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【ミ】泥の中には光なく

1風歌PL:2021/07/05(月) 20:10:44
――わかっていても、ぬけだせない


このスレは、『風歌PL』がミッションを行う為のスレです

334<削除>:<削除>
<削除>

335小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/19(木) 23:57:12
>>320-321(レスの遅れ、大変申し訳ありませんでした)

空井さんの緊迫した声を聴きつつ、走りながら心の中で応答する。

(大丈夫ですよ。私にとって『感情任せ』など一番程遠い行動は無い)

『メーラ』と私の直ぐ傍の『メイド』 メイドは無傷で『メーラ』は血まみれの
様相ながら、その未だ健在な妖艶さをかなぐり捨てた怪物の如く気迫!
 手負いの獣は末恐ろしいと言うが、メーラ自身も私と水槽、どちらも
人並み(ス精:CC)の器量では絶対に勝てない事が伺える。
彼女の猛獣のような文字通りの怪物としての力量(パス:BB)は
触れる前に私に何の打つ手もなく嬲り殺しにするだろう。

(そうだ、『私一人では』決して勝てない。エクサーツの時で痛感し
怪盗団の時の経験が活きている)

 『水槽』で非力な護衛の主である『夢見ヶ崎』さんが『拳銃』を
『ジョン』さんに託そうとしてる。『空井』さんの『エーテル』……。
『赤いメイド(已己巳己)』の距離 田宮 宮永……。

私の強みは周囲の情報を把握する事。それのみ、傷つける事は目的でない。

『お前(貴方)はそれで良いんだよジョー(小林先輩) そのままで』

(あぁ……そうだね)

 ――勝とう  

『メーラ』を倒す。ジョンさんの命が長くないのなら、彼女を倒し夢の空間を
破壊して、彼の夢の中での命が尽きる前に夢そのものを壊して命を拾う。

 (『今度こそ』 必ず皆で還る為に)

336小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/20(金) 00:13:32
>>335続き

「『ナイフ』ならそこだ、『メーラ』 拾え 無理するな。
代わりに、拾った瞬間に貴方は積み上げた全てを取りこぼす」

あえて、私は空井さんが指摘した『ナイフ』の位置を教える。
 私には、ソレを持つ資格も腕も無い。むしろ、拾う挙動を見咎めて
メーラが傍に居るメイドと共に自分を攻撃すれば成す術は無い。
 むしろ、あちらが『ナイフ』を拾おうとするなら、こちらに軍配が上がる。
『拾う』 その挙動は、この死闘の中では致命的な隙に等しい。

 ――プッッ

私が、今この瞬間で最適解と思い行動するのは『水槽を吐き出す事』
 >>266で仕込んでた『ブラックコーヒー二重水槽』
シャワーが異常な精神に作用するものならスーパーボールサイズで発現してた
水槽を解除するものだった。そして、見込みは違ったものの二重の水槽で
解除してたのは少なくとも外側のみ……まだ口の中にビー玉サイズの
ブラックコーヒーの水槽は仕込んでる!

 それを『メーラと同じく見回してるメイド』へ飛来させる!(ス精:CC)
今は空井さんの御蔭で気が逸れて水槽には気づかない……次(レス)が要だ!

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

『ジョンさん……短いけど、貴方は貴方が思う以上に私の力になってくれた』

『これ以上望むのは贅沢ですけど……その【拳銃】で【メーラ】を。
合図は私が叫んだ時に……』

夢見ヶ崎さんの傍の『水槽』 それを飛来させ、ジョンさんに小声で耳元に頼む。
 
 『――宮永! 馬力水を味わえ!』

その直後に、『水槽』を飛来(ス精:CC)!!

 テーブルの下を通過する形で夢見ヶ崎さんの攻撃に隙を与える為に
あえて水槽で声を出して注意を向けつつ接近する!
 なお、この中身も『ブラックコーヒー』だ。

337ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/08/20(金) 19:09:45
>>329の行動はキャンセル。

>>320
>>331-332
「ぐ、、、ひ、人使いが、、、荒いな、、、」

拳銃を受け取り、『グラム・スラム』に持たせる。

(しくじった、、、あとどれくらいのことができるのかわからないが、、、
 くそ、もう少しだけ、持ってくれ、、、)

>>336
(全く、どいつもこいつも、こんな状態の俺に何ができると思っているんだか、、、)
小林の言葉を聞き、『メーラ』に銃を向ける。

(頼む、この一発だけでも、、、、)
力と意志を振り絞り、照準を安定させ、小林の合図とともに銃を発射する。

338『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/20(金) 22:18:12
>>331
>>333
>>336
>>337
鮮血を滴らせながらも致命には程遠い夢見ヶ崎は、隔絶した精密さと戦闘経験から、適切に『処置』を行っていく。

一つ、倒れるメイドのアキレス腱を裂く。
――痛みが意味を成さずとも『生物』としての過剰逸脱が発生していない彼女の復帰は、確実に遅れ、即座の攻撃には移れない。
加えての『視覚喪失』――唐突に喪失した認識器官の一つは、機械的であるが故に次の行動を遅らせる。

二つ、『ジョン・ロブ』への拳銃パス。
――見事に成功。必殺の凶器は確かに渡った。

三つ、×3
『回避』『接近』『攻撃』――『失敗』。

君は宮永の能力を『誤認』したのだろう。
『カウンティング・スターズ』は、『目標に向けての自働跳弾』ではない。
『最初、』射出されたナイフが辿った軌道は、『君が、椅子に隠れていた場所』
命中したのは、『君が隠れていた椅子』だ――当然に、『赤目のメイド』には当たらない。
『反射音』は響く、『風切り音』で『角度』も解る。だから『その時』に『スライディング』をしたかは、解らない。
そして、『君を狙う二発目』はない、代わりに――

「『ジェニー!』『そいつ』僕を守れぇ! 僕はご主人さまで夫なんだぞ! 守れよ!」

真っ直ぐ迫る君に『恐慌』する宮永、そして。

「……解りました、ご主人さま」

君、夢見ヶ崎目掛けて『ジェニー』ジェニーは踏み出した。君は、ここで食い止められる。
君は一人だ。『君から飛び出した水槽』は――『ジョン』の元に向かった。
しかし、『君達』は一人ではない。


場面は移る。

『メイド長』メーラは、君達が作りあげた『必殺の罠』に見事に嵌った。
各々の思惑の果てに構築された状況――それがもたらしたもの、致死である。

まず、第一に『小林』の指摘。
『罠』と疑うことも出来ただろうが、それでも『言葉』は小林に注意を向けさせるのに、十分な刺激。
そこに加わるは――水槽から響く、『宮永』に対する、攻撃意図! 同時、小林の接近!
鬼気迫る形相でナイフではなく小林に視線を向けるメーラ――そこにぶち当たるは、空井の仕掛け。
『ソラリス』の投擲せしエーテル瓶。メーラの『頭上』にナイフが顕れる。
意識が完全に小林と『宮永』への攻撃に向かっていたメーラに、ナイフを躱す事は出来ず。

「――あがばばあらあ!!!!!」

肩口に浅く刺さる!悪鬼の形相――獣の咆哮。
喉を抑える手を離し、首と腹から血を吹き出させながら、刺さったナイフを握る――それが、運命を決めた。

『グラム・スラム』は本体諸共『破壊寸前』の惨事ではあるが、両腕は『一挙動』のみ『全盛行使』が可能。
『破壊力:B』『スピード:B』『精密性:B』

この三つを用いて『素早く正確な狙いで引き金を引く!』=直撃軌道!
 
メーラは既に『動作を行い、意識もジョンにない』――加えて、重傷。
弾丸を回避する論理は――存在しない。
故に、『弾丸』は直撃する。

「あぎ……」

胸部への『ストッピングパワー』の炸裂。それでも尚、『死』へと至らぬのは、魔性故か。
しかし――『メーラ』は天井を向くように倒れ――喀血と共に『失神』。
――同時に、『全てのメイド』が、動きを止めた。


場面は、戻る。

『ジェニー』もまた、『動き』を止めた。止まっていないのは、君、夢見ヶ崎と『宮永』だけだ。
そう、宮永は止まっていない、メーラが倒れると共に、目を血走らせて笑い始めた。

「そうか、負けか、終わりか、どうせ負けなら……終わりなら……!!」

狂気を浮かべながら宮永は『カウンティング・スターズ』にマントのナイフを握らせる。(ス:C)

「『君の夢も道連れ』だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!! 僕が君の、最後の夢だァァァァァァァ!!!!!」

狂える少年の目の先には、動きを止めた――『困惑』した様子の、ジェニー、彼女が振り返る先、刃かざす『ヴィジョン』――

339『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/20(金) 22:19:16

■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□宮□■■
■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■■□□□□□◆◆□□□□□□□□◆◆□田□□□
■■□□□□□◆◆□□□□□□□□◆◆□□□□■■
■■□□□□□□□□□□□□□□夢□□□□□□■■
■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■
■■□□□□□◆◆□□赤□□□□□◆◆□□□□■■
■■□長□幻□◆◆□□メ□□□□□◆◆□□□紫■■
■■□□□小メ水□□水□ジ翠□□□□□□□□□■■
■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■
■■□□□□□◆◆□□□□◆◆□□□□□□□□■■
■■□□□□□◆◆□□□□◆◆□□□□□□□□■■
■■□メ空メ□□□□□□□□□□□□□□□□□■■
■■□□□□□□□□椅ナ□□□□□□□□□□□■■
■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■
■■□□□□□北□□□□□□□□□□□□□□□■■
■■■■■■■■■■■開放入口■■■■■■■■ナ■




□=床(木製)1m面積
■=壁 1m面積
◆=黒く塗られたテーブル。各々の左右端には椅子があると思いねぇ(左下のテーブルの『黒』は滲んでいるよ)
天井の高さ=10M程
開放入口=開けっ放しの入り口

メ=メイド達――全員が『正気』を唐突に取り戻している。
ジョンの上の一体は意識を失って倒れている。
小林を見据えていた一体は困惑している。
『右手』『両足』『両目』破壊済みの2体は、喉から張り裂けんばかりの悲鳴を上げ始めた。

翠=翠のメイド・エフィー(『窒息失神中。余命2レス』)
紫=紫髪のコック・レオニス(壁に背を預けて拍手の準備をしている)
長=メイド長・メーラ(顔面は血まみれ、傷まみれ、『左目』寸断。喉から大量失血。
腹部から失血中、肩口からも出血、胸元に銃創。)
宮=宮永空飛(狂乱。スタンドに『ナイフ』を握らせている)
田=田岡ジェニー(困惑中)
赤=赤目のメイド・已己巳己(いこみき)(困惑中)


夢=夢見ヶ崎明日美(破片、二欠片、右腕の機能低減。左手に『ナイフ』)
小=小林 丈(疾走中) 
ジ=ジョン・ロブ(再起不能寸前。致命傷。余命4レス。拳銃『残弾』2発、)
空=空井イエリ(中規模ダメージ。『両足』解放。)

北=北落砂錫(壁に背を預けている)

水=水槽
幻=『幻影のナイフ』
ナ=壁に突き刺さったナイフ
椅=『立て掛けたい椅子』(ナイフが一本背もたれを貫通)

340小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/21(土) 01:39:54
>>338-339

 「こぉおおおおおぉぉぉっっっっっっ!!!!!!!」

空井さんの仕掛けの『ナイフ』 そしてジョンさんの『銃弾』

 この自分自身の一生で、初めてと言える程の咆哮と共に産まれた
四人の意思が、『メーラ(淫魔の主)』に致命的な一撃を生じさせた。

だが、まだ『足りない』

 まだ『メーラ』の中に微かにだけ命の息吹が残っている。
それを経たねば、この夢は終わらない。私の為に命をかけた彼(ジョン)の
死の運命を変える事が出来ない。

       ――あなたを『過去』になどさせはしない

 「おおおおぉぉぉぉぅぁあああああああ゛あ゛っっ゛!!!」

 ズギュンッ!!

ジョンさんの傍、メイドの傍の水槽。
エフィーに対して気道を塞ぐ水槽。計三つのリヴィング・イン・モーメント。
そして、馬力水のコンボの為に遠隔解除した水槽は凡そ30秒経たなければ
再発現出来ない。エフィーの気絶から、メーラへ疾走するまでの時間は
長く感じるが未だ30秒経過したか断定は出来ない。

故に、私が確実に発現出来るのは『二つ』。エフィーの
ビースト・イン・ブラックの洗礼の際に解除したスタンドと今の今まで
切り札として封じてた、この二つだ。

雄叫びを続けながら、倒れ伏そうとする『メーラ』の『失血の喉』と
『胸の銃創』へと、両手の指を突き刺し……『リヴィング・イン・モーメント』
ブリキ金魚のヴィジョンを体内の出血の中に発現させると共に残存機能の
呼吸器官と、そして心臓に向け抉るように回転しつつ移動させる!(パス精:DCC)

 「あぁぁぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛―――zノッァア゛ッ!!!」

 『『ギュルギュルクルクルグルグルグルルルルゥゥクルクルクルゥゥ』』

 呼吸器官、心臓への損傷……そして『無慈悲』に『詰み』へ

「『客』として『主』の貴方に『支払い』させて頂く。
私の……いえ、今と過去の全ての『我々』の受けた『想い』を……!」

『メーラ』の肩口のナイフ、それを引き抜き……。

「私は小林 丈……リヴィング・イン……いやっ
『インダルジェンス(免償)』『モーメント(契機)』の小林 丈だ!」

 ――『メーラ』の『喉』へと 

      ――振り下ろす

 『クルクルクルッッ゛!』

 「『クルキフィギ・イテルム(掛かりゆけ、十字架に)』
貴方の向かう場所に、十字架があればの話だが」

― ― ― ― ― ― ― ―

 『宮永――ッ!』

 夢見ヶ崎さんより先行する前に、彼女は彼の前に躍り出て
ジョンさんの直ぐ左側で操作してる水槽を彼の場所へ飛来させる。

夢見ヶ崎さんにも策はあるだろうが、彼女に降りかかる危険を最小限に
減らす為にも、焼石に水かも知れないが援護しよう。

341夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/21(土) 06:17:57
>>338

「――――それ、本気で言ってるの?」

「やる事といえば『バカの一つ覚え』。 
 おまけに自分から勝負を投げて、
 『僅かな可能性』さえドブに捨てる」

「窮地を脱する『機転』もなければ、
 最後まで戦おうとする『気概』もない」

「今まで出会った『スタンド使い』の中でも、
 あなた程『最低』なのは一人もいなかった」

宮永とは対照的に、
冷めた目で眼前の光景を見つめて吐き捨てる。
同時に、『ドクター・ブラインド』も宮永を見据えていた。
『開眼』した両目は、紛れもなく敵の姿を捉えている。

「『次』があるとは思わないけど、一つだけ教えてあげる。
 ただ振り回すのは『力を使っている』とは言わない」

「それは『力に使われている』だけ。
 祭り上げられて『いいように使われた』事も含めてね」

        バッ!

  「『力を使う』っていうのは『こうやる』のよ」

                 ビシィッ!

目の前の『テーブル』を足場にして接近を続行しつつ、
『ドクター・ブラインド』が『右手』の『破片』を発射。
『指弾』は掌中で完結する動作だ。
『右腕の性能低下』は関係ない。
狙うのは『宮永の目』。
メイド達と違って、こいつは『痛み』で怯むはずだ。

           ブシュゥッ!

そして、『左手』には『レモン(>>332)』を握っていた。
『ストロー』を裁断した際に、
一緒に隠し持っていた(>>251)ものだ。
手の中で『レモン』を握り潰しながら、滴り落ちる『果汁』を、
『指弾』と同じ要領で、『もう片方の目』に飛ばす。
『ドクター』の精度なら『破片』と同タイミングで放てる。
宮永の注意がジェニーに集中しているのなら、
『指弾』も含めて命中するだろう。

「ノロいノロい!!
 『スタンドの動き』も!!『本体のオツム』も!!」

            ダンッ!

      「何もかもが『鈍すぎる』ッ!!」

『テーブルの端』に到達次第、助走を加えた『跳躍』で、
残り『2m』の距離を一気に埋める。

           ザシュゥッ!

鋭い軌道のジャンプで豹の如く飛び掛かり、
『右手人差し指の爪』で『宮永本体』を切る。
ダメージを与える事が目的ではないので、
思い切り腕を振る必要はない。
切った瞬間、『超人的聴覚』を『移植』。

「皆――――何も聞かずに、
 私と一緒に『腹の底』から『全力』で『叫んで』。
 『全員の声』を貸して欲しいの」

『タケル』・『ジョン』・『イエリ』に呼び掛ける。
『この攻撃』は、出来るだけ大勢の方が『効果的』だ。
ジョンの場合は『彼自身の声』よりも、
『銃声』の方がいいかもしれないが、
引き金を引く力が残っているかどうかは不明だし、
直接叫んだ方が早いだろう。

      スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………………

「 『 エ ア リ ー 』 ! ! 

        『 フ ェ ア リ ー 』 ! !

             『 ナ ン セ ン ス 』 ッ ! ! 」

両手を『メガホン』のような形で口元に当て、
『声』に一定の『指向性』を持たせ、
宮永の鼓膜に最大音量の『シャウト』を叩き込む。

     ブースト
聴覚が『鋭敏化』された状態では、
耳に入る『音』は通常の何倍にも増幅される。
慣れている自分でさえ堪えるのだ。
何をされたか分かるはずもない宮永には、
この『音の攻撃』は相当『効く』だろう。
なお、本体に『移植』した『超触覚』は解除しておく。
『止めの準備』だ。

342空井イエリ『ソラリス』:2021/08/21(土) 08:38:47
>>340

「…………………………」
《いいことだ……チームプレーの勝利っていうのか?
 最初に言ったことが今になって響いてきた。
 ほら…………覚えるかな。
 四兎も招き入れて、本当に良かったのか、って》

        ペッ

「もう聞こえてないかな。まあそれだっていいさ。
 良かったのかどうか…………答えは、自明だから」

その場に血を吐き捨て、メーラから視線を外す。
一対一でも勝てた可能性はあるかもしれないが、
そこのところにこだわりがある『戦士』ではない。

「殺すなんて、おれがやるべきだとは思うけど……
 小林君はどうしても、トドメをやりたいようだ。
 大人が、こんなこと、子供にさせるのは、
 すげーよくない事なんだけど……止められない、よな」

後に意識を取り戻し、何か仕出かす可能性もある。
よって、メーラの始末はそれを望む小林に任せる。
殺しという重みは自分が背負うつもりだったが、
何かイエリには伺えない小林の納得があるのだろう。
納得が、合理に優先する事だって、よくある事だ。

彼の、好きなように、すればいい。
どうせここは――――夢の中。
そして討ち斃すのは人間でなく、人を真似た怪物だ。

「まあ……いいんじゃないか、メーラさん。
 夢を見るままに死んでいくっていう終わりも。
 それに……この、さ。おれは本当にいやだと思う悲鳴も、
 夢魔のおまえさんには、上等な子守唄なんじゃないかな?」

メイド達の悲鳴を止めてやる余裕も今はない。
求められるなら、後でならそれも背負ってもいいが、
自分が今すべきなのは、狙うべきなのは――――

「さて…………宮永君。
 おれはさ、アリーナっていう人たちとは違って、
 おイタをしたからって子供をいたぶる趣味はない。
 さっきも言ったけど、かわいそうだとすら思う。
 でも、しょーもない罪の、報いは必要だよな?」

        「なんにせよ」

「人が『夢』になんて、呑まれちゃだめだ…………」

MAPの下方向から、つまりアリスとは別方向から、
回り込むようにして『宮永』への接近を開始する。
エーテル瓶は一本手に取って、投擲の構えを取る。

「それじゃあ、いくぜ…………『ソラリス』ッ!!」

アリスの要望に応えるのも含め、大声を上げて、
彼の警戒をアリスと自分に『分断』したい。
……なお接近時には椅子に刺さったナイフの付近を通るが、
一応、このナイフが動き出したりしないかは気を付けておく。

343ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/08/21(土) 12:07:21
>>338
「っくぅ!」

銃を保持して引き金を引く、それだけで意識を手放しそうになる。

「だが、まだできることが、ある、、、」

銃の持ち手を、もう一方のまだ余力が残っている方に持ち替えて、次は『宮永』を狙う。

「助けるつもりが、助けられたな、小林君、、、。
 さしずめ男の友情がハニートラップに打ち勝った、ってところかな、、、。
 なあ、そう思わないか?そこの友達もいなさそうなクソガキ、、、!」

>>341

夢見ヶ崎の言葉を聞いた。
大声を出せるかは怪しい、だから、タイミングを合わせて銃を撃つ。
狙うのは『宮永』の『腕』、本体の腕を傷つければ、スタンドもその手に持つナイフを振るえなくなるだろう。

自分の残った気力、体力、スタンドパワー、全てを使いきるつもりで銃の狙いをつけて引き金を引く。

344『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/21(土) 13:37:36
>>340
>>341
>>342
>>343
『夢魔』とは何かと語るのは、難しいだろう。多種多様であり、モノによっては『不死』に近い存在もある。
しかし、大抵において夢魔は『摂取』によって生存のエネルギーを得ている生命体。
夢世界において――通常の人類のそれとは異なるものであろうが――血肉を備えた生物である。つまり、『死ぬ』

さて、例え人間を越えた強靭さを備えた生物であろうが、呼吸器と心臓をズタズタにされて生存し得るか?
さらに、大の男の膂力でナイフを喉に『ぶっ刺され』命永らえることは出来るか?
――不可能だ。
君、小林の『ダメ押し』によって、メーラは『死んだ』
肌が、肉が、顔が、途端にしわがれ――老婆どころか木乃伊の如き有様となり、『チリ』となった。

メイド長、メーラ――『死亡』


とびっきりの破滅を迎えたメーラであるが、もう一人の運命も明るいものではない。
絶望的状況にトチ狂った宮永は、『交渉』も『闘争』も捨てた『恐慌』に走った。どう転んでも勝ち目などない、ただ巻き添えを増やすだけの三流の行い。
――当然の様に、上手くいくはずがない。

まず、テーブルに乗り上げた夢見ヶ崎、『ドクター・ブラインド』の右の『破片』が目を穿つ。
冷静であれば防ぐも叶った一撃を、防ぐ頭は今はない。裸の王様の腐った眼に、精密な一刺しが突き刺さる――

