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昔桃子やベリの学園小説書いてた者だけど〜新狼

3221:2015/09/11(金) 01:43:01
「そんなこと言われても…、本当にそれだけですから!」

俺が強い口調で言い切ると、須藤さんと嗣永センセイは、2人で目を見合わせて、
何かいわくありげに頷き合った。

次の瞬間、須藤さんがいきなり、俺を後ろから羽交い絞めにしてきた。

「えっ!? ちょっ!? 何するんですか、須藤さん!?」
俺は暴れて逃げようとしたけれど、須藤さんの怪力にガッチリと抑え込まれて動けない。

それに、須藤さんのオッパイが、完全に俺の背中に密着する態勢になって、
さっき三発も出してきたばかりなのに、俺の下半身はビンビンに膨らんできた。

「桃!今のうちよ!」と、須藤さんが言うと、
嗣永センセイが顔を突き出して、クンクンと俺の全身の匂いを嗅ぎ始めた。

「ちょっ!嗣永センセイまで!いったい何を!?」

前かがみになった、嗣永センセイのパジャマの胸元はばっくりと開いて、
ピンク色のブラジャーに包まれた意外に豊満なオッパイが、
俺の位置からは丸見えになった。

「どう、桃?」と須藤さん。
「うん。ミヤの香水の匂いがプンプンする!」と嗣永センセイ。

3231:2015/09/11(金) 01:43:21
ようやく俺を離した須藤さんが、
「決まりだな」と、勝ち誇ったように言った。

「うん。完全にギルティ!」と、頷く嗣永センセイ。

「ちょっ! 馬鹿馬鹿しい! だってさっき俺は…」

(帰りにシャワーを浴びてきたから、移り香など残っているわけない)
と、言いかけて、俺はハッとして、両手で口を抑えた。

危ない危ない…。

この二人の連係のとれた鮮やかな誘導尋問に、あやうく俺は引っ掛かるところだったのだ。

「さっき…、どした?」と須藤さん。
「何があったの?」と嗣永センセイ。

「何もないです!お休みなさい!」
俺は二人を振り払うようにして、自分の部屋に戻り、そして寝た。

ベッドに入ると、大五郎の酔いが強烈に回ってきて、
俺はあっという間に眠りに落ちてしまった。

3241:2015/09/20(日) 05:14:51
目が覚めた時は、すでにお昼近くになっていた。
俺はベッドの中で、ぼんやりした頭のまま、
昨夜の雅さんとの出来事を何度も思い返した。

(夢じゃない)

今日は、童貞じゃなくなった俺が、最初に迎える朝だった。いや、昼だけど…。

のろのろとベッドから這い出して、階段を降りて居間にいくと、
すでにセンセイたちは帰った後のようで、誰も居なかった。

ソファーに座ってボーっとしていると、千奈美姉ちゃんがやってきた。
姉ちゃんも、酒が残っているのか、まだボーっとした顔をしていた。

从*´∇`)<あっ、アンタも起きたの?

と姉ちゃんが言った。

3251:2015/09/20(日) 05:15:13
「うん…。嗣永センセイたちは?」

从*´∇`)<さっき帰ったとこ…。あー、飲みすぎたわ。

姉ちゃんが昨夜の雅さんのことなど忘れているのか、話題に出してこないのにはホッとした。

「ところで、姉ちゃん、今日はアシカに餌やりにいかなくていいの?」

从*´∇`)<うん。今日は当番変わってもらった。てゆーか、変わってもらえたから昨日飲み会にしたの。

「そなの」

从*´∇`)<それよりアンタ、学校行かなくていいの? ダンス部だかの練習あるんじゃないの?

「いや、今日は休み。てゆーか、自分がその飲み会明けだからって、清水センセが勝手に休みにしたの」

从*´∇`)<そうなんだー

3261:2015/09/20(日) 05:15:38
俺はしばらくそのままソファーの上でボーっとしていたけど、
少し経ってから、「やっぱり学校に行こう」と思い直した。

ダンス部の練習がない日に、この間から貯まったままの写真を、
現像・引き伸ばししておきたかったのだ。

お昼少し前になってから、俺は自転車に乗って家を出た。

自転車を漕いでいると、まだ昨夜の酒が抜け切っていないのか、少し頭が重かった。

(スポーツドリンクでも買っていくか…)
と、例のコンビニの前まで来たときに思った。

もしかして、舞さんがいないかな、と少し期待しながら入ったけど、
レジにいたのは、舞さんのお父さんという、いつものやる気のないおじさん店長だった。

飲み物の棚からスポーツドリンクをつかんでかごに入れて、レジまでいく途中、
ふと、俺は雅さんの昨日の言葉を思い出した。

「男の子ならコンドームくらい持ち歩いておくのがエチケット」ってやつだ。

3271:2015/09/20(日) 05:15:59
俺は今までそんなものを買ったことがなかったけど、
もう俺も童貞じゃないわけだし…(ドヤ顔)。

確かに雅さんの言う通り、いつどんなことがあっても困らぬよう、
コンドームくらいは持っていた方がいいように思えてきたのだ。

幸い、このおじさん店長の時には、エロ本を買ったことも何度もあるし…。
今が絶好のチャンスのような気がしてきた。

俺は、無造作にコンドームの箱をつかんでかごに入れると、レジに向かった。

「ポンタカードお持ちですか?」とおじさん店長が聞いてきた。

「あっ、あります。確か鞄の中に…」

鞄の中を探っていると、レジの奥の扉が開いて舞さんが出てきた。

「パパ、レジ替わるよ」

そういうと、舞さんが俺の前に来て、
「あら、昨日の、愛佳の生徒の子ね?」と笑った。

3281:2015/09/20(日) 05:16:30
俺は慌てて、レジからいったん離れようかとも思ったけど…、
その時には、すでに舞さんが俺の顔を見てニコニコと話し出していた。

「昨日はゴメンね。ホントはあんな風に大げさにするつもりはなかったんだ。
実は、まいもあれから結構気になってて。でも、キミがまた買い物に来てくれて嬉しいよ」と、
早口で、弾んだ声で話す舞さん。

「あっ、はい。いえ…」
しどろもどろに返事をする俺。

そう言いながら、舞さんが、かごの中のサガミオリジナルを手にとって、
そのまま数秒、固まった。

見る見る顔を真っ赤に染めていく舞さん。

舞さんは上気した顔で、無言のままバーコードリーダーを箱に当てた。

それから…。

舞さんは一切俺に視線を合わすことなく…、
エロ本や生理用品と同じ扱いなのか、サガミオリジナルをわざわざいったん紙袋に入れてから、
レジ袋に入れて、俺に押し付けるように手渡してきた。

