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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●
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プロバイダー規制や本スレの空気などでSSを投下できない人が、
本スレの代わりにこっちでSSを投下するスレ。
sageるとIDが???になるので恥ずかしい人にはお勧め。
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>>1乙
IDってそういうことだったのか
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何よ・・・そんな目で見たって>>1乙なんていわないんだからね!
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\;、
,,-、、 {:{
《 ≫/⌒ヽ⌒H⌒/`ヽ. これは>>1乙ではなく
====7/⌒>‐、 ̄ ̄` 丶 、/ヽ、 _ ツインテールです
/:r‐-<f⌒ヽ;:_::l\ー_、 ヽ/⌒L/ハY _ クソ野郎共
, ':./: >::;:'´ゝ'´::: /乂__,イ⌒) Y´`{h_}レ'/}} _ __
l/: :, :ヘ/:::/::////:::::!:::|:::::::( ヽ l/い,κ≦三二__ ̄ミヽ
,.':イ/ .//::::ム〈// {|::: |!: | :: !!}/〉 {、_しゝ=ニ二二二二ミ;ミ }:::}
/: :Y !||:::::::|心` {ト、:|_!:i::::|l::::ト〈`l { 〈:::リ )::ノノ
,':λ { l」」_|じリ .二:!_イトl!|こレ}: :リ‐〈::;' /:/
i: ハ: ', .{ r "了うぅァリ{こ.}ノ/〈_ノ/ //
!::{ ヽ:.\/ハ. ゝ_;ノ:ゝ'Lr_<ヽ::;::' //
',::ヽ. .}::〈〃ハ ヽ <://:リ7 ノ:/ //
\ ソ:::: }ヽ : ゝ .. _ ,. ' ラ-=='´ ,.:' : / __
/:/´\ー'´r‐'/`ー--、__ム`i {{ ; :.{ .イ'⌒ヽ.、
/:::λ{{ ::::/:ムイ:::: f´ .::::ゝ. 弋':込、__,、-=彡' }:}
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「お茶、温かいのがいい」
人の部屋に置いてあるソファーに座って雑誌を読む幼なじみの女性。
最近そこそこ有名になってきた職業女優の幼なじみ。
世間一般のイメージでは大人しい、頭がいい、清楚など良いイメージが圧倒的に多く、それはバラエティー番組などで視聴者側に植え付けられた情報だ。僕の前では傍若無人、唯我独尊、本性丸出しという残念なことになっている。
「だからお茶。客にお茶一杯、茶菓子の一つも出さないつもり?」
「夜中に突然やって来た客を招くつもりはありませんし、お茶を出すつもりもありません」
僕の言葉を聞くと幼なじみのかなみは雑誌を置き、自由奔放、勝手気ままに台所を捜索し始めた。
幼なじみ、とは言っても数年来の顔見知りと言った方が正しく、台所への無許可侵入を許すほど親しくもない。
それでも、台所の捜索を咎めないのは言っても無駄だということを理解しているから。嫁姑関係のように口うるさくするつもりもない。
「マシな食べ物一つ置いてないじゃない。二次オタは食べなくても生きられるわけ?」
数少ないマシな食べ物であろう僕のプリンを食べながら話すかなみ。
二次オタ、一般人にそう言われても仕方ないようなレイアウトの部屋。テレビやパソコン、DVD再生機など生活に必要な物から数々のアニメ作品、ゲーム、女性向けCDといった二次元要素を含む物が多数置いてある。
ネット上ではプロのオタクと揶揄される僕でも食べないと生きていけないわけで、二次オタだから食べなくてもいい、というわけでもない。
独身一人暮らしをやっていると安価で味覚の当たり外れが少ないコンビニ弁当やファーストフードに依存してしまう。それゆえに、それだけの理由でマシな食べ物は少ない。
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「あんた、どうせ毎日コンビニ弁当とかなんでしょ。誰か作ってくれる人とか、いるわけないか」
残念な物を見るような目で僕を見つつ、プリンを食べるかなみ。