「ぎゃあっ!?」

焼けるような激痛が、右目を襲った――生身の両手で右目を覆う――左手にナイフを握る『カウンティング・スターズ』も止まる。
刹那の直後、遅いかかるは左目への『刺激』――痛みに見開かれた左目にレモン果汁が浴びせられる。
右目を潰され、左目を果汁で焼かれ――両目の機能は崩壊。何を認識することも敵わない。
いや――目が潰れただけでは、『痛み』は残る。
だから、『ナイフを握る』スタンドに対応する宮永の左でを『ぶち抜いた』激痛は、余すことなく味わえた。
左腕の中で膨張した弾丸は、骨をへし折り血肉を飛沫かせる――途方も無い激痛が襲ったに違いない。

「う、腕ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!! 目ぇっぇぇぇぇぇぇえぇ!!! ぎゃぁぁぁぁぁあっっ!!!」

しかし、宮永に訪れる痛みの、まだ序章に過ぎない。見えぬ何かに『顔を刻まれた』痛みに吠えた宮永は、涙で潤む左目で君を見る。
――『皆』に呼びかけた後、先んじる様に吠える、君、夢見ヶ崎の姿を!
そして――合唱。『超聴覚』を移植された宮永に、『骨も揺れる』ような音波衝撃が襲いかかる。

「いたいいたいいたいいたい!!!!」

体中を襲う『痛み』に吠えながらも、合唱の残響は消えず――その間に、何も出来ず――運命は、決した。
それを理解してか、しないでか――宮永は、夢見ヶ崎に、君達に請うた。

「ゆ、ゆるして……!!」

345サキュバスメイドとドリームご奉仕:2021/08/21(土) 13:40:34


■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□宮□■■
■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□夢□□□
■■□□□□□◆◆□□□□□□□□◆◆□□□□□
■■□□□□□◆◆□□□□□□□□◆◆□□□□■■
■■□□□□□□□□□□□□□□水□□□田□□■■
■■□□□空□□□□□□□□□□□□□□□□□■■
■■□□□□□◆◆□□赤□□□□□◆◆□□□□■■
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■■□メ□メ□□□□□□□□□□□□□□□□□■■
■■□□□□□□□□椅ナ□□□□□□□□□□□■■
■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■
■■□□□□□北□□□□□□□□□□□□□□□■■
■■■■■■■■■■■開放入口■■■■■■■■ナ■




□=床(木製)1m面積
■=壁 1m面積
◆=黒く塗られたテーブル。各々の左右端には椅子があると思いねぇ(左下のテーブルの『黒』は滲んでいるよ)
天井の高さ=10M程
開放入口=開けっ放しの入り口

メ=メイド達――全員が『正気』を唐突に取り戻している。
ジョンの上の一体は意識を失って倒れている。
小林を見据えていた一体は困惑している。
『右手』『両足』『両目』破壊済みの2体は、喉から張り裂けんばかりの悲鳴を上げ始めた。

翠=翠のメイド・エフィー(『窒息失神中。余命1レス』)
紫=紫髪のコック・レオニス(壁に背を預けて、十字を切る)
長=メイド長・メーラ((消滅))
腹部から失血中、肩口からも出血、胸元に銃創。)
宮=宮永空飛(狂乱。スタンドに『ナイフ』を握らせている)
田=田岡ジェニー(困惑中ながらも逃げている)
赤=赤目のメイド・已己巳己(いこみき)(困惑中)


夢=夢見ヶ崎明日美(破片、一欠片、右腕の機能低減。左手に『ナイフ』)
小=小林 丈(疾走中) 
ジ=ジョン・ロブ(再起不能寸前。致命傷。余命3レス。拳銃『残弾』1発。『両腕』使用不能)
空=空井イエリ(中規模ダメージ。移動中)

北=北落砂錫(壁に背を預けている)

水=水槽
幻=『幻影のナイフ』
ナ=壁に突き刺さったナイフ
椅=『立て掛けたい椅子』(ナイフが一本背もたれ

346小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/21(土) 18:18:05
>>344-345

『ゥウオォォォォッッッオォォオアァァアッ゛―――!!』

夢見ヶ崎さんの言葉に対し『水槽』で『宮永』の耳元へ飛来させつつ
スタンド音声からの咆哮を上げる事によって応える。

自分は、その間にもメーラを刺し塵となって残ったナイフを拾いつつ
『ジョン』さんの前に駆け寄り必死に声を掛ける。

「頼むっ ジョンさん……駄目だ、死んでは駄目だ……ッ
もう少しで、夢も終わる筈だから気を保つんだ。
『北落』さんっ 他の方でも構わない……誰か」

直接見て理解出来る。治療の手立てが無い程で今生きてる事は奇跡的な程だ。
周囲のメイド達、レオニスも傍観のほうだ。北落さんが唯一
スタンド能力の全貌が伺えない。ジョンさんを回復する手立てが無いか一度
声を掛けつつ、彼が意識を失わないよう必死に呼びかける。

「死なせはしない……ッ 貴方は命の恩人だッ
もう誰も私の仲間を夢で死なせなどしない」

こんな事が昔もあった気がする。そう何年も前でないのに、とても遠くで
けれど此処で話す度に、とても近い所であったと。

(ッ そうだ、『馬力水』の水槽……『エフィー』の気道を防いでる『水槽』!
馬力水は精力を高め一時的に活力を得る)

 既に死に体。これ以上の凶行は己の目指す黄金の意思の指針に反してるのかも
知れない。だが、そんな理想など彼を救う為なら幾らでも捨ててやる。

「貴方も共に送ります。一人よりも二人の旅路か何かと気が楽でしょう」

『エフィー』の気道を防ぐ馬力水の『水槽』を口から出させる。
代わりに、彼女の喉に向け全力でナイフを突き刺す。

「ジョンさんっ……ジョンさんっ」

彼への呼びかけは継続する。

347夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/22(日) 01:11:35
>>344

       《 『 L(エル) 』 》

       《 『 I(アイ) 』 》

       《 『 G(ジー) 』 》

       《 『 H(エイチ) 』 》

       《 『 T(ティー) 』 》

『何故かは分からない』が、
『ドクター・ブラインド』は時々『声』を発する事がある。
スタンド自体に『意思』がある訳ではなく、
強いて言うなら『鳴き声』のようなものだ。
男とも女ともつかない無機質で機械的な音声。

       《 『 L(エル) 』 》

       《 『 I(アイ) 』 》

       《 『 G(ジー) 』 》

       《 『 H(エイチ) 』 》

       《 『 T(ティー) 』 》

まるで傷の付いたレコードのように、
ただ同じ言葉だけをリピートする。
初めて『視力』を得て、『スタンド使い』になってから、
かなり経っているように思う。
だが、『ドクター』が『この言葉』を発する理由を、
自分は知らない。

       《 『 L(エル) 』 》

       《 『 I(アイ) 』 》

       《 『 G(ジー) 』 》

       《 『 H(エイチ) 』 》

       《 『 T(ティー) 』 》

『ドクター・ブラインド』は、
『視覚』を持たない『盲目』のスタンド。
『音仙』によると、
『先天的全盲』だった本体を補助するために、
生まれつき備わり、目覚めを待っていた力だったらしい。
『ドクター』は『見えなかった頃の自分』だ。
『夢見ヶ崎明日美』は闇の中で生まれ、闇の中で育った。
心の奥底に宿っていた『光の世界』に対する憧れが、
『この言葉』を発し続ける理由なのかもしれない。

「少しは…………」

「少しは『人の痛み』が理解できた?
 あんたがやってきたのは『こういう事』なの」

「…………もっと早く気付いてれば良かったのにね」

         チ ョ ン ッ

『ドクター』の『爪』で宮永を小突き、
『超人的触覚』を移植する。

「『許して』じゃなくて『ごめんなさい』でしょ。
 それに『謝る相手』も間違えてる」

「あんたが謝るべきなのは『私達に』じゃない。
 そこにいるジェニーや今まで傷付けてきた相手に対して、
 言わなきゃいけない事があるはずじゃないの?」

「でも――――『一応謝れた』のは大きな進歩」

      シ ャ キ ッ

              シ ャ キ ィ ッ

「『夢から覚めた後』も忘れないようにして」

『ドクター・ブラインド』が『両手』を開く。
その手に光るのは『十本のメス』。
極めて鋭利な切れ味を伴う手術用の刃物。

348夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/22(日) 01:13:34
>>347

      《 『 L(エル) 』 》

               シ ュ バ ッ ! !

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ
 
バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

《 『 L(エル) 』 》

     《 『 I(アイ) 』 》

           《 『 G(ジー) 』 》

                  《 『 H(エイチ) 』 》

                        《 『 T(ティー) 』 》

バ ァ ァ ァ ァ――――――――――ッ ! ! ! !

『両手の爪』を駆使した『ラッシュ』で、
宮永の全身を『外科手術』の如く切り刻む。
拳による『殴打』ではなく無数の『斬撃』。
そして、宮永には『超触覚』を『移植』した。

                ハイパーセンシティヴィティ
「『Doctor Blind』――――『Hypersensitivity(痛覚過敏)』」

                  ブースト
すなわち――――『痛み』の『鋭敏化』。
『本体の体』がズタズタになるよりも、
『本体の意識』が失われる方が早いだろう。
『カウンティング・スターズ』が完全に消えるまで切り続ける。

349夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/22(日) 05:54:40
>>348

目的は意識の喪失。
致命的な急所は意図的に外し、死なない程度に加減する。
『夢の中』とはいえ、『命』を奪う気はない。
どれだけ外道でも子供だし、好き放題していたものの、
考え方によっては『被害者』の一人でもある。
メーラやエフィーが消滅したのなら、
宮永の生死を問わず『引力の核』は崩壊するはずだ。

350ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/08/22(日) 14:49:44
>>344
「さすがに、、、これで、限界、、、あとは頼む」

銃弾の命中を確認し、地面に突っ伏す。
あとは成り行きを見守ろう。

351空井イエリ『ソラリス』:2021/08/22(日) 19:14:30
>>344-345

「小林君。おれのナイフは、瓶から離すと消える。
 もし持っていくなら、瓶ごと持って行くんだ。
 ……まあ、それでも長持ちはしないはずだぜ。
 介錯をする時間くらいは、あるだろうけど」

エフィーに向けて『エーテル瓶』を投擲する。
小林が持つナイフは『幻』であり―――
瓶を一緒に持って行かないなら1mで消えるし、
エーテルを浴びていないエフィーには通らない。
早急なトドメでジョンを救い出すには必要だろう。

「……あとは宮永君さえ、反省してくれたら。
 この乱痴気騒ぎはそれで終わりなのかな?
 北落さんからすると、終わりでいいんだろうが」

                  チラ

メーラは死んだ。
エフィーも死ぬだろう。

「小林君にも、アリスにも……頼るとは言ったけど。
 いくらスタンド使い同士って言っても、
 子供にばっかり、『あと始末』を任せてさ。
 ジョンさんを助ける方法も、持ってなくて。
 おれは本当に…………情けないと思ってるんだ」

「何か残ってるなら、おれがちゃんとやらなきゃな?」

だが、この空間が崩れたり乱れる様子はない。
まだエフィーが生きてるからと言えばそれまで。
しかし『万一』と言うことも、あるだろう。

「巣穴の主は……わざわざ姿を晒してたのか?
 おれがそいつだったら、きっと隠れてるけど。
 人間相手なら、負ける事なんて無いと思ったのか」

宮永の方に――
すなわち、店の奥に通じる方に、歩みを進めていく。
北落やレオニス、いや店全体に視線を走らせながら。

「それとも………………おれが背負える物は、まだあるか?」

352『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/24(火) 15:56:39
>>346
>>347
>>350
>>351
(申し訳ありません、大変お待たせいたしました)






夢にて続いた狂騒劇、淫靡の代わりに暴力溢れしメイド奇譚。
――その終局の引き金は、小林の突き刺したナイフによる、エフィーの絶命――『人間』よりは刺しにくい身体であったが、大の男の全体重を乗せた一差しをめり込まさぬ程の強度はない。まして、喉ともなれば。
失神中であったため、苦痛は無かったかもしれない。それを不幸中の幸いとするのは、今までの犠牲者たちが許さないだろうか?
いずれにしろ、エフィーの触手が二度と獲物に巻き付くことはない――それを持って、かつての贄達への鎮魂としよう。

『スキュラサキュバス』エフィー――『死亡』

あっけなく死んだエフィー、しかし、仮にその魂がこの場に残っていたのなら――自分の結末は幸福だったと思い知ることになるだろう



「解る、解ってるんだ! 人の痛みなんて! だから僕は現実では人には何もしなかった! 夢でしか何もしてないんだ!」

無様に喚く宮永――果てしない自己弁護、有り得ない希望にすがるもの。
言葉も手段も、何もかも間違えた少年は、地獄の始まりを告げる一突きを受ける。
それを許しと勘違いしたのか――宮永は安堵を浮かべ、同時――己の肌が感じる『ひりつき』に顔を変える。
超触覚がもあたらすものは、言い換えるならば超過敏。マントやパンツの肌触りを、風っぴきの皮膚の如く鋭敏に感じ取る。

「な、なんだ、僕に、何を、何をしたんだ!」

その問いに、君、夢見ヶ崎は応えない。
ただ、宮永の誤りを告げ――宣告の代わりに、両手の刃を開く。

そして。

《 『 L(エル) 』 》

叫喚によって紡がれ始める――

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》


「うっぎいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」

悲痛掻き鳴らす、双爪斬舞!
けして、急所を突きはしない、致命の出血を招く斬り方もしない。
痛覚過敏の肌を寸刻みにし、適切な苦痛を与え続けるその魔技は、精密外科医が施す拷問の如く。
いっそ、死んだ方がマシな程の激痛を浴びせ続ける夢見ヶ崎。それは、生の痛苦とその果てに待つ価値を知るが故か。
その真意を、今、宮永が理解することは無いだろう。今、宮永の全感覚は『痛い』と『助けて』に集約されているのだから。
だが、それも長くは続かない。許容量を越えた刺激を受けた肉体は、精神を保護するためにその機能をシャットアウトする。
君、夢見ヶ崎は『スタンド』の爪を止めた――目的――『カウンティング・スターズ』のヴィジョン消滅と同時、血まみれの宮永が倒れ付すのを見て。
動き出す気配はない、スタンドの再顕現の気配もない。
ならば――断言しよう。

宮永空飛『カウンティング・スターズ』――『戦闘不能』

353『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/24(火) 15:57:35

君達は、勝利した。
それを祝うが如く、傍観者たるレオニスは拍手を鳴らす。

「お見事、お見事。いいものを見せてもらったよ。露悪と淫欲も悪くはないけど快活な勝利は胸がすく! ミントみたいに爽やかだ!」

満面の笑みを浮かべる、コック帽の彼女から偽りのサインを感じ取ることは不可能だろう。
レオニスは、本心から君達四人の勝利を祝福している――それが、人間的感性によるものかは定かではないが。

「さぁて、ここから先は『関係者以外』には、一旦『お目覚め』願おうか――なっと!」

そう言って、レオニスが『ぱん』と大きく手を打ち鳴らすと、『メイド達』の姿が陽炎のように消え去った。
血痕などは残っているが――彼女達はもう、ここにはいない。

「なんでこんなことが出来るのかって顔と、なんでこんなことしたのかって顔してるね? 最初のはシンプル、『夢の主』は夢意識を失い『巣食う夢魔』も死んだ――なら『夢の支配率』は、ボクの総取りになるって訳さ」

レオニスは、彼女から見て右側――君達が立ち入らなかった奥を指差す。

「ボクが出てきたあそこから先は、ボクの『スタンド』……『キッチン』の領域。『夢に調理場を作る』ボクの能力は、逆説的に『夢を維持する』機能も持つ。この状態の夢を永遠にも不変にも出来ないけど、しばらくは維持できるのさ」

「そして……2つ目は、君達へのサービスだよ。宮永クンを殺さなかったってことは、現実でも殺すつもりは無いんだろ? でも、北落ちゃんのセリフを覚えてる。『お前に明日はねぇ!』的な……『このまま眼を覚ましたら、君達はただ使われただけで終わっちまうよ?』」

いたずらっぽく笑ったレオニスは、北落に同じ笑みを向けた。

「さぁ、北落ちゃんはさっさとそこで死にかけてる人を『戻す』んだ。趨勢は既に決してる――中立を気取る必要は無いはずだろ? それとも、残り三人殺して、総取り狙うかい?」
「そんなつもりは、欠片もない」

白と黒のレディーススーツに身を包む北落は、鉄面皮を欠片も変えずにジョンに近寄ると、『ザ・オーメン』のスタンドヴィジョンを顕現――素早く(ス;A)拳を打ち込む。
――瞬間、全身を粉々に締め砕かれていた筈のジョンの身体が、一瞬で元通りに戻った。

「私の能力は『巻き戻し』だ。君の身体は、『一時間前』に巻き戻った」

淡々と能力を告げた北落は、周囲、君達を見渡す。
そして――告げる。

「では、事後処理と『報酬』の話をしたい――私を信用できないならそこからでの立ち話でも構わないが、私は無事な、あちらのテーブルに座らせてもらう」

北落は言うが早いが、左上の――エフィーとメーラの完全なる死によってか『墨』の黒が消え――『白』い地肌が晒されたテーブルに向かって歩き始めた――途中で一つ、椅子を手に取りながら。


(バトルパートは終了したので、MAP表記はここまでとなります)

354夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/25(水) 05:53:54
>>352-353

『何もしてない』では済まされない。
魂を拘束する事で『時間』を奪っている。
家族の心痛も計り知れないだろう。
昏睡中の入院費だってタダじゃあない。
宮永には、『自分が何をしたか』を理解させる必要がある。

        スゥゥゥゥ………………

迅速精緻の『外科手術』を終え、
『ドクター・ブラインド』の両目が再び閉じられた。
『時間切れ』だ。
『視覚移植』によって得た視力は失われ、
元通りの『盲目(ブラインド)』に戻る。

             マ ジ
「――――――私を『本気』にさせたアンタが悪い」

『ドクター』を解除し、北落のいるテーブルに向かう。
ひとまず『終わった』。
敵は片付いたし、ジョンも助かった。
『被害者達の心』という問題は残るが、
四人の力で『最大の山場』を乗り切ったのだ。
両腕を高く上げて、思い切り大きく伸びをする。

             グググッ

     「んんんんん〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ」

「『ヨントおうモノはイットもえず』――――メイゲンだな!!
 『プレゼンテッド・バイ・イエリ』!!」

「ね!!イエリちゃん!!」

      ポンッ ポンッ

イエリの両肩を両方の手で叩き、屈託のない笑みを見せる。
一片の曇りもない明るい笑顔。
そこにあるのは『元通りの表情』だ。

「ロブちゃんもゲンキになったしさ!!」

今の自分は『光の世界に飛び込んだ自分』。
しかし、『闇の世界で生まれた自分』も消えてはいない。
どちらの自分も『真実の自分』だ。

「ロブちゃん、ケガしてたのにイロイロやらせてゴメン。
 でも、スッゴイたすかった」

            ペコッ

       「アリガトーございます」

この世は『見える者』が生きやすいように出来ている。
『見えない人間』は、
『見える者』よりも『安全』に気を配らなければならない。
そのために、ずっと『好奇心』を抑え続けて生きてきた。
だが、初めて『光』を知った時、
今まで抑圧されてきたものが一斉に解き放たれたのだ。
精神的な反動によって、
『感情』や『衝動』が行動原理の大半を占めるようになり、
『理性』や『思慮』といった側面は、
意識の奥深くに引っ込んでしまった。
それ以来、滅多に出てくる事はない。
『必要がある時』を除いては。

355夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/25(水) 05:57:01
>>354

ジョンにお礼を言って頭を下げてから、
レオニスに視線を移して肩を竦める。

「なんだよなんだよ??『タナバタ』か??
 もうとっくにすぎてるだろ!!
 くえないヤツめ…………!!
 わたしは『くえるモノ』がほしいな〜〜〜」

おん??『タナボタ』だっけ??
『タル』の『ナカミ』は『ボルト』と『タワシ』。
りゃくして『タナボタ』だ。
『おたから』かとおもってタルをあけてみたら、
なかみは『ボルト』と『タワシ』でガッカリした。
だけど、そのボルトとタワシは、
マニアのあいだでユウメイな『チョーレアモノ』だったのだ!!
みためだけでは、
『ホントウのジツリョク』はわからないってコトだな。
レオニスは『ボルトとタワシ』だったワケか…………!!

「『スタミナ・オムライス』と『ミックス・ヒドラサンド』ちょうだい。
 ドタバタドタバタしてたらハラへっちゃったよ〜〜〜」

漁夫の利的に実権を握ったレオニスに注文を出す。
この結果を狙っていたとしたら、相当の『策士』だ。
じゃあ、わたしは『サッキョク』をやろう。

       グビグビグビィッ

残っていたホットミルクを手に取り、
喉を鳴らしながら一気に飲み干す。
『シゴトのあとのイッパイ』はカクベツだ!!
そういえば、ナンかわすれてるような…………。

「タケルくん、ボチボチおもいだしてない??
 『アレ』とか『ソレ』とかさぁ。
 つってもウチらがイッショにいたのって、
 さいしょに『あつまった』ときだけだったけど。
 だからインショウうすかったとか??」

席に着きながら、『前回の夢の話』をタケルに振る。

「あ、ハナシすすめてドーゾ」

北落の話も適当に聞いておこう。

356小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/25(水) 11:30:28
>>353-354

「良かった……あぁ 良かった……『今度は』、助けられた」ツーーゥ

北落さんのスタンドにより、一瞬にして復元された肉体。もうジョンさんは大丈夫だ。
安堵と喜びによって、知らず知らず細い雫が私の瞳から流れていた。

……『今度は』
そうだ、私は 多分、以前にも似た経験をしていた。夢見ヶ崎さんの言葉
ジョンさんが誰かの小さな影と重なるのも、きっとその時の体験からだ。

多分、私は夢の中で一度死んだのだろう。そして、誰よりも守りたかった人を
この手を伸ばす前に倒れるのを知って、深い記憶の奥底に恐らく埋めたんだ。

大切だった 眩しかった 幸せになってほしかった そんな『夢』が水泡のように――

(どうしようもないな、私は……)

>『関係者以外』には、一旦『お目覚め』願おうか――なっと!

