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エリーンちゃんとの愛の妄想を書き込むスレ 2ペロ目

359名無しさん:2014/10/19(日) 02:10:10 ID:hQ0DtnbI
\オマワリサンコノヒトデス!/

360名無しさん:2014/10/19(日) 15:22:42 ID:5xPttAcQ
〜暗黒エリーン2〜

ここはアルゴネア。暗黒の領域初参加のウサギエリーンは期待に"無い"胸を膨らませていた。
参加するだけである程度の報酬が貰えると聞いていたからだ。

普段、アバターは身に着けずファン+6程度の装備で過ごしていたが、
暗黒初参加という事で奮発し、生地を買い込んでピンク色のナース服を手に入れた。
髪もくるくると巻いて身だしなみはバッチリ!可愛いエリーンちゃんの完成だ。

…何故こんなにも暗黒に気合いを入れているのか、、ウサギエリーンには事情があった。
これまでも稼ぎのほとんどはポラ・エリーヌの実家に仕送りをしていた。
実家には病弱な妹が暮らしていた。病気を治すには多額の資金が必要なのだ。
なので、ウサギエリーンは今回の暗黒でも報酬獲得に躍起になっていた。

領域出現場所に着くと既に大混雑状態だった。初参加のウサギエリーンは要領がわからず、
レイドに入る事もNPCからクエストを受ける事もしなかった。ただ、そこにいるという状態だ。
とりあえず焚き火の前で待機しつつ、報酬を仕送りする時にはナース服姿のSSも送ろうなどと考えていた。
ばっちりキメてSSを撮りたかったので、前かがみになってずり落ちたニーハイを上げ直す。

すると、まあるいしっぽとお尻に生温かい何かを感じた。すぐさま後ろを向いたが相変わらずの人ごみだ。
今のは何だったんだろう、そう思いながらもしっぽを触ってみるとネチャっとした液体がついていた。
しっぽの白さとは明らかに違う、少し黄色味がかった液体は紛れもなく"ソレ"そのものだった。

ウサギエリーン「クンクン、クンクン…フゥン?、、ペロッ...ペロペロ…ゲェッオェ!ペッペッ!」

液体が何なのかわからなかったウサギエリーンは匂いを嗅ぎ、更に味まで確かめてしまった。
流石に不味かったらしく、小さな舌を出して液体を吐き出すウサギエリーン。
髪を巻いてオシャレをしているといっても、まだまだ純粋無垢な女の子なのだろう。
指についた糸引く液体を怪訝な表情で見つめながら何かを考えるウサギエリーン。

ウサギエリーン「?!///ァ…ァーィ..ッグ、ェグエッ...ンッンッ、ェッヘェギッ..ッヘェグッ><」

何をされたのかようやく理解したようで、少しの間をおいてべそをかき始めた。
お尻を汚されてメソメソ泣いてる様を見ても、周囲の連中は「またか…」程度にしか思わなかった。
むしろ、"自分もあのエリーンちゃんを汚したい"と思っている者も少なくない。

それほどまでに暗黒の領域では痴漢が横行しているのだ。

361名無しさん:2014/10/19(日) 15:48:35 ID:8.KdwU7A
どう考えても生地代を仕送りしたほうがいいと思うんだがw
クエ受けてなかったり精液なめちゃったりやっぱりエリーンちゃんはちょっとぬけてるってかアホで可愛い
続きが気になる

362名無しさん:2014/10/19(日) 18:49:05 ID:I03rmSiw
は、早撃ちの…

363名無しさん:2014/10/19(日) 20:45:06 ID:5xPttAcQ
〜暗黒エリーン3〜

何者かに体液をかけられてメソメソと泣いていたウサギエリーンだったが、
誰かが救いの手を差し伸べるわけでもなく、暗黒の領域からモンスターが出現した。
突然の事にびっくりして尻餅をついてしまうウサギエリーン。またしても新品のナース服が汚れてしまった。
周りはさも当然のようにモンスターを倒していく。段階を分けて次々とモンスターが出現した。

ウサギエリーンも慌てて戦闘に参加するが、こかされるし踊らされるし全くうまくいかない。
三段階目の中型を倒すと、周りは馬などの乗り物に乗って大移動を始めた。
何が起きているかわからず、戦闘態勢のままゆらゆら腰を振って呆然としていたら、
後ろからドンッという衝撃が!…豚だ!リーゼント頭のイケイケな豚がウサギエリーンにぶつかったのだ。

騎乗していたのはこれまたイケイケなキャス♂だった。
背中を痛めたウサギエリーンがその場にうずくまっていると、イケイケなキャス♂が吼えた。

イケイケキャス♂「ボケェっとしてんじゃねぇぞゴルァ!あぶねぇだろが!抱くぞゴルァ!」

そう言うと排気ガスのような気体をブルンブルン撒き散らしながら去っていった。
ケホケホと咳き込みながらもウサギエリーンは速度240の馬に乗り込み、後を追った。

364名無しさん:2014/10/19(日) 21:46:42 ID:sbIb739Y
ナース課金のまえに馬課金しろよw

365名無しさん:2014/10/19(日) 23:14:23 ID:8.KdwU7A
金の使いどころがおかしいwwキャス♂いい男!

366名無しさん:2014/10/20(月) 16:51:27 ID:5xPttAcQ
〜暗黒エリーン4〜

速度240の馬は明らかに遅かった。次の領域に着いた頃には既に第二段階も終盤を迎えていた。
このままではまた出遅れる、そう思ったウサギエリーンは第三段階の後半から馬に乗って待機する事にした。
まさか暗黒の領域がこんなにハードな催しだったとは。ナース服なんて着てくるんじゃなかったと後悔した。

この頃にはお尻としっぽについた体液は乾いてカピカピになっていた。
まあるいしっぽは毛が束になって固まり、尻餅をついた時の汚れも相まって茶色くなっていた。

…周りが一斉に移動を開始する。第三段階が終わったようだ。
ウサギエリーンも流れに乗り遅れないように馬を走らせた。

馬を走らせながらウサギエリーンは不思議に思っていた。報酬を貰えていないのである。
NPCからクエストを受けていないので当然だが、あの混雑の中ではNPCがいる事にすら気付かなかった。
なので、全工程をこなせば最後に報酬を受け取る事が出来るのだろうとウサギエリーンは考えた。

次の領域はカルゴネアのようだ。アルゴネアからカルゴネアへの道のりは大変混雑する。
すると、ネコのきぐるみにバラカの仮面という姿のエレーンがトカゲに乗って後ろから迫ってきた。
横に並ぶと一瞬こちらをチラッと見て、何も言わずにウサギエリーンを追い越していく。

表情を窺い知る事は出来ないが、何処か誇らしげに背筋を伸ばして騎乗している。
言いようのない敗北感がウサギエリーンの心をえぐった。

367名無しさん:2014/10/20(月) 19:16:17 ID:fD7q000.
連盟馬でニヤニヤしながら並走してやりたい

368名無しさん:2014/10/20(月) 19:32:35 ID:8.KdwU7A
いつも出てくるエレーンめっちゃ可愛い!
でもバラカの仮面はめっちゃきもいぞwあんなのが後ろからきたら怖すぎる

369名無しさん:2014/10/20(月) 22:25:03 ID:RtPaHO/k
ちょくちょくトレンドアイテムなエレーン出てくるなw割と好き

370名無しさん:2014/10/20(月) 23:06:06 ID:i2t2f.2o
トカゲに抜かれるって屈辱的だよなw

371名無しさん:2014/10/21(火) 15:52:47 ID:5xPttAcQ
〜暗黒エリーン5〜 !!残酷注意!!

どんどん追い越されながらも何とか行列の真ん中を維持してアルゴネアとカルゴネアの境目に差し掛かった。
ここは道幅が非常に狭くなっているので、他の場所よりも一段と混雑する。

ウサギエリーン「キ…ギギッ、ィーィ!ィーー(>皿<)」

四方から押されて小柄なウサギエリーンはノロい馬ごともみくちゃにされていた。
手綱を離すまいと歯を食いしばりながら必死に耐えている。

ノロい馬はいつまでも渦中から抜け出す事が出来ず、後続の連中にド突かれまくっている。
その度にウサギエリーンはバランスを崩してヨロけ、可愛いウサ耳がゆらゆらとしなる。
ムチっとした太ももをきゅっと締めて踏ん張っていたが、流石に疲れたのか小刻みに震えてきた。

ウサギエリーン「ャ!ャーィャー!ンーン!ンーェグ..ウェェア!アァンァン!(;ヘ;)」

報酬も貰えず、痴漢され、更にこの現状である。辛くないわけがないのだ。
振り回されながら泣き出してしまうウサギエリーン。辺りに飛び散る涙には恐怖と後悔が入り混じっていた。

ウサギエリーン「オォゥッ(;゜o゜;)」

その直後、ウサギエリーンの体力は限界に達し、手綱を掴む大きな手がふわっと離れた。
ノロい馬を残しウサギエリーンの小柄な身体が行列の中に消えていく。

(ドンッ!)(ボギギッ!)(ダァンッ!)

ウサギエリーンの小柄な身体が宙を舞う。あらゆる乗り物にはねられ、お手玉状態になっているのだ。
はねられる度にエリーン特有の可愛らしい身体は変な方向に折れ曲がり、エリーンらしさを失っていく。
新品のナース服もあちこち破れ、腹部からは血が滲んでいた。

ウサギエリーン「グェ!」「ゴォェッ」「ン゙ッ!!」

はねられる度に短く苦痛の声をあげる。意識はあるようだ。
空中から地面に叩きつけられると、間髪入れずに強烈な踏みつけがウサギエリーンを襲った。
勢いがついた馬の脚は物凄い力でウサギエリーンを踏み潰し、蹴り飛ばしてくる。

自慢のウサ耳はあっという間にちぎれて何処かに蹴り飛ばされた。
顔面を思い切り踏まれて左目は陥没し、小さなお鼻もへし折れて大量に出血していた。
口も裂けて左右にめくれあがり、前歯も数本しか残っていなかった。

この頃にはナース服もほとんどが破れて、裸同然の姿になっていた。
パトカーにも轢かれたらしく、右足のムチっとした太ももは潰れてドドメ色に変色していた。
その後もウサギエリーンは宙をたゆたう綿毛のように踊らされ続けた。

372名無しさん:2014/10/21(火) 15:54:36 ID:5xPttAcQ
〜暗黒エリーン「エピローグ」〜

――暗黒の領域参加者の最後尾がカルゴネアへと抜けていく。
時間にすればさほどでもないのだが、小柄なウサギエリーンにとっては長く苦しい時間だったに違いない。

ウサギエリーンのちいさな身体は、最初に落馬した地点からは随分離れた場所に点々と散らばっていた。
体液をかけられたぷりっぷりのお尻とまあるいしっぽだけは皮肉にも原型を留めていたが、
それ以外のほとんどは欠損や損傷が激しく、ウサギエリーンは既に絶命していた。

珍しい事故ではないので、遺体の回収はカンストリアのアルゴン狩猟団によって迅速に執り行われたが、
あまりに無残な姿だった為、遺体から目を背ける者や、この塊が本当にエリーンなのか疑う者までいた。

かき集められた遺品からは生前のSS数枚と、実家への住所が書かれた書留用の封筒と手紙が見つかった。
SSはアルボレアの美しい景色をバックに、ウサギエリーンがにっこりと微笑んでいるものが多かった。

…手紙にはへたくそな字で、

「おねいさゃんがんばてるヨ!かならす゛びようきなおしたげるネ!あなたもふあいとデス!」

と書かれていた。

これを読んだアルゴン狩猟団のベテランハンター、ケインバラは堪えきれず男泣きした。
他の団員たちも肩を震わせながら空を仰ぎ、目に涙を浮かべていた。

妹想いのやさしいおねえちゃんエリーンはアルゴネアの地に散った。
とてもかなしい、かなしい結末だ。

おしまい

373名無しさん:2014/10/21(火) 15:56:30 ID:5xPttAcQ
これで暗黒エリーンの妄想はおしまいです。ありがとうございました。
暗黒の領域も今日で一時休止ですね。泣いてるエリーンちゃんがいたら助けてあげてね。

374名無しさん:2014/10/21(火) 17:50:28 ID:cu1/4PoQ
とてもじゃないけど素人さんとは思えないな

375名無しさん:2014/10/21(火) 17:52:56 ID:hQ0DtnbI
全俺が泣いた(´;ω;`)
鈍足乗り物のエリーンちゃん見たら同じ速さの奴に乗り換えて並走してやろう…

376名無しさん:2014/10/21(火) 17:54:54 ID:sbIb739Y
疾風の聖水平和の速度とあとなにかで歩いて並走してあげよう

377名無しさん:2014/10/21(火) 18:17:21 ID:HkOLZakA
暗黒って危険だったんだな

初心者の頃はクエ受けるの知らないとか、アルゴカルゴの狭い道とか
あるあるネタが多くてTERA好きなんだなってのはよく伝わってくる。

378名無しさん:2014/10/21(火) 19:24:47 ID:qud9e2Gs
カンストリア方面から次のエリア行く途中にある分かれ道よな
間違いの方にある行き止まりへ間違えて入っちゃったエリーンちゃんはどうなるのだろうか

379名無しさん:2014/10/21(火) 20:04:59 ID:i2t2f.2o
アホなエリーンちゃんだなと思ってたのに泣かせにかかるとは…
暗黒やりながらこんなこと考えてるのかよ…すげぇな
自分の為に出稼ぎに出て命を落としたって知ったら妹エリーンちゃんは辛いだろうな

>>376
凄い形相で走って並走してるヒューマンさんを想像してワロタ

380名無しさん:2014/10/22(水) 00:46:40 ID:fD7q000.
疾駆持ちやダッシュ持ちなら余裕で追い越せるからね……

381名無しさん:2014/10/22(水) 06:25:12 ID:NYueipWU
ダッシュやテレポあれば追い越せるが純粋に歩く(走る)だけなら240以上早くならないから追い越すことは無いだろ

382名無しさん:2014/10/22(水) 07:36:40 ID:5xPttAcQ
早く"歩く"エリーンちゃんに会いたいデス!媚びへつらった徒歩モーションでアークデヴァのアジトに特攻させたい。

383名無しさん:2014/10/25(土) 20:46:10 ID:5xPttAcQ
〜ATWMエリーン〜

あなたに強くなった私を見せたいエリーン。
銀髪ジト目のウサギエリーンはアルボレアからこちらをじーっと見ている。
待望のレベルキャップ開放だというのに笑顔一つ見せずに突っ立っている。

ぶりっこアリスキツネエリーンはキメポーズでウィンクをしながらアピールしている。
更に「お待たせしましたー♪」と言葉まで発している。
2年ぶりのレベルキャップ開放で主人のやる気が戻り、嬉しくてたまらないのだ。
この調子ならLv65まで一直線だ。ミッションやヴァルキオン偵察隊の指令を次々とこなしていく。
スカートがめくれてパンツが丸見えになっても気にしない。主人と一緒にいられる事が何よりも嬉しいのだ。

ウサギエリーン「(あなたに強くなった私を見せたいの。)」

来ない。待てど暮らせど主人が戻ってこない。
ウサギエリーンは随分前からヴェリカの倉庫前で待機していた。
かばんにはいつも沢山の荷物が詰め込まれていた。
パンパンに膨れ上がったかばんはとても重かったが、主人との思い出が詰まっているので辛くなかった。

待望のレベルキャップ開放。早く強くなって主人に褒めてもらいたかったが、
手持ちの武器はすっかり錆びつき、低ランクのクリスタルがガチガチにハマって取り外せなくなっていた。

それでもウサギエリーンは表情一つ変えなかった。
キツネエリーンのようにキメポーズを取るわけでもなく、突っ立っている。

――倉庫前で待機していると、隣にアリス服を着たキツネエリーンがやってきた。
倉庫管理人とイルカの話などをして盛り上がっている。ヴェリカとイルカが完全に繋がったらしい。
あまりにぶりっこな態度と喋り方が気になったウサギエリーンはジト目でキツネエリーンの方をチラ見した。

そこには衝撃の光景が広がっていた。
キツネエリーンが開いていた倉庫は紛れもなく自分と同じ倉庫だったのだ。
オシャレなアバターを幾つも取り出して試着するキツネエリーン。
「どれが似合うデスかね〜。アリス飽きちゃったのデスw」と媚びへつらった声で倉庫管理人と談笑している。

ウサギエリーンは相変わらずの無表情だったが、心の中では泣いていた。
自分はただの荷物持ちであって、主人と一緒に新大陸を冒険する事は出来ない。
隣にいるぶりっこキツネエリーンが主人にとっての一番で、自分はそれ以外の存在なのだ。

だが、ウサギエリーンは願う事を諦めたくはなかった。
諦めてしまったらポーカーフェイスが崩れてしまう。もう、倉庫前で待機する気力がなくなってしまう。
だから、この声が主人に届くまで願い続ける。

ウサギエリーン「あなたに強くなった私を見せたいの。」


おしまい。

384名無しさん:2014/10/25(土) 21:31:44 ID:hQ0DtnbI
倉庫ちゃんにした子の心の声か聞こえる…!
胸が痛いわあああー

385名無しさん:2014/10/25(土) 22:01:33 ID:bKHmW/fY
アプデにちなんだ新作がくるだろうと思ってたけどまさか広告のエリーンちゃんをネタにするとは…
鳥肌立ったわ、あの画像からこの話に繋げるなんて

386名無しさん:2014/10/25(土) 22:21:15 ID:XBq224/M
たしかにあの真顔はきっつい

387名無しさん:2014/10/26(日) 02:55:45 ID:cFWHuQck
シオナさまがトロトロに溶ける(意味深)までエッチな実験したいよぉ

388名無しさん:2014/10/26(日) 04:33:30 ID:5xPttAcQ
逮捕されたLv63のヒュマ♂容疑者は「耐え切れなかったのか溶けてしまったよぉデュフフww」
などと意味不明な事を言っており、ヴァルキオン偵察隊は慎重に取調べを進めている。

389名無しさん:2014/10/26(日) 04:47:49 ID:5xPttAcQ
イルカにいると「ァー...ヒャゥェー///ァーィ...ァッフォン..ンー..ェッヘェ..ァー」ってエリーンちゃんみたいな声が聞こえる。たまらない。

390名無しさん:2014/10/26(日) 05:44:56 ID:bKHmW/fY
とうとう幻聴まで、と思ったら広場にいると聴こえるね
竜花火がうるさいけど赤ちゃんみたいな声が聴こえる

391名無しさん:2014/10/27(月) 04:10:24 ID:5xPttAcQ
いや、ごめん。やっぱり幻聴だったみたいです。もう聴こえなくなった。
ドアがきしむ音ですらエリーンちゃんの声に聴こえるくらい重症だったので、多分そのせいw

392名無しさん:2014/10/27(月) 06:33:58 ID:vUGWvUO6
>>391
お、おう…あんまりこじらせるなよw

393名無しさん:2014/10/27(月) 10:57:12 ID:/ohqjDIA
お薬増やしておきますね

394名無しさん:2014/10/27(月) 10:59:57 ID:fDPZWtSw
広場じゃないけど、クマキンの右下の部屋にいるとエリーンの声が聞こえてくるよ

395名無しさん:2014/10/27(月) 12:16:20 ID:49i/nDRo
クーマス繁殖用エリーン

396名無しさん:2014/10/27(月) 12:30:09 ID:/ohqjDIA
クーマスって豚かと思ってたけど陶器なんでしょ?

397名無しさん:2014/10/27(月) 20:37:32 ID:I03rmSiw
便器?

398名無しさん:2014/10/28(火) 00:24:42 ID:/ohqjDIA
今は聞こえないけど確かにこないだは聞こえたよ
ガヤみたいなやつでしょ?人の多い時間帯だと聞こえるのかね

399名無しさん:2014/10/28(火) 03:02:24 ID:5xPttAcQ
意志の秘薬出しておきますね。
すっかりレベリングに夢中なんですけど、ハロウィンネタを投下します。

400名無しさん:2014/10/28(火) 03:07:04 ID:5xPttAcQ
〜トリックォァトリート1〜

すっかり秋めいた今日この頃、アルボレアではハロウィンイベントが開催されていた。
種族問わず、様々な衣装に身を包んでハロウィンを楽しんでいる。
最新のナース服やポリス服を着たエリーンたちはお医者さんごっこや婦警さんごっこをして遊んでいた。

今年は様々な格好のエリーンがいた。きぐるみを着ているが前が見えず木にぶつかってしまうエリーンや、
うまく三段帽子を被れずバランスをとりながらヨタヨタしているエリーン、
大型注射器の針でアリス服のスカートをめくっていたずらをするエリーン、みんなとても楽しそうだった。
ちょっと変わったエレーンはピチピチのブルマ姿で、はらぺこガイコツの仮面を被ってシュコーシュコーと呼吸していた。

ポラ・エリーヌ近郊では毎年多くのエリーンたちがお菓子を貰いに家々を訪ねまわる。
それを目当てにわざわざポラ・エリーヌに引っ越してくるヒュマ♂がいる程だ。

エリーンたちは行列を作って「トリックオアトリート!」「トリトリデスー!」と言いながら各家庭をまわった。
これらの光景はとても微笑ましく、面倒見の良いバラカはエリーンたちに大量のお菓子を配った。
大はしゃぎのエリーンたちはその場でボリボリお菓子を食べたり、バラカの肩に乗っかったりした。
中にはアリス服のスカートを自分でめくってパンツを見せながらお菓子をせびる狡猾誘惑エリーンもいた。

ヒュマ♂はそんな様子をボロアパートの窓から見つめていた。彼の部屋には大量のお菓子が用意されていた。
仕事をやめてポラ・エリーヌに引越してきて、退職金全てをお菓子に費やしたという。
今か今かとエリーンたちの来訪を待つヒュマ♂。待ちきれず玄関を開けてみるが誰も来ない。
外からは「アーィ!」「トリトリートリトリー♪」など、エリーンたちの楽しそうな声が聞こえてくる。

しかし、その後もエリーンたちがボロアパートを訪ねる事はなかったという。

401名無しさん:2014/10/28(火) 03:35:20 ID:ywpftl9o
かわいそう

402名無しさん:2014/10/28(火) 10:41:06 ID:hQ0DtnbI
変態ヒュマ男さんの魂胆は未就学エリーンにすら見抜かれていたということか…!?

403名無しさん:2014/10/28(火) 11:50:30 ID:g2Q816T2
バラカさんが羨ましいシュコー
ヒューマンさんのエリーンちゃんへの愛は本物だねシュコー

404名無しさん:2014/10/28(火) 21:57:52 ID:H4ea5oLU
>「トリックオアトリート!」「トリトリデスー!」
>「アーィ!」「トリトリートリトリー♪」
可愛いよおおおおおおうわあああああああああああああああ

405名無しさん:2014/10/29(水) 10:00:55 ID:5xPttAcQ
〜トリックォァトリート2〜

一見、楽しそうに見えるハロウィンイベントだが、誰もが幸せな時間を過ごせるとは限らない。
ポラ・エリーヌ近郊には未就学の貧乏エリーンたちが暮らす貧民集落がある。

毎年ハロウィンの時期になると貧乏エリーンたちも集落から抜け出してくる。
貧乏とはいえ彼女たちもエリーンなので、こういったイベントには参加したいのだ。
しかし、貧乏エリーンたちには仮装するお金がなかった。靴すら履けず裸足のエリーンも多い。
戦没者などの遺体を包んでいた布を頭から被ってお化けの仮装をするのが精一杯といったところだ。
一般エリーンたちを含め、周りの者もそんな貧乏エリーンたちの姿を疎ましく思っていた。

未就学の貧乏エリーンたちはろくな仮装も出来ず、言葉も喋れない。
汚い格好でうろついてお菓子をねだる様は乞食そのものである。
華やかなハロウィンイベントでこういった闇の側面が見えてしまうのは主催者側にとってもいい迷惑だった。

ハロウィンではカボチャが欠かせないアイテムになっているが、問題も起きていた。
貧乏エリーンたちが食べてしまうのだ。中身の大半はくりぬかれているが食べられる部分がないわけでもない。

あちこちに設置されたカボチャのランタンは貧乏エリーンたちの貴重な食料になっていた。
悪びれる様子もなくカボチャを手に取ると内側部分を歯でえぐるように食べていく。
カボチャは生だと硬いが、貧乏リスエリーンは前歯が丈夫なので器用に食べていた。

貧乏エリーン「ァガ...ンガンガンガ!!ィーチィガァガガガ」【▽Д▽】←カボチャ

他の貧乏エリーンたちも汚いパンツを丸出しにしてしゃがみ、眉間にシワを寄せて歯を突き立てる。
ハロウィンでは多くの観光客が訪れるので、こういった場面を見られるとイメージダウンに繋がる。
警備兵は貧乏エリーンを追い払うのが主な仕事になっていた。

通報を受けた警備兵がやってくると、食べるのに夢中だった貧乏エリーンたちも慌て始めた。
食べかけのカボチャを投げ捨てて一目散に逃げ出す貧乏ネコエリーン。
投げ捨てられたカボチャを拾い、大事そうに抱えて逃げるも転んでしまう貧乏ヒツジエリーン。
足首を挫いたらしく、ガリガリに痩せ細った脚をひきずりながらヒョコヒョコ跳ねるようにして逃げていく。

中には警備兵が来た事に気付かず、ひたすらカボチャを食べ続ける食いしん坊キツネエリーンもいた。

406名無しさん:2014/10/29(水) 18:40:08 ID:g2Q816T2
しょんべりーんモード発動したね
羊エリーン可愛い!どうでもいいけどカボチャの顔文字にワロタ

407名無しさん:2014/10/30(木) 19:56:27 ID:5xPttAcQ
〜トリックォァトリート3〜

一般エリーンたちのトリトリ行脚が一段落すると、汚いボロ布を被った貧乏エリーンたちも物乞いに出かける。
灯りのついた家を見つけると、ニチャァと不気味に笑ってドアをノックする。
家主はまた可愛いエリーンちゃんが来たのだと思って快くドアを開けるのだが、
ドアの向こうに立っていたのは汚い姿の貧乏エリーンだ。家主の方をじーっと見ている。
本来ならここで「トリックオアトリート♪」と愛想良く言えばいいのだが、貧乏エリーンは言葉が喋れない。

また、貧乏エリーンのコミュ力にも個人差があるようで、色々なケースがあった。

・前歯で下唇を噛んで家主をじーっと見つめるだけの無口貧乏エリーン
・ドアを開けるなり「ィーィ!ィーギ!ギョォォ!!」と大声でまくしたてる短気貧乏エリーン
・「トィ...トーィ、ィート..ォァーィ」と懸命に言葉を紡ごうとする健気貧乏エリーン
・大きな口を開けて「ゥェェァ..ウェェーゥェー><」とひたすら泣き続ける号泣貧乏エリーン

などなど。

どの家庭でも貧乏エリーンたちの対処には頭を悩ませていた。
主催者側からは貧乏エリーンたちに物を与えないように言われていたが、
実際に押しかけられると断れずにお菓子を渡してしまう事もあった。
というのも、教育を受けていない貧乏エリーンたちは善悪の区別もあまりついていないようだったので、
下手に断ってしまうと何をされるかわからないという恐怖心があったからだ。

中には貧乏エリーンが訪ねてきたとわかると、お菓子をチラつかせながら挑発して泣かせたり、
粗末な服を脱がせて裸にし、栄養失調で膨れたお腹を蹴っ飛ばして追い払ったり、
捕まえて奴隷のように扱う輩もいたようだった。

――裸で追い払われた貧乏エリーンは蹴られたお腹を手で押さえながら、泣かされた貧乏エリーンを慰めていた。
捕まった貧乏エリーンがその後どうなったのかは誰も知らない。

408名無しさん:2014/10/31(金) 01:31:29 ID:g2Q816T2
>>407
> ・「トィ...トーィ、ィート..ォァーィ」と懸命に言葉を紡ごうとする健気貧乏エリーン
このエリーンちゃん可愛すぎる!娘にしたい
前回の食いしん坊キツネエリーンってコロッケで駄々こねてた娘かな

409名無しさん:2014/10/31(金) 21:20:14 ID:5xPttAcQ
おまえらああああLINEスタンプ発売したよーーー!買ったぞーうほーー!かわいいよー!

410名無しさん:2014/11/01(土) 02:16:13 ID:hQ0DtnbI
エリーン大好き主にはたまらないものでしょうなww

411名無しさん:2014/11/01(土) 13:02:52 ID:exbZ9c1Y
ラインする相手が居ないんだが?
買って自分だけしか居ないグループでスタンプ連打でもすればいいのか?

412名無しさん:2014/11/01(土) 19:00:06 ID:5xPttAcQ
自分も送る相手がいないので、プロフィール設定のひとことって項目でスタンプ連打して楽しんでるよ。

413名無しさん:2014/11/01(土) 19:09:12 ID:5xPttAcQ
〜トリックォァトリート4〜

運良くお菓子をゲット出来た貧乏エリーンは早速、口いっぱいに頬張っていた。
どれも今まで食べた事のないお菓子ばかりだったので、おいしくてたまらなかった。

お菓子をゲット出来なかった貧乏エリーンたちが涎を垂らしながら見つめている。
そんな事お構いなしに次から次へとお菓子を頬張る勝ち組貧乏エリーン。

貧乏エリーンA「ゥ、ウゥッ...ゥェーヴェーァァァァ(>o<)」

一人の貧乏エリーンが堪らずに泣き出してしまった。よっぽどお菓子が食べたかったのだろう。可哀想に。
こうなると今まで堪えていた他の貧乏エリーンたちにも伝染していく。

B「…ゥッ…ック(>-<)」C「ヘゥヘォッ..ヘゥッ…(>^<)」D「ンッ…ク..ショォッ(>.<)」E「ゥェ…ェッェッ(>e<)」F「ペー、ェエッエエ(>д<)」

泣くまい泣くまいと必死に堪えるが、涙への導火線には既に火がついてしまったようだ。

貧乏エリーン一同「ゥェェェアァァァン!!lアァァァァァァァン!ヴェェェァァァァォォン(;>q<;)」

一斉に号泣し始める貧乏エリーンたち。
すると、お菓子を頬張っていた勝ち組貧乏エリーンまでもが涙に誘われるかのように泣き出してしまった。

勝ち組貧乏エリーン「ミィャァァンミィァァンヴェェェェ(>q<)」

大きな口を開けて泣き喚く勝ち組貧乏エリーン。口からは咀嚼途中のお菓子がデロデロと垂れた。
それをまた口に入れ直そうとするが、号泣の波に押し戻されて再び口からデロデロと垂れてくる。

そしてなんと、デロデロのお菓子を他の貧乏エリーンが掬い取り、泣きながら食べ始めたのだ。
一人がそういった行動を取ると、他の貧乏エリーンたちも同じようにデロデロのお菓子を掬って食べ始めた。
何とも異様な光景である。他人が咀嚼した物をみんなで掬い取って食べているのだ。理解し難い。

これで泣き止むのかと思ったがそうはならなかった。
デロデロのお菓子を食べた途端、ますます火がついたように泣き喚く貧乏エリーンたち。

貧乏エリーン一同「ギョァァァァン!!メェェァァァァン!!ショォェェ..ンギョォウェァァェ!!!((;>д<;))」

"食べたかったのはこんな咀嚼途中のお菓子ではない"、"だけど空腹には耐えられない"
様々な感情が交錯し、貧乏エリーンたちの未熟な心には過度の負荷がかかっているようだ。
いつもなら獣耳やしっぽを動かして感情を表現するのだが、今は力なく垂れ下がったままだ。
泣く事でしか複雑な感情を表現する事が出来ないのだろう。

地べたにぺたんと座り、デロデロのお菓子まみれで泣き喚く貧乏エリーンたちの姿はあまりに惨めで悲しかった。

414名無しさん:2014/11/01(土) 21:15:58 ID:7xf4fVj2
>>411>>412 お前らwwww














俺も(´・ω・`)

415名無しさん:2014/11/01(土) 21:18:06 ID:7xf4fVj2
>>413
なんだろうこの話…めっちゃ精神にくる
悲しすぎるもらい泣きだ

416名無しさん:2014/11/01(土) 23:18:22 ID:z77AvjH.
ヒュマ♂!!!
俺達(ヒュマ♂)はやくこい出番だぞ!!!

417名無しさん:2014/11/02(日) 00:35:50 ID:7xf4fVj2
ヒューマンさんは自分宛にLINEスタンプ送って悦に浸ってるので…

418名無しさん:2014/11/02(日) 19:44:05 ID:5xPttAcQ
〜トリックォァトリートEND〜

??「お菓子が欲しい子はこちらへ」

何処からともなくそんな声が聞こえた。散々泣き喚いていた貧乏エリーンたちはピタリと泣き止んだ。

??「お嬢さん方。そんなに泣いていたのでは涙に濡れて風邪をひいてしまいますよ」

涙を拭いながら声のする方へ振り向く貧乏エリーンたち。
……そこに立っていたのは、あの面倒見の良いバラカだった。

バラカ「さぁ、お菓子が欲しい子たちはこちらに並んでください」

バラカはお菓子の入った大きな袋を持って微笑みながらそう言った。
貧乏エリーンたちは一斉に飛び上がり、バラカの元へ走っていった。
へなへなに折れ曲がった獣耳やしっぽも元気を取り戻し、ひょこひょこと動いている。

バラカ「イイ子たちですね。ではお菓子を渡す前にみんなで魔法の言葉を唱えましょう」
貧乏エリーンたち「ァーェ?」
バラカ「ハハハ。ハロウィンですからね。みんなで"トリックオアトリート"と言ってごらんなさい」
貧乏エリーンたち「トィトギィ..ォーァォーア・・・・トーィァーィート!!」
バラカ「いいですよ、もう少しです。ゆっくりでいいから言えるまでがんばってみましょう」

――バラカは貧乏エリーンたちの姿を見ながらあの夏の事を思い出していた。

貧乏で人見知りだけど、健気で、無邪気で、頑張りやさんの小さなエリーンの事を。
カキ氷が大好きで、お化けが苦手で、おもちゃではしゃぐウサギエリーンの事を。

彼女に休暇をとるよう伝えた日、ローブの裾を掴まれた。
振り返ると今にも泣きそうな表情でこちらを見ていた。胸が苦しくなった。
その日は彼女が眠るまで傍にいた。色んなお話を聞かせてあげた。夢のあるお話を。
目が覚めたら改めて今後の話をしようと思った。養子に迎えてもいいと思っていた。

翌朝、彼女は既にいなかった。粗末で小さな寝床を残して彼女は去ったのだ。
それから彼女がどうなったのかわからない。知る術がなかった。後悔した。
自分は彼女に何もしてあげられなかった。もっと早く彼女を救うべきだったのだ。

ここにも救いを必要としているエリーンたちがいる。恵まれないエリーンはこんなにも大勢いるのだ。
贖罪…と言えば聞こえは良いかもしれない。ただ、エリーンたちに幸せを。笑顔を。夢を与えたい。
その一心で各地を旅している。世界は広い。そして、エリーンはこんなにも小さい。守りたい。

バラカ「それではもう一度!」
貧乏エリーンたち「トリックォァトリートォ♪」

おしまい。

419名無しさん:2014/11/02(日) 19:45:10 ID:5xPttAcQ
これでハロウィンネタはおしまいです。ありがとうございました。

420名無しさん:2014/11/02(日) 20:42:06 ID:EqT/NVbk
うわああああああああああああああああああ

421名無しさん:2014/11/02(日) 21:00:33 ID:hQ0DtnbI
うわぁああああ涙腺崩壊したあああああああ。゚(゚´Д`゚)゚。

422名無しさん:2014/11/02(日) 21:12:04 ID:P4sdBgtY
いいね

423名無しさん:2014/11/03(月) 00:35:19 ID:z77AvjH.
太陽ウサギヲリーンちゃんのときの心優しいバラカか…
まさかこんなところで救いがあると思わなかった。うるっとしてしまった

( ;∀;)イイハナシダナー

424名無しさん:2014/11/03(月) 18:17:21 ID:NGR4enkE
うわあああああ泣いた
今回もきつい話だと思ってたらこの結末
しょんべりーん発祥の現場を唯一生で見たバラカが出てくるとはね
この話に繋げてくるなんてすげぇよ気に入った

425名無しさん:2014/11/05(水) 13:21:52 ID:wZVl2tcE
豊穣祭age

426名無しさん:2014/11/05(水) 15:08:47 ID:guBT/6P.
豊胸祭と勘違いして期待に無い胸を膨らませるエリーンちゃん可愛い

427名無しさん:2014/11/05(水) 16:46:08 ID:ifYBRpDU
周辺スレとかのギスギス感を見るとこういうスレがホントに空々しく感じて寒いわ

428名無しさん:2014/11/05(水) 21:49:06 ID:lFcb99Ac
>>6
全俺が泣いた

429名無しさん:2014/11/06(木) 23:00:04 ID:5xPttAcQ
〜コックリーン上〜

青い空と広大な大地が広がるリカノール平野では秋の豊穣祭が開催されていた。
ありがたい事に今年も豊作に恵まれ、まさに収穫の秋といったところだ。
収穫した食材は新鮮なうちに調理され、リカノール平野の名物料理として大変な人気を集めている。

大勢の観光客で賑わう自由食堂では、一人のちいさなリスエリーンが働いていた。
彼女は一人前のコックになる為、ポラ・エリーヌから派遣された見習いコックリーンだという。
背中にはフライパンとフライ返しを背負い、大きめのコック帽を被ってあちこち走り回っている。
しかし、今はまだ見習いである。いきなり厨房に立たせてもらえるわけがないのだ。

下げられた皿を洗い場まで運ぶという簡単な仕事を与えられたコックリーン。全然コックじゃない。
重ねた皿を恐る恐る運ぶが、一歩進む度に大きめのコック帽がずり落ちてくる。
両手が塞がっているので被り直すわけにもいかず、洗い場まで一歩一歩慎重に進むしかなかった。
コック帽は次第にコックリーンの目を覆うようにずり落ちて視界を奪っていく。その時っ――

(ット!…コテッ)(ガッシャーーン!!)

案の定やってしまった。ちょっとした段差に躓いてしまったのだ。
そうなればもう結果は目に見えている。もっとも、コックリーンには見えていないのだが。
エリーンは手が大きいからって見栄を張ってたくさん皿を重ねたのだろう、
洗い場付近は皿の破片が散乱して酷い有様になっていた。

幸いコックリーンは膝に痣を作った程度で済んだが、食堂としての損失は大きい。
大きめのコック帽を胸に抱え、青ざめるコックリーン。マズい事をしてしまったという自覚はあるようだ。

…だが、食堂側の対応は寛大だった。叱られはしたが、見習いにはよくある事なのだそうだ。

コックリーン「ィ…ゴェ、ゴメァサィ…ゴメナサァーィ。」

たどたどしい口調で謝罪の言葉を述べるコックリーン。目には涙が浮かんでいる。
そう、このコックリーン…元は貧民集落出身の未就学エリーンなのだ。

近年、ポラ・エリーヌでは未就学エリーンの自立支援に力を入れている。
その一環として未就学エリーンに基本的な言語を習得させ、職業訓練も行っているが、
倫理観の欠如や心身の未熟さも相まって、現状はこの政策がうまくいってるとは言い難い状況にある。

そんな未就学エリーンの中でも、コックリーンは比較的優秀な部類に入ると思われる。
"悪い事をしたら謝る"これが中々難しく、善悪の区別すら理解出来ない未就学エリーンも多い。

例えエリートエリーンであっても、言い訳ばかりでろくに謝りもしない者もいるが…。

――話は戻り、、割れた皿は周りのベテラン達が手際よく片付けた。
コックリーンも手伝おうとしたが、破片で怪我をすると良くないからという事で別の仕事を与えられた。

430名無しさん:2014/11/06(木) 23:14:44 ID:daqd2u5g
オカッパネコリーンにコック帽を用意したタイミングでこれですからね

431名無しさん:2014/11/06(木) 23:32:43 ID:hQ0DtnbI
やばい目に浮かぶようで涙がにじむ
コックリーンっていうのがなんかかわいい

432名無しさん:2014/11/06(木) 23:38:28 ID:BDvuApsc
頑張り屋の未就学エリーンちゃんが今度こそ報われますように…

433名無しさん:2014/11/07(金) 02:23:08 ID:NGR4enkE
可愛かったのでコック帽買った
もみあげが可愛い髪型に変更されるね
コックリーンならキツネエリーンちゃんにすればコックリさんっぽくて噛み合ったのに

434名無しさん:2014/11/08(土) 00:23:19 ID:5xPttAcQ
やっぱり幻聴じゃなかった。リカノールでもエリーンちゃんの声聞こえた。
人が多いところに行くと聞こえるのかもしれないです。幸せです。

435名無しさん:2014/11/08(土) 00:31:19 ID:5xPttAcQ
〜コックリーン下〜

コックリーンが次に与えられた仕事は収穫の手伝いだった。全然コックじゃない。
だが、コック自らが食材の確保に向かうというのも大切な事だし、
未就学エリーンのコックリーンにとっても学べるものは多いはずだ。

畑にやってきたコックリーンはまず敷地の広さに驚いた。自分が暮らしていた集落よりも広いのだ。
薄暗く陰気な空気が漂う集落とはまるで違っていた。透き通った青い空。見渡す限りの広い大地。
大きく深呼吸をするコックリーン。気持ちがイイ。自分も空も大地も生きているんだと感じた。

畑には様々な作物がたわわに実っていた。これらの食材がコックの手によっておいしい料理になるのだ。
皿を運んでいる間も調理場からはおいしそうな香りがコックリーンの小さなお鼻を喜ばせていた。

"自分もおいしい料理を作れるコックになろう"、重量感のあるまんまるカボチャに手を添えながら決心した。
このカボチャには中身がぎっしり詰まっているようだ。いつかのようにくり貫かれたカボチャではない。

コックリーンの脳内では"トリックォァトリート"という魔法の言葉が何度も繰り返し再生されていた。
初めて教えてもらった言葉。口に出せた時の心の躍動、自意識の覚醒。まさに魔法の言葉だった。

コックリーンには夢が芽生えていた。小さな種からほんの少し顔を見せただけの、あおい夢。
いつか、リカノール平野で育った作物のように、たわわに実る日がくるのだろうか。

魔法の言葉を教えてくれたバラカに、あの時のお礼を言いたい。自分の言葉で。
おいしいお菓子のお返しに、自分が作ったおいしい料理を食べてもらいたい。
コックリーンの胸の中にはそんな夢が芽生えていた。

バラカの贖罪とも言える願いはしっかりと届いていた、一人のちいさなエリーンに。

それからもコックリーンはひたすら仕事に励んだ。文句も言わずひたむきに。
失敗も多かったが一生懸命な働きが認められ、豊穣祭終了後には料理長への弟子入りが許可される予定だ。

おしまい。

436名無しさん:2014/11/08(土) 01:59:48 ID:brz8DnaU
読んでて思うんだが、文才半端ないな…
よかったなぁバラカ。コックリーンもえがっだ、えがっだなぁ。最高。

437名無しさん:2014/11/08(土) 03:24:15 ID:hQ0DtnbI
続きが気になってたけどよかった(´;ω;`)
なんかピノキオが人の心を知って人になった感じと似てるって思ったなー

438名無しさん:2014/11/08(土) 13:15:47 ID:cVzM6CRw
去年パンプキンマフィンが取引で大量に流れてたんだね
つまりこれはきっと去年のお話…

439名無しさん:2014/11/08(土) 20:49:14 ID:UKXagW/w
去年はエリーンを寝かせずになんらかの外部装置で朝までマフィンを作らせていた人が結構リカノールの別チャンネルにいたな
なかなかのブラック工場
そういうエリーンを見たらかわいそうだからログアウトできるようにアルボレアを監視している神にシステムコールなるもので教えてやってくれよ!

440名無しさん:2014/11/08(土) 21:01:33 ID:lwBAINpM
今年は生産力があるから嫌でも休まざるを得ない。生産力4000なんて、1〜2時間で涸れるしね……
未就学エリーンを大量に雇ってひたすら採集だけさせて生産力なくなったらクビっていう悪徳業者が蔓延ってるんだろうか。
あるいは採集物1つにつき1銅の完全歩合制とか。

441名無しさん:2014/11/08(土) 22:09:40 ID:1CXd4Hr.
過去の話が別の話に繋がっていくのが好きだ
ガチ鬱からの救いに鳥肌立つ

442名無しさん:2014/11/09(日) 02:30:51 ID:vBYzt3p6
ジンギスカンの材料が足りない
そこに現れた羊エリーンちゃん
……これはさすがに趣味が悪いか

443名無しさん:2014/11/09(日) 15:42:27 ID:ywpftl9o
>>418
優しい世界

444名無しさん:2014/11/09(日) 17:49:01 ID:UKXagW/w
>>440
そ れ だ

445名無しさん:2014/11/09(日) 18:03:47 ID:49i/nDRo
成り上がりエリーンもでてくるかもしれない

446名無しさん:2014/11/09(日) 20:38:54 ID:5xPttAcQ
うおー妄想が膨らむ!こないだもエリーンちゃんの採集モーションを見る為に連打しまくってたら、
生産力涸れて何も出来なくなったばかり。エリーンちゃん過労で瀕死。
とりあえずいくつか豊穣祭ネタ投下します。書けたらみんなのアイデアも頂こうと思ってます。

447名無しさん:2014/11/09(日) 20:44:15 ID:5xPttAcQ
〜豊穣祭と未就学エリーン「ウサギエリーン」上〜

コックリーンの優秀さは周知の事実となったわけだが、これはとてもレアなケースである。
豊穣祭ではコックリーンと同じように派遣された未就学エリーンがいた。
コックリーンは見習いコックとして派遣されたが、他の未就学エリーンは出来が悪い為、雑用が主な仕事だった。

また、ポラ・エリーヌ以外からも未就学エリーンは労働力として派遣されているようだったが、
詳しい派遣元や未就学エリーンの出身地などは公表されていないという。

初めて訪れる場所に警戒心を強める未就学エリーンたち。
派遣に関しては事前に説明を受けていたが、彼女達はまるで理解出来ていないようだった。
それでも、豊穣祭開催者側としては一人でも多くの人手が必要だった。
ネコの手、いや…エリーンの大きな手も借りたい程の忙しさだったのだ。

ミニゲームなども開催されていたが、どこもかしこも行列が出来るほどの大盛況ぶりだった。
明らかなキャパオーバー。いくら広大な敷地であったとしてもスタッフの数が足りないのではどうしようもない。

広いおでこが特徴のウサギエリーンは他の未就学エリーンたちと別れ、収穫の手伝いに駆り出されていた。
一般的なウサギエリーンよりも髪が薄く、頭皮は赤茶色に日焼けし、髪の生え際にはかさぶたが出来ていた。
ウサ耳には既にポポリメダル程のハゲが出来ており、身体には擦り傷や痣が幾つも見受けられた。
ひょっとすると集落では未就学エリーンに対する虐待が日常的に行われているのかもしれない。

畑に着いたウサギエリーンはたわわに実る作物に圧倒された。
集落にも粗末な畑はあるが、土が死んでいるので作物はほとんど実らない。
実ったとしても芋の出来損ないのようなものばかりで、味も最悪だった。

畑を所有する農夫から簡単な説明を受けるウサギエリーンだったが、案の定何も理解出来ていないようだった。
それどころか畑の作物ばかりに関心が向いてしまい、農夫は呆れた様子でため息をついた。

農夫「はぁ…エリーンってぇのはこんなに頭の悪そうなガキんちょなんだべか。」
ウサギエリーン「ハェー...フェーペーョー…(ボリボリ」

おでこの生え際をぼりぼりと掻き毟りながら畑を眺めるウサギエリーン。ポロポロとフケが落ちる。
爪の間に溜まった汚れのニオイを嗅いでニョニョと笑っていた。

448名無しさん:2014/11/10(月) 01:11:37 ID:XFfqQNrw
うちの実家にも小さい畑あったけど土がだめになっててスイカがパサパサだった
そろそろ惨めな話を希望

449名無しさん:2014/11/10(月) 19:54:20 ID:5xPttAcQ
〜豊穣祭と未就学エリーン「ウサギエリーン」下〜

ウサギエリーン「?!?!ショォォッ!ォーォー」

ウサギエリーンは見つけてしまった。ニンジン畑だ、しかも3つ子ニンジンだ。
3つ子のニンジンが育つのは土がイイ証拠だ。リカノールは実に恵まれた土地と言えるだろう。
集落でもニンジンを育てようとした事があったが、やはりうまくいかず、
未就学エリーンと同じように痩せこけた物がたまに出来る程度であった。

わき目もふらず全速力でニンジン畑に駆け寄るウサギエリーン。
地面から顔を出すおいしそうなニンジンを勢いよく引き抜こうとするが、力がなくて中々抜けない。
側面の土を軽く掘って掻き出せば引き抜きやすくなるが、そんな事を考えられる程の知性はなかった。

シビれを切らしたウサギエリーンは黄ばんだ前歯を剥き出しにすると、
地面に顔をつけて直接ニンジンに齧りついた。眉間にシワを寄せ、凄い表情で前歯を突き立てる。

ウサギエリーン「ンガァガガガ!ゥィーゥミャクッチャクチャ、ィーィンガガガガッガィーッ!!ギギッチャッチャクッチャチャ」

甘い。そして瑞々しい。齧りつく度に糖度の高い水分がじわぁっと溢れてくる。
野菜というより果物、いや、フルーツ!実にフルーティーベジタブル。
同時に土が口の中に入ってくるが、そんな事お構いなしに夢中で黄ばんだ前歯を突きたてる。
よっぽどおいしいのだろう。何せ初めて食べる"本物"の味だ。

地面から顔を出したニンジンをあっという間に平らげると、すぐさま隣に移動して同じように齧りついた。
これには手伝いを頼んだ農夫も驚き呆然としていたが、次から次へとニンジンに齧りつくので
慌ててウサギエリーンを取り押さえ、大声で人を呼んだ。

ウサギエリーンに罪の意識はなく、むしろ食事を邪魔された事に酷く腹を立てているようで、
愛らしいイメージのエリーンとは思えない奇声を発しながらジタバタと暴れた。
力はなかったが、黄ばんだ前歯だけは丈夫みたいで農夫の腕に噛み付いて抵抗していた。

ウサギエリーン「(ガブッ!)ンガック!!ィィィィ!!」
農夫「!!いてててっ!ったぁ!オンメェは!オンメェはわりぃエリーンだべ!謝るべさ!」
ウサギエリーン「ギィィィ!!ィ゙ーイ゙ヴェ゙ゥ゙!!ショ゚ォォォォォォ!!」(ジタバタジタバタ)
農夫「暴れるでネェ!オラの畑荒らすんでネェの!いきなりこんなに食い散らかしてェ!」

近くの畑にいた農夫たちが駆けつけ事態は収拾したが、農夫の腕からは真っ赤な血が滴っていた。
問題を起こしたウサギエリーンは即刻ポラ・エリーヌへと強制送還され、更生施設に収容されたという。

おしまい。

450名無しさん:2014/11/10(月) 23:58:23 ID:gtMisJ1o
そろそろ最初から最後までいい話のやつが見たい・・・

451名無しさん:2014/11/11(火) 01:34:24 ID:daqd2u5g
おっと、また1匹エリーンが野生化したか…
更生施設ってのはつまり…

452名無しさん:2014/11/11(火) 19:20:35 ID:5xPttAcQ
〜豊穣祭デート〜

今日はうちの可愛いドラゴンエリーンと豊穣祭に来ている。
この日の為にチャイナ服も買ってやったし、ドラリーンも気分が良さそうだ。
気持ちいい風がサラサラのショートヘアを揺らしている。俺は思わず見惚れてしまう。。

ドラリーン「?何見てる。早くいこ。」

そう言って俺の手を引っ張るドラリーン。クールなところもたまらなく可愛いぜ!くぅー(裏声)。
今日はとことん楽しもうなー。ミニゲームに闘技場観戦に名物料理!楽しい事尽くしだぜ。

俺の手を引きながら歩くドラリーンの後姿にまたもや見惚れてしまう。
このチャイナ服は背中が大胆に開いていて、ドラリーンの華奢な肩甲骨や腰が丸見えだ。
スリットから覗くムチムチの太ももが周りのヒュマ♂たちの視線を釘付けにする。

ミニゲームでは器用にワラ玉を転がすドラリーン。あんなに脚をあげて…パンツが丸見えだ。
見事に1ランクをゲットし、リカノールビールを俺にプレゼントしてくれた。なんて可愛い奴なんだ!

ビールを飲みながら闘技場でモンスター同士の熱い闘いを観戦する事にした。
いつもはクールなドラリーンもドラゴンとしての血が騒ぐのか、ハイテンションでモンスターを応援してた。
何試合か観戦した後、ドラリーンのお腹がぐぅ〜っと鳴った。

ほっぺたを赤く染めてうつむくドラリーン。お腹が鳴ってしまったのが恥ずかしかったらしい。
ダメだ、可愛すぎる。もう〜たらふく食べさせてやる!BBQだ、BBQ!ドラゴンだしイイ肉食わしてやらんとな!

食堂でドラリーンが注文したのはブロッコリースープとダチョウサラダだった。
なんでそんなヘルシーな料理を…。金の事なんて気にせずに好きなもん食べていいのに。
すると、ドラリーンは恥ずかしそうに前髪をいじりながら小声で話す。

ドラリーン「…太ったら、もらったチャイナ服…着れなくなる。今でも結構、パツパツ…///」

うおおおお。健気過ぎる可愛すぎるーー!そのパツパツがイイんじゃないかーうおおお!!
たまらなくなった俺は人目もはばからず、ドラリーンを抱きしめた。

ドラリーン「酔ってるの?…こんなとこで、、後にして///」

おっとっと、リカノールビールがまわっちまったのかな。すまん…。
にしても「後にして///」って!後でならイイって事だよねー!うおおみなぎってきた!

俺は精をつける為に食いまくった。体型を気にしてあまり食べようとしないドラリーンには、
持ち帰りでパンプキンマフィンとラズベリークッキーを買ってやったら嬉しそうにしてた。

…その日の夜、俺は食いすぎでお腹を壊して寝込んでしまった。
またおあずけだ、トホホ><

おしまい。

453名無しさん:2014/11/11(火) 19:58:44 ID:hQ0DtnbI
ヒュマ♂のまなざしが痛そうwwww
さらわれない様に気をつけないとねっ

454名無しさん:2014/11/11(火) 22:12:12 ID:iJOJBmFc
ドラリーン可愛い!

455名無しさん:2014/11/12(水) 00:27:27 ID:qto9iJDc
ドラリーンも可愛いけれどヒューマンさんも可愛いポ

456名無しさん:2014/11/12(水) 00:36:25 ID:brz8DnaU
ヒュマさん、ケツの穴の貞操を死守することをおすすめしようか。
ドラリーンくそかわ、ヒュマもくそかわ。

457名無しさん:2014/11/12(水) 04:17:23 ID:rx5YUIm6
ドラリーンかわいいなぁ・・・
末永く爆発しやがれチクショウ!!><

458名無しさん:2014/11/12(水) 21:37:32 ID:bQEWaXj.
読んでるとアバターが欲しくなってガチャを回してしまう
ポリスも回すつもりなかったのに欲しくなって回してしまった
太陽装備も嫌いだったのに今では可愛らしく見える不思議

459名無しさん:2014/11/13(木) 19:18:22 ID:5xPttAcQ
〜豊穣祭と未就学エリーン「イヌエリーン」〜

未就学エリーンが暮らす貧民集落はポラ・エリーヌ近郊だけではなく、アルボレア全土に点在している。
ポラ・エリーヌは現地に調査員を送って実態の調査に励んでいるが、未だに正確な数はわかっていない。
戦争孤児となったエリーンが身を寄せ合って暮らす集落もあるという。
また、それらの身寄りのないエリーンをある団体が"保護"という名目で引き取っているらしい。
引き取られたみなしごエリーンはセミナーハウスのような場所で生活しているらしいが、それはまた別の話だ。

収穫担当のウサギエリーンと別れたイヌエリーンは共同牧場に連れて行かれた。
ミニゲームのピグリン集めは行列が出来る程の大盛況ぶりだった。
もちろん列の中には観光としてやってきた一般エリーンたちの姿もあった。

一般ネコエリーン「見て、あの子wきったない犬デスww犬っころww」
一般リスエリーン「やーだー、ひょっとして未就学エリーン?貧乏がうつりそーデス><」

イヌエリーンを馬鹿にするエリートエリーンたち。
だが、イヌエリーンは気にも留めず、鼻をほじりながらダチョウの卵を見つめている。
牧場主が必死に仕事の内容を説明すると、イヌエリーンは「ウンウン」と頷きながら鼻くそのついた指をしゃぶる。
不安そうな表情を浮かべる牧場主だったが、何せ忙しいのでこの場はイヌエリーンに任せる事にした。

与えられた仕事は豚小屋の掃除だった。が、当然イヌエリーンは理解していなかった。
牧場主が事務所に去った後もしばらくその場に突っ立ってダチョウの卵を見つめている。

イヌエリーン「...ニチャァ^^」

不敵な笑みを浮かべると卵の元へ近づき、両手でダチョウの卵を持ち上げた。
ウサギエリーンと同じように食べる気なのだろうか。そう思った次の瞬間、

(パャチョォン!!)

なんと、イヌエリーンはダチョウの卵を地面に叩きつけて割ったのだ。
殻が割れ、どろ〜っとした中身がゆっくりと地面に広がっていく。

イヌエリーン「ニチャァ..ァーィ^^」

恍惚とした表情を浮かべながら不気味に笑っている。
気分を良くしたイヌエリーンは隣の卵も同じように地面に叩きつけて割った。

次から次へと卵を持ち上げると、大人しいピグリンにぶつけたり、ボールのように卵を蹴っ飛ばして遊んだ。
全ての卵を破壊し尽くすと、しっぽを振りながら辺りを走り回って喜びをあらわにした。

行列にいた一般エリーンからの通報を受け、牧場主は慌てて現場に戻ってきたが、
既にイヌエリーンの姿はなく、あまりの惨状に唇を噛み締めた。

この事件以降、リカノールでは羊や牛の血が全て抜かれるなどの奇妙な事件が立て続けに起こったが、
依然としてイヌエリーンの行方は掴めていないという。

おしまい。

460名無しさん:2014/11/13(木) 20:02:07 ID:UOuOCnyA
チュパカブラかな・・・?

461名無しさん:2014/11/13(木) 21:04:22 ID:zmnBThWU
キャトルミューティレーションww

462名無しさん:2014/11/13(木) 21:17:01 ID:hQ0DtnbI
キャトられたwwwwwwwwww

463名無しさん:2014/11/13(木) 22:04:15 ID:5xPttAcQ
あ、一般エリーンのところをエリートエリーンって書いちゃったてへぺろw

464名無しさん:2014/11/13(木) 22:16:40 ID:zmnBThWU
prpr

465名無しさん:2014/11/14(金) 15:07:47 ID:DKMev1SA
お前らは本当に池沼好きね

466名無しさん:2014/11/14(金) 19:50:13 ID:5xPttAcQ
〜ジンギスリーン1〜

豊穣祭にやってきたヒツジエリーン。細くて短いしっぽが可愛らしい。
農業体験コーナーなどもあったが、おっとりとした性格のヒツジエリーンは力仕事が苦手だったので、
闘技場の観客席に腰掛けてモンスター同士の熱い戦いを眺めながら手をパチパチと叩いている。
一方、闘技場の隅っこではパンツ一丁のヒュマ♂が大号泣している。どうやら破産したらしい。

日が傾き、お腹が空いたヒツジエリーンは食堂へ赴いた。
時間が時間なだけに食堂は混雑していたが、お一人様のヒツジエリーンは割と早く席に着く事が出来た。
メニューを見ながらどれにしようか悩んでしまうヒツジエリーン。

ヒツジエリーン「(ピグリーンソーテ、ポテートサラダ、ポップーコン、じんぎすかん?)」

字の読み書きが得意でないヒツジエリーンはジンギスカンがどんな料理なのかわからなかった。
料理名の下には律儀に産地や材料、アレルギー品目まで書いてあった。
このご時世、安心安全の信用が第一なのだ。しかし、ヒツジエリーンには難しくてよくわからなかったみたいだ。

興味が湧いたので、とりあえずポテトサラダとジンギスカンを注文する事にした。
料理が運ばれるまでの間、椅子にちょこんと座って大人しく待っているヒツジエリーン。とても可愛い。

しばらくするとおいしそうなポテトサラダとジンギスカンが運ばれてきた。
丁度イイサイズに切り分けられた肉に特製ソースが絡まり食欲をそそる。アツアツでおいしそうだ。

唇を尖らせてフゥフゥすると小さなお口を開けてジンギスカンを頬張った。
可愛いほっぺたをぷっくりと膨らませながら、もぐもぐと咀嚼している。

ヒツジエリーン「ンーーッ、おいしーデス!最高デス〜こんなお肉初めて食べたデ〜ス」

ほっぺたに手を当ててうっとりするヒツジエリーン。幸せそうな表情だ。
あまりのおいしさに休む間もなく口の中に放り込み、ほっぺたを膨らませる。
口の周りには特製ソースがくっついていたが、そんな事は気にも留めず店員におかわりを注文した。

ポテトサラダを食べながらおかわりを待つヒツジエリーン。
待ち遠しいのか細くて短いしっぽをひょこひょこと左右に振っている。
おかわりのジンギスカンが届くとすぐさまフゥフゥして頬張った。少し急ぎすぎたのか、口を開けてホクホクしている。
周りの客達もそんな愛らしい様子を見て微笑んでいたが、一人のおっさんの発言で事態は一変する。

467名無しさん:2014/11/14(金) 22:51:02 ID:rx5YUIm6
わっふるわっふる

468名無しさん:2014/11/14(金) 23:41:31 ID:zmnBThWU
ジンギスリーン超可愛い!仕草が目に浮かぶ

469名無しさん:2014/11/15(土) 02:09:25 ID:brz8DnaU
クソカワッ!
ジンギスリーンくれっ!いくらでも金は出すっ!

470名無しさん:2014/11/15(土) 02:15:43 ID:.Q0bk8v6
ヒツジエリーン可愛い
でもこの流れだと……

471名無しさん:2014/11/15(土) 08:58:34 ID:8vrFBk3Q
共食いにハマるか心をヤられるか

472名無しさん:2014/11/15(土) 17:45:32 ID:pWZJ4MWg
このエリーンちゃんもかわいい!

473名無しさん:2014/11/15(土) 22:42:54 ID:5xPttAcQ
〜ジンギスリーン2〜

おっさん「お嬢ちゃんうまそうに食うなぁ。俺もよ、さっき羊を引っ張ってきたとこなんだ。」
ヒツジエリーン「?モグモグ、モグモグ…」
おっさん「羊ってのは案外賢い動物なのかもなぁ。ちゃんとついてくるんだよ。可愛いもんだな。」
ヒツジエリーン「モグモグモグモグ///(照」
おっさん「ここはいいよな。絞めたらすぐ調理してくれるんだもんな。早く食いたいなぁジンギスカン。」

ヒツジエリーン「メェァ?!?!」

椅子から飛び上がるヒツジエリーン。周りの客達も箸を止め、ヒツジエリーンに注目した。

おっさん「おいおい、急にどうしたんだよぉ。だってジンギスカンは羊肉料理だろうよぉ(汗」

ヒツジエリーンはみるみるうちに顔が青ざめ、フォークを握る手がぷるぷると震えている。
そんな様子を見て、周りの客達が次第にざわめき出す。

客A「お、おい、あれって…しっぽじゃないのか?小さくて気付かなかったけどあれ、羊じゃ…」
客B「羊エリーンって事か?エリーンってケモ耳がついてるんじゃないのか?」
客C「羊エリーンはケモ耳が見当たらないんだよな。その代わりにほら、小さい角があるだろ。」
客B「えっ、じゃあ共食いって事か?!あの羊エリーンは羊肉だって知らずに食ったのかよ!」
客一同「ジ ン ギ ス リ ー ン!!」

474名無しさん:2014/11/15(土) 22:45:04 ID:riuADseo
別に、猿肉食うようなもんだから
「オエーゲテモノ食っちゃった」くらいじゃねーの

475名無しさん:2014/11/15(土) 23:30:44 ID:zmnBThWU
猿肉とかマジで無理だわ あとsageよう

476名無しさん:2014/11/16(日) 00:38:19 ID:rx5YUIm6
最後の客一同の一言で一気にコメディーになったwww

477名無しさん:2014/11/16(日) 02:27:24 ID:JM7qoz96
あんまりないけど会話回結構好き

478名無しさん:2014/11/17(月) 11:49:38 ID:PmuWtTYU
エリーンの耳はエリーヌの趣味

479名無しさん:2014/11/17(月) 17:07:36 ID:X7jV3Lmc
アルボレア最古参(BBA)ながら究極のロリボディを持つエリーヌを象ったエリーンちゃんをぺろぺろすることにより間接的に究極幼女体エリーヌ(BBA)をぺろぺろする事ができうる

480名無しさん:2014/11/17(月) 19:39:59 ID:5xPttAcQ
エリーヌさまにケモ耳つけてアーイアーイ言わせたい。

481名無しさん:2014/11/17(月) 19:41:31 ID:5xPttAcQ
〜ジンギスリーンEND〜

客達の無神経な発言と同時に、口を押さえて辛そうな表情を浮かべるヒツジエリーン。
ぐっと堪えようとしたが、事実を知ってしまった今、心と身体がそれを許さなかった。

ヒツジエリーン「(グモモォ..ビュルッ!ビュルロロォォ)」

大きな手で口を押さえているが、指の隙間から嘔吐物が溢れてくる。こうなれば勢いは止まらない。

ヒツジエリーン「ブブッブェェェオ゙ェ゙ェ゙ェ゙ー!!ボェェエ!!ゲェゲエエエ!グモォェェ!!」(びちゃ、びちゃちゃちゃちゃ…〜)

未消化の嘔吐物が食堂のテーブルや床を這い、悪臭が食堂の空気を侵食していく。
食事中だった客達は鼻をつまんだり、貰いゲロに耐えながら口を押さえて店を出ていった。
食堂の店員が凄い形相で雑巾やモップ、バケツを持って駆け寄ってくる。

ヒツジエリーン「…メェ、フミュェェ...メェーメェーメェェ!!ヘンメェェメーメー!!!(;>Д<;)」

胃の中のものを全て吐き出したヒツジエリーンが他に出来る事と言えば、泣く事くらいしかなかった。
メェーメェーと羊を彷彿させる声をあげて大号泣している。大粒の涙がほっぺたを伝う。
口の周りには嘔吐物とジンギスカンの特製ソースがくっつき、糸を引きながら顎から垂れていた。

店員「お客さんねぇ、メニューにはちゃんと羊肉だって書いてあるんだよ?困るよーこういうのはー。」
おっさん「なんか、俺…余計な事言っちまったみたいで。ごめんなぁ、お嬢ちゃん。ホント申し訳ねぇ。」
ヒツジエリーン「メェーーメェーー!メヘェエンェンェン…ヒクヒック、メェンメンェン(;>o<;)」

食堂はその日の営業を取りやめ、店内の消毒と洗浄に追われた。

精神に大きなダメージを負ったヒツジエリーンは、豊穣祭終了後も闘技場の観客席に座っていた。
試合は行われていないのに、手をパチパチと叩いたり笑ったりしているという。
そうかと思えば、いきなり喉に指を突っ込んで無理矢理嘔吐しようとしているらしい。

共食いとも似た行動を取ってしまったヒツジエリーン。募る罪悪感。
しかし、それだけがヒツジエリーンを苦しめているわけではなかった。

(また食べたい、羊の肉を…)

ヒツジエリーンは覚えてしまったのだ、ジンギスカンのおいしさを。
あの時は堪えきれずに嘔吐してしまったが、味は文句なしのおいしさだった。

事実を知りながらもまだ、あの味を求めてしまう自分への怒り、悲しみ。
抑えられない食欲。それが何よりも怖かった。

おしまい。

482名無しさん:2014/11/17(月) 21:43:50 ID:hQ0DtnbI
病んでしまった…(´;ω;`)ブワッ

483名無しさん:2014/11/17(月) 22:33:29 ID:NbM5JAD.
ま、まさかキャトルミューティレーションの犯人は…

484名無しさん:2014/11/17(月) 22:35:57 ID:rx5YUIm6
↑お、おい…やめろよ…www

485名無しさん:2014/11/18(火) 00:38:18 ID:daqd2u5g
優しく包み込むように抱きかかえそのまま
お前死んだ羊の臭がするんだよ
って囁いてあげたい

486名無しさん:2014/11/18(火) 04:45:29 ID:BuelsbMk
しょこたんだったか声優だったか忘れたけど
飼ってるペット(蛙?)の肉を秘密で食べさせられて、ばらされて放送中に泣きだすっていう
悪質なドッキリ番組を思い出した…。可哀想に。

487名無しさん:2014/11/18(火) 16:58:08 ID:jnqwStbQ
めぇりーん

488名無しさん:2014/11/18(火) 23:23:16 ID:NbM5JAD.
>>486
それきつすぎでしょ…その場で吐かなかっただけ偉いわ

489名無しさん:2014/11/20(木) 02:24:30 ID:FqbkkIiA
カエルを食べた嫌悪感よりペットを食べちゃった罪悪感が勝ったんやな・・・

490名無しさん:2014/11/20(木) 02:50:08 ID:36ZfG/Kw
ごめん実際はペットと同種生物の肉な
流石にペット解体調理はないない。あとスレチすまん

ジンギスリーンの影響か報酬羊肉の数が減ったぞw

491名無しさん:2014/11/20(木) 10:51:41 ID:5m8VDMmk
それだ

492名無しさん:2014/11/20(木) 21:51:54 ID:KuqtAZmY
エリーン「ンフッフフッフ♪」
キャス♂「wwwwwwwwwwwww」
エリーン「(?)ンフッフフッフ♪ンー」
キャス♂「アーンwwwwwwwwww」
エリーン「(ビクッ)アーン♪」
キャス♂「wwwwwwwwwwwww」

エリーン「」死亡
キャス♂「wwwwwwwwwwwwwww」
エリーン「」ナミダメー
キャス♂「死wwwwwwwwww」ソセイー
エリーン「!!」
キャス♂「wwwwwwwwwwwwwww」
エリーン「アーィ!ア」エリーンが死亡しました
キャス♂「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

エリーン「ンー」シャガミ
キャス♂「トロットwwwwwwwwwww」
エリーン「」タツ
エリーン「・・・」シャガミ
キャス♂「パワブレwwwwwwwwwww」
エリーン「」タツ
エリーン「・・・」ケイカイ
エリーン「・・・オーゥ」シャガミ
キャス♂「トwwwwwwロットwwwwwwww」
エリーン「」タツ

エリーン「ミャァ!」
キャス♂「wwwwwwwwwwwwwwwwww」
エリーン「ルゥッ!」
キャス♂「ミャァッ!ルゥッ!wwwwwwwwwwww」
エリーン「やった〜!」エクストラ
キャス♂「!?」
エリーン「アーィ!!」フンス

主旨にあわなかったら申し訳ない

493名無しさん:2014/11/20(木) 22:36:08 ID:kfZOZ6uM
キャス♂におちょくられてるってのはわかったけど、やっぱりよくわからんw

494名無しさん:2014/11/20(木) 22:59:55 ID:5xPttAcQ
いいように遊ばれ続けるエリーンちゃんがたまらないね。
しゃがんでいじけようとしても強制的に立たせられて…泣く事すら許されないエリーンちゃん。

495名無しさん:2014/11/21(金) 02:06:26 ID:BuelsbMk
>>492
いいね!
男子高校生(チャラ男)と小学生って感じがするww
2個目が好きw

496名無しさん:2014/11/21(金) 18:44:06 ID:5xPttAcQ
〜たのしい豊穣祭〜

豊穣祭はたのしいコンテンツが盛りだくさん。エリーンたちもキャッキャと楽しんでいる。
ファッション感覚で農業体験コーナーに参加しちゃうオシャレエリーンたち。どうせすぐ汚れるくせに。
チャイナ服を着て「ニーハオニーハオ」言う中華エリーン。ナース服を着て「オチューシャオチューシャ」言う看護エリーン。
カボチャ畑では、とれたてカボチャ仮面を被ったエレーンがカボチャの隣に並んで収穫を待っている。

収穫体験ではジャガイモやニンジンを勢い良く引き抜こうとして尻餅をついちゃう。
自慢の染色アリス服が汚れて泣いちゃうエリーンを横目に、ブルマ姿でせっせと収穫する利口エリーンもいた。

料理体験ではここぞとばかりに女子力を発揮しようと奮起するエリーンたちだったが、
ヒューマンサイズで調整された調理台には手が届かず、ほっぺたを膨らませて文句を言うエリーン。
中には地べたで野菜をちぎったり、土足で調理台に乗っかって肉に下味をつける無作法エリーンもいた。

染色アリスエリーンは足元に台を置いて丁度いい高さにすると、ドヤ顔でサラダを盛り付けていた。
しかし、台として使っていたのが料理で使うお鍋だったので、料理の先生に厳しく叱られた。

調理場でもぴょんぴょん跳ねて落ち着きのないエリーンはつまみ食いばかりするし、
勢い余ってアツアツのスープが入ったお鍋に転落し、大火傷を負ってしまった。
未就学でなくてもこの有様なのだ。コックリーンが皿を割るくらい、どうという事はない。

ミニゲームではワラ玉にFBを打ってボヤ騒ぎを起こすサラーン。
器用にワラ玉に乗るとバランスを取りながら移動し、そのまま何処かに消えていくエレーン。
それを真似しようとした一般エリーンはワラ玉の下敷きになり鼻血を出しながら泣き喚いていた。

ピグリン集めでは染色アリスエリーンがイイところを見せようと先陣きって特攻したが、
かかしの鎌でスカートを破かれ、おパンツ丸出しでしゃがみこんでしまった。
普段はあんなに見せびらかしているのに、こういう時だけ被害者面である。
仇を取ろうと躍起になったギルメンのバサーンは、サイクロンでピグリンもろとも皆殺しにしてしまった。

このように豊穣祭では可愛いエリーンがたくさん遊びにきているので、是非ご参加ください。
闘技場もあるでよ!

おしまい。

497名無しさん:2014/11/22(土) 05:28:22 ID:kfZOZ6uM
エレーンの奇行が可愛い
何もかもが空回りのアリスエリーンも可愛い
みんな可愛い

498名無しさん:2014/11/22(土) 14:58:51 ID:daqd2u5g
カボチャリーン「ミニ゙ャ゙ーー!!! ギニ゙ャァァ゙ア゙ア゙ーーーーーー=ー==%=+--~\\!!!!!」
キャス♂「オラッー 抜けねー!このカボチャ全然抜けねぇ〜〜〜wwwww」

エリーンの肩に足を掛け、カボチャの下の方を抱えるように、
全力でそのカボチャを引っこ抜こうとするキャス♂の姿がそこに…

大丈夫、エリーンは頑丈、エリーンなら安全だよ

499名無しさん:2014/11/23(日) 21:25:30 ID:brz8DnaU
キャス♂のクソガキっぷりがいいwww
気になるエリーンちゃんをいじるキャス♂

まぁ手当たり次第にやってたら変質者かwww

500名無しさん:2014/11/24(月) 20:57:28 ID:5xPttAcQ
キャス♂少年って感じだよね。その様子を陰から見つめるヒュマ♂。

501名無しさん:2014/11/24(月) 21:01:59 ID:5xPttAcQ
〜ぼっちりーんのお祭り〜

イルカの広場では可愛らしいエリーンのグループが現在開催しているお祭りの話をして盛り上がっていた。
ミニゲームやおいしい料理なんかもあって、収穫したらすぐに調理してくれるとか、
ささみがヘルシーで女子ウケ抜群だとか、楽しそうに話をしていた。恐らく豊穣祭の事だろう。
ぼっちのエリーンは焚き火にあたって休憩するフリをしながら、エリーン達の話に聞き耳を立てていた。

PSもない、友達もいないぼっちりーんがカンスト後にやれる事といえば、
豚に囲まれながら石灰を集めたり、バラカの死体に手を合わせる事くらいだった。
NKGWの慈悲で配布されたアークデヴァ装備は早くも錆び始めていた。

…話を聞いたぼっちりーんは気分転換も兼ねてお祭りに参加してみたくなり、ヴェリカに戻った。
ぼっちなエリーンは同時に情弱でもある。祝祭案内人に話しかければテレポートできる事を知らなかった。

取引所で買ったねこリュックを背負い、ヴェリカを出るぼっちりーん。
しかし、向かった先は久遠の盆地方面。そう、ぼっちりーんはフキアン保護区域に向かっていたのだ。

流石、情弱ぼっちりーん。リカノール平野の豊穣祭とフキアン保護区域のフカピカ祭りを勘違いしていた。
フカピカ祭壇に着くと、たくさんのフカたちが踊ったり、祭壇に祈りを捧げたりしていた。
祭壇には巨大なカエルが捧げられており、ぼっちりーんは口をぽかーんと開けて驚いた。

それからはフカたちに言われるがまま、怯えたフカを探すのを手伝ったり、花を摘んだりして過ごした。
ミニゲームのガマ撃退は暇つぶしにはなったが、あまり面白くはなかった。
お腹が空いたのでおいしい料理について聞くと、トカゲを捕まえてくるように言われた。

まさかとは思ったが、そのまさかだった。木の枝にトカゲを刺し、祭壇の炎でこんがり焼き上げるのだ。
"収穫後すぐに調理"…確かにイルカでエリーン達が言っていた事と符合する。
恐る恐るトカゲのソテーを口に入れてみるぼっちりーん。
独特の生臭さはあるものの、確かに鶏のささみのような食感で、食べられない事もなかった。

腹ごしらえを済ませたぼっちりーんは宴会場に来ていた。フカたちは「フカピカー」と楽しそうだ。
すると、二人のフカがこちらに話しかけてきた。

宴会場担当ドビー「ケッコンする、赤ちゃん生まれる。このフカ、独身。ケッコンするケロッ!」
独身フカ「ケロ〜///ケッコンしてケロッ!赤ちゃん作るケロッ!ケロ//ケロ〜///」
ぼっちりーん「?!?!(ケッコンしたらニンシンしちゃうデス!エリーンちゃんママになっちゃうデス!)」

いきなり求婚されるぼっちりーん。独身フカは発情しているようで、ぼっちりーんに身体をこすりつけてくる。
結婚しただけで妊娠すると本気で信じてしまう情弱ぼっちりーん。
しかし、独身フカの発情具合を見ると、あながち間違いでもないのかもしれない。

ぼっちりーん「(ママリーンになっちゃうデス!チビフカリーン生まれちゃうデス!怖いデス!)タスケテー><」

助けを求める声は祭りの喧騒にかき消され、ぼっちりーんは発情独身フカのねぐらに連れて行かれた…。

おしまい。

502名無しさん:2014/11/25(火) 01:21:17 ID:brz8DnaU
・゜・( ;Д;)・゜・

stop異種姦…

かわいそうに、ぼっちりーん。

503名無しさん:2014/11/25(火) 14:42:29 ID:qXPEWoUE
セオリーはお花畑系のハッピーエンド()だから大丈夫
幸せ()

504名無しさん:2014/11/25(火) 17:01:11 ID:rx5YUIm6
一応カンストしてるし強い??から
頑張れば逃げられるよね?ね…?
ぼっちりーんに幸福があらんことを!