二次元なら作ってくれる相手や結婚してくれる人がいるのだが、三次元では存在せず、フラグを折る以前に立ってすらいないのが現状。
「作ってあげようか?」
かなみが突然、そんなことを言ってきた。
「あんたのためじゃないわよ。ただ最近は昼前の情報番組で料理やってることが多いからその練習。そっちでも活躍したいし、料理の話題は好感度にも繋がるから。勘違いしたり、浮かれたりしたら殺すわよ」
「いや、遠慮しておきます」
「断っても殺すから」
断った後に言うのは卑怯です。
その後も申し出を断ろうとしたのだが、遠慮するな、黙って頷け、男性器握り潰すぞ、などといった言葉が出てきた時点で断ることを諦めた。
今回のオチ
かなみが食事を作りに来たのは翌日だった。
一応、職業声優の僕は早朝からネットラジオの収録とオーディションがあったので不在。
夕方頃に帰宅すると、かなみが僕の大嫌いな食事を作って出迎えてくれた。
「ラジオ聴いたわよ。夏に凛子って人とお泊まりするらしいわね」
公共の電波は恐い。
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>>6
早速GJ!!
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これをgjといわずして何と言おう
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>>6
GJ!!!
ん?
俺も夏に凛子って子とお泊まりすんだけど…
つまり俺にも食事をつくってくれるツンデレがやってくるというわけか
いやっほう
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凛子と聞いてラブプラスと考えた俺は多分正しいと思う。
>>6の意図的な意味で
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どう考えてもラブプラスの凛子だろw
表面上不機嫌で内心焦りまくりのツンデレですねわかります
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今関に決まってるだろjk…。
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椅子を並べて編集作業してたら寝ちゃって肩にもたれかかってくる友ちゃんかわいい
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山田乙
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『あ〜今日もたくさん写真撮ったなぁ』
「今回は過去最多の撮影量なったんじゃないかな?」
『そりゃあそうよ、何てったってあのタカシとかなみが結ばれた日よ!?キスした日よ!?これを撮らずして何を撮るわけ!?』
「まあそれはそうなんだけど・・・・そのおかげで編集作業がスゴイ大変だよ。まだ残り2000枚近くあるし」
『嘘、まだそんなにあるの!?・・・・ちょっと気合入れすぎたかしら』
「今度からもう少し編集のことも考えて写真は撮ろうね、友ちゃん?」
『・・・・うっさい、山田のくせに生意気よ。アンタは黙って編集作業してりゃいいの』
「はいはい、分かりましたよ・・・」
「ふぅ、こんなものかな。ねぇ友ちゃん、こんな感じでどうかな?・・・って友ちゃん?」
『くー・・・・』
「ね、寝てる・・・どうりで隣が静かだと思ったよ。ほら、そんな風に寝てたら風邪引くよ?(ゆさゆさ)」
『んっ・・・?うぅん・・・・(こてっ)』
「うわっ、と、友ちゃん!?いきなり寄り掛かって・・・!」
『いいじゃない・・・仮眠よ仮眠・・・アンタはおとなしく・・・・枕になってればいいのよ・・・・』
「で、でもこれじゃあ作業に集中できないよ!?」
『すー・・・・すー・・・・』
「と、友ちゃんたら・・・はぁぁ、仕方ないなぁ・・・(カタカタカタ)」
『・・・・・・・』
「うーんと、この写真はこっちのファイルで・・・」
『・・・・・・・(チラッ)』
「おおっ、この写真はいい感じだなぁ。後で友ちゃんに見てもらおう!」
『・・・・・・・(ジーッ)』
「うわっ、これ二人がキスしてるシーンだ!なんかうらやましいなぁ・・・」
『・・・ッ!?(ビクッ)』
「んっ、友ちゃん?」
『く、くー・・・・むにゃむにゃ・・・』
「なんだ、気のせいか。よ〜し、残り1000枚だし友ちゃんのためにも頑張るぞ〜おー!」
『(な、何よ山田の奴〜!私が寄り掛かって寝てるのにどうも思わないワケ!?女の子のこんな無防備な姿を見たら他にやることあるでしょ!?)』
