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お薦めミステリー紹介スレ

1空と踊る男:2009/08/22(土) 00:40:16
最近読んで面白かったミステリー、または好きなミステリー作品・作家などを紹介・書評するスレです。
小説以外の映画、漫画、ドラマ等もミステリーマインドがある作品ならOKです。
※ミステリーファンの方には言うまでもないとは思いますが、ネタバラシはなしでお願いいたします。

50空と踊る男:2009/09/10(木) 00:49:01
>Bさま
あらためてサーセンw

『白夜行』は傑作ですね。
ドラマ版は僕も見てませんが、あんなエグい話をよくドラマ化したものだと驚きましたです。
続編の『幻夜』がちょっと気になりつつ未読なのですが、Bさんは読まれたのかしら?
どすこい…なぜ京極作品でそれだけwww
あれを読むと京極さんがいかに高橋留美子が好きかよくわかるw

51空と踊る男:2009/09/10(木) 01:21:44
『犬神家の一族』読了。

以前ある作家が「江戸川乱歩と横溝正史は日本語を平易に書く天才」という風に評していましたが、
その言葉がまざまざと実感できました。とにかく読みやすい。
といって決して描写の密度等が薄いわけではなく、スラスラ進むのはひとえに語り口の巧さによるもの。
「ああ、なんという恐ろしいことか!」みたいな、今の作家はほとんど使わない講談調のレトロな文体が、ただただ読んでて楽しい。

冒頭約50ページにギュッと凝縮された、過去の因縁と絡み合う現在の複雑な人物相関、
その間から立ち昇る忌まわしい惨劇の予感――もうこれだけでご飯三杯はいけるワクワク感、最高でした。

真犯人とメイントリックには正直それほど驚きませんでしたが、それでも最後までわからなかったww
大団円のアッサリ具合とか、現代ミステリを読み慣れてると逆に新鮮だったり。いや〜これは読んで良かった。

しかし、金田一ってあんなにどもってたんですねw

52Ellery:2009/09/10(木) 12:28:33
>Bたま
どすこい…数ある京極の中から何故あないに手に取りにくいものを(ノ∀`)
若かりし頃のわたくしにはアレをレジに持っていくのはなんだか恥ずかしく、
上にメフィストかなんか重ねて持ってった記憶があります。エロ本か。

白夜行は私も小説で読みましたー。
なんというかヘビーな話だけに、映像化されてしまうと細部がはしょられたり
変に美しい話に変えられてしまっていそうで怖いですよね。
妙にラブ成分が増してたり…。

>空さん
文章って大事ですよねえ。合わない人の日本語は本当に読みにくい。
頭に入って来ないので中身が楽しめません(´・ω・`)
横溝なんかは、謎を解いてやるぞ! と血眼になって読むよりは、華麗に騙される事を楽しむ方が向いてそうですね。



ちょっとまた小説からは離れますが、昨日買ったゲーム。
「スローンとマクヘールの謎の物語」
DSのゲームです。水平思考パズル? というものらしい。
「海ガメのスープ」という話に代表されるゲーム
──ある男がレストランで海ガメのスープを注文した。男が「これは本当に海ガメのスープですか?」と聞くと
ウェイターはそうだと答えた。男は帰宅し、自殺した──何故か?
というような断片的な話に対し、

53Ellery:2009/09/10(木) 14:28:25
Σ切られた!
ええと、断片的な話に対し…参加者が質問を投げかけていくことで
話のディテールをはっきりさせていくというゲームです。
「男は1人だったか?」「スープに毒が入っていた?」など。
パズルというより推理ゲームだと思いましたw
DSという事で、質問の内容はある程度制限されますが、なかなか面白いです。
殺人事件の話とか燃えますw 最初の方だしわりとあっさり解けましたが。
ミス・マープルの「火曜クラブ」ってこんな感じの話だよなあ、と思いましたです。

54空と踊る男:2009/09/10(木) 19:50:23
>「スローンとマクヘールの謎の物語」

2ちゃんねるはオカルト板の長寿スレ「ウミガメのスープ」とほぼ同様の
設定・ルールですね。たしかあっちのスレでもそのゲームの話題が出てました。

…えーと、
「なんでオカルト板なんか見てるの? ねえなんで??」
って質問はなしで(汗)
大丈夫ですよ、僕は一応懐疑派ですw

55Ellery:2009/09/10(木) 20:40:48
<ウミガメのスープ
あー正にそれですそれ。
私はmixiで知ったんですが、2chだとオカ板なんですね。何故オカ板w
…で、何で見てるんですか?w

56熟○B:2009/09/10(木) 23:48:17
幻夜は白夜行の続編というより、白夜行のヒロインのサイドストーリー的な話だったと記憶しています…内容がイマイチ思い出せない…orz

私、筋金入りの競馬オタなのですが、ディック・フランシスの競馬シリーズ物を読んだことない(というか海外作品全般に疎いw)ので、オススメとかあったらご教授くださいm(_ _)m

57Ellery:2009/09/11(金) 10:31:34
>熟慮Bさま
ディック・フランシスかあ…私は読んだ事ないです、ごめんなさい(汗)
競馬お好きなんですかー。2になって趣味雑に競馬問が大分増えた気がするのでいいですね!
(もしかしたら前からある問題なのかもしれませんが(汗))
私はさっぱり分からないのでいつも悶絶してますw

58空と踊る男:2009/09/11(金) 23:41:26
>完熟Bさま
同じくすみません、ディック・フランシスは僕も未読でして……うう、だんだん【ミステリー派】のシンボルが重荷に(汗)

海外作品も幅広くて難しいのですが……東野圭吾ファンなら
ジェフリー・ディーバーの「リンカーン・ライム」シリーズなんか肌に合うかも。
この作家は過剰なまでの「騙し」へのこだわりが特徴で、ラストの大どんでん返しはもちろん、
途中にもミニどんでん返しみたいなのをこれでもかと投入する手の込みように唸らされます。
シリーズ一作目『ボーン・コレクター』は映画化もされましたが、僕は三作目『エンプティー・チェア』と、
明智小五郎対二十面相を現代アメリカで再現したような『イリュージョニスト』が好きですねえ。

59空と踊る男:2009/09/11(金) 23:44:58
また間違えた!
正しくはジェフリー・ディーヴァーでした。すみませんm(__)m

60まきまき:2009/09/13(日) 17:08:05
こちらにも失礼いたします。
はじめまして四駿四狗のまきまきと申します。

>>『幻夜』
あれって直接の続編なんですか?
雑誌連載中に読んでましたが匂わせる程度の描写しかなかった覚えが…

>>お勧め作品
山田風太郎の『妖異金瓶梅』なんてどうでしょうか?
一時の再評価ブームは落ち着きましたが、昔からの大ファンなんで…

61空と踊る男:2009/09/13(日) 22:25:23
>まきまきさま
わーいこちらのスレにも書き込んで下さって嬉しいな♪

>『幻夜』
どうも僕の勘違いだったみたいで、読了された熟女Bさんによると、
あくまでサイドストーリー的な位置づけのお話みたいですね。失礼しました。

>山田風太郎
お好きなのですか! 渋いっすね〜。
再評価ブームの頃に『太陽黒点』など数作品を読んだ覚えが。
竹本健治『ウロボロスの基礎論』でも取り上げられた「うんこ殺人」(凄いタイトルですw)は
たしか角川ホラー文庫の恐怖小説集に収録されてましたっけ。違いましたっけ?
『妖異金瓶梅』は僕とEllery師匠の好きな法月綸太郎も評価していました。
さっそく古典探訪候補リストに入れておきます(^^)

62Ellery:2009/09/13(日) 23:13:48
<『妖異金瓶梅』と法月綸太郎
なにーそうなんですか。知らなかった…
私も早速チェックしてみますっ。
『金瓶梅』といえば、北方謙三の水滸伝を読んだら、潘金蓮が
一般的なイメージとは全く違う女性になっていて吹いた記憶がありますw
北方ワールドは色々と驚きの連続です…。

実はあまり情報収集に熱心な方ではないので、こうやってオススメして頂けると
色々新しい方面に興味が向いて嬉しいです^^
交流戦の合間にでもw本屋をうろうろしてきたいと思います!

63まきまき:2009/09/15(火) 20:43:27
お言葉に甘えてお邪魔いたします。
残念ながら「うんこ殺人」は未読なんです、スイマセン

山田風太郎作品なんですが連作短編集が特に傑作揃いです。
自分は歴史好きなんで『明治断頭台』『警視庁草紙』『おんな牢秘抄』なんかが特にお勧め。
あとは『白夜行』が話題に上がってたんで『妖説太閤記』
『白夜行』からアダルトチルドレン要素を抜いて主役を猿顔のおっさんにした作品です。
こう書くとあまり面白く無さそうなんですが、悪漢小説の傑作です。
戦国時代が好きな人には本当にお勧めです。
歴史物ばかりで申し訳ないです…

64Ellery:2009/09/15(火) 22:44:21
>まきまきさま
<戦国時代が好きな人
なんだか呼ばれた気がするのでやって参りました。|ω・)コッソリ
歴史物好きなので嬉しいです! あまり語り始めると脱線だらけになってしまいますが(笑
しかしそういえば、戦国時代ものって司馬遼と吉川英治くらいしか読んだ事ない気がします。
あと誰でしたっけ…ええと…徳川家康好きな人w
少し調べてみたら『明治断頭台』もなかなか好みそうな作品なので
併せて読みたい本リストに控えておこうと思います。有り難うございますヽ(´ー`)ノ

65空と踊る男:2009/09/16(水) 23:35:20
>まきまきさま
いえいえ、数え切れないほどある風太郎翁の作品の中からよりによって
「うんこ殺人」を取り上げる僕がどうかしてるんですwwお気になさらずに。

