「イスラム国」が急速に勢力を拡大した6月以降、マリキ政権の過度なシーア派優遇が国内分裂を招いたとしてスンニ派や一部のシーア派勢力がマリキ氏退陣を要求。イラクを支援する米国も、危機克服には全勢力の合意が重要だとして、実質的にマリキ氏への退陣圧力を強めていた。

363チバQ:2014/08/12(火) 19:12:53
http://mainichi.jp/select/news/20140812k0000e030180000c.html
イラク:首相指名で政界混迷 マリキ氏認めず
毎日新聞 2014年08月12日 11時01分(最終更新 08月12日 11時22分)

 【カイロ服部正法、ワシントン及川正也】イラクのマスム大統領は11日、シーア派のハイダル・アバディ連邦議会副議長を次期首相に指名した。挙国一致体制を優先するため、スンニ派やクルド人などから「シーア派偏重」と批判されるマリキ首相を退陣に追い込む構えだ。オバマ米政権も支持を表明した。これに対しマリキ氏は同夜、指名を認めない意向を表明。同氏の反発でイラク政界は一層混迷を深めそうだ。

 イラク北部などでスンニ派中心のイスラム過激派組織「イスラム国」が勢力を拡大、米軍の軍事介入を招く中、イラク内政の混乱は対イスラム国戦線にも影響を与える可能性がある。

 ロイター通信によると、アバディ氏は指名を受け「テロリストに対抗するため我々は協力しなければならない」と国営テレビで述べ、宗派・民族間の対立解消を訴えた。イラクでは4月の総選挙でマリキ派の党派が最多議席を獲得したが、反マリキ派から異論が出て首相を決められない状態が続いていた。

 イラク憲法は議会最大会派からの首相選出を規定している。国営テレビは11日、最高裁がマリキ派の党派を最大会派として認めたと伝えていた。

 一方、オバマ米大統領は11日、アバディ氏の新首相指名について、宗派を超えた挙国一致内閣樹立に向けた「重要な一歩」と歓迎し、支持を約束するとともに早期の組閣に着手するよう求めた。

 オバマ政権は「シーア派偏重」とされるマリキ氏の続投には消極的だった。マリキ首相側は反発を強めているが、ケリー米国務長官は「マリキ氏が状況を混乱させないよう望む」と強調した。

 オバマ氏は声明でアバディ氏を「支持する」と明言。「(電話で)アバディ氏にすべてのイラク人を包括し、代表する新たな内閣をすみやかに発足させるよう促した」と明かした。そのうえで「すべての政治的指導者が政治プロセスを通じ、平和的に協力するよう求める」と述べ、反発を強めるマリキ氏の動きをけん制した。

 オバマ政権は、イスラム国に対抗するためにも、挙国一致政権の樹立が必要だと認識している。マリキ氏の「続投阻止」は米国にとって思惑通りの展開だが、マリキ氏側の抵抗を食い止められるかは見通せていない。

364チバQ:2014/08/12(火) 19:13:40
http://mainichi.jp/select/news/20140812k0000e030198000c.html
イラク:「明日どこに行けば…」イスラム国に追われ
毎日新聞 2014年08月12日 11時40分(最終更新 08月12日 13時19分)


イラク北部アルビルの路上で避難生活を送るラヒアさんの一家。地べたに座る母親に抱かれて、2歳のフセイン君が眠っていた=2014年8月11日午後、秋山信一撮影
 【アルビル(イラク北部)秋山信一】気温40度を超える炎天下、イラクの少数民族シャバクの一家5人が、幹線道路沿いの建物の陰で一息ついていた。北部クルド人自治区の中心都市アルビル。モスル郊外の故郷は6月にイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の手に落ちた。2カ月を超える流転の生活で、所持金は底を突いた。「明日はどこに行けばいいのか」。ラヒア・マフムードさん(40)は途方に暮れた。長男フセイン君(2)が母親の腕の中で泣き出した。

 シャバクは16世紀からイラク北部モスルに定着。多くはイスラム教にキリスト教の要素が加わったとされる宗教の信者だ。

 記者がアルビル入りした10日、約40キロ西では米軍がイスラム国の部隊を空爆し、地上ではクルド人部隊が戦っていた。住民によると、イスラム国が自治区に近いカラコシュに進攻した7日には緊張が高まったが、空爆が始まった8日以降は平静を取り戻した。

 しかし幹線道路から一本入ると、イスラム国の支配地域から逃れ、建設途中のビルに身を寄せる人々が散見される。牧畜を営んでいたラヒアさんも避難民の一人だ。6月中旬、イスラム国の戦闘員2人が自宅に来た。ラヒアさんはイスラム国が敵視するシーア派系。「イスラム教徒はこんなことはしない」。口をついた言葉が男たちを逆上させ、銃を突きつけられた。

 自宅には2〜9歳の4人の子供もいた。「こんな幼子も殺すのか」と言うと、男たちは銃を下ろした。着の身着のまま逃げ出し、自宅や80匹の羊を失った。近くの村々を転々とし、8月上旬にアルビルに来たが、身寄りもなく、路上生活を送るしかなかった。

 イスラム国は「抑圧された人々を救い、神の支配を実現する」として、支配地域でのスンニ派の厳格な教義の適用を強制。住民に飲酒や喫煙を禁じ、女性にはニカブ(目以外の全身を覆う黒布)の着用を義務付ける。一方でスンニ派以外のイスラム教徒や異教徒を迫害。支配地域でキリスト教教会が破壊されたり、女性が暴行を受けたりする事案などが起きているほか、クルド人系の宗教少数派ヤジディー教徒が800人規模で殺害・拉致されたとも伝えられている。

365チバQ:2014/08/12(火) 19:13:55
 仮住まいを見つけた避難民も不安定だ。中学3年生のトーマ・アムルさん(14)は、アルビル北部の中学校の一室で、生後10カ月の双子を含む親戚20人と暮らす。約7000人のキリスト教徒が住むカラコシュ出身だ。6日夜にクルド人部隊が突然撤収し、住民の大半が自治区に逃げた。

 キリスト教系の政党がクルド自治政府に依頼し、学校での避難生活が認められた。約15畳の部屋にカーペットを敷いて暮らす。食事は近所の人が差し入れた野菜やパンでまかなう。だが、3週間後に学校が再開されれば、退去を迫られる運命だ。

 トーマさんは、カラコシュの教会で宗教儀式を手伝っており、将来は聖職者になりたいと思っている。「イスラム国のことはよく分からない。だけど宗教が説くのは、愛と平和のはずだ」

366チバQ:2014/08/13(水) 18:07:56
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014081302000112.html
イラン、アバディ氏支持 イラク首相候補 マリキ氏見限りか
2014年8月13日 朝刊

 【カイロ=中村禎一郎】イラン国営のアラビア語衛星テレビ・アルアラム(電子版)によると、イランのザリフ外相は十二日、イタリアのモゲリーニ外相とイラク情勢について電話会談し、イラクのマスーム大統領が新首相候補に指名したアバディ氏に、「挙国一致政権」を早期に樹立するよう求めることで一致した。イランが事実上、アバディ新首相の誕生を支持した形。マリキ首相からの政権交代が進む可能性が高まった。

 イスラム教シーア派国家のイランは、イラクのシーア派の後ろ盾とされ、マリキ政権もシーア派主体のメンバーとなっている。イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の脅威が強まる中、後ろ盾のイランがマリキ氏を見限ったとの見方が出ている。

 一方、AFP通信によると、米国やフランス、トルコなど各国も相次いでアバディ氏の新政権樹立を歓迎する姿勢を表明。マリキ氏は三選を目指す構えを崩していないが、国際社会の退陣圧力が強まる中、権力の維持は難しいとの見方が支配的となっている。

 イラクでは、四月の連邦議会選挙でマリキ氏が率いる政党グループ「法治国家連合」が勝利したものの、過半数には届かなかった。法治国家連合はマリキ氏の三選に向けて連立交渉を続けてきた。

 だが、シーア派を偏重してきたマリキ氏に対するスンニ派勢力の反発は強い。さらに、シーア派からはスンニ派の過激派組織「イスラム国」の進攻を招いた責任を問う声も上がり、新政権が樹立できない状態が続いていた。

 バグダッド在住の政治評論家ハダド氏は本紙の取材に、イラクのスンニ派勢力もアバディ氏を容認する意向を示していると指摘。「イランは、隣国のイラクを不安定化させるマリキ氏よりは、アバディ氏を支持する方が得策だと判断したのだろう」と話している。

367チバQ:2014/08/16(土) 00:54:57
http://mainichi.jp/select/news/20140816k0000m030079000c.html

米政権:新たな「重荷」負う 外交工作でマリキ氏辞任

毎日新聞 2014年08月15日 20時46分(最終更新 08月15日 20時49分)

 【ワシントン及川正也】イラクの挙国一致体制構築には「マリキ首相交代」が不可欠とみていたオバマ米政権は、イラク国内外を巻き込んで「包囲網」を固めてマリキ氏を辞任へ追い込んだとして、外交工作の成果をアピールしている。しかし、勢力を拡大するイスラム過激派組織「イスラム国」への対処や、脆弱(ぜいじゃく)なイラク軍の立て直しなど新たな課題を解決する道筋は描けていない。

 マリキ首相の辞意が公表される前、オバマ大統領は休暇中の北東部マサチューセッツ州で声明を発表。「最も重要なのは、イスラム国に対して形勢を逆転するためイラク国民が一致結束するよう求めることだ」と語った。

 オバマ政権はマリキ首相が自派のイスラム教シーア派を偏重したことが国内の混乱やイスラム国の増勢を招いたと判断。マリキ首相に見切りを付け、退陣に追い込むための外交工作を展開してきた。

 ケリー米国務長官は辞任を拒絶するマリキ首相に「状況を混乱させるべきではない」とけん制。オバマ大統領が欧州やカナダなど主要国首脳と連絡を取る一方、バイデン米副大統領はイラク国内の政治指導者らと協議し、首相指名されたアバディ連邦議会副議長を中心とする「挙国一致政権」樹立への支持拡大に動いた。

 14日、マリキ首相退陣表明を受けライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)がイラク国内外からアバディ氏への「幅広い支持」が集まったと強調したのは、米国の外交工作が奏功したとアピールする狙いがある。

 オバマ政権はイラク北部で8日から、イスラム国の拠点などに対し空爆を続けている。地上軍派遣など大規模な軍事作戦を回避するオバマ政権にとって、イラクの治安回復には課題が多い。クルド人治安部隊やイラク軍への軍事支援を強化し、イスラム国への抗戦能力の向上を側面支援する方針だが、イラク軍の脆弱さはオバマ大統領も認める「誤算」だった。米軍によるイラク軍への訓練強化の必要性も指摘されるが、軍事顧問団などの派遣が長期化すれば安全確保なども新たな課題になる。イラク問題はオバマ政権の新たな「重荷」になりつつある。

368チバQ:2014/08/16(土) 00:55:25
http://mainichi.jp/select/news/20140816k0000m030078000c.html

イラク:北部で国外クルド勢力「共闘」 イスラム国攻撃に

毎日新聞 2014年08月15日 20時43分(最終更新 08月15日 23時24分)

 【アルビル(イラク北部)秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」の侵攻が迫るイラク北部のクルド人自治区周辺で、シリア、トルコ、イランの周辺3カ国を本拠とするそれぞれのクルド人武装組織が、クルド自治政府の治安部隊に加勢していることが15日、自治政府関係者への取材で分かった。クルド人は国ごとに分断されてきたが、イスラム国の脅威を前に「共闘」が実現した形だ。

 自治政府関係者や有力政党クルド愛国同盟の幹部によると、3カ国のクルド人組織は8月上旬、イスラム国が北西部シンジャルなど自治政府の実効支配地域に侵攻したのを受けて参戦。それぞれ数百人以上の戦闘員が、自治政府の治安部隊ペシュメルガに加勢している。

 シリアのクルド人武装組織は国境を越えて、少数派ヤジディー教徒への迫害が懸念されるシンジャル付近に展開し、イスラム国と交戦。山岳地で行き場を失っていたヤジディー教徒のために、シリア側への避難路を確保した。

 トルコのクルド労働者党(PKK)や、イラン・クルド民主党の系列武装組織は、それぞれクルド人自治区内に以前から置いている拠点で活動するメンバーを動員。トルコ系クルド人の難民キャンプがあるアルビル郊外のマフムールなどで戦っている。トルコ、イランからの参戦に関してクルド自治政府は、両政府に配慮して、戦闘員が越境して参戦することは認めていないという。

 クルド人はトルコやイラクなどに推定2000万〜3000万人いるとされ、独自の国家を持たない最大の民族と言われる。クルド独立を警戒する各国政府の思惑もあり、連携はこれまで難しかった。イスラム国の侵攻を受けて、イラクの自治政府は独立への動きを強めており、他国のクルド人組織からも期待の声が高まっている。

369チバQ:2014/08/16(土) 00:58:33
http://mainichi.jp/select/news/20140815k0000m030082000c.html

クルド・ヤジディー教徒:「虐殺を止めて」…夫は撃たれた

毎日新聞 2014年08月14日 20時48分(最終更新 08月14日 21時51分)

 【ドホーク(イラク北部)秋山信一】歴史上74度目にして最悪の迫害だ−−。イラク北部でイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の侵攻を受け、クルド人自治区ドホークに逃れた少数派ヤジディー教徒が口々に訴えた。1000人以上が殺害され、女性ら500人以上が拉致されたとの情報もある。「誰でもいい。この虐殺を止めてほしい」。1000年以上にわたる歴史の中で受けた迫害を伝承しつつ、信仰を守り続ける「不屈の民」から悲痛な叫びが上がった。

 13日昼、ドホーク郊外。建設中の10階建てビルに無数の人影が見えた。近づくと、約300人のヤジディー教徒が、コンクリートに薄い布を敷いて生活していた。「故郷を取り戻して」。マヘバイ・アフマドさん(35)が強い口調で訴えた。

 イラク北部の街シンジャル。住民の証言によると、8月3日朝に惨劇は始まった。前日からイスラム国と戦っていたクルド自治政府の治安部隊が住民に何も告げずに撤収し、混乱が広がった。スンニ派の教義を絶対視するイスラム国が、ヤジディー教徒を「悪魔崇拝者」とみなし、殺害を予告していたのを知っていたからだ。

 「早く逃げましょう」。郊外の農村に住むマヘバイさんは、夫ハラフさん(40)や4人の子供に声をかけ、野菜畑の一本道を農業用トラクターが引っ張る荷車に乗って逃げた。しばらくするとイスラム国の戦闘員が乗ったトラックが追いついてきた。パン、パン−−。発砲に気づいた瞬間、荷車が横転。しばらくして起き上がると、戦闘員らが去っていくのが見えた。

 「お父さん……」。長男(16)の声がした方向に視線を移すと、ハラフさんが頭から血を流して倒れていた。応答はなかった。マヘバイさんは子供らをせかし、徒歩で再び逃げた。南から来るイスラム国を避け、北のシンジャル山を目指す。夫の遺体を置いてきた自責の念から、後ろは振り返れなかった。

 標高約1300メートルの岩がちな山には当時、数万人が避難していた。イスラム国の攻撃に加え、別の恐怖も始まった。渇きと飢えだ。強烈な日差しが照りつけ、気温は45度を超える。湧き水は山に2カ所しかない。食料もほとんどなく、岩陰で過ごす時間が1週間続いた。マヘバイさんと一緒にいた友人のイリヤス・モラーディさん(64)は「人生で一番つらい時間だった」と語った。

 クルド人民兵が10日ごろに山の西側に位置する避難路を確保し、避難民の多くは隣国シリアやトルコ、イラク領内のクルド人自治区に逃れた。だがシンジャル山に数千人が取り残され、付近で数万人がイスラム国の支配下にある模様だ。

 ヤジディー教徒の記者ナリーン・シャモーさん(27)によると、拉致された女性約50人が人身売買されたとの未確認情報もある。さらにイスラム国は、シンジャルに残るヤジディー教徒に対して「協力しなければ殺害する」と脅している。

 「多くの人が死を選ぶかもしれない」。同胞の信心深さを知るナリーンさんが、そっと目を伏せた。

 シンジャルのヤジディー教徒を救出するため、米軍は13日も、6日連続となる空爆を行ったが、地上部隊の派遣は見送った。

370チバQ:2014/08/16(土) 01:09:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140815/mds14081521250003-n1.htm
「挙国一致内閣」加速へ マリキ首相退陣表明 アバディ氏を支持

2014.8.15 21:25 (1/2ページ)

14日、退陣表明したイラクのマリキ首相のテレビ映像(AP)
14日、退陣表明したイラクのマリキ首相のテレビ映像(AP)


 【カイロ=大内清】イラクのマリキ首相は14日夜、国民向けのテレビ演説で、マアスーム大統領から指名を受けた国民議会のアバディ第1副議長を次期首相候補として認めると述べ、退陣を表明した。アバディ氏指名に強く反発していたマリキ氏の退陣表明で、国際社会が求める「挙国一致内閣」の編成作業が加速する見通しだ。

 マリキ氏は「国の利益のためにアバディ氏支持を決めた」と発言。イラク北部で戦闘を続けるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対抗するため、「今後も一兵卒であり続ける」とも語った。演説にはアバディ氏も同席した。

 マリキ氏はこれまで、4月の議会選で最大勢力となったシーア派会派「法治国家連合」を率いる自分に首相続投の資格があると主張してきた。しかし、「イスラム国」が北部の主要都市モスルを制圧した6月以降、同氏の過度なシーア派優遇が宗派対立を激化させたとして、国内外で「マリキ退陣論」が高まった。

 マアスーム大統領は今月11日、マリキ氏と同じ会派の所属ながら、他のシーア派連合が推すアバディ氏を次期首相候補に指名して組閣を要請。これに対しマリキ氏は「大統領の判断は憲法違反だ」として徹底抗戦の構えを見せていた。

 マリキ氏の姿勢転換の裏側で、政治混乱の長期化を懸念する米国や隣国イランの圧力が働いた可能性もある。

 憲法上、約1カ月以内に閣僚名簿を議会に提出しなくてはならないアバディ氏は、組閣に向けた各政治勢力との調整を開始。ポストや財源の配分を通じ、マリキ政権下で冷遇されてきたと感じているスンニ派やクルド勢力の不満をどこまで解消できるかが政権運営の成否を握る。

 ただ、シーア派に対するスンニ派の不信感は根強く、イスラム国がイラク国内で一定の支持を得た一因にもなっただけに、対立の克服は容易ではない。首相の座を失ったとはいえ、軍やシーア派民兵の一部に影響力を持つとされるマリキ氏をどのように処遇するかにも注目が集まっている。

372チバQ:2014/08/18(月) 19:37:43
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140818/mds14081807560005-n1.htm
【日本人拘束】
激戦地アレッポ、入り乱れる武装勢力 対立の構図、判別しにくく
2014.8.18 07:56 (1/2ページ)

動画サイト「ユーチューブ」に投稿された、イスラム国に拘束された日本人男性とみられる人物(顔を画像加工しています)
 【カイロ=大内清】日本人が拘束されたとの情報があるシリア北部アレッポの周辺は、シリア内戦の最激戦地の一つとして知られ、アサド政権側の軍部隊や反体制派武装勢力「自由シリア軍」、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」などが入り乱れる状況にある。

 同国商業の中心地だったアレッポでは2012年ごろから戦闘が激化。反体制派やイスラム過激派勢力は一部郊外を支配下に置いているものの、昨年末以降は政府軍が「たる爆弾」と呼ばれる焼夷弾による空爆作戦を強化して東部の空港周辺地域を奪還するなど反攻を進めている。

 シリアの在外人権団体などによると、これまでの政府軍の空爆や砲撃により、市内の約30%の建物が破壊されているという。

 また、ここのところは、支配地域内に厳格なシャリーア(イスラム法)による統治を敷くイスラム国など過激派勢力と、それに反発する反体制派部隊との戦闘も激しさを増しており、勢力間の対立構図が判別しにくい状況も生まれている。

 そうした中で、存在感を強めているのが、イラクとシリアにまたがって活動するイスラム国だ。

 イスラム国はもともと、ヨルダン出身のザルカウィ容疑者がイラクで率いていた武装勢力を母体とする。2003年のイラク戦争後に国際テロ組織アルカーイダに忠誠を誓い、同国でテロを展開し、13年にはシリア内戦に本格参戦した。

 現在の指導者はアブバクル・バグダーディ容疑者で、第1次大戦後に米欧列強によって引かれた現在の国境線の打破を唱える。他のアルカーイダ系組織と対立し、今年、アルカーイダ本体から“破門”されたが、今年6月にはイラク第2の都市の北部モスルを制圧し、全イスラム教徒を導く「カリフ」を自称した。

 イスラム国は、シリア内戦で調達した国内外の戦闘員や武器などの物資をイラクでの戦闘に活用しているほか、モスルなどの戦闘で強奪した多額の現金をイラク・シリア両国でのさらなる戦闘員の徴募に利用しているとされる。

373チバQ:2014/08/18(月) 19:38:13
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140818/mds14081811370007-n1.htm
シリア反体制組織「イスラム戦線」に同行か 戦闘取材中に拘束 地区幹部が証言
2014.8.18 11:37 [中東・アフリカ]
 内戦中のシリア北部アレッポで日本人男性が拘束されたとされる事件で、男性がシリアの反体制派武装組織「イスラム戦線」に同行していたとみられることが18日分かった。組織の地区幹部が共同通信の電話取材に応じた。男性は残したパスポートから湯川遥菜さん(42)とみられる。地区幹部は男性が過激派「イスラム国」との戦闘を15日に取材に行き、拘束されたと証言した。

 湯川さんは、自身のブログなどによると千葉市在住で民間軍事会社とする東京都江東区の「ピーエムシー(PMC)」の最高経営責任者。地区幹部は湯川さんの解放を求めイスラム国と接触を試みているが反応はなく「日本を脅して身代金を取るのでは」と語った。

 この幹部によると、湯川さんは7月28日、トルコ南部キリスの国境からシリアに入国し、「現場リポートを書きたい」としてイスラム戦線に同行していた。(共同)

374チバQ:2014/08/18(月) 20:11:39

http://mainichi.jp/select/news/20140818k0000e030184000c.html
シリア:「イスラム国」、敵対部族700人を処刑
毎日新聞 2014年08月18日 12時03分(最終更新 08月18日 13時26分)

 【アルビル(イラク北部)秋山信一】在英のシリア反体制派組織「シリア人権観測所」は16日、イスラム過激派組織「イスラム国」がシリア東部デリゾール県で、敵対する部族のメンバーら700人を処刑したと発表した。反体制派主要組織シリア国民連合は16日、米国に対して、イラクだけでなく、シリアでも「イスラム国」への空爆を始めるよう要請した。

 人権観測所によると、イスラム国は7月、敵対する国際テロ組織アルカイダ系の反体制派組織「ヌスラ戦線」などを駆逐し、東部デリゾール県のほぼ全域を掌握した。だが一部の地元部族はイスラム国に反発し、戦闘に発展。イスラム国は今月に入って、服従しないシェイタト部族のメンバーら少なくとも700人を処刑した。大半は戦闘員ではなく、市民だという。

 シリア国民連合のバハラ議長は16日、トルコで記者会見し、「国際社会の沈黙は信じがたい。イスラム国による非人道的な犯罪は毎日のように起きている」と主張し、米軍などによる空爆を求めた。

 ただシリア内戦では、アサド政権、反体制派、イスラム国、クルド人の4勢力が互いに抗争している。反体制派を支援する米国にとって、イスラム国への空爆はアサド政権を利することにつながる。さらにイラクでは政府間協定に基づいて空爆しているが、シリアの場合はこうした法的根拠も乏しく、単独での攻撃は難しいのが現状だ。

ews/20140818k0000e030184000c.html

375チバQ:2014/08/18(月) 20:14:29
http://mainichi.jp/select/news/20140818k0000e030177000c.html
シリア邦人拘束:アレッポ 政権と反体制派争う激戦地
毎日新聞 2014年08月18日 11時37分(最終更新 08月18日 13時16分)


シリア政府軍の爆撃により炎上したと見られる市街地に立つ男性=シリア北部アレッポで13日、ロイター

 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されたとみられる湯川さんは、内戦下のシリア北部アレッポで反体制派武装組織と行動を共にしていたとみられる。アレッポはシリア第2の都市で、アサド政権と反体制派が争う最大の激戦地だ。最近ではイスラム国も勢力を伸ばし、三つどもえの戦いになりつつある。

 アレッポは交通の要衝で、古代から商業地として栄えた。2011年に内戦が始まると、アサド政権の支配が及んでいないトルコ国境から反体制派が進出、政権側と街を二分する戦いを続けてきた。アサド政権は13年冬ごろから反体制派支配地域に対して空爆を強化。命中率が低く、標的以外にも被害を及ぼす「たる爆弾」が多用され、連日のように市民の犠牲者が出ている。

 さらに東部で勢力を伸ばすイスラム国もアレッポ方面への進攻を開始し、アサド政権、反体制派と三すくみの構図となっている。

 戦闘員やジャーナリストとして外国人が入国するケースも多いが、アサド政権は反体制派の手引きで入国した場合には「テロリスト」とみなしており、攻撃対象となる恐れが大きい。イスラム国などの武装組織が身代金目的で外国人を拉致するケースもある。12年には日本人女性ジャーナリストの山本美香さんも、同市で銃撃に巻き込まれて死亡した。