3291:2015/09/20(日) 05:16:49

会計を済ませた俺は、逃げるように店を出た。
心臓がドキドキと高鳴ったまま、俺は自転車を漕いだ。

(舞さん、また光井センセイに言いつけるだろうか?)と俺は考えた。

でも、昨日と違って、舞さんは文句を言わずにコンドームを売ってくれたのだ。
てゆーか、よくよく考えたら、高校生がコンドームを買っちゃダメなんていう法律はないだろう。

それよりも、客が何を買ったとか、プライバシーを漏らすことの方がよほどの問題だ。
だからこそ、舞さんも、わざわざ紙袋にコンドームを包んだのだ。

俺は必死に理屈で自分を安心させようとしていた。

ちょっと落ち着いてくると、別の興味も俺の頭の中に浮かんできた。

(コンドームくらいであんなに真っ赤になっちゃって…。舞さん、処女なのかな…)

もう自分は童貞じゃない、という心の余裕が、俺にそんなことを考えさせていた。

3301:2015/09/20(日) 05:17:07
学校に着くと、俺はまっすぐに写真部の暗室へと向かった。

暗室に着くと、ドアの上の「現像中」のランプが目に入った。

(誰だろう…?)

俺はトントンとドアをノックした。

「ゴメン、今印画紙しまうから、ちょっと待って!」

女の人の声だった。

3311:2015/09/20(日) 05:17:53
ドアの前で待つこと数分。

「待たせちゃって…、ゴメンね」と言いながらドアを開けてきたのは…、
3年生の山木先輩だった。

「あっ、山木さん。どうもお久しぶりです…」と俺はあいさつした。

山木さんは、「あっ、○○クン、元気だった?」とはにかむような笑顔を見せてから、
「私もう部を辞めたのに、勝手に暗室使っちゃって、迷惑だよね?
ゴメン。今片づけるから…」と、真面目な顔をして言った。

「迷惑だなんて、そんなこと…。構わないから続けてください」
俺がそう言うと、山木さんは、
「でも、○○クンも現像するんでしょ?」と、俺の目を覗き込むように言った。

「引き伸ばしをしようと思って来ましたけど…。引き伸ばし機は二台あるんだし、
お互いに声をかけあってやれば、2人で同時にやっても全然問題ないですよ。
どうぞ続けてください」

俺がそういうと、山木さんは「悪いね…。じゃあ、お言葉に甘えちゃうよ」
と言って、笑った。

<山木先輩・イメージ画像>
http://i.imgur.com/j8gQN1u.jpg
制服の種類が違うのは、例によって脳内補完で頼む。

3321:2015/09/20(日) 05:18:24
カギをかけた、薄暗い暗室の中で山木さんと二人っきり…。

そのことに気付くと、俺は急にドキドキとしてきた。

何を隠そう…。
俺の初恋の人は須藤さんだったけど、高校に入って最初に好きになったのは、
宮本ではなく、今、目の前にいる、この山木さんだったのだ。

高校に入って、俺に写真の現像の仕方を初めて教えてくれたのも山木さんだったし、
飛びぬけた美人ではないかもしれないけど、清楚で真面目な感じに、
入学したての俺は、たまらなく惹かれたのだ。

いつも優しい山木さんは、俺にとって、理想の姉みたいな存在だったのだ。

いや、千奈美姉ちゃんが理想の姉じゃない、とは言わないのだが…。

3331:2015/09/20(日) 05:18:49
実を言うと、俺は高校1年の時に、この山木さんに告ろうか、と思ったこともあったのだ。
でも、山木さんにはその時既に、2年年上の彼氏がいて、俺は諦めたのだった。

その彼氏も写真部の人だったらしいのだけど、俺とは入れ違いだから、会ったことはない。

その彼氏は頭が良くて、東京のK大に推薦入学したという話だった。

そして、山木さんも同じくK大に推薦で進むだろう、というのが最近の専らの噂だった。
何せ山木さんは、うちの高校でも常に学年で5番以内に入っているような才女なのだ。

3341:2015/09/20(日) 05:19:09
俺が引き伸ばし機にネガをセットしていると、山木さんが、
「最近の写真部はどうなの?」と、聞いてきた。

「どうって…。山木さんたちが辞めてからガタガタですよ。
相変わらず、真野ちゃんはヒステリーばかり起こしてるし…」と、俺は力なく笑った。

「そうなんだ…」と山木さん。

「せめて、次の高文連までは、山木さんたちに頑張って欲しかったんですけどね…」
俺がそういうと、山木さんは、
「ごめんね…。あんな時期に辞めるなんて、かわいくないやり方だったけど…」
と、伏し目がちに言った。

真野ちゃんと山木さんの方針の対立は極限に達していたから、それは仕方のないことだった、
と俺は思ったけど、それをうまく口に出して言う自信がなくて、俺は黙っていた。

3351:2015/09/20(日) 05:19:49
それからしばらく二人とも無言になって…。
それぞれ自分のネガを引き伸ばすのに熱中していた。

山木さんは何か、風景画のような写真を何度も何度も納得いくまで焼き直している様子で、
俺は俺で、この間の「カレーを食うズッキ」の写真を焼き直したり、
「涙を流す宮本」や「振り向く植村」の写真を引き伸ばしたりしていたのだが…。

定着液に溜まった俺の印画紙を見て、山木さんが驚いたように言った。

「えっ、女の子の写真ばっかりじゃん。びっくりー」
「えっ、おかしいですか?」
俺は少し、顔が赤くなるのを感じた。まあ、暗室の中では見えないだろうけど。

「別におかしくはないけど、何か意外ー」
「えっ?」
「ホラ、○○クンって、あまり女の子に縁のないイメージだったから…」

それは…。
童貞丸出しだったってことなのだろうか…。

俺が何気に傷ついていると、
「あっ、いや、ゴメン。別に変な意味とか、馬鹿にしてるとかじゃなくて、
○○クンは硬派っていうのか、大器晩成っていうのか…。
えっと…、女の子とかより、お寺や神社の写真ばっかり撮っているイメージだったから…」

山木さんがちょっとしどろもどろになりながら、必死にフォローしてきた。

3361:2015/09/20(日) 05:20:12
俺が黙っていると、山木さんは、
「でもちょっと複雑な気分だなー。○○クンのことはずっと弟みたいに思っていたから。
そのキミが女の子の写真を撮りだすなんてねー。しかも写っているのは可愛い子ばかりだし」
と言って、俺の焼いた印画紙をまた見返して言った。