「さようなら、已己巳己(いこみき)さん。達者で……」

また会おうと言う言葉は、メイド達と共に消える赤目の彼女には告げない。
この夢の中で、彼女が受けた傷は浅くは無い。出来の悪い悪夢として
早々に記憶から、心から今回の件を忘れるほうが身のためだ。

>>355
>タケルくん、ボチボチおもいだしてない??

「……」

「夢見ヶ崎さん……いえ『アリス』 
私は多分、貴方と共に別の夢で。このように夢の主と対峙して、そして恐らく
敗れて大切な人を目の前で失って……それが、とても苦しくて悲しくて許せなくて
私が弱いから、貴方との邂逅も忘れたんだと思います」

彼女の言葉に、精一杯の微笑を作り上げて答える。
 無知よりも忘却は遥かに重い罪ならば、私は大罪人だ。ならば、その罪を知る
夢の探索者(アリス)に、告解しよう。

「もう、ほんの少しだけ。お時間を貰っても良いですか?
必ず、思い出します……えぇ、必ず」

357小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/25(水) 11:35:38
>>356(続き)

席につく。『レオニス』の言葉や挙動については……今は特に何も言わない事にした。
少なくとも『此処で討つべき者』で無いのだろう。我々の誰一人として、彼女に
危害を加えられてはいないのだから。

「じゃあ、私も『ホワイト・ホット・ミルク』と『アイスティー』。
他に、お勧めの自信作のドリングがあるなら、そちらを……」

夢見ヶ崎(アリス)のオーダーに合わせて見る。流石に、これ以上戦闘は
無いだろうが念のためにスタンド発現の媒体の準備。あと、夢の飲料水を
味わう事は、今後滅多にないだろうから作家として参考の為に味見したい。

「北落さん……『報酬』についてですが、私から個人的に一つ要望があります」

「この一件で『メイド』の方も亡くなりました。現実では夢を見なくなるだけですが
『それだけ』で済ませるのは私が許せない。
……私の『報酬』は切り捨てて構わない。被害者の彼女達への出来る限りの
アフターケアと、ヴェール向こうで夢魔の方達に犠牲にされた方達の治療に当てて欲しい」

私は『大切』な事柄について、再び手に取り抱きしめられようとしている。
それで十分なんだ。それ以上の幸福が何処にあるのだろう?
 私が受ける恵の水は、私の幸福の下で目の端に映るか映らない泥の中に横たえる方達に
降りかかるべきだろう。

358空井イエリ『ソラリス』:2021/08/25(水) 19:15:17
>>352-353
>>354-355
>>356-357

「よしてくれ、おれは大したことは言ってないぜ。
 あんまり、褒められるのも、得意じゃないし。
 ただ……おまえさんが楽しいなら、いいことだ」

            フ

小林も何らかの納得を得たらしい。
彼の抱えるものは想像以上に複雑そうだが、
この場を切り抜けた今、イエリに言える事もない。

「さて、幕は降りた。観客の時間はおしまいだな?
 レオニスさん……ありがとうと言っておくぜ。
 おっしゃる通り、このまま帰る気はなかったし。
 それから、メイドさんたちを帰してくれたことも」

あと、残ったのはレオニスと北落だ。
前者についても未だ底は知れず、
彼女の掌がどこに向いているのかも、
何を乗せているのかも、今は伺えない。
分かるのはこちらに爪牙を向けていない事だけだ。

「それに北落さんにも、お礼を言わなきゃな。
 ジョンさんを助けてくれて、ありがとう。
 ああ、それと……良いものを貸してくれたのも」

してくれた事は決して多くはないが、
そのほとんどが状況の解決に繋がったし、
彼女の立場からすれば『妥当』なのだろう。

          ――――が。

「でも……まあ、本物の銃なんてのを持ってて、
 悪い子を私刑にする方法も、持っている。
 そういう立ち位置の人間ではあるわけだからさ。
 一人くらいは『信用しないでおく』としようか?
 せっかく椅子を取ってもらったのに、悪いけど」

アリーナという組織全てがそうなのかは不明だし、
アリスや小林らは『慣れてる』のかもしれないが、
北落という人間の印象は完全に『ギャング』だ。
警戒する立場は自分が背負おう。席には着かない。

「もちろん話を疑ってかかるわけじゃないぜ。
 …………内容による、って事だが。
 魔物退治の報酬は、どんな素敵な物なのかな」

どちらかと言えば、気にかかるのは『事後処理』だ。
そのまま、北落の続く言葉を待つ。

359ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/08/25(水) 19:19:27
>>352
>>353

「お、おお?」

元に戻った身体を確認するように動かす。

「これは助かった、、、のか?」

身体に問題ないことを確認し、安堵の息を漏らす。

「し、死ぬかと思った、、、いや、すまない。ありがとう」

北落に礼を言いながら、自分も席に座る。

360『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/26(木) 00:02:58
>>354
>>356
>>358
>>359
「はーい、キミは、『スタミナ・オムライス』と『ミックス・ヒドラサンド』。キミは、も『ホワイト・ホット・ミルク』と『アイスティー』 『すぐ』作るから、待っててねー」

夢見ヶ崎の注文に、レオニスは奥――彼女の語るところの『キッチン』へと、姿を消す。
『ドクター・ブラインド』の超聴覚と超嗅覚を作動させているのなら、凄まじい速度での『調理音』と、周囲の血臭とは別に香ばしい香りが漂い出すのを感じるだろう。

レオニスがキッチンに向かい、君達がそれぞれの位置に付いた後、北落は口を開いた。

「ではまず――報酬に付いて話そう」

北落はまず、君、小林を見る。

「君への報酬を『切り捨てた』ところで、微々たるものだ。被害者の数を『最低』メイド達と考えても七人だ。君への報酬を彼女達に分け与えても、入院代の僅かな足しにしかならないだろう――精神的ケアに関しては『必要がない』」

そして、君達四人を北落は見渡した。

「君達への報酬は『一人』『三十万』――これは、私の属する組織から、私に支払われる予定の『成功報酬』が『120万』であり、それを『4分割』した額になる」

表情、動悸、気配。北落の言葉に誤魔化しの臭いを感じることは不可能だろう。感じようとすれば感じれるだろうが、それは疑心の生むプラシーボだ。

「そして、『事後処理』に付いてだが――メイド達に付いては『問題ない』」

その言葉にも、偽りの気配はなかった。

「彼女達の記憶には、然るべき処理が施される。何が夢で起きたかも忘れ去るだろう――そして、あれについてだが」

北落の眼が、倒れている宮永を射抜く。そこに、感情の色は見いだせない。

「宮永空飛に関しては、私の言葉を覚えているか? 『明日』はない。壊れるまですり潰してから、殺す」

人を殺すと告げる言葉を発しながらも、感情の色は無かった。

「では、何か質問はあるかな」

361空井イエリ『ソラリス』:2021/08/26(木) 00:46:37
>>360

「30万か、害獣駆除には結構な大金だ。
 金はまあ……貰えるならうれしいよな。
 なにせ、ペットのケージを替えたいし、
 猫の餌を、少し良いのにしてやれるかもな?
 それとも? 服代にでもするか……フ。
 金があるっていうのはいいことだ。夢が広がるよ」

片目を閉じ、くすくすと笑い、
それから大きく息を吐いた。

「……子供殺しのマフィアから貰った金で?
 は、はは、はぁ。どんな夢が見られるんだろうな」
 
北落という人間がどれほど大物かは知らないし、
どんな強力なスタンド使いかも知らないし、
アリーナがどんな大組織だかも知らないが、
目で見た光景では彼女は単なる傍観者でしかない。

「ま、おれが何を言おうがおまえさんは『仕事』だ。
 やるからには、やるんだろうし、
 スタンド使いも……夢魔も、法では裁けない。
 きっと妥当ってやつで、いいことなんだろうさ。
 おれには止める手段も、まあ、義理もあまりない」

故にリスペクトは無い。厭世と、諦念だけ。

「だが、わざわざその事を喋ったのは、
 組織の冷酷さをアピールしてるだけじゃないな?」

それと――合理的に判断することだけだ。
アリスが『あえて生かした』のが明白な以上、
わざわざ今ここで反感を買う必要などない。

つまり、ここから何か『ある』のだろう――そう考える。

362夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/26(木) 05:02:56
>>356

「アリスはこまかいコトきにしないから、
 タケルくんもきにすんなよ!!
 わたしだって、『まえのとき』はスゲー『ひさん』だったし。
 さいしょにいったっけ??
 ジブンごとトラックをバクハツさせて、
 『やきかげんミスったステーキ』みたいになったってハナシ」

「わすれちゃったんならさぁ、
 これから『あたらしいオモイデ』とか、
 イロイロつくっていけばイイじゃん」

「『マイナス』が『100』でも、『プラス』を『10000』にしたら、
 『モト』とれて『オツリ』もくるよ」

          グッ

「つーワケで――――『これからもよろしく』!!」

タケルの手を取り、そのまま握手する。
忘れられているのが全く残念じゃないといえばウソになる。
だが、それはほんの『一ページ』に過ぎないのだ。
これから幾らでも思い出は作っていける。
『今この時』を『スタート地点』にすればいい。

>>360

「たしかに『なかったコト』にしちゃうのがイチバンかも」

「どうせ『ユメ』だし」

あくまで当人の記憶から消えるだけであって、
時間が巻き戻る訳ではない。
だが、完全なアフターケアというのも難しいだろう。
被害者の救済としては妥当な措置だ。

「ひとり『サンジューマン』かぁ。
 ま、そんなモンかな〜〜〜。
 いまチョキンが『99マン』ほどあるから…………。
 ついに『3ケタ』のオオダイとつにゅうだ!!」

初めて『三十万』を手にした時は大喜びしたり、
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453646843/29)
危うくバラまいてしまって慌てたりしたものだが、
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453049221/288)
すっかり価値観が麻痺してしまった。
むしろ順当な価値観になったのかもしれない。
どっちにしろ、今は重要な事じゃない。

「――――――ふーん」

テーブルに頬杖をつきながら、
北落の話に曖昧な相槌を打つ。
この前の『観戦』の時、
『最中派』の様子はチラッとだけ見たので、
これといって驚きはしないが、
何がしたいのか今一つ読み取れない。
宮永は腐っても『スタンド使い』だ。
生かしておいた方が何かと役に立つだろう。
凶悪な奴なら、殺されても仕方ないのかもしれない。
だが、宮永は『そうじゃない』。
そうじゃないのに始末するというのは、
あんまり頭のいい考えとは思えなかった。
まぁ、『使い潰す』という意味かもしれない。
こいつらだったら、その方が納得できる。

「『セツメイ』ってソレでゼンブ??」

イエリに追従するように短く付け加える。
彼女の言うように、もし続きがあるなら聞く気はある。
また、自分が手を下すのではないとはいえ、
『子供』という『弱者』を殺す事に抵抗を感じるのも事実だ。
もっとも、宮永自身が、
『一般人』という『弱者』を弄んでいたのだが。
だからこそ、自分は被害者達のために体を張れた。
しかし、今は宮永の方が『弱者』だ。
『弱者』という立場にある人間は、
『全盲』であった頃の『かつての自分』と被る。

「あ、『オムライス』と『サンドイッチ』まだかな??」

        ズ ギ ュ ン

傍らに『ドクター・ブラインド』を発現させる。
『キッチンの様子を見るため』――――ではない。
自分自身の『意思表示』として。
話の進み方によっては『切れる札』が一つある。
もちろん『力』ではなく、『それ以外のカード』だ。

363 小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/26(木) 14:58:21
>>362

>これからもよろしく』!!

「えぇ……宜しくお願いしますね」 ニコッ…

『マイナス』が『100』でも、『プラス』を『10000』にすれば良い。

とても、良い言葉だ。勇気が湧いてくる言葉だ。
 失ってしまったけれど、それでも私はまだこの夢の中で生きている。
ならば『過去』でなく『未来』を見据えられる筈だ。


>>360

「そうですか……今回の事は、あの方達は覚えずに済むのですね」

安堵が心に広がる。そうだ、それで良い……これ以上、彼女達が苦しむ必要など無い。

>『明日』はない。壊れるまですり潰してから、殺す

「…………そうですか」

実際の、宮永自身も夢と同年齢であるなら。善悪の区別が付かない年齢とは言わずも
きっと幼いのだろう。『彼のように』

スゥ――――ッ

『水槽』を手元に戻す。『ブラックコーヒー』の水槽×2つ。
エフィーの気道を防ぐのに使用した『混合馬力水』が一つ。

>では、何か質問はあるかな

「……『田岡ジェニー』さんを、連れ戻す為。そう、最初に私達との話で
北落さんは、おっしゃりましたね?」

  ギュルギュルギュル…。

小林の手の平の上で、三つの水槽は互いを擦り鳴らしつつ回転する。

「…………あの方は、今後どうなるのか聞かせて貰って良いですか?」

静かに彼女に問いかける。

364ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/08/26(木) 20:19:50
>>360

「あなたには危ないところを助けてもらった恩がある。
 それに、俺の常識なんて通用しない世界で生きているんだろうな。
 だからあんたがこれからすることに、偉そうに口を出すつもりはない
 きっとあの『宮永』も相応のことをしたんだろうしな」

一拍おいて、北落にはっきりと告げる。

「だからと言って、『殺す』なんて平気で口にする奴から金を受け取る気にはなれない。その報酬は辞退する」

365『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/26(木) 23:18:36
>>362
>>363
>>364
>>361


>「だが、わざわざその事を喋ったのは、
 組織の冷酷さをアピールしてるだけじゃないな?」
>「『セツメイ』ってソレでゼンブ??」

君達の問いに北落は僅か、頷いた。

「話が早くて助かる。今回の仕事、実際にこなしたのは『君達』だ。私が属する組織は、『功労者』の意向を飲むのが仁義と考えているフシがある。私が属する部署も、例外ではない」

仁義という言葉を口にした時、北落の口元に微かな笑みが浮かんだ。
ほんの一瞬浮かんだ感情は、嘲か、悦か、敬か。その判断は難しいだろう。

「君達は組織が送り込んだ『協力者』という訳ではない。私は何もせず、君達が全てを行った、君達が彼の『助命』を願うと言うなら、『組織からの君達への報酬』としてそれを飲むだろう……問題を解決できたらになるがね」

>「…………あの方は、今後どうなるのか聞かせて貰って良いですか?」

「『田岡ジェニー』の顔と名前を知っている以上、隠す意味はない。教えよう『ホテル・スターゲイザー』を知っているな?」


星見町に住んでいる君達であれば、名前くらいは聞いた事がある筈だ。
『観光地』と言うには小さな町である星見町であるが、レジャー施設を初めとした『外貨』が落ちる場所はある。
それらの利用者が全員キャンプを行う訳もなく――当然、『観光者向け』のホテルは、星見町に存在している。
『ホテル・スター・ゲイザー』もその一つだ。
『最高ランク』からはワンランク落ちる、『二つ星』のホテル。
夕暮れのテレビや芸能人の取材番組に出る格はあっても出ないような、中途半端な立ち位置のホテル。
しかし、一流は一流であり、『海外客』や『県外客』の利用者は多く、リピーター率が極めて高いことがラジオニュースで流れた記憶を持つものが、いるかも知れない、

「彼女の父親は、『ホテル・スター・ゲイザー』の『オーナー』だ。親子関係の詳細については、私も知らない。しかし、この一件の解決を組織に依頼したのは『彼』だ。『組織』との関係を深めてまで娘を助けようとした――それが、彼女の未来への答えにはならないかね」

そう言うと、北落は人差し指を立てた。

「さて、問題というのが、これだ。まず、『依頼者』は宮永への惨たらしい死を望んでいる。そして、宮永が関わっていないとすることは不可能だ。夢に招かれて『帰った』客は少なくない上に、生還したメイド達が夢の話をしているだろうからな」

北落は、改めて君達四人を見渡す。

「つまり、必要なのは『依頼者への説得』だ。君達が脚本を作るなら、私は乗ろう」

そして、君、ジョンを見る。

「それで、君はどうするかね? 『報酬』もいらず『関与』もしないというなら……メイド達が消えたことを考えるに、アレに頼めば一足先に『目覚める』事も出来ると思うが――」

噂をすればの諺通り、北落の言葉に合わせるように
レオニスの巨体が、キッチンから出てきた――二体のヴィジョンを侍らせて。
二体と共にテーブルに駆け寄ったレオニスは、君達五人に笑顔を浴びせる。
「おまたせおまたせ、急いだよ! はい! まずは『ミックス・ヒドラサンド!』」

そう言って、ヴィジョンがテーブルの中央に置いた大皿に乗っていたのは――『香ばしく焼かれた』『小ぶりのライスバーガー』×4であった。
持ち上げて中身を見れば『うなぎの蒲焼』と『卵の薄焼き』が見えるだろう。『鰻玉ライスサンド』とも呼べるだろう、料理だった。

「うなぎってにょろにょろしてて『ヒドラ』みたいでしょ? だから、ヒドライコールうなぎのサンドイッチ! で、パンよりご飯だから、タレ染み込ませたおにぎりで挟んだんだ!」

そして、夢見ヶ崎の前に置いたのは『オムライス』である。
ただし、『米を覆っているだろう卵が黒い』香り自体は――香ばしい。すこし、香辛料の効いた辛めの香りがぷんと香る。

「『スタミナ・オムライス』は『ガッツリ系』ケチャップライスを辛めに炒めてるからピリ辛で、スタミナ付く工夫をいっぱいしてるんだ!」

そして、小林の前には『アイスティー』と『ホワイト・ホットミルク』の容器が置かれた。

「キミ、気に入ってくれたみたいで嬉しいな! でも、お腹がタプタプにならないように、飲みすぎ注意だよ!」

そして、レオニスは一歩引く。

食べながら話を続けるか、食べずに話を続けるか。
それは君達の自由だ。

366 小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/27(金) 01:50:26
>>365

>お腹がタプタプにならないように、飲みすぎ注意だよ!

「えぇ、ご配慮 痛み入ります……それと、独自にティスティングを
しても構いませんか? このままの味でも大変美味かと思いますが
何分、これ以降試す機会も無いかと思うので……」

『アイスティー』『ホワイト・ホット・ミルク』互いを1つずつ軽く口に含み
舌で転がし味わう。

そしてホワイト・ホット・ミルクにアイスティーを混ぜ『ミルクティー』として飲む。
最後に、まだ携行してる二つの内の一つ。『ブラック・コーヒー』を
『ホワイト・ホット・ミルク』と混ぜて味わう。1・1の比率の基準が良い。
そうすればカフェオレとして味わえる。異なった味わいを新たに楽しめる。

「人間とは好奇心旺盛な生き物でしてね。こうすれば更に美味しいのではないか?
と考えたら、失敗成功に関わらず試す生き物なんですよ。レオニスさん」


>必要なのは『依頼者への説得』だ。君達が脚本を作るなら、私は乗ろう

「……北落さんは『神』と言う存在を信じますか?」

試飲を一通り済ませ、他の飲料水からも水槽を発現し
手元には水槽が六つ。
ホワイト・ホット・ミルク。アイスティー。ブラック・コーヒー。
アイスティー。カフェオレ。馬力水。異なる六つの水槽を手の中で収めつつ
静かな目で北落に話しかける。

「『運命』と言葉を置き換えて貰っても構いません。いえ、突拍子もない事を告げて
話をはぐらかそうと言う意図はありません。何が私が言いたいのか整理すると……
これまで数多くの事を私は体験しました」

怪盗事件・アリーナでの闘い・喫茶店でのロダンとの問答
刀傷を負った通り魔達との対峙。日常での様々な大切な人達との語らい。

「それ等には、全て『意味』があって……私にとって必要不可欠だった。
総称した全てを運命と片付けるのは簡単だが、私は一括りで私自身が今まで
得たものを一言だけで書き上げようとは思わない。
彼(宮永)の所業は許されるものでないが……この夢の中で命は潰えなかった。
なら、目覚めても直ぐに終える『意味』は無い」

そう、私は思いたい。と言い切りつつ、軽く目を伏せ回転する水槽を見つめつつ
纏め上げた意見を述べ終える。

「彼を『殺す』なら……『意味のある死』を以て、そうして下さい。
ただただ使い潰すだけでなく、意義の伴った十字架を背負わせてから……。
そちらの『依頼者』は『死』を望むとしても。対峙した私から彼に臨むのは
『罰(生)』のみなのです。今の彼には自身の過ちの重さすら満足に認知しては
いないでしょう……過酷な生の中で一皮剥け、分別を伴ったと判断してからでも
正式な刑の執行は遅くはないのでしょうか?」

「貴方がたアリーナが彼の酷使を望むなら、反対は致しません。
ですが叶うならば、その酷使の内容に私は要望があります。
『ホテル・スター・ゲイザー』に、彼がアリーナの下で働く上での利益の大部分を
今までの謝罪と共に今後献上する……依頼者が許しを与えるまでは。
そして成年に達しても尚、死の求刑を先方が望むならばアリーナの流儀に従っての
処理をすれば良いでしょう」

どうですかね? と、他の皆にも意見を仰いだ上で口上を終えた。

彼(宮永)は明らかに罪を犯した人間だ。だか、法の適さない罪であるからと言って
法外の集いによる私刑での死を課すのが最適かと言われればNOだ。

まだ大人になりきれてない彼には大人になるまでの間に多くの経験を経つつ
自分の罪に向きあいながら生きなければならないと私は思う。
 そして、その向き合いが真摯であれば依頼者も執行の内容を顧みてくれる筈だ。
娘の為に、自身を危険な社会に踏み込む度量あるならば……。

367夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/27(金) 12:22:33
>>365

『依頼者』から『宮永の処遇』を頼まれていた。
これで、さっき北落が発した言葉の意味も理解できる。
道理で貴重なスタンド使いを活かそうとしない訳だ。

「――――――そうなんだ」

『北落砂錫』がどういう人間かは知らないし、
この場で深く尋ねる気もない。
だが、思った以上に『話』は通じるらしい。
理性的な相手で助かった。

>>366

「…………うん」

「わたしは…………『アイツ』しんでほしくないな…………」

顔を俯かせ、いつになく切実な表情でポツリと零す。
『この世界』には楽しい事が沢山ある。
それを知らずに死んでしまうというのは、
たとえ自分でなかったとしても耐えられない。
宮永だって、もっと世の中を知っていれば、
こうならなかったかもしれない。
その前に自分が出会っていれば、
色んな事を教えてあげられたかもしれない。
でも、もう『手遅れ』だ。
今は、その事が悲しかった。