『(そ、それにさっきキスがうらやましいって言ってたけど・・・相手は誰がいいのよ!?わ、私以外だったら許さないんだから・・・!/////)』
こうして二人の夜は更けていくのでした。
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『あ〜今日もたくさん写真撮ったなぁ』
「今回は過去最多の撮影量なったんじゃないかな?」
『そりゃあそうよ、何てったってあのタカシとかなみが結ばれた日よ!?キスした日よ!?これを撮らずして何を撮るわけ!?』
「まあそれはそうなんだけど・・・・そのおかげで編集作業がスゴイ大変だよ。まだ残り2000枚近くあるし」
『嘘、まだそんなにあるの!?・・・・ちょっと気合入れすぎたかしら』
「今度からもう少し編集のことも考えて写真は撮ろうね、友ちゃん?」
『・・・・うっさい、山田のくせに生意気よ。アンタは黙って編集作業してりゃいいの』
「はいはい、分かりましたよ・・・」
「ふぅ、こんなものかな。ねぇ友ちゃん、こんな感じでどうかな?・・・って友ちゃん?」
『くー・・・・』
「ね、寝てる・・・どうりで隣が静かだと思ったよ。ほら、そんな風に寝てたら風邪引くよ?(ゆさゆさ)」
『んっ・・・?うぅん・・・・(こてっ)』
「うわっ、と、友ちゃん!?いきなり寄り掛かって・・・!」
『いいじゃない・・・仮眠よ仮眠・・・アンタはおとなしく・・・・枕になってればいいのよ・・・・』
「で、でもこれじゃあ作業に集中できないよ!?」
『すー・・・・すー・・・・』
「と、友ちゃんたら・・・はぁぁ、仕方ないなぁ・・・(カタカタカタ)」
『・・・・・・・』
「うーんと、この写真はこっちのファイルで・・・」
『・・・・・・・(チラッ)』
「おおっ、この写真はいい感じだなぁ。後で友ちゃんに見てもらおう!」
『・・・・・・・(ジーッ)』
「うわっ、これ二人がキスしてるシーンだ!なんかうらやましいなぁ・・・」
『・・・ッ!?(ビクッ)』
「んっ、友ちゃん?」
『く、くー・・・・むにゃむにゃ・・・』
「なんだ、気のせいか。よ〜し、残り1000枚だし友ちゃんのためにも頑張るぞ〜おー!」
『(な、何よ山田の奴〜!私が寄り掛かって寝てるのにどうも思わないワケ!?女の子のこんな無防備な姿を見たら他にやることあるでしょ!?)』
『(そ、それにさっきキスがうらやましいって言ってたけど・・・相手は誰がいいのよ!?わ、私以外だったら許さないんだから・・・!/////)』
こうして二人の夜は更けていくのでした。
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二重投下申し訳ない。ちょっと尊さんに怒られてくる。
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>>16
GJ!かわゆす
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友ちゃん結婚してくれ
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スレ無いっぽいので、こっちに投下。
とある休日の話。
明日は休日だ夜更かしだ、と思い明け方まで起きていたのが間違いだった。
『おい、起きろ。朝だ、タカシー』
なぜか幼馴染の尊が家に来ていた。
「……寝かせろ。俺はまだ1時間しか」
『まだ7時ではないか。またゲームしてたのか、怠け者め』
尊は事有る毎に俺をなじる。昔からなのだが、最近からだんだんエスカレートしてきている。
『ほら、起きろ!!タカシ!!』
布団に潜る俺に蹴りを浴びせる尊。
「あ……もぅ!!痛ぇしうるせぇし、大体何しに来た!!」
起き上がり、尊の頭を両手でホールド。
『な、何でもいいだろ!!大体独り暮らしになってそんな生活――』
「お前は俺の親かっつーの!!何にも無いのに朝早くから来られて、迷惑なんだよ!!」
怒りにまかせて尊の一つに束ねた髪を思いっきり乱す。
『ちょ……、タカシ、何を……あっ!!』
プチン、コトリ。
何かが千切れた音。と、何か硬いものが床に落ちた音。
見ると、尊の髪を束ねていたゴムが落ちていた。
どうやらこれが切れたらしい。
しかし、このゴム。普段大人っぽい尊がつけるには、妙だ。
ピンクの大きめのビーダマの様な飾りがついていて、まるで玩具だ。それに、
「何処かで見たような……」
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『うぅ……バカァ……グスッ……』
力なく座り込む尊。
「お……おい、どうした?尊ー?」
尊の泣き顔を見て、一気に目が覚める。
俺は、ひょっとしてとんでもない事をしてしまったのでは?