妙な話になってきて、俺は少しどぎまぎした。

「そ、そんなことより、山木さんの写真、見せてください」
と言って、俺は水洗い槽に入ったままの、山木さんの印画紙を引っ張り出した。

それは何か、抽象画のような難解な写真だった。

学校の体育館への渡り廊下なのか、周囲が暗いトーンに覆われていて、
遠くのドアの向こうがハイライトになっている。廊下にはところどころ薄い陽が差し込んでいて、
廊下に影を織りなしている、というような構図だった。

よくは分からないけど、これは山木さんの心象風景を表しているのかな、と俺は思った。

ドアの向こうのハイライトは、未来をイメージしているのだろう。
では、全体を覆う暗さはいったい何なのか…。

俺は勝手にそんなことを考えていた。

3371:2015/09/20(日) 05:20:35

「何か、じっくり見られると、恥ずかしいけど…」と山木さんは囁いた。
「いや、俺はこういう写真、すごく好きです。でも…」
「でも?」
「真野ちゃんはこういうの、きっと認めないだろうなあ…」

山木さんは、それには答えず、
「これを高校時代の最後の写真にしようと思っていたの。
明日からは、もう受験勉強頑張らなきゃならないし」と、言った。

「受験勉強って…、山木さんはK大に推薦入学するって聞きましたけど?」
と俺が驚いて聞くと、山木さんは、
「K大、やめることにしたんだ。国立大を受験しようと思って」と力なく笑った。

「何でですか?もったいない! それに…、山木さんの彼氏ってK大なんでしょ?」
「…別れたんだ」
「えっ?」
「てゆーか、ハッキリ言うと、捨てられたの。私は結局遊ばれてただけみたいで…」
「そんな…」

俺が言葉を継げずにいると、いきなり山木さんが俺の背中に抱きついてきた。

「えっ!?」
「ゴメン…。しばらくの間、こうさせていて…」

山木さんは俺の背中で、泣いているようだった。

3381:2015/09/20(日) 05:20:59
山木さんが俺の背中で泣いている間、俺は何もできずに、
ただ木偶の坊みたいに突っ立っているだけだった。

その間、山木さんが途切れ途切れに言ったことをつなぎ合わせると、
山木さんは、夏休みに入ってすぐ、東京の彼氏の元を訪れたということだった。
それも、驚かせようと思って、何の連絡もせずに。

んで、彼氏のアパートを訪れると、彼氏は、東京でつくっていた他の女と、
セックスの真っ最中だった…、というような、
まあ、いかにも安い恋愛小説にありそうな、ベタな話だった。

俺はその話を聞いて、ムカムカと腹が立ってきた。

俺が新入生の頃から、ずっと憧れていた山木さん。
その山木さんの心と体を弄んで、紙屑みたいにポイと捨てた男がいる…。

そう考えると、その男をボコボコに殴ってやりたいような怒りとともに、
今すぐ山木さんを無理やりにでも犯して、
山木さんの気持ちを上書きインストールしてやりたいような、
複雑な感情に襲われて、俺は酷く狼狽した。

3391:2015/09/20(日) 05:21:20
まだ俺の背中で泣き続けている山木さんに、正面から向き直ると、
俺は山木さんの体を、ギュッと、きつく抱きしめた。

「えっ…!?」
と、狼狽した様子の山木さん。

俺は無言のまま、山木さんの唇を奪った。

「ちょっ! えっ? イヤ…」
驚いて、慌てたように、身をよじる山木さん。

「山木さん! 俺はずっと山木さんのこと好きでした。そんなやつのことなんか忘れて、
俺の女になってください!」

俺は再び山木さんの体をきつく抱きしめた後、むさぼるように山木さんの唇を求めた。

もう山木さんも拒まなかった。

『来た球を打て』という、雅さんの言葉が、俺の頭の中を支配していた。

3401:2015/09/20(日) 05:21:44
ねっとりとじっくりと、俺は山木さんの唇を貪った。
俺にとっては…、
これが大五郎の味のしない、初めてのキスだった。

(俺はもしかして、勢いに流されてこんなことをしているのか?)
キスをしながら、俺は自問した。

(いや、違う)

俺はもともと、このお姉さんみたいな人のことを、ずっと好きだったのだ。
でも、たまたま彼氏がいたから諦めたというだけの話であって、
いつでも俺は、隙あらばこの人のことをずっと狙っていたのだ。

と、そこまで考えてから、俺はまるでそれが、
自分に言い聞かせているような言い訳のように思えてきて、少しうろたえた。

ハッキリ言えば…、
昨日雅さんとセックスして、童貞を捨てていなければ、
こんなに調子に乗ったことは、できていないのではあるまいか…。

(違う!そんなことない!)

俺は、そんな気持ちを打ち消すように、山木さんの胸を、制服の上から鷲掴みにした。

3411:2015/09/20(日) 05:22:07
(これが…、女の人の、本物のオッパイか…)

いや…。
昨日触った、雅さんのオッパイが偽物などというつもりはない。

でも…。
どこまでも柔らかい山木さんのオッパイに触れて、俺は陶然となったのだ。

「くっ…!」
と、山木さんは、かみ殺すような声を一瞬上げたけど…、
別に俺の手を振り払ったり、嫌がるようなことはしなかった。

3421:2015/09/20(日) 05:22:26
「好きです…。山木さん!好きです!」
そう言いながら、俺は山木さんの首筋を吸った。

「あっ…!」
と、押し殺したような声を出す山木さん。

(本当に好きなのか?)

俺の中のもう一人の俺が問いかけてきた。

鞘師の顔が、宮本の顔が、めいの顔が、俺の脳裏をよぎった。

俺は思わず、首を強く振った。

(鞘師も、宮本も、めいも捨てる! 俺は今、山木さんが欲しい!)