「あのバカ、ジブンがナニやったかもわかってねーし。
 そんなんじゃイミないよね。
 『ホンニンてき』にも『イライシャてき』にもさ」

タケルの意見には、共感できる部分がある。
『意義があるかどうか』という点だ。
宮永は、『自分の行いの結果』を理解していない。
今の状態で『罰』を受けたとしても、
本人は『なぜ自分がそうなるのか』すら分からないままで、
短い生涯を終える事になる。
『依頼者』にとっても、それで本当に、
心から納得できるのだろうかという疑問もある。
ただ、まだ賛成も反対もしない。
自分にも『案』があるからだ。

>>365

「『ホテル・スター・ゲイザー』??」

知らない名前だった。
夢見ヶ崎明日美は『星見町生まれ』の『星見町育ち』という、
生粋の『星見っ子』だ。
だが、その事実に反して、この町の事は詳しく知らない。
『見えなかった』ゆえに分からない事が多く、
外出の機会も多くはなかった。
自分にとって『星見町』は、
『知っているけど知らない場所』だった。

「――――ちょっとイイ??」

「イマおもいだしたんだけど、
 『アルカラ』から『デンゴン』があるらしいよ」

         スッ

自身の人差し指で、
隣に佇む『ドクター・ブラインド』を指差す。
これから話すのは、
『夢見ヶ崎明日美』ではなく『アルカラ』だ。
『アルカラ』の代理として、『ドクター』に喋ってもらおう。

《『最中派』は私に『借り』がある。『それ』を返して欲しい》

『赤月』と『真金』の試合後に起きた『一悶着』で、
『アルカラ』は『事態の解決』に『一役買った(>>156)』。
ここで、そのカードを切る。
『仁義』という言葉を自分で口に出したからには、
無下には出来ないだろう。
しかし、これは『最後の一押し』に過ぎない。
『宮永を殺させない策』は、ちゃんと考えてある。

368夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/27(金) 12:36:12
>>367

《最終的な判断は砂錫や皆に任せるとして、
 とりあえず『私のアイディア』を話すわ。
 多少の無理があったとしても、
 『最中派の尽力』で穴埋めしてもらう。
 それで『貸し借りなし』》

『ドクター』を通して、『スタンドの声』で北落に告げる。

《『依頼者の希望』は、
 『宮永が惨たらしく死ぬ事』なんでしょう?
 言い換えれば、『宮永が徹底的に苦しむ事』を望んでいる。
 ここが『ポイント』》

《だからこそ、逆に『宮永を生かす』。
 『自分の罪の重さ』を理解させた上で、
 『良心の呵責』という苦痛を与え、残りの人生が続く限り、
 『醜い欲望に溺れた最低の屑』として『生き恥』を晒させる。
 生きる事は、時として死ぬ事よりも苦しい事だから》

《記憶がなくなったとしても、
 ジェニーは『一生消えない傷』を負わされた。
 宮永が死んだとしても、苦しみは一回だけ。
 それでは『罰』として不適切。
 『同じ目に遭わせる』のが『刑』として正当》
 
《宮永には『死よりも大きな苦しみ』を与える。
 その方向で説得してもらいたいの。
 これなら『依頼者』も納得するはずよ》

『宮永の助命』を嘆願してはいるが、
決して宮永だけに肩入れする訳ではない。
子供であり、一応は被害者の一人とはいえ、
宮永のした事は謝って済む所業ではないのだから。
『子供だから許してやって欲しい』などと言っても、
『依頼者』が納得する可能性は限りなくゼロに近い。
それゆえに、『単純な死以上の罰を与える』という形で、
『依頼者』を納得させる。
『執行』を先送りにするのではなく、
『生きる事そのもの』を『報い』とするのだ。
将来的に宮永が『更生』できれば、
同じように道を踏み外す人間が出た時、
『防波堤』の一部にもなってくれるだろう。
それが『最善』だ。

「――――――『ってコトらしい』んだけど」

『アルカラの伝言』を終え、
料理を持って現れたレオニスに視線を向ける。
ヴィジョンが複数あるスタンド。
以前に『孤児院』で見た『影』を思い出した。

「お!!きたきた!!みんなもたべない??
 ほら、ちょうど『4つ』あるしさ。
 さすがレオニス、きがきくな〜〜〜!!
 ゼンインでシェアしようぜ!!」

こ、これは…………!!
まさか『ウナギ』を『ヒドラ』にみたてるとは…………!!
たしかに『パン』より『メシ』のほうがあいそうなきはする。
『リョーリ』のウデだけじゃなく、
『ユーモア』のサイノウもあるらしい。
この『ニオイ』からすると、やきかげんもバッチリ。
レオニスもナカナカやるじゃないか!!
アリスのライバル『137ゴウ』にニンテイしよう。

            ヒョイッ

「ジツはナニをかくそう、
 イマのわたしは『グルメのくにのアリス』だからな!!
 みんながアッ!!とおどろくような、
 チョーいちりゅうの『しょくレポ』をしてやろう!!」

        ムッシャ ムッシャ ムッシャ

早速『ライスバーガー』を手に取って食べる。
ついでに『超人的味覚』を本体に『移植』。
このパーフェクトな『ベロ』で、ソザイからチョウリホウまで、
あますコトなくスミズミまでチェックだ!!

369ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/08/27(金) 19:47:02
>>365
>それで、君はどうするかね?

「、、、正直、決めかねている。
 俺は部外者で、裁判官でもない。
 この件について判断ができる立場でもないし、そうすべきだとも思わない」

「だが、このまま『ハイさよなら』で終わるのはすわりが悪い。
 もう少し成り行きを見させてもらう」

370空井イエリ『ソラリス』:2021/08/27(金) 20:51:38
>>365

「なるほど、そこもあくまでも『仕事』――か。
 おれはひどく誤解してたよ。
 おまえさん達の大義でやるんじゃなく……
 請け負った仕事だから、やるって事で。
 仕事をやるだけなのは、おまえさんだけじゃない。
 組織自体が、そういうものだっていうことか」

危険な集団であろう事に変わりはないが、
金目当てという事なら話は分かりやすい。

「それに、依頼人がそういう事情なら、
 殺したくなるのは大袈裟な話でもないよな。
 ただ、それが出来る立場だったから、
 おまえさん達に話をつけた、というだけで。
 現実的で……いいことだ。わかりやすくなったぜ」

親が、娘の尊厳を傷つけた者の死を望むのは、
至極普通で……あり触れた話でも、あるだろう。

「ただまあ、おれは、喋るのが遅いから……
 言いたいことは小林君とアリスが、
 ちゃんと全部言ってくれたようだな?
 まったく頼りになるぜ、本当に」

         フ…

「…………情や道徳を度外視するにしても、
 殺すのにかかるコストはただじゃないだろう。
 親御さんは金ならいくらでも払うんだろうけど、
 救出を依頼したのと、殺害を依頼したのは、
 だいぶ話は変わってくるんじゃないか?
 つまり……『組織との関係』ってやつについてさ」

娘のためなら、と今は燃えているだろうが、
抱えた『弱み』は決して小さな物にはならない。
最悪、その娘に『取立て』が及ぶ可能性さえある。

「もっとも、おれはその親御さんを知らないから。
 その人を知ってる北落さんの考えで、
 こういう妥当な話は通らないっていうなら、
 おれも何か、良いことを思い付くかもしれないな」

ライスバーガーのうち一つは、『北落』の物だろう。
レオニスが料理に罠を仕掛ける可能性は低いが、
いずれにせよ自分がそれに手を伸ばす理由は、無い。

371『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/27(金) 23:03:02
>>366
>>367
>>369
>>370
「君達の『絵図』は解った」

一通りの言葉を聞き終えた北落は、僅か、思案を伴っているであろう沈黙を為す。
それが破られた時、北落は君達に向けて頷いて見せた。

「ホテルに対する『返済』――そして、なるほど我々、『アルカラ』には貸しがある。それは飲まねばならないだろう」

了承――しかし、了解とは口にしない。

「だが、その為には、君達に『もう一仕事』が必要だ。『君達の意思』こそを依頼人は『決め手』とするだろうからな」

そして、改めて四人を見る。

「宮永の延命に必要な『最後の一仕事』。それは、『依頼者』に対する『君達の声』だ」

問いかけるような眼で。

「我々の目覚めが同一に起きるとして――『2時間以内』に君達に連絡をしたい。その際、こちらから連絡を入れたいので、『君達の電話番号を教えて欲しい』――この番号は君達と私だけの話、という訳には行かないがね」

あるいは、試すような眼で。

「つまり、君達と我々の組織に『縁』が生まれるということだ。あるいは、今後のな――そのリスクがある『一仕事』をやってくれるなら、宮永の命は八割方保証できる」

そういうと、北落は『ミックス・ヒドラサンド』を一つ手に取って、口に運ぶ。
うなぎのタレを染み込ませた『焼きおにぎり』の香ばしさと歯ごたえ。挟まったうなぎと卵の濃厚な味わい。
君、夢見ヶ崎がより鮮烈に感じ取った味を、北落も感じている筈だ。

「これを食べ終わる頃には、君達も結論は出ているだろう」

北落はそういうと、もぐもぐと『ミックス・ヒドラサンド』をかじっている。

372 小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/27(金) 23:49:37
>>371

>君達と我々の組織に『縁』が生まれるということだ。
>あるいは、今後のな――そのリスクがある『一仕事』をやってくれるなら
>宮永の命は八割方保証できる

「『構わない』 
と言うか……以前、アリーナでは試合に出た身ですからね。二度、三度と
請け負う内容が違ったところで今更拒絶はありません。北落さんの属する組織とは
違ってたかも知れませんが……」

親友『ヤジ』はアリーナに身を置いてる。自分もブルバックス『エクサ―ツ』と
対峙した身だ。ヴァリキュラさん、ザビエルさんと言った面々にも北落の言葉に
応じれば、いずれ再会の機会もあるかも知れない。とにかく、親友の話から
アリーナの組織形態が一枚岩で無いのは既に知ってる。
 
「まぁ……私の連絡先については、丁度良いので今いるメンバー全員に
教えますよ。アリスさんも、多分以前の夢で同席した時は
そんな余裕は無かったような気がしますので。夢の中ですから四人分メモするのや
覚えるのも面倒でしょうし。私のだけ覚えてくだされば、後でラインで経由して
全員の連絡先を交換出来ますし……それよりも夢から帰還したら一度皆さんで
何処か集合場所を指定して会いませんか?」

北落さん、ジョンさん、そしてアリスにも私の電話番号を教える。
悪用するような人物達でないと、この共闘の中で知ったし現実でも再度
今回手助けして貰った事に直接会って礼を言いたい。

……そうだ『感謝』を。きっと、私は誰よりも『  』君に……。

373夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/28(土) 09:29:40
>>371

      「  う  め  え  !  !  」

          ムッシャ ムッシャ ムッシャ

豪語していた割には、語彙力に乏しい食レポだった。
本当に美味しい料理には、多くを語る必要などない。
ただ素直に気持ちを表現すればいいのだ。
『フシギのくにのグルメガイド2』のコラムにかいてあった。
そのホンは、アリスのココロのほんだなの、
うえから2だんめのヒダリから5ばんめにしまってあるぞ。

「ん〜〜〜??」

「ベツにいいけど。つーか、いってなかったっけ??」

『アルカラ』もとい『夢見ヶ崎』は、
既に『アリーナ』と関わっており、
仕事を引き受けた事も数回ある。
それらは『他の派閥』だったが、
今さら一つ増えようと大した違いはない。
むしろ『ツテ』が増えるのは歓迎だ。
その分だけ『ラビット・ホール』が増えるのだから。
『不思議の国』への入り口だ。

「イエリちゃん、これハンブンたべてくれない??
 いがいと『ヒドラサンド』がハラにたまっちゃったからさ」

               スッ

「コッチからソッチがアリスのブン。
 ソッチからコッチがイエリちゃんのブン」

        スススッ

「ひとりでモクモクとたべてるのって、
 けっこうサビシーからつきあってよ。
 ね??いいでしょ??ね??ね??」

『スタミナ・オムライス』が載った皿を、
自分とイエリの中間に置く。
そして、ちょうど半分に当たる部分で切り分けた。
ついでにスプーンも渡そう。
多分、『作った本人』が用意してくれるはずだ。
レオニスは『きがきく』し。

         パク パク パク

「コレくったら『ゲンチカイサン』するってカンジ??
 それとも、『ニジカイ』でカラオケとか??
 『50テンいか』だったヒトのオゴリで!!」

         パク パク パク

『オムライス』を味わいながら、能天気に戯言をほざく。

>>372

「おっ、いいね〜〜〜!!タケルくんナイスアイディア!!」

「じゃあカラオケは、そのときにいくってコトにして。
 シュウゴウバショは『『フェミレス』でどう??
 『フェアリー・ミトン・レストラン』のリャクで、
 『オトギバナシ』がモチーフになってて、
 ナカナカいいフンイキのみせでさぁ…………」

「あ!!そういえば、タケルくんに、
 『オーベロンノーブルデラックスパフェ』オゴるんだった!!
 そこゲンテイだから、ちょうどイイじゃん!!
 グッドグッド!!」

タケルの提案に乗っかって、勝手に場所を決め始めた。
実際はどこでもいいのだが、気に入っている店だ。
いい機会だし、せっかくだから全員にオススメしておきたい。

374ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/08/28(土) 10:11:44
>>371
「まあ、電話番号くらいなら、、、」

組織―――『アリーナ』。
あの赤月という少女が探っている組織。
それにパイプを作っておくというのも、悪くはないかもしれない。

(しかし、思ってたより、随分物騒な組織みたいだな、、、
 大丈夫なのか、あの子は、、、?)

375空井イエリ『ソラリス』:2021/08/28(土) 16:28:41
>>374

「縁ってものは、結構好きだから……
 貰えるものならぜひ貰っておこう。
 それがいい事にもなるんだから、尚更だぜ」

(アリーナ……こいつらがその縮図なのか、
 それとも例外なのかは知らねーが、
 こういう『ありえない』連中との縁は、
 おれの重しになってくれるかも、しれないしな)

現実に存在する危険な集団であり、
営利を目的としているとしても、
関わる事が損になるだけとは限らない。
むしろ、イエリには得難い機会にもなるだろう。
スタンド使いである以上、最終的な決定は、
その自由意志無くしては行えないのだから。

「アリスからパーティーにお誘いいただいたなら」

           コツ

「断る理由はないよ。いただきます」

アリスに一歩近づき、皿に手を伸ばす。
よほどでなければ食べない理由は無くなった。

「一仕事の前の諸々は北落さんに任せるが、
 二度寝は、しないように気をつけるよ。
 なにせこんな夢だったから。
 あんまり……寝た気もしない気がするんでね」

段取りとかは北落の仕事の範疇だろうし、
その上でアリスや小林の要望が通るならそれも良い。

376サキュバスメイドとドリームご奉仕:2021/08/28(土) 20:03:11
>>372
>>373
>>374
>>375
「君達の意見は了解した。では、私への連絡先を教えておこう」

君達が連絡先を告げた後、北落は一つの電話番号を口にした。

「私の『私的な』職場への電話番号だ。この番号の先で私の名前を出せば、必ず私に連絡が行く」

君達がその番号を、料理とともに会釈する時間が経過した頃である、レオニスがぱんと手を叩いた。

「ごちそうさまって感じだね! お粗末じゃあないけどありがとう!」

ニコニコとした笑みを、レオニスは君達に向ける。

「それじゃあ、夏の日のアリスよさようならってね! 白猫(キティ)の代わりに、ライオンが目覚めにお導きだ!」

その言葉と共に、君達は見る。

『世界が罅割れる』

メイド喫茶とも呼ぶべき空間が砕けていく、割れていく。
ガラガラと、音を立てて周囲が零れ落ちていく。夢が終わっていく、形つくられた妄念が、捕食上が夢幻へと還っていく。
いつしか、君達の周囲以外の『全て』が虚無に帰る。たった一つのテーブルの周囲に見えるは、星の海だ。
君達は、星の海の中、一つのテーブルを囲んでいる。銀河鉄道の窓辺から見るのは、きっとこんな光景なのだろう。
しかし、下を覗いて見れば――『魔界』があった。
はるか下の『大地』から、君達を見ているのは女達、しかし、尋常の女達ではない。
有翼の女、有角の女、多腕の女、蛇体の女、蛞蝓の女、蜥蜴の如き女、単眼の女。
美しい女達の大半が、人ではない何かを備えており――君達に、そして星々に羨望と『飢え』を向けている。

「この星々は、人の夢。夢の壁が無くなった今、君達は夢の星海の中にいる――キレイだろう? そして、夢の底がボクら、夢魔(サキュバス)の領域さ」

明るいレオニスの声も、君達にはどこか遠く聞こえ始める。君達は気付く、覚醒の時が近いと。

「さぁ、浮き上がるんだ、夢の上に、現実に! まだまだお日様上がってて、お味噌汁の香りにゃちと早い! もう一仕事を頑張りな!」

そして、君達は浮遊感を感じ――『目覚める』



君達は目覚めた、『どこか』は解らない。『時間』は……16時頃。
この季節では、夕暮れと呼ぶには早すぎる時間だ。
そして、目覚めてから、少し――君達の通信機器に、見知らぬ番号からの電話が掛かる。
普段ならば出ないだろう君達は、夢を思い出してそれに出る。
そして、男の声を聞く。

「私は、田岡誉といいます――娘の件で、あなたにお電話をさせていただきました」

電話越しで全てを判断することは出来なかろうが、声だけを聞くならば壮年の男性。
たおやかな口調であるが、媚びた様子も畏怖もない。

「――ありがとうございます。あなた、いえ、皆様のお陰で娘は夢から救われました」

ただ、その謝礼には感謝だけが籠もっている――いた。

「……だからこそ、私はこの話をあなた達にしています、誠意と経緯として。その上でお聞きします、なぜ、私の娘を穢した相手に慈悲を掛ける必要があるのか? お聞かせ願いたい」


(この電話は、同時に掛かって着ている訳ではありません)

(目覚める場所は各々の任意で構いません)

377夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/29(日) 07:56:46
>>376

「いやぁ〜〜〜くったくった!!
 マジでココは『リョーリだけ』はサイコーだな〜〜〜!!
 『アリスのオススメ・オブ・ザ・イヤー』にニンテイしよう!!」

     パチパチパチパチパチ

『ミックス・ヒドラサンド』と『スタミナ・オムライス』を完食し、
満足げな表情でレオニスに拍手を送った。

              「お??お??お??」

        キョロ キョロ キョロ キョロ キョロ

それも束の間、崩壊を始める空間を見渡し――――――。

「  う  お  お  お  お  お  お  ッ  !  !  」

眼下に広がる異様な光景に目を見張り、
心からの歓声を上げる。
『不思議の国』。
『未知の世界』。
『見た事のない場所』。
その瞬間、爆発的な勢いで無限に湧き起こる『好奇心』。

「チョットまって!!『アッチ』いってみたい!!
 『ムリョウおためしコース』でいいから!!」

足元に開いた新たな『ラビット・ホール』。
その奥に飛び込んでいきたい衝動に駆られる。
どのような危険があろうとも、
止め処なく溢れる『未知への想い』を止める事は出来ない。

「レオニス『ストップ』!!!!
 『いちじていし』!!!!『ポーズ』!!!!
 『ダルマさんがころんだ』!!!!」

あらん限りの大声を張り上げ、
レオニスに向かって両手を振り回すが――――――。

    「『スト〜〜〜〜〜〜〜〜〜ップ』!!!!」

そのリクエストが聞き届けられる事はなく、
いつしか意識は『闇の世界』に溶けていった――――――。

378夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/29(日) 07:57:43
>>377

          パ チ ッ

そして、『冒険』を終えた『アリス』は目覚める。
場所は『フェミレス』だ。
『御伽噺』をモチーフにした『フェアリー・ミトン・レストラン』。
ちょっと前、ここで『フェアチャイルド』とパフェを食べながら、
『最近冒険が足りない』という話をした。
あの後で『新しい冒険』に出会えた訳だから、
何でも言ってみるもんだ。

「――――――おん??」

テーブルの上には『漢字ドリル』が広げられている。
『小学校二年生』用のものだ。
生まれつき視力を持たなかった夢見ヶ崎は『漢字』に弱い。
だから、ここで勉強していたのだが、
いつの間にか眠ってしまったらしい。
なんてメイワクなキャクだ。
でも、さすが『フェミレス』はココロがひろい。
みんなもいこう!!『スカイモール』から『とほ5ふん』!!