「み、尊?そんなに大事な物だったのか?御免!!弁償するから泣くのを――」
『……忘れたのか?』
頭を下げる俺をじっと見つめる尊。悲しそうな瞳が、じわりと潤む。
……なんだっけか。あれは、そう…………。
『タカくん、なにそれ?』
「ああ、みこ。かみをむすぶゴム。おかしのおまけなんだけど……。女の子がつかうやつだし、いらないよ」
『わたしにかして!!』
「ていうか、あげるよ。おれつかわないし」
『ありがとう!!……よいしょ、よいしょ…………えへへ。ポニーテール。可愛い?』
「……っ。う、うん……か、可愛い……」
『ホント!?え、えへへ……。これ、いっしょーだいじにするね!!』
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「まさか」
『うぅ……思い出したか、バカ者』
泣き止んだが、やっぱり尊は落ち込み気味である。
『好きな人から初めて貰った物……大切にするに決まってるだろぉ……?』
「え!?尊、今……」
尊が、俺の事を?す、好きって……。
『みこ……みこ、って呼んで欲しい……昔みたいに……私、タカくん、好き、だから……』
――えへへ、これ、いっしょーだいじにするね!!
微笑む尊の顔が、あの時の笑顔と重なって見えた。
そうか、あの時から、尊は……。そして、俺も――
「……うん、俺も好きだよ。みこ」
『あ、あぅぅ……』
尊は真っ赤になって、顔を手で覆う。それが可愛らしくて、俺は後ろから尊を抱きしめるように、座った。
普段は気丈に振る舞っていても、やっぱり尊は、あの頃のままだった。
「――で、結局何の用でココに?」
『……武術の稽古。タカくんで実践しようと思って……』
訂正。少し変わったみたいです……。
<終>
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かわええ!
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みこかわいいよみこ!
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・ツンデレとマッサージ→お腹なでなで→手が滑って変なトコ触っちゃった
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1348.txt
暴走した感じがしないでもない
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>>25
これは良い百合ツン
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短い規制解除でした。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1350.jpg
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>>27
可愛すぎる
死んだ
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>>27
デフォルメ可愛い
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寝がけにGJ
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【金欠ンデレ】
物を書いて飯を食うようになって早数年。近頃はどうにか書き物だけで暮らしていけるようになった。
なわけで、家でぽちぽちとキーボードを叩いてたら、インターホンが鳴った。今は家政婦さんは買い物に出かけているようなので、もったらもったら受話器のあるとこまで移動する。
「はいはい」
『…………』
「ええと、どなたでしょうか」
『……開けろ』
「ははーん。強盗だな? 困ります」
『いいから早く開けなさいこの馬鹿ッ!』
「ひぃ」
とても怖かったので受話器を戻して部屋に戻りガタガタ震えてると、携帯が鳴った。このアニソンは……!