『白夜行』と『妖説太閤記』の意外な共通点、興味をそそられますね〜。
山田風太郎は明治物も評価が高いですよね。
僕は恥ずかしながら、本当に歴史の知識が浅いのでorz
ただいま旅先なのですが、本日さるあまりにも有名な偉人の記念館に行ってみて、
自分がいかにその人物について知らなかったか思い知り、呆然としてしまいました(汗)
まずは読みごたえのありそうな風太郎翁の小説で少しずつ歴史に触れてみるのもいいかも♪

このスレはミステリーマインドのある作品なら歴史物でも全然OK(←間違った日本語w)ですので、
またお薦め作品等ありましたらいつでも気軽に書き込みして下さいね(^o^)

66空と踊る男:2009/09/22(火) 00:28:01
『終わりなき夜に生れつく』読了。

これは……傑作。そしてリーダーの書いていたとおり、まぎれもない問題作ですね。
いや〜騙された。ボヘミアン的な主人公のどこかすっとぼけた語り口の果てのあのラスト。
終章近くではひさびさに心臓がドキドキしてしまいました。このお話、タイトルの真の意味がわかると怖い。
パラパラと読み返してみたら、前半に露骨な伏線が張ってあったりして、
さすがは女王クリスティ、言うまでもないけど巧いわ。

全体の4分の3ぐらいまでは悲劇の予感を孕みつつも事件らしい事件も起きず淡々と進んでいき、
しかしじつはその裏でラストの逆転に繋がる事態が密かに進行している、という構成などは、
僕が最も好きな女性ミステリ作家、マーガレット・ミラーの名作『殺す風』を想わせるところも。
読後のやるせない感じもどことなく似てるんだよなあ。ま、怖さでは終わりなき〜の圧勝ですが。

古本市をのぞいていたら、まきまきさんお薦めの山田風太郎『警視庁草紙』上下巻があったので迷わず購入。
手をつけるのはちょっと先になりそうですが、カバー文を読んだらなかなか面白そうなので楽しみです♪

67ニョブニョプ:2009/09/23(水) 02:51:49
>>空とフラメンコな方
『終わりなき夜に生れつく』読了とな、グゥレイトオオォ!
乙であります!
傑作かつ問題作、うむうむ、こういう作品にグレイトさが滲み出るのが
アガサ先生だと思われ。
横溝先生も要チェックだぜ!

68空と踊る男:2009/09/23(水) 18:14:48
>リーダーさま
終わりなき〜、ネタバレになるので詳しくは書けませんが、いろんな意味でギリギリの作品ですよね。
アガサ女史が自作のお気に入りの一つに挙げていたというのも興味深いです。

大横溝先生はとにかく文体が読んでて気持ちいいので遠くないうちにまた手に取るつもりっす。
が、まずはベーカー街のあの人にまた会いにいかないと。

嗚呼続くよ古典探訪の旅〜〜〜♪

69Ellery:2009/09/27(日) 14:55:30
『御手洗潔対シャーロックホームズ』読了しましたヽ(´ー`)ノ
実はちょっと前に読み終わってたんですが書くの忘れて(ry
とはいえ別に面白くなかった訳ではなく、寧ろ私は大好きな部類の作品でした。
全般的に愛とユーモアに溢れていて。やはりパロディには笑いがなくては!
とりあえず最初の感想としては ホ ー ム ズ 何 や っ て ん の て感じでしたw
最後に島田荘司が解説代わりの小文を寄せていますが、ここも非常に”分かった”内容で楽しめます。
出だしからなんとなく展開は読めたけど、それにしてもお前ら落ち着けwww
トリックなんかは少し地味かな? と感じるところもありましたが、最後は流石に
この2人に相応しいトリックが用意されていたように思います。
パロディ物に抵抗がなければ是非読んで貰いたい作品でしたヽ(´ー`)ノ

ただ注意としては、ネタバレと言うほどでもないのですが
『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』について何回か触れているところがあったので
読んでいないと「あれ、これどの作品の事?」と戸惑ってしまうかもしれません。ご注意を。

そんな訳で空さん、ベーカー街のあの人に会いに行ったら、一緒に漱石先生にも会いに行ってみて下さいね〜♪

70空と踊る男:2009/09/27(日) 22:29:49
よし、冒険→八墓→と来て『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』で決まりっすね!
ああ人生初体験かも、人に次々と読む本を決めてもらえる喜びww

そんでですね師匠、僕が冒険読了の暁には、
ぜひホームズにまつわるチームメンバー問題出してくださいな♪
思いっきりグロ問でもかまいませんぜニヤリ

71Ellery:2009/09/27(日) 23:10:13
チームメンバー問題! そういえば出してなかった(こら
本がですね…段ボールにまだ埋もれていたりして…げふんげふん。収納スペースに対して本が多すぎるので、どこから出していいやら。
じゃあとりあえず、ホームズ問題じゃないですが、軽い問題でも出してみますw
原典参照せずとも出せる問題なので、まあ…お遊び問題ですが。怒らないでねw

72空と踊る男:2009/09/28(月) 00:13:07
うはっ楽しみ!
よろしくお願いしま〜す♪ よーし正解しちゃうぞw

73まきまき:2009/10/05(月) 19:37:38
上で夏目漱石とベーカー街について話題が出てましたが、
山田風太郎作品にも「黄色い下宿人」という作品があります。
ホームズ好きな人には微妙かもしれませんが…

難問タワーの問題みたいに山風先生といえばやっぱり忍法帖なんですが、
板長さまの心を激しくゆさぶった某作品からすごく真っ当な時代物まで幅がひろいんですよねー
『陰○人』なんてSFですし…、以前タイトルを出すのが憚られると書かれていたのは、
もしかして『○茎人』のことですか?

74Ellery:2009/10/05(月) 23:06:21
ホームズと聞いて!(しゅたっ
実際夏目漱石ってロンドン留学の時、ベーカー街に住んでいた先生の所に通っていたようなんですよね。
番地は多少ずれているようですが、日本のホームズファンはもしや…と心躍らせてしまう小ネタです。
ちょっとぐぐってみたのですが、短編なんですね。情報有り難うございます、早速探してみます!

…と思いつつぐーぐる先生のリストを眺めていたら「カニバリズム小論」の文字が…あれ?
何かと思ったら、綾辻ゆっきーが「贈る物語 Mystery」という小説集で
「黄色い下宿人」や「カニバリズム小論」を取り上げているみたいですね。
でも…"読みやすく、驚きに満ちた「本格推理」の豊穣なる魅力をあなたに!"というアオリの本で
それ取り上げるのはありなのか、綾辻w

75空と踊る男:2009/10/05(月) 23:24:51
>まきまきさま
そうそう、それですっ!
…って、ほとんど書いちゃってるじゃないですかww

僕の持ってた『怪談部屋』という短編集には、unkマーダーのすぐ後にそれが収められてました(^^;
あの短編集一つ取っても、ホラーあり、SFあり、ブラックユーモアあり、
叙述トリックあり…と、本当に作風が幅広いんですよね、山風先生は。
と言いつつ、正直だいぶ忘れてしまいましたが(汗)

特に明治物はネットを見ても「読書の至福とはまさにこれ!」とまで絶賛されていたりして、
いやもう楽しみですわ『警視庁草紙』♪

まあ、その前に読まなきゃいけない本がたくさんあるんですがwいま長〜い旅に出てるんです(笑)

76空と踊る男:2009/10/05(月) 23:43:21
>Ellery師匠
「カニバリズム小論」、僕はもちろん大好きですが、どう考えてもアンソロジー向けの作品じゃないww
でもああいうアンソロジーって編む側に回ると、やっぱり何かひとつは
風変わりな作品を入れたくなるものなのかもしれないです。

『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』は読まれました?
あれも法リンらしいヒネクレたセレクトで楽しめますよ〜。
この本がきっかけでボルヘスの短編集を読みました。

77:2009/10/12(月) 02:46:53
『まるで天使のような』再読。


傑作すぎる……


途中展開がやや地味に感じられるかもしれませんが、終盤にかけての予想を裏切る展開はさすがミラー。
そしてラスト1ページの衝撃。漠然と覚えていたのにもかかわらず、やっぱり震えました。
「ミラーの最高傑作」という評判は正しいかも。とにかく圧倒的。

ああどうしよう、なんか興奮して眠れない(^^;

78まきまき:2009/10/12(月) 13:09:00
お邪魔いたします。
問題スレでElleryさんがホラー苦手と知りつつ…

乱歩原作の映画で『江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間』という作品があります。
「孤島の鬼」+「パノラマ島綺譚」+「屋根裏の散歩者」+「人間椅子」のカルト作品で、
全然怖くはないんですが、冒頭10分が夢に出てくるほど強烈で(´Д`lll)

関東では見る機会が多いと思うので既に御覧になってたらスイマセン。

79Ellery:2009/10/12(月) 13:40:45
>まきまきさま
おすすめありがとうございます(つД`)
空さんはホラー大好きみたいなので喜ぶと思います、はい。……私は……(笑)
弟切草だって夜中出来ないレベルですよ本当に。(つД`)
乱歩といえば、神奈川文学館で乱歩展があるんですよねー。
見に行こうかと思ってたんですが、場内で映画のビデオ上映とかやってたら…どうしよう…(笑)

80まきまき:2009/10/12(月) 13:54:48
>>Elleryさん
上でも書きましたが別に怖くは無いんですよ、
ある登場人物が夢に出てくるぐらいインパクトがあるだけで…
乱歩先生のエログロ路線の諸作品が大丈夫なら面白い映画ですよ。
近藤正臣がシャム双生児の役で出てたりとかネタとしてもおいしい作品です。

81空と踊る男:2009/10/12(月) 14:48:29
>まきまきさま
ようこそお越し下さいました♪

おお、『恐怖奇形人間』! 石井輝男監督の伝説的作品ですよね〜。
たしか上映終了後には拍手喝采が沸き起こるのが定番になっているという。
僕もずっと観たいなと思いつつ、何度も機会を逃してまして。。
去年は自分的に「映画の年」で、渋谷を中心にいろいろな特集上映に足を運んだりしたのですが、
今年は……某ネットワーク対戦ゲームのせいでとんとご無沙汰に(^^;