「レオニス、『コーヒー』…………」

    キョロ キョロ キョロ

        「って、いないんだっけ」

                「ふわぁぁぁ〜〜〜〜〜〜」

盛大にアクビをしながらスマホを取り上げ、
画面を一瞥してから通話ボタンを押す。

           ピッ

「――――『慈悲を掛ける』訳じゃありません」

「死んだら『そこで終わり』。
 この事件も、そう時間が掛からずに『風化』するでしょう。
 全てが忘れられて、『なかった事』にされてしまいます」

「あなたの娘さんは『一生消えない傷』を負わされました。
 だから、『同じ苦しみを与える』のが、
 『正当な罰』だと判断したまでの事です」

「自分が犯した『罪の重さ』を理解させ、
 『良心の呵責』と『周囲からの非難』に苛まれ、
 『醜い欲望に溺れた最低の人間』として『生き恥』を晒し、
 残りの人生が続く限り『苦しみ続ける』」

「『決して忘れさせない』――――それが『報い』です」

宮永に関して言う事は、それだけだ。

「ジェニーさんは何も覚えていません。
 『記憶を奪われる事』は必ずしもいい事とは思いませんが、
 彼女にとっては最良だと考えています」

「『あなたの気持ちが分かる』なんて事は言えません。
 私みたいな子供には、きっと分からないと思います」

「だけど…………。
 『家族を想う気持ち』は理解できるつもりです」

「私が『娘さんの立場』だったら、
 自分の父親に『人殺し』なんてして欲しくありません。
 それが『間接的』だったとしても…………」

「もしジェニーさんの記憶が残っていたとしたら…………。
 彼女は『どう思うでしょうか』?」

これは『田岡』に向けた言葉だ。
被害者の家族が『犯人の死』を望むのは自然な事だが、
『人を殺めた』という事実は田岡の心に残り続け、
彼を苦しませる要因になる。
『報復の意思』に囚われている間は気付かなくても、
いずれは心に重く圧し掛かってくるだろう。
それを娘が知ってしまった時、どう思うか。
たとえ隠していたとしても『親子』だ。
父親の変調には、いつかは感付いてしまうだろう。
『愛する者』が手を汚せば、
結果的に『娘の心』をも苦しめる事になる。

「…………これからも『娘さん』を大切にしてあげて下さい」

「それから――――――『お元気で』」

田岡の話が続くなら聞くが、終わるのであれば通話を切る。

379小林  丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/29(日) 10:31:26
>>376
「わかりました。レストランですね、アリス。大体19時頃、夕飯時に
皆さん急用なければ向かう形にしましょう」
起床時間が、どの程度になるか不明だが深夜と言う事はないだろう。
突然夢の中に放り込まれて気持ちの整理をつける意味も含めて夜に会う約束を取り付け
北落さんの電話番号に関し短く頷きを返した。

>夏の日のアリスよさようならってね! 白猫(キティ)の代わりに
>ライオンが目覚めにお導きだ!
「…………さようなら、色々と有難う。レオニス」
また会おう、とは言えない。彼女は料理人と言ったが『つまみ喰い』もすると
仄めかしていた。メーラやエフィー程でなくも、彼女に掛かった魂は少なからず居る。
次に再会した時、擁護する事由なければ私の蟷螂の斧を向けざるを得ないだろう。

(三人には十分助けを貰った)
気を取り直し、今回の事について想い馳せる。ジョンさんには囚われてた際に
身を呈し助けられ、アリスや空井さんの機転によってメーラとエフィーを討つのに
多く救われた。己の力では成せなかった。唯一心残りあるとすれば……。

(結局 思い出せず仕舞い……か…………)
         ――『世界が罅割れる』   
       【『天』が割れ砕け、異様な音が響き渡る。】
   「…………ぁ…………」
まだ手元にある『ブラック・コーヒ』の水槽を見る
     ――珈琲は飲めないんです。こ、子供ですから。貰ってください…
    「…………そう……だ……珈琲……」
 その罅割れと共に、小林の側頭部を鋭い刃物が抉ったかのように幾つもの
言葉と情景が流れ込んできた。無意識に浮かび上がらせてた水槽の液体を包む色合い。
それが回転しつつ遠くなる意識の中へ重複に飛び込み 奥深くへ潜り込んでいく。

     ――『夢』とは、『魂』を『再構築』する為の『仮想儀礼』
>皆様は、『夢の引力』に引かれて、ここに入り込んだ『魂』です。
>『夢の主』と『夢魔』の魂の重量が生み出す、『夢の引力』だ。
人間一人の魂のエネルギーでは『質量差』で脱出を阻まれて終わりだ
【此処はっすねェ。いわば『セーフルーム』でして、
 無理やり『冷凍』して『夢』の中の皆さんを延命しています
なので、此処から出たら確実に死にますぅー】

    「希釈された『魂』を仮初の『世界』へと変じさせ、
     架空の『自己』を移ろわせ、無軌道な『物語』を辿る」
>バレた以上は隠す必要もない――搾り殺してあげますよ
【お望み通り、ぶち殺してやるよッ!】
>ま、お客様は『詰み』ですぅ
【君達は、『ゲームオーバー』だ……】
>『君の夢も道連れ』だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
【アタシらは、この夢の世界に城を築くッ!】
>メーラと素敵なメイド達の、ドリームご奉仕を、とくとご堪能あれぇ
【『ウルトラ星見ボーイズ』は終わらない】

    「毎夜、それを経て『魂』は生まれ変わる。
     もし、この世に『魂』を司るスタンドがあるのなら、
     それはやはり『夢』や『眠り』によって、働きかけるだろう」
  ――ルンバ    ――マスミ     ―――タカ
馬場ガド子   アスナ    アリス……
そして    そして…………。

       ――友達というより小林さんはお兄ちゃんみたいな…?
――私の全てを…託し…      ――ははっ、いや、本物のお兄ちゃんみたいだ。
 ――『過去』が自分なんだ。積み上げてきた現実を捨てて来たな
  ――自分を認められない人間が幸せになれるわけないだろォ!
             ――小林さん
・・
きみは『星(光)』だったんだ

旅路としては、少し長い散歩程度だったかも知れないけど。
半生程の輝きを、意思を君がくれた。
君を守りたかった。君を褒めて抱きしめてあげたかった。君の為に生きて死にたかった。
いま私は生きている、アリスさんも。だから君もこの星の海の彼方の何処かで
元気なんだろうね。それでも、あの一瞬の中で、私は全てに替えてでも
君の幸福の結末を願ってたんだ。君が日常の中で屈託ない笑みの中で生きる情景を。

 「い……ち……」    「ま……つ……くん」
 ――もう、私は忘れない。浮かぶグラス(水槽)の向こう側へ手を伸ばす。
泥の中に光は無い。未だ私は泥の中を泳ぐブリキの金魚なのかも知れない。
それでも良い。【答えは得た】 私は泳ぎ続けよう、光なき泥の中を。

     ――あの【星(光)】が輝ける為ならば、幾らでも・・・

380小林  丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/29(日) 11:13:39
>>379続き

――場所 『アポロン・クリニックセンター』

『湖畔』より睡眠不足と軽い日射病の併せ倒れた小林は、そこで目を覚まし
軽く医者に診察をして貰って、時期が時期だから水分補給を欠かさないようにと
小言と共に携行補給液を貰い、救急搬送証申請書などの手続きを終えた後に
陽射しの遮られた涼しい風が吹く庭先でスマホに耳を当てた。

「……いえ、私はほんの手伝いだけですから。お気持ちは嬉しいですが」

「…………その答えを申し上げる前に、私の過去について少し話させて頂きます。
昔、私は自身の不徳で……結果的に大勢の方を悲惨な目に遭わせてしまいました。
故意でなくとも、私はその罪を清算する為に清く生きようと、その後から努めてます」

「だから、相手に慈悲を掛けている……と思うかも知れませんが 【違います】
あの時、彼は貴方の娘さんを愚弄する言葉を吐き、その瞬間では私も貴方同様に
手を掛けるべきだとも思ったのです。殺すべきが、この後の彼と彼の周りを
考えれば【慈悲】であろうと。
 ですが、その考えが変わったのは彼が仲間の奮戦により傷を受けて狼狽えて
命乞いした発言からでした。【夢でしか何もしてない】
それが彼の言葉でした、彼は人の魂の苦痛が夢幻や現実でも変わらない事を
私は直接対峙して理解しました。【彼には死の慈悲すら不釣り合い】なのです」

二人の囚人が鉄格子の外を眺め、一人は泥を見た。もう一人は星を見た。
彼、宮永は鉄格子の外すら眺めてない。罪を直視してない者に
死を唐突に突きつけた所で業苦は彼を困惑させるだけだ。

「罪を理解しない者を死刑にしても、魂は受け入れない。今の彼は罪を
理解出来ないし、良くて共謀者と言えた既に死んだ人物の所為だと責任転嫁
するのが関の山です。そして、最悪なのは執着してた人物へ死後も呪う事です。
 それは形となって理不尽に襲い掛かる手につかない存在でしょう。
私達の知る世界(スタンド)には、そう可笑しくない事例ですから……」

   フゥ……

「とは言え……色々と合理的に死刑執行が危ぶまれる理由や、最もな理論を
展開して見ましたが……ただ、単純に……私は」

「自分よりも未だ幼い子供が、未来ある若者が。誰かを救い、誰かの星に
なれる可能性の芽を、少しでも目に映る範囲で潰れないのなら潰したくない為に
私のエゴで告げているだけなのだと思います」

「私は、彼ぐらいの歳の子に沢山の事を学び、助けられました。
だから出来る限り。取返しのつく者も、取返しのつかない者も助けられるのなら
助けたい。それが……私の正直な気持ちです」

私は彼(一抹君)から多くの事を教えられた。
 過去を背負い、生きていく勇気。小さな体の中に多くの苦しみがあっても
精一杯上を見上げて光へ歩む希望を。

私は『星(光)』を掴む事は出来ないのかも知れない。
 されど、星の周りで泳ぎ願う事は出来る。その輝きを見守れはするのだ。

381空井イエリ『ソラリス』:2021/08/29(日) 20:36:25
>>376

「――――そうか。スキュラもいるんだもんな。
 幻想(ファンタジー)の世界っていうのも、
 本当にあることなのか。そうなのか。
 でもさ…………これで全部じゃあないよな?
 ……『ソラリス』、世界は広くて深いようだぜ」

「夢でまた会えたら、って気分ではないけど。
 いろいろありがとう。残りのお仕事も、頑張るよ」

己の没頭する、幻想文学の世界のような――
この世ならざる光景を眺め、読み解く時間は無い。
自室の天井を見上げ、寝転んだままスマホを取る。

             pi

「ごきげんよう、社長さん。おれの意見は一つ。
 『慈悲』じゃなく、おまえさんのためだから。
 それがおれの考えた、結論ってやつで……
 結論から言えって大学で学んだから、先に言った」

もちろん事情は伝わってるのだろうが、
本名で、自分で電話をかけてきたのは、
田岡という男の『誠実さ』の表れだろう。

「道徳とか、人情とかは、おれは得意じゃなくて。
 だからそういうのは他の人に任せるけどさ。
 宮永を殺したいのは、正当な欲求だろうと思う。
 10年後に振り返ってもそう言えるんだろうし、
 言えなくっても、今この瞬間は正当だろうさ」

誠実で、まともな親だから、娘の尊厳の為に、
穢したものに制裁を与えようとするのは当然だ。

「だけどさ、それを実行するのは『アリーナ』だ」

だが、制裁に使う手段と結果が問題なのだ。
北落のような一見まともに見える人間が、
容易く殺しの選択を支持する『集団』――――

「どんな正当性があっても、罪は罪だから……
 アリーナは実行犯を切り捨てれば終わりだが、
 おまえさんにとっては、永遠に消えない借りだ。
 利益を得るために、殺しを請け負う連中だぞ。 
 そこに、仁義なんか、期待できるわけはないよな」

そんなものにまともな倫理観があるはずは無い。
それは北落の言葉の中にも窺い知れた。

「『殺人教唆罪』……を、握られることになる。
 おまえさんは咎を覚悟してるのかもしれないが、
 娘さんのジェニーさんどころか、
 孫の代まで、強請られても何もおかしくない。
 おまえさんの会社が傾くだけならいいだろうが、
 ……自分の為に、誰かを殺したって自覚は、重い」
 
関係が深まることが、リスクになるという事――
『借り』という縁が、無限搾取に繋がる集団なのだ。
 
「だが、宮永を『生かす』選択をしたなら、
 おまえさんが頼んだのは『救出』だけだ。
 その借りなら、いくらかすれば消えるだろうし、
 余計な罪悪感なんかも、万に一つも湧かないし」

              フ ゥー ・・・

「……逆に返せない借りを背負うことになるのは、
 アリーナに『助命』された形になる宮永だ。
 未来はあるが、ラクな人生にはならないだろうな?
 軽すぎる制裁って事には、ならないんじゃないか」

宮永の罪は死ぬほどの事ではなくても、
決して罰を免れるべき存在ではない。

「とまあ……大人の人に、おれみたいな小娘が、
 説教臭く申し上げてみた。どうするかは任せるよ。
 どうなっても、おれは背負えない物語だから」

司法が罰せないなら、アリーナがやるのだろう。
そこは、そういうふうに、出来ているのだと諦める。

「一つだけ添えるなら……娘さんとお元気で、だ」

――――そこまで言い終えて、田岡の答えを待つ。

382ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/08/29(日) 21:26:43
>>376
「、、、他の3人がどう答えるかはわからないが、、、
 俺はあの場にたまたま居合わせただけの人間で、当事者でもないし、人の親でもない。
 あなたの気持ちが理解できるなんて言うつもりは全く無い」

「ただ、人が死なせるというのは、取り返しのつかないことで、、、
 あなたがそれをしてしまう前に、もう一度だけ考える機会があってもいいんじゃないか、とは思ったかな」

「俺が考えたのは、それだけだ。その上で、あなたがどうするかは、、、好きにするといい。
 田岡ジェニーが人殺しの子になっても良いと、あんたがそう思うとしても、、、俺は何も言わないよ」

383『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/30(月) 20:13:53
「……あなたも、お元気で。いつか、また試合を見れる時を楽しみにしていますよ」
>>377


「『助け合う』それは、素晴らしい言葉です。そして、あなた達は言葉を『行動』にした」

「あなたはあなたの言葉をエゴとおっしゃいましたが、私もまた『エゴ』にて彼の未来を『潰したい』と思っています」

「しかし、その形は一つではない。そして、あなたは相応のリスクを払って尚、彼の命を請うた」

「……あなたのような人達に助けられたのは、娘たちにとっても良かったのでしょう。ありがとうございました」
>>379


「……そうですね、彼女達に『貸し』を作ることは、途方も無いリスクを伴うことでしょう」

「しかし、『私』もまた、彼らを『使える』程度にはわがままを言える付き合いがあります。この件に於いて、強い貸し借りは存在しません」

「しかし、あなたには――あなた達には、借りがある」

「彼にも一つ、借りを背負わせることを、考えて見てもいいのかもしれませんね」
>>381


「私は既に、人でなしで、親ですよ。アリーナと関わった瞬間から、私の手は汚れている。拭うことは、もう出来ない」

「……しかし、娘を救った手で、あなた達は彼の命を助けた。その生命を、私の私情で奪い去る行為は……私が浴びる返り血を、娘の人生にも被せることになるのでしょうね」
>>382



君達の、それぞれの言葉に、電話の向こうの男はそれぞれに答え、通話を終えた。


それから、暫く。
夜、君達の通信機器に『留守電』があった。見知らぬ番号だ。
『カン』の騒いだ君達は、聴く。相手は、北落だった。


「『話し合い』が終わった。詳細を教えることは出来ないが、『処理されない』ことが決まった」

「さて、改めて、報酬の話をしたい――30万――『支払場所』は、『フェアリー・ミトン・レストラン』で構わないかね」

「待ち合わせている時間は、君達が待ち合わせている時間に合わせる。私は、報酬を渡すだけだ。そちらの話し合いは、一度、君達でしてくれ。結果を私に伝えるのは、誰でもいい。連絡先はこの番号でも、夢で教えた番号でも、構わない」

そして、君、ジョン・ロブだけは、違う言葉を聞いただろう。

「君は報酬を辞退したが、依頼主からの希望でな。是非に受け取って欲しいそうだ」

「私としては、無理強いはしないがね」

384夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/08/30(月) 21:00:41
>>383

       ガチャッ

「ハミガキしたしトイレいったし、ジュンビばんたん!!」

『自室』に戻ってきて、ベッドに入ろうとした時、
着信が入っている事に気付いた。
壁の一隅には『鳩時計』が掛かっている。
また、机の上には『電球』の形のキャンドルと、
キャンドルホルダーが置かれていた。
その他にも、『古びた鍵』やら、
『コインに似たマグネット』やらが飾ってある。
ベッドの上には、『シロウサギのぬいぐるみ』が乗っていた。

             スッ

  「――――おん??『さすず』かよ??」

これからねようってときに、タイミングわるいヤツだな!!
まぁ、いいや。
とりあえず、『オーケー』のヘンジだけしとこう。

         ピッ

「で、ナンカ『そーいうコト』らしいんだけど。
 『スケジュール』とかダイジョーブそう??」

全員に電話して、問題がなければ北落に連絡しておく。
場所は当然『フェミレス』だ。
モロモロきまったら、さっさとねる!!
きょうはイロイロあったから、スゲーつかれたきがするぞ。
『ユメのセカイ』にくるのは『3どめ』だった。
でも、スッキリおわったのは『ハジメテ』だ。
なんだかんだあったけど――まぁ、よかったよかった!!

          スヤァ…………

やがて、本当の意味で『夢の中』に落ちていった。
あとは、みんなで『フェミレス』いくだけかな??
『オーベロンノーブルデラックスパフェ』をオタノシミに!!

385小林  丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/31(火) 19:35:07
>>383

「こちらこそ、私達の話に耳を傾けてくださった事を感謝します」

「また、何か助けを望む場合は電話して下さい。私に出来る事でしたら
出来る限り手を貸しますので」

田岡との通話を終え、その後暫くして学生寮で今回の事を日誌として
書き写していると、没頭してた為か通話に出る前の『留守電』があった事に
遅れて気づいた。

>>384

「えぇ、勿論ですアリス。パフェは楽しみにしてますよ」

『お二人とも(空井・ジョン)明日19時で、レストランで
再会を今よりお待ちしてます。
 特にジョンさん、夢の中で貴方は報酬を辞退したが
私は貴方に命を救われた。エフィーの節足とメーラと対峙した二回。
もし報酬を再度断ろうと思うのなら、私からの頼みと言う事で
どうか受け取ってくれませんか? そうしないと気が済みません。
私の我儘を聞き届けてくれないでしょうか』

アリスの通話に、穏やかに受け答え。空井さんとジョンさんには
Lineのほうで、そう文章で書き込んで置く。
 彼(ジョン)の御蔭で、私は特に損傷する事なく夢の世界にて
切り抜ける事が出来たのだ。いま出来る事は少ないが彼の為にして
上げる事は、こちらから頼み正当な報酬を受けて貰いたい。

「……良かった」

宮永が、安易に死なない事を聞いて ようやく安堵出来た。
 今は星にも泥にも至れないだろう。彼との接触の第一印象は正直
最悪の形としか綴れないものの、未来は誰にも知り得ない。
 また交錯する時が、これから先もありえるだろう。北落の申し出を受けたのだ。
その未来は、そう遠くないと感じられる。

 「……あぁ、今日の夜空は星が輝いてるな」

窓辺に椅子を回し、顔を仰げば夏の大三角が煌めいている。

「一抹君……」

 私の心は再び蘇ったのだと感じられる。

これから先、どんな荒波が訪れようと きっと溺れる事は無いと思える。
 今見る『夢』の果てより、更なる『未来(夢)へと泳いで行ける――。

386ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/08/31(火) 20:41:43
>>383
>>385

「、、、そうだな、助かったのなら、貰っておこうか」

人死にが出なかったのなら、それくらい貰ってもいいだろう。夢の中とは言え酷い目にあったし。
『打ち上げ』にももちろん参加させてもらおう。

387空井イエリ『ソラリス』:2021/08/31(火) 20:54:55
>>383
>>384

トカゲに餌をやっていてスマホを見ていなかった。
留守電が入っている事と、その意味を知る。

「うまくやってくれたようで、なによりだ。
 大人のひとはさすが、頼りになるぜ」

上下無地のパジャマに包んだ身を、
ベッドにゆっくりと横たえて。

「どこでも、何時でも、おれは空いてるよ。
 この時期の文系学生ってのはひまなんだ。
 おれだけかも、しれないけどさ。
 とはいえ、どんな多忙な大学生にだって、
 『これ』よりも大事な用なんてないだろうな」

       『連絡ありがとう。
        10分前には着いておく。
        楽しみにしておくよ』
   
アリスと小林に連絡を返し、
そのまま目覚ましもかけずに、静かに眠りについた。

388『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/31(火) 21:42:36
>>384
>>385
>>386
>>387


翌日、19時ジャスト。『フェアリー・ミトン・レストラン』
既に集まっていた君達四人から、僅か、遅れるようにして北落は姿を見せた。
白と黒のレディース・スーツは変わりなく。目に見える場所に駐車場があるなら、白黒塗装のマスタングを停めて来たことが解るだろう。

「申し訳ない。少し遅れた」

君達にそう謝罪した北落は、君達と同じテーブルに付く。
そして、手にしていたビジネスバッグから、茶封筒を4つ、取り出した。

「これが、今回の件の報酬だ――中身を改めてくれ」

君達が中身を改めたなら――確かに、三十万が入っていることが解るだろう。
そして、北落は、自らの財布から、五万円を取り出して、テーブルに置いた。

「ここの払いの分だ」

――君達が、北落に何かを問うことが無ければ、北落はこの場を去るだろう。

389小林  丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/09/01(水) 15:33:49
>>388

店装は童話チックであり、家族連れやカップル、女友達のグループ連れなど
賑やかな感じに和気あいあいしている。

「美味しいですね。あ、皆さんも欲しい方はどうぞ」

アリスから奢って貰うオーベロンノーブルデラックスパフェと言うのを
小皿にアイスやクリーム類を移しつつ、他に注文したマスカットソース掛けのタルト
と共に食べつつ他三人にも小皿を寄せつつ一緒に食べるのを促す。
 流石に容量が多い。全部食べ切るとなると、これだけで胃がもたれそうだ。

「有難う御座います。あ、北落さん。少々聞きたい事が」

報酬に礼を述べ、最後に聞きたい事を尋ねる。
「……『メーラ』のような所業は、世界各地で知らず知らず起きてるのでしょうか?
根本から喰いとめる術は無い……と考えるべきなのですかね」

『レオニス』は生き延びた。今回の元凶である二体、メーラとエフィーを刺した
生々しい感触は、まだデザートにナイフを差し込んでる手の平に残っている。

それでも後悔はしない。『星』を守る為ならば幾らでも泥の中を泳ぐと決めた私に
後悔は無い。ただ、似たような事例があって止める術があるなら方法を聞きたかった。

「それと、いま現在、宮永さんは何をしてらっしゃるか聞いても?」

彼の現状も聞いておこう。処分はしない、とは言われたが処遇がどのようなものか
聞いてない。余りに酷いのなら、流石に物申すべきだろう。

390夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/09/01(水) 16:36:20
>>388

『夢の夢』を見ていた。
ややこしい表現だが、
『夢の中で過去の夢を垣間見た』という事だ。
その数は『三つ』。

   ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

『最初の夢』は、『ドクター・ブラインド』がいなくなる夢だった。
『ドクター』の代わりに、
『サブマシンガンのスタンド』を手に入れて、
銃口から『妖精』を召還したんだっけ。
なかなか出来ない体験で、結構楽しかった覚えがある。

   ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

『次の夢』は『中世ファンタジーの世界』で戦う夢だった。
『馬に乗った騎士』がいたり、
『トラックを乗り回すサイコ野郎』がいたり。
メチャクチャ苦戦させられた上に、
最後は『相打ち』になっちゃった。

   ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

『最後の夢』は『サキュバスメイドの店』だ。
色々とアレな場所だったけど、
みんなのお陰で悪くない結末になったと思う。
『あの世界』に行けなかった事だけが、
唯一の心残りだった――――――。

          パ ッ チ リ

『翌朝』――――グッスリ眠って、自然と目が覚めた。
何故か、顔の上に『ウサギのぬいぐるみ』が乗っかっている。
自分の寝相が悪かったせいかもしれないし、
何か伝えたい事があったのかもしれない。
とりあえず、そこから退いてもらおう。
またこんど、オハナシしようね。

「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ」

全身を伸ばしながら、『今日の予定』を思い出す。

「きょうは『フェミレス』で『うちあげ』やるんだっけ」

『フェアリー・ミトン・レストラン』。
ん??『フェアリー』…………??
『エアリー・フェアリー・ナンセンス』…………。
キオクのスミにひっかかってるような…………。
なんだっけ、ソレ??