505名無しさん:2014/11/25(火) 18:25:50 ID:XbWhjOYc
公式なストーリーも、両方生きててハッピーエンドなら獣姦ルート行ってそうだったわ…
悲劇で済んである意味良かったなw

506名無しさん:2014/11/25(火) 19:40:19 ID:hUZP1w86
フカピカ祭り行ってみたけどくそつまんねぇwカエルのレコード諦めたわ
ケッコンする赤ちゃん生まれるって本当に言ってたし

507名無しさん:2014/11/26(水) 08:29:53 ID:IGmtDLJs
カシュを下級並みと侮って油断したデヴァヲリーンちゃん
気絶攻撃からの連続触手で即昇天して捕獲され
そのあとはエリーンちゃんのあのね

508名無しさん:2014/11/26(水) 15:47:27 ID:0y6doJrk
私は養殖されたネペンテス(武器庫)しか見たことないけどそれでもいいの?
その一言から始まった今回のカシュバル討伐は、結果的には失敗で終わった

過去のダンジョンだから当然大丈夫でしょと音頭を取ってしまったエレーンはただひたすらに焦っていた

立場上最初につかまってしまったヤリーンは象を打つのかと言わんばかりの蔓のムチで鎧の上から滅多打ち
仕方が無かったのだ、野生のネペンテスの本領を初めて見る者にとってそれはただの恐怖でしかない
それを見て焦って飛び込んだヲリーンも、話の都合上同じく捕まってしまった弓ーンも既に蔓に捕まってしまっている

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鞭とは、本来獰猛な獣の皮膚をも切り裂き肉を露出させられるほどの武器、
いくつもの蔓の中で (触覚でもあるのか…) 必要な処理に必要な蔓を使い分けるらしい
加工済みの革に向けられたそれは非常に硬くやや細くしなやかで、簡単に衣を剥いでいく

本来十分には堅牢だったはずの名残を残しつつ表面で爆ぜる、白っぽく透き通る宝玉があらわに
しかし同時にその奥に上手い具合に朱が浮かんでいるのだ、唸るしかない…
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エレーン「と、とりあえずヒールを、それからそれから、どうしよう…


それは一時的にも引く場を持たぬ者にとってはただの苦行になってしまうはずだが・・・ ・・・ ・・・

石斧・バラカ「まずいですね」
ポポリ「まずいですね」


エレーン#(なに!なに!?? なんなのこの子達…!?)

カシュバルには詳しいからとヘルプで入れた傭兵のような2人は何か別のモノを見ている気がしてきた
居ても立ってもいられなくなったエレーンは仲間の悲鳴にもつられ上ずった声で叫んでいた

エレーン「助けを、人数が少なすぎたんだから! ここに居てください!!」
バラポポ「「はい」」

頭が真っ白を通り越して自分が何を言ってるのかすら段々にわからなくなってきたエレーンが取れる次の行動はただ一つ
助け(その場)を呼んで(逃げる)来る事(だけ)だった


----
その後、変わり果てた姿でトカゲの卵をあらぬ所で………エレーンをカシュバルで見たらしい、という噂が流れた

「えりーんの無謀なカシュバル探検記」
              著・石斧之

509名無しさん:2014/11/26(水) 16:34:48 ID:5xPttAcQ
奇才現る!知的な文章に刺激を受けました。今後に期待!

510名無しさん:2014/11/27(木) 03:03:01 ID:ciGyy35o
もうそろそろエリーン虐待スレに改名したほうがいいんでないの

511名無しさん:2014/11/27(木) 08:18:34 ID:5xPttAcQ
〜天空の蓮池1〜

高所からの落下で死亡するようになったアルボレア。
そんな事も知らず、得意げに高所から飛び降りて死んじゃうエリーン。実に間抜けである。

すっかり自殺の名所となった天空の蓮池。
闘技場ですってんてんになったヒュマ♂が飛び降りた事がきっかけだ。

落ちたら助かるはずもない高さ、澄んだ空気と絶景。そして、天空蓮。
蓮には特別な意味合いを持たせている宗教も多い。死を選ぶ場所としては最適だ。
様々な事情を抱え、天空の蓮池にやってくる自殺志願者達。

精神を病んだジンギスリーンは、口の周りを血で真っ赤に染めながら蓮池に来ていた。
自身の血ではないようで、顔や衣服には獣の毛が大量にこびりついていた。
天空蓮をムシャムシャと食べたかと思うと、喉に指を突っ込んで蓮池の中にゲレゲレと吐き出す。
その後、仰向けにコロンと寝転んで空(くう)を見つめながらパチパチと手を叩いた。

しばらくすると、次の来訪者がやってきた。未就学イヌエリーンだ。
彼女は両手でダチョウの卵を抱えていた。こんなに大きな卵を抱えてここまでやってくるとは。
布きれのような服はボロボロに破けていて、お尻はほぼ丸出しの状態だった。

仰向けのジンギスリーンを見つけるとニチャァと不気味に笑って近づく。
ジンギスリーンはうつろな目で空を見つめるばかりで、イヌエリーンには全く気付いていない。

(ボフッ)イヌエリーンはジンギスリーンのお腹の上にダチョウの卵を落とした。
ジンギスリーンは無表情だったが、口からは嘔吐物がピュルッとふき出た。
イヌエリーンはその様子が面白かったようで、何度もダチョウの卵をジンギスリーンのお腹に落とした。

(ボトッ)「ピュルッ」(ボフッ)「ピュルル」(ドボッ!)「ピュゥ」

イヌエリーン「ァーィ♪…ンッンッ」

楽しんだイヌエリーンは喉が渇いたようで、蓮池に顔を近づけると、犬のように舌を出して水を飲み始めた。
先程、ジンギスリーンが嘔吐した天空蓮が浮かんで濁っていたが、気にも留めずにチロチロと水を飲んだ。

512名無しさん:2014/11/27(木) 09:55:12 ID:9Voj5c6E
リカノール平野らしい話ですね(昔の)

513名無しさん:2014/11/27(木) 10:06:00 ID:brz8DnaU
今日も平和なリカノール平野。

514名無しさん:2014/11/27(木) 19:10:10 ID:lwBAINpM
カンストキツネエリーンの豊穣祭

ほんの数年前まで未就学エリーンだったこのキツネエリーンは、今は多忙な日々を送っていた。
大きくはないものの賑やかなギルドに属し、その中核メンバーとして、様々なダンジョンを攻略している。
今日もギルドのメンバーと共にひと通りダンジョンへ通い、次々送られてくる指令をいくつもこなした。
そんなキツネエリーンだが、僅かな時間を見つけてこうして豊穣祭へと赴いていた。

ボーっとしていたキツネエリーンは、ニンジンを引っこ抜いた勢いでそのまま尻もちを付いてしまう。
きゃっと小さく悲鳴を上げた後、顔を赤くしてキョロキョロと周囲を見渡し、誰も見ていないのを確認して安堵の溜息をついた。
ニンジンについた土を払い、立派に育っている美味しそうなニンジンを見て、満足気に微笑む。

ここでこうして野菜を収穫していると、未就学エリーンの頃にこの農場で働かされていた頃を思い出す。
早朝から日が落ちるまで、休憩もなくただひたすら野菜を収穫するだけの日々。
と言っても所詮未就学エリーン、丸一日働いても、通常の農夫なら一時間で済ませてしまうような仕事量しかこなせないのだ。
休憩などいれなくても、チョウチョが飛んでいれば追いかけていくし、お腹がすけば収穫したばかりの野菜を食べてしまう。
未就学エリーンなどみんなそんな様子だから、農場主は未就学エリーンには厳しった。
殴る蹴る怒鳴るは日常茶飯事、でも未就学エリーンはなぜ自分が殴られているのか理解できない。
だがこの農場主、理解できないのをいいことに、叱るときだけはなく時折面白がって無意味に殴る事があった。

去年の豊穣祭、自分を散々殴ってきた農場主に顔を見せに行くと、ひたすら平謝りされ、
小さな胸を精一杯に張って「謝ってくれればいいのデス。私は心が広いのデス」なんて調子に乗っていたのも今は懐かしい。

ニンジンをもって尻もちをついたまま、キツネエリーンは空を見上げる。
吸い込まれていきそうなほど澄んだ蒼穹には濃厚な雲が浮かび、太陽からまっすぐと進んできた日差しが目の端に飛び込んでくる。
思えばこうして空を見上げたのはどのくらいぶりだろう。
死闘の果てに仲間が傷ついたり時には死んでしまったり、雪原を駆けまわったかと思えば海の底まで潜ったり……
しばらく空なんてのんびり眺めている余裕はなかった。こんな綺麗な青空が、まだこの世界に残っていたんだ。
キツネエリーンは背中の背負った鎧を脇に置き、耕され程よく水気と空気を含んだ土の上に大の字に寝転がった。
「気持ちいいデス……」
まだ分別のなかった時代、こうしてよくひなたぼっこをしていた。
エリーンは自然を愛する。それは幾つもの戦いを経て立派に成長したとしても変わらない。
自慢の鎧に土がつくのも気にせず、そのまましばらく青空を眺めていた。

515名無しさん:2014/11/27(木) 19:15:49 ID:lwBAINpM
カンストキツネエリーンの豊穣祭2

「アーイ! キャッキャッ!」
キツネエリーンがしばらくひなたぼっこをしていると、ラズベリー畑の方から、楽しそうな声が聞こえてきた。
キツネエリーンは起き上がり、鎧についた土を軽く払って槍を背負い直すと、一段高い位置にあるラズベリー畑を覗く。
自分そっくりのキツネ耳をパタパタ動かしながら、未就学エリーンが黄色い羽を可愛く揺らしながら飛んでいるチョウチョを追いかけていた。
チョウチョを捕まえたいのか、時折つまづきそうになりながらもぴょんぴょん跳びまわっている。
足元なんて見ていない。ただチョウチョだけを見て土の上を跳ねまわっているのだから、キツネエリーンにはこの後どうなのか簡単に想像がついた。
「キャッ!」
畑の土に足を取られる度に、危ない、と思いながら見ていたが、案の定未就学エリーンは転んでしまった。
柔らかい土がショックを吸収してくれたのか、痛がっているというより、どこか楽しげに見える。
一瞬で未就学エリーンの興味はチョウチョから土へと移った。そのままゴロゴロと転がり、土の感触を楽しんでいる。
「ああ、あんなに汚しちゃって……」
体中に土が付くのなんて、未就学エリーンが気にするはずもなかった。

「あっ……!」
キツネエリーンが声をあげるのと同時、無邪気にはしゃぐ未就学エリーンの視界に、獰猛なイノシシの姿が映った。
この時期畑を荒らしに来るイノシシだ。お腹を空かせているのか、目を血走らせて未就学エリーンを見ている。
「アーイ?」
自らに向けられた敵意を理解できない未就学エリーン。大きな動物が戯れに来てくれたと勘違いしたのか、手を伸ばしイノシシの鼻を撫でようとする。
全く敵意のないその行動が、気性の荒いイノシシの感情を逆撫でした。目を赤く血走らせて頭を下げる。これから突進してくるという合図だ。

「危ないのデス!」
とっさに背中に背負った槍を手に取り、エリーンは叫んだ。
可愛らしい声とは裏腹に威圧感のある叫びに、イノシシは目の前の未就学エリーンからキツネエリーンへと注意を向ける。
未就学エリーンをまたいで真っ直ぐにキツネエリーンへと突進していくが、
様々なダンジョンを乗り越えてきたキツネエリーンにとってこんなイノシシは肩慣らしにもならない。
小さな体と不釣り合いなくらい大きな盾でイノシシを軽く叩くと、それだけでイノシシは目を回してしまい、情けない声を上げながら逃げていった。
「大丈夫デスか?」
「アーイ……」
自分が助けられた事も理解していない未就学エリーンは、イノシシが去って行ってしまったことが残念なようで、
名残惜しそうにイノシシの背中を見つめている。
「ほら、そんなところで寝ていたら、誰かに踏まれちゃいマスよ」
未就学エリーンに手を差し伸べて立ち上がらせると、キツネエリーンは体についた土を軽く払ってあげた。
「……これを持っていくといいデス」
そう言ってキツネエリーンは自らが収穫したニンジンを未就学エリーンに渡した。
「アーイ!」
お腹はすいていないようで、その場で食べることはなく、嬉しそうに頭の上に掲げながら小屋のある方へと走っていった。
未就学エリーンにも賢い子から本当にどうしようもない子まで色々いるが、あの子はきっと賢いんだろう。
かつての自分のように手を差し伸べてくれる人がいれば、立派なエリーンになるに違いない。
キツネエリーンはそんなことを考えながら、律儀に収穫した野菜を運ぶ未就学エリーンの背中を眺めていた。

516名無しさん:2014/11/27(木) 19:21:28 ID:lwBAINpM
カンストキツネエリーンの豊穣祭3

「おーい、どうしたそんなところで。チョウチョでも見つけて追いかけてたのか?」
両手にとうもろこしをたんまり抱えたキャス男がキツネエリーンに声をかける。
彼はキツネエリーンと同じギルドに属するメンバーで、よく一緒にダンジョンを回っている。
「もう! チョウチョなんて追いかけないデス! 子供扱いするなデス!」
「はははっ、子供だろ」
「子供じゃないデス! これだからキャスタニックは! デリカシーが無いデス!」
「悪ぃ悪ぃ、それより手ェあいてるならこれ運ぶの手伝ってくれよ」
そう言って両手いっぱいのとうもろこしを揺さぶるキャス男。
「フンだ! ニンジンを収穫するので忙しいのデス! そんなの手伝ってる暇はないのデスよ!」
そう言ってこれみよがしに大荷物を抱えるキャス男の前を横切ってニンジン畑に足を踏み入れると、キツネエリーンはニンジンを収穫しはじめた。
軽くからかうだけ面白いように腹を立てるので、このキャス男はいつもキツネエリーンをからかっていた。
キツネエリーンも、時々本気で怒ることもあったが、そんな関係が嫌ではなかった。
「ってあれ、さっきニンジンとってなかったか?」
「きのせいデスよ」
「そうか。お前そっくりだったんで見間違えたけど、働かされてる未就学エリーンだったのかなぁ?」
「どういう意味デスか! あの子たちは鎧も着てないデス! 全然そっくりじゃ無いデス!」
「おぉー怖い怖い」
あんまりからかうと本気で怒ってしまうので、そろそろキャス男は退散しようと、踵を返した。

「あ、そうそう、明日のことだけどよ。いつものメンツで最難関ダンジョンに挑戦しようぜって話になってるんだ、いけるか?」
「そういうことなら任せるデス。みんなを引っ張ってあげるデスよ」
「おう、ダンジョン攻略中だけは、頼りにしてるぜ」
「そうデス、ダンジョン攻略中だけは……だけってどういうことデスか!」
「はははー!」
空に向かって大声で笑いながら、そそくさとキャス男は畑を去っていった。
キツネエリーンは、ふんっ、と鼻から息を吐き、続いてため息を付く。そして改めてどこまでも続く空を見上げた。
本当はこうやってのんびりと過ごす方が、キツネエリーンは好きだった。
明日からまた忙しくなるけれど、こうやってのんびり過ごす日が来たらいいなぁと、そんなことを考えながら、再び黙々とニンジンを収穫し始めた。

翌日、暴風吹き荒れるエルカラス号にて、このキツネエリーンとキャス男を含む5人組が、
原型を留めなくなりただの肉片になるまで何度も何度も殴られて人知れずその生涯を終えるのだが、それはまた別の話。

517名無しさん:2014/11/27(木) 19:39:17 ID:NYueipWU
なんでこうバットエンドが好きなんだよ・・・

518名無しさん:2014/11/27(木) 19:59:50 ID:5xPttAcQ
おおお、とうとうこの時がきた!未就学エリーンというどうしようもない概念が羽ばたき始めた。
チョウチョと戯れる無邪気でアホな未就学エリーン可愛すぎる。

519名無しさん:2014/11/27(木) 20:03:40 ID:ZkCbfTZk
こうして、第二第三のしょんべりーんが…

520名無しさん:2014/11/28(金) 03:38:49 ID:9Voj5c6E
まぁ死んでもリスポーンできるし?(震え声)

521名無しさん:2014/11/28(金) 11:24:14 ID:5xPttAcQ
〜天空の蓮池2〜

喉の渇きを潤したイヌエリーンが次にする事といえば、おしっこだった。
ノーパンでお尻丸出しのイヌエリーンは片足をあげると、下界に向けて勢いよくおしっこを噴射した。

最初こそは下界を目指して弧を描くおしっこだったが、標高の高さと風の影響も加わった事により、
おしっこはすぐに霧状になって大気へと還っていった。
霧状のおしっこは太陽光の加護を受け、キラキラと輝いてとても綺麗だった。

しかし、イヌエリーンは不服だったようだ。おしっこが飛び散って濡れた太ももを掻きながら何かを考えている。
ジンギスリーンのお腹に落としたままのダチョウの卵を見つめ、ニチャァと不気味に笑う。
牧場で味わった高揚感を思い出しているようだ。

ダチョウの卵を持ち上げると、下界に向けて放り投げた。大きな卵がどんどん小さくなっていく。
イヌエリーンは大きな手を双眼鏡のようにして下界を覗き込む。……(ペキャーン)
地面で一気に弾けて、中身が飛び散るダチョウの卵。恍惚とした表情を浮かべるイヌエリーン。

毛じらみだらけのしっぽをフリフリして喜んでいると、ジンギスリーンも起き上がって下界を覗き込んだ。
イヌエリーンは弾けた卵を指差して「ァェャョー!ョゥ!ヨーゥ!」とジンギスリーンに状況を説明する。
ジンギスリーンは無表情だったが、遠くの地面で弾けた卵の中身を見つめながら、大きく息を吸った。

すると、いきなり指を喉に突っ込み、下界に向かって嘔吐するジンギスリーン。
粘ついた液を口から糸のように垂らしながら必死に嘔吐している。

喉に突っ込まれた指はふやけてシワシワになっていた。

522名無しさん:2014/11/28(金) 12:08:16 ID:Bf2o7gN.
ダチョウの卵は吐瀉物としょんべんのなかまになった▽

523名無しさん:2014/11/28(金) 14:28:01 ID:g45FEu8.
おしっこの描写が綺麗ww名は体を表すw
別の話の二人が出会うのは面白い
書き手が増えてもしょんべりーんにはこの路線を貫いてほしい

524名無しさん:2014/11/29(土) 08:39:39 ID:5xPttAcQ
〜天空の蓮池END〜

嘔吐を繰り返すジンギスリーンの姿をじーっと見つめると、またもやニチャァと不気味に笑うイヌエリーン。

イヌエリーンはジンギスリーンの背後に立ち、何の躊躇いもなく、大きな手で小さな背中を押した。
ぽーんと空中に投げ出されたジンギスリーンは、ダチョウの卵と同じように下界へと吸い込まれていく。

訓練されているエリーンは足から着地する為にバランスをとりながら落下するのだが、
ジンギスリーンはもはや抜け殻同然なので、重い頭を下に向けて一気に落下した。
大きな手を双眼鏡のようにして、落下していくジンギスリーンの様子を眺めるイヌエリーン。

(パキャーーン!!!)

地面は畑だというのに、まるで何かが爆発したような、硬質なものが砕け散ったような音がした。
ジンギスリーンの頭部は弾けて脳みそが飛び散っており、原型を留めていなかった。
胴体もエリーンと呼ぶには程遠い姿に成り果てており、壊れた何かの塊といった状態だった。

蓮池から食い入るように死体を見つめていたイヌエリーンはガタガタと震えていた。
それは決して恐怖由来の震えではなく、至福と歓喜からくるものだった。

イヌエリーン「クェ..ケェェ..クキクケケ..ャィァァーケァーケエケ…ケケケィケィヒェヘヘーヨ!ヨホヨホホオォ!!」

犬歯を剥き出しにしておかしな笑い方をするイヌエリーン。目が据わっている。
笑いながら身体中をボリボリと掻き毟り、ボロ雑巾のような服を破り捨てて全裸になった。
自分のしっぽを股に挟んだり、獣耳を引っ張ったり、髪の毛を毟って食べるイヌエリーン。
完全に狂ってしまったようで、泡を吹きながらガニ股で踊ったりしている。
これらの奇行はしばらく続いた。

――ふと、静かになるイヌエリーン。落ち着きを取り戻したのだろうか。
まぶたや口元がピクピクと痙攣している。獣耳やしっぽはピクリとも動かない。

イヌエリーン「…ィー」

そう小さく呟くと、大きく手を広げて蓮池から飛び降りた。
リカノールは今日も晴天。心地よい風が吹いている。

おしまい。

525名無しさん:2014/11/29(土) 10:56:31 ID:8/YGUj0M
ジンギスリーンはダチョウの卵と吐瀉物としょんべんのなかまになった▽

イヌエリーンはジンギスリーンとダチョウの卵と吐瀉物としょんべんのなかまになった▽

526名無しさん:2014/11/29(土) 14:38:27 ID:eUzd0k6U
そろそろハッピーエンドを(*・ω・人・ω・)

527名無しさん:2014/11/29(土) 16:42:41 ID:rx5YUIm6
oh...
なんて終わり方だ
しかし、なかなかサイコなエリーンちゃんだったね

528名無しさん:2014/11/29(土) 18:40:23 ID:g45FEu8.
ジンギスリーン好きだったのに…

529名無しさん:2014/11/30(日) 14:51:46 ID:9Voj5c6E
これも全部トゥルサってやつの仕業なんだ

530名無しさん:2014/11/30(日) 16:17:20 ID:5xPttAcQ
〜ハイなエリーン〜

「キャハハハハハッ!ンーフー♪アーン☆キャハハハハハッ!ンーフー♪アーン☆キャハキャハキャハキャハキャハハハハハッ!ンーフーンーフーフーフー♪アーンアーンーンーン☆」

天空の船着場にいる、船着場案内人のナルシャ・エリーンは完全にイカれてる。

「分からないことがあったら、何でも聞いてね〜!キャハハハハハッ!ンーフー♪アーン☆」
「ただし、年齢とスリーサイズは内緒よ!キャハハハハハッ!ンーフー♪アーン☆」
「キャハハハハハッ!ンーフー♪アーン☆キャハハハハハッ!ンーフー♪アーン☆キャハキャハキャハキャハキャハハハハハッ!ンーフーンーフーフーフー♪アーイアーンーンーン☆」

話しかける度にぴょんぴょん飛び跳ねて喜びをあらわにする。
異様にテンションが高い為、新大陸を目指してやってきた冒険者達は出発前から疲れてしまうらしい。

あまりのウザさにチンピラキャス♂は耐え切れなくなり、ナルシャ・エリーンのウサ耳を掴んで脅したが、
それでも彼女は全く動じず、キャハハハハと笑い続けた。実に不気味だ。
また、エメラルドグリーンの瞳はどこかうつろで、キャス♂が睨みを利かせても目が合う事はなかったという。


――夕暮れ時、桟橋に腰掛けながら足をぷらぷらさせているナルシャ・エリーンの姿があった。
冒険者達の案内も一段落といったところだろう。夕焼けに照らされてキラキラと光る川はとても綺麗だった。

「ヘェ…ケテテ、、ゴクゴクッ、ゴクゴクゴクゴクッ!ッハーァ…ョーヨゥ!ゴクゴクッ、、ァーィ♪」

どうやら、何かを飲んでいるようだ。彼女の周りにはたくさんの空き瓶が転がっている。
あれだけハイテンションで案内をすれば喉が渇くに決まっている。しかし、様子がおかしい。

「ケェテテヘッヘヘラヘーヨ、キャィキャィ♪キャハーキャハハハッ♪ハーハーッハーッ☆☆ミ」

まさか、お酒でも飲んでいるのか?酔っ払っているのか?
…違った。

彼女が飲んでいたのは、意志の秘薬と活力の聖水、ディバインガードポーション、ソーマなどであった。
それらをチャンポンしながら浴びるように飲んでいた。これがハイテンションの要因のようだ。
普段から常飲してるようで、すっかりジャンキーになってしまっている。

「ヘィヒ。ゲッ、ゲェェェェェェーップ」

自慢の巻き髪を指でくるくるしながら長いゲップをするナルシャ・エリーン。
すると、新しい冒険者一行が船着場にやってきた。休憩は終わりだ。

「キャハハハハハッ!ンーフー♪アーン☆」

ナルシャ・エリーンのハイテンションな笑い声は、エルカイア号と共に天空へと羽ばたいていく。

おしまい。

531名無しさん:2014/12/01(月) 09:15:41 ID:g45FEu8.
あのNPCからこれを想像するのか
アプデ後はF連打で遊んだけどねw

532名無しさん:2014/12/01(月) 16:13:26 ID:83EVio9M
もっといちゃこらとかじゃないのかよ…これじゃあただの池沼、バッドエンドスレじゃん…
これが愛だって言われても相当歪んでるわ

533名無しさん:2014/12/01(月) 17:46:26 ID:5xPttAcQ
〜ポウンポウンプリーン〜

「フェー!ハァッ!ヨーゥ!ショォ!ペー!」

ひたすらポウンポウンするのが好きなプリーン。今日も最大射程で粋がっている。
PTでIDに行ってもシークレッドサンダーやダムネすら使わずに、ひたすらポウンポウン。
訓練に行っても最大射程でポウンポウン。後方に回って懲罰なんてやらない。

とにかくポウンポウンしたくてたまらないから街中でもやっちゃう。
ヴェリカやイルカの広場で元気にポウンポウン。たまに他のエリーンに当たっちゃう。
仕方ないから空に向かってポウンポウン。空に吸い込まれていくみたい。

ぐるぐる回りながらポウンポウンすると、色んなところに飛んでいって楽しいけど目が回っちゃう。
ポウンポウンに疲れたら前方にサンクを置いて、ひょこひょこと輪の中に入って休憩。

たまに"デキる"プリーンを演じたくなって、辻バフとかかけちゃう。
でも、紋章とかノクタとか使わないから15分のパワブレをかけちゃって怒られる。

せっかくバフかけてあげたのに怒られるから、イライラしてポウンポウンしちゃう。
ポウンポウンしてると楽しいからイライラも忘れちゃう。

楽しいポウンポウン。可愛いプリーン。

おしまい。

534名無しさん:2014/12/01(月) 18:37:56 ID:qto9iJDc
久々のほっこりするはなし

535名無しさん:2014/12/01(月) 18:59:45 ID:nEfFmssg
無性にやりたくなるポウンポウン
速度上げたあとのポウンポウンは楽しい

536名無しさん:2014/12/01(月) 19:15:10 ID:g45FEu8.
内容の振り幅が凄いw
実際こういうプリーンいるしね
児童用の詩集や絵本みたいで和んだ

537名無しさん:2014/12/01(月) 23:52:33 ID:daqd2u5g
聖域で攻撃速度を上げよう

538名無しさん:2014/12/02(火) 00:50:48 ID:brz8DnaU

残虐リーンちゃん

残虐リーンはグラ以上の残虐性の持ち主で、一般の敵の皮をはいだり四肢を切断しては振り回して遊ぶようなそれはそれはとても可愛い残虐リーンちゃん。

蛙の臓器を啜る可愛い可愛い残虐リーンちゃん。

敵の腸を切り裂いて内蔵に手を突っ込んで天使のように笑う残虐リーンちゃん。

「体の中って暖かいんですね〜♪」ときゃっきゃ臓器引っ張り出し綺麗に並べる残虐リーンちゃん。

そんな残虐リーンちゃんを、私は影から見守っていたい。

539名無しさん:2014/12/02(火) 18:21:42 ID:z9tTYkHs
影から見てないで話しかけるんだよっ!!

540名無しさん:2014/12/02(火) 18:31:08 ID:EI8E4FVE
希少種の羊エリーンちゃんを捕らえることができた。
65レベルのアーチャーらしい、よく鍛えられている。
元気よく暴れる羊エリーンちゃんを押さえつけて
逆さに吊るしてしまおう。こうしてしまえば大した
抵抗もできまい。
強気に喚く羊エリーンちゃんの首筋を、よく切れる
ナイフで手早く切り裂く。
羊エリーンちゃんは頚動脈から溢れ出る自分の血に
驚愕し、こちらに懇願の眼差しを向け、次第に
絶望へと表情を変えていき、終には虚ろな目をした
まま弱々しい痙攣を幾度か見せて動かなくなった。
血抜きができたら下腹部から首筋まで、中身を
傷つけないようにしながら丁寧に切り開く。
零れ落ちる羊エリーンちゃんの中身をひとつひとつ
切り離していくが、心臓は未だ微かに鼓動をしていた。
少し早かったらしい、慌てるのはよくない。
折角なので掌の上で羊エリーンちゃんの最期の鼓動を
楽しんでおこう。
後は頭を切り落としてしまえば立派な羊の肉だ。
リカノール共同牧場が肉の出荷を先日から渋って
いる所に、ここで丸ごと一体の羊の肉を入手できた
のは僥倖である。
何人分のジンギスカンが作れるか、特に鍛えられた
エリーンちゃんから取れるモモ肉は絶品なので楽しみだ。

541名無しさん:2014/12/02(火) 18:50:29 ID:g45FEu8.
このスレにグラがきたぞー!
縦読みかと思った

542名無しさん:2014/12/03(水) 01:59:40 ID:rx5YUIm6
とうとうエリーンちゃん家畜扱い(肉用)ww
誰か健全に可愛がれる方は居ないのですか!!www

543名無しさん:2014/12/03(水) 02:58:44 ID:brz8DnaU

本の虫エリーンちゃん

あるところに、近接系戦闘職をやっているエリーンちゃんがおりました。

初めは回復職で皆を後ろからサポートしたかったエリーンちゃんだったのだが、何分本が読めず魔法が覚えられない。諦めるしかなかったのだ。

悔しさが込み上げてきたエリーンちゃんは、クエストの合間合間に絵本をや簡単な本などを読むことにしました。

1日一冊も読めなかったエリーンちゃんが、Lv65になる頃には、バラカ並み、とは言えないがそれはそれはとても立派な本の虫になっていたのです。

移動中に読書してバサキャス♂に頭を小突かれたこともありました。
好きな作家さんの新作が待ち遠しく、軽く過呼吸になった日もありました。
野草で毒薬の作り方の本を読み漁って、敵を毒殺した日もありました。
大嫌いな変態エルフを言い負かすこともやってのけました。

貪欲なまでの知識欲により、広い世界を手に入れたエリーンちゃんは、クエストそっちのけで今日も読書に浸っています。

おしまい。

544名無しさん:2014/12/03(水) 03:24:22 ID:Gu6JAu.w
ラブストーリーください(ΦωΦ)

545名無しさん:2014/12/03(水) 15:40:34 ID:EAAnXYdw
>>540
豊穣祭向けに直す前の物

リーパーちゃんは10分に1回生き返れるらしい
首を絞めたり切り落としたりと
何度も断末魔の痙攣を楽しみたい
十分楽しんだら最後に10分経つ前に首を絞めて
絶望の眼差しを向けられながらフィニッシュしたい
その後も繋がったままで徐々に弱まる鼓動を感じながら
冷たくなるまで抱きしめていたい

546名無しさん:2014/12/03(水) 15:58:06 ID:0bJwCkwM
>>544
ポポリとエリーンの濃厚なまぐわいがお望みか?

547名無しさん:2014/12/03(水) 18:02:20 ID:pWxt.3.Q
獣同士お似合いだね

548名無しさん:2014/12/03(水) 18:24:25 ID:VdBtDJ/E
エリーンちゃんの尻尾を触りながらバックからまぐわいt
な、なんですか警備兵さん何も言ってませんよ!やめて!弓をこっちに向けないで!
アッ

549名無しさん:2014/12/03(水) 19:04:48 ID:GiIajtGE
久しぶりに来たら作家が増えててワロタ

550名無しさん:2014/12/03(水) 19:47:27 ID:g45FEu8.
しょんべりーんがスレをたらい回しにされていた頃が懐かしい

551名無しさん:2014/12/03(水) 21:10:00 ID:5xPttAcQ
〜民エリーン〜

イルカに住み着いちゃったイヌエリーンは民エリーンとして穏やかな日々を過ごしてる。
バラカの民にもすっかり懐いちゃって、いつも後をくっついている。

民がお散歩に出かけようとすると、犬らしくはしゃいで民の周りをぐるぐる走り回る。
イルカは空気も良いし見晴らしもいいから、お散歩はとても楽しいはずだ。
ねこリュックにお菓子やボール、おもちゃをたくさん詰め込んでお出かけ。

良さげな場所に着いたらねこリュックを逆さまにして全部出しちゃう。
景色には目もくれず、お菓子を頬張る民エリーン。口元にお菓子のカスをつけてニッコリ微笑んでる。

お菓子を食べた後はボール遊び。民が投げたボールを民エリーンが取ってくるというシンプルな遊びだ。
民エリーンはこの遊びがお気に入りみたいで、何度もおねだりしちゃう。

散々遊んだ後はイルカのベンチに座って休憩。疲れちゃったのか息を切らす民エリーン。
民が水筒からジュースを注いで渡すと、ゴクゴクと喉を鳴らしながら一気に飲んじゃう。
一杯じゃ足りなかったのか、すぐにおかわりをねだる民エリーン。

おかわりのジュースを飲みながら民のお話を聞く民エリーン。
民は本の虫だけあって色んな事を知ってるので、とても楽しい。

民が夢中になってお話をしてると、コロンっともたれかかってくる民エリーン。
遊び疲れちゃったみたいで、スピースピーと寝息を立てている。

…夕焼けに染まるイルカの街をゆっくりと歩く民。
民の大きな背中でヨダレを垂らしながら無邪気に眠る民エリーン。とても幸せそうだ。

民「今日も穏やかで楽しい一日でした。イイ夢を見てくださいね、おやすみなさい^^」

おしまい。

552名無しさん:2014/12/03(水) 21:14:36 ID:hQ0DtnbI
バラカ族いい人ばっかりだなぁほっこりしたw

553名無しさん:2014/12/03(水) 21:50:52 ID:g45FEu8.
民エリーンという言葉に吹いたw
孫とおじいちゃんみたいでほっこりした
民がいるベンチに座ってこよう

554名無しさん:2014/12/03(水) 22:00:56 ID:rx5YUIm6
あぁ〜、とても癒されましたぁ…
やっぱこうゆうのいいね(*´ω`*)

555名無しさん:2014/12/04(木) 00:50:36 ID:Gu6JAu.w
学者えりーんちゃんのほっこりするお話しをください(´・ω・`)

556名無しさん:2014/12/04(木) 02:31:10 ID:daqd2u5g
歩きが来てからちょくちょく肉入りの民が居るねえ
まったり派も納得の出来栄え、たとえそれが苦肉の策からの偶然の産物であったとしても

557名無しさん:2014/12/04(木) 04:03:03 ID:brz8DnaU

苦りすマスが近いからなのか、ほっこりした人肌ぬくぬくな話がほしくなるのかな。

マッチ売りの少女リーンとかさほら、どっすか?

マッチじゃなくて『聖水』売りのエリーンとか、臓物売りのエリーンとかさ…


『今日も誰も買ってくれないデスゥ( ´△`)』

みたいなさ

558名無しさん:2014/12/09(火) 00:42:06 ID:5xPttAcQ
〜労働未就学エリーン〜

ポラ・エリーヌから派遣された未就学エリーンはコックリーンを除き、役立たずばかりだった。
エリーンがエリーンを律するのは難しいのかもしれない。
豊穣祭開催者側はある派遣会社とコンタクトを取り、新たな労働力はすぐに派遣された。

翌朝、数台の荷馬車がやってきた。荷馬車の中にはたくさんのエリーンがすし詰め状態で乗せられていた。
派遣されたエリーンはやはり未就学エリーンで粗末な布切れ一枚を羽織り、ガリガリに痩せこけていた。
それは他の未就学エリーンも同じだが、彼女達は酷く疲れているようで、まるで覇気がなかった。
どうやら彼女達は家主に奴隷のように扱われ、生活費を稼ぐ為に毎日労働に勤しんでいるらしい。

今回、派遣された未就学エリーンの中には、ハロウィンで捕まったあの未就学エリーンも含まれていた。
お菓子を貰う為に家を訪ねたのに、逆に家主を食べさせる為に働くハメになるとは…。

仕事である収穫の説明を受けるが、彼女達は他の場所でも主に採集を生業としているようだった。
各地の採集ポイントでは、寝る間を惜しんで働く労働エリーンの姿が目撃されているが、
これらも派遣された未就学エリーンなのかもしれない。

会社の監視員が見守る中、畑に移動すると横一列に並んで収穫を開始した。慣れたものである。
職業病と言うべきか、やたらと猫背になっていたり、腰が曲がってしまっている者もいた。
また、エリーン特有の大きな手は更に太くごつくなり、指先は真っ黒で、爪が剥がれている者も多かった。

過酷な労働環境はエリーンの愛らしさを根こそぎ奪っていく。
エリーンといえば胸を張ってゆらゆらと揺れているイメージがあるが、
ここにいる彼女達は猫背で顎が突き出し、肋骨や骨盤が浮き出る程に痩せこけ、ふらついている。

この派遣会社では生産力交代制という制度があり、生産力が尽きた労働エリーンには休息が与えられる。
会社が用意したタコ部屋へ強制的に収容され、生産力が回復するまで監禁される。
最低限の水と食料は与えられるが、疲労困憊の労働エリーンには食べる気力すら残っていない事が多い。
結果として、タコ部屋の中で命を落とす事もあるようだ。当然だが、この事実は闇に葬られている。

生産力が回復した労働エリーンには再び過酷な労働の日々が待ち受けているが、
ある程度の仕事をこなすと労働者としてのランクが上がり、報酬や待遇も変わっていくのだそうだ。
本当かどうかは定かではないが、労働エリーンはそれを唯一の希望として頑張っているのだ。

突然、一人の労働キツネエリーンが「フェヘェァァー!!」と叫びながら畑から逃げ出した。
目の焦点は合っておらず、すぐにまんまるかぼちゃにつまずいて倒れてしまった。
農夫が駆け寄ろうとしたが、派遣会社の監視員がそれを制止した。
監視員は労働キツネエリーンの手足を縛ると、しっぽを乱暴に引きずりながら荷馬車に放り込んだ。

他の労働エリーンは全く気にも留めず、黙々と収穫を続けている。
監視員は農夫に「よくある事です、お気になさらず」と言った。農夫は頷く事しか出来なかった。
生産力が残っているのに仕事を放棄した労働キツネエリーンには、重い罰が科せられるという。

――夕暮れ時、収穫のノルマをこなした労働エリーン達は、監視員から報酬を受け取った。
汚れた大きな手の平にのせられたのは、夕焼けのせいなのか銅貨のように見えた。

おしまい。

559名無しさん:2014/12/09(火) 00:50:28 ID:5xPttAcQ
豊穣祭ネタを一個投下し忘れてたwこれで豊穣祭ネタはおしまい。
ほっこり系もいいけど、自分にとって妄想が膨らむネタしか書けないので、
どうしても偏りがあるのはこらえてつかあさい。エリーンちゃんが可愛ければそれでいいんです。

560名無しさん:2014/12/09(火) 01:36:20 ID:brz8DnaU
未就学エリーン達、いい主人に買われることをただ静かに願うことしかできねぇな…
そんな俺には可愛いピンク髪のリパーンがもう既にいるから買い取るなんて無理だがなっ!はっはっは!

561名無しさん:2014/12/09(火) 01:39:54 ID:daqd2u5g
うぉぉぉ、コックリーンが仕事してて泣いた
そして唐突に倉庫リーンを思い出しまた泣いた

562名無しさん:2014/12/09(火) 02:16:33 ID:.33gCP1Q
胸が苦しくなるね…本当に5銅くらいしか貰えてないんだろうな
昇給も辞めさせない為の方便だろうね
TERAの世界なら本当にありそうで怖いw

563名無しさん:2014/12/09(火) 12:58:20 ID:Yg5SVsWE
TERAの世界って何気に初期の頃から残酷な内容のクエも多いしね……

564名無しさん:2014/12/09(火) 15:18:06 ID:aIDbVvFI
「死体漁りなんてエリーンにとっちぁ朝飯前の一仕事っすよ」
少し擦れた印象を受けるがその目はしっかりと据わっている事ぐらいは、わかる

圧倒的大多数であるがため死体漁りはエリーンの仕事と言われ当然だ、そう語るのは
それはいつの頃だったか黎明の、初めて足をつけた時とはまるで別人の

そのことだけは忘れない、決して忘れはしないという意志を貫き続けるための
とある一人のエリーンの、そんな他愛のないボヤキである

565名無しさん:2014/12/10(水) 22:29:44 ID:5xPttAcQ
〜ハットリーン上〜

貧乏エリーンは頭にひまわりを挿してボケっと突っ立っている。これが精一杯のオシャレらしい。
そんな貧乏ひまわりーんとは対照的にオシャレな帽子を被ったハットリーン達がいた。

水着のラブリーフリルピンクを着てフラワーストローハットを被り、サングラスをかけてるセレブエリーン。
カウボーイハットを被って、大きな手をピストルのようにして「バン!バン!」言ってる西部劇エリーン。
得意げに三段帽子を被って、バランス良くダンスをキメるパフォーマンスエリーン。
リスエリーンなのにパンダのニット帽を被り、クマのきぐるみを着た謎の矛盾アニマルエリーン。

一方で、アフロヘアーに櫛を挿したファンキーエレーンはランドセルについてる縦笛をピーピー吹いている。

中でも可愛らしいのはシルクハットをすっぽりと被ったエリーンだ。
通常は帽子を被るとエリーンの象徴でもある獣耳が隠れてしまうが、
シルクハットなどの一部の帽子は可愛らしい獣耳が帽子からひょこっとはみ出てくれるのだ。

特に、長い獣耳をもったウサギエリーンやキツネエリーンがシルクハットを被るととても良く似合う。
自慢げに帽子を被ってオシャレアピールをしながら、獣耳を揺らしてはしゃぐ姿は大変可愛い。

566名無しさん:2014/12/11(木) 01:38:04 ID:J1U4gIXo
でもぼくはひまわりーんがいちばんすきだよ

567名無しさん:2014/12/11(木) 04:06:21 ID:xNEEBLIg
矛盾アニマルエリーンワロタwポポリにも多いよね
今回のエリーンちゃんはみんな可愛い!

568名無しさん:2014/12/12(金) 17:30:12 ID:5xPttAcQ
〜ハットリーン下〜

あまりに可愛いので一人のキツネハットリーンから帽子を剥ぎ取ってやった。
ずっと被ってたせいで髪が潰れてぺたーっとしている。それでも何故かアホ毛はぴょこっと立っていた。
キツネエリーンの手が届かない高さまで揚げて、指でクルクルと帽子を回して挑発してやった。
すると、泣きべそをかきながら手を伸ばして「ハッ!ハェー!」言いながらぴょんぴょん飛び跳ねてきた。可愛すぎる。

キツネエリーンの目の前に帽子をチラつかせて返してやる素振りを見せた後、くるりんぱして自分で被ってやった。
再び帽子を指でクルクル回して挑発してたら、激怒したキツネエリーンがこちらに飛び掛ってきた。
その拍子に指から帽子が離れて飛んでいってしまった。飛んでいった先には貧乏ひまわりーんがっ!

(すぽっ!)

飛んでいった帽子は見事に貧乏ひまわりーんの頭にすっぽりとはまった。
ちょっと間をおいて「ァーェ?」と不思議そうな顔をする貧乏ひまわりーん。口は半開きだ。
頭に違和感を覚え、帽子を外すと貧乏ひまわりーんはある事に気付いた。

なんと、頭に挿したひまわりがポッキリへし折れて萎れてしまっていたのだ。
頭に手を伸ばし、萎れたひまわりを触って確認する貧乏ひまわりーん。

貧乏ひまわりーん「...ァ..ァェ...ァェェ、ェグ!エッエッ…ェグェグ!ファェーンウァェェァン!!><」

唯一のオシャレアイテムであるひまわりがへし折れ、貧乏ひまわりーんの心もへし折れてしまったようだ。

慌てて貧乏ひまわりーんの元に走っていくキツネエリーンだったが、帽子を取り返した途端に「オェッ」とえずいた。
帽子の内側にはひまわりの花びらや貧乏ひまわりーんのフケや毛じらみがこびりつき、
ほんの一瞬被っただけなのに物凄い悪臭を放っていた。

キツネエリーンは顔をしかめながら帽子を貧乏ひまわりーんに投げつけると、
何度も「オェッオェー」とえずきながらどこかに走り去って行った。

――ゆっくりしゃがむと、帽子の内側についたひまわりの花びらを回収する貧乏ひまわりーん。
その姿はまるで、太陽を失ったひまわりのようにぐったりとしており、
このまま枯れてしまうのではないかと思える程に憔悴しきっていた。

おしまい。

569名無しさん:2014/12/12(金) 20:46:48 ID:MJnqmOEU
ひまわりーんと一緒にお風呂に入って太陽の香りのシャンプーでわしゃわしゃ頭を洗ってあげたい。
湯船に浸かって100まで数えて温まったらキンキンに冷えたフルーツ牛乳をゴク!ゴク!ぷはぁ!したい。
ドライヤーで丁寧に髪と耳を乾かしたら頭上のひまわりもきっと元気になるだろう。

570名無しさん:2014/12/12(金) 22:48:21 ID:xNEEBLIg
ひまわりーん不憫過ぎて可愛い
帽子を取り返そうとするハットリーンも可愛い
みんな可愛いエリーンちゃん可愛い!

571名無しさん:2014/12/13(土) 01:07:42 ID:p6Yo7Tt.
そっと折れたひまわりの代わりに天使の輪つけたい

572名無しさん:2014/12/13(土) 01:14:55 ID:xNEEBLIg
そして昇天…天使アバター実装はよ

573名無しさん:2014/12/14(日) 17:38:43 ID:5xPttAcQ
〜貧乏ひまわりーん〜

頭にひまわりを挿した貧乏ひまわりーんは日なたでボケ〜っとしてる。
唯一のオシャレアイテムとして大切にしながらも、貴重な食料源にもしちゃう。

頭でひまわりを育てて、種が出来たら収穫してポリポリと食べちゃう。
ひまわりは自然の力や貧乏ひまわりーんを栄養にしてすくすくと育っていく。

ろくに太陽にも当たらず日陰でうじうじしたり、欲張って何本もひまわりを頭に挿して育てようとすると、
貧乏ひまわりーんの方が栄養を吸い取られすぎて枯れちゃう。

大抵の貧乏ひまわりーんは栄養失調だから、出来るだけ自然の力で育てようとするけど、
夏場に日なたぼっこをし過ぎると熱中症で死んじゃう。
水分補給する為に街の噴水に入ってポチャポチャしてると、みんなに笑われちゃう。冬場は寒くて死んじゃう。

育てるのはとても難しいけど、マニアの間では"ひまわりーんの種"として高く取引されてる。
中でも自然の力を一切使わず、ひまわりーんの栄養だけで育てた純度100%の種は高級品だ。

頭に何本もひまわりを挿して、ひまわりーんの栄養を根こそぎ吸い取ったら別のひまわりーんに差し替える。
栄養を吸い取られたひまわりーんは痩せこけたギリードみたいになって死んじゃうけど、
たくさんのひまわりーんを犠牲にして収穫された種はとってもおいしい!

だけど、ひまわりーん純度100%の種をエリーンに食べさせる事はご法度とされてる。
一度この味を覚えちゃうと、他の物が食べられなくなっちゃう。禁断の味。

悪いヒューマンはこの種をエリーンにお腹いっぱい食べさせた後に事実を告げる。
事実を知ったエリーンの多くは発狂して廃人になっちゃう。

頭にひまわりを挿した貧乏ひまわりーんを見かけたら優しくしてあげてね。

おしまい。

574名無しさん:2014/12/15(月) 16:42:56 ID:adBMt.tU
ひまわりから栄養貰うんじゃなくて逆に吸い取られるとは
栄養あげる→種食べて栄養つける→栄養あげる
自給自足だね

575名無しさん:2014/12/17(水) 17:49:00 ID:5xPttAcQ
新兵歓迎キャンペーンでぼーっとこっちを見てるエリーンちゃん可愛すぎる!
乗り物に乗せてあげたいのに全然出ないし!

576名無しさん:2014/12/18(木) 04:31:53 ID:2JEWqaoE
雪合戦してたらいつの間にかまくら作って本読んでるバラカの横で餅を焼いてるエリーンちゃんの画像ください

577名無しさん:2014/12/18(木) 05:32:39 ID:brz8DnaU
なんだそれ、微笑ましすぎる。

578名無しさん:2014/12/18(木) 11:23:57 ID:dBT/RNHM
>>481
最後の描写で下半身が反応する

579名無しさん:2014/12/18(木) 19:59:29 ID:5xPttAcQ
〜エリーンたちの雪合戦〜

雪合戦に大はしゃぎのエリーン達。1日10回、あっという間にこなしてしまう。
色んなエリーンが入れ替わり立ち替わりでやってくる。

開戦が待ちきれなくて柵の間に顔を突っ込んで抜けなくなっちゃうエリーン。
やたらとぴょんぴょん飛び跳ねて落ち着きのないエリーン。
軍師ぶって「ンッ↑ンッ↑」と突撃エモーションを連打するエリーン。
ルキ鯖から追い出された新兵エリーンは初の戦場マッチングに緊張しているようで、
お鼻の絆創膏が特徴的な幼い顔も、普段はうねうねと動いて可愛いネコしっぽもガチガチに強張っていた。

更にエリーンの参戦者は増えていく。何故か水着で来ちゃってガクガク震えてる季節はずれのエリーン。
最新のマジシャンタキシードを着てお尻の食い込みを直す仕草をするあざといエリーン。
頻尿冷え性エリーンはサンタのあったか帽子ときぐるみという完全防寒状態でモジモジしながらやってきた。

…開戦と同時に柵が開き、一斉に飛び出すエリーン達。楽しい雪合戦の始まりだ。
しかし、スタート地点とフィールドには意外と高低差があり「オォゥッ」とよろけるエリーン達。
ハイヒールを履いたマジシャンタキシードのエリーンは足を挫いて「ウェァァ」と泣いている。早くも戦線離脱だ。

水着のエリーンは震えが止まらず、雪玉を作る事すらままならない。「ヘーキシッ」とくしゃみまでしている。
軍師ぶっていたエリーンは我先にと敵陣に突っ込んであっという間に溶けた。とんでもない脳筋だ。
ほっぺたに柵の跡が残るエリーンと落ち着きのないエリーンは保護呪文書の所有権をめぐって口論をしている。
その隙を狙って敵のヒュマ♂が特大の雪玉をぶつけ、二人は保護書を使う間もなく地面に突っ伏した。

バリケードからバリケードへ足早に移動する新兵エリーンと、モソモソと後をついていく頻尿冷え性エリーン。
ふと、頻尿冷え性エリーンの足が止まる。目を瞑ってプルプルと震えている。
新兵エリーンが不思議そうな顔で見つめていると、頻尿冷え性エリーンの表情がふわっと弛んだ。
すると、もってりとしたきぐるみの下腹部にじわ〜っとシミが広がった。

どうやらお漏らしをしてしまったようだ。開戦待ちの間もずっとおしっこを我慢していたらしい。
水分を含んで重さを増したきぐるみは更にもってりと垂れ下がって歩きにくそうだ。

「スン…スンスン」とべそをかくお漏らしエリーンを慰める新兵エリーンだったが、
すぐ後ろには不敵な笑みを浮かべるヒュマ♂が立っていた。
初陣の新兵エリーンは敵との対峙に恐怖し、パニックに陥った。
咄嗟に雪玉をかき集めようとするが、手が震えてどうにもうまくいかない。

「ミ..ミャァーーーァ(裏声」情けない声を上げながらへっぴり腰で逃げ出す新兵エリーン。
積雪と恐怖で足がもたついてうまく走れず、ネコのように四足歩行になってしまっている。

(ビュルッ!ベッチョォ!ネバァァ…)新兵エリーンの身体に正体不明のネバネバがまとわりつく。
妙に生温かく生臭いネバネバに自由を奪われ、恐怖がピークに達した新兵エリーンはそのまま意識を失った。

満足げな表情を浮かべながら白い息を吐くヒュマ♂。周りにはたくさんのエリーンが無防備に倒れている。
紳士諸君にはこの後の説明など不要だろう。

おしまい。

580名無しさん:2014/12/19(金) 02:24:25 ID:CYrd8mBI
安定のしょんべりーん
エリーンちゃんの行動をよく見てるな
にしてもヒューマンさんがぶっかけたのって…

581名無しさん:2014/12/22(月) 21:08:18 ID:9yCojEcE
閉鎖したから言うけどしょんべりーんルキ鯖にキャラ作ってなかった?

582名無しさん:2014/12/23(火) 19:05:11 ID:5xPttAcQ
見てる人は見てるのね。作ったけどルキ鯖に閉じ込めたままです。そういうプレイです。

583名無しさん:2014/12/23(火) 19:34:43 ID:5xPttAcQ
〜ドラリーンとクリスマス〜

今日はクリスマス。可愛いドラリーンと一緒に過ごすんだ。って事はつまり・・ウッシッシッ^皿^
夜のパーティーに備えて二人でお買い物に出かける事にした。

外はイルミネーションやクリスマスツリーなどの装飾で彩られて綺麗だった。
だが、そんなものが霞んでしまうくらい、うちのドラリーンは可愛かった。
何故なら今日の為にひたすらガチャを回して念願のハッピーノエルウェアを手に入れたからだ!
俺の財布はボーナスも飛んで真冬のアカルム状態になったけど、心は天空の城だぜ!キャッスルハートよ!
勿論、サンタ服もばっちり揃えた。夜はサンタ服で・・はぁはぁ。。

もこもこのボレロに短いスカートとムートンブーツがとても可愛い。ドラリーンの太ももはいつ見てもそそる。
今日は一段と冷えるし、サンタのあったか帽子も被せてやった。
大きめに作られたサンタ帽子はドラリーンの頭をすっぽりと覆って、とてもあったかそうだ。

ドラリーン「…その、、帽子も、服も…あ、ありがと///」

頬を赤らめると、サンタ帽子を深く被って恥ずかしそうにするドラリーン。
ああああ!!普段から無口でクールなドラリーンがデレたー!ありがとうサンタさん!再販ありがとうNKGW!

よし!ご馳走だ。今日はご馳走をいっぱい並べてパーティーをしよう!料理ブーストだ。
ヴェリカの高級洋菓子店でケーキも予約してあるし、酒はラズベリーワインとポイズンティアーだ!

――買い物も済ませたし、あとはうちに帰って二人だけの聖夜を…ははっ^^
俺の隣には大きなケーキの箱を大事そうに抱えて歩くドラリーンがいる。可愛すぎる幸せすぎる!

ドラリーン「こんなに食べたら…太っちゃう。」
俺「大丈夫!食べたら一緒に運動しよう。有酸素運動なら任せとけ!一人でたくさん練習したし。」
ドラリーン「???……っ!、バカ///」

…その夜、パーティーは凄く盛り上がった。料理はどれも絶品だったし、ケーキも高いだけあってうまかった。
ドラリーンも酒が入ったせいか、いつもより饒舌で大胆になっていた。
サンタ服を着てエリーンダンスを披露してくれたんだ。これが最高に可愛かった。

……俺が覚えてるのはここまで(泣
どうやら俺は舞い上がって酒を飲みすぎてしまったらしい。気付いたら朝、いや…昼過ぎになっていた。
パーティーの後片付けはドラリーンがやってくれたみたいだ。

猛烈な二日酔いの中、何とか起き上がると、枕元に手紙と異様に膨らんだ靴下が置いてあった。
手紙には「おそよう(^o^)偵察隊デイリーやってきます。無理しないで寝ててね(^-^)/~」と書いてあった。

靴下の中を見てみると、、頭アバターのめんどりちゃんが入ってた。
こんなにこんがりと焼きあがって、、うっぷ!んんっぷぷ、、いかん、気持ち悪い。。

でも、ありがとう、ドラリーン。俺にクリスマスプレゼントを用意してくれてたなんて嬉しいよ。
次回こそはドラリーンと竜花火を打ち上げるぞ!…うっぷぇ!ぐもぼおぇぇっ!(吐

おしまい。

584名無しさん:2014/12/24(水) 14:52:35 ID:Gu6JAu.w
ほんわかストーリーをありがとう(*・ω・人・ω・)

585名無しさん:2014/12/24(水) 20:28:50 ID:Yl19ucz6
クリスマスにこのスレを見てしまうとは
ドラリーンの可愛さとヒューマンさんの相変わらずぶりに和んだわ

586名無しさん:2014/12/25(木) 17:46:31 ID:5xPttAcQ
〜干し芋クリスマス〜

未就学エリーンが暮らす貧乏集落にも冬が訪れ、寒さに凍える日々を送っていた。
集落に住む何人かの未就学エリーンは職業訓練所に連れて行かれたまま帰ってこないが、
キツネエリーンとイヌエリーンは働きには行かず、身を寄せ合い、ボロボロの毛布に包まって過ごしていた。
手足の霜焼けは酷く、大きな手は更に大きく腫れ上がって硬くなっていた。

だが、キツネエリーンは黄ばんだ歯をガタガタと震わせながら、クリスマスというものに期待をしていた。
この日はおいしいご飯と甘いケーキがお腹いっぱい食べられるという。もう楽しみで仕方なかった。

――待ちに待ったクリスマスの夜。
食卓に並んだのは痩せた干し芋と、炒ったどんぐりだった。
貧乏家庭の冬は出来るだけ保存の利く食材でやりくりするしかないのだ。

イヌエリーンは早速、干し芋にしゃぶりついた。カピカピに乾燥した干し芋は硬い。
唾液を干し芋の繊維に滲み込ませて、チュパチュパしながら少しずつ食べるのがお気に入りのようだ。

夢中で干し芋をしゃぶるイヌエリーンとは対照的に、ムスッとした表情で突っ立っているキツネエリーン。
台風の時もコロッケをスルーされ、今回はクリスマスもスルーである。流石にご立腹だ。

キツネエリーン「ィ、ショー!ィヨゥャィャィ!!(またデス!何でご馳走じゃないデスか!どーしてデスか!)」
イヌエリーン「??チゥーッパッパ..ンマ(吸」
キツネエリーン「ャー!!クィマス!クェェ!キクェーギ!!(今日はクリスマスなのに!ケーキケーキケーキ!!食べたいデス!!)」

たどたどしい口調で必死に言葉を紡ごうとするキツネエリーン。よっぽど楽しみにしていたのだろう。

イヌエリーン「チュパチュー..ンマ...??…ァーィ(^q^)っ芋」

一人で駄々をこねるキツネエリーンを心配したのか、イヌエリーンは食べかけの干し芋を差し出した。
イヌエリーンの唾液が滲み込んでふやけた干し芋を見つめるキツネエリーン。肩が震えている。

キツネエリーン「フンギョォォァァッ!!!(`д´)シ」(パシッ!)

激昂したキツネエリーンはイヌエリーンの手をはたいた。差し出した干し芋が汚い床にペタッと落ちる。
霜焼けで腫れた手を押さえながら、床に落ちた干し芋を見つめるイヌエリーン。
何故こんな事になったのかイヌエリーンには理解出来なかったが、ショックは大きかった。

イヌエリーン「ゥ…エッ.エッ...ゥェァァァ..アアァァン!フェェァァ!!!(>д<)」
キツネエリーン「ィ.ィー...ンッンッ、ブェェウェェァァン!!!!ギァヘェェアアアアン!!クェェギギグェーーギイ!!ヽ(>Д<)ノ」(ペタンペタンッ)

堪らずイヌエリーンが泣くと、釣られるようにキツネエリーンも泣き出して地団駄を踏んだ。
キツネエリーンの痩せた小さな足で何度も踏みつけられる干し芋。唾液を含んでいるのでペタペタを音が鳴る。
その様子を見て更に大声で泣くイヌエリーン。キツネエリーンも意地になって一歩も引かない。

――その後、キツネエリーンは家主にこっぴどく叱られ、食事は自身が踏みつけた干し芋一枚のみになった。
踏みつけた干し芋には自身の足の跡や、床に落ちたしっぽの毛などが大量にくっついて汚かった。
台風に引き続き、クリスマスも散々なものとなって幕を閉じた。

おしまい。

587名無しさん:2014/12/25(木) 17:48:08 ID:5xPttAcQ
クリスマスだというのにこんな妄想を読んでくれてありがとう><

588名無しさん:2014/12/25(木) 19:08:37 ID:dBT/RNHM
悲しい世界

589名無しさん:2014/12/25(木) 20:54:09 ID:Yl19ucz6
未就学エリーンシリーズの中でもこの二人の話は和むな
可哀想だけど微笑ましくもある

590名無しさん:2014/12/27(土) 18:06:22 ID:5xPttAcQ
〜屁リーン〜

「(プゥー)ァ,ァーィ...///」屁リーンはどこでもオナラしちゃう。オナラをするのが気持ちよくてたまらない。
可愛いしっぽを揺らしながらタッタッタッと走ってる時も"プップップッ"てリズム良くオナラしてる。
見晴らしのいい場所でエリーンダンスをしてる時も腰を振りながら"パスッパスッ"てオナラしてる。

ギルドで見抜き城をゲットする為に真剣な会議をしてる時は、お尻をキュッと締めてオナラを我慢するけど、
オナラが逆流してお腹の辺りで"ボゴフゥ"って変な音がしちゃう。
ギルメンに変な目で見られるけど、お尻からは出てないかりそめのオナラだからセーフ。

倉庫前の人だかりに紛れてナイショのすかしっ屁をするのも楽しい。
倉庫整理をするフリをしつつ"スッ..ッスーーゥ"って慎重にオナラをする。バレないかドキドキしちゃう。
少しの間を置いて倉庫前がざわめくのが楽しくてたまらない。今のうちにそそくさと退避。

「(ブゥ!!ッヘベビリプチヂッ!!)ッ!ショォッ?!」お腹の調子が悪い時はうっかりお汁まで出ちゃう。
買ってもらったばかりのマジシャンフリルのおパンツに茶色いシミが出来ちゃう。

温泉に浸かりながらのオナラは最高に気持ちがいい。あったかくてお尻も弛んじゃう。
おっ広げた股からポコポコと絶え間なく気泡が湧き出てくる。
だけど、温泉は硫黄の香りもするし源泉も湧いてるから、オナラも隠せるバブルスター。

最近ハマってるのはフェリーエスケープしながらの特大オナラ。ガス爆発を引き起こして飛距離も伸びる。
また、ダイビング用タンクにオナラを詰めて"屁リーンガス"としてマニアに販売もしてる。

お尻プリプリ、オナラプリプリ、プリーンの屁リーン。

おしまい。

591名無しさん:2014/12/28(日) 16:45:03 ID:NFnEIHfU
くだらねぇwwこの年末によくこんなネタ書くね(いい意味で

592名無しさん:2014/12/28(日) 18:45:10 ID:5xPttAcQ
〜作り声エリーン〜

甘えたり注目を浴びたい時は媚びへつらった声を出すエリーン。
強化に失敗したからってわざわざそんなオーバーリアクションで甘ったれた声出すんじゃねー。
さっきまで敵にぶっ飛ばされて余裕なく「ォオ゛ァッ!」とかBBAみたいな声出してたのに。

と思ったら急に「アーィ!」だの「ンーフー^^」だの「ンフッフフッフ♪」だの言い出す。余所行きのメスの声出しやがって。

普段、家の中ではぐーたらで酒やけした声なのに、電話や来訪者が来ると1オクターブ声が高くなる主婦みたい。
そうやって媚びへつらった声出していれば、差し障りなく世の中を渡っていけると思ってるんだろう。

実に不愉快極まりない。なんて可愛い声なんだ。もっと聴きたい。

おしまい。

593名無しさん:2014/12/28(日) 19:38:26 ID:5xPttAcQ
〜虫歯エリーン〜

「アーィ♪」毎日元気いっぱいの可愛いエリーンちゃんたち。
ぴょんぴょん飛び跳ねたり、ピースサインをして記念撮影してはしゃいでる。
でも、笑顔をよく見ると前歯が黒ずんでいるではないか。虫歯だ!これはいかん。

急いでエリーンちゃんの口を横に広げてみる。「ィーギィ><」と嫌そうな顔をする。
わー、これは酷い。真ん中の前歯2本は虫歯ですっかりみそっ歯になってる。
可愛い犬歯も根元が虫歯になって黒く削られている。

次は無理矢理口を開けさせてみた。「ァンガァー><」と嫌そうな顔をする。
わー、これは酷い。奥歯は両側ともクレーターのようにぽっかり穴が開いている。
しかも、さっき食べたラズベリークッキーが穴に挟まっている。

「なんでこんなになるまでほっといたんだ!痛くないのか!」って怒鳴った。
すると、下を向いてプクーっと膨れっ面になった。なんて可愛いエリーンちゃんなんだ。
「本当はずっと痛かったけど、怖くて歯医者に行けなかったのか?」って問いかけてみた。
すると、ムッチリ太ももをこすりながらモジモジして「ァーィ...」と頷いた。可愛すぎる。

それから毎日、虫歯エリーンちゃんに歯磨きをしてあげている。
歯ブラシが虫歯をかすめると激痛が走るみたいで飛び上がる。今にも泣きそうで可愛い。
顔をしっかり押さえつけて何度も虫歯エリアを歯ブラシでなぞるのが楽しい。

まるで死に際みたいに足でじりじりと体をせりあげるようにして苦しんでる。

おしまい。

594名無しさん:2014/12/29(月) 01:29:38 ID:brz8DnaU
虫歯えりーんちゃんのその後を!是非!

595名無しさん:2014/12/29(月) 17:43:10 ID:NFnEIHfU
やめろー虫歯治療中の身としては心底鳥肌の立つネタだった

596名無しさん:2014/12/29(月) 20:17:41 ID:5xPttAcQ
虫歯エリーンちゃんは歯が砕けるまでブラッシングされてお漏らししちゃう。
っていう妄想もありだけど、オチは考えてなかったw
あと幾つかどうしようもない妄想が残ってるので、それを投下したらちょっとゆっくりしようと思ってます。

597名無しさん:2014/12/29(月) 20:20:36 ID:5xPttAcQ
〜悪臭エリーン〜

貧乏で不衛生なイヌエリーンはろくにお風呂にも入ってないし、着替える服も持ってないから臭い。
ずっと同じパンツを穿いてるからすじ状の茶色いシミがついてる。
口を開けるとニチャァと糸を引いて舌苔がこびりついた舌をべろ〜んと出す。とんでもない口臭だ。

中でも一番酷いニオイを放っているのが犬耳としっぽだ。不潔すぎて蝿が飛び回っている。
おしっこやうんこする時もしっぽを持ち上げたりしないから全部くっついちゃってる。
本来ならふわふわのしっぽはうんこがこびりついて毛が束になって固まっちゃってる。
毛を掻き分けてよく見てみると小さな卵みたいのがいくつもあった。毛じらみの卵だろう。

悪臭エリーンは垢で黒ずんだ犬耳の付け根をこすってニオイを嗅ぐのが好きらしく、
暇さえあれば大きな人差し指で犬耳をこすってニオイを楽しんでいる。

髪も洗ってないから脂ぎってぺたーっとしてる。頭皮もブツブツと湿疹がいっぱい出来てる。
恐らくマラセチア毛包炎だろう。マラセチアというカビが繁殖し過ぎているのだ。

痒くて仕方ないから乱暴に頭を掻き毟るとフケが大量に出てくる。アカルムの吹雪のようだ。
肩にはいつもフケが積もってる。肩が真っ白になるまでフケを積もらせるのも楽しかった。
掻き毟ったあと指の爪を見るとフケがぎっしり挟まってギトギトとしている。
そのニオイを嗅ぐのも好きで、鼻に指を近づけながら恍惚とする悪臭エリーン。

悪臭エリーンから放たれる悪臭はまさに雨の日の犬のニオイ。

おしまい。

598名無しさん:2014/12/29(月) 21:37:48 ID:5xPttAcQ
〜しっぽじしっぽにー〜

エリーンちゃんのしっぽは可愛い。ぷりっぷりのお尻に可愛いしっぽ。触り心地も抜群。
だけど、乗り物に乗ってる時は何だかちょっと不安定。どうしても横にズレちゃう。
ウサギのまあるいしっぽも、リスのナメクジしっぽも横にズレちゃう。

しっぽが気になっちゃって、乗り物に乗りながらポジションを真ん中に戻すけど、すぐ横にズレちゃう。
騎乗中に後ろを向いて何度もしっぽじを直してると事故を起こしちゃう。
壁にぶつかったり、崖から転落したり、焚き火でゆらゆらしてるエリーンちゃんをはねちゃう事もある。

アホなエリーンちゃんは自分のしっぽじを確かめる為に、その場でぐるぐる回って自分の後姿を見ようとするけど、
目が回って気持ち悪くなっちゃう。耐え切れずに黒豹の背中にまたがったまま嘔吐しちゃう。
ぐるぐる回された挙句、背中をゲロまみれにされた黒豹はアホエリーンちゃんを捨てて野生に還っちゃう。

しっぽじのズレからしっぽいじりを覚えるエリーンちゃんも少なくないみたい。
ポジションを直す為にしっぽをいじってると、騎乗の振動も相まって何だか変な気分になってきちゃう。
手頃な乗り物に騎乗して、ムチムチの太ももをキュッと締めてしっぽを握ったり擦ったりすると気持ちいい。

よく乗り物にまたがった状態でジャンプ連打してるエリーンがいるけど、あれは行為の真っ最中。
トカゲや馬に咆哮させて喘ぎ声を誤魔化しつつ、細かい振動でお股としっぽに刺激を与えてる。
白昼堂々しっぽニーに耽るエッチなエリーンちゃんを見かけたらちゃんと教育してあげてね。

おしまい。

599名無しさん:2014/12/30(火) 17:36:20 ID:5xPttAcQ
〜垢エリーン〜

躾けられてないアホエリーンは身体に垢を溜めるのが日課になっていた。
ろくにお風呂にも入らないから身体はいつも汚れてて臭かった。
中でも獣耳の後ろ側としっぽの付け根は酷いニオイがした。

外でいっぱい遊んで汗をかいて、手も洗わずに何週間もそのままにしておく。
肌の色が黒ずんだのを確認したらアホエリーン至福の時間が始まる。

腕や太ももを爪でなぞると綺麗に線が出来た。今回も上出来だ。
爪の間見ると黒い垢がぎっしり詰まって溢れ出してる。

垢エリーンは爪の垢をほじりながらニオイを嗅ぐ。このニオイが大好きだった。
「クンクン…クンクン。…ファァ〜ィ♪」小さなお鼻をピクつかせながら恍惚とした表情を浮かべる垢エリーン。

メインディッシュはやはりお股だ。エリーンのお股はムチムチなので蒸れ蒸れだ。
お股を何度も何度も爪でなぞる。これも気持ちがいいらしい。汚い頬を染めて身悶えた。

爪の間におさまりきらない程黒い垢を収穫するとニチャァっと不気味に笑った。
唾液は粘ついており、口内の衛生環境も悪そうだった。きっと口も臭い。

収穫した黒い垢を落とさないように爪を鼻に近づけ、そーっと優しく吸い込んだ。
強く吸い込むとニオイを感じることが出来ないことを垢エリーンは熟知していた。

お股の濃厚な垢のニオイが鼻腔を刺激する。少しずつ垢をほじりながら芳醇な悪臭に酔いしれる。
また、ほじった垢をこねくり回して垢玉を作るのも大好きだった。
垢玉にしておけば少しは保存が利くのだ。嗅ぎたい時だけ少しこねればニオイを放つようになる。

今回もいっぱい垢を収穫出来てご満悦の垢エリーンはニタニタ笑いながら垢のニオイを楽しんだ。

おしまい。

600名無しさん:2014/12/30(火) 17:39:13 ID:5xPttAcQ
〜アホ毛キツネエリーン〜

キツネエリーンのアホ毛はとても可愛い。くるるんと丸まって?マークみたいになってる。
一丁前に本人もチャームポイントだと思ってる。でも、真横から見るとうっすい。ペラペラ。

イルカでゆらゆらしてるキツネエリーンがいたので、整髪量を使ってアホ毛を真っ直ぐに伸ばしてみた。
そしたら、突然手足をピーンと張ってつま先立ちになった。どうしちゃったんだ。
歩く時も左右の手足が一緒に出ちゃってるし、出来の悪いロボットみたいで気持ち悪い。

次はそこらにいるキツネエリーンのアホ毛を引き抜いてみる事にした。
大きな頭を掴んで軽く引き抜こうとしてみたら、物凄く痛がって「ギィィェー!ェーェー!!」と叫びだした。
手足をバタつかせて暴れるもんだからウザくなり、力いっぱいアホ毛を引き抜いてやった。

ブチチチッ!と抵抗感のあるイイ音がした。クセになる感触だ。
すると、さっきまであんなに暴れていたのに急に大人しくなり、手足の力が抜けてぶらーんとした。
顔は真っ青。瞳孔も開いちゃってるし、何故かずっと口をパクパクさせてた。気持ち悪い。

興味が湧いたので、もう一人手頃なキツネエリーンを捕まえてきた。
アホ毛を?マークのようにして不思議そうな顔をしてる。可愛すぎる。

今度はアホ毛を優しく触ってみる事にした。?マークのようなラインをなぞるように指を這わせていく。
すると、ビクッと身体を震わせてムチムチの太ももに鳥肌が立った。おお、これは。。
アホ毛をつまんで指で擦るように動かすと、キツネエリーンは膝がガクガクになって座り込んでしまった。

更に続けてアホ毛をシゴくと、息遣いが荒くなって顔も上気してきた。快感を得ているようだ。
小さなお鼻をヒクつかせながらムチムチの太ももをきゅぅっと閉じた。しっぽの毛が逆立っている。
シゴくスピードを速めると「ショォホー!ォホー☆」と言いながら、全身をビクビクと痙攣させて絶頂を迎えた。
アホ毛から指を離すと、へな〜っと力なく萎れた。惚けた顔で「ァーィ..//」と呟いて余韻に浸っている。

何だかよくわからないけど、キツネエリーンのアホ毛は可愛い。

おしまい。

601名無しさん:2014/12/30(火) 17:39:51 ID:5xPttAcQ
〜ひっぱたかれる巻きウサエリーン〜

エリーンの後ろ姿を見てるとどうにも頭を引っぱたきたくなる。
巻き髪ウサギエリーンの後頭部なんて本当に腹が立つ。フェミニンぶりやがって。
突っ立ってゆらゆらしてる時も、座っていじいじしてる時も後ろから思いっきり引っぱたきたくなる。

焚き火でボケっとしてる巻きウサエリーンに狙いを定める。焚き火はあったかいですかー?
後ろからそっと近づき、巻きウサエリーンの後頭部をパーン!っと思い切り引っぱたいた。
突然の事に成す術も無くバランスを崩して顔から地面に倒れる巻きウサエリーン。
ほんの少し間をおいて地面に倒れたまま「ァェァゥ...ウェェア><」と泣き出す。
フェミニンぶっても所詮はただのクソガキなんだよ。自分で起き上がろうともしない。
泣けば誰か優しい人が助けてくれると思っていやがる。本当にムカつく。

うつ伏せでいつまでも泣き喚いてうるさいから、まあるいしっぽを鷲掴みにして持ち上げた。
そしたら可愛らしい子供パンツが丸見え。ネコさんのペイントが入ってるじゃないですか。

泣き喚く顔見たら鼻血をだらだら垂らしてた。やる気のないジト目から涙がぽろぽろ零れてる。
しっぽ鷲掴みにされてパンツ丸出しで鼻血出しながらぷらぷらとぶら下がってる姿は滑稽!
どんなに大人ぶってもこうも簡単にメッキが剥がれるとはね。やっぱりエリーンはアホですわ。

「鼻血で地面汚すんじゃねー!」って怒鳴って巻きウサエリーンを仰向けに寝かせた。
相変わらず「ァァゥェーゥェァェァェ><」とガキみたいな泣き方しやがる。あーうざい。巻きウザエリーンめ。
鼻を力強くぎゅっと摘んで顎を持ち上げ、大きい頭を後方に反らせた。気道の確保だ。
強く鼻を摘まれて(>x<)こんな顔になりやがる。うぜー。巻きウザエリーンめ。

すると、喉からゴクゴクと音が聞こえてきた。こいつ、自分の鼻血を飲んでいやがる。
どんだけ大きな血管が傷ついたのか知らないが、結構な勢いで出血してるらしくゴクゴクと飲み続ける。
手足をピーンと硬直させたままジト目をぼんやりと開けて、こっちを見ながらゴクゴクと鼻血を飲んでる。
なんだ、こいつ気持ち悪い。さっきまであんなに泣き喚いてたのに。喉でも渇いてたのか?