乱歩作品の映画化では他に、緑魔子主演の『盲獣』も見事なhentaiワールドを構築していて……って、
べ、べつにそういうのばっか見てるわけじゃありませんが(汗)

そのうち必ず観ます! ありがとうございました。

またお薦めありましたら是非……特に怖〜い奴など(笑)

82まきまき:2009/10/14(水) 18:28:33
>>空と踊る男さん
上映終了後の拍手喝采は空さんが思われているのとは違う意味合いかもしれません。
シネマヴェーラとかでまた上映されると思うので機会があれば是非に。

増村監督の『盲獣』はまずセットの狂いっぷりが凄いですよね。
本当に乱歩と手塚治虫は猫被ってる作品とそうじゃない作品の落差が…
二人とも強烈なhentaiワールドの住人ですよねー

83Ellery:2009/10/14(水) 21:46:42
>まきまきさま
夢に出てくるくらいのインパクト…それはそれで気になるようなwww
違う意味合い…てのはロッキーホラーショウ的なものなんでしょうか。いや流石に違うかw
私はというと、映画はほとんど見ないんですよね。落ち着きのない子なので2時間大人しく座ってられないのです…。
そういえば乱歩原作の「D坂の殺人事件」は観たはずなんですが、、覚えてないなあ(汗)
怖くはなかったと思うんですが…w

84Ellery:2009/10/14(水) 22:45:39
はっ書き忘れてた。
『囲碁殺人事件』読み終わりました〜。
なんか…解説にもありましたが、意外にもストレートな推理小説でびっくりw
しかし話の中に綺麗に囲碁が組み込まれていて面白かったです。特に首無し鬼のあたり。ちんろうと打とうとしたら何故か変換でき(ry
暗号ものはどうしても、何故暗号にする必要があったのか…暗号を作りたいがために事件を作っている感を感じてしまうものが
多い気がして苦手なんです;
ロジックの面だけで詰めようとすると、どうしても暗号でなければならないシチュエーション、というのは難しいのかも。
この作品の場合、その隙間を埋めるのは登場人物の個性、性格付けの見事さ…な気がします。
須堂先生の謎解きのシーンはいいですね。静かで優しくて。

囲碁は昔(大学の授業でw)やったんですが、もうさっぱり忘れちゃったなあ;
しかしそれなりに好きな人と打つと、向こうは定石が頭に入ってるのですぐ打ってきたりするのですが
こちらは1手1手あれこれ考えながら打たないとなので、ものすごく疲れるんですよね。
そんな事を思い出しながら、須堂先生が苦しんでいるのに感情移入して読んでいましたw

85空と踊る男:2009/10/14(水) 22:59:51
>まきまきさま
シネマヴェーラ! 毎回二本立てが嬉しい、渋谷唯一の名画座ですねー。
去年はヨーロッパ名画特集とか『妄執、異形の人々』特集とか、よく足を運びましたですよ。
B級スリラー『悪魔が呼んでいる』とか最高だったなあ。

『盲獣』のセットはたしかに凄い! 素敵な狂いっぷりですよね。
ほぼ全編あの中だけでhentaiな物語が繰り広げられるという…ww

乱歩は言わずもがなですが、手塚先生もたしかに(^^;
『火の鳥』にしても『ブッダ』にしても、じつはさり気にエログロ満載ですもんねーww

しかし…僕も人のこと言えませんが、まきまきさん、なかなかマニアックでいらっしゃる(笑)

>活字っ子師匠
落ち着きのない子……いつもフラウ・ボゥに追っかけられてる三人組の紅一点ですね。わかります。


「メイこわくないもん!」(あれなんか違う)

86空と踊る男:2009/10/14(水) 23:29:38
おお、『囲碁殺人事件』読了おめでとうございます(^^)
ちょうど師匠と書き込みが被ってしまって…茶化すようなこと書かなきゃ良かった(^^;
ごめんなさいね。

囲碁〜は三部作中では唯一ストレートな推理小説なんですよねー。次作からハッキリ歪んでくるんですがw
暗号ものは僕も苦手なんですが、あの作品に関してはあまりそういう意識はなかったかな。
刊行当初「あの犯人の動機だけはあり得ない」という評論家の意見もあったそうですが、どうなんでしょw
竹本さんは本当に囲碁を愛してやまないんですよね。実際ミステリ界ではトップクラスの腕前なんです。
僕は…まだルールがよくわか(ry

あの三人のキャラいいでしょ(^^)掛け合い漫才みたいな会話が最高に好きです。
残念ながら初期三部作のみでの共演なのですが、のちに十代後半に成長した牧場智久と
女子高生・武藤類子のカップリングで新シリーズか開幕し、現在に至るまで続いております。

智久くんはかなりの萌えキャラに育ちまして…男の僕ですら
「ちょ、類子ジャマ!!」と思う時がしばしば(え

87Ellery:2009/10/15(木) 00:02:03
いやいや、お気になさらずw
読み返したらなんか変な書き方になってましたが、そうそう。私も囲碁の暗号は無理矢理な感じがしなくて、上手いなあと思ったんですよね〜。
私は先生のキャラが好きですが…そうか三部作だけなのか、残念w

<類子ジャマ
……空さん、やっぱりそういう趣味が……(生暖かい眼差し)

88空と萌える男:2009/10/15(木) 00:36:10
いや師匠、読めばわかりますってww
竹本作品に繰り返し出てくるテーマである「少年性」を凝縮したキャラなのですよー。
あ、「少年愛」とかそういうことじゃな(ry
類ちゃんも決して嫌いじゃないんですが、屈託がなさすぎてたまにイラッとくるww

…って、基本的にあんまりキャラで小説読むタイプじゃないんですけどね(^^;

89Ellery:2009/10/15(木) 19:52:09
そういえば以前友人で「京極はキャラ萌えくらいしか読むところがない」という人がいて
なんと勿体ない読み方をしているのだろうと思いましたこんばんは。
いや、確かにキャラも魅力的ですけども。
ええと、まとめると竹本健治は少年が好き、という事ですね! あれ?

ところで今ふと手元にあった『囲碁殺人事件』の裏表紙を見たら
「〜牧場智久とミステリーマニアの姉、その恋人の大脳生理学者の〜」
Σええええええええ
いつの間にくっついたの!?w いや、確かにお似合いだけども!!!
あれ、作中に明示的に書いてありましたっけ、恋人同士って…w

90空と萌える男:2009/10/16(金) 00:37:51
国産ミステリ史上最強の萌えキャラは笠井潔「矢吹駆シリーズ」のワトソン役、
ナディア・モガールだと思っている弟子ですこんばんは。ナディアかわいいよナディア。

>竹本健治は少年が好き
ま、間違ってないけど……間違ってないけど〜〜!!
「少年そのもの」ではなく「象徴としての少年」ですので誤解なきよう(^^;

>“恋人の”
それは…その裏表紙全然なってないなあ(-.-)y-~
まあ二人の関係の顛末は『トランプ殺人事件』にてご確認を。
ちょっとキュンとくる(←使ってみると恥ずかしいw)幕切れなんですぜ。

僕も須堂先生にはいつか再登場してほしいです。…類子はそろそろ退j(ry

91まきまき:2009/10/16(金) 20:25:01
チーム掲示板リニューアルおめでとうございます。

>>Elleryさん
『恐怖奇形人間』の上映後の拍手は、ロッキーホラーショウ的なそれに近いと思います。
あんまり詳しいわけではないのでアレですが…
「D坂の殺人事件」は実相寺昭雄監督の作品ですか?
調べたら明智役が嶋田久作!、見てェ 〜
ちなみに京極作品は結構好きです、自分。

>>空と踊る男さん
『妄執、異形の人々』特集は名古屋から指を咥えて悶々としてました(;´Д`)
本当、時間があれば東京まで行きたかったですねー。
『血を吸う』シリーズは見てるんで『悪魔が呼んでいる』は見たかった、
他にもトルコと揉めてしまうので上映しずらい某作品とか…、関東在住の人がうらやましいです。

92Ellery:2009/10/16(金) 23:35:01
>まきまきさま
早速のご来訪有り難うございますヽ(´ー`)ノ
びっくりしたでしょう? あれがああなっているとは…(と、携帯から見ている人をもやもやさせてみる)。

私も記憶が曖昧なので調べてみたのですが、実相寺昭雄監督の作品で合ってるようです。
しかし…明智役の嶋田久作…どんなだったっけなあ?;帝都物語の人ですよね。。
今にして思えば、相当インパクトあって忘れなさそうに思うのですがw

京極夏彦は面白いですよね〜。
私は仕掛けというか京極堂の憑物落としの鮮やかさとか、あの長ったらしい蘊蓄が無駄なく話に取り込まれているところとか
色々好きなのですが、「トリック大したことないし話も特に…」みたいな言い方をされてしまったので
えええええと思ってしまってw
キャラクターが魅力的なのはもちろんだと思うし、二次創作も活発そうだなあwとは思うのですが、それが一番かというと
やっぱり京極夏彦に対する評価としては著しく低すぎる…と思ってしまいます。

>空さん
「ナディアって女の子みたいな名前だなあ」と思ってしまいました御免なさい。女の子なんですね…。
トランプ殺人事件でも暗号が出てきましたが、竹本氏は暗号使うの上手いですね〜。
なんでこんなしち面倒くさい事したんだろう? という疑問に対する答えがとてもしっくりくる気がします。
そして後書きで本人も書いてましたが、「ホワットダニット」と言うべきあの構造!
ああいうの楽しいですね〜、しっかり考えてみたいなあとは思いつつも、早く先が知りたくてついつい解決を読み進めてしまいます^^;
読者への挑戦も、一度としてまともに考えたことないんですよね、いつも早く読みたくなってしまってw