「智恵理か! ちょうどよかった、いま俺の家に強盗が入らんと企んでいるみたいなんだ! お前の無駄にある暴力性を発揮する時だ、蹴散らしてくれ! 後の始末は俺に任せろ、ただ死体は原型を留めておいてくださると何かと助かりますが、無理なら好きにしろ」
『アンタはあたしをなんだと思ってんのよ!』
「無手での殺しを得意とする学生。握力500kg」
『ただの学生よッ! あと、不満だけど、アンタの仕事仲間!』
智恵理は学生という身分でありながら俺の小説の挿絵を描いてくれているすごい奴で、俺の大事な仲間だ。
「で、そのゴリラ仲間が何の用だ?」
『アンタの嘘説明が混じってる! ただの仕事仲間よ! んなことより、早く開けなさいよ!』
「何を?」
『玄関のドア! いつまで待たせるのよ!』
ドアとな。玄関の方まで行き、耳を澄ます。
『早くしなさいってば!』
携帯から聞こえてくる声と、表から聞こえてくる声が一致。ここから導き出される答えは……!
「智恵理、大変だ。玄関先の奴が、お前と全く同じこと喋ってる! すごい偶然が今ここに!」
『あたしがアンタの家の前で携帯で喋ってるの!』
「実は玄関のくだり辺りから分かってたんだ」
『…………。早く開けないと殺す』
死ぬのは嫌なので震えながら玄関のドアを開ける。拳がお出迎えとはどういうことだ。
-
「開けたのに」
「早くしないからよ! 殺されないだけマシと思いなさいよね!」
「悪魔のような台詞ですね」
「うっさい! そんなのどーでもいいの!」
そう言うと、智恵理は俺を押しのけて勝手に家の中にずかずかと入っていった。どこに行くのかついていくと、着いた場所は台所?
智恵理はシンク下の棚を漁り、カップヌードルを取り出すと、ぺりぺりとビニールを破りだした。慌てて奪う。
「ちょ! 何するのよ!」
「それはこっちの台詞だ。いきなり何をする」
「食べるの!」
変な事を言ってると感じているのは俺だけではないはずだ。俺が高く掲げているカップヌードルを取ろうと、ぴょんこぴょんこジャンプしている智恵理を見ながら思った。
「うー……ちょっと背が高いからって馬鹿にして!」
「普通の身長です。お前が小さいだけだ」
「うるさいの!」
146cmが怒った。
「ていうかだな、人の家に来てまず飯を食うって、どういうこと? お前の家の両親は飯を食わせてくれないのか? ネグレクト?」
「一人暮らししてるのっ! パパとママを悪く言うなッ!」
口で言えば分かります。いちいち殴らないで。そりゃ鼻血も出ますよ。
「……ちょっと、パソコン新調したら、お金なくなっちゃって」
「はぁ。そりゃ自業自得で」
「むー。……パソコンは挿絵を描くのに使うの! 必要経費なの!」
「む。そう言われたら弱い。しょうがない、お兄さんがご飯食べさせてあげよう」
「やたっ、ラッキー♪」
「しかし、飯代くらい残ってないのか?」
「……あと、服とかコスメとかアクセサリーとかおやつとか本とかゲームとか携帯代とか学校帰りに買い食いしたりとかで、その……」
カップヌードルを元あった場所に戻しながら訊ねると、智恵理はばつの悪そうな顔をしながら答えた。
「やっぱ飯なし」
「えーっ! 何よそれ! 男なら一度言ったことは守りなさいよね!」
「さっき言ってた物の値段の方がパソコン本体より高いだろ。ていうか、明らかに無駄遣いだよな」
「うるさいの! 女の子はそーゆーのが大事なの! 文句言ったらアンタの小説に絵つけないわよ!?」
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「仕事だろ」
「うっさい! アンタの駄小説なんて、私の絵で売れてるようなものなのよ? 分かってる? 私が描かなかったら、アンタなんか即お払い箱よ?」
