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二次元school

1雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/03/26(木) 02:37:52 HOST:119-231-162-3.eonet.ne.jp
普段の生活に飽き飽きしてた。
刺激があるわけでもなく、特別楽しいわけでもない。

俺が望むのは『二次元の中にいる』ような生活。
・・・なんて言ったら気持ち悪がられるだろうけど。

超可愛い萌えキャラがいたり、友達と思わぬ冒険になったり。
そんな生活を望んでたのに。

実際にそんな事だらけの学校に行くとなったらあなたはどうする?

69雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/07/28(火) 15:31:00 HOST:119-231-168-4.eonet.ne.jp
お疲れでしたよ、ホント。
でもやっと終わった…!

私は諦めやすい人間なの^^←
一応希望はアルトだよー!メロディーがほしいんです;;

いや、でも運悪いからなぁ……
最終的に殺されるかもね♪←

言葉だけはカッコよくしよう!と思ったw
私達は嘘に囲まれているんだ。

声かけられても絶対無視しちゃうなー
まぁ、和はツッコミで入れてあげてもいいんじゃない?(オイ

ていうか、結局行けてないし!
ホントに行くよ;;

一応ボケなの^^
銀●の新●みたいな感じ(笑
あー、あれは和の好きなガール達だ。名前考えるの面倒くさかったv
わかってくれたか!
モヤモヤしてたんだww
今日は●を2回も使えたぞー!

>誄

70:2009/07/29(水) 13:34:18 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
お疲れ様です><
聞いて平気かな?…結果はどうでした?

アルト、メロディー多いからね^^
トロンボーンもメロディーあるよね♪

♪つけて言うことじゃないでしょ!!
怖かったよ、もう←

嘘に囲まれてる…(泣
大丈夫!私は雪音には嘘つかん!←

和がいたら、突っ込まなくていいし♪
つっこみは誰でもいいしね←
(Σ…ひでぇby和)…みたいな♪

●のなか、わかった気がするww
そうそう!マンガの中のガールちゃんたちw
あの時、和のこと、引いてたな、私←

>>雪音

71雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/07/30(木) 23:09:18 HOST:119-231-173-229.eonet.ne.jp
ウハwww(Σ

あるっちゃあるんだけどねー、
やっぱアルトとかに比べると少ないんだな;;

ではもう1度リピートしてみる。
最終的に殺されちゃうかもね♪(オマ

私は誄に嘘をつく(黙
↑嘘だよ!?嘘!

たしかに、和がいたら楽だけど……
ツッコミは誰でも代役がいるw
(雪音なんて死n/by和)←笑

わかっとくれww
和は引かれないとダメなキャラなんだ!←

>誄

72:2009/07/31(金) 09:50:20 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
え、え、え、どういう結果!?
先輩達は2日にコンクールなの♪

トロンボーンと音ってスキw
クラリネットが一番多いのかなー?

うわー、ヒドーイ!!!!←笑
雪音ってそういう人だった((蹴

まっ、その通りだしね☆←
和―――――っ!!!
お前、せっかくの生みの親になんてことを!!
Σもしや、反抗期か!?←

引いてた。まじ♪
桜子、なんでこんな子のこと…!!
とか思ってた^^

>>雪音

73雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/02(日) 00:39:35 HOST:119-231-168-85.eonet.ne.jp
残念な結果だったのさ―――((
いいなー、誄の学校は上手いのかな?
てか2日って、今日だね…… 頑張ってこい!

ありがとんv
んー、1番多いのはそこらへんじゃないかなー。曲にもよるけど。

私はひどい人間だよw
誄って冗談通じない人だった(殴

和、ただいま反抗期真っ盛りです☆←
たとえ親でも容赦しないよ。(チョ

引いてくれた方が親として嬉しいよ…(Σ
桜子……何故だろう…(笑

>誄

74雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/03(月) 16:35:19 HOST:119-231-164-133.eonet.ne.jp
第12話「やっぱり美少女」

「優く――――んっ!!来てくれたぁ――――!!」
「波谷先輩がこないと始まりませんよっ!!」
「優ー!今日も萌えさせろ―――!」


「なっ、何ここ……」
「まあ、写真部の部室ですが…」


俺が優に連れられてきたのは一応写真部の部室らしい。
全然違うが………

優が入った瞬間女子が騒ぎ出した。
それどころか男子まで……
それだけならいいけど、叫んでる言葉が

『萌えー!』とか『カワユスー!』とか『ロリっ子ー!』とか。

用語がオタクだ。
まあ、正直俺の好きな言葉達だけどねっ。



「ゆ・う・くーん?」

呆然としてる時、後ろから声をかけられた。
誰………と思いながら振り向いた。

って、何この人!優並に美人!?

「ね、姉さん……」
「えぇっ!!?」

まさかの姉設定かよ!


「やー、優ー。おっ、隣は友達かい?」
「えぇ……」

俺の存在にようやく気付いた優の姉さんは俺を見た。

わ……性格は全然違うのに、容姿は似てる。
優と同じサラサラの金髪のロングヘアー、優と同じガラスのような瞳。
ただ、瞳は優のような空色じゃなくてエメラルドのような緑だけど。


「君、何年何組?なんて言う名前?」
「2年5組の雨照和ですけど……」

てか、テンションやたら高いな……

「あたしは3年1組の波谷 風(なみや ふう)。うちの優にゃんをよろしくー、なーたん!」

…………は?

「ゆ、優にゃん!?なーたん!?」
「あ、なーたんて、なごみのなを取ってなーたんね」
「いや、由来聞いてるんじゃないんすよ!」

てかその前に実の弟に『にゃん』はないだろ!

「あ、もしかしてあたしがこんな呼び方するの驚いてる?」
「まぁ、普通それしかありえないと思いますが」

先輩はあははーとかなり気楽な顔で笑うと言った。

「あたしは可愛いコにそういう特別な呼び方するのー」

かっ、かわ……!?

「俺可愛くなんか……」
「だってあたしなーたん気に入っちゃったー!優はごらんの通り我が弟ながらカワユイんだもんーっ」


我が弟ながらって……まあ確かに可愛いが。

「部長ー!そろそろ始めませんか?」
「わかったー」


しかも部長かよ!

「え………」

優の声が聞こえたと思い、隣を見てみると、優の顔は青ざめてた。
確か、優さっきも部活嫌そうにしてたな…… 何があるんだ?


「優にゃん!今日はこれ着て撮影だよ!」

先輩が取り出してきたのは……メイド服だった。

「先輩!?な、なんすかコレ!?」
「やーん、なーたんいい質問!あたし達写真部はね、いつも初めに優にゃんの女装写真撮るんだっ」

優の女装写真!?素晴らしい…じゃなくて!

「なんでそんなこと………」

隣を見ると優はかなーり青ざめてる。
そんな顔も可愛……あぁ、ここら辺禁句か。

「メイド服の優にゃん撮るの久し振りだねー。昨日同人誌読んでたら、  
 メイド服のミオリちゃん出てきてね。優にゃんに着せたくなっちゃった、エヘ」

ミオリちゃん!?
ミオリちゃんってあのミオリちゃん!?俺の愛してやまないミオリちゃん!?




もしかして…先輩もオタクですか?

75雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/03(月) 17:24:45 HOST:119-231-176-155.eonet.ne.jp
とりあえずプロフを↓

 「2次元……好物だけど、この2次元学校とはまた別だろ」

名前 *雨照 和(あまでら なごみ) 誕生日*6月12日
性別 *男             星座 *ふたご座 
年齢 *14             血液型*AB型
学年 *2年5組           身長 *164㎝

性格 *かなり平凡的。積極的でも消極的でもない。変わっているのが重度のオタクということ。
    普段はツッコミ担当で、漫画やアニメのことになると我を忘れる。

容姿 *黒髪で黒色の瞳。見た目も平凡で、例えるなら草食系。
    制服も普通に着ていて、アクセサリーをつけるということなどしない。
    ただ、アニメのフィギュアか漫画を隠し持ってるらしい。

備考 *勉強面や運動神経まで普通。すべての面が普通。

一人称 「俺」
二人称 「○○」←大抵苗字  相手によって変わる

普通の学生男子の話方。

76:2009/08/09(日) 14:00:26 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
お久です♪


優くんってお姉ちゃんいたんだ!!!
しかも、すっごい部活⌒☆
お姉ちゃんに言われて入ったんだろう、優くんは♪
書き方変わったねww
私はこういう書き方のほうが好きw
もっと上手くなったーb

和のプロフーw
何に置いても平凡て(笑
マンガ隠し持ってるの!!?

>>雪音

77雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/09(日) 22:21:44 HOST:119-231-137-51.eonet.ne.jp
うおー!久し振りだー!

そう、前から考えてたんだよん♪
自分的には気に入ってるキャラだったりする。
名前的には普通だけどやってる内容がね……(笑
どうだろうかww たぶんお姉ちゃんの強制だ☆
マジか!ありがとーっ
頑張ってレベル上げるよbb

次は桜子と優にゃん←のプロフ書くよb
和はとりあえず普通の人でいてほしいww
気持ち悪いけど隠し持たせてやってくれw

>誄

ちょっと質問ノ
『雪音』ってどういう読み方してますか?
誰か答えをくださいー。

78雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/09(日) 23:10:59 HOST:119-231-137-51.eonet.ne.jp
  「オ、オタクでもナゴはカッコいいもん!」

名前 *末木 桜子(すえき さくらこ) 誕生日*2月8日
性別 *女              星座 *みずがめ座
年齢 *13              血液型*B型
学年 *2年5組            身長 *153㎝

性格 *少し強気で元気な健康的な子。お母さんみたい。リーダー器質で積極的?
    和と同じくツッコミ。いつも和の事が気になってしょうがない。恋かなと考えている。

容姿 *黒髪に淡い桜色がかかっているセミロングで下している。亜麻色の髪ならぬ亜麻色の瞳。
    特に校則を破るような容姿ではない。だけど和ほど平凡ではない。

備考 *和の事が好きなもののオタクは嫌い。最近学校にも慣れてきた。

一人称 「私」
二人称 「○○くん・ちゃん」←下の名前が多い。ただ、和の事は特例で「ナゴ」と呼ぶ。

普通の女子学生の話方。

  
  「可愛い?それは僕なんかじゃなくて、可愛い女の子に言う言葉ですよ」

名前 *波谷 優(なみや ゆう)  誕生日*9月21日
性別 *男              星座 *おとめ座 
年齢 *13              血液型*A型
学年 *2年5組            身長 *148㎝

性格 *名前通り、優しい。おっとりしていて男だが女の鏡のよう。
    友達思いで和をしっかり学校でもサポートしている。敬語を使うかなり純粋で素直ないい子。
    だが、部活になると露骨に嫌がりだす。(部活では女装をさせられている)

容姿 *並の女子よりものすごく可愛い。モデルができそうなほど美少女で華奢な体。
    金髪のサラサラの髪でワックスとかは付けていない。空色のガラスのような透き通った瞳。
    かなりピッチリと制服を着ている。明らかに男子制服なのに女の子と間違えられる。
    むしろ男子制服がコスプレに見えてくる。セーラー服とかのほうが自然。
    
備考 *二次元で例えると、なんでもできるモテモテの美少女。

一人称 「僕」
二人称 「○○くん・ちゃん」←絶対下の名前。 

女の子っぽい声の敬語で話す。

地声

79 ◆OYVkqChdsA:2009/08/10(月) 09:51:43 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
初めましてになると思います。
小説を読んだらすっごく面白かったです♪
また更新してくれたらうれしいです。

80咲柚:2009/08/10(月) 10:43:12 HOST:proxy263.docomo.ne.jp
久しぶりゞ

え…っと、咲柚は『せつね』かな〜っと…。ち、違う!?
>雪音

81:2009/08/10(月) 19:53:34 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
んー、私は雪音のこと
【ゆきね】って解釈しちゃってます((汗

桜子と優のプロフ!!!
絶対、桜子間違ってる(Σ
和はかっこよくなんか無い!!!

そして、優くんがおとめ座だと知り爆笑w
まんまだね♪
身長ちっちゃいねー、優くんは☆

>>雪音

82雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/12(水) 15:05:25 HOST:119-231-180-107.eonet.ne.jp
初めまして!
こんな駄作にコメありがとうございます。
面白いなんて…私にはもったいない言葉ですw
更新頑張りますのでよろしくお願いします☆
雫さんの小説も見つけたら読まさせてもらいますのでノ

>雫さん

久し振りノ
生きてたかー?

いや、合ってる^^
どうでもいい質問だったがw

>咲柚

あ、正解は『せつね』だよー。
まぁ、ゆきねでも別にいいんだけどねb
気まぐれで出した質問なのでした。

桜子はまだ夢を見ていますww
和を信じ切ってるんだよ。

優はおとめ座じゃないと私が許さない!←
イメージ通りだっただろうww
まだ150もいってないのがポイント☆

>誄

83咲柚:2009/08/12(水) 15:50:04 HOST:c207053.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp
やった〜☆
でも、ゆきねで打たないと
出てこない・・・

優kおとめ座・・・((笑
凝ってるねェ

また、他のキャラのプロフ
書いてね!!
>雪音

84 ◆OYVkqChdsA:2009/08/12(水) 16:24:45 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
駄作じゃありませんよ、面白いです^^
自分の小説は読まないほうがいいと思います…;
>雪音様

85雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/12(水) 16:49:14 HOST:119-231-180-107.eonet.ne.jp
第13話「オタクというより腐女子」

「うぅ……こんな格好……男として最低ですぅ……」

顔を赤らめて目に微量の涙を浮かべている優。
優が最低だと言う、今の優の格好は……

    ズバリ、メイド服だ。

正直、かなり似合ってる。俺のタイプだし。

「優にゃん超可愛い〜!ミオリちゃんを更新しそうな可愛さだぁ〜」

てかこの人はこの人でテンション上がってるし。
優の姉でオタク…であろう、風。

「あの、先輩……」
「何?なーたん。あ、先輩じゃなくて、ふうちゃんって呼んでね」
「ふうちゃんは無理ありすぎです」
「じゃあ、風先輩で。な―――たん」
「その『なーたん』て呼び方、激しく嫌気がするんすけどね……てか用件忘れる所だったじゃないすか」


はぁ、とわざとではないが聞こえる音量の溜息をついた。
疲れる………。

「先輩もオタクだったりします?」

「……『も』ってことは、なーたんもオタクなのかな?」
「い、いや、ち……違います」
「あのさぁ、あたしナナちゃんの書き下ろしのナース姿、サイン付き持ってるんだけど…なーたんにあげようか?」


ナナちゃん……ナース……サイン……  これに反応しない俺はいないわけで。

「まじっすかぁぁああああ!!? ナ、ナナちゃんのナース!? まじっすかぁぁあああああ!!!」

俺が当然のように叫ぶと先輩はクスっと面白そうに笑った。

「ほらぁ。なーたん、オ・タ・クじゃーん」
「…………あ」
「あ、ちなみにナナちゃんはあげないよ。利用したようで悪いけどね」
「………」
「まぁ、そんなに落ち込まなくてもさぁー、なーたんがさっきみたいにならなくても、
 あたしなーたんがオタクだって事ははじめからなんとなく勘付いてたからね」

え?はじめから?
てか落ち込んではねーよ。ナナちゃん貰えなかったからって。何歳だ、俺は。

「はじめからって……何でですか?」
「んー、雰囲気かなぁ」
「先輩もオタクだから、同じ雰囲気が感じたって所ですか?」
「え?違う違う。あたしはオタクだけどただのオタクじゃなくて………

先輩が何か言葉を続けようとしたとき、

「姉さーん……コレ、脱いでもいいですか……?」

優がいつもよりトーンが落ちた、げっそりとした声で先輩に声をかけた。
うわ……かなり疲れてる……。

そうだろうな、他の部員にパシャパシャ写真撮られて、ポーズ要求されて……

「いいよぉー。あ、そのメイド服結構レースの重ねが多くて脱ぐの大変じゃない?」
「はぁ………そうでしょうね……」

ああー!優がもう崩壊寸前!声が蚊みたいになってる!
てかもう脱ぐのか……少しもったいない……

「あ、じゃあなーたんに手伝ってもらえば?」
「…和くん、いいですか?」
「あ、ああ…俺は別に……」

優が「じゃあお願いします」と更衣室にかなり狭い歩幅でとぼとぼと歩いていった。

「大丈夫なんすか?優、毎回ああなってるんじゃ…」
「大丈夫、大丈夫!あたしの弟だから!妹と言ってもいいけどね!」
「先輩ほどタフじゃないと思いますよ」

これ以上ツッコんでもキリがない為、俺も優を手伝いに更衣室に向かおうとした時

「あ、なんだったらキスぐらいしてもいいよ。優に」
「はっ、はぁ!?」

何言ってんだこの人!

