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【ミ】泥の中には光なく

156『ロケットギャルと最弱の盾』:2021/07/26(月) 22:15:58
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「あんた、知らねえのか――『満月組』ってのは『エクリプス』をぶっ潰した『あの夜』の戦闘メンバーだよッッ!!」

隼士賢の質問に、一人の観客が信じられないような声を上げた。

「『タダヒト』や『出雲』だけじゃねえ。あの夜に出張って生き残った全員が、死ななかっただけでさえ、相応の貫目を持って語られてるんだ……あんた、本当にこの町のスタンド関係者か!?」

そして、続けた――『そこでやれ』。紛うことなき正論であったが。全員を押し留めたのは、凛と響きし女傑の声色。
『アルカラ』は吠える――『手を出すな』と、女王の貫禄を持って。
『動作』は誰にとっても、『きっかけ』となり得る。苛烈なる意思の籠もった忠告。

――負けず劣らずの殺意を持って『いた』少年は、聞く耳持たずに『無視』をした。
男の無知、観客共の無知――特に、男の無知が彼を萎えさせたのだろう。
『エクリプス』は強いスタンド使いであれば、耳にしないほうが難しい勢力である。
それを知らぬということ、自体が男の『格』の証明――萎えに萎えた白髪鬼は、その場で座り込んだ。

同時か――間違いなく、さほどに時を置かなかっただろう。
己自信を苛む『怒り』に『勝利』を――己の中の『敵』に勝利した君、赤月ナカレは、高らかに、鮮烈に、拡声器などいらぬが如きに咆哮する。
――勝利を。

『――ッッッ!!! 決着、決着ですわーッッッッッッッッッッ。ただいまを持ちまして、この試合、赤月ナカレの勝利で決着いたしましたッッッッ!!!』

ナカレの声が届いた今、『戦い』は『決着』した。
――しかし、歓声が響く事はない。それどころではない緊張感が、君達の周囲には生まれている。

「――いや、久しぶりっスよ。ここまでコケにされたの、本当に久しぶりっスよ」

男は笑っている、いや、笑みを浮べている――その笑みは、びくびくと痙攣したかの様な笑み。感情の小爆発が表情の内側で連続している顔だ。

「舐めてシカトで挙げ句に座る? いや、ホント大したもんっスよ……ああ、そういえば、『試合』は、終わりっスよね。んじゃ、こっからは『喧嘩』で」

で、を言い終えた瞬間――男は吹き飛び、一抹の方に倒れ混んだ。血は流れていない――意識は、飛んでいるようだが。
倒れ込む直後、音が響いた――君達がそちらを見たならば、『闘技場』で、一人の女が『スピーカー』を、傍らの『スタンド』が『散弾銃』を構えているのを見ることだろう。

『勝利宣言は、聞き届けた』

『スピーカー』から声を響かせるのは、白黒の『千鳥格子柄』の、レディーススーツを着た、硬そうな雰囲気を持つ女。
――北落砂錫。その名を赤月ナカレと一抹貞世は知るだろう
眼鏡の奥の吊った瞳の先には――笑みが浮かぶ。痛快の眼。

『今のは鎮圧用のゴム弾だ。それの命に別状はないだろう――さて、略式になってしまうが、いまからそちらで賞金授与と、対戦相手の治療を行いたいのだが――構わないかな? 赤月さん』


∴∴∴∴∴∴赤赤赤∴∴∴∴∴∴
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∴バ∴■□□□□□□□■∴∴∴
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∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴隼
∴∴∴■□□□□北□□■男一∴
∴∴∴∴■■□□□■■∴ア∴∴
∴∴∴∴∴∴青青青∴∴ナ真∴∴


□=1m面積
■=リング外への境界である『鉄壁』=2M 
∴=『観客席』

ナ=ナカレ
真=真金
バ=バイキ

隼=隼
男=入れ墨の男(気絶)
ア=アルカラ
一=一抹

北=北落


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