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昔桃子やベリの学園小説書いてた者だけど〜新狼

1 1 :2015/07/24(金) 02:21:01
狼の本スレが落ちたときのために立てておきます
本スレでの誤字脱字等のミスも補完してここに置いておきます

本スレ
昔桃子やベリのエロ小説、じゃなくて学園小説書いてた者だけど久しぶりにばくわら世代あたりを中心に書きたくなった
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1437026233/

527 1 :2018/04/26(木) 03:25:28
>>526
すみません。仕事が忙しかったりいろいろあって
書く気というのは突然湧いてきたりまた消えたりして…
構想自体はいろいろあるのでちょっとずつでも前進できればと

528 1 :2018/04/26(木) 03:39:01
「それじゃ、練習始めよっか…」
「は、はい」

「ワン、ツー、スリー、フォー…」
稲場さんの手拍子に合わせて、俺は踊りだした。
(せっかく来てくれた稲場さんをガッカリさせないためにも、真面目に踊らなきゃ…)
俺は真剣だった。

一通り踊り終えると、稲場さんが「すごーい! 前より全然うまくなってるじゃん!」と叫んで拍手をしてくれた。
「いえ、そんな…。鞘師には『まだまだ全然ダメ』とか言われてるんですけど…」
「ううん、そんなことないよ! 本当に上手くなった! ○○クン、すごーい!」
「そ、そうですか…?」
「そうだよ! まだ初めて全然経ってないのに、普通こんなにできないよ!」

少々大げさに褒められすぎているとは思ったけど、悪い気はしなかった。

529 1 :2018/04/26(木) 03:51:48
「全体的にはすごくいいと思ったんだけど、ちょっとまなかの気になったところ言ってもいい?」
と稲場さんが上目遣いに俺の目を覗きこんできて言った。
「は、はい。もちろんです」と、弾かれたように俺は答えた。

「あのね…、ここの角度なんだけど…」
そう言い出すと、稲場さんはナチュラルな感じで背後から俺の体に密着してきた。
「えっ…?!」

前にも鞘師に手取り足取り教えてもらってドキドキしたことはあったけど…
それよりも稲場さんの密着度合いは遥かに強かった。

「あのね、肩の力抜いて…」
「は、はい…」
「ちょっと腰をひねって…、そう。このくらい…」

そう言いながら、稲場さんはほとんど俺の背中に抱きつくような体勢で指導をしてくるのだった。
俺の背中に稲場さんのオッパイがびったりと密着しているのが、薄手のTシャツを通じてハッキリと感じ取れていた。

「そう!そんな感じ!」
稲場さんの甘い吐息が俺の耳にかかった。

530 名無し募集中。。。 :2018/04/27(金) 03:36:11
>>527
ゆっくりでも全然大丈夫です!
気長に待ってます(^o^)

531 1 :2018/05/02(水) 02:28:24
(この間鞘師に密着された時は童貞だったから、不覚にもフル勃起してしまったけど…、今はもう俺も童貞じゃないのだから…)

そう思って平然を装っていた俺ではあったが、やはり背中に伝わってくる稲場さんの体の柔らかい感触に、愚息がギンギンに勃起してくるのは避けようもないことだった。

そんなことを考えていると、不意に稲場さんが俺の前に回り込んできて、
「じゃ、もう一回やってみて?」とほほ笑んだ。

(あっ)と、途端に顔が赤らんでくるのを感じる俺。

そのとき一瞬稲場さんの視点が俺の下半身に下りてきた。
ジャージのズボンに盛大にテントを張っていた俺の一物に、稲場さんもハッキリと気が付いたはずだ。

稲場さんが一瞬「ウフッ」と笑ったように見えたのは俺の気のせいだろうか?