「少年がメイド服の美少年の服を脱がして自然にキス……萌えるなー♪」
「なっ、そ、それ…あっち系の話……」

そこで気がついた。さっき先輩が言おうとしたこと。
『あたしはオタクだけど、ただのオタクじゃなくて……』


「先輩、先輩はオタクだけど、ただのオタクじゃなくて腐女子ですか?」



「せーかい」

86雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/12(水) 16:58:00 HOST:119-231-180-107.eonet.ne.jp
↑見事に読みづらいです。
次はもうちょっと見やすいように頑張ってみます…。

いいんじゃない?
私に至っては「ゆきおと」って打ってるからw

乙女な子にはおとめ座だー!

うん、また書くよ^^
次は誰にしよう……

>咲柚

ありがとうございます!
そんな事を言ってくださるなんて……+

いえいえ、てかもう読みましたb(←
流れもよくて面白かったですよbb またコメしに行きますねノ

あ、よろしければ呼びタメしてくださいな。様なんて付けられる人間じゃないのでw

>雫さん

87パインちょこれぇと:2009/08/12(水) 18:22:15 HOST:19.net116254012.t-com.ne.jp
うにゃぁぁ////  なんか傑作作品デスね (*・ω・*)
今日見つけて読んだので、アレなんデスけど・・・。
頭脳明晰お子ちゃまキャラがでてたので、反対で、頭悪くて留年とかしてて、でも・・・あの。
アブナイ意味でゎ大人なキャラとか出して欲しいデス /////
良かったら僕の『薔薇城学園 〜男子校のドキドキライフ〜』を読んで見てくれるととっても嬉しいデス☆
書き始めたばっかで、初めての小説なので、上手く出来てるか不安なんですけど (*'-'*)

88雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/12(水) 18:22:42 HOST:119-231-180-107.eonet.ne.jp
第14話「写真部入部しませんか?」

「…優、大丈夫なのか?」
「え?まぁ、あんまり大丈夫とはいえませんが……」


俺がメイド服の後ろのチャックを下ろしながら優に聞いた。
一応言っておくが、変な意味で服を脱がせてるわけじゃない。

「でも、毎回毎回こんな格好…嫌です」


優が珍しく泣きごとを言った。

「でも、可愛いから……」

思わず呟いた俺の言葉。


「可愛い?それは可愛い女の子に言う言葉ですよ」

優はニコっと微笑んで言った。
―――うわ………こういうところが可愛いんだって。 


「――いい部なんですよ、あんな事されるけど……。皆仲良くて、やるときはやる…僕は写真部好きです」
「そう………」
「よし、制服着れました。ありがとうございました」
「ああ、帰るか」


******



「お、お帰り。優にゃん、なーたん。特には何も起こらなかったようだね?つまんねーな」
「すいませーん、最後サラっと黒い本音が聞こえたんですけどー」
「まぁまぁ、実はオタクの和くん♪」

「ちょっ―――」



部室に帰ったら先輩が迎えてくれた。
…だけならいいが、俺を紹介する時に使われる『オタク』の単語が言われたので、
俺は慌てて先輩の口を抑えた。

そして小声で先輩の耳元で言う。

「ちょっと…その事、誰にも言わないでくださいよ」
「えー、なんで?」
「俺がその事隠してるからですよ!ドン引きされるじゃないすか」
「2次元学校なんだからいいじゃん。周りがキャラ濃いからかき消されるって。なーたんキャラ薄いんだから」


あ、最後のキャラ薄いはスルーで。
後ろの方で優がクエスチョンマークを頭に浮かべながら俺達の小声の会話を眺めてる。


「つか、先輩も2次元だって分かってるんすか?」

俺と桜子ぐらいだと思ってた……この学校が2次元化してることに気付いてた事。

「んー、そうそう。優も含めて、他の2次元キャラ達は2次元ばっかが集まってる学校だって分かってないけどね」

そうなんだ…。まぁ確かに、腐女子ってそれなりに現実味があるが。

「………とにかく、俺のことはバラさないでくださいよ、先輩」
「いいけど、風先輩って呼んでよ?さっきからなーたん、あたしのこと先輩って呼ぶじゃん」
「―――――〜っ、風先輩!」
「よろしい」


よし、なんだかんだで解決………

「雨照くんっ!コレ見て!」

俺が一息ついてるとき、小さな女の子が一枚の写真を持ってきた。
青い青い、空の写真。


「……綺麗だな……」
「ホント!?」

女の子は嬉しそうに微笑んだ。


「これね、去年のコンクールで金賞だったの!
 普段はさっきみたいに優くんにコスプレさせるだけだけど…私達、やるときはやるんだよ」


へぇ……案外すごいんだな……


俺はさっきの更衣室での優の言葉を思い出した。
『僕は写真部好きです』
いい部なのかも。

俺、写真部に入ろうか―――……


「なーたん!なーたんもコスプレやってみてよ!スクール水着!」
「………」
「あ、やってくれないとあの事バラすよ?」
「ちょ、せんぱ……風先輩………」
「あ、そーだ。なーたんが入部してくれたら、これから毎回優にゃんとなーたんの女装写真撮ろうよ!」


その言葉に部員が騒ぎだす。
「まじで!?」「和くんは先ず猫耳だな」「2人のくっついた写真撮ろーぜ!」「よし、新しい衣装買おう!」


「ちょ……俺、まだ入部するなんて………」



優と風先輩が、姉と弟で同じようにクスっと笑って言った。

         
「「写真部入部しませんか?」」

「するか―――――!!!」

89雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/12(水) 18:26:21 HOST:119-231-180-107.eonet.ne.jp
傑作!?
まさかそんな神的な言葉をかけていただけるとは………

おぉっ!!大人キャラですか!!いいですねw
考えてみますね^^

パインちょこれぇとさんの小説読ませてもらいますね!
またコメ行きます!

>パインちょこれぇとさん

90パインちょこれぇと:2009/08/12(水) 20:53:45 HOST:19.net116254012.t-com.ne.jp
んぅぅ〜^^
面白いデス☆
なんかだんだんナゴくん、まともになってきてるかもデス♪
でもそーゆーのも僕的にわ好きデスー☆

91 ◆OYVkqChdsA:2009/08/12(水) 21:27:59 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
見られましたかぁ…。
コメント有難う御座います!

え…じゃあさんで…。

今回も面白かったです!
優くんと同じような目にあうナゴが見てみたいっ!

>雪音さん

92杏奈:2009/08/13(木) 11:36:23 HOST:r-118-106-221-35.g205.commufa.jp
雪音ちゃああああああん!!(何;;

お久しぶりです。杏奈です♪
・・・イキナリ、コメしちゃってごめんね;;
ていうか、覚えてるのかな;;

先日、約一ヶ月ぶりに復帰いたしました!!
とりあえず、知らない人ばっかり・・・
で、パニックに陥ったので、雪音ちゃんのところに避難((

知っている名前があったので、とりあえず、最初から読んでみましたbb
・・・すげぇwwネ申だよww(個人的には、風先輩が好き←)
なんで、そんな上手なんですか・・・対して、駄作ばっかりの自分orz
まぁ、ゆっくりがんばっていけたらと思います。

じゃ、雪音ちゃんもがんばってね!!応援してますよん♪
でぁwwノシ
>雪音ちゃん

93雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/13(木) 17:01:13 HOST:119-231-179-139.eonet.ne.jp
自分でもナゴがまともになってきていると感じますwww
前回の話は久しぶりにナゴがボケてみましたbb←
好きだなんて…ありがとうございます><

>パインちょこれぇと

見ちゃいましたよb←
いえいえ、こちらこそ^^

なんだったら呼び捨てでもどうぞ^^

ありがとうございます。
ナゴはスクール水着なので流石に無理がありあしたww
ナゴは可愛い系じゃないんだよ(Σ

>雫さん

杏奈ちゃあああああん!!(Σ

ものすごーくお久し振りですなww
いえいえ。むしろコメが欲しいのです。
覚えてるよー^^ 大丈夫!

ワオ!失礼だけど、もう来なくなったのかと思ってた;;
そうだね、短期間で人がかなり変わるからねー……
避難されて嬉しいのですv

おぉ!!最初から!!ありがとうございます><
神なんて!ネ申なんて!そんな位置はもったいない;;;
私も風先輩は結構気に入ってるb
駄作じゃないっす!コメ返しする前に杏奈ちゃんの小説読んだけど、うまかった^^
またコメに行くねbb

ありがとうございます!
またこんな小説でも読んでくれたらうれしいのです^^
ではノシ

>杏奈ちゃん

94雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/13(木) 17:02:43 HOST:119-231-179-139.eonet.ne.jp
すいません;;
↑パインちょこれぇとさんが呼び捨てになってます。
何様?って話ですよね。訂正しておきます。すいません;;;

95杏奈:2009/08/13(木) 17:42:43 HOST:r-118-106-221-35.g205.commufa.jp
雪音ちゃあああああああああああああん!!(Σ何か増えた;;

覚えてくれてたなんて・・・ありがとうです。
嬉しすぎますよぉ・・・!!

だよね。うん。まぁ、復帰したし、これからがんばれば良いかなーってww
じゃあ、避難しに来ます((

お話は、途中から読んでも分からないので・・・。
いや、神だよ!!ネ申だよぉ!!謙遜しないでbb
自分から、オタク、腐ってサラッと言うのが・・・←
駄作だよーwwあんなの。上手いとか・・・絶対無い・・・
ありがとーbbじゃ、私は、避難しに来るね!!(お前;;

大丈夫bbウチは、雪音ちゃんのファンだよww←
でぁwwノン
>雪音ちゃん

96 ◆OYVkqChdsA:2009/08/13(木) 19:36:34 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
呼び捨て!?恐れ多いですっ!

スク水…?猫耳がついていればすっごく好みです♪
猫耳は世界を救う…+。(救わないし!あれ…この台詞どこかで…)

>雪音さん

97雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/13(木) 20:35:45 HOST:119-231-179-139.eonet.ne.jp
杏奈ちゃああああああああああ    ダメだ、インドアには息がもたないぜ(Σ

もちろん覚えてますともb
私も杏奈ちゃんが来てくれて嬉しすぎる……+

頑張ってくださいノ 私は見てますから!(何
此処は避難所ですよbb←

神は杏奈だよー。私はむしろ悪魔(チョ
杏奈も謙遜しちゃダメですよ!

私も杏奈ちゃんのファンだよwwww←
ではノシ

>杏奈ちゃん

恐れ多いと言われるような人間じゃないのでbb←

世間的にはスク水というのですよね。こんなナゴは見たくないww
猫耳は自分的に大好物ですw
猫耳は宇宙を救う…(Σ違

>雫さん

98雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/13(木) 21:59:20 HOST:119-231-179-139.eonet.ne.jp
第15話「桜子の夏祭り作戦」
              *桜子視点*

「……で、結局入らなかったの?部活」
「ああ……」

私は今、ナゴの話を聞いてる。

ナゴは優くんに言われて部活に入ろうとしたらしいけど、やっぱりやめたらしい。
話によると、写真部見学で優くんのお姉さん?とかのせいで冷めた………とか。


「まあ、いいんじゃない?私だって入ってないし」
「お前は運動神経ないし、芸術とかのセンスもねーからな」



……インドアの重度のオタクには言われたくないんだけど!
キモイんだよ!何かとアニメのキャラの名前叫んで!

―――なんて言うものの、実はナゴの事が好きなのかも知れない、私。
                   いや、好きだ。

いつからか分からないけど、オタクだって知ってたけど。
カッコよくないけど。影薄いけど。

「平凡だけど。正直タイプじゃないけど。一週間たったら顔忘れそうな存在だけど」

「……は?何言ってんの、お前。なんでそんな俺の悪口言うわけ?」


ぅおお!!あまりにもナゴの欠点の多さに、思わず声を出してしまった……。
うーん、正直…ナゴの好きな所より、嫌いな所の方が多い気がする…。





「……おーい、桜子?」

んー、と思いふけってた時に、ナゴが不審に思ってか私の顔を下から覗きこんだ。
顔近っ!!!


「なっ、なななななな……………」

いきなりナゴの顔が近くにきたから、私の顔は一気に体中の熱を集めた。
本当に近いって!