      「ま、いっかぁ」

                  ピョンッ

ベッドから飛び降りて、自室を出て行く。
『必需品』である『サングラス』は寝る前に外していた。
『不思議の国』を巡り歩いた末に、
アリスは『現実の世界』に帰ってきた。
それと同じように、『光の世界』の冒険を終えた夢見ヶ崎は、
一日の最後には『闇の世界』に戻ってくる。
『自分が生まれた世界』は、『奇妙な安心感』を与えてくれた。
今は『見えない状態』だが、何ら問題はない。
家の中であれば、
『見えている時』と同じように行動できるのだ。

   バシャバシャ

             モクモク

                      ゴソゴソ

顔を洗って、朝ごはんを食べて、服を着替える。
それらの全てを見えないままこなしてから、
おもむろに『サングラス』を掛けた。
『リボン』のような形のフレームと、
大きなレンズが特徴の『バタフライ型』のサングラス。
最初は視界がぼやけているが、
徐々に『世界の輪郭』が鮮明になってくる。
ウサギを追いかけたアリスが、
『ラビット・ホール』から『不思議の国』に迷い込んだように、
『闇の世界』から『光の世界』に飛び込む瞬間だ。
初めて『光』を知った時の事を思い出す。
いつ見てもワクワクする瞬間だった。

「――――――よし!!」

『準備』を整え、自宅の玄関を出て街へ向かう。
待ち合わせの時間までまだまだあるが、
立ち止まってはいられない。
だって、私は『アリス』だから。

391夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/09/01(水) 16:59:32
>>390

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

「これが『オーベロンノーブルデラックスパフェ』と――――」

        ド ン ッ ! !

「――――『ティターニアロイヤルジャンボパフェ』だ!!」

                ド ン ッ ! !

「『アリスのオススメ』だから、みんなたべてほしいな〜〜〜」

『妖精の王と女王』の名を冠する巨大なパフェが、
テーブルの上に鎮座していた。
さっき注文しといたヤツだ。
『フェアチャイルド』と共に戦いを挑み、
見事に打ち倒した二つの巨星。
強敵だったが、今回は四人でシェアできる。
『前回』よりは簡単だろう。

「あ、サスズじゃん。ごくろうごくろう。
 ワザワザきてもらってサンキュー!!」

自分の分の封筒を取り上げ、中身を見ずにしまう。
経験上、『アリーナ』が仕事に対する報酬を渋る事はない。
その辺りは信用していた。

「『サスズのオゴリ』ィ〜〜〜??
 おいおい、ずいぶんキマエがいいじゃねーかよ。
 そこまでしてくれとはいってないけど。
 なんかコエーなァ〜〜〜」

「もしかして、コレで『ベツのシゴトさせよう』ってハラ??
 まっさかぁ〜〜〜」

そんな事はないだろうとは思うが、
考えの読めない相手である事は確かだ。

「そういえば――――まだ『カンパイ』してないよね??」

              ス ッ

「『シゴトおわったきねん』と『であったきねん』のカンパイ」

全員の顔を見渡しつつ、
手元の『アイスミルクティー』を持ち上げる。

>>389

「イイみせでしょ??
 まえは『フェアチャイルド』とイッショにきてさぁ。
 『ボウケンがたりない』ってハナシしてたんだよね〜〜〜。
 『フェアチャイルド』は、
 『まいにちがボウケン』だっていってたけど」

「ヤなコトもあったけど、ひさびさに『ボウケン』できたから、
 アリスはマンゾクかな!!
 『ユメのセカイにいくとスッキリおわらない』っていう、
 フキツな『ジンクス』もやぶれたし」

一度目は『星の女』。
二度目は『ガド子』。
三度目は『サキュバスメイド』。
それぞれ毛色の異なる『夢の世界』を経験してきたが、
ようやく『キレイに終わる事が出来た』という感じだ。
もはや『ユメのプロ』をなのってもいいな!!

392ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/09/01(水) 21:00:48
>>388
「それで、田岡さん達はどうしているんだ?」

報酬を受け取りながら、なんとなく気になって北落に尋ねる。

今後彼らが自分と関わり合いになることは恐らく無いのだろうが、、、
だからこそここで聞いておかなければ。

393空井イエリ『ソラリス』:2021/09/01(水) 21:25:17
>>388

(オーベロンにティターニア………………………
 ときたらシェイクスピアネタかと思ったんだが、
 妥当に、名前を借りてるってだけの話みたいだな)

童話から出てきたような服装のイエリは、
童話を切り抜いたような店の情景に溶け込んでいた。

「忙しいんだろうから、気にしちゃいないぜ。
 多分そっちの仕事はまだ続いてるんだろうし。
 ――なるほど、確かに30万だ」

             パラパラパラ

「いいことをして、お金ももらえる。
 こんなにいいことってないよな?」

重ねた『ソラリス』の指先で、金額を改めた。
そして――もう一つの、追加の『五万』も。

「おいおい、これはどういうことだろうな?
 どれだけ食べると思われてるんだ、おれたちは。
 ……おれは結構図々しいから、
 大人の人に奢られるのを借りとは思わないぜ」

北落の意図は分からない。
太っ腹なだけかもしれないが……本当にそうか?

「ま、ともかく……いいことをした記念に乾杯」

アイスコーヒーを軽く持ち上げ、アリスの乾杯に応える。

「それと……今回1番の強敵に、挑む前の、乾杯」

パフェ二つを果たして食い切れるだろうか?

394サキュバスメイドとドリームご奉仕:2021/09/02(木) 19:19:05
>>389


>「……『メーラ』のような所業は、世界各地で知らず知らず起きてるのでしょうか?
根本から喰いとめる術は無い……と考えるべきなのですかね」

「君達も『底』を見ただろう? 『最低限』あれだけは存在し、生存の為に他者の夢を貪っている――世界中でな。『今回のような案件』についての信頼できる記録も、100年以上前のものが存在している」

君、小林の問いに、北落は肯定を返した。

「『抜本的解決』に付いては我々としても調査中だが、不可能だろうな。『全ての元凶』が存在し、処理に成功した所で、それで全てが消えるというのは都合がいい話だろう」

そして、宮永については――

「学生生活に戻す前に、『倫理教育』を施している最中だ。怒りに任せて動物に使うような真似をされても困るからな」

>>390


「たかが食事の払い程度で仕事の先約になるなどとは、思っていないよ」

にこりともせずに、君、夢見ヶ崎に北落は答えた。

「無事に仕事をこなした相手への、最低限の礼儀だと思ってくれればいい」

>>392


「彼女達は消すべき記憶を消し、日常に帰った。長寝をしていたので、リハビリをしながらだがね」

君、ジョンの問いに、北落は答えた。

「その内の何人かからは、君達への伝言がある。それぞれの表現を一言にまとめると、『ありがとう』だ」
>>393


『借り』という言葉に、北落は君、空井を向く。

「今回、私は何もしなかった――貸し借りの話を言うのなら、先に貸しを作ったのは私だ」

そして、各々と会話を交わし、答えた北落は――最後、君達を見回した。
ごく僅かに、薄く笑みを浮かべ。

「当然、この五万円で返した積りもない。用事があれば、連絡をくれ」


そう言い残し――去っていった。

残された君達は――祝宴を始めるだろう。

395小林  丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/09/03(金) 02:47:26
>>394(了解です。長期にわたってのミッションお疲れ様でした。
本当に有難うございました)


「成程……あながち、古今東西の怪奇譚の大まかは彼女達のような存在が
関わってるのでしょうね」

世の中には数多くの伝説に神話がある。その一つの『夢魔』が本当に
実在し私達の前に出た。
 人の夢の空間とは言え、バジリスクと邂逅した事もあるのだ。何時か
本当に別の場所で竜とも対面する機会は訪れるやも知れない。

>『倫理教育』を施している最中だ

「そうですか……では、その後も宜しくお願いします」

宮永の今後の処遇。教育の内容がアリーナの一存で決まるあたり、どのような
思想を彼が根付くかは本人しか知り得ない。
 だが、例えどうなっても私は迷わないと決めた。
この心には、輝く星の光が差し込んでいる。

「それと北落さん。今回の一件では演技とは言え失礼な発言があった事を
お詫びします。あと十分助けには私はなりましたよ
貴方を通して全体の目を作れましたし、銃も借りれた。
ジョンさんも助けて貰えましたからね」

水槽を彼女の耳元に仕込みをする際は、色々と無礼をした。
彼女は気にも留めてないかも知れないが、謝礼はきちんと行う。

「あと最後に、これだけ述べさせて頂きますね。
今後、そちらのアリーナが要請する仕事。汚れ仕事や、今回のような
夢を見なくなるだけでは済まなくなるような危険な仕事も我々に
舞い込んでくるだろうと思います。けど、何が来ようと構いません。
――私は思いだしたんだ。
 『ガド子』さんに招かれ、アリスさんと共に依頼され
誰より守りたかった彼と共に歩んだ旅路で学んだ事を。
 どれ程に道が過酷で転げ落ちようとも空に星は輝いていて
その星を目指し歩める事をね。
 ですので、覚えておいて頂きたい。
貴方がたアリーナが仕事を賜れば、謹んで お受けします。
ですが、その内容が私の目に映る大切な星々を穢すのであれば。
――私は悪魔や神であれ『無慈悲』になる事を お忘れなく」

  スゥー   キュルキュル……ッ

携えたコーヒーから浮かぶ水槽は、手のひらで回転する。
 その勢いは、他の物から見れば脅威では無い緩やかなものであるだろう。

だが胸に掲げた光のうねりは舟すら沈まんとする勢いを、この血流に回してる。


私は迷わない。
 

彼が教えてくれた指針の元に黄金の意思『ジョジョ』へと沿って泳いでいく。

396小林  丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/09/03(金) 03:09:47
>>395(追記)

「それじゃあ、皆さん。乾杯しましょうか」……ニコッ

「『アリス』さんには、改めての再会を祝して」

「空井さんにも夢からの無事の帰還を祝し
ジョンさんも、死の淵より互いに生還を祝して」

乾杯……。

 黒い水面は他の茶器とぶつかり波紋を立たせる。

いずれ機会があれば、この席に もう一つを用意しよう。
きっと彼もパフェは気に入る筈だ。ただ、コーヒーは好きじゃないと
言ってたから、少し甘めに砂糖とミルクを注いで。

 楽しい宴は、あっと言う間に過ぎて家路へと帰るがてらには
すっかり日は沈み空は暗くなる。
 例え雲に覆われていても構わない。空には星が輝いてるのだ。

397夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2021/09/03(金) 19:13:37
>>394

「うんうん!!『セカイはひろい』!!」

「わたしは『アリス』だから、
 もっともっと『いろんなセカイ』をボウケンしたいんだよね。
 こんどは『どんなセカイ』がまってるのか――――」

「たのしみだなぁ〜〜〜!!」

メーラ達に対する北落の見解。
それを聞いている内に、無意識に笑顔になっていた。
この世には、まだ見ぬ『不思議』が数多くある。
『現実世界』だけではなく、
『夢世界』を含めた『別の世界』にもだ。
そう思うと、自然と湧き上がる『ときめき』を抑えられなかった。
これから先、もっともっと沢山の『世界』を見てみたい。
将来は、『そういう職業』を目指すのもいいかもしれない。

「こんなトコでいうのもナンだけど、
 わたし『カメラマン』になってみたいかも。
 セカイをアチコチとびまわって、
 いろんなモノをみてまわってさぁ」

「ジブンがみたモノをとったら、
 みんなにもソレみてもらいたいなぁ。
 そういうふうにドンドンひろがっていくのって、
 スッゴイたのしそうじゃない??」

実際どうなるかなんて事は誰にも分からない。
でも、『夢』くらいは見てもバチは当たらないだろう。
もしかすると『先生』になったりするかもしれないけど。
いや、さすがにソレはないか!!
『きそアリスがく』でもおしえようか??
『ウサギ』をみたらおいかけよう!!
『コウキシン』は『ジンセイのエナジードリンク』です!!

「ま、『そういうコト』ならソレでいいけど。
 どうもアリガトーございます。
 わたしは『ヒトのオゴリ』だとスゲーくうぞ」

ちょっと勘繰ってみたが、
これを『貸し』にされる事はなさそうだ。

「ついでにさぁ、『アイツ』にいっといてくれない??
 ウチらのおかげで『いのちびろい』したコトを、
 イッショウわすれるなよって。
 それから――――――」

「今度ふざけた真似したら『あの続き』が待ってる」

「――――――ってさ」

必要ないかもしれないが、言いたい事は伝えた。
手を振って、去っていく北落を見送る。
あとは、ひたすら『盛り上がる』だけだ。
そのスジから『パーティーのキリコミたいちょう』とよばれる、
このわたしのでばんらしいな!!
レキシのカゲでひそかにうけつがれてきた、
モンガイフシュツの『にぎやかしのテクニック』を、
とくとゴヒロウしてやろう!!

>>393
>>395-396

        「 カ ン パ イ ! ! 」

             キ ィ ン ッ

乾杯の音頭を取りながら、全員とグラスを触れ合わせる。
そして、これから挑むべき『新たな強敵』と向き合った。
テーブルという名の戦場に並び立つ、
『妖精の王』と『妖精の女王』。
まさか、ふたたびであうコトになろうとは…………!!
じつは、ぜんかいたおしたのは、
『キング』と『クイーン』の『カゲむしゃ』だったのか??
『フェアチャイルド』よ……みまもっていてくれ……。
わたしたちは、こんどこそかならずヤツらをたおす!!

「チョットまえにココきたときはさぁ、
 『フェアチャイルド』と『ふたり』でゼンブたべたよ。
 いま『4ニン』いるんだし、ダイジョーブダイジョーブ」

「だって、『バケモノ』にかったウチらだぜ??
 これぐらいラクショーでしょ」

               ス ッ

        「――――『いざ』!!」

おもむろにスプーンを手にして、
『妖精の国を統べる者達』に『宣戦布告』を行うのだった。
この『光が溢れる世界』で、『アリスの冒険』は続いていく。
今日も、明日も、明後日も――――――。

398ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/09/03(金) 19:27:39
>>394
「、、、、、」

北落の言葉にジョンは答えない。
だがその顔には照れくさそうな笑みが浮かんでいた。


無言のまま、手に持ったコップを掲げ、仲間たちと杯を合わせる。

399空井イエリ『ソラリス』:2021/09/03(金) 19:44:05
>>394-398

「なんだろうな。『アリーナ』という組織は、
 ぜんぜん、信用すべきではないのだろうけど」

両目を開け、所感を述べる。

「――――おまえさんは。わるくない人なのかもな」

「そう思わせる駆け引きだとしても、
 おれは、その術中にハマる事にしておこう。
 借りを返してくれるのは……別にいつでもいい」

それ以上は何も言わない。
テーブルの上の、二つの『強敵』に視線を向ける。

「本当に綺麗なおしまいにするためには、
 エンドロールの祝宴も、綺麗に幕を引かないとな?
 さ、それじゃあ…………始めようじゃないか」

終わらせるのではなく、これからが始まりだ。
あるいは、『夢魔』という存在との関係も――そうなのだろう。

400『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/09/03(金) 20:26:46


小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』
夢見ヶ崎 明日美『ドクター・ブラインド』
ジョン・ロブ『グラム・スラム』
空井イエリ『ソラリス』

――『30万』&『北落への連絡手段』get

良き夢と、これからの秋を!




メーラ『アイム・ユア・サーヴァント』
エフィー『ブラック・イン・ビースト』

――『夢死』get!

眠りに巣食うものの魂は、何処へ。



宮永空飛『カウンティング・スターズ』

――『機会』get!

現在、教育中。


レオニス『キッチン』

――『娯楽』get!

今夜もまた、誰かの夢にて口福は満たされる

401アリーナ『資料室』、該当資料より一部引用:2021/09/03(金) 20:33:59


『夢魔』(サキュバス)

『精神』の吸血鬼。
全人類が繋がる『普遍的無意識の浅瀬』に生息し、『魂の希釈』の中、希釈によって『薄れる精神』から『夢』に干渉。
更に、夢から『魂への寄生』を行う形で寄生主の『夢』に巣食い、『寄生主の欲望』を具現化したような『巣』を構築。
各々のやり方で宿主の『精神』を貪っていく。

普遍的無意識を通じ、更に『他者』の魂を夢に招き、より多くを纏めて喰らう夢魔も少なくない。

『夢魔』達は、『存在』を維持する為に、『他者の精神エネルギー』を必要とし、『人間の魂のエネルギーを啜る』事で活動に必要な『精神のエネルギー』を補給する。
精神のエネルギーとは、『魂』の発露する『感情のエネルギー』に等しく、夢魔達はあの手この手の『夢』を見せて感情を引きずり出し、その心を貪っていく。
夢魔とは、意識と夢の狭間を渡り、魂を喰らい続ける心食の獣。
『精神のエネルギーの塊』であるため、生身での『スタンド干渉能力』を夢魔達は有しているが、『近接パワータイプ』に匹敵する様な純粋性能を持つサキュバスは僅か。

『悪霊』に等しい『悪魔』であり、『肉を持つ生者』と相容れる事は性質的に困難。
ただし、必ずしも『殺害』を行うわけでも無いので、場合によっては共存共栄も不可能では無い。

『生物』として人間ではないので、基礎スペックは高く、『スタンド使い』としては、例外なく誕生時点から能力を持つ『生来型』となる。鳥が羽を持つように、獣が牙を供えるように、『生態型』と言うべきかも知れない。
人間から夢魔に変化した場合はスタンド能力を獲得し、スタンド使いが夢魔に変化した場合もスタンド使いの変容が見られる。
よって、スタンド能力は人間と同じく『多種多様』だが、『捕食手段』そのものがスタンド能力になる、あるいは変容しているケースく見られる。

『夢魔』の寄生した魂は『重量』を増し、『夢への引力』を生む。
この引力は『他者の夢を巻き込み、巣穴へと引きずり込む』力を有し、夢魔の犠牲者を加速度的に増やしていく。
ただし、『夢魔』がスタンド使いである関係上、『惹かれ合い』の法則により、夢魔を殺し得る『スタンド使い』を引きずりこむ可能性も、時間経過で増していく。
また、『夢魔の領域』を生み出した宿主や、招かれた人間は『惹かれ合い』の因果からか、『スタンド使い』に至る可能性が一般人に比べて高い。



夢魔の階梯として、『成り立て』である『レッサー・サキュバス』、『一人前』である『サキュバス』、『上位種』である『エルダー・サキュバス』の三種が現在、確認されている。

『原種』。『クイーン・サキュバス』の存在を、過去、アリーナが夢世界で遭遇した『エルダー・サキュバス』の幾匹かが明言しているが、実在可能性は不明。

厳密な起源については不明だが、信頼できる資料として、以下。

ジャン=マルタン・シャルコー博士による『研究記録』
ハーグリーヴズ婦人の『日誌』
アンドレ・ド・ロルドの『未発表脚本』

これらが存在しているため、最低でも二次大戦前には発生していると思われる。
それ以前のものは、伝説や神話の領域に遡るため、信憑性は怪しい。

何れにしても、『原種』が実在するのであれば、『肉体を喪失した精神のみのスタンド使い』。
あるいは『夢を流離う完全自立型スタンド』であると思われる。

402<削除>:<削除>
<削除>

403スタンド使い図鑑:2021/09/03(金) 20:41:21

メーラ

スタンド『アイム・ユア・サーヴァント』

『メイド契約』のスタンドで、メーラの『捕食手段』
より上位の『ご主人さま』を持つ事により、『ご主人さま』から『給与』を徴収し
『メイド』としたものを『支配』し『搾取』する事が可能になる能力。

順序としては『ご主人さまに使える』意思を表明し、隷属を誓った瞬間『ご主人さま』から『給与』として『精神エネルギー』を吸収した瞬間から、『メイド長』としてのロールが可能となり、自分が操作する『メイド』を契約によって増やす事が出来るようになる。

『メイド』の契約条件は『給与』をどの様な形であれ、『支払う』ことで成立する。
メーラは『チョメチョメによる快楽』を『先払い』することで、相手を『メイド』とし『支配』する。
この『契約』はネズミ講的に増殖し、『メイド』が新たな『メイド』を契約で増やす事も可能。

『メイド』になってしまった人間は、模擬サキュバスとなり、『精神エネルギー捕食能力』を得るなどの『強化』を手にするが……『契約』のエネルギーによって『行動』を完全に支配される上に『搾取』によってメーラに自動的に『精神のエネルギー』を吸われてしまい。『精神のエネルギー』が吸われる内に人間は衰弱し、最終的には『精神の死』に至る。
それを避ける為には『充足』のエネルギーを『お客様』より貪る必要が出てくる。

どの程度『支配』を受けているかはメーラの意思によって決定され、ある程度の自由意志が残されている場合もあれば、メーラの意思で動く『人形』にまで堕ちている場合もある。
当人の意思が消滅した『人形』の場合、自己保存を無視した限界を越えた膂力を発揮する事も可能だが、当然のように『自壊』する。