「深呼吸して落ち着いてから、もう一回踊ってみて」と稲場さんは上目遣いで微笑んだ。
「は、はい…」と答えながら、俺はますます自分の顔が赤らんでいくのを感じていた。
深呼吸をしても愚息は一向に萎えてくる気配がなかった。

532 1 :2018/05/02(水) 02:49:06
(『落ち着いてから』って、稲場さん…、何が落ち着いたらなんだ…?)と俺は思ったけど、いくら深呼吸をしても愚息が落ち着かないものは仕方ない。
俺はそのままの体勢からやけくそになって踊りだした。

体の動きに合わせて、時折乱暴に暴れ出す我が愚息。俺はなるべく手足に神経を集中して踊ったつもりだったけれど、もはや稲場さんも確実に気づいているはずだ。というより、俺はさっきから稲場さんの突き刺さるような視線をハッキリと愚息に感じているのだ。

曲が終わってから稲場さんの方を向くと、稲場さんは上気したような赤い顔で俺の方を見ていたけど、一瞬してから慌てたように「うん。すごくよくなってきた」と舌足らずな口調で俺を褒めて拍手を始めた。

533 1 :2018/05/02(水) 02:58:55
(本当にうまくなってきているのかな…)と俺は思った。

愚息のことはさておいても…、というより、愚息から意識を逸らすためにも、俺は手の先や足の先まで意識を集中しようとして踊ったのは事実であって、(もしかして、今までで一番うまく踊れたんじゃないか)と素直に感じていたのも本当のところだったのだ。

「うん。本当に今のはすごく良かった。なんか生き生きした生命力がダンスにすごく出てたよ」と稲場さんは言った。

(ダンスにじゃなくて、愚息にじゃないか…)と俺は一瞬吹き出しそうになったけど、稲場さんに褒められるのは全然悪い気分ではなかった。(やっぱり俺、褒められた方が伸びるタイプだな)と俺は思った。

534 1 :2018/05/09(水) 02:16:21
{「稲場さん、すみませんけど…」
俺はこの際、もっと真剣にダンスを教えてもらおうと思って、稲場さんに切り出した。

「えっ、なあに?」
「俺、自分では鞘師に教わった通りに踊ってるつもりなんですけど、本当にこれであっているのかどうか…。もう一度ちゃんとしたお手本を見て確かめたいなと思って。俺のパートを、稲場さんが通しで一度踊って見せてもらえませんか?」
「あっ、うん。いいけど。じゃあちょっと見ててね」

そういうと、稲場さんは曲をセットし直して、俺の目の前で最初から踊り始めた。

(あっ、この人、ガチで上手い…)
稲場さんのダンスをじっくりと観察するのは初めてだったけど、踊りだすと、素人の俺にも一目でわかるほどの切れ味があって、俺の視線は思わず稲場さんの体にくぎ付けとなった。
(この人、もしかしたら鞘師よりも上手いんじゃないか…?)

535 1 :2018/05/09(水) 02:30:41
俺は一瞬そう感じたけれど、よくよく見ているうちに、
(技術的な面では、やはり鞘師の方が繊細なうまさがあるのではないか)と思い直した。

でも…。
何というか、鞘師のダンスより稲場さんのダンスの方が、生命感があるというのか、生々しいというのか…。
(一言で言うと、エロいのだ)と俺は思った。

(そういえば、前に鞘師自身も清水先生のダンスについてそんなことを言っていたし、当の清水先生も俺の家にきたとき『鞘師のダンスには色気が足りない』なんて言っていたな…)と、俺は思い出した。

稲場さんが動くたびにプルプルと揺れるオッパイと、プリプリ弾むお尻…。
俺は自分がだんだんと興奮してくるのを感じながら、ほとんど稲場さんの体をガン見するような体勢になってきた。

536 1 :2018/05/10(木) 01:00:18
あらためてじっくり観察すると、躍動している稲場さんの体はほどよく肉感的で、
(抱いたら気持ちいいだろうな…)と俺は想像した。

こんなことを比べるのはゲスだとは思うけど…。
俺を男にしてくれた雅さんの体は細かったし、山木さんだって細い方だ。
(稲場さんみたいなぽっちゃりした感じの女の子も抱いてみたい…)
薄手の白いTシャツにブラジャーの縫い目がくっきり浮かび出ている稲場さんのオッパイを凝視しながら、俺はそんなことをボーっと考えていた。

