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【場】『 湖畔 ―自然公園― 』 その4
1
:
『星見町案内板』
:2024/05/11(土) 19:54:54
『星見駅』からバスで一時間、『H湖』の周囲に広がるレジャーゾーン。
海浜公園やサイクリングロード、ゴルフ場からバーベキューまで様々。
豊富な湿地帯や森林区域など、人の手の届かぬ自然を満喫出来る。
---------------------------------------------------------------------------
ミ三ミz、
┌──┐ ミ三ミz、 【鵺鳴川】
│ │ ┌─┐ ミ三ミz、 ││
│ │ ┌──┘┌┘ ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
└┐┌┘┌─┘ ┌┘ 《 ││
┌───┘└┐│ ┌┘ 》 ☆ ││
└──┐ └┘ ┌─┘┌┐ 十 《 ││
│ ┌┘┌─┘│ 》 ┌┘│
┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘ 【H城】 .///《//// │┌┘
└─┐ │┌┘│ △ 【商店街】 |│
━━━━┓└┐ └┘┌┘ ////《///.┏━━┿┿━━┓
┗┓└┐┌──┘ ┏━━━━━━━【星見駅】┛ ││ ┗
┗━┿┿━━━━━┛ .: : : :.》.: : :. ┌┘│
[_ _] 【歓楽街】 │┌┘
───────┘└─────┐ .: : : :.》.: :.: ││
└───┐◇ .《. ││
【遠州灘】 └───┐ .》 ││ ┌
└────┐││┌──┘
└┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
---------------------------------------------------------------------------
149
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/04(日) 20:45:59
>>148
>きっと『前の持ち主』がいたのでしょう。
>その影響が強く出ているのではないでしょうか?
勇者「色んな所をたらい回しにされて来たんだね…」
布「…にゃ?」
その元の持ち主と性格が似ているのかと言えば…どうなんだろうか
>私のスタンドは――『ナイフ』です
勇者「凄い、切り方がプロみたいですよ
ひょっとしてプロの料理人ですか?」
全く同じ均一に切る機械並みの正確な動きが必要だ
それが出来る人間もいるのだろうが、達人の中でもかなり限られてくる
それはもう改造人間を疑われるレベルだ
>だから……私は修行しているのですよ
勇者「そうなんですか」
トントントントントントン
馬肉を聖剣で細かく叩き切っている
勇者「どんな事件だったか、聞いて良いですか?」
150
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/05(月) 03:57:59
>>149
元々の持ち主が誰かは知る由もないが、
『綺麗好き』という言葉の解釈によっては、似ていると呼べるかもしれない。
「……私とも仲良くしてくれますか?」
ソッ…………
おもむろに片手を伸ばし、慣れた手つきでルシャボテを撫でながら、
桃園が行う調理に目を向ける。
あれは先程も言っていたユッケだろうか。
重量のあるロングソードなら、叩き切るのは向いているだろう。
「――長い話になりますが……お話しましょう」
そう前置きしてから、ぽつりぽつりと語り始めた。
「この町に『夏の魔物』と呼ばれる存在がいたのです……。
自立した意思を持ち、独り歩きしているスタンドです。
彼は夏が来る度に目覚め、毎年1人または2人の人間に憑依して、
強制的に『夏を楽しむ』ように仕向けていました」
「心の底から夏を楽しんだ人間は、
最後には夏そのもの――『夏の風物詩』に変えられてしまうのです」
「魔物の弱点は『冬の風物詩』であり、それ以外の攻撃は全て無意味でした。
私を含めた大勢のスタンド使い達が協力して、
真夏の星見町を『クリスマス』で染め上げることで弱体化に成功し、
彼の潜伏先である一軒の民家に乗り込むことになったのです」
スゥッ
まだ続きはあるのだが、適度な区切りをつけるために、
いったん話を止めてサンドイッチケースを開く。
その中に収められていたのは、軽くトーストしたパンを使ったサンドイッチだ。
『生ハム』と『マーマレード』と『パセリ』が挟んである。
151
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/06(火) 19:18:55
>>150
布「…にゅうん」
今度は避けたりせず大人しく撫でられている
特に何か大きなリアクションを取るわけでもない
ただ受け入れる
勇者「魔物?」
魔物というとファンタジーのような印象を受けるが、その正体はスタンド
まぁ、スタンドもファンタジーみたいな存在だが
勇者「スタンドってそういうのもあるんですね」
まだスタンドに関する知識は全然
独り歩きしたスタンドなんかあった事もない
(『リィン・カーネイト』がそれの可能性もあるが…)
勇者「あっ、前に夏にクリスマスやってたのって
それだったんですか!?」
その時、勇者はその件に何か関わったわけではないが
その奇祭があった事は知っているしばっちり楽しんでた
トントントン トン
いっぱい叩き切られた馬肉、これをボウルに入れて
次はタレ作りに取り掛かる
152
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/07(水) 06:15:37
>>151
撫子が少しずつルシャボテに近付いていき、相手の様子を見ながら隣に座った。
桃の木の下に敷かれたレジャーシートの上に、帽子と浴衣の猫がいる。
スタンド能力の産物であることを含めても不思議な光景だ。
「私も、それなりにスタンドの知識はあるつもりですが、
かなり珍しいタイプだと思います」
確かに『リィン・カーネイト』は、独り歩きしたスタンドに近いのかもしれない。
「――……『それ』です」
ルシャボテに受け入れられたことに安堵しつつ、桃園の言葉に肯定の頷きを返す。
「『真夏のクリスマス』は困難な問題でした。
夏が終われば、魔物は休眠状態に入り、次の夏まで現れることはありません。
そうなると逃げられてしまいますから、早急に行動する必要があったのです」
「どれだけ強力なスタンド使いであっても、1人では実現できなかったでしょう。
皆で力を合わせれば、『不可能』も『可能』にできることを、私は学びました」
「同時に……利害が一致するだけの集まりが抱える『脆さ』も知ったのです」
スゥゥゥゥ………………
気を抜くと沈みそうになる心を落ち着かせるために、静かに深呼吸する。
「魔物の本拠地に踏み込んだ私達は、
度重なる妨害を受けながら、奥に進み続けました。
『ひまわり畑』や『虫取り少年』や『プール』など、
それらは見た目こそ無邪気なものでしたが、
どれも手強い存在だったことを覚えています」
「『8人がかり』で何とか突破できる程度と言えば、
分かっていただけるでしょうか……?」
「そして、私達は『中枢』に辿り着いたのです。
目の届く範囲に魔物の姿を確認できたものの、
彼は万全の態勢を整えていました。
まず、その守りを崩さなければ、
魔物に近付くことはできません」
「……これは非常に『苦慮』しましたが、知恵を出し合って切り抜けました」
押し殺した声には重みが伴っており、相当な苦戦を強いられたことが伝わるだろう。
153
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/07(水) 21:09:00
>>152
撫子が近付いても嫌がる様子は見せない
触るなら洗浄は必要だが、近付くくらいなら拒否しないようだ
浴衣猫が撫子を意識しているのかいないのか、よく分からないが