また、給与を支払う『ご主人さま』の精神エネルギーも枯渇していく。メーラが自分を維持する為のエネルギーは『通常時』は『ご主人さま』が2、『メイド』が8なのですぐには死なないが、最終的にはどちらも『枯れ果てる』。

『ご主人さま』があってこそ発現可能な能力なので、逆に言えば『ご主人さま』がメーラの意思で開放される事は『有り得ない』。
感覚的にも、メーラを通じた『メイド達の精神エネルギー供給』によって『夢の中でのパワーアップ』が果たされる為、自発的に夢から逃れる事は難しいだろう。

メーラは『アイム・ユア・サーヴァント』を使い、『ご主人さま』と『多数のメイド』及び、メイドを通じた『お客様』の精神を貪り喰い、『ご主人さま』の魂が枯れ果てた後、巣穴を解除。
自己を形成する『精神エネルギー』が枯渇する前に『次のご主人さま』を見つけ、繰り返す日々を送っていた。

「主」と「メイド」、「お客様」三方からの「搾取」を行う悪辣なスタンドであるが、致命的な弱点として最上位の命令権限は『ご主人さま』にある。
メーラが『首』にされれば、メーラはその時点で『メイド長』としての資格を失い、『ご主人さま』及び『メイド』からの精神エネルギー供給を断たれる上、『ご主人さま』はメーラを無視して『メイド』に命令を下す事も可能であるし、『メイド』を『首』にする事も可能。
手荒な手段としては、『ご主人さま』を『夢死』に追い込むことで、強制的な『契約解除』に持ち込む事も可能である。


破壊力:- スピード:-  射程距離:A
持続力:A 精密動作性:A 成長性:完成


『サキュバス・メーラ』(通常)

破壊力:B スピード:B  射程距離:E(肉体の及ぶ範囲)
持続力:B 精密動作性:B 成長性:完成

『サキュバス・メーラ』(契約完全消滅=通常)

破壊力:D スピード:D  射程距離:-
持続力:D 精密動作性:D 成長性:完成


『メイド』
破壊力:B(自壊するので発揮限度あり) スピード:C  射程距離:E肉体の範囲
持続力:C 精密動作性:C 成長性:不変


能力無効化条件
「メイド契約」
『契約者(ご主人さま、メイドの夢殺害)』
『メーラに契約を解除させる』
『ご主人さまに契約解除を行わせる』


敗北条件、
『殺害』○
『降伏を受け入れる(全契約者を殺害するか契約解除を行わせると命乞いをする)』
『スタンド能力の活用によるリタイア級ダメージ』○

404スタンド使い図鑑:2021/09/03(金) 20:46:39

宮永空飛

スタンド『カウンティング・スターズ』


あらゆる物を『任意方向に跳弾する砲弾』として『射出』』する『間接射撃』の能力。
右腕前腕部が『銃口』になった人型ヴィジョン。『視覚』を共有可能。

右腕は『握拳』くらいのサイズまでならあらゆる物を飲み込み、『一発』だけ『弾丸』として『装填』可能。
『射出』は本体の意思によって行われ、『砲弾』は『弾丸並(ス:B)』のスピードで直線飛翔する。威力は『素材』によって代わるが、ある程度の質量を用いれば『B』はくだらないだろう。
そして、『必ず』『跳弾』が発生する。『跳弾前』の砲弾には何を傷つけることも『不可能』
『跳弾』方向は本人の意思で決定可能で、砲弾の物理的な形状などは一切無視して、任意の角度に『跳弾』するが音速で飛翔する砲弾の速度に感覚追従を行う事は不可能なので、『射出前』に角度を決定する必要がある。
『跳弾』の為には、最低でも『2m』の飛翔が必要であり、それ以下の場合は弾丸が消滅する。また、本体の精神を反映して『直線的跳弾攻撃(足元に撃って目の前を撃つ)などは不可能』
『絶対に直線攻撃が出来ない』トリックに気付く事が出来れば『一直線に突っ込む』ことで突破可能だが、気付く事が出来ずに射撃戦を挑むことになれば、高確率で嬲り殺されるだろう。

本体の業が具現化した、『生き物を離れた所から、バレないように傷つけたい』という邪念が具現化したスタンド。

破壊力C スピード:C  射程距離:E
持続力:D 精密動作性:A  成長性:C

砲弾

破壊力E~A スピード:B  射程距離:B
持続力:E 精密動作性:A  成長性:-

能力無効化条件
「跳弾」
『至近距離からの突撃』○
『弾く』○



敗北条件、
『夢殺害』
『説得』(目覚めた後の安全保障)
『メーラの撃破』○
『スタンド能力の活用によるリタイア級ダメージ』○


エフィー

『サキュバススキュラ・エフィー』

破壊力:C スピード:D  射程距離:D(触手射程・2m)
持続力:C 精密動作性:B 成長性:B

スタンド『ビースト・イン・ブラック』

『射出孔』の空いた『コルセット』と『触手』の一対のスタンド

下半身には大量の、実体化した『10本の吸盤付き触手』が蠢いており、本体の意思に伴って『自在』に動かせる。長さは2m程。触手のフィールドバックは『両手指』
触手の太さは『大の男の腕並み』で、発揮できる力は一本毎に『破:C』相当。吸盤の吸着能力も『破:C』相当であり、力で引き剥がすには最低でも同レベルのパワーが必要。

そして、コルセットの孔からは『破ス精射:ECCC』の『墨』を『噴射』可能。
『噴射』した墨は『実体化したスタンド物質』で、常人にも視認可能。
効果は、『接触対象を黒く塗る』&『塗装範囲同士を暗黒空間で繋げる』

塗装範囲は、『触手』のみが潜れる『暗黒空間』に繋がっており、『触手』に限り、『暗黒空間』を通した限定的な空間跳躍が可能。『フープ・スカートの内側』を黒く塗装しており、そこから各所に触手を飛ばしての遠隔攻撃を得意とする。

ただし、潜れるのはあくまでも『触手』だけなので、引きずり込んでの『ガオン』は不可能。
また、『繋がっている』空間を通して『触手』の音だけは響くため、感覚に優れているスタンド使いや『音』に起因する探知能力を持つスタンド使いであれば、奇襲予兆を察知する事は可能、。

……とは言え、『足首』などを『触手』で縛られ、そこから触手で全身を縛られた場合――待つのは『絞殺』のみだろう。


破壊力C スピード:C  射程距離:B
持続力:A(本体と一体化している) 精密動作性:B  成長性:C



本体???
スタンド『ユー・ノウ・マイ・ネーム』

『夢を繋ぐコード』のスタンド
現実世界でこの『コード』で繋いだ同士は『確実に同じ夢を見る』し『夢に囚われた人間』に繋げば、『夢への突入が可能』となる。
本来は、本体が『客』とつなげて、客の異常願望を叶える『明晰夢イメクラ』の為に用いられているスタンドであるが、最中派閥の『夢案件』の解決にも用いられる。

破壊力:- スピード:-  射程距離:E
持続力:A 精密動作性:A 成長性:D

405『スタンド使い図鑑』:2021/09/03(金) 20:48:39

レオニス

エルダーサキュバス・レオニス

破壊力:C~? スピード:C~?  射程距離:-
持続力:D〜? 精密動作性:? 成長性:完成


(下限=スタンド能力最大行使時 上限=スタンド完全解除時)

スタンド『キッチン』
『精神エネルギー』/『夢エネルギー』/『スタンドエネルギー』/『自身の精神エネルギー』
これらを『食材』に『加工/変成』する『調理場』と『スタッフ』と『加工手袋』の能力。
本人の調理欲求が具現化したスタンド。

『キッチン・ルーム』
『第一の能力』
『調理場』のスタンド。
顕現する『夢』によってサイズや形状は代わるが。
『キッチンルーム』を顕現可能。夢を移動可能な『キッチンカー』も顕現は可能。
ガスや電気、水道などは現実性が曖昧な『夢』だからこそ無制限に扱えるが、逆に言えば『現実』で顕現することは困難なスタンド。

『キッチン・ルーム』の破壊は本体の『内蔵破壊』に等しいDFを生む。
後述の『二つの能力』の存在起点ともなる部屋であり、キッチンルームなくしてスタッフもグローブも生み出せない。

破壊力:- スピード:-  射程距離:C
持続力:A 精密動作性:- 成長性:完成

『キッチン・スタッフ』
キッチン『第二の能力』
中性的なボディラインを持つ、『白一色』の人型ヴィジョン。『遠距離操縦型』
『キッチン』が生成する『スタッフ』のスタンドで、最高で『3体』生成可能。
『本体』の指示に従い、『注文』を聞き『料理』を運ぶ。それだけの能力しか有しておらず、戦闘等には不得意。
DFは存在せず、破壊を受けると『次の夢』まで再精製は不可能。
視聴覚の同期、及び『本体の代理発声能力』は有しているが、この能力を発揮するためには本体が『キッチン・ルーム』にいる必要がある。

破壊力:C スピード:C  射程距離:B
持続力:C 精密動作性:C 成長性:完成

『キッチン・グローブ』
『第三の能力』

詳細不明


破壊力:- スピード:-  射程距離:E
持続力:- 精密動作性:- 成長性:完成

この三種の能力を統合して『キッチン』となる。
ただし、この能力は『夢』『精神』を『消耗』する能力であり、『巣』を初めとした夢の世界で無軌道に使い続ければ寄生主の精神は加速度的に疲弊していく。レオニス自身の精神エネルギーで顕現する場合も、長期的には使えない。
その為、料理を振る舞った相手の『充足』『満足』のエネルギーを吸収した際、部分的に還元する事で寄生主の寿命を伸ばしている。

加えて、『スタンド能力』顕現中は『本体のスペック』に制限が発生。
特に『持久力』の弱体化は著しく『通常の調理』『活動』を行うならともかく、運動、特に『戦闘機動』を行う際は凄まじい速度で『疲弊』。『ラッシュ』など行おうものなら、即座に再行動は不可能なレベル。
無理に動き続ける事は人間と同じく『可能』だが、限界を超えるとスタンドヴィジョンは消滅する上、本体性能は『弱体時』のまま。

406『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/09/03(金) 20:50:39
参加者の皆様、本当におつかれさまでした!

407『さらば愛しのエイドリアン』:2022/03/30(水) 22:59:19
恋は痺れるように
愛は焦がれるように
どちらも、稲妻のように訪れ、轟きを残して終わる。

408『さらば愛しのエイドリアン』:2022/03/30(水) 23:01:09
キミは夢を見た。どのような夢かは忘れてしまっただろう。いや、『必ず』忘れただろう。
だが、声を聞いた。どのような声かは忘れてしまっただろう。だが、『何を』聞いたか記憶にある。

時間は、深夜1時。場所は、『湖畔公園』のバスケットコート。この2つを。
平日、休日を問わず、運動を求めるものどもが集って、汗を流す公共開放なされた運動の場。
どのような思考を経たにしろ、キミは夢の声に導かれるがまま、『そこ』に向かった。
そして、辿り着いた場所で――キミは遠巻きからでも、キミは見た。
バスケットコートを囲む若人たちの歓声を。
遠巻きで眺めるかは、キミの自由だ。しかし、バスケットコートの内側を見ることは出来ない。
近づくのも、また自由だ。無論、結果としてバスケットコートの観客たちにキミは認識されるだろう。

どちらを選ぶかは、キミの自由。だが、その前に
――夢見たキミよ、キミは何者だ?

キミの外見は?
キミの服装は?
キミの所持品は?
キミの『才能(スタンド)』は?
キミの『人生』は?

それらを示しながら、キミの今宵は始まることになる。

(意訳、初回レス時に簡素な自己紹介をお願いします。ロールレスとは分けて大丈夫です)

409稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2022/03/31(木) 10:19:27
>>408

   「ホウ」

      ヴァンパイアタイム
「こんな【吸血鬼の幕開け刻】(夜中)に、【ミサ】とは…
 【生が満ちている】(元気)のは【良き世界線】の【タナトス】ではあるが…、
 【城下町の民】(近隣の住民)達は【霊災】(迷惑)を被っていないだろうか…

 【我】、『孵卵舎時代】(学生時代)、【盾の団】(文化部)だったからか、
 【過ぎ去りし龍玄】(いい歳)と化しても、未だに【矛の団】(運動部)に対して【鎧と盾を備えて】(身構えて)しまうな」


万が一に備えて片手にスマホを握り、
遠巻きにコートで輪を作っている若者達に近づいてみる。


「【魔法陣】の中心に【望まれなき贄】(いじめられっ子)とか居ないと良いが……」






【スタンド】
双剣のスタンド。斬撃時に刀身を電流状に変化させ、
その電流による『電気療法』を施すことが可能である。

『ショッカー・イン・グルームタウン』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:B

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/212


【外見】
細身、黒髪、長髪、薄眉、奥二重、
全体的に印象が薄いアラサーメガネ女。


【服装】
メガネ、グリーンミントのパーカーに白のロングスカート。カジュアルな私服の上から漆黒色の白衣を纏っている。
 靴は真っ白なスニーカー。


【所持品】
スマホ、化粧ポーチ、iQOS、手帳、ハンカチ、ペンケース、ペンライト、仕事用のケータイ
 上記の物を収納した手さげのポーチ。
 

【人生】
平凡を絵に描いたようなアラサー女で、
職業は市内の総合病院に勤務する『緩和ケア医』。
最近のマイブームは休み前の夜に自家製の季節の果実酒を飲みながらのネット人狼。
村陣営の時はヘイトを買う事を恐れず果敢に攻め込み、考察を伸ばしそれなりに勝率は高いが、
嘘が声色に出やすい性質らしく、人狼になった時の勝率はあまり宜しくない。
猫狩スイッチなどの理外からの一刺しを見抜くのが大の苦手。
好きな役職は『猫又』。引きたくない役職は『悪女』。
好きタイプは『窪田正孝』『本郷奏多』。

410『さらば愛しのエイドリアン』:2022/03/31(木) 20:13:30
>>409



近づいたキミであるが、コートを囲むものたちは気にも止めない。今が、クライマックスなのだ。
それを、近づいたキミもまた、目撃するだろう。キミの想定した悪しき想定を超えるかどうかはわからないが、よくはない光景だ。

28m×15m。一般的な、バスケットコートである。
出入り口の空間を除き、金網フェンスに囲まれた中には、バスケットゴールを除き何もない。
ないが、人影が3つある。
中央から離れた位置、フェンスに腰を預けて状況を眺めている、一人の女。
白黒の『千鳥格子柄』の、レディーススーツを着た、硬そうな雰囲気を持つ女であり、掛けた眼鏡の奥には、いかなる感情も伺えない。
そして、彼女の瞳の先、キミの瞳の先、観衆達の瞳の先――行われているのは、戦いである。

コートの端、金髪碧眼の少女がいた、酷く、冷めた目の色をした少女だ。
その傍らには『ヴィジョン』がある、女性の体格を持つ、『蒼い』ヴィジョン――明らかなまでに『スタンド』だ。
両拳には、20cm程の『突起』がある。その突起が付いた拳が、目の前の少年に乱れ撃たれていた。
フェンスに背を預けるか預けないかの位置で、で彼女の『スタンド』の拳を懸命に捌いている少年は、けったいな事に『空手着』を着ている。
素手で、突起を捌いているからか、その両手は既に血塗れであり、明らかに息は荒い。
疲弊か、手のダメージか、どちらが原因となったのか、何れにしろ少年の『動き』は遅れ――観客たちは、歓声をあげた。
しかし――中、拳を、『突起』の刺突を腹部に受けた少年は声も挙げずに、腹を抑えて崩れ落ちている。空手着の内側から、見間違えのない失血が溢れ、コートに溢れる。血の滲みは濃くなり、滴る量は増える、明らかに『戦闘不能』だ。
金髪の少女は、何も言わずに、倒れる少年を見下ろしながら――ヴィジョンを消し、生身の拳を掲げた。歓声が再び湧く。
そして、硬そうな雰囲気の女が、二人の元に向かう。

これを見ているキミは、どうするか。
これからどうするかは、自由だ。



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■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
■□□□□□□北□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
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■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
■□□□◎□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
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黒=フェンス(全体、とまでは言わないまでも、ところどころに観客がいる)
白=バスケコート内部


△=空手着の少年
◎=金髪碧眼の少女
北=白黒の女

現時点のキミは『何処か』にいる。が、少なくとも『コート内部』でないことは留意されたし

411稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2022/04/01(金) 18:11:24
>>410



  「…」 ワナワナ


       「ッ」  フルフル


「【暗愚猿】共がッ!!!!!!」


目の前で繰り広げられる光景に、目一杯の怒気を込めた叫びを上げる。
そしてバスケットコート内部へ侵入し、血塗れで倒れている少年に駆け寄る。


「【汝ら】が、どの様な意図があって【ヘイヤードの沢の進軍】(意味不明)を【開始】しているかは知らないがッ!
 【我が帝国】(日本)は【フォルナ=チのバビロン】(法治国家)だッ!
 こんな事が 許される道理がないだろ…!」


    「それにッ!」


「【月影の騎士】(医療従事者)の前でよくもこんな事をッ!
 【汝】っ、【魂の燭台の火は揺らいで】(大丈夫)いないか!?
 今、手当をするッ!
 ーーーー誰か【百十九番目の鉄の白馬】(救急車)を呼んでくれッ!!!!」

412『さらば愛しのエイドリアン』:2022/04/01(金) 20:19:17
>>411
乗り込んだキミの啖呵に、囲んでいた面々はざわついた。
ただ、非難にバツを悪くしたり怒っているというよりも、何を言っているかよく解らなかった可能性が高いだろう、大半は。
そして、中の三人――まず、血塗れの少年の前に立つ彼女は、即座にスタンドヴィジョンを顕現させ――キミを、冷めた儘の目で見る。

「かなり錯乱しているようでござるが――なるほど、今夜の新人で御座るか……」

もう一人、白黒の服を来た女も、キミに視線を向けながら、少年に近づき――はっきりと、『キミ』を見て、声を掛けた

「……ひとまず、説明より先に彼の『治療』をする。『ルール内』の負傷であるが、長持ちはしない傷だからな――」

直後、瞬間、白黒の女の傍らに『ヴィジョン』が顕現――マッシブな、修道女を思わせる女体。時計と数字の意匠を持つ、異形である。
『ヴィジョン』は、近づいてくるキミが――かりに、スタンド能力を用いたとしても、絶対に間に合わない速度で、血塗れの拳を叩き込む。

「今、彼は『戻った』。傷一つなく――失血すらもなかったことに、な」

その言葉の意味は、すぐに理解できただろう。血に濡れていたはずの少年は、息を荒く吐きながらも身体を起こす――顔を歪めて腹を抑えてはいたが、失血は収まっている。
――否、失血そのものが『消えている』。空手着にあるはずの穴すらも、閉じていた。

「えと、あの……ありがとうございました」

よろけながら立ち上がった少年は、金髪の少女に一礼をし――キミに向けて、申し訳無さそうに頭を下げた。
そして――金髪の少女が、スタンドを顕現させたまま、キミに近づき――声を投げかけた。

「さて、何から話したものでござろうかな……と、不味いでござるな、このままでは『次の試合』の邪魔になる。ひとまず、拙者達と外に出るでござるよ。……もっとも」

金髪の少女は、外に視線を向ける、ざわつきは収まり、喧々諤々とし始めている。
それは、明らかに何か、危険なものの高ぶりを意味していた。

「残って、『次の試合』に出たいと言うなら止めんでござるが、別に噂を聞いて来たわけでもないんでござろう?」

キミは金髪の少女の指示にしたがっても構わないし、残っても構わない。
だが、残ることは『勧めない』
その場合、【アカシックレコード】(事前告知難易度)は、変更を余儀なくされるだろう。

413稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2022/04/01(金) 22:36:55
>>412


    「【ゑ】ッ!!?」


「ーーー【Cave to Rondarchia】な【月欠け】(重症)を一瞬にして癒しただとぉ…!
 【汝】の傍に現れたその【像】…それが【立ち向かうもの】(スタンド)というものか。
 【我】が【漆黒丸】と【光輪丸】とは随分【フォーム】が異なるな…。
 どの様な方法で【少年】を【月を満たした】(治した)のかは【残酷な天使と人造人間】(よくわからない)ではあるが、
 【死の殺戮者】(医者)の【我】からしたら【世紀末の蛮族達の零番目】(喉から手が出る程欲しい)な【才能】だな…」


「とりあえず、此処に居ては邪魔か…。
 詳しい【詩】(話し)に【耳を傾けたい】(聞きたい)から出よう」


と言うわけでスーツ姿の女に先導されコートの外へ出たい。

414『さらば愛しのエイドリアン』:2022/04/01(金) 23:22:32
>>413
外に歩き出したのは、金髪の少女と少年のみ、白黒の女は場に残っている。
先導する彼女に付いて行く意図を持ったキミ――二人だけ動き出した少年と少女。キミはおそらく、瞬時に二人を追うことはしなかっただろう。

「……私はこの場に残る。『治療』役、が私の役目だからな。次が始まり次第、私の仕事が始まるかもしれない」

少々、困惑気味な白黒スーツの女はそう言って、コートの中央へと向かう――
そして、金髪の少女が、キミを振り向いた。

「説明は拙者がするでござるよ。とりあえずは出るでござる」

そう言って、金髪の少女は、先を歩む少年の後を辿るように外へと歩き出した。
白黒のスーツ姿の女は、残っている。キミは、今の所は中にいる。

415稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2022/04/02(土) 23:01:15
>>414

「【こうして私は首を縦に振る】(わかりました)」


金髪の少女へとついて行きます。

416『さらば愛しのエイドリアン』:2022/04/03(日) 00:45:52
>>415

「さて、あんたがどこまで知っているのかはわからんでござるが、とりあえずこの場所の説明からするでござる」

キミと共に外に出た金髪の少女は、奇怪な口調で語り始めた。

「この場所は、【闘技場】でござる。もっとも、インスタントな、粗雑極まりないものでござるが……あんたも、夢に呼ばれた口でござろう?」

少女は、キミの答えを待たずに、話を続ける。

「近頃、スタンド使いの夢の中に、時間と場所が告げられて、おおよそ十人程度のスタンド使いが『集まる』事態が、いや、事件が起きているのでござるよ」

どこか苦々しく、苛立ちを滲ませた声色――実際、金髪の少女は不快そうな顔をしていた。

「特別な力を持つものが夜に集まって、平和的なお茶会が始まるわけもなし。見せあいから比べ合いが始まって……ま、見ての通りでござるよ。二回目の『リピーター』が新人に前の話をしたら、バカな盛り上がりを見せて……三回目には、ルールが出来たんでござる」