 外務省は「戦闘に巻き込まれる恐れが高く、安全を確保することが非常に困難」として、同省が出す危険情報の中で最も強い「退避勧告」を出していた。

376チバQ:2014/08/18(月) 22:22:24
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140818-00000032-jij_afp-int
仏パリでサウジ王子の車列襲撃、現金25万ユーロ奪われる
AFP=時事 8月18日(月)16時25分配信

仏パリ郊外のルブルジェ空港近くの高速道路(2013年6月18日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】(一部更新)仏警察によると18日夜、パリ(Paris)北部でサウジアラビアの王子の車列が武装集団に襲われ、現金25万ユーロ(約3400万円)と「機密」を含む文書が強奪された。

サウジ王子が仏ディズニーランドで豪遊、19億円の出費

 車列は市内のサウジアラビア大使館からパリ郊外のルブルジェ(Le Bourget)空港に向かっていたが、パリ北部ポルト・ドゥ・ラ・シャペル(Porte de la Chapelle)付近でカラシニコフ自動小銃を持った集団に襲われた。けが人はなかった。襲撃に使われた車は盗難車で、後に燃やされた状態で見つかった。これまでのところ逮捕された容疑者はいない。

 仏日刊紙パリジャン(Le Parisien)は「機密」に相当する文書も盗まれたと報じている。警察筋はAFPに対し「異例の襲撃事件。一味は明らかに情報をよくつかんでいた。非常にまれな手段を使った」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News
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377チバQ:2014/08/20(水) 19:45:45
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140820/frn1408201538005-n1.htm
凶悪「イスラム国」の恐ろしすぎる実態 一般市民や捕虜も惨殺 シリア日本人拘束 (1/2ページ)2014.08.20


 民間軍事会社を経営する湯川遥菜(はるな)さん(42)とみられる日本人男性を拘束したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」。イラク北部とシリア東部にかけて幅広い範囲で活動を活発化させており、アルカーイダをしのぐ世界最大規模の国際テロ集団だ。捕虜や方針に従わない一般市民を容赦なく惨殺するという、他の過激派組織とは比しない残忍さで知られている。

 湯川さんは、シリア北部アレッポ郊外バーブで拘束されているという情報がある。直前まで同行し、イスラム国とも戦闘を続ける反体制派武装組織「イスラム戦線」の地区幹部は共同通信の取材に対し、「命を賭けてでも助ける」と明言。自分たちが拘束しているイスラム国の戦闘員との「捕虜交換」を提示しているが、イスラム国から明確な返答はないという。

 ロイター通信によると、イスラム国は19日、シリア内戦の取材中に武装グループに拉致され、行方不明になっていた米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏とみられる人物を処刑する映像を公開した。

 中東だけでなく世界全体の脅威となっているイスラム国。もともとは2003年のイラク戦争後、国際テロ集団アルカーイダに忠誠を誓い、イラクでテロを展開していたが、13年に隣国のシリア内戦で台頭した。昨年末から再びイラクでの攻勢を強め、今年6月、国境を越えた「イスラム国」の樹立を宣言し、組織名もイスラム国を名乗ると発表した。

 指導者のバグダディ容疑者は、イスラム教にとって最高権威である「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」を名乗り、世界のイスラム教徒に結束を呼びかけている。

 「米軍がイラクから引き上げた後、シーア派のマリキ政権下で弾圧されたスンニ派の部族指導者らを取り込み、急速に支配地域を広げた。決定的な出来事は、今年6月に、イラク第2の都市モスルを制圧したこと。十何倍もいるイラク政府軍を破り、政府軍は武器や戦車を残して逃げてしまった。そこで大量の武器が手に入り、市内の銀行からカネを奪って、戦闘レベルが一気に上がった」

 『イスラムのテロリスト』(講談社+α新書)などの著書がある軍事アナリストの黒井文太郎氏は、急拡大の背景をこう分析する。

 規模は一万数千人ともいわれる。黒井氏は「コアなメンバーはそれほどいない。メンバーは流動的で、これ以上増えることはないだろう」と指摘するが、インターネットなどで若者を勧誘し、ヨーロッパやロシアのチェチェンなど海外の志願兵も多いという。

 最も狂信的な組織とされ、容赦なく殺害する残忍さは類をみない。他の過激派組織との衝突も多く、路線の違いや残虐性から、今年2月にはアルカーイダ本体から断絶された。

 「自分たちに従わない者は見せしめに殺すというもので、捕虜は片っ端から首を切り、支配地域にある民間人やほかの宗派への暴力行為、処刑も頻繁に行われている。イラク北部の少数派のヤジディ教徒の住民は改宗を迫られ、殺害された。7世紀のイスラム社会に戻すことを目指していて、窃盗した人は手足を切断するなど、当時のイスラムの法律を厳格に適用しようとしている。彼らにしてみれば、正しいイスラム国家のあり方であり、悪いことをしている意識はない」(黒井氏)

 人、武器だけでなく、シリア東部の油田も獲得し、資金力も豊富にあるとされるイスラム国。黒井氏は「アルカーイダは弱体化しており、テロワールドから退場している。過去にもイスラム国ほど領土を広げた過激派組織はなく、圧倒的な存在感で、しばらくは台風の目になるだろう」とみている

378とはずがたり:2014/08/21(木) 11:02:37
アルカイダ上回る残虐さ=女性を性奴隷、身代金誘拐―弱体化は当面困難・イスラム国
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140818X135.html
時事通信2014年8月18日(月)06:53

 日本人男性を拘束した可能性があるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は、異教徒を敵視して殺害するなど、その残虐さは源流の国際テロ組織アルカイダも上回る。シリアとイラクをまたぐ地域で6月にイスラム国家樹立を宣言し、イラク軍から奪った兵器で戦闘力を高めており、米軍による空爆でも弱体化させるのは困難との見方もある。

 イスラム国はシリア内戦に介入後、「イラク・シリアのイスラム国」と名乗り、自爆攻撃を多用するほか、シリア軍兵士を処刑したり、首を切り落としたりして、過激な活動で存在感を誇示してきた。シリアで別のアルカイダ系組織で反体制派の「ヌスラ戦線」と交戦を始めたため、アルカイダ指導部は破門扱いとした。

 イラク北部で6月以降、支配地域を急激に広げており、少数派のキリスト教徒やクルド人少数派ヤジディ教徒を迫害。特にヤジディ教徒に対しては「悪魔崇拝」と汚名を着せて改宗を迫り、拒否すれば殺害しているとの情報もある。また、ヤジディ教の女性を性奴隷にしていると伝えられる。

 最近も、イスラム国に加わったオーストラリア人の男の息子とみられる少年(7)が切断されたシリア兵の頭部を持つ写真が豪紙に掲載され、同国のアボット首相は「この組織がどれほど残虐かを示す証拠が次々出てくる」とコメントした。

 国際テロに詳しい外交筋は、「イスラム国はインターネットを使った巧みな宣伝活動で実態以上の存在感を示しており、欧米からも若者が相次いで加わっている」と指摘する。支持者からの献金や武器の転売、文化財や麻薬の密売、銀行強盗のほか、身代金目的の誘拐も資金源になっている。

 米軍のイラク空爆は、米国民保護とヤジディ教徒迫害を念頭に置いた人道目的に限定しており、イスラム国の弱体化を意図したものではない。イスラム国はシリアに一大拠点を築いており、弱体化させるなら、シリア領内にも攻撃を加える必要がある。だが、オバマ米政権はシリア内戦に介入しない方針で、シリアはイスラム国にとって比較的安全な活動拠点になっているのが実情だ。

379とはずがたり:2014/08/21(木) 11:59:39
後輩に千葉県出身の湯川君がいるけど親戚でも何でも無いそうな。因みに彼は博士号取った後これで僕も湯川博士ですね,と云っていた。

戦闘現場に取り残され拘束か シリア反体制派が証言
共同通信 2014年8月19日 17時56分 (2014年8月19日 18時27分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20140819/Kyodo_BR_MN2014081901001554.html

 【ダマスカス共同】シリア北部アレッポ郊外で拘束されたとみられる湯川遥菜さん(42)=千葉市=は、同行していた反体制派武装勢力の混成部隊と過激派「イスラム国」が戦闘になった際、現場に取り残され、イスラム国に捕らえられた可能性があることが19日までに分かった。反体制武装組織「自由シリア軍」幹部が明らかにした。
 親欧米の自由シリア軍は、反体制派有力武装組織「イスラム戦線」とイスラム国に対して共闘。アレッポ郊外で14日、イスラム国と衝突した際、劣勢に追い込まれた混成部隊が退却。湯川さんが逃げ遅れ、誤ってイスラム国の戦闘員がいる方に向かったとみられるという。

380チバQ:2014/08/21(木) 22:05:17
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140820/mds14082021350009-n1.htm
汚職反対の閣僚失職 イラン、国会が弾劾
2014.8.20 21:35
 イラン国会は20日、ファラジダナ科学技術相の弾劾決議を賛成多数で可決し、同相は即日失職した。アフマディネジャド前政権時代に拡大された大学奨学金制度が汚職の温床となっているなどとして、合理化に乗り出していたが、保守強硬派の反発を招いた。イランメディアが伝えた。

 ロウハニ大統領が3カ月以内に後任を任命する。穏健路線を掲げて国際社会との対話を進めるロウハニ政権だが、昨年8月の発足以来、強硬派との対立は解消されておらず、初めて閣僚が失職する事態となった。(共同)

381チバQ:2014/08/23(土) 07:24:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140822/mds14082207290007-n1.htm
トルコ首相、後継にダウトオール外相指名 近く与党党首に任命

2014.8.22 07:29


 ロイター通信によると、トルコ次期大統領のエルドアン首相は21日、政権与党、公正発展党(AKP)の党首と首相の後継者に、ダウトオール外相を指名した。ダウトオール氏は27日の党大会で党首に就任し、近く首相に任命される見通し。

 10日の大統領選を制したエルドアン氏は、28日に大統領に就任する。エルドアン氏は政治的中立を求める憲法の規定に基づき、大統領就任とともに離党する必要があり、次期党首に注目が集まっていた。

 ダウトオール氏はエルドアン氏の側近で、事実上、今後もエルドアン政権が続くとみられる。(共同)

382チバQ:2014/08/25(月) 21:55:14
http://mainichi.jp/select/news/20140826k0000m030067000c.html
シリア:イスラム国が台頭 親欧米の自由シリア軍劣勢に
毎日新聞 2014年08月25日 20時04分

 【カイロ秋山信一】内戦中のシリアで、イラクにも侵攻するイスラム過激派組織「イスラム国」が台頭する一方、親欧米の反体制派武装組織「自由シリア軍」の劣勢が顕著になっている。自由シリア軍はアサド政権とイスラム国という「2強」との二正面作戦を強いられ、実効支配地域は縮小の一途で、正念場を迎えている。
 「自由シリア軍に高性能な兵器を供与することがイスラム国と対決する最も有効な方法だ」。親欧米の反体制派で構成する主要組織「シリア国民連合」は今月15日に声明を発表し、国際社会に向けて傘下の自由シリア軍に対する支援強化を訴えた。さらに16日には米国に対して、イラクだけでなくシリアでもイスラム国への空爆を実施するよう求めた。

 国民連合によると、イスラム国は8月中旬以降、自由シリア軍の重要拠点アレッポ郊外で攻勢を強め、次々と拠点を制圧。反体制派に同行していた日本人男性がイスラム国に拘束されたとみられるのも、こうした戦闘地域だった。24日にはシリア北部ラッカ県で、シリア政府軍がこの地域で確保していた最後の軍事拠点だった空軍基地を制圧した。

 アレッポは2012年に本格化した内戦初期から自由シリア軍が拠点としており、トルコ国境からの補給路を確保しながら、アサド政権と市街地を二分する戦闘を続けてきた。「反アサド」で一致する国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」などイスラム勢力とも連携し、局面の打開を図ってきた。しかし、イスラム国ばかりでなく、アサド政権も5月に中部ホムスを制圧した勢いで、アレッポでも攻勢を強め、反体制派支配地域を連日空爆している。

 一方、イスラム国は既に東部デリゾール県と北部ラッカ県など国土の3割以上を実効支配。反体制派によると、7月以降、新たに6000人以上の戦闘員が加わった。

 イスラム国の「強さ」の理由は複合的だ。米専門家などによると、イスラム国のバグダディ指導者の下にはイラクの正規軍や情報機関で勤務した経験者が多数おり、軍事戦略を立てている可能性があるという。また、支配地域で取れた石油や小麦などの販売収入で潤沢な資金を得ている。支配地域でイスラム法の厳格な適用を進めていることも、思想背景が似た反体制イスラム勢力から、共感した戦闘員がイスラム国に流入する一因となっているようだ。

383名無しさん:2014/08/25(月) 22:41:13
http://www.afpbb.com/articles/-/3024044
「イスラム国」内部捉えたドキュメンタリー公開
2014年08月25日 16:46 発信地:ニューヨーク/米国

写真購入のお問合せはこちら 【8月25日 AFP】「将来は何になりたい? イスラム聖戦士、それとも殉死作戦を遂行する人物?」──。

 イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派グループ「イスラム国(Islamic State、IS)」が掌握しているシリア北部ラッカ(Raqqa)の様子が先週、ドキュメンタリー作品の中でおぼろげながら初めて明らかになった。

 英国系パレスチナ人ジャーナリストのMedyan Dairieh氏が撮影した全5話から構成されたドキュメンタリー「The Islamic State」シリーズは、米ニューヨーク(New York)に本社を置くVice Newsが公開したものだ。

 同作品によると、ここでは子どもたちも教義を学び、そしてシャリア(イスラム法)は銃で守られるとされる。作品は、Dairieh氏が同組織を3週間にわたって撮影したもの。ISの戦闘員が「シャリアは武器によってのみ成り立つ」と早々に述べ、ドキュメンタリーのトーンがセットされる。

 Dairieh氏によると、ラッカではイラク進攻中に奪った米軍の装甲車に乗る重武装のイスラム過激派戦闘員らの様子や、またシャリアに基づく警察がライフル銃を肩にかけて通りや市場を巡回している様子が見られたという。

 取材に同行したISの広報担当者アブ・モサ(Abu Mosa)氏は、「イスラムのカリフ統治領は確立されている。われわれはそれをやめるつもりはない」と作品中で述べている。

■子ども対象の訓練キャンプ

 訓練キャンプでは、カメラを見つめる幼い少年たちが「異教徒殺害」の教義を支持することに誓いを立てている。

 ある成人男性は、6歳の息子に向かって「将来は何になりたいのか」と尋ねる。すると息子は促されるように「イスラム聖戦士。異教徒はイスラム教徒を殺すから」と答える。

 15歳未満の少年たちがシャリアのキャンプに参加する一方で、年上の少年たちは軍事作戦について学ぶという。

 ある男性は「この世代の子供たちは、カリフの世代だとわれわれは考えている。この子たちは正しい教義を学んでいる」と語り、「彼らは全員、イスラム国建設のため、そして神のために戦っている」と続けた。

 ドキュメンタリーには、女性の姿も若干写っていた。女性らは全員、ヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)を着用している。

 Dairieh氏は、裁判所も撮影。作品中、手続きは国際法に準拠しているのかと質問された裁判所のある関係者は、「われわれの目的は、神を満足させることだ。だから国際法など気にしていない」と回答している。

 メディアによるISへの取材は、安全保障上の理由により極めて異例だ。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は先月、この組織についての取材報道を行ったが、ドキュメンタリーの著者やインタビューを受けた人物らの特定は行っていない。

 報道によると、モサ氏ともう一人のIS関係者は、ドキュメンタリーに出演したことを理由に殺害されたという。こうした残忍さを鑑みると、Dairieh氏がベールに隠されたIS内部に潜入できたことは、極めて異例といえる。(c)AFP/Brigitte DUSSEAU

384名無しさん:2014/08/25(月) 22:42:08
http://www.afpbb.com/articles/-/3023978
ボコ・ハラム、ナイジェリアの町を「イスラム国家の支配下に」
2014年08月25日 12:56 発信地:カノ/ナイジェリア

【8月25日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者は、AFPが24日に入手した動画の中で、同組織が今月掌握した同国北東部の町グウォザ(Gwoza)について、カリフ(預言者ムハンマドの後継者)が統治するイスラム国家の支配下に置かれたと宣言した。

 一方のナイジェリア政府軍はシェカウ容疑者の声明を否定。「ナイジェリア国家の主権と領土の一体性は現在も無傷だ」との声明を発表した。

 シェカウ容疑者は7月に公開した動画の中で、イラクとシリアの領土の一部を掌握したイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の指導者で、自身をカリフかつ「全イスラム教徒の指導者」と主張するアブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者への支持を表明していた。

 しかし、シェカウ容疑者は最新動画の中でバグダディ容疑者に対する自身の立場を明確にしておらず、グウォザについての言及がバグダディ容疑者の呼びかけに応じたものなのか、それともナイジェリア国内での新たなカリフ制国家樹立を意味しているのかも不明だ。

■民間人処刑や惨殺映像も

 動画では、シェカウ容疑者の25分間におよぶ演説に続き、携行式ロケット弾などの武器を搭載した車列や、重武装して路上を行進するボコ・ハラム戦闘員らが写っている。映像からボコ・ハラムはナイジェリア軍基地を掌握し、武器や多数の弾薬、燃料などを奪ったものとみられる。

 さらに動画の後半になると、民間人とみられる男性約20人が後ろ手に縛られた状態で道端にうつぶせに寝かされ、至近距離から銃で撃たれる映像や、女装して町を脱出しようとしたとされる男性2人がシャベルで撲殺される映像、既に多数の遺体で埋まった塹壕らしき溝の脇で2人が銃殺される映像など、処刑とみられる残忍な場面が続いている。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR

385チバQ:2014/08/25(月) 23:54:50
http://www.asahi.com/articles/ASG8S53QKG8SUHBI00C.html
大使館は退去、空港は閉鎖 リビアで内戦再発の危機
カイロ=川上泰徳
2014年8月25日03時04分
リビアの首都トリポリで23日、ロケット弾が着弾し炎上する建物=ロイター
 3年前にカダフィ政権が崩壊したリビアで、民兵組織間の戦闘が激化している。ほとんどの外国大使館は退去し、首都の国際空港も閉鎖。政府や議会が民族派とイスラム派に分裂して統治機能を失っている。弱体な国軍は民兵を抑えられず、ほとんど内戦再発の状況になっている。

 アラビア語衛星放送アルジャジーラの報道によると、首都トリポリの国際空港が23日、首都の東方のミスラタを拠点とするイスラム系民兵組織によって制圧された。首都では、今年7月初めから、ミスラタ民兵組織と首都の南西のジンタンを拠点とする民兵組織が、戦闘を続けていた。ジンタンの民兵組織は、部族有力者や旧カダフィ政権から離反した旧政権幹部などからなる民族派と連携しているとされる。

 空港を巡る戦闘は、今月17日から18日にかけて、ミスラタ民兵の拠点に正体不明の爆撃機による攻撃があったことをきっかけに激化していた。空港では、エジプトとチュニジアからの航空便が飛んでいたが、空爆以来、運航は止まった。

 トリポリでは停電が続き、市中心部で民兵同士の銃撃戦が起きてほとんどの外国人が退去している。在リビア日本大使館は7月下旬にカイロに退避した。

386チバQ:2014/08/26(火) 00:06:10
間違えてた

147 名前:チバQ 投稿日: 2014/08/25(月) 21:38:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140824/mds14082422590006-n1.htm
トルコ エルドアン氏、大統領就任前に党内権力固め 後継に側近指名、古参のギュル氏排除
2014.8.24 22:59 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清】トルコ大統領選に勝利したエルドアン首相(60)が、28日の大統領就任前に党内権力の強化を進めている。イスラム系与党・公正発展党(AKP)の後継党首に最側近のダウトオール外相(55)を指名。かつての盟友で、党重職への復帰に意欲をみせていたギュル大統領(63)=憲法規定で党籍離脱中=を実質的に締め出し、次世代にも影響力を拡大することで、党内基盤をいっそう強めそうだ。

 ギュル大統領はエルドアン首相の勝利から一夜明けた今月11日、退任後は「(自身が)創設に深く関わったAKPに戻るのが自然だ」と述べ、再び党内で指導的役割を担うことに意欲を示していた。

 トルコ憲法は大統領が在職中、特定の党に所属することを禁じており、ギュル大統領の発言は、エルドアン首相の党首退任後を見越した発言とも受け止められた。

 ところが、エルドアン首相側は、後継党首を正式に決める臨時大会を大統領就任式の前日となる27日に開催すると決定。ギュル大統領の復党が不可能な時期に開催することで、影響力の排除を狙ったと受け止められている。

 エルドアン首相とギュル大統領は、2001年のAKP創設から結束を維持してきた。02年に政権を奪取すると、イスラム教徒を扇動した罪で被選挙権を剥奪されていたエルドアン首相に代わり、ギュル大統領が首相に就任。翌年、エルドアン首相が国会議員に当選すると、すぐにギュル大統領は首相職を譲り渡した。

 しかし、最近ではエルドアン政権が反対派による汚職追及キャンペーンを封殺するため、インターネットを規制したことにギュル大統領が公然と異議を唱えるなど、2人の対立が表面化していた。

 一方、後継党首に指名されたダウトオール外相は、エルドアン首相の最側近として知られる。指名の背景について、トルコ有力英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ(電子版)は、エルドアン首相が「簡単に操れる人物を後継に求めた」ことがあると指摘する。

 エルドアン首相が権力を固めるため、AKPの世代間闘争を利用しているとの見方も強い。結党時からの「第1世代」を代表するギュル大統領を排除し、比較的若い世代のダウトオール外相らを重用することで、影響力を次世代にも拡大させたいとの思惑だ。

 来年6月には総選挙が予定されており、AKPが大勝すれば、エルドアン首相が目指す大統領権限の大幅強化に向けた憲法改正が現実味を増す。行き場を失ったギュル大統領が新党結成に動くとの観測もあり、今後の去就にも注目が集まっている。

387チバQ:2014/08/26(火) 21:38:04
http://mainichi.jp/select/news/20140827k0000m030087000c.html
クルド武器供与:独の決断 欧米歓迎…背景に高まる緊張
毎日新聞 2014年08月26日 20時52分

 【ブリュッセル斎藤義彦】欧米は、ドイツのイラク北部クルド自治政府への武器供与方針を歓迎している。ロシアのウクライナへの介入で欧州大陸の軍事的緊張が高まったうえシリア、イラク、リビアなどが大きく不安定化し、欧米が軍事的に関与する可能性が高まっているからだ。北大西洋条約機構(NATO)の外交筋は「武器供与だけでなく、派兵や財政面での貢献も期待したい」と話す。


 NATOは来週の首脳会議で、72時間以内に域内外に展開する「速攻部隊」の設立で合意する見通しだが、十分に訓練された兵員、輸送機などの装備、高額な維持費用が必要で、ドイツはじめ大国の貢献が期待されている。

 ドイツの国防費は国内総生産(GDP)の1.3%(2013年)とNATOの目標の2%には届かず、負担増は義務との見方もある。

 ドイツは、戦争責任も常に明確にしており、ガウク大統領は3月にギリシャ、5月にチェコを訪れナチへの反省と欧州での平和構築の重要性を強調した。

 欧州内でドイツへの警戒感は皆無なのが実情だ。在ブリュッセルのドイツ外交筋は「ドイツは常にNATOと欧州連合(EU)の枠組みの中で慎重に外交を進めてきた。その信頼が、期待に変わった」と話す。

388チバQ:2014/08/26(火) 21:44:46
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20140826-00000365-fnn-int
「氷水バケツ」パレスチナ版 ガザの現状訴え、がれきを浴びる
フジテレビ系(FNN) 8月26日(火)13時14分配信

世界的なブームになっている難病支援の運動が、形を変えて広がっている。
破壊された建物の前に立つ男性が、バケツに入った粉々のがれきを頭から浴びる。
この男性は、パレスチナ自治区ガザのジャーナリストで、氷水を浴びて支援の輪を広げるチャリティー活動の「パレスチナ版」として、動画を公開した。
イスラエルとパレスチナ・ハマスの停戦協議は、決裂したままで、動画の中で男性は、「ここでは水も手に入らない」と、イスラエル軍の空爆が続くガザの現状を訴えている。

389チバQ:2014/08/27(水) 20:55:26
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014082702000116.html
UAEがリビア空爆 イスラム勢力の伸長警戒
2014年8月27日 朝刊

 【カイロ=中村禎一郎】AFP通信によると、米当局者は二十五日、アラブ首長国連邦(UAE)がエジプトの基地を使用し、リビアを空爆したことを明らかにした。リビアでは乱立する武装勢力の戦闘により内戦状態に陥っている。各首長国が絶対君主制をとるUAEは、近隣諸国でのイスラム主義勢力の伸長が自国の体制を脅かすと警戒しており、空爆はイスラム勢力に打撃を与えるのが目的とみられている。

 空爆は最近一週間で二回実施された。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、まず首都トリポリの兵器庫を標的に攻撃が行われ、六人が死亡。二回目は二十三日早朝、トリポリ南部でロケット弾発射装置を狙った。米国は知らされていなかったという。

 中東の衛星放送アルジャジーラは二十四日、トリポリを所属不明の戦闘機が爆撃したと報じていた。隣国エジプトが介入したとの見方が出ていたが、エジプトは空爆の実施を否定した。