「お前、何黙り込んでんだ?あ、顔赤くない?若干」
「赤くないしっ!近寄んないでよ!キモイ!オタクとかありえない!」
「え……なんで人間性まで否定するんだ?」


もう、調子狂うな………。

…あ、目的忘れるところだった。
   
今夜、花火大会がある。たしか、それなりに夜店とかも出てる大き目のやつ。
勇気を出してナゴをそれに誘おうと考えているけど……

「あのさ、ナゴ……」
「ん?」

落ち着けー……、落ち着け私。ここで逃したら終わりだ。失恋だ。きっとそうだ。



「こっ、今夜!花火大会一緒に行かない!?」

「別にいいけど」



「――――え?」
「いいけどって」

「嘘ぉぉぉぉぉ!!!」

「嘘じゃねーよ、耳元で叫ぶな。本当はチャットしようかと思ってたけど」

絶対断られると思ってた……。
ナゴって大抵、夜はチャットしてるし。


「じゃ、じゃあ!今日の7時……でいい?」
「ああ」

やった!2人きりで花火!浴衣きていこー♪


「桜子ちゃん、嬉しそうですね…どうしたんですか?」
「あっ、優くん!」
「おー、優」

私が幸せオーラを放っていると、優くんが相変わらずも可愛さでやってきた。


「あ、そうだ優。今日、俺と桜子とで花火大会行くことになってんだけど……男女2人っつーのもアレだし、お前もこないか?」
「!!?」


そ、そう来たか――――!!!
優くんって線を忘れてた………。



「で、でも優くん、部活あるでしょ?花火大会いけるとしてもお姉さんと行くでしょ?」

優くんは慌てて来ないようにしようとしてる私を気遣ってると勘違いしたのか

「いえ、お言葉に甘えて…行かせてもらいます」
「おー、サンキュ」
「…………………」





結局、ナゴとデートと思ってた花火大会は優くんも一緒に行くことになった。

99 ◆OYVkqChdsA:2009/08/14(金) 00:47:34 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
せめてちゃん付けです…今の自分は其処までしか行けない…(はぁぁ?何言ってるの、この人)

!(頭にピコッと電球マーク/Σ古っ、表現古いっ)
性転換させてツインにさせるというのはどうでしょう…?そしてスク水+猫耳
猫耳は心の癒しだ!オアシスだぁぁ!!(どつきまわしたいと思った方、正解です。)

>雪音さん

100パインちょこれぇと:2009/08/14(金) 10:57:58 HOST:19.net116254012.t-com.ne.jp
わぁぁ!! ついに100までいくんですね!
僕がその100更新目をうばうことになると思いますが・・・。
更新すっごくまってますね☆

101雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/14(金) 19:22:50 HOST:119-231-161-120.eonet.ne.jp
ではちゃんでもいいので、そう呼んでくれたら嬉しいのです☆(何様w

性転換か!なんか使えそうなので、ネタ考えときます♪
女の子になったら、案外ナゴは可愛いのかもしれない。
猫耳を世界に配布したい……+(Σ
私は正解者にはなれませんでした。←

>雫さん


はい、ここまでありがとうございました!
本編だけでで100レスいったわけではないので……本編で100レスいけるようにしたいです!
ありがとうございます。頑張ります!

>パインちょこれぇとさん

102 ◆OYVkqChdsA:2009/08/14(金) 20:00:51 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
わかりました…ではちゃんで!

そうしてください♡(何様)
名護は絶対可愛いと思います。性格はダルデレで!
嗚呼、送れるものならイメージ図を送りたい…。(駄目ぇぇ!あんたの画力はがっかりクオリティだよぉぉ!!?)
一人5個は持ってほしいですね!

>雪音ちゃん

103雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/14(金) 21:01:52 HOST:119-231-161-120.eonet.ne.jp
第16話「自分より可愛い男」

「あっ、ナゴ……」
「ゴメン、待ったか?結局ちょっとチャットしてから来たから」


『ゴメン、待ったか?』=彼氏がデートで言う言葉

まぁ、最後のチャットの綴りは無視して……。
ナゴってデートってことだよね?デートもどき。

私が昼間、頑張って誘った花火大会。






ただ、優くんさえ居なければ………。


いや、別に優くんは嫌いじゃないよ?テイクアウトしたいぐらい可愛いよ?
だけど…今回はナゴと2人きりのつもりだったから!ナゴのバカ!なんで誘ったの!?



でも、優くんがいくら可愛いとはいえ、今日の私は自信がある。




お気に入りの浴衣姿。

紺の生地に桃色や白色などの小さな花が舞っている。
大き目の白の花の飾りは自分のアップされた桜色の髪に、我ながら似合ってると思う。



女子の浴衣姿はポイント高い。
これで、隣を歩くナゴも浴衣だったら嬉しかったけど…

期待してなかっただけあって、私服だった。適当なシャツにズボン。……まあ、カッコいいけど。



………でも!今日は優くんに勝ったぞ!   相手男って時点でこんな事考えるのおかしいけど………



「和くん、桜子ちゃん、おまたせしました!」

優くんの声が遠くから聞こえた。それと同時に軽く乱れた息の音も聞こえてくる。
来たのか。
キッチリしてる優くんが、5分ぐらいの事だけど遅刻してくるなんて珍しい……。


「ゆ、優……!?何その格好?」

ナゴが優くんを見ると驚いた。

「え?」

目を細めて、走ってくる優くんを見る。
ナゴ、視力いいな………。

近づいてくるたび、まさか…と思ってたことが現実であることを知らされていく。








優くんも浴衣。女物の。

「げぶああああああああああああああ!!!?」


しかもピンク!?薔薇!?フリフリのレース付きだとぉぉぉおおお!!


「こ、こんな恥ずかしい姿で……苦しいです」

「別にいんじゃね?似合ってるし」


ナゴ!そんな言葉私には言ってないでしょ!?

「あ、桜子ちゃんも浴衣ですか?可愛いですねっ」
「君には負けるって………」

優くんの頭についてるのはキラキラのビーズがついたピンクの薔薇。
私と格が違いすぎる…………。


「その格好、また風先輩に着せられたのか?」
「風先輩?」
「ホラ、例の優の姉貴だよ」


風…って言うんだ。

てか、え?お姉さんに着せられたの?そりゃ、自分の意思で着られてもやだけどさ。

「はい、姉さんに……。嫌って言ってるのに、脱いだら写真を出会い系サイトに投稿するって言うんです。
 本当は丈が短い浴衣の予定でしたけど、まだ長い浴衣になっただけ良かったです」

「あー、予想つくな。てか実の弟の写真を出会い系サイトに投稿するってどうよ」


優くんは小さな溜息をついて言葉を続けた。

「あとは、猫耳と猫の尻尾つけろとか…ウィッグつけてツインテールにしろとか…断るのが大変で遅れました。ご迷惑かけてすいません……」

「ああ、いいけど」
「う…うん………」




優くんのお姉さん何者!?

104雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/15(土) 03:41:16 HOST:119-231-160-208.eonet.ne.jp
ありがとうございます。本当に嫌気さしたら呼び捨てでいいですよw

どうやって性転換させるかですね……。理由もなしにできないですしwww←
ナゴは基本、ダルですね。絶対ツンデレとかクーデレとかにはならない☆
イメージ画見てみたいですw どうなっているのでしょーか。
1人5個!?ではその中にウサ耳も入れたi(蹴

>雫さん

105 ◆OYVkqChdsA:2009/08/15(土) 16:56:47 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
番外編とかでどうでしょう。最後はナゴの夢オチで。
実は書いていたりします。
ウサ耳入れるのならバニーのコスプレ入れたいです。

>雪音ちゃん

106雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/16(日) 18:34:56 HOST:119-231-152-124.eonet.ne.jp
番外編ですか、やったことないのでやってみようと思います^^
そうですね、夢オチで…と、私が言ったらネタバレですな☆
書いてるってナゴを!?
バニーちゃんはカワユイですwww
でもちょっと危険ですね、スク水に続きw

>雫さん

107 ◆OYVkqChdsA:2009/08/16(日) 19:05:44 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
是非やってください!
ナゴがベットからずり落ちて「ゆ、夢か…。楽しかったような楽しくなかったような…」
みたいな感じがイメージです。
ナゴを書いてます!キャラ壊れてるかもしれませんけど…。
そうですね…。バニーは危ないですね…。

>雪音ちゃん(自分のことは呼び捨てで構いません)

108杏奈:2009/08/16(日) 21:36:18 HOST:r-118-106-234-231.g205.commufa.jp
雪音ちゃああああああああああああああああん  

一応、運動部だから、それなりにはおkだと思いたい←

ていうか、あの優クンの可愛さ!!ハンパねぇww((
超、見てみたい+。 きっと、私より可愛いんでしょうよ・・・。 

こっからは、コメ返↓
見てるとかwwストーk(ry/おま、避難所の管理人様にどんな口をきいてる!?←
避難所ーbb おkですbb

あ、じゃあ・・・自分、大魔王で良いですbb←
雪音ちゃんは、悪魔は悪魔でも、超可愛いくて天才な悪魔なのさー♪(何故、悪魔;;

私は、雪音ちゃんの大大大ファンだよwwwww←
でぁwwノシ

親戚の家に遊びに行っていたので、遅れました;;
>雪音ちゃん

109雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/17(月) 14:47:57 HOST:119-231-179-27.eonet.ne.jp
ではチャレンジしてみますbb
楽しかったのですかwwww それもいいですね^^
いえいえ、雫さんは絵が上手そうです…。
私も絵を書くのは好きですが、壊滅的です☆
でもバニーは好きだったりw

雫さんが呼び捨てにしてくれたら呼び捨てにしたいと思いまs(殴

>雫ちゃん(とりあえずちゃんでw)

杏奈ちゃ…………ダメだ…インドアな上、文化部だなんて。

優くんはこんなに美化していいのかと思ってしまうw
世界のどこかにはきっとそんな子がいるb  そんな事を言ってはダメだ!

私はストーカーのド変態だよbb←  |・ω・)
さぁ、おいで。未知なる世界の避難所へ(来なくなるw

大魔王様!(オマ
超可愛いも天才も外れてるよw
真っ黒なバカだよww

私は杏奈の大×100ファンだよ♪(ウゼ

私ももうすぐ旅行いくかもしんない;;;

>杏奈

110杏奈:2009/08/17(月) 15:21:02 HOST:r-118-106-219-21.g205.commufa.jp
よし、勝った!!((
文化部なのかーwwじゃあ、オーケストラ部?

イヤ、可愛い男の子は良いよ!!超良いよwwショタ良いよ、ショタ(Σ変態発言!!
居たら、すぐにでも、彼女になって欲しいな← いや、負けるよ。絶対、負ける(´・ω・)

ストーカーwwワロタww
でも、そんなアナタが、大好きです!!(ぇ。
変態は、自分もだから大丈夫サ。付いて行くべしっbb

うん。(腹黒)大魔王bb((
でも、悪魔って可愛いと思うんだよね。
今度そういう系、書いてみたいな。うん、書こう← 

じゃあ、私は1000倍で・・・(いつまで、続くの・・・コレ。(;・ω・)

おぉ・・・旅行ですか。まぁ、楽しんでたら、良いネタとか思い浮かびますよbb
どこまでいっても、プラス思考♪
>雪音

111 ◆OYVkqChdsA:2009/08/17(月) 19:45:38 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
お願いしますっ。
新鮮だったんでしょうね…。
バニーはいいですよねぇ…。メイドもいいよな…。

はひ!?自分などが呼び捨てにしてよろしいのでしょうか…。

>雪音ちゃん

112雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/18(火) 15:28:40 HOST:119-231-178-233.eonet.ne.jp
何!勝負だったのか!(えw
いや、吹奏楽b 似たようなものだけどね^^

私も超ショタコンbb 可愛い男の子は私の嫁だよ♪(チョ
私も居たら、結婚してほしいな←← いやいや、それは分からない!

笑われたwww |・ω・)ジー  ←ストーカーw
私に大好きなんて言ったら終わりだよ!?(殴
ダブルで変態なのだ、私達♪←

腹黒大魔王か……大魔王様!(Σ
そうだねぇ、前書いてた小説、(本物の)悪魔出してたからbb
腹黒系は書こうと考えてる、私もノ

じゃあもう言わないwww

そうだね、旅行をネタにするっていいなww
考えてくる^^
マイナスがない人間ノ

>杏奈

はい!絶対やります^^
新しい発見をしてしまった…みたいなwww
メイドは優くんがやってしまいましたw

どうぞ!前も言いましたが、タメでもbb

>雫ちゃん

113雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/18(火) 16:22:29 HOST:119-231-178-233.eonet.ne.jp
   「べ、別にアンタのためじゃないから!」

名前 *泉川 千里(いずみがわ ちさと)   誕生日*12月13日
性別 *女                 星座 *いて座 
年齢 *13                 血液型*A型
学年 *2年5組               身長 *150㎝

性格 *一言で言うとツンデレ。和曰く、ツンとデレの使い分けが上手いらしい。
     人が体調を悪そうにしていると保健室に連れていくようないい子。素直じゃないが純粋。デレの後はもちろん照れ隠し。
     「アンタのためじゃないんだから」と、もちろん言う。褒めたりすると顔を真っ赤にして照れて怒る。

容姿 *黒髪のツインテールで、下すと胸下あたりまであるだろうという長さ。
     ツインテールしているゴムには飾りはない。明るい茶色の瞳。結構小柄でなかなか可愛い。
     普通に制服を着こなしている。
    
備考 *二次元で例えると、ツンデレ少女。

一人称 「私」
二人称 「○○」←大体苗字。 

まさにツンデレの話方。

 
   「なーたんと優にゃんはくっつけばいいのに………萌えるし」

名前 *波谷 風(なみや ふう)    誕生日*4月6日
性別 *女              星座 *おひつじ座 
年齢 *15              血液型*O型
学年 *3年1組            身長 *158㎝

性格 *優の姉で和と同じくオタク、というより腐女子。
     優とよく似た容姿だが、優とは正反対の元気でいつもハイテンション。
     部活では、よく慕われてる頼れる先輩。いつも部活の初めに優を女装させる。
     BLとかGLとか大好き。和と優がくっつけばいいと思ってる。

容姿 *優と同じ綺麗な金髪の腰近くまであるロングヘアー。下ろしてる。
     優の空色の瞳とは反対にエメラルド色の緑色。普通にしてれば優と同じぐらい超絶美少女。
     セーラー服が制服の学校だが、いつもコスプレだとか言いながら嬉しそうに着ている。
    
備考 *二次元で例えると漫画が好きなお姉さんキャラ。現実的に言うと気持ち悪いくらいの腐女子。

一人称 「あたし」
二人称 「○○○」←可愛い子にはニックネームをつける。 例:なーたん(和) 優にゃん(優) 

元気でテンションが高い話方。 オタク用語もよく使う。

114雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/18(火) 19:04:43 HOST:119-231-178-233.eonet.ne.jp
第17話「偶然?必然?」

なんで優くんも浴衣なんだ……。
私がナゴだったら、絶対私より優くんを好きになるって……。
優くん美しすぎるよ……なんだったらお嫁に貰ってもいいぐらい。



「桜子、なんも買わないのか?まだ花火まで時間あるのに」

ナゴは私の気も知らないで、勝手にバナナチョコを買って食べている。

「えっ?あ、う、うん」
「混んでるし、金くれたら買ってきてやるけど」


こ、混んでるから買ってきてくれる……?
ナゴ、心配してくれてるの?


「ホラ、欲しいんだろ?焼きそばと、お好み焼きどっちがいいんだ?」


…ん?何故、その2つをチョイスしたんだ?

「……あの、なんでそんなに選択肢の幅が狭いの?その2つおかしいでしょ。林檎あめって頼もうとしたんだけど」

そりゃ、そういうのを食べたいのも山々だけど……
男の前では林檎あめとか、わたあめとか…そういうの選ぶって。


ナゴは一瞬キョトンとしたが、すぐに元に戻り鼻で笑った。

「お前が林檎あめとかわたあめとか、そんな女々しい物好きなわけないだろうが。男勝りのくせに」
「はぁ!?」


正解!じゃなくて……


「あ、あのさ…ナゴ……」

私がそこまで言ったとき、優くんが駆け寄ってきた。

「和くん、わたあめ買ってくれてありがとうございました!すごく美味しかったです。……これ、お金返しますね」
「おー」



ナゴ、優くんにも買ってあげたのか……

あれ?優くんはわたあめじゃん!!!

