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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●
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「仕事だろ」
「うっさい! アンタの駄小説なんて、私の絵で売れてるようなものなのよ? 分かってる? 私が描かなかったら、アンタなんか即お払い箱よ?」
もうダメだ。
「ちょ、いきなり倒れないでよ! ……うわ、泣いてる」
「もういい。死にます。帰ってください」
「……もー、すぐ傷つく。……こほん。……あ、あのね、ホントはアンタの小説、面白いわよ? みんな私の絵なんておまけ程度にしか思ってないわよ?」
「なんだそうか! いややっぱりな、薄々そうじゃないかと思ってたんだ! わはははは!」
「はぁ……しかもすぐ立ち直るし。防御力はヤケクソに低いくせに、その回復力の高さはなんなのよ」
智恵理は呆れたような顔をして俺の頬を引っ張った。
「……で」
「ん?」
「ごはん! 早くどっか連れて行きなさいよ!」
「そういう話でしたっけ」
「そういう話だったの! お腹空いたの! ごはん食べたい、ごはん!」
「チクショウ、智恵理が演ずる欠食児童の姿が火垂るの墓の節子と重なる! 分かった、俺に全部任せろ!」
「そっ、それはいいけど抱きつくなっ!」
節子の非業の最期を思い出してしまい、気がつくと智恵理を力いっぱい抱きしめていた。慌てて離れる。
「……もー、ばか。痛いじゃないの」
「あ、や。そ、その、ごめん」
「……まー、いいケドさ」
智恵理はほんのり頬を染めながら、俺の胸を軽く押した。どうにも気恥ずかしくて困る。
「さ、さて! とりあえず、飯でも食うか!」
「そ、そうね! そうしましょうか!」
先の雰囲気を払拭すべく、殊更明るく言ったら智恵理も乗ってきた。
「……で、なんだってカップラーメンなのよ」
小さなちゃぶ台を挟み、俺の前に座っている智恵理が不満をぶつけてくる。
「よく考えたら俺もお金なかった」
「はぁ……かいしょーなし」
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