須堂先生は、2作しか読んでいませんが、探偵としては優しすぎるのかもしれませんね。
ただパズル的に事件と向き合っている智久や典子と違って、彼は事件の向こうにいる「人」を見ている気がします。
小説としては、謎を暴き立てて読者の前に解決を提示しなければならないけれど、須堂が探偵役だとそれがうまくいかない…とか。
分かりませんが;

で、解説を読んでいたら『閉じ箱』が読んでみたくなってきました。ええと…これは…怖い、ですか…?;

93空と踊る男:2009/10/16(金) 23:41:31
>まきまきさま
常連さんいらっしゃい♪

>『妄執、異形の人々』
「某作品」というのはあれですよね、
『青春トルコ日記』(サブタイトルは事情により省略w)のことですよね?
あの特集で観た何本かの中では『悪魔が呼んでいる』とそれの二作がズバ抜けて面白かったです。
青春〜はとりあえず、主演女優当時16歳って嘘だろ!?とww
悪魔〜は若い頃の酒井和歌子がとにかくキュート。あと大滝秀治の怪演に場内爆笑でしたww

『D坂の殺人事件』は僕も観ましたです。
明智役の嶋田久作も良かったですが、ちょっとしか出てこない小林少年役が
「そ…それはちょっとヤバイだろハァハァ」という配役だった記憶が(^^;

94空と踊る男:2009/10/17(土) 00:37:12
>Ellery師匠
ナディアたんはもちろん女の子ですよ…ていうか、、、
師匠の中の僕のイメージ、現在なんか大変なことになってませんか(^^;

『トランプ殺人事件』気に入っていただけたようで何よりです♪
あの足元が静かに崩れ去っていくようなラスト、初めて読んだ時の衝撃はいまだに忘れられません。
今でこそ多くの作品に用いられてる趣向ですが、刊行当時としてはかなり革新的だったのではないかと。
また竹本さんの手際が鮮やかなんですよね。非常にゲーム的、技巧的な感覚に支配されながらも、
それが決して見え透いたわざとらしさには繋がらないという絶妙な筆致。

人間の得体の知れない“狂気”をテーマにしたこの三部作、後日作者が語ったところによると
執筆中はやはりしんどかったそうですが、それを救ってくれたのが主役三人の「明るさ」だったとのこと。
須堂先生の「優しさ」にはそんな著者の思いも表れているのではないか、という気もします。
将棋〜の終盤でも先生の優しさはさりげなく発揮されているんですよ。

>閉じ箱
……怖いよ! メッチャ怖いよ!!
そしてこれでもかってぐらい「少年」だよ!!

失礼wえ〜マジレスいたしますと、単行本が出た時に
「やはり竹本は天才だ」と評したミステリ評論家がいました。僕もそう思いました。
ただ、竹本氏本人も書いてましたが、似たような雰囲気の作品ばかり収録されてるんですよね。。
テーマもほぼ全編同じというか……まさに「閉じた箱」。

95空と踊る男:2009/10/18(日) 01:31:09
『シャーロック・ホームズの冒険』(光文社文庫新訳版)読了。

収録されている12篇のうち半分は子供の頃にリライト版にて触れたことがありましたが、
年を経て読んでも新鮮さは失われていませんでしたねー。

とにかく何と言っても強烈なのは、時に綱渡りのような強引さで
“未知”を“既知”に様変わりさせるホームズの推理の魔力!
髭の剃り跡を見ただけでワトスンの家の寝室の窓が右側についていることを当てたり、
古ぼけた帽子を観察して持ち主の人となりをほぼ完璧に見抜いたり――
あのアクロバティックさにいちいち茶々を入れるのは野暮というもの。ただただ連打される
“ズバリ”の快感を楽しませていただきました。……まあ、それでもたまに突っ込みたくなったけど(笑)

個人的に一番萌えたのは、「ボスコム谷の謎」で池の周囲を腹ばいになって
調べるシーンでのホームズのハイテンションな熱中ぶり♪
「おや、これは?」「ふむ!」「ほう」「そうか!」――素敵すぎるwww
その後で急に素に戻って「なかなかおもしろい事件だよ」笑いましたね〜ここは。

あらためて思ったのが、ホームズは推理だけでなく調査も根回しもほぼ全て一人でこなしちゃうんですよね。
たまに他の人に何か頼むことはあっても、基本は思い立ったら即行動。
いや、こんなにアクティブでフットワーク軽快な探偵さんだったとは〜。変装もしまくりだしw
先に挙げた腹ばいで調べるシーンも含め、まだ警察による科学捜査がそれほど確立されていない
時代だからこそ、自前の豊富な知識を活かして(煙草の灰を見ただけで銘柄を当てるとかスゲェっす)
誰もが見落としてしまうような事実を自らの現地調査で発見する、という設定が可能だったわけで、
この探偵像、当たり前ですが現代ではもはや成立不可能なんですよね。
ホームズというキャラの魅力の不朽性はその辺りにも理由があるのかも、なんて気もしたり。

トリを飾る「ぶな屋敷」はリライト版で読んでいましたが、やっぱりもっとも謎が魅力的で面白かったなあ。
「唇のねじれた男」は逆に、あのネタ一本で話が成立しているのが凄いw

下宿の部屋での何気ない会話から「そう言えば最近こんな依頼がね――」、そしてホームズがふと窓を見て
「どうやらちょうどその依頼主が来たようだよ」――この導入部がなんかすごく好きです。
決して悪い意味でなく「偉大なるワンパターン」と呼びたい(^^)

96Ellery:2009/10/18(日) 14:40:14
読了おめでとうございますヽ(´ー`)ノ
ホームズはやっぱりスーパーマンでありスーパーヒーローなんですよね^^
熱狂的なファンがいたり本編が「聖典」と呼ばれたりするのも、彼のずば抜けた超人性が人を惹きつけてやまないんでしょうね。
多少矛盾があってもいいんです。ホームズは格好いい!!!
ちょっと躁うつっぽいのもいいですよねw
以前挙げたジェレミー・ブレットのホームズは、そういうホームズの奇人ぷりもうまく表現されていて大好きなんです。
吹き替えの露口茂はひたすら抑えた格好いいホームズですが、あれは是非字幕で、ジェレミー・ブレットの声を聞きながら見て欲しい!
特に『踊る人形』が良かった記憶がありますねえ。

確か当時って、スコットランドヤードが世界最高の捜査機関と言われていたんじゃなかったでしたっけ。
そのスコットランドヤードでさえ手こずる難事件を、華麗な推理で出し抜くホームズ…これに心躍らないミステリファンがおりましょうか!
「この帽子の持ち主は相当の頭脳の持ち主だね――帽子のサイズが大きいと言うことはそこに収まっている脳味噌も大きいと言うことだ」
みたいな事言っちゃってもいいんです! ホームズなんだから!!!><

97空と踊る男:2009/10/18(日) 16:42:06
>「この帽子の持ち主は相当の頭脳の持ち主だね――帽子のサイズが大きいと言うことはそこに収まっている脳味噌も大きいと言うことだ」

そこ!! スッゲー突っ込みたかったけど、相手がホームズ様だけにできませんでしたww
あと、ホームズが捜査活動にひと区切りつける時の、
「まあワトスン、ひとまずパイプでもくゆらせるとしようじゃないか」
みたいなメリハリ感がなんとも言えずよかったです♪ だんだんバリエーションが増えていくのよねw

しかし、ワトスンはいつ結婚したのだろう……

98Ellery:2009/10/19(月) 22:37:09
ワトソンは確か3回結婚したという話だったような…w
ドイルがいいかgげふんげふん、なので結婚時期が微妙にずれてるらしいんですよ。
勿論聖なるホームズ物語に間違いなどあるはずがないので、短期間に結婚して離別したんですけどね!><

また研究書(?)も読んでみたいなあ。
調べてみたら文庫でも出てるみたいですね〜。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309462172 こんなのとか。
河出文庫かあ。また本屋に行くのが楽しみになりそうです♪

99どM:2009/10/23(金) 18:13:57
今ふと本棚からちくま文庫の山田風太郎明治小説全集を取り出して帯をみたら、
同時期に詳注版ホームズ全集が刊行されてたのを思い出しました。
確か挿絵も年代物で注釈がものすごい量だったような…

100空と踊る男:2009/10/23(金) 22:30:25
>どM(まきまき)さま
インターネットの迷宮wからようこそお越し下さいました♪

こないだ「大乱歩展」での写真で見た、学生服姿の山田風太郎氏は衝撃的でしたw
やはり山風先生というと白髪頭のイメージしかなかったもので…


>ホームズ全集
僕が二冊読んだ光文社文庫の新訳全集は基本的に「初めてホームズ物を手に取る人向け」な
コンセプトで、注釈は最小限に抑えたと訳者が書いていましたが…それでも結構多いなと
思ってしまったw
「詳注版」ってことは、それはもう、ものスゴイ量なんでしょうね〜〜。
師匠みたいなシャーロキアン向けですねまさに♪

101Ellery:2009/10/24(土) 00:03:02
>まきまきさま
うわあ、これは読んでみたい!
本文より注が多いって凄いなあw
どちらかというと、本文のついた解説本、てな雰囲気なんでしょうかね。
読んでみたいけど、さっと検索してみたところ、すぐに手に入る雰囲気ではなさげですね…ううむ。

102ともまつ@単枠指定:2009/10/25(日) 23:05:56
またまたお邪魔します、ともまつです(^^)
お勧めミステリーですが、個人的にはやっぱり北村薫の『空飛ぶ馬』です。
これは北村薫のデビュー作であり、「円紫師匠と私」シリーズの第一弾になります。
主人公の女の子「私」(名前が一切出てこない^^;)の身の回りで起きた出来事の謎を落語家である円紫師匠が解いていきます。
もゆぞうさんがお勧めしていた『六の宮の姫君』もこのシリーズです(^^)
血生臭い殺人事件が起こらないミステリーですが、とても面白いですよ\(^o^)/
そういう意味では、加納朋子なんかはかなり影響受けてると思いますね(^^)