何か自分の体についた埃を頑張って払おうとしている
勇者「あっ、よかったらこれ使ってあげてください」
荷物からころころローラーを出す
これはごっそり埃が取れそうだ
布「にゃぉぉ」
ころころを見ると浴衣猫は「それを待っていたのよ」と言いたそうに鳴き声をあげた
勇者「8人パーティでラストダンジョンに突入してボスラッシュかぁ」
例えがアレだが勇者は別に茶化すつもりはない
醤油、コチュジャン、酒、ごま油等
そして隠し味に摩り下ろしたりんごを加え
ユッケのタレを調合する
そしてこれを、馬肉と混ぜ合わせる
布「ぬぅぅ…」
うわぁ…って感じで見てる
154
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/08(木) 04:50:35
>>153
桃園の調理も終盤に差し掛かっているのだろうか。
ルシャボテとは反対に、撫子は興味を示しているようだ。
ただ、食べたがっているというよりは、
料理を作る行為そのものに関心を寄せているのかもしれない。
「これは……『ブラッシング』ですね」
飼い主からルシャボテの習性を教えられていたので、
さほど驚く様子もなくローラーを受け取り、浴衣猫の上で転がし始めた。
「……話の続きをしましょうか」
緩やかに片手を動かしながら、かつて体験した出来事を振り返る。
「中枢で待ち受けていたのは『夏祭り会場』です。
『花火』や『屋台』や『盆踊り』など、
いずれも外見に似合わず、凄まじい障害ばかりでした」
「それらを突破し、私達は魔物を……」
ローラーの粘着力によって、見る見る内に『埃』が取れていく。
「――『滅ぼしました』」
それだけ聞けば、元凶を倒して無事に解決したと解釈できる。
しかし、晴れやかな雰囲気は感じられなかった。
おそらく、この先は明るい話ではないことが予想されるし、
敢えて聞かないという選択肢もあるだろう。
155
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/09(金) 18:52:10
>>154
潔癖症な猫は普段から体の清潔さを保つために
常に気を使っているが、それでも外にいれば穢れは付くものだ
ローラーを転がしてやると、
花粉だとか、気付かないうちについていた花弁なんかが取れていく
体に付いていた物が取れていくとすっきりとした気分になる
>中枢で待ち受けていたのは『夏祭り会場』です。
勇者「あーなんか楽しそうですね」
実際はそんな楽しんでる余裕なんてなかったんだろうが
話を聞くだけだと楽しそうな祭りのように感じる
>――『滅ぼしました』
コンコン
勇者「…よしっ」
形になったユッケの上に生卵を割り落とす
鶏卵ではなく、うずらの卵というのが拘りポイントだ
2品目完成
勇者「そうなんですか」
「でも、魔物は何でそんな事してたんですか?」
暗そうな雰囲気だというのが分からないわけじゃないだろう
無神経なのか、臆さず飛び込んでいく勇気なのか
その先を聞こうとする
156
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/10(土) 05:28:53
>>155
ルシャボテが綺麗になったところでローラーを離し、
手元のサンドイッチケースを持ち上げる。
さらに『下の段』があって、
そちらには『キュウリのサンドイッチ』が収まっていた。
バターを塗ったパンに、塩もみしたキュウリを挟んだシンプルな一品だ。
「ええ……きっと『楽しんでもらいたかった』のでしょう」
『夏祭り』に対する桃園の感想を肯定した背景には、相応の理由があった。
「魔物――『サマー・フォーエヴァー』の本体は、
『ある夏の日に命を奪われた少年』であり、
その目的は『永遠の夏』でした。
彼にとって、夏は『最も楽しい季節』であり、
皆も同じ考えだと思っていたのです」
「それが望まれていないことを分かってもらうために、
私は『説得』を試みました。
何度も失敗しましたが、最後には理解を得られました。
その証として、彼は『自らの意思』で能力を解除し、
人々を元に戻してくれたのです」
「……私にできたのは『そこまで』でした」
『浴衣』は『夏の風物詩』の一つに数えられる。
また、ルシャボテも『スタンドによって生まれた存在』だ。
そのせいか、浴衣猫を見ていると、『サマー・フォーエヴァー』を思い出す。
「私は、彼が滅ぼされる様を見届けることしかできませんでした……。
その時、自分の『弱さ』を思い知ったのです」
最初に話していた『全員を救える結末ではなかった』というのは、
そういう意味だったのだろう。
そして、深い悲しみと強い決意も、同じ場所から来ていることが分かる。
これで『事件』については一区切りついただろうか。
157
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/10(土) 20:54:59
>>156
小石川がローラーを離した頃には、
すっかり溶けて猫の形を成していない、ただの布になっていた
勇者「できたっと」
勇者「それで強くなりたいと思ったんですね」
馬刺しやユッケを並べて食事の準備は完了だ
勇者「文子さんも食べてください」
勇者「撫子もどーぞ♪」
前述した通り馬肉は猫に食べさせておk
猫用に馬刺しをとりわけるが、撫子が食べるのだろうか
勇者「馬刺しって言ったら飲み物はソーダですよね!」
クーラーボックスからカルピスソーダを出して紙コップに注いでいく
馬刺しソーダって多分そういうのじゃないと思うんだが…
勇者「ちょっと、そういうの分かるなぁ〜」
お前に何が分かるんだと言われそうだが
勇者「文子さんの中じゃまだ、続いてるんですか?」
158
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/11(日) 04:39:29
>>157
すっかり布そのものになってしまったルシャボテを見つめ、
自然と穏やかな微笑を浮かべた。
「……ありがとうございます」
スッ
「桃園さんも召し上がってください。
一緒に食べる方が楽しいですから……」
サンドイッチケースを並べて置き、それらも桃園に勧める。
馬刺しやユッケほど目を引くものではないが、
生ハムとマーマレードとパセリの組み合わせは珍しい。
塩気と甘みとほろ苦さのバランスが良く、意外にも合うのだ。
「『魔物事件』では、準備に多くの時間を費やしました。
もちろん必要なことでしたが……その工程を省けていれば、
より良い方策を用意する余裕が生まれたかもしれません」
ソッ
箸を取って馬刺しを摘み上げ、わさび醤油と共に味わう。
また、撫子も取り分けられた馬刺しに関心を示す。
帽子猫は馬肉を口にしたことがなく、匂いを確認してから食べ始める。
「桃園さんは『アリーナ』をご存知でしょうか?
先程お話した事件にも関わった組織なのですが、
本来の彼らは積極的な干渉を避ける立場です。
いざという時には、私達が動かなければいけません」
「私は――『互助組織』を立ち上げました。
いつか起こり得る『未来の災い』に備えるために、
『有志のスタンド使い』を集めているのです」
過去の経験を活かすという意味では、『まだ続いている』のだろう。
159
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/12(月) 21:23:38
>>158
勇者「はい、いただきます」
勧められるままに、
サンドイッチを手に取り頬張る
勇者「あっ、生ハムとジャムってあうんですねー
しょっぱいのと甘いのが一緒にきておいしいです!」
パセリのちょっとした苦味もアクセントになっていて
飽きの来ないサンドイッチだ
馬刺しは少し噛み応えがあり、
甘味がありながらもあっさりした味わいだ
わさび醤油の少しつんとした、爽やかな辛さとも相性が良い
新鮮な肉らしく、馬肉自体には匂いはほとんどしない
勇者「ほら、ルシャもお食べ〜」
布「…にゃ〜…」
浴衣猫も起き上がって馬刺しを見るが、
食べるのをやや躊躇っている
>桃園さんは『アリーナ』をご存知でしょうか?