俺は山木さんのセーラー服の裾から、右手を忍ばせていった。

3431:2015/09/20(日) 05:22:45
俺は山木さんのセーラー服の上着を乱暴にたくし上げて、
白いブラジャーの上から、山木さんの意外に豊満な胸を掴んだ。

「うっ…、うくっ…! うくうっ!」
山木さんはこらえるような嗚咽を漏らしながら、俺の手を制するように、抑えてきた。
でもその時すでに、俺の逆の手が山木さんの背中に回り、ブラジャーのホックを外していたのだ。

ポンッ、と弾けるように露わになる、山木さんのオッパイ。
ビンビンに尖った乳首を、薄暗く赤い安全灯が照らした。

「山木さん!山木さん!」
俺は叫びながら、その乳首にむしゃぶりついた。

「うっ… ううっ、ふううっ…!」
なすがままに俺に乳首を吸われながら、身もだえする山木さん。

3441:2015/09/20(日) 05:23:04
俺は山木さんの丸いお尻をスカートの上から撫でまわしてから、
今度はスカートの中に手を入れていった。

「ダメ…、それはダメ…」
切迫したような低い声で、一度山木さんが激しく抵抗したけど、
俺はお構いなしに、山木さんの恥丘をパンツの上から手のひらで包み込んだ。

(あっ!)
と、俺は思った。

山木さんのパンツは、まるでオシッコをもらしたみたいに、グショグショに濡れていたのだ。

3451:2015/09/20(日) 05:23:29
(すげえ…!)
俺は興奮しながら、山木さんのパンツの中に指を侵入させた。

グチョッ、グチョッ、グチョッ、グチョッと、
俺の指の動きに合わせながら、山木さんのそこがイヤラシイ音を立てた。

山木さんみたいな清楚で真面目なお姉さんが、こんな下品な音を立てながら、俺の指を下の口で受け入れている…。
そう思うだけで、既に俺のチンポも破裂しそうなほどに勃起していた。

「くっ! ううっ…! ふあっ! うわあーっ…!」
瞬間的に、大声を上げた山木さんは、次の瞬間、慌てたように自分の両手で口を塞いだ。

「うぐぅ… うぐぅ… うぐぅ…」
山木さんの手の隙間からくぐもった嗚咽が漏れた。

3461:2015/09/20(日) 05:23:48
よく見ると…。
山木さんは両目から涙を流して泣き続けているようだった。

その涙を見た瞬間、俺は正直言って、少し萎えた。
山木さんが嫌がっているなら、こんなことを続けても意味がない。

そう思って顔を覗き込むと、山木さんと視線があった。

山木さんは真っ赤な顔をしながら、
「お願い…。私のこと滅茶苦茶にして…。全部忘れさせてほしい…」
と、途切れ途切れに言った。

3471:2015/09/20(日) 05:24:08
山木さんの哀願の声を聞いて、俺はつい興奮して、
思わず中指を山木さんの奥深くへ、ズブっと突き挿してしまった

その瞬間、「ヒッ!」と、短く叫び声を上げた山木さんは、
体をガクガクと震わせて痙攣し、倒れそうになった。

俺は慌てて山木さんの体を支えた。

(もうイッちゃったのか、山木さん…。でも滅茶苦茶にしてほしいって言ったよな…。
じゃあ、まだまだこんなもんで済ませるわけにいかんだろう…)

山木さんが少し落ち着きを取り戻してきたのを見計らって、
俺は鞄の中から、さっき舞さんのコンビニで買った、サガミオリジナルの箱を取り出した。

3481:2015/09/20(日) 05:24:29
ボーっとした目のままで、コンドームの箱を見ている山木さん。

俺はおもむろに学生服のベルトを外して、ズボンを脱いだ。
パンツを下ろすと、ビンビンにそそり立った愚息が露わになった。

コンドームのパッケージを取り出して…。

俺はさっさとそれを一物に装着して、山木さんと一つになりたかったのだが、
いざ装着しようとすると、コンドームのゴムが絡まって、うまく嵌らない…。

(あっ!)
と、俺は思った。

よくよく考えてみると、俺は自分でコンドームをつける練習をしたことなどなかったのだ。
昨日は雅さんがつけてくれたし…。

3491:2015/09/20(日) 05:24:49
(落ち着け!落ち着け!)
俺は自分に言い聞かせたけれど、焦れば焦るほど、
ゴム同士がくっつくような感じになって、うまく装着できなかった。

俺が悪戦苦闘しているのを見て、
「あのさ…」
と、山木さんがおずおずと声を出した。

「先っぽの方に引っ張るようにして、逆の手でクルクル下ろしていけばいいんだよ」
「えっ…」

しばらくの沈黙の後、
「○○君って…、もしかして初めてなの?」
と、少し興醒めしたような口調で山木さんが聞いてきた。

3501:2015/09/20(日) 05:25:08
「ち、ち、ち、違いますよ!!!」

俺は意地になって、必死に否定した。

とはいえ…。
(これじゃ、何の説得力もないだろう)
俺は、恥ずかしさで顔が真っ赤になってくるのを感じていた。

とにかく、さっさとコンドームを着けることだ。

山木さんのアドバイス通り、片手で逆に引っ張るようにしながら下ろしていくと、
あんなに難渋していたのが嘘だったかのように、あっさりとゴムを装着できた。

正直、これほどホッとしたのは人生初めてのことだ。

(よし。初めてかどうか、山木さんに体で教えてやる! 俺はあの雅さんさえ満足させたんだからな!)
と、俺は自分に言い聞かせた。

351名無し募集中。。。:2015/09/24(木) 23:42:49
こっちが本スレになるんだな

352名無し募集中。。。:2015/09/25(金) 03:24:32
よかったこっちにスレあったか

3531:2015/09/25(金) 04:47:22
本スレ落ちましたね(笑)
旅から帰ってきたらこっちで再開します。
2日ばかり全くネット見てなかったから、野中問題ってのも知らなかった(笑)

354名無し募集中。。。:2015/09/25(金) 05:34:58
楽しみに待ってますね〜

355名無し募集中。。。:2015/09/25(金) 09:49:23
(笑)

3561:2015/10/01(木) 18:54:06
準備は万端整った。

(しかし、この狭い暗室の中で、どうすればいいんだろう…)
と、俺は少し考えた。

いくら「滅茶苦茶にして」とは言っても、いきなり立ってするというのも少々気おくれした。

何と言っても…。
俺にとっては、ずっと好きだった人とする、初めてのセックスなのだ。

昨日の雅さんとのセックスは、やっぱり一種の行きずりの恋のようなもので、
それはそれで凄く燃え上がったけれども、そこに愛があったかと聞かれると、
やはり、疑問符をつけざるを得なかった。