「あの…、一応一通り終わったけど…」
稲場さんの声に俺は我に返った。

537 1 :2018/05/11(金) 02:56:03
俺にエッチな目で見られていることに気付いたのか、稲場さんは、両手でちょっと胸のあたりを隠すような仕草をしながら、赤い顔で俺を見ていた。
俺は自分もたぶん赤い顔をしているんだろうと思いながら、「あっ、はい…。ありがとうございます」と、とってつけたような返事をした。

「で、ダンスは分かってくれたのかな?」と稲場さんがちょっと皮肉っぽい口調で聞いてきた。
俺は少し返事に困りながら、「ごめんなさい…。何か稲場さんのダンス上手すぎて、見とれちゃいました。だから、正直言って、細かい動きとかはよく分からなかったです…」と、言った。
エッチな気持ちもあったけど、そのこと自体は嘘ではない、正直なところだったのだ。

「そ、そうかな…。そんなに褒められるほどじゃないよ」と稲場さんがはにかんだ笑顔を見せた。

538 名無し募集中。。。 :2018/05/12(土) 01:12:42
更新はじまったから楽しみダァ!

539 1 :2018/05/15(火) 01:35:01
稲場さんはそう言いながら、壁の時計に目をやると、「あっ、そろそろいい時間だね。じゃあ今日はここまでにしようか」と、俺を見つめて言った。

「は、はい。ありがとうございました」と、俺が少々慌てながら答えて、教室を出ようとすると、稲場さんがびっくりして俺を呼び止めるように「えっ、○○クン、お昼ご飯は?」と言って、俺の目を覗き込むように上目遣いで見つめてきた。

(この人の上目遣いも強力だな…)と思いながら、俺が「は、はい。どっかコンビニでも行って弁当でも買おうと思ってたんですけど…」答えると、稲場さんは「ええっ!? 鞘師さんに『○○クンにお弁当作ってあげて』って頼まれたから、まなか頑張って早起きして作ってきたんだけど…」というと、寂しそうな目をして俺を見上げてきた。

「えっ? えっ!? 鞘師のやつ、そんなことまで稲場さんに頼んでいたんですか?」俺は驚いて声を上げた。

540 1 :2018/05/15(火) 01:42:37
「食べたくないなら、別にいいけど…」
と、消え入りそうな声でつぶやく稲場さん。

「い、いや、食べたくないなんて…、そんなこと、あるわけありません。むしろ喜んでいただきますけど…」
「けど?」
「そんなことまで稲場さんにしていただくなんて、何かすごく申し訳なくて。てゆーか、鞘師のやつもいったい何考えてんだろ…」
「なんか鞘師さんは、それが一番気がかりだったみたいだよ」と、稲場さんもちょっと不思議そうな顔をして俺を見上げた。

(そういや、俺の写真部との掛け持ちのこと気にして、『せめてお昼ごはんくらいは』とか、言ってたっけな、鞘師…)と、俺は思い出した。

541 1 :2018/05/15(火) 01:51:39
「鞘師さんが佳林ちゃんじゃなくて、まなかに先生頼んだのも、もしかしたらダンスの上手さじゃなくて、お弁当づくりの腕を見込まれたのかなあ、なんて」と、稲場さんは笑った。
何と答えればいいのか、「は、はあ…」と俺は困りながら相槌を打ったけど、稲場さんは気にする素振りもなく、「じゃあ、持ってくるね」と言って家庭科準備室に消えると、すぐにかわいい感じの袋に包まれたお弁当を手にして戻ってきた。