勇者「あ、はい、知ってます
この前面接に行って応募者同士で殴り合いをしてスカウトされちゃいました!」
(笑)がついてそうな感じで笑いながら軽い感じで言うが、
応募者同士で殴り合いをさせられるとは一体どういう面接なのか
>私は――『互助組織』を立ち上げました。
勇者「『互助組織』、ですか?」
生ハムとマーマレードとパセリのサンドイッチから一旦手を離し、カルピスソーダを飲む
160
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/13(火) 05:40:58
>>159
もし一言で表すとしたら、一風変わったピクニックといったところだろうか。
「馬刺しを外で食べたのは、生まれて初めてです」
麗らかな春の日差しが降り注ぐ桃の木の下で、
自然と湧き出してくるような柔らかい微笑が零れる。
馬肉の質が良いことだけではなく、
こうして屋外で味わっていると、さらに美味しく感じられた。
一緒に楽しく食べているという状況も、良い方向に影響しているのだろう。
「それは……『試合』をしたという意味でしょうか?」
桃園の言う『殴り合い』が、突発的に起きた可能性は考えにくいので、
おそらく予定の一部だったのだろうと判断した。
「私も『アリーナ』とは何度か関わった経験がありますから、
一通りの知識は持っているつもりです……」
「にゃあ」
撫子も鮮度の高い馬刺しが気に入ったらしく、
安全だと分かった後の食いつきは良いようだ。
しかし、帽子のツバが広いので、食べ方には工夫が要るらしい。
精一杯の頑張りで健気に食べている。
「その互助組織は『サロン』と名付けました。
文字通りスタンド使いの『社交場』です」
サロンという言葉はフランス語に由来するため、
出身国がフランスである桃園の方が、より理解は深いかもしれない。
「先程も申し上げたように、多くの力を合わせれば、
不可能も可能にできるでしょう。
ただ、その場限りの集まりでは、結束力が弱いことも事実です。
そして、仲間としての絆を深めるためには、
お互いを理解し合う機会が必要だと考えました」
「『相互理解』を助ける場――それが『サロン』の本懐なのです」
紙コップを手に取り、カルピスソーダを一瞥する。
「……私にも頂けませんか?」
ルシャボテの様子も気になるので、そちら側にも意識は割いていた。
161
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/13(火) 20:25:18
>>160
勇者「撫子食べ辛そうだね、大丈夫?」
手伝おうかと思ったが、
食べてる時に余計な手を出されるのは嫌かもしれないなと
出そうとした手を引っ込めた
布「…んぬ」
撫子が食べるのを見て、
浴衣猫も自分も食べるしかないかと腹を括って、
馬刺しをゆっくりと口を汚さないように慎重に食べ始めた
>それは……『試合』をしたという意味でしょうか?
勇者「うーん…試合だったのかなぁ?」
「ちょっと違う気が…」
突発的に応募者達が、
いきなり殴り合いの喧嘩を始める面接とか殺伐が過ぎる
それくらい元気の良い若者を求める所もあるかもしれないが
勇者「その時はVRゲームの中で戦ったんですけどね」
>『サロン』
勇者「へぇ〜〜〜
何か楽しそうですね、それ!」
まじめに災害に備えた組織にその感想はなんだよって思われそうだが
『サロン』(社交場)という形を取っているからには楽しむ事が必要だろう
勇者「それっていつもはどんな事してるんですか?」
>……私にも頂けませんか?
勇者「へい、よろこんで!」
居酒屋店員のような返事で紙コップにカルピスソーダを注ぐ
勇者「おっとっと」
並々と注がれた白い水にひらりとひとひらの桃色の花弁が落ちて浮かぶ
162
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/14(水) 07:48:31
>>161
猫としては少々生きづらい体で生まれてきた撫子だが、
自分自身と上手く付き合うコツを掴んでいるらしく、見た目ほど辛い訳ではないようだ。
ポトッ
ただ、それでも失敗してしまうことはあり、馬刺しの切れ端をシートに落としてしまった。
「にゃ……」
ペタン
耳を寝かせた撫子が申し訳なさそうにしている。
「――『VR』……実際に傷付かない形式もあるのですね」
普通の試合であれば、傷は治療してもらえる。
仮想空間なら、おそらく治す必要もないのだろう。
そのように解釈すると、面接には適しているのかもしれない。
「基本的には、お茶やお菓子と一緒に『会話』を楽しむ場だと考えてください。
やり取りの中で、お互いに対する理解を深めていくことが、
『サロン』の趣旨になります。
コミュニケーションの一助になればと思い、
ささやかな『レクリエーション』も考案しました」
「そこにいらっしゃる方々は、私を含めた全員が『スタンド使い』ですから、
『スタンド』の関わる話題について気軽に話し合える点も、
特徴の一つに挙げられるでしょう。
そういった情報交換に利用していただいても構いません」
舞い落ちる桃の花弁を目で追った後、
注いでくれた桃園に視線を戻し、感謝の意味を込めて軽く頭を下げる。
「……ご興味はありますか?」
カルピスソーダに浮かぶ桃の花――珍しい光景だが、
爽やかな印象を与える白色と、華やかな桃色の取り合わせは、純粋に綺麗だと感じた。
163
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/14(水) 19:46:44
>>162
勇者「あぁ、落としちゃったねぇ」
「はい」
シートに落ちた肉を摘まみ上げて、
申し訳なさそうに耳を畳んでいる猫の口元に持って行く
お上品な猫なら落ちた物など食べないかもしれないが
少なくとも浴衣猫は絶対に落ちた物を食べたりはしない
そんな物を食べるくらいなら死を選ぶぜ!
勇者「お茶にお菓子〜…」
脳内に色んなお菓子やお茶のイメージがぽわんぽわんと浮かぶ
主目的は仲間間の理解を深め合う事なんだが…
勇者「はい、ちょっと気になります」
こいつ、お茶やお菓子に釣られてるのか?
164
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/15(木) 07:54:43
>>163
撫子は目を閉じ、素直に口を開けて、肉の切れ端を受け止めた。
桃園の好意を無にしたくないという理由もあるが、
自分が落とした物には責任を負わなければならない。
そういった雰囲気を感じさせる表情だ。
「……『サロン』は『招待制』であり、
主宰者か他の会員から紹介されなければ入れません」
フゥ…………
桃の花弁が浮かぶ風流なカルピスソーダで喉を潤し、一息つく。
「よろしければ、桃園さんも一度いらしてください。
『主宰者の紹介』ということで歓迎します。
基本的には私が応対しますが、留守中は他の方にお願いしておきましょう」
カリッ
パリッ
キュウリのサンドイッチを齧ると、適度な歯応えと共に小気味よい音が生じる。
「――いかがでしょうか?