なんだか気味が悪くなったので巻きウザエリーンから離れた。
その後もしばらくの間、瞬き一つせず仰向けで手足を硬直させたまま鼻血を飲み続けていた。
あのジト目は一体何を見てるんだろう。気色悪っ。

おしまい。

602名無しさん:2014/12/30(火) 17:42:24 ID:5xPttAcQ
〜おしっこかぶれエリーン〜

躾けられていないアホエリーンにはおしっこをした後に拭き取るという習慣がなかった。
かろうじて座ってすることは覚えたが、中には立ったままジョバジョバおしっこしちゃうエリーンもいた。
おしっこした後、お股からピトピト水滴が垂れていても気にせずダイレクトにパンツを穿いちゃう。
エリーンはお股も太もももムチムチしてるから、当然蒸れてかぶれちゃう。

アホエリーンは堪え性がないから、ぽりぽり掻き毟っちゃう。
傷んだ干し肉を食べてる時もぽりぽり。寝てる時もぽりぽり。
外で遊んでる時も人前でぽりぽり掻き毟っちゃう。掻き毟ると気持ちいいことを知ってるから。

パンツの中に手を突っ込んでお股を掻き毟ってる間は、眉毛をハの字に曲げて口は"〜"みたいになってる。
「ァーィー...♪」と知性の欠片もない腑抜けた声を洩らしてる。

お股を掻き毟った爪の間には蓄積された黒い垢がびっしりこびりついてる。

お風呂は月に一度嫌々入らされるけど、ぽちゃぽちゃ浮かんでるだけで身体は洗わない。
だから、お股のかぶれは全然治らない。でも、入浴後にベビーパウダーを塗って貰うのは大好き。

ベビーパウダーをお股にぱんぱんして貰うとくすぐったくて気持ちよくてウキウキしちゃう。
「ヒャハハハハハッ☆ウッフー、アーン♪」ってお股広げて無邪気に笑っちゃう。
いつもはブツブツしてるお股もベビーパウダー効果でサラサラになるのがたまらない。
もっとベビーパウダーをぱんぱんして欲しくて腰を前に突き出してお股を広げちゃう。
十分ぱんぱんしたでしょって言っても言う事を聞かずに「ンーフ!ンーフ!」って腰を突き出してくる。

アンモニア臭が漂うお下品でしょんべん臭いエリーン。

おしまい。

603しょんべりーん:2014/12/30(火) 18:01:27 ID:5xPttAcQ
これで残っていたネタはおしまいです。
夏から妄想創作を書き続けてきたけど、ここで一旦おしまいにしようと思います。
こんなどうしようもない妄想に付き合ってくれて本当にありがとうございました。
リクもありがとうございました。応えられないものが多くてごめん。

興奮を抑えられなくなったらまた湧くので、その時はスレを使わせてください。では良いお年を。

604名無しさん:2014/12/30(火) 19:58:15 ID:hQ0DtnbI
おつかれさまでした!楽しく(時々悲しく)読ませていただきました!
いつでも待ってますw
主様もよいお年をお迎えください( ^ω^ )

605名無しさん:2014/12/30(火) 21:25:33 ID:dBT/RNHM
>>603
楽しませて頂きました
ありがとう

606名無しさん:2014/12/30(火) 23:31:05 ID:NFnEIHfU
最後のネタがおしっこかぶれっていうところが皮肉っぽいw
うさぎヲリーンや未就学エリーンシリーズは名作だった
是非また書いてほしい 楽しみにしてる 今までお疲れ様!

607名無しさん:2014/12/31(水) 04:03:06 ID:brz8DnaU
しょんべりーん今年はお疲れさま!最高の話をありがと!
いいTERAライフを(^^)b

608名無しさん:2015/01/12(月) 18:26:53 ID:sEbl94a6
このスレきめえええええええええええええ

609名無しさん:2015/01/29(木) 14:59:28 ID:Q6L8tK2Y
エリーンちんちん♪

610名無しさん:2015/02/01(日) 23:43:56 ID:bq1mSv2A
ペチッとつぶしてピュッとでた汁すすったら甘くて美味しそうだよな。

611名無しさん:2015/02/15(日) 01:17:04 ID:uXjDbDPY


612名無しさん:2015/02/15(日) 01:27:24 ID:yYTIiXEg
キモいスレageんなよ

613名無しさん:2015/02/22(日) 18:14:46 ID:JzCtsiDA
俺がパート1で色んなところからコピペしてたこのスレがいつの間にか2スレ目まで来てたとは
しかし今はもう過疎スレか。

614名無しさん:2015/02/23(月) 02:44:36 ID:FKBhGAek
最近このスレ初めて見ました。
不潔な描写が中々不快でしたが、それ以外は楽しめました
職人はもういないのかな

615名無しさん:2015/02/25(水) 07:53:33 ID:sjIUuKQM
民族意識の高いちょごりーんの話しがみたいなぁ

616名無しさん:2015/02/26(木) 05:31:54 ID:KbM4gwFw
〜ちょごりーん〜

西洋ファンタジーからのスカジャンで何かと物議を醸し出しているアルボレアのファッション業界。
そんな中、東方の美を謳ってちょごりドレスとアジアンドレスが実装された。

オシャレに敏感なエリーンちゃん達が狙うのは勿論アジアンドレスだ。
既に何人かのエリーンちゃんは華やかなアジアンドレスに身を包み、イルカの街を散歩している。

サラーン「エッヘンデス!エリーンちゃんの真っ赤なドレスが一番可愛いデス!」
プリーン「チッチッチッデス!春に向けて桜色のドレスが一番デス!エリーンちゃんはファッションリーダーデス!」
バサーン「エリーンちゃんは淑女デスから、シックな紫で大人の女性を演出するデス!」

互いを褒め合うでもなく、自分のドレスが一番だと主張するエリーンちゃん達。相変わらずである。

一方でアジアンドレスを引けず、不服そうな表情でちょごりドレスを両手に抱えるエリーンちゃんがいた。
オシャレに鈍感な主人は「どっちも同じようなもんだろ」と言ってなだめたが、
エリーンちゃんは唇を尖らせてブツブツと文句を言っている。

あまりに愚図るものだから主人も腹を立て「誰が買ってやったと思ってるんだ!」と声を荒げた。
するとエリーンちゃんは目に涙を溜めながら「ぷんすかデス!こんなのいらないデス!」と言って、
ちょごりドレスを地面に叩き付け、「メェ!メェ!」と小さな足で何度も踏みつけた。
これには主人の怒りも限界に達し「もうお前とはやっていけない!勘当だ!絶交だ!勝手にしろ!」と怒鳴り、
エリーンちゃんの元から去っていった。野良エリーンちゃんの誕生である。

置き去りにされた野良エリーンちゃんは唇を尖らせながらちょごりドレスを拾い、
パンパンと土を掃うと、ちょごりドレスに顔を埋め、声を押し殺すように泣いた。

…ひとしきり泣いた後、目も鼻も真っ赤に腫らした野良エリーンちゃんは、
ちょごりドレスを大事そうに抱え、夕日が沈む方向へトボトボと歩いていった。
この野良エリーンちゃんに夜明けが訪れる事はない。野良エリーンとしての厳しい現実が容赦なく襲いかかる。

おしまい。

617名無しさん:2015/02/26(木) 05:35:45 ID:KbM4gwFw
〜巾着エリーン 上〜

今日は近所のエリーンが集まってお勉強会が開かれる。講師はボランティアのバラカ先生が担当する。
戦時下であろうと教育は大事なので、この地域では年に何度かこういった催しがあるそうだ。

"福"と書かれた大きな巾着袋を背負ってモソモソと会場へ向かう、きぐるみ姿の巾着エリーン。
今まではランドセルを背負っていたが「もう立派なレディーなのでランドセルは卒業なのデス」だそうだ。
お勉強会の会場には既に他のエリーン達が揃っていて、おしゃべりに花を咲かせていた。

通学用リュックから自由帳と鉛筆を取り出し、メガネをクイッと直すガリ勉キツネエリーン。
「ベンキョーとかマジだるーいんデスけどー」とうなだれるガン黒巻き髪ウサギエリーン。
流行のマフラーをドヤ顔で披露するも、誤って首を絞めてしまうドジっ娘イヌエリーン。
いずれも制服着用、通学用リュック持参のエリーンが多かったが、例外もあった。

巾着エリーンも例外の一人で、巾着袋の中にはお菓子やバナナなどの食べ物やジュースしか入っておらず、
きぐるみ姿では鉛筆もろくに持てない。レディーが聞いて呆れる失態である。
他にも何故か一年通して粗末な水着を着続けている一張羅アバターエリーンなどもいた。
季節問わず半袖短パンで過ごしている小学生男子を彷彿させる姿だ。

また、右も左もわからないままLv58にされたジャンピングエレーンも参加していたが、
アバターを買ってもらえないのか、何故か生命のグレーインナーだけを着て席に座っていた。

一方で、ちょごりドレスを着たちょごりーん集団がお勉強会に乗じてデモを開催していた。

ちょごリーダー「アーィゴーアーィゴー!エリーンチャソニシャザイスルニダ!チョゴリーントンスル!ヨゥモニー!」
ちょごりーん集団「シャザイスルニダ!ヨゥモニー!」
ちょごリーダー「アーィゴーアーィゴー!!」
ちょごりーん集団「アーィゴーアーィゴー!!」

舌っ足らずな口調で滅茶苦茶な言葉を発するちょごりーん集団。ドレスから覗く脚は酷く痩せこけている。
最近ではこのように無知なエリーンを捕まえて独自の思想を植えつけ、イイように利用する輩が増えているらしい。
恐らくこのちょごりーん集団も元々は未就学エリーンだったのだろう。
間もなくちょごりーん集団は警備兵達によって取り押さえられ、事態は収束した。

618名無しさん:2015/02/26(木) 05:39:08 ID:KbM4gwFw
〜巾着エリーン 下〜

――気を取り直し、お勉強会が始まった。バラカ先生のわかりやすい授業はエリーン達にも好評だったが、
巾着エリーンはさっぱり授業についていけず、お菓子を食べたりジュースをがぶがぶ飲んだりしていた。

バラカ先生も熱が入り、時々本筋から脱線しながらも熱心に授業を続けていく。
カリカリと鉛筆を走らせて勉強に励むガリ勉キツネエリーン。ガン黒巻き髪ウサギエリーンは居眠りしている。
ジャンピングエレーンはインナー姿のまま微動だにしない。Lvと内面がかみ合ってないようだ。

気付けばお菓子もジュースもなくなり、ぼけーっとしながら授業が終わるのを待つ巾着エリーン。

しかし、それは突然やってくる。…尿意だ。授業中にも関わらず飲み食いをしたツケがまわってきたのだ。
モジモジしながら尿意を我慢する巾着エリーン。膀胱は満タンだ。ちょっとでも気を緩めたらおしまいだ。
やがて、動く事もままならなくなった巾着エリーンは額に汗をかきながら授業の終わりを待つ。

…きぐるみ越しにギューッとお股を抑えて必死に堪えるが、もはや我慢の限界だ。
ブルルルッと小刻みに震えたかと思うと、肩から全身にかけて力が抜けていく。

(じょおーわぁぁぁーーーろろろろわぁぁ〜〜じょおっじょおぉぉぉぉぁゎゎ・・・〜)

舌を出し、だらしない表情で排尿の快楽を味わう巾着エリーン。だが、これは排尿ではなく失禁だ。
きぐるみがおしっこを吸い取って重さを増していく。じわりじわりと広がっていくシミ。
大量に放出されたおしっこはきぐるみでは吸い取りきれず、びたびたと地面に滴り落ちる。

おしっこの滴る音で我に返った巾着エリーンだったが、時既に遅し。
周りのエリーン達が顔をしかめながら巾着エリーンを見つめていた。
中には鼻を摘んで会場から走り去るエリーンや、えずくエリーンもいた。

「きぐるみよりオムツをつけた方がいいんじゃないデスか〜?アハハハッハハッww」
「その大きな巾着をオムツにするといいデス!名案デス!アーィ♪」

次第に野次が大きくなっていく。これではもうお勉強会どころではない。
情けなさと恥ずかしさで顔を真っ赤にした巾着エリーンは今にも泣き出しそうだ。

バラカ先生はパンパンと手を叩いて注目させると、授業の終わりを告げて巾着エリーンの元に駆け寄った。
大きな身体で巾着エリーンを隠すように優しく抱きかかえ、「大丈夫です、落ち着いて」と耳元で囁いた。
続いて「ついつい授業が長引いてしまいました。この子は体調が悪かったというのに。」と、
誰に向けて言うでもなく、誰にでも聞こえるように呟くと、巾着エリーンを抱えて去っていった。

きぐるみから染み出たおしっこですっかり濡れてしまったバラカ先生だったが、
"昔もこんな事がありましたね"と回想に耽りながら、巾着エリーンを優しくフォローする。
そして、巾着エリーンはバラカ先生の大きな身体と心に抱かれながらこう思った。

"バラカ先生は大きな巾着袋のような人デス"

――その後、巾着エリーンは真面目に授業を聞くようになり、メキメキと学力を伸ばしていった。
大きな巾着袋の中にはお菓子ではなく、参考書や世界の本がたくさん詰め込まれていたという。

おしまい。

619名無しさん:2015/02/26(木) 05:44:39 ID:KbM4gwFw
たっぷり巾着が可愛いのと、ちょごりーんっていう響きが絶妙なので久々に書いてみました。
相変わらずの不潔妄想だけどこらえてつかあさい。そういうのが好きなんです!

620名無しさん:2015/02/26(木) 14:30:32 ID:qmYBQtVc
新作きてた!
まさかのウサギヲリーンの面影…あれ目から汗が…
ちょごりーんの続き気になるな〜w

621名無しさん:2015/02/26(木) 14:39:57 ID:G8cuOjpg
お疲れさん、新作楽しめました

ジャンピングエレーンはヘルカンの期限が切れてインナーのみなんかな

622名無しさん:2015/03/01(日) 04:45:39 ID:hQ0DtnbI
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
あのバラカさん再び・・・!胸アツでした!

623名無しさん:2015/03/02(月) 01:41:56 ID:z4Q.qbvE
まさかの新作!エリーンスレが元気ないから新作嬉しい
巾着エリーンって雪合戦の話でお漏らししてたきぐるみエリーンではw
バラカとエリーンの話はほっこりするね
あとちょごりドレスはエリーンに似合ってて可愛いよ

624名無しさん:2015/03/02(月) 15:37:06 ID:brz8DnaU
お漏らし好きだなぁwww

625名無しさん:2015/03/10(火) 19:43:51 ID:bGY4Ji8I
引退したからわからんのだがチョゴリってなに?

626名無しさん:2015/03/10(火) 19:54:32 ID:vL/62ovo
キエエエエエエエ

627名無しさん:2015/03/10(火) 20:00:49 ID:qmYBQtVc
いきなりあがったから新作きたのかと思っただろ!もうっ!!

>>625
アジアンドレスっていうアバターシリーズの中に、
チマチョゴリが当たりのうちの一つとしてガチャに入ってるのよ

628名無しさん:2015/03/10(火) 21:04:34 ID:AZXMc6rE
また基地外スレあがってる

629名無しさん:2015/03/10(火) 23:02:23 ID:JpQ2tXp2
こういうスレ、なんちゃらピンクとか言う気持ち悪い北海道のオッサンが立ててそうだよな

630名無しさん:2015/03/11(水) 02:27:54 ID:xMOjeJCc
股間ピンクだっけ

631名無しさん:2015/03/11(水) 06:23:43 ID:81vKr0Bc
あの人案外普通のオッサンだからちょっと違う気がする

632名無しさん:2015/03/17(火) 10:21:15 ID:JzCtsiDA
>>627
なる。
教えてくれてありがとう

633名無しさん:2015/03/22(日) 05:51:53 ID:W.sujGoc
あげ

634名無しさん:2015/03/22(日) 22:23:16 ID:OYYV6nVw
                     ___.. __jgggggggggggggjjjjquj,.,,、
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    . ゙}}' ゙マl'. ¶$.       ` .  . !!!!!!!!!!!''''^ .. .     . il。゙(`゙゙'゚''''''?ヘ'''''`` ''、ii濬
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        .,゚''' -. '               .、.;,(jIj.....__,._._..,xs,iiu_,..,,I詬i;。.、....、... .(i゙(I
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635名無しさん:2015/03/23(月) 01:39:48 ID:brz8DnaU

あげるなハゲ

636名無しさん:2015/03/23(月) 03:23:01 ID:Z1RctPz6
ID:brz8DnaUわろす

637名無しさん:2015/03/23(月) 12:04:47 ID:qmYBQtVc
昨日カシュ杖遺物防具のプリが集会所にいた…
多分復帰勢なんだろうけど、このスレを思い出した…

638名無しさん:2015/05/03(日) 02:15:19 ID:bMB/pniQ
〜園児リーン 上〜

アルボレアも新緑の色増す季節となった。野原には綺麗な花がたくさん咲いている。今日は絶好の行楽日和だ。
新米のバラカ先生に先導されて、まだ小さなえりーん達が「ァィ!アィ!ァィァィ!」と掛け声を上げながら行進している。
黄色い帽子からちょこんと突き出たケモ耳、小さなポシェットにクマさんリュック、
歩く度にヒラヒラとなびく可愛らしいスモック。幼いながらもプリッとしたお尻にはしっぽが揺れている。

あれは園児リーンだ。未就学エリーンの問題が騒がれる中、立ち上げられた教育機関の一つで、
就学前教育と初等教育を学ぶ事が出来る。主に会話、読み書き、基礎計算等の社会生活能力育成の場だ。
"うさぎぐみ"と可愛らしく称される事もあるが、制服であるスモックは大変高価である事から、
入園出来るのは一部の富裕層のみというのが現状であり、ここでも格差問題が浮き彫りになっていた。

入園後、初めての遠足。眺めのイイ野原に着くと自由時間が与えられた。
元気よく野原を駆け回る園児リーン達。お花や草をむしって「ァーィ!」とVサインを掲げるキツネえりーん。
両手で蝶を捕まえようと試みるが逃げられ首を傾げるネコえりーん。
ジト目のリスえりーんは鼻をほじるのに夢中になっており、新品のスモックにネバついた鼻くそを擦り付けている。

恐らく年齢にもバラつきがあるのだろう、入園時期は同じでも成長具合に差があるようだった。
ショートカットが特徴のドラゴンえりーんは身長が高く、顔つきも大人びている。
お尻や太ももはムチっとしており、スモックもサイズが小さいせいで常にパンツが丸見えになっていた。
それでもやはり中身は幼稚なようで、恥らう様子もなく大股開きで野原に寝転がったり、
てんとう虫などを捕まえると小さなポシェットの中に入れてニョニョと笑っていた。

一方、ヒツジえりーんは他の園児リーンに比べて随分と小さく、スモックがロングワンピースのようになっている。
走り回っている園児リーン達を追いかけようと手を伸ばしながらヨチヨチ歩きをするが、すぐに転んでしまった。
「…ェ、ェッエ、ッィィー><」地面にうずくまって愚図りだすヒツジえりーん。
バラカが慌てて駆け寄る。スモックについた汚れをはたき、ヒツジえりーんの頭を撫でた。怪我はないようだ。

どうやらこのヒツジえりーんは有名な資産家の養子らしく、こんなに幼い内から英才教育を受けさせているようだ。
上から手厚く世話をするように言われているのか、バラカの額には冷や汗が滲んでいた。

いっぱい遊んだ後はお弁当タイムだ。クマさんリュックからうさぎぐみ指定のお弁当箱を取り出す。
栄養バランスを考えた、給食センター自慢のエリーン弁当だ。

バラカ「いただきます。さぁ、みんなもいっしょに!」園児リーン一同「ィチャァィキマッ!…(パクッ、モグモグモグ)ァーィ♪」

よほどお腹が空いていたのか、お弁当を口いっぱいに頬張って食べる園児リーン達。とても可愛い。
巻き髪のウサギえりーんはニンジンが食べられる事を周りに自慢してお姉さんぶっているが、
前歯の何本かは乳歯が抜けていて、何とも間抜けな笑顔を浮かべていた。

先程のヒツジえりーんはバラカにご飯を食べさせてもらっているようで、
顎までダラダラとヨダレを垂らしながら、口を大きく開けて「ァー、ァー」とご飯をねだっていた。
ジト目鼻ほじリスえりーんは食事中でも鼻をほじり、おにぎりに鼻くそを練りこんでいる。将来が心配だ。

639名無しさん:2015/05/03(日) 02:15:55 ID:bMB/pniQ
〜園児リーン 下〜

――お弁当タイムが終わると、バラカによる本の朗読会が始まった。
興味津々で話に夢中になる者もいたが、満腹感と午後の穏やかな風によってウトウトする者も多かった。
ネコえりーんは目をこすりながらもお話を聞いているが、ヒツジえりーんは既にスースーと寝息を立てていた。
ジト目鼻ほじリスえりーんは鼻に指を突っ込んだまま微動だにしない。ジト目のまま寝ているようだ。

朗読会も佳境に差し掛かった頃、ウサギえりーんが目を瞑って辛そうにしている事に気付いた。
バラカがどうしたのか訊ねると、小さな声で「チ..シーシ、シーシーッ!」と呟いた。
バラカはうっかりしていた。お弁当の後におトイレタイムを設けるのを忘れていたのだ。
ウサギえりーんは朗読会の間、ずっとおしっこを我慢していたのだ。
普段からお姉さんぶっているウサギえりーんは恥ずかしくてトイレの事を言い出せなかったみたいだ。

バラカは慌てて公衆トイレに園児リーン達を先導するが、時既に遅しの者もいた。
食後からずっと寝息を立てていたヒツジえりーんはおねしょをしていた。
ウサギがプリントされたパンツはびしょ濡れになっていて、スモックにも滲んでいた。

幸い、ウサギえりーんは間に合ったようで、安堵の表情を浮かべながらトイレから出てきた。
一人ではまだ用を足せない園児リーンもいたので、その都度バラカが手を貸す。羨ましい。

トイレの順番を待つジト目鼻ほじリスえりーんは相変わらず鼻をほじっていたが、
ジト目を真っ直ぐに見据えながら小刻みに震えている。「ン...ンー(モッ..モリリッ)」――バラカに戦慄が走る。

バラカは物凄い勢いでジト目鼻ほじリスえりーんを抱えるとトイレに駆け込み、パンツをおろした。
「あ、、あぁ・・。」…遅かった。ウサギプリントのパンツは茶色く汚れていた。
自らの失敗を悔やみながらもジト目鼻ほじリスえりーんを便座に座らせ、続きをさせる。

――ようやく全員のおトイレタイムを済ませたバラカは10歳位老けて見えた。
ヒツジえりーんとジト目鼻ほじリスえりーんには、非常用に持ち込んでいたオムツを穿かせた。
キツネえりーんはオムツを穿いた二人を指差し、「ウンウン!」「シーシー!」と言って笑った。
すると、他の園児リーン達も真似して「ウンウン!ウンシーウンシー!!」と騒ぎ始めた。

ジト目鼻ほじリスえりーんは全く動じず、鼻をほじると騒いでる園児リーン達に鼻くそを飛ばした。
ヒツジえりーんはオムツの感触にモジモジしながらもバラカにしがみついて離れようとしない。
その後も園児リーン達はしばらく騒いだが、バラカが機転を利かせて飴玉を配ると大人しくなった。

帰りの道中、ほっぺたを膨らませて飴玉を転がす園児リーン達。無邪気でとても可愛い。
新米のバラカ先生にとっては大変な一日になってしまったが、
未来の優秀なエリーンを育てる為にもどうか頑張って欲しい。

明日も園児リーン達がうさぎぐみを賑やかにする。

おしまい。

640名無しさん:2015/05/03(日) 02:18:05 ID:bMB/pniQ
スモックが全然出ないしガチャ限なのでムシャクシャして書きました。反省はしていない。

641名無しさん:2015/05/06(水) 02:10:53 ID:hQ0DtnbI
おひさしーですね!
そんなにでないの…まわさなくてヨカッタ…
園児リーンが気に入ってしまったww

642名無しさん:2015/05/07(木) 01:30:59 ID:jjX7nsIs
まげ

643名無しさん:2015/05/07(木) 10:19:24 ID:qmYBQtVc
あいも変わらず鼻くそエリーんのマイペースさよw

644名無しさん:2015/05/07(木) 14:37:57 ID:meN3CHyg
相変わらず気持ち悪いな

645名無しさん:2015/05/07(木) 15:57:04 ID:Q2C7ha0I
>未就学エリーンの問題が騒がれる中

未就学エリーンとかいうジャンルをたった一人で創り上げた貴方が言うのか…

646名無しさん:2015/05/19(火) 04:11:49 ID:bMB/pniQ
〜チケリーン〜

いつも決まった時間に現れ、ログボが届くと「アーィ♪」と元気にVサインを掲げる初期服のエリーンがいた。
今はUI上からそのまま受け取れるようになった事も知らず、意気揚々と倉庫前に走る。
勢い良く倉庫前のカウンターに飛び上がると、粗末な服がめくれて茶色いパンツがあらわになる。
その事に気付くと「ァーィ//ンーフ..ンーッ///」と照れたような仕草を見せ、大きな手で顔を覆う。
しかし、倉庫前の客は全く動じず、それどころか無礼なエリーンに嫌悪感を抱いているようにも見えた。

ログボであるメルムシュモンのファッションアイテム交換券を受け取ると、これまた大喜びで飛び跳ねる。
大事そうにチケット(交換券)を大きな巾着袋にしまうと「ニヒー^^」と微笑んだ。これが日課になっているようだ。
いつもならこの後は元にいた場所へ戻り、「ンフッフッフッフ♪」と喜びのエリーンダンスをするのだが…。

今日は久々にチケリーンの主人と思わしき人物が可愛いエリーンを連れてやってきた。
このエリーンはピンク色に染色したチアリーダーアバターを着ていて、ミニスカートをヒラヒラとなびかせつつ、
大体に露出した色白のお腹を見せ付けるようにして歩いていた。周りは釘付けである。

チアリーン「こーんにーちはー♪w」 チケリーン「ァ、ァーィ…」 両者の間には圧倒的な格差があるようだ。

主人「どうだ、集まったか?w」そう訊くと、巾着袋からチケットを取り出すチケリーン。何処か誇らしげだ。
主人はチケリーンからチケットを乱暴に奪うと、唾をつけて一枚一枚数え始めた。

…主人「チッ、これっぽちかよ!全然足りねーじゃねぇかよ!」(ピシャッ、バサラララッ〜)
主人は怒鳴りながらチケットをチケリーンに投げつけた。辺り一面にチケットが散らばる。
チケリーンは跪き、慌てながらも一枚一枚チケットを拾い集める。とても惨めな光景である。
チケットの数はそこそこあったのだが、アバターと交換するにはまだまだ足りなかったようだ。

主人「ったく…せっかく巾着袋まで買い与えてやったのに。使えないエリーンだな。キャラメイクミスったわ。」
チアリーン「あーあ、たまには庶民の服も着てみようと思ってたのに〜残念デス」
主人「こんな貧乏臭い服じゃなくてさ、また新しい服買ってやるよ。もう一着水着買ってやろうか?なぁw」
チアリーン「えっちデスねー!それよりエリーンちゃんはうさぎぐみが欲しいデス!ねーえ、オネガイ♪」
主人「そんなに流暢に喋れるのに園児服?wまぁ、それはそれで・・ムフフフ(勃 よし、買ってやろう!」
チアリーン「わーいわーいうーれしー♪やったーーーっデス!」

地面に散らばったチケットを拾いながら、二人のやり取りに耳を傾けるチケリーン。悔しくてたまらない。
主人が集めろと言ったから毎日毎日チケットだけを集め続けてきたというのに。
チケットを拾い終えるとパンパンと汚れをはたいて、大事そうに巾着袋にしまう。

主人「じゃあ行くわ。また来るからちゃんと枚数揃えておけよ。あ、あとこれ持っとけ!」(ドサァッ)

そう言うと主人は大量の採集物をチケリーンに渡してきた。あまりの重さにバランスを崩し、尻餅をついた。

主人「wwどんくさw」 チアリーン「よわっちぃ〜それで本気ぃ?ベロベロバーww」主人「じゃあなwwww」

仲睦まじく寄り添う二人を見送りながら、採集物を巾着袋に淡々と詰め込むチケリーン。
その瞳にはかつてのような輝きはなく、巾着袋の奥でしわくちゃになっていくチケットのように
チケリーンの心を大きく歪めていくのだった…。

おしまい。

647名無しさん:2015/05/19(火) 04:16:53 ID:bMB/pniQ
久々だったのに読んでくれて本当にありがとうございます。
最近、あまりINできずに倉庫エリーンでログボだけもらって落ちる日々が続いているんですが、
落ちる寸前までンッフッフッフと踊ってる姿を見てたら興奮してきたので書きました。

今回はお漏らしはしません…残念です、、失礼します。

648名無しさん:2015/05/19(火) 10:08:12 ID:pm0i8www
ヤンデレルートの兆しが見えてきたかな?
ちょっと楽しみだわ

649名無しさん:2015/05/21(木) 16:55:38 ID:Cq/mnipg
まだガイジ虐待の妄想してんのか

650名無しさん:2015/05/21(木) 17:13:55 ID:wEZs8gNU
お疲れ様です

651名無しさん:2015/05/28(木) 07:34:11 ID:zKo26hag
    ;;   ,,     ,,,,,,,,,,,      ,;,  ,,,       ,,   ;;;;          ,,,       ;;,  ;'';   , ,,     ;, ,,,,,
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652名無しさん:2015/06/28(日) 18:02:15 ID:SNEQIptg
イカサマでぼろ儲けしてるディーラーエリーンちゃんがばれちゃってひゅーまん♂さん達に輪姦されちゃう薄い本まだですか

653名無しさん:2015/06/28(日) 18:15:07 ID:ixZuZx9A
メルに触手れいぷされる制服エリーンちゃんの薄い本はまだですか?

654名無しさん:2015/07/08(水) 03:49:35 ID:NGIVcykc
〜ディーラーエリーン〜

キャスタニカの一部が改装されてカジノエリアのようなものが出来たがコンテンツはまだない。
それに先駆けてなのか、ディーラーエリーンのHIGH&LOWなるものが実装された。

マジシャンタキシードを着たディーラーエリーンはとても可愛くてエロい。
時折、シワの寄った黒ストッキングを引っ張ったり、ハイレグの食い込みを直す仕草を見せる。
これも全てディーラーエリーンの計算の内であり、客寄せの為にわざとやっている。
しっぽを振りながら上目遣いで「イッパツ、どーデスか?///」などと言われたら飛び込まずにはいられない。

エリーンマニアのヒューマン勢はエリーンメダルを所有していないのにも関わらず、
ディーラーエリーンのこういった魅惑の仕草を見る為だけにやってくるのだという。
しかし、ゲームの内容は酷く、参加者がHIGHとLOWを選ぶ事は出来ない。これではただのくじ引きである。

自身の可愛さを武器に使うようなエリーンの狡猾さを侮ってはいけない。
とあるディーラーエリーンは新作アバター欲しさに卑怯な手まで使うようになった。
可愛い子ぶったりセクシーなポーズをとって客の隙を窺うと、大きな手でカードに細工を加える。
そう、イカサマだ。「ンフッフッフッフ♪」などと可愛く踊りつつも、本当は舌を出して客を嘲笑っているのだ。

最初は目新しさとエリーンの可愛さで客が集まっていたが、碌に当たらない上にゲーム性も皆無なので、
一部のギャンブラーからは不満の声がぽつりぽつりと漏れるようになっていった。
エリーンメダルの為にガチャコインを大量買いしたギャンブラーは当たり確率の低さに酷く激怒している。

ギャンブラー「おかしいだろこんなの!何か仕掛けがあるんだ!イカサマだ!このイカサマリーンが!」
ディーラーエリーン「…ァ、ァーィ...エリーンちゃんは何も悪い事してないデス。ほんとーデス...(>o;)」

イカサマを指摘されても狡猾なディーラーエリーンはここぞとばかりに可愛さとエロさを強調する。
ケモ耳を垂れ下げて目に涙を溜めながら、太ももを擦り合わせてモジモジしている。
ムチっとした太ももが黒ストッキング越しに擦れて何とも言えない摩擦音を奏でながらプルプルと揺れる。

ディーラーエリーン「あっ!…ゃ、やだぁ、ストッキングが伝線しちゃったデス...(>o<)」

そう言って軽く股を開き、わざと太ももの内側を見せ付けるディーラーエリーン。周囲からも視線が集中する。
太ももの内側から付け根に向かって一筋の線が走っている。先程のモジモジはこの為にやっていたのだ。

ディーラーエリーンのわがままな下半身をいやらしい目で見つめるギャンブラー。ゴクリと生唾を飲み込む。
はい、掌握完了だ。ここでもディーラーエリーンの勝ちというわけである。

一方で、全財産を溶かしたヒュマ♂は怒りも下心も通り越して放心状態だ。
乗り物を当てるつもりで愛用の黒豹まで担保にして臨んだが結果はすってんてんだ。

大量の護符を快癒の焚き火に一枚一枚投げ込んでいくヒュマ♂。
青くゆらめく炎をぼんやりと見つめながらブツブツと何かを呟いている。
いくら焚き火に当たろうとも、彼の心が癒される事はない。

可愛いディーラーエリーンに釣られてギャンブルに手を出してしまうと、
取り返しのつかない事になってしまうかもしれない…。

おしまい。

655名無しさん:2015/07/08(水) 11:49:15 ID:5WI9va6A
素晴らしい
間近でディーラーエリーンちゃんの食い込みを治す仕草凝視したい

656名無しさん:2015/07/10(金) 17:40:55 ID:safMI9bI
おお!新作きてたか!いいねいいね

657名無しさん:2015/07/10(金) 22:44:09 ID:aHQia4lw
すってんてんだのところで最高にハイになった(*‘ω‘ *)

リクエストしていいならフレが黒くなっていく過疎っTERAの環境を惨たらしく書いて欲しい(*‘ω‘ *)

658名無しさん:2015/07/11(土) 16:42:30 ID:K/te5pBI
このスレにもちんぽっぽが湧くようになったのか

659名無しさん:2015/07/11(土) 17:51:08 ID:l2MasR/s
僕は変態だからね(*‘ω‘ *)

あぁ〜幼女をアーマンで犯したいガウ(*‘ω‘ *)

660名無しさん:2015/07/14(火) 21:15:01 ID:NGIVcykc
リクありがとう。過疎っTERAについてはいずれ何かの妄想の中に紛れ込ませようと思ってます。
とりあえずカブトムシイベントが終わるみたいなので書いてみました。

661名無しさん:2015/07/14(火) 21:16:04 ID:NGIVcykc
〜昆虫エリーン上〜

アルボレアに大量発生したカブトムシを捕まえにそこら中を走り回るエリーン達。
既にたくさん捕まえたイヌエリーンは、巾着袋の中で蠢くおびただしい数のカブトムシにご満悦だ。
指で麦藁帽子をクルクルと回しながら得意げに口笛まで吹いている。

ヒツジエリーンは運よく黄金のカブトムシを捕まえたが、他のエリーン達からの激しい嫉妬と嫌がらせを受け、
重度のノイローゼになってしまい、カブトムシを見るだけで吐き気を催すようになってしまった。

丸一日探索したにも関わらず一匹も捕まえられなかったおでこウサギエリーンはすっかりいじけモードだ。
しゃがんで唇を尖らせながらブツブツと文句を言いつつ、地面にカブトムシの絵を指でなぞって描いている。
心配したイヌエリーンが巾着袋から一匹取り出しておでこウサギエリーンに差し出したが、
おでこウサギエリーンは自分への当てつけだと勘違いし激昂すると、差し出されたカブトムシを踏みつけた。

小さな足で何度も踏みつけられたカブトムシは、外殻がグチャグチャに破壊されて中身がビチャァと飛び出した。
これにはイヌエリーンも酷くショックを受け、目に涙を溜めながら"ギッ"とおでこウサギエリーンを睨み付ける。
負けじとおでこウサギエリーンもおでこを突き出すように「フンス!」と威嚇してきた。

一部始終を見ていたおさげキツネエリーンは虫が苦手だったが、一触即発の事態に慌てて仲裁に入る。
だが、興奮した二人は一歩も引かずに「ショォ!」だの「メェ!」だのわけのわからない事を言い合っている。
ついにはイヌエリーンがカブトムシ入りの巾着袋をおでこウサギエリーン目掛けて投げつけてきた。

ウサギらしくぴょんと跳ねてかわすおでこウサギエリーン。広いおでこがピカッと光る。眩しい。
宙を舞う巾着袋は引き寄せられるように下降し、運悪くおさげキツネエリーンの大きな頭にすっぽりと着地した。
エリーンの頭は大きいが、この巾着袋なら被せるのに丁度いい。うるさいエリーンを黙らせるのに使えるだろう。

662名無しさん:2015/07/14(火) 21:16:38 ID:NGIVcykc
〜昆虫エリーン下〜

首にずっしりとした衝撃が加わり、よろけてその場に倒れこんでしまうおさげキツネエリーン。
急に暗くなった視界。顔や頭部にゾワゾワガリガリという嫌な感触が伝わる。
一部始終を見ていたおさげキツネエリーンはすぐに察した。これはカブトムシの感触だと。

柔らかいケモ耳やプニプニのほっぺたをカブトムシの野蛮で硬い足が這いずり回る。
薄い桃色をした小さな唇を強引にこじあけ、黒光りしたツノを乱暴に押し込んでいく。
俺は昆虫の王だ、ムシキ○グなんだと言わんばかりに何度も何度も大きなツノを突き動かす。
最初は恐怖で渇ききっていたおさげキツネエリーンの唇からヌルヌルした唾液が垂れてくる。

視界を奪われ、成されるがままのおさげキツネエリーン。
トレードマークのおさげも粗雑に解かれ、身も心も支配されていくのを感じた。

――カブトムシ入りの巾着袋を頭に被り、倒れこんだままビクビクと痙攣を繰り返すおさげキツネエリーン。
買ってもらったばかりのセーラー服のスカートは見事にめくれ上がり、純白パンツが露出していた。
度々、太ももに力を込めると身体をのけぞらせる。純白パンツの股間に意味深なシミが広がっていく。

気づけばイヌエリーンもおでこウサギエリーンも喧嘩をやめていた。
ゴクリと生唾を飲み込む二人。只々、おさげキツネエリーンの不思議な様子に釘付けになっていた。

しばらくするとおさげキツネエリーンがピクりとも動かなくなったので、
イヌエリーンは意を決して頭から巾着袋を引き抜いた。
…思わず顔をしかめるおでこウサギエリーン。イヌエリーンは巾着袋を抱えたままプルプルと震えている。

おさげキツネエリーンの口にはカブトムシが何匹も入り込み、小さな唇は横に2cm近く裂けていた。
鼻にも強引に入り込もうとしたのか、鼻血がダラダラと垂れていた。
左目の瞼はカブトムシのツノによって裏返しになるほどめくられており、眼球がシワシワに乾いていた。
ケモ耳は既に両側ともカブトムシに蹂躙されており、今もまだツノを突き立てて暴れていた。
毎朝、時間をかけて結っていたおさげは解かれた後、乱暴にちぎられてカブトムシのツノに絡み付いていた。
しかし、おさげキツネエリーンは惚けた表情のまま気を失っており、頬は上気していた。

この春から中等教育に進学したおさげキツネエリーンはミステリウムのヤスリンに憧れを抱いていた。
将来はミステリウムに入る事を夢見て毎日勉強に励んでいた。その矢先に起きた悲しい事故。
搬送先のヴァルキオン連合病院では懸命な治療が行われているが、今もまだ意識は戻っていないという。

おしまい。

663名無しさん:2015/07/15(水) 21:38:53 ID:Y1SjckYU
そういや貧乏ウサギヲリーンの話って、海水浴場で空の容器レロレロした話で最後?
エピローグの構想あるって話だったけど・・・
あまりにも救いがなさすぎるよ

664名無しさん:2015/07/15(水) 23:12:35 ID:NGIVcykc
あれからもう一年ですね。一応容器レロレロで本編はおしまいです。
今の自分なら空の容器におしっこ入れてゴクゴク飲んじゃう飲尿エリーンENDにしますね!
思えば貧乏ウサギヲリーンはあんななのにLv60で太陽遺物まで装備してるんですよね。強すぎです。
あれよりもっと惨めで汚くてダメなエリーンを書きたくて未就学エリーンっていう酷いエリーンが出来ました。
文章表現が稚拙な上にペースが遅いので投下は未定ですが、妄想は続いてるのでよろしくです。ァーィ

665名無しさん:2015/07/16(木) 01:41:02 ID:bfesRBOc
蟲姦とか…カブトムシからこの発想よ…鬼才だな

666名無しさん:2015/07/20(月) 22:48:11 ID:NGIVcykc
〜夏の迷惑エリーン〜

祝祭にビーチ祭り、昆虫採集など各地で盛り上がりをみせるアルボレアの夏。
同時に迷惑行為で問題を起こしちゃう悪いエリーンも多い。

祝祭でバラカやリリア・エリーンのそばにわざとおもちゃ戦車を置いちゃうエリーン。
おもちゃ戦車が邪魔で話しかけられずにウロウロする鈍間なエリーンを見てクスクス笑ってる。

血の祝祭でのヴァンピール達の影響を受けて「ゴルモゴルモ!」と言いながら、
ボケッと突っ立ってる暇なエリーンに何度も爆弾をぶつけ、躍らせたり泣かせたりしちゃう。
無理矢理感情を操作されて情緒不安定になった暇エリーンはおもちゃ戦車に乗ったまま川に身を沈めちゃう。

いちご畑ではルイに採集させて自分はふんぞり返って鼻をほじってるだけのエリーン。
他にも採集したい人がいるのに気にも留めず、人をバカにしたような表情で独り占めし続けちゃう。

聖火台での花火打ち上げやカキ氷の配達をしてると、何故かムキになって追い越そうとしてくるエリーン。
追い越したら自慢げにピョンピョン跳ねて勝利をアピールしちゃう。
でも、カキ氷を配達し忘れちゃうし、オネェのジット・ヘイドンがどこにいるかわからなくて迷子になっちゃう。

ビーチ祭りでは砂の山にたくさんのエリーンが群がって、先に見つけたのは自分だと主張し合ってる。
うっかり他のエリーンと採集が被ってしまうと、片方は採集できずに棒立ちでじーっと見てるだけになっちゃう。
砂の山は他の場所にもあるのにラクしたいからって近場で済ませようとしちゃう。

スイカ割りや水大砲ゲームでも待ちきれずに、他の人がプレイしてるのに割り込んで邪魔しちゃう。
ヤリーンが頑張ってスイカを割ってるのに、範囲攻撃でいっぺんにスイカを割ってドヤ顔をするサラーン。
すると、突然ガンナーが現れてヤリーンもサラーンもまとめてふっ飛ばしちゃう。

憤怒のヤリーンはフンス!と激怒して盾を地面にバァン!と叩きつけちゃう。辺りに砂埃が舞ってむせちゃう。
その後プルプル震えると、我慢できなくなったのかその場にへたり込み、「ァアゥ!ァェーェ!ァァア゛!」と大号泣しちゃう。
今のヤリーンはヲリ盾とバサ盾、新クラス実装の噂で情緒不安定になってるから優しくしてあげようね。

黄金のカブトムシを見つけた人が親切にレイドを作ってメンバーを募集してるのに、
横から現れた昆虫コレクターのエリーンがあっさりと捕獲しちゃう。
昆虫エリーンは怒りに震えるレイドリーダーの方を麦藁帽子の隙間からチラチラと見てニヤついている。
わかっててやってるんだから何とも卑劣なエリーンだよね。

エリーンは可愛いけど、可愛いからって何をしても許されるというわけではない。
迷惑エリーンにはお仕置きが必要だよね。

おしまい。

667名無しさん:2015/07/23(木) 03:39:56 ID:YJxwUONk
定期age

668名無しさん:2015/07/23(木) 07:11:18 ID:dXskdqAc
何だこのスレ

鳥肌

669名無しさん:2015/07/24(金) 02:39:40 ID:indGZOHE
忍者ヲリーンとアサシンリパーン

暗い夜の森の中を一人のエリーンが疾走していた。
黒の桜花月影の衣装を纏い、黒笠を被り、顔には狐の面を被っておりその表情を窺い知ることは出来ない
このエリーンは主人の命でとあるヴェリカ高官の暗殺に向かう途中なのだ
主人の話ではその高官は過去とある戦線で獅子奮迅の大活躍をしたそうなのだが
ヴェリカへ帰還してからはなにやら怪しい行動が目に付くようになり
数名の同士に探らせたところアルゴンと手を組みヴェリカを乗っ取ろうとしているということだった

忍者ヲリーンはまだ新人だった頃、この高官に「生臭い」とか「まぬけ面」等と馬鹿にされたので
もともとよく思っていなかったので丁度良いと思った

森の出口に差し掛かったその時、忍者ヲリーンは殺気を感じとっさに後方へ飛びのくと
ヒュン!っと音を立てて飛んできた鋭い刃が地面に深々と突き刺さった

「あら、外してしまいましたわネ」

ジャラジャラと鎖の音を鳴らしながら自身の投げた飛鎌を手繰り寄せながら
暗く妖しい光を放つ瞳のエリーンが姿を現した
全身黒い皮製のアサシンスーツを着たリパーンだ

「・・・。」
キッとリパーンを睨み付ける忍者ヲリーン

「うふふ、怖いデスのネ」

リパーンは飛鎌をあやしい手つきでなぞりがらその切っ先を小さな舌でペロリと舐める

「残念デスけど、あの人を殺すのはワタシデス。貴女はさっさとおうちへおかえりなさいな!」

そう言いながら再び忍者ヲリーンへ飛鎌を投げつける
シュッ!と風を斬りながら正確に忍者ヲリーンの首へ飛んでいく飛鎌
ザシュ!
手応えがあった
「うふふ、あっけないデスネ」
不敵な笑みを浮かべたのもつかの間一瞬で困惑の表情へと変わる
飛鎌が切り落としたのは丸太だった
トスッ
その刹那、リパーンの下腹部に衝撃が加わる
「え?」
一瞬でリパーンの背中に回りこんだ忍者ヲリーンの刀がリパーンの腹を貫いている
ジワリと生温かい感覚がリパーンの腹部を包み込む
「がっ・・・・はっ・・・!?」
ズシュ!ヒュン!ビチャア!!
刀を引き抜き血糊を払い鞘へと納め再び高官の屋敷へと向かう忍者ヲリーン

「ぐっ・・・ま・・・て!」

激痛を堪えながらなおも忍者ヲリーンへ立ち向かおうとするリパーン
忍者ヲリーンはゆっくりと振り返り強烈な殺気を放ちながら
「さっさとおうちへ帰れです」
と夜の闇よりも恐ろしく冷たい瞳でリパーンへと言い放つ
「ヒッ・・・!」
ジワァ・・・ジョロロロロロロ
今まで感じたことのない感情に襲われ思わず失禁してしまうリパーン
次の瞬間そこにはもう忍者ヲリーンの姿はなかった
激痛と悔しさととてつもない恐怖で泣き崩れるリパーンだけが取り残されていた・・・


おしまい

670名無しさん:2015/07/24(金) 03:00:08 ID:NGIVcykc
おお!いいですね〜。やっぱりおしっこだよ!お漏らしだよ!
しょんべりーんとしても刺激を受けました、どうもありがとうございます。

671名無しさん:2015/07/24(金) 03:07:53 ID:8E3X/KK2
ageんな変態

672名無しさん:2015/07/24(金) 03:32:23 ID:ANeE6H9M
新たなしょんべりーんが…

>やっぱりおしっこだよ!
結局そこなのがワロタw

マイノリティなネタだからsage進行でな

673名無しさん:2015/07/24(金) 21:48:30 ID:indGZOHE
>671
>672
すまない、カキコ久しぶりすぎてsageんの忘れてたわ・・・
>670
しょんべりーんさんみたいな文才はないが思いついたことをつらつらと書いてみたよ!

674しょんべりーん:2015/07/25(土) 23:23:38 ID:P5w4XIQI
今回は多分今までで一番不潔な描写があると思うので、NGしやすいようにコテつけます。
本スレにベロチューさんも帰ってきたので嬉しいです。

675しょんべりーん:2015/07/25(土) 23:29:54 ID:P5w4XIQI
〜迷子リーン その1〜

アルボレアに大量発生したカブトムシ。昆虫採集が一部のエリーン達の間でブームになっていた。

お寝坊さんのリスエリーンは昼過ぎになってやっと起きてきた。あくびをしながらお腹をポリポリと掻き毟る。
家主はリスエリーンを養う為に今日も働きに出ている。テーブルの上に食事と書置きがあったが、字が読めない。
学校に通うよう何度も説得したが、「ィーギ!フェーフェー!!」と嫌がって暴れるので、いつになってもバカのままだ。
毎日食っちゃ寝をしているリスエリーンを危惧し、家主が読み書きを教えようとしても全く聞く耳を持たない。

「ムッチャクッチャニッチャネッチャ...ゴクッ、ニチャァーィ」口の周りを汚しながらジャムトーストを頬張るリスエリーン。
紛れもなくクチャラーである。食パンの耳が嫌いなので千切って皿の端によける。
健康を考えてサラダも用意してあったが、手をつけようとしない。野菜も嫌いなのだ。
食べ終わっても皿は置きっ放し。ねこリュックにクッキーやおもちゃを軽く詰め込んで外へ飛び出していった。

近所のエリーンはみんな学校に通っていて友達がいないので、いつも一人で遊んでいる。
ここ最近は昆虫採集にハマっていて、夢中になれるので一人でも寂しくなかった。

最初は近所を探索していたが、この辺りのカブトムシは大方狩り尽くしたし、見慣れた景色もつまらない。
カブトムシかと思って近づいたら鉱石だった、という事が何度もあり、流石にイライラが募り始めていた。
雑草くらいならリスエリーンでも採集出来るのだが、鉱石は力仕事で面倒なので家主に任せっきりだった。

そんな家主には日頃からあまり遠くに行くなと言われていた。モンスターに襲われる危険があるからだ。
しかし、多感な年頃のリスエリーンにそんな言葉は届かない。好奇心だけが小さな身体を動かす原動力だ。

「フンショ!」とねこリュックを背負い直し、集落から一歩踏み出す。初めての大冒険だ。
一歩、また一歩と歩を進める。…集落を出たからといって特に何か変わるわけでもなかった。
それもそのはず。この辺りはまだ通学路で危険も少ない。振り返ればいつもの見慣れた集落が見える。

なんだ、集落から出ても何も起きないじゃないか、変わらないじゃないか。
ホッとした気持ちもあったが、ガッカリの方が大きかった。

676名無しさん:2015/07/26(日) 00:17:29 ID:8E3X/KK2
よく読んでみると素晴らしいスレじゃないか
特にバラカ先生が愛に溢れていて最高
変態とか言ってすまなかったな

677名無しさん:2015/07/27(月) 02:31:37 ID:U5.33xqc
しょんべりーんの創作は変態で下品なのに謎の哀愁がある
今回のリスエリーンがどうなるのか楽しみ

忍者とアサシンもよかったよ!

678しょんべりーん:2015/07/27(月) 19:44:47 ID:P5w4XIQI
ありがとうございます。エリーンちゃんがこんなに可愛いのに変態にならないのはもったいないです。

679しょんべりーん:2015/07/27(月) 19:45:36 ID:P5w4XIQI
〜迷子リーン その2〜

――木の枝を振り回しながらテクテクと歩き続ける。すると、どこからかリコーダーの音色が聞こえてきた。
近くに学校があるようだ。きっと近所のエリーン達が音楽の授業を受けているのだろう。
学校なんて…と思いつつ、みんなが勉強してる間、暇を持て余す毎日にバツの悪さを感じていた。

木の枝をポイッと投げ捨て、耳を塞いでその場から駆け出すリスエリーン。
音痴なリコーダーの音色が現実を突きつける。周りと自分との差を見せ付けられている気がしたのだ。
「ハッハ...ハァハッ..ンッ、ハッハッハァ...」(タッタッタッタッタ…〜)ひたすら走り続けた。現実から逃げるように。

…気付けば薄暗い雑木林の中にいた。不愉快なリコーダーの音色は聞こえない。
「ゼェ…ゼェゼェ」走り疲れたリスエリーンは横倒しになった大木に腰掛けた。

夏の日中にこれだけ走れば疲れるし喉も渇く。ねこリュックを開いて飲み物を探すがそんなものは入ってない。
あるのはビー玉やおはじき、小汚いポポリぬいぐるみ、木の実が入ったクッキーくらいだった。
「ペーェ..」とうなだれていると、音痴なリコーダーの音色が…ではなく、独特の羽音が聞こえてきた。
すぐさま辺りに気を配るリスエリーン。すると、木陰に光沢のある何かが動いているのを見つけた。

カブトムシだ、今度こそ間違いない。一気に疲れが吹き飛び、木陰に駆け寄るリスエリーン。
このカブトムシは見つけるのが大変なだけで、動きはノロい。アホなエリーンでも簡単に捕まえられるのだ。
「ヌゥー…ショォー!!」大きな手でカブトムシをがっつり掴むリスエリーン。一匹目ゲットだ。

まだまだ羽音が聞こえる。どうやらこの雑木林は穴場のようだ。ひょっとしたら黄金のカブトムシもいるかも?
期待に(無い)胸を膨らませたリスエリーンは夢中で雑木林を探索した。

当たりだ。そこら中にカブトムシが湧いていた。穴の開いた木に大きな手を突っ込めば何匹も捕まえられた。
服も大きな手も、くるるんと丸まったしっぽも土で汚れていたが、リスエリーンは昆虫採集に熱中している。
どうせ家に帰れば家主がお風呂に入れてくれる。ポチャポチャ浸かってるだけでキレイキレイしてくれるのだ。
とにかく行く先々でカブトムシが湧いてるもんだから、ルンルン気分で雑木林の奥へ進んでいった。

680名無しさん:2015/07/28(火) 17:23:48 ID:YGNCm1yo
リスエリーン可愛い
学校をずる休みして遊びに出かけた時の罪悪感な
リスエリーンとお風呂入りたい

681名無しさん:2015/07/28(火) 20:58:49 ID:c0H16JOA
悲惨な目にあうのはまだか!?

682しょんべりーん:2015/07/30(木) 22:13:52 ID:P5w4XIQI
〜迷子リーン その3〜

――ふと、空を見上げる。もう夕暮れ時だ。日中ですら薄暗かった雑木林にも本格的な夜が迫ってきていた。
おかげでカブトムシの光沢も見つけにくくなってきたし、ひぐらしの声が夏の哀愁を誘う。
急に心細くなったリスエリーン。ここはどこなのだろう。学校はもう終わったのだろうか。
そろそろ家主が仕事から帰ってくる頃だ。質素だけど温かい晩御飯を食べさせてくれる家主に会いたい。

「(グゥ..キュルルーゥググゥー...)ァ..ァーィ...>_<」ひぐらしに抵抗するように鳴り響くリスエリーンの空腹アラーム。
近くの木に寄りかかるように座ると、ねこリュックに手を突っ込んで木の実のクッキーを取り出した。
ねこリュックの中にはおびただしい数のカブトムシが蠢いていたが、気にしなかった。

「(サクッ..)ンッ..ボリボリゴッチャクッチャグッチャヌッチャネッチャゴクッ..チュッポッパ..ニチャァーィ」汚い手でクッキーを食べるリスエリーン。
クッキーのカスはボロボロ落とすし、クチャラーだし、爪の中まで土で汚れた指をチュパチュパと舐めている。
家主からは食事の度にマナーを注意されていたが直らなかった。そもそも何が悪い事なのか理解出来ていなかった。
出来の悪いクソエリーンに酷い扱いをする主人が多い中、ここの家主はよく耐えている方だろう。

「ヒッ..ンガククッ…ミャァ..」やはり喉が渇いた。喉の通りが悪い。何処かに水飲み場はないだろうか。
集落には共同の井戸があった為、いつでもおいしい水を飲む事が出来た。干からびる前に帰ろう。
再びねこリュックを背負って歩き始めたリスエリーンだったが、自分が今どこにいるのかすらわからない。
どの方向から歩いてきたのかもわからない。完全に迷子エリーンだったが、歩く以外に方法がなかった。

……一体、どれだけ歩いたのだろうか。日は落ちて辺りは闇に包まれていた。
月は出ているようだが、雑木林に差し込む光は実に朧げだった。視界が悪い。先程も同じ所を歩いた気がする。
歩き疲れて足は棒だし、草木を分けて進んだ為に太ももには幾つも擦り傷や切り傷が出来ていた。

知らない土地、暗闇、空腹、喉の渇き、時折感じる何者かの気配。リスエリーンの恐怖はピークに達していた。
ひょっとしたらモンスターが自分を狙っているのかもしれない。こんな所に来るんじゃなかった。
集落から出るんじゃなかった。言いつけを守っていればよかった。学校に通っていればよかった。
初めての後悔、反省。自責の念に駆られるリスエリーン。何を今更、である。もう遅い。

683名無しさん:2015/07/30(木) 23:53:07 ID:brz8DnaU
続きを半裸待機。

684しょんべりーん:2015/08/02(日) 00:11:12 ID:P5w4XIQI
〜迷子リーン その4〜

集落のあった場所とは別の管轄領まで来ていた。小さな身体でよくここまで歩いたものである。
しかし、ここから最寄の村まで行くのは厳しい。この辺りには危険な中型モンスターが生息しているのだ。
距離もかなりあるので、腕の立つ冒険者か用心棒をつけたキャラバンくらいしか通行しないらしい。

いよいよ精根尽きたリスエリーン。大きく穴が開いた老木を見つけると、ヨロヨロしながら中へ入っていった。
中は空洞になっていて、小さなリスエリーンが横になれるくらいのスペースはあった。
カブトムシがいっぱい詰まったねこリュックを枕代わりにすると、コテンと横になってすぐに寝息を立て始めた。
ねこリュックの中ではカブトムシが蠢いていたが、それがいい具合に首を刺激してマッサージ効果を与えた。

「ンゴォォォ..ンゴォォ..コッ!…ッ!カハッ..ハァハァ...キリ.ギギッギギギ..ニチャニチャァ..ゴォォゴオォォ!」
いびき、歯軋り、無呼吸症候群。まるでおっさんだ。しかし、よっぽど疲れているのだろう。爆睡だ。

「ンニャムニャチャムニャ…(プッ...プゥー…プススゥ)フェー..ェヘ//」
渇いた口内を潤すように唾液を分泌させるリスエリーン。そのまま横向きになるとお尻を突き出して放屁した。

「(ボリボリッボリボリ..ポリポリポリ…)…ョー...ョォー//ョーホー///」
粗末なおパンツをTバックのように食い込ませ、突き出したお尻を掻き毟るリスエリーン。
裕福な暮らしをしているエリーンより痩せ型ではあるが、家主がきちんと食事を与えている為、
他の貧乏未就学エリーンよりも肉付きが良く、お尻もプリッとしていてエリーンらしさを保っている。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
貧困故に畑を荒らしたり、窃盗、スリなどをして生計を立てている貧乏エリーンは多い。
だが、そんなエリーンはすぐに捕まる。各連盟の収容施設に送られるのならまだいい方で、
大半は闇社会に安く売られていくか、暴行や強姦といった仕打ちを受けて命を落とす。

街の裏路地にでも行くと、素っ裸でガリガリに痩せこけたエリーンが全身から血を流して倒れている事がある。
ボコボコに殴られて何倍にも膨れ上がった顔。瞼には大きな青タン。鼻の骨は折れてグラグラしている。

この手のエリーンは歯がない事も多い。虫歯?それもあるが、暴行の際に全て抜かれているのである。
愚かな貧乏エリーンは凶暴で獣のように噛み付いてくるので抜いてしまうのだ。
また、歯を全て抜く事で強姦用としても素晴らしいパフォーマンスを発揮するようだ。

当然、未熟なお股も破壊し尽されている。局部は肛門と繋がるように裂け、パックリと開いてそのままになっている。
穴が拡がっているというより、空いてしまっているのだ。内部はかき混ぜたユッケのようにグチャグチャだ。
出血も酷く、カエルのように脚を広げたまま微動だにしない。歯のない口をパクパクさせてうわ言を言っている。

これらの惨めなエリーンの存在をリスエリーンは知らない。
リスエリーンも貧乏ではあるが、飼いエリーンとして衣食住の全てを与えられ、毎日平和に暮らしている。
本当は教育も受けさせてもらえる立場にありながら拒否し、食っちゃ寝の日々だ。実に恵まれている。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

……。

「ン..スン...スンスン...ェ..ェグ…ビィィ...」家主の夢でも見ているのだろうか。閉じた瞼から涙が零れ落ちる。
いや、エリーンは夢を見ないので、これは夜泣きの一種なのかもしれない。愚図っている。
身体はカラカラに渇いているはずなのに、涙だけは止め処なく溢れ続けた。

685しょんべりーん:2015/08/04(火) 16:41:18 ID:P5w4XIQI
〜迷子リーン5〜

……。

大分夜も更けてきた。この雑木林…いや、この深い森の中では夏とはいえども冷え込むものだ。
身体を丸めるリスエリーン。溢れた涙で顔や髪が濡れているので、より寒く感じるのだろう。
「……ッ...ッ...!」時折ブルルッと震えるリスエリーン。藁でもあればもう少し寒さを凌げただろうに。

(くるるるる)自身のくるるんと丸まったしっぽを伸ばし、お股に挟んで抱え込むリスエリーン。
「ンッ...ンッンッ!..ニチャァ..ンフー..ンッンッ(ビクッ..ブルルッ..ビクビクッ!)」ま、まさか…この行動は。。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
エリーンは未熟な乳首や局部だけではなく、しっぽや太もも、ケモ耳も性感帯だ。
街で大きな手を後ろにまわしてしっぽをいじっているエリーンを見かける事があるが、
あれはつまりそういう事だ。周囲に人がいるのに我慢出来ず、しっぽニーに耽っているのだ。
まあるいしっぽに大きな手の形がくっきりついたウサギエリーンは相当な好き者だ。
四六時中しっぽをにぎにぎして快楽に溺れている淫乱エリーンだ。

そして、しっぽの長いエリーンはお股に挟んで、太ももとお股としっぽを同時に刺激する事が出来る。
これぞ!究極のしっぽニーといえるだろう!!!快楽は通常の3倍以上とも言われている。
まさかリスエリーンが寝ながらしっぽニーを始めてしまうとは。だが、別に珍しい事ではない。
幼少期のエリーンが"気持ちいいから""安心するから"という理由でしっぽニーを覚えるケースも多い。

今回のリスエリーンも寂しさや不安を紛らわす為、無意識に起こした行動なのかもしれない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ゥ..ゥィィ...ゥグィ…ッ!(ビク..ビクビクッ...ビクンビクン)」痙攣の感覚が短くなってきた。絶頂が近いのかもしれない。
家主がこの光景を見たら何と思うのだろうか。今頃リスエリーンを必死に探しているのだろうか。

仰向けになると、お股に挟んだしっぽをギュゥッと引っ張って更に強く食い込ませていく。
まるでしっぽでふんどしを締めているようだ。足をピーンと伸ばすと太ももが痙攣を繰り返すようになった。

「ァィ..ァィァィ..ンッヌッ!ショォ..ショォ!ショォー!ショォォォォォッッ!!!(ビクビクク..ビクッビクッ!ビクンビクンビクンビクン!!ビビビクンクン!!!!)」

とうとう絶頂に達したリスエリーン。足をピーンと張ったままえび反りになると何度も全身を痙攣させた。
この危機的な状況など心底どうでもよくなる程の圧倒的な快楽がリスエリーンを襲う。
頭のネジがはずれてますますバカになってしまいそうだ。これ以上バカになったら手の施しようがない。

「オッオッ!..ォホォォ..ホォーォ!ォーホー..(ピックン!ビッ..ピクピク...)」快楽の波が徐々に緩やかになっていく。
寝ながらにしてこのような行為に耽ってしまうとは。やはり教育が必要だろう。
モフモフのしっぽはしっぽニーの後で更に熱を帯びてホカホカになっていた。
全身の硬直が解けてアヘ顔になっているリスエリーンは、しっぽをお股に挟んだまま快楽の余韻と温もりに浸る。

「ミャァ〜〜ァ//ァーァーィ...ンーフーンェーェヘェョゥ///」(シチャァ..モワァァァジョォオオオォォージョーーォ…ペチチチ)
なんと!しっぽニーで全身の力が抜けたせいか、しっぽをお股に挟んだままおしっこを漏らし始めた。
ホカホカモフモフのしっぽがおしっこによってあっという間に湿っていく。下腹部全体がおしっこの温かさに包まれる。
腑抜けた顔がますます緩み、半目でヨダレを垂らしながら薄ら笑いを浮かべるリスエリーン。

仰向けになったリスエリーンの下腹部を囲むように新鮮でホットなおしっこの湯気が立ち上る。
香ばしく、それでいてむせ返るようなおしっこ臭が空洞全体を覆っていく。
それでもリスエリーンが起きる気配はなく、むしろヤル事をヤッてすっきりしたような表情で眠り続けていた。

686しょんべりーん:2015/08/05(水) 23:37:42 ID:P5w4XIQI
仲間を支える。それが、私の役目。

…ニチャァ。

687名無しさん:2015/08/06(木) 08:42:40 ID:CeBP7Ykk
何かと思ったら新しい広告かw
また妄想を膨らませているのかな

しっぽを股に挟んでしっぽにーとか流石だな
そのままお漏らしでしっぽを濡らすのもいい
過疎ってるけど続き待ってるから頼む

688名無しさん:2015/08/06(木) 17:44:45 ID:4CSlJYH2
必死に250個ものキャンディーを食べようとしてゲロゲロしちゃうエリーンちゃんかわいい

689しょんべりーん:2015/08/07(金) 12:28:07 ID:P5w4XIQI
キャンデー食べ過ぎて具合悪くなっちゃうエリーンちゃんいいですね〜!糖尿エリーンの誕生ですわ。

690しょんべりーん:2015/08/07(金) 12:34:26 ID:P5w4XIQI
〜迷子リーン その6〜

――(チュン...チュンチュン…)数時間後、この深い森にも再び夜明けがやってきた。
空の瑠璃色が次第に淡くなっていく。雲一つないイイ天気だ。今日も暑くなりそうだ。


「ヘァ..ハェ…ヘァッビリッシュ!!ズッ..ズズゥブリチュチュ…(鼻」爽やかな朝の訪れをリスエリーンの下品なクシャミがかき消す。
疲労+慣れない野宿+おねしょで濡れた身体。寝冷えして体調を崩してしまったようだ。
ぐったりしながらも身体を起こすリスエリーン。熱があるようで顔が火照っている。

ジュースが飲みたい、おかゆが食べたい、お股が気持ち悪いからキレイキレイして欲しい、イイコイイコして欲しい。
体調が悪い時はいつも以上に甘えん坊になってしまうものだ。リスエリーンもまだまだ幼いのだ。

普段ならこういう時は家主が手厚く看病してくれたものだが、今はリスエリーン独りだ。
自分が今どこにいるのかもわからず、帰り道もわからない。助けを呼ぼうにも人がいない。
リスエリーンのように生活の全てを家主に依存し、教育も受けていない飼いエリーンは野生では無力だ。

ぼんやりした頭で空洞から這い出るリスエリーン。下腹部の湿り気からおねしょをしてしまった事に気付く。
粗末なワンピースをたくし上げると、おパンツの中に手を入れてボリボリと掻き毟る。かぶれてしまったようだ。
お股や太ももの内側にはひっかき痕が浮かび上がり、掻き毟った爪の間には黒い垢がびっしりと詰まっていた。
リスエリーンは爪の垢をほじってクンクンと匂いを嗅ぐと、火照った顔でだらしなくニヤけた。

さて、これからどうしよう。身体が重い。あちこち筋肉痛だし足にはマメが出来てしまっている。
ねこリュックの中を覗いてみると、一部のカブトムシは潰れ、大半が弱っていた。
リスエリーンの大きな頭が一晩中圧迫し続けていたのだから当然の事だ。可哀想なカブトムシ。
小汚いポポリぬいぐるみはカブトムシの抵抗によってあちこちから綿が飛び出している。

こんな弱々しいカブトムシなんてもういらない。ねこリュックをひっくり返してカブトムシを逃がす。
弱ったカブトムシが森の中に逃げていく。彼らも必死だ。だが、カブトムシにとっては命拾いしたとも言える。
野生の暮らしに慣れた野良エリーンならカブトムシは食用だ。貴重な蛋白源になるからだ。
未就学飼いエリーンであるリスエリーンにそんな知識はなく、あったとしても食べる度胸はないだろう。

因みに、ねこリュックとはいってもリスエリーンが所持しているねこリュックは一般普及品とは違い、
ただのリュックに家主が猫のアップリケを貼り付けただけの簡素なものだ。家主の家庭的な一面が垣間見れる。

現状は厳しい。クッキーは昨日全部食べてしまった。ビー玉やおはじきなんて何の役にも立たない。
周辺をウロウロしても食べられそうなものはない。まず、食べられるものを見分ける知識がない。

…頭がクラクラする。。リスエリーンはおねしょした空洞に戻ると、ねこリュックを枕にして横になった。
カブトムシを逃がしてしまったので厚みはないが、ないよりはマシだ。

「ケホッ…ケホケホ」小さく咳をするリスエリーン。動けそうにないので、しばらく空洞の中で身体を休める事にした。

691しょんべりーん:2015/08/09(日) 09:52:49 ID:P5w4XIQI
〜迷子リーン その7〜

「ゲッホォ!!エッヒィィン!!ヒィヒィン!!ゲッホォォッゲッヒィィ!!!」激しい咳が老木の空洞から聞こえてくる。
あれから何日経ったのだろうか。リスエリーンは今日も空洞の中で横になっている。
初日の元気はどこにいったのか。髪はボサボサ、汚れた身体、悪臭、ほっぺたはコケて酷くやつれている。

リスエリーンのしっぽは表より裏側の毛の方が柔らかく、モフモフしていて色も白い。触り心地も抜群だ。
そんなしっぽは既にどちらが表か裏かわからないほどに汚れていて、下水道を這いずるナメクジのようだった。
ナメクジしっぽは力なく垂れ下がったままピクリともせず、大量のノミが弾ける炭酸のように跳ねていた。

ワンピはめくれ上がって下半身が丸出しだ。お股やお尻、太ももは酷く汚れていて、かぶれも悪化していた。
左足首には汚物まみれになったおパンツが引っかかっていた。片方脱ぐのがやっとだったみたいだ。
首周りや背中には汗疹が出来ており、我慢出来ずに掻き毟るので爛れてグジュグジュしていた。
また、ケモ耳やナメクジしっぽの付け根にはカビが生えてきていた。

それにしてもあまりに汚いし臭い。そう、実は少し前から下痢が続いているのだ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ある日の午後。発熱と夏の暑さで動けず、ウトウトしていた所を襲った急な腹痛。下痢はいつだって唐突だ。
おねしょに気付かないリスエリーンでも流石にこれには目を覚ましたがどうする事も出来なかった。
かぶれたお尻にキュッと力を入れて肛門を締めたが、下痢便の噴射力は想像を絶する。

「(ヘペベッ…!ピッピブルブリリチシャァァァァ!!チビチチリビリリチシィィィッッッ!!)フンギョォォォァアッ!!!オォアッ!!ァァアゥォッッ!!ショォオ!」

リスエリーンの狭くて小さい肛門から物凄い勢いで噴き出した糞便は完全に液体化しており、
スプレーのように霧状になる事もあった。自分ではコントロールが出来ないレベルの排泄。
腹痛と強制排泄による恐怖に慄きながら身体を仰向けから横向きに変えてお尻を突き出す。
既にお尻はビチャビチャだ。度重なるおねしょを乗り越えてきたおパンツにトドメが刺された瞬間でもあった。

糞便色に染め上げられたおパンツに追い討ちをかけるように第二波、第三波が襲った。
噴射の度におパンツがモワッ!モワッ!と膨らんで繊維を突き破る。おパンツによる糞便の裏漉しだ。

「(モワッシィィッッ!!プシャァァ!!ピュルルピシチチ!)(ジョロロ..ロロロ)オァゥ!ペーヒッ!チッ!ョョペ..ギギギ...(>皿<)」
歯垢だらけの歯を食いしばって波が引くのを待つ事しか出来ないリスエリーン。額に汗が滲む。
糞便に紛れて紅茶のようなおしっこも申し訳程度にお股から零れる。僅かに風情を感じるおしっこのせせらぎだ。

…ひぐらしが鳴く頃、空洞の中は糞便とおしっこで水溜りが出来ていた。酷い悪臭だ。
これではモンスターも近寄ろうとすら思わないだろう。腐ったビチグソポポリのような臭いだ。
リスエリーンは口をポカーンと開けたまま首の汗疹をボリボリと掻き毟っていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その日を境にリスエリーンは急激に衰弱していった。
発熱、激しい咳、下痢…絶食状態と夏の暑さはリスエリーンの体力を容赦なく奪っていく。
近くを通りかかる者は誰もいなかったし、家主が助けに来てくれる事もなかった。

692しょんべりーん:2015/08/11(火) 08:47:05 ID:P5w4XIQI
〜迷子リーン その8〜

身体が重い、熱い。食欲すら湧かなくなったし、汗もかかなくなった。しっぽニーに耽る元気もない。
あれだけ豪快にやらかしたおねしょも今は極々少量で、濃いおしっこがチョロロと漏れる程度になっていた。
濃いおしっこがかぶれたお股や太ももにかかるとヒリヒリするらしく、眉間にシワを寄せて悶えた。

空洞内を沢山のハエが飛び回る。ケモ耳の中にハエが入り込むと反射的にケモ耳がピクンと動く。
糞便の水溜りには小さくて白いものがウネウネと動いている。蛆虫が湧いているようだ。
リスエリーンの足の指は水虫でグジュグジュになっていた。足の指の間に蛆虫がまとわりついている。

酷い有様だ。真夏に田舎のボットン便所の中を覗きこんだような…そんな状況だ。

「…ゥー...ギッギギギ...ヨー…ョーゥ!フィッ!」ありったけの気力を振り絞って何とか起き上がると、
枕代わりにしていたねこリュックに大きな手を突っ込んでモゾモゾと何かを探し出す。
もはや目もあまり見えていないようで、片目はあさっての方を向いていてピントがズレていた。

舌を出して「ェーゲ..ェゲヘ…ペー…」と言いながら取り出したのは小汚いポポリぬいぐるみだった。
綿が飛び出たポポリぬいぐるみを大事そうに抱えると、少し安心したような表情を浮かべるリスエリーン。
パッと見はお転婆なリスエリーンだが、女の子らしい一面もあるのだ。「ァーィ//」と嬉しそうに微笑む。

ポポリぬいぐるみを脇に抱えつつ、更にねこリュックの中を漁るリスエリーン。
次に取り出したのはおはじきだった。おはじきで遊ぶ元気など残っているのだろうか。

「……。」

ピントのズレた目でおはじきをぼんやりと眺めるリスエリーン。

「……?」

指でつまんだおはじきを目を凝らして見つめるが、ズレたピントは戻らない。眼球はシワシワだ。
リスエリーンにはこれがおはじきだという事が認識出来ていないのかもしれない。見えていないのだ。

「…ッ……ミャ....ミャァ///」

甘ったれた歓喜の声をあげると、リスエリーンは指でつまんだおはじきを口に運んだ。
どうやらリスエリーンの目にはおはじきが飴玉か何かに見えたようだ。

熱を帯びたリスエリーンの口内に招かれたおはじきは少し…そう、少しだけヒンヤリしていた。
右へ左へ、左から右へ、おはじきを転がすリスエリーン。当然、味は感じないはずだ。おはじきなのだから。
それでもリスエリーンは何らかの味覚を得ているようにも見えた。食べ物として認識しているからなのか…。

何かを口に含むのは何日ぶりだろうか。それが例え食べ物ではないとしてもリスエリーンは満たされていた。
しかし、口内は既に涸れ切っていて唾液はちっとも分泌されなかった。
リスエリーンの小さな唇は深いひび割れが幾つも出来ており、皮がめくれて血が滲んでいる箇所もあった。

693名無しさん:2015/08/12(水) 18:35:46 ID:Yaxk3zLY
かわいそう

694しょんべりーん:2015/08/13(木) 10:57:34 ID:P5w4XIQI
〜迷子リーン END〜

再びねこリュックを枕代わりにしてコテンと仰向けになるリスエリーン。
小汚いポポリぬいぐるみを両手で抱きしめたまま、おはじきを舐め続けている。

「ップェ..ンナ..ェォェ…フェー..ンナ…(カッ..コケ…ケォ)」口内でおはじきが転がっては汚い歯にぶつかる。

近所のエリーン達は夏休みに先駆けて学校から肝油ドロップを買っていた。
ドロップの缶を振るとカラカラと気持ちのいい音がするので、エリーン達は缶を振ってはニコニコしていた。
だが、リスエリーンは学校に通っていなかったのでドロップを買えず、エリーン達の輪にも入れず、
小汚いポポリぬいぐるみを抱えながら指を咥えて見ている事しか出来なかった。

そんな記憶も今となっては遠い昔のような気がする。糞便まみれの空洞の中で独り、思い出に耽るリスエリーン。
家主は厳しくもあったが、我侭なリスエリーンを大切に育ててくれた。

嫌いな野菜を捨てて叱られたあの日、学校に行きたくないと駄々をこねて暴れたあの日、
おねしょの翌日、ぼやきながらもシーツを洗ってくれた家主の横顔、

お風呂に入ると必ず足の指の間まで丁寧に洗おうとしてくる家主。くすぐったくて…。
乱暴に扱ったせいで首が取れたポポリぬいぐるみを、何も言わずに縫い合わせてくれた家主。
虫歯にならないように、と毎晩寝る前に膝枕で歯磨きをしてくれた家主。歯磨きはイヤだけど膝枕は好きだった。

家計簿をつけて頭を抱えていた家主。仕事から帰っても、夜遅くまで内職をしていた家主。
"大きくなったら渡すから"と毎月リスエリーンの為に積立をしていた家主。
…家主に会いたい…帰りたい。イイコにするから。学校にも行くから。だから、家主とまた二人で…。
今になって様々な想いがリスエリーンの脳内を駆け巡る。自分は守られていたのだと、ようやく実感した。

…。

「……ァーィ........ッッ?!?ゴェホッ!ゲェェッホェホゲッホ!!ギィッヒィィンヒンィィン!!!(;>o<;)」
突然、激しい咳の発作を起こすリスエリーン。肺の奥から鳴り響くようなイヤな咳だ。

「ゴェコッッ?!!...ォゴ..ッ…ゲォココ!!(((;;゜3゜;;)))」
なんと、咳の反動でおはじきが喉につかえてしまった!ピントのズレた目を見開いて苦しむリスエリーン。
渇き切った喉は全く潤滑せず、おはじきは最初からそこに収まるべく存在したかのように気道を塞ぎ続けた。

「コェッ!コェッ!ッケ!コッ..!!ェコォ!(((;~a~;))))」(ビチャン!ビチャチャ!チャーン!!)(チョビッチョロロッ…)
そんな体力どこに残っていたんだと言わんばかりに暴れるリスエリーン。
丸出しの下半身を弾ませて糞便の水溜りに打ち付けると、空洞中に糞便がスプラッシュする。
痩せこけたほっぺたや、ボサボサの髪、汗疹の首筋、かぶれた下半身が糞便でメイクアップする。
微量だがおしっこもお股からオーバーフローする。

「ッッコ...コッッ!...ェッコエッコ!……((;; ̄n ̄;;))」
顔はチアノーゼを起こして紫色になっており、徐々に身体の動きも大人しくなってきた。
小汚いポポリぬいぐるみを大きな手でギュゥと掴んだまま、声にならない声をあげている。

「…ッ……コ……コォ....」
…声なのか気管からの音なのかわからないが、リスエリーンはそう発すると白目を剥いて事切れた。

695しょんべりーん:2015/08/13(木) 10:58:58 ID:P5w4XIQI
〜迷子リーン エピローグ〜

どれだけの月日が流れたのだろうか。深い森の奥で二名の遺体が発見された。
行商を生業としているキャラバンが偶然見つけたのだという。

遺体はいずれも白骨化しており、一名は小さなエリーンで、老木に空いた穴の中で発見された。
空洞内は汚れていて生活感がある事などから、このエリーンはここで生活していたのではないかという見解だ。
所持品はボロボロのリュック内におはじきとビー玉が数個、遺体が強く握り締めていたぬいぐるみ?だけだった。
ぬいぐるみと思しき物は遺体の腐敗と共に風化が進んだらしく、原型を留めていなかった。

もう一名は成人男性でモンスター出没区域の近くで発見された。身体が一部欠損している事などから、
中型モンスターに襲われたのではないかという見解だ。所持品は銀貨数枚と小さなエリーンの写真が一枚。
頭の悪そうなリスエリーンが新品のポポリぬいぐるみを抱きしめてニヤけている姿が写っていた。

地元の警察はこの二名の遺体に何らかの関連性があると見て調べていたが、
管轄内の行方不明者リストには記載されていなかった為、未就学エリーンとその保護者である可能性が浮上。
よって、捜査はすぐに打ち切られた。この手の話は幾らでもある。捜査するだけ無駄なのだ。


――(ピーヒョローピッピーヒャララリ♪)(ポフーッポフィヒィィ♪)

今日もどこからか音痴なリコーダーの音色が聞こえてくる。


おしまい。

696しょんべりーん:2015/08/13(木) 11:07:48 ID:P5w4XIQI
これで迷子リーンの妄想はおしまいです。ありがとうございました。
進行は遅めですが、また何か書いたときはよろしくです。

697名無しさん:2015/08/13(木) 16:18:53 ID:hQ0DtnbI
うp乙
なにこれ切ないぞー(´;ω;`)

698名無しさん:2015/08/13(木) 16:36:43 ID:zxGmOiZA
もっと暴力とかに晒されるほうが好みかな(ゲス顔)

699名無しさん:2015/08/13(木) 22:43:20 ID:qtqkolKw
乙!いつもエリーンちゃんの自業自得だけど今回は中々精神にくるね
肺炎と脱水症状からの窒息死か…
てっきり家主は見捨てたものと思ってたけど探しにきてたんだね…悲しい

700名無しさん:2015/08/14(金) 15:07:54 ID:/QRsTYE2
悲しいなぁ

701しょんべりーん:2015/08/17(月) 19:43:50 ID:P5w4XIQI
〜採集放置おかっぱブタデブーンとインガマン 上〜

鬱屈した日々を送っていた。毎日がつまらない。
何処かの世界では"もう駄目猫のゲーム"と言ってうなだれるのが定番のようだ。

そんな中での祝祭開催。気分転換を兼ねて参加してみる事にしたが、何故かイチゴの採集をする事になった。
リリア・エリーンには配達のバイトまで頼まれるし、、はぁ…この作業感。
まぁ、報酬はもらえるみたいだし、イチゴの採集なんてさほど時間もかからんだろう。

と思ってたんだが…イチゴ畑に着くと採集ペットのルイが忙しく働いていた。
めまぐるしい勢いで次々とイチゴを収穫していく。実に手際のイイ作業。こいつはデキるぜ。
などと感心してる場合じゃない。これじゃ俺が収穫出来ないじゃないか。
すると、川べりの方から何やらムシャムシャと音が聞こえる。気になったのでチラッと様子を見てみる事にした。

そこにはブタのきぐるみ(胴)を着たおかっぱネコエリーンがふんぞり返ってイチゴを頬張っていた。
口の周りはイチゴの果汁だらけだ。きぐるみにも果汁が飛び散って汚れている。
にしてもこのエリーン、明らかに太っている。二重顎でほっぺたはパンパン、汗ばんで前髪が額にはりついている。
膨張した身体はきぐるみ越しでもわかるくらいにたるみきっており、お腹の肉が何段にも重なっている。

街で痩せこけた乞食エリーンは見た事があるが、ここまで肥えているエリーンを見たのは初めてだ。
こいつは噂に聞くデブーンだろう。不摂生と恵まれた暮らしに堕落しきっている。まさに豚だ。それに汗臭い。
体型を隠す為にきぐるみを着ているんだろうが、中はムレムレなんだな。脱いだ途端に湯気が上がりそうだ。
これだけ汗をかいても痩せないんだから、毎日相当な量を食べているはずだ。

俺が驚いている間もデブーンはイチゴを頬張りながら高級練乳をチューチュー吸っている。醜悪な姿だ。
リリア・エリーンは忙しくてこの事に気付いていないようだ。このままではイチゴが食い尽くされてしまう。
意を決してデブーンに声をかけてみる事にした。大丈夫、俺は強い。インガマンなのだ!