「それじゃ、一緒に食べようね」と稲場さんは包みを開いた。
中に入っていたのは、バスケットに入ったサンドイッチだった。

稲場さんは、おしぼりで自分の手を拭いてからそのうちの一つをつかむと、「ハイ、あーん!」と俺の方に近寄せてきた。

542 1 :2018/05/15(火) 01:58:27
「えっ!?」
俺は自分の顔が赤くなるのを感じていた。

そんな俺の反応を見た稲場さんは、「えっ?」と言って、俺を見つめた。

「あっ、いや…、そこまでしていただかなくても…」
「あっ…、いつも鞘師さんに、こうやってもらっているのかな、と思って」
「い、いや、さすがにそこまでは…」

稲場さんは「そうなんだ…」と言うと、少し顔を赤らめて、「なんか変な気を回しちゃったみたいで、ごめんね」と、はにかんだ笑みを見せた。

543 1 :2018/05/15(火) 02:01:37
>>538
ありがとうございます。気長に読んでもらえると助かります。

544 名無し募集中。。。 :2018/05/15(火) 22:05:07
キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

545 1 :2018/05/16(水) 00:33:11
そんな照れた様子の稲場さんが不意にすごく可愛く感じられて、俺はドキドキしながら、「と、とにかく、いただきます」と、話題を替えるようにサンドイッチをつまんで一口食べた。

「どう、お口に合うかな?」とちょっと不安げな顔の稲場さん。
「あ、おいしい」
「ホント?」稲場さんの表情がパッと明るくなった。

「うん。すごくおいしいです」
サンドイッチはピーナツバターとイチゴジャムをはさんだものだった。

その時の俺の脳内イメージソング
https://www.youtube.com/watch?v=5k9cmZLKdaQ

546 1 :2018/05/16(水) 01:06:52
他にも、ポテトサラダとハムをはさんだものとか、レタスとトマトのサンドとか、バスケットの中にはいろいろな種類のサンドイッチが入っていた。そして、それぞれ食べてみると、胡椒や辛子が微妙に効いたりしていて、どれも素晴らしく美味しい出来栄えのものばかりだった。

俺は自分でもゲスだと思ったけど、つい鞘師がこの間つくってくれた無骨なおにぎりと心の中で比較してしまった。
(鞘師の気持ちももちろん嬉しかったけど…。正直こっちの方が格段に上手い…)

俺は結構な勢いで食べながら、「稲場さん、マジ旨いです。てゆーか、その辺の店で売っているやつよりずっと美味しいです。稲場さんって、料理上手いんですね」と、お世辞ではなし本当に感心して思わず言った。

稲場さんは、「そんなに褒められると、まなか照れちゃうよ」と言いつつも、まんざらでもない表情を浮かべてから、「あっ、そうだ。野菜スティックも作ってきたから食べて」と言って、別の包みを取り出した。

キュウリと大根、それにニンジンが結構な太さで切ってあった。

「あっ、ニンジンかあ…」と俺は思わずつぶやいた。食べられないというほどではなかったけど、生のニンジンはあまり得意ではなかったのだ。
稲場さんは俺のそんなつぶやきを聞き逃さずに「ニンジン、ニンジン食べなきゃ駄目だよぉ!」と言うと、頬っぺたを膨らませた。

※参考動画はカントリーガールズDVD MAGAZINE VOL.3
見当たらないので各自探してください(笑)

547 1 :2018/05/17(木) 03:03:40
そんな稲場さんの素振りを見て俺は、
(この人、姉さん女房みたいで可愛いなあ…)と、思わずポーッとした気分になってきた。

と、その時、教室の後ろの入り口の方から「ねえ…、あざといから、ホントに…」と呆れたような、笑いを押し殺したような声が聞こえてきて、俺は我に返って振り向いた。
見ると、ポニーテールの女の子が、耳まで真っ赤にして俺たちを見つめていた。

稲場さんも振り向くと、「あざ…、あざとくないよぉ、ちいたん」と、その子に向かって言った。

「ちいたん?」と俺が聞くと、稲場さんは「あっ。この子、ダンス部の1年生の森戸知沙希ちゃん。知ってるでしょ?」と俺を見て言った。

ダンス部の練習の時、何度か見かけている顔の子ではあったけど、名前を聞いたのはこれが初めてだった。

548 名無し募集中。。。 :2018/05/17(木) 22:37:43
やりとりが微笑ましい

549 1 :2018/05/18(金) 02:32:24
俺と目が合うと、その子、知沙希ちゃんははぺこりと頭を下げて「こんにちは」と言った。

「あ、ああ、こんちは。そんなとこでキミ、どうしたの?」と俺が聞くと、
「まなかんが普通にあざといから、ちょっと注意してるだけです」と、知沙希ちゃんは耳まで真っ赤にしたまま、笑いをこらえるような声で言った。