そして、金髪の少女は、指を4つ立てた。

「一つ、戦いはサシ、二つ、取り返しのつかない――まぁ、殺しとか、『ブッ壊す』レベルの拷問でござるな。そういうことはしない、取り返しが付けば、白黒の女がどうにかするでござる。三つ、連戦禁止。独占は悪でござる。四つ、その日の終わりはあそこの白黒の女が決める。単純な話、あの女は中々強くて、怪我も直せるでござるからな。『公開殺人』なんて事態を避けれてるのは、あの女が仕切ってるからでござる。逆らえば、命の保証のない勝負になる。次の遊びがなくなるよりはって感じで、みんな従ってるでござる」

ルールの説明を終えた金髪の少女は、じっとキミを見据える。

「それで、あんたは――参加、するんでござるか? まぁ、次の試合の後にはなるでござろうが……」

417稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2022/04/03(日) 02:03:21
>>146


「……その『スタンド使い』という【言の葉】は【火鼠の皮衣】(聞いた事がない)だが、
 確かに【我】が肉体には特殊な【ストレングス・パワー・フォース】(力)が【備え】られている…。
 最も【我】以外の、その【狼憑き】に邂逅するのは今日が【箸の神の祝福】(初めて)だがな」


        「ん?ご、ござる?」

金髪の少女の少々風変わりな喋り口調に面食らった様子を見せる。


「【我】が察するに、【汝】は【狼憑き】達が【マグネットフォース】で【ユニオン】(集結)し、
 互いに【殺戮ごっこ】を行うこの現状を【黒色蟲】の如く感じている(嫌悪している)のだろう…。

 ーー【殺戮ごっこ】に関しては乗り気ではないな。
 正直、先程の光景は【黒色蟲】を観ている気分だったし、
 その場で負った傷の【月が満ち】(治る)ようとも、【死の殺戮者】(医者)としてはあの様な【ミサ】(集会)な見逃せる道理がない。、

 なので、あの【ミサ】をできれば【破滅】(中止)させたいなぁ。
 その為に【殺戮ごっこ】に参加するのは仕方なしと考えているが…」

418『さらば愛しのエイドリアン』 1:2022/04/03(日) 12:05:51
>>417


金髪の少女は、キミへの返答を常に即断せず、数秒ほど思考している。
キミの言葉を、どうにか噛み砕いて意味合いを理解しようとしているのだろう。

「『スタンド』というのも『知られた名前』でしかないでござるから、あんたが自分の力に名付けた名前がその、『ストレングス・パワー・フォース』であるならば、そう読んでもいいと思うでござるよ」

>「最も【我】以外の、その【狼憑き】に邂逅するのは今日が【箸の神の祝福】(初めて)だがな」

この言葉への返答は更に遅れた。
文脈から意味合いは解せたのであろうが、やはり理解には時間がかかっている。

「スタンド使いは惹かれ合う性質があるでござる。だから、知らず会っているとは思うでござるよ」

>金髪の少女の少々風変わりな喋り口調に面食らった様子を見せる。

「ござるでござる。商売上のキャラ付けで御座る。あんたもその口でござろう? YouTuberとかにも、オモテとウラが『混じった』日常を送るのはいるでござるからな」

少女は、キミの職業を確実に誤解している様子だ。
そして、キミが告げた意思を咀嚼した少女は、呟く。

>「【我】が察するに、【汝】は【狼憑き】達が【マグネットフォース】で【ユニオン】(集結)し、
 互いに【殺戮ごっこ】を行うこの現状を【黒色蟲】の如く感じている(嫌悪している)のだろう…」

「確かに、ごっこは好みではないでござるな。拙者が来たのは付き合いのようなものでござる」

419『さらば愛しのエイドリアン』2:2022/04/03(日) 12:06:36

不快げだった少女は、キミの名乗り――死の殺戮者という名乗りに、僅か、興味を向けた。

「『死の殺戮者』でござるか。なるほど、そう名乗るほどであれば、確かにこの場のヌルさは見過ごせんでござろうよ――『あんた向き』の遊び場を知っているでござるが――そこはまぁ、いずれの縁でござろうよ。こんな場で住所氏名を名乗るような輩は、バカでござろうしな」

>「なので、あの【ミサ】をできれば【破滅】(中止)させたいなぁ。
 その為に【殺戮ごっこ】に参加するのは仕方なしと考えているが…」

「この場にいる面子を皆殺しにした所で『不可能』でござる」

少女は、はっきりと断言した。

「開催場所も集まる人間も毎回違い、変わらないのは夢という導きだけ。あそこの白黒も仕切っているが『主催者』ではない――引き抜くべき根を……誰も認識していないからこそのカオスでござる」

そして、リング――コートへと目を向けた。

「……まぁ、こんな馬鹿騒ぎ、長くは続かないでござるよ。何かがいつか、終わらせるでござろう。今は、とりあえず試合を――……」

少女の顔が、大いに顰められた。
その瞳に、この上なく冷めた怒り――冷徹が浮かぶ。
冷徹の先――コートに入ってくるのは、『一組』の男女。
年若く、スポーツウェアを来た少年。両拳にはバンテージが巻かれており、髪も短い。
視覚のみで判断するならば、『ボクサー』だ。
そして、もう一人――少年に腰を抱かれる女。
キミの目はそれを『人間の女』とは認識しなかったであろう。
明らかに、それは人間ではなかったからだ。

4203『さらば愛しのエイドリアン』:2022/04/03(日) 12:08:13

どぎつい紅い髪――ピンク色の肌――露出過多のワンピースにハイヒール。
下品なまでに官能を漂わせた肢体――その背からは、蝙蝠にも似た翅が広がり、その頭部には羊めいた巻き角が。
悪魔、あるいは――現代の、通称的なイメージとして知られた名がある。キミがそれを知っているかは、定かではない。
しかし、『確か』な事はある。それは、『スタンド』であった。
そのスタンドは、高らかな声で唄う。恐らくは、キミも知っているメロディを。

「テッテーレレレーレレレーレレレ♪」

ロッキーのテーマである。
闘士の高ぶりの歌である。
拳闘士の、一つの象徴たる旋律である
旋律を放ち、歌声を撒き散らしながら中央に歩んだ二人――『スタンド』は、身体をくねらせながら、少年に絡むように抱きついた。

「ねぇ正信。今日も、ステキなところを見せてくれるんでしょう?」

甘い声を響かせながら、女体のスタンドは正信と呼ばれた少年の股間を撫でる。
少年は明らかに興奮を強めながら、頷く。

「ああ、エイドリアン……たっぷりと、な。楽しめるかは、解らないが……」

そして、少年は『大声』で叫ぶ。

「次は俺だ! 俺とやりたいやつは――来い!」

――キミが応じたかは定かではないが、『一番乗り』は出来なかった。
二人が揃い、白黒の女が何かを告げ――明らかなる闘争の空気が、張り詰めていく。

「……面白くない試合になるでござるな」

コートに入れなかったキミは、少女の呟きを聴いただろう。
そして――試合の始まりを、見る。

421稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2022/04/03(日) 22:16:49
>>420

「【豪火】(あんぐり)…」


目の前に現れた如何にも格闘家めいた少年と、その傍に立つ悪魔めいた風体の女の子スタンドに呆気に取られる。
横に立つ金髪の少女の怒りの表情を見て色々と察した。


「なぁ、【三千六百一番娘】(サムライ少女)よ…
 ーー【運動の聖衣】(ジャージー)を備えていたりしないか?
 別になければ仕方がないのだが、【契約の対価を支払った】(買った)ばかりの、この【朧の女王の祝福】(春物のお洋服)を汚したくないんだ」


 「次、行こうか?」


とりあえず試合の様子を見よう。

422『さらば愛しのエイドリアン』:2022/04/04(月) 19:42:43
>>421

「あの白黒は、対人限定ではなく服も『纏めて』直すでござるから、心配無用でござる……もっとも、次までに、少し時間は掛かるでござろうが」

そして、キミと少女の目線の先――『試合』が始まった。


「『フィスト・ファック』!」

ボクサーめいた少年が吠えた言葉は、キミにも届いたであろうか。
叫びと共に、さらなるヴィジョンが少年の『拳』に顕現し――覆いかぶさる。
一言で言えば、それはカートゥーンじみた『爆弾』である。
黒いグローブから垂れるように『導火線』が生えており、その端にはちりと『火花』が散っている。
一方の女は、人形のスタンドに持ち込んだ鉄パイプを握らせ――鉄パイプを、瞬間的に『棘』が覆う。どちらも、露骨なまでの暴力性を溢れさせた外観をしている。
そして始まった戦いは、一方的な展開で始まり、続いた。

少年は、軽快なフットワークと、欠片も減衰しない速度をもって、巧みに相手の攻撃を躱しながら、黒い拳を叩き込んでいく。
何発も、何発も――女はそれを数発はスタンドで防ぐが防ぎきれずに、幾度かの被弾を受ける。
無論、コートに入った以上は、無抵抗主義ではない、手にした棘バットを振り回すが、全て躱され――命中と思った一発は『拳』にて迎撃される。
鋭いトゲは、グローブに僅か減り込んだが、深く刺さることはなく弾かれた。つまり、相手にはあらゆる意味合いをもって、少年を傷つける手段はない。
ならば、キミの前で展開されている光景は、闘争ではない。試合という名の凌遅刑。ただの『暴力』だ。
必殺足り得ぬ拳ではあれども、浴びる程に女の動きは鈍くなり、やがて、キミの少女の近くのコート際に押し込まれる――その最中にも、『導火線』は短くなる。
そして、コートに女の背が触れた瞬間に、名目上ですら闘争は終わった。
女に注ぐ拳の雨、背が触れているため倒れることも叶わずに、サンドバッグが如く打ち据えられる女。

「いっけー! ステキよ! 正信! アナタの拳は、女殺しの無敵の手!」

少年の背後で、エイドリアンが煽るように歓声をあげ、観客たちが――厭気の目を浮かべているものもるが――追従するように湧く。

キミの間近かどうかは解らないが、キミの、確実に視界内で戦いは行われている。
これを能力を見る機会と思うか、それとも――

ともかく、行動は自由だ。

423稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2022/04/05(火) 20:34:55
>>422


 「【洗い宿儺】(ひどい)な、これは。
  【見せ物】だとしても些か【カルマとギルティ】が過ぎる(趣味が悪い)」

目の前で繰り広げられる凄惨な光景に思わず顔を歪める。



「しかし【妙】だな。
 あの『エイドリアン』と呼ばれた【極楽鳥】(派手な女)は、【人狼】(スタンド)なのだろう…?
 何故、【狼付き】(スタンド使い)の傍に立たず、【PRAY】(エール)をしているんだ……」


       「何かわからんが」



「【肥溜めに産み落とされ、異星からの襲来者に命刈り取られし者ー!】
『肥溜めに産み落とされ、異星からの襲来者に命刈り取られし者ー!】(ブーブー!)」


暴力を用いての同調圧力はひどく気に入らない。
男達の観察をしつつとりあえずブーイングを送っておく。

424『さらば愛しのエイドリアン』:2022/04/05(火) 20:46:22
>>423
エイドリアンが煽るように歓声をあげ、観客たちが――厭気の目を浮かべているものもるが――追従するように湧く。
キミのブーイングは、恐らくは歓声の一つと受け取られたのではないだろうか?
少なくとも、
少年は興奮の度合いを高めている、『1段上』とはいかぬまでも攻撃の『ペース』は増した。

そして、導火線はさらに短くなり――少年が、笑みを深め、右ストレートを女に挿し込んだ瞬間、『拳が爆ぜた』


響く爆音

――その後に、キミが見たものは。

コート端のフェンスを突き破って吹き飛んだ、血塗れの女が痙攣する姿と、充足と、どこか虚脱感のある笑みを浮かべる少年であった。

「キャーステキー! マイハニー!」

僅かに疲れを見せる少年を抱きとめるスタンド――明らかな瀕死状態の女が、少年の直上に倒れていなければ、微笑ましい光景だったかもしれない。

「けったくそ悪い…・・…」

――少なくとも、キミのとなりの少女は、微笑ましさなど欠片も感じていないようだが。

425稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2022/04/05(火) 21:13:59
>>424


   「…………」

「ーー【素敵】ではないだろ。
 既に【ブラックアウト】していた【剣闘者】に対しての、【追の衝撃】(追い討ち)、
 いや、あの行為はもはや【ペーシェント・キル】(死体蹴り)だ。
 相手へのリスペクトなき【oremater Nankayachya imasiter】(自慰行為)…
 【ムーンアイランドのソウルフード】(ゲロ)に等しい【イーヴィル・ブラスト】(邪悪さ)だ」


    「完全に【ラス・オブ・ゴッド】(頭にきた)だ」



金髪の少女の肩を叩き、
ぐいっと一歩前へ出る。


「次は【我】の【ターン】だ」

426『さらば愛しのエイドリアン』:2022/04/05(火) 21:52:04
>>425

「『連戦』は禁止でござる。ルール違反は、『尊厳』を賭すことになりかねぬぞ」

少女はキミの背に声を投げかける。
位置的に顔は見えないはずだが、氷のように冷えた声色だった。

「それに――あいつは『長引かせすぎた』そろそろ、『頃合い』でござるよ」

少女の言葉の意味する所を、キミはすぐに知る。

『マタトナケメ!』

空、見上げたキミは、見えただろうか。
闇に溶ける、『鴉』の姿を。
人語を解す鴉というものは、珍しくはあるが実在するが、嫌に響く『声』を持つ鴉であった。

『マタトナケメ!』

カァカァとは叫ばず、ただマタトナケメと鳴く鴉――それを見て、聞いた周囲のギャラリー達から『熱』が引いているのを、キミは感じただろう。
そして、白黒の女が――告げる。

「今日は、終わりだ! 次は――また、夢のままに!」

少女がキミに並び――キミを見上げる。

「『鴉が鳴くから帰ろう……』これもまた、この場のルール。あのカラスも『スタンド使い』でござってな、参加はしない代わりに、『頃合い』を図るための『見張り』をしているんでござる」

少女の言葉が真実である保証は存在しない、疑うのは自由だ。
しかし、白黒の女が告げるように、人気は徐々に散っていく――『二度と無い』のだ。
キミをみる金髪の少女は、どこか申し訳なさげだ。

「あんたが、もう少し『こっち』に寄ってるようであれば、アレとやる舞台を用意出来たかも知れないでござるが……『義憤』で動くような人間が、向いてるところではない……ん」

コートから出てきた少年とスタンドが、『キミたち』の元に向かって歩いてきた。
その奥では、白黒の女がスタンドでフェンスを修復している。
少年は、どこか申し訳無さそうで、キミに頭を下げた。

「あの。すんません。あなたも『やる気』になったんでしょうけど、長引かせてしまったせいで……」

嫌味や皮肉の様子はない、彼は、本心からキミに詫びを入れているようだ。
その後ろで、スタンド体はアカンベーをしている。

427稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2022/04/07(木) 22:29:12
>>426


「【地底に眠りし邪竜の鼾】(ぐぬぬ)…!
 【カオス・フィールド】にも【不文律】は存在するという事か。

 いや、良いんだ。
 どの道【我】は【戦場】に立った事なんてない。【ニケに抱かれる】(勝てる)かどうか【オーギュ神の開示し鎖の魔導書】(わからない)だったしな…」


熱や、苛立ちもすっかり引いてしまった。
足早にその場を立ち去ろうと思った時に、先程まで戦っていた少年に話しかけられる。


「【アルテマ】(ん)…
 【我】も【龍玄】(いい歳した)の【女】だ。
 【月が欠ける】(怪我する)前に、【ミサ】の【帳が降り】(終わって)てくれて結果的には良かったかもしれん。

 ーー最も、【汝】の【対峙した剣闘者】に対しての過剰な【ページェント・キル】(死体蹴り)めいた【violence】(暴力)と、
 汝の傍に立つ【極楽鳥】(派手)な【女】の【人狼】(スタンド)の態度は未だに気に食わないがな…」

428『さらば愛しのエイドリアン』:2022/04/08(金) 19:27:55
>>427
少年は腕を組んで思い悩んでいる、キミの言葉の意味が本当に解っていないようだ。

「はぁ、なんか……不愉快にさせたみたいで……すいません……でも」

少年は、素直に頭を下げた。
だが、キミの『スタンド』に対する意識だけは伝わったのだろう、上げた顔には少しばかりの敵意が浮かんでいる。

「俺のエイドリアンのこと、悪く言うのは止めてくれません? もしもルールが許すんなら、『やる気』なっちまうところでしたよ?」

そこには、絶対の自信がある。負けるわけがないという。
若さの中に潜む愚かなまでの自信、力が与えた自負。
だが、それを、それ以上に表に出そうとはしなかった。

「でも、今日は俺も疲れましたし――これから、エイドリアンと過ごしますんで……やるんなら、次あった時にしましょうや」

そう言って、少年はエイドリアンと呼ぶスタンドを抱く――キャーという悲鳴を漏らすスタンドと共に、少年は去っていく。
キミが何を言おうとも彼は去るだろうが、僅かばかりに応答はあるかもしれない。

429稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2022/04/13(水) 20:45:10
>>428

「フフッ【古】の【甘き書物】に出てくる【英雄】の如くだ。
 【真ん中の、更に中心】の【トリ・ヴァ・トリシューラ】の【病】の【若かりし頃の龍の髭を用いし弦】か。
 【八百】の【命の代償】を払い【水の無敵の盾】に【魔法】を施し【メビウスへの負の螺旋】。
 【雷を放ちしスカイドラゴン】みたいだなぁ」


皮肉なのか賞賛なのか意図が全く伝わらないように崩した言語を、
去りゆく少年の背中へと言い放つ。

430『さらば愛しのエイドリアン』:2022/04/14(木) 12:19:56
>>429
そして、キミの今日は終わる――帰って何かをしたかもしれないし、せずに寝たかもしれない。それが、キミの物語に影響を及ぼすことは、おそらく無い。
キミの物語が動き出すのは、数日後。

――キミは、キミが『ある程度』自由に動ける時間帯において、夜の星見町を歩いている。
キミが何処を歩いているかは、キミの生活環境によって変動するため、キミが決めるべきだろう。

431稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2022/04/17(日) 21:53:47
>>430


久々の休日、日中は家でゆっくりと過ごした後、
夕方になると街に出て、前から観たかった映画を観た。
(映画自体は若手俳優が主演を務める漫画原作の実写化で、毒にも薬もならないような内容だった)



「昨今は【ディープ・パープル】(喫煙者)への当たりが中々に【ハード・ロード】(厳しい)な。
 まさか、【幻影の館】(映画館)で【疑似紫煙】(電子タバコ)を吸えないとは…。

 とりあえず、【紫煙を燻らせ】(煙草を吸った)た後に、【田園の月を満たす】(ご飯を食べる)とするか……」


iQOSのカートリッジを片手に喫煙所を探している。

432「さらば愛しのエイドリアン」:2022/04/19(火) 18:52:56
>>431

都会においては絶滅危惧種である喫煙所を探していたキミは、嫌煙者にとっての喫煙所よりもおぞましい光景を目の当たりにした。

「いけいけ、ゴーゴー! いけいけ、ゴーゴー!」

あの夜も聞いたスタンドの応援――煽り――キミがその方角に目を向けたのならば、通常、あるべきではない光景を見ることになる。
見紛うことなくあの少年が、戦っている。それだけならば――キミは知らないだろうが――この街のスタンド使いとしてはそう珍しくない。
この街の暗部を知るものならば目を剥きかねない異常が、起きていなければ、そう言えただろう。
少年はスタンドを出して戦っている相手は、明らかにカタギの容貌をしていない――ヤクザか半グレが如き『ヤカラ』であったが、『スタンド使いではない』
キミが対人にスタンドを使ったことがあるかは解らないが、一般人からすればスタンドは不可視の凶器そのもの、技や体格で対抗できる力ではない。
ならば、キミが目撃しているのは『ストリートファイト』ではない、『暴行』だ。

即座、止めることはまず敵わない、少年の速度はそれほどに早く、正確だ。
グローブに包まれた片方の拳は解かれており、生身が晒されている――周囲に散らばるヤカラの同類、そしてへし折れたバットや角材などが、グローブの成果であろうか?
相手は集団。されど……正当防衛で済ませるには過剰な拳を、少年は行使したと言えるだろう。
逃さないように、逃すまいと、徹底して。
そして、最後の一人――少年は、その股間をグローブの拳で殴り――相手は悶絶して倒れ伏す。
少年は荒く、息を吐く――疲れが見えている。
そして、ぼつり、何かを呟くと、残されたグローブが消える。
残ったのは――エイドリアン
消えず――残っている、グローブとは違って。そして、少年に抱きついた。

「ステキよ! 流石、マイヒーロー! マイダーリン! でも、まだ足りないんじゃない?」

エイドリアンは――倒れ伏した輩共を見下ろす。

「フィニッシュフィニッシュフェイタリティ! もっとしっかり――と・ど・め、みたいなぁ……?」
少年は、明らかな戸惑いをエイドリアンに向けている。

キミの行動はここから、自由だ。

433稲崎充希『ショッカー・イン・グルームタウン』:2022/04/20(水) 20:43:06
>>432

「どうやら【真】(マジで)に、
【真ん中の、更に中心】の【トリ・ヴァ・トリシューラ】の【病】(中二病)を患っているようだな………。
 己の【人狼】(スタンド)に【龍の弦】を【握られている】(洗脳されている)ではないか……

 いや、そもそも、あの【極楽鳥の狼】(ケバいスタンド)は、ふむん……」


色々と思う所はあるが、
まずは怪我人の安全の確保の為に動かなくてはならない。


「何をしているッ!!この【暗愚猿】が!!!!」


騒ぎの中心に急いで駆け寄り、スタンドに煽られトドメを刺そうとする少年を制したい。
思考を巡らすのは後で良い。


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