無理に来て欲しいとは言いませんが……」
誰に対しても声を掛ける訳ではなく、
この段階では正式に迎え入れるかどうかは分からないものの、
『ユウリ・桃園・シャルロット』には加わってもらいたいと思った。
165
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/15(木) 17:56:17
>>164
布「にゃ…」
よくそんなの食べられるな…といった感じで撫子を見ている
撫子に肉を食べさせて、自分も食事を再開する
食べかけのサンドイッチを頬張る
甘さとしょっぱさと苦みを存分に味わい、
甘酸っぱくて程よい炭酸のカルピスソーダを喉に流し込む
勇者「ぷは〜☆」
次はどれを食べようかな、と
馬刺しを取り玉葱を添え、ぽん酢に付ける
食べ応えのある肉にしゃきしゃきとしたたまねぎが乗り
柑橘の香りと酸味がプラスされてこれもまた美味い
勇者「えっ、行ってみて良いんですか?」
見学といったところか
普通、初対面の人にこういう何かの勧誘を受ければ、
新興宗教だとか闇バイトだとか怪しい何かを疑うもんだが
166
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/16(金) 06:45:42
>>165
馬肉を飲み込んだ撫子が、閉じていた目を静かに開き、ゆっくりとルシャボテに向き直る。
「――……にゃあ」
自分の失敗が招いた不始末は自分自身で片付けたい。
そのようなことを言っているらしいが、飼い主達には理解しにくいだろう。
しかし、同族である浴衣猫には通じるはずだ。
「ええ、どうぞ遠慮なくいらっしゃってください。
きっと撫子も喜ぶと思います……」
手にしたサンドイッチを食べ終わったところで、桃園の言葉に頷きを返す。
「『サロン』に加わる条件は、『スタンド使い』であり、
『協調性』を備えていることですが、桃園さんは両方を満たしています。
ひとまず『仮会員』という形になりますが、来ていただく分には問題ありません。
その上で、もし桃園さんが正式に加入してくださるなら、
改めて『正会員』としてお迎えしましょう」
スッ
「会員の方々と関わることは、桃園さんの修行にも役立つかもしれません」
再び箸を取り、桜肉のユッケに視線を移した。
「……そちらを頂いても構いませんか?」
割り落とされたうずらの卵を崩すことを躊躇い、その役割を桃園に譲る。
167
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/18(日) 21:04:45
>>166
布「…にゃん」
そうまでして責任を取る撫子に、真面目だなぁという感想を抱く
ヤクザの世界に生きていれば指でも詰めそうだ
(猫がヤクザを知っているかはあれだが)
浴衣猫はそんな帽子猫の実直さを「まぁ、嫌いじゃないわ」と好意を表する
自分には絶対に出来ない
勇者「!そっか、それも修行になるかもしれないんだ」
会員との関りが修行に繋がるなら
『サロン』に加入する事は勇者にとって有意義な事になるかもしれない
>ええ、どうぞ遠慮なくいらっしゃってください。
>きっと撫子も喜ぶと思います……
勇者「その時はルシャも連れて来ていいですか?」
布「……んにゃう…?」
>「……そちらを頂いても構いませんか?
勇者「もちろん、食べてください!」
「あっ卵、じゃあ私が割りますね」
スプーンで小さな卵黄をつつくと
とろりとした黄色の液が流れ、ピンクとも赤とも言える肉に絡み付く
168
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/19(月) 10:08:29
>>167
他のスタンド使い達と新たな関わりを持つことは、
少なくとも見識を広めるためには大いに役立つだろう。
「……修行は必ずしも一人で進めるものとは限りませんから、
『長剣』を扱う桃園さんが加わってくださることは、
『短剣』を使う私にとっても研鑽に繋げられるかもしれません」
『ロングソード』と『ナイフ』――種類は違えど同じ刀剣に分類されるからこそ、
そうした共通点からも何か得られるものがあるように感じられた。
「ええ、是非ルシャボテと一緒に来てください。
おそらく……撫子も望んでいることでしょう」
帽子の形をした黒猫を見下ろし、その表情を観察する。
「にゃあ」
飼い主を一瞥した帽子猫が浴衣猫に話しかけた。
『また会えるなら嬉しい』というような意味らしい。
ルシャボテの気持ち次第だが、撫子からは歓迎されているようだ。
「――『いただきます』……」
新しい箸を使ってユッケを小皿に取り、最初の一口目を口に運ぶ。
普段から調理を行う身としては、他者の作った料理も興味の対象に成り得る。
卵黄とタレが絡んだ桜肉を咀嚼し、じっくりと舌の上で味わう。
169
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/19(月) 21:15:34
>>168
布「…にゃぁぅ」
まぁ、また会ってあげてもいいわよ
そんな感じだろうか
やや上から目線だが、歓迎されている事は素直に嬉しいらしい
勇者「私、ナイフは使った事ないから文子さんに教えてもらいたいです」
「いつか使うかもしれないし!」
『リィン・カーネイト』が授ける武器はロングソードだけじゃない
仲間が増えれば、それに対応した武器が授けられる
組織に属するという事は、その組織の者と仲間になるかもしれないという事だ
小石川と仲間になったとすれば、聖ナイフか?
>――『いただきます』……
勇者「私も、いただきますっ!」
小石川がユッケを食すと一緒に勇者も同じ物を食べた
しっかりとした味わいがありながら、
刺身よりも柔らかく、口の中で蕩ける食感の肉
それにごま油の香りが食欲をそそる甘辛いタレが絡む
うずらの卵黄がタレの味をまろやかにして調和を取り
隠し味のすりりんごが全体的な味をさっぱりとさせている
勇者「修行っていうと、文子さんは今スタンドを使わない修行をしてるんですよね?」
170
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/20(火) 08:37:41
>>169
『リィン・カーネイト』の存在自体は知らないものの、
いつか使うかもしれないという言葉は引っ掛かった。
『スタンド』について話す流れで出た以上、
おそらくは『スタンドのナイフ』を指しているのだろう。
それを使う可能性があるというのは、どういう意味なのだろうか。
「つまり……スタンドが『成長』すれば、
ナイフを使えるようになるかもしれないということでしょうか?」
本体が精神的な成長を遂げることで、研ぎ澄まされたスタンドは鋭さを増す。
自らが経験しているからこそ、1つの答えに思い至った。
他ならぬ小石川自身も、『一刀流』から『二刀流』に増えたのだ。
「……とても美味しいですね」
ニコ…………
ユッケの味に舌鼓を打ち、その手際に微笑みを返す。
「私は、料理には『作り手の心』が反映されると考えています。
楽しく作った料理と悲しい気分で作った料理では、
同じメニューでも違った一皿になるように思えるものですから……。
このユッケからは、桃園さんの『真心』が感じられました」
小石川文子にとって、料理には『愛情』が欠かせない。
自分自身が料理を学んだ理由も、愛する人に食べて欲しかったからだ。
もちろん桃園の腕前も良いのだが、
調理に対して真摯に向き合う偽りや飾りのない気持ちが、
料理を通して伝わってくるように感じられた。
「――……ええ、その通りですよ」
傍らの撫子を撫でながら、桃園の問いかけに小さく頷く。
171
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/21(水) 18:33:09
>>170
勇者「成長?
