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【場】『 湖畔 ―自然公園― 』 その4

160小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』【2/7】:2025/05/13(火) 05:40:58
>>159

もし一言で表すとしたら、一風変わったピクニックといったところだろうか。

  「馬刺しを外で食べたのは、生まれて初めてです」

麗らかな春の日差しが降り注ぐ桃の木の下で、
自然と湧き出してくるような柔らかい微笑が零れる。
馬肉の質が良いことだけではなく、
こうして屋外で味わっていると、さらに美味しく感じられた。
一緒に楽しく食べているという状況も、良い方向に影響しているのだろう。

  「それは……『試合』をしたという意味でしょうか?」

桃園の言う『殴り合い』が、突発的に起きた可能性は考えにくいので、
おそらく予定の一部だったのだろうと判断した。

  「私も『アリーナ』とは何度か関わった経験がありますから、
   一通りの知識は持っているつもりです……」

         「にゃあ」

撫子も鮮度の高い馬刺しが気に入ったらしく、
安全だと分かった後の食いつきは良いようだ。
しかし、帽子のツバが広いので、食べ方には工夫が要るらしい。
精一杯の頑張りで健気に食べている。

  「その互助組織は『サロン』と名付けました。
   文字通りスタンド使いの『社交場』です」

サロンという言葉はフランス語に由来するため、
出身国がフランスである桃園の方が、より理解は深いかもしれない。

  「先程も申し上げたように、多くの力を合わせれば、
   不可能も可能にできるでしょう。
   ただ、その場限りの集まりでは、結束力が弱いことも事実です。
   そして、仲間としての絆を深めるためには、
   お互いを理解し合う機会が必要だと考えました」

  「『相互理解』を助ける場――それが『サロン』の本懐なのです」

紙コップを手に取り、カルピスソーダを一瞥する。

  「……私にも頂けませんか?」

ルシャボテの様子も気になるので、そちら側にも意識は割いていた。


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