なんだこの差………



てか、ナゴがむかついてきた。







一人で勝手に拗ねてるとき、遠くから声がした。



「あ、アレ……バカの雨照じゃないのか?あとはアホの末木に、女の波谷か」
「そうみたい……小陽向さん、雨照と波谷はそれで合ってるけど、末木さんはアホじゃないから」
「うっせーな、レズが」



声の持ち主、あとこのおかしい会話で分かった。
乃亜ちゃんと紫乃ちゃんだ。



見てみると、やっぱりとしか言いようがないが…合ってた。

しかも、何故だか分からないが、2人は手を繋いで歩いていた。

無論、紫乃ちゃんは嫌そうにしていた。

115杏奈:2009/08/18(火) 19:56:23 HOST:r-118-106-209-146.g205.commufa.jp
うん。勝負だbb((
へぇ・・・ちなみに、楽器って何やってる?

え・・・ゆずらない←
僕も結婚するべしっ!!← 優クンの可愛さには負けますよ;;

笑ったww(( (///゜Д゜)キャー
本当に、大好きなんだ!!結婚しt(ry
だね。「変態コンビ」でおk☆((

ふはははははh(ry/Σお前に何があった;;
おぉ!!シリアス的なの、書きたいなぁ・・・ってww

うん!!ピンチはチャンス!!
って、誰か言ってた気がs(ry

っていうか、桜子ちゃんの扱いが・・・
ナゴ、気付いてあげなよおおおおお!!
>雪音

116雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/08/18(火) 22:57:30 HOST:119-231-180-111.eonet.ne.jp
私はいつも敗者w
トロンボーンだよbb 知ってるかい?

こっちがゆずらないし←←
絶対見つけて結婚するぞ!← そんなことないかもしれないかもしれない。(殴

ストーカーは笑われても追い続けるんだよ |・ω・)ジー  ←
仕方ない、結婚してあげよu(タヒ
私達は変態です、が合い言葉だ!

大魔王様が壊れたよー!怖いよー!
シリアス!私の好物だ!←ギャグ書いてるけど。

それは誰だ!\(゜ロ\)(/ロ゜)/

ナゴは鈍感です☆
桜子の恋のきっかけを書こうかな……

>杏奈

117杏奈:2009/08/19(水) 00:08:17 HOST:r-118-106-209-146.g205.commufa.jp
私はいつも、勝者♪(Σおまっ・・・ちょ、バカなの?←
あぁ・・・あの、何か長いヤツ?(意味不明orz

いや、これだけはゆずれないし←←←
結婚♪結婚♪(( いや、絶対負ける。女・・・辞めようかな←

追い続ける、フイタww г(//゜Д゜)」ダッシュ
キャーww ダーリン、式は何所であげる?((
うわ、イヤな合言葉ww←

壊れてるのは否定できんが、怖いってww
自分の場合、無論「シリアス→コメディ→ラブ」になるんでしょうが。

・・・さぁ?でも、聞いた事あるbb

鈍感にもほどがあるだろおおおおおお!!
桜子ちゃんの思いに気付け、バカアアア!!←
お、面白そうww
>ダーリn(ry

118雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/09/06(日) 21:23:45 HOST:119-231-179-42.eonet.ne.jp
うわww意味わかんねwww(テメ
うーん、まぁ合ってる。(は

相手が杏奈だとしても私は譲らないのだ←←←←
待ってろ、世界中の可愛いやつら! 辞めんなよw私なんかもう女でもない生物になってるからさw←

フイタのか!やったぜ!  г(///・Д・)」ハアハア マッテクダサイ←変態すぎる☆
お前の為ならどこでもいいぜ+
でも変更不可能だ!

否定しないのですか、魔王様! 怖いもんは怖い。(チョ
ほぉほぉ、覚えておこう。(意味不

おいおいw さぁ?かww

杏奈から和に言ってやれ!
一応桜子も、それは承知の上で好きなんじゃないかな。
マジで!?んじゃ、また書く♪

>ハニー(

119雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/09/27(日) 18:27:59 HOST:119-231-183-119.eonet.ne.jp
   「他の子にデレデレしてたら蹴っ飛ばすからね、暁也!」

名前 *鈴井本 鶇(すずいもと つぐみ)   誕生日*8月4日
性別 *女                  星座 *しし座 
年齢 *14                  血液型*B型
学年 *2年5組                身長 *160㎝

性格 *ドS。彼氏の暁也とは反対にSな面は結構人に見せてる。自然にそうなるらしい。
     暁也が大好きで、何かと暁也の心配をする。でも少し歪んだ愛情表現だけどお互いそれで満足してる。
     割と優しい面もあるが、なかなか拝見できない。


容姿 *スタイルも良くて、美人系。
     背中あたりまである長い色素が薄いクリーム色っぽくなった髪をポニーテールにしている。
     茶色と黄色が混ざったような瞳の色。制服のスカートを少し短くしている。    
      

備考 *二次元で例えると、ドSな女王様。

一人称 「私」
二人称 「○○」←苗字 暁也に対しては呼び捨て。

落ち着いた話方。 



 
   「僕は鶇様の下僕でございます!」

名前 *松田 暁也(まつだ あつや)    誕生日*2月20日
性別 *男                星座 *うお座 
年齢 *13                血液型*AB型
学年 *2年5組              身長 *160㎝

性格 *ドM。彼女の鶇にしかMな面を見せないが、時々一般人にも見える時も。
     鶇に逆らうとお仕置きされる。が、本人はそれを願っている。
     鶇意外の人には強気で敵対視。鶇に他の誰かが近付くとすっ飛んで行く。鶇が大好き。

容姿 *暗い茶色の髪でワックスで少し跳ねてる。制服はちょっと着崩してて、学ランの下には
     赤色のTシャツを着ている。黒色の瞳。少しチャライ見た目。
    
備考 *二次元で例えると、女王様に尽くすドMな奴隷。

一人称 鶇に対して→「僕」 その他の人に対して→「俺」
二人称 「○○○」←名字 「お前」  鶇に対しては特例で「鶇様」 

鶇には敬語。それ以外には冷たくて威嚇してるような話方。

120雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/09/29(火) 03:36:43 HOST:119-231-175-17.eonet.ne.jp
   「ウフフ、一般庶民じゃ龍造寺家の愛衣子様には敵わないのよ!」

名前 *龍造寺 愛衣子(りゅうぞうじ あいこ)   誕生日*11月7日
性別 *女                 星座 *さそり座 
年齢 *13                 血液型*A型
学年 *2年5組               身長 *156㎝

性格 *世界的にもかなりでかい会社の社長の娘。すごい金持ちでそれを鼻にかけている。
     自分以外の人間は庶民としてまとめている。そのためか、高飛車で偉そう。女王様みたいな存在になってる。
     今までいい環境で育ってきたせいか、一般の女子ができることができなかったりする。
     

容姿 *金髪に近い明るい色の髪をクルクルに巻いてて、ツインテールにしてる。
     ツインテールは赤いリボンで縛ってる。赤色と桃色が混ざったような色の瞳。
     制服には勝手に宝石とか縫いつけてる。値段がやばそうな、でかい宝石の指輪とネックレスをしている。
    
備考 *二次元で例えると、金持ちの高飛車少女。

一人称 「私」
二人称 「○○○さん」←名字の場合が多いが、大抵の人に対しては「一般人」などと呼ぶ。 

女王様気取りの話方。

 
    「可愛い女の子は全員俺のものだかんな」

名前 *霧島 怜次(きりしま れいじ)   誕生日*8月19日
性別 *男                 星座 *しし座 
年齢 *14                 血液型*B型
学年 *2年5組               身長 *171㎝

性格 *女の子が大好きで典型的な女たらし。暇があれば口説いてる。
     男は敵で、自分を下の名前で呼ぶことを許さない。
     女の子と優は呼んでもいいことにしている。桜子とやけに仲がいい。

容姿 *優とは違って、地毛じゃなくて染めた金髪。焦げ茶色の瞳。
     制服は着崩してて、下に派手なTシャツを見えるように着ている。
     アクセサリーも、ネックレスやらピアスやらをやたら付けている。
    
備考 *二次元で例えると、女たらしのチャラい奴。

一人称 「俺」
二人称 「○○○」←男に対しては名字 女の子に対しては下の名前 

まさに男って感じがする話方。

121雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/04(日) 11:30:15 HOST:119-231-171-249.eonet.ne.jp
第18話「第2の敵」


「あれ?桜子、あれ椿と小陽向なんじゃ……」
「来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな」
「ど、どうしたんですか桜子ちゃん!何の呪文なんですかそれ!!」


どうしよ、もうナゴ、あの2人発見しちゃったよ。
ていうかあの2人こっちに来てるよ。どうしようもありません。




「何やってんだお前等…」
「末木さん?なんでこんなイカれた奴等と一緒にいるの…?」


「お前こそ何やってんだよ、小陽向。お子様はとっとと帰れ」
「い、イカれたって……酷いです」

うん、もう喋ってしまいました。
関わっちゃったよ……


もういいよ、元々ナゴとデートっぽい感じは皆無だったし。


「こ、こんばんはぁ…2人とも……。なんでこんな所にそんな珍しい組み合わせでいるの?なんか手繋いでるし」

私がとりあえず質問をすると、
紫乃ちゃんは(ものすごく)嫌そうな顔をした。


「僕が祭りに来てたらこの女と会ってな。
 そしたら『小陽向さん1人なの…?危ないから私と一緒に行こう?』っつって僕の手を勝手に繋ぎやがったんだ」

「な、なるほどぉ…」


うーん、ありえる話。
ていうか、そのあと私達を見つけないでほしかった。


「末木さんは、なんだこんな奴等と祭りなんかに……」

「えっ!?あ、ぁああ…え、そ、その、ナゴと優君が祭り来てるところに偶然会って、合流したといいますか…」


私のとっさの言葉に、ナゴの『話違う!』という痛い視線が突き刺さる。
だってこんな真実言えるわけないでしょ……私から誘ったなんて。



「…そう。不運だったね……じゃあ私達と行かない?」



「結構です―――――!」





私はナゴと優くんをひきつれてダッシュで逃げた。


****


「フフ…フ…危なかったぜ…」

よし、セーフ……危なかった。
たしかに流れ的に「来る?」みたいな感じになってもおかしくないな。
私が仕方なくナゴと優くんについてってるみたいだし。



「なんだよ桜子…いてーな。別に女子のほうについていきゃいいじゃねーか」
「ダメ!」
「即答かよ」


全く、鈍感だなぁ。
くだらない漫画の女の子見てるんなら、現実の女の子だって分かってほしい。


「はぅ……慣れない下駄で走ったから疲れたのです…」
「か、かわいっ!」


優くんが疲れて近くに腰かけて、一息ついてる時、ナゴが「あ」と声をあげた。



「どうしたの?」
「あ、いや…あいつって……」







ナゴが指差した先は、
宝石の塊のようなキラキラした浴衣を着た龍造寺さんだった。

122 ◆OYVkqChdsA:2009/10/05(月) 19:58:51 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
久々にきさせてもらいました!
凄く面白かったです♪
嗚呼…もう本当すごいなぁ…
続きが気になります!
では、また来ます!

>雪音ちゃん

123雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/06(火) 18:25:03 HOST:119-231-180-249.eonet.ne.jp
お久しぶりです!
そうですか?ありがとうございます!
いえいえ、そんなことないですよノ
頑張りますねノ 

>雫ちゃん

124 ◆OYVkqChdsA:2009/10/06(火) 19:40:42 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
そんな事ありますよ!
頑張ってくださいね。

>雪音ちゃん

125雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/07(水) 01:59:43 HOST:119-231-167-176.eonet.ne.jp
いやいや、ないですよマジで((汗
今度、雫ちゃんが前に言ってた性転換のリクをやってみようと思います!

気付けば何気に>>123とってるよ。ワンツースリー。

>雫ちゃん

126雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/07(水) 02:45:14 HOST:119-231-167-176.eonet.ne.jp
第19話「ツンデレ+浴衣」


「あらぁ?誰かと思えば、庶民その1とその2とその3じゃなぁい」


浴衣というか…ドレスにもなりそうな衣装をまとってる龍造寺さんは、
私達が声をかける前にこっちを見つけた。チッ。


「その脇役扱いやめてくれるか。あんたの人生じゃ脇役かもしれねーが、俺の人生は俺が主人公なんだよ」
「な、和くんの最後のそのセリフ…もうちょっといい所で言って欲しかった気もします」


もうコント始めてやがる。みんなバカ。



「あら?あなたはなんて恰好してるのかしら、優?」

龍造寺さんは、優くんのすさまじく似合ってる女装姿を見て言った。
龍造寺さんは他の人には大抵名字だけど、唯一優くんだけは『優』と呼ぶ。ひいきか。



「えぇ、と…これは………こういう男物の浴衣です!!」



分かりやすい嘘つくな―――――――――――――!!!


龍造寺さんだってバカじゃない。こんなのすぐにバレ……


「そうなの?ふ〜ん…今時の庶民はそんなのもあるのね」


信じたよ!あんた、庶民って言葉使えば済むと思うなよ!


「全く、そろいもそろって庶民ね……こんな祭りなんて来てる時点で庶民の証拠だわぁ」
「い、いや…龍造寺さんだって来てるじゃん」

私の言葉に、龍造寺さんは鼻で笑った。


「私がこんな一般人にまぎれこむわけないじゃない。私は花火の招待席に行く途中よ」

おいおい、招待席かよ。
お嬢すぎだろ。


「では、私はそろそろ行くわ。それでは失礼」

龍造寺さんは、キラキラの扇子で自分を仰ぎながら高らかな笑い声を残していった。
なんでだろう、けなされたのに不思議とムカつかない。










「あれ、桜子と雨照と…波谷?」


後方から聞きなれた声が聞こえた。
この声………!!



「ち、千里…!?」

泉川千里。振り向くと、やっぱりそうだった。
千里は、最近私の中でも結構仲良くなってきた子だ。
前は『泉川さん』と呼んでいたものを、『千里』と呼ぶようになった。

よく、ナゴがツンデレだとわめいてる。
私もそれは否定しない。千里はツンデレでいい子だ。


「あれ?泉川」
「千里ちゃんじゃないですか。千里ちゃんも祭りへ?」

千里は優の顔も見ずに、ツンとそっぽを向きながら答えた。

「私の近所の子が来たい、って言ったから連れてきてあげただけ……何か文句ある?」




「ほぉ、今はツンか」
「ナゴ、キモい」
「すいません」


ナゴがふと千里を見て言った。


「お、浴衣?」

千里は浴衣だった。薄いピンクの、淡い桜。


「そうだけど……どうせ似合わないなんて言うんでしょ」

「いや、似合ってる」

千里は顔を赤くさせた。
そして自分の姿をぱっと見直した。


「に、似合ってなんかないじゃ…ない」
「や、可愛いし」
「かっか…可愛くないわ!別にあんたにそんな事言われて嬉しくなんかないんだから!」


千里は、赤くなった顔を浴衣の袖で押さえながら、恥ずかしかったのか走り去った。
ナゴは、「いいデレっぷりだ」と満足そうだった。







なによ、ナゴのバカ。
私にはそんな事言わなかったじゃない。
ていうか、浴衣であることにすらつっこまなかったじゃない。
それなのに、千里には「可愛い」だなんて言って。
バカ……。



自分でも分かってるよ、ただのやきもちだってこと。

127 ◆OYVkqChdsA:2009/10/07(水) 18:56:04 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
あるのに―。
おふぁ!マジですか!?
嬉しいですっ!も、萌へっ…!

