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【場】『 湖畔 ―自然公園― 』 その4

156小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】:2025/05/10(土) 05:28:53
>>155

ルシャボテが綺麗になったところでローラーを離し、
手元のサンドイッチケースを持ち上げる。
さらに『下の段』があって、
そちらには『キュウリのサンドイッチ』が収まっていた。
バターを塗ったパンに、塩もみしたキュウリを挟んだシンプルな一品だ。

  「ええ……きっと『楽しんでもらいたかった』のでしょう」

『夏祭り』に対する桃園の感想を肯定した背景には、相応の理由があった。

  「魔物――『サマー・フォーエヴァー』の本体は、
   『ある夏の日に命を奪われた少年』であり、
   その目的は『永遠の夏』でした。
   彼にとって、夏は『最も楽しい季節』であり、
   皆も同じ考えだと思っていたのです」

  「それが望まれていないことを分かってもらうために、
   私は『説得』を試みました。
   何度も失敗しましたが、最後には理解を得られました。
   その証として、彼は『自らの意思』で能力を解除し、
   人々を元に戻してくれたのです」

  「……私にできたのは『そこまで』でした」

『浴衣』は『夏の風物詩』の一つに数えられる。
また、ルシャボテも『スタンドによって生まれた存在』だ。
そのせいか、浴衣猫を見ていると、『サマー・フォーエヴァー』を思い出す。

  「私は、彼が滅ぼされる様を見届けることしかできませんでした……。
   その時、自分の『弱さ』を思い知ったのです」

最初に話していた『全員を救える結末ではなかった』というのは、
そういう意味だったのだろう。
そして、深い悲しみと強い決意も、同じ場所から来ていることが分かる。
これで『事件』については一区切りついただろうか。


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