でも…。
山木さんとは違う。
俺にとっては、山木さんは憧れの人なのだ。

体だけじゃなく、山木さんの心も奪いたい。

山木さんを愛したい。
山木さんに愛されたい。

愛のあるセックスをしたかった。

3571:2015/10/01(木) 18:54:54
暗室の奥には、一応、長椅子がある。

しかし、この暗室は階段下のスペースなので、奥の方に行くに従って、
天井が低くなっている。動けば確実に頭を天井に打つような場所だ。

長椅子は諦めて、俺は引き伸ばし機の前の丸椅子に腰かけた。

「山木さん…。来てください」

エロ本で読んだ知識によると、いわゆる対面座位というのか…。

俺は山木さんと向かい合うような形で、膝の上に山木さんを抱え込むと、
再び彼女の体をギュッと強く抱きしめてキスをした。

ビンビンになった愚息が、山木さんのグショグショになったところにぴったり当たっている。

「はぁ、はぁ…」と、再び息を荒くした山木さんが、
「〇○クンと、こんな風になるなんて…、考えたこともなかった」
と、泣きそうな声で言った。

「俺は山木さんと初めて会った時からずっと、こうしたいと思ってました」
俺はそう言って、山木さんの目を見つめた。

3581:2015/10/01(木) 18:55:21
今度は山木さんの方から求めるようにキスをしてきた。

キスをしながら山木さんのスカートをたくし上げると、白いお尻に赤い安全灯の光が差して、
異様に艶めかしく見えた。

俺はもう、これ以上は我慢できなかった。

「山木さん、挿れますよ…」

山木さんがコクンと小さく頷くのを見て、俺は自分の一物に手を添え、山木さんの中へと導いていった。

3591:2015/10/01(木) 18:56:05
山木さんを貫いた瞬間、
「うっ…!」
と声を上げて、山木さんがまた慌てたように自分の口を両手で塞いだ。

山木さんは俺のものになったのだ。

山木さんの中は…、
ハッキリ言うと、昨日の雅さんみたいに、強烈に締まってきたりする感じはなく、
(同じ女の人でも、結構感じは違うもんだな…)
と、俺は思った。

でも次の瞬間、2人をそういう風に較べている、自分のゲスさ加減に気づいて、
俺は自分が恥ずかしくなった。

その時、山木さんが、
「い、痛い…」
と、小さな声で呻いた。

3601:2015/10/01(木) 18:56:42
(えっ…?)
俺は慌てた。

「痛いですか…? 山木さん、まさか初めて、なんてことは…?」

俺がそう聞くと、山木さんは、はぁはぁと荒い息を整えるようにしてから答えた。
「初めてってことないけど、私もあんまり経験多いわけじゃないし…、それに…」
「それに…?」
「○○クンの…、少し大きいんだと思う…」

恥ずかしそうな山木さんの声だった。

(昨日雅さんが言ってたこと、あながちお世辞でもなかったのかな…)

俺は少し誇らしげな気持ちになった。

3611:2015/10/01(木) 18:57:34
俺は少しの間、山木さんを落ち着かせようと、強く抱きしめたまま背中を撫でていたけれど、
そのうち、我慢しきれなくなって、耳元で聞いた。

「山木さん、動いていいですか?」

山木さんが無言のままコクンと頷いた。

俺がゆっくりと動き出すと、山木さんはもう感じまくっているのか、
「くぅっ…!」と、奥歯をかみしめるような声を出して、
顔全体を隠すように自分の両手で覆って、首を振った。

そのとき、俺は気づいた。
俺が動くたびに、山木さんのそこからは、生暖かい液体が、次から次と、
まるで尽きぬように湧き出していたのだった。

(これは…、気持ちいい…!)
締め付けとはまた違う、つゆだくの素晴らしい感触に、俺もだんだん陶然となってきた。

3621:2015/10/01(木) 18:58:20
俺はそろそろ本格的に動きたくなっていた。
それには、椅子に座ったままではやっぱり限界がある。

俺は山木さんとつながったままの体勢で、彼女を抱えるようにして立ち上がった。

「山木さん、俺の首に両手を回してください」

「こう…?」

俺のおでこに自分のおでこをくっつけて、上気した顔で聞いてくる山木さん。
俺は、山木さんの唇にチュッと短いキスをしてから、腰を前後に振り始めた。

「うわあっ!」

その瞬間、大声を出した山木さんが、とっさに自分の口を両手で押さえようとしたのか、
俺の首から手を離して、のけぞるようにバランスを崩した。俺は慌てて、山木さんを背中を強く抑えた。

「ダメ!ダメだよ…!○○クン…、これ、刺激が、刺激が強すぎる…、声が、声が…! うわあっ!」

3631:2015/10/01(木) 18:59:07
もともとが階段下スペースの暗室だから、山木さんのエッチな声が部屋中にものすごく反響した。

いくら校舎の隅とはいえ、いくら夏休み中で、校内に人が少ないとはいえ、
こんな声を響かせていたら、そのうち誰かに気づかれる。

また、そんな結果が容易に想像つくことが、余計に山木さんを興奮させているのだろう。
てゆーか、山木さんだけではなく、さっきから俺自身も、そんなスリルに異様に興奮していたのだ。

しかし、とにかく…。
駅弁は無理だ。
山木さんには悪いけれど、自分の口を押さえていてもらえるような体位でするしかない。

3641:2015/10/01(木) 19:00:35
俺はいったん山木さんを降ろすと、背中から山木さんを抱きしめた。

「山木さん、そこの机に肘をついてもらえますか…」

「えっ…、こう?」

言うとおりに肘を突いて前かがみになった山木さんの腰をつかむと、俺は後ろから一気に、
山木さんの奥深くまで突き刺した。

「ふあっ…!」

再び大声を上げかけた山木さんは、肘をついたまま、慌てたように両手で自分の口を押さえた。

「うぐっ…、うぐっ…、うぐっ…、うぐぐっ!」
俺のピストン運動に合わせて、嗚咽を洩らす山木さん。

(お望みどおり、滅茶苦茶にしてあげますよ)
と、俺は心の中でつぶやきながら、山木さんを突くスピードを速めていった。

3651:2015/10/01(木) 19:01:39
俺が動くに連れ、山木さんの泉がまた、こんこんと湧き出してきた。
それは俺のチンポどころか袋の方まで、ぐしょぐしょに濡らしていた。

あんまりヌルヌルになってきたせいで、そのうち、俺が突くたびに、空気が入るのが、
まるでオナラでもしているような、下品な音を山木さんのそこが立て始めた。

ブピッ、ブピッ、ブピッ、ブピッ…

「これイヤ! イヤだあっ…! 恥ずかしすぎるっ!」
と、山木さんが叫んだ。

ブピッ、ブピッ、ブピッ、ブピッ…

嗜虐心の出てきた俺は、素知らぬふりをして、
「山木さん、オナラしてるんですか?」と聞いてみた。

「違うのっ! 違うのっ! イヤだあっ!」
ブンブンと大きく首を左右に振りながら叫んだ山木さんだったけど、
また、ハッと気づいたように、自分の両手で口を押さえた。

ブピッ、ブピッ、ブピッ、ブピッ…
「うぐぅっ! うぐぅっ! うぐぅっ! うぐぅっ!」

3661:2015/10/01(木) 19:03:29
とりあえず
ここまでが本スレの補完

367名無し募集中。。。:2015/10/01(木) 21:06:20
乙です
こっちでもヨロシク

368名無し募集中。。。:2015/10/02(金) 00:52:27
早く続きを

369名無し募集中。。。:2015/10/02(金) 14:41:14
見捨てられてなかった!