おお+
なんと言う奇跡。

>雪音ちゃん

128雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/11(日) 11:37:43 HOST:119-231-145-228.eonet.ne.jp
まぁ、今の話が終わってからですが…
喜んでいただいて嬉しいです+

何も思わずに投稿してました…

>雫ちゃん

129:2009/10/11(日) 18:03:32 HOST:softbank219182178139.bbtec.net
ちょう久しぶり(笑

雪音>>

やべぇ、乃亜ちゃん出てきたしv
ツンデレちゃんも大好きだっ♪+。
読んでて楽しかったよb
…このノリだと怜次も出てきそうだよね(笑

それと、ブログに来てくれてありがとうねっ♪
雪音が来てくれてめっちゃ嬉しかったです㊤+。
此処にもなかなか来れなくてゴメンね;
乃亜ちんが出てくると嬉しくて、パソ禁中もやってきます←

でわノン

130雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/12(月) 00:45:06 HOST:119-231-164-28.eonet.ne.jp
またもや久し振りですなw

乃亜ちゃん出しちゃったぜ+
提供キャラ同士を絡ませてみたよノ
ツンデレ…案外やりづれぇ。でもありがとん^^
正解♪((

どういたしまして^^
私でよかったらまた行くからねーノ
いやいや、待ってるから大丈夫bb
パソ禁って……だから携帯なのか。ソフトバンク。

>誄

131雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/13(火) 18:56:49 HOST:119-231-180-250.eonet.ne.jp
第20話「SMデート」

私が若干負のモードに入りかけた時、
私の肩に手を置かれたような体重を感じた。

「桜子…?あと、波谷と雨照?」
「え?」

手の先を見ると、もはや偶然と言えなくなってきたがクラスメイトの鶇。……と、その隣に彼氏の暁也くん。
デートか?私は今好きな人の事で悩んでたのに…そんな時にカップルに会うって、いじめですか。


「鶇ちゃんですか。こんばんは」
「デートかよ」

「ラブラブでいいじゃん。ヒューヒュー」
「お前無表情でヒューヒューとか言うな!こえーよ!」


鶇は、私達の会話を聞いて鼻で笑った。


「フッ……デートぉ?そんなんじゃないわよ。強いて言うなら犬の散歩ね」


犬の散歩?
私達一同はそれの意味が分からずに、首を傾げた。

鶇は私達の様子を見て、左手を私の目線まで持ち上げた。
何かあるのかと思って見てみると、左手は鎖を握っていた。


「……鎖?」



不審に思い、鎖の先を目で辿ってみる。
つながっていたのは、





暁也くんの首についている、首輪だった。






「どこまでSなんだよぉぉお――――――――!!!」

首輪を見た0・5秒後にはナゴがツッコんでた。
おお、さすがツッコミキャラ。はえー…。


関心してる私とは反対に、今まで黙ってた暁也くんがムッと嫌そうな顔をした。


「貴様!鶇様になんて言葉を!どうせなら俺に言え!」
「お前もドMか!!」
「違うわ!誰がお前なんかに!俺がMに目覚めるのは鶇様だけだ!!ねっ、鶇様!!」

暁也くんがキラキラした目を鶇に向ける。
すると鶇は一言。




「るっさい」




「フフ……それでこそ僕の女王様、鶇様でございます」

暁也くんは、ぽっと顔をほんのり赤くさせた。

「なんでだよ!しかも何照れてんだ!?」


あーあ……なんて思ってる時、私はまた新たなる敵を発見した。


金髪で、はねた髪。
チャラチャラとアクセばっかつけてる。




「怜次?」




私は名前を言ってから「しまった」と思った。
怜次に関わるなんて墓穴だった。


振り向いた人物は、やっぱりそうだった。
霧島怜次。



「お〜、桜子じゃーん。あ、鶇も優もいる。ラッキー♪」



その声に、ナゴと言い合ってた暁也くんが、ばっとこっちを向いた。
私の先にいる女たらしを見て、慌て始める。



「つっ、鶇様、もう行きましょう!危険です!」

怜次がどういう男か知ってるため、危険だと察知したらしい。
さっきまでは鶇に引き連れられてたのに、今度は暁也くんが鶇を引っ張っていく。

「わ、わかったわよ!わかったから引っ張らないで!お仕置きするからね!?」
「むしろしてほしいですから!急ぎましょう!」


暁也くんはそのまま猛スピードで走って行った。
うん、マゾじゃなかったらいい彼氏なんじゃない?彼女思いだし。


「桜子も、なぜか優も浴衣だ〜。かーわいー!」

それに比べて……こいつは女だったら見境なしか。
あ、優くんは女の子じゃないけどね。

「なんで雨照となんか来てんの?つまんないんじゃねー?」
「うるせーわ」


ナゴが思いっきり睨む。
うん…ムカつくだろうね。私でもムカつく。

「つーわけで、桜子も優も俺と行かねぇ?」
「行かねぇ」
「あ……遠慮しときます」


流石に心の広い優くんも、ちょっと引いてる。


「お前帰れば?」
「なんだよ雨照。俺がモテるからって嫉妬か〜?」
「別にお前モテてはねーよ。勝手にナンパしてるだけだろ」





ああ…もう当初の目的が完全に果たせない。
ていうか、当初の目的を忘れつつあるよ。

132雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/24(土) 00:10:03 HOST:119-231-181-168.eonet.ne.jp
第21話「怜次暴走、阻止」


早く怜次帰ってくれないかな…
そんなことを思いながら、(殺気をこめながら)怜次を睨んでいた時


「……なんか聞こえないか?」


とナゴが呟いた。
…何か聞こえる?



「何かって何?」
「誰かの叫び声…みたいな」
「叫び声ー?」


とりあえず、耳を周りの音に傾けてみた。
でも、聞こえるのは花火の音と人の笑い声。

叫び声だってあるかもしれないが、そんな声は埋もれてしまってる。
その証拠に、ナゴ以外の私達3人は首を傾げていた。


「誰か知ってる声が聞こえた気がしたんだけど……気のせいか」

ナゴがそう、諦めかけた時、優くんが「あっ」と可愛い声をあげた。


「気のせいじゃないと思いますよ、和くん。僕にもそれらしきものが聞こえました!」

「えっ、優も?」

怜次が驚く。
私もまだそんなの聞こえない……




『………ぁ――……』



「あっ!聞こえた!」
「やっぱり?」

確かに今聞こえた。
ナゴの言うとおり、知ってる人のような叫び声。
誰の声かは忘れたけど……。




『………あぁ――……』

「ホラ、また」
「聞こえましたね」
「うん」
「聞こえねーって…俺…」




『………り………あぁ―――…』


「誰の声だろ?」
「めっちゃ叫んでんじゃねーか」




『……り……あぁ―――!』


「あ、叫んでるの、あの人じゃないですか?」

そう言って優くんが指差したのは、かなり遠くからこっちに走ってくる女の人。
たしかに何か叫んでる様子だ。





『……り……まあぁぁ―――!!』

「あ、あれか」

怜次もどうやら分かったようだった。






『……り…しまあああ――――!!』


「あっ、この声ってもしかして…」
「もしかして…」
「もしかして…」
「もしかして…」

全員、声の主を思い出した。
気付いた時には、その叫んでた人はこっちとの距離は残り2メートルぐらいだった。





『霧島ぁああああ―――――!!!』


「梓川!!」
「梓川先生!」
「やっべ!」


すごい顔で走ってきたのは、私達のクラス担任の美人教師、梓川だった。


「俺逃げるわ!じゃーな、優、桜子!!」

怜次はそれだけ早口で言うと、全力疾走でこの場を去った。

…梓川先生から逃げてるのか?



「霧島ぁあああ―――!!
 貴様、女にナンパなどしおって―――!!根性叩きなおしてやるわぁあああああ!!!」

「ごめんなさいってぇええ!!もうしません!!だから殺さないで―――!!!」


なるほど。

怜次が、先生にナンパしてる所を見つかったか、先生だと知らずに先生にナンパしたか。
どちらか2択だな。


どっちにしろ、厄介払いで来た。
今、怜次は命の危険にさらされてるけどね。

ナイス先生。

133雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/10/25(日) 17:08:38 HOST:119-231-169-215.eonet.ne.jp
第22話「腐女子なお姉様?」


「あっれー?エナちゃんの声聞こえたと思ったんだけどなー?」
「!?」


突如、綺麗な声が私の耳元で聞こえた。
エナちゃんって…梓川先生のことだよね?

思わず、声が聞こえた左隣を見る。



わ……綺麗な人。
そこには、言葉を失うぐらいの美人がいた。

サラサラの金髪のロングヘアーに綺麗な目の色。
浴衣じゃなかったが、そこらへんの浴衣を着飾った子より断然可愛かった。


私の目線に気付いたのか、その人はこっちを見た。
ヤバ…見つめすぎちゃったかな?





「あれっ、なーたんと優にゃんじゃん!」




……へ?



ナゴと優くんはこっちに気付いて、私の方を見た。


「風先輩…!?」
「姉さんじゃないですか!」


う、嘘……この人って……


優くんのお姉さん、風さん!?



「やっぱりそうだー!やったぁ、なーたん達と会えた♪」

その人はあどけない笑顔を見せた。
どこか優くんの面影のある笑顔。

そもそも、優くんと容姿がかなり似てる。かなりの美少女。
これなら、この人が優くんの姉だと言われても納得がいく。


ただ、雰囲気がかなり違うが…。


「ね、姉さんなんでこんな所に…?今日、祭りにはこないって言ってませんでした?」
「あ、そうそう。予定してたオフ会がなくなってねー。愛しのなーたんと優にゃんがいる祭りにきちゃった♪」

私は茫然としていた。




「ん?このなーたんの隣にいる子、なーたんの知り合い?」
「えっ?」

風さんは私の存在にようやく気付いたらしい。
風さんの隣にずっといたのに…。
そんなに私存在感ありませんか?


「ああ、そいつ俺の幼なじみ」
「へぇー、幼なじみかぁ。また萌える設定だねっ」
「幼なじみは萌えますけど、こいつの場合萌えなんてありませんよ」


も、萌えっ……!?


「ねぇ、君の名前教えてよっ」

風さんは私の顔を覗き込んだ。
やっぱり優くんのお姉さんだよね…顔立ちがいい。


「え、えっと、末木桜子って言います」
「へぇー、『木』って漢字を書く率が多い名前だね」
「ほ、ほっといてください!」

そんなこと自分でも気にしたことないよ!

風さんはゆっくり微笑んだ。



「優にゃんから聞いてるかもしれないけど、あたしは波谷風。優にゃんの姉さ!
 風先輩って呼んでね!ふうちゃんでも可」
「じ、じゃあ風先輩って呼ばさせてもらいます…」


ふうちゃんは無理だ。流石に。


「じゃあよろしくね、桜っち!」





……え?桜…



「さっ、桜っちぃぃい!?」

「あーそうそう、あたし可愛い子にはニックネームつけるんだよね」


だ、だからナゴをなーたん、優くんを優にゃんと……?
弟に優にゃんって……



「それにしても、桜っち超可愛いね!嫁に来い!」
「嫁っ……!?」
「あー、やっぱ優にゃん浴衣似合うね!
 さっさとなーたんとくっつけばいいのに〜。あ、でも時間をかけて、友達だと思ってたのがいつのまにか…っていうも有だなぁ」
「はぁ!?」






さっきから思ってたけど、このアブノーマルな言動…

もしかして、腐女子ですか?

134雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/04(水) 13:01:11 HOST:119-231-174-182.eonet.ne.jp
第23話「終了の合図」

「ああー、もう、桜っち可愛い!優にゃんとくっついてもいいなぁ。百合っぽいし!あ、でもなーたんを入れて三つ巴っていうのも…」

ああ、完全この人腐女子だ。
あっちの用語が会話に入りまくりだ。

ナゴが風先輩に乗った。


「先輩、桜子と優の場合百合にはならないと思いますよ。優が男だからじゃなくて、桜子が男だから」
「どういう意味だ!」
「それに、俺が入って三つ巴…というのも、取り合われるのは桜子じゃなくて、優です。桜子が男だから」
「失礼だよ!謝れ!」


優くんは私が顔を真っ赤にして怒ってるのを見て、遠慮がちに言った。


「和くん、僕はそんな立場じゃないですよ?桜子ちゃんの方が似合ってます」
「優くんに言われても説得力がないよ!」

風先輩も「まぁまぁ」と宥めてくる。


「桜っちは可愛いって。ナナちゃんの次に」
「二次元と比べないでください!ていうか、それじゃ私可愛いって説得になりません!」


ナゴが私の肩に手を置いて、フッと鼻で笑った。


「ていうか、お前が波谷家の姉と弟に勝てるわけないだろ?」
「元も子もない事を言うな―――――――!!!」


知ってるわ!それぐらい!
でも、男と腐女子発言オンリーの人に負ける自分もどうかと思うんだよ!!


風先輩は、ナゴの意見に「えー」と不服そうな声を漏らした。


「桜っちは可愛いんだって!フィギュア化したら?」
「しませんよ!」
「したら、あたし3つは買うなー。観賞用と、保存用と………フフフ」
「3つ目の使用目的なんですか!?怖いですよ!」



優くんが、いつものかなり可愛らしい笑顔で風先輩に続けて言った。


「少なくとも、桜子ちゃんは僕より可愛いです!ていうか僕可愛くありませんから!」
「優くんって、鏡見たことある?」
「だって、さっき僕と和くんと桜子ちゃんで歩いてた時、男の人全員がこっち見てたんですよ?桜子ちゃんが可愛いからです!」
「間違いなくそれは、優くんの驚異的な可愛さに男がつられたんだよ!」



ナゴがフンと偉そうに優くんの次に言葉を発した。


「まぁ、桜子は俺の可愛いの類には入らねーよ」
「一般的にそんなにカッコよくない類の人には言われたくないよ!」
「桜子なんかより……そう!ミオリちゃん!ナナちゃん!ミカちゃん!特に、ミカちゃんの必殺技、『ミカ☆プリティーパンチ』なんかは――…」
「自重!」






私は、ツッコミ疲れて、ぜぇぜぇと息を整えた。


なんで私が可愛いとか可愛くないとかいう話になったんだ?

―…ああ。風先輩が腐女子発言したから……



そもそも、此処に何しに来たんだ?

―…ああ。ナゴと優くんと花火見に………








……花火?


そういえばここにきて1度も花火見てねぇえええええええ―――――!!!


歩くごとにクラスメイトに会って、ツッコんで……の繰り返し。
ナゴとデートという本来の目的果たしてないよ!
そもそも、優くんが来てる時点でデートじゃないし!