なのかなぁ?」
「仲間が増えると新しい武器がもらえるんですよ」
この条件が成長なのかというとよく分からないところだ
勇者にとってスタンドとは、誰かに貰う物であって
未だに他のスタンド使いもそういう認識だ
基本的に、スタンドは一人に一つというのも知らない
>……とても美味しいですね
勇者「へへ〜、ありがとうございます」
「料理も上手な勇者を目指してますから!」
美味しいのは材料が良かったからというのも大きいが
下手な謙遜をせず、褒められたら素直に喜び胸を張る勇者
えっへん!
勇者「あ、でもちょっと照れます」
>――……ええ、その通りですよ
勇者「人間として強い人は、スタンドに頼らなくても窮地を切り抜けられるって」
「その話、私もっと聞いてみたいです」
そう話しながら、目線はサンドイッチの方にちらっと移る
勇者「あ、サンドイッチもらっていいですか?」
172
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/22(木) 06:58:11
>>171
スタンド能力は千差万別であり、他者と著しく異なる特殊なタイプも珍しくない。
『サマー・フォーエヴァー』などは最たる例だが、
あるいは桃園のスタンドも、そうした種類に含まれるのだろうか。
いずれにせよ、今この場で言及する気はなかった。
「――ふふ……」
堂々と胸を張る姿に笑みを深め、それに続く言葉を受け止める。
「以前……ある場所で起きた乱闘騒ぎに居合わせたことがあります。
その時の私は『修行中』の身で、どうするべきか迷いましたが、
結果的には何もできませんでした」
自らが体験した出来事と、当時の感情を振り返りながら、ぽつりぽつりと語り始めた。
「私が悩んでいる間に、勇敢な女性が声を上げて、暴漢を牽制してくれたのです」
おそらく、あの『巫女』もスタンド使いなのだろうが、
彼女はスタンドに頼ることなく行動していた。
「……どうぞ、こちらも味見してみてください」
深呼吸して適当な所で話を区切り、今度はキュウリのサンドイッチを勧める。
アフタヌーンティーには欠かせないと言われる一品だが、
作り方そのものは至って簡単だ。
しかし、一つ一つの工程が丁寧に行なわれているので、
それに見合った仕上がりになっているだろう。
173
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/22(木) 21:05:33
>>172
>私が悩んでいる間に、勇敢な女性が声を上げて、暴漢を牽制してくれたのです
勇者「お〜
何かその人、勇者って感じですね」
「どんな人だったんですかその人?」
状況は分からないが、その人が勇気のある人である事は分かり
どんな人物なのか興味が湧いて来た
>……どうぞ、こちらも味見してみてください
勇者「ありがとうございます」
がぶっ
勇者「キュウリサンド、イギリスな感じですね」
キュウリサンドはシンプルな料理だが、
だから素材の良さや、料理人の腕前が如実に表れる
174
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/23(金) 11:58:46
>>173
基本的なレシピは、バターを塗ったパンに塩もみしたキュウリを挟んだだけだ。
サンドイッチを齧ると、新鮮なキュウリの食感を楽しむことができるだろう。
心地よく伝わる歯応えから、食べやすく薄切りにした上で、
しっかり水分を絞っていることが分かった。
塩気も十分に調整されており、爽やかな酸味も感じ取れる。
隠し味として、白ワインビネガーが使われているらしい。
「……『神社の巫女さん』です。
その方もスタンド使いのようでした。
ただ、スタンドを使う姿は見ていません」
「何かの理由で『使えなかった』のか、
自分の意志で『使わなかった』のかは分かりませんが……
いずれにせよスタンドに頼ることなく立ち向かったのです」
「それを見ていて、私は自分の未熟さを実感しました……。
『1人のスタンド使い』である前に、
『1人の人間』としての知恵と機転を駆使すれば、
立ち向かう方法は幾らでも見つけられたでしょう」
ニコ…………
豪快にサンドイッチを頬張る桃園につられて、柔らかく微笑む。
「最初に桃園さんと出会った時も、修行の一部として、
『フライハイト』の間合いを避けて動いたのです」
行動の意図を口に出すということは、桃園に対する信用の証でもあった。
175
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/23(金) 20:09:57
>>174
勇者「んん」
「凄い、これ美味しいです!」
食材としてのキュウリの魅力の一つは、
瑞々しさにあるが、これは逆に水分を抜いている
バターのコクに良い塩味のキュウリ
それに白ワインビネガーの酸味と香りが食欲を増進させる
料理は作り手の心が反映されるとは小石川が言った事だ
シンプルな料理に決して手を抜かず、
丁寧に作られたサンドイッチにその人間性が表れているのかもしれない
勇者「文子さん料理が上手なんですね
もっと文子さんの料理食べてみたいです」
サンドイッチの塩気で
ちょっと口がしょっぱくなったところでカルピスソーダを飲む
>『神社の巫女さん』
勇者「巫女さんかぁ
私、その人に会ってみたいです!」
会ってどうするの?相手が迷惑だろとかもあるが
勇者はその巫女さんに会ってみたいと思った
勇者「知恵と機転…
ん〜、私も聖剣封印修行やってみようかなぁ」
と、思っているようだが
形だけ真似したところで身に付くか?
>最初に桃園さんと出会った時も、修行の一部として、
>『フライハイト』の間合いを避けて動いたのです
勇者「ふぇ、そうだったんですか?」
言われてみれば確かに、最初話しかけてきた時にはやや距離があった事を思い出す
勇者「う〜、気付きませんでした」
間合いを取られていた事に気付かない未熟さに今更気付きちょっとへこむ
176
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/24(土) 11:51:19
>>175
お互いの料理を通して、それぞれの心に触れる。
こうしたやり取りも、一種のコミュニケーションと呼べるのではないだろうか。
『会話』にも『食事』にも『舌』を使う。
「美味しく食べていただけたなら、とても嬉しく思います……。
桃園さんが遊びに来てくれた時には、『お菓子』を作っておきますね」
今度は、おろしショウガとポン酢を合わせた馬刺しを試し、少し考える。
「会えるかどうかは分かりませんが……
『烏兎ヶ池神社』に行ってみてください。
おそらく、そちらにいらっしゃると思います。
彼女の瞳は『金色』なので、すぐに見分けられるでしょう」
例の騒ぎは、神社にとって広めて欲しい話ではないはずだ。
しかし、桃園が遊び半分ではないことは伝わる。
若干の迷いはあったものの、『会えるかもしれない場所』を教えることにした。
「……私自身も含めて、
『いざという時はスタンドで何とかなる』と考えがちです。
自ら『一般人』と近い立場に身を置くことで慢心を戒め、
有事の際に役立つ注意力を養う意図があるのです」
「――にゃあ……」
帽子猫を撫でていると、だんだん眠くなってきた様子で、徐々に目を閉じ始めた。
177
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/25(日) 19:27:57
>>176
勇者「あ〜〜〜」
どんなお菓子が出るかな〜〜〜?