3701:2015/10/02(金) 20:23:43
それから俺は、山木さんのことを滅茶苦茶に突きまくった。

結局、山木さんは自分の声を抑えきれずに、何度も大声をあげた。

その声が暗室中に反響したけれど、俺も山木さんも、
もうそんなことには構っていなかった。

やがて、山木さんが何度も体をガクガクと震わせるのを見届けてから、俺も全てを解き放った。

3711:2015/10/02(金) 20:24:12
ことが終わった後、俺は山木さんを、暗室の奥の長椅子にいざない、
無言のままで、しばらく抱き締めていた。

俺は満ち足りた気持ちに包まれていた。

雅さんとのセックスも、もちろん最高に気持ちよかったけど、
好きな人とのセックスが、こんなに多幸感に包まれたものだとは…。

やはり、愛がなければダメなのだ。

山木さんはしばらくの間、呆然とした表情のままで俺に抱かれていたけれど、
やがて、俺の胸に顔を埋めて、また少し泣いた。

3721:2015/10/02(金) 20:25:44
前よりはかなりペース落ちると思うけど、ぼちぼち再開します

373名無し募集中。。。:2015/10/03(土) 08:16:22
楽しみに待ってます

374名無し募集中。。。:2015/10/04(日) 17:03:23
あげ

3751:2015/10/05(月) 04:54:16
それから…。

ようやくのろのろと身を起こした山木さんは、「はあ…」と一つため息をついてから、
びしょびしょに濡れた床を見て、「ヤダ…、これ…、私が…?」と言って、顔を赤く染めた。

「いや…、そんなこと、気にしなくても…」と、俺は言いながら、
とにかく鞄からタオルを取り出して、山木さんの体を拭いてあげようと思った。

山木さんの太もものあたりを拭くと、タオルに赤いものが着いた。

「えっ…、血…?」

俺が驚いていると、山木さんは言い訳するように話し出した。

「私も経験あるって言っても、まだこれが二回目だったし、初めての時はホントすぐに終わったような感じだったから…。それに…」
「それに?」
「〇○君の方が、彼のより、大きかったから…」

(山木さん、実質処女のようなものだったのか…)

俺はまた歓喜に包まれた。

3761:2015/10/05(月) 05:08:58
「私、初めての時は本当に痛いだけだったのに、今日は気が狂ったみたいに感じちゃって…。
自分がこんな風になるとか、思ってもいなかった。私、大きな声も出してたでしょ? 超恥ずかしいよ…」

そう言って、山木さんはまた俺の胸に顔を伏せた。

俺は山木さんのことがたまらなく愛おしくなって、ギュっと強く抱きしめた。

「山木さん、俺、山木さんのこと絶対大事にします」

(俺もこれから必死に勉強して、山木さんと同じ大学に入ろう。
そして、東京で同棲して、大学を出たらすぐに結婚したい!)

俺の妄想がそこまで飛躍した時、山木さんが静かに言った。

「ゴメン。最初に私の方から抱きついたりして、こんなことになるようなきっかけ作っておいて、すごく無責任とは思うけど…。
〇○君とは、やっぱり付き合えない…」

377名無し募集中。。。:2015/10/05(月) 10:01:36
りさちゃん‥…

378名無し募集中。。。:2015/10/06(火) 01:15:53
あー残念

379名無し募集中。。。:2015/10/06(火) 03:55:32
これでやりまくれるな

3801:2015/10/06(火) 05:37:25
「えっ…、どうして…」

俺はすっかり混乱した。
つい今まで、あんなに濃厚に愛を確かめ合った山木さんが、俺の手のひらから離れていくというのか…。

「ごめんね。○○君のことはもちろん嫌いじゃないよ。
うん…。私は好きでもない子と、絶対にこんなことしたりしないし」
そう言って、山木さんは俺のことを上目遣いに覗き込んで、さらに続けた。

「でも、やっぱり〇○君のことは、恋人っていうよりは、弟みたいにしか見れない。
さっきの私は、ただ単に、〇○君に慰めて欲しかっただけだったんだと思う…」

「そんな…」
「本当にごめん。私の気まぐれで、○○君の気持ちを弄んだだけみたいになっちゃったよね…」

そう言うと、また山木さんは顔を伏せて、静かに泣きだした。

3811:2015/10/06(火) 05:40:11
俺はどうしたらいいか分からずに、ただオロオロしていたけれど、
やっぱり山木さんを強く抱きしめずにはいられなかった。

「俺、山木さんのこと好きだったんです。高校に入った時からずっと」
「知ってたよ…。でも、ごめん。私はその気持ちに応えられない」

そんな会話を交わしながらも、
(いや、山木さんが謝ることじゃない)
と、俺は思った。

俺がずっと山木さんを好きだったというのは、確かに嘘ではない。
でも、今日は明らかに、失恋して弱っていた山木さんの心につけこんで、俺が強引に抱いたのだ。
それなのに、山木さんはそのことも自分のせいだと思っている。

それは違う。
悪いのは俺の方だ。

そのことを何とか山木さんに伝えたいと思ったけど、
どうにも適当な言葉が、俺には見つけられなかった。

382名無し募集中。。。:2015/10/06(火) 06:39:28
来てた

383名無し募集中。。。:2015/10/06(火) 12:33:01
きてる!!

