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昔桃子やベリの学園小説書いてた者だけど〜新狼

4111:2016/11/26(土) 09:22:42
「幽霊なんか…、いるわけないだろ…」
たぶん粘ったような声で、俺は優樹に言い返したのだと思う。

(それは幽霊じゃなくて、さっきの山木さんの声だ…)と俺はすぐに分かったけど、
いかに優樹とはいえ、そんなことを言うのは山木さんへの冒涜だと、俺は一瞬、カッと頭が熱くなった。

「でも、でも、幽霊の声を聞いたって!」
「知らねえよ、そんなの!」
「でも、でも、小田ンゴが! 小田ンゴがこの辺で聞いたって…」と優樹は言い続けていたけれど、

「何が小田ンゴだよ! 先輩だろ!? うるせえよ、お前!」と、俺は思わず、ドン、と優樹の肩を強く突いて、その場に突き倒してしまった。

床に倒れたまま、一瞬びっくりしたような目で俺を見つめる優樹。

「あっ、いや…、その…」
我に返った俺が言いよどんでいるうちに、優樹の瞳に見る見るうちに涙が溢れ出してきた。

「い、いや、す、すまん…」
「お兄ちゃんのバカー!」
大声で叫ぶなり、優樹は駆け出して行った。


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