勇者「楽しみですっ」
「私もお菓子持って行きます」
その食べ方は馬肉に爽やかな辛みを与える
生姜と柑橘の香りが良く、酸味と甘さのあるぽん酢が馬肉とよく合い、
生姜の辛みは舌や喉を通ると程よい刺激が更なる食欲を増進させる
元から馬肉はさっぱりとした味わいの肉だが、ぽん酢や生姜との組み合わせは脂身もさっぱりとさせている
>『烏兎ヶ池神社』
勇者「『烏兎ヶ池神社』かぁ
その人って神社生まれなのかな」
寺生まれのTさんと混同しているようだが、
巫女だからって別に神社生まれとは限らない
> 『いざという時はスタンドで何とかなる』と考えがちです。
勇者「みんなそう思っちゃうもんなのかな」
「私の場合はあってもどうにもならない事ばっかりなんですけどね(笑)」
聖剣を持っていても出来る事は限定されていて、
斬ったりぶん殴ったりは得意でアサルトライフルで撃たれても平気だが
他のスタンドと比べて出来る事は少ない
勇者「うーん、でも、やってみようかな、封印修行」
とはいえ、勇者も普段から聖剣に頼りまくっている(意味不明な使い方してる事も多いし)
もし聖剣を使えなかったら?
そんな状況を体験してみるのもきっと良い修行になるだろう
>――にゃあ……
布「んん……んにゃぁ」
帽子猫がまどろみに沈むのを見ながら、
浴衣猫は帽子猫を毛繕いしてやっている
綺麗好きな猫は自分だけでなく、近くの猫も綺麗でいてほしいんだろうか?
178
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】
:2025/05/26(月) 11:11:16
>>177
『スーサイド・ライフ』が単なるナイフではないように、
『フライハイト』にも何らかの能力が秘められているはずだ。
無論、一見しただけでは分からないが、少なくとも切れ味において不足はない。
そして、使い慣れている。
「……同じ食材を使っていても、調味料が変わると風味に違いが出ますね」
コト
「異なる環境に身を置くことで、新しい刺激が得られるかもしれません」
スッ
小皿の上に箸を置き、傍らのバスケットからスマートフォンを取り出す。
「――桃園さんに『サロン』の所在地をお教えします。
それから、連絡先を交換させていただけませんか?」
まず、いつでも好きな時に訪れることができるように、桃園に『場所』を教えた。
「桃園さんやルシャボテとお友達になりたいですから……」
さらに了承が得られたなら、連絡先の交換も行われるだろう。
「ふふ……綺麗にしてもらえて、きっと撫子も喜んでいるでしょう」
優しく微笑みながら、温かい目で浴衣猫を見守る。
帽子猫は大人しくじっとしていて、されるがままだった。
毛繕いされていることが心地よいのか、うつらうつらと眠りに落ちていく。
179
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2025/05/27(火) 18:37:22
>>178
勇者「はい、これ私のです」
スマホを取り出して連絡先を交換する
髪の色だとか服装だとか、全体的に桃色の勇者だが
スマホはピンクじゃなくてシルバーだった
メタリックだ
布「んにゃぅ」
毛繕いを終えてすっかり綺麗になった帽子猫
それを見て浴衣猫は満足気だ
良い仕事をした職人の顔をしている
180
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2025/08/19(火) 18:27:58
自然公園の一角には鈴蘭畑があり、その近くには小屋が存在する。
りんの様子を見るために立ち寄ったが、ちょうど不在だった。
しかし、鈴蘭の手入れは行われているようなので、
たまたま行き違っただけらしい。
「今後、『あの力』が狙われる可能性もある」
仮に『エクリプス』が『りんの能力』に目を付けたとしたら、
それを利用される恐れは大いに有り得るはずだ。
「未然に防ぐためには、やはり『伝える』べきか」
『アリーナ』に知らせておけば、ある程度の対策に成り得るだろう。
『りんの能力が引き起こした事件』については、
元々『吾妻常喜』から頼まれていたのだ。
この話と引き換えに、村田が知りたがっていた『マテリア』の背景を、
吾妻を通して尋ねることができるかもしれない。
だが、どこまで説明するべきなのか。
彼らに明かすことで、逆に情報が漏れてしまうリスクも考えられる。
「その前に『本人』の意見を聞いておきたかったが――」
小屋を背にして辺りを見回すが、りんの姿は見つけられず、
自らの考えを纏める目的で鈴蘭畑を歩き出す。
181
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2025/08/20(水) 21:39:04
>>180
しばらくして、りんの小屋に備え付けられているポストに茶封筒を投函した。
宛名は『りん』で、差出人は『宗像征爾』となっている。
短い手紙が入れられており、筆圧の強い文字で書かれていたのは次のような内容だ。
──────────────────────────────────────
話したいことがあって立ち寄った。
不在なので出直す。
心積もりだけしておいてほしい。
──────────────────────────────────────
最後に鈴蘭畑を振り返り、自然公園から立ち去っていく。
182
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/08/31(日) 18:44:22
「おォーい」 「ノエくゥーん」
ガサ ガサ
「ノエくんやーい」
夕暮れの湖畔に、『ノエくん』なる人物を呼ぶ声が響く。
大声を出し慣れていないのか盛大に裏返っているが、ともかく。
「ノエくんと会ったの、この辺だったっけな。
あのときはまだ肌寒かったなァ。うわッ蚊に刺された」
声の主であるスーツの女は、森林をあてもなく彷徨っていた。
右手にはパック酒。言うまでもなく、酩酊している。
数十分ほど歩いたものの、探し人は一向に見つからない。
思い通り再会を果たせるのか、あるいは他の誰かと出くわすか。
もちろん、誰とも会えないかもしれないが。
183
:
ノエ『ゼロ・モーメント』
:2025/09/02(火) 12:36:03
>>182
呼びかける小野塚。当て所もなく彷徨う君は暫く彷徨い続けども
それに応答する声は無い。
梨の礫かと考えた頃合いで、ふと君の鼻をくすぐるように
蚊取り線香の匂いが横切る。
そちらへ視線を向けて歩くと、湖畔の水辺ぎりぎりに座禅の形で背を向け
座り込んだ人影が見えてくるだろう。
「……ああ、あんたか」
近づくと共に、その人影も体を起こして振り向く。
あの時と同じように、顔を包帯で覆い隠し素性を隠し通そうとしている彼だった。
「オレに……何か用か?」
184
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/09/02(火) 19:46:49
>>183
不審な人影の登場に一瞬だけ顔を強張らせたものの、
それがノエだと分かると、小野塚の表情はすぐにへにゃりと弛緩した。
「…………あ、見っけ。
ノエくん久しぶりィー。暑くないの? その格好」
警戒の反動か、知人と再会できた嬉しさからか、
ニヤニヤ上機嫌そうにストローを咥えてノエに近付いていく。
「ちょっと聞きたいことがあってね。
この前、『喪服』着た女の人に会ったんだよ。
お葬式帰りってワケじゃないっぽくて、私服として着てる風の。
すごく丁寧で物腰柔らかな感じの人だったけれど」
彼女は『人を捜している』と言っていた。
この猛暑の中、黒衣に身を包んで外を歩き回るのは尋常なことではない。
本人にとっては重要な意味のある服装なのだろう。
推測するに、彼女は一年を通して『喪服』を着用し続けている──
北欧神話か何かの登場人物に、同じような『未亡人』がいた気がする。
「そういう人、君の知り合いの中にいるかな?」
そんなことを考えながら、小野塚はノエに問い掛けた。
185
:
ノエ『ゼロ・モーメント』
:2025/09/03(水) 09:27:08
>>184
(返信のペースはゆったりとなりますが、宜しくお願いします)
「心頭滅却すれば……と言う具合だ。それに、慣れているよ暑さは」
猛暑も、孤独も、ノエにとっては既に受け入れている事だ。
だが、慣れる事と平気である事は同義では無い。
心の片隅で、少しばかり痛みに似たものが過る事がある。特に後者に関しては。
そう言った意味合いで、彼女(小野塚)との再会に対して歓迎の念は生まれど
拒否は無かった。
>そういう人、君の知り合いの中にいるかな?