私が自問自答、そしてツッコミ…というのをしていた時



『本日は、○○花火大会の沢山のご参加、まことにありがとうございました。これで本日の花火は終了です。尚、お帰りの際は十分お気をつけてお帰りくださいませ』


という放送が流れた。



「さーて、帰ってすばらしきナナちゃんのフィギュアの観賞でもするか」
「優にゃん、一緒に帰ろー♪ 浴衣脱いだら怒る」
「ひぃっ!?黒いオーラでてます!」



……




「……花火終わったぁあああああああああああああああああ!!!!」


「な、何叫んでんの!?」

135:2009/11/04(水) 15:05:59 HOST:softbank219182178139.bbtec.net

雪音>>

おっひさー♪
学級閉鎖になったから、遊びに来た←

やべぇ、桜子好きだw
「木って漢字を確率多い」とかめっちゃ笑ったw
なんだしな、もう!
花火見ないで終わったとかかわいそうすぎる><
…何のために祭りに来たんだろーね(笑

雪音の小説は面白くって読みやすいw
これからも読み続けるぜぃw←

ではノシ

136雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/04(水) 20:11:58 HOST:119-231-128-73.eonet.ne.jp
うお、久だ!
私も学級というか、学年が閉鎖しちゃってまっせ←

桜子は回が進むごとにアホになっていってます。
木の漢字の事は私がずっと思ってた事を言わせたよw
桜子は本当に報われたことがないww

ありがとん+
誄のも好きだぜぃ!ブログ読んでるぜぃ!コメしなくてごめんだぜぃ!(たひれ

ではではノシ

>>誄

137雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/05(木) 12:25:57 HOST:119-231-167-164.eonet.ne.jp
第24話「生徒会室に入場」
          *和視点*

俺と桜子は今、生徒会室にいる。
もちろんいい意味ではない。
こんな羽目になったのは、数分前。

****

「見てっ、ナゴ!」
「あ?」

数分前。

この間の花火大会以来、心なしかテンションが低かった桜子が、
久し振りにいつも通りのやたら高いテンションで俺の元へスキップでやってきた。


「何だよ」
「ほら、ナゴ、私の異変に気付かない?」
「は?」

異変?
どこからどう見ても、桜子はいつも通りの桜子だ。


「ていうか、そもそも普段のお前が異変の塊だろ」
「うるさいわ!………なんというか、その、中身じゃなくて外見で」


外見で?
俺はどんなに桜子を見ても、その異変とやらに気付けなかった。


「わかんねーんだけど」
「実はっ!前髪をっ!切りました―――!!」
「…………」
「ああっ!ゴメン!無駄にテンション高くて!だから引かないで!」


桜子のテンションのメーターはよく分からない。
上がるタイミングも下がるタイミングも分からない。


「……で?だから何だよ」
「そ、そんだけだよっ!冷たいな!『可愛いね』ぐらいお世辞で言ってよ!」

意味分からん。
確かに、前髪は前より若干短くなったような気がする。


「……お世辞にもって、俺はちょっとでも思ってないことを言いたくねー」
「うわっ!普通に乙女を切り捨てやがった!」
「てかさ……」
「何?」






「切ったら、前よりキモくなったんだけど」







「ナゴのバカぁぁぁああああああああああああ!!!!」
「ええええええええええええええええええええ!!!?」

桜子は急に泣き叫び、
近くにあった巨大な石(直径30センチぐらい)を俺の方に音速じゃないかと勘違いするぐらいの速さで投げてきた。

俺は本能が危険を察知したのか、ギリギリで石からかわすことができた。
……死ぬところだった……。


俺が一安心した時、




パリーン




ガラスが勢いよく割れる音がして、その後、ガシャっと物が当たる音がし、最後にきゃーという人の叫び声が聞こえた。


……も、もしかして…どこかの教室の窓に当たった?



桜子も青ざめている。

恐る恐る石が投げられた方向に振り向くと、やっぱり窓が割れていた教室があった。



やばい……と、冷や汗がだらだらと流れてくる。



しかも、部屋はよく見ると……………生徒会室だった。




……やばいやばいやばいやばい……
これはある意味俺の生命にかかわることだ。


さっさと逃げればいいのに、俺と桜子が茫然と立ちすくんでる時


「お前等か!?ちょっと生徒会室まで入ってこい!!」


黒髪でしっとりとした髪型に、ありがちな眼鏡をかけている男が、割れた窓から顔を出して俺達に言った。


****


そして、今に至る。

138:2009/11/05(木) 13:22:57 HOST:softbank219182178139.bbtec.net

雪音>>

まじか!Σ
私の学校も2年生が学年閉鎖されてる←

ブログ見てくれてるのか!うれしいぞ+。
私もそんな事言われると嬉しいよぉ><

和…、最低だ…。
桜子が可哀想!なんなの、前よりキモくなった、ってΣΣ
そんな事言われたら石投げたくなるわ!
しかも、光速じゃなくて音速ってとこが笑えるw

…生徒会室…。
命中率いいね、桜子は((

139雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/05(木) 20:53:56 HOST:119-231-154-44.eonet.ne.jp
おう、マジだよ!
Σ全国の中2は閉鎖中なのかっ!

見てるぜ、陰ながら←
私こそ嬉しいのだ!

私なら殺してしまう……(ヤメロ
前よりキモくなったって、どんな前髪の切り方したんだww
あえて光速より音速←

桜子はアンラッキーガールだと推測されますノ((
これから新キャラがまた出てくるよん+

>>誄

140雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/12(木) 18:23:08 HOST:119-231-132-91.eonet.ne.jp
第25話「生徒会長、秀ちゃん」

こんなにこの二次元学校で焦ったことがあっただろうか。
冷や汗がとまらない。体の中の水分は50パーセントぐらいになっている気がする。


「…俺は生徒会長の、3年4組の田中 秀一郎(たなか しゅういちろう)だ。お前等が生徒会室に石を投げたんだな?」

目の前で偉そうに椅子に座っている男が口を開いた。

…生徒会長か。確かにそんな雰囲気を持っている。
それに、目にかかりそうな少し長いワックスも付けていない真っ黒い髪。ありがちな特に変わったフレームでもない眼鏡。
容姿からして、まさに生徒会長である事を物語っている。


「お、俺は関係ないっすよ……」


俺は事実石を投げていない。避けただけだ。
余計な罪をかぶせられる前に誤解を解いておく。



「問答無用っ!!」
「理不尽だ!」


生徒会長は、自分から聞いた割には喋り出すと怒った。
自己中だ…… 




「秀ちゃん、そんな怒ったらんときぃや」





俺と桜子が怯んでいる時、いきなり長身の男が現れた。

どうやら後ろで割れた窓ガラスの片付けをしていた人達の中の1人のようだ。
その男の登場に、生徒会長は露骨に嫌そうな顔をした。



「こいつらがやったんだから、怒らなくてどうするんだ。秀ちゃんって呼ぶな」
「秀ちゃんが怒るから、この子らビビってしまっとーるやん」
「知るか。秀ちゃんって呼ぶな」


生徒会長とは正反対で、関西弁でやたら人懐っこい雰囲気を持つ男は、俺達を見た。
すると、桜子に目をとめた。


「おー、めっちゃかわええ子いるやん。君、学年と名前教えてくれるか?」

「に、2年5組の末木桜子です……」


桜子は急にふられて、完全にビビってる。声がまるで蚊のようだ。


「俺は3年4組の火野 竜太(ひの りゅうた)!一応これでも副会長やっとるんよ。今度デートしぃひん?」


関西弁の男は、どうやら副会長らしい。
どうりで生徒会長になれなれしいわけだ。秀ちゃんとか呼んでるし。



「おい、火野。窓を割った奴を口説くな」







……ごもっともだ。

141 ◆OYVkqChdsA:2009/11/14(土) 16:01:03 HOST:217.170.200.121.megaegg.ne.jp
久しぶりです!

新キャラ来ましたね…!
眼鏡男子ですか+。何それ萌える!(危ない;
竜太くんも好きですv

頑張ってくださいっ

142雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/22(日) 18:42:15 HOST:119-231-182-144.eonet.ne.jp
はい、お久しぶりです!
……あぁあ!雫という文字を見て、女装の話書いてないのに気付いたぁあ!!
ホント、アホですね……。
次こそはっ!この話の次こそは書きますので!

はい、まだもうちょっと新キャラ出すつもりですノ
眼鏡男子w 初の眼鏡キャラでっすb
私も個人的には竜太好きですv

ありがとうございます!そして激謝!

>>雫ちゃん

143雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/28(土) 19:14:05 HOST:119-231-174-207.eonet.ne.jp
第26話「関西少女」

「でぇ、この2人が窓割ったっちゅーん?」
「そうに決まってるだろう」

 副会長は仕切りなおすように、俺達に目線を配り、会長に言った。
会長の決め付けたような言葉に俺は反応する。

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!俺じゃないんですって!」

 こんな所で濡れ衣を着せられたくない。必死に抵抗した。
 話も聞こうとしない会長に対し、副会長は俺の言葉に耳を傾けてくれた。

「どういうことなん?」

 会長は副会長を睨んでいる。まるで余計な事を言うな、とでも言うように。
 俺はそんな会長には目もくれないで、副会長を見て言った。

「こいつが……桜子が石を投げたんすよ!俺はそれを避けただけです!」

 俺に指差された桜子は、「はぁ!?」と声を漏らした。

「確かに私は投げたけど、悪いのはナゴだもん!」
「俺、あの時避け間違えたら大惨事だったんですけど!」
「ナゴの私に対する扱い、やなの!」
「お前の求めてるもんがわかんねーよ!」

 俺達の言い争いに、会長は少しイライラした様子だった。
 見かねた副会長が俺を止める。

「まあまあ……山崎くん、それぐらいに」
「誰ですか山崎って。雨照ですけど」
「桜子ちゃんは女の子やん、可哀想やろ? 山崎くん」
「桜子は女の子なんてもんじゃ……いや、だから山崎って誰なんですか!」

 とりあえず俺は、副会長の言うとおり静かにした。
……誰なんだよ、山崎って。読めない人だ。

「で、桜子ちゃん、雨照くんがなんやって?」

 あ、雨照に戻った。なんで山崎なんて呼んだんだ。

「その…………ナゴ、あ、雨照のことですよ。
 ナゴが、私が前髪を切ったのを見て『キモイ』って……」


 そのことで怒ったのか?
俺は桜子が怒った理由すら分からなかった。しかもそれだけで俺を殺そうと……


「ははーん、なるほどなぁ」
「「?」」

 副会長は、急に不敵な笑みを浮かべた。俺と桜子は意味が分からず、首を傾げる。


「俺分かったでぇ〜。きっと桜子ちゃんなぁ、雨照くんの事…………」
「ちょ―――――」






「火野ぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「「「「!?」」」」
 
副会長が何か言いかけて、桜子がそれを止めようとした。

 

 その時、高い、女の子の副会長を呼ぶ声がして、すごい顔をした女の子が生徒会室に猛スピードで走ってきた女の子が見えた。

144雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/28(土) 19:40:38 HOST:119-231-174-207.eonet.ne.jp
第27話「愛してます」

「火野―――!!誰だその女ぁああああああああああ!!」


 その声とともに走ってきた女の子は、俺たちが割った窓の隣の、無事な方の窓につっこんだ。
 
 窓は勢いのあるパリーンという音を鳴らして割れた。
 女の子はそのまま生徒会室に飛び込んだ。

「……っ!?」


 会長は、声にもできずに驚いている。


 女の子は顔を上げる。
 なかなか可愛い子だった。少し幼い印象を与える顔。
ただ、その顔には、さっき割った窓で切った切り傷で血がダラダラ出てるが。

「……いたい」


 そうですよね。


「ど、どうしたんお前!」

 名前を呼ばれて飛びこまれたためか、副会長も驚きをかくせないようだった。


「火野の隣に、女が見えたから……ウチの体が勝手に暴走してん」
「いや、意味がわからんわ……」

 その子は、副会長と同じように関西弁を喋った。
 そして強気な態度で桜子に向き合う。


「そんなことよりアンタ!何モンなんよ!もし火野の彼女やったりしたら……ああああああああ!!!許さない許さない許さない許さない」
「怖!」


 桜子は生徒会室では2回目になる自己紹介をした。

「2年5組の末木桜子……で……す。え、えっと……火野先輩の彼女なんかじゃ……」
「火野の名前を気安く呼ぶな―――――――――――!!!」
「ぎゃああああああああああ!!」

 やたら怖い人だった……。
 明らかに副会長が好きであることが分かる。


「ウチは、3年1組の吹井 由羽(ふくい ゆは)!未来形で、火野由羽や!文句あるか!」
「「ないです」」

 




 可愛い顔に似合わず、なんともいえない人だった。
 ……また、2次元のメンバーが増えた。

145雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/29(日) 19:10:14 HOST:119-231-185-8.eonet.ne.jp
第28話「そしてまた原点に」

「あ、あの……私、副会長のことなんとも思ってませんので……」

 桜子が、さっきより2倍ぐらい小さな声でぼそぼそと言った。
 また、吹井先輩に『気安く火野の名前を呼ぶな』と言われるのが怖かったのか、今度は副会長のことを『火野先輩』じゃなくて、『副会長』と呼んだ。


「えっ、そうなん? なんで火野のこと好きじゃないん?」
「吹井先輩の中で私が副会長のことが好きであることのほうが不思議ですが」


 桜子の、まだビクビクした様子が読み取れる声を聞いて、吹井先輩は急に笑顔になった。さっきまでの怖い表情ではなく、可愛らしい満面の笑みに。


「なんやぁー、安心したわ! あ、ウチのこと由羽って呼んでや! 桜子ちゃん!」

「急にフレンドリーになった……」
「吹井先輩こえー……」
「女はわからんわぁ」
「……なんなんだ……」

 
 桜子と副会長がそこまで親しい関係じゃない事を知り、吹井先輩は激変した。
 それに俺達4人はドン引き。 ……俺も副会長みたいに、ここまで愛されてみたいものだ。ミオリちゃんとかシホちゃんに。



 俺が1人でニヤニヤしてるのに気付いたのか、吹井先輩が桜子の声をかけた。


「桜子ちゃん、誰、これ?なんかニヤニヤしててキモいんやけど」
「俺には怖くも優しくもなかった! 冷たかった!」
「あー、私のクラスメイトで雨照和です。今日、階段でこけてた奴です」
「なんで最後そんなこと暴露したんだ!? 確かにこけたけど!」

 
 俺のツッコミを無視して、吹井先輩は「ほへー」とアホっぽい声を出していた。


「山崎くんやったっけ? なんで生徒会室にいんの?」
「数秒前に名前聞いたばかりなのに間違えられた! しかもなんでアンタまで山崎って言うんだ!?」

 
 なんかこの人……。俺は、はぁ、と一旦息をつくと吹井先輩に向き合った。


「その、窓割ったから……呼び出されたんすよ、俺と桜子」




 


 俺がそう言うと、さっきまでずっと椅子に座ってた会長がピクっと小さく肩を反応させた。


「窓……呼び出し…………」

 
 そんな事を呟くと、会長は急に椅子から立ち上がった。


「貴様等っ! 窓を割って生徒会室に入ったんだろう!! なんで火野や吹井と仲良く雑談してるんだ!!」


「「「確かに」」」

 

 俺と桜子と副会長は、納得した。

146雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/11/29(日) 19:54:38 HOST:119-231-185-8.eonet.ne.jp
第29話「悪いのは」