 リビアでは二〇一一年に中東の民主化運動「アラブの春」の影響で民衆の抗議運動が広がり、カダフィ体制が崩壊。現在、リビア軍の力は弱く、多くの武装勢力がカダフィ時代に拡散した武器を手に互いに戦闘を繰り返しており、背景には世俗派勢力とイスラム主義勢力の対立がある。

 一方、エジプトでは、イスラム主義組織ムスリム同胞団に支えられた前モルシ政権が昨年七月に崩壊。軍出身の現シシ大統領は国内でイスラム主義勢力を抑え込む政策をとっている。リビア空爆への協力も、この一環とみられる。

 AFPによると、今年七月中旬にはトリポリの国際空港の支配権をめぐって武装勢力が戦闘を繰り広げ、約九割の航空機が破壊されて空港は閉鎖。八月に入っても攻防は続き、二十三日にはイスラム主義勢力が空港を掌握した。

 六月には、暫定議会の選挙が実施され、世俗派勢力が勝利。しかし、イスラム主義勢力は正統性がないと主張して反発しており、議会は事実上機能していないもようだ。リビアの混乱を受け、米国や英国、日本など多くの国が大使館員をリビアから避難させている。

 <アラブ首長国連邦(UAE)> アブダビやドバイなど7首長国による連邦制で、各首長国は絶対君主制。石油資源が豊富なアブダビが力を持ち、1971年の独立以来、2代続けて大統領はアブダビ首長が務めている。中東の民主化運動「アラブの春」後のイスラム主義勢力の伸長を警戒。イスラム主義組織「ムスリム同胞団」主導のエジプト・モルシ政権が倒された昨年7月のクーデターを支持し、30億ドル(約3000億円)の支援を表明した。

 <リビアの政治体制> 1951年に英仏から連合王国として独立。69年、当時27歳のカダフィ大佐ら青年将校団による無血クーデターで共和制に。77年に政党や議会がない直接民主制国家(ジャマヒリヤ)への移行が宣言されたが、事実上、公式の肩書がないカダフィ氏による軍事独裁体制が続いた。カダフィ体制崩壊後も政情不安が続き、今年6月に暫定議会選が実施されたものの、新憲法制定や本格政権樹立に向けた民主化プロセスは停滞している。

390チバQ:2014/08/27(水) 21:56:09
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140827/mds14082708490005-n1.htm
イスラエル、ハマスと無期限停戦で合意 ガザへ人道支援物資搬入
2014.8.27 08:49 (1/2ページ)

26日、ヨルダン川西岸ラマラで、イスラエルとの停戦合意を勝利と祝うパレスチナ住民(ロイター=共同)
 【カイロ=大内清】パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘で、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスは26日、仲介役のエジプトが提案した無期限での停戦を受け入れた。停戦は26日午後7時(日本時間27日午前1時)に発効した。エジプト外務省は26日、イスラエルが同国からガザへの人道支援物資や建設資材の搬入などに合意したと発表、ハマスが要求していた港湾や空港の建設などについての間接協議を1カ月以内に再開することも明らかにした。

 7月8日の軍事作戦開始から約7週間でようやく本格停戦にこぎ着けたことを受け、ガザでは26日夜、避難生活を強いられていた多くの市民が街へ繰り出し、終夜、祝砲の音が響いた。

 ハマス政治部門のナンバー2、アブーマルズーク氏は26日、ネット上で、停戦合意は「(ハマスによる)抵抗の勝利だ」と宣言。

 しかし、今回の停戦でイスラエルが明確に合意したのは、ガザへの物資搬入量増加のほかは、ガザ住民が漁業に利用できる海域を拡大したことなどに限定されており、ハマス側にとっては成果の乏しいものとなった。

 イスラエル政府当局者は26日、ロイター通信に、今回の合意はハマスが7月中旬に拒否した、無条件での戦闘停止を柱とする停戦案と基本的には同様のものだとの認識を示し、ハマスに大きな譲歩はしていないことを強調した。

 イスラエルとハマスは今月11日に一時停戦で合意後、本格停戦に向けた間接協議を行った。だが、ガザ封鎖解除を主張するハマスに対し、イスラエルは強硬な態度を崩さず協議は19日にいったん破綻。その後、仲介役のエジプトが双方との調整を進めていた。

 一連の戦闘でガザでは800人超の子供や女性を含む2140人以上が死亡し1万人以上が負傷、イスラエル側は69人が死亡している。

391チバQ:2014/08/27(水) 22:26:33
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140827/mds14082722160010-n1.htm
【ガザ停戦】
乏しいハマスの「成果」 経済、住民生活…イスラエルが主導権握る
2014.8.27 22:16 (1/2ページ)

26日、ガザ地区北部で、空に小銃を発射して停戦合意を喜ぶパレスチナ人(AP)
 【カイロ=大内清】イスラエルとハマスが合意した無期限停戦は、ハマスにとっては成果が乏しい内容となった。イスラエルは一連の軍事作戦で目標としていたハマスの秘密トンネル網破壊を達成したのに対し、ハマスが求めたガザ封鎖解除に関する実質的な交渉は1カ月以内に再開される間接協議に先送りされた。ガザ経済の根幹は相変わらずイスラエルが握る状況が続くとみられる。

 ロイター通信によると、イスラエル政府当局者は26日、「われわれは7月15日の時点で停戦案を受け入れていた」と述べ、今回の合意は、仲介役エジプトが7月に提示した停戦案と基本的には同じ内容で、ハマスがようやくその受け入れを受諾したにすぎないとの認識を示した。

 停戦案は、無条件で戦闘を停止した後にガザ封鎖問題などを協議するとしていた。封鎖解除の保証がないことなどから、ハマス側が「降伏勧告に等しい」と拒否した経緯がある。

 今回の合意でも、ハマスが求める港湾や空港の建設などは今後の協議に委ねられる見通しで、協議再開後もイスラエルが応じる可能性は低い。またイスラエルは今回、沖合3カイリに制限しているガザの漁業海域を6カイリとし、将来的に12カイリまで拡大することを容認はしたものの、ハマスとの緊張が高まれば海上封鎖などの手段も容易に取りうる。

 こうした状況からみて、イスラエルが基本的にガザ住民の運命を握る構図に大きな変化はない。

 さらに、ハマスはイスラエルの作戦で秘密トンネル網だけでなく多数の軍事部門幹部を失い、軍事力の要であるロケット弾の保有数も大きく減らした。

 にもかかわらず、ハマスがイスラエルへの「勝利」を宣言しているのは、体面を失って弱体化すれば求心力を失う恐れがあるためだ。

 今後の協議では、エジプトとガザを結ぶラファハ検問所の通行を緩和する条件として、ハマスとライバル関係にあるパレスチナ自治政府主流派ファタハの治安部隊が同検問所を監視下に置くことなども検討されるとみられている。

 その場合、2007年の軍事制圧以降、ハマスが保ってきたガザ支配が揺らぐ可能性もあり、和解協議が進むファタハとの力関係への影響も避けられない。ハマスにとっては、むしろこれからがガザの「統治者」としての正念場となる。

392チバQ:2014/08/28(木) 20:19:35
http://mainichi.jp/select/news/20140829k0000m030042000c.html
アフガン大統領選:混乱深まる アブドラ氏側「結果拒否」
毎日新聞 2014年08月28日 19時54分

 【ニューデリー金子淳】再集計が続くアフガニスタン大統領選で、再び混乱が深まっている。AFP通信によると、候補者のアブドラ・アブドラ元外相の陣営は27日、再集計作業の立ち合いを取りやめたうえ、結果の受け入れ拒否を表明した。独立選挙委員会(中央選管)は当事者不在で再集計を続けているが、このまま結果が確定すれば選挙の正当性が揺らぐ事態になりかねない。アブドラ氏とアシュラフ・ガニ元財務相の候補者同士が合意した「挙国一致政府」の見通しも立たなくなり、米欧など諸外国の懸念も膨らんでいる。

 地元メディアなどによると、アフガニスタン・パキスタンを担当する米国のフェルドマン特別代表は27日、首都カブールで両候補者と会談し、8月末までに再集計を終わらせる必要性を強調。キャメロン英首相も28日、両候補に電話で挙国一致政府の早期発足を求めた。

 アブドラ陣営は不正票の判断基準について「政治の影響下にある」と批判しており、最終結果を拒否する意向だ。対立が解消されないまま新政権が発足すれば、政情不安は避けられず、治安や復興へ悪影響を及ぼすことになりそうだ。

393とはずがたり:2014/08/29(金) 14:28:08
米、スンニ派諸国の連合構築急ぐ シリア空爆決断には時間
http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014082901001144.html

 【ワシントン共同】オバマ米大統領は28日、ホワイトハウスで記者会見し、シリアからイラクにかけて勢力を拡大するイスラム教スンニ派の過激派「イスラム国」の脅威に対処するため、ケリー国務長官を近く中東に派遣し、スンニ派諸国による連合構築を急ぐ考えを表明した。

 その一方でオバマ氏はイスラム国に対抗するための米国の全体的な戦略は「まだない」と述べ、イラクでの空爆をシリア側に拡大することをすぐに決断できる状況にはないとの考えを示した。

 さらに、国防総省に軍事的選択肢の策定を指示したと述べ、空爆などの具体的対応策の提示は受けていないことも示唆した。

2014/08/29 08:25 【共同通信】

394チバQ:2014/08/29(金) 22:58:35
http://www.47news.jp/47topics/e/256511.php

【リビア分裂】二つの政府が対立 空港黒こげ、国内は無法状態

 イスラム勢力とリベラル派など反イスラム勢力の対立から、リビアが再び内戦の危機に直面している。イスラム勢力の民兵が首都トリポリをほぼ掌握し、これを支持する旧制憲議会が25日、6月の選挙で誕生した反イスラム勢力中心の暫定議会を無視して「首相」指名を強行。リビアは事実上、二つの政府ができる分裂状態に陥った。
 民主化運動「アラブの春」で、40年以上続いたカダフィ独裁政権が崩壊して3年。イスラム、リベラル両勢力、各地域の民兵や部族間の対立が噴出して混乱が拡大。北アフリカの不安定化が加速する懸念がある。

 ▽無法地帯

 砲撃で尾翼がもがれた航空機。黒こげのターミナル。リビアの「玄関口」トリポリ郊外の国際空港は24日、民兵同士の攻防戦で荒れ果てていた。


 旧制憲議会は憲法起草などをめぐる両勢力の主導権争いから機能不全に。事態打開を目指して今年6月に新たに議会選が行われ、リベラル派が勝利、暫定議会ができた。
 イスラム勢力を西部ミスラタの民兵が支持、西部ゼンタンの民兵はリベラル勢力を支援。トリポリや第2の都市東部ベンガジで7月中旬以降、戦闘が拡大した。

 欧米や日本の外交官は国外に退避。暫定議会は北東部トブルクに避難、各地は無法地帯と化した。今月23日、トリポリの国際空港に駐留していたゼンタン派をミスラタ派が追い出して空港を制圧。ゼンタン派はトリポリ撤退に追い込まれた。

 外交筋は「トリポリを追われた中央政府は、実質的な権限を失いつつある」と指摘した。

 ▽ちらつく影
 リビア国内の対立には、ムバラク独裁政権の崩壊後に一時政権を握ったイスラム組織、ムスリム同胞団が軍事クーデターで追放された隣国エジプトの影がちらつく。
 トリポリから追われた暫定議会はエジプトの「協力」に強く期待。クーデターにより実権を握ったエジプトのシシ大統領は、再びイスラム勢力の台頭が自国にも及ぶことを警戒しており、利害は一致する。

 米紙ニューヨーク・タイムズは過去1週間に2度、アラブ首長国連邦(UAE)の戦闘機がエジプトの基地を使い、トリポリのイスラム勢力の民兵を空爆したと報じた。両国はともに反イスラム勢力の立場。エジプトは空爆を否定、UAEはコメントしていない。

 欧米5カ国は25日、「外部からの干渉は現在の分裂を深刻化させる」との共同声明を発表した。

 新生国家を目指していたはずのリビア。「われわれはトンネルに入り、出口を見つけられないでいる」。ゼンタンの指導者の一人は同紙にこう嘆いた。(カイロ共同=橋本新治)

(共同通信)

395チバQ:2014/08/29(金) 23:43:02
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140829-00000030-jij_afp-int

イスラム国、拘束の欧米人を「水責め」で拷問 米紙報道

AFP=時事 8月29日(金)13時22分配信







イスラム国、拘束の欧米人を「水責め」で拷問 米紙報道


米ニューヨークのタイムズスクエアで開かれたデモで、米当局による「水責め」の尋問手法をまねる参加者(2008年1月11日撮影、資料写真)。


【AFP=時事】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は28日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が、シリアで拘束した少なくとも4人の欧米人に対し、拘束期間の早期の時点で水責めによる拷問を加えていたと報じた。これら欧米人の中には、今月殺害された米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー(James Foley)氏も含まれていたとされる。

 同紙がイスラム国の手法に詳しい筋の情報として伝えたところによると、人質となったフォーリー氏ら欧米人は「数回」にわたって水責めに遭っていた。人質解放作戦に関与している情報筋もAFPの取材に対し、少なくとも1人の人質が水責めに遭ったのは確実だと語った。

 水責めは2001年の米同時多発テロ事件後に拘束されたテロリスト容疑者たちに対する尋問の最中に米中央情報局(CIA)が使用し、拷問的手法だとして各方面から糾弾された。

 ポスト紙が引用している情報源は、イスラム国に拘束されている人質の扱われ方について直接知っており、この人物によると、イスラム国はCIAが行った水責めのやり方を「正確に知っていた」という。また同氏が拘束されていた状況に詳しい別の情報筋も、同氏が水責めをはじめとする拷問を受けていたと話しているという。

 2012年11月に拉致されたフォーリー氏を含む人質たちが水責めが行われた時点で拘束されていたのは、「イスラム国」がカリフ(預言者ムハンマドの後継者)を指導者とするイスラム国家の樹立を宣言した地域の中心地であるシリア北部ラッカ(Raqa)県だったと同紙は報じている。

 フォーリー氏の処刑シーンを写したビデオに登場する黒い覆面の戦闘員は、同氏を殺害することはイラクのイスラム国に対する米軍の空爆への報復だと述べている。【翻訳編集】 AFPBB News

396チバQ:2014/09/01(月) 21:57:57
http://mainichi.jp/select/news/20140902k0000m030084000c.html
パキスタン:デモ隊が国営TVを一時占拠
毎日新聞 2014年09月01日 21時05分

 【ニューデリー金子淳】反政府デモと治安部隊の衝突が続いているパキスタンの首都イスラマバードで1日、デモ隊が政府庁舎の敷地内に侵入、国営パキスタンテレビ(PTV)の本社を一時占拠した。治安部隊の一部は職務を放棄してデモ隊の侵入を許したとみられる。シャリフ政権がコントロールを失いつつある証拠との見方も出ている。

 地元メディアなどによると、デモ隊は1日朝、一部が政府庁舎の門を破壊し敷地内で座り込みを始めた。さらに国営テレビの本社にも侵入し、建物を占拠。約1時間後に軍の退去命令に従い国営テレビを出たが、放送は一時中断した。

 デモを主催する野党・正義のための運動(PTI)のイムラン・カーン党首は、昨年の総選挙で不正があったとしてシャリフ首相の退陣を要求している。カーン党首は1日も「国中からシャリフ退陣の声が上がっている」と訴えた。

 デモは8月30日夜から過激化し、治安部隊と衝突。31日も断続的に衝突が続いた。軍は31日夜に幹部会議を開いた後「さらなる武力行使は事態を悪化させるだけだ」とする声明を発表しており、介入には慎重な姿勢を見せている。シャリフ政権は事態収拾の糸口を見いだせておらず、専門家からは「シャリフ首相はデモが勢いを失うのを待つしかない」との指摘も出ている。

397とはずがたり:2014/09/02(火) 19:35:30

米国との共闘模索か=対過激組織でアサド政権―シリア
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140825X131.html
時事通信2014年8月25日(月)21:03

 【カイロ時事】シリアのムアレム外相は25日、イスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」に対処するため、敵対関係にある米国との協力を「歓迎する」と表明した。AFP通信が伝えた。アサド政権はイスラム国の脅威が拡大する中、米国との共闘を模索しているもようだ。

 ムアレム外相は「テロとの戦いで地域、国際社会と協力、調整を行う用意がある」と強調し、相手には米国も含まれると明言した。一方「われわれとの調整がなければ、侵略行為だ」と語り、シリア政府を無視した過激派攻撃は容認しない姿勢を示した。

 米国は、市民弾圧を理由にアサド政権の退陣を要求してきた。しかし、流血が拡大の一途をたどるシリア情勢をめぐっては、国際社会の中で過激派への対処が優先との認識が広がっている。

 米国は既にシリアの隣国イラクでイスラム国に対する限定的な空爆作戦を実施。イスラム国による米国人殺害事件を受け、空爆をシリアでも実施すべきだとする声が勢いを増している。

米、イスラム国封じに躍起 シリア領内の空爆念頭に周辺スンニ派諸国懐柔
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140830109.html
産経新聞2014年8月30日(土)07:56

 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は28日、ホワイトハウスで記者会見し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対するシリア領内での空爆を念頭に、中東諸国や欧州などとの「有志連合」の構築を急ぐ考えを示した。米政府は敵対するシリアのアサド大統領と共闘する考えはなく、基地使用や情報などで周辺のスンニ派諸国の協力を得てイスラム国を封じ込めるのが狙いだ。

 オバマ氏は記者会見で、イスラム国がイラクだけでなく湾岸諸国全体にとっての差し迫った脅威になっていると指摘し周辺のスンニ派諸国などと「長期的にイスラム国を弱体化させるための地域戦略」を立てる必要性を強調した。

 空爆を含む軍事行動に関し、オバマ氏はヘーゲル国防長官とデンプシー統合参謀本部議長に「幅広い選択肢」の検討を指示したことを明かした。ただ、イスラム国にどのように対応するかの「戦略はまだ持っていない」と述べ、空爆の条件は今のところ整っていないことを示唆。軍事行動に踏み切る場合には、米議会と協議する考えも示した。

 オバマ政権はアサド政権が自国民に対し化学兵器を使用したとして、正統性がないと主張。そのためシーア派の一派とされるアラウィ派が中枢を握る同政権を頼らず、イスラム国を「地域の全スンニ派諸国が関係する課題」(オバマ氏)と定義付けることで米国の軍事行動やシリア国内の穏健な反体制派勢力への支援で協力を得ようとしている。

 米紙ニューヨーク・タイムズが当局者の話として伝えたところによると、オバマ政権はすでに英国、オーストラリア、サウジアラビア、トルコ、ヨルダン、カタールからなる協力国リストを作成。トルコから基地、ヨルダンから情報、サウジアラビアから資金の提供をそれぞれ期待しているという。オバマ氏は9月4、5両日に英国で開かれるNATO首脳会議でイスラム国との戦いに対する協力を要請した上で、ケリー米国務長官を中東に派遣し、スンニ派諸国との調整に当たらせる。

398とはずがたり:2014/09/04(木) 12:07:27

<エジプト>「イスラム国」使わないで…宗教イメージ損なう
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140904k0000e030190000c.html
毎日新聞2014年9月4日(木)10:00

 【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国(IS)」の脅威が増す中で、この名称がイスラム教のイメージを損なっているとして、スンニ派住民の多いエジプトが8月から、外国メディアに「イスラム国」を使わないように求める運動を始めた。イスラム国が国際テロ組織アルカイダから分離した経緯から「アルカイダ分離主義者(QS)」という代案を挙げている。

 ◇呼称変更の運動始める

 この運動は、エジプトでイスラム教に関する公的な見解を示す役割を担うファトワ(宗教令)庁が中心になり、8月24日から始まった。インターネットなどを通じて賛同する署名を集め、ロイター通信や英BBC放送など36の主要外国メディアに呼称の変更を働きかけるとしている。

 ファトワ庁の広報担当者は「(イスラム国との名称が報道されることで)国家だと誤解されてしまう。イスラム教を悪用しているに過ぎず、メディアは彼らの主張に沿った呼称を使わないでほしい」と説明している。

 イスラム国を巡っては、エジプトやサウジアラビアなどスンニ派の主要国の宗教権威が「過激思想はイスラム教とは認められない」「イスラム教の一番の敵だ」などと非難する声明を発表している。

399とはずがたり:2014/09/05(金) 11:40:02
<英首相>米大統領と会談、イラクのイスラム国拠点空爆も
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140905k0000e030190000c.html
毎日新聞2014年9月5日(金)11:01

 【ニューポート(英ウェールズ)小倉孝保】キャメロン英首相とオバマ米大統領は4日、英ウェールズで会談した。複数の英メディアは、イラクやシリアで勢力を拡大するイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の脅威に対抗するため、英国が数週間以内にイラクのイスラム国拠点への空爆を実施する可能性が出てきたと伝えている。

 地元メディアなどによると、両首脳は約40分間、会談した。イスラム国は米英両国の人質をとり、これまでに米国人2人を殺害したうえ、英国人の殺害を予告している。両首脳の会談はイスラム国への対応が中心になったとみられている。

 両首脳はイスラム国に対し身代金を支払わないことを確認。キャメロン首相は英メディアで、「人質の家族にはつらいことだが、身代金を払うと新たなテロを誘発する」と述べ、欧州諸国の一部がイスラム国に身代金を支払っていると批判した。首相は名指しは避けたが、英メディアはドイツ、イタリア、フランスがイスラム過激派に身代金を支払っていると報じている。

 また、米英両首脳はイスラム国への対応として、イラク政府軍やクルド人自治区の治安部隊ペシュメルガへの軍事訓練を強力に実施するため、米英両国軍に新たな任務を課すことで合意した。さらに、英紙テレグラフ(電子版)などは、英軍が米軍に協力する形でイスラム国の拠点への空爆を数週間以内に実施する可能性が出てきたと報じた。イラクに安定した政権が樹立されるのを待ち、最終決断するという。

 このほかオバマ大統領は4日、ヨルダンのアブドラ国王と会談してイスラム国への対応を協議したほか、5日にはトルコのエルドアン大統領ともこの問題について話し合う予定で、イラク、シリアの周辺国を巻き込んだイスラム国の包囲網作りを急いでいる。

イラク軍、北部都市奪還 米英仏豪が支援 クルド・民兵も参戦
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140902107.html
産経新聞2014年9月2日(火)07:56

 【カイロ=大内清】イラク軍は8月31日から1日にかけ、米軍などの支援で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が2カ月以上にわたり包囲していた北部アミルリやスレイマンベクを相次いで奪還した。イラク軍報道官は、中心都市ティクリートの奪還に向けた戦略上の「重要な勝利だ」と強調した。米軍が空爆を加え、米英仏とオーストラリアが共同で人道物資を住民に投下。クルド兵(ペシュメルガ)やシーア派民兵も参戦するなど、多角的な共同歩調が大きな成果をあげた形だ。

 アミルリはシーア派の少数民族トルクメン人が多く住む町で、イスラム国がイラク第2の都市の北部モスルを制圧し、南下を始めた6月、イスラム国部隊に包囲された。取り残された住民1万数千人は水や食料の補給を絶たれ、シーア派を異端視するイスラム国が虐殺を始めかねないとの懸念も強まっていた。

 ロイター通信などによると、米軍は8月30〜31日、アミルリ付近に展開していたイスラム国の戦車などを空爆し、英仏豪と共同で人道支援物資を投下。地上ではシーア派民兵も参加したイラク政府側の部隊やペシュメルガが包囲網を突破してアミルリに入り、イスラム国側の主力部隊を東方へ敗走させたという。アミルリでは政府軍などが治安維持にあたっているが、付近の村では散発的な戦闘が続いているもようだ。

 共同作戦の成功を受け、イラク軍報道官は「われわれの部隊はアミルリに集結してティクリートへ進む」と述べ、今後はアミルリを出撃拠点に周辺地域の奪還を進める考えを示した。

 報道によると、クルド兵らは1日、北部スレイマンベクも奪還した。

 一方、米軍は今回の作戦で、作戦範囲をモスル周辺から、より南方に拡大させた。米国防総省のカービー報道官は、アミルリ付近の空爆について、包囲下にあった住民に支援物資を届けるための例外的なものだと説明しているが、イラク政府やクルド自治政府は今後も米国にさらなる関与を求めていくとみられる。

400とはずがたり:2014/09/05(金) 16:39:03
ハマスと云い,イスラム国と云い,過激派が人心掌握出来るのに何故,既存の政府は出来ないんだ!?┐('〜`;)┌

焦点:次世代見据えるイスラム国、シリア北東部で「国家モデル」構築
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0H007W20140905?sp=true
2014年 09月 5日 13:08 JST

[ベイルート 4日 ロイター] - シリア北東部の砂の平原にある町々では、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」が、市民生活に深く入り込んでいる。頭部切断などの残虐行為で恐れられる同組織だが、こうした場所では電気や水の供給のほか、銀行や学校、裁判所、礼拝所、パン屋に至るまでが彼らの手によって動いている。

過去数カ月、シリアとイラクで支配地域を急速に広げてきたイスラム国。メディアでは、戦地での情け容赦ない行動や、厳格なイスラム法を強制する姿勢などが大きく扱われている。一方、現地住民らは、勢力拡大の大きな要因は、効率的で時として極めて現実的でもある統治能力にこそあると語る。

そうしたイスラム国のやり方は、シリア北東部の都市ラッカで顕著に見ることができる。イスラム国は、いずれ「カリフ国家(預言者ムハンマドの後継者が指導する国家)」が中国から欧州にまで広がることを望んでいるが、ラッカでは、カリフ国家での生活がどんなものか、その実例を示そうとしているようだ。