「…………『いや』」
次の返答には、沈黙が多く生まれる。
嘘では無い。『ノエ』にとって、その心当たりが十二分にある特徴の人物は
会った事は無いのだから。
それでも、自分を探している事実には心に多かれ少なかれ
石のような塊が急に胃の大部分を占めるように沈む感覚を受ける。
「………オレは知らない人だ…………どうしてだろうな……オレを探すのは」フゥ…
重い吐息が、押し殺そうとしても溜まらず出てくる。
過去が、どうしようもなく強い陽射しで強まる影が足元から伸びるように
迫っている事が認識される。
だが、まだ何も実を結べてない。贖罪も、挽回も何も出来てない。
『ノエ』は、彼女と会おうと言う気には到底なれない……。
186
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/09/03(水) 12:21:42
>>185
「アハ。さすが、『世捨て人』って感じだね」
かく言う小野塚もスーツにネクタイと、決して涼しげな服装ではない。
汗だらだらなので、ノエと同じ境地に至っている訳ではなさそうだ。
「…………へェ」
小野塚は所在なさげにふらふら身体を揺らして返答を待っていたが、
ノエの言葉を聞くと、その動きはピタリと止んだ。
「そっか、知らないか。
けっこう特徴的な人だから、一度会ったら忘れないだろうしなァ。
あたしも、名前は聞かなかったんだけれどね」
目を細め、ゆっくりとノエに歩み寄る。
ノエのすぐ背後まで来たところで、その足は静かに止まった。
「ところで」
「よく分かったね? その人が君を探してるって」
……小野塚は、『彼女がノエを探している』とは一言も言っていない。
その表情に一抹の意地悪さが宿る。
187
:
ノエ『ゼロ・モーメント』
:2025/09/03(水) 15:20:23
>>186
>よく分かったね? その人が君を探してるって
「そりゃあ……オレに無関係じゃない話をわざわざ切り出さないだろ?」
「推測ぐらいは立てるさ。とは言え……理由まではオレは思いつかない。
少なくとも、オレは恨みを買った覚えは今のところ無いからな」
核心を突かれたと動揺する素振りはノエに無い。その段階はとっくの昔に
過ぎている。心と言う名の海は凪いでいる。
小野塚が後ろから近付いても、振り向く事もしない。
ノエの足元には釣り竿のロットが転がり、糸は湖の中を微弱に動いている。
「…………オレも、今探してる奴が居る」
「だが、手掛かりが少ない。あんた……不審な『コウモリ』を
街中で見かけて事があるか?」
『ナイン・セブン』に協力を取り付け、幾らか街の人々に
『ハイネ』の情報は広まってはいるだろうものの反応は芳しくない。
大きな動きが無い、と言う事は奴は水面下に居る。そう言う事なのだろう。
188
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/09/04(木) 03:18:19
>>187
「うふふ。名探偵だね」
「その人も、理由までは教えてくれなかったよ」
ノエの背後に立ち、その後頭部を見下ろす。
当然、ノエから小野塚の表情は見えないが、声は妙に楽しそうだ。
しかし、ノエの質問を受けると──
「コウモリ?」
「……いやァ? 見たことないと思うけれど」
その声にはあからさまな困惑が混じった。
事情を知らない人間からすると、奇妙な質問であることは間違いない。
振り向けばフクロウのように首を捻る小野塚が見られるだろう。
「君が探してる奴っていうのはコウモリなのかい?」
189
:
ノエ『ゼロ・モーメント』
:2025/09/04(木) 11:02:23
>>188
>君が探してる奴っていうのはコウモリなのかい?
グンッ――パシャ
ロッドを握り、釣り糸を引っ張る。湖畔から勢いに釣られ投げ出されてくるのは
ブルーギルだ。それをちらりと一瞥してから彼女に答える。
「……正確には、コウモリを操る男だな」
「…………中々長い事、そいつを探してる。
危険な男だ……だが、手掛かりが途切れている」
「この魚見たいに、何かしら直ぐに釣りあげられるなら……簡単なんだがな」
ようやく、そこで向き直った。小野塚に、静かな琥珀の色の視線が向けられる。
「あんたには、心当たりないか?
そいつじゃない、そう言う奴を知る事が出来るような伝手は?」
190
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/09/04(木) 17:53:07
>>189
「『コウモリを操る男』」
「かァ」
率直に言って──
世人に聞かれれば、正気を疑われる類の発言ではある。
だが、小野塚の反応はそうではなかった。
「…………」
「そーいうのは、もっと知り合いの多い人に聞いたほうがいいね。
あたしはこの町でいちばん孤独な人間だよ」 「たぶん」
沈黙した一瞬、小野塚の表情は神妙な様子の思案顔に変わったが──
次の瞬間には既にいつも通りの薄ら笑いが作られていた。
ノエの視線は、その黄金の、しかし泥のように濁った瞳に吸い込まれていく。
「それより」
「コウモリを操る……っていうのは。
大道芸か何かかな? 『猿回し』とか、『蛇使い』みたいなさァ」
冗談めかしてノエに問い掛ける。
しかし、その目にはどこか真剣味が宿っているようにも見えた。
191
:
ノエ『ゼロ・モーメント』
:2025/09/04(木) 20:21:37
>>190
「…………そいつの名は、『ハイネ』、能力は『コウモリになる事が出来る』
『カーディナル・シン』と能力(ちから)は呼ばれている」
既にノエは、彼女の能力を一方的に目撃している。
迂遠に、この話題に関して自身が使い手であると隠す気は無い。
自身に踏み込まれる躊躇よりも、町に蔓延るリスクを踏まえれば天秤は前提に入らない。
「オレは、そいつに関して一つの組織に情報を提供した。
それでも未だ動きは無い。生半可なオレの策が通ずるかも怪しい」
「…………オレは、ずっと模索している。
何が出来るのか、後悔しない手段と方法を、ずっと」
192
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/09/04(木) 22:10:59
>>191
「……………………」
「やっぱり?」
しばらくの沈黙ののち。
悪戯がバレた子供のような顔で、小野塚は笑った。
「えーッ、じゃあ初めて会ったときも『鎧』見えてたってこと?」
「っていうか、知ってるなら知ってるって早く言ってよォ。
探り入れたのが馬鹿みたいじゃないか、もう」
気恥ずかしそうにけらけらと笑い声を上げる。
言葉を選ぶ必要がなくなったからか、元の軽薄さが戻ったようだ。
その勢いのままにストローに口を付け、一気に飲み干す。
ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ
「ぷはッ……って言っても、ほんとに心当たりはないなァ。
『スタンド使い』の知り合いも数えるほどだし」
「……あ、そーだ。