もうダメだ。
「ちょ、いきなり倒れないでよ! ……うわ、泣いてる」
「もういい。死にます。帰ってください」
「……もー、すぐ傷つく。……こほん。……あ、あのね、ホントはアンタの小説、面白いわよ? みんな私の絵なんておまけ程度にしか思ってないわよ?」
「なんだそうか! いややっぱりな、薄々そうじゃないかと思ってたんだ! わはははは!」
「はぁ……しかもすぐ立ち直るし。防御力はヤケクソに低いくせに、その回復力の高さはなんなのよ」
智恵理は呆れたような顔をして俺の頬を引っ張った。
「……で」
「ん?」
「ごはん! 早くどっか連れて行きなさいよ!」
「そういう話でしたっけ」
「そういう話だったの! お腹空いたの! ごはん食べたい、ごはん!」
「チクショウ、智恵理が演ずる欠食児童の姿が火垂るの墓の節子と重なる! 分かった、俺に全部任せろ!」
「そっ、それはいいけど抱きつくなっ!」
節子の非業の最期を思い出してしまい、気がつくと智恵理を力いっぱい抱きしめていた。慌てて離れる。
「……もー、ばか。痛いじゃないの」
「あ、や。そ、その、ごめん」
「……まー、いいケドさ」
智恵理はほんのり頬を染めながら、俺の胸を軽く押した。どうにも気恥ずかしくて困る。
「さ、さて! とりあえず、飯でも食うか!」
「そ、そうね! そうしましょうか!」
先の雰囲気を払拭すべく、殊更明るく言ったら智恵理も乗ってきた。
「……で、なんだってカップラーメンなのよ」
小さなちゃぶ台を挟み、俺の前に座っている智恵理が不満をぶつけてくる。
「よく考えたら俺もお金なかった」
「はぁ……かいしょーなし」
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「面目次第もない」
「ばーかばーかばーか」
言葉とは裏腹に、智恵理はなんだか楽しそうに俺のおでこを小突いていた。
「それ以上突付くとおでこに穴が開き、俺のあだ名がクリリンになりますがよろしいか」
「じゃ、六ヶ所突つかないとね♪」
「鬼だ……!」
とかなんとかやってる内に三分経った。できあがり。蓋をぺりぱり剥がす。
「こんなの食べるの久々だけど、やっぱおいしそーね」
「む。なんだか見てたら俺も腹減ってきたので、少しくれ」
「嫌」
「お前が一度口に含んだものでも我慢して食うから」
「絶対嫌!」
交渉の結果、拒絶の度合いが強くなった。
「アンタねー……学校での私見たら、我慢なんて台詞口が裂けても出てこないわよ?」
「ほう? 学校で君臨してるのか?」
「そうそう、私ってば学校中の不良をこてんぱんにした伝説の不良少女なのよってなんでやねーん」
智恵理は満面の笑みで俺にツッコミをした。世界が凍りついた。
「……うー、アンタがやらせたんでしょうが! 何か言いなさいよ!」
羞恥心はあるのか、智恵理は顔を真っ赤にしながら俺にがうがう言った。
「ひどいノリツッコミを見た」
ツッコミではないパンチが俺の顔面に炸裂。
「まったく……あのね、こう見えても私、学校では文武両道の才媛で通ってるのよ? ラブレターとか貰いまくり。……すごいでしょ?」
「はぁ」
「はぁ、って……張り合いないわねー。もうちょっと驚いたりなんかしたりできないの?」
「智恵理が相撲部部長とは知らなかった。是非俺にも練習風景を見せてくれ」
「勝手に捏造しろとは言ってない!」
智恵理との会話は難しい。
「まーいーわ。じゃ、いただきまーす」
行儀よく手を合わせ、智恵理は麺をすすった。
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