現在はトルコに住むラッカ出身の活動家の1人は、ロイターの取材に「正直に言うなら、彼らは大規模な組織的仕事をやっている。すごいことだ」と語った。

ロイターの記者は、安全上の理由から現地に入ることはできないため、遠隔地から複数のインタビューを行ったが、イスラム国に批判的な活動家でさえ、彼らがいかにして1年足らずで近代国家のような構造を作り上げて来たかを口にした。

イスラム国の勢力拡大には、中東地域のみならず西側の大国も警戒感を募らせている。オバマ米大統領は先月、イラクでの空爆を実施するに当たり、イスラム国は中東から取り除かれなければならない「がん」だと表現した。

しかし、ラッカなどの場所では、イスラム国は日常生活に完全に入り込んでいるため、イラク軍やシリア軍やクルド人民兵組織は言うに及ばず、米空爆によっても掃討することは事実上不可能だ。

<公共機関の設置>

ラッカは、昨年にアサド政権の打倒を目指す反政府勢力が初めて占拠した都市。

イスラム急進派から穏健派までさまざまな反政府勢力が割拠していたが、1年も経たないうちに、敵対する武装組織を容赦なく排除したイスラム国が支配するに至った。

イスラム国に批判的な活動家は殺されたり行方不明になったりするか、もしくはトルコに脱出した。飲酒は禁じられ、店舗も午後には閉められ、夕方には人通りがなくなった。外の世界との情報のやり取りは、近隣地域との間でさえ、イスラム国のメディアセンターを通じてのみに厳しく制限された。

しかし、最初にそうした締め付けを行った後、組織は公共サービスや公共機関の設置を開始し、同地を「イスラム国家」の建設に向けた拠点とする姿勢を明確にした。

イスラム国には反対の立場だというラッカの住民の1人はロイターに対し「政党に一切関わりを持たない人たちはイスラム国の存在に順応した。なぜなら、彼らは疲弊していたし、率直に言えば、ここで行政の仕事をしているからだ」と語った。組織は公共サービスに関係する機関をすべて回復・再建し、そのなかには、消費者保護を管轄する事務所も含まれるという。

<残虐性と現実主義>

過去1カ月だけでも、イスラム国は、米国人ジャーナリスト2人の頭部を切断して殺害する様子や、クルド人やレバノン人の兵士を処刑する様子を収めた動画を相次いで公開した。

しかし、組織は無差別に暴力を行使しているだけではない。例えば、自分たちの利益に合致すれば、アサド政権に忠誠的な実業家と取引することもある。

401とはずがたり:2014/09/05(金) 16:39:21
>>400-401
ある戦闘員によると、現在ラッカでパン屋向け小麦粉の製粉と流通を担っているのは元アサド派であり、電気と水を供給している現地ダムでも、以前からの従業員たちが今も職務を遂行している。

元アサド派を積極的に使う姿勢は、イスラム国の現実主義を映し出している。住民や活動家は、そうした現実主義こそ、制圧した地域の支配継続に不可欠な要素だと指摘する。

また、イスラム国は、北アフリカや欧州から来た専門家の手も借りている。一例を挙げれば、同組織を率いるバグダディ指導者は、ラッカの通信網の運営をチュニジア出身の専門家に任せている。

イスラム国は自らを単なる武装組織ではなく、1つの政府だと主張しているが、それを反映するようにバグダディ指導者は、軍事行動と行政活動を分けている。

戦闘員や組織のメンバーには、財務省と銀行を合わせたような部門から給与が支払われている。また戦闘員には、非スンニ派や政府関係者から押収した住居のほか、1カ月当たり約400─600ドルの手当ても与えられる。シリア北東部で日常生活を送るには十分な額だ。

貧困家庭への支援もあり、母子家庭には1人につき100ドルが支払われることもあるという。

物価も低く抑えられている。価格操作を行う業者は罰せられ、警告に従わない場合は店舗を閉鎖させられる。

一方で、組織は裕福な人には「イスラム税」を課している。また専門家らは、イスラム国は、誘拐で集めた身代金のほか、シリアやイラクで支配する油田からの石油をトルコなどの業者に売ることで数千万ドルの資金を得ていると試算している。

<バグダディ指導者>

イスラム国の組織運営の中心にいるのは、紛れもなくバグダディ指導者だ。住民や戦闘員らは、バグダディ指導者がラッカの統治に深く関わっており、あらゆる問題に最終決定を下すと口をそろえる。商品の値段をいくらに設定するかということまで、バグダディ指導者の支持を仰ぐという。

一方、同指導者は、頭部切断などの処刑や、組織が有罪と判断した犯罪者に対する処罰の判断も下す。戦場では、気性が荒い経験豊富な司令官として知られている。

ある戦闘員によると、同指導者は、7月にイスラム国がシリア軍の主要基地を制圧した大規模な戦闘などを直接率いてきたという。

同戦闘員は「彼は同胞を置いて行かない。基地制圧では軽傷を負ったが、今は元気だ」とし、「彼は1カ所にはとどまらない。ラッカやデリゾール、モスルを移動し、戦闘を率いている」と語った。

<次世代の聖戦>

イスラム国の躍進の鍵は現実主義にあるにせよ、イデオロギーも統治には重要な役割を果たしている。

バグダディ指導者は、自らを預言者ムハンマドの後継者だとし、「カリフ国家」を樹立すると宣言した。これには、聖戦主義者や専門家を海外から呼び寄せる狙いもあった。

支持者らによれば、この宣言には多くの人が反応し、世界中の裕福なイスラム教徒からはラッカに支援金が寄せられた。

複数の情報筋の話では、ラッカにはミサイル開発を主目的とした兵器工場が3カ所あるが、中国人イスラム教徒を含む複数の外国人科学者が、護衛付きの秘密の場所で研究などに従事しているという。

またイスラム国は、次世代を担う子供や女性の受け入れにも積極的だ。新しく組織に加わった戦闘員向けには、礼拝所でイスラム教に関する勉強会が行われている。バグダディ指導者が「カリフ国家」樹立を宣言して以降、その数は大幅に増えたという。

戦闘員の1人は「3日おきに少なくとも1000人は迎えている。宿泊施設は聖戦戦士であふれており、彼らを受け入れる場所が足りなくなっている」と語った。 (原文執筆:Mariam Karouny 翻訳:宮井伸明 編集:伊藤典子)

402チバQ:2014/09/05(金) 23:48:53
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140905/mds14090517330003-n1.htm
ホメイニ師風刺の冗談流行 イラン、時代の変化?

2014.9.5 17:33

ホメイニ師(UPI=共同)
ホメイニ師(UPI=共同)


 イランのイスラム革命の指導者故ホメイニ師を題材にしたジョークが、ソーシャルメディアなどを通じて同国市民の間に拡散している。誰が始めたのかは不明だが、ホメイニ師をからかうような発言はタブーとされてきた。時代の変化との見方がある一方、インターネットの利用制限を正当化したい保守強硬派による自作自演を疑う声も出ている。

 ジョークはホメイニ師の性格や容貌などを風刺して笑いを誘う内容。8月末ごろからスマートフォンの無料通話アプリケーションやツイッターなどで飛び交い始めた。携帯電話に毎日何十通ものメッセージを受け取る人もいる。

 イランでは屋内外を問わず至るところに同師の肖像画などが掲げられているが、もはや「若い世代にとってタブーには当たらない」(テヘラン市民)との声もでている。(共同)

403チバQ:2014/09/05(金) 23:49:24
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140905/mds14090523400004-n1.htm

【イラク情勢】
対イスラム国で米軍と連携、イラン最高指導者が許可
2014.9.5 23:40


 英BBC放送は5日、複数の情報筋の話として、イランの最高指導者ハメネイ師が、イラクとシリアで勢力を拡大する過激派「イスラム国」に対抗するため米軍との連携を許可したと伝えた。

 反米路線を掲げるハメネイ師はこれまでイラク情勢への欧米の介入に反対していたが、イスラム国の脅威が拡大する中で、米軍との連携は不可避と判断したとみられる。

 BBCによると、ハメネイ師は革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官に、イスラム国との戦いでイラク軍やクルド人部隊のほか、米軍とも連携することを許可した。

 イランはイラクへの軍の派遣を否定しているが、同司令官はこれまでも頻繁にイラクに出入りし、イラク軍やイスラム教シーア派の民兵を支援してきたとみられている。(共同)

404とはずがたり:2014/09/08(月) 11:30:30
<イスラム国>旧ユーゴ各国が警戒 若者が戦闘参加、摘発も
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140908k0000e030209000c.html
毎日新聞2014年9月8日(月)10:58

 【ウィーン坂口裕彦】イスラム教徒を抱える旧ユーゴスラビアの国々が、イラクとシリアで勢力を広げる「イスラム国」など過激派組織への警戒感を強めている。共感した若者が現地に渡り、戦闘に参加するケースが相次いでいるからだ。イスラム原理主義に偏った過激な思想の広がりは、1990年代のユーゴ紛争のような民族間対立をあおる原因にもなりかねない。歯止めをかけるための摘発も相次いでいる。

 ロイター通信によると、ボスニア・ヘルツェゴビナの警察は3日、イスラム国などに協力してシリアやイラクで戦闘に参加したり、資金調達を行ったりした疑いで16人を拘束した。警察官約200人が関連する17施設を一斉捜索し、武器や弾薬などを押収した。

 ボスニアは今年4月、他国の紛争に参加するなどした者に最長10年の禁錮刑を科す制度を導入。今回の摘発はその延長線にある。

 人口約380万人のボスニアでは近年、特に農村部のボスニア人(イスラム教徒)の若者の一部に、イスラムの教えに厳格なワッハーブ派(スンニ派)への支持が拡大している。低迷が続く経済への不満も一因とみられる。専門家は既に数百人がシリアへ渡航したと推定している。

 セルビア人とクロアチア人、ボスニア人が三つどもえで争ったボスニア内戦(92〜95年)では、イランやアラブ諸国の義勇兵がボスニア人を支援。こうした過去の経験も、ボスニア人の若者らの動きを後押ししているとの指摘もある。

 イスラム教徒のアルバニア系住民が多数派を占めるコソボの警察も先月、イラクやシリアでの戦闘に参加した疑いでアルバニア系住民40人を逮捕した。AP通信によると、コソボ警察は今月4日も「他宗教への憎しみをあおった」としてイスラム教の聖職者から事情聴取。イスラム過激派に資金を提供した疑いで関連する10施設を一斉捜索している。

405チバQ:2014/09/08(月) 21:22:52
http://mainichi.jp/select/news/20140909k0000m030086000c.html
リビア:「新たな内戦突入」懸念高まる
毎日新聞 2014年09月08日 20時53分(最終更新 09月08日 21時09分)

 【カイロ秋山信一】カダフィ独裁政権が内戦の末に崩壊してから3年が経過したリビアで、反カダフィ派の内紛が深刻化し、新たな内戦突入への懸念が高まっている。7月以降、首都トリポリや東部ベンガジで、世俗派民兵とイスラム武装勢力との戦闘が激化し、300人以上が死亡。世俗派は「暫定議会」、イスラム勢力は「制憲議会」を後押しし、互いに正統性を主張する異常事態となっており、市民生活にも深刻な影響が出ている。

 「9月から学校の新学期が始まったが、衝突を恐れて、登校する子供はほとんどいない」。トリポリで妻や0〜8歳の子供4人と暮らすジャーナリストの男性(40)は1日、匿名を条件に、毎日新聞の電話取材に応じた。男性によると、トリポリでは7月以降に衝突が激化し、郊外の燃料貯蔵庫が炎上するなどインフラも打撃を受けた。1日8時間程度は停電し、燃料不足のためガソリンスタンドには連日2キロほどの車列ができるという。

 政府庁舎は複数のイスラム武装勢力が制圧し、行政機能はマヒしている。メディアも武装勢力の標的になっており、男性は外出を控えている。治安悪化で半数以上の市民は仕事にも行けない状態だという。

 リビアでは2011年8月、北大西洋条約機構(NATO)の軍事支援を受けた反カダフィ派が、約42年間続いた政権を打倒した。だが反カダフィ派の民兵や部族勢力は内戦後も武装解除に応じず、軍や警察の弱体化に乗じて省庁を占拠し、政府に政治的な要求を突きつける事件も頻発。昨年10月には当時の首相が武装勢力に一時拉致される事件も起きた。憲法を制定するために選挙で選ばれた制憲議会でも、イスラム政党と世俗派が対立し、議事は停滞した。

 今年5月、世俗派民兵がベンガジでイスラム武装勢力への大規模な攻撃を始めたのを契機に、両者の対立は深刻化した。民意で決着をつけるため、6月に暫定議会の選挙が行われた。制憲議会に代わる最高機関との位置づけだったが、世俗派が多数派を占めたのを受けて、イスラム政党は暫定議会をボイコット。首都でも戦闘が激化した。

 イスラム武装勢力は8月までに政府庁舎や国際空港など首都中枢を制圧。イスラム政党はトリポリを拠点に独自の首相を指名した。一方、世俗派はトリポリから追われたため、東部トブルクを拠点にし、今月1日には元国防相のサニ氏に首相就任を要請した。国際社会では世俗派が支持する暫定議会が正統だとする見方が支配的だが、トルコなどはイスラム政党を擁護する姿勢を見せている。

 リビア情勢の悪化は、中東地域全体の不安定要因にもなっている。11年の内戦で使用された大量の武器が、中東や北アフリカのイスラム過激派に流出し、シリアやマリなど紛争地で使用されているとされる。エジプトのシシ大統領は「国境の警備を強化している。リビア側は無法地帯だ」と訴え、国際社会に対応を求めた。

 ただ11年の内戦時に「反カダフィ」で積極介入した欧米は、「外国の介入は分断を助長し、事態の悪化を招くだけ」と今回は慎重姿勢を崩さない。

 欧米の消極姿勢に対し、サウジアラビアやエジプトなど世俗派の親米国家も不信感を強めている。8月下旬には親米国のアラブ首長国連邦(UAE)がトリポリでイスラム勢力を空爆したとの情報も流れた。UAEは関与の有無を公にしていない。

406チバQ:2014/09/08(月) 21:34:04
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140908/mds14090814490002-n1.htm
イラン最高指導者が前立腺手術 公表で後継問題絡む混乱回避か
2014.9.8 14:49

ハメネイ師=2014年6月(AP)
 【カイロ=大内清】イラン国営通信は8日、イランの最高指導者ハメネイ師(75)が同日朝、首都テヘランの政府系病院で前立腺の手術を受け、「成功した」と伝えた。詳しい病名などは明らかにされていないが、同国で最高指導者の健康状態について報じられるのは極めてまれ。

 国営通信によると、ハメネイ師は手術前、「これは通常の手術であり、何も心配はいらない」と述べた。

 高齢のハメネイ師をめぐっては過去にがんの噂が流れたこともあるだけに、今回の報道は、手術を受けたことを明らかにすることで健康不安を否定し、後継問題などに絡む混乱を回避する狙いがあるとみられる。

 ハメネイ師は、1979年のイラン革命を指導したホメイニ師の死去を受けて89年に最高指導者に就任。外交や安全保障などの重要政策での最終決定権を持っている。

407チバQ:2014/09/08(月) 21:35:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140908/mds14090810060001-n1.htm
【イラク情勢】
「あらゆる措置をとる」 対イスラム国でアラブ連盟が合意 米国に言及なし
2014.9.8 19:59

7日、カイロでアラブ連盟会合に参加するアラビ事務局長(ロイター)
 【カイロ=大内清】アラブ連盟(22カ国・機構)の外相級会合が7日、エジプトの首都カイロで開かれ、イラクやシリアで台頭したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を含む過激派勢力に対抗するために「必要なあらゆる措置を取る」ことで合意した。

 同連盟のアラビ事務局長が会合後、声明を読み上げた。具体策への言及は避けつつ「政治、安全保障、イデオロギー面でテロ対策を行う」としている。

 一方、声明にはイラクで米国がイスラム国に対して進めている空爆作戦を明確に支持する文言は盛り込まれなかった。これは、アラブ諸国として米国の軍事行動を支援した場合、イスラム国に同調するジハード(聖戦)主義勢力が各国でテロ活動を活発化させることなどへの懸念があるためだ。

 また声明は、シリア反体制派に対し、アサド政権側との対話も促した。イスラム国に対抗するためにはシリア内戦の沈静化が必要との認識があるとみられる。

 会合ではこのほか、国連安全保障理事会が8月に採択した、イスラム国への資金や武器、構成員の供給を断つことを求める決議への支持を表明した。

408チバQ:2014/09/08(月) 21:52:45
http://www.47news.jp/47topics/e/256775.php
【イスラム国空爆1カ月】 容易でない過激派一掃 米軍、長期化の様相も
 米軍が過激派「イスラム国」に対してイラクで空爆を開始してから8日で1カ月。オバマ政権は、凶悪行為を重ねる過激派の一掃を目指すが、不可欠とされるシリア側拠点への空爆拡大は容易でない。空爆作戦の出口は見えず、長期化の様相も呈している。
 ▽裁き

 「地獄の門まで追い詰める」。バイデン米副大統領は3日の演説で、米国人記者2人を殺害したイスラム国に「裁き」を受けさせる決意を表明した。ただ、言葉の力強さとは裏腹に、展開中の空爆は散発的、限定的だ。

 8月8日、ペルシャ湾の空母「ジョージ・ブッシュ」を飛び立ったFA18戦闘攻撃機2機がイラクのアルビル付近でイスラム国を攻撃した。米中央軍によると、これまでに有人機、無人機による空爆を130回以上実施し、過激派の検問所や迫撃砲陣地、武装車両などを破壊した。 今月7日には、イラク中西部アンバル州のハディーサダム周辺に空爆範囲を拡大したことも明らかにした。

 イラク北部でイラク軍やクルド治安部隊が反転攻勢する転機を作り出したことは事実だ。だが、イスラム国の勢力を著しくそぐことができたとは言い難い。

 イスラム国側には、空爆をやり過ごそうとする抜け目のなさも見受けられる。ロイター通信は「標的になりやすい武装車両を捨て、住民の中に紛れ込んでいる」という現地の証言を伝えた。

 ▽地上戦

 イスラム国の支配地域はイラクとシリアにまたがり、いまや英国に匹敵する広さに及ぶとの見方もある。「解体し、破壊する」というオバマ氏の言葉を実現するには、多くの難題を克服する必要がありそうだ。
 空爆をイラクからシリアに拡大し、さらに地上戦も覚悟せざるを得ないというのが専門家の共通した見方だ。

 オバマ政権には、敵対するシリアのアサド政権と手を組むつもりがない以上、シリアで空爆対象を絞り込むために必要な情報を得る手段が極めて限られている。欧州や中東の同盟国、友好国との有志国連合の構築も課題だ。

 ▽国内世論

 イスラム国には、外国人多数が戦闘員として合流しているとされる。特に欧州では、過激派の「聖戦」で戦闘技術を身につけた自国民が帰国して「テロリスト予備軍」になることへの恐れが膨らんでいる。
 英国は国際テロに対する警戒レベルを引き上げただけでなく、不審人物のパスポートを押収する方針も打ち出した。

 今のところ、米政府はイスラム国が米国で大規模テロを引き起こす能力は低いと見て静観しているが、英国との対応の違いに米国内では不安や批判の声が目立ち始めている。
 共和党のルビオ上院議員は5日、イスラム国打倒に向けた戦略の説明を求める書簡をオバマ氏に送り付けた。11月に中間選挙を控え、オバマ政権は国内世論にも耳を澄ませながら次の手を探っている。(ワシントン共同=吉浦寛仁)

2014/09/08 10:59

409チバQ:2014/09/09(火) 21:04:18
http://mainichi.jp/select/news/20140910k0000m030080000c.html
イラク:新政権発足 各派参加も国防、内相は空席
毎日新聞 2014年09月09日 20時18分

 【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の侵攻が続くイラクで、シーア派のアバディ首相率いる新内閣が8日に発足した。スンニ派やクルド人の有力指導者を重要ポストで処遇し、挙国一致政権の体裁は整えたが、イスラム国対策の鍵となる国防相や内相は空席のままだ。イスラム国と同宗派のスンニ派勢力の懐柔や、クルド自治政府との対立解消など新政権の針路には困難が山積している。
 「政府軍を立て直し、武装テロ勢力に勝利するまで戦い抜く」。8日に連邦議会で演説したアバディ首相は、イスラム国との対決姿勢を強調した。

 対イスラム国で結束するため、新政権の人事は宗派・民族間のバランスが重視された。副首相にはシーア派、スンニ派、クルド人から1人ずつ起用。続投に固執し、挙国一致体制確立の障壁となっていたマリキ前首相も、名誉職の意味合いが強い副大統領として政府内に取り込んだ。マリキ氏の長年の政敵であるナジャフィ前議長やアラウィ元首相も同じ副大統領とした。

 一方、一時は首相候補と目されたシーア派のジャファリ元首相は外相、アブドルマハディ元副大統領は石油相に配置。地元政治記者のアンジャド・タリア氏は「実力者をそろえた強固な内閣だ」と評価した。

 だが、スンニ派(人口の約20%)やクルド人(同15%)の間には、シーア派(同約60%)への警戒感が根強い。8日夜の連邦議会(定数328)本会議でも、新内閣の承認に賛成したのは定数の半数をわずかに超える177人にとどまった。

 スンニ派が注視するのは、治安権限を担う国防相や内相のポストだ。マリキ前政権では軍や警察の要職がシーア派で固められ、警察が法的手続きを経ずにスンニ派住民らを拘束する事件が頻発。スンニ派の一部がイスラム国に協力する土壌を作った。さらにイスラム国の侵攻を前に、政府軍が無抵抗で逃亡したこともスンニ派の不信感を高めた。

 スンニ派居住地域に根を張るイスラム国を撃退するには、政府の信頼感を取り戻すことが鍵になる。議会関係者によると、アバディ首相は国防相か内相にスンニ派を起用する意向だが、人選は難航。10日の組閣期限までに調整できなかった。

410チバQ:2014/09/09(火) 21:11:29
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140909/k10014452491000.html
アフガニスタン 新政権在り方巡りこう着状態
9月9日 7時41分混乱が続くアフガニスタンの大統領選挙で、2人の候補者の間で続けられてきた新しい政権の在り方を巡る協議は、権限の配分についての対立が解消されず、こう着状態に陥っていて、新たな大統領を選出できないまま、民族対立に発展するのではないかとの懸念が高まっています。

ことし6月にアブドラ元外相とガニ元財務相の間で行われたアフガニスタンの大統領選挙の決選投票は、不正疑惑が持ち上がったことからアメリカが仲介に入り、選挙で敗れた側も政権に加わるいわゆる「挙国一致政権」を樹立することで両候補が合意しています。
しかし、この「挙国一致政権」の在り方を巡る協議について8日、選挙の暫定結果で次点だったアブドラ元外相が首都カブールで会見し、「話し合いはこう着状態に陥った」と述べ、協議が暗礁に乗り上げたことを明らかにしました。
両候補は、新大統領と選挙の敗者が就任する「行政長官」のポストの権限の配分を巡って対立していて、このままでは選挙結果が公表できない状態が続くおそれもあります。
アフガニスタンの大統領選挙を巡っては、不正疑惑からすべての票の点検作業が行われ、最初の投票からすでに5か月以上が経過しました。
こうした状況が続けば、新たな大統領を選出できないまま、支持基盤が異なる2人の候補者の対立が民族対立に発展するのではないかとの懸念が高まっています。

411チバQ:2014/09/09(火) 21:14:42
http://mainichi.jp/select/news/20140909k0000m030124000c.html
アフガニスタン:候補のアブドラ元外相 選挙結果を拒否
毎日新聞 2014年09月08日 23時05分

 【ニューデリー金子淳】混乱が続くアフガニスタン大統領選の決選投票で、候補者のアブドラ・アブドラ元外相(54)は8日、選挙結果を拒否すると発表した。対抗馬のアシュラフ・ガニ元財務相(65)とは勝敗に関わらず「挙国一致政府」を樹立することで合意していたが、新政権の構想を巡る交渉が「行き詰まった」としている。アブドラ氏が結果拒否を宣言したことで、混乱はさらに深まりそうだ。
 決選投票は暫定結果でガニ氏が勝利したが、アブドラ氏が不正を主張したため再集計が行われていた。アブドラ氏は「再集計作業は最初から公平ではなかった」と指摘し、決選投票での自身の勝利を宣言。今後の対応については「近いうちに支持者らと相談して決める」とした。ガニ氏は最大民族パシュトゥン人、アブドラ氏は2番目に多いタジク系のため、支持者同士の対立が民族対立に波及する恐れもある。

 両候補は新政権では敗者が「最高行政官」となることで合意したが、このポストにどの程度の権限を持たせるかで対立が決定的になったとみられる。6日にはオバマ米大統領が両候補に電話し、早期に合意するよう求めたばかりだった。再集計は4日に終了し、数日以内にも最終結果が発表される見通しだった。

412チバQ:2014/09/09(火) 22:03:32
アフガニスタン
パシュトン人:45%
タジク人:32%
ハザラ人:12%
ウズベク人:9%
by wiki 2003年データー

>>294 暫定結果
アシュラフ・ガニ元財務相(65)56.4%  
・パシュトン人 (有力部族ギルザイ族)
・副大統領は軍閥指導者ドスタム将軍(ウズベク人)