村田くんとか、なんか修羅場慣れしてそうな雰囲気だったし、
相談してみてもいいかも。でも連絡先知らないな」
……そして、ノエにとってもよく知っている名前が出てきた。
「村田くんっていうのはね、『スタンド使い』の男の子なんだけれど──」
193
:
ノエ『ゼロ・モーメント』
:2025/09/04(木) 22:49:57
>>192
「オレには、あんたの人となりが最初は分からなかった。
悪いな、怯えていたんだ」
気恥ずかしさに対し、率直に謝罪を告げる。
少なくとも、ノエには彼女との短い遣り取りの中で悪感情を有しないし
誠実に対応取ろうと思う程度に人柄に良さを感じていた。
>村田くんとか、なんか修羅場慣れしてそうな雰囲気だったし
「…………そうか。良いんじゃないか」
「オレの事も、話しても構わない」
辿るべき道に、彼が居て不思議でない。
例え、今はぐらかした所で過去は変わらない、ならば未来も同じ。
いずれ、真実を知るだろう。核心に対して一番傍に居た彼なら、きっと。
「…………出来る限り、オレもこれから探ってみる」
「もし、何か分かれば……そうだな」
『ナイン・セブン』の事も含め、今、懸念される中で『ハイネ』を含む
不穏分子が何処まで自分達の情報を把握出来るかと言う事だ。
それも含め、どれだけ自分や他の者達がアドバンテージを取れるか考えてみた。
「…………オレは難しいが。
あんたや、他の奴でも構わないが。個人のサイトって立ち上げられるか?」
「つまり…………人目につかないよう不審な存在の情報を
特定のスタンド使いが見れる匿名掲示板があれば便利じゃないか?」
奇しくも、ノエが発案したのは謂わば小石川も考案した『サロン』
と同様だった。とは言え、彼女の作成したシステムよりは不透明さもあるし
直接の交流が無い故のリスクも生じるのだが。
194
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/09/04(木) 23:52:18
>>193
「アハハ、怯えてたのはお互い様。
だって包帯グルグル巻きなんだもん、君」
むしろ初対面の際は小野塚のほうがビビっていた。
なにしろ、薄暗い森林で突然ミイラ男に出会ったのだから。
「?」 「ウン」
村田に対する反応には不思議そうな表情を浮かべたが、
違和感とまでは行かなかったらしく、素直にコクリと頷くに留まった。
「……匿名掲示板ねェ。
いいと思うけれど、あたしはインターネットとかよく分かんないかな。
それも含めて、誰かに相談しないといけないね」
聖川くんとかそーいうの詳しいかなァ──などとぶつぶつ呟きつつ、
小野塚は後ろに向き直り、おもむろに数歩ノエから離れた。
そして、不意にくるりと顔だけで振り返ると。
「あッ、そういえば」
「君が『スタンド使い』ってことは、あの喪服の女の人もそうなの?」
君は、その表情と台詞に『演技臭さ』を感じてもいいし、感じなくてもいい。
195
:
ノエ『ゼロ・モーメント』
:2025/09/05(金) 09:40:10
>>194
(宜しければ、次で〆させて頂きます)
>君が『スタンド使い』ってことは、あの喪服の女の人もそうなの?
「…………さぁ、な。
『オレ』には推測しか出来ない。恐らく、そうなんじゃないか、とな……」
小林なら、また違った答えをしただろう。
でも、ノエには受け取る事が出来ないものだ。
「…………もし、ハイネについて何か知れたら、また此処に来てくれ」
「四六時中……冬などは特に、と注釈が付いて居ない時もあるが。
オレの住処は大体此処だから」
「……此処からの景色は良いだろ? 気に入ってるんだ……」
美しい湖畔 離れた場所に見える厳かな建物の陰。
此処ならば見守る事が出来る。だが、見守るばかりでは居られないのだろう。
何時か、何時か留まる選択を除かないといけなくなる時は来る。
196
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/09/05(金) 21:32:26
>>195
「……うーむ。引っ掛からないか」
何か魂胆があったらしい。
含み笑いを漏らしながら、紙パックを握り潰してポケットに入れる。
「そーだねェ。あたしもここにはよく来るから」
「もうちょっと涼しくなったら、今度は君が飲む用のお酒も持ってくるよ」
ハイネに関する情報を持ってこられるか否かはともかく。
しばらくの間、小野塚もノエとともに湖畔の風景を眺めていたが、
その視線はふとノエの顔に転じた。
「そうそう、喪服の女の人なんだけれど。伝言を託されててね」
「『夕暮れに初めて出会った場所で』」
「──だってさ。心当たりあるかい?」
197
:
ノエ『ゼロ・モーメント』
:2025/09/07(日) 10:28:24
>>196
(レス遅くなってすいません。
長らく付き合ってくださり有難うございます)
「酒……か、パック酒でも、何でも……楽しみにしてるよ」
空白の一年が有った。少しだけ、酒の味に旨味を感じれるようになったかも知れない
けど、多分、いやきっと。今より、これからも飲む酒の味はきっと侘しく、酔うのは難しいだろう。
『小林』なら、一緒に居る人たちとならば。どんな飲み物でも………。
>『夕暮れに初めて出会った場所で』
「………夕暮れに初めて…………?」
(…………彼女、小石川 文子と小林が……初めて会った場所)
(夕暮れ…………では無かった筈。なら)
「…………心当たりは無い、が」
「…………もし、再び喪服の人に会うなら言っておいた方が良い。
――見知らぬ奴に余計な節介かけたら、そんな連中と共に雨宿りでもするような厄介に
巻き込まれるだろうよ……ってな」
「…………オレから言えるのは、これ位だ」
(……これが、オレからの精一杯の誠意だ)
今、小石川と会う気は『ノエ』には無い。
されど…………もう月日が一年も廻ったならば、一歩進めるべきなのだろう。
後ろよりも、前に。
「……じゃあな『小野塚』」
「また、を……楽しみにしておく」
198
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/09/08(月) 00:02:07
>>197
「…………伝言ならもうちょっと短くしてくれないかなァ!」
ポケットからスマホを取り出し、何やら急いでフリックしている。
忘れない内に『メモ帳』に文章を入力しているらしい。
「あー、うん、オッケーオッケー。
でもま、名前も知らないワケだし、期待はしないでくれよ」
スマホを仕舞うと、小野塚はノエに背を向けた。
連絡先くらい聞いとけばよかったな──そんなぼやきを残し、
手をひらひらと振りながら、頼りない足取りで歩き出す。
「うふふふ。こちらこそ、ノエくん。
今度は君のことについて、もっと教えてくれたら嬉しいな」
「──包帯巻いてる理由とかね!」
振り返りもせずにそんな言葉を投げかけると、
太陽が山際に消えゆく中、どこかへと歩き去って行った。
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