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エリーンちゃんとの愛の妄想を書き込むスレ 2ペロ目

948しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:24:21 ID:rXy2pB/o
>>154 未就学エリーン >>321 台風エリーン >>586 干し芋クリスマス >>820 続・干し芋クリスマス
>>169 はじめてのおつかいエリーン(スピンオフ的な) この辺りの妄想創作の完結編になります。

〜未就学キツネエリーン 完結編 1「イヌエリーンの死、そして」〜

歪な形をした本棚の上に飾られた一枚の似顔絵とポポリぬいぐるみ。似顔絵の主は亡くなったイヌエリーンだ。
冬の寒い日、イヌエリーンは短い生涯を終えた。死因は寝ゲロによる窒息死。
クリスマス当日に同居のキツネエリーンがイヌエリーンを突き飛ばし、食卓の角に頭をぶつけた事が原因だ。
今となってはくだらない理由で激昂し、我も忘れて暴れた結果起きた悲しい事故。

――元々、主人と暮らしていたのはイヌエリーンの方だった。
里親募集のチラシを見て、引き取ってみたがイヌエリーンは変わり者で何を考えているかわからず、
集落にいる周りのエリーンとも馴染めず、いつも一人で遊んでいて、あまり懐く事もなかった。

そんな中、野良エリーンが集落をうろつくようになった。それがキツネエリーンである。
不憫に思った主人はキツネエリーンも我が家へ迎え入れる事にした。

キツネエリーンはイヌエリーンとは性格が正反対で、活発で感情の起伏が激しくわがままだった。
周りからは主人の給料で二匹も養えるのかと笑われたが、本当にその通りで生活は苦しかった。
だが、この二匹が一緒に暮らす事でお互いに良い影響を与えられればと思ったのだ。

キツネエリーンが家に来てからはイヌエリーンも外に出て周りのエリーンとも一緒に遊ぶようになった。
中でも近所のリスエリーンとはとても仲が良かったが、ある日を境にリスエリーンは姿を消した。
主人は知っていた。リスエリーンは"おつかい"という名の帰らぬ旅に出たのだと。

この辺りの貧乏集落では生活苦で養えなくなった飼いエリーンをおつかいに出す風習がある。
無事に帰ってくればある程度の知能と体力があると判断し、労働用や奴隷用として売りに出す。
アホで脆弱なエリーンは労働力にすらならず、金にはならないからだ。
帰ってこなければ所詮その程度のクソエリーンだったという事で諦めがつく。むしろいなくなって清々する。

他にはポラ・エリーヌ管轄の職業訓練所に送ってしまうという方法があるが、
何かと手続きが必要だしお金もかかる。それならおつかいが手っ取り早いのだ。
それにアホな未就学エリーンを職業訓練所に送った所で何のスキルも身につかず、送り返される事がほとんどだ。

未就学エリーンが成り上がるのはそれだけ難しい。
良い教育者と出会うか、本人に秘めた才能があるか、努力を継続出来るか…。
可能性はゼロではないが、相当なレアケースだろう。

――あれからどれくらいの月日が流れただろうか。
キツネエリーンはイヌエリーンを死なせた直接の原因は自分にあると自覚していた。罪の意識を感じていた。
それでも主人はキツネエリーンを責めることなく養い続け、学校にも通わせた。
主人は主人で責任を感じていたのだ。あの時、ケーキを買っていれば、プレゼントを二つ用意していれば…と。


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