アブドラ・アブドラ元外相(53)43.6%  
・パシュトゥン人の父とタジク人の母を持つ
・1回目投票で1位
・1回目投票で3位だったザルマイ・ラスール前外相がアブドラ氏支持>>197
・副大統領はハザラ人の元下院議員

ザルマイ・ラスール前外相
・カルザイ氏の側近
・1回目投票で3位
・パシュトン人(南部を地盤とするドゥラニ族)

413とはずがたり:2014/09/11(木) 21:31:03

2014.9.11 11:08
「情け容赦なく行う」米、シリアにも空爆拡大表明
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140911/wor14091111080006-n1.html

 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は10日夜(日本時間11日午前)、イラク、シリアで活動するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を壊滅させるための包括的な戦略を発表し、シリアでの空爆を承認する考えを表明した。目的の達成に向け、米国が「幅広い有志国連合を率いる」と強調した。ホワイトハウスで米国民に向けて演説した。

 オバマ氏は「米国の空軍力、協力関係にある地上部隊への支援により、イスラム国がどこにいても取り除くため情け容赦のない取り組みを行う」と述べ、「イラクはもとより、シリアでの行動もためらわない」と断言。米軍は8月からイラク北部を中心に空爆を続行しているが、シリアに空爆を拡大する意向を強調したものだ。

 シリアのアサド政権と対峙(たいじ)する穏健な反体制派勢力を強化するため、訓練の提供や装備品の供与など軍事支援を強化する考えも表明。シリア空爆には反体制派勢力を後押しする狙いがあることを明確にした。

 オバマ氏はまた、イラク軍などへの助言や情報収集のため米軍の要員475人を追加派遣すると発表。米国防総省によると、イラク国内では1043人の米軍要員が活動しており、うち754人が首都バグダッドの米大使館の安全確保に、289人がバグダッドや北部アルビルでイラク軍への支援に当たっている。

 その一方で、オバマ氏はイスラム国との戦いを「対テロ作戦」であると明確化した。「今回の取り組みはイラク、アフガニスタン両戦争と異なる」とし、ブッシュ前政権が始めた両戦争と違い地上戦闘部隊は送らないと米国民に約束した。

 オバマ氏はこれに先立ち、スンニ派大国サウジアラビアのアブドラ国王と電話協議し、有志連合形成への支援に謝意を伝えた。ホワイトハウスによると、両者はアサド政権に正統性はないとの認識で一致し、反体制派勢力への軍事支援を増やす必要性を確認した。

 米国内では米国人ジャーナリスト2人がイスラム国に斬首殺害されたのを受け、オバマ氏に強い行動を求める声が高まっていた。

414とはずがたり:2014/09/11(木) 21:32:14
2014.9.11 11:29
米大統領、対イスラム国で戦略転換 “対処療法”から大規模軍事介入へ
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140911/wor14091111290007-n1.html

 【ワシントン=青木伸行】オバマ米大統領が10日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の壊滅を目標に、シリア国内の拠点を空爆する方針を明確にしたことは、「世界の警察官」としての役割を避けてきた大統領にとり、戦略転換だといえる。

 オバマ政権は、イラク北部アルビルなどにおける限定的な空爆により、イスラム国の勢力を部分的に削(そ)ぐという、いわば「対症療法」を基本としてきた。これに対し、空爆をシリアに拡大し、米国が「有志連合」を率いる形での包括的戦略は、イスラム国全体を壊滅させる「根治治療」への転換であり、軍事介入が大規模な掃討作戦へと変容することを意味する。

 8月8日に始まったイラクでの空爆は150回以上にのぼり、イスラム国の勢力を局地的に後退させる成果を上げている。だが、こうした「対症療法」では、イスラム国が再び態勢を立て直すことは目に見えている。このためオバマ大統領も、イラクとシリアを股に掛け猛威を振うイスラム国に対し、全面的な対テロ戦で臨む決断を下した。

 住民を虐殺し外国人を拘束するイスラム国が、「国際社会の脅威」であるという自明の理が、オバマ政権を「根治治療」へと突き動かしもした。当然の帰結だといえるだろう。

 2001年の米中枢同時テロから11日で13年。「同時テロ以降、テロの脅威は最も深刻な状況にある」(フランスのオランド大統領)という情勢下にあって、真に問われているのは国際社会の対応である。

415とはずがたり:2014/09/11(木) 21:52:45
2014.9.1 10:31
イスラム国の包囲破る イラク軍、米が空爆支援
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140901/wor14090110310009-n1.html

 米メディアによると、イラク軍は8月31日、北部アミルリを6月から包囲していたイスラム過激派「イスラム国」に攻撃を仕掛け、包囲網を破ることに成功した。イラク軍報道官は「われわれはアミルリに進軍し、イスラム国は退却した」と宣言、人道危機を回避したとの認識を示した。

 米軍は8月30〜31日にアミルリ付近に展開していたイスラム国の戦車などを空爆し、イラク軍を空から支援した。周辺では散発的な戦闘が続いているが、住民は街頭に出て解放を喜んでいるという。

 アミルリの住民はイスラム教シーア派のトルクメン人。食料や水の補給が断たれていたほか、イスラム国による住民の虐殺も懸念されていた。

 地上ではイラク政府軍にシーア派の民兵やクルド人部隊が加わり、イスラム国を攻撃。米軍は空爆とともに、英国、フランス、オーストラリアとの共同作戦で人道支援物資を投下した。

(共同)

416チバQ:2014/09/12(金) 01:21:56
http://www.47news.jp/47topics/e/256883.php
【増殖する「イスラム国」】アルカイダしのぐ怪物 過激派吸い寄せる磁場に
 13年前の9月11日に 米中枢同時テロを起こし、世界のイスラム過激派を代表する存在だったアルカイダをしのぐ組織がモンスターのように増殖している。シリアとイラクで国境を越えて拡大し、日本人も拘束しているとみられる「イスラム国」。オバマ米大統領は主要国と連携して本格的な対策に乗り出したが、世界各地から「義勇兵」が磁場に吸い寄せられるように集結し、勢いは止まらない。
 「3日間でイスラム戦士少なくとも千人が訪れた。志願者の受付場所も不足気味だ」。ロイター通信は9月上旬、イスラム国の拠点、シリア北部ラッカの様子を伝えた。

 イスラム国は武力による支配だけでなく、行政、司法、電気や水などの公共サービス、教育を手掛け、厳格なイスラム統治を固めている。メンバーは数万人規模。米政府によると、推定約1万2千人が外国人とされる。

 ▽民主化挫折

 アルカイダは、アフガニスタンに侵攻したソ連への「聖戦」に参加したビンラディン容疑者が1980年代に創設した。タリバン政権下で訓練基地を置き、テロを相次いで実行。米軍がタリバン政権を倒した後も共鳴する組織がネットワークをつくり、欧米や中東の親米の独裁政権をテロの標的にした。

 2011年の民主化運動「アラブの春」は独裁政権を相次いで崩壊させ、テロでなく平和的なデモにより独裁を倒せることを示した。同年5月には米軍の作戦でビンラディン容疑者が殺害され「アルカイダの時代は終わった」との見方も出た。

 ところが、シリアでは平和的デモが武装闘争に変質し内戦に突入。エジプトでは選挙で選ばれたイスラム系政権がクーデターで倒され、軍人出身の大統領が復活した。民主化の挫折と地域の混乱に乗じて急成長したのがイスラム国だった。

 ▽共同体再興

 イスラム過激派に詳しい日本エネルギー経済研究所の 保坂修司 (ほさか・しゅうじ) ・中東研究センター副センター長によると、アルカイダはタリバン政権の軍事部門にすぎなかったが、イスラム国はカリフ(預言者ムハンマドの後継者)が率いる「国」を名乗り、領域を支配している。

 ソーシャルメディアを積極的に活用、ムハンマドがサウジ西部メッカからメディナに移住してイスラム共同体を創設した故事にならい、イスラム国への移住を世界の信徒に呼び掛けている。

 約100年前に欧州列強がオスマン帝国を分割し、シリアやイラクなどの国境線を引いたサイクス・ピコ協定は無効だと主張。保坂氏は、義勇兵をひきつける理由について「現実社会に不満を持つイスラム教徒の若者にとって、破壊、現状打破というメッセージは魅力的。アルカイダより目立っている」と言う。

 ▽受け皿

 スンニ派のイスラム国はシーア派を最も敵視し、米欧を主要な攻撃目標に掲げたアルカイダとは一線を画す。ただ戦闘能力と過激思想を身に付けた外国人が帰国後に自国でテロを行う懸念は根強い。5月に起きたベルギーのユダヤ博物館での4人殺害事件で逮捕された容疑者はイスラム国メンバーだった疑いがある。

 保坂氏は「壊滅は不可能だが、拡大阻止はできる。不満の受け皿がイスラム国でないことを若者たちに分からせることが必要だ」と指摘した。(バグダッド共同=長谷川健司)

(共同通信

417チバQ:2014/09/13(土) 07:47:13
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140912/mds14091221250008-n1.htm
イスラム国包囲網 有志連合協力にズレ 地域会議、トルコが署名見送り

2014.9.12 21:25 (1/3ページ)

11日、サウジアラビア・ジッダでの会議に出席したケリー米国務長官(中央)(AP)
11日、サウジアラビア・ジッダでの会議に出席したケリー米国務長官(中央)(AP)


 【カイロ=大内清】サウジアラビア西部ジッダで11日、イラクやシリアで台頭するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への対抗策を協議する地域会議が開かれ、周辺アラブ諸国やトルコ、米国が参加した。主催国のサウジなどアラブ10カ国はイスラム国の戦闘員や資金の根絶をうたった共同声明を発表したが、トルコは声明に署名せず、各国間の温度差も浮き彫りとなった。スンニ派諸国中心となった会議には、イラクやシリア問題に関与を強めるシーア派大国イランを牽制(けんせい)する狙いもある。

 会議に出席したケリー米国務長官は、アラブ諸国がイスラム国に対する有志連合で「主導的な役割」を果たすと期待を示した。

 声明にはサウジなど湾岸協力会議(GCC)6カ国とイラク、ヨルダン、エジプト、レバノンが署名。イスラム国に対する軍事作戦への参加の可能性にも言及したほか、イラクで発足したばかりのアバディ政権への支援拡大でも合意した。

 ただ、イスラム国を追い詰めるには、シリアに隣接し、イスラム国の移動や石油密売ルートにあたるトルコの協力が不可欠となる。

 トルコは声明不参加の理由として、イスラム国がイラク北部モスルを制圧した6月以降、在モスル領事館の職員ら49人がイスラム国側に拘束されたままになっていることを挙げた。ケリー氏は理解を示したが、トルコが「包囲網」の“穴”となる懸念も残る。

 一方、サウジやカタールなど湾岸諸国からは、イスラム系慈善団体を隠れみのとしてイスラム国へ資金が流れているとされるだけに、各国がイスラム国対策の強化を約束したことは、国際社会にとっては一定の前進といえる。

 サウジなどは、2011年の反アサド政権デモが内戦に発展した当初からシリア国内の武装勢力を支援してきた。「義勇兵」として同国に渡り、イスラム国に参加する湾岸出身のジハード(聖戦)主義者も多い。

 サウジは、戦闘技術を身につけた自国民が帰国してテロ活動を行う事態を懸念。全イスラム教徒を導く「カリフ国家」を名乗るイスラム国は君主制否定の思想も持つことから、イスラム国の伸長が続けば、王制である自らの国にもいずれは大きな脅威になると判断しているものとみられる。

418チバQ:2014/09/13(土) 07:55:58
http://mainichi.jp/select/news/20140913k0000m030077000c.html

アラブ諸国:対イスラム国結束 サウジとカタール連携が鍵

毎日新聞 2014年09月12日 19時55分(最終更新 09月13日 00時01分)

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアなど主要アラブ諸国が11日、イラクとシリアで活動するイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」への米国主導の軍事攻撃に協力する方針で一致した。アラブ10カ国と米国、トルコが11日、サウジ西部ジッダで開いた外相会議で、イスラム国への対策を協議し、足並みをそろえた。

 シリアのイスラム国への対処では、特にシリア反体制派に資金援助をしてきたサウジとカタールの協力が重要だ。だが、両国は2011年の民主化要求運動「アラブの春」以降、イスラム政治勢力やシリア内戦への対応を巡って、不和が目立った。今後、シリアで米国主導のイスラム国排除作戦が進むかはサウジ、カタール両国の連携が鍵となりそうだ。

 米ワシントン・ポスト紙は11日、イスラム国のバグダディ指導者を含む幹部を標的とする殺害作戦が承認されたと報じた。同指導者はイラクからシリアに逃れたとの情報もあり、CNNによると、米軍はシリアで空爆目標の情報収集を始めた。

 11日のジッダでの外相会議で、サウジのサウド外相はアラブ諸国間の連携を訴えた。カタールのアティーヤ外相も出席し、イスラム国への資金・戦闘員の流入阻止などを強化することで合意した。

 中東では「アラブの春」でエジプトやチュニジアの独裁政権が倒れ、従来抑圧されてきたムスリム同胞団などイスラム政党が台頭した。カタールやトルコは地域での影響力を拡大するため、各国のイスラム政党を積極的に支援した。

 しかしイスラム政党の多くは、究極的には宗教指導者による統治を目指す傾向があり、ペルシャ湾岸諸国が採用する王制や首長制とは思想的に矛盾する。サウジやアラブ首長国連邦(UAE)はイスラム政党が王制への脅威だとみなし、同胞団と距離を置いた。

 こうした姿勢の違いは、シリア内戦にも影を落とした。サウジとカタールは共に反体制派の主要支援国だが、サウジは世俗リベラル系、カタールは同胞団などイスラム系の勢力を支援。主要組織「シリア国民連合」の中でも、親サウジ派と親カタール派の派閥争いが深刻化し、過激派であるイスラム国の台頭を招く一因となった。

 米国は、イスラム国対策の一環として、シリア反体制派の強化を掲げている。そのためには反体制派の内紛を解消し、結束を強める必要がある。

419チバQ:2014/09/15(月) 22:35:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140915-00000005-mai-int

<イスラム国>国家的統治 フセイン政権残党が組織

毎日新聞 9月15日(月)9時0分配信







<イスラム国>国家的統治 フセイン政権残党が組織


フセイン政権残党が担うイスラム国


 【カイロ秋山信一】イラクとシリアで勢力を拡大するイスラム教過激派組織「イスラム国」が、イラクの旧フセイン政権の残党を取り込み、単なる過激派集団の枠を超え国家同様の統治を行っていることが14日、複数の対立組織のメンバーや研究者の証言で分かった。イスラム国のバグダディ指導者をトップに集団指導体制を敷き、評議会や支配地区を区分けして知事も任命し、イラク・シリアで次々と支配地域を拡大している。

 複数の対立組織のメンバーや研究者によると、バグダディ指導者は2003年のイラク戦争前後までイスラム礼拝所(モスク)の説教師だったとされ、イスラム国の前身組織に加わる前は政治や軍事の経験はなかった。その経験不足をフセイン政権時代の政府軍の元将校らが補っているという。

 イスラム国の最高指導部はバグダディ指導者と2人の元将校で構成され、イラクとシリアに分けて戦闘や支配地域の統治などを総括。最高指導部の下には10人前後からなる評議会を設置し、集団指導体制を敷く。

 評議会メンバーは戦闘や戦闘員の勧誘、広報など部門別の責任者を兼ね「内閣」のような役割を持つ。全てイラク人で、元将校のほか政治・行政の経験を持つフセイン政権与党バース党の元党員もいる。さらに支配地域を区分けして十数人の「知事」を置く。

 フセイン政権の残党がイスラム国と結びついたのは、イラク戦争後に政府軍が解体され、バース党幹部が公職から追放されたためだ。フセイン元大統領は自身と同じイスラム教スンニ派を重用していたが、新政権への移行は人口の約6割を占めるシーア派が主導。不満を募らせた元政権幹部が、スンニ派のイスラム国に流れる土壌ができた。

 その一人が、バグダディ指導者の「右腕」だった元将校のハッジ・バクル氏だ。バグダディ指導者は10年に前指導者が米軍に殺害された後、イスラム国の前身組織を率いた。この時、バグダディ氏を推挙したのが、軍事・情報部門を率いていたバクル氏で、組織内のライバルを暗殺し、バグダディ指導者が権力基盤を固めるのに貢献した。

 「ナンバー2」の地位を獲得すると、12年に本格化したシリア内戦への介入や、新国家建設計画を主導した。対立組織にスパイを送り、戦闘員の取り込みを図るなど組織拡大のキーパーソンだった。バクル氏は今年1月の戦闘で死亡し、現在は側近で同じ元将校のアブ・アリ・アンバリ氏が後を継いでいる。さらにシリアとイラクの管轄を分担するため、別の元将校が指導部に加わった。

 イスラム国は一連の侵攻で、油田や交通の要衝、ダムなど重要インフラを集中的に狙うなど戦略性の高さが際立っている。政治経験を持つ人物がいるためインフラの重要性を熟知しており、米国などとの戦闘経験が豊富な元将校が指揮しているため、「洗練されたこれまで見たことがない組織」(ヘーゲル米国防長官)となっている。

 過激派に詳しいイラク人の安全保障専門家のヒシャム・ハシミ氏は「フセイン政権は政教分離の世俗主義で、宗教色が薄かった。だがシーア派中心の政府に排除され、スンニ派の元幹部らがイスラム原理主義に染まった」と指摘する。

 【ことば】イスラム国

 イラクとシリアにまたがる地域で勢力を拡大するイスラム教スンニ派の過激派組織。国際テロ組織アルカイダ系組織などから派生し、2013年にシリア内戦に本格参戦した「イラク・レバント・イスラム国」(ISIL)が14年6月に「イスラム国」に改称、イスラム教教義に厳格に従った国家樹立を宣言した。アルカイダは2月に関係を断絶する声明を発表している。

420チバQ:2014/09/16(火) 00:21:06
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140913/mds14091305000001-n1.htm
「イスラム国」戦闘員3万人超、広がる過激思想
2014.9.13 05:00 (1/4ページ)

シリア北部ラッカでパレードするイスラム国の戦闘員ら。イスラム国側のラッカ・メディアセンターが6月30日に配信した(AP)
 英BBC放送などは12日までに、米中央情報局(CIA)報道官の話として、シリアとイラクで勢力を広げるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」について、戦闘員の数が約3万1千人に上るとの見方を伝えた。CIAは以前は約1万人と推計しており、組織が急拡大している可能性がある。欧州や東南アジアなどでは、イスラム過激思想の浸透でさまざまな影響が広がっている。


英、参戦阻止へ旅券抹消も


 英政府は、イスラム過激思想がイスラム教国からの移民2世や3世など社会に不満を持つ若者たちの間に広がり、彼らがイラクやシリアで「義勇兵」として参戦するのを阻止するため、ようやく動き出した。

 米国の記者が「イスラム国」の英国人に殺害されるビデオが先月公表されたことを受け、英政府は、イラクなどに渡った若者らのパスポートを抹消、帰国できないようにする措置を講じた。テロリストになる危険が高い過激派の移動を制限する狙いだ。

 東ロンドンでは昨年春、過激思想に染まった若者たちが「イスラム・パトロール」と呼ばれる街頭宣伝活動を展開。飲酒している人から酒を取り上げたり、男女が手をつなぐのを禁じたりして、地域に緊張をもたらした。当局はこうした街頭宣伝に加え、イスラム教徒が通う学校の教育でも過激思想が浸透しないよう警戒を強めている。

 英国の主導的なイスラム14団体は今月3日、「正義の名の下に不正義を行うのは誤りだ」とし、米記者を殺害したイスラム国の行為を糾弾、人質の解放を求める声明を発表。若者たちに過激派に加わらないよう呼びかけた。(ロンドン 内藤泰朗)


欧州、博物館襲撃犯も一員


 「彼が来るのを隣の房のシリア人らは恐れていた。夜になると拷問が始まり、明け方まで続いた」

 「彼」とは5月、ブリュッセルのユダヤ博物館で4人を射殺したアルジェリア系仏人のメディ・ネムシュ容疑者(29)をさす。シリアで拘束されていた仏人記者が最近、同容疑者は「イスラム国」の一員として人質や捕虜を監視していたと証言し、フランスで衝撃が広がった。

421チバQ:2014/09/16(火) 00:21:39
 記者は今年4月の解放まで1年以上、シリアで拘束されており、写真などをみて容疑者が看守だったと確認した。イスラム国に殺害された米国人記者2人と一時、一緒だったともいい、「歌っている以外は拷問をしていた」と容疑者の残虐さを仏誌に語った。

 ネムシュ容疑者はユダヤ博物館襲撃前にも強盗などで7回訴追され、服役中にイスラム教に入信したとされる。襲撃事件はシリアから帰国して起こしていた。

 男性ばかりではない。フランスでは8月末、イスラム過激派に加わるためにシリアに向かおうとした16歳の少女が拘束された。スペインでも8月初め、イスラム国に参加するため、渡航しようとした14歳と19歳の女性が拘束されている。(ベルリン 宮下日出男)


東南アジア・豪、中東留学生の合流に危機感


 インドネシアは約2億2千万人という世界最多のイスラム教徒を抱える。国家テロ対策庁のアンシャド・ムバイ長官は産経新聞に、シリアやイラクに渡ったと確認された過激派は少なくとも34人いると語った。中東に留学中の数千人の一部が「イスラム国」に合流している可能性もあり、危機感は強い。

 同国では、バリ島の爆発テロに関与したテロ組織「ジェマ・イスラミア(JI)」の構成員など、テロリストと認定された272人が収監されているが、そのほとんどがイスラム国に忠誠を誓い、「出所後に中東へ渡りかねない」という。ユドヨノ大統領は8月、イスラム国への参加や支持表明を禁じた。

 イスラム教を国教とするマレーシアからは、すでに40人がイスラム国に参加したとみられ、当局はシリア行きをもくろんだ19人を拘束。隣国シンガポールは、周辺国の締め付けで、中東を目指す若者の「中継地」になりつつあると懸念している。

 オーストラリアは12日、テロの警戒レベルを「中」から「高」に引き上げた。中東からの移民が多い同国から渡航した過激派は150人以上いるとされる。(ジャカルタ 吉村英輝)

422チバQ:2014/09/17(水) 20:38:57
http://mainichi.jp/select/news/20140917k0000e030231000c.html
イラク:閣僚人事案を否決 アバディ政権、難局
毎日新聞 2014年09月17日 12時05分(最終更新 09月17日 12時23分)

インタビューに応じるアバディ首相=イラクで2014年9月14日、ロイター
インタビューに応じるアバディ首相=イラクで2014年9月14日、ロイター
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 【カイロ秋山信一】イラク連邦議会は16日、アバディ首相が提示した国防相と内相の人事案を反対多数で否決した。イスラム教シーア派のアバディ首相と同じ法治国家連合から内相候補が選ばれたことに、同じシーア派の他政党が反発した。スンニ派の過激派組織「イスラム国」対策で重要な両ポストを埋められず、アバディ政権は出だしから難局を迎えている。

 イラクメディアによると、アバディ首相は国防相にスンニ派、内相にシーア派を起用し、宗派間対立の緩和を図るつもりだった。内相にはシーア派の民兵組織バドル旅団の関係者を据える予定だったという。

 しかし、過去の宗派間抗争でスンニ派と激しく対立したバドル旅団関係者の起用に、スンニ派が反発。これを受け、首相は出身母体の法治国家連合から別の候補者を選んだ。

 ところが今度は、バドル旅団に近いイラク・イスラム最高評議会などのシーア派政党が首相に反発。国防相の人事案も含めて拒絶した。

 マリキ前政権時代には、警察など治安機関幹部がシーア派で占められ、法的手続きを経ずにスンニ派住民が警察に拘束される事件が頻発した。このため、治安機関を統括する内相ポストは重要視されているが、今月8日の組閣までに人選が固まらず、空席のままになっている。

423チバQ:2014/09/18(木) 21:54:51
http://mainichi.jp/select/news/20140919k0000m030038000c.html
フランス:若い女性や中流・富裕層出身者がイスラム国参加
毎日新聞 2014年09月18日 19時30分

 【パリ宮川裕章】イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」への欧米最大の戦闘員供給源となっているフランスでは、従来多かった家庭環境に恵まれない若者だけでなく、若い女性を含めた生活水準の比較的高い家庭出身者が戦闘地域に流入するケースも目立つ。

 「私はシリアで革命を起こす。社会を変えなければならない」。16歳の娘の言動を不審に思った両親の連絡から捜査機関が動き、娘と友人の何気ないメールのやり取りの中に、シリアでの過激派への参加計画が書かれているのが発見されたケースが、仏メディアで報道されている。

 仏政府は14日、外国人も含めた仏在住者約930人がシリアとイラクの過激派の戦闘に関与したと公表。4月時点の500人からほぼ倍増し、今も約350人が現地に滞在し、女性約60人が含まれているという。

 5月にベルギーのユダヤ博物館襲撃事件で逮捕されたアルジェリア系フランス人の男(29)が事件前、イスラム国で人質や捕虜の監視役だったことが判明し、不遇な家庭環境がイスラム過激派への参加につながったとみられている。