あと上の方で話題になっている『ドグラマグラ』ですが、
僕はこれまで2度読んでますが、未だに自分なりの解釈ができていないです^^;
なので、あと5年後くらいに3度目のチャレンジをしようと思ってますw

103空と踊る男:2009/10/25(日) 23:33:55
>ともまつさま
ようこそようこそ! さっそくリクエストに答えていただき大大大感謝です♪

>空飛ぶ馬
僕も読みましたですよー。本当に心洗われるような話ばかりの文句なしの名作だと思います。
あの作品が出たばかりの頃はまだ覆面作家だったんですよね〜。
北村薫さんといえば、アンソロジストとしても手腕をふるわれていて、
中でも『謎のギャラリー』は本当に名アンソロジーです。僕はこれ大好きで、
ハードカバー版と文庫版両方買っちゃいました(^^)
中でも新潮文庫版全四巻のうち「こわい部屋」の巻はオススメ☆

>加納朋子
いわゆる「日常の謎」派を代表する女性作家の一人ですよね。
『ななつのこ』『魔法飛行』は読んだ記憶が…すいませんかなり忘れてますが(^^;
貫井徳郎とミステリ作家夫婦なんですよねー。旦那さんの作品もなかなかエグくて好きだったりしますww

>ドグラ・マグラ
おお、二回読まれましたか!
僕も死ぬまでにあと何回かは読みたいんですよ〜。
あの唯一無二の雰囲気と世界観と文体、非常に心惹かれるものがございますww
あとは「三大ミステリ」の残り二作、『虚無への供物』『黒死館殺人事件』も再読三読したいものです。

しかしくどいようですがともまつさん、ホントにうちのチーム向きな方でいらっしゃる(笑)

104:2009/10/27(火) 01:58:07
僕的に拍手喝采物の快作ホラー映画に出会えたので、軽くレビューなぞ。空気なんかはべつに読みません!

・『エスター』
いわゆる“恐るべき子供”テーマにおいて、今後末永く語り継がれることになるであろう戦慄的傑作。

ある裕福な家庭が孤児院の少女を養子に迎えて……という使い古された設定で幕を開けるこの映画、
その後の展開も予想通りの王道パターンを律儀なまでに踏襲していくのですが、
特筆すべきは個々のショック描写の強度において、過去の同趣向作品が踏みとどまっていたリミットを
軽々と超えてしまうところ。観賞中何度も「そこまでやるか!!」と唸らされてしまいましたw
細かい伏線の張り方も上手くて、この手の映画のお約束
「善人である主人公側の正気が疑われる」
状況に持っていくまでの筋運びに非常に説得力あり。

そして何より凄いのは、まるで暗黒ゴスロリの化身のような主役の少女、
イザベラ・ファーマンの圧倒的存在感!!
口元を歪めてニヤリと笑う表情とか、後半のシーンの厚塗り化粧を施した顔とか、
子供の頃に観たら間違いなくトラウマになりそうな恐ろしさっっ。
「今世紀最恐の子役」の座は当分揺るがないものと思われますw
日本映画じゃここまで子役にやらせるのは無理だろうなぁ……

終盤で明かされる真相は途中で見当がつきましたが、それでも背筋がゾッとしました。
このネタ、処理の仕方は違いますが某名作ホラー漫画でもやってるんですよねー。

ええっと、師匠が絶対に一生観ない映画について熱く語ってしまい申し訳ありません(笑)

105どM:2009/10/27(火) 23:17:44
>>空さん
『エスター』の予告動画とレビュー見たんですが面白そうですね〜
非常に(・∀・)イイッ!!

某名作ホラー漫画とは楳図作品ですか?

>>Elleryさん
空さんのホラー紹介で思い出したんですか、
キム・ニューマンの「ドラキュラ紀元」ってご存知ですか?
モリアーティ教授とマイクロフト、レストレイドが出てきます。
詳しくは以下に…
ttp://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488576011

ちなみに3作目の「ドラキュラ崩御」はローマが舞台のイタリアンホラーです。

106:2009/10/28(水) 00:12:03
いや〜さすがまきまきさん、打てば響くなあ(^^)

『エスター』、後から思い返すほどにしみじみ「いい映画だったなぁ」と胸がいっぱいになる名作です。
(えーこの表現に何か違和感を覚えたとしても多分気のせいですw)
特に後半におけるイザベラ・ファーマンのもはや子役のレベルを
完全に超えた怪演には心から敬意を表したい! ていうか、アレ本人観られるんかいなww

「某名作ホラー漫画」については、おそらくすでにお察しの通りだと思われますのでこれ以上は触れません。
ネタバレになっちゃいますので(^^;

107ともまつ@単枠指定:2009/10/28(水) 22:49:35
>空と踊る男さん
さすが詳しいですね(^^)
僕は「謎のギャラリー」シリーズは読んでないです(>_<)
これって洋物のベストセレクトみたいな感じですよね??
実は洋物が苦手なので、何となく避けてましたw
ですが、今回オススメ戴いたので、是非読んでみようと思います(^^)

108空と踊る男:2009/10/29(木) 00:40:52
>ともまつさま
ようこそ♪

>謎のギャラリー
洋物だけでなく、国内外の幅広い作品(純文学、ミステリはもちろん、戯曲や童話、絵本まで!)
からセレクトされています。
とにかく北村さんの読み手としての懐の深さに舌を巻くこと必至。
現在入手困難な作品も数多く収録されていて、かなりお得感あり☆
あれを読み通しただけで自分の読書の幅が広がった気になれます(笑)

全四巻のうちどれか一冊でも読んでいただけたら嬉しいです(^^)

109ともまつ@単枠指定:2009/10/31(土) 13:34:46
謎のギャラリーの文庫本は絶版らしい…(@_@)
古本屋でも探してみるかな(´・ω・`)

110Ellery:2009/10/31(土) 18:11:16
>ともまつさま
読みたい本に限って絶版ですよね…(´・ω・`)
私も最近中古書店に立ち寄ることが多いです。
小説も漫画も、読みたい奴はことごとく在庫無しなんだもんなー…。

>まきまきさま
レス遅れて申し訳ありません。
吸血鬼と切り裂きジャックとモリアーティ…これは面白そうw
犯罪の天才モリアーティの事ですから、吸血鬼が支配する世界だなんてやたら活き活き過ごしてそうですね!
よーし早速探してみ


> 在庫無し


(゚Д゚)

111ともまつ@単枠指定:2009/10/31(土) 22:51:46
>Elleryさん
出版不況ってヤツですかね(>_<)
読む気マンマンだったので、何とか手に入れたいと思います^^;

>空と踊る男さん
ハードカバーと文庫では内容同じですか?

112空と踊る男:2009/10/31(土) 23:57:10
>ともまつさま
ぜ、絶版!……大変申し訳ありませんm(__)m
どうして僕のお薦めする本はいつもこうなの〜〜(泣)
(「……坊やだからさ」と天より声)

>ハードカバー版と文庫版
じつは大きな違いがありまして。
ハードカバー版の四冊に新たに二十五作品を追加し、「謎の部屋」「こわい部屋」「愛の部屋」の三冊に
編集変えしたものに、ガイドブック的な「名作博 本館」を合わせた全四冊が新潮文庫版、となっています。
というわけで文庫版の方が断然お得です。巻末の北村薫と宮部みゆきの対談も楽しいですし。
一番ミステリファン向けなのはやはり「謎の部屋」ですねー。「愛の部屋」も味わい深いですが。

無事見つかりますようお祈りしております!!

113ともまつ@単枠指定:2009/11/01(日) 18:42:50
>空と踊る男さん
いえいえ、謝らないでください(^^)
それにしても、絶版になるのが早過ぎですよね(T_T)

>文庫版の方が断然お得
了解です。近いうちに市内の古本屋巡りしてみますw

114:2009/11/01(日) 22:46:16
横溝正史『八つ墓村』を読み始めたところです。いや〜やっぱり冒頭からグイグイ引き込まれるなあ(^^)

その前に、マーガレット・ミラー『狙った獣』(創元推理文庫)を再読していたので感想を。

ミラーの代表作との呼び声も高いこの作品、じつは初読時にはそれほど感心しなかったのですが、
今回読み直してみて解説の宮脇孝雄氏による
「レッテルを超えていまだに新鮮」「内容の高さにおいて他の追随を許さないものがある」
という言葉に頷かざるを得ませんでした。

メインのトリッキーな仕掛けは今では手垢のついたものになっていますが、
とにかくこのネタを今から半世紀以上前(原書は1955年刊)にやっていたというのが凄い。
映画化された某有名作品よりおそらく数年早いはず。

また何より強烈な印象を残すのは、若くして深い孤独感と人生への倦怠を抱え、他者に心を閉ざし引き込もって
暮らすヒロイン像の斬新さ。これは全く古びていないばかりか、むしろ非常に現代的な説得力があります。
全編に横溢する「気品ある狂気」とでも言うべきミラーならではの緊迫感はやはりさすがという他ない。
そして、あまりにも痛切にして詩的なまでに美しく、また映像的でもあるラスト。
基本的にミラー作品はやりきれない結末ばかりなのですが、胸を抉る度合いではかなり上位に来ると思います。

全体の構成の見事なバランス、伏線やミスリードの巧みさ、そして“フィニッシング・ストローク”の決まりっぷりなど、
ほぼ全てが完璧だった『まるで天使のような』に比べると、
終盤の引っかき回し具合がややアッサリしていて食い足りない感もありますが、
この物語は280ページほどのボリュームでちょうどいいのかも。いや、これは再読して本当に良かった。

……え〜〜例によって品切れですが(泣)

115:2009/11/07(土) 22:12:18
横溝正史『八つ墓村』読了。

今さら僕なんかがこの不朽の名作(まさに!)についてウダウダ言うのもアレなんですが、
とりあえずリーダーのkichikuキャラはこの作品をお薦めしてくれたことに免じて大目に見ますw
同時に、こんなに僕好みのミステリを今まで未読だったことに対して猛省したい。。犬神家より面白かった!
うかつに子供の頃マンガ版なんて読んだのがいけなかったなぁ…アレだいぶ改変されてたんですねえ。