「あざといとか、嫌な言い方…」と稲場さんは拗ねたように口をとがらせてみせてから、
一転、ふざけたような声に変わって、「反抗期なのかな?」と、からかうように知沙希ちゃんを見上げた。
「違うよ!」
「反抗期かな?」
「ちが!もう、ホントに!」

じゃれあう2人のやりとりが、掛け合い漫才のように俺には見えた。







てから、稲場さんの方を向き直り、

550 1 :2018/05/18(金) 02:34:20
てから、稲場さんの方を向き直り、

ってのはただの削除ミス。お恥ずかしい

551 1 :2018/05/18(金) 02:49:30
そんなやりとりがしばらく続いてから、
「ちいたん、本当はどうしたの? 何か用だった?」と稲場さんが聞いた。

「用ってわけじゃないけど…。ちょっと心配で見に来たの」
「心配って、何が?」
「あ、いや…、その…」と言うと、知沙希ちゃんはチラリと俺の方を見た。

「俺、席外そうか?」と俺が言うと、
「あ、いや、そんな、いいんです…」と知沙希ちゃんは慌てたように言ってから、
「ダンス部の先輩たちが、まなかんと○○さんのこと、面白おかしく噂してたから、ちょっと心配になって…」ともじもじしたような仕草をした。

「噂って、どんな噂?」と稲場さんが口を尖らして聞くと、
知沙希ちゃんは「『まなかんがきっと何かあざといことしてるんじゃないか』って噂だよ!」と、相変わらずの赤い顔で答えた。

552 1 :2018/05/18(金) 03:02:42
(そうか、他の女の子たちがそんなこと噂してるのか)と俺は思った。
(他の女の子たちがみんなそう言うってことは、稲場さん、やっぱりあざといんだろうな)と思うと、俺はちょっと吹き出しそうな気持ちになった。

でも、そのあざといという感じは、きっとあくまで女の子から見た感じなのだろう。男の俺からすれば、稲場さんの甲斐甲斐しい感じというのは、たまらなく可愛いとしかいいようのないものだった。

553 名無し募集中。。。 :2018/05/20(日) 12:19:58
ちぃかわええ

554 1 :2018/05/29(火) 00:22:23
俺のそんな思いとは裏腹に、稲場さんはちょっと怒ったように口をとがらせて、
「みんな酷い! 勝手にそんな無責任な噂話なんかして…」とつぶやいてから、
「ね?」と俺を上目遣いに見上げて同意を求めるように問いかけてきた。

俺は反射的に「は、はい…」と答えたけれど…。
(そういう稲場さんだって、前には鞘師が俺を好きとか、宮本が俺を好きとか、無責任な噂話してたじゃねえか)
と思い出すとちょっと可笑しくなってきた。

それと同時に、あのときの、別に隠れて覗いていたわけじゃないけど、偶然見てしまった稲場さんの下着姿をまたもや思い出して、
知沙希ちゃんの前だというのに、再び下半身が熱くなってくる俺だった。

555 1 :2018/05/29(火) 00:35:58
「いちおう、それを教えにきただけだから。いろいろ気をつけてよ、まなかん。あっ! それと、ちゃんと遅れず時間通り全体練習にこないと、きっとまたみんなにいろいろ言われるよ」

知沙希ちゃんは早口でそう言い終えると、「じゃあ、また後でね」と、くるっと背を向けて小走りに去って行った。

俺と稲場さんは思わず顔を見合わせた。

「はあ…」と、俺はため息をついた。
(女の子ばかりのサークルというのは、面倒くさいものだな)と俺はあらためて思った。

女の中に男が一人なんて、やっぱりそんなに良いことばかりであるわけがない。
鞘師の熱意にほだされて残留してしまったダンス部だけど、(やっぱり辞めた方が良かったのでは)と、俺は少し後悔した。