 だが一方で、2月に「イスラム過激派参加防止センター」を創設し、フランス人の若者のイスラム過激派入りを防ぐ運動をするドゥニア・ブザル氏は、「父親なし、人生の羅針盤なし」という定着しつつある、イスラム過激派に転化する若者のイメージに疑問を投げかける。「以前は社会的、家庭的に恵まれない若者だった。今は、中流・富裕層の出身者が参加している。過激化する時間は以前より短くなり、信仰心の薄い若者を数週間で変えてしまう」と指摘する。同センターが2月以降に連絡を取った40家庭のうち、中流層以上の家庭が8割以上、祖父母の世代までに移民がいる家庭も2割未満だった。また相談の対象の4割が女性だった。

 ネットやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を介した勧誘の他、過激派への参加を目指す男女を引き合わせる仲介者もいるという。

 仏テレビ「フランス24」は、イスラム国をアルカイダと比較し、(1)領土的地盤があること(2)インターネットによる広報戦略が巧妙(3)資金が豊富−−などの理由から、参加希望者には、アルカイダより魅力的に映っていると指摘する。

 仏紙「20ミニュット」は過激派の中でもイスラム国へ向かう欧州出身者の特徴として、「アルカイダ参加者よりも若く、教育水準が高く、より決意が固い」と分析している。

424チバQ:2014/09/20(土) 22:03:59
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000m030057000c.html
アフガン大統領選:挙国一致政府、合意 21日結果発表
毎日新聞 2014年09月20日 21時56分

 【ニューデリー金子淳】混乱が続くアフガニスタン大統領選の決選投票で、独立選挙委員会(中央選管)の関係者は20日、毎日新聞の取材に対し、最終結果を21日に発表すると明らかにした。候補者のアシュラフ・ガニ元財務相(65)とアブドラ・アブドラ元外相(54)は「挙国一致政府」構築について交渉を続けていたが、ガニ氏を大統領、アブドラ氏を行政長官とすることで一定の合意に達したとみられる。最初の投票から5カ月余りを経て、ようやく次期政権成立の見通しが出てきた。

 決選投票は暫定結果でガニ氏が約100万票差を付けて勝利したが、不正疑惑が浮上したため再集計が行われていた。両候補は7月、いずれが勝利しても敗者が行政長官に就き「挙国一致政府」を発足させることで合意していたが、行政長官にどの程度の権限を持たせるかで対立していたとされる。8月末には交渉が決裂し、アブドラ氏が選挙結果の受け入れ拒否を言明したが、その後も両陣営で交渉が続いていた。

 地元メディアによると、19日夜には両陣営が「ほぼ合意に達した」という。またカルザイ大統領は20日、「国民は間もなく良いニュースを聞けるだろう」と述べた。両陣営が決裂したまま結果が発表されれば、国家が二分される恐れもあったことから、選管は交渉が合意に達するまで最終結果の公表を控えていたとみられる。

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426チバQ:2014/09/21(日) 22:07:23
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140921/mds14092120110003-n1.htm
シリア・クルド地域での戦闘激化 「イスラム国」、少数民族標的に勢力拡大狙う
2014.9.21 20:11 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」がシリア北部のクルド人地域への攻勢を強め、同地域の主要都市アイン・アラブ周辺で戦闘が激化している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は21日、隣国トルコへ逃れたクルド難民が7万人を超したと発表した。

 イスラム国はこれまでもイラクのクルド人ヤジド派など少数民族・宗派を標的として戦闘員の士気向上などに利用。シリアでも、多数派のスンニ派アラブ人と対立するクルド人に当面の狙いを定めることで、勢力拡大を図っているものとみられる。

 ロイター通信などによると、クルド地域に侵攻したイスラム国部隊はチェチェンや湾岸アラブ諸国の戦闘員が中心で、これまでに60以上の村を制圧。住民の首を切るなどの残虐行為を繰り返しているという。

 こうした事態に、シリアのクルド勢力と密接な関係にあるトルコの武装組織クルド労働者党(PKK)はメンバーにイスラム国との戦いを呼びかけた。クルド勢力からは、「民族浄化」に発展する懸念があるとして国際社会の介入を求める声が上がっている。

 イスラム国は8月、イラク北部でクルド人の少数派ヤジド派を攻撃し、それが米国がイスラム国への空爆に踏み切る契機となった。ただ、シリアに関しては、空爆を実施する場合、アサド政権と協力はしないとの立場にこだわる米国と、政権の承認が必要だとするロシアの間で意見が対立するなど国際社会の足並みがそろっていない。

 トルコや、スンニ派アラブ中心のシリア反体制派には、対立するクルド勢力が軍事支援を受けることへの警戒もある。

 イスラム国はこうした事情を見透かしているとみられ、対処の遅れがさらなる被害を招く恐れがある。

427チバQ:2014/09/21(日) 22:14:59
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000e030125000c.html
リビア:カダフィ政権崩壊3年 再び内戦危機
毎日新聞 2014年09月21日 14時00分

世俗派による東部トブルクの「暫定議会」排除を訴えるイスラム武装勢力の支持者ら=トリポリで19日、ロイター
世俗派による東部トブルクの「暫定議会」排除を訴えるイスラム武装勢力の支持者ら=トリポリで19日、ロイター
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 【カイロ秋山信一】カダフィ独裁政権が内戦の末に崩壊してから3年が経過したリビアで、新たな内戦突入への懸念が高まっている。7月以降、首都トリポリや東部ベンガジでは、かつて「反カダフィ派」として共闘した複数の民兵組織同士の戦闘が激化し、400人以上が死亡した。こうした民兵組織は主に世俗派勢力と、イスラム教勢力の二つに分かれる。それぞれが互いに統治の正統性を主張するなど政府が二つできたかのような異常事態となっている。

 「9月から学校の新学期が始まったが、衝突を恐れて、登校する子供はほとんどいない」。トリポリで妻や0〜8歳の子供4人と暮らすジャーナリストの男性(40)が匿名を条件に毎日新聞の電話取材に応じた。

 男性によると、トリポリでは7月以降に衝突が激化し、燃料貯蔵施設が炎上するなどインフラも打撃を受けた。1日8時間程度は停電し、燃料不足のためガソリンスタンドには連日2キロほどの車列ができるという。政府庁舎はイスラム武装勢力が制圧し、行政機能はマヒしている。メディアも武装勢力の標的になり、男性は外出を控えている。治安悪化で半数以上の市民は仕事にも行けないという。

 リビアでは2011年8月、北大西洋条約機構(NATO)の軍事支援を受けた反カダフィ派が、約42年間続いた政権を打倒した。だが反カダフィ派として戦闘に参加した民兵や部族グループは内戦後も武装解除に応じず、互いに反目し合うようになった。この中で、イスラム主義を訴える武装勢力が台頭し、世俗派グループを攻撃するようになった。憲法を制定するために選挙で選ばれた制憲議会でも、イスラム政党と世俗派が対立し、その確執が武装集団間での対立と連動した。

 今年5月、世俗派民兵組織がベンガジでイスラム武装勢力への大規模な攻撃を始めたのを契機に、両者の対立は深刻化した。民意で決着をつけるため、6月に暫定議会の選挙が行われた。制憲議会に代わる最高機関との位置づけだったが、世俗派が多数派を占めたのを受けて、イスラム政党は暫定議会をボイコット。首都でも戦闘が激化した。

 イスラム武装勢力は8月までに政府庁舎など首都中枢を制圧。イスラム政党はトリポリを拠点に独自の首相を指名した。世俗派はトリポリから追われ、東部トブルクを拠点にし、今月1日には元国防相のサニ氏に首相就任を要請した。国際社会では世俗派が支持する暫定議会が正統だとする見方が支配的だが、トルコなどはイスラム政党を擁護する姿勢を見せている。

 ◇消極的な欧米「介入は分断助長」

 リビア情勢の悪化は、中東全体の不安定要因にもなっている。大量の武器がシリアやマリなど紛争地に流出しているとされ、エジプトのシシ大統領は「リビアは無法地帯だ」と危機感を強める。

 だが11年の内戦時に「反カダフィ」で積極介入した欧米は「介入は分断を助長し、事態の悪化を招くだけだ」と今回は慎重姿勢を崩さない。17日には欧州や中東の15カ国がマドリードでリビア情勢に関する国際会議を開いたが、肝心のリビアの紛争当事者は参加せず、具体策を打ち出せなかった。中東の親欧米国は、欧米の消極姿勢に不信感を強めている。8月下旬には親米国のアラブ首長国連邦(UAE)がトリポリのイスラム勢力を独断で空爆したとの情報も流れた。UAEは関与の有無を公にしていない。

 ◇リビアを巡る主な動き

2011年 2月 反カダフィ派のデモ開始。カダフィ政権は空爆などで弾圧。反カダフィ派が国民評議会を結成

      8月 反カダフィ派が首都トリポリを制圧。約42年間続いたカダフィ政権が崩壊

     10月 カダフィ大佐=写真<上>・AP共同=が殺害される

     11月 国民評議会主導の暫定政府が発足

  12年 7月 制憲議会選挙実施

      9月 イスラム教の預言者ムハンマドを冒とくする映画が米国で作られたとして、東部ベンガジの米領事館が襲撃され、米大使ら4人死亡=同<下>・ロイター共同

  13年10月 トリポリで首相が武装集団に拉致されたが、数時間後に解放

  14年 5月 民兵組織が制憲議会議事堂を襲撃、数十人死傷

      7月 民兵組織とイスラム武装勢力の衝突が激化、米欧

428チバQ:2014/09/21(日) 22:17:35
>>425
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000m030057000c.html
アフガン:「ガニ新大統領」合意 挙国一致政府発足へ
毎日新聞 2014年09月20日 21時56分(最終更新 09月20日 23時30分)

 【ニューデリー金子淳】混乱が続くアフガニスタン大統領選の決選投票で、独立選挙委員会(中央選管)の関係者は20日、毎日新聞の取材に対し、最終結果を21日に発表すると明らかにした。候補者のアシュラフ・ガニ元財務相(65)とアブドラ・アブドラ元外相(54)は「挙国一致政府」構築について交渉を続けていたが、ガニ氏を大統領、アブドラ氏を行政長官とすることで一定の合意に達したとみられる。最初の投票から5カ月余りを経て、ようやく次期政権成立の見通しが出てきた。

 決選投票は暫定結果でガニ氏が約100万票差を付けて勝利したが、不正疑惑が浮上したため再集計が行われていた。両候補は7月、いずれが勝利しても敗者が行政長官に就き「挙国一致政府」を発足させることで合意していたが、行政長官にどの程度の権限を持たせるかで対立していたとされる。8月末には交渉が決裂し、アブドラ氏が選挙結果の受け入れ拒否を言明したが、その後も両陣営で交渉が続いていた。

 地元メディアによると、19日夜には両陣営が「ほぼ合意に達した」という。またカルザイ大統領は20日、「国民は間もなく良いニュースを聞けるだろう」と述べた。両陣営が決裂したまま結果が発表されれば、国家が二分される恐れもあったことから、選管は交渉が合意に達するまで最終結果の公表を控えていたとみられる。

  ◆アフガン大統領選を巡る経緯

  4月5日  大統領選1回目の投票

  6月14日  決選投票

  7月7日  ガニ氏が過半数との暫定結果発表

    12日  アブドラ氏の反発受け、再集計で合意

  8月8日  ケリー米国務長官の仲介で「挙国一致政府」を作ることで合意

  9月20日  ガニ氏が大統領、アブドラ氏が行政長官で大筋合意

429チバQ:2014/09/21(日) 22:18:38
>>425
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000m030057000c.html
アフガン:「ガニ新大統領」合意 挙国一致政府発足へ
毎日新聞 2014年09月20日 21時56分(最終更新 09月20日 23時30分)

 【ニューデリー金子淳】混乱が続くアフガニスタン大統領選の決選投票で、独立選挙委員会(中央選管)の関係者は20日、毎日新聞の取材に対し、最終結果を21日に発表すると明らかにした。候補者のアシュラフ・ガニ元財務相(65)とアブドラ・アブドラ元外相(54)は「挙国一致政府」構築について交渉を続けていたが、ガニ氏を大統領、アブドラ氏を行政長官とすることで一定の合意に達したとみられる。最初の投票から5カ月余りを経て、ようやく次期政権成立の見通しが出てきた。

 決選投票は暫定結果でガニ氏が約100万票差を付けて勝利したが、不正疑惑が浮上したため再集計が行われていた。両候補は7月、いずれが勝利しても敗者が行政長官に就き「挙国一致政府」を発足させることで合意していたが、行政長官にどの程度の権限を持たせるかで対立していたとされる。8月末には交渉が決裂し、アブドラ氏が選挙結果の受け入れ拒否を言明したが、その後も両陣営で交渉が続いていた。

 地元メディアによると、19日夜には両陣営が「ほぼ合意に達した」という。またカルザイ大統領は20日、「国民は間もなく良いニュースを聞けるだろう」と述べた。両陣営が決裂したまま結果が発表されれば、国家が二分される恐れもあったことから、選管は交渉が合意に達するまで最終結果の公表を控えていたとみられる。

  ◆アフガン大統領選を巡る経緯

  4月5日  大統領選1回目の投票

  6月14日  決選投票

  7月7日  ガニ氏が過半数との暫定結果発表

    12日  アブドラ氏の反発受け、再集計で合意

  8月8日  ケリー米国務長官の仲介で「挙国一致政府」を作ることで合意

  9月20日  ガニ氏が大統領、アブドラ氏が行政長官で大筋合意

430チバQ:2014/09/23(火) 08:45:50
http://mainichi.jp/select/news/20140923k0000m030022000c.html
イエメン:新内閣組織へ 武装組織フシと和解成立
毎日新聞 2014年09月22日 19時13分(最終更新 09月22日 19時42分)

 【カイロ秋山信一】イスラム教シーア派の武装組織フシによる反政府運動が激化するイエメンで21日、1カ月以内に新内閣を組織することなどを条件に政府とフシの和解が成立した。フシは和解直前に首相府や国防省など首都中枢を占拠し、武力によって政府側に譲歩させた。イエメンでは2011年、民主化要求運動「アラブの春」で、サレハ独裁政権が崩壊。ハディ大統領は民主化を進めてきたが、フシの圧力に屈したことで求心力低下は避けられず、混乱が続きそうだ。


 イエメンからの報道によると、政府とフシは国連の仲介で和解交渉を開始。即時停戦と暴力停止▽実務者を中心にした新内閣の組織▽デモ隊の首都からの撤収−−などを条件に和解が成立した。新内閣は10月にも発足する見通し。それまでは現内閣が暫定的に統治する。

 フシは21日、政府庁舎や中央銀行、国営ラジオ局などを新たに占拠。国営通信によると、内務省は21日、傘下の治安部隊に対して、フシと敵対しないよう命令した。軍や警察の一部がフシと協力していたとの情報もあり、事実上のクーデターとの見方もある。首都サヌアの一部には20日から夜間外出禁止令が出され、数千人の住民が市外に避難した。

 イエメンでは北部にシーア派、南部にスンニ派が多い。フシは2004年、シーア派が多い北部の自治権などを求めて、反政府武装闘争を開始。今年8月中旬、サヌアで大規模デモを開始。今月中旬以降は戦闘部隊が首都に入り、政府軍との戦闘で140人以上が死亡した。政府は、シーア派国家イランがフシを支援しているとみているが、イランは関与を否定している。

 フシの他にも、国際テロ組織アルカイダや南部の独立主義者の活動が活発で、国家は分裂傾向を強めている。

431チバQ:2014/09/23(火) 08:49:27
http://mainichi.jp/select/news/20140923k0000m030051000c.html
アフガニスタン:大統領選 不正票は82万票か
毎日新聞 2014年09月22日 20時15分

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンのパジュワク通信は21日、大統領選の両候補の得票差が約75万票だったと伝えた。2人の合計得票数は、7月に発表された暫定結果より約82万票減少しており、不正票と判断されたとみられる。

 独立選挙委員会(中央選管)は同日夕、アシュラフ・ガニ元財務相(65)が勝利したと発表したが、得票数など内訳は公表しなかった。同通信によると、得票数はガニ氏が約393万票(55.27%)、アブドラ・アブドラ元外相(54)が約318万票(44.73%)。暫定結果と比べガニ氏が約55万票、アブドラ氏が約27万票減らした。

 両候補が21日に署名した合意書によると、「挙国一致政府」では大統領の下に行政長官ポストが新設され、内閣で政策の履行に責任を負う立場となる。閣僚評議会で議長を務めるほか、治安や経済に関わる機関のトップについては大統領と同等の人事権を持つという。行政長官は2年以内に最高意思決定機関であるロヤ・ジルガ(国民大会議)による憲法改正を経て首相となることも明記された。

 印シンクタンク・ORFのアーリヤマン・バトナガル氏は「権力を分け合う合意はアフガンの民主主義に疑問を投げかけた。長期的には二つの権力の衝突が起きる可能性もある」と指摘している。

432チバQ:2014/09/23(火) 09:07:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140922/asi14092213430002-n1.htm
アフガニスタン大統領就任へ アシュラフ・ガニ氏 「怒りに火が付くととまらない」の評も
2014.9.22 13:43
21日、ライバルのアブドゥラ氏(左)と握手するアシュラフ・ガニ次期大統領(ロイター)
21日、ライバルのアブドゥラ氏(左)と握手するアシュラフ・ガニ次期大統領(ロイター)

 アフガニスタンの多数派民族パシュトゥン人を構成する2大有力部族の一つである、ギルザイ族出身の知識人だ。

 1949年、東部ロガール州生まれ(誕生日は不詳)。77年から米コロンビア大学に留学していたが、旧ソ連軍のアフガン侵攻と、その後の内戦の激化により米国にとどまった。

 米ジョンズ・ホプキンス大学などで教職に就いた後、91年から世界銀行で勤務。2001年の米英軍によるアフガン攻撃でタリバン政権が崩壊したのを受け、多くの亡命アフガン知識人とともに24年ぶりに帰国した。

 アフガンでは国連特使顧問を経て、カルザイ政権下の02〜04年に財務相として経済復興に尽力するとともに、汚職撲滅を訴えた。

 国際舞台での活躍や学者としての経歴から、若年層の間で人気が高い。選挙では、内戦中に虐殺を行ったと非難されるウズベク人軍閥指導者、ドスタム将軍を副大統領候補に据え、少数派民族票の取り込みを図るしたたかさを見せた。

 「一度怒りに火が付くととまらない」「誰とも親密にならない」との評も。

 財務相として04年に訪日した際の記者会見では、「アフガンに支援を与えることは慈善事業ではなく、将来への貯金である」と訴えた。その後も2度、日本を訪れている。ルラ夫人との間に1男1女。(カブール 岩田智雄)

433チバQ:2014/09/23(火) 09:10:54
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014092202000124.html
アフガン決選投票混乱 空白5カ月 新大統領にガニ氏

2014年9月22日 朝刊


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 【バンコク=伊東誠】AP通信などによると、不正疑惑に揺れたアフガニスタン大統領選で、選挙管理委員会は二十一日、ガニ元財務相(65)が勝利したとの最終結果を発表した。これに先立ちガニ氏と、決選投票を争ったアブドラ元外相(54)は首都カブールで、挙国一致政権を樹立する合意文書に署名。ガニ氏が新大統領に、アブドラ氏は新設の「行政長官」に就任する。
 今後、最高意思決定機関のロヤ・ジルガ(国民大会議)での審議を経て、行政長官を首相に格上げするとみられる。十二年以上にわたって国を率いたカルザイ大統領に代わり、挙国一致で山積する難題に取り組むが、大統領選で激しく対立した両氏が協調できるかがカギとなる。
 選管は大統領選の不正投票疑惑を受け、八百万に及ぶ全票の再集計を進めていた。暫定結果では、ガニ氏がアブドラ氏に12ポイント余りの差をつけていた。選管は二十一日の最終結果で両氏の得票数を発表しなかった。
 新政権にとって治安対策が急務となる。四月の第一回投票から半年近くたっても新大統領が決まらない政治空白のすきを突いて、反政府武装勢力タリバンが自爆テロなどで攻勢を強めている。
 米軍主導の国際治安支援部隊は年内に戦闘任務を終える予定だが、アフガン治安部隊だけではタリバンを抑えられない。その後も一万人規模の米兵が駐留できるよう「安全保障協定」を早期に結ぶ必要がある。
 ガニ氏はアフガニスタン多数派のパシュトゥン人。世界銀行のエコノミストを経て二〇〇二年から二年間、財務相を務めた。海外での経験が長く、米国などに広い人脈を持つ。

434チバQ:2014/09/23(火) 09:18:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140922-00000016-jij_afp-int
黒く染まるシリア ─ 活動家が語る「イスラム国」支配地の実態
AFP=時事 9月22日(月)11時1分配信
黒く染まるシリア ─ 活動家が語る「イスラム国」支配地の実態
イラク・モスルのモスクでイスラム教徒を前に演説するイスラム教スンニ派の過激派「イスラム国(IS)」の指導者、アブバクル・バグダディ容疑者。al-Furqan Mediaが2014年7月5日に公開した映像から。
【AFP=時事】イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が支配するシリア国内の地域では、何もかもが黒い──男性のターバンや、女性のベール、そしてパスポートでさえも。

【図解】過激派組織「イスラム国」の勢力図

「そこら中にイスラム国の黒い旗があふれている。女性たちは頭からつま先まで全身を黒いブルカで覆い、父親か兄弟、夫の付き添いがなければ家から出られない」。インターネットを通じてAFPの取材に応じたシリア北部ラッカ(Raqa)県の活動家、アブ・ユセフ(Abu Yusef)氏はこう語った。イスラム国のパスポートの色を尋ねると、ユセフ氏は笑って「黒だ」と答えた。

 イスラム国の支配は生活の全てにおよび、男性と女性はそれぞれ別の治安部隊の管轄下に置かれている。

 ユセフ氏によると、女性戦闘員部隊「ハンサ(Khansaa)」は、路上で女性を制止し、尋問や検査を行う権限を持つ。同氏は「男性に対してはヘスベ(Hesbeh)と呼ばれる部隊が、ダーイシュ(Daesh、イスラム国のアラビア語名称の頭字語)版のイスラム法(シャリア)を執行している」と述べた。

 さらに、イスラム国には教育、保健、水道、電気、宗教、防衛など「思いつく限りのあらゆるものを管轄する省庁」が存在するという。これらの省庁はイスラム国が占拠した政府庁舎を拠点としている。

 教育は厳格なイスラム法に基づき、ラッカには若者向けの軍事訓練キャンプが設置された。「消費者保護当局までも存在する」という。

435チバQ:2014/09/23(火) 09:19:05
■コーヒーは戦闘員が独占

 ラッカの活動家たちはこれまで、嗜好(しこう)品や娯楽はイスラム国の戦闘員専用とされ、一般市民の利用は禁じられていると頻繁に訴えてきた。活動家らはネットに戦闘員で満員のラッカのコーヒーショップの写真を投稿し、非戦闘員は憩の場の利用が禁じられていると苦言を呈している。

 アラブ諸国では街の風景としておなじみのコーヒーショップだが、地元住民らによるイスラム国侵攻阻止の努力も失敗に終わったデリゾール(Deir Ezzor)で現在も営業しているコーヒーショップは一つもない。

「ここでは楽しみや面白いことは、何一つ認められていない」と、活動家のラヤン・フラティ(Rayan al-Furati)氏(仮名)はネットを通じたAFPの取材に語った。「喫煙はおろか、たばこを売ることさえ想像できない。全身をベールで覆っていない女性を目にすることもあり得ない」

 毎日、イスラム教の礼拝で祈祷を主導するムアッジンが祈りの時刻を告げると、みな店を閉めてモスクへ向かう。さもなければ身柄を拘束されるからだ。

 しかし、イスラム国の戦闘員たちにとっては、シリアのイスラム国支配地域での生活は心地よいものだ。その理由は彼らが受け取る報酬などの恩恵だけではない。

 ラッカを拠点とする活動家で、身元の特定を防ぐため仮名でインターネット取材に応じたフラート・ワファ(Furat al-Wafaa)氏によれば、イスラム国の最下級幹部の報酬は月300ドル(約3万3000円)。「現状からすれば、かなりの額だ」という。

 だが、イスラム国の寛大さは支配下に置かれた人々までには及ばないとワファ氏は言う。「ダーイシュは本物の国家ではない。仲間には望むものは全て与えるが、ほかの市民たちは、その対象とならない」

 ワファ氏はイスラム国を「恐怖を通じて人々を支配するマフィア」に例える。「市民は空腹から、イスラム国の構成員にならねばならない状況に追い込まれる。まともな給料を得るには、それしか手段がないからだ」

 さらにイスラム国は市民から税の徴収も行っている。「貧しすぎて支払いができない市民でさえも逃れられない。だからみなイスラム国に加わる。人々には飢えて死ぬか、脅しの中でイスラム国の構成員となるかの選択肢しかない」(ワファ氏)。4年近く続く内戦により困窮した店主らは、月約60ドル(約6500円)の税金をイスラム国に納めているという。


■まるで「入植者による占領」

 一方、デリゾールのフラティ氏はイスラム国を、元々住んでいた人々を立ち退かせて移り住む入植運動に例える。「入植者によるイスラエルのパレスチナ占領と同じことが、ここでも起きている」

 イスラム国の戦闘員には外国人もいるという。「米国人の戦闘員もいる。彼らは、かつて私たちが住んでいた場所に家族とともに住んでいる」

 フラティ氏は、イスラム国による迫害を恐れてデリゾールを脱出した数万人の市民の一人。現在もデリゾールに残る家族の身を案じ、取材には仮名を使い応じた。【翻訳編集】 AFPBB News