とにかくこの小説は道具立てと語り口がほぼ完璧! それに尽きます。
忌まわしい落ち武者の呪い伝説、酸鼻を極めた大量殺人と生死不明の犯人、不気味な双子の老婆、
迷路のような鍾乳洞とその奥に隠された伝説の財宝……もうこれで面白くならないわけがない! っていうね。

さらに、休む暇なく激しい感情の揺れを強いられる(マンガで言えば「常に額に汗かいてる状態」)主人公の胸中を
描写する語彙の豊富さがいちいち見事。やや古臭い表現も含め、「語りの巧みさ」をたっぷり堪能致しました。
「対立あるいは並立する二人の人物の片方だけが殺されるのは何故か」という魅力的な謎にも唸らされます。

そして避けて通れないのが、前面には出てこないものの要所要所から立ち昇る濃密なエロス(笑)
主人公のさりげなモテモテっぷりもグーw作中最強の萌えキャラである里村典子は、
ほとんどの映画版では削除されてしまっているとWikiで知って驚き。
あの「お兄さま……」あっての八つ墓村だろ〜〜!!w

まあ強いて挙げるなら、あの動機であれだけ大勢の人間を殺すかな? とか、
金田一はもう少し手の打ちようがなかったのか? とかちょっと気になったりもしましたが、
あの圧倒的な読みごたえの前ではどうでもいいことですねハイ。
戦慄と感動が同時に襲ってくるような結末の数行が何とも言えず余韻があって好きです。

さて、次は竹本健治十八番の少年青春ミステリ『ツグミはツグミの森』に取りかかろっと♪

116Ellery:2009/11/08(日) 00:18:52
読了お疲れ様でした〜。
私もちょっと前に『ミランダ殺し』読み終わったのですが…ネタバレ無しの感想がこうも難しいものだとはw
ちょっと書こうと思うといろんなものに触れてしまいそうで難しいです。むむむ。
以前空さんが書いてらした「女史の優しい眼差し」、なんとなく分かった気がします。
色々鼻持ちならない人物が出てきますが、露悪的ではないんですよね。
でも、そんな中でも、善人ではないが悪人でもない彼女は何故…って、これ以上書いたらやっぱりネタバレになっちゃいますね^^;
可哀想なミランダ。読み終わった後の第一の感想がそれでした。


それから、雑談スレの>>193あたりに書いていた脱出ゲーム、参加してきました!
まだ公演が残っているのでネタバレは書けないのですが、非常〜に楽しかったです。
詳しい感想はまた後日ヽ(´ー`)ノ

117:2009/11/08(日) 01:12:17
おお、『ミランダ殺し』読了おめです☆

あのラストはねぇ〜。ミラー作品の中でも、わりと意地の悪さが滲んでる方かもwああ、そういう意味かっていうww
全体のユーモアテイストも、邦訳されてる他作品に比べるとやや異色なんです。
でもおっしゃる通り、ミラーは意地悪だけど決してただ露悪的だったり残酷だったりはしないんですよね。
『狙った獣』を再読してあらためて思いましたが、本当に「眼差し」と「品格」の作家だなあ、と。
本筋にあまり関係ないグレイディーとフレデリック少年のやりとりとか、妙に心に迫った記憶があります。

あと、若島正氏の解説が凄く秀逸なんですよね。あれを読んで他のミラー作品も読破しようと決めたんでした。

脱出ゲーム、楽しまれたようで何より♪ レポお待ちしております(^^)

118どM:2009/11/09(月) 14:37:23
Elleryさん、空さん御無沙汰しております。

>>読みたい本に限って絶版
本当に…、東京へ行くたびに神保町をぶらぶらするんですがねぇ(;´Д`)y─┛~~
財力が乏しい人間には厳しいです。
映画も空さんご推奨の『エスター』の上映は名古屋では10月まで(・ω・`lll)

>>ドラキュラ紀元
絶版ですかー!!
初版が1995年だし仕方ないのかなぁ…

119Ellery:2009/11/09(月) 21:28:59
>まきまきさま
神保町…そういう辺りに行くしかないですかねえ。。
今度覗きに行ってみようかなあ。
1995年なんて最近じゃんー、と思ってしまいますが、もう14年も前になるんですね…。時の経つのは早い。

映画、名古屋辺りなら沢山やってそうなイメージを勝手に持っていたのですが、通ごのみなものとなると
なかなかそうもいかないもんなんですね。。
右へ倣えじゃなく色々個性を持った映画館があっていいのに、と思うんですけどねえ(´・ω・`)

120:2009/11/09(月) 23:08:36
>まきまきさま
『エスター』、現在渋谷でしか公開してないみたいですね。
00年代最恐にして最萌えのホラークイーン、イザベル・ファーマンに会いにもう一回行こうかしらww

今日観た『リミッツ・オブ・コントロール』という映画は、ジム・ジャームッシュの才能とセンスが大爆発した
今年劇場で鑑賞した中では今のところ最も完璧に近い一本でした。
どこまでもミステリ的でありながら絶対にミステリにはならない堂々たる「反=ミステリ映画」っぷりに悶絶しまくり♪
ヒネクレ映画好きな方にはぜひお薦めしたい作品なのですが…すみません、愛知では上映してないんですよね。。

やっぱり地方では独自のセレクションを貫いてくれる劇場の存在が映画ファンにとっては重要ですよね〜。
僕も以前札幌に住んでいた時はシアターキノあたりに何度もお世話になりました。懐かしいなあ。

121:2009/11/11(水) 00:42:54
竹本健治『ツグミはツグミの森』読了。

この作品、ネタバレにならないように語るのが本当に難しい……ぶっちゃけ問題作です!
ラストでかなりの離れ業をキメているのですが……いや、アレちゃんとキマってるのかなぁww
とりあえず読み終えた後ですぐに頭から読み返したくなる…って、もうこれだけで微妙にネタバレに近づくし(^^;

そして今回のお話、けっこうエグいんだよなあ〜〜。正直女性にはちょっとお薦めできません(汗)
まあ、どんな際どい描写を連ねてもギリギリで下劣や低俗には堕さないのが竹本さんの持ち味なんですが。
あらためて、自分がこの人の文章がいかに好きかを再認識しました。
どう表現すればいいでしょうか、

「淀みなく流麗にして犀利、でもじつは所々でテキトー」

……みたいな感じかな(笑)

122:2009/11/25(水) 23:37:46
綾辻行人『Another』読了。

とりあえず最初に言いたい。アーヤGJ!!
いや、本人が「僕の新たな代表作となるだろう」と言うだけのことはあります。

読んでいる間、さまざまな先行作品が思い浮かんで……まずストーリーと設定は恩田陸のアレっぽいとか、
核となるアイデアは萩尾望都の某名作を彷彿させるとか、微妙に伊藤潤二の某シリーズも入ってるかなとか、
そのアイデアの謎解きとしての見せ方はやっぱり鈴木光司の某有名作品に似てるなあとか、
作品内の「異世界ルール」の説明は何だかフィリップ・K・ディックみたいじゃね?とか……
いやいや、こういうわかったような分析はこの際どうでもいいんです。
個人的に「誰かこういう感じの学園ホラーサスペンス書いてくれないかなあ」と漠然と思い描いていた形に
かなり近い。好きだ〜〜これっ!!

全体のちょうど真ん中あたり――Part1の終盤で、ある「仕掛け」が明かされ、そこから物語が本格的に
動き出すのですが、そこに至るまではやや長ったらしい感じがあります。
しかし、その「仕掛け」が判明することによってそれまでの周到な「タメ」がきっちり活きてきて、
俄然その後の展開への期待が高まってくる。また、Part2に入って以降、
読者がもっとも興味を抱かされる「謎」の性質を巧妙に別方向へと誘導するんですね。
この緻密に計算された語り口と構成は見事。
そして何より、最後の最後にちゃんと「とどめの大仕掛け」を用意してあるのが素直に嬉しい。
やっぱり“ミスター新本格”はこうでなくっちゃ♪

ただひとつ残念な点を挙げるなら、この小説、ホラーなのにあまり怖くないんですよね。。
恐らく原因は綾辻氏の文体にあると思うのですが……何て言ったらいいのかなあ、
端正で程よく透明感があって読みやすいんたけど、描写の「うねり」と「密度」が喰い足りないんだよな〜〜。
これがもし竹本健治の筆致て書かれていたら……などとつい詮ないことを考えてしまいました。

あと、綾波○イの劣化版みたいな重要キャラの少女を含め、もう少し登場人物たちに個性があれば……
ハッ…これはこの人には言ってはいけないんだった(^^;

123後藤:2009/12/28(月) 23:53:31
十角館を読みました。

感想は、月並みですが、
なるほどよく出来てる、

エラリー君の名探偵ぷりに脱帽!(笑)
かなぁー。

物語の構造に触れるとネタばれ必至なので、
古典って言ってもいいくらいだけど、
触れないでおきます。敢えていうなら、
動機、に対する最後の一押しの確認が書き足りないかなぁ。

今後もあーやの逸脱行動を観察して行きたいと思います(キリッ

124:2009/12/29(火) 00:58:43
>後藤さん

>物語の構造に触れるとネタバレ必至

そうなんですよねーあの作品は。
あの「一行の衝撃」を語りたいんだけど語れないという、まさに痛し痒しw
エラリイくんの名探偵っぷりはねえ(笑) あのいかにもなクールキャラだけに余計^^;
あ、でもうちの師匠は好きらしいです!