「……なんでこんな緩い空気になったんだ……俺が叱って、生徒会長らしいことして、支持率アップさせるはずだったのに……」


 会長はぶつぶつと嘆いていた。
なんか最後政治家みたいな事言ってたけど。
 そんな会長を居て、吹井先輩があははっと軽いノリで言った。


「まぁー、山崎くんのせいやな!」
「間違いなくアンタのせいですが。ていうかいい加減雨照って呼びましょうよ」

 
 吹井先輩が窓を割ってきたからだ。
 いや……その前から、桜子と副会長が戯れてた気がする。

 会長は「とーにーかーく!」と机をバンバン叩いた。……何この子供。




「雨照和と末木桜子には、それなりに反省をしてもらうからな!」



「だからぁ―――!俺はやってねーっつってんだろうが―――――!!」



 俺は急にブチ切れた。自分でもビックリだよ。キレるなんてほとんどないんですけど。
 だって会長、さっきから俺の話聞いてないし……。


「さっきからアンタはよぉ―――!石投げたのは桜子だっつってんだろ、バカ!!」
「ばっ……!?」


 俺は、荒く肩で息をした。ああ、言うだけ言ったらスッキリした。
 俺以外の人は目を丸くして驚いてる。



「……うん、そうやな」


 ふいに、副会長が俺に同調するように言った。


「秀ちゃん、雨照くんに可哀想やわぁ。全然雨照くんの話聞いてやってんやんか」
「ですよねっ!」


 俺はここぞとばかりに声を嬉しそうに張る。
 すると、吹井先輩も声を出した。


「火野が言うんやからそうなんやんな、うん、秀ちゃんが全部悪いんや」
「不順な動機で同調するんすね」


 さらに、桜子まで言いだした。

「そうですよ、会長。ナゴが可哀想ですよ」
「お前はそんな事言う権利がないと思うけど」


 

「「「秀ちゃんが悪い!」」」
「なんでハモんの!?」

「俺!?」

147雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/03(木) 19:46:39 HOST:119-231-152-118.eonet.ne.jp
第30話「会長をいじめよう」

「考えてみたら、秀ちゃんっていつもそうやん。人の話聞かないで、ジコチュー」
「うっ……」

 
 副会長が、ニヤニヤしながら会長の短所をつついた。
会長は、否定できない部分もあるのか、言葉を詰まらせた。


「そうやで、秀ちゃん。すごい仕事の量をいつも火野におしつけとーるし。ウチが何度殺意をわいたか知ってるか?」
「し、知らない……」


 吹井先輩も、火野先輩と同調に嫌味を言う。
最後、本気で殺意が見えたので、会長は余計に小さくなった。


「ていうかやたら偉そうなのムカつくし」
「後輩に言われた……」
「なんで桜子まで言うんだよ」

 最後、なぜか桜子も言う。
お前は窓割っただけだろ。おまけに、会長とは数分前に初めて対面したのに、普通に悪口言ってる。


「え、えーと……ごめん」


 会長は、最終的に素直に謝った。
てか、なんでこんな状況になったか分からなくなってきた。

 会長がそっけなくとも、確かに謝ったのを見て、俺以外の3人は顔をニヤっとさせた。




「そんな謝り方じゃあかんやろ、秀ちゃん」
「もっと誠意を表わさんとあかんのんちゃう? 秀ちゃん」
「そうですねぇ、土下座とか?秀ちゃん」

 プライドが高そうな会長が弱ってる所を見て、ここぞとばかりに嫌がらせをする3人。
……だからなんで、桜子が参加するんだよ。窓割ったくせに。



「土下座っ……!? そんな事できるわけ……秀ちゃんって呼ぶな!」

 秀ちゃんと呼ばれたくないのは、やっぱりこだわり抜いてる。
 でも、3人は余計に面白がった。


「あれぇ? 生徒会長が人に謝ることもできないってどういうことやぁ?秀ちゃん」
「サイテーやなぁ。生徒会長は、生徒のトップなのに……秀ちゃん」
「それとも、生徒は自分より下だと思っているんですかねぇ、秀ちゃん」

 
 ああ、ツッコミたい……。なぜさっきから桜子も一緒なのかツッコミたい……。


「うぅっ……」


 ああっ! 会長がかなり負けている!
 それなのに尚、「し、秀ちゃんって呼ぶんじゃない!」とほざいてる。


「はい、しゅーうーちゃん。しゅーうーちゃん。」

 副会長が、『秀ちゃんコール』を初めた。
 それに、桜子と吹井先輩も便乗する。

「「しゅーうーちゃん。しゅーうーちゃん。しゅーうーちゃん」」
「や、やめ……」


「「「しゅーうーちゃん。しゅーうーちゃん。しゅーうーちゃん。しゅーうーちゃん」」」
「やめてって……」


 
 会長――――!! 会長が涙目になりかけてる―――!! もうプライドなんてあったもんじゃねぇ―――!!

148雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/04(金) 18:02:40 HOST:119-231-173-244.eonet.ne.jp
第31話「会長は助けられました」

 会長はほとんど涙目だ。
 なんだこの人等、Sか。


「悪いのは秀ちゃんやしぃ。秀ちゃんが雨照くんに意地悪するからあかんのやしぃ」
「土下座したら許したるって言ったよなぁ?」

 
 うーん、こう見ると結構お似合いな2人な気がした。
 あまりいい意味ではないが、息がピッタリだ。なんで吹井先輩が追いかけてるんだろ……。


「どげ……ざ……」


 
 会長は、まだしぶっていたが、土下座をする決意をしたらしい。
いや、もう涙目になった時点でアウトだったと思うが。
 とうとう諦めて、膝を床につけようとした――――…………





「田中!」




 丁度膝をつこうとしたその時。
 勢いよく開けたドアから入ってきた人物の、会長を呼ぶ声によってそれは遮られた。

 
 入ってきたのは俺と桜子の担任、梓川先生だった。


「……なっ、なんですか!?」

 
 会長は、嬉しそうに先生を見て、急いで体勢を元に戻した。
 会長にとって助けだったのだろう。……もう会長はプライドは失ったけど。



「ああ、ちょっと連絡を――……って、なんで泣いてるんだ?」
「な、泣いてなんかいません! 俺が泣くわけないでしょう!」


 会長が少し調子を取り戻しかけて言ったその言葉は、俺達全員をイラっとさせた。
 会長はそれに気付いたのか、ビクっと肩を震わせた。


「で、な、なんですか?」
「ああ、実は転校生のことでな。悪いが職員室まで来てくれ」

 梓川先生は「じゃ、よろしく」とそっけなく言い放つと、さっさと生徒会室から立ち去った。




「じっ、じゃあ! 俺仕事だからもう行くからな! 別に逃げるとかじゃないからな! 俺は生徒会長だから!」
「…………」


「じゃあな、愚民どもが! リンチしかできない奴等が――――!!」



 もう負け犬の遠吠えとしか言えないセリフを吐いて、会長はダッシュで生徒会室から逃げて行った。
 ……本人なりに本気で走ってるんだろうが、かなり遅かった。ダサかった。






「なぁ、今度秀ちゃんをいじめに、生徒会室の窓割るか?」
「「「賛成」」」

149水月:2009/12/04(金) 23:29:12 HOST:w12.jp-k.ne.jp
小説読みました!
めっちゃおもしろいです!!
紫乃かわいすぎるっ><もっと出してっっ
個人的には優と風と由羽が好きです^^

150杏奈:2009/12/05(土) 11:11:47 HOST:r-118-106-216-186.g205.commufa.jp
お久しぶりです。・・・何度目でしょうねww((
先日、また復活させていただきました。

あぅ・・・これからも、宜しくお願いします;;


と、会長と副会長のコンビが萌えs・・・じゃなくて、好みすぎる件←
秀ちゃん良いよ、秀ちゃんww
関西弁萌えるわー・・・(´Д`)ハァハァ

・・・その内、由羽たんに怒られそうですね。・・・寧ろ、怒られt(ry

とりあえず、ご挨拶でした。
と、ショタは誰にも渡しません!

ではww

151雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/05(土) 21:11:05 HOST:119-231-185-88.eonet.ne.jp
コメありがとうございます、嬉しいです^^*
紫乃……よし、出番増やそう←
私的にもその3人は動かしてて楽しいですbb
>>水月さん

あうー、また久し振りだー!
復活した……ってことで、これから小説探してきますbb

萌e……じゃなくて好みっすか、やった^^
秀ちゃんw なんか思いついた名前。
関西弁はいいよ!

寧ろだね、ホントに。
由羽たんにヤキモチをやかせよう。

挨拶おつかれっす><
誰がショタを渡すもんか!

でぁノシ

>>杏奈ちゃん

152杏奈:2009/12/05(土) 22:41:01 HOST:r-118-106-225-235.g205.commufa.jp
またなんだよねー・・・もうそろそろ、ちゃんと定期で書きたいお年頃です((

否、好みすぎて萌え死にますた(///´q`)
秀ちゃんは、眼鏡外したら、ショタっ子になる。
・・・という危ない妄想まで出るという←

方言とか良いよね。可愛い。
ヤキモチ・・・ツンデレが好きです。(Σイキナリ何だ;;

え、ショタだけは譲れないぉ(・ω・´)
>雪音くん←

153雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/05(土) 22:50:06 HOST:119-231-185-88.eonet.ne.jp
第32話「波乱・プロローグ」

 少女は闇の中にいた。
 
 何故、私の望む人が近くにいないのだろうと。

 深い、深い闇。

 ああ、出れる日は来るのだろうか。

 少女は泣いていた。

 望む人の近くにいたいと。

 そうか。

 近くにいないのなら、近くにいけばいいのだ。

 少女は、思いついた。

 望む人の元へ行こうと。

 そうすれば、きっと闇は晴れるのだ。

 会いに行こう、貴方の元まで。
 
 早く会いたい。
 
 早く見てみたい。

 大好きだから――――――…………

154雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/05(土) 22:55:47 HOST:119-231-185-88.eonet.ne.jp
お年頃なら書きなさいよ!(゜口゜;;;)))

そんなにヒットしましたのかwwww
うん、私の中でもそんな設定☆
きっと妄想じゃないお!

じゃあ博多弁とか。あ、わからねーや((
由羽をツンデレにしてしまうか……(え

何!貴様!

>>杏奈くんくん(イミフ

155杏奈:2009/12/06(日) 01:00:25 HOST:r-118-106-225-235.g205.commufa.jp
あぅ・・・はい((

ドストラーイク☆でした←
・ ・ ・ m j k ! !
妄想じゃないとかwwよしっ!←

うちに任してよかよ!博多弁は大体こぎゃん感じかいな(Σ分かるのか
否、そのままで大丈夫かと・・・bb

ん、何だ?貴様こそ、我に文句があるのか!?←
>雪音殿(Σぁ。

156雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/06(日) 11:20:26 HOST:119-231-130-93.eonet.ne.jp
素直でよろしい!(コラ

やったね、秀ちゃん!
m j d !!
よしっ!ww また秀ちゃんのプロフ書くー♪

そんな感じなの!? さすが杏奈っさん←
じゃあこんな感じでいくぉb

ありまくりだ! ショタは我のものなんだ!

>>杏奈殿下((

157雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/06(日) 12:27:00 HOST:119-231-130-93.eonet.ne.jp
 「お前等、授業をサボったらどうなるか分かってるんだろうな?」

名前 *梓川 エナ(梓川 ―)    誕生日*10月22日
性別 *女              星座 *てんびん座
年齢 *26              血液型*O型
役職 *2年5組担任 国語科教師    身長 *166㎝

性格 *基本は冷静な性格だが、生徒が何か問題(ベルで着席できなかったというレベルも含む)を犯すと暴力的になる。
     暴力的なモードに入った時は、かなり強く、殺傷できると考えられる。しかも生徒の話を聞かない。
     そのせいか、生徒は梓川を怒らせないようにとビクビクしている。

容姿 *黒髪で、胸下あたりまである髪を下のほうで束ねている。深い紫色の瞳。
     服装は、教師らしい黒色のスーツ。下には、レースの白いキャミソールを着ている。
     身長が高く、スタイルもいいため、年齢より若く見える。

備考 *二次元で例えるなら見た目は、お姉さん系の美人教師。中身は、暴力的教師。

一人称 「私」
二人称 「○○」←生徒の事は名字で呼び捨てで呼ぶ。

「〜だ」「〜でな」 という男らしい話方。

  
  「この椿園学校の生徒会長は、この俺だ」

名前 *田中 秀一郎(たなか しゅういちろう)  誕生日*7月1日
性別 *男              星座 *かに座 
年齢 *15              血液型*AB型
学年 *3年4組            身長 *156㎝

性格 *自分が生徒会長である事を誇りに思っていて、プライドが高い。
     とにかく堅苦しく、ルールや決まりなどにはうるさい。
     いじられキャラなのか、よくからかわれている。特に副会長の火野に。
     あんまりいじめられると、キャラが崩壊する。

容姿 *黒髪に黒い瞳と和同じ色の髪と瞳だが、和ほど地味な印象を与えない。前髪が少し長く、ワックスとかはつけていない。
     ありがちなオシャレとはいえない眼鏡をかけている。制服はかなりキッチリ着ている。
     眼鏡をはずすと、結構幼い顔になる。身長もそんなに高くないため、それを言われると怒る。
  
備考 *二次元で例えると、堅苦しい生徒会長。

一人称 「俺」
二人称 「○○」←名字の呼び捨て。 

堅苦しい話方。焦ると少し変わる。

158雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/06(日) 12:29:30 HOST:119-231-130-93.eonet.ne.jp
「お前等、授業をサボったらどうなるか分かってるんだろうな?」

名前 *梓川 エナ(あずさがわ ―)     誕生日*10月22日
性別 *女                星座 *てんびん座
年齢 *26                血液型*O型
役職 *2年5組担任 国語科教師    身長 *166㎝

性格 *基本は冷静な性格だが、生徒が何か問題(ベルで着席できなかったというレベルも含む)を犯すと暴力的になる。
     暴力的なモードに入った時は、かなり強く、殺傷できると考えられる。しかも生徒の話を聞かない。
     そのせいか、生徒は梓川を怒らせないようにとビクビクしている。

容姿 *黒髪で、胸下あたりまである髪を下のほうで束ねている。深い紫色の瞳。
     服装は、教師らしい黒色のスーツ。下には、レースの白いキャミソールを着ている。
     身長が高く、スタイルもいいため、年齢より若く見える。

備考 *二次元で例えるなら見た目は、お姉さん系の美人教師。中身は、暴力的教師。

一人称 「私」
二人称 「○○」←生徒の事は名字で呼び捨てで呼ぶ。

「〜だ」「〜でな」 という男らしい話方。

  
  「この椿園学校の生徒会長は、この俺だ」

名前 *田中 秀一郎(たなか しゅういちろう)  誕生日*7月1日
性別 *男                    星座 *かに座 
年齢 *15                    血液型*AB型
学年 *3年4組                  身長 *156㎝

性格 *自分が生徒会長である事を誇りに思っていて、プライドが高い。
     とにかく堅苦しく、ルールや決まりなどにはうるさい。
     いじられキャラなのか、よくからかわれている。特に副会長の火野に。
     あんまりいじめられると、キャラが崩壊する。

容姿 *黒髪に黒い瞳と和同じ色の髪と瞳だが、和ほど地味な印象を与えない。前髪が少し長く、ワックスとかはつけていない。
     ありがちなオシャレとはいえない眼鏡をかけている。制服はかなりキッチリ着ている。
     眼鏡をはずすと、結構幼い顔になる。身長もそんなに高くないため、それを言われると怒る。
  
備考 *二次元で例えると、堅苦しい生徒会長。

一人称 「俺」
二人称 「○○」←名字の呼び捨て。 

堅苦しい話方。焦ると少し変わる。

159雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/06(日) 12:32:18 HOST:119-231-130-93.eonet.ne.jp
こんにちは、雪音です。
えーと>>157は失敗なので気にしないでください……
正解は、>>158です。

この場で読んでくださいと宣伝してみます(殴
……読んでくださると嬉しいです!