436とはずがたり:2014/09/23(火) 12:20:40
<米国>地上戦関与排除せず 統合参謀本部議長、公聴会で
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140917k0000e030226000c.html
毎日新聞2014年9月17日(水)11:49

 【ワシントン西田進一郎】米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は16日、イスラム教過激派組織「イスラム国」への対応を巡る上院軍事委員会公聴会で、将来的に米地上部隊を戦闘行為に関与させるようオバマ大統領に提言する可能性に言及した。ホワイトハウスは地上部隊派遣の可能性を即座に否定したが、元軍幹部らからは空爆だけでは不十分との指摘が出ており、大統領と軍当局との「温度差」が浮き彫りになった形だ。

 米軍の空爆でイラク軍やシリアの反体制派などを支援し、イスラム国を打倒する戦略について、デンプシー議長は「適切な方法だ」としながらも、うまくいかない場合は「大統領に地上軍の使用を含む提言を行うだろう」と語った。

 議長はまた既にイラクに派遣している特殊部隊が主体の米軍事顧問団について、「特定の標的に対する攻撃で、顧問団がイラク軍に同行すべきだと判断すれば、大統領に提言する」とも語った。空爆を的確に行うためにイラク軍と顧問団が行動を共にする可能性を示唆したものだ。これは「統合末端攻撃統制官(JTAC)」と呼ばれ、攻撃目標に的確に空爆ができるよう陸上から航空機を誘導する役割などを担う。

 これに対し、アーネスト大統領報道官は「議長の発言は仮定のシナリオだ」と述べ、イラクやシリアに地上部隊を派遣しない「大統領の方針は変わっていない」と強調した。デンプシー議長の報道官も公聴会後に声明を出し、「議長は、我々の顧問団がイラク軍と共に戦闘行為に同行する必要があるとは考えていない」と発言のトーンを弱めた。

 ただ、軍事専門家などの間には、空爆だけでは不十分との見方がある。カートライト元統合参謀本部副議長は14日のテレビ番組で「空爆だけではイスラム国を破壊できないだろう」と語り、イラクやシリアへの地上部隊投入の必要性を強調。野党・共和党内でも「米軍の地上部隊派遣なしにイスラム国を破壊することはできない」(上院軍事委員会のリンゼイ・グラム議員)との意見が出ている。

 オバマ大統領は17日、中東地域を担当する米中東軍司令部(南部フロリダ州)で空爆計画の説明を受ける予定。議長は公聴会でシリア空爆について、圧倒的な攻撃力で波状攻撃をするのではなく、中長期的な攻撃になるとの見方を示した。

437とはずがたり:2014/09/23(火) 12:37:10

<米軍>シリア国内でもイスラム国に空爆開始
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140923k0000e030162000c.html
毎日新聞2014年9月23日(火)11:02

 【ワシントン西田進一郎】米国防総省は22日、米軍が複数の有志国軍とともにシリア国内のイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」を標的にした空爆を始めたと発表した。カービー報道官によると、戦闘機や爆撃機、さらに巡航ミサイル「トマホーク」を使った攻撃で、作戦は実行中という。米軍は8月からイラク国内のイスラム国に対して空爆を行ってきたが、シリア国内で空爆を行うのは初めて。

 米CNNテレビは、米軍高官の話として、空爆にはバーレーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダンが参加していると伝えた。また、複数の米メディアは攻撃対象にイスラム国の司令部や武器などを集積する拠点となっているシリア北部のラッカが含まれていると報じている。

 オバマ米大統領は今月10日、中東で勢力を広げるイスラム国について「弱体化させ、最終的に破壊する」と宣言。「シリア国内でのイスラム国に対する行動をためらわない」と語り、イラク国内で8月8日に始めたイスラム国に対する空爆をシリアにも拡大する考えを表明していた。

438とはずがたり:2014/09/23(火) 12:44:41

シリア空爆開始=米軍など、イスラム国標的―アラブ圏各国も参加か
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140923X244.html
時事通信2014年9月23日(火)11:15

 【ワシントン時事】米政府は22日、米軍と複数の協力国がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を標的に、シリア領内で空爆を開始したと発表した。戦闘機や爆撃機による攻撃だけでなく、洋上に展開した艦艇から巡航ミサイル「トマホーク」を発射。イスラム国が本拠を置くシリア北部ラッカなどに攻撃を加えたもようだ。空爆には複数のアラブ圏の国が参加しているとみられる。

 国防総省のカービー報道官は「米軍と協力国の各軍が戦闘機や爆撃機、トマホークを用いて軍事行動を取っている」と述べた。NBCテレビによると、米軍などは最大20の標的に攻撃を加える計画だという。攻撃対象には、武器弾薬・燃料の集積施設や訓練施設、兵舎、司令部などが含まれているもようだ。

439チバQ:2014/09/23(火) 16:56:33
http://www.47news.jp/47topics/e/257331.php
オバマ米政権、宿敵イランに秋波 対イスラム国で協調模索 

 オバマ米政権がイスラム教スンニ派の過激派「イスラム国」への対処をめぐり、長年の宿敵イランに秋波を送り始めた。イスラム国が拠点とするシリアのアサド政権の後ろ盾であるイランから一定の協力を引き出せなければ、イスラム国の「壊滅」は困難だとの判断がある。シリア領内への空爆拡大が秘めるリスクの裏返しとも言えそうだ。
 ▽黙認を期待
 「イランを含めて、どの国にも果たせる役割がある」。ケリー米国務長官は19日、自らが議長を務めた国連安全保障理事会の討論会合で、あえてイランに言及、米主導の有志国連合への協調を促した。21日のザリフ外相との直接会談でもイスラム国への対応を取り上げた。
 米国とイランはイスラム国という共通の敵と戦うイラク政府を支援する一方、隣国シリアの内戦では米国が穏健な反体制派を、イランがアサド政権をそれぞれ支援する「ねじれた関係」(ケリー氏)にある。
 オバマ政権は、シリア領内への空爆拡大は「アサド政権ではなく、イスラム国との戦いだ」と強調する。しかし、イランの革命防衛隊の支援を受けるシリア政府軍が空爆に乗じて、イスラム国や反体制派の支配地域を取り戻そうとすれば、内戦の激化を招き、制御不能の状態に陥りかねない。
 オバマ政権はイランと軍事面で調整を図る可能性は明確に否定しているものの、せめてシリア領内への空爆を黙認し、アサド政権がおかしな動きを見せないようにらみを利かせてもらいたいというのが本音とみられる。
 ▽拒否の事情
 しかし、イランは簡単になびきそうにはない。アラグチ外務次官は討論会合で米国を名指しするのは避けながらも、アサド政権の同意を得ない空爆に反対を表明した。
 「核協議と過激派対策を通じ、イランが地域の積極的なキープレーヤーに変貌する可能性もある」(外交筋)との期待もあるが、最高指導者ハメネイ師は米国の真の狙いは中東での軍事的プレゼンスを維持することだと述べ、連携を拒否した。
 シーア派のイランは、米欧やスンニ派諸国主体の有志国連合がシリアで存在感を高めることを懸念。ロウハニ政権が核問題をめぐり米欧とぎりぎりの交渉を続ける中、米国との協調路線を打ち出せば保守強硬派の攻撃材料とされかねない。
 ▽譲歩に警戒
 一方、イランがイスラム国への対応を核交渉でのカードに使おうとする可能性もある。米国は「明確に切り離している」(米国務省高官)と否定するが、イスラエルやスンニ派諸国からはオバマ政権がイスラム国への対処を優先し、核問題で譲歩するのではないかとの警戒感が出ている。
 訪米したイスラエルのシュタイニッツ国際関係相兼戦略担当相は「イスラム国が5年の問題だとすれば、イランの核武装は50年の問題だ。脅威は格段に大きい」とけん制した。(ニューヨーク共同=井上智太郎、竹本篤史)
2014/09/23 15:29

440チバQ:2014/09/23(火) 19:38:24
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140923/mds14092318320009-n1.htm

イスラム国「最も裕福なテロ組織」 高水準の装備や宣伝動画
2014.9.23 18:32 (1/2ページ)[テロ]
 【ワシントン=小雲規生】シリアやイラクで支配地域を広げているイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は豊富な資金力から「世界で最も裕福なテロ組織」とも言われる。高水準の装備やハリウッド映画さながらのプロパガンダ動画など、欧米メディアでは米中枢同時テロを引き起こした国際テロ組織アルカーイダなどとは次元の違う組織だとの分析も出ている。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、イスラム国は支配地域で産出される原油の売却や銀行からの略奪なども資金源としている。人質の解放と引き換えに身代金を要求するほか、企業や個人から営業許可料や通行料金を徴収したりもしているという。

 米国務省高官は「イスラム国は毎月数百万ドル(数億円)の収入を得ている」と分析している。

 豊富な資金力は装備の充実につながる。米国式の防弾チョッキを身に着け、暗視ゴーグル装着可能なヘルメットをかぶった兵士の姿も確認されている。運搬可能な防空システムや対戦車ミサイルなどの高度な兵器も保有しているとみられ、戦闘の際の組織的攻撃態勢など兵士はよく訓練されているという。

 プロパガンダも際立つ。動画には空撮やスローモーションなどの演出も盛り込まれ、仏メディアは「ハリウッドの新作映画の広告と間違えるような映像だ」と伝えた。米軍によるアルカーイダのビンラーディン容疑者殺害をテーマにしたハリウッド映画「ゼロ・ダーク・サーティ」と類似したシーンがあるとの指摘もある。

 インターネットを通じた宣伝工作は、欧米などの若者を引きつける効果を生んでいるようだ。米メディアは、イスラム国には1万人超の外国人兵士が参加していると伝えている。

441チバQ:2014/09/23(火) 20:04:00
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014092300468
空爆下の市民、危険迫る=「人間の盾」に懸念−シリア北部



23日、シリアとトルコの国境付近で、有刺鉄線を前にたたずむシリア難民(EPA=時事)
 【カイロ時事】米軍などによる空爆の標的となったシリア北部ラッカ県で暮らす男性は23日、電話取材に応じ、空爆時の状況を明らかにした。一般市民にも危険が迫る中、「イスラム国」戦闘員が民家に潜伏して人々を「人間の盾」に取っているといい、犠牲の拡大が懸念される状況となっている。
 男性によると、23日午前3時から3時半ごろにかけて5回にわたり、空爆とみられる爆音が一帯にとどろいた。その際、男性宅は大きな振動に見舞われ「大変な恐怖を感じた」という。
 市民の間で、隣国トルコなど対象地域外に逃げようとの動きが加速しているが、男性は「空爆再開の恐れがあり、外に自由に出られる状況ではない」と話した。(2014/09/23-19:38)

442チバQ:2014/09/24(水) 22:45:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140924/mds14092417200007-n1.htm
米「弱腰」払拭も泥沼化必至 「イスラム国」壊滅は困難
2014.9.24 17:20 (1/3ページ)
ペルシャ湾上の米空母ジョージ・ブッシュで、出撃を待つFA18戦闘攻撃機=23日(米海軍提供・共同)
ペルシャ湾上の米空母ジョージ・ブッシュで、出撃を待つFA18戦闘攻撃機=23日(米海軍提供・共同)

 米軍は22日、シリア領内のイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の拠点に対する空爆をアラブの友好国と共同で実施した。8月に開始したイラク北部への空爆に続く武力行使で、シリアでは初めて。バラク・オバマ米大統領(53)は、イスラム国を「最大の脅威」と位置付け、新たな「テロとの戦い」に臨む強い決意を世界に示した。11月の中間選挙を前に内外で高まっている「弱腰」との批判を払拭したい思惑ものぞく。だが、イスラム国壊滅までの明確な戦略は見えず、軍事作戦の長期化で泥沼に引きずり込まれる懸念が拭えない。(SANKEI EXPRESS)

 国防総省のカービー報道官は22日に発表した声明で、攻撃には戦闘機、爆撃機が参加し、巡航ミサイル「トマホーク」も使用したと明らかにした。トマホークはペルシャ湾北部と紅海の米艦から発射された。米ABCテレビはF22ステルス戦闘機も投入されたと報じた。

中東諸国と共同

 攻撃にはヨルダン、バーレーン、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東諸国が参加。イスラム国が「首都」と称するシリア北東部のラッカなど複数の都市で指揮統制や補給、訓練に関連する施設などを対象に計14回の空爆を行い、損害を与えたとしている。ロイター通信は、イスラム国戦闘員数十人が死傷したと伝えた。米政府は、シリアの国連代表部に空爆を事前通告していた。

 オバマ氏は10日の演説で、イスラム国壊滅のため、米軍による空爆をシリア領内に拡大する方針を表明していた。23日にニューヨーク入りし、国連でイスラム国と戦う有志国連合への協力を呼び掛ける方針。その直前に空爆に踏み切ることで、米政府の強い決意を示した。

組織壊滅は困難

 これまでオバマ氏は、アフガニスタンとイラクの「2つの戦争」に終止符を打つことを最優先とし、中東への関与を弱めてきた。だが、その結果、イスラム国の勢力拡大を許し、「大統領の無策が招いた危機」との批判が高まっていた。オバマ外交の支持率は急降下し、中間選挙で民主党は大苦戦を強いられている。

 米国人ジャーナリスト2人が相次ぎ殺害されたことへの米国民の怒りや、イスラム国に加わった米欧人が自国に戻り、テロを起こす懸念に背中を押される形で戦線拡大を決断した。

 オバマ政権の中東戦略は誤算続きだ。2011年末にブッシュ前政権が始めたイラク戦争の終結を宣言。だが、イスラム国の勢力拡大を受け、イラクでの戦いを再開せざるを得なくなった。アフガンでも今月21日に、ガニ氏が次期大統領に就任することが決まり、「終戦」に向けた動きが加速し始めた矢先にシリアでの軍事作戦を迫られた。

 しかもイスラム国壊滅は容易ではない。8月に開始したイラクでの空爆はこれまでに190回以上に達した。しかし、イスラム国の勢いが弱まる気配はない。「アラビア半島のアルカーイダなどにしても空爆で壊滅させるには至っていない。イスラム国についても同じだ」(テロ専門家)との声は多い。空爆範囲をシリアに拡大しても、地上戦なしで組織を壊滅するのは難しい。

 オバマ氏も空爆の限界は十分承知している。米国は底の見えない戦いの深みに歩を進めた。

443チバQ:2014/09/24(水) 22:46:10
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140924/mds14092421130010-n1.htm
米政府、「イスラム国」空爆をイランに事前伝達 包囲網維持へ「配慮」
2014.9.24 21:13 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清、ニューヨーク=黒沢潤】イラン政府高官は23日、シリアでのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への空爆に先立ち、米国から、空爆はアサド政権を標的としたものではないと伝えられていたことを明らかにした。ロイター通信が報じた。米国が長年対立するイランに軍事作戦の情報を伝達するのはまれ。アサド政権と同盟関係にあり、対イスラム国でも重要な位置を占めるイランに「配慮」を示した形だ。

 一方、国連総会出席のためニューヨークを訪問中のイランのロウハニ大統領は23日、「他国への攻撃は国連の枠組みで行われるべきだ」と牽制(けんせい)しつつ、空爆そのものの非難には踏み込まなかった。そこには、今後、正念場を迎える核開発問題をめぐる協議などを念頭に、イスラム国という「共通の敵」との戦いを通じて米国との接近を図る意図も見え隠れしている。

 イランは、有志連合の枠外ながら、イラク政府や同国のクルド勢力を支援し、実質的に「イスラム国包囲網」の一角を占めている。

 同時にイランは、シリアでのイスラム国空爆が、アサド政権の弱体化につながる形で行われることを強く警戒してきた。米国が、空爆が「国際的なテロとの戦い」であることを示すため、イランやアサド政権とは対立関係にあるスンニ派湾岸諸国にも軍事作戦への参加を求めてきたことも懸念材料となっていた。

 米国が今回、イランへ事前に情報を伝えたのは、同国の警戒心を和らげ、微妙なバランスの上に成り立つイスラム国包囲網を維持するためだとみられる。ロイターによると米国務省当局者は、伝達されたのは「(攻撃の)意図」のみで、具体的な時期や攻撃対象は伏せられたとしている。

 他方、昨年の政権発足以来、米欧との関係改善を目指すロウハニ師にとり、核協議の期限である11月を前に米国との意思疎通のレベルが高まったことは一定の成果だ。今後は、米国を敵視する国内の強硬派をにらみつつ、イスラム国対策を核協議での譲歩を勝ち取るための材料としていくことも考えられる。

444チバQ:2014/09/24(水) 22:46:42
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140924/mds14092420580008-n1.htm
新たに台頭のイスラム武装組織「ホラサン」 アルカーイダを踏襲
2014.9.24 20:58 (1/2ページ)[テロ]
米軍が空爆したシリア北西部イドリブ近郊で23日、破壊された建物の捜索を見守る人々(ゲッティ=共同)
米軍が空爆したシリア北西部イドリブ近郊で23日、破壊された建物の捜索を見守る人々(ゲッティ=共同)

 【カイロ=大内清、ニューヨーク=青木伸行】米国などによるシリアでのイスラム過激派への空爆では、「ホラサン」と呼ばれる国際テロ組織アルカーイダ系武装組織も攻撃対象となった。米政府高官は、ホラサンを攻撃したのは、この組織による「欧州や米国の標的に対する差し迫った攻撃計画があったため」だと説明、強力なテロ組織の台頭に危機感を示している。

 ホラサンはもともと、現在のイラン北東部やアフガニスタン西部、トルクメニスタン南部などを含む地域を指す地名だ。イスラム教の預言者ムハンマドが、黒旗を掲げた救世主がホラサン地方から進軍すると予言したとされる伝承にちなんだものとみられる。

 ホラサンは、アルカーイダの創始者、ウサマ・ビンラーディン容疑者(2011年に殺害)と近い関係にあったクウェート出身のムフセン・ファドリ容疑者が率いるとされる。かつてはアフガンやパキスタンなどを拠点としてきたが、内戦の混乱に乗じ、シリアで最大千人程度の組織に成長。米国はファドリ容疑者の所在に関する情報に700万ドル(約7億6千万円)の懸賞金をかけている。

 「イスラム国」のジハード(聖戦)がシリアやイラクという「近い敵」を当面の攻撃対象としているのに対し、ホラサンの標的は主に米欧などの「遠い敵」にある。米中枢同時テロなどを引き起こしたアルカーイダを踏襲した戦術だ。詳細は不明ながら、米CNNは情報当局筋の話として、歯磨き粉の容器を利用した爆発物や、爆発性の物質に浸した衣服を使うテロを計画していたと伝えた。

 イスラム国との関係は分かっていないが、ホラサンの台頭は、シリアがジハード勢力の苗床となっている現実を改めて突きつけた。

445チバQ:2014/09/24(水) 22:47:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140924/mds14092408000003-n1.htm
「イスラム国は教義逸脱している」 サウジ、過激思想警戒
2014.9.24 08:00
 【カイロ=大内清】「イスラム国」への空爆にサウジアラビアなどイスラム教スンニ派の湾岸アラブ諸国が参加した背景には、シリアやイラクで過激思想と戦闘力を身につけた湾岸出身者が、母国でテロ活動を行うことへの危機感がある。

 「イスラム国の教義は逸脱している」。サウジで影響力を持つ高位聖職者評議会は今月、国民にイスラム国への参加を禁じる声明を出した。指導者のバグダーディ容疑者を「カリフ」とあがめ、全イスラム教徒に忠誠を求めるイスラム国の思想は、君主制の否定につながる。君主制の湾岸諸国にとっては危険な存在だ。

 イスラム国や、シリアで活動する国際テロ組織アルカーイダ系のヌスラ戦線には数千人の湾岸出身者がいるとされ、イスラム国が急拡大した6月以降は戦闘員の流入が急増した。

 特にサウジでは1990年代、アフガニスタンでの対ソ連戦から帰国したジハード(聖戦)主義者らのテロが相次いだ過去もあり、イスラム国の思想的影響への警戒は強い。

 反アサド政権の急先鋒(きゅうせんぽう)であるサウジやカタールには、発言力を高めて有志連合を政権打倒に招き寄せる狙いもありそうだ。

446チバQ:2014/09/27(土) 15:21:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140926/asi14092617280003-n1.htm
【国際情勢分析 岩田智雄の目】
アフガニスタン 高まる経済浮揚への期待
2014.9.27 12:00
22日、アフガニスタンの首都カブールで、税務当局によって閉鎖させられた飲食店。町の道路は整備され、タリバン政権時代には禁止された女性の写真を使ったポスターは普通の風景になった。女子の就学率が上がり、多くの女子生徒が町を歩く
22日、アフガニスタンの首都カブールで、税務当局によって閉鎖させられた飲食店。町の道路は整備され、タリバン政権時代には禁止された女性の写真を使ったポスターは普通の風景になった。女子の就学率が上がり、多くの女子生徒が町を歩く

 アフガニスタンで不正投票をめぐり混乱していた大統領選が決着し、来年以降の米軍などの駐留に道筋がついたことで経済浮揚への期待が高まっている。駐留継続に対する不安から、アフガンでは昨年以降、外国からの支援頼みの経済が停滞していたため、首都カブールでは、胸をなで下ろす市民の声が聞かれた。

米軍駐留継続に道筋

 市内で建設業などを営んできたザビフラ・バデルさん(30)は、「私たち実業家は、混乱の犠牲者だ」と不満をあらわにした。

 バデルさんは4年前に建設会社を立ち上げ、地元住民や国際部隊から注文を受けてきた。警備用の大型コンクリートブロックは1個で600ドル(約6万5000円)の利益を生み、100個ほど売りさばいた。

 しかし、アフガンの治安維持を担ってきた国際治安支援部隊(ISAF)は、年内に撤収する。これに追い打ちをかけるように、来年以降、アフガン軍の支援のために規模を縮小させて兵士駐留を継続させる予定だった米、北大西洋条約機構(NATO)とアフガン政府の交渉が行き詰まった。

 理由は、駐留兵の地位を定める安全保障協定への署名をハミド・カルザイ大統領(56)が昨年以来、拒否してきたことだ。イスラム原理主義勢力タリバンとの和平などを署名の条件にしてきたが、「米兵の駐留を許した大統領」として、タリバンや反米感情を持つ一部アフガン人の恨みを買うことを避けたとの見方が根強い。

 今年に入っても、大統領選に立候補し、不正投票をめぐって対立したアシュラフ・ガニ元財務相(65)とアブドラ・アブドラ元外相(54)の政争が続いた。不安定な政治や国際部隊の完全撤退による治安悪化への懸念から、アフガンからの資金流出や投資減少が加速した。

昨年は歳入が初の減少

 世界銀行が発表した昨年の経済指標をみると、新規会社登録数は約3100件と前年比で38%減となった。国際支援を除く歳入は約19億ドル(約2100億円)で、統計のある2003年以降で初めて減少に転じた。実質経済成長率は3・6%の見通しで、前年の14・4%から大きく落ち込んだ。01年のタリバン政権崩壊後、国際支援を受けて右肩上がりだった経済は、成長が頭打ちになっている。

 バデルさんは昨年9月に会社をたたみ、小さな連絡事務所を開いて市場復活を待つ毎日を送っている。

 今月21日、ガニ、アブドラ両氏が数カ月に及ぶ政争を経て挙国一致政権を作る文書に署名し、ガニ新大統領の就任が決まった。ガニ氏は安全保障協定の署名を明言している。世銀は、15年に実質経済成長率を4・9%に戻すことは可能だとしている。バデルさんは「ISAFが撤収しても、外国の支援は続くから景気は回復する」と話す。

国際支援を待つ市民

 不動産業を営むモハマド・ミール・ハムラーズさん(45)によると、カブールの賃貸物件の相場は4年前に比べて4割以下に下落した。

 カブールは国際支援で道路整備などが進み、ここ数年で見違えるほど環境は良くなっている。しかし、ハムラーズさんの事務所の隣の飲食店は、所有者が税金を納められず、1週間前に税務当局に閉鎖させられたという。ホテルや高級飲食店の入り口はテロ防止の金属製の二重扉などで守られ、住民がタリバンの脅威と背中合わせで生きている状況は以前と変わらない。

 ハムラーズさんは「カルザイ大統領は自分のことしか考えなかった。この国は指導者によって、かつての内戦状態に戻ることもありうる。協定署名で国際社会の支援をつなぎとめることが必要だ」と訴えた。

     ◇

アフガニスタン大統領選 4月の初回投票で首位となったアブドラ・アブドラ元外相と2位のアシュラフ・ガニ元財務相が6月の決選投票に進んだ。暫定結果でガニ氏が首位となったが、アブドラ氏が投票で大規模な不正があったとして、このままでは最終結果を受け入れられないと表明。全投票の監査と再集計が行われるとともに、両者による挙国一致政権を樹立することが合意され、9月21日にガニ氏の大統領就任が決まった。

(カブール いわたともお、写真も)

447チバQ:2014/09/27(土) 15:22:30
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140927/asi14092710180004-n1.htm
アフガン大統領選決着 駐留継続に市民安堵 経済浮揚に期待
2014.9.27 10:18 (1/3ページ)
8月、アフガニスタンの首都カブール郊外で、売り物のトヨタ車を洗う自動車販売店員(AP)
8月、アフガニスタンの首都カブール郊外で、売り物のトヨタ車を洗う自動車販売店員(AP)