ところで僕は新装改訂版で久々に読み返した際、新しいあとがきで、じつはあのメイントリックの原案を考えたのは
アーヤ本人ではなく○○○○だったと知りビックラこきました。えええええ!っていうww
ところでアーヤの逸脱行動って一体ww

125Ellery:2009/12/29(火) 01:40:41
え? 誰ですか? 嫁??
って買って嫁って話ですね。おあとが宜しいよ(ry
いいじゃないですかエラリイ! 愛すべき名探偵ですよw
アガサにトランプのカード差し出すところとか好きですよー、こんな大学生いねえよ! っていう。w
アーヤはまともに人間ぽい人を書こうとしてもどうせうまくいかないので、あれくらい二次元ぽいキャラクターにしてしまった方が
逆にいい気がします。って酷い言い草。こ、これでも好きですよ、一応。
でもアーヤは素直に褒めたくないんです!(ぉぃ
といいつつも、やっぱり初読のときはあの1行に衝撃を受けました。後藤さんの持ってた新書見たら懐かしさがーw久しぶりにまた読みたいなあ。

後書きというと、十角館じゃなくて鳴風荘で書いてあったのかなー、十角館○○○化の話があったというのに笑いましたw
書いたら微妙にネタバレになりそうなので意味不明な書き方ですがー;
でもあれはねえ…ないだろ、っていう。w

126後藤:2009/12/31(木) 07:07:13
>空たん
あーやの逸脱行動っていうのは、
入院で膨らんだ借金を殺人でっていう(←間違ってないw

>Elleryたま
完璧な作品を書ける人が良い作家かというとそうなんだけど、
そうでもなく、愛すべき破綻とかなんかそういう所があっても
全然、良い作家なんだと思う。そういう感じ?(笑)

127Ellery:2009/12/31(木) 16:27:31
>後藤さん
新本格の作家って、あくまでトリックに拘ってなんぼだと思うんですよね。
突っ込みどころが多い、登場人物が記号みたい、だからなんだ! っていうパワーがあればいい。
文句は言っても、やっぱり好きなんです。だって彼らは驚きをくれるから!
こうね、1行を読むときのあのドキドキ感じがもう、たまらないんです。だからミステリは面白い。

128後藤:2010/01/11(月) 14:17:57
お薦めってのとは違うけどー。ミステリ読み、復帰にあたり、
メフィスト賞からって感じです。

高田嵩史「QED 百人一首の呪」

そんなに百人一首好きなんですか?もぉね、死んだ人そっちのけ(笑)っていう。
本編も設定された本業はそっちのけなオカシイ人しかまた出てこないわけなんだけど(笑)

とりあえず、
三作目のベーカー街の問題まではなんとなく読みます(笑)

129:2010/01/12(火) 13:12:54
高田祟史の作品を選べって問題、Anでもたまに出ますよねー。
前に師匠や後藤さんが言ってたけど、問題制作者にメフィスト系好きが混じってるっぽいw

さて、そんなメフィスト賞の第23回受賞作・西尾維新『クビキリサイクル』読みましたぜ〜〜。
いや、正直予想してたより面白くて驚きました。比べるのもどうかと思うけど、
文章、完成度ともに佐藤友哉のデビュー作『フリッカー式』よりずっと上w
それほど目新しいことをやってるわけじゃないのですが、ミステリではお馴染みのパターンの組み合わせ方がけっこう巧い。
「首無し死体」テーマの変奏としてはわりと上出来ではないかと。ただ、密室状況とアリバイ検証の論理はやや弱いかな。
(弱いというより、サラッと流してる感じ?)

主人公の中二病くさいw自己否定が延々続く語り口は最初、あ〜ハイハイって感じでしたが、
登場人物たちが次々とそれに同調して「そうそう、あなたなんて死んだ方がいいのよ」とか容赦なく口にする展開はナイス(笑)
その中でただ一人、「僕様ちゃん」だけが主人公を絶対的に肯定してくれる、っていうあの構図ね。うん、たしかにあれはけしからんww

まあ僕としては玖渚友にはそれほど萌えなかったので安心(?)しますた。
やっぱりナディア・モガールたんには誰も勝てないな!!

130カスタム:2010/01/21(木) 21:35:20
>>後藤さん
偶然にもぼくもそれ借りてきましたw
でも、その前にヘッセの幸福論読んでからにしようと思ってたら、幕末を勉強する必要が出てきたので、いまは山川の日本史(ry

>>ぁぉぃ人
トリック?そんなの飾りです!えらい(ry
後の作品ほどトリックとかどうでもいい感じになってきます。マジで。
でも、次のクビシメロマンチストまでは読んでもらえるとうれしいです。
やっぱりけしからん展開ですけどw

131:2010/01/22(金) 00:01:10
>カスタムさま
書きそびれていましたが、『クビシメロマンチスト』すでに読了済でございます。
白石一文の直木賞作『ほかならぬ人』へと立て続けに一気読みしたら、もう頭がクラクラww

まあ、けしからんというか……ハッキリ言ってスゲー鬱な話ですよねコレ^^;
カスタムさんも書いてましたが、いーちゃんこと「ぼく」と巫女子ちゃんのデートのくだりは……うう……
「巫女子ちゃん全開っ!」ってセリフがしばらく頭から離れませんでした。。

Wikiで調べたら、西尾維新って僕の好きな笠井潔の影響を受けてるらしいんですよね。
「ぼく」が例の場面で
「人殺しを許容できるか否か」
について滔々と語るあたりは、笠井の矢吹駆シリーズ(ナディア・モガール!)からの
影響が垣間見えるかな、なんてチラッと思ったり。

次作以降の展開も気にはなりますが…正直今はお腹いっぱいな感じですw

132Ellery:2010/01/26(火) 13:58:22
軽いものが読みたいと思って2冊。

『5分間ミステリー劇場 名探偵登場』ケン・ウェバー
ミステリー風味の頭の体操といったところ。推理クイズというよりは何が手がかりだったかを当てるような感じ。
移動中の時間つぶしに読むにはなかなか面白かったです。腰をすえて読むには少し物足りないかも。
しかし読んでて思ったのですが、短編って難しいですね。木を隠すには森の中と言いますが、手がかりをいかに自然に隠すかが
重要なのに、短い文章だとどうしてもそれが浮き出てしまう。
まあ短編よりも更に短い出題文ので余計そう感じるんでしょうが。


『黒いハンカチ』小沼丹
POPに惹かれて購入。
ニシ・アズマ先生の造型がいいですね。優しくて賢くて。トラブルに自ら突っ込んで行く訳ではないけど、ちょっとした疑問は見過ごさない。
で、さらっと事件を解決してしまう。こういうスマートなお話を読みたかったので、ちょうど良かったです。
謎解きもさらっとしてるので、ミステリが読みたい! という時には物足りないかもしれません。
もっとニシ・アズマ先生の活躍を見てみたい気もするけれど、作者自身がもし彼女が自分の知り合いだったら
そんな事に関わるのはやめなさいと言うだろうというような事が書いてあったので、まああまり活躍させる気はなかったんだろうなあw


さて、次は何を読もうかなあ…。

133どM:2010/02/09(火) 21:11:37
軽い物といえば…

西村京太郎の『名探偵が多すぎる』が積み重ねで出ました。
これ大好きな作品でして、小学生の時に読んだんですが非常に面白かった、
自分が結構パロディとか好きなのはこの作品の影響が大きいかも、
ルパンも続編で登場するし…


結局、メグレ警部だけは読んでないなー…、私

134:2010/02/09(火) 22:12:11
>まきまきさま
あ、僕は同じ作者の『名探偵なんか怖くない』をだいぶ前に読みましたです。
健忘症のせいでメインプロットはほとんど思い出せないのですが(汗)、
たしかクイーン、ポワロ、メグレ警視、明智小五郎の四人が三億円事件をモチーフにした謎に挑む、みたいな話だったような。
「読者への挑戦」もありましたね。あと、各探偵が登場する名作のネタをあっさりバラしてるんだよなあw

西村京太郎問題と言えば他に、あまのじゃくで『殺しの双曲線』を選んで単独正解、もあった気が。

135えらりい:2010/02/11(木) 00:13:48
>まきまきさま
そういえばですね、読んだんですよ。『眼中の悪魔』。
「黄色い下宿人」と「司祭館の殺人」だけですが…。
で、感想→なにこの扱いの差www
ちょ、格好良すぎでしょ某さん…そしていいとこなしの某さん…。
しかし「司祭館〜」はキリスト教圏じゃないとこの作家ならでは、という感じがしましたです。
いや、勝手に思ってるだけかもしれませんが。あのなまめかしい描写は流石山田風太郎、ですね。えろい。

>空さん
<各探偵が登場する名作のネタをあっさりバラしてる
ちょ、西村京太郎ひどいw
そういえばこの前2時間ドラマ(十津川警部@高橋英樹)を見ていたら、あまりの突っ込みどころの多さにえええええとなってしまいました。
まず冒頭で出てくる過去の事件からして酷い。
闇金の社長が、借りた金を返さない喫茶店の店主を刺殺。
5億円の隠し金があるのに、殺しても一銭の得にもならないのに、自ら、刺殺。
しかもサングラスかけて来てるのに、帰り際にわざわざそれをとってその場に居合わせた証人に顔を見せてたり。
私は絶対そこにトリックが隠されてる、と思ってたのですが、スルーでしたw
証人達が口裏合わせて無実の人が冤罪にとかじゃないんですか…。
あれ西村京太郎の小説そのままなのかなあ。。時刻表トリックのとこだけ拝借したんじゃなかろうかw

136どM@赤川次郎より辻真先:2010/02/11(木) 20:48:58
>>Elleryさん
山風先生は切支丹物もけっこう書かれてまして…
堕落とか聖女って忍法帖とかでもよく扱われています。

で、
読んでしまわれたのですね…
基本的にコカイン中毒の人は客演は扱いが悪いですねー
しかし、あの並びはwwww
間違いなく日下三蔵は迷犬の方のファンですなー

137Ellery:2010/02/13(土) 01:46:45
>まきまきさま
ホントですよー正直ラストはかっこよすぎと思いましたものw
あのスマートさはエゲレス探偵には無理ですwちきしょー。
というかまあ、扱い悪いですよねあれは。うん。