俺「あ、あのお嬢さん。人が多い時間帯での採集放置はやめてもらえないでしょうか^^;」
デブーン「(クッチャクチャ..モグモグ..クッチャ)…フェー?採集なんて下々の者にやらせておけばいいんデブゲェェェップ、ゥィィ」
俺「いや…でも、僕も収穫したいですし、このままじゃイチゴなくなっちゃいますよぉ><」
デブーン「ハァ?そんなのエリーンちゃんの知った事じゃないデブ。アンタもエリーンちゃんにイチゴを献上するデブ」

なんて野太い声だ。これがデブーンの声か。声帯まで脂肪で出来ているようだ。
…下手に出てりゃいい気になりやがって。俺はインガマンなんだぞ!怒ったぞ!

702しょんべりーん:2015/08/19(水) 23:28:14 ID:P5w4XIQI
〜採集放置おかっぱブタデブーンとインガマン 下〜

俺「だからここは共同で使う場所なんだから独占するのは良くないだろって言ってんだよ。」
デブーン「フンッ!デブ。可愛いエリーンちゃんが一人いれば十分なんデブ。邪魔するなら帰れデブ!」
俺「ギギギ…このおかっぱブタデブーンが!もう許さん。インガマンの俺が制裁を加えてやる!!」
デブーン「ショォオォ?!?!い、いきなり何するデブ!やめるデブー!まだ食べ足りないデブー!」

俺はふんぞり返るデブーンを持ちあ・・持ち上g…フンッ!!持ち上げる。エリーンの分際で生意気な重量だ。
もし、俺がインガマンではなくてデヴァマンだったらこうはいかないだろう。流石だぜ俺。

デブーンを肩に乗せる。きぐるみ越しにたるんだ身体と汗の感触が伝わってくる。ブヨブヨでギトギトしている。
そういや昔、こんな奴に襲われた事があったな。なんて奴だったかな、えーっと。。
…不浄な土の精霊だ!デブーンは不浄な土の精霊によく似ている。不浄なブタのデブーンだ。

などと考えてる間も肩の上で暴れるデブーン。「早くおろすデブー」だと。痛くも痒くもない、重いだけだ。
肥えるだけ肥えてすっかり身体が鈍ってしまっているようだ。
要望通りにデブーンをおろしてやる事にした。せーのっ!(ッパッチャーーン!!)川にな!
勢いよく投げたわけでもないのに物凄い水しぶき。デブーンの体重がかなりのものだという事がわかる。

デブーン「ァァップ!ップヘォパッ!」(バシャバ!ッシャッシャ!)
デブーン「ァァ゛ダズゲテ!デブ!」(シャバズッフ!゚ンズッパ!!)
デブーン「ッボレ..ッパァフ!!オボデブ..」(ザッパァツ..ゴボボボ)
デブーン「,,,,ダズ...ダスゲデ..デブ…」(ポポポ...ゴゴポポポ...)

俺は表情一つ変えずに眺めていた。目の前でデブーンが溺れている。きぐるみが水を吸って重量を増していく。
手足のもがきは次第に小さく弱くなっていき、限界が近い事を知らせる。俺の中に一つの感情が芽生える。
ポコポコという音と共にデブーンが川の底へと沈んでいく。歪んだ水面は徐々に穏やかさを取り戻す。

ふと、水面に俺の顔が映り込む。揺らいだ水面のせいなのか、俺の顔は笑っているように見えた。
実際に自分の顔を手でなぞってみる。…確かに俺は笑っていた。そうか、これだったんだ。
目の前でデブーンが溺死する様子を見て、俺は高揚していた。とても満足していた。

鬱屈した日々を送っていた。毎日がつまらなかった。デブーンがそれを変えてくれた、気付かせてくれた。
やっぱり俺は悪いヒューマンだった。インガマンとして自分を偽って生きてきたが、もうおしまいだ。
これからは楽しい日々が始まる。素晴らしい夏が始まるんだ。

おしまい。

703名無しさん:2015/08/20(木) 13:32:12 ID:EH8MZpgQ
もう新作か!しかもデブーンてw
このヒューマンって前もおかっぱエリーン殺してなかったか?w

704名無しさん:2015/08/21(金) 14:56:01 ID:uUKu0HxQ
マジかよインガマン最低だな

705名無しさん:2015/08/21(金) 15:07:58 ID:bx6BaC8A
超一流戦士のレンブエリーンに嬲り殺されるべき

706名無しさん:2015/08/24(月) 09:05:27 ID:brz8DnaU
インガマン最高w沢山の生意気エリーンをヤっちまえww

707名無しさん:2015/08/24(月) 14:51:04 ID:P5w4XIQI
前に書いた話を覚えていてくれてる人もいるのね、ありがたいです。
確かにインガマンは>>258で書いたヒュマ♂を元にしてます。ネタのリサイクルで平和と調和を愛します。

708名無しさん:2015/08/24(月) 14:52:49 ID:P5w4XIQI
〜ディーラーエリーン 4thアニバーサリースロット編〜

4周年を記念して、4thアニバーサリースロットが絶賛稼働中のアルボレア。
巷ではエリーンメダルを得るために毎日沢山のデュリオン(幻影)が倒されている。
倒すとデュリオンから律儀に「やってくれたな」という件名でメールが送られてくるのだ。

前回、HIGH&LOWでイカサマをしていたディーラーエリーンのキツネエリーンは解雇された。当然だ。
そこで今回は新たにウサギエリーンがディーラーエリーンとして抜擢される事になった。
だが、新ディーラーエリーンは不服そうだった。何故ならスロットの絵柄がキツネエリーンのままだからだ。

「今回はエリーンちゃんが主役なのデスから、絵柄も揃えるべきデス!じゃないとセーゴーセーが取れないデス!」

雇われの癖に偉そうな口ばかりきいている。キツネだろうがウサギだろうが所詮は可愛いだけのクソガキだ。
何処かの王女エリーンらもリスがいいだの一服盛ってやるだのと姉妹でケンカをしているらしいので、
エリーンはモチーフとなった動物によって派閥を作り、争う習性があるのかもしれない。
尤も、同じモチーフ同士でもあのエリーンは毛並が悪いだの自分の方が可愛いだの言って結局貶し合うのだが…。

話を戻そう。実は今回のディーラーエリーンにも既に多方面からクレームが寄せられている。
そう、イカサマである。…キツネもウサギも大差ない、ただのイカサマリーンだ。

今回のスロットは比較的リーチが発生しやすい。が、そこに落とし穴があると言っていい。
リーチが発生すると必ずディーラーエリーンが割り込んで「ンッ!」と指を差してくる。ふてぶてしい表情だ。
実はこの時に細工を施しているのだ。非常に狡猾で悪質な手段である。
イカサマが失敗して大当たりが出てしまった時はVサインを掲げつつも、心の中では舌打ちをしている。

何故、イカサマが発覚したのか。答えは簡単である。横領した賞品を身につけて毎日通勤していたからだ。
日替わりで異なる色のオーシャンシリーズを着こなし、3種類のマウントは曜日によって乗り分けていたのだ。
他種族のオーシャンシリーズやカンフーは取引所に実名で売りに出していたというのだから分かりやすい。
イカサマなどというセコい事をする癖にこういう所は詰めが甘く、バカ丸出しである。

水面下では既に当局が捜査に乗り出したという噂も聞くようになった。
キツネエリーンと同じように、ウサギエリーンが干される日もそう遠くないかもしれない…。

おしまい。

709名無しさん:2015/08/24(月) 17:11:30 ID:hQ0DtnbI
新作乙であります!
今日500回ほどスロット回したのにA賞が1個だけしかなく
まんまとイカサマリーンに弄ばれたワシが通りますね

710名無しさん:2015/08/24(月) 17:14:53 ID:rCUBBATo
今日だけでA賞5個も出たのはイカサマリーンが粛清されたからか

711名無しさん:2015/08/24(月) 23:27:44 ID:pnQKXKc2
リーチ演出の時に思いっきりエリーンちゃん腹パンしたらA賞出たよ!

712名無しさん:2015/08/25(火) 17:39:06 ID:5aIkJ3v.
おかっぱーん読み返したけど制裁されて当然
ルイに目をかけるのも過去にペットが酷い目に合わされたからなんだね

イカサマリーンめ…マウント欲しかったのに出なかったよ!

713名無しさん:2015/08/27(木) 15:36:08 ID:P5w4XIQI
祝祭も終わり、新兵キャンペーンも一昔前のものですけど新規リーンネタを投下します!

714名無しさん:2015/08/27(木) 15:47:31 ID:P5w4XIQI
〜新規リーンのたのしい夏休み1〜

祝祭・ビーチ祭り初参加の新規リーン(キツネLv58)は目新しいコンテンツに大はしゃぎだ。
ずっとレベリングばかりだったので、今日は戦闘を忘れて休暇を満喫するつもりだ。

キャンペーンで貰った2012水着を着て人目も気にせずに走り回っている。
背中のモンシロチョウの羽と頭のひまわりが新規ちゃんらしさを強調させる。
気分でひまわりと天使の輪を付け替えて、ちょっとしたオシャレを楽しんでいる。とても可愛い。
面倒くさがらずに採集を頑張った甲斐があった。頭のひまわりは今日も真夏の太陽を浴びて元気いっぱいだ。

本当は麦藁帽子も欲しかったが、虫が苦手なのでカブトムシ採集は断念していた。
尚、現在は新しい新兵キャンペーンがスタートしている。詳細は公式サイトをご覧ください。

ビーチ祭りではスイカ割りと水大砲ゲームで何度も遊んだ。
途中、意地悪なエリーンが邪魔しに来る事もあった。先回りしてわざとスイカを割ったり、
こちらの視界が奪われてるのをいい事に、目の前でプリッとしたお尻をフリフリして挑発までしてきた。
水大砲ゲームにもついてきて、こちらが狙っている的にわざと被せて発砲し「アッヘィヒヘー(^皿^)」と笑っていた。

一方、きぐるみを着て背中にカメの甲羅を背負ったエレーンはお腹にごろごろスイカを詰め込み、
「ウバデル..ウバレルデス!!ンフーンフーフー!」と苦悶の表情を浮かべながら涙を流し、イクラを幾つも産み落としていた。
これが妊娠エレーンの出産である。近くではカマラが不思議そうな表情でエレーンを見つめていた。

勿論、海水浴も楽しんだ。浅瀬でぴょんぴょん跳ねると水しぶきがあがって楽しかった。
空高く舞い上がった水しぶきは日光に反射してキラキラと光り、夏のリゾートを彩る。
ふと、大きな手で海水をすくってチロッと舐める新規リーン。「ショッパ!ショッパイデス(>o<)」とても可愛い。
少し深い所に入っても新規リーンは器用にプカプカと浮かんでいた。大きな手は泳ぐのにも有利みたいだ。

ひとしきり泳いだ後は砂遊びも楽しんだ。大中小様々な砂の城を作ってクオリティを追求した。
流石にはしゃぎ疲れたのか、パラソルの下で一休みする新規リーン。ちょっと日焼けしたようだ。
傍でお酒を嗜むエルフやキャス達を横目に「エリーンちゃんにはまだお酒は早いデス」と
持参した水筒から砂糖入り麦茶を注いでゴクゴクと飲み干す。「プハー」と一息ついて口を拭う姿はとても可愛い。

集めた光護符をカバンから取り出すと、正座しながら一枚一枚数え「ニーヒ(^ー^)」と満面の笑みを浮かべる。
十数枚数えたところから数がわからなくなったが、とにかくたくさん集めたという事で納得した。
試しにみんなが集まっている焚き火に投げてみたが、ベテラン勢から酷く怒られた。
何故怒られるのか理解出来ず、大きくて長い指を頭に当てて「フュュ...」と考え込む。とても可愛い。
とにかく今はイベントだ。口うるさいベテラン勢なんて気にせずに太陽の祝祭会場に向かった。

715名無しさん:2015/08/27(木) 21:43:47 ID:hQ0DtnbI
やだなんだか微笑ましい(こんなこともあったなぁと思い出す始末ww

716名無しさん:2015/08/28(金) 05:29:06 ID:sbI4./xU
ビーチ祭りがビッチ祭りに見えたからちょっとTERAってくるわ。
新作おつつんつん

717名無しさん:2015/08/28(金) 14:21:19 ID:QZpkEx9g
新作乙!たのしかったTERAの光景…
妊娠エレーンワロタw新規リーン可愛いな
砂糖入り麦茶に昔の田舎っぽさを感じる

718名無しさん:2015/08/28(金) 15:03:07 ID:E8c/KhsY
光護符投げる奴は問答無用で晒し行きだ

719名無しさん:2015/08/30(日) 14:10:29 ID:P5w4XIQI
〜新規リーンのたのしい夏休み2〜

「ンーフー♪フフーンフー♪」鼻歌を歌いながらルンルン気分で太陽の祝祭会場へやってきた新規リーン。
日焼けした肌に安っぽい子供水着姿。いかにもビーチ祭り帰りの装いに他の観光客は失笑気味だった。

祭り自体はとても賑わっているのだが、参加者達の表情に覇気はなかった。
同じ毎日の繰り返し。テンプレ化した工程。花火、配達、ゴリラ、うんこ、ゴミ、落書き、蛇、ゴルモゴルモ…。
こき使われてげっそりしたルイ、真顔で製氷機を動かし続けるエリーン、氷を割り過ぎて腰を悪くしたエリーン、
氷の削りカスを栄養失調の幼い妹りーんに与える戦災孤児姉リーンの姿もあった。二人とも長くなさそうだ。

カキ氷屋は大盛況で客にすら配達を頼むという混沌とした営業状態だった。
「泳ぎには自信があるデス!エッヘン」とこれ見よがしに泳いでカキ氷を配達しようとしたエリーンもいたが、
うっかり池の中にカキ氷を落としてしまい、モモルンというポポリの客からクレームを受けていた。

すぐさまリリア・エリーンがモモルンの元へ駆け寄り、深く頭を下げて謝罪した。垂れたウサ耳がとても可愛い。
そして、人目のつかない茂みにモモルンを連れて行くと、メイド服のスカートをたくしあげた!

リリア・エリーン「ごめんなさい。これで許してくれませんかぁ?あぁん、恥ずかしいっ///」

これにはモモルンも怒りを忘れて大興奮だ。露わになった太ももとおパンツを舐めるように凝視する。
モモルンの荒い鼻息がリリア・エリーンの下半身をなぞっていく。
辛抱たまらなくなったモモルンが太ももに手を触れようとした瞬間、リリア・エリーンが制止する。

リリア・エリーン「あぁ〜ん、そこまでッ!つめた〜いカキ氷で癒されてね。練乳たっぷりデスよぉ^^」
モモルン「フンガフンガ..ハァハァ...ポッポッポー!!(リリア・エリーンの練乳...乳..汁..ポッポッポー!!)」

モモルンは大変満足したようで、鼻の下を伸ばしながら去っていった。儲かるわけである。
使えるものは全て使う。例えそれが自身の身体であっても。リリア・エリーン恐るべし。

720名無しさん:2015/08/31(月) 09:28:41 ID:SyssshT2
ポポリチョロすぎワロタ

721名無しさん:2015/08/31(月) 10:55:38 ID:hQ0DtnbI
流石のポポリwww

722名無しさん:2015/08/31(月) 11:30:51 ID:5WI9va6A
モモルン「もう二度とクレームなんてつけないよ」

723名無しさん:2015/08/31(月) 13:17:55 ID:ARDKihzI
よーし、おじさんもクレームつけちゃうぞーと思ったら祝祭終わってた…
リリアエリーンは魔性のエリーンだね

724名無しさん:2015/09/01(火) 18:08:56 ID:P5w4XIQI
〜新規リーンのたのしい夏休み3〜

新鮮なフルーツと濃厚な練乳がたっぷりかかったカキ氷はとてもおいしそうだ。
思わずヨダレを垂らしてしまう新規リーン。日焼けで火照った身体は冷たいカキ氷を求めている!

しかし、カキ氷屋は凄い行列だった。ガン黒ウサビッチリーンは地べたに座って化粧直しをしている。
学級委員長のメガネおさげキツネエリーンがガン黒ウサビッチリーンを注意したが、シカトされて泣いていた。
最後尾のプラカードを持ったヒツジエリーンは既に死んだ魚の目をしている。

この行列では待っている間に熱中症になってしまいそうだ。
池のほとりで行列をぼんやり眺めていると、近くにいたバラカが穢れた神殿の清掃バイトをしないかと尋ねてきた。
暇潰しに入場してみたが、スロースの獣臭さと大量の排泄物による悪臭は想像を絶するものだった。

「ウェッ..プ...オ゛ェェェ!!オェオ゛ェェェ!」(グモッ..ピュ...ゲレレレエレレ!ビチャチャ!ゲデロロロェ!ビチチャァ!)

清掃するどころか、自ら神殿を汚してしまう新規リーン。新規リーンの嘔吐物も中々の悪臭だ。
これは耐えられない。大きな手で口を押さえると、そそくさと神殿から逃げ出した。バイトは失敗だ。
池のほとりに戻った新規リーンは四つんばいになったまま、しばらくえずいていた。
頭のひまわりはすっかり萎れ、アホ毛もオッサンの陰毛のように縮れてしまっている。

…しばらく経ち、ようやく落ち着きを取り戻した新規リーンは水筒から砂糖入り麦茶を注いでゴクゴクと飲み干す。
萎れたひまわりはみるみるうちに元気を取り戻し太陽を見上げる。何故かアホ毛もヒョコヒョコと動き出した。

「ァーィ!!」空高くVサインを掲げる新規リーン。完全復活をアピールしている。とても可愛い。

725名無しさん:2015/09/03(木) 20:56:17 ID:rSEJN1i6
うんこ片付けるのもアレだけど黄ばんだ噴水の中入って掃除させられるのも相当アレだと思うわ祝祭クエ

726名無しさん:2015/09/04(金) 02:29:21 ID:ImKqvAgs
うんこと雑草より楽だから噴水はありがたかったけど確かに汚いね
このゲームはそういうのばかりだ

727名無しさん:2015/09/04(金) 02:40:26 ID:qw/QFNZo
掃除しろって頼みを引き受けるボランティアなんだから仕方ない
たとえ君が世界を救った英雄でもだ

728名無しさん:2015/09/04(金) 19:30:56 ID:P5w4XIQI
〜新規リーンのたのしい夏休み4〜

元気になった新規リーンは別のバラカから依頼された血の祝祭の妨害に挑戦する事にした。
パンパンと大きな手でプニプニのほっぺたを叩く新規リーン。気合を入れているようだ。とても可愛い。
「悪いヴァンピールなんてエリーンちゃんがやっつけてやるデス!」新兵らしい意気込みだ。

血の祝祭会場に潜入した新規リーンだったが、スキルが専用の神聖呪文に置き換わっている事に気付いた。
「フュュ...シ..シ?セーモン..ァーィ…エリーンちゃんは強いデスから言葉は不要デス!腕っ節で勝負デス!フンギョ!(`*´)」
長い指を頭に当てて考えたが、どういうスキルなのかイマイチ理解出来なかった。割と脳筋タイプらしい。

「ョーゥ!フェー!ハッ!チッ!」(バンバンバン!)スキルの確認も程々に、新規リーンは扉を壊し始めた。
大袈裟に振りかぶって断罪スキルを発動する新規リーン。まさに全力投球といった感じだ。

あっという間に扉が壊れ、怪しい儀式を行っているヴァンピール一味が姿を現した。数に圧倒される新規リーン。
「ダダ..大丈夫デス!エリーンちゃんはもうLv58なんデスよ!強いんデスから!フェーフェー!!」
本当は怖いくせに強がってみせる新規リーンの姿はとても可愛い。膝が震えている。

へっぴり腰の新規リーンは部屋の中に入ろうとせず、少し離れた場所からヴァンピール達の様子を窺う。
何とか自分を奮い立たせようとスキルを発動させた。神聖呪文:衝撃である。

「フィッ!(ッボポフゥィッ!!)…ァーィ..ンーフ..ンーッ///」スキルを発動させたつもりがうっかりオナラをしてしまう新規リーン。
恥ずかしそうに大きな手で顔を覆う。プリプリのお尻から噴射されたオナラは中々の風圧だ。
ベテランの屁リーンになるとオナラで敵の移動速度を減少させたり、後方へ跳躍する事も出来るらしい。
それにしても臭い。どんな食生活をしているのか。スロースの排泄物といい勝負だ。

「クン..クンクン...ミャァ///」自分のオナラの臭いを嗅いで何故か惚けた表情を浮かべている。
スロースの排泄物にはあれだけ嫌悪感を示していたのに、自分のオナラの臭いは好きみたいだ。
新規リーンは屁リーンとして十分な素質を持ち合わせていると言っていいだろう。

臭いを堪能した新規リーンは再度へっぴり腰になってヴァンピール達の様子を窺う。
「ヨーゥ!!」スキルが届く最大射程まで距離をとると大きく振りかぶり、神聖呪文:変異を発動させた。

今度は成功だ。部屋の入り口付近にいたヴァンピール警備兵がロングタスクへと変異した!
部屋の中にいたヴァンピール達も仲間の異変に気付いたが、興奮状態のロングタスクに以前の記憶はない。
ヴァンピール達目掛けて突進するロングタスク。これにはヴァンピール達も大パニックだ。

「キャハハハハハッ!ンフ//ァィ!ンーフー,アァン♪」この様子に新規リーンは大喜びだ。
跳ねたりポーズをとったり、いちいち大袈裟だ。ヴァンピール達相手でも媚びへつらう事を忘れない。とても可愛い。

――味を占めた新規リーンはCT毎に変異を使い、何体もロングタスクを出現させたのだった。

729名無しさん:2015/09/05(土) 03:14:25 ID:gGsx3RH2
あっ(察し)

730変態エリーン少佐代行:2015/09/05(土) 15:47:16 ID:indGZOHE
アサシンリパーン1

我が家には優秀なリパーンがいる
戦闘力もさることながらドラゴン種の彼女は非常に知性が高く、気品も満ちている
今日はそんな彼女にヴェリカのある高官の暗殺を依頼するのだ

コンコン
ドアがノックされリパーンが部屋に入ってくる
「お呼びでしょうか、マスター」
上品にお辞儀をしながら上目遣いでオレに問いかけるリパーン
これだけでオレの+15覚醒練武凱帝リトルマスターはフルチャージだ
「あぁ、ヴェリカの高官Sを暗殺してきて欲しい」
クスッっと軽く微笑みながらリパーンは
「お安い御用ですわ、マイマスター」
と快諾する
「そうそう、暗殺任務用の制服を準備しておいたからそれに着替えてくれ」
そういいながらオレはアサシンアバター(スパッツ)をリパーンに手渡す
「まぁ!素敵な衣装!」
目を輝かせながらアサシンアバターを見つめるリパーン
よく見ると尻尾をぶんぶん振っている
可愛い・・・可愛い・・・!
「では早速着替えてもらえるかな?ここで」
とお願いをしてみる
「え?」
すると彼女は顔を真っ赤にしながら
「で、でも・・・その、は、恥ずかしいデスわ」
あぁもうかわいい!
「大丈夫だ、ここにはオレと君しかいない」
「ぅ〜・・・わ、わかりましたわ」
っしゃあああああああああ!!!
オレは立ち上がり思わずガッツポーズをする
「でも、やっぱり恥ずかしいのでせめて後ろを向いていてくださいませんか?」
「ふむぅ・・・仕方がないな」
そういってオレは椅子に座り彼女に背を向けた
実は見えにくいが窓に映って彼女の様子は見えているのだが・・・w
スル・・・スルスル・・・シュッ・・・
後ろから衣擦れの音が聞こえる窓の反射ではよく見えないがこれはこれで・・・!
スッ・・・ヌチャ・・・シュルッ・・・
小さめの布を脱いだ音が聞こえる
間違いなくおぱんつだろう
うぅ・・・たまらんっ!
「着替えましたわ」
彼女の声に振り向くそこにはこの世で最高に可愛い小悪魔がいた
「うおおおおおおおおおおリパーン!!!うおおおおおお!!!!」
思わずリパーンを抱きかかえベッドへダイブする
「キャッ!ま、マスター?」
咄嗟のことに困惑した顔でオレを見つめるリパーン
「すまない、君があまりにも可愛いのでオレの心がイモータルバーサーカーした」
そういうと彼女は一瞬キョトンとしたが頬を赤らめながら妖艶な笑顔で
「うふふ・・・うれしいデスわ、でもそれは任務成功のご褒美にしていただけないでしょうか」
オレもうなずく
「無事に帰ってきてくれよ」
不敵な笑みを浮かべ答えるリパーン
「仰せのままに・・・」
そして彼女は優雅にオレの部屋を出て行った
彼女なら難なく任務をこなし帰還してくれるだろう
帰ってきたら・・・ぐへへへへへ

731名無しさん:2015/09/05(土) 16:04:50 ID:Bs30GIYk
これは失敗するフラグがビンビンですわ

732名無しさん:2015/09/05(土) 16:11:17 ID:zcj6Iqx6
その惨めな+10アケロンリトルマスターしまえよ

733名無しさん:2015/09/05(土) 17:57:46 ID:P5w4XIQI
いいですね〜妖艶知的リパーン!うちのリパーンは鼻ほじりながら草むしりしてます。

734変態エリーン少佐代行:2015/09/05(土) 18:54:08 ID:indGZOHE
アサシンリパーン2

夜も更け虫たちも眠りについた頃、オレの部屋にゴトンという何かが倒れる音がして目が覚めた
リパーンだろうか
「リパーン?帰ってきたのかね?」
だが、返事がない
部屋に明かりを灯すと部屋の入り口で血まみれになっているリパーンが倒れていた!
「おいっ!リパーン!しっかりしろ!リパーン!」
オレはすぐさま駆けつけリパーンを抱き起こす
「ぅ・・・うぅ・・・」
よく見ると下腹部に鋭利な刃物で貫かれたような傷がある
これは・・・ディセクト・・・いや、コンバットブローか?
股間は失禁してしまったのかびしょびしょに濡れてアンモニア臭が漂っている(芳しい!)
とにかくすぐに治療が必要だ
オレは館に在野のエレーンとプリーンを呼び出し治療にあたらせた

数日後、彼女の意識が戻ったとのことで部屋を訪れた
「あっ・・・」
オレの顔を見ると一瞬ほっとしたような表情を浮かべるリパーン
オレは人払いをし部屋はオレとリパーンだけになった
「マスター・・・申し訳ありません。任務は失敗しました・・・」
うなだれるリパーンの頭を優しく撫でる
「大丈夫だ、問題ない。しかし、君をここまで追い詰める奴がいるとはな」
何か思い出してしまったのか急にオレに抱きつき泣きじゃくるリパーン
「う、うわぁあああああん」
ドラゴン種の彼女は気高く、プライドも高い
初めての敗北が余程辛かったのだろうか・・・
目に涙をいっぱい浮かべながら懇願してくる
「お願いします!マスター、何でもしますから追い出さないでください!嫌いにならないでください!」
一体どうしたことか、彼女がここまで取り乱すとは
再び頭を撫でて落ち着かせる
「とにかく君が生きて帰ってきてくれてよかった。いまはゆっくり休んでくれ」
シュンとしている彼女の涙を拭い再び横にし眠らせた

数週間後、すっかり傷も癒えて朝から訓練に精を出すリパーンの姿があった
額に汗をかく彼女が飛鎌を振るうたびに珠のような汗の雫が飛び散る
こちらに気がつき駆け寄ってくるリパーン(可愛い!)
「おはようございます。マスター」
相変わらず上品なお辞儀をするリパーン
その上品な仕草とは対照的にツンと突きだされているいやらしわがままなお尻とふとももに魅了された
オレの+15覚醒練武凱帝リトルマスターがおっきする
けっして+10アケロンなんかではないぞ!
「すっかり良くなったようでよかったよ」
すべすべタオルを渡しながら頭を撫でようと近づくとリパーンが少し距離をとった
「どうしたのかね?」
とたずねると
「あ、あの・・・その・・・いま汗をかいていまして汗臭いですから・・・」
と顔を赤くしながらもじもじしている
「うおおおおおおおおおおリパーン!!!うおおおおおお!!!!」(2回目)
思わず(ry
「ま、マスター・・・ここじゃダメぇ!」
一心不乱にリパーンの汗臭をくんかくんかしていたらリパーンの手で顔をぐぃってやられた(可愛い!)
「では、寝室へ移動しようか」
そう言いながらオレはリパーンを抱え上げる
リパーンは頬を赤らめ、クスッっと微笑みながら
「さっき起きたばかりじゃないんデスの?」
としがみついてきた
もうたまらない!
オレは一気にアサルトダッシュで自室へとリパーンを連れ込んだのだった


その後、マスターはベッドの上でリパーンとPvPを繰り広げ30戦12勝18敗し搾り取られるのであった・・・



「クスッ・・・今夜は寝かせませんわ!」


おしまい

735名無しさん:2015/09/05(土) 19:15:37 ID:P5w4XIQI
乙です!忍者ヲリーンにやられた傷ですな。次は忍者ヲリーン視点の話かな?
展開が楽しみですね。ロック!ロック!
うちの草刈リーパーは草むしりの後、そうめん食べて寝ました。

736名無しさん:2015/09/05(土) 23:37:41 ID:zcj6Iqx6
そのしょっぼい+9エルカイアリトルマスター仕舞えよ

737変態エリーン少佐代行:2015/09/07(月) 00:13:08 ID:indGZOHE
忍者ヲリーン1

ウチには優秀なヲリーンがいる
普段は何を考えてるのか良くわからないような眠たそうな表情を浮かべているのだが
いざ戦闘になるとみんなの先陣を切り颯爽と戦場を駆け抜けてくれる
今回はヴェリカの高官Sの暗殺を依頼するつもりだ

コンコン
ドアをノックする音が聞こえる
「入ってくれ」
そう返事をすると
「もう後ろにいるですよ」
ヒィ;;いつの間に!
「お、おま、いつも言ってるだろ!気配を殺して真後ろに立つなって!」
そう注意をしたらヲリーンは首を少しかしげながら
「ご主人様は後ろががら空き・・・暗殺し放題?」
なんておっしゃってる
ヒィ;;何この幼女怖い
「そんな怖いこといってるとおやつ抜きだよ;д;!!」
必死に抗議するオレ
あれ、ていうかオレご主人様だぞ;;
「それは困ります。そんなことしたらぷんすこですよ。ところで何か用事ですか?用がないならお昼寝してきます」
そうだった、肝心なことをわすれるところだった・・・
「お前に今夜ヴェリカのSを暗殺してきて欲しい」
そう伝えるとヲリーンは表情を変えた
「島を生臭いとか言うあの人ですか・・・了解しました」
エリーンは自然と平和を愛する穏やかな種族だが中には熱い闘争本能を持つエリーンも多いという
特にいn・・・この狼種やドラゴン種のエリーンはその傾向が強い

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
いn・・・狼エリーンについては現在もさまざまな議論をされている
ミステリウム研究機関でもいまだにどちらかの結論は出ておらず
犬エリーン派と狼エリーン派での大論争が繰り広げられているとか
特に『わんこエリーンちゃんは狼エリーンちゃんなんだぞわんこエリーンちゃんのこと信じてやれよ派』と
『わんこエリーンちゃんはわんこエリーンに決まってるだろJK派』がたびたび衝突しているという
どうも裏で『お前らわんこエリーンちゃんがメスわんこエリーンちゃんになっちゃう薄い本見たくないのかよ派』
が煽動しているらしい
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「誇り高き狼エリーンの名にかけて必ず任務を果たすです」
そう言うヲリーンの目には普段からは想像もつかないような暗く熱い炎のような光がたぎっていた
「そうだ、暗殺任務用の制服を準備しておいた。着替えてから行くと良い」
オレはそう言うとヲリーンに桜花月影の服・雲と黒笠、狐の仮面を手渡した。
「狼なのに狐ですか・・・(==」
と微妙そうな表情を浮かべていたがどうやら気に入ってくれたらしく
「んっ・・・結構かわいいし良いかもしれないですね」
と微笑んでいた
こうやって見ると可愛いんだけどなぁ・・・怖いけど
夜になり忍者服姿に着替えたヲリーンが再び部屋にやってきた
「では、行って参ります」
狐の仮面の下の表情はうかがい知る事は出来ないが熱い闘志を感じる
「気をつけていけよ」
そう声を掛けると
「はっ!」
とだけ返事をしいつの間にか消えていた。

今夜は満月だが暗い雲が月を覆い始めていた
アルゴンがはびこり、あちこちで戦火が上がるこの時代を象徴しているようだ
きっといつか戦争のない平和な時代が来ればこんな想いはしなくてもすむのかもしれない
「すまんなぁ・・・」
オレは誰に言うとでもなくそう呟きヲリーンの帰還を待つことにした

738名無しさん:2015/09/07(月) 01:12:39 ID:P5w4XIQI
忍者ヲリーンキター!うちのイヌエリーンは何度教えてもトイレの場所を覚えてくれず、
そこら辺の草むらでしーしーしてしまうので困ってます。忍者ヲリーンは優秀ですね!

739名無しさん:2015/09/07(月) 03:15:35 ID:rnzkKidk
忍者ヲリーン可愛いじゃないか
しょんべりーんも続きはよ

740名無しさん:2015/09/07(月) 18:18:47 ID:P5w4XIQI
+9アカシャリトルマスターの続きを待ってから新規リーンのお話を投下しようと思ってます。

741名無しさん:2015/09/07(月) 21:31:32 ID:Xh./lWBQ
どんどんリトルマスターの等級が下がっていってて草

742変態エリーン少佐代行:2015/09/07(月) 23:09:24 ID:indGZOHE
もうやめたげてぇ;;
もうリトルマスターのLPは0よ!

743変態エリーン少佐代行:2015/09/07(月) 23:11:06 ID:indGZOHE
忍者ヲリーン2(R18?)

ヲリーンが部屋を出て行ってから数刻がたち辺りが寝静まった頃、コンコンと部屋をノックされた
「ヲリーンか」
こちらがそう言いながらドアのほうへ目を向けるとすでに目の前にヲリーンがいた
「うおっkねwろbくぃねbrwww」
相変わらず心臓に悪い奴だ
思わず椅子からずり落ちちゃったじゃないか;;
ヲリーンはいつものように小首をかしげながら
「何してるですか?」
とこちらをのぞきこんできた
動き回ったからなのか帯が少し緩んでいるらしく桜花月影の衣装がはだけその隙間から未成長の胸がちらりと見えた
普段戦場を駆け巡り、つい最近だって凶悪な力をつけて復活したキルガルをかじってきたヲリーン
アーマンやヒューマンの戦士も顔負けの戦果を上げているヲリーンだが素肌はきめ細やかな肌で
あちこち駆け回っている割には透き通るような色白の肌に薄桃色の小さな乳首がこんにちわしていた
こちらの視線に気がついたのかやや頬を赤く染めながらジト目で胸元を隠しながらこちらを睨んできた
「どこ見てるですか!ご主人様のエッチ!悪いヒューマンさん!」
ヒィ;;双剣突き出しながら怒らないでください;;
「あ、あぶないだろ!それから昼間も言ったが音もなく目の前に来るなって;;」
双剣をしまいながら頬をぷくーっと膨らませながらそっぽを向くヲリーン(可愛い)
「任務は成功しました。ギルバートさんとエルリオンさんも応援に駆けつけてくれたです」
こちらに向き直り報告をしてきた
「ほう、ギルバートが・・・あの坊やがねぇ。成長したもんだ」
過去にギルバートはオレの下でアルゴン戦線で共に戦ったことがある
あの頃はまだ新兵だったギルバートはその後めきめきと頭角を現しヴェリカ指令本部の参謀にまで登りつめた
感慨深いもんだと感傷に浸っているとヲリーンが急にオレのズボンをおろしはじめた
「おい、なにやってるんだ!」
オレは慌てて止めさせる
しかし、ヲリーンは熱を帯びた目でこちらを見上げながら
「任務成功のご褒美をください、ごしゅじんさまぁ」
とおねだりをしてきた。
このヲリーンは時々戦闘で熱くなったり血みどろの戦場から帰還すると発情してしまうようだった
「もう、体が熱くなって・・・ごしゅじんさまのが欲しいのですよ」
さっきは胸見られて恥ずかしがっていたくせに・・・
普段からは想像もつかないようなとろけ顔で
「ごしゅじんさま、はやくぅ・・・」
と待ちきれない様子だ
あのヲリーンがこのメス顔である興奮しないわけがない!
「うおぉおおおおおお!!!」

結局、朝まで夜通しヲリーンに搾り取られるマスターだった


次の日の朝、妙につやつやした顔のヲリーンと対照的にげっそりしたマスターを複数のギルド員が目撃したという・・・


「今日はどこへ行こうかな〜♪」


ヲリーン“は”今日も元気である


おしまい

744名無しさん:2015/09/07(月) 23:32:28 ID:P5w4XIQI
乙です!リトルマスターがギルバートの上司だったとは…なのにエリーンちゃんにタジタジw
戦闘があったり上位のエリーンちゃんが出てくる話もいいですね。
自分はどうしようもなくダメなエリーンちゃん専門なので、こういった話が書けるのが羨ましいです。

745名無しさん:2015/09/08(火) 00:51:35 ID:rSEJN1i6
血を見ると発情するエリーンいいよね

746名無しさん:2015/09/08(火) 20:41:08 ID:P5w4XIQI
〜新規リーンのたのしい夏休み5〜

「キャハハハハ!ンフフフ!ェーヘヘヘヘ(^q^)」部屋の前で笑い転げる新規リーン。ゴキゲンだ。

部屋の中はロングタスクが暴れ回っている。ゴルモゴルモ言っていたビスクドール達もワラワラとそこら中を駆け回っている。
これでは血の祝祭どころではない。妨害は大成功だ。ヴァンピール()血のww祝祭www

「エリーンちゃんの手にかかればこれくらいオチャノコサイサイデスぅ。ニーヒ(^ー^)」
さっきまでのへっぴり腰はどうしたのか、無い胸を張って威張り散らしている。アホ毛がヒョコヒョコ動く。
すぐ調子に乗るのもエリーンの特徴と言えるだろう。調和を愛する?とんでもない、お調子者の間違いだ。

あとは拉致された人質の解放をしながら一連の妨害工作を加えれば万事OK!ミッションコンプリートだ!
「ヒュー..ピヒー...ヒーヒューヒュー♪(^3^)」唇を尖らせて口笛を吹きながら余裕綽々で部屋に入る。吹けてないようだが…。

気が大きくなった新規リーンは調子に乗って血の祝祭の料理をつまみ食いしようとした。その時っ!――

(ドゴオォッ!!)「ォオォゥ!??!」(ガシャーーン!!)突然、とてつもない衝撃が新規リーンを襲った。ロングタスクの突進である。
料理が置かれたテーブルに身体を打ち付けられる新規リーン。つまみ食いどころか、顔中料理まみれだ。
フラフラしながらも体勢を整える。流石Lv58。だが、前歯が欠けてしまったようで少し間抜けだ。
わき腹を押さえて顔をしかめる。さっきの一撃で肋骨にもヒビが入ってしまったらしい。意外と脆い。

「ギィィ...!痛くないデス。エリーンちゃんは強いデ..スから。ンーィー…ダダ大丈夫デス」
兵士として訓練を積んでいるだけあって中々我慢強い。額の汗を拭いつつ平静を装おうとする。
非戦闘員のエリーンなら今頃はおしっこを漏らしてワーワー喚き散らしている事だろう。

とりあえずは人質の解放が最優先だ。わき腹を押さえつつ部屋の中央でうずくまっている人質に近づく。
既にヴァンピール達もこちらに気付いている。早く何とかしなければ。

…よし、何とか一人目の人質は無事に解放出来た。次の人質は一体何処にいるのだろうか。

(ドゴオォッ!!)「ォオゥゥ!!?(ベタァン!)…ハェ..ハッ...」ロングタスクだ。またもや不意をつかれてすっ飛ばされる新規リーン。
背中から床に叩きつけられて息が出来なくなっているようで、目を見開いたまま口をパクつかせている。

「カッ!…ハァッハッくらう…デス!ッフェ…ケホッゲホ!」エリーンとは思えない程の歪んだ表情で必死に抵抗を試みるが、
咳き込んでしまってスキルが発動出来ない。しかも、この期に及んでまだ変異スキルを使おうとしている。
バカの一つ覚えとはこの事である。ロングタスクを召喚し過ぎてこんな状況になったというのに。

(ドゴオォッ!!)(ビシ!バシビシビシ!バシビシッ!!)「ァ゛ア゛ァゥ!!...ォオオゥ!!..ァ゛ァア!!」
立て続けに別のロングタスクが突進してくる。追い討ちをかけるようにヴァンピール達も襲い掛かってきた。

もはや体勢を整えるどころの話ではない。サッカーボールのように新規リーンの小さな身体が跳ねる。
Lv58で、しかも安っぽい子供水着一丁の新規リーンにとっては相当なダメージだ。
いつの間にかモンシロチョウの羽や頭のひまわりは毟り取られ、ヴァンピール達に踏みつけられていた。

「ォオゥァ!!ミャヘェ〜ェリィィ…ッンちゃのひまわりさんとオッベゥァ!!羽さんァ゛アア!!やめるデスォボゲェ!!((;>o<;))」

策士策に溺れるとはこの事だろうか。調子に乗って変異させたロングタスクが次から次へと新規リーンを撥ねる。
転倒してる所をビスクドールやヴァンピール紳士淑女、警備犬が容赦なく襲い掛かった。

747名無しさん:2015/09/09(水) 07:07:57 ID:Qg.3jr1c
やはりこうなったか……バラカさん早く来て!!

748名無しさん:2015/09/10(木) 17:33:35 ID:P5w4XIQI
〜新規リーンのたのしい夏休み6〜

「ォオァ!」「アァ゛ゥッ!」「オ゛ァァ!!」「ヒッ!ヘーェ!!」「ァア゛ィ!!」「ッペ!ミヤァァ!!」
新規リーンの絶叫が血の祝祭を彩る。形勢逆転だ。蹴鞠のようにあっちこっちにすっ飛ばされている。

既に子供水着はボロボロで未成熟なおっぱいが丸出しになっていた。せっかくの水着が台無しだ。
水着おパンツもお尻に食い込んでプリプリのお尻が丸見えだ。だが、恥らう余裕などない。そこら中傷だらけだ。
右腕と右足は骨折しているようで力無くプラプラしているし、左足の膝からは骨が露出していた。

裂傷も酷く、背中の大部分の皮膚がめくれ上がって真っ赤になっていた。
警備犬達は新規リーンをすっかりおもちゃ扱いしてるようで、あらゆる所に噛み付いている。
右側の乳首は警備犬によって執拗に舐め回された後、噛み千切られた。

ケモ耳やしっぽにも容赦なく噛み付き、首を振る警備犬達。その度に悲鳴をあげる新規リーン。
このままでは引き千切られてしまいそうだ。必死に抵抗するが思うように動けない。
個人差はあるが、エリーンはケモ耳やしっぽに大ダメージを受けると、絶命してしまう事もあるらしい。

顔面はヴァンピール紳士の回し蹴りによってボコボコだ。出来の悪いジャガイモのようになっている。
ビーチ祭りに参加していた頃とはまるで別人だ。ただでさえ大きな顔が腫れ上がって更に大きくなっていた。
鼻血はダラダラと垂れているし、前歯のほとんどが折れて口内は血で真っ赤だ。
アホ毛はかろうじて無事のようだが、殴られる度にビクビクと反応を見せる。神経が通っているのだろうか。

(ドゴシッ!ドッッ!)「(ビチリチィィッ!!)ンギョォォォオオオオァァアア!!!!」またもやロングタスクの突進だ。すっ飛ばされる新規リーン。
その弾みで警備犬が噛み付いていたケモ耳としっぽが千切れてしまった。
警備犬達は早速ケモ耳としっぽを咀嚼するが、口に合わなかったのかすぐに吐き出し、前足で踏みつけた。
しっぽは少し噛み千切られた程度で済んだが、ケモ耳は根元からやられていた。

「ギョァァギョァ!ギョァァァア!!!エリチャ、エチャ,,エリーチャノ!カーワィカワイーミミミミミガァァ!ァァア゛ァア゛!!ァーベェヘ!ヘベベェッゲエ!!」
幸い?絶命には至らなかったようだが、ダメージは大きかった。今までに無いくらいの絶叫が響く。
肉体的なダメージは勿論だが、精神的なダメージの方が大きいようだ。ケモ耳のないエリーンなんて…。
エリーンとしての尊厳を、アイデンティティを丸ごと持っていかれたような屈辱感が心をかき乱す。

うつ伏せでのた打ち回る新規リーンに追い討ちをかけるように、警備犬が新規リーンの水着おパンツを引き裂く。
遂に丸裸にされてしまった新規リーン。ケモ耳も奪われ、これ以上何をするというのか…。

警備犬はヨダレを垂らしながら新規リーンのお尻のニオイを嗅ぐ。変態犬め、羨ましい。
すると、警備犬は新規リーンに覆い被さり腰を動かし始めた。
「フンギョォォァアアアアア!!ォオウォオゥギョォォォ!!!」再び新規リーンの絶叫が祝祭会場にこだまする。
そう、警備犬は新規リーンと交尾を始めたのだ。警備犬が腰を振る度に傷だらけのお尻がプルプルと揺れる。

一張羅の水着も破かれ、オシャレアイテムも踏みつけられ、身体を傷つけられ、ケモ耳やしっぽも千切られ、
挙句の果てに純潔まで奪われてしまった新規リーン。まさに絶望である。どうしてこうなった。

749名無しさん:2015/09/10(木) 18:14:17 ID:jJMhD7G6
ゴルモ!ゴルモ!ゴルモ!ゴルモ!

750名無しさん:2015/09/11(金) 15:14:54 ID:XUphzqhc
肉○器endもいいなと思ってしまった。

751名無しさん:2015/09/11(金) 16:06:47 ID:xzAoeoEg
煉武杖バラカプリ早く来てくれー!

752名無しさん:2015/09/11(金) 16:45:13 ID:LRgedjzA
やったぜ。

753名無しさん:2015/09/12(土) 18:46:37 ID:P5w4XIQI
〜新規リーンのたのしい夏休み7〜

――視界が悪い…心臓の鼓動がやたらと大きく聞こえる。そう、新規リーンのHPは残り僅かになっていた。
強引に貫かれた未熟なお股からは汚らわしい性の痕跡が流れ出ていた。警備犬は意外と早かった。

だが、これで終わったわけではない。ぐったりした新規リーンを勢い良くすっ飛ばすロングタスク。
後を追うようにヴァンピール達が暴行を加える。素晴らしい連携プレイだ。

「ギョェ!」(ガゴォン!ボテテッ)新規リーンがすっ飛ばされた先は、二人目の人質が捕らえられている牢屋の中だった。
使い古されたグレーインナーのようにベロベロのズタボロとは言え、流石はLv58の兵士。
牢屋の入り口を大きな頭で破壊するとは。中身は空っぽの癖に石頭だ。とても可愛い。

「ひえええ!!」悲鳴を上げる人質。無理もない、牢屋の中で一部始終を見ていたのだ。
意気揚々と助けに来たと思ったらヴァンピール達によってお手玉にされ、犬畜生にレイプされた丸裸の中古リーン。
そんな役立たずのズタボロ中古リーンがロングタスクや沢山のヴァンピール達を連れて牢屋にすっ飛んできたのだ。
迷惑以外の何ものでもない。むしろ自分の死期を早める原因を作った死神中古クソエリーンだ。

「ゴルモゴルモ」「ブヒブヒッ」ロングタスクとヴァンピール達が中古クソエリーンの後を追って牢屋に近づいてきた。
こんな狭い牢屋の中であんな連中に暴れられたらたまったもんじゃない。本当に死んでしまう。
入り口を破壊してくれた事だけは、そこで倒れているボロ雑巾中古クソエリーンに感謝しよう。
そう思った人質は今のうちに牢屋からダッシュで抜け出そうとした。

(パシッ)…牢屋から出ようとした人質の足が止まる。…動かない!驚いた人質が振り返るとそこには…、

754名無しさん:2015/09/12(土) 19:51:50 ID:xzAoeoEg
ゴクリ

755名無しさん:2015/09/14(月) 02:16:15 ID:P5w4XIQI
〜新規リーンのたのしい夏休みEND〜

(パシッ)…牢屋から出ようとした人質の足が止まる。…動かない!驚いた人質が振り返るとそこには…なんと!
頭から血を流した全裸の瀕死中古クソエリーンが口をパクパクさせながら人質の足首を大きな左手で掴んでいた。

「…ダ..ダズゲ..ダズゲデ…デス...ダスゲ…」実に惨めで醜い姿だ。これが砂糖入り麦茶を飲んでいたエリーンか?
助けにきたはずが逆に助けを求める事になるとは。Lv58が聞いて呆れる。とても可愛い。

だが、こんな瀕死中古クソエリーンを連れて逃げるなんて事はただの村民である人質には無理だ。
敵はすぐそこまで迫っている。タゲはそこで倒れている瀕死中古クソエリーンに向いているのだから、
足首を掴む大きな左手さえ振り解いてしまえば人質は逃げ切れるだろう。

「わああああ!!!」(ドゥクシ!ドゥクシ!!ドゥクシ!!)「ォゥ!..ォッ!...ベッ!」
掴まれていない方の足で何度も何度も瀕死中古クソエリーンの顔面を蹴る人質。

「ダズゲ..グフ!…オイデ..ガナイデ.グボェ!…ヤメデ..ダスゲデェ...」(ドゥクシ!ドゥクシ!ドゥクシ!!)
眼窩底骨折で眼球は陥没し、鼻も折れてフニャフニャだ。顔中腫れて大きく膨れ上がっている。
それでも尚、人質の足首を掴んだまま離そうとせず、必死に助けを請うている。
実にしぶといエリーンだ。これが連合兵士の底力なのか。非戦闘員のエリーンならとっくに絶命している。

「離せ!離せ!離せええええ!」(ドゥガ!ドゴッ!ズブシッ!ズクッズクッ!!)「コェ!..ギョヘー!!ッッ...ェ!」
牢屋の入り口を破壊した際に負った頭の傷を集中的に狙って蹴り続ける人質。慈悲もない。
つま先やかかとを使って傷口を掘削していく。蹴る度に傷口から血が飛び散る。
既に瀕死中古クソエリーンの顔面は血まみれで熟れ過ぎたトマトのようになっている。

反応も鈍くなってきたので、トドメに渾身の一撃を食らわせる。

「うおおお!!フンッ!!」(ドグシャァッッ!!!)「…ーィ……」(スルッ)…掴まれた足首から手が解ける。
すぐさま牢屋から駆け出す人質。間一髪!何とか脱出成功だ。


…完全遂行とは言えないが、人質二名の命を救う事には成功した中古クソエリーン、もとい新規リーン。
表向きは殉職という形で弔われたわけだが…。

その後も血の祝祭は毎日のように執り行われ、
毎日のように妨害され続けたが、新規リーンの遺体が発見される事はなかった。

―季節は移り変わり、アルボレアにも秋が訪れようとしていた。
だが、解放された人質の足首には今もまだ大きな左手の痕がくっきりと残っており、消える気配がないという。

新規リーンは夏に取り残されたまま、揺らめく陽炎と共に彷徨い続けているのかもしれない。

おしまい。

756名無しさん:2015/09/14(月) 02:40:30 ID:P5w4XIQI
これで新規リーンのほのぼのとした夏休みの妄想はおしまいです。ありがとうございました。
迷子リーンと新規リーンが可愛くて、この夏に書こうと思ったメインの妄想がまだまとまってませんw
その辺はいつになるかわかりませんが、また何か書いた時は暇潰しにでも読んでくれたら嬉しいです。

757名無しさん:2015/09/14(月) 03:25:36 ID:brz8DnaU
相も変わらずしょんべりーんさんはすげぇな
おつおつ(^^)

758名無しさん:2015/09/14(月) 13:04:39 ID:B.qRDVIU
>>714からグロホラー展開になるのは流石に予想出来なかったんだよなぁ

759名無しさん:2015/09/14(月) 13:05:25 ID:R8bAGfr.
中古クソエリーンとか酷過ぎて草

760変態エリーン少佐代行:2015/09/14(月) 20:18:05 ID:indGZOHE
>>756
ほのぼの・・・ほのぼの!?
もしかしたら・・・血の祝祭会場にある料理は、この新規リーンの肉かもしれないね・・・

761名無しさん:2015/09/17(木) 17:59:53 ID:VPcdAmg.
乙!モチベを保ち続けられるエリーン愛に敬服
新規リーンはヴァンピールになっちゃったのかもよ 悪霊ですわ

762名無しさん:2015/09/23(水) 20:01:25 ID:hQ0DtnbI
来年の祝祭で牢屋の中の奴見たらこの話思い出しそうだ…

763名無しさん:2015/09/30(水) 18:32:15 ID:P5w4XIQI
ドヤ顔でファイターに喧嘩を売って返り討ちにされるエリーンちゃんの妄想などをしてますが、
ここで豊穣祭ネタをいくつか投下させてください。ァーィ!

764名無しさん:2015/09/30(水) 18:32:52 ID:P5w4XIQI
〜豊穣祭と色々なエリーン「パンピリーンとコックリーン編」〜

太陽の祝祭での疲労が残る中、豊穣祭が始まった。今年もアルボレア全土から色々なエリーンがやってくる。
非戦闘員の一般エリーン、通称パンピリーンがご主人様やお友達のエリーンと一緒に仲良く祭りを楽しんでいる。
ある意味、彼女達は一番幸せな暮らしをしていると言っていいだろう。
兵士として駆り出されるわけでもなく、貧困に苦しむわけでもない。毎日がハッピーエブリデイだ。
今日も豊穣祭スタンプを集めつつ、様々なコンテンツを練り歩いている。

お料理体験コーナーではそんなパンピリーン達が三角巾を被り、ファッション感覚で参加していた。

パンピリーンA「エリーンちゃんは"じょしりょく"が高いデスからお料理だってそつなくこなしちゃうデス!」
パンピリーンB「(ガシャァァン!!)オォァッ?!…またお皿割っちゃったデス。エリーンちゃんオッチョコチョイデス、テヘペロ^q^」
コックリーン「皆さゃんー、これから皆さゃんが作るのはポテートサラダデスョ。とっても簡単デスからダイジョブ!」
パンピリーンC「野菜は嫌いデスから捨てるデスし、マズいお料理はクソポポリのエサにでもするとイイデス。」
バンピリーンD「いったぁぃ!エリーンちゃん、包丁で指を切っちゃったデスぅ。誰かチュパチュパしてぇ〜(チラッ」
コックリーン「(パンパンと大きな手を叩いて)アーィ!よく聞くデスョ、まずはジャガイモを茹でるデスョ。」

中々カオスな状況だ。誰一人として小柄なコックリーンの話など聞いていない。
このコックリーン、元は貧乏未就学エリーンだったが、今では料理長の右腕として活躍しているとか。
今年の豊穣祭ではお料理体験コーナーの講師を任される事になった。未就学エリーンの大出世だ。
まだまだ変な訛りはあるものの、言葉も一応はそれらしく喋る事が出来ている。努力したのだろう。
大き目のコック帽がよく似合っている。それに比べてパンピリーンはこの体たらく。平和ボケしているのだ。

皿は割る、鍋はひっくり返す、つまみ食いはする、どさくさに紛れてオナラをする。
挙句の果てには調理台の上に乗って踊り出す…本当にお料理をする気などあるのだろうか。

彼女達は貧乏も飢えも、生で齧るカボチャの硬さも知らない。幸せに慣れ過ぎている。
それでもコックリーンは一生懸命且つ丁寧にお料理の楽しさ、大切さをパンピリーンに話し始めた。
碌に食べられなかったあの頃、優しいバラカがくれた魔法の言葉と甘いお菓子。救いの味、言葉。
今でも辛い時は心の中でこう呟く「トリックォァトリート…」と。そうすると元気が湧いてくるのだ。

――最初は誰もコックリーンの話など聞いていなかったが、次第に耳を傾けるようになっていった。

「大切な誰かへ、大好きな人へ、ココロをこめて作ったお料理。それはとてーもステキなギフトデスヨ。
皆さゃんにもきっといるはずデスョ。大切な人が。感謝の気持ちを贈りたい人が。身近にいるかもデスョ?
コックリーンがお手伝いしますから、ココロのこもったポテートサラダ、作るデスョ♪」

立派になったものだ。小柄なコックリーンが何だか大きく見える。バラカの願いはちゃんと開花したのだ。

パンピリーンB「....うちのご主人様に作ってみようかな…デス、テヘペロ^q^」
パンピリーンA「しょうがないデスね〜、エリーンちゃんが腕をふるってあげるデス」
パンピリーンCD「エリーンちゃんも作るデスー!!」

…その後、パンピリーン達は無事にポテトサラダを完成させ、それぞれの大切な人の元へと帰っていった。
パンピリーン達を見送るコックリーンの表情はとても優しく大らかな笑顔だった。あの日のバラカのように。

おしまい。

765名無しさん:2015/10/01(木) 19:29:23 ID:hQ0DtnbI
豊穣祭こなしながらコックリーン思い出してたらきたぁぁあああ
1年前がよみがえる!えらくなったんだねぇ(´;ω;`)ブワッ

766名無しさん:2015/10/02(金) 09:39:58 ID:IlpiHJ7Q
コックリーンめっちゃ成長してる!感動したわ バラカ先生は偉大

767名無しさん:2015/10/03(土) 01:20:39 ID:rSEJN1i6
>>764
優しい世界

768名無しさん:2015/10/03(土) 08:35:06 ID:P5w4XIQI
〜豊穣祭と色々なエリーン「貧乏飼いエリーンと貧乏野良エリーン編」〜

試食コーナーも豊穣祭の目玉の一つだが、ここは更にカオスな状況になっていた。
試食?無料?となれば押し寄せてくるのが貧乏エリーン集団だ。
保護者付きの貧乏飼いエリーンはまだ幾らかマシだが、貧乏野良エリーンのタチの悪さはハンパない。
なんと豊穣祭開催数日前から周辺をうろつき、食材を盗んだり畑を荒らしたりしていたそうだ。

本来ならおいしそうな匂いが漂う試食コーナーだが、貧乏エリーン集団がいると悪臭の方が際立つ。
汗臭さと獣臭さと、貧乏臭さが入り混じった何ともいえない饐えた臭いが辺りを覆っていく。
並ぶという概念もないらしく、試食が開始されるや否や我先にと押し寄せ食べ物を要求する貧乏エリーン。

パンピリーンは見栄を張ってブロッコリースープなどを試食して女子力()の高さをアピールしそうだが、
貧乏エリーン達はそんなくだらない見栄よりも飢えをどうにかするのが最優先だ。とにかく肉だ。
特に人気が高いのはやはりカイアトール伝統BBQだ。痩せこけた貧乏エリーンが何十人も束になっている。
貧乏飼いエリーンも貧乏野良エリーンも目先の食事で頭がいっぱいだ。
みんな自分の事しか考えていないので、押したり倒したりするのは当たり前でBBAのバーゲンセール状態だ。

何匹かは波に飲まれて集団の下敷きになっていた。弱い貧乏エリーンは容赦なく淘汰される。
貧乏エリーン達の小さな足で踏みつけられ、血を流す姿はまるでワイン作りの葡萄のようだ。

見たところ、既に命を落としている貧乏エリーンもいるようだ。しっぽがぺしゃんこで目を開けたまま動かない。
食事まであと一歩の所で餓死してしまった貧乏エリーンは波に揺らめく海草のように群れの中で漂っている。
ケモ耳を齧られて錯乱状態になっている貧乏エリーンもいた。試食コーナーとは言え、彼女達にとっては戦場だ。
脱落組の多くは貧乏飼いエリーンだった。やはり戦闘力は貧乏野良エリーンの方が高いらしい。

試食コーナー担当の料理人も恐怖ですくみ上がっている。無理もない、目の前で死者が出ているのだ。
池の中で口を開けて群がる鯉のように、汚い貧乏エリーンが大きな口を開けて食べ物をねだってくる。
「ンギョァ!」「ペーペーショォ!ショォ!」「ンー!ンー!」「ホァー!テァー!」「ティーヤァァァ!!!」「ザァァッ!ン゛ンンン!!!」
うるさくてたまらない。言葉の意味?そんなのは知らないが言っている事はわかる。"早く食べ物をよこせ"だ。
可愛らしく「おひとつくださいな」くらい言って欲しいものだ。…まず無理だが。

命を落とした貧乏飼いエリーンを群れの中から引きずり出す保護者達。彼らもまた酷い身なりをしている。
格差社会、長引く戦争、苦しい思いをするのはいつだって下層市民なのだ。エリーン1匹養うのも大変だ。

しっぽがぺしゃんこになった貧乏飼いエリーンの死体を抱きかかえて泣きじゃくる保護者。愛していたのだろう。
一方、餓死した貧乏飼いエリーンの保護者はシケモクを口に咥え、どこか安心したような表情を浮かべていた。

そんな様子を冷めた目で見つめる貧乏野良エリーン。彼女達に保護者はいない。
彼女達が死んだところで、泣いてくれる人も弔ってくれる人もいない。孤独な存在なのだ。
冷めた目の奥にはどんな感情が潜んでいるのか、、それは彼女達、貧乏野良エリーンにしかわからない。

おしまい。

769名無しさん:2015/10/05(月) 10:30:40 ID:Bxp5NSUo
コック帽が大きくて転んでた去年とコック帽が似合うようになった今年
和ませてからの暗い話…落差が

770名無しさん:2015/10/05(月) 21:56:57 ID:P5w4XIQI
〜豊穣祭と色々なエリーン「覚醒ジンギスリーンと幼い貧乏えりーん編」〜

ようやく試食にありつけた貧乏ヒツジエリーンはあろうことかジンギスカンを夢中で頬張っている。
本人は何の肉かわかっていないようだが、禁断の味を覚えてしまった貧乏ヒツジエリーンはもう止まらない。
ジンギスリーンとして覚醒してしまったのだ。普段はおっとりした性格で有名なヒツジエリーンだが、
飢え+禁断の味がもたらす効果は抜群だった。今の貧乏ヒツジエリーンに以前の面影はない。

覚醒ジンギスリーンの血走った瞳は既にここではない何処かを見ているようで、ピントが合っていない。
口の中いっぱいにジンギスカンを頬張り、クッチャニッチャと音を立てて咀嚼している。クチャラーだ。
濃厚なソースとジンギスカンの肉汁が口内で混じり合い、一層食欲を掻き立てる。

しかし、所詮は試食。満足出来る程の量ではない。最後の一口を飲み込んだ瞬間から、次が欲しくなる衝動。
試食の皿を何度も何度も舐める覚醒ジンギスリーン。足りない、まだまだちっとも足りない。
「…ンメェ..メェーー...ンメ゛ェェェァァァァ!!!(ダダダダダッ」絶叫と共に再び試食コーナーの群れに飛び込んでいく。

「メェ!メヘェ!!ヘンメヘンメ!!メェエエ!!ヘメヘェ!!」裏返った声で"もっとよこせ"と強く要求する覚醒ジンギスリーン。
他にも禁断の味を知ってしまった覚醒ジンギスリーンが何匹も凄い剣幕でおかわりを要求してくる。
まるで羊の皮を被った狼だ。細い首筋に幾つも血管を浮かび上がらせ、出せる限りの声を出してアピールする。
自分よりも体格のいい貧乏ドラリーンや貧乏イヌエリーンを蹴散らしていく。物凄い迫力だ。
蹴散らされた貧乏ドラリーンは衝撃で片方の角が折れてしまい、泡を吹いてガクガクと痙攣していた。

また、この試食戦争に飛び込めずにいる貧乏飼いエリーンも少なからずいた。
薄幸そうな保護者の後ろにべったりと張り付き、目に涙を溜めて指をしゃぶっている。
まだまだ幼いようで、他の貧乏エリーンと比べると身長も随分低かった。
お口はとても小さいのに指はエリーンサイズなので中々倒錯的な指しゃぶりだ。
こんな幼い貧乏えりーんがあの群れに飛び込んでいったら間違いなく死んでしまうだろう。

「…だ、誰かこの子に、tあ・・食べ物を、食べ物を恵んでやってくれないだろうか…」
薄幸そうな保護者は小声で周囲に呼びかけるが、貧乏エリーン達がやかましすぎてちっとも聞こえない。
こんな様子では貧乏になるのも仕方がない。何故エリーンを育てようと思ったのか。
幼い貧乏えりーんはゲジゲジの眉をハの字にして"もう帰ろう"と保護者の汚れたズボンを引っ張る。
幼いながらにして自らが置かれた状況というものをよくわかっているようだ。

ここに二人の居場所などない。戦う気がないのならば去るしかないのだ。
薄幸そうな保護者と幼い貧乏えりーんはお腹をグーグーと鳴らしながら祭りを後にした。

おしまい。

771名無しさん:2015/10/05(月) 23:08:46 ID:rSEJN1i6
悲しい世界

772名無しさん:2015/10/07(水) 23:32:06 ID:P5w4XIQI
豊穣祭ネタが途中だけど、思いついたので投下します。

〜翼を手に入れたエリーン〜

ファイター実装と同時に翼ガチャが登場した。お知らせページでは翼をつけたエリーンがこちらを見ている。
早速、神々しい翼を手に入れたエリーンはわざとらしいポーズをとってあちこちで自慢していたが、
ナイトメアウィングをつけたエリーンは"それがどーしたデス"といった表情で全く動じなかった。
それが気に食わなかったのか、はたまた翼を手に入れて気が大きくなっているのか、
プチエンジェルの羽をつけたエリーンを見つけるとニヤリとほくそ笑み、イジメ始めた。

翼エリーン「おもちゃみたいな羽デスね〜wwこんな羽はこうしてやるデス!フェーハッ!!(バキバキッ」
プチエンジェリーン「ショォォ?!!?何するデス!エリーンちゃんの羽さんが!エリーンちゃんは天使さんなのに!」

プチエンジェリーンの羽をもぎ取って破壊する翼エリーン。とんでもない極悪エリーンだ。

翼エリーン「キャハハハハ天使wwwおもちゃの羽で天使wwキャハハぽんぽんが痛いですw笑いが止まらないデスww」
プチエンジェリーン「…フェ…フェゥェァァ...ァァウァェァ!!ァアゥェァ!!ァア!フェェァァァ><」
翼エリーン「ププッ泣いちゃったデスwおもちゃの羽をつけるようなエリーンはやっぱりおこちゃまなんデスww」

腰に手を当てて高笑いする翼エリーン。その場に跪き、泣く事しか出来ないプチエンジェリーン。
その様子をガクガクと震えながら見ているエリーンがいた。背中にはモンシロチョウの羽がついている。
自分も羽をもぎ取られてしまうのではないかという恐怖。思わず鼻水が垂れる。

翼エリーン「ププw虫の羽をつけたエリーンがいるデス。虫ケラリーンは外灯にでもたかってろデス!キャハハww」
モンシロリーン「ゥェ...ァェェェ…ズズゥ..ズズーッ(鼻水」
翼エリーン「…鼻水垂らして汚い虫ケラリーンデスね。鱗粉が飛ぶからあっち行けデス!スプレーするデスよ!」
モンシロリーン「フェ、、フェァァ〜〜!!(トテトテットテ!ッドテンッ)ンギュォ!…フェ、フェェェェ(トテトテテ」
翼エリーン「どんくさwこれだから虫ケラリーンは困るんデスwそれに比べてエリーンちゃんは女神デス!^^」

恐怖で足がもつれて転んでしまうモンシロリーン。それでも情けない声を上げて必死に逃げていく。
腰に手を当てて悦に浸る翼エリーン。どうやら自分を女神だと思い込んでいるようだ。

翼エリーン「キャハハハwwエリーンちゃんにひれ伏すがいいデス!セレン?ヴェリック?エリーヌ?キャハハハハハ^^」

まるで終末を知らせるラッパのように響き渡る翼エリーンの高笑い。実に不愉快だ。
それと同時に空には真っ白な翼をつけたエリーンがたくさん飛んでいた。

ケル粉終了に伴い、役目を終えたジャンピングエレーンが空へと還っていくのだ。
皆、酷くやつれていて、瞳には輝き一つなかったが、何処か穏やかな表情を浮かべていた。

右も左もわからないままLvを上げさせられ、毎日毎日ケルばかりやらされ…粉、粉…粉粉粉こなこなこな…。
そんな日々に終わりを告げる日がやってきたのだ。今までありがとうエレーン。さよならエレーン。安らかに。

おしまい。

773名無しさん:2015/10/08(木) 18:56:23 ID:hQ0DtnbI
かわいそうに…こんな翼エリーンには制裁が似合うとおもうの
次回シバかれて翼がもぎ取られることに期待

774名無しさん:2015/10/09(金) 01:53:16 ID:qtmkZ3b2
ネタ早いwこれはクソエリーンですわ…ぶっ飛ばしたい
エレーンワロタw成仏してね…南無

775名無しさん:2015/10/09(金) 02:27:36 ID:mTjQ.K0k
おとといまで毎日構ってくれたご主人様があの日を境に全く見向きをしてくれなくなり泣き続けるエレーンちゃん

776名無しさん:2015/10/10(土) 22:25:12 ID:P5w4XIQI
豊穣祭ネタの続きです。

〜豊穣祭と色々なエリーン「わがまま貧乏飼いエリーンと保護者編1」〜

食堂の前で貧乏飼いエリーンがボサボサの髪を掻き毟りながら喚いている。フケがポロポロと粉雪のように落ちて汚い。
まだ小さいキツネエリーンのようだが、頭の至る所からアホ毛が飛び出ている。きっと物凄くアホなのだろう。
苛ついた様子の保護者がこれまたボサボサのしっぽを引っ張ってこの場から連れ出そうとしている。

貧乏飼いエリーン「ォヒョォ?!ッ!テイャーァ!!(テシッテシッ)..フンス!!ァ゛ァアウ!テェーペーショ!チィィ...チィィィイ!!!」

しっぽを掴まれて一瞬変な声を上げるが、すぐさま保護者のスネに蹴りを入れて振り払う。
少し距離を取るとオーバーリアクションで怒りを露わにし、意味不明な言葉でまくし立てる。
そんな様子を周りの客達が白い目で見ている。(汚っ!)(また貧乏エリーンか)彼らの心の中はこんなもんだろう。

周りの目を気にした保護者が再び貧乏飼いエリーンを連れ出そうと近づいたが、
そうはさせまいと地面に寝転がって駄々をこね始める貧乏飼いエリーン。手足をバタつかせて暴れている。

貧乏飼いエリーン「チャーモゥ!ャーャーャー!ャーャィ!(バタバタ!)ピキォ!ピーギソー!ァ゛アァァ!!ソーテソーテ!ピィィギソォーテ!ショォォァァ!!!(ジタバタ!)」

舌足らずな口調で喚き散らしているが、よく聞いてみるとピグリンソテーを要求しているようだ。
普段は碌に言葉を覚えようとしないのに、こういう時だけピンポイントで喋るのだ。
思い通りにならないとすぐ癇癪を起こすのも躾けられていない未就学エリーンに多く見られる習性だ。
尤も、第一線で活躍している王女ですら日頃からあんな調子なわけだが…。

しかし、せっかく豊穣祭に来ているのだから名物料理の一つでも食べさせてやるのが保護者というものだろう。
それとも試食コーナーで腹を満たしてやろうなどと考えている甲斐性無しなのだろうか。
だが、保護者の苛立ち具合を見ていると、どうやらそういうわけでもないようだ。

――実は、数十分前にも貧乏飼いエリーンは何度か駄々をこねていた。

貧乏飼いエリーン「ハー゚!パァァブギィ!!マーヒマーヒ!パァァウェァァアァ!!ァ゛ァゥァマーヒィィィ!!(ジタバタ!」
貧乏飼いエリーン「ブルォォ!ブッコロリ!ブッコロリープー!!ゥゥプォ!!ブッコロrrrrリ!ブッコロリィィイl!(ジタバタ!」

どうやらパンプキンマフィンとブロッコリースープを要求しているようで、髪を振り乱して暴れている。
周りはきっと(パーパーうるせぇぞ、パープリーン!)(やかましいブッコロリーンだ)と思っているに違いない。
それでも保護者は野菜嫌いの貧乏飼いエリーンが野菜を使った料理を食べたいと言ってくれるのが嬉しくて、
なけなしのお金を使って貧乏飼いエリーンに二品の料理を注文してやった。久々の外食だ。

(ガタガタ!ガッタンガタン)席に着いて料理を待っている間も落ち着きがなく、椅子を前後に揺らして遊んでいる。 
また、歯が生え変わる前後で疼くのか、片眉を吊り上げ「ンギギギィ!」と唸りながらおしぼりを齧ったりしている。
保護者は何度も注意するが全く聞く耳を持たず「チィ!チィィ!」と威嚇までしている。どうしようもないエリーンだ。

店員が料理を運んでくると「ンッ!ショォメェ!」と言ってテーブルを指差す。早くここに置けと言いたいらしい。
保護者がスプーンやフォークを渡そうとしても見向きもせず、汚い手でマフィンをむんずと掴む。
温かくて甘い香りを漂わせるマフィンはとてもおいしそうだ。また、最近では冷やしマフィンも人気があるらしい。
だらしなく涎を垂らして口を開ける貧乏飼いエリーン。楽しいご飯タイムの始まりだ。

777名無しさん:2015/10/13(火) 09:03:35 ID:P5w4XIQI
〜豊穣祭と色々なエリーン「わがまま貧乏飼いエリーンと保護者編2」〜

「ンガァ〜ァ(ネチャァ」貧乏飼いエリーンが大きく口を開けると上下の前歯の間に何本も唾液の線が伸びる。
保護者が歯磨きをしようとしても逃げ回るので、口内の衛生環境はかなり悪そうで舌苔がビッシリだ。

貧乏飼いエリーン「ァムッ(ポフッ)...ンモンム..(フモフモ)...!!ンッンッ!!ングボモォェェェ!!!オェェ!ェエッッペッッペッ!!(ビチョッビチョ)」

勢い良くマフィンを頬張り何度か咀嚼した途端、突然顔をしかめて口内のマフィンを吐き出した。
ベチョベチョになったマフィンがテーブルに撒き散らされる。保護者の肩がプルプルと震えている。
どうやら甘みの中に野菜特有の味を感じてしまったらしい。貧乏の癖に好き嫌いの激しいクソエリーンだ。

貧乏飼いエリーン「ベェッ!ォェ..チロッ..チロチロレロレロ…(チャパシャパシャパパ)」

口直しのつもりなのか、ブロッコリースープの皿を自分の方に引き寄せると舌苔だらけの舌を伸ばし、
スプーンも使わず、皿に顔を近づけてチロチロとスープを舐め始めた。まさにイヌ食い、いやキツネ食いだ。
皿に手を添えるわけでもなく、テーブルに肘をついてスープを舐めている。なんて行儀の悪いクソエリーンだ。

貧乏飼いエリーン「レロォ…ペチャペッチャ...?!?!ッ…ベェェエェ!ペッペッ!ニチィ...ペェ!ペッペッ!ォェー(ビチョッチョビッチョ)」

材料にミルクを使っている為、最初はミルキーさが誤魔化してくれていたものの、
スープに染み込んだ新鮮なブロッコリーの風味と蕾のブツブツ感が口内を支配していくのを感じ、
すぐさまスープを吐き出す。口内に引っ付いたブロッコリーの蕾が気持ち悪くてたまらないようだ。
舌を出して酷く顔をしかめるが、とにかく舌が汚い。舌苔にブロッコリーの色素がついて緑色になり、
その上にブロッコリーの蕾がブツブツと大量にこびりついている。まるで青カビが生えているようだ。

本人はペッペッと必死に吐き出しているが、テーブルの上は既に悲惨な状態だ。
どれもほんの少し食べた程度なのに酷い食べ散らかし様だし、更に口から吐き出した咀嚼物が散乱している。
保護者の安っぽい衣服や顔にもマフィンのカスやブロッコリーの蕾が飛び散っている。
楽しく食事をしていた周りの客連中もすっかり興ざめといった感じで、こちらを煙たそうな顔で見ている。

保護者「(バンッ!!)いい加減にしなさい!」 貧乏飼いエリーン「(ビクッ)ヒッ?!」

テーブルを叩き、激しい口調で貧乏飼いエリーンを叱る保護者。一瞬ビクつく貧乏飼いエリーン。
凍りつく食堂。周りの客連中から一斉に注目が集まる。

保護者「あんたが食べたいっていうから頼んであげたんでしょ!謝りなさい!ちゃんと教えたでしょ!!」
貧乏飼いエリーン「ンーーン!!ンーン!!(ジタバタッ)チャーモ!ショォショォペー!モー!!!」
保護者「またそうやって駄々こねて!好き嫌いせずに残さず食べなさい!ほら、行儀良く!恥ずかしいでしょ!」
貧乏飼いエリーン「ンーーーン゛!!ン゛ーン!!…フンス...フンスフンス!!!.........ギョ、ッ..ッ...ンギョォォオオオオオァァ゛ァ!!!!」

(ガッガガガッ!ガッシャーーン!!)