384名無し募集中。。。:2015/10/06(火) 22:46:42
キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

3851:2015/10/07(水) 03:03:29
そのまま、俺が木偶の坊みたいに突っ立っていると、
やがて、山木さんは俺から離れ、のろのろと衣服を整えると、自分の写真を片づけ始めた。

「もう、この暗室に来ることもないと思う。明日からは、受験勉強に集中しなきゃ…」
山木さんはそう言って、暗室を出ようとした。

「ちょっと待って!」
俺は思わず呼び止めた。

「えっ?」
と、小首をかしげる山木さん。

「山木さん、その写真、俺にくれませんか?」
「えっ、どうして?」

「その写真、高文連の大会に出したいと思うんです」
俺がそう答えると、山木さんは、少し困ったような顔をしてから、
「でも、私はもう部を辞めてるんだし、だいいち、真野先生が、こういう写真許さないんじゃない?」
と、寂しそうに笑った。

「いや、誰か幽霊部員の名前でも使って出せば、そこまで目くじら立てませんよ。いけませんか?」
俺がそういうと、山木さんは少し考えてから、
「〇○君のやりたいようにしていいよ」と、小さく笑った。

3861:2015/10/07(水) 03:18:26
俺の手元に一枚の印画紙を残して、山木さんは暗室から去って行った。
俺はその後もしばらく、放心状態のまま、その場に立ち尽くしていた。

酷い罪悪感と喪失感とに包まれたまま、何もする気力が湧いてこなかった。

その時、トントンと、暗室のドアをノックする音が聞こえた。

「は、はい!」

(山木さんが戻ってきたのか!)
そう思って急いでドアを開けると、そこにいたのは佐藤優樹だった。

「なんだ、優樹かよ…」
俺ががっかりしながら思わずそう言うと、
「『なんだ』って何よ!」
と、優樹はぷーっと頬っぺたを膨らませた。

「それで…、何の用だ?」
と俺が聞くと、優樹は
「ねえお兄ちゃん、幽霊見なかった?」
と、勢い込んで聞いてきた。

「幽霊? 何だそれ?」
俺が呆れて聞き返すと、
「さっき、小田ちゃんがこの近くで、変な叫び声聞いたんだって。
だから、『きっと幽霊じゃないか』って、まーちゃん言ったの」

387名無し募集中。。。:2015/10/07(水) 13:24:29
ここでまーちゃんかw

388名無し募集中。。。:2015/10/07(水) 14:09:37
そういえば12期メンバー出す予定はないんですか?

389名無し募集中。。。:2015/10/08(木) 05:03:26
まーちゃん最近エロいからな

390名無し募集中。。。:2015/10/11(日) 11:59:33
良すれ発見!

391名無し募集中。。。:2015/10/13(火) 14:34:04
こっちに来てたのか

392名無し募集中。。。:2015/10/14(水) 06:31:47
一週間とかサボりすぎだろ
スレ削除すっぞこの野郎

3931:2015/10/15(木) 07:47:32
ごめんよ
2週間も有給とっちゃったから
仕事が溜まってどうにもならない

394名無し募集中。。。:2015/10/15(木) 12:33:23
おつおつ

395名無し募集中。。。:2015/10/15(木) 12:52:55
なるほど!じゃあのんびり待ってます

3961:2015/10/17(土) 03:31:25
とりあえず復刻版の方をちょっと書き足しました

397名無し募集中。。。:2015/10/20(火) 07:43:03
サンクユーが終わってこのスレに戻ってきました

398名無し募集中。。。:2015/10/27(火) 11:17:15
そろそろ更新して欲しい

399名無し募集中。。。:2015/10/29(木) 23:38:58
りほりほ卒業しちゃう…

4001:2015/10/31(土) 05:28:35
そろそろちょっと余裕が出てきたんで続き書こうと思ってたら
鞘師の一件で頭真っ白です(笑)

401名無し募集中。。。:2015/10/31(土) 18:06:31
ほんと予想外だったね

402名無し募集中。。。:2015/10/31(土) 22:58:09
ハロプロには残るからいる設定でいいと思うよ〜

403名無し募集中。。。:2015/11/07(土) 03:25:57
新狼になった途端やる気なくしててワロタ

404名無し募集中。。。:2015/11/30(月) 19:06:34
更新をまちわびて毎日スレをひらく

4051:2015/12/27(日) 05:26:39
鞘師卒業に対応してストーリー展開考え直してたら
今度はめいめいとかどうにもならん…。

406名無し募集中。。。:2015/12/27(日) 14:27:50
待ってるよー

407名無し募集中。。。:2015/12/27(日) 20:45:13
あーそかそか大変だなあ
気長に待つよ

408名無し募集中。。。:2016/10/16(日) 15:10:18
1年半ため込んでた狼のログと合わせて一気読みしましたーまさかこんなに面白かったなんて…もっと早く読めば良かった

それにしても鞘師・めいめい・香音と主要メンバー卒業でもう続けるのは難しいのかな・・・

4091:2016/11/15(火) 17:02:42
鞘師は海外留学
めいめいは宝塚合格で転校
みたいな続きもちょっと考えてみたのだが
ズッキが高校辞めて福祉の学校じゃさすがに話が難しい(笑)

410名無し募集中。。。:2016/11/18(金) 13:05:07
思い切って数年後卒業しみなバラバラになった後再会するところから始めてみるのは?

4111:2016/11/26(土) 09:22:42
「幽霊なんか…、いるわけないだろ…」
たぶん粘ったような声で、俺は優樹に言い返したのだと思う。

(それは幽霊じゃなくて、さっきの山木さんの声だ…)と俺はすぐに分かったけど、
いかに優樹とはいえ、そんなことを言うのは山木さんへの冒涜だと、俺は一瞬、カッと頭が熱くなった。

「でも、でも、幽霊の声を聞いたって!」
「知らねえよ、そんなの!」
「でも、でも、小田ンゴが! 小田ンゴがこの辺で聞いたって…」と優樹は言い続けていたけれど、

「何が小田ンゴだよ! 先輩だろ!? うるせえよ、お前!」と、俺は思わず、ドン、と優樹の肩を強く突いて、その場に突き倒してしまった。

床に倒れたまま、一瞬びっくりしたような目で俺を見つめる優樹。

「あっ、いや…、その…」
我に返った俺が言いよどんでいるうちに、優樹の瞳に見る見るうちに涙が溢れ出してきた。

「い、いや、す、すまん…」
「お兄ちゃんのバカー!」
大声で叫ぶなり、優樹は駆け出して行った。

4121:2016/11/26(土) 09:24:19
「おい、優樹…」
と、俺は一瞬口に出したけど、優樹を引き留める気力もなく、その場に立ち尽くしていた。

いくら優樹とはいえ、年頃の女の子だ。そんな子に暴力を振るって突き倒すなんて、いくらなんでもやりすぎだ。激しい嫌悪感に襲われながら俺が立ち尽くしていると、向こうの方から、小田が小走りでやってきた。

「あっ、○○クン、優樹ちゃん来なかった?」と息を切らしながら小田が俺に聞いてきた。

「来たよ…」

4131:2016/11/26(土) 09:25:31
小田がまっずくに俺の目を見つめながら話してきた。
「まーちゃん、どこに行ったのかな? もう…、練習中だって言うのに。私がこの辺で、変な声を聞いたって言ったら、勝手に『幽霊だ、幽霊だ』って大騒ぎしちゃって…。もう…、菅井先生は怒り出すし…。私、どうすればいいんだろう…」