160杏奈:2009/12/06(日) 22:35:00 HOST:r-118-106-225-235.g205.commufa.jp
秀ちゃん、好きだwwwww
秀ちゃんのプロフに悶えましたが、何か?←

・・・変換するページがあるんですbb
いっけぇー!!

え・・・やだ((
>雪音天皇(・・・?)

161雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/07(月) 21:51:48 HOST:119-231-180-87.eonet.ne.jp
秀ちゃん、好かれてますよ!(え
悶えたって言われた!どうしましょう((

うっそん← 知らないよー
いってきまーす!……え、どこに?

やだじゃないの!(黙
>>杏奈

162雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/10(木) 01:22:47 HOST:119-231-130-207.eonet.ne.jp
第33話「転校生」

「なんとか逃げれたな」
「うん。あー、変に問題にならなくてよかったぁ」


 会長が生徒会室から出て行った為、俺と桜子はそそくさと出てきた。
 まぁ、俺と桜子が出て行っても副会長は特に何も言わないだろうし、吹井先輩は副会長と2人になれるからむしろ喜ぶだろうし、
別にコソコソする必要はなかったようにも感じるが。



「なんで会長出て行ったんだろ?」
「ああ……」

 
 そういえば、何で出て行ったんだっけ?
 確か、梓川先生が入ってきて、それで――…………


「ああ、そういえば、転校生の事で何かあるから職員室まで呼び出されたんじゃなかったっけ?」

 
 確かそうだったはずだ。
 会長がかなりギリギリに追い込まれてる時に先生が入ってきたから、自分が思う以上に鮮明に覚えている。


「転校生? へぇー、転校生くるんだ! 何年だろ?」
「それも二次元だったりしてな」
 

 転校生も二次元的。

 …………ああ、ありえる。

「二次元だとしても、ミカちゃんとかナナちゃんみたいな子だったら大歓迎だけどな……」
「全く歓迎したくないけど」


 俺の願望は、あっさり桜子によって切り落とされた。








「あれ? あの子――――…………」


 ふいに、桜子が拍子抜けたような声を出した。
 俺は、「何?」とか言いつつ、桜子の視線を追う。


「なんかうちの学校のとは違う制服着てるんだけど……」

 
 あの子のことか?
 桜子が言ってるのは、俺達が歩いてる廊下の反対側から歩いてくる女の子だった。
 
 確かに、うちの学校のありがちなセーラー服とは違い、どこかの私立の女子中のような
上品なブレザーに小さな体を包んでいる。
 
 遠目からだと、どんな子かは分からなかった。
 分かるのは、その子は小柄で、甘い色の髪をしているということ。


 だんだん、距離が縮まってくる。





「「…………――」」



 
 そして、とうとう顔がハッキリと見えた。
 俺も桜子も、同時に息を飲み込んだ。


 

 ……正直、メチャクチャ可愛い子だ。
 常識を超えたんじゃないか、と言えるぐらいだった。

 ハッキリ言って、優にも並ぶ。
 今まで優より可愛い子を見たことがなかったが、その子は優に負けていなかった。
 優より可愛い! とは断言できないが、優の方が可愛い! とも断言できなかった。

 溶けそうなぐらい甘い栗色のフワフワした髪。
 黒いのに、優と同様、ガラスのように透けそうなぐらい綺麗な瞳。それを縁取る長い睫毛。
 日にあたったことがあるか聞きたくなるぐらい白くて滑らかな肌。
 おまけに、守りたくなるような華奢な体。

 
 人形かと錯覚してしまいそうだった。
 ここまでは言いすぎか、だなんて思わない。
 本当に美少女だった。



 その子はすれ違う時、俺達がガン見しているのに気付いたのか、
挨拶代わりのような微笑みを浮かべた。
 それだけで、バックに花弁がきてもいいと思った。

 女の子はそのまま通り過ぎて行った。




「………………メグミちゃん」
「え?」

「あの子はメグミちゃんだああああああああああ!! 
 あの美貌! あどけない笑顔! まさに妹キャラのメグミちゃんだ!! あれで「お兄ちゃん」とか言われたら、俺もう死んでもいいわ!! 萌え―――――!!!」


「ああっ! ナゴがかつてないぐらいに興奮している!」

163雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/11(金) 21:28:09 HOST:119-231-179-161.eonet.ne.jp
第34話「メグミちゃんと対面」


「な……なんて美少女……」

 桜子も、驚きを隠せず、顔にその表情を浮かべながら呟いた。
 さっきの少女の顔が、頭から離れなかった。


「メグミちゃん……なんて可愛い子なんだ……あの子が、この学校に……ぐへへへへへ」
「もう最早ナゴは病んでる! 勝手にメグミとか呼ぶな!」


 桜子は、そう言って俺の頭を軽く叩いて俺の暴走のしかけを止めると、「ナゴのバカ」と呟いた。
なんでそんな事言うのか尋ねたけど、答えてくれなかった。


「とにかく、あの子はまた近々学校に転校してくるんでしょ? また見れるんだから、今日はもういいじゃん。帰ろうよ」
「ああ……」

 
 別に、最初からそのつもりだったけど。あえてその言葉は口にせず、俺は素直に教室に帰り、鞄を持ってから校舎から出た。
 
 外の景色は、一面橙色に輝いている。
 うっすら、雲がかかりかけた月も見えた。
 俺は、ひとつ大きな伸びをして、桜子に別れを告げた。


「じゃあな」
「え?」
「なんだよ?」
「え、えーと……流れ的に、一緒に帰ったりするんじゃないかなって思ってたんだけど」

 「は?」と、思わず声が出る。
 一緒に帰る? 何言ってんの、コイツ。

「意味わからん」
「だ、だって、女の子1人じゃ可哀想だな、おくってやるぜみたいな感じに……」
「誰がそんな感じになるんだよ、キモい」
「キモくない!」

 
 桜子の考えていることはよく分からなかった。
 はぁ、とわざと大きな溜息をつく。

「とにかく、俺は1人で帰るし。お前なんか襲うバカはいねーから大丈夫だって」

 そう桜子に告げると、さっさと歩きだす。
 


「ナゴのバカぁ――――!! 絶対私襲われるんだから! それはナゴのせいなんだから! バカ、ハゲろ!」


 後ろの方で桜子はなんか言ってる。
 誰がハゲるか! お前がハゲろ!





 
 そのまま、(桜子を置いて)ぼーっと歩いていた。
 

「ちょっといーい?」
「…………え?」


 目の前に、いきなり影が現れた。
 それと同時に聞こえた高めの声に思わず反応する。

 花さえも生えていない道を見るように下を向いていた顔を、声がする前方に向ける。



「――――」



 顔を上げた先に見えたのは、さっきの廊下で会った美少女転校生、俺のメグミちゃんだった。
 またもや、その可憐な姿に言葉を失いかける。



「さっき以来かな?」
「あ…………」


 この子はさっき廊下ですれちがったのが、俺だと分かっていた。
 予想を裏切らず、容姿に似合う少し幼くて高い声の、甘い感じの話し方に思わず顔が紅潮する。
   やべ……可愛い。



「もう知ってるかもしれないけどね……今度、この学校に転校してくるんだぁ。だから挨拶しようと思ったの〜」

 フフっと天使のように可愛らしく微笑みながら、目の前の美少女……メグミちゃんは言った。
 ああ、ここまで花が似合いそうな女の子はいないだろう。ちなみに、男で一番似合うのは優だ。


「2年5組の雨照和……だよね?」


 ――――え?
なんで俺の名前知って……





「1年2組に転校してくる予定の、姫伊利 萌(ひめいり めぐみ)だよ。よろしくね、和お兄ちゃん!」


 


 …………なんて言った?

『メグミ』?
『お兄ちゃん』?

164雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/14(月) 12:23:23 HOST:119-231-175-86.eonet.ne.jp
第35話「メグミとの関係」

『メグミはお兄ちゃんのこと大好きなんだ! だからメグミの夢は、お兄ちゃんのお嫁さんなの、お兄ちゃん!』


 かつての、メグミちゃんのこの萌え死にそうなセリフ。
 今、頭のなかでグルグルと走馬灯のように駆け巡っていた。
 
 可愛い可愛い、俺のメグミちゃん。
 この子がまさにそうだと思っていた。
 本当に名前が『メグミ』なんて。
 しかも俺のこと『和お兄ちゃん』って。

 
 
 そんな事言われたら俺…………「フ……フフ」



「メグミちゃん――――――!! 俺のメグミちゃんが萌ちゃんだったぁあああああああ!! おまけに俺の事お兄ちゃんって! キタ――――――!!!」





「………………」





  ……あ。


  やってしまった――――!!

 今までは人にバレないようにオタク部分は隠してたのに!
 こういう叫んでしまう発作的なものはあまり見せないようにしてたのに!

 あまりの嬉しさに……よりによってこの子にバレた――――!!


 やってしまった――――!!
 
 あ―――――――! もう! 俺死ね――――――!!



「そんなに焦らなくても、大丈夫だよぉ?」


「……え?」


 
 目の前の萌ちゃんの言葉で、俺の暴走は止まった。
 萌ちゃんは先程からのニコニコとした表情を全然変えていなかった。
 
 ……引いて、ないのか?


「和お兄ちゃんは漫画がものすごく好きな人だって聞いてたから、別に萌は驚かないんだよ?
 それに萌ね、和お兄ちゃんが漫画のキャラクターが大好きだって気持ちを叫んでるの、カッコイイって思っちゃった!」

「漫画が好きだって聞いてた……?」


 俺の事をお兄ちゃんと呼ぶ上、カッコイイなんて言ってくれたからまた暴走しそうになったが、
それを止めて、俺は萌ちゃんの言葉で疑問になったことを聞いた。 

 漫画が好きだって、誰に聞いたんだ……?


「……誰に教えてもらったんだ?」




「萌と和お兄ちゃんのお父さんだよ!」

165雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/14(月) 12:57:51 HOST:119-231-175-86.eonet.ne.jp
          *二次元school あらすじ*
 
 どこにでもいる平凡少年。平凡すぎてそれが個性となりかけている雨照和は、
人には隠しているが、二次元を愛しすぎている、重度の漫画とアニメオタクである。

 ある日、そんな平凡オタクに恋している幼なじみ、末木桜子が転校した。
和は何も告げずに転校していく桜子に怒ったが、家に帰ると、桜子が和に転校することを告げなかった理由が分かる。
 それは、『和も桜子と同じ学校に転校する』から。

 桜子と同じ転校先の学校、『椿園学校』。
 そこも、今までのような平凡な学校だと思っていた。だが…… 
そこは、超美少女(男)がいたり、ツンデレ少女がいたり、SとMのカップルがいたり。



 
   まるで、『二次元を三次元にしたような学校』だった――――……。

166雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/14(月) 13:39:52 HOST:119-231-175-86.eonet.ne.jp
>>1  プロローグ  >>165  あらすじ

>>2  第1話「自分の本性」
>>3  第2話「二人の転校」
>>7  第3話「二次元を三次元にしたような学校」
>>8  第4話「転校先は……」
>>14  第5話「隣の席の女の子」
>>22  第6話「非常識日常生活」
>>27  第7話「女好き男」
>>28  第8話「桜子との関係」
>>29  第9話「美少年の考え」
>>49  第9話「反対少女」
>>52>>53  第10話「スタート」

>>62  第11話「部活」
>>74  第12話「やっぱり美少女」
>>85  第13話「オタクというより腐女子」
>>88  第14話「写真部入部しませんか?」

>>98  第15話「桜子の夏祭り作戦」
>>103 第16話「自分より可愛い男」
>>114 第17話「偶然?必然?」
>>121 第18話「第2の敵」
>>126 第19話「ツンデレ+浴衣」
>>131 第20話「SMデート」
>>132 第21話「怜次暴走、阻止」
>>133 第22話「腐女子なお姉様?」
>>134 第23話「終了の合図」

>>137 第24話「生徒会室に入場」
>>140 第25話「生徒会長、秀ちゃん」
>>143 第26話「関西少女」
>>144 第27話「愛しています」
>>145 第28話「そしてまた原点に」
>>146 第29話「悪いのは」
>>147 第30話「会長をいじめよう」
>>148 第31話「会長は助けられました」

>>153 第32話「波乱・プロローグ」
>>162 第33話「転校生」
>>163 第34話「メグミちゃんと対面」
>>164 第35話「メグミとの関係」
(以下続行)

167雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/14(月) 13:52:55 HOST:119-231-175-86.eonet.ne.jp
         【二次元school】
  
>>1  プロローグ  >>165  あらすじ >>168  登場人物プロフィール  

>>2  第1話「自分の本性」
>>3  第2話「二人の転校」
>>7  第3話「二次元を三次元にしたような学校」
>>8  第4話「転校先は……」
>>14  第5話「隣の席の女の子」
>>22  第6話「非常識日常生活」
>>27  第7話「女好き男」
>>28  第8話「桜子との関係」
>>29  第9話「美少年の考え」
>>49  第9話「反対少女」
>>52>>53  第10話「スタート」

>>62  第11話「部活」
>>74  第12話「やっぱり美少女」
>>85  第13話「オタクというより腐女子」
>>88  第14話「写真部入部しませんか?」

>>98  第15話「桜子の夏祭り作戦」
>>103 第16話「自分より可愛い男」
>>114 第17話「偶然?必然?」
>>121 第18話「第2の敵」
>>126 第19話「ツンデレ+浴衣」
>>131 第20話「SMデート」
>>132 第21話「怜次暴走、阻止」
>>133 第22話「腐女子なお姉様?」
>>134 第23話「終了の合図」

>>137 第24話「生徒会室に入場」
>>140 第25話「生徒会長、秀ちゃん」
>>143 第26話「関西少女」
>>144 第27話「愛しています」
>>145 第28話「そしてまた原点に」
>>146 第29話「悪いのは」
>>147 第30話「会長をいじめよう」
>>148 第31話「会長は助けられました」

>>153 第32話「波乱・プロローグ」
>>162 第33話「転校生」
>>163 第34話「メグミちゃんと対面」
>>164 第35話「メグミとの関係」
(以下続行)

168雪音 ◆mzHXeB1fFY:2009/12/14(月) 13:53:25 HOST:119-231-175-86.eonet.ne.jp
       【二次元school】 *登場人物プロフィール*

>>75  雨照 和
>>78  末木 桜子 * 波谷 優
>>113 泉川 千里 * 波谷 風
>>119 鈴井本 鶇 * 松田 暁也
>>120 龍造寺 愛衣子 * 霧島 怜次
>>157 梓川 エナ * 田中 秀一郎


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