俺がそんなことを考えているとは思いもしていない感じで、稲場さんは、
「知沙希ちゃん、あんな憎まれ口きいてたけど、本当は結構いい子なんだよ。今のもきっと心配してきてくれたんだろうし」と、俺の耳元で囁くように言った。

556 1 :2018/06/02(土) 00:58:48
「は、はあ…」といったん答えてから俺は、「知沙希ちゃんと稲場さんはどういう関係なんですか?」と、残っていたサンドイッチをつまみながら聞いた。

「どういう関係ってほどの関係じゃないんだけど…、ダンス部入ってから知り合って…、気が合うっていうのか、妹みたいで可愛くて」と、稲場さんは笑った。

それから稲場さんは俺の目を覗き込むように見上げて、「知沙希ちゃん、可愛いでしょ?」と意味ありげに聞いてきた。

俺は一瞬、サンドイッチを吹き出しそうになったけど、この場合、何と答えればいいのか良く分からなかった。
とりあえず、「は、はあ。確かに可愛いですね…」と相槌を打つと、稲場さんは、「ダメよ、そうやっていろんな女の子に色目遣ってちゃ」と、釘を指すように言ってから、ポン、と俺の膝を叩いた。

稲場さんは冗談のつもりでいったのかもしれないけど…。

ここ数日の自分のフラフラとした行動を思い出して、何気に俺は落ち込んだ。

「俺…、やっぱそういう風に見えますかね…?」
「えっ…、何? マジレス?」
稲場さんは困ったような顔をして俺を見上げた。

557 1 :2018/06/02(土) 01:14:13
「やっぱ俺って…、女の子だけが目当てでこの部に入って、いろんな女の子に色目遣ってるって思われてるのかな…って」

俺がそういうと、稲場さんは「そ…、そんなことないよぉ! でも…」と口を濁した。
「でも?」
「女の子ばかりの部だから…。女の子って噂話とか好きだし、いろいろ言う子もいるのは仕方ないよ」と声を潜めて言った。

俺はまたしても…、当の稲場さんと高木さんたちが着替えをしながら俺の噂をしていたのを覗いてしまったときのことを思い出して、頭がカッと熱くなった。

「俺は鞘師に色目を遣ってるってことになってるんですか? それとも宮本にですか?」

558 1 :2018/06/02(土) 01:38:47
一瞬ムキになって聞いてしまった俺に、
稲場さんは「…どうしたの?」と驚いたように目を丸くしてから、
「誰かにそんなこと言われたの? 鞘師さんがどうとか、佳林ちゃんがどうとか、そんな噂、まなかは聞いたこともないけど」
と、ぬけぬけと言い出した。

俺が二の句を継げずにいると、
「○○クンは同級生とか下級生より…、年上の女の子の方が合っているんじゃないかなあ…」と、稲場さんは上目遣いで俺を見た。

「えっ?」
雅さんや山木さん、そして舞さんとのここ数日の出来事を思い出して、俺は少し焦った。

そんな俺の気持ちには気づかぬように、稲場さんは「○○クンは確か写真部だったよね?」と聞いてきた。
「は、はい」
「写真部に山木梨沙ちゃんっているでしょ?」
「えっ? あ…、いるっていうか、いたって言うか…」
「梨沙ちゃんとか、○○クンには向いているんじゃないかなあ。○○クン、甘えん坊みたいだから、梨沙ちゃんみたいなお姉さんタイプが似合ってるよ」

俺はそのまま固まった。
(この人、俺と山木さんのこと、何か知ってるのか? それともただの偶然か?)