バツが悪くなった貧乏飼いエリーンは大きな手でテーブルの上の料理を振り払い、床に落とした!
皿の割れる音が食堂内に響き渡り、店員が血相変えて駆け寄ってきた。

――その後、保護者は腸煮えくり返る気持ちを抑えながら店員に頭を下げ、
嫌がる貧乏飼いエリーンを連れて店を出て行ったのだった。

778名無しさん:2015/10/15(木) 09:12:50 ID:2MCKXdGw
椅子ガタガタさせるガキいるわ
こんなクソガキエリーンは徹底的に教育してやる

779名無しさん:2015/10/15(木) 21:20:57 ID:P5w4XIQI
〜豊穣祭と色々なエリーン「わがまま貧乏飼いエリーンと保護者編3」〜

それから保護者と貧乏飼いエリーンは他のコンテンツを見て回ったが、二人とも楽しくなさそうだ。
保護者は黙ったままスタスタと歩いている。その後ろを貧乏飼いエリーンがスタタタと小走りでついていくが、
不機嫌そうに唇を尖らせ、チラチラと保護者の方を見てはブツブツと文句を言っている。

コンテンツを楽しむ事もなく、ぐるっと一周して戻ってきたのがまたもや食堂前だった。
そこで偶然見てしまった、テイクアウトのピグリンソテー。

ドラリーン「ダイエット中…なのに、食べちゃう。…おいしい(モグモグ」
ドラリーンの主人「今年はうまいものいっぱい食べようぜ!ドラリーンは今のままで十分可愛いんだからさ!」
ドラリーン「…///この格好でお腹が出ちゃったら恥ずかしい…でも、食べちゃう(モグモグ」
ドラリーンの主人「再販でやっと手に入ったナイトメア。凄く似合ってるよ!夜が楽しみだね!夜が!ナイトが!」

何処かの幸せそうなエリーンと主人がテイクアウト用のピグリンソテーを食べながらイチャついている。
実にけしからんので、この主人には食べすぎでお腹を壊してナイトメアに苦しむ呪いをかける事にしよう。

貧乏飼いエリーン「…?!?!ュァアーィ♪ハーァ(^q^」
ドラリーン「それにしても…本当においしい…このピグリンソテー(モグモグ」
ドラリーンの主人「うまいよな。俺さっきBBQ四人前食べたばかりなのにまだイケるぜ!スペースストマックよ!」
貧乏飼いエリーン「……ピギ...ォーェ..ピギィ...ォーデ…ピギォーテ...ンー。ソーェ..ソーテ...ァーィ(^q^」
ドラリーンの主人「(ゴニョ…ゴロゴロ…ゴモモ)ん…何だか腹が…腹の調子が。食べすぎたかな、あははw、」
ドラリーン「?大丈夫…?」
ドラリーンの主人「だ、大丈夫。ちょっと食べすg(ゴモモォォ!)っっちょっとタンマ!(ゴロロブピ)あっあっ」
ドラリーン「…ちょっと、顔色悪いよ?凄い汗…」
貧乏飼いエリーン「ョゥ!ォーゥ!チャーモ!ピキォ〜〜!!(`q´」
ドラリーンの主人「…あ、ダメかも…あっあっ、出る、出るよ出る出る…おぅほっ!!」(タッタッタ〜)→トイレ
貧乏飼いエリーンの保護者「……(まーた始まった。ホントにこのく、k...クソエリーンは!!)」
ドラリーン「…バカ。心配だよ…」

会話が混線しているが、これらのやり取りが冒頭に繋がっていくわけだ。
主人はしばらくトイレから出てこれないだろう。だが、この仲良しバカップルが食べていたピグリンソテーは、
かたやギクシャク中の貧乏飼いエリーンにとってはさぞかしおいしそうな食べ物に見えたのだろう。
これを食べれば保護者ともきっと仲直りができる!そう考えたのかもしれない。全部自分のせいなのに。

しかし、保護者の方はすっかりご立腹だ。鋭い眼光の奥には諦めと失望の色も見え隠れしている。
貧乏飼いエリーンは日頃からずっとこんな調子で保護者を困らせてきたが、いよいよ我慢の限界だ。
エリーンと暮らせば少しは人生が明るくなるかも、などと考えたのが間違いだったのだ。

近年では野良エリーンを少しでも減らそうと里親募集に力を入れている地域もあるようで、
"エリーン、正しい理解で豊かなくらし""エリーンと明るい未来"などといういかにも胡散臭いコピーが
メディアに取り上げられ話題を呼んだ事も記憶に新しい。この保護者もそのコピーに引っかかった口だろう。
税金が還付される?壷を買えば彼女が?サプリでフサフサに?エリーンを飼えば幸せに?お利口で可愛い飼いエリーン?
そんなおいしい話、あるわけがないのだ。そんなものに夢を見るから貧乏なのだ。

保護者「……もう終わりよ。家族ごっこはおしまい。…あんたとはここでサヨナラよ。」
貧乏飼いエリーン「ソーェソーテ!!ピギィソー!ソォ...??………ァーェ?...チャーモゥ,ルゥールゥーショォ?……ハァーェ..テェペョー...?」

780名無しさん:2015/10/17(土) 16:59:21 ID:9VN3oPeU
久々のドラリーンカップルだけどヒューマンさんは相変わらずだね
言葉を覚えようとしてもうまく喋れない飼いエリーンがちょっと可愛い
てかさりげなくきわどいワードをぶっこんでくるなw

781名無しさん:2015/10/18(日) 08:43:29 ID:P5w4XIQI
〜豊穣祭と色々なエリーン「わがまま貧乏飼いエリーンと保護者編4」〜

突然、別れを言い渡された貧乏飼いエリーンは、いつものお叱りとは明らかに違う雰囲気に萎縮している。
保護者が具体的に何を言っているのかは理解出来なかったが、どういう意味なのかは直感でわかった。
"自分は捨てられるんだ。飼いエリーンではなくなるんだ。そこらで見た野良エリーンと同じになるんだ"と。

いや、飼いエリーンから野良になるという事と、元から野良であるという事の間には大きな差がある。
貧乏とは言え、誰かに守られて生きてきた飼いエリーンが、いきなり野良になって生活できるわけがないのだ。
貧乏飼いエリーンはその事にまだ気付いていないが、捨て子エリーンに生きられる場所などない。

実質、死を宣告されたに等しい貧乏飼いエリーンは身体を起こし、おちゃんと座ったまま大きな指をツンツンしている。
こういう時だけいじらしく振舞うのもエリーンの特徴と言えるだろう。
だが、先程まで地面に寝転がって駄々をこねていたので、服も身体も土埃で汚れてしまっている。

保護者は時折溜息をつきながら今日までの苦労について語っている。エリーンと暮らすのは大変なのだ。
貧乏飼いエリーンは痩せた身体をモジモジさせたり、大きな指で地面をなぞったりしていじらしさをアピールするが、
保護者も周りも誰として同情を向ける事はなかった。これだけ騒いだのだから当然だろう。

貧乏飼いエリーン「……ァー…ャ...ァーャ!..ン゛ー…バーャ!バーャバーャ!!!バーグァ!!フンギャァァァァ!!(ジッタンバッタンボリボリブチチチ」

突然、貧乏飼いエリーンが癇癪を起こし始めた。というより逆ギレである。何て愚かな…。
いつものように舌足らずな口調で感情のままに叫んでいるが、保護者に罵声を浴びせている事ははっきりとわかる。
足をバタバタさせつつ大きな手で髪を掻き毟っている。いや、掻き毟るどころか、髪そのものを毟り取っている。
ストレスが溜まると髪やケモ耳、しっぽの毛を毟って食べるエリーンがいるというが、
恐らくこの行動もそういったものと同様で、過度のストレスが爆発してしまった結果なのだろう。

毟り取ったフケだらけの髪を大きな手でギュッと掴むと、勢いに任せて保護者に投げつけた。
しかし、所詮は髪なので保護者まで飛んでいく事はなく、投げたそばからひらひらと地面に落ちていく。
それが不服だったようで再び寝転がって手足をバタつかせる貧乏飼いエリーン。

貧乏飼いエリーン「ンーン!ン゛ーン!!バーャ!チャーモ!チャーモ!!ンーン!ン゛ーー!!!バーャバーャ!!!(ジタバタジタバタ」
保護者「……そうやって喚けばいつもみたいに何とかしてもらえると思ってる?…哀れね。」

顔を真っ赤にして喚き散らす貧乏飼いエリーンとは対照的に冷め切った表情の保護者。
しかし、捨てると言ってもこれだけ多くの目撃者がいる中に置き去りにするわけにはいかない。
保護者は寝転がって暴れる貧乏飼いエリーンのしっぽを先程よりも強くギュゥゥッと掴んだ。
「オギョォワァ!!」これには相当な激痛が走ったらしく目を見開き、全身をピーンと硬直させて大声を上げる。
あまりの激痛に身体がスタンしてしまい、反撃の一つすらお見舞いしてやる事ができなかった。

782名無しさん:2015/10/19(月) 11:19:08 ID:KS9YXc26
保護者女かwいじらしさアピールうぜー!これはキツいお仕置きの予感

783名無しさん:2015/10/20(火) 18:10:09 ID:P5w4XIQI
〜豊穣祭と色々なエリーン「わがまま貧乏飼いエリーンと保護者編5」〜

保護者はボサボサの汚いしっぽを掴んだまま貧乏飼いエリーンを引きずって歩き始めた。
うつ伏せでスタンしている貧乏飼いエリーンは手足を広げたまま身動きがとれない。
大人がしっぽを掴んで引きずっているので、貧乏飼いエリーンはお尻がやや持ち上がり、
その分、上半身は地面に強く擦られる形になっていた。既に顎や顔には擦り傷が出来て血が滲んでいる。

食堂前は貧乏飼いエリーンの毟った髪やフケで汚れていたが、次第に祭りの賑やかさを取り戻していった。
引きずられて消えていく姿など誰も気にはしなかった。愚かなエリーンが一匹捨てられるだけなのだ。

保護者が向かった先は収穫真っ最中の畑だった。たくさんの労働未就学エリーンがヘロヘロになって働いている。
昨年に引き続き、とある闇の派遣会社から派遣された労働未就学エリーンの集団だ。
安い賃金で使い捨てができる未就学エリーンは労働力として使うのに最適だ。使えないクソエリーンも多いが…。

畑の際に停められた荷馬車の中には生産力が尽きた労働エリーンが何十匹も横たわっていた。
粗末な布切れ一枚羽織っただけの姿で酷く痩せこけている。収穫のし過ぎで爪がない者も多かった。
太ももにハエが止まってもピクリともせず、薄目を開けたまま生産力が回復するのを待っている。
これでは生産力が回復する前に息絶えてしまうだろう。…死んだらそこらから新しいのを補充すればいいだけだが。
エリーヌが涙を流す事も、月の雫が労働エリーンを潤す事もない。使えないなら朽ち果てるだけだ。

労働エリーンには監視員がついており、逃亡を図った者は速やかに捕縛されて厳しい処罰を受けるという。
その監視員が保護者達に気付くと怪しげに微笑んだ。取引のスタートである。

保護者が監視員に貧乏飼いエリーンを引き取ってもらえないか打診すると、二つ返事でOKが出た。
監視員は貧乏飼いエリーンの性格や感染症の有無など幾つか質問をしたが、問題はないと判断したようだ。

監視員「今日はエリーンを売りに来る方が多いんですよ。死体を持ってこられる方には驚きましたが^^;」

金額など具体的な取引を進める中、こう話す監視員。恐らく試食コーナーで出た死者の事だろう。
他にもゲジゲジな眉をした幼いエリーンを売りに来る客がいたとか。

監視員「"うちでは食べさせてやれないから、お宅のとこで何か食べさせてやってくれ"とか言うんですよ^^;
    勿論断りましたよ。こちとら託児所でも慈善事業でもないんで。他をあたってくれと^^;
    そしたらゲジゲジ眉のクソエリーンが指咥えてこっちを見てくるんですよ。もう勘弁してくれと^^;」

次から次へと愚痴がこぼれる監視員。エリーンを扱う仕事は中々ストレスが溜まるようだ。
そして取引は進み、現金と引き換えに貧乏飼いエリーンを差し出す保護者。一体幾らで売れたのだろうか…。
監視員は貧乏飼いエリーンのしっぽを掴んでヒョイッと持ち上げると、乱暴にゆすって目を覚まさせようとする。
身体を強く揺さぶられた貧乏飼いエリーンはようやくスタンが解けて意識を取り戻した。流石、監視員である。

784名無しさん:2015/10/20(火) 19:28:38 ID:hQ0DtnbI
でた闇の派遣会社((;OдO))ブルブル

785名無しさん:2015/10/23(金) 00:15:17 ID:P5w4XIQI
〜豊穣祭と色々なエリーン「わがままな貧乏飼いエリーンと保護者編END」〜

貧乏飼いエリーン「…?ミャ...ミャァ...?ハーェ?……ショッ!ショォォ!??!ペーペーショォ!バーャバーャ!!バーャ!!!!(ブルンブブンブルンルルン)」
監視員「お目覚めですかー?ハハッ、元気のイイエリーンですね。凄いアホ毛だw早速働いてもらいますよ^^」
貧乏飼いエリーン「チャーモ!チャーモゥ!!ンーン!!ン゛ーーーーン!!ンギョォォァァァ!!!!!(ブルンブブンブンブンブン)」

しっぽを掴まれて宙吊り状態の貧乏飼いエリーンは相手が誰であろうとお構いなしに手足を振り回す。
小さなエリーンが必死に抵抗した所で痛くも痒くもない。だが、この喚き声だけは耳障りだ。
全力で声を上げている為に時々物凄く高い音を発する事がある。ホイッスルボイスという奴だ。
保護者…いや、元保護者や監視員に向かってわけのわからない言葉をぶつけ、一心不乱に暴れる。顔は真っ赤だ。

元保護者「私はもうあなたの保護者じゃないのよ?あなたが幾ら喚こうが知った事ではないわ。」
監視員「少し元気があり過ぎますね。大人しくしろ!(ビターン!パチン!!)今日からお前は労働エリーンなんだよ^^」
新人労働エリーン←New!「ォゥァアッ!!(ビクッビクン)……ァー…ヒッ……ヒッ...ェッ...ヒッ..グ…ェッグ…(;>o<;)」

今日初めて会った人物に叩かれてびっくりしたのか、べそをかき始める新人労働エリーン。
さっきまで散々暴れていた癖に、いざ自分がやられるとすぐに被害者面をする。エリーンならではの行動だ。

元保護者「では、これで失礼します。おかげですっきりしました。」
監視員「こちらこそ活きのイイ労働力をありがとうございます。またよろしくお願いしますよ^^」
元保護者「もうエリーンは懲り懲りですw顔も見たくないです。」
新人労働エリーン「ヒッグェ..グェ..ショ、ショォー…。ェ..ェグ..チャーモー…チャーモー…ェ..ェェァ(;>q=;)」
元保護者&監視員「では^^ノシ」

気持ちのいい取引を終えた両者が挨拶する中、宙吊りのままの新人労働エリーンは元保護者に手を伸ばす。
だが、元保護者は見向きもしない。本当に顔も見たくないようで、背を向けてそそくさと去っていく。

段々と小さくなっていく元保護者の背中を追いかけるように、精一杯手を伸ばすが届かない。
エリーンの手は大きいといっても、失った信頼や絆を再び掴み取る事は大変難しい。
リカノールの広大な大地にとめどなく零れ落ちる新人労働エリーンの涙。だが、もう泣いている暇などない。

監視員「ほら、お前はこっちだ。いつまでもめそめそしてんじゃねぇ!!ぶっ殺すぞ!(ドゥクシドゥクシ!!ドゴォォ!!!」
新人労働エリーン「ブェッ!ァアゥ!!ッッゴッホォァァァ...!!!!ゴッホェ!ゲホッゲホッ!!…チャ、チャーモゥ..チャーモォ...ゲホッゲホ!!」
監視員「ぁあ?何がチャーモーだ。喋れるエリーンはデスデス言うし、こっちはわけわかんねぇし。ウザいんだよ!」

宙吊り状態の新人労働エリーンに何度も暴行を加える監視員。こうやって上下関係を叩き込ませるのだ。
新人の様子を横目でチラッと見つつも作業に集中する労働エリーン達。みんな汗びっしょりになって働いている。
下手に干渉するととばっちりを受けかねないので我関せずを貫き通すのが利口だ。ここで身につけた知恵だ。

十分痛めつけた所で畑にぽーんと放り投げ、古参労働エリーン達に顎で合図をする監視員。
"後はお前らがこの場所のルールを教えてやれ"という意味だろう。
新人労働エリーンは既に全身痣だらけで、顔は大きく腫れて前歯も何本か抜けていた。ますますブスーンだ。
完全に恐怖し、喋る事もできないようで(喋った所で理解不能だが)、プルプルと震えている。

――その後、新人労働エリーンはヨロヨロになりながらも生産力が尽きるまで収穫作業を強いられたが、
担当した畑がカボチャ畑とブロッコリー畑だったというのだから皮肉なものだ。

おしまい。

786名無しさん:2015/10/23(金) 00:22:35 ID:P5w4XIQI
〜豊穣祭と色々なエリーン おまけ「闘技場編」〜

今日も闘技場は大盛況。色々なエリーンが集まって博打に夢中だ。
ビギナーズラックで大金を手にしたエリーンは調子に乗ってポポリを召使いとして雇って女王様ぶっている。

やたらとサイケな配色の服を着た何人かのエリーンは横一列に並ぶと、アフロのカツラを被って踊りだした。
ただでさえ大きい頭が余計大きく見えて不気味だ。どうやらファンキリーンズというグループらしい。
踊りに合わせてギターを弾くギタリーンもいたが、踊りも演奏もド下手でファンキーというよりクレイジーだった。

最前列では博打にどっぷり浸かったプリーンの博打リーンが大声を上げてモンスターを応援している。
かなり興奮しているようで、賭けたモンスターに指示を出したり、相手モンスターにポウンポウンしている。
すると、他の博打リーン達も同調して突撃エモを連打したり"ンギョォォッ!"と叫んだり、いちいち騒いでうるさい。

試合終了後も歓喜やら落胆の声でやかましく、勝った者は何度も飛び跳ねて大笑いしたり、踊ったりしている。
負けた者は"ァアゥェァアゥェ"と繰り返し泣いたり、そうかと思ったら"フンスフンス!"と激怒したり、情緒不安定だ。
性格の悪い勝者エリーンは、わざと敗者エリーンの近くで大量の黄金チケットを見せびらかし、
"ァーィァーィ!ァーーーーーィ!!!"と高らかにVサインを掲げて勝利アピールをしている。実にムカつくドヤ顔だ。
いじけた敗者エリーンはその場に座り込み、唇を尖らせながら地面に指で"クソエソソ"などと書いている。

既に財産を全て使い果たした破産エリーンはヨレヨレのグレーインナー姿で突っ立っている。
服も何もかもをお金に換えて博打につぎ込んだらしく、最近は碌に食事すらしていないらしい。

それでも博打の興奮と勝利時の多幸感が忘れられず、こうして毎日闘技場に足を運んでいる。
が、賭けるものがないので参加する事ができず、鼻水を垂らして試合を眺めているだけなのだそうだ。
最近では主人にも愛想を尽かされたらしく、これからは貧乏野良エリーンとしての辛い日々が待っている。

一方、とあるハゲヒューマンは"期間制でいい!いいんだ!頼むから俺に髪を!カツラを!"と太古神に祈っている。
そんなハゲヒューマンの残り少ない髪をアヒルのくちばしをつけたエレーンが容赦なく啄ばんでいた。

おしまい。

787名無しさん:2015/10/23(金) 00:25:10 ID:P5w4XIQI
これで豊穣祭ネタはおしまいです。ありがとうございました。
この夏にメインで書いていたネタはかなり長くなりそうなので、休み休み書いていこうと思ってます。
また何か投下した際はよろしくお願いします。

788名無しさん:2015/10/23(金) 00:44:42 ID:OkECzckI
闘技場で負けてグレーインナーで突っ立っていたのは僕のエリーンです……
あのあと大勝して無事アリス服取り返しました

789名無しさん:2015/10/23(金) 12:20:34 ID:4iEfjDkk
口直しのおまけまでw今回も乙!チャーモチャーモうるせー!
この後逃亡しようとしてボコられるんだろうなー
たまに出てくる詩的な描写が好きだな
闘技場には一喜一憂してるエリーンちゃんがいっぱいいたな
ぽうんぽうん連打してるのもいたわw

790名無しさん:2015/11/01(日) 02:48:22 ID:P5w4XIQI
ゴシックアバターに20k近く使ってモヤモヤしてたので単発ネタを書きました。

791名無しさん:2015/11/01(日) 02:52:51 ID:P5w4XIQI
〜調和ユリーン〜

昼下がり。街はハロウィンだなんだと浮かれているが、エリーンが集うこの庭では穏やかな時間が流れていた。
中心にいるのはエレガントなゴシックアバターに身を包んだおかっぱスタイルのネコエリーン。
その周りをこれまた育ちの良さそうなエリーン達が取り囲んで午後のティータイムを楽しんでいる。

ネコエリーンの切り揃えられた前髪は毎朝お付きの者が手入れをしているという。
綺麗な黒髪と少し大きめのボンネット、黒を基調としつつも赤のアクセントが際立つゴシックノワールのドレス。

これだけ見るとまるでお人形さんのような美しさだが、エリーン特有の太ももが実に悩ましく主張する。
ただでさえエロティックな太ももにぴったりと張り付く黒タイツ。デニール数は如何程か。
紳士諸君ならばこの極上の組み合わせにはぐうの音も出まい。
触り心地を確かめたかろう。顔を埋めたかろう。己の欲望を存分にぶつけたかろう!タイツ越しのおパンツっ!!
…ふぅ……。

容姿端麗、才色兼備、頭脳明晰…非の打ち所がない優秀なエリーンだがこれはあくまで表の顔。

――月が高く昇る頃、彼女の部屋では"今宵の"パートナーがネコエリーンと激しくも甘い時間を過ごしていた。
リズムに合わせてギシギシと音を立てるベッド。その音に同期するようにこぼれる嬌声。
そう、ネコエリーンはこの辺りでは有名なユリーンなのだ。
彼女の周りに集まるエリーン達もまた百合の花を咲かせる未熟なつぼみ。

"ああ、憧れのネコユリーン様…お慕いしております。今夜はどうかこのワタクシめをおそばに!"
多くのユリーン候補生がネコユリーンと過ごす甘いひとときを夢見ているのだ。

元来、エリーンは女性しかいない種族だが、エリーン同士で交尾を行うユリーンという存在も多く確認されている。
ユリーンは交尾の事を隠語で"調和"と呼ぶ。平和と調和を愛する種族ならではの皮肉な表現だ。
"今宵、私と調和しましょう"これがユリーンの誘い文句だ。

そう、ネコユリーンは午後のティータイムで今宵のパートナーを物色していたのだ。
ユリーン候補生達もネコユリーンに気に入られたくてアピールに必死だ。

そんな中、一人のユリーン候補生に目をつけると耳元でそっと囁く。
「今宵、アナタの未熟なつぼみを私との調和で艶やかに咲かせてみせるわ。」

ネコユリーンの上品かつ艶かしいウィスパーボイスはユリーン候補生を一瞬で陥落させてしまう。
腰が砕けたようにその場にへたり込み、今宵のパートナーに選ばれたという喜びに打ち震えている。
ユリーン候補生の未熟なつぼみは早くも熱を帯び、甘い蜜が溢れ始めていた。受け入れ態勢は万全である。

実際の所、ネコユリーンの調和は凄まじく、なんと自身のしっぽを硬直させて相手に挿入するのだという。
しっぽも局部も性感帯なのでお互いに強い快感を得る事が出来るのだ。

基本的にネコユリーンのパートナーは日替わりだ。だが、稀に長期間共に過ごすパートナーもいる。
どういう基準があるのかはわかっていない。相性が良かったのか、単なる気まぐれなのか…。
この場合、パートナーも調和の技術が大きく向上する。互いのしっぽを局部に挿入し合う事さえ出来るようになる。

ここまで出来るようになったユリーン候補生はパートナーを卒業し、この庭を去るのだという。
そして、一人前のユリーンとして自分の庭を持ち、新たにユリーン候補生を募るのだ。

「今宵、私と調和しましょう。」

おしまい。

792名無しさん:2015/11/03(火) 18:54:26 ID:hQ0DtnbI
途中に主様の欲望がぶちまけられてるwww
でもユリーンじゃ相手にしてくれないよねきっと(´・ω・`)ショボン

793名無しさん:2015/11/04(水) 02:47:39 ID:xaE4YdLQ
しょんべりーんは足フェチかw
珍しく耽美な作風でいいね

794名無しさん:2015/11/18(水) 18:50:55 ID:P5w4XIQI
何がエリーンカフェだよおぐぎぎぎ!!

795名無しさん:2015/11/19(木) 06:46:19 ID:hQ0DtnbI
その想いを文章にぶつけるんだ!!

796名無しさん:2015/11/23(月) 19:32:36 ID:brz8DnaU
裏メニューでエリーンちゃんの唾液入り紅茶とか出る感じのエリーンカフェ。
値段は万単位。

797名無しさん:2015/11/23(月) 22:41:35 ID:P5w4XIQI
なるほど、そういう方向性もあったんだ!おしっ紅茶!うん珈琲!エリーンちゃんのへそごまプリン!おほーーー!!

798名無しさん:2015/11/24(火) 17:12:34 ID:L/MujGCk
清々しいまでの変態(褒め言葉
エリーンカフェとか…力を入れるのはそこじゃないんだよなー

799名無しさん:2015/12/04(金) 18:39:53 ID:P5w4XIQI
書こうか悩んだけど欲望を抑えきれず…エリーンちゃんはぁはぁ…。

800名無しさん:2015/12/04(金) 18:40:26 ID:P5w4XIQI
〜エリーンカフェ上〜

最近オープンしたばかりのエリーンカフェ。メイドに扮したエリーンが接客をしてくれるんだとか。
アルボレアで人気の高い種族であるエリーンがおもてなしをしてくれるという事で評判は上々だ。
何でもカキ氷屋で成功を収めたベラード商団のリリア・エリーンが店の立ち上げに協力しているらしい。
メルムシュモン服を着てオシャレをした俺は髪型を整え、エリーンカフェに行ってみる事にした。

「おかえりなさいデス、ご主人様♪」店の扉を開けると早速可愛いエリーン達がお出迎えをしてくれた。
キツネ、ウサギ、イヌ…様々なエリーンがメイド服を身に纏ってせっせと働いている。可愛過ぎるよ!
みんな整った顔をしていて品があり、それでいてエリーンらしいお茶目な一面も垣間見れる。
これは相当訓練されたエリーンに違いない。リリア・エリーンの手腕によるものだろう。

店内には熱狂的なエリーンマニアのヒューマン達が幸せそうな表情でひとときのカフェタイムを満喫していた。
みんなエリーンに釘付けだ。仕草の一つ一つがいちいち可愛いのだ。それにとてもイイ匂いがする。
料理の匂いではなくエリーンの匂いだ。エリーンが目の前を通ると少し遅れてふわっと漂ってくる匂い。
シャンプーの匂いや年頃の女の子の匂いは勿論の事、しっぽやケモ耳から零れる独特の匂い。
それは何処か懐かしいお日様のような匂い!そこらのJKなどでは味わえないエリーン特有の匂い!スメル!!

メニューも祝祭名物のカキ氷に加え、アルボレアランチ、エリーンちゃんのパフェ、
メイドエリーンとァーィ♪エリーンちゃんのみっくすじゅーちゅ…という意味深なものまである。

アルボレアランチには何故かポポリの顔を模したライスが盛り付けられていたが、これには演出がある。
なんと客の目の前でエリーンがポポリライスにグーパンチをお見舞いするのだ。
エリーンの大きな拳でポポリライスの顔半分は見事に潰れてしまっている。
しかもこの上にエリーンがケチャップでデコレートする。見た目は完全に血まみれのズタボロポポリである。
一連の演出を終えると拍手をするヒューマン達。エリーンの大きな拳で潰されたポポリライスは美味しいらしい。

物は試しでみっくすじゅーちゅとやらを頼んでみる事にした。店は混雑していたが、対応は迅速且つ丁寧だ。
品を運んできたエリーンはなんとバナーに出ていたツインテールのイヌエリーンだった。
聞く所によるとこのカフェでNo.1のメイドエリーンらしい。やはりイヌという事もあって従順なのだろうか。

こちらも演出があり、目の前でエリーンがシェイカーを振ってその場で完成させてくれるらしい。。
シェイカーを振りながら、美味しくなる呪文を客と一緒に唱えるんだとか…。何処となく精霊の気を感じる。

イヌエリーン「行くデスよー!ショォ!」(シャカシャカ) 俺「え、え?…し、しょぉ」(シャ)
イヌエリーン「もっと大きな声出すデス!メェ!」(シャカシャカ) 俺「めぇ(恥」(シャカ)
イヌエリーン「ペー!」(シャカシャカ) 俺「…ぺー」(シャカシャッ) 
イヌエリーン「ルゥ!ヨゥ!ハァ!チャー!モゥ!」(シャカシャカ!!) 俺「るぅ、、よう。はぁ!ちゃあ!もおおおう!!」(カシャカッ!!!)
イヌエリーン「最後にー、ンフッフッフッフ♪」(シャッシャカシャッシャ) 俺「んふっふっふっふ♪」(シャッシャカシャッシャ)
イヌエリーン「ァーィ♪」 俺「ああーーーーい!!!いえーい!ほぉおーーーー!!!↑↑」

イヌエリーン「…完成デス。アルボレアで一番おいしいじゅーちゅが出来たデス!ァーィ♪」

最初は照れがあったものの、精霊の気にあてられたのか、途中から熱が入ってしまった。
他のヒューマン達からも熱い拍手が送られた。これで俺も紳士の一員になれたのだろうか。
呪文の詠唱で喉が渇いたので、みっくすじゅーちゅの入ったグラスを傾けて一気に飲み干す。

…う、うまい。フレッシュでディープで、それでいて何処か懐かしい…。
味もさる事ながら飲み終えた後に香る独特なフレーバー。エリーンのケモ耳やしっぽが鼻をくすぐるような感覚。
これはまさに!エリーンの味!…一体何をミックスしていると言うのだろうか。

801名無しさん:2015/12/09(水) 03:07:47 ID:x872xwnk
ポポリライスワロタw作風に欲望が溢れてるw

802名無しさん:2015/12/11(金) 00:15:58 ID:P5w4XIQI
アプデ後から赤ちゃんみたいなエリーンちゃんの笑い声が単独で聞こえる事があります…。
以前はガヤの中に幾つか紛れていたんだけど今回は単独でェッヘゥァみたいに聞こえる。エリーンちゃん…。

803名無しさん:2015/12/11(金) 13:33:34 ID:ONmU..eU
妖精の安息地でレズ婚をするエリーンちゃんが後を絶たないみたいですよ

804名無しさん:2015/12/11(金) 18:01:07 ID:P5w4XIQI
ユリーンネタは一つ書いたけど今後も出てくる予定で考えていたので、チャペルの実装は驚きました。
次でエリーンカフェネタはおしまいです。

805名無しさん:2015/12/11(金) 18:01:44 ID:P5w4XIQI
〜エリーンカフェ下〜

――気を良くした俺はエリーンちゃんのパフェも注文し、おいしく頂いた。
パフェを口に含んだ瞬間、まるでエリーンの太ももに顔を埋めたかのような、とても幸福な感覚に陥った。

「いってらっしゃいデス、ご主人様♪」十分満足した俺は会計を済まし、店を後にした。
…財布はすっからかんである。正直、、高くね?いや、値段分の価値はあるとは思うが…ぼったk。

などと思っていると、店の裏口辺りからガサガサと音が聞こえた。
ひょっとしたら仕事終わりのエリーンかもしれない。アフターに誘うチャンスだ。

鼻の下を伸ばしつつも店の裏口を覗いてみると、そこにはゴミ箱を漁る貧乏野良エリーンの姿があった。
頬はコケ、肌は浅黒く、ケモ耳が一部欠損している。飲食店の近くではよく見られる光景だが、
さっきまで可愛いエリーンと楽しい時間を過ごしてきた身としては水を差されたようで気分が悪い。

店から出た残飯や生ゴミを汚れた大きな手でむんずと掴み、次から次へと口の中に押し込んでいく。
痩せた太ももにハエが止まっても気にする事はない。今は目の前の食事が最優先のようだ。

はぁ…。嫌なものを見てしまった。俺は深くため息をついた。すると、貧乏野良エリーンがこちらに気づいた。
くぼんだ目をギョロギョロと動かしながらこちらを警戒している。それでいて咀嚼はやめようとしない。
コイツが店内にいる可愛いエリーンと同じ種族だなんて到底思えない。

貧乏野良エリーン「ン゛ンンン!ン゛ーー!!(モグモグ」

口をモグモグさせながら唸り声を上げてこちらを威嚇する貧乏野良エリーン。次の瞬間っ。――
貧乏野良エリーンは近くに落ちていた木の枝を拾ってこちらに向かって走ってきた。

スルリとかわす俺。メルムシュモン服が汚れたらどうするんだ。こっちは何もしてないだろうが。
攻撃をかわされた貧乏野良エリーンは勢い余って地面に突っ伏した。どんくさw

…ん、くんかくんか、、うっぷ!おえええ!くせぇ!コイツはくせぇぜ!!おえええ。
間違いなく貧乏野良エリーンの臭いだ。空気中にこびりつくようなとんでもない悪臭だ。
カフェでの上質なエリーンの残り香をいつまでも噛み締めていたかったのに…。

貧乏野良エリーン「…ングッ...ンガクック...グモッッグ..ン゛ンン!!」(ジタバタジタバタ)

悪臭漂う貧乏野良エリーンが地面に横たわって苦しんでいる。転んで痛かったわけでない。
食べていたものを喉に詰まらせてしまったみたいだ。あれだけ口に含んでおきながら大暴れをすれば当然だろう。
くぼんだ目を見開きギョロギョロさせている。眼球が飛び出そうで気持ちが悪い。
股をおっぴろげてビタンビタンと身体を跳ねさせて悶えている。ノーパンみたいだが、股は汚く真っ黒で色気もない。

いやー、これ以上関わると面倒な事になりそうなので俺はこの辺でお暇させて頂こう。
あーあ、興ざめだ。給料が入ったらまたエリーンカフェに行こう。そうしよう。ァーィ♪

――翌日、貧乏野良エリーンの遺体が路上で発見されたというニュースが飛び込んできた。
死因は窒息死。残飯や生ゴミを喉に詰まらせて死んだという。アイツだわ、あのまま死んだのか…。
ゴミを漁る貧乏野良エリーンなんて何処にでもいるので、ニュースにはならないと思ったんだが。
どうやらこの貧乏野良エリーンは近隣では有名なゴミ漁りの常習犯で、人を襲う事もあったらしい。

近隣住民は貧乏野良エリーンの死に手を叩いて喜んでいるんだとか。
拍手…か。エリーンカフェでの楽しいひとときの事を考えると何だか感慨深いものがある。
人生色々、エリーンも色々だなぁ…またみっくすじゅーちゅ飲みたいお><

おしまい。

806名無しさん:2015/12/12(土) 02:13:45 ID:NA6IQ39.
エレーン(最近、ずっと一緒に遊んでくれてたエルフさんが素っ気ない…何かしちゃったのかな?)

エレーン(今日は、回復が遅いってインサニが漏れたって怒られちゃった…エルフさん、何か嫌なことあったのかなぁ?いつもは怒らないのに)


エレーン(…もう一緒にダンジョンには行けないって言われちゃったなぁ。でも、またいつか仲良くしてくれるよね?きっと疲れてるんだ。
気分転換にヴェリカでお買い物しよっ!)

エレーン(あれ…エルフさんだ!そういえば、強化したいけど粉がないって言ってたなぁ。
ケルサイクいじめてた時の粉、残ってる。…渡したら、喜んでくれるかな?)


エレーン「あの、エルフさんっ!お久しぶりですね〜!」

エルフ「…はぁ」

エレーン「あのあの、これ、粉…使ってくださいっ!いっぱいあるので、おすそ分けです!
それで、あの、装備強くなったら…また、一緒に遊んでほしいんです…」

エルフ「あのねぇ、悪いんだけど…プリーン「エルフさん!お待たせデス!…あれ?そこのエレ()はどなたですかぁ?」

エルフ「…知らない子よ。行きましょう。」

プリーン「そうですよねぇ〜エルフさんがプリーストの劣化と組むわけないですもんねぇ〜♪」



エレーン(そっかぁ…そうだよね。私、プリーンさんみたいなバフも持ってないし、回復だって…)

エレーン(…ひとりぼっちになっちゃった。支援職なのに、支援する人がいないや。)


エレーン(これからは、がんばって回復します。バフも、漏らさずかけるよ。たくさん頑張るから、みんな、嫌な顔しないで…私もIDに連れて行って…エレ×なんて、言わないで。)



ファイター「そこのエレーン、あたしと組んでみない?」


今はファイターの姉御が相方です。
エレちゃんの時代が早くきますように
駄文長文すみませんでした、書いていいのかわからなかったけども

みんなエレちゃんと遊んであげてね!

807名無しさん:2015/12/12(土) 02:30:39 ID:onZ4LxdA
エレーンちゃんはハブらないよ!

だからおじさんの凰騎凱帝の大剣+15にいっぱいヒールしてね^^

808名無しさん:2015/12/12(土) 03:26:41 ID:zSTjVrZQ
エリーンカフェで盛り上げておきながらも安定の鬱展開
健気なエレーンちゃん可愛いよ ファイターさんからDVされなきゃいいけど

ところでオルカマンがエレーンちゃんをいやらしい目で見てるよ

809名無しさん:2015/12/12(土) 17:57:53 ID:P5w4XIQI
いいですね〜。最近、うちのエレーンは霊杖をつかないとろくに歩けなくなりましたよ。
涎垂らしながら「コッ…ゴァ!コッナ!コナー!ゴナァァ!!」って昼夜問わず大きな声を出すので困ってます。
名品粉を渡すと安心したように眠るんですが、ケルサイクが遺した傷痕は大きいです。

ところでカシュバルマンがエレーンちゃんをいやらしい目で見てますよ!

810名無しさん:2015/12/16(水) 19:11:36 ID:P5w4XIQI
エリーンちゃんの骨〜!ボーン!骨エリーン!ほねほねスーツぅぅう!おほーーーー!!

811名無しさん:2015/12/23(水) 18:46:15 ID:P5w4XIQI
新クラスのエリーンちゃんはウサ耳っぽいのにアホ毛がありますね、これは一体!ウサギじゃないのかな?おほーー!
ってことでクリスマスに因んでエリーンちゃんの可愛い戯れネタを投下します。

812名無しさん:2015/12/23(水) 18:47:04 ID:P5w4XIQI
〜エリーンのごっこ遊び 1〜

世間はクリスマスモードですっかり浮かれている。サンタ服やノエル服を着たエリーンがはしゃいでうるさい。
広場では蛍光のほねほねスーツを着たデブーンがお色気ポーズをとっていて気持ちが悪い。
ムチムチを通り越した贅肉だらけの太ももにだらしない三段腹。まるでグラのようだ。

骨のプリントがあるからといって決して痩せたわけじゃない事を自覚して欲しい。
むしろデブーンの贅肉によって骨のプリントが引き伸ばされ、せっかくの蛍光色が薄く見える。
無理矢理着たのか、太ももの内側が早くも破れ始めていた。ちょっと力んだらスーツが弾け飛びそうだ。

少しすると広場の焚き火にもう一匹、ほねほねスーツを着たおでこウサギエリーンが走ってきた。
白い息をハァハァと吐きながら焚き火にあたる。ほっぺたはりんごのように真っ赤になっている。
今ではすっかりほねりーんだが、このウサギエリーンは四六時中2012水着を着ている事で有名だった。
どうやらアバターは粗末な水着しか持っていなかったらしく、どんなに凍える日でも一張羅の水着だった。
だが、今年はほねほねスーツのおかげで幾分マシな冬を過ごせるだろう。ほんの僅かだろうが。

そんなほねりーんを良く思っていない連中がいた。サンタ服とノエル服のエリーンだ。
サンタエリーンとノエルエリーンは日常的にほねりーんの事をいじめていた。
人前で水着のパンツを下ろしたり、そのままどこかに隠したりして辱めていた。
水着だからと真冬でも川に突き落としたりもした。顔を強張らせて寒さに震えるほねりーんがとても愉快だった。

それがどうだ。デザインはどうであれ、今は最先端アバターを身に付けているではないか。
実に面白くない。水着しか持ってない貧乏クソエリーンのクセに。おでこの生え際が後退してきてるクセに。
生意気なほねりーんにはお仕置きが必要だ。サンタエリーンがニヤリとほくそ笑む。悪そうな顔だ。

焚き火にあたるほねりーんを見つけると、突き出たまあるいしっぽをむんずと掴み、強引に引っ張った。
ほねりーんは「ギョォォッ?!」と凄い声をあげる。よっぽど痛かったのかその場に倒れて身動きがとれない。
サンタエリーンは倒れているほねりーんの細いウサ耳を掴むと、薄暗い路地裏へと引きずっていった。

813名無しさん:2015/12/24(木) 02:18:21 ID:MKe/GYOo
ほねりーんがんばれえええ

814名無しさん:2015/12/24(木) 18:35:54 ID:P5w4XIQI
〜エリーンのごっこ遊び 2〜

――路地裏に入るとウサ耳を引っ張って壁際に無理矢理立たせ、大きな手で数回ビンタをかました。
りんごのように赤いほっぺたがますます赤く腫れ上がり、その様子を見てクスクスと笑う二匹の悪いエリーン。

路地裏に連れてきたのはリンチをする為だけではなかった。またもやニヤリとほくそ笑むサンタエリーン。
最近、エリーン達の間で流行っているごっこ遊びの実験台にしてやろうと考えていたのだ。
その遊びというのは"スタンごっこ"と呼ばれている行為で、故意にスタン状態を誘発させて遊ぶというものだ。
スタン状態になると一時的に幻覚を見たり、過去の記憶が蘇ったり、夢を見ているような感覚に陥るらしい。

普段、夢を見ないエリーン達にとってこの行為は手軽にそれらの疑似体験が出来るという事もあり、
話題が話題を呼んでちょっとしたブームになりつつあった。が、同時に問題も起き始めていた。
意識を失ったエリーンがそのまま無防備に倒れ、頭を打ったり口を切ったり前歯を折ったり…。
それだけならまだいい方で、脳に障害が残ったり死亡してしまうケースも多かった。
二匹の悪いエリーンも自ら体験してみたかったが、まずはほねりーんを使って大丈夫か試してみようと思った。

ほねりーんに大きく深呼吸をするように強要するノエルエリーン。サンタエリーンの腰巾着のクセに偉そうだ。
この二匹に詰め寄られてはほねりーんも屈するしかない。いつものようにいじめられるのだ。

ほねりーん「スーハースーハー」 ノエルエリーン「もっとしっかり深呼吸するデス!」ほねりーん「スゥーーハァァースゥーーハァァー」

深く息を吸い込むとほねりーんの胸囲が一回り大きくなる。プリントの肋骨部分も膨張する。
先程のデブーンとは違って華奢な身体にピタッと張り付いたスーツは何処か倒錯的だ。
息を吐き出すとシューッと萎んで元通りのぺたんこ胸に戻っていく。まさに胸式呼吸。

何度か深呼吸を繰り返すとほねりーんは頭がクラクラしてきたらしく、ウサ耳が"┐┌"のように折れ曲がる。
二匹の悪いエリーンはお互いに目を合わせてニヤリと笑う。そろそろ頃合いのようだ。

ノエルエリーン「息を止めるデス!」 ほねりーん「スッ...?!(゚ε゚)」サンタエリーン「せーの!」(ギュゥゥゥゥ)

サンタエリーンの大きな両手がほねりーんの小さな胸を強く圧迫する。驚いて身体を硬直させるほねりーん。
ギュゥゥっと胸を押し込むサンタエリーン。かなり力を入れてるらしく、歯を食いしばっている。
ほねりーんの胸はぺたんこだが柔らかく、肋骨のしなりがよくわかる。

(ゴ…ボギッ) ほねりーん「ッッコハッ!!」 サンタエリーン「フンス!フンス!」 ノエルエリーン「そろそろデス」

胸への圧迫が強すぎて肋骨が折れてしまったようだ。サンタエリーンは胸を押す事に夢中だったが、
ノエルエリーンが合図するとふわっと力を抜き、ほねりーんの胸から手を離した。

すると、ほねりーんは受身も取らずに勢い良く地面に突っ伏し、ガタガタと痙攣し始めた。
顔面を石畳に打ちつけたようで、2本の立派な前歯は見事に折れ、口からも鼻からも大量に出血していた。
生え際が後退し始めたおでこにも深い裂傷が広がっている。何針も縫うレベルの大怪我だ。
それでもほねりーんは痛みに苦しむわけでもなく、うつろな目で身体を痙攣させている。

一体、ほねりーんはどんな夢を見ているのだろうか。幼いあの頃の記憶を走馬灯のように見ているのだろうか。
その様子を黙って見つめる二匹の悪いエリーン。ゴクリと唾を飲み込む。

明らかに常軌を逸した事態。地面には意識を失い血まみれで痙攣を繰り返すほねりーんの姿。
まさかここまでの事が起きようとは。対象がほねりーんとはいえ、流石にやり過ぎてしまったのではないか。
二匹の悪いエリーン達の表情が徐々に険しくなっていく。

815名無しさん:2015/12/24(木) 19:30:38 ID:hjQGqNB6
続きあくしろよ

816名無しさん:2015/12/25(金) 18:57:33 ID:P5w4XIQI
〜エリーンのごっこ遊び END〜

ノエルエリーン「ぉ、ぉぃデス。」(トントン...) ほねりーん「……ァー…」(ガタガタガタガタガタ)

ムートンブーツを履いたノエルエリーンがつま先でほねりーんをつつくが、
小さくうわ言のような声を発しただけで大した反応は見せず、ひたすら痙攣を繰り返している。

サンタエリーン「…ショ…ショォ…。ショォ!ショォォォ!!」(ユサユサユサユサ) ほねりーん「…コッ…コボォ」(ガタガタガクガクガッタンガッタン)

いよいよ本気で不安になってきたサンタエリーンは血相を変えてほねりーんを揺さぶる。
この行為が良くなかったのか、ほねりーんの痙攣はますます大きくなり、口からは血と共に泡まで吹き出した。
相変わらず目はうつろだったが、瞳孔が開き始めていた。とても危険な状態だ。

ノエルエリーン「…に、にg…逃げるデス!」 サンタエリーン「ショォオ?!?!」ほねりーん「……」(ガッタガッタタタタ)

なんと、この場から逃げ出す事を提案するノエルエリーン。悪いエリーンだ。
日頃からいじめのリーダー的存在だったサンタエリーンは想定外の事態に取り乱し、言葉を忘れてしまっている。
いや、想定外ではない。こうなるかもしれないからほねりーんを実験台にしたのではないか。
想定外という便利な理由をつけ、自身の責任から逃げようとしているだけではないのか。

ノエルエリーン「ェ、エリーンちゃんは何も悪くないデデス!やったのはあんたデス!悪いのはあんたデス!」
サンタエリーン「?!ショ、ショォ〜チャ..チャチャーモルゥルゥショォ....メェー....ヘンメヘ....」

責任を押し付けるノエルエリーンと、パニック状態でわけのわからない事を言うサンタエリーン。
普段はオシャレをして、自分より弱いエリーンをいじめて粋がっていても、所詮はエリーン。この程度なのだ。

ノエルエリーン「エリーンちゃんは何も知らないデスから。さよならっデス!」(スタコラサッサー)
サンタエリーン「ヘンメヘ…メェ。。ミ...ミャア...」(...シビッ...シビビチチィィロロロロ...ツツツチロロォ)

とうとう逃げ出すノエルエリーン。救いようのないクソエリーンだ。
置いていかれたサンタエリーンはどうしていいかわからず、恐怖と不安でおしっこを漏らした。
ムチッとした太ももを伝って地面へと流れていくサンタエリーンのおしっこ。
サンタ服は元々スカートが短くておパンツ丸出しなので、お漏らしの事実を隠しようがない。

ほねりーんの血とサンタエリーンのおしっこが混じり、辺りに一層広がっていく。
地面に横たわるほねりーんにサンタエリーンのおしっこがまとわりつくと、痙攣で波が立った。
サンタエリーンは失禁による一時的な快楽に逃避しているようで、涎まで垂らしている。これはもうダメだ。

やがて、血とおしっこ溜まりの海には凪が訪れようとしていた。

ほねりーん「………」(ガクガクッガクッ...ビクビク...ビクンッ...ビクッ...ビッ………)

ほねりーんの痙攣が少しずつ収束していく。何度か小さく波を立て、その後ピタッと静かになった。

……。

罰ゲームで。興味本位で。遊び半分で。軽い気持ちでやってしまうごっこ遊び。
たかがエリーンのごっこ遊びだからといって侮ってはいけない。絶対にやってはいけない。

絶対にやってはいけない。

おしまい。

817名無しさん:2015/12/25(金) 18:58:17 ID:P5w4XIQI
クリスマスに続きを希望してくれるなんてありがたい限りです。
これでごっこ遊びネタはおしまいです。

818名無しさん:2015/12/26(土) 01:59:48 ID:R.dY/4Ho
ほねりーんてw失神ゲームはガチで危ないよ
ノエルエリーンは捕まえて個人的に胸を圧迫させてもらいますね

819名無しさん:2015/12/27(日) 17:37:47 ID:P5w4XIQI
エリーンちゃんはスタンごっこよりも復活したケルに夢中らしく「コナ!ゴナァッ!!」と奇声を発してケルを虐殺してます。
クリスマスは終わったけど、もう一つネタを書いたので投下します。

820名無しさん:2015/12/27(日) 17:39:32 ID:P5w4XIQI
〜続・干し芋クリスマス 上〜

未就学エリーンが暮らす貧乏集落にも冬が訪れ、今年も寒さに凍える日々を送っていた。
集落に住む何匹かの未就学エリーンは売りに出されたり、病死などで数が減った。
それでもキツネエリーンとイヌエリーンはしぶとく生き続け、無事にクリスマスを迎える事となった。
新聞紙を敷き詰めたダンボール箱の中で二匹は身を寄せ合い、ボロい毛布に包まって過ごしていた。

(ガッガラダッ)立て付けの悪い引き戸が開く。主人の帰宅だ。主人はあばら家の中に入ると深く息を吐いた。
家の中でも息が白く濁る。二匹は主人が帰宅してもダンボール箱から出ようとはしない。寒いのだ。

主人は古びた鞄から一つの小包を取り出すと、ダンボール箱の中で震える二匹に渡した。これはっ―
遂に来た!クリスマスプレゼントだ。我が家にもとうとうクリスマスがやってきたのだ。
喜びに打ち震えるキツネエリーンと、クリスマスが何なのかわからず、ただ寒さに震えるだけのイヌエリーン。

小包を乱暴に破こうとするが手が悴んでうまく動かず、痺れを切らしたキツネエリーンは小包に噛み付いた。
黄ばんだ前歯を剥き出しにして小包を噛み千切るキツネエリーン。鬼の形相だ。
主人は行儀の悪さを注意するが、まるで聞く耳を持たない。一年経っても相変わらずの性格だ。

破いた小包の中に入っていたのはパンダポポリのぬいぐるみだった。複雑な表情を浮かべるキツネエリーン。
ケーキなどのご馳走が入っているとでも思ったのだろうか。それにぬいぐるみは一つしかない。
主人は二人で仲良く遊ぶように言うと干した芋と柿を取りに軒先に出て行った。今年も干し芋クリスマスだ。

イヌエリーンは何故プレゼントが貰えたのか理解していなかったが、ぬいぐるみにはまんざらでもないようで、
寒さを忘れてダンボール箱から飛び出し、ぬいぐるみを抱っこしたり、手足を動かしたりして遊び始めた。

イヌエリーン「ポー..ポー!」「ミャァメェヨーゥ!」「ポー!ポー!」「キャハハハッ^^」 キツネエリーン「……。」

ぬいぐるみを動かしつつ声を当てておままごとをするイヌエリーン。とても可愛い。
今まではその辺に落ちてる石ころくらいしか遊ぶ物がなかったので、楽しくて仕方ないようだ。

(バッ!)―おままごとをするイヌエリーンからぬいぐるみを奪い取るキツネエリーン。

キツネエリーン「ンン!」(ダンッ)「ン゛!」(ドァン!)「ギョー!フンメ!!」(ブンブン!ベタンベタン)「ギィー!ギィー!」(ブギギィィ)

奪い取ったぬいぐるみを殴ったり床に叩きつけたり振り回したり水虫の足で踏みつけて痛め付けるキツネエリーン。
一体何が気に入らなかったというのだろうか。せっかくのプレゼントに対して酷い行いだ。

イヌエリーン「ペー(やめて」 キツネエリーン「メェ!(や!」 イヌエリーン「ペー(やめて」

イヌエリーンの制止の言葉は届かず、キツネエリーンは眉間に皺を寄せてこれでもかとぬいぐるみを痛め続ける。
今年もご馳走はなく、干し芋で貧乏で寒くて…やっと貰えたプレゼントはポポリぬいぐるみが一つ。
キツネエリーンのストレスの矛先はぬいぐるみに集中していた。当たれるものがそれしかなかった。
ぬいぐるみは早くも綿が潰れて偏りだし、ノクタニウムパンチを食らったクソパンダポポリのようになっている。

キツネエリーン「ンググィィ!ィーギィ!!」(ブチチッ...ビチッチチチ) イヌエリーン「ペ!ペーー!!」

まるで干し芋を噛み千切るようにぬいぐるみの頭に噛み付くキツネエリーン。首の縫合部がほつれ始める。
慌てたイヌエリーンがキツネエリーンを取り押さえようとするが、興奮したキツネエリーンを止められない。

821名無しさん:2015/12/28(月) 08:33:07 ID:LWoR8AaQ
続きあくしろよ

822名無しさん:2015/12/28(月) 16:37:58 ID:P5w4XIQI
〜続・干し芋クリスマス 下〜

イヌエリーン「ペー!」 キツネエリーン「チャーモ!!ンギョォ!!」(ダンッ) イヌエリーン「ォオワッ!!」(ズンッ!!ドガァタッテテ!)

しつこく迫るイヌエリーンに苛つき、思わず突き飛ばしてしまうキツネエリーン。
突き飛ばされてバランスを崩したイヌエリーンは食卓の角に頭をぶつけて倒れてしまった。凄い衝撃音だ。

その音にふと、我に返るキツネエリーン。手元には首から綿がはみ出たボロボロのぬいぐるみ。
食卓の傍には手足をピーンと突っ張ったまま横たわるイヌエリーンの姿があった。
出血はしていないようだが、ぼんやりと目を開けたままガタガタと痙攣している。脳に響いたみたいだ。

…やってしまった。自分はとんでもない事をしてしまった。過ちを自覚するキツネエリーン。
だが、どうすればいいかわからない。そもそも何がどうしてこうなったのかわからない。

キツネエリーン「…ェ..エゥエッ...ンチィ...ゥァアァァァン!ァア゛アゥン!ァン゙アァァ!ギョァァアン!!。・゚゚・o(>Д<)o・゚゚・。」

泣くしかなかった。ただ、その場に立ち尽くし大声で泣き喚く事しか出来なかった。
特徴的なアホ毛は萎れ、ケモ耳は垂れ下がり、乾燥でひび割れた頬を潤すように涙が流れた。

直後、異変に気づいた主人が息を切らして戻ってきた。白い息が短い間隔で吐き出されては消える。
主人は手に持っていた干し芋と干し柿を放り投げ、イヌエリーンに駆け寄った。
幸い、イヌエリーンはすぐに意識を取り戻し、後頭部に大きなたんこぶが出来たくらいで済んだ。

主人は泣き喚くキツネエリーンに一度平手打ちをした。ぴたっと泣き止むキツネエリーン。
"怒られる"、キツネエリーンはそう思った。だが、主人は何も言わなかった。
何も言わず、キツネエリーンをぎゅっと抱きしめた。とてもあたたかかった。

…その日の夕食はいつもより干し芋の枚数が多かった。干し柿も甘かった。おいしかった。
夕食を済ませるとイヌエリーンはダンボール箱に入り、すぐに眠った。大事をとっての事だろう。
キツネエリーンも同じダンボール箱に入ったが、襖一枚隔てた向こうにいる主人の事が気になって仕方がなかった。
だが、睡魔は次第にキツネエリーンをまどろみの世界へと誘い、次に目を開けた時には違う朝が訪れていた。

――今朝は一段と冷え込みが厳しい。イヌエリーンはしっぽを抱えるように身体を丸めて眠っている。
普段ならキツネエリーンよりも早起きして、外でおしっこをするのが日課なのだが。
ダンボール箱の脇には、歪ながらも愛嬌のある表情になったポポリぬいぐるみが置かれていた。
主人が夜なべして直したのだろう。途中で糸が足りなくなったのか、縫い目が粗くなっている。

キツネエリーンは上半身を起こすと、修繕されたぬいぐるみに気づきハッとした。
思わずぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる。主人の匂いとぬくもりを感じた。

キツネエリーンが欲しかったものはケーキやプレゼントではなかった事にようやく気づいた。
一番欲しかったものはいつだってすぐ傍にあったのだ。そっと胸に手を当てるキツネエリーン。
冬の朝はこんなに寒いのに、心はポカポカしている。萎びたアホ毛に元気が戻っていく。

"イヌエリーンが起きたらごめんなさいしよう。そして、ご主人様にありがとうと言おう。"

キツネエリーンの心が育っていく。

823名無しさん:2015/12/29(火) 05:31:03 ID:e3FpqaQY
( ;ω;)イイハナシダナー
続きサンクス

824名無しさん:2015/12/29(火) 13:32:07 ID:ZWhHoZ.s
もういくつ寝るとお年玉セビリーンの季節ですね

825名無しさん:2015/12/29(火) 17:04:49 ID:P5w4XIQI
〜続・干し芋クリスマス エピローグ〜

ダンボール箱から飛び出たキツネエリーンは朝食を作る主人の元に駆け寄った。
モジモジしながら主人の方をチラチラと見るキツネエリーン。中々言い出せないようだ。
それでも主人は急かす事もなく腰を落とし、キツネエリーンと同じ目線で向かい合った。

キツネエリーン「……ァ、ァー…ァーィガォ..ァーィガトォ!//」

主人はとても嬉しそうに微笑み、キツネエリーンの頭を撫で、ぎゅっと抱きしめた。
キツネエリーンも嬉しかった。言えた。ちゃんと感謝の気持ちを言えた。心がポカポカする。
学校には行きたくないし、勉強も大嫌いだから敢えて避けてきた"言葉"というコミュニケーション。
それでも主人は日頃から基本会話をしつこく教えようとしてきた。今ようやく意味がわかった。

イヌエリーン「…ァーペー」

いつの間にか目を覚ましたイヌエリーンがこちらを見ている。キツネエリーンの胸が再びドキドキし始める。
キツネエリーンの背中を押す主人。今度はイヌエリーンと向き合う番だ。

キツネエリーン「…ミャァショォルゥル…ゥィゥィウィ」何かを言いかけて首を振るキツネエリーン。これでは意味がない。
これからの為に、これからの言葉でちゃんと言わなければいけないのだ。

キツネエリーン「…ゴェ,,ゴンメ...ミャァ...ゴメンェ!....ゴメンァ…サィ...ゴメンァサィ!!」
イヌエリーン「……?...ンー?....ペ……ァーィ♪ァーィァーィ♪」(ギュッ)

必死に言葉を紡ぎ、昨日の事を謝罪するキツネエリーン。
それに対して首を傾げつつも何とか意味を理解したイヌエリーンはァーィと元気良く答えると、
キツネエリーンにぎゅっと抱きついた。先程のキツネエリーンと主人の様子を見ていたのだろう。

キツネエリーンは勿論、イヌエリーンも嬉しかった。難しい事はわからないけど、嬉しかったのだ。
そんな二匹の様子を幸せそうな表情で眺める主人。今この瞬間、ようやく家族になれたと思った。

主人は心から誓った。これからもこの子達を守っていこうと。生活は苦しいけどがんばろうと。
さぁ、朝食にしよう。あたたかいスープを一緒に飲もう。ここからまた始めよう。
もっと働いて来年はケーキを買って、プレゼントも二つ用意して…悲しい思いをさせないように。
…その前にお年玉の準備もしておかないと。。

キツネエリーンは思った。自分勝手はもうやめようと。
守られるだけではなく、大好きなご主人様を支えられるような存在になろうと。まずはお勉強だ!
イヌエリーンと一緒ならきっと出来る。これからは仲良く生きていこうと。

イヌエリーンはみんなと一緒に暮らせるのならそれで良かった。貧乏でも干し芋でも良かった。
キツネエリーンの事もご主人様の事も大好きだった。


――イヌエリーンが亡くなったのは年明け早々の事だった。

完。

826名無しさん:2015/12/29(火) 17:18:34 ID:P5w4XIQI
これで年内のネタ投下は最後です。未就学エリーンのこの二匹が出てくるネタもこれでおしまいになります。
今年もこんな妄想に付き合ってくれてありがとうございました。またしばらく潜伏しようと思います。

お年玉セビリーンも可愛くていいですね。毎年15万金くらい貰える富豪エリーンと2金程度の一般家庭エリーン。
初詣にやってきたエリーン達はお年玉の金額を自慢し合い、ドヤ顔で一般家庭エリーンを見下す富豪エリーン。
たまりませんね。来年はエリーンちゃんの新クラスもあるみたいだし、妄想が捗りますね。

827名無しさん:2015/12/29(火) 20:02:23 ID:hQ0DtnbI
うわぁぁあ何故死んだぁああ!!
頭打ったから!?
これはないよぉお(´;ω;`)ブワッ

828名無しさん:2015/12/30(水) 04:12:21 ID:Q8LC3hKw
( ;ω;)イイハナシダナーと思ってたら最後死なせる鬼畜や

829名無しさん:2015/12/31(木) 02:32:17 ID:ORnziyfI
この二人のシリーズ好きだったのに…年末に鬼畜すぎる展開
頭打ったからだね すぐ寝たり起きなかったりしてるし
とりま今年も乙!楽しませてもらった できたら続きが欲しいかな

830名無しさん:2016/01/07(木) 19:21:39 ID:P5w4XIQI
ああけおめーーあああニンジャリーンちゃんおほおおおお!!!アホ毛おさげウサ耳おほおおおお!
ニンニンデス!シュッシュッシュデス!絶対かわいいいいあああ!すいとんの術で溺死!どとんの術で埋葬!

まさか自分もイヌエリーンが死んでしまうとは思ってなかったです。妄想が物語に引っ張られたって感じがしてます。
イヌエリーンの死後の妄想も浮かんでますけど、ひとまずこの二匹のシリーズはこれで完結です。自分もこの二匹が好きでした。

831名無しさん:2016/01/07(木) 19:51:15 ID:tgvL3vYo
(´・ω・`)自分で何言ってんねん
(´・ω・`)キャラが歩き出したってやつかな

832名無しさん:2016/01/07(木) 20:54:18 ID:IhX6R.lQ
忍者ヲリーンと忍者リパーンの立場が危うい

833名無しさん:2016/01/08(金) 01:56:04 ID:T4lwk5D.
ファイター実装でヤリーンが路頭に迷い、今度はヲリーンの番かな
ポニテ猫エリーン可愛過ぎでしょ
新しい髪型は全職で使えるんだよね?リパーンの時みたいに

834名無しさん:2016/01/14(木) 19:53:02 ID:P5w4XIQI
格闘服の裾がボロボロ!もっといろんな所がボロボロだったら!貧乏野良エリーンになったのに!布一枚羽織っただけのびんぼりーんおほーー!!

835名無しさん:2016/01/15(金) 14:26:50 ID:uPc3Phug
格闘服をご主人様に貰ったのか調子に乗ったエリーンが勝負デスとか言ってきたのでボコボコにした
鼻血ダラダラ流しながらゴベンダザイとかユルジデ...ユルジデ...とか煩いから服をビリビリに破いて黎明の島に放り出しといた

836名無しさん:2016/01/15(金) 17:28:26 ID:P5w4XIQI
おほー!それ最高です。ドヤ顔で勝負を挑んできたもののサンドバッグ状態になって命乞い。
ゲーム内でまだ格闘エリーンを見た事がないんですが、妄想が掻きたちますね。みんな島流しにされたのでしょうか。

837名無しさん:2016/01/16(土) 00:57:47 ID:J.Nc5B6U
>>835氏の書き込みに触発されて我慢出来なくなったので一つ書きました。
クソポポリが着てるのは見たんですが、エリーンちゃんの格闘服姿が中々拝めません。おパンツが見たいのに…。

838名無しさん:2016/01/16(土) 00:58:36 ID:J.Nc5B6U
〜格闘エリーンの顛末〜

ファイターの登場はアルボレア中を震撼させた。こんなに強いヒュマ♀が存在していたとは…。
盾も火力もこなせる万能なファイターはPvEでもPvPでも歓迎された。
それを見ていたヤリーンはシャウトしてパンツを見せ付けるが誰にも相手にされず、盾を地面に叩き付けた。

マイペースなヲリーンは戦闘態勢のままゆらゆらと揺れたり、「ハ!ホ!ヘ!ヤ!ヘ!」とガードを連打して遊んでいる。
シノビーンが登場したらヲリーンものんびりしていられないだろう。

そんな中、ファイターの強さに憧れたエリーンが格闘服を着て修行()していた。
見様見真似で「シュッ!シュッシュ!チッ!ゥン!チッ!ハッ!」と変な声を上げて拳を突き出している。
アルカイの卵を生で飲み込んだり、何故か突然「ェィドリアーィ♪」と叫んだりしている。
大した覚悟もなく、ファッション感覚でこの様にふざけた事をしてしまうのがエリーンなのだ。

修行を終えた格闘エリーンは、額の汗を拭うとニヤリとほくそ笑んだ。どうやら強くなったと勘違いしているようだ。
思い込みの力というのは行動を大胆にさせる。自身を信じて疑わないからだ。

格闘服が実装されてからはこのようなアホエリーンが増加しているらしく、問題も起き始めていた。
気が大きくなった格闘エリーンが至る所で喧嘩を売っているのだ。
片方だけ口角を上げ、人を見下したような表情で「勝負デス」などと言って相手を挑発するんだとか。

だが、所詮はエリーンのおままごと。大半の格闘エリーンはそのまま返り討ちにされた。
鼻血を流しながら土下座し、命乞いをするというのだから傑作だ。
額を地面に擦り付けて許しを請うが、世の中そんなに甘くない。先に喧嘩を売ったのは格闘エリーンなのだ。
ズタボロの格闘エリーンは自慢の格闘服すらビリビリに破かれ、島流しにされたそうだ。

今回の格闘エリーンも案の定返り討ちにされた。既に身包みは剥がされ、素っ裸になっている。
細い腕に薄い上半身。プニプニのお尻、太もも…修行が聞いて呆れる。ただのクソエリーンだ。

ただでさえ大きな顔は倍近く腫れ上がっている。瞼には大きな青タンが出来ており、鼻もへし折れている。
顎が外れ、ポカーンと口を開けたままダラダラと血を流している。前歯も数本やられているようだ。
マウスピースもヘッドギアも付けていなかったので、ご覧の有様だ。

「ゴェ...ゴーェァィ..ェッエッ..ゴェゴォ...ァィ...ァゥェヘ..ェゲヘ..ェェァェ..ァゥァェ..ヒッイ!..ゴォェ」
必死に命乞いをするが、顎が外れている為にうまく喋る事が出来ず、大きな手を合わせて許しを請う。
素っ裸でじゃがいものような顔のエリーンが手を合わせて泣きながら命乞いをしている。無様にも程がある。
何が格闘エリーンだ。この無様さにもまた腹が立ってくるというものだ。

その後、格闘エリーンはしっぽをギュッと掴まれて気絶した。実に容易い。
大人しくなった格闘エリーンはそのまま引きずられて何処かへ消えていった。
恐らく、この格闘エリーンも島流しにされるのだろう。害を成すクソエリーンはこうして処分されるのだ。

最近、某島には強いモンスターが生息するようになったという。
腕に自信のある冒険者ならば、そのような場所に行っても活躍出来るだろうが、格闘エリーンはド素人だ。
モンスターに踏み潰されるか、おもちゃにされるか、おやつにされるか…いずれにせよ死が待っている。

そして、わざわざその様子を見る為に島を訪れるマニアもいるらしい。
素っ裸でキズだらけのエリーンが、モンスターに追い掛け回されて死んでいく様がたまらなく愉快なんだとか。
過疎が懸念されるアルボレアだが、エリーンがいる限り、まだまだ楽しみは尽きそうにない。

おしまい。

839名無しさん:2016/01/16(土) 01:30:37 ID:tONA0sgE
(´・ω・`)そのマニアって君じゃないの

840名無しさん:2016/01/26(火) 22:23:51 ID:J.Nc5B6U
ニンニーンちゃん可愛いよおおほーーー!

841名無しさん:2016/03/09(水) 15:30:24 ID:JSybVeDU
わあああ!!待機中にァーィ...ンーフ,ンー...とかンッ!とか言う!バカみたい!かわいすぎる!死んだ!

842名無しさん:2016/03/09(水) 23:00:32 ID:JSybVeDU
〜エリーンレポート「くノ一見参」〜

とあるエリーン研究所でバイトを始めた。友人からはエリーンに深入りするのはやめておけとも言われたが。
バイトの面接ではやたらと身辺の事を訊かれて驚いたが、時給の高さに惹かれて早速初仕事となった。

ヴェリカの広場で待つ事数分…そろそろか。「ンッ!」「ァーィ...ンーフ.ンーッ」「ホッ!ヨッ!」「ウンッ!チッ!ハァー!」
声の正体が物凄い勢いでこちらへと近づいてくる。そう、今日はくノ一の実装日だ。
俺はくノ一なる存在を調査する為に派遣されたというわけだ。

そうこうしてる内に広場は例のくノ一によって埋め尽くされようとしていた。
わー、これは凄い。シノビーンだかクノリーンだか知らないが、とんでもない数のエリーンが広場に押し寄せる。
しかも、多くのエリーンが同じ髪型、同じような顔をしている。なんという量産型クノリーン。

急いでるのか、ペガサスやら馬やら鳥やらにまたがって狭い通路を全速力で駆け抜けていく。
中には騎乗ペットがメールで届いてる事に気付いていないのか、テッテッテと走ってるクノリーンもいた。
そんな鈍臭いクノリーンは言うまでもなく、馬やら鳥やらにはねられ、引きずられていく。

試しに焚き火を置くとわらわらとクノリーンが寄ってきた。街灯に群がる虫のようだ。
エリーン特有の乳臭さと獣臭さが入り混じった独特の臭いが漂ってくる。正直、クサい。

みんな同じ顔かと思ったら、よく見るととんでもないブスーンも混じっているじゃないか。
最新の髪型をしてるくせに顔が酷い。眼球が飛び出そうなくらい目が大きかったり、逆に糸目だったり、
出っ歯だったり、顎がしゃくれてたり、エラ張ってたり、豚みたいな鼻で泣きべそかいてるクノブスーンもいた。

そんなクノブスーンが一丁前に「ンッ!」とか「ァーィ..ンーフ.ンーッ//」とか言って媚びた真似をしてくる。
こちらに向かってピースなんかしてきやがる。かーっ、笑顔がキモい。主に歯茎がむき出しでキモい。
自意識過剰にも程がある。エリーンに深入りするなっていうのはこういう事か。実に腹が立つ。

なんだよ、クノイチーンだかニニーンだか知らないが、ただのウザいクソガキじゃないか。
わらわらと湧いてきやがって。こいつら忍ぶ気ゼロじゃないかよ。自己アピールが過ぎるぞ。
それにクノリーンは技名を叫ぶってきいてたから、利口で話のわかる奴かと思ってたのに、何がンッ!だよ。
やっぱりお金をかけて一から教育してやらないと利口で可愛いクノリーンには育たないという事か。

…ん?何か臭い。乳臭さでも獣臭さでもない。こ、これは…うんこの臭いだ!!
な、なんと!広場のど真ん中で堂々とうんこをしてるクノリーンがいた!こいつはくノ一ならぬ、くソ一だ!

突っ立ったまま目を見開き、前歯で下唇を噛んで思い切り力むクソイチーン。何がウンッ!チッ!だよ!そのものだよ!
急いでヴェリカまで来たもんだから、トイレに行く暇がなかったんだろう。だからってこんな所でするなよ!
片方だけぺろっと折れ曲がったウサ耳をワナワナと震わせ、サイコロ状のうんこをポテポテと排泄している。

うんこを出し終えるとホッとしたのか、今度はおしっこまでその場で垂れ流し始めた。
表情が緩んでいく様をまじまじと見つめる俺。流石にドン引きだ。
すると、そんな俺に気付いたのか、ウサ耳クソイチーンは俺に向かって「ンッ!」とピースしてきやがった。

このクソガキ!バイトだからって俺をナメてるんだろ!!一発引っ叩いてやる!…って、おわああ!!
ウサ耳クソイチーンに助長されたのか、気付けば焚き火の周りでも用を足し始めるクソイチーンが!
しかも、クソイチーンとは関係ないアホ面のヲリーンまでパンツを脱いで力み始めた。

もうこんな所にはいられない!くソ一なんて文字通り糞喰らえだ!あばよ!!