 アフガニスタンで不正投票をめぐり混乱していた大統領選が決着し、来年以降の米軍などの駐留に道筋がついたことで経済浮揚への期待が高まっている。駐留が継続しなければ、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が増長したイラクの二の舞いとなり治安が悪化する可能性があったため、アフガンでは昨年以降、外国からの支援頼みの経済が停滞していた。首都カブールでは胸をなで下ろす市民の声が聞かれた。(カブール 岩田智雄)



 ■「混乱の犠牲者」

 市内で建設業などを営んできたザビフラ・バデルさん(30)は、「私たち実業家は混乱の犠牲者だ」と不満をあらわにした。

 4年前に建設会社を立ち上げ、住民や国際部隊から注文を受けてきた。警備用の大型コンクリートブロックは1個600ドル(約6万5千円)の利益を生み、これまでに100個ほど売りさばいた。

 しかし、国際治安支援部隊(ISAF)は年内に撤収する。来年以降、軍支援のため規模を縮小して駐留を継続する予定だった米国や北大西洋条約機構(NATO)と、アフガン政府との交渉も行き詰まった。カルザイ大統領が昨年以来、駐留兵の地位を定める安全保障協定への署名を拒否してきたからだ。

 テロを続けるイスラム原理主義勢力タリバンとの和平などを署名の条件にしたが、「米兵の駐留を許した大統領」として、タリバンなどの恨みを買うことを避けたとの見方が根強い。

 今年に入っても、大統領選に立候補し、不正投票をめぐって対立したガニ元財務相とアブドラ元外相の政争が続いた。不安定な政治や国際部隊の完全撤退でタリバンが勢力を拡大し、アフガンが“イラク化”する懸念から、資金流出や投資減少が加速した。

 世界銀行が発表した昨年の経済指標をみると、新規会社登録数は約3100件と前年比で38%減となった。国際支援を除く歳入は約19億ドル(約2千億円)で、統計がある2003年以降で初めて減少に転じた。実質経済成長率は3・6%の見通しで、前年の14・4%から大きく落ち込んだ。タリバン政権崩壊後、国際支援を受けて右肩上がりだった経済は、成長が頭打ちになっている。

 バデルさんは昨年9月に会社をたたんだ。小さな連絡事務所を開いて市場の復活を待つ毎日を送る。

■支援つなぎとめ

 今月21日、ガニ、アブドラ両氏が数カ月に及ぶ政争を経て挙国一致政権を作る文書に署名し、ガニ新大統領の就任が決まった。選挙管理委員会は26日、ガニ氏の得票率を55・27%だったと公表した。

 ガニ氏は安全保障協定の署名を明言しており、世銀は15年に実質経済成長率を4・9%に戻すことは可能だとしている。バデルさんは「ISAFが撤収しても、外国の支援は続くから景気は回復する」と話す。

 不動産業を営むモハマド・ミール・ハムラーズさん(45)によると、カブールの賃貸物件の相場は4年前に比べ4割以下に下落した。

 首都カブールは国際支援で道路整備などが進み、ここ数年で見違えるほど風景が変わった。しかし、ハムラーズさんの事務所の隣の飲食店は、所有者が税金を納められず、1週間前に税務当局に閉鎖させられたという。ホテルや高級飲食店の入り口はテロ防止の金属製の二重扉などで守られ、タリバンの脅威と背中合わせの状況には変わりない。

 ハムラーズさんは「カルザイ大統領は自分のことしか考えなかった。指導者しだいで以前の内戦状態に戻ることもありうる。国際社会の支援をつなぎとめることが必要だ」と訴えた。

448チバQ:2014/09/27(土) 15:25:48
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140926/asi14092608470001-n1.htm
「権力は折半で」アブドラ氏の地盤が要求 アフガンの挙国一致先行き不安
2014.9.26 08:47 (1/2ページ)
 【パンジシール州(アフガニスタン北部)=岩田智雄】アフガニスタン大統領選を受け、当選したガニ元財務相が大統領、次点のアブドラ元外相が首相格の行政長官になる挙国一致政権の発足が決まったことについて、アブドラ氏の支持基盤である少数派民族タジク人の住む北部パンジシール州では、アブドラ氏にも実権を半分渡すよう求める声が上がっている。両陣営は選挙戦で鋭く対立した経緯があり、政権の先行きは早くも不安視されつつある。

 首都カブールから車で北へ約3時間。パンジシール渓谷を擁するパンジシール州では、8人が立候補した大統領選の初回投票で、タジク人を母に持つアブドラ氏が87%の票を獲得した。

 アブドラ氏を支持するマウラナ・アブドゥルラフマン・カビリー州知事は、選挙結果について、「大統領はガニ氏となったが、選挙管理委員会は勝敗に言及しなかった。冷え込んだ経済を再生させるには、国際社会が歓迎する挙国一致政権を受け入れるしかないが、折半の権力分掌でなければならない」と述べた。

 ただ、「政権は多くの問題を抱えると思う。双方が平等の立場で協力してほしい」とガニ氏主導の政治に警戒感をあらわにした。挙国一致政権では、両陣営に均等の閣僚配分が実施できるかどうかが焦点となる。

 タジク人は、旧ソ連軍やイスラム原理主義勢力タリバンとの戦いで、アフマド・シャー・マスード司令官らを中心に、パンジシール渓谷を拠点にして戦った。マスード氏は13年前に暗殺され、英雄視されている。州内ではアブドラ氏の呼びかけで基金が設立され、マスード氏の墓を中心とする文化観光施設が建設中だ。

 選挙では、不正をめぐる対立で、一時は両陣営の衝突が懸念された。マスード氏の元無線交換手で基金の現地事務所所長、ルーフラー・ユーセフィ氏(38)は、「挙国一致政権は、指導者のアブドラ氏が認めたのだから受け入れる。もう戦いの時代には戻りたくない」と話した。

 アブドラ氏は25日、カブール市内で演説し、「ガニ氏を大統領として祝福する」「私たちはチームとしてやっていく」と強調した。

449チバQ:2014/09/29(月) 22:06:41
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140929/mds14092909080003-n1.htm
リビアで新政権発足 対立打開が急務
2014.9.29 09:08
 リビアからの報道によると、暫定首相を務めてきたサニ氏を首相とする内閣の就任式が28日、北東部トブルクの暫定議会の会場で行われ、新内閣が発足した。首都トリポリを掌握した旧制憲議会派との対立が続いたままで、事態打開が急務となる。

 リビアは、6月の選挙でリベラル勢力が勝利して誕生した暫定議会と、イスラム主義勢力が主導する旧議会の支持者に分裂。国際社会が支持する暫定議会は劣勢に追い込まれ、内戦の再来が懸念されている。(共同)

450チバQ:2014/09/29(月) 22:18:14
http://mainichi.jp/select/news/20140930k0000m030054000c.html
アフガン:ガニ氏、大統領就任 「挙国一致政府」発足
毎日新聞 2014年09月29日 20時25分(最終更新 09月29日 20時55分)

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタン大統領の就任式が29日、首都カブールの大統領府で開かれ、今年6月の大統領選決選投票に勝利したアシュラフ・ガニ元財務相(65)が就任した。ガニ氏は決選で敗れたアブドラ・アブドラ元外相(54)を首相職に相当する新設の「行政長官」に任命し、「挙国一致政府」が発足した。2001年12月以降、国政のトップにいた初代大統領のカルザイ氏は任期満了で退任した。同年10月のアフガン戦争開戦以来、選挙による政権交代は初めて。

 大統領の任期は5年。今年末までに米軍など駐留外国軍が任務を終了させるが、旧支配勢力タリバンが各地で攻勢を強めている。汚職対策や米国との関係修復など課題が山積している。就任演説でガニ氏は「挙国一致政府は権力の分割ではなく、責任の共有だ」と述べ、アブドラ氏も「我々は一つのチームだ」と強調した。決選の開票結果を巡って対立した両氏がどこまで協力できるかは未知数だ。

 ガニ氏は最大民族パシュトゥン人なのに対し、アブドラ氏は2番目に多いタジク人が支持基盤。「挙国一致」体制は米政府が仲介し、民族間衝突を避ける苦肉の策だ。カルザイ氏は「今後、(両氏に)協力する用意がある」と述べ、退任後の影響力保持を示唆した。

 カルザイ政権下では、汚職がまん延したほか、タリバンの資金源となるケシの栽培が拡大した。さらにカルザイ氏は09年の再選後に反米姿勢を強め、後ろ盾だったはずの米国との関係も悪化させた。

 ガニ大統領は、カルザイ氏が署名を拒否した米国との安全保障協定に30日にも署名する見通し。来年以降もアフガン軍の訓練目的で一部の米軍が駐留を継続できることになる。だが、タリバンは今夏、各地で数百人規模による攻撃を仕掛けるなど勢いづいており、治安回復に不可欠な和平交渉の見通しも立たない。政治経験に乏しいガニ氏は指導力不足が指摘される一方、旧「北部同盟」指導者としてタリバンと激しく戦ったアブドラ氏は対タリバンで強硬路線を取る可能性もある。

452チバQ:2014/09/29(月) 22:23:45
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014092900685
幹線道路3本を遮断=民主派の占拠続く−香港



29日、香港島・銅鑼湾の幹線道路に座り込む民主派デモ隊。香港行政長官の選挙制度民主化を要求するデモ隊は同日も香港島中心部にある政府本部付近などの道路占拠を続け、幹線道路3本が1日中遮断される異常事態になった。
 【香港時事】香港行政長官の選挙制度民主化を要求する民主派のデモ隊は29日も香港島中心部にある政府本部付近などの幹線道路占拠を続けた。香港島と九竜地区の幹線道路3本が1日中遮断される異常事態になった。
 政府報道官は29日午前、出動した警官隊は既に撤収したと声明を出し、デモ隊に解散を促した。しかし、デモ隊は声明を無視、政府本部のある金鐘で数千人、繁華街の銅鑼湾(香港島)と旺角(九竜)ではそれぞれ約1000人が座り込みを続けた。香港島で2本、九竜で1本の幹線道路が遮断された。
 このため、200以上の路線バスが運行を停止するか、ルートを変更。金鐘などで銀行23行の営業拠点44カ所が休業した。29日の香港株価は2%近く下落した。
 政府ナンバー3の曽俊華財政官(閣僚)は「株式市場、外為市場、金融システムは全体として正常に運営され、秩序を保っている」と強調した。香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)も「市場では十分な資金が確保されている」と声明を発表した。

29日、香港島中心部の政府本部付近の道路を埋める民主派のデモ隊(AFP=時事)
 ただ、香港政府は29日、道路交通の混乱を理由に中国国慶節(建国記念日、10月1日)の花火大会を中止すると発表した。政治的混乱により、政府主催の大型行事が取りやめになるのは異例。
 一方、警官隊がデモ規制で催涙弾を多用したことに批判が高まっている。弁護士協会は29日、声明を出し「過剰で不要な実力行使だ」と非難した。梁振英行政長官の側近として知られる行政会議(長官の諮問機関)メンバーの羅范椒芬氏はラジオ番組で催涙弾使用の是非について論評を避けながらも「警察は行政会議に対し(催涙弾を使った理由を)説明しなければならない」と不快感を示した。(2014/09/29-19:26)

453チバQ:2014/09/29(月) 22:25:35
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014092900589
ガニ新大統領が就任=平和・汚職撲滅が課題−「権力二重構造」の懸念も・アフガン



29日、カブールで就任宣誓を行うガニ新アフガニスタン大統領(中央)ら(AFP=時事)
 【ニューデリー時事】アフガニスタンで29日、アシュラフ・ガニ元財務相(65)が新大統領に就任した。今年末に駐アフガン国際部隊の任務完了を迎える中、タリバン政権崩壊から13年続くテロとの戦いを終わらせる方策を探りつつ、疲弊した経済を再建し、国家の自立に道筋をつける難題に取り組む。任期は5年。
 ガニ氏は米国滞在歴が長く、国連事務総長の候補にも名前が挙がった国際派。一方、「米国寄りの人物」というイメージは払拭(ふっしょく)できず、米国を敵視する反政府勢力タリバンとの和平交渉では難しい立場に立たされる。
 ガニ氏は就任宣誓後「われわれは未来に希望を持つべきだ。社会正義は平和の礎であり、政治は平和をもたらすためにある」と演説。反政府勢力タリバンに対し、和平対話に応じ、政治プロセスに参加するよう呼び掛ける一方、行政改革と腐敗撲滅を新政府の優先課題に挙げた。
 大統領選の不正問題で失った国民の信頼を取り戻すことも重要だ。決選投票では選挙管理委員会による再調査の結果、全約800万票のうち数十万票が不正と判断された。しかし、両候補の得票率や正確な不正票数は公表されていない。国民の間では「国民の意思とは関係なく、政治的決着が図られた」と不満が強い。
 ガニ氏の対抗馬だったアブドラ元外相は、新設された「行政長官」に就き、大統領と事実上権力を二分する。地元メディアによると、ガニ氏が内務、財務両省などを管轄する一方、アブドラ氏は外務、国防省の人事権限を持つとみられる。このため、今後の政策決定や人事において「権力の二重構造」に陥る可能性を懸念する声もある。(2014/09/29-19:18)

454チバQ:2014/10/01(水) 21:18:04
http://www.sankei.com/world/news/140930/wor1409300035-n1.html

「対イスラム国」姿勢転換? 対策に及び腰だったトルコ 議会に軍事行動承認求める提案

 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」対策に及び腰だったトルコが、米国が主導する有志連合との共闘に積極姿勢を見せ始めている。同国のダウトオール内閣は30日、イラク、シリア両国での軍事行動の承認を求める提案を議会に行うほか、9月29日にはシリア国境沿いに戦車や砲兵部隊を配備。「対テロ戦」参加を求める国際圧力の高まりを受けての動きとみられる。

 トルコは、イスラム国が勢力を急拡大した6月以降、自国の外交官ら49人がイスラム国に拘束されていたことを理由に、イスラム国との対立は避ける姿勢をとってきた。外交官らは9月20日に解放されたが、その際には交換条件としてシリア反体制派に拘束されているイスラム国戦闘員を解放させたとも報じられ、米国などではトルコへのいらだちが強まっていた。

 トルコの積極的役割を求める声が高まる中、同国のエルドアン大統領は28日、「(テロとの戦いの)外にいることはできない」と姿勢を転換させる考えを示唆。週内にも始まる議会審議でイラク、シリアでの軍事行動が承認されれば、イスラム国包囲網の実効性が高まることが期待される。

 ただエルドアン氏は、軍事作戦への参加にはシリア上空での飛行禁止区域の設定や、シリア北部を緩衝地帯にすることが不可欠だとしている。これらは軍事作戦の大規模化にもつながるだけに国際社会の一致した賛同を得るのは難しく、トルコとの足並みがそろうかはなお不透明だ。

455チバQ:2014/10/04(土) 09:05:18
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014100302000127.html
行き場失うシリア難民 「イスラム国」進攻 トルコへ急増

2014年10月3日 朝刊


1日、イスタンブールのタクシム広場で、施しを受けるザイナさん(右)とシェキーラさん姉妹=中村禎一郎撮影
写真
 【イスタンブール=中村禎一郎】シリア内戦でトルコに避難し、物乞いをして生活する難民が、最大都市イスタンブールの中心部にあるタクシム広場にあふれている。学校にも通えない子どもも少なくなく、裕福そうなトルコ人や外国人観光客に「助けてください」と声をかけ続けている。
 ザイナさん(13)とシェキーラさん(6つ)の姉妹の家族十一人はシリア北部の激戦地アレッポから逃げてきた。密入国を手引きするブローカーの車でイスタンブールにたどり着いたという。家賃を支払うために毎日、タクシム広場周辺を歩き回る。ザイナさんは「家賃を払わなければ、追い出されてしまうの。赤ん坊もいるからミルク代も必要」と話す。
 借りている部屋のシャワーからは水しか出ない。洗濯のために服を着替えるのは週に二回だけだ。この生活をもう、四カ月続けている。ザイナさんは「学校に通うことが私たちの夢」と言う。夢が実現する日は、まだ来そうにない。
 ムハンマド君(14)は通行人にしつこく付きまといすぎて、よく怒鳴られたり、たたかれたりする。アレッポを離れたのは一年以上前のこと。タクシム広場での一日の稼ぎは一日五リラ(約二百四十円)〜二十五リラ(約千二百円)ほどという。「快適な家と食べ物を手に入れたい。今はそれだけ」
 シリアではアサド政権とイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」を含む反体制派が内戦を繰り広げている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は八月末、シリアから国外への難民が三百万人を超えたと発表している。
 周辺国の受け入れの能力は限界に近く、トルコへのシリア難民は八十一万五千人とされている。これに加え、「イスラム国」が現在、トルコ国境近くのシリア北部に進攻していることで、難民はさらに急増している。

456チバQ:2014/10/04(土) 09:16:48
http://www.sankei.com/world/news/141004/wor1410040006-n1.html
2014.10.4 01:09

トルコ飛び地、一触即発 シリア派兵の引き金にも

 シリア北部にあるトルコ領の飛び地の周辺に、過激派「イスラム国」が急速に迫り、トルコ軍のシリア派兵の「引き金」になりかねない一触即発の状態が続いている。強硬姿勢のトルコ政府だが、自制を求める意見も出ている。

 飛び地は、オスマン帝国建国者の祖父、スレイマン・シャーの廟で、トルコ国境から約35キロのユーフラテス川沿いに位置する。1921年にシリアの旧宗主国フランスと結んだ条約で、トルコ領と定められた。

 「廟を守ることは政府の責務だ。任務遂行のためにためらうことはない」。ユルマズ国防相は2日、軍のイラク、シリアでの越境作戦への国会承認を求めた審議の中で、あらためて強調した。

 イスラム国は9月中旬から、廟の北方に位置するクルド人の町アインアルアラブ進撃を本格化した。廟の周辺を制圧下に置いたもようで、トルコ軍が警戒を強めている。(共同)

457チバQ:2014/10/07(火) 23:07:06
http://www.sankei.com/world/news/141007/wor1410070051-n1.html
2014.10.7 22:09

シリアに不法入国計画か 「イスラム国」参加へ渡航企ての北大生 警視庁、直前に出国阻止

秋葉原の古書店内に張られていたシリアへの渡航を求める求人広告。北大生の男はこの求人広告を見てイスラム国への参加を企てたとみられている=4月、東京都千代田区外神田(ツイッターから)
 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の戦闘員に加わるために北海道大学の男子学生(26)が渡航を企てた事件で、北大生がシリアの周辺国を経由して陸路で不法入国を計画していたとみられることが7日、捜査関係者への取材で分かった。北大生は同日、トルコに出国する予定だったが、警視庁公安部が6日、私戦予備・陰謀容疑で強制捜査に乗り出し出国を阻止した。

 イスラム国の勢力拡大を支えているとされる外国人戦闘員らは周辺国を経て陸路でシリアに不法入国するケースが主流といい、公安部は現地の事情に通じた人物が計画を支援した疑いがあるとみている。

 捜査関係者によると、北大生はシリアの隣国のトルコへの航空券を準備。公安部が捜査に着手した翌日の7日に成田空港から出国する予定だった。両国の国境地域では、戦闘員希望者を不法入国させ、イスラム国に手引きする動きがあるという。北大生の渡航をめぐっては、イスラム世界に詳しい元大学教授の男性が手引きしていたとみられることも新たに判明。公安部は7日、同容疑で、元教授の自宅など東京都内の関係先を家宅捜索した。

 北大生は、東京都千代田区の古書店に張り出された「求人 勤務地シリア」などと記載された広告を見て書店関係者を通じ元教授と接触。張り紙には、シリア渡航のほか、中国国内への渡航を呼びかけるような趣旨の記載があり公安部は今後、詳しく調べる方針。

 北大生は、今年8月にも航空券を準備し、ジャーナリストの男性ら数人とシリアへ渡航する計画を立てたが、直前に中止していた。元教授は過去にイスラム国の支配地域を訪れたことがあり、渡航計画を手助けした可能性がある。

458チバQ:2014/10/07(火) 23:36:50
http://mainichi.jp/select/news/20141008k0000m030052000c.html
空爆2週間:続くイスラム国の攻勢 統治これまで通り
毎日新聞 2014年10月07日 20時02分(最終更新 10月07日 21時32分)

 【カイロ秋山信一】米国と中東5カ国がシリアでイスラム過激派組織「イスラム国」への空爆を始めてから7日で2週間となる。イスラム国の勢いは衰えず、北部アレッポ郊外で攻勢を強めている。実効支配地域の住民によると、空爆で簡易製油施設が破壊されたため、燃料価格が上昇したが、従前通りの統治が続いているという。空爆回避の対策も強化しており、イラクでも新たに西部アンバル県の町を制圧するなど勢力に陰りは見えない。


 ロイター通信によると、イスラム国は6日、米軍空爆前から攻撃を続けていたトルコ国境近くのシリア北部の要衝アイン・アル・アラブに侵攻し、クルド人民兵組織との市街戦に突入した。米軍などは付近のイスラム国の拠点を再三空爆したが、イスラム国の攻勢は続いている。

 米軍は油田収入を断つため簡易製油施設も空爆の標的にしている。シリア北東部ハサカでは、ガソリン価格が空爆前から50%上昇したという。またラッカ郊外では水道が停止するなどインフラにも影響が出ている模様だ。

 イスラム国はイラクでも今月上旬、アンバル県ヒートとクバイサを相次いで制圧。政府軍との攻防が続く首都バグダッド西方の要衝ラマディへの圧力を強めている。

 イスラム国の実効支配地域で暮らす住民によると、空爆による大きな混乱は起きていない。3日に公開された英国人人道支援活動家の処刑映像では、戦闘員とみられる男がオバマ米大統領に向けて「お前はシリアでも空爆を始め、我々の人民を殺害している。我々もお前たちの国民の首を切るだけだ」と挑発。別の米国人を処刑すると警告し、空爆への反発を強めている。

 イスラム国は空爆の影響を最小限にする対策も強化。空爆が多い夜間に地域本部や司令部から要員を退避させ、昼間でも、こうした拠点を守る戦闘員や治安要員を減らし、兵力や武器を分散させている模様だ。また、米軍が8月にイラクでの空爆を始めた後、イスラム国関係者によるツイッターやフェイスブックによる情報発信が減少。英BBCによると、戦闘員に対して戦闘や移動時の写真撮影を禁止し、携帯電話の利用を控えるよう命じている。位置情報を隠し、空爆を回避するのが狙いだとみられる。

 また無関係の建物にイスラム国の旗を掲げ、誤爆を誘発しているとの情報もある。市民や建物の巻き添えが増えれば、反米感情が高まり、イスラム国への支持が増すことを狙っている可能性もある。

459チバQ:2014/10/07(火) 23:48:47
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014100702000115.html
クルド難民、先見えぬ避難生活 トルコ政府の援助届かず?

2014年10月7日 朝刊


トルコ南部スルチで4日、シリア北部から逃げてきたザイムさん。傍らでは息子が眠っている=中村禎一郎撮影
写真
 【ガジアンテプ(トルコ南部)=中村禎一郎】トルコ南部のスルチに、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」によるシリア北部への進攻から逃げてきたクルド人があふれている。旅券(パスポート)も所持していない密入国の難民たちは、トルコ政府が設けた難民キャンプには入れない。衛生的とは言えないトルコのクルド人組織の避難所で寝泊まりする。
 サーレ君(7つ)はクルド人が多く住むシリア北部の村に住んでいた。「首を切る人たちが村に来たから、二十日ほど前に家族で逃げてきたんだ」。途中で靴をなくしてしまい、今はクルド人組織が用意した結婚式用のホールで、はだしで避難生活を送る。眠るのはコンクリートの床の上。トイレには汚物があふれ、とても衛生的とは言えない。
 ザイムさん(65)もシリア北部の村からトルコに避難してきた。逃げる途中、妻(40)は「イスラム国」の砲撃を受けて死んだ。ザイムさんは「金がない。ここからどこにも行けない」と嘆く。ザイムさんの傍らには三歳になったばかりの息子が寝ていた。「私はもう高齢。妻がいなくなり、息子とこれからどう暮らしていったら良いのか分からない」。戦禍は貧しい人々に最も重くのしかかる。
 スルチにある避難所の運営責任者アイシャさん(37)は、「BDP」が避難所を運営していると説明。BDPはトルコで独立国家樹立を目指す非合法組織「クルド労働者党(PKK)」がボランティア活動などの際に使う名称だ。
 PKKは非合法組織のため、トルコ政府が関係する援助物資は避難所に届いていないとみられている。アイシャさんは「世界中から援助が届いている」と説明するが、今後、難民の生活状況が悪化する恐れがある。

460チバQ:2014/10/09(木) 21:31:26
http://www.sankei.com/world/news/141009/wor1410090036-n1.html


 イスラム教スンニ派過激派「イスラム国」は9日までに、トルコとの国境に近い少数民族クルド人の町シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)の3分の1以上を制圧した。シリア人権監視団(英国)の情報としてロイター通信が同日報じた。

 町周辺でのイスラム国を標的とする米軍主導の空爆が続いているが、イスラム国は砲撃などにより、クルド人民兵と激しく衝突。町が陥落すれば、イスラム国がシリア北部の要衝を押さえるとともに、近接するトルコにとっては直接の脅威となる恐れがある。

 人権監視団によると、イスラム国は町の東部一帯のほか、北西部の一部などを掌握した。

 イスラム国は8日、米軍主導の空爆を受け、町から部分的に撤退したが、再び攻勢に出たもようだ。町の東、南、西の三方から攻めるイスラム国と、防衛を図るクルド人民兵との間で市街戦になっているとみられる。(共同)


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