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エリーンちゃんとの愛の妄想を書き込むスレ 2ペロ目

820名無しさん:2015/12/27(日) 17:39:32 ID:P5w4XIQI
〜続・干し芋クリスマス 上〜

未就学エリーンが暮らす貧乏集落にも冬が訪れ、今年も寒さに凍える日々を送っていた。
集落に住む何匹かの未就学エリーンは売りに出されたり、病死などで数が減った。
それでもキツネエリーンとイヌエリーンはしぶとく生き続け、無事にクリスマスを迎える事となった。
新聞紙を敷き詰めたダンボール箱の中で二匹は身を寄せ合い、ボロい毛布に包まって過ごしていた。

(ガッガラダッ)立て付けの悪い引き戸が開く。主人の帰宅だ。主人はあばら家の中に入ると深く息を吐いた。
家の中でも息が白く濁る。二匹は主人が帰宅してもダンボール箱から出ようとはしない。寒いのだ。

主人は古びた鞄から一つの小包を取り出すと、ダンボール箱の中で震える二匹に渡した。これはっ―
遂に来た!クリスマスプレゼントだ。我が家にもとうとうクリスマスがやってきたのだ。
喜びに打ち震えるキツネエリーンと、クリスマスが何なのかわからず、ただ寒さに震えるだけのイヌエリーン。

小包を乱暴に破こうとするが手が悴んでうまく動かず、痺れを切らしたキツネエリーンは小包に噛み付いた。
黄ばんだ前歯を剥き出しにして小包を噛み千切るキツネエリーン。鬼の形相だ。
主人は行儀の悪さを注意するが、まるで聞く耳を持たない。一年経っても相変わらずの性格だ。

破いた小包の中に入っていたのはパンダポポリのぬいぐるみだった。複雑な表情を浮かべるキツネエリーン。
ケーキなどのご馳走が入っているとでも思ったのだろうか。それにぬいぐるみは一つしかない。
主人は二人で仲良く遊ぶように言うと干した芋と柿を取りに軒先に出て行った。今年も干し芋クリスマスだ。

イヌエリーンは何故プレゼントが貰えたのか理解していなかったが、ぬいぐるみにはまんざらでもないようで、
寒さを忘れてダンボール箱から飛び出し、ぬいぐるみを抱っこしたり、手足を動かしたりして遊び始めた。

イヌエリーン「ポー..ポー!」「ミャァメェヨーゥ!」「ポー!ポー!」「キャハハハッ^^」 キツネエリーン「……。」

ぬいぐるみを動かしつつ声を当てておままごとをするイヌエリーン。とても可愛い。
今まではその辺に落ちてる石ころくらいしか遊ぶ物がなかったので、楽しくて仕方ないようだ。

(バッ!)―おままごとをするイヌエリーンからぬいぐるみを奪い取るキツネエリーン。

キツネエリーン「ンン!」(ダンッ)「ン゛!」(ドァン!)「ギョー!フンメ!!」(ブンブン!ベタンベタン)「ギィー!ギィー!」(ブギギィィ)

奪い取ったぬいぐるみを殴ったり床に叩きつけたり振り回したり水虫の足で踏みつけて痛め付けるキツネエリーン。
一体何が気に入らなかったというのだろうか。せっかくのプレゼントに対して酷い行いだ。

イヌエリーン「ペー(やめて」 キツネエリーン「メェ!(や!」 イヌエリーン「ペー(やめて」

イヌエリーンの制止の言葉は届かず、キツネエリーンは眉間に皺を寄せてこれでもかとぬいぐるみを痛め続ける。
今年もご馳走はなく、干し芋で貧乏で寒くて…やっと貰えたプレゼントはポポリぬいぐるみが一つ。
キツネエリーンのストレスの矛先はぬいぐるみに集中していた。当たれるものがそれしかなかった。
ぬいぐるみは早くも綿が潰れて偏りだし、ノクタニウムパンチを食らったクソパンダポポリのようになっている。

キツネエリーン「ンググィィ!ィーギィ!!」(ブチチッ...ビチッチチチ) イヌエリーン「ペ!ペーー!!」

まるで干し芋を噛み千切るようにぬいぐるみの頭に噛み付くキツネエリーン。首の縫合部がほつれ始める。
慌てたイヌエリーンがキツネエリーンを取り押さえようとするが、興奮したキツネエリーンを止められない。


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