おしまい。

843名無しさん:2016/03/10(木) 12:16:10 ID:3n2UVcFw
汚い

844名無しさん:2016/03/10(木) 16:09:31 ID:GoK0i3NA
草生える
ほんとプリセットの奴そのままのくのいち居るわ

845名無しさん:2016/03/18(金) 02:40:15 ID:JSybVeDU
〜エリーンレポート「続・くノ一見参」〜

前回、バイトを途中で放り出した俺だが、今日もまたヴェリカでくソ一…くノ一の観察を行っている。
クビを覚悟で研究所に戻り、所員にあの日の事を洗いざらい話したわけだが、
所員は俺の報告に大変満足したようで、"次回も頼む"と肩まで叩かれてしまった。

しかし、ヴェリカにも空っ風が吹くようになってしまったか。寒くて仕方がない。
焚き火を置いてくノ一を観察しているが、これがまた酷い。とにかくうるさいのだ。

「ン!」「ンッ」「ァーィ..ンーフ,ンーッ//」「ンッ」「ァーィ..ンーフ,ンーッ//」「ン!」「ンッ」「ンッ」「ァーィ..ンーフ,ンーッ//」「ンッ!」

Ahhhhh!!うるさいうるさい!本当にうるさい!媚びへつらいやがって!本当に忍ぶ気ゼロなのな!お前ら!
お前ら9時間ずっとそうしてるつもりなのか?チャクラ玉が欲しいか?エレーン捕まえてイクラぶつけさせるか。
たまに「アッチデス!」とか教育済みのくノ一の声も聞こえてくるが、そんな事はどうでもいい!!

鼻にかかった声でンッ!とピースサイン!エリーンちゃん自慢のスマイルが炸裂ってか?アホか。
おにんにんだかエニーンだか知らないけどさ。バカの一つ覚えにも程があるってもんだ。
かと思ったら、顔を伏せて照れる素振りまでしてさ。途中でチラチラとこっちを見てるのも知ってるんだよ!
何がァーィンーフンーだよ。そうすれば可愛いって言って貰えるとでも思ってるのか?クソイチーンめ。

しかも可愛くないし。新しいメイクをしたけど、元々の顔がブスで結果的に酷い事になってるブスーンが多い。
とか思ってたら、焚き火の周りにおかめみたいな顔したクノブスーンがやってきた。
ちょこんと座ると、キティちゃんのリュックをこちらに見せ付けてニチャァと微笑んだ。キモすぎる。
くノ一服にリュックだけキティってのもなんかな…ボックスから出て嬉しかったんだろうけど。

リュックからメリサの愛情弁当を取り出すと「ニンニン」と呟き、九字を結ぶ。デカい手だな…。
パカッと蓋を開けると、中に入っていたのはパンプキンマフィンだった。
「チッ...」こいつ今舌打ちしたぞ!どうやらカボチャが好きではないようだな。贅沢者め。
クノブスーンはしかめっ面で立ち上がり、リュックを背負うと、マフィンを焚き火にくべて去っていった。

こいつ!!バイト生活の俺をナメてんのか!一発引っ叩いてやる!と思ったら、
焚き火からマフィンのイイ香りが…。うっ!……クソ!!…あちっ、あちちち…ほっ、よっ!っと。
…俺は焚き火に手を突っ込んでマフィンを回収した。多少焦げているが、むしろこの方がうまい。

モグモグ…うまい。俺はクノブスーンが捨てたマフィンを乞食してしまった。酷い自己嫌悪に陥る。
すると、身なりの汚いウサギエリーンがこちらに近づき、食べかけのマフィンを指差してきた。指が長い。
貧乏野良エリーンだ。くノ一の登場で影が薄くなっていたが、こんなエリーンもいるんだっけな。

臭いな…さっきまではマフィンのイイ香りが鼻をくすぐっていたというのに…。貧乏野良エリーン臭過ぎ。
流行のおさげウサギエリーンではなく、おでこウサギエリーンだが、おでこが広いというよりハゲている。
髪はベタベタで、残り少ない髪がおでこにベッタリとはり付き、まるで海岸にうちあげられたワカメのようだ。

こういう手合いには関わらない方がマシだ。俺はマフィンを地面に置き、焚き火から離れた。
野良に施しをしたと思われると、更に別の野良が湧いたり、あれこれ要求されたり、何かと面倒だからだ。
それに元々はクノブスーンが捨てていったマフィンだ。エリーンから始まり、エリーンに還るのだ。(意味不明

「ンッン!ン」「ン」「ン!」「ァーィ..ンーフ」「ン!」「ンーフ..ンー//」「ンッ」「ン!」「ソ!」「ァーィ..ンーフ.ンー//」「ン!ン!ン!」

って、うるせええええ!!やっぱりもうこんな所にはいられない!9時間ずっとそうしてろ!あばよ!!

おしまい。

846名無しさん:2016/03/22(火) 02:37:59 ID:GoK0i3NA
> 「ン!」「ンッ」「ァーィ..ンーフ,ンーッ//」「ンッ」「ァーィ..ンーフ,ンーッ//」「ン!」「ンッ」「ンッ」「ァーィ..ンーフ,ンーッ//」「ンッ!」


これほんとに鬱陶しいんだよなぁ

847名無しさん:2016/03/24(木) 08:38:18 ID:hQ0DtnbI
ほんとうるさいよね…開発め余計な事を…

848名無しさん:2016/03/27(日) 17:03:04 ID:vfjZNRWI
しょんべりーんが元気そうで何より
久しぶりに投下するですよ

849名無しさん:2016/03/27(日) 17:04:25 ID:vfjZNRWI
忍者ヲリーンとにんにーん

暗い夜の森の中を疾走するエリーンがいた。
黒い忍装束に黒笠、狐の面・・・忍者ヲリーンだ。
ある村の近くにアルゴンが集結しているとの情報が入ったため
主人の命により偵察任務に向かうところだった。
森の中頃に差し掛かった辺りで解り易過ぎる殺気を感じとっさに飛退いた。
カッ、カカカッ!!
地面にクナイが突き刺さる。
「むむむっ!このえりーんちゃんのクナイを避けるとはただものじゃありませんね!?」
声の主へと目を向けるとそこには派手な桃色の忍装束で着飾ったにんにーんがいた。
「このあたりにあやしいヤツがいるって聞いたからきてみればにんにーんちゃんのコスプレをしたヲリちゃ
ん()デスwwwきゃははははwww」
何がおかしいのか笑い転げるにんにーん。
典型的なあほりーんなのかもしれない。
「に、にんにーんちゃんがかっこよくて可愛いのは当然デスけど、忍装束着ても結局はただのコスプレデス
よwww」
忍者ヲリーンは構えを解き、にんにーんを無視してさっさと進むことにした。
「あっ!こら!待つデスよ!」
すぐさま進路をふさぐにんにーん。
「この先には行かせませんよ〜!」
手裏剣を構え襲い掛かるにんにーん。
「見切れるデスか〜?」
あほりーんだがよく訓練されたくノ一のようだ。
素早い身のこなしで一気に忍者ヲリーンとの間合いを詰めて来た。
「それそれそれ!」
並みの兵士ならかわし切れないような高速の剣さばきだ。
だが、忍者ヲリーンはひらひらと難なくかわしていく。
「むぅ〜ちょこまかと〜!」
だんだんとイライラを募らせていくにんにーん。
「なんで当たらないんデスか〜!><」
当然である、忍者ヲリーンが潜り抜けてきた修羅場の数は段違いなのだ。
格が違う。
「もうぅううう!!!これならぁああああ!!!」
にんにーんは全力で切りかかる!神速閃だ!
ガッ
「えっ?うひゃぁあああああ・・・ぶべっ!」
忍者ヲリーンは神速閃すらもさっとかわし、にんにーんに足を引っ掛けたのだ。
バランスを崩し顔から地面にすっころんだにんにーん。
「ふぇぇぇ」
鼻血を出し、泣きながら起き上がるにんにーん。
「何なんデスか!あなたはぁ!もう!!!ひっくひっく」
べそをかき、地団駄を踏みながら吠え立てるにんにーん。
ここまで来ると最早そこらにいるあほりーんと何も変わらない。
スッ
忍者ヲリーンの双刀の切っ先がにんにーんののど元へ向けられる
「っ・・・!」
視線を忍者ヲリーンへ移すにんにーん。
狐の面で表情は全くわからないがにんにーんへ向けられる強烈な殺気で背筋が凍りつきそうになる。
両足はガクガクと震え上がり、奥歯がカチカチと音を鳴らす。
心の奥底から湧き上がる言いようのない不安、恐怖。
忍者ヲリーンはやや呆れたように
「忍びの里の質も大分落ちたようデスね・・・」
と呟いた。
ハッとした表情でにんにーんが問いかける。
「忍びの里は王国内でも一部の者しか知らない非公認組織デス!なぜ貴女がそれを・・・!?」
忍者ヲリーンは静かに双刀をしまい
「さぁ」
とだけ言い残し森の中へと消えていった。
「あ・・・ああ・・・」
ぺたんとその場に崩れ落ちるにんにーん。
ジワァと股間に染みが広がり尿溜りが出来ていく。
「あの人はまさか・・・」
ポツンと取り残されたにんにーんを青白い光を放つ大きな月が照らしていた。


おしまい

850名無しさん:2016/03/27(日) 17:08:50 ID:vfjZNRWI
アサシンリパーンとにんにーん

アルゴンに蹂躙されたと思われる街道を駆け抜けるエリーンがいた。
真っ黒なアサシンスーツと黒ネコ耳カチューシャという意識の高い衣装に身を包んだリパーンだ。
主人からある村へとアルゴンが集結していると情報が入ったため偵察任務を命じられたのだ。
義勇兵だろうか街道のあちこちに死体が転がっていた。
「酷い有様デスわネ・・・」
パンピリーンであれば目を背けるかその場で嘔吐、失禁してもおかしくないような凄惨な光景だ。
「間に合えば良いデスけど・・・」
リパーンは少し思案する。
村へ向かうには今進んでいる街道か村の南部に広がる森を抜けていくことになる。
街道を進むのが最も早く到着するがアルゴンと鉢合わせする危険性も高い。
一方森は大回りしなければならないが身を隠すにはもってこいだ。
ただし、当然森の中にも危険は多い。
仮にアルゴンがいなかったとしても野獣や危険なモンスターも生息している。
「なるべくなら安全に行きたいところデスけど目立つわけにはいきませんものネ。」
意を決し森を抜けていくことにしたリパーン。
そしてしばらく森を進むと殺気を感じとっさに飛退いた。
シュルルルルッ!!
目の前を手裏剣が飛びぬけていった。
「むむむっ!このえりーんちゃんの手裏剣を避けるとはただものじゃありませんね!?」
声の主へと目を向けるとそこには派手な桃色の忍装束で着飾ったにんにーんがいた。
「このあたりにあやしいヤツがいるって聞いたからきてみれば・・・なんだか、ダンボールを被りそうなリー
パーちゃんですねwww」
全く忍ぶ気配もなくお腹を抱えながら笑い転げるにんにーん。
やはりアホの子なのだろう。
リパーンは少しムスっとした態度で答える。
「失礼な子デスわネ。私、変な無線も持ってなければ珍妙な少佐も知り合いにはいませんわ」
一体何のことだろうか・・・。
「まぁ良いデスわ。私、任務の途中デスの。失礼させてもらいマスわ。」
サラサラのショートヘアーを優雅にかき上げながら立ち去ろうとするリパーン。
ふわっと香るシャンプーの香りがたまらなく欲情を誘う。
まさに魔性のリパーンだ!お持ち帰りしたい!
「あっ!こら!待つデスよ!」
慌ててリパーンの進路をふさぐにんにーん。
「この先には行かせませんよ〜!」
手裏剣を構え襲い掛かるにんにーん。
「えいっ!えいっ!え〜いっ!」
陽気な掛け声とともに繰り出される高速の剣さばきを飛鎌ではじくリパーン
「ふふふ〜なかなかやるデスね〜」
自分の方が優位にいると感じたのか気の大きくなったにんにーん。
「見切れるデスか〜!?」
次々に繰り出される大技をかわし、はじいていくリパーン。
「これで止めデス!」
一気に詰め寄るにんにーん。
驚いたような表情のリパーンににんにーんが迫る。
その瞬間、リパーンが妖しい笑みを浮かべる。
ジャラジャラジャラジャラ!
ギュウウウウ
「ふぇ!?」
なんとリパーンの飛鎌の鎖がにんにーんを締め上げた。
「うっ・・・クッ・・・」
クスリと微笑を浮かべながらにんにーんに近寄るリパーン
「ふふ、残念でしたわネ」
にんにーんは吊るし上げられた状態で身動きが取れなくなってしまったが必死に身をよじり抜け出そうとす
る。
「くっ・・・この・・・」
リパーンはそっとにんにーんの頬に手を添え優しく撫でる。
そして妖しい笑みを浮かべながら
「よく見たらずいぶんと可愛らしい娘デスのネ・・・ふふふ」
このリパーン普段は主人一筋だがどうやらレズっ気もあるようだ。
頬を赤らめながら抵抗するにんにーん
「な、何を・・・!?」
リパーンのしなやかで柔らかい手がにんにーんのまっ平らな胸に触れる。
「ひぅ!」
身をよじるにんにーん
リパーンは小さな舌でにんにーんの首筋を舐める。
「うふふ・・・可愛いデスわぁ。お持ち帰りしたい」
そしてリパーンの手がにんにーんの下半身へと延びる。
「ま、待って!そ、そこは!」
にんにーんの褌の隙間からリパーンの指先が今まさに秘境へと触れようとした瞬間
ボンっ!
変わり身の術で鎖から抜け出したにんにーん
間一髪だった。残念だ・・・(´・ω・`)
「お、覚えてなさいデス!この破廉恥リーパー!!!」
にんにーんはチープな捨て台詞を残し物凄い勢いで逃げていった。
リパーンはにんにーんの逃げていったほうを見つめ
「ふぅ・・・残念でしたわ」
と少し大げさに肩をすくめた。
「さて・・・任務に戻りま・・・!?」
任務に戻ろうとしたリパーンは気がついてしまった。

この感じ・・・まさか・・・


おしまい

851名無しさん:2016/03/27(日) 23:41:12 ID:JSybVeDU
あああ〜いいよいいよ〜!!書きたくなっちゃうーーおほーー!!
忍ぶ気ゼロでピースサインしちゃうくらいだからアホに決まってるよぉ!
うちの子は9時間殴られ続けて完全に頭がイカれてしまい、涎垂らしてンーフーァーァー言ってます。

852名無しさん:2016/03/28(月) 22:27:56 ID:uevAa0X.
続き投下〜

忍者ヲリーンとアサシンリパーン〜邂逅〜

不自然な程静かな暗い森の中を動く影があった。
アルゴンが集結しているという村へと疾走する忍者ヲリーンだ。
途中、邪魔が入ったが蹴っ飛ばしてきた。
もう少しで村に着くというところでまたもや殺気を感じ足を止める。
今度は何か懐かしい気配だった。

ジャリ・・・ジャリ・・・

現れたのはいつかのアサシンリパーンだった。
「御機嫌よう。お久しぶりデスわネ」
やや緊張した面持ちながら笑みを浮かべ優雅に挨拶をするリパーン
そしてスッと静かに飛鎌を構える。
「あの時の・・・」
忍者ヲリーンも刀を構える。
ひゅぅううう
吹き抜けた風が合図だった。
ガキィン!キィン!
互いの刃がぶつかり合う音が木霊する。
「はっ!それっ!」
中距離からトリッキーな技を繰り出すリパーン。
「ふっ!やぁ!」
対して間合いを詰め多彩な技で応戦するヲリーン。
一進一退の攻防が続く
「はぁああ!」
ヲリーンはダッシュスラッシュで一気に間合いを詰めにかかった
とっさに飛退くリパーン、しかし、木の根に足を取られつまづきそうになる。
「キャっ!?」
それを見逃さなかったヲリーンはすぐさまリパーンの背後に回り込み、突きを放つ!
だが、外れた。
なんとリパーンは片方の飛鎌を頭上の木の枝に引っ掛け上空に避けたのだ。
「くっ、ふぅうう!」
互いに距離を取り、様子を伺う
先に仕掛けたのはリパーンだった
両方の飛鎌で左右から斬りつける、デスクリーブだ。
左右の鎖から衝撃を感じた。
「っ!」
リパーンは目を疑った。
右の飛鎌はヲリーンの刀によって木に打ち付けられ、左の飛鎌はヲリーンに受け止められていたのだ。
グイッ!
「えっ、きゃあああああ!」
飛鎌を引っ張られヲリーンの目の前に引きずりだされた。
目の前には冷たい輝きを放つヲリーンの刀・・・
「ひっ・・・」
ここまでか・・・
「マスター・・・申し訳ありませんでした。」
そっと目を閉じ覚悟を決めた瞬間、大地が揺れた。
村の方角を見ると炎が上がっている!
「まさか・・・アルゴンが!」
するとヲリーンが何かに気がつきとっさにリパーンを抱えて飛退いた。
ズズズズゥウン
「フォッ!フルッァアアアアッシュ」
理解できない声を上げて現れたのは巨大な体躯のアルゴン
「あれは・・・アカカラシュ!」
忍者ヲリーンは木の幹に突き刺さった自分の刀を引き抜き、飛鎌をリパーンに投げ返した。
「構えるデス」
一瞬、きょとんとしたリパーンだがすぐにいつもの妖しい笑みを浮かべて答える。
「ふふ、一時休戦デスわネ」
ぱっぱと服についた汚れを払い、優雅に構えるリパーン。
攻撃的な構えから仲間を守る構えに刀を持ち直すヲリーン。
「フゥウウ!フォオオオオオオァアアア!」
小さな二匹のエリーンに気がついたアカカラシュは獲物を見つけたと言わんばかりの声を上げる。
そして二人のエリーンは巨大なアルゴンへ戦いを挑んで行った。
「はぁああああああああああ!」
「たぁああああああああああ!」

その日、アルボレアの大地から一つの村が消えた。
村を襲ったのはアルゴンの大軍だった。
ヴァルキオン連合軍の調査によると指揮をしていたと思われるアカカラシュの死体が
すぐ近くの森の中で発見された。
しかし、誰がこのアカカラシュを倒したのかは不明のままだった・・・。


おしまい

853名無しさん:2016/03/28(月) 23:26:21 ID:vfjZNRWI
忍者ヲリーンとアサシンリパーンとにんにーん

派手な桃色の忍装束で着飾ったにんにーんが村で一番高い民家の屋根の上でふてくされていた。
「むーコスプレ忍者に蹴られるわ、リーパーにはエッチなことされるわで今日はえりーんちゃん厄日デス!」
口を尖がらせ人の家の屋根でいじいじいじいじしている。
とんだいじけリーンである。
「はぁ〜里にいた頃が懐かしいデスねぇ〜」
このにんにーん、あほの子のようだがれっきとしたくノ一の訓練を受けたエリーンである。
ポラ・エリーヌの一部の上層部の者しか知らない非公認組織『宮廷くノ一部隊』の筆頭頭なのだ。
「お師匠様の作ってくれたお団子、また食べたいデスねぇ〜^q^」
間違いなくあほの子だが。
ぐぅ〜〜〜〜
大きな腹の虫である。さすがアホリーン。
「んっ!今のはエリンちゃんのじゃないデスよ><」
誰も見ていないのに取り繕うあたりがエリーンらしい。
ふと村の外へ目を向けるにんにーん。
「ん?あれは・・・?」
見慣れない光が村の外の街道から移動してくる。
「!?あ、アルゴン!」
なんとアルゴンの大軍が今まさに村へと押し寄せようとしている!
「た、大変デス!え、援軍を!でも、もう間に合わない!あ、そうだ・・・!」
村にある鐘台へ急ぐにんにーん。
カンカンカンカンカン!
「アルゴンが来たデスよー!!!!」
カンカンカンカンカン!
「アルゴンが来たデスよー!!!!急いで避難するデスー!!!!」
村中に鐘の音が鳴り響き住民達が表へ出てきた。
力いっぱい叫ぶにんにーん
「東の街道からアルゴンがやって来てるデス!!!西の避難路から逃げるデス!!!」
住民達は急いで逃げ出す。
にんにーんは東の入り口へ駆け出していった。

東の門の目前までアルゴンが迫ってきていた。
とにかく急いで門を閉めるにんにーん。
ドゴン!ドゴン!
門を攻撃し始めるアルゴン軍、きっとこの門は長くはもたないだろう。
「お願いデス!早く来て!><」
非常用の信号弾を上空に打ち上げるにんにーん。
まだ住民達の避難が終わっていない、なんとか時間を稼がなくては。
にんにーんはある作戦にでることにした。
程なくして門が破られアルゴンの軍勢が侵入してきた。
その軍勢の前に一人たたずむにんにーん。
当然アルゴン軍はにんにーんを標的として捉えた。
にんにーんは牽制しつつ村の中央広場へとアルゴンを誘導する。
そして、最後の住民が避難したことを確認し村の入り口と出口へと続く橋を爆破した。
「!?」
広場には取り残されたアルゴン軍とにんにーんただ一人。
にんにーんは覚悟を決め、すーっと息を吐き手裏剣を身構え叫ぶ
「我こそはポラ・エリーヌ宮廷くノ一部隊筆頭頭なり!アルボレアの大地の平和を脅かす愚か者達め!
汝らに死を運ぶ我が四刃を恐れるのなら相手をいたす!かかって来るが良い!!!!」
そしてアルゴン達が一斉に襲ってくる!

「はぁあああああああああ!!!!」


つづく

854名無しさん:2016/03/29(火) 18:46:46 ID:JSybVeDU
筆頭頭とはやりおるな!私は忍者ヲリーンが好きですね。
ところで、くノ一をなんて呼べばいいか未だにわからないんだよね。
エニーン、クノリーン、クノイチーン、ニンニーン、シノビーン、ニンジャリーン、おにんにん…。

855名無しさん:2016/03/29(火) 19:23:07 ID:GNUmTziI
ジャリーンってよんでるなあ

856名無しさん:2016/03/29(火) 21:09:36 ID:/uQBav4s
クノイチでええやん

857名無しさん:2016/03/29(火) 22:59:39 ID:vfjZNRWI
うちのギルドではにんにんってよんでるなー
ボクはおにんにん派だけどw

858名無しさん:2016/03/29(火) 23:22:17 ID:vfjZNRWI
長すぎて書き込めないので不本意ながら分けて投下

忍者ヲリーンとアサシンリパーンとにんにーん2

アカカラシュとの戦闘を終え、村へと急ぐ忍者ヲリーンとアサシンリパーン
「はぁっ・・・はぁっ・・・村の人達っ・・・大丈夫かしら!?」
息を切らせ住民の安否を心配するリパーン
「わからない・・・けど、風に血の臭いがしない」
表情は良くわからないがヲリーンも心配そうだ。
門をくぐると村の中へと続く橋が破壊されていた。
「アルゴンの仕業かしら?」
ヲリーンは首を横に振る。
「いや、人為的に爆発させた後があるデス。」
よく見ると爆弾の破片が飛び散っていた。
「おかしいデスわネ・・・ここに来る途中、兵士らしき人達の死体がたくさんありましたわ。てっきり全滅したものと思っていましたけど・・・」
小さな村でも警備兵くらいはいる。
だがほとんどが訓練を受けていない民間兵である。
ましてや爆薬を扱えるようなものなど普通はいるはずもない。
「一人だけ心当たりがあるデス。」
ヲリーンは森の中で一人のにんにーんに会ったことを話した。
「まぁ!貴女も?私もその子に会いましたわ!」
リパーンは嬉しそうに手を合わせながらそう話した。
「ん、ということはその子はまだここに・・・?」
咄嗟に村の中央へと目を向ける二人
炎に包まれよく見えなかったが辺りには無数のアルゴンの死体があった。
壊れた橋を飛び越え広場へ走り出す二人。
そして、二人が見たものは

「そんな・・・」
「っ・・・」

無数のアルゴンの死体の山の中央に倒れているにんにーんの姿だった。
二人はすぐさま駆け寄った。
「ちょっと!しっかりなさい!」
リパーンはにんにーんを抱え上げて声をかける。
にんにーんはあちこち傷だらけでもはや虫の息だ。
右腕は折れ、おかしな方向を向いている。
腹部も切り裂かれ血がとめどなく溢れていた。
「う・・・あ・・・」
最早何も見えていないだろう瞳がわずかに揺れ、小さな声で
「あ、アカ・・・カラシュが・・・も、森へ・・・」
と森のほうを力なく指差す。
「大丈夫デスわ、アカカラシュは倒しました。」
優しくにんにーんの頭を撫でながら涙ながらに答えるリパーン
「よ、よか・・・った・・・デス。はぁ・・・た・・・たくさん・・・戦っ・・・たからお腹が・・・空いた・・・デスね。
し、師匠の・・・作ったお団・・・子が食べた・・・い・・・デス。」
無言のままにんにーんの手を握るヲリーン。
「エリ・・・ンちゃん・・・ちょと・・・疲れた・・・デス。お・・・おねん・・・ね・・・する・・・デ・・・」
ガクッっと事切れるにんにーん
「っ!ちょっと!ダメデスわ!!目をお開けなさい!」
ヲリーンはそっとにんにーんの目を閉じさせた。
「弱いから死ぬんデス・・・」
その物言いにリパーンはきっと睨みながら抗議する。
「ちょっと!そんな言い方って!」
ヲリーンを見上げると狐の面の向こうは悲しみに満ちているようだった。
「だけど・・・そんな人達をボクは救いたかったんだ・・・!」
きっと、泣いているのだろう。
「あ・・・」
リパーンもボロボロと涙をこぼす。
ヲリーンはそっとにんにーんの遺体を抱え上げ村の外にある丘へと歩き出す。
「ちょっと、どこへ?」
リパーンもついていく。
村を一望することが出来るところまで登るとヲリーンは穴を掘り始めた。
リパーンも何も言わずそれを手伝う。
そして、にんにーんの遺体を埋めて墓標代わりに手裏剣を立てた。

“アルボレアの英雄、ここに眠る”

ヲリーンは懐から何かの種を取り出し、墓の周りに埋めていった。
「それ・・・月光蓮の種?」
月光蓮とは主にポラ・エリーヌの精霊樹周辺やセレンの湖にしか生えない貴重な花である。
「エリーヌ様とセレン様の加護が宿る花デス。この子の魂はこの花に宿り、いつか再び還ってくるはずデス。」
そっとヲリーンを背中から抱きしめるリパーン。
「早く、平和を取り戻したいデスわネ・・・」
「うん・・・」

859名無しさん:2016/03/29(火) 23:23:07 ID:vfjZNRWI
忍者ヲリーンとアサシンリパーンとにんにーん2.5

ヴァルキオン連合軍はにんにーんの放った信号弾に気がつき、すぐさま部隊を派遣したが
部隊が到着した時には全てが終息した後だった。
調査団によると村は壊滅したが不幸中の幸いか人的被害はゼロだった。
村の住民の話によると見慣れない忍者の格好をしたエリーンが避難路を的確に指摘してくれたこと、
自分達が逃げる間アルゴンをひき付けていたこと等がわかった。
「なぁ兵隊さん、あのエリーンはどうなったんだ?俺たちあのエリーンのおかげで助かった。一言礼を言いたいんだ。」
「わかりません。私達が到着したときにはすでに誰もいなかったものですから・・・。」
住民の気持ちに応えたい兵士だったがアルゴンの死体以外を発見することが出来なかった以上答えることはできなかった。

季節は巡りポラ・エリーヌに陽気な声が木霊していた。
「こっちですよ〜!べーっだ!」
「ポポポ〜!待つっポ〜!」
新米のにんにーんがポポリ兵にちょっかいを出している。
まだまだ平和とは程遠いがここには穏やかな時間が流れているようだ。
今日もどこかでアルボレアの為に戦っている兵士がいる。

にんにーんの墓がある丘には色鮮やかな大輪の月光蓮の花が咲き乱れていた。
穏やかな風が花を揺らすとどこからかにんにーんの明るい声が聞こえたような気がした。


おしまい

860名無しさん:2016/03/29(火) 23:24:46 ID:vfjZNRWI
にんにーんのお話はこれでおしまいです。
強いのにあほの子っぽいにんにーん可愛い!

861名無しさん:2016/03/29(火) 23:37:15 ID:JSybVeDU
乙です!忍者ヲリーンとアサシンリパーンはイイコンビになりそうだ!
こういうちゃんとしたお話は自分には書けないのでイイ刺激になります。

本スレ的にもおにんにんっぽいよね。ジャリーンっていうのもあるんですね。
ランサーをヤリーンって呼ぶし、ならシュリーンでも良さそうだけど、自分はクノリーンかエニーンかな。

862名無しさん:2016/03/30(水) 15:47:09 ID:GoK0i3NA
アホの子がかっこいいところ見せるのすき

863名無しさん:2016/04/26(火) 18:20:04 ID:JSybVeDU
〜本家ピースリーン〜

アルボレアにも春が訪れた。咲き乱れる桜の下では今日もエリーンが元気に走り回っている。
三万匹湧いたとされるクノリーンは相変わらず「ンッ」とピースをしている。落ち着きのないガキだ。
制服を着た新入生のエリーンも「アァン♪」と甘ったるい声を出してダブルピースをキメている。将来はビッチだ。

そんな中、制服も持っておらず、クノリーンでもないただのエリーンは不服そうだ。
元々、ピースといえば「ァーィ!」なのだ。これぞエリーンの専売特許!多くのヒューマンが魅了されたはずだ。

草むしりをしただけで、服が自分のものになっただけで反射的に「ァーィ!」と、空高く大きなピースを掲げる。
たまに「ァーィ!」するタイミングでも、フェイントでユラユラするだけの事もあったりするのが奥深い。

どこか高台に立った時も「ァーィ!」と、ピースを掲げて勝利宣言。ここは自分の縄張りだと主張しているのだ。
その後、うっかり落ちて「オゥッ!」と、声を漏らす。どうやら足首を骨折してしまったようだ。
さっきまでの無邪気な笑顔とは対照的に、冷や汗をかいて痛みに震えている。調子に乗るからそうなるのだ。

負けず嫌いで自己中心的な性格のクソエリーンは、人ごみの中でもやたらと「ァーィ!」を連発する。
クノリーンに負けたくないのか、必死に「ァーィ!ァーィ!」とアピールをしている。
本家のピースはこっちなんだと、新参者のエリーンより自分の方が可愛いんだと言わんばかりに吼えている。

しかし、「ンッ」と「ァーィ!」では消費エネルギー量が違い過ぎる。
元気に「ァーィ!」出来たのは少しの間だけで、すぐに声が嗄れ、腕は上がらなくなった。

「ァ゛ィ..ァーヒ..」「ンッ」「ハァィ...」「ンッ」「ァー゛」「ンッ」「ンッ」「...ァ゛ー…」「ンッ」「ァーィ..ンーフ.ンー//」「ンッ」

クノリーンは疲れ知らずで、照れた仕草まで見せているが、本家ピースリーンはヘロヘロだ。
ケモ耳もしっぽもすっかり萎れてしまい、ベロを出しながらトボトボと去っていった。

―その後、本家ピースリーンはクノリーンのように「ンッ」とやってみようとしたが、出来なかった。
ピースをしようとすると、どうしても「ァーィ!」と言ってしまうのだ。
何が本家ピースリーンだ。もはや旧型エリーンと呼ぶのがふさわしい。

「ァーィ!」と言いたくないのにどうしても言ってしまう。
自分の長い指を見つめて悩む旧型エリーン。眉をハの字に曲げ、首をかしげている。

旧型エリーンの限界がそこにはあった…。

悔しかったら制服を買って、ダブルピースをキメるしかない。
今ならハローキティコラボの制服がガチャで入手可能なので、そちらを参照して欲しい。
尚、期限は明日(2016.04.27)のメンテ前までだ。ハローキティコラボの再販は予定されていない。急げ!

おしまい。

864名無しさん:2016/04/27(水) 19:51:26 ID:hQ0DtnbI
更新来てた、毎回乙であります!
光景が浮かぶようで思わず笑ってしまったw
旧型には旧型の可愛さがあるのよ!…と思いたい

865名無しさん:2016/05/11(水) 23:55:53 ID:JSybVeDU
〜声を失ったクノリーン〜

「ンッ」「ンッ」「ンッ」と、あれだけうるさかったクノリーンのピースだが、今ではすっかり静かになってしまった。
かろうじて「ァーィ..ンーフ,ンー」とは言えるようだが、ピースに関してはどうやっても声が出せない。

代わりに、きちんと教育を受けたクノリーンは「ピース!ウフフ〜♪」「ポーズ!ァファハハッッ♪」と笑っている。
先日までは「アッチデス」とかわけのわからない事を言っていたのに。

ピースをしようとすると反射的に「ァーィ!」と言ってしまう旧型エリーンはこの事態に大喜びだ。

声が出なくなってあたふたしているブスなクノリーンを見つけると、旧型エリーンはニチャァと微笑み、近づく。
旧型エリーンはクノリーンの目の前に立つと「ァーィ!ァーィ!ァーィ!ァーィァィァーィ!!ァー!ァーィ!!」と何度もしつこくピースをする。
更には「ァッヘィヒヘー!ンフフフフ!ォワァィ♪」と挑発までするようになった。クソエリーンめ。性根が腐っている。

旧型エリーンに馬鹿にされたクノリーンは顔を歪め、今にも泣きそうだ。酷く醜い顔で、確かにブスーンだ。
悔しくなったクノリーンはその場から逃げるようにシュタタタタと立ち去っていった。

以前はあれだけいたクノリーンもブームが去ったのか、みんな散り散りになってしまった。
里に帰った者、戦死した者、主人に捨てられ野良化した者、食い繋ぐ為に売春婦となった者…。
先程のブスなクノリーンも戦闘には参加せず、今は主人と一緒に古びた町営住宅で暮らしている。
立派に活躍しているクノリーンはほんの一握りのようだ。

野良化したクノリーンの中でもお転婆なタイプは、持ち前の俊敏さを活かして盗みを働くようになった。
最初は各々で盗みを繰り返していたが、今では野良クノリーン同士が徒党を組み、窃盗集団と化したらしい。
とは言いつつも、所詮はエリーンなので自己主張が強く、隠密とは思えないアホな行動も多いので、
さほどの脅威には至っておらず、一日に数匹程の泥棒野良クノリーンが捕獲されているようである。

――町営住宅に逃げ帰ったクノリーンはすぐさま主人に泣きつき、2016制服アバターをせがんだ。
ハリガネムシのようなネコしっぽをクネクネウニウニと動かし、可愛さをアピールをする。
制服さえあればダブルピースができるし「ァアン♪」と甘ったるい声で媚びる事ができるのだ。
キティコラボ制服?2015制服?そんな古着はもはや時代遅れ。2016制服こそ最先端アバターなのだ!!

しかし、町営住宅で暮らす主人にそんな金はない。日々のやりくりだけで精一杯だ。
ブームに乗っかってクノリーンとかいう新型のエリーンを飼ってはみたものの、
食っちゃ寝を繰り返すだけの金食い虫で、都合が悪くなるとピースして誤魔化そうとするので、
いい加減ストレスが溜まってきていた。そこにきてアバターが欲しいとか、ダブルピースがしたいとか…。

主人はゆっくり立ち上がると、不気味に動くクノリーンのしっぽを力強く掴み、持ち上げた。
「ンギョォオォァッ?!?!?!…ェベ...」突然の激痛にとんでもない声を上げ、舌を出して気絶した。
クノリーンの分際で警戒心がなさすぎる。これでくノ一だの隠密だの…笑わせる。

主人はクノリーンの粗末な服を全て脱がし素っ裸にすると、しっぽを掴んだまま町外れの雑木林まで運んだ。
その間、人とすれ違う事はあったが、主人を咎める者は誰もいなかった。こんな事は日常茶飯事だ。
中には「そのエリーンを売ってくれ」とか「売春させればいい」とか言ってくる者もいたが、
クノリーンの顔を見ると皆、主人の肩を叩いて同情するように頷いた。誰もが認めるブスーンなのだろう。

(ドササァッ!)素っ裸で雑木林に投げ捨てられるクノリーン。まだ舌を出したまま気絶している。
実に愚かなクノリーン。旧型に煽られたからと言って悔しがったり、アバターをせがむ必要などなかったのだ。

何故なら、クノリーンも「ァーィ!」と元気にピースをすればよかったのだ。エリーンなのだから。

おしまい。

866名無しさん:2016/06/02(木) 19:49:25 ID:JSybVeDU
〜空飛ぶエリーン〜

飛ばない豚はただの豚だと言わんばかりに実装された飛行ペット、パタパタこぶた。
アルボレアの広大なフィールドを自由に移動出来るのはとても楽しい。大空を手に入れるのは君だ!
しかし、同時に問題も起き始めていた…。

そう、落下事故だ。種族問わず事故は起きているのだが、数が多いエリーンによる事故はとても目立つ。
先日もクノリーン大量発生と宝探しイベントの影響で、多くのエリーンが死亡したという。

ヴェリカ上空ではおびただしい数のクノリーンがひしめき合い、空中大渋滞だ。
接触しようがお構いなしに進もうとする為、バランスを崩して落下するのだ。
わざと強くぶつかり、ライバルを蹴落とす悪いクノリーンもいた。反動で自ら落下してしまうアホもいたが。

パァンッ!と銃撃音のような、ガラスが割れたような衝撃音がそこかしこで響く。
これはクノリーン実装の余興などではない。上空から落下したエリーンが地面に打ち付けられた音だ。
現場は酷い有様だ。これが本当にエリーンなのか、と疑ってしまうくらい原型を留めていなかった。

旧型エリーンは「ニソニソとかwエリーンちゃんの方が可愛いデス!」などと言って意気揚々と踊っていたが、
上空から落下してきたクノリーンの下敷きになり、死亡してしまうケースもあった。
二匹共頭部が弾けて、旧型エリーンの胴体にクノリーンがめり込んでいた。

宝探しイベントでも、不慣れなエリーンが無理して飛行ペットに騎乗した為に操作がおぼつかず、
急上昇急降下を繰り返し、気分が悪くなって騎乗中に嘔吐したり、気を失って落下したり、
建物や崖に激突して死亡してしまう事もあった。

遠くまで行き過ぎてしまい、遭難しておうちに帰れなくなってしまったエリーンも多かった。。
今日もまた一匹の一般エリーンが調子にのって遠出した挙句、飛行ペットの期限切れで帰れなくなった。

何の戦闘力もない一般エリーンが凶悪なモンスター地帯をうろつき、「ァーェ!ァゥェー!ヘヨォ..!><」と泣いている。
平和な環境で育ってきた一般エリーンはモンスターへの恐怖で泣いているのではなく、
思うように動いてくれなかった飛行ペットに対しての苛立ちと、空腹で愚図っていた。
いつもなら日が暮れれば主人があたたかい食事を用意してくれていたのに。哀れなものである。

「フェー!暗い暗いは嫌いデス!エリーンちゃんを照らすデス!」「ンィー!お腹ペコペコなのに何でご飯がないんデス!」
「フカフカのベッドでおねんねしたいデス!フンス!」「エリーンちゃんはこんなに可愛いのに!ショォ!メェ!!」

とうとう癇癪を起こした。しっぽの毛を逆立てて地団駄を踏んでいる。
これには周辺のモンスターもドン引きで、手を出す気も失せてしまったらしい。

一丁前に喋れるクセに発言があまりに幼稚で馬鹿げている。
この調子では運良くモンスターから逃げ延びたとしても、長くは生きられないだろう。
平和ボケしたクソエリーンに現実を叩きつける良い機会だ。…しかし!

――数日後、一般エリーンの姿はとある集落にあった。
どうやらここは少数の貧乏野良エリーンが身を寄せ合って暮らしている集落のようで、
飢餓状態の一般エリーンを一時的に保護したみたいだった。

警戒心の強い貧乏野良エリーンがこのような行動をとるのは珍しい事だが、
コミュニティを築けている辺り、他の貧乏野良エリーンとは少し習性が違うようだ。
後にこの集落では一般エリーンが発端となって大きな事件が起きるが、それはまた別の話だ。

おしまい。

867名無しさん:2016/06/12(日) 02:24:15 ID:GoK0i3NA
> 二匹共頭部が弾けて、旧型エリーンの胴体にクノリーンがめり込んでいた。

なぜだかわからんけどすごい興奮する一文
別にグロ趣味とかじゃないけど

868名無しさん:2016/06/12(日) 03:48:37 ID:o5Hwb5CE
実際ひどい飛行機事故はそんな感じでめりこんでたりしたんだっけか…

869名無しさん:2016/06/17(金) 22:08:53 ID:JSybVeDU
〜雨のかっぱりーん〜

雨がシトシト、風はジメジメ、アルボレア。
わっ!ナメクジ!…じゃなかった、リスエリーン。
わっ!クサッ!…雨の日はやたらとクサい、イヌエリーン。

ケモ耳としっぽにカビが生えた貧乏キツネエリーンは身体中をボリボリと掻き毟っちゃってる。

最近ちょっとグレてきたウサギエリーンはバッドガールアバターを着て粋がっちゃう。
DQNのキャス♂に向かって「ヨゥ!バッボォィ!アッヘィヒヘー^^」なんて煽ったりしちゃう。
キレたキャス♂はウサ耳を掴むと何度も腹パンを食らわす!へそ出しルックだからダメージは絶大!
柄ストッキングもビリビリに破いて、ウサ耳には安全ピンを幾つも刺しちゃう。こっちの方がワルでROCK!!

獅子エリーンとドラリーンはいつも通りだけど、ヒツジエリーンは五月病から抜け出せずにグッタリしてる。

ネコエリーンは買ってもらったばかりのレインコートを着てはしゃいでる。
はしゃぎ過ぎて転んじゃったのか、太ももには絆創膏が貼ってある。
髪型はおかっぱ、着てる服はあまがっぱ。まさにかっぱりーん!

かっぱりーんは長靴を履いてるから水溜りもへっちゃら!ちゃぷちゃぷらんらん!(´・ω・`)
傘を差したらクルクルと回して周りに飛沫を散らす。必殺!かっぱりーんウォッシャー!

傘の柄の部分をお股に挟むと何だか気持ち良くなってきて、ヨダレを垂らしながらビクンビクン痙攣しちゃう。
天に昇るような快楽を経験したかっぱりーんは実際に空を飛んでみたくなっちゃう。
バサッと傘を広げると、高台から勢いよく飛び降りちゃう。

でも、飛べるわけがないし、傘はすぐに裏返って骨が折れちゃう。これじゃもう使い物にならない。
あまがっぱもめくれ上がって、中のショートパンツが丸見えになっちゃう。

そのまま地面に落下して、かっぱりーんは死んじゃった。

おしまい。

870名無しさん:2016/07/22(金) 10:43:48 ID:QKV./m3Q
久々に見にきたけどまだ書いてるのか
モチベすごいな
かっぱりーんウォッシャーてw
祝祭やってるとしょんべりーんを思い出すよ
気の利いた感想は言えないけど全部読んでるから新作も楽しみにしてるよ

871名無しさん:2016/07/24(日) 06:36:43 ID:2gq6LCjI
ビーチでグレーインナーの子を見かけたら優しくしてあげないとな

872名無しさん:2016/07/25(月) 01:58:26 ID:3M5aRhvY
最近はペースが落ちてますが、ポツポツと投稿させてもらってます。書きたいネタはあるのに書く時間がとれなくて。
こんな偏った妄想に付き合ってくれてありがとうございます。レスしづらい内容ばかりだと思うので、ただ読んで貰えるだけでも嬉しいです。

873名無しさん:2016/07/25(月) 02:00:44 ID:3M5aRhvY
〜真夏のきぐるみーん〜

いよいよ夏本番!今年も開催されたアルボレア祭りは大盛況?だ。
せっかくなら可愛い水着で祭りに参加したいものだが、ガチャの再販は何故かきぐるみ。
アルボレア祭りの報酬で水着の素材が手に入るが、どうにも手間がかかる。
TERA-POINTで粗末な水着が交換できたとはいえ、新規にはいささか厳しい状況だ。

その影響か、クソ暑いビーチにきぐるみで訪れる頭の悪いエリーンが多かった。通称きぐるみーんである。
砂浜をずんぐりむっくりの姿でモサモサモテモテとウロつくきぐるみーん。非常に暑苦しい。
手に入れたアバターを着たくなる気持ちはわかるが、この炎天下できぐるみは自殺行為である。

流石に大きな顔は露出しており、胴体だけきぐるみというのがほとんどだったが、
中には全身きぐるみという生粋のきぐるみーんもいた。

ビーチに来たらまずは砂遊びから入ると思うが、多くのきぐるみーんはこの段階で熱中症になり、倒れた。
そこら中できぐるみーんが砂を集めていたが、あれよあれよという間に砂に顔を突っ伏して動かなくなった。

砂遊びまでは何とか体力がもったきぐるみーんも、他のコンテンツの遊戯中にほとんどが倒れた。

フラフラしながらスイカ割りを始めるきぐるみーん。目隠しをしているとはいえ、異常なフラつきだ。
次第に手足がガタガタと痙攣を起こし始め、立っている事が出来ずに転倒し、樽に頭をぶつけて泡を吹いた。

時間が過ぎても水大砲から出てこないきぐるみーんもいた。
中の様子を見てみると、嘔吐した状態で意識を失っていた。新品のきぐるみがゲロまみれである。

あまりの暑さに耐え切れず、何故かきぐるみのまま海に飛び込むきぐるみーんもいた。
熱中症になるよりマシと思うかもしれないが、これも自殺行為である。

エリーンは泳ぎが得意とはいうが、きぐるみを着ていては話が別だ。
最初はプカプカと浮かんで「ァーィ♪」と心地良さそうな表情をしていたが、きぐるみが水分を吸うと状況は一変した。

身体がどんどん沈んでいく。必死にもがいて海面に浮上しようとするが、沈む…もがく程に沈んでいく。
きぐるみから気泡がポコポコと抜けていくと共に水分を吸って重くなっていく。

最初は海面をバシャバシャと賑わせていたきぐるみーんにも体力の限界が訪れ、海中に吸い込まれていく。
膨らませたほっぺたからポコォッと小さな気泡が吐き出され、数秒間、強く目を瞑った。
その後、うっすらと目を開けたかと思うと、薄暗い海底へと消えていった……。

……真夏にきぐるみ姿で外出するのは大変危険であるという事がおわかりいただけただろうか。

おしまい。

874名無しさん:2016/07/26(火) 17:11:31 ID:RZFD/YRc
新作乙!確かにきぐるみ再販謎だよね
新しい水着が控えてるみたいだけど
きぐるみーんがモサモサモテモテ走ってる姿可愛いよね
ビーチできぐるみーんを見かけたら砂に埋めてあげよう

875名無しさん:2016/07/26(火) 18:07:49 ID:hQ0DtnbI
文章上手いから更新が楽しみ
文才があって羨ましいよ!
…しかしほんと真夏に着ぐるみとか運営の頭煮えちゃってんの?

876名無しさん:2016/08/02(火) 19:44:08 ID:3M5aRhvY
ありがとうございます。語彙力がなくて同じような表現ばかりになってしまいますが、
同じような目に合うエリーンちゃんが好きなので、今後も同じようにやっていきます。

新しい水着がきましたけど、今回は明日で販売が終わるアルパカの話を書いてみました。

877名無しさん:2016/08/02(火) 19:53:30 ID:3M5aRhvY
〜オリバー&ダニエル 上〜

トップモデルを夢見てヴェリカにやってきたウサギエリーン。
だが、現実は厳しく…バイトと語学の勉強に追われる日々を送っていた。

そんな中、NKGWという人物から新飛行マウントの販促モデルをやらないかとの依頼が舞い込んできた。
二つ返事でOKするウサギエリーン。遂にやった。自分にもチャンスがやってきたのだ。

アルボレアは空前の飛行ブームであり、飛行マウントへの注目度はとても高い。
華麗に飛行マウントを乗りこなす様を見せ付ければ、トップモデルへの階段を一気に昇りつめるだろう。
いや、もはや階段など必要ないのだ。飛んでいけばいいのだから。飛ばないエリーンはただのエリーンだ。

一体、どんな撮影になるのだろう!きっと可愛いアバターを着せてもらえるのだろう。
カッコイイ飛行マウントに乗って大空を羽ばたくのだろう。ウサギエリーンは希望に満ち溢れていた。

――撮影当日。

呼び出された場所は小さなスタジオだった。クロマキー用の布が壁に貼り付けられている。
どうやらPVの撮影は既に終えているらしく、今日はバナーやガチャページ用の写真撮影をするようだ。

少し落胆の色を見せるウサギエリーンだったが、それでも表紙だ!気合いを入れて撮影に臨むしかない。

軽い挨拶の後、バサッと今日の衣装を手渡されるウサギエリーン。やった!可愛いアバターが着れる!
…と思いきや、アバターですらない、古びた皮装備だった。古着のようで所々傷んでいるし臭いもあった。

ウサギエリーン「…ショ、ショォ…コ、コレハ?」
撮影スタッフ「とろいなぁ。早く着替えろよ!スタジオ使える時間決まってんだからさ。ほら!」

たどたどしい口調で衣装について訊こうとしたが、撮影スタッフは聞く耳を持たない。
仕方なく着替えようとするが、更衣室が見当たらない。

ウサギエリーン「…ショ、ショォ…コーイツツ、コーイシツハ?ドコデス」
撮影スタッフ「は?wなに色気づいてんの?誰もお前の身体なんて見ねーよ。いいからあくしろよ」
ウサギエリーン「ァーィ//ンーフ,ンーッ///」
撮影スタッフ「そういうのいいから(真顔」

仕方なくスタジオの端っこで皮装備に着替えるウサギエリーン。撮影スタッフがニヤニヤしている。
大きな手で小さな胸を隠しつつ着替えていく。臭くてジメっとした皮装備に顔をしかめる。
だが、新飛行マウントに乗れる!夢と希望を抱いて大空へ羽ばたくんだ!意気込むウサギエリーン。

私服を稚拙ながらも丁寧に畳んでスタジオの端っこに置いていく。

撮影スタッフ「とろいなぁ!早くしろよ!こっちはもうスタンバってるんだよ!」

撮影スタッフの怒号が狭いスタジオに響き渡る。慌ててクロマキー布の前に走るウサギエリーン。
すると、そこには新飛行マウント…の実物ではなく、展示用の置物が一体置かれていた。

878名無しさん:2016/08/02(火) 19:58:27 ID:3M5aRhvY
〜オリバー&ダニエル 下〜

あ、アルパカ。どう見てもアルパカである。これが新飛行マウント。空を飛ぶアルパカ。あたまおかしい。

撮影スタッフ「それにしてもお前ちんちくりんだな。中途半端な髪の色しやがって。これでも被っとけ!」
ウサギエリーン「…ショォッ?!」(ぽふっ)

ウサギエリーンの頭にはとってつけたようにシルクハットが被せられていた。
ないよりはマシだが、皮装備と合っているとも言い難い。

オシャレはしたいがアバターは買えず、何かのきっかけでシルクハットだけ入手出来たから
とりあえず被っとこう的な、初心者エリーンにありがちなルックスである。トップモデルへの道は険しい。

撮影スタッフ「まだ何か違うなぁ。華がないのよ、お前には。これ背負っとけやwお出かけっぽいしw」
ウサギエリーン「ッショォ!」(がほっ)

今度はグレーのリュックを背負わされるウサギエリーン。変なコーデである。

撮影スタッフ「あと、ショォ!って言うのやめろ。ウザいから。ウザギエリーンwほら、早くそれにまたがって。」
ウサギエリーン「…ショ、ショォ…。」(モソモソ...モソッモソモソ)
撮影スタッフ「やめろって言ったろうが!」(ペチッ!)
ウサギエリーン「?!?!シ…ョーウ!!」

お尻を引っ叩かれるウサギエリーン。思わず「ショォ!」と言いそうになるが、我慢して「ョーウ!」に留まる。
展示用のアルパカにまたがると、すぐさま撮影がスタートした。


撮影スタッフ「何かこう、躍動感ある感じで。ケツ浮かしたりとかして。」(カシャカシャッ)
ウサギエリーン「シィ..ルゥ」(カシャッカシャッ)
撮影スタッフ「だめだめ、大空を飛んでる体でやれっつの。プロならこんなの基本だよ!」
ウサギエリーン「ンンーッ!!」(カシャカシャッ)「テイーー!」(カシャ)「ハァッ!」

クロマキー布の前で動きもしないアルパカにまたがり、ポーズをとるウサギエリーン。実に滑稽だ。

撮影スタッフ「はぁ…もういいわ。これで終わり。お疲れ。撤収。」
ウサギエリーン「ショ…モットデキル...デス」
撮影スタッフ「いや、もう時間も迫ってるし、お前じゃこれ以上やっても意味ないっしょ。どうせ合成するし。」

中々イイ画が撮れずにイラついた撮影スタッフは撮影を切り上げて撤収を開始した。

ウサギエリーン「…ショォ、オーチュカレサマデス...」
撮影スタッフ「だからショォ!っていうのやめろって言ってんだよ。クソウザギエリーンが!」(バズゥン!!)
ウサギエリーン「ショオオオッッ!!?!」(ドタァン!)

撮影スタッフにど突かれ、アルパカから転落するウサギエリーン。
背中を打ってしまったようで、息が出来ずに小さな口をパクパクさせている。苦しそうだ。

――こうしてウサギエリーンの初仕事は散々な形で終わった。
後日、オリバー&ダニエルとして発売された新飛行マウントは、歴代売上ワースト1を記録したという。

おしまい。

879名無しさん:2016/08/14(日) 04:23:45 ID:GoK0i3NA
あのクソ乗り物ガチャの裏でこういう経緯があったと思うと涙を禁じえない

880名無しさん:2016/08/30(火) 17:19:13 ID:vEZ37T4k
オチワロタw無料ガチャのペガサスもハリボテなんだろうね
エリーンがムスッとした顔で乗ってるしw

881名無しさん:2016/08/30(火) 20:19:48 ID:fSAc9MjQ
無料ガチャの体操服エリーン&ペガサスエリーン
インナーガチャの最高級下着エリーン&エロフ
……エリーンモデル業界の格差がここにある

882名無しさん:2016/09/19(月) 06:20:36 ID:wBaURr4g
ギンジスリーンの季節ですね

883名無しさん:2016/09/21(水) 20:10:38 ID:7oHd5KIE
以前書いた妄想が本スレにコピペされてるのを見ましたが、以前はあちこちのスレで書いていたので、
こういうのが苦手な方に不快な思いをさせてしまいました。反省してます。
そして今はこのスレにだけ投稿してますが、生温かく見守って頂けて本当に感謝してます。

相変わらずおかしな妄想ばかりですが、今回も一つ投稿させてください。
ジンギスリーンは今頃「ヘンメェ!メヘェ!」と奇声を上げながらジンギスカンを喰らってると思います。

884名無しさん:2016/09/21(水) 20:11:45 ID:7oHd5KIE
〜続・屁リーン〜

お尻ふりふり♪オナラぷりぷり♪プリーンの屁リーン。プロレベルになると臭いや音もコントロール出来る。
臭いはオナラを腸壁にどれだけ鋭くこすって噴射するかによって変わる。
音は肛門付近の締め具合によってコントロールする。フェリーエスケープや後方跳躍はガス爆発の力だ。

―ここはヴェリカの倉庫前。田舎から出てきたばかりの新兵エリーンが両手に荷物を抱えて倉庫整理をしている。
倉庫を拡張するお金がない上に、物の価値がわからないので、拾ったアイテムを処分出来ずにいるのだ。

(スッ...ッスーゥ..ツース...)屁リーンはヴェリカの倉庫前の人だかりに紛れるとすかしっ屁をする。とっても静か。
ハードスメルサイレントモードだ。そして、すかさず鼻をつまみ、横にいた田舎新兵エリーンの方を睨む。
臭いに気付いた周りの連中も屁リーンにならって田舎エリーンを睨む。オナラのなすりつけに成功だ。

節操も常識もない振る舞いをするのは、いつだって田舎から出てきたクソエリーンだ。
それに、屁リーンはセクシーなレパードガールアバターを着こなす超可愛いエリーンなので、
周りは屁リーンがすかしっ屁の真犯人であるとは思いもしない。全て計算通りなのだ。

プロの屁リーンからオナラの濡れ衣を着せられて、周りから罵声を浴びせられる田舎エリーン。

周りの連中「くっせ!マジくせぇ」「この野暮ったいエリーン、屁こきやがったぜ」「腸腐ってんじゃねぇか?」
田舎エリーン「…チ、チガァ、チガァデゲース、エリーチャジャナーデゲス(違うデスエリーンちゃんじゃないデス」
周りの連中「こいつは凄い訛りだww」「おいおいここはヴェリカだぜ、ちゃんと喋れよ田舎エリーン!」

村の自警団から晴れて連合の一員になった田舎エリーンだが、言葉はまだまだ苦手のようで酷く訛っている。
身に覚えのない事で罵られて、いたたまれなくなった田舎エリーンはその場から立ち去ろうとするが、
倉庫前のスロープでバランスを崩して転んでしまった。両手からこぼれた荷物が辺りに散らばる。

周りの連中「プークスクス!ゴミばっか持ってバカじゃねーの?」「くせぇ屁コキリーンはとっとと田舎に帰りな!」
濡れ衣屁コキリーン「…ゥゥ...ィチィー...チィー...ィッ..ィッ..チィィィ...(;>皿<;)」
周りの連中「こいつリスエリーンだぜww」「見ろよ、あのしっぽw」「ナメクジみたいでちょーきめぇww」

地面に突っ伏したまま歯を食いしばり、必死に泣く事を堪えてるが、黒目がちな瞳からは涙がポロポロと零れる。

"こんなはずじゃなかったのに。やっと掴んだ都会での働き口。お給料だって田舎とは比べ物にならない。
都会で頑張って故郷の妹たちに仕送りをして、学校に通って貰うんだ。そう決心したばかりだったのに。"

荷物を拾うと、肩を落としてトボトボと去っていく濡れ衣屁コキリーン。ナメクジしっぽが萎れている。
その様子をしたり顔で見つめる屁リーン。屁リーンは自分より弱いエリーンを貶めるのが大好きなのだ。

嬉しくなった屁リーンは広場をオナラのフェリーエスケープや後方跳躍で飛び跳ねる。
最後は魔力回復でくるりと回りながらオナラを同心円状に撒き散らす屁リーン。
勿論、臭いはコントロール済みなので、周りに気づかれる事はない。プロ屁リーンに抜かりはない。

お尻ふりふり♪オナラぷりぷり♪プリーンの屁リーン。

おしまい。

885名無しさん:2016/10/01(土) 23:25:23 ID:mMIW8nFI
JNGS001 JNGS002 JNGS003 〜 ……
これらのコードネームを与えられた羊エリーンの精鋭工作員(Lv28)は
今日も与えられた重要任務を達成し得意気に倉庫へと足を運ぶ
精鋭専用の倉庫スロットは既に新鮮な羊肉でパンパンだ……
祝祭が終われば多額の報酬が羊エリーン達に支払われる

というのは真っ赤な嘘であり、そのとき既に彼女達は用済みなのだった
エリーン肉で作られた密造ジンギスカンとして出荷されることになるだろう

886名無しさん:2016/10/19(水) 22:10:28 ID:7oHd5KIE
いいですね。ジンギスカンの味を知って狂乱状態のジンギスリーンを絞めた密造ジンギスカン。
その密造ジンギスカンを更にジンギスリーンに食べさせるというループ。究極のジンギスリーンが誕生しますね。

887名無しさん:2016/10/19(水) 22:12:17 ID:7oHd5KIE
〜最終屁器エリーン〜

屁リーンの存在に気付いてしまったとあるエリーン研究者。大発見である。
オナラで後方跳躍が出せる事に目をつけ、屁リーンの噴射力を兵器(屁器)として使う事を提案。
ベテランの屁リーンはうんこをピストルの弾丸のように飛ばす事が出来るらしいのだ。
中でもウサギ屁リーンのコロコロうんこはよく飛ぶのだとか。

だが、ベテランの屁リーンは自らのオナラスキルを軍事利用されるのがイヤでほとんどが断った。
集まったのは未熟な屁リーンばかりだったが、横一列に並んでお尻を突き出すように命じた。

ぷりぷりのお尻が横一列に並ぶ。何とも言えない光景だ。一匹ずつ、肛門に弾薬を詰め込んでいく。
オォゥだのショォだの言って痛がるものや、何故か頬を染めてアーィと喘ぐ変態屁リーンもいた。
弾薬を詰めれば屁リーン砲台の完成だ。

テストで弾薬を発射させたが、上手な屁リーンと下手な屁リーンがいた。
上手な屁リーンは10m程弾薬を飛ばす事が出来た。だが、臭いのコントロールをする余裕がないのか相当臭かった。
下手な屁リーンは弾薬をひり出すのが精一杯で、同時にうんこを漏らしてしまう事もあった。

お漏らしを危惧して事前に腸内洗浄を済ませた用意周到屁リーンもいたが、
肝心のオナラが出ず、顔を真っ赤にして力むが、最終的には脱肛して命を落としてしまった。

未熟な屁リーンでは役に立ちそうもない。やはり、ベテランの屁リーンでないと軍事利用は難しいだろう。

おしまい。

888名無しさん:2016/11/03(木) 23:07:17 ID:7oHd5KIE
〜淑女エリーン〜

ここはとある高級住宅街。小高い丘の上には一際大きなお屋敷が街を見下ろすかのようにそびえ立っている。
お屋敷の当主は代々この辺り一帯を治めてきた大地主であり、爵位のある貴族なのだとか。

そんな当主には養女が居た。ウサギエリーンである。

幼い頃に引き取られたウサギエリーンは英才教育を受けて育ってきた。
就学前から数々の習い事をこなし、淑女としての生き方を徹底的に叩き込まれてきた。
名門、うさぎぐみに入学した際には、その秀でた学力から神童と称される事もあった。

そんな彼女も今では当主代行としての責務を果たすまでに成長していた。
まだあどけなさは残るものの、カールしたロングヘアーと、毛並みの整ったウサ耳、まあるいしっぽ。
そして、フリルブラウスを着こなすその姿は、紛れもなく淑女エリーンと呼ぶにふさわしい気品を漂わせていた。

淑女エリーンの世話係を務めるのはこれまた優秀な侍女エリーン達であった。
侍女として貴人に仕える為だけに存在するのが侍女エリーンである。
また、このお屋敷ではクラシックタイプのメイド服の着用が義務付けられているようだ。

――昼下がり、仕事が一段落するとお屋敷の庭でお茶を楽しむのが日課になっていた。
庭は専門の庭師が毎日手入れをしているので、四季折々のお花が楽しめる。

綺麗なお花に囲まれ、静かな午後のひとときを過ごす。
眼下に広がる整然とした街並み。高級茶葉を使用した香り豊かなお茶。疲れを癒す甘いお菓子。
傍らには侍女エリーン達が凛とした佇まいで淑女エリーンを見守っている。

忙しい毎日だが、平和そのものだ。この世界に悪など存在するのだろうか。

近年、未就学エリーンや野良エリーンによる事件、事故が何かと問題視されているが、
淑女エリーンにはそんな下劣で下等なエリーンが存在する事自体、信じられなかった。

うさぎぐみ時代を含め、自分の周りにいたエリーンは皆育ちが良く、身分が高かった。
年に数回、エリーン主催のパーティーにも参加しているが、美しいドレスが似合う高貴なエリーンばかりだ。

鏡に映る自分は美しい。侍女エリーン達も整った顔立ちをしている。
教養があり、権力があり、富もある。そして、何より…愛されている。

貧しいエリーン?醜いエリーン?愚かなエリーン?低俗なエリーン?
…はて、何処吹く風である。エリーンは平和と調和を愛する種族だ。
その様に周りから忌み嫌われるような存在ではない。

聡明な淑女エリーンは考える。
未就学エリーン…野良エリーン…その様なエリーンなど、本当は存在しないのではないか。
誰かの妄想によって作られた創作なのではないか、と…。

淑女エリーンの明晰な頭脳が研ぎ澄まされていく。
だが、真理に近づけば近づく程、自らの存在を否定してしまうという事実に…彼女はまだ気付いていなかった。

おしまい。

889名無しさん:2016/11/03(木) 23:51:14 ID:1MlMFmFM
淑女エリーンちゃんが陵辱される薄い本お願いします
ポラエリの王女にもこれくらいの品格が欲しい
オバカはオバカで良いものだけど

890名無しさん:2016/11/04(金) 03:41:22 ID:6BuzaLRY
エリーンがぼっこぼこにされて殺される様な話が見たいなぁ。リョナ要素強めの。

891名無しさん:2016/11/04(金) 11:16:57 ID:hQ0DtnbI
前回の屁リーンとのギャップがww

892名無しさん:2016/11/04(金) 13:52:11 ID:NcDwfj8k
屁リーンの後にこんな話を持ってくるとは…メタ的な表現だね
それか引き取られたってことは淑女エリーンも元は野良なのかな
珍しく何も起きない話だったけど創作の中のエリーンがこちらに気付いたような展開にゾクっとした

893名無しさん:2016/11/10(木) 00:30:09 ID:7oHd5KIE
みんなエリーンちゃんとのほのぼのライフが好きなのかと思ってましたw
書きたい妄想は色々あるので、長い目で見て頂ければと思います。
今回はキングベアーが欲しくて興奮したので書いてみました。

894名無しさん:2016/11/10(木) 00:30:39 ID:7oHd5KIE
みんなエリーンちゃんとのほのぼのライフが好きなのかと思ってましたw
書きたい妄想は色々あるので、長い目で見て頂ければと思います。
今回はキングベアーが欲しくて興奮したので書いてみました。

895名無しさん:2016/11/10(木) 00:31:49 ID:7oHd5KIE
連投失礼しました。

〜可愛いエリーンちゃんと大きなクマちゃん〜

カウガールアバターはどうでもいいけど、クマちゃんこと、キングベアーはエリーンちゃんに大人気!
なんといっても大きい!エリーンちゃんと同じくらいの大きさなんだよね!

いち早くクマちゃんをゲットしたエリーンちゃんは大はしゃぎ!
ギュゥーっと抱きついて頬ずりしちゃう!ふかふかでぽかぽか!心地いいね!
「クマチャン!クマチャ!クマチャンー!^^」エリーンちゃん、おともだちが出来て良かったね!

「ンショ!」とクマちゃんを背負うエリーンちゃんはとっても可愛い!
むしろ、エリーンちゃんがクマちゃんに背負われてるようにも見えちゃう!

何処へ行くのもクマちゃんと一緒!一人旅でも寂しくないんだ!ズッ友だょ...!!
「後ろは任せたデス!」なんてカッコイイセリフも言えちゃうよ!

お腹が空いたら一緒にお弁当タイム!もうぼっち飯だなんて言わせないよ!
「モゥ!お口に付いてるデスよ^^」なんて言いながら大きな指でご飯粒を取るあざとい仕草も出来ちゃう!

お弁当を食べたらのんびりお昼寝!クマちゃんの大きなお腹にエリーンちゃんの大きな頭をポムン!とのせちゃう!
「スピースピーZzzz(-q-)」ヨダレを垂らしながら無邪気に眠るエリーンちゃんはとっても可愛い!

真っ赤に燃える夕日をクマちゃんと一緒に眺めちゃう!今日も楽しい一日だったね!
「ァーィ!ァーィ!ァーーィ!!^^」何度も高らかにVサインを掲げるエリーンちゃん!幸せそうだね!

夜眠る時もエリーンちゃんとクマちゃんは一緒!凍える夜も寒くないね!
エリーンちゃんは切なくて、もっと仲良くなりたくて、クマちゃんにお股を擦りつけちゃう!
「ヨゥー,,オッオッ..チャァペー!ホドンミィ!ホーミタィ!(モフッフモフモッ」Hold on me!Hold me Tight!

クマちゃんにしがみついて夢中で腰を振るエリーンちゃん!こんなの初めて!
エリーンちゃんのお股とクマちゃんは仲良しのお汁でベチョベチョ!
「オゥ!オゥ..ヨゥ!モゥ!!ォオオワァァ!!!(ビクンビクンビクッ」BBAみたいな声で絶頂に昇りつめちゃう!

ずっと仲良し!エリーンちゃんとクマちゃん!
みんなもクマちゃんと一緒に!たのしい冒険に出かけよう!

おしまい。

896名無しさん:2016/11/16(水) 17:31:23 ID:DWUviK42
リョナもいいけどこの文体の方が狂気を感じる
書きたいものを書けばいいと思うよ
ところでみんなはエリーンのスマホゲーはやるのかな?

897名無しさん:2016/11/27(日) 00:52:54 ID:7oHd5KIE
デビリアンやってみたよ。生意気なエリーンちゃんがパンツ丸見えで倒れてる姿が可愛いです。
自動戦闘にしつつ妄想を膨らませて書いてみました。

898名無しさん:2016/11/27(日) 00:57:25 ID:7oHd5KIE
〜出荷エリーン 異世界Ver.〜

「アルボレアからエリーンが消える。」そんな噂を耳にするようになった。
どうやら時空の亀裂の影響で、エリーンが異世界に出荷されてしまっているようだった。

異世界でもエリーンは人気で、可愛らしい見た目とは裏腹に高い戦闘力を発揮し、大活躍していた。
また、異世界では特殊能力にも目覚め、レオパードという姿に変身する事が出来る。
この時のエリーンは野生を取り戻すのか、口調を荒げ、非常に高圧的な態度をとるようになる。

アルボレアにいた時よりも活躍出来ている事に気分を良くしたのか、通常時でも調子に乗るようになっていった。
「ウワァィwここも難しくはないなw」「ププッwwまた勝っちゃったねぇww」
これがエリーンの本質であり、ある意味ではレオパードの時よりも陰湿でネチネチしている。

だが、そのように活躍出来るエリーンは一握りで、多くのエリーンは異世界の環境に馴染めずに淘汰されていく。

学校にも行かず、毎日食っちゃ寝を繰り返していた鼻くそエリーンもその一匹だった。
とぼけた表情で鼻をほじりながら日向ぼっこをしていると、突如、時空の亀裂が発生し、異世界に出荷された。

「(クニクニ..クニクニ)…ンガァガ…ァー?」鼻をほじりながら周りを見渡すが、今一つ状況が飲み込めていない。
幸い、戦場からは離れた場所のようだが、鬱蒼とした木々が太陽を遮り、重苦しい空気が漂っている。

急に心細くなった鼻くそエリーンは鼻くそを指でこねくり回しながら、自分の家を探す。
しかし、そんなものはあるはずがない。異世界なのだ。鼻くそエリーンを知る者もいない。飼い主もいない。

「ショーペー...フェーペー…。ペーョー...ンモツププ(モグモグ」眉をハの字に曲げて情けない声をあげる。
舌足らずな口調で飼い主の事を呼びながら、こねくり回した鼻くそを咀嚼している。まさに鼻くそエリーン。
鼻くその塩気を味わう事で、自分が空腹であると気付いた鼻くそエリーンは、他に食べ物がないか探し始めた。

…無い。今までの世界でおやつ代わりにしていた木の実や、甘い蜜を含んだ花が全く見つからない。
いかにもヤバそうな色をしているキノコに手を伸ばす鼻くそエリーン。

このように、出荷された無能エリーンの多くは何も出来ずに餓死するか、毒性のある変な物を食べて死に至る。
恐らくこの鼻くそエリーンも空腹に耐え切れずに毒キノコを食べて死ぬのだろう。
運悪く悪魔軍の占領下に放り出されたエリーンは言うまでもなく…悲惨な最期を遂げている。

意外にも適応力が高かったのが貧乏野良エリーンと呼ばれるタイプのエリーンだった。
近年では凶暴化した貧乏野良エリーンが人を襲ったり、伝染病の媒介になっているケースも報告されていた。
ヴァルキオン連合は貧乏野良エリーンの一斉駆除を計画しているとか…。

なので、彼女達にとってはアルボレアだろうが異世界だろうが同じだった。生きる為なら何でもするのだ。
鼻くそエリーンのように、中途半端に飼いならされたエリーンはどの世界においても弱者だ。
知恵もコミュ力もなく、自身の力で生き抜いていく術を持ち合わせていないからだ。

「ケテ...ケテケテケテテ..ンガッコォ…ヘッペペヨーゥ!ヨーゥヨーゥ!ホォーァ!ホォォォァァ!!^q^」(ドデッタン!ドタン!ジョォォァァァァ!プッシィィ!!)

毒キノコを食べた鼻くそエリーンが木々に身体を打ちつけて不気味に笑ったかと思うと、
鼻の穴に毒キノコをぶっ挿して叫び出した。完全にラリっているようで、勢い良く失禁している。

もはや、ラリーンだ。その後もケモ耳を引き千切ろうとしたり、しっぽを噛んだりなどの奇行が続いた。
異世界の地で、無意味に出荷された小さなエリーンが無様な姿を晒している。

――事切れた時のラリーンは自身の糞尿と大量の血液にまみれた状態だった。
大きな指を両側の鼻に深く深く突き刺しており、これが直接の死因のようだ。指は脳にまで達していた。
最期まで鼻をほじろうとしたのだろう。彼女は最期まで鼻くそエリーンだったのだ。

糞尿と鮮血で彩られた鼻くそエリーンは、いつものようにとぼけた表情をしていた。

おしまい。

899名無しさん:2016/12/01(木) 22:43:49 ID:dhMuWtbc
新作待ってました!
悪魔軍の占領下に放り出されたエリーンの末路が知りたい

900名無しさん:2016/12/08(木) 23:23:08 ID:7oHd5KIE
悪魔軍の占領下に放り出されたエリーンはビクンビクンのけぞって、おパンツ丸見えでぶっ倒れます。
その後は慰み者になったり、食料になったり…妄想が膨らみますが、デビリアンも無課金じゃキツくなってきました。
なので、ディーラーエリーンで妄想をします。


〜新・ディーラーエリーン〜

ディーラーエリーンのクリスマススロットが登場!
初代はキツネエリーンだったが、イカサマが発覚して解雇された。
二代目はウサギエリーンだ。これも散々悪態をついた挙句、イカサマがバレて追放。
今は娼婦エリーンとして一日に数十人の客をとって生活しているという。

現在、ディーラーエリーンとして活躍しているのは三代目のイヌエリーンだ。
今年の5月に抜擢されたディーラーエリーンで、今回のクリスマススロットでも続投している。

抜擢当初は「よ、よろしくデス」と初々しい姿を見せてくれたが、
今では見る影もなく、狡猾な笑みを浮かべてこちらを見ている。すっかりスレてしまったようだ。

噂によると、最近は随分羽振りの良い生活をしているらしく、
最新のフライトジャケットアバターを着こなし、男を何人もはべらせて夜の街を闊歩しているという。

身体にぴったりと張り付くワンピースはとても扇情的だ。尚、胸は盛っている。
わざとジャケットをはだけ、うっとりとした表情を見せれば、男はイチコロである。

先代のディーラーエリーンがみっともない去り方をしたのも知っていて、
自分はそうなるまいと色目を使ってあちこちに根回しをしているようだ。
イカサマなどしなくても、馬鹿な客から搾取する方法はいくらでもあるのだ。

このように、今回のディーラーエリーンも中々の曲者のようだ。
エリーンとギャンブルにのめり込むのは程々にしておこう。

おしまい。

901名無しさん:2016/12/25(日) 00:21:23 ID:7oHd5KIE
〜マフリーンとニットリーン〜

フライトジャケットアバターの頭装備はイヤーマフかニット帽が選べるようになっている。
絶賛開催中の雪合戦会場は非常に寒い。イヤーマフやニット帽は必須アイテムと言えるだろう!