そう言えば、三毛猫ホームズの連想で、迷犬がヒント1枚目で出ました。この前。w

138:2010/02/26(金) 01:14:45
またまた映画の話で恐縮ですが、最近のミステリ系映画では行定勲監督『パレード』がなかなか良かったです。

とあるマンションの一室でこっそりルームシェア生活をする四人の男女のもとに、突然転がり込んできた
謎めいた少年。ちょうどその頃、彼らの暮らす付近では若い女性ばかりを狙った連続通り魔事件が発生していて……

というお話なのですが、これね、通り魔事件の犯人自体はわりに早く目星がつくんです。でも作品の核心はそこじゃない。
犯人が判明した後に仄めかされるある「真実」によって、それまで描かれてきた何気ない細部やセリフが違う意味を帯び、
「本当に恐ろしいのは、じつは……」と背筋を寒くさせる。このへんの説明と省略のさじ加減がけっこう巧い。

何となく僕の好きな某劇作家の
「人間は、時間と場所に反応し、そこにいるにすぎない。」
という言葉を思い出しました。吉田修一の原作も読んでみようかなあ。

139どM:2010/03/01(月) 18:51:12
>>空さん
『パレード』今日見ました。最後のアレは犯人にはそう見えたって解釈もできるんでは?
でも犯人がある人物の行動を監視しているところは、監視がバレバレくさい構図で見せてましたしねー
吉田修一って読まないのでわかりませんがネット社会以前なら、
【じつは犯人が一番あの場所に依存している→共同体の崩壊】で落ちがつくパターンなのに…
あの落ちはリアルでけっこう怖いですね。

140:2010/03/01(月) 22:21:30
>まきまきさま

>最後のアレは犯人にはそう見えたって解釈もできるんでは?

そうなんですよねー。この映画、登場人物の
「“真実”って言葉に真実味を感じない」
というセリフが象徴しているように、最後のアレをあくまで仄めかしにとどめることによって、
意図的に曖昧にぼやけさせているんです。
このあたり、ミステリ映画として見るならやや微妙に映るかもしれませんが、「映画」としては
むしろその狙いは成功している、と僕は感じました。
映画は「説明すること」も大事ですが、それ以上に「説明しすぎないこと」が大切……と、
これはまあ、あくまで個人的な持論ですが。

吉田修一は僕も未読なんですが、出身は純文学系だけどミステリ/エンタメ系作品も
手がける、という作家らしいのでちょっと興味を惹かれているところです。

141後藤:2010/03/04(木) 03:29:57
吉田修一のパークライフは、えーと…、
でお馴染みの後藤です、今晩は。

こんな時間ですが、眠れません(キリッ

空さんとドMの方のやり取りで
「パレード」観にいこうかなーと思った次第(笑)
パレード読んでから行くか、そのまま観に行くかも
考えないとですが。

142:2010/03/04(木) 11:41:57
>後藤さん
『パークライフ』読んでいましたか。さすがですねー。

『パレード』、マジでお薦めですので是非♪
行定監督はどうしてもセカチューのイメージがあって今まで縁がなかったのですが、
これはアタリ。メインの役者陣が全員良いのも見所です。
べつにベルリンで賞獲ったから誉めてるわけじゃないですよw書いた時点では知らなかったし。

さてさて、調子に乗って公開中のミステリ系映画でもう一本。
デイヴィッド・リンチ(じつは死ぬほど好きなんです私)の実の娘、ジェニファー・リンチ久々の監督作『サベイランス』。

荒野の車道上で発生した不可解な殺人事件。生存者はパトロール中の警官、麻薬中毒の女、幼い少女の三人。
三人が収容された近くの田舎町の警察署にFBI捜査官二人が到着。別々の部屋で同時に事情聴取を開始するが、やがて……

というお話なのですが、てっきり親父の映画みたいに不条理な方向へ展開するのかと思いきや……
へえー。へえー。そんなオチ持ってくるんだ。。

監督は「芥川龍之介の『藪の中』を意識した」とか言ってるそうですが、
「本気か??」と小一時間問い詰めたくなる怪作。
あと、ところどころで無意味にhentaiなのは、やっぱり父親の遺伝子かなw

143:2010/03/17(水) 02:01:12
映画の話ばかりでいい加減嫌な顔されそうですが、どうしてもこれだけは書かせていただきたく! 以降自重しますゆえm(__)m

アラン・レネ監督の名画『去年マリエンバートで』。劇場では初めて観たのですが、あまりの素晴らしさにあらためてため息がこぼれてしまいました。
これを「ミステリ映画」と呼んだらまっとうな映画ファンに怒られそうですが、
「決して解かれ得ぬ謎としての“ミステリ”」という意味においてなら、究極のミステリ映画と言えるのではないかと。

この世のものとも思えぬほど広大で荘厳なホテルと庭園の中に集う人々の中で、一組の男女が交わす会話――
「去年お会いしましたね?」「いいえ、覚えていませんわ」。
二人はこの会話を時と場所と細部のバリエーションを変え延々と繰り返すが、次第に男が証拠として仄めかす「記憶」が錯綜していき、
それにつれ一体いつが「今」でいつが「過去」なのかも、何が「事実」でどれが「虚構」なのかも、やがては現実と幻想の境目すらも曖昧になってゆく。
その中でじわじわ高まってゆく悲劇の、そして殺人の予感。だが、果てないループを打ち破るクライマックスはいつ訪れるともしれず……

面白そうでしょ? ただこの映画、基本的に呪術的なまでの繰り返しのリズムで構成されているので、人によっては寝そうになるかもw
とはいえ、常に空間の中での人物の配置と構図を絶妙に計算し尽くした神がかり的ショットの連続に片時も目が離せません。
全編に渡って重々しく鳴り響くオルガンの不気味な音色も耳に焼きついて離れない。まさに異界へと連れて行かれる感じ。
このどんなに語っても語り尽くせない凄さは是非映画館で体験してほしいですねー。

今なら渋谷で観られるぞっ……そんなに大きなスクリーンじゃないけど^^;

144後藤:2010/04/22(木) 03:09:37
最強パレパレ…じゃなかった、パレード、観て来ましたYO
藤原ってあんな低い声だったかなーっていうのが、
ずっと観てて思って、きっとわざと、
そうしなさいって話しなんだと思いました。
2001年の話しをしていたときに、筋は読めたって
感じでしたけども、

なんというか、内容そのものの、個々場面場面も出来も重要ですが、
最終的に
こうして、話しをしたくなる、っていう映画は
良い映画、だなって思うですねーって事に尽きるかな(笑)

145:2010/05/31(月) 22:05:50
麻耶雄嵩『貴族探偵』読了。

まあ、何と言ったらいいのか……人に「面白いですよ」と非常に薦めづらいタイプの短編集じゃないかと^^; 面白くないわけじゃないんですけど……

「調査も推理もしない探偵」というキャラ造形は、すでに京極夏彦における榎木津礼二郎という先例があるので、正直やや新鮮味に欠ける感はあります。
まあ榎木津の場合はある特異な能力を有しているわけですが、
今作の探偵はべつにそういうのもないし、本当に何もしない。ただエラソーにして優雅に紅茶飲んで女性を口説くだけw

で、代わりに探偵らしい一切を執り行うのが執事だったりメイドだったり運転手だったりするわけですが、
まあ主役も含め全員キャラの立たないこと立たないことw いや、麻耶だからそれでいいんですけどね。
客観的に見るとどっかの中学生が考えたとしか思えない設定なんですが、麻耶だからそれでいいんです!(ホントか?)

ミステリ的側面で見ると、アンフェアすれすれの仕掛けを張った3話目とかなかなか良かったです。
1話目は微妙に刑事コロンボの某エピソードを想わせるような。5話目は愚か者と嫌な奴しか出てこないヒドイ話でさすがw
でもやっぱり、この作家の本領は長編じゃないかなあ。

あと、読んでるあいだ中ずっと髭男爵のイメージが浮かんで困りました。

146崇山庵子:2010/07/05(月) 01:08:47
オススメ漫画はここでいいのかなー?
えーっと、いろいろ探偵もの漫画のオススメを考えてみたんだけど、
やっぱりそんなに数が無いんですよねー。

でも、そんなかから、今回は、
ちょっと前のTLでもチラッと名前を出したんですが、
細野不二彦の「ダブル・フェイス」をオススメします。
えーっと、あんまり紹介とかしたこと無いんで、難しいな。
細野不二彦といえば、「さすがの猿飛」とか「GuGuガンモ」とかの人です。
最近ではギャラリーフェイクなんかも記憶に新しいところ。
TLでこの漫画のことを思い出したのは、
長井透流さんのレスで、「ハリー・フーディーニ」って名前が出たから。
「ハリー・フーディーニ」ってこの漫画の中だけの人かと思ってたら、
実在のマジシャンだったということを知りましてww

簡単に内容を言いますと、主人公は町金に勤めるマジック好きのしがないサラリーマン。
しかしその裏の顔は・・・・!?
って簡単すぎるかw
まあ、これ以上いうと読まれたときに面白くないと思うんで、
ぜひ一度読んでみてくださいねー。

それではまた。

147:2010/07/05(月) 01:36:50
あんこさんオススメどもです♪
『ダブル・フェイス』、駅前のTSUTAYAのレンタルコミックコーナーにあったかも。見つけたら借りてきますお!

148すーざん:2010/07/10(土) 00:16:50
>>空さん
お気に召していただけているようで恐縮です。
えー、じゃあ次のオススメなんですが、
北崎拓さんの「なんてっ探偵アイドル」をオススメします!
これはもう完結してます。
巻数が結構あったかと思いますが、ぜひぜひ読んでみてください!
「アイドル」+「探偵」ものはこの漫画ぐらいかなー?

149:2010/07/14(水) 00:50:50
>あんこさん
とりあえず…『ダブルフェイス』レンタルできる巻までは全部読みますので、し、しばしお待ちをっ!w


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