559 名無し募集中。。。 :2018/06/04(月) 00:04:36
まなかんこわいなぁ。笑

560 1 :2018/06/06(水) 01:44:00
背中に冷や汗が流れ出すのを俺は感じていた。

このまま黙っていたら、山木さんに振られた時のことを思い出して、また不覚にも涙が出そうな気がした。
慌てた俺は、弾かれたように早口で話し出した。

「でも、山木さん、確か彼氏がいたはずですよ」
そんなことを言って韜晦しようとした俺に、すかさず稲場さんが返してきた。
「あ…、それ、もう別れてるはず」
「え?」
「東京のK大に行った彼氏のことでしょ? それもう別れたって聞いたよ。梨沙ちゃん、振られたんだってさ」

俺は完全にフリーズした。
俺が山木さんを抱いて、まだ昨日の今日なのだ。
そして山木さんが彼氏に振られたって言うのも、夏休みに入ってからのごく最近の話なのだ。

なぜ稲場さんがそんなことまで知っているのだろう…。

561 1 :2018/06/06(水) 01:55:43
俺が口もきけなくなって完全に固まっていると、
「あれ、もしかして梨沙ちゃんのこと本当に好きだった?」と、稲場さんがからかうように俺の目を覗き込んできた。

俺はうろたえながらも、(そう聞くってことは、稲場さん、まだ俺と山木さんがセックスしたことまでは知らないのだろう…)と一応判断した。
(とはいえ、山木さんが彼氏と別れたことまでもう知っているのだから、山木さんと稲場さんには相当深いつながりがあるのだろう。だとすれば、いずれ俺とのことが知られるのも時間の問題かもしれないな)
俺は半分涙目になりながら、ぼんやりとそんなことを考えていた。

「ねえ…、大丈夫? 遠くなんか見つめて…」
稲場さんの言葉で俺は我に返った。

562 1 :2018/06/06(水) 02:07:45
「あ、はい。い、いえ、別に…」
しどろもどろになった俺に、稲場さんは「本当に図星だったみたいだね。びっくり…」と、少し呆れたような口調で聞いてきた。

「そんなに好きならさ…、アタックすればいいじゃん」と稲場さん。
「い、いや…、俺と山木さんはそんなんじゃなくて…」
「あれ? もしかしてもうアタックしたことあったとか?」
「…」
「あのね、一度くらい断られたからって諦めちゃだめなんだよ」
「え?」
「梨沙ちゃんみたいな子って、ああ見えて押しに弱かったりするんだから」
「…」
「女の子なんて、勉強ができるからって、しっかりしてるとは限らないんだよ」

(稲場さん、何を言いたいのだろう? もしかして稲場さんと山木さんって、それほど仲がいいわけでもないのかな…)

563 名無し募集中。。。 :2018/06/09(土) 00:00:31
いいね!

564 1 :2018/06/10(日) 03:56:17
俺の気のせいかもしれんけど、稲場さんの口調の中に、何となく山木さんをディスっているようなニュアンスを感じて、警戒する俺であった。

そんな俺の気持ちには全く気づかぬ風に、稲場さんは「ねえ、もし本当に梨沙ちゃんのことがそんなに好きだったら、まなかから梨沙ちゃんに伝えてあげようか?」と、俺の目を上目遣いに覗き込んでくるのであった。

昨日、俺は山木さんにハッキリと振られているのだ。
この上、稲場さん経由でそんな未練がましいことを伝えてもらったりしたら、決定的に軽蔑されるだけに決まっている。

「そ、そういうのやめてください。だいたい俺、山木さんのことなんて、別に好きでもなんでもないし」
俺はしどろもどろになりながら、早口で言った。

565 1 :2018/06/10(日) 04:09:55
「そうなの?」
丸い目をして稲場さんが俺の目を覗き込んできた。

「そ、そうですよ」と反射的に答える俺。

稲場さんは、「ふーん。そっか…。まなかの考え過ぎだったのかな…」と考え込むような仕草をしてから、
「梨沙ちゃんがダメなら、竹内さんとかどう? あっ、それとも紗友希ちゃんの方がいいかな?」と、またニヤニヤしながら俺の顔を見上げてきた。

「そんな…、俺、そんなこと…」
「イヤなの?」
「イヤとかじゃないですけど…」
「けど?」
「そんな、俺、誰でもいいなんて風には…」
「じゃあさ…、まなかはどう?」
「えっ?」