ヘッドフォンとイヤーマフを間違えて買ってしまったマフリーンはイヤーマフをしたまま微動だにしない。
どんなに耳を研ぎ澄ましても、イヤーマフからは音楽など流れないのだ。

ニット帽を被ったニットリーンは大きな頭がより強調される上に、ケモ耳は飛び出るのでとても可愛い。
これまでもパンダ柄やカエル柄のニット帽があったが、あれは頭に張り付く感じでケモ耳も飛び出ない。
好みの問題だが、どちらも頭を引っ叩きたくなるデザインだ。

最新のニット帽を被って雪合戦に参加してきたニットリーン。注目の的だ。色んな意味で的だ。
大きな頭目掛けて集中攻撃するのはとても楽しい。何度も何度も容赦なく頭に雪玉をぶつけるのだ。

しゃがんで雪玉を作っている時はチャンスだ。背後から雪玉をぶつけまくる。
雪玉がないと反撃出来ないので、再びしゃがんで雪玉を作ろうとするニットリーンに雪玉爆撃を食らわす。

トテトテと走っている時も、動きを先読みして特大な雪玉を顔面目掛けて投げつける。
顔面に特大雪玉が直撃したニットリーンの鼻からは血が噴き出し、そのまま仰向けに倒れた。
真っ白な雪がニットリーンの鮮血で赤く染まっていく。クリスマスカラーだ。

ニットリーンからニット帽を奪い取り、ただの鼻血エリーンにしてやる。
最新のニット帽を被っているというレアリティを失った元ニットリーンに価値などない。

奪い取ったニット帽を目の前にチラつかせ、"返して欲しいか?^^"と挑発をするのも楽しい。
鼻血を垂らしながら大きな手を伸ばして、必死に取り返そうとする姿が健気だが、目のピントがズレている。

"ここまでおいで〜^^"と言ってニット帽をチラつかせつつ、走って逃げると鼻血エリーンも追いかけてくる。
しかし、顔面に受けた特大雪玉のダメージが大きかったのか、フラフラして真っ直ぐ歩けないようで、
バリケードにぶつかったり、滑って転んだり酷い状態だった。

ものの数メートル歩いた後に鼻血エリーンは激しく嘔吐した。
ズレた眼球は戻らず、鼻血も止まらない。おやつに食べたパンプキンマフィンがドロドロになって口から溢れ出す。

もはや雪合戦どころではない。仕方がないので、奪い取ったニット帽に大量の雪を詰め込んで雪玉ニットにする。
うずくまってゲェーゲェー吐く鼻血エリーンに近づき、再度"返して欲しいか?^^"と訊ねる。

すると、鼻血エリーンはゆっくりと顔をあげて、大きな両手をこちらに差し出してきた。
ズレた眼球は小刻みに震えているし、ゲロまみれの口元は心なしか笑っているようにも見えた。実に気持ち悪い。

"OK、じゃあ返してやるよ^^"……(ボズァッ!!)(グッギッ!…バタッ…)

思い切り力を込め、雪玉ニットをゼロ距離で顔面にぶつけてやった。

…再び仰向けに倒れるニットリーン。"大事なニット帽を返して貰えて良かったね。嬉しい?^^"
そう訊ねるが、顔面は大量の雪と湿ったニット帽で覆われ、表情を窺い知る事は出来ない。返事もない。

どうやら死んでしまったようだ。元々虫の息だったが、最後の一撃で首の骨でも折ったのだろう。
ふむ、雪合戦ではよくある事なので何も問題ない。さよなら、ニットリーン。

おしまい。

902名無しさん:2016/12/25(日) 06:58:39 ID:Xz2XO7w2
サイコー

903名無しさん:2016/12/27(火) 17:08:05 ID:SSBEh5H2
クリスマス投稿乙!マフリーン出番少なくてワロタw
うつろな目で手を差し出すニットリーンにゾクゾクするね

904名無しさん:2017/01/12(木) 22:13:44 ID:7oHd5KIE
〜場末エリーン〜

キャスタニカで細々と営業を続けている場末のスナック「愛〜アーイ〜」ではスレたエリーン達が働いている。
以前はそれなりに繁盛していたというが、本当かどうかは定かではない。

ママと呼ばれているウサギエリーンはエリーンとは思えないくらい太っており、デブーンだ。
ケバい化粧と酒ヤケした声で「ア゛ーイ」と言うのだから中々の迫力である。

従業員として働いてる二匹のエリーンはスパンコールドレス(古着)を着ていた。
不自然に盛った胸とシースルーの透け感が場末感を更に際立たせている。

スパンコールは遠目で見ればキラキラして綺麗だが、間近で見るとブツブツしており、
剥がれ落ちてしまっている部分があちこちに見受けられた。

この二匹のエリーンが何故、こんな場末のスナックで働いているのかというと…↓

イヌエリーンは主人と共に裕福な暮らしをしていたが、とあるキャス♂と恋に落ちる。
しかし、キャス♂は遊び人でろくに働きもしなかったので、イヌエリーンに金をせびるようになっていった。
愛する男の為に家の金をこっそり引き出し、キャス♂に渡すイヌエリーン。
次第に要求額が上がっていき、遂には主人にバレてしまう。

激昂した主人はイヌエリーンを勘当。キャス♂と共に駆け落ちする道を選んだが、
キャス♂は既に別の女と付き合っており、すがるイヌエリーンの大きな手を振り払い、去っていった…。
要するにイヌエリーンは金づるだったのだ。悲しみに暮れるイヌエリーン。もはや野良エリーンである。

その後、スナックのゴミ箱を漁っている所をママに発見され、今に至る。

もう一匹、ヒツジエリーンも従業員として働いているが、こちらもワケありだ。
なんと、ヒツジエリーンには禁忌とされるジンギスカンを食し、気が狂って騒動を起こしたというのだ。
仲間のヒツジエリーンに襲い掛かり、短いしっぽを噛み千切ったり、自身の髪を毟るなどしたという。

また、禁断症状にも悩まされたジンギスリーンはとうとう薬物にも手を出してしまった。
今では使われていない護符とポーションなどを掛け合わせて作った合成ドラッグだ。

しかし、薬物は金がかかる。気付けば借金地獄に陥っていた。
そうこうしている内にジンギスリーンは逮捕され、服役を余儀なくされた。

服役後、綺麗な身体になったヒツジエリーンを拾ったのが今のママだった。

ママはエリーン達の罪も悲しみも全て受け止めた。その大きな身体と心で抱きしめた。
慰めの言葉も説教もなかった。ただ一言「ア゛ーイ」と呟けば、それだけで十分だった。愛があった。

ママ「ア゛ーイ」 イヌ「ァーィ」 ヒツジ「ァーィ」

――輝くミラーボールの下で踊る二匹のエリーン。
彼女達にとってこのスナックこそが、唯一の居場所なのだ。

煙草を吹かしながら二匹のエリーンを見つめるママ。
その眼差しは紛れもなく"ママ"そのものだった。

おしまい。

905名無しさん:2017/01/14(土) 08:13:50 ID:hQ0DtnbI
なんとも物悲しい…ァーィ
が、一度でいいからデブーンをみてみたい

906名無しさん:2017/01/14(土) 11:20:30 ID:LMTz7mIg
ドラマみたいだね ジンギスリーンはいかにも薄幸そうだし
デブーンは体型全てが+20とかになってそうw
タイケイコノミンほしいな

907名無しさん:2017/01/15(日) 20:51:17 ID:Fo.62fmw
ジンギスリーンの人生壮絶すぎて笑う
死んだと思ってたわ

908名無しさん:2017/02/10(金) 10:27:22 ID:prexwqJA
濡れ衣屁コキリーンちゃんには報われて欲しいな…(´・ω・`)

ションベリーンさんのエリーンちゃんで報われた子ってコックリーン位しか覚えてないけど誰か居たっけ…?

909名無しさん:2017/02/11(土) 13:22:10 ID:V/MEXzoo
ヤスリンもシオナもシオズも死んだ
この荒れ果てた世界はエリーンに厳しい

910名無しさん:2017/03/01(水) 22:55:17 ID:7oHd5KIE
ダメなエリーンばかり書いてるので、どうしても報われない結果になってしまいますね。
卒業シーズンってことで、ちょっと書いてみました。

〜ひきこもりーん上〜

ウチには一匹のエリーンがいるわけだが、半年程前から部屋に引き篭もるようになった。
近年、増加傾向にあるといわれている、ひきこもりーんという奴だ。

可愛い部類のエリーンではないが、愛嬌のある顔をしているし、よく笑う明るいリスエリーンだった。
生活には不自由させていないし、欲しい物はなるべく買い与え、近所の学校にも通わせていた。
戦争などには行かず、この街で平和に暮らしてくれたらそれでいいと思っていた。

それが何故、ひきこもりーんなどになってしまったのか…。答えは身近にあった。
どうやら、学校でいじめの対象になってしまったようだ。
他のエリーンから、ナメクジ退治と称して塩をかけられたり、しっぽを引き千切られそうになったらしい。

全く…どうしようもないクソエリーンがいたものだ。何が平和と調和を愛する種族だ。
それにしても、ナメクジーンのひきこもりーんなんて惨め過ぎる。早い内に社会復帰させなければ…。

という事で「バラカ先生の楽しいあおぞら教室」というものに申し込んでみた。
恵まれないエリーンを対象にボランティアで授業を行ってくれるんだとか。
大半は未就学エリーンらしいが、中には不登校になったひきこもりーんやみなしごポポリなども集まるらしい。

このバラカ先生とやらはアルボレア中を駆け回って授業をしており、
これまでも何匹ものエリーンを更生させてきた、という噂を耳にした事がある。
本当かどうかは定かではないが、ウチのひきこもりーんにも何か良い刺激になれば、と思う。

――当日。嫌がるひきこもりーんを連れて街外れの殺風景な空き地へ来てみた。空き地という所がミソだな。
身なりが汚かったり、暴れたりするエリーンがいるとかで公民館などは借りられないんだとか。
空き地には折り畳みの机と椅子が設置してあり、既に数匹のエリーンが集まっていた。臭い。臭過ぎる。

なるほど、これが貧乏集落で暮らしてるという未就学エリーンか…。これで飼いエリーンなのか…。
臭いし汚いしブスーンだし、栄養状態がかなり悪そうだ。保護者は一体何をやってるんだ。

何だかウチのひきこもりーんがマシに見えてくる。ちゃんと席にも着いてるし、筆記用具だって持たせてる。
それに比べて他のエリーンは机の角に股間を押し付けたり、ケモ耳の毛を毟って食べたりしていた。頭おかしい。

バラカ「集まってますね。さぁ、始めましょう!」

お、彼が噂のバラカ先生か。見るからに人の良さそうなバラカだ。さて、どんな授業をしてくれるのか。

911名無しさん:2017/03/03(金) 17:05:52 ID:DktZ2qrI
ひきこもりーんというセンスw
未就学エリーンは角にーですか
続きに期待

912名無しさん:2017/03/04(土) 20:17:48 ID:7oHd5KIE
〜ひきこもりーん 下〜

……。

バラカ先生の授業は大人でも惹き込まれる程で、大変充実した内容だった。
セレンやエリーヌなどの神の話から道徳、日常会話や簡単な読み書きなどを、一つ一つ丁寧にわかりやすく話した。
口が利けないエリーンばかりで、本来なら意思の疎通は難しいが、バラカ先生の言う事は理解が出来るらしく、
時折、ジョークを飛ばすと「キャハハハ」とエリーン達の楽しそうな笑い声が殺風景な空き地を彩った。

気付けばどのエリーンもバラカ先生の授業を夢中で聞いていた。目を輝かせている未就学エリーンもいた。
ウチのひきこもりーんも例外ではなかった。しかもノートまでとっている!
ずっと部屋に閉じこもってナメクジのような生活をしていたというのに。連れてきてよかった。

結局は向き合い方なのかもしれない。こいつはクソエリーンだから、言葉がわからないから、といって、
エリーンが何を考えているのか、どうしたいのか、わかろうとしない奴が多過ぎるんだ。

俺もわかってはいなかった。リスエリーンが学校でいじめられているなんて引き篭もるまで知らなかったし、
とにかく不自由だけはさせまいと仕事にかまけて、リスエリーンがどんな気持ちでいたのか考えた事もなかった。

エリーンは「ァーィ」とよく言うが、これもエリーンなりの言葉であり感情表現の一つなのだ。
リスエリーンも学校で人の言葉を覚えるまでは、ァーィァーィばかり言っていた。
ァーィじゃわからないと叱った事があったが、わかろうとしないこちらにも非があった。

バラカ先生はその事をよくわかっている。エリーンの細かな仕草、表情を見逃さない。
どういう意図があって行動をしているのか、よく分析しているようだ。

エリーン達も言いたい事や思っている事を理解してくれる存在に出会えた事が嬉しいようで、
たどたどしい口調で質問したり、自分の事を知って貰おうと身振り手振りでバラカ先生にアピールしている。

机の角に股間を押し付けていた角オナリーンも「センセ!センセー!」と大きな手を上げてにっこりと笑っている。
生涯「ァーィ」しか言えずにのたれ死ぬであろう運命にあった貧乏未就学エリーンに、希望の光が差し込んだ瞬間だ。


――授業の後はレクリエーションを楽しんだ。この頃にはみんな打ち解けて仲良くなっていた。
ウチのリスエリーンが貧乏未就学エリーンに言葉を教える場面もあった。
バラカ先生からの誘いもあり、保護者である俺もエリーン達と黎明の島沈没というゲームに参加した。

汚い貧乏未就学エリーンが俺に群がってくるのは気持ち悪かったが、根は無邪気で良い子達だった。
これもバラカ先生の手腕によるものなのかもしれない。授業がなければこんな関係にはなれなかっただろう。

それよりも、貧乏未就学エリーンの身体の細さと軽さには驚いたし、心配にもなった。
太ももはガリガリで肋骨は浮き出てるし、姿勢が悪くて顎が突き出している。歯がないエリーンもいた。

リスエリーンと同年代だとは思うが、身長は小さく…ひょっとしたら知能も少し遅れているかもしれない。
ひきこもりーんとは言え、学校に通っていたエリーンとそうでないエリーンを比べるのはおかしいが、
それでもこの成長の差には違和感を覚える。栄養状態も大きく影響しているだろうし、何とかすべきだ。

曲がりなりにも飼いエリーンであるならば、保護者はきちんと育てるべきだ。
それが出来ないのであればエリーンを飼ってはいけないと俺は思う。

…が、エリーンを愛玩用や召使い、奴隷のように扱ったりする者も多いと聞く。
虐待用のエリーンなんてのも裏では安く取引されているようだし、エリーン界隈の闇は深いのだろう。

かく言う俺もリスエリーンをひきこもりーんにさせてしまったわけだし、責任は感じてる。
いや、俺もバラカ先生の授業のおかげでそう気付けたのかもしれない。色々学ばせて貰ったな。

最後にバラカ先生は宿題を出した。将来の夢についてだ。バラカ先生らしい宿題だと思った。

913名無しさん:2017/03/05(日) 17:14:46 ID:7oHd5KIE
〜ひきこもりーん エピローグ〜

バラカ「貴方達の未来は無限に広がっています。なりたい自分になりましょう。応援してますよ^^」

――。

あれからどれくらいの月日が流れただろうか。
バラカ先生の希望に満ちた言葉と穏やかな表情が今も脳裏に焼き付いている。

バラカ先生による授業の翌日からリスエリーンはひきこもりーんを辞め、再び学校に通うようになった。
俺自身もリスエリーンとの向き合い方を変えた。一緒に過ごす時間を増やし、きちんと会話をするようにした。

すると、以前のような明るさを取り戻し、よく笑うようになった。いじめもどうにか解決出来た。
友達も出来たようで家に連れてくる事もあった。お勉強会やらお泊まり会やら、とても楽しそうにしていた。

貧乏集落で暮らす未就学エリーンとも良好な関係を築いており…というかこいつらは俺に懐いているようだが…。
机の角に股間を押し付けていた角オナリーンは、エリーン自立支援施設に入った。自分で志願したらしい。
角オナ以外にやりたい事を見つけたのかもな。集落にいるより文化的な暮らしが出来るだろう。

いつか、リスエリーンと再会する事を約束して、笑顔で去っていった。
とにかく…あれから色々あった。嬉しい事、楽しい事。時にはリスエリーンと口論になる事もあったな。


そして、今日。リスエリーンは学校を卒業する。

(なぁ、リスエリーン。将来の夢は決まったか?なりたい自分、見つけたか?)
心の中で問いかける。もはや口に出して言う事でもない。

リスエリーン「ァーィ!!」

すると、リスエリーンは俺の心を察したかのように満面の笑みでそう答えた。
ははは、今ならその言葉の意味がよくわかるよ。そうかそうか。
お前ならきっとなれる。自分を信じて、未来に向かって、精一杯やりなさい。


俺「卒業、おめでとう。」


おしまい。

914名無しさん:2017/03/07(火) 17:08:28 ID:ZIntipIE
新作乙!今回はきれいなしょんべりーんだったw
ひきこもりーんも角オナリーンも更生できてよかったね
バラカ先生いい人だなぁ

915名無しさん:2017/03/08(水) 00:17:06 ID:Fo.62fmw
やさしい世界

916名無しさん:2017/03/11(土) 01:42:07 ID:hQ0DtnbI
イイハナシダナー(´;ω;`)

917名無しさん:2017/04/25(火) 15:52:48 ID:YyQkxVSk
もしかして
しょんべりーんも卒業しちゃった?

918名無しさん:2017/06/01(木) 00:35:39 ID:7oHd5KIE
忙しくしてますが、まだまだエリーンちゃんが大好きです。

〜エリーンの刺身〜

これまでもエリーンの鼻くそやへそごま、糞尿、体毛などはマニアの間で取引されてきた。
エリーンの体臭や口臭、おならの臭いが密封された匂い袋「エリーンのスメル」は大ヒット商品だ。

中にはエリーンの虫歯をコレクションしている者もいるらしい。
治療と称して虫歯エリーンを捕獲し、執拗に虫歯箇所を責め立て、最後の仕上げに無理矢理抜歯するのだ。

だがしかし、彼らのエリーンへの異常な執着と欲求は留まる事を知らず、加速度を増していく。

そして、とある高級料亭の裏メニューとして極秘に提供され始めたのが、そう…「エリーンの刺身」だ。
政界の大物や官僚達もこの料亭によく訪れるが、エリーンの刺身が目的ではないかと噂されている。

食用のエリーンは何処から連れてくるのか。野良?誘拐?…いや、違う。
どうやら食用のエリーンを飼育するエリーン牧場が存在するらしいのだ。
屠殺にはグラ族が一枚噛んでいるというから実に闇が深い。

食用エリーンのエサにも細心の注意を払っており、決まったエサを決まった時間に決まった分量だけ与える。
運動も大切な要素だ。筋肉と脂肪のバランスを計算してその都度、運動のメニューを変えている。
これを怠ると大味なデブーンになってしまい、売り物にはならないのだ。

一番手間がかかるのがストレスの管理だ。過度なストレスは味にも大きな影響を与える。
エリーンは気性に問題がある個体が多く、飼育が難しい事は周知の事実である。
いかにストレスを与えず飼育出来るか、最高の状態で出荷出来るか、飼育員の手腕にかかっている。

エリーンの刺身で使われる部位は太ももの極一部だという。
エリーンのムチっとした太ももはエリーンマニアにとって永遠のロマンといって良いだろう。

また、エリーンの頬肉も刺身やしゃぶしゃぶ用として提供される事があるらしいが、
顔立ちによって味や硬さが微妙に違うようで、熟練のマニアは頬肉を食べただけで容姿を想像出来るという。

珍味として人気があるのがエリーンの乳首だ。生で食べるとコリコリとした食感がクセになるとか。
乾燥させたエリーンの乳首を袋詰めにしたお土産「えりちく」も人気らしい。
見た目は大小様々なレーズンといった感じだが、酒の肴や白米とも相性が良いのだという。

食用とはいえ、エリーンだ。食べるのはいささか抵抗があるとは思うが、
一度味わってしまうと二度と忘れられず、その味の虜になってしまう程のものだとか。
その為、うわ言のように「エリーンの刺身食いてえなぁ」と呟いてしまうらしい。

おしまい。

919名無しさん:2017/06/01(木) 01:55:25 ID:ZYGMmhuE
食用エリーンの飼育……グラ様……あっ(察し)

920名無しさん:2017/06/01(木) 03:50:10 ID:DY1cpEY.
支配される事を本能が求めているから…

921名無しさん:2017/06/01(木) 08:18:28 ID:bbLh6Wzc
エリーンの刺身食いてえなあってフレーズ、どっかのスレで見たな

922名無しさん:2017/06/19(月) 21:23:23 ID:3cRt88oQ
〜おかっぱブスーンに○○を〜

ジューンブライドは女の子の憧れ!全エリーンちゃんの憧れである。
将来の夢はいつの時代も素敵なお嫁さんなのだ。

ブライダルアバターの実装、それに伴ったイベントの開始…運営は大忙しだ。
そんな中、事件は起きてしまった。

イベント「ジューンブライドに花束を」でモデルを務める事になったエリーンがブスだったのだ。
ブライダルアバターのモデルはアルボレアではお馴染みの、"よく見かける量産型エリーン"だったが、
イベントのモデルは、"たまに見かけるブスーン"だったのだ!…これには運営も苦笑い^^;

ジューンブライドにふさわしい、華やかで綺麗なエリーンのモデルを募集したのだが、
当日、撮影スタジオに現れたのはキツめの顔をしたおかっぱブスーンだった。

モデル派遣会社の手違いなのか、はたまた人材不足なのか…いずれにせよ、今更チェンジは出来ない。
何とかしてこの撮影を乗り切るしかない。

撮影に関する簡単な打ち合わせをしたが、これもあまりうまくいかなかった。
なんとこのおかっぱブスーン、口が利けなかったのだ。
こちらが問いかけても無愛想に「…ァー」だの「ゥンシー」だの言うだけで会話にならない。

薄汚い粗末な服から茶色いパンツが丸見えになっており、股の付け根をボリボリと掻き毟っている。
それどころか、ケータリングの食べ物をクチャクチャと食い散らかしたり、床にこぼした味噌汁を舌でチロチロと舐めたり、
大きな手でカメラのレンズをベタベタと触ったり、照明器具を揺らしたり…何かと落ち着きがなかった。

機材を壊されたら困るので注意すると、ムスッとした顔でこちらをじーっと睨みつけるのだ。
本当にモデルなんだろうか…運営の撮影スタッフ一同に不安がよぎる。

まぁ…馬子にも衣装というし…こんなブスーンでも衣装を着せればそれなりに見えるだろうという事で、
ヘアメイク、スタイリストに頼んで一通りやってもらったのだが、これも大変だった。

新品のブライダルドレスで鼻をかもうとしたり、髪はフケだらけで脂ぎっているし、
マスカラを塗ろうとしても暴れたり、大きな手で目元をこすったり、口紅を食べたり…。
実際に撮影がスタートしたのはメイク開始から数時間後の事だった。

しかし、撮影は驚く程順調だった。何パターンか撮ったが、あっという間に終わった。
あんなに落ち着きがなかったのに…それは何故か?

――おかっぱブスーンがメイク中に見つけた物の中にはこんな物があった。…除光液。
そう、マニキュアを落とす為の道具なのだが、使い方によってはシンナー中毒の症状が出る。

おかっぱブスーンは除光液の香りが大変気に入ったようで、除光液のボトルを直接鼻につけて香りを楽しんだ。
これが功を奏し、おかっぱブスーンは急激に大人しくなった。恐らく、陶酔感や多幸感を得ているのだろう。
心なしか表情も少し緩んで、キツい印象が緩和されたようにも見える。

撮影終了後もおかっぱブスーンは除光液のボトルを手放そうとしなかったので、
今日のギャラとして除光液を渡す事にした。
すると、おかっぱブスーンは緩みきった表情で「ァーィ^q^」と言って喜んだ。ガンギマリである。

あれだけ無愛想で落ち着きのなかったおかっぱブスーンが、今ではヨダレを垂らしてスロウな時間を楽しんでいる。
この事がきっかけで、エリーンモデル業界に薬物汚染が一気に広まるのだが、それはまた別の話だ。

おしまい。

923名無しさん:2017/06/25(日) 01:57:15 ID:hQ0DtnbI
すでに続きがやヴぁい匂いしかしないww

924名無しさん:2017/08/03(木) 19:22:21 ID:7zu0WhRg
ああああああ!エリーンガンナー!たぬきエリーン!ぽんぽこりーん!おほおおおおお!!!

925名無しさん:2017/10/30(月) 21:50:26 ID:7zu0WhRg
〜ほっかぶりーん〜

ここはヴェリカのペガサス発着場。新たなる旅の始まりに胸を躍らせ、辿り着く場所だ。
しかし、現実は非情。そこには頭にフードやほっかぶりをした貧相な子供が集まっていた。

ヒューマンの子供に成りすましているのだろうがバレバレである。正体は貧乏野良ほっかぶりーんだ。
ケモ耳を隠す為のほっかぶりみたいだが、頭隠して尻隠さずだ。しっぽが丸見えである。
少しだけ頭がイイほっかぶりーんはしっぽも隠そうと、しっぽを折り曲げて股に挟んだり、
粗末なパンツの中に押し込もうとしているが、逆に盛り上がって不自然な見た目になってしまっている。
あろうことか、しっぽをいじり過ぎて発情してしまう色欲ほっかぶりーんまでいた。

自身のアイデンティティの喪失を隠す為のほっかぶりでもあるようで、
とあるほっかぶりーんからほっかぶりを剥ぎ取ってみると、ケモ耳のほとんどが欠損していた。
元はウサギエリーンのようだが、残っているのは根元のみになっており、生きているのが不思議なくらいだ。

ほっかぶりーんは主に、ペガサスでやってきた観光客や冒険者達から金品や食べ物をねだっている。
空き缶などを持って「ァー!ァーァー!」だの「チャーモゥ!メェヨゥモゥ!」だの大きな声を出して、半ば脅迫めいた事までしている。

器になる物を何も持っていないエリーンは汚れた大きな手を差し出したり、
自身のぼろぼろパンツを袋代わりにして、何か入れてくれとせがんでくる。
パンツは酷い悪臭でクロッチ部分は黄色、茶色、赤色が混ざってグジュグジュしており、気持ちが悪い。

そもそもパンツを穿いてるほっかぶりーんは一握りで、大半はノーパンで過ごしている。
何処からか盗んできた粗末な布や葉っぱなどを身体に巻きつけたりしているが、
中にはほっかぶりはしているのに、身体は全裸という生粋のほっかぶりーんもいた。
恥ずかしがる素振りも見せず、股間は真っ黒に汚れていて何処が穴なのかもわからない。カビも生えている。

逆にパンツを持っていても穿きもせず、袋代わりにするでもなく、何故か頭に被る変態おぱんつりーんもいた。
元はケモ耳を隠す為にほっかぶりをするという目的があったはずなのに、
パンツの穴から丁度良くケモ耳を出しているので本末転倒。もはや何が目的なのかわからない。

警備兵が頻繁に見回りをして物乞いほっかぶりーんを蹴散らしているが、少し時間が経つとワラワラと湧いてくる。
なので、見せしめに数匹捕まえて公開処刑しようという話が持ち上がっている。サマエルは乗り気だ。

見かねた冒険者が情けをかけ、ラズベリークッキーでも与えようものなら悲惨なことになる。
貰えたほっかぶりーんは更にねだろうと冒険者に付き纏い、貰えなかったほっかぶりーんは怒りと嫉妬に狂い、
冒険者に纏わりつくほっかぶりーんを追いかけ、暴行を加える。鬼の形相だ。とてもエリーンとは思えない。
ほっかぶりを剥ぎ取ったり、しっぽに噛み付いたり、蹴っ飛ばしたり、同種族間で醜い争いを繰り広げる。

更には冒険者にも因縁をつけ、自分にも何かくれと「ァーァー!!チャーーモ!ギョオァギョオァ!!」とまくしたてる。
他のほっかぶりーんも便乗して冒険者に群がる。こうなってはお手上げだ。冒険者は甘かったのだ。
自分なら世界を救えるかもしれない、そんな幻想に囚われているからこうなるのだ。

冒険者はラズベリークッキーが入った袋を取り出すと、腕を上にあげて注目を集める。
群がるほっかぶりーんは目を輝かせ、ピョンピョンと跳ねてクッキーの入った袋を掴もうとするが、
身長差があるので到底届きそうにない。エサを欲しがって水面に浮上してくる鯉のような光景だ。

「せーの!」(ポイッ)冒険者がクッキーの袋を投げる。すかさずそれを追いかけるほっかぶりーんの群れ。
誰が一番先に辿り着くのか。争奪戦の始まりだ。誰もが無事ではいられないだろう。
冒険者は振り返る事なく、その場から去っていった。

おしまい。

926名無しさん:2017/11/16(木) 08:13:37 ID:7zu0WhRg
〜クソエリーン スタンプVer〜

エリーンガンナーの登場で湧き上がるアルボレア。同時にあしあとスタンプという代物も実装された。
その名の通り、歩くと足跡にスタンプのエフェクトが浮かび上がる。これにはエリーンちゃんも大歓喜だ!

てくてく…(ぽいんぽいん)てくてく…(ぽいんぽいん)「ンーフー♪」

歩く度に浮かび上がる可愛いスタンプ。ドヤ顔で街を練り歩くエリーンちゃん達。

自分のスタンプがちゃんと表示されてるか不安げな表情でキョロキョロと後ろを振り向くナメクジーン。
そのスタンプを鬼の形相で踏み潰しにくるイヌエリーン。どうやらスタンプが当たらなくてキレているようだ。

ウサギエリーンはキツネエリーンのスタンプが当たった事に不服なのか、
もっとスタンプボックスを買ってくれと飼い主にせがんでいる。

しかし、これは表の出来事だ。実に平和な世界である。
一歩、路地裏に入ればそこには野良エリーン共が世界が広がっている。

ガリガリに痩せた野良エリーンが食べ物を求めてゴミを漁っている。
ハロウィンのコスプレの一種でバンデージシルエットアバターなるものがあるが、
こちらの世界ではボロ布や葉っぱを巻きつけているだけの野良エリーンをよく見かける。
そもそも全く衣類を身につけず、全裸で路地を徘徊している野良エリーンも多い。

そして、野良エリーンの世界でもスタンプが存在しているのだ。
野良エリーンは健康状態が非常に悪く、常にお腹を下していると言っても良い。おわかりだろうか。

ずずっ…ずずっ…(ブビィビチチ…ベチョォ)ずっ…ずず…(ビリシチチッチシーチシーッ…)「…ァー……ァ?」

片足を引きずって歩く全裸のキツネエリーン。ケモ耳の片方が欠損しており、アホ毛も萎れている。
身体は痩せており肋骨が浮き出ているが、その反面、お腹は異様に膨れていてる。栄養失調だ。

歩く度に不愉快な音と共に汚物が垂れる。骨ばったお尻と痩せ細った太ももは茶色く汚れている。
そう、これがスタンプの正体。糞を垂れ流すクソエリーンによる、汚物スタンプだ。
もはや自分では排泄のコントロールが出来ないらしく、表情も虚ろだ。もう長くはないだろう。

このように路地裏はクソエリーンの汚物スタンプで酷く汚れているが、
クソエリーンが残した汚物を美味しそうに舐めるスカトロ野良ネコエリーンもいるようで、
それなりに需要と供給が成り立っているようだ。狂った世界である。

おしまい。

927名無しさん:2017/11/16(木) 13:16:08 ID:g00nDJ3A
俺の高貴なリパ姫にもクソスタンプ装備させて辱めてぇなぁ

928名無しさん:2018/11/29(木) 20:14:24 ID:GOqcoY8A
〜セレーン〜

妖精セレンの服アバターを身につけたエリーンが調子こいている。新しいアバターが出るとすぐにこれだ。
自分の事をセレンから選ばれた存在だと本気で思っており、自らをセレーンと名乗っている。
セレン+エリーンでセレーンなのだろうが、この安直さが実にアホなエリーンらしい。

腰に手を当て仁王立ちしているタヌキのセレーン。最近登場したエリーンファイターこと、"ぼこりーん"だ。
この佇まいとドヤ顔が癪に障る。階段や狭い通路で通せんぼするように突っ立っているから実に迷惑だ。

セレーン「セレーンちゃんは高貴で強くて可愛いデスから愚民共はひれ伏すデス。キャハハハハハ!!」

この通り、すっかり気が大きくなってしまっている。もう何を言っても無駄だろう。
最初の頃はエリーンファイターの目新しさと最新アバターの物珍しさでチヤホヤされていたが、
今はもう誰からも相手にされなくなったので、階段や狭い通路で通行人相手にイキっているというわけだ。

セレーン「おいBBA!!お前の時代はもうおしまいデス!汗臭いBBAはとっとと田舎に帰れデス!!」

偶然通りかかったヒュマ♀の元祖ファイターに対しても悪態をつきまくっている。
流石にこれには元祖ファイターも怒り心頭のようで、重い拳が新参ファイター、セレーンの腹にめり込んだ。

(どごぉっ!!)

セレーン「ッッ!!コォェ!!」(ぽひゅー!だぁんっ!)

あれだけイキっていたセレーンがいとも簡単にすっ飛び、受身をとる事なく地面に叩き付けられた。
大股を開いたままピクピクと痙攣するセレーン。よっぽど重い拳だったのか、腹は凹んだまま未だ戻らない。

セレーン「コハァッ!!ァッゲェ…ェーォァ!!」(ピシャ!レレレデロロレ…)

大量に吐血するセレーン。内臓がやられてしまっているようだ。
真っ赤な血と全身を破壊するような激しい痛みによって、何が起きたかようやく理解し始めるセレーン。
ポロポロと零れ落ちる涙。何で自分がこんな目に…とでも思っているのだろう。愚かだ。

セレーン「ァ…ァー…イッギ、ィー…ェグェッグ」(…チョロッ、チーチョロロロロロ…ジィョァァァ〜..ペペホペホロロ〜)

地面に倒れたまま泣いていると、開いた股から何やら液体が滲み出てきた。おしっこだ!血尿だ!!
これがおしっこ…鮮血そのものではないか。じわじわと地面に広がっていくセレーンの血尿!!
いや、血尿だけではない!下血だ!肛門からも大量に出血しているようだ!!

元祖ファイターの拳一発でここまでのダメージを負ってしまうとは…。

ご自慢のアバターは血液や尿、土埃で汚れ、妖精の羽は地面に叩き付けられた衝撃でもげ落ちてしまっている。
何とも惨めで情けない姿だ。セレーンが聞いて呆れる。

そもそもこいつは本当にファイターなのだろうか。ぼこりーん?ぼこられーんの間違いではないか。
などと考察している間に元祖ファイターの姿はなくなっており、代わりに人だかりが出来ていた。

こんな狭い場所でこの人だかり。何が起きるかはもうおわかりだろう。そう、集団リンチだ。
今までセレーンに罵声を浴びせられたり、酷い扱いをされた人達が仕返しにやってきたのだ。
中には貧乏野良エリーンの姿もあり、衣類などの所持品を狙っているようだ。

セレーン「…ャ、ヤメ…、ゴホッ..ユ...ユルチテ…ユ…チテ...ゴヘッゴヘェッ!!」

命乞いをするセレーン。しかし、もう手遅れだ。誰も彼らを止められない。
平和と調和を愛さないクソエリーンにセレンは微笑まない…。

おしまい。

929名無しさん:2018/12/13(木) 23:36:43 ID:GOqcoY8A
〜釣りーん〜

釣りが解禁されたアルボレア。天空の遺跡にある釣り場は釣り初心者で賑わっている。
釣りに目覚めたエリーンを"釣りーん"と呼ぶが、実力は様々であり、時には酷い釣りーんも見受けられる。

そんな酷い釣りーんを一部ご紹介しよう。

・釣り場でダンスを披露してはしゃぐが、足を滑らせて転落する釣りーん。
・ビギナーズラックで大物をヒットさせるが、釣り上げる力がなく逆に身体ごと持っていかれる釣りーん。
・釣りに来たのに水遊びを始め、周囲に迷惑をかける釣りーん。尚、魚は逃げる。
・水中に入り、苦悶の表情を浮かべながら大量に産卵するエレーン。鮭になったつもりらしい。

これらのタイプの多くは水中を泳ぐ謎の巨大魚に喰われてしまうという。

・人が釣っている様子を何故かじっと見てくる釣りーん。しかも突然「ァーィ」などと大声を上げる。魚は逃げる。
・「そこはエリーンちゃんのスポットデス!フンス」人の釣り場を横取りする釣りーん。出禁決定。
・ちっとも釣れずに飽きてしまう釣りーん。一匹も釣れない釣りーんはその場で坊主になってもらう。
・エサのミミズに触れず「ギョァァァ!!」などといちいち騒ぐ釣りーん。これだから素人は。

これらのタイプはただのミーハーであり、釣りの事などはすぐに忘れ、いつもの日常に戻っていく。

釣りといえば魚。魚と言えば食べ物。という事は貧乏野良エリーンもやってくる。
豊穣祭で収穫奴隷として働いた者や、少し頭のキレる者は木の棒を釣竿代わりにし、器用に釣りをしている。
こいつらは釣りが解禁される前から生活の為に勤しんでいたので、手馴れたものだ。

しかし、こんなのは極一部であり、大半の貧乏野良エリーンは酷い有様だ。

・人が釣った魚や釣り商人が管理する魚を盗み、その場で食い散らかす。理由はそこに食べ物があったから、だ。
・エサのミミズまで盗み、美味しそうにチュルチュルとすする。そのエサで大物を釣るという発想はない。
・空き瓶に水を汲み集落に持ち帰ろうとするが、穴が開いている事に気付かず、何度も汲み直しにくる。
・手足に長靴を嵌め衣類を手に入れたとドヤ顔をするが、それ以外は裸であり、何故か四足歩行している。

こうして見ると、一般的なエリーンも貧乏野良エリーンも中身に大した差はないように感じる。
今もまた、とある釣りーんがシザーフィッシュのハサミに尻尾を挟まれ倒れた。泡を吹いている。
貧乏野良エリーンも折れた剣を振り回して釣り雑貨商人を脅しているし、もはや釣りどころではない。

そんな中、かき氷屋で成功を収めたベラード商団のリリア・エリーンが釣具店の立ち上げを画策しているらしい。
釣りとは本来、とてもお金がかかるものだ。そこを嗅ぎつけるとは流石リリア・エリーンだ。
アルボレアの釣りブームはまだまだ続く…かもしれない。釣りロマンを求めて。

おしまい。

930名無しさん:2020/05/15(金) 02:05:36 ID:z3KnStE6
新作きてた

931名無しさん:2020/05/31(日) 22:59:37 ID:0Y5jnCEA
ソフィーちゃん「ひぐっ❤

932名無しさん:2021/12/12(日) 22:23:27 ID:NlFIkRfQ


933名無しさん:2022/01/22(土) 03:44:31 ID:UN4dwuGY
エリーンとお別れなんてしたくないよ

934名無しさん:2022/01/23(日) 04:23:04 ID:LJlfnErE
しかしまあ結構長く続いたよな

935名無しさん:2022/01/23(日) 11:12:42 ID:UN4dwuGY
このスレまだあったんかい
懐かしすぎる

936名無しさん:2022/01/23(日) 11:14:20 ID:9qknyYGg
エリペロスレ当時見てたわ

937名無しさん:2022/01/24(月) 09:36:57 ID:e8.wwdlg
まだあったのかこのスレ
暴風のエルカラスで死んだエリーンの話とか覚えてるわ

938しょんべりーん:2022/02/01(火) 04:37:05 ID:rXy2pB/o
お久しぶりです。TERAから離れてましたがサ終の知らせを聞いて発狂しました。フンギョォァァァ!!!
未投下の妄想創作が幾つかと、未完成の妄想創作を今回突貫で完成させたので供養として投下しようと思います。
当時投下した妄想創作のネタなどが出てくるので、改めて読み返してみると多少はわかりやすくなるかも。
相変わらず酷い内容なので苦手な人はNGしてください。ァーィ...ンーフ...ンーッ///

939しょんべりーん:2022/02/01(火) 04:40:50 ID:rXy2pB/o
〜おぱんつりーん〜

夏になり、気温が上昇すると頭の中もピーカン照りになるのか、何かと変な奴が湧いてくるものである。
アルボレアにおいても例外ではなく、変態エリーンが急増するのもこの時期からだ。

最近、世間を賑わせている変態エリーンといえば、おぱんつりーんだ。

おぱんつりーんとはその名の通り、おパンツしか身につけていないエリーンの事だ。
きちんとおパンツを穿いているスタンダードなおぱんつりーん、
おパンツを頭に被り、足を通す穴からケモ耳を出してジャストフィットなおぱんつりーん、
おパンツをお面の様に顔に被せてプライバシー保護をするおぱんつりーん。

いずれのおぱんつりーんも世間一般からすれば、ただの変態エリーンであり、
頭や顔におパンツをつけているおぱんつりーんは、局部丸出しの全裸である。

おパンツ一丁のエリーンというのは、貧乏野良エリーン界隈ではそう珍しくない。
ヨレヨレの汚いおパンツ一丁で物乞いをしている姿はよく見かけるし、
ビニールのレジ袋に穴をあけ、レオタードのようにして穿いてるやりくり上手な貧乏野良エリーンもいる。

更に知能の低い貧乏野良エリーンともなれば、そもそもおパンツを穿くという概念が備わっていないらしく、
全裸でそこらを走り回ったかと思うと、何食わぬ顔でおしっこを漏らしている。
だが、おしっこ後の濡れたお股は不快らしく、お股を地面にこすりつけて「ンーン!ンーン!」などと愚図る事もある。

では、世間を賑わせているおぱんつりーんも結局は貧乏野良エリーンなのかというと、それも違うようだ。
貧乏野良エリーンにしては容姿が整っており、おパンツもオシャレで可愛らしいものが多いからだ。
中には意味深なシミで汚れたおパンツを穿いてる者もいたが、どれも高級アバターの下着だった。

つまり、普段は一般エリーン、あるいはそれ以上の暮らしをしているエリーンが、
何らかの理由でおぱんつりーんになってしまったという事だ。

平和な暮らしに飽きてしまったのか、戦闘続きでストレスが溜まってしまったのか、
単純に元から変態気質なエリーンだったのか、理由は色々考えられる。

情報によると、一部でアイドル的な人気を誇るエリーンもおぱんつりーんなのではないかと言われている。
普段はオシャレアバターを着こなし、広場で楽しくおしゃべりをしている姿が印象的だが、
夜な夜な家を抜け出すとアバターを脱ぎ捨て、お面の様にパンツを顔に被せて街を徘徊するのだという。

他にも、おパンツ一丁姿で双剣を振り回すヲリーンの姿をトラリオンで見かけたという情報もある。
しかも、ヒルに乳首を吸わせていたと言うのだ。成長区域のヲリーンに一体、何があったのか…。

お宅のエリーンは大丈夫だろうか?おパンツに執着するようになったら要注意だ。

おしまい。

940しょんべりーん:2022/02/01(火) 04:49:45 ID:rXy2pB/o
〜召使いエリーン 上〜

うちで雇ってる数匹の召使いエリーン。みんなヨレヨレのグレーインナーをつけて働いている。
アホでインナーを脱ぐ前に漏らすことが多かったので、ケツと股間部分に穴を開けてやった。
すぐに用を足せる中華スタイルだ。ただ、トイレの場所を覚えない奴もいたので、
そいつには自分の排泄物を食べさせて無理矢理トイレの場所を叩き込んだ。
尤も、エリーンのトイレなんて外に掘ったただの穴なわけだが。突き落として遊ぶのも愉快だ。

駄犬エリーンは一丁前にシャレっ気があって、もふもふにゃんこアバターを指差してァーァー言い出した。
犬のくせに何言ってんだ。お前は便所の穴でも掘ってろ。

もふもふにゃんこを着てるのは俺が可愛がってるポニテネコエリーンだ。
こいつは召使いとは違って利口だし、俺に懐いて可愛い。愛玩用だな。
召使いエリーン如きが愛玩エリーンと同じ服を着たいとか生意気にも程がある。

そうだ、もふもふにゃんこをゲットする際に出た顔出しヒツジの頭をこいつに被せてやろう。
ヒツジぬいぐるみもあるが、これは可愛いので愛玩エリーンにあげた。

にしてもこいつは顔がでかい。エリーンは顔がでかいが、こいつは人一倍でかい。
無理矢理頭にねじ込むと、顔出し部分からぬぅ〜っとブサイクな顔が出てきた。

はっはwwこいつはブサイクだww草生える。普段はツインテだからそこそこマシに見えていたが、
これが髪型補正って奴か。顔だけ見ると酷い。眉毛はボサボサ、離れた目、豚みたいな鼻、分厚い唇、
エリーンなのにwwぶっさwwブスーンだwwうちの愛玩エリーンとは大違い。ここまで差があるのか。
しかも、エラが張ってるようで、顔出し部分にガッツリマウントしてしまい、表情が引きつっている。

流石にこれには不満だったのか、必死に抜こうとしているが、立派なエラが引っかかって抜けない。
無理に引き抜こうとすると、顔が「(゚ )ε( ゚)」こんな感じになって笑える。傑作だww

面白くなった俺は何度も頭を引っ張って遊んだ。そのたびに「ブヒュゥ,ブッビヒ..ゥーゥ゛」と声を上げる。愉快w
遊んでると完全に顔がハマってしまい、「(゚ )ε( ゚)」の状態のまま維持されるようになった。愉快ww

分厚い唇を上下させて何か言おうとしてるが「ブツブビュュ」とかになってわけがわからない。
そもそもこいつは元々口が利けないのでわけがわからないww
離れた目をパチクリパチクリして何かを訴えてくる様が気持ち悪い。

せっかくなので、こいつを外に出して晒し者にしてやることにした。
なーに、この辺ではみんなエリーンを召使いとして使ってやってる。問題にはならない。

941しょんべりーん:2022/02/01(火) 04:52:54 ID:rXy2pB/o
〜召使いエリーン 下〜

早速外に連れ出すと、すぐさま笑いが沸き起こった。みんなわかってるぜw

「お、召使いエリーンが来たぜw」「しかもあの格好ww」「草ww生えwるwww」
「顔が…w酷いブスーンだw」「ぶっさww」「きたねぇ格好。インナーしか着てないww」

痩せた身体、ケツと股間に穴の空いたヨレヨレのインナー。ヨレヨレだから胸チラするが、
干しぶどうのように黒い乳首が見えたところで何の感慨もない。色気もへったくれもない。

しかも、頭には顔出しヒツジの頭。しかも顔出し部分にハマって「(゚ )ε( ゚)」こんな状態のままだww
血流が滞ってきたのか、顔色が悪い。何か言いたいようだが、喋れず、目をパチクリさせている。

広場に連れて行き、公衆の面前で惨めなポーズをとらせてやった。
大きな手でダブルピースしながら、蟹股になり、股間とケツの穴を晒してやったのだ。

「股に穴が空いてるぜw」「ちゃんと排泄できなかったから空けられたんだろw」「お漏らしかよww」
「いつでもうんうんしーしーできまちゅねーよかったでちゅねーwww」

周りから罵声を浴びせられて、身体をプルプルと震わす駄犬。こいつは愉快だw
唇をすぼめてチュッポチュッポしている。気持ち悪い。
と思ったら、股間の穴から勢いよくおしっこが噴き出してきた。
こいつ、恥ずかしくて震えていたのではなく、おしっこがしたかっただけなのだ。なんて奴だ。

「うげえ、こいつしょんべ漏らしたどw」「きたねぇ」「おいおい便所はここじゃねぇからww」
「これだから召使いエリーンは。」「うわクセぇ。湯気がこっちまで漂ってくるぜ」「飛沫かかったわ…(絶望」

周りの連中は顔をしかめつつもバッシングする。石を投げる者もいた。
公衆の面前で股間の穴から大量におしっこを噴出する駄犬。あまりに酷過ぎる。

やー愉快愉快。ひとしきり楽しんだあとは自らの粗相を改めさせるべく、
おしっこで濡れた地面を綺麗に舐めさせる事にした。チロチロと犬のように自分のおしっこを舐める。
これもまた愉快。周りの連中も「もっと吸い取るように飲め!」などと野次を飛ばす。

あー楽しかった。しかし、こいつはもう用済みだ。こんな奴がうちの召使いだなんて恥ずかしくてたまらん。
俺はこいつを売り払って家に帰った。全く金にならないドクズブスーンだったがね。

おしまい。

942しょんべりーん:2022/02/01(火) 05:04:38 ID:rXy2pB/o
〜我が儘ネコエリーンとお利口イヌエリーン 上〜

一人の生活にもいい加減飽きてきたので、エリーンを飼うことにした。
安い業者から買ったネコエリーンで、うちに届いた時は借りてきたネコ状態で大人しかった。
顔はお世辞にも可愛いとは言えず、エラが張っていて、つり目でムスっとした表情をしていた。

あれから一ヶ月、どこで躾を間違えたのか、とんでもない我が儘エリーンになってしまった。
いや、元々こうだったのだろう。最初はネコを被っていたのだ。
ろくに言葉も覚えようとせず、ショォだのテイーャーだの言ってあれこれ要求してくる。

エリーンは癒しだと思っていたのに、こんなに憎たらしい奴になってしまうとは。

今日も出かけ先で見かけたレストランに入りたいとゴネて、地団駄を踏むもんだからついつい入ってしまった。
席に着くと隣にもエリーンを飼っている女性が座っていた。
隣のエリーンはイヌエリーンのようで、うちのネコエリーンよりもまだ幼いようだ。
女性の隣にちょこんと座り、大人しく待っている。甘えん坊だが利口そうだ。

うちのネコエリーンは席についても落ち着きがなく、足をバタつかせたり、突然叫んだりしてうるさいし、
鼻くそをほじってテーブルにこすりつけるもんだから叱ったが、ちっとも聞く耳をもたない。
そうこうしてると隣の席に食事が運ばれてきた。おいしそうなニオイがこちらまで漂ってくる。

幼いイヌえりーんだしイヌ食いしたり、食べ散らかしてテーブルを汚すんだろうな、と思っていたが…。
イヌえりーんは女性が合図するまで料理に手をつけなかった。

女性が手を合わせ「頂きます」と言うとイヌえりーんも同じように大きな手をあわせて
「イチャァキマシュ」と舌足らずながらも丁寧に言った。なんて利口なエリーン。

流石にスプーンはくわまん持ちだったが、こぼす事なく上手に食べており、
時折、無邪気で可愛らしい笑顔を女性に向けている。なんて可愛いんだ。

すると、うちのネコエリーンが隣のイヌえりーんにちょっかいを出してしまった。
料理が来るまで待ちきれなかったんだろう。

ネコ「ンッンッ!ンー!ホォー!ホァァ!!」ネコエリーンが料理をよこせとまくしたてる。
イヌ「(モグモグ)…?!フェー...フェー…フェヨー...」突然の怒号に驚いたイヌえりーんは表情を強張らせて震えている。

ネコエリーンを叱り、女性に頭を下げると女性は「いいですよ^^」とにっこり笑ってくれた。可愛い。
イヌえりーんはすっかり怯え、女性にぴったりとくっついて離れようとしない。可愛い。

ネコエリーンの顔はいつも以上にムスっとした表情になり、ブスーンに拍車がかかる。
水の入ったコップに大きな指を突っ込むと、パッパッと辺りに水をばら撒く。
行儀が悪いにも程がある。大きな手をピタンッと叩いて叱ると、口をへの字に曲げてこちらを睨む。

隣の女性が「お腹が空いてご機嫌ナナメなのかな?エリーンちゃん^^」と話しかけてきた。
いつもこんな調子なのだが、どうやら他のエリーンはこんな風にはならないみたいだ。
「バタバタさせちゃってすみません」と再度頭を下げると、突然ネコエリーンが女性を指差して大声をあげた。

ネコ「バァ!ババァ!フンス!バァ!!ババァ!」

943しょんべりーん:2022/02/01(火) 05:07:10 ID:rXy2pB/o
〜我が儘ネコエリーンとお利口イヌエリーン 下〜

なんてことをいうんだこいつは。普段あれだけ言葉を覚える事を拒んできたというのに、
何故こんなピンポイントでこんな失礼なワードを口走るんだ。

女性の顔が引きつる…無理もない。俺は血の気が引いた。

今度はイヌえりーんを指差し「ブスーン!チビーン!バーヤ!」と罵倒し始めた。どの口が言うんだブスーンめ。
イヌえりーんはスプーンを握ったまま目に涙を浮かべ、プルプルと震えている。あーこれは泣くわ。

俺は慌ててネコエリーンの口を手で押さえ、これ以上失言がこぼれないように蓋をする。
ネコエリーンは当然のように手足をバタつかせて暴れ、俺の手に噛み付いてきた。いててて。

イヌ「…マ、マーマ…><」イヌえりーんが手を伸ばし女性に抱きつく。可愛過ぎる。

女性はイヌえりーんを胸に抱きヨシヨシと撫でる。イヌえりーんは女性の胸の中でスンスンと小さく泣く。
かたや、俺に取り押さえられながらも大暴れするネコブスーン。

この差は一体どこから…。イヌえりーんはまだ幼いのによく出来たエリーンだ。
うちのブスーンはイヌえりーんより大きいのにこの有様だ。さっきは店の外で地団駄を踏んでいたわけだし…。

俺はただ謝ることしかできなかった。女性の口元は笑っていたが、
同時に歯を食いしばっているのがはっきりとわかった。

女性はイヌえりーんを抱っこすると背中をぽんぽんと叩いたりさすったりしつつ、席を立ち、会釈をした。
こちらは深々と頭を下げる。女性は振り返る事なく会計を済ませ、店を出ていった。

ネコブスーンはすぐさま隣の席に向かい、テーブルの上に乗っかって、食べ残しの料理に喰らいついた。
スプーンなど使うこともなく皿に顔をくっつけ、イヌ食いならぬネコ食いをしている。

俺にはもうネコブスーンを叱る元気は残っていなかった。傍若無人に振舞うネコブスーンの様子を見つめる。
エリーンを飼うのは今日でやめにしよう。安い業者に頼ったのが悪かったのだ。

豊穣祭後、労働力として雇われていた労働エリーンには多くの欠員が出たと聞いている。
恐らく力尽きたのだろう。ネコブスーンの引き取り先はそこにしよう。きっと引き取ってくれるはずだ。

ネコ「クッチャペッチャペチャクッチャ!ヨーゥ!ホワァッ!クチャニチャニチャヌチャ...ハフッ!チャニチャミッチャ!.ミャァ!ゲップォォ!!プハー...ミャァ」

今のうちにしっかりと食べておけよ。

おしまい。

944しょんべりーん:2022/02/01(火) 05:14:04 ID:rXy2pB/o
〜エリーン研究所「エリーンの繁殖実験」〜

ここはとあるエリーン研究所。
元は変態ヒュマ♂達によるサークル的な存在だったが、ある時から急激に勢力を増大させた。
広告代理店や芸能事務所、人材派遣会社なども裏で大きく関わっているらしい。
研究所の場所は極秘だが、噂では有名芸能人や政治家なども頻繁に出入りしているとか。闇が深そうだ。

研究所ではエリーンに関する様々な研究が行われており、倫理観や宗教観、法律などは機能していない。
拷問、性的虐待、人身売買、臓器売買、エリーン食などなど…何でもありだ。

今回の研究テーマはずばりエリーンの繁殖だ。研究所でエリーンを生産出来れば何かと都合が良いからだ。
エリーンの出生については謎が多い。"木から生まれる"という説もあるが、実際のところは定かではない。
そこで、エリーン研究所では野良エリーンを多数捕獲し、エリーン同士で交尾をさせて繁殖を試みていた。

隔離部屋の中ではエリーンにだけ効く媚薬(お香)を充満させ、強制的に発情を促す。
発情したエリーン共は欲望のままに股間を相手のエリーンに擦り付けたり、パンパンと叩きつけている。

本来ならユリーン同士の行為は甘美で気品溢れるものだが、野良エリーンともなれば話は違う。
ガリガリに痩せた身体に浅黒い肌、強制発情による血走った目、欠損したケモ耳には毛じらみが湧いていた。
激しい摩擦とピストンで股間の皮膚はめくれ上がり、ジュクジュクと化膿している。
垢や膿と混ざり合った愛液はドドメ色になっており、酷い悪臭を放っていた。何か良くない菌が繁殖してそうだ。

発情ネコエリーンはギンギンに硬直したしっぽで発情キツネエリーンのケモ耳、口、局部、肛門を何度も犯し続けた。
発情キツネエリーンもまんざらではないようで、だらしなく涎を垂らしながら絶頂を繰り返していた。

とてもじゃないが見ていられない。美しさの欠片もないおぞましい光景だ。
しかし、この実験を何ヶ月続けてもエリーンが身ごもる事はなかった。

エリーンはポポリの♀という説もあるので、無理矢理ポポリとも交尾させてみたが上手くいかなかった。
フカとの交配に成功したフカリーンなる存在も報告されているが、こちらの実験も失敗に終わった。
それどころか感染症を患い、ポポリ、フカ、エリーン共に最期は苦しみに悶えながら死んでいった。

このまま続けても無意味だと上層部は判断し、この実験は失敗という形で幕を閉じた。
隔離部屋の発情エリーン共は全て廃棄処分。一切の証拠も残さず闇に葬られる事となった。

おしまい。

945しょんべりーん:2022/02/01(火) 05:19:21 ID:rXy2pB/o
〜エリーン研究所「毛リーンの観察 上」〜

それは突然だった。アイドル的な人気を誇るウサギエリーンが両手を大きく上げてジャンプをした。
可愛いエリーンジャンプだ。ウサギエリーンらしくぴょんぴょんと跳ねた。

だが、俺は見てしまったのだ。腋から覗くモサッとした毛を。腋毛を。
エリーンに腋毛が?!そんなバカな事があってたまるか。

…しかし、エリーンは獣だ。毛深いエリーンがいたとしても不思議ではない。クソポポリなんて毛むくじゃらだ。
それから俺はエリーン研究所の研究員となり、エリーンの体毛についての研究に没頭した。

結論から言うと、毛深いエリーンは存在する。我々研究員は毛リーンと呼ぶ事にしている。
一般的なエリーンの中にも毛リーンは何割か存在しており、普段はムダ毛処理をしているようだ。

ツルツルスベスベのエリーンもいるが、ムチっとした太ももを見ると細かいウブ毛が生えていたりする。
それでも艶があり、吸い付くような感触は何度触ってもたまらないものがある。

毛リーンの話に戻そう。毛リーンにも程度というものがあるようだ。

・定期的にムダ毛処理をすれば問題なく暮らしていける毛リーン。
・毎朝処理をしても午後にはチクチクと毛が生えてきてしまう毛リーン。
・身体はさほどでもないが、顔にヒゲが生えている毛リーン。
・全身毛むくじゃらの毛リーン。

全身毛むくじゃらの毛リーンが文化的な暮らしを送るのは難しいらしく、
捕獲したサンプルは貧乏野良エリーンだった。警戒心は強かったが、エサをチラつかせると簡単に釣れた。

946しょんべりーん:2022/02/01(火) 05:20:36 ID:rXy2pB/o
〜エリーン研究所「毛リーンの観察 下」〜

観察室に入れ、身体に巻きつけていた粗末な布を剥ぎ取り全裸にすると、身体をすぼめてこちらを睨んだ。
にしても臭いし不潔だ。恐らく毛じらみやノミだらけだろう。だが、これも研究の為だ。
エサをチラつかせつつ、ガリガリに痩せた胸や腹を優しくさすると大人しくなり、股を広げて仰向けになった。

エリーンといえばぺたんこで薄い上半身が特徴的だ。もち肌で触り心地は抜群だ。
しかし、この毛リーンは違う。胸も腹も毛むくじゃらなのだ。毛深いという域を超えている…。
エリーンと間違えてただの動物を捕まえてきてしまったのではないかと錯覚する程だ。

ボサボサの髪をかき分けてケモ耳を確認すると、イヌエリーンである事がわかった。
先程からピョンピョンとノミが跳ねている。ケモ耳の付け根辺りには毛じらみの卵がびっしりついていた。
流石にキツいものがあったが、俺はエリーンの体毛を研究してるんだ。我慢するしかない…。

顔の体毛も酷く、ゲジゲジの眉毛は左右が繋がるだけではなく、眉尻からこめかみへ向かう。
そして、もみあげからほっぺた、口の周り、鼻毛まで見事に繋がっている。
こんなに毛むくじゃらの顔なのにはっきりとわかる事がある。この毛リーンはブスだ。ブスーンだ。

エリーンのへそもまた、マニアの間では人気が高い部位であり、へそごまは高値で取引されているらしい。
へそごまエリーンなどという風変わりなエリーンが存在する事も当研究所では調べがついている。

この毛リーンの場合、へそ周辺から体毛が一層濃くなっており、下腹部へと繋がっている。
いわゆるギャランドゥという奴だ。へそにはへそごまがびっしり詰まっていて真っ黒になっていた。

こんなものが高値で取引されているなんて、世界は広い。性癖は人の数だけ存在するのだろう。
もっとも、エリーンの体毛を研究してる時点で、俺も十分変態なのだという事を自覚しなければならない…。

顔を赤らめて股を開いているので陰部もよく観察してみたが、これは酷い。
エリーンは絶対的ツルマン、そう思っていた時期が俺にもあった。だが、現実はこうだ。

へそから繋がった陰毛は飛び抜けて濃く、陰部は毛じらみとカンジダの温床だった。
陰毛はそのまま痩せこけた太ももとお尻まで繋がっており、途切れる事なくしっぽに向かっていた。

俺が顔をしかめながら観察していると、甘ったるく「ァーン..ンー///」と声を上げる毛リーン。
股を広げたまま腰を浮かせてくる。どうやら発情しているようだ。涎を垂らしてこちらを見ている。
こんなに気持ち悪い誘惑は初めてだ。気分を害した俺は観察を止め、観察室を出た。

観察室に施錠をかける俺の手は毛だらけになっていた。
手の平には潰れた毛じらみの赤い血が幾つも点になって残っていた。

着慣れた白衣にはノミがたかり、ぴょんぴょんと元気に跳ねていた。

あの時の毛深いウサギエリーンのように。

おしまい。

947しょんべりーん:2022/02/01(火) 05:25:29 ID:rXy2pB/o
〜エリーン研究所「様々なエリーン」〜

近年、エリーンには様々なタイプが存在する事がわかってきた。
ヴァルキオン連合の兵士として活躍出来るエリーンは極一部であり、大半は可愛いだけで面子を保っている。
これらのエリーンについてはもはや説明不要だと思うので、ここではエリーンの闇の部分について触れていく。

未就学エリーン。そう呼ばれるエリーンがいる。要は教育を受けていないエリーンの事だ。
しかし、現在では未就学エリーンの一言で片づけられない程細分化しており、亜種も増えているようだ。
一部ではあるが、そんな未就学エリーンについてまとめてみよう。

・飼いエリーンとして飼い主と暮らしていながらも様々な理由で教育を受けられず、バカなままのエリーン。
・飼いエリーンの部類とされながらも、その実態は殴られたり、こき使われるだけの虐待奴隷オ〇ホエリーン。
・上記の飼いエリーンが捨てられた、捨て子の野良エリーン。この場合は多くが自然環境に適応出来ず、死ぬ。
(また、戦況の悪化で飼いエリーンから戦災孤児の野良エリーンとなったケースも多く報告されており、
 この中には教育を受けた一般的なエリーンや富裕層のエリーンも存在するが、大抵の場合は売女になる)

・生まれた時からずっとソロの野良エリーンもほとんどがすぐに死ぬが、獣の特性を活かして生き残る者もいる。
・生き残った野良エリーン共が身を寄せ合って集落を作る事があるが、文化レベルは著しく低い。
・野良エリーンは基本的に脆弱だが、攻撃的で凶暴性を発揮した者を野生エリーンと呼ぶ学者もいる。
・飼い、野良関係なく他のエリーンと馴染めず、コミュ障のエリーンをぼっちりーんと呼ぶ事もあるとか。
・稀に亜種エリーンとしてサリサリ化したサリサリーンや、フカと交配したフカリーンなどもいるらしい…。

このように未就学の飼いエリーンや野良エリーンの中でも枝分かれして細分化している。
呼び方も地方や状況に応じて変わるらしい。とにかく数が多いのでまだ未発見のエリーンもいるだろう。
いずれも貧困に苦しんでいる場合が多いので、貧乏エリーンと呼んで差し支えないかもしれない。

そして、最近注目を集めているのが、一般的なエリーンよりも幼いえりーんだ。
元々エリーンは少女のような可愛らしい見た目が特徴だが、それよりも更に小さく幼いえりーんが存在するのだ。
今のところ確認されているのが、幼児えりーんであるおちびーん。赤子えりーんであるばぶりーんだ。
これらの幼いえりーんはエリーン出生の秘密を解く鍵である可能性があり、高値で取引されている。

エリーンの知能レベルには個体差があり、それこそ連合兵士やミステリウム研究員になるエリーンもいるが稀だ。
大半はバカでわがまま、自分は可愛いと信じて疑わないタイプが非常に多い。
これは環境の影響もあるが、本能として身についているのではないかと考える学者もいるようだ。

エリーンの成長にも興味深い点が多々ある。多くのエリーンは少女のまま成長が止まっているように見える。
BBAのエリーン、通称ババリーンは都市伝説として語られる事もあるが、未だ発見はされていない。

幼いえりーんも順調に行けば時間経過と共に成長をしていくはずだが、
どういうわけか幼いえりーんのまま成長が止まってしまうのだ。
研究所ではエリーンの成長をテーマにあらゆる実験を行っているが、成果は芳しくない。

バランスの整った食事を与え、教育や躾に関しても上流階級並のカリキュラムで飼育しても成長しないのだ。
「ァーィ」だの「ショォ」だのエリーン特有の言葉を発する事はあっても人の言葉は話せず、読み書きも出来なかった。
食事に至っても同じでスプーンすら自分で持てず、涎を垂らして大きな口を開ける事しか出来なかった。
排泄は勿論、垂れ流し。何度トイレトレーニングを行っても全く身につかなかった。

これは一体どういう事なのだろうか。知能レベルがどうとかそういう次元の話ではないのかもしれない。
時間が止まってしまったかのように見た目も中身も成長していかないのだ。
それでいて、ある時突然死んでしまう。とても死にやすいのだ。これには研究員も頭を抱えるばかりだ。

中でもばぶりーんは非常に脆弱で、天然の生きたばぶりーんを発見し捕獲出来る事自体奇跡に近いという。
この研究所でもそんな奇跡の個体を保育器に入れて無菌室で飼育しているが状態は悪く、とても衰弱している。
生命を維持する事すら困難な状況なので、ばぶりーんを使った実験は恐らく不可能だろう。

おしまい。

948しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:24:21 ID:rXy2pB/o
>>154 未就学エリーン >>321 台風エリーン >>586 干し芋クリスマス >>820 続・干し芋クリスマス
>>169 はじめてのおつかいエリーン(スピンオフ的な) この辺りの妄想創作の完結編になります。

〜未就学キツネエリーン 完結編 1「イヌエリーンの死、そして」〜

歪な形をした本棚の上に飾られた一枚の似顔絵とポポリぬいぐるみ。似顔絵の主は亡くなったイヌエリーンだ。
冬の寒い日、イヌエリーンは短い生涯を終えた。死因は寝ゲロによる窒息死。
クリスマス当日に同居のキツネエリーンがイヌエリーンを突き飛ばし、食卓の角に頭をぶつけた事が原因だ。
今となってはくだらない理由で激昂し、我も忘れて暴れた結果起きた悲しい事故。

――元々、主人と暮らしていたのはイヌエリーンの方だった。
里親募集のチラシを見て、引き取ってみたがイヌエリーンは変わり者で何を考えているかわからず、
集落にいる周りのエリーンとも馴染めず、いつも一人で遊んでいて、あまり懐く事もなかった。

そんな中、野良エリーンが集落をうろつくようになった。それがキツネエリーンである。
不憫に思った主人はキツネエリーンも我が家へ迎え入れる事にした。

キツネエリーンはイヌエリーンとは性格が正反対で、活発で感情の起伏が激しくわがままだった。
周りからは主人の給料で二匹も養えるのかと笑われたが、本当にその通りで生活は苦しかった。
だが、この二匹が一緒に暮らす事でお互いに良い影響を与えられればと思ったのだ。

キツネエリーンが家に来てからはイヌエリーンも外に出て周りのエリーンとも一緒に遊ぶようになった。
中でも近所のリスエリーンとはとても仲が良かったが、ある日を境にリスエリーンは姿を消した。
主人は知っていた。リスエリーンは"おつかい"という名の帰らぬ旅に出たのだと。

この辺りの貧乏集落では生活苦で養えなくなった飼いエリーンをおつかいに出す風習がある。
無事に帰ってくればある程度の知能と体力があると判断し、労働用や奴隷用として売りに出す。
アホで脆弱なエリーンは労働力にすらならず、金にはならないからだ。
帰ってこなければ所詮その程度のクソエリーンだったという事で諦めがつく。むしろいなくなって清々する。

他にはポラ・エリーヌ管轄の職業訓練所に送ってしまうという方法があるが、
何かと手続きが必要だしお金もかかる。それならおつかいが手っ取り早いのだ。
それにアホな未就学エリーンを職業訓練所に送った所で何のスキルも身につかず、送り返される事がほとんどだ。

未就学エリーンが成り上がるのはそれだけ難しい。
良い教育者と出会うか、本人に秘めた才能があるか、努力を継続出来るか…。
可能性はゼロではないが、相当なレアケースだろう。

――あれからどれくらいの月日が流れただろうか。
キツネエリーンはイヌエリーンを死なせた直接の原因は自分にあると自覚していた。罪の意識を感じていた。
それでも主人はキツネエリーンを責めることなく養い続け、学校にも通わせた。
主人は主人で責任を感じていたのだ。あの時、ケーキを買っていれば、プレゼントを二つ用意していれば…と。

949しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:26:30 ID:rXy2pB/o
〜未就学キツネエリーン 完結編 2「優等生、シオリ」R18〜

学校へ通う事をきっかけに主人はキツネエリーンに名前を付けた。シオズ、シオナからとって、シオリと名付けた。
名前を付ける事で個人としての明確な立場が確立する。
未就学エリーンは飼いエリーンであっても名前を付けられる事はほとんどない。その程度の扱いなのだ。

学校は戦時下でとりあえず教養を付けさせる為の突貫教育といった感じで、初等〜高等まで一貫だった。
学年は一緒でも年齢や成長具合はバラバラで、本来なら職に就いているであろう年頃のエリーンも多い。
成熟したエリーンであっても自分で着替えすら出来ず、授業中にお漏らしする者もいた。

この学校ならシオリでも何とかやっていけそうだと主人は判断した。
シオリも自分で靴下すら履けなかったし、おねしょ癖も中々治らなかった。

制服着用の義務がなかったのも主人には有難かった。制服なんて買ったら破産していた。
それでも入学祝いとしてランドセルをプレゼントした。中古だがシオリは喜んだ。
生活は相変わらず苦しかった。仕事を増やし、休みなく働いて学費を捻出した。

イヌエリーンの死後、しばらくはお互いに距離を感じる事もあったが、二人はもう間違えたくなかった。
主人は保護者として、親として、シオリを"一匹"ではなく一人前のエリーンに育ててみせると心に誓っていた。

シオリもまた、今でも家族として厳しく優しく接してくれる主人に深く感謝し、恩返しをしたいと思っていた。
野良エリーンの自分を受け入れ、過ちを犯しても見捨てないでいてくれる、守ってくれる、
そんな主人の事が大好きで大好きで仕方なかった。

失敗、過ちの事実は消える事はない。イヌエリーンへの罪の意識はこれからも二人を縛るだろう。
歪かもしれないが、これが二人を繋ぐ絆になっているのも確かだった。

――初等教育を終えたシオリは中等教育に進級し、学級委員になっていた。
授業参観で初めてその事を知り、主人は驚いた。シオリなりのサプライズらしい。
元気良く手を挙げて授業に参加する姿勢は、今までのシオリの素行を考えると目覚ましい成長ぶりだった。
あれだけ覚えようとしなかった言葉も今では随分と達者になった。

ある日の放課後、委員会の仕事が長引いたシオリは下校時刻を過ぎてもまだ学校に残っていた。
優等生になったシオリは教師や同級生からの信頼も厚く、あちこちに駆り出される日々だ。

あんなに賑やかだった校舎はオレンジ色の静寂に包まれ、シオリの軽い足音だけが長い廊下に響いた。
早く教室に戻って帰り支度をしなくては。シオリは食事当番なのだ。主人がお腹を空かせて帰ってくる。

教室の扉に手を掛けた瞬間、何者かの気配を感じ取るシオリ。誰も残っていないはずの教室に誰か…いる…。
つま先をピンッと伸ばし扉の窓から教室の中を覗いてみると…っ?!

…用務員のヒュマ♂が息を荒げながらシオリのランドセルに股間を擦り付けていた。
思わず息を呑むシオリ。彼がナニをしているのかすぐにわかった。シオリは色んな意味で優等生なのだ。
ヒュマ♂はシオリの名前を何度も叫ぶと、ランドセルに白濁液をぶちまけた。

主人に買って貰ったランドセルを汚されたという怒りと、自分に向けられた劣情への戸惑い、
そして、主人にもヒュマ♂と同じものが付いていて、白濁液が出るのかと思うと頭がぐちゃぐちゃになった。

帰り道。何度拭き取っても独特のニオイが取れないランドセルを背負いながら物思いに耽っていた。
これまで主人に向けていた大好きという気持ち。この気持ちは一体何処から来るのだろうか。
罪を咎めないから?主人だから?家族だから?…異性だから?わかるようでわからない。
ただ、確かなのは主人に向けて特別な感情が芽生えてしまったという事だ。

950しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:27:34 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーン 完結編 3「劣情」R18〜

それからというもの、シオリは主人の顔さえ碌に見られなくなった。
何かあったのかと主人は心配したが、お年頃という事もあり深くは詮索せず見守る事にした。

シオリ(大好きなご主人様。私の事をどう思っているんだろう。本当は私を憎んでいるのかな?
    ご主人様の事が気になって仕方がない。モヤモヤとドキドキが止まらない。
    ご主人様と手が少し触れただけでケモ耳としっぽの毛が逆立つ。思わず距離を取ってしまう…。)

最近は主人の帰りが遅い。また一つ仕事を増やしたらしい。
食事の準備をしながらもシオリの頭の中は主人の事でいっぱいだ。

ふと、シオリはヒュマ♂がしていた行為を思い出す。主人も同じ事をするのだろうか。
そんな事を考えると身体が火照ってくる。その日、シオリは初めて自分を慰めた。

それからシオリは学校から帰ると毎日自慰をした。オナリーンだ。
行為は日に日にエスカレートして主人の下着のニオイを嗅ぎながらするようになっていた。
大好きな主人のニオイはシオリの脳を直撃した。一度果ててもまた次を求めてしまう程だった。
足をピーンと伸ばすと気持ち良い事を覚えた。しっぽをニギニギしつつ股を擦ると「ンッ」と声が漏れた。

激しく自慰に耽るとボロ家のあちこちが軋む。寝床にしている段ボールの劣化も早い。
カタカタと音のする方を見ると本棚に飾られたイヌエリーンの似顔絵と目が合った。
まだ言葉が話せなかった頃、イヌエリーンからクレヨンを奪い取ってシオリが描いたものだ。

似顔絵のイヌエリーンは幼かった。それに比べてシオリは成長し、無様にも♀として発情までしている。
後から来た野良のシオリがイヌエリーンを死なせ、主人を独り占めし、恋心と劣情まで抱いてしまっている。
そう、シオリは主人を異性として好きになっていたのだ。

シオリ(こんな卑しい私をイヌエリーンは許してくれるかな…)

罪悪感でたまらなくなったシオリは主人の下着のニオイを思い切り吸い込み、しっぽをニギニギする。
シオリは時間を忘れて自慰に耽った。今は快楽の海を泳ぎ、もっともっと深い所へ潜りたかった。

――数えきれない程の絶頂に息を切らし、ようやく我に返るシオリ。
快楽の余韻に浸りつつも身体をゆっくり起こすと目の前には仕事から帰った主人の姿があった。

主人「おっと、会社に忘れ物をしてきてしまった」(スタタタタ…)

と、よそよそしく言うと慌てて去って行く主人。シオリは自慰行為を主人に見られてしまったのだ。
恥ずかしさと気まずさで快楽の余韻が一瞬で吹き飛ぶシオリ。オナリーンあるあるだ。

最近のシオリの態度から主人も感づいてはいた。お年頃だもの。
仕事から帰るとシオリは決まって潤んだ目をしているし、それ特有のニオイが立ち込めていたからだ。
こういった事に興味があるのは主人も理解しているが、気がかりなのは主人の下着を持っていた事だ。

…30分程経った頃だろうか。再び帰ってきた主人はいつも通りだった。リスタートだ。
シオリは相変わらず主人の顔を見られなかった。

951しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:28:38 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーン 完結編 4「主人」〜

あっという間に時は流れ、俺は歳をとった。仕事を幾つも掛け持ちするのは正直辛くなってきた。
だが、この生活ももうじき終わる。シオリが独り立ちするのだ。俺はイヌエリーンの似顔絵に語り掛ける。

シオリは今看護師になる為、国家試験を受けにヴェリカまで行っている。あの子なら大丈夫だ。きっと受かる。
一貫校を卒業後、まさか看護学校に通いたいなんて言い出すとは思わなかった。
イヌエリーンの件があったからなんだろうな…。

長かったような短かったような…色々な事があった。イヌエリーンを失った悲しみは一生癒える事はない。
シオリは俺の悲しみに気付いていたし、罪悪感もあったようだ。

俺は保護者として、親としてシオリを一人前のエリーンに育てる事だけを考えるようにした。
シオリは俺の大切な家族だ。今日までスクスクと育ってくれた事を誇りに思う。
感情の起伏が激しくわがままで、あんなに手を焼いた子が見事に成長してくれた。
これから先、シオリは立派にやっていけるだろう。本当に良い子に育ってくれたよ。

シオリの気持ちに気付いてはいるが、シオリが自分の幸せを掴む日が来るまで、
俺はシオリの保護者として、親として見守っていきたいと考えている。
看護師資格が取れたら、これまでシオリの為に積み立てしていた通帳を渡そう。まぁ多くはないが。

(ドォォンッ!!バゴォ!ドガシャアアン!!)

うおおお!!何だ今の衝撃は!何が起きた?火事か?!