俺は小田に言った。
「幽霊の声なんかじゃない、って、小田は分かってるんだろ?」
「えっ?」
小田が真顔で俺の顔を覗き込んできた。


「幽霊なんているわけないだろ。それは、この暗室から聞こえていた声だよ」
「えっ? 何?」
「小田だって分かってるんだろ? 女の子の声だよ」
「何? 何の話?」
まっすぐに俺の瞳を見つめる小田の顔を見ていると、俺はますます自分の頭が熱くなるのを感じてきた。
「俺と女の子がここで、抱き合っていた、って言ってるんだよ」

4141:2016/11/26(土) 09:26:40
両手で自分の口を塞いで、無言のまま、一歩、後ずさる小田。
「幽霊なんかじゃねえよ! ふざけんなよ!」
俺は一体、自分が何に対して怒っているのかも分からないまま、思わず両手で小田の肩をつかんだ。

「言わないから! 誰にも言わないから!」
突然、小田が叫んだ。

「えっ?」
俺が一瞬怯むと、小田はスルリと俺の手から抜け出して、
「ごめん! ○○クン、わたし、誰にもこのこと言わないから!」
と叫ぶと、突然駆け出して逃げて行った。

俺はそのままそこに立ち尽くしていた。

4151:2016/11/26(土) 09:39:55
俺は自分の頭が激しく混乱しているのを感じていた。

ずっと憧れていた山木さんと、いきなり成り行きでセックスしてしまったけど…、
付き合ってほしいという俺の懇願を拒絶して、山木さんは去って行った。

優樹や小田に怒りをぶつけて何になるというのか…。

俺は訳が分からないまま再び暗室に入ると、また写真の引き伸ばしを始めた。現像液の中から浮かび上がるズッキの、植村の、そして宮本の笑顔は美しかった。

「オレ、いったい何をやっているんだろう…」
引き伸ばしを続けながら、訳も分からず、熱い涙がこぼれてくるのを感じていた。

4161:2016/11/26(土) 17:47:54
家に帰ってくると、玄関には電気も点いておらず真っ暗なままだった。
両親は旅行に行ったままだし、姉ちゃんは一体どこへ行ってしまったのか。

台所のテーブルの上に、置手紙があった。
「アシカが熱出したから、急に呼び出されちゃった。今夜は帰らないかもしれないけど心配スンナ。カップラーメンでも食べてね」と、姉ちゃんの字で書いてあった。

食欲は湧かなかった。それより、安い酒でもくらって、何もかも忘れてしまいたかった。

(昨日の大五郎が残っているはず…)
食器棚の下の引き出しを探したけど、大五郎のペットボトルには、コップ一杯にも満たないほどの液体しか入っていなかった。

俺は諦めて外に出た。

4171:2016/11/26(土) 17:48:51
あてのないまま、駅の方に向かって俺は歩いた。

(『酒を飲みたい』なんて言っても、いまどき高校生に酒を飲ませてくれる店なんて…)
と、そこまで考えて、俺はまことさんの店のことを思い出した。

まことさんというのは、俺の住んでいる地域の兄ちゃんみたいな人で、もともとロックバンドのドラマーをして一旗揚げた人なのだが、最近は音楽活動の噂はさっぱり聞かず、もっぱらアウトドアで楽しんでいるような、まあ遊び人だ。そのまことさんは、夜はバーみたいな店をやっていて、細かいことは言わずに、高校生にでも飲ませてくれるという噂だった。

4181:2016/11/26(土) 17:50:06
俺は肝心の店の名前を知らなかったけど、以前に聞いていた場所に行ってみた。でも、それらしい店は見当たらなかった。

あたりを探して歩いていると、一軒、飲食店らしい店があった。真っ黒い壁に真っ黒いドアの妖しい雰囲気の店で、ドアにはただ一文字「℃」と書かれていた。

「こんな名前だったかな? でもバーって言う感じじゃないな…」

俺が店の前に佇んでいると、突然ドアが開いた。

4191:2016/11/27(日) 02:14:18
「ありがとうございました。またいらしてくださいね!」
そういいながら、ドアから出てきたのは、℃派手なコスチュームを着たお姉さんだった。
http://i.imgur.com/IhlkJwj.jpg

客の見送りに出てきたのだろう。俺は思わず目が点になった。
「何だこの店… 風俗店なのか…」

その時、見送りを終え、店内に戻ろうとするお姉さんと目が合った。
俺は最初はコスチュームにばかり気をとられていたのだが、この人の顔を見て、思わず「あっ!」と叫んだ。
「あなたは…、コンビニの…、舞さん!」
「えっ!?」

舞さんは俺の顔をまじまじと見つめてから、ため息をついて言った。
「はあ…。あのねキミ、こんなところまで舞のこと、ストーカーみたいに後をつけてきたの?」
「はい?」
「はいじゃないが」

4201:2016/11/27(日) 02:15:34
自体の成り行きがのみこめない俺に、舞さんは畳み掛けるように言ってきた。
「ねえ、ストーキングとか気持ち悪いって。どうしてそんな女の子が嫌がるようなことするのかな」
「ストーキング!? ち、違う!」
「違うって、じゃあどうしてこんなところにいるわけ?」
「そ、それはたまたま…」
「たまたまなわけないじゃん。あっ、そうだ。今朝のもキミ、わざとなんでしょ?」
「今朝の?」

「ほら、コン…、あんなの買って。舞がレジにいたからって、わざとああいうの買って、舞の反応見ようとしたんでしょ」
「えっ?」
「そんなことして、舞の気を引こうとしたってダメだからね」

最初は怒っているだけに見えた舞さんだったけど、だんだんとドヤ顔になってきた感じだった。
俺をからかって楽しんでいるのだろうか。それとも酒に酔っているのだろうか。

「あのねキミ。舞のことが好きなんだったらさ、変な小細工とかしなくていいから、男らしくまっすぐおいでよ、まっすぐ」
蓮っ葉な感じの笑みを浮かべながら、舞さんが俺を上目遣いで見上げてきた。

4211:2016/11/27(日) 02:16:32
何と答えたらいいのか…。
俺が戸惑っていると、店のドアが開いて、別のお姉さんが出てきた。
やはり際どいコスチュームだ。
http://i.imgur.com/QDnJvkq.jpg

「舞ちゃん、何かあったの?」
「あっ、舞美ちゃん。あのね、この子が…」

『この子』呼ばわりされた俺を、しげしげと見つめるお姉さん。
このお姉さんの顔には見覚えがあった。

「あれ、キミ千奈美の弟さんじゃない? やっぱりそうだ!」


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