不意に真剣な顔で俺を見上げる稲場さんだった。

566 名無し募集中。。。 :2018/06/11(月) 01:46:33
ワッフルワッフル

567 1 :2018/06/11(月) 02:19:10
(稲場さん、そんなこと言って、俺をからかってるのか…)
俺は思わず五クりと唾をのみ込んで、稲場さんを見つめ返したけど、稲場さんの真剣なまなざしにぶつかって、つい目を逸らした。

(それとも…、この人、もしかして本気で俺に告っているのか…?)
俺は自分の心臓がドキドキと早鐘を打つのを感じていた。

俺を見上げる稲場さんの表情は、さっきまでのお姉さんぶったものとは違って、一人のか弱い乙女のようにしか見えなかった。

(もし稲場さんが、真剣に言ってくれているのなら、この俺も真剣に答えないといけないに違いない…)と俺は思った。

稲場さんとは正直言ってこれまであまり接点がなかったけど…。
今日のこの数時間のやりとりで、俺の心が大きく稲場さんに惹かれだしているのも、認めざるを得ない事実だったのだ。

「お、俺は…」

568 名無し募集中。。。 :2018/06/13(水) 23:10:52
まなかんルートキターーーーー

569 1 :2018/06/14(木) 00:36:23
俺は深呼吸をしてから稲場さんの目をもう一度見つめた。

そして思い切って、「俺…、稲場さんみたいな人、す、好…」と言いかけた時、
稲場さんは「えっ、冗談だよ冗談! ○○クンって、ホント、マジレッサーなんだね(笑)」と、慌てたように早口で言った。

俺があっけにとられていると、稲場さんは顔を赤くして、
「ちょっと、○○クンが冗談通じないから、まなかも何か熱っくなってきた」と言って、両手の掌でパタパタと自分の顔を扇ぐような仕草をした。

570 1 :2018/06/14(木) 00:52:28
そんなふうに言って稲場さんはケラケラと笑った。

俺はからかわれていたと分かってカッとする気持ちと、冗談だと知ってホッとした気持ちと、稲場さんをモノにできなくてがっかりしたような気持ちが綯い交ぜになった、不思議な気持ちになっていた。

ただ一つハッキリしているのは、稲場さんとの会話は俺には刺激的で心地よいものだということだった。俺は目の前のこの可愛い先輩のことを数時間前よりも確実に好きになりつつあった。

571 名無し募集中。。。 :2018/06/14(木) 10:33:07
このタイミングでまなかんとは素晴らしい

572 名無し募集中。。。 :2018/06/14(木) 23:33:38
まったくだ

573 1 :2018/06/15(金) 01:00:41
3年もダラダラ続けているといろんなことがあるなあ(笑)

574 名無し募集中。。。 :2018/06/19(火) 00:49:07
地震大丈夫?

575 1 :2018/06/22(金) 01:29:58
ボクは東日本なので大丈夫ですが関西の方は心配ですね

576 1 :2018/06/22(金) 01:43:44
俺がそんなことをぼんやり考えていると、
稲場さんが「あっ、いけない! もうこんな時間。早くいかないと練習に遅れちゃう」と叫んだ。

壁の時計を見ると、集合時間までもうあと1、2分しか残っていなかった。
俺が「早く片付けて行きましょう!」と言うと、稲場さんは「そだね。遅れたりしたら、みんなにいろいろ根も葉もないこと言われちゃうかもしれないしね」と言って、上目遣いに俺を見上げてきた。

どう答えればいいのか分からないまま、「は、はあ…」と生返事をしながら、俺が弁当の包みを片付けていると、稲場さんが「コホン、コホン」と咳をした。

「?」と俺が振り向くと、稲場さんは口を押えて「コホン、コホン」ともう二回咳をした。

「どうしたんですか? 夏風邪ですか?」と俺が聞くと、稲場さんは「そ、そうかも。でも大丈夫…」と慌てたように返事をした。

(ずいぶん苦しそうな咳だな…)と俺は一瞬思ったけれど、「早く行こう!」と稲場さんが俺の袖を引っ張ってきたので、慌てて一緒に教室を飛び出した。

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