――主人が慌てて外に出ると集落の周りを中型モンスターの群れが取り囲んでいた。
集落に住む飼いエリーンや飼い主、森から逃げてきたであろう野良エリーンが無惨な姿で横たわっている。

最近集落に来たばかりの幼いウサギおちびーんは何が起きたかわかっていないようで、
「ァィ!ァィ!」言いながらヨチヨチとモンスターの方に歩いて行ったが、瞬く間に踏み潰されてミンチになった。
これがこの世界の日常なのだ。アルボレアとはそういう世界だ。

中型モンスターの群れは集落全体を轢き潰すように主人の方へ向かってくる。
…幸いにもこの場にシオリはいない。主人にとってはそれだけが救いであり、希望だった。

主人「ふぅ…これは俺もいよいよ覚悟を決めなきゃいけないな。罪は俺が全て背負っていくよ。シオリ…xxxxx」

952しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:29:28 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーン 完結編 5「シオリ 上」〜

看護学校での日々は一貫校に通っている時よりも遥かに大変だった。
私が貧乏集落出身だと知ると教員達はあからさまに態度を変えたし、同級生達からイジメも受けた。
でも、ちっとも辛くはなかった。私にはやりたい事がある。
一時はお医者様を目指そうかとも思ったけど私の身分では難しかった。

それに今度は私がご主人様を支える番なのだ。ご主人様はあまりに働き過ぎた。
気付けば眼鏡をかけるようになっていたし、白髪だって目立つようになった。
それでも私にとってご主人様は特別で、大好きな人だ。
看護師資格が取れたら、もう一度ちゃんと向き合おうと思う。自分の想いを告げよう。

――国家試験を終えたシオリは手ごたえを感じていた。
まだ結果が出ていないにも関わらず「ァーィ!」とVサインを空高く掲げた。
他のエリーンと比べると小柄で痩せ型ではあるが、立派なエリーンへと成長したシオリ。ナース服も似合うだろう。

せっかくヴェリカまで来たのだし、主人へのお土産でも買っていこうと散策をするシオリ。
創造の工房、魔法アカデミー…集落とは文化レベルが全く違う。芋を干してる所なんて何処にもない。

当然、物価も高かった。うっかり高級洋菓子店に入ってしまったシオリの視線に飛び込んできたのはケーキ。
クリスマスに食べられなかったケーキ。夢にまで見たケーキがズラりと並んでいる。
涎が垂れそうになるのをグッと堪えるが、値段を見て思わず吹き出しそうになった。これは無理だ。
何も買わずに店を出るのも気まずいし甘い香りが鼻腔をくすぐる…だが、値段を見ては現実に引き戻される。

シオリは平静を装い、チョコレートが数個入った小さな小袋を手に取る。これが一番安かった。
レジに向かうと店長らしき人物が目を細めてこちらを見ていたが、無事に買う事が出来た。

支払い中に店長と軽く話をしたが、この店は富裕エリーン御用達で、ヴェリカでは人気の洋菓子店なんだとか。
しかし、香りに釣られて野良の未就学エリーンもやってくるらしく、トラブルになる事も多いようだ。

店長「中でも印象的だったのはゲロまみれのリスエリーンだなぁ。
   暴れるし汚いしはした金しか持ってないのにケーキを指差してうるさくてなぁ。参ったよ。
   仕方ないから有り金で買えそうなチョコを一粒渡してやったら喜んで帰っていったけどw」

相槌を打ちながら店長の話を聞いていたシオリは、このリスエリーンが誰の事なのかすぐにわかった。
集落に伝わるおつかいの風習は本当にあったのだと、シオリはこの時に初めて確信した。
自分はおつかいに出されなくて良かった…お勉強頑張って良かった…安堵するシオリ。

リスエリーンがいなくなっても集落の大人達は何も触れなかった。主人でさえも…。
仲良しだった三人も今ではシオリ一人だけになってしまった。
リスエリーンから奪い取ったどんぐりの蒸しパンの味は今でも覚えている。お腹を壊した事も覚えている。
感傷的になるシオリだったが、だからこそ強く生きなければならない。
泣き言もわがままも言わない。そう決めたのだ。大好きな主人の為にたくましく生きる。

953しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:30:26 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーン 完結編 END「シオリ 下」〜

集落に帰還したシオリを待ち受けていたのは悲惨な光景だった。
倒壊した木造家屋、吐き気を催す嫌な臭い。見慣れた集落は留守の間に随分と様変わりしていた。
一部の倒壊家屋は火事で焼けたらしく黒焦げになり、煙が細く立ち上っていた。
様子を見るに事が起きてからはそこそこ時間が経過しており、既に脅威は去った後のようだ。

腹が大きく縦に裂け、腸がはみ出した状態で倒れている野良エリーン、
下半身をぺちゃんこに潰されたエリーンは、少し前に読み書きを教えてあげた近所の飼いエリーンだった。
凹んだ地面にこびりついたミンチ肉。大きな何かによって潰されてしまったのだろう。原形を留めていない。
僅かだがウサ耳らしきものが残っていた。恐らく最近集落に来たばかりの幼いウサギおちびーんの亡骸だろう。

一人ずつ状態を見つつ息があるか確かめるシオリ。だが、誰一人として生きてはいなかった。
イヌエリーンとリスエリーンでよく遊んだ場所にはイヌエリーンのお墓を立てていたが、跡形もなかった。
やがて、シオリはかつて我が家が建っていたであろう場所まで戻ってきた。

大きな何かで上から押し潰されたような我が家の残骸。
足元には主人がうつ伏せで倒れていた。シオリにはもうわかっていた。主人は死んでいる。
シオリは主人を優しく抱きかかえる。主人の身体は上半身のみになっていた。

主人は両手で何かを大切そうに持っていた。
既に硬直が進んでいたが、主人はまるでシオリに手渡すかのようにすんなりと両手を解いた。

主人が持っていたのは、通帳とハンコ、イヌエリーンの似顔絵だった。
恐らくシオリの為に積み立てしていた通帳だろう。

ふと、通帳の間から何かがこぼれた。それは目に涙を浮かべた主人と笑顔のシオリが写った写真だった。
一貫校の卒業式の後、主人と一緒に撮った唯一の写真だ。

写真の裏を見ると「俺の自慢の娘、シオリへ。幸せになりなさい」と書いてあった。
シオリは泣いた。幼かったあの頃のように泣いた。泣く事しか出来なかった。

シオリ「ゥ...ウェァァ!ウェェァァアアア!ァァアアアア!!ヘメヘェァ...グウ゛ェァァアアア!!ア゛アッアアァァァ!!!」

――こんなのってないよ。これが私の罪なの?私があの時イヌエリーンを死なせ…殺してしまったから…、
だから…だからこんな事に…。リスエリーンを失って、イヌエリーンを失って、今度はご主人様まで…っ。
もう間違えないって、これからは大好きなご主人様を支える為に、一緒に生きていくんだって決めたのに。

ご主人様のいない世界なんて私には何の意味もないよ…看護師になんてならなくて良い。
言葉なんてわからなくて良い!人の言葉なんて話せなくて良い!昔みたいにバカのままで良い…!!
こんな悲しみなんて知りたくなかった!私なんて野良のまま死んじゃえば良かったんだ!!

私はズルくて嫌なエリーンだ…大好きなご主人様でいやらしい妄想までして…悪いエリーンだ!
ご主人様がいてくれなかったら…私は幸せになんて、、なれないよ…。

――ひとしきり泣いた後、シオリは主人の亡骸にキスをした。最初で最後の恋。
キスをしながら、シオリは背後に何者かの気配を感じていた。

シオリ「……ご主人様、愛してるデス。ずっとずっと…いつまでも」

おしまい。

954名無しさん:2022/02/02(水) 05:14:17 ID:UN4dwuGY
しょんべりーん!当時めっちゃ楽しんで読ませてもらってました

955名無しさん:2022/02/03(木) 00:40:43 ID:EGMS4ISg
大量投下草
毛リーンきもすぎ
未就学エリーンシリーズ読んでたから泣くわ
おつかいのリスエリーンとかすげー懐かしい

956しょんべりーん:2022/02/03(木) 23:21:44 ID:rXy2pB/o
誰もいないと思って大量に投下し過ぎました。サ終までまだ少しあるのでちょっとずつ投下します。
当時も今もこんな妄想に付き合ってくれて本当にありがとうございます。
あと二つのシリーズでTERAの妄想創作は全て終わりなので、もう少しだけお付き合いくださァーィ。

〜未就学エリーンレポート 1「保護施設のエリーン」〜

俺はアルボレア全土を駆け回るエリーンネタ専門の記者だ。
エリーンモデル界の薬物汚染や人気アイドルエリーングループの枕営業や恋愛スキャンダル、
ディーラーエリーンのA〇墜ちなど、俺が取り上げたネタは瞬く間にバズった。
それこそ"エリーン砲"などと呼ばれた事もあるくらいだ。

何故そこまでエリーンに執着するのか。俺は決してエリーンが好きなわけではない。むしろ嫌いだ。
だからこそ、化けの皮が剥がれた時の滑稽さといったら…笑えるじゃないか。
「〜デス!」とか言って媚びへつらっていても、所詮は獣臭いクソガキなのだ。

さて、今回は未就学エリーンが暮らす保護施設を取材しようと思う。
ポラ・エリーヌ主導で未就学エリーンの自立支援や職業訓練なども行われているのだが、
政策がうまくいってるとは言い難い。その為かこの手の施設はそこかしこで乱立しており、怪しいものも多い。
未就学エリーンを対象とした孤児院や宗教施設、セミナーハウスなどでも色々ときな臭い話を聞く。
一部では邪教も関わっているとか…?闇が深そうだ。

今回取材する保護施設は周りからの援助や寄付のみで経営されていて、正直厳しい状態らしい。
なので、俺に取り上げて貰って宣伝して欲しいのだそうだ。
お涙頂戴系に仕上げつつも、汚くて気持ち悪い未就学エリーン共を晒し上げてやるつもりだ。バズれば良いのだ。

――昼過ぎ、施設に着くと代表のヒュマ♂が挨拶してくれた。いかにもエリーンが好きそうなタイプの男だ。
施設は思った以上にボロかったが、雨風を凌げて食事も与えられるのだからエリーン共には最高の環境だろう。
戦況の悪化から、安全な土地の物価は上がるばかりだ。こういった場所にしかアテがなかったのだろう。

施設に職員はおらず、ボランティアが毎日入れ替わりでエリーン共の世話をしているという。
ここで暮らすエリーンは元は飼いエリーン、野良エリーンの貧乏未就学エリーンだが、
いずれも路頭に迷っている所を保護されたのだという。

「アーィアーィ!」施設の裏庭へ周ると、あのウザったい声が聞こえてきた。気に障る。クラクラしてくる。
今日は天気も良いし暑いので庭にビニールプールを設置し、水遊びをするのだとヒュマ♂は言った。
小さな家庭用のビニールプールなので、グループ別に交代で入るみたいだ。

ボランティアがエリーン共に水着?を渡す。…近隣からお古のグレーインナーを分けてもらったのだそうだ。
お古なだけあって状態は悪く、破れていたりベロベロに伸びてしまっているものもあった。
中には"エソーソ"と書かれた名札がついたインナーもあり、股間部分が黄色や茶色で酷く汚れていた。
洗濯されていないようで、獣の毛が大量にこびりついていて酷く臭かった。オエェ。

エリーン共の着替えにも立ち合わせてもらった。普段着ている服もお古らしく毛玉や継ぎはぎだらけだった。
うさぎぐみのスモックとは雲泥の差だが、この経営状態では仕方がない。裸で暮らすよりはマシだ。

エリーン共は恥らう様子もなく服を脱ぎ捨ててインナー水着に着替え始めた。
施設に入居してから多少はマシになったのかもしれないが、相変わらずガリガリに痩せていて気色悪い。
頭と手は大きいのに身体は骨が浮き出ているし、エリーン特有の下半身もガリガリ。まるで宇宙人のグレイだ。
通常、エリーンは( Y )のような下半身をしていて、ケモ耳やしっぽと同様にエリーンの象徴とも言える部位だ。
しかしながら、ここにいるエリーン共は下半身が)Л(のようになっており、太ももはくっきりと隙間が空いている。

インナーのピチピチ素材が頭に引っかかり、顔に張り付いて口をパクパクさせている鈍臭いエリーンがいた。
下半身丸出しでもがいている。しっぽも半分近く欠損しているし、惨めな姿だ。

957しょんべりーん:2022/02/05(土) 00:39:05 ID:rXy2pB/o
ショォ?!未就学キツネエリーンのタイトルが途中から未就学エリーンになってた。ミスですンー。

〜未就学エリーンレポート 2「保護施設のエリーン」〜

一通り着替え終わるとエリーン共を整列させた。こう見るとブスなエリーンが多い。ブスーンという奴だ。
糸目エリーンや、ブタ鼻エリーン、ボサボサ眉毛エリーン、歯抜けエリーン、斜視エリーン、
頭に金貨大のハゲがあるエリーン、ケモ耳やしっぽが欠損しているエリーンもいた。肌も浅黒くて汚い。
巷でよく目にするような可愛いエリーンとはまるで違う。育ちの悪さが浮き彫りになった容姿だ。

まだヨチヨチ歩きの小さなおちびーんも数匹いたが、サイズが合うインナー水着がなかったのか素っ裸だった。
小柄で痩せているものの、太ももはムッチリしていて股はωみたいな形をしていた。
相変わらず頭は大きくて重そうだが、幼いせいかケモ耳やしっぽの毛はまだ生え揃っていないようだ。

大中小と様々なエリーンがいるが、頭の出来にはあまり差がないように見えた。頭は大きい癖に中身は空っぽだ。
一見、身長が高く大人びて見えるエリーンでも毎晩夜泣きをしたり、おねしょをする事も多いとか。
飼いエリーンは基本的に甘ったれでわがまま。ぼっちりーんは挙動不審で心を開きにくいらしい。
置かれた環境によって性格に違いが出るのは当然だ。それに所詮は未就学エリーンなので"ァーィアーィ"言うだけだ。

ボランティア「1,2,3,4!5,6,7,8!」 エリーン共「ァ,ァー,ァ,ァィ!ァーァ?...ィ..?ッィ」
ボランティアに先導されて準備体操をするエリーン共。リズムが合ってない。鈍臭すぎる。
痩せっぽちの身体でガニ股になり、腕を上げたり、身体を反らせたり、何故か腰を振っている者もいる。
素っ裸のおちびーんもマネしようとするが、バランスを崩し尻餅をついて「ァ゛ァェァーェ><」と泣き出した。

準備体操が終わると号令も待たずに飛び込むエリーン共。ビニールプールはすし詰め状態だ。
グループ別とは何だったのか。何匹かのエリーンはプールに入れずにモジモジしている。きめぇ。

「ャー!ャー!」(ギュッギュッ)「ギョェ!!」(ポテェ!)「…ヒッヒッ...ウェェァアウェァ!!ペァアァァ!ブェェェ><」
狭さにイラついたブタ鼻エリーンが歯抜けエリーンをプールから押し出した。
歯抜けエリーンは地面に頭をぶつけ、口を大きく開けて泣き出した。歯抜けというか、生えてる歯の方が少ない。

片やプールでは斜視エリーンがプールでしゃがんだまま急にプルプルと震え出した。
汚い前歯で下唇を噛んだかと思うと、(モッ!ボルボルッ!パモァーパモァーモジュパァ!!)とうんこを漏らした。
かなり緩い部類のうんこだ。あっという間にプールの水が茶色く濁る。
一匹が粗相をした事で、他のエリーン共も共鳴したかのように前歯で下唇を噛んで力み出した。これはヤバい。

もう周りの大人達は阿鼻叫喚。慌ててエリーン共をプールから引き上げようとするが時既に遅し。
プールは肥溜め状態。プカプカと浮かんだうんこをおちびーんが口に入れて咀嚼している。食糞だ。

栄養状態が悪いのか、スロースの排泄物と同レベル…いや、それ以上の悪臭かもしれない。
未就学エリーンは可愛いとか可哀想とか変な妄想に取り憑かれてるマニアもいるらしいが…理解出来ない。

季節は夏…。エリーン共の濡れたしっぽから滴る水滴と糞汁を見つめながら俺はぼやく。

「暑い…臭い…帰りたい。頭がおかしくなりそうだ…フヘェ…」

958しょんべりーん:2022/02/06(日) 20:10:25 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーンレポート 3「保護施設のエリーン」〜

酷いプールタイムだった。今まで俺が取材してきたエリーンはああ見えて優秀だったんだな…改めて思う。
プールに入れなかった一部のエリーンはどうやらPTSDという奴らしい。
過去に悲惨な体験をしていると(例えば川で溺れたり、飼いエリーン時代に虐待されていたり)、
特定のものに対して酷く怯えたり拒否反応を示したりするらしい。アホな癖して繊細かよ。

――再びボロい古着に着替えるエリーン共。おちびーんにはまだオムツが必要みたいだ。
ボランティアが布オムツを穿かせようとすると、おちびーんは股をおっ広げて「ェヘェヘ」と笑った。

ボサ眉エリーンは片眉を上げながら慎重にパンツを穿くが、片方の穴に両足を突っ込んでいた。
どうやら一人ではまだパンツが穿けないらしい。どういうこっちゃ。
全ての着替えが終わると施設内に戻っていった。汚いパンツが何着か落ちていたのが気になるが…。

プール後はお勉強タイムだ。未就学エリーンとやらの学力がどんなものか見せてもらおう。
おちびーん共にはまだ勉強は無理みたいで自由時間になったが、大半は寝てしまうらしい。
寝る子は育つというが、おちびーんは他のエリーンに比べて睡眠時間が長いんだとか。

古びた机と椅子にちょこんと座るエリーン共。しっぽはまだ湿っていて重そうにぶら下がっている。
…明らかにケツ丸出しのエリーンもいるんだが…。パンツを穿き忘れているようだ。

今回の授業は言葉の勉強らしい。うむ、まずはこれが一番大事だな。いつまでも「ァーィァーィ」じゃ困る。
ヒュマ♂が黒板に"こんにちは" "ありがとう" "いただきます"などの基本的な言葉を書いていく。

ヒュマ♂「("こんにちは"の文字を指差して)エリーンちゃん、これは何と読むかな?わかる人〜」
エリーン共「…??」「ァーァー?」「キャハハハ^^」「ンガンガッ…(ブタ鼻をほじるエリーン」「ペーショ…」

こりゃダメだ、一匹も理解していない。理解する気が全くない。

ヒュマ♂「じゃ、エリーンちゃんみんなで一緒に言ってみようね。こんにちは!」
エリーン共「…??」「コー!チ゚ャー」「コチンコ!チンコ!キャハハ^^」「ヘッキシ!…(クシャミをするエリーン」「ペーショ…」

これが未就学エリーンなんだな。かろうじて言葉を紡ごうとしてる奴もいるが…厳しい。
エリーンの中でも底辺の未就学エリーン。そんな底辺の中にも上と下がいるという事実。

続いてヒュマ♂は黒板に"ただいま" "おかえり"などの言葉を書いていく。

「キャハハ^^...タマンダ...ンフフフ!...タマタマ!タンマダ!タダマンタダマン!キャハハハハ^^」

さっきから金貨ハゲエリーンはこの調子だ。こいつは下ネタ担当だな。

授業は15分程で終わった。これ以上やっても無駄だろう。エリーン共はすっかり飽きている。
髪の毛を一本ずつ毟って毛根を食べるエリーン、丸出しのケツをボリボリと掻き毟るエリーン、
鼻くそを机の脇にくっつけているエリーン、鉛筆や消しゴムを齧るエリーン、うわ言を呟き続ける変なエリーン。
机の脚に椅子の脚を一本のせ、椅子の不安定な揺れを楽しむエリーンもいたが、
のせた椅子の脚がガタンと音を立てて落ち、驚いた様子で「(゚ε゚)」こんな顔のまま微動だにしなくなるエリーン。

どいつもこいつもクソエリーンだ。課題は多い…。

959しょんべりーん:2022/02/08(火) 00:31:32 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーンレポート 4「保護施設のエリーン」〜

お勉強タイムを終えたエリーン共にも休息が必要という事で、しばらくお昼寝タイムになった。
何処の施設もこんなもんなんだろうか…。こいつらを見てると俺も疲れてくる。

――(もわ〜〜〜〜ん) エリーン共「ショォ〜〜〜ミャァァァァン(歓喜」
さっきまでグースカと鼻ちょうちんを膨らませて昼寝をしていたエリーン共が一斉に起床する。
ふむ、この匂いは…。そう、夕食の時間だ。台所から料理の匂いが漂ってくる。

歓喜に打ち震えるエリーン共は机の上に乗っかって「ンフッフフッフ♪」と踊り出した。行儀の悪い奴らだ。
おちびーんも幼児用の椅子に乗っかり、同じように踊り出すが椅子から落ちて「ァゥェァァ><」と泣いた。うるせぇ。

ヒュマ♂はエリーン共にダンスを教えた事はないと言っていたが、
未就学で幼くても媚びへつらう手段だけは一丁前に身につけているようだ。
エリーンダンスってのは本能的な行動なのかもしれない。にしても下手なダンスだ。
腰を横ではなく前後に高速で振っているエリーンもいた。金貨ハゲエリーンだ。こいつはイカれてる。

そうこうしてる内に料理が運ばれてきた。こいつらは普段どんなものを食べているのか…どれどれ。
小さなお盆の上には乾燥したコッペパンとスープが入ったお椀のみが載せられていた。
これだけ?スープには具なんてほとんど入ってないじゃないか。

こんなみすぼらしい食事にこれだけのはしゃぎ様…。
まぁ、今まで飢えに苦しんでいたわけだし、食べられるだけ有難いんだろうな。

ヒュマ♂「エリーンちゃん、ご飯だよ!"いただきます"しようね!いたd…」
エリーン共 (ガツガツズズーガツガツッ)(カッカッキッカッカ!ンガクック...)(ジュルルツーモサッモサ)(ハフッァンムァンム)(ムシャムシャチャグッチャクチャラクチャァ)

号令の合図も待たずに物凄い勢いで食べ始めるエリーン共。食に対する執着心の高さが窺える。
どいつもこいつも大きく口を開けて次から次へと頬張っていく。凄い形相だ。

自分で食事が出来ないおちびーんは「ァー!ァー!」と若干キレ気味に食事をねだっていた。ちっとも可愛くない。
ボランティアが傍につき、小さく千切ったパンをスープに浸して柔らかくしている。
幼児食のようなものも用意されていないらしい。アレルギーとか大丈夫なんだろうか…。

俺もエリーン共のスープを試食させてもらったが、はっきり言って不味い。無味。
調理ボランティアは「今流行りの減塩です」と言って誤魔化していたが、これでは栄養すら碌に摂れないだろう。

960しょんべりーん:2022/02/09(水) 00:25:05 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーンレポート END「保護施設のエリーン」〜

食後、エリーン共はお風呂タイムだ。案の定浴室は狭い。プールの時の地獄再来。またもやすし詰め状態だ。
元々、未就学エリーンには入浴という概念が備わっていない事も多いので、基本的に身体は洗わないらしい。
洗わせようとすると嫌がって暴れたり、ボランティアに噛みついたりもするそうだ。

そんな話を聞いてるとまたもや斜視エリーンの様子がおかしい。こ、これはもしや…。
突然目をかっ開いたかと思うと舌を出してアヘ顔を晒し出した。

斜視エリーン「クワッ!!…ァヘーィヒヘー///」(ンニョーロロローォ,ロロローォ…)

やりやがった。お風呂の定番!お風呂でおしっこ!やると思ったぜ!
一匹が粗相をした事で、他のエリーン共も共鳴したかのように目をかっ開いた。これはヤバい。

もう周りの大人達は阿鼻叫喚。慌ててエリーン共を風呂から引き上げようとするが時既に遅し。
金貨ハゲエリーンに至っては腰を前後に振りながら立ちションをキメている。飛沫がかかる…。
おちびーんは口を大きく開けて金貨ハゲエリーンのおしっこを直飲みしている。飲尿だ。

――俺は気が遠くなった。これは記事にして良いものなのか?
これまではバズれば良いとハチャメチャやってきた俺だが…流石にこれはキャリアに傷がつきそうだ…。
などと考えているうちに施設は消灯時間を迎えようとしていた。

昼寝の時はボロいタオルケットだったが、夜は継ぎはぎだらけのカビ臭い布団で寝るそうだ。ダニがヤバそう…。
今までは段ボールや枯草などを集めて寝ていたはずなので、それに比べればマシだろう。

既にエリーン共はおやすみモードだ。布団に入るや否や秒で寝やがった。のび太君かよ!野比のびリーン…。
糸目エリーンは何故か目を開けたまま寝ていた。起きている時は糸目だったのにどういう事だ。
こいつらの事だからどうせおねしょもするんだろう。気持ち良さそうに寝やがって。

こっちはエリーン共の耳障りな声が耳にこびりつき、プールや風呂での地獄絵図が目に焼き付いてしまった。
今夜は眠れそうにない。帰ったらリカノールビールを浴びる程飲もう。そんな気分だ。

帰り際、ヒュマ♂から宣伝と記事について改めてお願いされたが、少し考えさせてくれとだけ答えた。
未就学エリーンは確かに酷かった。だが、施設の連中のやり方にも問題があったように思う。
言っちゃ悪いが…頭がエリーン並というか、未就学エリーンのレベルにヒュマ♂達が引っ張られてるように感じた。
少なくとも俺はもう未就学エリーンの取材はやりたくないと思った。こっちまでおかしくなりそうだ。

――季節は秋になり、朝晩は随分冷え込むようになった。こうなると夏の暑さが少し恋しくもある。
夏の思い出といえば未就学エリーンの保護施設だが、つい先日閉鎖したという知らせが届いた。
あれから代表のヒュマ♂は情緒が不安定になっていったらしく、今は行方不明だそうだ。

入居していたエリーン共がどうなったのかは知らない。
また路頭に迷う日々を送っているのか、それとも何処かへ売りに出されたのか、もう死んでいるのか…。

結局、俺は記事にはしなかった。記事にしていたところで結果は変わらなかったと思う。
あくまでこのレポートは非公開。自分用の日記のようなものだ。そう、日記だ。
何故なら俺は記者なんかではないからだ。エリーン砲?なんだそれは。俺は知らない知ってたけどなかった。
エリーンちゃんの声が耳にこびりついて取材しないと食事にしよう。そうだねおかえりって言ってフヘア
まーたうんこ漏らしたの僕はパパ先生だからエリーン共に躾しないと怒ったらだーめ!殴って殴ったら泣いたぞ?
ンフッフフッフンフッフフッフ!a-nアーン!今日も一日頑張ってエリーンちゃんのお世話!最初から最後まで全部エリーン。
パパ先生は取材の依頼をしたから僕が挨拶してエリーン共のプールの時間だ。俺は椅子突き落とすフヘ
頭割れて泣く泣いてるの?死んでるかボランティアもエリーンちゃん先生も記事にしたら確かめたっけ!
エリーンエリーンはまもなく光あれ!アルボレアは取材対象じゃないエリーンちゃんと布団のだったからデス!
ァーィヒュマ♂サsssキミのにはエリーンちゃんがいるそこだったんだね。すぐいく。俺がそうなだよ。

おしまい。

961しょんべりーん:2022/02/11(金) 21:31:08 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 1「エリーンの家 ふるさと -辿り着いた場所-」〜

バラカ「お勉強をしたい子はこちらへ。教室に集まってくださいね」 エリーン達「「「ァーィ!」」」

ここは精霊の気が強く宿る自然豊かな地。平和と調和を愛するエリーンに最も適した場所だ。
アルボレア全土を旅し、数々の未就学エリーンを救ってきたバラカは遂に安息地を見つけ、施設を建てた。
所謂、未就学エリーンの保護施設なわけだが、そこらの怪しげな保護施設とは一味も二味も違った。

なんと、かき氷屋で成功を収めたベラード商団のリリア・エリーンが施設の立ち上げに協力しているのだ。
リリア・エリーンにはこれまでも度々世話になった。今もとある調査を依頼中であり、バラカは頭が上がらない。

ここまでの道程は長く険しいものだった。
すっかり歳老いたバラカにはアルボレア全土を旅するだけの体力はもう残っていなかった。
得意のヒールもここ数年で急激に衰え、発動すら難しくなっていた。
残りの余生はこの穏やかな場所でエリーン達と過ごしたいと考えていた。

既に数多くの未就学エリーンがこの場所で暮らし、成長し、巣立っていった。
知恵を身につけ、知識を手にし、知性を持つ。あとはチャンスを与えてあげれば良い。
バラカはその手伝いをする為にリリア・エリーンと協力して施設を立ち上げた。

今、この施設で暮らしているエリーンは6期生にあたる。

・飼いエリーンだったが戦災孤児となった姉妹のエリーン。
 姉はキツネエリーン、妹はイヌおちびーん。姉妹といっても定義的なもので血の繋がりはない。
 保護された当初、姉は警戒心が強く、バラカに噛みつく事もあった。妹りーんは泣き虫で甘えん坊。

・閉鎖された保護施設の裏庭で発見されたボサ眉のリスエリーン。
 コミュ障のぼっちりーんで施設に着た頃はパンツも一人で穿けず、言葉は「ペーショ」しか話せなかった。

・上記の施設内部で鍋に頭を突っ込んだまま倒れていたおかっぱのネコエリーン。
 過酷な環境下に置かれていたのか、外斜視で頭頂部が丸くハゲている。

・ケモ耳が片方欠損した丸坊主のウサギおちびーん。生粋の野良エリーン。
 モンスターに食べられそうになっていた所をバラカが保護した。当時はかなり衰弱していた。

・キツネばぶりーんと角なしヒツジばぶりーん。
 巨大な精霊樹周辺でエリーン密猟者に捕獲されそうになっていた所をリリア・エリーンが保護した。
 まだ赤子なので、ケモ耳やしっぽの毛が生えておらずピンク色をしている。髪も産毛程度しか生えていない。

この7名がバラカの元で穏やかな毎日を過ごしている。

最初こそは未就学エリーンそのものという感じだったが、バラカの指導と生育環境の良さが功を奏し、
今ではみんなバラカに懐き、スクスクと順調に成長している。
おちびーんやばぶりーんはまだ言葉を話せないが、年長組は意思の疎通や簡単な読み書き位は出来るようになった。

エリーンの飼育は難しく、乱立する保護施設でもエリーンが成長したという記録は残っていない。
あのエリーン研究所ですらも匙を投げるくらいだ。これは一体どういう事なのだろうか。

バラカは長い旅を経て、ある結論に至った。エリーンを成長させる上で大切な事。
衣食住、教育…勿論大切だ。でも、これらだけはダメなのだ。

重要な要素は二つある。一つが精霊の気が豊かである事。エリーンの成長には絶対必要な要素だ。
そして、二つ目は…愛情。そう、愛なのだ。

これはエリーンだけに限らず、生命にとって最も大切な要素だ。
陳腐に聞こえるかもしれないが、愛が心を、魂を育てていく。
バラカは知識の探求者として、一つの真理に到達した。

962しょんべりーん:2022/02/12(土) 22:29:20 ID:rXy2pB/o
>>910 ひきこもりーん >>617 巾着エリーン が成熟して登場します

〜ラストストーリー 2「エリーンの家 ふるさと -モリスとクルミ-」〜

バラカ「では、先生お願いしますね」
???「はいデス、お任せあれデス!」

今はバラカが教壇に立つ事は少ない。というのもこの施設には教師がいるのだ。
実はこの施設ではバラカ以外にも職員が数人いる。皆、バラカの意志を継ぐエリーンだ。

教師エリーンの名前はモリス。かつて、ひきこもりーんをしていたリスエリーンだ。
バラカ主催のあおぞら教室に参加した際、バラカに感銘を受け更生したという。
それからメキメキと学力を上げ、教員免許を取得してすぐにこの施設の教員に志願した。
ひきこもりのリスだからモリスだ…。

モリス「皆さん〜、今日も楽しく授業を始めるデスよ〜!」
エリーン達「「「ァーィ!」」」

授業はバラカ譲りの内容と進行で、絵本やおとぎ話を引き合いに出しながらも、
現実でどう応用していくか、実際にどう使うのかを丁寧かつユーモアを交えて展開していった。
言葉も文字も公式も暗記するだけでは意味がない。実際に使ってこそ楽しさが芽生えるものなのだ。

一方でおちびーんやばぶりーんはどうしてるのかというと、こちらにはもう一人のエリーンが面倒を見ていた。
保育士エリーンの名前はクルミ。彼女もまたバラカのあおぞら教室出身だ。

大きな巾着袋を背負ったきぐるみ姿のヒツジエリーンはあおぞら教室で失禁してしまった過去がある。
その時にバラカの機転を利かしたフォローによって救われたという。
バラカの優しさと面倒見の良さに感銘を受け、保育士を目指したのだそうだ。
名前はクルミ。きぐるみだからクルミだ…。

大きな巾着袋ときぐるみ姿はクルミのトレードマークになっていて、おちびーんやばぶりーん達も懐いている。
巾着袋からは積み木や折り紙、絵本などが次から次へと出てくる。
たまーに飴玉や玉子ボーロ、マシュマロなどを取り出す事もあるという。
おちびーん達からすれば魔法そのものだ。何でも出てくる魔法の巾着袋だ。

エリーン研究所や他の保護施設とは明らかに違う和やかな雰囲気。
カリキュラムはしっかりと組まれているが、決して自由を縛るものではない。
この施設では職員もエリーンもみんな家族であり、お互いに助け合いながら社会生活を学んでいく。
うさぎぐみでは過保護っぷりがしばしば問題になっているが、ここではエリーンの自主性を重んじているようだ。

963しょんべりーん:2022/02/13(日) 22:18:07 ID:rXy2pB/o
>>400 トリックォァトリート >>429 コックリーン >>764 「パンピリーンとコックリーン編」などが元ネタです

〜ラストストーリー 3「エリーンの家 ふるさと -クリン-」〜

午前中の授業が終わるとお待ちかねの昼食タイムだ。食堂からは食欲をそそる美味しそうな香りが漂ってくる。
エリーン達は教室の後ろに列を作って並び、前習えをした。

一番小柄なボサ眉エリーンは先頭で腰に手を当ててキリッとした表情をしている。
以前のようなコミュ障っぷりはもう感じられない。だが、両側の眉毛は繋がっている。

エリーン達「イチ!」「ニィ!」「サン!」「「「ァーィ♪」」」

何と点呼まで始めた。既に数字も理解出来るようになっている。天才だ!教育の成果!
これから楽しい食事が始まるという事で心なしかみんな張り切っている。

(ザッザッザッ)と一列に並んで食堂に向かうエリーン達。
斜視エリーンは左右の手足が一緒に出てしまっていたが、姉リーンが見本を見せるとすぐに改善した。
だが、目のピントは大きくズレていて、明後日の方向を向いている。

食堂に着くとに年長組、おちびーん組、ばぶりーん組に分かれて席に着いた。
姉リーンは妹りーんがいるおちびーん組の席に座り、坊主ウサギおちびーんとコミュニケーションを取っている。
クルミは哺乳瓶に入ったミルクの温度を片眉を上げながら確かめている。ばぶりーん用のミルクだ。

???「皆さゃん〜!お昼ごはんの時間デスョ〜!いっぱぃ食べるデスョ〜!」

そう、この施設では調理担当のエリーンもいる。彼女もまたバラカに救われたエリーンの一人だ。
名前はクリン。元コックリーンと言えばわかりやすいかもしれない。コックリーンだからクリンだ…。

ハロウィンでバラカから貰った甘くて美味しいお菓子、魔法の言葉「トリックオアトリート」
初めて教えてもらった言葉、初めて覚えた言葉、救いの言葉。自意識の覚醒。
辛い時に心の中で「トリックォァトリート」と呟くと元気が出た。クリンにとってはまさに魔法の言葉だった。

それからクリンはバラカへの恩返しを誓い、料理人になる為に修行を積んだ。
厳しい修行の末、クリンはプロの料理人となり、豊穣祭では総合料理長に抜擢された事もある。
その活躍はメディア出演や料理本の出版、何故か歌手デビューなど多岐に亘ったが、
被災地や貧困地域での炊き出しにも積極的に参加した。そこで偶然バラカと再会し、今に至るというわけだ。

――食事のメニューはプロの料理人だけあって完璧な仕上がりだった。
栄養バランスは勿論の事、彩も豊かだし盛り付けにもこだわっていた。
また、おちびーん用に幼児食のようなものもしっかり用意されている。

配膳には年長組も加わり、全員に食事が行き渡るとバラカの号令を待つ。

バラカ「今日も美味しそうなご飯ですね。私もお腹が空きました。それでは、"いただきます"」
エリーン達「「「イチャアキマシュ!!」」」 「「ァーィ!」」 「「ァー!」」

楽しい食事の始まりだ。スプーンやフォークを器用に使って食べるエリーン達。
施設に来たばかりの頃は号令も待たず、手掴みだったり、皿に顔を突っ伏して一心不乱に貪っていたという。
姉リーンはモグモグと咀嚼しつつも、幼児食を小さなスプーンで掬って妹りーんに与えている。
他のおちびーんやばぶりーんはバラカやモリス、クルミらが協力して食事を与えた。

クルミ「ミルク飲んだらちゃんとゲーゲーしゅるデチュよ〜」(サスサス…サスサス)
キツネばぶりーん&ヒツジばぶりーん「ゲェェップ…ァーィ」「…ゲッ...ガフッ…ゴゲェェエェップ!!…ァーィ」

ばぶりーんにゲップを促す為、きぐるみ越しの大きな手で背中をさするクルミ。母性溢れる優しい表情をしている。

実に愉快で平和な食事の時間だ。
みんなが美味しそうに食べる様子を満足げに見つめるクリン。とても幸せそうだ。

964しょんべりーん:2022/02/14(月) 22:50:37 ID:rXy2pB/o
>>948 未就学キツネエリーン完結編 が元ネタです

〜ラストストーリー 4「エリーンの家 ふるさと -シオリ-」〜

ある日の午後、バラカは近所の診療所に来ていた。あまり体調が芳しくないらしい。
施設のエリーン達の健康診断もこの診療所で行っている。健康管理は大切なのだ。

バラカ「ゴホッゴホッ!!…まぁ、私も歳ですからね。年輪が凄い事になってますよ。ハハハ」
???「もう、笑い事じゃないデス。エリーン達もいるんですから長生きするデスよ〜!」

またもやエリーンの登場だ。看護師のキツネエリーンで、名前はシオリ。
主人を亡くし、失意のどん底にいた所をバラカに保護された。

――あの日、バラカはシオリが暮らしていた集落であおぞら教室が出来ないか交渉に向かおうとしていた。
集落に着いた時には既に酷い有様だった。生存者を探していたところ、泣き崩れるシオリを見つけたのだ。
シオリは精神的にとても衰弱していて、しばらくはまともに食事も出来なかったという。

それでもバラカはシオリに寄り添い、懸命に励まし続けた。
最初はそんなバラカを煙たく思っていたシオリだったが、少しずつ心を開いていった。

シオリはバラカにこれまでの事を話した。こぼすように、ぶつけるように、声を震わせながら話した。
バラカは時折、目に涙を浮かべながらも静かにシオリの話を聞いた。

全てを吐き出したシオリは声を上げて泣きじゃくった。何も言わず、優しく抱きしめるバラカ。
やがてバラカはシオリをあやすような優しい声色で語り始めた。
アルボレア全土を旅した事、各地で出会ったエリーンの事、これからの夢の事…。
そして、シオリの主人が写真の裏に残した最期のメッセージについて。

気付けばシオリはバラカの腕の中でスヤスヤと寝息を立てていた。
シオリの頬を伝う悲しみと安堵が入り混じった涙を拭い、その大きな手の平で優しく髪を撫でるバラカ。

バラカ「生きましょう。大好きなご主人様の願いを叶えましょう。幸せになりましょう」

それからシオリは少しずつ気力を取り戻していった。看護師資格も無事に取得出来た。
シオリはお世話になったバラカや保護施設のエリーン達のサポートをする為、この診療所で働き始めた。

未就学エリーンが抱える苦しみや孤独、それを支える大人達について、シオリはどちらの気持ちも理解していた。
自身の経験とスキルが誰かの役に立つのなら、その為に精一杯生きよう。それがシオリの新たな夢になった。

――咳止め薬と腰痛用の湿布を受け取るバラカ。

バラカ「どうもありがとう。それではまた。身体に気を付けて」
シオリ「それはこっちのセリフデス!お大事にデスよ!あまり無理しないように〜」

一回り小さくなったバラカの背中を見送るシオリ。

シオリ「(長生きするデスよ。あなたは私にとって命の恩人なのデスから。本当にありがとうデス)」

965しょんべりーん:2022/02/15(火) 20:20:04 ID:rXy2pB/o
>>910 ひきこもりーん が元ネタです

〜ラストストーリー 5「エリーンの家 ふるさと -ドーナ-」〜

???「ゼェゼェ...やっと着いたデス。ここがあの女のハウスね…」

霊杖を持ったエリーンが保護施設の前に突っ立っていた。エレメンタリストのようだ。

エレーン「もしもし、エリーンちゃんが来たデスよ。ピンポンピンポン!」
バラカ「はいはいー。…おや?これは可愛らしいお客さんですね。さぁ、どうぞ中へ」

エレーンを施設内に迎えると、乱暴に靴を脱ぎ捨てて辺りをキョロキョロ見回し始めた。

エレーン「ヘェー、悪くない所デスね。ここにあの女がいるのね。約束通り会いに来たデスよ」
バラカ「それはどうも。お友達をお探しでしょうか。少々お待ちください」

やたらと態度がデカいエレーンだ。誰かを探しているという。
すると、丁度授業を終えたばかりのモリスが騒ぎを聞きつけて出てきた。

エレーン「ァ!!見つけたデス!会いに来てやったデスよ!感動の再会デス!泣いて良いデスよ!」
モリス「……???…、…、、ァ!…ァーィ!!あなたはあの時の!久しぶりデス!よくここがわかったデスね!」
エレーン&モリス「ァーィァーィ♪」

モリスは今まですっかり忘れていたようだが、エレーンはモリスとの約束をしっかりと覚えていた。
このエレーンはモリスと共にバラカ主催のあおぞら教室に参加していた元未就学エリーンで、
モリスがひきこもりーんから更生した際、エレーンは自立支援施設に入所した。
そう、あの角オナばかりしていたエリーンだ。名前はドーナという。角オナリーンだからドーナだ…。

別れの際、再会の約束をしていたが、それっきり何の音沙汰もなくなってしまっていた。

ドーナは自立支援施設に入所してからも角オナ癖が治らず、周囲から浮いた存在になっていた。
ある程度言葉が話せるようになった段階で施設を飛び出し、野良エr…旅のエリーン(自称)になった。

旅に出てすぐ、剣を杖替わりにしてヨタヨタと歩いている足の悪いエリーンと出会った。野良エリーンだろう。
ドーナは何か食べ物をよこすように言うと、野良エリーンは何も言わずに傷んだ干し肉を数枚渡し、去っていった。
あっという間に食べ尽くすとお腹の調子が悪くなり、上から下から悲惨な事になった。

その後、ゲロと下痢まみれで倒れている所を奇妙なエレーンに拾われ、一緒に行動するようになった。

奇妙なエレーンは掴み所がなく、海岸でイクラを出産したり、豊穣祭では畑でカボチャに擬態したり、
変なコスチュームで勝手に他人のPTに同行したり、奇行ばかりしていた。
そんな奇妙なエレーンにドーナは親近感を覚え、このエレーンと一緒いれば角オナし放題だと思った。

旅の途中、奇妙なエレーンの霊杖をこっそり借りて股間に擦り付けていた所、偶然にもイクラを出産。
エレメンタリストとしての能力を開花させ、ドーナはエレーンになった。
だが、使えるスキルはイクラの出産のみで、霊杖で股間を擦らなければ発動しなかった。

そして、奇妙なエレーンはある日突然「ガチ恋営業系Vtuberで食っていこうと思ってるんデス」と言い出し、
霊杖をドーナに渡すと何故かウクレレに持ち替え、そのまま何処かへ走り去っていった。

またしても一人になってしまったドーナは昔の約束を果たす為、モリスの行方を追って旅をしていたそうだ。

ドーナ「という壮絶な旅をしてきたんデス。だからテイチョーにもてなすデス。これからしばらく世話になるデス」
モリス「それは大変だったデスね…エ?え?ば、バラカ先生、どうしましょう…ホュユユ…」
バラカ「ゴホン…まぁ、これも何かの縁です。お二人には積もる話もあるでしょう。好きなだけウチにいなさい」

こうして、角オナエレーンのドーナが保護施設の居候として迎えられる事となった。

966しょんべりーん:2022/02/17(木) 19:25:23 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 6「エリーンの家 ふるさと -異常者-」〜

(ゴホッゴホッ…)たまに咳をしながらも優しい笑顔でエリーン達を見守るバラカ。
エリーン達は施設内の庭でエリーンダンスの練習をしたり、花壇に水をやったり、自由時間を過ごしていた。

おちびーんは蝶々を指差して「ァーァー!」と言っている。
年長組のエリーンが自慢げに蝶々を捕まえようと両手でパチンとはたくが、
まんまと逃げられてしまい、首をかしげている。エリーンの定番リアクションだ。

シオリが持ってきた健康診断の結果も全員異常なし。エリーン達はみんなスクスクと成長している。
…バラカの診断結果だけ要精密検査で、近々ヴェリカの総合病院で検査する事になっている。

ヒュマ♂「ああ!エリーンちゃん見っけ!こんな所にも施設があったんだね〜!エリーンちゃあん」
バラカ「??こんにちは。失礼ですが、どなたでしょうか?」

突然現れた謎のヒュマ♂。目が血走っていて、身体のあちこちに掻き毟ったような傷が残っている。
警戒心を強めるバラカ。エリーン達も危険を察知したのかヒュマ♂から距離をとって、一箇所に集まった。
年長組のエリーンが前に出て、おちびーん達を隠す。おちびーん達はビクビクと震えている。

ヒュマ♂「あああ!!お前!…お前も!生きてやがったのか!このクソエリーン!!!」

年長組のエリーンを見て突然大声を上げるヒュマ♂。どうやら顔見知りのようだ。

ヒュマ♂「おお俺はね、エリーンが大嫌いなんだよ!!ちっとも言う事聞かないし!アホだし!フヘ!
     その癖、自分が可愛いと思い込んでるのかデカい態度しやがって!死ねよ!マジで!!
     あー許せないなー!俺は上手くいかなかったのに!こんなジジイのバラカがエリーン囲いやがって!
     なぁに幸せそうな顔して暮らしてんだよ!平和ボケしやがって!ヘイワーチョーワー!バカバカしい!!」

バラカ「落ち着いてください。エリーン達が怖がります。話なら私が聞きますから。さぁ、こちらへ」

(ドガッ!)(ドタンッ)ヒュマ♂にド突かれて尻餅をついてしまうバラカ。腰痛に響く。

エリーン達「「「センセー!!」」」
バラカ「ダメです!来ちゃダメです。そこにいなさい。良い子だから」
ヒュマ♂「触んなジジイ!俺はな、お前みたいな偽善者も大嫌いなんだよ!!」
妹りーん「……ヒッ...ヒッヒッ...ゥ,ウェァァ!ァゥェァア!ァアアア!!!>o<」
姉リーン「ァラァラ,泣ィチャダーメョ、ヨシヨシ、ヨシヨシー」

ただならぬ状況に妹りーんが泣き出してしまうが、すかさず妹りーんをあやす姉リーン。何という姉妹愛。

騒ぎを聞きつけ、シオリやモリス、クルミ、クリン達も庭に出てきた。
シオリはバラカの元へ。モリス達はエリーン達に駆け寄り抱きかかえた。
バラカはシオリの手を借りて起き上がると、大きな身体を壁のようにしてエリーン達の前に立った。

ヒュマ♂「うぜぇうぜぇ!そういうのがうぜぇんだわ!雑魚共が群れてピーチクパーチクと!痒い痒い!身体が痒い!」

皮膚を抉るように全身を強く掻き毟るヒュマ♂。既に血だらけだ。これは相当イカれている。

モリス「何なんデスか、あなたは!お引き取りください!」
ヒュマ♂「はぁはぁ…フヘア!フヘアアハハ!実は俺さ、俺さ〜、あのね、あのねのね〜
     初めてじゃないんだよね、…エリーン殺すの。フヘア!」

967しょんべりーん:2022/02/18(金) 18:52:49 ID:rXy2pB/o
>>258 ムカつくサラーン >>701 採集放置おかっぱブタデブーンとインガマン >>956 未就学エリーンレポート

〜ラストストーリー 7「エリーンの家 ふるさと -ヒューマン-」〜

その昔、ヒュマ♂はヴァルキオン連合に所属するウォーリアーだった。
Lvを上げ、装備を更新し、火力としても盾としても真面目に役目をこなしていた。

だが、思ったように評価されず、ギルメンのサラーンからは罵声を浴びせられる毎日。
この頃からエリーンに対して屈折した感情を抱くようになっていった。

ヒュマ♂は新兵の頃からちょい乗りたぬきをペットとして可愛がっていたが、
ある日、サラーンが無理矢理たぬきを染色し、瀕死の状態まで追いやったのだ。
激昂したヒュマ♂はサラーンを拉致し存分に拷問した後、首を絞めて殺した。

自責の念に駆られたヒュマ♂は手首を切って自害しようとしたが、傷が浅かった為に死ねなかった。
たぬきはヒュマ♂がサラーンを拷問してる最中に息を引き取った。助からなかったのだ。

ヒュマ♂はエリーン殺しとペットを失った事で精神を病んだ。ギルドも除隊になった。
それでもヒュマ♂は持ち前の真面目さ、勤勉さ、贖罪の気持ちから鍛錬を積み、インガマンとなった。
そんな中でまたもやエリーンとトラブルになってしまう。

祝祭でイチゴの採集をしようとしたところ、採集ペットのルイに仕事を任せて放置しているエリーンがいたのだ。
このエリーンは採集場を独占し、ルイに採集させたイチゴをひたすら貪り続けるという怠惰のデブーンだった。

ペットに愛情を注がず、横暴に振る舞うデブーンに激昂したヒュマ♂は、デブーンを川に突き落とした。
ブクブクと川底に沈んでいくデブーン。その様子をじっと見つめるヒュマ♂の顔には笑みがこぼれていた。
この日を境にヒュマ♂はますます狂っていった。

成熟したエリーンがクソエリーンなら、成熟する前に教育してやれば良いと考えるようになった。
退役したヒュマ♂は保護施設の代表として未就学エリーンをかき集め、躾と教育を施した。
しかし、これも上手くいかなかった。成熟したエリーン以上にクソエリーンばかりだったのだ。

経営難、借金、クソエリーン…何をやっても上手くいかない自分、評価されない自分。
ヒュマ♂の精神状態は限界を超えていた。薬物にも手を染めた。尿検査にはお茶を提出した。
幻覚、幻聴…現実と妄想の区別が付かなくなっていった。

錯乱したヒュマ♂は保護施設のエリーン達を虐殺した。
取材がどうの、エリーン砲がどうの、わけのわからない事を喚き散らしながら虐殺した。
その時に運良く逃げ延びたのが、ボサ眉エリーンと斜視エリーンだ。

ヒュマ♂「エリーンは皆殺しだ!フヘア!エリーンの声が聞こえる!光あれ!エリーン殺す!世界が俺が!フヘ」

元々は真面目で勤勉、動物好きの心優しいヒュマ♂はこうして闇に吞み込まれていった。

968しょんべりーん:2022/02/19(土) 21:24:13 ID:rXy2pB/o
ラストストーリー 8「エリーンの家 ふるさと -お父さん-」

バラカ「そ、そんな…。貴方は自分が何を言っているのかわかっているのですか!
    人の命をなんだと思っているのです!?恥を知りなさい!」

ヒュマ♂「人?人って?ここにいるのはみんな獣臭い畜生じゃん!バラカのジジイは見た目からして化け物!
     だからこうやって殴り飛ばしてもオッケー牧場!!フヘア!」

(ボガァアッ!!)(ダアァン!!)腹を殴られたバラカの大きな身体は宙を舞って庭の花壇まで吹き飛んだ。

バラカ「グハァッ!!ゴホッ!ゴッホェェゴホゴッホ!!」
ヒュマ♂「フヘア!偽善者のロリコンジジイ…トドメを刺してやる!取材の時間だ!」
シオリ「バラカ先生!今行くデス!しっかりするデス!」
ヒュマ♂「おっとぉ!動くんじゃねぇ!クソエリーン!アホ毛引っこ抜くぞ!」

激しく咳をして吐血するバラカ。肋骨も何本かやられたようだ。元インガマンは拳も強かった。
シオリはバラカに駆け寄ろうとしたが、ヒュマ♂が睨みを利かせて動く事が出来ない。

斜視エリーン「…ォ..ァ,アッ…アィ..センセ,,…オトャ...シャ」(モジモジ)
ヒュマ♂「んあ?」
斜視エリーン「ォ…、ャー……ォトーシャ...ォトーシャ…ヲ..イジメルナー!!!」(トテテテテテ)
ボサ眉エリーン「オトーシャ!オトーシャ!ティヤーーー!!!」(トテッテテテ)
坊主ウサギおちびーん「パ..パー…!パーパーーーー!!!」(ヨチチチヨチチ…コロン)「チィィィ...パァ..パァパァ!パーパー!!」(ヨチチチ)

何と斜視エリーンがヒュマ♂に突進していった。前の施設では酷い目に合ったというのに凄い勇気だ。
ボサ眉エリーンも媚びへつらったエリーン走りでヒュマ♂に突進していく。
坊主ウサギおちびーんですらも拳を突き上げヨチヨチとヒュマ♂に向かって走っていく。が、転んでしまう。
しかし、泣く事もなくすぐに立ち上がり、再びヒュマ♂に向かっていく。

二人のエリーンがヒュマ♂に群がり、しがみついたり噛み付いたり、薄くなった頭髪を引っ張ったりしている。
その隙に姉リーンは妹りーんを抱えたまま、バラカの元へ駆け寄る。

クルミ「ダダダダメデス!ミャ..みんなその男から離れるデス!ァァァ危ないデス!!」(チーロロロ...)
バラカ「ゴフッ…貴方達、、いけません!…ゴホッゴホ!何て危険な事をっ…!」

顔面蒼白のクルミ。離れるように叫ぶが、自分は恐怖で一歩も動く事が出来なかった。
それどころか、もふもふのきぐるみの中で少しだけおしっこをちびってしまっていた。

ある意味、こういう時は成熟したエリーンよりも精神的に未熟なエリーンの方が行動的なのかもしれない。
善悪の区別も含めて、何が安全で危険か熟知出来ていない分、感情のまま無鉄砲に動けるのだろう。

バラカの心情は複雑だった。エリーン達を危険な目に合わせてしまった。
こんなに老いて弱くなった自分を守る為に。自分は何て無力なのだろうか。
エリーンを救うなどと大口をはたいてこのザマだ。情けなくて仕方なかった。
それと同時に「お父さん、パパ」と呼んでくれるエリーン達からの信頼、成長が嬉しくもあり、誇らしかった。

969しょんべりーん:2022/02/20(日) 23:35:46 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 9「エリーンの家 ふるさと -小さなファイター-」〜

ヒュマ♂「あーあー!アー!痒い痒い!うぜぇんだよ!この畜生共が!ンギョオオ!!」(ドガガァ!!)

ヒュマ♂にしがみついていた二人のエリーンが瞬く間に吹き飛んで散っていく。
斜視エリーンは施設の壁に背中を叩きつけられ、ボサ眉エリーンは花壇のレンガに頭を打ちつけてしまった。
それでも二人のエリーンは泣かなかった。歯を食いしばって立ち上がろうともがいている。
師であり父であるバラカを守る為に。

と、ヒュマ♂の足元に坊主ウサギおちびーんがようやく辿り着いた。

坊主ウサギおちびーん「ァーァ!ァーァ!パーパパーパ!!」(ペチペチ)

ヒュマ♂の足元で小さな打撃を繰り返す坊主ウサギおちびーん。小さなファイター、ぼこりーんだ。

ヒュマ♂「あ?フヘアフヘア〜…あ!?」

睨みを利かすヒュマ♂。すると、坊主ウサギおちびーんはプルプルと震え出す。流石に荷が重い。
こんなに幼いえりーんが敵う相手ではない。

坊主ウサギおちびーん「ァ....ァ...ンムヘメェ…ショォ...(プルップルル」(ジョロロ…ジョロロロチチチチ…ョーーショーーー)

つい先日オムツがとれたばかりの坊主ウサギおちびーん。フルスロットルの大失禁だ。
ヒュマ♂の足はホカホカのおしっこに濡れて湯気が立っている。

ヒュマ♂「こ、このクソエリーンが!!フヘア!俺様の神聖なおみ足を汚しやがって!ぶっ殺してやる!!」

激昂するヒュマ♂。当然である。まさにしょんべんくさいエリーンにおしっこをかけられたのだから。
喜ぶのは変態エリーンマニアくらいである。

ヒュマ♂は坊主ウサギおちびーんの片方しか残っていないウサ耳をギュッと掴んで持ち上げる。

坊主ウサギおちびーん「ンギョ!!!ッコ....」(プシッ...ョーロロロ…チーィー)

ウサ耳を掴まれた激痛で身体がスタンした坊主ウサギおちびーん。坊主頭には血管が浮き出て脈打っている。
おしっこで重さを増した幼児パンツは黄色く染まり、今尚溢れるおしっこの受け皿としてビチャビチャと音を立てる。

ヒュマ♂は坊主ウサギおちびーんの幼児らしいお腹にポフッと軽く、それでいて力の篭った一撃をぶつける。

坊主ウサギおちびーん「ボゲェエェ!!!ェゲェェォォロロロ!!!」(グビュルロロル!ボレレレレレ!!!)
バラカ「やめ、ゴホッ!ああ…な、なんて事を…なんて事をっ!!」

坊主ウサギおちびーんは白目を剥きながらゲロを吐いた。
これでは…ぼこりーんではなく、ぼこられりーんと呼んだ方が正しいだろう。
ウサ耳を掴まれた激痛に加え、この一撃で坊主ウサギおちびーんは意識を失った。

ヒュマ♂「きったねぇなあ!しょんべんに!ゲロに!ァー痒い!フヘァーィフヘハ!」(ポイッ)

まるで小さな紙屑のように放り捨てられる坊主ウサギおちびーん。
坊主頭が地面で何度かバウンドしてコロコロ転がった後、まんぐり返しの体勢になったまま動かなくなった。
パンツに染みたおしっこが身体を伝って顔まで垂れていく。全身おしっこまみれだ。

ヒュマ♂「今からクソエリーンを一匹ずつ殺していく。バラカのジジイはそれを見届けてからだ。名案だあ!」
バラカ「s、、コハァ!…そんなことはさ、させ…ガゲホッッゴッホォェ!!」

またもや吐血するバラカ。折れた肋骨が内臓に突き刺さっているようだ。

970しょんべりーん:2022/02/22(火) 19:32:42 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 10「エリーンの家 ふるさと -凌辱-」〜

姉リーン「モ,モモーヤメルデス!エリー…チャ,ャガ,,,ミンナヲマモル!デス!」(ガタガタ)
ヒュマ♂「ほう、最初に死ぬのはお前か。この中では一番利口そうなクソエリーンだ!ジューシーだぜ!ァーィ」

庭で育てていた朝顔の支柱を一本引っこ抜き、剣のように構える姉リーン。恐怖でガタガタと震えている。
元は飼いエリーンであった姉妹のエリーンは、ある日突然戦災孤児の野良エリーンになった。
野良として生きるのは苦難の連続だった。それでも妹りーんを守る為、生きる為に姉リーンは何でもやった。
物乞い、盗み、時には他の野良エリーンと食料を奪い合い、血みどろの喧嘩にもなった。

それに比べてモリスやクルミなどは貧乏でありながらも自立するまで飼いエリーンとして過ごした。
彼女達は常に守って貰える立場にあった。その差が今この時に表れている。
自分より幼いエリーンが勇敢に立ち向かっているにも関わらず、腰が抜けて一歩も動けない。
だが、エリーンなんて大半がその程度なのだ。

ヒュマ♂はいとも簡単に支柱を取り上げる。当然だ。すると、姉リーンを押し倒して股を開かせた。

姉リーン「ナ!ナナ..ナニスルデス!」
ヒュマ♂「ナニって…フヘア!ナニだよぉ、わかるだろ〜?取材させてもらいますよぉ」

ヒュマ♂は取り上げた支柱を姉リーンの股にあてがい、ゆっくりといやらしく擦り付けた。

姉リーン「ヒャァ!ショォォォ...!」
ヒュマ♂「気分はどうだあ?ん?畜生の癖に感じてんのか?ぉおん?フヘアヘヘヘ」

ゲスの極みである。姉リーンにそういった知識はなかったが、物理的な接触には抗いようが無かった。
これまで感じた事のない刺激が姉リーンの全身を駆け巡る。

姉リーン「…ミ,,,ミヤァァ///」
ヒュマ♂「フヘアフヘア!傑作だ!何て声出してんだお前〜!密着取材デス!ヨッ!ホッ!」
バラカ「や、やめな…やめさない。フガッ!ゴホッゴホッ!やめなさい!!!」
妹りーん「ホュュ...?ンッ...チ...ンッンッ…ォワーィ///」(モゾッモゾゾゾ)

姉リーンの元へ這い蹲るバラカ。
気持ちとしては嫁入り前の娘を見ず知らずの男に目の前で犯されているようなものだ。

そんな姉リーンの真似をするように妹りーんもオムツの中に手を入れて股を擦り始めた。
何もわかっていないようだが、股を擦ると良い気持ちになるという事は覚えてしまったようだ。
最年少オナりーんの誕生だ。姉が凌辱されてる姿を見て致すとは中々の変態えりーんである。

ヒュマ♂「ほーれほれ。おたくの娘さんね。性の喜びを知っちゃいましたぜ〜!ァーィァーィ!!
     どんな気持ち?ん?そろそろ貫通しちゃう?大人の階段の〜ぼルゥ♪」

ヒュマ♂は姉リーンのパンツを乱暴に引きちぎり、バラカの顔に投げつけた。
露になった未熟な秘部は赤みを帯びてぷっくりと膨れており、日差しのせいかテラテラと濡れているようにも見える。
ヒュマ♂は支柱をレロレロと舐めると、姉リーンの秘部に押し当てる。いよいよだ。

――と、その時。

???「そこまでデス!」

971しょんべりーん:2022/02/24(木) 22:48:33 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 11「エリーンの家 ふるさと -英雄-」〜

空から何者かの声が。それは太陽を隠すように大きかった。…飛竜だ。
施設の上空を何体もの飛竜が旋回している。

ヒュマ♂「バカな!飛竜だと!?俺はオリバー&ダニエルすら持ってないのに!」
(シュババッッ!)
ヒュマ♂「ショォ!な、何だ?何が起こったんデスー?!ヘァ?ヘァ?!」

ヒュマ♂が上空に気を取られている隙にまた別の何者かが姉リーンとバラカを救い出し、シオリに預ける。
一体何者なのだろうか。ヒュマ♂を含め、この場にいる全員が状況を飲み込めずにいた。

すると、一体の飛竜がゆっくりと地上に降りてきた。飛竜に騎乗していたのはリリア・エリーンだった。
そう、施設の立ち上げにも協力している、ベラード商団のリリア・エリーンだ。

リリア・エリーン「遅くなってごめんなさぁい。バラカ先生〜、見つけてきましたよぅ」

そう言うとリリア・エリーンはもう一人の方へ視線を移す。
バラカはシオリに抱えられながらも視線の先をその者に向けた。痛みで視界がぼやける。
目を細めてよーく見てみると、そこに立っていたのは……。

バラカがよく知っているエリーンだった。…全ての始まり。
師であり、父である今の"バラカ先生"という人生は、このエリーンとの邂逅から始まった。

――自分にもっとエリーンという種族についての知識があれば、理解があれば、きっと救えたはずだった。
貧乏で人見知りだけど、健気で、無邪気で、頑張りやさんの小さなエリーンの事を。
カキ氷が大好きで、お化けが苦手で、おもちゃではしゃぐウサギエリーンの事を。

各地を旅してたくさんのエリーンと出会った。救いを必要としているエリーンは大勢いた。
贖罪…と言えば聞こえは良いかもしれない。ただ、エリーン達に幸せを。笑顔を。夢を与えたい。
世界は広い。そして、エリーンはこんなにも小さい。守りたい。

その一心でバラカは今日まで生きてきた。
バラカが蒔いた小さな種は一つ、また一つと芽を出して…夢に向かってスクスクと育ち、美しい花を咲かせた。
立派に育った花達はバラカを支え、新たな夢を育てる為に小さな種を蒔き始めた。

自分の役目はもうじき終わりを迎える。バラカはそう考えていたが、一つ心残りがあった。
あの時救えなかったウサギエリーンの行方についてだ。

旅をしている間、ウサギエリーンの行方をずっと追っていたが、全く足取りを掴めなかった。
ひょっとしたらもう…などと悪い考えが頭をよぎる事もあった。だが、バラカは諦めたくなかった。
長い年月が経ち、老いたバラカは旅を終えてこの保護施設を建てた。
バラカはリリア・エリーンに後の捜索を委ねた。ウサギエリーンとも面識があるし、何より顔が広い。

そして、遂にリリア・エリーンはやり遂げた。今、目の前にウサギエリーンがいる。
あの頃とは見た目が大分変わってしまっていたが、それは年老いたバラカも同じだ。

両ケモ耳の欠損を隠す為のほっかぶり、失明した左目には手作りの眼帯、右足は麻痺して不自由だった。
しっぽの毛もほとんど残っておらず、身体の状態は劣悪な野良エリーンそのものだった。

バラカと別れてからのウサギエリーンがどれ程壮絶な人生を歩んできたのか…、
身体の状態を見ればすぐにわかった。見えない所にもきっと幾つかの障害が残っているだろう。
バラカの目頭は熱くなった。それでもよく生きていてくれた、また会えて良かったと心から思った。

972しょんべりーん:2022/02/25(金) 22:56:46 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 12「エリーンの家 ふるさと -霜天-」〜

しかし、こんなにボロボロのウサギエリーンが先程のように一瞬でバラカ達を救えるだろうか。
いや、確かに身体こそボロボロだが、ウサギエリーンは元ヴァルキオン連合の兵士であり、ウォーリアーなのだ。
そんじょそこらの軟弱なパンピリーンとは違う。腐ってもヲリーン、ウサギヲリーンなのだ!
だが、果たしてそれだけだろうか?

ドーナ「もうさっきからやかましいデスね〜。せっかくばぶりーん達が寝た所なのに起きちゃうデス!
    ベビーベッドで角オナを披露してやったらばぶりーん達も喜んでスヤスヤしたデス!チョロイもんデス^o^
    ッテ,大体何でお客サンのエリーンちゃんが子守なんてやらなきゃいけないんデスか!」

ドーナだ。どうやら今の今まで子守でばぶりーん達を寝かしつけていたらしい。
あろうことかまだ赤子のばぶりーんに角オナを見せつけるという変態行為に及んでいる。
この変態クソエレーンは施設からとっとと追い出した方が良いだろう。教育上良くない。

ドーナ「…ショォ?!あ、あんたはあの時のみすぼらしい野良エリーンじゃないデスか!
    あんたのせいでエリーンちゃんはお腹がピーピーになったデス!謝罪を要求するデス!!
    ルゥ...それにしてもあんた変わったデスね。オーラがあるとゆーか…マ,エリーンちゃんには劣るデスが」

旅に出てすぐにドーナが出会ったという足の悪いエリーンはこのウサギヲリーンだったのだ。
バラカはアルボレア全土を旅しても会えずじまいだったというのに。縁とは不思議なものである。
もしかすると、エリーンには精霊の気を通じて互いに引き寄せ合う何かがあるのかもしれない。

ドーナの発言にもあるように、ウサギヲリーンにはとある大きな変化があった。
なんと!ウサギヲリーンはLv60からLv70になり、ズタボロの太陽装備から最新の霜天装備にレベルアップしていた!

リリア・エリーンの計らいによって用意された「急速成長(Lv.70)」によって
ウサギヲリーンはジャンピングウサギヲリーンとして目覚ましい成長を遂げていたのだ!

リリア・エリーンはもはやチート、いや…運営だ。
現在、アップデート記念で2キャラ分のカンストが出来ちゃうスペシャルプレゼントを配布中だ!
復帰勢はこの機会にLv70になって再びアルボレアを冒険してみないか!?急げ〜!!

そして、上空を旋回する飛竜に乗っているのは、リリア・エリーンが組織したエリーン騎士団の面々であり、
彼女達もまた復帰勢としてLv70になったジャンピングエリーンだ。
飛竜は幻獣大放出セレクトガチャを回してゲットしてくれ!急げ〜!!

973しょんべりーん:2022/02/27(日) 20:02:02 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 13「エリーンの家 ふるさと -エリーン達の勝利-」〜

ヒュマ♂「何なんだよ!次から次へとエリーンが湧いてきて!俺は記者なんです!フヘア!NKGWどこー?
     エリーン砲がァーィ!イエヤスが殺せって言ってイチゴ食べたかったのに教育だから。ショォでしょ?
     痒いよぉ、ボリボリ!エリーチャは未就学デスからおフヘァ勉強するデスァ!アッアッ!エリーンの声が聞こえる」

ドーナ「もしもし、そこのハゲたおっさんどーしたんデスか?クレイジーデスねぇ…。ビョーキデス」

錯乱状態のヒュマ♂は支離滅裂な事ばかり言って要領を得ない。あのドーナにすら呆れられている。
すると、リリア・エリーンは目で合図を送る。コクリと頷くウサギヲリーン。

ウサギヲリーン「フンギョォァァァ!!!ハァッ!ヤァッ!ンン!ペェ!...ホォォォ!!ザァァァッ!!!」(ビシッ!バシャシャ!ズサン!ピョンピョン!ザシュ!〜〜)
ヒュマ♂「くっっ!ごぇ!やm、ショォ!!ぐはっ!元未就学インガエリーンちゃ痛えぇよおがはヘハヘアぁぁ!!」

ヒュマ♂にお仕置きの攻撃を叩きこむウサギヲリーン。クライ、コンバ、ランブローなどのヲリスキルが飛び交う。
久々過ぎてスキルの順番は滅茶苦茶であり、途中で何故かぴょんぴょんジャンプしてしまったり、
3段スラストに激遅ディセクトなど、復帰勢あるあるのミスを連発しているが、ヒュマ♂には効きまくりだった。

ヒュマ♂「…ミャァ,,ルゥルゥショォ...テェーペー……バタンキュー...ォオゥァ!!…ァーィ...コォ」(バタンッ!)

ボコボコになったヒュマ♂はうわ言を言いながら仰向けに倒れ、少しもがいた後に動かなくなった。
腰をユラユラ揺らしながら戦闘状態をキープしていたウサギヲリーンはそっと剣を納刀する。
戦闘終了。エリーン達の勝利だ。安心したのか、モリスやクルミ達がヘナヘナとその場に座り込む。あひる座りだ。

リリア・エリーン「みんな〜もぅ大丈夫ですよぉ♪」
バラカ「や、ゴホッゴホッ…やったのですか。…はっ!皆さんを!エリーン達の治療を!!ウゥッ!」
リリア・エリーン「喋らないで。こちらにはプリーンもエレーンもいますから大丈夫ですよぉ♪」

飛竜に乗ったエリーン騎士団が降りてきてエリーン達の治療に入る。シオリも看護師としてサポートに入った。
幸い、エリーン達はみんな命に別状はなかった。この中で一番の重傷はバラカだ。
ああ見えてヒュマ♂はエリーン達には手加減をしていたのかもしれない。

ドーナ「仕方ないデスね。ここはエリーンちゃんに任せるデス。ンッンッンッ///ウバレルー!」(シュッシュッシュッシュ)(ポコッ)

ドーナは霊杖で股を擦りイクラを出産した。手慣れたものである。絶句するエリーン騎士団達。
出産したイクラをバラカに手渡そうと近付いてくるドーナ。その表情は恍惚としている。とんだ変態エレーンだ。
バラカはその様子をぼんやりと眺めていたが、イクラを手にする前に意識が途絶えた。

リリア・エリーン「あぁん、バラカ先生ぇ…気を失っちゃったみたいですねぇ。今はゆっくり休むんですよぉ。
         ところで、あのヒューマンさんはきっと…エリーン症になっちゃったんでしょうねぇ」

エリーン症。エリーンの事で頭がいっぱいになり、幻聴や幻覚、妄想、思考障害などの症状を引き起こす。
重症化すると自らをエリーンだと思い込み、エリーンのような仕草や言葉遣いをするようになるという。

……未就学エリーン保護施設襲撃事件。
犯人のヒュマ♂はエリーン騎士団に取り押さえられ、然るべき場所へと連行されていった。
怪我人は多数出たが、リリア・エリーンとウサギヲリーンの活躍によって事件の幕は閉じた。

974しょんべりーん:2022/03/01(火) 20:28:17 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー END「エリーンの家 ふるさと -リオ-」〜

バラカは診療所のベッドで目を覚ましていた。あれから一週間も眠ったままだったらしい。
怪我をしたエリーン達はエリーン騎士団のプリーン、エレーンの治療のおかげですぐに回復した。
既に施設に戻り、モリス達と平和な日常を取り戻したそうだ。

シオリ「バラカ先生〜、入るデスよー!」(カチャ)「あらあら、お邪魔だったかしらデスね〜^^」(カタン)

シオリは空気を読んで病室を出る。バラカの病室にはウサギヲリーンがいた。
バラカが目を覚ますまでの間、ずっとつきっきりで看病していたらしい。
それは看護師の仕事だとシオリが言っても、首を横に振って聞かなかった。

バラカとウサギヲリーンはこれまでの時間を取り戻すように色々な話をした。
ウサギヲリーンは元々無口で喋りが苦手ではあったが、脳にダメージを負った時に言語障害も残った。
中々言葉が出てこなかったり、どもりながらも今日までの事をゆっくりと話した。
ウサギヲリーンの壮絶な日々を黙って聞くバラカの目には涙が溢れ、老いた頬を川のように伝った。

続いてバラカもこれまでの事を話した。長い長い旅、恵まれないエリーンについて、施設について、
ウサギヲリーンのおかげで今の自分がある事、ずっと行方を捜していた事。

月日が経ち、お互いに変わってしまった部分も多いが、不思議とあの頃に戻ったような気分になった。

バラカ「ずっと会いたかった…伝えたかった。あの日、貴方を一人にさせてしまった…本当に申し訳なかった。
    そして、貴方のおかげで…私は自分の役目に気付けた。本当に…ありがとうございます」

深々と頭を下げるバラカの肩は静かに震えていた。
そんなバラカの肩をウサギヲリーンがそっと抱きしめる。
小さなエリーンにとってバラカの身体はあまりに大きく、全てを包み込む事は出来なかったが、
ウサギヲリーンは心でバラカの心を抱きしめた。ギュッと抱きしめた。

体格や種族なんて関係なかった。ウサギヲリーンとバラカは心で繋がった。

ウサギヲリーン「…ッ...ァ,ァーィ!…ァィ,,アリガトゥ…ッ..ォト…オトォサン♪」

――季節は夏。新しい夏。燦々と降り注ぐ太陽。花壇の向日葵。蝉の鳴き声。そして、エリーン達の元気な声。

エリーン達の無邪気な声を聞いて「ンフフ」と笑うウサギヲリーン。
ウサギヲリーンはバラカから名前を付けてもらった。その名はリオ。ヲリだからリオだ…。

リオはドーナと共に保護施設の警備を任される事になった。

ドーナ「朝から暑いデスねー、何でエリーンちゃんが警備なんて…あ、もしもし、イクラでも食べるデス?」

居候でいられなくなったドーナはブツブツと文句を言いつつ、朝っぱらから霊杖で股を擦ってイクラを出産する。
リオは神妙な面持ちでイクラを見つめる。それはドーナを信用していないからではない。
ただ、昔の事を思い出していたのだ。「ァリガトゥ」と言うとリオは笑顔でイクラを受け取った。

リオはもう独りではないのだ。この施設には…この家にはみんながいる。
エリーン達が暮らす家。身寄りのないエリーン達にとっての実家であり、故郷。
それがこの場所「エリーンの家 ふるさと」だ。

「ただいま」と「おかえり」が言えるこの場所で。
大好きな家族が暮らすこの家でいつまでも、幸せに生きていく。

バラカ「さぁ、お勉強したい子はこちらへ」

おしまい。

975しょんべりーん:2022/03/01(火) 20:30:09 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー エピローグ「エリーンの家 ふるさと -また何処かで-」〜

――知識の探求はまだまだ続いて行く。バラカにはもう一つ見えてきたものがあった。
この世界についてだ。考えれば考える程、一つの答えに収束していく。

それは…この世界、アルボレアは何者かによって作られた仮想現実なのではないかという事だ。
更にこの仮想現実は一つではなく、二つ、三つ…と、無数に存在するのではないか。
自分達は何者かが本に書き記した創作物の一つであり、それもまもなく終わりを迎える…。
無数に存在するアルボレアは何かのきっかけを以て、終焉の道を辿っている。そんな気がしてならなかった。

創造、維持、破壊。それが宇宙のサイクルだ。決して逃れられない運命。
この世界は既に破壊の段階に入ったのだとバラカは考えていた。

それでも自分達にとってはこの世界が全てだ。我々は生きている。
共に暮らすエリーン達には希望を、未来を諦めて欲しくない。
例え終わりゆく世界であっても、バラカがやる事は変わらない。

バラカ「私達の物語を見ている貴方へ。楽しんでもらえましたか?私達はこの世界で幸せに生きています。
    貴方も、貴方の世界で幸せになりなさい。また何処かでお会いしましょう」

エリーン達「「「「ァーィ♪」」」



976しょんべりーん:2022/03/01(火) 21:01:31 ID:rXy2pB/o
これで妄想創作はおしまいデス。
貧乏ウサギヲリーンから始まり、未就学エリーンなど下品で酷い妄想ばかり書いてきました。
中には救いを求める声もあっていつかは完結編を、と思ってましたが、気付けば数年が経っていました。

サ終の告知がきっかけで再び書き始めて、自分はエリーンちゃんが好きなんだと改めて気付かされました。
突貫ではありますが、何とか無事に書き終える事ができてホッとしてます。ンーフー♪
ここまで妄想に付き合ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
内容に不快な思いをされた方がおられる事も存じております。ごめんなさァーィ。

もしもTERA2があるならば、エリーンちゃんの声は今までと同じボイスを使って欲しいデス。
エリーンちゃんはこの容姿とこの声だから最高に可愛いんデス。

ァーィ♪

977名無しさん:2022/03/03(木) 09:05:38 ID:PMSvaxEQ
しょんべりーんお疲れ様!全部読ませてもらったよ
サービス終了前に復活すると思ってなかったから楽しませてもらった
懐かしいエリーンが成長して帰ってくるストーリーに感動した
これまでの話が全部繋がってるのはさすがだなと思った
貧乏ウサギヲリーンとバラカ先生の再会が泣ける

しょんべりーんワールドの集大成だった
どこかでバッドエンドを仕込んでくるのかと思ってたがハッピーエンドでよかった

978名無しさん:2022/03/03(木) 09:14:36 ID:PMSvaxEQ
感想ついでに個人的に好きなキャラも

ヒュマ♂ まさかラスボスとは エリーン症とは
エレーン 奇行が好きだった
未就学キツネエリーン まさか成長して名前までつくとは
おちびーんばぶりーん 新たな属性が新作で出るとは
バラカ先生 ついにこちらの存在まで気づいてしまうとは

今回の新作に出てこなかったエリーンも読み返すと個性的で面白い
あと今気づいたが一番のエリーン症はしょんべりーんというオチね

979名無しさん:2022/04/19(火) 02:44:06 ID:9hO3qihg
ついに明日終わるのか、、

980名無しさん:2022/04/20(水) 08:46:53 ID:TjlFnPU6
ああ、ついに終わってしまった

981しょんべりーん:2022/04/20(水) 21:25:35 ID:rXy2pB/o
とうとう終わってしまったね…エリーンちゃんがいない世界なんてクソデス!!
ひたすら踊り続けたエリーンちゃんも、重過ぎて何も出来ずにゆらゆら揺れてるだけのエリーンちゃんも、
片眉を上げながら花火職人に徹したエリーンちゃんも、現実逃避で蝶々を捕まえようとしてるエリーンちゃんも、
サ終を理解出来ずに路地裏でゴミを漁り続けた貧乏野良エリーンちゃんもみんな消滅してしまった…。
そして、海外のエリーンちゃん達も消滅が確定してしまった…。

妄想創作を読んでくれた方、本当にどうもありがとうございました。
妄想でならエリーンちゃんに会える。今でもエリーンちゃんの声が聞こえる…。

VRChatでエリーンちゃんのアバターが使えたら最高にァーィ!なのに。
メタバースエリーンちゃん実装はよ!

982名無しさん:2022/04/21(木) 16:40:06 ID:mUWcu.Pg
終わってしもうた
エリペロスレもしょんべりーんもスレ住人も乙やで

983名無しさん:2022/04/21(木) 18:56:18 ID:OcXLYHPA
この板が活気あった頃が一番TERA盛り上がってたよね

984名無しさん:2022/04/22(金) 23:41:25 ID:WrODCPAw
サ終で反応あったのがよりによってこのスレだけってのが泣ける
終わるべくして終わったんやね


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